お笑いコンビ・キングコングの梶原雄太(41)が、新型コロナウイルスに感染したことが15日、吉本興業のサイトで発表された。サイトでは「梶原は7月14日(木)に発熱し、PCR検査を受けた結果、陽性と診断されました。今後、保健所の指示に従って療養します」と報告した。梶原は同日、自身のYouTubeチャンネルに動画「新型コロナウイルスに感染しました」を投稿。「ご心配・ご迷惑をおかけして、大変申し訳ございません」と謝罪し、PCR検査後に家族と離れて隔離生活をしていることを明かした。動画投稿についても、「ストックはありますが、陽性反応が出ているのに動画をバンバンだしていくのは違うなと思いになりましたので、しばらくお休みさせていただきます」と説明し、10日間の隔離生活に入ることを伝えた。
2022年07月15日カジサック桜が少しずつ咲き始めた3月下旬のとある日、東京都内の公立小学校では卒業式が行われていた。そこには、あの人気タレントの姿が─。「どこかで見たことのある男性がいるな……と思ったら、YouTubeが人気のカジサックさんでビックリ。同じ小学校にお子さんが通われているのは知っていましたが、赤ジャージのイメージが強いので、しばらく気づきませんでした(笑)」(卒業式に出席した保護者)主役はあくまで子どもたち。長女の“晴れの日”を見守るべく、黒のスーツにグレーのマスク姿と、芸人オーラを封印したパパモードだった。「最後にクラスごとに保護者と一緒に記念撮影を行ったのですが、カジサックさんは真ん中あたりに立たれていたので、そこで気づいた保護者の方が多かったですね。動画にも登場する長女は学校では優等生で、しっかり者だと評判でしたよ」(同・保護者)瑛太・木村カエラ夫妻、谷原章介の子も通う公立ながら、有名人の子どもが多く通っていることでも知られる同校。「高級住宅街にあるからか、永山瑛太さん・木村カエラさん夫妻やハライチの澤部さんなど、有名人のお子さんが多く通われています。子煩悩で知られる谷原章介さんの次女も今年で卒業だったのですが、司会を務める『めざまし8』の生放送があったからか、今回は参加できなかったみたいです」(同・保護者)カジサックも仕事があったのか、娘の晴れの舞台を見届けると、ほかの保護者よりひと足先に学校を出て、帰路についた。「芸人ユーチューバーの先駆者とあり、いまだに人気は根強く、企業などからのタイアップのオファーが絶えません。テレビのレギュラーもあるので、忙しい日々を送っていますよ」(制作会社関係者)本業(?)のお笑いコンビ・キングコングの相方である西野亮廣は、プペル美術館が建設中止になるなど、トラブル続きだが……。「西野さんは事実上のクビで吉本興業を退社したあたりからメディアで取り上げられる機会が減り、収益の柱であるオンラインサロンの会員数も激減するなど、失速し始めています。しかしキングコングの人気は根強く、2月に開催した武道館ライブは配信と合わせてチケットが3万枚近く売れました。西野さんのトラブルは、今のところカジサックさんに影響はありませんね」(テレビ局関係者)カジサックの人気は、卒業式の主役でもあった娘たちの存在も大きいようだ。「彼のYouTubeは、家族総出で出演する動画が特に人気なんです。お子さんたちにとってもカジサックさんは自慢の存在のため、パパのためになるなら……と、喜んで協力してくれているそう」(前出・制作会社関係者)パパの動画から卒業するのはまだ先だよね?
2022年03月30日出版サイン会でのキングコングの西野亮廣(’16年)《週に一度は炎上するFacebook毎日更新中。フォローしてね(*^^*)》この文面をほぼ毎日ツイートする人物。“炎上”の代名詞的な存在だったキングコングの西野亮廣(41)だ。“だった”と過去形にしているのは、ここ最近は週に1度どころか、炎上すること自体が少なく、ネットニュースになることも以前と比べれば少なくなってきているためだ。■なぜ西野はファンを獲得できたのか「芸人としてのテレビでの活動は少ないですが、’20年に公開された西野さんの絵本を原作としたアニメーション映画『えんとつ町のプペル』は日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞。ビジネスの面でも興行収入20億円、観客動員数も150万人突破と成功しています。まぁこれは、“信者”とも揶揄される強烈なまでの“西野ファン”が何回も観に行ったことが大きいとも言えますが」(芸能プロ関係者)SNS上では「プペる」(『えんとつ町のプペル』を観に行くこと)、「○プペ目」(○には数字が入り、○回『えんとつ町のプペル』を観に行ったかを示す)などの言葉も生まれた。さらには、有志によって上映直後に「スタンディングオベーションをしよう!」という動きもあった。なぜ西野はこれほどまでのファンを獲得したのか。「西野さんのFacebookでの投稿が始まりでしょう。そこで彼のビジネス論や芸人論、もっと言えば人生論のようなものを語っていた。それまでも、人気芸人なのに“チケット手売り”や絵本作家などさまざまな活動をしてきましたが、ビジネス書を出すほどの“作家”となり、さらにまだ日本ではあまり浸透していなかったクラウドファンディングを芸能界でいち早く始めるなどのビジネス的な“早さ”が、いわゆる“意識高い系”のような人からも人気を得るようになった。現在の西野さんのファンは、“笑い”のファンではなく、そういった活動のファンが多いでしょう」(出版関係者)しかし今、このコアファンの“西野離れ”が止まらないのだ。「西野さんは’16年にオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を開設しました。月額980円の会員制で、“西野亮廣の“頭の中”を共有”ということで、Facebookの非公開グループに毎日西野さんがエンタメ論やビジネス論などを投稿し、それが読めるといったことが特典となります。昨年ごろが最盛期で、7万人を超える会員数となっていました」(同・出版関係者)しかし、現在’21年の会員数は……。「今年の春ごろから減少を続け、今に至るまでずっと右肩下がりで、現在は6万人ほど。ここ3か月くらいで1万人ほどの減少となっています。月額制のいわゆるサブスクリプションのビジネスは、解約を忘れていたり、解約するのが面倒でそのままにしていたりする人の存在がわりと重要視されるなど、休眠会員が多い。それにもかかわらずこんなにも“積極的に”解約する人が多いのはちょっと……。とはいえ、会員数自体は日本トップですから、十分すごい。ちなみに2位はオリエンタルラジオの中田敦彦さん、3位はホリエモンこと堀江貴文さん。このトップ3のサロンに全部入っているという人も少なくないのではないでしょうか(苦笑)」(同・出版関係者)■海外に移住か休養かオンラインサロンの会員数ランキング2位のオリラジ中田は、’20年末に吉本興業を退社し、’21年3月に妻である福田萌や子どもとともにシンガポールへ移住した。実は西野もそのような計画があるようで……「11月上演で、『えんとつ町のプペル』がミュージカルになるのですが、その前のタイミングで海外に移住することを考えているそうです。移住というか、休養といったほうがいいのかもしれません。ここ数年、休む間もなくずっと走り続けてきたので、一度立ち止まって今後の戦略などをじっくり考えたいということもあるのでしょう。行き先などはまだ決めていないようですけどね」(前出・芸能プロ関係者)海外移住について西野の所属事務所に問い合わせたが、期日までに返答はなかった。強烈な信者とともに、いわゆる“アンチ”も生み出した西野。しかしネット上には以前のような“西野アンチ”を見る機会は少なくなり、ネットニュースのコメント欄もそれほど荒れない。《捕まってないだけの詐欺師》(西野のことを、千鳥・大悟がこう称した)は、再び大量の信者とアンチを獲得できるか。
2021年07月05日TKO木下隆行44万と8480。この52倍もの差がある数字は、お笑いコンビ『TKO』木下隆行のYouTubeチャンネル『TKO木下のキノちゃんねる〜天まで届け〜』で、現在もっとも再生回数の多い動画の“評価数”だ。もちろん……と言っては失礼だが、44万が“低評価”で8480が“高評価”だ(6月10日時点)。昨今、YouTubeを始めるお笑い芸人は後を絶たないが、そもそもなぜ木下はYouTubeを始め、そこで嫌われているのか。■TKO木下が「嫌われ者」に至った理由「’19年から’20年にかけてのたび重なった報道が原因です。口火を切ったのが、’19年10月に『よゐこ』の濱口優さんの結婚を祝うパーティーの会費を、主催者である木下さんが着服したという報道。その後、着服疑惑をお笑いライブの舞台でイジってきた後輩芸人に対し激怒した木下さんは、ライブ終了後にその後輩芸人の顔にペットボトルを投げつけたと報道されました。さらには自身のアパレルブランドの展示会で、お金のない後輩芸人にまるで“押し売り”かのように購入を迫っていたことも報じられましたね」(スポーツ紙記者)身から出た錆と言うべきか。立て続いた報道を木下は認めた形で、’20年の3月15日をもって、所属していた松竹芸能を退社することに。相方である木本武宏は変わらず松竹芸能に残るが、コンビは解散しないことが発表された。「実質的には解散ですよね。木本さんは松竹所属で木下さんはフリー。“籍”は残っているけど別居して冷え切っている夫婦みたいなもの。相方である木本さん自身、いまはピンとしてどう活動していけば露出を多くしていけるかを模索しているところで、コンビ活動を望んでいません。その“親”である松竹も2人のコンビでの活動には反対の立場です。騒動以降、事務所内で木下さんを擁護する人はほぼいなかったですから」(芸能プロ関係者)事実、木下が退社して以降、TKOとしての活動はいっさいない。騒動から1年以上たっている現在、木下はテレビ出演もなくはないが、メインの活動の場はYouTubeだ。しかし冒頭の数字が物語るように、その評価は芳しくない。着服・パワハラ・押し売りの当人がYouTubeを始めるとあって、最初に投稿した“謝罪動画”がもっとも注目を集め、かつもっとも批判されることは当然といえるが、現在に至るまで木下のチャンネルは、ほぼすべての動画で低評価が高評価を上回っている。そう、彼は今このコラボ動画に必死だ。これまでにも『雨上がり決死隊』宮迫博之、『極楽とんぼ』山本圭壱、『キングコング』西野亮廣及びカジサック(梶原雄太)らとコラボ。YouTubeをやっている芸人で、かつ何かと世間を騒がせる芸人たちとの共演が目立つ。「宮迫さんやカジサックはユーチューバーとして成功者ですからね。コラボ相手のチャンネルの視聴者が流入することで再生数はガンと上がるから、木下さんからすればのどから手が出るほど欲しい案件ですよね。逆に宮迫さんやカジサックにとってはメリットあるのかなっていう……。そのあたりは、芸人の助け合いといったところでしょうか」(前出・スポーツ紙記者)■再生数を稼ぎたい!なりふり構わぬ営業木下は大阪で人気の鍋料理店やからあげ店など、手広く飲食店経営をしている家庭で生まれた。そんな“大阪商人”の息子だったこともあってか、押し売りという手法をとってしまっていたわけだが、現在も“営業”については商人っぷりを見せているようだ。「やっぱりコラボ動画の数字がいいですからね。芸人だけではなく華原朋美さんや格闘家の武尊さんなどともコラボしています。はっきり言ってコラボ動画しか再生数を稼げていないし、評価もされていないという状況なので、必死にコラボ相手を探しているようです。YouTube的に“数字”を持っている芸人やタレントに会ったら、手当たり次第に“コラボせぇへん?”と声をかけてます。二の足を踏む人も多いようですが……」(前出・芸能プロ関係者)木下のチャンネルを見てみると、武尊とのコラボ回を含め数回しか高評価が低評価を上回っている動画はないようだ。武尊の動画にでは、ファン(?)から次のような暖かいコメントが寄せられていた。《この動画、TKO木下史上初の高評価が上回る動画になるのか!??武尊の力で、木下を救おう》《武尊さんが好きな人なら応援したい、木下さんの事》しかし、一方ではこんな声も……。「『相棒』や『半沢直樹』といった人気ドラマ、さらには大河ドラマに出演するなど、木下さんは退社までのここ数年は、芸人というより役者仕事に熱心でした。芸人なのに出演者の“番手”を気にしたり、松竹時代から“役者気取り”がすごかったですから。YouTubeも引き続きやっていきたいんでしょうけど、本人は、今でもすごく役者仕事をしたいようですね。映画は“転落芸能人”に優しい業界ですし、チャンスはなくもないですね」(前出・芸能プロ関係者)TKO(テクニカルノックアウト)には、まだ早い……のか?
2021年06月12日2021年3月10日付のYouTubeチャンネル『藤森慎吾のYouTubeチャンネル』では、お笑い芸人オリエンタルラジオの藤森慎吾さんが、キングコングの西野亮廣さんと対談している動画を配信中です。藤森さんといえば、2020年12月末に『吉本興業株式会社』(以下、吉本)を退所したばかりですが、実は、キングコングの西野亮廣さんも、2021年1月31日付で後を追うように退所しています。西野さんは、ここ最近の活動で、『絵本作家』として認知されるように…。このほか、海外に学校を作ったり、映画を製作するなど、お笑い芸人としてよりも企業家としての色が濃くなってきました。そんな活動の実態が、お笑い芸人のサポート会社である吉本の方向性と合わなくなってきたため、お笑い芸人以外の仕事は、西野さんの立ち上げた会社で対応することにしたというのが主な退所理由。とはいえ、相方の梶原さんは今も吉本に所属しており、お笑い芸人としては、今後も『キングコング』のコンビ名で活動するようです。今回の動画では、一足早く吉本を退所した藤森さんが、そんな西野さんとの『ぶっちゃけトーク』を披露。しばらく退所をネタにやっていこうと思ったところへ、西野さんが後を追ったため、藤森さんは活動しづらくなったということですが、一体どんな内容なのでしょうか。まずは、動画をご覧ください。実際、かなり本音を語っていたような…。藤森さんが腹いせに、現場でいろいろと吹き込んだという話も軽く受け流し、その活動を高く評価している西野さんには『器の大きさ』を感じました。そして、誰かに『乗っかる』のが得意という藤森さん。世の中には仕掛け人と、それに乗っかる人がいて、その2つのバランスが取れているからこそ「うまく回っている」ということを改めて認識させてくれました。それにしても、お笑い芸人の中でも『イケメン』と称されるこの2人、ただ飲みながら語っているだけなのに絵になっていましたね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年04月30日『機動戦士ガンダム』の実写映画の製作が発表されたが……今なお熱い人気をほこる日本のアニメ『機動戦士ガンダム』が実写映画化し、Netflixで配信されることが発表された。監督は『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ。脚本は『LOST』シリーズやマーベルコミック関連のドラマなどを手がけるブライアン・K.ヴォーンが担当する。キャストやストーリーはまだ発表されていない。「ガンダムの実写化の企画は、ガンダムを製作するサンライズとアメリカの映画会社レジェンダリー・ピクチャーズが提携し、数年前から進んでいたそうで、監督や配信元などが具体的に決まってきたということでの発表されたようです」と語るのは、ある映画ライター。■最新技術は期待できるが、果たして…レジェンダリー・ピクチャーズはアメリカのSF怪獣映画『パシフィック・リム』シリーズなどでも有名で『ゴジラキング・オブ・モンスターズ』や、5月14日に公開を控えている『ゴジラVSコング』、さらに『名探偵ピカチュウ』も手がけるなど、日本の人気キャラクターコンテンツを題材にした作品も複数製作してる。そのため、「ゴジラやポケモンシリーズに続く、日本の主要なコンテンツであるガンダムシリーズに乗り出した流れがある」(前出・映画ライター)という。元々のキャラクターイメージをベースした上で、最新の3DCGでキャラクターに新たな魅力を吹き込んできたことから、ガンダムにも最新技術と新たなスタイルでの展開が期待できそうだ。前出のライターが続ける。「ガンダムなどのモビルスーツはCGで、クルーなどを俳優が演じるというものになるでしょうね。『ゴジラVSコング』に小栗旬が出演していますが、日本の人気俳優の出演や、日本語吹き替え版で、アムロ役の古谷徹さんやシャア役の池田秀一さんの起用など、日本のファンに向けたサービスもいろいろ考えられそうです。ただ、ゴジラやポケモンに比べると、ガンダムはアメリカでは誰もが知っているキャラクターやストーリーという感じではありません。それゆえに新たな解釈で大胆に作れるという面もあるかもしれません」そもそも“ガンダムの実写化”は、日本のファンからすると、なかなか思いきった発想だと感じる人もいるだろうが、実写化にはどんな可能性が秘められているのだろうか。「お台場に建てられた実物大の立像や、横浜に立てられた動く実物大ガンダムなど、スケール感など実写化のイメージはこれを基準にしやすい面はあります。さすがにこういったものをセットとして製作し撮影することはないでしょうけれども(笑)」とアニメ関係者。またキャラクター人物を実際の俳優が演じることになると思われるが、一部のオールドファンによると“あるトラウマ”が蘇りつつあるという。「90年代にプレイステーションのソフトとして発売されたガンダムのゲームが、伝説になっているんです。ガンダムなどはCGで再現、そこに実写を組み合わせた、まさに今回の映画のご先祖さまのような存在でもありますが、実写パートを演じた無名の外国人俳優たちが今なお語り草になっています」(同関係者)原作アニメをなぞった実写化なだけに、そのイメージから大きくかけ離れたキャスト陣は、違和感でしかなかった。中でもファンに衝撃を与えたのは、歴代アニメキャラの中でも屈指の魅力を持つ、シャア・アズナブル役の俳優の出で立ちだという。■ほかにも実写版ドラマもあった「シャアの精悍なイメージとは大きくかけ離れ、アゴがパックリ割れたガッチリした男性が演じていて、ヘルメットとマスクをしているものの、どうしてもアゴに目がいってしまう(笑)。アメリカでガンダムの実写映画製作のニュースを知って、“ケツアゴシャア”を思い出したファンは多かったようです。映画ではそういった事態を避けるためにも、オリジナルのストーリーとキャラクターにできるだけ近づけたほうがいいような気がします」(前出)実は、実写を取り入れたガンダムはゲームソフトだけでなくほかにもある。ガンダム20周年記念作品として、2000年に日本でも放送された『G-SAVIOUR』という、カナダとの共同製作の単発テレビドラマだ。ガンダムシリーズの宇宙世紀上で、現時点で最も未来となる宇宙世紀0223年を舞台にした作品となっている(いわゆる「ファーストガンダム」は0079年)。前出のアニメ関係者は言う。「プレステのケツアゴに比べれば、実写パートの違和感はあまりない作品でした。CGのクオリティも当時としては非常に高いものだと思います。ですが、肝心の主人公機のガンダムが地味で全体的にメリハリもなく、演出が薄い印象でした。ガンダムを見ているというよりも、別のSFアクションを見ているような感じです。そのためか、のちに派生シリーズも製作されず、ガンダム関連の書籍などで扱われる機会も少ない作品になってしまっています」“ケツアゴシャア”と不名誉な名前を付けられた実写版ゲームソフトに、印象の薄い実写ドラマ。そんな中での実写版映画の製作発表。今度こそファンを裏切ることはできないプレッシャーを抱えていると想像する。「ガンダムの実写というのは、鬼門のような印象がありますが、ゴジラシリーズのクオリティが非常に高いことから“今度こそは”という見方もあります。だけど、『名探偵ピカチュウ』に登場したポケモンたちも、一部ファンから“そうじゃない”という描かれ方をしたのも事実なわけで(笑)。ガンダムではどんなモビルスーツが描かれ、どんなキャストが登場するのか、期待せず待ちたいところですね」(前出)たとえどんなにヒットしたとしても、原作を超えるのは難しいところ。壮大な「黒歴史」作品とならないことを祈る。〈取材・文/渋谷恭太郎〉
2021年04月17日Netflixとレジェンダリー・ピクチャーズが実写映画化する『機動戦士ガンダム』について、新情報が明らかになった。実写化については、2018年7月に開催された「アニメ・エキスポ」で、レジェンダリー・ピクチャーズが「機動戦士ガンダム」の製作会社サンライズと共同製作することを発表。今回は、新たに監督、脚本家が決定したことをNetflixが発表した。『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督がメガホンを取り、製作も務めるという。「LOST」「ランナウェイズ」の脚本や、マーベル・コミック、DCコミックスなどのコミックに関わってきたコミック作家・脚本家・プロデューサーのブライアン・K・ヴォーンが脚本と製作総指揮を担当する。実写映画化発表から2年半以上が経過しているが、着実に製作に向けて進んでいるようだ。海外ファンのツイッターでの反応は、実写版で演じてほしいキャストのリクエストをしたり、「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明監督の名前を挙げて「彼の作品と同じくらい質の高いものを作って!」とハードルの高い要求をしたりと様々。「このアニメについてはよく知らないけれど、『ドラゴンボール』を思い出す。いい作品ができますように」と日本アニメの実写化に不安視する声もあった。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年04月13日Cocomi(2021年1月)《さんまさんからお声がけいただいて、とても光栄に思います。まさか、中学生の時に、声優のスクールに行ってたというお話を覚えていて下さると思っていなかったので嬉しかったです》明石家さんまが企画・プロデュースを務めるアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』(6月11日公開)に出演する、木村拓哉と工藤静香の長女・Cocomi。声優デビューに至った経緯を公式HP上で明らかにした。木村家と家族ぐるみの付き合いがあるさんまだけに、毎年恒例のSP番組『あんたの夢かなえたろか』とばかりに彼女の“夢”を叶えたのだろうかーー。これまで数々のバラエティー番組やドラマなどを手掛け、プロデューサーとしても成功をおさめているさんま。そんな彼が次に挑戦するのが劇場アニメだ。宮崎駿監督のジブリ映画はもちろんのこと、最近では新海誠監督の『君の名は。』、それこ歴代興行収入記録を塗り替えた映画『鬼滅の刃』など、今やアニメは子どもだけでなく大人も巻き込む大興行になっている。儲かるところに吉本興業あり。今度はアニメーション進出といったところか。「さんまさんと吉本さんの本気度が見えますね」とは映画配給会社宣伝スタッフ。「主演は声優経験も豊富な元妻の大竹しのぶさんで、『鬼滅』の主人公“竈門炭治郎”を演じた超人気声優の花江夏樹さんも出演します。さらに監督は『ドラえもん』シリーズなどの監督を務めた渡辺歩さん、キャラターデザインにジブリ映画でも活躍した小西賢一さん、そしてキングコング・西野亮廣さんの『えんとつ町のプペル』のアニメーション制作を担当した『STUDIO4°C』と、製作陣も豪華。さらには吉本を退所した雨上がり決死隊の宮迫博之さんも“ちょい役”で出演させるそう。もう、話題になりそうなコンテンツなら何でもアリ、とばかりに詰め込んだ感が満載です(苦笑)」その中でも“目玉”として引っ張り出されたのがCocomiというワケか。■声優だったらできそう自身のインスタグラムでも漫画やアニメの話題を多くとりあげ、大ヒットした『鬼滅の刃』も盛んに推していた、自称・オタクのCocomi。1月にフルートのソリストとして『東京フィルハーモニー交響楽団』と共演したばかりの彼女が、今度はトントン拍子に声優デビュー。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は「当然、木村さんとさんまさんの仲があってこそのオファーでしょう」として続ける。「さんまさんとしても失敗するわけにはいきませんし、それこそ木村さんに、“お前んトコのどうや!?”なんて調子で準備を進めていたのではないでしょうか。“そこ(声優)にいったか”という驚きはありますが、たしかに正直な話、Koki,さんとは違ってさほど背の高くないCocomiさんはハイブランドのモデルにはきびしいのかな、とは思っていました。そこで、実際に演技をする俳優は難しくとも、声優としてならば、と静香さんも長女へのオファーを受けたのかもしれませんが……」一方で、佐々木氏は「果たして彼女がどこまでやれるのか」と危惧する。「以前、アニメプロデューサーの方にお話を聞いたことがあるのですが、昨今の声優ブームで女性希望者が殺到しているようです。声優のアイドルユニットも次々と誕生していますからね。ただ、オーディションをしていて“今の若い子たちはアニメ声が出せれば声優になれると思っている”と嘆いていました。声優には声優としての演技力が必要とされるわけで、ただ感情を表現して台本を朗読するのではなく、実際にキャラクターと対面しているかのような芝居が必要なんだと。実は声だけだからこそ俳優以上に奥が深いのでしょう。Cocomiさんの演技に注目したいですね」そんな声優界を牽引する花江と、Cocomiはいち早く“共演”を果たしていた。『VOGUE JAPAN』の公式サイト上にて対談企画が行われ、その模様が昨年の7月30日に掲載されていたのだ。憧れの存在を前に《緊張のあまり、手が震えているほどです……(笑)》と緊張気味のCocomiだったが、アニメ談義や音楽の話になるとすぐに和やかな雰囲気に。そして、フルート奏者として、音楽家の道に進んだきっかけを花江に問われると、《実はそれもアニメがきっかけなんです。3歳の時にジブリ映画の『耳をすませば』を観たのですが、登場人物のヴァイオリン職人を目指している少年・天沢聖司に憧れて、「私もヴァイオリンを弾いてみたい!」と思ったのが、音楽の道に進んだきっかけです》何と、アニメは彼女の人生にも大きな影響を与えていた。確かに当初は、妹のKoki,と一緒に名門ヴァイオリンスクールに通っていたCocomi。いつしか、手に抱える楽器はフルートに変わっていった経緯がある。■滑舌を治したかった対談では、冒頭のコメントで明かされた声優スクール通いにも触れられていた。どうやら、通っていたのは中学1年生の時で、当時はフルートと同じくらいに声優レッスンに励んでいたようだ。きっかけを問われると、《声優さんのお仕事自体にも興味があった》という回答のほかにも、こんな目的があったことも明かしている。《「滑舌を治したい」という目的もあったんです。というのも、私は子どもの頃からインターナショナルスクールに通っていたので、日本語の発音が下手だったんですよ。たとえば、日本語で「オムライス」と発音するところを「ウォムライス」と言っちゃうとか……》小学校に入学する前から都内の有名プレスクールに通っていただけに、すっかりネイティブな発音が染み付いているのだ。木村家を知る芸能関係者が明かす。「木村家の会話は日本語と英語、時折フランス語も飛び交うそうですよ。そんな娘さんたちに合わせて、ご夫婦もネイティブな発音にこだわってきたと言います。そういえば、日本でもバイキング形式の食事スタイルを“ビュッフェ”と一般的に使いますが、木村さんがバラエティー番組に出演した際にこれを“バッフェ”と発音して周囲を騒然とさせていました。もともとビュッフェとはフランス語からきていて、英語圏ではバッフェ、バフェなどと発音されることが多いんです。ただ、日本人が日常生活でネイティブな発音で英単語を話すと、いまだに周囲から“かぶれている”などとからかわれることもあったのかもしれませんし、ココちゃんも子どもながらに注文の際に“ウォムライス”と発音するのが恥ずかしく思っていたのではないでしょうか」帰国子女のキャラクターならうまく演じられそうだ。
2021年03月26日5月14日(金)に公開となる映画『ゴジラvsコング』の日本限定本ポスターと、場面カットビジュアルが公開された。ワーナー・ブラザース、レジェンダリー・ピクチャーズ、東宝が提携し、2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』から展開してきた、ハリウッド版『ゴジラ』シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』がクロスオーバーする「モンスター・ヴァース」シリーズ。その第3弾となる『ゴジラキング・オブ・モンスターズ』は、2019年5月31日に全世界同時公開され、これぞゴジラ!という迫力の怪獣バトルで全世界を熱狂させた。そして、待望のシリーズ最新作となる『ゴジラvsコング』では映画史上で最も象徴的な怪獣たち、威厳あるゴジラと強大なコングが激突。かつて日本で制作された1962年公開『キングコング対ゴジラ』以来となる夢のマッチメイクが、ふたたび実現する。さらに本作には、人気実力共に日本を代表する俳優・小栗旬が出演。今回小栗が演じる芹沢蓮は、ハリウッド版『ゴジラ』シリーズ前二作で渡辺謙が演じた芹沢猪四郎博士の息子という、重要な役どころだ。初めての本場ハリウッドの撮影で小栗旬は「好奇心一杯で臨んだハリウッド映画……。その印象について言えば、当初、映画は映画……大きな違いは無いと高をくくっていたのですが、時間が経つに連れて、そのオペレーションの大きさ、セットのスケール、撮影に携わっているスタッフの人数、シーンにかける潤沢な撮影時間など、さすがと納得させられ、メジャーリーグのパワーに圧倒される想いだった」とハリウッドならではの撮影環境に刺激を受けた様子で、「見たことが無いくらい巨大なセットに身を置くと、その世界観の大きさが、演ずる者達を奮いたたせ、力を与えてくれているのを感じ、没頭する様に撮影にのめり込んでいきました。アダム監督とは、何度もテイクを重ねていく中で、演技による色々な表現を試みる事が出来て、良いコミュニケーションを取って進められた」と語り、充実した撮影を行った模様。日本において数々の主演作で大ヒットを飛ばしてきた小栗が、本作で鮮烈なハリウッドデビューを飾り、世界へ進出する。そしてこの度、3月19日(金)より全国の劇場(一部劇場を除く)でお披露目になる『ゴジラvsコング』の日本限定のポスターと場面カットのビジュアルが新たに公開となった。日本限定のポスターでは、“破壊神”ゴジラと“守護神”コングが、モンスター・ヴァースシリーズでは初の舞台となるネオン輝く香港の中心街にて対峙。まさに頂上決戦、“地球最大の究極対決”の火蓋が切って落とされる瞬間が描かれた。『キングコング:髑髏島の巨神』での世界から約40年を経てゴジラに迫る337フィート(約103メートル)もの体長へと成長したコングと『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で、モンスター界の頂点に立ったゴジラが相まみえる映画史上最も壮絶なバトルの行方はーー。本編への期待がますます高まる『ゴジラvsコング』の日本限定の本ポスターと場面カットビジュアルをぜひチェックしてほしい。小栗旬(芹沢蓮役)好奇心一杯で臨んだハリウッド映画……。その印象について言えば、当初、映画は映画……大きな違いは無いと高をくくっていたのですが、時間が経つに連れて、そのオペレーションの大きさ、セットのスケール、撮影に携わっているスタッフの人数、シーンにかける潤沢な撮影時間など、さすがと納得させられ、メジャーリーグのパワーに圧倒される想いでした。見たことが無いくらい巨大なセットに身を置くと、その世界観の大きさが、演ずる者達を奮いたたせ、力を与えてくれているのを感じ、没頭する様に撮影にのめり込んでいきました。アダム監督とは、何度もテイクを重ねていく中で、演技による色々な表現を試みる事が出来て、良いコミュニケーションを取って進められたと思います。出来上がった映画は、最初から最後まで、息つく間も無い怒涛の迫力で、よくこんな事を考えるなぁと思うくらいアイデアに満ちています。圧倒的なエンタテインメントとしてとても楽しめる作品になっていると思うので、期待して待っていてください!『ゴジラvsコング』(原題:『GODZILLA VS. KONG』)日本公開日:5月14日(金)北米公開日:3月31日(水)※劇場公開 / HBO Max同時配信
2021年03月16日2020年11月に柏書房から『キングコング・セオリー』(著者:ヴィルジニー・デパント、訳者:相川千尋)が発売されました。本書は、#MeToo運動をきっかけに再注目され、フランスで20万部のベストセラーとなったフェミニズムの名著の邦訳版です。「この人の感想が聞きたい!」ということで、今回、詩人でイベントオーガナイザーでフェミニストの内田るんさんに書評を寄稿いただきました。キングコング・セオリー』(柏書房)世の中が平等?“私はあることに気づいて愕然とした。どんなにバカな男でもペニスがあるだけで (中略) 女らしさについて私に説教を垂れる権利があると信じているのである。”(『キングコング・セオリー』P.162-163)めちゃくちゃ気合の入った本だ。フェミニズムの名著って言われるものは大体めちゃくちゃ気合い入ってるハンパない本ばかりで、手にとって読むと、怒りと屈辱に慣れて磨耗していた人間としての尊厳に火がついて、血がにえたぎるようになる。だが、本を閉じて、またいつもの社会の中に戻れば、テレビをつけても雑誌を見ても、電車の中や街中の広告でも、「お前は女だ、黙って脱毛して化粧してモテ服でも着てヘラヘラ笑いながら、男性中心の資本主義社会の中で消費されてればいいんだよ」と、こちらに向かって毎日毎日メッセージが送られ続け、なかなか未来は暗いって気持ちにさせられる。「世の中はなんだかんだで平等になってる」なんて言ってるやつはわかってない。うまいこと乗せられてるだけだ。この世界は搾取と暴力と虚飾がほとんどだ。私たちは資本主義社会の奴隷だ。そして同時に、衣食住を満たすために、別の誰かから搾取するシステムに加担している。順番に使い捨てられるだけの世界だ。悪い奴は明らかにいるし、世の中のほぼ全員がそのアコギなマフィアの構成員に、勝手に無断で登録されている。見下すまでもなく、最初から数に入っていないつい先日、五輪組織員会の会長だった森喜朗が露骨な女性蔑視発言で辞任に追い込まれた。あれはとてもわかりやすい。彼は本気で自分が女性を蔑視しているという意識はないのが、会見の様子でよくわかる。彼は、女性を「蔑視する」なんていう対象にすら置いていないのだ。見下すまでもなく、最初から数に入っていない。「女性」という存在は、いつだって男性同士が自分たちの仲間意識を高めるための、ちょっとしたツナギ、または潤滑剤。どちらにせよ、性が違うというだけで、人格があり尊厳があり能力があり欲もある「1人の人間」だとは、絶対に思えないのだ。そもそも、目に入っていない。そしてそれこそが蔑視である、ということを理解していない。だがそれを理解させるのは、実際とても難しいのだと思う。何故なら女性自身が、自分たちを、その被差別階級に身を置くことに納得させられ、その階級の中で「うまくやる」ことしか考えたことがないからだ。差別される側も意識できないほどに、私たちの肉体と生活に染み付いた、この性差別構造は、特に差別加害側は、意識することはほとんどない。病気の時には健康をありがたがるが、健康な時にはそれを意識しないで済むのと同じように。「持っていない状態」の時にしか、私たちはその存在に気づかない。それは権利も同じだ。“ルールに従う女性たち”を待ち受ける肉食獣“女が劣等感を抱き、しかも自らそのままでいようとするメカニズムを解明することは、国民全体に対する監視メカニズムを解明するのと同じことだ。”(『キングコング・セオリー』P.38)デパントは、こういう「見えない」形にされている女性たちの「運用」の実情を、白日の下にさらしてくれた。これは、おそらく多くの女性にとっても、都合の悪いこと、または非常に気分を悪くする内容だと思う。「可愛くになりたい」「モテたい」「体型をセクシーに」「料理上手で家事が得意に」「愛されたい」「あの男の妻に選ばれたい」……女性に生まれてきて、良しとされてきたこと、目指すべきと示されていた方向には、大きな肉食獣が待ち構えている崖っぷちしかなかったのだ。実際、私の周りで美人でナイスバディで仕事も出来て家事も完璧で男あしらいも上手な女性たちは、同棲していた恋人からのDVやモラハラを受け、最終的には家出同然で逃げている。彼女らの元カレらの言い分はいつも、こちらの想像を超える。いくら金を積んでも雇えないような24時間サービスの家事労働と性的奉仕を、家賃を少し多く出すくらいのことで受けられる権利が自分にあると、無邪気に信じている。LINEをブロックされて数ヶ月の現在も、おそらく信じているままだろう。「読まれたら困る」のはなぜか正直に言えば、この「キングコング・セオリー」は、フェミニズムの入門書としては全くお薦めできない。遠回しな表現がなく、ナイフで切り裂くように全てを暴いてしまっている。それは著者のデパント自身が自らの身を切って血を流して書いた本だからだ。彼女の流した血の一滴分すらも、私はここで語り切れない。彼女はこの本を出してすぐ、批評家たちから叩かれ、罵倒され、見下され、読むに値しないとされた。「読まれたら困る」ことを、彼女が自分の体験を元に暴露したからだ。デパントは10代で3人組の男にレイプされ、20代では売春をしていた経験があり、それが彼女にもたらしたものについて誠実に綴っている。つまり、この社会が女性を、そして女性を利用して男性を、使い捨ての奴隷として上手く教育しているシステムのことを。この本を読むべきなのは、「フェミニズムとか女性の権利運動にも関心を持ってみようかな」なんていう無邪気な良い子ではなく、いつも自己嫌悪で苦しみ、虐げられていることの怒りを自分に向けてしまう、あなたのような人だ。どうか読んでほしい。
2021年02月18日西野亮廣映画『えんとつ町のプペル』が公開されてからというもの、何かと連日ネットが炎上している。その黒煙に飲まれているのが原作・製作総指揮・脚本を務めるキングコング西野亮廣だ。とりわけネットで物議をかもしているのが、ヒット中の同作を支えているという『オンラインサロン』メンバーとの“関係性”。「まるでマルチ商法」「宗教みたい」「教祖と信者」といった言われようをしているのである──。サロンメンバーが回数を競い合うように映画を鑑賞する様子(「今日で3プペ目です!」といったように)や、映画を広めるためにメンバーの若者が失業保険を使って「台本とチケット80セットを販売できる権利」を購入したものの、全く売れていないなどといった現状がネット上で顕在化するようになったことからざわつき始めることに。また、「西野と一緒にプペルを語りあいながらZOOM飲み会をできる権利」「東京タワーで行われた個展の撤収作業ができる権利(西野不在)」を5万円で販売していたことも掘り起こされた結果、“教祖と信者”と形容されるようになってしまった。■“教祖”がやってくる「スクリーン7」へしかし、西野はサロンメンバーにこういった権利について「買え」と強制しているわけでもないし、そもそも騙しとっているわけではない。集めた支援金は、作品づくりやその広告宣伝費などに回す=夢を叶えるために使っているのだ。すでにサロンメンバーは、かねてから西野が公言している「ディズニーを倒す」というストーリーを共に追う“当事者”のひとり。アンチによる叩きも“挑戦の前に立ちはだかる障害”として、彼らの物語の一部となり、結束を強める材料になっているのだろう。それにしても、果たして“教祖と信者”的な関係性など本当に存在するのだろうか──。そしてレビューサイトで評価が真っ二つに割れる『プペル』は一体どんな作品なのか。気になった私は映画『えんとつ町のプペル』を観にいくことにした。選んだのは2月6日、15時20分にTOHOシネマズ六本木で上映される回。なぜなら、西野が事前に「僕と一緒に劇場で観ましょう」とYouTubeで呼びかけていた回だったから。都内で3番目の大きさを誇るという512席もある「スクリーン7」はすでに満席状態。絵本原作のストーリーにも関わらず客層はほとんどが大人。男女比は半々くらいで、カップルが多い印象だ。なかにはプペルのロゴが入ったマスクをした人や、絵本の主人公・ルビッチのコスプレをした少年を連れた親も。本編が始まるちょうど1分前、西野はひとりでやってきた。通路を横切って入り口から離れたF-3の座席に着く。何人かは彼がやってきたのに気づいたようだが、特にざわめく様子はない。まもなく劇場の照明が落とされ、本編がはじまった。──100分後。館内が明るくなるその瞬間、びっくりして声をあげそうになった。タイミングを合わせたかごとく、いっせいに万雷の拍手が轟いたからだ。「パチパチパチ」を超えた「ヴァチヴァチヴァチ」くらいな勢いの。割れんばかりの賞賛のなか、すっと立ち上がった西野は四方にお辞儀を繰り返しながらスクリーン中央の通路を横断する。一歩ごとに、手を叩く音はひときわ強さを増して響き渡る。出口付近でピタッと止まると、マスクをとって深々とお辞儀。そのまま一言も発することなく、映画館をあとにした。本当に「一緒に観る」だけでなんの交流もないんだな。ファンからすれば同じ空気を吸いながら鑑賞できるだけで嬉しいということか。ふと最後列をみやると、スタンディングの状態ながらも妙に落ち着きのある拍手をしていた一団がおり、「これは10プペ超えのサロンメンバー幹部か……」などと勝手な想像がふくらむ。握手やサインを求めて近づくこともできない。スマホのカメラを向けるようなミーハー客もいない。ただ観客たちの視線は、西野の一挙手一投足を追いかけ、無言で全力の拍手を贈っている。コロナ禍におけるマナーを徹底していて、素晴らしい行いなわけだが、その礼賛の雰囲気が、“教祖と信者”を感じさせるような空間を演出していたような……。というのも、“スタンディングオベーションをするほど面白かったか?”と思ってしまったからだ。映像は素晴らしいが肝心のストーリーがアレ……?といった感じで。失礼かもしれないが、西野本人も「ちゃんと作品を観た上で好き嫌いをいうのはOK」と言っていたので許してほしい。■めまいがするほどのナルシストネタバレになるので具体的なことが書けないかわりに、過去に対談で彼が発言していたことを引用したい。すでに『プペル』の脚本が完成していたという2015年のことである。《映画はあんまり見ないんですよ。本もあんまり読まない。皆さんの想像以上に僕、自分のことが好きでね。めまいがするほどナルシストなんです。本当そうなんです。映画観に行く時間と自分がモノを創りたいという欲を天秤にかけたときにですね、やっぱ家でこうやっている(書くジェスチャー)のほうが楽しいんですよね》(『岡田斗司夫 YouTubeチャンネル』)そういう人が作った映画なんだろうな、というのが個人的な感想である。素人が口を挟むなとお叱りを受けそうだが、脚本家としてストーリーを作る以上は、なるべく多くの作品に触れておいたほうがいいのではと思った次第。ネットで“信者がまたプペってる”と揶揄されてしまうのも、作品のクオリティと無関係とは言い切れないだろう。現に『鬼滅の刃』ファンたちによる「今日も無限列車に乗車しちゃいました〜」のツイートに対し、信者とする声は聞かれないわけで。同じアニメ映画ながら、“子どもウケ”の数が圧倒的に違うのも両作を隔てるポイントかも。2016年に出版された絵本『えんとつ町のプペル』は絵本作家やCGアーティスト作家など35人を集めて共同製作された。映画版も一流クリエイターが集まる『スタジオ4℃』がアニメーションを制作している。西野は「キャラクターは描けないけど建物を描くのは得意な人もいる」という考えのもと、異なるスキルを持ったプロたちを適材適所に振り分けていったという。《映画だったら、監督さんや照明さん、美術さんとかがそれぞれいて、一つの作品を作りますよね。だって、そのほうがいいものができるから。監督さんがメイクをするよりも、プロのメイクさんに頼んだほうが、映画は絶対にいいものになる。(中略)空のプロフェッショナル、森のプロフェッショナル、建物のプロフェッショナル、と集まって一つのものを作りたい、と思いました》(『いちあっぷ』2016年11月15日配信)その理屈でいえば、脚本のプロフェッショナルも集めたほうがより良い作品が生まれるのではないだろうか。彼が打倒を目指すディズニーの『スタジオピクサー』最新作『ソウルフル・ワールド』の脚本も3人の名前がクレジットされている。オンラインサロンでエンタメを研究している彼が、そのことを知らないわけがないはず。それでも、脚本を手がけるのは西野亮廣ひとりなのである。そこにこだわるのは、本業はオンラインサロン経営者でなく、あくまでアーティストなのだという矜持のあらわれか。それとも、「夢を持てば笑われ、叩かれた。それでも挑戦をやめなかった」西野の半生がモロに投影された作風の『プペル』においては、“ひとりで書き上げる”ほうが教典となりうると考えたか──。《僕、絵本を書くって言った時に、結構バッシングがあったんですよ。なんで芸人なのに絵本書くんだって。ひな壇に出ないって決めた時にもバッシングがあった。その時に、学校だとか会社とかで、意思表明をしたら軽い村八分に遭っている人たちがバッと集まってきたんです。それで「この人たちを徹底的に応援しよう」って思った。(中略)だからその人たちのことは常に考えているよ》(別冊カドカワ2017年11月)結局、答えは彼本人にしかわからないのだが。西野が劇場を後にしたあと、ぞろぞろと映画館を後にする客たちのなかに、この日彼が一緒に鑑賞する回だと知らなかった女性二人組が何やら話しているのが聞こえた。年は20代半ばくらいであろうか。「びっくりした。最初、なんで拍手してるのか全くわからなかった」「ね。……毎回いるのかな?」そう、彼はこの「一緒に鑑賞」する営業活動を全国で行なっており、もう少しで100劇場になるのだという。…… もうすぐ100プペである。そのことを彼女たちに教えてあげたい。普段から西野は「睡眠時間は2時間」とアピールしている男だ。この映画を観るのに費やした10000分の間に、一度も居眠りをしていなかったら本物である。〈皿乃まる美・コラムニスト〉
2021年02月09日日本から小栗旬が参加し、威厳あるゴジラと強大なコングの激突を描く『GODZILLA VS. KONG』が邦題『ゴジラvsコング』として5月14日(金)公開決定。日本版予告がお披露目された。『GODZILLA ゴジラ』(2014)より展開してきた、ハリウッド版『ゴジラ』シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)がクロスオーバーする「モンスター・ヴァース」シリーズ。前作『ゴジラキング・オブ・モンスターズ』で怪獣たちとの死闘の末、王(キング)として覚醒したゴジラが今回対峙するのは、映画史に君臨する究極のモンスター、コング!かつて日本で制作された『キングコング対ゴジラ』(1962年)以来となるマッチメイクが再び実現。さらに本作には、実力人気共に日本を代表する俳優・小栗旬が出演。今回小栗さんが演じる芹沢蓮は、ハリウッド版『ゴジラ』シリーズ前2作で渡辺謙が演じた芹沢猪四郎博士の息子という、重要な役どころ。本作で鮮烈なハリウッドデビューを飾る。予告映像では、囚われたコングの元に突如ゴジラが現れる。想像を超えたスケールで繰り広げられる圧巻の肉弾戦は、まさに“地球最大の究極対決”。また怪獣を取り巻く人間たちの様々な思惑も描かれ、ゴジラの真意を探ろうとする者や、コングと心を通わせる少女、そして小栗さん演じる謎の人物・芹沢蓮の存在など、謎と期待がふくらむ内容となっている。今回初解禁となる日本版だけの独自カットも追加された本映像は、2月11日(木)より全国の劇場にて順次上映予定。さらに解禁となった劇中の場面カットは、ゴジラとコングとの海上での決戦を切り取った迫力ある画像となっており、本編での“地球最大の究極対決”の行方が気になる1枚となっている。そのほかアレクサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホールらハリウッドスターが豪華共演。先日、本作の全世界版予告映像が公開されると、YouTubeでは88か国において急上昇ランク入りし、Twitterでは28か国においてトレンド入り。世界的な注目を集めている。『ゴジラvsコング』は5月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴジラVSコング(仮題) 北米:2021年5月21日公開予定
2021年02月08日SNSやカルチャーシーンを介して身近になってきたフェミニズム。現在は第4波といわれ、性暴力に抗議する「フラワーデモ」のような社会運動にもつながっている。その立役者のひとりが、松尾亜紀子さん。フェミニズムの歴史を俯瞰してみたい人のための3冊。「黙っていても良くならない。声を上げなければと感じる10年でした」出版社勤務時代からフェミニズムに通じる本を手がけ、2018年に専門出版社「エトセトラブックス」を立ち上げた。『エトセトラ』と名付けた雑誌は、VOL.1で「コンビニからエロ本がなくなる日」を特集。大いに話題となった。編集長を毎号替えるスタイル。最新号VOL.4の特集はバックラッシュだ。編集長を、#KuTooを提唱した石川優実さんが務める。「フェミニズムが盛り上がる一方で、バックラッシュと呼ばれる揺り戻し、反フェミニズムも強くなっています。石川さんとの打ち合わせを重ねる中で、日本では、欧米や韓国ほど#MeTooの熱気が高まらなかったのはなぜかが見えてきた。実は日本でも女性運動は連綿と引き継がれていたのですが、2000年代に起きたバックラッシュで世代が分断されてしまったことが大きい。また、石川さん自身がバックラッシュに遭っていたので、女性運動の歴史を知るとともにそれについて学んでみようと考えました」石川さんへのヘイトスピーチの悪質さはご存じの読者もいるだろう。「心身ともに傷ついていた石川さんが、先輩たちの体験を聞く取材を重ねるにつれ、みな仲間で連帯して苦境をはね返してきたとわかり、元気を取り戻してきたんです」松尾さんはシスターフッド(女性同士の連帯)の大切さを強調する。1月に専門書店もオープンさせた松尾さんからのおすすめ本は下記。刊行から15年、いままた本国フランスで熱い支持を集める22万部超の『キングコング・セオリー』は、性暴力の問題やポルノグラフィー、身体の尊厳について語り尽くす。「著者自身が性被害当事者で、被害事実を受け入れる過程を自らの言葉で語っています。母性の過大評価にしても、『その言葉は誰に言わされているのだろうか』『男性が権力の道具にしているのではないか』などと常に問いかける。過激ともいわれるけれど、真摯なフェミニズム書です」。『ウーマン・イン・バトル』は、女性運動の歴史を俯瞰するのには格好のバンド・デシネ。「世界の女性たちの闘いを知れば、その連なりに自分たちがいるのだと感じることもできます」女性の数だけフェミニズムの形がある。「伝えられていない声を伝えたい。『専門の出版社や書店なんてあるんだ』という驚きをきっかけにフェミニズムの枠が拡がっていくのを願っています」『ウーマン・イン・バトル自由・平等・シスターフッド!』マルタ・ブレーン著 イェニー・ヨルダル絵枇谷玲子訳1600円(合同出版)『エトセトラ VOL.4』1300円(エトセトラブックス)『キングコング・セオリー』ヴィルジニー・デパント著相川千尋訳1700円(柏書房)『エトセトラブックス BOOKSHOP』東京都世田谷区代田4-10-18ダイタビル1F木・金・土曜12:00~20:00(週に3日のみ)※『anan』2021年2月10日号より。写真・土佐麻理子取材、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2021年02月06日出版サイン会でのキングコングの西野亮廣(’16年)お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣(40)が1月30日をもって吉本興業との契約を終了。西野は原作・総指揮を務めたアニメ映画『えんとつ町のプペル』をヒットさせたり、会員数・約8万人という日本最大のオンラインサロンを運営したりと、ビジネスの才覚を発揮して芸人の枠にとどまらない活動をしています。吉本興業退社も、映画『えんとつ町のプペル』の宣伝に関わっていた吉本興業マネージャーとトラブルがあったことが原因のひとつのようですが、いずれにしても吉本興業を離れたことで軸足はさらにビジネスに移り、芸人としての活動がゆるやかになるのではと考えられます。もう何年も前から、“芸人”というイメージが薄まり“実業家”というイメージが濃くなっていた西野ですが、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーである筆者の視点からすると、彼はある意味、もっとも“昭和の芸人”を体現している男だと言えます(あらかじめ断っておきますが、筆者はいわゆる“西野信者”ではありません)。■経験人数1000人以上、今でも遊びまくりを公言西野は「女好き」であることを公言しています。これは、彼自身がたびたびメディアで発言しているので、事実なのでしょう。例えば2017年4月、西野がMCを務めていたバラエティー番組『エゴサーチTV』(AbemaTV)では、性経験の経験人数が1000人を超えていることをカミングアウト。昨年12月放送のバラエティー番組『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)にゲスト出演した際に、結婚の意思を尋ねられると、「結婚はしません。誰ともしません。絶対不倫するもん」と断言。同じく昨年12月放送のバラエティー番組『あちこちオードリー〜春日の店あいてますよ?〜』(テレビ東京系)では、MCのオードリーから「女遊び」を今でもしているか聞かれ、「(女遊びを)ヤルんすよ」「ヤラないんですか?みなさん、逆に。僕だけなんですか、もう」「いつ辞めたんですか、芸人さん、ヤルのを。全員ヤッてたじゃないですか」と矢継ぎ早に発言。今でも精力旺盛であることを笑いにしていました。退社翌日の1月31日、取材に応じた西野は恋人の存在について「いい感じの女の子はいます」と語りつつも、やはり結婚については明確に否定。つまり、恋人らしい女性がいたとしても結婚は視野に入れず、今後も自由な恋愛を楽しむということではないしょうか。筆者が彼に対して“昭和の芸人”魂を受け継いでいると感じているのは、まさにここ。かつてはよく耳にしていた「女遊びは芸の肥やし」という価値観を、今なお体現し続けているのが西野という男なんです。■「女遊びは芸の肥やし」を唯一継承「女遊びは芸の肥やし」という価値観がいいか悪いかは置いておいて、確かに昭和から平成前期にかけては、芸人は派手に女遊びをしてナンボ、たくさんの女性を抱いてこそ一人前という風潮があったのは事実でしょう。けれど平成後期から急激に価値観の変革が進み、かつては破天荒であることが許されていた芸人たちにも、令和となった今では清廉潔白が求められる社会が構築されているのはご存じのとおり。それはアンジャッシュ・渡部建(48)が不倫騒動を起こし、芸能生命が瀕死状態であることが象徴しています。筆者は「女遊びは芸の肥やし」という価値観を支持しているわけではないですし、今でも女遊びの激しさを公言している西野を肯定しているわけでもありません。しかし、近年はあまり“芸人”として扱われなくなってきた西野が、実はもっとも往年の芸人魂を継承しているように見える、ということです。余談ですが西野はショートスリーパーであることも有名。かなり多忙であろう彼がどうやって頻繁に女遊びをしているのかと不思議に思うかもしれませんが、彼は芸能界に入って以来、睡眠時間2~3時間の生活を今でも続けているそうです。平均睡眠時間が7時間程度の人よりも1日4時間以上も活動時間が得られていることを考えれば、納得でしょう。「(芸人は女遊びを)全員ヤッてたじゃないですか」この発言は笑いに昇華されていましたが、「芸人ならもっと遊ぼうや」という西野の渾身の訴えだったようにも感じます。吉本興業を退社したことで、芸人・西野亮廣の姿を目にする機会はさらに少なくなりそうです。実際、彼が今後、人生の時間を費やしていくのは、芸人としての仕事ではなく、実業家としての仕事がメインになるのでしょう。しかし、彼の根底にあるのは人々を楽しませたい・喜ばせたいという欲求であり、それは芸人の原点と同じであるはず。破天荒で今でも女遊びにお盛んな西野の生き様こそ、最も芸人然としているのかもしれません。PROFILE●堺屋 大地(さかいや だいち)●恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー、恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』(扶桑社)、『スゴ得』(docomo)、『IN LIFE』(楽天)などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』(文藝春秋)、『日刊SPA!』(扶桑社)、『Business Journal』(サイゾー)などに寄稿している。LINE公式サービス『トークCARE』では、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている(2018年6月度/カウンセラー1位)。
2021年02月03日吉本興業は1月30日付で「キングコング」西野亮廣(40)とのマネジメント契約を終了したと、公式HPで発表した。退社発表直前の27日には、西野の更新したツイッター内容が波紋を呼んでいた。現在、製作総指揮・脚本・原作を務めるアニメ映画「えんとつ町のプペル」が公開中の西野。そんななか、マネジャーとのLINEのやりとりの画像などを掲載。《連日走り回ってくださっている吉本興業外部のスタッフさんに対しての吉本興業の対応がナメ腐っていたので、会社ごとガン詰めしました》などとつづったのだ。「昨年末に公開された『プペル』は緊急事態宣言下にもかかわらず、興行収入20億円に迫るほどの勢いです。そんななかで“宣伝してくれた外部スタッフに対して、吉本側の誠意がなかった”と西野さんが激怒。真っ向から意見をぶつけた上で、退社も視野に入れた話し合いを続けていました。結局、双方合意の上で退社することになったといいます」(芸能デスク)吉本の退社発表後、西野はツイッターを更新。《オラオラ喧嘩して辞めるわけではなく、お互いプラスになるような形を探った結果です。なので、普通に仲良しですし、継続する仕事もあります》と円満退社を強調した。そうして退社を決断した西野だが、背景には芸能活動以外の成功があった。「16年1月に西野個人でオンラインサロンをスタート。同年10月に『プペル』の絵本が発売された際には会員たちがプロモーションに協力したが、その時点では500人ほどでした。しかし18年1月にサロンの会員数拡大を宣言すると、会員数が急増。昨年の秋ごろには7万人を突破したのです。会費は月額980円なので、年間で8億円以上の売り上げがある計算になります。もしテレビにまったく出演しなくなったとしても、困ることはないでしょうね」(テレビ局関係者)
2021年01月30日世の中には「ヤバい女=ヤバ女(ヤバジョ)」だけでなく、「ヤバい男=ヤバ男(ヤバダン)」も存在する。問題は「よいヤバさ」か「悪いヤバさ」か。この連載では、芸能人や有名人の言動を鋭くぶった斬るライターの仁科友里さんが、さまざまなタイプの「ヤバ男」を分析していきます。キングコング・西野亮廣第14回西野亮廣芸能人はテレビに出て、レギュラー番組をたくさん持つことが“成功”。そう考えられていた時代があったと思います。そんな中、2012年、キングコング・西野亮廣は「ひな壇に座らないと決めました」と宣言し、話題になります。ひな壇で活躍している芸人を否定するわけではなく、「自分には向いていない」と悟ったためだそうですが、芸人をはじめ一般人にも「調子に乗ってる」とバッシングされたりしました。そんな彼が原作、脚本、製作総指揮を務めた映画『えんとつ町のプペル』は観客動員100万人、興行収入14億円の大ヒット、今も記録を更新しています。■ネットで拡散された「詐欺師っぽい証拠」西野は常識を覆すような行動をとったにもかかわらず、大成功。世の中は「勝てば官軍」ですから、結果を出した人には基本的に好意的なものです。しかし、保守的な人というのもたくさんいますから、少なからず不信感を抱いている人もいるでしょう。昨年、11月10日に放送された『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』(フジテレビ系)に出演した際、千鳥・大悟に「捕まってないだけの詐欺師」と言われてしまった西野。彼の活動を支えているのはクラウドファンディングで、「クチだけで人からお金を集めることができる」ことを茶化して、詐欺師という言葉に置き換えたのだと私は理解しています。しかし、ネットで「詐欺師っぽい証拠」が拡散されると、話は違う方向に行ってしまいます。西野のオンラインサロンの会員で、20代前半の男性が『えんとつ町のプペル』の台本とチケット80セットを、販売権を含めて23万6000円で購入しました。誰かに売るときに、値段をちょっと高くしてお小遣いを稼ぐつもりだったようですが、うまくいかなかったようです。この顛末を書いたnoteの記事が拡散されたことから、SNS上では「西野はマルチまがいの行為をしているのではないか?」と言われるようになりました。しかし、男性の書いた記事を読む限り、西野やその他の人に「買え」と無理強いされたわけではなさそうです。また、マルチ商法は「新規会員を獲得することで、古株が儲かる」仕組みなわけですが、この男性は誰も勧誘していません。従って、マルチとは言えないでしょう。何かをやりたいが何をやればいいのかわからない、でも目立ちたいと思う若者が、勢いだけでヤバい方向に突っ走ってしまったのではないでしょうか。余計なお世話ですが、お金は大事にしていただきたいです。また、「西野の個展の設営または撤収に参加できる権利(西野本人は不在)」が5万円で売られていることも話題になりました。通常、労働力を提供したら、労働者はお金をもらえるはず。それなのに逆にお金を払わせるとは、宗教みたいという声が上がったのでした。正直なところ、最初は私も同じことを思いました。しかし、これは、サロンメンバーへの“サービス”なのではないではないかと思うようになったのです。私は『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を上梓し、読者の方の婚活相談にのっています。若い方とお話していて思うのは、傷つきやすい人が本当に多いなということです。お見合いを1回断られただけで体調を崩し、心療内科に通院することになったり、「相手に絶対断られない方法を教えてください」と言う人もいます。断られて嬉しい気持ちになる人はいないでしょうが、昭和生まれから見ると「そんなにいちいち傷ついていたら、これから先の人生どうするんだ」と言いたくなることもあります。西野のオンラインサロンに集う人は、少なからずクリエイター志望の人がいると思いますが、もしその世界に挑戦するなら、婚活で断られるのとは比べものにならないくらいの挫折を経験することになると思います。また、我慢が必ず報われるとは限りません。■クリエイター志望の若者への“救済措置”クリエイターの世界の暗黙の了解として、「同レベルの人と集う」というものがあります。例えば『NHK紅白歌合戦』に出演することは、歌手としての最高の栄誉だとされてきましたが、一流なのは歌手だけではありません。司会、総合司会のアナウンサー、審査員も人気者や実力者で占められています。それはテレビに映らないプロデューサーなど製作スタッフも同じことでしょう。一流の人と同じ場所に立ちたかったら、自分も一流にならなくてはならない。才能があったとしても、カネとコネのない人がその場所に立つには、信じられないほどの苦労が待っているし、報われるとも限らない。今の傷つきやすい若者が、それに耐えられるでしょうか?下積みはイヤ、でも、クリエイターっぽいことをしたい、目立ちたいという考えの甘い人のための救済措置が、個展の設営または撤収できる権利5万円なのだと思うのです。手軽に業界気分を味わえますし、有名人に会えるかもしれない。5万円という金額なら無理をすれば出せないこともないと思います。自分が参加したイベントなら愛着を持つでしょうし、自慢のネタになりますから、その様子をSNSでがんがんアップするでしょう。子ども向け職業体験型テーマパークに『キッザニア』がありますが、西野は「やりがい搾取」をしているのではなく、クリエイター志望の若者向けの職業体験、つまり、“大人のキッザニア”を提供しているのではないでしょうか。彼にお金を払うのは、テーマパークの入場料を払うことと同じなのだと思います。■西野提案「バーべキュー型」の落とし穴実際、1月26日放送の『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』に再び出演した西野は、「これからのエンタメは(出されたものを食べる)レストラン型ではなく、(自分で作って食べる)バーべキュー型」とし、「お客さんが参加できる余白が設計できている」ものがヒットすると発言しています。その一例として、高い動員数を誇るDJダイノジのイベントを上げています。DJダイノジはステージに一般人のオジサンをダンサーとして上げたことがあるそうです。シロウトですから、うまいはずがありません。しかし、オジサンたちのダンスがあまりにヤバかったことが逆に観客に安心感を与え、全員でエアロビクスのように踊るようになったそうです。一体感が得られたからでしょうか、打ち解けた初対面の客同士でフェスの帰りに飲みに行ったりするようになったと話していました。時代に合った売り方を熟知しているといえますが、これは「パフォーマンスの魅力よりも、パフォーマーの知名度で集客」「観客はパフォーマンスなんて見ていないのだから、素人にもできる簡単なことを用意しろ」ともとれる方法です。たたき上げの専業クリエイターは育たず、業界は先細り。文化全般が衰退してしまうのではないでしょうか。■承認欲求の強い若者が多いからこそのリスク西野に死角があるとしたら、オンラインサロンの会員が増えすぎることではないでしょうか。人が集まれば西野の目は行き届かなくなりますし、サロン内に自然と競争意識が芽生えるでしょう。サロン内でのヒエラルキーを上げたい、西野に目をかけられたいがために、若い女性が借金をして映画のチケットを大量購入したとします。売れれば何の問題もないわけですが、売れなくて借金だけが残ってしまったら──。借金返済のために、女性が風俗で働くなんてことになったら「西野のサロンに入ると、若いオンナは風俗で働かされるらしいよ」なんてデマが流されないとも限らない。承認欲求の強い若者が多いからこそ、彼のサロンもしくはビジネスが成り立っているわけですが、承認欲求ゆえの暴走を許すとアンチ西野に攻撃のチャンスを与えてしまうことになります。西野は法を犯していないわけで、当然、詐欺師よばわりされる筋合いはありません。お金の流れと消費者心理を掴んでいるので、そこから逆算して次々と新しい作戦を打ち出すことができるのだと思います。ということは、ヤバイのは西野ではなく、若者に地道な努力の必要性と、傷つくことはマイナスとは限らず、そこから得られることもたくさんあると教えられない、われわれオトナがヤバいのかもしれません。<プロフィール>仁科友里(にしな・ゆり)1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」
2021年01月29日ローランドさんがカジサックさんとのコラボ企画の動画をYouTubeチャンネル『THE ROLAND SHOW【公式】』にて配信中。この企画は、カジサックさんがTwitterで、「ローランドさんのYouTubeチャンネルが面白い」と、つぶやいたことがきっかけだそう。その後、今や200万人を超えるチャンネル登録者数を誇るカジサックさんに、登録者数約50万人のローランドさんが、YouTubeについて話を聞きたいということでコラボ企画が実現しました。ディレクターとの距離をほめるカジサックさんに、早速ローランドさんは、YouTubeについて質問をぶつけました。実は「アンチは1人もいないのではないか」と問うローランドさんに、カジサックさんは「アンチはいます」とキッパリ。今でこそYouTuberとして確固たる地位を築いているカジサックさんですが、初回の投稿では『いいね』のマークを押した人が600人だったのに対し、ブーイングした人は3万8千人だったそうです。動画でのカジサックさんは、そんなYouTubeについて真面目に語っています。まずは、その様子をご覧ください。ローランドさん自身、YouTubeで「いつものカッコいい姿を見せているだけでいいのか」「登録者数をさらに伸ばすために身体を張った方がいいのか」という葛藤があるようです。そんなローランドさんに、カジサックさんが提案したのはコラボ企画と、一から育てるホスト企画。今後、どんな内容が配信されるのか、ローランドさんのYouTubeチャンネルから目が離せませんね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年12月22日2020年12月現在、累計発行部数60万部のベストセラーとなっているお笑いコンビ「キングコング」西野亮廣の原作絵本をアニメーション映画化した『映画 えんとつ町のプペル』から、芦田愛菜が声を務める少年ルビッチのナレーションで始まる、圧倒的な冒頭シーンがノーカットで公開された。約3分間の冒頭映像は、まるで絵本の読み聞かせのように優しい言葉遣いで話す、芦田さん演じるルビッチの声で始まる。どこか懐かしさも感じる映像の中で、ルビッチの父・ブルーノが紙芝居で披露するのは、物語の中心となる「黒い煙のその先にある光輝く世界の話」。「これは、夜の街の《最後の夜の物語》」と語る言葉の通り、これから始まる壮大な冒険物語を予感させる冒頭シーンに壮大な音楽が重なっていく。また、この冒頭映像には窪田正孝が声を務めるゴミ人間・プペルの誕生シーンも!煙に覆われた空に突然光る物体が現れ、えんとつ町に物凄い勢いで落ちてくる。ゴミ山に衝突したその光る物体は、ゴミの竜巻を巻き起こす。そこから生まれてきたのが「ゴミ人間」。この後、ルビッチとどのように出会い、そしてえんとつ町にどのような影響を与えるのか。映像のクオリティの高さもうかがえ、ますます期待が高まる映像となっている。『映画 えんとつ町のプペル』は12月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:映画 えんとつ町のプペル 2020年12月25日より全国にて公開©Akihiro Nishino/ “Poupelle of Chimney Town” Production Committee
2020年12月16日人の本心は、聞いてみないとわからないもの。いつも嫌味を言っていた人の本心が、実は、『好き』の裏返しと言うことも…。Youtubeチャンネル『漫画エンジェルネコオカ』では、本心がわからない上司と深く関わったことでハッピーになった社員の動画が配信されています。あだ名はキングコング猿田エイジの大学時代のあだ名は、『キングコング』。あだ名の通り、ごつくてゴリラみたいな手をしているエイジは、指の太さが原因でキーボードを打つのもひと苦労です。その様子に、美人アラサー上司の犬持から嫌味をいわれることもしばしば。契約がたくさん取れる程の対人スキルがあるというのに、犬持は、やれマグカップが小さく見えるだの、裁縫はその手じゃキビシイだの、いちいちエイジのイラッとするところに触れてきます。どうにも彼女を好きなれないエイジでした。相部屋で一泊?そんなワケで、会社の上層部には気に入られいても、ほとんどの平社員から嫌われている犬持。エイジは、ある社員から犬持と相部屋で一泊し、その本性を暴くように頼まれます。犬持の営業成績の秘密に興味を持っているエイジは、この計略に乗り、出張先のセミダブルの部屋で一夜を共にすることに。とりあえず話を聞くため、お酒を飲もうと誘ったエイジに、犬持は飲酒をしたことがないと告白。どうやら、『契約を取るためにお酒を飲んで接待している』という噂は、事実ではなさそうです。すると、犬持から意外な告白が…気になる続きは、YouTubeでご覧ください。この後、実は、犬持が『手フェチ』だったことが判明。本当は、エイジの太い指が好きだったのです。犬持の本心を知ってから、エイジは犬持を守る存在になり、30歳で専務になった犬持の秘書兼恋人に。お互いの本心がわかり、ハッピーエンドとなったラストにホッコリさせられる動画でした。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年10月22日お笑いコンビ『オリエンタルラジオ』の藤森慎吾さんが、『藤森慎吾のYouTubeチャンネル』で、『キングコング』の西野亮廣さんとのドライブトークの様子を公開しました。藤森さんにとって、西野さんは、会いたくてもなかなか会えない人だそうで。久しぶりに会えた2人が、デビュー当時の話に花を咲かせます。自身の経験から、実力も伴わないまま、すぐに売れてしまった辛さを理解し、オリエンタルラジオのことが気になって仕方がなかったという西野さん。昔は、西野さんも相方の梶原雄太さんも、オリエンタルラジオの2人とよく飲みに行っていたのだとか。そんなキングコングに憧れ、ずっと背中を追い続けてきたのだと、藤森さんはいいます。でも、実は藤森さんには、西野さんに謝りたいことがあったのだそうで、今回ようやく直接謝罪することができました。その謝罪の内容とは…。自分の過去の行いを反省して、きちんと謝罪できる藤森さんと、「バカヤローだな」といいながらも笑って許してくれる西野さんの姿には、「凄く感動しました」「なかなか出来ることじゃない」と賞賛の声が上がっています。褒め合いみたいで気持ち悪いといいつつ、嬉しそうにお互いの才能を認め合う2人の関係は、とても素敵です。いわゆる、お笑いの王道の形ではないかもしれないけれど…表現方法は違っても、人を楽しませたいという思いは同じなんですね。そして、その1つの形として、藤森さんが最近YouTubeで披露しているラップ。西野さんは、自身が原作・脚本を担当した映画『えんとつ町のプペル』(2020年12月公開予定)のラップ制作を藤森さんにお願いしていたそうで、動画の最後には、初めてそれを聴いた西野さんが、爆笑しながら「カッコええ!」を連発している様子も公開されています。まさかの伝達ミスにより「#クオリティ事故」というハッシュタグがつくほどハイクオリティに仕上がった藤森さんのラップは、こちらの記事からも視聴できますよ。気になる方はぜひ聴いてみてくださいね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年10月20日フォトエッセイ『AVALANCHE〜雪崩〜』出版記者会見での手越祐也(2020年8月5日)8月31日、YouTubeで脱毛サロンの経営に乗り出すことを発表した手越祐也。ほぼ同時に求人サイトでの社員募集を開始し、そちらによると、サロンは新宿(東京都)、池袋(同)、川越(埼玉県)、心斎橋(大阪府)の4店舗で展開し、採用予定数が全店計100名だという。6月19日、ジャニーズ事務所退社を発表してから、主にYouTuberとして活動していたが、“次の一手”を打ってきたことになる。「4店舗展開で正社員100人募集というのはかなりの規模ですね。こういったエンタメ以外で大きめのビジネスに乗り出すのは、赤西仁、渋谷すばる、錦戸亮など、ここ最近のジャニーズ事務所退所組にはなかった異例な動きといえるでしょう」(芸能プロ幹部)8月5日に“暴露本スレスレ”といわれるフォトエッセイ『AVALANCHE 〜雪崩〜』(双葉社刊)を発売したことも異例だった。この本で最も注目されたのは、これまで熱愛が噂になった複数の女性タレントや女優の名前を実名で挙げて言及したこと。いちばん反響があったのは柏木由紀の件言及といっても噂になった経緯の説明と各人との熱愛を否定するものだったが、これが大きな騒動に。直接的、間接的なクレームが相当、手越のもとに届いた。特に強く反発したのは、AKB48柏木由紀とNEWSのファンだ。柏木については2015年、浴衣やスノーボードウエア姿で身体を寄せ合っている写真が週刊文春で報じられた。人気絶頂だったAKBの中心メンバーとジャニーズのトップアイドルのスキャンダルは、双方のファンに大きなショックを与えた。それだけに今回、「実際付き合っていなかった」と釈明しながら、結果的に疑惑を“蒸し返した”手越に、SNS上では批判が集まった。「8月5日に行われた出版記者会見を前に、柏木由紀をはじめとして実名を挙げられたタレントの大手芸能事務所は付き合いのあるマスコミに迷惑と怒りをあらわにしていました。古巣となったジャニーズ事務所は、というと、同じ日に嵐のスマートフォンのCM会見があったため、大きく報じないようにと忠告した程度で、静観の態度を見せていました」(ワイドショースタッフ)総スカン状態に、さすがの手越も「まずい」と思ったのだろう。『AVALANCHE 〜雪崩〜』の発売5日後の10日、自身のYouTubeチャンネルに謝罪の動画をアップした。おそらく女性タレントの側に向けてと思われるが、このように述べている。「『あのときは違ったんだよ』ということを伝えられたらなんかこういろんなモヤモヤが晴れるんじゃないかという、自分の中の意思ではそれを書いたんですけど、ただそれを信じて突き進み過ぎた結果、逆にその方々にもご迷惑をさらにかけてしまう形になってしまったのでそこは心から申し訳ないと思っております」つまり、裏を返せば「熱愛否定の趣旨なら許されると思った」という言い分だが、手越にインタビュー取材した経験もあるメディア研究家の衣輪晋一さんはこれに苦言を呈する。「とにかく事実とは違う方向にメディアに誘導される、そうした流れを壊したいという思いが強かったのでしょう。しかし実際は炎上につながってしまった。ネットの初心者である手越さんは、正義感だけが突っ走っているだけに見えます。つまり厳しい言葉で言えば、志は高いが浅はか。現実が見えてなかった」騒動を巻き起こした本の売れ行きは……しかし、たどたどしいながらも自分の言葉で反省を述べた姿勢、女性タレントサイドだけでなくファンにも謝罪した点に彼の人柄があらわれているという。「インタビューをしていても他ジャニーズと比べてサービス心旺盛のタイプで、取材陣からの印象はよいほう。おそらく世間の印象とは違い、かなりまじめで陰での努力家であり、自分なりに本気でファンを大切にしているところが酌み取れます」『AVALANCHE 〜雪崩〜』については、初版5万部で、10万部まで増刷という見方もあったが、「それはないのでは。5万部を程よく消化するくらい」(出版プロデューサー)という状況だそう。出だしからつまずいた手越の“辞めジャニその後”だが、なかなかどっこいしぶといのである。YouTuberとしてはかなりの勢いで、チャンネル登録者数は151万人で芸能人8位(9月3日現在。編集部調べ)となっている。【芸能人YouTuberチャンネル登録者数ベスト10】左から順位、タレント名、チャンネル登録者数1位嵐298万人2位中田敦彦(オリエンタルラジオ)284万人3位江頭2:50216万人4位本田翼212万人5位梶原雄太(キングコング)208万人6位佐藤健 195万人7位花江夏樹167万人8位手越祐也151万人9位石橋貴明(とんねるず)125万人10位宮迫博之(雨上がり決死隊)111万人(9月3日現在編集部調べ)質問コーナーやモーニングルーティンなどド定番の企画もあるが、無人島ロケや火渡り・滝行などの修行ロケなど、身体を張る企画にも果敢に挑んでいる。レギュラー出演していた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に寄せていることは明らかだ。次に流行らせるのは「アリガト!」か前出の衣輪さんは、無人島ロケは「テレビ番組のでき損ないのような構成になっており安易な企画。結果的に『イッテQ!』のクオリティーの高さがわかった」とバッサリだが、全体的には“YouTuber手越”をこう評価する。「正直、ここまでちゃんやれるとは思っていませんでした。YouTube仕様のテンションでキャラクター作りに努力しており、また子どもがまねしやすい『アリガト』などのネタを連呼するなど、ひと通りの“YouTuber”らしさを保っていると感じています。実際に『テイッ!』は一時期SNSや生配信アプリなどで流行(はや)りましたから初速としては十分かと」あるテレビ局社員によると「手越君が“蒸し返し本騒動”で謝罪し、迷惑をかけた芸能事務所にスジを通したのは、今までのように地上波テレビに出続けたいという希望もあるから」と証言する。しかし衣輪さんは、逆に「テイッ」と振り切って芸能界を捨てるのもひとつの手と提案する。「“暴露”までいかなくても、世の中の一次情報を発信し続けること。業界では『手越に気をつけろ』『あれは危ない、怖い』の声が確かにありましたが、人気になっていけば、芸能界やメディアの管理・忖度(そんたく)の古めかしい社会に風穴をあけられる存在になるかもしれません。いずれにせよ“スーパーポジティブという個性”で全力で突っ走らなければ、後悔が残るように思います。彼が自分の思想を貫きたいなら自分自身が“メディア”になる覚悟が必要でしょう」
2020年09月05日累計発行部数45万部という驚異的な数字を叩き出した、お笑いコンビ「キングコング」西野亮廣による絵本を原作としたアニメーション映画『映画 えんとつ町のプペル』。この度、絵本の世界に飛び込んだような特報映像とティザーポスターが完成した。今回初めての映像解禁となった特報は、絵本でも独特かつ美しい世界観で多くの読者を魅了した「えんとつ町」の世界に飛び込んだような圧倒的映像美を映し出している。父の教えを守り、いつも空を見上げては星を信じ続けていたために、みんなに笑われ、ひとりぼっちになってしまった少年・ルビッチと、彼の前に突然現れたゴミ人間・プペルの、絵本の温かみのある魅力はそのままに、映画ならではの躍動感ある映像を「STUDIO4°C」制作のアニメーションが表現。プペルプロジェクトの仕掛け人・西野さんも本映像に関して「めちゃくちゃ感動した!むちゃくちゃいい30秒です!!自分のコメントなんかより映像流して!」と太鼓判を押す感激っぷり。また、特報に使用されている楽曲は、西野さん自身が作詞・作曲した本作のED主題歌「えんとつ町のプぺル」。西野さんは、この曲を歌うロザリーナについても「世界観も声も映像にピッタリ」と絶賛。さらに、絵本では描かれていないプペルの全体像が本作でようやくお披露目となる。また、併せて解禁されたティザーポスターは、煙に覆われるえんとつ町で空を見上げるプペルとルビッチとともに、「見上げることを忘れた世界で“星”を信じた少年の物語。」というドラマを予感させる言葉が添えられたもの。西野さんが「挑戦している人への応援歌になってほしい」と熱い思いを込めたことが伝わるビジュアルとなっている。『映画 えんとつ町のプペル』は12月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年08月13日フジテレビ系「土曜プレミアム」では“2週連続巨獣SP”をお届け。6月20日(土)今夜は、日本が世界に誇る“怪獣”をハリウッドの手で映像化、渡辺謙らが出演しモンスターバースシリーズ第1弾作品として公開された『GODZILLA ゴジラ』を放送する。1954年に第1作が日本で製作され、そのヒットを受けシリーズ化。モスラ、キングギドラなどのライバル怪獣との対決を描き一時代を築いたゴジラは、その後1984年にリメイクされ再びシリーズ化。“平成ゴジラ”シリーズとして愛されると、2010年代に入り庵野秀明総監督による『シン・ゴジラ』の大ヒットと、Netflixで世界配信されたアニメーション版も大きな話題を呼び、50年以上の歴史を経たいまもなお、日本のみならず世界中から愛される存在となっている。そんな“モンスター・オブ・モンスター”であるゴジラを、ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズがハリウッドで映画化した本作。キャストには主人公の空軍所属のフォード・ブロディ役のアーロン・テイラー=ジョンソン、謎の研究機関・モナークの研究者、芹沢猪四郎博士役の渡辺さんをはじめ、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンスら豪華なメンバーが集結した。ストーリーは芹沢博士がフィリピンの鉱山崩落事故現場で、太古の昔から存在する驚がくの物体を発見。同年、日本の原子力発電所で働くジョー・ブロディは、妻のサンドラ、息子のフォードに誕生日を祝ってもらうため帰途につくも、発電所で原子炉崩壊の大事故が発生。サンドラが事故の犠牲となる。15年後の2014年、空軍兵器係となった息子のフォードのもとに、父のジョーがいまもなお立ち入り禁止区域となっている原子力発電所跡地に不法侵入し逮捕されたという連絡が入る。身柄引取りのため日本に向かい、ジョーと15年ぶりの再会を果たしたフォード。「あの発電所には秘密がある」というジョーとともに改めて発電所跡地に侵入した2人は、そこで芹沢博士を中心に研究されている恐るべきプロジェクトを目にする…というもの。本作はモンスターバースシリーズとして、次週6月27日(土)本枠で放送される『キングコング:髑髏島の巨神』を経て、昨年公開された『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』へと続き、最新作『ゴジラVSコング』の公開も控えている。土曜プレミアム『GODZILLA ゴジラ』は6月20日(土)今夜21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2020年06月20日ユーチューバー・宮迫博之昨年の闇営業騒動で大きく世間を騒がせ、今年の1月からYouTubeチャンネルを開設し、動画の配信をスタートさせた、雨上がり決死隊の宮迫博之。騒動の余波の尾を引くなかでのスタートで、当初は心配や懸念の声も聞かれたが、フタを開けてみればYouTubeの配信は好調、6月19日現在で97万人のチャンネル登録者数を数え、再生数が100万回を超える動画も少なくない。■宮迫らしいあざとさもちろんその知名度の高さはいうまでもないが、ここまで成功できた理由はどのようなところにあるだろうか。人気バラエティー番組を手がけるある放送作家は、「なんといってもトークスキルの高さに尽きるのではないでしょうか」と、宮迫のトークのポテンシャルの高さに注目する。「料理配信やゲーム配信など、企画そのものはザ・ユーチューバー的なものも多いのですが、それを高いトークスキルで見せてくれますからね。ある意味、『ユーチューバーの企画を一流芸人がやったら』という雰囲気もあり、やっぱりすごい人だったんだなと感じますね」さらに、ヒカルやレペゼン地球という人気ユーチューバーとのコラボも多いことも、視聴者数獲得の底上げにつながっているという。「人気ユーチューバーのファンに見てもらえるという、便乗感というか、あざといところも宮迫さんらしい気がします(笑)」トークスキルや話題性さえあれば、人気ユーチューバーになれるというわけでもない。人気ユーチューバーの適正として、「NGが少ないこと」も条件のひとつではないかと前出の放送作家は指摘する。「宮迫さんより前にユーチューバーとして成功したカジサックさん(キングコング・梶原雄太)もそうですが、家族も含め、リアルな交友関係を表に出していける人は強いですね。宮迫さんも、失うものがない状態からのスタートでしたから、NG案件が少ないぶん、いろんなことができるという強みがあります」■テレビと配信メディアの力関係宮迫やカジサックの成功によって、ますます芸人やタレントの、ユーチューブや配信メディアへの本格的な進出がすすむ可能性は高そうだ。これはユーチューバーにとって、実力のあるメジャーリーガーが次々と乗り込んでくるようなものだけに、大きな脅威になっているはずだ。「たとえばメイクや美容動画を配信するユーチューバーにとっても、人気モデルや女優がそこに次々と進出してきたら、食われてしまうと思います。なかにはフワちゃんのように、芸人としてなかなか芽が出なかったところ、ユーチューバーとして成功し、テレビに進出するとうい逆パターンもあります。リモートによって、テレビの収録スタイルも根本から見直されたいま、ユーチューブなどの配信メディアとテレビとの力関係も変わってくると思います」というのはユーチューブの世界に詳しい芸能ジャーナリストだ。とはいえ、「宮迫さんが成功したからといって、そのレベルを上回るスキルを持った人がどれだけいるか。誰もが参入して成功できるわけではありません」(前出・放送作家)芸人やタレントにとって、なかなかテレビに出られないからユーチューブに、という選択でなく、積極的に動画配信を活用するスタイルも増えてくると思われる。前出の放送作家が言う。「ミュージシャンもそうですが、テレビでなかなか披露する機会のない演奏や芸を、個人のメディアとして自分のよさを見せていくことができるわけですからね。本来の“芸”のあり方に近づいていくのではないでしょうか」かつて山口智充とのデュオ『くず』でヒット曲を出すなど、その歌唱力の評価も高い宮迫だが、先日、アーティストとしての活動を発表。宮迫博之としてのデビュー曲も披露したばかりだ。そのタイトルは、『雨あがり』。宮迫の逆襲は、つづくーー。〈取材・文/渋谷恭太郎〉
2020年06月19日製作総指揮・原作・脚本を務める「キングコング」西野亮廣が、『映画 えんとつ町のプペル』の映画完成前に、映画本編全てを読み聞かせるオンラインイベントが開催されることが分かった。現在、「日本中の子ども達に映画をプレゼントしたい!」という思いからクラウドファンディング企画が進行中。本作の前売券を全国各地にある子どもに関連する団体へプレゼントできるもので、第1弾では13,319人のサポーターから、3200万円の支援金が集まった(2月26日~4月26日)。そして今回、クラウドファンディング企画第2弾が始動。そのリターンとして、本編完成前に全物語を大公開。西野さんが、絵本と違う映画オリジナルの物語を、映画完成前に全て解禁。自宅の寝室からオンラインで読み聞かせる。今回の企画について西野さんは「多くの表現者は、いわゆる『ネタバレ』というものを嫌いますが、『えんとつ町のプペル』という作品は、絵本にしても、個展にしても、ミュージカルにしても、お客さんと一緒に作って、お客さんと一緒に育ってきた背景があります。そんな中、『映画 えんとつ町のプペル』だけ『完成をお楽しみに』としてしまうのは、一本筋が通っていないなぁと思いまして、『ストーリーを先に知りたい人』は知れる環境をご用意させていただきました」と説明している。さらに、5月29日からサイン入りシナリオ本がペアチケットとセットでリターンとして登場する。『映画 えんとつ町のプペル』は12月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年05月29日4月20日(月)放送の日本テレビ「映画天国」では、スカーレット・ヨハンソン主演『真珠の耳飾りの少女』をオンエアする。幼少期から演技を学び『ロスト・イン・トランスレーション』で英国アカデミー賞主演女優賞を受賞したほか、同作と本作でゴールデングローブ賞にノミネートされるなど大きく注目され、その後は『アベンジャーズ』シリーズのナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウ役や、『LUCY/ルーシー』の薬物で超人的な能力を獲得した主人公を演じるなど、世界的な女優へと飛躍。ジャパニメーションの代表作ともいえる『攻殻機動隊』を実写化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』では原作の草薙素子に当たるミラ・キリアンを演じたのも記憶に新しいスカーレット・ヨハンソン。『ロスト・イン・トランスレーション』と並んで彼女の“出世作”ともいえる本作は、「牛乳を注ぐ女」「デルフトの眺望」など数々の写実的な名画で知られる天才画家フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」を題材とした物語。1665年、オランダ。天才画家フェルメールの家に使用人としてやってきた少女グリートは、その色彩的才能を見出され、やがて弟子として画家に想像力を与えるようになる。主人と使用人としての距離を保ちつつも、次第にお互いが本能で理解しあえる運命の相手だと気づく2人。だがそんな2人の関係に画家の妻は嫉妬し、狡猾な策略を巡らせるパトロンもその関係を許すはずはなく、少女は画家と芸術のためにその身を危険にさらすことになる…。共演には『英国王のスピーチ』でアカデミー主演男優賞、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞に輝くコリン・ファース、『フル・モンティ』『キングコング:髑髏島の巨神』のトム・ウィルキンソンら。『ハンニバル・ライジング』などのピーター・ウェーバーがメガホンを取った。300年以上の時を超えたいまも愛され続ける名画を巡る愛の物語、『真珠の耳飾りの少女』は4月20日(月)25時59分~日本テレビ「映画天国」枠でオンエア。(笠緒)
2020年04月20日初めてギャラ事情を明かしたカジサック(Youtube公式チャンネル『カジサックの部屋』投稿動画より)《劇場休演になってる間、出演予定だった舞台ギャラのいくらかを、よしもとが保証してくれるとの事。ホンマにありがたい! なんだかんだあったって、やっぱよしもとで良かったなと思う。素晴らしい会社です! こうゆう良いニュースが世に広まって欲しい》スーパーマラドーナの武智が3月2日にツイッターで投稿した内容が話題を呼んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から政府からイベントなどの自粛要請が発表され、全国に劇場を持つ吉本興業でも3月2日から劇場公演を自粛している。しかし、自粛期間中に劇場の出番が予定されていた芸人には、吉本がギャラの半額を補てんするというのだ。■吉本は芸人の“直営業”に反対!?「劇場公演の自粛発表から間もなく、所属芸人にLINEやメールなどで“舞台のギャラは半額保証する”と一斉に届いたそうです。これまで“ギャラの9割は事務所に持っていかれる”など、ブラック企業ぶりがネタにもなっていた吉本だけに、芸人たちの多くは“ほんまかいな”と信用していなかったとか(笑)」(バラエティー番組スタッフ)吉本といえば、昨年6月に宮迫博之らが反社会的勢力のパーティーに金銭を受け取って参加した、『闇営業騒動』が問題になった。しかしその闇営業の影響か、昨年ごろから所属芸人の待遇の見直しがされているという。代表的なのが、以前に当サイトでも報じた『5万円以下の直営業』の解禁だ。「反社だと知らずに営業を受けてしまうと、闇営業騒動の二の舞になってしまう……ということで、芸人が直接依頼を受けた案件も吉本に報告。“反社チェック”を行って問題のない依頼主の5万円以下の仕事に関しては、吉本が手数料を抜かずに芸人が丸ごとギャラをもらえるようになったそうです。ただ“反社チェック”の返事が来るのが遅く、それで流れてしまう仕事も多いんですよ。吉本が過去に引き受けていた企業からの仕事すら、“反社チェックをするので……”と言われ、期日内に返事が来ないこともザラ。本音は直営業をやらせたくないのかもしれません(苦笑)」(広告代理店関係者)とはいえ「直営業が事務所公認になったおかげで、そこそこ稼いでいる若手芸人もいる」(同・広告代理店関係者)そうだから、芸人にとっては悪い話ではないだろう。また、劇場のギャラなどにも変化が現れていて、カジサックことキングコングの梶原雄太も、3月11日にYouTubeで公開した動画『【給料】初めてお金のお話します』内で、≪俺らが1年目、2年目のときからしたら考えられない≫と、若手芸人の取り分が大幅に改善されていることを語っている。■芸人へのチケットノルマも廃止「吉本の劇場ギャラは芸歴など事務所内の貢献度によって変わるのですが、ルミネtheよしもとの本公演の出番ギャラは5000円からのスタート。単独ライブなどでルミネを満席にしてもギャラは1万円ほどしかもらえなかったんです。しかし、昨年ごろから単独ライブなど主催イベントに関しては動員に応じてギャラが支払われることになり、若手でも満員に近いお客が呼べれば1回の出番で10万円ほどもらえるようになりました。そのため、お客を呼ぶために頑張る若手芸人が増えていますね」(放送作家)また、芸歴10年未満の芸人が主に出演する『ヨシモト∞ホール』では、出演芸人にチケットノルマが課せられていたが、昨年秋ごろにノルマも廃止されたという。「これに関しては新しい劇場支配人の意向で、闇営業騒動は関係ないんです。しかし∞ホールの支配人など、“芸人ファースト”の社員が増えているのは事実。昔は事務所に内緒で直営業を引き受け、勝手に手数料を抜いて荒稼ぎしていた問題社員もいたほどでしたが、そういった社員の存在が明らかになって地方に飛ばされたりしたこともあり、クリーンな事務所になりつつある印象です」(同・放送作家)吉本にギャラやチケットノルマなどの件について問い合わせると、「所属タレントの契約内容、報酬については、回答を差し控えさせていただきます」とのことだった。吉本芸人が薄給をネタにする時代はもう終わった!?
2020年03月24日名優ハリソン・フォードが主演を務める映画『野性の呼び声』が本日から公開になる。地図にない場所を求めて旅に出た男と名犬の友情と冒険を描いた壮大な作品で、数々の名作を生み出してきた映画人が集結して製作された。本作の原作はジャック・ロンドンの小説で、これまでも繰り返し映像化・アニメ化が行われてきた。人間にさらわれ、脅され、傷ついて育った犬のバックと、傷心の旅をする男ソーントン(ハリソン・フォード)は偶然に出会い、少しずつお互いの信頼を築き上げ、いつしか相棒になっていく。やがて彼らは地図に載っていない未開の地を目指す旅に出発する。名優フォードと言葉の通じない犬のやりとりと、息つまる冒険を描く本作は、ハリウッドのヒットメイカーが大集結した1作だ。『リロ&スティッチ』や『ヒックとドラゴン』などの作品で“人間と言葉の通じない相棒”を描き続けてきたクリス・サンダースが監督を、『ブレードランナー2049』や『ローガン』のマイケル・グリーンが脚本を担当。スピルバーグ作品で知られる当代きっての撮影監督ヤヌス・カミンスキー、『ライオンキング』で映画ファンを驚かせた映像制作会社MPC(Moving Picture Company)、『キングコング:髑髏島の巨神』の作品世界を作り出したプロダクション・デザイナーのシュテファン・デシャントらが参加し、長年に渡って語り継がれてきた“名作小説”の映画化に挑んでいる。映画は最新の映像技術を駆使したアドベンチャーと、傷を抱えた男と犬の友情が絶妙なバランスで描かれており、幅広い年齢層から支持を集めそうだ。『野性の呼び声』2月28日(金) 全国ロードショー
2020年02月28日ディズニーの実写版『アラジン』に主演しながらも、その後、人種差別によりオーディションにすら呼んでもらえないと嘆いていたメナ・マスードに、再び銀幕で活躍するチャンスが到来か。実写版『アラジン』の続編製作が、本格的に始まりそうだと「Variety」誌などが報じた。ここ半年ほど、前作のプロデューサーであるダン・リン&ジョナサン・アイリッヒが続編の方向性について話し合ったという。2人は引き続き製作を担当し、製作総指揮はライアン・ハルプリン(『レゴ ムービー』シリーズ)が務める。脚本はジョン・ゲイティンズ(『フライト』『キングコング:髑髏島の巨神』)とアンドレア・バーロフ(『ワールド・トレード・センター』)の2人が手掛けることが決定している。ガイ・リッチーが再びメガホンを取るかは不明だが、製作陣はウィル・スミス、メナ、ナオミ・スコットの主要キャスト3人のカムバックを望んでいるが、脚本が仕上がってから出演オファーするとのこと。『アラジン』関連ニュースとしてはほかに、「Disney+」が同作の新キャラクター、アンダース王子を主人公としたスピンオフ作品を企画中と報じられている。(Hiromi Kaku)■関連作品:アラジン(2019) 2019年6月7日より全国にて公開© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2020年02月14日「キングコング」西野亮廣が手掛け、2016年の発売以降、累計42万部という驚異的数字を叩き出した話題の絵本が、アニメーション映画『映画 えんとつ町のプペル』として2020年12月、クリスマスに公開されることが決定した。西野氏が監督を務めた絵本「えんとつ町のプペル」は、5千部でヒットといわれる絵本業界で42万部という驚異的な売り上げを記録。緻密に表現された絵の世界観と大人も泣ける物語の展開で、東京タワーをはじめ日本全国各地で絵本展が開催され、本年10月にはパリ・エッフェル塔にて日本人アーティストとして初めての絵本展が開催されるなど、世界中で人気を博している。また、西野氏の故郷・兵庫県川西市には「えんとつ町のプペル美術館」の建設も進み、西野氏が仕掛けるプペル・プロジェクトは現在進行形で勢いを増している。「絵本」の常識を打ち破り続ける絵本絵本「えんとつ町のプペル」は西野氏をプロデューサーとして、イラスト・着色・デザインなど総勢33名のクリエイターによる分業体制で4年の制作期間を経て完成したもの。予算の規模が小さい絵本業界ではリスクが大きく、誰もやったことのないこの取り組みは、「クラウドファンディング」を使って一般の方から資金を募り、想いに賛同した人々の協力によって実現したもの。「一人でも多くの人に」という西野氏のアイデアで、出版業界では異例の“全ページネット公開”を敢行した。2020年1月より舞台「えんとつ町のプペル」の公演も決定している中、この一大プロジェクトの最大の目標でもあったアニメーション映画化が実現。絵本では描かれていない「えんとつ町の由来」や貨幣価値理論を背景に仕込み、新たに魅力的な登場人物も盛り込みながら、新しいエンターテインメント作品としてさらなるバージョンアップを図っている。制作は『海獣の子供』『鉄コン筋クリート』など、ハイクオリティな作品を世に送り続ける「STUDIO4C」が手がける。描き下ろしイメージビジュアル解禁!今回解禁されたのは、本編キャラクターデザインも手がける福島敦子による描き下ろし。ゴミ人間プペルと壮大な冒険を繰り広げる主人公ルビッチが描かれたもの。煙を吐き出す煙突たちをバックに、まだ見ぬ星を見据えるかのように天を見上げるルビッチの表情からは、心の奥に秘めた意志を感じられるようなビジュアルとなっている。「僕はディズニーが大好きで、夢を見させてくれるし、一番リスペクトしていて」と語る西野氏は、「作り手として、表現者として隅っこの方にいるような人間ですが、王者にはちゃんと挑みたいなという思いがあります。作品の中でキャラクターたちに『諦めるな』や『夢は叶う』ということを言わせているので、その張本人が挑まないことにはチグハグだなと思うので、正面から挑んで戦いたいなと思っています」と野望を語っている。『映画 えんとつ町のプペル』は2020年12月クリスマス、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年12月25日