厚生労働省(厚労省)は10月21日、9月18日付で出荷の自粛要請などを行っていた化学及血清療法研究所(化血研)が製造販売する季節性インフルエンザワクチン「インフルエンザHAワクチン"化血研"」についての出荷自粛要請を解除することを決定したと発表した。同要請は、化血研が製造販売するワクチン製剤などについて、承認書と製造実態の齟齬などについての同省への報告が適切になされていないことを理由になされていたもの。21日に開催された「第13回 厚生科学審議会感染症部会」において、化血研のインフルエンザワクチンについて、品質および安全性などに重大な影響を及ぼす齟齬はないという判断が報告されたほか、公衆衛生対策上の必要性の観点から、インフルエンザの発生の予防およびまん延の防止をはかる目的から、出荷を認め、供給不足を避けるべきと考えられる、との意見がまとめられたという。インフルエンザワクチンの接種は10月より各地で始まっているが、すでに一部では接種希望者に対して供給不足を理由に後日の接種が提案されるといった状況が起こっていた。なお、化血研のインフルエンザワクチンは近く出荷が開始される見通しだという。
2015年10月21日国立感染症研究所は10月20日、10月5~11日の期間中の感染症発生動向調査を公開した。同調査により、RSウイルスが原因の「RSウイルス感染症」の患者が、昨年末からこれまでに全国で5万人を超えたことが判明した。RSウイルス感染症は、RSウイルスによって引き起こされる呼吸器の感染症。同研究所によると、生後1歳までに半数以上の子どもが、同2歳までにほぼ100%の子どもがRSウイルスに初感染するという。感染経路は飛沫(ひまつ)感染と接触感染。症状はさまざまで、風邪のように発熱や鼻水などを伴ったり、重度の場合は肺炎や気管支炎になったりすることもある。だが、生後数週間~数カ月間程度の乳児が初めて感染した場合は、重篤な症状が出る可能性が高まるとされている。全国約3,000カ所の定点医療機関から10月5~11日(第41週)の期間中に報告があった全国の感染者数は3,696人。第39週の1,997人、第40週の2,643人と比較してみると、患者が急増していることが伺える。都道府県別での感染者が最も多いのは東京都(398人)。東京都は第39週に209人だったが、第40週に303人、そして今回398人と2週間で倍増している。東京都に次いで多かったのは大阪府(266人)で、以下に神奈川県(187人)、北海道(159人)、埼玉(158人)と続いている。逆に患者が少ないのは沖縄県(4人)、山梨県(6人)、和歌山県(10人)、茨城県(16人)などとなっている。全国のRSウイルス感染症患者の累積数は、第41週の数値を合算して5万2,756人となり、昨年よりも早く5万人を突破した。全国的な感染が拡大していることを受け、Twitter上では「RSウイルスっての流行ってるから3歳未満の子が居る人気を付けてくださいね」「今回RSウイルス、インフルエンザより厄介なことがよーくわかった」「ジリジリとRSウィルスがやってきたか」などの声があがっている(すべて原文)。※写真と本文は関係ありません
2015年10月20日東京大学は9月2日、培養細胞で高い増殖能を有するインフルエンザウイルスの作出に成功したと発表した。同成果は東京大学医科学研究所ウイルス感染分野の河岡義裕 教授らによるもので、9月2日に英国科学雑誌「Nature Communications」オンライン版に掲載された。現在、季節性インフルエンザワクチンは受精卵でウイルスを増殖させて製造しているが、その製造過程で抗原変異が起こりワクチンの有効性が大きく低下することが知られていた。一方、培養細胞でウイルスを増殖すると抗原変異が入る危険性が低減され、より有効なワクチンを製造することが可能になる。しかし、培養細胞ではウイルス増殖性が悪いという欠点があった。今回の研究成果では、インフルエンザウイルスの2種類の主要な抗原タンパク質を入れ換えるだけで、理論的にはどのような型のウイルスでも同様の方法で高増殖性ウイルスの作出が可能となることがわかった。河岡教授がすでに発表していたリバースジェネティクスの手法を用いるという。現在、高病原性インフルエンザウイルスによるパンデミック対策として、国が迅速な製造が可能な培養細胞を用いて製造するパンデミックワクチンの備蓄に取り組んでいるが、生産性の低さが問題となっている。今回の成果は、従来の季節性インフルエンザワクチンに比べ高い有効性が期待できるだけでなく、パンデミック発生時には迅速かつ十分な量のワクチン供給を実現するものとして期待される。
2015年09月03日フォレスト出版はこのほど、医療法人ほんだ歯科理事長・本田俊一氏による書籍『長生きする人は唾液が多い』を刊行した。歯磨きのタイミングについて調査したところ、世界では食後に歯磨きをしている国は少数派であるという。一方、日本人は約80%が口のなかの菌が最も少ない朝食後に歯を磨き、起床時に歯を磨きはじめる人は約20%という報告がされている。本田氏によると、食後は唾液の分泌量が多く、口のなかの細菌が最も少ないため、歯磨きは不要であるという。歯磨きをしてしまうと、歯磨きの後のうがいで唾液を喪失してしまうだけではなく、ブラッシングの仕方によっては、舌や粘膜に食べかすがこびりついたままで、口腔(こうくう)内の酸性化が助長される、とも語っている。そのため、食後の歯磨きは、虫歯・歯周病や口臭の原因になるばかりか、インフルエンザやガンを引き起こすおそれもあるという。同書では、唾液の分泌量を増やし、口から身体全体の免疫力アップをめざすエクササイズや、唾液の力を引き出す習慣なども紹介。専門医による正しい口のケアについても掲載している。価格は900円(税別)。
2015年07月16日夏になると、冷たいジュースや炭酸飲料がおいしく感じますよね。つい飲みすぎてしまう、という人も多いでしょう。でも、ジュースや炭酸飲料の飲みすぎが死に直結するとしたら?今回は、科学関連の情報サイト『livescience.com』を参考に、そんな怖~いお話を紹介します。■350ml缶のジュースには10杯分の砂糖が!砂糖たっぷりのジュースや炭酸飲料、スポーツドリンクが原因で死亡する人が世界で毎年18万4千人――そんな恐ろしい結果が、アメリカ・マサチューセッツ州のタフツ大学研究チームによって発表されました。甘味飲料に含まれる糖分は、350ml缶1本で最大砂糖ティースプーン10杯分!今回の研究で、甘味飲料による糖分の過剰摂取と、糖尿病やガンなど重篤な疾患にははっきりとした関係があることが示されました。18万人といえば、毎年のインフルエンザによる死者と同規模。でもインフルエンザと違い、ほとんど注意が向けられていない現状を考えるとゾッとしますね。これまでも、炭酸飲料やジュースなどの甘い飲みものが肥満の原因になっていること、そして肥満が健康上の大きなリスク因子であることは広く知られてきました。今回の研究では、甘い飲みものの摂りすぎによる糖尿病での死者数が世界で13万3千人に上ると試算。さらに心疾患で4万5千人、ガンで6,450人が亡くなっているとしています。研究チームを指揮するタフツ大学のダリウシュ・モザファリアン博士は、「甘い飲みものを必要以上に摂らない食生活を目指すことを、世界の最優先事項とすべきだ」と警鐘を鳴らします。■日本ではジュースの砂糖は無視できる程度?この研究は、50カ国以上の人々の食習慣と疾患のデータ、それに世界の砂糖市場の供給状況などを分析したもの。ここでいう砂糖には、サトウキビ由来のもの、砂糖大根(ビーツ)由来のもの、果糖を多く含むコーンシロップを含みます。国別にみると、甘味飲料に起因する疾患で死亡した人が多かった20か国のうち、8か国がラテンアメリカとカリブ海諸国。これらの国々は甘味飲料の消費量も非常に多いそう。メキシコでは国民の10%以上が糖尿病を患っており、今回の研究でも45歳以下の死因の30%以上が甘味飲料に由来するものだとしています。また、国民ひとりあたり平均で1日ティースプーン22.2杯分の砂糖を摂取しているアメリカでは、年間2万5千人が甘味飲料がもとで亡くなっていると試算されています。日本はどうでしょうか?この研究では、甘味飲料が原因で亡くなる日本人は他の国に比べると非常に少なく、健康に与える影響も無視できる程度のものとされています。緑茶や麦茶、ほうじ茶など、砂糖を含まない飲みものが好んで飲まれているのがその理由。しかし、決して楽観はできません。私たち若い世代では洋風の食生活がどんどん一般的になってきており、それに伴って炭酸飲料をはじめとする甘味飲料の摂取量も増えていると考えられるからです。■アメリカでは現在ソーダ税の導入が進行中!ただ、この研究ではまだ個人レベルでの甘味飲料と死の直接的な因果関係までは証明できていません。結論はあくまでも、国ごとの甘味飲料の消費状況と死亡率との関連で出されています。このことに、飲料メーカーなどは強く反発しています。とはいえ、砂糖の過剰摂取が健康を害するのは紛れもない事実。アメリカ心臓協会(AHA)は、砂糖は食べものの味をよくするためだけのものであり、カロリーが摂取できることを除けば健康へのメリットはまったくないと断言しています。また、アメリカ糖尿病学会は、糖尿病を予防するには甘味飲料を飲むのをやめることが必要だと訴えています。具体的な対策も少しずつ始まっています。アメリカの一部の市では、肥満や糖尿病を防いで医療費を抑制する目的で今年から糖分入り炭酸飲料にソーダ税を導入。こうした取り組みや世論の高まりの影響で、アメリカ国内では炭酸飲料販売量が2014年まで10年連続で減少しているそう。私たちの毎日に彩りを添えてくれる甘味飲料。摂りすぎの怖さをよく理解して、節度を持って楽しみたいものです。(文/よりみちこ)【参考】※Sugary Drinks Kill 184,000 People Every Year-livescience.com
2015年07月11日第一三共とテルモは4月10日、第一三共の関連会社であるジャパンワクチンが皮内投与型季節性インフルエンザワクチンの国内製造販売承認申請を行ったと発表した。近年、ワクチンを皮膚上層部に注射することで、免疫システムの抗原認識を効率的に強化でき、ワクチンの効果を高められることが報告されている。同ワクチンは皮内など皮膚上層部への注射を簡便かつ確実に実施できることを目的に、第一三共とテルモらが共同で開発したもの。テルモが開発した皮内投与専用の注射針とプレフィルドシリンジを組み合わせた皮内投与型デバイスに、第一三共のインフルエンザHAワクチンを充填した。投与デバイスは皮下組織の末梢血管および神経に対するリスクを低減できるように工夫されており、針に対する抵抗感などの低減効果が期待される。
2015年04月10日冬になると気になるのが、乾燥。日中活動している間はいろいろ配慮できても、「睡眠中は仕方ない」と乾燥対策が図れていない方も少なくないのでは……?しかし、実は湿度をコントロールすることで睡眠にも良い影響があることがわかっています。睡眠時の湿度コントロール方法をご紹介します。乾燥が人体に与える影響とは?人間の身体は、約60%が水分でできているといいます。この水分が不足すると、まず肌の乾燥が現れはじめます。かゆみを伴うようになると寝苦しくなり、睡眠にも影響を及ぼします。また、乾燥による喉の不調もよく耳にするかと思います。これは、喉の粘膜が乾燥に弱く、風邪やインフルエンザなどのウイルスをブロックする機能を低下させてしまうことに起因します。インフルエンザのウイルスは季節を問わず発生はしているものの、冬にそれが大流行するのは、乾燥に大きな原因があったのです。さらに乾燥が進むと血液中の水分が減少し、全身の血がドロドロとした状態になる可能性があります。そうなると高血圧や心筋梗塞、脳梗塞のリスクも高まります。身体には、適切な水分量が必要だということがわかりますね。睡眠と乾燥の関係とは?湿度が適切でなければ眠りにくい?乾燥が身体に大きな影響を与えるために、十分に湿度をコントロールしなければいけないことはわかりました。しかも、湿度が適切でなければ、眠りの質にも悪影響を与えるということが明らかになっています。眠りに適した湿度は、50~60%だといわれています。人は睡眠に入る際に、体温が1度下がるそうです。体温がすっと下がると、眠気が訪れる構造となっているわけです。この、体温が1度下がりやすいのが湿度50~60%のゾーンだとされています。そのため、激しい乾燥や寝苦しいほどの湿気がある状態では、寝苦しかったり眠りが浅い状態が続いてしまったりするのです。睡眠時の乾燥防止策、十分な湿度で良質な睡眠を得よう!適度な湿度は心地よい眠りに欠かせないものです。湿度計を置いて、時々湿度をチェックすると良いでしょう。湿度が40%を下回ると、ウイルスなども活発化します。エアコンや電気毛布などは部屋や身体を温めるのに重宝しますが、乾燥も招いてしまいます。加湿器を設置して50~60%くらいに保ちましょう。ベッドは最初から部屋の暖かいエリアにベッドを設置することです。窓につけてベッドを置いたり、風の通り道に置いたりすると不要な寒さを感じてしまうので要注意です!室内が乾燥していたら、身体もその可能性があります。夜寝る前に水分補給をする習慣をつけましょう。冷たい水は身体を急激に冷やしてしまうので、なるべく常温の水や白湯を心がけて。最初は面倒でも、続けているうちに慣れてくるものです。毎日の習慣で乾燥が防げれば楽ですよね。Photo by Insert Magazine
2015年03月11日サンワサプライは9日、部屋の温度と湿度に加えて熱中症やインフルエンザの危険度を表示するデジタル温湿度計「CHE-TPHU2W」を発売した。価格はオープン。本体の画面に温度や湿度、時刻などを表示するデジタル温湿度計。温度と湿度は前日と当日の最低・最高の数値を記録して表示可能なほか、暑さ指数(WBGT値)や絶対湿度も表示できる。また、時計にはアラーム機能を備える。室内の温度と湿度の条件から、熱中症の注意や警戒度を5段階で、季節性インフルエンザ流行については3段階で表示する。あらかじめ設定した暑さ指数になると警告ブザーで通知することもできる。本体にはスタンドのほか、裏面にはロッカーや冷蔵庫に貼り付けられるマグネットや、壁掛けに使えるフック穴を設ける。電源は単4形乾電池2本で、寿命は約1年。本体サイズはW100×D17×H120mm、重量は電池を含んだ状態で約143g。
2015年03月10日富士フイルムは2月24日、抗インフルエンザ薬「アビガン錠200mg(一般名:ファビピラビル)」がギニアで実施されていたエボラ出血熱に対する臨床試験において、その有効性が示唆される中間解析結果が得られたと発表した。フランス国立保健衛生研究機構は2014年12月17日よりギニアの4カ所でアビガン錠の臨床試験を実施しており、今回、最初の80例の中間解析結果を公表した。臨床試験では、治療開始時のエボラウイルス量が中程度から高い患者群(血液1ml中のウイルスコピー数が108以下)で、試験開始3カ月間の同レベルの基礎療法(栄養分や水分を補給する治療法)と比べて死亡率が30%から15%へと半減した。一方、エボラウイルスが非常に高い患者群(血液1ml中のウイルスコピー数が108以上)ではアビガン錠投与による死亡率減少は見られなかった。また、同試験ではインフルエンザ治療に比べて高容量で10日間投薬したが、有害な事象は確認されなかったという。今回、一部のエボラ出血熱患者に対してアビガン錠が有効性を示したことを踏まえ、富士フイルムグループは「引き続きエボラ出血熱の感染終息に貢献するとともに、治療法確立に向けて、フランス政府やギニア政府、日本の関連当局に全面協力していく」とコメントしている。
2015年02月25日ふとした瞬間に「私って一人ぼっちだな」と、寂しさを感じることはありませんか?アメリカのサイト『Psychology Today』によれば、実に40%以上の人が、人生のある時期に孤独という苦痛を感じると考えられています。そこで今回は、孤独に関する驚くべき事実を10個紹介します。■1:孤独は友達の数で決まるわけではない孤独は、完全に主観的な人間関係の質によって決まります。あなたが周りの人とのつながりが断ち切られていると精神的、または社会的に感じるかどうかに左右されます。■2:孤独な人の60%以上は既婚者結婚しているカップルが、お互いの心の奥底にある感情や考え、体験を共有しなくなると、疎外感を覚え、孤独感に襲われるといいます。このような人は、配偶者から自分の望む深いつながりを得られないと本気で信じているのです。■3:孤独は私たちの関係の感じ方をゆがめる人に孤独を感じた時を思い出させるだけで、人間関係の価値を下げるために十分であることが、研究で明らかになりました。さらに問題が深刻化すると、友人もつながることをためらうかもしれません。■4:孤独は社会的ネットワークの中で伝染する孤独にははっきりとした兆候があります。私たちは、自分の周囲にいる孤独な人たちに気付き、識別することができる傾向があります。半年以上続けられたある調査によると、孤独な人たちは社会的ネットワークから仲間はずれにされがちだそうですが、驚いたことにその友人までもそうだというのです。また、のけ者にされると、我々の体に驚くべき影響を与えるといいます。■5:孤独は寒さを感じさせる調査によると、孤独を感じた時のことを思い出した参加者は、室温を低く推定したことがわかりました。また実際に彼らの皮膚の温度を低下させたといいます。■6:孤独は体が攻撃を受けているように感じさせる孤独は直接的で激しい身体的反応を起こします。血圧やコレステロールを引き上げ、身体的ストレスと精神的ストレスの反応を高めるといいます。■7:慢性的な孤独感は心血管疾患のリスクを高める慢性的な孤独感を持つ人は、心血管疾患の発生率が高くなり、それは体が絶えずストレスにさらされているからだといいます。■8:孤独は免疫システムの機能を抑制する孤独は免疫システムの機能を低下させるため、時間と共に、あらゆる種類の病気になる危険性が増すといいます。■9:孤独を感じる大学の新入生はインフルエンザの予防接種の反応が鈍くなる孤独を感じるという大学の新入生たちは、そうでない新入生たちに比べて季節性インフルエンザワクチンに対する反応が鈍くなったといいます。この結果により、数週間の孤独感でも、免疫システムへ影響を与えることがわかります。■10:孤独は喫煙と同じくらい危険である科学者たちは、孤独の深刻な影響を検討し、喫煙と同じくらい長期間の健康と寿命に対する危険性があると結論づけました。実際に、慢性的な孤独により早死にするリスクが14%増加するという研究結果もあります。いかがでしたか?孤独が私たちの体にも悪影響を及ぼすとは驚きですよね。たとえ恋人や友達、家族がいても、時に寂しさや不安は襲ってきます。すぐに孤独から解放されるのは難しいかもしれませんが、自分なりの孤独感を和らげる方法を探してみてはいかがでしょうか。(文/椎名恵麻)【参考】※10 Surprising Facts About Loneliness-Psychology Today
2015年02月21日二月に入り、寒さもインフルエンザの流行もピークに達しようとしていますね。今回は、知っているようで知らない、インフルエンザの対処法・予防法について、お話ししましょう。■1.ネギを首に巻く!◯orX?答えはXです。首に巻かずに食べましょう。ネギの匂いの成分であるアリシンと言う物質には殺菌作用があり、喉や口腔内のウイルスの増殖を抑えてくれます。予防の為にも食事から摂取したい成分です。首に巻くだけでは勿体ない!きちんと食べましょう。また、最近ではネギのアリシン以外にも、やまいもや納豆に多く含まれるムチンという物質も注目されています。ムチンには粘膜を保護する作用や、抗ウイルス作用もあり、細胞を活性化してくれます。インフルエンザに限らず、様々な病気の予防にもつながります。■2.外出先で、うがい無しでも飲みものを飲む!◯orX?答えは◯です。喉や鼻の粘膜にはウイルスの進入や感染を防ぐ機能がありますが、乾燥すると粘膜が弱まり、これらの防御機能も低下すると言われています。ですから、粘膜の乾燥を防ぐ為にも、こまめな水分補給が大事なのです。うがいする事だけにとらわれず、喉を常に潤すことも意識しましょう。お茶には殺菌作用もあるカテキンが多く含まれていますので、この時期の水分補給にオススメですよ。■3.見た目も可愛い、モコモコ手袋は◯orX?答えはXです。インフルエンザの感染経路として最も多いのが、「手から口」。手にウイルスを付着させない為にも手袋は大事ですが、モコモコと肌触りの良い手袋の繊維の中にはウイルスがいっぱい!インフルエンザウイルスは繊維に付いてもしばらくは活性化しています。「フワモコで気持ち良い♪」と、知らずに顔周りや口元をスリスリしていませんか?せっかくガードする為の手袋が感染原因になりかねません!手袋をした手で顔を触るのは控えましょう。また、手袋を清潔にすることを心掛けてください。■4.マスクは必須!◯orX答えは△。インフルエンザの感染経路として、空気感染は、ほぼ無いそうです。ほとんどが飛沫感染か接触感染。ウイルスに触れない為にもマスクは有効な一面もありますが、過大評価は禁物。中には汚れていないからと言って何日も同じマスクを使用している人もいるようです。そうなると雑菌も繁殖し、返って、身体に良くありません。毎日清潔なものを使用して、喉や粘膜の乾燥を防ぎ、感染をしっかり防ぎましょう。■終わりにインフルエンザ対策の○Xについてご紹介してきました、いかがでしたか?良いと思ってしていたことが実は予防の妨げになっている事もあります。この4つのポイントをしっかりおさえて、風邪やインフルエンザ予防をしてみてくださいね。そして、何より身体を温め、十分な休養と睡眠をとること!免疫力を高めることが肝心です。日頃からバランスのとれた食事、疲労やストレスを溜めない!など、心掛けましょう。(豊田愛魅/ハウコレ)
2015年02月14日アイブリッジはこのほど、風邪に関する意識調査の結果を発表した。同調査は1月14日、「リサーチプラス」のモニター会員である全国の20歳以上の男女800名を対象とし、インターネット上で実施したもの。「今シーズン・今冬、風邪(インフルエンザを含む)をひいたか」を聞いたところ、全体で23%を超える人が風邪をひいていたことがわかった。また、「同居家族で風邪(インフルエンザを含む)をひいた人はいるか」との質問には、「ひいた人がいる」と回答した人が全体で27%を超えた。そこで「風邪の予防対策として、日頃から行っていること」を聞いたところ、1位は「手洗いを意識する」(64%)、2位は「うがいをする」(60%)、3位は「マスクをつける」(41%)となった。男女ともに上位3つの順位は変わらなかったが、各項目で女性のほうが平均10ポイントほど高く、その中でも主婦が最も風邪予防の意識が高い結果となった。「今シーズン・今冬にインフルエンザ予防接種を受けたか」を聞いたところ、「受けた(受ける予定)」と回答した人が全体25%となった。また、男女ともに既婚者の接種率は30%を超えるのに対して、未婚男性の接種率は15%と全体で一番低い結果となった。一方、予防接種に関しても主婦の意識は高く、接種率は34%を占めている。最後に「風邪をひいたときに食べたい食べ物」を聞いたところ、「うどん」(43%)、「おかゆ」(40%)、「雑炊」(33%)が上位にあがった。その他、女性に関しては「アイスクリーム」が32%と高く、男性(14%)の約2倍の結果となっている。
2015年02月13日東京都医学総合研究所(都医学研)は2月6日、季節性インフルエンザA型およびB型ウイルスを同時かつ簡易に高感度で検出できる2種類のイムノクロマトを開発したと発表した。同成果は同研究所の芝崎太 参事研究員らの研究グループによるもので、2月4日付(現地時間)の米科学誌「PLOS ONE」掲載された。毎年流行するH1N1ウイルスによるA型やB型の季節性インフルエンザのほか、新型インフルエンザとして2009年に世界的な流行を起こしたブタ由来新型H1N1に加え、鳥インフルエンザではH5N1ウイルスおよびH5N2ウイルス、今年中国で発症が確認されたH7N9ウイルスが報告されている。季節性インフルエンザは簡易型のイムノクロマト法により10~15分程度で診断が可能だが、検出感度が余りよくないため、発症直後(1~2日以内)などの早期には陰性になることが多く、24時間以内の早期に治療薬を投与することが難しい。また、H7N9ウイルスは人から人への感染例が報告され、H5N1ウイルスでは全世界で500名以上の感染し、60%近い致死率を示すなどパンデミックが危惧されている。このため、H変異株すべてを検査可能な高感度で簡易な検査法の確立が望まれていた。今回開発されたのは、従来と同じ手順、同じ時間内で100倍以上の高感度で季節性A型およびB型インフルエンザウイルスを検出できる高感度蛍光イムノクロマトとその検出機器。従来の金コロイドを使用する方法に代え、蛍光色素を抗体に結合させた蛍光イムノクロマト法を独自に考案し、この蛍光色素を高感度に測定できる小型検出器を開発した。臨床実験では発症12時間以内に97%の患者で陽性判定をすることができ、中には発症3時間以内の患者でも検出可能だったという。同じく新開発されたカラーイムノクロマトは従来品より10倍の感度でありながら、測定器が不要なため、小さなクリニックでも導入ハードルが低く、生産コストが下がれば将来的にはアジア各国などインフルエンザ発生地区において初期診断に用いることもできる。北海道大学の迫田義博 教授との共同研究で行った検定では、両方のイムノクロマトで2009年の新型を含むH1N1型をはじめとする、H2、H3、H5N1、H7、H9の各亜型株を全て検出することに成功。今後、季節性インフルエンザ以外のインフルエンザウイルスの早期発見および治療・囲い込みにも大きく寄与することが期待される。この2つのイムノクロマトは2014年6月に厚生労働省の認可を得ており、カラーイムノクロマトはすでに2014年12月より販売されている。現在、高感度蛍光イムノクロマトの早期販売に向けた製造が進められている。
2015年02月06日ソフトブレーン・フィールドはこのほど、「使い捨てマスク」に関する調査結果を発表した。同調査は1月20日、同社とクレディセゾンの共同事業「Point of Buy 購買理由データ」のアンケートモニターである20~80代の男女6,953名を対象に、インターネットで実施したもの。まず「使い捨てマスクを使用するシチュエーション」を聞いたところ、最も多かったのは「風邪・インフルエンザ予防」で59.9%にのぼった。次いで、「風邪・インフルエンザ罹患(りかん)時」(56.5%)、「花粉対策」(35.4%)があがった。男女別に見ると、「風邪・インフルエンザ予防」としての着用は女性が67.2%なのに対し、男性は49.9%にとどまっている。このほか、「寒さ対策」(女性33.8%、男性19.1%)、「唇や顔の乾燥予防」(女性21.7%、男性10.9%)、「ノーメイクまたは無精ひげの時」(女性23.4%、男性3.4%)の項目で男女間に大きな差が見られた。一方で「使用しない」と回答した人は女性が9.2%なのに対し、男性は19.7%と男性の方が10.5ポイントも高い結果となっている。続いて、「使い捨てマスクを使用しない」と回答した人を除く6,008名を対象に、使い捨てマスクを使用する季節を聞いた。その結果、「冬(12月~2月)」が75.5%で最多となり、「春(3月~5月)」が36.2%で続いた。一方で「通年で使用する」人も17.5%おり、特に女性に多いことがわかった。使い捨てマスクの交換頻度について聞いたところ、「1日に1回」交換する人が63.7%で最も多かった。一方で「2~3日に1回」「1週間に1回」「それ以上(1週間に1回より低い頻度)」の回答を合わせると、約4人に1人が使い捨てマスクを複数日使用していることがわかった。使い捨てマスクの購入業態については、「ドラッグストア、薬局」が77.6%でトップとなった。次いで、「スーパー」(31.0%)、「ホームセンター」(14.6%)、「コンビニエンスストア」(9.8%)があがっている。また、「インターネットショッピング」で購入する人も6.0%いることがわかった。そこで「使い捨てマスクの購入時に重視するポイント」を聞いたところ、「価格」と回答した人が66.3%で最も多かった。次いで、「形・サイズ」(52.9%)、「フィット感」(52.4%)、「カット効果」(45.1%)があがった。なお「形・サイズ」については、男女で傾向が分かれ、「形・サイズ」を重視する男性は42.3%なのに対し、女性は59.7%と17.4ポイントの差が開いた。具体的なコメントを見ると、「使い捨てなので、価格が安い物を選びます。また、普通サイズだと大きすぎるので、必ず女性・子どもサイズを購入します。ポイントは、価格とサイズです」(40代女性)、「風邪やウイルスの予防と考えるとフィットする形は大切で、マメに交換した方が良いらしいのでコストパフォーマンスも大切だと思う」(40代女性)など、価格とサイズ、フィット感に関するコメントが多数あがった。一方で、「ノーメイク隠しなどで使用するマスクは特にこだわりなし。インフルエンザなどが流行している時に人混みに行く時に使用するマスクはウイルス細菌を99%以上カットなどとされているマスクを使用する」(30代女性)など、用途に応じて購入するアイテムを使い分けているという意見もあった。
2015年02月05日日本はインフルエンザが流行っていると聞きます。此方もきっとインフルエンザはあるのでしょうが、体調が悪くなってもほとんどのローカルは病院に行かず、検査をしないので原因を知らず・・というパターンが多いですね。しかし病院をあてに出来ないので自己管理は素晴らしいです。ちょっと疲れると足つぼマッサージに行ったり、背中をコインでさすって血行を良くしたり・・・そしてローカルが飲む健康ドリンクとでも言いましょうか。今回紹介するのが、ジャムウと言う漢方薬!!ジャムウジャムーおばさんと言ってヤクルトのおばさんみたいに自転車で回っている場合もありますし、ジャムウ屋台もあります。ちょっと怪しげな感じが多いので入りにくいお店が多いのですが、こちらのお店のようにちょっとお洒落なお店も。ジャムー屋さんが症状に合わせて調合早速マスクをした体調悪そうなお兄さんが入って注文していました。風邪っぽいんですが・・・などリクエストするとジャムー屋さんが調合してジュースにしてくれます。お世辞にも美味しいとは言えませんが・・生姜やウコン、蜂蜜たっぷりの健康ドリンク。是非トライしてみてください。ジュースが飲みにくい場合はスーパーにもジャムーコーナーがあって錠剤になった面白いジャムーが沢山あるのでお土産にもいいかもしれませんね。パッケージを見ているだけで面白いですよ。
2015年02月05日『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』を引っさげ来日中のジョニー・デップが1月28日(水)、都内で“やり直し会見”を実施し、「まず、昨日のお詫びをさせてください」と先日の“会見ドタキャン”を謝罪した。当初、前日の1月27日(火)に行うはずだった会見が、ジョニーの「体調不良」を理由に急遽中止に…。現在は「もう回復している」(ジョニー)と言い、「どうやらインフルエンザが完治していなかったみたいなんだ」と釈明していた。が、そこは奇想天外なカメレオン俳優であるジョニーのこと。すぐさま「でも本当は、昨日の朝“チュパカブラ”という怪獣に襲われてしまってね。残念ながら、負けてしまったんだよ」とチャーミングな一面をのぞかせた。ジョニーの来日は2013年7月の『ローン・レンジャー』のプロモーション以来、1年6カ月ぶり11度目。来日を前にベルリン、ロンドン、ロスで開催されたプレミアに立て続けに参加しており、関係者は「度重なる長距離飛行による疲労ため体調を崩した」と説明していた。映画はジョニー演じるナルシストで、インチキくさい“ちょびヒゲ”美術商が、自慢のうんちくと持ち前の強運を武器に、名画に隠された財宝の謎を追い求め、世界中を股にかけるアクションアドベンチャー。「役作りの上でヒゲは大切な要素だったよ。撮影中はそれを見て、誰かが笑い出してしまって、15~20テイク撮るなんてザラだった」(ジョニー)。ドタキャンの穴埋めをすべく、終了予定時間を過ぎても「あと1問で質問は終わり?まだ2~3問はいいよ」とサービス満点のジョニー。ちなみに今回の来日に同伴している女優で婚約者のアンバー・ハードとは「昨日、フグを食べた」そうで、「ちょっと不安もあったけど、ご覧の通り僕は元気だし、アンバーも生きているよ」と話していた。『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』は2月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密 2015年2月6日より全国にて公開(C) 2014 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2015年01月28日寒い時季は、風邪をひいたりインフルエンザにかかったりすることも多いもの。大好きな彼が病気で寝込んでしまったとき、あなたはどうしていますか?具合の悪い彼を放ってはおけないけれど、押しかけて看病するのも邪魔になりそう…と心配になりますよね。彼が病気のときはどんな対応をするのがベストなのでしょうか。20~30代の男性にリサーチしてきました。<こんな看病はNG!>まずは男性たちが「これはちょっと…」と感じた看病のエピソードをご紹介します。●「彼女が作ったお粥が超絶まずかった。頑張って作ってくれたからと思うと残せず、無理に全部食べたら余計に具合悪くなった」(28歳・銀行)――せっかくの努力がありがた迷惑に…。病気の彼に気を遣わせるのもアレなので、料理が苦手ならレトルトなどにしておいたほうが無難かも。●「インフルエンザになったとき、彼女に頼んで必要なものを買ってきてもらった。それはすごく助かったけど、彼女のTwitterを見たら『今、彼の看病中!』とアピールするツィートが並んでいてびっくりした」(25歳・建築)――彼女としては、愛する彼の助けになれたのがうれしかったんでしょうね。でもその状況を自慢げに書き綴ったら「俺の病気をダシに使って、いい人アピールしてんじゃねーよ」と思われてしまうかも。●「『小さい頃、お母さんがこうしてくれたら熱が下がったの』と彼女が僕のおでこに手を当て、謎のハンドパワーのようなことをしてきた。結局風邪は治らず。2時間ぐらいずっとおでこに手を乗せられてたせいで、寝返りもできなくてつらかった」(31歳・公務員)――気持ちはうれしいけど、それはちょっと…。彼が望んでいないことはやらないほうがいいようです。<空気を読んでベストな看病を!>では反対に、男性にとって「うれしい」看病とは?●「看病に来てくれた彼女が、寝ている僕を起こさないように掃除してくれていた。起きたら部屋中ピカピカになってて感動した」(28歳・アパレル)――体調が悪くても、部屋がピカピカだったらスッキリした気分になれそうですね。彼を喜ばせるため、今から掃除力を磨いてみては?●「眠っている間、彼女は携帯が鳴ったり足音がしたりしないよう気を付けてくれてたらしく、熟睡できた」(33歳・教育)――そっとしておくことも看病の一つなんですね。早く元気になってもらうためにも、彼をしっかりと休ませてあげたいものです。●「風邪で寝込んでたら、彼女が仕事の合間に『ちゃんと寝てる?』『暖かくしてよく休んでね』『今、面白い話聞いたよ』などとマメにlineでメッセージをくれた。お陰で退屈しなかった」(27歳・メーカー)――これは先ほどの「そっとしておく」の逆ですが、寂しがりやな彼には効きそう。看病とはちょっと違うかもしれないけれど、彼を思ってこその愛のある見守り方といえるでしょう。男性は痛みに弱いと言いますが、病気にも弱いと思うのは筆者の気のせいでしょうか?たいした熱じゃなくても重病人のようになったり。あれって何なんでしょうね。さておき、男性の多くは病気のときには「静かに休ませてほしい」と思っているようです。看病上手になるには、こういった相手の気持ちを読み取ることが大切なのかもしれません。かといって長時間放置しておくのもかわいそう。甘えてきたら相手をしてあげるなど、適度にかまってあげられたら、「こいつ最高」と思ってもらえることでしょう。それって彼女というより、もはやお母さんに近い感じもしますが…。(文=三浦由子)あの人が恋人に求めること【無料占い】
2015年01月28日受験シーズンを目前に控え、受験生の子どもを抱える家庭では最後の追い込みの時期となった。これまでの努力の結果を最大限に発揮できるよう、試験本番は体調管理を徹底し、万全の状態で迎えたいものだ。インフルエンザやノロウイルスなどの感染症の流行期でもあるこの時期。受験生本人はもちろん、家庭内に病気を持ちこまないよう家族も十分気を付ける必要がある。ウイルスなどの病原体に感染しないためには、身体の免疫力を高めることが大切。そこで今回は、免疫力を高め、インフルエンザだけでなく、ノロウイルスなどへの感染予防効果が認められるという、“ラクトフェリン”と呼ばれる成分を紹介したい。ラクトフェリンの感染防御に有効と考えられているメカニズムの1つは、体を守る免疫細胞“NK(ナチュラルキラー)細胞”の活性化にある。ヒトを対象に行われた疫学調査では、NK細胞活性が低いグループでは、発がん率や風邪にかかる頻度が高いと報告されている。このNK細胞活性は、ラクトフェリンを摂取することで上昇することがヒトを対象にした臨床試験で判明している。また、健常成人女性を対象に行ったアンケート調査では、ラクトフェリン含有サプリメントを3カ月間摂取したところ、3カ月目に腹痛や下痢などの胃腸炎症状を発症した人は、ラクトフェリン含有サプリメント摂取群において有意に少なかったと報告されている。そのほか、ノロウイルスをはじめ、様々な病原体に対して発症抑制効果を示すことが報告されている。北海道大学の島崎敬一名誉教授によると、「ラクトフェリンは、体がもともと備えている防衛・防御反応を支えている“防波堤”のようなものではないかと考えられます。疲れがたまったりすると、免疫系に“隙”ができます。そんなときには、栄養と十分な睡眠をとるのが有効ですが、ラクトフェリンを摂取するとさらに良いでしょう」と解説。そして、「実際に、ラクトフェリン摂取によって、風邪にかかりにくかったという調査結果も出ています。特に加齢や運動不足、ストレスなど、免疫力が落ちる要因がある人にとっては、ラクトフェリンの常日頃からの摂取が免疫系の補強に作用し、細菌やウイルス感染による病気への備えになると言えるでしょう」と話す。受験生が多く通う学研CAIスクール港中央校では、塾生に対してラクトフェリン入りのヨーグルトを配布して食べさせているという事例もある。ラクトフェリンは、ヨーグルトなどに配合された形で商品が売られている。受験本番に備え、ラクトフェリンを体調管理に取り入れてみてはいかがだろうか。
2015年01月27日よい眠りを実現するためには寝室の環境が大切で、温度・湿度・光・音が睡眠の質に影響するようです。しかし、冬の東京都の湿度は10%を下回っていることも……今回は、日本の冬を乗り切るための方法をお伝えします。よい眠りには湿度が関係していた!眠りの質が温度や湿度と関係があるのは、よい眠りのためには脳の温度である深部体温を下げる必要があるからだと言われています。体温が適度に下がるほど、成長ホルモンが分泌される「徐波睡眠」が増えることは、数多くの研究によって明らかになっているんです。脳に行く血液が多いと眠ることができないので、クールダウンさせる必要があります。そのため、血液を体表や手足に回すことが安眠につながるそうです。就寝中は深部体温が下がっています。快適な眠りを実現するには温度と湿度がポイント。寝床の周りを暖かくして、保湿性を高めておくことが快適な睡眠につながります。睡眠にぴったりの湿度はどれくらい?寝室の湿度は50%前後が理想ですが、適正でない場合、目覚めが悪くなったり、熟睡感が得られなかったりすることが多いといわれています。ですが、冬場は乾燥しやすい季節だからといって、加湿器などで過剰に寝室の湿度を上げ過ぎてしまうのも逆効果。あまり湿度が高くなりすぎないように、タイマー付きの加湿器を使うとよいでしょう。さらに、室内の湿度が40%以上になると、インフルエンザウイルスによる感染が防げるそうです。睡眠に適している湿度50%の環境では、インフルエンザウイルスはほとんど生存できないことも明らかになっています。風邪やインフルエンザを予防するためにも、寝室内の湿度管理は欠かせないといえるでしょう。適度な湿度で、ぐっすり安眠!湿度を50%前後に保つことは、安眠効果があるだけではなく、感染症も予防できることがわかりました。日本の冬は乾燥しやすく、人間の体温そのものも低くなってしまいがちです。では、どのような温度・乾燥対策をとればいいのでしょうか。乾燥対策は、加湿器で部屋の湿度を上げるだけでなく、身の回りの保湿にも気を配ることがポイント。たとえば、保湿・保温効果に優れたダウンなど、暖かい素材の寝具を使うといいでしょう。身体の周りをぽかぽかと暖かい環境に保つことで、深いノンレム睡眠が期待できます。冬はなかなか布団から出られない季節。でも、ぐっすり眠ると目覚めの感じ方も違ってくるはずです。湿度を含めた寝室の環境を整えることで、深い眠りを手に入れましょう。【参考】気象庁『東京2011年(月ごとの値)詳細(気温・蒸気圧・湿度)』甲南大学『寝室の環境を変えて、良質の睡眠を手に入れる!』東京と多摩府中保健所
2015年01月23日厳しい寒さが続き、風邪やインフルエンザが流行っていますね。対策のために、何か心がけていることはありますか? 手洗いやうがい、マスクをするなどの対策以外に大切なことは、日頃から食生活に注意することです。ただ、毎日忙しいとついつい食生活は乱れがち。栄養豊富で体にいいものを積極的に摂りましょう。簡単に安価で手に入って、手軽に食べられるものなら、なおいいですね。そこでオススメなのが、バナナ。バナナには、体にとても良い成分が豊富に含まれています。例えば、肌荒れに効果的なビタミンB6、腸内の善玉菌(ビフィズス菌など)の栄養源となるオリゴ糖、抗酸化作用のあるポリフェノール、ストレスを緩和するビタミンCなどです。 バナナは、「酵素の消化作用」「整腸作用」「抗酸化作用」「脂肪燃焼作用」「代謝促進作用」といった5つもの免疫力を備えていると言われています。具体的には、以下のような作用です。■酵素の消化作用バナナには、加齢と共に減っていく消化酵素「アミラーゼ」が含まれています。「アミラーゼ」は、消化吸収の効率を高める働きがあります。■整腸作用バナナは、小腸や大腸などの消化管の健康維持に大切な水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方をバランスよく含んでいます。また、バナナには、比較的消化されにくい「フラクトオリゴ糖」が含まれています。「フラクトオリゴ糖」はそのまま腸へ届くので、腸内環境を改善するのに役立ちます。■抗酸化作用バナナにはさまざまな抗酸化成分が含まれます。抗酸化成分には、体内で活性酸素が過剰につくられ、正常な細胞まで攻撃するのを抑える働きがあります。バナナは身近にある食品の中でも、特に抗酸化力が高い食品であることがわかっています。■脂肪燃焼作用バナナにはビタミンB1、B2、ナイアシン(B3)、B6、葉酸など、脂肪の燃焼を促進すると言われているビタミンB類がバランス良く含まれています。ビタミンB類は、食事で摂った糖質や脂質がエネルギーとして消費されないまま体脂肪として蓄積されるのを防ぎます。■代謝促進作用バナナには、カリウムが豊富に含まれます。カリウムは体が必要とする必須ミネラルのひとつで、高血圧の原因となるナトリウムや老廃物を尿と一緒に体外へ排出させる作用があります。そもそも免疫力とは人が生まれ持つ抵抗力のことで、体の外から侵入しようとするウイルスや細菌、また体の中で発生するガンなどを異物として識別し、無害化しようとする力のこと。これらの免疫システムをしっかり働かせるために、十分な睡眠やストレスの解消、そして栄養バランスのとれた食事など、生活習慣の改善が重要なのです。栄養豊富で、免疫力高める成分を多く備えているバナナなら、スーパーやコンビニなどで簡単に手に入ります。また、皮をむくだけで簡単に食べられるので、時間のない朝に朝食代わりに食べることもできますね。そうすることで栄養バランスのとれた食事に一役買い、免疫システムをしっかり働かせることにつながるでしょう。毎日の食生活に積極的にバナナを取り入れて、健康な毎日を過ごしませんか。今日からすぐ始めて、免疫力アップを心がけては?・日本バナナ輸入組合 公式サイト
2015年01月20日広島銀行は、山口県、岡山県での鳥インフルエンザの発生を受け、経営に直接、間接的に影響を受ける顧客のなかで、経営の安定化のための資金を必要とする顧客に対し、特別融資の取扱いを開始すると発表した。対象者は、高病原性鳥インフルエンザの発生により経営に影響を受ける法人、及び個人事業主。取扱期間は2015年1月19日~2015年7月31日。全店で取り扱う。商品概要は以下の通り。同行は昨今の円安、原材料高等の外部環境変化による経営影響に対し、2014年10月に「〈ひろぎん〉外部環境変化対応融資制度」を創設するなど地域の事業者への経営安定化に向けた支援を実施しており、引き続き地域経済の成長・発展に貢献していくとしている。
2015年01月19日今年も猛威をふるうインフルエンザの季節が到来した。アミノアップ化学では、今年7月に札幌市で開催された「第22回統合医療機能性食品国際会議(ICNIM)」において、ミシガン州立大学の研究チームから『マウスモデルにおける免疫機能に関する AHCC投与の効果』と題したレポートを発表している。AHCC(Active Hexose Correlated Compound:活性化糖類関連化合物)とは、シイタケ属に属する担子菌の菌糸体培養液から抽出された α-グルカンに富んだ植物性多糖体の混合物。 医薬品ではなく、いわゆる健康食品として、開発国の日本のみならずヨーロッパや、アメリカ、アジア、オセアニアなど広範囲で販売され、現在では統合医療の一手段としても取り入れられているものだ。実験では、AHCCを摂取したマウスモデルと摂取していないマウスモデルに分け、インフルエンザ感染の初期の細胞数の変化を検証。AHCCを摂取したマウスでは、NK細胞数が改善する可能性があるデータを得ることに成功した。この結果は、AHCCにはNK細胞数を増やし、ヒトの免疫を高める効果がある可能性があることを示唆してると報告されている。一方、 2009年から2010年にかけて行われたのが、AHCC投与によるインフルエンザワクチンへの免疫応答の変化を、健常人30人でランダムに比較した試験だ。予防接種前と予防接種3週後に採血を行い、予防接種直後から AHCCを1日あたり3gを投与したところ、AHCC投与により、投与していない非投与群と比較して、NKT細胞とCD8T細胞が増加した傾向がみられたという。さらに、予防接種3週後の抗体産生の分析では、AHCC投与群ではB型インフルエンザに対する感染抗体価が有意に向上したものの、AHCC非投与群では有意差はみられなかったとのこと。以上の結果から、AHCC非投与群と比較して、ある種のリンパ球の比率とB型インフルエンザに対する感染抗体価がAHCC摂取により向上することが判明している。このような実験結果を踏まえ、アミノアップ化学では、AHCC非投与群と比較して、ある種のリンパ球の比率とB型インフルエンザに対する感染抗体価がAHCC摂取により向上することがわかったと結論づけている。感染症であるインフルエンザは、ウイルスに感染することによりウイルス疾患が発症するのがパターンだ。感染経路は咳やくしゃみなどによる飛沫感染が主要因とされているが、非常に感染しやすいことと、免疫力の低下などにより重症化する危険性があることから、強い警戒が求められる。また現在、インフルエンザ対策の主流はワクチン接種だが、ワクチンは重症化を予防する効果は期待できるものの、感染そのものを完全に防ぐ効果はないとされており、当該試験でも有害事象(副作用)が確認されなかったAHCCは、インフルエンザが流行する冬季の免疫力向上やインフルエンザの重症化の予防などに今後役立つことが期待される。
2014年12月26日●インフルエンザは数千万人の死者を出すこともある!国立感染症研究所は12月5日、2014-2015年シーズンのインフルエンザの定点当たり報告数が、流行開始の指標となる数値「1.00」を上回ったことを明らかにした。昨シーズンに比べて3週間早い流行期入りとなり、同研究所によると過去10年で2番目の早さだという。日本でのインフルエンザの流行期は3月までが一般的とされており、今年は流行期がやや長くなる可能性がある。年末年始に感染してしまうと、クリスマスや忘年会、初詣でなど予定していた楽しいイベントがご破算になってしまうこともありうる。ただ、インフルエンザはしっかりと対策を講じれば感染リスクを低減できる。そのためにはまず、"敵"のことを詳しく知っておかなければならない。「どうやって感染するのか」「予防策は何なのか」「どんなインフルエンザ対策グッズがあるのか」「治療薬はあるのか」……。これらを学んでおくことで、インフルエンザへの恐怖もだいぶやわらぐはず。ぜひ、今冬はインフルエンザに悩まされないで過ごしてもらいたい。○インフルエンザの症状と感染経路まず、そもそもインフルエンザを正しく理解できているだろうか。「風邪の延長みたいなものでしょ? 」などと考えている人もいるかもしれないが、風邪とインフルエンザはまったくの別物だ。風邪さまざまなウイルスが原因となって引き起こされる。主な症状として「のどの痛み」「鼻水」「咳」「くしゃみ」などがある。熱もそこまで高くはならない。インフルエンザインフルエンザウイルスが原因となって引き起こされる。主な症状として「38度以上の発熱」「頭痛」「全身のだるさ」「関節の痛み」などがある。免疫力が低下している人や高齢者が感染すると、肺炎を併発するケースも見られる。インフルエンザの主な感染経路はくしゃみや咳、会話などによる飛沫感染のため、密集した地域では集団感染が見られる。一度流行が始まると、短期間に多くの人へと感染する点もインフルエンザの特徴。冬になると、「インフルエンザによる学級閉鎖」などのニュースを目にしたことがある人も多いことだろう。それだけ、感染力が強いのだ。○インフルエンザウイルスには「型」があるインフルエンザを引き起こすインフルエンザウイルスには、さまざまな「型」がある。そのタイプは「A型」「B型」「C型」と大別できるが、大きな流行の原因となるのは「A型」と「B型」だ。国立感染症研究所によると、現在日本で流行しているインフルエンザウイルスは、「A(H1N1)亜型」と「A(H3N2)亜型(いわゆる香港型)」および「B型」の3種類だという。この型を見て、「新型インフルエンザはどこに入るのか」と感じた人もいるかもしれないが、新型インフルエンザはこれらの型とは異なる位置づけだ。私たちの体は、ウイルスの「抗原」(抗体が異物を認識して破壊するための標的)を目印にして「こいつは体にいてはいけない異物だ! 」という判断をし、ウイルスを撃退しようとしている。風邪をひいたときなどに熱が出るのは、ウイルスを撃退しようと体が防御反応を起こしているためだ。「A型」のインフルエンザは、その抗原性が少しずつ変化する「連続抗原変異」が頻繁に起こる。毎年世界中で流行していることから、「季節性インフルエンザ」とも呼ばれている。この抗原が大きく変化すると、体がウイルスへの急激な変化に対応できず、通常のインフルエンザシーズン(日本では例年12月~3月)以外に感染が拡大することがある。これが新型インフルエンザだ。○過去には数千万人の死者を出したことも厚生労働省が「国民の健康と生命、生活に、場合によっては医療体制を含めた社会機能や経済活動にまで影響を及ぼす可能性があるもの」と定義しているように、新型インフルエンザは時として多数の死者を出す。過去の事例で言えば、1918年の「スペインインフルエンザ」(スペインかぜ)や、1957年の「アジアインフルエンザ」などが新型インフルエンザに該当。特に「スペインインフルエンザ」は、全世界で4,000万人以上の死者を出したといわれているほどの猛威をふるった。日本では2009年に、「(H1N1)2009ウイルス」による新型インフルエンザが流行。免疫がなかったため、秋ごろを中心に感染者が拡大した。翌2010年には目立った流行が確認されておらず、「(H1N1)2009ウイルス」は「A(H1N1)亜型」として季節性インフルエンザとして取り扱われるようになった。ワクチンや免疫がなく「パンデミック」(世界的大流行)につながる可能性もある新型インフルエンザは、突如として出現して場合によっては死に至る。「たかがインフルエンザ」などと軽視する姿勢は間違い。今後もし「新型インフルエンザ」という言葉が流行しだしたら、細心の注意を払う必要があることを覚えておこう。写真と本文は関係ありません●感染リスクを低減させる術を学ぶ風邪とは異なり全身に症状がおよび、最悪の場合は死に至るケースもあるインフルエンザ。だが、ワクチンが効かないような新型インフルエンザは別として、毎年発生する季節性のインフルエンザにはさまざまな予防策がある。ライオンのヘルスケアマイスター・山岸理恵子さんにインフルエンザ対策について伺ったので、まずは今日から実践できる簡単なものから紹介しよう。○予防策の基本は手洗い、うがいにあり対策1 手洗い、うがいをしっかり行う手洗いは石けんを使って、爪の間などまで丁寧に洗うように心がけよう。洗い終えたら流水でしっかり洗い流し、清潔なタオルで水をふき取ることもポイントだ。うがいには、口の中やのどについた微生物を洗い流す効果が期待できる。帰宅時に行うよう習慣づけるなど、自分なりのルールを決めて実践するとよいだろう。対策2 50~60%の湿度を保つウイルスは一般的に低温で乾燥した空気を好む上、乾燥はのどの防御性能を弱めてしまうため、インフルエンザに感染しやすくなってしまう。加湿器などを有効活用して、常に50%~60%の湿度を保つように心がけよう。対策3 人ごみを避けるインフルエンザの流行期は、繁華街や混雑している駅などの人ごみをできるだけ避けることも大切。インフルエンザウイルスは、くしゃみ1回で3~5メートルも飛散するからだ。飛散のことを考えれば、なるべくたくさんの人がいる場所は避けたほうがよい。どうしても人の多い場所に行かなければならない場合は、使い捨ての不織布マスクを着用するなどの工夫をした方がよい。この他にも、「栄養のある食事を摂(と)る」「しっかりと休む」なども予防策につながる。このように、ちょっとした心がけで罹患(りかん)リスクは低減できる。インフルエンザ予防には、毎日の積み重ねが大切という認識を持とう。○ワクチンはインフルエンザ予防の万能薬ではないインフルエンザを防ぐには、ワクチンによる予防接種も有効策の一つだ。予防接種は保険適用外となり、病院によって料金も異なる。自治体や健康保険組合によっては補助が出る場合があるが、1回の接種は5,000円以内の支払いとなるケースが多いようだ。ただ、接種すれば100%罹患しないというわけではない。山岸さんは「感染しても『発症したり、重症化しにくくなったりする』のが、予防接種の効果なのです」と警鐘を鳴らす。また、予防効果が期待できるのは接種後の2週間から5カ月ほどのため、毎年こまめに接種する必要がある。「ワクチン接種をしても感染してしまうなら意味が無い」と思う人もいるかもしれない。だが、インフルエンザは高熱や関節の痛み、だるさなどの全身症状がひどくなることもあり、体力の無い子どもや高齢者においては重篤な症状が出てしまう危険性も考えられる。それを鑑みると、発症が抑えられたり、症状が軽く済んだりすることが期待できるワクチンは、接種しておくにこしたことはないと言えよう。写真と本文は関係ありません○取材協力: ライオン ヘルスケアマイスター・山岸理恵子さんボディーソープほか、スキンケア商品の開発に長年携わった後、現在のヘルスケアマイスターとなる。商品開発の経験を生かし、主にライオン快適生活研究所にて健康で快適な暮らしのための情報発信に尽力している。●さまざまなインフルエンザ対策グッズで、賢く体を守る世間には、実にさまざまなインフルエンザから身を守るためのグッズが販売されている。冬になると「マスク」「ハンドソープ」「うがい薬」「加湿器」「除菌製品」などの製品が、スーパーなどで「インフルエンザ対策グッズ」として陳列さている光景を目にする人も多いだろう。最近はそれらに加え、食品摂取によってインフルエンザに負けない体作りを目指すという動きも見られている。ここでは、"家計にも優しい値段"で購入できる手軽なインフルエンザ対策グッズをいくつか紹介する。○認知度が高まっている乳酸菌■ヨーグルト・飲料近年は、"食べて予防する"という観点から、「乳酸菌」がインフルエンザ対策のキーワードとなっている。ライフスタイル総研がこのほど明らかにした「ママのインフルエンザ対策における乳酸菌への意識・実態調査」によると、子どもを持つ500人の母親の73%が「乳酸菌によるインフルエンザ対策の注目度が、ここ数年間であがっている」と感じているという。数百種類もあると言われている乳酸菌だが、その一部にはインフルエンザ予防への有効性を示唆するエビデンスデータも得られている。例えば、佐賀県有田町で実施された健康増進活動において、明治の「1073R-1乳酸菌」を配合したヨーグルトを連日継続摂取したところ、インフルエンザ患者の発症率が有意に低下したとの報告がされている。「プラズマ乳酸菌」配合の飲料を販売しているキリンは、東海大学医学部との共同研究によって、プラズマ乳酸菌を摂取すると「のどの痛み」や「せき」が軽減することを確認。「第73回日本公衆衛生学会総会」にて研究成果を発表している。実際、ライフスタイル総研が「Googleトレンド」を用いて2012年11月~2014年10月の期間における検索ボリュームの推移を調べたところ、2013-2014シーズンのインフルエンザの流行期には多くの人が「プラズマ乳酸菌」を検索したことが明らかになっている。また、同期間中には「R-1乳酸菌」や「フェカリス菌」の検索ボリュームも大きく数字を伸ばしており、消費者に「乳酸菌の力」が浸透していることがうかがえる。■マスクマスクでは、ユニ・チャームが「超立体シリーズ」より「ウイルスガード」を販売している。銀イオンの効果で抗菌をしつつ、肌にぴったりとフィットする立体的な構造が隙間を作らないようにし、ウイルスの侵入をガードするという。同シリーズは「風邪・花粉用」もあり、用途によって使い分けることも可能になっている。■ハンドソープ・うがい薬毎日使う機会があるであろう「ハンドソープ」では、ライオンが「キレイキレイシリーズ」を展開している。「キレイキレイ 薬用泡ハンドソープ」は「シトラス」「オレンジ」「フローラル」の3種をラインアップし、「キレイキレイ 薬用液体ハンドソープ」もそろえる。また、殺菌成分「CPC」を配合した「キレイキレイ うがい薬」も販売しており、「手洗い・うがい」の必要性をトータルで訴求している。○感染してしまったらどうしたらよいのかワクチンや対策グッズで予防をしていても、残念ながらインフルエンザに感染してしまうことは起こりうる。その際は、迅速に「タミフル」や「リレンザ」などの抗ウイルス薬を投与することで、多少は症状が緩和される。ただ、抗ウイルス薬は発症から48時間以内に投与しないと、その効果が低減すると言われている。さらに、その効果は発症からの経過時間や病状により異なるため、使用には医師の診断が必要となってくる。「突然高熱が出て、体の節々が痛みだしてきた……」などの自覚症状が出てきたら、すぐに医療機関を受診するようにしたい。無事に症状が治まっても安心はできない。一般的に、インフルエンザは発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出すると言われており、周囲に感染させてしまう危険性があるからだ。ウイルスの排出期間には個人差があるため、学校や職場への復帰時期は医師に相談してから決めるようにしよう。○まずは自分にできる予防策からトライただ漠然とインフルエンザ流行期を過ごすのか、しっかりとした予備知識を持って予防対策をした上で過ごすのかでは、大きな違いがある。インフルエンザに苦しむことなく長い流行期を乗り越えるため、まずはできる対策から実践してみてほしい。
2014年12月24日インフルエンザと闘うには睡眠が必須よい睡眠は心身の疲労回復ができるだけでなく、インフルエンザと闘うための免疫力をつけられると考えられています。でも、どうして睡眠が必要なのでしょうか。それは、病気になったときに発熱する理由を考えると分かります。白血球やリンパ球は、感染症にかかったときに数を増やして病原菌やウィルスに対抗しようとします。これらは身体の免疫システムのひとつで、菌の増殖を食い止めるためです。一方、睡眠不足になると病気と闘う免疫システムそのものが低下します。そのため、インフルエンザと睡眠が関係しているのです。インフルエンザ予防に効果的なグッズ免疫がもっとも活発化するのはノンレム睡眠のタイミングで、インターロイキン1βなどの免疫物質が増えるからだと考えられています。では、インフルエンザを予防しながらぐっすり眠りたいとき、どんなものを使えばいいでしょうか。免疫力アップにおすすめの睡眠グッズはインスタントカイロ。実は、体温が1度下がると免疫力が30%下がるという説があります。夜寝る前の身体の冷えは、インフルエンザが侵入しやすい状況かもしれません。特に冷えやすい手足や首元を中心に身体を暖めれば、スムーズな眠りが期待できそうです。免疫力をアップさせる上にぐっすり眠れる一石二鳥のアイテムと言えるでしょう。睡眠の質を良くしてインフルエンザを予防しよう昔から、「風邪を引いたら温かくして寝ること」と言いますよね。実は、睡眠や身体を暖める行為には、医学的な根拠があったんです。インフルエンザになってしまうと身体の自由が利かなくなるし、外出も禁止されてしまいます。当然、職場や学校に出勤・登校するのもNG!大事な仕事やテストがあったとしても休まなければなりません。かかってしまう前に予防をするのが一番です。毎年、冬になると大流行するインフルエンザ。インスタントカイロでの予防対策なら、睡眠の質も良くなって相乗効果が期待できるはずです。手軽にできる方法なのでぜひとも試してみましょう!Photo by Eneas De Troya
2014年12月22日冬は風邪や感染症が気になるシーズン。皆さん、どんな対策をしていますか?実は、普段からやっている「あること」を見直すだけでも予防効果が期待できるとか。ウィルス性の病気にかかってしまう理由が分かると、予防もしやすくなると思います。ウィルスが活発な冬は感染対策が必要冬は乾燥する季節。さらに、空気は温めると乾燥するので、暖房をつけている部屋のなかは特に湿度が低くなっています。また、冬はインフルエンザやノロウィルス、ロタウィルスなど、感染症が流行しやすいです。これは、ウィルスが飛散しやすいことや、乾燥していることからノドが炎症を起こしやすく、ウィルスに対する抵抗力がなくなってしまうからです。感染症はマスクや予防接種で対策するのもひとつの手です。でも、人間が持っている免疫力を高めて対策する方法もあります。そのためには、どんなことをすればいいのでしょうか?免疫力を強化するのは睡眠!睡眠は免疫機能を高めて、ウィルスから身体を守るために役立つと言われています。また、ストレスを軽減する作用もあるのだとか。「病は気から」という言葉がありますが、ストレスや不安を抱えていると免疫力が低下してしまうと考えられています。そのため、睡眠を取ればインフルエンザやノロウィルス等の病気にかかりにくくなると言えるでしょう。ただし、睡眠の質が悪いと効果が薄くなってしまいます。J-STAGE(科学技術振興機構)によると、深いノンレム睡眠は免疫力の強化に役立つと言われています。ぐっすり眠ることが感染症対策の予防につながるでしょう。ぐっすり眠って元気な身体をキープしよう誰しもインフルエンザやノロウィルスにはなりたくないもの。乾燥する冬場は感染症の予防が欠かせません。でも、どんな対策をすればいいのかと考えていた方もいると思います。人間の免疫力はさまざまなウィルスをやっつけることができます。その力を最大限に発揮するには睡眠がポイント。免疫力の強化とストレス解消ができるからです。ウィルスに感染しないためには、万全の対策を立てる必要があります。そのなかでも、よい睡眠は効果的な予防のひとつになるはず。できるだけぐっすり眠れるサイクルを作って元気な身体をキープしましょう。Photo by Drew Leavy
2014年12月19日受験シーズンを目前に控えた12月、「新習慣『家族うがい』でインフルエンザから受験生を守る」をテーマとしたプレスセミナーが、国際感染症センター トラベルクリニック医長の金川修造先生と、坪田塾代表取締役塾長の坪田信貴氏を登壇者に迎え、JPタワー ホール&カンファレス(東京・千代田区)にて開催された。2014年は、12月初旬の時点で各地自体などがインフルエンザ流行シーズンの始まりを報告しており、対策の実施を呼びかけている。特に、受験生がいる家庭では最もかかりたくない時期であり、効果的なインフルエンザ対策の情報が求められているはずだ。インフルエンザの主な対策には、「ワクチンの接種」「手洗いの徹底」「マスクの着用」「うがいの習慣化」という4つを行うことが理想的とされているが、本セミナーでは意識が低下している「うがい」に着目し、より効果的な実施方法として「家族うがい」の効果や重要性が解説された。○受験生の体調管理を家族でサポートするための「家族うがい」坪田信貴氏のセミナーは、「合格に導く家族のサポート -試験直前のメンタル、体調、生活管理とは-」と題し、過去に坪田氏が対応した受験生やその家族の事例を交えた講演が行われた。例えば、母親だけが受験に協力的であり、あまり関心を持っていなかった父親が、受験前になって今までの方針とは異なることを言い出すと、何を信じて良いか分からなくなって失敗するケースがあるようだ。講演では、勉強方針や睡眠時間、志望校などで両親や家族間で意見が食い違ったために、悩みを抱え込んでしまった受験生の話などが紹介された。逆に、入塾の際の面談は母親と生徒の2人で来るパターンが多い中、両親が揃って受験生と一緒に面談に来た場合では、志望校にほぼ100%の確率で合格しているという。家族で意見を統一させることは体調管理においても重要で、今回のテーマである「うがい」に関しても、両親が揃って必要だと考え、家族全員で実施することが望ましい。うがいに関して無関心であったり不必要と考える家族がいると、受験生も本当に必要なのか分からなくなってしまうのだ。これは、うがいに限らずマスクの着用や睡眠時の加湿、受験に向けた生活リズムの調整などにも言えることで、実際に効果があるのかを疑ったりせずに、家族全員が協力して実践することが大切とのこと。これからの受験シーズンに向けて、気温や湿度が下がって感染症にかかりやすい気候が続く。特にセンター試験の日は雪が降ることが多く、坪田氏が受け持った生徒の中でも、当日になって体調を崩してしまって受験に失敗したケースは珍しくない。受験生を持つ家庭では、うがいが大切であることを家族全員が認識・実践する「家族うがい」を習慣化してほしいと語った。○インフルエンザ対策にうがいは有効なのか?金川修造先生のセミナーでは、感染症対策としてのうがいの効果、家族でのうがいの重要性、うがい薬に含まれている成分「ポビドンヨード」の効果などに関する講演が行われた。インフルエンザは、エジプトのミイラから検出されたほど大昔から存在し、1930年代にはウイルスも発見されているが、未だに抑え切ることができない感染症だ。感染力が強くて一気に広がることが最も問題であり、完全に制圧できる方法が見つかっていない以上、感染を最小限に食い止めることを考えなければならないという。インフルエンザの感染は、咳やくしゃみなどで飛ぶ飛沫や、その飛沫が付いた物を触った手を経由して体内に取り込む経路が多い。そのため、マスクや手洗いは有効な予防手段と認められているが、うがいの効果は懐疑的な見方をされることもある。しかし金川先生は、感染の拡大を防ぐために良いと思われることはできるだけ行うことが大切であり、うがいもそのひとつであるという。うがいの効果は、口内に入ったインフルエンザウイルスやそのほかの細菌やウイルスなどを、完全ではないにしろ洗い流すことができること、口内や喉の乾燥によって感染しやすい病気のリスクを減らせることが挙げられる。さらに、「ポビドンヨード」などのうがい薬を使うことで殺菌効果や整菌効果も期待できるため、口腔衛生の観点からも注目されているのだ。学生がインフルエンザに感染する場合は、学校か家庭のどちらかが感染経路となることが多く、家庭では行動範囲の広い社会人(親や兄弟)がウイルスを持ち込む可能性が高い。そのため家庭においては、学生本人はもちろん、社会人を含む家族全員で「家族うがい」を行って、口から飛ぶ飛沫中のウイルスを減らすことが大切とのこと。さらに、ウイルスや細菌を抑える力が強いうがい薬「ポビドンヨード」のうがい薬を使用すれば、飛沫中のウイルスの不活性化や減少が期待できるという。最後に、こうした予防策はダイエットと同じように継続することが効果を高めることになるため、家族全員が予防意識を持ち続けてほしいと語っていた。
2014年12月18日コンビのファンクショナルフーズ事業部はこのほど、メディアセミナー「『生きた乳酸菌』よりも免疫活性が高い『殺菌した乳酸菌』の最新研究」を開催した。乳酸菌関連の市場規模は、トクホ(特定保健用食品)も含めると約5,000億円とされている。そのうち、殺菌した乳酸菌の市場は10分の1にあたる500億円(推定)であり、主に免疫訴求サプリメントなどの商品を中心に増えてきているという。同社が開発した「殺菌乳酸菌EC-12(以下EC-12)」は、人の腸管より分離した「エンテロコッカス・フェカリス(乳酸菌)」を独自の培養・処理技術により加熱・殺菌処理し、高密度濃縮した乳酸菌素材とのこと。これまで「乳酸菌は生きて腸に届く」ことで知られていたが、病原体が生きていない不活化ワクチンでも免疫を獲得できるため、乳酸菌は必ずしも生きている必要はないことがわかったという。殺菌処理によるメリットは大きく2つあり、1つ目のメリットは免疫活性が上がることだという。EC-12は、エンテロコッカス・フェカリス(乳酸菌)を最適な条件で殺菌処理しているため、同じ菌株の生菌と比較しても高い免疫活性を発揮するとのこと。2つ目のメリットは、殺菌処理することによって多くの菌数が摂取できることにある。EC-12の20mgには、1,000億個の菌数(カップヨーグルト10個分相当)が含まれるという。同セミナーでは、日本獣医生命科学大学名誉教授・寺田厚氏が「殺菌した乳酸菌の摂取による有効性」について研究結果を発表した。まず、EC-12には腸内環境の改善効果があることを説明。EC-12を1週間被験者に摂取させる臨床実験を行った結果、「短鎖脂肪酸」(腸内細菌が水溶性食物繊維を発酵・分解してつくる代謝物)は増加し、腸内腐敗物は減少したという。また、善玉菌の代表格であるビフィズス菌は増加し、悪玉菌の一種であるウェルシュ菌は減少したとのこと。同時に便通や便性に関するデータも良好な傾向を示し、明らかな排便促進効果が見られたという。続いて、EC-12にはウイルス感染の治癒促進効果があることを説明した。臨床実験では、インフルエンザウイルスに感染したマウスに、感染7日前から7日後の合計14日間にわたりEC-12の経口投与を行った。実験の結果、EC-12を投与することで、インフルエンザ感染による体重の減少を抑えられることがわかった。また、感染初期ではウイルス量そのものが減少し、感染後期では中和抗体価(感染体の病原性を中和化する)が上昇した。これらのことは、自然免疫と獲得免疫の両方が活性化し、治癒を促進したことを示しているという。「EC-12は腸内環境とウイルス感染に対する有効性を示した。これらはプロバイオティクス(生菌)と同様の効果が確認され、サプリメントのみならず、一般食品の分野でも飛躍的に活用されている」と寺田氏。
2014年12月15日Yahoo! JAPAN ビッグデータレポートチームは12月9日、ビッグデータ分析による12月1日から12月7日週のインフルエンザ状況を発表した。12月1日~12月7日週のデータによると、某治療薬の検索数から推測される定点あたりの患者報告数は3.2(人/定点)となり、先週から倍に増え急激な流行感染拡大の段階に入ったことが予測値に表れた。例年の傾向から、これより1カ月間ほどはウイルスの感染が拡大・蔓延に向かう時期となるため、十分な注意と予防対策が必要だ。今冬のインフルエンザは厚生労働省の発表どおり、昨年よりも3週間早い流行入りをしている。また、「各都道府県別のインフルエンザ状況マップ」も発表。これは、各都道府県における、インフルエンザ患者数の伸びと多さを表す図で、縦軸の増加率は前週と比べてインフルエンザ患者数がどれだけ伸びているか、横軸の検索割合スコアはその都道府県における定点患者数が増えているかについて表している。今週は岩手県が増加率、検索割合スコアともに多く、もっとも流行が早い地域といえる。また徳島県や宮崎県などは上昇率が非常に高く、急激な蔓延に気をつける必要がある。さらに、「インフルエンザの各都道府県別検索分布」においては、全国における各都道府県の「インフルエンザ」の検索割合を表している。濃い赤の都道府県ほどインフルエンザへの関心が高く、患者数が多いと見られる地域となっており、今の時点でもっとも定点あたりの患者報告数が多いのは岩手県だという。関東を中心とした東日本全体は西日本と比べると高い数値となっており、注意が必要だ。一方西日本では、奈良県や宮崎県といった地域で検索数の上昇が見られる。厚生労働省による定点あたりの患者報告数とインフルエンザマップとの一致度を見るために、2014年第48週(11月24日~11月30日)の数値と比較。厚生労働省のデータを表す地図は、定点あたりの患者報告数を元に都道府県別検索分布の色分けと同じロジックを用いて配色をしている。同社では、昨冬に公開した「ビッグデータ分析でみるインフルエンザ感染状況」で、厚生労働省より毎週発表されているインフルエンザの発生状況(定点あたりの報告数)を事前に予測し、リアルタイムでの感染状況の把握を行った。2014年も、ビッグデータレポートでは、インフルエンザの感染状況の把握に毎週取り組んでいく。
2014年12月10日ライフスタイル総研はこのほど、「ママのインフルエンザ対策における乳酸菌への意識・実態調査」の結果を発表した。同調査は、楽天リサーチが3歳~12歳の長子を持つ女性500名(長子の年代・性別により均等割り付け)を対象に、11月11日~28日にかけてインターネットを通じて実施したもの。「今シーズン、あなたのご家庭でインフルエンザ対策を行う予定はあるか」を聞いたところ、「ある」と答えた人は97%だった。「今シーズンに行う予定のインフルエンザ対策」を聞いたところ、あまりお金をかけずに行える「手洗い」(86%)「うがい」(82%)と、高い予防効果が期待される「予防接種」(57%)がTOP3に。さらに、こだわりのポイントを自由回答形式で尋ねると、「室内の湿度を60%以上に保つようにしている(兵庫県・41歳)」「ビタミンDを多く含むサケなどを食べるようにする(神奈川県・35歳)」などさまざまな回答が得られた。「乳酸菌によるインフルエンザ対策の注目度」を聞いたところ、「ここ数年間で上がっていると感じる」と回答した人は、73%にものぼった。このことから、「乳酸菌がインフルエンザ予防に期待できる」というのは、母親たちにとって共通の認識となりつつあることがうかがえるという。一言で乳酸菌といってもその種類は数百にも及ぶとのこと。インフルエンザ予防に有効とされているものはその一部だが、それでもいくつもの種類があるという。今回は、インフルエンザ対策として期待されている5つの乳酸菌(「プラズマ乳酸菌」「1073R-1乳酸菌」「L-92乳酸菌」「フェカリス菌」「ラブレ菌」)をピックアップし、その注目度を比較するために、「Googleトレンド」によりそれぞれの検索ボリュームを比較した(2012年11月~2014年10月における検索ボリュームの推移を調査)。調査から、2013年冬のインフルエンザ流行時期に多くの人が検索したのは「プラズマ乳酸菌」であることがわかった。その前シーズンにおける「フェカリス菌」のピークと比較しても検索ボリュームは大きく、昨シーズンにおける「プラズマ乳酸菌」の注目度の高まりが明らかになった。また、この期間での検索ボリュームの積算値を比較したところ、「プラズマ乳酸菌」以下は、「1073R-1乳酸菌」「L-92乳酸菌」と続いた。これを踏まえてアンケート調査では、各乳酸菌についても質問した。まず調査対象者には「プラズマ乳酸菌」に関する正しい情報を知ってもらうために、「プラズマ乳酸菌」を紹介するキリンの特設Webページを見てもらい、その上でいくつかの質問に回答してもらった。「インフルエンザ対策としてのプラズマ乳酸菌」について聞いたところ、「期待が持てると思う」と回答した人は77%にものぼった。さらに、このうち55%が「インフルエンザ対策としてプラズマ乳酸菌を活用したい」と回答。実際に自由回答形式で同調査の感想を尋ねたところ、「プラズマ乳酸菌のことは初めて知ったが、今度スーパーなどで探してみたい(香川県・35歳)」といった意見も見られた。その一方で、Googleトレンドで検索ボリュームが1位だった「プラズマ乳酸菌」は、同調査の実施前における母親たちの認知率は24%。7割以上の人が「乳酸菌によるインフルエンザ対策への注目度の高まりを感じている」中では、意外と低い認知率にとどまった。このことから、乳酸菌には「プラズマ乳酸菌」のほかにも「1073R-1乳酸菌」「L-92乳酸菌」「フェカリス菌」「ラブレ菌」などさまざまなものがあり、一つ一つの乳酸菌の名前に注目する機会は少ないことがうかがえるという。調査結果を受け、「現在の認知度という課題を乗り越えた時、プラズマ乳酸菌は生活者の支持を飛躍的に伸ばす可能を秘めていると言えるでしょう」と同社。
2014年12月08日強い感染力のあるインフルエンザ。もし、かかってしまったらどのように対応すればよいのだろうか。ライオンのヘルスケアマイスター・山岸理恵子さんに、インフルエンザにかかってしまった後の治療法や過ごし方について聞いてみた。○抗インフルエンザ薬は48時間以内が効果的インフルエンザの治療は"スタートダッシュ"が肝心。早め早めの対処をすることで、薬の効果が変わってくると山岸さんは話す。「インフルエンザの薬の効果は、症状が出始めてからの時間や病状によって異なり、医師の判断によっては必ずしも処方されるとは限りません。抗インフルエンザウイルス薬は発症から48時間以内に服用することが効果的で、それ以降に服用しても十分な効果が期待できません。症状が出始めたら、なるべく早く病院を受診するようにしましょう」。主な処方薬としては「タミフル」「リレンザ」「イナビル」などがあるが、どの薬も処方箋(せん)が必要なので医師の指示に従って服用することが大切だ。ただ、医薬品を服用した後に未成年者や幼児が部屋から急に飛び出すなどの異常行動を起こした例がある、との報告がある。因果関係の有無は解明されていないが、万一の場合に備えて、インフルエンザの処方薬を子どもが服用した場合、親や周囲はしっかりと気をつけるようにしよう。○体力を温存し、安静にするインフルエンザは、高熱や関節痛などの全身症状がひどくなるため、なるべく安静にして体力を温存するように心がけるようにするとよい。「しっかりと睡眠をとって、休養するようにしましょう。お茶やスープなど、飲めるもので水分補給することも大切です。食事が思うように取れない場合は、栄養ドリンクなどで補給することも有効なので、体調をみて活用しましょう」。せきやくしゃみが出る場合は、周りの人に感染させないためにもマスクなどを着用して、ウイルスを拡散しないよう努めよう。○「発症後5日、かつ解熱後2日」は自宅待機が正解?熱が下がって症状が治まったからといって、油断はできない。ウイルスをまだ体から排出している可能性があるからだ。職場や学校へはいつ頃に復帰したらよいのだろうか。「インフルエンザウイルスは発症後、最大で7日ほどウイルスを排出し続けるので、症状が治まってからもマスクを着用して、周囲の人に配慮しましょう。ウイルスの排出期間には個人差があるので、学校や職場への復帰時期は医師に相談してください」。ちなみに、学校における児童生徒や職員の健康の保持増進などを目的とした「学校保健安全法」では、「発症後5日、かつ解熱後2日(幼児は3日)」を経過するまでをインフルエンザによる出席停止期間としている。ただし、あくまで目安であるため、医師によって感染の恐れがないと認められれば出席できるので、まずは相談しよう。もしインフルエンザになってしまったら、早めの対処で症状は軽くなる場合が多い。正しい知識を持ってしっかりと休養して、つらい症状を乗り切ってほしい。○取材協力: ライオン ヘルスケアマイスター・山岸理恵子さんボディーソープほか、スキンケア商品の開発に長年携わった後、現在のヘルスケアマイスターとなる。商品開発の経験を生かし、主にライオン快適生活研究所にて健康で快適な暮らしのための情報発信に尽力している。
2014年12月08日