ジュリアン・ムーア、ニコラス・ガリツィンらが共演、英国王を虜にした初代バッキンガム公の実話を基に描く史実ドラマ「メアリー&ジョージ王の暗殺者」が9月18日より「スターチャンネルEX」にて日本初配信開始。キャストたちがスリリングな官能時代劇の魅力を語るインタビュー映像が公開された。本作は、17世紀のイングランドを舞台に初代バッキンガム公、ジョージ・ヴィリアーズと母メアリーの愛、欲望、裏切りを描く史実ミステリードラマ。英国王ジェームズ1世とその愛人と言われたジョージ・ヴィリアーズとの深い関係を映像化した。中流貴族ながら息子を武器に一族の繁栄を目論むメアリー役を、『アリスのままで』『メイ・ディセンバー ゆれる真実』のアカデミー賞女優ジュリアン・ムーアが務め、圧巻の演技力でしたたか、かつパワフルな女性を演じる。そして、当時“英国一の美男子”と称された初代バッキンガム公・ジョージ役を、『赤と白とロイヤルブルー』『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』が全世界で大ヒットを記録し、日本での人気も急上昇中のニコラス・ガリツィンが熱演。監督はアカデミー賞にノミネート(脚色賞、主演男優賞)された『生きる LIVING』のオリヴァー・ハーマナスが務め、脚本は「キリング・イヴ/Killing Eve」のD.C.ムーアが手掛ける。批評サイトの「Rotten Tomatoes」では96%の高評価をマーク。世界が注目するいま最も熱い英国ドラマが、日本初公開される。配信開始を記念して解禁されたのは、ジュリアン・ムーア(メアリー・ヴィリアーズ役)、ニコラス・ガリツィン(ジョージ・ヴィリアーズ役)、トニー・カラン(ジェームズ王役)が本作の魅力を語るインタビュー映像。一族の繁栄を望む母親・メアリーを演じたジュリアン・ムーアは、息子ジョージ役のニコラス・ガリツィンを「すばらしい才能がある」と絶賛。野心をもたない若く未熟な青年が、物語の展開と共に成長し、自分の力を自覚し始めるという難しい役柄を見事に演じていたと語る。一方ニコラス・ガリツィンは、ゴージャスなセットをバックに劇中衣装でインタビューに応え、ジュリアン・ムーアとの共演を「夢のようだった」と明かし、「彼女の協調性のおかげで興味深いものを表現できた」と母と子の関係性をうまく映し出すことができたと語った。17世紀初頭のイングランド宮廷を舞台に描かれる本作について、ニコラス・ガリツィンは「他のどの歴史ドラマよりもかなり先鋭的なもの」だと語り、ジェームズ王役のトニー・カランは「歴史が正確に表現されている。情熱的で官能的で性的に描かれている」と忠実に再現している作品だと明かす。ジュリアン・ムーアも「クオリティーはとても高い」と称賛し、「美しく豪華で、軽快なエンターテインメントを歴史で伝えた」と、その仕上がりに自信を見せている。「メアリー&ジョージ王の暗殺者」<字幕版・吹替版>とも毎週水曜、Amazon Prime Videoチャンネル上の動画配信サービス「スターチャンネルEX」にて1話ずつ更新(全7話)。「メアリー&ジョージ王の暗殺者」(全7話)【配信】「スターチャンネルEX」<字幕版・吹替版>独占配信中 ※毎週水曜、1話ずつ更新【放送】「スターチャンネル」<字幕版>10月8日より毎週火曜23時ほか10月5日(土)吹替版第1話 先行無料放送<吹替版>10月10日より毎週木曜23時ほか(シネマカフェ編集部)
2024年09月18日アカデミー賞女優ジュリアン・ムーアと『赤と白とロイヤルブルー』の注目俳優ニコラス・ガリツィンが母子役で共演する史実ミステリードラマ「メアリー&ジョージ王の暗殺者」が、Amazon Prime Videoチャンネル上の動画配信サービス「スターチャンネルEX」にて9月18日(水)より独占日本初配信。予告映像、キービジュアル、場面写真が一挙解禁された。本作は、17世紀、英国王ジェームズ1世とその愛人といわれたジョージ・ヴィリアーズ(初代バッキンガム公)との深い関係、そして王の死の真相を徹底検証し話題となったベンジャミン・ウーリーの歴史ノンフィクション「The King‘s Assassin: The Secret Plot to Murder King James I (王の暗殺者:ジェームズ1世殺害の秘密計画)」を映像化した全7話のTVシリーズ。ひとり息子を利用して一族の繁栄を目論む母メアリー役を『アリスのままで』『メイ・ディセンバー ゆれる真実』のジュリアン・ムーアが務め、圧巻の演技力でしたたかかつパワフルな女性を演じる。当時“英国一の美男子”と称された初代バッキンガム公・ジョージ役を、ロシア貴族の血を引くというニコラス・ガリツィンが熱演。出演作の『赤と白とロイヤルブルー』『アイデア・オブ・ユー~大人の愛が叶うまで~』が全世界で大ヒットを記録した、いま注目の俳優だ。解禁された予告映像では、ロック界のカリスマ、イギー・ポップが率いた「ザ・ストゥージズ」の“I Wanna Be Your Dog”をBGMに、母メアリー(ジュリアン・ムーア)が息子ジョージ(ニコラス・ガリツィン)をたきつけ、「男狂い」の国王に近づき宮廷をのし上がろうとする姿が収められている。「私の言う通りにすれば、世界を支配できる。もっと上を目指すのよ」と囁く母の意のままに、ジェームズ1世の寵愛を得ていくジョージ。メアリーとジョージは陰謀渦巻く宮廷で富と権力を手に入れるのか…。圧倒的な映像美も注目となっている。さらに、メアリー、ジョージ、ジェームズ1世の姿が描かれたキービジュアルも解禁。魅惑的な瞳でまっすぐにこちらを見つめながら、ジェームズ1世の顔に頬を寄せるジョージと、じっと前を見つめるメアリーの力強い眼差しが印象的なビジュアルとなっている。■王が愛した初代バッキンガム公の実話を基に描く!17世紀のイングランド、ジェームズ1世の治世であるジャコビアン時代(1603-1625)を舞台に、中流貴族ヴィリアーズ家のメアリーが美貌の息子ジョージを利用してのし上がった史実を描く。したたかでパワフルな女性を演じたジュリアン・ムーアの演技が絶賛され、そしてジェームズ1世が最も愛し、当時“英国一の美男子”と称された初代バッキンガム公、ジョージを演じたニコラス・ガリツィンの華やかな容貌と滴る色気は世界中を魅了。「Rotten Tomatoes」でも96%フレッシュという高い数字を叩き出し、米国エミー賞キャスティング部門にもノミネートされた。■「平和王」と呼ばれたジェームズ1世の愛の秘密と謎の死に迫る歴史ミステリー本ドラマの原作となったのは、最新の研究に基づく2018年発表の歴史ノンフィクション「The King‘s Assassin: The Secret Plot to Murder King James I(王の暗殺者:ジェームズ1世殺害の秘密計画)」。映像化に際し、企画・脚本をD.C.ムーア(「キリング・イヴ/Killing Eve」)が手掛け、原作者のベンジャミン・ウーリーも絶賛。悲劇の女王メアリー・スチュアートを母に持ち、わずか1歳でスコットランド王となり、幼少期から何度も命を狙われ、エリザベス1世の死後イングランド王を兼ねることになったジェームズ1世の人生の映像化は珍しく、複雑で難しい役柄をスコットランド出身の俳優トニー・カラン(『アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~』)が体当たりで演じている。監督は、アカデミー賞にノミネート(脚色賞、主演男優賞)された『生きる LIVING』を手掛けたオリヴァー・ハーマナスが務めている。■インティマシー・コーディネーターがコメント「生き生きとしたクィアで親密な作品」本作で話題になったのは大胆な性描写。史実として、ジェームズ1世には多くの男性の愛人がいたといわれている。セクシャルなシーンの撮影は役者と制作陣の間で入念な話し合いを重ね、慎重に進められた。本作でインティマシー・コーディネーター(性的および親密な描写を撮影する際に現場に立ち会い、出演者と制作陣の意向を調整して、演者の尊厳を守りつつ効果的な演出につなげるサポートを行うスタッフ)を務めたロビー・テイラー・ハントは「時代劇でこのような生き生きとしたクィアで親密な作品に携われることは滅多にない。エキサイティングだった」と語っている。脚本家のムーアはジェームズ1世とジョージには「本物の愛があり、本物の尊敬があった」と言い、2人の深い感情が表現されていると語っている。■ 衣装チームは120人!絢爛豪華なジャコビアン・ファッションに注目本作の監督を務めたのは、アカデミー賞にノミネート(脚色賞、主演男優賞)された『生きる LIVING』を手掛けたオリヴァー・ハーマナス。ハーマナス監督は徹底的なリサーチに基づき、衣装、プロダクションデザイン、ヘアメイク部門が統一したヴィジョンを共有すべくトーンボードとムードボードを作成した。それを基に各チームが臨み、衣装チームは総勢120人で数百着のコスチュームを作成。当時の絵画からだけではなく、ヴィヴィアン・ウェストウッドら現代のアーティストからもインスピレーションを受け、ジョージの衣装はシースルー素材で彼のセクシーさを際立たせ、美しいラフ(ひだ襟)の数々、出世と共に豪華になる装いは圧巻。またコスチュームやインテリアには赤が効果的に使われており、仮面舞踏会のシーンや豪華な宮廷の内装にも注目だ。海外ドラマ「メアリー&ジョージ王の暗殺者」は9月18日(水)より毎週水曜、スターチャンネルEXにて配信開始(全7話)。「メアリー&ジョージ王の暗殺者」<配信および放送情報>【配信】「スターチャンネルEX」<字幕版・吹替版>9月18日(水)配信開始※毎週水曜、1話ずつ更新【放送】「BS10 スターチャンネル」<字幕版> 10月8日(火)より毎週火曜23時~ほか ※10月5日(土)15時15分 吹替版第1話 先行無料放送<吹替版> 10月10日より 毎週木曜23時~ほか(シネマカフェ編集部)
2024年08月21日ニコラス・ケイジがデビッド・O・ラッセルの次回作に主演することになった。タイトルは『Madden』。NFLオークランド・レイダーズの元コーチで、解説者としても活躍したジョン・マッデンの伝記映画。解説者を引退後はビデオゲーム『マッデンNFL』を監修した。2021年に85歳で死亡。映画はAmazon MGMスタジオが製作配給する。ラッセルの最近作は、2022年公開の『アムステルダム』。ケイジの最近作は、先月アメリカで公開され、スマッシュヒットとなったホラー映画『Longlegs』。次回公開作はウエスタン映画『The Gunslingers』。文=猿渡由紀
2024年08月16日ニコラス・ケイジが主演を務める映画『ドリーム・シナリオ』が、11月22日(金) より全国公開されることが決定した。本作は、新進気鋭スタジオ「A24」と『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』で知られる⻤才アリ・アスターが製作、そのアスターが才能を絶賛した北欧の異才クリストファー・ボルグリによる監督作。ごく普通の暮らしをしていた大学教授がなぜか何百万人という人の夢の中に現れ、平凡な日常が悪夢へと変わっていくスリラーだ。併せて、特報映像も公開。“あなたは昨晩、この男を夢で見ませんでしたか?”という不思議な問いかけから映像はスタート。ごく普通の暮らしをしている大学教授のポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ) 。ある日、何百万人という人々の夢の中に一⻫にポールが現れた。夢の中のポールは、特段何をするわけでもないのだが、誰もがポールの顔を知っている状態となり、一躍超有名人に。しかし、ある日を境に夢の中の自分が悪事を働き始め、大炎上してしまう。男の運命は!?そして、夢の中のもうひとりの自分の目的とは何なのか!?不穏な空気が漂う映像となっている。『ドリーム・シナリオ』特報<作品情報>『ドリーム・シナリオ』11月22日(金) 全国公開公式サイト: PAULTERGEIST PICTURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2024年07月25日ニコラス・ケイジ主演『ドリーム・シナリオ』(原題:DREAM SCENARIO)が11月22日(金)より公開されることが決定。特報とティザービジュアルが解禁された。ごく普通の暮らしをしている大学教授のポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)。ある日、何百万人という人々の夢の中に一斉にポールが現れる。だが夢の中のポールは、特段何をするわけでもないのだが、誰もがポールの顔を知っている状態となり、一躍超有名人に。しかし、ある日を境に夢の中の自分が悪事を働き始め、大炎上してしまう。果たして、男の運命は!?そして、夢の中のもう1人の自分の目的とは…?この度解禁されたのは、“あなたは昨晩、この男を夢で見ませんでしたか?”という不思議な問いかけから始まる特報映像。人々の夢に現れたことで大学教授のポールは一躍時の人となるも、次第に夢のなかの自分が思わぬ行動を起こし出し…。製作は世界中で旋風を巻き起こしている新進気鋭スタジオA24、そして『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』などで人々の不安を煽る鬼才アリ・アスターが名を連ねる。監督を務めたのは、アリ・アスターがその才能を絶賛した北欧の異才クリストファー・ボルグリ。米批評サイトRotten Tomatoesでは91%Freshの高評価を獲得し、第81回ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門)の主演男優賞にニコラス・ケイジがノミネート。ニコラス自身も「私のキャリアの中でも最高の演技であり、最高の作品だ」と語っている。A24×ニコラス・ケイジ主演×『ミッドサマー』アリ・アスターが送る、平凡な日常が悪夢へと変わるドリーム・スリラーに期待が高まる。『ドリーム・シナリオ』は11月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ドリーム・シナリオ 2024年11⽉22⽇より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2023 PAULTERGEIST PICTURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2024年07月25日7月12日から14日にかけての週末、北米のボックスオフィスでは、『怪盗グルーのミニオン超変身』が先週に続き首位をキープした。2位は、ニコラス・ケイジ、マイカ・モンローが出演する新作ホラー映画『Longlegs』。3位はピクサーの『インサイド・ヘッド2』。4位は『クワイエット・プレイス:DAY 1』、5位はスカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムが主演する新作『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』だった。次の週末は超大作『ツイスターズ』が公開される。『怪盗グルーのミニオン超変身』7月19日(金)全国公開(C)Illumination Entertainment and Universal Studios. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2024年07月16日1982年に『初体験/リッジモント・ハイ』でデビューして以来、俳優として120本以上の作品に出演してきたニコラス・ケイジ。1996年に『リービング・ラスベガス』でアカデミー主演男優賞&ゴールデングローブ賞を受賞し演技派俳優の地位を確立後、実に様々なジャンル・規模の作品に出演し続けてきた。そんなニコラスが「自身の出演作で観客に観てほしい1本」を選ぶとしたら?「The New Yorker」誌に尋ねられ、ニコラスが挙げた作品は『PIG/ピッグ』だった。同作でニコラスは元一流シェフで現在は山奥に暮らすロブを演じている。溺愛しているブタと共にトリュフ狩りをして生計を立てていたロブだったが、ある日ブタが誘拐され、奪還を誓う…というストーリー。監督は、脚本・監督デビューとなるマイケル・サルノスキ。本作で高い評価を受けたことで、『クワイエット・プレイス:DAY 1』の監督に抜擢された注目の新人監督だ。ニコラスは「『PIG/ピッグ』は人々がなにかを得ることができる作品だと思う。というのも、悲劇というものはいつか私たちみんなに降りかかる。いずれはそうなる」と同作を選んだ理由を明かした。また、同作について「私にとってフォークソングのように思える作品。とても静かで穏やかな映画だ。私がクレイジーだと思われているのと正反対」と語った。『PIG/ピッグ』2020 Copyright (C) AI Film Entertainment, LLC映画ファンが挙げるニコラス出演のオススメ作品は、『PIG/ピッグ』のほか、『リービング・ラスベガス』『ザ・ロック』『コン・エアー』『フェイス/オフ』『ナショナル・トレジャー』などがある。『PIG/ピッグ』はU-NEXT、Amazon Prime Video、Huluなどの配信サービスでも観ることができる。(賀来比呂美)■関連作品:PIG/ピッグ 2022年10月7日より新宿シネマカリテほか全国にて公開2020 Copyright © AI Film Entertainment, LLC
2024年07月09日『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』『赤と白とロイヤルブルー』のニコラス・ガリツィンが、スーパーヒーロー映画『Masters of the Universe(原題)』で主演を務めることをインスタグラムで発表した。マテル社のアクション・フィギュア「マスターズ・オブ・ユニバース」をアニメ化した1980年代のアニメ「He-Man and the Masters of the Universe(原題)」を原作とする映画で、ニコラスが演じるのは、主人公のヒーマン/プリンス・アダム。ニコラスは、「『マスターズ・オブ・ユニバース』でエターニアの王子アダムを演じることを発表できて、とてもうれしく思います。彼のような心、ユーモア、ヒーロー的資質を持った人物を演じるのは長年の夢でした。いまから本当に楽しみでしかたありません」と報告した。ファンはニコラスの報告に「大役だね!おめでとう!」「飛ぶ鳥を落とす勢い!」と祝福の声を寄せている。また、金髪おかっぱ頭にマッチョな身体という特徴的な外見のヒーマンを演じるにあたり、「久しぶりに金髪のニコラスが見られるのがうれしい」「太ももとか…すごく鍛えるのかな?」という期待の声も。プレスリリースによると、製作は「Amazon MGMスタジオ」と「マテル・フィルムズ」が行い、監督はトラヴィス・ナイト(『バンブルビー』)、脚本はクリス・バトラー(『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』が担当するとのこと。(賀来比呂美)
2024年05月30日ニコラス・ケイジがスパイダーマン・ノワールを再び演じることが分かった。同役を主人公とした実写ドラマ「Noir(原題)」に主演するという。Amazonが発表した。2023年2月、「Variety」誌がMGM+とAmazonがスパイダーマン・ノワールの実写ドラマを企画中であることを報じていたが、当時はまだニコラスの参加は決まっていなかった。ニコラスは、2019年にアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』でスパイダーマン・ノワールの声を担当した。このキャラクターが実写で描かれるのは本作が初めて。「1930年代のニューヨークを舞台とし、年を取って落ちぶれた私立探偵(ニコラス)が、街で唯一無二のスーパーヒーローだった過去の人生に立ち向かう物語」だという。クリエイター&ショーランナーは『ザ・ロストシティ』の脚本家オーレン・ウジエル&「パニッシャー」のクリエイターのスティーヴ・ライトフット。2人は『スパイダーマン:スパイダーバース』の製作チームメンバーであるフィル・ロード、クリストファー・ミラー、エイミー・パスカルらと製作総指揮も務める。ニコラスが実写版スパイダーマン・ノワールを演じることに、ファンは「大ヒット確実」「最高のニュース」「そうなればいいってずっと思っていた。うれしい!」「どうしよう。うれしくて泣ける」と喜びにあふれるコメントをXに寄せている。「Noir」はアメリカ国内ではMGM+で、その他の国ではAmazon Prime Videoで配信予定。(賀来比呂美)■関連作品:スパイダーマン:スパイダーバース 2019年3月8日より全国にて公開
2024年05月15日ニコラス・ガリツィンとテイラー・ザハール・ペレスが演じる、英国王子とアメリカ大統領の息子の恋の行方を描いたロマンティック・コメディ『赤と白とロイヤルブルー』の待望の続編が製作中であることが発表された。本作は、ニューヨーク・タイムズのベストセラー小説を原作に映像化。前作に続き、ニコラスが英国ヘンリー王子、テイラーが米国大統領の息子アレックスとして主演を務める。なお続編のタイトルや配信開始日はまだ未定となっている。今発表は、5月9日(現地時間)にロサンゼルスで開催されたファンイベントの最後に行われ、主演のニコラス、テイラー、大統領役のユマ・サーマンら主要キャストや製作陣も出席し、集まったファンらを大いに沸かせた。また同時に初公開された続編のティザー・ポスターは、前作でもヘンリーとアレックスの印象的なシーンのアイテムだったケーキにイギリス国旗とアメリカ国旗が立ち、“2”のろうそくに炎が灯って「続編見たい?」というコピーまで添えられたもの。期待の高まるティザーとなっている。『赤と白とロイヤルブルー』続編はPrime Videoにて独占配信予定。(シネマカフェ編集部)
2024年05月10日アン・ハサウェイが主演&プロデュース、『赤と白とロイヤルブルー』のニコラス・ガリツィン主演で贈る『アイデア・オブ・ ユー ~大人の愛が叶うまで~』が、240を超える国と地域のPrime Videoにて独占配信中。そのニューヨークプレミアでの写真と、 魅力全開の“特写”も公開されている。40歳のシングルマザー、ソレーヌ(アン・ハサウェイ)は、10代の娘の付き添いで米野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」へ。そこで、地球上でもっともホットなボーイズ・バンド「オーガスト・ムーン」でリードボーカルを務める24歳のヘイズ・キャンベル(ニコラス・ガリツィン)と運命の出会いをはたす。スーパースターとして常にスポットライトを浴びるヘインズとの交際は、ソレーヌにとっては予想以上に厳しいもので…。今回公開されたニューヨークプレミアの画像では、ファンたちに笑顔でサインに応えるアンや、ファンとセルフィーをするニコラス、マイケル・ショウォルター監督やプロデューサーのキャシ ー・シュルマンとの4ショット。『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』StarPix©2024さらに共演したリード・スコットやエラ・ルービンとの4ショット、さらにモリー・リングウォルドの娘マチルダ・ジアノポウリスのショットなど盛りだくさん。『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』StarPix©2024また、アンとニコラスが仲睦まじく原作本を読むカットなど、2人の魅力満載の“特写”も13点初公開されている。『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』Photography credit: Jonny Marlow / Amazon MGM Studiosニコラス・ガリツィン出演映画3作品もPrime Videoで独占配信中『赤と白とロイヤルブルー』アメリカ大統領の息子とイギリス王子のロマンティック・コメディ。『ボトムス ~最底で最強?な私たち~』ニコラスがアメフト部のイケメン最低男を怪演する思春期のコメディ。『シンデレラ』現代風にアレンジされたミュージカル映画。ニコラスは王子役を熱演。『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』はPrime Videoにて独占配信中。(シネマカフェ編集部)
2024年05月04日アン・ハサウェイ、『赤と白とロイヤルブルー』のニコラス・ガリツィン主演のロマンティックコメディ『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』が、5月2日(木)よりPrime Videoにて独占配信されることが決定した。40歳のシングルマザー、ソレーヌ(アン・ハサウェイ)は、10代の娘の付き添いで米野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」へ行くことに。そこで、地球上でもっともホットなボーイズ・バンド「オーガスト・ムーン」でリードボーカルを務める24歳のヘイズ・キャンベル(ニコラス・ガリツィン)と運命の出会いをはたす。一気に燃え上がる2人であったが、順風満帆な日は長くは続かない。スーパースターとして常にスポットライトを浴びるヘインズとの交際は、ソレーヌにとっては予想以上に厳しいものであった。はたして2人の恋の行方は…?ロビン・リー著の人気小説「The Idea of You」を、監督/製作/脚本をアカデミー賞2部門受賞『タミー・フェイの瞳』のマイケル・ショウォルター監督が映画化した本作。コメディアン、俳優、監督、作家とマルチに活躍しているマイケル・ショウォルター監督は、エミー賞監督賞にノミネートされた「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」では、監督/製作総指揮を務めている話題の人物。また、プロデューサーには、『クラッシュ』でアカデミー賞作品賞を受賞したキャシー・シュルマンが参加し、『プラダを着た悪魔』『ゲット スマート』『マイ・インターン』など、様々なジャンルの作品に出演して『レ・ミゼラブル』ではアカデミー賞助演女優賞を受賞しているアン・ハサウェイは今作では主演だけでなく、プロデューサーも兼任。ハリウッドでも屈指のキャリアを誇るアンのお相手を務めたのは、Amazon Original Movie『シンデレラ』『赤と白とロイヤルブルー』で人気上昇中の若手俳優ニコラス・ガリツィン。今回、人気バンドのリードボーカルを演じたニコラスは劇中で見事な歌声を披露しており、今後、多方面での活躍が期待されている。さらに1980年代に青春スターとして一世を風靡したモリー・リングウォルドの娘マチルダ・ジアノポウリスもメインキャストの1人として出演しているのも注目だ。『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』は5月2日(木)よりPrime Videoに独占配信開始。(シネマカフェ編集部)
2024年03月07日ジェームズ・ガン監督の『Superman(原題)』でレックス・ルーサーを演じるニコラス・ホルトが、Podcast「Inside of You」に出演。ホストのマイケル・ローゼンバウムと同役について語り合った。マイケルは、「スーパーマン」を原作として制作されたドラマ「ヤング・スーパーマン」でレックス・ルーサーを演じたニコラスの“先輩”でもある。ニコラスは「最初に見たレックスといえば、あなたなんですよ。私は『ヤング・スーパーマン』を観て育ったんです。11歳か12歳の頃だったかな」とふり返った。過去にレックス役を演じた俳優にはジーン・ハックマン、ケヴィン・スペイシーらがいるが、ニコラスにとってのレックスは「あなたこそがベスト!」だといい、マイケルを絶賛した。ニコラスのコメントを受け、ファンも「マイケルのレックス・ルーサーはみんなが大好き」「ニコラスのコメントを読んでニコラスを好きになった」「このように言ってくれるのなら、彼も素晴らしいレックスを演じてくれるだろう」と期待を高めたようだ。Podcastに出演したのは『Superman』の撮影開始前で、まだいつも通りのヘアスタイルだったニコラス。原作ではレックスは坊主頭のため、「髪を剃るつもりです。息子たちにやってもらうかと思っていて。バリカンを渡してね」と役作りでスキンヘッドにする意欲も見せた。実際に、ガン監督が2月23日にインスタグラムに投稿したキャストの集合写真には、スキンヘッドになったニコラスの姿が写っている。ニコラスはヘアスタイルだけでなく、肉体改造にも取り組んでいることを明かした。「ワークアウトをしています。『All-Star Superman』というコミックで、彼は自分の筋肉は本物だとか鍛えているとか、そういうことを語っているんです。その言葉を励みに、私も頑張っています」と語っている。(賀来比呂美)
2024年03月06日映画芸術科学アカデミーが3月10日に開催を控える第96回アカデミー賞授賞式のプレゼンター第一弾を発表した。マハーシャラ・アリ、ニコラス・ケイジ、ジェシカ・ラング、マシュー・マコノヒー、ルピタ・ニョンゴ、アル・パチーノ、ミシェル・ファイファー、サム・ロックウェル、ゼンデイヤに、昨年の受賞者たちであるブレンダン・フレイザー、ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ジェイミー・リー・カーティスと名優ぞろい。ファンも興奮した様子で、「なんというメンバーだ。これは絶対に観なくては」「素晴らしいセレクション」「『スカーフェイス』コンビのアル・パチーノとミシェル・ファイファーが一緒にプレゼンターを務めたら胸アツ」「クイーン・ゼンデイヤ!!!」などの感想をXに寄せている。また、ライアン・ゴズリング、ニコール・キッドマン、レオナルド・ディカプリオなど、プレゼンターを務めてほしい人の名前も挙げている。第96回アカデミー賞の司会は昨年に続いてジミー・キンメルが務める。『オッペンハイマー』が最多13ノミネート、『哀れなるものたち』が11ノミネート、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が10ノミネートを獲得。アカデミー会員による最終投票は2月22日から行われており、27日に締め切られる。(賀来比呂美)
2024年02月27日先月下旬、ニコラス・ホルトが『Superman: Legacy(原題)』に出演する可能性が報じられた。ヴィランのレックス・ルーサー役で出演交渉中だったというが、同役に正式決定したことが明らかになった。ジェームズ・ガン監督が「うん。やっと答えることができる。ニコラス・ホルトが『スーパーマン:レガシー』でレックス・ルーサーを演じます。私にとってこれ以上にない幸せです。昨夜、みんなで一緒にディナーに行ってお祝いをしました。また、これまでに見たレックスとは違う、そして忘れることのないレックスをどうやって作っていこうかという話し合いもしました」とインスタグラムで報告した。長年マーベルの『X-MEN』シリーズでビーストを演じてきたことで知られるニコラス。今作でDC映画に仲間入りすることになるが、DCコミックスのファンたちから「DCへようこそ!ガン監督はいい人を選んでくれたね」「キャスティング、最高!」「おめでとう!」と温かい歓迎を受けている。ニコラスは、今作でスーパーマンを演じる俳優候補の一人として報じられたこともあったが、スーパーマンはデヴィッド・コレンスウェットが演じる。(賀来比呂美)
2023年12月12日来月7日に60歳の誕生日を迎えるニコラス・ケイジが、近いうちに映画俳優業からの引退を考えているようだ。「UPROXX」のインタビュー記事で明らかにした。「現時点で45年間俳優をやってきて、100本以上の映画に出演した。映画を通じて言うべきことは言えた気がする。ピークの時に『アディオス』と言って去りたい。そこに行きつくにはあと3,4本出演してからかな」と語っている。映画に関しては今年主演したA24×アリ・アスター製作『Dream Scenario(原題)』が自身にとって最盛期の作品にあたると考え、最後にしたかったようだ。しかし、すでに出演契約を結んでいる作品がいくつかあり、それについてはしっかり出演するとのこと。ニコラスは「来月60歳になる。父は75歳で亡くなった。私に運があれば父よりもう少し長生きできるかな。あと15年間でなにができるだろう。大切なものは?大切なのは子どもたちだ。私には小さな娘もいる」と今後の人生について考えている模様。そこで、映画俳優を引退後はテレビ俳優として生きる道も示唆している。家族と離ればなれにならず、一か所にとどまって撮影できるようなドラマが見つかれば「個人的に最高だ」と期待を寄せている。昨年、ニコラスと妻リコ・シバタの間に第1子オーガストちゃんが誕生した。ニコラスにはオーガストちゃんのほかに息子2人がいる。(賀来比呂美)
2023年12月05日モロッコのタンジェを拠点とする製作会社「Kasbah Films」が、モロッコを舞台とする米国、英国のプロジェクトを多数確保したことが分かった。そのうちの一本が、ニコラス・ケイジが2005年に武器商人ユーリ・オルロフを演じた『ロード・オブ・ウォー』の続編だ。同社のカリム・デバフがマラケシュ映画祭にて「Variety」誌に語った。『ロード・オブ・ウォー』続編は、来年3月からモロッコで40日間の撮影を予定しているという。「リビア、エジプト、セネガル、マリなどのアフリカの4、5か国、それと中東のいくつかの国々での撮影を検討していましたが、モロッコではそれらの国で撮れるものがほとんど撮れることがわかりました」とデバフ。「カサブランカは実に多様性に富んでいて、セネガルのように見える地域もあれば、カリフォルニアの高級住宅地のような地域もあります。リビア、イエメン、シリアに似た場所を求めるならマラケシュ周辺です」と、多種多様の景色が広がるモロッコでの撮影に自信を見せた。『ロード・オブ・ウォー』の続編が製作されると報じられたのは、今年5月のことだった。前作と同様、アンドリュー・ニコルが監督・脚本、ニコラスが主演を務め、新たにビル・スカルスガルドがオルロフ(ニコラス)の息子役として出演するという。(賀来比呂美)
2023年12月04日ジェームズ・ガンが監督する『Superman: Legacy』に、ニコラス・ホルトが出演することになった。役柄はレックス・ルーサー。過去の映画ではジーン・ハックマン、ジェシー・アイゼンバーグ、ケビン・スペイシーなどがこの役を演じている。主人公スーパーマン役に抜擢されたのは、デビッド・コレンスウェット。ロイス・レーン役にはレイチェル・ブロスナハンが決まっている。北米公開予定は2025年7月11日。ホルトの最近作は、ニコラス・ケイジと共演したホラーコメディ『レンフィールド』(日本劇場未公開)。文=猿渡由紀
2023年11月21日A24のコメディ映画『Dream Scenario(原題)』の予告編が初公開された。主演はニコラス・ケイジ、製作は『ミッドサマー』のアリ・アスター。ニコラスも製作に参加している。キャストはジュリアン・ニコルソン、マイケル・セラ、ノア・センティネオ、アンバー・ミッドサンダーら。監督・脚本はノルウェー出身のクリストファー・ボルグリ(『シック・オブ・マイセルフ』)。ニコラスが演じるのは大学教授で所帯持ちのマシュー。ある日突然、何百万もの人々がマシューの夢を見るようになり、一躍有名に。見知らぬ人たちからたくさんのメッセージが届いたり、ニュース番組に出演したりと思いがけず注目を浴びることになり、インタビューで「なぜみんながマシューの夢を見るのか」と聞かれると、「なぜぼくかって?どうでしょう。ぼくが特別だからだろうね。」と有頂天だった。家族には「ついにクールなパパになったか」と語り掛けて喜ぶ。ところが、そんな喜ばしい時間はずっと続くわけではなかった。「名声には望ましくない副作用もある。それに備えなければ」と人に諭される展開に…。映画ファンは予告編に「すでにこの作品を観た者として言えるのは、今年一番好きな映画だっていうこと」「ニック・ケイジは本物のアーティストだ。最近彼が出奇抜な映画に出演したり、それを楽しんでいるのがうれしいよ」「オリジナリティのある映画は死んだと言われるけれど、A24やNEONのような製作会社はいまもがんばってくれている!」などの感想を寄せている。『Dream Scenario』は今月初めにトロント国際映画祭でワールドプレミアを迎えた。(賀来比呂美)
2023年09月20日ニコラス・ケイジ主演のアクションコメディ『The Retirement Plan(原題)』の予告編が公開された。ニコラスが演じているのは、退職して一日中ビーチでのんびり過ごす“ビーチバム”のマット。しかしその生活は「両親がトラブルに巻き込まれているかも」という孫娘の知らせを受けて一転。娘(アシュリー・グリーン)を犯罪組織の手から守ろうとする暗殺者の顔を見せることになる。予告編だけでも様々な方法でどんどん悪人を殺めていき、娘から「あなた、だれ?」と驚かれてしまうマット。テンポの良いアクションに映画ファンの期待は高まるばかりのようだ。「これはめちゃくちゃおもしろそう」「本物のアクション映画が帰ってきた!」「地味なおじさんがジョン・ウィックになる映画」などの感想を寄せている。近年、『PIG/ピッグ』『マッシブ・タレント』『Renfield(原題)』といった映画で、立て続けに個性的な役を演じて印象を残しているニコラスは、「またニコラス・ケイジの映画?ありがとうございます。うれしい!」とファンを喜ばせている。ティム・ブラウン(『トレジャー・ハウンドこちらワンワン探検隊』)が監督・脚本を担当した『The Retirement Plan』は、8月25日全米公開予定。(賀来比呂美)
2023年07月13日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんが、2023年4月スタートのテレビドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)の見どころをつづります。ドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(毎週木曜よる9:00~)がついに最終回を迎えた。「チームの団結力は共通の敵を作ると簡単に高まる」と一般的によく言われているが、まさにその言葉を体現する、素晴らしい最終回であった。これまで幾度となくぶつかりあってきた刑事、検事、判事が、ラスボス・闇バイトの指示役「キング」と名乗る人物を捕まえるために一つになった。特に立場がそれぞれ異なるため、ギスギスすることが多かった刑事と検事。キングが新たに殺しの闇バイトを募集したシーンでは、仲井戸(桐谷健太)はキングの尻尾をつかむため、闇バイトに応募した。おとり捜査は禁止されているため、周りから「これ以上はダメだ」と言われるも、これ以上被害を出したくない仲井戸は捜査の続行を必死に訴えていた。すると、二階堂(北村有起哉)が捜査の責任は自分が請け負うと言い出す。これまで少し頼りないようにも見えていた二階堂が、とても頼もしく見えた。おとり捜査という危険な行動に恐れず立ち向かう仲井戸。そして、またこれまであまり事件中には活躍が少なかった原口(岡崎紗絵)や岸本(長井短)も、華麗なアクションを見せるなど、それぞれのキャラクターが犯人逮捕に向け、必死に行動していた。今までにないほどの勇敢でエネルギーのある姿はとても印象的であった。最終回でチームの一致団結が描かれたことで、これまでのストーリーを見てきた視聴者にとってはやはり熱い気持ちになったことは間違いないだろう。せっかくなので、このドラマを盛り上げたキャラクターたちが特に活躍した回を振り返る。主人公・仲井戸の魅力が光った第2話第2話では人気俳優が地元の横浜で何者かにスパナで殴られ、顔を蹴りつけられるという傷害事件。俳優として売れていない田中克也(橋本淳)に「なあ、田中。どこの世界でもイケてるやつもいれば、そうじゃないやつもいるんだよ」と情に訴えかけるシーンなどが印象的である。どんな人間でも話す相手には気を遣うものだろう。それを、良い意味で気を遣わず、近い距離で接することができるのが仲井戸の良さであると思う。自分の思っていることを発言したり、たとえ上司だろうと間違っていることは、はっきりと「間違っている」と伝える。そうやって、等身大で相手にぶつかることができる人は、なかなかいないだろう。そして、そんな態度をとろうとも、なんだか憎めないのがすごい。羨ましいとさえ思う。だから視聴者は仲井戸のキャラクターに惹かれてしまうのかもしれない。そんな仲井戸の良さを見ることができたのが第2話である。新係長になった目黒がかっこいい第5話主人公の次にこのドラマを盛り上げたのは間違いなく、目黒元気(磯村勇斗)である。第4話で退職した江戸係長(古田新太)の後任として、第5話からは目黒が横浜みなとみらい署の係長となった。誰よりも自信とプライドを強く持ち、仕事に専念していた目黒が役職に就くことで、より責任感が増したのだろう。係長になってからの目黒は男らしくたくましかった。仕事のできるエリートな姿、おもしろ流暢な英語を喋るお茶目な姿、恋愛不器用な姿、いろんな顔を見せてくれた彼は最高のキャラクターであると思う。3か月間、視聴者を楽しませてくれた『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』。特徴的なのはテンポの良い会話劇。シリアスなシーンも描きながら、時にはクスッと笑いを誘う場面が豊富に含まれていた。テンポの良い掛け合いやコミカルなシチュエーション、言葉選びもやはり一味違う。涙と笑いあり、そして自分も頑張ろうと思える元気をくれた本作には、とてつもない魅力がある。またいつか、横浜みなとみらい署の刑事たちと検事と判事らが、一緒になって事件を解決する姿を見れる日が来ることを願っている。素敵な作品に出会えた今期に感謝します。コラム連載に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。[文・構成/grape編集部]
2023年06月21日67か国で初登場TOP10入りのスマッシュヒットとなった、ニコラス・ケイジ主演『マッシブ・タレント』のBlu-ray&DVDが、9月6日(水)にリリースが決定した。ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じる本作。『リービング・ラスベガス』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、『ザ・ロック』、『フェイス/オフ』などのアクション大作にも次々と出演。彼のキャリアは栄華を極めるが、その後、出演作の興行的失敗が続いたことで、ハリウッドからのオファーも途絶え、多額の負債を抱えてしまう。だが、ニコラス・ケイジは決して諦めなかった。何十本もの低予算映画へ出演し、借金を完済した彼の下に本作のオファーが舞い込む。演じたのは、彼の分身と言えるどん底の俳優ニック・ケイジ。公開を迎えた本作に対し、批評家や観客からの大絶賛の声は鳴り止まず、さらには全世界67か国で初登場TOP10入りのスマッシュヒットを記録、華々しいカムバックを果たす。ニコラスとタッグを組むのは、「ゲーム・オブ・スローンズ」、「マンダロリアン」のペドロ・パスカル。ニック・ケイジに心酔するスペインの大富豪に扮し、ニコラスとの見事なケミストリーを結実させている。『マッシブ・タレント』Blu-ray&DVDは9月6日(水)発売。(cinemacafe.net)■関連作品:マッシブ・タレント 2023年3月24日新宿ピカデリー、渋谷シネクイント、グランドシネマサンシャイン 池袋、アップリンク吉祥寺ほか全国ロードショー© 2022 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.
2023年06月10日桐谷健太主演「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」が6月8日の放送回でフィナーレを迎えた。桐谷さんとゲスト出演した佐野玲於さんとの“共演”に「インフォーマ」を連想する視聴者が続出。「二人の共演が再び見られて嬉しかった」などの声が上がっている。桐谷さんが出演、福田靖が脚本を手がけ2020年に放送された「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」の続編として、元体育教師という異色の経歴を持つ刑事の仲井戸豪太と、その妹の立会事務官・仲井戸みなみを中心に、彼らを取り巻く刑事と検事、判事たちの姿をコミカル&ビターに描いてきた本作。仲井戸豪太を桐谷さんが演じ、怒ると関西弁が出る立会事務官・仲井戸みなみに比嘉愛未。アメリカに2年間赴任していた目黒元気には磯村勇斗。豪太らの同僚刑事・原口奈々美に岡崎紗絵。同じく同僚の刑事・岸本凛に長井短。検事の矢部律子に中村アン。みなみが好きな検事・二階堂俊介に北村有起哉。目黒が想いを抱く横浜地方裁判所みなと支部判事の諸星美沙子に吉瀬美智子。みなとみらい署初代署長になった牛島正義に伊藤淳史といったキャストも出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。一軒家に押し入って老夫婦を拘束、金庫から500万円を奪う強盗事件が発生する。豪太たちは犯行に及んだ3人組の男を次々と割り出し、スピード逮捕する。ところが3人は闇バイトの募集サイトで集められた、互いに面識のないメンバーだったことが判明。彼らに犯行を指示した“キング”は、この1年の間に少なくとも15件の強盗事件に関わり、警察がマークし続けるも未だ正体不明の存在だった。豪太たちは実行犯が起訴されるまでにキングの正体を突き止めようとするが、最大20日間の勾留期間が終了してしまう。そんななか被害に遭った老夫婦のもとに突然500万円が送られてくる。送り主はモデルの森野さやか(横田真悠)と判明するが、さやかに事情を聞いた豪太らは彼女の婚約者・阿久津守(佐野さん)がキングではないかとにらむ…。当初は優しくさやかに接していた阿久津だったが、さやかの様子を不審に感じ途端に表情を変える…視聴者からは「阿久津守がキングなの?」「阿久津守!女の子泣かせたらダメでしょー!」「インフォーマのポンコツ2号君とはエライ違いの冷酷な男の雰囲気ね…」などといった声が。阿久津役の佐野さんは「インフォーマ」でも桐谷さんと共演していることから「桐谷健太と佐野玲於ちょっと前まで一緒に悪を成敗してたのに、対立関係になっちゃった」「あんまり佐野玲於さんと桐谷健太さんの対決にはならなかったけど、お二人の共演が再び見られて嬉しかった」「阿久津くん(佐野玲於初の犯人役)を逮捕してくれたのが仲井戸刑事(桐谷健太)で良かった」など、2人の再共演に触れたコメントも多数SNSに投稿されている。(笠緒)
2023年06月09日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんが、2023年4月スタートのテレビドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)の見どころをつづります。毎週、木曜の夜を楽しませてくれたテレビドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)が、次の放送で最終回を迎えようとしている。本作の他の刑事ドラマと一味違う面白さは、テンポの良い会話劇が繰り広げられるところだろう。上司と部下、刑事と検事、兄と妹、さまざまな関係において展開される、小ボケとなめらかなツッコミのテンポに気付けばハマってしまい笑顔になっている。また本作は、事件のトリックや犯人探しではなく、人間関係に重きを置いているところも他の刑事ドラマとは違った良さがあった。犯人とその犯行手口はわかりやすく描かれているのに対して、動機や人間関係が複雑で「なぜ事件を起こした?」「どうしてやってしまった?」と興味を掻き立てられる構図になっている。そもそも事件はすべて人間が起こしたものなのだ。そこには必ず動機があって、理由がある。人間関係や人間の心理の複雑さが丁寧に描かれているところが、なんといってもこのドラマのポイントだろう。本作の良さを語ったところで、最終回に向けこれまでの名場面を振り返る。第1話:横浜みなとみらい署強行犯係の始まりなんといってもあの個性的なメンバーが集まった初回は忘れられない。ここからすべては始まったのだ。アメリカ赴任から戻ったばかりの目黒(磯村勇斗)の英語や、原口(岡崎紗絵)や岸本(長井短)のクセの強さを感じさせられる自己紹介が印象的である。そして第1話はゲストにアイドルグループ『なにわ男子』の大橋和也が登場した回でもある。事件について何かを隠していることが伝わる絶妙な演技を見事に演じてみせた。仲井戸(桐谷健太)との取り調べシーンで少しずつ心を開いていく様子も丁寧で、大橋和也の演技がもっと見たくなる、そんな回でもあった。第3話:諸星美沙子が腕を切りつけられる事件第3話にて初めて、身内が被害者となる回があった。被害者は『氷点下100度の女』の異名を持つ、諸星(吉瀬美智子)。その異名を改めて認識させられた回でもあった。見知らぬ相手に切りつけられたというのに、諸星は仕事中に感情を一切見せず、怯えたり、動じたり、感情的にならない彼女の芯の強さが伝わった。そんな彼女の護衛を担当していた目黒。その際、さりげなく諸星に食事を誘われてから、彼女の虜になったのだろう。目黒の「これからは僕が判事を守ります」「彼女のこと理解してますから」といった発言に仲井戸も視聴者も、皆が驚かされた。この回を機に、目黒と諸星の関係は少しずつ進展していく様子が描かれる。モテる女の余裕を見せる諸星に対して、ガチガチに緊張している、いかにも恋愛初心者な目黒が対比的でまた面白い。「この恋は進展するのか?」と気になるところだが、最終回に期待しようと思う。第8話:仲井戸の兄妹愛ドラマの中でも幾度となく私たちを楽しませてくれていたのは、仲井戸兄妹だ。検事に無礼な発言をする豪太を叱りつける妹のみなみ(比嘉愛未)と、反抗期の子供のように言い換える兄の豪太。テンポの良い兄妹の口喧嘩が始まり、最後はみなみの力の入った怒鳴りで収束する流れも見どころであった。そんな喧嘩ばかりの二人であったが、第8話では深い兄妹愛が感じられた。みなみが被疑者の女性の車に乗り込み、行方がわからなくなった状況で、誰よりもみなみを心配していたのは豪太だった。そして事件の真相を暴くため、「弱い人を助けるために刑事になったんだから、助けてよお兄ちゃん。お願い」と泣きながら豪太に頼むみなみの姿は、兄を信頼し、誰よりも頼りにしている様子が伝わってきた。喧嘩ばかりの二人だったが、お互いを想いあっている姿を見ることができた良回であったといえる。以上、これまでの『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』を振り返ってみたが、「ああ、そんな場面もあったな」と少しでも思い出し、懐かしんでもらえていると嬉しい。最終回はいったいどんな展開で私たちを楽しませてくれるのか、非常に楽しみだ。2023年6月8日(木)よる9:00~、横浜みなとみらい署強行犯係のラストミッションを一緒に見届けよう!『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』Tverで配信中視聴はコチラから[文・構成/grape編集部]
2023年06月05日2023年4月から放送を開始したテレビドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)の最終回に、佐野玲於さんと横田真悠さんが出演することが発表されました。ダンス&ボーカルグループの『GENERATIONS from EXILE TRIBE』のメンバーでもある佐野さんが最終回で演じるのは、投資家の阿久津守役。同作の主人公・仲井戸豪太を演じる桐谷健太さんとは、配信ドラマ『インフォーマ』(Netflix)で共演経験がある佐野さんですが、『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』では、お互いに敵対する役どころです。また、モデルに俳優と多岐にわたる活躍を見せる横田さんは、佐野さん演じる阿久津の婚約者でもある、モデルの森野さやか役として最終回にゲスト出演。森野の行動が引き金となり、新たな凶悪事件の幕が上がってしまうという、重要な役を演じます。『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』出演、佐野玲於・横田真悠コメント物語の最終回という、注目度抜群の回に出演する2人は、それぞれ意気込みを語っています。佐野玲於コメント最終回にゲストとして出演させていただけることになり、とてもうれしく思っています!自分もこのドラマを拝見していますが、物語自体ワクワクしますし、登場人物のキャラの強さや、それぞれのやり取りの関係性など、最後には気持ちがあったかくなるようなところも好きです。何より、大先輩の桐谷健太さんとまた共演させていただけること、とても光栄でうれしいです(個人的には磯村さんも好きです)!少しでもドラマが盛り上がるように楽しみながら頑張りたいと思います!横田真悠コメント私の両親も見ているドラマなので、出演が決まった時はうれしかったです!今回は最終話のゲストということで、短い撮影期間と完成された空気感の中に入るのは不安ではありますが、森野さやかとして精一杯頑張りたいと思います。最後にして最凶の事件が描かれる『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』の最終回は、2023年6月8日、夜9時から放送予定です。また、最終回については同作のプロデューサーにインタビューした記事でも触れているので、こちらもあわせて読めば、よりいっそう放送が楽しめることでしょう。桐谷健太を、木曜ドラマの主役に選んだ理由をプロデューサーが明かす[文・構成/grape編集部]
2023年05月31日所轄の刑事と地検検事、そして裁判所の判事の人間模様を描く『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』に主演中の桐谷健太さん。演じるのは、元体育教師の刑事・仲井戸豪太。人情味に溢れ一本気で、とにかく熱い!「豪太は自分の感覚を信じられる男。愚直ゆえに、人から煙たがられ、つまずいたり転んだりもするんですけど、すぐ立ち上がる!そうした泥くさくも逞しいところや『こう生きたい』という強い想いが、豪太の魅力でありカッコいいところですね」豪太は、磯村勇斗さん演じるエリート刑事・目黒、通称メグちゃんとバディを組む。「メグちゃんの合理的な性格との比較によって、豪太という人間がわかってくるのがバディの楽しさ。ただ、このドラマって実は、刑事も検事も判事も、キャラクターそれぞれとバディなんです。考えや立場の違いからぶつかっても、犯罪をなくしてよりよい世界にしたいという想いは同じ。僕ら役者も、良質な作品を作りたいという、同じところに向かっているから『ここはこういう間でいこう』とか事前に話し合わなくても、自然とピタッと息が合うんですよね。本当に素敵な現場です」芸達者で豪華な共演者の面々。あえてひとりを選んでいただくと…。「先輩刑事役の古田新太さんは、びっくりするくらいふざけたことを話す人なんですけど(笑)、ふわっとしていると思ったら急にガツンとした芝居を入れて起爆剤になってくれます。カンフー映画で、掃除してたおっちゃんが実はものすごいカンフーの使い手だったみたいなことあるじゃないですか。あんな感じです。いまや珍しく貴重な存在なので僕は役者界の絶滅危惧種と呼び、たくさんのことを学ばせてもらってます」1話完結で、毎回さまざまなゲストがドラマを盛り上げるのも見どころ。第1話には、なにわ男子の大橋和也さんが登場した。「自分で考えてきたプランなのか、その場でパッと出たのかわからないんですけど、大橋くんが演じた役の心情が見える芝居をリハーサルでやってくれたのが嬉しくて、『台本にはないけど、本番もそれでやってね』って伝えました。どのゲストの方に対しても、芝居に集中できる気持ちのいい空気を保ちながら、待ち時間も楽しくいられたら最高!でも、誰よりも僕自身が撮影が楽しくて幸せだから、無理してやっていることは何もないですよ」本作は2020年1月期に放送された連続ドラマの第2弾。前回はコロナ禍が始まった時期と重なった。「とにかく最後まで撮り切ることに必死でしたね。経験値を上げることができたことに、すごく感謝しています。その後、緊急事態宣言が発令されて仕事が一気になくなり、どんな自分が好きなのか、どう生きたいのかといったことをたくさん感じた時間になりました。そして、苦しいことや辛いことがあったとしても、結局は、好きなことをやるために生まれてきたんちゃうん?みたいなシンプルな感覚に気づけたんです。この3年で桐谷健太自身が大きく進化をしているので、自信を持って豪太を演じれば、おのずと豪太の成長も見せられると思っています」『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』人情派刑事の仲井戸の前に立ちはだかるのは、日本屈指の頭脳を持つ検事チームと判事チーム。サスペンス要素に、濃いキャラクター陣のコミカルな会話を織り交ぜ、大人のビターな群像劇が軽快に描かれる。テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~放送中。きりたに・けんた1980年2月4日生まれ、大阪府出身。2002年、『九龍で会いましょう』でデビュー。今秋、北野武監督作『首』が公開。歌手としても活躍し、’16年、NHK紅白歌合戦に出場。昨年「夢のまた夢」を発表。※『anan』2023年5月31日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年05月30日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんが、2023年4月スタートのテレビドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)の見どころをつづります。現在放送中のドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(毎週木曜よる9時)は、スカッとする事件解決とテンポの良い会話劇がなんともクセになるドラマだ。第7話は、これまでと少し違い、別々のストーリーが同時に進む2本立ての構成となっていた。宅配業者を装った男が水原多恵(丘みつ子)の家から現金20万円と仏壇の金製おりんを強奪する事件が発覚。一方、強行犯係の新係長・目黒元気(磯村勇斗)は、以前取り調べた傷害事件の被疑者が、起訴後に容疑を否認。検察側の証人として出廷することになった。磯村勇斗のストイックで男らしい一面と、思いのほか恋愛は不器用な二面性が、このドラマにさらなる深みを与えていることを確信した回でもあった。かっちりしたスーツに足元はスニーカー。そんな、フォーマルとカジュアルをミックスしたスタイルを着こなすのが、目黒元気を演じる磯村勇斗だ。磯村勇斗といえば、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)『今日から俺は!!』(日本テレビ系)『ひよっこ』(NHK)など、数々のヒット作に出演している今大注目の若手俳優である。彼の役作りは素晴らしい。まるで原作の漫画から抜け出たような仕上がりに、毎回驚かされる。同性愛者の役だろうとヤンキーの役だろうと、「もしかして本当に経験があるのでは…?」と思ってしまうほどの出来だ。本作も同様、アメリカ赴任から帰国したばかりで係長に昇進したというエリート刑事役を、「まるで磯村勇斗のために作られたのではないか」と思うほどに、演じきっている。そんな目黒元気のエリートキャラが時折見せるストイックで頼れる係長としての顔、また、年上女性に緊張しながらも必死にアプローチする少し不器用な姿。これらが掛け合わされることで、素晴らしい相乗効果が発揮されており、それを磯村勇斗が演じるからこそ、目黒元気の強みが生まれていると思う。これが磯村勇斗が演じてこそ生まれた目黒元気の強みだと思う。『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』は事件の展開の他に、さまざまな個性を持つキャラクターたちの人間模様が視聴者を楽しませてくれるのだが、今回は『異様な三角関係』がドラマをさらに盛り上げていた。それは目黒と彼が想いを寄せる、判事・諸星美沙子(吉瀬美智子)、そして諸星の元カレである検事・二階堂俊介(北村有起哉)の関係である。少しずつ進展しているように見える目黒と諸星。刑事と判事という立場のため、偶然を装って食事を重ねているものの、やはり諸星の前だと目黒がガチガチに緊張しているように見える姿がとても愛おしい。徐々に仲良くなっている2人が気になって仕方がないのが、検事・二階堂俊介(北村有起哉)。もう諸星に未練はないと断言しているものの、どうしても諸星に近づく目黒が気かがりなのだろう。2人の邪魔をするような言動がコミカルに描かれている。今回、目黒が『検察側の証人』として出廷することとなった裁判。相手は敏腕弁護士で、苦戦することが考えられていた。そのため、目黒は二階堂に呼び出され、尋問に備えて練習をすることになったのだが、二階堂検事による模擬練習の尋問は、徐々にエスカレートしていく。しかし、模擬練習の尋問が徐々にエスカレートしていく二階堂検事。私には、日頃溜まっていた個人的な感情を目黒にぶつけているように見えた。待て待て、完全に私情が入ってしまっているではないか…!目黒も多少の動揺は見せたが、しっかりと返答。真面目に練習に取り組む姿が、なんとも素直で真面目な目黒らしさを表していて、魅力的であった。そんな練習尋問のシーンは今回の大きな見どころといえる。今後もこの3人の三角関係の行方が気になるところだ。練習の甲斐あり、裁判は無事に勝訴することができた。仲井戸豪太(桐谷健太)らから、ねぎらいの言葉をかけられた目黒は、謙虚ながらも、とても清々しい表情をしていた。その表情からは、プライベートで見せる奥手な姿とは異なる、係長の名を背負った、頼もしさを感じた。目黒のギャップを存分に楽しむことができた第7話。まだ見ていない方は、見逃し配信にて彼の表情に注目しながら、ぜひチェックしていただきたい!『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』Tverで配信中視聴はコチラから[文・構成/grape編集部]
2023年05月28日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんが、2023年4月スタートのテレビドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)の見どころをつづります。現在放送中のドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(毎週木曜よる9時)。サスペンスとユーモアを組み合わせた軽快なスタイルで描かれるドラマで、主人公の仲井戸豪太(桐谷健太)は、最近では重要視されているコンプライアンスなどにはあまり気を使わず、「とにかく犯人を逮捕して被害者から感謝されたい」という熱心な元体育教師の刑事である。脚本は『オールドルーキー』(TBS系)、『まんぷく』(NHK)、『龍馬伝』(NHK)、映画だと『容疑者Xの献身』などを手がけた福田靖である。「人生を描く」福田靖脚本の魅力彼の脚本には社会的や心理的なテーマがあり、人間の関係や社会の問題について考えさせられる要素が含まれており、特に人生の挫折や成功を描く作品が印象的だ。『オールドルーキー』ではサッカー選手として挫折した主人公が、裏方のスポーツマネジメントにやりがいを見つけ、スポーツ選手たちを支えるというストーリー。主人公の辛い挫折の経験や、新しく歩む道での葛藤、やりがいを見つけ情熱で溢れていく姿を見ることができる。同様に連続テレビ小説『まんぷく』も、インスタントラーメンを世界で初めて開発した日清食品の創業者・安藤百福と妻をモデルとした物語であるが、開発するまでの苦難や喜びを描いている。見る側の受ける印象としては、どの作品も不思議と『元気が出る』作品であるということ。その理由はきっと、『人生を一生懸命に歩む』主人公が描かれているからではないだろうか。『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』これも同様である。元体育教師の仲井戸はデリカシーもなく、刑事として光る才能も今のところないが、捜査の一つひとつに一生懸命であることが伝わってくる。特に取り調べシーンは、被疑者に厳しい反面、若者には諭すように語りかけるところも、なんだか自分に言われているような気持ちになり、また、仲井戸に親近感を持つことができる。そんな人の情熱や人間らしさを感じることができるのが福田靖脚本の良さではないだろうか。『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』福田靖と俳優陣の相乗効果もう一つ、彼の作品で特徴的なのはテンポの良い会話劇である。『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』ではシリアスなシーンもありながら、笑いを誘う場面が豊富に含まれている。性格も様々で個性溢れるキャラクターが多く描かれていることに加え、キャラクターの間の掛け合いやコミカルなシチュエーション、言葉選びにセンスが光る。ストーリーの展開や会話のテンポが速く、リズミカルであることがわかるだろう。素早いジョークや二転三転する展開が視聴者を惹きつける良さであると思う。そんなテンポを魅力とした福田靖脚本では俳優陣の演技力が重要だ。タイミングの良い演技や表情、身振りなどが笑いを生み出す要素となる。本作に出演する俳優は表情や身振り、会話のトーンといい、どのキャラクターもしっかり演じられている。事件だけでは重くなるところを、仲井戸や目黒(磯村勇斗)、仲井戸の妹(比嘉愛未)との会話でクスッと笑いを誘うことで、視聴者を飽きさせない工夫がほどこされている。福田靖脚本の良さと俳優陣の演技の相乗効果が生まれることでドラマが成立しているといってもいいだろう。どちらかが欠けていても成り立たないと思う。これらの要素が組み合わさったドラマは、視聴者に楽しい時間を提供し、娯楽を与えてくれる。『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』の視聴者を引き込み、各回、「明日からまた頑張ろうかな」そんな心軽やかな気持ちにさせてくれるところが素敵だ。第6話でぐっと近づいたように思える、二階堂(北村有起哉)と、みなみの心境の変化も気になるところである。恋愛要素も含んだ本作の今後の展開にも注目だ!『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』Tverで配信中視聴はコチラから[文・構成/grape編集部]
2023年05月22日「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第6話が5月18日放送。二階堂を「素直で純真な人」と言いながら瞳を輝かせるみなみに「キュンとしちゃったのかよw」「恋する乙女だった…」などの声が上がっている。「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」の続編となる本作は、元体育教師という刑事とその妹の立会事務官を中心に、彼らを取り巻く刑事と検事、判事たちの姿をコミカル&ビターに描く群像劇。キャストは横浜の私立高校で8年間体育教師を経験し、生徒たちを悪の道に誘う悪人たちを根絶するため警察官となった情熱あふれる仲井戸豪太に桐谷健太。豪太の妹で、検事とともに事件を調べる立会事務官の仲井戸みなみに比嘉愛未。かつて豪太のバディだったが海外赴任、英語の発音がきれいになって帰ってきた目黒元気には磯村勇斗。東京地検特捜部に上がろうと野心を抱いている検事の矢部律子に中村アン。みなとみらい警察署初代署長に抜擢された牛島正義に伊藤淳史。枯れ専の刑事・原口奈々美に岡崎紗絵。刑事ドラマに憧れて警察官になった岸本凛に長井短。二階堂の元カノで今は目黒から思われている諸星美沙子に吉瀬美智子。諸星の元カレ判事・二階堂俊介に北村有起哉といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。高架下の広場で矢口久志(舟津大地)という男がケンカの末に暴行を受ける事件が起こる。加害者の男は止めに入ったホームレスを突き飛ばして逃走。強行犯係の面々は覚醒剤の売買をめぐるトラブルだとにらむが、早々に捜査は暗礁に乗り上げる。ホームレスが黙秘に転じてしまったのだ。そんななか110番通報した近隣住民が、制服姿の女子中学生が一部始終を目撃していたと証言。目撃者候補の中学生たちへの聞き込みするのだが、原口と岸本はなぜか警察官を拒絶するような態度を取る生徒・松原未央(北里琉)のことが引っかかる…というのが今回の物語。捜査の途中経過を報告に来た豪太にぞんざいな態度を取り、みなみから怒られる二階堂。さらに豪太から「人間が小さいんやあんたは!」と言われ激しくショックを受け落ち込むのだが、同僚の検事に八つ当たりする姿にSNSでは「みなみちゃんにズバッと言われて落ち込んでて可愛いwww」「八つ当たりすんなよ二階堂検事w」「人間らしいよね、うんうん。そういう時もあるよ」など叱咤激励の言葉が並ぶ。その後、OKAZU-YAを訪れた二階堂は、さっきまで豪太と原口が店にいたことを聞いて「ちゃんと捜査してるのか」と口にするが、同席していた美沙子から「ちゃんと捜査してますよ!お酒も飲まないで」と反論され、警察のことを下に見ているとたしなめられる。そして終盤では豪太に「ご苦労をおかけしました。ありがとうございました」と頭を下げる。そんな二階堂を見たみなみは「二階堂検事って本当はすごく素直で純真な人なのかも…」と、目を輝かせながら横浜の夜景を見つめる…。この展開にも「おい、みなみちゃん、まさか……!?」「お礼言った二階堂検事にキュンとしちゃったのかよw」「あれ?みなみ、まさか二階堂に惹かれ始めたかな?」「みなみちゃん恋する乙女だった…恋の行方気になる…!」といった反応が集まっている。【第7話あらすじ】交番巡査の田口(湯江タケユキ)はパトロール中、首輪をつけた柴犬とすれ違う。その犬は管轄内の住人・水原多恵(丘みつ子)の愛犬・小太郎で、怪訝に思った田口は多恵の自宅へ行き、居間で手足を縛られている多恵を発見した直後、何者かに背後から襲撃されてしまう。犯人は多恵の家から現金20万円と仏壇の金製おりんを強奪するが、逃走に使ったワゴン車の足取りもつかめず…。「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」は毎週木曜21時~テレビ朝日系にて放送中。(笠緒)
2023年05月19日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんが、2023年4月スタートのテレビドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)の見どころをつづります。「過去は変えられない」…ドラマや映画でよく耳にする言葉がある。自分が過去にしてしまったことは後悔しても、変えることはできない。しかし、それを受け止めることで、その失敗を糧に、自分自身を成長させることができる。『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』第5話は、そんなメッセージが込められているようだった。今回はドラマが伝えたかったメッセージと共に、係長となった磯村勇斗演じる目黒元気にも注目する。目つきが違う!新係長になった目黒ドラマ冒頭、第4話で退職した江戸係長(古田新太)の席に座っていたのは、なんと横浜みなとみらい署のエース、目黒(磯村勇斗)だった!いつもは思わず英語を口にしたりと少しお茶目だった目黒だが、今日はなんだか雰囲気が違う。変わらず馴れ馴れしく話しかける仲井戸(桐谷健太)に険しい顔をしていた。もともと、誰よりも自信とプライドを強く持ち、仕事に専念していた目黒だが、着実に昇進し、責任感も強くなっているのだろう。磯村勇斗の鋭い目つきはとても魅力的だ。江戸元係長の席につく彼の目は、早くも係長の貫禄が見えた。思わず息をのむ、磯村勇斗の取り調べのシーン係長となった目黒の責任感が見ることができたのは、犯人候補である唐沢吾郎(忍成修吾)の取り調べシーン。被害者に抱いていた恨みを述べる唐沢に自白を求め「唐沢!」と怒鳴るシーンは思わず息をのむ場面となった。こんなに怒りの感情をあらわにした目黒は初めてである。「確かなのは、お前が殺人犯で最低な人間だってことだ」と一喝する姿は、係長という役職を背負い、また一つ成長した目黒なのだと感じた。恋に仕事に順調な目黒の変化に今後も注目していきたい。淡い初恋の結末今回は、伊藤淳史演じる横浜みなとみらい署の署長・牛島正義の高校の同窓会が舞台となっていた。牛島は高校時代に片想いをしていた城山由希子(黒川智花)と再会し、39歳で署長になったことを褒められ、嬉しく思っていたが、事件が起こり、捜査をしていくうちに、城山が被害者と不倫関係にあり、さらに妊娠していることが発覚。あんなに可憐で、清楚で、透明感のあった彼女が結婚していないなんて何か理由があるとは思ったが、まさか不倫だったとは…。牛島がショックを受けたのは確かだろう。しかし、事件解決後も「印象は変わらない」と告げる彼は、なんだか初恋の思いに区切りをつけたような気がした。ドラマ冒頭のおどおどした印象はまるでなく、彼女を見送る眼差しは、優しいものであった。ドラマが伝えたかったメッセージ同窓会での殺人事件、王道の展開であったが、その分『変えられない過去と変わり続ける未来』というメッセージ性が伝わりやすいストーリーになっていたと思う。最後、別れを告げた牛島も城山も過去にケジメをつけ、きっとこれから未来へと進んでいくのだろう。ドラマは生きることや人との関わり方、人生の意味や価値、社会問題などについて考えるきっかけを提供してくれる。クスッと笑えて、疲れが癒されるような場面ももちろん良いが、ドラマを通して、自分と向き合い、新しい気づきや価値観を得ることができると思う。人情味溢れる『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』、これからも私たちに様々な気づきをくれるに違いない。『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』Tverで配信中視聴はコチラから[文・構成/grape編集部]
2023年05月17日