リオ・東京五輪出場の杉原愛子が代表を務める株式会社TRyAS(トライアス)が、女子体操界をさらに盛り上げるべく、世代・チームを超えて新たな女子体操の歴史を刻む選手4名で構成されたグループ『Jts(女子体操サークル)』を結成。そのお披露目会を17日(月)に開催した。『Jts』は、将来日の丸を背負うことを目指したい、体操競技をもっと広めたい、世代やチームの垣根を超えてもっと体操を楽しみたいなど、体操選手が持つ様々な夢を応援するプロジェクト。お披露目会では、リオ・東京五輪の2大会連続出場経験をもつ女子体操選手・杉原愛子が「日本における女子体操はまだマイナースポーツであり、大会の撮影禁止ルールなどにより体操の魅力が十分に伝わっていないことに課題感を持ち、より多くの方へ女子体操の魅力を伝えるために発足しました。『Jts』を通じて体操ファンや競技人口がさらに増加し、今までにない新たな体操の歴史を刻みたいです」とプロジェクトの発足背景や今後の意気込みを熱く語った。『Jts』は、日本女子体操界では世代・チームを超えた選手同士の連携が少ないことや、体操そのものの発信が少ないこと、経済的な理由から競技を辞めてしまう選手が数多く存在していることを課題と捉え、選手それぞれが持っている夢を叶えるために自立して長期的に活動を続けるためのサポートプログラムを用意。その一つは「情報発信の強化による体操競技の魅力拡散」。女子体操競技の大会では様々な観点から撮影が禁止されており、さらに選手たちは日々の練習で時間に追われていることから、SNSなどで情報が拡がりにくい現状があるため。『Jts』は、SNSを通じて体操を知らない人にも楽しめるような情報を発信していくという。もう一つは「経済的支援による家族やクラブチームの負担軽減」。幼い頃から第一線で活躍している選手たちは、合宿や遠征などの費用負担や練習場への送り迎えなど周囲の多大なるサポートがあるからこそ体操選手としての生活を送ることができているという現実がある。『Jts』は、選手たちがそれらのサポートを得られなくなったとしても、自分の意思で選手活動の継続を選択し続けられるよう経済的なサポートを行う。そして「技術面以外でのスキルアップ」もサポート。これまでと変わらず体操技術は所属チームなどで鍛えつつも、体操業界以外の視点を取り入れてさらなる演技力アップを目指すアカデミープログラムを実施。その第1弾として、ダンス・音楽業界からリズムの取り方を学ぶ授業を行う。そして現在、2024年6~9月の期間限定で、Jtsと一緒に女子体操を盛り上げる新プロジェクト『Jts CheerZ(ジェイティエスチアーズ)』のメンバーを募集している。『Jts CheerZ』は、SNSなどによる情報発信を通じて『Jts』と一緒に女子体操を盛り上げる新規グループ。体操経験者であれば現役選手か否かや所属チームを問わず、体操が大好きで体操の魅力を発信することに前向きな女性であれば、誰でも応募可能。今後、メンバーには『Jts』のSNS公式アカウントなどを通じて技を披露したり、体操の魅力について語ってもらう予定だという。応募の方法は公式ページ及び、オーディション情報サイト「デビュー」に掲載中。【Jts メンバー紹介】●杉原愛子(すぎはら あいこ)所属:株式会社TRyAS1999年9月19日生まれ。大阪府出身。株式会社TRyAS所属。『Jts』の発起人であり、株式会社TRyASの代表取締役。リオ・東京オリンピックに出場。3度目となるパリオリンピックを目指すことを宣言しチャレンジ中。<近年の成績>2023年 全日本種目別選手権 種目別ゆか 1位2023年 全日本シニア選手権 個人総合 3位<意気込み>特別な魅力を持つメンバーが集まったので、体操をまだよく知らない人も含めて、『Jts』を通じてより多くの方々に体操の魅力を知ってもらうことを期待しています。個人的には4人でSNSなどを通じた情報発信ができるのがとても楽しみで、最終的にはイベントなどもできると良いなと思っています。●佐藤美結(さとう みゆう)所属:K.R.M体操センター2009年2月26日生まれ。滋賀県出身。KRM体操センター所属。 手足の長さを生かした美しい体操と笑顔が魅力的でグループ最年少のこれからが楽しみな選手。<近年の成績>2022年 全国中学校選手権大会 種目別跳馬 4位2023年 近畿ジュニア大会 個人総合 3位 跳馬 1位<意気込み>憧れの杉原さんと一緒に活動ができると聞いて参加を決めたのですが、今後はアカデミーなどを通じて体操の技以外のことも学んで自分の力に変えていくことができると嬉しいです。●久保田麗音(くぼた れのん)所属:スペース姫路体操クラブ2008年9月19日生まれ。兵庫県出身。スペース姫路体操クラブ所属。ダイナミックな演技はコツコツ積み重ねた基本技術の結晶。体操を心から楽しみ、体操の楽しさを表現してくれる選手<近年の成績>2023年 全日本個人総合選手権 出場2022年 全日本種目別選手権 床 出場2022年 全日本ジュニア選手権 31位<意気込み>元々人前で話すのが苦手で緊張していましたが、今日、4人でのパフォーマンスがうまくいって良かったし、気持ち良かったです!体操の魅力が広がっていくのも楽しみですが、今まで関わってこなかった方々との出会いも楽しみです。●高原菜心(たかはら なこ)所属:スペース姫路体操クラブ(※高原の「高」は正しくははしごだか)2008年2月28日生まれ。兵庫県出身。スペース姫路体操クラブ所属。 すでに日本代表を経験したこともある逸材で見る人を夢中にさせる。小柄ながらも迫力ある演技が魅力の選手。<近年の成績>2023年 アジアジュニア選手権 団体優勝2023年 全日本個人総合選手権 出場2023年 全国高校総体 出場<意気込み>今日はとても緊張していたのですが、演技も上手くいって良かったです。『Jts』での活動を通じて、体操を知る人や体操をやってみたいと思ってくれる人が増えてくれると嬉しいなと思いますし、それを楽しみにしています。
2024年03月18日今年6~7月に開催されたバレーボールの国際大会・ネーションズリーグで、男子日本代表は3位となり、主要な世界大会では実に46年ぶりとなるメダルを獲得した。東京五輪で29年ぶりの準々決勝進出、昨年のネーションズリーグで5位と、着実に世界のトップに近づいていたが、今年ついにメダルに手が届いた。それでも大会後、石川祐希主将は「ネーションズリーグが今季の僕たちの一番の目標ではない。まだ先がある」と気を引き締めた。今年最大のミッションは、五輪予選でパリ五輪の切符を獲得することだから。五輪予選は世界3か所で行われ、日本ラウンドには世界ランキング2位のアメリカや欧州の強豪スロベニア、セルビアなど8か国が集まり、出場権を与えられるのは上位2か国のみ。ランキング5位の日本といえど厳しい戦いになる。今回出場権を得られなかった場合も来年6月の世界ランキングにより出場できる可能性はあるが、パリでのメダル獲得を狙う日本は、今年出場権を獲得し、万全の準備を整え五輪に臨みたい。今の日本代表はタレント揃いで史上最強の呼び声も高い。中心は主将でエースの石川。ネーションズリーグでは全選手中トップの275得点を挙げ、特にファイナルラウンドでの勝負強さとキャプテンシーが光った。その対角に入る22歳、髙橋藍も成長著しい。得意の守備に加え、攻撃力も向上し、ネーションズリーグでは石川に次ぐ得点源に。オポジットの西田有志は不調に苦しんだが、8月のアジア選手権で復活。五輪予選では本来の爆発力を発揮してくれるはず。もう一人のオポジット・宮浦健人も海外リーグを経験してスケールアップし、頼れる存在になった。かつてない高さを備えるミドルブロッカー陣の得点力も年々アップ。その攻撃陣を操るセッターの関田誠大や、守備の要・山本智大は世界トップレベルの実力者だ。結果を求められる五輪予選だが、「日本のバレーはすごくディフェンスが良くて、ボールがつながるというところが魅力だと思いますし、攻守どちらも精度が高く、迫力あるスパイクも打てる。見てもらう方々にすごく楽しんでもらえると思います」と髙橋は言う。強く、面白いバレーで、五輪切符を獲りにいく。日本を世界レベルに引き上げた絶対的エース&イタリア経験を糧に急成長。日本に欠かせない22歳写真左・石川祐希選手(パワーバレー・ミラノ)大学在学中から世界最高峰のイタリア・セリエAでキャリアを重ね、世界トップレベルのアウトサイドヒッターに成長。抜群のキャプテンシーで日本を牽引する主将。写真右・髙橋 藍選手(日本体育大学)持ち前の守備力を武器に19歳で東京五輪に出場。その後イタリア・セリエAでプレーし攻撃力、経験値を磨き存在感を増した、成長著しい若きエース。多彩な攻撃陣の力を最大限に引き出す絶対的司令塔関田誠大選手(ジェイテクトSTINGS)相手を鋭く観察しながらクイックを大胆に使う巧みなトスワークは秀逸。正確なトスでスパイカーを生かし、勝利に導く司令塔。鉄壁の守備で支える日本の守護神山本智大選手(パナソニックパンサーズ)海外勢の強烈なスパイクもことごとく拾い、ネーションズリーグではベストディガーに輝いたリベロ。愛嬌あふれる表情にも注目。FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー 2023 男子大会日程:9月30日(土)~10月8日(日)会場:国立代々木競技場 第一体育館参加チーム:日本、アメリカ、スロベニア、セルビア、トルコ、チュニジア、エジプト、フィンランドフジテレビで日本戦全7試合を地上波独占生中継※『anan』2023年10月4日号より。写真・Getty Images取材、文・米虫紀子(by anan編集部)
2023年09月28日ニュースキンジャパン株式会社(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長:小林 和則)は、「FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023 男子大会」のバレーボールワールドオフィシャルパートナーとして協賛することとなりました。試合会場内に設置されるLED看板および巨大モニターにおいて、2023年11月1日(水)に正式発売する美と健康のベースを支える家庭用美容機器「ageLOC ウェルスパ iO」の広告掲出をいたします。パリ五輪予選WCB2023男子大会バレーボールは長年にわたり日本国内で高い人気があり、国際的にも大きな注目を集めるスポーツです。バレーボールの競技発展を見据えた新しい取り組みと挑戦を恐れることなく続ける姿、団体競技としてチームワークを重視するスタイルは、常に未来への挑戦を続け革新的な製品とビジネスをとおして「人々がより豊かになるための力となる」という当社の目指す姿に通じると考えております。日本チームの戦績は、世界トップ16ヵ国が集結するバレーボールネーションズリーグ2023で3位、FIVBによる世界ランキングでは過去最高成績となる5位につけており、来年フランスで開催されるパリ五輪への出場をかけて熱い戦いを繰り広げています。バレーボール選手たちの真摯に戦う姿に感動し、彼らを応援したいとの思いから、今回の協賛にいたりました。【試合概要】日程:男子日本戦全7試合2023年9月30日(土)19時25分 日本×フィンランド2023年10月1日(日)19時25分 日本×エジプト2023年10月3日(火)19時25分 日本×チュニジア2023年10月4日(水)19時25分 日本×トルコ2023年10月6日(金)19時25分 日本×セルビア2023年10月7日(土)19時25分 日本×スロベニア2023年10月8日(日)19時25分 日本×アメリカ会場:国立代々木競技場 第一体育館放送:フジテレビ系列にて生中継ニュースキンジャパンは、このたびのFIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023 男子大会 バレーボールワールドオフィシャルパートナーとして、協賛できることを喜ばしく思っています。今後も日本スポーツの発展を応援してまいります。【ageLOC ウェルスパ iOについて】2023年11月1日(水)正式発売、IoTを搭載しあなたが求める美と健康のベースを支える全く新しい美容機器です。うるおいがめぐる健やかなカラダを目指し、「気分をスッキリ、整いたいとき」「引き締まったカラダを目指したいとき」「運動後にクールダウンしたいとき」などのお手入れに使用することから、スポーツとも親和性が高いと考え、試合会場での広告掲出に本製品を選びました。【《Volleyball World》について】Volleyball Worldは、国際バレーボール連盟(FIVB)とCVC Capital Partnersがパートナーシップを組み、バレーボール競技の世界的な成長、イノベーション、投資を促進することを目指しています。その目標は、世界選手権、バレーボールネーションズリーグ、オリンピック予選、ビーチプロツアーなど、主要なバレーボールおよびビーチバレーボールの国際大会をデジタルとライブイベントの両方を通じて、すべてのバレーボール関係者(ファン、アスリート、企業パートナーなど)を結びつける統合的なエコシステムを構築することです。【会社概要】社名 :ニュースキンジャパン株式会社 Nu Skin Japan Co., Ltd.本社 :東京都港区虎ノ門1丁目3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア14階開業日 :1993年4月23日代表者 :代表取締役社長 小林 和則資本金 :2億円事業内容:パーソナルケア製品、栄養補助食品および生活関連製品の製造・輸入・卸売販売所属団体:公益社団法人日本訪問販売協会、日本化粧品工業連合会、訪販化粧品工業協会、日本輸入化粧品協会、公益社団法人 日本広告審査機構、在日米国商工会議所、一般社団法人 全国直販流通協会 ほか 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月15日歌手の五輪真弓がデビュー50周年を記念して、25日からSpotify Podcastに登場。「My Music History」と題したインタビューが、6月25日までの全6回にわたって配信される(毎月25日配信)。1972年10月21日にシングル・アルバム『少女』の同時発売でデビューした五輪。デビュー作のレコーディングには、キャロル・キング、チャールズ・ラーキー、デヴィッド・キャンベルといった海外の超一流ミュージシャンが参加し、大きな話題となった。また当時としては異例の個人レーベル「UMI」がCBS・ソニー内に設立されるなど、鮮烈なデビューを飾ってから50年。1977年にはフランス語のアルバム『Mayumi』を発売するなど、海外進出の先駆者として日本の音楽シーンに大きな足跡を残した。その後も、中国、韓国、マレーシアなど、アジア各国でも多くのアーティストに楽曲がカバーされ、海外での公演も成功。代表曲「恋人よ」は日本のみならずアジアでも広く支持され、「心の友」はインドネシアでは「第二の国歌」と呼ばれるほど親しまれている。今回のPodcastは、五輪が自身の音楽のルーツを振り返る内容。米軍キャンプで歌っていた当時のエピソードやアメリカでのレコーディング、曲への思いなど、メディアに登場する機会の少ない五輪の素顔が垣間見えるインタビューとなる。
2023年01月27日「東京五輪組織委員会の高橋治之元理事(78)が、広告代理店『大広』(谷口義一執行役員が逮捕)から約1千500万円の賄賂を受け取った受託収賄容疑で9月27日、東京地検特捜部に逮捕されました。紳士服『AOKI』、出版『KADOKAWA』の各ルートに続く3回目の逮捕で、世間に衝撃を与えています」(全国紙記者)昨夏に開催された東京オリンピック・パラリンピックは、閉幕から1年後に関係者の相次ぐ逮捕という衝撃の展開を見せている。「元電通専務の高橋容疑者は、大会公式スポンサーに選定されるように働きかけた謝礼として、AOKIの青木拡憲前会長(84)から約5千100万円、KADOKAWAの角川歴彦会長(79)から約7千万円を収賄した容疑がかかっています」(前出の記者)そして、広告事業に参画できるよう取り計らう見返りに、前出の大広、広告大手「ADK」から金銭を受け取った疑いも浮上している。すでに約2億円の金の流れが明らかになっている“利権”と“見返り”の中心にいるのが、高橋容疑者だ。著書に『亡国の東京オリンピック』(文藝春秋)などがあるジャーナリストの後藤逸郎さんは次のように話す。「各社を電通につないだとされる高橋容疑者は、東京への五輪招致の段階から携わっていた人物。五輪を巡る関係者の“疑惑”は今に始まったことではありません。組織委員会の森喜朗元会長や、日本オリンピック委員会(JOC)竹田恒和元会長の在職時からの『金の動き』も改めて検証する必要があるでしょう」森氏と竹田氏は今回の汚職事件を受け、すでに任意の事情聴取を受けている。一連の事件の「登場人物」について、後藤さんが解説する。「まず首相経験者の森喜朗元会長はスポーツ界全般への影響力が強く“日本スポーツ界のドン”です。『森さんに睨まれたらスポーツ界でやっていけない』と恐れられる存在。女性蔑視発言で’21年に組織委会長を辞任しましたが、最近も胸像建立の募金が話題になるなど、いまだ存在感を示しています」今回の事件で逮捕・起訴された青木被告は「現金200万円をお見舞いとして(森氏に)渡した」と供述したと一部で報じられている。「組織委会長だった森さんは、『みなし公務員』にあたり、収賄は罪になりますが、『がん治療のお見舞金として渡した』と青木被告は述べています」■特捜がさらに広げていく「横」と「縦」の捜査森氏の立件、および逮捕の可能性について、元東京地検特捜部の若狭勝弁護士は次のように話す。「森氏クラスの超大物政治家となると、200万円程度での収賄罪適用は難しいでしょう。数千万円規模の金額で賄賂の明白な証拠が出れば逮捕の可能性もありますが、『見舞金』などの名目が付与されていれば、立件はそれだけ難しくなります」高橋容疑者を、「プロスポーツビジネスで世界を渡り歩いてきた人物」と後藤さんは評する。「’90年代にプロボクシング世界王者だったマイク・タイソンを日本に招聘するために、プロモーターのドン・キング氏にアタッシェケースの中の札束を見せて口説いたといいます。昔ながらの強引な手法でやってきた人ですが、コンプライアンス重視のご時世で『みなし公務員』の立場でそれをやったら特捜部が見逃すことはできないでしょう」その高橋容疑者と深見和政容疑者への贈賄で、スポンサールートではAOKIとKADOKAWAから逮捕者が出ている。大広とADKの2社はどうか。「東京五輪は電通を専任代理店とする1社単独契約だったはずです。しかし、なぜか同業他社の大広とADKが協力代理店として参入。高橋容疑者らが賄賂の見返りに、協力代理店として仕事を発注するよう古巣の電通に押し込んだのではないかとみられています」表では「アスリートファースト」「平和の祭典」とうたわれた五輪。その実態は不正にまみれていた。気になるのは、今後の事情聴取や大物逮捕に発展する可能性だ。前出の若狭弁護士はこう話す。「特捜部はAOKIなどと並ぶスポンサー企業の『横』のルートの捜査を広げるでしょう。五輪オフィシャルサポーターだった駐車場サービス会社『パーク24』の存在が浮上しています。『横』の捜査でより多くの贈賄事実をつかみ、証拠を重ねていくことで、高橋容疑者の供述を引き出す狙いでしょう。そこで『縦』の捜査に及び、森さん、竹田さんらが関与していた決定的な証拠が出れば、特捜部の捜査は“金メダル級”です」そんななかで日本は’30年冬季五輪を札幌に招致しようとしているが……。
2022年10月12日東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で逮捕された紳士服大手「AOKIホールディングス」前会長の青木拡憲容疑者(83)が9月1日、大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相(85)に「現金200万円を手渡した」と供述していると産経新聞が報じた。大会組織委員会の元理事である高橋治之容疑者(78)が、東京五輪・パラリンピックのスポンサーだったAOKIから計5100万円の賄賂を受け取った疑いで逮捕されていたこの事件。青木容疑者は、高橋容疑者に森元首相との面会の場を設けるよう依頼。その後、複数回にわたって会食などをしたという。さらに青木容疑者は、がんの治療をしていた森元首相へのお見舞いという名目で2回に分けて現金を直接手渡していたというのだ。産経新聞の取材に対し、森元首相は「(現金の受領は)一切ありません」と回答しているという。「これまで多くの波紋を巻き起こしてきた森元首相ですが、青木容疑者の供述通り汚職事件への関与が事実なら大会終了後になってもなお泥を塗る形に……。その影響は計り知れず、真相解明に注目が集まっています」(社会部記者)インターネット上でも物議を醸している。《東京五輪の“レガシー”は、スポーツを金と権力で汚したこと、日本の人権感覚の欠如ぶりを世界に知らしめたことか。選手や真面目な関係者が、不憫でならない》《やはり、出てきた。五輪は自民党の連中が、血税を使って私腹を肥やすためのものだったことが明白になった》東京五輪・パラリンピックをめぐっての汚職疑惑は、19年にも取り沙汰されていた。汚職疑惑が報じられたのは招致委員会の理事長だった竹田恒和氏(74)。東京での五輪開催を確約するため、200万ユーロ(約2億5000万円)を支払ったという疑惑が持ち上がっていた。竹田氏は「不正なことはしていない」と疑惑を否定していましたが、任期満了をもって理事長を退任。国際オリンピック委員会(IOC)委員も辞任した。「今回の汚職事件を受けても、JOCの山下泰裕会長(65)が2030年冬季五輪の札幌市への招致は継続すると8月31日に明言しました。しかし今回の青木容疑者の汚職事件だけでなく竹田氏の汚職疑惑もあり、国民の間では五輪に対する疑念が高まっています。国民の理解が得られないままでは、札幌五輪の実現は難しいのではないでしょうか」(前出・社会部記者)疑惑だらけの東京五輪・パラリンピック。札幌五輪はどうなるかーー。
2022年09月01日東京五輪・パラリンピックのスポンサー選定と公式ライセンス商品の販売をめぐって、大会スポンサーだった紳士服大手「AOKIホールディングス」側から計5100万円の賄賂を受け取った疑いが強まったとして、東京地検特捜部は8月17日、大会組織委員会の高橋治之元理事(78)を受託収賄容疑で逮捕した。また、AOKI側からは、青木拡憲前会長(83)、青木寶久前副会長(76)、上田雄久専務(40)が贈賄容疑で逮捕された。「高橋元理事は2017年1月以降に、青木前会長側から、東京五輪のスポンサー契約や公式ライセンスを使った商品の契約に関して“有利に取り図ってほしい”という依頼を受けていたと特捜部は発表しています。そのうえで、同年10月から今年3月にかけて、高橋元理事が代表を務めるコンサルタント会社を受け皿にして、青木前会長の資産管理会社から計5100万円の賄賂を受け取ったとされています。また、高橋元理事のコンサルタント会社とAOKI側はコンサルタント契約を結んでおり、毎月100万円前後の“コンサル料”が高橋元理事側に支払われていた事実も明らかにされました」(全国紙司法担当記者)五輪組織委の理事は「みなし公務員」と規定されており、職務に関して金品などを受け取れば、収賄罪が成立するとされている。だが、東京五輪の開催に向けた準備を進める中で、組織委理事の影響力は小さくない。高橋容疑者は、逮捕前から違法性を否定していたというが……。「高橋容疑者は逮捕前から特捜部の任意の事情聴取に応じていて、組織委理事の仕事とコンサル契約は別のものとして、“収賄ではない”と、一貫して否定し続けています。しかし結果としてAOKIは、2018年に大会組織委と契約してスポンサーとなり、五輪エンブレムのロゴが入ったスーツなどを販売しています。こうした公式商品の審査などは、組織委マーケティング局が行っていましたが、ここには高橋容疑者が専務取締役まで務めた古巣の電通から多くの社員が出向しています。こうした関係性からも、特捜部は7月下旬までに高橋容疑者側とAOKIだけではなく、電通に対しても家宅捜索を行いました。AOKIが組織委に支払ったスポンサー料は7億5千万円とされていますが、AOKI側が先に支払った2億5千万円の一部が、電通の子会社を通じて高橋容疑者のコンサル会社に流れていると特捜部は掴んでいるそうです。今後の捜査で、こうしたカネの流れの全容が明らかになっていくでしょう」(社会部記者)高橋容疑者らの逮捕に対して、SNS上にも事件の全容解明に向けて期待する声が上がっている。《本当の悪は誰なのか?》《疑惑や闇については、根気強く解明されなければならないと思います》《最後までひどいオリンピックだったな》《この人も相当問題だけど、検察は徹底的に膿を出してほしい》
2022年08月18日河瀨直美監督(53)が総監督を務めた東京五輪公式記録映画『東京2020オリンピック SIDE:A』。河瀨監督が代表を務める映像制作会社「組画」の公式サイトでは、《オリンピックという大きな舞台で、精一杯鍛錬してきたアスリートたちの姿を中心に5000時間750日間を越える記録とその記憶を凝縮しています》と紹介されている。先日開かれた「第75回カンヌ国際映画祭」では、クラシック部門に選出され高い評価を得た本作。各メディアによると、カンヌのレッドカーペットを歩いた河瀨監督は、「世界で1番の映画祭という最高のお披露目の場だと思うので、ここカンヌにて、日本で行われたオリンピックの姿をお披露目できるのは誇りに思います」と語ったという。そんな河瀨監督の渾身の作品は、ついに6月3日(金)から日本で公開された。ところが、週末にもかかわらずチケットの事前購入の売れ行きが芳しくないというのだ。「東京都内の新宿、渋谷、池袋周辺の主要な映画館でも、公開初日の段階で空席が目立っています。もちろん当日に座席が埋まる可能性もありますが、土・日でも上映1回あたりの事前購入状況は10席前後のところが多く、1枚もチケットが売れてない回も。全国でも同様の客入りの映画館が多数あるといいます。本作よりも前に上映された『トップガン マーヴェリック』『流浪の月』では、半数以上の席が埋まっている回や完売している回もあります。カンヌでも評価を得た作品ですので、公開初週の週末なら動員数も期待できると思ったのですが……」(映画関係者)昨年、開幕直前まで波乱に見舞われながらも、17日間にわたって行われた東京五輪。しかしながら、本作の上映に反対する人も少なからずいたようだ。「カンヌで上映される前に、日本で完成披露試写会が開かれました。そこには女性蔑視発言で東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を辞任した森喜朗氏(84)も出席。さらには日本サッカー協会元会長で選手村村長の川淵三郎氏(85)や大会事務総長を務めた武藤敏郎氏(78)の姿もあったそうです。そんな会場の外では、本作の上映の中止を求める運動が行われていたといいます」(スポーツ紙記者)一方で、河瀨監督はスポーツ紙の取材に「100年後にも届くような映画でないといけない」と語っている。だが河瀨監督をめぐっては、2度にわたって“ハラスメント疑惑”が「週刊文春」に報じられたばかりだ。「1度目は’19年5月に映画『朝が来る』の撮影現場で、河瀨監督に触れた撮影助手を蹴り上げたと報じられました。報道直後、河瀨監督は公式サイト上で《既に当事者間で解決をしている》とコメントを発表し、幕引きを図りました。ですがその後も、河瀨監督が’15年10月に男性スタッフの顔面を殴ったと報じられたのです。どのような理由で殴ったかは不明ですが、男性スタッフは同誌の取材に『事実です』と語っています。今、映画界ではハラスメントの告発が相次いでいます。度重なる暴行報道に批判の声が上がるも、河瀨監督は沈黙を貫いたままです。一連の報道や河瀨監督の対応も、興行に影響を与えているかもしれません」(前出・映画関係者)カンヌで喝采を浴び、凱旋上映が始まった東京五輪公式記録映画。だが国内との“温度差”ゆえに、大コケにならなければよいが。
2022年06月04日才能あふれるスケートボード好きの少年は、海を渡りプロスケーターになる夢を叶えた。糧となったのは日本とアメリカでの出会い。東京五輪と自分のこと、LAでの生活…。まだ知られていない堀米雄斗を自らが語る。オリンピックのこと。堀米雄斗のこと。「いまでも信じられない夢のような出来事。全てが奇跡的でした」金メダルを手にした2021年の夏、あの瞬間を堀米雄斗選手はそう表現した。“日本での開催”“コロナ禍による1年延期”、そんな状況で“初の日本代表”として出場した東京五輪。それら3つの背景だけでも特別だったが、さらに2つの“初”が連なっていた。一つはスケートボードが東京五輪で初めて正式種目になったこと。もう一つは試合会場の場所が、スケボーに初めて触れた地元・江東区であったこと。これらは大きなプレッシャーへと化けることに…。――競技中の淡々とした表情からは窺えませんでしたが、当時の心理状態はどのようなものだった?「これまで経験したことのない重圧に押し潰されていました。大会前や滑る直前は、いつも緊張から足が震えて、思うような出だしにならないことが多いんですが、あの決勝でも、合計7本滑るうちの最初の2本がうまくいかなくて。残りの5本を攻めるためにも、絶対に決めなければいけなかった2本なのにできなかったですね」ストリート種目は、45秒の制限時間内に自由にトリックを見せる「ラン」2本と、障害物を選んで難易度の高い技に挑戦する「ベストトリック」5本の計7本で構成される。10点満点で1本ごとに点数がつけられ、上位4本の合計点で順位を争う競技だ。「会場のボランティアスタッフのなかには、地元の知り合いやお世話になっている人もいたけど、(2本終えた時点で)みんな焦っているというか、どうしたんだろうという顔をしていたのを覚えています。いつもなら周囲の状況は目に入らないのですが、気になってしまいましたね。すごく練習していたのにここ一番で決められなくて、どん底にいる気分でした」だがそこからの快進撃が凄まじい。続く「ベストトリック」の3本目では全選手の最高点をマークし、4本目ではさらにそれを塗り替え、5本目も高得点でフィニッシュ。9点以上は“スーパートリック”といわれる世界で、蓋を開ければ「ベストトリック」5本のうち4本で9点台をたたき出した。「結果から見ると、普通の人に比べてメンタルは強いのかもしれません。昔から友達とよくカードゲームをやったりしていて、駆け引きを含めた勝負ごとが好き。だからなのか、勝負には強いと思います。とはいえ、それでも緊張はするし、それは常に(出だしの悪さを改善するための)課題でもあります。ですが、これからも緊張は取れないだろう、とも思うんですよね。自信のあるトリックから始めても解けないし、何が正解なのかわからない。だから、緊張していてもいい、ただ全てが終わるまでは諦めないと考えるようにしました。そうすれば、この時のように何とかなると思うんです」“奇跡”とは、常識では起こり得ないこと。堀米選手を取り巻くいくつかのタイミングが重なり合ったことは、まさにそれなのかもしれない。でも、世界の頂点に立ったことは決して奇跡ではなく、かといって実力というひと言で片づけられるものでもない気がする。堀米選手の強さの秘密とは何なのか。それは“諦めなければ何とかなる”がキーとなりそうだ。出会い。アメリカ。現在、堀米選手はアメリカのロサンゼルスに拠点を置いている。「スケボーの本場でプロになる」という小学生の頃から抱いていた夢に向かって、高校から単身で短期留学し、卒業後に移住を決めた。短期留学では、当時面識のなかったスケーターの映像専門カメラマン・鷲見知彦さんにDMを送り、居候させてほしいと頼んだというから、その行動力には驚かされる。――アメリカへは過去何度か大会に参加するため訪れていましたが、移住に恐れや不安はなかった?「僕は物事をポジティブに考えるタイプなので、期待のほうが断然大きくて、不安とかは考えなかったですね。アメリカへ行けること自体が楽しかったし、そこでスケボーをするのが夢でしたから」先ほどの、諦めなければ何とかなるというモットーに、“僕はポジティブ”という言葉がぴったりハマる。控えめでシャイ、そんな印象を多くの人が抱いていたが…。「初対面では人見知りしますが、仲良くなったら自分を出せるほう。だから、慣れるまでに時間はかかるけど、アメリカの人たちはフレンドリーで話しやすいので、すぐに打ち解けられています」そこにはアメリカのスケボーならではの文化も関わっていそうだ。「ひとり暮らしは少なくて、ほとんどのスケーターがルームシェア。特に仲良くなくても一緒に住んで、そこからチームを組んだり、スケボーの映像の撮影をしたり。だからみんなコミュニケーション力が高くて、仲間意識が強いのかも」自身も過去にはルームシェアをし、自宅を購入したいまも別のスケーターと共同生活中だ。――ライバルになり得る仲間と練習することで、技を盗まれたり、弱点を探られたりするリスクは?「スケボーはオリジナリティが重視されるんです。だから、一緒に練習をしていても、誰かの真似をするより、自分の得意な部分を伸ばすことに意識を置いていますね。共に高め合うというのが、しっくりくるような気がします」初の自伝フォトエッセイ『いままでとこれから』KADOKAWA2200円“いろいろな人の思いが乗っかって堀米雄斗ができている”ことがわかる、彼の魅力満載のフォトエッセイが発売に。「アメリカでの具体的な活動や関わってくれた人への思い、スケボーのメインともいえる、良いことを認め合うカルチャーについても書いてあります。読んでくれたら嬉しいです」~堀米雄斗~1999年1月東京都江東区生まれ2005年6歳でスケボーを始める2017年3月アメリカ・LAに移住2019年5月プロスケートボーダーに2021年7月東京五輪で金メダル獲得小学6年生で韓国のバーチカル世界大会で3位。中学生からストリート種目を本格的に始め、数々の海外の大会で上位入賞。2018年に世界最高峰のプロツアー「ストリートリーグ」で3 連覇を達成する。’21年世界選手権優勝。※『anan』2022年4月27日号より。写真・杉田裕一取材、文・伊藤順子(by anan編集部)
2022年04月23日2月4日から北京五輪が開幕する。世界で初めて夏冬同じ都市で開催される五輪だが、今号は、氷上のアーティストらが華麗な演技を披露するフィギュアスケートをはじめ、前回の平昌(韓国)に続きメダルラッシュの期待が高まるスピードスケート、カーリングなど見どころを紹介する。また、昨年好評だった「五輪と私」が特別版として登場。長野五輪スピードスケート女子500㍍銅メダルをはじめ、5度の冬季五輪に出場した岡崎朋美さんが思い出を語った。定価210円(税込)タブロイド判24ページお買い上げご希望の場合は以下の方法でお願いいたします。①郵便振替、切手②お近くの毎日新聞販売店にお問い合わせ特集号・バックナンバー購入 - スポーツニッポン新聞社 : 【スポニチアーカイブスに関するお問い合わせ】株式会社スポーツニッポン新聞社東京本社販売局TEL:03-3212-1181 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月22日「去年12月26日に放送、30日に再放送したBS1スペシャル『河瀬直美が見つめた東京五輪』後編の字幕の一部に、不確かな内容がありました」このコメントは1月9日、NHK大阪放送局の公式サイトに掲載されたものだ。『河瀬直美が見つめた東京五輪』とは、東京五輪の公式記録映画の制作を進めている映画監督・河瀬直美氏(52)らに密着取材したドキュメンタリー番組。しかし、五輪反対デモに関するシーンで“不確かな内容”があったという。同局の公式サイトによると、それはこういったものだ。「映画の製作中に、男性を取材した場面で『五輪反対デモに参加しているという男性』『実はお金をもらって動員されていると打ち明けた』という字幕をつけました。NHKの取材に対し、男性はデモに参加する意向があると話していたものの、男性が五輪反対デモに参加していたかどうか、確認できていないことがわかりました」そして、「NHKの担当者の確認が不十分でした。番組の取材・制作はすべてNHKの責任で行っており、公式記録映画とは内容が異なります。河瀬直美さんや映画監督の島田角栄さんに責任はありません」とつづられている。もともと、このシーンは放映当初から物議を醸していた。字幕によると、男性は「お金をもらって動員されている」とのことだったが“実際にそうなのか”が番組内で明らかにされなかったためだ。そんななか判明した、今回の“字幕違い”ーー。朝日新聞によると、NHKは「捏造の意図はなかった」と説明しているという。しかし、ネットでは厳しい声がこう相次いでいる。《本人が言っていないことを勝手にでっち上げて字幕表示するのはどう考えても捏造だろう。そもそも、ろくに事実確認をしていない時点で話にならない》《「捏造(ねつぞう)の意図はなかった」とは?確認せずすらすら字幕書いて流したら虚偽の放送。充分捏造では》《これが捏造じゃないと言うなら、後の言い訳でいくらでも捏造じゃないと言えるわな》河瀬氏は5日、Twitterで《めちゃくちゃ面白かった!自分達に都合が悪いとすぐBPOだの放送倫理違反だの言ってくる人たちの誹謗中傷に負けずこれからも頑張ってください》という感想に対して《はい》とキラキラした絵文字を付けて返信。NHKが字幕の不備を認めた後、この件について未だ言及はない。そのため、Twitterでは《BPO案件》《コメント頂けないんですかね。誹謗中傷でも何でもなく今回NHKの捏造が明るみに出ての謝罪になったわけですが》《河瀬さん達の方が都合悪くなったみたいだけど、公式にこの件について河瀬さんの声明を発表してほしい》と“ブーメラン”を指摘する声も。騒動はまだまだ広がりそうだ。
2022年01月11日「世界が待ち望んでいた希望の象徴だった。安全な大会を実施できた」東京五輪をこう総括したのは、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長(67)。各メディアによると9月8日のIOC理事会後に開かれたオンライン記者会見で、冒頭のように語ったというバッハ会長。さらに「参加者の結束により新型コロナウイルスのパンデミック下でも大会を安全に開催できることが証明できた」と語り、’22年2月の北京五輪開催についても自信をのぞかせていたという。新型コロナウイルスの世界的大流行下で行われた東京五輪だが、バッハ会長にとっては大成功だったようだ。「東京オリンピックの開会式が行われたのが7月23日。この日の都の新規感染者数は、1,359人でした。そして閉会式が行われたのは8月8日で、新規感染者数は4,066人。五輪開催中の約2週間で、3倍に増えたことになります」(医療関係者)東京での感染者数増加と五輪の関係について、バッハ会長は会見でこう“言い訳”していた。「バブル外に感染が広まったと示すものは何もない。科学的な根拠がある。感染者数は東京だけでなく、日本全体で増えてもいた」だがバッハ会長といえば東京オリンピックの閉会式翌日に銀座を歩く姿が一部で報じられるなど、バブルを自ら率先して破っていた。また多くの会場で無観客開催となったものの、マラソン競技などの際は沿道に人があふれかえっていた。そのためネット上では、批判が殺到している。《銀座観光の貴方が言う》《バッハ会長には逆撫で大賞を贈りたい》《バッハ会長、他組織委など、嘘をつくのはやめてください》日本国民の怒りは、バッハ会長には届かないのだろうかーー。
2021年09月10日東京五輪・パラリンピックの夏がついに終幕した。スタート前から問題続出だったが、開催中に生じたのが弁当の大量廃棄問題だった。大会組織員会は7月3日~8月3日までの間だけでも、ボランティアやスタッフ向けに準備していた弁当など、約13万食が廃棄されていたと発表。組織員会はその原因を「無観客でボランティアの人数が減ったため」「時間に追われ弁当を食べなかったスタッフらが多くいた」などと回答し、発注量の管理の改善に取り組むことになった。しかし、五輪・パラリンピック両大会にボランティアとして参加した女性Aさんは「原因は発注ミスだけじゃありません。このお弁当が本当に不評だったんです」と、明かす。「一度食べてみればわかるんですが、しょっぱくてマズいのですよ。その結果、お弁当を持参してきたり、外に食べに出たりするスタッフやボランティアが続出していました。私が見たどこの会場でも、お弁当は余っていました」無料の弁当が支給されるというのに、それを断って多くの人が自腹で外食したことからもその不人気ぶりが伝わってくる。「(パラリンピックでボランティアを務めた)最終日には、余ったお弁当をもらって帰ったんです。ハンバーグ弁当を夫にあげたところ、『しょっぱ!昭和の弁当みたい…。これは残す気持分かるわ』と、驚いてました。あまりに塩辛いから成分表示を見てみたら、なんと《食塩相当量6.0g》と、記載されていました!」厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」によれば1日の塩分摂取量の基準は、男性7.5g未満、女性6.5g未満としている。6gでは1日の塩分のほとんどをこの弁当だけで摂ってしまう。「これでは高齢者や高血圧の人は残すしかありません」(Aさん)そもそも組織委員会のメンバーは、このお弁当を食べたことはあったのだろうか。
2021年09月07日A代表に『東京2020オリンピック』を戦ったU-24日本代表が融合する。『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選に臨むメンバー24名が発表された。8月26日、日本サッカー協会・反町康治技術委員長と日本代表・森保一監督がオンライン記者会見に出席、最終決戦を前に意気込みを語った。反町委員長「いよいよ『W杯』本大会へ向けた最終予選がスタートする。コロナの状況がよろしくなく、厳しい中での最終予選となる。でも我々は日本で初戦をスタートできることをうれしく思う。最終予選は今まで行ってきた2次予選とは全然違うものになると思う。初戦の重要性やアウェイの過酷な環境、そしてコロナ禍の大変な状況で行われる。そんな中でも日本の良さを前面に出していきたい」森保監督「いよいよ最終予選を戦うことになる。厳しい戦いの連続になると思うが一戦一戦最善の準備をして、厳しい最終予選を戦い、『カタールW杯』へ駒を進めたいと思う。我々はホームでスタートすることができる。コロナ禍でたくさんの地域が緊急事態宣言の制限があり、国民は大変な生活を強いられている。選手のがんばりを見て、励ましのエールとなるような戦いをしたいと思うので、応援をよろしくお願いします」9月2日(木)・オマーン戦、7日(火)・中国戦に臨むSAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(-)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、酒井宏樹(浦和)、山根視来(川崎F)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)【MF】原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、堂安律(PSV/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)【FW】大迫勇也(神戸)、古橋亨梧(セルティック/スコットランド)オーバーエイジを除いた『東京五輪』組は久保や堂安をはじめ、冨安に板倉、中山、谷の6名にとどまった。U-24世代からの昇格の少なさについて指摘されると、森保監督はこう答えた。「メンバー招集に関して、『東京五輪』から『カタールW杯』最終予選への流れもあるが、今回谷だけがA代表の経験を持っていなくて最終予選に臨む。多くの選手はA代表ですでに活動していたので、そういう印象になるのかなと。『東京五輪』のメンバーでこの中に選ばれてもおかしくない選手はいる。ただ本人のコンディションであったり、クラブでの日常も考え、それが本人のため、日本のため、クラブのためになると考え、今回の選考につながった点はある」オマーン、中国に対する分析、戦い方などを問われると、指揮官はこのように返答した。「これまでのオマーン、中国の2次予選を見た時、個々の良さを生かしながら、かつ組織的に戦える2チームと思っている。オマーンは(欧州での事前合宿で)1か月、中国は(すでにドーハ入りし)2週間、戦術の上積みがあり、我々に対する対応策を持って試合に臨んでくると思う。アタッカー陣はゴールへ向かって推進力があり、ゴールに絡む選手も多い。守備陣は個の力で止められる、組織的にも守れる、洗練した戦術も持っているという印象。(オマーン戦について)過去のデータの部分ではポジティブに受け止めたいが、最終予選に出てくるチームは難敵ばかり。オマーン代表とは私が監督になってから『アジアカップ』で戦ったことがあるが、監督も選手も代わっている。チーム力は非常に上がっていると分析している。どの試合も難しい戦いになると思うが、選手の持っている力を100%発揮できるよう準備したい。難しい試合ばかりだと思うが、我々が勝つんだという強い気持ちで臨みたい。(中国代表の帰化選手について)今把握している中では4名の帰化選手と理解している。アタッカー陣、帰化選手を中心に攻めてくるので準備していかないといけない」『東京五輪』を経て、森保監督はチーム作りについて次のように手応えを口にした。「五輪は五輪で目標を持ちながら戦ってきた中で、これまでの五輪代表の活動、A代表の活動すべてが日本のサッカーのためになると考えながら1チーム2カテゴリーで戦ってきた。五輪代表は守備の選手がオーバーエイジで加わり、五輪メンバーをそのままA代表に移行しながら、また融合しながらチームのレベルアップにつなげていきたいと考えている。『五輪』をどう生かすかというよりA代表のさらなる強化のために2チームで活動していたので、違和感なく融合してチーム作りを進められるのかなと思っている。どれぐらい前進したかはみなさんに評価していただければ。『五輪』に出た選手は間違いなく全員がレベルアップにつながる経験ができたと思っている。日本代表を目指している選手は『五輪』の戦いを見てくれたと思っている。計6試合世界の強豪と戦った中で日本代表の強みと最後に足りなかった部分が出てきた。そこは一人ひとりが感じて、選手個々の成長につなげてくれると思う。準決勝、3位決定戦と勝利することはできなかった。スペインは6名A代表の経験があり、そこにオーバーエイジ3名が入り、A代表に準ずるチームで臨んでくれた。我々はこれを基準に世界で戦うためにレベルアップしていきたい」2020年11月の欧州遠征以来の招集となる柴崎岳についてはこうコメントした。「このタイミングでの招集だが、これまでも3・6月と招集しようとしたが、所属クラブの状況を見ながら様子を見ていた。所属クラブで結果を出し、1部昇格してもらった方が本人のため、日本のため、クラブのためになると思っていた。ただケガもあり招集できなかったことが現実としてある。スペインでの新シーズン、レガネスでも中心としてやってくれている。コンディション的にも非常にいいということで招集させてもらった。ボランチとしてチームの勝利に導いてくれるよう攻守に貢献してほしいと思っている。彼は『ロシアW杯』でも中心として戦ってきた。世界で戦うため、世界に勝つために我々がやらないといけないことを彼は把握している。目の前の試合に勝ちにいくとともに高い基準を持ってチームを引っ張っていくようプレーしてもらいたい」さらに森保監督は新天地セルティックで活躍する古橋、所属クラブが決まっていない長友について言及した。「まず古橋から。セルティックへ移籍して得点という形でもチームの勝利という形でも、セルティックというスコットランドの強豪の中で力を発揮している。素早い動きからゴールを奪う、チームメイトと連携しながらチャンスを作るという彼の良さを生かしている。長友は現在所属クラブがなく、一般的に不透明なところがあると思われ、コンディションもわからないところがあるかもしれないが、彼の所属先の道筋も聞いているし、コンディションも把握して招集している。メンバーに選んでいるので、試合に臨んでもらうつもりでいるが、トレーニングでコンディションを確認し、起用法を考えていきたい」日本代表は『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選グループBでオーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナムと上位2枚のキップを争う(3位はプレーオフに進出)。初戦のオマーン戦は9月2日(木)・市立吹田サッカースタジアム、中国戦は7日(火)・カタール・ドーハにてキックオフ。抽選販売において引き換えられなかったオマーン戦のチケットはチケットJFAにて8月28日(土)午前10時より追加販売。オマーン戦はテレビ朝日系列、DAZN、中国戦はDAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年08月27日「12年間『Going! Sports&News』にレギュラー出演する上田晋也さんは、ロンドン、ソチ、リオ、平昌五輪と夏冬4大会連続で現地取材。今回の東京五輪でもスペシャルサポーターとして活躍が期待されましたが、7月24日にコロナ陽性が判明して出演できなくなりました。困り果てた日テレの窮地を救ってくれたのは、『Going~』で共演する亀梨和也さん(35)だったんです」(日本テレビ関係者)日本テレビは東京五輪期間中、特別中継態勢を組み放映。明石家さんま(66)、上田晋也(51)、有働由美子(52)、吉田沙保里(38)という“最強の布陣”で臨んだ。しかし、五輪開幕と同時に上田の新型コロナ感染が発覚――。「もともと亀梨さんは今回の五輪中継のメインメンバーではありませんでした。ただ、野球を中心に各界のアスリートとも親交が深い亀梨さんを局内で推す声があり、各競技会場に足を運び、アスリートの生の声を拾ってくる“現場レポーター”として五輪中継に参加していたんです」(前出・日本テレビ関係者)小学6年生時、軟式野球の世界大会にも出場した実力を持つ亀梨。本誌も、7月27日、横浜スタジアムで行われた米国とのソフトボール決勝戦で、意欲的に取材に臨む亀梨の姿を目撃している。待ち時間、彼は柔軟体操で体をほぐし、スタッフの緊張も和らげていた。前出の日本テレビ関係者は言う。「特に8月1日の出来事が忘れられません。日本テレビは朝から深夜までずっと五輪中継でした。重点的に放送を予定していた競技で予想外に日本人選手が敗退し、“目玉”がなく困り果てていたのです。唯一の期待はマスターズを制した松山英樹選手が出場する男子ゴルフの最終ラウンド。局としては、炎天下のゴルフレポートをタレントの方にはなかなか頼めない。でも亀梨さんは自ら志願して、全18ホール同行取材してくれたんです」残念ながら松山はメダル獲得とはならなかったが……。「この亀梨さんの金メダル級の“奮闘”に現場の士気が高まったのは事実。『亀梨さんとは末永くご一緒したい』と話すスポーツ局の関係者も多かったです」(別の日本テレビ関係者)8月9日、上田は日本テレビの五輪特番にVTR出演し、「オリンピック初日にコロナ発症しまして、関連番組すべて出られなくなりまして、日テレさんに“あいつ使えねーな”って言われているオリンピックキャスター上田晋也でございます」と苦笑いしていたが、亀梨の見事な“代役”ぶりに真っ青!?
2021年08月18日当初から3倍に膨れ上がった東京五輪開催予算。予算が増えて笑顔になったのは、選手でも国民でもなさそうだ。これらの費用は税金で賄われていることを忘れてはならないーー。「東京オリ・パラを招致した段階では7,300億円だった大会予算はいまや1兆6,444億円に。東京都や国の負担分を合わせると関連経費は3兆円になります。さらにPCR検査など、コロナ対策による追加費用も発生しています」そう話すのは、『オリンピック・マネー』(文春新書)の著者でジャーナリストの後藤逸郎氏。後藤氏は、東京五輪では明らかに無駄な費用が発生していると指摘する。コロナに関する追加費用はわかるにしても、それ以前の大会費用はなぜ増えたのだろうか?『ブラックボランティア』(角川新書)の著書があるノンフィクション作家の本間龍氏がこう語る。「当初91億円だったオリ・パラ開閉会式の総予算は、’19年に130億円に増大。さらにコロナ禍の延期を受けて165億円に膨らみました。大会組織委員会には、どのような予算配分で、どう演出するのかをチェックする能力が欠如。開閉会式を取り仕切る電通にいわれるがまま、お金を出してきたのです」そこで本誌では、今回の五輪での気になる「無駄遣い」の“お値段”を調査した。その費用は次のとおり。【国立競技場】1,569億円「国際陸上競技連盟は、公式大会を開催できる競技場の条件として、試合前に選手が準備運動や試走ができるサブトラックの併設をあげています。国立競技場のサブトラックは大会後に撤去予定。つまり、五輪後は、国立競技場で世界記録が出ても公式に認められないのです」(後藤氏)【開閉会式】165億円「東京らしさ、日本らしさ」を表現したいと、招致段階の91億円から’19年に130億円へアップ。延期に伴い、簡素化・コスト削減実施も165億円まで増加。「大会組織委員会は制作委託事業者で広告大手の電通に丸投げ。“もっと、もっと”と言われるがまま」(本間氏)。大会組織委員会に165億円の内訳を聞いてみたが「公表していません」とのこと。【東京アクアティクスセンター】567億円競泳や飛び込み、アーティスティックスイミングなどで使われているが無観客に。1万5,000席の観客席はガラガラで567億円の建設費がむなしい。ロンドン五輪のロンドン・アクアティクス・センターの整備費は331億円だった。大会後は年間100万人の来場者を想定しているが、年間6億3,800万円の赤字を見込んでいる。【チケット販売システム等】39億2,561万5,334円これほどの費用がかかったにもかかわらず、ほとんどの会場は無観客となりチケットも販売されていない。業務を受注したぴあに聞いてみると「落札時から受託業務内容が大幅に変わっておりますが(1年延期、再抽選、払い戻しなど)、当社からその詳しい変更内容をお話しすることはできません」との回答を得た。ほとんどの会場が無観客となって、900億円のチケット収入が大幅に減ったにもかかわらず、組織委員会の金銭感覚はマヒしたままだと本間氏が続ける。「開会式では、関係者に用意された4,000食の弁当が廃棄されていたことが問題になりました。さらに、ほかの会場でも満員の観客が入っていることを前提に資材や飲食物を調達して、業者への支払いが発生しています。一般の感覚ならば、少しでもロスを減らそうとするハズなのですが」今回の五輪をこのまま終わらせてはいけないと後藤氏。「五輪でかかった費用について、今後、しっかりチェックしていくことが重要です。巨額に膨らんだ赤字を埋めるのは、組織委員会でもなければ東京都でも国でもありません。最終的には私たちが税金として支払うことになるのです」熱戦ばかりでなく、五輪の舞台で行われている無駄遣いにも、しっかり目を向けていこう。
2021年08月12日日本人選手の金メダルラッシュに沸き上がった東京五輪。アスリートの活躍はうれしい限りだが、今回の五輪についてまわるのは“お金”の問題。そこで本誌では、今回の五輪で話題になっている「あれ」の“お値段”を調査した。選手がSNSにおいしいとアップして評判の選手村の食事。テレビ中継で目にする、猛暑の中、選手が体に当てているアイシング用の氷。また、開会式でのパフォーマンスが話題となった“動くピクトグラム”の費用は次のとおり。【選手村の食事】2,824円/1食各国の選手たちに「オイシイ♪」と評判の選手村の食事。1日あたりの提供可能数はメインダイニングで4万5,000食、カジュアルダイニングで3,000食。和食、洋食、アジア、ベジタリアン向けなど700種類とメニューも充実。食堂を取り仕切るのは、社員食堂や学校の食堂を展開するエームサービス。約62億円の契約金を入村期間の提供可能食数で割ってみると約3,000円に。【ピクトグラム】3,258万7,500円競技をわかりやすくデザイン記号で伝えるピクトグラム。今大会ではアニメーションとなっており、開会式では競技紹介のパントマイムが話題をさらった。開会式を取り仕切る電通が入札でセリ落としたのは、ピクトグラムの使用料を他社に請求されることを防ぐのが狙いか。【1日の氷代】964万4,451円/日連日の猛暑のなか、ほてった体を氷で冷やすアスリートの姿も。選手村でのアイスバス(氷風呂)やアイシングに使われる氷の発注額は約7,844万円。飲用なども含め、競技会場で使用される氷の費用は約2億1,089万円。「大会終了までにブロック氷1キロ入りを40万4,000個用意しました」とは氷を納入する小久保製氷冷蔵の担当者。【ドローン パフォーマンス】1億131万円全体的に地味でショボいといわれた開会式で人々の度肝を抜いたドローンの演出。「平昌五輪のパクリ」という批判の声もあったが、スポンサーのインテルの技術協力によるもの。200台のパッケージで約1,100万円。開会式で1,842機が空を舞った費用は、推計1億131万円に!【選手村】1,057億円選手村の建設費は、ロンドン五輪で1,800億円、リオ五輪で880億円。ロンドンの選手村は民間に売却され、2,800戸の低所得者層向け賃貸住宅にした一方、東京の選手村は大会終了後、「晴海フラッグ」の高級分譲マンションに。【金メダルの原価】9万8,145円廃棄された電子機器から集められた金属で作られた今回のメダル(重さは金556グラム、銀550グラム、銅450グラム)。金メダルは銀製のメダルに6グラム以上の金メッキをしたもの。金・銀の相場と重さから、原価は9万8,145円と推計される。
2021年08月12日8月5日、東京都内の感染者は5,042人と、ついに5千人の大台を突破した。東京五輪の強行が感染拡大の一因になっているという見方は強いが、東京五輪の関係者は火消しに躍起だ。小池百合子都知事(69)や丸川珠代五輪相(50)は五輪の高い視聴率を理由に「ステイホームに役立っている」と主張した。しかし、7月30日の東京都の人出は「オリンピックの開幕前で3回目の宣言が出ていた期間の平日の平均と比べ、日中、夜間とも増加」していたと『NHK NEWS』で報じられており、根拠のない希望的観測に過ぎないようだ。そんななか、五輪の悪影響について懸念を示したのは、感染症対策に詳しい神戸大学大学院の岩田健太郎教授だ。8月5日に自身のツイッターでこうツイート(複数に分かれたツイートを本誌が文節でまとめた)。《テレビやラジオをつけると「余震に気をつけましょう」「津波が襲ってくるかもしれないから絶対に海岸に近づかないでください」と連呼されれば人々の行動は変わります。実際、そうやって自然災害に対応してきました。しかし、今テレビをつけると笑顔のアスリートや解説者が出てくるわけで、L字の注意喚起すらありません。》災害時などに画面の端に、情報を表示するL字画面。過去の緊急事態宣言下でもたびたび登場し、コロナの注意喚起に一役買ってきた。いまもNHKなどではニュース番組中にコロナ情報がL字で表示されることもあるが、視聴者が盛り下がるからだろうか、五輪の放送中は消されてしまう。民放で見かけることはほぼ皆無だ。■倉持院長《金銀が取れたので、ミヤネ屋さんは無しに》そのうえで、岩田教授はこう懸念を示す。《これで危機感を共有とか言われてもできるわけがないので、五輪そのものの直接的効果よりも、「五輪を行うことでメッセージデリバリーの機会を損失した」という間接的効果が大きいのです。このへんは人文系の学者さんのほうがよくご存知だと思いますが。感染症は本当にやっかいで沢山の人が苦しんでいても危機感を共有しづらいです。》つまり、五輪に放送時間を割くことで、本来あったはずのコロナに対する注意喚起の機会が失われているという。確かに、NHK、民放を問わず、すべての局が五輪報道に力を入れている。特に、金メダルが出た翌日の民放の情報番組は顕著で、多くの時間が金メダリストの人物クローズアップに割かれることになる。実際に、テレビでコロナへの警鐘を鳴らし続けてきたインターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁院長は、五輪のために出演予定だった番組がキャンセルになったことを8月4日にツイートしている。《失礼しました、スケートボードで金銀が取れたので、ミヤネ屋さんは無しになりました。おめでとうございます!》今までで最悪の感染状況に関わらず、過去の緊急事態宣言時よりもコロナに関する報道は明らかに少なくなった。そのうえで岩田教授はこう警告する。《地震が東京を襲い、瓦礫の下で9,700人の人が怪我して閉じ込められて病院にいけなくなったら都民は全員驚愕して楽しい気持ちなどゼロになることでしょう。が、9,700人のCOVID患者が自宅で苦しんで治療を受けられなくても誰も気づかないし、楽しく生活を続けられるのです。5月に医療崩壊した大阪や神戸もそんな感じでした。だから、せめてテレビなどではそういうアラートネスを繰り返し出すべきだったのですがtoo late。いや、今からでも。》五輪関係者は、根拠のない希望的観測を垂れ流すのではなく、岩田教授の警告に耳を傾けるべきではないだろうか。
2021年08月06日東京五輪開催中、現役アスリート以外で、もっとも注目された女性の1人が福原愛(32)だろう。離婚発表から18日後、解説者としてテレビに生出演したのだ。フジテレビ関係者はこう語る。「“不倫騒動”も記憶に新しく、局内でも反対意見が多かったのですが、起用を決定しました。“彼女以上の知名度と実績を持つ卓球経験者はいない”という判断でした」福原サイドもそういった事情を知り尽くしていたのか、ギャラ交渉は強気だったという。「解説者の出演料は、オリンピック経験者でも1本10万~15万円ほどが相場です。しかし福原さんは昼から夜までと拘束時間が長かったことも加味されて、1日で100万円でした。衣装代も別で、破格の待遇です」スタジオでのオフホワイトのブラウス姿も注目されたが、出演を終えフジテレビから出てきた彼女のTシャツには“dream! dream! dream!”という文字が。福原は自身の会社『omusubi』を立ち上げる際に、HPで《これまでの経験を活かし、選手ではない立場で皆様の心に寄り添えるようなボーダレスな活動をしていきたいと思っています》などと発信している。不倫報道後は開設した事務所を閉鎖し、会社の活動も順調とはいえないが、Tシャツは”逆境にあっても夢はあきらめない”というメッセージだったに違いない。
2021年08月05日小池百合子都知事(69)が7月30日、「五輪は視聴率20%だから、ステイホームに役立っている」と会見で豪語した。ネットでは呆れ返る声が上がっている。さかのぼること同月29日。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(72)は国会で、東京五輪が人出の増加に影響するのではと懸念していた。すると30日、小池都知事は定例会見でこう話した。「このところ、視聴率で20%を稼げるコンテンツっていうのは、なかなか無いというのがテレビ業界の方でも感じて、考えておられること。(中略)ステイホームに繋がっているということが考えられる」さらに「ですから、オリンピックはそういう意味でステイホームに一役かっているし、またそれが選手への声援にも繋がっているというふうに思います」と続けた。視聴率を持ち出し、“五輪効果”を讃えた小池都知事。しかし東京五輪の開会式から5日後となる先月28日、東京都の新規感染者数は3,177人を記録。以降5日間は毎日3,000人を突破しており、31日には4,058人もの新規感染者が確認されている。さらに『NHK NEWS』によると同月30日、東京都の人出は「オリンピックの開幕前で3回目の宣言が出ていた期間の平日の平均と比べ、日中、夜間とも増加」していたという。「東京五輪はステイホームに一役かっている」とは、言えそうにはない状況だ。それでも8月1日、小池都知事に“援軍“が登場した。東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長だ。『東スポweb』によると武藤事務総長は東京五輪と新型コロナの感染拡大に言及し「菅総理は因果関係はないと否定している。東京都の小池知事も五輪の人流増加を否定している。視聴率が上がって、むしろステイホーム率が上がっている」とコメント。そして「いろいろな意見があるが、菅総理、小池知事と同じ立場で考えている」と会見で話したという。しかし、ネットでは非難轟々の様子。「五輪は視聴率がいいからステイホームに役立っている説」に対して「根拠ゼロ」との異論が噴出している。《え、視聴率が科学的根拠なん?マジかよこんなん言ってる知事やから、東京がずっと増え続けてるんちゃうん?》《この視聴率は「世帯視聴率」で、「世帯内の各個人」がステイホームしていることは保証されていない》《視聴率が上がると在宅率が上がると同義する根拠は何か》《結局オリンピックの成功か否かは視聴率で決められるようですわ》20%の視聴率を注視する小池都知事と武藤事務総長。しかし、残りの80%は視野に入っているだろうか?
2021年08月03日一向に収まらない新型コロナウイルスの影響に加え、開会式のドタバタもあって開催前は否定的な声が圧倒的に多かった東京五輪。しかし、いざ開幕してみれば日本選手団が過去最多の金メダル数を獲得する大活躍となり、無観客でも大いに盛り上がっている。開幕前の6月にとった本誌のアンケートでは、「東京五輪は楽しみですか?」という質問に対し、半数以上の人が「興味がない」「最後まで楽しめない」と回答していた。【東京五輪は楽しみですか?】(6月23日~25日調べ)楽しみ=16%今は楽しみではないが、始まれば楽しめそう=31%最後まで楽しめないと思う=30%興味がない=23%しかし、開幕後のいま「東京五輪は開催して良かったと思いますか?」とアンケートをしたところ、実に77%の人が開催してよかったと回答。世論はすっかり逆転してしまったことがわかる。【東京五輪は開催して良かったと思いますか?】(7月27日~7月30日調べ)はい=77%いいえ=23%開催してよかったと思う理由としては、「最初は反対でしたがやっぱり見てしまう。選手の頑張りには感動します。日本の政治や委員会の人選は選手に関係ないから」「コロナ禍で明るいニュースもなかったが、選手の素晴らしい活躍のお陰で家族みんなで盛り上がれたため」といった声が寄せられた。東京五輪開催後、新型コロナウイルスはかつてないほど感染拡大しているが、五輪開催への否定的な声はさほど高まっていない。結果的には、トーマス・バッハIOC会長が言った「日本の方は大会が始まれば歓迎してくれると思う」のとおりになってしまったとも……。阿部一二三、詩選手の兄妹金メダル、西矢椛選手の最年少金メダル、水谷隼・伊藤美誠ペアの卓球悲願の初金メダル、ソフトボールの13年ぶり金メダルなど……これだけ朗報が続けば、世論が変わるのも無理はないだろう。五輪の盛り上がりとコロナ禍の収束、どちらかを選ぶなんてできない!?
2021年08月01日つぎつぎと破られる水際対策に、はじける“バブル”……。それがもたらす最悪のシナリオは日本発祥の“東京五輪株”が生まれることだというーー。「パンデミックの真っただ中に、全世界から9万人もの五輪関係者を東京に招き入れることは、人類史上、前代未聞のこと。世界の新型コロナウイルスの変異株が見本市のように持ち込まれる可能性があります。感染者が急増することになれば、新たな“東京五輪株”のような変異株が生まれる可能性は、十分にありえるのです」このように警鐘を鳴らすのは、医療ガバナンス研究所の理事長で内科医の上昌広さんだ。すでにアルファ株やデルタ株などの変異株は日本にも上陸した。特に約42万人がコロナによって亡くなったインド発祥のデルタ株は急激に国内で感染を拡大させている。懸念されるのは、さらに強力な変異株の上陸だ。「人口あたりのコロナ死者数が世界最悪のペルーを中心に、中南米で広がっているラムダ株なども入ってくる可能性が高いでしょう。データは少なく日本でどれほどの影響があるかわかりませんが、デルタ株と同等の感染力と、より強い重症化リスクを指摘する声もあります」(上さん)そして最悪のシナリオが、国内で新たな変異株が誕生することだ。国境を越える感染症の広がりを研究する渡航医学に詳しい、関西福祉大学教授の勝田吉彰さんが、変異株が生じるメカニズムを解説する。「変異株というのは、2週間に一度ほどの割合で出現します。主に人体の中でコロナウイルスが増殖する際に偶発的にできる。ウイルスの遺伝子は長い鎖状に3万個のアミノ酸が組み合わさっているのですが、コピーする際に、その一部にミスが生じます。“ネジが一つ間違った不良品”のため、そのほとんどは消えてなくなるのですが、まれに違う部品を持って、かえって高性能化したウイルスとして生き残るのです。免疫逃避といって、抗体をすり抜け、感染や重症化リスクを高める力を持つ場合もあります」前出の上さんは、こう補足する。「さまざまな変異株の“悪いところどり”をした混合株発生の可能性も否定できません。五輪をきっかけに、日本を中心に世界で感染者が増えれば、それだけ変異株が出現する確率が高くなるのです。これまでの変異株は出現して約3カ月で流行しています。東京五輪で新たな変異株が出現すれば、冬がもっとも危険な季節になるでしょう」変異株であっても、ワクチンで感染を防げたり、重症化を防げたりする可能性がある。65歳以上の人には比較的接種が進んできたが、接種ができていない50代、40代の重症者が増えているという。“東京五輪株”に殺されないために、五輪の競技に熱狂するだけではなく、政府がとる感染防止対策を注視し続けよう。
2021年07月29日「パンデミックの真っただ中に、全世界から9万人もの五輪関係者を東京に招き入れることは、人類史上、前代未聞のこと。世界の新型コロナウイルスの変異株が見本市のように持ち込まれる可能性があります。感染者が急増することになれば、新たな“東京五輪株”のような変異株が生まれる可能性は、十分にありえるのです」このように警鐘を鳴らすのは、医療ガバナンス研究所の理事長で内科医の上昌広さんだ。国境を越える感染症の広がりを研究する渡航医学に詳しい、関西福祉大学教授の勝田吉彰さんも、同様の危機感を募らせている。「これまでも、メッカの巡礼からの帰還者が持ち込んだ髄膜炎菌やMERSが複数のイスラム教国に飛び火したり、米国外からディズニーランドにきた観光客が持ち込んだ麻疹が全米に広がったりしたことがあります。同じ目的を持った大勢の人が1カ所に集まる“マスギャザリング”という現象が起こると、感染の範囲が広がり、結果、変異株が発生するリスクとなります」こうした懸念に、政府や五輪組織委員会は「安心安全」と繰り返すばかりだが、対策はほころびだらけだと、上さんは指摘する。まず、水際対策として、海外からの選手や関係者には、空港で抗原検査をしているが……。「抗原検査は簡易的なために、多くの人数をさばけます。しかし、CDC(米国疾病対策センター)の調査によると、PCR検査で発見された症状のある陽性者のうち、8割しか抗原検査では感染を割り出せなかったそうです。無症状となると6割が見落とされたと発表されています。また、米国のプロアメリカンフットボールリーグに所属する医師が行った63万回分の検査をもとにした調査では、抗原検査では4割が見落とされるという結果に。抗原検査だけでは、世界中から陽性者を招き入れているのと同じです。本来はPCR検査をするべきです」実際に、19日には選手村に滞在しているチェコのビーチバレー選手、事前合宿先でアメリカの女子体操選手の陽性が判明するなど、空港で抗原検査をすり抜けてきたと思われる選手たちの感染が明らかになっている。泡で包むように内外を遮断するバブル方式をとるため、五輪関係者の感染が外部に広がることはないと政府などは説明しているが……。「エアロゾルを介した感染を想定していません。感染力が維持されたままウイルスが浮遊している時間は、最大3時間といわれます。実際に空港などでは来日した五輪関係者と一般市民が、時間差で同じ場所を使っています」(上さん)また、本誌の取材では、当たり前のように五輪関係者が出歩いていることも明らかになっている。バブルはとうにはじけてしまっているのだ。政府と組織委員会は違反外出などを繰り返した場合、最大14日の待機や参加資格の剥奪など、処分を厳格化していく方針だという。「しかし1、2戦で敗退して、出場する試合がなく、剥奪されるものもなくなったような選手が指示に従ってくれるのでしょうか」(勝田さん)
2021年07月29日7月21日、東京五輪の全競技に先駆けて行われた、福島・あづま球場での女子ソフトボールの無観客試合。試合前には、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)、森喜朗元首相(84)、丸川珠代五輪相(50)らが同球場を訪れた。丸川五輪相は始球式後、無観客のスタンドに移動。真夏の炎天下にはにつかわしくない、スーツ姿のSPが4人配置され、丸川五輪相の警備にあたっていたという。「スタンドにいたのは、報道陣、運営関係者、スポンサー関係者ら約100人。球場周辺も制服姿の警官が多数配置されており、“観客が誰もいないのに、こんなにSP要るの?”と“VIP待遇”をいぶかる関係者も多かったです。復興中の福島で丸川五輪相のド派手な赤のシャツは遠目に見ても浮いていました。さすが“上級国民”だな、と」(地元関係者)丸川五輪相には、再登板直後から“国民目線に立っていない”という批判が相次いでいる。「7月20日、東京の新型コロナの新規感染者数が2千人に迫る状況下で、丸川五輪相に立憲民主党の議員らが、“五輪を中止か延期すべきだ”と改めて要請。すると丸川五輪相は水際対策失敗を反省するどころか、開口一番、『もう選手が来ちゃったから!』と、また国民感情を逆なでする回答をしたんです」(政治部記者)さらに丸川五輪相は8月開幕の東京パラリンピックについては、有観客を主張している。「『状況が許せばぜひ観客を入れて行いたい!』と菅首相と同様の台詞を繰り返すだけ。東京に第5波の兆候が表れるなか、国民の安全を二の次にして有観客実施をアピールする。自分の意見がなく、政府の要望を上から目線で伝えるだけなんです」(前出・政治部記者)始球式に参加した丸川五輪相はソフトの試合中もプレーそっちのけで、近くに座る関係者とおしゃべりに夢中だったという。「関係者からの求めとはいえ、場所を変えながら何度も記念写真に笑顔で応じていました。試合終了を待たず、上機嫌で球場を離れていきました」(前出・地元関係者)地元民から顰蹙を買った丸川五輪相。彼女にとって五輪の主役は選手ではなく、自分なのだろう。
2021年07月29日本来であれば、重要な国際親善の場になるはずだった東京五輪。だが、各国首脳や王族の来日は次々と取りやめになり、皇族方の現地観戦も行われないことになってしまった。天皇陛下は22日にIOC委員19人と面会、23日には各国首脳ら12人と面会、そして開会式に出席。すべて、陛下お一人での出席だった。なぜ、雅子さまは出席されなかったのだろうか。「できるだけ面会の人数を減らすためだといわれていますが、それだけが欠席の理由ではないと思われます。実は、雅子さまの体調が思わしくないようなのです。コロナ禍での国民生活、世界各地の感染拡大への憂慮はもちろんのことですが、苦しい状況に置かれている天皇陛下を心配するお気持ちも非常に強いといいます。陛下はまだワクチンを1回しか接種されておらず、感染の危険があるなかで五輪関係の行事に臨まれているからです」(皇室担当記者)7月6日、天皇陛下はお住まいの赤坂御所で新型コロナのワクチンを接種された。だが、2回目の接種は3週間以上の間隔を空ける必要があり、開会式に間に合わなかった。疑問となるのは、なぜ接種を間に合わせなかったのかということだ。ワクチンを1回しか接種されていない陛下に、感染リスクが心配される。感染症を専門とする「のぞみクリニック」の筋野恵介院長は「1回接種しただけでは、感染リスクは当然あります」と語る。「新型コロナウイルスのワクチンは、2回接種することでしっかりと効果が持続する抗体を持つことができます。そのため、1回しか接種していない人は、基本的には打っていない人と同じと考えて感染対策をする必要があります。陛下の場合は、国のほうで感染対策をするでしょうし、会話も距離をとってされるでしょうから感染リスクは高くないと思われます。とはいえ、完全に安全とは言い切れません。感染するリスクに加え、感染させてしまうリスクもゼロではありません」■陛下が1回接種で五輪に臨まれた理由なぜ、2回目の接種が間に合わなかったのか。「陛下ご自身の安全のためにも、世界のVIPへの配慮を考えても、接種を早めるべきだった」と、政府や宮内庁を批判する声もある。だが、宮内庁関係者は「天皇陛下は、国民よりも優先して接種されるという考えはいっさいなかった」と語る。「五輪開幕の時点で、ワクチン接種を2回完了した割合は、日本人全体でやっと2割を超えたばかり。五輪のボランティアさえも多くが接種を完了できていないのです。日本国民の多くがワクチンを接種しておらず、感染の不安を抱える中で五輪が開催される……。ご自身も接種を終えないまま五輪に臨まれた陛下は、IOC関係者に対して、日本国民が置かれた状況を少しでも理解するよう、身をもって示されたのではないでしょうか」本来であれば、御代替わり直後に開催される東京五輪は、天皇陛下と雅子さまが国際親善に活躍される舞台になるはずだった。長野五輪では、上皇ご夫妻が現地のホテルで茶会を催され、IOC関係者ら200人あまりが出席している。今回は、皇族方の競技観戦も取りやめになっている。雅子さまがお出ましになる機会もまったくないのかもしれない。ただ、雅子さまも、選手たちを応援するお気持ちは変わっていない。宮内庁は、福島市で行われたソフトボール予選での日本選手の活躍を、両陛下が喜ばれていると明らかにした。始球式では投手を務めた福島県いわき市の中学3年生は「復興五輪」への思いをこめて投球したという。中学、高校とソフトボール選手として活躍された雅子さまは、胸いっぱいのご様子だったそうだ。陛下が懸念されていた感染拡大の危険性が拭えない中で始まった東京五輪。両陛下が安堵とともに閉会式を迎えられることを願うばかりだ――。
2021年07月28日東京五輪で正式種目入りしただけでなく、日本勢が金メダルを獲得し大きな注目を集めているスケボー。三密を回避しながら遊べるアクティビティとして、日本各地にスケートボードパークがオープンするなど、競技面以外も注目を集めている。だが「スケーターは怖い」「反社会的」といった目が、日本にはいまだに強いのも事実。そうしたさまざまな誤解の裏にある、奥深い魅力、そして可能性について語る一冊を、新世代のスケートボードシーンを象徴する存在として、YouTubeなどで魅力を発信し続けているSHIMONが発表する。東京五輪で一気に注目を集めるスケボーだが、競技面にも数多くその魅力を持つ特殊なアクティビティである。YouTuberとしてスケートボードの魅力を発信し続けているSHIMONは、ハウツー動画だけでなく、そうしたライフスタイルとしてのスケボー文化を紹介し人気を博している存在だ。本書籍では「技や点数だけじゃない」「仲間ができる」「地球すべてが遊び場になる」「ひとりでも楽しめる」など、SHIMONならではの視点でスケボーの幅広い魅力を語る、未経験者にも楽しめる内容となっている。日本人とチェコ人との間に生まれ、幼少時は環境に溶け込むことに苦労することも多かったという彼。人種や年齢、性別に関係なく、誰もが自由に楽しむスケートボードがいかに彼の人生を救い、豊かにしていったのか。かつては不良の文化、アンダーグラウンドなイメージが強かったスケボー。そんなスケーターに関しての誤解はどんなバックボーンから生まれているのか。その先にはいったんどんな可能性があるのか。単なる技術的なハウツーだけでなく、スケボーを生活と社会から語る意欲的な一冊だ。『僕に居場所をくれたスケートボードが、これからの世界のためにできること。』は7月28日(木)、紙書籍と電子書籍の両方で発売される。【商品情報】『僕に居場所をくれたスケートボードが、これからの世界のためにできること。』発売:ぴあ発売日:2021年7月28日(木)定価:1,650円(税込) / 電子書籍: 1540円(税込)体裁:A5 / 128P<CONTENTS>CHAPTER1:不登校だった僕に、スケボーが居場所をくれたCHAPTER2:伝えたいのは、技でなく、スケボーのある日常CHAPTER3:なんで、こんなにハマってるんだろう?CHAPTER4:スケボーがこれからの世界のためにできることCHAPTER5:スケボーをはじめたい、そう思っている人へTALK SESSION:岩澤直美さん / 乙武洋匡さん<購入>Amazon: <オリジナルステッカー購入特典情報>セブンネットでお買い上げの方には、オリジナルデザインのステッカーが特典として付きます。デザインは後日発表予定です。セブンネットショッピング:
2021年07月27日ついに東京オリンピックが開幕。五輪に向けて鍛錬を重ねた選手たちの奮闘を毎日テレビの前で見守っているというご家庭も多いと思います。そんな中、Twitterに投稿された子どもたちの独特すぎる五輪の楽しみ方が話題に!その発想の可愛さとシュールな写真に、吹き出してしまう人が続出しているようです(笑)。 子どもたちなりの「お・も・て・な・し」 3万RT、8万いいね(※7月下旬現在)がつくほどバズっているのが、2人の女の子ママ、うみのもずく(@bibouroku_2020)さんが投稿したこちらのツイート。子どもたちがテレビに写っている選手にヨーグルトを分けてあげている様子の写真なのですが、撮影タイミングがあまりにも神すぎて、まるで選手がヨーグルトを吹き出しちゃってるみたいな図に(笑)。優しくて可愛らしい子どもの発想にほっこりしつつも、画像を見るとつい笑っちゃうというカオスなツイートになっています(笑)。 時にはプールサイドの方にも うみのもずくさんいわく「選手の頑張っている姿が子どもたちの心に響いた」そうで、子どもたちなりに選手を気遣いながら、よりヨーグルトを食べてもらいやすいシーンを探したり、時にはプールサイドに控えている選手にも差し出したり。写真のインパクトには笑ってしまいますが、子どもたちの優しさが感じられる、素敵なエピソードですよね。 新型コロナの影響で1年延期された末、ようやく開幕した東京五輪。東京で行われる夏季オリンピックを見られるなんて、少なくともあと十数年はない貴重な機会です。子どもたちの心にも、きっと強く残るはず。ぜひ家族で、この貴重な五輪期間を楽しんでくださいね。
2021年07月27日2021年7月23日、東京五輪の開会式が行われました。開会式の1時間前、ニュース番組『news every.』(日本テレビ系)で藤井貴彦アナウンサーが伝えたメッセージに多くの反響が上がっています。藤井アナが伝えた30秒間、コメントが話題に新型コロナウイルス感染症が流行する中での開催や、大会直前に運営側のさまざまな不祥事が発覚した、今大会。感染拡大が続く中での開催に不安を感じたり、運営側への不信感を抱いたりした人も少なくないでしょう。そんな中、開会式直前の『news every.』で藤井アナは「この後、東京オリンピックが始まります。みなさんどんな想いでしょうか…」と呼びかけた後、視聴者へこう語りかけました。【 #藤井貴彦 アナのメッセージ】今夜は #東京オリンピック #開会式 番組最後に放送した #藤井アナ の言葉を投稿します。「この大会に純粋な思いを 努力を注ぎ込んだ人がいます その人たちへの リスペクトは忘れたくありません」※一部抜粋 #newsevery #全編は動画で pic.twitter.com/TjNqtC0Gkv — news every. (@ntvnewsevery) July 23, 2021 この後、東京オリンピックが始まります。みなさんどんな想いでしょうか。感染拡大が不安でしょうか。大会前のトラブルに怒りを感じているでしょうか。「せっかくやるなら応援しましょう」というつもりはありません。ただ、この大会に純粋な想いを、努力を注ぎ込んできた人がいます。その人たちへのリスペクトだけは忘れたくありません。大変残念ですが離れたところから一生懸命応援します。この後開会式です。news every.ーより引用視聴者の気持ちに寄り添った上で「大会に向けてひたむきに努力してきた人たちへの敬意だけは忘れたくない」と語った藤井アナ。きっとこれまで報道を伝え、さまざまな人の想いを見てきたからこそ、出た言葉だったのでしょう。藤井アナの真っ直ぐなメッセージは、多くの人の心を打ち、ネット上ではこのような声があふれました。・混沌とした世の中だからこそ、藤井アナの言葉が心に刺さる。感動しました。・複雑な気持ちで開会式を見ようとしていたけど、藤井アナの言葉で少し心が軽くなった。真っ直ぐで素敵な言葉。・大会には反対だったけど、確かに選手たちへの敬意は大切ですよね。放送中の発言がたびたび話題になる、藤井アナ。優しく真面目な人柄が伝わるからこそ、人々は心を動かされるのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年07月24日歌舞伎俳優の市川海老蔵が23日、東京・国立競技場で行われた東京五輪の開会式に登場し、世界に向けて歌舞伎を披露した。開会式の終盤に登場した海老蔵は、歌舞伎の演目は「暫(しばらく)」を披露。海老蔵が見得を切るとジャズピアニストの上原ひろみが現れ、上原のオリジナル曲「Spectrum」を圧巻の演奏で届けた。開会式終了後、海老蔵はブログを更新し、長女・麗禾ちゃん、長男・勸玄くんの写真とともに、「この世代の子供達にとっては記憶に残るものになると思います。コロナ禍でのオリンピックパラリンピック。今は色々な問題があるとは思いますが10年後50年後100年後に何かの意味を持つ大会になる事を願い舞台に立ちました」と思いをつづった。
2021年07月24日いよいよ2021年7月23日の20時に開会式が行われる、東京五輪。当日の13時頃、開催を記念して航空自衛隊のアクロバット飛行チーム『ブルーインパルス』が都心でパフォーマンスを披露しました。東京都新宿区の国立競技場上空付近に到着した全6機の編隊は、青色や黄色、黒色、緑色、赤色のカラースモークで、青空に五輪マークを描いたのです。東京都千代田区の日比谷で撮影された、ブルーインパルスの姿がこちらです! #航空自衛隊 の #ブルーインパルス は、 #Tokyo2020 開会日に、東京都内上空での展示飛行を行いました✈︎✈︎✈︎写真はその様子です✨ pic.twitter.com/bIquomGgVn — 防衛省・自衛隊 (@ModJapan_jp) July 23, 2021 素晴らしい編成技術で、青空を飛び回るブルーインパルス。これまでもブルーインパルスは、いろいろな式典に出演したり、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の最前線で闘う医療従事者に感謝の意を表したりと、曲技飛行を披露してきました。コロナウイルスが感染する中での開催ということもあり、不安視する人も多い今回の東京五輪。しかし、ブルーインパルスのパフォーマンスは見た人たちに笑顔を届けてくれたのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2021年07月23日