育児や仕事に追われるお母さんにとって、重い野菜や調味料、持ち帰るのに気をつかう冷凍食品をまとめて自宅まで届けてくれる「食材宅配」の利用は、暮らしの大きな支えとなる選択です。いまではバラエティに富んだ食材宅配サービスがあり、扱う商材の種類や味、価格やシステム、そしてなにより安全性など、どれもさまざま。決め手は何? と悩ましくもあります。そんな中で、2児の働くママであり、「暮らし」の情報を扱う仕事をしている私が選んだのは「生活クラブ」。どうしてここを選んだのか? 今回はそんなお話をご紹介します。■食材宅配は、働くママの強い味方私のおもな仕事は、さまざまなお宅にお邪魔して、インテリアや子育て、食などライフスタイルのお話をお聞きし、雑誌やWebの記事にするというもの。そしてプライベートでは、5歳の女の子と生後7か月の男の子の母でもあります。取材では「子どもに手づくりのおやつを作るママ」「調味料はすべて自家製」なんてすてきな暮らしを送る方々に数多く出会います。そうなると、やっぱり影響を受けるわけです。私自身も「毎食、きちんと手づくりしなくちゃ」「加工食品はなるべく控えよう」「野菜も調味料も、安心、安全なものを選んで家族に食べてもらいたい」、そんなふうに考えるようになりました。食材によって買い物先を振り分けたり、穴の開くほど原材料とにらめっこしたり…。でも、働きながら&子どもを連れてのそんな買いものスタイル、あまり現実的ではありませんでした。保育園のお迎えに行って、そのあと子どもを連れてスーパーへ。これって結構ハードルが高いですよね。お迎えから寝かしつけまでは、分刻みの戦場。週末にまとめ買いができればいいけれど、車を持たないわが家には、その量にも限界が。必然的に、「食材宅配」を検討し始めました。■私が「生活クラブ」を選んだ理由いろいろな食材宅配を比較検討する中で、以前から気になっていた「生活クラブ」が農薬や添加物などに厳しい「自主基準」を設けていることを知りました。時間がないからといって、できあいの加工食品を子どもに食べさせるのは、どこか罪悪感を感じてしまう。その理由は人それぞれだと思いますが、加工食品でも家で作るものと同じような素材だけでできているのだとしたらどうでしょうか。少し、選択の幅が広がりそうな気がしませんか?くまなく原材料のチェックをしなくても「生活クラブで選ぶものなら大丈夫」…そう思えるのは、しっかりとした「自主基準」のもとで作られているから。ストックしている冷凍餃子や温めるだけのミートソースなどは、時間がないときの心強い味方です。■「生活クラブ」の価格・味・安心感は何物にも変えがたいもともと食べることが趣味の私は、もちろん今でもデパ地下が大好き。近所のスーパーのパトロールも欠かしませんし、旅先では必ず調味料や乾物などの食材を買って帰ります。でも、いまや調味料の大半は、「生活クラブ」のものがわが家のスタンダードに。 伝統的な製法で作られるごま油や丸大豆醤油など、毎日使うものだからこそこだわりたいところです。実直なものづくりをする生産者を「買い物」の形で応援できるというのも、「生活クラブ」を選んでいる理由のひとつ。気づけば冷蔵庫に並ぶ食材は「生活クラブ」のものでいっぱい。デパ地下やスーパーなどで新しい出会いを楽しみつつもここに戻ってくるのは、やっぱり「リピートできる買いやすい価格」「いつでも同じものが買える安心感」「ここでしか買えない味」なのかもしれません。どんなにおいしくても続けて買えないお値段だと現実的ではないですし、お取り寄せしないと買えない、というのも困ります。毎日食べるものだから、「味」「安心・安全」「価格」のバランスはとても重要です。さてここで、家族みんなの「生活クラブ」のお気に入り消費材をご紹介します。■私のお気に入り▼トマトとマスカットのケチャップ「生活クラブ」といえば、濃厚な「トマトケチャップ」と聞いたことがある人もいるかもしれません。最近新しくラインナップに加わったこちらは、砂糖の代わりにマスカットの果汁で甘みをつけたタイプです。濃い味わいはそのままに、少しさっぱりとした後味が気に入っています。▼すりおろしにんにく&刻み生姜生のにんにくのおいしさを知ると、なかなかチューブでタイプは満足できません。とはいえ、生だとまな板の処理や手につくニオイなどが面倒で、結局にんにくを使う頻度が減っていました。でもこれなら、生の風味そのままに、炒め物やドレッシングなど、「ちょっと加えたい」ときにサッと使えるようになりました。生姜はお味噌汁に足すとおいしいですよ。 ▼スクワランオイル食材ではないのですが、とにかくおすすめなのがこちら。ベタつかないさっぱりとした着け心地のオイルです。顔はもちろん、髪や体など家族みんなで全身に使えます。なにより、それを叶えられるお値段というのも魅力的。いつでも手に取れる場所に置いて、子どもの乾燥が気になった時などにも使っています。 生活クラブの新米ママに聞く!「わが家の人気ベスト3はコチラ」>> ■娘のお気に入り▼ポークウインナー薄味だけどお肉の風味はしっかりで、子どもだけでなく大人も満足。無添加タイプのウインナーはいくつか試しましたが、「いつものやつがいい」と、子どもの評価はこれがナンバーワンでした。▼北海道の黒豆煮豆ほどよい甘さ、ほくほくとした豆の歯ごたえがおいしい黒豆です。夕飯の箸休めに出していますが、子どもにはおやつ感覚のよう。お正月のたびに今年こそ黒豆を炊こうと思うものの、これがあるならまぁいいか、となっています(笑)。3. きらずあげおからで作った、歯ごたえのあるスナック。後引くカリカリ食感が癖になり、ついつい手が伸びます。国産の大豆や小麦など、素材にもこだわりが。 他にはどんなものがある? 人気ランキングはこちら>> ■夫のお気に入り▼小粒納豆経木(きょうぎ)で包まれた、昔ながらの納豆。わが家は小粒タイプが好きです。納豆が好きでいろんなメーカーのものを試してきましたが、このお値段でこのしっかりとした豆の風味はなかなか出会えません。▼白菜キムチほどよい辛さの食べやすいキムチは、納豆に入れたり豆腐にのせたり。お酒のおつまみとしてそのまま食べることも多いので、冷蔵庫にあると安心のようです。 ▼万能つゆいわゆるめんつゆです。毎朝の卵焼きを夫が焼いてくれるのですが、忙しい朝でもこれ1本で味が決まるのが便利な様子。ちなみに、納豆もこれで味つけしています。 調味料が人気? ご家庭に人気の消費材を見る>> ■「生活クラブ」で変わった、わが家の生活「生活クラブ」を始めていちばん感じているのは、時間がない中でも、きちんと食に向きあえているという安心感。時間はかけずに、手をかけた料理をつくりたい。そんなわがままを叶えるために、自分の納得のいく手抜きの基準を見つける。それは、仕事をしながら家事や子育てをするうえで大切なことだと思っています。難しいことは抜きにして、家族みんなが“おいしい”と笑顔になれるものが、すぐそばにあるというのはやっぱりうれしいし、なにより食いしん坊の私自身が満足です。■「生活クラブ」のあるおいしい暮らし、今なら無料で試せる私の注文スタイルは、時間のある時にカタログで買いたいものにチェック。その後、パソコンでまとめて発注します。「小松菜をさがしてくださーい」「ブー! それはほうれん草でした~」なんて言いながら、子どもとの遊びを兼ねて一緒に見るのも楽しいですよ。うちでは、「何食べたい?」「○○の季節がきたね~」と、カタログを見る時間がコミュニケーションのひとつにもなっています。そんなわが家の大好きな「生活クラブ」では、現在消費材を体験できる「3種類の中から選べるおためしセット」がもれなくもらえる資料請求キャンペーンを実施中。 食材は、まずは「実際に食べて」みて検討するのがいちばんです。自分の舌で、まずは実際に味わってみてくださいね。 無料で「生活クラブ」のおいしいセットが試せる!キャンペーンの詳細はコチラ(2018/8/31まで) ※地域によってキャンペーン内容が異なる場合があります。※生活クラブの配送を行なっていない地域のご住所にはお届けできません。※プレゼントお届けの際に生活クラブの説明をさせていただきます。[PR]生活クラブ
2018年03月12日華やかな一方で多忙なイメージがある建築の世界。その第一線で働くママ・パパたちは、子育てと仕事をどうやって両立しているのか。そのリアルな実態がわかるエッセイ集『子育てしながら建築を仕事にする(学芸出版社)』が刊行されました。そこで、編著者で「キュープラザ二子玉川」の商環境デザインを手がけた3歳児ママ・成瀬友梨さんをはじめ、建築家パパの三井祐介さんと豊田啓介さんも参加したトークイベントに潜入! さらに後日、成瀬さんにインタビューし、両立するための工夫や職場の環境づくり、働くママにとって過ごしやすい家づくりなどのアドバイスをいただきました。 ■「あきらめること」から始まる仕事と育児本でもトークイベントでも、多くのママ・パパが語っているのが「あきらめる」ことの大切さ。建築家は自分ですべての事柄を決定し、ディテールにとことんこだわる仕事ですが、育児が始まるとそうはいきません。「仕事をしていると子どもが気になるし、子どもといると仕事が気になる。葛藤もありますが、最近は鈍感力が身についてきました。例えば、忙しくても早く帰って家族と夕飯を食べたり、ビールを飲んですぐに寝ちゃったり。やってみると、結果はそう変わらなかったりするんですよね。すべてを自分がコントロールすることをあきらめることで、人が育つという面もあります(豊田さん)」。「私は、建築家の仕事と並行して7年間続けてきた大学助教の仕事を、辞める決断をしました。学生に対応する時間が足りなくなり、子どもと過ごす時間もボーッとすることが多く、体力気力の限界になってしまったんです。今やっている仕事も、細かいところには目をつぶってスタッフに任せている部分が多い。歯がゆい気持ちもありますが、今は我慢の時だと思っています(成瀬さん)」。育児も同様で、すべてを夫婦だけでやろうとするのではなく、あきらめが肝心。ベビーシッターや病児保育を利用したり、近所の知り合いやママ友に保育園の送迎を頼んだりと、周囲に頼ることが大切だと話してくれました。■「スケジュール管理」と「得意分野」で分担 本に登場する夫婦は、育児・家事の協力体制が完璧! それぞれの仕事や家族の行事など、あらゆる予定をスケジュール管理アプリで共有し、互いに助け合っています。「妻も仕事がかなり忙しいうえ、高齢の両親のサポートもある。だから、掃除や料理は僕がやることが多いんですが、家事は得意なので全然苦ではありません。妻は、買うと高いからと夜中に教材を自作したり、科学の実験装置を作ったりと、子どもの自発的な学習を促すための時間を惜しまない。お互いが得意なことを、自然と分担している感じです(三井さん)」「私は保育園への送り迎えや食事の用意、夫は掃除・洗濯・ゴミ出しなどを担当しています。私が出張の場合、夫は子どもにごはんを作って食べさせ、寝かしつけまでこなしてくれるので、本当にありがたい。2歳くらいまでまでは熱を出すことも多かったので、区の病児保育にはずいぶんお世話になりました(成瀬さん)」ほかにも、ルンバや食洗機・食材宅配サービスを活用したり、ファミリーサポートやベビーシッターを頼んだりと、両立するための方法は家族によってさまざま。試行錯誤しながら、自分たちに合ったスタイルを模索しているようです。■「クリエイティブな時間=1人時間」を確保する方法子どもが生まれるまでは1日中建築のことを考えていた建築家たちにとって、クリエイティブな時間をどう確保するかも重要な課題。仕事と子育てに追われる日々の中で、それぞれ工夫をしているようです。「子どもを寝かしつけた後で夜中まで本を読んだり考えごとをしたり、もう一度事務所に戻って作業をすることもあります。また、他業種の人に会ったり、面白そうなイベントに参加したりと、自分の世界を広げることも大事。どうしても夜の外出が多くなってしまうんですが、夫は快く送り出してくれます(成瀬さん)」「夕食はできるだけ家族そろって食べたいので、子どもを寝かしつけた後に1人で外出して、時間を確保することが多いですね、近所に3、4軒ある行きつけのバーで、ビールを飲みながら思考をめぐらせたり図面をチェックしたり。深夜1時ごろに帰宅して就寝、翌朝7時に起きるというサイクルです(豊田さん)」何かと忙しい子育て期に「自分だけの時間」を確保するのは難しいもの。お互いの仕事を尊重し合うこと、そして夫婦が同等に子育てスキルを身につけることが大切だと感じました。 ■ママ建築家・成瀬友梨さんにインタビュー! 働くママが子育てしやすい家とは?――まず、この本を出版しようと思ったきっかけを教えてください。成瀬さん:私は東京大学工学部建築学科の助教として学生の指導をしていたんですが、女子学生から「子育てと建築の仕事を両立する将来が想像できない。大変そうで、とても真似できない」と言われることが多かったんです。才能ある若者たちが「仕事か、子育てか、どちらかを選ばないといけない」と考えているとしたら、本当にもったいない。そこで、実際に両立している人々を紹介することで「自分にもできる!」ということを伝え、背中を押したいと考えたのがきっかけです。実際に、本が出来上がってみると、建築家に限らず、これから子どもを持とうとしている方や子育て中の方、会社のマネジメント層にも役立つ本になったと実感しています。――確かに建築家に限らず、子育てしながら働くことは「大変」というイメージが強いですよね。成瀬さん:実際に経験してみると、自分の時間が減ってしまうのは大変なのですが、豊かになったことの方がずっと多いんですよ。以前は、仕事に夢中で休日も常にインプットの時間でしたが、子どもがいると強制的にペースダウンするので、季節による太陽の光や緑の変化に敏感になりました。週末には公園で思いっきり遊んだり、保育園の友達家族と昼間からお酒を飲んだりと、世界が広がっていくのも楽しい。子どもができてからバリアフリーの大切さに気づくことができ、世の中には本当に多様な人がいることも知りました。――この本に出てくる建築家の皆さんは、会社の理解のもとで周囲と協力しながら仕事をしている印象を受けました。働くママが職場で協力を得るためのコツを、ぜひ教えてください。成瀬さん:子育てだけが大変なのではなく、それぞれにさまざまな事情があると認識することが、大前提だと思います。そのうえで、ほかの人が困っていたらいつでも相談にのる、協力する、というスタンスでいることが一番大事なのではないでしょうか。――子どもがいると、家に対する考え方も変わってきます。建築家の目線から見て、子育てしやすい家とはどんな家だと思われますか?成瀬さん:子どもが元気に動き回れるように、広くてのびのびした家がいいでしょうね。実利的には、玄関が広いのが一番。子どもが小さいうちは、ベビーカーや三輪車などいろいろと置くものがありますし、宅配便の荷物をちょっと置いておくのにも便利です。玄関で子どもの支度をすることも多いので、狭いと苦労するかもしれませんね。また、玄関が広いと全体の印象として余裕があるように見える、という効果もあります。――最後に、働くママ・パパへのメッセージをお願いします。成瀬さん:子育てを終えた方からは「子育ては大変だけど、さみしいくらいあっという間に過ぎてしまうもの」とよく言われます。その言葉を信じて、楽しんでいけたら素敵ですよね。私も怪獣のような子どもを抱えていますが、仕事も家庭も欲張りに生きていきたい。完璧じゃなくていいから毎日を大切にしていきたいと思っています。参考図書: 「子育てしながら建築を仕事にする」 (学芸出版社)著・編集 成瀬友梨ゼネコン、アトリエ、組織事務所、ハウスメーカー、個人事務所等、異なる立場で子育て中の現役男女各8名の体験談を集めたエッセイ集。仕事と子育ての両立に奮闘しながら、欲張りに楽しむリアルな姿が見えてくる。成瀬友梨 プロフィール1979年愛知県生まれ。2007年東京大学大学院博士課程単位取得退学。同年に成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。と2010年〜2017年東京大学助教。地域・ライフスタイル・コミュニケーションという観点から建築を考え、シェアをキーワードに設計を行う。主な編著書に『シェアをデザインする』『シェア空間の設計手法』等。
2018年02月27日経団連が働き方革命の一環として、これまで禁止としてきた会社員の副業・兼業を容認に向けて検討する動きをはじめました。すでに、中堅企業の約3割が副業・兼業を認めているという民間調査のデータもあるとのことで、今後は大企業にもその動きは広まりそうです。働くパパママ世代はどのように感じているのでしょうか。Q.会社員の副業・兼業を容認、賛成?反対?1.賛成 76.2%2.反対 6.0%3.わからない・どちらとも言えない 17.8%賛成が76.2%と圧倒的多数という結果になりました。本業に差し支えなければいいんじゃないかという人から、今の時代会社は従業員を守ってくれないから自衛手段として副業をすべきという考えを持った人まで、多くの人が副業・兼業の動きには賛成のようです。■本業に支障がなければ副業・兼業もアリ本業である会社に問題がなければ、副業や兼業をしてもいいという考えの人が多くいました。実際は、体力や時間の問題からなかなか難しいようですが、少なくとも会社側が容認してくれているというのは良いことと考えているようです。「会社に迷惑をかけなければ、副業・兼業いいと思う」(埼玉県 50代女性)「本業に支障をきたさないなら、副業もOKじゃないでしょうか。ただ、やるからにはどちらの仕事にも責任を持って行動してほしいです」(福島県 40代女性)「余った時間の有効活用で、本業に支障がなければいいと思う。また生活のためにやむを得ないなら認めてもいいと思う。私は、ダブルワークで寝不足になり居眠り運転をして車をつぶしたので、本業に専念しています」(栃木県 40代男性)「本業に支障が出ないようにできればいいのではないかと思います。収入が多くなると、申告漏れの問題もありますので、税金についての勉強も必要ですね」(神奈川県 50代女性)■したくて副業するんじゃない! 理想は本業一本です副業イコール、収入の補填と考える人もいました。本業だけでは食べていけない、生活が苦しいから副業をしているという人にとっては、できれば副業はせずに本業だけで生活したいというのが理想。また、副業が良くなると企業の給料が上がらないということになるのではという心配をする声も。「副業しなければいけない理由があるんだろうから、仕方がないのでは? 副業禁止するならもう少しお給料をあげてほしい」(茨城県 40代女性)「生活のためには時には必要。でも理想は、本業一本で食べていける経済力かなぁ」(福島県 40代女性)「賛成です。今の世の中、割りに合わないことばっかりだと思います。生きていくためにはお金も必要です」(大阪府 40代女性)「1つの勤め先の稼ぎで生活が苦しいという家庭もあるようだし、共働きしても厳しいのであれば仕方ないのでは? 生きていくには働いて稼ぐしかないですからね…」(神奈川県 40代女性)「副業するのが当たり前にはならないでほしいかな。『従業員の賃金、この程度でいいかな。副業もするんだし、大丈夫でしょう』とかならないでほしい。容認まではいいけど、あくまで本業で生活できるような仕組みを目指すべきという点は譲れない」(神奈川県 50代女性)■副業は会社に頼らず生きていくためのスキルを磨くもの副業賛成派の中にはこんな意見もありました。会社では必ずしもやりたい仕事をしているわけではないし、会社が従業員を守ってくれるという保障もない今、副業こそが自立の第一歩。実際に副業をしている人の中には、お金以外のメリットを感じている人もいました。「本業で自分の能力を余すとこなく生かせ、成長できるならいいけど、雇われの身である限り仕事は選べない。自己実現のためには副業を持っていたほうがいいと思う。生涯雇用が当たり前でなくなった今、本業があるからと安穏としていると、足もとから崩れることもある。企業の中だけでなく、社会の中でも自分の足で立てるようになっておきたい」(神奈川県 40代女性)「今副業をしています。副業しなければ生活できない人も多いと思います。お金だけじゃなく、人間関係も幅広くなって利点は多いです」(三重県 50代男性)「職業を選択できる幅が広がるのでいいと思う。副業することによって、事業者のトップが危機感を持ち、自社の社員にもっと仕事に専念してほしいから給料アップ! なんてことになったらやりがいが出ますね」(茨城県 40代男性)「会社が社員を守りきれない(守らない)時代になってきている。社員側も会社に期待するのではなく、スキルと収入の両側面から自衛手段を考えないと。そのためにも副業・兼業は必要でしょう!」(東京都 30代女性)Q.会社員の副業・兼業を容認、賛成?反対?アンケート回答数:4324件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年02月26日「ママが働きやすい企業ってどんなところだろう?」そう考えたときに、ある共通点があることがわかります。それは、ママ向け(女性向け)の商品やサービスを提供している企業ということ。そういった企業は、社員のなかにママが多い場合があり、制度が充実しているケースがあります。今回は、『マナラ化粧品』でお馴染みの株式会社ランクアップの人事部で、4歳と1歳のお子さんを持つ上田洋美さんに話をうかがいました。ほとんどの社員は定時前に退社する同社の定時は8時半から17時半まで。しかし、「17時に帰っていいよ制度」があり、ほとんどの社員は、定時前の17時には退社しているといいます。そもそもなぜ、そのような制度を設けたのでしょうか?「元々は、東日本大震災のあとに、サマータイムを導入し、期間限定で始まった制度です。取り組みを始めた3カ月後に、サマータイムを終了しようという話が出たのですが、すでに社員のなかでは、17時に退社できるように業務の効率化ができていたため、制度の継続を望む声があり、継続しました。30分早く帰れることで毎日が充実するだけでなく、業績もあがっていたんです」(上田さん、以下同)とはいえ、30分早く帰るためには、工夫も必要そう。「まずは業務の棚卸をすることです。何に、どれくらいの時間がかかっているかなどを全部洗い出して、システム化できるものはないか、削れる部分はないかなどを見える化することで、効率化を図りました。これらを徹底することで、時間を凝縮し、生産性を高く働くことが可能になったんです」ママ向け制度が充実していても両立は大変ランクアップには、「17時に帰っていいよ制度」の他にも、病児シッターサービスを自己負担300円で利用できる「病児シッター制度」や「時短勤務制度」など、様々なママ向けの制度が充実しています。実際に、家事・育児と仕事を両立するママの本音はどうなのでしょう?「両立するのはすごく大変です。制度は充実していて、どうしようもない事情があるときは、子連れ出社も認められているので、受け入れられてもらえる環境があるのは有り難いです。あとは、両立するために、夫婦間でスケジュールの共有なども行い、夫にも育児を協力してもらっています」ランクアップでは前述のように、ママに優しい制度がある一方で、業務面に関してはストイックだといいます。「ママだから考慮されたり、業務量を減らされたりということは一切なく、ママであってもなくても役割は同じです。このように甘えがない分、他の社員に対して遠慮も生まれないので、ママにとっては大変ですが、うれしいことだと思います」たとえば、時短勤務をしているワーママが「同僚に対して申し訳ない」という気持ちを抱くのは、よく聞く話。しかし、上田さんによると、ランクアップでは同じ仕事量をこなしているので、そんな気持ちを抱くことは一切ないそうです。ちなみに、今後の課題をうかがったところ、「現在、月に2回、在宅でのテレワークが認められていますが、今後はさらに推進させたいと考えています。また、社員一人ひとりの役割を明確化していくことで、より働きやすい環境を整えようという動きがあります」とのこと。キャリアウーマンとしても2児の母としても活躍する上田さんは、最後にこう話します。「ママをサポートするような制度はとても大切なものではありますが、それ以上に大切なことは、“覚悟”だと思います。“ママだから…”とキャリアを諦めてしまったり、制度に甘えきってしまうのは違うと思います。社会もまた“ただ制度を拡充すればいい”というものではなく、ママたちの“キャリアを諦めない働き方”が当たり前となるように変わるべきだと感じます」女性の社会進出が注目され、時短勤務やテレワーク、社内保育所など、様々な制度が導入され始めています。しかし、制度だけが充実しても、ママの働く意欲が低ければ意味がない。また、制度利用を承認する人たちの意識が低ければ、制度の活用もできないでしょう。ママがより働きやすい環境を整えるには、制度だけでなく、一人ひとりの意識改革も必要かもしれません。(文・奈古善晴/考務店)
2018年02月25日近年、ブラック企業が話題になることが多く、サービス残業や長時間労働などが問題視されています。しかし、そういった企業がある一方で、月の残業時間が平均5時間以内と、健康的な経営をする企業があるのも事実。たとえば、みなさんがご存じの百貨店・高島屋(※)もそのうちの1社。そんな企業であれば、きっとママも働きやすい環境が整っているはず。そこで、いったいどんな制度が用意されているのか、株式会社高島屋の人事部・須江景子さんに話を聞きました。1991年からママ社員の両立支援を行っている女性の社会進出促進やダイバーシティ(多様性)が注目され、少しずつ女性やママ向けの制度や福利厚生を拡充させる企業が増えています。でも、高島屋は20年以上も前から、ママ社員の両立支援を行っているといいます。そのわけは…?「当社は社員の女性比率がほぼ7割です。育児や結婚、出産などを理由に退社されると、一般の会社よりも困るというのが、ずいぶん昔からありました。そういった背景があり、両立支援を始めたんです。たとえば、育児のために勤務時間を短縮できる『育児勤務』制度は、1991年にはスタートしています。当時はまだ勤務時間のパターンが少なかったのですが、“子どもの成長に合わせてもっと長く働きたい”といったニーズがあり、段階的にパターンを充実させてきました」(須江さん、以下同)他にも、通常では育児勤務で3時半や5時半が終業だが“繁忙期には店頭に貢献したい”という従業員のニーズを汲み、あらかじめ申請しておけば、決められた日数内でフルタイム勤務ができるようになる制度もあるそうです。育児勤務中の正社員の3分の1はこの制度を活用しており、会社に貢献し、自身のキャリアアップにもつなげているのだとか。実際に制度を利用している社員からは、「フルタイム勤務を数日入れることで、今後ママがこういう働き方に変わっていくことを子どもに伝えることができるので助かっている」という声もあるといいます。有休を積み立てられるリザーブ休暇日本は有休が取得しづらいといわれており、まったく消化できない人もいると思いますが、高島屋の場合は積み立てることができるそうです。「有休は全消化を推奨しておりますが、当社の有休は最大20日与えられていて、平均10日くらいの取得率です。半分くらいが残ってしまうので、それを積み立てておき、いざというときに使えるのが『リザーブ休暇』です。旅行などには使えませんが、育児や親の介護、自身の病気などに使うことができます」他にも、育児向けの制度としては、スクールイベント休暇と呼ばれれるものもあるのだとか。「スクールイベント休暇は、育児やお子さんに特化したもので、1日または半日を年に2日間取得することができます。適用範囲は、お子さんだけでなく、お孫さんにも適用できます。というのも、当社の正社員の平均年齢は45歳を超えており、お孫さんを持つ社員も多いためです」「わが子の授業参観や孫の運動会に参加したい」と思う人は多い。そういった社員の気持ちを汲み取った制度が、スクールイベント休暇です。日曜限定臨時保育を実施「2017年11~12月に7日間、トライアルとして行った取り組みですが、横浜店で『日曜限定臨時保育』というものを行いました。日曜日は、保育施設が休みのところが多く、サービス業に対応していないのが現状です。夫婦ともにサービス業だと、どうしてもママが休みがち。そこで、日曜日にママも働けるように、職場に子どもを預けられる環境を用意しました」利用した社員からは、「何かあってもすぐに子どものいる場所に行ける」、「子どもに職場を見せることができた」などの声があり、とても好評だった様子。次年度以降も店舗や時期の拡大を目指しています。このように、様々な制度が充実している高島屋では、女性社員の管理職の割合が約30%。育児勤務をしながら、部下を持ちマネジメント業務を行っている社員もいるそう。さらに、須江さんはこう続けます。「より働きやすい環境を構築するために、人事部ではテレワークの導入を進めていたり、今後数年で増加するであろう介護離職に備えて、まずは社員の知識を蓄えていく必要があると考えています」昔から、働くママの両立支援を行ってきた高島屋は、すでに充実した制度や知識があり、今後は介護との両立支援にもさらに力を入れていきたいとのこと。高島屋に限らず、どこの企業でも起こりうる「介護離職」。同社がどのような対策を打ち出すのか、今後も注目しましょう。(文・奈古善晴/考務店)(※)高島屋の「高」は、正しくは「はしごだか」です
2018年02月22日専業主婦の人たちが社会進出をすることで、日本経済に大きな影響を与えるといわれており、ママがより働きやすい環境を整える企業も増加傾向にあります。そこでここでは、社員の半数以上を女性が占めているトレンダーズ株式会社に話をうかがいました。リモートワークの導入で月の出社日数を調整「現在弊社では、試験段階ではありますが『リモートワーク』の導入を進めています」。そう話すのは、人事担当の吉澤雅代さん。リモートワークとは、在宅で仕事をすること。トレンダーズの場合は、育児や介護など、“自分以外の事情”がある場合に、リモートワークをすることができるそう。「たとえば、2児のお子さんを持つデザイナー部署のママ社員の場合は、定例ミーティングが毎週火曜日に行われているのですが、その他の打ち合わせもなるべく火曜日に設定することで、毎週火曜日は出社し、他の曜日はリモートワークで在宅作業に集中する社員もいます」(吉澤さん)ここで気になるのがキャリア形成について。リモートワークのような“出社日数が減る”働き方は、自身のキャリア形成に不利に働きそうですが、実際のところは…?「リモートワークがキャリア形成に不利になることはありません。むしろ、リモートワークは、会社との信頼関係が成り立たないとできないので、これまでの実績から会社から評価されている状態と考えています」(吉澤さん)リモートワークで通勤時間は削減できたが課題もあるでは、実際にリモートワークを活用しているママ社員さんの本音はどうなのでしょうか?広報担当で2歳半のお子さんをお持ちの保谷絢子さんに、ズバリ聞いたところ…。「私は通勤に片道で1時間半~2時間程度かかるので、リモートワークには、とても助けられています。正直、リモートワークがなければ、仕事を続けられなかったかもしれません。在宅勤務といっても、子どもを保育園に預けているので、出社をして仕事をするのとまったく同じことを自宅でしています」(保谷さん)しかし、リモートワークには課題もあると保谷さんは続けます。「仕事をする上でコミュニケーションはとても重要で、リモートワークの場合は、おもに社内でのやりとりがチャットのみとなることが多くなります。しかし、チャットだけでは伝わりづらいことや認識の違いがうまれることがあるので、できるだけ齟齬をなくすためには電話をしたりして補足することも多いです」(保谷さん)リモートワークには、会社として今後改善しなければならない課題はあるかもしれませんが、働くママとしては、通勤時間がなくなる分、長く働くことができたり、自分の時間が増えて心に余裕を持つことができたりと、仕事面でも育児面でも良い影響が出ていると保谷さん。卒業生ママも参加できるパパ・ママ交流会トレンダーズには、リモートワークの他にも気になる制度が存在しています。それが「パパ・ママ交流会」。「現在は主に月に1度、子育て中のママ社員同士がお子様連れで交流できる場を設けています。社内のセミナースペースに、お子さんが遊べるようにサークルも設置して、ランチをしながらコミュニケーションをとっているんです。現在仕事をしている人はもちろん、育休中のママや卒業生のママ(退職者)も参加できます」(吉澤さん)ちなみに、保谷さんによると、同じ職場で同じママという境遇だからこそ、悩みなどを分かり合える場になっていたり、他の部署の人たちとの情報共有、育休中の人が社内の雰囲気を知るためにも有益な場になっているのだとか。トレンダーズには他にも、「結婚祝い金」や「育休復帰祝い金」、「出産祝い金」、「家族バースデー休暇(祝い金付)」など、さまざまな制度が用意されており、社員一人ひとりが働きやすい環境になっているといいます。「ママたちの顔合わせや交流・情報交換など、ママたちのコミュニティ形成は出来上がりつつあります。そこで、今後はママたちの情報をもっと社内に発信できるようにし、ママ社員だけに限らず、多様な働き方をする社員同士の相互理解を深めていきたいと考えています」(吉澤さん)出産をして、「私のキャリア人生は終わった」と感じてしまうママは少なくないはず。しかし、企業によっては、子育てと仕事を両立しながら活躍することができます。社会復帰を考えているなら、どんな制度や福利厚生があるのかも大切ですが、企業がどのような考えなのかチェックすることから始めてみましょう。(文・奈古善晴/考務店)
2018年02月19日家づくりのプロである建築家さんが、テーマに沿って、過去に手掛けた住まいの事例とノウハウを解説するシリーズです。今回のテーマは、「働くママのこだわりキッチン」です。今回は、株式会社井川建築設計事務所(茨城県稲敷市)の井川一幸さんに、事例をご紹介いただきます。\t株式会社井川建築設計事務所 \t建築家・井川一幸\t◆作品名:見晴台の家◆依頼者について:5人家族旦那様(30代後半)/奥様(30代後半)/お子様(9歳、7歳、4歳)※すべて建物完成時の情報◆所在地:茨城県高台からの眺望にこだわった省エネ住宅依頼者の方からは、どのような要望がありましたか?依頼主自ら数年がかりで探した高台の土地に、眺望を楽しむため、2階にリビングを配置することが1番の要望でした。また、家族スペースと個々のスペースが程よい距離感を保てるようなプランニングが求められました。そして、高断熱や高性能など品質に対するご希望もありました。この作品のポイントはどのような点ですか?眺望を活かすため、階段を上がると、景色が抜ける右側にリビングとプレイデッキを配置し、左側にはダイニング、キッチン、その他の水まわりを配置しました。2階に床段差を付けることで、それぞれ違った景色が楽しめる家族スペースになるように設計しました。リビングとプレイデッキは床がフラットにつながり、内外の一体感を感じられるようにしました。また、景観を楽しむために北向きの配置としたため、南側からの採光を確保するなど環境面にも配慮しました。また、遮熱性や耐候性に優れた屋根材や外壁材を採用し、高断熱化・高気密化することにより、建物としての省エネ効果を高める工夫をしました。さらに、長期的なランニングコストを抑える効果もあるため、省エネでエコな住宅になっています。働くママに嬉しいキッチンは「家事動線」がポイントキッチンに対しては、具体的にどのような要望がありましたか?「買ってきた食材・ストック品などは、キッチンではなくパントリーに直接置け、十分な収納量と取り出しも容易にできる配置に」「冷蔵庫などは見えなくしたいが、遠すぎないように」「清掃のしやすさを考慮したキッチンに」という要望がありました。また、設備的には炊飯機能があるガスコンロ、大容量の食洗機、手元が隠せるカウンター収納などを希望されていました。要望やこだわりをどのように実現されたのですか?全体的なプランニングから、家事動線を考慮しました。共働きのご夫婦にとって、朝の準備時間はとても忙しいので、キッチンまわりで家事を完結できるようにしました。そして、パントリーはキッチンの動線上に配置し、冷蔵庫もパントリー内に置けるようにしました。また、バックヤードデッキを設けることで、生ごみなどのストックを外部に置けるような工夫もしました。ガスコンロは多機能機種を選択し、ガスの使い道としては、LDKに設置した温水式床暖房、さらに各所の給湯などを考慮し、エコワン(電気ガス併用のハイブリッド給湯機)を採用するなど、省エネにも考慮しました。このキッチンで取り入れた、働くママならではの観点・ポイントを教えてください。上記にもある通り、家事動線がポイントです。料理をしていてもリビング、ダイニングを見渡せる配置、水まわりやパントリーを動線上に配置することにより、家事の時短が可能となります。働くママは「家事もしたいし、子供の勉強も見てあげたい」。両方の希望を叶えるプランが働くママのキッチンでは大切です。特に、きょうだいの性別や年齢差に合わせ、子供のよりどころとなるスペースが家事をしながらでもママの目の届くところに、自然に配置することが重要となってくるのだと思います。働くママにおすすめするキッチンとは?これから家づくりを考えている働くママに、キッチンづくりのポイントを教えてください。働くママにとって、家事の時短や負担軽減を可能とするためには、キッチンの形状を含め、家全体の配置、プランニングが大変重要です。理想の形状、収納などは家族それぞれ違いますので、自分に合った形状でないと、使い勝手が悪く時短ができない“効率が悪いキッチン”になってしまいます。想定できる理想のキッチンを事前に把握してから設計することで、全体のバランスが取れたプランニングが可能になるでしょう。建築家情報事務所名:株式会社井川建築設計事務所建築家名:井川一幸HP:事務所所在地:茨城県稲敷市対応エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県
2018年02月15日「ダイバーシティ(多様性)」が話題になることが多い昨今。女性がより働きやすい環境を整える企業が増えています。そこで今回は、オフィスビル内に保育施設を開園しているローソンの広報担当・村上さんに話を聞きました。ハッピーローソン保育園はローソン社員以外も使えるそもそもなぜオフィスビル内に保育施設を開園されたのでしょうか?「出産し、育児休暇を取得する女性が増え、復職の際の両立支援が必要になってきたためです。育児休職を短期間にし、早期復職を望む社員にとっては“戻りたいときに復職する”ことが可能になりました。子どもが待機児童になって職場復帰が遅れたり、出産をためらったりする声があり、すぐに戻ってこられるという安心感で、女性のキャリア形成を応援した思いがあります」(村上さん、以下同)ハッピーローソン保育園を利用した社員の方から、「復職を希望している時期に、子どもを預ける場所がみつからなくて、助けになった」という声もあるそうです。とはいえ、実際に利用するにあたって、何か条件などはあるのでしょうか?「お子さんの年齢が0歳児(57日目)~就学前までとなりますが、現在では、ローソンの正社員だけでなく、直営店舗のパートの方、自社及びグループ会社、近隣の契約締結企業の社員のお子さんも利用できるようになりました」ハッピーローソン保育園だけではない充実した制度ローソンでは保育施設の他にも、ママ向けの制度が数多くあると、村上さん。「弊社はお子さんが3歳になるまで育児休職を取得できます。小学校3年生以下のお子さんを持つ社員の場合、1日3時間までの時短勤務や、週3~4日勤務も可能になります。また、在宅勤務制度も活用できます」さらに、以下のような制度もあるそうです。【ベビーシッター利用補助】社団法人ベビーシッター協会による「ベビーシッター育児支援事業」を利用することで補助を実施し、繁忙期などに利用しやすいようにサポートする。【帯同転勤】配偶者が転勤により居住地変更となった場合、配偶者と同地区への異動を配慮して行う。【育児休職者へのIT機器(ノートパソコン)貸与による情報提供】育児休職中であってもイントラネット(企業組織内でのネットワーク環境)の画面で、社内情報を閲覧でき、またeラーニングでスキルアップなどのメニューを受講できる。【管理職向けダイバーシティ研修の実施】子育て支援への理解を含め、ダイバーシティ全体におよぶ研修を実施し、理解ある職場環境づくりを行う。あくまでも上記は一例で、実際にはさらに多くの制度があります。ただ、これらだけを見ても、働くママには有り難い制度が多数。働くママにとっては、上司や同僚の理解が必要になるケースが多いため、「管理職向けダイバーシティ研修の実施」などは、とくに重要な制度かもしれません。「結婚や出産などのライフイベントに伴って、出産休暇や育児休暇をしっかり取得できる制度と環境づくり、復職への環境を整えていくこと」が、今後の課題だと村上さんは話します。また、2017年2月末時点での社員数は、全体4261名(うち女性社員688名)、女性社員比率16.1%で、現在は女性社員を積極的に採用し、50%になることを目標にしているのだとか。少子高齢化が問題視されている今、出産や育児をすることは、社会のためにも重要である半面、育児休職が長くなればなるほど、社会人としてのキャリア形成には不利になりがち。そういったなかで、勤務先に保育施設や充実した制度があることは、働くママにとってはとても強い味方といえるでしょう。(文・奈古善晴/考務店)
2018年02月12日女性の社会進出の促進が話題になる昨今、「私もそろそろ働こうかな」と考えているママも多いでしょう。そこでママテナでは、ママでも働きやすい企業を訪問!実際にどんな働き方ができるのかご紹介します。子連れ出勤の先駆け!授乳服ショップのモーハウス今回訪れたのは、有限会社モーハウスの青山ショップさん。授乳服専門店で、授乳服を探したことがあるママなら、誰でも知っているはず。そんな同社は、子連れ出勤の先駆けとしても有名。平日の昼下がりに訪れたら、お客さんで賑わっており、店員さんとお客さんの区別がつかず…。筆者が戸惑っていたところ、スリングで赤ちゃんを抱いたママが近づいてきて、「お待ちしていました。ちょうどいま授乳中なんです」と笑顔で対応してくれたのが、ママスタッフの川本さんと生後10カ月のせい君 。営業中に授乳をしているとは思わず、驚きを隠せませんでしたが、川本さんと、店長・勝政さん、代表取締役・光畑さんに詳しいお話を聞くことに。創立当初(1997年)から、子連れ出勤制度を導入している背景には、どんなことがあるのでしょうか?「モーハウスをスタート時に、私自身に数カ月の子がいて、スタッフも赤ちゃんを持つ母親だったので、自然と子連れ出勤になりました」そう話す光畑さんによると、子連れ出勤に関して様々なメディアから取材を受けるようになり、「この働き方自体が、女性の意識の殻を破ること」につながると気づいたそう。いまは、「子育て=仕事人生の終わり」と思ってしまう女性たちに、出産をしても様々な働き方があることを伝えたいと感じているのだとか。同社の従業員はほぼ女性。産休・育休の取得率は、就労時に妊娠したときは100%。職場復帰率も100%(生後2カ月くらいから母子の体調を見て、子連れ出勤)と、数値だけを見てもママが働きやすい環境であることがうかがえます。とはいえ、子連れ出勤には、何かしらの条件などもありそう。「子どもの成長にもよりますが、月齢が進むと人見知りや場所見知りが出てくるので、1歳6カ月くらいまでの子どもを持つスタッフが対象になります。また、母子の体調面を考え、子連れ出勤は1日4時間まで、週2~3日出勤としています」(勝政さん)子どもの病気で欠勤しても憂うつになることはないでは、実際に子連れ出勤をしているママの本音はどうなのでしょう?「私は母乳育児をしたかったので、仕事をしながら母乳をあげられることがメリットだと感じています。それに、子どもとずっと一緒にいられるのも嬉しいです。通勤時間もラッシュ時を避けてもらえるので、通勤しやすいですが、ごくたまにラッシュ時になってしまうと、子どもは大変かなと感じることもあります」(川本さん)スタッフがみんなママだと、子どもの病気やケガで急な欠勤をせざるを得ないこともありそうですが…?「たしかにそういったことはあります。でも、誰かしらが代わってくれますし、私も誰かと代わることもあり、欠勤に対して心配に思うことはありません。欠勤の連絡をしたときに、“看病がんばってね”と、ひと言もらえるのが嬉しくて、気持ちがホッとします」(川本さん)「保育園でインフルエンザが流行っていたり、子どもが鼻水を出していたりしたら、“もうそろそろ、うちの子にもくるかも”と、早めに周知してもらうことで、交代しやすい状態にし、欠勤の気まずさを和らげています」(勝政さん)子どもの病気で欠勤するのは、ワーママあるあるのひとつ。そんなとき、子どもだけでなく、ママを気遣う言葉をかけてくれることは、同じ境遇のスタッフ同士だからできることかもしれません。最後に光畑さんはこう話します。「今後は、例えば『自分の勉強のために休みを取得できる』など、子どもを持たない、または子どもが大きくなったスタッフにとっても平等感のある環境作りをしていきたいです」今回青山ショップを訪れて感じたことは、スタッフの皆さんがとてもいきいきと楽しそうに働いていたこと。しかし、それを実現するには、企業制度や上司、同僚のサポートはもちろん、お客様(社会)の働くママに対する理解が、とても重要になるのではないでしょうか。(文・奈古善晴/考務店)
2018年02月09日家づくりのプロである建築家さんが、テーマに沿って、過去に手掛けた住まいの事例とノウハウを解説するシリーズです。今回のテーマは、「子育て世代の働くママに嬉しい、スマートキッチンのある家」です。今回は、フォレスト建築研究所 一級建築士事務所(東京都福生市)の小椋祥司さんに、事例をご紹介いただきます。フォレスト建築研究所 一級建築士事務所 建築家・小椋祥司◆作品名:子育て世代に嬉しい、スマートハウスの「スマートキッチン」◆依頼者について:3人家族旦那様(30代後半)/奥様(30代前半)/お子様(8歳)※すべて建物完成時の情報◆所在地:埼玉県家族の繋がりを大切にしたシンプルモダンなスマートハウス依頼者の方からは、どのような要望がありましたか?「北側を除く三方を建物で取り囲まれ、日当たりや風通しが悪い敷地なので少しでも生活環境を改善したい」というご要望がありました。そして、これからの住宅に必要な、日常生活のコストを抑えながら、エネルギーを無駄遣いしない、省エネ・エコ住宅を希望されました。デザイン面については、「生活感を表に出さない、シンプルですっきりした外観とインテリアを希望しています」とのことでした。特にキッチンへのこだわりは、夫婦共働きでもあり、子育て期でもあるため、家事の軽減や時短が図れる、機能的で使い勝手の良いキッチンを希望されました。また、家族の会話が自然に生まれ、コミュニケーションが深まってゆく、キッチンとダイニングやリビングが繋がりあっているような部屋配置を希望されていました。この作品のポイントはどのような点ですか?省エネ・エコ住宅を希望されていましたので、太陽光発電パネルを設置したオール電化住宅としました。価格の安い深夜電力を使ってお湯を沸かし、昼間の高い電気料金を抑え、「エネルギーを見える化」して節電できる「スマートハウス」にしています。また、断熱性や気密性など、建物の基本性能を高め、長期にわたりランニングコストや維持管理コストが抑えられる設計としています。節電、節水できる設備機器を設置するなど、無理なく節エネ、省エネ、創エネが可能な設計となっています。また、北側には緑豊かな公園があり、立地性を生かして大きなピクチャーウィンドーが設けられています。移りゆく四季の風景を切り取った「一幅の生きた絵画」は、ダイニングやキッチンからも楽しめます。自然光が入り込むキッチンもインテリアの一部として、トータルにコーディネートされています。動線を意識した働くママに嬉しい対面キッチンキッチンに対しては、具体的にどのような要望がありましたか?家族との会話がはずむ対面式で、家事負担の軽減や家族が一緒に作業できる使い勝手の良いキッチンと、十分な収納力のあるパントリーを希望されていました。また、コンロは、ガスではなく清掃性の良いIHコンロをご希望でした。要望やこだわりをどのように実現されたのですか?ワイドなキッチンカウンターを設置し、周囲にゆとりを持たせ、家族の参加やママ友の食事会など、L形シンクを使って多人数でも調理できるようになっています。料理を通じて、「つくる楽しみ、食す楽しみ、交流する楽しみ」がキッチンから生まれてきます。流し回りには、食器収納、家電収納、パントリーをまとめて設け、「取り出す・調理する・片付ける・収納する」といった一連の作業がスムースに行える機能配置・機器配置のキッチンづくりを行いました。これにより、短い家事動線で家事の軽減が図れ、作業性も向上しました。また、食器棚とパントリーをまとめて設け、天井までの大型引き戸により、収納物のストック一括管理がしやすい設計になっています。各種ごみが分別しやすいゴミ収納スペースも設けています。その他に、継ぎ目のない、カウンターと一体形の人工大理石シンクや、凸凹のないガラストップのIHコンロ、ほとんどメンテナンスのいらないレンジフードを使用し、キッチンの壁全体には、汚れの付きにくいキッチンパネルを使用するなど、清掃性を高めています。働くママにおすすめするキッチンとは?これから家づくりを考えている働くママに、キッチンづくりのポイントを教えてください。働くママには、家事の軽減と家事時間の短縮につながるキッチンのプランニングが大切です。機能的で使い勝手の良いキッチンはもちろんのことですが、収納計画をしっかり行い、まとめ買いなどにも対応できる収納量と収納物のストック管理が十分行えるキッチンにすると良いと思います。キッチンは主婦専用の場所ではなく、家族みんなで協力しあって一緒に食事を作る場所です。家族の中にも生活時差があるため、必要に応じ、個人で調理する事も多くなっています。そのため、複数の人が同時に使え、リビングやダイニングと一体になった、オープンで居心地の良い場所として計画する必要があります。家族それぞれがサポートしあい、“つくる事・味わう事の楽しみ”を共有しあえるキッチンづくりをおすすめします。建築家情報事務所名:フォレスト建築研究所 一級建築士事務所建築家名:小椋祥司HP:事務所所在地:東京都福生市対応エリア:全国
2018年01月19日子どもや家族のことは愛しているけれど、ふと気づくと自分だけが「ガマンだらけ」な毎日に、ストレスを感じていませんか? 「ママ ガマン」でネット検索をすると、同じような悩みを持つママがたくさん! 上手くバランスを取る方法はないものでしょうか?ママのガマン「あるある」は「ないない」づくしネット上で見かけた「ママのガマンあるある」は、どれも共感できるものばかり。・寝たいときに寝られない (子どもを寝かしつけてからしか寝られない)・あたたかい食事が食べられない (子どもに食べさせた後でしか食べられない)・自分のための時間がない (使える時間はとにかく子ども優先)など、とにかく「ないない」づくしです。「あれもこれも自由にできない」「でも子どもや家族のためだから」と優先させることで気づかぬうちにストレスを増やし、ときには子どもや夫につらくあたってしまう原因になっているかも? しれません。「しなくていいガマン」を決めるとラクになるそこで提案したいのが脱・ガマン! ガマンの見直しです。いま自分がしているガマンを書き出し、それらを「するべきガマン」と「しなくてもいいガマン」に分ける作業をしてみましょう。本当に自分がするべきガマンなのか、誰にも頼ることができないのか、遠慮しすぎて自分で決めてしまったガマンではないか、など。いまのガマンを客観視することで、きっと心の余裕が生まれてくるはず。たとえば、睡眠や食事など生理的に必要な「子どもの身体」に関することは、幼いうちは親のサポートが当然必要です。これに関するガマンは「するべきガマン」が多いでしょう。反対にママ自身の体調がすぐれないときは、ガマンをせずに早めに対処することが重要です。これは「しなくてもいいガマン」。特に働くママたちは、熱や頭痛があっても「この程度で休んじゃいけない」とつい思いがち。でも、そんな状態で子どもに接していても、心の底からやさしくするなんてできません。また、子どもは親の状態をよく見て、敏感に感じとっています。できるだけ、笑顔のママでいたいものです。こんな風に「しなくていいガマン」があると思うだけでも気持ちがラクになるはず。さて、ではどうやって多忙なママが体の不調をガマンしないで済むようにするかが、次の課題です。薬にたよるのはあり? なし?頭痛や発熱を感じたら、体を休めるべきだと頭ではわかっているけれど、時間に追わわれていると後回しになりがち。筆者もしかり。かと言って、やみくもに薬を飲むのも体に良くない気がして、よほどのことがないと薬は飲まないようにしていました。ただ、結果的に飲むことになるのなら、熱や痛みを感じたらすぐに薬を飲んだほうが、ひどくならなくてすみそうな気もします。痛みを感じたときに飲む鎮痛薬として思い浮かんだ「バファリン」のサイトでちょっと調べてみました。いずれにせよ飲むことになるならば、早めに飲んだほうがいいかどうか、サイト内にはこんな説明がありました。Q. 痛みを感じたらすぐに薬を飲んだほうがいい?「鎮痛薬は痛みがひどくなる前に早めに飲むのがポイントです。しかし、効果がないのに気休めに飲んだり、痛くなるのが怖くて痛くないうちに毎日飲んではいけません」出典: バファリン〔鎮痛薬の上手な飲みかた〕 とはいえ、つらくなるたびに飲んでいたら「いつしか効かなくなる」という噂を聞きます。これについては、こんな説明がありました。Q. 薬をのみ続けると効かなくなるの?「用法・用量を守って飲めば、一般的に効かなくなるということはありません。 痛みをガマンし続けると痛みの原因物質が増え、それが原因で鎮痛薬が効きにくくなってしまったり、体に負担がかかってしまうこともありますので、鎮痛薬を正しく服用して痛みに対処していきましょう」出典: バファリン〔よくあるご質問〕 とのことで、正しい飲みかたと量を守って、早めに飲んで痛みをおさえ、体に負担を掛けない方がいい、ということになります。筆者は薬を飲むことさえもガマンしていたので、このメッセージにはかなり救われます。脱・ガマン宣言キャンペーン、実施中!バファリンを常備しておくと気持ちがラクになりそうなので、筆者も買ってみることにしたら、思いのほか種類がいっぱいあって、びっくり。気になる症状にあわせて選べるようになっています。急な頭痛や発熱、腰痛などの痛みに悩む、働くママ世代には「バファリンA」「バファリンプレミアム」この2つがオススメだそうです。子どもには年齢に応じた子ども用が別にあり、大人用は子どもに飲ませないようにとのことでした。ただ、頭痛とひとくちに言ってもさまざまな原因があるそうなので、いちどバファリンサイト内の 頭痛タイプチェック をしておくといいかもしれません。いつも笑顔でやさしいママでいるために、しなくてもよい「ガマン」はもうやめましょう。現在、バファリンのサイトで、「今日からわたしは、〇〇〇をやめます!」と宣言を投稿すると、「巨大バファリンだきまくら」が当たる 「脱・ガマン宣言」キャンペーン を実施中。あなたもこの機会に「脱・ガマン宣言」してみませんか?★巨大「バファリンだきまくら」が当たる!★ <脱・ガマン宣言 プレゼントキャンペーン 実施中> 脱・ガマン宣言を投稿した方のなかから抽選で、「巨大バファリンだきまくら」をプレゼント。しなくてもいいガマンにサヨナラして、「バファリン」のやさしさに包まれてみませんか? 脱・ガマン宣言 投稿ページはこちら >> 【バファリン ラインナップ】[PR] バファリン / LION
2017年12月08日*画像はイメージです:昨今大手企業の不正行為が相次いで発覚しています。いずれも日本を代表する企業であるだけに、その影響は計り知れないものがあります。一連の不正は、会社内で「当たり前」のような状態となっていた模様。それを見かねた一部の勇気ある社員が内部告発をしたことで、不正が明るみに出たようです。 ■意外と知られていない「内部告発」の方法自分の働いている会社の不正を告発することは、自らの首を絞めかねない行為。ほとんどの人が「見て見ぬふり」をしてしまうことでしょう。しかし、正義感などから、やはり「内部告発に踏み切るべきだ」と考える人もいるはず。この場合、周りの社員にバレないよう、密かに行動する必要があることは、皆さんご存知のとおりです。その一方で、「どこに、どうやって」告発をすれば良いのかは、あまり知られていません。仮に企業の不正を内部告発する場合、どのように進めれば良いのでしょうか?星野・長塚・木川法律事務所の木川雅博弁護士に解説していただきました。 ■内部告発はどのように行う?「最近も、性能データ数値、リコール件数、決算資料等の改ざん・ごまかしなどの企業の不正に関する報道が相次いでいます。従業員からの内部告発によって企業の不正や不祥事が明るみに出ることがありますが、原則として内部告発は実名で行うことになっているため、告発による不利益や報復をおそれてしまう方も多いかもしれません。そこで、実際に内部告発をしたいと思った場合にはどうすればよいかについて、制度を含めて簡単にお伝えしたいと思います」(木川弁護士) ■公益通報者保護制度(内部通報者保護制度)の存在「公益通報者保護法上の公益通報は、労働者が、不正目的ではなく、会社や役員・従業員等について生じている(まさに生じようとしている場合も含む)法令違反(コンプライアンス違反)行為を会社や外部に通報することです。公益通報者保護法や裁判例上、通報した人に対して降格・異動・解雇等の不利益行為を行ってはならないとされており、企業内の不祥事を発見した従業員が通報しやすくなっています」(木川弁護士) ■実際に内部告発をするときはどうしたらよいか「とはいえ、実際には不祥事が組織ぐるみで行われている場合などでは通報者に対する退職勧奨や不利益取扱いが行われてきたこともあります。法律は当事者間で紛争になってから守ってくれるものですので、事実上、不利益な扱いを受けない保証はありません。公益通報者保護法違反に対する罰則がないことも問題視されています。そこで、通報を検討している方が取り得る方法は2つあり、1つは匿名で通報をすることです。匿名通報は公益通報者保護法上の保護の対象になりませんが、理由のない不利益取扱いを受けた場合は裁判で争うことが可能できます。上司や会社を信用できない場合に様子見として会社上層部または外部に通報してみるのもいいかもしれません。そして、もう1つはその会社に見切りをつけて堂々と実名で通報を行うことです。昔とは違い、不正は明るみになりやすくなっていますのでその会社でキャリアを積んでも水の泡になる可能性が大いにあります。そのような会社は、残業代が払われないなど既に自分が被害を被っている場合がありますので、タイミングとコストを考慮して通報を行うのがよいでしょう。どこに、どのタイミングで通報するかについて迷われた場合は、第三者委員会や弁護士会の公益通報相談窓口へ相談するとよいです。結局、公益通報を行うこと自体によるメリットがない上、公益通報者保護法違反に罰則もなく、しかも、むしろ不利益取扱いを受けるリスクを背負うだけという点がネックだと思います。法改正もさることながら、どうしても社内での自浄作用が働かない場合には通報も選択肢の1つとして考えるような法令遵守行為が礼賛されるような社会になることを願います」(木川弁護士) 現状内部告発を行う場合は、会社からの不利益取扱いなどを受ける可能性があるようです。自分を守るためにも、告発の前に弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。 *取材協力弁護士:木川雅博 (星野・長塚・木川法律事務所。通信会社法務・安全衛生部門勤務を経て、星野・長塚・木川法律事務所に所属。破産・再生・債務整理を得意とする。趣味は料理、ランニング)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです* NOBUHIRO ASADA / Shutterstock
2017年11月13日ママ友同士のおでかけでは、車を持っていて運転できるママが「じゃあ、うちが車を出そうか?」という話になることが多いでしょう。目的地が近ければ、ちょっとそこまで乗せていってもらうなどは日常茶飯事ではないでしょうか。しかし、車に乗せる・乗せてもらうというのは、意外とトラブルも発生しやすいもの。特に、ふだんはあまり車に乗らないママ、車に慣れていないママは、その原因となりやすいので注意が必要です。■駐車場代やガソリン代、ささいな金額だけどモヤモヤする…「近所のママ友と、子連れでランチへ行きました。ちょっとした距離ですが駐車場がない店だったので、コインパーキングを利用したんです。しかし、相乗りしたママ友はその料金を払おうとせず…。少額だからこちらも請求しにくくてモヤっとしました」(29歳・2歳児のママ)場所にもよりますが、ランチの間くらいなら駐車場代も数百円程度でしょう。だからこそ、車を出したママは「ワリカンでいい?」とは言いにくいですが、乗せてもらったママのほうがお礼として駐車場代は負担するくらいの気持ちでいたいもの。たいていはワリカン、もしくは「いらないよ」といわれることが多いでしょうが、厳密にいえばガソリン代もかかっているわけですから、誠意は示したいものです。交互に車を出す機会があれば、乗せてもらったほうが駐車場代を出すなど、あらかじめルールを決めておくのもいいかもしれません。■その“ちょっと駐停車”、近所迷惑になってない?「お届けものがあってママ友の家へ。すぐに帰る予定だったので家の前に駐車したのですが、思わず立ち話がはずんでしまって…。その間、ほかの車が通りにくかったようで、近所迷惑になってしまいました」(33歳・小学6年生のママ)ちょっと立ち話のつもりが、盛り上がって長引くのはよくあること。相手が「大丈夫、大丈夫」と言っても、長くなりそうなら駐車場へ車を移動させる、場所を変えて話をするなど、気配りが必要です。最初に、「車をとめているから長く話せないの」と一言ことわっておくのも一つの手です。たびたび遊びに行くほど仲のいいママ友ならなおさらなので、ご近所から迷惑だと思われないように気を付けましょう。 ■「運転代わろうか?」の気持ちはうれしいのだけど、実は…「ママ友とちょっと遠出したとき、私が車を出しました。帰りは『運転を代わろうか』と言ってくれましたが、相手の年齢が自動車保険の対象外だったので断ったんです。すると、『私は信用されていないんだ』とむすっとされて困りました」(41歳・小学4年生のママ)自動車保険は運転者の年齢によって料金が変わる場合があり、家庭によっては保険対象年齢を絞って契約し、保険料をおさえていることも。年が離れたママ友が同乗するときには、安易に運転を代わってもらうのは禁物です。自分のほうが若い場合でも、運転を頼まれて困ってしまうことが考えられます。事前に確認しておくといいでしょう。■それって、道路交通法違反! 乗っても乗せてもNG「ママ友と買い物へ行く約束をしました。車で迎えに行ったら赤ちゃんも一緒に連れて行きたいといきなりいわれて…。うちの子はもう小学生以上だし、チャイルドシートはありません。だからといって、赤ちゃんを放置するわけにはいかないので、その日はキャンセルしてもらいました」(39歳・小学2年生のママ)「ママ友と出かけるとき、わが家は私と子ども2人で行くと伝えていました。ママ友の家は一人っ子だから大丈夫だろうと思ったけど、そのお友だち2人も一緒に行きたいとなって…。『つめれば乗れるって』と言われたけど、さすがに子ども5人一緒は無理! 最初からわかっていれば、車を借りたりできたのに」(34歳・小学3年生のママ)これもよくあるトラブルですが、どちらも道路交通法違反なのでしっかり断るべき。特に車の免許を持っていないママ友だと、こうした違反に気づかないこともあるので、事前に話しておいたほうがいいですね。それでも強引に乗ろうとするなら、「じゃあ、これから全員が乗れるレンタカーを借りてくるから、その分のお金はワリカンね」と言ってみて。無理強いはしなくなるはずです。車に対する考え方は、免許の有無や、車を使う頻度によっても変わってきます。違法なものはともかく、マナーについては「これが正解」というものはありません。トラブルを避けるためには、あらかじめ車についての価値観などを共有しておくといいでしょう。
2017年09月30日忙しい日々の中、疲れがたまったり、落ち込んだりすると、「もう今日は、夕飯のことなんて考えられない」という日もあります。献立を考えるのも、調理をするのも、今日は無理! それでも、子どもや夫の食事を何とかしなくては…。このような状況を、働くママたちはどう乗り切っているのでしょうか。「作らないと!」と頑張りすぎるとストレスになります。やる気が出ない日の乗り切り方を聞いてみました。■とっておき! やる気が出ない日のメニュー3つまずは、献立を考えるストレスを軽減する工夫です。「私の場合、食事を作ることよりも、まず献立を考えることがストレス。『今日はどうしても無理!』という日のために、焼きそば・ナポリタン・鍋焼きうどんの3つをヤル気が出ない日のメニューと決めています。メニューがすんなり決まれば、それだけでずいぶん気持ちが楽です。いざというときに備えて、この3つは普段作らないようにしています」(Fさん/29歳/自動車関連)毎日の献立を考えるのは本当に大変! でも、「ヤル気が出ない日のメニュー」を決めておけば、アレコレ悩まずに済むでしょう。野菜や肉、炭水化物がひと皿に詰まった麺類なら、食べ応えも十分です。■バリエーション広がる「丼」メニュー手抜きメニューのアイデアを、日々ストックしているというママも!「買ってきたものをご飯にのせるだけの『手抜き丼メニュー』で乗り切っています。たとえば、刺身の盛り合わせ、イカ刺し&納豆、釜揚げシラス&温泉卵などの海鮮系なら、買ってきたものをご飯にのせるだけでOK。ネギや生姜、大葉などの薬味があると、よりおいしいです。お肉系なら、トンカツ&キャベツで『ソースカツ丼』、焼肉&キャベツで『焼き肉丼』、つくね&温泉卵で『つくね丼』など。お惣菜1品と何かを組み合わせると、いろいろな丼ができますよ」(Iさん/32歳/公務員)アイデア次第でバリエーションが無限に広がるのが、丼メニューの大きな魅力。手抜き丼用に薬味の冷凍ストックなどを準備しておくと、より簡単ですね。また、保育園へ通う女の子のママ・Hさんは、晩御飯のメニューがまったく思い浮かんでいないとき、気持ちの面で次のような工夫をしているのだとか。「仕事帰りに娘を迎えに行き、その帰りにとりあえずスーパーへ。ひとまわりしても何も思い浮かばなかったら、潔くあきらめてお惣菜を買って帰ります」(Hさん/31歳/小売店)こんな風に「今日は割り切ってスーパーのお惣菜!」というときも、丼アイデアをストックしておくと役立ちそうです。■思い切って、たまには外食を!次は、外食を利用するというママのケースです。「平日に『今日は無理!』と感じたら、思い切って子どもと一緒に外食します。夫の帰宅を待っていると遅くなるかもしれないので、夫には『今日は外食にします』とメール。そうすると、勝手に食べて帰ってきてくれます。私の育休が終わって職場復帰するときに、『ご飯を準備できない日もあると思う』と相談しました。夫としては一度帰宅してから外食に出かけるより、帰りに勝手に食べる方が楽とのことだったので、我が家はこのシステムを採用。外食する日はできるだけ早めに決断して、連絡するようにしています」(Tさん/34歳/医療関連)こうして、夫ときちんと話し合いができていれば、気持ちよく外食を楽しめそうですね。■とっておきの出前最後は、出前を利用するという場合。これは『奥の手』だそうです。「ピザだけでなく、中華、和食、洋食など、調べてみると出前してくれるお店は意外とたくさんあります。ただ、便利で楽なのでついつい頼りたくなってしまいますが、普段は我慢。いざというときのために、極力使わないようにしています」(Jさん/35歳/小売店)我が家はどんなデリバリー・出前が可能なのか? 一度調べておくと、どうしても手抜きしたいときに役立ちそうです。毎日きちんとバランスの良い食事を作るのが理想かもしれません。しかし、それにこだわりすぎてストレスを溜め込んでしまうと、ママの身体や心が心配です。どうしても「食事の支度をしたくない」「できない」ときだってあります。たまには手抜きをして心身ともにリフレッシュしてみてもいいかもしれません。
2017年09月14日旬の食材を取り入れたレパートリーを増やすには、料理番組が便利ですね。専門家が家庭でも作れるようにアレンジしたレシピを教えてくれるので、特別な材料や道具も必要なく、間違いのないおいしい料理が作れます。夜も何かと忙しく、ゆっくり料理番組を見る時間もない働くママは、メモもできるので録画視聴がおすすめ。しかし、すべてをチェックするのは大変なので、自分に合った料理番組に絞るのがポイント。目的別・ジャンル別に、料理番組をセレクトしましょう。■今さら人に聞けない! 料理の基礎を学びたい ●『きょうの料理ビギナーズ』(Eテレ/毎週月~木曜 夜21時25分~)たとえば2017年7月なら「夏野菜」というように、毎月のテーマにそって学べるのが特徴です。おばあさんのキャラクターが、料理の基本をやさしく教えてくれます。1つの食材に対して複数の定番レシピが覚えられるので、「夫の実家から玉ねぎが大量に送られてきた!」というときにも、飽きがこないアレンジを楽しめるようになるでしょう。食感をいかした野菜の切り方や、旬の食材の選び方など、今さら聞きにくいことを再確認できるのもうれしいところ。料理初心者はもちろん、ベテランママにもあらためてチェックしてほしい番組です。■定番をおさえつつ、いつもと違ったアレンジも ●『きょうの料理』(Eテレ/毎週月~木曜 夜21時~)今年で放送60周年を迎える、老舗の料理番組。定番だけではなく、エビフライをサラダ感覚で楽しむアレンジメニューなどもあり、レパートリーを増やすにはもってこいです。おすすめ企画は、「20分で晩ごはん」。タイトル通り、料理人や料理研究家が4人分の献立を20分で仕上げていく名物コーナーです。プロの手際のよさは参考になり、少し焦った様子などを楽しみながら見られます。さらに、栗原はるみさんや平野レミさんなど、人気講師のレシピをチェックできるのも魅力。俳優の谷原章介さんも、ナビゲーターとして登場します。●『キユーピー3分クッキング』(日本テレビ系/毎週月~土曜 午前11時45分~)こちらも50年以上続くご長寿番組。食卓に並べやすい普段着のおかずから、季節の行事食、常備菜、デザートなど、幅広く網羅しています。CBCテレビでも同名の番組を作成しており、東海、北海道、東北、九州などで放送されています。こちらは家庭料理を中心に紹介しているようです。●『おかずのクッキング』(テレビ朝日系/毎週土曜 朝5時25分~)料理研究家の土井善晴さんがメインとなり、家庭料理を中心に教えてくれます。洋風仕立てのちらし寿司など、目からウロコの組み合わせもあって、真似したくなるアイデアが盛りだくさんです。以前の放送では、すし飯を作るときのボウルで作るポイントも教えてくれました。このように、レシピだけでなく、道具の使い方もわかるので便利です。ほかにも、有名店のシェフや有名料理研究家によるコーナーもあって、一度にさまざまなレシピが覚えられます。 ■料理+バラエティ感! 楽しくレシピを学びたい●『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(ABC・テレビ朝日系/毎週月~金曜 午後13時45分~)大阪あべの辻調理師専門学校の講師たちが、和食、洋食、中華と、幅広いジャンルの料理を教えてくれます。週ごとにテーマがあり、それに合わせたゲストも登場。講師が料理手順を教えながら、上沼恵美子さんとゲストのトークも盛り上がります。料理の思い出などが飛び出すこともあり、トークショーとしても楽しめる番組です。●『MOCO'Sキッチン』(日本テレビ系/毎週月~金曜 『ZIP!』内の料理コーナー)速水もこみちさんが豪快にオリーブオイルや塩を使用するシーンが話題の料理番組。視聴者からのお悩みやリクエストにこたえる形でレシピを提案してくれるのですが、それを解決せずに自分の好みを通してしまうことも。さらに、だじゃれが飛び出したりと、自然体のもこみちさんに出会えます。また、スーパーではなかなか売っていない、珍しい食材や香辛料を使ったりすることから、ネット上ではネタ番組扱いされることもありますが、料理上手なもこみちさんだけあって、そのレシピはたしか。イケメンが料理する姿を鑑賞できるという点でも見る価値アリです!●『男子ごはん』(テレビ東京系/毎週日曜 午前11時25分~)TOKIOの国分太一さんと料理家・栗原はるみさんの長男、栗原心平さんが出演。男性好みの丼メニューやがっつりした肉料理などを楽しいトークを交えて紹介していきます。ナインティナインの岡村隆史さんや、蒼井優さんなどが登場することもあり、バラエティ番組感覚で気軽に見られるのもいいですね。夫と一緒に見れば、料理に興味を持ってくれるかも?■プロ秘伝! そのもうひと手間を知りたい●『笠原将弘のおかず道場』(フジテレビ系/毎週火曜 『ノンストップ!』内の料理コーナー)和食の名店「賛否両論」のオーナーシェフ、笠原将弘さんが、定番のおかずをさらにおいしくするアレンジや技を教えてくれます。純和食だけではなく、サラダやタルタルソースなどが登場することも。例えば「エビとソラマメのがんも」では、ただ作り方を紹介するだけではなく、エビの殻でダシをとる方法や、とろろ昆布で風味をアップさせる技など、プロならではのコツを「極み」として紹介。ちょっとしたひと手間で料理がぐっとおいしくなるので、そのポイントだけでもおさえておきたいところです。■親子で楽しむ食育クッキング●『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』(Eテレ/月~金曜 午後17時45分~)小学生3人が「キッチン戦隊クックルン」となり、地球をおそう怪人たちと戦います。食材に関する知識やレシピ、さらにそのリメイク術まで楽しみながら学べるので、子どもが料理に興味を持つきっかけになるはず。子ども向け番組とはいえ、わらびもちや生春巻き、和風キーマカレーなど、大人顔負けのメニューも登場。休日に子どもと録画を見たあとは、買い物や料理も一緒に楽しみたいですね。料理番組といっても、そのレベルやメニューはそれぞれ異なります。自分に合ったものを選びつつ、複数チェックしておくと、さらにレパートリーが広がりそうです。
2017年08月13日子どもが保育園に通いだすと、「子どもが保育園に慣れてくれるかしら?」という心配と同時に「自分はほかのママとうまく付き合えるかしら?」と不安になるのではないでしょうか。実際には、働くママばかりなので、顔を合わせる機会も少なく、意外とドライな関係だという話もよく聞きます。それでは、運動会や保護者会など年に数回しかない数少ない接点を通して、どのように付き合っていけばいいのでしょうか。先輩ママたちの経験から考えてみましょう。■下調べ万全でのぞめば、園イベントは仲良くなるきっかけに「この春から娘が保育園に入ったものの、ママ友といえる人ができず。別にこのままでもいいかと思ったのですが、職場の先輩ママから『保育園にママ友がいないとつらいよ』といわれて…。でも、朝と夕方の送り迎えのときにしかほかの保護者と会わないし、顔見知り程度の関係しか築けませんでした」そう答えてくれたのは、3歳児のママで26歳のAさん。「入園から2ヶ月たっても状況はかわらず、私は焦っていたのですが、親子遠足でやっとママ友ができました! 子ども同士が仲良くなっているので、ママたちも自然と話すことができたんです。今度、一緒に遊ぶ約束をしました」保育園では、ママたちの接点があまりないという話はよく聞きます。そのため、積極的に話しかけていかないと仲良くなりにくいものですが、こうしたイベントを活用するといいですね。保育園の先生から、あらかじめ仲の良いお友だちの名前を聞き出しておくのもポイント。数少ないイベントの時に「いつも仲良くしてもらってありがとうございます! ○○のママです」と自分から声をかければ、ぐっと距離が近くなりますね。 ■ただの顔見知りでも、保育園ではあいさつは大事!「保育園でママ友がなかなかできなかったのですが、あるとき、娘が小さいころに通っていた児童館でよく会ったママを見かけたんです。勇気を出してあいさつしたら覚えていてくれて、彼女のグループに入れてもらいました。園の行事で一緒の係をやる程度ですが、情報交換などができるから助かります」(32歳・5歳児のママ)生まれも育ちも同じところなら、保育園で偶然知り合いに遭遇ということはあるかもしれませんが、そうでなければ「はじめまして」の人ばかり。そんな環境へ飛び込むのは、自分だけではなく、まわりのママも同じですから、みんな声をかけてもらうのを待っているのではないでしょうか。そもそも、あいさつしてくれる人に悪印象を持つ人はいません。まずは、自分から声がけをして輪に入る努力も必要かもしれません。■どうやってもママ友ができない! そんな時の奥の手は…「職場が遠いので延長保育をお願いしていました。そのため、ほかのママとほとんど会う機会がなくて。これでは孤立すると思って行事には積極的に参加することにしたのですが、すでにママ友の輪ができていて…。先生に相談したら、同じような立場のママを紹介してくれました。特別仲がいいわけではなく、行事のときだけ協力し合う感じですが、食事会とか面倒な付き合いがないのはいいですね」(39歳・5歳児のママ)ママ友ができなくて悩んでいるときには、保育園の先生に相談するのもいいでしょう。また、ママ友を「協力者」と割り切って付き合えるのも保育園ならではかもしれません。もちろん、保育園でもママ同士が仲良くなり、子どもが大きくなってからも付き合いが長く続くケースもあります。しかし、最近では面倒ごとを避けるためか、園の外では交流しない人も少なくない様子。保育園やママたちの様子、その場の雰囲気に合わせて、どんなケースにも対応できるような心構えで、臨機応変なお付き合いをしましょう。
2017年08月12日NHK連続テレビ小説、通称「朝ドラ」は、その名の通り月曜から土曜の朝8時からスタートします。現在は、有村架純さんがヒロインをつとめる『ひよっこ』が放送中です。この時間はママにとってもっとも忙しいタイミングであり、働くママはすでに出勤しているかもしれません。それでも意外とチェックしているママは多く、共通の話題としてたびたび登場することも…。みんなは一体、いつ朝ドラを見ているのでしょうか?■リアルタイムで見ている人、実は少数?20パーセント以上の高視聴率を誇る『ひよっこ』。取材したところ、これを毎朝かかさず見ているママは実は少ないという結果でした。どのようなタイプが、リアルタイムで放送をチェックしているのでしょうか?●「職場が近いので、朝ドラを見てから出勤します。子どもたちを送り出してほっと一息つける瞬間です」(32歳・小学5年生のママ)●「昼からの遅番勤務が多いので、朝ドラの放送は見られます。職場の人も見ているから、見逃すと話題に入れないことも…」(29歳・2歳児のママ)●「通勤中にワンセグでチェック! 『あまちゃん』から朝ドラにハマっています!」(38歳・小学1年生のママ)●「朝は見られないけど、昼の再放送を職場のテレビで見ている。休憩室では12時40分くらいになると誰かしら必ずNHKにチャンネルをかえる習慣になっている」(36歳・小学2年生のママ)通勤に時間がかからなかったり、遅い時間の勤務であれば、ゆっくり視聴できますね。なかには、通勤中にチェックする朝ドラファンもいました。 ■朝・昼がダメなら夜! 忙しい朝ドラファンにはBSが強い味方!実は朝ドラ、朝と昼以外にも放送しているのをご存知ですか? 本放送よりちょっと早い時間帯や、夜の放送など、BSでチェックしているママが多かったです。●「BSで朝7時30分から放送している回を身支度しながら見ている。忙しくて見逃したときには、夜23時30分からの放送をチェック」(42歳・小学5年生のママ)●「BSなら土曜の朝から一週間分をまとめて放送しているので、そこでチェックしています。以前は録画して毎日見ていましたが、まとめ放送は1.5時間でおわるし、一気に見たほうが内容が頭に入りやすくていいです」(32歳・4歳児のママ)夜や週末に放送してくれれば、ゆっくり見られていいですね。また、『ひよっこ』はダイジェスト番組もあり、『ひよっこ一週間』(日曜午前11時~/20分番組)、『5分でひよっこ』(土曜午後14時50分~、日曜朝5時45分~、日曜午後17時55分~/5分番組)が放送されています。これらの放送時間も覚えておくと便利です。■録画するママは、意外に少ない?今回の取材では、「朝ドラを見ている」というママが半数以上。録画してまで見ている人は、熱心な朝ドラの大ファン&出演者にファンがいる少数派でした。●「病院勤務で年配の人と接することが多く、朝ドラは共通の話題になるのでちょうどいい」(28歳・4歳児のママ)●「子どもが幼稚園に通っていたときは、ママ友との当たり障りのない共通の話題として重宝していました」(32歳・小学4年生のママ)●「姑世代の朝ドラ視聴率はハンパない! 帰省したときに話を合わせるためにチェックするようになりましたが、毎回ストーリーがおもしろいし、主題歌もミスチルや宇多田ヒカル、桑田佳祐さんなど豪華アーティストが手掛けていて、毎朝いやされています」(40歳・小学3年生のママ)私の母も朝ドラが好きで、旅先でも必ず見ていました。姑世代と話を合わせるにはぴったりのネタかもしれませんね。 専業主婦が多かった時代は、家事の合間に朝ドラを見て一息ついたことでしょう。しかし、働くママが増えた現代でも、朝ドラ人気は不動です。多くのママが、変わらず朝ドラを見続けているのは、ストーリーにひかれるのはもちろん、世代を問わない「共通の話題」として役立つからかもしれません。姑との会話に悩んでいる人はチェックしてみては? ▼連続テレビ小説『ひよっこ』公式ホームページ
2017年08月10日女性の社会進出がまだまだ遅れている日本。政府も「女性が輝く日本」として、女性が社会進出しやすい仕組み作りに力を入れていましたが、残念ながらそれを実感するに至っていない人が多いのではないでしょうか。“女性が働きやすい環境づくり”に具体的に取り組めている会社もそう多くはないでしょう。 「会社に期待してもムダ」と思って諦めている女性も少なくありません。では、女性が働きやすい職場とは一体どのようなものなのでしょうか。女性たちに聞いた、「働きたいと思う職場の特徴」をご紹介したいと思います。●(1)時短勤務や在宅勤務ができる職場『私には持病があって、出勤がキツい日もあります。でも休めない。そんなとき、時短勤務や在宅勤務ができたらな〜って思います。今の時代、打ち合わせだってSkypeとかで十分できる 。体調が悪いときに長時間満員電車に乗って通勤して、さらに体調が悪くなって仕事に集中できないっていうほうが会社的にも困るはず。子どもがいる人は時短勤務や在宅勤務の制度を利用できることもあるけど、子どものアリナシ関係なく可能にしてほしい 』(30代女性/編集)『ライフステージに合わせて時短や在宅で働けると嬉しいです。そしたら出産・育児も安心してできると思います』(20代女性/営業事務)産休・育休後に時短勤務ができる職場は多いですよね。でも、在宅勤務の制度を取り入れている会社はまだ少ないでしょう。また、在宅勤務ができても、子どもがいる人に限られることも。そうではなく、在宅勤務でも仕事を滞りなくこなせる人であれば希望者全員に在宅勤務の機会を設けてほしいものです。●(2)自分の意見が言える風通しの良い職場、煩わしい人間関係がない職場『上下関係がなく、誰でも自分のアイデアや意見を言いやすい風通しの良い職場 がいいです。前にいた職場は小さな会社だったんですが、ほぼ社長のワンマン状態。自分が気に食わないことがあると怒鳴ってきたり、パワハラで辞めていく人もいました。「もっとこうしたほうがいい」「こういう案がある」みたいなのを思っても、社長が怖くて何も提案できませんでした』(20代女性/営業)『私が前回転職した理由は、実は人間関係に疲れたからなんです。女性が多い職場で、派閥があったり陰口や嫌がらせがあったり。仕事をしに行っているのに、そういう煩わしい人間関係で消耗するのはバカらしい です。だから、煩わしい人間関係がなく、穏やかな気持ちで過ごせる職場がいいです』(30代女性/事務)正社員・派遣・バイトなど、雇用形態に関係なく、それぞれがプラスになると思ったアイデアや意見を発言し合える職場は働きやすそうですね。私が以前働いていた職場では、職種によるヒエラルキーみたいなものがあり、営業がとにかく一番偉いというような風土でした。横柄な言動で仕事を依頼してくる営業に「NO」とは言えず、従うのみという……。社員同士の仲が良すぎて大学のサークルノリのような会社も働きにくそうですが、最低限、みんなが平等に意見できる環境はほしいですね。●(3)正当に評価してくれる職場『男女関係なく、一人ひとりの能力を平等に評価してくれる職場がいいです。今の職場は女性がなかなか出世できない ので……』(30代女性/営業)『仕事ができないのに上司に気に入られている世渡り上手な人はいいポジション についていて、真面目に成果を出している人間は評価されない。そんなのおかしいですよね。コミュニケーション能力や愛想のようなものも大切だと思うけど、そこだけで評価しないでほしいです』(20代女性/企画営業)男女で扱いに差がある、仕事のデキや能力が評価されないなど、自分の評価に不満を抱えている人も多いようです。きちんと自分の頑張りが評価されて昇級・昇格していける職場でないと、社員のモチベーションは挙がりませんよね。●(4)業務の負担に偏りのない職場『業務の負担に偏りのない職場に憧れます。うちの職場は「女性が働きやすい」ということを高々とうたっていますが、「女性が」というのは間違い。働きやすいのは子どもがいる女性だけ です。確かに産休や育休、時短勤務と子どものいる女性には働きやすい制度が整っていますし、周りのサポートもしっかりしています。でも、言えないだけで、実はそのしわ寄せが私たち他の社員に来てるんです。時短勤務の人ができない仕事はすべて私にまわってくるし、子どもが熱を出したとかでお休みされればその日の仕事も私に来る。業務の負担に偏りがありすぎてつらいです。上司に相談しても、「あなたもいつかその恩恵に預かれるんだから」と言われるだけ。一生独身かもしれないし、いつまでもこの会社にいるとは限らないのに。今の業務量がキャパオーバーなのだから、会社としてスタッフの人数を増やすとか、対策をとってほしい です。不公平すぎます』(30代女性/広告制作)これ、実はけっこう思っている人が多いと思うんです。子育てしやすい職場というのはとてもありがたいし、素晴らしいことですが、それによって業務のしわ寄せが他の人へ行き、負担が重くなってしまう。それは会社として何か違うんじゃないかなと思います。そんなことをしているから、独身女性が子どものいる時短勤務の女性を嫌悪してギスギスしてしまったり、他の社員に迷惑になるからと産休・育休を取らずに辞めて行ってしまったりする人がいるのでしょう。特定の人にばかり仕事が集中し、大きな負担になってしまうというのは考えものです。人員を増やすなどの対処をしてほしいですね。----------いかがでしたか?今回は、既婚者だけでなく独身の方にも幅広く意見を伺いました。「女性の働きやすさ」=「子育て中の女性の働きやすさ」ばかりにスポットが当たってしまいがちですが、そうではなく、すべての女性に対して働きやすい職場作りを進めて行ってもらいたいなと切実に思います。●文/パピマミ編集部●モデル/ゆみ
2017年07月12日仕事が終わったら、保育園や自宅への移動時間で“おかあさんスイッチ”をオン! 家族の夕飯の支度や子どものお風呂、歯みがきなど、働くママたちは帰宅後も任務をたくさん抱えています。日々の暮らしをどう組み立てていけばいいか、悩んでいるママたちに紹介したいのが、書籍 『かあさんの暮らしマネジメント』 (SBクリエイティブ)です。ガラス作家のイイノナホさんや「くらすこと」主催の藤田ゆみさんなど、8人の「働くかあさんの暮らしのマネジメント術」がまとめられています。著者の一田憲子さんは、専業主婦や料理研究家など、さまざまな人たちにインタビューを行い、その習慣を紹介する 「暮らしのおへそ」 シリーズも手掛けています。一田さんが仕事やプライベートでたくさんのかあさんたちに出会い、日々を乗り切る術に感銘を受けたことから生まれたという本著で紹介されている「かあさんの暮らしマネジメント術」の一部をご紹介しましょう。■「1日を100%使い切らないのが自分を潤すためのコツ」(りょうこさん)「1日を100%使い切らないのが自分を潤すためのコツ」。これは、二人の息子さんを育てながらフルタイムで働くりょうこさんが、マネジメントの基本にしていることだそうです。1日をフルに活用しようとすると、体力・気力ともに消耗してしまうこともあるものです。取り込んだ洗濯物をたためずに山ができていたり、食器を洗えないまま子どもと一緒に寝落ちしてしまったり…。仕事と家事、育児をうまく回せずに自分を責めてしまう人もいることでしょう。あれもこれもと作業を詰め込みすぎず、1日の中で30〜40%くらいの余力を残しておく。そうすれば、「やること」「やらなくていいこと」も選択しやすくなります。時間にも余裕ができるため、子どもとゆっくり向き合ったり、読書をしたり、平日の夜も心穏やかに過ごせそうです。 ■「任せたら口出ししないのが、『やってもらうシステム』をつくるコツ」(石渡深里さん)産業医の石渡深里さんの家では、家事の一部を夫や子どもたち(7歳、5歳)がやっているそうです。ときには、7歳の長女が朝食づくりを担当することもあるのだとか。夫婦間の家事・育児の分担は、働くおかあさんたちにとって関心の高いテーマのひとつです。仮に夫が協力的な場合でも、やり方が気に入らずに結局自分でやってしまうというケースも。しかし、それではおかあさんばかりにしわ寄せがいってしまいます。石渡さんも夫のやり方に対して「私だったらこうする」と思うことはあるものの、そこまで相手に求めないそうです。口を出すよりも、相手のやり方を尊重して任せる。それは、子どもたちに対しても同様のようです。「任せる」ことで互いに信頼も生まれるうえに、一人ひとりが自発的に動くようにもなる。家庭内の雰囲気もぐっとよくなりそうです。■「いいおかあさん」よりも「ご機嫌でいること」を目指すこのように『かあさんの暮らしマネジメント』で紹介されているかあさんたちは、職種も立場もさまざまです。一田さんが序文で触れていた、かあさんたちのマネジメントの目的が印象的でした。今回、8人の働くおかあさんたちにお話を聞いてみると、なんと、みんな目的が同じでした。それは、自分自身を「ご機嫌に」すること。出典: 『かあさんの暮らしマネジメント』P3 「いいおかあさんであること」を目的にしてしまうと、できないときに落ち込んでしまうこともあります。自分自身が機嫌よくいられるためには、潔く手放すことも必要だとかあさんたちはいいます。育児や家事、仕事などで苦しい時期を経験してきたかあさんたちが悩みながら見つけた方法は、等身大のものばかり。「これなら自分でもできそう」と思えることでしょう。忙しいママたちが、ご機嫌でいられるためのヒントが詰まった一冊です。 『かあさんの暮らしマネジメント 仕事、家事、人生をラクに楽しくまわすコツ』 一田憲子 著(SBクリエイティブ)一田憲子編集者・ライター。OLを経て編集プロダクションへ転職したのち、フリーライターになる。さまざまな職種の人へのインタビューを通じて、暮らしまわりの記事や生きるヒントなどを読者に届けている。著書に『暮らしのおへそ』(主婦と生活社)、『「私らしく」働くこと』『ラクする台所』(マイナビ)など。新刊は『わが家のお金を、整える』(主婦と生活社)。WEBサイト「外の音、内の香」を運営。「外の音、内の香」: Instagram: @noriichida Facebook:
2017年06月07日「時間がたりない!」こう思ったことのある経験は、誰しもあるものではないでしょうか。とくに働いていると時間的な制約がある分、家庭での時間の使い方に不満を抱いてしまうこともあるでしょう。このたび、働く主婦の家庭で「短縮したい」と思っていることについて、あるアンケート調査がおこなわれました。働くママが削減したいと感じていることとは一体なんなのでしょうか。■ママが短縮したい家事の第1位は…人材サービス「しゅふJOB」がおこなった「家庭で時間を短縮したいこと」をテーマにしたアンケート調査によれば、日頃から短縮したいと考えていることに「料理」をあげる人がもっとも多いことがわかりました。『家庭で時間を短縮したいこと』調査(しゅふJOB総研) 僅差で「掃除や片づけ」もあげられ、つづく回答は「洗濯」「買い物」、「家族の送り迎え」など…。食事や家族だんらんの時間は大切だけれど、「調理には時間をかけたくない」「時間をかけずに部屋をキレイに保ちたい」などと考える人が多いのかもしれませんね。■子どものためにがんばりたい。でもママの本音は…ここからはアンケートに寄せられた口コミをご紹介します。●料理を短縮したい人・「メニューが決まらないと無駄な時間が過ぎてしまう」料理の下ごしらえや調理の時間だけでなく、メニュー決めで時間を使ってしまう人もいるようですね。・「子どもがいると食育の観点から手の込んだ料理が求められ、時間がかかる」家族の健康を考えた料理の準備にはどうしても時間がかかってしまうようです。●掃除や片づけを短縮したい人・「家族の帰宅時間がばらばらで、そのつど食事・片づけの準備をするため時間がかかる」・「食後の片づけの時間帯は眠気をひどく感じる」時間帯によってさらに片付けがおっくうに感じてしまうケースもありました。なかには短縮したいことについて「特になし」と回答している人も。「外で働くより、家事が好きなので専業主婦になってみたいくらい」「家のことは家族とのコミュニケーションも兼ねているので手抜きはしたくない」などの意見も寄せられていました。■いますぐできる時短掃除ワザ3つ最近は調理時間が短くてもおいしい時短料理レシピがたくさんうみだされています。お掃除や片付けにおける時短テクにはどんなものがあるのでしょうか。そこで、ここからはいますぐにでも実行できる裏技を3つご紹介します!●床以外の物の置き場所を決めておく掃除や片づけに時間をかけないためには、掃除場所を掃除しやすくすることが大事。そのため次のことを心掛けるだけでだいぶ時間が短縮されます。・床にはなるべく物を置かない物を床におかないようにするだけで移動や片付けの手間がなくなり、掃除機がけが手早く終わります。・何がどこにあるのか家族全員に置き場所を熟知するみんながどこに何をしまうのか知っていれば、家族全員で片付けられるようにしましょう。●ゴミ箱をひとつにするあちらこちらの部屋にゴミ箱をたくさんおいてはいませんか? どこにいてもすぐに捨てられるから、とむやみにゴミ箱を増やしてしまうと、ゴミ集めに時間がかかったり、あとで分別が必要だったりと、意外にあとから大変だったりします。さらにゴミ箱から発生するニオイが部屋に充満しちゃうことも。そこでゴミ箱はリビングに大きめサイズがひとつ! と決めるとゴミをまとめる作業もグンと楽に!●ウェットティッシュを活用ちょっとした汚れや食べこぼしもすぐにキレイにしないとかたまって頑固な汚れになることがあります。そんなときは玄関、リビング、洗面所など各部屋のすぐ手の届く場所にウェットティッシュをおいておきましょう。ちょっと汚れたとき、手ではさわりたくないゴミが落ちていたときにササッとその部分だけふきとります。そうすることでひどい汚れや大きなゴミを放置することなく、後々の掃除が楽にすむはずです。おいしいものを食べさせたい。いつもキレイな家にしておきたい。でも時間はかけたくない! ママの心のなかにはいつもそんな葛藤があるのかもしれません。でも自分ひとりだけで完ぺきにこなすなんて不可能。快適なおうちにするために、大事な家族にもぞんぶんに協力してもらいましょうね!<参考サイト>しゅふJOB総研 「家庭で時間を短縮したいこと」をテーマにしたアンケート調査
2017年05月17日人間関係のトラブルでは、「嫉妬心」がその引き金となっていることが多々あります。特に、日々の暮らしぶりや収入、家族、容姿など。何かとお互いをくらべてしまいがちなママ友同士のつき合いでは、この「嫉妬」によるトラブルが多いようです。ママ友の嫉妬を招きやすいのはどのような話題なのか? 働くママたちのエピソードから考えてみましょう。■ママの学歴はタブー?/ Aさん(34歳)の場合 「小学生のうちの娘が、『私、ママと同じ○○高校に行くの!』と言ってくれたことがうれしくて、数人のママ友がいるところで、そのことをつい話してしまったのです。それが、失敗でした…。私の出身校は、地元ではわりと有名な進学校。だから、ママ友たちには『自慢』に聞こえたのかもしれません。それまでは、子どもの学校や習いごと、家庭学習についてなど、いろいろ情報を交換していたのに、それ以来、私がいるところではそういった話題が出なくなりました。私から話題を振っても、『Aさんのところは、ママが優秀だから安心よね~』と言われておしまい。たった一言で、関係性がガラリと変わってしまったようです」(Aさん/34歳/飲食店勤務)それまで、お互いの学歴が話題にのぼることはなく、当然、ママ友たちの学歴をAさんは知りません。自分の出身高校を自慢するつもりは一切ありませんが、ママ友たちの嫉妬を買う結果となりました。ママ友は育ってきた環境も、学歴もさまざま。中には、学歴に強いコンプレックスを抱いているママがいるかもしれません。たずねられたら隠す必要はないと思いますが、自分から学歴を口にするのは控えた方が無難かも。相手によっては、強い嫉妬を招く可能性がありそうです。■夫を褒めると嫌われる?/Bさん(29歳)の場合「何気なく、『休日に旦那が料理を作ってくれた』とママ友に話したら、それから何かにつけて『Bさんは、旦那さんが優しくていいわね』と言われるように。最初は言葉通りに素直に受け取って、『そうね、感謝しないとね』なんて返していたのですが…。あるとき、そのママ友が『Bさんは料理が苦手で、いつも旦那さんがやっているみたい』と言いふらしていたことがわかりました。幸い、ほかのママたちは『あの人はBさんに嫉妬しているだけだから、気にしなくていいよ』と言ってくれたので助かりましたが、女の嫉妬って怖いな…と感じました」(Bさん/29歳/IT関連勤務)夫の愚痴を言い合ってストレスを発散したい! と思っているママも多いでしょうから、すこし謙遜するくらいがちょうど良いのかも?「料理したのは良いけれど、キッチンが汚れて後片づけが大変!」のように、ちょっとした不満もつけ加えておけば、嫉妬を買わずに済むかもしれません。■独占欲が強すぎる…/Cさん(29歳)の場合「ママ友・Dさんが『よかったら使って』と、手作りの写真立てをプレゼントしてくれました。その後、別のママ友・Eさんがわが家へ遊びに来たときに写真立てを褒めてくれたので、Dさんからもらったことを伝えると、なぜかEさんは急に不機嫌に。それ以降、私と会うたびにEさんは何かプレゼントをくれるようになったのです。お菓子やちょっとした雑貨など、毎回のことなのでだんだん怖くなってきて…。一度キッパリ断ったら、それから連絡がつかなくなりました」(Cさん/29歳/小売店)Eさんのように、友だちを独占したがる女性は意外と多いものですから、プレゼントをした・されたという話題には気をつけた方が良さそうです。ときには、「もらった」と言わない方が良い場面もあるでしょう。幸い、今回話を聞いた3人の働くママたちは、大きなトラブルにはつながらなかったとのこと。しかし運や相手が悪ければ、何気ない一言が大きなトラブルの引き金になってしまう可能性もあります。ちょっとした会話のなかにも「相手の嫉妬を招く可能性がある」ということを意識して、言葉を慎重に選ぶようにしたいですね。
2017年04月16日「4月から、パート勤務の社会保険への加入対象がさらに広がります。もともと昨年10月、従業員501人以上の企業で、週20時間以上働き、年収が106万円以上などの条件を満たす方に、社会保険の加入が義務化されました。これが今年4月からは、従業員500人以下の企業でも、労使(企業と労働組合など)が合意すれば、社会保険に加入できるようになります」 そう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。社会保険に加入するかどうかの境界線は“106万円の壁”と呼ばれる。4月以降は、パートなら誰もが直面するかもしれない壁となった。 「とはいえ、社会保険料は、企業と働く人が折半で支払います。負担を増やしたくない企業もあり、ただちに社会保険の加入を迫られる方は、それほど多くないと思います。ですが、いざというときのために、加入した場合の保険料などを試算してみましょう」 そこで、荻原さんがパート勤務で年収106万円を得ているAさんを例に解説してくれた。 「パート勤務で年収106万円を得ているAさん。夫は会社員で、Aさんの年収は130万円以下ですから、社会保険は夫の扶養に入り、Aさんは保険料を払っていませんでした。昨年10月、Aさんは40歳から社会保険に加入しました。保険料は月々、厚生年金が8,000円と、健康保険が4,400円。40歳以上なので介護保険が750円かかり、合計1万3,150円です」 手取り月収は8万8,000円から、7万4,850円に減った。痛いマイナスだ。 「ですが、メリットもあります。まず、老後の年金額が増えること。Aさんが60歳までの20年間、年収106万円のまま加入し続けたとすると、厚生年金を国民年金に上乗せして毎月9,700円受け取れます。20年間に払った厚生年金保険料の総額は192万円。保険料アップも年金カットも物価上昇もなければ、82歳からは“もらい得”になるでしょう。次に、企業の健康保険に加入すると、病気やけがで働けないときに『傷病手当金』がもらえます。月収の3分に2相当が最長1年半支給されるので、大きな備えになります。目先の保険料負担と、将来の年金額アップなどを比べ、それぞれ考えてみてください」 いっぽう、社会保険に加入場合には。 「社会保険に加入すると、自営業者の妻やシングルマザーなど、現在、国民年金・国民健康保険に加入している方は得になります。社会保険は先述のとおり、企業が保険料の半分を負担しますから、個人の負担は今より減ります。おまけに、将来の年金も手厚くなるので、迷わず加入するといいでしょう」 しかし、最近、女性が働く環境は目まぐるしく変わっており、もはや「103万円以下が得」「社会保険加入は損」などと一律に語れる時代ではないと荻原さんは言う。 「それぞれ個別の条件で考え、結論を出しましょう。ただ、社会保険の財政は逼迫しています。政府のねらいは、加入者を増やし、保険料徴収を増やすこと。社会保険の加入対象は今後も広がると予想されています。それなら、働けるうちはどんどん働き、現金と、勤務実績を蓄えることが、私は大切だと思います」
2017年03月29日子どもの急病で休んだり、時短勤務だったりと、ときには職場の協力や理解が必要な保育園ママ。周囲に応援してもらえるか、迷惑がられるかは、職場環境だけでなく、ママ自身の振る舞いによっても変わります。そこで、ワーキングマザーの困った振る舞いについて、一緒に働く人にアンケート。あなたも気付かないうちにしていないか、チェックしてみましょう。お話を聞いたのは:毛利優子さん女性のキャリア・働き方の専門家。3人の子育てをしながら企業勤務した経験を元に、女性のキャリア支援、講演、執筆等を行う。著書に『これで解決。働くママが必ず悩む36のこと』(日本実業出版社)他。Q.職場にいるワーキングマザーの言動で不快に感じたことや困ったことがありますか?Q.どんなことを不快に感じましたか?(複数回答)※シティリビング調べ(実施期間:2017 年1月19 日〜30 日/回答数178)ワーキングマザーと一緒に働いて、不快に感じたことや困ったことがない人、ある人はほぼ半々という結果に。不快に感じたことでは、「『子どもがいるから仕方ない』という態度で、周囲への配慮が足りない」がダントツでした。ワーキングマザーと一緒に働く人に聞きました!応援したいママとお困りママ応援したいママ■「いつも助けてもらっているから」と、私が休んだときの不在対応を引き受けてくれた。(38 歳・既婚・子どもなし・女性)■資料の所在が分かりやすいよう机を整理したり、書類にメモを付けていたり、業務の状況を分かりやすくしてくれると、急な休みの対応でも負担が軽くて済む。(33 歳・既婚・子どもあり・女性)■私もいつか結婚して子どもを産んで…と思っているので、楽しそうに働くワーママの姿を見ると、勇気がもらえます。(26 歳・独身・女性)■自らランチに誘って話を聞いてくれたり、誕生日にプレゼントをくれたり、忙しい中でもちゃんとコミュニケーションを取ってくれるから、お互いに仕事をしやすい。(29 歳・独身・女性)■時短でもやるべきことをきっちりこなす、集中力の高さはスゴイ!(45 歳・既婚・子どもあり・男性)お困りママ■「あ、ムリです」が口癖で、積極的に仕事をしない。何も頼めない。(46 歳・既婚・子どもあり・女性)■保育園ママが急きょ子どもの迎えに行くことに。その日中に済ませなければならない業務を頼まれたのですが、業務内容を口頭のみで告げて帰ってしまったのでとても困りました。自分自身の業務もあり、残業することになってしまいました。(27 歳・独身・女性)■「両立している分、他の人より大変」とアピールするママがいますが、会社は福利厚生施設ではありません。給与や待遇は会社に貢献した分の対価ということを忘れなければ、謙虚になれるのではないでしょうか。(39 歳・独身・男性)■「子どもっていいよ。絶対産んだほうがいいよ」と職場で声高に繰り返す。産めない人や産まない人もいるのに、ハラスメントと考えていない。(35歳・独身・女性)■休んで、早退して、周りのヘルプがあるのが当然という態度だった。(29 歳・独身・女性)周囲の人に対して配慮に欠けるママも共働き家庭が増加する昨今、時短制度など企業側の体制も整ってきて、働くママが受け入れられやすい雰囲気が社会全体に広がりつつあります。マタハラ(マタニティー・ハラスメント)という言葉も広まり、「ワーキングマザーには気を遣わなければ」と考えている人も多いようです。でもそれ故に、周囲からのフォローや気遣いを当たり前だと思い、配慮を欠いてしまうママも…。一緒に働く人へのアンケートでは、「仕事に消極的、向上心が不足」「急な休みや早退の引き継ぎに備えていない」「子どもがいない人への配慮不足」などの声も多く見られました。両立できる環境を当たり前だと思わないワーキングマザーだからといって、肩身の狭い思いをする必要はありません。忘れてはいけないのは、フォローしてもらう場合は感謝を忘れずに、日頃から真面目に仕事に取り組むこと。他の人がお休みしたときは進んで仕事を引き受けるなど、お互いを補完し合う関係を築き、働きやすい環境作りを心掛けましょう。同じ勤務時間でも、普段の言動や態度次第で、周囲の人が受ける印象は全く違うものです。自分自身が前向きに仕事に取り組み、周囲と良好な関係を築くことが、子どもがいる・いないにかかわらず、より続けやすい職場への近道と言えるでしょう。こんなときどうする?職場コミュニケーションのコツあんふぁんぷらすの読者アンケートで挙がったお悩みに女性の働き方の専門家、毛利優子さんがアドバイス。少しの気遣いで周囲と良い関係を築きましょう!Q.数日にわたる休み明けの日が気まずいですA.これは子どもの有無に限りませんが、マナーとして欠勤明けは、フォローしてくれたメンバーに「お休みをいただきありがとうございました。おかげさまで子どもも回復しました」などと、感謝の言葉とともに現在の状況をきちんと伝えましょう。そのとき一緒に「◯◯の件はどうなりましたか?」と、担当する業務の進捗状況を確認するとスムーズに仕事を開始できます。Q.保育園から呼び出し。早退するときに心掛けることは?A.早退を伝えるとともに、自分が抱えている業務の進捗状況を上司やチームのメンバーに報告しましょう。引き継ぎが必要な場合は、自分から頼みやすい人にお願いするよりも、チーム全体の状況を把握している上司を介して業務を割り振ってもらうのが理想的です。依頼する内容は、伝え漏れや聞き間違いがないように、口頭だけでなくメールやメモなどの文面でも伝えておくと安心です。Q.時短だと社内との接点が少なくなりがちですA.終業後の食事や飲みのお誘いは難しいので、ランチタイムの活用がおすすめです。同僚でも先輩でも、自分から積極的にランチにお誘いしてみては。仕事以外の話もして距離が縮まれば、いざというときにも助けてもらいやすくなります。ランチコミュニケーションが苦手な人は、業務中から話しやすい雰囲気を作ることを心掛けて。Q.職場で子どもの話はしない方がいい?A.職場の中には、実は不妊治療中だったり、さまざまなデリケートな事情を抱えている人もいるかもしれません。また、子どもの話を聞かされるのが嫌いな人もいます。悪気なく相手を傷つけたり、不快にさせたりしないように、子どもの話題に触れてこない人には控えた方がよいでしょう。子どもの写真をデスクに飾るときも、周囲の状況を見て判断して。Q.定時までに終わらない仕事を突然依頼されたら…?A.無理して引き受けた結果、締め切りに間に合わないとなると、結局誰も得をしません。仕事を受け取る前に、相手に自分の状況と意思をきちんと伝えることが大切です。ただし最初から拒否するのではなく、現在抱えている仕事を伝えて「どれを優先するとよろしいでしょうか? ◯時に退社しなければならないのですが、私がお引き受けして大丈夫ですか?」と、仕事の優先順位を確認しましょう。また、いつも同じ人に突発的な業務を振られる場合は、先手を打って、早めの時間に「今日は何かありますか?」と自分から聞いてしまうのも手ですね。Q.職場の行事や飲み会には参加した方がいい?A.「子どもの預け先が確保できなかったので、大変申し訳ないのですが…」とお断りしても問題ありません。ただ、職場の行事や飲み会は、コミュニケーションが少なくなりがちな保育園ママにとって参加するメリットも大きいもの。日頃接点の少ない人とも親しくなりやすいので、職場の居心地が良くないと感じている人ほど、パパや祖父母に子どもを預けて思い切って参加してみると、道が開けるかもしれませんよ。Q.時短でももっと仕事を認めてもらいたい…A.保育園ママは勤務時間が短い分、効率性でアピールしたいところ。日頃から意識しておきたいのが、「業務の見える化・共有化」です。緊急時にスムーズに仕事を引き継ぐためにも、担当する業務のマニュアルをあらかじめ作っておくなど、自分の仕事を他の人にも見えやすくしましょう。また、業務の無駄な部分に気付いたら、業務改善の提案を。「時短なのにでしゃばるのは気が引ける…」なんて思わずに、前向きな姿勢で貢献していけば評価されますし、思わぬチャンスを呼び込むかもしれません。Q.第2子を妊娠。いつ、どうやって報告すればいい?A.妊娠の経過や体調は人それぞれなので、いつ伝えるべきというルールはありません。ただしつわりなどで休みや遅刻が増えそうなら、特に直属の上司には早めに報告を。出産予定日、産休・育休の予定、復帰の意思はあるのかなど、自分の考えをまとめた上で相談することが大切です。妊娠が育休明けすぐだったりすると言いづらいかもしれませんが、早めに伝えたほうが上司も先々の準備ができて助かるはずですよ。読者ママが職場の人に言われてうれしかった/傷ついたひと言【うれしかった】● 後輩に「憧れます!」と言われたのがうれしくて、後輩たちのために先陣として頑張ろうと思えました。(3歳のママ)● 「仕事の代理はいるけど、子どものママはあなたしかいないんだから、子ども優先にしてあげて」と上司が言ってくれたこと。(1歳のママ)● 「子どもがいるのにバリバリ働いてかっこいいね〜」と言われてうれしかったです!(1歳のママ)● 「ワークライフバランスは子どもの年齢や家庭の状況により変わるものだから、その都度見直して一緒に働き方を考えていこう」と上司が言ってくれて、とてもありがたかったです。(3歳・5歳のママ)【傷ついた…】● 「お小遣い稼ぎなんでしょ?」と言われ、傷つきました。(0歳・2歳・4歳のママ)● 「子どもってそんなにしょっちゅう風邪ひくの?」と疑われてショックでした。(6歳のママ)● 時短のことを「早く帰れていいなぁ」と言われました。帰ってからが大変なのに!!(0歳・6歳のママ)※あんふぁんぷらす調べ(実施期間:2016 年11 月7日〜12 月7日/回答数437)Illustration TAKAHASHI Miki
2017年03月24日2016年4月から施行された「女性活躍推進法」。働いている、あるいはこれから働きたい女性にはとっても重要な法律ですが、その詳しい内容をご存知でしょうか?法律をつくった目的や具体的な内容、施行によるメリットや認定マーク「えるぼし」などについて、わかりやすくご説明します。あなたやご家族の「この先10年の働きかた」を考えるために、ぜひ読んでみてくださいね!「女性活躍推進法」とは? いつスタートしたの?女性活躍推進法の正式名称は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」です。2016年4月1日から施行されました。法律の対象になるのは、国や地方公共団体、従業員301人以上のいわゆる「大企業」です(300人以下の中小企業は努力義務)。こうした団体や企業に対して「女性の活躍状況をチェックし、情報を公開する」「女性活躍のためのプランを提出する」といったことが「義務」として決められています。また、女性活躍推進法は10年間という期限のある「時限立法」です。日本は女性の管理職が少なすぎ? 女性活躍推進法の目的とはそもそも、なぜ女性活躍推進法がつくられたのでしょうか?大前提として、日本は働くうえでの「男女格差」がまだまだ大きいという事実があります。特に、女性管理職が少ないことが問題です。女性の社会進出は進んできたものの、2016年になっても女性管理職の割合はわずか11.3%。アメリカ(43.7%)、 スウェーデン(37.1%)などの欧米諸国やフィリピン(47.3%)と比べても、かなり低くなっています。参考: 独立行政法人労働政策研究・研修機構 世界経済フォーラムによる「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書」(2016年)では、日本の順位は111位。先進国のなかでは圧倒的な低さです。いわゆる途上国でも、日本より上の順位の国がたくさんあります。参考: 「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書」(2016年) 女性従業員の割合は各国で大差がないのですが、「女性はキャリアアップしにくい」という格差の現状がうかがえます。あなたの職場にも、出産を機に退職したり、親の介護のため出世を諦めたりした女性がいませんか。こうした男女格差を解消し、女性がもっと仕事の面で能力を活かせるようにと、女性活躍推進法はつくられました。この法律は一見「働く女性のため」のようですが、じつは老若男女すべてのためにもなります。なぜなら、少子高齢化で労働人口が減り続けるいまの日本で、人口の半分を占める女性が能力を発揮できないことは、みんなにとってデメリットだからです。会社がとるべき具体的なステップは?女性活躍推進法によって、公共団体や企業は何をしないといけないのでしょうか? 具体的には、つぎの4ステップが「義務」として定められています。(1)女性の活躍に関する状況把握・課題分析(2)(1)をもとにした行動計画の策定・届出・周知・公表(3)労働局への届け出(4)女性の活躍に関する取組の実施と定期的な効果測定ようするに、勤めている女性が「活躍」できているかまずチェックし、課題があればその解決のためのプランを立て、実行し、労働局にきちんと報告する。さらに社内や一般に情報を公開して、定期的にチェックもすること、という内容です。チェックすべき必須項目は、つぎのように決まっています。(A)採用者に占める女性比率(B)勤続年数の男女差(C)労働時間の状況(D)管理職に占める女性比率他にも、「男女別の育児休業取得率」「男女別の再雇用又は中途採用の実績」などさまざまな項目があります。これらの情報はすべて公開されていて、だれでも厚生労働省運営の「女性の活躍推進企業データベース」から見ることができます。参考: 女性の活躍推進企業データベース|厚生労働省 女性活躍推進法を守らないと罰則はあるの?女性活躍推進法には、罰則の規定はありません。ここまでご説明したステップはあくまで「義務」です。ただし、企業や団体がチェックした情報は、先にご紹介した厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」にすべて公開されています。公開している情報が乏しかったり、対象となる大企業なのに情報が公開されていなかったりすれば、企業イメージに影響します。「この会社は法律を守らないのか」「女性の活躍に消極的なのか」と、マイナスイメージになってしまうわけです。人材確保に苦労する会社が多いこの時代、採用にも影響が出たら会社にとって痛手でしょう。逆に「努力義務」しかない中小企業でも、積極的に情報公開や行動計画に取り組んでいれば「いいね!」と好印象になります。こうした事情もあってか、2017年1月末で対象企業の「行動計画」届け出率は99.9%。300人以下の中小企業も2,276社が届け出ています。参考: 女性活躍推進法に係る一般事業主行動計画策定届出状況|厚生労働省 私たちにどんなメリットがあるの? 働いていなくても関係ある?では、じっさい私には何か影響あるのでしょう。女性活躍推進法は、働く女性やその他の人にとって、どんなメリットがあるのでしょうか?■就職や転職時に役立つデータベースで企業や団体の「女性にまつわる実情」をチェックできるので、女性にとってより働きやすい職場を選ぶことができ、キャリアプランも立てやすくなります。女性役員の割合や男性の育休取得率などは、たとえば就職説明会や面接時などに直接きけばたいてい教えてくれます。けれど、そこに至る前に広く公開されているデータを「数字」で確認できる(あいまいな「わりと多いですよ」などの表現ではないのもポイント!)のは、働こうとする人にとっては大きなメリットですよね。■いち消費者として、女性にやさしい企業を選択できる「えるぼしマーク」という認定マークをご存知でしょうか ?女性活躍推進法にもとづいて届け出をした企業のうち、一定の基準を満たした「とくに女性の活躍に積極的&優良な企業」は厚生労働大臣から認定をもらうことができます。その認定マークが「えるぼし」です。より優良な順に、3つ星、2つ星、1つ星の3種類があります。えるぼしマークは企業の商品や広告、求人票などに使えます。つまり、私たちはいち消費者としてこのマークを見て「女性にやさしい」会社の商品やサービスを選べるというわけです。女性活躍推進法で「この先10年の働きかた」はどう変わる?施行からもうすぐ1年が経つ女性活躍推進法。行動計画の届け出率は99.9%にのぼり、「えるぼしマーク」認定はすでに249社が受けています(2017年1月末時点 )。出典: 女性活躍推進法への取組状況|厚生労働省 もちろん「チェック」と「計画」だけでは現実はそう簡単に変わらないでしょう。けれど、少なくともこれまで女性の活躍にあまり積極的でなかった企業が変わりはじめる「きっかけ」にはなっているようです。また、先にご説明したように、女性活躍推進法は女性だけのための法律ではありません。取り組みの具体例として「男性の育休取得率の向上」や「短時間正社員制度の導入」などがあるように、この法律は世の中全体の「働きかた」そのものを見直すことにもつながっているのです。介護やご自身の闘病などは、女性に限らずだれもが「当事者」として直面する可能性があります。こうした「壁」にぶつかったとき、これまでのような「男が働き、女は家を守る」「キャリアアップには長時間労働が必須」といった価値観で働くことはとてもむずかしくなります。そこで「働ける人が、できる範囲で最大限の能力を発揮する」という働きかたが重要になってくるのです。女性活躍推進法は、このような「働きかた」の大きな変化のきっかけや後押しとして期待されています。まずは「知る」「チェックする」から!「法律だけつくったって現実はそう簡単に変わらないよ」という冷ややかな声もありますが、ものごとを変えるための第一歩は、自分自身や自分のまわりから少し変えてみることだとよくいわれます。まずは一人ひとりがこの法律について知り、公開された情報をチェックすることで、企業や行政の取り組みをプッシュすることにつながるはずです。
2017年03月17日こんにちは、ママライターのましゅままです。「子どもが幼稚園に入るからその空き時間に働きたい」「子どもは小さいけど、保育園に入れて働いて家計の足しにしたい」「子育て以外に自分の力を発揮してみたい」「がっつり正社員よりもパートでいい。子どもがいるから家庭を優先にしたい」。そんなママたちにピッタリの職場はどんな職種なのでしょうか?子育て中におすすめのパートを調査してみました。●子育て中のママにピッタリなパート6選●(1)事務『子どもが小学校、幼稚園に行っている間、9時から16時で働いています。下の子の幼稚園は延長保育を利用しています。事務は、なんといっても土日休みが魅力 です。時間帯や時期によって閑散としたり忙しくなったりということもないので、パートでも安定して夕方までの間働くことができます。一般事務なら未経験でも雇ってもらえますし、シフト制と違い、他の事務さんがいれば自分ひとり子どもの用事で休んでも代わりができるので円満に働き続けることができます。その分、一般事務は子どものいる主婦さんに大変人気なようで、募集中の企業を見つけるのが大変 みたいです。仕事内容は庶務雑務なので「やりがい」を追及するのは難しいかもしれません』(30代/2児のママ)●(2)工場『子どもを1歳のときから保育園に入れて、工場で作業系のバイトをしています。土日休みです。17時まで働く日もあれば、日によっては14時までで切り上げて、子どものお迎えまで買い物をしたりちょっと休憩をしたりする時間があります。同じくらいの年齢の子どもを持つママも多くてとっても楽しいです!子どもが病気で休むことがあっても、自分が休んだからといって迷惑がかかるということはない ので気まずい思いをすることもほとんどありません。作業着を着てちょっと重い荷物を持ったり細かい作業を1日やったりと地道な仕事内容ですが、とてもいい環境なので続けられています』(20代/女の子ママ)●(3)派遣ヘルパー『登録制の派遣ヘルパーをして、実家に子どもを見てもらえるときに12~14時まで、9~15時までなど自由な時間に働くことができています。旦那が休みの日は1日フルで働くこともあります。うちはまだ子どもが小さくて安定して働ける環境にないので、この働き方は今の状況にとても合っているように思います。ガッツリとお給料をもらえる働き方ではないですが、今は仕方ないかな。登録制なので、家庭の都合で仕事が一時的にできなくなっても、また自由に始めたり休めたりするのも魅力 』(30代/男の子ママ)●(4)深夜のアルバイト『子どもを21時までに寝かして、帰ってきた主人とバトンタッチし、24時間営業の飲食店で深夜バイトへ行っています。バイトを終えてから子どもたちの朝食やお弁当を作って、幼稚園に送り出し、お迎えまでの間寝ます。ずっとこの働き方で、子どものことで仕事を休んだことはありません 。仕事を始めてすぐは下の子が夜起きてしまって、ママがいないことで寂しい思いをさせてしまったことだけが心残りです』(20代/2児のママ)●(5)個人営業の商店『個人経営の旅館でパートしています。サービス業なので土日も仕事があるのですが、小学生の子ども一人でお留守番は心細いので相談したところ、「あら!お子さん連れてきていいのよ!」と言っていただいた ので、空き部屋で宿題をさせたり漫画を読んだりDVDを見せたりして過ごさせています。本当に助かっています。個人経営ならではの利点だなあと感じています。その計らいのおかげで扶養ギリギリまで働くことができています』(30代/女の子ママ)●(6)飲食店やコンビニのオープニング『子どもが幼稚園に上がったので、その空き時間働けるところを探していたのですが、平日の昼間は人があふれているようでなかなか雇ってもらえない現実……。でも、近所にファミレスがオープンすることになり、そこなら昼間の時間帯も募集していてなんとかそこのオープニングスタッフとして働けることになりました』(20代/男の子ママ)●ママが働くには職場、家庭両方での協力が不可欠いかがでしたか?子どもがいるママはどうしても働ける曜日や時間帯に制限が出てきてしまいますね。しかし、ご実家や旦那様、地域の預かり保育などを上手に頼って他の主婦さんに働ける時間、曜日に“差”をつけることによって、採用やシフト接戦において優位に立つことができそうです。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年03月13日新入生ママを戸惑わせるのが、小学校でのPTA問題。多くの小学校では、「子ども1人につき1回は役員・委員を」といった暗黙のルールがあります。共働き家庭に配慮されていた保育園とは異なり、小学校でのPTA活動の多くは平日の日中。「仕事があるから」は役員や委員免除の理由にならないため、仕事とPTA活動の両立に苦慮しているママも多いようです。■「PTAやめた」と考える前にPTAが任意団体であることは昨今のニュースでも報じられています。実際問題、PTAを積極的にやりたいと思っているママは、専業、兼業問わず多くないのではないかと思います。でもだからといってすぐに「PTAやめた」とは声をあげることもできないのも実情。また「やりたくない」と思っていても、くじ引きなどで引き受けざるを得ないことも。まずは自分の学校のPTA活動について調べてみてはいかがでしょうか? もしかしたら仕事との両立ができる活動や子どもにとって必要な活動も見えてくるかもしれません。■各委員の活動内容をリサーチまずは委員会の種類や活動内容をリサーチしてみましょう。PTAには、活動の中心となる本部役員をはじめ、各クラスのとりまとめを行う学級委員、保護者向けの交流会などを主催する文化委員、広報誌を発行する広報委員など、さまざまな委員会が設置されています(委員会の名称は学校によりさまざまです)。委員会の中には、平日の会議が比較的少ないものもあるかもしれません。たとえば、広報委員会の作業として、運動会や発表会の参観のついでに写真撮影すれば対応できる場合もあります。また校外委員会の場合には、出勤前に通学路の見守りや夏休みの夜間見回りといった活動内容で、子どもの安全な通学、日常を守るために必要な役割を担っています。さらにこうした校外活動は、あまり仕事に影響せずに対応できる可能性も。一般的に「PTA活動は子どもが低学年のうちに引き受ける方が負担が少ない」といわれています。自分にできそうな委員会があったら、早めに立候補してしまうのも手です。■積極的に引き受けられる作業いまは1人1台のスマホが一般的になり、ネット環境もとても身近なものになりました。でも、「パソコン作業は苦手」という人もまだ少なくありません。アナログ作業が多いPTA活動の中でも、お知らせのプリントやチラシ、パワーポイントを使った発表用資料の作成など、パソコンスキルが必要となる場面もあります。書類作りや調べ物など、自宅でできる作業は積極的に引き受けることで参加するという方法もあります。仕事の都合でどうしても会議に出席できないときも、「その代わりに書類は作っておきます」ということになれば角が立ちにくいかも。■ママだけの活動ではないPTAの「P」は「Parent=親」の意味。活動に参加するのはママだけ、という決まりはありません。委員会の会議などは、パパに参加してもらうのもひとつの方法です。「仕事でPTAの会議を欠席」というママにはときに厳しい視線が向けられることもあるPTAですが、なぜか男性であるパパが参加すると、「仕事もあるのにPTAに参加するなんてスゴイ」といった雰囲気に。同じように仕事を持つママとしては少しモヤモヤしますが、そこはこらえてパパに頑張ってもらいましょう。PTAの会議では「本題に関係ないおしゃべりで時間が無駄に過ぎる」という悩みもよく聞かれます。参加するのがパパなら、そんなママたちのおしゃべりもシャットアウトできそうです。さらにパパに期待したいのが、会議の効率化。仕事で培ったプレゼン能力、時間の使い方工夫をPTAでもいかんなく発揮して、「これはこうしませんか?」と提案してほしいところ。ほかのママも提案したくてうずうずしている場合もありますが、どうしても女性同士では軋轢が生まれそうで言えないものです。共働きやシングル家庭が増えている最近では、委員会を設置せずイベントごとにお手伝いの保護者を募るなど、より多くの保護者がPTAに参加できるよう工夫されている学校もあるようです。PTA活動の意義についての意見も聞かれるようになった昨今。自分の目でどういった活動をしていて、子どもにとって何が有意義なのかを把握することも必要な時代になってきていると思います。学校にすべて任せて安心するのではなく、学校への意識を高めるために、PTA活動について考えてみたいですね。
2017年03月04日キャリアコンサルタントの上田晶美です。風邪の季節は「はたママ」(働くママ)が特に苦労するときですね。子どもが発熱、急遽会社を休まなくてはならない… 仕事と子どもの看病でママたちは疲労困憊、自分までダウンしかねません。みんなはこんなとき、どうやって乗り切っているのでしょう? 先輩ママたちの体験談をご紹介します。■「いつになったらお子さんは丈夫になるの?」(A子さんの場合)中小企業に勤めていたA子さんは女社長のこの言葉にがっくりきて、退職を決意したといいます。「いつになったら、あなたのお子さんは丈夫になるの?」子どもたちが次々と風邪をひいて、お休みが続いていた時のこと。A子さんも職場に申し訳なく、身をほそーくして周囲に「すみません」を繰り返し、自分自身も看病疲れでヘロヘロになっていたところ、社長のこの一言にもう我慢の限界が来たといいます。「はじめは社長も、『子どもは病気をするものだからね』なんて言ってくれていたのに。つい本音がポロッと出た感じなのでしょうね。それは今思えばのことで、その時は私自身も肉体的にも精神的にも限界に近いところだったので、プチッと切れてしまった感じでした」誰もが通る、子どもの病気による急な早退やお休み。「子どもの病気で休むので、自分の具合が悪い時に休んだことはありません」なんていう「はたママ」もいるくらいです。みなさん、どうやって乗り越えているのでしょうか?■「パパとの “看病リレー” で対応」(B子さんの場合)「どうしても病院に連れていくのは私の役目になりますね」とB子さん。子どもの病気の様子などを医師に説明したり、いつもの薬のことなどがわかっているのはママのことが多いからのようです。その代り、パパには仕事を早退してきてもらい、バトンタッチするのだそうです。つまり朝はママが仕事を遅刻して子どもを病院に連れていき、薬や飲み物を準備して家に連れ帰って子どもを寝かせる。パパは一旦出社するが仕事の段取りをつけて早退して帰り、ママとバトンタッチして看病する、という看病リレー。仕事の繁忙によっては、逆のことがあってもいいでしょう。二人とも丸々一日休むのでなく、半日ならば職場への迷惑が少なくて済むし、意外と目立たないといいます。精神的にも楽ですね。そうして、パパにもおかゆくらい作れるようになってもらいたいものですね。妻が病気になったときにお弁当を買ってくる夫では困りますから。今はレトルトのおかゆもおいしいですが、病気のときにおかゆを作ってくれた思い出というのもよいものではないですか?子どもも病気のとき、「ママが絵本を読んでくれた。パパがおかゆを作ってくれた」という思い出が残り、後になれば苦しかったことよりも優しく看病してくれたことを覚えているかもしれません。もちろん重篤にならないことが大事ですが。 ■「病児保育付きの医院へ」(C子さんの場合)C子さんは出版社にお勤め。激務のため、さぞかしお子さんの病気の時は大変だっただろうと思ったら、「うちの近所の内科医には別棟が託児施設になっていて、病気の子どもを預かってもらえました」といいます。子どもを連れていった病院でそのまま看病してもらえるのです。究極のワンストップ医院ですね。子ども自身も寒い中、具合の悪いところを病院だ薬局だと連れまわされなくて済むので、負担が少なくて済みますね。治りも早いかもしれません。そんな病院がたくさんできるといいのに、と思います。■「この子の母親はどうしたんだ?」(筆者の場合)これは私(筆者)の経験なのですが、娘が病気のとき、祖父母に頼んで病院へ連れて行ってもらったら、医師から「この子の母親はどうしたんだ?」と母(祖母)が叱責されたそうです。そのことがいまでも忘れられません。子どもの健康管理は母親の務めという固定観念があったのですね。確かに食事を作るのはお母さんという家が今でも多いでしょうから、役割分担としては家族の健康管理は母親の役目のことが多いでしょう。私の場合も三人の子どもを医者に連れていくのはほとんど私の役目でした。しかし、たまたまどうしても外せない仕事があって祖母に頼んだ際に、こう言われたのです。子どもの健康を願わない親はいません。子どもの健康が第一です。ただ、病気の急性期でなく、さほど危険のない時期であれば、仕事の都合をつけられないときには、人に頼むことも仕方ないでしょう。いまどきのお医者さんには、そのような固定観念で母親を中傷することがないように願います。三人が小さかった頃は、病院に行かない月はなかったくらいです。次々に家の中で感染するし、最後は自分にまでうつります。ノロウィルスが回ってきて、吐いて下してが夜中続いて、トイレの前で寝たことも一度や二度ではありません。風邪は年中行事のようになっていました。もちろん予防対策にも気をつけたいです。ただ、過ぎてしまえば、子育ての思い出の1ページになっていくことも付け加えておきます。うちの場合は小学校の2年生になると、体力がついて、いろいろな菌への耐性もでき、病気の回数はぐっと減りました。また、もしも看病を身内に頼むことができなければ、今は病児保育の専門機関に頼むという方法もありますね。もう少しの辛抱です。暖かくなれば、風邪の流行は終わります。これからも働くママたちを応援していますよ!
2017年02月22日妊婦向け媒体の編集長という職業柄、ハードな日々を送っている小林博子さん。過密なスケジュールをこなしているはずなのに、なぜか柔らかな笑顔で周りを癒す存在感。そんな小林さんに、日々の暮らしの中で大切にしていることなどを伺いました。働くママのヒントになる小林流のライフスタイルに迫ります。小林博子さん ニンプス編集長。小学生の男の子と3歳女の子のママ。ニンプス内のコンテンツのほか、子育てメディアのコラム執筆。AllAbout「育児用品」ガイド。趣味はリサーチを兼ねて新しいママグッズを探しにお店巡りをすること。試したことがある妊婦さん向けのボディケアコスメの数は、たぶん日本一!(笑)HP: 困っても笑顔を忘れない「どんなに時間がなくても、朝の子どもたちとのバイバイは笑顔でするようにしています。仕事に向かう私自身も、学校や友達のところへ向かう子どもたちも、そのあとの時間を気持ちよく過ごしたいから。3歳の娘はまだ、朝ぐずってしまうこともあるけれど、保育園で別れるときは無理やりにでも笑顔を作ってます(笑)。仕事は、取引先とも同僚ともいい雰囲気で進めるのが一番と思っているので、自分が笑顔でいられるようにコンディションを整えることを大切にしています。なので、洗濯は夜にする、翌日の服の準備は前日に(娘は服にこだわりが強く着替えに時間がかかるので、夜寝る時に翌日の服を着せて寝かせちゃうことも!)など、できるだけ家族みんなで朝の時間を気持ちよく持てるようにしています」。限られた時間ということを常に意識する「最初、子どもを保育園に預けて働くことに対しては、ちょっとした葛藤がありました。でもそんな葛藤があったからこそ、『子どもが保育園にいる間の時間を大切に使おう』と強く思えています。また、逆に子どもといられる時間も短いんだと意識して、一緒にいる時間をできるだけ濃いものにする工夫をしています。送り迎え中やお風呂の時間も「早くしなきゃ!」と子どもを追い立てるのではなく、覚悟して自分も一緒に楽しむことで、子どもの甘えたい気持ちを受け止めてあげることもできるようになりました。また、ラッシュ時間を避けるために30分から1時間、あえて自宅作業をしてから出社することもあります。その方が効率が良いので」。朝ごはんで美容モードにスイッチを「時間に追われて、自分の朝ごはんはトーストとコーヒーだけの生活が続いたころ、疲れが抜けにくくなったような気がして…。ママになってからは、自分の体調管理も子どものためなので、何とかしたいと思っていた時に、友達から勧められたのがチアシード。準備も簡単だし、今は毎朝、オレンジジュースに入れたり、ヨーグルトに入れたりしています。たったこれだけでも『カラダにいいものをとっている』という意識になって美容モードにスイッチが入ります」。ストレッチは子どもと一緒に過ごす時間を楽しみながら「ご飯を作って食べさせたり、宿題をみたり、お風呂に入れたり……時間的にはもういっぱいいっぱい。そんな中でも、隙間時間を見つけては、子どもと一緒にストレッチをしています。お休みの日の朝だったり、平日のお風呂上がりだったり。息子は、体が硬いのですが、サッカーを上達させたいという気持ちもあって、この家族でのストレッチタイムを一緒に楽しんでくれています。娘は、最初は一緒にやっていても、そのうち飽きて、お兄ちゃんや私にじゃれ始めて、ストレッチに負荷をかけてくれるいい役目を果たしてくれています(笑)」笑顔と肌のコンディションの大切さを実感「ママのすっぴんが好き!」という息子の橙明(とうあ)くんの声を証明するかのように小林さんの肌コンディションは、すっぴんでも上々。日頃のスキンケアはどうしているのでしょう。「人と接する機会の多い仕事だからこそ、笑顔と肌のコンディションの大切さを実感しています。最近は何を食べると調子が悪くなるかもわかってきたので、大事な日の前には特に気を付けるようにしています。スキンケアは、息子のサッカー練習の当番や試合の応援で、週末はたくさん紫外線を浴びてしまうので、美白を意識して使うものを選んでいます。中でも気に入っているのはアクアレーベル。美白有効成分の『mトラネキサム酸』も入っていると聞いてから取り入れています。最近アクアレーベルがリニューアルしたとのことで、新しくなったものをいただいたので使ってみました。とろっとした化粧水を乾燥の気になる部分に重ねづけしているのですが、しっとりするのにベタつかないところが嬉しいです」。「アクアレーベルは、安心価格で気兼ねなく使えるので、化粧水は顔だけでなく紫外線を浴びているデコルテや腕にも塗っています。化粧水と乳液だけの2ステップなので、毎日続けられています。アクアレーベルは、使いたいと思ったその日に近所のドラッグストアで買えるのもいいところ。ゆっくり買い物をする時間があまりないので、手軽に買えて、手頃に使えるのが何よりです。多少、睡眠不足でも肌のコンディションを崩すことがなくなりました」。アクアレーベルがリニューアル!アクアレーベルが肌にうるおいを貯蓄する鍵 「ベビーアミノ酸」 を配合してリニューアル!肌そのものがうるおい、気持ちにも余裕が生れます。 商品について詳しくはこちら>> 心の栄養になっているのは、子どもたちのほっぺ「できれば家事と育児はすべて自分が担当したい! と思う私ですが、ストレスなどで押しつぶされそうになったこともありました。でも、どんなときでも子どものご飯だけはなんとかしなければと……本当にツライと感じたことが何度もあります。でも私が笑っていないと、職場も家庭もやっぱりどこかギスギスしてしまうんですよね。イライラしていると子どもはすぐに気がつきます。『いつもご機嫌でいること』は、最近の私のテーマです。そんな私の心の栄養になっているのは、子どもたちのほっぺ(笑)。1日に何度もほっぺにキスしたり、私のほっぺと子どものほっぺをくっつけることもよくあります。上の子は、そろそろ嫌がるお年頃になってきたけれど、今のところ、友達やそのママたちから『橙明くんのママは若くてキレイね』と言われることもあって(それが事実かどうかは置いておいて)、それがとてもうれしいようで、ほっぺをくっつけることも嫌がらないので、柔らかいママのほっぺをキープするためにもスキンケアは大切だなと思っています」。 アクアレーベル ブランドサイトもリニューアル。 ママを応援する企画「#ママにくっつき隊」も限定公開中です!>> PR:資生堂/資生堂ジャパン
2017年02月21日日本政府が進めている働き方改革。メディアでも取り上げられ、企業などの注目が集まっていますが、何のためにどんなことが行われているのかご存知でしょうか?仕事以外にも世の中の流れやニュースに興味を持って、自分の意見がきちんと言えるということも大事です。何となく聞いたことあるけど今更聞けない……とならないためにも、働く女性なら知っておかないと恥ずかしい「働き方改革」について理解を深めておきましょう。どうして働き方改革が必要なのか人口が減少しても生産力を下げない安倍首相が、安倍政権の最重要課題の一つとしているのが「働き方改革」です。最重要課題の一つとしている理由として、これから少子高齢化が進み、増えていく社会保障の対策のためにも生産性を上げることが急務とされることを挙げています。ワークライフバランスの実現多様な働き方が認められるようになり、ぞれぞれのライフスタイルにあった働き方ができるようになれば、生産性が上がるだけでなくそれぞれの人生もより豊かになるのではないかという考えも述べられています。以前から問題視されている長時間労働についても、早急に改善の必要性があるとされています。労働基準法の改正案では、労働時間ではなく成果に対して賃金を払う「脱時間給」制度の導入も検討されています。働き方が改善されるとどんなメリットがあるのか労働環境が改善される残業や長時間労働など過酷な労働環境が問題となっており、それが生産性低下の原因になっているとも考えられています。政府は事業主に対して、自社の働き方や休み方の見直しや改善をするよう働きかけ、改善に役立つ情報を集めたサイトを開設したりしています。また、所定時間外労働の削減や有給休暇の取得促進を進める企業には一部費用を助成する助成金制度も導入されました。企業にとってもプラス効果働き方改革は従業員にとっては休みが増えたり働きやすい環境が整うなどいい変化が期待できますが、企業にとっても以下のようなプラスの効果が期待できます。・企業の生産力がアップすることで利益の拡大が期待できる・企業の魅力を高めることで求職者が増える・離職者が減り優秀な人材の流出を防げる女性の働き方改革も日本政府は働き方改革が、かねてから推奨しているダイバーシティー・マネジメントの推進につながることも期待しているようです。改革により多様な働き方が可能になれば、これまで家事や育児で労働に参加できなかった女性の社会進出も活発になると予想されます。「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%にする」という政府目標も発表されているように、男性はもちろん、女性自身へも女性の働き方や仕事に対する意識の変革が求められています。一人一人が自分にあった働き方を実現することで、仕事の質や生産性を高めていくことができるのではないでしょうか。これまでの働き方はどうだったか、これからはどんな働き方をしていきたいか、自分の働き方について一度じっくりと考えるいいタイミングかもしれません。参考:首相官邸、日本経済新聞、ニッセイ基礎研究所
2017年02月14日仕事をするうえで、女性として、母親として「こうありたい」と願い、目標をたてている人は少なくありません。目標を掲げることで自分の成長を感じられたり、モチベーションを保つことができたりするものです。働く女性を対象に行われた意識調査によって、働く女性は何を目標としているのか、さらにその目標に対して、どれくらいストレスを感じているかもわかりました。■ワーキングマザーの目標とは株式会社メディプラスが行った全国30~49歳の女性を対象にストレスと目標の関係を調査する『 ココロの体力測定調査 』によると、次のような調査結果になりました。子どもがいる人もいない人も、働く女性に共通する目標は「貯金」であることが明らかに! さらに子どもがいる人の場合だけでみると、ランキングは次のような結果になります。1位 貯金をする2位 節約する2位 片づけられる人4位 ダイエット4位 健康的になるワーキングマザーは子どものいない人と比べると「片付けられる人」を目標に掲げる人が多いことも判明。「仕事で成功する」「家族との時間を増やす」の割合も子どものいない女性より多めであることがわかりました。子どもができても「働く」を選択した女性にとっては、家庭と仕事、どちらも同じくらい大事にしたいと強く思う人が多いのかもしれませんね。■ワーキングマザーのストレスとは働く女性共通の目標は、「貯金」でしたが、ワーキングマザーの目標として順位が高かった「片づける」を選んだ人は、ストレスが高いこともわかりました。ワーキングマザーで、高いストレスを感じている人の目標は、次のとおり。1位 片付けられる人2位 ダイエットをする3位 節約する働いていると、家のことがなかなかできず「片づけられない」ことが、自分の主婦力の低さや家庭と仕事の両立ができていないことを表しているようで、罪悪感を多く感じてしまうのかもしれません。「以前はもっとちゃんとしていたのに…」と悩んでしまっているのかも。逆にストレスをあまり抱えていない人は、「未来のために貯金する」「料理上手になって食事を楽しむ」「人に感謝を伝える」といった「等身大の今の自分からより良い自分へ」という前向きな人が多いという特徴があるような印象を受けます。調査では、「全体的に、子どもがいる人は「以前出来ていたことをもう一度出来るようになりたい」という“リセット型”、子どもがいない人は新たな目標にチャレンジするという“ステップアップ型”の目標を立てる傾向があります」と分析しています。■心の健康をサポートする制度が義務化2015年12月から働く人の心の状態を調査する「ストレスチェック制度」が、事業所(労働者が50人以上いる)に対して義務化されました。この制度は、ストレスについての質問票に記入し提出することで、現在のストレス状態を調べることのできる検査です。質問内容は、次のようなものが出されます。「あなたの仕事についてうかがいます。最もあてはまるものに○を付けてください。」とあり、「自分のペースで仕事ができる」「時間内に仕事が処理しきれない」「私の職場の雰囲気は友好的である」ほか、たくさんの選択肢が設けられています。本人に結果が通知されるため、自分のストレス状態や不調を知ることができます。ストレスが高かった人は申し出ることによって、医師による面接を受けることができます。なおこのストレスチェックは、労働者への義務はありませんので、断ることもできます。仕事でも家庭でもがんばりすぎるママのこころが悲鳴を上げる前に、自分自身の状態を知ることも大切かもしれません。参考:厚生労働省 ストレスチェック制度 簡単!導入マニュアル
2017年02月12日