全米ですでに公開中の話題騒然作品から、日本でも今年の暮れにかけて公開予定の注目作品まで、選りすぐりの4作品をピックアップしてみた。トラウマ・ホラー『Midsommar』超常現象もの、モンスターもの、殺人鬼もの等々、ホラーにも色々種類があるが、本作『Midsommar』はトラウマ・ホラーとでも名付けるか。とにかく見ている側は、緊張と不安のあまり自分の精神状態がヤバくなるのではないかという究極の恐怖を感じる脳幹奇襲型(!?)ホラー映画である。本作の監督は、『ヘレディタリー/継承』の仕掛け人アリ・アスター監督。アスター監督の提供する恐怖は、「明かりを消すのが怖い」とか「ベッドの下に呪われた人形が隠れているのではないか」といった恐怖とはまったく異なる。監督の崇拝者たちは『ミッドソマー』の美しくもおぞましく不快な描写を賛美し、反アスター派は作品の「グロテスク」さと「行き過ぎ」な性・暴力描写を糾弾する。アスター流恐怖の演出は、異常に不快なシーンをこれでもかというほど見せつけ聞かせ、見ている側は脳みそが気持ち悪くなる状態にまで追い込まれる異常な怖さだ。ソーシャル・メディアでは、「美しく強烈なホラー」、「これまでにない新しい恐怖体験が出来る!」など、怖いもの見たさをそそるコメントが目につく。『Midsommar』の予告編は、一見すると美しく大して怖いシーンもなさそうな映画に見せている。だが2時間45分の『Midsommar』体験では脳みそに恐怖をねじ込まれるという凄い体験をさせられる。そしてこの「脳みそ拷問」が快感だというホラー・ファンが多いのである。ともすると数日で忘れてしまうような作品が溢れている昨今のハリウッド映画界で、アスター監督の作品は異彩を放っている。刺激的に不快な同監督の持ち味を、「興味深い」と受け取るか「不快」と感じるかで、『ミッドソマー』への意見は180度変わってくる。だが得てして、周囲の状況に敏感で繊細な方や精神的に不安定な気分の時は、この映画を観に行かない方が身のためである…と言うと、かえって怖いもの見たさで劇場に押しかけるホラーファンが目に見えるようだが。劇場版では物足りなくアスター監督の「不快の美」にもっとドップリ浸かりたい方は、4時間版のディレクター・カットがブルーレイで公開予定。10月9日更新:邦題『ミッドサマー』として2020年2月に日本公開決定。殺人ピエロ再び現る『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』2017年に大ヒットしたスティーヴン・キングのベストセラー小説を基にしたホラー作品、待望の完結編。続編ではグッと豪華になった出演陣が話題となっている。もちろんペニーワイズ役は前作同様ビル・スカルスガルドだが、赤毛の少女ビヴァリーの大人役をアカデミー賞主演女優賞候補経験者ジェシカ・チャステインが演じている。クールなエージェントのような役柄が多いいつものジェシカからは想像できない選択だ。そして弟をペニーワイズに殺された少年ビルの大人役は、映画『X-MEN』シリーズのプロフェッサーX役でお馴染みのジェームズ・マカヴォイ。また、口の悪いリッチー少年の大人役を、人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の人気者のビル・ヘイダーが演じている。ソーシャルメディアでは、心を動かす彼の熱演が話題になっている。2作目は、恐ろしい連続子ども失踪事件から何年もの年月が経過したあの田舎町から始まる。町の子どもたちが再び姿を消し出した。「負け組」の中では、マイクだけが恐ろしい思い出と共に町に残っていたがほかの仲間たちは、それぞれが大都市に引っ越し個々が成功した生活を営んでおり、恐ろしい思い出も風化しつつあった。そんなある日、マイクから「負け組」メンバーそれぞれに「どうしても至急帰ってきてくれ」という電話が入る。スタンレー以外の5人が顔を合わせ楽しい思い出を語るうちに、恐ろしい殺人ピエロの影が見え隠れする。スタンレー欠席の理由が分かるとともに「負け組」とペニーワイズの最後の死闘が幕をあける。ネタバレを避けるために多くは語らないが、この作品で真の主人公は心理学の根幹に位置する子ども時代のトラウマだ。本作は、数あるキング作品の中で最も恐ろしく同時に奥の深い作品かもしれない。スーパーマンが“悪”だったら?『ブライトバーン』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の人気監督ジェームズ・ガンが製作にまわり、これまでジェームズ・ガン監督のチームでショートを製作していた新人監督デヴィッド・ヤロヴェスキーがメガホンを取り注目を集めたホラーサスペンス。本作の脚本を手掛けたブライアン・ガンはジェームズ・ガンの兄弟でマーク・ガンは従兄弟。スーパー・ヒーロー映画だらけのハリウッドで、本作はもしもスーパーマンが正義の味方でなく、悪の権化だったらどうなるかという新鮮な角度から攻めていく。カンザス州にあるブライトバーンという田舎町に住むトリーとカイル夫妻は、不妊治療を重ねても子どもができずに悩んでいた。そんなある夜、夫婦の農場に轟音が響き隕石が落下。その中にはかわいい男の赤ちゃんが入っていた。天の贈り物だと信じて赤ん坊をブランドンと名付け、我が子として育て始める夫婦。だが12歳の誕生日を境に優しく穏やかだったブランドンの性格が急変する。ブランドンを戒めようとした人たち、疑問を抱いた人々が次々に無残な死を遂げるという事件がおこる。愛する息子だがブランドンを疑わざるを得なくなっていた夫婦の身にも危険が迫る。そして地球にも。マーベル・ヒーロー映画の監督として有名になったジェームズ・ガンが、ライバル社DCコミックの英雄スーパーマンをモチーフにしたアンチヒーローものを製作したところが興味深い。「伝説の要素が備わった興味深いストーリー」「怖くて残酷で新鮮なアイデアの映画!」と評価する映画ファンが目立った。エンド・クレジットを観終わってから劇場を出ることをオススメする。『シャイニング』の30年後が舞台『ドクター・スリープ』2013年の出版と同時にニューヨーク・タイムズ紙ベストセラーとなったスティーヴン・キングのホラー小説の映画化。巨匠スタンリー・キューブリック監督により映画化された『シャイニング』の続編。舞台となるのはシャイニングから30年以上が経過した現代。ダニーは幼少期にルックアウト・ホテルで体験した恐ろしい経験からトラウマに苦しみ続け、大人になってからもアルコール依存に走り、定職にもつけない状態だった。しかし、地元のホスピスで自分の特殊能力が患者の穏やかな最期を手助けできることを知って献身的に働くようになる。やがて自分と同じ能力を持つ少女に出会い心理的な強い絆で結ばれるダニー。だが、少女との出会いが過ぎ去ったはずの恐怖を呼び戻し、彼らのシャイニングを付け狙う恐ろしい生き物の存在を呼び寄せることになるとは思いもよらないことだった。歴代に残る名作ホラーの続編であることや、主演にユアン・マクレガーが起用されたことなどから前評判の高い作品。ユアンが演じるのは『シャイニング』では幼かったダニーが成長した姿だ。全米でもまだ未公開のため一般映画ファンの反応は未知だが、本来の全米公開が来年の1月24日だったところを、配給会社の米ワーナーブラザーズ側で、「映画の出来がかなり良い!」ということで、全米公開日が今年の11月8日に繰り上げられた。(text: Akemi Kozu Tosto/神津トスト明美)(text:明美・トスト/Akemi Tosto)■関連作品:IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 2019年11月1日より全国にて公開©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2019年10月07日リック・オウエンス(Rick Owens)は、ヴェジャ(VEJA)とコラボレーションしたスニーカーを発売。リック・オウエンスとヴェジャのコラボレーションは今回が初。オーガニックコットン、アマゾン熱帯雨林で採取した天然ゴム、そしてプラスチックボトルをリサイクルした革新的素材などを使用してスニーカーを作るヴェジャは、リック・オウエンスの考える“もっとも環境に優しいブランド”だ。コラボレーションスニーカーは、45%バイオベースで、バナナオイル、サトウキビ、もみ殻を使用したソールに、ブラジル産天然ゴム50%使用のL-FOAMクッションを搭載したランニングスニーカー。アッパーには、プラスチックボトルのリサイクル素材からできた、通気性のある3Dニットを採用し、シンプルでシームレスなシェイプに仕立てている。カラーは、バターベージュ、ブラックに加え、限定展開の“ダスト”グレーを用意。バイカラーの“V”マークや、ヴェジャのサインをあしらったバックループといったディテールにも注目だ。【詳細】リック・オウエンス×ヴェジャ スニーカー発売日:2019年9月28日(土)展開場所:リック・オウエンス 東京、新宿伊勢丹本館3F リック・オウエンス、新宿伊勢丹メンズ2F リック・オウエンス、ドーバー ストリート マーケット ギンザ、エストネーション 六本木、グレイト、リフトエタージュ、ヌビアン原宿・上野、リステア、阪急メンズ大阪、チェリー、ダブルヴィジョン、レクルール、レプリュス、ムー価格:各40,000円+税
2019年10月03日リック・オウエンス(RICK OWENS)が9月26日、パリで「TECUATL」と名付けた2020年春夏ウィメンズコレクションを発表した。
2019年09月30日リック・オウエンス(Rick Owens)の2020年春夏ウィメンズコレクションが、2019年9月26日(木)、フランス・パリで発表された。最新コレクションの発表の場となったのはパレ・ド・トーキョー。過去にもゲストに水しぶきを浴びせるなど、サプライジングな演出を行ってきたリック・オウエンス“お決まり”の場所だ。水で満たされた池のような空間をぐるりと囲むようにしてランウェイが設置されている。彫刻のようなパーツや兜のような冠広場の上に薄っすらとミストが広がると共にショーはスタート。モデルたちは中央の階段を降りて歩みを進みていく。ファーストルックは、ツイストを加えた彫刻のようなパーツをウエスト部分にあしらったもの。ふっくらとしたボリュームのあるアウターに、ピンクのインナー、深いスリットの入ったスカート、まるで兜のような存在感溢れる冠もスタイリングしている。無数のシャボン玉が浮遊するサプライズリックが生み出すピースに視線を奪われていると、どこからともなく現れた、黒い洋服を纏った人物たちが池の周りにスタンバイしている事に気付いた。彼らは定位置につくと、なんと長い棒のような道具を使って無数のシャボン玉を創り出したのだ!数え切れないほどのシャボン玉で満たされたランウェイでは、ゲストの驚きの表情を気にも止めずに、モデルたちが淡々と歩みを進めている。鎧のようなジャケット今シーズン、リック・オウエンスらしい構築的なフォルムとして特に印象に残ったのは、ショルダー部分のデザインだろう。トライアングル状のパーツを型にあしらったアウターや、空に向かって突き出したショルダーが印象的なドレスなどがランウェイに姿を現す。また、シャボン玉が浮遊する幻想的な空間からは想像もつかない、鎧のような力強さを持つジャケットやドレスも登場した。メンズと連動したカラーやディテールカラーリングやディテールは、母方のルーツである“メキシコ”をテーマにした2020年春夏メンズコレクションと連動した要素も多い。煌めくゴールドのシークインを散りばめたロングドレスや、オーロラのごとく輝くスカート、シューレースを幾重にも巻き付けたかのようなジャケットなどが展開された。
2019年09月30日『レディ・プレイヤー1』のオリヴィア・クックと『スプリット』『ウィッチ』のアニャ・テイラー=ジョイの共演で贈る映画『サラブレッド』。この度、本作の主な舞台となる、アニャ演じる“お嬢様”リリーが住む広大な屋敷が映し出される本編映像がシネマカフェに到着した。コリー・フィンリー監督「この物語に欠かせないのが舞台となった屋敷だ」中核を担う屋敷を探すのは、製作チームにとって一番の難題だった。フィンリー監督と美術担当のジェレミー・ウッドワードは、不安になるほど広大で、悪いことが起こりそうな不吉な予感を漂わせる曲がりくねった廊下があり、そこでカメラを滑らかに移動させながら撮影ができる完璧な物件を探したという。「物語に動きをつけることは非常に重要だったので、ドラマチックな廊下のある屋敷が必要でした」とフィンリー監督は言う。「ほぼ一つの場面で物語が展開する映画ですが、舞台劇と同じようにはしたくなかったんです」。スタンリー・キューブリックの『シャイニング』で使われたようなステディカムによる手ブレのない映像を想定していたものの、滑らかで浮遊感のあるカメラワークを実現できるだけのスペースのある物件が見つからず、撮影が始まるほんの数週間前まで映画の中心となるロケ地が決まらないままだったそう。土壇場になって、フィンリー監督とウッドワードはボストンから南に1時間の距離にあるマサチューセッツ州コハセットで1軒の屋敷を見つけた。広大で、豪華だが仰々しすぎることはなく、距離も幅も十分な廊下や別館がそこら中に広がる屋敷だった。撮影スタッフは可能な限り多く屋敷のショットを撮ろうとしたが、最終的に映画で使われたのは物件の3分の1の範囲内に過ぎなかった。「皆この屋敷が気に入ったのですが、ある意味では恐ろしく感じていました。現実離れした場所でしたから」とフィンリー監督は言う。不吉な予感を漂わせ曲がりくねった廊下をひたすら歩くリリーの姿…本作でリリーの幼なじみアマンダを演じたオリヴィアは、「ものすごく広くて、ホコリだらけで何もない空間が広がっていて…あの屋敷にいると、不安を感じるわ」と打ち明ける。「広大な空間に囲まれるから、屋敷の中は空っぽだと感じるようになるの。あの屋敷そのものがキャラクターだったと言えるわ」。また、リリーを演じたアニャは、「皆それぞれ自分の部屋が割り当てられたの。オリヴィアは小さな男の子の部屋で、私はウサギだらけのピンクの部屋だったわ。毎朝衣装に着替える上の階の部屋は、人形や子供の思い出の品々でいっぱいだった。子供たちはずっと前にここを出て大人しか住んでないはずの屋敷だったから、ちぐはぐで気味が悪く感じたわ」と、この屋敷の印象を語っている。『サラブレッド』は9月27日(金)よりシネクイント、シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月18日スティーヴン・キングの原作小説を基に1980年に公開された、スタンリー・キューブリック監督の映画『シャイニング』は、ホラー映画の金字塔と呼ばれる名作。その原作者キング自ら書いた『シャイニング』の続編小説を新しく映画化した『ドクター・スリープ』が、11月29日(金)より全国ロードショーされる。この度、作品の場面写真が公開された。双子の姉妹、血のエレベーター、237号室バスタブの老婆、迷路を暗示する絨毯など、『シャイニング』にはいくつもの謎が登場したが、中でも象徴となっているのが、メッセージ「REDRUM」。文字列を裏返すと「MURDER」の文字が浮かびあがる。かつて書かれた“REDRUM”の文字今回発表された写真は、映画『ドクター・スリープ』のカギとなる場面を切り取ったもの。ユアン・マクレガーが演じる、成長したダニー(『シャイニング』の男の子の役)が突然の轟音に目覚め、 謎のメッセージを目にした瞬間だ。衝撃でひび割れた黒板には「REDRUM」という文字が浮かびあがっている。果たして、ダニーに待ち受ける、あの惨劇を超える恐怖とは何か……。物語の謎を握る少女アブラには、映画初出演となるカイリー・カラン。共演には『ミッション:インポッシブル』シリーズのレベッカ・ファーガソン。監督は、キング原作の Netflix 作品『ジェラルドのゲーム』で注目される新鋭マイク・フラガナンが務める。『ドクター・スリープ』11月29日(金)より全国ロードショー『シャイニング』ブルーレイ『シャイニング』ブルーレイ ¥2,381+税DVD特別版 コンチネンタル・バージョン ¥1,429 +税ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント(c) 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2019年09月05日100均パトロールで日々便利&モノトーンでかわいいグッズ探しに余念がない神本依央さん(@io_kamimoto)。今回はセリアで見つけたモノトーンのアイスキューブとドリンクボトル。夏のお出かけの必需品です! マイボトルにスッキリ入るモノトーンのアイスキューブ セリアで、凍らせて氷変わりに使えるアイスキューブの円柱型が登場しました!なんとうれしいことに私の大好きなモノトーン。 サイズは直径約19×高さ約120mmなのでペットボトルにちょうど入ります。口の小さい水筒にも入れられるので、わざわざ小さい氷の製氷皿を用意する必要がありません! 家の冷凍庫がパンパンで製氷皿を入れられなかったけど、このスリムなキューブなら氷受けのところにも入るから省スペースにもなります。 モノトーンのドリンクボトルにお似合い アイスキューブは、同じくセリアで購入した容量380mlのドリンクボトルにとってもお似合い。ドリンクボトルはキャップに穴が空いていて、ストラップやカラビナなどがつけられるスグレモノです。 さらにボトルカバーも付ければ、水滴汚れ予防&保冷効果UPも期待できます(モノトーンのアイスキューブは隠れてしまいますが……)。ボトルカバーもセリア購入品です。 氷を入れると飲み物の味が薄くなってしまいますが、アイスキューブを使えばその心配がないのがいいですよね。 念のため、使う前には割れていないかを確認 色はブラックとグレーの2色で、2個ずつ入っています。耐冷温度は-20℃。 本体の材質はポリエチレンで中身は殺菌水が入っているようです。安全だとは思いますが、一応念のため毎回使う前に割れていないか、漏れていないかチェックしようと思います。 モノトーンでお安く、お手軽にマイボトル生活ができる日が来るなんて幸せ~。まだまだ暑い日が続くので、赤ちゃんだけではなく、ママもこまめに水分補給をして熱中症にならないようにしたいですね。著者:神本依央日々、かわいくて便利なグッズを探すべく100均パトロールをしている神本依央さん(@io_kamimoto)。特にモノトーンの100均アイテムに詳しい。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2019年08月25日リック・オウエンス(Rick Owens)のビジュアルブック『LEGASPI』および『RICK OWENS PHOTOGRAPHED BY DANIELLE LEVITT』が、2019年9月上旬に発売される。『LEGASPI』は、2019年秋冬コレクションの着想源ともなった70年代のデザイナー、ラリー・レガスピ(LarryLegaspi)の人生と作品へと迫った初の書籍だ。シルバーやブラックのレザーで未来宇宙的ルックを生み出した彼は、ロックバンド「キッス」など時代を象徴するミュージシャンたちのルックも担当してきた。本書ではレガスピのファンであったリック自らが筆を執り、彼の作品やファッション界に与えた衝撃を解き明かしてゆく。また、アメリカのファッションジャーナリスト、アンドレ・レオン・タリーによるエッセイや、「キッス」メンバーのポール・スタンリーやパティ・ラベルらのインタビューなど、これまで明かされることのなかったレガスピの世界を垣間見ることができる。一方『RICK OWENS PHOTOGRAPHED BY DANIELLE LEVITT』は、リック・オウエンスのコレクションを撮影してきたアメリカ人写真家、ダニエル・レヴィット(Danielle Levitt)による写真集だ。1994年のブランド創立以来、リック・オウエンスはグランジとグラマーを融合した世界観とアンチファッションのスタンスで独自の立ち位置を確立し、世界のファッションに変化を生んできた。本書は、レヴィットによる写真を通して過去10年間のリック・オウエンス作品のエッセンスを捉える。独創的なルックブックから厳選された写真の数々には、新たなテクノロジーの発明を推し進めながらも伝統的なアプローチに敬意を払うリックというアーティストの幅広いデザインを看取できよう。【詳細】『LEGASPI』(ハードカバー / 144 ページ / カラー写真120点)『RICK OWENS PHOTOGRAPHED BY DANIELLE LEVITT』(ハードカバー / 200 ページ / カラーおよび白黒写真150点)発売日:2019年9月上旬取扱店舗:リック・オウエンス トーキョー、全国の輸入書籍取扱店舗価格:・『LEGASPI』 8,500円+税・『RICK OWENS PHOTOGRAPHED BY DANIELLE LEVITT』 6,000円+税著者:リック・オウエンス出版社:Rizzoli New York
2019年08月24日映画監督スタンリー・キューブリックの没後20年を迎えた今年、知られざるキューブリック監督の総てを全く異なるアプローチから描いた2本のドキュメンタリー映画『キューブリックに愛された男』『キューブリックに魅せられた男』が、史上初のカップリング上映で11月に公開。この度、本作の第1弾予告編が到着した。専属ドライバーの目線で描く『キューブリックに愛された男』まず1作目『キューブリックに愛された男』は、キューブリック監督の専属ドライバーであったエミリオ・アレッサンドロの目を通して、奇妙な出会いや神経質なキューブリック監督の生活様式、動物に囲まれた穏やかな日常など、これまで描かれなかった姿が、2人の厚い友情と共に浮かび上がるハートフルな作品。第10回ローマ国際映画祭でも上映された。<ストーリー>エミリオ・ダレッサンドロはイタリア系の移民。元々は才能溢れるレーシング・ドライバーとして、将来を嘱望されていたが、いまはタクシー運転手として家族と平凡な生活を送っていた。1970年の雪の夜、ホークフィルムという会社からエミリオに「人ではなく、ある“モノ”を撮影スタジオに運んで欲しい」という奇妙な仕事の依頼がくる。そしてエミリオは、なんとか無事にスタジオまで送り届けた。後日、そのホークフィルムから「我が社の代表が挨拶したい」と連絡が入る。それがキューブリックとエミリオの出会いだった。レーサーとしての実績を知っていたキューブリックは、自分の専属運転手として雇いたいと申し出、エミリオは快諾。30年に渡る2人の奇妙な友情は、こうして始まるのだった…。俳優業からスタッフ側へ、レオン・ヴィターリの過酷な日々…『キューブリックに魅せられた男』一方の『キューブリックに魅せられた男』は、『バリー・リンドン』の出演をきっかけに、キューブリック監督に絶対的な忠誠を誓った若き俳優レオン・ヴィターリが、その後個人的なアシスタントに取りたてられ、無限とも思えるキューブリック監督の雑事に追われていく過酷な日々を、ライアン・オニール、R・リー・アーメイ、マシュー・モディーンら出演者を始めとする多彩な映画人たちの証言と共に描き出す作品。本作は、第70回カンヌ国際映画祭クラシック部門公式セレクション作品になった。<ストーリー>レオン・ヴィターリは有望な若手英国俳優。多感な時期に『2001年宇宙の旅』と『時計じかけのオレンジ』に衝撃を受けた、キューブリック監督の信奉者でもあった。その彼が全力で挑んだのが『バリー・リンドン』のオーディション。見事に合格し、撮影初日、初めて監督本人と会った瞬間「電流が走った」とレオン。撮影が進む中、監督の厳しい要求の数々にもこたえ、2人は次第に親交を深めてゆく。クランクアップの後、レオンの中に「キューブリックとまた仕事がしたい」という思いが高まり、有望視されていた俳優業からスタッフ側に転身。念願叶い『シャイニング』からキューブリック組に参加。ダニー少年役のキャスティングを任され、その子役の世話から演技指導までを手掛け、早くも監督の信頼を勝ち取る。そして、このときからキューブリックは身の回りに無数にある、ありとあらゆる細かい用事や仕事を彼に任せ始める。そして、監督から課せられるプレッシャーは次第に彼を肉体的、精神的に追い詰めていく…。予告編到着今回到着したのは、キューブリック監督作『2001年宇宙の旅』最新日本語吹き替え版のHAL 9000や、またヴィゴ・モーテンセンやコリン・ファースの吹き替えでも知られる木下浩之がナレーションを担当する予告編。天才キューブリックの異常なまでのこだわりを、30年も支え続けた2人の男、エミリオとレオンの姿や、生前のキューブリック監督の映像、キューブリック監督作品のメイキング映像などが映し出されている。スタンリー・キューブリック没後20年特別企画『キューブリックに愛された男』『キューブリックに魅せられた男』は11月1日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にてカップリング上映。(cinemacafe.net)
2019年08月19日リック・オウエンス(RICK OWENS)がパリで2020年春夏メンズコレクションを発表した。
2019年06月21日映画『ドクター・スリープ』が、ユアン・マクレガー主演で、2019年11月29日(金)に全国公開される。キューブリックの名作ホラー映画『シャイニング』の40年後映画『ドクター・スリープ』は、1980年公開の映画『シャイニング』の続編として、2013年にスティーヴン・キングが発表したホラー小説に基づいた作品だ。本作の舞台は、父親に殺されかけるという悲惨な過去を体験した幼い息子・ダニーの40年後。子供の頃を過ごした呪われたホテルへと誘われるダニー。そこで彼に囁きかける、封印されたはずの”住人たち”。ダニーを新たに襲う恐怖が描かれる──映画『シャイニング』をおさらい1980年にスタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演で映画化された『シャイニング』では、冬季閉鎖中のリゾートホテルの管理人一家が、そこに巣食う悪霊たちによって次第に狂気の淵に沈みゆくさまが描かれた。主演は『スター・ウォーズ』シリーズのユアン・マクレガー主人公・ダニーを演じるのは、『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービを務めたユアン・マクレガー。前作『プーと大人になった僕』のハートフルな作品とは一変して、ホラー作品に挑む。その他、『ミッション:インポッシブル フォールアウト』のヒロインを演じたレベッカ・ファーガソンの出演も決まっている。なお本作の監督・脚本は、『オキュラス/怨霊鏡』や『サイレンス』など、ホラー作品を数多く手掛けるマイク・フラナガンが務める。ストーリーダニーは、40年前の雪山のホテルの惨劇で、狂った父親に殺されかけたトラウマを抱えている。大人になった今も人を避けるかのように孤独に暮らす彼の周りで、児童ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が起きる。そんなある日、彼の前に謎の少女、アブラが現れる。アブラは特別な力でその事件を目撃していたのだ......。ダニーとアブラはこの連続殺人事件の謎を追うなかで、40年前のあの惨劇が起きたホテルに辿り着く。亡霊たちが巣食い、人を狂わせる呪われたホテルで起きる新たな恐怖。そしてふたりに待ち受ける想像を絶する結末とは──作品情報映画『ドクター・スリープ』公開日:2019年11月29日(金)原作:スティーヴン・キング監督・脚本:マイク・フラナガン出演:ユアン・マクレガー、レベッカ・ファーガソン、カイリー・カラン原題:『DOCTOR SLEEP』
2019年06月17日初映像となる予告編が公開され、話題を呼ぶユアン・マクレガー主演の『シャイニング』続編、『ドクター・スリープ』が2019年冬、日本公開されることが決定。謎めいたビジュアルと日本語字幕付きUS版予告編が到着した。スティーヴン・キングが2013年に発表した「シャイニング」の続編となる同名小説を基にした本作。ユアン・マクレガーが壮絶な過去を体験した幼い息子ダニーの40年後、大人になった姿を演じている。監督&脚本を務めるのは、キング原作のNetflix映画『ジェラルドのゲーム』(’17)でメガホンをとったマイク・フラナガン。今回解禁されたUS版予告編は、ユアン演じるダニーが“誰か”と黒板を通して“会話”しているところから始まる。「ハロー」「おはよ」「学校」と他愛ないやりとりが続く中、ある夜、轟音で起こされたダニーが見つめる鏡の先には、“REDRUM”と謎の文字が浮かびあがる――。子どもの声を察したダニーは、ある少女から「あなたも魔法を使えるの?」と尋ねられ、「この世は残酷で恐ろしい。僕らのような者は皆殺された」と意味深な言葉を口にする。そして、「子供の頃よく不思議なものを見た。僕はその力を魔法ではなく“シャイニング”と呼ぶ」と答える姿も。連続して浮かび上がるダニーの記憶。雪に閉ざされた展望ホテル、その廊下で三輪車をこぐ幼き日のダニー、呪われた237号室、バスタブの老婆、血のエレベーター、不気味な双子の姉妹…。すると突如、家が斜めに傾きはじめダニーは家の中を滑り落ちる。“外”に放り出された彼が見つけたのは、「REDRUM」の文字が書かれ、“破壊された扉”。そこから中を覗きこむダニーは、何を見つけたのか。何度でも見直したくなる、“記号”だらけの謎めいた予告編となっている。同時解禁されたビジュアルには、謎のメッセージ“REDRUM”のみが記され、タイトル『ドクター・スリープ』の文字が反転しており…。果たして、“REDRUM”が示す不吉なメッセージとは…!?1980年に鬼才スタンリー・キューブリックによって映画化された『シャイニング』は、閉ざされた雪山のホテルで、狂気にとらわれた男ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)とその家族に襲い掛かる恐怖を描いた。後世の様々な作品に影響を与え、いまなお観客を魅了し続ける金字塔であり、スティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』でも引用されて注目を集めたばかり。本作ではその惨劇から生き残ったジャックの息子・ダニーの40年後が描かれ、世界は再び戦慄に包まれる――。『ドクター・スリープ』は2019年冬、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年06月14日『シャイニング』の続編、マイク・フラナガン監督作『Doctor Sleep』(原題)の予告編が公開された。主演はユアン・マクレガーで、『シャイニング』(スタンリー・キューブリック監督作)では子どもだったジャック・トランスの息子ダニーを演じている。予告編は、ダニーが黒板を通じて自分と同じような能力を持つ少女アブラ・ストーン(カイリー・カラン)とコミュニケーションを取っているところから始まる。実際にアブラと会ったダニーは、「世界は暗い。ぼくらみたいな人には2、3人しか会ったことがないが、みんな死んでしまった」とアブラに警告する。そのほか、レベッカ・ファーガソン演じるカルト集団のミステリアスなリーダーも登場。まるで映画『シャイニング』の映像そのものと思わせるようなシーンやセットがあるが、キューブリック監督の大ファンであるフラナガン監督が注意深く作り込んだものだという。予告編を見て本編に期待を寄せるファンが多数で、「『サイレンス』や『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』の、ホラー・サスペンスを得意とするフラナガン監督だから楽しみ」というコメントも見られた。また、アメリカでは9月に『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』、10月に『ジョーカー』、11月に今作と3か月続けてワーナー・ブラザースのホラー映画が公開になることから、「ワーナー、グッドジョブ!」という声も上がっている。(Hiromi Kaku)
2019年06月14日ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)から、リック・オウエンス(Rick Owens)による第2弾コラボレーションアイテムの新色が発売。リック・オウエンス 2019年春夏ウィメンズ「バベル」コレクションで発表された、新しいカラー展開のサンダル「ロッテルダム(ROTTERDAM)」と、ブーツ「ロッテルハイカー(ROTTERHIKER)」が今回新たにラインナップに加わった。「ロッテルハイカー」には新たにタンカラーとブラックの2色が仲間入り。前者にはベロアレザー、後者にはオイルドヌバックレザーと異なる素材を使用。特徴的な半透明のアウトソールは健在で、インソールにも前モデルと同様に、ビルケンシュトックオリジナルのフットベッドが採用されている。一方の「ロッテルダム」は、異なる素材を採用した2つの特徴的なストラップとメタルバックルはそのままに、新たにバイカラーを採用。また、EVA素材のソールをコルクソールと同様の配色で染めることで、特徴的なカラーコントラストがより目を引くようなデザインとなっている。【商品情報】ビルケンシュトック×リック・オウエンス 第2弾コラボレーションアイテム新作発売日:2019年4月2日(火)価格:ロッテルダム 63,000円+税/ロッテルハイカー 86,000円+税販売店舗:ビルケンシュトック公式オンラインストア「1774 ビルケンシュトック」、リック・オウエンス直営店
2019年04月07日リック・オウエンス(RICK OWENS)がパリで2019-20秋冬コレクションを発表した。テーマは、“LARRY”。
2019年03月05日食パン専門店「髙匠」の新業態となるキューブラスク専門店「ル・キューブ髙匠」が2019年3月5日(火)、JR大阪駅桜橋口すぐの商業施設「エキマルシェ大阪」内にオープンする。“髙匠の食パンで作ったラスクは、おいしいに違いない”そんな想いから生まれた「ル・キューブ髙匠」のコンセプトは「ひとくちのちいさなしあわせ」。コロリとした可愛らしいルックスのキューブラスクは、フルーツやチョコレートの衣をまとえばスイーツに、はたまたハーブやスパイスを合わせればお酒のおつまみにも変身。メープル、チョコ、チーズ&ペッパーやバジルなど、10種類以上のバリエーション豊かなフレーバーが用意されている。また、ほんのり甘い香りともっちりとした食感が魅力の「髙匠」の食パンを使ったフルーツサンドもラインナップ。こちらは、季節の素材に合わせてクリームにもこだわった、デザート感覚で楽しめる一品だ。【店舗情報】キューブラスク専門店「ル・キューブ髙匠」オープン日:2019年3月5日(火)住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-1(「エキマルシェ大阪」内 Marche’s Kitchen ゾーン)TEL:06-6341-5633営業時間:10:00~22:00 ※店休日は「エキマルシェ大阪」に準ずる
2019年03月04日リック・オウエンス(Rick Owens)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、2019年2月28日(木)に発表された。“おどろおどろしい”メイクでスイッチオン長く伸びぐるっと丸まった爪、口先でにじんだ赤い血、おでこから飛び出た不思議な突起物。ファッションショーとは似つかわしくない、おどろおどろしいメイクは、意図も簡単に、リック・オウエンスの世界観へ観客を引き込んでいく。さぞ意表を突くルックが飛び出すかと思いきや、今季のリック・オウエンスは静の部分が多く潜んでいるように見える。モデルたちは、地肌にスイムウェアのように露出度の高いレザーのオールインワンを纏う。そのセンシュアルな姿を覆い隠すかのように、何度も繰り返し登場するのは、かっちりとしたアウターだ。尖ったパワーショルダーファーストルックを含み、シックなテーラードは象徴的。テキスタイルのテクスチャーやその気品を楽しむように華美な装飾物はついていない。しかし、シルエットはアイコニック。ぐんと突き出たパワーショルダーが特徴的で、内に強いものを秘めた「静」の姿を表現しているかのようだ。パワーショルダーのアウターは、中盤から、隆起部分が肩から腕全体へと移り変わり、羽根の生えたかのようなコート、ジャケットなどが提案された。いずれも構築的なスクエアシルエットであることは変わらない。また、メンズコレクションでも見られた「機能性」を追求させたような、ジップポケットをアタッチしたモデルも登場した。一つひとつ表情の異なるドレス対峙するように、用意されたのは流線的なドレス。アウター類とは異なるソフトなテキスタイルが取り入れられていて、その柔らかさを楽しむように、身体に巻きつき、左右に広がり、自由気ままな動きを楽しんでいる。ドレスのフォルムは様々。肩が大きく開いたもの、左右にアシンメトリーに裾が広がったもの、ロング丈やショート丈。いずれも共通するのはドレープがきれいに現れていて、生地の柔らかさとともに女性らしさが伝わってくる。
2019年03月04日ハリウッドでミュージカル映画の黄金期を築いた監督たちのひとり、スタンリー・ドーネンが亡くなった。享年94。第91回アカデミー授賞式の前日の23日(現地時間)、息子が「Chicago Tribune」に明らかにしたという。ブロードウェイ・ダンサー、振付師としてのバックグランドを生かし、数多くのミュージカル作品を手掛けたドーネン監督。代表作としては、ジーン・ケリー主演、彼と共同監督した『雨に唄えば』が知られる。また、オードリー・ヘプバーンを主演に迎えた『パリの恋人』、『シャレード』、『いつも2人で』も有名。監督人生の中でドーネン自身がオスカーにノミネートされたことはなかったものの、1998年の第70回アカデミー賞では功労賞を受賞。プレゼンターのマーティン・スコセッシ監督からオスカー像を受け取ると、BGMで流れ始めたアーヴィング・バーリンの「Cheek to Cheek」のメロディに合わせて「天国、天国にいるようだ。しゃべれないくらい心臓がドキドキしている」と歌い、タップも踏んでみせて大歓声を浴びた。ドーネン監督は生涯で5回の結婚・離婚を経験し、1999年から亡くなるまではコメディエンヌのエレイン・メイと生活をともにしていた。(Hiromi Kaku)
2019年02月25日ピエール アルディ(PIERRE HARDY)から、キューブモチーフ柄をデザインしたユニセックススニーカーが登場。2019年2月より、世界100足限定で発売される。グラフィックアートの歴史において、ヴェネツィアのサンマルコ大聖堂のモザイクの床から、 ソル・ルウィットのミニマルアート作品まで、長く時代を超えてモチーフとされてきたキュービックパターン。ピエール アルディでも2008年以来、ブランドのアイコンとして毎シーズン改変させながら、様々なアイテムに反映させている。今回の限定スニーカーでは、クリーンなホワイトカーフレザー製のアッパーに、キューブモチーフ柄のパッチを大胆にデザイン。さらにラバーソール側面にも3Dキューブを配することで、二次元と三次元の両方からアイコンの“キューブ”にフィーチャー。立体に見える平面と、真横から見ると平面に見える立体を組み合わせた、遊び心に溢れた1足となっている。【商品情報】ピエール アルディ 世界100足限定スニーカー発売時期:2019年2月より青山店で先行発売中※日本公式オンラインストアでも追って発売予定価格:85,000円+税【問い合わせ先】ピエール アルディ 東京TEL:03-6712-6809
2019年02月07日リック・オウエンス(RICK OWENS)が1月16日、パリにて2019-20年秋冬メンズコレクションを発表した。今回のコレクションは、今年10月に写真集が発売されるKISSやパティ・ラベル(Patti LaBelle)、ディヴァイン(Divine)、グレイス・ジョーンズ(Grace Jones)のコスチュームを手がけたカルトなファッションデザイナー、ラリー・レガスピー(Larry LeGaspi)へのオマージュがテーマ。70年代のニューヨークのアンダーグラウンド・シーンに大きく影響されたリックのルーツとも言える存在が、2010年代を締めくくりとして、ディケードを総括した。リックのお気に入りの分厚いレーザーのスポットライトに重低音のストリングスでスタートしたコレクションは10cmのプラットフォームブーツ、マキシマムなバギーパンツにマキシマムなバッグ、ダウンやキルティング、ムートンのグラマラスでさまざまなショルダーのロングコートなどを明確なブレストの位置でまとめていく。白塗りモデル、スペイシーなスノーボードサングラス、バイカーパンツ、ノーカラーの着物ジャケットなど、ディスコとアシッドとスポーツが交差する。逆光に向かって歩くモデルたちが、黒、グレーをメインにしながら赤、茶、ピンクといった考えられたカラーパレット、ビーガンスニーカーなどコラボアイテムによって、フォルムの過激さよりこのブランドが時代と共にポップに変化する背景を感じさせた。Text by Tatsuya Noda
2019年02月04日映画『ザ・バニシング -消失-』が、2019年4月12日(金)よりシネマート新宿他順次全国ロードショー。30年の時を経て“サイコロジカル・サスペンスの金字塔”日本劇場公開30年の時を経てついに日本劇場初公開となる、映画『ザ・バニシング -消失-』。1988年に公開された本作は、同年オランダ映画祭で最優秀作品賞受賞を受賞。世界中の映画祭で喝采を浴び、いまなお高い人気を集めるサイコロジカル・サスペンスの金字塔といえる作品だ。主人公はある日突然恋人を失ってしまったレックス映画『ザ・バニシング -消失-』の主人公は、ある日突然恋人を失ってしまう男性・レックス。オランダからフランスへ車で恋人と小旅行に出掛けていたレックスは、立ち寄ったドライブインで、彼女・サスキアを突然失ってしまう。必死に彼女を捜すも手掛かりは得られず、3年の歳月が経過。亡霊に取り憑かれたかのように、執念深く恋人を探すレックスの元に、犯人らしき人物からの手紙が届く。犯人らしき人物から手紙が何通も届き始めると…自分の異常性と正常性を立証したいという欲求から、ある歪んだ「実験」に手を染める男・レイモン。その犯人らしき人物からの手紙が何通も届くうちに、レックスは次第に精神を追い詰められていくのだった…。巨匠キューブリックが“最も恐ろしい映画”と太鼓判監督は、『マイセン幻影』『ダーク・ブラッド』を手掛けた、オランダ人監督ジョルジュ・シュルイツァー。静かに迫りくる異様な恐怖を描いた映画『ザ・バニシング -消失-』は、巨匠スタンリー・キューブリックが3度鑑賞し「これまで観たすべての映画の中で最も恐ろしい映画だ」と評したほど。あまりに絶望的で魅力のあるラストは必見だ。あらすじ7月、オランダからフランスへと車で小旅行に出掛けていたレックスとサスキア。立ち寄ったドライブインで、サスキアは忽然と姿を消してしまう。必死に彼女を捜すも手掛かりは得られず、3年の歳月が経過。依然として捜索を続けるレックスの元へ、犯人らしき人物からの手紙が何通も届き始め…。【作品情報】映画『ザ・バニシング -消失-』公開日:2019年4月12日(金)よりシネマート新宿他順次全国ロードショー監督:ジョルジュ・シュルイツァー製作:ジョルジュ・シュルイツァー、アンヌ・ロルドン原作:ティム・クラッベ脚本:ティム・クラッベ、ジョルジュ・シュルイツァー出演:ベルナール・ピエール・ドナデュー、ジーン・ベルヴォーツ、ヨハンナ・テア・ステーゲ、グウェン・エックハウス原題:SPOORLOOS
2019年01月24日ダリオ・アルジェント監督の伝説のホラー映画を、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が再構築した『サスペリア』。この度、物語冒頭を飾るクロエ・グレース・モレッツが、新生『サスペリア』を語るコメントがシネマカフェに到着した。■撮影をふり返り…「ワクワクするような経験」『キック・アス』シリーズや『フィフス・ウェイブ』などで知られるクロエだが、これまで『モールス』や『キャリー』など、ホラー映画のリメイクにも多く出演。今作では、“舞踏団からの第一の失踪者”で、心理療法士・クレンペラー博士のもとへ逃げ込むダンサーのパトリシア役を熱演している。クロエは、実際にベルリンでロケを行ったという冒頭のシーンをふり返り、「凍えそうな寒さだったわ。ベルリンで外のシーンを撮影した時、かつらの下に氷の結晶ができていたのよ。余りにも寒くて、水が凍ってしまったの。本当に寒かったわ。でも、設定に合っていたと思う」と相当寒い時期の撮影だったと明かす。また、演じたパトリシアはドイツ人という設定。「ドイツ語訛りの英語で台詞を喋らなければいけなかったことは、忘れがたい経験になった」と語るクロエは、「説得力あるものにするのが大変だったわ。思い切ってドイツ人を演じることは、私にとってワクワクするような経験だった」と苦労しつつも良い経験になったという。■ホラー映画好きのクロエ、“闇”がお好き!?さらに「幼い頃からジャンル映画やオカルト映画に夢中だったの」とホラー映画好きだと話す彼女は、「昔から、闇の世界に興味があった。闇が光を生み出す、あの複雑さにも興味があるし、光と闇と愛と憎しみと恐怖が詩的に絡み合う瞬間も好き。それが上手く映画の中で描かれれば、芸術的に満たされる作品になるだけではなく、自分の想像に反して意外な感情が刺激されるようなこともある。それは、少なくとも私にとっては、完璧な組み合わせだと思うわ」と熱弁。■映画を観て大興奮! 「今まで見たことが無いような映画」そして初めて完成した本作を観て、「凄く興奮したわ。今まで見たことが無いような映画だったから」と絶賛。『2001年宇宙の旅』(’68)や『シャイニング』(’80)など数々の名作を残した巨匠スタンリー・キューブリックの名前を出し、「キューブリック以来、キューブリックに一番近い映画だと思った」と大興奮。しかし、一方で「『サスペリア』は単独で独自のスタイルを確立している映画だから、過去の他の映画と比較することはできない。でも、凄くエキサイティングで、強烈なジェットコースターのような作品よ」と、ほかとは違う独特な映画だと語っている。最後にクロエは「この暗闇と苦痛の中に自分をうずめる覚悟を」と呼びかけており、本作を観る際にはぜひ、覚悟を持って恐怖を体感しに行ってほしい。『サスぺリア』は1月25日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:サスペリア(2018) 2019年1月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC All Rights Reserved
2019年01月21日現代ホラーの頂点にしてトラウマ級の恐怖を与えると話題の映画『へレディタリー/継承』。昨年は『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』や『ゲット・アウト』などホラージャンルの映画が大ヒットとなったが、こうしたホラーブームが今年も到来。しかも、いずれも映像センスがピカイチの奇才な監督たちが作り出す傑作ホラー映画ばかりとなっている。最近のホラー映画怒涛の公開ラッシュの中でも、『ヘレディタリー/継承』はその怖さ、そしてクオリティの高さでも群を抜き、「今年最恐」「近年流行のホラーとは一線を画している」と批評家の間で話題を呼んでいる。物語の始まりから不穏な雰囲気に満ち、じわじわとした心理的な恐怖を観客の脳裏に刻んでいく。そして、全てのシーンもセリフも、画面に映る一切がラストへの伏線。「もう止めてくれ…」と思うほど恐ろしいのに、もう一度観ないではいられない、恐怖のリピーター体験が観る者を待つといわれる。監督・脚本を務めたのは、本作が長編映画監督デビュー作となるアリ・アスター。天才的な発想と演出、全てのシーンがラストへの恐怖の伏線となる計算し尽された脚本と異常なまでの完成度は、ホラー映画の新たな到達点となったと称賛の嵐。注目すべきは、彼のように映像センスの高さが評価され、注目を浴びる天才クリエイターたちが、いまこぞってホラー映画を撮っていること。例えば、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督がホラー映画の金字塔『サスペリア』を、『告白』『渇き。』などで常にブームを牽引する中島哲也監督が『来る』を、それぞれの監督の独特な世界観を持って形成させた。こうした奇才が作り出すホラー作品といえば、古くを遡れば、スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(80)や、ダリオ・アルジェント監督のオリジナル版『サスペリア』(77年)が挙げられるだろう。映像センスの塊のような天才クリエーターが、映画史に残る完成度の高いホラー映画を作るのは必然といえそうだ。■中島哲也『来る』“得体のしれない脅威”の王道と“人間の恐ろしさ”描く「第22回日本ホラー小説大賞」で宮部みゆきらの大絶賛コメントを浴びて大賞を受賞した、澤村伊智による小説「ぼぎわんが、来る」を映画化。“得体のしれない脅威”が忍び寄る“王道の恐ろしさ”を持ち合わせながらも、「いままで正義だと思っていた人間が、角度を変えて見たときに全くの別人に変わる」という“人間の恐ろしさ”も持ち合わせたエンターテインメント。中島監督は1年以上を費やして本作の脚本を執筆。本作は中島監督にとって、『渇き。』以来5年ぶりとなる待望の新作で、主演にはかつてない役柄となった「V6」の岡田准一、共演には黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡ら豪華な顔ぶれを迎えている。12月7日(金)より全国にて公開。■ルカ・グァダニーノ『サスペリア』決してひとりでは見ないでください…1977年公開のダリオ・アルジェント監督『サスペリア』の大ファンだというグァダニーノ監督が、オリジナルの設定やキャラクターを基に、新しい物語として再構築したホラー。ダコタ・ジョンソンを主演に迎え、1970年代ドイツを舞台に、名門バレエ・カンパニーに巣食う禁断の秘密を、オリジナルとは異なる視点で予測不可能な展開で大胆にアレンジ。オリジナル版に続き、本作でも使用されたキャッチコピー「決してひとりでは見ないでください。」の忠告に期待が高まる。2019年1月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。■アリ・アスター『ヘレディタリー/継承』全てのシーン、セリフが伏線!本作が長編映画デビュー作品であるアスター監督。この映画は、血筋を無理やり受けつがせようとする邪悪な力と闘う一家の物語で、これは呪いにも似た不運が長い間続いた監督自身の家族の経験から生まれたものという。アスター監督の繊細なテクニックと想像力で、この鮮烈なデビュー作は60年代や70年代の傑作ホラー映画に並ぶ評価を獲得。また、これまでの短編作品やクラシック映画を思わせる雰囲気を持つサイコドラマも、各映画祭やインターネットで高い評価を受けている。家族のしきたりや伝統をテーマに毒を混ぜることで、馴染みのある題材でありながら、ブラックコメディや抑えのきかない恐怖を産出。さらにそのプロットの完成度は、テンポ、構成、視覚的表現のどれもが計算しつくされており、生まれながらの映画監督ともいうべき仕事ぶりである。本作同様に彼の作品は、独自の予想がつかない方法で、家族間の力関係をあぶり出していく!11月30日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:来る 2018年12月7日より全国にて公開©2018「来る」製作委員会へレディタリー/継承 2018年11月30日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018 Hereditary Film Productions, LLCサスペリア(2018) 2019年1月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©Courtesy of Amazon Studios
2018年12月01日ジョナサン・ノットが音楽監督に就任して6年目のシーズンを迎える東京交響楽団。すでに9月はじめに2019/20年シーズンのコンサート・ラインナップを発表していたが、11月6日にあらためて、ミューザ川崎で記者会見があり、新シーズンの概要を説明した。【チケット情報はこちら】「東響の素晴らしさのひとつは、素晴らしい合唱の存在だ」。いの一番に手兵の東響コーラスへの厚い信頼を語ったノット音楽監督。最初に挙げた聴きどころも、彼らが難曲のリゲティ《レクイエム》を歌う7月の東京と川崎での定期演奏会だった。この演奏会は、ノットのプログラム構成の巧みさが象徴的。合唱はもう1曲、英国ルネサンスの作曲家トマス・タリスの、40声部からなる《スペム・イン・アリウム(我、汝の他に望みなし)》にも挑戦するが(オケの定期なのに、なんと無伴奏の合唱曲!)、その2曲を挟むのが、J・シュトラウスIIのワルツ《芸術家の生涯》と、R・シュトラウスの《死と変容》だ。後者は、死の床の芸術家による人生の回想。プログラム全体を、「二人のシュトラウス」「芸術家」「死」といったキーワードがふわりと覆う。ノットは、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』の音楽に用いられたリゲティとR・シュトラウスを並べたかったとも(ならば、J・シュトラウスもまた然り)。そしてさらに、来シーズンのノットの最後の出演となる11月の東京オペラシティ公演でも、再びリゲティとR・シュトラウスが組み合わされる。1回の演奏会だけでなく、シーズンを通してもリンクが張られているという仕掛けだ。また、拠点のミューザ川崎シンフォニーホール開館15周年記念公演(10月)は、シェーンベルクの大曲《グレの歌》。来年は読売日本交響楽団や東京都交響楽団など、なぜか《グレ》の当たり年だが、オケ・合唱ともに巨大編成が必要なこの作品の演奏機会は、普通は滅多になく、東京交響楽団が1986年以降、4回(全7公演)にわたって再演を繰り返しているのは特筆ものだ。もちろん、シーズン幕開けの桂冠指揮者・秋山和慶による近現代フランス・プロ(4月)、1986年生まれの新鋭指揮者リオネル・ブランギルの登場(9月)、伝統の「第九と四季」を衣替えして単独で演奏する《第九》(12月)、正指揮者・飯森範親の現代プロ(2020年1月)、鈴木優人指揮のメンデルスゾーン版J・S・バッハ《マタイ受難曲》(2020年3月)など、注目公演、聴きどころはありすぎる。「自分でも“うわっ、すごい!”と、あらためて感動するラインナップ」と笑うノット。変化に富んだ、そしてひねりの効いたシーズンの全貌は、ぜひ楽団のホームページで。なおこの日はほかに、スマートフォンやパソコンで東響の演奏を楽しめる音楽・動画配信サービス『TSO MUSIC & VIDEO SUBSCRIPTION』が同日からスタートしたことも併せて報告された。取材・文:宮本明
2018年11月08日ジェフリーキャンベル(Jeffrey Campbell)から新作「メタリック厚底レースアップブーツ」が登場。2018年10月10日(水)から、ジェフリーキャンベル ラフォーレ原宿店、なんばパークス店などで販売される。「メタリック厚底レースアップブーツ」は、定番のレースアップブーツに光沢感のあるエナメル素材を採用した新作シューズ。バックルやアイレットをシルバーで統一することで、全体の印象を引き締めている。また、シューレースはアッパーとカラーを合わせることで、メタリックな輝きのアッパーとシルバーパーツを引き立てた。ヒール約6cm、ソール約3cmのボリューミーな靴底も印象的。ゴツゴツとしたタンクソールとダブルソール仕様で重厚感を出しつつも、フィット感のある筒回りやラウンドトゥで女性らしい一足に仕上げた。サイドジッパーのため、着脱しやすいのも嬉しいポイントだ。【詳細】ジェフリーキャンベル「メタリック厚底レースアップブーツ」18,000円+税発売日:2018年10月10日(水)取扱店舗:ジェフリーキャンベル ラフォーレ原宿店(TEL:03-6434-0335)、なんばパークス店(TEL:06-6599-8131)、、オフィシャルオンラインストア※ブラックエナメルのみZOZOTOWNでも取扱カラー:ブラックエナメル、パープルエナメルサイズ展開:35~39(約22.5cm~24.5cm)
2018年10月08日女優のニコール・キッドマンが、ハリウッド映画賞功労賞の受賞者に選出された。ニコールは、多才な演技と主に女性の独立系映画監督への支援を評価された。主催者側はこうコメントしている。「この賞の選考理由は、ガス・ヴァン・サントの『誘う女』での邪な野心を持つTVタレントやスティーブン・ダルドリーの『めぐりあう時間たち』でのアイコニックで複雑な心を持つヴァージニア・ウルフ役、スタンリー・キューブリックの『アイズ・ワイド・シャット』での夫と性やモラルに関する探求に乗り出す妻、バズ・ラーマンの『ムーラン・ルージュ』での歌って踊る高級娼婦サティーン、ガース・デイヴィスの『LION/ライオン ~25年目のただいま~』での助けを必要としている孤児の少年を養子縁組した母親、ラース・フォン・トリアーの物議を醸すスリラー『ドッグヴィル』での莫大なお金を払って匿ってもらう逃亡中の女性など多様で素晴らしいキャラクターを生み出した長年に渡る多才な演技を評価してのものです」さらに、「今年公開の3作品の中でも、キッドマンはすでにカリン・クサマの『デストロイヤー』やジョエル・エドガートンの『ボーイ・イレーズド』と変幻自在の演技で評価を受けています」とし、「カメレオンのような演技に加え、キッドマンは長年女性を中心としたインディペンデント系の監督を支援してきました。彼女の製作会社ブロッサム・フィルムズを通して、新しいレベルへ引き上げているのです」「彼女が製作を手掛ける多くの作品の中でも昨年の『ビッグ・リトル・ライズ』は単に文化というだけでなく社会問題に踏み込んだ内容でした」と評価した。ハリウッド映画賞の授賞式は11月4日、カリフォルニアのビバリーヒルトンホテルで開催される。(C)BANG Media International
2018年10月03日リック・オウエンス(Rick Owens)の2019年春夏ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2018年9月27日(木)に発表された。“水しぶき”会場が再び!!ショー会場につくやいなや雨カッパを手渡されたのはちょうど1年前のこと。パリ・セーヌ川に面したパレ・ド・トーキョーに設置された会場で、激しいスプラッシュの中行われたランウェイショー。水しぶきの中やっとの思いで洋服を見た覚えがある。今季は同じ会場。あのとき水がたっぷり引かれたプールは姿を消し、水が抜かれた空間には三角形のタワーが一つ。メンズと連動した動きを見せるブランドであるため「まさか…」と思いながら、期待に胸を膨らませて始まりを待った。不可思議な肌を守るためのピース始まりと同時に現れたのはブラックジャケット。アームは不自然に膨らみ、羽のように突起が出ていて羽ばたくようにゆれてまるで"昆虫”みたい。後から登場したドレスは軽量素材で作られていて、バックスタイルの装飾部分がふわーっと風にのり、蝶のように羽を広げている。襟口だけがデフォルメされたテーラード、長方形の謎の突起が刺さったラップスカート。太ももに取り付けられたポーチ、腕につけられた不可思議な立体的バングル。三角形を幾何学的に配置したワンピースやコート。アーキテクチャーなその佇まいが、ますます「塔」をキーワードにしたメンズコレクションとのシンクロ性を感じさせる。謎が多いピースが続くが、やはり気になるのは防御的な小物たち。サングラスは大振りで目を守るというよりは、顔半分を覆いつくすようなビッグサイズ。顔~首、さらに髪の毛全体を守っているのはスカーフではなくTシャツだ。燃えた!!水の次は火だった不思議に思っていると、手に聖火を持ったモデルが現れ…リック・オウエンスの楽しいショータイムの幕開けだ。三角形のオブジェが燃え出し会場全体に熱気が包まれた。燃え上がる炎、観客の顔面まで伝わる熱波。そう、この身体保護のアイテムは、メンズコレクション同様にきっと防火のピースだったのだ。メンズコレクションではインビテーションにマスクがついていたというが、ウィメンズは紙一枚。しかし、シートにはうちわと水が用意されていて"暑さを避けて”というメッセージだろうか…。一緒に強いアルコールが入っていたが、これは“もっと燃やせ”という意味だったのだろうか…。デザイナーの意図は定かではないが、やっぱりワクワクさせてくれる演出が魅力的。熱く燃え上がる会場の中で、防火服を纏ったモデルたちが一人、また一人と炎の近くへ降り立ちランウェイを闊歩している。洋服はショート丈のボトムスで足は露出、トップスやドレスは穴ぼこでボディが露わになっている。ボディは守れていないに等しいが、いずれも顔~首にかけての防火対策は万全だ。
2018年10月01日リック・オウエンス(RICK OWENS)がパリで2019年春夏メンズコレクションを発表した。
2018年09月29日人生はひとつの出来事によって大きく変わってしまうこともありますが、それこそがまさに運命。誰もがそんな瞬間を一度は経験したことがあるのでは?そこで今回ご紹介するオススメの映画は、運命に翻弄されてしまったある家族を描いた衝撃作です。それは……。世界が注目する話題作『運命は踊る』!【映画、ときどき私】 vol. 190ミハエルとダフナ夫妻は、突然やってきた軍の役人によって、息子ヨナタンの戦死を知らされる。ショックのあまり気を失うダフナに対し、平静を装うミハエル。しかし、いらだちが募ったそのとき、戦死の知らせが誤りだったことが発覚する。ミハエルは怒りを爆発させ、息子をすぐに呼び戻すように要求するのだった。その頃、ラクダが通る検問所で、穏やかな時間を過ごしていたヨナタン。いつも通り、簡単な取り調べを行っていたが、ある勘違いが悲劇を引き起こしてしまうのだった……。先の見えない展開に、誰もが引き込まれてしまう本作ですが、普遍的な感情の背景に見え隠れするのは、イスラエルの文化。というわけで、今回は作品の理解をより深めるために、こちらの方にお話をうかがってきました。それは……。イスラエルのサミュエル・マオズ監督!本国イスラエルで公開された際には、一部の政治家から攻撃を受け、物議を醸した作品。そのいっぽうで、世界的にはヴェネチア国際映画祭で審査員グランプリを受賞するなど、高く評価されています。そこで、監督が本作に込めたこだわりや日本人に伝えたい思いを語ってもらいました。映画の基となった衝撃の実体験とは?―まずは、息子の訃報という出来事から物語を始めたきっかけを教えてください。監督実は、これは私自身に起こった出来事をもとにしているのです。長女が高校に通っていた頃、朝早く起きられない娘は遅刻しないようにタクシーを呼んで欲しいと言いました。それはお金がかかるだけでなく、教育上も悪いこと。頭にきた私はみんなと同じようにバスを使うように命じました。言い争いをしながらも、結局はバスに乗るために娘は出ていきましたが、その30分後、彼女が乗るはずのバスがテロリストによって爆破され、多くの人が犠牲になったというニュースを知ることになったのです。―その後、どうなったのでしょうか?監督娘に電話をしても繋がらず、人生で最悪の時間を過ごすこととなりましたが、それは私が経験した戦争の時期をすべて合わせたよりもひどい時間でした。ところが1時間後、娘は爆破されたバスに乗り遅れて家に帰ってきたのです。―そのような体験をされていたとは驚きです。では、このストーリーを語るうえで、本作を三部構成にしたのはどのような理由からでしょうか?監督今回は、ギリシャ悲劇の三部構成のようになっていますが、それは私のアイデアを伝えるのに最適な形式だと思えたからです。それと同時に、観客に感情の旅を提供することもできました。まず第一部でショックを与え、第二部で幻惑させ、そして第三部で感動を与えるというものです。―なかでも、第一部と第二部では描き方が大きく違いますが、どのようなことを意識しましたか?監督まず、第一部ではイスラエルの国防軍を非難しているような内容になっていますが、実はこれはとてもセンシティブで触れてはならない領域。というのも、イスラエルの人々にとって、国防軍というのはトラウマから民を解放した軍であるといわれているからなのです。そういったこともあり、それを非難するためには、第二部で比喩的な表現が必要だと思いました。そのために第二部のヨナタンがいる検問所はただの検問所ではなく、イスラエル社会の縮図として描いています。つまり、外から見ると不穏な空気に包まれていて怖いと思われていますが、実際は何もないということ。今回はシュールレアリスムの手法を取りましたが、劇中ではタンクがどんどんと傾いていくのも、我々の社会が少しずつ傾いているということを表しているのです。字幕がなくてもビジュアルで感じて欲しい―映画を作るうえで監督が一貫してこだわっていることはありますか?監督デビュー作『レバノン』とも共通していることですが、私が重視しているのはビジュアルや音。そういったこともあり、セリフはなるべくそぎ落としたいと思っています。たとえば、今回でいうと、「息子さんが亡くなりました」と言われて倒れるダフナの後ろにある絵は、ミハエルの精神状態をX線でのぞき込んでいるような絵。そうやってひとつの絵で語っていくのも私の手法なんです。―劇中ではそのようなシーンをほかにも入れ込んでいるのでしょうか?監督第一部でミハエルが「ひとりでいたい」というセリフを言っている引きのショットがありますが、それだけで彼がどういう人で、どういう生活を送っているかわかるようになっています。なぜなら彼を囲むアパートの様子はとても冷たく、シンメトリーで幾何学的。細部までこだわるあまり、不快感をもよおしてしまうようなデザインにもなっているわけですが、それはどんなセリフよりも、彼の有様を雄弁に語っているのです。おそらくセリフにしたら4~5ページくらいは必要になるかもしれませんね。―そこまでビジュアルにこだわるようになったのはなぜですか?監督なぜなら、言葉は真実の前にあるフィルターでしかないと思っているからです。つまり、本当に真実を語っているのは、人の目線や体のこなし方。そこにこそ真に迫る描写ができると感じているからです。だから、「美しい」という言葉がいくつあったとしても、美しさを表したひとつのビジュアルのほうが雄弁だと思うし、違う国の人でも字幕なしでもそれを感じ取ることができますよね?ビジュアルにはそういう良さがあると思うんです。観客を離さないためのこだわりとは?――犬や鳥など動物の使い方もすごく印象的に感じましたが、なかでもラクダの使い方には驚きました。ラクダはイスラエルではシンボル的な存在なのですか?監督イスラエルでは砂漠ですから、ラクダはあちこちにいますよ。しかも、観光客がいればちゃんと演技の指示を聞いてくれるラクダもいるほどなんです(笑)。ただ、今回ラクダにはいくつかの役割がありますが、まずは「チェーホフの銃」と言われる伏線の手法といえると思います。だから今回も、「まさか!」という形で期待を裏切ってくれるわけですよね。ただ、それ以上にあのラクダが象徴しているのは、あの砂漠にいることの不毛さです。つまり、検問所で兵士が踊っていて、ラクダがトコトコやってくるショットを見るだけで、「ここは戦争の前線ではないんだ」ということを一瞬にして観客にわからせることができますが、さらにいうと、イスラエル社会のやっていることの不毛さを描いてもいます。というのは、「イスラエルは終わりなき戦争にとらわれているんだ」という意識にがんじがらめになっていますが、実情はそうではありません。だからこそ、あの検問所は社会の鏡でもあるのです。―ラクダひとつとっても、それだけの意味が込められているのですね。監督実はラクダにはもうひとつの役割があるんです。というのも、観客というのは、監督のビジョンに付いていって楽しみたいと思っているものですが、今回は第二部でまったく違う世界へと連れていってしまうので、それを裏切っているといえます。だからこそ、第二部は最初の数秒で観客をつかんでおかないと離れていってしまうので、緊張感を味わってもらったあとにちょっと笑いを入れるようにしました。そのために、兵士を踊らせたり、ラクダを登場させたりしているわけです。―いまのスタイルを確立させるために映画を研究し続けている印象を受けますが、これまでに監督が影響を受けている人や作品があれば教えてください。監督影響を受けた映像作家たちを挙げたらきりがないんですけど、イングマール・ベルイマンやアンドレイ・タルコフスキー、スタンリー・キューブリック、黒澤明。それから、哲学や文学の分野だと、ニーチェやカフカ、村上春樹など、とにかく大勢いますよ。映像作家というのは、自分の内面世界や視点だけでなく、先人たちの影響というのも合わさって何かが生むことができるのだと思っています。たとえば、撮影中に感じるのは、「アクション!」と言った瞬間に自分の世界が産声を上げますが、その瞬間に周りの世界は止まってくれていて、「カット!」と言ったところで、世界がふたたび動き出すような感覚があるのです。―そもそも映画の道に進んだきっかけはどのようなものでしたか?監督幼い頃、テルアビブ近郊の小さな町に住んでいましたが、私の父は俳優になりたいと思いながらバスの運転手をやっていました。そのバスというのが、中心街にある映画館に行くためのバス。そのおかげで私もタダで映画が観ることができたので、西部劇やモンスターもの、カンフー映画など、父にはいろんな映画に連れて行ってもらいました。―そのなかで思い出に残っていることはありますか?監督ある映画で汽車がカメラのうえを通過するシーンに興奮した私は、13歳のときにお祝いで父に買ってもらった8ミリのカメラを翌日に線路に置いてそのシーンを録ろうとしました。しかし、汽車が来た瞬間にカメラが粉々に砕け散ってしまって……(笑)。でも、父はそのあとに新しいカメラをまた買ってくれたので、そのあと従軍するまでの間に何本もの短編を作ることができました。ちなみに、父はいつも悪役として登場してくれましたよ(笑)。日本人だからこそ感じられることがある―日本でも最近は中東を舞台にした作品の公開が続いており注目度も高まっているので、日本の観客に向けてメッセージをお願いします!監督描いていることは政治的なメッセージではなく、家族の離散やどのようにしてふたたび家族が結ばれていったのかということ、そして罪悪感の葛藤や愛によってどのようにして苦しみを乗り越えていくのかということを描きました。なので、こういったことは、中東の政治や哲学に詳しくなくても、わかるものだと思っています。実際、私はそういう心に訴えかける映画を作りたいと思っているし、ちゃんと作れば人に届くと信じているのです。我々はいろいろな宗教などで分離されていますが、根底では繋がっているもの。私のやりたいことの神髄は、人間を描くところにあると思っています。それから、この映画はイスラエルのトラウマを描いているので、そういう意味では現代の歴史における最たるトラウマを生み出したヒロシマやナガサキを経験している日本人には、共感してもらえるのではないでしょうか。いまの若い世代たちはそこから抜け出しはじめているかもしれませんが、そういったトラウマや歴史というのは、国民としての在り方と分離できないものだと私は思っています。運命が引き起こすミステリーから目が離せない!細部にわたるまで監督のこだわりを感じさせる本作。私たちは運命に踊らされているのか、それとも自分の意志で人生を動かすことができるのか。運命とは何かを考えずにはいられない心のざわつきと、新たな映画体験をぜひ味わってみては?見逃せない予告編はこちら!作品情報『運命は踊る』9月29日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:ビターズ・エンドⓒ Pola Pandora - Spiro Films - A.S.A.P. Films - Knm - Arte France Cinéma – 2017
2018年09月28日資生堂(SHISEIDO)の「プレイリスト(PLAYLIST)」から、インパクトのある輝きを放つ“グリッター&メタリック”の新作コスメが登場。2018年11月1日(木)より発売される。シアーな仕上がり&煌めきをのせたリップスティック「プレイリスト インスタントリップコンプリート ルミナス」は、“ダイヤモンドダスト”のような煌めを持つ、シアーな仕上がりのリップスティック。軽やかな着け心地で、唇に滑らせるととろけるように密着。唇に潤いを宿しながら、そのシアーな発色が長時間持続する。カラーは、唇と合わさると青みピンクに仕上がる、クリアなブルー、ナチュラルな血色感をプラスしてくれるピンク、立体感のある口元を演出してくれるブラウンがラインナップする。口紅「プレイリスト インスタントリップコンプリート グロッシー」に新2色とろけるような着け心地とシアーな仕上がりの口紅「プレイリスト インスタントリップコンプリート グロッシー」には、新2色が仲間入り。遊び心溢れるパープルは、見た目以上に透明感溢れる仕上がりで、使いやすいカラーリング。トマトレッドは、表情をパッと明るくしてくれるビタミンカラーで、ヘルシーな印象を与えてくれる。マルチに使える「プレイリスト マルチペインター」に、煌めく新2色登場顔のどこにでもマルチに使用できる「プレイリスト マルチペインター」には、新2色が展開される。星屑のように大胆な輝きを纏ったホワイトグリッターは、ラメの量は調節できるので、シーンに合わせたメイクアップを楽しむことが可能。一方ゴールドメタリックは、肌馴染みの良いヌーディーカラーで、ツヤ感のある仕上がりを叶えてくれる。数量限定の「プレイリスト マルチペインター」6色セットもまた「プレイリスト マルチペインター」新2色を含む、6色セットが数量限定で登場。ホワイトグリッター&ゴールドメタリックは、他のカラーとも相性が良いので、セットとなったネイビー、ターコイズ、ラベンダー、ピンクの4色とのカラーブレンドを楽しんでみて。【詳細】プレイリストの新作コスメ発売日:2018年11月1日(木)販売店舗:シセイドウ ザ・ストア、資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」などアイテム例:・プレイリスト インスタントリップコンプリート ルミナス 1.8g 全3色・プレイリスト インスタントリップコンプリートグロッシー 1.8g 全2色・プレイリスト マルチペインター ルミナスエディション 全2色・プレイリスト マルチペインターセット 6P<数量限定>※価格は公式サイト参照【問い合わせ先】資生堂インターナショナルTEL:0120-81-4710 (フリーダイヤル)
2018年09月28日