筆者がお客様に収納でお困りのことを聞くと「防災グッズの置き場所」について聞かれることがあります。災害時の備えとして防災グッズを用意することは一般的になりました。防災グッズといっても、セットになっているものを購入されている方、水や缶詰などバラバラに準備されている方、あるいは屋外の物置に置かれている方など様々です。多くはキッチンに食料品、その他を玄関収納やお部屋のクローゼットなどにまとめて置かれている方が多いのですが、多くの方にとって収納は十分ではないと感じていますし、持ち出しやすい=目立ちやすいからといって、玄関などに置くと雑然としてしまいますよね。筆者も当初は正解がわかりませんでしたが、ヒアリングを重ねるうちに少しずつ答えが見えてきました。というわけで今回は防災グッズをどこに置けばいいのかについて、ご紹介いたします。■ 「防災グッズの設置場所」はどこにするのが一番正解?防災の専門家に伺ってみたところ、住環境や生活者の属性、生活パターンなどで異なるため、すべての住居に当てはまる正解はないものの、以下の点を考慮すべきと意見をいただきました。建物が倒壊してライフラインが断たれるような規模の災害では、まず避難することが大切建物が崩れる場合は、1階部分が潰れることが多い建物の南側は窓が多いことが多く、構造的に弱くなるため、南側に向かって潰れることが多いこの他に、海や川の近くだったり、周辺の土地より低くなっている環境では水害も考慮するなどが必要です。しかし多くの場合、家の西側または東側の、家から少し離れた倉庫などに水や食料などを保管すると良いように思いえます。あひる / PIXTA(ピクスタ)■ 災害時でも困らない!現実的な「防災グッズの設置場所」とは?しかし、都合よく空いているスペースがあったり、倉庫があるとは限りませんよね。そこで、上記を踏まえて現実的な設置場所を考えて見ましょう。まず避難が必要となるような災害の場合は、安全な場所に一刻も早く移動することが最優先です。そのため、避難する際に持っていく荷物は最小限にとどめます。災害発生直後には、避難するためだけの荷物を持つようにします。例えば懐中電灯やヘルメット、防寒具、消毒薬、小銭などです。これに必要な方は薬も必要になります。TATSU / PIXTA(ピクスタ)これらの最低限必要なものは玄関や寝室に置いておきます。特に寝室には避難用の靴やスリッパも置いておくと良いですね。よく言われる家族3日分の水や食料は、ご自身やご家族の身の安全を確保した後に安全に取りに行けるところに置くのが最良です。dorry / PIXTA(ピクスタ)次に避難後に必要となる食料や生活用品ですが、これらはかさばるので玄関などの屋内に置き切れない、置きたくない方は「屋外用の収納ボックス」が有効です。kitakado / PIXTA(ピクスタ)車をお持ちで余裕があれば積んでおいたり、あるいは「駐車スペースの隙間」に置くなどしましょう。ABC / PIXTA(ピクスタ)車がなければ南側を避けて「屋外の家沿い」に設置することも良いでしょう。HAKU / PIXTA(ピクスタ)ちなみに専門用品を購入するのはすごく割高になるので、避けたほうがいいでしょう。例えば簡易トイレは10回分で3,000円など、家族分を揃えようとすると、すぐに万単位になってしまいます。トイレであれば大人用オムツとビニール袋で代用するなどで十分かもしれません。いかがでしたか?これからは、いつでも防災に対する意識を高めていかなくてはいけません。もしもの備えは、無理せずストレスにならない準備ができるとよいですね。
2018年09月03日いつ起こるかわからない、地震や水害などの自然災害。この機会に、一度自分の住まいの防災に対する備えを再点検してみましょう。以下4つの項目別に、自分でできる住まいの防災に関するお役立ち記事を9本まとめてご紹介します!■ 1.自分でできる備えハザードマップ災害と一口に言っても、洪水、津波、土砂災害などさまざまなものがあります。自分の住む場所ではどんな災害のリスクが高いのかを知るには、ハザードマップがその手立てとなります。こちらの記事ではインターネットで見られるハザードマップの使い方を詳しく説明しています。ハザードマップで住まいの被害想定を一度は確認!子どもへの防災教育Graphs / PIXTA(ピクスタ)災害発生時に鳴り響く警報音。この「音」であるJアラートは、危険察知や避難の重要な道しるべとなります。しかし、子どもがその意味を正しく理解しているとは限りません。抜け落ちがちな子どもへの防災教育について、はっと気づかされる記事です。できていますか?子どもへの防災教育■ 2.家を守る震災対策(土地・耐震化)無料でできる!災害に強い土地、弱い土地かを調べる方法hashisatochan / PIXTA(ピクスタ)災害から身を守るためには、自分が住む土地の地形や地質を知っておくことも大切です。無料で誰でもできる「災害に強い土地を調べる方法」を今すぐチェックしておきましょう!今居る土地は大丈夫?無料でチェック「災害に強い土地か弱い土地かを調べる方法」耐震化でリスクを激減!本当に耐震が必要理由カワグチツトム / PIXTA(ピクスタ)地震の被害の多くは、老朽化した建物の倒壊で起きています。耐震基準は1981年で変更されており、旧耐震基準の建物に住んでいる人は要注意。なぜ今、建物の耐震化が必要なのか?その理由に迫ります。旧耐震基準の建物に住んでいる人は一度は確認を!家の耐震化で使える公的支援制度bee / PIXTA(ピクスタ)家を耐震化するには高額な費用がかかるため、なかなか決断しにくいものです。しかし、国や自治体の補助金制度や税の優遇制度を使うと、耐震化工事のコストを削減することができます。こちらの記事では、公的支援制度の利用条件や利用方法について詳しくお伝えしています。知っておこう!国や自治体の補助金制度や税の優遇制度■ 3.マンションの耐震地震に強いマンションはこう選ぶマンションの耐震性能を知るには、「耐震等級」を調べてみることです。等級は1から3までで、数が多いほど高い強度を示します。地震に強いマンションの形やチェックすべきポイントなど、地震に強いマンションの選び方をご紹介します。マンション探しの前に、地震に強いマンションの選び方マンションの耐震についての真実ABC / PIXTA(ピクスタ)マンションの耐震について、正しく理解している人は案外少ないのかもしれません。マンション管理のプロが教える、マンションの耐震基準&耐震等級の真実とは?プロが伝授!マンションの耐震基準&耐震等級の真実マンションは災害時、ココが危険!@yume / PIXTA(ピクスタ)地震で火災が起こることがありますが、タワーマンションの高層階の部屋は、はしご車が届かない可能性も。マンションでは災害時にどんなリスクがあるのでしょうか。マンションから安全に避難する方法についてもチェックしておきましょう。マンションは災害時、ココが危険!■ 4.ペットの防災災害時に愛犬、愛猫を守るには大切なペットの命を守るには、ペットの防災についても調べておく必要があります。環境省の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」には「ペットの避難トレーニング」「ペット用避難グッズ」など、知っておきたいお役立ち情報がたくさん掲載されています。大切な家族。災害時に愛犬、愛猫を守るには?
2018年09月02日いつ起こるかわからない自然災害。先日の西日本豪雨でも大きな被害が出ましたが、近年は都市部の局地的豪雨も頻発しています。かわいいわが子を守るために、日頃の備えは万全にしておきたいですね。防災グッズは身近なもので代用できることが多いですが、実は「さらし」もそのひとつ。戌の日の安産祈願で腹帯としてもらった人もいるのではないでしょうか? 昔ながらのさらしは、かなり使える防災グッズでもあるんです。■万能アイテム!災害時のさらし活用術防災グッズとしてのさらしの使い道はいろいろありますが、「さらしで子どもをおんぶできる」ことだけでも知っておくと、ママはとても心強いと思います。もちろん使い慣れた市販の抱っこ紐やおんぶ紐があればよいのですが、非常時には手元にないことも多いもの。たとえば、赤ちゃんと外出中に大きな地震があったらベビーカーに乗せたまま避難するのは危険ですし、歩ける子でも余震やはぐれる心配があれば、歩かせるよりおんぶや抱っこのほうが安心。小学生くらいでも割れたガラスで足をケガするなどして、おんぶが必要になることもありえます。また、集中豪雨で道路が冠水したら、小さな子はずぶぬれになったり転んだりしてぐずってしまう可能性大。安全に歩かせるのはなかなか困難です。こうしたとき、さらしをおんぶ紐にできれば、素手でおんぶするよりはるかにラク。両手があくので避難しやすく、大人とぴったりくっつくことで子どもに安心感も生まれます。さらに、災害時にさらしががあると以下のようないろいろな使い方もできます。<さらしの使い道の一例>・止血するための包帯・布おむつ、布ナプキン、下着の替え・手ぬぐい、タオル、雑巾・肩掛けやひざ掛け・高いところから避難するロープ、命綱・暖をとったり、料理をしたりするための燃料■さらしを使ったおんぶの仕方をマスターしよういざというとき、安全にさらしでおんぶするには、正しいおんぶの仕方・おろし方を知り、事前に習得しておくことが大切。非常時に急にやろうとしてもママも焦ってしまうし、赤ちゃんが初めての高さや姿勢にぐずってしまう可能性もあります。書籍『おんぶで整うこころとからだ』の詳しいおんぶの仕方を参考に、ぜひ試してみてください。●おんぶの仕方さらしでおんぶをするよさのひとつが、親と子が同じ目線になれること。背中に背負うときに理想の高さにしておくのがポイントです。さらしをそれぞれの肩にかけるとき、前屈みになりすぎると、赤ちゃんが頭から落下する危険があるので注意。両脇にきたさらしをハの字にきゅーっとしっかり引っ張ると、赤ちゃんがずりずり落ちてくるのを防げます。残ったタレ(端)は結び目のところにかませると、避難のときもジャマになりません。本には、おんぶのおろし方や抱っこの仕方も載っています。さらしは、おんぶだけなら4メートル程度でもOK。抱っこもするなら4.5メートルくらいあると使いやすいそうです。■+αのアイテムでママバッグを防災バッグに!さらしを使ったおんぶの仕方を覚えておけば、近くにさらしがないときも、ワイシャツ、カーディガン、ズボン、ストール、麻紐などで代用することができます。ただ、さらしはかさばらないのもメリットなので、できれば普段使うママバッグに入れておくといいですね。ママバッグの中身は赤ちゃんの月齢や子どもの年齢によって変わってくると思いますが、普段のものに少し+αするだけで子どもの命をつなぐ防災バッグにもできます。ミルクやおやつ、おむつ、着替えなどの定番グッズ、そして前述のさらしに加えて、たとえば次のようなものを加えておくと災害時に役立ちます。・ヘッドライト…災害時は停電することも。おんぶと同じく両手が空くので便利・レインウェア…普段使い用に完全防水防風のよいものを準備・厚手の断熱シート…普段はおむつ替えシートに、いざというときはマットに・ペットシーツ…赤ちゃんから大人まで緊急トイレとして使用可能普段のママバッグをベースにすれば、緊急避難用に新たなバッグを作るよりカンタン。この機会にいつも使っているママバッグの中身をもう一度確認してみませんか。非常時におんぶや抱っこをすることは、避難しやすいだけでなく、子どもを安心させることにもつながります。また、さらしを使った高い位置でのおんぶには、子どもの好奇心を満たしやすいというメリットも。普段の暮らしにも取り入れながら、さらしおんぶを習得してみませんか。参考書籍: 「おんぶで整うこころとからだ」 (駒草出版/1404円税込)日本では遠い昔から脈々と受け継がれてきたおんぶ育児。親と子どもの目線が同じで、赤ちゃんが「安心して世界を見渡せる」ぴったりおんぶの方法とその効果を紹介。ほかにも、おむつなし育児(おむつをつけながらもなるべくおむつ以外のところで排泄させること)を通した「赤ちゃんとの向き合い方」、推拿整体師や助産院院長との「ママの幸せ」についての対談も収録。本書籍の印税は全額未来を担う子どもたちを支援する団体各所に寄付されます。著者:松園亜矢新潟県出身。京都外国語大学卒業。5児の母。長男を妊娠中に乳児と楽しいコミュニケーションがとるおむつなし育児と紐一本でおんぶ、抱っこができることを知り、実践。以降、5人の子どもたちをさらしおんぶとおむつなし育児で育てる。おんぶ仲間を増やしたい思いから、おんぶ講習会を行ったり、周囲の要望を受け「おむつなし育児のお話会」などを実施。※さらしを使ったおんぶ・だっこの仕方は正しい方法で、安全に配慮してお使いください。
2018年09月01日9月1日は「防災の日」。災害はいつ起きるか分かりません。だからこそ平常時に、事前に震災などの自然災害に備えておくことが大切です。今回は、実際に被災した経験者だからこそ分かる、防災に必要な備えと心得に関する記事を、6本まとめてご紹介します!■ 震度6弱の大阪地震を経験!防災グッズはどこに保管するのが正解?つい先日起こった大阪の地震。震度6弱という大きな揺れを観測し、甚大な被害が出ました。被災したときに役立つのが防災グッズですが、何をどれだけ用意すればいいのでしょうか。CORA / PIXTA(ピクスタ)こちらの記事では、より安価で無理・無駄のない防災グッズの揃え方と緊急時に持ち出しやすい保管場所についても、アドバイスしています。簡単チェック!防災グッズの準備と保管場所《その他の関連記事》>非常食は「自宅用」「避難用」に分類!一人暮らしの防災対策・1>非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2【トノエル防災研究室】>簡単に使いこなせない「防災セット」、いかがですか?■ 大阪地震でも食器が割れなかった!その理由って?地震で食器棚から食器が落ちて割れてしまうと、破片が床に飛び散って大変危険です。しかし、食器棚ではなく引き出し収納に食器をしまっていたところ、食器が飛び出して割れる被害はほとんどなかったのだとか。食器は食器棚にしまうものという思いこみを捨てれば、合理的な安全対策が見えてくるかもしれません。こちらの記事では、食器をしまうのに最適な引き出し収納の高さについても言及しています。ぜひチェックしてみてください!地震に備えて、引き出し収納で食器の破損を防ぐには?■ 熊本地震経験者が教える7つの防災ポイントGraphs / PIXTA(ピクスタ)「防災の備え」イコール「防災リュックを買うこと」というのは思い込みです。防災リュックを用意するよりももっと大切なことは、家の中の棚や家具を総点検することでした!熊本地震を経験したからこそ分かった、「命を守るために今すぐするべきこと7つ」とは一体?防災への意識を変え、盲点を教えてくれる記事です。まず第1に、自身の命を守るためにすべきこと7つ■ 被災者に聞いた震災直後に「本当に困った事」2002 / PIXTA(ピクスタ)実際に震災を経験した人に「震災直後に困ったこと」について、アンケート調査を行いました。最も多かった答えは、日常生活で欠かせない「水」を手に入れることでした。こちらの記事のアンケート結果は、日頃の備えの参考にもなります。ぜひチェックしてみてください!震災直後に困ったこと。事前の備えに参考にしたいアンケート調査■ 看護師が教える非常食の選び方kou / PIXTA(ピクスタ)東日本大震災での経験を持つ看護師が推奨するのは、家族にあった非常食の選び方です。非常食なら何でもいいというわけではありません。病歴や体調、年齢にあったものを選んでおかなくては、非常食を食べて体調不良に陥ってしまう可能性もあります。高齢者や赤ちゃん、血糖値が高い人などにオススメの非常食をお教えします。自分は大丈夫?看護師が推奨する非常食の選び方■ 防災グッズに絶対入れておきたい○○とは?terumin K / PIXTA防災グッズというと、水、食料、毛布、簡易トイレなどが基本です。しかし、被災地の様子を見て回った看護師の筆者は「歯ブラシ」も忘れてはいけないと言います。歯ブラシが重要なその理由とは?また、記事では被災時に歯ブラシがなかったときの対処法についてもお伝えしています。防災グッズには「歯ブラシ」を忘れずに〜その理由とは?《その他の関連記事》>災害時に愛犬、愛猫はどうする?ペットの防災対策ですべきこと4つ
2018年09月01日みなさんは総務省消防庁ホームページの「防災マニュアル」をご存じですか。災害時の備蓄品、持ち出し品リストの他、自分が今いる場所で災害に遭ったときに取るべき行動が載っているので、一読の価値ありです。消防庁の防災マニュアルを踏まえ、さらに自分の暮らしに必要なものを備えておくと安心です。ここでは、筆者が普段から心がけていることや、震災経験者を含めた一人暮らしの友人が実践している知恵やオススメ防災グッズを2回に分けてご紹介します。前回の「食料編」に続いて、今回は「防災グッズ」についてご紹介します。■ 大きめリュックは日常使いと防災用を兼ねると一石二鳥以上?一人暮らしの住居の悩みは「収納スペースの少なさ」です。それを理由に防災リュックを用意しないという方はいませんか。筆者は2~3泊できる登山用ザック(リュック)を所有していますが、収納の少なさから生み出した4つの収納テクを披露します。1.避難用防災グッズを大きな袋にひとまとめしてリュックの中で保管。リュック使用時は防災袋を取り出します。2.リュックの外側ポケットに常に「ミネラルウォーター」を入れておく。災害時の他、旅行の時にも飲めます3.携帯用充電器は常にリュックのポケットに入れて置く。ザックを使うシーン全てに必要なアイテムなので入れ忘れ防止に4.充電器以外にも、ビニール、タオルなど、かさ張らないものは常にザックに入れておく。Nutria / PIXTA(ピクスタ)登山用ザックは丈夫で機能的なので、アウトドア派でなくとも1つあると重宝しますよ。■ 災害でライフラインが止まったら…。水、ガス、電気に替わるものはマスト!一人暮らしの限られた空間でも保存できるライフラインに替わるものをご紹介します。【水】ポリタンクじゃなくてもOK!「2Lペットボトル」で隙間収納使用済の2Lペットボトルに水道水を入れ、洗濯機と冷蔵庫の間に飲用以外の備蓄水として保管しています。きっちりキャップを閉め、横に倒してストックができるので、ベッド下など室内を探せばまだまだ収納スペースはありますよ。【ガス】カセットコンロで調理、お風呂代わりにお湯を沸かして体を清潔に一人暮らしでも災害時用にカセットコンロがあるととても重宝します。筆者は以前からカセットコンロを持っていました。かさ張るため、薄型のIHヒーターに買い替えようと検討したこともありましたが、災害時に役立つため買替えを止めました。カセットコンロでお湯を沸かして体を拭く事もできますし、食品の温めや調理ができます。最新のものは薄型の商品が多いので常備をオススメします。【電気】充電式携帯ラジオ、キャンドルで灯りと情報を普段からラジオ派ということもあり、災害用ラジオを買い換えました。選んだのはラジオにLEDライト、携帯電話の充電可能という商品。約3,000円でした。手巻き充電が間に合わない場合もあるので、乾電池のストックもお忘れなく。併せてアロマキャンドルやマッチ、ライターの備えもオススメです。■ ペット用品も忘れずに!日用品は+αストックが大事トイレットペーパーやラップほか、日用品で予備を持っておきたい忘れがちなものを挙げます。【女性】生理用品、下着用ライナー(おりものシート)、大きめのマスク(被災するとメイクや洗顔がままならないため、あると重宝する)makaron* / PIXTA(ピクスタ)【目の悪い方】コンタクト用品、使い捨てコンタクト、また昔の眼鏡も災害時の予備に保管するのもよいでしょう。kai / PIXTA(ピクスタ)【ペット】エサ、トイレシートや猫砂は1パック多めの常備を習慣付けてください。Drone Studio / PIXTA(ピクスタ)■ 自分の暮らす街を知ること!「災害伝言ダイヤル」「ハザードマップ」も要チェック!自宅周りの公園、学校などの避難所の確認をしている方は多いと思いますが、自治体発行のハザードマップにしっかり目を通すことも必要です。筆者の暮らす街の自治体では「水害ハザードマップ」を発行しています。川が氾濫した場合、被害を受ける可能性のある土地なので、「最低3日間自助努力」をモットーに備えています。Road17 / PIXTA(ピクスタ)また、NTT災害伝言ダイヤル「171」ですが、離れて暮らす家族にも使い方を知ってもらうことが大切です。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)自分や家族の契約している携帯電話会社のホームページを確認し、もしもの時に使い方を戸惑わないよう、印刷したマニュアルを親に渡しておくのも一案です。また、定期的にNTTの災害伝言ダイヤルを体験できる期間がありますので、家族や友人などと体験してみるのもオススメです。いかがでしたか?防災グッズは出番のないことを願うばかりですが、「万が一」という備えは生きていくうえで必要不可欠です。年に1~2回防災グッズをチェックする習慣を身につけていきたいものです。【参考】※総務省消防庁ホームページの「防災マニュアル」
2018年09月01日みなさんのご家庭では非常時に備え、防災グッズを用意していますか?災害大国と言われる日本では、いつどこで災害が起きてもおかしくありません。以前、筆者が住んでいる地域で地震が起きたときは、ママ友と防災グッズの話題で持ち切りに。自分の子どもを守るためにも、防災グッズは必ず用意しておきたいものです。今回は、1歳の子どもがいるわが家の防災グッズを紹介します。何日分の防災グッズを備蓄すべき?水や非常食などの備蓄量は、少なくとも7日間分が必要だと言われています。2018年6月に起きた大阪北部地震でも電気・水道・ガスといったライフラインが停止してしまう被害が起こり、水道は翌日復旧したものの、濁水で飲めない状態が続きました。さらに、ガスは完全復旧するまでに4日を要したようです。ライフラインが復旧するまでの間、生活できるだけの防災グッズを用意しておきましょう。備蓄量は多ければ多いほど安心かもしれませんが、水だけで1人1日3リットルもの量が必要になります。家族分を合わせると膨大な量になってしまうので、わが家では最低量の7日間分を想定した防災グッズを用意しています。オムツ、ベビーフード…月齢に合わせたグッズをオムツが外れていない子どもがいる場合、オムツの備蓄も必要です。7日間分を想定すると、オムツの必要量は最低でも1~2パック。わが家では万が一避難が必要になったときにすぐに持ち出せるように、未開封のオムツパックを防災グッズと同じ場所に置いています。さらに、乳幼児がいる場合は、哺乳瓶とミルクも必要。ミルクは固形かスティックタイプのものが日持ちするのでおすすめです。母乳育児でも念のため、ミルクを備蓄しておくほうがよいでしょう。哺乳瓶は普段から使っているもので構いませんが、いざ災害が起こって避難するときに置き忘れてしまう可能性があります。非常用に新しい哺乳瓶を用意して、防災バッグに入れておくほうがよいでしょう。消毒の必要がない使い捨て哺乳瓶もおすすめです。子どもの月齢によっては、ベビーフードも必要です。ベビーフードは基本的に1年くらいもつので、非常用に買い込んでおきましょう。容器とスプーン付きの商品は割高なものが多いので、わが家では平袋タイプのベビーフードを買って、皿の代わりになる紙コップと使い捨てスプーン・フォークを一緒に用意しています。紙コップは100円ショップで購入。使い捨てスプーンとフォークはスーパーやコンビニでもらったものを集めておきました乾パンが苦手な子どものためにクッキーも非常食はそのまま食べられるレトルト食品を主に備蓄しています。電気やガスが使えないことを想定しておかなければいけないため、加熱せずに食べられるものが必要です。スーパーで売られている市販商品を探しましたが、そのまま食べられるレトルト食品は意外と少ないもの。レトルトパックご飯なども加熱必須の商品が多いので、購入の際は注意してください。わが家ではネットで購入できる「ホリカフーズ」のレスキューフーズを利用しています。「ホリカフーズ」の「レスキューフーズ」。ネットで購入できます非常食と言えば、乾パンを思い浮かべる人も多いでしょう。味は質素ですが、賞味期限が長いことから、筆者の自宅でも大量に備蓄してあります。わが子は乾パンが苦手で食べられないため、代わりに日持ちするクッキーを乾パンと一緒に備蓄しています。乾パンとクッキー。プライベートブランドの商品で安く購入できましたゴム手袋は手を汚さずに調理するために使ったり、ガラス破片などから手を守るために役立つと聞き、購入しました。ウェットティッシュの代用品として備蓄しているのは、万能なおしり拭き。子どものオムツ替えだけでなく、手や体も拭くために3パックほど備蓄しています。必要な防災グッズの一覧については、総務省消防庁のWEBサイト「地震防災マニュアル」でも紹介されています。子どもの成長を見ながら定期的にチェック!わが家ではちょうど子どもが生まれたときに防災グッズを用意したのですが、1年以上経ってから見直してみると、賞味期限切れの非常食や子どもが成長して必要なくなった哺乳瓶、ミルクなどが入っていました。子どもが赤ちゃんのうちは成長スピードが早いため、年に3回は防災グッズの中身を見直すことをおすすめします。サイズオーバーしそうなオムツや賞味期限が近いベビーフードなどは忘れずに使ってしまいましょう。普段はなかなか意識することがなく、忘れてしまいがちなので、カレンダーに書いておくとよいかもしれません。また、防災グッズの準備は家族で一緒にすることもおすすめします。自宅にどんな防災グッズの用意があって、どういう場合に使えるのかを家族内で共有するだけでなく、防災に対する意識を高めることにも繋がります。いつ起きるか分からない災害に備えて、防災グッズの用意をきちんとしておいてくださいね!<総務省消防庁地震防災マニュアル><文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年09月01日編集部:学研キッズネット編集部9月1日は防災の日。年に一度、防災用品を見直そう!と、危機管理教育研究所の国崎信江さんを訪ねたところ、あれれ……?防災に対するわたしの心構えは、ちょっとずれていたようです。お話を聞いた危機管理教育研究所理事長国崎信江さん「防災」を習慣化しよう!――防災のために何をしたらよいか、と考えると、何から手をつけたらよいのか、わからなくなってしまうんです。何か心構えのようなものはありますか。国崎:心構えと言いますか……。わたしがよく申し上げるのは、生活の中で防災するのが当たり前、という意識を持ってほしい、ということです。家事をやったり、健康のために何かをしたりするのと同じように防災も習慣化してほしいです。健康的な生活をしなければ病気になってしまうように、防災をしていなければ、災害が起きたときに被害を受けてしまうことになります。――なるほど!では、防災を習慣として位置付けるのに大切なことは何なのでしょうか。国崎:家の中でいえば、まず家具の配置の見直し。寝ている場所に覆いかぶさってくる配置を避けるのはもちろんのこと、ドアの付近に家具を置かないなど避難動線上にものを置かない。避難の妨げにならないよう、中身の飛び出し防止対策として引き出しにはロックをかける。子どもに部屋の片付けを促すときも、今、地震が来たらどうする?とイメージさせて整理整頓が防災につながることを意識させます。我が家ではお小遣いでガラス製品や陶器を買うのも禁止です。必要最低限の食器は使うものの、装飾品としての割れ物は置いていません。中身の飛び出しを防ぐため、本棚の書籍も電子書籍化するなど極力データでの保存に努めています。地震だけでなく大切な本が火事で焼けてしまって読めなくなる、というのも嫌ですしね。家具の固定は全てに必要ですが、優先順位として、たとえば子ども部屋やリビングやダイニングなど家族が集う場所、キッチンなどのよく使う場所から「安全な場所」にしておくという工夫も大切です。大切なのは、知識とイメージ国崎:防災について「わからない」という方は多いです。ただ、予備知識を知ったうえでの「わからない」なのか、知らないうえでの「わからない」なのかでは、「わからない」の質がかなりちがってきますよね。だから、人生において、防災の本を少なくとも3冊、できればジャンルの異なる本を選んで読むことを心がけてください、とよく言うんです。わが家には仕事上、防災関連の本がたくさんあり、子ども向けの本も多く出版していますから、子どもは自然と手にとって読むようになりました。それを学校にも持っていったりして、知識を友だち同士で共有しているのはよいことと思っています。この3冊はとくに、子どもが何度も繰り返し読んでいました。国崎さんのお子さんが何度も読んでいたという3冊。左から『ぼくの街に地震がきた』(ポプラ社)、『ドラえもんの 地震はなぜ起こる どう身を守る』(小学館)、『大地震サバイバル きみならどうする?』(学研プラス)保護者向けのおすすめの本も教えてもらった。左、『ママのための防災ハンドブック』(学研パブリッシング)、『震度7から家族を守る家』(潮出版社)国崎:防災でとても大切なのは、親子の会話だと思います。子どもには「災害が起きたらお母さんやお父さんと1週間、仕事の関係で最悪1カ月会えなくなるかもしれないよ」と話しています。国内外で起きた災害について食卓で話題にするのはもちろん、ハザードマップ※を広げて、自宅だけではなく自分の行動範囲すべての場所について、徹底的に調べます。そうして「もし地震が起きたときにこの場所にいたら、こっちの方向に逃げたらいい」などとイメージしていきます。大切なのはそこにある情報から被害をイメージしてどう行動するかと考えることを習慣化し、自然にできるようになることです。※ハザードマップ……自然災害による被害の軽減や防災を目的としてつくられた地図。被災想定区域や防災関係施設などが示されている。持ち出し品の見直し!と意気込む前に、そもそも持ち出せないかもしれない!?――では次に、防災のための「持ち出し品」について聞きたいのですが国崎:わたしは今までいくつもの避難所を見てきましたが、大規模な地震災害で持ち出し品のリュックを持って避難してきた方に会ったことがありません。――ええ!?そうなんですか?国崎:避難するために家を飛び出すという状況は「命からがら」ということなんです。そんな状況に置かれたときに、持ち出し用品の入ったリュックを持つ余裕なんてありません。たいていの方が身一つです。ただ、自分のかばんは持ってきましたという方に会うことはあります。ここに2つのかばんがあります。1つはいつもの自分のかばん。もう1つは非常持ち出し用の袋。極限の状態で1つしか持っていけないとなったら、あなたはどちらを持って外に出ますか?――うーん、携帯もお財布も入っているし……、いつものかばんでしょうか。国崎:そういう選択をする方は、ふだんのかばんに、最小限の防災用品を入れておけば安心です。しかも、外出中に被災しても即応できます。中身は、例えば止血パッドといった応急手当てできるもの、ホイッスル、マスク、1回分の携帯トイレ、レインコートなど。レインコートは名刺大のコンパクトなものがあります。雨も寒さもしのげます。子どものかばんには、こんな虎の巻を入れておくのもよい(左がおもて側「災害対応編」、右がうら側「準備編」)。国崎:持ち出し用のかばんをどうするか考えるよりは、いろいろな物を入れられるベストがおすすめです。わが家ではこの防災ベストをハンガーにかけて玄関先に置いてあります。子どもの分は子どもに用意させます。できるだけ軽く、と言っているのですが、どうしてもゲーム類を入れたりして重くなってしまいます(笑)。いくつもポケットがある国崎さんおすすめの防災ベスト(左から大人用ベージュ、子ども用ピンク、子ども用グリーン)。防寒はもちろん、何かが当たったときに体を守るのにも役に立つ。国崎:災害の規模にもよりますが、避難する必要があるのか、在宅避難という形になるのかは、自分の住んでいる土地を知り、建物の耐震基準がどうなっているのかを知ることで判断できます。ハザードマップで自分の住む土地の、噴火、洪水、土砂災害、津波、液状化、地震の危険度等を調べてください。そして次は建物の耐震性を調べ避難の必要性を判断します。都心部では避難所に人が入りきらずあふれることもあることからも、避難ありきではなく自宅で過ごせるように備えをしましょう。在宅避難の食事として非常食を大量買いするのもいいのですが、まずは、水も火も使わず食べられる物がどれだけあるかリスト化してみましょう。卵、とうふ、納豆、ハム、バター、ジャム、チーズ、牛乳のほか、野菜室にあるそのまま食べられる野菜など案外あることに気づくはずです。それからわが家では3種類のフルーツを買い置きして切らさないようにしています。フルーツはおいしくて、水分もとれ、最高の非常食と位置付けていて、普段から子どもも喜んで食べますね。フルーツや野菜はジュースでもおいしいですから、ジュース類やゼリー飲料も箱で買っています。純粋な「飲み水としての水」だけでなく栄養や嗜好を考えて飲み物も買い置きしています。冷凍食品も停電したとしても自然解凍されたらそのまま食べられる食品を意識して取りそろえています。カセットコンロを使えば普段通りの調理もできるので、冷蔵庫にある食材だけで3日分は食べられるという家庭も少なくないと思います。「非常時だから食べ慣れない非常食を食べなくてはならない」のではなくて、「非常時でもいつもの物を食べる」という方へ、考え方をアップデートしてほしいと思います。――生活用水の確保として、地震が起きたらお風呂に水をためる!というのはどうですか?国崎:戸建ての家なら良いでしょうね。でもマンションの場合はどうでしょうか。配管が壊れているかもしれません。そんな中、水を流したら階下に漏れてしまいます。そう考えると水は流せません。簡易トイレの用意やウェットティッシュ、歯みがきシート、手指消毒用のアルコール、水のいらないシャンプーなど、生活用水を排水しないための備えが、より必要になってくると思います。家にいられない!でも行き先は避難所だけとは限らない国崎:我が家でも火災など自宅を出て避難しなければならない状況も想定しています。ですが、やはり避難所の生活というのは精神的につらいものです。特に小さい子どもがいるご家庭では過密な環境で感染症にかかる不安やおむつ替えや授乳など多くの不便が生じ、気が休まることはないでしょう。そこで、移動できる状況であれば避難所以外の生活も視野に入れて情報を集めておきましょう。自宅に戻るのが困難という場合には、「みなし仮設住宅」といわれる民間の賃貸住宅借り上げる支援制度もあります。また被害が広域に及ぶ場合は、震災疎開も選択肢のひとつとして考えておくとよいでしょう。実家、友人宅、行きつけの宿泊先など、疎開するとしたらどのような場所がよいかをイメージして、長期に滞在できる宿泊施設の情報を探しておくことも身を助けます。日本には被災した人たちを守る法律や制度がありますが、知らなければ損をすることもあります。「防災」ということを考えるとき、防災用品をどうしよう、持ち出しグッズをどうしようなどと考えるだけでなく、被災生活や生活再建まで考えて準備をしておきましょう。「土地を知り、建物を知り、制度を知る。そのうえで手立てを考える。被災生活や生活再建まで考えて防災対策をたてるのは子どもをもつ親の責任なのではないでしょうか。」と国崎さんバラバラになった家族が再会するコツは、場所と時間とメッセージ――最後に、家族が別々の場所で被災したときにうまく再会するコツを教えてください。国崎:家ではなく避難所で落ち合う場合は、どの施設のどこで会うかを具体的に決めておくといいですね。たとえば、〇〇小学校の体育館の入り口、といったように。時間も〇時と〇時、あるいは毎時00という決め方でもよいので決めておきましょう。待つ時間は20分。それ以上は待たない。いなければその次の待ち合わせ時間にまた来る、とか。多くの人が一度は家に帰ると思いますので、第三者に知られないような場所に「〇〇にいます」というようなメッセージを残しておくのもよいでしょう。大っぴらに書いたら「ここの家には誰もいないんだな」と知られてしまいますからね。――具体的にイメージするのが大切なんですね。今日はありがとうございました。防災のことを考えよう!と思っても、何から手をつけたらよいのか優先順位がわからずあたふたしていたわたし。ひとまず「土地と建物について調べてから対策を立てよう」と、住んでいる土地の「地震ハザードマップ」を子どもたちと確認しました。わたしの手元にある地図には震度予測マップ、液状化危険度マップ、建物被害予測マップが載っていました。それによると、我が家のある場所は、液状化の危険はあるものの自宅の建物被害は少ないよう。ただし行動範囲内に被害率が少し高い建物があることを確認。地震発生時にそこいたときは離れた方がいいね、などと子どもたちと話し合いました。保護者が情報をすべて握って子どもたちに指図しなくちゃと気負うのではなく、家族みんなで考え、話し合っていけばいい、そう意識を変えることで子どもたちが頼もしく見え、同時にわたしの進むべき方向性も見えて来る思いがしました。次は家を安全な場所にしていきたいと思います。国崎信江さんプロフィール国崎信江(くにざきのぶえ)危機管理教育研究所 理事長危機管理アドバイザー女性や生活者の視点で20年防災を研究し、かつ国内・海外の被災地で支援活動してきた経験から独自の視点で防災対策を提唱している。また、防犯や生活上の事故など生活に潜む危険から身を守る方法など実践的な危機管理対策を提唱している。文部科学省「地震調査研究推進本部政策委員会」、気象庁「緊急地震速報評価・改善検討会」、東京都「震災復興検討会議」、国や自治体の防災関連の委員など、多くの組織の委員を歴任しているほか、講演活動を中心にテレビや新聞などのメディアに積極的な危機管理の情報発信を行なっている。学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年08月31日自然災害の多い日本。防災バッグをおうちに置いてある方は多いのですが、持ち運び用の防災ポーチを持っているという方は少ないのではないでしょうか。今回、LIMIAお買い物部がよく紹介するお店で防災ポーチを作ってみました!ぜひ参考にしてくださいね。〔セリア〕で大まかなものはそろう♪まず訪れたのは〔セリア〕。ここではほとんどのものが手に入りました。大きめのポーチ、ガーゼマスク、携帯用トイレ、ばんそうこう、懐中電灯、単四電池、除菌シートの7点を購入。この後、〔ダイソー〕〔キャンドゥ〕と見に行ったのですが、携帯用トイレが男性用、女性用と別々で売っていたのは〔セリア〕だけでした。〔ダイソー〕では食料を!続いては〔ダイソー〕。ここでは食料を購入しました。〔セリア〕や〔キャンドゥ〕に比べて多くの食品を扱っているのでオススメです。防災ポーチということで軽いアメとミックスナッツにしました。ナッツ類は栄養価も高いので入れておくといいですよ!〔Can★Do〕では欠かせないアイテムを発見!次に行ったのは〔キャンドゥ〕。ここまでそろえてしまうと買うものはもうないかなぁ……と思っていたのですが救急セットを発見!〔セリア〕でばんそうこうは買ったのですが、ガーゼとサージカルテープということで迷わず購入。はさみ不要なのも助かりますよね。〔無印良品〕ではあると便利なアイテムを発見最後は〔無印良品〕。ここでは水を使わない《歯みがきシート》を購入しました。被災したときに貴重になる水。それを使わずに衛生面を保てるのは助かりますよね。ポーチに入れよう!そろったのでポーチに入れていきます。ばんそうこうと救急セットはジップバッグにまとめて、アメは袋から出し、少しでもかさばらないようにしました。全部入れるとこんな感じ。重くなりすぎず、普段から持ち歩けるくらいのサイズにまとまりました!まとめいつどこで被災するかわからないからこそ、日常的に備えることが大事ですよね。週末などに家族みんなでいま一度防災について話し合ったり、備品をそろえてみてはいかがでしょうか。今回購入したものの総額は1,488円。あくまで日常的に持ち歩ける、最低限のものをまとめました。常備薬やスマートフォンの充電器など、自分で必要だと思うものをプラスしていってみてくださいね。
2018年08月12日私たちが住む日本では、地震や水害などの自然災害が起こった際に、避難を余儀なくされることがあります。その時に、意外とどのようにしたらいいのか悩んでしまうのが、ペットのことです。防災グッズは何が必要か、心掛けておくことはあるかなど、いざという時に困らないように、日頃からペットの防災について考えておきましょう。今回はその対策を4つご紹介します。■ 1. 災害時はペットを連れて避難したほうがいい!阪神淡路大震災や東日本大震災では、愛犬や愛猫を自宅に残したまま避難した飼い主さんが数多くいました。hashisatochan / PIXTA(ピクスタ)今月の頭に起きた西日本豪雨でも、愛犬を自宅に残したまま避難した家族が無事に再会したという報道がありました。ペットを飼っている人の中には「犬や猫を避難所に連れて行っては迷惑なのでは」と思っているかもしれませんが、そんなことはありません。愛犬や愛猫などのペットを家に置いたまま、もしくは放した状態で避難すると、野良犬や野良猫を発生させる可能性があります。環境省が発行している「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」では、避難所への“ペットの同行避難”を推奨しています。いざという時に焦らないよう、家族で避難ルートと避難場所の確認をしておきましょう。佐竹 美幸 / PIXTA(ピクスタ)また、居住地域で行われる避難訓練には、ペットと共に参加することをオススメします。■ 2. 避難時に役立つように普段からの備えやトレーニングを!避難所には犬や猫が苦手な人もいることを忘れてはいけません。そこで重要なのが、日頃からしつけや健康管理を心掛けおくことです。そうすれば、良い印象を与えることができます。予防接種とクレートトレーニングは、普段から備えてきましょう。「クレート」とは犬や猫を運ぶ入れ物のことで、キャリーバッグの一種です。避難先では犬や猫を放しておけないため、クレートに入れることになります。しかし、ここで問題なのが、クレートに入ったことがない、もしくは慣れていない犬や猫の場合です。そのような犬や猫がクレート内で長時間過ごすのは大きなストレスになるので、日頃からクレートトレーニングをしておきましょう。■ 3. フードと水などの「ペット用避難グッズ」は1週間分は準備しておく!ペットとの同行避難をした際に困らないよう、「ペット用避難グッズ」を準備しておきましょう。市販の「ペット用避難袋」を購入するのも良いですが、家にあるペットグッズの中から避難時に必要なものをまとめておいてもOKです。犬や猫の防災グッズフード(1週間分)水(1週間分)常備薬リード迷子札鑑札狂犬病予防注射済票ペットシーツタオル 、 食器(折りたたみ式のものが便利)うんち袋愛犬・愛猫手帳愛犬や愛猫の写真(顔、全身、特徴がわかる部位など)水のいらないシャンプーブラシ援助物資は災害発生の数日から1週間程度で現地に届くことが予想されます。しかし、処方食は簡単には手に入らない可能性があるので、普段から食べさせている処方食を避難袋に備えておいてください。ドライフードは、1食分ごとに小分けにしておくと与えやすいです。■ 4. 犬猫のハウスは窓ガラスから離しておこう地震などの災害が起こると、部屋の中の物が倒れ、散乱します。ケガ予防のためにも、犬や猫のハウスはガラスの側には置かないこと。チンク / PIXTA(ピクスタ)またハウスの周囲にある家具の上には物を置かず、倒れないように固定しておいてください。瓦礫などでケガをしないように、犬は肉球保護の靴を準備しておくのが良いでしょう。ただし、靴は履き慣れていないと上手に歩けないので、日頃から練習して慣らしておくことをオススメします。災害が発生した時、飼い主さんが愛犬や愛猫の側にいられるとは限りません。近所に住んでいる友人や知人に、万が一の際は家の被害状況や犬や猫の安否を知らせてもらえるよう、前もって頼んでおくのが良いと思います。ペットと同行避難した避難所では、飼い主さん同士で情報を共有し、みんなで支え合いましょう。【参考】※環境省 「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」
2018年07月27日活発化する前線の影響による記録的な豪雨により、西日本を中心として大変な被害が広がっており、筆者がこの記事を書き始めた時点では、西日本豪雨での死者が72人、安否不明が63人でした(7月20日現在、死者225人、行方不明13人)。自然災害はいつどこで発生するかわからないものですが、災害に遭いやすい場所と比較的安全な場所があることも事実です。自然災害から身を護るため、今回は先人たちが残してくれた「言伝え」について書いてみます。■ 神社は津波から逃れた!意外な内容の論文が話題に「スサノオを祀る神社は東日本大震災で津波の被害を逃れた」という論文が数年前にマスコミに取り上げられて話題になりました。naonao / PIXTA(ピクスタ)こちらは東工大の研究グループによるまじめな論文で、決してオカルトや超常現象を扱ったものではありません。東日本大震災発生時に大津波が襲来した宮城県沿岸部の神社を調べてみると、津波が押し寄せた境界上に、津波が川を上流へ遡上した場所では遡上範囲を縁取るように、多くの神社が位置していたといいます。スサノオノミコトを祀った神社の大半はたとえ海の近くに位置していても津波の被害を受けず、スサノオと関係の深い熊野信仰に基づく熊野神社もその多くが津波被害を逃れた場所に位置していました(一方でアマテラスを祀る神社や稲荷神社は多くが被災しています)。tomaya / PIXTA(ピクスタ)■ 古代の人々は自然災害に強い場所を知っていた神話によるとスサノオはアマテラスの弟で、乱暴者であったため天上界を追放されて出雲に向かい、そこでヤマタノオロチを斬ったとされています。ヤマタノオロチは出雲の国を流れる斐伊川をイメージしたものとされ、これを斬ったということは斐伊川の治水に成功したという事をあらわします。斐伊川maso11 / PIXTA(ピクスタ)つまりスサノオは水をコントロールする力を持った神だとされていたのです。スサノオノミコトnagi0406 / PIXTA(ピクスタ)水害や疫病に対する力をもったスサノオノミコトは非常時における神であり、伝統的地域社会において人々はスサノオを祀る神社を自然災害発生時に最も安全な場所に建てていたと論文では結論付けています。つまり古代の人々の間では、自然災害に遭いにくい場所が伝承されていたことになり、それにより神社の周囲に人々が集まり、何かあった場合は神社に避難したと考えてもおかしくありません。■ 地名に込められている過去の災害の歴史先人たちが残してくれた「言伝え」の一つに地名があります。筆者がかつて勤務していたマンション会社では新しい物件が販売開始になると必ずその地域の地名の由来を調べていましたが(プラスの時は営業で使った)、地名にはその地域の古代の姿を物語る要素が隠されているものです。「川」「池」「浜」といった水に関係する文字が使われていれば津波や洪水などの水害に遭ったことが考えられ、「蛇」「竜」「龍」などが使われている地名には過去に大規模な土砂災害が発生したと思われます。福井県・九頭竜川ひろゆき / PIXTA(ピクスタ)「鷹」は「滝」の意味を持ち、がけ崩れの恐れの強い場所とされています。長崎県長崎市鳴滝skipinof / PIXTA(ピクスタ)最近では行政主導による住居表示変更が相次ぎ、由緒ある地名が次々と消滅していますが、自分が住んでいる地域の過去の地名を調べてみることも大切かもしれません。■ 先人たちの「言伝え」が津波から街を救った我が国はこれまでの歴史において何度も自然災害を受けてきていて、その中で培われた先人たちの知恵が現在まではっきりと見える形で受け継がれている場所が数多くあります。岩手県宮古市姉吉地区はこれまで何度も津波の被害を受けてきた場所ですが、その記憶を風化させないため海抜約60mの山腹に石碑が建てられています。姉吉・大津浪記念碑animangel / PIXTA(ピクスタ)そこには「高き住居は児孫の和楽想え惨禍の大津浪此処より下に家を建てるな」と刻まれており、実際に石碑の下には1軒の家もありません。東日本大震災時で発生した大津波は石碑から50mの地点まで到達しましたが、集落は石碑の上にあったため津波による建物被害はなかったといいます。■ 科学だけじゃない!先人から聞いた過去を知れば、将来の災害も予測できるその地域の過去がわかれば、将来に起きることもある程度予想がつきます。将来発生するかもしれない自然災害から身を護るため、自分が住んでいる地域のことをよく調べてみてはいかがでしょうか。ここまで書いて再びNHKをつけてみると、西日本豪雨の犠牲者の方の人数が随分と変化していました。yuayua / PIXTA(ピクスタ)渇水も困りますが、豪雨も困ります。被災地の方々が一刻も早く日常の生活に戻ることができることを願ってやみません。
2018年07月22日地震・台風…、自然災害は、いつどこで起こるかわかりません。もし災害に遭っても、しっかりと準備をしておけば、余計な心配をせず、心強いですよね。今回は、いつもおうちに置いておきたい、もしもの時に役に立つ防災アイテムをご紹介します。■ 明日の安心をこれで作ろう。頼れる防災グッズリスト<こんなキットボックスで「見せ置き」防災を>|スタイリッシュなボックスは、デザイン事務所「NOSIGNER」が監修した「THE SECOND AID」。地震が落ち着いた後の自宅避難に必要な防災グッズがコンパクトな1箱に収まっています。4年以上保存がきくフードに水、カトラリー、そして洋式トイレを応用して使えるトイレキットや、身体の衛生を保てる濡れタオル、防寒に役立つ着用型ブランケットなど、役立つアイテムがこの1箱に。お部屋の中で見せ置きしながら災害に備えられ、いざという時すぐに手を伸ばす事ができるキットボックスです。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ ザ・セカンド・エイド生命を守る防災ボックス/THESECONDAID <nendoとのコラボレーションで実現したのは、スマートな防災グッズ>たくさんの物をパンパンに詰め込んだ非常袋は、平常時には邪魔になってついつい棚の奥にしまいがち。いざという時パッと手に取れるのは、玄関のような手狭な場所にも置けるスマートな防災グッズが便利です。そんな時おすすめなのは、災害時に本当に必要なものを最低限だけ収めたミニマムでスマートな防災キット「MINIMAID」。緊急時にさっと手に取れるよう傘立てに置いておける洗練されたデザインでありながら、コンパクトなボディには秘密が隠されているんです。4つのパーツに分かれるボディは、災害時にはそれぞれ「懐中電灯」「収納ケース」「ラジオ」「ポンチョ/水筒」に変身。緊急時に人を呼ぶ「ホイッスル」も付いている、心強い味方です。もしもの時以外でもお部屋のインテリアに馴染んでくれるのが◎。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ MINIMAIDミニマム防災キット【送料無料】 <7通りの使いみち!?日常からもしもの時まで使えるLEDライト>暗がりでもしものことがあったら、心もとないもの。そこでまず必要になるのが灯りですよね。そんな時に頼もしい味方になってくれるのが、「LUMOマウンテンライト」です。枕元など手を伸ばしやすい場所に置いておけば、睡眠中の停電・災害時にもスグに使える優れもの。ランプや懐中電灯としてだけでなく、姿かたちを多彩に変えて7WAYで使えるのが魅力なんです。上の写真のように、一部分のパーツだけを使うこともできるこのライト。明るくしたいところにマグネットで貼り付けて、壁付けライトとして大活躍してくれます。懐中電灯のような形にすれば、非常時の備えから読書中の手元を照らすスポットライトとしても幅広く活躍。無骨な懐中電灯をお部屋に置くのは気兼ねしても、インテリア感覚で置けるこんなライトならお部屋の雰囲気も仰々しくなりません。他の様々な使いみちについてはぜひページをチェックしてみてくださいね。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ LUMO7wayで使えるマウンテンライトLEDライト懐中電灯 <非常時のごちそうになるのは、身体にやさしいレトルトカレー>いつものように食材が揃わなかったり、道具がなかったり、はたまた手段がなかったり。なかなか普段と同じようにはいかないもしもの時の食卓に、あるとちょっぴり嬉しいのはこんな存在。「にしきやレトルトカレー」シリーズは、長く保存できるレトルトカレーなのに、無添加で作られていたり、野菜がたっぷり使われていたり。暗くなりがちな非常時の食卓に、みんなが大好きなカレーが笑顔を届けてくれますよ。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ にしきやレトルトカレー <デニッシュ缶で、もしもの時にもふんわり甘い気持ちに>コップのフチに腰掛けるシロクマに、コーヒーカップで羽根を休めるカモメ、重なったホットケーキの上で正座するシロクマ?思わず脱力しちゃうイラストが描かれているのは、「CANNEDBREAD長期保存できるデニッシュ缶」。お気に入りの絵や可愛い雑貨を飾るように、キッチンにそのまま置いておきたいような佇まいです。「CANNEDBREAD長期保存できるデニッシュ缶」は、ケーキのようなフワッとした食感とほんのり感じる上品な甘さが評判のデニッシュパンを作る京都祇園発祥の「ボローニャ」から発売された、長期保管可能なデニッシュパン。最大3年間の保管が可能な缶詰タイプだから、もしもの時のために備蓄することが可能なんです。プルトップで開けられるから缶切りもいらないし、温める必要なく美味しく食べられるからいざという時に頼もしい存在です。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ CANNEDBREAD長期保存できるデニッシュ缶 自宅の備蓄品を見直したいこのタイミング。すでに備蓄されている方も、これからの方も、もしもの時のためにぜひこんなアイテムでしっかり備えてみませんか?
2018年07月10日大きな地震の後は、防災意識が高まります。でも、「とりあえず防災リュック!」と思っていませんか?もちろん、防災リュックはあったほうがいいですが、まず第一は命を守ること!私は2年前に熊本地震を経験しました。家が命を脅かす場所になるという危険性も知りました。まず見直すべきは防災リュックより家の中!命に直結しますからね。家の中で、とりあえずここを見直してほしいと思うポイントをご紹介します。■ 1.背の高い家具Graphs / PIXTA(ピクスタ)家の中で一番危険なのがこれ!大きな家具が倒れたら大人でもひとたまりもありません。耐震グッズをつけることが前提ですが、中には「耐震用の棒が外れて倒れた!」という方も。これはつける位置やサイズが間違っている可能性があります。時間が経つと緩んでくることもあるので、今一度ご確認ください。海外のインテリアで天井まであるような棚を見かけますが、あれは地震のない地域のもの!日本に住んでいる限りは、オシャレさより安全性を取るべきだと思います。■ 2.詰め込みすぎの棚小さな棚であっても詰め込みすぎは禁物です。特に注意すべきは食器棚と本棚。棚自体も危険ですが、食器や本の1つ1つが凶器になります。■ 3.頭上に置いている重いもの土鍋や季節外の家電などを冷蔵庫の上やタンスの上に置いていませんか?このせいで怪我をされた方が大勢いるので本当に危険!整理収納の意味も兼ねて、今こそ見直すべきがかもしれませんね。■ 4.陶器のライトやガラスのシャンデリアこれは私も経験したのですが、陶器のライトが割れました。転がってる陶器の破片を見た時は本当に怖かったです。大きな地震が来たときはしゃがむのが精一杯!もし、この照明の下にいる時に地震が来てたら……。考えるだけでもゾッとしますよね。割れない素材のものが一番ですが、もし選ぶ際はダイニングテーブルの上など、下に人がいない場所にしてください。■ 5.閉められない食器棚最近人気なのがキッチンのオープン棚。インスタ映えするので憧れるのはわかります。ただ、大きな鍋や食器を並べているのは気になります。もし落ちてきても身を守れるか、インスタ映えより防災の目線で確認してみてください。■ 6.布団まわりの家具freeangle / PIXTA(ピクスタ)寝室では、立った状態では大丈夫でも、寝てみると危険な場合があります。睡眠中はもっとも無防備な状態ですからね。実際に寝転んでみると思わぬ発見があるかもしれませんよ。■ 7.玄関周りの家具・荷物Graphs / PIXTA(ピクスタ)家の状態によっては、逃げ道を確保することも大事!閉じ込められるのは危険です。すぐに靴が履けますか?玄関に荷物が積んでありませんか?内開き、外開き、どっちですか?一度シミュレーションしてみてください。これらの地震対策ができたら、次は防災リュックの準備です。鉄は熱いうちに!記憶は新しいうちに!準備はやる気のあるうちに!そろそろ本気で見直しませんか?
2018年06月24日お片付けの作業でお客様から聞かれることが多い質問の一つに「防災グッズ」の置き場所があります。2010年代に入ってから東日本大震災や熊本地震などの大きな震災を契機に、ある程度グッズを買い揃えた方も少なくないようです。本日の朝、大阪で震度6弱という強い地震があり、防災グッズへの意識が高まった方も多かったのではないでしょうか。しかし、防災グッズは揃えてみるとお金もかかるし置く場所に悩むようです。そこで、今回はより安価で無理・無駄のない防災グッズの揃え方と置く場所についてご紹介します。■ 無理・無駄のない防災グッズの揃え方防災グッズは家族の人数×3日分とも14日分ともいわれます。CORA / PIXTA(ピクスタ)もちろん多いことに越したことはありませんが、14日分ともなれば高額になりますし、結構なスペースが必要となります。そこでオススメなのは、日々の料理にジャガイモや玉ねぎなどの根菜を活用することです。kari / PIXTA(ピクスタ)お米もそうですが、常温で保存する食品は毎日の食材としても使えることはもちろん、そのまま非常食にもなります。非常食として王道の缶詰もできるだけ日常使うものが良いでしょう。CORA / PIXTA(ピクスタ)比較的早く配給が始まるおむすびなどのご飯系をストックするよりも動物性タンパク質がとれる缶詰がオススメです。また、食料以外にも、簡易トイレを購入する方も多いのですが、毎日数回必要となる割にかなり高額です。使用期限のない大人用のおむつにビニール袋と新聞があれば十分に対応できますし、保管スペースも小さく済みますのでオススメです。■ 防災グッズはここに保管する!保管するモノを少なくしたら、あとは保管場所です。これは家が崩壊することを前提に考えるか否かで異なりますが、一般に住宅は採光を確保するために南側に窓が多く、崩壊するとなれば南側の1階から崩れることが考えられます。したがって、屋内に設置するのであれば2階の窓側の部屋となります。寝室に置く方や屋根裏部屋に置く方も多いのですが、緊急時が夜間とも限りませんし、間取りによっては取れなくなってしまうことも十分に考えられます。一方、屋外に設置する場合でも、南側の隣接した場所は避けた方が良いでしょう。余裕があれば、車の中や独立した倉庫も良いでしょう。花火 / PIXTA(ピクスタ)■ 避難場所は家族で確認していますか?防災グッズから話は逸れますが、避難場所も家族で共有しておくことが必要です。佐竹 美幸 / PIXTA(ピクスタ)なんとなく一番大きな避難場所は知っていても、そこが宿泊できる場所なのか、車で行けるのか、家族が待ち合わせしやすいのかなどは話しておく方が良いでしょう。実際、近くの避難場所に行こうとして橋が崩れて行けなかったという事例もあります。行けなかったならまだしも、そこで命を落とすなんて悲しいことが起きないとも限りません。いかがですか?近隣に住む住民が全て被災者となる大地震では多くの問題が発生するといいます。普段の暮らしに極力影響を与えず、いざという時に使える防災グッズの準備と設置について、ぜひご家族で話し合っててみてくださいね。
2018年06月18日長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。前回は、自宅避難のための非常食や水、トイレ用品などの保管場所と、災害時にも役立つ消耗品の管理方法についてご紹介しました。今回は最終回。もしものときも、普段のときも、使えるモノのご紹介をします。あなたのお家の、非常時の備えはどうされていますか?もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。■ 非常用のモノは、いつものときも使えるモノを選んでいます。非常用のモノって、買うのも、置いておくのも、お金やスペースを使うことになりますよね。それなら、普段から必要なモノを買うときに、「もしものときにも役立つモノ」という視点で、モノ選びをするのもいいかもしれません。つまり、防災用品を購入するときには、日常でも使いやすいモノを。普段使いのモノを購入するときに、非常時にも使えるモノを。1つのモノが多用途で使えるほうが、家にモノが増えるのを防ぐことにもなりますもんね。そこで、筆者が使用している、普段から便利に使えて、いざというときにも役立つモノをいくつかご紹介します。■ 1.無印良品「持ち運びできるあかり」夜間の授乳やおむつ替えに使用できる!まずは、無印良品「LED持ち運びできるあかり」(価格/6,890円・税込)。その名の通り、持ち運べる照明器具です。充電器からヒョイと持ち上げるとあかりがつきます。停電時は勝手に点灯してくれるとのこと。筆者は寝室に常に充電した状態で置いています。長女が生まれたころ、夜間に授乳やおむつ替えをするときに灯りをとるために、購入しました。今は寝る前の絵本タイムや、深夜に具合が悪くなった子どもの様子をうかがうときなどに使用しています。■ 2.モバイルバッテリー Anker「PowerCore+ 13400」スマホの充電切れも問題なし!次は、モバイルバッテリーのAnker「PowerCore+ 13400」です。夫婦それぞれが携帯しています。長距離を移動する日など、スマートフォンの電池がなくなりそうになっても慌てません。それに、通信手段こそ、非常時に欠かせないですよね。その充電ができる大容量バッテリーです。■ 3.カセットコンロのIwatani 「カセットフーBO」屋外での使用もOK!こちらはカセットコンロのIwatani 「カセットフーBO」(カセット風防ってことらしいです)。側面の立ち上がりが風よけになり、屋外での使用もできます。もちろん、冬場は食卓での鍋に活躍しますが、いざといういうときに外でも使えるのは心強いですよね。■ 4.ダイソー「冷凍用ポリ袋」普段からキッチンで活躍!高密度ポリエチレン袋のダイソー「冷凍用ポリ袋」です。前々回、ご紹介した災害時に役立つ「パッククッキング」。それに使う高密度ポリエチレン袋を、我が家では普段からキッチンで使用しています。食材をそのまま入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存するときには、この袋を。サッと取り出せるように、キッチンの引出しの手前に、包装袋から出してそのまま収納しています。■ 5.お米はいつも「無洗米」面倒くさがりな人にはピッタリ!いつも食べるお米。産地や銘柄には、特別にこだわりはありませんが、必ず「無洗米」を購入するようにしています。面倒くさがりなので、普段お米を研がなくていいというのも助かりますし、災害時も「パッククッキング」でそのままお米を使用できます。■ もしもの備えを考えることは「整理収納」と似ている!zaimasukoike / PIXTA(ピクスタ)全部で21回にわたって書かせていただきました【トノエル防災研究室】も、今回で最終回になります。こういう内容のモノを読んだり、自分の家族に置き換えて考えたりするのって、辛くはありませんでしたか?筆者は正直、辛かったです。2年前の熊本地震をきっかけにして、わが家の防災について一度しっかり考えて備えました。確かに、辛いことではありましたが、その結果、漠然とした不安は薄れて日々をストレスなく過ごせるようになりました。Graphs / PIXTA(ピクスタ)これは、整理収納と考え方が似ているな、と。整理=大切・必要なモノだけにする収納=使いやすくおさめるこれをすることで、日々をストレスなく過ごせるようになる。もちろん、状況の変化に応じて、ときどき見直しは必要だけれど。整理収納は、お片づけやお掃除のようなリセット作業ではなくて、そういう日々の生活をしやすくするためのスタート準備なんですよね。もしもの備えも、いざってときに命や健康を守るための、言わばスタート準備。日々をのほほんと暮らすためには、もしもの備えも、整理収納も、最初にシステムを整えておくことが必要なんですね。確かに、アタマも時間もお金も使うことになるかもしれませんが。そのぶん、日々のストレスが減って、ラクしてすっきり生活できるようになるし。なにより、達成感が得られたのがうれしかったです!いかがでしたか?これまで、防災の専門家ではない筆者が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介してきました。もちろん、ここで紹介した備えが万全だとは思っていません。これからも、家族や環境の変化に応じて、見直していくことになると思います。丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。これまでの記事をよむ「トノエル防災研究室」・序章「もしもの備え、一緒に考えてみませんか?」・CASE1:超緊急避難「3つに分けた「もしも」の場面とは?」・CASE1:超緊急避難「マンション火災、土砂崩れ…。「超緊急避難」ってなに?」・CASE1:超緊急避難超緊急避難のときに持つ「非常持出し袋」に入れるモノとは?・CASE1:超緊急避難 「いつものバッグ」に入れている「こどもポーチ」と「おでかけポーチ」って?・CASE1:超緊急避難「いつものバッグ」の置き場所は普段も緊急時も同じ」・CASE2:緊急避難「「緊急避難」=非常時の対策って考えてますか?」・CASE2:緊急避難「非常持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その1」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋を車にも置くべき理由って?」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋には「リュック」が一番!な理由」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その3」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その4」・CASE2:緊急避難「「布ガムテープ」「トイレットペーパー」をコンパクトにする方法」・CASE3:在宅避難「災害時に「在宅避難」する場合に必要なことって?」・CASE3:在宅避難「政府推奨の「ローリングストック」よりも凄い食糧備蓄法」・CASE3:在宅避難「「非常食」は朝・昼・夜で別メニューしたほうがいい理由」・CASE3:在宅避難「家族4人分の「非常食」に年間12,500円は高い?安い?」・CASE3:在宅避難「ライフラインが止まっても調理OKな「パッククッキング」って?」・CASE3:在宅避難「自宅避難用の非常食と水、日用品はクローゼットに置くのが正解!な理由」
2018年05月13日長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。前回は、水道・ガス・電気がストップする災害時に役立つ調理法「パッククッキング」をご紹介しました。sai088 / PIXTA(ピクスタ)今回は、自宅避難のための非常食や水、トイレ用品などの保管場所と、災害時にも役立つ消耗品の管理方法についてご紹介します。あなたのお家の、非常時の備えはどうされていますか?もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。■ 自宅避難用の非常食、水、トイレ用品は「クローゼット」に置くのが正解!tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)災害時になると、水道・ガス・電気などのライフラインは断絶し、スーパーやコンビニには長蛇の列。だけど一応、家の中はそこそこ安全で命の危険はなく、生活ができる。そんなときに使うのは、自宅避難用の非常食や水、トイレ用品など。防災の達人や賢者の方々のブログを参考にして、こういった備蓄品の収納場所を決めました。2年前に住んでいた家では、普段はあまり使わないウォークインクローゼットに置いていました。現在の住まいでも、普段は立ち入らないゲストルーム(という名の何も置いていない部屋)のクローゼットにしまっています。そう、在宅避難の備蓄品は、キッチンじゃなくてOK!多少取り出しにくい、押し入れの奥のほうとか、倉庫の中とか、そういうところでも構わないらしいのです。なぜなら、その備蓄品が取り出せないくらい家の中がぐっちゃぐっちゃで危険な状態なら、一目散に避難所に逃げ込んでいるから。だけど、あまりに収納の奥底にしまい込むと、年に2回の見直しすら、面倒くさくなりそうなので。普段の生活の動線上にはないけれど、子どもでも自由に出入りできる場所に置いておくことにしました。■ 普段使いも、災害時も。生活用品の保管場所は一か所に決める!Graphs / PIXTA(ピクスタ)普段から必需品で非常時にも役立つものといえば、トイレットペーパーやウエットティッシュやおむつなどが挙げられます。非常食のローリングストックはあきらめた筆者ですが、生活用品はローリングストックでやっています。生活用品の適正量について、ポイントは2つ。ポイント1.「残り1週間分になったところで新しいモノを買う」など、発注点を決めておくこと。非常時の備蓄は最低3日分、できれば1週間分といわれています。わが家では、1週間あたりの使用量をやんわり把握しているので、残り1週間分になった頃に新しいモノを買ってくるようにしています。参考までに、以下が、わが家(夫婦と幼児2人)の1週間の使用量です。トイレットペーパー 90巻×3.3個ウエットティッシュ 80枚×1.4個箱ティッシュ 1箱おむつ 28枚(長男が1歳半のときの使用量。現在は夜だけおむつなので7枚です)開封日をメモしておけば、だいたいの使用量がわかります。ポイント2. 置き場所を一か所に決めておくこと。以前の住まいでも、今の住まいでも、廊下にある収納の棚の一部を生活用品の収納スペースにしています。置き場所を決めておくことで、在庫管理もしやすくなり、無駄買いを防ぐこともできます。いかがでしたか?今回は、自宅避難のための非常食や水、トイレ用品などの保管場所と、災害時にも役立つ消耗品の管理方法についてご紹介しました。次回は、いよいよ最終回。もしものときも、普段のときも、使えるモノのご紹介をします。丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。これまでの記事をよむ「トノエル防災研究室」・序章「もしもの備え、一緒に考えてみませんか?」・CASE1:超緊急避難「3つに分けた「もしも」の場面とは?」・CASE1:超緊急避難「マンション火災、土砂崩れ…。「超緊急避難」ってなに?」・CASE1:超緊急避難超緊急避難のときに持つ「非常持出し袋」に入れるモノとは?・CASE1:超緊急避難 「いつものバッグ」に入れている「こどもポーチ」と「おでかけポーチ」って?・CASE1:超緊急避難「いつものバッグ」の置き場所は普段も緊急時も同じ」・CASE2:緊急避難「「緊急避難」=非常時の対策って考えてますか?」・CASE2:緊急避難「非常持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その1」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋を車にも置くべき理由って?」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋には「リュック」が一番!な理由」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その3」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その4」・CASE2:緊急避難「「布ガムテープ」「トイレットペーパー」をコンパクトにする方法」・CASE3:在宅避難「災害時に「在宅避難」する場合に必要なことって?」・CASE3:在宅避難「政府推奨の「ローリングストック」よりも凄い食糧備蓄法」・CASE3:在宅避難「「非常食」は朝・昼・夜で別メニューしたほうがいい理由」・CASE3:在宅避難「家族4人分の「非常食」に年間12,500円は高い?安い?」・CASE3:在宅避難「ライフラインが止まっても調理OKな「パッククッキング」って?」
2018年05月06日長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている整理収納アドバイザーのトノエルです。この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。前回は、食糧備蓄法「ローリングストック」をあきらめた筆者がたどりついた、非常食の備蓄法をご紹介しました。今回は、この非常食の備蓄にかかる費用と、賞味期限について考えてみます。あなたのお家の、非常時の備えはどうされていますか?もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。■ 在宅避難のときの非常食、こんなふうに備蓄しています。筆者の家では、非常時の食事はこんなふうに用意することにしています。【被災1~2日目】冷蔵庫やキッチンの食品庫に入っている普段使いの食品を食べる。【被災3〜7日目】この引出しに入れている食品を一段ずつ食べる。非常食のメニューはこんな感じです。【朝】パン 2個ソイジョイクリスピー 1本野菜ジュース 4本【昼】白米(α米)3袋大人用レトルトカレー 2袋子ども用レトルトハヤシ 1袋【夜】味付けごはん(α米)2袋スープ麺 2個【おやつ】小袋菓子 5袋ゼリー 4個■ 非常食の1年あたりの費用は12,500円上の写真の一覧表は、わが家の非常食のメニューと、だいたいの賞味期限と、だいたいの単価などをまとめたモノです。大人2人、子ども2人、5日分の非常食を買い集めるのに必要だったお金は、総額17,000円ほど。賞味期限は半年くらい〜5年くらいとさまざまなので、1年あたりの費用は12,500円ほどになります。家族4人で1日分は2,500円ほど。これを高いとみるか、安いとみるかは、価値観のわかれるところでしょうが。筆者自身は、そんなに高くないなと考えています。災害時は、配給の列に1時間半並んで、おにぎり2個だった……などという話を聞くと。そのとき、1日分の食料を売ってくれるんなら、1万円でも買う!ってなりそうだなと。そう、お金で解決できることなら、しておきたいなと考えた次第です。■ 食べるかどうかわからない非常食に年間12,500円…高いですか?α米などの、いかにもな非常食。わが家では一応、家族で試食して「これならおいしく食べられるね!」と確認してから大量に購入しました。それでも5年後、賞味期限が切れる前に、全部、平常時に食べきれる?って思いますよね。2年前、この備蓄法をインスタグラムに投稿したとき、フォロワーからこのようなコメントをいただきました。「賞味期限が切れるタイミングで食べるのか食べないのか‥‥そんなことを考えてたらα米などの非常食を準備できてないんです」わかります!そうですよね!!でも、そう思っていたら筆者は何も動き出せなかったので、考えかたを変えてみることにしました。わが家の非常食にかかる費用は年間12,500円ほど。これをもう、掛け捨ての保険でもかけたつもりになってみることにしました。大切なのは、もしものときに家族の命や健康を守ること。それと、日ごろの安心。それが、年間12,500円で非常食を備えることで得られるのなら、いいじゃないかと。だから、もしも食べずに捨てることになったとしても、気にしない!!■ 年2回、防災用品の見直しの日を設け、非常食の賞味期限もチェック!保険代わりに!食べずに捨てることになっても気にしない!と言っていても。自宅避難に備えて、せっかく買い集めた非常食。非常時に賞味期限が切れてる、ってことは避けたいですよね。そこで、筆者は年に2回、3月11日と9月11日を防災用品の見直しの日に定めています。このときに非常用持出袋の中身の確認だけでなく、非常食も、半年後までに賞味期限が切れるものは、買い直して入れ替えることにします。そこで取り出した賞味期限が近づいている食品は、キッチンの普段使いの食品庫に。毎回入れ替えるモノはお菓子やジュース、スープ麺などなので、さながらおやつパーティーと化すときもあります。なるべく、賞味期限内に食べて、無駄にならないようにしたいですよね。いかがでしたか?今回は、この非常食の備蓄にかかる費用と、賞味期限について考えてみました。次回は、水道・ガス・電気がストップする災害時に役立つ調理法「パッククッキング」をご紹介します。丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。これまでの記事をよむ「トノエル防災研究室」・序章「もしもの備え、一緒に考えてみませんか?」・CASE1:超緊急避難「3つに分けた「もしも」の場面とは?」・CASE1:超緊急避難「マンション火災、土砂崩れ…。「超緊急避難」ってなに?」・CASE1:超緊急避難超緊急避難のときに持つ「非常持出し袋」に入れるモノとは?・CASE1:超緊急避難 「いつものバッグ」に入れている「こどもポーチ」と「おでかけポーチ」って?・CASE1:超緊急避難「いつものバッグ」の置き場所は普段も緊急時も同じ」・CASE2:緊急避難「「緊急避難」=非常時の対策って考えてますか?」・CASE2:緊急避難「非常持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その1」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋を車にも置くべき理由って?」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋には「リュック」が一番!な理由」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その3」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その4」・CASE2:緊急避難「「布ガムテープ」「トイレットペーパー」をコンパクトにする方法」・CASE3:在宅避難「災害時に「在宅避難」する場合に必要なことって?」・CASE3:在宅避難「政府推奨の「ローリングストック」よりも凄い食糧備蓄法」・CASE3:在宅避難「「非常食」は朝・昼・夜で別メニューしたほうがいい理由」
2018年04月22日長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。前回は、在宅避難のための食糧備蓄法「ローリングストック」をあきらめた話をしました。次回は、そんな筆者がたどりついた、「非常食の備蓄法」をご紹介します。あなたのお家の、非常時の備えはどうされていますか?もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。和尚 / PIXTA(ピクスタ)■ 「ローリングストック」をあきらめて、たどりついた凄い食糧備蓄法前回もご紹介した「ローリングストック」。内閣府の防災情報のサイトによると、「ローリングストック」とは日常的に非常食を食べて、食べたら買い足すという行為を繰り返し、常に家庭に新しい非常食を備蓄する方法のことをいいます。筆者も挑戦してみましたが、あっさり挫折しました。ローリングストックは、キッチンに大きなパントリーがあって、収納上手で、モノが多くても管理できる人向けの食糧備蓄法だったのです。ローリングストックできなかった……と、落ち込みぎみな筆者は、あらゆる賢者のブログを読みあさり、勉強させていただきました。結果、わが家の非常時の食事はこんなふうに用意することに。【被災1~2日目】冷蔵庫やキッチンの食品庫に入っている普段使いの食品を食べる。【被災3〜7日目】この引出しに入れている食品を一段ずつ食べる。非常時って、日常からは想像もできないほどの精神状態になるんでしょうね。不安ななかで、食べ物も喉を通らないかもしれない。だけど、食べないと余計に身体も心も良くない状態になってしまうのではないかと。そんなときに、何も考えず、用意したモノを食べる。家族にも食べさせる。そのためのシステムが、これということです。■ 引出しの中には、こんな非常食を入れています!このシステムを作り上げたのは2年前のこと。当時、1歳半だった長男には小麦・乳製品・卵のアレルギーがあって、小麦と乳製品は克服しようとチャレンジ中でした。現在は3歳半になり、小麦は食べられるようになり、乳製品と卵は体調によって反応が出ることもある、という程度まで克服できています。そんなわが家の非常食のメニューは、朝食、昼食、晩ごはんに分けています。それでは、順番にご紹介いたしましょう。■ 「朝」はパン派。不足しがちな野菜もジュースで補います。まずは朝食用の非常食をご紹介します。パン 2個ソイジョイクリスピー 1本野菜ジュース 4本日ごろから朝はパン派なので、パンを用意しました。賞味期限が5年ある、非常食用のパンです。食物アレルギーの心配がある長男のために、アレルゲンが含まれない“ソイジョイクリスピー”も備えています。また、非常時は野菜の摂取が難しくなるそうなので、野菜ジュースも。常温での保管ができるタイプのパックジュースです。筆者の家族は、日ごろからキンキンに冷やした飲み物より常温で飲むのが好きなので問題ありませんが、常温のジュースが苦手な方は、常温でもおいしく飲めると確認されてから備えたほうがいいかもしれませんね。■ 「昼」は白ごはんにレトルトをかけていただきます!次は昼食用です。白米(α米)3袋大人用レトルトカレー 2袋子ども用レトルトハヤシ 1袋α米は、熱湯を注いで15分、水だと1時間で白米になる非常用のお米。賞味期限は5年あります。1袋でお茶碗に軽く2半分のごはんができあがります。筆者は、まずは数袋購入して家族で試食し、おいしく食べられることを確認してたくさん購入しました。レトルトカレーは温めなくてもおいしく食べられる、賞味期限が3年ある非常用のモノです。植物油脂が使われているそうで普通のレトルトカレーより、口当たりがなめらか。むしろこちらのほうが筆者は好みです。子どもには、子ども用のハヤシライスを用意しています。毎日カレーだと飽きてしまうかもしれないので。別の日のメニューには、中華丼のレトルトや、牛丼のレトルトなども用意しています。■ 「夜」は温かいスープも。ごはんも味のバリエーションを。最後は夜ごはん用の非常食です。味付けごはん(α米)2袋スープ麺 2個白米ばかりだと飽きてしまうかもしれないので、味付けごはんも備蓄しています。エビピラフ、五目ごはんのほかにも、カレーピラフや赤飯、わかめごはんの日もあります。お湯が用意できれば、温かい汁物も食べられるよう、スープ麺も用意しています。和風やアジアンテイストの麺の日もあれば、ショートパスタ入りのカップスープの日もあります。ポイントにしたのは、汁まで飲み干せるタイプのモノということ。災害時は、下水の配管の不具合で、汁物を処分できない可能性もあるそう。捨てられないからと言って、カップラーメンの汁など、飲み干すと塩分の取りすぎになることもありますよね。そこで、もともとスープを飲み干すタイプのモノを備えておくことにしています。■ 「おやつ」も忘れずに用意しましょう!普段から、おやつがないと不機嫌になる年頃の子どもがいるので、おやつも用意しましょう。小袋菓子 5袋ゼリー 4個非常時も、これを食べている間は、穏やかで楽しい気持ちになってほしいなと、願いを込めて備蓄しています。■ あなたのご家庭の非常食は、どんなふうに備えていますか?今回ご紹介した非常食は、試食したり、家族の意見を聞いたりしつつ、メニューを決めて、ネットショップや近所のスーパーで買い集めました。普段から、食事のメニューを考えるのが、面倒くさい筆者。非常時は、例えば、地震でぐちゃぐちゃになった家の中を片づけているかもしれないし、二次災害に親子とも怯えているかもしれない。そんななかで、普段から面倒だと思っていることをできる自信は……ありません。用意した非常食は、何日目のいつに何を食べるかまで考えて一覧表にまとめておきました。これで少しは安心かなと、考えています。いかがでしたか?今回は、食糧備蓄法「ローリングストック」をあきらめた筆者がたどりついた、非常食の備蓄法をご紹介しました。次回は、この非常食の備蓄にかかる費用と、賞味期限について考えてみます。丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。これまでの記事をよむ「トノエル防災研究室」・序章「もしもの備え、一緒に考えてみませんか?」・CASE1:超緊急避難「3つに分けた「もしも」の場面とは?」・CASE1:超緊急避難「マンション火災、土砂崩れ…。「超緊急避難」ってなに?」・CASE1:超緊急避難超緊急避難のときに持つ「非常持出し袋」に入れるモノとは?・CASE1:超緊急避難 「いつものバッグ」に入れている「こどもポーチ」と「おでかけポーチ」って?・CASE1:超緊急避難「いつものバッグ」の置き場所は普段も緊急時も同じ」・CASE2:緊急避難「「緊急避難」=非常時の対策って考えてますか?」・CASE2:緊急避難「非常持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その1」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋を車にも置くべき理由って?」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋には「リュック」が一番!な理由」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その3」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その4」・CASE2:緊急避難「「布ガムテープ」「トイレットペーパー」をコンパクトにする方法」・CASE3:在宅避難「災害時に「在宅避難」する場合に必要なことって?」・CASE3:在宅避難「政府推奨の「ローリングストック」よりも凄い食糧備蓄法」
2018年04月21日長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。前回は、非常用持出袋の中身の番外編、かさばるアレを小さく持ち運ぶ方法をご紹介しました。今回は、いよいよ最後の場面「CASE3:在宅避難」の状況を詳しく想像していきます。あなたのお家の、非常時の備えはどうされていますか?もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)■ 非常時にどうすれば「在宅避難」できるか想像してみる!EKAKI / PIXTA(ピクスタ)一口に非常時とか、避難とかいっても、その状況はケースバイケース。だからって、そのケースごとに備えるのはムリがある。そこで、非常時の状況を、緊急性に合わせて3つのケースに分けて、想像してみました。今回からは、3つ目の場面「在宅避難」についてご紹介していきます。・CASE3:在宅避難「ライフラインは遮断されているが、自宅で生活する」という状況です。■ 在宅での非常時とは、それはどんなとき?筆者宅にありえそうな状況としては、以下のことなどが想像できます。大地震などで上下水道・電気・ガスやごみ収集などが長期間ストップするマンション事態は崩壊の恐れはなく、避難所よりも安心して過ごせるとんとん / PIXTA(ピクスタ)また筆者の現在の居住地域は、大震災などの非常時に万が一火災が発生しても、 地区内に大規模な延焼火災の恐れがなく、広域的な避難を要しない区域のようで、「避難場所」としての指定を受けています。ということは、避難所などは自宅が地震による倒壊や火災などで住めなくなった方が優先されるため、多少自宅に不具合があっても、そのまま家にとどまる可能性が高いと想像しています。■ 災害などの非常時には、自宅でどんなふうに過ごせばいい?このような非常時に、どんなふうに過ごすか、想像してみました。2日ほどは冷蔵庫内の食品やストック食材を使って食事を用意する5日分は非常食を食べるトイレは子どもの分は固める、大人はペットボトルに壊れたモノ、散らかったものの片づけをする余震などに備え、いつでも避難できるように整える和尚 / PIXTA(ピクスタ)これは、2年前に考えた状況です。nowha / PIXTA(ピクスタ)現在は子どもたちも成長して、幼稚園や習い事にも通うようになり、母子が別々の場所で被災する可能性もでてきました。まずは、急いで子どもたちを迎えに行くということも必要になると想像できます。■ 非常時に自宅に備えておくものは?このような非常時のために、備えておくものを、想像してみました。5日分の非常食7日分の水、ジュースカセットコンロ、カセットガス6本以上スマホの充電器、手まわしラジオ非常時のトイレ用品CORA / PIXTA(ピクスタ)2年前に考えた状況です。これは、今もそんなに変わらない状況かと考えています。■ 「在宅避難」に備えて、今できることはなに?「在宅避難」に備えて、今できること、を考えてみました。非常時のパッククッキングを学ぶ非常食を備えるローリングストックはあきらめて、非常時のための備えに徹するGraphs / PIXTA(ピクスタ)2年前に行ったことです。ponta2012 / PIXTA(ピクスタ)現在は、子どもが幼稚園や習い事に行っているときに被災する可能性を考えて、自宅周辺の状況を見てまわり、災害時にも通行できそうな道順を決めておくことにしました。■ あなたも、非常時を想像して書き出してみよう!大地震で被害が広範囲におよんだ場合、避難所は、倒壊や火災で自宅を失った人が優先。マンションなど建物に被害がない人は避難所に入れないこともあるそうです。電気は1週間程度、ガスや水道は数週間止まるおそれがあり、そのなかで家族の命と健康を守るための備えが必要になります。困難な状況を想像するのは、とても辛いことですよね。だけど、何も考えずに漠然とした不安を抱えたままなのもまた、辛いものです。まずは、いろいろな状況を想像してみるってことが、大切だと気付きました。あなたも、まずは書き出してみることからはじめませんか?漠然とした不安も、見える化することで、具体的な対策を講じることができるかもしれません。いかがでしたか?今回は、非常時の3つの場面のうち「CASE3:在宅避難」の状況を詳しく想像していきました。丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。これまでの記事をよむ「トノエル防災研究室」・序章「もしもの備え、一緒に考えてみませんか?」・CASE1:超緊急避難「3つに分けた「もしも」の場面とは?」・CASE1:超緊急避難「マンション火災、土砂崩れ…。「超緊急避難」ってなに?」・CASE1:超緊急避難超緊急避難のときに持つ「非常持出し袋」に入れるモノとは?・CASE1:超緊急避難 「いつものバッグ」に入れている「こどもポーチ」と「おでかけポーチ」って?・CASE1:超緊急避難「いつものバッグ」の置き場所は普段も緊急時も同じ」・CASE2:緊急避難「「緊急避難」=非常時の対策って考えてますか?」・CASE2:緊急避難「非常持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その1」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋を車にも置くべき理由って?」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋には「リュック」が一番!な理由」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その3」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その4」・CASE2:緊急避難「「布ガムテープ」「トイレットペーパー」をコンパクトにする方法」
2018年04月15日長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。前回までに、筆者の家の非常用持出袋の中身32アイテムの内24アイテムをご紹介しました。※アイテム1~8の詳細を見る※アイテム9~16の詳細を見る※アイテム17~24の詳細を見る今回は、最後の8アイテムをご紹介します。あなたのお家の、非常時の備えはどうされていますか?もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。■ これまでにご紹介した「非常用持出袋」の24アイテムすでにご紹介した24アイテムはこちらです。(1)水2L(2)親族の連絡先一覧と家族写真のカード(3)息子の常備薬と薬の名前(4)おむつ×4枚(5)おしりふき(6)アルコール除菌シート(7)子どもの着替え一式×2名分・大人の下着×2名分(8)タオル×4枚こちらののアイテムは、2年前に非常用持出袋に入れてから、半年に1回見直しをして適宜交換しています。(9)新聞1部(10)お金(小銭も)(11)大きいポリ袋×4枚(12)高密度ポリエチレン袋×10枚(13)クッション付きレジャーシート(14)ナプキン×2枚(15)油性ペン(16)おりがみこちらのアイテムは、2年前に非常用持出袋に入れてから、一度も交換していません。念のために半年に一度の見直しで、使用できる状態か確認しています。今後の見直しでは、交換するタイミングも出てくると思います。(17)サバイバルナイフ(18)布ガムテープ(19)笛(IDカード入り)(20)マスク×2(21)ゴム軍手(22)トイレットペーパー(23)レインコート大人×2着・子ども×2着(24)アルミブランケット×4枚こちらのアイテムも、2年前に非常持出袋に入れてから、ほぼ入れっぱなし。念のために半年に一度の見直しで、使用できる状態か確認しています。■ 食物アレルギーのある子でも問題なし!わが家の非常用持出袋、最後の8アイテムいよいよ最後の8アイテムのご紹介です。これらのアイテムはアイテム9~24と同様に、2年前に非常用持出袋に入れてから、ほぼ入れっぱなし。念のために半年に一度の見直しで、使用できる状態か確認しています。(25)手回しライト・ラジオ・スマホ充電器いかにもな防災用品ですよね。非常時だからこそ、光と情報は必要不可欠。電池式ではなく、手回し式充電のモノを選びました。「ホワイトレスキュー」という商品です。ハンドルを回すと発電し、ライト、ラジオ、サイレンが使用でき、スマートフォンへの充電もできます。半年に1回の見直しのときには、手回しで充電して、それぞれの機能がきちんと役立つ状態か確認しています。(26)ホッカイロ×4枚薄くて持ち運びやすいのに、長時間暖かくて便利ですよね。日常的には使用していませんが、災害時の防寒のために入れています。(27)ライター火は人が生きていく上での必需品。普段は誕生日ケーキのロウソクの点火くらいにしか使うことはありませんが、非常用に常備しています。念のため半年ごとに、ガスの残量チェックと点火チェックをしています。(28)えいようかん5年の長期保存ができる井村屋の「ようかん」です。片手で手軽に栄養補給できるので便利です。2年前に、小麦・卵・乳製品などに食物アレルギーがある長男でも食べられるように購入しました。箱の裏面には災害用伝言ダイヤルの使用方法も書かれているのもうれしいアイテムです。(29)味付アルファ米×5袋食物アレルギーがある方にとっては、避難所などで配給される食品が食べられないことも。筆者は何でも食べられるけど、幼い息子が食べられるモノがない……なんて状況は避けたい。そんな思いから、息子でも食べられる保存食品を選びました。水やお湯を入れると、味付ごはんが出来上がります。家族で試食をして、おいしく食べられることを確認してから、数を揃えました。5年の長期保存ができます。(30)紙コップ飲み物や食べ物のとりわけ用に。衛生的に飲食できるように備えています。(31)食品用ラップフィルム新聞紙で作ったお皿に巻けばお皿代わりに、長く伸ばしてねじれば紐の代わりに、ケガの部分に巻けば絆創膏や包帯の代わりに、体に巻けば防寒に、ガラスなどに貼り付けてメッセージを書けば伝言板代わりに……。とにかく非常時に重宝するそうです。(32)歯ブラシ×4本非常時のオーラルケアは口の健康だけでなく、体の健康にも影響するそう。感染症の予防にもなるそうです。家族の人数分揃えています。■ あなたの家の非常用持出袋には何が入っていますか?CORA / PIXTA(ピクスタ)楽しくないことを考えるのって、しんどいですよね。非常時を常に意識して、いたずらに不安がる必要はないけれど。思考停止して、何も備えないのはまずいなと、筆者は2年前に気づいたしだいです。あくまでも筆者は防災の専門家ではありません。ただの主婦です。だけれど、誰が企画したのかわからないような非常袋を、ポチっと通販して、備えた気になるよりも。家族や家や近所のことを知っている自分自身が、もしもの場面を想像して備えるほうが、格段に使える非常袋になるんじゃないかなと考えています。そんな筆者が、非常時を想像して、うーんと考えてみることで、筆者の家の非常用持出袋のアイテムは、こんなセレクトになりました。想像もせずに、なんとなく非常袋を用意すると……。ご飯もないのに、レトルトカレーを何袋も入れてしまったり、防寒具はマミー型の寝袋1つだけだったり、何に使うのか謎の乾電池を何本も入れていたり。……ということになりかねません(全部以前の筆者です・汗)。いかがでしたか?今回は、筆者の家の非常用持出袋の中身32アイテムの内、最後の8アイテムをご紹介しました。次回は、非常袋の中身の番外編、かさばるアレを小さく持ち運ぶ方法をご紹介します。丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。これまでの記事をよむ「トノエル防災研究室」・序章「もしもの備え、一緒に考えてみませんか?」・CASE1:超緊急避難「3つに分けた「もしも」の場面とは?」・CASE1:超緊急避難「マンション火災、土砂崩れ…。「超緊急避難」ってなに?」・CASE1:超緊急避難超緊急避難のときに持つ「非常持出し袋」に入れるモノとは?・CASE1:超緊急避難 「いつものバッグ」に入れている「こどもポーチ」と「おでかけポーチ」って?・CASE1:超緊急避難「いつものバッグ」の置き場所は普段も緊急時も同じ」・CASE2:緊急避難「「緊急避難」=非常時の対策って考えてますか?」・CASE2:緊急避難「非常持出袋の中身、32アイテム全部見せます!」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋を車にも置くべき理由って?」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋には「リュック」が一番!な理由」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その3」
2018年04月14日長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。以前の回と前回に、筆者の家の非常用持出袋の中身32アイテムのうち16アイテムをご紹介しました。今回も引き続き、さらに8アイテムをご紹介します。あなたのお家の、非常時の備えはどうされていますか?もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。kase / PIXTA(ピクスタ)■ これまでにご紹介した「非常用持出袋」の16アイテムこれまでにご紹介した16アイテムはこちらです。(1)水2L(2)親族の連絡先一覧と家族写真のカード(3)息子の常備薬と薬の名前(4)おむつ×4枚(5)おしりふき(6)アルコール除菌シート(7)子どもの着替え一式×2名分・大人の下着×2名分(8)タオル×4枚上のアイテムは、2年前に非常用持出袋に入れてから、半年に1回見直しをして適宜交換しています。(9)新聞1部(10)お金(小銭も)(11)大きいポリ袋×4枚(12)高密度ポリエチレン袋×10枚(13)クッション付きレジャーシート(14)ナプキン×2枚(15)油性ペン(16)おりがみこちらの8アイテムは、2年前に非常用持出袋に入れてから、一度も交換していません。念のために半年に一度の見直しで、使用できる状態か確認しています。今後の見直しでは、交換するタイミングも出てくると思います。■ こちらの8アイテムも「非常用持出袋」に入れっぱなし状態のものばかり!今回ご紹介するのは、この8アイテムです。これらのアイテムは、2年前に非常用持出袋に入れてから、ほぼ入れっぱなし。念のために半年に一度の見直しで、使用できる状態か確認しています。(17)サバイバルナイフかさばらないように、小さなサイズを選びました。はさみ、ナイフ、やすりが出てきます。小さくてもいざというときに役立つように、本場スイスのマルチツールの老舗Victorinox(ビクトリノックス)のモノです。こちらは、非常用持出袋に入れるために購入しました。(18)布ガムテープケガをしたときに清潔な布を挟んで貼れば絆創膏代わりになったり、骨折時に添え木を固定したり、連絡メモとして油性ペンで書いて壁に貼ったり……。何かと使えるガムテープ。紙製のクラフトテープよりも強い布製のモノのほうが、災害時に役立つようです。(19)笛(IDカード入り)助けを求めるときに、大声を出し続けるより効果的。すぐに手に取れるように、非常用持出袋の中には入れこまず、紐でくくり付けています。笛の中には氏名・住所・連絡先電話番号の書いたIDカードが入っています。昨年引越した際に、IDカードの内容を書き換えました。(20)マスク×2感染予防にも、粉じん吸入予防にも、ノーメイクを隠すのにも使えます。子どももマスクを着けていられるようになったので、子ども用のマスクも追加しました。(21)ゴム軍手割れたガラスの処理には布製のモノより、ゴム製や革製のモノのほうが良いそうです。避難時にサッと取り出せるように、非常用持出袋のポケットに入れています。(22)トイレットペーパー災害時のトイレ問題。清潔に保つためにも、トイレットペーパーは欠かせませんね。(23)レインコート大人×2着・子ども×2着雨除けにも、防寒対策にもなりますよね。家族の人数分、非常持出袋に入れています。(24)アルミブランケット×4枚驚くほどコンパクトで非常用持出袋に入れても場所をとりません。広げると大きくなるので、毛布のように被ったり、シートやマットの下に敷いたりと、防寒対策に役立ちそうです。2年前に非常用持出袋の中身を見直す前は、何も考えずにアウトドア用に所有していた寝袋をひとつだけ詰め込んでいました。4人家族となり、どう考えても寝袋1つを4人で使うのは無理でした。それに、寝袋が非常用持出袋の3分の1ほどのスペースを使っていたこと。そんな理由から、寝袋を入れるのはやめました。その代わりに、この非常用のアルミブランケットを購入したしだいです。いかがでしたか?非常用持出袋の中身を1つずつご紹介しようとしたら、とても長い記事になってしまったので、4回に分けてご紹介しています。今回は、筆者の家の非常用持出袋の中身32アイテムの内8アイテムをご紹介しました。次回も、引き続き、非常用持出袋に入れているアイテムをご紹介します。丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。これまでの記事をよむ「トノエル防災研究室」・序章「もしもの備え、一緒に考えてみませんか?」・CASE1:超緊急避難「3つに分けた「もしも」の場面とは?」・CASE1:超緊急避難「マンション火災、土砂崩れ…。「超緊急避難」ってなに?」・CASE1:超緊急避難超緊急避難のときに持つ「非常持出し袋」に入れるモノとは?・CASE1:超緊急避難 「いつものバッグ」に入れている「こどもポーチ」と「おでかけポーチ」って?・CASE1:超緊急避難「いつものバッグ」の置き場所は普段も緊急時も同じ」・CASE2:緊急避難「「緊急避難」=非常時の対策って考えてますか?」・CASE2:緊急避難「非常持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その1」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋を車にも置くべき理由って?」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋には「リュック」が一番!な理由」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2」
2018年04月13日長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。以前に、筆者の家の非常用持出袋の中身32アイテムの内の8アイテムをご紹介しました。今回は、その引き続き8アイテムをご紹介します。あなたの家の、非常時の備えはどうされていますか?もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。kase / PIXTA(ピクスタ)■ 以前にご紹介した「非常用持出袋」の8アイテム以前にご紹介したのは、以下の8アイテムでした。(1)水2L(2)親族の連絡先一覧と家族写真のカード(3)息子の常備薬と薬の名前(4)おむつ×4枚(5)おしりふき(6)アルコール除菌シート(7)子どもの着替え一式×2名分・大人の下着×2名分(8)タオル×4枚これらのアイテムは、2年前に非常持出袋に入れてから、半年に1回見直しをして適宜交換しています。■ 「非常袋」に入れてから、2年間一度も交換なし!入れっぱなしにしている8アイテムとは?次にご紹介するのは、以下の8アイテムです。これらのアイテムは、2年前に非常持出袋に入れてから、一度も交換していません。念のために半年に一度の見直しで、使用できる状態か確認しています。今後の見直しでは、交換するタイミングも出てくると思います。(9)新聞1部体に巻いて防寒ができたり、吸水力と防臭効果でトイレに活用できたり、火種にしたり、巻いて棒状にしたものを怪我をしたときの添え木代わりにしたり。新聞紙の活用法はたくさんあると聞きます。我が家は新聞を購読していませんが、いろんな機会で筆者宅にやってきた新聞は、一定量を自宅に保管しておくことにしています。非常持出袋にもう少し余裕があれば、量を増やしたいアイテムです。(10)お金(小銭も)非常時も、ないよりあったほうがいいのがお金。災害時はATMも長蛇の列になると聞きます。被災地で公衆電話が無料で利用できるような措置がとられることもありますが、小銭もあると安心ですね。(11)大きいポリ袋×4枚体に巻いて防寒ができたり、バケツにかぶせてトイレ代わりにできたり、水を運んだり。大きなポリ袋も活用方法がたくさんあるようです。(12)高密度ポリエチレン袋×10枚調理に使えたり、箱などにかぶせて食器代わりにしたり、出血時の応急処置に使えたりするようです。非常時に覚えておくと役立つ、高密度ポリエチレン袋を使用した「パッククッキング」の方法は、このシリーズでも後日ご紹介する予定です。(13)クッション付きレジャーシート冷たい床に敷いたり、体に巻いて防寒ができたりするので、最適です。100円ショップでも購入できるので、ひとつあると便利そう。(14)ナプキン×2枚もしものときにも、月のものがくるかもしれません。下着を変えられないときにも活用できそうです。(15)油性ペンボールペンや水性ペンよりも、目立って消えにくいので、メモや伝言を書くのに役立つようです。(16)おりがみ避難生活で無視できないのは子どもたちのメンタルケア。ほんの少しですが、がさばらなくて音も出ない、遊びの道具を非常持出袋に忍ばせています。いかがでしたか?非常持出袋の中身を1つずつご紹介しようとしたら、とても長い記事になってしまったので、4回に分けてご紹介しています。今回は、筆者の家の非常用持出袋の中身32アイテムのうち8アイテムをご紹介しました。丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。これまでの記事をよむ「トノエル防災研究室」・序章「もしもの備え、一緒に考えてみませんか?」・CASE1:超緊急避難「3つに分けた「もしも」の場面とは?」・CASE1:超緊急避難「マンション火災、土砂崩れ…。「超緊急避難」ってなに?」・CASE1:超緊急避難超緊急避難のときに持つ「非常持出し袋」に入れるモノとは?・CASE1:超緊急避難 「いつものバッグ」に入れている「こどもポーチ」と「おでかけポーチ」って?・CASE1:超緊急避難「いつものバッグ」の置き場所は普段も緊急時も同じ」・CASE2:緊急避難「「緊急避難」=非常時の対策って考えてますか?」・CASE2:緊急避難「非常持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その1」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋を車にも置くべき理由って?」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋には「リュック」が一番!な理由」
2018年04月08日長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。前回は、非常袋のもう一つの収納場所、車用の非常用持出袋についてご紹介しました。今回は、非常用持出袋の中に入れる32アイテムをリュックに入れるとどのくらいの重さになったのかと、その収納場所をご紹介します。あなたのお家の、非常時の備えはどうされていますか?もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。■ わが家の「非常用持出袋」の中身は、全部で32アイテムに!これまでの連載でご紹介したアイテムはこちらです。改めて32アイテムを一挙にご紹介いたします。1. 水2L2. 親族の連絡先一覧と家族写真のカード3. 息子の常備薬と薬の名前4. おむつ×4枚5. おしりふき6. アルコール除菌シート7. 子どもの着替え一式×2名分・大人の下着×2名分8. タオル×4枚9. 新聞1部10. お金(小銭も)11. 大きいポリ袋×4枚12. 高密度ポリエチレン袋×10枚13. クッション付きレジャーシート14. ナプキン×2枚15. 油性ペン17. サバイバルナイフ18. 布ガムテープ19. 笛(IDカード入り)20. マスク×221. ゴム軍手22. トイレットペーパー23. レインコート大人×2着・子ども×2着24. アルミブランケット×4枚25. 手回しライト・ラジオ・スマホ充電器26. ホッカイロ×4枚27. ライター28. えいようかん29. 味付アルファ米×5袋30. 紙コップ31. クレラップ32. はぶらし×4本■ 全部入る!? 32アイテムを「リュック」に入れてみました。使用するバッグは、日本のアウトドア総合メーカー「mont-bell(モンベル)」のオリジナルブランド「ZERO POINT(ゼロポイント)」のデイバッグ。アウトドアブランドのバッグなだけあって、バッグ自体は軽くて強く、背負い心地もいいです。20年近く前に購入して数年使用した後、しばらく使っていなかったモノで、数年前から非常用持出袋として使用しています。つまり、家で余っていたリュックです。全部入る?と多少不安になりましたが、大丈夫でした。重さを計ると6.6kg。背負うとそんなに重さを感じず、楽々と歩くことができました。taka / PIXTA(ピクスタ)念のために、家族で避難訓練をしたときに、この非常用持出袋を背負って階段を100段弱降りてみましたが、筋力の低下が悩みの筆者でも大丈夫でした。■ 非常時にサッと持ち出せる?ふだん邪魔にならない?非常用持出袋の収納法すぐにでも命に関わるような「超緊急避難」のときには、もちろん取るものも取らず逃げる所存ですが。この非常持出袋を背負って逃げるのは、「自宅外のほうが安全そうなので、自宅にいられなくはないけど非難する」という状況です。それでもいざというときに簡単に持ち出せないのなら、それはないのと同じこと。家から逃げ出すときにサッと持ち出せる場所→マンション住まいの筆者の場合は、玄関まわりに置いておくのがいい!日常生活の邪魔になりにくい場所→いくら非常時に持ち出しやすいからといって、玄関に出しっぱなしにしておくのは邪魔になる。ということで、非常用持出袋の収納場所を考えてみました。筆者が2年前に住んでいた家は、残念ながら靴箱が小さくて非常用持出袋を収めることができませんでした。そこで玄関からすぐの、廊下の物置スペースに置いていました。現在の住まいは、玄関の扉の左右に収納があって、スペースに余裕があります。向かって右の収納は、廊下側からは扉を開けてモノの出し入れがしにくのが難点。そこで、おもに外出するタイミングで取り出すモノを入れています。非常用持出袋はこの収納の一番下の段に。非常時にも靴を履いた後にサッと取り出せる位置です。自転車用のヘルメットも同じ棚にいれているので、非常時にもサッと被ることができればと思っています。いかがでしたか?今回は、非常持出32アイテムをリュックに入れるとどのくらいの重さになったのかと、その収納場所をご紹介しました。次回は、非常用持出袋の中身の番外編、かさばるアレを小さく持ち運ぶ方法をご紹介します。丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。これまでの記事をよむ「トノエル防災研究室」・序章「もしもの備え、一緒に考えてみませんか?」・CASE1:超緊急避難「3つに分けた「もしも」の場面とは?」・CASE1:超緊急避難「マンション火災、土砂崩れ…。「超緊急避難」ってなに?」・CASE1:超緊急避難超緊急避難のときに持つ「非常持出し袋」に入れるモノとは?・CASE1:超緊急避難 「いつものバッグ」に入れている「こどもポーチ」と「おでかけポーチ」って?・CASE1:超緊急避難「いつものバッグ」の置き場所は普段も緊急時も同じ」・CASE2:緊急避難「「緊急避難」=非常時の対策って考えてますか?」・CASE2:緊急避難「非常持出袋の中身、32アイテム全部見せます!」・CASE2:緊急避難「非常用持出袋を車にも置くべき理由って?」
2018年04月07日長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。前回は、非常持出32アイテムをリュックに入れるとどのくらいの重さになったのかと、その収納場所をご紹介しました。SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)今回は、非常袋のもう一つの収納場所についてご紹介します。非常時に避難するかもしれないあの場所にも、すでに非常袋を仕込んでいます。あなたのお宅の、非常時の備えはどうされていますか?もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。■ 非常用持出袋の収納場所はサッと持ち出せる「玄関」がオススメ!あなたのお宅では、非常持出袋をどこに収納していますか?筆者は、もしものときに取り出しやすいよう、玄関収納に置いています。非常用持出袋はこの収納の一番下の段に。非常時にも靴を履いた後にサッと取り出せる位置です。とはいえ、総重量6.6㎏の非常持出袋を背負って逃げるのは、「自宅外のほうが安全そうなので、自宅にいられなくはないけど避難する」という状況を想定しています。だから、持ち出せない可能性も高いはず。しかも筆者の家は、マンションの高層階にあります。一度家から逃げ出てしまうと、非常用持出袋を持ち出すために、エレベーターの止まったマンションで階段100段弱を往復するのはちょっと辛いですよね。そんな時は、どうすればいいのでしょうか?■ もし家から持ち出せなくても慌てないように、車にも非常用持出袋を!筆者の自家用車は、マンションのすぐそばの自走式の駐車場に停めています。yanmo / PIXTA(ピクスタ)そこで、車のトランクにも非常用持出袋を置いておくことに。これなら、家から持ち出せなくても安心です。上の写真のようにトランクの隠し扉を開いた中に、置いています。筆者はほぼペーパードライバーなので、日常的に車の運転はしないんですが。「超緊急時の非常袋」=「いつものバッグ」に、車の鍵を入れておくようにしています。車用の非常袋の中身は、自宅に置いている非常袋の32アイテムから、下記の5アイテムを除いた27アイテムです。除いた5アイテムはこちら……。手回しライト・ラジオ・スマホ充電器ホッカイロ×4枚ライターえいようかん味付アルファ米×5袋どれも気候によっては高温にもなる車内に長期間放置したら発熱しそうなモノや変質しそうな食品です。そのほかのモノは自己責任で車内に常備しています。実は筆者の現在の居住地域は、大地震の際には避難場所としての指定を受けています。小学校などの避難所は、家が倒壊した方などが優先して入れるようになる可能性が高いため、筆者は自宅にいることが危険だと判断しても、避難所には入れてもらえないかもしれません。Graphs / PIXTA(ピクスタ)そんな場合は、車に避難することになると想像しています。そのような場合は、きっと役立ってくれることと思います。■ 車用の非常用持出袋は普段のちょっとした「イザ」というときにも便利非常時のために車に常時載せておくことにした非常用持出袋ですが、これがなかなか便利なんです。ストリーム / PIXTA(ピクスタ)普段のお出かけで、ちょっとした「イザ」というときってありませんか?手持ちのおむつやおしりふきを使い切った子どもの服がびしょ濡れになった出かけた先で温泉に入りたくなった急にお泊りすることになったそんなときでも大丈夫!非常用持出袋の中に入れている、おむつ、おしりふき、着替え、タオルが使えます。もちろん、使用した後は、また補充しておくのを忘れないようにしてくださいね。いかがでしたか?今回は、非常袋のもう一つの収納場所、車用の非常用持出袋についてご紹介しました。次回は、非常持出32アイテムをリュックに入れるとどのくらいの重さになったのかと、その収納場所をご紹介します。丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。これまでの記事をよむ「トノエル防災研究室」・序章「もしもの備え、一緒に考えてみませんか?」・CASE1:超緊急避難「3つに分けた「もしも」の場面とは?」・CASE1:超緊急避難「マンション火災、土砂崩れ…。「超緊急避難」ってなに?」・CASE1:超緊急避難超緊急避難のときに持つ「非常持出し袋」に入れるモノとは?・CASE1:超緊急避難 「いつものバッグ」に入れている「こどもポーチ」と「おでかけポーチ」って?・CASE1:超緊急避難「いつものバッグ」の置き場所は普段も緊急時も同じ」・CASE2:緊急避難「「緊急避難」=非常時の対策って考えてますか?」・CASE2:緊急避難「非常持出袋の中身、32アイテム全部見せます!」
2018年04月06日ペットを飼われている皆さん、災害時の避難準備は整っていますか?ペットも大事な家族。なんとしても一緒に連れて逃げたいですよね。近い将来、必ずやってくるといわれている大震災。ペットをサッと入れられて、かつ長時間移動できるキャリーバッグが必要です。今回は、5kgと4kgの猫を飼う我が家が試した3つのタイプのキャリーバッグをご紹介します。Okssi68 / PIXTA(ピクスタ)※写真はイメージです■ 1.「プラスチック製キャリーケース」は長時間の徒歩移動には厳しい!プラスチック製のキャリケース。2,000円台から販売されています猫を飼い始めてから、一番最初に購入したキャリーケースは、頑丈なタイプのものです。転勤族の我が家は、移動手段が飛行機になることも考慮し、そのまま預けられるキャリーケースにしました。ちなみに、飛行機では布製やナイロン製のキャリーバッグだと預かってもらえないので、注意してくださいね。それから災害などもしもの時に、避難先でペットだけ別の場所に集められる可能性もあるかもしれません。そんな場合でも、しっかりめのキャリーケースだと安心だとも考えました。しかし!なんといっても、持ち運びがつらいのです。猫の重さがそのまま腕に伝わるので、運ぶ時に長くは歩けません。車移動なら問題ありませんが、我が家は動物病院に歩いて通っているため、5分の道のりも苦しいのです。これでは避難時、このキャリーケースを下げたままでは走れないな……と思いました。■ 2.10年以上も愛用!ナイロン製キャリーバッグなら「ショルダー型」がオススメショルダー型のナイロン製バッグ。2,000円台から販売されています2つめに購入したのは、肩掛けや斜め掛けにもできるナイロン製のキャリーバッグです。ファスナーで開閉、フタ部分はメッシュなので通気性もよく、猫も筆者の顔を見れるので安心できるようです。このバッグなら猫の出し入れもしやすく、肩から掛けることで猫の重さが少しは軽減されます。さらにメッシュ部分からお互いの顔を見られるため、病院の待ち時間も安心して過ごせるので、本当に使いやすく、10年以上愛用しています。しかし、もしもの時に上記のキャリーケースとこのバッグと両方での移動はさすがに無理があります。2匹の猫たちと一緒に、もっと上手く移動できる手段はないかと探してみました。■ 3.「リュック型キャリーバッグ」は両手が空いているから歩きやすい!リュック型のキャリーバック。4,000円台から販売されていますショルダー型バッグで満足していたものの、ずっと気になっていたのが「リュック型キャリー」です。我が家に既にあるキャリーケースとキャリーバッグでは、2匹を連れて避難する自信がありませんでした。2匹で10kgもあるんですから。そんな不安を払拭するために、もしもの時に備えて、リュック型キャリーを購入しました。猫を入れて背負ってみると、他のキャリーに比べて身体が格段に楽です。中も広く、1匹では充分な広さ。前向きにかけると、中にいる猫ちゃんと顔を合わせることもできます。ペットにとっても飼い主さんとの顔が近いと、安心できますよ。筆者はいざとなれば、2匹ともこのリュックに押し込んで、両手に猫たちのごはん、トイレ砂を持って避難するつもりです。いかがでしたでか。この他にも、もっといろいろなタイプのキャリーバッグがあります。ベビーカーのようなカートタイプのキャリーもありますよね。最近、ペットカートでお散歩しているワンちゃんネコちゃんをよく見かけます。布製のスリングタイプもかわいいですよ。いろんなシチュエーションを考慮し、飼い主さんのライフスタイルに合ったタイプを購入されるのがいいでしょう。
2018年03月28日いつくるかわからない地震や天災。備えはしっかりしておきたいけれど、何を、どのくらい用意すればいいか悩ましかったり、置き場所に困ったりしているご家庭もあるかもしれません。今回は、3人のお子さんのママで整理収納アドバイザーの本田和さん宅の、非常用グッズ&備蓄品」を拝見。日頃から、モノを増やす前に、使うシーンや家族の導線を念入りにシミュレーションし取捨選択されている、本田さんならではの工夫がたくさんありました。■非常用グッズ「何を、どのくらい備えている?」5人家族の場合もしも、大きな地震や災害が起きたら、まずは安全な場所に避難し、落ち着いた頃に自宅での避難生活を送ることが想定されます。そこで、本田さん宅では非常時の備えを、以下の2つを軸に用意されています。・一時避難用の持ち出し袋・自宅での避難生活用の備蓄品では、どんなものを用意されているのか、具体的に見せていただきました。<一時避難用の持ち出し袋(大人用)>大人の持ち出し用バッグがこちら。中には、以下のグッズを入れています。・絆創膏、ガーゼ、消毒綿、テープ、常備薬・ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、マスク・カイロ、アルミの保温シート・携帯用トイレ・水、お菓子「備えはじめると、あれもこれもあった方がいい、とつい詰め込みたくなりますが、私の場合は迅速に動けることを最優先にし、持ち出し用バッグには最低限必要なものだけ入れています」と本田さん。また、持ち出し用袋はリュックではなく、あえて斜めがけバッグを用意。「夫が家にいない時に、私ひとりで3人の子を連れて避難するケースを想定すると、3歳の子と5歳の子はおんぶと抱っこで連れ出すことになるかもしれないと思っています。そうすると、リュックより斜めがけバッグの方がいいだろうと考えました」(本田さん)斜めがけバッグには、すぐに使えるようにヘッドライトもセットしています。両手をふさがず、子どもも一緒に素早く避難できるよう、工夫されているのです。<一時避難用の持ち出し袋(子ども用)>本田さん宅では、7歳の長女用の持ち出し袋も用意。・大人用とほぼ同様のものを少しずつ・ホイッスル・懐中電灯ちなみに、まだ下の子がオムツをしていた頃は、オムツやおしりふきを子ども用持ち出し袋に入れていたそう。ある程度大きいお子さんなら、負担にならない程度の非常グッズを入れた専用の持ち出し袋を用意しておくのも一案です。これらの持ち出し用グッズは、玄関横のシューズクローゼットのすぐに手が届くところにセット。いざという時、どこからどうやって避難するかは家庭によってそれぞれなので、わかりやすく、手に取りやすい場所をあらかじめ家族と話し合い、共有しておくと安心です。■自宅で避難生活…もしもの時に備えたペットボトルは○○本次に、自宅で避難生活を送ることになった場合の備えです。本田さん宅では、5年間保存できる非常食の1週間分セットを2つ、水は500mlのペットボトルを約100本ストックしています。「面倒くさがりな私でも楽に管理できるよう、セットのものを用意しています。セット品なら賞味期限がほぼ同時期なので、頻繁にチェックせずにすみます。ケースにも賞味期限を記したシールを貼っておけば、よりわかりやすくなります。水は、2Lのペットボトルにするか迷いましたが、コップに移さず直飲みできる点と、賞味期限が近くなった時に、おでかけ用などに使い回せる点を考え、500mlで用意しました。ただ、これだけの量の水を保管するには、けっこうなスペースが必要になります。もし、置き場所に困るようなら、使用頻度の少ないスーツケースやトランクの中で保管するのもひとつの手です。その場合も、マスキングテ―プなどに賞味期限を書いて貼っておけば、うっかり忘れを防止できますね。また、家族にも『ここに水が入っているよ』と共有しておけるといいですね」(本田さん)日常的に食べているものを多めにストックしておくローリングストックについては、こんなアドバイスをいただきました。「火を通さなくても食べられる食品が中心になるかと思いますが、非常用にと普段食べないものを用意すると、結局食べないままムダになってしまうことがあります。ローリングストックには、あくまで『いつも食べている、加熱の必要がないもの』を多めにストックするのがおすすめです」(本田さん) ■夜、地震が起こったら…? 暗闇でも対応「寝室の防災グッズ」就寝中に大きな災害が起こり、停電となった場合、真っ暗な中避難することになります。そんなもしもの備えとして、本田さんが寝室に用意しているものがこちら。・防災ソックス・ホイッスル・ランタン型ライト「暗がりでも左右を気にせずさっと履けて、脱げにくいものを、と考えて防災ソックスにしました。いざという時、どっちが夫ので、どっちが私の? とあわてなくていいように、男女兼用サイズのものを2足用意。置き場が省スペースですむのも、ソックスタイプを選んだ理由のひとつです」(本田さん)また、寝室とリビング、玄関といった要所には、震度4以上の揺れを感知すると自動点灯するライトを設置。「普段はコンセントにさしたままですが、コンセントから外しても自動点灯するので、懐中電灯としても使えます」(本田さん)今回は、本田さん宅の非常時の備えを見せていただきました。本田さんのお宅でも、昨年までは用意していた下の子のオムツが今年は不要になっているように、家族構成やお子さんの年齢、住環境、ライフスタイルによって、必要な備えは変わってきます。「整理収納も、自分や家族がよりスムーズに動くにはどうすればいいかな? と考えながら進めていきます。災害への備えもこれと同じで、いざその時、起こりうることに対し、どんな行動が必要になるかをじっくりシミュレーションすることが大切だと思うのです」(本田さん)せっかく用意した非常用の備えも、いざその時にすぐ手にできるところになかったり、使い勝手がよくなかったりすると、意味がなくなってしまいます。そういえば最近、非常用グッズの中身を確認していないな…と心当たりがある方にとって、防災意識を見つめなおすきっかけになれば何よりです。<お話をうかがったのは…>▼本田 和さんパーソナルスタイリングサロン「フルリール」主宰。整理収納アドバイザー1級、ルームスタイリスト1級。自宅を開放してのお片づけセミナーや、骨格、パーソナルカラーに基づいたパーソナルスタイリングを手掛ける。7歳、5歳、3歳のお子さんのママ。HP: フルリール
2018年03月04日かさばらずに食材の保存ができる「シッパー付きポリ袋」。きちんと密閉できるため、固形に限らず液体も入れられるから、重宝しますよね。保存だけでなく、食材に下味をつけたり、味を染み込ませたり、砕くときに使ったり、料理の色んな場面で活躍してくれるシッパー付きポリ袋。じつは、「防災」にもピッタリなんです。急な発熱やケガをしたとき人間、誰しも急激な環境の変化には弱いものですが、特に子どもはなおさら。急に体調を崩して熱が出ることもあります。普段なら熱を冷ます「冷却シート」をおでこに貼ってあげることが多いと思いますが、場合によっては手に入らないことも考えられます。そんなとき、ジッパー付きポリ袋があれば、水を入れて密閉(可能な限り空気を抜く)し、ビニール袋を何枚か重ねると、即席の水枕に変身。また、足をぶつけた、転んだなど、ケガをしてしまった場合、氷嚢(ひょうのう)としても使えます。もちろん、緊急時であってもしかるべきところでしかるべき人に見てもらうことが大切なのですが、貴重な水を無駄にすることなくできる応急処置としては有効です。避難バッグの中身を守る東日本大震災だけでなく、熊本の大地震や岩手県、北海道の台風・豪雨などの自然災害は全国各地で起きていて、被害も決して小さいものではありません。こうしたニュースを見て、「避難用バッグ」を常備する家庭も増えているようですが、その中身を守るためにジッパー付きポリ袋が大活躍。懐中電灯・電池、非常食、衛生グッズ、貴重品、衣類、おむつなどの子ども用品といったように、ジッパー付きポリ袋でグループ分けし、必要があればマジックでメモを書くと、バッグの中身をいちいち出さなくてもほしいものを見つけることができます。また、ジッパー付きポリ袋は防水仕様なので、急な雨などで中身がぐちゃぐちゃになることや使い物にならないといった事態も防ぐことができます。このほかにも、汚れ物を入れたり、バケツ代わりにしたり、ジッパー付きポリ袋は、非常時に役立つ使い方がたくさん。最近では、100円ショップでも購入可能なので、いざという時に備えておくとよさそうです。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年03月04日全ページに音声コードを掲載東京都が女性の視点で作られた防災ブック「東京くらし防災」の作成を2018年2月16日(金曜日)に「東京都防災ホームページ」で発表しました。「東京くらし防災」は防災への参画を促すとともに、都民の一層きめ細やかな災害へのそなえを促進することを目的として作成された冊子。「出かけるときの防災」「片付けでできる防災」といった日常生活の中で無理なく取り組める防災対策や、避難所での防犯対策や授乳といった被災生活の対処法などを掲載。親しみやすいイラストやキャラクター、被災者の体験談などを活用し防災についてわかりやすく解説しています。さらに各ページに音声コードを掲載し、より多くの人が情報を収集しやすくなっています。手に取ることが防災への第1歩「東京くらし防災」は現在「東京都防災ホームページ」内で目次と内容の抜粋(PDFファイル)を公開中。2018年3月1日(木曜日)からは図書館や郵便局、美容院など都内約9000ヶ所で無料配布が開始されます。内容全文のPDFファイルも同時公開されるので配布場所が近くにない人も安心です。また、スマートフォンやタブレット端末で閲覧できる「東京都防災アプリ」の配信も予定されています。(画像はプレスリリースより)【参考】※東京都防災ホームページ
2018年02月21日たとえば全国で避難訓練が行われる防災の日(9月1日)など、きっかけがあれば防災について考えるものですが、ふだんはとくに意識することもなく…。しかし、災害は忘れたころにやってくるもの。何もないときだからこそ、意識を強くする必要があります。防災意識の高いママたちに日ごろ、家庭でどんなことを心がけているか聞いてみました。■通学路を散歩しながら、子どもと一緒に危険ポイントをチェック「子どもと散歩しながら、通学路の安全性をチェックします。上から看板が落ちてきそうな場所や、崩れやすそうな壁など、登下校中に災害にあった場合を想定し、こういう場所には普段から近づかないように話します。うちの子の学校では、授業中などに災害が起きたら親が迎えに行くのですが、必ず行けるとは限りません。そのため、どのルートで帰ってくるか、家が倒壊していたらどの避難所に行くかといったことも教えました」(38歳・小学4年生のママ)子どもと離れているときに災害が起きたら…。考えただけで不安になりますよね。自分がそばで守ることができない分、通学路などのチェックはこまめに行いましょう。防犯にも役立ちそうです。■停電になっても大丈夫! 暗闇でも歩ける、モノが探せる蛍光シール「家の中や防災グッズに蛍光シールを貼っています。東日本大震災の計画停電のときに、これが便利だとママ友から教わりました。電気がつかなくてもモノがある場所や、玄関までのルートもわかります。たまに家中を暗くして、このシールだけでも歩けるか、防災袋を持ち出せるか、子どもと一緒に試しています」(33歳・小学6年生のママ)蓄光するタイプの蛍光シールは、電池などが不要なので、いざというときにも心強い存在です。 ■あの大震災の経験をもとに、枕元にはいつも靴を常備「高校を卒業したくらいだったかな、阪神・淡路大震災を経験しました。大阪南部に住んでいましたが、今まで経験したことがないくらい大きな揺れで、しかも早朝だったからパニックになってしまいました。本当にこわくて、何もできなかったことを思い出します。また同じような災害が起きたときに冷静に行動できるかはわかりませんが、あのときはモノが散らばってしまい、部屋から出るのもひと苦労でした。そのため、今でも枕元には靴を置いています。もちろん、子ども部屋にも!」(42歳・小学3年生のママ)過去の経験が生かされているようですね。あれから靴が役立ったことは幸いにもないとのことですが、旅行先でも枕元に置いて寝ているそうです。■100%安全はない! 万が一のために避難所を複数チェック「地域の指定避難所まで子どもと一緒に歩きました。自宅からだけでなく、学校から、駅からなど、複数のルートを確認します。もしものときにはここへ来ることを教えるだけではなく、さらにそこが壊滅的な被害にあったときのために、別の場所も何カ所か教えています」(29歳・小学3年生のママ)避難所として指定されている場所は、災害が起きても比較的安全な場所ではあります。しかし、100%安全で被災しないという保証はありません。複数をチェックしておくのはいいアイデアですね。■両親に感謝! 家庭で「抜き打ち避難訓練」を実施最後に、筆者が子どものころに体験した「抜き打ち避難訓練」をご紹介しましょう。早朝に両親が突然、「地震だー!」「火事だー!」と叫びながら子ども部屋に入ってくるのです。最初はパニックになることしかできず、「本当に地震だったら助からないよ」と言われました。それからはベッドのそばに着替えや靴を置いておき、抜き打ち避難訓練がはじまると慌てつつも何をするべきか考えられるようになったと思います。回数を重ねるごとに、だんだん慣れてきてしまうのですが、毎回点数をつけられていて「今日はだらけていたからおやつはなし」など、親なりに緊張感を与える工夫をしていました。これを夫にも試したところ、大人でもすぐには行動できず、ちょっと情けなかったです。でも、これをきっかけに防災について夫婦で話し合うことができました。避難訓練というと、学校などで行う大規模なものをイメージするかもしれません。しかしこのように、自宅でもできることはたくさんあります。子どもの年齢に合わせて、できることから始めてみませんか? 年末年始で忙しくなる前に、家庭でもできる避難訓練に挑戦してみましょう。
2017年11月12日私たちが小さい頃は、地震や津波なんて遠い地の出来事だと感じている空気が、どこかにありました。ここ数年の間に大きな災害が相次ぎ、防災意識も以前よりは高まっているように感じますが、実際に家族間で防災情報を共有できているのは、3 人に 1 人しかいないという調査結果が出ているそうです。■子どもや孫を守りたい! それなのに行動がともなっていない現実防災に対する意識調査を行ったのは、大和ハウス工業。新築・戸建住宅の購入を検討している20代から50代の男女1,035 名にアンケート調査 「2017年度防災意識調査」 をしたところ、災害が起きた時、真っ先に子どもや孫の心配をすると答えた人が41.8%と半数近いのに、実際に避難場所やルート、連絡手段の情報共有をしていない人の割合が34.5%もあったそうです。また、家族で自宅にいる場合の避難や連絡の方法について共有しているのは53.0%と半数を超えますが、外出先で家族がバラバラの時となると、45.6%にまで下がっています。1人1台スマホを持っている現代、何かあってもスマホで連絡すれば大丈夫と思いがちですが、災害時にスマホが使えるとは限りません。自分が使えても、家族が使えない場合だって考えられます。■ちょっとした工夫で格段に上がる! 災害時、家族が再会できる確率「防災について家族で話し合えと言われても、何を話し合えばいいのかわからない、という理由も大きいのではないでしょうか」と語るのは、危機管理教育研究所代表 危機管理アドバイザーの国崎信江(くにざきのぶえ)さん。「防災について家族で共有すべき情報とは、被災した場合を想定し、できるだけ具体的に、小学校集合ではなく、小学校の校庭の鉄棒の横というように、細かく取り決めておくことが大切です。わが家では、集合時間を1日2回、待ち時間も20分とし、会えなければ次の時間に集合するようにしています。 寒い中で長時間待ち続けたり、早く向かわなければと無理をすることで、事故につながる危険も生じます」確かに、避難場所を小学校に決めて実際に集合できたとしても、同じように被災した人が大勢いるわけですから、家族となかなか会えない可能性も考えられます。 ■わが家オリジナルの防災マニュアルを作ろう災害時に必要な情報は、家族構成や立地条件など各家庭で異なります。そのため、国崎さんは「わが家の防災マニュアル」を作ることをすすめています。「家族の連絡方法や待ち合わせ場所・目印、自宅から避難する際に誰が何を持ち出すかなど具体的に書き込み、家族全員で所持しましょう」(国崎さん)一から防災マニュアルを作るのは大変ですが、国崎さんが代表を務める 危機管理教育研究所ホームページ で、 ひな形 が提供されています。曜日別の家族の行動まで書く欄がありますが、これにもきちんと理由があるそうです。「お父さんは会社、子どもは学校と思いがちですが、曜日や時間でいる場所は変わります。毎朝、今日は何時頃どうしているか、家族で共有する習慣を身につけるのも、家族の防災コミュニケーションに役立ちます」(国崎さん)直面するかわからない災害のために、防災マニュアルを作るのは正直、少し面倒な作業だと感じるでしょう。しかし、このまま何もしないで災害にあったとしたら、「あの時ちゃんと情報共有していれば…」と後悔することは、目に見えています。子どもや家族、そして自分のために、ここは一度、家族会議で避難情報を共有しておきたいものです。 ・大和ハウス工業
2017年11月10日パントリーやキッチンにあえてむき出しのまま置いておきたい缶詰は、視界に入るとうっかりクスッとしちゃう、どこか平和な佇まい。そんなほのぼのとした缶詰は、実はあんな時に大活躍する実力派!今日はそんな缶詰フードについてご紹介します。「もしも」の時に備えたい! ふんわり美味しく可愛いデニッシュ缶コップのフチに腰掛けるシロクマに、コーヒーカップで羽根を休めるカモメ、重なったホットケーキの上で正座するシロクマ?思わず脱力しちゃうイラストが描かれているのは、「CANNEDBREAD長期保存できるデニッシュ缶」。お気に入りの絵や可愛い雑貨を飾るように、キッチンにそのまま置いておきたいような佇まいです。「CANNEDBREAD長期保存できるデニッシュ缶」は、ケーキのようなフワッとした食感とほんのり感じる上品な甘さが評判のデニッシュパンを作る京都祇園発祥の「ボローニャ」から発売された、長期保管可能なデニッシュパン。最大3年間の保管が可能な缶詰タイプだから、自然災害の時や今よくニュースで見かける国際政治的な有事の時など「もしも」の時のために備蓄することが可能なんです。プルトップで開けられるから缶切りもいらないし、温める必要なく美味しく食べられるから「もしも」の時も頼もしい存在ですよ。防災の日を過ぎて、自宅の備蓄品を見直した方も多いのでは?すでに備蓄されている方にも、これからの方にも、おすすめしたいこんな非常食。「もしも」の時こそ、心を和ませるこんなほのぼの缶詰とふんわり甘いデニッシュで、しっかり備えてみませんか?【ご紹介した非常食はこちら】 あのデニッシュが非常食に!⇒ CANNEDBREAD長期保存できるデニッシュ缶 864円(税込)
2017年11月05日