住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやったバラエティ番組の話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「当時、若者たちの集団お見合いの代名詞だった“ねるとんパーティ”。その語源ともなったテレビ番組が『ねるとん紅鯨団』です。いまならジェンダー平等の視点から、なぜ男性だけが告白をするのかと問題になりそうですが、当時はコンプライアンスがゆるく、番組のわかりやすさもあって人気を博しました」そう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。『ねるとん紅鯨団』(’87〜’94年・フジテレビ系)の司会進行役は人気絶頂だった、とんねるずの石橋貴明と木梨憲武。視聴者から募った男女それぞれ十数名の参加者が「ご対面」を果たした後、「第一印象」を語り、「フリータイム」で親交を深めていく。クライマックスとなる、男性から女性への「告白タイム」では「ちょっと待った」コールでライバルが出現したり、「ごめんなさい」とカップル不成立になったり、意外なカップルが誕生する「大どんでん返し」もあったりと、恋愛エンタメ要素が盛り込まれた。高学歴、高収入、高身長の“3高”が求められた時代でありながら、そこまでの学歴もなく、かっこいい車も持っていない男性が果敢に女性に挑む姿に、視聴者は声援を送りたくなったものだ。「振られる様子を笑いにできたのもバブルならでは、でしょう。今から10年ほど前、当時20代の男性たちに『ビールって、飲んで何になるんですか?』と言われ、質問の意図がわからず、聞くと『その場は楽しくても、調子に乗って人に迷惑をかけたり、二次会、三次会に行って終電に乗れなかったり、二日酔いで苦しむことがあるじゃないですか』と言うんです。つまり、初めから失敗を恐れ、リスクのある行動を起こすまいと自制する若者が増えたのです」対するバブル期は、終身雇用が約束されており、失敗しても再チャレンジできる環境にあった。「『ボクは死にましぇん』の名ゼリフを生んだ、『101回目のプロポーズ』(’91年・フジテレビ系)が象徴的です。振られても諦めずに何度もアプローチする様子は、今ならストーカー扱いされますよね。でも当時は、失敗しても『自己責任』を問われにくく、『汗水流して頑張ればいい。結果は二の次』と笑い飛ばす感がありました」その“汗水流す”対象の1つが、若者の場合は恋愛だった。「あのころの大学生には圧倒的に時間がありました。今の大学生の授業への出席率は80%を超えますが、当時は50%ほど。そのうえケータイもネットも若者には普及しておらず、バイトとサークル、そして恋愛に力を費やせたのです。現在、恋人がいる20代は男女平均で30%程度ですが、当時は約70%だと言われていました」だからこそ、なんとかモテようと、男性はトレンディドラマを見てはおしゃれなマンションや高級車に憧れ、女性は男性の目を引きつけるために、DCブランドに身を包んだのだ。「男性も女性も恋愛に積極的で、トライ&エラーを恐れない。そんな世相が、番組を成功に導いたのでしょう」「女性自身」2021年4月13日号 掲載
2021年04月04日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやった映画やドラマの話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「ジブリ作品は不況に強く、番組改編期に視聴率を稼げるコンテンツともいわれるそうです。しかも、これだけ再放送繰り返されているのに、そのニーズはまったく衰えていません」そう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。『鉄腕アトム』(’63年放送開始)から劇場版『鬼滅の刃』(’20年公開)に至る、日本のメジャーなアニメのなかで、ジブリ作品は“子どもだけでなく、大人も十分に楽しめる”と、アニメの裾野を広げた役割を果たしているという。「『宇宙戦艦ヤマト』(’74年放送開始)も大人にウケる作品でしたが、宮崎駿さん、高畑勲さんの作品は、子どもを単に子ども扱いしない、大人の視点がありました。含みのある、奥の深さを感じさせるテーマが描かれているのです」その代表作が、未来を描く『風の谷のナウシカ』(’84年公開)だ。「それまでのアニメが描いた未来の多くは、ロボットが出てきて戦闘に勝つような展開。しかし、『ナウシカ』では“明るいわけでも、科学技術が発達した夢の世界でもない”未来が描かれました。初めて見たとき、衝撃的なエンディングが印象的な映画『猿の惑星』(’68年公開)のように、環境問題を含め、どのように人間が文明社会を進化させていくべきか、問いかけられたように感じました。ただ、『ナウシカ』は暗いばかりでなく、未来に生きる登場人物たちの人間愛や、家族の温かさも細かく描かれている。だから、見終わった後に決して嫌な気持ちにならず、家族や友達と話したくなる作品になっているんです」大人も十分に楽しめる重厚なテーマの世界観に、子どもがすんなりと入っていけるーーそれが“アニメの力”なのだろう。「『魔女の宅急便』(’84年公開)や『となりのトトロ』(’88年公開)でも、見る人が『アルプスの少女ハイジ』(’74年放送)など幼いころから慣れ親しんだ、やさしいタッチで心がなごむキャラクターが多数生み出されました。また、『未来少年コナン』(’78年放送)に衝撃を受けたというアニメ好きがいるように、セル画の枚数を増やさなければ表現できないような、しなやかで力強い動きのキャラクターも特徴的。こうした魅力があってこそ、物語の世界につい入り込んでしまうのでしょう」ジブリ作品は海外にも発信され、インバウンドを呼び込んでいる。「『子どものころに見て、日本が好きになった』という留学生も多くいます。まさに、ジャパニーズアニメの代表格なのです」「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月28日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやった歌やドラマの話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「松田聖子さんは、デビュー曲『裸足の季節』(’80年)が資生堂のCMソングに起用されたときから、その歌唱力の高さが注目されていました。アイドル路線の王道を歩み、“ぶりっ子”の代名詞も生んだ、その注目度と人気の高さは、歌のうまさがあってのことです」そう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。現在のようなデジタル技術もなく、歌番組の生中継では、移動中の新幹線のホームなど、ごまかしのきかない状況で歌わなければならない’80年代アイドルは、歌唱力が高いといわれる。なかでも聖子が圧倒的な存在になったきっかけの1つが、初のバラード曲『赤いスイートピー』(’82年)だ。「『赤いスイートピー』は当時、存在せず、同曲のヒットにより品種改良が進んだといわれているほど、社会にインパクトを与えました」感情を込めて歌う曲だからこそ、聴き手の想像力をかき立てる。「恋する少女の、大人への成長が描かれている曲。聖子さんは’81年に郷ひろみさんとの交際報道(’85年に破局)があったため、聖子さんの恋心を、ファンが曲を通して見守っている印象もありました」カラオケでも人気の曲だが、実際に歌ってみると、その難しさを実感するという。「低音から高音まで、非常に幅広い音域の声を出さなければなりません。とにかく高音に目が行きがちですが、聖子さんは、山口百恵さんのような“低音を聴かせる歌手”でもありました」聖子の新たな魅力を引き出したのは、松本隆(作詞)、呉田軽穂(松任谷由実・作曲)だ。「B面の『制服』もこの2人によるもの。曲をイメージして、卒業式に好きな男子の制服の第二ボタンをもらいたいなど、恋心を友人と打ち明け合い、盛り上がった女子も多いのではないでしょうか」『赤いスイートピー』は聖子自身にとっても、特別な思い入れがある曲なのかもしれない。「沙也加さんがステージに上がったデビュー30周年の記念コンサートでも、親子で共演したCMでも、この曲が採用されました」現在、’80年代当時の高音を出すことは難しいが、年齢を重ねた聖子の声は、別の意味で魅力的だ。「’18年、紅白歌合戦で『風立ちぬ』などを歌ったときはだいぶキーを下げて話題になりましたが、昨年の『瑠璃色の地球 2020』では、厳しいレッスンをしなければとても出ないような高音を披露。昔以上に高いプロ意識を感じます」聖子はまだまだ進化中なのだ。「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月20日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代におなかがよじれたお笑い番組の話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。’81年にスタートした『オレたちひょうきん族』は『笑っていいとも!』や、その前身番組『笑ってる場合ですよ!』とともに、フジテレビが’80年代に掲げた“楽しくなければテレビじゃない”というキャッチフレーズを体現し、もり立てた伝説的番組。世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)はこう語る。「当時、関東地方で漫才を見る機会はお正月番組など数少なかったのですが、’80年代の漫才ブームによって身近な存在になりました。そんな潮流をうまく引き込み、B&Bやツービート、紳助・竜介、さんまさんなどを起用したのが、『ひょうきん族』です」牙城は『8時だョ!全員集合』(TBS系)だ。「『全員集合』は毎週土曜、1時間近くの生放送だったため、放送事故が起きないよう、いかりや長介さんという絶対的リーダーのもと、セットも含めて作り込まなければ成立しない番組だったそう。一方の『ひょうきん族』は収録番組。アドリブを入れ込むなど、出演者のアイデアで勝負できました。実際にその場のノリで発生したキャラもあったといいます」(牛窪さん・以下同)いわば“悪ノリ”ができたのも、現場の勢い、熱量があったから。「父がフジテレビの局員でしたので、私は月に1回、たけしさんが好きだというおいなりさんを手作りして携え、撮影現場に連れていってもらっていました。そこで目にしたのは、本番スタート5秒前からカウントダウンで、2までしゃべり続けている、さんまさん(笑)。スタッフの笑い声がそのまま録音されていたり、コーナーによっては裏方のスタッフが登場したりと、内輪ウケ的なネタも満載。そんな“業界通”な笑いが支持を得たのだと思います」『全員集合』にも加藤茶の“チョットだけョ”のような、エッチな笑いはあったが、基本的には家族で見ることを意識した番組作り。「『ひょうきん族』は、現在ではコンプライアンスの観点から放送できないような、事件を風刺したどぎついキャラにも挑戦。また、コントのセットや衣装にはお金がかかるものですが、時代はバブル経済に入る成長期だったことも味方しました」そして’80年代半ばには『全員集合』を逆転し、日本のお笑い文化をけん引する番組へと成長した。「“漫才ブーム”“バブル景気”“ゆるいコンプライアンス”などの、時代的な背景が化学反応を起こし、テレビの無限のパワーが発揮された番組といえます」「女性自身」2021年3月16日号 掲載
2021年03月07日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に夢中になったアイドルの話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「’82年、“ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)”というキャッチフレーズでデビュー。ファーストシングル『スローモーション』(’82年)こそ、聖子ちゃんをほうふつさせる“かわいい路線”でしたが、セカンドシングル『少女A』(’82年)以降、『禁区』(’83年)『十戒(1984)』(’84年)などは、キャッチフレーズどおりの大人っぽいセクシーさとともに、不良っぽさも満載でした。それまでの『休日の予定はお菓子作りで、趣味はぬいぐるみ集め』といった、典型的なアイドル像をガラリと塗り替えたのです」そう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。明菜は’81年『スター誕生!』(’71〜’83年・日本テレビ系)で、山口百恵の『夢先案内人』を熱唱。11社からスカウトの声がかかり、’82年に『スローモーション』でデビュー。圧倒的人気を誇った松田聖子に『ザ・ベストテン』(’78〜’89年・TBS系)などのランキング争いで明菜が挑み、ついには追い抜くというバトル的要素も、ファンを熱くした。「どうしても聖子ちゃんのぶりっ子路線を受け入れられない女子が、“明菜派”となって応援しました。正統派の松田聖子さんと田原俊彦さん、不良っぽい明菜さんと近藤真彦さん、という対比が鮮明だったのです」しかし、明菜は不良っぽいだけではない。「アイドル番組ではコントに参加し、歌番組のトークコーナーでは、10代の少女らしく、かわいらしくしゃべる姿も見せました。ただ、ひとたびステージに上がり、前奏が始まると、別人のように表情が一変する。そのギャップも魅力となったのです」明菜自身の意見を取り入れた衣装、ヘアメークなどへのこだわりにも、牛窪さんは注目している。「男性ではジュリー(沢田研二)の存在が際立ちましたが、女性アイドルでこれほど自己プロデュース力を発揮したのは、明菜さんが初めてではないでしょうか。とくに『DESIRE−情熱−』(’86年)に、卓越したセンスを感じました」一方、近藤真彦宅での自殺未遂事件(’89年)では、芸能人生の危機が訪れたがーー。「歌手としてだけではなく、そうした人間的な弱さも含めた“中森明菜”という存在に、人々は心から声援を送りました」その後も、歌に対して真摯に向き合う明菜は、40代、50代となったファンの心を、いまもずっとつかみ続けている。「10代のときに気づかなかった明菜さんのプロ意識の高さに、社会に出てから『そうか!』と気づく人も多かったはず。いち人間として尊敬されているからこそ、女性だけでなく、根強い男性ファンも多いのではないでしょうか」「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月28日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に夢中になったアイドルの話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。中森明菜、小泉今日子、早見優、堀ちえみら“花の’82年組”と呼ばれる“同期”のアイドルたちのなかでも、女子に圧倒的な人気を誇ったのが、シブがき隊。「ジャニーズ事務所の“兄貴分”にあたるたのきんトリオは、『金八先生』をきっかけに、それぞれに活躍している田原俊彦さんや近藤真彦さんが集まった、ユニット的な要素が強い。テレビ番組で一緒になることはあるものの、基本的にはソロ活動が中心でした。“弟分”である少年隊は、ダンスも歌もハイレベルで、歌詞の内容にも大人っぽさがあったので、当時、子どもではちょっとマネしづらい部分がありました」そう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。シブがき隊は、そんな“兄弟”たちの中間にあたる立ち位置が魅力だったと牛窪さんは分析する。「『NAI・NAI 16』や『100%…SOかもね!』『スシ食いねェ!』など、とにかく子どもがマネしやすい楽曲も特長です。そして、デビュー当時からずっと“隊”としての活動が中心で、戦隊ヒーローのように、バランスよく個性がまとまっていました。ヤックンは正式にはリーダーではありませんが、センターになることが多く、しっかりもので、グループのまとめ役。とくに年上のお姉さん方が応援したがるタイプでしたよね。モックンは、とにかくイケメン。私自身、最初に見たとき“こんなカッコイイ人がいるんだ”と、びっくりしました。それでいて、ボケたりするようなカワイイ側面もあって、全世代の女性をとりこにしたのです。フックンは、たのきんでいえばヨッちゃんの立ち位置。ヤックン、モックンのファンとは少し異なる目線を持ち、“私はほかのコとは違うのよ”“フックンのよさは、わかる人にしかわからない”と、ツウな女性を取り込みました」それぞれのファンが対立しなかったことも、注目すべきポイント。「たとえば“新御三家”の場合、『秀樹は○○だから』『ひろみなんて××よ』と、私(秀樹ファン)も含め、ファン同士が競うこともありましたが、シブがき隊はそれぞれの役割が違う、また、メンバーにも“オレが、オレが!”とほかを押しのける雰囲気がまったくなかった。いかにも仲がよさそうなグループだったんです」そうしたほんわかした雰囲気のなかで生まれた、ファン同士の“ゆるつながり”が、グループとしての人気を支えたのだ。「女性自身」2021年3月2日号 掲載
2021年02月20日育った場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやったドラマや歌の話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「’80年代に限らず、メジャーデビューした’78年から現在に至るまで、コンスタントにヒット曲を出し続けています。そのため、固定ファンに愛されるだけでなく、時代を追うごとに、新たなファンが“上乗せ”されていくから、これほど息の長い。まさに不世出のバンドですよね」そう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。サザンオールスターズは、デビュー当時から、テレビ番組で強烈なインパクトを放った。「“夜ヒット”(フジテレビ系)では、メンバー全員がジョギングパンツとタンクトップ姿で登場し、『勝手にシンドバッド』を熱唱。Tシャツにジーパン姿のフォークシンガーはいましたが、それをはるかに上回るラフな衣装で、桑田さんは髪もボサボサ。まるでスタジオに勝手に乱入してきたかのようなイメージでした。また、歌詞がよく聞き取れないため、字幕が表示されたのも、サザンならではのことです」お茶の間にハチャメチャな印象を与えたサザンだが、3枚目のシングル『いとしのエリー』(’79年)でバラードを披露。「『ふぞろいの林檎たち』(’83年・TBS系)の主題歌ともなった名曲。“こんなしっとりした曲も歌うんだ”と、そのギャップに驚かされました」“原坊(ハラボー)”こと原由子の存在も大きかったという。「『私はピアノ』(’80年)、『そんなヒロシに騙されて』(’83年)ではボーカルを担当。桑田さんが生み出すメロディを楽譜に起こし、サポートしたといわれ、制御不能に見える桑田さんたちを、穏やかにとりまとめている姿が印象的。“売れたら別れる”ケースが多い芸能界で、大学時代に知り合い、仕事でも生きるうえでもパートナーであり続ける理想的な夫婦像に、誰もが憧れているはずです」そんなサザンは’80年代以降も、多くの楽曲が主題歌、CMソングに使用され、愛され続けている。「湘南をイメージする曲は、海沿いのドライブで聴きたくなるし、『ピースとハイライト』では、時の政権に対する痛烈な皮肉だと話題になりました。がんになられてからは、桑田さんの命に対するメッセージ性も前面に。あらゆるジャンルの曲があり、なかなかカテゴリー分けできないのも魅力。あえていうとすれば“サザン”というジャンルとなるでしょう」変幻自在の曲調に、シビれるメッセージを乗せ、サザンはこれからも人々を魅了し続ける。「女性自身」2021年2月23日号 掲載
2021年02月14日育った場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやったドラマや歌の話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「人の心に訴えかける手法は、現在なら動画、少し前なら画像でしたが、’80年代前半は“言葉”の力が圧倒的に強かった。そのため『おいしい生活』という、西武百貨店の広告を手がけた糸井重里さんを代表とするコピーライターが、かっこいい職業の象徴でした。林真理子さんは、女性コピーライターの草分けとして、『ルンルンを買っておうちに帰ろう』など、エッセイというジャンルを世に広めました。『ルンルン』という言葉は流行語にもなりましたよね」こう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。『ルンルンを買っておうちに帰ろう』は’82年に出版された、林真理子さんのデビュー作。このなかで《できるだけ正直にいろんなことを書こうと思ったのだが、書きすすむうちにあまりのエゲツなさにわれながら悲しくなってしまったことが何度もある》とつづる著者の、モテる女性への妬みやそねみをあけすけにしながら、女性を磨き、恋愛、仕事にも奮闘する姿が描かれたエッセイ集だ。牛窪さんは、同書が当時の女性の生き方の選択肢を広げたと分析する。「いまの女性は仕事という“キャリア”と、恋愛や結婚、育児などの“家庭”の両方を手にするのが当たり前の二刀流世代です。でも’80年代は、どちらかを選択する、つまり、どちらかを捨てねばならない女性が大半だった。たとえばバリキャリ路線でいくなら、土井たか子さんや、少し後の田中眞紀子さんのように、髪を振り乱し、女性らしさを犠牲にしなければ生き残れませんでした」一方、専業主婦として生きていく選択をすれば、“3高(=高学歴、高収入、高身長)”を備えるような、競争率の高い男性に見初められるために、女性らしさ、かわいらしさを追求することになる。そのために“聖子ちゃんカット”や、後のダブル浅野のワンレン、ソバージュをマネするのだが、どんなに頑張っても限界がある。「けっきょくは“見た目”のいい人が、なんの苦労もなく、ブランドものをプレゼントされ、高級レストランに連れて行ってもらえる現実に直面します。そんな“美人ばかり、ずるい!”という、大多数の女性が思っていても、なかなか口に出せない妬みやそねみを、『ルンルンを買っておうちに帰ろう』では軽妙なタッチで代弁してくれているから、多くの共感を得られたのでしょう」決して美人とはいえず、スタイルもよくないことを自覚したうえで、当時の林真理子さんは、男性に好まれる下着はどんなものがいいのかを考察したり、ブランドものを手に入れるためにバーゲンに出かけたり、と奔走している。「恋愛やオシャレに必要な女性らしさ、かわいらしさを諦めず、でも仕事も充実している。そんな姿に勇気づけられた女性は多いはず。タイプは違うけれども、その野心、貪欲さは松田聖子さんと共通するのではないでしょうか」現代女性の礎を築いたのは、林真理子さんなのかもしれない。「女性自身」2021年2月16日号 掲載
2021年02月07日育った場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやったドラマや歌の話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。松田聖子のデビュー2作目である『青い珊瑚礁』は’80年7月にリリース。グリコのアイスクリーム「ヨーレル」のCMソングに起用され、オリコン初登場87位ながら、2カ月かけて2位まで上昇し、ミリオンセラーを記録した。松田聖子をスターダムに押し上げた、初期の代表作である。ジャケットを目にして、まずインパクトを感じるのが、物憂げなまなざしでこちらを見つめる聖子ちゃんのヘアスタイルだ。「私が中学生のときにリリースされたのですが、クラスの女子の、私も含めて3分の2以上は“聖子ちゃんカット”にしていました」こう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。そうして小首をかしげ、「え〜、ヤダ〜」と甘えた声で話す“ぶりっ子”という新ジャンルを築いたのが、天地真理や浅田美代子、桜田淳子といった’70年代のアイドルと大きく違うところだと、牛窪さんは分析する。「あははと笑いながら、グーにした手を口に持っていったり、賞をもらったときなど、何かあれば、必ず泣いてみせたり……。最近の田中みな実さんに代表される“あざとかわいい”の源流ともいえる、聖子さんの“ぶりっ子”スタイルは、お人形さんのようにかわいらしく、“ああいうコのことを、男子は好きになるんだろうな”と、当時の女子たちに強く印象づけました」そのため、皆がこぞってヘアスタイルをマネしたわけだが、当然のことながら、誰もが聖子ちゃんになれるわけではない。「クラスの男子の前で、聖子さんのような仕草やしゃべり方をするのは、やっぱり恥ずかしくて、なかなかできるものではありません。でも、なかには上手にマネするコもいて、それがモテたりするものだから、『あの子ズルいね、ぶりっ子しちゃってさ』なんていう、嫉妬が交じったフレーズも、教室ではよく聞かれました」こうしたアンチも存在したことで、“ぶりっ子”はますます輝きを増していったといえる。少女の恋愛への憧れを強く表現したことも、同曲の人気の秘密だ。「当時、バレンタイン・デーが盛り上がったのは、ふだんは女子から男子に“あなたが好き”と。なかなか言えない時代だったから。『青い珊瑚礁』で描かれているような、男性にリードされながら大人になっていく女のコのときめき、“好きって言っていいのかな……言っちゃうぞ!”みたいな、恋愛へ1歩踏みだす少女の思いが、多くの共感を得たのでしょう。恋愛は女性を成長させてくれるもの、どこか新しい世界へ連れて行ってくれる素晴らしいものであることを伝えてくれたのです」ヘアスタイル、仕草、そして恋愛に至るまで、女子の価値観を変えたのが、松田聖子だった。「女性自身」2021年2月9日号 掲載
2021年01月31日育った場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやったドラマや歌の話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「『抱きしめたい!』は、いわゆる“トレンディドラマ”の草分け的な存在といえます。それまでは松田聖子さんや小泉今日子さんを代表とする、あまり背が高くなく、セミロングやショートカットの似合う、かわいい服を着たアイドルが人気でした。いっぽうのダブル浅野はすらっと背が高く、ロングヘアで、ラルフローレンなどのブランドものをカジュアルに着こなしており、対照的。とくに浅野温子さんがワンレンをかきあげるしぐさは“カッコイイ女性”の象徴となりました」こう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。『抱きしめたい!』は、’88年夏にフジテレビ系のナショナル木曜劇場の枠で放映されたドラマだ。スタイリストとして自立しているキャリアウーマン・麻子(浅野温子)と、幼稚園時代からの腐れ縁で、麻子に甘え、ときには麻子のボーイフレンドも誘惑する自由な専業主婦・夏子(浅野ゆう子)の2人の主人公が、バブル景気に沸く都会的なライフスタイルのなかで織りなすラブコメディ。平均視聴率は18.5%で、当時の『女性自身』でも《「抱きしめたい!」ダブル浅野気になるファッション・カタログあの服はここで買える!》《3週連続浅野温子大研究》という特集記事が組まれているほどの社会現象となり、連続ドラマ放送後も、スペシャル版が4作も放送された。こうした現象には、社会的背景があるのだという。「’86年に男女雇用機会均等法が施行されましたが、本格的に企業に導入されたのは’90年代半ば以降。当時の女性は、まだ一生稼げる仕事に就くことは難しく、25~26歳で肩たたきにあい、寿退社。男性が家長で、女性は専業主婦になるのが当たり前でした」女性が幸せに生きるためには“いい男を捕まえる”こと以外に、ほぼ選択肢のない時代だったからこそ“3高(=高身長、高学歴、高収入)”なる言葉も流行した。「デートは“連れていってもらう”もの。男性にリードされ、レストランではおごってもらい、ドライブでは助手席でナビをするのが普通で、『トイレに行きたいって、男性の前では言えないから、我慢していた』という女性もたくさんいました。“奥ゆかしさ”を求められていたんですね」そんな女性を解放したのが、ダブル浅野なのだという。「『抱きしめたい!』のなかでダブル浅野は、男性にこびることなく、ハイヒールを履かず、ぺたんこ靴でアクティブに動き回る。不倫や浮気など、女性が男性を振り回す恋愛の描き方も新しかった。黙っていてもモテる2人が自己主張する姿が“私も、ああなりたい”と支持を集めたのでしょう」伝統的な日本家屋や団地住まいだった当時の女性たちにとって、ダブル浅野が見せた世界は、おしゃれなマンションで自由に暮らし、女性だけでカフェバーに出かける、キラキラしたシティライフを疑似体験できる場でもあった。「さまざまな制約のある王女が、街に飛び出し、出会ったイケメン記者をリードして、バイクに乗ったりやりたかったことを実現していく映画『ローマの休日』(’53年)を彷彿させます」ダブル浅野が提示したのは“自己主張できる女性はカッコイイ”という、当時の日本ではまだ新しい価値観だった。「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月22日2020年12月24日、アイドルグループ『嵐』の看板番組である、バラエティ番組『VS嵐』(フジテレビ系)が13年の歴史に幕を下ろしました。最終回となる24日は、4時間スペシャルとして『BABA嵐 ババ抜き最弱王決定戦 THE FINAL』を放送。多くのタレントが集結し、トランプの定番であるババ抜きで勝敗を競う、シンプルかつ熱いコーナーです。戸田恵梨香の発言に、ネットがざわついた理由予選の第2試合では、俳優の戸田恵梨香さんが勝利をつかみ決勝進出が確定しました。戸田さんが以前、同コーナーに出演した際は負けてしまったといいます。今の気持ちを聞かれると、真剣な表情でこのように答えました。あの、プライベートでもカードゲームしたりするんですけど、負けたことがなかったんですよ。初めて負けたのがこの回(同番組の過去放送)で、結構ショッキングを受けた。VS嵐ーより引用カードゲームで負けたことがなかったという戸田さん。一見、何気ない発言に感じますが、ネットではこの言葉が話題になりました。その理由は…同月10日に発表された、俳優の松坂桃李さんとの結婚です。松坂さんは、映画の宣伝をするはずのラジオ番組でカードゲーム『遊戯王OCG デュエルモンスターズ(以下、遊戯王)』の話ばかりするほどの、熱い遊戯王ファン。あまりにも遊戯王の話ばかりする点や、スマホゲーム『遊戯王 デュエルリンクス』で腕が立つ点から、ネットでは『本業がデュエリスト(遊戯王プレイヤーの通称)の俳優』といわれるほど。そのため、番組を見た人からは「かなりの腕前を持つ松坂さんと結婚した戸田さんも、やり手のデュエリストなのではないか」という声が上がったのです。・プライベートでやってるカードゲーム…まさか遊戯王か…?・戸田さんの発言を聞いた瞬間、頭に松坂さんの姿が浮かんできて爆笑した。・『トランプ』じゃなく『カードゲーム』っていってるあたりが怪しい。松坂さんとの結婚が報じられた時点で、「デュエリストなのではないか」という疑惑の声が上がっていた戸田さん。戸田さんのいう『カードゲーム』が何かは分かりませんが、もしかすると家では夫婦で熱い戦いを繰り広げているのかもしれません…。[文・構成/grape編集部]
2020年12月25日俳優の松坂桃李(32)と女優の戸田恵梨香(32)が10日、双方の所属事務所を通じて結婚を発表した。松坂は「いつも応援していただき、本当にありがとうございます」とファンへの感謝を伝えながら、「突然のご報告となりますが、私、松坂桃李は、戸田恵梨香さんと結婚いたしました」と報告。「デビュー以来、沢山の方に支えられ、たくさんの実りある現場に立たせていただきました」とこれまでの活動を振り返り、「生活環境が変わることにより、これまで以上の責任と覚悟を持ち、何事にも真摯に向き合っていきたいと思っております」と決意を新たにしながら「これからもよろしくお願いします」と呼び掛けた。一方の戸田も「いつも応援してくださるみなさまへ」の書き出しから、「この度、私、戸田恵梨香は、松坂桃李さんと結婚いたしましたので、ご報告させていただきます」と発表。「これからも、皆様への感謝の気持ちを忘れることなく、役者として、より一層精進していきたいと考えておりますので、温かく見守って頂ければ幸いです」と心境をつづり、「今後とも、変わらぬ応援をよろしくお願いいたします」と結んだ。結婚報告の書面は公式ツイッターにもアップされ、「2人とも大好きなので、すごく嬉しい」「びっくりしました」「とっても素敵なカップル」「おめでとうございます!」など祝福の声が続々と寄せられている。
2020年12月10日映画『私をくいとめて』(12月18日公開)特別試写会が7日に都内で行われ、宇垣美里、牛窪恵、大九明子監督が登場した。同作は作家・綿矢りさによる同名小説の実写化作で、ロングランを記録した『勝手にふるえてろ』の大九明子監督が監督・脚本を務める。30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子(のん)は、脳内の相談役「A」と一緒に平和なおひとりさまライフを過ごしていたが、ある日年下の営業マン・多田くん(林)に恋をしてしまう。きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は20代の頃のように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、一歩前へ踏み出すことにする。第33回東京国際映画祭」(TIFF)の観客賞も受賞した。自身の脳内相談役は? という質問について、宇垣は「います。相談役というか、発破をかける人が心の中に住ん出るので『やれ、やれ!』と言ってくれるんですけど、色んなタイプの相談役が人の心には住んでるんだろうなと思います」と明かした。事前に全国の25歳〜35歳の女性にとったアンケートでは、恋愛に慎重に相手を見極めようとする今時の女性たちの様子が明らかに。またイベントを配信していたLINE LIVEでは「お一人様がいいか、お二人様がいいか」という質問に視聴者の意見が拮抗するという状態にもなった。大九監督は、同じ質問に「何人の家族になろうが、何人と仕事してようが、常に1人であるという感覚が拭えた時がないので、恋愛をするからお二人様なのかというとそうでもないし、なんとも言えないですね」と慎重に答える。「恋は、しないよりはしたほうがいいと思います。必要悪くらい。しんどい部分もあるけど、恋より楽しいことはないという感じもあるし、チャンスがあるならしたほうがいいと思います」と結論づけていた。宇垣も「もちろん、1人でいるのはとてつもなく孤独なんですが、びっくりするくらい自由で。その楽しみもある一方、どれだけ人と一緒にいても芯からわかり合うことは絶対にできないと思っていて」と持論を展開する。「ただ、たまに指が少し触れ合うような、伸ばした伸ばした伸ばした手の先がちょっとだけ触れるような瞬間があって。人と一緒にいて良かったとか、手を伸ばして良かったと思う瞬間が、恋愛や、人と向き合う根元の力になるのかな。それがあるから人と一緒にいられるんだと思います。わかりあえることはないけれど、たま〜にあるから」と語ち、「違う生き物ですから」と頷いていた。
2020年12月07日ファッション、メイクはもちろん、内面から色香を演出するためのアイテムを美容家の神崎恵さんが伝授します。全方位から色香を放つための7アイテム。「色香を演出するアイテムとは、ファッション、メイクともに質の良さと清潔感が大切。女性らしいシルエットの洋服に、品のいいナチュラルメイクとツヤ肌。フォルムや質感を重視しましょう」身だしなみはもちろん、表面を取り繕うだけではごまかせない“本物の色気”も意識したい。「お箸の持ち方とか所作の美しさから、その人の普段の気配を感じるもの。大事に育てられてきたんだろうな、自分を大事にしているんだろうな、と思わせることで、軽く扱われなくなります。付け焼き刃で身につくものではないので、しぐさや話し方など、生活の中で丁寧に体に染み込ませて」とろみブラウスで品格を放つシルクやサテンなどのとろんとした素材のブラウスは、着るだけで女性をまろやかに見せてくれるアイテム。落ち感のあるなめらかな生地が、肩やバストのラインを美しく演出。¥18,000(ガリャルダガランテ/ガリャルダガランテ表参道店 TEL:03・5766・1855)女をにじませる甲浅ヒール足の指の付け根が見える甲浅タイプのパンプスが、断然色っぽい。ヒールの高さは脚のラインがキレイに見える7cmを。歩き方も品よく美しく背筋を伸ばして。¥18,000(オデット エ オディール/オデット エ オディール新宿店 TEL:03・5324・5080)大人の色気ならペンシルスカート体の曲線にフィットするペンシルスカートは、シンプルだけど大人っぽさやシャープさを出せる。ヒップから膝にかけてラインを美しく見せてくれる効果があるので、誰でも即“いい女”になれるのもポイント。¥12,000(ノエラ TEL:03・6450・3044)適度にボディラインを拾うニットワンピース肌見せではなく、ヒップやバストのシルエットを浮き上がらせることで、深みのある色気を出すことができるニットワンピ。1枚でさらりと着られて、コーデも決まりやすい。¥18,000(アクアガール/アクアガール 渋谷店 TEL:03・5459・0131)ぬくっとしたぬくもりの艶肌ファンデムチッと上質な肌を仕立ててくれるクリームファンデーションは、大切に育てられてきた感も醸し出してくれる。時間が経っても生命力あふれる美しいツヤ感をキープできるので、素肌そのものに自信が持てるように。上・ル・フォンドゥタン 30g 全7色 各¥30,000(クレ・ド・ポー ボーテ TEL:0120・86・1982)下・ザ クリーム ファンデーション 30g 全12色各¥10,000(SUQQU TEL:0120・988・761)抜け感のあるまなざしにニュアンスシャドウ目元に強いカラーをのせると力みが出て、とたんに“怖い女”に。頼りになるのは、王道だけどまぶたに溶け込むようなブラウン系。繊細な陰影を作れて、生っぽい目元にしてくれる。ルナソル アイカラーレーション 07¥6,200(カネボウ化粧品TEL:0120・518・520)包容力のある色気を生むヌーディなベージュリップ華やかさがあって温かみもあるベージュは、女性らしい柔らかさと強さのバランスがちょうどいい色。強すぎる自己主張ではなく、作り込まない静かな色気を、唇ににじみ出させることができる。ルージュ ココ フラッシュ 53¥4,000(シャネル TEL:0120・525・519)一目置かれる女は知っている美しいマナー顔立ちが整っていても、所作がガサツだったり、言葉遣いに違和感のあると、とたんに残念な印象に。色気に必須の品格や美しい立ち居振る舞いは努力次第で身につけられるので、本などで改めて見直しを。『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)神崎 恵さん美容家。独自の美容法はもちろん、そのマインドやライフスタイルにも注目が集まり、多数の雑誌連載を抱える。放送中のドラマ『だから私はメイクする』(テレビ東京系)では女優としても活躍。初のボディ本『神崎CARE』(ワニブックス)が発売中。※『anan』2020年11月25日号より。写真・多田 寛(商品)取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2020年11月23日その生き方に“リアルな色気”を体現し続ける美容家・神崎恵さんが思う、今の時代の色気とは?「単純に“あざとさ”を仕込むのは、古いかなって思っていて。今っぽい色気は、ひと昔前の夕刻から深夜にかけて生まれてくる濃厚でねっとりしたものではなく、透明感に満ちた爽やかな朝のようなもの。内面から溢れる知性、清々しい印象など、全方位からにじみ出る“人間性の表れ”だと思います」(神崎さん)“色気の正体”はとらえどころがなく、目に見えるものではないが、色香を漂わせるためのマインドづくりや佇まい、写真の撮り方といったテクニックなどで、誰もが育てることができ、身につけることができる、と神崎さんは言う。神崎恵さんが考える今ドキの色気とは?Rule1外見にとらわれすぎない、知性ある色気が今ドキ。「外見の美しさも大切だけど、それだけにとらわれてしまうと、とたんに軽々しく表面的になってしまう。大人の色気とは、知性だったり、ひたむきさだったり、しぐさだったり、いろんなものが重なって初めて生まれてくるもの。トータルのバランスが大切」Rule2色香を生む心の余裕には、日々の“カゲ練”が大切。「急ごしらえの色気は薄っぺらいだけだし、狙ってやると失敗しがち。勝負の日だけに頑張るのではなく、数週間前からその日に着る服装やメイクで過ごし、マインドを整える“カゲ練”が必要です。日々の生活の中で、空気感やしぐさをカラダに染み込ませて」Rule3好きなメイクやファッションで女性であることを楽しんで。「色気なんて自分には縁がないと思っているなら、もったいない。“いかにも”な女感は確かに古いですが、女性に生まれたからにはやはりメイクやファッションを楽しんでほしい。映画やSNSから自分が好きなものを見つけて取り入れてみることから始めてみて」Rule4色香がある人は“人たらし”。男女の境界線を引かない。「私が思う最強の色気って、男女問わずモテている人。色気を異性だけに対して向ける、ねちっこいものではなく、自然に纏っている人。男女問わず、いいと思ったところは素直に褒めることができるから好かれる。生き方、他人への振る舞い方が色気の要素です」Rule5色香って究極、“自分への自信”。育てるために行動しよう。「色気は自信!自信を持つためには、外見を磨くなり、仕事に打ち込むでもいい。自分が納得できるまで極めれば、自信がついてきて、魅力や色気になると思います。最初は無理にでもいいから、何か行動してみて。怖がって縮こまっているだけなんて、もったいない」神崎 恵さん美容家。独自の美容法はもちろん、そのマインドやライフスタイルにも注目が集まり、多数の雑誌連載を抱える。放送中のドラマ『だから私はメイクする』(テレビ東京系)では女優としても活躍。初のボディ本『神崎CARE』(ワニブックス)が発売中。※『anan』2020年11月25日号より。取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2020年11月20日俳優の要潤と女優の奥菜恵が16日、都内で行われた国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(略称:SSFF&ASIA)2020」のオープニングセレモニーに登壇した。要と奥菜は、ARUHIアワード大賞受賞作品をショートフィルム化した『おたんじょうびおめでとう』に夫婦役で出演。要は「心温まる脚本。日常の些細な感情をより深く切り取った脚本で、読んだ時に『ああそうだよな』って。ちょっと見逃しがちだったなと思ってすごく感動しました」と作品の魅力を伝えた。奥菜は、夫役の要について「本当に安心感しかなかったです」と言い、「共演は何度かさせていただいていたんですけど、夫婦としての共演は初めてで、普段からマイペースで明るいし、優しいし、現場を和ませてくれる方なので、安心してリラックスして撮影に参加させていただきました」と要の人柄を伝えた。そして、要は「タイトルの通り、『誰の誕生日なんだろう?』とクエスチョンマークが出ると思いますが、意外な人・もののお誕生日で、最後までいろんな要素が入って、見飽きない作品になっているので、最後までご覧ください」とメッセージ。奥菜は「今コロナで大変な時期で、私自身も会いたい人に気軽に会えない。そういう中でこの作品を撮影しました。当たり前の日常の中にあるささやかな幸せのありがたみをものすごく感じる日々ですが、この作品を通しても、人とのつながりや温もりを、少しでも多くの方にお届けできたらなと思っています」と語った。22年目を迎える同映画祭は、米国アカデミー賞公認、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭。毎年6月に開催をしていたが、今年はコロナ禍の影響で延期し、9月16日~27日に、東京4会場とオンライン会場にて開催する。世界112の国と地域から応募された作品の中から厳選された約150作品を配信。実際の会場での上映も含めると今年は約200本の上映を行う。オープニングセレモニーでは、同映画祭の代表を務める別所哲也、フェスティバルアンバサダーのLiLiCoがMCを担当した。
2020年09月16日神崎恵のケアに特化した著書『神崎CARE』2020年9月30日、ワニブックスから、神崎恵の著書『神崎CARE』が発売される。同書はケアに特化した1冊で、神崎恵のスキンケア、ヘア・スカルプケア、ボディケア、ボディトレーニング、メンタル・ストレスケア、インナーケアを学ぶことができる。通常版と、モチベーションがアップするミニ写真集が付いたAmazon.co.jp限定版(数量限定)の2種類を用意。通常版の販売価格は2,310円。Amazon.co.jp限定版は2,860円で販売される。神崎恵愛用のビューティアイテムも必見だ。Amazon.co.jpなどで予約を受け付けている。もうすぐ45歳になる神崎恵神崎恵は1975年12月13日生まれ。神奈川県出身。株式会社パールダッシュに所属し、美容家として活躍。本当に良いと実感したものだけをすすめるスタイルが幅広い世代から支持を集める。インスタグラムのフォロー数は45万人以上。『服が似合う顔が欲しい』『この世でいちばん美しいのはだれ?』『大人のための美容本 10年後も自分の顔を好きでいるために』『読むだけで思わず二度見される美人になれる』など多数の著書を出版。3児の母でもある。(画像は神崎恵オフィシャルブログより)【参考】※神崎恵オフィシャルブログ※神崎恵オフィシャルインスタグラム※株式会社パールダッシュ※Amazon.co.jp
2020年08月03日人気音楽グループ『いきものがかり』のボーカルである吉岡聖恵さんが、結婚したことが分かりました。吉岡さんは、自身のInstagramでファンに向け、このようにコメントしています。 View this post on Instagram A post shared by 吉岡聖恵 (@kiyoe_yoshioka_official) on Jul 31, 2020 at 8:07pm PDTいつもいきものがかりを、そして吉岡聖恵を応援して下さる皆様へ私、吉岡聖恵は本日8月1日に、結婚致しました事をここに御報告させて頂きます。お相手は一般の方で、私の事を1人の人間として、そして1人の歌い手として心の底から受け止め、包み込んでくれる、優しく真っ直ぐな心を持った方です。そして私の人生においてとても大切な「歌うこと」に対しても大きな理解を示してくれています。これからも皆様への感謝の気持ちを大切に、1人の人間として成長し、歌手としても素敵な歌を末長く届けていけるように、より一層精進してまいります。あたたかく見守って頂けましたら嬉しいです。コロナ禍がまだまだ続いております。事態の一刻も早い収束を、皆様と心を同じくして願っております。吉岡聖恵kiyoe_yoshioka_officialーより引用「歌手として、素敵な曲を末永く届けていきたい」とこれからの活動にも言及した吉岡さん。結婚発表に、ファンからはたくさんのお祝いのコメントが寄せられています。・おめでとうございます!これからもずっと応援しています!・暗いニュースばっかりの中、嬉しいニュース!おめでとう!・家族が入籍したように感じ、とても感無量です。おめでとう、末永くお幸せにね!これからも、歌手として、『いきものがかり』のメンバーとして、素敵な楽曲を多くの人に届けてくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年08月01日タレントで女優の山川恵里佳(やまかわ・えりか)さんが、2020年5月31日にブログを更新。引き締まったウエストを披露し、多くの反響が寄せられています。山川恵里佳、筋トレで見事な腹筋をゲット!山川恵里佳さんは『家トレ』と題したブログを公開し、外出自粛期間中に自宅でトレーニングに励んでいたことを報告。おうち時間長いので、ぷくぷくしすぎないように腹筋やお尻トレやってます山川恵里佳オフィシャルブログーより引用続けて、腹筋にうっすらと縦線が確認できるお腹周りの写真をアップし、見事なくびれを披露しています。そして、「よく笑ってるから腹筋を使うみたいで、お腹はいい感じになってきてるかも!」とコメントし、「あとは下半身!」とボディメイキングに貪欲な姿勢を見せました。山川恵里佳さんの美しい腹筋に、ファンは見惚れてしまったようです。・とても美しいくびれだ!うらやましい…。・こんなにきれいな奥さんがいて、旦那さんは幸せですね。・スタイルがよすぎます!前より、さらにきれいになっている!いつまでも美しい姿で、ファンを魅了し続けている山川恵里佳さん。さらなる活躍に注目です!山川恵里佳の現在の姿に驚き!夫・モンキッキーを怒らせたことを明かし「家出したい気分だった」[文・構成/grape編集部]
2020年06月03日神崎恵が『Megumi’s Beauty Channel』配信開始を報告2020年4月8日(水)、神崎恵は「ビューティ番組始まりました」というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。インスタグラム内のIGTVにおいて『Megumi’s Beauty Channel』の配信を開始したことを報告した。『Megumi’s Beauty Channel』の第1回のテーマは「ツヤ」。約10分間で、SUQQUのアイテムを活かしたツヤ肌づくりのポイントやコツを分かりやすく解説している。インスタグラムのフォロワーからは「勉強になります」「可愛い」「素敵過ぎる~」などのコメントが寄せられている。肌のテカリや崩れが気になる人、カラーメイクのバランスを知りたい人、ツヤ肌づくりのHow Toを学びたい人などにオススメだ。人気美容家 神崎恵神崎恵は1975年12月13日生まれ。神奈川県出身。株式会社パールダッシュに所属し、美容家として活躍。19歳、15歳、4歳の男の子の母親でもある。『読むだけで思わず二度見される美人になれる』『この世でいちばん美しいのはだれ?』『服が似合う顔が欲しい』など著書多数。インスタグラムのフォロワー数は35万人を超えている。(画像は神崎恵オフィシャルブログより)【参考】※神崎恵オフィシャルブログ※神崎恵オフィシャルインスタグラム※株式会社パールダッシュ
2020年04月13日神崎恵の新刊の予約がスタート!2020年2月25日(火)、大和書房から、神崎恵の新刊『服が似合う顔が欲しい』が発売される。同書では、服、メイク、ヘアをトータルバランスで考える方法を伝授。神崎恵がオール私物で紹介すトータルコーディネートに注目だ。販売価格は1,760円。Amazon.co.jpや書店にて予約を受け付けている。2月26日(水)には、都内にて、新刊のお渡し会が予定されている。「ダサい」から抜け出したい人や、TPOに合わせたファッションを楽しみたい人、自分をプロデュースする方法を知りたい人などにオススメだ。3児の母でもある神崎恵神崎恵は1975年12月13日生まれ。神奈川県出身。株式会社パールダッシュに所属し、美容家として活躍している。同事務所には書家の中塚翠涛や、タレントの麻木久仁子、女優の滝沢沙織らが所属している。現在は、家庭第一としながら、女性をキレイに導く情報を積極的に発信。美容誌などの雑誌やイベントで活躍し、商品開発なども行う。『読むだけで思わず二度見される美人になれる』『わたしを幸せにする41のルール』『あの人がいつも色っぽいワケ~「なんか気になる女」になる。~』など著書多数。著書累計は131万部を超えている。(画像は神崎恵オフィシャルブログより)【参考】※神崎恵オフィシャルブログ※Amazon.co.jp※株式会社パールダッシュ
2020年01月30日Amazon Prime Video製作の婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』シーズン3の最終話が、10月24日24時に公開された。最終話である10話ではバチェラーの友永真也(32)が結婚相手として最後の1人を選び、プロポーズの薔薇と指輪を渡したが、次週放送するエピローグでは「衝撃の展開」があると予告されている。波乱万丈の本編について、SNSではさっそく多くの反響があった。人々は、なぜこんなにも“他人の恋愛”に夢中になるのだろうか。著書に『恋愛しない若者たち』や『なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?』などがあるトレンドマーケター・牛窪恵さんに話を聞いた。■“バチェラーとの結婚=一生幸せ”ではないのは明らか「大前提として、今の若い女性が持つ結婚生活観は“共働きが普通だし、家族付き合いは大変。つまり王子さまとの結婚がゴールではなく、大切なのはその後の日常”というものです。バチェラーのように高収入でステータスの高い男性と結婚すれば永遠に幸せになれる、と思い込んでいる人は、ほとんどいないんですね」■番組から想像できるバチェラーとの結婚生活は……「今回のバチェラーである友永真也さんはフランスでの留学経験もあり、有名大学を卒業した会社経営者。そんな男性と結婚したとしても、大半の女性は浮気の心配やパワーバランスに苦しむことが多い。実際に番組出演したお母さんは怖そうだし、結婚後の人付き合いも大変そうです。そんな現実があるからこそ視聴者は、嫉妬しすぎずに見られているともいえます」■“バチェラーになれる男性”の条件とは?そんな結婚観の世の中で、『バチェラー』はなぜ人々の注目を集めるのか。牛窪さんはこう語る。「『バチェラー』が番組として愛される理由は、主役であるバチェラーの人選が、ものすごく絶妙なことにあります。シーズン1~3のバチェラーの共通点は、“ハイスペックだけれど視聴者から嫌われないキャラクター”だということ。というのも、今の時代では、過去の経歴やSNSでの投稿が、ネット検索ですぐに特定される可能性があるから。少しでも後ろ暗い過去がある人は、バチェラーにはなりたがらないはず。また、結婚がテーマである番組だけに、女性たちと上から目線でなく接することができる点も非常に重要。参加者の女性から嫌われたり、ネットで炎上したりするような発言を絶対にしないよう、細かい振る舞いにまで気を使える人であることが求められます。番組に出演するバチェラーたちは、男性側にもリスクがある状況で、真剣に婚活に臨んでいるといえます」Amazon Prime Videoが製作発表している続編は、男女逆転番の「バチェロレッテ・ジャパン(仮題)」のみ。首を長くして待っている人が多くいることだろう。
2019年10月25日Amazon Prime Videoによる恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」の口コミが、連日のようにSNSを賑わせている。“若者の恋愛離れ”が進んでいると言われる今、なぜ恋愛リアリティ番組がバズるのか。著書『恋愛しない若者たち』などで知られ、“草食系男子”の言葉を世に広めたトレンドマーケター・牛窪恵さんに話を聞いた。■現実ではありえないマッチングだからこそ物語として楽しめる「婚活世代と言われる20代後半~30代の人々は、恋愛に憧れていないわけではないんです。むしろ2004年の『セカチュー(世界の中心で、愛を叫ぶ)』ブームなどを経験し、“現実にはありえない純愛を物語として楽しみたい”という願望を強く持っている世代なんです」そんな婚活世代にとって、『バチェラー・ジャパン』の何が刺さるのか。牛窪さんはこう語る。「『バチェラー・ジャパン』は、実社会では非常に珍しい“ミスマッチ(格差)”な男女が短期間で恋愛をするという点で、現代の純愛物語と言えるんです。シーズン3は特に参加女性のバラエティーが豊か。看護師やぶどう農家の女性が会社経営者の王子様的な男性と出会って、リムジンやヘリコプターでデートをして、突然結婚するという“普通ではありえない非日常的な展開”が繰り広げられます。そんな自分の身に起こらないことだからこそ、“ちょっとだけ覗いてみたい”という願望を満たしてくれるんです」■恋愛リアリティ番組は「テレビで観て感情移入」から「スマホで見下ろし観戦」するものへ『バチェラー』が日本に上陸する前も、『あいのり』や『テラスハウス』などの恋愛リアリティ番組は地上波で人気を集めていた。視聴環境がテレビからスマホへと変わったことで、視聴者の楽しみ方はどのように変化したのか。牛窪さんはこう語る。「地上波で放送されていた恋愛リアリティ番組は、放送時間に合わせて視聴者がテレビ画面の前で待機して観るもの。視聴者は“見たい”という強い動機を持っているので、参加者に感情移入をしやすい状況です。一方でAmazon Prime Videoのようなビデオ・オン・デマンドの番組は視聴者が自分にとって都合のいい時間にスマホを手に持ち、文字通り上から目線で観られます。テレビと違い、競技場でみんなが戦っているのを観戦するような、第三者的な感覚と言えます」■バチェラーに見る恋愛感の変遷と現代の婚活観恋愛リアリティ番組の歴史は、男女の恋愛観の変遷をも浮き彫りにする。牛窪さんは過去のヒット番組と『バチェラー・ジャパン』の比較から、男女のパワーバランスの変化を見出す。「1975年から1984年まで放送されていた『ラブアタック!』や1987年から1994年まで放送されていた『ねるとん紅鯨団』は、“男性が女性を巡って競い合う”という当時の世相を反映したような構成でした。女性がトロフィー的存在である一方で、男性側には“トライすることがカッコいい”というような強い男性像を求める風潮があったわけです。ですが、バブル崩壊後の1999年から2009年まで放送された『あいのり』や2012年から2014年にテレビ放映された『テラスハウス』では、男女が共同生活を送って恋愛を育んでいくように。つまり、男女の関係が対等になっていくんです。そして2017年に配信が始まった『バチェラー・ジャパン』では、女性が競い合って結婚を勝ち取る。一見すると男性が結婚相手を選んでいるように見えますが、裏を返せば受け身。視聴している男性の視聴者からは“こういう風に女の子から来てくれたらいいな……”という声を聞きます。そんな“女性が積極的に選ぶ”という展開が、今の恋愛離れ世代の男子にもマッチしているのです」“恋愛離れ”が叫ばれる時代だからこそのヒットの理由があるようだ。
2019年10月18日株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)では、学割やファミリー割引をはじめとした多様な料金プランや、未成年者の安全を守るさまざまなアフターサービスを提供している。このたびドコモでは、「学生のスマートフォン(以下、スマホ)事情」をテーマに、日本全国の高校生・大学生300名を対象にした調査を実施。その結果を発表した。「TVタレント」よりも「YouTuber」の話題が多い高校生はじめに、「学校の友人と会話をすることが多い話題」について聞いたところ、「スマホで見たSNS・動画・アプリなどの話」が約8割(78%)にのぼり、「TVで見た番組の話」(58%)、「雑誌で見た記事や漫画の話」(30%)を大きく上回る結果に。さらに高校生においては、「TVタレント」(33%)よりも「YouTuber」(37%)のほうが会話にのぼることが多いという結果も。また、人気動画クリエイターについての知識がなければ「友人との会話についていけないと思う」と答えた高校生も31%と約3人に1人にのぼった。無料Wi-Fiの活用、詐欺アプリ対策・・・万全ではないリスク管理の実態コミュニケーションにおいて特に重要な存在となっている動画だが、動画コンテンツはデータ通信料(パケット料金)がかさみがち。こうしたデータ通信料を気にする学生たちに活用されているのが、交通機関やカフェなどのフリーWi-Fi(無料Wi-Fi)だ。具体的な「無料Wi-Fiの利用頻度」について聞いた質問では、「週に1回以上」と答えた人が63%に。そのうち「週に4回以上」と答えた割合も、全体の約4人に1人(24%)にのぼっており、日常的に無料Wi-Fiを利用している学生が多いことがわかる。しかし、飲食店や街中の無料Wi-Fiは、セキュリティ面においてリスクが高く、個人情報やクレジットカード情報の漏洩、ウイルス感染などにつながる可能性がある。今回、このような「無料Wi-Fiのセキュリティリスクを知っていたか」を学生たちに聞いたところ、24%と4人に1人が「知らなかった」と回答。リスクを理解することなく、無料Wi-Fiを使用してしまっている学生は決して少なくないようだ。専門家に聞く、学生たちのスマホ事情こうした結果をふまえ、今回は世代・トレンド評論家の牛窪恵氏に、現代の高校生・大学生のスマホ事情についてお話を伺った。牛窪氏によると、街中の無料Wi-Fiは、悪意ある不正な無線アクセスポイントに接続され、クレジットカード情報などが漏えいするリスクもあるそうだ。また、自宅で自分を撮影してSNS配信する動画は、自分の顔や窓の外の景色から、「住所」を含む個人情報が知られる危険性も高いもの。しかし、現代の高校生・大学生は、子どもの頃からデジタルに慣れ親しんでいる世代だけに、かえってリスクに無頓着な一面があるのは否めないという。学生たちのスマホライフをサポート!ドコモの料金プラン&アフターサービスNTTドコモでは、学割やファミリー割引をはじめとした多様な料金プランや、未成年者の安全を守るさまざまなアフターサービスを提供している。これらの料金プランやアフターサービスは、ドコモの特設サイトで詳しく知ることが可能だ。ぴったりのプランがわかる「料金シミュレーション」や、スマホを持つ子どもに近寄るリスク・トラブルなども紹介されているので、ぜひ確認してみてほしい。【参考】※特設サイト「イマドキな学生のリアルなスマホ生活」※特設サイト「生活に潜む見落としがちなスマホトラブル」
2019年02月15日神崎恵 × Flora Notis JILL STUART2019年1月26日(土)、「渋谷ヒカリエ8階 ヒカリエ8/01COURT」において、『神崎恵 × Flora Notis JILL STUART スペシャルトークイベント』が開催される。美容家の神崎恵が、心惹かれるような香りの組み立て方や、触れ心地の良い肌の作り方、リップケアの方法などを明かす。同イベントは、1日2回開催で、1回目の開催時間は14:00から15:30まで。2回目の開催時間は17:00から18:30まで。各回の募集人数は100名。応募者多数の場合は抽選となる。Flora Notis JILL STUARTの公式ホームページにて、2018年12月26日(水)9:59まで、応募を受け付けている。神崎恵のInstagramには、フォロワーから「フローラノーティスの香りと神崎恵さんの香りのお話がどう融合するのかとても楽しみです」、「申し込みましたボディケアはあまりしていないので色々伺いたいです」などのコメントが寄せられている。神崎恵のプロフィール神崎恵は1975年生まれ。神奈川県出身。株式会社パールダッシュに所属し、美容家として活躍。『大人のための美容本 10年後も自分の顔を好きでいるために』、『わたしを幸せにする41のルール』など著書多数。累計発行部数は120万部を超えている。Instagramのフォロワー数は23万人以上。18歳、14歳、3歳の男の子の母でもある。(画像はFlora Notis JILLSTUARTより)【参考】※Flora Notis JILLSTUART※神崎恵 Instagram※株式会社パールダッシュ
2018年12月23日パナソニック株式会社は、12月14日(金)から12月25日(火)の間、表参道ヒルズ 本館 B3F スペース オーにおいて、美容家電を使って “トータルビューティプラン”を提案する「Panasonic Beauty SALON 表参道」をオープン。同サロンのオープンに先立ち、12月13日(木)に「Panasonic Beauty SALON 表参道」オープニング プレスイベントが開催され、Panasonic Beautyの宣伝キャラクターである水原希子さんが登場。今年及び来年以降の美容について、お話を伺いました。Panasonic Beauty -革新的な美容家電の歴史-時代に合わせた“美”を女性に提供撮影:GODMake.1937年に、ホームドライヤー第一号機を発売以降、常にトレンドや女性の生活スタイルの変化に合わせた美容家電を世に送り出してきた『Panasonic Beauty』。近年は、社会進出に伴い、忙しい日々を送る女性たちの美を応援すべく、『忙しいひとを、美しいひとへ。』をコンセプトに、乾かし「ながら」美しくなれるドライヤー、寝「ながら」美しくなれるナイトスチーマーなど、ながら美容を叶える機器を発売し、人気を博しています。12月14日(金)から12月25日(火)の間、表参道ヒルズに期間限定オープンする「Panasonic Beauty SALON 表参道」では、よりパーソナライズ化された美容家電体験で、髪や肌の悩みに合わせた美容家電の選択が可能に。プロによるヘアアレンジコーナーもあるため、イベントシーズンのお出かけ前にも活用できそう。表参道のイルミネーションと合わせて堪能を。一人ひとりに最適なトータルビューティプランを提案する「Panasonic Beauty SALON 表参道」オープニング プレスイベントに水原希子さん登場撮影:GODMake.サロンオープンを記念して行われた「Panasonic Beauty SALON 表参道」オープニング プレスイベントには、Panasonic Beautyの宣伝キャラクターである水原希子さんが登場。クリスマスシーズンを意識したミニドレスが水原さんの魅力を引き立てます。撮影:GODMake.トレンド評論家の牛窪恵さんによると、2019年はダイバーシティ(=多様化)の時代の中で、自身のブレない強さを持ちながらも柔軟に周りの意見を聞き入れることのできる、竹のように強くしなやかな女性、いわば“バンブーガール”への憧れが強まる兆しとのこと。2019年美容トレンドは「おうち時間で賢く“美育”」撮影:GODMake.また、年々忙しさと美意識の双方が加速すると予想されるのが現在女性。時間のない中で女性たちが効率よく美活を行うためには、自分に合う美容法を見つけ、自分のペースでコツコツと美しさを育てていく「美育」がカギに。中でも、すきま時間に賢く美しさを育める、「ながら美容」がより注目を集める予感。撮影:GODMake.忙しい中でも美しい水原さんも、「ながら美容は日々取り入れています。自分のコンディションを毎日見て『今日は乾燥しているな』と思ったらイオンやスチーマーを当てたり、そのときに応じた美育をしていますね。パナソニックの美容家電に甘えっぱなしです。これさえあれば怖いものはない(笑)」と、美容家電を賢く活用していると話します。撮影:GODMake.だけど、水原さんはプロなので自分の肌や髪のコンディションを見極めて機器の選択ができていますが、一般女性は、今の自分や季節が求めているものがわからないもの。そんな皆さんの悩みを解決!必要な美容家電の選択を気軽にできるのが、本サロンです。水原希子「Beauty Recipe Maker」を体験撮影:GODMake.「Panasonic Beauty SALON 表参道」では、「Beauty Recipe Maker」にて、ライフスタイルや悩みからセルフケアタイプを診断。その結果、全768通りの中から自分にぴったりなビューティプランを教えてくれるのです。そして、提案されたおすすめの美容家電は、会場内で体験可能。撮影:GODMake.ちなみに水原さんは、「忙し過ぎてケア不足タイプ」と診断されました。水原希子の「美容白書2019」は「信じる」撮影:GODMake.イベントの最後には、「美容白書2019」と題し、水原さんが来年の目標を発表。パネルには「信じる。」と書き、「今の自分にとって『信じる。』がしっくりときています。信じることって難しいけれど、まずは信じてみることが大事。自分がやりたいことをやるのは緊張するけれど、自分のやってきたことややりたいことを信じてみます」と力強く述べました。信じることには、強さやしなやかさが絶対条件。まさに、その姿は皆が憧れる「バンブーガール」なのではないでしょうか。「Panasonic Beauty SALON 表参道」とは撮影:GODMake.一人ひとりに最適な美容家電を使ったトータルビューティプランを提案・体験できる期間限定サロン。マインドフルネスと美容家電を融合した本格美容体験「Mind Beauty エリア」セルフで手軽に最新美容家電を試せる「Body & Quick Face Care エリア」プロの手によるヘアケア体験「Hair Care エリア」体験後に立ち寄ると素敵なプレゼントがもらえる「Panasonic Beauty Stand」など、複数のエリアを用意。全て無料で体験可能。開催概要イベント開催場所:表参道ヒルズ 本館 B3F スペース オー(東京都渋谷区神宮前4丁目12番10)開催期間:12月14日(金)から12月25日(火)営業時間:13:00~20:00
2018年12月14日といえば藤原竜也と長谷川博己。もしも、を行うとしたら、紅組代表には前田敦子と戸田恵梨香を推したい。前田敦子はAKB48時代、「過呼吸」が枕詞になるほどの自分をギリギリまでおいつめるパフォーマンスに定評があり、女優としても映画『苦役列車』(12年)で土砂降りの中でおいつめられる場面や『クロユリ団地』(13年)の絶叫場面など全身全霊で演じていた。戸田恵梨香は代表作『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』シリーズ(10年~ TBS)で演じた孤高の能力者(スペックホルダー)・当麻紗綾役によって、おいつめられ俳優として頂点に立った。CGや特殊メイクによって作り上げられる特殊能力や謎の力に、さも本物のようにおいつめられて見せる本気度は圧巻であった。そもそも彼女は“おいつめられ俳優”として宿命をもってこの芸能界に現れたといっていい。世間的に注目された作品は映画『デスノート』(06年)のミサミサこと弥海砂役。00年から芸能活動をはじめてテレビドラマなどに出演していた彼女の映画デビュー作だ。ミサミサはゴスロリファッションのアイドルで、主人公・月(藤原竜也!)を信奉している。このミサがあることから監禁されてしまう場面での戸田がすごかった。むきだしの細く白い腕を高々と上げたまま縛られるのだ。金子修介監督の演出が効いて、この嗜虐性によって戸田恵梨香の印象は格段に上がったといって過言ではないだろう。その後の『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(08年~ フジテレビ)でも、緊急救命医療の現場という設定だからにしても、彼女が演じる緋山美帆子のおいつめられ方は尋常ではなかった。事故で脳に後遺症が残るかもしれない状況になったり、エボラ出血熱に感染疑惑がかかったり、17年の3rd seasonではなぜか患者と不倫という道ならぬエピソードまであった。○戸田恵梨香という奇跡の人戸田恵梨香は頑張り屋さんなのだと思うのは、『BOSS』シリーズ(09年~ フジテレビ)では、『デスノート』で演技派として一躍注目された松山ケンイチを意識したかのような、外観から徹底的に作り込む演技に挑んでいたことだ。その研鑽が花開いたのが『SPEC』である。連続ドラマとしてはじまった時、戸田はほぼノーメイクで髪の毛ボサボサで臨み、前述のように何かといえば絶叫したり苦しんだりして限界まで自分をさらけ出すことに挑み、それこそが彼女を大きく成長させたと思う。おいつめられてお腹の底から叫ぶような捨て身は男性のほうがどちらかといえばやりやすい。それは男性はある程度肌を公にさらすことをしやすいが女性にはまだまだハードルがあることとも無関係とはいえない。女性にとってノーメイクはネイキッドみたいなものである。それを戸田はやってのけたのだ。こうして「折れそうな」という言葉がふさわし過ぎる華奢な身体で、襲いかかる圧に必死で耐える役をやると戸田恵梨香ほど輝く俳優もいないというところにまで来た。折れそうだけど決して折れない。なぜそんなにも苦痛に耐えられるのだ? と畏怖の念を覚えさせる不死身感、奇跡の人なのだ戸田恵梨香は。○『大恋愛~僕を忘れる君と』でも魅力を発揮最近では主演ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系 毎週金曜22時~)で病と闘う役(尚)を演じていて、それがまた壮絶だ。『コード・ブルー』をも思わせる産婦人科医の医師として働き盛りの尚は、同じ職業の男性・井原(松岡昌宏)と婚約もし、公私共に充実していたが、若年性アルツハイマーの前段階・軽度認知障害の症状が現れはじめる。買い置きしている黒酢ドリンクを余計に注文してしまったり、診察した患者のことをすっかり忘れてしまっていたり。そんな時、出会った引っ越し屋の従業員・真司(ムロツヨシ)に夢中になる。恋愛感情を重要視せず、井原との婚約も、結婚に最適な条件を見極めての合理的なものだった尚が、こと真司に関しては理性が働かない。そもそも婚約者がいるにもかかわらずぐいぐい真司に接近し、食事に誘ったり、自宅まで来たり。認知障害で抑えていた本能がむき出しになっているのか? とも解釈できないこともないが、真司が尚の愛読小説の作家で、その感性に惹かれるのも無理はないと思わせるストーリーで、結果的に尚と真司は結ばれる。ベストパートーナーに出会った尚だが、彼女は彼との記憶や、彼自身のことまで忘れていく。やがては自分のことすら忘れてしまう、それがアルツハイマーだ。尚はその恐怖と対峙していくことになる。序盤、ふと買い物したことや患者のことを忘れたときの訝しさ、徐々に認知障害が顕在化してきて道がわからなくなってしまった時の恐怖、錯乱してすがった真司に別の男の名前を呼んでしまう時の虚無、デートして楽しくて仕方ないのに泣いてしまう悲壮……「大恋愛」での戸田恵梨香は肉体的な負荷に苦しむ域から、精神的な負荷に苦しむ域に芝居を飛翔させている。とりわけ5話、自分の病を持て余しすっかり憔悴しきった姿は見ていて辛くて辛くて……。真司を追いかけ回している時の生き生きした表情との飛距離がすごくて余計に辛い。彼女の横から見た時の薄いカラダとかセーターからのぞく脆そうな鎖骨とか小さな顔の大きな瞳の所在なさとか嵐の中をきりきり舞う木の葉のようで真司じゃなくとも守らなきゃと思わせる。ところが、さんざん哀しい場面を見せた後、真司と結婚式をあげる場面のウエディングドレス姿は一転してまばゆく美しい。戸田恵梨香の強さは美しさ。刹那のそれである。美しさといえば、ファッションの世界では近年痩せすぎのモデルに対する考えが変わってきていて、2017年、フランスでは極端に痩せ過ぎているモデルを使わない法律もできたほどで、痩せていることが美しいという考え方に警鐘を鳴らしている。戸田恵梨香がフランスにおいて痩せすぎなのかはわからないが、少なくとも日本の俳優の世界では、痩せていることは単なる「美」の追求ではなく、稀代の演劇人・唐十郎の「特権的肉体」の概念のように、その人独特のカラダが表現を豊かにする意味である。戸田恵梨香は俳優としての武器・特権的肉体を手にしている。彼女の悲鳴を上げそうな肉体は、いつだって我々を震わせる。ご自愛ください。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2018年11月23日社会情勢が日々変わるように、人気の男性のタイプにも変化の波が。共感力などの内面が重要視された昨年に比べ、今年は外見や男らしさも条件に!いま愛される男のキーワード2018年版ご紹介。教えてくれたのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん、マーケティング企業「リットモア」代表の市岡麻美さん、マーケティングアナリストの原田曜平さんの3人です。変化球路線が下火に。王道な「王子様系」に回帰。インドア系の趣味を好む個性派イケメンの人気は落ち着き、いまみんなが夢中なのが王子様系。この流れを代表するのが、King & Princeの平野紫耀さん。「すべてのバランスがいい王道のイケメンですね」(原田さん)。ルックスだけでなく、中身も大切なポイント。「優しくリードしてくれて、いつでも守ってくれそうな逞しさを持っているのも王子様系の特徴。恋に積極性のない男性が増えているからこそ、紳士的で男らしい男性を望む声がより増えています。恋に急ぐ女性であっても、やはり男性からリードされたいという願望は共通しています」(牛窪さん)出すぎた個性はNG。「バランスの良さ」が大切。今年新たな条件として加わったのが、全てにおいて“バランスのいい男”。「ルックスや生き方など、人と違う部分を持っていることがモテる条件だったのは過去の話。ここ10年の間に、恋愛においても身の丈に合ったちょうどよさが求められるようになりました。過度なスペックは、敬遠される傾向にありますね」(原田さん)。「容姿、仕事、収入、性格、男らしさなど、全ての項目で平均点か、少し上くらいを取れる男性が、恋人候補の基準となっています。いまの女性たちは、トータルでのバランスがいい男性に魅力を感じているようです」(市岡さん)いざというときに備えて…「頼りがい」がマストな時代。地震や台風、豪雨など不安なニュースが続く日本。「災害が続くと特に、私たちは物質的な豊かさよりも、心の繋がりを求めるようになります。年収や職業、学歴などのスペックよりも、いざというときに頼れる底力を持っていることが条件になるのです。お互いに寄り添い、安心できる関係性もカギに」(牛窪さん)。「性格的には、穏やかで真面目な男性を希望する人が多いですね。けれど、やはり男らしさを求める声が多いのも事実。リーダーシップをとってくれたり、困ったときに頼れたり、人間力の高い男の需要がもっと増えていくはずです」(市岡さん)クールなキメすぎよりも、親しみやすい「身近さ」がカギ。どんなにイケメンで、仕事ができたとしても、近寄りがたいオーラを放っている男では、昨今の女性の心は動かない。「コミュニケーション能力の高さは、もはやモテる男の必須条件になっています。最近人気の芸能人たちも、どこか親しみやすいイケメンが注目されていますよね。インスタグラムやTikTokなどのSNSの投稿にも、ノリよく参加してくれるような、ハードルの高くない男性が人気」(原田さん)。「その場の空気が読めない男では、どんなに高スペックでもNG 。結婚を見据えて、面白さを求める声も多い」(市岡さん)牛窪 恵さん(世代・トレンド評論家、「インフィニティ」代表取締役)テレビ番組のコメンテーターとしても活躍。「草食系男子」などの言葉を世に広めた立役者。著書に『恋愛しない若者たちコンビニ化する性とコスパ化する結婚』ほか。原田曜平さん(マーケティングアナリスト)大学生や20 代の社会人と一緒に、若者の消費行動を調査・分析。次なる流行をいち早く紹介する。著書は『平成トレンド史これから日本人は何を買うのか?』など多数。市岡麻美さん(マーケティング企業「リットモア」代表)20~30代の働く女性を中心にしたマーケティング業務、商品企画開発を専門に企業向けに行う。マーケターに向けた情報サイト「LITBOX」も運営する。※『anan』2018年11月14日号より。イラスト・チヤキ取材、文・野村紀沙枝(by anan編集部)
2018年11月12日2018年版・愛される男の条件とは?anan総研50人と、トレンドに精通する識者3人の話を通して、いま愛される男の正体に迫ります!お話しを伺ったのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん、マーケティング企業「リットモア」代表の市岡麻美さん、マーケティングアナリストの原田曜平さんです。【仕事】依然として大企業強し。一方、IT系の挑戦的な姿もQ. どんな職業の男性に惹かれますか?安定企業…28%、IT系…22%、商社…11%、医者・弁護士…10%、公務員…6%、美容系…6%、飲食系…6%、芸能系…5%、その他…6%景気の影響は色濃く、45%の人が安定企業や商社、公務員などの安定性を希望。しかし、全体ではIT系が2番手にランクイン。「IT系で働く男性の、果敢に挑戦する姿勢にぐっとくるという女性も。IT社長と芸能人の交際も話題ですよね。特に容姿が良く、経済力もある“ハイスペック女子”から人気。IT系の彼らは安定性は保証されていませんが、強気な姿勢に惹かれてしまうんです」(市岡さん)。「ハイスペック&六本木近辺に出没する“港区男子”と出会いたい女性もいて、SNSで交流することもあるよう。けれど、結婚を求める女性たちは、華やかさより堅実さを求める傾向にあります」(牛窪さん)【趣味】男らしさが覗ける、アウトドアタイプが人気。Q. どんな趣味の男性に惹かれますか?キャンプなどアウトドア系…56%、近場にお出かけ系…22%、まったりインドア系…11%、どちらともいえない…11%おうちでのまったりデートが理想という声が多かった昨年から一変。キャンプやフェスに繰り出すなど、アクティブな趣味を持つ男の人気が上昇中!「サバイバル能力が問われるアウトドアは、いざというときに本当に頼れる相手かどうかを知れるいい機会。彼と一緒に過ごしてほっと安心できると感じられたら、恋のスイッチがオンに」(牛窪さん)。「昨今では、ギャップの質が変化しています。表面上は中性的でマイルドだけど、芯の部分で男らしさを感じるといったギャップが人気です。気になる彼をキャンプに誘って、内に秘めている男らしさと頼り甲斐を判断するのも手」(原田さん)【SNS・交友関係】SNSはあまり使わないけど、実生活で男友達が多いと◎。Q. どんな交友関係やSNSの使い方をする男性に惹かれますか?「友達はそこそこの人数がいるけど、一人ひとりと深く親密な関係を築ける人がいい」(31歳・自営業)「3日に一回くらいのペースで、たまにストーリーにアップするくらいがちょうどいい」(23歳・会社員)「広く浅くではなく、学生時代からの仲間と、社会人になっても繋がっている方が好感が持てます」(30歳・自営業)誰とでも簡単に繋がれる時代だからこそ、相手の交友関係が気になるという女子が多い。それをチェックできるのが、プライベートが垣間見えるSNS。「女性の気持ちを後押ししてくれるのが、気になる彼の友人からのクチコミ。同性の友達から評判がいいと、性格が保証されたも同然です。SNSを通して、彼の評判を確認してもいいかもしれません」(牛窪さん)。しかし、アカウントは所持していてほしいけれど、依存症は願い下げという声も。「交友関係は狭くてもOK。一人ひとりと深くつきあえるコミュニケーション能力が求められています。SNSに異性の友達ばかりがいる男性は要注意です」(市岡さん)牛窪 恵さん(世代・トレンド評論家、「インフィニティ」代表取締役)テレビ番組のコメンテーターとしても活躍。「草食系男子」などの言葉を世に広めた立役者。著書に『恋愛しない若者たちコンビニ化する性とコスパ化する結婚』ほか。原田曜平さん(マーケティングアナリスト)大学生や20 代の社会人と一緒に、若者の消費行動を調査・分析。次なる流行をいち早く紹介する。著書は『平成トレンド史これから日本人は何を買うのか?』など多数。市岡麻美さん(マーケティング企業「リットモア」代表)20~30代の働く女性を中心にしたマーケティング業務、商品企画開発を専門に企業向けに行う。マーケターに向けた情報サイト「LITBOX」も運営する。※『anan』2018年11月14日号より。イラスト・チヤキ取材、文・野村紀沙枝(by anan編集部)
2018年11月11日現代女性の恋愛パターンについて調査しました。anan総研50人と、トレンドを研究する識者3 人の話を通して、現代女性の恋愛パターンを紐解きます。世代・トレンド評論家の牛窪恵さんによると、「災害や異常気象など、不安が多い社会ゆえに、心の癒しを重視する女性が増加中」。心の癒し=安心感。つまり、いざというときに頼れる男が注目されているのだ。「逞しさを感じる筋肉やリーダーシップなどの男らしさは大切。とはいえ、それだけでは今の女性たちは惹かれません」と、マーケティング企業「リットモア」代表の市岡麻美さん。マーケティングアナリストの原田曜平さんも、「バランスがいい男が今年のトレンドに。女性は現実的なので、身の丈に合ったちょうどよさを求めています」。女性たちのリアルな声から、今どき女子の“愛し方”を分析します。女のホンネ(1)出会いの数は増えたけど、恋には結びつかない。Qいま“出会いの場”といえば?(複数回答)仕事関係…61%、アプリ…44%、女友達の紹介…39%、合コン…30%、男友達の紹介…28%SNSやマッチングアプリが充実したことで、男性と出会える機会はグンとアップ。なのに、「出会いがない、恋愛できないと嘆く若者は多い」と危惧する原田さん。「これは男性と女性のボーダーレス化が進み、女性の恋愛に対する負担が増えていることも影響。もはや女性を口説く若い男性は希少で、恋をするきっかけがないのでしょう」。「内閣府の調査では、20代女性の約6割に恋人がいないという結果も。恋愛にもコスパが求められる時代ゆえ、恋にパワーを注ぐ女性が減っているのが原因。恋愛ゲームやアイドルなどに感じる瞬間的なときめきで満足し、実際の恋に消極的な人も増加中」(牛窪さん)女のホンネ(2)約7割の女性は、自分からアプローチしない。Q恋愛のモチベーションはどれぐらいですか?いい人がいれば出会いたい…67%、出会いのために自分から行動している…24%、特になにもしていない…6%、その他…3%これからの時代、男性からのアクションを待つばかりでは、いつまでも恋ができない可能性が。「男のチル化、つまりガツガツしていない男が急増。その分、女性から仕掛けないと恋愛には発展しないのが現状です。でも、最後の一手は男性からアプローチしてほしいというのが女性の本心。肝心なときにビシッと決めてくれる男らしさが求められています」(原田さん)。実際に、「もう少し押してくれたら落ちるのに…と思うこともしばしば。恋ができないのは、男の押しの弱さも原因のひとつ」(25歳・無職)という声も。「男性ばかりに期待するのは、もう時代遅れ。うまく恋愛に誘導するスキルを女性が身につけることが、成就へと繋がります」(牛窪さん)女のホンネ(3)理想の関係性は、支え合えて一緒にいて楽。Q恋人との理想の関係は?【女性のホンネ】「求めるのは尊重し合えて楽な関係。家庭も仕事も両立したいし、しないといけない世の中。だから互いに支え合えるパートナーが一番です!」(28歳・会社員)「断然、一緒にいて居心地がいい人。気楽さ7 割、刺激3 割をずっとキープできる関係性を築きたいですね」(23歳・モデル)「精神的にも経済的にも自立していて、お互いやりたいことを応援し合える恋が理想的」(32歳・自由業)もはや女性が働くことは当たり前の時代。恋人に求める条件も、「働くことに対して肯定的で、お互いに支え合える人」(30歳・会社員)という意見が目立つ。続いて、「気楽に過ごせる友達のような関係性」(27歳・専門職)や「自然体でいられること」(31歳・自営業)と、刺激よりも気楽さを求めている女性が多数派という結果に。「’90年代以降、日本は成熟社会となり、落ち着いた日常を望む若者が増えました。それは恋愛面でも同じで、一緒にいてまったり過ごせる関係性が理想とされています」(原田さん)。「上昇志向の強い女性も一部にはいますが、大部分の女性は同じ価値観を持った男性を探しています」(市岡さん)牛窪 恵さん(世代・トレンド評論家、「インフィニティ」代表取締役)テレビ番組のコメンテーターとしても活躍。「草食系男子」などの言葉を世に広めた立役者。著書に『恋愛しない若者たちコンビニ化する性とコスパ化する結婚』ほか。原田曜平さん(マーケティングアナリスト)大学生や20 代の社会人と一緒に、若者の消費行動を調査・分析。次なる流行をいち早く紹介する。著書は『平成トレンド史これから日本人は何を買うのか?』など多数。市岡麻美さん(マーケティング企業「リットモア」代表)20~30代の働く女性を中心にしたマーケティング業務、商品企画開発を専門に企業向けに行う。マーケターに向けた情報サイト「LITBOX」も運営する。※『anan』2018年11月14日号より。取材、文・野村紀沙枝(by anan編集部)
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