女優の柴咲コウが10日、都内で行われた映画『クルエラ』公開記念舞台あいさつに塩田朋子とともに出席した。ディズニーアニメーション『101匹わんちゃん』に登場するヴィラン(悪役)・クルエラを主人公とした本作。1970年代の英国ロンドンを舞台に、いかにして彼女はヴィランへ変貌したのか、その誕生秘話を描く。主演は『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞の主演女優賞を受賞したエマ・ストーンが務めており、柴咲はクルエラの日本語吹き替えを担当した。公開からしばらく経ち、周囲から反響も寄せられているという。柴咲は「友人が感想を送って、『声があっていたよ』と言ってくれた。柴咲コウが全面に出る吹き替えはしたくなくて、クルエラに入り込んで吹き替えをしたけど、『私の生き様とリンクするようなところもあったよ』と言っていただいてうれしかった」とにっこり。本作で実写吹き替え初挑戦となったが、「自分の中で合格点だったのかな。自分が出ている作品はどうしても粗探ししてしまうけど、今回は客観的に見られた」と胸を張った。塩田が演じたバロネスは、クルエラの運命を変えるカリスマデザイナー。役柄にあわせ「厳しい師匠がいたら?」という質問が出ると、柴咲は「師弟関係を結んだことないのでわからないけど、師匠がバロネスみたいだったら飛び出てどこか行っちゃうかも(笑)」といい、「私はお芝居を自己流できてしまった。師匠とか、誰かから影響を受けることも大切なのかなと思うので、そういう生き方をしてみたい。習う人が近くにいるのは幸せなのかな」と語った。前回のイベントでは目が覚めるような真紅のドレス姿だったが、この日は真っ白なスタイル。「今回は爽やかに白!東京はまだ梅雨じゃないけど湿気が多いので、さっぱりしたくて白にしました。黒で締めています」とファッションポイントを紹介した。本作が劇場公開中だが、ディズニープラス プレミアアクセスでも視聴可能。
2021年06月10日世界を絶叫と熱狂の渦に巻き込んだ、スリラー映画の最高峰『ソウ』シリーズをアップデートかつリセットした新章『Spiral:From The Book of Saw』が、邦題『スパイラル:ソウ オールリセット』として、9月10日(金)より全国公開することが決定した。2004年の誕生から17年。映画『ソウ』シリーズは、シリーズ累計世界興収10億ドルを突破。究極の選択を迫る極限設定、被害者に仕掛けられる戦慄のゲーム、そして緻密に計算された驚愕のクライマックスで常に観客を恐怖と興奮の境地へと連れて行く。その精神を受け継ぎつつ、過去シリーズを完全に刷新、新たな進化を遂げた“完全なる新章”が幕を開ける。“『ソウ』シリーズであって、『ソウ』ではない”という本作は、メインタイトルから『ソウ』を外し、新たに『スパイラル』と銘打った。過去シリーズと関係する登場人物は一新され、ジグソウの後継者を巡る物語をリセット。全く新しい“ジグソウを凌駕する猟奇犯”が現れる。完全なる新章である本作で監督を務めるのはダーレン・リン・バウズマン。『ソウ2』『ソウ3』『ソウ4』の監督を務め、ジェームズ・ワン&リー・ワネルが創造した『ソウ』の世界観を拡張したシリーズ“育ての親”が、再びシリーズの再構築を成し遂げた。そして、主演と製作総指揮を務めるのはクリス・ロック。アカデミー賞授賞式の司会を2度務め、コメディアン・俳優・プロデューサーなどマルチに活躍を続ける彼は“ソウフリーク”として知られている。そんな彼のもとに「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」『ティーンスピリット』マックス・ミンゲラ、「リバーデイル」マリソル・ニコルズ、そしてハリウッドの怪優サミュエル・L・ジャクソンが集結。さらには前作『ジグソウ:ソウ・レガシー』のジョシュ・ストールバーグ&ピーター・ゴールドフィンガーが脚本を、シリーズ全作を手掛けるチャーリー・クロウザーが音楽を続投する。およそ1年の公開延期を経て2021年5月12日に公開された全米では、コロナ禍にも関わらず、映画館のみでの上映を決断。全米中のホラーファンがこぞって駆け付け、初登場から2週連続No.1を獲得した。『スパイラル:ソウ オールリセット』は9月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイラル:ソウ オールリセット 2021年9月10日より全国にて公開©2020 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
2021年06月10日アルゼンチン発の無謀にして最高の大逆転痛快リベンジ劇『明日に向かって笑え!』の日本版予告編が到着した。2001年、アルゼンチン。隣人たちとの温かな繋がりが残る寂れた小さな田舎町。農業施設を共同で復活させるために貯金を出し合う住民達。だが現金を銀行に預けた翌日、金融危機で預金は凍結。しかもなんと、この状況を悪用した銀行と弁護士に騙し取られて無一文となり、絶望のどん底へ。だが嘆いていたって始まらない!盗まれた財産を奪還して暮らしと夢を勝ち獲るべく、人生を地道に歩んできた庶民軍団の奇想天外なリベンジ作戦が始まった――。第82回アカデミー賞外国語映画賞受賞作『瞳の奥の秘密』の脚本家エドゥアルド・サチェリと、主演リカルド・ダリンが再びタッグを組み、本国では2019年アルゼンチン映画での動員No.1の大ヒットとなった本作は、実際に起きた2001年のアルゼンチン金融危機<債務不履行(デフォルト)>を背景に、現実の鬱憤を晴らす痛快な物語。本作の監督セバスティアン・ボレンステインは「危機の最中、経済的地位の異なる人々が一丸となり、弁護士のマンシーら『エスタブリッシュメント』(体制)に挑戦状を突きつけます。彼らの目的は奪われた夢を取り返すこと。そこで彼らは未知なる領域に踏み入れ、無謀な作戦を実行に移そうとします。心が浮立つ計画ではありますが、ほぼ不可能に近く、それはまるでファンタジーです。でもそこに独特な磁力が生じ、この町の人々が社会の既存システムと立ち向かうために辿る旅が、この物語の核なのです」と本作について説明している。今回到着した予告編では、小さな田舎町でガソリン・スタンドを営むフェルミンと妻リディアが、町の再建のため、農場施設を買い取り、農協を作ろうと動き出すシーンからスタート。町民たちは出資に協力し、一見順調に思われたが、突如、アルゼンチン金融危機が勃発、さらには、出資金が奪われてしまう。そこで、取り返すために、奇想天外なリベンジ作戦を決行する様子も映し出されている。『明日に向かって笑え!』は8月6日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:明日に向かって笑え! 2021年8月6日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開©2019 CAPITAL INTELECTUAL S.A./KENYA FILMS/MOD Pictures S.L.
2021年06月09日キャリー・マリガンとゾーイ・カザンが、『She Said』(原題)に出演するための最終交渉に入っている。「Variet」誌が報じた。2人は「ニューヨーク・タイムズ」紙の記者でハーヴェイ・ワインスタインの数十年にもわたる性犯罪を暴いたミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターを演じるという。本作はミーガンとジョディが共著した「She Said:Breaking the Sexual Harassment Story that Ignite a Movement」(原題)をもとに描かれる。監督はNetflixドラマ「アンオーソドックス」でエミー賞の監督賞(リミテッドシリーズ)を受賞したマリア・シュレイダー、脚本は2015年にアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『イーダ』のレベッカ・レンキェヴィチ。製作総指揮は『ハスラーズ』のミーガン・エリンソンと「Pam & Tommy」(原題)のスー・ネーグル、製作会社「プランB」よりブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナーがプロデューサーを務める。製作はこの夏から始まる。2017年、ミーガンとジョディがワインスタインの悪事を暴露したことをきっかけに、多数の被害者女性たちが声を上げた。「Me Too運動」の始まりである。アシュレイ・ジャッド、ローズ・マッゴーワン、ミラ・ソルヴィーノ、グウィネス・パルトロウらハリウッド女優たちも被害を明かした。2020年3月、ワインスタインはレイプと性的暴行の罪で、ニューヨーク裁判所から禁錮23年の刑を言い渡された。(Hiromi Kaku)
2021年06月08日映画館での上映に加え、「Disney+」にてプレミアアクセスでも配信中のエマ・ストーン主演実写映画『クルエラ』。この度、本作の監督クレイグ・ギレスピーがエマについて語るコメントがシネマカフェに到着した。ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞を受賞したことも記憶に新しいエマが今作で演じているのは、名作アニメーション『101匹わんちゃん』に登場するディズニー史上最も悪名高きヴィラン・クルエラ。そんな彼女の誕生秘話が、衝撃のパンクロック・エンターテインメントとして、過激かつスタイリッシュに明かされていくのが本作『クルエラ』。創意に富んだ少女エステラは、ファッション・デザイナーとして業界で名を馳せようと日々前を向いて生きていたが、ある出来事を機に、目的のためには手段を選ばないクルエラへと変貌を遂げる――。<夢を持った少女・エステラ>と<人々の心を震撼させるヴィラン・クルエラ>、今作の主人公は2面性のあるキャラクター。ギレスピー監督は「クルエラになっていく過程では、とても細かなニュアンスの演技が要求される。彼女は突然にしてクルエラになるのではない。そこまでの間に、感情ポイントがいくつもある」とクルエラというキャラクターを演じる上での難易度の高さを説明。そして「エマ(・ストーン)は、その中で、いくつも違うクルエラを演じているんだ」と言い、「まだ学んでいる段階のクルエラもあれば、すごく暗いクルエラもある。“このシーンのクルエラはどんなクルエラなのか”という会話がたっぷりあったよ。シーンによっては、もっとアグレッシブで意地悪にならないといけないし、別のシーンではもっと感情的にならなければいけない。エマ・ストーンは、そんな細かな演技を見事にやってくれた」と物語の中で変わっていく心情の変化を繊細に演じ分けたエマの演技力を賞賛している。『クルエラ』は公開中、ディズニープラス プレミアアクセスにて配信中。※プレミアアクセスは追加支払いが必要(cinemacafe.net)■関連作品:クルエラ 2021年5月27日より劇場にて公開、2021年5月28日よりディズニープラスプレミア アクセスにて配信© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2021年06月06日『少年の君』の監督、デレク・ツァンの単独監督デビュー作『ソウルメイト/七月と安生』(チーユエとアンシェン)が急遽、日本で劇場公開されることが決定した。ある日、安生(アンシェン)の元に映画会社から連絡が届く。彼らは、人気ネット小説「七月と安生」を映像化したいのだという。作者は七月(チーユエ)という名の女性だが、所在は不明。物語は幼なじみの女性2人の友情を描いたもので、作者の自伝的な要素が強いという話。そこで彼らは、もうひとりの主人公のモデルを探し、アンシェンに連絡をしてきたというわけだ。だが、アンシェンは「チーユエなんて人は知らない」と嘘をつく。彼女はアンシェンにとって特別な存在。何よりも大切な親友、そして誰よりも激しくぶつかりあった戦友。互いに魂の奥深いところで繋がっていたはずの2人なのに、彼女たちの間に一体何があったのか?恋を知り世界を知り、移ろいゆく時代の中で、彼女たちは何を選び取り、何を捨てたのか?小説に描かれた2人の物語に秘められた驚きの真実が、いま明かされようとしていた――。第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『少年の君』の監督として、世界から注目を浴びるデレク・ツァン監督。同じくチョウ・ドンユイを主演に迎えた本作は、同名のネット小説を大胆に脚色して描かれた2人の女性の物語。彼女たちの半生を丁寧かつドラマティックに綴りながらも、物語は予想だにしない方向へと加速していく。また、観る者を切なさと優しさで包み込み、大切な人や大事な何かを思い出させてくれる、そんな作品となっている。香港のアカデミー賞にあたる香港電影金像奨で12部門ノミネート(作曲賞受賞)、金馬奨ではアンシェン役のチョウ・ドンユイ、チーユエ役のマー・スーチュンが主演女優賞W受賞という快挙となり、その年の映画賞を席巻した話題作が、今回『少年の君』に先駆けて公開される。『ソウルメイト/七月と安生』は6月25日(金)より新宿武蔵野館ほか順次公開。『少年の君』は7月16日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:少年の君 2021年7月16日より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2019 Shooting Pictures Ltd., China (Shenzhen) Wit Media. Co., Ltd., Tianjin XIRON Entertainment Co., Ltd., We Pictures Ltd., Kashi J.Q. Culture and Media Company Limited, The Alliance of Gods Pictures (Tianjin) Co., Ltd., Shanghai Alibaba Pictures Co., Ltd., Tianjin Maoyan Weying Media Co., Ltd., Lianray Pictures, Local Entertainment, Yunyan Pictures, Beijing Jin Yi Jia Yi Film Distribution Co., Ltd., Dadi Century (Beijing) Co., Ltd., Zhejiang Hengdian Films Co., Ltd., Fat Kids Production, Goodfellas Pictures Limited. ALL Rights reserved.
2021年06月05日女性監督として初めて第92回アカデミー賞国際長編映画賞のモロッコ代表作品に選ばれた『ADAM』(英題)が、邦題『モロッコ、彼女たちの朝』として8月に公開決定。予告編、ポスタービジュアル、場面写真13点が一挙に解禁された。モロッコの異国情緒と甘い香りが包み込む、始まりの物語地中海に面する北アフリカの“魅惑の国”モロッコ。カサブランカのメディナ(旧市街)で、幼い娘とパン屋を営むアブラと、その扉をノックした未婚の妊婦サミア。それぞれに孤独を抱えていた2人だったが、丁寧に捏ね紡ぐ伝統的なパン作りが心を繋ぎ、やがて互いの人生に光をもたらしてゆく。モロッコの伝統的なパンや焼き菓子、幾何学模様が美しいインテリア、軽やかなアラビア音楽…あふれる異国情緒とともに、女性たちの親密なドラマが描き出される。女性監督初のアカデミー賞モロッコ代表!新星マリヤム・トゥザニ監督が、過去に家族で世話をした未婚の妊婦との思い出をもとに作り上げた本作。家父長制の根強いモロッコ社会で女性たちが直面する困難と連帯を、フェルメールやカラヴァッジョといった西洋画家に影響を受けたという質感豊かな色彩と光で描き、「飾り立てず、それでいて芸術的」(The Age)、「心打たれる」(Los Angeles Times)、「繊細な絵画のよう」(World Film Reviews)、「美しさと強さを兼ね備えた映画」(euronews)と、2019年のカンヌを皮切りに世界中の映画祭で喝采を浴びた。現在までにアメリカ、フランス、ドイツなど欧米を中心に公開されてきたが、日本でモロッコの長編劇映画が劇場公開されるのはこれが初めてのこと。さらに女性監督初のアカデミー賞モロッコ代表作品にも選ばれている。解禁された予告編は、アラブ音楽にのせ、2人の女性の出逢いから幕を開ける。行くあてのない妊婦のサミアを家に招き入れた、パン屋を営むアブラ。孤独を抱えた2人は、モロッコの伝統的なパン作りを通して互いに心を通わせていく。「お腹の子は私と居ても幸せになれない」と嘆くサミアに、「後悔する別れだけは選ばないで」と過去の喪失を打ち明けるアブラ。運命に翻弄されながら、2人の女性の人生が再び動き出す、始まりを感じられる予告となっている。併せて解禁されたポスタービジュアルは、陽の光に照らされて微笑むアブラとサミアの傍に「どうか、心のままに――」というコピーが添えられ、カラフルな布やターバン、笑顔でこちらを覗く娘のワルダ、焼きたてのビスコッティなども印象的。また、場面写真では、粉の様子を確かめながらパンを作る姿や、エキゾチックなインテリアの部屋でサミアが赤ちゃんを見下ろす姿、アブラと娘のワルダがキッチンで夕食の準備をするシーンなど、パン屋で起こる人間ドラマを垣間見ることができる。カサブランカの旧市街らしい白壁と細い路地を歩くサミアや、繊細な幾何学模様が素敵な壁紙といった色とりどりのモロッコの景色も写し出されている。『モロッコ、彼女たちの朝』は8月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モロッコ、彼女たちの朝 2021年8月より全国にて公開©︎ Ali n’ Productions – Les Films du Nouveau Monde – Artémis Productions
2021年06月04日ヒュー・ジャックマンが主演、海外ドラマ「ウエストワールド」のクリエイター陣が手掛けたSFサスペンス超大作『レミニセンス』が、9月に劇場公開決定。US版予告編が解禁された。解禁された映像では、海に沈み、水に支配された近未来の都市が舞台であることが伺える。ヒュー演じる主人公の“記憶潜入エージェント”、ニックはある日、警察から“失踪した女性・メイを探す”というミッションを引き受けたことで、巨大な陰謀に巻き込まれていく。映像から醸し出される世界観は、「ゲーム・オブ・スローンズ」の視聴数を超え、その圧倒的なクオリティの高さが全世界で強く支持されたHBOドラマ「ウエストワールド」を彷彿とさせる近未来。また、かつて原案を書き上げ、アカデミー賞脚本賞にノミネートされるなど、ノーラン兄弟の名を一躍世界に知らしめた『メメント』のように、複数の時間軸を同時進行でみせるジョナサン・ノーランの手腕も期待せずにはいられない。人の記憶に潜入(レミニセンス)し、記憶を360度の空間で再現。“膨大な記憶”ד再現される空間”によるトリックにダマされる、未だかつてない新感覚体験を見せてくれそうだ。監督は、ドラマ「ウエストワールド」の脚本・製作総指揮を務めたリサ・ジョイが本作で監督デビューを飾る。同作を手掛け、『ダークナイト』『インターステラー』の共同脚本家でクリストファー・ノーランの弟、ジョナサン・ノーランもプロデューサーとして参加する。主演は、『グレイテスト・ショーマン』や『X-MEN』シリーズなど、数々のハリウッド超大作に出演し続け、日本でも圧倒的人気を誇るヒュー・ジャックマン。本作では、人の記憶に潜入し、その記憶を360度再現し、事件を解決する「記憶潜入(レミニセンス)エージェント」のニックを演じる。共演は、『グレイテスト・ショーマン』でもヒューと共演したレベッカ・ファーガソン、「ウエストワールド」のタンディ・ニュートンら豪華キャストが集結した。6月2日(LA時間)に開催されたトレイラーデビューイベントでは、ヒューは久しぶりの劇場公開で世界中のファンに会えることに対して、「今こそ映画業界は、観客にエンターテイメントを届けるだけではなく、作品を通して人々のハートを開き、考えさせ、元気付けることができると思います。『レミニセンス』には、様々な国の人々が制作に携わっており、題材も普遍的な内容。とても独創的で新しい作品で、僕は直感的に、この映画は世界中の皆が共感できる作品だと感じています」とコメント。監督のリサは「未来は遠くありません。未来は今ここに存在し、私たちが行動することによって、瞬く間に形成されているのですから。ストーリーの中には、まるで未来を予言したのではないかと思われるかもしれません。私にとってSFの世界は、”今現代に起こる出来事の大いなる比喩”だと思うんです」と語っている。『レミニセンス』は9月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レミニセンス
2021年06月04日西島秀俊主演、濱口竜介監督最新映画『ドライブ・マイ・カー』(8月20日公開)が、第74回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門に正式出品されることが3日、明らかになった。同作は村上春樹の同名短編小説に惚れ込んだ濱口竜介監督の最新作。妻を失い、喪失感のなかで生きる舞台俳優・家福と、寡黙な専属ドライバー・みさきという孤独な2人が、愛車サーブを通して出会い、一筋の希望にたどり着くまでを描く。今回、世界三大映画祭のひとつカンヌ国際映画祭で、最高賞パルムドールを競う部門として最も注目が集まる「コンペティション部門」に正式出品が決定した同作。同部門には毎年世界中の大御所監督たちが名を連ね、これまで是枝裕和、ケン・ローチ、ジム・ジャームッシュ、グザヴィエ・ドランなど世界の名だたる巨匠・名匠たちの作品が出品されてきた。2019年にはポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』がパルムドールに輝き、その後アカデミー賞も獲得するなど日本でも大きな話題となった。同部門の対象賞は、最高賞のパルムドール、グランプリ、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞、審査員賞となる。濱口監督にとっては、商業長編デビュー作『寝ても覚めても』(18年)に続く、2度目の同部門出品という異例の快挙となった。加えてこれまで、第71回ベルリン国際映画祭で短編集『偶然と想像』(21年)が銀熊賞受賞、脚本を手掛けた黒沢清監督作『スパイの妻』(20)が第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞するなど、世界三大映画祭を席巻し、大きな注目を集めている。また、併せて本作の上映尺が2時間59分であることも解禁。想像し得ないラストへと導く本作について「心に直接響く、感動的なこの作品を国際マーケットでシェアできることが待ちきれない!」と惚れ込み、海外セールスを担当するのは世界的セールスカンパニーThe Match Factoryで、これまで、カウリスマキ、アピチャッポンなどの名匠を数多く手掛けてきた。更には、グザヴィエ・ドラン、ダルデンヌ兄弟作品などを配給してきたDiaphanaによるフランス公開も決定。海外でも熱烈なファンが多い村上春樹作品を原作とした濱口監督最新作には既に熱い視線が向けられており、今年のカンヌの“台風の目”として期待が高まっている。○濱口竜介監督 コメント先日完成を迎えた映画『ドライブ・マイ・カー』が、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャルコンペティションに選出されました。歴史あるこの映画祭で、多くの観客がこの映画と初めて出会うことを想像して湧き上がるような興奮を感じています。この映画に写った素晴らしい俳優たちの演技を、そこから世界に向けて示せることにワクワクします。この映画に携わったすべてのキャスト・スタッフ、そして原作者の村上春樹さんにこの場を借りて、心からの御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。未だコロナ禍の困難な状況下ではありますがカンヌの地を、ともにこの映画を作った仲間たちと踏むことができたらこの上なく幸せなことです。今は上映のその時を心待ちにするばかりです。○西島秀俊 コメント濱口監督は、恋人や友人同士の心の機微を厳しく、美しく描いてきました。今作品、村上春樹さん原作の映画『ドライブ・マイ・カー』では家族について、そしてより遠い人との関係について描いています。絶望の果てに人は再生出来るのか。撮影をしながら監督はずっと問い続けていたと思います。監督が人間について深く思考し愛情を注いだ『ドライブ・マイ・カー』のカンヌ映画祭コンペ部門選出を心から嬉しく思います。濱口監督、おめでとうございます。沢山の皆さんに観て頂けることを祈っております。○三浦透子 コメント沢山の方の目に触れる大きな機会をいただけたこと、本当に嬉しく思います。心から尊敬できるスタッフ・キャストの皆さまと一緒に仕事ができて、本当に幸せな時間でした。改めて、『ドライブ・マイ・カー』という作品に参加させていただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。海の向こうの方々にどんな風に届くのか、今からとても楽しみです。○岡田将生 コメントこんな嬉しいニュースはありません。キャスト、スタッフは監督が作った脚本に真摯に取り組み、改めて映画の力を感じた気がします。海外のキャストとも映画祭の話をしていたので、まさかまさかで、、この話を聞いたときは時間が止まってしまいました。僕自身この映画を見て心が震えました。この映画に参加できて幸せ者です。海外の方々にもこの映画の素晴らしさが伝わることを願っています。○霧島れいか コメントこの作品に出会い、参加できたことに心から感謝しています。私にとって宝物のような作品です。そしてこの素晴らしい知らせを受け、監督はじめキャスト、スタッフの皆様の顔を思い浮かべながら喜びで胸が熱くなりました。全員の心が真っ直ぐ込められたこの映画をたくさんの方々に観て頂けることが大変嬉しく、こんなに幸せなことはありません。改めて濱口監督おめでとうございます。(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021年06月03日村上春樹の短編小説を西島秀俊主演で映画化した『ドライブ・マイ・カー』が、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門へ正式出品されることが決定した。7月6日より開催される、世界三大映画祭のひとつ「カンヌ国際映画祭」。今回本作が出品される“コンペティション部門”は、最高賞パルムドールを競う部門として最も注目が集まる。2019年には、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』がパルムドールに輝き、その後、アカデミー賞も獲得するなど大きな話題となった。濱口竜介監督にとっては、商業長編デビュー作『寝ても覚めても』に続く、2度目の同部門出品という異例の快挙。「歴史あるこの映画祭で、多くの観客がこの映画と初めて出会うことを想像して湧き上がるような興奮を感じています。この映画に写った素晴らしい俳優たちの演技を、そこから世界に向けて示せることにワクワクします」と喜びを語っている。また、主演の西島さんは「監督が人間について深く思考し愛情を注いだ『ドライブ・マイ・カー』のカンヌ映画祭コンペ部門選出を心から嬉しく思います。濱口監督、おめでとうございます。沢山の皆さんに観て頂けることを祈っております」と祝福。共演の三浦透子は「海の向こうの方々にどんな風に届くのか、今からとても楽しみです」と海外の観客の反応に期待を寄せ、岡田将生も「僕自身この映画を見て心が震えました。この映画に参加できて幸せ者です。海外の方々にもこの映画の素晴らしさが伝わることを願っています」とコメント。霧島れいかは「全員の心が真っ直ぐ込められたこの映画をたくさんの方々に観て頂けることが大変嬉しく、こんなに幸せなことはありません」と喜び、「改めて濱口監督おめでとうございます」とメッセージを送った。さらに本作の上映尺が2時間59分(179分)であることも判明。海外セールスを担当するのは、カウリスマキ、アピチャッポンなどの名匠を数多く手掛けてきた世界的セールスカンパニーThe Match Factory。グザヴィエ・ドラン、ダルデンヌ兄弟作品などを配給してきたDiaphanaによるフランス公開も決定し、すでに本作は海外から熱い視線が向けられている。『ドライブ・マイ・カー』は8月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年夏、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021年06月03日ジェシカ・チャステインが実在の人物タミー・フェイを演じる『The Eyes of Tammy Faye』(原題)のファーストルックが公開された。タミーは2007年にすでに亡くなっているが、1974年から1989年まで夫(当時)のジム・ベイカーとともに出演していた宗教番組「PTLクラブ」で話題となった人物。ジェシカがリサーチに10年間も充て、「彼女と彼女の物語にはぶっ飛ばされた」というほどの“逸材”だ。本作は、タミーとジムが率いたキリスト教団体「PTLクラブ」が、数百万ドル規模の事業を展開しながらも、ジムが引き起こしたセックス・スキャンダルや詐欺罪によって崩壊していく様子を描くという。このたび、ジェシカ演じるタミーとアンドリュー・ガーフィールド演じるジムのファーストルックが公開されたのだが、2人とも劇的変身を遂げており(特にジェシカ)、「ジェシカはタミーに瓜二つ」「え、ジェシカ?」「これはもうアカデミー賞のヘアメイク賞をあげていいでしょう。ジェシカだとはまったく認識できない。なんという変身ぶりだ」とツイッター上に驚きの声が上がっている。『The Eyes of Tammy Faye』の監督はマイケル・ショウォルター(『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』)、脚本はアビー・シルヴィア(「ナース・ジャッキー」)。9月17日に全米公開される。(Hiromi Kaku)
2021年06月03日アネット・ベニング、ビル・ナイが夫婦役、ジョシュ・オコナーがその息子役を演じる家族のアンサンブル『幸せの答え合わせ』。この度、グレース役を演じたアネットのインタビュー映像が到着した。アカデミー賞に4度ノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞を2度受賞しているアネット・ベニング。この度解禁されたインタビュー映像では、自身の演じた役柄の魅力や、共演したビル・ナイとジョシュ・オコナー、本作のテーマについて語っている。29年間連れ添った夫を演じたビル・ナイとの共演については、「もともと私は何十年も彼に夢中だった。同じぐらい長く連れ添ってる夫も理解してくれてるから心配しないで。(笑)だから共演できると知って興奮した」と語り、「期待以上にすてきな人だった」とふり返る。「彼は楽しくて役者としても実力があり、仕事に対して真摯に向き合う人。おまけに楽しみ方も知ってる。だから一緒に仕事ができて最高だった」と共演できた喜びを打ち明けた。また、グレースとジョシュが演じたジェイミーの親子関係については、「グレースとジェイミーはとても複雑な関係にある」と言い、「夫に捨てられた彼女は息子を巻き込んで、夫の心を取り戻そうとする。彼女の場合は手遅れなのに、それに気づかず息子を使い夫との間に立たせようとする」。だが、「起きたことに対してはグレースにもジェイミーにももはや成すすべがない。二人がそれを学ぶ姿が丁寧に描かれている。息子は親離れをしなければならない。そして母親は夫だけでなく息子も解放し、自立する必要があることが描かれてる」と、劇中の2人の変化を交えつつ解説している。『幸せの答え合わせ』は6月4日(金)よりキノシネマ横浜みなとみらい、キノシネマ立川高島屋S.C.館、キノシネマ天神ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:幸せの答え合わせ 2021年6月4日よりキノシネマみなとみらい・立川・天神ほか全国にて公開© Immersiverse Limited 2018
2021年06月03日ティモシー・シャラメを主演に迎え、『ブレードランナー 2049』『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が「キャリア史上最も重要な作品」と断言する映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の日本公開が10月に決定。新場面写真も到着した。昨年、予告編が解禁されると「1つ1つのシーンが力強くて、カッコいい。音楽が良い。すごく期待が高まる!」「ハートにぶっ刺さりなので絶対映画館で観たいと思います」「いよいよ来たなぁこれ成功したら伝説になるぞ」など、日本をはじめ世界中の映画ファンの心を鷲掴みにした本作。砂に覆われた惑星“デューン”を舞台に、全宇宙の未来を託された主人公ポールの運命、宇宙世界の混迷を軸にした壮大なドラマが展開される。主役を演じるのは『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』での好演も記憶に新しく、『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚『Wonka』(原題)で若きウィリー・ウォンカ役に決定したティモシー・シャラメ。「本物の映画スターで、狂気のカリスマ性がある」と本作のヴィルヌーヴ監督に絶賛される新世代ハリウッドスターが大抜擢された。また、ティモシーの脇を固める俳優陣にも実力派オールスターキャストが集結。『スパイダーマン』シリーズのゼンデイヤがポールの夢の中に登場する謎の美女チェイニーを熱演し、『アクアマン』でお馴染みのジェイソン・モモア、アカデミー賞俳優ハビエル・バルデム、“アベンジャーズ”の宿敵サノスを演じたジョシュ・ブローリンが、ポールを全力サポートする腹心に。『スター・ウォーズ』シリーズのオスカー・アイザックと『ミッション:インポッシブル』シリーズのレベッカ・ファーガソンがポールの両親役で登場する。そして日本公開決定に合わせ、新たな場面写真が解禁。ティモシー演じる主人公ポール・アトレイデスが水の惑星カラダンの水辺で佇む姿が写され、その頭上には謎の飛行体が浮遊する謎めいたワンシーンが切り取られている。2枚目はアトレイデス家の副官であり、主人公ポールにとってなくてはならない存在のダンカン(ジェイソン・モモア)が、武装した敵と戦うバトルシーンも!どのような戦いが彼を待ち受けるのか、期待に胸が躍る写真となっている。『DUNE/デューン 砂の惑星』は10月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年06月03日オスカー常連の「A24」とブラッド・ピットの「PLAN B」がタッグを組み、普通の小さな家族を描いた『ミナリ』のブルーレイ&DVDが9月3日(金)にリリースが決定した。本作では、1980年代、農業で成功することを夢見てアメリカ南部のアーカンソー州に移住してきた韓国人一家を描く。タイトルの“ミナリ”は、韓国語で野菜のセリ(芹)のことで、たくましく地に根を張り、2度目の旬が最もおいしいと言われていることから、子ども世代の幸せのために親の世代が懸命に生きるという意味が込められている。父・ジェイコブ役は、「ウォーキング・デッド」シリーズのスティーヴン・ユァン、『ファイティン!』のハン・イェリらが出演し、祖母役を好演したユン・ヨジョンは、本作で見事アカデミー賞助演女優賞に輝いた。アカデミー賞や、審査員賞&観客賞W受賞したサンダンス映画祭のほか、99受賞275ノミネートと、世界の映画祭で話題となった本作(21.4.26時点)。今回のリリースでは、音声&映像特典として、ユン・ヨジョン&監督によるオーディオ・コメンタリーや未公開シーン集などを収録。GAGA★ONLINE STOREでは、限定プレゼント(数量限定)として「A24」制作の特製ポストカードが付くブルーレイ&DVDを販売。本作の1シーン、1シーンが宝物のように優しいタッチでイラスト化された。(cinemacafe.net)■関連作品:ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24
2021年06月02日テイラー・スウィフトが、『キャッツ』以来2年ぶりに再び女優業に挑戦する。「Variety」誌などによると、今回テイラーは、『アメリカン・ハッスル』『世界にひとつのプレイブック』『ザ・ファイター』でアカデミー賞にノミネート経験があるデヴィッド・O・ラッセルの映画に出演。キャストはロバート・デ・ニーロ、マイク・マイヤーズ、クリス・ロック、アニャ・テイラー=ジョイ、クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ラミ・マレック、ゾーイ・サルダナらと大物ぞろいだ。ラッセル監督が長編作品を手がけるのは、ジェニファー・ローレンス主演の『ジョイ』以来5年ぶり。ラッセル監督の作品のほとんどがそうであるよう、今作も脚本は自身が執筆したという。すでに製作は完了しているとのことだが、タイトル、ジャンル、どんなストーリーか、すべてが謎に包まれたままだ。ファンの反応は、「1つの作品にテイラー、アニャ、マーゴットが出演するなんて、観ないわけにはいかない」「出演時間がたとえ10秒であろうと、絶対に観に行く!」などの期待の声が多数。これまでにエミー賞とグラミー賞を受賞しているテイラーに、「EGOTもまもなくだね!」と今作でオスカーを獲得し、最強のエンターテイナーの証「EGOT」達成を願う声も寄せられている。(Hiromi Kaku)
2021年06月02日ディズニー・アニメーションの名作が実写リメイクされまくっている昨今。ここまでリメイク、というかスピンオフしちゃうの!?と驚かされた『クルエラ』。ご存じ『101匹わんちゃん』のヴィランで、ディズニー・ヴィランズの中でももっとも凶悪&おしゃれ、というアレよ。期待半分不安半分で観たら……あぁ、もうanan読者なら悶絶必至の素敵なファッション映画だったの!頭髪が白黒半々という個性を持つエステラは、ファッションに生まれ持っての才能と関心が。でも、ちょっと個性が過ぎ、学校では浮きまくりの存在に。そこでママは彼女のためにロンドンへの移住を決めたんだけど、彼女の目の前で事故死…。ひとりぼっちになったエステラは、街で出会った孤児ジャスパーとホーレスと共に、スリになっちゃう。そこで発揮されるのがファッションの才能。3人の衣装を手作りし、どこにでも忍び込んじゃう。そんな彼女が憧れるのは、ロンドン一のおしゃれデパート・リバティとそこを支えるトップデザイナーのバロネス、ということを知っていたジャスパーたちは、彼女にだまって履歴書を送付(当然経歴など全てウソ)。無事採用された彼女は、学校時代と変わらず問題ばかり起こし、クビ寸前のところ、なんと憧れのバロネスに才能を見いだされちゃうのよ!ここまでだと、主人公がエステラ?クルエラじゃないの?って思うでしょ。それがよ…、ここから深イイ話になっていくのよ~。ネタバレしない程度に言うと、エステラがあることをきっかけに、彼女のダークサイドに目覚めちゃって、それがクルエラって活動名になるのね。この辺のくだりは観てのお楽しみ、にしておいてほしいんだけど、ここでもう一度念押ししたいことは、クルエラとしての活動中の衣装がめちゃくちゃかっこいいことなのよ。いや~、べっくらこいた。だって、ディズニー・ヴィランズの誕生秘話が、まさかのオシャレ全開とは想定外だもの。ちなみに衣装デザインを手がけているのは、アカデミー賞衣装デザイン賞を2回受賞しているジェニー・ビーヴァンね。まず、エステラがファッション・デザイナーを目指していたってことが、物語にうまく活かされているのが。スリの衣装をせっせと作るところからして、「むしろ、この制服のほうが本物より可愛いのでは!?」と思うほどのデザイン。そして、バロネスに見いだされてからは、才能を爆発させて傑作オンパレード。エレガンスからパンク、なんでもござれの大盤振る舞い。特に、クルエラ化してからのドレスのバリエーションは、出てくるたびに「ふわぁ…」っとうっとり気分になるから!個人的には、クルエラがゴミ収集車である場所に現れたときに着ている、パッチワークのガラドレスは圧巻だったわ~。思い出し反芻気味。ぶっちゃけ言うと、オリジナルの『101匹わんちゃん』と実写映画の『101』は観ていなくてもオッケー。全くの創作だし、’70年代を舞台にしているだけに、サントラもファッションも美術も、今でいうレトロフューチャーで知識ゼロでも楽しくて仕方ないの。おまけに、物語はかなり深イイ方向に展開するから、観終わった後もハッピーよ。できれば劇場で観てね~。『クルエラ』監督/クレイグ・ギレスピー出演/エマ・ストーンほか配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン5月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー、5月28日よりディズニープラスで独占配信。©2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.※『anan』2021年6月2日号より。文・よしひろまさみち(by anan編集部)
2021年06月01日ディズニー史上最も悪名高き “ヴィラン”をエマ・ストーンが演じる『クルエラ』がついに公開。アイコニックな白黒ファッションでも有名な“クルエラ”の誕生秘話が描かれる本作から、観客も熱い視線を注ぐ豪華衣装の舞台裏をとらえた特別映像が解禁。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でアカデミー賞を受賞したコスチューム・デザイナーのジェニー・ビーヴァンが、衣装を手掛けている。スタイリッシュな衣装が目まぐるしく披露される本作では、思わず拍手を送りたくなるような煌びやかで美しいドレスや、ワクワクするようなシックな色味とスタッズを絶妙に組み合わせたパンクファッション、1つの衣装の中に様々な素材を使った遊び心満載の洋服など、ユニークで美しい衣装に心奪われる人が続出している。解禁となった特別映像はパーティーに突如現れ、燃え上がる炎の中、真っ赤なドレス姿を披露するクルエラのシーンから始まる。「衣装が役を作る」と語るのは、クルエラ役を演じるエマ・ストーン。少女エステラからヴィラン・クルエラへと変わりゆく物語が描かれる本作では、エステラがファッション・デザイナーを目指して、70年代ロンドンに足を踏み入れる。エマの言葉通り、衣装はクルエラには絶対に欠かせないもので、斬新な発想力と才気あふれる創造力を持つエステラは、デザインの才能を活かして、奇抜でユニークな衣装を作り、「私はクルエラ」と高らかに、大胆にも世の中に見せつけるようになる。ディズニー史上最も悪名高きヴィランでありながらも自分の欲望に突き進む姿が人々を虜にさせてしまうクルエラの独特なキャラクターは、奇抜で大胆な洋服からもその魅力が溢れ、衣装はクルエラの“一部”であり、絶対に切り離せないもの。エマも驚くファッショナブルな世界を作り上げたのは『眺めのいい部屋』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』アカデミー賞を2度受賞した、コスチューム・デザイナーのジェニー・ビーヴァン。「クルエラだけで、衣装は47種類。実に大仕事だった」と語るほど身を捧げた本作の衣装。クルエラには欠かせない黒、白、グレー、赤色にこだわって制作された衣装は、ひと目見るだけで心ときめくようなデザインばかりで、エマが身に着けるとその姿はクルエラ・ド・ビルそのもの。「自分に酔ってた」とふり返るほど、衣装を着ることで身も心も完全に“クルエラ”に入り込むことができたのだ。さらに「ファッションは復讐の手段」と語るエマ。エステラはデザイナーを目指して奮闘する中で、ファッション業界における伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネスと出会う。非情で厳格な彼女の下、エステラは頭角を現すが、やがてこの2人の関係が彼女の運命を大きく変えることとなり、バロネスとクルエラは“ファッション”を駆使して対抗することに。「衣装替えの度にお気に入りが更新される」とバロネスを演じるエマ・トンプソンも感動を隠せない様子で、奇抜で攻撃的な衣装が多いクルエラの一方で、エレガントで気品溢れるデザインが目立つバロネス。衣装の色や形にもそれぞれのキャラクターが反映されており、本作において登場人物と衣装は切っても切り離せない存在。最後に「本当に特別な衣装ばかり」とエマが語る、ファッションの数々にも注目だ。『クルエラ』は映画館&ディズニープラス プレミアアクセスにて公開中。※プレミアアクセスは追加支払いが必要(text:cinemacafe.net)■関連作品:クルエラ 2021年5月27日より劇場にて公開、2021年5月28日よりディズニープラスプレミア アクセスにて配信© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2021年05月31日英国アカデミー賞テレビ部門の授賞式が、6月6日(現地時間)に開催される。新型コロナウイルスの影響による制限や、作品の撮影中で出席ができない候補者は、3D技術を用いた「ホログラム」で参加できることが明らかになった。英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)が発表した。抽選で選ばれた一般客も、ホログラムでレッドカーペットに参加可能。ドレスやタキシードなど、自分で選んだデジタル衣装を着て、憧れのセレブにインタビューする機会が与えられる。プレゼンターのヴィック・ホープとステイシー・ドゥーリーが、世界に向けてその一般客を紹介し、華々しいレッドカーペットデビューを飾ることができる。ノミネーションリストは28日に発表されており、スティーヴ・マックイーンが手掛けた話題作「Small Axe」(原題)が最多15ノミネーション、2016年の配信以来高い評価を得続けているNetflixの「ザ・クラウン」が10、レイプ被害にあった主人公の黒人女性のその後の日常を描く「I May Destroy You」(原題)が8、アイルランドの田舎町に暮らす2人の複雑な恋愛模様を描く「ノーマル・ピープル」が7、セックス・セラピストの母親を持ち、知識は豊富なものの性経験がない主人公を取り巻くコメディ「セックス・エデュケーション」が6と続く。(Hiromi Kaku)
2021年05月31日食人嗜好や過激な性的願望を明らかにしたSNSのDMがネットに流出し、俳優生命の危機にあるアーミー・ハマー。ジェニファー・ロペスの相手役を務めるはずだった『Shotgun Wedding』(原題)は降板を余儀なくされ、ジョシュ・デュアメルが代役に。今度は『ゴッドファーザー』製作の舞台裏を描くドラマ「The Offer」(原題)で、アーミーが演じる予定だった名プロデューサーのアル・ラディ役の代役が決まったという。『セッション』『トップガン マーヴェリック』のマイルズ・テラーだ。「Deadline」などが報じた。「The Offer」(原題)は「Paramount+」で配信される全10話のリミテッドシリーズ。『ゴッドファーザー』を大ヒットさせ、アカデミー賞受賞(作品賞、主演男優賞、脚色賞)に導いたプロデューサーのラディを主人公として、これまで語られることのなかった同作の製作過程に迫る。マイルズは主演のほか製作総指揮も務めるといい、アーミーの代わりに大きなチャンスをつかんだと言えるが、私生活ではつい先日、バカンス先のハワイで「警察沙汰」に…。レストランのトイレの外で、男に顔を殴られるという事件が発生した。「TMZ.com」によると、男はマイルズが2019年にマウイで結婚式を挙げた際のウエディングプランナーで、費用の6万ドル(約660万円)が未払いであると主張しているという。顔にパンチを食らったマイルズだが、けがは大したことがないというのが幸いだ。(Hiromi Kaku)
2021年05月31日『ラ・ラ・ランド』『女王陛下のお気に入り』のエマ・ストーンを主演に贈るディズニー実写映画『クルエラ』。昨日5月27日(木)より劇場での公開がスタートし、本日28日(金)よりディズニープラスにて配信開始となる本作から、エマ・ストーンにとって新境地となった本作の魅力を語る特別映像が到着した。“悲しみの5段階”に、もう1つ付け加えるとすれば「復讐――」と、クルエラが怪しげに微笑むシーンから始まる本映像。「70年代を舞台にした、完全オリジナルストーリー」とクルエラ役のエマ・ストーンが語り始める。本作で彼女は満を持してディズニー作品に参加、さらに初めて“ヴィラン”役に挑戦しており、ひと目ではエマだと分からないほど、見事ディズニーヴィランへの変貌を遂げ、その驚きのビジュアルが話題となっている。本作の舞台は、自由と反骨精神を掲げたパンクムーブメントが吹き荒れ、現代に至るまで愛される革新的なファッションが生まれた70年代ロンドン。激しいサウンドのパンクロックや奇抜なファッションは“自己表現”の武器として生み出され、エステラもまたロンドンの街で、ファッション・デザイナーとして頭角を現わそうと奮闘する。「彼女はとても独創性があり、“デザイン”で才能を発揮する」と語るようにエステラは創造力を活かし、デザイナーとしての道を順調に歩んでいくように思われたが、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネスとの出会いがその運命を大きく変えてしまう。ファッション・デザイナーの夢を追いかけながら、ヴィランへと変貌するクルエラをエマは「楽しくて中毒性のある役だった」と心から楽しみながら、役へ入り込んだとふり返る。目的のためならどんな手段でも厭わない残酷な一面を持つ一方で、強い欲望や決してブレない芯を持つクルエラは人々を魅了させる不思議な魅力を持ち、エマ自身も彼女の虜になっているよう。そして「白黒のウィッグと超個性的な衣装を身にまとえば、気分は完全に“クルエラ”」と楽しそうに語り、アカデミー賞受賞デザイナーが手掛けるファッショナブルな衣装制作の舞台裏が公開。クルエラには欠かせない白黒の奇抜なヘアスタイルと、黒のパンクファッションを身に着けると、もうそこにはエマの面影は一切なく、完全にクルエラの姿に。彼女が楽しみながら身も心も役に入り込んだことで、大胆かつ過激な “クルエラ”を作り上げることができたのだ。映像の最後には「ヴィランって最高に楽しい」と、エマ自身にとっても新たな挑戦となったクルエラ役を笑顔でふり返っている。『クルエラ』は映画館&ディズニープラス プレミアアクセスにて公開中。※プレミアアクセスは追加支払いが必要(text:cinemacafe.net)■関連作品:クルエラ 2021年5月27日より劇場にて公開、2021年5月28日よりディズニープラスプレミア アクセスにて配信© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2021年05月28日70年代ロンドンのパンクムーブメントを背景に描かれる、エマ・ストーン主演『クルエラ』。その予告編が公開されると「エマ・ストーンのクルエラがかっこよすぎ」「エマだと分からなかった」と、ディズニー史上最悪といわれるヴィランへと見事な変貌を遂げたエマに注目と称賛の声が集まった。そんな彼女のヘアメイクを手掛けたのは、エマも出演した『女王陛下のお気に入り』(ヨルゴス・ランティモス監督)で英国アカデミー賞(BAFTA賞)やヨーロッパ映画賞のヘア&メイクアップ部門を制したナディア・ステイシー。本作で、エマ演じるエステラを白と黒が象徴的なヴィラン・クルエラに大変身させた彼女は、ヴィヴィアン・ウエストウッドやアレキサンダー・マックイーン、ジョン・ガリアーノなど独自の感性を持つデザイナーたちに加え、ドラァグ・アーティストやドラァグ・クイーンたちからもインスピレーションを受けたことを語ってくれた。エステラからクルエラへ…同じジャーニーを辿るかつてグレン・クローズが『101』(1996)で演じたクルエラ・デ・ビル。ナディアは彼女について、「敬意を払う必要がありました。私も愛していますし。アニメーションや同作が、私たちの知るクルエラを作ったのです。けれど、それらのルックにこだわる必要はありませんでした。反抗的でルールを破るという雰囲気をとらえればよかったんです」と語る。「最初に出てくるときのクルエラは、かなりクラシックなクルエラと言えます。髪型はボブだし、グレン・クローズの全体像に近い。ネイルもグレン・クローズのネイルを真似しています」と言う。とはいえ、本作はクルエラ誕生までを描く“オリジンストーリー”。「クルエラが自分を見つけていく話で、グレン・クローズのルックに到達するときには、彼女は自分を完成させているのです」。また、変貌を遂げる前のエステラに関しては、「エマと話し合って、できるかぎりリアルなルックにすることにしました」と言う。「エステラは1970年のロンドンに育った若い女性。どこにでもいる、普通の女性だと、私たちは決めました。彼女には個性もあるけれども、ヘアとメイクアップはあの時代に則していて、ちょっとパンクっぽさを感じさせる程度。クルエラに変革していく時に、変革がはっきりとわかるようにするためです。私たちもクルエラと一緒にそのジャーニーを辿れるようにするため」と語る。「実際、私も、エステラと同じジャーニーを辿っているように感じました。エステラは自分自身を見つけようとしています。自分の中にいるクルエラを。彼女はレッドカーペットのイベントに行って大胆なルックスを披露してみせますが、私も同時に新しいルックス、肌触り、ジュエリー、ヘアスタイルなどを試して、クルエラというキャラクターのパーソナリティを見つけようとしていたんです」と続け、「私は、映画のクルエラと同じジャーニーを辿っていました」と明かす。また、ヘアとメイクが人を変身させるという意味で「すばらしい例」と名前を挙げたのが、デヴィッド・ボウイだ。「彼はヘアとメイクでデヴィッド・ボウイからジギー・スターダストになりました。クルエラも同じことをやっています」。ドラァグから「多くのことを学びました」さらにナディアは、「ドラァグのメイクも参考にしました。ドラァグのアーティストも。彼らも特定のパーソナリティ、違うバージョンの自分を創造していますから。あるシーンで彼女はエステラで、周囲に溶け込んでいて誰も注意を払わないのに、夜になると全然違うルックになってクルエラとして現れるというコンセプトが、私は好きでした」と語る。彼女は、エマと組んだ『女王陛下のお気に入り』ほか、アンソニー・ホプキンスが本年度アカデミー賞を受賞した『ファーザー』、80年代中頃の英サッチャー政権下を舞台にした『パレードへようこそ』、ソノヤ・ミズノ主演×アレックス・ガーランドのSFミニシリーズ「Devs」(原題)など数多くの作品を手掛けてきたが、ドラァグ・クイーンに憧れる高校生を描いたミュージカル映画『ジェイミー!』(原題:Everybody’s Talking About Jamie)でもヘアメイクを担当している。『ジェイミー!』舞台版の主演で、本作『クルエラ』ではアーティを演じているジョン・マクリーと仕事をしながら「『クルエラ』をやる直前に、ドラァグについて多くのことを学びました」とナディア。「イギリス人のドラァグ・アーティストでデヴィッド・ホイルという人がいますが、彼のドラァグにはパンクっぽい要素があって、大好きなんです。また、アクエリアというドラァグ・クイーンが大好きなんです。メイクが本当にすごく美しいんですよ」とも語る。アクエリアといえば、「ル・ポールのドラァグ・レース」シーズン10のウィナーで、いまやファッション界の新たなアイコン的存在となっている。「私は撮影中に、『ル・ポールのドラァグ・レース』をよく見ていました。彼らが、完璧なヘアとメイクで登場する素晴らしい瞬間があるんです。その後で彼らは部屋に戻って、すべてのメイクを取ります。そうすると、メイクの下の彼らがどれほど違うかということにいつも驚かされます。カリスマ・ファッションデザイナーのバロネスに、(クルエラが)エステラだと気づかれないよう、違ったキャラクターを見せるためにメイクを使うのは、とても合っていると思いました」。「勇敢になって、記憶に残るものを作りたかった」そうして完成していったクルエラ像。ナディアは撮影を「ものすごく大変でした」と振り返る。「(出てくる度に)まったく違うルックなんです。完全に違うヘアで、完全に違うメイク。だからチャレンジは、どこまで押すか、ということでした。どこまで大きくやるのか?そして、いつ止めるかをいつ知るのか?(笑)。なぜなら、あまりにたくさんの自由がありましたから。確実に信ぴょう性があるものにするのが大変でした。そして、いつもインパクトがあるものを作ることが大変でしたね。私は、勇敢になって、記憶に残るものを作りたかったんです」と明かす。シーンごとのルックによって違いはあるが、「ヘアとメイク全体で、多分1時間半くらいかかったと思います。ブラック・アンド・ホワイトの舞踏会のときの赤いドレスとマスクとフェザー、ジュエリーをつけているルックには、多分もう少し長くかかった」という。だが、ナディアを奮い立たせたのもまた、クルエラというキャラクターだったようだ。撮影中、「もっとも印象に残っているのは、私が初めて彼女をクリエイトした瞬間でした。私たちが、初めてクルエラのメイクをして、ウィッグをつけたとき。エマ(・ストーン)はイスに座っていました。そして、彼女の(クルエラの)声を試すために、違う話し方で話し始めたのです。あれは、本当にとても特別な瞬間でした。なぜなら、すべてはそこに向けて積み上げてきましたから。すべてのリサーチや、すべての準備とか、すべてをね」。何週間にわたり準備を綿密に重ねても「目の前にいる女優のヘアやメイクを実際に見るまでは、それが本当にうまくいくかどうかはっきりわかりません。だから、エマが突然クルエラに命を吹き込むのを見ることができて、とても素晴らしかった」と、記憶が蘇るかのように振り返る。そんなエマが命を吹き込んだクルエラについて、「彼女は勇敢だと思います。彼女は多分、自分の少し悪いところを積極的に受け入れるように努めていると思います。少し規則破りの側面をね。そういった強さやエンパワーメントがあると思います」とナディア。「トレイラーがリリースされたとき、人々の反応がそういうものでした。『ワオ。これはディズニー映画にしてはクレイジーだ』っていうものでしたから。彼らは、こういう作品だと予想していなかったんですよ。私はその点が大好きです。それが(クルエラの)魅力だろうと思います。人々は、(映画で)見るものに驚くことになると思いますよ」と、言葉に期待を込めて続けた。「誰にでもなりたい人になれるという自由があれば」特にお気に入りのルックを聞いてみると、「それはいつも変わります(笑)」と言いながら、「大きなレッドカーペットのシーンは大好きです。彼女がやって来て、レッドカーペット上でとても大きな注目を集めるところ。また、顔中にジュエリーをつけて、ゴミ収集車に乗っているところも」と応じる。「彼女がアニータのオフィスに助けてくれるように頼みに行くときのルックも大好きですね。あのルックは、衣装と共にとても簡潔だと感じます。あのルックのすべてが。彼女は、黒のチェックの衣装を着ていて、ヘアもメイクもすべてが…彼女は本当に素晴らしく見えると思います」と自ら太鼓判を押す。そして最後に、本作がコロナ禍に公開されることにも意味があるとナディアは語る。「私たちは、いろんな規則によってすごく抑えられてきました。だから、私たちが(コロナ禍から)抜け出し始めるとき、誰にでもなりたい人になれるという自由があればいいなと思いますし、それはクルエラにもうまく合っていると思いますね」。「私はすでに、インスタグラムで(クルエラを)再現したルックを見ています。人々がそういうことをしているのを見るのはとても楽しい。そうやって人々がメイクで遊んでいるのを見られるのはね。なぜって、私たちはノーメイクで、家にずっと閉じこもっていたから。この映画が、人々が外に出かけ始めるようになったとき、もっと勇敢なルックに挑戦してみることをインスパイアするといいなと願っています」と語り、日本の観客にも「何か勇敢なことをやりましょう」とアドバイスを送る。「勇気を出して、ルックに挑戦してみて。ルールブックは捨てて、何か違うことをやってみるんです。そして、アイメイクが濃すぎないかとか気にしないで。強烈なアイメイクでも、強烈なリップと合わせることができます。勇敢になって、実験してみて」と、“勇敢になることを恐れないで”というメッセージを伝えてくれた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クルエラ 2021年5月27日より劇場にて公開、2021年5月28日よりディズニープラスプレミア アクセスにて配信© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2021年05月28日例年2月の終わり、または3月の初めの日曜日に開催されてきたアカデミー賞授賞式。今年は新型コロナウイルスの影響で4月25日に行われたが、来年も少し遅めになるという。主催の映画芸術科学アカデミーは、第94回アカデミー賞授賞式を2022年3月27日(現地時間)にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催することを発表した。当初は2022年2月27日を予定していた。選考対象となる作品の条件については、今年と同様、いまだパンデミックの影響で全ての映画館が通常通りに稼働しているわけではない状況を考慮し、劇場公開をスキップして配信を行う作品も含めるという。詳しいルールは、6月に発表される。現在分かっているスケジュールは、応募締め切りが2021年11月15日、ショートリストの発表が2021年12月21日、ノミネーションの発表が2022年2月8日。毎年伝統的に行われながら、今年はキャンセルとなってしまったガバナーズ賞と候補者たちが集う昼食会は、来年は再開。それぞれ2022年1月15日、2022年3月7日に行われる。ただし、同アカデミーは上記の第94回アカデミー賞授賞式に関連するイベントのスケジュールについて、新型コロナの感染状況によっては変更の可能性があると断りをいれている。(Hiromi Kaku)
2021年05月28日来年のアカデミー賞授賞式の日程が3月27日に変更された。2022年の授賞式は2月27日と決まっていたが、1カ月遅らせる形だ。来年2月にはL.A.でスーパーボウルが実施されることや、4日から20日まで北京オリンピックがあることなどを受けて延期されたようだ。ただし、資格を得るための期限は年末までと、通常のルールのまま。パンデミックのせいで今年のオスカーは4月25日と異例に遅かったため、資格を得られるための期間はいつもよりかなり短くなる。また、今年は変則的にダウンタウンのユニオン駅が会場となったが、来年はいつも通りハリウッドのドルビーシアターに戻る。文=猿渡由紀
2021年05月28日「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2021」(略称:SSFF & ASIA 2021)における、「オフィシャルコンペティション supported by Sony」および「ノンフィクション部門」の公式審査員が決定した。「オフィシャルコンペティション supported by Sony」の審査員は、俳優の阿部純子と勝地涼、藤真利子。写真家の濱田英明。映画評論家のクリス・フジワラ。映画監督の真利子哲也の6名。インターナショナル、アジアインターナショナル、ジャパン各部門を審査し、各部門優秀賞およびグランプリ:ジョージ・ルーカスアワードを決定する審査員だ。なお、アカデミー賞公認である同映画祭では、これまではグランプリ作品1点が翌年のアカデミー賞短編部門ノミネート候補となっていたが、2019年より各部門優秀賞をアカデミー賞候補として推薦できる権利を獲得している。そして、国内外のノンフィクションショートフィルムを専門に集めた「ノンフィクション部門」の審査員は、原一男監督、松田美由紀、ジャーナリストの丸山ゴンザレスの3名が決定した。各賞の発表は、6月21日(月)に明治神宮記念会館にて実施されるアワードセレモニーにて、審査員より発表&授与が行われる。また、6月8日(火)には「SNSで伝える映画の魅力」をテーマにしたオンライントークの開催も決定。別所哲也がMCを務め、映画感想TikTokクリエイターのしんのすけ、映画ライター・編集者のDIZ、ゆっこロードショー、Twitter社の森田謙太郎が参加する。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021」は6月11日(金)~6月21日(月)都内複数の会場にて開催。オンライン会場は4月27日(火)~6月30日(水)開催中。(cinemacafe.net)
2021年05月28日マッツ・ミケルセン主演で、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した映画『アナザーラウンド』から、本ポスタービジュアルと、“マッツ先生”の授業風景がうかがえる場面写真が解禁となった。2012年、マッツ・ミケルセンがカンヌ国際映画祭男優賞に輝き、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『偽りなき者』(13)のトマス・ヴィンターベア監督と、北欧の至宝マッツ・ミケルセンの待望の再タッグが実現した本作。マッツ演じる冴えない高校教師とその同僚3人は、ノルウェー人哲学者の「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を証明するため、仕事中でもお構いなしに酒を飲み、常に酔った状態を保つ。すると、授業も楽しく、生き生きとしたものになっていき、生徒たちとの関係性も良好になっていく。同僚たちもゆっくりと確実に人生がいい方向に向かっていった。しかし、実験が進むにつれ、だんだんと制御不能になり…という奇想天外なストーリーでビターな面も描く、ユーモラスな人生賛歌となっている。届いた場面写真も、ほろ酔いマッツ先生の授業シーンをとらえたもの。生き生きとした表情で教鞭をふるっている姿に注目。ポスタービジュアルでは、鮮やかな青空のもと、大盛り上がりの人々の中心で、マッツがラッパ飲みしているシーンに「人生に祝杯を」という文字が載ったものとなっている。さらに、6月4日(金)より全国の『アナザーラウンド』上映劇場にて(一部劇場を除く)本作のムビチケカードが販売、そしてムビチケカードとは別ビジュアルの、特別前売券(紙券)の販売も発表された。『アナザーラウンド』は9月3日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アナザーラウンド 2021年9月3日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2020 Zentropa Entertainments3 ApS, Zentropa Sweden AB, Topkapi Films B.V. & Zentropa Netherlands B.V.
2021年05月27日女優の柴咲コウが25日、都内で行われた映画『クルエラ』の公開直前イベントに出席。作品の主人公であるクルエラをイメージした、パンク風のドレスを披露した柴咲。赤色の服は「10年くらい着ていない」といい、「その反動で最近は情熱を感じる色を身にまといたくなった。今日の気持ちとぴったり。色があると元気になる」とご満悦だった。本作は、ディズニーアニメーション『101匹わんちゃん』に登場するヴィラン(悪役)・クルエラが主人公。1970年代の英国ロンドンを舞台に、いかにして彼女はヴィランへ変貌したのか、その誕生秘話を描く。主演は『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞の主演女優賞を受賞したエマ・ストーンが務めている。柴咲はクルエラの日本語版声優を担当。アニメ声優は経験あるが、吹き替えは本作で初挑戦となった。「映画として完成されている作品声を入れるのは難しかった。口も合わせないといけないので。俳優さんが声優をやるとよくなりがちなのですが、120%出し切ってもその声を聞くと全然出せていないっていう。その現象が起こりましたね。役者は無言の芝居ができるけど、声優では声にすべてを吹き込まなければならず、そこが苦労しました」とアフレコを回想した。吹き替えのほか、エンドソングも歌唱している。「歌詞がぐっとくる。クルエラとして生きていくんだという決意がすべて閉じ込められている。“心の声に従う”というキーワードは大切だと思っていて、共感した」と魅力を力説。レコーディングは「覚悟を持って臨んだ」といい、収録後のミックスチェックも立ち会ったという。「もともと英語で歌われている曲。英語と日本語では響きが違うので、息を吸う加減とか色々細かく検証しました」と熱を込めた。本作ではクルエラが「心の声」に従って生きる様が映し出されているが、柴咲自身も「心の声に従って生きてきていると思う」と自己分析する。「協調性も大切だと思うけど、自分自身が一番の味方であり、応援者であり、支持者でありたい。これからも正直に生きていきたいですね」と語った。また、現在の夢について話題がおよぶと「夢というからには小さいことを言ってはいけない。大きいこと言う」とし、「コミューンを作ること!」と宣言。北海道と東京の2拠点生活を送っているが、「北海道で共同ファームを持っていますが、自分の思いに共感する人を集めてユートピアみたいなことができたらいい。馬に乗って、畑を耕して、みたいな」と願望を明かした。『クルエラ』は、5月27日より映画館で、5月28日よりディズニープラス プレミアアクセスで公開。
2021年05月25日近年、あらゆることに「〇活」という言葉が使われていますが、そのなかでもいつかは誰もが考えるものといえば終活。そこで、今回ご紹介する映画は、人生の終わりに新たな生き方を見つけていく人たちの姿を優しく描いた珠玉の物語です。『やすらぎの森』【映画、ときどき私】 vol. 380カナダ・ケベック州。人里離れた深い森にある湖のほとりで、年老いた3人の男性が愛犬たちと一緒に静かな暮らしを送っていた。それぞれの理由から社会に背を向け、世捨て人となった彼らの前に、ある日ジェルトルードと名乗る80歳の女性が現れる。彼女は少女時代に不当な措置によって、60年以上も精神科療養所に閉じ込められていたという。外界と隔絶した生活を飛び出し、マリー・デネージュという名前で新たな人生を踏み出すことを決意した彼女は、森のなかで徐々に活力を取り戻していく。ところが、そんな穏やかな日常を揺るがす緊急事態が発生し、彼らは重大な決断をそれぞれ強いられることとなるのだった……。カナダのアカデミー賞とされるカナダ・スクリーン・アワードでは5部門にノミネートされ、助演男優賞を受賞するなど、高く評価された本作。今回は、この物語に魅了されたこちらの方にお話をうかがってきました。ルイーズ・アルシャンボー監督短編やテレビシリーズなどを幅広く手がけ、精力的に活動を続けているアルシャンボー監督。長編3本目となる本作では、自身の出身地でもあるケベック州を舞台に描いています。そこで、原作との出会いから生と死に対する考え方などについて、語っていただきました。―今回は、ジョスリーヌ・ソシエさんの本に感銘を受けて、映画化されたということですが、きっかけについて教えてください。監督この本を評価している批評を目にして、手に取ったのが始まりでした。確かにとても興味深い物語だと思いましたが、そのときはほかのプロジェクトを抱えていたので、すぐに何か行動に移すことはできなかったんです。ただ、数か月経っても、この物語が頭から離れなかったので、「これは絶対に映画にするべきだ」と考えるようになりました。―原作を読んだとき、監督は成熟したキャラクターと彼らの歩んできた人生に心と魂が満たされたとコメントされています。監督自身はまだ50歳ですが、80代の登場人物たちのどんなところに共感を覚えたのでしょうか?監督正直に言って、年齢は関係ないと私は思っています。それよりも、この作品ではアウトローな生き方をしてきた人たちが、異なる道のりを歩んできた姿を描くことがおもしろいと感じました。精神病院で育ったマリー・デネージュやガンを患っているチャーリー、アル中のトムといった具合に、自分を見失っていた彼らが森のなかでいろいろなことを発見していく様子を伝えたいと思ったのです。たとえば、「誰かを愛し、誰かに愛されたい」とか「自分の尊厳を保ちたい」といったことを考えるうえでは、20歳でも90歳でも同じですよね。劇中でも、マリー・デネージュは何も持たない状態で森にたどり着くものの、心を開くことによって、新しいことや愛を学んでいくのです。30代の人でも「私の未来はどうなってしまうのだろう?」と悩むことはあると思いますが、彼女と同じように少しでも心を開けば、ポジティブな発見があるはず。どんな環境でも、心を開くことで希望が生まれるんだということを描きたいと思いました。お互いの違いを認め合う美しさを感じてほしい―この作品では、生きる希望を見つける者もいえば、自ら死を選ぶ者もいますが、そういうキャラクターを描くうえで、意識したことはありましたか?監督本作に登場するキャラクターたちのいいところは、それぞれに欠点があり、重い過去を抱えているものの、それでも“いま”をつかもうとしている人たちであることです。人生においては、小さなことからでも喜びを感じることが必要だと思っています。そして、たとえ過ちを犯したとしてもそこには解決策があるんだということと、他人に手を差し伸べることの大切さも描きたいと考えていました。―そういった彼らの姿は、まさにいまの私たちが学ぶべき部分と言えますね。監督そうですね。文化や宗教や国籍が違っていても、人間関係においてはみな同じことを大切するべきだと私は思っています。ただ、人との違いを恐れることが原因で戦争や緊張状態を引き起こしてしまうことがありますが、一見違うようでも、実は人間はみな同じものを求めているはずなんです。彼らのようにお互いを認め合い、一歩ずつ歩み寄ることで、何か美しいものを得られたらいいなと感じています。―また、この作品ではどのような人生の終わりを迎えたいかということについても考えさせられますが、日本でもここ数年「終活」に対する注目が高まっています。監督自身もこの作品を通して、そういったことについて向き合うことはありましたか?監督今回はあるキャラクターが最期を迎えるシーンについて、年配のキャストの方々と話をする機会がありました。物語はフィクションではありますが、みんなでたくさん話し合いをし、いろいろと考えるきっかけになったと思います。チャーリー役のジルベール・スィコットは、そのシーンで非常にエモーショナルになっていらっしゃって、自分の場合はどうすればいいのかと今後の人生についても考えていましたし、トム役のレミー・ジラールはご自身の奥さまが若い頃に自ら命を絶ったという経験があったので、演じるうえで役の気持ちがわかるともお話されていました。彼女は自分らしい最期を自ら決断した―マリー・デネージュ役のアンドレ・ラシャペルさんは本作が最後の出演作となりましたが、彼女とは現場でどのようなお話をされましたか?監督アンドレはしばらく映画出演から離れていたのですが、この映画を最後の出演作にしたいと言って出てくださいました。この映画を通じて、自分が生き返ったような気持ちになったとお話してくださったのは、うれしかったです。彼女は夫をガンで亡くされており、そのときの延命治療が大変だったこともあって、自分は違う形で最期を迎えたいという気持ちがあったんだと思います。残念ながらこの映画が公開された2か月後にガンでお亡くなりになりましたが、その際には治療することをやめて尊厳死を選択したそうです。後日、アンドレの息子さんから、「母はこの映画に出演したことで、自分が何を望んでいるのかに気がついたようです」とお話がありました。パジャマ姿で家族に囲まれて、みんなで歌を歌いながら笑って亡くなったそうですが、彼女は本当に明るくて聡明な人だったので、それが彼女らしい決断だったんだと思います。―カナダでは、2016年から安楽死が合法化され、今年の3月には安楽死の対象が拡大されたというニュースも出ています。それによってカナダの方々の終活や死ぬ権利に対する考え方は変わってきていますか?監督そうですね。確かに、カナダでも死ぬ権利というのが認められてから人々の意識は変わってきていると感じています。ただ、安楽死が認められているといっても、病気であることと普通の生活を送ることが難しいことという2つの条件を満たさなければいけないので、すべての人が対象になっているわけではありません。とはいえ、そういう選択肢があるということは、私たちにとっても新たな一歩であることに間違いはないと思います。病気でも何でもない人から見たらおかしいと思う場合もあるかもしれませんが、普通の生活が送れず、ただ痛くて苦しい思いをしている人もいるのは事実ですから。現在は、精神病の人にも安楽死を認めてほしいという新たな運動も始まりました。こういった基準を決めるのは非常に難しいですし、デリケートな問題でもあると思いますが、生きるのがつらい人たちの声に耳を傾けるようになっただけでも進歩しているように私は感じています。刺激的で興味深い日本の文化が好き―どこの国でも、今後大きな課題のひとつとして向き合うべき問題だと改めて感じました。では、劇中のことに関しておうかがいしますが、いくつか日本に関する描写が出てきていますよね?そのなかでも、「相撲」と書かれたメモが登場するシーンが気になりました。その意図について教えてください。監督映画のなかでマリー・デネージュの甥であるスティーヴが「昔は地球の上のほうに自分たちがいて、下のほうにアジアがあると思っていた」という話をしています。その話から、彼が実際に日本へ行くことを夢見るようになり、日本に関するリサーチを始めてメモを取っている、という意味を込めました。私自身も刺激的で興味深い日本の文化が大好きなので、あのシーンを入れることにしたのです。―ちなみに、監督は日本のどのようなところがお好きですか?監督日本は、まず生活様式が美しいと思っています。それは、料理や洋服にはじまり、美術、建築、デザイン、歴史、文化的な儀式にいたるまですべてにおいて感じることです。私はこういったものすべてのルーツが自然にあると考えているので、自然が豊かな地に暮らす私は日本と繋がりを感じることがあります。そのいっぽうで、テクノロジーが発達し、既成概念にとらわれない物の考え方をしているところもあるので、伝統的でありながら革新的というコントラストがあるところにも惹かれますね。私個人として一番好きなものは、日本の食べ物。味覚や食感、見た目など、ひとつひとつが際立っていて、本当に素晴らしいなと。そのうえで、それらをみんなでわかちあう文化でもあるので、そういう部分もふくめてとにかく興味深い国だと感じています。―ありがとうございます。それでは最後に、日本の観客にメッセージをお願いします。監督日本のみなさんにも、登場人物たちがたどってきた道を知り、そこから力を感じてほしいです。そして、誰かと愛を分かち合い、愛する人とハグしたくなってもらえたらうれしいなと。もちろん、いまはコロナ禍なので、難しいところもあるかもしれませんが、「I love you」と口にしなくても、一緒にいることを感じ合えるだけでも必要なことだと思います。自分や他人を信じる気持ちや希望といったエネルギーをこの映画から感じ取ってほしいです。いくつになっても味わえる人生の喜びと愛息を飲むほど美しい壮大な自然のなかで繰り広げられる心を揺さぶるヒューマン・ドラマ。人生の終わりに見つけた愛と再生への道のりは、誰にとっても希望の光となるはず。先行き不安ないまに、やすらぎを与えてくれる唯一無二の1本です。取材、文・志村昌美胸に迫る予告編はこちら!作品情報『やすらぎの森』シネスイッチ銀座ほか全国順次公開中配給:エスパース・サロウ© 2019 - les films insiders inc. - une filiale des films OUTSIDERS inc.©JULIE PERREAULT
2021年05月23日リアル会場に先駆けて、オンラインでの開催が始まった「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021」。この度、上映されるたくさんのショートフィルムの中から、小説を基に製作された『おばあさんの皮』の予告編が公開された。同映画祭では昨年より、日本博主催・共済型プロジェクトとして、世界中から集まるショートフィルムの特性を活かし、世界の美的感覚から日本古来よりある「侘び寂び」や「粋」に代表される、日本人特有の美的感覚を探る企画を実施。その企画のひとつ、「日本各地に眠る文化や昔話のエッセンスを含む短編ストーリーを創作し、短編映画化するプロジェクト」では、福島の民話「姥皮(おっぱの皮)」から生まれた短編小説「おばあさんの皮」(大前粟生著)を原作とした短編映画を井上博貴監督が製作した。故郷の福島県三島町から上京する途中、京子は土湯温泉で「おばあさんの皮」を手渡される。「美人とかいわれるのが嫌だった」京子は、皮を被っておばあさんに変身し、気になる男性の心のうちを探ろうとする――というストーリー。予告編では、京子が「おばあさんの皮」を受け取り、おばあさんに変身する様子も描かれる。キャストには、加藤小夏、浜野謙太、金澤美穂、片桐はいり、高橋惠子が出演。なお、本編は6月21日(月)午後9時より、日本博特別サイトにて公開予定だ。また令和3年度日本博主催・共済型プロジェクトでは、「Discover Beauty/美の発見」をテーマに、女性監督の視点から「日本の美」を描くショートフィルムを集めた「Discover Beautyプログラム」を6月11日(金)から21日(月)まで「SSFF & ASIA」オンライン会場にて配信、8月8日(日)~16日(月)に開催の「SSFF & ASIA 2021 in Achi」にて上映。プログラムには、松田美由紀と早乙女太一が共同監督した『祈り人』や、函館東山の里山に棲む狐を描くアニメーション『七五郎沢の狐』、第84回アカデミー賞短編部門ノミネート作品『津波そして桜』、『無法松の一生』の知られざる数奇な運命を紐解くとともに、宮島正弘撮影監督の修復にかける思いと、コロナ禍での国境を越えた修復に密着したドキュメント『ウィール・オブ・フェイト~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~』がラインアップされている。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021」は6月11日(金)~6月21日(月)都内複数の会場にて開催。オンライン会場は4月27日(火)~6月30日(水)開催中。(cinemacafe.net)
2021年05月23日元「トーキング・ヘッズ」のフロントマンで、グラミー賞受賞アーティスト、デイヴィッド・バーンとアカデミー賞受賞のスパイク・リー監督によるコラボレーションが実現した『アメリカン・ユートピア』。新公開日が5月28日に決定した本作から、「トーキング・ヘッズ」最大のヒット曲である「Burning Down The House」の演奏シーンが解禁された。映画の原案となったのは、2018年にデイヴィッド・バーンが発表したアルバム「アメリカン・ユートピア」。この作品のワールドツアー後、19年の秋からブロードウェイのショーとして再構成された舞台が始まり、その斬新な内容は大評判となった。映像化の可能性を考えたバーンはスパイク・リーに声をかけ、映画化がスタート。ドキュメンタリーでもなく記録映画でもない、新たなスタイルのライヴ映画が完成した。本映像に登場する「Burning Down The House」はグラミー賞にもノミネートされたトーキング・ヘッズ最大のヒット曲。1983年に発表された5作目のアルバム「Speaking In Tongues」に収録されている。イントロのギターリフが鳴った瞬間、客席からは待ってましたとばかりの歓声が湧き上がり、サビともなれば客席からも大きな歌声も。まさに彼らにとってのアンセムソング。この曲は、日本でもかつて岡村靖幸がトリビュートアルバム「ファイン・タイム ア・トリビュート・トゥ・ニュー・ウエイヴ」でカバーしたこともある。84年公開の映画『ストップ・メイキング・センス』でも演奏されているナンバーなので、その違いを見比べてみるのもいいかもしれない。『アメリカン・ユートピア』は5月28日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ・渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・ユートピア 2021年5月28日より全国にて公開©2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED
2021年05月22日《text:キャサリン/Catherine》お家時間のお供としてすっかり欠かせなくなった動画配信サービス。一人の視聴者目線だと、できれば全部のサービスに加入したいのは山々ですが、お財布事情もあり難しいところ。そこで今回は、改めてそれぞれのサービスの特徴と今後を簡単に整理!今後どのサービスに入り続けるか検討材料としてご活用ください。1.Netflixユーザー数は全世界で2億超!いまやアカデミー賞、エミー賞常連の動画配信サービスに成長し業界を牽引しています。他サービスも増えライバルが多くなったいま、Netflixは世界各国のオリジナル作品に注力するローカライズ戦略に注力。日本では特にアニメに力を入れており、Netflixの視聴数ランキングは常に多数のアニメ作品が占めています。これはほかの国にはない傾向です。日本発の質の高いアニメは海外受けもよいため、アニメが好きな方にとっては特にお得なサービスとなりそうです。今年のアニメの注目作でいえば、日本のスタジオと海外クリエイターがコラボし、黒人の侍を描いた「YASUKEーヤスケー」や、『スパイダーマン:スパイダーバース』の製作陣が手掛けた『ミッチェル家とマシンの反乱』は要チェック!ちなみに、2022年以降作品についてソニー・ピクチャーズと映画公開後独占配信契約を発表。更に配信作品の幅が広がり、アニメ以外も含め引き続き幅広い層に受ける充実した作品のラインアップは続きそうです。2.Amazonプライムビデオ直近HBO作品の配信がなくなったことは痛い。それでもなお「ザ・ボーイズ」「マーベラス・ミセス・メイゼル」、直近ではアカデミー賞作品賞『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督が手掛けた「地下鉄道 ~自由への旅路~」や、面白さはもはや「ザ・ボーイズ」超えではと感じる新しいヒーローアニメ「インビンシブル」が高評価を得ており、オリジナル作品の質の良さは健在。今後の最大の注目作は、1シーズンに4億5千万ドル(「ゲーム・オブ・スローンズ」の5倍)もの大金をかけて製作される『ロード・オブ・ザ・リング』のテレビシリーズ化です。また、他サービスと違い追加料金で「スターチャンネルEX」や「STARZ PLAY」、「シネフィルWOWOWプラス」などの専門チャンネルに入れるのも魅力です。特に「STARZ PLAY」で配信中の「ギャング・オブ・ロンドン」は素晴らしいので、ぜひご覧ください。物凄い迫力のアクションに度肝を抜かれます。今後もチャンネル数が増えることは予想されるので、Amazonでのショッピング送料無料になることも考えると、コスパ的に入って損はないサービスであることは変わらないでしょう。3.Disney+画面を開けばピクサー、マーベル、スターウォーズなど大人気作品のオンパレードで、作品力の高さは言わずもがなピカイチです。最近は劇場公開と同時にDisney+でも追加料金を払えば、最新映画も観ることができるようになっています。現状日本のDisney+の難点は、4K配信がない、MCUドラマの最新話が配信される際はサーバー落ちしてしまう、dアカウント作らなければならない等…たくさんあります。ただ、それでも海外と同じタイミングで、MCUの新作である「ワンダヴィジョン」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の新エピソードが観られることは、とても嬉しい経験でした。6月からは新しいMCUドラマ「ロキ」も控えており、今後も続々と新作登場予定で目が離せません。また、2021年後半に上陸予定のディズニー参加であり、アメリカ版Huluの代わりとなる動画プラットフォーム「Starスター(仮)」の上陸にも注目したいところ。アメリカ版Huluで配信されている、FX、20世紀フォックス、ABC系は良質な作品も多く、日本未公開のものも多いので、ファンとしては一日も早い上陸を願ってやみません。4.Hulu海外テレビシリーズの中でもほかのサービスが配信していない「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」や「ホルト・アンド・キャッチ・ファイア 制御不能な夢と野心」など名作を独占配信している点は強み。特に「サタデー・ナイト・ライブ」(略称SNL)の独占配信は、アメリカのコメディが流行りにくい日本において、比較的スピーディーに最新話を字幕付きで配信しており、海外テレビシリーズ好きとしてはとても嬉しいところです。SNLを観ると、いまのアメリカの時事ネタなども飛び出すので、より詳しくアメリカのコンテンツを知りたいなら要チェックです。こうした良い独占配信作を持ちつつも、日本のHuluは、日テレ系のサービスであり、本国アメリカのHuluとは名前は同じでも性質は異なります。配信作品も日本独自です。前述の通り「Starスター(仮)」が上陸した場合、今後どうなるのか気になるところです。5.U-NEXT今年春にHBO、米バイアコムCBSとの独占契約を発表し、いま日本では最も勢いがある動画配信サービスと言ってよいでしょう。海外テレビシリーズファンにとっては、高品質の作品を多数輩出するHBO最新作が安定的に配信されるというだけでも歓喜。特に数年間待ち続けたエミー賞受賞の人気作「バリー」と「Veep/ヴィープ」の最新シーズン配信は、待ってましたと言わんばかりです。ただし、HBO作品の中でも、映画および一部のドラマは配信対象外のため、U-NEXTがアメリカのHBO Maxと同じサービスなりえるかはやや懐疑的。いずれにしてもこれまでは、他サービスよりも月額料金がやや高いことが難点でしたが、HBO作品が配信されるとなれば、コスパはかなり良くなったのではないでしょうか。また、HBO作品だけではなく、アジア系のドラマや映画、最新映画を積極的に配信するなど攻めの姿勢が目覚ましく、今後の動向に目が離せません。6.Apple TV+配信作品は少ないながら「ザ・モーニングショー」「テッド・ラッソ」などは各賞でのノミネート実績があり、「フォー・オール・マンカインド」「神話クエスト」「ディキンスン~若き女性詩人の憂鬱~」は、批評家評価も高く今シーズンのエミー賞ノミネートが期待されています。これらの作品は、Apple TV+上のサムネイルをみると、ポスターのデザインがシンプルだったりもするので、魅力を知らずに終わっている人も多いような気がしています。筆者としてはいまあげた5作品全部オススメ!と言いたいくらい熱く世の中に広めたいのですが、特段宣伝も大々的にされないので、知らない方が多いのがもったいない…。これまで挙げた動画配信サービスの中で唯一ハードウェアメーカーであるAppleは、対象のデバイスを購入したら12か月無料という料金形態も設けており、あくまでハードウェアを売るための戦略として動画配信サービスに参入している印象。今後の新作ラインアップをみても決して数は多くはなく、量より質の戦略は続きそうです。(キャサリン/Catherine)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年05月21日