Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。日常で手が触れていない物は、意外なほどに早く劣化してしまう。例えばアクセサリー。例えば食器。半年ぶりに取り出してみたら思っていたより随分くすんでいたり、埃が被ったりしていてがっかりしたというのは、よくある話だ。でも、ヒロインの花枝が手に取るそのぬいぐるみは、まだ日常の中にある。話しかけた言葉をオウム返しにしてくれるムササビのぬいぐるみは、今は耳が聞こえなくなった彼女の暮らしにはあまり意味を持たないように見えるけれども、ヒロインの手の届く範囲内で、毎日触れては戻されている。それは、思い出と現在進行形の想いの、境界線を往来しているかのようだ。病気で将来失聴するヒロイン木皿花枝(清原果耶)と、かつての一発屋で今は曲が作れないミュージシャン芦田春樹(間宮祥太朗)と、花枝に片思いし続けている幼なじみの夏川慎吾(菊池風磨)の三角関係を時にコミカルに、時にセンチメンタルに描いてきた『ファイトソング』(TBS系火曜22時)。あと最終回を1話残して終盤である。前回のラストで、思い出と曲作りのための恋を終わらせて、花枝は聴神経腫瘍の手術を受ける。そこから今回の冒頭で、ストーリーは一気に2年飛ぶ。淡々と始まるストーリーの中で、手術後に花枝の聴覚がどうなったかは明言されない。しかし、後ろから走ってくる自転車のベルに気づかずに走っている姿や、一瞬挟み込まれる音のないシーンで、やはり耳は聞こえなくなったのだと分かる。慎吾も、凜(藤原さくら)も、理髪店の迫(戸次重幸)も、養護施設長の直美(稲森いずみ)も、会話に花枝を交えると少しオーバーアクションになる。施設の子供たちも、電灯のスイッチや、スマホのアプリを駆使して花枝とコミュニケーションを取っている。耳の聞こえない存在をごく自然に包み込んで暮らしている様子が微笑ましい。ちなみに、漫才師を目指す慎吾の後輩二人、ヒデ(若林時英)と俊哉(窪塚愛流)のコミカルさは、同じ岡田惠和脚本のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』の漫画家コンビを彷彿とさせる。どちらの作品でも、屈託がない賑やかなコンビは、物語をまろやかにする、ひとふりの隠し味のようだと思う。一方、春樹は花枝との別れのあと仕上げた曲で仕事が軌道にのり、今はミュージシャンとして充実した暮らしを送っている。直美から、「まだ芦田が好きか」と聞かれた花枝は、「会えば春樹は耳が聞こえない自分を哀れむだろうし、それはイヤだ」と真っ先に答える。関係の非対称を自分に許したくないと思うそのバランスは、自立のヒロイン・木皿花枝らしいのと同時に、彼女の中で春樹への気持ちがまだ枯れてはいないことを示唆しているようだ。一方、長年花枝への想いを冗談めかして口に出してはいなされてきた慎吾は、ついに本気の告白にこぎつける。スケッチブックに大きく書いた告白の文字は、消えない真剣さを花枝に伝えるものの、花枝から戻ってきた言葉は自分の長年の無神経さを詫びる言葉で、もうそれだけで成否は決しているのだった。詫びて泣く花枝に、慎吾がすかさず見せたスケッチブックには『これからも変わらずよろしくな』の文字で、『俺の恋人になってください』のページのあとに書かれたそれは、断られた時に花枝を傷つけないために準備されたものだった。一生涯の想いを告げる時にさえ、それが叶わなかったことを想定して、花枝を傷つけまいと周到な準備が出来る慎吾の細やかさに胸が痛む。慎吾は、養護施設の後輩たちの働く場を作りたいと小さな清掃業の会社を起業して切り盛りしている。きっと楽しいことより苦労がずっと多いだろうけれども、行き届いた良い仕事をするんだろうなと思った。春樹とはもう会わないつもりで暮らしていた花枝だが、今回のラストで、『ひょん』なきっかけで花枝の消息を探り当てた春樹とばったり会うことになってしまう。既に自分の障がいを春樹が知っていると気づいた花枝は、思わずその場を逃げ出す。もう枯れて終わった想いなら、生傷が開いたみたいにうろたえて全力で走って逃げないだろう。思い出のぬいぐるみは、まだ押し入れの片隅ではなく、彼女の日常の手元にある。かつて二人で探した恋の要素、『ひょん』なスタートと『心が動く瞬間』はもう既に揃っている。別れはもう、一度だけでいいから、どうか『幸せすぎ』まで二人がたどり着けるといいなと願う。しかし自立を尊び哀れみをよしとしない女と、言葉が足りない上に、最大の長所である歌という切り札を切れない男のコミュニケーションは果たしてかみ合うのだろうか。不憫と切なさが大渋滞するラブストーリー。次回、ついに最終回である。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年03月14日日清製粉グループの株式会社日清製粉ウェルナ(社長:小池 祐司)は、会社設立以来、初となるコーポレートソングを制作しました。コーポレートソングは女優の多部未華子さんに歌っていただき、そのメロディに乗せたTVCMの放映を、本年3月15日(火)から全国で開始します。企業広告 あったかな、ウェルナ篇1企業広告 あったかな、ウェルナ篇2多部未華子さん、歌の収録の様子■コーポレートソングについて当社は設立から60年を機に本年1月1日、「日清フーズ株式会社」から、「株式会社日清製粉ウェルナ」へ社名を変更しました。社名変更に際し、今までも、そしてこれからも、いつでも皆様の生活に寄り添う存在であり続けたいという想いを歌詞に込め、この度、コーポレートソングを制作しました。コーポレートソングは、「ハッピーな日、しんみりな日、いつも近くに、たしかなしあわせ。手の届くすぐそこに、あったかなウェルナ。」という温かみのある歌詞と映像で、日常の様々なシーンを表現しています。多部未華子さんの優しい歌声とピアノの軽やかなリズムで、口ずさみたくなるようなメロディとなっています。今後、コーポレートソングを使用した企業広告を、TVCMやデジタルメディア等で発信していきます。●曲名:あったかな、ウェルナ。■企業広告(TVCM)概要●タイトル : 企業広告 あったかな、ウェルナ篇(60秒/30秒/15秒)●放映開始日: 2022年3月15日(火)●URL : ※3月15日(火)10時頃から公開予定です。※多部未華子さんの歌の収録のメイキング映像もご覧いただけます。■多部未華子さんの起用について今回、コーポレートソングの歌詞にあるような日常生活の様々なシーンを、感情豊かに表現いただけると考え、多部未華子さんを起用しました。映画やドラマ等で馴染みのある多部さんの声で、ひとつひとつの歌詞に込められた想いをお届けします。■多部未華子さんの歌の収録メイキング概要収録は都内スタジオで行われ、多部さんは少し緊張した面持ちでスタジオへ入られました。普段のお仕事とは異なる歌の収録に「お仕事のお話を頂いた時は“歌ですか!?”と思った」と驚かれたそうです。当日は、「歌手になりきったつもりで頑張ります!」と、美しい歌声と素敵な表現力で歌い上げてくださいました。多部さんが、「初めての経験で、難しかった」と語られていたハモリにも注目です。歌収録の様子1歌収録の様子2歌収録の様子3歌収録の様子4■多部未華子さんプロフィール1989年1月25日、東京都生まれ。02年に女優デビュー。05年公開の映画『HINOKIO』『青空のゆくえ』でブルーリボン賞新人賞を受賞して注目を集める。09年にはNHK連続テレビ小説『つばさ』のヒロインも務めた。10年には『農業少女』で読売演劇大賞女優賞・杉村春子賞、エランドール賞新人賞などを受賞。映画、ドラマをはじめ、舞台、CMと多方面で活躍の場を広げている。2022年は4月スタートTBS日曜劇場『マイファミリー』に出演、映画『流浪の月』が5月に公開予定。多部未華子さん■製品広告(TVCM)概要また今回、企業広告の放映にあわせ、「マ・マー 早ゆでスパゲティ FineFast」シリーズと冷凍パスタ「マ・マー THE PASTA」シリーズの製品広告も放映します。製品広告においてもコーポレートソングのメロディに乗せたCMソングを、多部さんに歌っていただいています。「マ・マー 早ゆでスパゲティ FineFast」シリーズでは、レンジ調理が可能(※)になり、より簡便に本格的なアルデンテ食感のおいしさを楽しめることを、冷凍パスタ「マ・マー THE PASTA」シリーズでは、“ソースを食べる絶品パスタ”というこだわりのソースのおいしさと盛り付けをする楽しさを表現しています。(※)一部製品除く<「マ・マー 早ゆでスパゲティ FineFast」シリーズ>●タイトル : マ・マー 早ゆで 今日はレンジだな篇(15秒)●放映開始日: 2022年3月15日(火)●URL : ※3月15日(火)10時頃から公開予定です。<冷凍パスタ「マ・マー THE PASTA」シリーズ>●タイトル : マ・マー THE PASTA ソースを食べる篇(15秒)●放映開始日: 2022年3月15日(火)●URL : ※3月15日(火)10時頃から公開予定です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月14日Perfumeが、本日3月9日にリリースしたニューシングルの表題曲「Flow」のMusic Videoを公開した。TBS系火曜ドラマ『ファイトソング』の主題歌として書き下ろされた同曲は、つかみどころのない時代の空気と人と人との距離感、自由さを空に浮かぶ雲に例えて、速いような遅いような両方の時間を感じるようなサウンドとともに表現。また裏テーマとして、歌詞の「雲(クラウド)になる」はフィジカルからバーチャルへの時代の変化、今までの経験をアップロードすることで成功する時代の空気感の意味も込められている。今回のMVはPerfumeの代名詞と言っても過言ではない“ダンス”に重点を置いた作品で、前半ではポリュメトリックデータでPerfumeそれぞれが美しく彩られていき進化を表現。「デジタルの世界」と白い空間で表現された「現実の世界」の2つの世界でPerfumeがダンスをすることで、フィジカルからバーチャルへの変化や時の流れが表現されている。監督は、数々のハイブランドやファッション誌などのファッション、アートを中心に映像、ディレクション、グラフィックに至るまでワールドワイドに幅広く活躍中のクリエイティブ集団Kidzfrmnowhere.の映像監督YUANNが担当。「Perfumeのビデオなら是非この企画を」とYUANNが企画し、A$AP FergのMV制作にも携わったRuben Frosalが参加。PerfumeのVFXやテクニカルを支えるライゾマティクスの監修もあり実現した。Perfume「Flow」MV<リリース情報>Perfume ニューシングル『Flow』Now On Sale●初回限定盤A(CD+Blu-ray):2,800円(税込)※スペシャルパッケージ仕様(スリーブケース / デジパック)、スペシャルグッズ付(「Flow オリジナル特製付箋」)●初回限定盤B(CD+DVD):2,100円(税込)※スペシャルパッケージ仕様(スリーブケース / デジパック)、スペシャルグッズ付(「Flow オリジナル特製付箋」)『Flow』初回限定盤ジャケット「Flow オリジナル特製付箋」●通常盤(CD):1,500円(税込)『Flow』通常盤ジャケット【CD収録】※全形態共通1. Flow ※TBS系火曜ドラマ『ファイトソング』主題歌2. マワルカガミ(polygon wave live ver.)3. Flow(Instrumental)4. マワルカガミ(polygon wave live ver. / Instrumental)【Blu-ray / DVD収録】※初回限定盤A.Bのみ・マワルカガミ(polygon wave live ver.)@Perfume LIVE 2021 [polygon wave] -New Edit-・Perfume View -Perfume LIVE 2022 [polygon wave]-Perfume ニューアルバム『タイトル未定』2022年初夏発売予定<番組情報>TBS火曜ドラマ『ファイトソング』放送日時:毎週火曜22:00~22:57ドラマ『ファイトソング』ポスタービジュアル(C)TBS【出演】清原果耶 / 間宮祥太朗 / 菊池風磨(Sexy Zone) / 東啓介 / 藤原さくら / 若林時英 / 窪塚愛流 / 莉子 / 栗山千明 / 橋本じゅん / 戸次重幸 / 稲森いずみ番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:番組公式TikTok:関連リンクPerfumeオフィシャルサイト Twitter Facebook
2022年03月09日清原果耶が主演する「ファイトソング」の第9話が3月8日放送。慎吾を勇気づけるための“巻き添え”でフラれてしまう迫に励ましのコメントが送られるとともに、慎吾の“スケッチブック告白”にも「感情が追いつかない」など多くの反応が集まっている。岡田惠和がオリジナル脚本を手がけ、夢破れ人生どん底状態の主人公が、心の支えにしてきた曲を手がけたミュージシャンと出会い、彼の新曲作りのための“取り組み”を始めるが、主人公には耳が聴こえなくなるかもしれない病を抱えていて…というストーリー。キャストは音が聴こえなくなるかもしれない耳の手術をする木皿花枝を清原さんが演じるほか、“恋の取り組み”をした花枝に対し本気になった芦田春樹に間宮祥太朗。花枝が好きだが彼女の芦田への想いを優先する夏川慎吾に菊池風磨(Sexy Zone)。花枝とも慎吾とも幼馴染みで慎吾のことが好きな萩原凛に藤原さくら。芦田のマネージャー・伊達弓子に栗山千明。花枝たちが立ち寄る理髪店「バーバーサッコ」店長の迫智也に戸次重幸。花枝たちが育った「あさひ学園」施設長の磯辺直美に稲森いずみ。聴覚障がいをもつグラフィックデザイナー・杉野葉子に石田ひかりほか。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。花枝が芦田と別れ2年が経ち、花枝は耳が聴こえなくなったが空手を再開するなど新たな道を歩んでいた。一方芦田は花枝を思い「ファイトソング」という新曲を完成させ再起。ミュージシャンとして順調な人生を送っていた。慎吾は花枝への想いを伝えられないまま2年を過ごしてきた…というのが9話の展開。そんな慎吾に直美は“花枝に告白してフラれたら、今まで通りの関係でいられなくなると怖がってるのでは”と指摘。「仮に迫さんが私を女として好きだったとして…」と自分と迫を例にして話し始める。迫が自分に告白してフラれて関係が悪化することを恐れてるとして…と直美は話を続けるのだが、それは迫の想いそのもので、直美の口から自分の本心を語られた迫は動揺する。「で、私は断るわけだ。ごめんね~そういうんじゃないんだって」と仮定の話ながらきっぱり迫をふる直美に、迫は思わず「えっ!?」と声を上げてしまう…。視聴者からは「さこさーーーーーーーーーーん!!!!!!ドンマイ」「告らずしてふられててかわいそう」「言う前に振られましたけど」「あっ巻き込まれて失恋してんのwwww」など迫へ励ましのメッセージが多数届けられる。フラれたとしてもそれまでの関係は崩れないという直美の言葉に背中を押され、慎吾は一世一代の決意。花枝を思い出の場所に連れていき、「チキンな俺でもちゃんと伝えられる」ようにあらかじめスケッチブックに告白の言葉を書いて、花枝に想いを伝える…。慎吾の“ガチ告白”に対し花枝は“自分と慎吾と凛は家族を超えた私にしかわからない関係”だと答えたうえで、「もしそれが本当だとしたら、私、ずっと慎吾に辛い思いさせてたってことじゃない」と謝罪しつつ「ごめんなさいって言うしかないじゃん…」と号泣。慎吾は「俺の恋人になってください」と書いたページをめくり、「これからも変わらずよろしくな」というページを見せる…。「花枝ちゃんにとっては世界が壊れるくらいの衝撃なのかもね」「花枝ちゃんにとって慎吾くんと凛ちゃんはそういう彼氏彼女とかカテゴライズする人たちじゃないんだなと。それも深い大きな愛」など花枝の思いに触れたコメントや、「慎吾ちゃん…!用意してたのね…書いてるときの気持ち思うと切ないよ」「ずっと空気だった慎吾ちゃんの気持ちが花枝ちゃんに響くシーンあって良かったです」「慎吾ほんと頑張った…感情が追いつかない」「慎吾ちゃんの 告白シーン ほんと良すぎた…花枝の涙の理由も、断り方も、良すぎた…去り際も、良すぎた…」といった慎吾の告白に感動したというコメントなど、多くの反応がこのシーンに寄せられている。(笠緒)
2022年03月09日3月9日(水)にニューシングル「Flow」を発売するPerfumeが、発売日前日の3月8日(火)21:45より発売記念インスタライブを実施することが発表された。今作は現在放送中のTBS系火曜ドラマ『ファイトソング』の主題歌となっており、インスタライブもそれにちなんで『ファイトソングで語リンピックせん?』というタイトルになっている。この日はドラマ放送日ということもあり、日頃からドラマファンだと語っているPerfumeのメンバーからは、今回のシングルに関することだけではなく、ドラマの感想も聞けるインスタライブとなりそうだ。Perfume 「Flow」発売記念インスタライブ『ファイトソングで語リンピックせん?』3月8日(火) 21:45スタートInstagram Perfume オフィシャル アカウント: <リリース情報>Perfume ニューシングル「Flow」2022年3月9日(水) リリース●初回限定盤A(CD+Blu-ray):2,800円(税込)※スペシャルパッケージ仕様(スリーブケース / デジパック)、スペシャルグッズ付(「Flow オリジナル特製付箋」)●初回限定盤B(CD+DVD):2,100円(税込)※スペシャルパッケージ仕様(スリーブケース / デジパック)、スペシャルグッズ付(「Flow オリジナル特製付箋」)「Flow」初回限定盤ジャケット●通常盤(CD):1,500円(税込)「Flow」通常盤ジャケット【CD収録】※全形態共通1. Flow ※TBS系火曜ドラマ『ファイトソング』主題歌2. マワルカガミ(polygon wave live ver.)3. Flow(Instrumental)4. マワルカガミ(polygon wave live ver. / Instrumental)【Blu-ray / DVD収録】※初回限定盤A.Bのみ・マワルカガミ(polygon wave live ver.)@Perfume LIVE 2021 [polygon wave] -New Edit-・Perfume View -Perfume LIVE 2022 [polygon wave]-関連リンクPerfumeオフィシャルサイト Twitter Facebook
2022年03月07日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。恋愛に本物と偽物という判定はありうるのか。そしてあるとしたら、互いの心のどこらへんに境界線があるのか。考えだすとよく分からなくなる。本物と偽物、と言うよりも、きっと誰かが愛おしくて、傷ついて、笑って泣いた質量の違いがあるだけで、またその容量だって個々人で違うだろう。そして、恋の渦中あるいは恋が終わった直後ではその熱や容量を、自分で客観的に捉えることは出来ないんじゃないかと思う。タフだけど不遇なヒロインと、優しいけれども冴えない男、一途だが空振りばかりの幼馴染の、行きつ戻りつの三角関係の恋を描いてきた『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)。ヒロイン・木皿花枝(清原果耶)の耳の手術の日が近づき、いよいよ花枝と春樹(間宮祥太朗)の恋の取り組みは8話目で終わる。花枝は耳が聞こえなくなる前に恋の思い出を、春樹は、曲を作るために心が動く体験を。その恋の形をした経験の終焉に、花枝は自分からお別れ会を提案する。その場で改めて春樹から「作曲のことは抜きにして別れたくない」と懇願されるが、花枝は自分の気持ちを「私はそこまでじゃないです」と断言し、恋に引きずられて何かを変えたくないと毅然と言い放って去ってしまう(春樹に対しても、視聴者側に対しても、未練や悲しみを見せずに立ち去る演技は実に清原果耶らしい硬質な美しさにあふれていた)。花枝は入院の準備を淡々と一人でこなし、幼い頃に自分を捨てた父親への想いにもきちんと決着をつける(耳が聞こえなくなる娘が生き別れた父親の声を記憶に残したいと、声だけを求めて友人の助けで電話越しに声を聴くというエピソードは、まるで美しい一本の映画のようだ)。手術の付き添いは頼んだとしても、頭部にメスを入れるような手術の準備を一人でこなすのはどれほどタフなことか(頼めばきっとみんなが手伝ってくれるはずだし、花枝もそれは分かっていると思うが)。相手の暮らしに介入せず顔を合わせないまま、一人残った肉親への感情にけりをつけるのがどれほど難しいことか。終わった恋の相手に、未練を残させないように淡々と切り捨てることが、どれだけ苦しいことか。それらは『聞こえている人生』に一つ一つ別れを告げるような、彼女なりの丁寧な整理に見えた。つくづく強いヒロインである。格闘家だから、不遇に負けないから強いのではなくて、孤独を恐れず、孤独と無理に闘わず、それに寄り添って生きられるから強い。手術のことを頑なに周囲に言い出せずにいた時には、強いというより硬いと思ったけれど、手術のことを大切な人たちに打ち明けて気持ちの窓を開いて、本当の意味で花枝は強くなったのだと思う。木皿花枝のヒロイン像は、これからの若い世代における自立と社会との関わりの、理想のひとつを体現しているのかもしれない。花枝は手術を受け、春樹は傷心の苦しみの中で曲を書き上げる。糸のような僅かな望みを掴むように、曲が出来たことを知らせにやってきた春樹の前に立ち塞がったのは慎吾(菊池風磨)で、「もう二度と花枝に関わらないで下さい」と春樹をぴしゃりと追い返すところで8話は終わる。これまではいつも愛嬌があって、恋敵であるはずの春樹に対しても甘いところがあった慎吾の、本気の拒絶には重みがあった。花枝と春樹のお別れ会の前、慎吾は春樹に花枝の隠し事について「踏み込んで聞け」と促したが、結局春樹はそれを聞けずじまいになった。相手が話したくないことは聞かないという春樹の優しさがそうさせたが、花枝からコミュニケーションの中でそれを引き出せなかったのも、今はそれまでの縁ということなのかもしれない。花枝と春樹は別れ、この回で時間は一気に二年とぶ。花枝の手術の結果はわからない。春樹の曲がどうなったかも、まだわからない。短い期間に乱高下した想いも、長い時間をかけてじわじわと上ったり下りたりしていく想いも、心が動いた分、位置エネルギーのように結局は何かの力になって自他の人生を動かし温めるものだと思う。2年を経た花枝と春樹の人生の中で、あの恋はどんな形、どんな温度になって残ったのか。次週が待ち遠しい。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年03月03日三角関係の恋を繰り広げる岡田惠和オリジナル脚本の「ファイトソング」や、水中に関する事件を解明していくTBS×海外プロダクション共同制作「DCU」、新感覚医療ミステリー「ドクターホワイト」、連載中の漫画を原作とした月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」など、1月クールも様々なジャンルのドラマが現在放送中。シネマカフェでは2月18日~25日まで、“2022年好きな冬ドラマ&キャラクターは?”と題して、読者アンケートを実施し(※2022年1月期に放送されている冬ドラマが対象)、その投票を元にランキングを作成。今回は、そのうちの「好きな冬ドラマ」第1位から第10位を発表。まずは、<第1位~第3位>をご紹介。遊川和彦×松本潤がタッグ! 第1位「となりのチカラ」今回、2位と約100票の差をつけて最も多くの票を集めたのは、「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」の脚本家・遊川和彦が描く、現代人の心に癒しと少しの勇気を与えてくれる社会派ホームコメディー「となりのチカラ」。松本潤演じる思いやりと人間愛だけは人一倍、だけど何をしても中途半端で半人前な男、“中腰の”中越チカラが、同じマンションに住む住人たちの悩みを解決し、やがてそのマンションがひとつのコミュニティーとなって強い繋がりを持っていく様子を描く。“見たことない”“新鮮”と初回から話題となっていた、松本さん演じるチカラ。ほかにも、明るく快活な妻役で上戸彩、住人役で小澤征悦や映美くらら、ソニン、風吹ジュン、長尾謙杜(なにわ男子)、松嶋菜々子らが出演している。実施したアンケートでは「今の時代こんなに他人に優しくできる人はあまりいないだろうし題材は重たい気もしたけど主人公のほっこりした性格に癒されます」、「殺伐とした問題山積の今の日本で、みんなが少しずつその問題に目を向ければ、少しずつ生きやすくなるかもしれないと思わせてくれる、観るハードルは高いけれど、観る価値のある作品だと思う」、「今の社会問題を織り交ぜながらも決して重く暗くならないようにさらっと提示してくれてます。主人公がちょっとおせっかいが過ぎるというか優柔不断ですが、それも優しすぎるがゆえの行動からなので憎めない」などと、遊川さんが紡ぐストーリーと、松本さん演じる主人公のキャラクター性に関する意見が多く寄せられた。鈴木伸之&犬飼貴丈“禁断バディ”を魅力的に演じる第2位「ケイ×ヤク −あぶない相棒−」続く2位は、「ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~」や「恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~」と、主要キャストでのドラマ出演が続く鈴木伸之主演の「ケイ×ヤク −あぶない相棒−」。「Palcy」(講談社)にて連載中の同名漫画を原作に、『サイレント・トーキョー』「SP 警視庁警備部警護課第四係」「コールドケース ~真実の扉~」の波多野貴文が演出する本作は、“公安捜査官×ヤクザ”という禁断バディの物語。鈴木さんが堅物な公安捜査官・国下一狼、犬飼貴丈がミステリアスなヤクザの若頭・英獅郎を演じ、2人が闇に葬られた事件を秘密捜査で追ううちに、次第に巨大な陰謀へと巻き込まれていくあぶないサスペンスとなっている。2人のほかにも、栗山千明、徳井義実(チュートリアル)、板尾創路、松本利夫(EXILE)、吉村界人らが出演している。唇拭いやバースデーパンケーキ、“おまけ”映像など、一狼と獅郎の2人のやりとりに注目が集まっている本作。今回シネマカフェ読者からは、「一狼と獅郎の絆がだんだん強くなっていくのを見るのが楽しい」、「サスペンス展開とメイン2人の日常とのバランスがとてもいいです。劇伴も重厚感あり素敵です」、「ハードなサスペンスドラマをこれ以上ないくらい魅力的なキャラクターたちが展開して行き、惹き込まれます。本編との落差が激しすぎるおまけも毎回楽しみ」といった声や、「原作を良い形でドラマ化し、演じる方も原作のイメージを壊さずさらに魅力的に演じている」と原作ファンからの絶賛の声も集まった。菅田将暉の原作再現度が高い…! 第3位「ミステリと言う勿れ」3位は、「月刊フラワーズ」(小学館)にて連載中の漫画を原作とした、菅田将暉主演月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」。菅田さん演じるカレーをこよなく愛する天然パーマの大学生・久能整が、淡々と自身の見解を述べるだけで、事件の謎も人の心も解きほぐしていく、令和版新感覚ミステリー。“ミステリーと会話劇”を融合させた本作は、「僕は常々思ってるんですけど…」という語り出しで始まる整の言葉の数々が見どころ。共演には、警察署のメンバーとして筒井道隆や尾上松也、伊藤沙莉らが登場している。アンケートでは、「理論的な説明もあり勉強になる。菅田将暉が役に合っていて演技も素晴らしい。全体的に内容が個性的で、配役も良い。ストーリーが読めないのがさらに興味を湧き、毎回のワクワクする」、「菅田君の演技に引き込まれるし、毎回セリフに考えさせられることが多いです。新しい視点にハッとさせられます」、「整の言葉が深い」と“学び”があると回答した視聴者が多く見受けられた。また、原作の愛読者からも「漫画の再現度以上にドラマの雰囲気が良い。伏線もごく自然に出ているし、回収にも無理がない。それぞれの役も、ん?ていうほど存在感を示しているのにいつの間にかその存在を納得させられているのがすごい」といったコメントが寄せられた。第4位~第10位は以下の通り。第4位「ファイトソング」清原果耶、間宮祥太朗、菊池風磨(Sexy Zone)が演じる不器用な3人の若者たちによる、じれったくて切ない、けどどこか笑えるヒューマンラブコメディ。不器用でも真っ直ぐなヒロインの“人生最初で最後の恋”の行方とは――?岡田惠和オリジナル脚本で描く本作。三角関係の恋を繰り広げる彼らのほかにも、察しの良い幼なじみ役で藤原さくらやマネージャー役で栗山千明、戸次重幸、稲森いずみ、石田ひかりらが出演、主人公たちを支えている。またSNSでは、放送の度に、ドラマタイトルや菊池さん演じる“慎吾ちゃん”などがトレンドを賑わせている。▽読者の声・「胸キュン要素の他、人との繋がりや温かさとかなど明日も頑張ろうと思わせてくれる、背中を押してくれる最高なドラマです!!」・「花枝と芦田さんの取り組みにキュンキュンしてます!慎吾の一途さも良い!」・「清原果耶さんはじめキャスト全員の自然かつ繊細な演技が素敵」第5位「DCU」海上保安庁に新設された、水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団・Deep Crime Unit(潜水特殊捜査隊)=通称DCUという架空の組織の活躍を描くオリジナルドラマ。隊長役で阿部寛が主演し、横浜流星がバディを組む。ほかにも、中村アン、高橋光臣、岡崎体育、有輝(土佐兄弟)、山崎育三郎、趣里らが出演している。▽読者の声・「今一番楽しく見ているドラマ」・「見るたびに引き込まれる」第6位「ムチャブリ! わたしが社長になるなんて」出世欲ナシの主人公に突然、“子会社の社長就任”という特大のムチャブリが降りかかるところから展開する成長物語。高畑充希が突然、社長に任命されてしまうヒロインを演じ、“部下”志尊淳、“上司”松田翔太との間で揺れ動く“恋の予感”にも注目。▽読者の声・「ツンツン年下男子が急に主人公を気になり出してからの怒涛のアプローチから目が離せない」・「とても温かい気持ちになれるドラマだと思います」・「後半に来て恋愛にお仕事に急加速して、毎話ドキドキが止まりません」第7位「妻、小学生になる。」愛する妻を失い、生きる意味を失った夫とその娘が、小学生の女の子に生まれ変わった妻(母)と奇跡の再会をするところから始まる、ちょっと変わったホームドラマ。堤真一が最愛の妻を亡くした主人公の新島圭介を演じるほか、妻役で石田ゆり子、娘役で蒔田彩珠、生まれ変わった圭介の妻で小学生の白石万理華役を毎田暖乃が演じている。▽読者の声・「妻の生まれ変わりの子役の子の演技力に釘付け」・「子役の女の子の演技が特に秀逸だと思う 優しい気持ちになれる」・「小学生の妻の演技がリアルですごい」第8位「恋せぬふたり」岸井ゆきのと高橋一生が、他者に恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれない“アロマンティック・アセクシュアル”の2人を演じるNHKドラマ。▽読者の声・「言葉が一つ一つしみます」・「高橋羽の言葉がとってもとっても刺さります」・「今まで取り上げられて来なかったテーマを 丁寧に描いてて共感できるドラマ」第9位「ドクターホワイト」浜辺美波演じる豊富な医療知識がある正体不明の女性・雪村白夜が、総合診断協議チーム・CDTに所属し、医師たちの診断を覆しながら患者の命を救っていく、1話完結の医療ミステリードラマ。これまでの記憶をなくし、社会一般常識も持ち合わせていない白夜は、一体何者なのか――。ほかにも、柄本佑、瀧本美織、岡崎紗絵、高橋文哉、毎熊克哉らが出演している。▽読者の声・「軽く笑えるし、1話完結が良い」・「ストーリーが面白いです。ミステリー要素もあるため怖い部分もありますが、白夜の正体が気になります。でも温かなストーリーもあり感動したり、泣けたり。重苦しくない部分もあり、笑える要素もあります」第10位「おいハンサム!!」「ランチの女王」のクリエーターが令和に仕掛ける新たな“家族”と“食”のラブ&ファミリードラマ。吉田鋼太郎が“昭和頑固親父”役で主演し、木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈、MEGUMIが家族として出演している。▽読者の声・「脚本が面白い」・「見終わったあといつもじんわり暖かい心になります。日常にあるさまざまな視点に気づかされたり、悩まされたり。そんな小さくても大切なことと向き合えたりして。とても良いドラマだと思います」・「独特の台詞と空気感が良い」シネマカフェ読者アンケート/好きな冬ドラマTOP101位:となりのチカラ2位:ケイ×ヤク −あぶない相棒−3位:ミステリと言う勿れ4位:ファイトソング5位:DCU6位:ムチャブリ! わたしが社長になるなんて7位:妻、小学生になる。8位:恋せぬふたり9位:ドクターホワイト10位:おいハンサム!!(cinemacafe.net)
2022年03月03日「ファイトソング」の第8話が3月1日放送。花枝の父親を探し出しスマホ越しにその声を聴かせ、芦田のマンションを訪れ“叱咤激励”…そんな慎吾に「教科書通りの当て馬」など数多くの反応が送られるほか、花枝の手術の成功を願う声も寄せられている。空手の日本代表をめざすも夢破れ人生どん底の主人公が、心の支えにしてきた曲を手がけた一発屋の変人ミュージシャンと出会う。新曲を作るために期間限定で“恋の取り組み”をはじめた2人だが、主人公には隠してきた病気があって…というストーリーの本作。耳が聴こえなくなるかもしれない手術の日が迫る木皿花枝を清原果耶が演じるほか、花枝の部屋でキスした芦田春樹に間宮祥太朗。花枝が好きだが春樹との“取り組み”を応援してる夏川慎吾に菊池風磨(Sexy Zone)。花枝とも慎吾とも幼馴染みで慎吾のことが好きな萩原凛に藤原さくら。芦田のことを想うマネージャーの伊達弓子に栗山千明。花枝の耳の腫瘍を告知した医師の立石正嗣に橋本じゅん。花枝たちがよく集う理髪店「バーバーサッコ」の店長・迫智也に戸次重幸。花枝たちが育った「あさひ学園」施設長の磯辺直美に稲森いずみ。聴覚障がいのグラフィックデザイナー・杉野葉子に石田ひかりといった顔ぶれも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。なぜ花枝が取り組みの“期限”にこだわるのか気になっている芦田だが、花枝の気持ちを尊重して無理に聞こうとはしないでいた。一方花枝は笑顔で「取り組みの最終日にお別れ会をしよう」と芦田に提案する。そんななか花枝の「父親の声を聞きたい」という想いを叶えるため、慎吾は父親の住所を頼りに千葉へ。花枝の父親を見つけた慎吾は、スマホを通話状態にしたまま花枝の父に近づき話しかける。スマホを通して花枝は父親の声を聞くのだが、父はポータブルCDプレーヤーで今も「スタートライン」を聴いていた…というのが今回のストーリー。「ぇ?それでいいの???花枝ちゃん」「電話越しは生声と違うよ!」と、花枝が父親と直接会うことを勧めるコメントと同時に、「お父さんも花枝ちゃんのこと大切に思ってたんだよね…泣きそう」「父娘揃ってでお母さんの好きだった曲聴いてるんだ」といった反応も。また「慎吾どこまでもいいやつだなぁ」「慎吾ちゃんいい人すぎて見てて辛くなってきた」と花枝のために動く慎吾の姿に触れたコメントも集まる。さらに慎吾は何かを決意した表情で芦田のマンションの呼び鈴を鳴らし、芦田に対し花枝の“期限”について気にならないのかと尋ねる。さらに「あんたは知らなくて平気なわけ?曲ができればそれでいいわけ?」と続け「本当に好きなら別れたりしないよね」と強い口調で言葉をぶつけると「俺はアンタの背中を押しにきたわけじゃないから」と捨て台詞を残し、その場を去る…。「どう見ても押しに来とるじゃろがい」「当て馬がすぎる」「そんな露骨な当て馬ムーブ……」「「当て馬とは何か?」の正解が「ファイトソングの慎吾」ってなるくらい教科書通りの当て馬」など、慎吾へのコメントが殺到。慎吾の“押し”もあってか花枝に「別れたくない」と想いを伝える芦田だが、花枝はきっぱり断り芦田のもとを去る。そんな花枝に「花枝ちゃん手術成功してくれ」「花枝ちゃんの手術の結果が気がかり」「花枝の手術が成功して耳は聴こえてて欲しい!そしてファイトソングを聴いて欲しい!」などの声も続々送られている。(笠緒)
2022年03月02日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。相手が話さなくても、何か苦境にあると察してしまう時がある。話してくれないことを寂しく感じるけれども、理由があるのだろうと思う。少し困るのは、相手の苦境を誰か他の人から聞いたりする一方で、本人が自分には話してくれなかったりする時だ。自分は話すに値しないのかと更に落ち込む。でも、少し立ち止まって考える。心が深いダメージを負ったとき、苦しみについて語ること自体にもエネルギーが必要で、そのエネルギーも残っていないほどの消耗だったら。瀕死、ライフは1。何かに躓いただけでゲームオーバーしそうなほどの重傷。心の消耗は、外からは見えない。どれだけボロボロかは、顔だけ見ても分からない。自分の病気のことをなかなか言い出せないヒロインの姿に、ふとそんなことを考えた。物語が後半に入った『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)。ようやくヒロインの木皿花枝(清原果耶)は、この先、耳が聞こえなくなるかもしれない運命を周囲に打ち明けた。「言うとさ、口にしたら、嫌な現実がもっと本当になっちゃう気がして」その痛切な言葉に尽きると思う。相手が理解してくれればくれるほど、滑らかな鏡にうつすように、言葉にして人に伝えれば『それ』ははっきりとした輪郭で跳ね返ってくる。一番助けを必要とするひとたちは、時にこうして言葉を飲み込んでしまうのだと思う。だが、幼なじみの夏川慎吾(菊池風磨)をはじめ、そんな花枝の告白を受け止めた面々が、おそらくショックを受けつつも口に出さず、安易な慰めも口にせず、ただ「分かった」とだけ表明して、めいめい一人で考え込むシーンがとてもいい。直美、迫、慎吾、凜。花枝の思い出作りのことを理解して支えつつ、花枝が可哀想にも惨めにもならないように慎重に距離感を保っている。見ている側としては、花枝は思い出作りの恋の相手である春樹(間宮祥太朗)にも、自分の病気のことを正直に言えばいいのにとは思うけれども、これからハンデを背負って生きていくと思えば、もう決して安易に自分の人生に誰かを巻き込めないと思っている花枝の決意も分かる気がする。何せ家族同然の幼なじみにすらなかなか言えなかったのである。いや、逆に春樹や慎吾が真剣に花枝を想い、共にある未来を描こうとすればするほど、花枝のほうは自分の人生に巻き込めないという決意を固めているのかもしれない。そんな花枝のタイムリミットを知らない春樹は、一発屋を脱して曲を作るために、『あの人はいま』的な企画のラジオ番組に出ることを決意する。マネージャーの弓子(栗山千明)も、かつてのバンド仲間の薫(東啓介)もシャイな春樹が嫌な思いをするだろうと心配するが、今後の音楽活動に繋がるからと、春樹は収録に出かけていく。物語の最初、冷え冷えしているように見えていた春樹の周辺の人間関係が、物語の深まりとともに不器用で優しい人たちの集まりだと自然に分かっていく過程は岡田脚本らしさに溢れている。一発屋として自虐ネタを求められたラジオの収録で、春樹は花枝との出会いのエピソードを披露して場を盛り上げることに成功する。「一発屋でも凄いことなんだなって、今、思ってます。一発屋になれてよかった、とも思ってます」曲を作るために引き寄せた相手が、曲があったからこそ出会えた大切な誰かになった。中島みゆきの名曲のように、人生という長い縦糸に絡む無数の出会いの横糸が、ひとの豊かな生き方を織るのなら、誰もが知る一発屋のヒット曲は、太く長い尾を持つ巨大な彗星のようなものかもしれない。それは無数の誰かの人生に一瞬交錯して通り過ぎていく。華やかな彗星が尾をきらめかせて通過するとき、普段は星空を見ない人たちも夜空を見上げる。彗星はわずかの時間で消えるけれども、わくわくしながらそれを見た記憶は長く残り、沢山の誰かの人生を豊かにする。春樹のラジオの収録はうまくいったが、今回のラストで、花枝はいよいよ耳の病の症状で倒れてしまう。手術の日も近い。二人のタイムリミットはもうすぐだ。自分の人生が受けた不条理な悲しみの分だけ、花枝はそれが春樹の力になればいいと思っている。もう一度、彗星を走らせる原動力になりたいと願っている。それは叶うだろうか。そして二人の恋の着地はどうなるのか、終盤を見守りたいと思う。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年02月25日PerfumeとTBS系火曜ドラマ『ファイトソング』がコラボしたWEB限定のロングトレーラー映像が公開された。今回の映像では、Perfumeが歌う主題歌「Flow」に合わせて、清原果耶演じる花枝、間宮祥太朗演じる芦田、菊池風磨演じる慎吾といった同ドラマの主要キャストの印象的なシーンが登場。それぞれのキャラクターの気持ちが交差する様子を感じ取ることができるほか、胸キュンシーンも満載となっている。Perfume「Flow」×『ファイトソング』ロングトレーラーまた、3月9日にリリースされるPerfumeのニューシングル『Flow』のCDショップ別予約特典であるクリアファイルの絵柄が公開となった。<リリース情報>Perfume ニューシングル『Flow』2022年3月9日(水) リリース●初回限定盤A(CD+Blu-ray):2,800円(税込)※スペシャルパッケージ仕様(スリーブケース / デジパック)、スペシャルグッズ付(「Flow オリジナル特製付箋」)●初回限定盤B(CD+DVD):2,100円(税込)※スペシャルパッケージ仕様(スリーブケース / デジパック)、スペシャルグッズ付(「Flow オリジナル特製付箋」)『Flow』初回限定盤ジャケット「Flow オリジナル特製付箋」●通常盤(CD):1,500円(税込)『Flow』通常盤ジャケット【CD収録】※全形態共通1. Flow ※TBS系火曜ドラマ『ファイトソング』主題歌2. マワルカガミ(polygon wave live ver.)3. Flow(Instrumental)4. マワルカガミ(polygon wave live ver. / Instrumental)【Blu-ray / DVD収録】※初回限定盤A.Bのみ・マワルカガミ(polygon wave live ver.)@Perfume LIVE 2021 [polygon wave] -New Edit-・Perfume View -Perfume LIVE 2022 [polygon wave]-Perfume 「Flow」ティザー【予約購入特典】Perfume『Flow』予約購入特典一覧◼︎A!SMART / UNIVERSAL MUSIC STORE◼︎Amazon.co.jp◼︎タワーレコード全店 およびタワーオンラインオリジナルクリアファイル(A4サイズ)◼︎TSUTAYA RECORDS全店 / HMV全店 およびHMV&BOOKS online / 新星堂 / WonderGOO / 山野楽器 / 楽天ブックス 他記載のないショップクリアファイル(A4サイズ)<番組情報>TBS火曜ドラマ『ファイトソング』放送日時:毎週火曜22:00~22:57ドラマ『ファイトソング』ポスタービジュアル(C)TBS【出演】清原果耶 / 間宮祥太朗 / 菊池風磨(Sexy Zone) / 東啓介 / 藤原さくら / 若林時英 / 窪塚愛流 / 莉子 / 栗山千明 / 橋本じゅん / 戸次重幸 / 稲森いずみ番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:番組公式TikTok:関連リンクPerfumeオフィシャルサイト Twitter Facebook
2022年02月23日清原果耶主演「ファイトソング」第7話が2月22日放送。花枝の“告白シーン”に共感の声とともに清原さんの演技を絶賛する投稿多数。また間宮祥太朗演じる芦田へのキスの後、花枝が発したセリフにも「かわいかった」などの声が寄せられている。耳の手術の日が迫るなか、まだ手術することを誰にも話してない木皿花枝を清原さんが演じ、一発屋ミュージシャンだったが花枝と“恋の取り組み”で、新たな創作への意欲が生まれた芦田春樹に間宮祥太朗。花枝とともに児童養護施設「あさひ学園」で育ち、今はハウスクリーニング業を経営する夏川慎吾に菊池風磨(Sexy Zone)。花枝とも慎吾とも幼馴染みの「あさひ学園」育ち、慎吾のことが好きだが彼が花枝を好きだと知っている萩原凛に藤原さくら。芦田に想いがある彼のマネージャー・伊達弓子に栗山千明。花枝に耳の事を告知した医師・立石正嗣に橋本じゅん。花枝たちが立ち寄る理髪店「バーバーサッコ」の店長・迫智也に戸次重幸。「あさひ学園」施設長で花枝の様子が気になる磯辺直美に稲森いずみ。聴覚障がいでグラフィックデザイナーをしている杉野葉子に石田ひかりといったキャストも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。花枝はついに自分の耳のことについて直美や慎吾たちに告白する。「口にしたらいやな現実がもっと本当になっちゃう気がして…」と涙を流す花枝に「つらいことは口に出すともっとつらくなるよね」「親代わりだった人たちとか兄弟同然だった人たちにこういう顔させたくないって気持ちもわかる」といった共感の言葉とともに「果耶ちゃんお芝居がリアルすぎて見入って泣いてた」と、清原さんの泣きの演技を賞賛する投稿も。そんな花枝を見ながら涙する慎吾にも「慎吾ちゃん、今何を思ってるの...」「慎吾の複雑そうな表情よ…(芦田に言わないと言ったあとね)」などの反応が。そんななか芦田が実家から届いた海産物を持ってあさひ学園に現れる。鍋をやろうと慎吾が提案し、芦田は初めて花枝の部屋に上がる。鍋を楽しんだあと慎吾と芦田がトランプからの腕相撲対決を展開。「トランプで芦田さんと対決して負ける慎吾まじ慎吾」「腕相撲対決はもう存分に腕の血管見れるので最高です」などの声が上がる一方で、未だ芦田が花枝の耳のことを知らない件に触れ「楽しく過ごす時間の意味を花枝、慎吾、凛は共有しているのに、同じ空間にいながら芦田さんだけが知らない状況がもどかしくて辛い」といったコメントも。その後部屋で2人になった花枝と芦田。花枝は「芦田さん、キスしてもいいですか? …します」と言って芦田にキスする。「花枝ちゃんからのキス息が止まるほど二人がキレイだった」「とってもキレイなキスシーンだったなぁ 吸い込まれそうだった」などの反応とともに、その後の花枝のセリフにも「キスでチュッと音が鳴ると思ってた花枝ちゃんかわいかった!」など様々な声が寄せられている。(笠緒)
2022年02月23日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。思い出でお腹は満たされないし、思い出は自分の見映えを良くはしてくれない。思い出で寒さがしのげるわけではないけれど、どうしてそれがほしいと願うんだろう。作り物の思い出でもいいと願うんだろう。そして、そんなヒロインを応援したくなるのだろう。デートのたびに「いい思い出になる」と笑う花枝(清原果耶)を見ながら思う。『ファイトソング』(TBS火曜22時主演・清原果耶)6話目。進行性の病気で耳の手術を余儀なくされるヒロインは失聴する前に恋の思い出を。落ちぶれた一発屋のミュージシャンの芦田春樹(間宮祥太朗)は、再びヒット曲を作るためにエモーショナルな体験を。それぞれの目的が一致して、始まった作りものの恋のお話も折り返しの後半である。偽装恋愛から始まる恋愛ドラマは、昨今の流行でもあり沢山あるけれども、この『ファイトソング』と他の偽装恋愛ものが違う点は、これまでの偽装恋愛ドラマは恋愛や結婚の『形式』だけが最初に必要だが、今作では恋のときめきや情動までも作りものとして求めていることだ。感情までも繰り込んだ偽装恋愛は、さながらリアリティショーを再度フィクションに折りなおしてドラマにしたような、複雑な入れ子の箱を見ている気分になってくる。遊園地のデートでも、耳の病気を抱えている花枝はジェットコースターには乗れない。乗れない理由は明かさずに、春樹ひとりをジェットコースターに送り出し、自分は隣に座っている想像をしながら一人ベンチで待っている。そんな花枝の切なさと、ひとりぼっちのジェットコースターで、恋人の不在をロールプレイングして感情を学ぶ春樹のときめきが交錯する。「世界の無理解ってこういうことだって、思った」さすがにミュージシャンである。春樹が自分の中に得た感情を矢継ぎ早に語る言葉は、豊かで艶やかだ。だが、春樹のそんな感情の高まりに対して、花枝は引きずられるのを恐れるように半歩引く。「ありがとうございます。いい、思い出を(頂きました)」これは恋のまねごとだよと、それとなく知らせる言葉ですっと引いてしまうのである。確かに一見、木皿花枝はタフなヒロインである。体育会系で、努力によって自分が更なる高みに到達できると信じている。言い訳はしない。弱さを見せずに一人の力で生きていこうと決めている。しかし、丁寧に見ていくと、花枝は『硬い』のであって、必ずしも『強い』のではないのだと分かってくる。病気と手術のことを打ち明ければ、周囲が支えてくれることは分かっている。でも打ち明けられないのは、打ち明けたあとで関係が変容してしまうのが怖いからだ。この先、ハンデを抱えて誰かの助けが必要であり続ける人生に、覚悟が出来ないからだ。今回、花枝は幼なじみの夏川慎吾(菊池風磨)から「俺は花枝のことを愛し続ける。守り続けるって決めてんの」と告げられて、そっと抱きしめられているのだが(これがもう本当に胸が詰まるような美しいシーンである)動揺はほとんどしない。わずかな困惑とともにうつむくだけだ。その表情に、「ああ既に分かっているんだなあ、慎吾の真剣な気持ちも、おそらく慎吾を好きな凜(藤原さくら)の気持ちも分かっていて、気づかないふりで花枝はかろうじて現状のバランスを取っているんだな」と思う。大切すぎるものだから、僅かでも変容するのが怖いのだ。それは養護施設の施設長で、花枝たちの母親のような存在の直美(稲森いずみ)と、直美をそっと見守る理髪店の迫(戸次重幸)も同様だ。いつも名言めいたことを言いたがる迫が、本当に直美が泣いているときには、ただ見守るだけで何も言わない。この二人もまた、今のお互いの距離が大切すぎて身動きがとれないのだろうと思う。若い世代の片思いの物語に時折挟まる大人の純愛も、粋で素敵なのである。仮に花枝が失聴してからも、幼なじみの二人や、生まれ育った養護施設との縁や愛情は続いていくはずだ。それでも他の誰かと作る『思い出』は必要なのかと問い直せば、それはやはり必要なのだろう。それはきっと、花枝が一度、交通事故で死の淵を覗いたところから繋がっている。この先どんな人生になっても、死の間際まで自分が望んで持って行けるものは何なのか。それは楽しかった思い出や、好きな本や、好きな映画や、好きな歌だ。この先どんな境遇で生きることになったとしても、自分が手放そうと思うまでは誰からも奪われないもの。花枝は、そんな『財産』を得られるだろうか。そして春樹はそんな財産になる歌をもう一度作れるだろうか。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年02月21日清原果耶&間宮祥太朗共演による「ファイトソング」6話が2月15日放送。間宮さん演じる芦田からあふれる“愛の言葉”に「愛の告白しちゃってる」など反応が集まるなか、菊池風磨演じる慎吾の直球告白からのバックハグにも大きな反響が巻き起こっている。岡田惠和がオリジナル脚本を手がける本作は、夢破れ人生どん底状態の主人公が、心の支えにしてきた曲を手がけたミュージシャンと出会い、彼の新曲作りのための“取り組み”を始める…というラブコメ。芦田との“恋の取り組み”が再開した木皿花枝を清原さんが演じるほか、契約を切られる期限が伸び、再び花枝と“恋の取り組み”をはじめる芦田春樹に間宮さん。昔から花枝を想い続けている夏川慎吾に菊池さん。慎吾のことが好きで花枝とも幼なじみの萩原凛に藤原さくら。芦田を意識している芦田のマネージャー・伊達弓子に栗山千明。花枝の耳の腫瘍を告知する医師・立石正嗣に橋本じゅん。理髪店「バーバーサッコ」の店長・迫智也に戸次重幸。「あさひ学園」施設長の磯辺直美に稲森いずみ。聴覚障がいのグラフィックデザイナー・杉野葉子に石田ひかりといったキャストも共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。遊園地デートから“取り組み”を再開することになった花枝と芦田。自分のことをちゃんと呼ばない芦田に花枝は「いくつか呼んでみてください」と話す。芦田が呼んだなかから呼び捨ての“花枝”を選ばせると、今度はジェットコースターに1人で乗ってくださいと指示。芦田は1人でコースターに乗り込むことに。出発前、後ろの席がカップルだらけなのを見て思わず苦笑いしてしまう芦田。一方の花枝は下でコースターを見上げながら、一緒に乗っているのを想像する。乗り終わって花枝のもとに帰ってきた芦田は「花枝が隣にいてくれないと、世界は色あせるな急にって思った」と切り出し「隣にいて欲しいのは誰でもいいわけじゃないんだ」「世界で一番素敵な女の子は花枝なんだって思った」など、詞のような言葉が次々と口からあふれ出す…。「芦田さん歌詞しか喋らんくておもろい」「なんだ!このセリフ!聞いてるこっちが恥ずかしくなる」「黒尽くめのムササビ男子なのに、なんでこんな無邪気な3歳児のように笑ってお話ししてくれるんだ…芦田さん…」「どんどん言葉出てくるし、ナチュラルに「花枝」連呼してるじゃん?!」「いやもうね、好きなのよ。愛の告白しちゃってるのよ」など芦田の言葉に多くの反応が集まる。一方、慎吾の会社の経営状態を気にして「私雇ってる場合じゃないんじゃ」と話す花枝に「戦力として役立ってるからいてくれないと困る」と答える慎吾。花枝が「なんでそんなに私のこと」と疑問をぶつけると、慎吾は「俺は花枝のことを愛し続ける。守り続けるって決めてんの。だからお前がいらないって言ってもそうすんの」と“直球告白”からのバックハグ。「わあバックハグきたよ!」「耳元で優しい言葉は泣くぞ 愛おしい 最高の男だ慎吾!」など慎吾のバックハグにも大きな反響が巻き起こっている。(笠緒)
2022年02月16日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。ドラマとして見ている私たちは、いまが『どの位置』なのか分かって楽しんでいるけれど(ちなみに今は折り返し地点)本来、恋をしている当事者としては、自分が『どの位置』かなんて分からないだろう。地図もナビもない道で方角を考え、時折現れる案内看板や標識を信じて進んでいくようなものだ。終わったように思うけど続いたり、続くかと思えば突然終わる。急ブレーキと加速、ままならない車線変更に、時には思いもよらぬ一方通行。恋愛は地図もナビもない、見知らぬ町での運転みたいなものかもしれない。ヒロインは、進行性の病気で耳が聞こえなくなる前に素敵な思い出を。男はもう一度ヒット曲を作って、崖っぷちの一発屋ミュージシャンから脱するために何かときめく経験を。そうして始まった恋を描く『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)、5話にして仕切り直し、リスタートである。落ちぶれたミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)は、ヒロイン・木皿花枝(清原果耶)との出会いを経て、数年ぶりにインスピレーションを得て曲を書き上げるものの、その曲はコンペを勝ち抜けなかった。コンペが終わった以上は恋の真似事も必要ない。ここで一旦、花枝と春樹の関係は解消になってしまう。これまでも会えない欠落感で自分の感情を意識していく恋なのだが、ついに花枝は自分が失恋したと自覚する。花枝は恋愛の、いや人間関係の経験自体が希薄なために自分が何を得ているのかの自覚が難しいのだと思う。得たものの恵みより、失った部分の痛みでようやく気づくというのは、なんだか切ない話である。今回、春樹の部屋に半ば居候のように出入りしている烏丸薫(東啓介)の過去についても描かれている。かつて春樹のバンド仲間だった薫は、解散後も曲が作れない春樹につきまとい、時折一方的に高級食材で料理を作っては春樹に食べさせて、その材料代と料理の手間賃と称して春樹に金をせびっている。春樹も、いつも無造作に万札を取り出しては薫に払っている。一見、薫が悪人なのか本当に友人なのか微妙なところだが、おそらくそれは友人としての繊細な距離感ではないかと思う。曲を書けなくなって、いろんなものを失いながらずるずると落ちていく春樹に、依存にも同情にもならない方法で寄り添おうとした時に、お金と食事を介せば、春樹のプライドを傷つけず、より細く長く寄り添えると薫が考えた結果なのではないか。岡田惠和脚本が描くドラマの登場人物の姿花枝にずっと片思いしている幼なじみの夏川慎吾(菊池風磨)、花枝を守ろうとしている、同じく幼なじみの凜(藤原さくら)、常に春樹の現状に寄り添って最善を尽くそうとするマネージャーの弓子(栗山千明)。徐々に花が開くように、二人の周囲の描写も厚みを増してきている。それは柔らかなガーゼを次々と重ねていくような、いかにも岡田惠和の脚本らしい優しい厚みである。岡田惠和は、2021年のテレビドラマ『にじいろカルテ』(テレビ朝日系主演・高畑充希)でも、病を抱えながら生きていくヒロインと、それぞれに欠落を抱えながら生きていく人物群を独特の距離感で描いていた。岡田の描く病気や人生の欠落は、戦ったり乗り越えるというよりも「ただ傍らにある」「時折のしかかってくるが共存する」、そんな感覚で、今作でも花枝の視野を広げる人物として、中途失聴者である杉野葉子(石田ひかり)を伸びやかに描いている。人生の途中で何かを失っても、同じくらい別の何かを得ることは出来るし、新しい出会いがあって人生は続いていく。これもまた、恋愛ドラマの『背景』としてベテラン脚本家が若い世代に向けて描く愛ある発信だと思う。今週の最後で春樹の曲作りには更にもう少しの猶予が与えられる。曲作りのための方策なのか、それとも本当に恋愛感情なのか、自分でも分からないままに花枝に再度の交際を申し込もうとする春樹に、ついに慎吾が声をあげて待ったをかける。恋愛ごっこは、本気で立ち上がった一人の存在で、否応なく『ごっこ』ではいられなくなる。物語の折り返しで、恋は改めて仕切り直しになる。歌詞で言うなれば、いつだって今が常にスタートライン。単独走よりも競り合えばタイムは当然荒れるだろう。どんな後半の展開が待っているか、わくわくする。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年02月14日清原果耶主演「ファイトソング」第5話が2月8日放送。菊池風磨演じる慎吾のお人好しぶりに“お叱り”の声が殺到するなか、ラストでみせた慎吾の行動にツッコミも殺到。放送後には“慎吾ちゃん”がトレンド上位に食い込む注目ぶりをみせている。岡田惠和がオリジナル脚本を手がける本作は、夢破れたヒロインと一発屋ミュージシャン、ヒロインに片想いする幼馴染みたちが繰り広げる不器用でじれったくて切ない恋と成長の物語。キャストは空手の日本代表を目指すもケガで夢を断たれ、人生どん底だったが、心の支えにしてきた曲を手がけたミュージシャンと出会い、彼の曲作りのため“恋の取り組み”をすることになる木皿花枝に清原さん。ヒットを出さないと契約を打ち切られ家を追い出されることになり、花枝と“恋の取り組み”をはじめるも、出来た曲がコンペで落ち、契約を切る期限を早められてしまう芦田春樹に間宮祥太朗。花枝とともに児童養護施設「あさひ学園」で育ち、今はハウスクリーニング業を経営。一途に花枝を想い続けているクリーニング屋夏川慎吾に菊池風磨(Sexy Zone)。花枝とも慎吾とも幼馴染みで慎吾のことが好きな萩原凛に藤原さくら。芦田のマネージャー・伊達弓子に栗山千明。また石田ひかり、戸次重幸、稲森いずみ、橋本じゅんらも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。コンペに落ちたことで芦田と花枝の“恋の取り組み”も終わりを迎える…花枝は最後のお別れのため芦田のもとへ向かい、約束だった芦田の歌を聴かせてもらう。芦田はコンペに落ちたものの、出来た楽曲には手ごたえを感じ、再び曲作りへの意欲を取り戻し始めていた。一方“取り組み”が終わり落ち込む花枝を元気づけるため、慎吾はキャンプに行くことを提案。慎吾はそこで花枝に告白しようと考えていた。そんな折、慎吾は事務所の社長に頭を下げる芦田と出くわす。そこで慎吾は花枝とキャンプに行くことを明かす…。芦田に対しキャンプの行き先や日時まで詳細に話してしまう慎吾に「おい慎吾ちゃん行先まで言っちゃダメよ」「なんで日程も場所も教えちゃうんだよ慎吾ちゃん!」「場所も日時教えちゃダメだよ!きちゃうよ!」など“お叱り”の声が殺到。視聴者の不安は的中。花枝のおかげで自分が変わったと気づいた芦田はキャンプ先に乗り込んで、慎吾が花枝に告白するその瞬間、2人の前に現れる。「もう1度付き合ってください」と改めて“告白”する芦田に、目を潤ませ顔を緩ませる花枝。しかし2人の間に慎吾が割って入り、花枝に代わって(?)「お断りします」と芦田の告白を断る…という展開に。「慎吾ちゃんがお断りした!」「しんごちゃんどーゆーこと」「シンゴお前が断るのかよwww」などのツッコミが殺到するなか、放送後には“慎吾ちゃん”がトレンド上位に食い込む事態に。今回も菊池さん演じる慎吾に大きな注目が集まった模様だ。(笠緒)
2022年02月09日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。人生の勝負時だからこそ、痛みをこらえて現実を直視する。何が自分に足りていないのか、今の立ち位置を必死で考える。望むものを得られない、あるいは失う未来は考えたくもないけれど、せめて立って勝負をしているうちは、ファイティングポーズを取っていたいと思う。ヒロイン・木皿花枝を演じる清原果耶の見応えある演技と、彼女を取り巻く二人の男の恋模様を描く、優しい切なさが大好評の『ファイトソング』(TBS火曜22時)。進行性の病を抱えたヒロインの思い出作りと、キャリア崖っぷちのミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)の曲作りを兼ねた『形だけの恋』は順調に見えた。しかし4話目、春樹の曲作りの締め切りが早まったことでストーリーは急展開する。ずっと『裏拍』の効いたラブストーリーだと思っている。2話目で、春樹は清掃に来る予定だった花枝が来なかったことで一歩踏み出してメールを送るし、花枝もメールを読んで、春樹に会おうと走ってきて、会えなかった落胆が思い出作りを決断させる。今回も、これで『恋の取り組み』が終わるのかという不安と、連絡のない焦りが花枝の恋心を先鋭化させていく。綺麗に恋の器を作れてしまう二人だからこそ、その器を満たすための時間が重要なのだろう。間宮祥太朗が演じる芦田春樹は、世間知らずを自覚しているのか、年下の花枝相手にも常にフラットに接している。「うん?」と、相手の気持ちを確かめるように返す相づちの柔らかさがとてもいい。そんな春樹に、花枝は「情けないのはいいけれど、自分勝手なのはダメです」と言う。今の価値観を鮮やかに切り取った『技あり』のセリフだと思う。心が弱っていく花枝を見て、慎吾は…一方、花枝の幼なじみで、花枝に片思いし続けている夏川慎吾(菊池風磨)もまた、形から恋に踏み込んでいく花枝の様子にこれまでと違う焦りを感じ始めている。これまで面白くないなりにも花枝の『恋の取り組み』を応援してきたのは、とにもかくにも花枝に元気でいて笑ってほしいからだ。花枝が春樹をムササビみたいだと言う、そのムササビのぬいぐるみを買ってあげようなんて、片思いの男としてはズレた思いつきも花枝が喜ぶと思うからだ。その慎吾が、春樹からの連絡が途絶えて心が弱っていく花枝の様子を見て初めて困惑したように呟く。「もう、それさあ。マジで」途切れた言葉のあとには『あいつをマジで好きになってるじゃん』、そんな言葉が続くのだろう。でも慎吾はその言葉を言えない。花枝に「何?」と促されても「いや。いい。言いたくない」と意思をもって口にするのを拒む。まるで言葉にしたら何かが現実になるような、繊細な恐れが慎吾にそれを言わせない。本来ならば、春樹と花枝がうまくいかなくなれば慎吾にとってプラスになるはずなのに、花枝を見る慎吾の表情は曇っている。いつもはチャラくて明るい慎吾の、その瞬間のスッと改まった真顔が印象的だ。その落差を菊池風磨は丁寧に演じ分けている。ずっと幼馴染として一緒にいたのに、互いの道が離れていくということの本質を慎吾は理解しようとしている。ここまでの4話分、常に片思いは空振りで、恋愛ドラマにおける片思い役男性のスラングである『当て馬』しぐさ全開の夏川慎吾だが、これはもう、ドラマとして意図的なものなんだと思う。三角関係の3人はどのように動き出すのか!?今のところは読みの外れたコースでぶんぶん空振りしているけれど、スイングは恐ろしく大きいし鋭い。これは、かすっただけでも場外に飛ぶんじゃないか。芯を捉えたら満塁ホームランで試合はひっくり返るんじゃないか。そんな予感を感じさせる、微かな異変だった。春樹との恋や、聴覚障がい者である葉子(石田ひかり)との出会いで、絶望によどんでいた花枝の人生は緩やかに流れ始めている。かつての空手の仲間たちに出会い、現役で練習している相手には歯が立たないと分かっていても、組み手を志願して体を動かすこともその現れの一つなのだと思う。そんなかつてのライバルに手加減のない光(芋生悠)の清々しさがとてもいい。春樹はそんな花枝に触発されて、突き動かされたように曲を書く。慎吾は、ようやく来た春樹からの連絡に喜色満面の花枝に、心の痛みを堪えながらすぐに行くように促す。みんなそれぞれに、不利や自分の不足を知りながら、ファイティングポーズを取って立っている。人生に立ち向かおうとしている。勝てても、こてんぱんに負けたとしても、納得のいく試合終了であってくれたらいいなと願う。そろそろ物語は折り返しである。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年02月04日清原果耶&間宮祥太朗共演の「ファイトソング」第4話が2月1日放送。間宮さん演じる芦田の“ムササビ”にSNSが沸き、トレンド入りを果たす事態に。曲が“降りてきた”芦田の姿には「瞳の力がちがう…」「花枝ちゃんに火を灯された」などの反応も寄せられている。岡田惠和がオリジナル脚本を手がけ、空手の日本代表を目指していた頃、試合前に必ず聞いていた勝負曲を作ったミュージシャンと出会い、彼と付き合い始める木皿花枝を清原さんが演じる本作。清原さんのほか、ヒットを出さないと家を追い出されることになり、恋を知るため花枝と付き合い始める芦田春樹に間宮さん。花枝とは幼馴染みで、花枝が芦田と付き合い始めたことに気が気でない夏川慎吾に菊池風磨(Sexy Zone)。花枝や慎吾の幼馴染みで慎吾のことが好きな萩原凛に藤原さくら。芦田のマネージャー・伊達弓子に栗山千明。橋本じゅん、戸次重幸、稲森いずみ、石田ひかりといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。中華街デートで芦田からいきなりキスされそうになった花枝は思わず“反撃”。芦田も自分が焦って自分勝手に行動したことを謝る。一方、花枝たちを見失った慎吾と凛は露店でムササビのぬいぐるみを発見。慎吾は花枝にプレゼントしようと提案する。するとそこに花枝と芦田がやってくる。ムササビのぬいぐるみを見つけた花枝は、自分の周囲が芦田をムササビと呼んでいると話す。すると芦田はいきなり「ムササビ」と言いながら黒いコートを広げジャンプする…。このシーンに「ムササビめちゃめちゃ可愛いかったんだけど」「ムササビまみやたんかわいかた」「ツボすぎてむせたww」などの反応がタイムラインを駆け巡るなか、結局芦田がムササビのぬいぐるみを花枝にプレゼント。これには「花枝が喜ぶから、笑うからってムササビ買おうとしたのに芦田にプレゼントされちゃった慎吾ちゃん、切なくて苦しくて堪らない」「吾が買ってあげようとしたムササビ人形を芦田が買って喜ぶ花枝を見る慎吾…切ねぇ」といった“慎吾派”の視聴者からの投稿も多数。またこのシーンの直後には“ムササビ”がTwitterでトレンド入り。この事態に「ムササビがトレンド入りしてて無理wwwww」「ムササビトレンド入りしてて草」「ムササビがトレンドに入っている」などネットも大きく盛り上がる。そんななか芦田は弓子から「1週間後の新曲コンペに参加して通らなければ契約解除になる」と告げられ、花枝との“恋の取り組み”どころではなくなってしまう。コンペがダメならこの恋も終わり…落ち込む花枝は大学時代の部活仲間と再会。するとそこに芦田の姿も。そして花枝は久々に空手で汗を流す…そしてその姿を見ていた芦田の脳裏に何かが“降りてくる”。花枝を置き去りにして帰宅すると一心不乱に曲作りを始める芦田に「降りてきた!降りてきた!」「瞳の力がちがう…」「おお花枝ちゃんに火を灯されたんだね…」などの反応が上がる一方「芦田くんは花枝ちゃんに会ってすごいパワーもらってるわけだけど、花枝ちゃんに通じてないよそれ……」「芦田くん急に覚醒するわ、結局花枝ちゃんにはなーんの連絡もしないわ、どないすんねん!!こら!!」と芦田には“お叱り”の声も多数寄せられている。(笠緒)
2022年02月02日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。どうして偽装恋愛・偽装結婚ものはこんなに面白いんだろう。本来、恋愛や結婚という形式から得るメリットだけを求めて感情そのものを目指さないふたりが、やがて感情に振り回されるストーリーは、概ね定型ではあるけれども独特のむず痒さがあって、目が離せなくなる。つまるところ、私たちは「ひょうたんから出た駒」だったり、「嘘から出たまこと」だったり、人が無欲な状態から何かを次から次に得ていく物語が大好きなのだと思う。だから偽装恋愛を描くフィクションは、主人公になるカップルの無欲さ具合を応援できるかどうか(リアリティももちろん大事だけれど、少々荒唐無稽だとしても、応援したくなる設定かどうかの方が重要だと思う)。そして二人の無欲さを揺さぶり、突き崩すイベントのさじ加減の両方が、縦糸と横糸のように大事だと思うのである。形だけの恋がどのように変化を遂げるのか…そういう意味で、ファイトソング(TBS火曜22時主演・清原果耶)は、『固くて手強い』偽装恋愛ドラマだと言えそうだ。目標半ば、事故で夢を頓挫(とんざ)し、更に難病を抱えていて、思い出作りをしたいヒロイン・木皿花枝(清原果耶)と、形だけでも恋を経験して、とにかくエモーショナルな曲を書きたい、今にも解雇されそうな崖っぷちミュージシャンの芦田春樹(間宮祥太朗)。不憫さでいえば、二人共に近年の偽装恋愛ドラマのなかでもトップクラスである。そして、共に状況が切実な分だけ、恋愛感情そのものに対する無欲さの鎧も固い。真面目な二人は、とにかく恋の形だけを再現しようと割り切っている上に、更に恋の条件を細かく分析して、それを優等生的にトレースしつくしてしまうのである。恋人つなぎの手のひらも、中華街のデートも、夕日のファーストキスも、アクシデントの余地がないほど優等生的である。偽装恋愛の縦糸も横糸もみっしり詰まっている。※写真はイメージそのみっしりとした詰まり具合が不憫な境遇の二人を反転させて、この3話では、ほんのりとした可笑しみを生んでいた。生真面目で、それゆえにちょっとズレている二人が、恋の形を熱心にトレースしているのと対照的に、二人を見守る周囲は本当の意味で恋に悩み、傷ついている。「それは恋の形をしてるし限りなく恋に近い何かだけど、まだ恋じゃないなあ」と思わせる主人公二人。対して、と思わせる主人公二人に対して、花枝にフルスイングの空振りで片思いしている幼なじみの夏川慎吾(菊池風磨)も、同じ幼なじみで、その慎吾にずっと片思いをしつつ、花枝のことも大事だから、自ら姐御キャラになって三角関係のバランスをとってしまう萩原凜(藤原さくら)。また、凜が働く理髪店の店主で、養護施設の施設長の磯部直美(稲森いずみ)を密かに想っているらしい迫智也(戸次重幸)の、いかにも大人らしい控えめな磯部への視線も、春樹のマネージャーとして曲が書けない春樹を叱咤(しった)しつつ、作曲のための「恋の経験」には複雑な想いで苛立つ伊達弓子(栗山千明)も、みなそれぞれに切なくて健気だ。※写真はイメージ真剣に誰かに恋をしているなら、大胆に形から入ってあえて関係のバランスを崩すことなんかできない。ジェンガのように、今の全体の形を崩さないように細心の注意を払いながら、一つ一つパーツを手に入れるしかない。しかし形だけで恋に踏み込もうとする花枝と春樹の大胆さが、静かに膠着(こうちゃく)していた周囲の『本当の恋』を突き動かす瞬間も沢山描かれるのだろうと思う。その目線のやさしさにも、安定の岡田惠和の脚本として期待したい。まったりと素敵なデートの回になった3話目だったが、どうやら予告を見る限り次回は急展開のようだ。恋の形を完璧に追い求めている主人公二人を、これからいろんなことが揺さぶるのかもしれない。それにしても、こんなにきっちり形から入って大丈夫なのかなと思いながら見ていて、ふと気が付いた。空手は、『型』から入って、それを基礎として修養を重ねて己を高めていくもの。きっとそういうヒロインの恋なのだろうと思う。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年01月28日Perfumeがニューシングル『Flow』を3月9日にリリースすることが決定した。表題曲「Flow」は女優の清原果耶が主演を務めるドラマ『ファイトソング』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、つかみどころのない時代の空気と人と人との距離感、自由さを空に浮かぶ雲に例えて、速いような遅いような両方の時間を感じるようなサウンドとなっている。またカップリングには昨年8月に神奈川・ぴあアリーナMMで行われた『Perfume LIVE 2021 [polygon wave] 』で披露され、ファンから“謎の新曲”として発売を熱望されていた「マワルカガミ(polygon wave live ver.)」が収録される。なお同ドラマ内ではPerfumeが2015年にリリースした「STAR TRAIN」が、間宮祥太朗演じる芦田春樹のヒット曲として登場している。<リリース情報>Perfume ニューシングル『Flow』2022年3月9日(水) リリース●初回限定盤A(CD+Blu-ray):2,800円(税込)※スペシャルパッケージ仕様(スリーブケース / デジパック)、スペシャルグッズ付●初回限定盤B(CD+DVD):2,100円(税込)※スペシャルパッケージ仕様(スリーブケース / デジパック)、スペシャルグッズ付●通常盤(CD):1,500円(税込)【CD収録内容】1. Flow2. マワルカガミ(polygon wave live ver.)3. Flow(Instrumental)4. マワルカガミ(polygon wave live ver. / Instrumental)※予約購入特典あり、詳細は後日発表<番組情報>TBS火曜ドラマ『ファイトソング』放送日時:毎週火曜22:00~22:57ドラマ『ファイトソング』ポスタービジュアル(C)TBS【出演】清原果耶 / 間宮祥太朗 / 菊池風磨(Sexy Zone) / 東啓介 / 藤原さくら / 若林時英 / 窪塚愛流 / 莉子 / 栗山千明 / 橋本じゅん / 戸次重幸 / 稲森いずみ番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:番組公式TikTok:関連リンクPerfumeオフィシャルサイト Instagram Twitter Facebook
2022年01月28日清原果耶主演「ファイトソング」の3話が1月25日オンエア。藤原さくら演じる凛と主人公・花枝の関係性に「程よい距離感」「関係めっちゃいいな」などの声が殺到。菊池風磨演じる慎吾と凛の“デート”シーンにも「見入ってた」など多くの反応が集まっている。岡田惠和がオリジナル脚本を手がけ、夢破れたスポ根ヒロイン、一発屋ミュージシャン、万年片想いの一途な幼馴染みら、不器用でじれったくて切ない恋と成長の物語を描く本作。キャストは空手の日本代表を目指していたがケガで夢を断たれ、人生どん底だったところに、心の支えにしてきた曲を手がけたミュージシャンと出会い、彼と付き合うことになる木皿花枝に清原さん。落ちぶれた一発屋ミュージシャンで、あと2か月でヒットを出さないと契約を打ち切られ、家を追い出されることになり、マネージャーの助言で恋をしようとする芦田春樹に間宮祥太朗。花枝とともに児童養護施設「あさひ学園」で育ち、子どもの頃から一途に花枝を想い続けている夏川慎吾に菊池さん(Sexy Zone)。花枝や慎吾の幼馴染みで慎吾が好きだが、慎吾が花枝を好きな事も知っている萩原凛に藤原さん。芦田に恋をするよう助言した事務所マネージャーの伊達弓子に栗山千明。聴覚に障がいをもつグラフィックデザイナー・杉野葉子に石田ひかり。花枝の耳が聞こえなくなる可能性を宣告する立石正嗣に橋本じゅん。理髪店「バーバーサッコ」で店長をしている迫智也に戸次重幸。「あさひ学園」施設長の磯辺直美に稲森いずみといった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。花枝は芦田と“期間限定の恋”をすることに。人生はじめてのデートにでかけるが行き先は高級和食店…2人は自分たちの恋愛偏差値がかなり低いことを痛感する。鼻歌まじりに帰ってきた花枝は、直美たちに芦田との出来事を報告するが、慎吾は“恋のライバル”の登場に思わずイライラ。凛は花枝の“期間限定の恋”には何か理由があるのではと気になる…というのが今回のストーリー。美容室で凛は花枝に対し、芦田との“恋”に何か理由があるのはわかるとしたうえで、その理由を花枝に問わず「なんかあるな~と思ってるから、そのつもりでいな」と伝える…決して花枝の心に必要以上に入り込まない凛の“距離感”に「凛ちゃん、優しいお姉ちゃんだなぁ…」「凛ちゃんと花枝の関係めっちゃいいな」「程よい距離感で気にかけてくれるめちゃめちゃいい友達」などの声が殺到。また凛を演じる藤原さんに「藤原さくらちゃん雰囲気違いすぎてて気付いてなかった…」「藤原さくらちゃんがバッッッ鬼かわいい。それだけで癒される火曜10時」といった反応や、花枝と芦田の中華街デートを“尾行”する慎吾に同行し、結果的に慎吾とデート状態になる…というシーンにも「この二人のデートの方がおもろいw」「風磨と藤原さくらのデートが見れてよかった。見入ってた」「今週も良かった。藤原さくら200%で良かった」といった感想が続出。“凛ちゃん”がトレンド入りを果たすほどの注目を集めている。(笠緒)
2022年01月26日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。恋愛ドラマにおける、ヒロインの相手役ではなくて、ヒロインに片思いする二番手。それを『当て馬』と表現するのに、ちょっとだけモヤモヤしてしまう。「そんなに何かを当てなきゃ恋って走らないのかね」と思うけれども、ドラマとしてはストーリーの安定した展開と適宜盛り上がりのためには必要なのもわかる。大体、マラソンだってペースメーカーがついて30キロ地点まで引っ張ったほうが好タイムが見込めるものだ。連続テレビ小説『半分、青い』(NHK2018年)、テレビドラマ『♯リモラブ』(日本テレビ系2020年)、『オー!マイ・ボス!』(TBS系2021年)と、いわゆる魅惑の『当て馬』を多数演じてきている間宮祥太朗だけれども、個人的には『ハムラアキラ』(NHK2020年)の時のクールな管理官役が印象的だった。出番は多くなかったが、品の良さと体温を感じさせない美しさはずっと記憶に残った。彼のあの役を見て以来、『本気で勝負に出て、ゴールテープを切る姿が見たいな』と、ぼんやりと思っていた。それぞれの理由を抱え、期間限定の恋愛がついに始まる『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)は、きっとそんな間宮祥太朗の魅力をフルサイズで堪能できるドラマになると思う。初回では、ヒロインの花枝(空手の代表候補を事故の怪我で断念。更に将来的に失聴の可能性のある病を抱えている)と、おそらく相手役になるのだろう芦田春樹(間宮祥太朗。一発屋の落ちぶれたミュージシャン)の、それぞれの苦境を淡々とと描いていたけれども、今週の第2話で二人はそれぞれの理由を抱えながら期間限定の恋愛をしようと決心する。小説、コミック、演劇、映画、ドラマ。フィクションとして恋を描く方法は沢山あるけれども、今作『ファイトソング』が描く恋は、映像作品ならではのときめきと切なさに満ちている。こればっかりはどう言葉を尽くしても説明しようもない。「とにかく見て下さい」と懇願するしかない。それほどに細かく作りこまれた一瞬の連続なのである。もちろん、可能ならば配信等駆使して、初回から見てもらいたいけれども、とにかく2話、いや2話の開始から30分の春樹のお詫びメールあたりから、いや特に35分すぎに花束を持って春樹が花枝を訪ねてくるシーンからを、是非その目で見てもらいたい。花枝へのお詫びのメールのモノローグに重なる春樹の物憂げな表情も、会いたくて衝動的に駆けだして、でも会えなかったことに思いもよらず落胆してしまう花枝の表情も、椿の花束を差し出す春樹と、受け取る花枝のぎこちない遠い距離も、付き合ってみようと思うと告げられて数秒噛みしめて「わあ」と照れくさそうに呟く春樹の笑顔も、それを見る花枝の曇りのない笑顔も…。ミニマムに削ぎ落とされたセリフと、ベストの間合いを掴む俳優二人の演技と、二人の間で細かく切り替わるカメラの映像と、せせらぎのような美しい劇伴音楽と、全てが寸分の妥協もない精密さで組み立てられた最高の『恋の瞬間』である。更に、これだけの細心さをもって組み立てられながら作為の繋ぎ目はどこにもない。細かいパーツの組み合わせでありながら、そこにあるのは触ってもどこにも継ぎ目のない球体のような美しく繊細な恋である。これだけの最高の要素が丁寧に組み立てられて、「なんかエモい」「よくあるラブストーリーっぽいけど、何だかいい」に辿りつく。普通っぽく見えるけれども、不思議と惹きつけられる。過去にもどこかで見たような話なのに、これは目が離せない。名脚本家・岡田惠和だからこその到達点だと思う。もうひとつ、通低音としてこの作品を深く魅力的にしているのは清原果耶のしなやかな強さである。NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(2021年)で、温和ながら芯の強いヒロインを演じ、坂口健太郎演じる『菅波先生』との恋が朝ドラファンを熱狂させたことは記憶に新しい。清原果耶が持っている、どんな風にも折れないしなやかな強さは、拗らせて生きる男の息苦しさ、頑なさを容赦なく剥ぎ取って、彼らを悩み多き愛嬌のある存在に昇華する。拗らせた男を、清原果耶はその自然体で更に輝かせるのである。事前のコンセプトを聞いて食わず嫌いした方も、初回は見たけれども、もうそれでいいかなと思われた方も、ちょっと興味はあるけどまだ見ていない方も。是非、今作の2回目以降をその目で見てほしい。一見平凡に見えて、至極上質ということの答えの一つが、きっと見つかると思う。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年01月21日清原果耶と間宮祥太朗が共演する「ファイトソング」が1月18日放送。間宮さん演じる芦田の“花束”謝罪に「可愛い」の声が続出。デートに出かける花枝を切なげに見送る菊池風磨演じる慎吾にも数多くの声援が集まり、SNSではトレンド入りも果たしている。岡田惠和のオリジナル脚本で、空手の日本代表をめざすも夢破れ人生どん底の主人公が、心の支えにしてきた曲を手がけた一発屋の変人ミュージシャンと出会い…というラブコメが繰り広げられる本作。空手の日本代表を目指していたが突如その夢を断たれ、人生どん底の無気力状態だったところ、幼馴染みの勧めで始めたクリーニングの仕事で、空手の試合前に必ず聞いていた勝負曲の作者と出会う主人公の木皿花枝に清原さん。かつて1曲だけヒットを出した事はあるが今は落ちぶれ、マネージャーの弓子から「あと2か月でヒット曲を出さなければ契約を打ち切る」と言い渡され、クビ寸前の崖っぷち状態となった芦田春樹に間宮さん。児童養護施設「あさひ学園」で育ち花枝とは幼馴染み。ハウスクリーニング業を経営し花枝を想い続けているが、彼女と芦田が出会うきっかけを作ってしまった夏川慎吾に菊池さん。また芦田のマネージャー・伊達弓子に栗山千明。花枝の耳に腫瘍があり「耳が聞こえなくなるかもしれない」と宣告する医師・立石正嗣に橋本じゅん。理髪店「バーバーサッコ」の店長・迫智也に戸次重幸。「あさひ学園」の施設長・磯辺直美に稲森いずみ。聴覚障がいのグラフィックデザイナー・杉野葉子に石田ひかりといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2話では芦田から「付き合って」と言われた花枝が、その申し出を一度は断ったものの、芦田からの謝罪メールを見てその真意を知り、彼の自宅に向かう。インターホンを鳴らすもちょうど芦田は曲作りの最中で2人はすれ違ってしまう。花枝はクリーニングのチラシにメッセージを書き郵便受けに入れる。それを見つけた芦田は花枝のもとに赴き謝罪の花束を渡す。そんな芦田に花枝は「やっぱり付き合います」と返答。2人は早速デートに向かうが、慎吾は2人を切なげに見送りながら「何も言えねえじゃねえかよ」とつぶやくのだった…というストーリー展開。椿の花束を持って花枝の元に現れる芦田に「不器用でも、花枝ちゃんに会う時は花束用意する芦田さんかわいい」「花束用意する芦田、何なん?可愛すぎやろ」「芦田さんいいな!!告白のために用意した花束かと思ったら謝罪用だったところとか、花枝ちゃんから付き合うって言われた時の驚きと嬉しさが混じったリアクションとか」「花束を用意するところやご飯行くのにめっちゃ高級店に連れでってしまう所可愛いし、芦田のちょっとズレている所好き」といった声が続々と寄せられる。一方、芦田とのデートのためにおしゃれして現れた花枝の姿を、切ない表情で見つめながら見送る慎吾には「デートするって言われた事よりも、オシャレして駆け寄って来るところ見たらねぇ…」「慎吾ちゃんがかわいくて…かわいそうで…あぁ…」「ちょっっっとまだ2話なのに慎吾ちゃんがツラすぎる……」「この表情の慎吾ちゃん見る準備してなさすぎるから無理」といった反応多数。Twitterのエンタメトレンドでは放送後に「#ファイトソング」が1位を飾るとともに、「慎吾ちゃん」というワードもトレンド入りしている。(笠緒)
2022年01月19日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。名作ドラマの恋は往々にしてどん底で始まる。例えば結婚式当日に婚約者が失踪したり(1996年『ロング・バケーション』フジテレビ系)、就職難から派遣社員として働いていたのがその上に派遣切りにあったり(2016年『逃げるは恥だが役に立つ』TBS系)。今作『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)のヒロイン・木皿花枝もまた、どん底である。しかもピンポイントで「今どん底になりました」という設定ではない。どん底が長期間続いていて、すでに固定化したどん底である。児童養護施設で育った花枝は、空手の才能と負けん気と努力で、一度はオリンピックも狙える日本代表になろうというところまで来たものの、交通事故でその夢を絶たれてしまう。薄幸な少女が努力で栄光を掴むという『物語』から逸脱した上に、その後に別の道を目指して立ち直ることも出来ず、事故当初は「かわいそう」と同情していた周囲からも、今やその堕落ぶりを失望されている。このとき、児童養護施設の後輩から、「あなたのようになりたくない」と辛辣な言葉を投げつけられても、花枝が全く意に介さないやりとりが印象的だ。花枝自身、もう他人が自分に投影する物語のレールに乗ることにうんざりしているようである。※写真はイメージそれでも、旺盛な食欲や養護施設の施設長である磯部直美(稲森いずみ)との口の減らない会話から、花枝の根っこにある生命力はまだすり減っていないことがわかる。そんな花枝と出会うのが、落ちぶれたミュージシャンの芦田春樹(間宮祥太朗)である。いわゆる『一発屋』であり、10年以上前の一曲の大ヒット以来は鳴かず飛ばずで、所属事務所からは見放される寸前になっている。(このただ一つのヒット曲が、花枝の人生を支えてきた、いわゆる『勝負曲』である)※写真はイメージ10年以上、新しいものを生み出せない苦しみの中で、春樹は自室のあるビルの屋上から夜中に何度も下を見下ろしている。時に手をたたいてその反響で高さを実感してみたり、手すりに乗り出してその瞬間に遠くの救急車のサイレン音で驚いて、乗り出した体を慌てて戻したりする。些細な何かが、まるで背中を引っ張るように、そのたびに用心深く彼を連れ戻す。明確な言葉にもならないし、そうとはっきり描くわけではないけれど、このあたりの繊細な表現はさすがだと思う。どん底にあっても豊かな生命力に溢れた花枝とは対照的に、春樹は空っぽで枯れかけて静かに疲弊している。※写真はイメージ春樹の部屋のハウスクリーニングをきっかけに、そんなどん底の二人が出会う物語ではあるけれども、ドラマ全体の色合いは決して暗くはない。淡くくすんではいても、優しくて暖かい色だ。それは名脚本家・岡田惠和が紡ぐ数々のセリフの柔らかさでもあるだろうし、物語の中でもう一人、重要な位置を占めている夏川慎吾(菊池風磨)の朗らかな存在感が大きいように思う。恋愛ドラマにおいて、最初からヒロインを片思いしている立ち位置の男性の役割は決して小さくないし、その説得力と魅力は時に作品の成否を左右する。しかし今回の慎吾のそれは、単なる恋愛部分のスパイスだけではなくて、ドラマ全体の明度と彩度の調節を担っている。あの鬱陶しいほどの明るさに、見ている私たちは無意識に「こういう人がいるのなら大丈夫かな」と感じ取っているのである。※写真はイメージ初回のラストで、花枝は仕事で出会った相手が、人生の勝負曲を作ったミュージシャンであると知る。沢山の悲しい思い出とともに溢れだした花枝の大粒の涙は、枯れかけて疲弊していた春樹の心に恵みの雨として降り注ぐ。だが、同時に花枝の抱えている秘密、つまりこの先、病で耳が聞こえなくなる可能性が高いこともまた、ここで視聴者に対して明らかになる。美しい音、大好きな歌声。直接触れた瞬間だからこそ、いつか失われる悲しみが花枝の中で切実なものになっていく。これは恋愛ドラマの形をしているけれども、恋愛の駆け引きを見て楽しむドラマではないのかもしれない。もう既に十分失ったのに、更に小さく閉じていく世界の中で差し込む光はあるか。忙しい神様は自分たちを一顧だにしてくれないけれども、それでもこの残酷な世界には真摯に生きるだけの値打ちがあるか。名手・岡田惠和はきっとその答えを聴かせてくれると思う。どんな音、どんな歌が私たちを待っているのか、楽しみにしたい。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年01月14日フジファブリックの楽曲「光あれ」が東京メトロ「Find my Tokyo.」キャンペーンの新CMソングに決定した。「光あれ」は小林武史がプロデュースを手がけた楽曲で、コロナ禍の始まりの時期に同キャンペーンのために制作されていたとのこと。フジファブリックが昨年3月にリリースした最新アルバム『I Love You』に収録されている。女優の石原さとみがイメージキャラクターを務める「Find my Tokyo.」は東京の魅力を伝えるキャンペーンCM。今回の「北参道_ネクストブレイクの熱を秘めた街」篇では石原が副都心線で北参道駅を訪れ、白無地Tシャツを専門に扱う「#FFFFFFT(シロティ)」でお気に入りの白Tを探したり、「LORANS.」でビオラの花びらがトッピングされたオープンサンドを食べてみたり、「PAPIER LABO」で世界中から集められた紙のグッズを楽しんでみたりと、“ネクストブレイクの熱を秘めた街”北参道の魅力を体験。さらに映像内にはフジファブリックメンバーも登場する。東京メトロ「Find my Tokyo.」新CM「北参道_ネクストブレイクの熱を秘めた街」篇よりCM映像は本日1月12日より「Find my Tokyo.」の特設サイトで公開中。1月13日からは東京メトロ駅構内・車内ディスプレイでも順次公開となる。■小林武史 コメントもうすぐ2年が経ちますが、新型コロナ始まりの時期に、東京メトロのためにレコーディングをしたこの楽曲が、CMとしてやっと日の目を見るとの知らせを受けました。当時この曲を発表するためのコメントが残っていて、「こんな時期にレコーディングした音源です。後で振り返ってもこの切ないような感じは忘れないだろうな、と思ったりもします」という一説がありました。久しぶりに聴いてみると、やっぱり思い出すものですね。さらに「光りあれ、がちょっとでも誰かの希望や光になることを願っています」なるほど、これは今の気持ちでもあるし、コロナの時代だけの願いでは無いかもしれません。まっすぐな歌声とともに、切なく滲むようなアレンジが素敵でもあります。■東京メトロ「Find my Tokyo.」特設サイト:■「光あれ」配信リンク:関連リンクフジファブリック オフィシャルHP:フジファブリック オフィシャルYouTube:()フジファブリック オフィシャルFacebook:フジファブリック オフィシャルTwitter:フジファブリック オフィシャルLINE:
2022年01月12日清原果耶民放ドラマ初主演作「ファイトソング」が1月11日放送開始。花枝を演じた清原さんの“号泣”シーンに「すごい女優だ」「涙やばすぎた」など絶賛が集まるとともに、間宮祥太朗演じる春樹が歌う楽曲の配信を望む声も多数寄せられている。夢破れたスポ根ヒロイン、一発屋ミュージシャン、万年片想いの一途な幼馴染み…不器用な3人のじれったくて切ない恋と成長の物語を岡田惠和のオリジナル脚本で描く本作。児童養護施設「あさひ学園」育ちで、空手の日本代表を目指していたが突如その夢を断たれ、人生どん底の無気力状態となっている木皿花枝に清原果耶。かつて1曲だけヒットを出した事はあるが今や落ちぶれた一発屋ミュージシャンで、あと2か月でヒットを出さないと契約を打ち切られる芦田春樹に間宮祥太朗。児童養護施設「あさひ学園」育ちで花枝の幼馴染み、ハウスクリーニング業を経営し一途に花枝を想い続けている夏川慎吾に菊池風磨(Sexy Zone)。芦田の才能をいち早く見出した事務所マネージャーの伊達弓子に栗山千明。花枝にある“宣告”をする医師の立石正嗣に橋本じゅん。「あさひ学園」の近所にある理髪店の店長・迫智也に戸次重幸。「あさひ学園」施設長・磯辺直美に稲森いずみといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話では空手の日本代表を目指していたが、試合で勝利した帰りに事故に遭い、夢を絶たれてから1年後、全てを失い無気力でぐだぐだした日々を送る花枝が、幼馴染みの慎吾が経営するハウスクリーニングでバイトとして働くことになり、依頼先で幼い頃から心の支えだった曲を作った春樹と出会う…というストーリーが展開。花枝が自分の曲を幼いころから心の支えにしてきたことを知った春樹は、部屋のピアノで曲を奏でながら歌い出す。それを聴いて号泣する花枝…この号泣シーンに「清原さん何て泣き方をするんだ!すごい女優だなと改めて」「花枝ちゃんが泣いてるシーン…清原さんの泣きの演技凄かった!」「花枝っていうか清原果耶ちゃんの涙やばすぎた…」「清原果耶ちゃんの涙のシーン、見入ってしまったー。」など絶賛の声が続出。また間宮さん演じる春樹の歌唱シーンに「間宮さんの歌声が聴けるなんて幸せ」「間宮くん歌声素敵すぎん?!優しくて落ち着く声…」といった反応も。また劇中で春樹が歌う「スタートライン」はPerfumeの「STAR TRAIN」が原曲。「間宮くんのピアノ弾き語りver.もすごくよかったな」「間宮くんの歌ったスタートライン配信してくれないかな」「あと間宮くんの歌がとっても良いので配信でいいから販売してほしい」など同曲の“春樹バージョン”の配信を望む声も数多く寄せられている。(笠緒)
2022年01月12日Perfume(パフューム)の新曲「Flow」が、2022年3月9日(水)にCD発売。「Flow」は清原果耶主演のTBS火曜ドラマ『ファイトソング』の主題歌だ。Perfume新曲「Flow」がドラマ主題歌に2021年は自身初のEP『ポリゴンウェイヴEP』をリリースし、注目を集めたPerfume。そんな彼女たちの新曲「Flow」は、11年ぶりのTBSドラマ主題歌だ。PerfumeがTBSドラマ主題歌を担当するのは、2011年の金曜ドラマ『専業主婦探偵〜私はシャドウ』以来のことで、火曜ドラマ枠では初。新火曜ドラマ『ファイトソング』のために書き下ろされた新曲「Flow」は、つかみどころのない時代の空気と、人と人との距離感、自由さを、空に浮かぶ雲にたとえた楽曲だ。速いような遅いような、両方の時間を感じることができるサウンドに仕上がっている。新曲「Flow」MV公開新曲「Flow」のミュージックビデオは、”ダンス“に重点を置いたもの。クリエイティブ集団Kidzfrmnowhere.(キッズフロムノーウェア)の映像監督YUANNがメガホンを取った。CD発売&ライブで披露した“謎の新曲”も収録新曲「Flow」はCDシングルとしても発売。カップリング曲として、2021年8月に開催したライブ「Perfume LIVE 2021 [polygon wave] 」で初披露し、ファンから“謎の新曲”として注目を集めていた「マワルカガミ (polygon wave live ver.)」を収録する。販売形態は、通常盤と、特典ディスクが付いた初回限定盤の2形態。初回限定盤はスリーブケース仕様となっており、特典グッズとして「Flow オリジナル特製付箋」が封入される。清原果耶主演のTBS火曜ドラマ『ファイトソング』なお、新曲「Flow」が主題歌となる『ファイトソング』は、空手の日本代表をめざすも夢破れ、人生どん底の主人公・木皿花枝(きさら・はなえ)が、持ち前のスポーツ根性で逆境に立ち向かうヒューマンラブコメディ。岡田惠和のオリジナル脚本となっており、不器用な若者たちのじれったくて切ない、だけどどこか笑える恋と成長の物語を描く。花枝を演じるのは、清原果耶。また、三角関係の恋を繰り広げる一発屋の変人ミュージシャン役で間宮祥太朗、 花枝を想い続ける幼馴染役でSexy Zone菊池風磨が出演する。Perfumeはドラマ主題歌を務めるにあたり、下記の通りコメントを寄せている。<Perfumeコメント>主演の清原果耶ちゃんは私たちのことを応援してくれているので、ドラマ主題歌に決まりとてもうれしかったです。今回の楽曲はすごくおしゃれな曲です。『ファイトソング』は誰かの背中を押してくれて、“歌っていいな”“夢っていいな”“頑張っている人っていいな”という熱い気持ちを思い出させてくれるそんなドラマだと思います。私たちも本当に楽しみにしています。ドラマを観てくださる方々に寄り添える曲を彩られたらうれしく思います。<かしゆかコメント>“流れ雲になる”という歌詞が好きです。“どこかに定まっていないといけないというルールはないんだ”、“どこにでも流れていてそこに馴染んでいて、変化してもいいじゃない”という意味が最終的に歌われている気がして、そのフレーズが好きです。<のっちコメント>『ファイトソング』の3人のことを考えながら歌いました。“戦う日々”や“恋をしたあの日”をドラマを見ていくうちに3人に重ねて合わせていくんだろうなと思って歌っていました。色々な人に合うような歌詞、抽象的な言葉を使っているので、自分自身にあてはめながらも聞ける曲だろうなと思います。<あ~ちゃんコメント>歌詞がすごく強いので言葉が心に残る歌です。“あの日から心は変わらない”や“わがままでいたいだけさ”など、普段あまり言葉にしないような言葉がリズムに乗っていますが、レコーディングの時鳥肌が立ちながら歌っていました。自分たちも突き動かされるものがあるし、変わりたくないけど、変わらないといけないこともある、でも変わらないところもある。と、ありのまま今の自分を認めて一緒に生きていこうよ!という優しい歌でもあります。【詳細】■Perfume 新曲「Flow」CD発売日・配信日:2022年3月9日(水)・初回限定盤A(CD+Blu-ray):2,800円スペシャルパッケージ仕様(スリーブケース/デジパック)、スペシャルグッズ付、特典Blu-ray付・初回限定盤B(CD+DVD):2,100円スペシャルパッケージ仕様(スリーブケース/デジパック)、スペシャルグッズ付、特典DVD付・通常盤(CD):1,500円<収録曲>1.Flow2.マワルカガミ (polygon wave live ver.)3.Flow (Instrumental)4.マワルカガミ (polygon wave live ver. / Instrumental)<特典DISC>・マワルカガミ (polygon wave live ver.)@Perfume LIVE 2021 [polygon wave] -New Edit-・Perfume View -Perfume LIVE 2022 [polygon wave]-■火曜ドラマ『ファイトソング』放送日時:1月11日(火)スタート 毎週火曜よる10:00~10:57(初回は15分拡大 よる10:00~11:12)放送局:TBS出演者:清原果耶、間宮祥太朗、菊池風磨(Sexy Zone)、東啓介、藤原さくら、若林時英、窪塚愛流、莉子、栗山千明、橋本じゅん、戸次重幸、稲森いずみ
2022年01月08日清原果耶が空手の日本代表をめざすも夢破れた主人公を演じる火曜ドラマ「ファイトソング」の主題歌に、「Perfume」の新曲「Flow」が決定した。本作は、清原さん演じる木皿花枝(きさら・はなえ)が逆境だらけの運命に立ち向かっていくヒューマンラブコメディ。花枝と三角関係の恋を繰り広げる一発屋の変人ミュージシャン・芦田春樹(あしだ・はるき)役で間宮祥太朗、一途に花枝を想い続けている幼なじみの夏川慎吾(なつかわ・しんご)役で菊池風磨(Sexy Zone)が出演。さらに、東啓介、藤原さくら、若林時英、窪塚愛流、莉子、栗山千明、橋本じゅん、戸次重幸、稲森いずみが出演する。今回主題歌に決定した「Perfume」がTBSドラマの主題歌を担当するのは2011年の金曜ドラマ「専業主婦探偵~私はシャドウ」以来11年ぶりで、火曜ドラマ枠では初となる。本作のために書き下ろされた「Flow」は、逆境の中でも不器用ながら自分の心にまっすぐ生きていく主人公・花枝たちに寄り添う楽曲となっている。岡田惠和オリジナル脚本で描く、清原さん、間宮さん、菊池さんが演じる不器用な3人の若者たちと、そんな彼らを取り巻く個性豊かなメンバーによる、じれったくて切ない、けどどこか笑える恋と成長の物語。「Perfume」は、「主演の清原果耶ちゃんは私たちのことを応援してくれているので、ドラマ主題歌に決まりとてもうれしかったです」とコメント。「『ファイトソング』は誰かの背中を押してくれて、“歌っていいな”“夢っていいな”“頑張っている人っていいな”という熱い気持ちを思い出させてくれる、そんなドラマだと思います。私たちも本当に楽しみにしています。ドラマを観てくださる方々に寄り添える曲を彩られたらうれしく思います」と期待を込める。あ~ちゃんは「歌詞がすごく強いので言葉が心に残る」と言い、「普段あまり言葉にしないような言葉がリズムに乗っていますが、レコーディングの時鳥肌立ちながら歌っていました。自分たちも突き動かされるものがあるし、変わりたくないけど、変わらないといけないこともある、でも変わらないところもある。と、ありのまま今の自分を認めて一緒に生きていこうよ! という優しい歌でもあります」とふり返りながらコメント。のっちは「(主人公)3人のことを考えながら歌いました」と明かし、「“流れ雲になる”という歌詞が好きです」と、かしゆかも語っている。火曜ドラマ「ファイトソング」は1月11日より毎週火曜22時~TBS系にて放送(初回は15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2022年01月05日○4年も空けてしまったのにはワケがあるかつて、2016年と2017年にクリスマス・ソングのランキングを書きました。あれから4年も経ってしまいました。言い訳から始まるコラムって多いです。というのも、僕が職業病というか仕事柄、腱鞘炎が悪化してキーボードが打てなかった。その挙げ句、全身麻酔による親指の付け根の骨をゴリゴリ削る。そして針金で引っぱるという大手術を受けていたのだ。ウソだと思われないために、お医者さんに無理を言ってデータをもらってきたので見せてあげます。物理的に直ったものの、まだ完全には動かない。リハビリが痛い。原稿も書けないほどに……。左手も手術する予定だったが、右のリハビリも痛いので見送っている。だから原稿が書けなかったのだ。まあ、言い訳と与太話はこれくらいにして、早速2021年クリスマス・ソングのランキングとみなさんからのコメントをご紹介。○1位 山下達郎「クリスマスイブ」(1983年)「山下達郎さんのクリスマスイブが懐かしく思いました。あのテレビのコマーシャルは、忘れられません」P.N.エイト(埼玉県48歳女性)同様意見382通牧瀬里穂から始まったJR東海のCMシリーズ、鮮烈な印象を残しましたね~「当時片思いだった子に、ダメ元で、一方的にクリスマスデートをお願いしたものの、きっと君は来ない? と自分に言い聞かせながら1時間も約束時間を過ぎても待っていたら、遅れてゴメンナサイと彼女が来てくれました。まだ携帯なんかなかった頃のこと。今は亡き妻との一番の思い出です」P.N.やすべえ(埼玉県65歳男性)同様のデートの思い出23通このごろ涙腺が緩くなってるんだから、こういうのやめてよ……。「山下達郎さんとbacknumberとマライヤが好きです。年代が違うのでどれが人気あるのか知ってみたいです。」P.N.ゆゆゆ(新潟県35歳女性)今回の選曲、気に入っていただけてなによりです。○2位 松任谷由実「恋人がサンタクロース」(1980年)「恋人がサンタクロースが一番好きです。映画も今までに1,000回みたかもです」P.N.ゆらみん(青森県57歳女性)同様意見66通高校時代、メチャメチャはまったんですね! いい思い出ですね。「恋人はサンタクロースではなかった」P.N.まーちゃん(大阪府48歳女性)なんか……、ごめんなさい。「恋人はサンタクロースが流れる”私をスキーに連れて行って”という映画は、当時私が働く会社がスポンサーの一つだったため、社命のもと毎日仕事終わりに映画を見に行ったのを覚えています。ストーリーだけでなく台詞まで覚えてしまい、最後は席に座った瞬間から寝るようになり、なかなか印象深い楽曲です」P.N.逢阪太郎(大阪府59歳男性)おお、そういうことってありますよね! 僕もあるメーカーの……、やめておきます。○3位 ワム!「ラスト・クリスマス」(1984年)「ワムのクリスマスソングは、永遠の名曲だと思う」P.N.TETSUYA(愛媛県52歳男性)同様意見154通僕もまったくの同意見です。1984年発表当時はBANDAIDがあったので霞んでしまいましたが、翌年から不動の地位を築きましたね。「ワムのクリスマスソングはスキーに行ってたゲレンデでよく、かかっていました。気分が上がります」P.N.ぶよこ(愛知県55歳女性)同様意見128通ミュージックビデオもゲレンデでした。「ワムのラストクリスマスを覚えたが、失恋ソングなので合コンで歌うのは場違いということに後で気づいた」P.N.なし(新潟県58歳男性)結婚式の披露宴や2次会じゃまずいかも。でも合コンだったらオッケーオッケー!○4位 マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」(1994年)「マライヤキャリーのクリスマスソングは衝撃的だった」P.N.ガーナ(千葉県48歳女性)「マライアキャリーのクリスマスソングが一番一番印象に残ってる」P.N.セーラームーン(大分県35歳女性)同様意見29通「マライア・キャリー可愛いよね」P.N.なし(愛知県48歳女性)可愛かった~! 当時はホント、可憐な女の子でしたね。○5位 ジョン・レノン「ハッピー・クリスマス」(1971年)「ハッピークリスマスはクリスマスソングであると同時に反戦ソングでもあり、1970年代の世界の状況に対するジョンのメッセージソングであり、我が青春の日々のはずかしくも拙い足取りの思い出の音楽です」P.N.Tarogr(島根県69歳男性)リアルタイムで聴けたんですね。メロディーも詞の内容も、より強く受け取られたことでしょうね。「ジョン・レノンがハッピー・クリスマスを歌ってから50年、戦争は終わるどころか、あれからどれだけ戦争があったんだろう。若かったころ付き合っていた彼女と、この歌のような時代が来るといいねと話していたことを思い出す」P.N.ノルウェイの家具(埼玉県66歳男性)「ジョン・レノンの死は心が痛みます」P.N.ユウジロウ(栃木県71歳男性)いずれもリアルタイム世代の方から。ありがとうございました。○6位 MISIA「Everything」(2000年)「MISIAは何度聞いてもすばらしく、ドラマノ"やまとなでしこ"は今でも観るほど好き」P.N.たまごかけ(沖縄県31歳男性)同様意見16通曲も素晴らしいけど、歌唱力にうっとりしますね。「この曲は旦那との思い出の曲です。結婚前に家に送ってもらう車でよく聴いていました。あと白い恋人たち」P.N.(神奈川県38歳女性)桑田佳祐「白い恋人たち」もいれてほしかった、と言う意見も数多く寄せられてます。○7位 マライア・キャリー「サンタが街にやってくる」(1994年)「こどもたちも知ってる曲ですが、マライアの歌が一番好き」P.N.屋根の上の犬(東京都44歳女性)ああ、僕もマライアが歌う前は、マイケル・ジャクソンバージョンが好きだったけど、今ではこれが一番です。「マライア・キャリーのCDを発売当日に購入して、さんざん聴いたことがある。売れると思ったが想像以上に大ヒットして驚いた」P.N.あいしる(愛知県51歳男性)当時の大ヒットでしたね~。この曲の印税だけで、何十億とも言われ……やめます。「ブルース・スプリングスティーンのサンタが街にやってくるもいい」P.N.fuse(新潟県50歳男性)聞きました! スプリングスティーンっぽさ、全開でいいねぇ。○8位 中島美嘉「雪の華」(2003年)「中島美嘉、雪の華に尽きる。名曲!」P.N.ヒゲゼンマイ(東京都54歳男性)「中島美嘉さんの雪の華には敵わないと思います」P.N.まあーさん(北海道60歳女性)ストレートな熱意をかんじますね。○9位 ビング・クロスビー「ホワイト・クリスマス」(1942年)「ホワイト・クリスマスは、初めて歌った英語の曲」P.N.かずくん(兵庫県63歳男性)教科書にも載っていた大定番です。「ホワイト・クリスマスは映画もよかった」P.N.なし(兵庫県62歳男性)そうそう、映画にもなったんですよね。曲の発表から10年以上を経てクロスビー本人が主演したミュージカル映画「ホワイト・クリスマス」(1954年)。○10位 サイモンとガーファンクル「7時のニュース きよしこの夜」(1966年)「19歳で初めて聞いて、今聞いてもなぜだか涙が出てくる」P.N.ボロボロフェア(東京都53歳男性)オフィシャルyoutubeがなかったのでジャケットのみです。この曲はサイモンとガーファンクルがピアノの静かなアルペジオをバックに美しいハーモニーを奏でます。歌い出しすぐにニュースを読上げる声が右チャンネルに重なってきます。1966年のことですから、公民権法案、マーチン・ルーサー・キング牧師、多数の看護師を殺害した殺人犯の公判などが淡々と語られます。一度聞いてみてください。○11位 ジャクソン・ファイブ「ママがサンタにキッスした」(1970年)「こどもの時から爆発的に歌がうまい!マイケル最高!」P.N.ドナドナ(静岡県34歳男性)同様意見8通マイケル・ジャクソンの歌うこの曲、マイケルが12歳の時の発表ですね。なんて歌唱力なんでしょう!○12位 BoA「メリクリ」(2004年)「ソウル市庁前スケートリンクで聞きました!!! 青春そのものでした」P.N.米老鼠(東京都30歳女性)携帯電話のCMに起用されて、幅広い年齢から支持されてます。○13位 back numberクリスマスソング(2015年)「back numberのクリスマスは、山Pと石原さとみのドラマがすごく印象的でした。今では、山Pがジャニーズを退所してしまいドラマで見る機会が少なくなりましたが、あの頃は良かったです」P.N.コロリンパ(福島県35歳女性)コロリンパさんのいうテレビドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」の主題歌になってました。2015年秋のオンエアでした。○14位 バンド・エイド「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」(1984年)「80年代洋樂は名曲揃いなので、対決というよりただ聴いていたい。バンドエイドは最高でした」P.N.あーいー(大阪府55歳女性)「豪華メンバーがどんどん歌ってくれる最高の曲! ボーイ・ジョージが特にカッコよかった」P.N.カメレオン(東京都53歳女性)ボーイ・ジョージの歌の巧さは神がかってました!○15位 SEKAI NO OWARI「silent」(2020年)「SEKAI NO OWARIのサイレントと言う曲、良かったです。普段こういうジャンルの曲は聞かないものですから。思い出としては、ジングルベルぐらいしか思い浮かばないです。73歳のじじいですから」P.N.ロマンスホワイト(福島県72歳男性)「SEKAI NO OWARI大好きです。サイレントよき!!!!」P.N.なし(千葉県19歳女性)19歳から73歳までの幅広い年齢層からの支持。僕はこの曲をリストアップするのに周囲の若い人たちからヒアリングして入れてみました。さて、15曲のランキングいかがでしたか? ご自身の予想とは違うかも知れませんが、それぞれの思い出が詰まっているのがクリスマス・ソングのいいところです。クリスマスの思い出のコメントもご紹介しておきます。「あまり良い思い出はありません。いつも忙しく仕事をしていました。小売企業でしたので」P.N.えんがわねこ(千葉県66歳男性)「クリスマスソングは苦い思い出しかないww」P.N.クリスマスとは孤独に耐える行事(埼玉県40歳男性)「クリスマスという風習自体があまり好きではない」P.N.砂かけババア(東京都43歳女性)いい思い出がない、と言う同様意見、203通ありました!「クリスマスなどという海外の文化は本当にどうでも良い。年末になるとキリスト教徒のマネして馬鹿騒ぎ→カウントダウンして仏教の除夜の鐘→何故か夜中に神社で神道のマネごと。1週間以内に3つの宗教をはしごするなんて無節操にもほどがある」P.N.mogera(岐阜県49歳男性)怒ってる怒ってるぅ~。同様意見も18通届いてました。「クリスマス近くになると街中でクリスマスソングが流れているけれど、恋人がいない期間は悲しい気分になるのであまり聞きたくない」P.N.みー(北海道38歳女性)最後はクリスマス・ソング全般の思い出の方どうぞ。「いろいろなクリスマスソングで楽しませていただいたことがわすれられません」P.N.たのしいいさんた(岡山県49歳女性)「カセットテープ全盛時代に、大好きなクリスマスソングをセレクトして1本にカセットテープにまとめて彼女にプレゼントしたことがあります」P.N.ワレトラ(東京都58歳男性)同様意見8通時代でしたね~。MDの時代も同じことやってましたね。「クリスマスの音楽とイルミネーションでクリスマス感がよりアップする。サンタさんが来てくれたのはワクワクした思い出。今は子供のサンタになりましたが♪喜ぶ顔を想像して楽しんでます」P.N.ちはる(栃木県42歳女性)「クリスマスの日に好きな女の子に、告白がてらにミポリンの「遠い街のどこかで」のCDを贈ったがみごとにフラれた!P.N.meet(大阪府63歳男性)いい思い出ですね! でも好きな女の子にアイドルのCDを送るのは上手くないかな~。***みなさん、アンケートにご参加いただきありがとうございました。僕はこれが2021年最後の原稿になります。みなさん楽しいクリスマス&よいお年を!調査時期: 2021年12月10日~12月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 4,388名(男性3,221名 女性1,177名)調査方法: インターネットログイン式アンケート
2021年12月20日清原果耶主演、来年1月スタートの新火曜ドラマ「ファイトソング」に栗山千明、橋本じゅん、戸次重幸、稲森いずみが出演することが明らかになった。本作は、空手の日本代表をめざすも夢破れ、人生どん底の主人公・木皿花枝(清原さん)が、持ち前のスポーツ根性で逆境だらけの運命に立ち向かっていくヒューマンラブコメディ。間宮祥太朗が花枝と三角関係の恋を繰り広げる一発屋の変人ミュージシャン・芦田春樹、菊池風磨(Sexy Zone)が花枝を想い続ける幼なじみ・夏川慎吾を演じることがすでに発表されている。今回新たに出演が決定した栗山さんが演じるのは、芦田の才能をいち早く見つけた事務所マネージャー・伊達弓子。曲が書けなくなってしまった芦田に最後通告をしながらも、どこかで芦田の才能を信じている。「今までにないような役柄にチャレンジさせていただける事に感謝しています」と話す栗山さんは、「台詞の掛け合いも楽しく、どの登場人物も愛らしく、切なくも素敵なお話です。お楽しみに!」と呼びかける。清原さんとは初共演となる橋本さんは、花枝が抱えるある“秘密”を知る唯一の人物、医師・立石正嗣役で出演。「『ファイトソング』は日本全国の皆様へ向けた応援歌だと思っています。塞ぎ込んだ今の状態からみんなで前に! 上を向いて立ち上がって行ける!! そんな笑顔と元気をきっとお届け出来る作品になると信じています!」とコメントを寄せている。また、花枝たちが育った児童養護施設「あさひ学園」の近所にある理髪店の店長・迫智也を戸次さんが演じる。花枝や慎吾にとって何でも話せる相手で、為になるようなアドバイスは出来ないが、天然で真っ直ぐかつ面倒見のよい兄貴肌な男。保護者的存在として作品を温かく包み込む役柄の戸次さんは「昔で言うスイカに塩をかけるような役割を果たせたらとも思い、精一杯務める所存です」と意気込み、「若い世代の織りなす純粋さと不器用さの連続。良い意味でのむず痒さを、存分に感じてお楽しみください」とメッセージ。さらに、空手選手引退後すっかりぐだぐだになってしまった花枝を叱咤する母親的存在、「あさひ学園」の施設長・磯辺直美役で稲森さんが出演。「元気をもらえる、元気づけられるドラマになっていると思います」と本作を説明した稲森さんは、「恋愛の話だけではなく人間ドラマの部分も見どころで、清原果耶さん演じる花枝が様々な逆境を乗り越えていくポジティブな姿が印象的です。個性豊かなキャラクターたちで台本を読めば読むほど展開が楽しみになります。またこの役を通して児童養護施設について色々なことを知ることができました。花枝たちにとっては母親的存在でもありますし、元気に明るく温かく見守る施設長でいようと思っております。三角関係の行方、そして結末がどうなるのか、お楽しみに」と話している。「ファイトソング」は2022年1月11日より毎週火曜日22時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2021年12月14日清原果耶が民放ドラマ初主演、岡田惠和オリジナル脚本で描く火曜ドラマ「ファイトソング」に、間宮祥太朗と菊池風磨(Sexy Zone)が出演。お互いのドラマデビュー作以来、約13年ぶりに共演する今年度前期放送のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロインを務めた清原さんが、本作では空手の日本代表を目指すも、突然その夢を絶たれてしまった主人公・木皿花枝(きさら・はなえ)を演じる本作。花枝が空手の試合前に必ず聞いていた勝負曲の作者で、現在は落ちぶれた一発屋のミュージシャン・芦田春樹(あしだ・はるき)役に間宮祥太朗。ハウスクリーニング業を経営し、一途に花枝を想い続けている幼馴染の夏川慎吾(なつかわ・しんご)役を菊池風磨(Sexy Zone)が演じることが決定。間宮さんと菊池さんは、2008年10月期の連続ドラマ「スクラップ・ティーチャー 教師再生」(NTV)で、共にクラスメイト役でドラマデビューを果たしている。以降、バラエティ番組での共演はあるものの、ドラマでの共演は約13年振りとなる。間宮さんは、昨年「麒麟がくる」でNHK大河ドラマに初出演。今年1月期に放送された火曜ドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」では、主人公に思いを寄せる先輩編集部員役を好演した。清原さんとは同じドラマへの出演経験はあるものの、本格的な共演は今作が初となる。そんな間宮さんが本作で演じる芦田は、コミュニケーション能力が底辺で、本気で人を好きになったことがなく恋愛経験もほぼない落ちぶれたミュージシャン。マネージャーから「人の心が分からないから良い曲が書けないんだ」「あと2か月でヒット曲を出さなければ契約を打ち切る」と言い渡され、クビ寸前の崖っぷち。そんな彼が、ひょんなことで出会った花枝と、人の心を知って良い曲を書くために「嘘だけど本気の恋愛」にチャレンジしていく。恋愛を通して再起をしようと奮闘する芦田の成長も見どころの1つとなる。一方、菊池さんは「Sexy Zone」のメンバーとしてアイドルの顔を見せる一方、今年7月に放送されたドラマ「イタイケに恋して」(NTV)では主演を務めた。TBSの連続ドラマに出演するのは、2015年の金曜ドラマ「アルジャーノンに花束を」以来、実に7年振り。清原さんとは今作が初共演となる。菊池さんが本作で演じる慎吾は、キャンピングカーに道具を積んでハウスクリーニング業を営む、花枝の幼馴染。優しくて明るく天真爛漫な性格で、一途に花枝を想い続けてきたという健気な役どころ。しかし、突然現れた芦田と花枝の急展開の関係に焦りを感じ…。花枝への愛情全開な慎吾とそれを気にも留めない花枝の、コミカルながらどこかキュンとするやり取りにも注目だ。清原さん、間宮さん、菊池さんが演じる不器用な3人の若者たちによる、じれったくて切ない、けどどこか笑えるヒューマンラブコメディ。不器用でも真っ直ぐなヒロインがたどり着く、“人生最初で最後の恋”の行方を描いていく。一発屋のミュージシャンを演じる間宮さんは、「ピアノを弾いている役ですが、小さい頃ピアノを少し習っていましたがすぐ辞めてしまいました。苦戦していますが、今回本格的にピアノの練習をしています。ピアノ演奏にもご注目ください」と明かし、「『ファイトソング』というタイトルからも伝わる通り、このご時世、大変なことがあったりした中で応援歌になれるようなドラマになれば」と期待を込めて語る。菊池さんは「まっすぐな恋愛ドラマに出させてもらえて本当に感謝しております」と語り、「『ファイトソング』の登場人物全員がとにかくまっすぐ。色々な人のまっすぐな矢印が、色々な所に向いているので、演じてきっと楽しいだろうなと期待があります。様々な歯がゆいシーンを見ることが今から楽しみです」とコメント。ドラマデビュー作が一緒の間宮さんとは「当時は『デビュー作一緒だね』と話していましたし、仲が良かったです。バラエティ番組では共演していますが、まさかこんな形でまた共演できるとは思っていなかったので、うれしい」と語っている。火曜ドラマ「ファイトソング」は2022年1月、毎週火曜22時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年12月05日