こんにちは、保育士の中田馨です。まだまだ寒い日が続きますね。保育所では室内にいる時間が長くなる冬の時期、子どもたちに絵本を読む時間も増えてきます。絵本はいろいろあるけれど、この時期だからこそ読んでみたい絵本も。今回は、私がおすすめするこの時期にちなんだ絵本を紹介します。 『ちいちゃくたって おっきな愛』小峰書店 ジーン・ウイリスさん作、ジャン・ファーンリーさん絵のしかけ絵本です。 この絵本、私の姉が息子の誕生日にプレゼントしてくれたもの。1回読んで心がほっこりして気に入ったので、何度も何度も息子と読みました。愛がたっぷりのかわいい絵本なので、バレンタインデーやホワイトデーのある2・3月にもおすすめです。 ねずみのちびちびくんには大好きな子がいます。「だけどそのこはうえのほう。ずっとずっとうえのほう。ちびちびくんはちっちゃいけどキスしたいからがんばった」ちびちびくんは指ぬきやマッチ箱、すいかなどに乗って、大好きな子に届くようにめちゃくちゃ頑張ります。頑張るんだけど、失敗してしまいます。でも、そんなちびちびくんをみて、大好きな子が動き始めます! 最後は本当にほっこりしますよ。絵本を読み終えたら、子どもとキスしたくなる絵本なので、私は毎回子どもとキスしていました。 『ペンちゃんギンちゃん おおきいのをつりたいね!』ポプラ社 宮西達也さんの絵本です。宮西さんはユーモアたっぷりなので、私の大好きな作家さんのひとりです。 「あかいぼうしのペンちゃんきいろいぼうしのギンちゃん」二人は仲よしでいつでも二人で遊んでいます。 そんな二人が「つりにいかない?」と釣りに出かけます。「おおきいのをつりたいね」と言って釣りを始めた二人。そうすると早速、ペンちゃんの釣り竿に魚がかかります。でも、魚は逃げてしまいます。「あーあおおきなサカナだったのにな」と言うペンちゃんにギンちゃんは「ちがうよ! ちっちゃなサカナだったよ」と言い「なにいってるのさ、ギンちゃん。あのサカナはおなかがおおきかったんだよ」なんて、負けず嫌いなやり取りをお互いが何度も繰り返して、お話は進んでいきます。 最後には二人とも「うそつき!」とケンカに発展し、ペンちゃんが怒って帰ろうとしたときに、ギンちゃんの釣り竿に再びサカナが。最後にとんでもないサカナが! この本を読むときに、私が大切にしていることは、繰り返しの言葉のやり取りの楽しさを、テンポよく話すことで表現すること。そして、最後のシーンのビックリ仰天の表現です。子どもがビックリするので、読み手もビックリして楽しく読めるといいなと思います。 『てぶくろくろすけ』福音館書店 川崎洋さん作、長新太さんが絵をかいている本です。冬にしか登場しなくて、多くの子どもたちが大好きな手袋が主人公です。 部屋はほかほか暖かく、手袋のおとうさんも、おかあさんも、お兄ちゃんもみんなぐっすり寝ています。そんな中、てぶくろくろすけの片方は、そっと戸を開けて外へ遊びに行きます。外に出ると、雪でピカピカ光っていて、胸をどきどきさせながら走り始めます。 「さあ、なにをしてあそぼうかな」そうしてたどり着いたところは「てぶくろこどもこうえん」。あっちにもこっちにもいろいろな手袋が遊んでいるのです。「ぼくもなかまにいれてよ」とみんなの方に行くのですが、片方だけのてぶくろくろすけは、じゃんけんやあやとりなどの遊びができません。こうして話が進んでいきます。 この本を読んだ後に「○○ちゃんの手袋も、もしかするとお出かけするのかな?」なんて話をすると子どもはその様子を想像して、きっとウキウキするはずです! 『おふろだいすき』福音館書店 冬の寒い情景が描かれた本の後は、体が温まる絵本を紹介します。 松岡享子さん作、林明子さんの絵の絵本です。温かみのある林さんのお風呂の絵は、その湯気から本当に暖かさを感じるので、大人でも「触ったら温かいのでは?」と思ってしまうほど。 お風呂が大好きな「ぼく」があひるのプッカといつものようにお風呂に入っていました。「ぼく」が体を洗っているときに、プッカがお湯の中を覗くと大きなかめが現れます。そして、ペンギンとオットセイなどどんどん水辺の生き物が現れるのです。最後はクジラまで現れて。みんなで50まで数えてお風呂から上がります。 この本を読むと、今すぐお風呂に入りたい気持ちになります。「お風呂って気持ちいいよね。温かいよね」なんて会話をしながら、お風呂の楽しさや気持ちよさをお子さんと一緒に共有してみてくださいね! この寒い季節だからこそ味わうことのできる題材の絵本を取り入れてみると、子ども自身が、雪や氷は「冷たくて寒い」「寒いときのお風呂は温かい」などの経験をしていますので、子どもの想像力もさらに膨らみます。ぜひ、取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年02月13日こんにちは、保育士の中田馨です。子どもがグズグズいう、泣いていて抱っこしてもなんだか機嫌がよくならない。そんなときは、子どもの気持ちを心機一転させてあげたいですね。今回は、子どものぐずりや泣き止ませにおすすめの絵本を紹介します。 『もいもい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) 「本当に赤ちゃんがと一緒に楽しめる絵本を作りたい」と、科学的な研究を通して赤ちゃんのための絵本を作る「赤ちゃん学絵本プロジェクト」で作られた絵本です。よく「赤ちゃんが泣き止む本」として紹介されているのでご存知の方も多いかもしれませんね。 絵本の中には、赤と青のカラフルな“もいもい”が「もいもい」と現れます。ストーリーがあるわけではなく、いろいろな想像ができる絵本です。実際に私の保育所の0歳児が泣いているときに見せると、ぴたっと泣き止みました! また1・2歳児もこの絵本が大好き! 不思議な世界に吸い込まれるように、目をキラキラさせながら読んでいます。 赤ちゃんは生まれて間もないころから、赤や青などのはっきりした色に注目するという特性があります。この絵本は、そういった意味でも赤ちゃんの興味を引くのでしょうね。 本のセリフはほとんど「もいもい」。初めは読むのが難しく感じるかもしれません。平坦に読んでももちろん構いませんし、もしできるなら声を大きくしたり小さくしたり、間を開けてみたり、スピードアップしてみたり。読む側の大人も、いろいろな読み方をして楽しんでみてくださいね! 『しましまぐるぐる』(学研プラス) かしはらあきおさんの絵の絵本です。前に紹介した「もいもい」と同様に、赤ちゃんは赤や青などのはっきりした色や白と黒のしましまなどに注目します。この絵本の裏表紙にも書かれていますが、20~30cmくらいの距離だと赤ちゃんも見えますので、その距離感で一緒に読むといいでしょう。 絵本は、1ページごとに、いろいろな“しましま”と“ぐるぐる”が現れます。どのページも色鮮やかな絵が描かれているので、赤ちゃんは興味津々! 実際に私の保育所でも読んでいますが、0歳児さんに読んでいると、1・2歳児さんも隣にやってきて、一緒に読んでいます。2歳児さんは絵本のぐるぐるを指でなぞって「しましまだね」「ぐるぐるだね」なんてお話ししながら読み進めています。0歳児だけでなく、幅広い年齢で楽しめる絵本です。 『だるまさんが』(ブロンズ新社) かがくいひろしさんの『だるまさん』シリーズの1冊です。この絵本には、かなりかなり、助けられてきました! 子どもたちが少しざわついていたり、ぐずっているときに「“だるまさん”読もうかな」と言うと、パッとこっちを見て、体をぴょんぴょんさせてやってきます。子どもたちからリクエストされる絵本としても5本の指に入るくらいの人気の絵本です。 「だるまさんが」とだるまさんがゆれている絵の次のページで、だるまさんが転んだり、平べったくなったりと仕草を変えていきます。その姿が面白くかわいく、大人も思わず「クスッ」と笑ってしまいます。 読むときは、「だるまさんが」のページは、だるまさんと同じように少し体を揺らしてもいいですね。次のページをめくるときは、子どもの期待を感じながら少し間をおいてめくってみてもいいでしょう。 『やさいさん』(学研教育出版社) 亀山達也さんと中川敦子さんのユニットtupera tuperaの絵本です。初めて手に取ったとき、表紙のにんじんの顔に引き付けられました。中をめくると、しかけ絵本になっていて、畑に埋まっているにんじんさんやごぼうさん、かぶさんたちが、「すっぽーん」っと次々に抜かれていき、最後はかごいっぱいのいろいろな野菜が採れます。 この絵本も『だるまさんが』と同じように、保育所では、子どもたちがぐずっているときに「“やさいさん”読もうかな」と持っていくと子どもの気持ちを引き付けてくれる絵本のひとつです。 しかけ絵本をめくるときのドキドキ感はもちろんのこと、出てくるやさいさんの表情をみて「怒っている」「女の子」「ひげいっぱい! おじさん!」などと、子どもたちはお話ししながら読んでいます。お昼ごはんの前にこの本を読むときは「今日は、にんじんさんが入っているよ」なんてお話しすると、食べ物への子どもの興味も増してきます。 ぐずりや泣き止ませにおすすめの絵本を紹介しましたが、今回紹介した絵本だけでなく、お子さんが普段から好きな絵本でももちろんOKです。楽しい雰囲気の中で絵本を取り入れてあげてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年01月27日こんにちは、保育士の中田馨です。子どもの歯が生えてくるとそろそろ考えるのが「歯磨き」です。 皆さんのお子さんは、機嫌よく歯磨きの時間を過ごしていますか? 私には2人の子どもがいますが、息子は歯磨きがきらいで、次に生まれた娘は苦労なく歯磨きをしてくれました。保育所でも機嫌よくしてくれる子もいれば、「イヤ」と言ってしたがらない子がいます。今回は、子どもが気持ちよく歯磨きをしたくなるおすすめの絵本を紹介します。 『はみがきあそび』(偕成社) きむらゆういちさんの「あかちゃんのあそびえほん」シリーズの1冊です。絵本にはいつものメンバー、ネコのミケ、ことりのピイちゃん、こいぬのコロ、かいじゅうさん、ゆうちゃんが出てきます。みんながごちそう食べたら、歯ブラシでお口の中をしゃかしゃかと磨きます。 しかけ絵本になっているので、子どもが集中してみてくれるのもポイント。ページをめくるときに少し間を空けると子どもの興味をよりそそってくれます。「いないいないばあ」など、シリーズの他の絵本も知っている子どもたちにとって、慣れ親しんでいるキャラクターが出てくることが読むときの興味や安心感にもつながっているように思います。 『ノンタンはみがきはーみー』(偕成社) キヨノサチコさんの「ノンタン」シリーズの中の1冊です。ノンタンが「イイイのイ―してはみがきはーみーしゅこしゅこしゅしゅ」と歯を磨きます。その後、ノンタンのお友だちのうさぎさん、たぬきさん、ぶたさん、くまさんも同じように歯磨きをします。ページをめくるたびに同じ言葉が並び、リズムよく本を読み進めることができるようです。 実はこの本、娘の歯磨きのときに役立ちました。仕上げ磨きの歯ブラシをガジガジ噛んで離さない娘に「ノンタンみたいに“イー”の口してみて~」と絵本を見せてみました。そうすると「イー」の口をしてくれたんです。その後はしばらく、『ノンタンのはみがきはーみー』が我が家の定番絵本となりました。他のシリーズでも読み慣れているノンタンのお話ですので、子どもの心に自然にスーッと入っていってくれるようです。 『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』(偕成社) 五味太郎さんの絵本です。ユーモアあふれる絵とお話に引き付けられ、子どもも保育士も好きな絵本の一つ。わにさんが「イヤだなあ」と思いながら歯医者さんに虫歯を治しに行きました。一方、歯医者さんもわにさんが来たので、こわごわ治療をスタートさせました。さあ、どうなることやら…と物語が始まります。 この絵本のおもしろいところは、同じ場面で同じ言葉が、わにさんからも歯医者さんからも出てくるところ。同じ言葉なのにそれぞれの感情が違ったり、一致したり、言葉遊びを楽しめる絵本です。読むときは、それぞれの気持ちになり切ってセリフを言うことで、子どもも絵本の世界を楽しむことができるでしょう。 『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』(アリス館) くぼまちこさんの絵本です。保育園に、電車好きな子どもが多いときに購入しました。はみがきが大嫌いな、たっくんのところへ、しゅっしゅっしゅっとやってきたはみがきれっしゃ。ニコニコ笑顔のはみがきれっしゃが誘ったら、たっくんは「うんいいよ」と言って大きなお口をあけてくれます。そして、あっという間にお口はキレイになります。 電車好きな子どもたちは、身を乗り出して絵本を見ています。最後にはみがきれっしゃは家族4人分の歯ブラシ置きに帰ってきます。そのページが大人気!「青はパパ!」「赤はねえね!」など、自分の家族のことを想像しながらお話してくれます。実際に歯磨きするとき、特に仕上げ磨きをする時に絵本と同じように「はみがきれっしゃ、お口に入ってもいいかな?」っと誘ってみましょう。 はみがきに限らず、生活習慣を題材にした絵本を読むときに、思わずやってしまうことは「○○ちゃんも、キチンと歯を磨こうね!」と言ったり、お勉強として読んでしまったりすること。ときにはそれがプレッシャーになってしまうこともあります。あくまで絵本は遊びの一つとして取り入れましょうね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年01月21日こんにちは、保育士の中田馨です。1歳半を過ぎたころから少しずつ意識しはじめることの一つとして「トイレトレーニング」があると思います。今回は、そんなトイレにまつわるおすすめ絵本を紹介します。 絵本を通じてトイレのイメージを楽しくする急におむつはずしをスタートすると、戸惑ってしまう子ももちろんいるでしょう。トイレってどんな感じ? 下着を履くってどんな感じ? というのを絵本を通して伝えることもできます。 また、機嫌よくトイレに座ってくれるときはいいけれど、「断固拒否!」という時期もあります。また、調子よく過ごしていたのに、「紙おむつがいい!」と下着を拒否する時期もあります。そんなときでも、トイレが楽しい場所であることを絵本を通じて感じてもらえるといいですね。 『おトイレさん』(教育画劇) きたがわめぐみさんの絵本です。本屋で初めて見たときに、おトイレさんのイラストに衝撃を受け思わず手に取りました。「おトイレさんのおトイレでおトイレをするこどこにいるかな?おトイレにこまったらいつでもいらっしゃーい!」と、おトイレさんは歩いています。 トイレをしたいリスやヘビは、おトイレさんに「おしっこさせて」とやってきてはスッキリいい気持ち。きりんのぼうやは、まだおトイレしたことがないんだけど…とストーリーが続きます。随所にちりばめられた、ダジャレがまたクスッと笑えます。 楽しい絵とリズム感のあるこの本を読むと「トイレって楽しいな!」と思えてきます。子どもがおトイレさんを好きになったら、便器のフタに画用紙などで作ったおトイレさんの顔を貼り付けてもいいですね。「おトイレさんが○○ちゃんを応援しているね!」なんてお話しながら、楽しんでトイレができそうです。大人がクスッと笑える「おトイレしんぶん」も絵本にこっそり挟まっていますよ。 『ひとりでうんちできるかな』(偕成社) きむらゆういちさんの「あかちゃんのあそびえほん」シリーズの1つです。絵本にはいつものメンバー、ネコのミケ、ことりのピイちゃん、こいぬのコロ、かいじゅうさん、ゆうちゃんが出てきます。それぞれが「うーん、うーん」と頑張って便を出すお話です。この絵本はしかけ絵本になっていますので、しかけをめくるときは、いつも以上に少し間をあけて、めくったら「おや!」と元気な声色で読むと子どもが引き付けられるようです。 「なかなかトイレで便ができないから、きっかけになれば」と思って読むこともあると思います。でも、絵本を読んだあとに「○○ちゃんもトイレでしてね」などの声かけをするとかえって子どもにプレッシャーになります。絵本はあくまで遊びの1つととらえ、読んだあとは「みんなスッキリしたねー」程度の感想にしておきましょう。 『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社) tupera tuperaさんの絵本。私の保育所では2歳児の誕生日プレゼントとしても定番の絵本です。「どこにいったんだろう」と下着をなくして困っているしろくまさんと、心配したねずみさんが一緒になって探しに行く絵本です。まず見つけたのは、カラフルなシマシマ模様の下着。その次はお菓子の絵がいっぱい書かれたもの。花柄に「I ♡ ねずみ」と書かれたものなど。行く先々でいろいろな下着と出会います。はたしてしろくまさんの下着は見つかるのか? この絵本は、のぞき窓があるしかけ絵本になっています。のぞき窓から見える下着がしろくまさんのものじゃないと分かったら、「じゃあ、だれのかな?」と問いかけて、一度子どもの顔を見てあけましょう。子どもの期待に満ちた表情を確認したあとにパッとページをめくり、履いている動物を紹介して、その下着と動物の絵を一緒に楽しみます。 何度も読んでいると、子どもたちに「だれのパンツ?」と聞くだけで、「ねこ~!」などと教えてくれます。ねこと分かっていても、ページをめくってねこが出てくるとやっぱり楽しくて、ウキウキ体を揺らしながら読んでいる子もいます。 『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所) ヨシタケシンスケさんの絵本です。絵本に出てくる「ボク」は、おしっこをする前かした後に、いつもちょっぴりもれて、いつもお母さんに怒られます。でも、しばらくすると乾くから、お母さんに見つからないように少しだけ冒険に出かけます。きっと、ぼく以外にももれたろうがいるのではないか? と思って、出会った困った顔をしている子どもたちに「ねえ、キミ、もしかしてもれたろう?」と聞いて回ります。 この絵本では、「おしっこがもれても大丈夫なんだよ」ということも伝えたいと思って読んでいます。子どものなかには、おしっこや便を漏らすと隠そうとする子もいます。私たち大人が「それくらい平気、平気!」と大らかな気持ちで子どもを受け入れられるきっかけになる絵本でもあるかもしれません。最後にもれたろうのおじいちゃんのひとことと、それを聞いているお母さんの表情。思わず吹き出してしまいますよ! トイレに関する絵本を読むときに気を付けたいことは、しつけの教育をするわけではないということ。あくまで遊びの一環として取り入れることです。「トイレってこんな感じなんだよ」と、トイレへ明るいイメージを与えるきっかけ作りとして取り入れてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年01月18日こんにちは、保育士の中田馨です。さっきまで眠そうにしていたのに、お風呂に入ったとたんにパワー全開、お目目がギラギラになってしまうこともあるのが子ども。寝かしつけに時間がかかり「困っています」という保護者さんも多いものです。 寝る前の習慣として、絵本を取り入れることで寝る前の気持ちのリズムが整いやすくなります。今日は、子どもがコテンと眠れるおすすめの絵本を紹介します。 『おつきさまこんばんは』(福音館書店) 林明子さんの絵本で、『くつくつあるけのほん』シリーズ全4冊セットのうちの1冊でもあります。この絵本、自宅にも保育所にもあるのですが、わが子や園児たちに何度も何度も「読んで!」とリクエストされている、みんなが大好きな絵本のひとつです。 夜の暗闇の中から、黄色く光り輝くお月様が顔を出して「こんばんは」とあいさつをするところからお話が始まります。親子でおつきさまに「こんばんは」とあいさつをするのも楽しく、最後のおつきさまのにっこり笑顔に子どももホッと心が緩むようです。その流れで布団に入りやすく、絵本を読んだ後に窓の外を眺めて「おつきさまが“おやすみなさい”って言っているね」「今日はおつきさま見えないね。寝てしまったかな?」などお話ししてもいいでしょう。 『もうねんね』(童心社) 松谷みよ子さんの絵本で、『赤ちゃんの本』シリーズのうちの1冊でもあります。いぬやねこやひよこが「ねむたいよう」とやってきて、最後に女の子のモモちゃんも出てきて、みんな順番に“ねんね”していく本です。 やわらかい言葉の繰り返しが気持ちよいので、寝る前に読むときは、意識的にいつもよりもゆっくりとしたペースで読んでみましょう。眠たくて目を閉じる動物たちの表情が幸せそうで印象的です。何度も繰り返し読んでいるうちに、モモちゃんが人形と寝ている最後のページを読み終えたら、子どももねんねの気持ちの準備が完了するようになります。 「〇〇ちゃんもねんねおめめがねむたいね」と絵本の言葉を真似して布団に入ってみましょう。絵本のマネをして人形を抱きしめながら寝る子もいますよ。 『ノンタンおやすみなさい』(偕成社) キヨノサチコさんの『ノンタン』シリーズのうちの1冊です。寝る時間になったけれど、眠たくないノンタンがお友だちの家に「そうだ。あそびにいこう」と誘いに行ったものの、うさぎさんもことりさんもみんな寝ていて起きているのはフクロウさんだけ。でも暗くてうまく遊べなくて「よるはやっぱりねたほうがいいや」となる絵本です。 寝るのがもったいないとばかりに遊ぼうとするやんちゃなノンタンのお話なので、フクロウさんが出てくる場面はリズムをつけて読んでみてください。最後のページは、特にゆったりと読んでお話を終わらせるのがポイント。お話を読んだ後に「やっぱり夜は寝たほうがいいんだね」なんてお話ししながら、布団に入ってみましょう。 『こぐまちゃん おやすみ』(こぐま社) わかやまけんさんの絵本で、『こぐまちゃん』シリーズのうちの1冊です。寝るまでにする生活習慣のお話です。着替えをして、歯磨きをして、トイレをして、お父さんとおすもうをして。すべて「じぶんでできる」こぐまちゃんは少し得意気です。最後は少し甘えながら、お母さんに絵本を読んでもらって寝てしまいます。 お風呂上りなど、布団に入る前に読んで「〇〇ちゃんもトイレ行ってから寝ようね」と誘ってもいいですし、布団に入ったあとなら「〇〇ちゃんも、自分でパジャマ着られたね」とできたことをお話ししながら読み進めてください。こぐまちゃんが家族の愛を受けて幸せな気持ちで寝ている様子を自分と重ねて、「じぶんも一緒だな」と幸せな気持ちで眠りについてほしいなと思います。 寝る前に絵本を読む習慣を取り入れると、入眠までの流れがスムーズです。「もっともっと読んで!」と言われるとなかなか大変なこともあるので、「寝る前は3冊」などお家のルールを決めてもいいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年01月13日多くの優れた絵本作家を輩出してきたスイスから、エルンスト・クライドルフ、ハンス・フィッシャー、フェリックス・ホフマンの3人の巨匠の貴重な原画やリトグラフ、手描き絵本など約150点を、長野県の「小さな絵本美術館」協力のもと一堂に展示します。フェリックス・ホフマン 絵本『おおかみと七ひきのこやぎ』より小さな絵本美術館蔵 ©フェリックス・ホフマンヨーロッパの絵本の中で、スイス作家の作品は線や色彩の美しさで人気を獲得してきました。エルンスト・クライドルフ(1863~1956年)は、アルプスの草花を擬人化した「花のメルヘン」などの作品で知られ、ヨーロッパの絵本作家の先駆者となりました。また「こねこのぴっち」などの作品で世界中の子どもたちに愛されるハンス・フィッシャー(1909~1958年)の絵は流麗な線によって、生き生きと躍動しています。さらに、フェリックス・ホフマン(1911~1975年)は、病気だった小さなわが子に贈った「おおかみと七ひきのこやぎ」など、優しさと厳しさが共存する絵画の世界が愛されてきました。本展は、スイスを代表する3人の巨匠を取り上げ、長野県にある「小さな絵本美術館」の協力で、貴重な原画やリトグラフなど約150点を一堂に紹介します。おなじみのグリム童話や、スイスの伝説…。同国の美しい風土、歴史、そして世界共通である親の愛情から生まれたスイス絵本の魅力、そのどこか怖くて楽しい世界へといざないます。●開催概要(1)タイトル こわくて、たのしいスイスの絵本展~クライドルフ、フィッシャー、ホフマンの世界~(2)会 場 神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2の9の1)電話078・858・0050 FAX078・858・0058(3)開催期間 2021年1月30日(土)~3月28日(日)※新型コロナウイルス感染拡大の影響で変更の場合があります。(4)休館日 月曜日(5)開館時間 10時~18時(入館は17時30分まで)(6)観覧料 一般1000(800)円65歳以上・大学生500(400)円高校生以下無料※神戸市内在住の65歳以上の方は無料※カッコ内は有料入館者30人以上の団体料金※小学生以下は保護者(大学生以上)の同伴が必要※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引(7)主 催 神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社(8)後 援 在日スイス大使館、サンテレビジョン、ラジオ関西(9)協 力 小さな絵本美術館、アサヒビール大山崎山荘美術館(10)展示協力 大阪樟蔭女子大学●展示構成〈グリム童話〉・エルンスト・クライドルフ「ふゆのはなし」〈白雪姫との別れ〉・ハンス・フィッシャー「ブレーメンのおんがくたい」・フェリックス・ホフマン「グリムの昔話」〈スイスの世界〉・エルンスト・クライドルフ「花のメルヘン」・ハンス・フィッシャー「こねこのぴっち」・フェリックス・ホフマン「スイスの伝説」エルンスト・クライドルフ 絵本『花のメルヘン』より小さな絵本美術館蔵エルンスト・クライドルフ 絵本『花を棲みかに』より小さな絵本美術館蔵ハンス・フィッシャー 絵本『こねこのぴっち』より小さな絵本美術館蔵 ©ハンス・フィッシャーハンス・フィッシャー 絵本『ブレーメンのおんがくたい』より小さな絵本美術館蔵 ©ハンス・フィッシャーフェリックス・ホフマン 絵本『おおかみと七ひきのこやぎ』より小さな絵本美術館蔵 ©フェリックス・ホフマン●お問い合わせ神戸ファッション美術館(指定管理者:神戸新聞地域創造・神戸新聞事業社共同事業体)TEL:078-858-0050URL::press@fashionmuseum.or.jp●ご来館者には下記をアナウンスして対応し、安全を第一に運営してまいります。・入館時の体温測定にご協力ください。咳、発熱など体調不良の症状がある方は、ご来館をご遠慮いただきますようお願いいたします。・マスク着用をお願いいたします。咳エチケットをお守りください。・手指消毒にご協力ください。館内に消毒液をご用意しております。・館内では会話をお控えいただき、お静かにご鑑賞ください。・近くの方とできるだけ間隔をおいて、ご鑑賞ください。このほか状況により、入館制限・禁止をお願いする場合があります。・感染予防や拡散防止のため、美術館スタッフはマスクを着用しています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年01月09日こんにちは、保育士の中田馨です。前回、冬だからこそ遊べる外遊びを紹介しましたが、今回は冬におすすめの絵本を紹介します。 『14ひきのさむいふゆ』(童心社) 14ひきのシリーズは、私が母におねだりして買ってもらった初めての絵本なので、かなり思い入れがあります。14ひきの家族のおうちは、大きな木の中にあります。この木の中のおうちは『14ひきのひっこし』の中で、家族みんなで作った手作りのおうちです。家具や小物一つひとつに見入ってしまうくらい素敵なのです。 今回紹介する『14ひきのさむいふゆ』の始まりは、雪が舞う寒い冬。でも家の中はぽかぽか温かそうで、家族で何やら作っている様子がうかがえます。お話が進みにつれて、それが「雪ソリ」だということがわかります。翌日、子どもたちとお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、家族みんなで楽しくソリ滑り! 大家族の温かさを感じられる一冊です。 『バムとケロのさむいあさ』(文溪堂) バムとケロシリーズは、登場するキャラクターの表情がとても生き生きとしていて、引き付けられます。舞台となるバムとケロのおうちが、とてもオシャレで、絵を見ているだけでも楽しいのが特徴です。 目が覚めると鼻がつめたい火曜日の朝。「きょうはとってもさむいひおうちのうらのいけはきっとこおっているからあそびにいこう!」と朝ごはんを食べたあとにバムとケロが池に行くと、池と一緒に凍ったあひるが! と、なかなか衝撃的なスタートからこの物語がスタートします。バムとケロシリーズの楽しみの一つが食事シーン。『バムとケロのさむいあさ』にも、おなかがグーっと鳴ってしまいそうな、おいしそうなおやつのシーンが出てきます。また「そんなに散らかして大丈夫なの?」と心配になってしまいそうなシーンが出てくるのも楽しみの一つです。ドタバタお話が進んでいき、最後にはオチもきっちりあって、クスッと笑える楽しい絵本です。 『ぐりとぐらのおきゃくさま』(福音館書店) 赤と青のとんがり帽子をかぶった、ぐりとぐらシリーズの中の1冊です。私が幼いころからあるぐりとぐらですが、私が特に好きなのは、絵本に出てくる料理です。なかでもカステラはとても有名なので「おいしそう!」と何度も何度も読んだ経験のある方も多いのではないでしょうか? ちなみに、福音館書店のHPでは、ぐりとぐらのカステラのレシピが紹介されています。『ぐりとぐらのおきゃくさま』は、ぐりとぐらが森の中で雪合戦をしているときに、大きな大きな足跡を発見するところから始まります。その足跡をたどっていくと、たどり着いたのはぐりとぐらの家。家のなかには、大きな長靴や真っ赤なオーバー、マフラーや手袋などがかかっていて、「いったい誰なの?」と思ったら、真っ白なおひげのおじいさんがケーキを作って待ってくれてい他のです。おじいさんの正体は? 登場するケーキが、またおいしそうなんです! 楽しかったクリスマスの思い出を話しながら、冬の間何度も読み返したくなる1冊です。 『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』(ひさかたチャイルド) トンネルのむこうはどんなかな?でんしゃはきょうもはしっています。やまからうみへ。うみからやまへ。 雪がしんしんとふる、やまのむらから、二両編成の電車がトンネルを何度も抜けて、うみのえきまで向かいます。トンネルを抜けるたびに景色が変わっていく様子に季節の移り変わりが感じられる絵本です。目的地のうみのえきには菜の花が咲いていて、少しずつ春がやってきていることがわかります。 この本のおもしろいところは、うみのえきにたどり着いたあとに、絵本をうしろから読むことができること。うみのえきからスタートして、やまのむらに戻ることができます。行ったり来たりしながら、何度も絵本を楽しむことができるのです。 冬をテーマにした絵本は数多くありますが、今回紹介した絵本は子どもだけでなく大人も一緒に楽しめる絵本です。ぜひ、手に取ってみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年01月04日長男が1歳のころ、市の支援センターでおこなわれている絵本の読み聞かせに連れて行きました。しかし他の子たちが絵本に夢中になっているなか、長男だけは走り回りまったく興味がない様子……。長男が絵本に興味を持つために、私が取り組んだことをお話ししたいと思います。 読み聞かせに興味のない長男…私自身絵本が大好きな子どもだったのもあり、長男にも絵本を好きになってほしいと思っていました。絵本を読み聞かせすることで語彙力や想像力を育むと聞いたことがあったので、自宅でも積極的に読み聞かせをしていました。しかし長男は絵本にあまり興味がない様子……。 そこで市の支援センターで週に1回おこなわれている絵本の読み聞かせ会に連れて行ったのですが、なんと長男は脱走。本棚に並んだ絵本を出して遊び始めたのです。 読み聞かせの回数を増やしてみることにどうにかして絵本を好きになってほしかった私は、毎週支援センターの読み聞かせ会に長男を連れて行きました。それだけでなく、図書館でおこなわれている読み聞かせ会に行ったり、自宅での読み聞かせの回数を増やしました。しかし読み聞かせ会に行っても、毎回のように脱走する長男……。 そこで私は支援センターの先生に、長男のことを相談しました。すると「毎回連れてきているだけでもすごいことだよ」と励ましてもらえたのです。その言葉を励みに、私は読み聞かせ会に通うことを続けました。 半年読み聞かせを続けてようやく成果が!読み聞かせ会に通うものの、長男の脱走は半年間続きました。しかし半年を過ぎたころに、奇跡が起きたのです。じっと座っていられなかった長男が、先生の読み聞かせを聞くようになりました。最前列に座って絵本を指し、登場する人物や動物に反応するようになったのです。 自宅での読み聞かせもあまり興味がなさそうだったのに、自分から絵本を選んで持ってくるようになりました。支援センターの先生からも「ママが頑張って続けたからだよ」と褒めていただけました。 長男は読み聞かせの機会を増やすことで絵本が大好きになりました。諦めずに絵本に触れる時間を持ち続けたことで、絵本を好きになってくれたのかなと思っています。現在小学校3年生になった長男は、2歳の弟に読み聞かせをしてあげることも! これからも子どもたちには、たくさんの絵や言葉に触れてもらいたいと願っています。 監修/助産師REIKO 著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2021年01月01日絵本専門士として絵本を紹介する中で、図書館の利用をすすめることがよくあります。近所の図書館もどんどん活用していってほしいのですが、全国には魅力的な図書施設がたくさん。今回は、私のおすすめの西日本の3施設をご紹介します。ぜひ親子で絵本のある空間をたっぷり楽しんでください。今年オープン!まさに絵本の森「こども本の森 中ノ島」(大阪府大阪市)「こども本の森 中ノ島」は、今年の夏にオープンした大阪市中ノ島公園内にできた施設。壁面全体が本棚になっていて、そこに絵本がぎっしり並んでいる様は圧巻です。360度本に囲まれることであらゆる角度から本に出合うことができるように作られているそうです。蔵書はなんと1万8000冊!また、建築家安藤忠雄さんが設計した建物は、どこでも座れる大階段や階段裏の背の低い空間、天井光の差し込む円筒空間、本棚に埋め込まれた小さなベンチなど、子ども達が絵本を開いてその世界に入りやすい空間に工夫されています。子どもに空間を自由に歩かせてみましょう「こども本の森中ノ島」に行ったら、まずは子どもがその空間にいることを楽しめるよう、自由に歩かせてみるのがいいと思います。何がどう並んでいるかわからない中で、壁一面絵本の世界を子どもの感性で味わってもらいましょう。本の貸し出しはしていませんが、中之島公園内で、1冊だけ貸出の手続きをして持出して読むことができます。天気のいい日はピクニック気分で絵本を広げるのもいいですね。入場は事前予約制でゆったり現在は予約制で入場制限を設けているので、事前の申込が必要ですが、その分ゆったりと絵本のある空間を満喫することができます。人気施設ですので、申込開始日をチェックして早めに予定をたてましょう。※2020年12月23日現在は2021年1月14日までの予約が終了しています。次回の予約に関しては下記の公式ホームページからご確認ください世界最大規模のマンガ数!絵本も楽しめる「京都国際マンガミュージアム」(京都府京都市)「京都国際マンガミュージアム」は、名前の通りマンガがいっぱい!マンガの単行本が約5万冊、古いマンガ雑誌や貴重な資料が約25万点と世界最大規模の品ぞろえ。マンガを読むのはもちろん、常設展やワークショップも充実していて、見る・描く・聞く・作るなど、マンガを多方面から満喫できます。マンガということで小さな子どもは楽しめない?と思われがちですが、実はマンガだけじゃないんです。ミュージアム内のこども図書館には、小さな子ども達も楽しめる絵本を中心に約3000冊が並んでいます。そのため、地元では乳幼児親子がゆっくりと過ごせる場として活用されているんですよ。レトロな空間で大人も子どももくつろげる昭和初期に建てたられたという小学校校舎を活用した建物は、レトロで懐かしい雰囲気。芝生の敷き詰められた広い校庭も魅力です。絵本やマンガを持ち出して、芝生にゴロンとしながら読むこともできますよ。なお、ミュージアムショップ以外の館内は入場料が必要です。こども図書館は、靴をぬいで入る空間です。現在は清掃・消毒のため午後の時間帯で利用できない時間があるとのこと「かみしばいがはじまるよ~」の掛け声でスタートする昔ながらの紙芝居の時間。コロナ対策もしっかりとされているので、安心してお子さんとおはなしの世界に入り込みましょう!国内で発行された児童書を全点購入している「岡山県立図書館」(岡山県岡山市)「岡山県立図書館」は、国内で発行された児童書を全点購入しています。人気の絵本は図書館で利用可能になった途端、予約でいっぱいでなかなか読めなかったりするのですが、当館は、発行から1年間は研究用として貸出をしない形で所蔵されているため、いつでも手に取ることができます。また、必要に応じて貸出できる新刊書も購入されています。その他、季節や行事、話題のテーマなど、バラエティに富んだ展示を行っていて、楽しい本をたくさん手に取ることができます。感染症対策を取りながら、おはなし会を定期的に催しており、人気のイベントとなっています。無料で利用できるのもうれしいですね。ほかにもたくさんおすすめの図書施設があるのですが、現在は感染拡大防止のため閉館中のところも。今後も感染症対策をしっかりとりながら、おうち時間を充実するきっかけとして、絵本に囲まれた施設をたっぷり活用してほしいと思います。【年末年始の開館時間、予約、入場料など詳しくは公式ホームページをご確認ください】■■■<文・写真:ライター鳥山由紀>
2020年12月23日もうすぐクリスマス。おうちにツリーを飾ったり、ケーキの予約をしたり、気分が盛り上がっているころでは? そんな今、読んでほしいクリスマスの絵本を、人気のベストセラーから今年の新作、不朽の名作まで、一生の宝物にしたいものをラインナップ。まずは子どもの年齢別で、そして大人も一緒に読める、素敵なクリスマス物語の数々をお届けします。【クリスマス絵本おすすめの対象年齢】10歳~1歳くらい22歳~3歳くらい34歳~5歳くらい46歳くらい~5ママも一緒に 1.0歳~1歳くらい0歳~1歳くらいの子どもは、当然ながら内容をすべて理解しているわけではありません。だからこそ体中の色々な感覚を使って絵本を楽しんでいます。目に鮮やかな色彩、心地の良いリズムの言葉、型抜きの凹凸の感触、それらの刺激が好奇心を育てます。 クリスマス絵本#01『さんかくサンタ』手づくりの12色の色紙を、さんかく・まる・しかくで切ったり貼ったりして完成した、愛らしいクリスマスのおはなし。カラフルなイラストにリズミカルな言葉が、子どもの気持ちをぐっとつかみます。あたたかみのある手触り感は、tupera tuperaならでは。『さんかくサンタ』作:tupera tupera(絵本館) クリスマス絵本#02『クリスマスいないないばあ!』子どもが大好きな「いないいない… ばあ!」をクリスマスのサンタさんやゆきだるまさんたちが披露。ポップなイラストにあるカラフルなフェルトをめくって「いないいない… ばあ!」。さいごにかくれているのは「きみ!」という仕掛けで、思わず笑顔に!『クリスマスいないないばあ!』著:インゲラ・アリアニウス(岩崎書店) クリスマス絵本#03『クリスマスのかくれんぼ』赤ちゃんに大人気の型抜きしかけ絵本のシリーズ10作目。ページの中にかくれんぼしているクリスマスツリー、靴下、サンタクロースなどにくりぬかれた型抜きのページをあてて遊ぶ仕組み。発見するたびに、子どもの気分も高まり楽しく読み進められる。『クリスマスのかくれんぼ』作:いしかわこうじ(ポプラ社) 2.2歳~3歳くらい話せる言葉も多くなり、意思表示をするようになる2歳。「いやいや期」と合わせて、笑ったり、泣いたり、怒ったり、とにかく忙しい年齢です。また、3歳になると知識欲も強くなり「なんで?」と、ママやパパを質問攻めにすることも。観察力や想像力がついてくるので、絵本の楽しみ方がぐんと広がります。 クリスマス絵本#04『サンタさんどこにいるの?』仕掛けを動かすと、愛らしいサンタさんが「ここじゃよ!」と現れるユニークな絵本。簡単なので0歳からも楽しめますが、2歳くらいになると自分で仕掛けを動かすことにはまりそう。「サンタさんはどこかな?」というママやパパの問いかけに、ノリノリで答えてくれるはず。『サンタさんどこにいるの?』作:ひらぎみつえ(ぽるぷ出版) クリスマス絵本#05『クリスマスのおばけ』「うれしい、うれしいクリスマス。だけど、おばけにとってはどうかしら?」と、女の子がクリスマスの日におばけのことを思います。そして、おばけがさみしくないようにおもてなしの準備。そんなふうに自分が楽しい時も誰かのことを思いやれるって素敵。優しい気持ちが育まれる絵本。『クリスマスのおばけ』作:せな けいこ(ポプラ社) クリスマス絵本#06『サンタのおまじない』この絵本は、楽しい“切り絵”の絵本。野菜の形をした色紙が、『いち にい サンタ!』と おまじないを言って、どんどんハサミを入れていくとまさかのものに。その変わりようは見事。これは大人でも感激してしまいます。「この野菜は、何になるんだろう?」と、親子で考えるのも楽しい。『サンタのおまじない』作:菊地 清(山房) 3.4歳~5歳くらい身体も心も大きく成長する4~5歳くらいの時期に読む、絵本の存在は大! ストーリーや絵に込められたメッセージを自分なりに理解し、感じ取っています。色々な感情に対応してあげられるよう、様々なジャンルの絵本を読んであげるのがおすすめ。 クリスマス絵本#07『あしたはクリスマス』今年発売のクリスマス絵本。タイトルは『あしたはクリスマス』。… そう、クリスマスイブのお話。澄んだ青色が美しいイラストと、アナウンサーの久保純子さんが翻訳した心温まるお話に癒される一冊。表紙には透明なジェルとキラキラ光る雪のパーツが入っていて、まるでスノードームのように遊べる。『あしたはクリスマス』絵・ネッド・テイラー、訳・久保純子(文化出版局) クリスマス絵本#08『サン・サン・サンタひみつきち』ママやパパが子どもだった頃から、日本中の子どもたちが愛読している“かこさとし”作品。こちらは1980年に描かれた名作を新装丁で復刻した大型絵本。北極にある誰も知らない大きな工場。そこでは、あのサンタクロースの奇想天外な“ほんとうの姿”が…… そして、画面いっぱいのオモチャにも目が釘付け!『サン・サン・サンタひみつきち』作:かこさとし(白泉社) クリスマス絵本#09『はたらくくるまたちのクリスマス』大人気“はたらくくるま”シリーズにクリスマスのお話が登場! 工事現場で今年最後の大仕事に励むブルドーザーやショベルカー、ミキサー車、ダンプカー、クレーン車たち……働きものの彼らに待っていたのは、とっても素敵なプレゼントでした。乗りもの大好きな子どもは夢中で読むはず。『はたらくくるまたちのクリスマス』作:シェリー・ダスキー・リンカー、絵:AG・フォード、訳:福本友美子(ひさかたチャイルド) クリスマス絵本#10『サンタおじさんのいねむり』プレゼント配りの途中で眠ってしまったサンタさんの代わりに、森の動物たちが大活躍。最後に目覚めたサンタのおじさんへの、森の動物たちからのメッセージにほっこり。助け合うことや善意のあたたかさが、淡い色彩の温かみのある絵とあわせて、ほのぼのと伝わる絵本。やさしい気持ちを育ててくれる。『サンタおじさんのいねむり』作:ルイーズ・ファチオ、絵:柿本幸造、訳:前田三恵子(偕成社) 4.6歳くらい~もうすぐ小学1年生になる6歳。個性や好みをはっきり主張する一方、環境の変化に対応する順応性も出てきます。自分のまわりの世界が大きく広がるので、他者との信頼関係や協調について考えるもの良さそう。どんどん長いお話を聞けるようになり、絵本から読み物へシフトしていく時期でもあります。 クリスマス絵本#11『おおきいツリーちいさいツリー』 自分のお家にちょうどよいサイズにするために先っぽを切られたツリーが、誰かのお家のツリーになっていく。人や動物、みんなのお家の飾りつけもそれぞれで可愛らしく、見どころのひとつです。4歳~5歳からも読めますが、6歳くらいになると繊細なイラストも楽しめるように。『おおきいツリー ちいさいツリー』作:ロバート・バリー、訳:光吉夏弥(大日本図書) クリスマス絵本#12『さむがりのサンタ』「やれやれまたクリスマスか! 」面倒くさそうに目を覚ましたのはサンタクロース。寒さに愚痴を言いながら町の子どもたちにプレゼントを配ります。皮肉屋だけど実はやさしい、人間味あふれるサンタクロースは、ユーモアが分かる年齢にぴったり。コマ割りで進んでいくので、字の多い本や漫画へステップアップさせるきっかけづくりにも。『さむがりやのサンタ』作・絵:レイモンド・ブリッグズ、訳:菅原啓州(福音館書店) クリスマス絵本#13『サンタさんのお仕事マニュアル』サンタさんのお仕事が楽になるようにそしてトラブルが減るようにお助けエルフたちがマニュアルをつくりました。たとえば、トナカイのあやつり方、子どもに見つかった時の対応、身だしなみ……その内容は子どもだけじゃなく大人も知りたかったワクワクする内容。『サンタさんのお仕事マニュアル』文:クリストファー・エッジ、絵:ティム・ハッチンソン他(大日本絵画) クリスマス絵本#14『サンタクロースっているの?ほんとうのことをおしえてください』「サンタクロースっているの? 本当のことをおしえて」。子どもにそう聞かれたら、あなたはなんと答えますか? 1897年、8歳の少女がニューヨークの新聞社に送った質問に、記者が社説に掲載する形で答えた世界的名文を絵本化したもの。ママ、パパになった大人にも響く名作。『サンタクロースっているの?ほんとうのことをおしえてください』文:フランシス・P・チャーチ、絵・訳:いもとようこ(金の星社) 5.ママも一緒に大人になってから絵本を開くと、子どもの頃とはまた違った感動がありますよね。言葉が心に染みたり、美しい絵に見惚れたり。絵本は子どもだけじゃなく、大人の心も動かすもの。いくつになっても、発見や学び、ユーモアや癒しなど、さまざまなものに気づくきっかけを絵本は与えてくれます。 クリスマス絵本#15『もみのきそのみをかざりなさい』夜空に光るひとつの星の絵に添えられた言葉は「ほし めざめなさい」。そこから始まる21枚の味わい深い絵とユニークな言葉には、時代や国を超えて愛される五味太郎さんの神髄が詰まっています。大人にこそ読んでほしい素敵な絵本。『もみのきそのみをかざりなさい』作:五味太郎(アノニマ・スタジオ) クリスマス絵本#16『サンタクロースのおてつだい』全編、写真で綴られるクリスマスの絵本。この写真を撮っているのは写真家のパパ、文章を書いているのはスタイリストのママ。娘のオンヤとトナカイが一緒にいる姿からインスピレーションを受け、この物語を考えたんだとか。真っ赤なほっぺたで、雪の中を行くオンヤの可愛さもたまらない!『サンタクロースのおてつだい』文:ロリ・エベルト、写真:ペール・ブライハーゲン、訳:なかがわちひろ(ポプラ社) クリスマス絵本#17『モミの木』数々の名作を遺した童話作家アンデルセンが手掛けたクリスマスのお話。モミの木の思いや願いが切なく、しんみりと心に響きます。マリメッコのデザイナー、サンナ・アンヌッカのイラストも美しく、宝物にしたい絵本。大切な人への贈り物にもよさそう。『モミの木』作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン、絵:サンナ・アンヌッカ 、訳:小宮由 (アノニマ・スタジオ)photography/Chiharu Fukutomi
2020年12月21日もうすぐクリスマス。お子さんへのクリスマスプレゼントは決まりましたか?今回はインスタグラムで【絵本×英語×おもちゃ】をテーマに多くの英語絵本や工作を紹介している英語講師のSatokoさんにプレゼントにぴったりな絵本を紹介してもらいました!「絵本の遊び方は自由!親子でスキンシップを取りながら、触ったり、めくったり、どんなふうにも遊べるのが絵本のいいところだと思っています」とSatokoさん。自宅には英語絵本がなんと約1000冊もあるのだとか。絵本の部屋があり、ちょっとした図書館のようになっているそう。触って開いて、ドキドキしながら楽しもう!「もともと英語圏で始まったクリスマス。英語の絵本は、クリスマスの文化や起源に触れるのにぴったりです。クリスマスのプレゼントにも最適なオススメ絵本を4つのカテゴリーに分けて紹介します」触って楽しめる絵本Baby’s very firstTouchy-Feely Christmas book著者:Fiona Watt、出版社:Usborne Publishing Ltd「ページごとにそれぞれ異なった素材のしかけがついていて、触って楽しめます。クリスマスの単語と一緒に、fluffy (ふわふわ)prickly(ちくちく)soft (やわらかい)などの形容詞も学ぶことができ、ボードブックでしっかりとした作りなので、小さいお子さんにも安心です」めくって楽しめる絵本Dear Santa著者:Rod Campbell、出版社:LITTLE SIMON「クリスマスに手紙を受け取ったサンタさん。プレゼントを包みます。しかしプレゼントは小さすぎたり、大きすぎたりして…。lift-the-flap book (めくりしかけのある絵本)なので、“このしかけの中には何が入っているのかな?”と想像力が膨らみ、ワクワクしながら楽しめる一冊です」数えて楽しめる絵本Merry Christmas, Mouse!著者:Laura Numeroff、イラスト:Felicia Bond、出版社:Harper Collins「If You Give a Mouse a Cookie(もしねずみにクッキーをあげると)というねずみが主人公の絵本です。1つの星、2人の天使、3つの雪の結晶…クリスマスツリーに飾るオーナメントを、英語で数えていきます。最後のページにはちょっぴり驚きなオチがついているのもおもしろい!数に興味を持ち始めたお子さんには特にオススメです」動いて楽しめる絵本DON’T SHAKE THE PRESENT!著者:Bill Cotter、出版社:Sourcebooks Jabberwocky「シリーズが50万部の大ヒットとなった『ぜったいにおしちゃダメ?』のクリスマス絵本です。クリスマスプレゼントを開けたいけど…。ノックしちゃおう!振ってみちゃおう!どうなるかな?knock(ノックする)や shake(振る)shrink(縮ませる)などの動詞を聞きながら、実際にその動作を行ってみると、楽しくインプットできます」絵本を読んだ後は、親子でクラフトに挑戦!Satokoさんに、『Merry Christmas, Mouse!』にちなんだ親子でできるクラフトも教えていただきました。「今年のクリスマスはおうちで過ごされる方も多いのではないでしょうか。簡単に作れるクラフトをご紹介しますので、ご家族・親子で作ってみてくださいね」毛糸のオーナメント《材料》・毛糸(適量)・段ボール・はさみ・えんぴつ、ペンなど《作り方》1.段ボールにお好みのクリスマスモチーフの絵を描き、ハサミで切り取ります2.毛糸の端をテープで固定し、くるくると毛糸を台紙に巻き付けていきます「毛糸を2色混ぜても素敵です。縦や横、斜めに自由にぐるぐるするだけなのに、可愛い雰囲気が出てしまうクラフトです。紐をつけてツリーのオーナメントにしたり、壁にかけてもよいですよね。今年のクリスマスにぜひ作ってみてくださいね」子どもだけでなくママにも楽しんでもらいたい私がSatokoさんのインスタに出会ったとき、読み進めるほどにワクワクしたのを覚えています。紹介されている絵本や工作を子ども達といっしょにやったときの笑顔が次々と思い浮かびました。そして、子どもだけでなく、ママも心がほっこりするそんな投稿が並んでいます。Satokoさんいわく、「子ども達に喜んでもらいたいのはもちろんですが、ママ達にもほっとする瞬間だったり、子どもとのスキンシップのヒントになってほしいと願っています」とのこと。お話を伺いながら、その想いは私達ママにちゃんと届いています!と伝えたい気持ちでいっぱいになりました。Satokoさんの想いが詰まったインスタを多くのママに知ってもらえたらうれしいです。■■野口さとこさん長年児童英語講師として子どもに英語や英語リトミックを教える。都内自宅に英語絵本1000冊とおもちゃを揃えた《えほんの部屋》が。絵本に関連したクラフト製作も得意。《今回紹介した絵本》■■■■<文・写真:ライターよこも>
2020年12月06日絵本専門士が伝えたい!10年後に生きる読み聞かせの力「本が好きになる」「文字に早く親しむ」ことは、読み聞かせの魅力のひとつ。でも、親子で楽しむ読み聞かせの時間は他にも大事な力を秘めていると、絵本専門士の近藤さんは言います。「いい絵本の選び方が分からない」というママこそ、今回の特集は必見です!イラスト/杉浦さやかあんふぁんママに聞きましたわが子には「本好きになってほしい」半面、ママは読書が苦手、または好きでも苦手でもないと答えた人が約半数。読み聞かせをする理由には「ママ自身も絵本が好きだから」「親子のスキンシップの一つだから」という回答もありました。※2020年9/2〜10/7あんふぁんWebアンケート。※有効回答数1135近藤麻智子さん絵本専門士として、大人向けの絵本セラピー®のワークショップや親子向けイベントを主宰。絵本を通じた子どもとの関わり方やお薦め絵本を雑誌・講演会・セミナーで紹介している。4歳と0歳の男の子のママ。フリーアナウンサー。「生きる力」のヒントが絵本には詰まっています「絵本の読み聞かせで育つ力は、大きく3つある」と絵本専門士の近藤さん。ひとつ目は「想像力」。絵をじっくり見ることで子どもたちはお話に没頭し、物語の世界を生きられます。2つ目は「コミュニケーション力」。親子でやりとりしながら絵本を楽しむことで、会話力が自然と育ちます。3つ目は「自己肯定感」。ママやパパが時間をかけて向き合ってくれることで「自分は愛されているな」と実感し、親子の絆も育まれます。これらは子どもたちが10年後・20年後の将来を生き抜くために必要とされる「生きる力」に直結するものです。もちろん、文字に早く親しんだり知識が付いたりすることも絵本の魅力のひとつですが、それはあくまで「副産物」。「でもママたちを見ていると、お勉強的な側面を重視するあまり、読み聞かせの時間がしんどくなっていないか、少し心配です」無理せず楽しく!絵本選びのプロセス1.図書館で絵本を10冊借りてみるまずは、値段も内容も気にせず手に取れる図書館へ。数冊は子どもに選ばせてみましょう。「文字が多くて読むのが大変そう」「内容が簡単過ぎる」など、子どもの選書へのマイナスワードは口に出さず、絵本を選ぶことが楽しいと思える雰囲気作りを。2.もう一回借りたい本を聞く返却期限が来たら「この中に、また読みたい本はあるかな?」と聞き、貸出予約が入っていなければ延長したり、もう一度借りたりしましょう。もう一度読みたい本を聞くことで、「動物が出てくる話が好きなのかな」「この作者の絵が好きなのかも」と、わが子の興味・関心が分かります。3.何度も借りた本は購入する繰り返し読み、物語の世界を旅して楽しんだ本の中には、子どもたちの居場所が出来上がっています。いつでも手に取れるよう書店で購入することをお勧めします。「自分だけのお気に入りの本」は、大きくなってからも子どもたちを支えてくれる宝物になります。どれが「いい絵本」か知っているのは子ども自身ママたちからよく聞くのは「ネットでレビューの高い絵本を買ったのに、うちの子はまったく興味がないんです」というお悩み。情報があふれる現代では、どこかに「これを選べば正解」という絵本が存在するのではと思ってしまいがちですよね。しかしどの子にとっても「いい」絵本というものは存在しません。なぜならおままごとが好きな子、昆虫が好きな子、絵を眺めるのが好きな子というように、何に一番興味を持っているかはその子によって違うからです。上にまとめたのは、近藤さんが4歳の息子の絵本を選ぶときのプロセス。「この方法は手間も時間もかかります。でも結果的にはわが子の興味を知る良い機会になり、お気に入りの一冊に出合える可能性も高くなります。図書館や書店に親しみを持つ意味でも、大切にしたい過程です」。今のその子にとっての「いい絵本」は、子ども自身が知っているもの。親子で何度も読み返したくなる絵本に出合えることを願っています。2020年度のあんふぁんは、「幼児期の子どもが“今持っている力“を見つけて育てることが将来を生き抜く力になる」と捉え、「見つけようコドモノチカラ」をテーマにさまざまな情報を発信しています。絵本専門士・近藤さんがセレクト!冬のおうち時間に読みたい絵本9選読者アンケートの「読み聞かせをする理由」の上位3項目に合わせて、近藤さんにお薦めの絵本を選んでもらいました。「本が好きな子に育ってほしい=親子のコミュニケーションを楽しめる絵本」「文字に親しんでほしい=言葉遊びの絵本」「寝かし付けの習慣に=おやすみなさいの絵本」というセレクトです。ママ・パパからのクリスマスプレゼントにもいかが。【年少】親子のコミュニケーション絵本ヨガ 森のくるるん作:近藤麻智子長谷部真奈見絵:齋藤槙(そうえん社)りすのくるるんと一緒に親子で変身森で出会った生き物とハグをすると相手の姿に変身!ヘビになっておうちに帰ると…?「子どもがハグしてほしいときに、この絵本を持ってきます」というママも。巻末のポーズ集を参考に親子ヨガにも挑戦してみて。【年中】親子のコミュニケーションねえ、どれがいい?作・絵:ジョン・バーニンガム訳:まつかわまゆみ(評論社)次々と繰り出される究極の選択肢!「お城で食事、気球で朝ごはん、川でおやつ」「ヘビに巻かれる、ワニに食べられる、サイの下敷き」…。夢のあるものからイヤなものまで選択肢の連続。親子で、家族みんなで、何度でもファンタジーの世界を味わえます。【年長】親子のコミュニケーション質問絵本作・絵:五味太郎(ブロンズ新社)読む度に新鮮な「正解のない」絵本年長さんには、想像力をさらに働かせて会話が楽しめるこの絵本を。「この中で一番早くに結婚しそうな女の子は誰?」などの質問を通じて親子の会話が弾みます。わが子やママ自身の本音や意外な一面にも気づけるかも。【年少】言葉遊びしりとりのだいすきなおうさま作:中村翔子絵:はたこうしろう(鈴木出版)しりとりに困った家来たちの作戦は?身の周りの物や食事のメニュー、何でもしりとりの順に並んでいないと気が済まない王様。困った家来たちはついに逆襲します。しりとりは語彙(ごい)が増える頃にオススメの言葉遊び。年少のわが子もお気に入りの絵本です。【年中】言葉遊びあいうえおのき作・絵:レオ・レオ二訳:谷川俊太郎(好学社)力を合わせた文字たちがつづったのは…あいうえおの木で暮らす文字が嵐で吹き飛ばされてしまいます。虫たちが教えてくれたのは飛ばされないよう言葉を作り、メッセージをつづること。文字から言葉、そして文章へ。平和への願いも込められた奥深い一冊。【年長】言葉遊びことばのこばこ作・絵:和田誠(瑞雲舎)18のユニークな言葉遊び回文や濁音遊び、数え歌などが詰まった大型絵本。ユーモアあふれる軽妙なイラストが、子どもはもちろん、大人の創造力も刺激します。おうち時間が充実するアイデアいっぱいの小箱を、親子で開いてみませんか?【年少】おやすみなさいおやすみ、ぼく作:アンドリュー・ダッド絵:エマ・クエイ訳:落合恵子(クレヨンハウス)体に「おやすみ」を、入眠の習慣に「おやすみ、ぼくのあしさん」。足、膝、おなか、おしり…と、オランウータンの男の子が体のあちこちにおやすみを伝えていきます。子どもの体を優しくなでながら読むと、より温かい安心感に包まれます。【年中】おやすみなさいねむい ねむい ちいさな ライオン作:マーガレット・ワイズ・ブラウン写真:イーラ訳:ふしみみさを(徳間書店)ライオンのかわいいあくびをまねっこ冒険に出かけたライオンの子ども。でもだんだん眠たくなってきて…。「フワーン、フワワーーン、ワーーーン」と愛らしいあくびをまねすると、一緒に眠たくなってきます。モノクロ写真も寝入る前の静かな時間にぴったり。【年長】おやすみなさいぼくのふとんはうみでできている作・絵:ミロコマチコ(あかね書房)もしもこのふとんが〇〇だったら…海のふとん、猫のふとん、パンのふとん…。いろいろなふとんが出てくる不思議な夢と、幸せな目覚めが繰り返す物語。「〇〇ちゃんならどんなふとんがいい?」と声を掛け、眠る時間を楽しみに過ごしてくださいね。あんふぁん読者の読み聞かせのお悩み Q&AQ. 読み聞かせは何歳までするべき?A. 幼児期の子どもは「声の文化」に生きています。言葉を声で聞き絵をじっくり見ることで、想像力を膨らませているのです。自分の目で文字を追うのではその経験は得られません。平仮名が読めるようになっても求められる限りは続けてほしいですね。Q. 図鑑にしか興味がないのですが…A. 図鑑に興味を持てるのは、ストーリーがないにも関わらず想像力を働かせている証拠です。図鑑に出てきた動物や乗り物が登場する物語を選ぶのも良いですが、お話に興味を持つかどうかはその子によってまちまち。子どもの個性と受け止め、まずは一緒に楽しんで。Q. 質問でさえぎられて読み聞かせが進みませんA. 「この先に答えが出てくるかもよ?」などの声かけで、次のページをめくりたくさせるのもひとつの手。ただ、最後まで読み終えることが読み聞かせの目的ではありません。質問ばかりで1ページしか進まない日があっても大丈夫。親子の会話を楽しんでくださいね。Q. 読み聞かせ中なのに別の遊びを始めますA. 実は「背中で聞いている」場合があるので「本に興味がないんだ」と諦めず、ママが最後まで楽しく読む姿を見せてみては。加えて、離れた先でどんな遊びをしているかに注目を。電車ごっこをしていたら次回は電車のお話を読むなど、絵本選びのヒントにして。
2020年12月05日娘が生後6カ月ごろのこと。お昼寝も夜も、娘の寝かしつけには絵本を読んであげることが多々ありました。あお向けになった娘の脇に私は添い寝の形になり、絵本を読んで聞かせます。その読み聞かせで経験した、あわや大怪我に繋がるヒヤリなエピソードを紹介します。 読み聞かせで心地よく入眠娘は生後3カ月ごろまでは抱っこで眠ることが好きでしたが、徐々に抱っこだと不快になってきたようで、横になって添い寝をすることで安心して眠りにつくようになりました。 生後6カ月ごろになると、絵本を読み聞かせると興味を持って喜んで見てくれて、読んでいるうちに次第にウトウトするように。最終的には指しゃぶりをして気持ちよく眠るのでした。 私がウトウトしてしまい…ある日のお昼寝のとき読み聞かせをしてあげていたところ、私のほうが先に眠気がきてしまいました。ウトウトしては眠気を振り払って読んでいましたが、ついに気が遠のいてしまいました。その拍子に、持っていた絵本を落としてしまったのです。 あお向けで添い寝の状態だったので、絵本が落ちたのは私と娘の顔の上! 顔に絵本が当たった衝撃でハッと目覚めた私は、娘の目のあたりに絵本の角が当たってしまったことに気づき、大慌て! 急いで目の中が傷ついていないか確認しました。 急いで眼科へ目の中を見てみましたが、傷ついているかどうかよくわかりませんでした。娘は絵本が当たったときは少し泣いたもののすぐに泣き止み、痛がる様子もありませんでしたが、後々になって炎症を起こさないか、私は最悪のことも考えて心配になってきたのです。そこで近くの眼科に行ってみることにしました。 眼科は娘にとって初めての経験。痛い思いをさせてしまわないかと親の私のほうが不安でドキドキでしたが、診察室に入って事情を説明すると医師が「そういうこともあるよね」と笑い飛ばしてくれたので、安心して診察を受けられました。結果は特に目の中が傷ついているということもなく、薬ももらわず帰ってくることができました。 読み聞かせのとき、私は少々疲れていたのかもしれません。しかし、ついウトウト……では済まされない大事故に繋がるような出来事。私は、気を付けなければと肝に銘じたのです。眼科は私自身もあまりかかったことがなかったのでドキドキしましたが、心配なときにすぐに診てもらうことで安心できてよかったなと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。 イラスト制作者:イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2020年10月20日書店に行くと、赤ちゃん向けの絵本がたくさん並んでいます。なかには帯に“0歳から”と書かれている絵本も。当時、息子はまだおしゃべりもできなかったので、本当に赤ちゃんにわかるのかな?と思っていました。ですが、実際に読んでみると、母子ともにとても楽しむことができました! 本が読みたいけど、ひとりの時間がない!読書が趣味の私にとって、昼夜赤ちゃんの世話に追われている生活のなかで、一番のストレスは本を読めないことでした。書店には魅力的な本がいっぱい……。そんなときに絵本のコーナーで見つけた、“0歳から”の文字。 わが子に本は早いのでは?と半信半疑でしたが、とにかく本を読みたかった私は、カラフルな絵が描かれている絵本を購入しました。息子は生後7カ月、ちょうどおすわりができるようになってきたころでした。 “目で追う”→“指をさす”へと成長絵本を初めて読んだとき、私の顔と絵をさす指を交互に見ながら、絵へと息子の視線が移っていくのがわかりました。初めての絵本の世界にゆっくりと入り込んでいくようでした。 最初は目で追うだけだったのが、月齢がすすむにつれて自分の掌で絵にタッチしたり、さらに月齢がすすむと絵本に書かれている簡単な擬音をまねするように。絵本を通して息子の成長が感じられるのはうれしい体験でした! わが家の絵本の選び方赤ちゃんと読む絵本は、どうしても破れたり汚れたりしてしまいます。よだれの付いた手で触るし、力いっぱい引っ張ってしまうことも……。わが家の息子2人に読まれた絵本もくたびれています。とはいえ、本の心配ばかりしていると、ママも心から絵本を一緒に楽しめません。 わが家では0~1歳の間は、全ページ厚紙の絵本を選んで購入していました。そういう絵本はラミネート加工されているものが多いので、少しの汚れなら拭いてきれいになります。また息子は、カラフルな色で登場人物が描かれているものやストーリーではなく擬音で楽しめるものを喜んで見ていました。 私が子育てを楽しめるようになったターニングポイントは、「一緒に楽しむ」ことができるようになったときでした。一緒に絵本を読んで笑うと、心が通い合ったのを感じることができて孤独感がスッとラクになりました。自分が子どものころに読んでいた本が今でもベストセラーだったりすると、同じ時代を生きているんだなと感じることも。子どもと向き合う時間が多い育児のなかで、同じ方向を向いて絵本を読む時間は、親子ともにオアシスとなっています。 監修/助産師REIKO著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年10月19日10月はみんなが大好きなイベント“ハロウィン”をテーマに、ちょっぴり怖くてかわいい絵本を年齢別にご紹介。おばけに魔女、ガイコツ、透明人間と、愛らしいキャラクターのとぼけた様子に子どもたちも大喜び。ハロウィンのコスプレのアイディアに活用しても良さそう。ハロウィンに向けて、親子で気分を盛り上げよう!おすすめのハロウィン絵本_01たむらしげる『おばけのコンサート』(2歳くらいから)古い家に住む小さなおばけはハーモニカが得意。いつものように吹いているとドアを叩く音がして、ちょっぴりシュールで愛嬌たっぷりな珍客が次々にやって来ます。オーケストラのように盛り上がってきた時、家がぐらりと揺れて、大きな仲間も参加する大パーティに。愉快な音遊びとほのぼのした色鉛筆のイラストが楽しい絵本。『おばけのコンサート』たむらしげる/福音館書店おすすめのハロウィン絵本_02ささきまき『おばけが ぞろぞろ』(2歳くらいから)『ぶたのたね』『やっぱりおおかみ』などを手がける佐々木マキさんによるおばけの絵本。木の“うろ”から出てきたおばけは、「ぞぞまる」ちゃん。ガラス瓶の中からは「もものり」ちゃん、ゴミ箱の中からは「おろむか」くん、次々におばけの仲間たちが登場。ユニークで個性あふれるおばけの様子に注目! ラストの展開には、ちょっぴりドキドキするかも。『おばけが ぞろぞろ』ささきまき/福音館書店おすすめのハロウィン絵本_03tupera tupera『おばけだじょ』(3歳くらいから)数々の斬新な絵本を手掛ける大人気のユニットtupera tupera 。「おばけだじょ !」から始まる真っ黒なおばけは、実はあの生き物だった! ハラハラドキドキ、ラストのびっくりな展開には親子で驚くこと間違いなし。シンプルな言葉とダイナミックなアートワークが心地いい一冊。小さな子への読み聞かせにもおすすめ。『おばけだじょ』tupera tupera/Gakkenおすすめのハロウィン絵本_04塚本やすし『とうめいにんげんのしょくじ』(3、4歳くらいから)夕ごはんを食べている時に、突然現れた透明人間。“ぼく”のとんかつとキャベツを食べた透明人間は、体の中が透けていて食べたごはんが丸見えに。その後、ソファでくつろぐ透明人間のおなかは大変なことに! 子どもが大好きなネタを盛り込んだ、ユーモアと爆笑に満ちた楽しい一冊。子どもが初めて体の仕組みを知るきっかけにも。『とうめいにんげんのしょくじ』塚本やすし/ポプラ社おすすめのハロウィン絵本_05軽部武宏『ばけバケツ』(3歳くらいから)バケツに入った、ちょっぴり不気味なおばけが夜のお散歩にお出かけ。うっかり転んでバケツから飛び出したおばけは、あるものに変身。次々に現れる動物や謎の生き物にドキドキヒヤリ。月夜の闇に描かれるミステリアスでシュールな物語に引き込まれること必至。リズム感が楽しい文章は、親子で読むのにもぴったり。『ばけバケツ』軽部武宏/小峰書店おすすめのハロウィン絵本_06五味太郎『がいこつさん』(4、5歳くらいから)名作絵本を数多く手掛ける五味太郎さんによる、哀愁ただようガイコツが愛らしい絵本。寝ている“がいこつさん”は「なんだか気になることがある…」と、目を覚まします。忘れたことを思い出そうと、街の中やデパートをうろうろ。最後にデパートのトイレで思い出したこととは? 意外と生真面目な“がいこつさん”の性格にほっこりしてしまうラストが印象的。『がいこつさん』五味太郎/文化出版局おすすめのハロウィン絵本_07鈴木 翼『おばけマンション』(4、5歳くらいから)たくさんのおばけが住む、おばけマンション。でも住んでいるのは、入れ歯のドラキュラ、包帯が足りないミイラおとこ、バラバラになったガイコツなど、とぼけたおばけたち。そこに2人の子どもがやってきて、魔女におもてなしを受け、魔法の力で男の子の頭がカボチャになってしまい…。後半の急展開が面白い、ユーモラスでかわいい絵本。『おばけマンション』文:鈴木 翼、絵:村上康成/世界文化社おすすめのハロウィン絵本_08かわむらげんき『パティシエのモンスター』(4、5歳くらいから)ヒット映画を数多く手掛けるプロデューサー川村元気さんと、ココちゃんシリーズを手掛ける作家サカモトリョウさんがコラボした絵本。モンスターしかいないパリで、おいしいお菓子のお店を営むポワン。仲間たちとケーキ作りをしたり、散歩したり。カラフルな街並みと甘いキュートなお菓子にワクワクするはず。パリらしいおしゃれさとセンスが光る一冊。『パティシエのモンスター』作:かわむらげんき、絵:サカモトリョウ/マガジンハウスおすすめのハロウィン絵本_09石津ちひろ『まほうのハッピーハロウィン』(4、5歳くらいから)ハロウィンの日を舞台に描く、小さな魔法を描いた心温まる物語。ハロウィンのかぼちゃに変身したみのりは、ピーターパンに変身した従兄弟のあきとを迎えに行く。「トリック・オア・トリート」が言えない恥ずかしがり屋のあきとに、みのりがある魔法をかけ、小さな一歩を踏み出す。子どもの揺れ動く心情を柔らかなイラストと文章で映し出した一冊。『まほうのハッピーハロウィン』作:石津ちひろ、絵:岡田千晶/ブロンズ新社おすすめのハロウィン絵本_10角野栄子『魔女からの手紙』(6歳くらいから)ある女の子のもとに20人の魔女から届いた手紙。その手紙を手がけるのは、ディック・ブルーナ、荒井良二、五味太郎、和田誠ら有名作家20名。それぞれの絵に合わせて、角野さんが文章を綴るユニークな合作絵本。作家によって、全く異なるシチュエーションの手紙が描かれていて、ページをめくるたびにイマジネーションの扉が開くはず。『魔女からの手紙』角野栄子/ポプラ社&text/Yukiko Takeda
2020年10月11日小さくて賢い魚が主人公の絵本『スイミー』などを手がけた、絵本作家のレオ・レオニ。独特な技法で描かれるイラストと、メッセージ性のあるお話は、日本でも多くの人に親しまれています。レオ・レオニの人気作品が『切手』になって登場!日本郵便が発行している、絵本の世界を題材とした特殊切手『絵本の世界シリーズ』。シリーズの第4集として、レオ・レオニが手がけた絵本作品をテーマにした特殊切手が発行されることが決定しました!出典:日本郵便絵本の世界シリーズ第4集の切手が、11月27日(金)から全国の郵便局で発行されます。第4集は、オランダのレオ・レオニ作「スイミー」「フレデリック」「アレクサンダとぜんまいねずみ」です。 pic.twitter.com/tftib8vF0K — 公益財団法人 日本郵趣協会 (@kitteclub) September 28, 2020 特殊切手には、レオ・レオニ作品の中でも人気の高い『スイミー』『フレデリック』『アレクサンダとぜんまいねずみ』のイラストがプリントされています。発表に対し、ネット上では「かわいすぎて使えないよ」「フレデリック好きです!絶対買う」「スイミーをよく読んだ、懐かしいなぁ」といった声が続出しました。こちらの切手は、2020年11月27日から、全国の郵便局で発行されるとのこと。新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅で過ごす時間が増え、遠方にいる家族や友人と会えない日々が続く人もいるでしょう。懐かしい絵本を思い出させる切手を貼って、久しぶりに手紙を送ると喜ばれるかもしれませんよ。[文・構成/grape編集部]
2020年10月03日子どもがアートな感性を養える絵本やオモチャみたいに楽しい仕掛け絵本、お部屋に飾っておきたくなるおしゃれな見た目の絵本など、20の“アート絵本”を集めました。わが子への誕生日プレゼントや、ギフト選びの参考にも。年齢別に紹介していますが、あくまで目安です。どの絵本も年齢にとらわれることなく、赤ちゃんから大人まで気楽に楽しんでくださいね。【アートな絵本おすすめの対象年齢】1.0歳から1歳くらい2.2歳から3歳くらい3.4歳から5歳くらい4.6歳くらいから5.何歳でもOKアートな絵本 #01『リトル・アイシリーズ』デザイナーで造本作家の駒形克己氏による、赤ちゃんのためのカード絵本「リトルアイシリーズ」。カード形式になっていて、赤ちゃんが初めてのかたちや色に触れるきっかけに。1作目はわずか3か月から楽しめるので、月齢に合わせて楽しみたい。今回紹介するのは、5か月くらいにおすすめのシリーズ3作目。5か月にもなると、赤ちゃんは見たものを吸収する力が一気に芽生える。カードを開けたり閉じたりするたびに起こる形の組み合わせと変化が、赤ちゃんの刺激を掴むよう工夫されている。パラパラと眺めながら、楽しく造形に触れることができる。\ 5か月くらいから /『LITTLE EYES 3:いろ・いろ・いろ』作:駒形克己(偕成社刊)アートな絵本 #02『まるまるまるのほん』フランス発・ポップな色づかいが楽しい一冊。赤ちゃんでも目につきやすい赤、黄、水色の鮮やかな丸たちが、絵本の中で躍動感たっぷりに動き出す! 絵本をさまざまな角度に傾けてみたり、好きな色の丸を触ってみたり、赤ちゃんにとっては刺激に。2歳くらいになったら、自分で文章を読めるようになってさらに楽しみ方が広がる。谷川俊太郎氏による素敵な翻訳に導かれて、どんどんページをめくりたくなること間違いなし!\ 0~2歳くらい向け /『まるまるまるのほん』作・絵:エルヴェ・テュレ、訳:谷川俊太郎(ポプラ社刊)アートな絵本 #03『BABY NUMBER BOOK』赤ちゃんが初めて数に触れるきっかけになる、数字絵本。陶芸家のリサ・ラーソンと、娘のヨハンナ・ラーソンの初の共作。ヨハンナがデザインを手がけた。北欧らしい色使いが、飾っていたくなるほどおしゃれ。また、出産祝いのギフトとしても喜ばれそう。1から10まで、見開きごとに数字と動物のイラストがリンク。ページをめくるたびに数字と動物の数が増えていき、うれしい気持ちになる! 赤ちゃんが楽しく数字に触れることができる一冊。ハードカバーなので、かじったりしても安心。\ 0歳から /『BABY NUMBER BOOK』作:リサ・ラーソン/ヨハンナ・ラーソン(トンカチ刊)アートな絵本 #04『とびだす絵本 おもちゃばこ』仕掛け絵本の名手、ジェラール・ロ・モナコによるワクワクする仕掛けのアイディアがいっぱいの絵本。厚みがあるのに、やわらかさとあたたかみがある紙質も、大切にしたくなる魅力のひとつ。本を開くと、ヨットやトラック、消防車など世界共通で子どもに愛されるモチーフたちが次々に登場。ページをめくるたびに飛び出す仕掛けに、物語の中に入ったかのような気分になれる。オモチャのように遊べる一冊。\ 1歳くらいから /『とびだす絵本 おもちゃばこ』作:ジェラール・ロ・モナコ、訳:うちだ さやこ(アノニマ・スタジオ刊)アートな絵本 #05『あかい ふうせん』(1~2歳くらいから)イタリアミラノの絵本作家、イエラ・マリによる“字のない絵本”。子どもがふくらませたひとつの真っ赤な風船が、リンゴや蝶、お花へと次々と変わっていく様子が描かれる。ページをめくるたびに新しい展開になるので飽きずに楽しめる。まだ視力のはっきりしていない赤ちゃんにとっても、目にとまりやすい赤色が想像力を刺激してくれる。子どもの自由な感性に任せて、無限に楽しみたい一冊。\ 1~2歳くらいから /『あかい ふうせん』作・絵:イエラ・マリ(ほるぷ出版刊)アートな絵本 #06『リボン』絵本の下部についている黄色いリボンが、ページごとのさまざまなシチュエーションに合わせて自由自在に形を変える。シュールな表紙は、アートのように飾って楽しみたい!主役の黄色いリボンは、ネズミのしっぽ、ヘビの舌、ゴールテープや稲妻と次々と形を変えていく。仕掛けは単純ながらも、思いもよらないユニークな発想に大人でも驚かされること間違いなしの一冊。\ 3歳くらいから /『リボン』作:アドリアン・パルランジュ、訳:きたむら まさお(大日本絵画刊)アートな絵本 #07『ZOOM』ハンガリーの絵本作家・バンニャイが、カメラの機能で画面を拡大、縮小するような「ズームイン」と「ズームアウト」の技法を絵本に持ち込んだ不思議な世界。ニワトリのトサカに始まり、どんどん視界がズームアウトして、世界が広がっていく展開にくぎ付け! 最後から逆で読むのも盛り上がりそう! 気になる内容は、ページを開いてからのお楽しみ。\ 3歳くらいから /『ZOOM』作・絵:イシュトバン・バンニャイ(復刊ドットコム刊)アートな絵本 #08『オセアノ号、海へ!』仕掛け絵本の名著『ナマケモノのいる森で』の作者・ボワロベールとリゴーが、自然への敬意を込めて再びタッグを組んだ一冊。オセアノ号を中心にして、海の上と海の中、それぞれの世界が、飛び出す仕掛けとともに美しく繊細に描かれる。ページをめくると、海の上と海の中、さまざまなストーリーが展開していく仕組み。海の深くて、大きい世界が読者を魅了し、「わたしたちが普段目にしているのは、世界の中でごくわずかな部分」だと思い知らされる。\ 3歳くらいから /『オセアノ号、海へ!』作:アヌック・ボワロベールとルイ・リゴー、訳:松田 素子(アノニマ・スタジオ刊)アートな絵本 #09『カシュカシュのまちでかくれんぼ』アートとユーモアを感じる、フランス発の仕掛け絵本。赤いセロファンのついたルーペでみると、赤の絵が消えて、下に描いてある水色の絵がくっきりと見える仕組み。舞台は、いろんなお店や人が暮らす「カシュカシュのまち」。公園には、木に登ってリンゴを取ろうとしてる人を発見! 他にもまちの帽子屋さん、郵便局、美術館など、ルーペでいろいろなものを探して、家族みんなで盛り上がりたい。\ 3歳くらいから /『カシュカシュのまちでかくれんぼ』作:アガット・デモワとヴァンサン・ゴドー、訳:うちだ さやこ(アノニマ・スタジオ刊)アートな絵本 #10『せんをたどって』表紙から裏表紙まで、たった1本の線だけで描かれた一冊。表紙のタイトル『せんをたどって』の「て」から伸びる線が、町や森、人や動物などをつくり出し、線と一緒に街を探検するストーリー。一本の線がどんな物語を紡ぐのでしょうか? 気になる内容は、ページをめくってのお楽しみ。カラフルな色使いが、眺めているだけでも楽しい!\ 3歳くらいから /『せんをたどって』作・絵:ローラ・ユンクヴィスト、訳:ふしみみさを(講談社刊)アートな絵本 #11『たのしいどうぐばこ』まるで辞書のような大きな絵本の正体は、のこぎりやドリル、かなづちなど、子どもが手にしたい7つの道具で楽しく遊べる、オモチャみたいな絵本。厚紙製の道具が本の中に埋め込まれているので、自由に取り外して遊ぶ仕組み。写真のドライバーは、本当にネジを回せる! オモチャのように遊びながら、モノづくりの仕組みや道具の使い方を学ぶことができる。人やものを傷つけることもないので安心。\ 4歳くらいから /『たのしいどうぐばこ』作: ステファン・T・ジョンソン、監訳:藤本朝巳、協力:遠藤敏明(小峰書店刊)アートな絵本 #12『こっぷ』今村昌昭氏の写真に、谷川俊太郎氏の言葉が響く、写真絵本の名作。お話の主役は、どこにでもある透明なガラスのコップ。絵本に出てくるコップは、飲み物を飲むためだけのものではない。煙やハエをつかまえ、そして犯人もつかまえる! 虹もつくれて、歌も歌える。のこぎりで切ると、急に熱くすると、落とすとコップはどうなる……?たったひとつのコップが、表情豊かに世界を広げてくれるので、大人でもつい没頭してしまう。見方を変えると色々なことが見えてくるという、物事の多面性に触れることができる。\ 4歳くらいから /『こっぷ』文:谷川俊太郎(福音館書店刊)アートな絵本 #13『はらぺこあおむし』世界中で愛される不朽の名作かつ、エリック・カールの代表作。ママもきっと小さい頃に読んだはず。自分で読んで楽しむなら4歳くらいがおすすめですが、穴の開いた仕掛けやカラフルなイラストが、ストーリーがわからない小さな子どもでも楽しい! 丈夫で持ち運びにも便利なボードブック版をリコメンド。たまごからあおむしが生まれ、さなぎ、そして立派な蝶々に育っていく様子がエリック・カールによって、みずみずしいタッチで描かれる。元気が出るストーリーと色使いに、何度読んでも心が打たれる。\ 4歳くらいから /『はらぺこあおむし』作:エリック・カール、訳:もりひさし(偕成社刊)アートな絵本 #14『魚がすいすい』読んで飾れる、海をテーマにしたジャバラ絵本。絵本を読み進めながら、徐々にジャバラを開けていくと明かされる多くの仕掛けに子どもも大喜び! 表面と裏面、横長の絵の中に詰まったたくさんのストーリーが子どもの想像力を豊かにしてくれる。tupera tuperaのデビュー作としても話題。色とりどりの紙でコラージュで描かれた繊細なイラストは、ただ眺めているだけでも楽しい! 広げて、部屋に飾っておきたくなるようなデザイン性の高さが長年にわたり人気を集める。\ 4歳くらいから /『魚がすいすい』作:tupera tupera(ブロンズ新社刊)アートな絵本 #15『さわるめいろ』点字の線をさわってたどり、迷路を楽しむ絵本「さわるめいろ」シリーズ。現在、全3冊展開。ページには、格子模様や波形など楽しい模様があり、その上には点字のめいろが敷かれている。幅広いの人が楽しめるという素敵なコンセプトが高評価で、第69回「小学館児童出版文化賞」受賞も決定。一冊の中に収録されているのは、全11種類の迷路。単一の線をたどっていく簡単なものから始まり、進んでいくうちに難易度も上がる。指先の感覚が研ぎ澄まされること間違いなし。もちろん見ながらでも、目をつむってチャレンジしても、楽しみ方は無限大。難しければ、大人がサポートして親子で楽しもう!\ 5歳~6歳くらいから /『さわるめいろ』、『さわるめいろ2』村山 純子(小学館刊)アートな絵本 #16『太陽をかこう、木をかこう』デザインの巨匠、ブルーノ・ムナーリによる名著。自然をさまざまな角度からの観察することと、見たものを自由に描写する楽しさを教えてくれるシリーズ。子どもにもわかる言葉で展開されていくのもありがたい。木や太陽についての知識や仕組みの紹介からはじまり、さまざまな手法で描かれる木や太陽の紹介まで、新しい世界の見方に気付く。きっと読んだ後には、絵を描きたくなるはず。まだ言葉が読めない子どもも、大人が読んでも、広い年代から愛される名作。\ 5歳くらいから /『太陽をかこう』、『木をかこう』作:ブルーノ・ムナーリ、訳:須賀敦子(至光社刊)アートな絵本 #17『あおのじかん』太陽が沈んで、夜が訪れるまでの一瞬。「マジック・アワー」「ブルー・アワー」とも言われる美しいひとときが描かれたフランスの絵本。どのページをめくっても、風景や動物、虫たちが青を主役に描かれる。薄い青、濃い青、さまざまな青で表現される、唯一無二の世界に魅了されること間違いなし。\ 5歳くらいから /『あおのじかん』文・絵:イザベル・シムレール、訳:石津ちひろ(岩波書店刊)アートな絵本 #18『闇の夜に』ブルーノ・ムナーリの代表作『闇の夜に』の新装版が、生誕110周年を記念して待望の復刊。夜の町から夜明けの草原へ、そして洞窟探検のあと、また闇の夜に戻るストーリー。夜のシーンは、暗闇の中に青一色で表現。一方、草原のシーンでは、半透明の透ける紙が使用され、小人の世界に入り込んだような目線を楽しめる。一冊の中でサイズや素材が違う紙が使用されていたり、遊び心がいっぱいの一冊。\ 5~6歳くらいから /『闇の夜に』著:ブルーノ・ムナーリ、訳:藤本和子(河出書房新社刊)アートな絵本 #19『穴の本』少年が銃を触っているうちに銃が間違って発砲されてしまい、その一発の弾丸が街中のあちこちに穴をあけていくという物語。実際に。本のすべてのページに穴があいていて、ページをめくるたびにその穴からストーリーが展開していく。水道管が破裂したり、木の枝が折れたり、ブランコの紐が切れたり……。弾丸が引き起こすトラブルがときどき笑いを誘う。100年前にアメリカで誕生し、そのレトロな表紙やイラストが長く愛されている一冊。\ 6歳くらいから /『穴の本』作:ピーター・ニューエル、訳:高山宏(亜紀書房刊)アートな絵本 #20『かおノート』うれしい顔、困った顔、照れた顔、悲しい顔……。いろんな顔をつくって、遊んで、笑える大人気のシールブック「かおノート」シリーズ。顔に見立てた写真やイラストに、目・鼻・口・ひげなどのシールを貼って、オリジナルの顔がつくれる。作者・tupera tuperaによる遊び心いっぱいのページやパーツで顔をつくって、お正月の福笑いのように家族で楽しみたい! シールを貼るわずかな角度の違いでも、異なる表情が生まれるのできっと子ども心を掴むはず。\ 何歳でもOK /『かおノート』作・絵:tupera tupera/(コクヨ株式会社刊)photography/Chiharu Fukutomi
2020年09月17日8月は「夏」や「夏休み」をテーマにした楽しい絵本を6冊を年齢別にご紹介。五味太郎さん、安西水丸さんの名作絵本から、韓国の人気絵本や流木をモチーフにしたセンスあふれる一冊、虫好き必見の爆笑絵本まで楽しいラインナップ。ステイホーム中でも夏を体感できる絵本と一緒に楽しく過ごそう!夏に読みたい絵本_01安西水丸『おばけのアイスクリームやさん』(0~2歳向け)数々の名作絵本を手がける安西水丸さんの愛らしい絵と言葉のリズムが楽しい絵本。森でアイスクリームやさんをしているおばけのぼんちゃんの元に、「アイスクリームちょうだい」とやってくる動物たち。ほのぼのしたタッチとゆったりした世界観が、小さな子の読み聞かせにぴったり。『おばけのアイスクリームやさん』安西水丸/教育画劇夏に読みたい絵本_02『さんパピプペぽ』(幼児向け)写真家の若木信吾さんがプロデュースする絵本レーベル・若芽舎のミニサイズ絵本。おさんぽに出かけた主人公が出合う、さまざまな生き物たち。造形が面白い流木を生き物に見たて、躍動感あふれる世界観を表現。ストーリーを母のよしこさん、イラストを娘のゆらさん、流木の写真を父のブルースさんが手がけた親子共同作品。『さんパピプペぽ』よしこ・オズボーン 作、ゆら・オズボーン 絵/若芽舎夏に読みたい絵本_03『むしたちのうんどうかい』(3歳から小学校低学年向け)運動会で個性豊かな虫たちが接戦を繰り広げるユーモラスな絵本。応援合戦では、クツワムシにキリギリス、ツクツクホーシにヒグラシが大合唱。はしりっこ競争では、ミイデラゴミムシのおならがスタートの合図。ダンゴムシの玉入れなど、よく知っている虫から珍しい虫までが大集合。虫好きはもちろん、虫が苦手な子も特性を学びながら楽しめる。『むしたちのうんどうかい』得田之久 文、久住卓也 絵/童心社夏に読みたい絵本_04『トマトさん』(3歳から小学校低学年向け)主人公は、真っ赤に熟した大きな「トマトさん」。枝から落ちたトマトさんは、太陽に照らされ暑くて真っ赤に。涙をポロリとこぼしたトマトさんは、心優しい虫たちに助けてもらい……。トマトさんのダイナミックな存在感と繊細な表情がインパクト抜群。夏の太陽や涼しい川の音、冷たい水辺の風、トマトの香りなど、五感を刺激される一冊。『トマトさん』田中清代/福音館書店夏に読みたい絵本_05『すいかのプール』(4・5歳から)韓国でイラストレーター、絵本作家として活躍するアンニョン・タルさんによる人気絵本。太陽に照らされたすいかが「パカッ」と割れると、すいかのプールびらき。サクサクした果肉を踏み分けて、冷たいプールに飛び込む子どもたち。くものパラソルや皮のすべり台など、子どもの自由な空想をダイナミックに描いた夏らしい絵本。『すいかのプール』アンニョン・タル 作、斎藤真理子 訳/岩波書店夏に読みたい絵本_06『うみのむこうは』(5・6歳から)絵本作家・五味太郎さんが手がける、アメリカやポルトガルでも翻訳されている人気絵本。街や自然、動物、友達など、水平線の先に広がるさまざまな世界に想いを馳せ、想像力を膨らませながら読み進めるストーリーが楽しい。世界の広さや多様性が体験できる豊かさに満ちた一冊。少しアンニュイな空気感が、夏の終わりや夜寝る前に読むのにもぴったり。『うみのむこうは』五味太郎/絵本館&text/Yukiko Takeda
2020年08月05日大阪のカフェ「ビブバール」は、絵本作家・谷口智則の新作絵本『カメレオンのかきごおりや』の出版を記念して期間限定コラボレーションメニューを販売する。期間は、2020年7月16日(木)から8月31日(月)まで。絵本作家・谷口智則の新作絵本『カメレオンのかきごおりや(アリス館)』は、旅するかき氷屋のカメレオンが主人公の物語。世界中で集めたシロップをかけたかき氷を食べると、不思議ことが起こりだす。その物語を反映するかのような、今回のコラボレーションメニューは「ビブバール」で人気の夏デザート「ふわっとかき氷」シリーズの中で登場する。「ふわっとかき氷」は、かき氷をパフェスタイルに仕上げたもので、エアリーな食感とジューシーな果肉感をデザート感覚で楽しめる。ラインナップには、ハチミツレモンとミックスジュースの味わいを組み合わせた、太陽のように眩しい黄色の「ふわっと太陽かき氷」、塩バニラとソーダの真っ青な「ふわっと海風かき氷」、リンゴとイチゴの赤色に染まった「ふわっと夕焼けかき氷」などカラフルな6種類のかき氷を揃えた。なかでも欲張りな人には「まるっと虹色かき氷」がおすすめ。ソーダ、ハチミツレモン、イチゴ、巨峰、メロンといった全5種の自家製ソースをコンプリートするかき氷で、一度にたくさんの味が楽しめる。【詳細】ビブバール『カメレオンのかきごおりや』期間限定コラボレーションメニュー期間:2020年7月16日(木)~8月31日(月)店舗:ビブバール住所:大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪 ショップ&レストラン南館1FTEL:06-6359-1389営業時間:11:00~21:00(営業時間短縮中)■価格ふわっと太陽かき氷 ハチミツレモンソースとミックスジュースエスプーマ 1,200円+税ふわっと海風かき氷 ソーダと塩バニラクリームエスプーマ 1,100円+税ふわっと夕焼けかき氷 リンゴソースとイチゴエスプーマ 1,300円+税じゅわっと夜明けかき氷 フレッシュ巨峰ソースとブルーベリーソース 1,500円+税じゅわっと森林かき氷 フレッシュメロンソースとライムミント 1,500円+税まるっと虹色かき氷 5種の自家製ソース 1,500円+税
2020年07月19日大阪のカフェ「ビブバール」では、2020年7月16日~8月31日の期間、絵本作家・谷口智則氏の新作絵本『カメレオンのかきごおりや』の出版を記念して期間限定コラボメニューが登場します。作品内に描かれた色とりどりのかき氷をビブバール夏定番の人気デザート「ふわっとかき氷」で再現アレンジ。夏の暑さから元気を取り戻すカラフルな色どおりとフルーツのパワーで、こころもからだも喜ぶかき氷フェアです。■ 絵本作家・谷口智則氏の新作絵本『カメレオンのかきごおりや』期間限定コラボメニュー登場!『カメレオンのかきごおりや』フェア START2020/7/16(木) - 8/31(月)7/16(木)に発売される絵本作家・谷口智則氏の新作絵本『カメレオンのかきごおりや』とコラボレーション! 絵本の主人公・たびするかきごおりやのカメレオンが振る舞う、自慢の色とりどりな“かきごおり”が、絵本の世界を飛び出してビブバールの人気夏デザート「ふわっとかき氷」シリーズに登場いたします。世界で活躍する人気絵本作家の谷口智則氏が描いた本作品に登場する“かきごおり”を再現しながら、たっぷりのフルーツやふわとろ食感のエスプーマソースなど、ビブバールらしいパフェスタイルのかき氷にアレンジ。風邪や熱中症対策の定番“ハチミツレモン”と大阪お馴染みミックスジュースの味わいを組み合わせた眩しい黄色の「ふわっと太陽かき氷」、発汗で失われがちな塩分と水分で身体に嬉しい塩バニラとソーダの真っ青な「ふわっと海風かき氷」、華やかな香りと爽やかな酸味で食欲がそそられるリンゴとイチゴの赤色に染まった「ふわっと夕焼けかき氷」、夏バテにも効く完熟メロンにライムとミントのアロマを感じるリフレッシングな緑色の「じゅわっと森林かき氷」など、計6種類のコラボ限定かき氷を展開します。夏の暑さから元気を取り戻すフルーツのパワーたっぷり。今年の夏は、“カメレオンのかきごおりや”とビブバールがお届けする自慢のひんやり氷スイーツで涼やかなひと時をお楽しみください。◆「ふわっとかき氷」とは?夏定番の“かき氷”をパフェスタイルに仕上げ、デザート感覚で味わえるビブバールの新感覚かき氷。「ふわっ&とろ~」の食感とジューシーな果実感が一緒に楽しめる、コロンと可愛い氷スイーツです。新雪のようなふんわりと柔らかいかき氷に、空気のような軽い口当たりでとろ~っととろける口溶け食感の「エスプーマソース」をたっぷり。手作りしたこだわりの果実ソースにフレッシュフルーツをふんだんにトッピング。夏の身体に嬉しいフルーツの味わいと心地よいエアリーな食感が楽しめる進化系かき氷で“ひと涼み”どうぞ。【商品概要】~たいようかきごおり~○商品名 :ふわっと太陽かき氷 ハチミツレモンソースとミックスジュースエスプーマ○標準価格:1,200円(税抜)○商品説明:キリっと酸味のあるレモンとハチミツを合わせた、疲労回復から風邪予防、美肌作りまで叶える最強コンビのハチミツレモンソース。ソースの酸味を活かしつつ、黄桃やパイン、バナナを使用した濃厚なミックスジュースエスプーマとのバランスが格別な味わい。~うみかぜかきごおり~○商品名 :ふわっと海風かき氷 ソーダと塩バニラクリームエスプーマ○標準価格:1,100円(税抜)○商品説明:スーっと爽やかなソーダソースのかき氷に、バニラアイスを彷彿させるバニラクリームエスプーマ。仕上げに塩をちりばめ、甘さを引き立たせた子どもから大人まで楽しめるクリームソーダかき氷。発汗で失われがちな水分とともに身体に嬉しい塩分を一緒にどうぞ。~ゆうやけかきごおり~○商品名 :ふわっと夕焼けかき氷 リンゴソースとイチゴエスプーマ○標準価格:1,300円(税抜)○商品説明:グラスの底には果肉たっぷり苺の濃厚ソース。甘酸っぱさが特徴のリンゴソースには、華やかに締めてくれる香り豊かなイチゴエスプーマを組み合わせ。かき氷の王道であり新感覚のかき氷。新陳代謝を活性化するリンゴと免疫力を高めるイチゴの抗酸化作用で暑い日差しを浴びた身体や美肌にシャキッとチャージ。~よあけかきごおり~○商品名 :じゅわっと夜明けかき氷 フレッシュ巨峰ソースとブルーベリーソース○標準価格:1,500円(税抜)○商品説明:産地にこだわったフレッシュな巨峰を皮と果肉にとりわけて一緒に煮詰めることで巨峰本来の甘みと鮮やかな色を惜しげなく詰め込んだ極上の巨峰ソース。甘酸っぱいブルーベリーソースとの相性もバッチリ。疲労や視力回復に効果的な巨峰と抗酸化成分“ポリフェノール”がたっぷりと含まれたパワフルフルーツ・ブルーベリーは、最強のコンビネーション!~しんりんかきごおり~○商品名 :じゅわっと森林かき氷 フレッシュメロンソースとライムミント○標準価格:1,500円(税抜)○商品説明:最高の状態まで追熟した完熟メロンを使用して、果肉たっぷりの濃厚メロンソースに、ライム果汁とミントの清々しいアクセント。メロンの甘さを引き立てる爽やかな酸味&アロマが味わえる至極のかき氷。夏バテに効くメロンには、むくみ解消や美肌効果、ライムには疲労回復、免疫力向上、整腸作用や美容効果もあるミントで夏の重たいカラダをリフレッシュ!~にじいろかきごおり~○商品名 :まるっと虹色かき氷 5種の自家製ソース○標準価格:1,500円(税抜)○商品説明:色とりどりのソーダソース、ハチミツレモンソース、イチゴソース、巨峰ソース、メロンソースのすべてが詰まったコンプリートかき氷。好みの味に合わせられ一度にたくさんの味が楽しめるかき氷。■ 世界で活躍する人気絵本作家・谷口智則氏の新作絵本7月16日 発売!◆新刊絵本『カメレオンのかきごおりや』 谷口 智則 (著)カメレオンは旅するかき氷屋さん。世界中で集めたシロップをかけたかき氷を食べると、不思議なことが!いろいろな場所でいろいろな色に変わるカメレオン。ぼくって一体何色なんだろう。悩んでいると、そこへ・・・○発売日:2020年7月16日○価 格:1,650円○単行本: 32ページ○出版社:アリス館- 著者について -谷口 智則(たにぐちとものり)1978年大阪府生まれ。20歳の時にボローニャ国際絵本原画展を見て、独学で絵本を作りはじめる。絵本『サルくんとお月さま』で絵本作家としてデビュー後、フランスの出版社Le petit lezard社より絵本『CACHE CACHE』をはじめ、日本だけでなくフランスやイタリアなどで数々の絵本を出版。主な作品に『100にんのサンタクロース』『サルくんとバナナのゆうえんち』『おおきいサンタと小さいサンタ』『まじょのルマニオさん』(文溪堂)、『カメくんとアップルパイ』『ワニのワッフルケーキやさんワニッフル』(アリス館)など。*INFORMATIONビブバールでは『カメレオンのかきごおり』の出版を記念して、7月16日~8月31日の期間、サイン本(数量限定)の販売と絵本のパネル展を開催予定です!■ ダイナミック・プライシングで三密回避。「おいしく たのしく」かき氷を。この度、ビブバールのかき氷フェアでは、新型コロナウィルス感染症の感染拡大を出来るだけ防ぐため、密を避け混雑を緩和する対策として*ダイナミック・プライシング(価格変動設定)を導入いたします。*ダイナミック・プライシング... 空港運賃や宿泊料金などに取り入れられ、需要が多い時期や時間帯に価格を高くし、逆に少なくなるときには安くするという方法です。時間や空き状況に合わせ「最も適した価格で提供すること」でお客様がお店をご利用頂くこれからもみなさまに安心してお店をご利用頂けるよう感染症対策をしっかりと行ないながらスタッフ一同心よりお待ちしています。【開催概要】『カメレオンのかきごおりや』開催期間:7月16日(木)~8月31日(月)開催店舗:ビブバール※期間・内容は予告なく変更する場合がございます。【店舗概要】■ bibbaR<ビブバール>街の中心で、好きな時間に。待ち合わせやちょっとひとやすみとして、終電までの軽く一杯としてでも、お腹を満たす食堂としてでも。けやき並木オープンカフェのテラス席やおしゃべりが楽しいカウンター、リラックスできるソファ席で。ひとりでも、恋人同士でも、友人同士でも、家族とでも。いっしょにいつでも楽しめ、好きな使い方ができる自由でフレンドリーな場としてのコミュニケーションカフェ&バール。住所:大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪 ショップ&レストラン南館1FTEL:06-6359-1389営業時間:11:00~21:00(営業時間短縮中)企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年07月17日7月の新刊は、アーティストの木村カエラさんの初エッセイやワタナベマキさんの麺レシピ本、“くびれ母ちゃん”こと村田友美子さんの引き締め本の3冊をご紹介。キッズ向けには、注目の詩人・最果タヒさん初の絵本や想像力をふくらませてくれるオランダの名作絵本、貼ってはがせるお寿司のシールブックが登場。雨が多い季節でも、おうち時間を楽しく過ごそう!ママにおすすめの新刊_01『NIKKI』木村カエラアーティスト・木村カエラさんデビュー15周年の節目となる、2019年1月から1年3ヶ月に渡る日々をつづった日記エッセイ。レコーディングやライブ、曲づくりなどの音楽活動に始まり、家族と過ごすおだやかな1日や子育て、大切なひと・モノなど、今まで語られることのなかった日常が垣間見られる貴重な本。本人による手描きのイラストも。『NIKKI』木村カエラ/宝島社ママにおすすめの新刊_02『そうざい麺』ワタナベマキつくりやすく毎日食べても飽きないレシピに定評がある人気料理家・ワタナベマキさんによる新刊は、麺がテーマ。肉や魚、野菜をたっぷり使った具だくさんの麺料理と麺のおかずを85品紹介。一皿で、食べごたえも栄養バランスもバッチリなレシピは、子どもも大人も大満足。とっておきの週末に、忙しい平日に、フルで活用したいレシピが満載。『そうざい麺』ワタナベマキ/主婦と生活社ママにおすすめの新刊_03『くびれ母ちゃんのゆるめるカラダ スマホで見られる動画付き』村田友美子“くびれ母ちゃん”こと、姿勢改善コアトレーナーの村田友美子さんのベストセラー本がスマホで見られる動画付きになって登場。「くびれ」「美尻」「小顔」を実現してくれる、「ほぐし」「ストレッチ」「呼吸トレーニング」の全21の最強メソッドが一冊に。コロナ太りが気になる人、要チェック! 露出の多い夏に向けても必読。『くびれ母ちゃんのゆるめるカラダ スマホで見られる動画付き』村田友美子/扶桑社キッズにおすすめの新作絵本_01『ここは』今最も注目を集める詩人・最果タヒさんと人気イラストレーター及川賢治さんがタッグを組んだ初の絵本。お母さんのひざの上に座る「ぼく」の視点から描かれる物語は、さまざまな「ここ」のあり方をとらえ直すきっかけに。また、自分の居場所や世界の広さ、新たな可能性に気づかされる一冊。子どもはもちろん大人にも響くメッセージ。『ここは』最果タヒ 著、及川賢治(100%ORANGE)絵/河出書房新社キッズにおすすめの新作絵本_02『ぼくといっしょに』オランダで2000年に発売され、読み継がれているロングセラー絵本。主人公の「ぼく」に誘われて始まる、おつかいの行き帰りにはたくさんのハプニングが! 子どもの想像力や思考力を刺激する、だまし絵のような細やかな絵にワクワクすること必至。子どもの視点から見る小さな世界にある自由な冒険の旅を、親子で楽しもう。『ぼくといっしょに』シャルロット・デマトーン 作、野坂悦子 訳/ブロンズ新社キッズにおすすめの新作絵本_03『うちゅうずし』鈴木のりたけ人気絵本作家の鈴木のりたけさんの新刊は、愉快で自由な発想の“おすし”をテーマにした、貼ってはがせるシール絵本。シールは、6シートに合計193枚付き。「まずろ」「いかにも」など、言葉遊びが楽しいカラフルで個性的な寿司を組み合わせたり、対決させたり。お家時間にはもちろん、お出かけ用絵本にもおすすめ。『うちゅうずし』鈴木のりたけ/KADOKAWA&text/Yukiko Takeda
2020年07月01日それぞれの国で人気のある絵本はどんなものなのでしょうか。国によって文化や生活様式、色彩感覚が違います。例えば、ドイツではどんな絵本がよく読まれているのでしょうか。ドイツ在住4年目のりえ(@deutsch_rie)さんの娘さんが読んでいる絵本は、ドイツではおなじみの『Wieso? Weshalb? Warum?(なぜ?どうして?どうなっているの?)』という幼児向けの図鑑シリーズです。4-7歳向けの身体についてのドイツ語絵本子ども騙しではなく、ガッツリ教えてくれるの好き。今私が下痢なんだけど、「ママ、痛いのは胃?腸?バクテリアがいるかな?」だって! pic.twitter.com/8bRrprfnVp — りえ背中バッキバキ (@deutsch_rie) May 22, 2020 こちらは、動物、自動車、鉄道、人体、天気、植物など子供が「なぜ?」と不思議に思うことをテーマ別に図解で詳しく紹介している本です。また子供が楽しめるように仕掛け絵本となっており、めくるとさらに詳しい絵や内容が書かれています。内容を見ると、「子供がここまで理解できるのかな?」というほど細かく描写されています。かわいいイラストも多く、子供も自然と楽しく学べる図鑑なのでしょう。また海外の絵本は、語学学習の教材としてもオススメで、りえさんも自身のドイツ語の勉強に役立てているとのこと。確かに絵本は、子供にも分かりやすいように一般的な単語がチョイスされているので、初心者の語学学習にはオススメなのかもしれませんね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年06月22日わが子の誕生日には、お祝いをするのはもちろん「生まれてきてくれてありがとう」という気持ちを伝えたい。絵本はそんな気持ちを伝えるのにぴったりなので、私はわが子の誕生日に絵本をプレゼントしています。今回は、私がわが子に贈った絵本のなかでも特におすすめの3冊をご紹介します。 『うまれてきてくれてありがとう』(童心社)『うまれてきてくれてありがとう』(童心社)は、生まれてくる前の赤ちゃんが自分のママを探すという物語です。物語の最後には、赤ちゃんがママの子どもとして生まれ、「うまれてきてくれてありがとう」という言葉につながる感動的なお話です。 絵本の中には、動物の赤ちゃんがママに抱っこされている幸せそうな姿が登場し、「うまれてきてくれてありがとう」という言葉が何度も出てくるなど、心が温かくなる絵本です。ママの子どもへの愛情がストレートに伝わりますよ。 『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)は、生まれてきたわが子への思いがママ目線で描かれている絵本。これからどんどん成長していく子どもに伝えたいメッセージがたくさん登場します。 わが子の誕生から大人に成長していくまでの過程をさまざまな場面で切り取り、メッセージが添えられている絵本です。私はこの絵本を読むたび、わが子への気持ちがあふれて涙が出てきます。わが子が大人になったときも、ぜひ一緒に読んでもらいたいなと思う一冊です。 『ちびゴリラのちびちび』(ほるぷ出版)『ちびゴリラのちびちび』(ほるぷ出版)は、小さいゴリラのちびちびがみんなに愛されながらどんどん成長していく物語を描いた絵本です。周りの動物は小さくてかわいいちびちびが大好きですが、“おおきくなったちびちびのことも大好きだよ”という、いつまでも変わらない愛のメッセージが込められています。 私がこの絵本を読んだとき、このメッセージはまさにわが子に伝えたいことだと感じました。物語の最後にはちびちびが誕生日を迎えます。わが子への誕生日プレゼントにもぴったりの絵本ですよ。 絵本をプレゼントするときは、わが子へのメッセージを書き込むとより思いが伝わるのでおすすめです。子どもの誕生日プレゼントに何をあげようか悩んでいる方は、自分の思いにぴったりな絵本を探してみませんか? ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:白木あい2歳の男児の母。保育士・幼稚園教諭の資格を取得。保育士として勤務後、出産を機に退職し、専門知識や子育て経験をもとに記事執筆をおこなう。
2020年06月04日こんにちは!甥&姪大好きおばバカ平八です。今回は「子どもが答えやすい絵本の感想の聞き方」についてのお話です。わが家の甥と姪は絵本が大好き!子どもたちが退屈した時にはサッと絵本を出せば大体なんとかなるので、絵本はもう必須アイテム。外出を控えるようになってからも、図書館はうちにとって救世主です。そんなわが家では絵本の読み聞かせが日々の習慣となっているのですが、最近絵本を読んだ後の甥の“感想”に少し変化が現れました。「面白かった本」だけでなく「興味のない本」についても話をするようになったのです。それまで、「大好きな本」に関しては何度も読み聞かせのリクエストがあるのでわかりやすかったのですが、「それなりに面白かった本」と「興味のない本」については何もアクションがなかったため、傍から見ても区別がつきませんでした。甥は冒険活劇が好きですが、日常を題材にしたお話も嫌いではないようです。姪用に借りた低年齢向けの絵本にも興味のあるものとないものがあるようで、普通に読み聞かせた反応を見ただけでは甥の好みは把握できませんでした。甥の場合は答えるのが面倒なのか、質問とは関係のない謎の回答を返すことも多く…。読み聞かせ後に大人からあれこれと突っ込んで感想を聞くのも、子どもが絵本の余韻に浸れないためNGと聞いたことがあります。それでも、なんとなくで良いから読んだ本がどのくらい面白かったのか聞いてみたい!甥の負担にならない方法で感想を引き出せないものか。そこで考えついた感想の聞き方は…。5段階評価で聞いてみることにしました!甥にはこのやり方が合っていたらしく、質問に答えやすいようです。回答は大体「1」「3」「5」のどれかですが、絵本を読んだ甥が「面白かった」のか「普通」だったのか「つまらない」と感じたのか、ある程度の好みを把握することができます。何度か聞いてみると、意外な本を面白いと感じていたり、好きそうだと思っていた本が案外そうでもないということに気付けました。絵本は不思議な内容やぶっ飛んだ内容のものも多く、それに対し「甥はどう感じたのか」気になった時に聞くのも面白いです。甥の機嫌や状態によっては5段階評価すらうっとおしく感じるようなので、毎回は聞けませんが、甥の考えを知る手段として活用してみようと思います!
2020年06月02日6月の新刊は、個性的でアーティスティックな絵本が勢ぞろい! 詩人の谷川俊太郎さんのなぞなぞ本をはじめ、布川愛子さんや荒井良二さんの素敵な絵本、ひょっとこ&はなさかじいさんをモチーフにした個性あふれる絵本など、絵本界のニューエイジを感じさせるラインナップ。親子で楽しんでみて!キッズにおすすめの新作絵本_01『えほん なぞなぞうた』詩人の谷川俊太郎さんがなぞなぞを問いかけ、絵本作家のあべ弘士さんが答えを描く楽しい絵本。唯一無二のアーティスト2人が組み合わさって、しゃれとセンスがたっぷり詰まった、最高のなぞなぞ本に。37問のなぞなぞは、どれも他では見たことがない意表をついたものばかり。親子で一緒になって楽しみたい。『えほん なぞなぞうた』谷川俊太郎 文、あべ弘士 絵/童話屋キッズにおすすめの新作絵本_02『ひみつがあります』心地よく愛らしいイラストが人気のイラストレーター・布川愛子さんがイラストとストーリーの両方を手がけた初の絵本。うさぎ、カンガルー、リスなど森の動物たちの“ひみつの趣味”をこっそり教えてくれる物語。すみずみまで丁寧に描かれたかわいいイラストは、大人もじっくりと見入ってしまうこと必至。『ひみつがあります』布川愛子/白泉社キッズにおすすめの新作絵本_03『おいらひょっとこ』阿部健太朗さんと吉岡紗希さんの画家ユニット “ザ・キャビンカンパニー”による、独創的でアーティスティックなユーモア絵本。お祭りやお面でおなじみの“ひょっとこ”が、おもしろい顔や動きで楽しませてくれる本。躍動的でダイナミックなイラストが見ごたえあり。親子で一緒にまねっこ遊びをして楽しもう。『おいらひょっとこ』ザ・キャビンカンパニー/ひさかたチャイルドキッズにおすすめの新作絵本_04『いし』絵本作家、シンガーソングライターとして活躍する中川ひろたかさんの新刊。あさりのパスタを食べていたら、「ガリッ」と噛んだ小さな石。あさりから出てきた石のルーツをたどっていくと…。『チーター大セール』『バナナじけん』などの絵本を手がける高畠那生さんによる、カラフルで力強いイラストも最高。『いし』中川ひろたか 作、高畠那生 絵/アリス館(6月10日発売予定)キッズにおすすめの新作絵本_04『はなさかじいさん』日本の古典絵本を現代アーティストが新たな感覚で蘇らせる昔話絵本シリーズ第8弾。世界で活躍するペインター・大河原健太郎さんが、昔話「はなさかじいさん」をポップな世界観にシフトチェンジ。ヒッピー崩れの老夫婦の元にグレイトフルデッドのベア風の犬が迷い込んで…。ポップアートとしても楽しめる新世代絵本。『はなさかじいさん』大河原 健太郎/POO POO BOOKSキッズにおすすめの新作絵本_05『こどもたちは まっている』数々の名作を手がける絵本作家・荒井良二さんの新作は、長新太さんへのオマージュを込めた「地平線」をテーマにした絵本。一本の地平線から始まる夜明け、季節のうつろい、突然の雨、特別な夜。繰り返される日々の中で、子どもたちが待つさまざまなものを描いた物語。心洗われる美しい絵とシンプルな言葉に引き込まれる。『こどもたちは まっている』荒井 良二/亜紀書房(6月3日発売予定)ママにおすすめ! 今月の新刊はこちらedit&text/Yukiko Takeda
2020年06月01日編集部:学研キッズネット編集部読めばしぜんにからだが動く!20万部を突破した、家庭でも園でも大人気の「パンダたいそう」シリーズ(講談社)に、待望の新刊『パンダ オリンピックたいそう』が登場!読み聞かせ2歳から、ひとり読み4歳から。みんなこぞって真似しちゃう絵本“子どもがしぜんに体操しはじめる絵本”として、保育園や幼稚園、子どもイベントの読み聞かせなどで大好評のパンダたいそうシリーズ。愛嬌たっぷりのパンダがポーズをとれば、みんなこぞってまねっこしてしまうという驚きの絵本なのです。このかわいいパンダを生み出した絵本作家のいりやまさとしさんは、2人のお子さんを子育て中のお父さん。パンダの微妙な表情やポーズにもこだわり、実際に子どもたちが楽しくかわいく体を動かせるようにアイデアを練っています。そしてこのたび、新刊のオリンピックバージョンが登場!重量挙げ、アーチェリーなど、オリンピックならではの選りすぐり8種目の選手になりきります。しかも、シリーズのなかでもその運動量はピカイチ!一冊まるごと上手にたいそうできれば、金メダルもさらに輝くはず!おうち時間に楽しく運動して、体も心もぴかぴかに!初版限定“なりきり ぴかぴか 金メダル”発売を記念して、パンダたいそうオリジナルの“なりきり ぴかぴか 金メダル”を同梱しました。かわいいパンダのイラストが立体的に浮き出た直径9cmのメダルで、型から外してお好みのリボンなどを通せば憧れの“金メダル授与ごっこ”も楽しめます!(※メダルは厚紙でできています。写真のリボンは付いていません。)●遊んだ後や、お食事前は、手指もぴかぴかに!園やご家庭でご自由にお使いいただける「パンダたいそう てあらいポスター」を、2020年3月2日にSNSで配信したところ、日本国内だけでなく、台湾・韓国・イタリア・ベトナムから翻訳して使用したいとのオファーがあり、たちまち外国語版もできあがりました。世界中の子どもたちの毎日の手洗いタイムが、楽しい時間となりますように。【パンダたいそう特設サイト】【書誌情報】『パンダ オリンピックたいそう』初回限定特典「なりきり ぴかぴか 金メダル」付き作:いりやまさとし定価:本体1000円(税別)ページ:36サイズ:A12取判(206mm×206mm)▼購入はこちらから【パンダたいそうシリーズ好評発売中!】■いりやまさとし東京都生まれ。 キャラクターデザイン、グリーティングカードのデザイナーを経て、フリーのイラストレーターになる。おもな作品に、「ぴよちゃん」シリーズ(学研)、『おやすみなさいの おと』『ころころパンダ』『ゆらゆらパンダ』(講談社)など。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月29日編集部:学研キッズネット編集部株式会社世界文化社は、フランスで、日本の”サザエさん”のように国民に長く愛され親しまれてきた絵本『プチ・ニコラ 1・2巻』を2020年5月22日(金)に発売することを発表しました。新型コロナウイルスの影響により、不安な毎日を過ごしている子ども達を笑顔にし、明るい日常を取り戻せるようになることを祈っています。子ども達を笑顔に緊急事態宣言が全国各地で解かれ、休校していた学校も徐々に再開し始めています。新型コロナウイルスの脅威により、この数カ月間不安な毎日を過ごしていた子どもたち。学校が再開しても、今までのような明るい日常を取り戻していくには時間もかかります。そんな中、フランスの国民的絵本『プチ・ニコラ』が5月22日に発売されます。フランスでは、日本の“サザエさん”のように国民に長く愛され親しまれてきた作品で、小学生プチ・ニコラと、愉快な学校の仲間たちが織り成すエスプリの効いた話は、長い間フランスの多くの子どもたちを笑顔にしてきました。その絵本が、この度装いも新たに日本に上陸します。各巻約20話を収録し、1話が10分程度で読めるため、子どもの朝の10分間読書にも最適な構成になっています。■初回搬入分限定!各巻に特製しおりを挟み込み初回搬入分には特典として、表紙のイラストをモチーフとしたオリジナルしおりが各巻につきます。しおりの裏には、ちょっとした仕掛けも隠されています。ぜひ全てのしおりを集めてその秘密を探してみてください。※数に限りがございますのでなくなり次第終了となります。あらかじめご了承ください。■未発表ストーリーなどを収録した”0巻”特別プレゼント0巻には「プチ・ニコラ」の日本未発表話の2話、作者のルネ・ゴシニ氏とジャン=ジャック・サンペ氏の「プチ・ニコラ」制作秘話も収録。130ページほどの特別な1冊を応募者全員にプレゼントいたします!【応募方法】1.1~5巻の帯にそれぞれ「応募券」を刷っております。1~5巻までの応募券を切り取って任意の葉書に剥がれないようシール貼りをし、世界文化社に送って頂いた全ての方にプレゼント。発送は世界文化社からお客様に直接配送します。2.書店店頭にて1~5巻を同時に予約されたお客様にプレゼント。※書店店頭でのお渡しとなります。【応募期間】1.応募券で応募⇒2020年10月30日(金)必着で応募券を添付した葉書を世界文化社に送付。2.店頭予約で応募⇒2020年10月30日(金)までに店頭で全巻同時予約。プチ・ニコラ公式twitterアカウント開設!プチ・ニコラ公式twitterアカウントを開設いたしました。ここでは、プチ・ニコラに関する情報や皆様の感想などをお届けします。■発行概要(左)『Bonjour! プチ・ニコラ (プチ・ニコラシリーズ①)』(右)『プチ・ニコラの休み時間 (プチ・ニコラシリーズ②)』文:ルネ・ゴシニ絵:ジャン・ジャック・サンペ訳:曽根元吉・一羽昌子発売日:2020年5月22日(金)※一部書店によっては発売が前後する場合があります定価:1,000円+税発行:世界文化社<今後の刊行予定>(2020年6⽉)第3巻「プチ・ニコラの夏休み」第4巻「プチ・ニコラと仲間たち」(2020年7⽉)第5巻「プチ・ニコラのなやみ」■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月22日新型コロナウイルス感染症の感染対策として、薬局では子供向けの絵本やぬいぐるみの貸し出しが中止しているところが多くあります。シャポーchapeauさんのかかりつけ薬局でも、貸し出しを中止していたといいます。薬局には、子供向けにも貸し出し中止を知らせる貼り紙があり、「子供にも分かりやすい伝え方だ」と反響が上がりました。その貼り紙がこちら。よいこのみなさんへ新型(しんがた)コロナばいきんにうつらないように、ぬいぐるみ、絵本(えほん)たちは、みんなすこしのあいだ、おうちにかえっています。病気(びょうき)がおさまったらかえってきます。それまでみんなもおうちで、てあらい、うがいをしてうつらないようにしてね。ぬいぐるみや絵本は、おうちに帰っているため会えないという表現をした貼り紙。これなら子供もきっと納得してくれるはずです。投稿には「子供も理解できそう」「素敵ですね」「こういう気遣い、いいですね」などのコメントが寄せられていました。薬局で働いている人たちは、患者のことを第一に考えて感染しないような対策をとっているのでしょう。早くこの事態が収束し、ぬいぐるみたちがおうちから出てきてくれるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月19日2020年5月現在、新型コロナウイルス感染症のまん延で、当初同月6日までだった緊急事態宣言が同月31日まで延長されています。『ステイホーム』が呼びかけられ、自宅で過ごす時間が増えた家庭は多いでしょう。音楽家のつんく♂さんは、家で過ごす時間が充実するよう、自身がプロデュースした絵本『ねぇ、ママ?僕のお願い!』を動画としてYouTubeで公開。母の日にピッタリの内容であることから、注目を集めています。主人公である男の子の声は、なんとつんく♂さんの9歳の次女が担当!自然体でいながら主人公の感情がしっかりと伝わる声に、多くの人が心奪われました。つんく♂さんは、ブログで次のように絵本動画を公開した想いをつづっています。より多くの方にこの作品が届くことを祈り、そして少しでも気に入ってくださった方は家族、親戚、友人、知人の皆様方に共有拡散し、お知らせいただけると幸いです。例え、ひとときであっても、笑顔とキュンが世界中に響き渡れば!とそう思っております。どうぞ、未来が明るい未来で有りますこと、心より祈っております。 ありがとうございました。つんく♂オフィシャルブログーより引用コロナウイルスの影響で、いつも以上に多忙を極める母親たちの支えの1つになる絵本。動画には、心揺さぶられた人たちから多くの感想が寄せられています。・子供の頃、こんな経験がありました。・涙があふれました。私も両親に感謝を伝えようかな。・子供の行動にもちゃんと理由があるってことを、大人になると忘れがちですよね。・動画を観て幸せな気持ちになれました。我が子の言葉、きちんと聞いてあげたいです。また、つんく♂さんは誰でも絵本の読み聞かせができるよう、声を消したバージョンの動画もYouTubeに投稿しています。こちらの絵本を声に出して読みながら、ゆっくり家での時間を楽しむのもいいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月10日子どもに絵本を読み聞かせしたいと思っていても、たくさんの絵本があってどの本がいいのか迷ってしまうことありますよね。私自身もとても悩みました。そこで、わが子が低月齢のころから読んでいて、買ってよかったと思った絵本をご紹介します。 カラフルでかわいい世界に夢中! 『いっしょにあそぼ しましまぐるぐる』(絵:柏原晃夫/発行:学研プラス)は、わが家で最初に購入した絵本です。娘の反応がとてもよかったことを覚えています。絵本の中身はとてもカラフルで動物やお魚、食べ物も出てきてきます。穴があいているページもあり、娘は興味津々に穴を触っていました。カラフルでかわいらしい世界に興味津々の様子でした。 コンパクトサイズで外出時にも大活躍! 次におすすめしたい絵本は『ぽけっとえほんシリーズ①どうぶつ』(絵:かたおかともこ/発行:ブックオフコーポレーション)。 ページごとに動物の絵が描かれ、鳴き声や特徴が書いてあるこの絵本に、娘は低月齢のころから夢中でした。動物の鳴き声やしぐさをまねしながら読んでみせるとさらに夢中になり、読んでほしいと何度も持ってくる娘お気に入りの絵本です。今では、動物の鳴き声やしぐさをまねしたりして一緒に楽しく読んでいます。 残念ながら『どうぶつ』は現在売り切れのようですが、『たべもの』や『おでかけ』など、同シリーズの別の何冊かは在庫があるようでした。 スキンシップ&ぐずったときにも◎ もう1つおすすめしたいのが『脳科学からうまれた ゆびゆびえほん』(絵:わたなべちいこ/監修:岡田 浩之/発行:ポプラ社)。おすわり期になると手先も器用になってくるので、押したり回したり、効果音が流れるこの絵本に娘は好奇心旺盛な様子でした。 さらに、手遊び歌が3曲入っているので、娘の手をこちょこちょしたり、手をたたいてリズムをとったりと娘と楽しく遊べるので、自然とスキンシップも図れます。ぐずったときはこの手遊び歌で遊ぶとすっかりご機嫌になるなど大活躍でした! 低月齢のころから絵本の読み聞かせをしてきたことで娘とのスキンシップの時間が増え、親子の絆も深まったと感じています。これからも絵本を通じて親子で楽しい時間を過ごしたいです。 ※本記事の内容は、商品によっては変更となっている場合があります。 監修/助産師REIKO著者:佐倉美桜里女児の母。出産を機に仕事を退職。漫画を読むこと、食べること、寝ることが大好きな主婦で、夫と子どもと3人暮らし。現在二人目妊活中。
2020年05月06日