私が保育士で1歳児クラスの担任をしていたころ、子どもらしく素直で、泣いている子を慰めたりするやさしくて甘えん坊なかわいい女の子がいました。でも少しやんちゃなところがあり、それを気にしているからか、その子のお母さんはいつも私たちに謝り暗い顔で帰ることが多く……。そこで私は、その子の良い面をお母さんに伝えるため、あることをしてみたのです!「いつもすみません」お迎えの時間になると子どもたちの顔は一気に明るくなります。ですが、その子のお母さんはいつも暗い顔をしていて、今日あった出来事を話すと、「いつも本当にすみません」と言って頭を下げながら、急いで帰ってしまいました。 次第に忘れ物も多くなり、心配になった私は、お迎えのときに少し時間をいただきお母さんと2人で話すことにしました。 家での様子を聞くと…まず、家庭でのお子さんの様子を聞くと、「家でも保育園と変わらずやんちゃで言うことを聞いてくれなくて困っている」とお母さんは言いました。続けて「自営業で帰ってからも仕事に追われ、遊んであげられていない罪悪感もあり、さらに保育園でのお友達とのトラブルや生活の様子を聞くと本当に申し訳なくて仕方がない」と言い、謝られてしまいました。 私たちは保育園での生活を伝える際は、トラブル発生時以外はその子が成長したところやかわいかったことなどを主に伝えていますが、そのお母さんにはその話すらも先生たちに気をつかわせていると思っていたようなのです。 百聞は一見に如かずそんなお母さんの話を聞いて、私はその子の素敵なところ、やさしいところ、かわいいところを園のデジカメのムービーで記録し、お迎えのときにお母さんに見せることにしました。 見終わったお母さんの目には涙が溢れていました。私は「保育園での生活は親のそばを離れているので子どもが本当に安心できる場所ではないと思いますが、そこで家と変わりなく過ごしてくれていることが私たちにとってはとてもうれしいです」とお母さんに伝えると、「ありがとうございます!」とお母さんは言い、親子仲良く帰っていきました。 私も親になってから気づきましたが、子どもが園で迷惑をかけていないかなど、悪いところばかりに目が行きがちです。しかし保育園にはさまざまな子が集団生活をしていて、どんな子にも必ずいいところがあります。保育士はその子の成長を促すことも仕事ですし、育児に家事にお仕事を頑張っているお母さんが一番大変なはずなので、申し訳ないと思わないで!と思いました。 監修/助産師REIKO著者:桜田 かのん1歳女児のママであり、元保育士。現在2人目を妊娠中。離乳食コーディネーターの資格を取得し、保育士の経験も生かしながら自身の体験談を執筆している。
2022年07月19日お話できない赤ちゃんの気持ちをもっと知りたい!と思った私は、独学で学んだベビーサインを娘に教え始めました。娘に私の気持ちを伝えるときも、言葉と同時にサインを見せると伝わりやすく感じます。私が教えたサインのなかで、娘が覚えやすかったもの、覚えてくれてよかったと思うものをご紹介します。おすすめベビーサイン1:おむつ 「おむつ」のサインは、両手で自分の下腹部をポンポンと叩きます。おむつ交換のときに、「おしっこ(うんち)した? おむつ替えようか!」と声をかけながら、サインを見せました。 0歳のころから「おしっこ(うんち)が出たら、ママに教える」ということが習慣化すると、後のトイレトレーニングの手助けになりました。娘にとっては動きが簡単で覚えやすかったようで、生後11カ月ごろにサインが出せるようになりました。 おすすめベビーサイン2:飲み物 「飲み物」のサインは、人差し指を立て、口角に当てます。マグやコップを差し出して、「飲む?」と聞きながらサインを見せます。サインができなくても、マグを持つなどして、のどが乾いたと伝えることもできました。 暑い時期、「さっきあげたばかりなのに!?」というタイミングで娘がサインを出してくれて、とても助かったことがあります。 おすすめベビーサイン3:もっと 「もっと」のサインは、胸の前で両手をすぼめ、指先同士をトントンと合わせます。「もっと食べる?」「もっと遊ぶ?」など、「もっと」の言葉と同時にサインを見せます。 娘はこのサインを覚えてから、グズる回数が減ったように感じます。もっと何かしたいとき、グズらなくても伝えられるようになったからだと思います。さまざまなシーンで使えて便利なサインでした。 ベビーサインは、日々のコミュニケーションのなかに少し手の動作をつけるだけ。手軽に挑戦できるコミュニケーション方法です。赤ちゃんとの新たなコミュニケーションを楽しむつもりで取り入れていました。 監修/助産師REIKO著者:丸川朋一女の母。出産を機に仕事を退職。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。現在二人目妊活中。
2022年07月19日私は9歳と1歳の姉妹を持つ母です。内向的な長女は、小学校に上がるまで家族以外に「ありがとう」をなかなか言えませんでした。なにかもらっても黙ったままの長女に私は「なんて言うの?」と言い、言えないと「どうして言えないの?」と責めていました。しかし、叔母と長女のやりとりを見て、私は激しく後悔しました……。いつも通り長女は「ありがとう」が言えなかったのですが、私はあることに気付いたのです。「ありがとう」を言えない長女長女は家族には自然に「ありがとう」を言えるのですが、小学校に上がるまで家族以外にはなかなか言えませんでした。例えば、近所の人からお菓子をもらうとき、長女は何も言わないし受け取ろうともしません。 私が「なんて言うの?」と言っても長女は黙ったままなので、相手の方が「いいよいいよ~食べてね」と気を遣って長女に渡してくれました。こういった場面のあとは、私は長女に「何かもらったらお礼を言わないと。どうして言えないの?」といつも責めるように言っていました。 お正月の出来事わが家は毎年お正月になると、親戚の家に皆で集まり新年のあいさつをし、共に食事をします。長女が年長のころのお正月も集まりがありました。その際、もちろんお年玉の受け渡しもするのですが、毎年そのやりとりに緊張感を持っていた私。 この日は親戚の家に行く道中で「○○はもう年長さんなんだから、何かをもらったらありがとうを伝えるのわかってるよね?」と私は長女に念押ししました。そして親戚の家であいさつをし、お年玉の受け渡しが始まりました。 叔母の言葉元小学校教諭の私の叔母が「はいどうぞ」と長女にお年玉をくれました。しかし長女はいつものように黙ったまま受け取ろうとしません。そのうえ、普段人前では泣かない長女が急に泣き始めました。すると叔母は「○○ちゃんはほんまにありがとうと思ってるけど、恥ずかしくて言われへんだけやんなぁ。おばちゃんわかってるよ」とやさしく言ってくれました。 その言葉を聞いて恥ずかしくなった私。道中に「ありがとう」を念押しした理由は、 長女のためでなく、自分自身が「ちゃんと子どものしつけをできている母親」に見られたかったからだと気づいたのです。長女に泣くほどプレッシャーをかけていたことに、私は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 叔母はたまにしか会わないのに長女の気持ちを汲み取ってくれていました。私はいつも一緒にいるのにそれができていなかったと反省。「ごめんね」しか言う言葉がありませんでした。それからの私は世間体よりも長女の気持ちを考えるようになりました。現在の長女は「ありがとう」だけでなく、初対面の方ともあいさつを交わせるようになっています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:石井ゆうき9歳と2歳の女の子のママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
2022年07月17日フランスで2児の子育てをしている私は、仕事人間だった義父の息子に対する一言一言がストレスでした。1歳半で歩き出し、もうすぐ3歳になる長男はバイリンガル教育中の影響もあるためか言葉は遅く、おむつもとれていません。そんな長男に、義父は会うといつも「お前は本当にノロいな! もっと喋らなきゃ。おむつをつけて幼稚園に行くのか」と意地悪に長男をからかうのです。我慢できなくなった私はついに義父に物申してしまいました……!長男の様子長男の性格は穏やかで、いつも周りをよく見て観察しています。もうすぐ3歳ですが、お友だちや私たち親の行動を観察してマネすることはあっても「ぼくもしなきゃ!」と焦ることはなく、いつもマイペース。 もうすぐ幼稚園が始まるのに、おむつがなかなか外れなくて焦っている私があれこれ努力する様子を見て、ケラケラ笑っています。言葉はフランス語と日本語の2カ国語教育のせいか、まだあいまいで理解できる単語も少ないです。 許せない義父の言葉そんな長男に義父は今までも「まだ歩かないのか! 同い年の従弟はもう歩いているぞ」と歩き始める1歳半まで言い続けました。そして、今では「まだこんにちはも言えないの? 教えなきゃダメだ」「3歳になってまだおむつなんて。幼稚園ではおむつつけてくれないぞ」と、会うたびに長男をからかうように声をかけるのです。 私は「義父がこの子を育てているわけではないのに。しょっちゅう会うわけでもないのに嫌味がひどい」と以前から不満をもっていました。そして……。 大反撃の私夫の実家に遊びに行ったとき、長男をからかう義父に私は不満が爆発してしまいました。そして義父に、「保育士さんが、歩き始める平均年齢は生後16カ月から18カ月と言っていました。幼稚園の面談でも、多くの子どもが幼稚園に通うようになっておむつが外れると聞きました。言葉もうちは2カ国語で育てているから息子は覚えづらいんだと思います。成長は早ければいいということではなく、息子は息子のペースで育ってますから」と反撃しました。 すると義父は、「いやいや、かわいくて言ってるだけだから」と言葉を濁していました。私は思っていたことが伝えられて心がスッキリした気がしました。 今までの義父の言葉に対する不満が大爆発した私。毎回マイナスの言葉を長男にかける義父が許せませんでした。かわいくてからかうという義父の気持ちも、わからなくもないけれど、そのたびに息子が傷ついてしまいます。今回、保育士さんが言っていたと、専門家の知識を伝えると、結局義父は育児に詳しくはなく、他の身近な子どもと比べて言っているだけだと改めて気づきました。それ以降、義父は長男に対する言葉に気をつけてくれるようになり、マイナスなことは言わなくなり、平和に過ごせています。はっきり自分の意見を言うことも大切だと思った出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2022年07月12日旦那さんの仕事やわが子の習い事にも、よく意見してくる過干渉な義父の存在に悩んでいたママ。ついに限界がきたママは、ある日思い切って、自分の思っていることを伝えることに。すると、事態が好転することになったという体験談です。 訪問がいつも急!週末の予定は1カ月ほど前に聞かれます。1カ月先の予定なんて決まっていないことが多いほか、子どもが小さいと急に予定が決まることもあります。それでも「予定がまだ決まっていない」と答えると、すごい勢いでうちの週末の予定を勝手に決めてきます。 また、帰る予定がない週末や平日の夕方でも、わが家に遊びにくると決めたら、絶対にやってきます。「今から30分後に行きます」といきなり連絡がくるので、こちらが「用事で出ています」と言うと、居場所を聞いて私たちの出先までやってくることもあるほどです。 夫の仕事や子どもの教育にも口出しをする義父は娘の習い事や、夫の仕事のことにも口出しをしてきます。娘をベビースイミングに習わせたときは「義実家の近くのスイミングスクールにしたほうがいい」とだいぶおすすめされました。最近では、2人目問題にもズカズカと口を出してきます。私は2人目不妊で不妊治療をしています。それでも「今はコロナ禍で出生率が低いので受験の倍率が低いから、早くつくったほうがいい」と会うたびに言われて、こちらもげんなりしています。 はっきり言うことで過干渉を緩和娘が1歳くらいのころに、こちらの都合を無視しての過干渉に嫌気がさし、夫に相談して本人に言うことにしました。話し合いのときは緊張しましたが、義父もこちらの話を真剣に聞いてくれて、理解してくれました。 話し合いをしてからも、過干渉が直っていない部分もありますが、今では「またお義父さん、干渉癖が出ているよ」と笑いながらつっこめるような仲になっているので、正直に話してよかったなと思っています。 たしかに過干渉で面倒なことも多いのですが、過干渉とは言い方を替えれば「夫や孫が心配」ということだと、最近では割り切って考えるようにしています。干渉されて嫌な気分になることもありますが、こちらが育児で大変なときには肉体的にも金銭的にも援助をしてもらっているので、こちらも感謝の気持ちを持って接するように心掛けています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:河井あやの1児の母。営業職をしていたが出産を機に離職。現在は家事・育児の合間に英語教室を開催。自身の体験をもとに、主に家事、育児、教育に関する記事を執筆している。
2022年07月10日息子は年少クラスから幼稚園に入園しました。親から見てもマイペースな息子。また、おもちゃの貸し借りでは思い通りにならないとかんしゃくを起こす始末。私は息子が初めての集団生活にうまく馴染めるのかが気がかりでした。入園して半年が経ったころ、異年齢保育がはじまりました。3学年まとめてクラス分けをするというものです。すると息子は……。 入園当時はとにかくマイペース息子が幼稚園に入園する前に私が抱えていた心配事は、初めての集団生活でお友だちとうまく馴染めるのか? ということでした。入園前までの1年間は新型コロナウイルスの影響により自粛生活が続いていたこともあり、同世代のお友だちとコミュニケーションをとる機会も少なかったのです。 もちろんみんな同じ状況下ではありましたが、息子の性格はかなりマイペース。おもちゃの貸し借りも思い通りにならないと、かんしゃくを起こすことも……。幼稚園で集団生活を学ぶことで、成長に繋がればいいなと思っていました。 少しずつ息子に変化が…入園して半年が過ぎたころ、それまで幼稚園のことを聞いても様子をあまり話してくれなかった息子の口から、お友だちの名前がよく出てくるようになりました。そして通わせている幼稚園では、このころから異年齢保育という3学年まとめてクラス分けをし、きょうだいのように接するという保育が始まりました。 すると息子は「お兄ちゃんと手をつないでお散歩したの」「お兄ちゃんはこんなことができたの」と、幼稚園での様子を楽しそうに話してくれるようになったのです。 その変化は習いごとでも幼稚園の生活で少し心の成長があったことをうれしく思っていたころ、その変化は習いごとのスイミングでも見られたのです。さまざまな年齢の子どもたちがコーチと一緒にレッスンを受けているなか、自分よりも小さな女の子の手をひいて歩く息子の姿が……。 レッスンが終わったあとに話を聞くと、プールサイドで準備をするときに自ら小さい子の手を引き、やさしく話しかけていたとのことでした。コーチから「今日はお兄ちゃんとして頑張っていたね!」と褒められ喜んでいる息子を見て、自分がしてもらってうれしかったことを、今度は自分がやろうと思ってくれていることに大きな成長を感じました。 幼稚園でお友だちにうまく馴染むことができるのか? と心配していたことは取り越し苦労だったなと感じるほど、半年の間に息子はたくさん学び成長していました。もちろんまだまだ子育ての不安は尽きないけれど、息子の心の成長をしっかり見届けて、良いところはたくさん褒めてあげたいと感じた出来事でした。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:伊藤 美里3歳の男児の母。多忙な夫との3人家族で、ほぼワンオペ育児を楽しんでいる。料理と子どもが好きで、食に関する情報や自身の子育て経験を中心に執筆活動中。
2022年07月09日嫁姑問題なんて私には関係ないと思っていました。義母とはなんだかんだうまくいっていましたし、子どもの面倒も積極的に見てくれて本当に助かった場面が多かったからです。しかし、いつの間にか私は義母の言動がいちいち気になってしまい、モヤっとしながら過ごしていることに気がつきました。私が、義母ともしかして合わないかもしれないと思ったエピソードをお話しします。難易度高すぎ!2人同時の寝かしつけ上の子が1歳4カ月のとき、年子で下の子が生まれました。里帰り中の実家では、上の子を寝かしつけている間、下の子は母に抱っこしてもらうように。2人同時ではなく、一人ひとりを寝かしつけていたのです。しかし、自宅に戻ってからはひとりで2人の寝かしつけをしなければなりません。 夫は仕事が忙しく帰りが遅いため、子どもたちが泣き叫んでも誰も助けにきてくれない状態。「どうやって2人の寝かしつけをしようか」と頭と抱えてしまいました。そこで、上の子にはしばらくおしゃぶりと育児用のミルクでセルフねんねをしてもらうことにしました。 気づいたら1歳半になっていたおしゃぶりの使用月齢は1歳半まででしたが、上の子が1歳7カ月になっても相変わらず私は寝かしつけにおしゃぶりを使用していました。ある日、義母が孫に会いにきたとき、「まだおしゃぶり使っているの?」と言われてぎくっと思いましたが、言われたときは反論せずに、その場を丸く収めるよう義母に共感するように対応しました。 私だってやめさせられるのなら早めにやめさせたいと思っていましたが、なかなか下の子の睡眠リズムが整わず、下の子は上の子と同時に寝なかったのです。そのため、下の子が騒ぐ前に上の子をどれだけ早く寝かせるかがひとりで2人の寝かしつけをするポイントでした。 ミルクも指摘され、寝かしつけに意気消沈義母の発言をきっかけにおしゃぶりは卒業と決意し、早めに寝させるために、上の子の寝かしつけには育児用ミルクをあげるだけにしました。しかしある日、台所にあった哺乳びんを見た義母に、「まだミルクあげているの?」と指摘されてしまったのです。義母の発言に、正直いい加減にしてよと思ってしまったのですが、「フォローアップミルクを飲ませています」とお伝えしました。 義母のひと言で、私はワンオペでの寝かしつけに自信をなくしてしまいました。たしかに、1歳7カ月の子どもはミルク卒業の時期かもしれません。しかし、私にとって育児用ミルクはおしゃぶりなしのワンオペの寝かしつけの術だったので、こちらの事情もあるのに!と悲しくなってしまいました。 義母の発言にびくびくするように上の子が1歳8カ月になり、下の子の睡眠のリズムが整ってきたタイミングで寝る前の育児用ミルクを卒業しました。下の子は育児用ミルクで寝てくれるようになり、最初のときよりは2人同時の寝かしつけがラクになりました。 しかし、生後6カ月の下の子に対して「ハイハイはそろそろ?」や、上の子に対して「トイレひとりでできるようになるといいわよね」などの義母の発言がいちいち気になり、ストレスに。大変なときにこちらの事情も知らずに正論をぶつけられると、心が折れます。今は少し義母と距離を置いて、夫もいるときに義母にきてもらうようにしています。 嫁姑問題は、ささいなひと言からも起きるんだなと悲しくなりました。義母は何気なく言っていて、悪気はないと思います。しかし、「正論でうまく進まないのが子育てなんです」と義母に伝えたくなることもあります。今は義母とのやりとりは夫にお願いして、わが家にきてもらう頻度を月1と減らすことにしました。おかげで義母とはいい距離感を保てて付き合いやすくなったような気がします。 著者:安斎みさき1歳4カ月差の年子を育てるワンオペママ。転勤族。金融関係や大手薬局で働いた経験を生かして、子育てや金融そして美容ジャンルのライターとして活動中。
2022年07月06日保育士の中田馨さんが、実際にやっているイヤイヤ期のかわしワザ【お食事編】を教えてくれました。「苦手な食べ物を食べない」イヤイヤ星人、「椅子に座らない」イヤイヤ星人など4パターンに分けて詳しく解説!こんにちは、保育士の中田馨です。「実際に保育士がしている、イヤイヤ期のテーマ別の対応方法」のうち、今回は「食事でイヤイヤ星人」をお届けします。 食事でイヤイヤする子への対応方法1日3回やってくる食事。子どものことを考えていろいろな食材を使ったり工夫しながら料理を作るのに、ひと口も食べずに「イヤ!」と言ってプイっと横を向いてしまうなんて経験をしたことがあるのではないでしょうか? ひと口でも多く食べてほしいのが親心ですが、頑なに口を開いてくれないとどうすることもできません。無理やり口に入れるわけにもいきませんので、悩むママも多いことでしょう。 食事でイヤイヤ星人への基本的な対応方法は以下の4つです。1.食べない食材があっても良しとしよう!2.食事には決まりがあると伝える3.十分に甘えさせる4.ある程度子どもの思いを尊重するでは、実際に保育所であった具体例を挙げながら見ていきましょう。 苦手な食べ物をひと口も食べないイヤイヤ星人苦手な食べ物をひと口も食べてくれないイヤイヤ星人はとっても多いものです。私の保育所のイヤイヤ期の子どもたちは全員がそうと言ってもいいくらい。例えば、きのこが苦手な子の場合、きのこ単体ではもちろん食べません。えのきと一緒に数種類の野菜を汁物にしたら、じょうずにえのきだけをよけて食べます。ハンバーグにしいたけを練り込めば、その香りに感づいて食べてくれません。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいのでしょうか? まずは「食べない食材があっても良しとしよう!」と思うことです。苦手な食材の1つや2つ大人もあると思います。なので、苦手な食材が多少あっても問題ありません。まずは、えのきが入っているのに汁物を食べようという意欲がある子どもを認めます。「今は、きのこを食べなくてもいいや」と思いましょう。 とはいえ、将来的に食べてほしいと思うなら、子どもが苦手な食材も定期的に食卓に出して、その存在を見せ続けます。親が「おいしい!」と食べているところを見せることが大切です。 椅子に座らないイヤイヤ星人食事中にすぐに椅子から逃げ出したり立ち歩いたりする子がいます。つい追いかけてしまいたくなるところですが、それはNG。食事のマナーとして、立ち歩いて食べるのはよくありませんが、それよりも立って歩いて食べているときに、食べ物を喉に引っ掛けてしまうことのほうが怖いのです。このようなイヤイヤ星人には「食事には決まりがあるんだよ」ということを伝えます。例えば、食事は座って食べるということもその1つ。座らないと食べさせないという家ルールをつくってしまうのです。 追いかけて食べさせると「歩いて食べてもOKなんだ」という認識になりますので要注意です。また、椅子から逃げ出した子どもに対して「待て待てー!」など大きなリアクションで対応すると、子どもはママに反応してもらって楽しいと思ってしまいますので、座らせるときは「椅子に座るよ」っと淡々と対応しましょう。 自分で食べられるのに食べさせてほしいイヤイヤ星人手づかみ食べもスプーンやフォークなどを使って食べることもできるのに、急に「ママ、食べさせて!」と自分で食べなくなる子がいます。ママとしては、「もう、自分で食べられるでしょ?」と思うことでしょう。このようなイヤイヤ星人には、十分に甘えさせましょう。ママに「食べさせて!」と言ってくるのは今だけの話です。子どもが成長するなかでは、心の充電がたくさん必要な時期があります。充電の方法はその子によって違います。この子の場合は、食事の時間に出てきたのかもしれません。ママが食べさせてあげたとしても、「じゃあ、自分でもひとさじ食べてみよう」と誘うのはもちろんOKです。 スプーンもまだなのにお箸で食べたがるイヤイヤ星人まだ、手づかみ食べがメインでスプーンすらうまく使えないのに、パパやママの様子を見て「お箸が使いたい!」と言ってお箸を持ちたがる子がいます。持たせなかったら大泣きするので、持たせていいものか悩むところです。 このようなイヤイヤ星人には、ある程度子どもの思いを尊重しましょう。ある程度というのは、子ども用の短いお箸を用意して持たせるのはOKです。食具に興味を持つことは頼もしいものです。ただ、お箸は子ども用のものを必ず大人がそばで見守りながら食べてください。 イヤイヤ期全般に言えることですが、子どもがイヤイヤ言い出したらすぐに解決することはできません。いつもの3〜4倍は時間がかかるかなと大らかな気持ちで対応しましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年07月06日私は6歳と3歳の男児を育てています。長男が昨年度まで通っていた認定こども園に、少し距離を置いているママ友がいました。やっと出会えた同い年のママ友と、私が距離を置こうと思ったのは、そのママ友のとある発言がきっかけでした。やっと出会えた同い年のママ友私は20代の後半に出産したのですが、自宅近くの支援センターや長男が1歳のときに通い始めた保育園では、自分と同い年のママと知り合うことがありませんでした。そんななか、長男が3歳のときに保育園から認定こども園に転園。 そこで、やっと同い年のママと出会うことができました。もちろん出産したのも同じ年齢なので、健康の悩みや昔流行ったものの話なども合うため、送り迎えのときに会えると、会話が盛り上がることがしばしばありました。 ママ友の発言に違和感私は長男を体操教室に通わせ始めました。周辺では評判が良くて、有名な体操教室です。あるとき、そのママ友に「体操教室始めたんだ」と報告すると、「え、遠いじゃん。うちは無理」と言われたのです。 私は誘ったわけではなかったのですが、誘ったように聞こえたのかなと思い、「送り迎えは大変だよ」と話を合わせました。確かに、わが家やこども園からだと、自転車で15分ほどかかり、送り迎えが面倒と感じる距離ではありましたが、私はその会話をしたときに、少しだけ違和感を覚えました。 繰り返される否定的な言葉後日、私が在宅の仕事に転職した話をすると、ママ友は「在宅の仕事? 人と会わない仕事なんて無理」と否定してきたのです。私のなかで違和感はさらに大きくなりました。もちろん、同じ仕事をしようと誘ったわけではありません。 習い事や仕事について、なぜ否定されなければならないのか、私にはまったくわかりませんでした。その後も、私が子どもの虫歯予防にあめの制限をしていることも、「意味ないよね」などと言われ、否定されることが多いと感じてしまうように。もしかしたら、私の思い過ごしだったのかもしれませんが、次第にそのママ友と話すのが嫌になってしまいました。 送り迎えで会わない限りは話す機会がない状態だったので、送り迎えの時間を少しずらして会わないようにし、無事卒園を迎えました。職場の同僚や家族と違って、ママ友は毎日会って話せるわけではないので、数少ない会話だけで、悪い印象が残ってしまう危険性もあるなと感じました。また、この出来事が教訓となり、私自身も話す機会が少ないママ友には、安易にマイナスな内容の発言をしないよう心がけています。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師REIKO著者:土田えり子2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。
2022年07月05日長女が2歳のとき、次女が生まれました。全体的に発達がゆっくりで、3歳を過ぎても2語が出なかった長女に対し、次女はとにかく成長が早く、1歳後半には2語文を話すように。手遊びや踊りなども堂々としていて、周りから褒められることが多い次女を横目に、長女はだんだんと自信をなくしていっているようでした……。妹ばかり褒められるおっとりして少し人見知りの長女とは違い、次女は物怖じしない性格で、とにかく目立つのが大好き。長女が3歳だったころ通っていた児童教室でのことです。 長女は恥ずかしがって私の後ろで隠れていることが多かったのですが、1歳の次女は教室の一番目立つところで踊ったり、手遊びのときは先生と一緒にお手本をやったりしていました。そんな次女は周りから褒められることが多く、それに比例するように長女は縮こまっていきました。 「お姉ちゃんのおかげだよ」ある日の児童教室の帰りに長女がぽつり。「次女ちゃん、ぜんぶじょうず、ねー……」。悲しそうな様子にさすがに「何とかしなければ」と思いました。 「そんなことないよ」「長女ちゃんもじょうずよ」と答えようとしましたが、どれも児童教室での2人の様子からしたら、とってつけたような慰めに聞こえてしまいます。考えたあげく、私が思いついた言葉が「うん、お姉ちゃんのおかげだよ」でした。 家ではしっかり者の長女長女は私の言葉に不思議そうな顔をします。私は続けて、「次女がおしゃべりや踊りがじょうずなのは、長女がいっぱい一緒に遊んであげてるからだよ。次女は一緒に遊んでくれるお姉ちゃんのことが大好きだから、お姉ちゃんと一緒のことしたくって頑張ってるんじゃないのかな」と。 実際、家では長女もよく踊ったりおしゃべりしたりしていました。また、次女が大好きな長女は、私よりもたくさん次女に話しかけたり、手遊び歌で遊んであげたりすることもありました。 姉妹の関係性が変化その後、次女が褒められるたびに「長女が教えてあげたからだね」と長女を持ち上げていると、長女は少しずつ自信を取り戻していきました。そして、「教えること」に自信を持った長女に次女は尊敬の眼差しを向けるようになり、何かにつけて「お姉ちゃんに教えてもらったんだ!」と言うように。 長女の自信が次女の尊敬に繋がり、尊敬されたことを感じた長女はより次女のお世話に力を入れるようになって、2人ともが褒められる、という良い循環ができあがりました。 今では長女は7歳、次女は5歳になりました。自身の成績は振るわないまでも、次女にひらがなやカタカナ、足し算などをどんどん覚えさせていく長女は私より「教える才能」があるように思います。これからも姉妹2人、互いに切磋琢磨しながら成長していってほしいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。
2022年07月04日私には少し堅物の兄がいます。長女が2歳のころに新婚の兄夫婦と旅行に行ったのですが、そのとき兄から厳しいことをいろいろと言われてしまいました。小さな子どもを連れていた私にとってはとてもショックな出来事でした……。考えの古い堅物の兄私から見ると兄は昔から、考えが少し古いのでは? と思うようなところがあります。たとえば、結婚したら夫は仕事、妻は家を守るもの。妻は3歩下がって夫に意見するな、というような感じです。 それが正しいか間違っているかなどの問題は別として、自分の考えは絶対! というような頑固なところに、家族は昔から手を焼いていました。 旅行中に兄に言われたこと1娘が2歳になりたてのころ、私と娘と新婚の兄夫婦の4人で特急電車に乗って旅行に出かけました。娘は行きの車内でずっとおりこうにしていたのですが、まもなく目的地に着くというころで、眠くなってグズってしまったのです。 どうしようと焦ったものの、荷物をまとめなくてはならないし、小さな声で泣いているだけだし……と、私は娘を抱っこひもに入れてあやしながら荷物をまとめ始めました。 すると向かいに座っていた兄が突然、怒って「まわりに迷惑だろう! 早くデッキに移動しろ!」と言ってきたのです。半泣きになりながら私は、慌てて荷物をまとめて持ってデッキに移動したのを覚えています。 旅行中に兄に言われたこと2電車を降りて歩き始めると、今度は兄に「歩き方が偉そう」と言われました。抱っこひもで子どもを抱っこすると私は、どうしても背中を反っておなかを突き出したような姿勢になってしまっています。それが兄には偉そうな態度に見えてしまったようです。 そんなことを考えたこともなかったので、驚くとともにショックでした。それからしばらくは自分の歩き方が気になってしまい、余計におかしな歩きをしてしまっていたように思います。 パパになった兄は今旅行先は温泉旅館だったのですが、朝ごはんの会場やロビーなどで娘が少しでも歩き回ると兄に注意されてしまうので、旅行中は兄の厳しさにまいってしまいました。旅行自体は楽しかったのですが、兄の言葉はその後もずっと心に引っかかっていました。 その後兄夫婦にも子どもが生まれ、兄も今や子煩悩なパパです。子どもとは大人の思い通りにはならないものということがわかったようで、多少のことでは口うるさく言わなくなりました。 旅行中の兄の言葉は当時の私にはショックで、子どもがいないから親の大変さがわからないんだ! と思ってしまったこともありましたが、立場や状況が違うと感じ方が違うのは仕方のないことかもしれません。相手の考えを拒絶するのではなく、それぞれがお互いの立場や状況を想像して、相手に歩み寄った考え方ができたら良いのかなと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年07月02日フランスに移住して3年。2歳と生後5カ月の男の子を育てている私。私の親族や友だちは日本にいるため、夫が仕事に行っている日は、子どもたちと私の3人のみで過ごしています。そのうえ、去年から続くコロナ禍でさらに外出が減り、人に会うことも減りました。そのせいかわかりませんが、2歳半になる長男は超人見知り……。他人に会うたび「まだ人見知りね」と言われ、落ち込んでいました。 フランスの子育て事情フランスでは産後3カ月から仕事復帰する方が多く、赤ちゃんは生後間もない時期から他人に預けられます。私のように、幼稚園に行くまで自宅で子どもを育てている方は少なく、早い時期から社会に出ているため、比較的他人に慣れて育っている子どもが多い印象です。 また、家族の付き合いが濃いフランス社会では、子どもを祖父や祖母に頻繁に預けることもまれではありません。赤ちゃんの時期から親と離れて過ごす時間が多いフランスの子どもたちは、他人を怖がる子が少ないように感じています。 私の子育て環境や事情そんななか、私は専業主婦で親族も友だちもみんな日本。義両親も遠方で友だちはほとんどおらず、誰かに会いに出かけることも少ないのです。また、私のように仕事をしていないと保育園へ入れることも難しく、ベビーシッターは費用が高い……。 社会との関わりがほとんどないため、他人に出会う機会が少ないからか、長男は超人見知り。2歳半になっても愛想よくあいさつができない長男を見るたび「私のせいだ」と毎回落ち込んでしまいます。 ママ友に相談すると…長男の様子と私の環境をママ友に話してみると、ママ友は「環境は人それぞれ事情があるから仕方ない。でも子どもは幼稚園に行けばすぐ馴染むから焦らなくても大丈夫」と言ってくれました。 私は自分にないものを探しては、子どもたちに「いい環境を与えてあげられなくてごめんね」と自分を責めていたことに気づきました。「ないものはないんだから仕方ない。私ができることを一生懸命与えてあげたらいい」と改めて思いました。 私の場合、他人の恵まれた環境を見るたびに、自分を責めたり落ち込んだりしていました。しかし、落ち込んでいても始まらないし、私ができることで子どもたちを幸せにしてあげられたらそれで充分ではないか、と今では思います。子どもの成長を見守りながら、精一杯愛して楽しんで子育てをしていけたらいいなと思います。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2022年07月01日現在小学生の娘が幼稚園に入園したころ、幼稚園の委員に立候補しました。娘のためと思って委員のお仕事を頑張っていることを、夫も理解してくれていると思っていました。そんなある日、夫のひと言で、実は気持ちがすれ違っていたことに気づいたのです……。妊娠中から娘を溺愛していたパパ夫と結婚してから5年、待望の長女が生まれました。妊娠中から娘を溺愛していて、私が出かけるときは、おなかの赤ちゃんと離れるのをさみしがったくらいです。生まれてからはもちろん、自営業で多忙のなかでも、在宅ワークなのをいいことにちょくちょく休憩を入れては、娘を眺めていました。 私も娘がかわいくて仕方がなかったので、親バカ対決のようなことをしていた覚えがあります。娘の初めての寝返りやハイハイなど、成長の喜びも共有していました。夫との付き合いは学生のころからだったこともあり、私はすっかり、娘に対する気持ちは夫も私も同じ、と思い込んでいたのです。 幼稚園に入園して委員に立候補娘が幼稚園に入園してすぐの保護者会で、委員を決めることになりました。人見知りな性格なので勇気がいりましたが、思い切って立候補しました。というのも、なかなか決まらない空気に耐えかねて、思わず手を挙げてしまったのです。でも、立候補したことを後悔はしていませんでした。委員をすればわが子の園での様子がよくわかる、と聞いていたからです。 大変なときもあるかもしれないけれど、園での娘の様子を報告できるし、夫も応援してくれるだろうと思っていました。でも、委員になったことを伝えたとき、夫はいい反応をしませんでした。 委員としての時間が家事に影響するように委員の会議や作業は基本的には保育中でしたが、時期によっては家での作業が発生することもありました。委員をやるからにはしっかり役に立ちたい!と思う私は、力が入りすぎてしまうこともあったかもしれません。 ただでさえ、娘が幼稚園に預けているときに帰宅できない日は、家事が滞りがちなのですが、娘の寝たあとなど、普段なら残りの家事をする時間に委員の作業をしてしまうこともありました。でも、今は仕方がない。それが娘のため、ひいては娘を溺愛している夫のためでもある、と思っていたのです。 習い事のお手伝いも引き受けたら…そんなある日、娘を習い事に送っていったところ、発表会の当日楽屋でお手伝いをしてくれる保護者が足りなくて先生が困っているという話を聞きました。このお手伝いも、娘の様子を間近で見られるというもの。もともと困っている人を放っておけない性格である私は、「よかったらやりますよ」と申し出ました。 それを夫に伝えたところ、急に不機嫌になり、「これ以上やるの?」と言ったのです。それまで口に出して言われなかったので気づかなかったのですが、ここのところ家事が疎かになりがちなことを、夫は不満に思っていたようでした。 私は、育児に関することを頑張ることは夫のためでもあると思っていたし、ワンオペ育児で家事も育児もすべて任されていたので、多少好きにやらせてもらってもいいだろうと思っていました。でも、育児に関する考え方はパパとママでは全然違うということに気付かされました。これからは、小さなことでもきちんと話し合ってから決めようと反省した出来事です。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。夫は別居中のため、完全ワンオペ育児奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年06月30日孫が大好きな義母。息子もよく懐いていて、休みのたびに「ばあばのお家に行く!」と言っていました。とてもありがたいのですが、息子への甘やかしが気になってくるようになり……。義母と険悪にならないように、甘やかしをやめてもらった私の体験談をご紹介します。 甘やかします宣言!夫はひとりっ子だったので、義母にとって孫は息子ひとりだけです。そのためもあって、義母は生まれてからずっと息子をかわいがってくれています。義実家に行くと「この家にいるときは、甘やかすけど許してね」「今日だけだから、特別だし」と言って、息子が欲しがるお菓子やおもちゃをたくさん買ってくれていました。 あるときは、「欲しそうに見てたから」という理由でおもちゃを買ってくるほど。義実家に行くのは月に1、2回ほどでしたので、私も「かわいがってくれるおじいちゃん、おばあちゃんがいてくれてよかった」と思っていました。 衝撃的な光景その後、2人目の子どもができ、夫は息子と2人だけで頻繁に義実家へ行くようになりました。おかげで私は下の子のお世話に集中することができ、ありがたかったです。しかし数カ月後、下の子を連れて義実家に行くと衝撃的な光景を見ることに……。 「先に息子君へごはんをあげるわね」と言った義母が、テレビアニメを見ながら自動車のおもちゃに乗って部屋をぐるぐると走り回る息子に、スプーンを持って追いかけながら食事を与え始めたのです! あまりの光景に絶句当時息子は4歳で、幼稚園にも通っていました。園や家では自分でごはんを食べることもできています。以前も義実家ではテーブルで食事をしていました。あまりの光景に夫へ「いつもこうやって食べているの?」と聞くと、夫は「そうだよ~。こうじゃないと食べないし」と何が悪いのかわからない様子。 私がいない間、このスタイルが定着したようでした。さすがに行儀が悪すぎると思い、意を決して義母にやめてもらうようにお願いすることに。 わかってくれた義母義母にお願いするときに、あらたまってではなく、できるだけさり気なく伝えるように心がけました。雑談をしているときに、「そういえば、食事の仕方ですがおもちゃに乗りながら食べるのはちょっと……」「お義母さんも手間がかかって大変じゃないですか?」と伝えると、「やっぱりちょっと甘やかし過ぎたかしらね」と言って私の意見を尊重してくれたのです。 実は、義母自身も少し行儀が悪いと感じていたようでした。次からは食卓について自分で食べさせることを約束してくれました。その後も夫と息子の2人で義実家に行くことはありますが、きちんとテーブルについて自分で食べているようです。 これからも義母に言いにくいことでも、マナーに関わる点はきちんと伝えていこうと思っています。息子をかわいがってくれるのはありがたいのですが、母親としてどうしても譲れないラインがあることを実感しました。 作画/やましたともこ著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年06月29日近年、新型コロナウイルスの影響で、保護者が子どものサッカーを観戦する機会が減っています。子どもの様子が知りたくて、「サッカー、どうだった?」と聞くと「別に」「普通」などのそっけない答えしか返ってこず、やきもきした経験は誰しもあるのではないでしょうか?そこで今回は、スポーツジャーナリストとして、多くの著名人、アスリートの取材をしてきた二宮清純さんに「子どもの答えを引き出す、質問の仕方」や「コーチに質問するときのポイント」についてうかがいました。(取材・文鈴木智之)写真は少年サッカーのイメージ<<前編:インタビューのプロ二宮清純さんに聞いた「今日の試合どうだった?」「別に......」で終わらせない会話術■負け試合でも手ごたえがある場合も。「勝った?負けた?」より「今日なんかいいことあった?」と聞こう二宮さんは前回の記事で、「言葉に頼らない」「距離感が大事」など、質問をするときのポイントを教えてくれました。子どもとサッカーの話をするときにしてしまいがちなのが、「勝った?」「負けた?」「何点取った?」など、結果にフォーカスする質問です。二宮さんは「もちろん試合に勝つことや点を取ること、 勝利に貢献することは大事ですが、試合に負けたとしても、自分の中で手応えがあったプレーがあるはず」と言います。「試合の勝ち負けや点取った? ではなく、今日はなんかいいことあった? などの間口の広い質問の方がいいのではないかと思います。僕は子どもの頃、少年野球をしていたのですが、ある試合で内野からピッチャーに牽制のサインを出して、アウトにしたことがありました。試合には負けたけど、自分としてはすごく嬉しかったんです」その試合を偶然見ていた学校の先生から「あのプレーは頭脳的だったね」と褒められたそうで、50年経ったいまも、そのことを覚えていると言います。「試合には負けたけど、褒められて嬉しかった記憶がいまもあります。スポーツには結果以外に、手応えを感じたプレーもあるので、そこを引き出すような『何かいいことあった?』など、相手に委ねるような聞き方がいいと思います」■負けたとき、結果が出ない時ほど自分を信じる力が必要子どもが試合に負けて落ち込んでいたり、いいプレーができなくて悩んでいるときは、保護者の出番です。二宮さんは「負けたときほど、自分を信じることが大事」と言葉に力を込めます。「僕が思う名選手の条件は『負けたとき、結果が出ないときに、自分を信じてることができた人』です。よく『負けたときは自分を信じろ。勝ったときは自分を疑え』という話をするのですが、負けたときやうまくいかないときは、周りから『何でだめだったの?』『何で負けたの?』など色々言われます。そのときこそ、自分を信じる力が必要なんです」うまくいっていないときは、周りから白い目で見られたり、心無い言葉を浴びせられたりすることがあります。「そんなときこそ、誰よりも自分が自分の味方になってあげること。オレはこんなもんじゃない。今日はたまたまうまくいかなかっただけだ。『次はやってやるぞ』ぐらいの気持ちでいいと思います。そこで味方になってあげられるのが保護者です。子どもの様子を観察した上で、サポートできることは何だろう? と探してあげるといいと思います」一方で、試合に勝ったとき、うまくいっているときは「これは自分ひとりの力じゃない。周りが手助けをしてくれたからうまくいったんだと、周囲に気持ちを向けることが大事」と言います。「僕は取材者として、たくさんのスポーツ選手を見てきましたが、ティーンエイジャーの頃は、うまくいっていると自分の手柄だと思って、有頂天になる場合があるんですよ。そういうときこそ、『本当にこれでいいのかな』『たまたまかもしれない』『周りの助けがあったからだ』と、自分を疑う視点があった方がいいんです」■言葉には体温がある、指導者に聞きたいことがあれば直接話してみよう子どもとのコミュニケーションに加えて、指導者とのやりとりに悩んでいる保護者も少なくありません。練習内容や選手起用に関して、指導者に聞いてみたいけど、どう言っていいかがわからない......。そんな思いをしたことのある人もいるのではないでしょうか。インタビューのプロである二宮さんは、「昔は指導に口出しするなとか、子どもを預けたら文句を言うなといった風潮があったと思いますが、いまの時代はそうはいきませんよね。指導者と保護者のコミュニケーションは、より大事になってきていると思います」と話します。「疑問があるときは、会って話をした方がいいと思います。いまはLINEをはじめ、文字でやり取りすることの多い時代です。ですが、それだと言葉のニュアンスやイントネーションが伝わりきれないところがあります」二宮さんは「私に任せてください」という言葉を例に説明します。「文字で単純に『私に任せてください』と書くのと、実際に会って、笑顔で『私に任せてください』と言って相手の肩をポンと叩くのとでは、受け取る側の印象はまったく違いますよね。文字で『私に任せてください』だと、突き放していると感じるかもしれません。でも会って、顔を見て『私に任せてください』と言われると、安心できますよね。それは、表情や言葉からニュアンスが伝わるからです」練習前後の5分、10分でも、コーチに会って話すことができれば、モヤモヤや疑問の解消にもつながりそうです。「大事な話は、会ってした方がいいです。言葉には体温がありますから。文字だけだと、体温を感じることはできませんよね。字面だけで判断することは危険なので、大事な話をするのであれば、基本的に会った方がいいと思います。どう対応するかはそれからですね」サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」■相手から受け取る情報量のうち、「言葉」はわずか7%コミュニケーションの基本は、顔と顔を突き合わせることにほかなりません。『メラビアンの法則』によると、人間が相手から受け取る情報量のうち、言葉から受け取るのはわずか7%で、それ以外の93%は非言語(表情や仕草など)によるものだそうです。それほど、言葉以外の情報は大切なのです。コロナ禍では会って話をしずらく、マスク越しの表情を読み取るのは難しいかもしれませんが、注意深く観察することを心がけるだけで、得られる情報量が変わってきそうです。お子さんやコーチ、周囲の方とより良いコミュニケーションをとるためにも、ぜひ参考にしてみてください。二宮清純(にのみやせいじゅん)スポーツジャーナリスト。株式会社スポーツコミュニケーションズ代表取締役。1960年、愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーのスポーツジャーナリストとして独立。五輪・パラリンピック、サッカーW杯、ラグビーW杯、メジャーリーグなど国内外で幅広い取材活動を展開。明治大学大学院博士前期課程修了。広島大学特別招聘教授。大正大学地域構想研究所客員教授。経済産業省「地域×スポーツクラブ産業研究会」委員。認定NPO法人健康都市活動支機構理事。著書に「勝者の思考法」「人を見つけ人を伸ばす」「人を動かす勝者の言葉」など多数。サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」
2022年06月28日保育士の中田馨さんが、「実はちょっと困る保護者の対応」を教えてくれました。連絡帳に書いてほしいこと、子どものことでお願いしたいことがあるとき、叩かれたときなどシチュエーション別でご紹介!こんにちは、保育士の中田馨です。保護者の方からすると良かれと思ってしている行動だったりするのですが、実は保育士側は「ちょっと、困ってしまう」なんてこともあります。保育士として「こうしてもらえると、さらにありがたいな」という対応例もいっしょにご紹介します。 連絡帳に怪我や体調についての記載がない連絡帳の形は、保育園によってさまざまだと思います。 連絡帳が1人1冊あり、家に持ち帰って書いてくるタイプ。教室にあって、登園時に記入するタイプ。どちらも連絡帳に書く内容にポイントがあります。 連絡帳に書く内容といえば、食事の時間や量、睡眠時間、排泄の内容などの項目があると思います。それ以外に、自由に連絡事項を書く欄もあったりします。私の保育園では、連絡事項の部分は「子どもの体調面や日々のエピソードなど書いてください」とお伝えしています。 子どもの日々のエピソードを、保護者と保育園で交換日記のように渡し合える連絡帳は、貴重な育児日記でもあります。そんな連絡帳ですが、子どもの日々のエピソードを書くことが楽しくて、一番重要な「子どもの体調面」を書いてくれない保護者がときどきいます。 普段と変わらず機嫌がよい場合はいいのですが、「夜に頭をぶつけた」「帰宅後、1回嘔吐した」などの情報は、その日の保育につなげることができるので、連絡帳に書くか、口頭で伝えていただけると助かります。 自分の要望だけを伝える「蚊になるべく刺されないように対応してください」「私なら転びそうになったら飛び込んで助けます」 これらは実際、私が保護者に言われたことです。それぞれの家庭の大切なお子さんですので、私たちの仕事は責任重大です。できるかぎり、朝登所した元気な状態で夕方帰宅できることが目標でもあります。 ただ、子どもの年齢によって違いますが、0歳は3名につき1名、1~2歳は6名につき1名の保育士が保育します。1人の保育士が6人の子どもを保育していたら、蚊に刺されることもありますし、転んでしまうこともあります。 まず、そこは理解していただいたうえで、「どうして蚊に刺されたくないのか?」を考えてみましょう。うちの子は刺されると赤く大きく腫れるのが心配なら、それを伝えてもらえると助かります。そして、保育士と一緒に対策を考えてみます。 保育園側ができることは、あくまで集団生活の範囲内ですが、「外に行くときは長そで、長ズボンをはく」などは対応してもらえるでしょう。一方的に、子どもの見てもらいたい部分だけを伝えるのではなく、なぜそう思っているのかを言葉にして伝えて保育士と一緒に対応を考えてみてください。 叩かれた! 噛まれた! そのことしか見ない保育園にお迎えに来て、自分の子どもを見ると、顔に引っかかれた痕が!保育士に「すみません。お友だちに引っかかれました」なんて言われたら、子どもがかわいそうで悲しくなってしまいますね。 それが数日続くことがあると、「なんでうちの子だけ」と思うことでしょう。保育園で起きたケガは、すべて保育園の責任です。とはいえ、保育士も人間ですし、子どもも元気いっぱいに活動しています。「今後、絶対にケガをさせません」という約束はできません。 以前、お友だちに噛まれた2歳児の保護者からこんなことを言われたことがありました。「お互いが乱暴にやり合ったなら、喧嘩両成敗でいいが、うちの子はたたいてもいないのに納得できない!」 保護者としては、たたき合いなどの喧嘩であれば噛まれても仕方ないという考えだったのでしょう。でも、子どもの世界はそんなに単純なものではありません。乱暴をされなくても「嫌だ! やめてほしい!」という気持ちが芽生えたら、たたいたり、噛んだりするという行動につながることがあります。なぜなら、まだ言葉で自分の気持ちを伝えることが難しいからです。 もし、保育園で自分の子どもが傷つけられたとき、つらい気持ちになると思いますが、「そのとき何があったのか? 子どもたちの心の動きがどうだったのか?」を説明している保育士の言葉にもう少し耳を傾けていただけるとうれしいです。 今回は、私の園で実際にあった例をあげながらお話をさせていただきました。保護者の保育園への理解と協力、保育士とのコミュニケーションがあればあるほど、子どもの保育園生活は充実していきますよ。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年06月27日私は6歳と2歳の息子を育てているパパです。6歳の長男は車が大好きでいつもミニカーを持ち歩いていていて、私も一緒に遊ぶこともありました。しかし長男はミニカー遊びに対するこだわりが強く、私は一緒に遊ぶことを避けるように……。そんななか、新しいミニカーを購入したことがきっかけで、長男の本心を知ることになったのです。 車好きの長男の遊び方長男は車のおもちゃが好きなのですが、その背景には実車が好きでその延長線としてミニカーが好きといった傾向があります。そのためミニカーで遊ぶ際は実際の道路を走る車を模して手で走らせたり、信号待ちで渋滞の車列を再現したりして遊びます。 しかし長男は、私が一緒に遊んでいるときにミニカーに触ったり動かしたりすると怒り、一緒に遊ぶというより私が隣で見ているのを好んでいるようでした。なかなか一緒にミニカーで遊ぶのは大変でした。 車で遊ぶことからの逃げ私も長男と遊びたい思いはあったのですが、私が触ったり動かしたりすると怒るので、うまい付き合い方がわからず困ってしまいました。次第に私は「パパ! 車で遊ぼう!」と言われてもなにかしらの理由をつけて避けるように……。 しばらくその対応をしていくうちに、長男も私が車で遊ぶことだけを避けていることに感づいたのか、車で遊ぼうと言ってこなくなり私は正直ホッとしていました。 長男の心の声しばらくして、欲しがっていたミニカーを買ってあげた日、いつものように長男はひとりで新しいミニカーと古いミニカー数個で遊んでいました。しかし長男の顔はどこか浮かない表情をしていました。具合が悪いのかなと思い「どうしたの?」と聞くと、とても小さな声を絞り出し「ちょっぴりだけ一緒に車で遊ぼ……」と私に言ってきたのです。 私はそのひと言で長男が、ほんとはパパと遊びたいのにどうして遊んでくれないんだろう……と思っているんだと直感しました。 相手の気持ちも理解する長男の気持ちに気付いた私は、「一緒に遊びたいけど見ているだけとか、車を動かしたら怒ったりするからパパは遊びたくない」とはっきり言いました。私だけでなく、友だちと遊ぶときでも一方通行な遊び方では長男のためにならないと思ったからです。 妻は「まだそんなこと言っても理解できないよ」と言いましたが、私は長男に相手の気持ちも考えて行動してほしいと思ったので言いました。すると長男は何も言わず私にミニカーを差し出してくれたのです。そしてそのミニカーで、「ここを走らせて」と指示を出してくれました。 子どもの遊びから逃げてしまっていた私ですが、遊びのなかでも教えられることはあるんだと気づかされました。嫌なことは嫌とはっきり言うこと、相手の気持ちを考えて楽しく遊ぶことを学んでほしいと願い、今は長男と時折り喧嘩もしつつ、楽しくミニカーで遊んでいます。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:佐藤 稜6歳と2歳の2児の父。サラリーマンとして働きながら副業としてライターを目指す他にブログ記事も執筆中。
2022年06月26日マンモス幼稚園に入園した3歳のわが子がもうすぐ春休みを迎えようとしていたころ、事件は起こりました。夏休みごろから仲良くなりだしたA子ちゃんとの間にトラブルが起きたのです。幼稚園の先生方もしっかりと解決に向かって対応してくださったのですが……。 わが子の手に切り傷が幼稚園に入園し、早くももうすぐ春休みというころ、わが子の指の内側に切り傷があることがわかりました。切り傷の理由を聞いたところ、ハサミを使っているときに間違って自分で手を切ってしまったというのです。 しかし、切り傷の状態を確認してみると自分で切ってしまった傷にしては不自然な形の傷だと感じ、わが子に再度、確認してみることにしました。 友だちにハサミで切られたというわが子子どもにどのようにハサミを持っていたら傷ができたのかと聞いてみたところ、友だちのA子ちゃんにハサミで切られたと言うようになりました。わが子の手の傷の状態を見ると、自分で作った傷というよりも他人から切られたと言われて納得ができるものでした。 けれども、幼稚園の子ども同士がハサミで相手を傷つけるというのも理解できるものではありません。刃物で切られるという体験は今度のことを考えても良くないと思い、思い切って幼稚園に相談してみることにしました。 幼稚園で子ども同士から事実を確認わが子がハサミで手を切られたことを幼稚園に伝え相談したところ、幼稚園側も驚いてすぐにA子ちゃんに事実を確認してくれることに……。先生方に慎重に確認していただいた結果、A子ちゃんがわが子の手を切ってしまったとのこと。 そこで幼稚園側と話し合いの機会を持ち、大ケガに至らなくてよかったけれど、刃物でケガをしないようによく見ていてほしいと伝えました。不安な気持ちは残りましたが、幼稚園の先生方にお願いするしかないと考えました。 予想外の気まずい出来事私としてはわが子がけがをしてしまい放っておくわけにもいかないので幼稚園の先生に相談したのですが、A子ちゃんの保護者の方からすれば大変ショッキングな出来事だったようでした。 その後、A子ちゃんの保護者の方が幼稚園の登園場所で待っていて、私と子どもに泣いて謝る騒動に……。今回のことはA子ちゃんの保護者が悪いわけではないので、A子ちゃんの保護者に今後様子を見ていただけたらと伝えました。 わが子の通っている幼稚園は、子どもの面倒や様子をよく見てくれていると感じていますが、全員に目が行き届いている状態ではありません。親としてはわが子に対して、嫌なことをされたらやめてほしいことを伝えるなど、ケガをする前に逃げるという当たり前のことも教えていかなければと、育児の難しさを痛感した出来事でした。 作画/はたこ著者:坂本ひろ子1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年06月26日私の場合、出産から2カ月後に夫から誘われました。夫の気持ちもわかりましたが、「できればしたくない」という気持ちが私の本音。産後の夜の営みを嫌だと感じた理由や夫と話し合ったときのことなど、当時の私の体験をお話しします。夜の営みの再開は産後1カ月ごろから産後1カ月健診で子宮の戻り具合や会陰切開の傷の様子、悪露の状態をチェックしてもらいました。特に異常は見つからず「性生活を再開しても大丈夫」とのこと。ただ、正直「夜の営みなんてできない」と思いました。 しばらく夫から誘われないことを願いながら過ごしていましたが、産後2カ月ごろにとうとうその日はやってきました。 したくない理由妊娠中は夜の営みを控えていたこともあり、夫の気持ちもわかります。だからこそ断ることができませんでした。しかし、会陰切開をした傷が気になって仕方がありません。気分は乗らず、痛みや違和感ばかりでした。 さらに赤ちゃんがいる身でと思うと、なぜか罪悪感さえ感じてしまいました。夫に申し訳ないけれど、「今は夜の営みをしたくない」というのが正直な気持ちだったのです。 夫に正直な気持ちを伝えてみた体の面は問題なくても、お互いの気持ちが一致しないと再開は難しいと感じました。 「しばらく夜の営みを控えたい……」。私は夫に今の正直な気持ちを伝えることにしました。男性には想像しにくいことかもしれない。だから話し合わないとと思ったのです。幸いなことに、夫は私の気持ちを受け止めてくれました。 体のことや自分の気持ちを夫に伝えてよかったと思っています。夫婦関係を見つめ直す良いきっかけにもなりました。 監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2022年06月23日Youtube「【12人産んだ】 助産師HISAKOの子育て学校」は、12人のお子さんを産んだ助産師HISAKOさんのチャンネル。登録者数は41.9万人でママたちの間でも話題になっています。今日は、HISAKOさん46歳と夫60歳の夫婦円満の秘訣についての動画をご紹介!助産院でも多いセックスレスの相談 Youtubeでも助産院でもめちゃくちゃ多い相談が、妊娠中から産後にかけてのセックスレスの問題。ママ友にも話せず、自分の親にももちろん相談できないことだからこそ、ひとりで抱えてしまいがちなんだそう。 産後になってからパパに構ってられない! 性欲ゼロ!というママもいれば、私はOKなのに、なんでかパパが誘ってくれなくなった……という人もいて、状況はさまざま。ママの気持ちや性格もそれぞれ違うし、パパの気持ちや性格も違うので、何が正解という答えはないけれど、HISAKOさんはパートナーと一緒に家族としてやっていくんだったら、セックスというのはすごく大事なこと考えているそうです。 相手の気持ちに寄り添う 授乳中だったり、育児が忙しかったりしてそういう気分になれなかったとしても、「自分がしたくないから嫌」というのはちょっと違うと話すHISAKOさん。 HISAKOさんが意識しているのは、そういう話もざっくばらんに会話ができる夫婦であるということを大切にしているそうです。セックスをする・しないは別にして、まずは相手に寄り添いたいと思っているそう。その努力を夫婦でしないとうまくはいかないんではないかと実感しているそうです。 10分でいいから夫婦で語り合う 実際に、HISAKOさんが今おこなっているのは、夜必ず夫婦で10分、15分でいいから語り合う時間を意識して作ること。「眠たいし疲れてるから、今日はいいや〜」と言っていたら、その時間は取れません!と断言しています。 さらに、男性に語り合う時間をとってもらうとしたら、女性側の努力が必要とも言っています。何をすればいいかというと、具体的にHISAKOさんは「ありがとう」とひたすら夫に感謝を伝えているんだそう。「なんで私だけが??」と思うママもいるかもしれませんが、これは円満な夫婦関係のために女性はやらなければいけないこと、HISAKOさんはキッパリ言います。 このあと夫のMARKさんの男性ならではの本音も聞けたりするので、ぜひ続きは動画を見てみてください。見たあとは、ちょっとだけ反省してパパにやさしくしなくちゃと思える動画です。 いつも本音トークのHISAKOさん。夫婦生活や夜の営みについても包み隠さず話してくれて、とても参考になるので、ぜひチェックしてみてくださいね。 「【12人産んだ】 助産師HISAKOの子育て学校」では、このほかにもママのお悩みにHISAKOさんが答えてくれる動画を更新中。ぜひご覧ください♪ 画像提供・協力/助産師HISAKO 著者:ライター サトウヨシコ大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、2017年に株式会社フラミンゴミンゴを設立し、現在は数々のメディアに携わっている。
2022年06月22日近年、新型コロナウイルスの影響で、保護者が子どものサッカーを観戦する機会が減っています。そんな中、子どもにサッカーのことを聞くと「別に」「普通」など、そっけない反応が返ってくることも多いのではないでしょうか。そこで今回は、スポーツジャーナリストとして多くの著名人、アスリートの取材をしてきた二宮清純さんに「子どもの答えを引き出す、質問の仕方」についてうかがいました。「質問のプロ」でもある二宮さんは、相手とコミュニケーションをとるときに、どんなことに気をつけているのでしょうか?(取材・文鈴木智之)写真は少年サッカーのイメージ■子どもに質問する時にどんなことを心がければいいのかスポーツジャーナリストとして数々の著名人、スポーツ選手にインタビューをしてきた二宮さんに、「親が子どもに質問をするときに、どんなことを心がければいいのでしょうか?」と尋ねると、次のような言葉が返ってきました。「言葉だけに頼らないことですね。人間の本音は表情やしぐさに出ます。お子さんが『大丈夫』と言っても『本当に大丈夫なのか?』と、言葉どおりに受け取らず、観察することが大切だと思います」二宮さんは自身のジャーナリスト生活を振り返り「インタビューをするとき、言葉だけに頼ると失敗します。仕草や態度、表情、目や指の動きなど、いろいろなところにその人の考えや心配していること、訴えたいことは出ますから」とアドバイスをくれました。■「別に」「普通」で終わらせないためには、言葉だけに頼らないことお子さんが何か問題を抱えていたとして、言葉では「何もないよ、大丈夫だよ」と言うことがあります。それは親を安心させるためかもしれないし、喋りたくないこともあるでしょう。「それは親子間だけでなく、夫婦間でもそうですよね。奥さんの機嫌が悪そうなときに『どうしたの?』と聞いても『何でもない』『大丈夫』と言うかもしれせん。でも、そのときの言い方や表情、しぐさに情報が含まれていますから、それを見逃さないことですね」子どもがサッカーを終えて「今日どうだった?」と聞くと「普通」「別に」などの返事があったとします。そのときに、言葉の裏側にある感情に目を向けると、一歩進んだコミュニケーションがとれそうです。「子どもが『別に』と言ったとしても、怒ったような『別に』なのか、本当に何もない『別に』なのかで、イントネーションが違いますよね。そのニュアンスにヒントが隠されているので、よく観察することですね。その中で、イライラしている素振りがある、足をバタバタさせている、目に落ち着きがないなどの変化を感じたら、ひょっとして何かあるのかな? と考えを巡らせてあげてほしいと思います」■何かあったと感じても無理に聞き出そうとするのは逆効果二宮さんは、「子どもの変化を感じた場合、その場で『何があったの?』と問い詰めない方がいいですね」と、優しく語りかけます。「問い詰めることで、相手が態度を硬化させることがあります。インタビューをするときに、無理やり首根っこを捕まえて『喋れ』と言っても喋りませんよね。取材対象者に、『この人になら話をしてもいいかな』と思ってもらえるように、手を変え品を変え、コミュニケーションをとりながら話をしてもらうのが、僕らの仕事です。相手が自分の子どもであっても、そのような配慮はするべきだと思います」子どもはひとりの独立した人間です。小学生の頃は親の庇護下にありますが、いち個人として尊重することから、良好なコミュニケーションは始まります。「大人も子どももそうですが、喋りたくないことってあるじゃないですか。それを無理に聞き出そうとすると逆効果になるので、相手が話したくなるまでは、見守る方がいいと思います。ただし忘れてはならないのが、子どもの異変に鈍感でないこと。気がつきつつ、見守るというスタンスがいいと思います」サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」■親子でも距離感が大事。近ければいいわけではないそんな中で、様子がおかしいと感じることが続くようであれば、話をするようにうながすのが良さそうです。「異変が何日も続くのであれば、『話してごらん』と、優しく諭すように言ってあげるといいのかなと思います。親が子どものことを一番よく知っているわけで、観察していたら、いつもと違うなと察知できるはず。それが大事なことだと思います」キーワードは観察すること。そして、大切なのはお互いの距離感。二宮さんは「スポーツは距離感を教えてくれる」と言います。「選手とコーチ、親御さんと子どももそうですが、スポーツは距離感のトレーニングになります。距離感はすごく大切で、ただ詰めればいいというわけではないんですね。相手の近くに寄り過ぎると見えづらく、離れすぎても見えません。カメラと一緒で、顕微鏡が必要なときもあれば、双眼鏡が適しているときもあります。今日は顕微鏡で見てみようか。少し引いて双眼鏡で見てみようかと、どちらの視点も持ちながら、子どもの置かれた状況に応じて使い分けることが大切なのかなと思います」■子ども自身が自分と向き合う時間や逃げ場を用意してあげよう二宮さんは取材時に、「いまは離れて見たほうがいい」「ここは近づくべきだ」など、対象者との距離感を意識しているそうです。「木を見て森を見ずという言葉がありますが、僕は木も森も両方見るべきだと思うんです。それが、相手とのいい距離感を保つ方法だと思います。そして、ときには立ち入らないこと。子ども自身が自分と向き合う時間を大切にしてあげてほしいし、逃げ場を用意することも必要です。それを考えることが、親と子の適度な距離感を推し量る上でのヒントになるのではないかと思います」会話を交わす中で、お子さんの様子を観察し、状況に応じて距離感を変えて接してみる。それが良いコミュニケーションにつながると、二宮さんは教えてくれました。後編では、具体的な質問の仕方や、コーチとのコミュニケーションについて紹介します。二宮清純(にのみやせいじゅん)スポーツジャーナリスト。株式会社スポーツコミュニケーションズ代表取締役。1960年、愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーのスポーツジャーナリストとして独立。五輪・パラリンピック、サッカーW杯、ラグビーW杯、メジャーリーグなど国内外で幅広い取材活動を展開。明治大学大学院博士前期課程修了。広島大学特別招聘教授。大正大学地域構想研究所客員教授。経済産業省「地域×スポーツクラブ産業研究会」委員。認定NPO法人健康都市活動支機構理事。著書に「勝者の思考法」「人を見つけ人を伸ばす」「人を動かす勝者の言葉」など多数。サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」
2022年06月21日韓国で3人の子どを育てている私が、ワンオペ育児中に体験したエピソードをご紹介します。韓国のおばさんは、思ったことをすぐに口に出してしまう人が比較的多く、日本で言う「おせっかいおばさん」がたくさんいます。子どもを連れて外に出ると、必ずと言っていいほどおばさんに声をかけられるのですが……。双子を連れた私に対する声かけ韓国人と結婚した私は、韓国で長女と双子の育児をしています。義父母も近くには住んでいないため、周りに育児を手伝ってくれる人がいません。そのため保育園に通う長女のお迎えに行く際は、双子をベビーカーに乗せて歩いて保育園まで向かいます。 しかし、道中見知らぬおばさんに出会うと必ずと言っていいほど「双子なんてお母さんが大変、どうやって育てるつもりなの」と言われます。確かに双子の育児は大変です。それでも私は楽しんで前向きに頑張ろうとしているのに、このような言われ方をして少し悲しい気持ちになっていました。 寒い冬の日におばさんから言われた言葉ある冬の寒い日、双子を外に連れ出すのは嫌だなと思いながらも、双子を家に置いておくわけにもいかず、仕方なくベビーカーに双子を乗せました。防寒シートを被せ双子に毛布を着せて「おばさんに出会いませんように……」と願いながら家を出発しました。 しかし私の願いは虚しく、向こうからおばさん2人が歩いてきます。そして双子を連れている私を見るなり「こんな日に赤ちゃんを外に出すなんて、赤ちゃんが寒いでしょ! 何してるの!」と強い口調で言ってきたのです。 ひとりで育児するのは悪いこと!?見ず知らずの人たちからの否定的な言葉が心に溜まっていた私は、「私だってこんな寒い日に双子を外に連れ出したくなかったのに、私の事情も知らずに。だったらどうすればいいのよ!」と思わず言ってしまいそうに。 「お母さん大変だけど頑張ってね」と応援する声かけを誰もしてくれない状況に、涙が溢れてきました。ひとりでも大丈夫だと思って育児をしているのに、頑張って育児をすることが悪いことのように感じました。そして私は、双子を連れた外出がおっくうにさえなってきたのです。 夫に自分の気持ちを話し、否定的な声かけをされたら会釈だけして通り過ぎようと決めました。それからは少しずつ心が軽くなっていき、双子を連れた外出もつらくなくなっていきました。私は自分の経験から、ひとりで子どものお世話をしている人を見かけたら、否定的な言葉ではなく力になるような応援の気持ちを込めた声かけをしようと思います。 著者:山口まなみ3歳の娘と双子の男の子の母。韓国人の夫と家族5人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。
2022年06月20日私は6歳と2歳の息子を持つ父親です。長男は家ではとてもおしゃべりで活発なのですが、人見知りで外に出ると、家にいるときとは別人のようになり、感情を出さずしゃべりません。そんな長男は保育園でどうしているのだろうと心配して、私は先生に聞いてみることにしました。すると、驚く返答があったのです……。典型的な内弁慶で保育園生活が心配家ではとてもおしゃべりで常に何か話している長男。しかし、外ではびっくりするほどおとなしく、ほとんど話しません。家族以外の人と話すのが恥ずかしいようです。 保育園での生活はどうしているのか心配になって先生に聞いたところ、家にいるときのように感情を出して自分から話すことは少ないようでした。誰でも家と外での違いはありますが、長男の場合、差が大きいので私と妻は心配していました。 何も話さない長男に保育園での生活を見る機会があり、長男には内緒で行きました。長男からバレないように教室をのぞくと、友だちの輪からはずれてひとりで遊んでいる姿が見えました。 やっぱり輪に入れずにいるのか……とショックを受けつつそのまま見ていると、やがてひとりの子どもが何も話さない長男に話しかけてくれていました。しばらく見ていましたが、その後も友だちに声をかけられたりしていてどうやら信頼関係はある様子。しゃべらないのになぜだろうと思い先生に聞くと、思いがけない答えが返ってきて驚きました。 思わず涙が…先生のお話では、長男はとても気が利いてやさしい面を持っているとのことでした。保育園でプール遊びをしたある日、具合が悪くてプールに入れず先生と過ごす子がいたそうです。そのとき、長男もプールへ入らずにその子と遊んで一緒に過ごしたと先生は言っていました。 また、給食の時間にひとりでテーブルに座って食べている子がいたときも、その子がひとりにならないように自分もそのテーブルに移動して一緒に食べたそうです。人見知りでおしゃべりできない長男が、なぜ友だちから信頼を得ているのかがわかり、涙が出ました。 私は外で話せないことを叱ったときもありましたが、長男なりにコミュニケーションを図っていたことがわかり、叱ったことを反省しました。思い返してみると私も幼いころは人見知りで内弁慶だったため、長男も似たのだなと感じています。家にいるときと保育園にいるときのギャップはいまだに大きいですが、人見知りなのは長い目で見守ろうと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:佐藤 稜6歳と2歳の2児の父。サラリーマンとして働きながら副業としてライターを目指す他にブログ記事も執筆中。
2022年06月16日現在生後11カ月の息子はコロナ禍に生まれました。そして高校時代の友人が私と同じ時期に出産。最初は「ママ同士でいろいろ話せてうれしい!」と言い、定期的に子どもの成長を報告し合っていたのですが、あるときから友人のメッセージがそっけなくなってきて……。息子と同級生の赤ちゃんその友人とは定期的に会っていました。そして友人の第1子とわが家の第2子が同じタイミングで生まれることに。「生まれたら一緒に遊ばせようね!」と楽しみにしていました。 しかしコロナ禍ということもあり、わが家から少し遠いところに住む友人と赤ちゃんにはなかなか会えず。それでも「会えない分たくさん連絡すればいいじゃない!」と友人が言うので、私も友人も今まで以上に連絡をとるようになり、子どもの成長を送り合っていました。 メッセージがそっけない?最初こそ「昨日、初めて寝返りした」「泣かれ過ぎてつらい」など日々の子育てで、うれしかったことや愚痴を送り合っていました。私としては「友人は初めての子育てだし、この定期連絡で友人を支えられればいいな」という思いも。実際、友人から質問されることも多く、そのたびにわかる限りのことを答えていました。 しかし、あるときから急に友人からのメッセージがそっけなくなったように感じました。送られてくる写真もどんどん減っているように感じます。私はそんな変化が心配で「大丈夫?」「しんどいことある?」と折に触れて送っていたのですが……。 そんなつもりじゃなかった…私が心配しても「何でもないよ」と返していた友人。しかしある日、長文が届きました。その内容は「定期連絡をやめたい」「自分の子と比べてしまってつらい」「私は近くに頼れる人がいなくてつらい」「自慢されているみたいに感じる」とのこと。 友人にとっては私が送った「○○ができたよ」「○○みたいにしたらいいよ」などの内容がマウントをとられていると感じたようでした。これを受けて私は大反省。「そんなつもりはなかった。本当にごめん」と謝り、話し合った末、友人の気持ちがこちらに向くまで連絡のやりとりは一旦やめることになりました。 私は「産後はメンタルが不安定になるだろうから」と友人に気を使っているつもりでいました。けれど、昔から仲の良い友人ということもあって、配慮に欠けてしまったところがあったのかもしれません。気づかいの足りない言い方をしてしまったと反省し、今は友人の負担にならないよう連絡はしていません。 監修/助産師 松田玲子著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年06月15日ブラジル人と結婚し、ブラジルで出産をしました。欧米諸国ではよくあることですが、ブラジルも女児には新生児時期、もしくは遅くとも生後半年くらいまでにピアスをあける習慣があります。当然のように義母や周りの人はピアスをあけるようにプレッシャーをかけてきましたが、私はある理由から娘にはあけさせたくありませんでした。赤ちゃんにピアスをあけたがる義母と、あけたくない私の闘いについてお話しします。※画像はイメージです 新生児にピアスが当たり前の環境でブラジルでは女児が生まれた場合、早めにピアスをあけることが習慣になっており、私もそのことはわかっていました。義母も「ピアスをあけないなんてかわいそう。大きくなってからだと痛みを感じるわ」と、とにかくあけるのをすすめてきました。 義母がピアスをあけたがったのは、もう1つ理由があります。貧富の差が激しいブラジルでは、ピアスをあけていないのは「ピアスをするお金がないから」と思われる可能性があり、娘が貧しく思われるのを気にしたのです。 子どもの体は子どものものブラジルの風習はリスペクトしますが、私は娘にピアスをあけたくありませんでした。子どもの体は子どものもので、ピアスをあけるあけないは子どもが決めるべきだと思っているからです。なにより、赤ちゃんはピアスの痛みを感じないという、一部のブラジル人が持っている意見にも正直同意できなかったのです。 赤ちゃんであっても1人の人間です。子どもの意思を尊重してピアスをあけるべきということ、(高校生でピアスをあけた私の経験を元に)大人になってからピアスをあけてもそこまで痛くないことを何度も義母に伝え、最終的には納得してもらいました。 4歳でピアスをあけた娘そのままピアスをしないでいた娘ですが、4歳になったころ状況が変わりました。娘が「どうして私はピアスがないの?」と私に聞いてきたのです。そこで自分の体は自分のもの、だからピアスをあけるかどうかは娘に決めてほしかったことを伝えました。そのうえで「どうしたい?」と聞いたところ、娘が「ピアスをあけたい」と言ったので病院に連れていきピアスをあけました。 病院では少し痛がりはしましたが落ち着いており、娘の成長を感じたものです。病院からの帰り道、赤ちゃんのころにピアスをあけなかったことをどう思うか娘に聞いたところ、「ママが私のことを考えてそうしたんでしょ? ありがとう!」と言ってくれました。 国際結婚はもちろん日本人同士の結婚でも、家庭や個人の風習・考え方の違いでいろいろな衝突があると思います。そんなとき、相手をリスペクトして意見や考えを受け入れるのはもちろん大事です。そしてそれと同じくらい、自分の意見をリスペクトしてもらうのも大事だと思います。譲れないところはしっかり意見を伝えるべきだと学んだ出来事でした。 著者:レイトン 愛加5歳の娘を育児中。現在はブラジルに移住しており、海外での子育てと仕事の両立に奮闘中。大学卒業後、ずっと経理の仕事をしており、ブラジルで独立して事務所を構えることが直近の目標。いつか子どもと世界旅行をするという野望も!
2022年06月14日最近は「イクメン」という言葉が浸透しているように、育児に積極的なパパは私の周りにも多くいます。しかし、パパである自分が1日中育児をする機会はあまりありませんでした。今回はママが不在の日に、私と子どもだけで過ごして気づいた育児の大変さについて話したいと思います。子どもってこんなに泣くの?私が育児の中で1番大変だと感じていたのは、泣いている子どもをあやすことでした。子どもはおなかがすいた、おむつが気持ち悪い、何となく機嫌が悪いなどさまざまなことを泣いて訴えてくるとわかっていましたが、昼夜問わず泣かれるとつらいなと感じていました。 中でも私が特に困ったのは、眠いときに泣かれることです。おながすいているときならば、ごはんをあげるなどして何とか対処できます。でも眠い子どもを寝かしつける方法やあやす方法がいまいちわからず、普段ママが抱っこするとすぐ寝るのに、パパの抱っこは慣れていないのか、なかなか眠ってくれず苦労しました。 子どもってこんなにおむつ替えるの?おむつを替えることも最初は戸惑いましたが、慣れてくるとそこまで大変さを感じることはありませんでした。でも、それが1日中となるとものすごい回数になるのだと気づきました。朝起きてから、ごはん中、昼寝してから、遊んでいるときなど、1日に10回以上は替えました。 それでも家にいるときはまだましです。子どもと2人では時間を持て余すので途中で外出したのですが、外出中が特に大変でした。突然子どもがおむつ替えを訴え泣き始め、おむつを替える場所を探すことから始めなくてはならず、しっかり準備したつもりでもおしり拭きを車の中に忘れたり、場所の使い勝手がいまいちわからず戸惑ったり、外出中のおむつ替えには本当に苦労しました。 子どもってどんなごはん食べているの? 子どもが育児用ミルクを用意すればいい時期はまだよかったのですが、離乳食が始まるとその準備にとても苦労しました。どのような食事形態なのか、栄養は足りているのか、アレルギーはないのか、自分で食べられるのか、何を準備しないといけないかなど、「食事」とひと言で言ってもママに聞かないとわからないことばかり。適当にするわけにはいかないので、ママに何回も連絡をしました。 それで準備万端でいざ食事となると、食べこぼしはするし、近くにコップを置くとお茶をこぼすし、もちろん落ち着いてじっと座っていることもなく、自分の食事をする余裕なんてないので、かなり大変でした。 私自身、育児に積極的だと思っていても実はママにしてもらっていることが多いことに気づきました。ママが外出し、1日子どもと2人で過ごしただけなのに、わからないことがたくさんありました。今回の体験を通してあらためて育児の大変さに気づくことができたので、もっと頑張っていきたいと思います。 イラスト/manami.koiso監修/助産師 松田玲子著者:西川しょた普段は看護師として勤務する3歳と1歳、2男の父。育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。
2022年06月13日2歳半と生後8カ月の男の子2人を育てている私。長男は最近「抱っこして!」と、抱っこや一緒に何かすることを求めてくるのです。私のそばから離れたくないかのように引っ付いて、家事ができないほど。最初は「次男に嫉妬していて満たされていないのかな」と思って要求にこたえて抱っこしていました。しかし、長男の訴えは強まるばかり。ある日、幼稚園の面談へいったとき、先生に相談してみました。すると先生から驚く言葉が返ってきたのです……。長男の欲求2歳半の長男は、起きると「抱っこ!」、遊びに飽きては「抱っこ!」と私の家事ができなくなるほど抱っこを求めてきます。最初は次男ばかり抱っこしているから次男に嫉妬しているのかなと思っていました。そこで、長男と過ごす時間を増やしたり、気づいたら抱っこをしたりしていました。 しかし、状況はまったく変わらず、長男の「一緒にいたい!」という言動は強まるばかり。家事も滞るし、最終的にしつこい長男を叱ることも増え、私は悩んでいました。 幼稚園の先生の言葉そんな矢先、3歳から通学する幼稚園の先生との面談がありました。面談では幼稚園の中を見せてもらうことができました。初めて幼稚園を見学した長男。この幼稚園に通うということを理解しているようで、希望に満ちた笑顔で目がキラキラと輝いていました。 そして、私は最近の長男の様子を先生に相談してみました。すると先生からは「嫉妬ではなく、この年齢だと誰かと一緒に作業をしたい気持ちが強まっているのかもしれませんね」と、予想もしない言葉が返ってきたのです。 一段と成長していた長男先生の言葉を聞いてから、長男の行動をよく観察してみました。すると、長男は外に行くといつもお友だちを探していました。そして積極的にお友だちの近くに寄って一緒に遊び、夫と畑仕事をしているときはお手伝いをしたがっていたのです。 私は「成長している証拠だ。何でもいいから誰かと一緒に作業がしたいんだ」と気づきました。それから、私はできるだけ長男と一緒に家事ができるようにいろいろ考えました。今では一緒に洗い物をしたり洗濯物を干したりしています。 長男は誰かと一緒に何かをする喜びや楽しさを知っていて、それをしたかったのだと気づいてから私は猛反省しました。今でも長男は「抱っこ」と甘えてきますが、以前のようなしつこさはありません。毎日の何でもないことを私と一緒にするだけで、とても満足そうな顔をしています。お手伝いを楽しんでくれている今の時間を大切にしていこうと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2022年06月11日大人しくてマイペースな息子が、幼稚園入園後、2歳離れた娘に暴力を振るうようになってしまいました。母や友人など、身近な人に相談してアドバイスをもらい、いろいろ試してみても効果なし。不安や焦りもあって、子育てに自信を失くしてしまいました。誰かに話を聞いてほしい、そんな思いから子育て相談員さんに相談してみることに。すると、その方の言葉に、私は涙が止まらなくなってしまいました……。2歳離れた兄妹わが家の息子と娘は2歳差の兄妹です。マイペースな息子は、妊娠中はあまり「妹」という存在に興味がない様子でした。お世話をしたがるようになったのは娘が生後3カ月ほどになってから。そんな息子ですが、幼稚園入園後、ある時期から娘に対してとても暴力的な行動をとるようになりました。帰宅するなり娘を押したり、おもちゃを取り上げて投げてしまったり......。 何度も続いたので私は、「お友だちにもこういうことしているの?」ときつく問いかけました。しかし息子は首を横に振り、だんまり。担任の先生に相談しても園ではそういうことは一切ないとの話で、私は頭を抱えてしまいました。 相談したものの…実家はそう遠くなく、よく行き来していたので母や母以外に相談できる友人もいました。息子の行動を複数の人に相談し、私と2人きりの時間を作ってみたり、息子が一番大好きで大切だと伝えたりと、アドバイスしてもらったことを試してみました。しかし何を試してみてもその場限りで、息子は一時的に満足げで落ち着くものの、また日が経てば娘にだけ暴力的な行動をとるように戻ってしまうのです。 もしかして愛情が足りていないのではないか、息子の気持ちを満たしてあげられない私は母親失格なのではないか……。そんな気持ちで押し潰されてしまいそうになり、私はだんだん周りの人に相談ができなくなってしまいました。 気持ちを救ってくれた場所私は知らない人に話を聞いてほしいと思い立ち、ネットで調べてみたところ、自治体が運営している子育て相談室を見つけました。希望すれば1対1で相談員さんと話ができるということでした。緊張しながらも訪れ、思い切って経緯を話す私。すると相談員さんは「よく頑張ってきたね」と肩を撫でてくださり、悩んでいた私はそれだけで涙が止まらなくなってしまいました。 すでにいろいろなことを試していた私は、その日何か的確な対処法を教えてもらった訳ではありません。しかしすべて吐き出し受け入れてもらったことで、「できることはやっている。愛情は伝わっている」と思うようになり、息子の行動にイライラしたり落ち込んだりすることはなくなりました。すると、息子の暴力はだんだん減っていき、気付くと問題行動はなくなっていました。 いろいろ試してみても効果がなく落ち込んだり、「子育ての仕方が間違っているのか?」と不安だった私は、あのとき第三者から認めてもらえたことが自信につながったような気がします。今思えば、私の不安な気持ちが、息子に影響を与えていたのかもしれません。身近な相談相手がいることはとてもありがたいことですが、公的な機関に頼ることも悪くないなと思った出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:樋山ゆり菜6歳男児、4歳女児の母。夫は不規則な勤務体制のためワンオペ育児多め。食べることが大好きで、地元・栃木県の食をメインとしたブログを運営しながら、飲食店にて接客のパートをしている。
2022年06月09日長男の入園式でのこと、私は引っ越したばかりで誰も知り合いがおらず、不安な気持ちで参加していました。そんな私に「名前は?どこに住んでるの?」と声を掛けてくれたママが……。お子さんが3人いて今回の入園は3人目ということで幼稚園にも詳しい様子。知り合えてとても心強いと思ったのですが、次第にそのママは質問攻めをしてくるようになったのです。さらにそのママは幼稚園内で、あることで有名なことがわかって……。 入園式長男の入園式の日、誰も知り合いがいない私はひとりで不安でいっぱいでした。周りは知り合い同士で話しているママばかりで、すでにグループができてしまっている様子。 私は人見知りな性格なので自分から話しかけることもできないまま、入園式が終わってしまいました。しかし入園式後、教室で待機しているときに1人のママが私に話しかけてきてくれました。 初めてのママ友?私に声を掛けてくれたママはとても明るい雰囲気で、「初めましてだよね? 私、この幼稚園ではベテランママだから、なんでも聞いてね!」と言ってくれました。どうやらそのママには子どもが3人いるらしく、今回の入園は3人目のお子さん。 上の子2人も同じ幼稚園を卒園しているようで、担任の先生ともとても親密そうに話をしていました。私は「こんなに幼稚園に慣れているママに話しかけてもらえてよかった! これでわからないことも聞きやすい!」と、ホッとしていました。 質問攻め担任の先生からのお話が終わり、教室を出てすぐのこと。先ほど話しかけてくれたママが、また声を掛けてくれました。そのママは「名前聞いてもいい? どの辺に住んでるの?」の聞いてくれたので、私は何も気にせず答えました。しかしそのあとも、「今何歳?」「どこから引っ越してきたの?」「旦那さんっていくつ?」「旦那さん仕事は何してるの?」と矢継ぎ早に質問が。 話しかけてもらえてうれしいと感じていた私も、あまりの質問の多さに少し戸惑い始めていました。ですが答えないわけにもいかないので、質問に対して素直に返答していました。 さらにエスカレートして…そのママはある程度質問できて満足したのか、「また話そうね!」と言って帰って行きました。そしてその後、他のママから、私にたくさんの質問をしたママは、とにかくなんでも知りたがる方で、質問に答えるとその情報をいろんな人に話してしまうから気を付けた方がいいよと教えてもらいました。 私はそれを聞いたとき「だからあんなに聞かれたのか!」と納得。どうやら旦那さんの年収を聞かれてそれを他の人に言われてしまったママもいるらしく、周りからはあまりよく思われていないようでした。 その後、そのママは入園式以降もよく話しかけてきては、プライベートな質問をしてくるようになっていきました。他の人に情報を話してしまうという噂が、本当かどうかわかりません。しかし、まだ知り合って間もないのに、あまりにもプライベートなこと聞かれたため、私はだんだんと関わりたくないという気持ちになっていました……。そこで私は少しずつ距離を置くことに。すると今度は他のママを質問攻めにしていました。噂がどこまで本当かはわかりませんが、質問攻めで、だんだんとプライベートなことまで詮索してきたのは事実。はじめは知り合いがいないことに不安を感じていた私ですが、このことがきっかけでママ友との付き合い方について、適度な距離も必要であることなど、改めて考えるようになりました。子どもを通じて知り合えるママ友たち。私自身も相手にとって居心地の良い相手でいられるよう気を付けようと思いました。 関連記事:なんで知ってるの?かけられた言葉が衝撃的すぎて… #児童館で知り合ったママがプチストーカーになった話 1ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2022年06月08日日ごろから私の話を真剣に聞いていない夫。注意しても「そんなことないよ」「はい、はい」「わかった、わかった」の空返事。どんなときでも私の話を真面目に聞いてくれない夫に対し、イライラしていたときに起きた夫婦ゲンカのお話です。娘が入浴中に逃走いつもは私とお風呂に入る4歳の娘ですが、私がぎっくり腰になったことで夫とお風呂に入ることになりました。いつものお風呂の温度は38度ぐらいで、大人の私が「少しぬるいな」と感じる温度にしています。 夫には「お風呂の温度が熱いと嫌がるから気をつけてね。少しぬるいなと感じるぐらいがちょうどいいよ。シャワーは顔にかからないようにね」と言ったのですが、いつものように「はい、はい」の空返事です。 お風呂に入るとさっそく、娘の「熱い」と泣いている声が聞こえてきます。しかし、腰が痛くて動けない私はどうすることもできず、「そのうち娘も夫も慣れるだろう」と軽い気持ちで寝ていました。そして、夫とお風呂に入るようになった数日後、シャンプーを洗い流さないまま、娘がお風呂から逃走して私に抱きつき、「パパ大っ嫌い」と泣いていてびっくりしました。 娘が泣いている理由に怒り爆発娘は「何度もお風呂が熱い、シャワーが熱いと言っても変えてくれない」と泣いています。お風呂へ一緒に行き、シャンプーを洗い流す前にシャワーの温度を確認。シャワーの温度も浴槽のお湯の温度も、私の伝えた温度より5度ぐらい高い温度になっていました。この温度を見た私は、怒り爆発です。 「なんで私の言ったことをやらなかったの!?」「注意してと伝えたよね!?」と聞いても、夫は「そこまで熱くないよ」という返答。「大人でも熱いと感じる温度なのに」呆れて言葉が出ませんでした……。 初めて聞いた夫のごめんなさい結婚して8年になりますが、夫婦ゲンカをして夫から謝られたことは一度もありません。そんな夫が謝ったのは、私の言葉に反省したのではなく、娘の言葉でした。4歳の娘は泣きながら「人の話はちゃんと聞かないとダメなんだよ」と……。 この言葉を聞いた夫は娘に「ごめんなさい」と謝り、「これから気をつけるね」とひと言。謝る姿を見た私は、今まで何度とケンカしては消化できない夫への不満が少し軽くなった気分になりました。 このケンカから夫は、娘の意見は受け入れるようになりました。今まで私の意見を受け入れなかった夫が変わってくれたのはうれしいことです。今では私の意見を娘に伝え、娘が夫へ伝えるようにしています。面倒ですがこの方法にすることで、夫婦ゲンカの回数が減りました! 夫へのイライラも軽くなり、助かっています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:半澤真弓4歳の女の子のママ。ファッションやコスメが好きで、前職は百貨店に勤務。現在は夫の仕事の関係で東北在住、ワンオペ育児中。
2022年06月06日