杉咲花主演で「孤狼の血」シリーズの柚月裕子による同名小説を映画化した『朽ちないサクラ』より、特報映像とキャラクタービジュアルが解禁された。柚月裕子の「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」(徳間文庫)を原作とする本作は、県警の広報職員という、本来は捜査する立場にない主人公が、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく異色のサスペンスミステリー。この度、出演が明かされたのは、萩原利久、豊原功補、安田顕の3名。杉咲さん演じる主人公・泉を取り巻く警察官役で、本作の主要キャストとなる。萩原利久/磯川俊一役泉のバディ的な存在となる年下同期の磯川俊一には、主演作「美しい彼」シリーズでブレイクした萩原利久。泉への好意をポケットに隠しつつ、泉の調査を献身的にサポートする好青年役で、フレッシュな魅力を放つ。一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山浩介役には豊原功補。泉の上司で元公安の富樫俊幸を演じる安田顕は、いぶし銀の演技を見せ、静の富樫と動の梶山というコントラストが、2人のベテラン俳優の迫真の演技によって生み出されている。豊原功補/梶山浩介役併せて解禁となったキャラクタービジュアルでは、今回の一連の事件のキーワードとなる美しい満開の「サクラ」の中で不穏な表情で佇み、それぞれの心の葛藤と後悔の念を感じさせるキャッチコピーが添えられている。杉咲さん演じる泉は「信じてあげられなかった」、萩原さん演じる磯川は「大切な人を巻き込んでしまった」、豊原さん演じる梶山は「染みついた思想は、そう簡単には拭えはしない」、安田さん演じる富樫は「許される日がくるとは、思っていない」。ストーリー展開に大いに関わってくるこれらのキーワードも意味深だ。またこのビジュアルは、一年前の2023年3月末に、撮影現場の満開の桜の下で撮影された。安田顕/富樫俊幸役さらに、特報映像にて本編映像が初解禁。冒頭のナレーション「警察内部の闇を炙り出す、サスペンスミステリー」で始まる映像は、事件の真相に迫れば迫るほど翻弄されていく登場人物たちの切迫し、感情がかき乱される様を映し出している。【コメント】萩原利久磯川俊一役を演じました萩原利久です。今回作品を通じて、モノや景色、起こる1つ1つの出来事に対して、当事者なのか部外者なのか、はたまた環境なのか立場なのか、主観客観、人間社会において様々な視点を感じました。自分自身も演じた当時と今とでは全く異なる見え方に変化していることもあるかもしれません。でも、自分なりに向き合った現場で演者として身体で感じた緊張や刺激は鮮明に残っています。素晴らしい経験をさせてもらい、今もいき続けています。1人でも多くの方に観ていただけたら嬉しいです。豊原功補個々において大切にする思いと組織の論理。誰もが一個人であるはずが一体どこから権力と同化し真実を濁らせてしまうのか。人間の営みと社会の構造、つねに私の心にも横たわる深い問いがこの物語に描かれています。私が演じた梶山という男もまた警察という大きな組織の一員でありますが、このひとりの人間が生きる矜持と生きる問いを共に感じ、胸に携えて撮影に臨んだつもりです。本当のことはいつも見えづらくて、本当の言葉はいつも喉に詰まってしまいそうになるけれど、それでもしっかりとまっすぐな瞳でいることの強さを心に残してもらえたらと願っています。安田顕試写でこの映画を拝見したとき、その面白さに唸りました。登場人物の入り乱れる感情、秘める思惑、そして抱く決意。様々な表情が垣間見える作品です。これらの点が線となったとき、皆様の目に見えるもの・胸に届くものは異なるかと思います。その一方で、どのように届くのかが興味深いほど、この作品の受け取り方には数えきれない色があると感じています。原作・脚本・演出・出演者の皆様、何拍子も揃った臨場感を十分に味わえる仕上がり。原監督の手腕に脱帽です。是非、劇場でご覧ください。原廣利監督原作を最初に読んだ時に感じた見えない不穏な「空気」「匂い」がとても印象的でした。春の「サクラ」を魅せる事で登場人物たちに纏わる「空気」と「匂い」を感じて欲しいと思い全力で撮影しました。それぞれの「正義」が交錯する時に、物語は大きく動き出します。今回情報解禁になった、安田顕さん、萩原利久さん、豊原功補さんのそれぞれが目にする「正義」にもご注目下さい。杉咲花さんを筆頭に素晴らしい俳優部、スタッフと共に「朽ちないサクラ」を創り上げられた事を本当に誇りに思います。『朽ちないサクラ』は6月21日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:朽ちないサクラ 2024年6月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会
2024年03月12日杉咲花、志尊淳はじめ若手最旬俳優たちが共演する映画『52ヘルツのクジラたち』。この度、杉咲さんと実生活でも親友同士である小野花梨の運命的な出会いが紡いだ本編シーンとインタビュー映像が解禁された。今回解禁となった本編映像では、孤独な少年を救うため「覚悟を決めた」貴瑚(杉咲さん)と美晴(小野さん)の友情が映し出されている。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家へと移り住んできた貴瑚は、虐待され、声を出せなくなった「ムシ」と呼ばれる少年と出会う。かつて自分も家族に虐待され、搾取されてきた彼女は、少年を見過ごすことができず、少年が「会いたい」と願う「ちほちゃん」の元に、少年を連れて行こうと決意する。そんな中、突然、東京から姿を消した貴瑚を探していた親友・美晴が現れる。最初は見知らぬ少年と暮らす貴瑚に当惑する美晴だったが、「私覚悟を決めたんだよ。あの子を本当に安全な場所に連れて行ってあげたいの」と成長した貴瑚の力強い言葉に美晴は「とにかく今はあんたと一緒にいる。私だって覚悟決めてきたんだよ」とお互いの絆を確かめ合い美晴も旅に同行することに。その道すがら貴瑚は、美晴にも打ち明けられなかった、いまはもう会えない安吾とのかけがえのない日々と、全てを一瞬で変えてしまったある出来事を打ち明ける――。実はプライベートでも大の親友同士で、作中でも親友を演じた杉咲さんと小野さん。同時に解禁となったインタビュー映像では、2人の絆を感じる奇跡的なエピソードも解禁された。撮影をふり返り、杉咲さんは「友人として過ごしてきた時間が長かったので、カメラの前に立った時、役として交われるのだろうか。という今まで感じたことのない妙な緊張感があった」と明かしつつも「実際、現場に立って対面した時に、自分の目の前にいたのは美晴で花梨ではなくて…」と小野さんの俳優としての姿勢を賞賛。対して小野さんは照れながらも、「仕事だと思ったらなんか友達いる!という感じになっていて...でも対人関係であるべき心遣いを取っ払えていたので演じやすい部分もあったね」とふり返っており、杉咲さんとだからこそできた演技があったことを明かす。さらに、原作小説「52ヘルツのクジラたち」との出会いは、まさかの小野さんから勧められた本だったと明かす杉咲さん。「こんなことってあるんだ!と思いました。花梨から貴瑚という役を演じて欲しい!とおすすめして貰った本で、そのタイミングでオファーを頂けて、さらに美晴役のオファーが花梨に行くなんて思ってもみなかったので」と、運命としか呼べないエピソードを明かしている。『52ヘルツのクジラたち』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:52ヘルツのクジラたち 2024年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月08日映画『52ヘルツのクジラたち』の本編映像と、杉咲花&小野花梨によるインタビュー映像が公開された。本作は、2021年の本屋大賞を受賞した町田そのこによる同名小説を原作とした実写映画。このたび公開となった本編映像では、孤独な少年を救うため“覚悟を決めた”貴瑚(杉咲)と美晴(小野)の友情が映し出されている。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家へと移り住んできた貴瑚は、虐待され、声を出せなくなった「ムシ」と呼ばれる少年と出会う。かつて自分も家族に虐待され、搾取されてきた彼女は、少年を見過ごすことが出来ず、少年が「会いたい」と願う「ちほちゃん」のもとに、少年を連れて行こうと決意する。そんな中、突然東京から姿を消した貴瑚を探していた親友・美晴が現れる。最初は見知らぬ少年と暮らす貴瑚に当惑する美晴だったが「私覚悟を決めたんだよ。あの子を本当に安全な場所に連れて行ってあげたいの」とひとりの女性として成長した貴瑚の力強い言葉に美晴は「とにかく今はあんたと一緒にいる。私だって覚悟決めてきたんだよ」とお互いの絆を確かめ合い美晴も旅に同行することに。その道すがら貴瑚は、美晴にも打ち明けられなかった、今はもう会えない安吾とのかけがえのない日々と、すべてを一瞬で変えてしまったある出来事を打ち明けるのであった――。実はプライベートでも大の親友であり、作中でも親友を演じた杉咲と小野。撮影を振り返り杉咲は「友人として過ごしてきた時間が長かったので、カメラの前に立った時、役として交われるのだろうか。という今まで感じたことのない妙な緊張感があった」と明かしつつも「実際、現場に立って対面した時に、自分の目の前にいたのは美晴で花梨ではなくて……」と小野の俳優としての姿勢を賞賛した。対して小野は照れながらも「頭がおかしくなりました!仕事だと思ったらなんか友だちいる!という感じになっていて……でも対人関係であるべき心遣いを取っ払えていたので演じやすい部分もあったね」と振り返り、杉咲とだからこそできた表現だと語った。さらに、原作『52ヘルツのクジラたち』との出会いは、まさかの小野から勧められた本だったと明かす杉咲。「こんなことってあるんだ!と思いました。花梨から貴瑚という役を演じて欲しい!とおすすめして貰った本で、そのタイミングでオファーを頂けて、さらに美晴役のオファーが花梨に行くなんて思ってもみなかったので」というエピソードも飛び出した。『52ヘルツのクジラたち』本編映像『52ヘルツのクジラたち』杉咲花&小野花梨インタビュー映像<作品情報>『52ヘルツのクジラたち』公開中『52ヘルツのクジラたち』キービジュアル公式サイト:「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月08日杉咲花が主演を務める、映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の本編・インタビュー映像が8日、公開された。○■映画『52ヘルツのクジラたち』本編&インタビュー映像今回公開されたのは、孤独な少年を救うため「覚悟を決めた」貴瑚(杉咲花)と美晴(小野花梨)の友情が映し出されている本編映像と、プライベートでも親交のある杉咲&小野のインタビュー映像。本編映像では、東京から海辺の街の一軒家へと移り住んできた貴瑚が、虐待され、声を出せなくなった「ムシ」と呼ばれる少年と出会う。かつて自分も、家族に虐待され、搾取されてきた貴瑚は少年を見過ごすことができず、少年が「会いたい」と願う「ちほちゃん」の元に、少年を連れて行こうと決意。そんな中、突然東京から姿を消した貴瑚を探していた親友・美晴が現れる。最初は見知らぬ少年と暮らす貴瑚に当惑する美晴だが、「私、覚悟を決めたんだよ。あの子を本当に安全な場所に連れて行ってあげたいの」と成長した貴瑚の力強い言葉に、「とにかく今はあんたと一緒にいる。私だって覚悟決めてきたんだよ」と旅に同行する。その道すがら貴瑚は、今はもう会えない安吾とのかけがえのない日々と、すべてを一瞬で変えてしまったあるでき事を打ち明ける。また、同時に解禁されたインタビュー映像では、杉咲と小野の絆を感じるエピソードを公開。撮影を振り返り杉咲は「友人として過ごしてきた時間が長かったので、カメラの前に立った時、役として交われるのだろうか。という今まで感じたことのない妙な緊張感があった」と明かしつつも「実際、現場に立って対面した時に、自分の目の前にいたのは美晴で花梨ではなくて……」と小野の俳優としての姿勢を賞賛する。一方、小野は照れながらも「頭がおかしくなりました! 仕事だと思ったらなんか友達いる! という感じになっていて……でも対人関係であるべき心遣いを取っ払えていたので演じやすい部分もあったね」と振り返る。さらに、杉咲は原作との出会いは、小野から勧めだったそうで、「こんなことってあるんだ! と思いました。花梨から貴瑚という役を演じて欲しい! とおすすめして貰った本で、そのタイミングでオファーを頂けて、さらに美晴役のオファーが花梨に行くなんて思ってもみなかったので」と明かした。【編集部MEMO】映画『52ヘルツのクジラたち』は、2021年の本屋大賞を受賞し、すでに80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月08日杉咲花が主演を務める、4月スタートの月10ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」の新キャストとして、吉瀬美智子、千葉雄大、岡山天音、生田絵梨花の出演が決定した。本作は、“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公・川内ミヤビ(杉咲花)が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ。原作は、講談社「モーニング」で連載中の同名漫画で、元脳外科医である子鹿ゆずるが描く“リアル脳外科医”の世界が医療従事者のみならず、各方面から絶賛されている話題作。ある事故で脳を損傷した脳外科医のミヤビは、過去2年間の記憶を全て失い、新しい記憶も1日限り、寝て起きたら前日の記憶がなくなってしまう記憶障害に。毎朝5時に起きて机の上の日記を読み、失った記憶を覚え直すことから1日が始まる。それゆえ、医師であることを諦めかけたミヤビだったが、彼女の前に、変わり者の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)が現れ、ミヤビはもう一度、脳外科医としての道を歩むことに。そして、そんなミヤビを主治医である大迫紘一(井浦新)も応援。周囲の心配や反対を受けながらも、ミヤビは脳外科医として新たな一歩を踏み出していく。そんな物語で吉瀬さんが演じるのは、ミヤビと同じ丘陵セントラル病院の看護師長を務める津幡玲子(つばた・れいこ)。病院の医療安全室長も務めている人物で、病院内のいかなるリスクもミスも許さない。そんな彼女だけに、記憶障害を抱えるミヤビが医療行為に参加することなど、もってのほか。三瓶がミヤビを強引に医者に復帰させようとしていることに対しても、強硬に反対する。吉瀬美智子(津幡玲子役)<吉瀬美智子コメント>医療ドラマには久しぶりの出演でして、強く厳しい看護師長役を上手く演じることができるか、今から緊張しています。今回撮影が始まるまでの期間で髪の毛を伸ばすことができ、いつもとは違うヘアスタイルで臨めることが新鮮でもあります。ラブもありサスペンスもありと広く楽しめる作品ですので、多くの皆さんにご覧いただきたいと思います。千葉さんが演じるのは、丘陵セントラル病院の救急部長・星前宏太(ほしまえ・こうた)。救急のほか、脳外科も兼務している彼は「全科で専門医レベル」の医者を目指している。この高すぎる理想を追い求めるのには、彼の過去のある経験が影響していた。いつでも明るく熱いムードメーカーで、ミヤビの脳外科医復帰も温かくサポート。何だかんだで、周囲から頼りにされている。千葉雄大(星前宏太役)<千葉雄大コメント>目の前で起こっていることを見過ごさないように、一日一日を大切に生きるということ。改めて一生懸命考えてみようと思います。たのしんでいただけますように。この2人が演じる津幡玲子と星前宏太は、同僚として真逆のスタンスからミヤビの脳外科医復帰に関わっていく。患者を救うという思いで繋がっているこのチームの関係性が、どのように変化していくのかにも注目だ。一方、岡山さんが演じるのは、大迫(井浦さん)が教授を務める関東医大病院の脳外科医・綾野楓(あやの・かえで)。専門は脳血管内治療(カテーテル)で、その分野では国内で最も注目される若手医師の1人。一見、物腰柔らかな好青年だが、上昇志向が強く、権力者の孫娘である麻衣(生田絵梨花)との政略結婚を目論み婚約中である。言動に隙がなく、本音が見えない男。岡山天音(綾野楓役)<岡山天音コメント>人物設定、ストーリー、そして人間の身体における含蓄、あらゆる魅力の詰まった原作に夢中になりました。自分の隣、或いは自分自身のことなのに、どこか外側の事として捉えてしまっていた「人間の体」のことを知り、自分の現実が拡張されました。陰となってしまう場所にもその場所だけの色彩があるという事。「アンメット」の世界を皆様にお届け出来るよう、綾野楓という人物を大切に全うさせていただきたいです。生田さんが演じるのは関東医大病院の脳外科秘書を務める西島麻衣(にしじま・まい)。周辺地域で絶大な影響力を持つ西島医療グループ会長の孫娘で、綾野と婚約中。自分の家柄・立場とそれゆえの運命を受け入れている。彼女にとって、将来有望な綾野は結婚相手として申し分ない存在。お互い悪びれることもなく、愛のない政略結婚を推し進めている。生田絵梨花(西島麻衣役)<生田絵梨花コメント>権力者の孫娘、政略結婚、色々なしがらみの中で揺れながらも、純粋に人を想う麻衣の心を根底に感じて対話していきたいなと思います。正解のない難しい選択をそれぞれが迫られているので、ひとりで解決しようとせず共演者の皆さまに頼りたいですし、私も少しでも頼っていただけるように頑張りたいです。この2人が、ミヤビの“消えた2年間の記憶”とどのように関わってくるのか。多くの秘密を抱えた野心家カップルが、物語の鍵を握っている。今回、新たにキャストが解禁された4人の登場人物は、それぞれの立場と思惑で、ミヤビと関わっていく。脳外科医への復帰を目指すミヤビにとって味方となる者もいれば、敵対する立場となる者も……。ミヤビの新たな人生に、どのような影響を与えていくのか。脳外科の世界という、専門的でシリアスな舞台設定ながらも、今回発表された4人を含む魅力的なキャスト陣が、その持ち前の個性と演技力で作品に温かみ、深みを与えていく。「アンメット ある脳外科医の日記」は4月、毎週月曜22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年03月08日映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が7日に都内で行われ、杉咲花、志尊淳、成島出監督が登壇した。同作は、2021年の本屋大賞を受賞し80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。○■杉咲花、映画『52ヘルツのクジラたち』大ヒット御礼舞台挨拶に登場今回の舞台挨拶では、一般客から募集した質問に登壇陣が回答。「貴瑚(杉咲)が桑名演じる少年の髪を切るシーンは実際に切っているんですか?」という質問が寄せられる。撮影では桑名の自毛を切ったそうで、杉咲は「桃李くん本人がヘアドネーションをしたくて髪を伸ばしてたとお聞きしていて、大切に大切に伸ばしてきた髪だということを知っているからこそ、1回きりなので本当に緊張しました。1発撮りでした」と明かす。ウィッグを使って練習をしていたという杉咲だが「やっぱり実際の髪の毛とは毛質が全く違うので、“こんな切れ味なんだ”とちょっと感動しました。カットがかかった後には、小野花梨ちゃんや監督も切って、桃李も自分で切ったりしてとっても印象に残っています」と振り返っていた。
2024年03月07日俳優の志尊淳が、7日に都内で行われた映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶に杉咲花、成島出監督とともに登壇した。同作は、2021年の本屋大賞を受賞し80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。○■志尊淳、『52ヘルツのクジラたち』大ヒット御礼舞台挨拶に登場今回の舞台挨拶では、一般客から募集した質問に登壇陣が回答。杉咲の素晴らしいところを聞かれると、志尊は「2時間くらいかかるけど、大丈夫ですか?」と笑いを誘いつつ、「過去に仕事もしたことあるんですが、杉咲花という女優さんはなんて素晴らしいんだろうと皆さんと同様に思っているんですけど、それが『天才だから』とか『生まれ持ったものだ』とか思われるのがすごく嫌なんです」と熱弁。「それほど杉咲花という人間は、作品に自分の気持ちや時間、いろんなものを注いで(いる)。こんなにも寄り添い遂げる人がいるんだということをいちばん側で感じていたし、彼女は余裕を持ってなんかやっていなくて、このままなくなっちゃうんじゃないかという風に見えるぐらいすり減らして、1シーン1シーンに向き合っているんです」と語る。さらに「このまますり減っていって壊れてしまうことが一番怖いけど、それが花ちゃんの仕事に向かうスタンス。うまく共存して自分の体もしっかり保つことができるのであれば、僕は“日本の宝”だと思っているので、もっともっとたくさんの作品を届けてほしいなという思いでいっぱい」と心配を口にしつつも、絶賛した。会場からも惜しみない拍手が送られるなか、杉咲は「これ以上ないほどの言葉をいただいてしまって、身に余るお言葉で恐縮です。でも嬉しいです!」と照れながらも笑顔。杉咲も「想像しきれないぐらいのとてつもなく深い愛情を持って、志尊くんは毎日現場に立っていてくださったので、ご一緒できたことが自分にとってはかけがえのない時間でしたし、いち俳優としても心の底から尊敬しています」と志尊に感謝を伝えつつ、尊敬の言葉を送っていた。
2024年03月07日映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の初日舞台挨拶が1日に都内で行われ、杉咲花、志尊淳、小野花梨、宮沢氷魚、桑名桃季、成島出監督が登壇した。同作は、2021年の本屋大賞を受賞し80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。○■杉咲花、子役・桑名桃季とルール決める「毎日会ったときにハグ」「思ったことを何でもシェア」今作で映画初出演で重要な役どころを演じた桑名。撮影で楽しかったこと・難しかったことについて聞かれると、「楽しかったことは現場で皆さんがすごい優しくしてくれたので、毎回現場に行くことがすごく楽しかったです。難しかったことは喋れない役なので、自分の表情や仕草で自分の気持ちを伝えるということが難しかったです」と大人顔負けの回答で会場を驚かせる。杉咲は桑名との撮影でルールを設けていたそうで、「大分に行った日に2人でルールを作ろうと話して。桃季は『思ったことを何でもシェアしたい』と言ってくれて、私からは『毎日会ったときにハグをする』と提案したら、『いいよ』と言ってくれたので、それを続けたり」と明かす。さらに距離を縮めるために杉咲から「よかったら敬語をやめて、花って呼んで」と提案したそうだが、桑名からは「それはちょっとできないです」と言われてしまったという。しかし、「撮影の日を紡いでいったときに『花って呼んでいい?』と聞いてくれた日があって、気づいたら敬語もなくなっていて。一緒に過ごしてきた時間が(桑名の)心を解放してくれたのかなと思って嬉しかったです」と笑顔で話した。この話を受け、MCから「『花』と呼んでいるんですね?」と聞かれた桑名は「はい……」と照れた様子で答えていた。また、プライベートでも親交のある小野とも親友役で共演していることについて、杉咲は「いつか花梨と深く交わるような役で共演したいという目標があった」と明かす。続けて「2年以上前に花梨がおすすめの本として『52ヘルツのクジラたち』を紹介してくれて、ちょうど原作を購入したタイミングで貴瑚役のオファーをいただいた。そして(親友の)美晴役のオファーが花梨のもとにいっている……こんな巡り合わせってあるんだなと、ご縁を感じました」と感慨深げに語った。
2024年03月01日杉咲花主演で、本屋大賞受賞のベストセラーを映画化した『52ヘルツのクジラたち』の公開を記念し、杉咲さんと共演の志尊淳が「最も印象に残った」と明かす本編シーンと撮影をふり返る2人のインタビュー映像が解禁となった。先日開催された完成披露試写会では、「一生忘れられない作品になりました」「何度も涙しました。主人公たちの辛さや悲しみが痛いほど伝わってきました」「原作ファンとしては初めて読んだ時の切なさや悔しさ、喜びが、映像を通してちゃんと伝わってきたことに感動」など、杉咲さん、志尊さんをはじめ若手最旬俳優たちの魂の競演に映画ファン、原作ファンから絶賛の声が溢れている本作。今回、解禁された本編映像では、かつて貴瑚(杉咲さん)が安吾(志尊さん)に救われたかけがえのない時間が切り取られている。3年前。毎日ひたすら義理の父の介護に身を捧げ、家族に人生を搾取されていた貴瑚。絶望を抱え走ってくるトラックの前に進み出た貴瑚を助けたのがトランスジェンダー男性の塾講師・岡田安吾だった。「新しい人生を生きてみようよ」と手を差し伸べてくれた安吾と親友・美晴(小野花梨)の助けにより人間らしい生活と何年かぶりに笑顔を取り戻した貴瑚。貴瑚は安吾に付き添われて実家に帰り、纏わりつく母親に何とか別れを告げるが、帰り道、泣き崩れてしまう。そんな貴瑚を安吾は優しい瞳で包み込み、「52ヘルツのクジラの鳴き声」をプレゼントしてくれたのだった。「僕は寂しくて、悲しくて、死にそうなときにこれを聞くんだ」と語る安吾もまた孤独な心を抱えており、2つの孤独な魂が共鳴する優しく愛おしい瞬間を杉咲さんと志尊さんが見事に演じ切っている。夕暮れの幻想的なシーンを撮影するため、ぶっつけ本番だったという本シーン。同時解禁となったインタビュー映像では、杉咲さんと志尊さんも「最も印象に残ったシーン」として本シーンを挙げており、「互いに手を取り合って臨んだ」と撮影をふり返っている。さらに杉咲さんは「現場ではアンさんがどんな顔をしているか見ることが出来なかったんですが、本編を観た時に、こんなにも優しい眼差しで隣にいてくれたんだな。ということに胸がいっぱいになりました」とコメント。実力派若手俳優同士のかけがえのない絆が紡いだ、切なくも愛おしい世界観に期待が高まる映像となっている。『52ヘルツのクジラたち』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:52ヘルツのクジラたち 2024年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月01日杉咲花が主演を務める、映画『52ヘルツのクジラたち』(公開中)の本編・インタビュー映像が1日、公開された。○■映画『52ヘルツのクジラたち』本編&インタビュー映像今回公開されたのは、かつて貴瑚(杉咲)が安吾(志尊)に救われたかけがえのない時間を切り取った本編映像。3年前、毎日ひたすら義父の介護に身を捧げ、家族に人生を搾取されていた貴瑚は、絶望を抱え走ってくるトラックの前に進み出てしまう。そんな貴瑚を助けたのがトランスジェンダー男性の塾講師・岡田安吾だった。「新しい人生を生きてみようよ」と手を差し伸べてくれた安吾と親友・美晴(小野花梨)の助けにより人間らしい生活と何年かぶりに笑顔を取り戻した貴瑚は、安吾に付き添われて実家に帰り、纏わり付く母親に何とか別れを告げるが、帰り道、泣き崩れてしまう。そんな貴瑚を安吾は優しい瞳で包み込み、「52ヘルツのクジラの鳴き声」をプレゼント。「僕は寂しくて、悲しくて、死にそうなときにこれを聞くんだ」と語る安吾もまた孤独な心を抱えており、2つの孤独な魂が共鳴する瞬間を杉咲と志尊が演じ切っている。夕暮れの幻想的なシーンを撮影するためぶっつけ本番だったという同シーン。同時解禁となったインタビュー映像では杉咲と志尊も「最も印象に残ったシーン」として同シーンを挙げており、「互いに手を取り合って臨んだ」と撮影を振り返っている。さらに杉咲は「現場ではアンさんがどんな顔をしているか見ることができなかったんですが、本編を観た時に、こんなにも優しい眼差しで隣にいてくれたんだな。という事に胸がいっぱいになりました」とコメントした。【編集部MEMO】映画『52ヘルツのクジラたち』は、2021年の本屋大賞を受賞し、すでに80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月01日杉咲花主演の新たな医療ヒューマンドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」に、若葉竜也、井浦新の出演が決定。杉咲さん演じる“記憶障害の脳外科医”を手助け導く脳外科医を演じる。杉咲さんにとって、フジテレビ系ドラマ初主演となる本作は、“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ。原作は、講談社「モーニング」で連載中の同名漫画で、元脳外科医である子鹿ゆずるが描く“リアル脳外科医”の世界が、医療従事者のみならず、各方面から絶賛されている。ある事故で脳を損傷し、重い後遺症を抱える脳外科医・川内ミヤビ(杉咲花)は、過去2年間の記憶がなく、さらに今日のことも明日には全て忘れてしまう。誰と何を話し、何に喜び、何に悲しんだのか。寝て、翌朝起きたら、全てがリセットされてしまうのだ。彼女にいま許されているのは、看護師の補助的な仕事だけ。医療行為は一切できない。川内ミヤビ(杉咲花)しかし、「私には今日しかない。今日できることを精一杯やろう」と決意したミヤビは、自分の毎日を詳細に日記に綴っていく。毎朝5時に起き、それらを全て読み返し、記憶を補う。彼女は常にそうやって、新しい1日を始めていた。「私はまだ医者なのだろうか――」という葛藤にはフタをして。そんなミヤビの前に、変わり者の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)が現れる。三瓶は、ミヤビの記憶障害を知った上で、「ただでさえ人手が足りないんだから、できることはやってもらわないと」と言う。こうしてミヤビはもう一度、脳外科医のとしての道を歩むことに。そして、そんなミヤビを、主治医である大迫紘一(井浦新)も応援。周囲の心配や反対を受けながらも、ミヤビは脳外科医として、新たな一歩を踏み出していく。だが、やがて、ミヤビの“消えた2年間の記憶”の中に隠された謎が明らかに。取り出せなくなっているミヤビの記憶の中にある大きな秘密…そして、彼女の“本当の思い”とは――。若葉さんが演じるのは、アメリカの大学病院からミヤビが働く丘陵セントラル病院に赴任してきた、脳外科医・三瓶友治(さんぺい・ともはる)。医師として優秀だがマイペースな三瓶は、ミヤビが医師の仕事をやらないことが純粋に疑問な様子。「人手が足りないから」と手伝わせようとして周囲の反発を食らう。何を考えているか分からない、謎だらけの男だがその言動には説得力があり、ミヤビは戸惑いながらも患者と向き合っていくことになる。役柄によって、醸し出す雰囲気が一変しながら、その佇まいは常に自然体の若葉さん。映画『葛城事件』で演じた狂気的な殺人犯や、『愛がなんだ』で演じた繊細な青年役などで、その幅広い演技力が高い評価を得た若葉さんは、いまや業界で最も注目されている実力派俳優の1人。三瓶友治(若葉竜也)今年3月には、主演映画『ペナルティループ』の公開も控え、映画界で圧倒的な存在感を放つ彼が、このたび、満を持して地上波民放連ドラに本格出演。主演を務める杉咲さんとは、連続テレビ小説「おちょやん」、映画『市子』などで共演しており、すでに信頼関係が構築されている。このコンビが見せる、新たなる化学反応に期待したい。また、井浦さんが演じるのは、関東医大病院 脳外科教授・大迫紘一(おおさこ・こういち)。脳外科の権威でありながらそれを感じさせない柔和な人柄で人望も厚い。ミヤビとは古くからの知り合いで、ミヤビが脳外科医を目指すきっかけとなった、目標であり恩人。いまは主治医としてミヤビが働きやすいよう陰に日向に、力になってくれていて、ミヤビの脳外科医復帰にも「そろそろと思っていた」と背中を押す。趣味は観葉植物の収集。教授室には緑があふれ、いつも目を細めて愛でている、というキャラクター。大迫紘一(井浦新)井浦さんは、『福田村事件』『アンダーカレント』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』など、話題の映画への出演が相次ぎ、1月期の連続ドラマでは「おっさんずラブ-リターンズ-」のほか、NHK大河ドラマ「光る君へ」で藤原道隆を好演中と、出演作品が途切れることがない。その確かな演技力で社会派作品からコメディまで、どんなジャンルでも存在感を発揮。俳優としての活動ほか、アパレルブランドのディレクター、サステナブルコスメブランドのファウンダーも務めるなどマルチに活躍する。脳外科医が診るのは、“脳”ではなく“人生”。謎に満ちたミヤビの“消えた2年間の記憶”を探るミステリーも杉咲さん、若葉さん、井浦さんの3人が演じる脳外科医という職業。「脳外科医が診るのは、“脳”ではなく“人生”」ともいわれる。彼らの仕事は、手術を成功させて終わりではない。このドラマでは、後遺症に直面し人生が大きく変わって動揺する患者の今後の人生に向き合っていく姿も描かれる。本作は、様々な患者と共生する脳外科医の世界で、自身も記憶障害を持つ脳外科医が、苦悩と葛藤の中から、ふたたび“医師”という仕事と向き合い、希望を見出していく人間ドラマ。1日で記憶がリセットされてしまうミヤビが、どのようにして今日を明日に繋つなげ、自分らしく生きていくのか。彼女の“生きることへの意思”が、いまを生きる全ての人を勇気づけていく。医師と患者たちの出逢い、診察を通じて生まれていく絆や友情、家族愛などが一話完結で描かれていく一方で、物語の鍵となるのが、ミヤビの失われた記憶の謎。そこに隠された秘密や人間関係が明らかになった時に見えてくるミヤビの本当の思いとは。全編を通して描かれていくこのミステリー展開も、ドラマの大きな見どころとなる。若葉竜也(三瓶友治役)コメント粛々と、目の前のやるべき事に向き合いたいと思います。いまにも破裂しそうな2024年という時代を生きるものとして、ほとばしりたいと思います。井浦新(大迫紘一役)コメント人は大切な想い出や楽しかった日々を記憶として覚えてることで幸せを感じられます。そして忘れたり記憶にないことで不安を感じ、でも時に助かったり救われたりもします。光にも闇にもなる人の"記憶"について、この作品を通して深く考えてみたいと思います。いままで表現したことのない人物像が浮かび上がってくるかもしれません。スタッフ・キャストの皆さんとは初めてお仕事させていただける方々がたくさんいらっしゃいます。とても刺激的でワクワクしています。プロデューサー・監督陣は何作も重ねてきた信頼を寄せている方々です。みんなで丁寧に人の心を描きながら物語を紡いでゆき、楽しく観ていただきながら生きる希望が湧いてくるような、優しく力強い作品をつくってゆけるよう励みたいと思います。「アンメット ある脳外科医の日記」は4月より毎週月曜22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年02月28日杉咲花の映画単独初主演作『市子』が、Prime Videoにて3月8日(金)より見放題独占配信される。本作は、戸田彬弘監督が主宰する「劇団チーズtheater」旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市子のために」が原作。観客から熱い支持を受け2度再演された人気の舞台が、戸田監督自身により映画化された。痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも「生き抜くこと」を諦めなかった川辺市子を演じるのが杉咲さん。抗えない境遇に翻弄された彼女の壮絶な半生を、凄まじい熱量で体現し圧巻の演技を披露、芝居を超えて役を生き抜く姿がスクリーンに映し出される。さらに、市子の恋人・長谷川を演じるのは、若葉竜也。重厚な物語の軸を担う長谷川が、市子の真の姿を知っていく過程で揺れ動く感情の変化を繊細に演じ切る。ほかにも、森永悠希、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆり、倉悠貴、中田青渚、石川瑠華、大浦千佳ら豪華俳優陣が名を連ね、市子の知られざる人物像や過去を第三者の目線で浮き彫りにしていく。第28回釜山国際映画祭や第36回東京国際映画祭に正式出品され注目を集めた本作は、公開を迎えると劇場で満席回が続出。「放心状態」「今年見た映画の中でダントツ」「上映終了後になかなか動けない映画だった」「まだ心の中に市子がいる…」などSNSを中心に高評価が続々と上がり話題となった。中でも、主人公・市子を演じた杉咲さんの演技に対する賞賛の声が多く、杉咲さんは第47回日本アカデミー賞優秀主演女優賞や第78回毎日映画コンクール女優主演賞に輝くなど、今年の映画賞レースを賑わせている。さらに本作は先日スウェーデンで開催された北欧最大の国際映画祭、第46回ヨーテボリ映画祭でのインターナショナル・コンペティション部門にも出品され、ヨーロッパプレミア上映も好評を博した。映画『市子』は3月8日(金)よりPrime Videoにて見放題独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2024年02月20日杉咲花が初の医師役で主演する「アンメット ある脳外科医の日記」が4月よりカンテレ・フジテレビ系にて放送されることが分かった。原作は、講談社「モーニング」で連載中の「アンメット-ある脳外科医の日記-」(原作:子鹿ゆずる/漫画:大槻閑人)。原作者・子鹿ゆずるは、元・脳外科医。それゆえ、作中に登場する様々な症例や医師たちの生き様がリアリティーをもって描かれており、医療従事者のみならず、各方面から絶賛されている。今回のドラマ化では、そんな原作の魅力を活かし、複雑な脳神経外科の世界と、そこに生きる人々の姿をしっかりと描いていく。「アンメット-ある脳外科医の日記-」©子鹿ゆずる・大槻閑人/講談社杉咲さんが演じるのは、ある事故で脳を損傷し、重い後遺症を抱える脳外科医・川内ミヤビ。彼女は、過去2年間の記憶がなく、さらに今日のことも明日には全て忘れてしまう。それゆえ、医師であることを諦めかけたミヤビだったが、彼女の前に、変わり者の脳外科医・三瓶友治が現れる。空気を読まず、強引でマイペースな彼の言動によって、ミヤビは医師としても患者としても助けられ導かれていく。やがて、ミヤビの“消えた2年間の記憶”の中に隠された謎が明らかに。取り出せなくなっているミヤビの記憶の中にある大きな秘密。そして、彼女の“本当の思い”とは…。“記憶障害の脳外科医”という難役に挑む杉咲さんは、『湯を沸かすほどの熱い愛』で、第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞と新人俳優賞をダブル受賞。その後も数々の話題作に出演し、2024年も『52ヘルツのクジラたち』『片思い世界』『朽ちないサクラ』と途切れることなく主演映画の公開が控えている。2023年公開の『市子』では、毎日映画コンクールにて女優主演賞を獲得。3月に発表を控える第47回日本アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされている。そんな映画界に欠かせない杉咲さんが、初めて医療ドラマに挑戦。それも、かつてない異色の設定の主人公となる。主演・杉咲花コメント頑張れなくてよくて、立ち止まってよくて、変われなくていい。あなたがあなたという人間と付き合っていくことを諦めなければ、それは美しい姿なのだという本作の根っこにあるメッセージに、心を撫でられるようでした。この物語を大切にお届けしたいです。原作・子鹿ゆずるコメント言葉、記憶、技術……これらは脳の別々の部位が担当していることが解明されています。しかし「心」は何処にあるのか、その正体さえも曖昧なままです。原作では、私自身の経験を踏まえ脳障害の後遺症を正確に描くとともに、それと戦う人たちの心に焦点を当てました。ドラマ化にあたり、製作スタッフの皆様ならびに杉咲花さんはじめ実力派俳優の方々により、原作を超越した見事なドラマに仕上げて頂けそうで大変感謝しています。本ドラマが、一般視聴者の方々のみならず、当事者・ご家族の皆様、医療福祉関係者の皆様への応援になれば幸いです。漫画・大槻閑人コメントこの度のTVドラマ化、誠にありがとうございます! 実は『アンメット』という作品、企画段階から「ドラマ化するといいなあ」と思い、その願いを込めながら自分なりに工夫してきました。僕自身は医療者ではないのでわからないことも多く、子鹿さんをはじめ、多くの医療・福祉関係者の皆様にご協力いただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。物語を絵に、漫画にする作業を通じて、『アンメット』というバトンを良い形で受け渡せているとしたら、これほどうれしいことはありません。プロデューサー・米田孝コメントこのドラマを企画し始めた直後、母に脳腫瘍が見つかりました。予後不良の状態でしたが、開きにくかった目がパッチリしてきた、今日は歩いて買い物に行けた、家族が集まるのが楽しみだ、などと些細な希望を見つけては、母は笑っていました。悩みや苦しみの中にあっても、ほんの少しの希望があれば、人はちゃんと今日を明日に繋げて、前を向いて生きていけるんだなと、母は私に感じさせてくれました。「アンメット」とは直訳すると「満たされない」という意味です。人や社会は光の当たる場所に目を奪われ、その光によってできた影を見過ごしてしまいがち。影の部分で満たされなさを感じる人たちにいかに寄り添い、共生していくか。この原作のテーマに深く共鳴し、おこがましいようですが少しでもその影を希望の光で照らせたら。このドラマにそんな思いを込めています。杉咲花さんとはクランクイン前からたくさんの時間を共有し、どうしたら自分たちの思いを届けられるか、会話を積み重ねてきました。本当に真摯に作品に向き合う姿勢と豊かな発想力に驚かされる日々です。彼女が演じる川内ミヤビが、とても魅力的な主人公になることは間違いありません。人の心を丁寧に描きながら、愉快な登場人物たちやハラハラドキドキの展開で濃いめの味付けを加えて、楽しみながら心温まるエンターテインメントに作り上げていきます!見て下さった方に、少しでも明日を生きる希望を得ていただけることを願っています。「アンメット ある脳外科医の日記」は4月より毎週月曜22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年02月19日女優の杉咲花が、13日に都内で行われた映画『52ヘルツのクジラたち』(3月1日公開)の完成披露試写会に志尊淳、小野花梨、桑名桃季、石原慎也(Saucy Dog)、原作者の町田そのこ氏、成島出監督とともに登壇した。同作は、2021年の本屋大賞を受賞し80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。○■小野花梨、“プライベートでも仲良し”杉咲花の家に1カ月お泊り今作で親友役と演じた杉咲と小野はプライベートでも親交があるそうで、小野が「1カ月、花の家にお泊りしていたりとかしていた」と仲良しエピソードを披露。親友役についても「役作りはいらない、お互いに探り合う時間が必要なかったので、それはもう本当に贅沢なことだなと思い、大事な時間でした」と振り返る。一方で、杉咲は「私はやっぱり友達が仕事場にいるという感覚が慣れなくて(笑)。こっぱずかしさもあったんですけど、お芝居が始まった時には美晴としてそこに存在してくれる花梨を目の当たりにして、とても背筋が伸びる思いでした」と照れながら話した。また、小野は今回の撮影で杉咲のすごさを感じたそうで「佇まいもそうですし、スタッフさんおひとりずつへの気遣いもそうですし、普段は見れない一面を見て非常に勉強になりました」とコメント。これに杉咲は「なんかちょっといじられているような感じ……」と照れ隠しをしつつ、「ありがとうございます(笑)」と小野からの言葉をしっかり受け取っていた。
2024年02月13日2021年本屋大賞を受賞した同名ベストセラー小説を映画化した『52ヘルツのクジラたち』の完成披露試写会が2月13日(火)、都内で行われ、主演の杉咲花、共演する志尊淳が出席。「尊敬しかない」と互いの俳優としての姿勢を称賛し合った。自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性・三島貴瑚(杉咲さん)。ある痛みを抱えて、東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、そこで母親から“ムシ”と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会う。貴瑚は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれたアンさんこと岡田安吾(志尊さん)との日々を思い起こしていく。杉咲さんは「自分にとって、かけがえのない大切な出会いになりました。自分の聞こえる周波数が、すこしだけ広がった気がします」と本作に強い思い入れ。「いろんなことが描かれる物語ですが、最後に光を見出そうとする姿を描き切れるだろうかと、いまできるだけの力を注いだ」と力説し、「これからの人生や、もの作りにフィードバックできればいいなと思っています。ぜひ、隣にいる人を想像できるような作品になっていれば」とアピールした。一方の志尊さんは「この作品をやりたいなと思った1つの理由は、花ちゃんが主役だから」と全幅の信頼。これまでも共演経験はあるものの「ここまでガッツリは初めて」だといい、「僕自身、探り探りでしたが、(杉咲さんを見て)俳優が作品に向き合う姿勢って、これだよねと。いまにも倒れそうな熱量で向き合っている。尊敬しかなかったですし、杉咲花はすばらしいなと感じました」と最上級の賛辞を送った。これに対し、杉咲さんは「恐縮です」と照れ笑いを浮かべ、「作品に対する思いを共有しながら、現場では安吾のまなざしで、絶対的な味方でいてくれた。アドバイスも含めて、サポートに徹してくださり、身を捧げて演じる姿は、尊敬しかないですね」と志尊さんへの敬意を新たにしていた。完成披露試写会には、貴瑚の親友・牧岡美晴役の小野花梨、映画初出演で「ムシ」と呼ばれる少年を演じた桑名桃李、原作者の町田そのこ氏、成島出監督(『八日目の蝉』『銀河鉄道の父』)、主題歌「この長い旅の中で」を手がける人気バンド・Saucy Dogの石原慎也が出席した。『52ヘルツのクジラたち』は3月1日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。タイトルは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で鳴く、世界で1頭だけの孤独なクジラのことを指す。(シネマカフェ編集部)■関連作品:52ヘルツのクジラたち 2024年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年02月13日柚月裕子の警察ミステリー小説『朽ちないサクラ』が、杉咲花の主演で実写映画化。2024年6月21日(金)に全国で公開される。柚月裕子原作の警察ミステリー小説『朽ちないサクラ』が実写映画化『朽ちないサクラ』は、すでに映像化された「孤狼の血」や「佐方貞人」シリーズなどで知られる柚月裕子による警察ミステリー小説。主人公の県警に勤める広報職員が、本来は捜査する立場にないものの、親友の変死事件の謎を独自に捜査し、事件の真相と次第に浮かび上がる“公安警察”の存在に迫る異色の警察小説だ。「サクラ」シリーズのはじまりとなる『朽ちないサクラ』の発行部数は、続編の『月下のサクラ』と合わせて累計27万部を刊行。世の不条理と巨大な闇に立ち向かい、主人公が成長を遂げる姿を描いた人気シリーズとなっている。杉咲花が主人公の県警・広報職員にそんな『朽ちないサクラ』が、杉咲花の主演により実写映画化。主人公の県警・広報職員で26歳の森口泉を、『市子』や『52ヘルツのクジラたち』『片思い世界』など、話題作での主演が続く杉咲花が演じる。主人公・森口泉…杉咲花県警・広報職員。警察の不祥事が明るみに出たことで、新聞記者として働く親友の千佳が情報をリークしたのではないかと疑う。その後殺されてしまった親友・千佳の変死事件を暴くため、独自で捜査を行う。自責と葛藤を繰り返しながら、事件の真相と社会の闇に迫っていく。磯川俊一…萩原利久泉のバディ的な存在となり、一緒に捜査する年下の同期。泉への好意を隠しつつ、泉の調査を献身的にサポートする好青年。梶山浩介…豊原功補一連の事件を捜査する県警捜査一課の刑事。富樫俊幸…安田顕泉の上司で元公安。津村千佳…森田想泉の親友で新聞記者。警察の不祥事事件に迫っていたところ、何者かに殺されてしまう。辺見学…坂東⺒之助生活安全課の磯川の先輩。兵藤洋…駿河太郎千佳の上司で米崎新聞社の記者。浅羽弘毅…遠藤雄弥千佳殺害の捜査線上に浮かびあがる人物。公安の警察官…和⽥聰宏津村雅子…藤⽥朋⼦千佳の母親。監督は原廣利監督は、『帰ってきた あぶない刑事』の原廣利。「日本ボロ宿紀行」では撮影監督を務め、多くのドラマ作品を演出している。長編映画の監督を務めるのは今回で2作目となる。また、物語の舞台として、原作では架空の土地だったが、映画では愛知県に設定。蒲郡市を中心に県内で全てのロケを実施し、本物の桜が咲き誇る中、カタルシスへ誘う映像美によりラストシーンを作り上げた。映画『朽ちないサクラ』あらすじ愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。【作品詳細】映画『朽ちないサクラ』公開日:2024年6月21日(金)監督:原廣利脚本:我人祥太、山田能龍原作:柚月裕子『朽ちないサクラ』(徳間文庫)出演:杉咲花、萩原利久、森⽥想、坂東⺒之助、駿河太郎、遠藤雄弥、和⽥聰宏、藤⽥朋⼦、豊原功補、安田顕配給:カルチュア・パブリッシャーズ
2024年02月06日「孤狼の血」「佐方貞人」「合理的にあり得ない」など数々のシリーズが映像化されている柚月裕子の小説「朽ちないサクラ」を主演・杉咲花にて実写映画化、6月21日(金)より公開決定。ティザービジュアル、杉咲さんらのコメントが到着した。本作は、柚月裕子の「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」(徳間文庫)が原作。本来捜査する立場にない県警の広報職員を主人公に、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく異色の警察小説。発行部数は続編の「月下のサクラ」と合わせて累計27万部を刊行する人気シリーズとなっている。主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じるのは、『市子』『52ヘルツのクジラたち』『片思い世界』と映画での主演が続き、若手随一の実力派として絶大な信頼を集める杉咲花。単独主演作となる本作では、“事務職のお嬢ちゃん”と呼ばれている泉が自責と葛藤を繰り返しながら、強さを手に入れていく姿を繊細な演技で体現する。杉咲花杉咲さんは「この物語は、ひとりの人物の失敗から始まります。私はその出来事に温もりの眼差しを向けることはできないけれど、失敗に向き合い、責任を取ろうとする姿を見捨ててはいけないと思いました。“再生を見守る”という世の中のあるべき姿のひとつとして、この映画に関わる価値を感じ、緊張を抱きながら演じました」と語り、「いつの日か失敗してしまったことのある誰かにも、他者の失敗を許してあげられない誰かにも、この映画が届いてほしいです」とコメントを寄せる。また、メガホンをとる原廣利は、『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)の監督に抜擢された注目監督。WOWOWオリジナルドラマ「ウツボラ」(23)や撮影監督も務めた「日本ボロ宿紀行」(19年/テレビ東京)など多くのドラマ作品を演出し、長編映画は本作が第2作となる。警察ミステリー×サスペンスという王道のエンターテインメントに洗練されたノワールの味つけを施し、主人公が己の正義感に目覚めていく成長譚として描いた。「タイトルにある通り『サクラ』がキーワード」という監督は、「『正義』とは一体何か?それぞれの『正義』が交錯する時に、サクラを魅せることで物語の骨格を表現したい。スタッフ・キャストと共に考え、アイディアを出し合い、全力で撮影していきました」とふり返ってコメント。「森口泉を演じる杉咲花さんの真っ直ぐ真相を見つめる眼は、僕自身何度も鳥肌が止まりませんでした」と明かす。なお、原作の舞台は架空の土地だったが、映画では舞台を愛知県に設定、2023年3月~4月に蒲郡市を中心に県内でオールロケを敢行。本編で咲き誇っている美しい桜は全て本物。杉咲さん演じる泉が桜吹雪の中である決意を固め、前を向くラストシーンのカタルシスと映像美が、ジャンル映画の枠を打ち破るものとなっている。そして今回解禁となったティザービジュアルは、本作の重要なシーンが撮影された川に、真っ赤なワンピースを着た杉咲さん演じる泉が素足のまま凛と佇み、背景にはタイトルにもある「サクラ」がまさしく満開に咲き誇ったもの。その様子が水面に静かに映り込み、本作の主人公の美しさと儚さ、そして内に秘めた強さを合わせ持つ姿を印象的に表現したビジュアルが完成。2023年3月、ロケ地にて満開を迎えた本物の桜と晴天が広がる奇跡的なシチュエーションが重なり撮影が行われた。原作者の柚月裕子は、「この作品は、世の中の理不尽や不条理なことに、懸命に立ち向かっていく人間を書きたくて出来上がったもの」と語り、「主人公の森口泉は、親友の死をきっかけに事件の真相と社会の闇に迫っていきます。泉は、迷いながら、悩みながら、ときに諦めそうになりながらも、必死に前に進んでいきます。がんばる泉を、杉咲花さんがどのように演じてくださるのか、とても楽しみです。泉を、そして作品に登場する人々を応援しています」と映画化に際しコメントを寄せている。『朽ちないサクラ』は6月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月03日杉咲花主演で、町田そのこによる本屋大賞受賞のベストセラーを映画化した『52ヘルツのクジラたち』から、呼応し合う魂が紡ぐ切なる“愛の物語”をとらえた場面写真が一挙に解禁された。本予告が解禁されるや、「予告を見ただけで原作を思い出して、胸がいっぱいになって、泣きそうになりました」「予告だけで泣ける。観に行きます。」「人生を見つめなおすキッカケになった物語」とすでに多くの反響が寄せられている本作から、この度、杉咲さん演じる貴瑚の人生に交差する人々の場面写真が解禁。傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家へと移り住んできた貴瑚は、虐待され、声を出せなくなった「ムシ」と呼ばれる少年と出会う。かつて自分も家族に虐待され、搾取されてきた彼女は、少年を見過ごすことができず、一緒に暮らし始める。やがて、夢も未来もなかった少年に、たった一つの“願い”が芽生える。その願いをかなえることを決心した貴瑚は、自身の声なきSOSを聴き取り救い出してくれた、いまはもう会えない安吾とのかけがえのない日々に想いを馳せ、あの時、聴けなかった声を聴くために、もう一度立ち上がる。過去と現在を交差させながら物語を描く本作。解禁された場面写真では、貴瑚の声なきSOSを聴き取り救い出してくれた安吾(志尊淳)とのかけがえのない日々を切り取ったシーン。数年後、新たな人生を歩く貴瑚が「ムシ」と呼ばれる少年と出会うシーンをはじめ、高校時代からの親友・牧岡美晴(小野花梨)との仲睦まじい様子。初めての恋人・新名主税(宮沢氷魚)とのシーン、さらに安吾とその母親が手を握り合うシーンなど、貴瑚と貴瑚の人生に交差する人々の様々なシーンが映し出されている。原作者・町田そのこも脚本段階から「自分の頭の中で描いていた世界、ひとびとが、くっきり浮き出てくる気配をひしひしと感じて、震えました」とコメントしている通り、若手最旬俳優たちの競演と、『八日目の蝉』をはじめ様々な形の家族を見つめてきた成島出監督が作り出す、切なくも愛おしい世界観に期待が高まる。『52ヘルツのクジラたち』は3月1日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:52ヘルツのクジラたち 2024年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年01月26日杉 良太郎杉 良太郎の最新曲「花のふるさと」が、有線演歌歌謡曲リクエストランキング(2024/1/17付)で1位を獲得した。「花のふるさと」は、和歌山県にある「絶景の宝庫 和歌の浦」として日本遺産に認定された和歌の浦を舞台にした楽曲。自身の作詞で歌詞には、「桃の香り」や「紀の川」、「みかんの花」など、和歌山の風景や自然などが盛り込まれ、歌の力でふるさとを元気にしたいという杉 良太郎の想いのもと、ふるさとを出て自立するときの心情など等誰もが経験する懐かしい気持ちを代弁している楽曲となっている。ふるさとを離れて暮らす人が故郷を懐古し心温まる楽曲として、多くのカラオケユーザーに好評を得て今回の有線チャート1位に繋がった。杉自身にとっては「すきま風」以来約48年ぶりの有線チャート1位を獲得。「すきま風」は1976年10月1日にCBSソニーより発売(SRレーベル)され、同年10月27日付けで有線チャート1位となった。48年ぶりのチャート1位は有線チャート史上初となる。杉 良太郎コメント「久しぶりに有線1位となりとても感慨深く、楽曲が好評いただいて大変嬉しく思います。曲を聴いた人がふるさとを思い出すとともに『懐かしいな』『帰りたいな』と思ってもらえたら、うれしいです」リリース情報花のふるさと2023年10月18日発売「花のふるさと」作詞:杉 良太郎作曲:弦 哲也編曲:西村真吾c/w夢追い広場作詞:石川桃瑪作曲:弦 哲也編曲:西村真吾TECA-23024定価:¥1,400(税込)杉 良太郎 / TEICHIKU RECORDS : 杉 良太郎「花のふるさと」Music Video(Short Ver.) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月17日杉咲花、志尊淳はじめ最旬キャストが結集して贈る映画『52ヘルツのクジラたち』から、本ポスター・本予告が解禁。金子大地、西野七瀬ほか追加キャストも明らかになった。本屋大賞受賞の傑作ベストセラー小説を成島出監督が映画化した本作。本ポスターは、東京から海辺の街に移り住んだ杉咲さん演じる貴瑚の自宅の広い海を望む象徴的なテラスで、貴瑚を中心に志尊さん演じる安吾と桑名桃李演じる少年が3人で静かに佇んでいるビジュアル。海中を思わせるような幻想的な青が印象的なものとなっている。本ビジュアルの写真を撮影したのは、気鋭の若手写真家・八木咲。海と空の境で、穏やかな表情を浮かべる3人。貴瑚と少年は1つのMP4から流れる音を、イヤフォンを共有し聞いており、安吾は貴瑚を優しく見つめ、貴瑚は安吾のほうを見ているが、目線は交わしていないものとなっている。本予告は、海中で鳴くクジラの声から始まる。「これは、クジラの声?」と尋ねる貴瑚の問いに、「この〈52ヘルツのクジラ〉の鳴き声は、他のクジラたちには聴こえない。世界で一番孤独なクジラって言われてるんだ」と答える安吾。映し出される映像は、岬に立つ貴瑚、見つめる先には、髪の長い少年の後ろ姿。続いて、虐待を受けながらもヤングケアラーとして家族を支える貴瑚の過酷な日常と、虐待の跡を持ち「ムシ」と呼ばれる少年の悲しみがオーバーラップしていく。痛々しい傷を抱え、ふらふらと道路へ歩き出す貴瑚を間一髪救い出したのは、安吾。「何で死のうとしたの?」と問う安吾に、「お母さんが、お父さんじゃなくて私が死ねって、お前が死ねって、だから私死のうと…」と、尋常でない様子で応える貴瑚を思わず抱きとめたのは、貴瑚の高校時代からの親友・牧岡美晴。安吾は優しい笑顔で「三島さん、新しい人生を生きてみようよ」と語りかけ、貴瑚は「生きたい…!」と堰を切ったように泣き出す。転調して流れ出す切なくも明るい主題歌に乗せ、「もう貴瑚さんを自由にしてあげてください」と貴瑚の母に、柔らかい言葉で、でもキッパリと決別を告げる安吾。「人はきっと生まれ変われる。切ない痛みの先で人はもっと優しくなれる」というナレーションの間に差し込まれるのは、貴瑚を優しく抱きしめる宮沢氷魚演じる上司の新名主税の姿と、涙を零す安吾の横顔。切ない表情で貴瑚に「僕は、キナコの幸せを祈ってる」と安吾は告げる――。「私、覚悟を決めたんだよ。聞かせてよ。あんたの声を。私が守るから」と、少年を守る決意に満ちた貴瑚の顔には、かつての弱々しい面影はない。本作で主題歌を担当したのは、若い世代を中心に圧倒的人気を博す「Saucy Dog」。本作のために書き下ろした主題歌のタイトルは「この長い旅の中で」。予告編のクライマックスに流れ、映像を盛り上げる。Saucy Dog本作を手掛けた「Saucy Dog」石原慎也(Vo/Gt)は「僕自身、心から信頼する事がどうも苦手で『どうせ裏切られるかもしれない』『本来の自分を見てくれる人はいるのか?』と思いながらややこしく生きているんですが、そんな自分を1人の人間として見てくれる人が実は沢山いて、ちゃんと怒ってくれたり、心配してくれたり。そんな人を『信頼したい』という思いから作りました」とコメントを寄せた。なお今回、追加キャストも解禁。貴瑚の家の修理を手掛け友人となった村中真帆に金子大地、「ムシ」と呼ばれる少年の母・品城琴美役に西野七瀬、貴瑚の母親・三島由紀役に真飛聖、少年を可愛がっていた元隣人の藤江役に池谷のぶえと実力派が脇を固める。西野七瀬『52ヘルツのクジラたち』は2024年3月1日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:52ヘルツのクジラたち 2024年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2023年12月25日女優の杉咲花が主演を務める、映画『52ヘルツのクジラたち』(2024年3月1日公開)の本ポスター、本予告、主題歌が25日に公開された。○■映画『52ヘルツのクジラたち』本予告本ポスターは、東京から海辺の街に移り住んだ貴瑚(杉咲花)の自宅のテラスで、貴瑚を中心に安吾(志尊淳)と少年(桑名桃李)が3人で静かにたたずみ群れている様子が切り取られ、海中を思わせるような幻想的な青が印象的なビジュアルとなっている。気鋭の若手写真家・八木咲が写真を撮影した。海と空の境で、穏やかな表情を浮かべる3人。貴瑚と少年はイヤフォンを共有して1つのMP4から流れる音を聞いており、安吾は貴瑚を優しく見つめる、一方、貴瑚は安吾の方を見ているが、目線は交わしていないという図になっている。本予告は海中で鳴くクジラの声から始まり、「これは、クジラの声?」と尋ねる貴瑚の問いに、安吾は「この『52ヘルツのクジラ』の鳴き声は、他のクジラたちには聴こえない。世界で一番孤独なクジラって言われてるんだ」と答える。岬に立つ貴瑚が見つめる先には、髪の長い少年の後ろ姿が。続いて、虐待を受けながらもヤングケアラーとして家族を支える貴瑚の過酷な日常と、虐待の跡を持ち「ムシ」と呼ばれる少年の悲しみがオーバーラップしていく。痛々しい傷を抱え、ふらふらと道路へ歩き出す貴瑚を間一髪救い出したのは安吾で、「何で死のうとしたの?」と問われた貴瑚は「お母さんが、お父さんじゃなくて私が死ねって、お前が死ねって、だから私死のうと……」と、尋常でない様子で答える。そんな貴瑚を思わず抱きとめたのは、貴瑚の高校時代からの親友・牧岡美晴(小野花梨)。安吾は優しい笑顔で「三島さん、新しい人生を生きてみようよ」と語り掛け、貴瑚は「生きたい……!」と堰を切ったように泣き出す。転調して流れ出す主題歌に乗せ安吾は貴瑚の母に「もう貴瑚さんを自由にしてあげてください」と決別を告げる。貴瑚に笑顔が戻り、「人はきっと生まれ変われる。切ない痛みの先で人はもっと優しくなれる。」というナレーションの間に、貴瑚を優しく抱きしめる上司の新名主税(宮沢氷魚)の姿、涙を零す安吾の横顔、切ない表情で貴瑚に「僕は、キナコの幸せを祈ってる」と告げる安吾といった映像が差し込まれる。最後には貴瑚が「私、覚悟を決めたんだよ。聞かせてよ。あんたの声を。私が守るから」と、少年を守る決意に満ちたの表情を見せた。で主題歌を担当したのは、若い世代を中心に人気を博すSaucy Dog。本作のために書き下ろした主題歌「この長い旅の中で」を書き下ろした。また追加キャストも明らかになり、貴瑚の家の修理を手掛け友人となった村中真帆を金子大地、「ムシ」と呼ばれる少年の母 品城琴美を西野七瀬、貴瑚の母親 三島由紀を真飛聖、少年を可愛がっていた元隣人の藤江を池谷のぶえが演じている。○■主題歌担当:Saucy Dog 石原慎也(Vo/Gt) コメント僕自身、心から信頼する事がどうも苦手で「どうせ裏切られるかもしれない」「本来の自分を見てくれる人はいるのか?」と思いながらややこしく生きているんですが、そんな自分を1人の人間として見てくれる人が実は沢山いて、ちゃんと怒ってくれたり、心配してくれたり。そんな人を「信頼したい」という思いから作りました。最後のサビの「例えば君がペテン師でも君を信じて後悔したい」というのはそこから来ている僕の感情そのものです。【編集部MEMO】映画『52ヘルツのクジラたち』は、2021年の本屋大賞を受賞し80万部を売り上げるベストセラー小説の実写化作。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった。(C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2023年12月25日杉咲花主演最新作『市子』よりオフショットが解禁された。先週ついに公開を迎え、週末には満席が続出するなど大きな反響を呼んでいる本作。この度解禁されたのは、主人公・市子を演じる杉咲花と、その恋人役・若葉竜也、ともに撮影から一般公開までの道のりを全力で走り続けた戸田彬弘監督との撮影現場のオフショット。杉咲さんと若葉さんの写真には、笑顔で“戸田組『市子』”の看板を持ち、ピースサインをする2人の様子が収められている。本作が3度目の共演となり、お互いに信頼を寄せ合う2人。杉咲さんは若葉さんについて、「今回で3回目の共演で、とても信頼している方だからこそ、初共演の方とは違った安堵感もありました」と話し、また若葉さんも「技術じゃ到底たどり着けないところに杉咲さんはフワッとジャンプしてタッチしてくるんです。芸歴とかそういうことでは出せないような表現をしてくる」と杉咲さんを称賛。さらにもう1枚、杉咲さんと戸田監督の写真は、杉咲さんが最後の撮影を終え、クランクアップした時を捉えたもの。花束を抱き、監督と笑顔で写る杉咲さんだが、今回初参加となった戸田組での撮影について「素晴らしい製作陣の方々が集まって映画を作れたことを幸せに思っていますし、最高の経験になったと思っています」とふり返る。また現場での様子については若葉さんも、「杉咲さんをはじめ、あの現場にいる1人1人が、プロとして思考を巡らせていたような気がします」と口を揃えた。公開初日に行われた戸田監督のティーチインイベントでは、「杉咲さんの演技は、言葉にできないような一瞬の表情を表現されるのがすごく魅力的」とコメント。「何度もテストを重ねた上での撮影だったのか」と観客から質問された戸田監督は、「技術部のテストは実施しながらも、俳優陣の芝居に関しては、動きだけを確認していました」と、実際に演じてもらったのは、本番のみが多かったことを明かした。特にプロポーズのシーンでは、本番まで杉咲さんは若葉さんの目を見ずに過ごしたという。本番で初めて2人が目を合わせて演技をしたことで、「自然と市子(杉咲)の目から涙が溢れてしまって、あのようなシーンが撮れた」と、撮影秘話を明かした。また公開後、本作がフィクションでありながら「市子がどこかにいるんじゃないかと探してしまう」という感想を多数見た戸田監督は、「僕も杉咲さんも、観てくれた方々がそういう風に感じてくれることを目指して作ったこともあり、すごく嬉しい」と話し、観客からの「これから生きていく上でも考えさせられる映画になりました」などの声にも喜びを嚙み締めていた。戸田組のキャスト・スタッフが、一丸となって作り上げた本作。そこに込められた熱いメッセージを本編でも感じてほしい。『市子』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2023年12月15日杉咲花主演、『八日目の蝉』成島出監督で本屋大賞受賞のベストセラーを映画化した『52ヘルツのクジラたち』から、宮沢氷魚、小野花梨、桑名桃李、余貴美子、倍賞美津子の出演が発表された。これまでに、自分の人生を家族に搾取されてきた三島貴瑚役を演じる主演・杉咲さんと、貴瑚の声なきSOSを聴き、救い出し支える岡田安吾役の志尊淳の2名が発表されている本作。新たな追加キャストとしては、職場の上司で貴瑚の初めての恋人となる新名主税(にいな・ちから)役に、『エゴイスト』でアジア・フィルム・アワード最優秀助演男優賞を受賞するなど、いま最も旬な若手俳優の宮沢氷魚。貴瑚の高校時代からの親友・牧岡美晴(まきおか・みはる)役には、長い芸歴を持ち、確かな存在感を光らせる小野花梨。東京からやってきた貴瑚と出会う、母親に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年役には、本作オーディションで抜擢され映画初出演となる桑名桃李(くわな・とうり)。岡田安吾の母・岡田典子(おかだ・のりこ)役に余貴美子、少年を助けようとする貴瑚たちを見守る、貴瑚の祖母を知る村中サチエ(むらなか・さちえ)役に倍賞美津子。傷つきながらももう一度立ち上がろうとする貴瑚を取り巻く人々の、それぞれに抱える事情や、変化していく心情が豪華俳優陣により繊細に紡がれている。本作は東京を皮切りに、大分・北九州での撮影を経て無事にクランクアップ。今回併せて宮沢さん、小野さん、桑名さんからのクランクアップコメントも到着した。クランクアップコメント到着宮沢氷魚:新名主税役/職場の上司。貴瑚に新しい世界を見せてくれた初めての恋人脚本を読んで、自分が当たり前だと思っていた価値観が揺らぐような感覚になりました。この作品は、悩みとか過去の苦しみを乗り越えていく人物を見事に表現している作品だと思うので、この映画を観てくださる方々が、自分自身と向き合うきっかけになるといいなと思っています。小野花梨:牧岡美晴役/貴瑚の高校時代からの親友憧れの、本当に長年憧れていた成島組に参加させていただきましたが、自分の未熟さもあって、喜びを噛み締めるというよりも、嵐の中にいるような日々でした。懸命に過ごした日々がスクリーンにどのように映っているのか、成島監督がどんな風に作ってくださったのか、映画を観るのがとても楽しみでもあり、ちょっぴり恐怖でもあり、今はそんな不思議な気持ちです。桑名桃李:母親に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年役あっという間に撮影が終わって、ちょっと寂しいのと、無事に終えられてよかったという気持ちです。ありがとうございました。『52ヘルツのクジラたち』は2024年3月1日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:52ヘルツのクジラたち 2024年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2023年12月14日女優の杉咲花が主演を務める映画『市子』(12月8日公開)の場面写真が、公開された。○■杉咲花、恋人役・若葉竜也は「ものすごく熱を帯びた人」今回公開されたのは、市子(杉咲)と恋人・長谷川(若葉竜也)の2人が、居酒屋のカウンター越しに満面の笑みを見せる場面写真。市子は長谷川からプロポーズを受けた翌日に姿を消してしまうが、それまで共に過ごした2人の幸せな時間を描き出している。戸田彬弘監督はキャスティングにおいて、市子については朗らかさと底知れない怖さを表現できる人物、恋人役・長谷川については“この人となら安心して、そばにいられる”と市子が思えるような雰囲気を出せる人物にお願いしたいと考えていたそう。杉咲も共演の若葉に対し、「これ以上はないんじゃないかっていうぐらい安心感を与えてくださる方。こちらが火傷してしまうのではないかと思うぐらいものすごく熱を帯びた人で、それだけ作品や出会った人たちに対しての愛情が深い方だと思っています」とコメントしている。【編集部MEMO】映画『市子』は、戸田彬弘監督が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台の映画化作。川辺市子(杉咲花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、忽然と姿を消す。途方に暮れる長谷川の元に市子を探しているという刑事・後藤(宇野祥平)が現れ、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。市子が置いていったカバンの底から発見した写真の裏に書かれた住所を訪ねると、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。
2023年12月12日杉咲花の単独初主演映画となる『市子』が、12月8日に劇場公開を迎えた。恋人にプロポーズされた翌日に、姿を消した女性・市子。彼女が抱える秘密と他者に背負わされてしまった業(ごう)が次第に明らかになっていく“人間の尊厳を問う”力作だ。映画『トイレのピエタ』や『湯を沸かすほどの熱い愛』『楽園』、NHK連続テレビ小説「おちょやん」、アニメーション映画『メアリと魔女の花』等々、幅広い活躍を見せ続ける杉咲さんだが、『市子』はひとつのターニングポイントになるのではないか?と思わせる体当たりの熱演を見せている。改めて俳優・杉咲花の魅力を紐解いていきたい。なお、杉咲さんについて考えるうえで、本稿では「演技(スクリーンの中)」「俳優(スクリーンの外)」の2つの項目に沿って進めていく。通常、書き手にとって後者はなかなか材料に乏しいものだが、取材の前後等で彼女の作品に対する責任感や、俳優としての信念に触れる機会に恵まれたため、その姿勢から受け取ったものを一端でも言語化できればと思う。人物の“心”をおろそかにしない真摯さ杉咲さんの演技において、強く印象に残るのは“痛みの感度”だ。俳優の表現力が称賛されるトピックのひとつに「泣きの演技」があるが、彼女の場合はその根源にある感情への潜り込みとそこからの表出が卓越している。つまり、「泣く」のはあくまで結果であって、重要なのは心であるということ。演者として求められる“画”に応えるために「泣く」必要があったとしても、そのゴールに至る感情の積み上げというプロセスの構築がとかく繊細かつ丁寧なため、観る側においては「それは泣いてしまうだろうな」と違和感なく思えてしまう。涙は、感情が高まった結果流れるものだ。そして、感情が高まっているのに泣けないなんてことは日常生活でごまんとある。自制していたり、涙が出ないことで自分でも動揺してしまったり……。見た目で「哀しい」とわからなくても、心は一色に染め上げられている状態。そうした当人のリアルを理解し、シンクロして他者にもわかる表現にまで昇華する。その途方もない役への優しさは、杉咲さん独自のものであろう。『楽園』では、親友が失踪した事件の傷を12年もの間引きずる女性の“内に込めた哀しみ”を見事に魅せきった。自分に非はなくとも、二次被害に遭ってしまう絶望と理不尽にさらされながら、表出を意識的に止めてしまっているさまを解像度高く伝えきれたのは、杉咲さんだからこそであろう。直近の出演作『法廷遊戯』の終盤でみせる感情の爆発には圧倒されるが、ただ「演技が凄い」のではなく、一言では言い表せられない「人間そのもの」を感じさせられるから胸を打たれるのだ。その真骨頂といえる『市子』では、杉咲さんは表層的な「可哀想な人物」として彼女を演じていない。他者的な憐憫にとどまらず、本人の複雑な心模様――利己的なしたたかさも臆せずに表出している。2024年3月公開予定の『52ヘルツのクジラたち』でも、必ずや抜群の“心の解像度”を見せてくれることだろう。“信じられる”存在であり続けるこれは個人の感覚だが、我々が生きるいまは“不信の時代”であろう――と思わずにはいられない。社会や世界が不安定ななかで何を信じていいのかわからない、他者を信じていたのに裏切られた/幻滅した、というケースがあまりに多すぎて疲弊してしまい、傷つかないために何事にも一定の距離を取るようになってしまった。ある種、諦念と警戒心に支配されがちで、逆にいえば「信じたい」という願いが強まっている状態――。それを個人に限定せず、時代のひとつの風と捉えるなら、こと俳優においては求められる領域が拡張していることだろう。そんななかで、杉咲さんはスクリーンの中と外で、その真摯さに差をまるで感じさせない。役の人生を背負いながら、作品が照射する社会に横たわる課題や問題から目を背けず、何を伝えられるのか・どういった影響や余波が懸念されるのかについて向き合い続けている。演じてそれで終わりにするのではなく、考え続けるということ。インタビュー等の場で、作品を背負って発言する際に多忙の合間を縫って学び、準備し、熟慮しながら言葉を紡いでいく姿を何度も目にしてきた。こうした陰の努力は言葉通り、画面に映らない部分ではある。ただ、杉咲花という俳優を語るうえで「これ抜きには成立しない」と思ってしまうほど強固な特長であり、先に挙げた彼女独自の芝居の繊細さや練度にも直結する精神でもあるため、この場を借りて少しだけ紹介させていただきたい。他者が手放しで「信じられる」存在であり続けること――。俳優・杉咲花は、どこまでも高潔な演じ手なのだ。(SYO)■関連作品:市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2023年12月09日杉咲花主演『市子』より本編映像が解禁された。監督を務める戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015で最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市子のために」を原作とする本作。この度解禁された本編映像では、涙のプロポーズの翌日、恋人・長谷川(若葉竜也)の帰宅を前に窓から飛び降り逃げ出す市子(杉咲花)の緊迫した様子が切り取られている。長谷川の留守中、なにやら荷物をカバンに詰め込んでいる市子。目の前のTVからは物騒なニュースが流れている。東大阪市・生駒山での遺体発見のニュース。「司法解剖の結果、死後8年以上経過しているとの…」報道を見ていた市子が同時に耳にしたのは、間もなく自宅に着きそうな、家に帰ってくる長谷川の原付バイクの音。市子はカバンに荷物を入れる手を止める。駐輪場から自室への階段を登る長谷川、市子は詰め込んだ荷物と共にベランダへと急ぐ。そして長谷川が玄関を開ける間一髪のタイミングで、市子は窓から飛び降り、全力疾走で駆けていく。テレビがつけっぱなしの部屋を見渡し市子を探す長谷川は、開けっ放しになっている窓と不自然に置かれたカバンを見つけ、表情を曇らせる。映像の最後には、不穏な音楽とともに、不気味に照らされたトンネルの中を、市子が全速力で駆け抜けていく…。物語の発端となる重要な一幕が映し出されている。市子を演じた杉咲さんは、芝居における個人の納得と、作品としてのバランスについて、「絶対に主観的になってしまうから、客観性との距離感を計るのが難しかったです」と話す。その上で本作においては、「戸田監督の中に迷いがなかったので、そこに対する信頼感はとてもありました」と、戸田監督とともに走り切ったことを明かす。一方戸田監督も杉咲さんに対して、「杉咲さんは一瞬一瞬を大事に演じられる方だな、という印象を受けました」と話し「僕自身も、ロケーションやその日の天候、俳優さんのお芝居における1テイク目とアングルを変えた2回目のテイクと……すべて同じものはないと映画を撮る上では考えており、そういった意味での価値観みたいなものが似ていたので、すごくやりやすかったですね」と、杉咲さんとの初タッグをふり返る。その上で、「杉咲花という女優さんについて触れますと──凄かったの一言でもありますが、誠実で愛情深く、丁寧に役を心で感じ取る魅力的な方でした」と改めて杉咲さんを絶賛している。『市子』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2023年12月08日志尊淳が、杉咲花を主演に迎えた成島出監督最新映画『52ヘルツのクジラたち』に出演決定。公開日も2024年3月1日(金)に決定した。町田そのこによる原作小説(中央公論新社)は、2021年の本屋大賞を受賞し、すでに80万部を売り上げる圧巻の傑作ベストセラー小説。「52ヘルツのクジラ」とは、ほかの鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラのこと。たくさんの仲間がいるはずなのに、何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている――。杉咲さん演じる主人公・貴瑚の声なきSOSを聴き、救い出そうとする岡田安吾(おかだ・あんご)役を、今年NHK連続テレビ小説「らんまん」での好演が話題を呼び、高橋文哉とW主演を務めるTBS系ドラマ「フェルマーの料理」でも圧倒的な存在感を放つ志尊淳。安吾は、精神的にも肉体的にもギリギリの状態だった貴瑚と出会い、彼女を救い出そうと動き出す塾講師をしているトランスジェンダーの男性。貴瑚の幸せを心から願い行動する安吾は、自身も孤独な魂を抱えた役どころ。本作のオファーを受けて原作を手に取ったという志尊さんは、「一読者として夢中で一気に読みました。僕がアン(安吾)さんを演じることで、トランスジェンダーの方々を傷つけることにならないかと最初は不安でしたが、監督の覚悟を聞いて成島組の船に乗りたいと思いました」とその決意を語る。また、安吾役については「本作に俳優としても出演していて、脚本の段階からトランスジェンダーをめぐる表現を監修いただいている若林佑真(わかばやし・ゆうま)さんと、二人三脚でアンさんを作り上げていきました」とトランスジェンダー男性の俳優として活躍する若林さんと相談しながら真摯に役作りに向き合い、そのキャラクターを作り上げたことについて語る。貴瑚役を演じた杉咲さんとの共演については「アンさんを演じる中で、杉咲さん演じる貴瑚の全てを受け止めたいと臨み、クランクアップに際して、そうした関係を築けたことを実感しました」と、現場での熱い絆についても語った。志尊さんの心を動かした成島監督は、その起用理由を「志尊さんが瑯壬生(ろうみお)役を演じたNODA・MAP『Q:A Night at the Kabuki』の初演と再演を二本とも拝見し、初演から再演にかけての素晴らしい成長にとても驚き、バックステージでどれだけ努力を積んでいる人なのかと注目してきました」と評価。実際の現場での様子を「原作におけるアンさんは“アンパンマン”みたいな存在として表現されていますが、志尊さんの持つ温かな人柄や真摯な姿勢も、まさにアンさんだと、撮影を通じ確信しました」と明かしている。本作は東京を皮切りに大分・北九州での撮影を経て、無事にクランクアップしている。『52ヘルツのクジラたち』は2024年3月1日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:52ヘルツのクジラたち 2024年3月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2023年12月06日杉咲花主演の最新映画『市子』が12月8日(金)より全国公開。本作では、朝ドラ「ブギウギ」で気弱なピアニストを演じていた森永悠希が一転、杉咲さん演じる主人公・市子の過去と現在を知る唯一の人物で、ある種の“ヒーロー願望”に憑かれた同級生・北秀和役を演じている。痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも「生き抜くこと」を諦めなかった川辺市子を演じるのは杉咲花。抗えない境遇に翻弄された彼女の壮絶な半生を、凄まじい熱量で体現する一方、市子の知られざる人物像や過去を恋人・長谷川(若葉竜也)ら第三者の目線で浮き彫りにしていく。現在放送中の朝ドラ「ブギウギ」で、ちょっぴり気弱な性格の青年・股野義夫役を演じた森永さんは、杉咲さん演じる市子を執拗に追いかける同級生・北秀和役を怪演。市子の“過去”と“現在”を知る唯一の男として、物語の鍵を握る存在感を放っている。子役からキャリアをスタートさせた森永さんは、その確かな演技力が着実に評価され、映画『しゃべれども しゃべれども』『カノジョは嘘を愛しすぎてる』や『ちはやふる』三部作、「今際の国のアリス」(Netflix)、「王様に捧ぐ薬指」(TBS系)、「ドロップ」(WOWOW)など、数々の映画・ドラマに出演し活躍を続けている。そして、「東京ブギウギ」で知られる歌手・笠置シヅ子をモデルに、趣里がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ブギウギ」にも出演。主人公・福来スズ子が所属していた梅丸少女歌劇団(USK)の専属ピアニスト・股野義夫役を務めている。自身が得意のピアノを存分に活かせる役どころとなった「ブギウギ」の股野は、オーケストラで伴奏することを夢見る、心優しい青年だ。そんな彼がひそかに想いを寄せていた、スズ子の尊敬する歌劇団の先輩・大和礼子(蒼井優)に勇気を振り絞って告白した際には、その一途な姿に胸を打たれた視聴者も多かっただろう。そんな役どころから一転、本作で森永さんが演じているのは市子の高校時代の同級生で、卒業後も執念深く、彼女に特別な想いを寄せる男・北秀和。少し屈折した“ヒーロー願望”を持ち、市子を執拗に追い続ける。そしてある日、市子の恋人だと名乗る長谷川(若葉竜也)という男が現れ、プロポーズをした翌日に突然失踪した彼女を探しているという。市子について最初は言葉を濁していた北も、長谷川の気迫に負け、堰を切ったように彼女の過去について話し始める――。北は、市子の“過去”だけでなく、“現在”も知る唯一の人物。彼の証言から、市子の壮絶な半生が徐々に明らかになっていく。重要な役どころを演じた森永さんは、本作への出演について「『本当にこれでよかったのか』『別の方法はなかったのか』登場人物たちにそんな思いを馳せながら、完成した作品を観させていただきました。撮影中も似たような自問自答を繰り返しながら演じていましたが、自分のあり方において大切な時間だったと思っています。参加できて光栄でした」とふり返りながら語っている。『市子』は12月8日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2023年12月05日『湯を沸かすほどの熱い愛』や『楽園』など、役の人生を丸ごと背負うような熱演を見せてきた杉咲花。彼女が、壮絶な宿命を背負った女性を演じた『市子』が、12月8日(金)に劇場公開を迎える。「ただ穏やかに、生きていたい」と願いながら、家庭環境に恵まれずに受難が続く市子(杉咲花)。恋人の長谷川(若葉竜也)にプロポーズされた翌日に姿を消した彼女の足跡をたどる形で、その過去が紐解かれてゆく。作品と出合った誰もが、頭から離れなくなる生きざまを具現化した杉咲さん。彼女はいま、どのような想いで「演じること」に取り組んでいるのか。対話に近い形式で、語っていただいた。「物語に関わることは、社会との接点を持つということ」――以前、杉咲さんに本作のお話を伺った際に「自分の特権性に気づかされた」とおっしゃっていたのが強く印象に残っています。これはまさに、近年の映画を語るうえで重要なトピックのひとつではないでしょうか。私自身も近年に関わる作品であったり、コロナ禍などの様々な社会の動きから、尊厳が守られない環境で生活せざるを得ない方が社会の中に確かにいるという状況を今まで以上に肌で感じるようになりました。そして自分のようにそう感じている方も、まだその事実に触れたことのない方も、きっと世の中にいるはずで。だからこそ物語を通して自身の特権性を知ったり、区切りを付けずに考え続けていくこと、誰かと議論していく動きにつながることが大切だと感じています。――おっしゃる通り、一過性にしないことが大事ですよね。『市子』はまさに、そうした効果を促してくれる作品かと思います。先日の28回釜山国際映画祭でワールドプレミアを迎えられましたが、現地の反応はいかがでしたか?ご覧になった感想はまだ自分のもとに届いていないのですが、戸田監督・若葉竜也さんと一緒にお客さんに交じって観賞し、上映後には何と言えばいいのでしょう――張りつめているわけでも、感動と表せるようなものでもなく、その場にいた皆さんと“言葉に出来ない何か”を共有した感覚を味わいました。そしてなんだか恥ずかしくて、そのまま劇場から去りたくなってしまいました(笑)。ワールドプレミア後にはQ&Aコーナーが設けられたのですが、本当に多くの観客の方々が手を挙げて質問をしてくださいました。自分自身、この作品が海を渡り、日本とは異なる歴史や文化を持った方々にどう受け止めてもらえるのだろうと気になっていたのですが、興味深く観ていただけたのかなと実感できてとても嬉しかったです。――ちなみに、杉咲さんが一観客として「気づかされた」近年の作品はございますか?『エゴイスト』です。ここ数年でクィアな方々を描いた作品に関わらせていただく機会が増えたことをきっかけに、当事者の持つ歴史や、クィア映画/ドラマが日本や世界でどのように作られているのかを学んでいきたい気持ちがより深まっています。性的マイノリティの方が他者に否定をされてしまうような、差別や偏見による被害の側面だけが描かれるのではなく、当たり前にそこに存在している姿が描かれた映画はこれまで国内にはあまりなかったように思います。そういった作品がこれからも増えていってほしい気持ちがとても強いですし、自分にとって本当に学びのある作品でした。――同時に、演じ手においてはより責任感が増す、という側面もありますね。つまりそれって、自分がどういう人間でありたいのかということに繋がる気がしているんです。自分自身、気になっているトピックが色々とあるのですが、まだそこに学びが追いついていない感覚もあるのが正直なところです。そんな自分にとって、物語に関わることは、社会との接点を持つということでもあり、だからこそ、作品に関われることはとても貴重な時間だと感じています。“市子”を演じて起きた想定外の感覚――『市子』では、役作りで減量もされたと伺いました。そのように削いでいく作業をすることで、感覚が研ぎ澄まされるようなところはありましたか?それが直接作用したかどうかは分からないのですが、市子という人物を演じていて、身体的にどうしようもなく反応してしまう瞬間が何度かありました。と同時に、何も感じられない瞬間もあって、カットがかかってから大きな不安に襲われるようなシーンもありました。例えばキキ(中田青渚)ちゃんに「ケーキ屋さんをやろう」と言われたシーンや、ある行為の後で母(中村ゆり)に話しかけるシーンを撮り終えた後に「この表現で大丈夫だったのだろうか」という焦りを感じてしまって。ですが、出来上がった映画を観たときに、「市子自身も自分のことがわからなかったのかもしれない」という気がしてきて。もしかしたら、その感覚自体が市子という人の心境近かったのかもしれないな、といまは思っています。また、プロポーズのシーンでは想像もつかなかったような感情が湧き上がってきました。婚姻届けを渡された際、これ以上ないほどの幸せと苦しさが押し寄せてきたんです。ああいった境地にいく想像は、していませんでした。――役者は先の展開も全て知ったうえで演技を行うと思いますが、杉咲さんご自身の「わからない」という感覚が、市子と重なったのですね。ちなみにそういった、ある種イレギュラーな状態になった際は杉咲さんご自身も動揺されるのでしょうか。めちゃくちゃ動揺します。カットをかけてほしい気持ちになってしまったり、自分から「ごめんなさい」とストップをするべきか、迷ってしまうこともあります。ですが時として、そういう瞬間こそ何か突き抜けていくような表現に繋がる場合もあったりするんですよね。未だにその感覚が掴みきれていないんです。こんなにも不安定でいいのだろうかと、落ち込んだりもするのですが。――でもそれは、ひょっとしたらお芝居の本質なのかもしれませんね。作品を重ねていけば経験自体は増えていきますが、その人を演じるのは多くの場合その1回きりでしょうし。相手役の反応も気になるところですが、たとえばプロポーズのシーンの若葉さんはいかがでしたか?若葉さんは、現場での立ち回りやお芝居での表現に対していっさいの欲を持たずに、ただ、ただ目の前にいるひとのためにそこにいて、素直に何かを感じとって反応をしてくれる方なんです。だからこそ、その瞬間にしか起こりえないものが紡がれていく。視聴者としても一共演者としても、本当に素敵な俳優さんだと思っています。役との向き合い方は「対話」――杉咲さんが『市子』で経験されたアプローチは、ワンアンドオンリーのものなのか、以降の作品にも導入されていくものなのか、どちらでしょう?私はお芝居において本当にルーティンがなく、何をやっても「これよりベストな方法があるのではないか」と探し続けているような感覚もあります。もしかしたらそれは、初対面の他者と向き合うように、役に対しても「はじめまして」という感覚が強いからなのかもしれません。――演じるうえでのある種の怖さや不安に、杉咲さんはこれまでどのように向き合い、乗り越えてきたのでしょう。自分の中では、基本的には乗り越えられていないというか…。恐怖と共に歩むような感覚が強いです。うまくいかなかったときは、後悔しても仕方がないので、それを受け止めて次の日のことを考えていくしかないのかな…と。――演じ手のセルフジャッジ的にOKなものが、演出サイドから見た作品的なOKと必ずしも一致しないぶん、難しいですよね。そうですよね。独りよがりになってしまう恐れを抱きつつも、対話を続けていたい気持ちはあります。――そうしたなかで作品を作る、届ける意識も変化しているのでしょうか。そう思います。いままではいただいたお仕事、受けた演出に対し全力を尽くし、作品が終わったら次の現場に向かっていく感覚がありました。ですが、物語が作られていく過程を人は見ているし、作品が世に放たれることに対しても、今まで以上に緊張感を持つようになってきました。巡り会えた作品と、自分だからこそできるような関わり方をしていきたい気持ちが、いまは強いです。【杉咲花】ヘアメイク:中野明海/スタイリスト:吉田達哉(text:SYO/photo:You Ishii)■関連作品:市子 2023年12月8日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2023 映画「市子」製作委員会
2023年12月04日俳優として多くのドラマや映画に出演するだけでなく、歌手として歌を歌ったり、ファッションブランドを立ち上げたりと幅広く活躍する、柴咲コウさん。クールな雰囲気と、くしゃっとした笑顔のギャップが魅力的ですよね。柴咲コウの『近影』に反響2023年11月25日、柴咲さんはバラエティ番組『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)に出演することをInstagramで告知。その時に公開された写真が、漫画やアニメに登場するあるキャラクターにそっくりだと話題になっています。世間から注目を集めたのは、こちらの写真。みなさんは、なんのキャラクターにそっくりかが分かりますか。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 柴咲コウ (@ko_shibasaki)がシェアした投稿 通称『姫カット』と呼ばれる、サイドの髪を頬辺りで切った姿が印象的な柴咲さん。美しい黒色のロングヘアに『姫カット』、美貌を兼ね備えている点などが、漫画『ONE PIECE』に登場する、大海賊のボア・ハンコックにそっくりではありませんか!少し身体を反らしたような1枚目のポージングも、アクセサリーが見えるよう上半身が写る2枚目も、持ち前の美貌で人々を魅了するボア・ハンコックのようですね。写真を見た『ONE PIECE』ファンからは、「ハンコックにそっくりすぎる」「実写版に出られそう」「似すぎ。目の保養…」といったコメントが相次ぎました。見惚れた人たちを石化させる能力を持つ、ボア・ハンコックのように、今後も柴咲さんにメロメロになる人が続出するのでしょうね![文・構成/grape編集部]
2023年12月03日