ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは。そんたんママです。今回は、ある台風の夜、旦那の行動にイライラさせられたエピソードを紹介します。最近では各地で台風や大雨による災害が増えていて、心配ですね。わが家は自宅アパートのそばに川があります。普段はちょろちょろと流れる程度なのですが、雨が降るとドッと増水するのでいつもハラハラしています。■「避難が必要になったらどうする?」…からまさかの口論に!去年の今ごろ、夜に向けて台風が近づいていました。万が一、川が氾濫してしまったらどうしよう!?不安な気持ちを整理しようと、旦那に「川があふれて家が浸水したらどうする?」と話をふると…。楽観的ー! ち、違う~! そうじゃない!「ほら、今まで平気だった川があふれたってテレビでやってるよ。大丈夫じゃなくなったときのことを一緒に考えようよ!」と食いさがっても「大丈夫」の一点張り。最終的には「もっと危機感持ってよ!」「そっちこそ心配しすぎ!」の口論に。結局旦那は、台風が接近するなか、怒る妻から逃げるように仕事(ノマド)へと出かけて行ったのでした。このとき、旦那の中には「今回の規模の雨なら大丈夫だろう」という予測と、「今考えるのは面倒だから大丈夫ということにしておこう」という気持ちが混在しているようでした。私だって、もしものことを考えるのは面倒くさい!でももし被災したら…、なんて考えると不安になる。だから、話し合いたかったのにー!■家に残された私ができること息子とふたりきりで残された私は、「せめて家にいて女房と子どもを守ろうって気はないのか!」と、はらわたを煮えくり返らせながら防災リュックを整理。黙々と作業していると…冒険心が強く、危険を冒して開拓してきた男に対し、住みかと子どもを守るために危機感を持って判断してきたのはいつも女…?ふとそんな考えが頭をよぎりました。だから災害時はいつも母ちゃんががんばれってこと?それでは困るんですけど!■家族で一番頼りになるのは結局、大雨洪水警報が出ていましたが夜だったこともあり、いつでも避難できるように準備して寝ることにしました。まぁいざとなったら旦那は自分でなんとかするだろうし。私はきーちゃんを守ろう。寝室に行くと、雨風の音もなんのその。息子がスヤスヤと眠っていました。きーちゃんにとってはほぼはじめての台風でしたが、そんなのお構いなし。なんだろうかこの安心感。逆に守ってもらっているような…。その安らかな寝顔を見てはじめて、自分が過度に緊張していたことに気がつきました。家で一番頼りになるのは、実は子どもなのかもしれませんね。■家族で決めておきたい、災害時の行動台風が過ぎ去ったあと、旦那が帰ってきました。こっちも取り乱して悪かったと仲直りをし、あらためて災害時にはどう行動するかなどを確認しあいました。いざというときに慌てないために、ふだんから家族と災害時のことを話しておけると良いですね。
2019年09月14日ご自宅の防災グッズ、用意してそれっきりになっていませんか?たとえ一度しっかり備えたとしても、食品には賞味期限がありますし、家族が増えるなどのライフスタイルが変化していれば、必要なものも変わります。またアイテムによっては、より使い勝手の良いものが登場している場合も。気になったときが見直しのタイミング!放置している方も、何を準備していいか分からないという方も、今回は、イザという時に「あってよかった」と心から思える、最新防災グッズ6選をご紹介します。【1】停電でもスマホが使える!「安心」ひとまとめセットもしもの時に限って、スマホの充電があとわずか。そのタイミングで停電でもしたら、、、想像しただけで冷や汗モノ。そんなピンチを救ってくれるのが、こちらのスマホ充電対応ダイナモライトです。普段はUSBをつないで、停電時には手動で蓄電できる、2WAY仕様の心強い存在。ライトを切り替えればSOSの信号にもなります。しかもこのライト、防寒に役立つアルミシートと、お役立ち情報満載の防災ガイドもセットになっているんです。ひとまとめにして保管しておけば、さらに安心感がアップしますよ。⇒ スマホ充電対応ダイナモライト&アルミシート 【2】「バッグの中に防災グッズ」という新常識いつ、どんな時に起こるか分からない災害。お出掛けの荷物の中に防災グッズを忍ばせるというのは、そろそろ当たり前になってきそう。PORTABLEBOUSAIKITは、いざという時、外出先から家に到着するまでの数時間を乗り越えるためのグッズを収めた、携帯用防災キット。まるでメイクポーチのようなルックスだから、普段は災害を意識することなく、日常生活にさりげなく溶け込んでくれます。中に入っているのは、ライト、簡易トイレ、非常食、衛生セットなど、10種類の防災グッズ。必要最低限に絞ったコンパクトなセットは、通勤・通学バッグにはモチロン、オフィスの引き出しに備えておいても◎です。⇒ PORTABLEBOUSAIKIT携帯用防災キット 【3】「何を用意すればいいの?」そんな方には、まずはコレ防災グッズを用意しようと思っても、何から手を付ければいいのやら、、。そんなこんなで、ズルズルと準備を先延ばしにしている人も多いのでは?それならまずは、基本の防災グッズが詰まったBOUSAIKIT防災キットを。一時的に止まったライフラインの、復旧を待つ数時間に必要なものを、最低限揃えてギュッと1箱に詰め込んだシンプルなセット。見せ置きしたくなるデザインで、いつでも手の届く場所に置いておけます。これなら、収納の奥深くにしまいこんでイザという時に「どこいった?!」となることもなさそうですね。⇒ BOUSAIKIT防災キット 【4】ピンチに備えて、いつでも充電満タンでスタンバイ防災グッズを選ぶ際、「日常使いできる」かどうかはかなり重要なポイント。いつも身近にあるものなら、もしもの時にも慌てずに使いこなせますよね。手動発電式バッテリーdenqulは、普段は収納として、ピンチの時はモバイルバッテリーとして活躍する働きモノ。知らなければ防災グッズだなんてまったく分かりませんが、「denqul」のロゴが入ったスティック部分が、実は取り外せるバッテリーになっているんです。充電台が小物ケースと一体化していて、まるでインテリアの一部のような佇まい。通常時はコンセントとつないで充電でき、非常時には手動でパワフルに発電することも可能です。⇒ デンクル手動発電式バッテリー/denqul【送料無料】 【5】非常時だからこそ大切な癒しのスイーツ缶非常時に甘いモノって不謹慎?いいえ、まったくそんなことはありません。むしろスイーツは、気持ちを落ち着かせるためにとっても大切なもの。チーズケーキとガトーショコラ、ふたつのスイーツを可愛らしいパッケージで包んだ横浜ハイカラ缶スイーツ。こう見えて、最大2年間の長期保存ができる防災スイーツです。味わいもパティスリー顔負けの本格的なもので、缶を開ければいつでも出来たて。小さなシアワセが、不安な気持ちをそっと和らげてくれそうです。⇒ 横浜ハイカラ缶スイーツ 【6】このオシャレさにも防災の意味があるんですついつい忘れてしまう非常食の賞味期限チェック。だってわざわざ収納場所から出すのが面倒なんだもの。そこで重宝するのが、OCEAN&TERREの缶入りデニッシュパン。このルックスなら、しまい込むのがもったいない!リビングやキッチンのインテリア感覚で、見せ置きしながら備えられます。お味は、メープル、ミルク、チョコレートの3種類。保存期間の2年が近づいたら、おやつとしても食べるのもちょっと待ち遠しくなってしまいます。⇒ 缶入りデニッシュパン/OCEAN&TERRE これからの季節、急激な雷雨や台風と不安定な気象が続き、油断は禁物。家族のためにも、気持ちの安心のためにも、万全の備えをしておきましょう。 ■暮らしのはなし 池田奈未好きなものは、まち歩き、カメラ、淹れたてコーヒー。収納の少ない家で3人暮らし。すっきり心地よい暮らしを目指しています。
2019年08月25日もしもの時、自分や家族を守るための防災備蓄品。皆さんはどのような形で準備していますか? 非常用持ち出し袋などが定番ですが、在宅避難になることなども想定し、持ち出し袋に入りきらない生活用品や衛生用品、食料品なども別途備えておきたいところ。 そこで、非常用持ち出し袋+αの防災備蓄品を収納するのに最適なのが、無印良品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」です。今回は、頑丈収納ボックスで防災グッズを管理しているママに、頑丈収納ボックスがおすすめな理由と活用方法を教えてもらいました。 頑丈収納ボックスが防災備蓄品の収納にぴったりな理由 2児のママであり、AFT色彩検定1級・パーソナルカラーアナリスト・ラッピングコーディネーターの資格を持つMariさん(@lovehome_5)。資格を生かし、“快適生活”のための収納やインテリアをブログやSNS、書籍を通して発信しています。 そんなMariさんが実践している災害への備えは大きく分けると3つ。1つ目、最低限の食料と水、家族それぞれが必要なものを入れた「防災リュック」。2つ目は、日常使いしているものや食品の中から災害時に役立つものを一定量(多めに)備蓄し、使ったら買い足す「ローリングストック」。 そして3つ目は、無印良品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」を使った備蓄です。Mariさんがこの頑丈収納ボックスを選んだ理由は以下のとおり。 ●丈夫なのに軽量!●屋内・屋外両方で使える=雨風をしのげる!●しっかりとした持ち手付きで持ち運びしやすい! 防災備蓄品の収納に最適な条件がそろっていますね。価格は大サイズ1,790円、小サイズ1,290円とお手ごろなので、複数そろえやすい点も魅力です。 災害時を想定し、あえて「小」サイズを選択! 「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」には大きいサイズと小さいサイズがありますが、Mariさんはあえて「小」を選んだそう。これにも理由があります! ひとりでも運びやすい頑丈収納ボックスは軽量ですが、中に備蓄品を入れればその分重くなります。いざという時、大きいサイズのボックスは重くて女性ひとりでは運ぶのが大変だと考え、小サイズを4つ購入することに決めたそうです。 収納以外の使いみちいろいろ名前のとおり丈夫なので、イスやテーブルとしても活用できます。小サイズを4つ用意したことで、簡易ダイニングセットのように使うことも。 小サイズでも座面となるフタ部分が広く、男性もゆったり座れるそうです。 さらに、フタがしっかりと閉まるので、中のものを出して水を溜めておくこともできます。水を溜めるのにも小サイズの容量がちょうど良く、運びやすいですね。 ボックスごとにカテゴリ分けできる小サイズを4つ購入したことで、中に入れるものをカテゴリごとに分けることができます。Mariさんのご家庭では、「したい行動によって必要になるもの」がすぐにわかるように、『調理器具』『衛生用品』『食料品』『生活用品』の4つにカテゴリ分けしているのだとか。 たとえば、「何か食べたい!」と思ったら 『食料品』と『調理器具』のボックスを開けると必要なものがそろいます。 カテゴリ分けをしておくことで、備蓄品の見直しもスムーズに行えるそうです。 備蓄品の見直しは定期的に! Mariさんが頑丈収納ボックスに備蓄しているのは、アルファ米やパンの缶詰、非常用トイレシート、紙皿、カセットボンベなどなど。定期的に内容を見直しているそう。 カテゴリ分けされたそれぞれのボックスにラベルシールを貼って、探したいものがすぐに見つかるような工夫も。 黒のベースに白文字を使い、視認性を重視したラベルにしているそうです。 もしもの時に家族を守ってくれる備蓄品の収納ボックスは、災害時を想定し、使い勝手の良さや頑丈さを重視したいものです。備蓄品の収納を見直したいと考えている方は、ぜひ無印良品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」をチェックしてみてくださいね。 取材協力/Mariさん(@lovehome_5)※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 この投稿をInstagramで見る MARIさん(@lovehome_5)がシェアした投稿 - 2019年 7月月10日午後7時24分PDT
2019年07月15日前回 、防災の新常識をクイズ形式で網羅した 『ぼくらの災害サバイバルBOOK』 (主婦の友社)で、災害時の対応を確認した私と小5の息子。意外にも、私が常識と思っていることを息子が知らず、息子が知っていて当たり前のことを私が間違えていたりと、世代ギャップを痛感した結果になりました。そこで、「へー、なるほど!」「今の子どもはこれを知らないんだ…」といった秀逸なクイズをここでご紹介したいと思います。■防災新常識クイズ1:大雨で避難するときにはくくつは?A.雨だからやっぱり長ぐつB.はきなれたスニーカー答えは、B。雨のときは長ぐつ、と思いがちですが、避難するほどの大雨のときはNGだそう。長ぐつはいったん水が入ったら、重くて歩けなくなってしまうからです。はきなれたスニーカー、それも物に引っかからないようにひもなしのほうがベターです。■防災新常識クイズ2:公衆電話の基本的な使い方で正しいのはどっち?A.お金を入れた後に受話器を上げてダイヤルする。B.受話器を上げてからお金を入れてダイヤルする。答えは、B。この問題、なんと高校生の娘もわかりませんでした(驚愕!)。生まれた時から携帯電話が存在する子どもたち世代。災害時には携帯より公衆電話のほうが通じるという知識はあっても、そもそも公衆電話の使い方を知らないというのは盲点でした。また、十円玉と百円玉は使えるけれど、ほかの硬貨や紙幣は使えないこと、おつりが出てくることもあることなども教えておきたいですね。■防災新常識クイズ3:避難所に避難することに。かわいがっていたペットはどうする?A.家族の一員なので連れていく。B.避難所の様子がわからないからエサをあたえておいていく。答えは、A。阪神淡路大震災や東日本大震災のような大規模災害で、避難生活が長期にわたる場合、ペットをどうするかというのは頭を悩ませるところですよね。避難所でほかの人に迷惑をかけるかもしれないと、連れていくことに躊躇(ちゅうちょ)する人もいるでしょう。でも、家にペットを残したまま避難すると、気になってまた家に戻り二次災害にあってしまうリスクもあります。あとから危険な被災地へ戻るよりは、できることなら一緒にペットも避難所へ連れていきましょう。そのためには、あらかじめ近くの避難所でペットの受け入れが可能か調べ、ペットの避難グッズも用意しておくことが肝心です。親子で「なるほど!」と思った防災の新常識クイズを3つご紹介しました。実はこの『ぼくらの災害サバイバルBOOK』は、主婦の友社の読者ネットアンケートクラブを利用して、多くのリアルな声を盛り込んで作られたそう。だからこそ、避難訓練や防災学習では知ることのできない内容が盛り込まれているのだと納得でした。自分や家族の防災知識の“穴”を探るべく、災害サバイバルクイズにぜひとも挑戦してみてください。参考図書: 『ぼくらの災害サバイバルBOOK』 (主婦の友社)たびたび大きな地震が起こる日本列島。地震だけでなく、近年は台風やゲリラ豪雨による河川の反濫やがけ崩れなど、以前に比べて天災による被害が増えているように感じ、「わが家の地域にも…」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。不安なのは、子どもだって同じ! 本書は大地震、台風や雷・土砂崩れなどの水害に関し、子ども向けに、ビジュアルを使ったクイズ形式で「災害時にすべきこと」をわかりやすく解説。怖いながらも「自分の身を守りたい」「ぼくが家族を救いたい! 」と思う子どもたちの気持ちに寄り添い、「サバイバル」をキーワードに、有事に役立つ知識・知恵を楽しみながらつけていきます。
2019年04月30日地震に津波、大雨と、毎年のように災害に襲われる日本。だからこそ、日頃から万が一に備え、各家庭で準備をしていると思います。学校や園でも、災害時にはどう行動するか、ふだんから何に気を付けるかなどを、訓練や授業を通して学ぶ機会が多いので、子どもたちも大人以上に知識があってびっくりすることも。でも、もしもの時には、予想がつかないことが起こるもの。それが、子どもひとりのときだったら…学んだ通りに行動できるでしょうか?…想像するだけでママパパはゾッとしますよね。そこで、被災したときにどう行動すればいいのか、とっさの判断が身についているかどうか、 『ぼくらの災害サバイバルBOOK』 (主婦の友社)で、小5の息子と一緒にシミュレーションしてみました。すると、意外なことが判明したのです…。■いきなり母、反省…知識はあってもやっていないこと国がかかげる防災減災対策で「自助・共助・公助」というのをご存じですか?これは、被災した場合には、自助(自分の身を守る)、共助(家族や周囲の人と助け合う)、公助(国や行政による救助・支援)の3助の連携が大切だとする考え方です。特に、東日本大震災など大規模災害のときには、行政機関自体が被災して機能しない場合もあるので、自助、共助がより重要になるわけです。そこで、自分の身を守るための知識を身に付けるべく、手にしたのは危機管理教育研究所代表の国崎信江さんが監修の『ぼくらの災害サバイバルBOOK』。楽しいイラストやマンガと共に全30問の「被災したとき、どうする?」クイズがあり、飽きっぽい小5長男でも挑戦してくれました。第1問は、「スマホから緊急地震速報が! 正しいのはどっち?」A.地震だ! とさけんで安全な場所へ移動する。B.テレビをつけて情報が本当か確認する。これは、2人ともAとこたえて正解。しかし、実際に自分はどう行動しているかというと…Bでした。長男の視線が痛い…。そうやって、あーだこーだと話し合いながら解答していくと…予想外の結果が出たのです。■ふだんの習慣が地震のときには命取り?息子が間違えた問題で印象的だったのは、「エレベーターの中で地震が! おすのはどのボタン?」でした。A.早く地上に降りたほうがいいので1階のボタンだけをおす。B.全部の階のボタンをおしてしまう。答えはB。エレベーターに閉じ込められる可能性があるので、すぐ降りるために、とりあえず全部の階のボタンをおすのが正解です。止まった階ですぐおりて、階段を使って外に脱出…というのは、大人ならわかるでしょう。でも、子どもはふだん「エレベーターのボタンは、降りる階しかおしちゃダメ!」と何度も言い聞かせられているため、全階のボタンをおすというのは躊躇(ちゅうちょ)があったようです。「地震のときは、エレベーターを使っちゃダメ」というのは知っていても、「乗っているときにグラッときたらどうする?」というところまでは、子どもと話していませんでした。実はこの書籍、主婦の友社の「読者ネットアンケートクラブ」を利用した多くのリアルな“声”も盛り込んでいるのです。■「昔の常識は、今の非常識?」知らなかった防災の新常識そして、大の大人で、子どもたちの命も守らなければいけない私が間違えたのは、「火災が起きたとき避難で正しいのは?」A.けむりに関係なく低い姿勢でにげる。B.けむりが出ないうちにふつうの姿勢でにげる。正解は、B。でも、これは言い訳をさせてください。私が子どもの頃、ウン十年前の避難訓練では、けむりは上にたまるから、なるべく低い姿勢で逃げるように、との指導があったのです。でも、今は少しけむりが見えているくらいなら、転ばないように気を付けつつダッシュで逃げるのが正解だそう。低い姿勢でモタモタしているうちに、黒いけむり(毒ガス)に巻かれてしまうのを防ぐためです。ただし、けむりがすでに充満してしまっていたら、低い姿勢で口をおさえて外に逃げるのが正解だそうです。こんなふうに、避難訓練では教えてくれないことや、今と昔では対処が変更されたこと、昔はなかったスマホやSNSを活用した防災方法などについて、クイズを通して知ることができました。防災に関して、子どもが何を知っていて、何を知らないかだけではなく、自分自身の知識のチェックという意味でも、とても役に立った『ぼくらの災害サバイバルBOOK』。次回は、この書籍の中の数あるクイズの中から、「これ、知ってる?」「なるほど、そうか!」というクイズを厳選してご紹介しましょう。参考図書: 『ぼくらの災害サバイバルBOOK』 (主婦の友社)たびたび大きな地震が起こる日本列島。地震だけでなく、近年は台風やゲリラ豪雨による河川の反濫やがけ崩れなど、以前に比べて天災による被害が増えているように感じ、「わが家の地域にも…」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。不安なのは、子どもだって同じ! 本書は大地震、台風や雷・土砂崩れなどの水害に関し、子ども向けに、ビジュアルを使ったクイズ形式で「災害時にすべきこと」をわかりやすく解説。怖いながらも「自分の身を守りたい」「ぼくが家族を救いたい! 」と思う子どもたちの気持ちに寄り添い、「サバイバル」をキーワードに、有事に役立つ知識・知恵を楽しみながらつけていきます。
2019年04月29日みなさんのお宅では防災グッズ、用意していますか?わが家は西日本豪雨を経験した地域。ちょうど、その前に起こった地震のニュースを見て、防災グッズを揃えたばかりのことでした。豪雨の夜、家族みんなが揃ったごはん時に、パトカーから避難指示を訴える声。避難の判断に迫られる中、家の中で安全な2階へ逃げ、家族で自宅待機を選択。避難勧告の経験はあったものの、次のステージとなる避難指示は初めてのことでした。あくる朝、ニュースで被害の大きさを知り、災害の怖さを思い知ることに。私たち家族がとった判断が正しかったのかは、未だ答えは出ませんが、でも、防犯グッズを備えたことだけは間違えはなかった。あくまで体験談に過ぎませんが、今回はわが家が取り組んでいる防災グッズの中身を公開したいと思います。■1軍防災セット=緊急時の備え豪雨災害は段階的に起こりますが、地震はいつ起こるかわからないもの。急に非難を迫られた時に、すぐに荷物を背負って逃げられるように、防災セットを詰めたリュックは玄関の近くに置いています。いつもは使わないものでも、もしもの時にすぐに手が届く場所に。玄関収納の高いところに。最近あまり使わなくなったこのリュックは、ママバッグだったもの。普段は使わないリュックに避難先で必要となる緊急持ち出し品を入れるように。・懐中電灯(手動充電式)・非常食3日分・お水・タオル・ビニール袋・油性マジック、はさみ・携帯電話のバッテリー充電器・レインコート・下着、生理用品、子供のオムツ・洗面道具・救急セット防災ハンドブックを見て、100円ショップなどで揃えたものです。小さな子供がいるので、最低限必要な子供用品も。子供の不安を取り除いてあげられるように、かさばらないおもちゃを。わが家は小さなホワイトボードとカラーペンを。お絵かきセットにもなるし、避難時に何かの役に立つアイテムとして。■2軍防災セット=ライフラインが途絶えた時の備え避難後、一時帰宅した時や、ライフラインが途絶えた自宅で生活する場合に備えるのが、この2軍防災セット。わが家は避難指示が出たタイミングで、家の2階に避難しましたが、この時一緒に、1軍防災セットのリュック、2軍防災セットのコンテナ、そして靴を持ち運びました。普段は階段下にひっそりと収納されているコンテナ。ひっそりだけれど、すぐに出せる場所というのがポイント。・水・非常食・着替え・電気ケトルと使い捨て食器(卓上コンロと検討中)・トイレ用品・携帯用水タンク・食品用ラップ・新聞紙電気ケトルはキッチンで使わなくなって、断捨離しようか迷ったもの。家の中のものを手放す時、「災害時に役に立たないかな?」と、一旦考えてから処分するようになりました。幸い、わが家に「万が一」はありませんでしたが、ニュースを見て不安に駆られ、じっとしていられなくなったものです。でも、普段通りの暮らしを保つこともまた重要なこと。スーパーの水や食べ物が、配達困難で間もなく品薄になっていく様子を見ながら、「だから非常食が必要なんだ。」と感じたのは、被災地から離れたわが家でも実感したことです。防災グッズを備えていても、被害の大きさによっては使えないことだってあるのかもしれない。それでも、何かの備えになれば。そして、備えたことで安心しきるのではなく、時々チェックして見直すことも大事なことなのですよね。 ■暮らしのはなし 連載:整理収納アドバイザーのお片付けノート 文・nami sasaki整理収納アドバイザー。暮らしのまんなかにはいつも散らかし三兄弟。毎日の暮らしを愉しむ工夫探しがすき。収納で家事を心地よく。
2019年04月28日地震大国の日本。平成の間には阪神淡路大震災や東日本大震災など大きな地震が発生しました。地震の恐ろしさは、いつどこで発生するか誰にもはっきりとは分からないこと。あなたの家庭では、地震の被害を予防したり、最小限に留めたりするためにどのような対策をとっていますか?今回は、木造耐震設計事業など手掛けるエヌ・シー・エヌが実施した都道府県別「耐震に関する全国意識調査」の結果をご紹介します!■ 耐震意識が高いのは地震の危険性が高い地域この調査では、全国の2,889名に対し「住宅の耐震意識」と「地震への備え」に関する質問をして、都道府県別の回答率をスコア化して、そのスコアを合計した値をもとに「耐震県」ランキングが作成されました。IYO / PIXTA(ピクスタ)調査で聞かれた質問は次の通りです。その結果、スコアが高かった「耐震県」ランキングトップ5は以下のようになりました。1位……神奈川県(4,253点)2位……岩手県(4,186点)3位……兵庫県(4,179点)4位……宮城県(4,125点)5位……青森県(4,092点)1位は神奈川県。最近では大きな地震被害はありませんが、首都圏で地震が発生した場合は大きな被害を受ける可能性があるためか、防災に対する意識が高いようです。haku / PIXTA(ピクスタ)2位は1995年に阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた兵庫県、そしてトップ5に東北3県と6位に福島県が入っています。shiii / PIXTA(ピクスタ)2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方では、まだ大地震の記憶が新しいと思われます。enase / PIXTA(ピクスタ)■ 耐震意識の低い県1位は「広島県」!では、逆に耐震意識の低い都道府県はどこでしょうか?下位の5府県は以下のようになりました。43位……香川県(3,164点)44位……長崎県(3,136点)45位……京都府(3,134点)46位……島根県(3,121点)47位……広島県(2,557点)地域はまちまちですが、最も耐震意識の低い2県はこれまであまり大地震が起きていない中国地方の2県です。たっきー / PIXTA(ピクスタ)上の地図を見ると分かるように、耐震意識の高い県は軒並み太平洋側に面しており、低い県はほぼすべてが日本海側となっています。地震の多い地域と少ない地域でこのようにきっぱり意識が分かれる結果が出ました。cba / PIXTA(ピクスタ)■ 「震度7以上の地震が起きる可能性」が最も高いと思う県は?上記の質問のほかに、地震に対する意識を調査するため「自分の住むエリアで、今後30年以内に震度7以上の地震が起きる可能性があると思うか?」について地震に関すると質問しました。「思う」と答えたのはなんと「徳島県」が最も多く78.0%。nobutti / PIXTA(ピクスタ)次いで「山梨県」(75.0%)、「静岡県」(73.0%)が上位3位となっています。まちゃー / PIXTA(ピクスタ)反対に少なかったのは、「富山県」がダントツ1位で14.0%。次いで沖縄県23.0%、そして長崎県23.8%という結果でした。まちゃー / PIXTA(ピクスタ)富山県は日本でもこれまで地震の影響が最も少なかったと思われる県。しかし、日本ではいつどこで地震があるか分かりませんから、油断は禁物です!■ 地震多発地域では住居の「耐震」に対する意識が高い!次に、「現在の住居は、どの震度まで耐えると思うか」と尋ねました。haku / PIXTA(ピクスタ)「震度7以上」と答えた人が最も多かったのは「福島県」で26.2%、震度6では36.9%、震度5は13.8%で、震度6以上と答えた人が全体の63.1%、震度5以上は76.9%と高率になりました。MediaFOTO / PIXTA(ピクスタ)2位の「宮城県」も震度7が24.2%、6が47.0%、5が12.1%で、震度6以上が71.2%、5以上が83.3%となりました。5位までの県では震度5以上に耐えると思う人が全体の75~80%前後とかなりの高確率になっています。一方、順位の低い県を見ると、ここでもやはり「富山県」で、震度7まで耐えられると答えた人はたったの3.5%!また「わからない」と答えた人が40.4%とかなり多く、耐震住宅に関する意識や興味がかなり低いことが見受けられます。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)以上、耐震意識に関する全国調査の結果についてご紹介しましたが、いかがでしたか?家族や資産を守るためにも、普段から防災に関する意識を高くして、いざというときのために備えたいものですね!【参考】※<耐震・地震に関する全国意識調査>耐震意識の高い「耐震県」1位は、47位は広島にーエヌ・シー・エヌ
2019年04月09日いま地震がきたら、保育園にいる子どもはどうする? …働くママにとって地震をはじめ、台風や豪雨などの自然災害は心配の種ですよね。先ごろ発売された 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 は、離れているときに子どもを災害から守るためにどうすればよいかのヒントがいっぱい詰まった1冊。被災パパママの声をもとに作られたリアルな防災本です。災害から子どもの命を守るためには、物を備えるハード面に加えて、災害時の行動のルールを作るソフト面もとても重要だそう。本を手がけたNPO法人ママプラグ代表の冨川万美(とみかわ まみ)さんに詳しい話を聞きました。NPO法人ママプラグクリエイティブな視点で家族の未来を設計する事業型NPO法人。自ら考えて動く「 アクティブ防災 」を提唱し、全国で防災講座を展開するほか、女性のキャリアを豊かにする「キャリア事業」などを中心に活動。企画した書籍に『被災ママ812 人が作った子連れ防災手帖』(つながる.com)、協力した書籍に『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』(アベナオミ著)など。 twitter: @active_bousai ■親は子どもを守れない?!子ども一人で対応するスキルとは「子どもは自分が守ろうと思っている」。 YESか、NOか。「この質問は全国の防災講座で、ママたちにいつも聞くんですが、毎回100%手が挙がるんですよ。でも、本当は違っていて、『あなたはお子さんを守れないかもしれません』。そう話すとみなさん、“どういうこと?”という顔をしますが、実際子どもが手の届くくらい近くにいるのなんて1日のうちのほんの数分くらい。同じ部屋にいても地震の揺れがひどければ動けませんし、自分がケガをしてしまうかもしれません。子どもの名前を呼んだら、お母さんに近寄ろうとしてうっかりガラスの上を歩いてケガをしたという子もいました。ただこれは、ガラスの上を裸足で歩くと危険だと知っていれば防げたケガなんですよね。親としては、子どもが自分で自分を守れるように知識を与えて、体で覚えさせることが大切です」子どもと離れ離れになったとき、子どもが一人で対応できるスキルがあれば、生存の可能性も高まります。一例として、頭を両手で抱えてまるまって身を守る「だんごむしのポーズ」は小さな子に教えるのにもおすすめ。ポーズと合わせて、頭をケガすると危ないということも伝えましょう。教えるときは恐怖心を与えないよう遊びの中で一緒に練習するのがよいそうです。このほかにも今すぐ簡単にできるのは、トイレをがまんしないこと。子どもはギリギリまでがまんしがちですが、行けるときに行っておく習慣をつけておくと災害時にも役立ちます。■災害時はトラブルが3倍に!「家族の問題」が顕著に現れる災害時には、心や身体にさまざまな問題が出ることも認識しておきたい点です。DMAT(災害派遣医療チーム)/DPAT(災害派遣精神医療チーム)/日本赤十字医療センターメンタルヘルス科/半蔵門のびすここどもクリニック副委員長の河嶌譲先生は、本の中で次のように語っています。「子どもが、突然の意識消失を引き起こしたり、頭痛や腹痛をうったえたり、手足が動かなくなったりするなど、さまざまな身体症状が現れることがあります。年齢にそぐわない甘え方をしたり、わがままになったり、現実にはないことを言い出したりします。これらはすべて異常な状態に対する正常な反応です。ムリにやめさせようとせず、子どもの言葉に耳をかたむけるようにしてみてください」災害時は誰もが心の余裕がなく、トラブルは平時の3倍程度になると心得ておくとよいのだとか。親は「いきなり性格が変わった」と感じるかもしれませんが、普段からストレスに感じていたことが、大きな災害によるストレスで表面化するだけ。これは災害時に限らず学校のトラブルなどでも起こるので、普段でも子どもに大きな変化があれば「学校で何かあったのかな」など、気づくきっかけにもなります。人間関係のトラブルも同じで、ママ友や夫婦間のぎくしゃくも災害時は増幅するそう。実際に「震災によって家族のきずなが強まった」という家族もいれば、「夫婦仲が悪くなって離婚に至った」という家族もいます。日頃から気になっている人間関係は、解決しておけるとよいですね。■災害時の家族のルールは、より具体的に決めておく避難所は、明かりも消せないし、いつもと違うことばかりで落ち着きません。震災後のストレスで子どもが泣いたり騒いだりすることもあり、子連れファミリーが過ごすには、実はとても過酷な場所。子連れの場合、やはり自宅避難が基本となることが多いと冨川さんは言います。「家屋が倒壊の恐れがあるなど、やむをえない事情で家に帰れないこともあると思いますが、避難所に長く生活するというのは、子連れには難しいと思ったほうがいいですね。被災地の外、たとえば実家などに避難することも考えたほうが気持ちに余裕ができます。罪悪感やセキュリティの不安などから被災地に残る人も多いのですが、非常時はなにかを割り切る必要がありますね。 “パパは仕事や復旧のために残るけれど、子どもとママは○日経ってもライフラインが復旧しなかったら実家に帰る”など、なるべく具体的に決めておくとよいと思います」非常時に冷静な判断をするのは難しいですし、家族の意思や決断のズレは夫婦の溝を深め、ときとして離婚につながることも。災害時の家族のルールを決めることは、家族で防災に関して話し合い、意識を高めるきっかけにもなります。■保育園へ迎えにいけないときはどうする?働くママは、1日のかなりの時間を子どもと離れて過ごしています。自分が会社にいて、子どもは保育園。そんなときに災害が起きたらどうすればよいのでしょうか。東京都では大規模地震が発生したとき、みんなが一斉帰宅をすると緊急車両の通行の妨げ等になることから、災害時は72時間帰らない「一斉帰宅抑制」を推進しています。つまり、帰りたくても帰れない、ということも起こりえます。「パパもママも都心で働いている場合は、ムリをして帰宅しないことも大事。保育園にも3日間は帰ってこられないかもしれないということを話しておく必要がありますね。夫婦どちらが迎えに行きやすいかは話しておいて、どちらも難しいときは誰が迎えにいってくれるのかを考えておく。保育園ママでも職場が近いなどの理由で迎えに行ける人はいるので、やっぱりママ友ネットワークは大事ですね。日頃からLINEグループなどでつながって、“こういうときはお願いします”とお互い協力しあえるように話しておくとよいですね」本にはこのほかにも具体的な家族の防災ルール作りのポイントや医療従事者による災害時のアドバイスなど、知っておきたいのにこれまであまり情報がなかった子連れ防災のノウハウが満載。レジャーの延長線上で防災意識を高める防災ピクニックや防災キャンプのポイントも紹介されています。「ピクニックやアウトドアなどは防災とリンクする知識が多く、キャンプをやっている家庭は災害にも強いですよ。震災のときもキャンプ気分で楽しんで子どもが泣いたりしなかったというファミリーもいます」親子のアウトドアはいい思い出になるし、パパの活躍シーンもいっぱい。ママ友と家族ぐるみで防災を意識したピクニックやキャンプを楽しむのもよそさそうです。「子どもを守るためにパパやママがやっていくべきことは、恐怖におびえながらストイックに防災に取り組むのではなく、“楽しみながら、日常生活の質を底上げすること”」と冨川さん。この本を読むと、防災が「ちょっと面倒くさそうなもの」から「やってみようかな」というものに変わります。 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 NPO法人ママプラグ(祥伝社)1,300円(税別) 「子連れ」に焦点を当て、防災バッグの考え方や必要なグッズはもちろんのこと、防災に強い家族になるために必要な、家族間の連携を図るための方法や遊びながら防災力を身につける方法などを、イラストを交えて楽しく紹介。全災害に対応日本に暮らすすべての子連れ家族に役立ててもらいたい1冊。
2019年04月09日地震や豪雨、台風、大雪など、自然災害が多い日本。災害から子どもの命を守るためにはどうしたらよいか、不安に感じるママも多いのでは? ママ目線のリアルな防災のヒントが見つかるのが、先ごろ発売された 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 。1223人の被災ママパパの声をもとに作られたリアルな防災本です。防災というと、難しいとか面倒だと思いがちですが、実は考え方次第だそう。日常生活のなかで、すでにできていることも意外にあるといいます。本を手がけたNPO法人ママプラグの代表、冨川万美(とみかわまみ)さんにお話を伺いました。NPO法人ママプラグクリエイティブな視点で家族の未来を設計する事業型NPO法人。自ら考えて動く「 アクティブ防災 」を提唱し、全国で防災講座を展開するほか、女性のキャリアを豊かにする「キャリア事業」などを中心に活動。企画した書籍に『被災ママ812 人が作った子連れ防災手帖』(つながる.com)、協力した書籍に『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』(アベナオミ著)など。 twitter: @active_bousai ■そのとき、どうした? 被災ママパパのリアルすぎる声冨川さんをはじめとする現NPO法人ママプラグのメンバーは、東日本大震災のあと、どうにかして被災地の母子の力になれないかと考え、前身となる「つながる.com」というプロジェクトを始動。被災地のママや子どもを対象に帆布に色付けするワークショップを開催。それをトートバッグに仕上げて販売し、利益を支援物資に変えて配布していました。「震災から約半年後に開催した初回のワークショップで、関東にお子さんと避難していたあるお母さんが、“子どもにはずっと大丈夫だといってきたけど、本当はすごく怖かった”と、泣きながら話していたことは今も忘れられません。その後もたくさんのお母さんに話を聞きましたが、 “大丈夫” なんていう人は誰もいなくて。やっぱり、ああすればよかった、こうすればよかったという後悔の声がとても多かったんですね。それで具体的にどうすればよいかを聞くと、日頃の備えが身を助けるということを、いろいろな人が口々にいうので、ママ目線の防災を伝えていきたいと思い、本にまとめました」2012年には 『被災ママ812人が作った子連れ防災手帖』 を発売して話題に。さらに昨今の台風や大雪、土砂災害の多さに危機感を抱き、全災害に対応する 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 を今年3月に発売しました。本に掲載されている体験談は、どれもとてもリアルです。「家も夫の仕事もすべて失って、避難所を転々とする毎日。未来がまったく描けずにいた。とにかく苦しかった」(25歳女性・息子2歳/東日本大震災)「避難所に出向くと、物資は届いていたが、アレルギーのある子どもの食べ物はなかった」(22歳女性・娘2歳/大雪)「最初の地震がきたとき、息子は入浴中で、息子はお風呂の水を飲み大パニックに。避難するより前に、子どもを落ち着かせるのが大変だった」(38歳男性・息子8歳/熊本地震)「真夜中にベッドから振り落とされ、何が起きたかわからなかった。子どもが自分の部屋で泣き叫んでいたが、ものすごい揺れに、すぐに駆けつけることができなかった」(31歳女性・娘8歳/北海道胆振東部地震)親子の年齢が書いてあるので、自分に近い人の体験談を見ると、「自分だったら、こんなときどうするだろう?」と自分事として考えさせられます。■カンパンや缶詰だけじゃない!子どもの「好物」を非常食に取り入れよう防災というと「非常用持ち出し袋」の準備から、と思うママもいると思いますが、小さな子どもがいる家庭は、まずは自宅避難が基本だそう。「多くの災害では、電気・水道・ガスのライフラインが止まるので、どうやってなるべく苦労しなくて過ごせるかを考えるとよいと思います」備えるべきは暮らしの衣食住。なかでも食べ物は家族の健康に直結します。「非常食というと缶詰やレトルトをイメージしがちですが、実際の体験からすると3日間くらいは家にあるものを食べて過ごすことが多いので、冷蔵庫の中身が結構大切ですね。生鮮食品があれば、それは立派な非常食。野菜などは一気にカットして、カセットコンロでカレーや雑炊を作っておけば、数日はもちます。また、切り干し大根やわかめなどの乾物やジャガイモやニンジンといった根菜類など、日持ちがする食材も非常食といえますね。まずはそういうものを切らさないように心がけるだけでも大きな第一歩。防災講座でこの話をすると、すでに結構できていることがあるとわかって、肩の荷が下りたといってくださるお母さんも多いです」ママとしては子どもの好きな食べ物や苦手な食べ物を意識しておくことも大事だといいます。「ある被災ママに“うちの子、カンパン食べなかったよ”っていわれて、ハッとしたんです。そういえば、私も我が子にカンパンを味見させたことはありませんでした。その子はおじいちゃんがよく飲むゼリー飲料が好きで、家にたくさんあったのでそれが非常食がわりになったそうですが、非常食=カンパンじゃなくていいというのは、目からウロコでした。“何をそろえないといけないんだろう”じゃなくて、“何がなくならないほういいんだろう”と考えてみるとよいと思いますよ。子どもがパスタ好きなら、パスタを食べたら買い物で補充することをルーティンにするなど、無理せずできることから始めることをおすすめします」■防災バッグは「ママバッグ」「旅行バッグ」を流用そして余裕のあるときにやっておきたいのが防災バッグの準備。一から用意しようと思うと面倒ですが、赤ちゃんがいるならいつも使っている「ママバッグ」がそのまま非常用持ち出し袋として使えます。また、子連れなら「旅行バッグ」の延長で考えると案外簡単に準備できるといいます。【赤ちゃんがいる場合】まずは、ママバッグの中身をチェックし、非常に必要なアイテムを追加しましょう。▼ママバッグの中身を確認□おむつポーチ□授乳用ケープ□着替えセット□スタイ、タオル、ガーゼ□ウエットティッシュ□ビニール袋□母子手帳と健康保険証□ブランケット上記のようないつものセットに、非常用のプラスαでミルクセットを入れる場合は、清潔な状態で哺乳できるように心がけましょう。母乳・ミルク・混合、いずれの場合も、いつも通りの哺乳ができるのが一番です。清潔に哺乳できる備えをしておきましょう。また、着替えや飲み物・離乳食・おむつやウエットティッシュも多めに入れておきたいアイテムです。【小さなお子さんがいる場合】旅行バッグには以下のようなものをプラスすれば、非常用持ち出し袋になります。▼旅行バッグにプラスαするアイテム□タオル□ヘッドライト□クッキーなどの食料□スリッパ□敷マット□水□携帯用トイレ□雨具□ポリ袋□トランプやおもちゃ□小さくたためるダウンジャケット□冷却ジェル□使い捨てカイロ など用意した旅行バッグはそのまま、おでかけや旅行に使ってください。そうすれば旅行前の準備の手間が省けますし、中身を見直すいい機会にもなります。旅行やアウトドアは防災とリンクするので、なにか便利そうなものがあれば入れておいて、実際に旅行で使ってみてもいいですね。携帯トイレは渋滞時にも役立ちます。本にはこのほかにも、大勢の被災ママパパのリアルな体験談やすぐに取り入れられる防災のヒントが満載。「しなきゃいけない」という難しいことではなく、無理せずできることがほとんどなので、肩の力を抜いて気楽に読めるし、取り組めます。「防災のモチベーションを継続させるには、難しいことをしないことが大事。ちょっと高くてもテンションが上がるおいしいレトルト食品を買うとか、インテリアにもなるかわいいライトを探すとか、食べたいものやほしいものを楽しみながら備えていくとよいと思います」日常生活で無理なく習慣にできることから始めるのが、防災の第一歩。まずは今日の買い物のときに、子どもが好きな食品を買い足しておくことから始めてみてはいかがですか。 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 NPO法人ママプラグ(祥伝社)1,300円(税別) 「子連れ」に焦点を当て、防災バッグの考え方や必要なグッズはもちろんのこと、防災に強い家族になるために必要な、家族間の連携を図るための方法や遊びながら防災力を身につける方法などを、イラストを交えて楽しく紹介。全災害に対応日本に暮らすすべての子連れ家族に役立ててもらいたい1冊。
2019年04月05日滋賀県東部で家を建てた筆者が、皆さんに新築やリフォームのタイミングでぜひ検討していただきたいのが、「造り付け家具」です(造作家具ともいいます)。家づくりをお願いした大喜工務店では棚板の取り付けは大工さん、テーブルやカップボードなどの造り付け家具は専属の職人さんにオーダーすることができました。4年住んでみて分かった、造り付け家具のメリットを3つご紹介します。■ 1.見た目良し+ジャストフィット我が家はほとんどがオープン棚です。 収納に関しては(見た目よりも)使いやすさを基準に考え、 扉は極力外しました。まずは大工さんが「初めてつくった」 という苦心の作!? キッチンの吊戸棚をご紹介します。家づくりの本で紹介されていた、カフェ風の吊り戸棚を大工さんに見せ「こんな棚を作ってほしい」とお願いしました。脱衣室の棚やトイレの棚は以前の住まいで使っていた突っ張り棚をイメージしています。ニッチ棚は省スペースになるのでお気に入りです。あちこちに作ってもらいました。見せる収納、いかがですか?カップボードと本棚は職人さんに作ってもらいました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。我が家にとってジャストサイズであることや、素材の統一感といった点からも「他の選択肢はない!」という結論に至りました。(家具へのこだわりがない夫婦です)■ 2.実は家具を買うより低コスト大喜工務店では棚の取り付けに関してほぼ材料費のみという、良心価格でした。夫婦揃ってDIYが苦手なので、この機会に思いつく所はお願いしよう!と考えに考えて棚のサイズを指定してつくっていただきました。写真右下の棚は上段よりも奥行が浅いのですが、小物を置くために追加でお願いしました。とっても重宝しています。■ 3.防災面でも優れていた!また、万が一に備え家具が倒れないように配慮したいと思っていました。家具の下敷きにならないよう、主寝室は扉つきのクローゼットのみにして、娘の部屋には多少の揺れではビクともしない、造作家具を設置しました。ですが、2018年の大阪北部地震では最大震度6弱、滋賀県は震度5弱でしたが、地響きと揺れを感じ、とても怖かったです。幸い大事には至りませんでしたが、置いている物が落下するかもしれないので、その後苦肉の策で突っ張り棒をプラスしました。いかがでしたか?4年暮らして感じた、造り付け家具のメリットをまとめてお伝えしました。造り付け家具は模様替えが出来ないとか、家具を買い換える楽しみがない……と思う方もいるかもしれません。ですので、造り付け家具は機能性や使いやすさ重視の方に向いているといえそうです。あと、お掃除もラクなんですよ!これから新築やリフォームを検討している方は、造り付け家具は高そう、と最初から諦めずにぜひ検討してみてくださいね。(ライター/ライフオーガナイザーかねこりか)
2019年03月20日いつ起こるかわからない災害。避難しなくてはいけない状況になったとき、子どもとペットを守ることはできるのか、不安に思っている人も多いと思います。しつけることが難しく、対策もしなくてはいけない猫は特に大変。そこで出版されたのが『猫と一緒に生き残る 防災BOOK』(日東書院)。この本の監修も手がけた、NPO法人アナイスの代表、平井潤子さんに、子どもと犬や猫を守るため、パパとママが準備しておかなければいけないこと を、たっぷりと伺いました。【概要】1)モノよりも大事なのは「想像力」2)必要なのは「飼い主力」と「防災力」3)ペット防災「準備しておきたいもの」4)猫を飼っている人は、さらに対策を5)ペットと一緒に「逃げてもいい」6)さあ「アクションカード」を作ろう7)猫1匹、子ども1人のわが家の場合平井潤子さん日本におけるペット防災の第一人者。明日の動物の防災を考える市民ネットワーク「NPO法人ANICE(アナイス)」代表として、2002年より活動。「いっしょに逃げてもいいのかな?」展を開催するほか、緊急災害時に飼い主と動物が同行避難し、人と動物がともに調和して避難生活を送れるよう、知識と情報の提供を行っている。公益社団法人東京都獣医師会事務局長、日本獣医生命科学大学 応用生命科学専攻博士後期課程修了。 ■モノよりも大事なのは「想像力」「モノよりも大事なのは想像力」、これは本著の最初に書かれている言葉です。防災というと、避難グッズを揃えることばかりに考えが行きがちですが、災害発生時に外出していたら、家にどれだけグッズを揃えていてもすぐには役立たないし、いざというときにそれほど多くのものは持ち出せず、子どもとペットを抱えて飛び出すだけで精一杯になりそうです。「自宅はマンションなのか一戸建てなのか、家族構成、昼に発生するか夜に発生するか、そのときペットと一緒にいるのかなどによって、避難のスタイルは変わってきます。自分の住環境やライフスタイルに合わせて、まずは想像をしてみることが大切です。お子さんがまだ小さくて比較的一緒にいられるなら、自分がお子さんと一緒に安全に避難するにはどうしたらよいのか、そしてそこにペットのことをプラスして考える。小さなお子さんを連れているだけでハードルは高くなるはずなので、そのためにものの準備をしたり、普段から工夫をしたり、身軽に動ける人以上に考えなくてはいけないです。お子さんが話のわかる年齢であれば、普段から『お母さんが側にいなくても、揺れたらこうしましょう』と話したり、訓練しておく。日にちを決めて避難訓練をする 《シェイクアウト》 なども開催されているので、参加してみるのもよいと思います」実際に災害に遭ったことがないと、なかなかイメージしづらいのですが、「あらゆるケース」を想定することが備えにつながるのだそう。「東日本大震災のときは、発生したのが14時過ぎでした。災害発生時には下校させない対策をとられている学校もありますが、下校時刻を過ぎていた場合、高層マンションに暮らす子どもたちは、学校から帰ってきてエレベーターが使えない、という状況も想定できます。そこで自宅フロアまで階段で登らせるのか、それとも管理人さんがとりあえず安全な場所に避難させてまとめておくか、ということも検討しておかないといけない。全体の対策をどう立てていくかを考えることが大事で、切り分けて考えて万全だと思っていても、同時進行できないと思うんですよね。お子さんは何人か、抱っこしなきゃいけないのかなどを考えつつ、ペットを同行するにはどうしたらいいか、さらには子どもとお母さんが緊急避難しなきゃいけない場合に、家に動物たちを残しても安全な備えがどれだけできているか、そういう風に考えてみましょう。『何日か分のものを備蓄しておく』ということは、あとから出てくるハウツーの話で、まずは自分がどういう行動をするか、自宅避難という方法も選べるのか、動物たちのためのペット用シェルターを家の中に準備できるかなど、そういったことを考えて対策することが大切です」「これから南海トラフ地震や首都直下地震が起こると想定されていますが、支援側が機能しない可能性が高いです。だから環境省も防災対策のガイドラインの中で、“飼い主力と防災力を高める”ことに重点を置いていると思います。まずは個人、家族単位でオーダーメイドの防災対策を作る。その上で、共助(近隣住民同士の協力)や地域の協力に発展させていくのがよいと思います」■必要なのは「飼い主力」と「防災力」災害時に心得ておきたいのは、「人命が最優先」であるということ。飼い主が助からないとペットが生き残ったとしても、その後に面倒を見てくれる人がいるかどうかわかりません。ペット防災と人の防災を切り離して考えないで、と平井さん。「環境省の講演では、“飼い主力と防災力の両方を高めて”と伝えています。まずは人が安全に、ということを目指して防災力を高めていけば、そこにペットの防災がついてきます。防災力を高めたところに飼い主力をつけて、避難の方法やグッズも考えていくとよいでしょう」避難といっても「在宅避難」「人は避難所、ペットは家」「人もペットも避難所」「人もペットも車中泊」「人もペットもテント」「ペットをあずける」…とさまざまな形があります。「基本的な考えとして“人命優先”であれば、自分と子どもが避難するのにペットを同行避難させるのが“危険”だと思ったら、犬や猫たちを家に残しても生き残ってくれるような環境を整備しておく。生存空間を確保、例えば猫ならば、逃げ込めるようなシェルターのようなものを用意するなど、飼い主がやれることはありますよね」散歩もいらないし飼いやすいというイメージもあり、飼う人が増えている猫こそ、いざというときの飼い主力が問われるのだとか。「多頭飼育の人も多いですが、そういう人は避難せずに済む方法も考えたほうがいいです。災害時の状況の把握と判断の難しさはありますが、お子さんがいらっしゃると、支援情報や物資を手に入れやすいのは避難所になってくるので、避難所にいる方が多いですし、在宅避難をしていても避難所には通うことになります。発災後、こういう生活になるというのを想像して準備することが必要ですね」■ペット防災「準備しておきたいもの」では具体的に、どういうものを準備しておかなければいけないのか、備えるための考え方を教えていただきました。「この時点では一体何が必要なのか、そのタイミングを踏まえて準備しましょう。重たいリュックの中に缶詰や水、カンパンを入れておいても、よくよく考えてみれば家の中にさえ入れれば、いろいろな食べものってありますよね。持ち出し品の内容を一生懸命考えるよりは、自宅にどれだけ備蓄してあるか、それが災害時にもちゃんと取り出せるようになっているかが大事。重たいリュックではなく、まずは身を守ってすぐに避難できる準備をすること、その方が現実的ですよね」災害時に持ち出し率が最も高いのは、現金を含む貴重品と、携帯電話なのだそう。「よほど大きな災害でない限り、避難所には充電設備ができます。携帯電話には薬の情報や家族の写真など、必要な情報を入れておきましょう。ただ、連絡手段として使うのは落ち着いてからでないと難しいので、モジュラージャックを差し込むだけで使え、電源が要らない固定電話を自宅に用意しておくと、より安心です。療法食や薬など、これがないと直ちにペットの健康状態や命に関わるものは、必ず用意しておくこと。薬は獣医さんに相談して処方いただき、常にストックを確保しておくようにします。療法食は、現在食べているものが手に入らない可能性があるので、ほかのメーカーのもので食べれるものを把握しておくことも大切です。飼っている動物種によって、用意しておく優先度は違ってきますね。動物は環境が変わっただけでも食べなかったりするので、日頃から好きなフードも入れておくのを忘れずに。猫の場合は、ケージは持っておいた方がいいですね。在宅避難できるなら、飼育用品をローリングストックしておけばいいと思いますが、避難所に行くのであればケージがないと。トイレや水を入れられないキャリーバッグで、とりあえずの1、2日を避難所で過ごすのはとても大変です。その後の預け先を心積もりしておくことは、犬でも猫でも必要です」「そして意外になくて困るのは、犬のうんち袋。ビニール袋をストックしていない人が多く、避難所ではなかなか手に入らないんです。フードの臭いも苦情になることがあるので配慮が必要です。それは赤ちゃんのおむつについても同じなのですが、ゴミを人通りのないところに片付けたり、消臭スプレーを使ったり、コロコロを使って体についた動物の毛を取ったり。それを見ただけで、飼っていない人も『ああ気をつかっているんだな』とわかることが大事だと思います。家族が亡くなったり、財産を失ったりと、みんながピリピリしている環境では、ちょっとしたことが火種となりすぐにトラブルになってしまう。いつも以上に周りへの配慮が必要となります」「何が優先なのかを考えると、必要なものも見えてくるし、その中でどういう行動をとるべきかをお母さんなりに考える。例えば東日本大震災のときには、赤ちゃんの液体ミルクは日本では使えなかったのですが、今は使えるようになっています。そういう情報には日頃から興味を持って、常に調べておくことも大切ですね」 ■猫を飼っている人は、さらに対策を犬と比較すると、猫のほうが「パニック時に速やかに確保して避難する」ことが難しい、と平井さん。「その上、隙間に入り込んだらどこにいるかわからない。キャリーバッグに入れて避難できたとしても、トイレやごはんはキャリーバッグの中だけで完結しないので、課題はいろいろあります。犬ならケージがなくても係留しておく、リードがなくてもひもやロープを使うということができますが、猫はそういったソフト面でのカバーが難しいんです。だからいざというときに逃げ込める場所を作ったり、次の預け場所を考えたり、ハードの方で工夫しなくてはいけない。例えば、生のエサを食べる爬虫類は、支援物資にフードは入ってこないのでもっと大変なんです。自分が飼っている動物が、災害が起こったときにどうなるか、飼い主がそれぞれ具体的にイメージしないと、対策はできないと思います」また災害時、ペットを飼う人にとって心配なのは犬や猫たちが迷子になってしまうこと。特に猫はなかなか見つけるのが難しいそう。「猫は一回逃げると大変で、避難先での場合はさらに難しい。対策として、首輪や迷子札、マイクロチップなどもありますが、それもペットたちが見つからないと読み込むことができません。 『ドコノコ』 などのアプリを使うのもおすすめです。『ドコノコ』は居住エリアの避難所を登録することができ、迷子になったときにはすぐにポスターを作ることができたり、登録済みのユーザーに迷子情報がいって、目撃情報を共有できるもの。災害時にも、共助で迷子対策ができてすごくいいなと思います」■ペットと一緒に「逃げてもいい」長年、被災地に赴き、ペットを飼う被災者たちの話を聞いてきたという平井さん。最近の「ペット防災」に変化を感じているそう。「一番大きな変化は考え方です。ペットを飼っている人は、元気で健康な人ばかりではなく、高齢者や障害者、妊婦もいます。動物たちが受け入れられないからといって放したりすると、群れたり、壊れた家の中に入って排泄をしたりします。地域の衛生環境や財産を守ったり、事故を防ぐ意味でも、ペットは飼い主が管理できるようにしておかなければいけない。動物愛護だけではなく、被災地での混乱をなくすためにも、動物たちを受け入れる対策、避難できる対策が必要、という考え方になってきていますね。飼い主はペットを守る責任もありますが、その子たちが社会に迷惑をかけないように備えるという社会に対する責任もあります。だから、当然飼い主たちも備えなきゃいけないし、行政側も『ペットと一緒に避難できる体制の整備が必要だ』というのが、環境省の取り組みです。人の安全を確保するために、ペットに対する考え方が変わってきていると思います」LEONIMAL(リオニマル)が展開する 『一緒に逃げてもいいのかな?』 プロジェクトより。LEONIMALでは、平井さんが監修したというケージにもなる キャリーバック も販売。避難所にペットと一緒に入れたとしても、飼い主力が問われるといいます。「例えば、西日本豪雨のときは40度近い猛暑のなか、ペットと一緒に屋外にいた方がいたんです。そのままだと健康上危険なので、ブルーシートを買ってきて避難所の教室の床だけでなく脇の壁にまで立ち上げて貼って、『これなら室内の汚損は防げますよね』と見せたら中に入れてもらえた、というケースがあるんです。単に『教室にペットを入れたい』と希望を言うだけだと『汚れるからダメ』となり、交渉するのが難しくなるけれど、飼い主さん同士で協力して “マナーを守ることを示す” と “理解” につながるんですよね。ブルーシートやビニール紐などを避難グッズとして用意しておき、飼い主さん同士が協力して飼育スペースを作り、避難所側に交渉するのが現実的です。『やってほしい』と言っても向こうもパニックで、そこまで丁寧に対応できない状況です。まずは飼い主たちが自主的に提案すること。それがきちんとしていることだったら、やってもらった方が助かるというのが、実際のところだと思います」■さあ「アクションカード」を作ろう被災時は誰もが頭が真っ白になるもの。「慌てないように「アクションカード」を作り、家族それぞれが持っておくとよい」と話す平井さん。「まず、ガスの元栓を締めて、電気のブレーカーを落として、ペットの水とフードを山ほど置いておいて、とりあえず子どもと避難しましょう、と単純なことなのですが “その行動だけをする” ということを書いておく。特に規模の大きな災害のときには、書いておかないと本当に何もできなくなります。ご自宅で家族と一緒に作って、視覚的に見せるとわかりやすいです。お子さんと一緒に話すだけでも意識が変わりますよね。例えば、自宅や旦那さんの携帯電話、会社の電話番号なども、いざとなると言えなくなるので、自分のライフスタイルに合わせてアクションカードに記しておく。連絡の取り方やどこに集まるのかということも決めておいたほうがよいです。平井さんが作る『ペット防災BOOK ~大切な家族のために今できること~』(発行:公共社団法人東京都獣医師会 1,000円 税込)には、アクションカードの作り方も。避難所を決めておけばいいと思いがちなのですが、東日本大震災のときには、同じ避難所にいたお母さんと子どもが会えたのは翌日だったというくらい大混乱していたので、『避難所のこのあたり』と、より具体的な場所を決めておきましょう。『移動する場合は、その旨を記した張り紙を貼る』というルールを決めておくだけでも、再会の可能性はすごく上がるんです。また、自分の住んでいる地域以外にいる親戚を『緊急連絡先』に決めておいて、そこにみんなが安否を知らせる方が、災害伝言ダイヤルよりもわかりやすい。細かく作る必要はなく、まず生き延びて、連絡が取れて、安否が確認できることを、目標に決めればよいと思います」■猫1匹、子ども1人のわが家の場合筆者も本書に沿って、シミュレーションをしてみました。横浜市在住の私は、フリーランス。自宅作業がほとんどですが、ときどき都内や遠方に取材に行くことがあります。夫は都内勤務。子どもは4歳で徒歩圏内にある保育園通い。やや太めの猫1匹と暮らしています。一戸建てに暮らし、水や軍手、懐中電灯、缶詰といった最低限の非常用グッズは用意しています。もし在宅避難する場合。今まで準備していなかった必要なことを書き出してみました。・猫に迷子札とマイクロチップをつける・食器棚に扉をつける・避難グッズの一部を車にも用意しておく家族の食事や猫用フードはストックがあり、カセットコンロもあるため、家が大丈夫であれば、電気やガス、水道などのライフラインが止まってしまったとしても、なんとか過ごせそうです。同行避難する場合。猫をつかまえて避難準備をしますが、一人では猫を抱えて歩くことが難しいので、今あるキャリーでどう運ぶのか、またはほかのものを用意するのか、考え直すことが必要そうです。・猫のための非常用持ち出しグッズを準備する・猫用のケージを購入する・キャリーに慣れさせる・人に慣れさせる・簡易テントの購入を検討する・猫の預け先を考える夜間に発生したときは、家族が揃っているので協力し合えますが、一番心配なのは、昼間の外出時。見守りカメラや、シェルターになるスペースを作っておくことを検討したいと思います。また、以下のことを書いたアクションカードを作り、夫婦で共有しました。・私の携帯番号・夫の会社の連絡先と携帯番号・子どもの保育園の連絡先・近くに暮らす義父母の固定電話の番号・遠くに暮らす両親の固定電話の番号・避難場所の詳細(どの場所で待ち合わせるか)・避難時にすることアプリの『ドコノコ』をこれを機にダウンロードし、愛猫の写真や情報と避難所を登録しました。猫に負担を掛けないように、猫の体重と同じ重さにしたペットボトルを入れたキャリーを持って、実際の避難ルートを一度歩いてみて、さらに必要なものやことについて、家族で話し合ってみたいと思います。子どもとペットを持つ筆者は、特にしっかりとした準備や周りへの配慮などが必要だと思いました。被災時だけでなく、避難所に行くことになったとしても、いろいろと対応しなければいけないことがほかにもありそうです。■“助けてもらえないマイノリティだ” という考えは捨てる最後に、ペットと暮らす子育てママ・パパたちに伝えたいことを平井さんに伺いました。「災害が起こったあと、地域をもとに戻す復興力は、支援の人だけによるものではなく、自分たちも動いていくことなんですよね。ちゃんと自分たちで街を復興していこうという『自立支援』に持っていくことが、災害対策ではすごく大事なポイントだと思っています。だから動物と暮らす飼い主さんは、“助けてもらえないマイノリティだ”という考え方は捨てて、“自分がサバイバルしていく”という気持ちになってもらいたい。公助(行政の支援)がなかなか届かなかったとしても、飼い主同士、親同士が協力し、なんとか乗り越えていけるような力を、飼い主としても、親としても持ってほしいです。それには、公助が来るまで、個人や家族、地域単位で助け合ってしのいでいくことも必要です。動物ならペット仲間、お子さんがいる方なら親御さん同士のネットワークを作っておき、情報を共有しあう。ペットの飼い主とお子さんがいる方では、同じような協力の仕方ができると思うんです」いろいろなケースを示してくれる平井さん監修の『猫と一緒に生き残る 防災BOOK』は、災害に備えて想像力を働かせるきっかけになるはず。被災直後にするべきことや、猫の応急処置などもしっかり書かれていて、とても参考になります。猫を飼っている方はもちろん、他の動物を飼っている人もぜひ一読して、わが家のオーダーメイドの災害対策を考えてみましょう。取材協力: NPO法人アナイス 『猫と一緒に生き残る 防災BOOK』 『ペット防災BOOK ~大切な家族のために今できること』
2019年03月13日普段の生活の中で災害にあったら…。今話題の「自衛隊防災BOOK」からシチュエーション別のテクニックをご紹介します!教えてくれたのは現役自衛官の林田賢明さんです。地震発生時に役立つライフハック災害発生直後=発災時にどんな初動対応をとるかで、その後の被害の大きさが変わってきます。普段の生活でよくあるシチュエーション別に、テクニックを習得しましょう。【1】入浴中だったらお風呂場には着替えと携帯を持っていく習慣を身につけて。裸ということもあり、入浴中の地震は焦りが倍増。揺れを感じたら、閉じ込められないよう迅速にドアを開け、強い揺れがおさまってから服を着て、安全な場所への避難を。焦って転倒したり、鏡の破片などで負傷しないように、お風呂場でこそ冷静な行動を心がけて。自衛官の自宅ではお風呂の水を空にしない人が多いらしい浴槽にためた水は、断水時のトイレ用水や洗濯水、火災発生時の消火水にも利用可能。このため、入浴直後に栓を抜くのではなく、次にお風呂を掃除する直前までためた状態をキープして。また、浴槽がないタイプのお部屋に住んでいる人は、使用済みペットボトルに水道水を入れてストックしておくだけでも。【ひとことアドバイス】お風呂場にも、そのまま外出できる着替えを1セット用意しておくと、いざという時に安心です!【2】睡眠中だったら真っ先に足元をガードし、ドアを開けて出口の確保を。緊急地震速報が入ったり強い揺れを感じたら、真っ先にスリッパや靴を履き、窓ガラスの破片などから足元を守って。その後、素早く寝室のドアを開けて出口を確保しましょう。揺れで家が歪み、ドアが開かなくなる可能性があるので、迅速な対応が重要です。【ひとことアドバイス】もしもに備え、ベッド付近にはスリッパ、懐中電灯、笛の3点セットのご用意をおすすめします!【3】料理中だったらガスコンロの火を消すのは激しい揺れがおさまってから。火を消そうと、慌てて熱湯や揚げ油の入った鍋に近づくのは危険。最近のコンロは揺れを感知して自動消火する機能が付いたものもあるので、まずは自宅のコンロの確認を。また、出火時に安全に取りに行けるよう、火元から2~3歩離れた場所に消火器を常備して。【ひとことアドバイス】女性でも簡単に使用できる、スプレータイプの簡易消火具も売られているので、チェックを!【4】スーパー、コンビニにいたら陳列棚から離れ、店員さんの指示に従い非常口から避難を。倒れた陳列棚の下敷きとなって圧迫死する可能性もあるので、陳列棚からは素早く離れましょう。周りを見ずに慌てて外に飛び出すのは、殺到した客同士による将棋倒しの可能性があり逆に危険なので、店員さんの指示に従って非常口からの避難を。【ひとことアドバイス】天井から吊るされた標示板が落下する恐れもあるので、上への意識も忘れないようにしましょう!【5】街中を歩行中だったら落下物がないか頭上の危険を確認しながら安全な場所へ。街中での地震は、落下物から身を守ろうと、つい体をかがめて下を向いてしまいがち。でもそれでは、看板や窓ガラスの破片などの落下物からの危険を回避することができません。身を守るためにも、まずは上を確認しながら安全な場所へ移動しましょう。【ひとことアドバイス】荷物が多い日ほど、両手がふさがらないように、バッグはショルダーかリュックタイプに!【6】電車に乗っていたら飛ばされないように両足もしっかり踏ん張って。大地震が発生すると、電車は自動停車します。その際の急ブレーキで飛ばされないようにするために、立っている場合には両手それぞれでつり革につかまりましょう。両足もしっかりと踏ん張ることで、安定感がアップします。飛ばされてきた人との衝突にも注意が必要。座っている場合には、乗っている車両内で進行方向に近いポールに両手でつかまると、急ブレーキ時に飛ばされる心配も減る。視線は進行方向の逆に向け、飛んでくるものや人を避けましょう。さらに、バッグを膝上に置くとエアバッグの効果も。【ひとことアドバイス】自分が飛ばされないようにするのはもちろん、網棚からの落下物にも気をつけましょう!「自衛隊防災BOOK」マガジンハウス林田賢明さん陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課3等陸佐。募集広報係長として採用や広報を担当。自衛官募集の一環でスタートした動画サイト「自衛隊ライフハックチャンネル」は、防災、日常生活、ダイエットなど、私たちの生活に欠かせない役立つ情報が満載!“平和を仕事にする”というスローガンにピンときた方は、自衛官を目指すという道もアリ。性別や運動神経は関係ないそう。※『anan』2019年3月13日号より。写真・中島慶子イラスト・柏原昇店取材、文・辻岡直美協力・自衛隊/防衛省博報堂ADBAKA濱田恵理(by anan編集部)
2019年03月10日地震、台風、豪雨…と大災害が続いた昨年。防災意識が薄れがちな今こそ、話題の本「自衛隊防災BOOK」の中でも特に反響の高かったテクを、一人暮らしの多いアンアン読者目線でピックアップ!教えてくれたのは、現役自衛官の林田賢明さんです。――『自衛隊防災BOOK』の発売経緯を教えてください!危機管理のプロとして、災害時や日常生活で役立つ知識を紹介したいという思いから「自衛隊ライフハックチャンネル」がスタートしました。この動画をYouTubeで見た編集さんから「自衛隊がこんなに身近な存在だとは知りませんでした。一般人に役立つ情報が満載なので、取材を加えて書籍化しましょう!」とご連絡をいただき、全国の陸海空自衛隊の協力のもと、書籍化が実現しました。――自衛隊直伝のテクニックというと難易度が高そうですが…?年齢や性別を問わずマネしていただきやすいテクニックを紹介してますので、ご安心ください!特に今回はアンアン読者の皆さんの立場になって考えました。――ズバリ、大切な人を守るために必要なことは何ですか?まず“自分を守る”ということです。一人暮らしの方はもちろん、ご家族や恋人とお住まいの方も、自分がケガをした状態で誰かを救助することは至難の業です。大切な人を守るためにも“自分を守る”ことを優先してください。――時間の経過とともに防災意識は薄れがちです。注意すべきは?一番重要なことは日頃の備えです。“もし今災害が起こったら?”とシミュレーションするクセをつけるだけで、防災のスキルは格段に上がります。その上で今回紹介するテクニックを習得すれば、もしもの時に皆さんや、皆さんの大切な人を守る力になるはずです!まずは備えの基本が重要「備え」といっても難しく考えずに、少し日常生活を見直すことから始めましょう。家具の配置を変更したり、初期消火について知ること、避難場所の確認をすることが防災の第一歩!【BASIC 1】自宅の家具配置を見直す!避難経路を確保するため、入り口を妨げないレイアウトに。震災時は転倒した家具の下敷きになったり、通路がふさがれて避難できないケースが多く発生します。そこで、本棚やキャビネットなど大きめの家具は、入り口から一番遠くへ配置しましょう。さらに、転倒防止のネジ留めなどで家具を固定しておくことが理想です。【ひとことアドバイス】大きな揺れの中では、化粧品のボトルや香水の瓶などが凶器になることも。高い場所に置くのは避けて。【BASIC 2】自宅の周りの避難場所を知っておく!スマホで調べるだけでなく、実際に歩いて確認してみて!発災後に慌ててスマホに頼るのではなく、事前に自宅周辺の避難場所を歩いて確認しておくことが大切です。歩いてみることで「この高架下は危険だな」など、避難経路の危険予測もできます。ハザードマップを見て安心するのではなく、実際に歩いて確認することが重要です。【ひとことアドバイス】案外知られていないのですが、避難場所は一人暮らしの方も利用できますのでご安心を!【BASIC 3】初期消火の基本を身につける!Q. 次の3つのうち、水をかけてはいけないものはどれでしょう?A. 正解は2と3です!落ち着いてコンセントを抜いて電流をストップさせましょう。タコ足配線で過剰な電流が流れたことによる出火など、電気タップ(延長コード)による火災は水をかけると感電する恐れがあります。まずはコンセントを抜いたり、ブレーカーを落として、電流を止めてからであれば、水での消火もOKです。流しに近いからと、油に水は逆効果! 消火器での対処を。揚げ物油や石油ストーブなど、油が原因の火災時に、慌てて水で消火しようとするのはNG。火柱が上がって燃え広がったり、水蒸気爆発を引き起こす可能性もあるので、必ず消火器での消火を心がけて。そのためにも消火器の常備を徹底しましょう。【ひとことアドバイス】電気タップ付近のホコリが引火の原因となる場合もあるので、こまめな掃除も大切です!「自衛隊防災BOOK」マガジンハウス林田賢明さん陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課3等陸佐。募集広報係長として採用や広報を担当。自衛官募集の一環でスタートした動画サイト「自衛隊ライフハックチャンネル」は、防災、日常生活、ダイエットなど、私たちの生活に欠かせない役立つ情報が満載!“平和を仕事にする”というスローガンにピンときた方は、自衛官を目指すという道もアリ。性別や運動神経は関係ないそう。※『anan』2019年3月13日号より。写真・中島慶子イラスト・柏原昇店取材、文・辻岡直美協力・自衛隊/防衛省博報堂ADBAKA濱田恵理(by anan編集部)
2019年03月09日災害大国・日本に暮らすママにとって、災害は他人事ではありませんよね。しかも、いつどこにいるときに起きるかわからないのが災害の怖いところ。小さな赤ちゃんや子どもを守るためには、日頃から災害について考えておくことが大切です。ママ・イラストレーターのアベナオミさんは、2011年3月11日、宮城県多賀城市で車を運転中に地震に遭いました。1歳の息子さんは保育園、旦那さんは仕事中で、家族はバラバラという状況。「いざ大地震が起きたときどうしたらよいのかわからなかった」と当時を振り返ります。幸い家族は無事で自宅の被害も少なかったものの、「わが家では、避難所へ行きたい夫と行きたくないわたしとで意見が割れました。どういう行動をするのか、家族でルールを決めておくことが大切です」とアベさん。アベナオミさんプロフィールイラストレーター。防災士。宮城県出身、在住。2 児の母。日本ビジネススクール仙台校(現在の日本デザイナー芸術学院仙台校)卒業後、地域情報誌編集部に勤務しながらイラストレーターとして活動を開始。2010 年に漫画家としてデビュー。2011 年に東日本大震災にて被災し、そのときの様子や防災を伝えるコミックエッセイなどを執筆。被災体験をもとに、本当に必要な防災、続けられる防災に取り組む。2016年の熊本地震の際には地震のノウハウをツイッターで発信したところ、大きな話題に。ブログ: instagram: @abenaomi アベさんは書籍『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』の中で、東日本大震災の体験と被災後の生活をつづり、今も続けている防災術を紹介。さらに都心でママ防災に取り組むNPO法人ママプラグや熊本地震の震源地に近い空港保育園を取材し、防災力を高める秘訣をまとめています。今回はその一部をご紹介します。■都会ママの心配事ベスト3は? 防災力アップの3つのコツ東日本大震災直後から関東圏でママのための防災に取り組んでいる「ママプラグ」代表の冨川万美さんによれば、大地震が発生したときの都会ママの心配事ベスト3は以下のとおり。【都会ママの心配事ベスト3】1.子どものお迎え問題(保育園や学校)2.物資不足問題(オムツや食料)3.トイレ問題どれも悩ましいものですが、実はこれらは比較的かんたんに対策できる問題。具体的には、会社にスニーカーを常備したり、オムツや食料を多めにストックしたり、簡易トイレを用意しておいたり、といったことで対策できます。「この3点はハード面の問題です。それよりも防災力アップに必要なのは、ずばりソフト面です」と冨川さん。具体的には次のようなことだそうです。【都会ママ防災力アップの3つのコツ】1.地域コミュニケーション「遠くの親戚より近くの他人」。近所の方との関係が災害時は大きな力に。2.家族のルールの徹底家族がバラバラで被災した場合に備えて、連絡方法や集合先についてのルールを話し合っておく。3.自分の目線で考え、防災用品をそろえること防災は十人十色。生活スタイルや家族構成、職場、自宅の場所や時間帯を思い浮かべながら必要なものを考える。持ち出しリュックは準備していても、実際に誰がいつ持ち出すのかなど、行動のシミュレーションまではできていない人も多いのではないでしょうか。ぜひこの機会に考えておきたいですね。 ■想像力こそ防災力! 自分に合う防災を想像するヒント前述の「3. 自分の目線で考え、防災用品をそろえること」にもつながりますが、「想像力こそ防災力」だと冨川さんはいいます。状況は家庭によって違うので、わが子やわが家を守る防災について想像し、それにあわせた対策が必要です。田舎の場合、車が防災拠点になることもありますが、都会では車を持っていない家族も少なくありません。避難所へ行く場合や災害後の夜道では性犯罪などのリスクもあるので、小さい子どもやママにとっては自宅が安全なら自宅で生活するほうが安心。そんなことを考えると、自宅での備えの重要性もより実感できるのではないでしょうか。ほかにも想像するための視点のヒントを、本からいくつかご紹介します。●年齢乳児なら1週間分のミルクの備え、幼児の場合は離乳食を作る備えが必要。子どもによってはアレルギーやアトピーにあわせた備蓄も必要。衣類やクツもサイズが合ったものを用意。●都心に住居都心に住んでいる場合、帰宅難民になる可能性も高いので、常時携行するものを熟考。住宅密集地なら火災の際の避難方法も検討を。●季節の備えカイロやアルミシートなどの防寒グッズのほか、夏の熱中症対策も必要。衣類も含めて季節ごとに見直しを。●簡易トイレ簡易トイレを大人が使うときは目隠しになる風呂敷やポンチョのようなものが必要。子どもはうまくできないこともあるので一度使ってみて使いやすいものを備蓄する。■保育園や園との連携はどうする?働くママの場合、子どもを保育園などに預けているあいだに、災害が起きる可能性も高いですよね。「いざというときにスムーズに連絡がとれる手段を決めておくことも、防災の一部だと思います」とアベさん。●保育園や学校との連絡手段を決めておく東日本大震災では、子どもたちが高台に避難していたのに、通常のルールに則って親が迎えに行き、津波に飲まれてしまったこともありました。熊本地震は夜遅くでしたが、震源地のそばにある空港保育園で一番苦労したのが、園児や家族の安否確認だったといいます。災害時の連絡手段や、被災の状況に応じた避難場所について、あらかじめ園や学校と確認しておくとよいでしょう。●SNSを有効活用する活用方次第では、かなり心強いSNS。空港保育園ではLINEを使ってオムツやミルクなど足りない物資を集め、保育園で必要なママに配ったそうです。また、東日本大震災のとき、SNSからのSOSによって気仙沼で孤立していた住民446名が助け出された事例もあります。アベさんも「いざというときのSNS。活用法について考え、日頃から友人・知人とつながっておくのがおすすめ」と話します。とくに災害後は人とのつながりが大事。人と話すことによってストレスが緩和されることもわかっています。子どもの心のケアのためにも、大人の心が安定していることはとても大事です。本にはほかにも地震対策を考えたミニマリストや日本防災士会などへの取材でわかった防災力を高めるコツが多数紹介されています。イマドキのミニマルな暮らしの視点を取り入れ、インテリア性を損なわない防災アイディアは、すぐに真似したくなるものばかり。いざというときに家族を救うのは「毎日少しずつの意識」だというアベさん。まずは「今いるこの場所で、今この時間に地震発生したら?」とシミュレーションしてみることからはじめてみるのもよいかもしれませんね。 『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』 アベナオミ著(株式会社学研プラス) 1200円(税別) 宮城での被災経験をふまえた「熊本応援ツイート」が話題となったイラストレーターによる、防災&避難生活の心得集。著者が体験した東日本大震災と被災後の生活をつづり、今も続けている防災術をイラストでわかりやすく掲載。さらに都心でママ防災に取り組むNPO法人ママプラグや熊本地震の震源地に近い空港保育園を取材し、防災力を高める秘訣も紹介。必ずやって来る「その日」に備える、防災初心者にもわかりやすい書籍。
2019年03月08日いつ来るかわからない地震などの災害。とくに小さな子どもがいると、「安全に避難できるのか」「生活に困らないか」など、あれこれ不安になりますよね。「いつもと変わらない、いつもどおりの日のはずだった」。2011年3月11日の東日本大震災の日をそう振り返るのは、当時1歳の男の子を育てていた宮城県在住のイラストレーター、アベナオミさん。アベさんは宮城県多賀城市で車を運転中に地震に遭いました。アベナオミさんプロフィールイラストレーター。防災士。宮城県出身、在住。2 児の母。日本ビジネススクール仙台校(現在の日本デザイナー芸術学院仙台校)卒業後、地域情報誌編集部に勤務しながらイラストレーターとして活動を開始。2010 年に漫画家としてデビュー。2011 年に東日本大震災にて被災し、そのときの様子や防災を伝えるコミックエッセイなどを執筆。被災体験をもとに、本当に必要な防災、続けられる防災に取り組む。2016年の熊本地震の際には地震のノウハウをツイッターで発信したところ、大きな話題に。ブログ: instagram: @abenaomi 幸い家族は無事で、家屋の被害も少なかったものの、ライフラインや食料を断たれた中で1歳の子どもを育てるのは想像以上に大変だったそう。被災生活の中で湧いてきたのは、震災前への自分への後悔だったといいます。「本当に、ほんの少しだけ気をつけていればよかったことだらけだった」というアベさんは、それ以来「1日1防災」として、備蓄品を買ったり、家具の配置をチェックしたり、1日になにかひとつでも防災にまつわることに気を配るのが日課に。そうした防災ノウハウを、コミック、イラストでわかりやすく解説したのが『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』です。今回は本の中から小さな子どもがいるファミリーがぜひ用意しておきたいものをピックアップして紹介します。■停電でまっくら…子どもやママがホッと安心できるものを「東日本大震災の日はとても寒かったのですが、エアコンやファンヒーターが使えず、明かりもランタンひとつ」だったというアベさん。停電になってしまうと、家電製品も使えないし、スマホの充電もできません。●停電中にあってよかったモノ(1) 「照明」明かりは大きな安心材料。寒いうえにまっくらだと子どもの不安も増大してしまいます。明かりはいろいろな種類がありますが、懐中電灯やランタン以外にも、太陽光で充電できるソーラーライトや手回しライトなど、電池がなくても使えるタイプも便利。人に反応するセンサーライトはトイレ近くなどに置くのによく、意外なところではクリスマスツリーを飾るイルミネーションライトなどもホッとする明かりに。100均やイケアで日常使いできるかわいい照明を見つけておいてもよさそうです。●停電中にあってよかったモノ(2) 「保温ポット」赤ちゃんがいる家庭では、保温ポット(魔法瓶)もぜひ用意しておきたいアイテムのひとつ。いつもは母乳というママも、震災時はストレス等から母乳が出なくなってしまうこともあるようです。ミルクのためのお湯は給水所でもらえますが、保温ポットがあると、温かいお湯をそのまま持ち帰れて便利。「ミルクを作ったあと、コーヒーを淹れて飲んだとき、ホッとしたのを覚えています」とアベさん。■長引く断水…困るのは飲料水より生活用水震災時は断水も起こりがち。飲料水は救援物資として届くのでまだなんとかなることも多いようですが、困るのが生活用水。アベさんの自宅は完全復旧まで1か月かかったといいます。「せっかく自宅が無事で、備蓄もあって、自宅避難ができる状況でありながら、生活用水がないばかりに避難所へ行くしかなかった人もいました」アベさん宅が断水したのは、震災の翌日。もし震災後、まだ水が出ていたら湯船などに即貯めることが大事だといいます。また、揺れやすいマンション高層階などお湯を貯めておくのが難しい住居では、日頃から飲んだあとのペットボトルを入れてトイレに置いておくなど、場所に合わせた対策を考えておくのがよさそうです。●断水中にあってよかったモノ(1) 「キッチンバサミ」断水が長引くと、まな板と包丁を洗う水の確保も難しいので、キッチンバサミやピーラーが便利。「少しの水で洗えるし、殺菌力のあるウェットティッシュで拭くだけでもしばらくはしのげます」●断水中にあってよかったモノ(2) 「赤ちゃん用沐浴剤」赤ちゃん用沐浴剤は洗浄力がありつつも、洗い流す必要がないので非常時にはとても便利。大人もタオルを浸してカラダを拭けば、さっぱりしますし、香りに癒されます。また忘れがちですが、断水するとメイク落としもままなりません。アベさんは、メイク落としシートやふき取り化粧水、オイルなど、水なしでメイクを落とせるものを備蓄しておくようになったそうです。■冷蔵庫が使えない…被災時の食べもの備蓄アイディア先ほどキッチンバサミのアイディアを紹介しましたが、そもそも食べものがなければ話になりません。救援物資や配給食の中にも野菜はほとんど含まれず、「震災後の野菜不足は深刻でした」とアベさん。食は子どもの健康にも直結します。●「まごはやさしい」は防災ストックにも最適最近注目されている食事法に、栄養バランスがとれる食材をわかりやすく表した「まごわやさしい」という言葉があります。冷蔵庫がなかったころから伝わる食文化なので、保存がきく食材が多く、防災用の備蓄にもバッチリ!・ま(豆類)…豆の乾物や水煮、高野豆腐など・ご(ごま)…ごまやナッツなどの種子類・わ(わかめなどの海藻類)…乾燥わかめや昆布、ひじきなど・や(野菜)…根菜やフリーズドライの野菜、青汁、野菜ジュースなど・さ(魚)…魚の缶詰や鰹節、あごだし、にぼしなど・し(しいたけなどのきのこ類)…乾燥しいたけ、乾燥まいたけやしめじ・い(いも類)…いも類や根菜こうした食材はいざというときに溜めこむのではなく、ストックしながら日々使っていくのがおすすめです。●家族でバーベキューや家庭菜園を日頃から楽しもう昨今はキャンプなどアウトドアブームですが、火や水が限られた中で料理を作る経験はいざというとき役立ちます。インドア派の人もたまにキャンプやバーベキューなどを楽しんでみるのもおすすめ!また、ベランダなどでのプランター菜園はちょっとした防災食になるので、アベさんもプランターで野菜を育てるようになったそうです。夏はミニトマトやピーマン、ナスなどの実もの、冬は小かぶやミニ大根など根菜をメインに。ベランダが使えなければキッチンに置けるスプラウトが手軽です。本ではこのほかにもアベさんが今も続けている防災術がイラストでわかりやすく紹介されています。面倒でお金のかかる防災ではなく、家にあるものを見直したり、小さな工夫をしたりすることですぐに取り入れられるアイディアばかり。しかも、インテリアを損なわないセンスのある防災なので「防災のためにインテリアやファッションがダサくなるのは嫌」というママにもおすすめ。防災は気になるけれどなにから手をつけたらいいか悩んでいるママへのヒントが詰まった1冊です。 『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』 アベナオミ著(株式会社学研プラス) 1200円(税別) 宮城での被災経験をふまえた「熊本応援ツイート」が話題となったイラストレーターによる、防災&避難生活の心得集。著者が体験した東日本大震災と被災後の生活をつづり、今も続けている防災術をイラストでわかりやすく掲載。さらに熊本地震の震源地に近い空港保育園の対応や日本防災士会などを取材し、防災力を高める秘訣も紹介。必ずやって来る「その日」に備える、防災初心者にもわかりやすい1冊。
2019年03月07日火事と聞いても、どこか他人事のような気がしませんか?先日、筆者の自宅裏のアパートが火事になりました。それまでは「火事には気をつけなければいけないよね〜」と言いながらもどこか他人事だったのですが、今回の出来事で危機感が増しました。爆発の危険性があるからと一時避難をさせられるくらいの騒ぎの中、普段からやっておくべきだったと思ったことについてまとめていこうと思います。■ 火事の原因第1位は「タバコ」火事を引き起こす原因の第1位は「タバコ」。naka / PIXTA(ピクスタ)次いで「放火」「コンロ」「たき火」「放火の疑い」の順となっています。たしかに、筆者宅の裏手のアパートの出火原因も、どうやら“寝タバコ”だったようです。murara-555 / PIXTA(ピクスタ)冬になると石油ストーブなどを使用することもありますが、使用時に注意をしていることが多いためか、それは主な原因には入ってこないんですね。悪意による理由は別ですが、どうやら火事というのは“気が抜ける”瞬間に発生するのかもしれません。■ 普段から心がけておきたい準備5つ1.仕事道具をまとめておくことCORA / PIXTA(ピクスタ)仕事に必要なアイテムは、いざというときに持ち出せるようにしておかなければその後の生活が立ち行かなくなってしまいます。そのため、普段仕事で使っているものは一か所にまとめておくことをオススメします。また、バックアップをとっておくことも忘れてはいけません。Graphs / PIXTA(ピクスタ)2.お金関連のものを耐火の金庫に入れておくGraphs / PIXTA(ピクスタ)通帳や印鑑、各種保険の証書などいざというときにないと困るものは耐火の金庫に入れておく必要があると感じました。ユキ / PIXTA(ピクスタ)調べたところ、持ち運べるタイプの耐火金庫もありました。3.飲み物、食料の確保dorry / PIXTA(ピクスタ)今回の火事はそこまで規模が大きくなかったので一時的ではありますが、避難指示は出されました。場合によっては避難が長時間になることもあるかと思いますので、飲み物や食料などを少しでいいのでまとめておくといいと思います。4.下着類、衣服の整理整頓CORA / PIXTA(ピクスタ)普段から整理整頓を心がけておかないと有事の際すぐに対応することができない、ということを今回痛感しました。仕事に追われ散らかった部屋で生活しているという人もいるとは思いますが、たとえそうだとしても何がどこにあるのかくらいは把握しておく必要がありそうです。5.マスクの準備masa / PIXTA(ピクスタ)煙がたつ時間が長く続くので喉が痛くなります。119番通報してから20分後くらいに消防車が到着、消化準備にも時間がかかるため、鎮火にはかなりの時間を要しました。いざ消火が始まってからも、消火したかと思うと違うところから火の手が上がるので時間ばかりが過ぎていき、なかなかスッキリとは消えません。ふくいのりすけ / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?もちろん普段から備えておきつつ、何もないのが一番ベストなのですが、火事は突然起こります。普段からの心がけと準備を怠らないようにして、有事の際には冷静な対応ができるようにしておきましょう。【参考】※消防庁平成29年(1~12月)における火災の状況
2018年12月23日地震や災害に備えて防災グッズを揃えたり、缶詰などの保存食を備蓄されているご家庭も多いと思います。それでも実は意外と見逃しているのが「食」なのです。今回は洗い物を出さずにフライパンで作れるカレーと炒飯をご紹介します。どちらも作り方は簡単ですよ!被災してみて実感した、食の重要性震災にあったとしても「救援物資で食べ物が届くから、缶詰や乾パンでそれまでしのげば大丈夫」と思っている人もいるのでは。私は関西出身なので、阪神淡路大震災で多数の友人や知人がその渦中に巻き込まれました。地区によっては行政からの食料が届きだしたのは6日目以降の地区も多く、それまで個々で食べ繋ぐことになったので精神的にも肉体的にも大変な苦労したのです。配給がなされても、避難所生活での食事が長引くと栄養のバランスが崩れてしまいます。便秘や、お子様の精神面が不安定になったり、風邪が治りにくくなったり……。避難所生活のストレスの中で、「食」だが体だけではなく心の支えにもなるため、おいしいと思える食事、栄養のある食事は震災時でもとても大切なものになります。ガスが使えない、水が使えない、電気がこない……などさまざまな状況が考えうるのですが、今回は貴重な水をできるだけ使わず、洗い物が(お皿に移さなければ)ゼロになる、乾物と根菜を使用したトマトカレーをご紹介します。また、添えるご飯も時短になるフライパンでの炊飯方法もご紹介します。アウトドアでも使えるので、ぜひ試してくださいね。トマトカレーの材料とレシピ今回カレーで使う材料は、震災時にはお肉などの動物性たんぱく質が取れないため、豆類や焼き麩などを使用して補っています。・トマト(カット)缶……1/2缶(約200g)・玉ねぎ……1/4個・にんじん……1/3本・にんにく……1片(チューブでも可)・ミックスビーンズ缶……1/2缶(約60g)・米粉……小さじ1(無くても可)・カレー粉……小さじ1〜2・コンソメキューブ……1/2個・塩、胡椒……少々・焼き麩……6g●フライパン炊飯米(無洗米)……2合水……440ml1.まな板の上にクッキングシートを敷いて玉ねぎは薄切り、にんじんは薄くスライスして半月切り、にんにくはみじん切りに。包丁は事前にウエットティッシュなどでふいた後、キッチン用のアルコールをかけます。まな板を洗わないようにクッキングシートを敷くことで洗い物がなくなります。2.人数分のお椀やボウルにポリ袋を入れます。3.2に1とミックスビーンズを半量ずつ入れます。4.トマト缶を半量ずつ入れ、コンソメキューブを砕いて入れます。5.米粉とカレー粉を半量ずつ入れます。小さじがない場合は、ペットボトルのキャップを使用すると良いです。キャップ1杯が小さじ1杯と同じくらいの量になります。今回、米粉を使用しているのはとろみづけのためなので、米粉がなければ省いても大丈夫。カレー粉の量はお好みで。お子様がいる場合は少な目がおすすめ。6.焼き麩と塩、胡椒を入れてビニールの中を手でよく揉み込み、ビニールをしっかりとねじって縛ります。通常、焼き麩は水に浸して戻して、絞ってから使用しますが煮ている間に戻るので今回は不要です。7.たっぷりのお湯を沸かし、その中に6を入れて約20分ゆでます。お湯はどれだけ沸騰しても100度以上になりません。ポリ袋を「高密度ポリエチレン」と表記されているものを使用すれば、耐熱温度も高めで袋の成分が溶け出しません。また20分火を沸かし続ける必要もありません。沸いたら火を止めて、10分ほど置いてまた沸かして火を止めるというのを繰り返すと湯が高い温度のまま保たれます。ポリ袋に入れてゆでることで、他の料理も並行してゆでることができ、洗い物をする必要がなくなります。8.全体に火が通ったら、器にビニールごと入れます。本当に水が貴重なときはお皿によそわずにこのまま食べることで、洗い物がなくなります。フライパン炊飯の手順1.30分浸水させて水気を切った米をフライパンに入れます。水を入れて蓋をし、強火に5分かけます。2.画像のように沸騰したら、引き続き蓋をして中火に5分かけます。3.水分がなくなって、お米の良い香りがしたら炊き上がり。このまま蓋をして10〜15分蒸らして。トマトカレーのレシピのポイントカレーは、火加減や入れている量、野菜の切り方などによって茹で時間が変わってきます。袋の上から触ってみて柔らかくなっているか確認してくださいね。トマト缶によって酸味が違うので、酸味が強いようなら少量の蜂蜜を加えるのもおすすめ。お肉は入っていませんが、焼き麩やミックスビーンズに弾力があり食べ応えたっぷりなので、物足りなさはありません。洗い物が本当に出ないので、とっても気楽です。アウトドアにもぜひ使ってみてください。もちろん、お肉を入れての調理も可能ですよ。今回はカレーにしましたが、同じ要領で煮物やスープなども作ることができます。もしものための知識として、ぜひ1度家族で作ってみていただけたらと思います。●ライター木村幸子(きむらさちこ)料理家。洋菓子研究家。青山にて「洋菓子教室トロワ・スール」主宰。店舗や企業のレシピ・商品開発、TV・雑誌の監修・出演のほか、グルテンフリーや糖質オフ、はちみつを使用した体に優しい料理のレシピ開発実績多数。2012年2月に「最大のチョコレートキャンディーの彫刻」の分野にて、ギネス世界記録のお菓子の製作、世界記録と認定。著書『憧れのゴージャスチョコレシピ』他多数。Instagramアカウントtrois_soeurs木村幸子さんのブログはこちら!
2018年11月22日防災グッズは、市販されている物を購入することである程度をカバーすることができます。しかし、東日本大震災を体験した筆者は、それだけではカバーできない部分もあるということを、身をもって体験しました。今回は、防災グッズとして必要なものを迷わず準備できるように「衣食住」の3つに分けて用意する方法を書きます。■ 最初の避難時に持ち運ぶ防災グッズの準備基本は、市販されているものを使ってもいいです。ただ、不足部分を補うために準備しておきたい(持って出た方が良い)ものを「衣食住」に分けて準備することをおすすします。ポイントは、いかにコンパクトにまとめて背負えるかです(両手が使えることが大切です)。「衣」の準備ここは、衣類など身につける物と考えてください。雨風に強い上着(季節を問わずウィンドブレーカーのような上着は重宝します。)タオルと大きめバスタオルなど(拭くことも掛けることもできます)生理用品(1日分は試供品などで補えます)「食」の準備缶詰(カンパンやパンなど、開けたらすぐ食べられる物)飲料水(長期保存水がオススメです)甘い物(すぐに口に入れられるアメなど)「住」(生活必需品)の準備レジ袋(ゴミ袋だけでなく三角巾などにも使えます)携帯トイレ懐中電灯(予備の電池も一緒に)スマホを電池で充電できる物軍手(家族分)応急処置用品(薬や絆創膏などの衛生用品)重要書類などのコピー(保険証・保険関係書類・口座番号などをケースにひとまとめに)母子手帳のコピー(子どもの病歴や出産時、予防接種の有無のページ)小銭ポケットティッシュ(いくつか)アルミのブランケットこれらをリュックに入れていきますが、重さに注意しましょう。実際に背負って避難をしたときは、詰め込みすぎていたせいもありますが、重くて大変でした。そこに幼児を抱えていましたので、余計に大変だったのを覚えています。入れる物は厳選し、できるだけ軽くしましょう。■ 災害がおさまってからの「第2の防災グッズ」災害がある程度おさまり、日中に自宅に戻れることがあるかと思います。その時は、ライフラインが止まっていることも十分にあります。また、買い出しに行っても買えないこともあります。その時のために2つ目の防災グッズが必要なのです。その中身をご紹介します。「衣」の準備家族全員分の着替え1日分(ジャージなど長袖長ズボンで動きやすい服)トラベル・サウナ用の紙の下着(使い捨てができるので便利です)体ふき用シート除菌用シートコンパクトタオル(水で戻すことができるものが便利)マスク「食」の準備温めなくても食べられるもの(ご飯に味がついておかずがいらない物がオススメ)飲料水入れ(折りたためる容器がオススメです。給水が始まったらすぐに用意できます)割り箸プラスティックコップ(おわんの代わりになります)今回は一部しかお見せしていませんが、最低でも家族が2日程度食べられる分を用意しておきましょう。「住」(生活必需品)の準備ライターやマッチ(火を起こせる物)ランタン(予備の電池も)カイロ(暖を取れるように用意しておきましょう)レジ袋箱ティッシュ歯磨きシート(水を節約できます)丈夫なカバン(物の運搬など多岐に亘って使えます)物を入れるものはリュックでなくても大丈夫ですが、運びやすい容器やカバンを用意してください。ちなみに筆者宅はボストンバッグです。■ 乳幼児がいる場合は中身に工夫を子どもを抱いて避難ができるようにしなければならないのですが、できるだけ軽い物を中心に用意することをオススメします。防災グッズに用意しておくといい子ども用品ベビーフードスティックシュガーおしりふきだーちゃん / PIXTA(ピクスタ)使い捨てほ乳瓶粉ミルク(スティックタイプ)おむつ(圧縮袋で小さくすると少しでも多く用意できます)歯磨きシート抱っこヒモやスリングなど赤ちゃんの薬着替えネームタグ(子どもと親の氏名・携帯番号など)母子手帳Graphs / PIXTA(ピクスタ)子どもが安心できるおもちゃ(これは必須です)JanPietruszka / PIXTA(ピクスタ)子どもの成長によって変わってきます。ですから、「サイズが変わったとき」や「衣替えのとき」などに見直しをすることをオススメします。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか。災害で避難を余儀なくされる状態になって時は、意外とパニックになってしまうものです。「これだけ持って、さっと避難できる」ようにしましょう。避難先では不安を感じてしまうことが多いですが、2つ目の防災グッズがあるだけでその不安もかなり和らぎます。筆者の経験が、今後少しでもみなさんのお役に立てたら嬉しいです。
2018年11月09日トップライター:川筋真貴日本全国で記録的な自然災害が続いているいまだからこそ、防災の基礎知識を学び、災害時に役立つ情報を得られるアプリ、「東京都防災アプリ」を紹介します。東京都の公式アプリですが、どの地域でも役立つ情報満載。「あそぶ」「まなぶ」「つかう」のコンセプトをもとに、防災に関するクイズや選択式の防災シミュレーションなどをとおして、お子さんと防災の基礎知識を身につけてみませんか。タイトル画面、ストアでのアプリ検索結果の画面東京都防災アプリアプリアイコン画像いつでも、どこでも、いますぐにはじめられる。東京都公式の防災アプリ「東京都防災アプリ」は、東京都が都民に提供した防災ブック「東京防災」と女性視点の防災冊子「東京くらし防災」の情報に、オフラインでも使える地図や避難情報の通知機能などを加えた東京都公式の防災アプリです。東京都公式となっていますが、東京都民でなくても役立つ情報の充実ぶりは見逃せません。いまだからこそ、親子でいっしょに防災の基礎知識を学んで、いざというときのために備えましょう。親子で楽しむ使い方Androidでアプリを起動すると「東京都防災アプリは、連絡先、あなたの位置情報、端末上の画像、動画、音声、マイクなどへの情報にアクセスします」というメッセージが表示されます。「同意する」をタップしましょう。アプリを起動→言語を選択→「次へ」をタップするとアンケート画面が表示されますが、入力せずに「次へ」をタップしてもOKです。iPhoneまたはiPadで、モード選択画面へ移ろうとすると「東京都防災は通知を送信します」というメッセージが表示されます。「許可」を選んでください。※あとで「設定」から変更できます。「東京防災」モードでは、防災の基礎知識や災害が起こったときに必要な行動を、クイズや選択式のシミュレーションなど学べます。「東京くらし防災」モードでは、毎日のくらしのなかでできる防災対策を学べます。「災害時」モードでは、安否情報や防災マップなど、災害時に役立つ情報を確認できます。それぞれのモードは、画面左上の「リロード」で切り替えられます。【東京防災モードでできること】「まずはここから学ぼう防災」では、災害時に知っておきたい災害知識などを確認できます。「クイズ」では、避難や災害など、ジャンル別に用意されたクイズに挑戦しながら防災の知識を学べます。「シミュレーション」では、いざというときの行動について、状況別に学べます。「今やろう!防災アクション」では、家族の情報を登録することや室内外の備えをチェックすることなど、今できることを確認できます。「防災マップ」では、防災施設や災害時の帰宅支援ステーションを配置した地図、現在地の地域危険度などを確認できます。※防災・帰宅支援機能付の「防災マップ」と「地域危険度マップ」は、東京都内の情報です。※オンラインマップでは防災・帰宅支援機能を除く全国の地図を見ることができます。非常時に緊急ブザーをタップすることで、登録した家族や友人に位置情報メールを送信できる「緊急ブザー」の設定は、ホーム画面の右上にある「メニュー」→メニュー画面の「設定」→「緊急ブザー」で行ないます。【東京くらしの防災モードでできること】子どもでもわかりやすい内容なので、親子でいっしょに読んだり、クイズを解いたりしながら、防災の基礎知識を学ぶことができます。「わたしに便利」の「緊急ブザー」は、タップするとブザーが作動します。マナーモードにしていても音が鳴るので、災害以外の緊急時にも有効です。※緊急ブザー画面の右上にある「メニュー」→「設定」→「緊急ブザー設定」で、ブザーを鳴らすと同時にメールを発信する相手の連絡先を登録することができます。学ぶアプリ案内人のツボとくに「東京くらしの防災」モードは、買い物やトイレ、体調管理についてなど日常生活に密着した内容が多くて、防災について日ごろから心がけるきっかけになりました。各自治体でも、似たようなサービスや防災マップがあるかもしれないので、これをきっかけにチェックしてみます!【DATA】アプリストアのスクリーンショット3点アプリ名:東京都防災アプリ(Tokyo Metropolitan Government /東京都総務局総合防災部防災管理課)価格:無料対象学年:すべて【iPhone・iPad】東京都防災アプリ/id1290558619?mt=8カテゴリー:ライフスタイルAppレーティング:4+【Android】カテゴリー:ライフスタイルコンテンツレーティング:3歳以上※紹介した手順・情報は執筆時のものです。川筋真貴(かわすじまき)中学校の国語教員を経てライターに転職。女性向けの媒体での執筆が多く、IT関係からファッション・ペット・インテリアまで、女性のライフスタイルに役立つ記事の作成を得意としている。趣味は長年続けている茶道と御朱印集め。東京都在住。
2018年10月31日トップライター:川筋真貴「NHK ニュース・防災」は、NHKのニュースや天気・災害などの情報をまとめてチェックできる、ニュース&防災情報アプリです。データマップで台風の予想進路や気象警報・注意報などを確認したり、自分が設定した地域の災害情報をプッシュ通知で受けとったり、大切な家族の安全を守るための情報収集をはじめてみませんか。タイトル画面、ストアでのアプリ検索結果の画面NHK ニュース・防災万が一の災害時にほしい情報満載。身近な地域の状況を知ることができる防災アプリ「NHK ニュース・防災」は、防災情報を中心に収集できるアプリです。NHKのニュース記事や天気予報などの情報を無料で閲覧できるほか、万が一の災害時に活用できるプッシュ通知などの機能が満載。自分が設定した地域の台風・竜巻・地震・津波などの災害情報や、自治体からの避難情報、避難場所までの経路の確認、災害時の放送同時提供やライブ配信など、いざというときに必要な情報を得ることができます。親子で楽しむ使い方iPhoneまたはiPadでアプリを起動すると、「NHK NEWSは通知を送信します」というメッセージが表示されます。「許可」をタップしましょう。アプリを起動するとNHKニュース・防災アプリ規約が表示されます。内容に問題がなければ、「同意して続行」をタップしましょう。アプリの使いかたの説明が、画面上に表示されます。使いかたを確認したら、「アプリを使う」をタップします。次は、チュートリアル画面に移行します。ここで基本的な操作方法を確認しましょう。地域の設定は、ホーム画面の左上にある「歯車」→設定画面で「地域の設定1」→ 「都道府県」 → 「市町村」を選択すると完了です。地域の設定で現在地を設定する場合は、「現在地を登録/現在地を取得」を選択。「位置情報の利用を許可しますか?」というメッセージが表示されたら、「許可」をタップしましょう。プッシュ通知の設定は、ホーム画面の左上にある「歯車」→設定画面で行ないます。初期状態では、すべて通知する設定になっているので、「設定」→「プッシュ通知の設定」で通知が不要な項目をオフにし、画面左上にある「保存」をタップしましょう。ホーム画面の下に表示されるメニューの「データマップ」を選ぶと、地図上で「雨雲データマップ」や「メッシュ気温」、「気象警報・注意報・土砂災害警戒情報」など、さまざまな気象情報を見ることができます。※現在地の位置情報の利用を「許可」にしている必要があります。ホーム画面下の「災害情報」からは、全国の災害情報を確認することができます。学ぶアプリ案内人のツボ特定の地域の災害情報だけをチェックしたいときにぴったり!現在地のほかに子どもがよく行く地域、パパの出張先や祖父母の家などの地域も必要に応じて登録しておけば、それぞれの地域の気象警報・注意報や避難情報もすぐに確認できます。突然の大雨や熱中症情報などの通知機能も充実していて安心ですね。さっそく、わが家の必須アプリに決定しました。【DATA】アプリストアのスクリーンショット3点アプリ名:NHK ニュース・防災(NHK:Japan Broadcasting Corporation)価格:無料対象学年:すべて【iPhone・iPad】ニュース-防災/id1121104608?mt=8&ign-mpt=uo%3D4カテゴリー:ニュースAppレーティング:4+【Android】カテゴリー:ニュース&雑誌コンテンツレーティング:3歳以上※紹介した手順・情報は執筆時のものです。川筋真貴(かわすじまき)中学校の国語教員を経てライターに転職。女性向けの媒体での執筆が多く、IT関係からファッション・ペット・インテリアまで、女性のライフスタイルに役立つ記事の作成を得意としている。趣味は長年続けている茶道と御朱印集め。東京都在住。
2018年10月03日2018年9月6日早朝に起きた北海道胆振東部地震。最大震度は北海道で初めての震度7という非常に大きいものでした。今年は台風による被害も多発しており、私たちもいつ自然災害に見舞われるかもしれません。そんなときに子どもを守れるのは親だけ。そのためにもいざというときの対処法を知っていることはとても重要です。そこで今回は、2011年の東日本大震災で被災したママたちの経験をもとに作られた、私がおすすめする防災本を2冊ご紹介したいと思います。 『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』(アベナオミ著/学研プラス) 宮城県在住のママイラストレーター、アベナオミさんによる防災&避難生活の心得集。震災時にあってよかったものや「3.11」以降も続けている防災術などについて紹介しています。 今回の北海道胆振東部地震でもそうだったように、地震が起きると停電や断水などが続くこともあります。そんなときどうやって明かりを確保するか、断水していてもできる調理の方法、冷蔵庫が使えなくなったときのためにストックしておきたい食材など、被災を経験したママならではの具体的なアドバイスが参考になります。コミックエッセイもまじえながら書いているので、子育ての合間にも気軽に読むことができますよ。 『被災ママ812人が作った子連れ防災実践ノート』(MAMA-PLUG著/KADOKAWA) 子どものいる家族にとって必要な備えを、子育てママの視点から実践しやすいようにまとめた1冊。書き込みができるノート形式になっていて、最後まで書き終えるころには必要な防災が備わっているという仕組みです。 大地震が起きると携帯電話が通じなくなり、交通も麻痺するため帰宅困難者になることも考えられます。もしも家族がみなバラバラの場所にいて連絡が取れなかったらどうするか話し合ったことはありますか?防災グッズだけでなく、そうした必要な備えについても書かれているので、どこから手をつけていいかわからない、家族にも防災の意識を高めてほしいという人は必見です。ぜひ家族といっしょに話し合いながら取り組んでみてください。 大地震はいつ起こるか予測ができません。それだけに日頃の備えがとても重要です。実際を被災したママたちの体験談からは学ぶべきことがいっぱい。家族みんなで防災について考えてみてはいかがでしょうか?著者:妹尾香雪女性誌・書籍・WEBなどで、女性のライフスタイルについて執筆。プライベートでは一児の母として子育ての真っ只中。ワーキングマザーとして自身の育児体験に基づいた記事を提供している。
2018年09月19日北海道で起きた震度7の地震。その後、北海道全域が大停電に見舞われました。電気が復旧するまでの40時間で見つけた、次の地震対策に繋がる「小発見」をご紹介します。地震が起こらなければ直面できなかったけれど、防災ガイドにも載らないような、6つの小発見をご紹介したいと思います。■ 1.停電する前に「満タン給油」と「食料調達」Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)午前3時過ぎ。大地震発生から停電まで、約30分間ありました。この間、わが家がしたことと言えば「壊れ物の片付け」と「家族の安否確認」です。再び大型地震が来ない事を願いつつ「電気を消してあとは寝るしかない」と考えていた頃、窓の外に見えたのは、真夜中に車を走らせる「ご近所のAさん」の姿でした。果たして、こんな真夜中に「ご近所Aさん」はどこへ向かったのでしょうか?後に聞いたところによると、24時間営業のガソリンスタンドで「満タン給油」してきたついでに、コンビニで「食料を調達」してきたそうです。その後、まもなくして北海道全域が停電。あのわずかな時間で、こうなる事をAさんは予測できたのしょうか?何も行動できなかった自分がいたので、Aさんのあまりの「冷静さ」に驚きました。今後の地震対策として記憶に刻んでおきたいと思います。■ 2.コードレスクリーナーは災害時に重宝するMaksim Kostenko / PIXTA(ピクスタ)地震の揺れが収まってリビングに向かうと、床には粉々になった電球の破片が散乱していました。翌日に替えの電球を買いに行こうと、テーブルの上に置いておいた電球がまずかったようです。ガラスやセトモノの破片は、ほうきで掃くだけでは取り切れない細かなカケラがあるので、ここでは掃除機が有効になりますが、コード式の掃除機だと停電後には使えません。そこで役に立ったのが「コードレスクリーナー」。事前に充電しておくことはもちろんですが、コードレスクリーナーがあれば、停電後もバッテリーが持つ限り吸引可能です。実際に震源地に近い筆者の実家では、ガラス張りの人形ケースが落ちて破損。じゅうたんの上に、ガラスの破片が飛び散ってしまいました。その地域では片付ける間もなく停電してしまったそうで、電気が復旧するまで掃除機がかけられず、その部屋に踏み入る事が出来なかったそうです。「コードがないから便利!」と思っていただけのコードレスクリーナーが、停電時にこんな形で役立ってくれるとは!コードレスクリーナーのありがたみを再認識できた出来事です。■ 3.ご近所のコミュニケーションが深まった!空地海 / PIXTA(ピクスタ)地震直後のご近所の様子。みなさん窓から心配そうに顔を覗かせているのがわかります。「今地震あったよね!大きかったよね!」真夜中なのでみなさんは口には出しませんが、そんな言葉があちこちから聞こえてきそうです。翌朝、普段はごあいさつ程度のご近所さんが集まってきて「地震に驚いたこと」「学校や会社の心配事」などのを話していました。不安な気持ちを分かち合うことで、安心できる事ってありますよね。同じ境遇の仲間のような、今までにない連帯感が生まれたような気がしました。その後も“ご近所に拡散求む!”といった内容で「ゴミの収集日の変更について」や「近くの公園に給水車が来るよ」など、繋がりがなければ知れなかったような情報をご近所からいただきました。今回の経験も踏まえ、「これからもご近所づきあいを大切にしていきたい」と感じた瞬間です。■ 4.ガソリンスタンドの列に「左折」で割り込んではいけません。YNS / PIXTA(ピクスタ)「横入りはいけません」。地震直後、必ず込み合うのが「ガソリンスタンド」。燃料が底をつくのを恐れ、1時間ほど並んだガソリンスタンド手前の横道から、1台の車がやってきました。「左折してその先の方向に進みたいんだな」と思い列を開けたところ、そのままガソリンスタンドへ向かう列に車が入りました。よくある車線変更の時に「ありがとう」を表すハザード付きです。「アレ?」と不思議に思いましたが、そのまま直進していくのだろうと見守りましたが、そのままガソリンスタンドに入り込みます。今の状況は、車線変更の「どうぞ」とはちょっと違います。気が小さいので何も言えませんが、後ろに100メートルほど並んでいる車の事を思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そんな悪気はなかったのでしょうが、震災後のガソリンスタンドの列に「左折」で割り込んではいけません。■ 5.電気が使えないと掃除がはかどる!?EKAKI / PIXTA(ピクスタ)「電気がないのに家事がはかどる?」。掃除機も洗濯機も使えないのにおかしな話なのですが、はかどるのは「電気を使わない家事」限定です。「電気を使わない家事」、それは「拭き掃除」と「整理整頓」。大きな地震の直後ですし、心に余裕がありません。でも何かしなくちゃ!と家の中でソワソワ……。学校も休み、仕事も休み。だからといってレジャーに出掛けるなんて出来ません。何かしていなくては落ち着かないので、なぜか掃除を始めてしまいました。普段手をつけないような、大掃除の時にしかやらないような場所ばかり。電気が使えない生活を送ると、いつもとはちょっと違った行動に出る事がわかりました。■ 6.停電すると家族が寄り添い会話が弾むelise / PIXTA(ピクスタ)停電した我が家では、光りに集まる虫のように、家族がひと部屋に集まりました。ヒマを持て余した子どもたち。電気が使えない夜はテレビも見られず、携帯ゲームも充電が尽きてしまい、普段は口数少ない長男が、だんだんとおしゃべりになっていくのがわかりました。こういうの、ちょっとキャンプと似ています。一人遊びができなくなるので話し相手を求めるのでしょうね。普段聞けないような話で盛り上がり、母はちょっと嬉しくなりました。日中の買い物も、することがないからと付き合ってくれて、いつもとは違う状況下で、いつもとは違う家族の一面を見ることができました。大変なことばかりでは終わらなかった、そんな停電の40時間でした。「防災ガイド」には載らないような、ちょっとした出来事ばかりですが、実際に体験しなければ気づかなかった「小さく驚いた」エピソード。今後の地震対策に「小さく」お役立ていただければ幸いです。
2018年09月12日今年は例年に比べて自然災害が多く、防災について真剣に考え、向き合うシーンが増えました。「いつかやろう」と思いながらも、そのタイミングをはかりかねることも多いですが、是非この機会にご家庭でも防災グッズの見直しや点検を行いませんか?ライフスタイルや、家族構成によってその内容は異なってきますが、今回ご紹介したいのは人気のインスタグラマー、Tammy(@t_ammy) さんの防災の備え方。丁寧な暮らしで人気のTammyさんですが、今回防災の備蓄品を刷新されたとのこと。見直したポイント、備えについての考え方を教えて頂きました。自分のライフスタイルにあった備えをすることが大切1995年に起こった阪神大震災を経験されたTammyさん。そこから災害への備蓄品を強く意識されているようです。「防災グッズは阪神大震災あたりよりきちんと揃えています。でも...暮らしの場所が変わったり、子供たちが成長したり、幸いにも揃えたものを使うことなく消費期限が過ぎて行くので、住む場所 家族年齢など生活環境で防災グッズも変わってきて中身は見直す事が必要になります。今は わが家は夫婦二人暮らし。海辺ですが高層階なので万が一のことが起こっても、マンションに異常が見られない限り、家でいることの方がきっと安全だという前提で、ライフラインのストップした家の中で暮らす事を主としつつも、避難することも想定に備えています」今までは家の中に何かしら食べるものがあると想定して、水しかストックされていなかったというTammyさん。今回全く欠いていたという備蓄食を揃えられました。Tammyさんが選んだのは「いつでもおいしい!どこでもおいしい!」をコンセプトに、味にもパッケージにもこだわった新しい備蓄食#IZAMESHI水だけで作れるごはんや、開けてそのまますぐに食べられるおかずなど、便利なだけでなく味も満足できる長期保存食です。⇒ 新感覚保存食「IZAMESHI」 また一般的な市販の水の賞味期限は、製造から1年から2年ほど。IZAMESHIの水は天然弱アルカリイオン水でありながら、長期保存が叶う「7年保存水500ml」。水はケースで備蓄しておきたいですが、賞味期限を当面気にしなくていいのは安心ですね。⇒ IZAMESHIいざという時の必需品7年保存水500ml24本セット ⇒ IZAMESHIいざという時の必需品7年保存水2L6本セット スマホの充電対応は?今の時代にあわせた見直しを市販の防災セットは自分に必要ないものが入っていたり、一見便利なようでかゆいところに手が届かないことも。自身で揃える場合、やはり手間はかかりますが、実際防災用品が必要となった場合の心強さは違います。見直しの度に、継ぎ足し方式で中身を見直しているTammyさん。使わなくなったスーツケースを使用しています。「万が一 点火しないと困るので、チャッカマンはメーカー違うもの二種類を。サウナスーツは真冬の寒さしのぎに...。歯ブラシには歯磨き粉ついたもの。」「今の時代一番真っ先に必要とするものは、やはりスマホの充電を確保すること。防災ラジオには手廻しの充電機能付きやソーラータイプもありますが、持っているスマホへの充電ソケットが自分のスマホに対応しているか確認が必要です。android→iPhone にしたので今回変更しました。」大変な時だからこそ、気分があがる小さな工夫と余裕を災害時は気持ちにも余裕がなくなるもの。そんな時だからこそ、ちょっとした余裕を持つことは大切です。Tammyさんは今回、それまで普通のジッパーバッグを、ちょっと気分があがるものに入れ替えたそうです。心身ともに大変になるからこそ、余裕のある時に小さな工夫を凝らすのは素敵なアイデアですね。⇒ ジッパーバッグB5(15枚入り)「ストックホルム」 「そんなこんな見直しして詰め込んで、わが家の防災グッズ置き場は玄関横ドア開けた部屋のここ。DEAN&DELUCAのバッグは愛犬の防災グッズです」気になる愛犬用のグッズは、・折りたたみの器とフード・ペットのシートマンションで缶詰になる場合を想定すると、室内犬用にペットシートをストックしておくのは大切。これもライフスタイルにあわせた備蓄といえますね。またいざという時のために、大切な人とルールを決めることも忘れずに。安全な場所を知り、備え行動することが大切だとTammyさんはおっしゃいます。これを期に、家族で自分たちの避難場所、いざという時の連絡方法を見直し、再確認しておきましょう。揃えたもの、使わなくてそれでよし!と笑える気持ちを大切に時間やお金をかけて揃えても、使わずに終わっちゃう。そう考えると、なかなか備蓄品と向き合う気分になれないことも。「揃えたもの使わなくて結構!それでよし!この揃える時間、家族を思う、大切な命を守る作業でした。こんなに揃えっちゃってさぁ〜なんて笑い話で時間が過ぎていきますように!!」Tammyさんはそんな気持ちが大切と締めくくります。「今年も使わなかったね、よかったね」という基本の気持ちを忘れがちになってしまう防災の備え。笑える気持ちが何より大切です。9月1日は防災の日。気持ちも荷物もリセットする大切な月。いざに備えて備蓄品とルールを見直しましょう。⇒ イザメシ&長期保存のデニッシュ感など、防災特集はこちら ⇒ 一番人気の3日分セット、10日20時より僅少再入荷です。 = 文:大西佳葉 = ■食のはなし ■暮らしのはなし 【ご紹介したアイテム】 「いつでもおいしい!どこでもおいしい!」をコンセプトに、味にもパッケージにもこだわった新しい備蓄食「IZAMESHI」。 「IZA(イザ)」という言葉には、非常時だけでなく風邪を引いて出かけられない時など、日常のいざという時という意味も込められています。
2018年09月10日近年、日本全国での災害が相次いでいます。今回は、事前に準備しておきたい防災グッズについて。防災グッズを準備したいけれど、実際、自分にとって必要なもの、どんなものを用意すればいいのでしょうか?今からチェックしたいポイントや防災グッズのアレコレについて、これまでの記事の中から関連記事5本をまとめてお届けします!■ 1・車に積んで置ける「防災安心セット」いざというとき防災グッズを家の中から持ち出すのは大変です。車に積んでおくのがいいという意見も。「防災安心セット 水・食料7年車載用」は、水と食料、簡易トイレ、マスク、ホイッスルなどの必需品が、鞄サイズの箱にコンパクトにまとめられています。水と食料の賞味期限は7年。車に積んでおくだけで安心感が違いますよ!車にも設置、最低必要な「防災安心セット」■ 2・とってもスリム!A4ファイルサイズの「防災セット」コンパクトと言えば、こちらの防災セットもおすすめ。本棚や隙間に収納できるA4ファイルサイズの防災セットで、オフィスや避難先での1日分の滞在を支援する「災害備蓄セット」と、避難先からの帰宅時に使うことを想定した「災害帰宅セット」の2種類があります。短期間の間の備蓄「災害備蓄セット」「災害帰宅セット」■ 3・簡単に使いこなせない「防災セット」がなぜ注目されるのか被災すると便利さとは程遠い環境に身をおくことになります。そのとき本当に必要となるのは、使いやすさ重視の受動型の防災セットではなく、行動力を高めるような能動型の防災セットなのかもしれません。目からウロコの視点で作られた防災セットは、見た目、内容ともにクールでカッコく、普段から使い込みたくなるようなアイテムが詰まっています。受動型防災セット「ライフライン・サポートパック(LIFELINE SUPPORT PACA)」■ 4・機能性抜群!災害ボランティア用ブーツ女性防災ボランティアの声から生まれたのが、災害ボランティア用ブーツです。普段はレインブーツとして使えるようにカラーやデザインにこだわっています。釘などを踏み抜かないように靴底に鉄板が入っており、完全防水仕様。折りたたむこともできるので、持ち運びも楽々です。折りたためる災害ボランティア用ブーツ■ 5・普段使いに兼用できる防災グッズ5つ長期間、物置きで防災グッズを眠らせていたら、いざ使おうとしたとき劣化して使い物にならなくなっているおそれもあります。普段使いと兼用できる防災グッズをそろえておけば、そうしたリスクをなくすことができます。こちらの記事では、非常時だけでなく日常でも使える5つのアイテムをご紹介しています。普段遣いにもOK!兼用防災グッズ5つ
2018年09月08日おうちに愛犬を飼っているみなさん、ワンちゃんの防災対策はしっかりとできていますか?災害時に用意しておきたい、水飲み用の持ち運べるボトルやエチケット袋などが入った《スペシャルオータムボックス》が、〔こいぬすてっぷ〕より発売されました。販売期間は2018年9月1日(土)~10月31日(水)までの秋季限定!自宅用はもちろん、愛犬家のあの人へのギフトとしてもおすすめです♡〔こいぬすてっぷ〕って?全年齢、全犬種向けのギフトボックスが発売!業界唯一となる“獣医師監修”のもと、子犬の月齢に合わせた育て方本や厳選グッズのお届けサービスを展開する〔こいぬすてっぷ〕。2018年夏には、全年齢と全犬種に向けた夏季限定のギフトボックスが販売され話題となりました♪今回、秋季限定で販売されるのはその第二弾!中身は“愛犬の防災”をテーマにセレクトされたグッズで、災害時の備えとして常備しておきたいラインアップです。サイズは全部で3種類!愛犬の体重にあわせて選ぼう♪※画像はMサイズのセット内容販売期間:2018年9月1日(土)~10月31日(水)価格:3,980円(税込)ワンちゃんのサイズにあわせて、3つのサイズから選ぶことができます。詳しいセット内容は、こちらを参考にしてみてくださいね♪<全サイズ共通>●ループ・ステンレスボトル●ループ・ディスペンサー●わんこのUNCO●犬用パンケーキミックス●防災対策情報誌<各サイズ別(S、M、Lサイズ)>●それぞれの犬種にあわせたオモチャ各2点<先着100名限定※なくなり次第終了>●ペット用飲料水《アクアプーラ500ml》==========================<サイズの目安>Sサイズ:犬の体重5kg以下Mサイズ:同5~10kgLサイズ:同10kg以上さっそく中身をチェック!水の持ち運びに便利な《ループ・ステンレスボトル》カラビナ付きのキャップ部分が水飲みボウルになる、ステンレス製のボトルです。全部で8色あるというこちら、何色が届くかは開けてみてのお楽しみなのだそう♪今回入っていたのはオレンジでした!あざやかな色合いがハロウィンっぽいですね♡開けてみた図♡手になじむ持ちやすいフォルムが◎エチケット袋もスマートに♪《ループ・ディスペンサー》お散歩には必須の犬用マナー袋をコンパクトに携帯できるアイテム。グリーンティーの香りが付いたマナー袋がセットされているので、開けてすぐに使うことができますよ♪こちらもカラビナ付きで持ち運びに便利!防災用持ち出しリュックに付けておいてもいいですね。マナー袋を広げてみました!500mlペットボトルくらいの幅があります。気になるあの匂い対策に!《わんこのUNCO》やや衝撃的な商品名のこちらは、ワンちゃんの排泄物の匂いを抑えてくれる消臭剤。他の人と一緒に避難しなければならない防災時や、おでかけの際の車内など、匂いの気になるシーンで大いに役立ってくれそうです!天然木材成分を使用した薬剤は、そのまま土に還るので環境への配慮も◎もちもち米粉♡《犬用パンケーキミックスパンプキン》長崎県産の米粉とかぼちゃ粉末を使った、こだわりのパンケーキミックス。小麦アレルギーのあるワンちゃんも安心して食べることができます。グルテンフリー製法で作られており、もちもちとした食管がポイントなのだとか♡愛犬と一緒に過ごすおやつタイムは至福の瞬間ですよね♪避難するときに気を付けることは?普段から準備しておきたいことなどをまとめた《防災対策情報誌》同梱される《防災対策情報誌》には、愛犬との災害時に覚えておきたい避難所での過ごし方や、日ごろから実践しておきたいトレーニングなど、知っておくと役立つ情報がA4サイズの用紙両面にまとめられています。かさばらないので、小さく折りたたんでバッグの中に入れておくのもいいですね。ちなみに、ペット栄養管理士による、先ほどのパンケーキミックスを使った絶品レシピも紹介されていますよ♡キュートでポップなハロウィン風♡犬用オモチャ(Mサイズ)なんともいえない表情がキュートなこちらは、Mサイズに入っている犬用オモチャ♪左の《エージェントG》はピラミッド型のフォルムで、くわえて遊ぶのにピッタリ。右の《ハロウィンタマゴパンプキン》は、くわえると空気が抜けて、子どものピヨピヨ鳴る靴のようなかわいらしい音が鳴ります♡(笑)先着100名限定!《アクアプーラ》がもらえる♡販売期間中に購入した先着100名限定で、なんとペット用の飲料水《アクアプーラ(500ml)》がもらえます♡このまま防災用に備蓄できるのもいいですね。なくなり次第終了になるので、気になる方はお早めにゲットしてください♪まとめ〔こいぬすてっぷ〕から、期間限定で販売される《スペシャルオータムボックス》をご紹介しました♡9月1日は防災の日でしたが、ペットの防災対策までは意外と見直せていないという方もまだまだ多いようです(※)。そういえば考えられていなかった、という方は今からでも、ぜひおうちの防災グッズを見直してみてはいかがでしょうか?普段使いもできる防災グッズが詰まった《スペシャルオータムボックス》は、大切な愛犬や、お世話になった愛犬家の方に贈るギフトとしてもおすすめです♪※〔こいぬすてっぷ〕調べ
2018年09月07日9月4日に非常に強い勢力がある台風21号が西日本を通過し、関西を中心に甚大な被害を出しました。気象庁によると今年発生した台風数は9月4日現在で21個にのぼり、このままのペースで台風が発生すると、過去10年間でもっとも台風が多かった2013年の31個を上回る可能性があります。上陸すると大きな被害をもたらす台風ですが、住宅設備のなかでも台風の被害を受けやすい設備や箇所を3つご紹介します。■ 1.「テレビアンテナ」窓ガラス、外壁、屋根などを破壊原因にも!台風の脅威といえば強風と大雨です。amanai motoki / PIXTA(ピクスタ)なかでも強風は住宅に大きな被害をもたらしますが、住宅設備で一番早く強風の被害を受けるのが、屋根の上に設置されている「アンテナ」です。YNS / PIXTA(ピクスタ)台風が去ったあと、電気工事店や住宅管理会社には「アンテナが壊れてテレビが映らない」「アンテナが飛ばされてしまった」といった問い合わせが非常に多くなります。アンテナが飛ばされるとテレビ放送が受信できないだけではなく、その飛ばされたアンテナが窓ガラスや外壁、屋根などを破壊する場合もあります。SandraFotodesign / PIXTA(ピクスタ)最近はケーブルテレビの普及によって、屋根にアンテナを設置していない住宅も増えましたが、ケーブルテレビサービスの加入世帯でも以前使っていたアンテナがそのまま残っている住宅が多数あります。普段あまり意識して見ることのないアンテナですが、定期的にその設置状況に不具合等がないかを確認することで、万一の被害を最小限に抑えられます。台風情報が出されたら上陸前に、まずアンテナチェックを!■ 2.「雨の吹き込み(軒先・サッシ)」壁紙や家電が濡れてしまう場合も!日常的な雨漏りではなく、強風と強い雨によって、住宅の軒先やサッシのわずかな隙間から雨が吹き込み、壁紙や家具家電などが濡れてしまうケースがあります。この「雨の吹き込み」も台風によってもたらされる非常に多い被害のひとつです。HAKU-No1 / PIXTA(ピクスタ)雨の吹き込み被害はなかなか事前の予防が難しいのですが、日頃からサッシ周りの劣化状況や、外壁のひび割れ、雨どいの劣化状況などはしっかりチェックしておきましょう。M・O / PIXTA(ピクスタ)また、この被害に関しては「保険」についても注意が必要です。強風で何らかの物体が飛んできて、窓ガラスや住宅の壁・屋根が破損し、そこから雨が吹き込んだ場合は住宅保険(火災保険)のなかで「風災」に分類され、補償の対象となります。CORA / PIXTA(ピクスタ)しかし、その吹き込み被害が窓の閉め忘れなどによる場合はもちろん、住宅構造上の問題だった場合も、住宅保険(火災保険)の対象とならない場合があるのです。以前、被害に遭った箇所はその後も繰り返し同じ被害に遭う可能性が高いので、台風が近づいて来たらその個所から家具家電を移動したり、吹き込んできた雨水はすぐ拭き取るなど、住宅設備等の腐食防止を心がけましょう。吹き込んできた雨水の放置は壁紙などを腐食させるだけではなく、床材や柱などを腐食させる原因にもなりますので賃貸住宅・持ち家に関わらず絶対にNGです。■ 3.「エアコンの室外機」転倒被害が起きる場合も!「エアコンの室外機」も台風の被害を受けやすいです。ABC / PIXTA(ピクスタ)室外機は屋根の上や、壁の上部などに設置する場合も多く、強風の影響をまともに受けやすいため、ファンやモーターの破損や転倒被害などが多く発生します。また、取り付け部分の器具が劣化していると転倒被害も多くなります。さびにくい金具を使って固定したり、強風の影響を受けにくい場所に設置するなどして被害の予防をしましょう。■ これからも続々来襲!?「台風への備え」はどうすればいい?セーラム / PIXTA(ピクスタ)台風の進路やその強さについては、ある程度事前に情報を得ることができます。しかし、分かっていてもその被害を「ゼロ」にすることはできません。避けることができない自然災害に対して大事なことは「減災」という考え方です。日頃の備えと、事前の備えによって台風被害を最小限に抑えましょう!【参考】※気象庁HP「台風の統計資料」
2018年09月05日筆者がお客様に収納でお困りのことを聞くと「防災グッズの置き場所」について聞かれることがあります。災害時の備えとして防災グッズを用意することは一般的になりました。防災グッズといっても、セットになっているものを購入されている方、水や缶詰などバラバラに準備されている方、あるいは屋外の物置に置かれている方など様々です。多くはキッチンに食料品、その他を玄関収納やお部屋のクローゼットなどにまとめて置かれている方が多いのですが、多くの方にとって収納は十分ではないと感じていますし、持ち出しやすい=目立ちやすいからといって、玄関などに置くと雑然としてしまいますよね。筆者も当初は正解がわかりませんでしたが、ヒアリングを重ねるうちに少しずつ答えが見えてきました。というわけで今回は防災グッズをどこに置けばいいのかについて、ご紹介いたします。■ 「防災グッズの設置場所」はどこにするのが一番正解?防災の専門家に伺ってみたところ、住環境や生活者の属性、生活パターンなどで異なるため、すべての住居に当てはまる正解はないものの、以下の点を考慮すべきと意見をいただきました。建物が倒壊してライフラインが断たれるような規模の災害では、まず避難することが大切建物が崩れる場合は、1階部分が潰れることが多い建物の南側は窓が多いことが多く、構造的に弱くなるため、南側に向かって潰れることが多いこの他に、海や川の近くだったり、周辺の土地より低くなっている環境では水害も考慮するなどが必要です。しかし多くの場合、家の西側または東側の、家から少し離れた倉庫などに水や食料などを保管すると良いように思いえます。あひる / PIXTA(ピクスタ)■ 災害時でも困らない!現実的な「防災グッズの設置場所」とは?しかし、都合よく空いているスペースがあったり、倉庫があるとは限りませんよね。そこで、上記を踏まえて現実的な設置場所を考えて見ましょう。まず避難が必要となるような災害の場合は、安全な場所に一刻も早く移動することが最優先です。そのため、避難する際に持っていく荷物は最小限にとどめます。災害発生直後には、避難するためだけの荷物を持つようにします。例えば懐中電灯やヘルメット、防寒具、消毒薬、小銭などです。これに必要な方は薬も必要になります。TATSU / PIXTA(ピクスタ)これらの最低限必要なものは玄関や寝室に置いておきます。特に寝室には避難用の靴やスリッパも置いておくと良いですね。よく言われる家族3日分の水や食料は、ご自身やご家族の身の安全を確保した後に安全に取りに行けるところに置くのが最良です。dorry / PIXTA(ピクスタ)次に避難後に必要となる食料や生活用品ですが、これらはかさばるので玄関などの屋内に置き切れない、置きたくない方は「屋外用の収納ボックス」が有効です。kitakado / PIXTA(ピクスタ)車をお持ちで余裕があれば積んでおいたり、あるいは「駐車スペースの隙間」に置くなどしましょう。ABC / PIXTA(ピクスタ)車がなければ南側を避けて「屋外の家沿い」に設置することも良いでしょう。HAKU / PIXTA(ピクスタ)ちなみに専門用品を購入するのはすごく割高になるので、避けたほうがいいでしょう。例えば簡易トイレは10回分で3,000円など、家族分を揃えようとすると、すぐに万単位になってしまいます。トイレであれば大人用オムツとビニール袋で代用するなどで十分かもしれません。いかがでしたか?これからは、いつでも防災に対する意識を高めていかなくてはいけません。もしもの備えは、無理せずストレスにならない準備ができるとよいですね。
2018年09月03日いつ起こるかわからない、地震や水害などの自然災害。この機会に、一度自分の住まいの防災に対する備えを再点検してみましょう。以下4つの項目別に、自分でできる住まいの防災に関するお役立ち記事を9本まとめてご紹介します!■ 1.自分でできる備えハザードマップ災害と一口に言っても、洪水、津波、土砂災害などさまざまなものがあります。自分の住む場所ではどんな災害のリスクが高いのかを知るには、ハザードマップがその手立てとなります。こちらの記事ではインターネットで見られるハザードマップの使い方を詳しく説明しています。ハザードマップで住まいの被害想定を一度は確認!子どもへの防災教育Graphs / PIXTA(ピクスタ)災害発生時に鳴り響く警報音。この「音」であるJアラートは、危険察知や避難の重要な道しるべとなります。しかし、子どもがその意味を正しく理解しているとは限りません。抜け落ちがちな子どもへの防災教育について、はっと気づかされる記事です。できていますか?子どもへの防災教育■ 2.家を守る震災対策(土地・耐震化)無料でできる!災害に強い土地、弱い土地かを調べる方法hashisatochan / PIXTA(ピクスタ)災害から身を守るためには、自分が住む土地の地形や地質を知っておくことも大切です。無料で誰でもできる「災害に強い土地を調べる方法」を今すぐチェックしておきましょう!今居る土地は大丈夫?無料でチェック「災害に強い土地か弱い土地かを調べる方法」耐震化でリスクを激減!本当に耐震が必要理由カワグチツトム / PIXTA(ピクスタ)地震の被害の多くは、老朽化した建物の倒壊で起きています。耐震基準は1981年で変更されており、旧耐震基準の建物に住んでいる人は要注意。なぜ今、建物の耐震化が必要なのか?その理由に迫ります。旧耐震基準の建物に住んでいる人は一度は確認を!家の耐震化で使える公的支援制度bee / PIXTA(ピクスタ)家を耐震化するには高額な費用がかかるため、なかなか決断しにくいものです。しかし、国や自治体の補助金制度や税の優遇制度を使うと、耐震化工事のコストを削減することができます。こちらの記事では、公的支援制度の利用条件や利用方法について詳しくお伝えしています。知っておこう!国や自治体の補助金制度や税の優遇制度■ 3.マンションの耐震地震に強いマンションはこう選ぶマンションの耐震性能を知るには、「耐震等級」を調べてみることです。等級は1から3までで、数が多いほど高い強度を示します。地震に強いマンションの形やチェックすべきポイントなど、地震に強いマンションの選び方をご紹介します。マンション探しの前に、地震に強いマンションの選び方マンションの耐震についての真実ABC / PIXTA(ピクスタ)マンションの耐震について、正しく理解している人は案外少ないのかもしれません。マンション管理のプロが教える、マンションの耐震基準&耐震等級の真実とは?プロが伝授!マンションの耐震基準&耐震等級の真実マンションは災害時、ココが危険!@yume / PIXTA(ピクスタ)地震で火災が起こることがありますが、タワーマンションの高層階の部屋は、はしご車が届かない可能性も。マンションでは災害時にどんなリスクがあるのでしょうか。マンションから安全に避難する方法についてもチェックしておきましょう。マンションは災害時、ココが危険!■ 4.ペットの防災災害時に愛犬、愛猫を守るには大切なペットの命を守るには、ペットの防災についても調べておく必要があります。環境省の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」には「ペットの避難トレーニング」「ペット用避難グッズ」など、知っておきたいお役立ち情報がたくさん掲載されています。大切な家族。災害時に愛犬、愛猫を守るには?
2018年09月02日いつ起こるかわからない自然災害。先日の西日本豪雨でも大きな被害が出ましたが、近年は都市部の局地的豪雨も頻発しています。かわいいわが子を守るために、日頃の備えは万全にしておきたいですね。防災グッズは身近なもので代用できることが多いですが、実は「さらし」もそのひとつ。戌の日の安産祈願で腹帯としてもらった人もいるのではないでしょうか? 昔ながらのさらしは、かなり使える防災グッズでもあるんです。■万能アイテム!災害時のさらし活用術防災グッズとしてのさらしの使い道はいろいろありますが、「さらしで子どもをおんぶできる」ことだけでも知っておくと、ママはとても心強いと思います。もちろん使い慣れた市販の抱っこ紐やおんぶ紐があればよいのですが、非常時には手元にないことも多いもの。たとえば、赤ちゃんと外出中に大きな地震があったらベビーカーに乗せたまま避難するのは危険ですし、歩ける子でも余震やはぐれる心配があれば、歩かせるよりおんぶや抱っこのほうが安心。小学生くらいでも割れたガラスで足をケガするなどして、おんぶが必要になることもありえます。また、集中豪雨で道路が冠水したら、小さな子はずぶぬれになったり転んだりしてぐずってしまう可能性大。安全に歩かせるのはなかなか困難です。こうしたとき、さらしをおんぶ紐にできれば、素手でおんぶするよりはるかにラク。両手があくので避難しやすく、大人とぴったりくっつくことで子どもに安心感も生まれます。さらに、災害時にさらしががあると以下のようないろいろな使い方もできます。<さらしの使い道の一例>・止血するための包帯・布おむつ、布ナプキン、下着の替え・手ぬぐい、タオル、雑巾・肩掛けやひざ掛け・高いところから避難するロープ、命綱・暖をとったり、料理をしたりするための燃料■さらしを使ったおんぶの仕方をマスターしよういざというとき、安全にさらしでおんぶするには、正しいおんぶの仕方・おろし方を知り、事前に習得しておくことが大切。非常時に急にやろうとしてもママも焦ってしまうし、赤ちゃんが初めての高さや姿勢にぐずってしまう可能性もあります。書籍『おんぶで整うこころとからだ』の詳しいおんぶの仕方を参考に、ぜひ試してみてください。●おんぶの仕方さらしでおんぶをするよさのひとつが、親と子が同じ目線になれること。背中に背負うときに理想の高さにしておくのがポイントです。さらしをそれぞれの肩にかけるとき、前屈みになりすぎると、赤ちゃんが頭から落下する危険があるので注意。両脇にきたさらしをハの字にきゅーっとしっかり引っ張ると、赤ちゃんがずりずり落ちてくるのを防げます。残ったタレ(端)は結び目のところにかませると、避難のときもジャマになりません。本には、おんぶのおろし方や抱っこの仕方も載っています。さらしは、おんぶだけなら4メートル程度でもOK。抱っこもするなら4.5メートルくらいあると使いやすいそうです。■+αのアイテムでママバッグを防災バッグに!さらしを使ったおんぶの仕方を覚えておけば、近くにさらしがないときも、ワイシャツ、カーディガン、ズボン、ストール、麻紐などで代用することができます。ただ、さらしはかさばらないのもメリットなので、できれば普段使うママバッグに入れておくといいですね。ママバッグの中身は赤ちゃんの月齢や子どもの年齢によって変わってくると思いますが、普段のものに少し+αするだけで子どもの命をつなぐ防災バッグにもできます。ミルクやおやつ、おむつ、着替えなどの定番グッズ、そして前述のさらしに加えて、たとえば次のようなものを加えておくと災害時に役立ちます。・ヘッドライト…災害時は停電することも。おんぶと同じく両手が空くので便利・レインウェア…普段使い用に完全防水防風のよいものを準備・厚手の断熱シート…普段はおむつ替えシートに、いざというときはマットに・ペットシーツ…赤ちゃんから大人まで緊急トイレとして使用可能普段のママバッグをベースにすれば、緊急避難用に新たなバッグを作るよりカンタン。この機会にいつも使っているママバッグの中身をもう一度確認してみませんか。非常時におんぶや抱っこをすることは、避難しやすいだけでなく、子どもを安心させることにもつながります。また、さらしを使った高い位置でのおんぶには、子どもの好奇心を満たしやすいというメリットも。普段の暮らしにも取り入れながら、さらしおんぶを習得してみませんか。参考書籍: 「おんぶで整うこころとからだ」 (駒草出版/1404円税込)日本では遠い昔から脈々と受け継がれてきたおんぶ育児。親と子どもの目線が同じで、赤ちゃんが「安心して世界を見渡せる」ぴったりおんぶの方法とその効果を紹介。ほかにも、おむつなし育児(おむつをつけながらもなるべくおむつ以外のところで排泄させること)を通した「赤ちゃんとの向き合い方」、推拿整体師や助産院院長との「ママの幸せ」についての対談も収録。本書籍の印税は全額未来を担う子どもたちを支援する団体各所に寄付されます。著者:松園亜矢新潟県出身。京都外国語大学卒業。5児の母。長男を妊娠中に乳児と楽しいコミュニケーションがとるおむつなし育児と紐一本でおんぶ、抱っこができることを知り、実践。以降、5人の子どもたちをさらしおんぶとおむつなし育児で育てる。おんぶ仲間を増やしたい思いから、おんぶ講習会を行ったり、周囲の要望を受け「おむつなし育児のお話会」などを実施。※さらしを使ったおんぶ・だっこの仕方は正しい方法で、安全に配慮してお使いください。
2018年09月01日9月1日は「防災の日」。災害はいつ起きるか分かりません。だからこそ平常時に、事前に震災などの自然災害に備えておくことが大切です。今回は、実際に被災した経験者だからこそ分かる、防災に必要な備えと心得に関する記事を、6本まとめてご紹介します!■ 震度6弱の大阪地震を経験!防災グッズはどこに保管するのが正解?つい先日起こった大阪の地震。震度6弱という大きな揺れを観測し、甚大な被害が出ました。被災したときに役立つのが防災グッズですが、何をどれだけ用意すればいいのでしょうか。CORA / PIXTA(ピクスタ)こちらの記事では、より安価で無理・無駄のない防災グッズの揃え方と緊急時に持ち出しやすい保管場所についても、アドバイスしています。簡単チェック!防災グッズの準備と保管場所《その他の関連記事》>非常食は「自宅用」「避難用」に分類!一人暮らしの防災対策・1>非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2【トノエル防災研究室】>簡単に使いこなせない「防災セット」、いかがですか?■ 大阪地震でも食器が割れなかった!その理由って?地震で食器棚から食器が落ちて割れてしまうと、破片が床に飛び散って大変危険です。しかし、食器棚ではなく引き出し収納に食器をしまっていたところ、食器が飛び出して割れる被害はほとんどなかったのだとか。食器は食器棚にしまうものという思いこみを捨てれば、合理的な安全対策が見えてくるかもしれません。こちらの記事では、食器をしまうのに最適な引き出し収納の高さについても言及しています。ぜひチェックしてみてください!地震に備えて、引き出し収納で食器の破損を防ぐには?■ 熊本地震経験者が教える7つの防災ポイントGraphs / PIXTA(ピクスタ)「防災の備え」イコール「防災リュックを買うこと」というのは思い込みです。防災リュックを用意するよりももっと大切なことは、家の中の棚や家具を総点検することでした!熊本地震を経験したからこそ分かった、「命を守るために今すぐするべきこと7つ」とは一体?防災への意識を変え、盲点を教えてくれる記事です。まず第1に、自身の命を守るためにすべきこと7つ■ 被災者に聞いた震災直後に「本当に困った事」2002 / PIXTA(ピクスタ)実際に震災を経験した人に「震災直後に困ったこと」について、アンケート調査を行いました。最も多かった答えは、日常生活で欠かせない「水」を手に入れることでした。こちらの記事のアンケート結果は、日頃の備えの参考にもなります。ぜひチェックしてみてください!震災直後に困ったこと。事前の備えに参考にしたいアンケート調査■ 看護師が教える非常食の選び方kou / PIXTA(ピクスタ)東日本大震災での経験を持つ看護師が推奨するのは、家族にあった非常食の選び方です。非常食なら何でもいいというわけではありません。病歴や体調、年齢にあったものを選んでおかなくては、非常食を食べて体調不良に陥ってしまう可能性もあります。高齢者や赤ちゃん、血糖値が高い人などにオススメの非常食をお教えします。自分は大丈夫?看護師が推奨する非常食の選び方■ 防災グッズに絶対入れておきたい○○とは?terumin K / PIXTA防災グッズというと、水、食料、毛布、簡易トイレなどが基本です。しかし、被災地の様子を見て回った看護師の筆者は「歯ブラシ」も忘れてはいけないと言います。歯ブラシが重要なその理由とは?また、記事では被災時に歯ブラシがなかったときの対処法についてもお伝えしています。防災グッズには「歯ブラシ」を忘れずに〜その理由とは?《その他の関連記事》>災害時に愛犬、愛猫はどうする?ペットの防災対策ですべきこと4つ
2018年09月01日