イラストレーターのリリー・フランキーが手がけた、フジテレビ系大型バラエティ特番『FNS27時間テレビフェスティバル!』(7月23日18:30~24日21:24)のオリジナルTシャツのデザインが14日、公開された。今回、リリーがデザインしたイラストは、『27時間テレビ』のメインキャラクターとして「ニーナちゃん」をセンターに配置。この「ニーナちゃん」が、27種の個性豊かな動物たちを引き連れてパレードしている様子を描ぎ、同番組のコンセプトである「みんながにぎやかに集う」イメージとなっている。このデザインは、出演者などが着用するTシャツだけでなく、番組放送中の画面上などにも登場。フジテレビの濵野貴敏チーフプロデューサーは「リリーさんが描きあげてくれた、これらのキャラクターたちは、27時間を思いきり駆け抜けてくれそうな、生き生きとしたエネルギーにあふれていると思います」とコメントを寄せている。Tシャツは16日から、東京・台場のフジテレビ内「フジテレビショップ」と、通販サイト「e!ショップ」で一般販売される。
2016年07月14日日本でも大ヒットした『シンデレラ』で一躍若手トップスターの仲間入りを果たしたリリー・ジェームズ。彼女が華麗な現代の“シンデレラ”から、まさかのゾンビハンターとなるベストセラー小説の映画化『高慢と偏見とゾンビ』が、9月に日本公開されることが決定した。舞台は、18世紀イギリス。謎のウィルスが蔓延、感染したものはゾンビとなって人々を襲っていた。片田舎で暮らすベネット家の5人姉妹は、裕福な人との結婚を夢見ながら得意の“カンフー”でゾンビと戦う日々を送っている。そんなある日、屋敷の隣に、大富豪の騎士ダーシーが引っ越してきた。狂喜乱舞する姉妹だったが、次女エリザベスは、初対面でみせた彼の高慢な態度に嫌悪感を抱く。だが、人類とゾンビの最終戦争が勃発し、共に戦うことになった2人は、互いの偏見に徐々に気づき始め――。2005年にはキーラ・ナイトレイ主演で映画化もされた、恋愛小説の金字塔「高慢と偏見」。その舞台を謎のウィルスに感染した終末世界に置き換えるという大胆な試みで、200万部を越える大ベストセラーとなったマッシュアップ小説「高慢と偏見とゾンビ」(ジェイン・オースティン&セス・グレアム=スミス/二見書房刊)を、まさかの完全映画化。原作小説は、発売当初からセンセーションを巻き起こし「ニューヨークタイムズ紙」のベストセラーリスト入り。世間で話題となるそのちょっと前、プロデューサーとしても活躍する女優ナタリー・ポートマンから製作アリソン・シェアマーへかけられた1本の電話が、今回の映画化プロジェクトを始動させることとなった。監督・脚本には『セブンティーン・アゲイン』の気鋭バー・スティアーズ。キャストには、原作の世界観を体現するべく、若手から重鎮まで多彩な英国俳優が集結した。主人公のベネット家の次女、エリザベスを演じるのは、ディズニー映画『シンデレラ』に主演して世界中の老若男女を魅了、英国貴族社会を描いた人気TVドラマ「ダウントン・アビー」ローズ役でも知られるリリー・ジェームズ。本作では、華奢で可憐な姿とは裏腹に、『キル・ビル』さながら得意のカンフーを駆使し、ゾンビを次々と倒していく!また、エリザベスとすれ違いながらも惹かれ合う大富豪の騎士ダーシー役には、『マレフィセント』のカラス“ディアヴァル”役のサム・ライリー。少女マンガにも通じる、ぶっきらぼうだけどどこか放っておけないツンデレ男子ぶりには、エリザベスの乙女心も翻弄されっぱなし。そのほか、リメイク版『ベン・ハー』に抜擢されたジャック・ヒューストン、『ダーク・シャドウ』のベラ・ヒースコート、『ノア 約束の舟』『ライオット・クラブ』のダグラス・ブース、『ターミネーター:新起動/ジェネシス』「ドクター・フー」のマット・スミスら、注目のキャストが揃う。エリザベスとダーシー、すれ違いながらも恋に落ちていく2人に待ちうけるのは、人類とゾンビの最終戦争!?ロマンス×ゾンビ×アクションの化学反応を、この秋、楽しみにしていて。『高慢と偏見とゾンビ』は9月よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月11日主演エディ・レッドメイン、監督トム・フーパーという『レ・ミゼラブル』の2人がタッグを組み、世界初の性別適合手術を受けたリリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語を映画化した『リリーのすべて』。本作待望のブルーレイ&DVDリリースが、9月7日(水)に決定した。風景画家のアイナー・ヴェイナーは肖像画家の妻・ゲルダと結婚し、デンマークで充実の日々を送っていたが、ある日、妻に頼まれて女性モデルの代役をしたことを機に、自分の内側に潜む“女性性”に気づく。それがどういうことなのかもわからないまま、“リリー”という女性として過ごす時期が増え、心と身体が一致しない状態に苦悩するアイナー。一方のゲルダは、夫の変化に戸惑いながらも、いつしか“リリー”こそアイナーの本質であると理解していく――。『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞を獲得したエディが、フーパー監督との再タッグで挑んだのは、まだトランスジェンダーという言葉や概念が確立していなかったであろう1920年代を舞台に贈る、鮮烈なラブストーリー。時代の空気感を表現した、華やかなファッションやインテリアなど衣装や美術も必見だ。エディは、主人公・リリーの何がほかの人との違いを生んだのかについて、「元来あった資質」「ゲルダの存在」「夫婦ともに先進的な思考を持ったアーティスト」「時代的な背景」などのさまざまな可能性を推測し、役作りをしたという。俳優魂を全身全霊つぎ込み、トランスジェンダーの女性という難役を繊細に体現したエディは、2年連続でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、再び世界中から絶大な評価を浴びた。今後、主演待機作には、ハリー・ポッター新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が控えている。また、リリーの理解者・ゲルダを好演したアリシアは、本作で見事アカデミー賞助演女優賞を受賞。「世界で最も美しい顔100人」に選ばれるほどの美貌のみならず、演技派女優としても世界的に認知され、アカデミー賞視覚効果賞受賞の『エクス・マキナ』、ヒロイン役に抜擢された『ジェイソン・ボーン』、そしてアンジェリーナ・ジョリーの当たり役を引き継ぐ『トゥームレイダー』リブート版など、話題作への出演が続き、いまもっとも勢いのある女優となった。ほかにも、本作には個性的な演技派が勢ぞろい。初めて“リリー”として出かけた彼女を見初めるヘンリクには、『007』シリーズQ役でおなじみのベン・ウィショー。夫妻の友人でバレエダンサーのウラには、『マジック・マイク XXL』のアンバー・ハード。アイナーの幼なじみでゲルダのよき相談役となる画商のハンスは、『君と歩く世界』のマティアス・スーナールツが演じている。『アバウト・タイム 愛おしい時間について』『博士と彼女のセオリー』『ラブ・アクチュアリー』など、恋愛映画のヒット作&名作を数々送り出してきたワーキング・タイトルが届ける、“本当の自分らしく”生きることを求めた恋愛映画に、もう一度、心震わせてみて。『リリーのすべて』は9月7日(水)よりブルーレイ&DVDリリース。(text:cinemacafe.net)
2016年06月19日映画『二重生活』完成披露試写会が14日、都内で行われ、門脇麦、菅田将暉、長谷川博己、リリー・フランキー、岸善幸監督、原作者の小池真理子が登壇した。直木賞作家・小池真理子の小説を基にした本作は、門脇さん演じる平凡な学生が、“尾行”という禁断の行為にのめり込んでいく様を描いた心理エンターテイメント。菅田さんが珠の恋人・卓也、長谷川さんが尾行される石坂、リリーさんが珠に「哲学的尾行」を勧める大学院教授・篠原を演じる。映画単独初主演の門脇さんは撮影をふり返り、卓也役との同棲シーンについて「不安もあり、非常に悶々とした日々でした」とつらそうに話すが、尾行シーンでは「自分の演技は置いておいて、尾行の対象に集中すれば良かったので、なんて気楽にできるんだと思った」とぶっちゃけて笑顔。一方の長谷川さんは「役と言えども、ずっと尾行されるのはすごい嫌な気持ちでした」と苦笑い。また、岸監督について「静かなサディスト」と評すると、「結構なものを要求されるんですが、お任せしますと言われるので、いままでの役を作るとは違う感覚になりました」と役作りに苦労したことを明かした。この日は、長谷川さんとリリーさんの意外な関係も明らかに。約20年前、長谷川さんが大学生のときに出版社でアルバイトをしており、リリーさんの家に原稿を受け取りに行っていたそうで、リリーさんは「僕はずっと長谷川くんに尾行されていました」と吐露。その言葉をきっかけに、2人は「居留守使われたこともありました」(長谷川さん)、「仕事場に貼ってあるポルノ映画のHなポスターを見て、どこに売ってるんですか?と食らいついてきた」(リリーさん)と各々の思い出を暴露。さらに、リリーさんが初めて出演した映画『盲獣vs一寸法師』(2004)の同役オーディションを長谷川さんが受けて落選した事実も判明。そんな逸話があるリリーさんと長谷川さんが同じ舞台に立つ不思議を、2人は「変な感じですね…」と噛みしめていた。『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月14日CHANELの広告塔に抜擢され、主演映画も公開間近の今一番注目株、リリー=ローズ・デップ。デザイナー界の巨匠カール・ラガーフェルドをはじめ、世界 中からラブコールを送られる彼女ですが、その美貌は母親譲りの超がつくほど なビ・ジ・ン!外国人メイクでもフランス的なアンニュイ顔に憧れるなら、 彼女を真似るのがオススメ。華麗なる一族の美娘「リリー=ローズ・デップ」ジョニー・デップを父に持ち、母はフランスを代表する歌手で女優のヴァネッサ・パラディ。誰もが羨むようなサラブレット中のサラブレットな彼女ですが、切望の眼差しは生まれだけではありません。その類まれなる美貌はデビュー前からゴシップ雑誌の常連だったほど。若干16歳ながら大人の女性の雰囲気を醸し出しているのは、フランス人らしいアンニュイな表情とそのメイクに秘密あり。リリー=ローズ・デップのメイク真似セクシーさもありつつ、意志の強さも感じさせつつ、ティーンエイジャーらしいフレッシュオーラを身にまとうリリー=ローズ・デップ。そんな一見混在しない要素がそろうのは、彼女のメイクが成せるワザ。アイメイクとオーバーリップで色っぽく演出して、しっかり眉毛で自己主張のあるフェイスを。そしてツヤ感のある肌作りが若々しい魅力を際立たせています。そんな彼女の真似メイクは、日本人顔をハーフ顔に近づける要素も満載。アジア人顔の筆者でもここまで変わることができるので、あなたもトライしてみては?EYEMAKE鼻筋の直線上に眉頭が来るくらい眉間を狭めて。眉頭から眉山までは一直線に 描きます。正面を向いているときの黒目の外側の上くらいに眉山を持ってきて 、眉尻を小鼻と目尻を結んだ直線上に描きましょう。このときの目尻は、アイ メイク後の目尻のこと! 全体的にしっかりと描き、パウダーよりもペンシル 使いで一本一本眉毛を描き足していく要領で。色気を醸し出すアイメイクは、ベースとして上下アイホール全体に肌なじみの 良いブラウン系のシャドウをブラシでのせて影をつけます。二重まぶたをオー バーするくらいにボルドーシャドウを重ねて、下まぶた中央から目尻にかけてもON。さらに濃いボルドー色を目尻のくの字ラインに入れ、横顔を印象的に 。アイライナーは目尻に従って太くなるように描き、下まぶた目尻にもONして、目力UPを。マスカラは上下たっぷり塗るとフランス顔に近づけますよ。アイメイクの仕上げに眉頭からノーズシャドウを入れて、彫りの深い顔立ちへと変身させましょう。CHEEK&LIP肌はツヤ感の出るリキッドファンデーションやクッションファンデーションなどを使い、パウダーを極力のせないようにして、ハリ感をKEEPします。リリー=ローズ顔は、頬のこけ感がポイントなので、チークは画像のように三角に入れて。口をつぼめて頬をこけさせてから、凹んだ部分にチークをのせるようにすると上手く仕上がります。リップは弾力のある唇を作るために、多少オーバー気味に色をのせるのが正解。アイメイクやチークで色を使っている分、リップはオレンジやベージュ系のなじみカラーを選択すると◎アイブロウメイクやオーバーリップなど、外国人顔に近づく要素も盛々のリリー=ローズメイク。「みんなと同じ」よりも「自分らしさ」が好きなあなたは、この夏、リリー=ローズ風メイクで一味違った自分の魅力に出会ってみては?
2016年06月02日シャネル(CHANEL)が9月に発売予定の新作フレグランス「N°5 ロー」のモデルに、女優のリリー=ローズ デップを起用することを発表した。リリー=ローズ デップは、自身が主役を務めるケヴィン スミス監督の映画『Yoga Hosers』をはじめ、レベッカ ズロトヴスキ監督の『Planetarium』、第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」にも出品されたステファニー ディ グスト監督『La Danseuse(Dance)』の3作品が公開を予定しているなど、今最も注目を浴びている若手女優だ。15年9月に発表されたアイウエアコレクションのキャンペーンモデルも務めている。ヨハン・レンクが監督を務めた同フレグランスのキャンペーンフィルムは16年秋に公開予定。リリー=ローズ デップが新しい時代のシンボルとして、パーフェクションに対する自由なスピリットや大胆さを表現し、シャネルのアイコニックなフレグランスに若々しいフレッシュさや美しさをもたらしている。
2016年05月31日開催中の第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で、『The Dancer』(原題)が上映され、主演のソコ、ギャスパー・ウリエル、メラニー・ティリー、そしてリリー・ローズ・デップが登壇した。ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの長女であるリリー・ローズが演じるのはモダンダンスの祖、イサドラ・ダンカン。ソコ演じる革新的なダンサー、ロイ・フラーに見いだされ成功への階段をのぼって行くイサドラを鮮烈に演じている。ステージにあがったリリー・ローズは背中が大きくあいた「シャネル(CHANEL)」の黒いドレスで、ヴァネッサゆずりの華奢な体がいっそう強調されていた。公式上映には、今年の審査員でもあるヴァネッサ・パラディも出席。晴れの場に登場した娘の姿を熱心に撮影し、母親らしい素顔を見せていた。一方、ソコの恋人クリステン・スチュアートはカンヌ入りしているものの、公式上映には現れず。クリステンはオープニング作品『カフェ・ソサエティ』(ウディ・アレン監督)と、コンペ部門の『Personal Shopper』(オリヴィエ・アサイヤス監督)の2本に出演している。主人公ロイ・フラーを演じソコは、上映後10分以上のスタンディング・オベーションを受け、キャストと監督ステファニー・ディ・ギュストは抱き合って喜んでいた。上映前はかなり緊張した様子だったリリー・ローズも、顔をほころばせた。ステファニーにとって、これが初の長編作品。新人監督に贈られるカメラ・ドール賞の有力候補になりそうだ。(text:Ayako Ishizu)
2016年05月16日アカデミー賞ノミネートのケイシー・アフレックやキウェテル・イジョフォー、海外ドラマの人気者ノーマン・リーダス、“ワンダーウーマン”のガル・ガドット、さらにアカデミー賞女優のケイト・ウィンスレットなど、ハリウッドの超豪華キャストが集結したクライム・アクション『トリプル9 裏切りのコード』。このほど、裏切りと暴力にまみれた本作の予告編とポスタービジュアルが解禁となった。“トリプル9”(999)とは、職務中の警官が撃たれる非常事態に、応援を呼ぶ際に使われる警察コード。武装グループのリーダー、マイケルは、警戒厳重な国土安全保障省の施設を襲うという強盗を成功させるため、“トリプル9”を利用する計略を練り上げる。この緊急コードが発動すれば、アトランタ市警の機能が約10分間は完全停止する。しかし、その標的となった実直な警官クリス、重大犯罪課の刑事アレン、そしてロシアン・マフィアを巻き込んだ犯罪計画は、マイケルの一味の内部対立や裏切りも絡み、想定外の事態へと発展することに――。ヴィゴ・モーテンセン主演『ザ・ロード』やトム・ハーディ&シャイア・ラブーフら共演『欲望のバージニア』で絶賛されたジョン・ヒルコート監督が、警察の緊急コード“トリプル9”の盲点を突く、群像クライム・アクションとなる本作。監督のもとには、ハリウッドの第一線で活躍し、受賞歴も豊富な豪華実力派キャストが集結。『ジェシー・ジェームズの暗殺』のケイシーに、『それでも夜は明ける』のキウェテル、まもなく公開の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ファルコン役のアンソニー・マッキー、日本でも人気を博す海外ドラマ「ウォーキング・デッド」のノーマンや「ブレイキング・バッド」のアーロン・ポール、『パシフィック・リム』のクリフトン・コリンズ・Jr.、『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』でワンダー・ウーマンを演じるガル。さらに「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」『ハンガー・ゲーム』シリーズのウディ・ハレルソンに加えて、『愛を読むひと』でアカデミー主演女優賞に輝き、『スティーブ・ジョブズ』でも卓越した演技力を証明したケイトが、ロシア訛りの英語を駆使し、邪悪なカリスマ性を匂い立たせるマフィアの女ボス役に扮していることにも注目。予告編では、アメリカ随一の凶悪犯罪都市アトランタで汚職に手を染めた警官たちが、警察の緊急コード“トリプル9”を利用した前代未聞の強盗計画を実行する様子が、緊迫感たっぷりに映し出される。さらに、ケイシーらハリウッドを代表する実力派キャスト陣が魅せる裏切りと冷酷非情なまでのバイオレンス描写は、思わず目を見張るほど。迫力のカーチェイスシーンや銃撃戦も、見逃せない本作の見どころの1つとなっている。警察権力の腐敗や裏切りのドラマ、壮絶なバイオレンス描写であぶり出す本作。オールスターキャストで贈る、モラルが現代の闇をえぐる新たな都市型ノワールに、期待していて。『トリプル9 裏切りのコード』は6月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月24日歌手のリリー・アレンが7年越しでストーカーに悩まされていたことを「The Observer」に語った。リリーに対する“強盗”と“迷惑行為”で有罪判決が下されているアダム・グレイは、中傷の手紙を送りつける、家のドアをバンバン叩く、果ては何日もリリーの家の庭に居座るといった迷惑行為を続けてきた。決定的な恐怖体験はある日の真夜中、リリーと子どもたちが寝ている家にアダムが侵入してきたことである。その日うっかり勝手口の鍵をかけ忘れて寝てしまったリリー。壁を叩く音で目が覚めた彼女が恐怖でベッドの上で固まっていると、ドアノブが回り男が入ってきた。思わず後ずさりするリリーを罵りながら詰め寄り、「俺の父親はどこだ」と叫んで布団をはがした。アダムはナイフらしきものをジャケットの中に持っていたとリリーは確信している。幸い寝室にはリリーだけでなく友人がおり、アダムを撃退したとのこと。こんな思いをしてもリリーは「彼に対する怒りはない。精神を病んでいるんだから」と言っており、むしろ怒りの矛先をこの事件への対応がひどすぎる警察に向け、痛烈に批判している。テレビ番組に出演してリリーへ謝罪の言葉を述べたアダムの母親によれば、アダムは2年前に妄想型統合失調症と診断を受けており、治療が必要な状態だという。彼は現在、最終的な判決を待っているところだ。(Hiromi Kaku)
2016年04月22日実写版のシンデレラ役などで知られる英女優のリリー・ジェームズがバーバリーのフレグランス「マイ・バーバリー」の広告塔に起用された。今夏のキャンペーンに登場することになったリリーは、このコラボについて「バーバリーのチームに正式に参加することになって興奮しています。英国人であることをとても誇りに思っていますから、これは大きな意味を持っています」と話す。リリーはソーシャルメディアでも、「マイ・バーバリーの新しい顔になったことを喜んで発表するわ。2016年8月にお披露目になるキャンペーンを楽しみにしていてね!」とこのニュースを発表した。リリーのキャンペーンは、ファッション写真家のマリオ・テスティーノが手掛ける広告ヴィジュアルのほかに、映像も公開されることになるという。ケイト・モスとカーラ・デルヴィーニュがモデルを務めてきた「マイ・バーバリー」の新キャンペーンの内容についてはあまり明かす気がない様子のリリーだが、「キャンペーンの一番最初の撮影はとても特別だったわ。あまり詳細を言いたくないけど、自分のまた違う面を見せられたのはとても楽しかったわ」と撮影の感想を語った。(C)BANG Media International
2016年04月21日『英国王のスピーチ』で作品賞、監督賞を含むアカデミー賞4部門を受賞し、『レ・ミゼラブル』では世界を涙で包んだトム・フーパー監督。新作『リリーのすべて』では、世界初の性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話を題材にしている。トランスジェンダーという言葉はもちろん、その概念もない時代に、真の自分を追求した勇気ある女性の物語に、オスカー受賞監督が挑んだことが話題だが、彼を魅了したのは何だったのか。来日したフーパー監督と、『リリーのすべて』について語り合った。―素晴らしい物語ですが、映像もとても美しく、まるで動く絵画のようでもありました。「ありがとう。アーティストたちの映画だから、彼らが見たような世界を表現したいと思ったんだ。主人公のアイナー(のちにリリー)は、風景が持つ美とパワーをワイドショット、ワイドフレームで追求した風景画家だった。一方、妻のゲルダは、人の、特に女性の美しさをクローズアップで切り取ろうとしていた。だから、ワイドショットとクローズアップを組み合わせて、二人の創造性を象徴する映像にしたんだ。それに、絵画は静止画だから、ハンドカメラや動きのあるカメラワークはあまり使わず、固定カメラを使おうと思いついた。デンマーク人画家たち、特にヴィルヘルム・ハンマースホイにもインスパイアされた。白・黒・灰色を基調とした彼の作風は、アパート内部のセットをデザインする際にアイディアとして取り入れた。アイナーとゲルダの結婚生活は、順調ではあったけれど、何か違和感があるということを暗示するような、主人公たちの孤独感を表現するような雰囲気を出したかったから。何かが起こりそうなムードというものに気づいてもらうためにね」。―脚本を読んだとき、3回泣いたそうですね。「たぶん2回だったと思う。でも、PR担当が3回と公表しているね(笑)。それはともかく、まずは二人の愛の物語に打ちのめされたんだ。だから、この物語は観客に届くと感じた。結婚とは長期間にわたる人間関係の最たるもの。人間は変化する。その極端な例が、リリーへとトランジションしたアイナーだ。この変化に直面し、挑戦し、打ち勝つ愛や思いやりが二人の間には溢れている。それが美しいと感じたんだ。特に夫を失う立場にあるゲルダの愛は大きい。ゲルダは夫を愛しているけれど、リリーが彼女らしく生きるために何ができるかと考えサポートする。この物語は喪失と愛の物語なんだ」。―その一方で、ゲルダはリリーを描くことで、画家としての才能を花開かせ成功を手にしますね。「アーティストとしての野望と、女性としての喪失がないまぜになるという複雑な状況でもある。皮肉だよね。ゲルダの成功は、リリーにありのままに生きることを推奨したという現実の上に成り立っているんだ。女性としての幸せは妥協した形になった。この映画は、愛の力を映し出したものだけれど、もうひとつ、アートの力を浮かび上がらせたものでもあると思っている。偉大なアーティストとは、ありきたりではないということだ。夫の中に潜んでいた女性性を目の当たりにするうちに、アーティストとしてそこに惹かれていき、創作意欲をかきたてられる。リリーがゲルダのミューズになるんだ。そんな目を見張るようなアートの魅力、感受性を表現できるということも、この映画をとった理由のひとつだ」。―本作はひとりのトランスジェンダーの女性が自らのアイデンティティを追求するというのが大きなテーマのひとつになっています。リリーが生きたのは80年以上も昔のことですが、いまもデリケートなテーマであることには変わらないようですね。「確かにそうなんだ。この問題にまつわる進歩は、ほんの少しに過ぎない。実は2008年に映画を作ろうとしたとき、周囲からは“たぶんこのテーマでは映画会社や配給会社を見つけるのはとても難しいだろう、リスクが高すぎる”と言われたんだ。でも、『英国王のスピーチ』や『レ・ミゼラブル』の成功を経て、作りたい映画を撮れるようになった。作品ができると、次のリスクは、観客が劇場に足を運んでくれるかどうかだった。でも、杞憂だった。1月にUKで公開されたとき、『スターウォーズ/フォースの覚醒』に次いで2位を記録したんだ。観客たちが、先入観を持たずにこの物語を受け入れてくれ、リリーの旅路に寄り添ってくれたことをとても嬉しく思う。この作品はトランスジェンダーを描いた作品だけれど、一人の人間が本当の自分になろうと闘う物語だ。すべての人間が最高の自分、ありのままの自分になろうとして直面する課題を描いた万国共通のテーマを内包しているんだ。ところで、日本ではこういったテーマはどう受け止められるのだろう」。―日本は保守的でもありますが、歌舞伎のように、ジェンダーの壁を感じさせない伝統文化もあります。個人的な意見ではありますが、キリスト教文化が色濃い欧米諸国に比べて、日本は意外にオープンで、寛容なところがあるのかもしれません。「そうだね。ぜひ日本の観客にも受け入れて欲しいな。日本では過去の私の作品を愛してもらっていて、とても光栄に、そして幸運に感じているんだ。困難に直面した人が、それを乗り越えようとするという部分では、『リリーのすべて』も過去の作品と似た部分があるから、僕のことを信じて、リリーの旅に付き合ってもらえたら嬉しい」。―LGBTQ(※)を扱った作品には、社会から差別的な扱いや暴力を受ける描写が登場することも多いですが、本作にはとほんどそれがなく、同情ではなく共感によってリリーを深く知ることができますね。「リリーには良き理解者でオープンな心を持った友達、ハンスやウラがいた。当時としてはとてもリベラルな人々だ。ボヘミアンでアーティスティックで、彼らのコミュニティはとても先進的で寛容であり、偏見を持たない。リリーが本当の自分を追求できたのは、それもひとつの理由だったと思う」。※レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア/クエスチョニングのコミュニティのこと。―この作品では悲劇に焦点をあてず、自分を発見する喜びによりフォーカスしているところが素晴らしいと思います。「そう言ってもらえて嬉しいよ。そう感じてもらえるのは、とても意味のあることなんだ。実は、多くのインスピレーションを貰ったトランスジェンダーの女性がいる。『マトリックス』シリーズの監督であるラナ・ウォシャウスキーだ(※)。彼女はリリーのことを知っていた。そしてこう言ったんだ。“この物語を悲劇として描かないで。それはとても重要なことなの”と。“性別適合のプロセスは痛みを伴う旅であると同時に、喜びであると、多くの人にこの映画を通して理解してもらいたいから”とね。だから、必ずそうすると約束したんだ」。※ラナは元ラリー、彼女の妹リリーは元アンディ。姉妹揃って男性から性別移行し、いまではウォシャウスキー姉妹として認知されている。―それは、リリーが見せる喜びに満ちた表情が多くとらえられていることからも、見て取れますね。「たとえば、リリーがまだアイナーだったとき、妻のゲルダから、約束の時間に遅れているモデルのかわりにストッキングをはき、ドレスをあててみてくれと頼まれたシーン。エディ・レッドメインには、ここでは不安と、喜び、痛み、希望のバランスを上手く取ってほしいと伝えた。自分の中の女性性に気づいてしまったとき、妻や友人や社会は何と言うだろうかという不安は抑えられない。でも、大いなる可能性へと導くドアがそこで開くんだ。自分でも気づいていなかった本当の自分を見つけたら、それをしっかり捕まえなくてはならない。だから、喜びも重要なんだ」。―監督自身、リリーのように、思いもよらなかった自分を発見したという経験は?「映画づくり、がそうかもしれないな。初めて映画制作に漕ぎ着けたときは、水を得た魚のような気分だった。12歳ですでに映画監督になりたかったけれど、誰もそんな子供に映画制作を依頼したりしない(笑)。だから、長年かけて夢を叶えた。そして、監督業に就いたとき、ついに家を見つけたという気持ちになったよ」。―監督の作品といえば、困難に挑む人々の姿が印象的ですね。「最高の、そして真の自分であることを何らかの障害によって阻まれながらも、そこに立ち向かう人々にどうしようもなく惹かれるんだ。すべて自分で解決できる問題ばかりじゃないけれど、無償の愛を捧げてくれる人々の力によって、それを乗り越えられる。『英国王のスピーチ』では王とスピーチセラピスト、『レ・ミゼラブル』ではジャン・ヴァルジャンと彼を赦した神父が良い例だ。ジャン・ヴァルジャンはコゼットとの出逢いで、二度目の変化を迎える。本作では、ゲルダのリリーへの愛が、変化を可能にする。私は何かを変化させる力を持つ愛に、心を奪われていると言えるね」。―エディのキャスティングにはどのような経緯があったのですか?「2008年、最初に脚本を読んだ時から彼が第一候補だった。すでに、TVドラマ『エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~』でキャスティングしていて、そのときの繊細さと強さを併せ持つ演技が言葉にならないくらい素晴らしかった。だから、また一緒に仕事をしたいと思っていたところで、『レ・ミゼラブル』を撮ることに。バリケードのシーンを撮っている合間に、エディに脚本を手渡したんだ。すぐに読んでくれて、この物語に恋に落ちてくれた。僕と同じようにね。彼とは信頼関係で結ばれている。とても幸運だ。最初に組んでから、もう10年になる。親友と一緒にキャリアを重ねられるのはとても特別なこと。互いに良く知っているからストレスがないし、正直になれるし、その上でプロとして仕事ができる関係だ。互いに尊敬しているし、互いのアイディアを楽しんでもいるよ」。―理想のパートナーシップですね。「面白いのは、私の映画の多くがコラボレーションに関係しているということだ。本作はアイナーとゲルダの協力関係が土台だ。映画もスタッフ、俳優たちとのコラボレーションの産物。きっと無意識のうちに、自分が経験している素晴らしいコラボレーションの世界を表現したいと思っているんだろうね」。(text:June Makiguchi/photo:Nahoko Suzuki)
2016年03月27日モデルや女優として活躍しているジョニー・デップの16歳になる娘、リリー・ローズ・デップに恋のうわさが流れている。ボーイフレンドと目されているのはモデルのアッシュ・スタイメスト。イギリス出身の24歳で、昨年10月から度々リリー・ローズと一緒にいるのを目撃されている。2人は今週初めにロサンゼルスからリリーの生まれ故郷であるフランス・パリに到着、22日(現地時間)に一緒に市内を歩いていた。カフェでのランチにはリリー・ローズの叔母のアリソン・パラディも合流。リリー・ローズもアッシュも2人の関係について何もコメントしていないが、すでに家族や親戚とも一緒に過ごせるくらいの親しい関係なのは確かだ。翌日、リリー・ローズは母親のヴァネッサ・パラディや前日も一緒だったアリソンと3人で、マレ地区でショッピングを楽しんでいた。(text:Yuki Tominaga)
2016年03月25日18日(金)から公開になる映画『リリーのすべて』の特別映像が公開になった。トム・フーパー監督、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞を受賞したエディ・レッドメイン、本作でアカデミー助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデルが作品の魅力についてじっくりと語っている。特別映像映像にまず登場するのは、1928年のデンマークで暮らす風景画家アイナーと肖像画家のゲルダの夫妻だ。ある日、アイナーは妻に女性モデルの代役を頼まれたことをきっかけに、自分の内側に潜む女性の存在に気づき、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えるが、しだいに心と身体の不一致に苦悩するようになる。本作はトランスジェンダーの先駆者のドラマを描きながら、その中心には“夫婦のドラマ”が据えられている。フーパー監督が「彼女の存在がリリーの変化を支えた」と語る通り、リリーの隣にはいつも妻ゲルダがいた。最初は“遊び”ではじめたことがきっかけで、アイナーはゲルダの予想外の変化を遂げる。映像にはその事態をうまく受け入れることができずに混乱するゲルダの姿が登場するが、やがて彼女はリリーこそが夫のあるべき姿であることを受け入れていく。本作は実話を基に大胆な設定のドラマを描くが、その根本にあるのは“愛する相手の変化を受け入れることができるか?”というテーマで、ヴィカンダーは「ふたりのラブストーリーだけど、究極的にはいかに自分を愛するかの物語」だと分析し、レッドメインは「本作は愛の深遠さを教えてくれる。真の愛を決めるのは、ジェンダーとの違いなどではない。人の魂なんだ」と語る。人間にとって“あるべき姿”とは? 人間はそれを見つけることができるのか? 愛する相手の変化を人はどこまで受け入れることができるのか? 特別映像では映画のダイジェストシーンを盛り込みながら、作品が投げかけるメッセージの一端を垣間見ることができる。『リリーのすべて』3月18日(金)全国公開
2016年03月11日アリシア・ヴィキャンデルが、先日の第88回アカデミー賞にて初ノミネートにして「助演女優賞」に輝いた『リリーのすべて』。このほど、主演のエディ・レッドメインとともに近日来日するトム・フーパー監督が本作に惹かれた理由や、こだわりの撮影手法などについて明かす特別映像が解禁となった。本作は、1930年代、恐らく“トランスジェンダー”という言葉もなかった時代に、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人女性、リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。メガホンをとったフーパー監督といえば、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞「作品賞」「監督賞」など4冠に輝き、『レ・ミゼラブル』では「作品賞」を含む8部門にノミネート、「助演女優賞」ほか3部門を受賞した。本作ではアリシアの受賞ほか、エディが2年連続で「主演男優賞」、さらに「美術賞」「衣装デザイン賞」にもノミネートされていた。届いた映像では、本作の製作を担当したアン・ハリソンが、「トム(・フーパー監督)はこれが愛の物語であることを即座に理解してくれた。ジェンダーを超えた愛の物語だと」と話し、監督が脚本を読んで3度も泣いた理由が明らかにされている。また、リリーとゲルダを支えるハンス役のマティアス・スーナールツは、「映画づくりを愛するがゆえ、トムは撮影のすべてに情熱を傾けていた」と話し、リリー役のエディは「トムはあらゆることに精通していて、理にかなったやり方を撮影の際に求めた。でも演じる際の感覚も大切にしている」と監督の撮影に対する姿勢を絶賛。ゲルダ役のアリシアは、登場人物の絵画的配置やライティング、対照的な構図について、「トムは登場人物の感情をデリケートに、そして繊細に描いた」と語っている。さらに、全編を通じて絵画のように美しく表現されている理由を、「アイナーとゲルダは美を基準に世界を見ていた。アイナーは風景に魅かれ、ゲルダは女性の美しさをカンバスに表現した。だから私も映像美にこだわった」と語るフーパー監督。「デンマーク人の画家、ハンマース・ホイを基に彼の絵に描かれた住居を再現した」と言い、「撮影監督のダニーに無理を頼んでハンマース・ホイの絵のような柔らかな光を映像化したんだ」と、美しく独特のもの悲しさを放つ映像の秘密を明かした。「1920年代のこの物語には献身的な愛があり、その愛が人々の感動を呼ぶんだ」と語る監督。その思いは、アートの街・コペンハーゲンを静止画のようにとらえた静ひつで美しい映像作りにも込められている。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月07日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが助演女優賞に輝いた。本作は、世界初の性別適合手術で女性になった実在の画家アイナー・ベイナーとその妻の愛を描いたラブストーリー。アリシア・ヴィキャンデルは、エディ・レッドメイン演じるアイナー・ベイナーに献身的な愛をそそぎ支える妻ゲルダを演じた。初のオスカーを手にしたアリシアは「認めていただき本当にありがとうございます」と感激。「すばらしいキャストの方々と共有したいと思います」と喜びを爆発させた。そして、主演のエディを見つけて「そこにいるのね」と話しかけ、「本当にありがとう。あなたがいなければこんなことはできませんでした」と感謝の気持ちを伝えた。助演女優賞はそのほか、『キャロル』のルーニー・マーラ、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のレイチェル・マクアダムス、『ヘイトフル・エイト』のジェニファー・ジェイソン・リー、『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
2016年02月29日映画『シェル・コレクター』の初日舞台挨拶が2月27日(土)、東京・テアトル新宿にて行われ、主演のリリー・フランキーのほか、寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛、坪田義史監督らが出席した。本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、坪田監督が舞台を日本に置き換え映画化。沖縄の離島で厭世的生活を送る盲目の貝類学者をリリーさんが演じた。「上映後なんですね。どうりでお客様がポカーンとしているわけですね」と、リリーさんが会場を見渡すと、「タイムラグがある作品だと思うので、狙い通りです」と監督は余裕の発言。リリーさんはこの日集まった観客に「企画の段階で映画化はないだろうなと思って、撮影が終わった段階で上映はないだろうなと思ったら上映されて、まさかの満席で、ありがとうございます。幅広くというよりも、ひとりに何度もっていう映画だと思います」と挨拶。共演者の方たちも、「ぶっとんだ台本と、ぶっとんだ監督と、ぶっとんだ共演者に囲まれて、ぶっとんだ作品になっています。子どもが生まれてもこういう役が来るんだと思って嬉しかったです。見終わってモヤモヤする感じが気に入っています」(寺島さん)、「出ていなくても観ただろうな、と思うくらい気に入っている映画です。久しぶりに圧倒された日本映画でした」(池松さん)、「これだけ前衛的で実験的な映画に関わることができて幸せです」(橋本さん)とそれぞれ挨拶をした。カットされているシーンも多くあるそうで、「私の超人的なシーンもあったんですけど、カットされました」と橋本さんが話すと、リリーさんは「どうせデタラメなら全部入れちゃえばよかったのに、愛ちゃんの撮影では腹がちぎれるぐらい笑いましたからね。寺島さんのカットされてしまった官能的なシーンは後からみなさんに僕が現像して渡しますよ」と茶化してみせた。第45回ロッテルダム国際映画祭では正式出品されたものの、惜しくも受賞できず「久しぶりに号泣している大人をみた」と悔し涙を流す監督の姿や、「監督があまりにキラキラした表情で撮影をするので、監督の言うことは聞こうねと四人で何度も話し合っていた」と明かすなど、監督と出演者が深い信頼で結ばれた様子も紹介。リリーさんの機転の利いた対応で、誰かが発言するたびに笑いが起こるほど、すっかり会場は和やかな雰囲気になっていた。最後に、「暗闇の中に一筋の光を追い求めながら進んでいくような感覚的な映画なんですけど、感覚を触発できたらと思って作りました」(坪田監督)、「元気な友達に勧められるような映画ではないかもしれませんが、心が弱っている友達がいたら是非勧めてあげてください。目を閉じて感覚を感じてもらえる映画になったと思います」(リリーさん)とそれぞれ真剣な表情を見せた。『シェル・コレクター』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年02月27日『リリーのすべて』の演技により、2月21日に行われたアカデミー賞直前の映画賞、第20回サテライト賞(Satellite Awards)において「助演女優賞」を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。彼女はすでに全米映画俳優組合(SAG)賞、放送映画批評家協会賞(BFCA)などで多くの「助演女優賞」を手にしており、ゴールデン・グローブ賞では本作と『Ex Machina』(原題)で「主演女優(ドラマ部門)/助演女優賞」にそれぞれノミネート。本作で、エディ・レッドメン演じる“リリー”と魂同士で結びついた愛の強さを鮮やかに表現する彼女の演技は世界中で高く評価され、日本でも注目度急上昇中だ。このほど、そんなアリシアの魅力に迫った特別映像がシネマカフェに到着した。若きオスカー俳優エディが、いまから80年以上も前、“本当の自分”に気づき、勇気を持って生きることを選んだデンマーク人女性を演じる『リリーのすべて』。本作で、エディに負けない存在感を発揮しているのがアリシアだ。日本時間2月29日(月)に発表となる第88回アカデミー賞では、エディが「主演男優賞」に、アリシアが「助演女優賞」にそろってノミネートされており、最有力候補として期待を集めている。スウェーデン出身のアリシアは、キーラ・ナイトレイの義妹を演じた『アンナ・カレーニナ』やマッツ・ミケルセン共演の『ロイヤル・アフェア愛と欲望の王宮』で鮮烈な印象を放ち注目を浴びると、『コードネーム U.N.C.L.E.』のヒロインに抜擢され、本年度賞レースを席巻している『Ex Machina』では美しい人工知能ロボットを好演。今後も、マット・デイモン主演のシリーズ最新作『ジェイソン・ボーン』(原題)のヒロインを務めるなど話題作が控えている。今回届いた本作の映像では、愛する夫が夫でなくなると分かってもなお、“リリー”という女性として新たな人生を送ることを同じように望む妻ゲルダ役についてフィーチャー。アリシアは、「自分の内面は女性だと信じている」と医師に打ち明ける夫の手を握り、「私もそう思う」とすかさず答え、一番の理解者であり続けたゲルダを熱演する。「愛する人を手放す勇気に胸を打たれた。ゲルダは最愛の人にすべてを与え、その人が自由に飛び立つままにするの」と語り、「ゲルダという女性を理解し、デリケートに繊細に演じたわ」と役作りについて明かす。また、フーパー監督は彼女の演技について、「本作を描いたのは変化を恐れない無条件な愛、アリシアが力強く表現してくれた。エディと渡り合える女優は少ないが、アリシアが居てくれて幸運だった。この役を演じられる女優はなかなかいない」と大絶賛。そして、リリーを演じたエディも、「彼女は感情を深く表現することができて、僕にも大いに刺激になった」と、この共演を通じて自らも影響を受けたことを打ち明ける。「アリシアがすごいのは、理詰めで演じる面と本能的に演じる面の両方を持っている点だ」。本映像の後半で明らかになるのは、これまで誰も成功したことのない、未知の手術を受けに旅立つ夫と、それを見送るゲルダの感動的な場面。ゲルダの伸ばした手はどこか遠いところへ行ってしまう夫を愛おしむ一方、夫を永遠に失う寂しさを押し隠す心情が描かれている。愛する人が不安や苦痛を感じているからこそ、自身も何かすべきだと気づいているゲルダ。そんな難しい役どころを体現したアリシアの力強い演技と、繊細な表情の移ろいにぜひ注目してみて。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月24日リリー・フランキーが主演を務め、寺島しのぶ、池松壮亮、そして橋本愛という映画ファンが気になるメンバーが顔をそろえた『シェル・コレクター』が完成。盲目の貝類学者を演じたリリーと、物語のキーパーソンに扮した橋本愛を直撃。ともに「こうした映画は必要」と語る不可思議な雰囲気を湛えた本編を振り返った。その他の写真「ま、これは実現しないパターンの企画が来たなと思って、実現しなそうな枠フォルダに入れておきました」と、最初に企画が来た段階での印象を笑いながら語るリリー。ピュリッツァー賞作家の外国小説を、舞台を日本に置き換え、『美代子阿佐ヶ谷気分』で海外からも一躍注目を浴びた坪田義史監督がオリジナリティを加え映画化した本作では、沖縄の離島で孤独に過ごす盲目の貝類学者が奇病を治したことから、身辺にさざ波が立つ。リリーが続ける。「これだけ特殊な企画が通るのかなと。でも、物語とかリアルとか、泣けるとか笑えるとかではなく、映画っていう芸術のなかの何かが身体に入ってくるような、こういう映画はなきゃいけない。それにこうしたカルト的な映画の主演依頼が来て、俺が断ってどうするんだという思いもありました。メインキャスト4人ともサブカル臭がありますよね(笑)」橋本は安心して参加したと述懐。「私がお話しをいただいたときには、リリーさんたちがすでに決まっていました。信頼感抜群の布陣だなと感じましたね。ただ原作では私が演じた嶌子(しまこ)にあたる人物の心情の描写もあったのですが、脚本にはそういった人間的な描写はなく、監督からは希望の光に導く役割だとお話しいただきました。形而上的なセリフが多かったので、私としては成立させるのに必死でしたね」一方、リリーは自身の役柄についてこう分析する。「『孤独とは親密なものだよ』とか、普通に聞いたら何事ですか?みたいなことを言う人物なんですが、でもこの人の存在自体はそんなに珍しくはないという認識でやってました。現実逃避して、ひとり趣味に埋没しながらも、結局ひとりになれない。現代人の典型的な悩みを抱えている人だと」。そのうえで、やはり特異に仕上がった本作を「監督の妄想に付き合った映画」との言い回しで賞し、「比類なきというか、観たこともない映画を作りたいというところから監督は始めているので、観終わってみんながポカンとするのは、成功なんだと思います(笑)」と締めた。橋本も「監督には人を巻き込む力があるんだと思いました。本当に純粋で、撮影中は少年のようでした」と破顔し、先のリリーの思いに同調した。「こういう作品がなくなっていくと、均されてしまうというか、怖いことだと思います。それに、やっぱり文化に触れるというのは豊かなことなんだと思います」『シェル・コレクター』2月27日(土) テアトル新宿、桜坂劇場ほか全国ロードショー取材・文・写真:望月ふみ
2016年02月24日岡村俊一演出による、つかこうへい七回忌特別公演「引退屋リリー」が、2月18日に紀伊國屋ホールにて開幕した。「引退屋リリー」は、故・つかこうへいの手により何度も改訂を加えながらも一度も正式に上演されることのなかった作品。七回忌を期に、つかのプロデューサーだった岡村が演出を務め、当時の文献や聞き書きされた構想を重ね合わせて未発表新作として上演に至った。当時、構想3年かけて練り上げるも「やれるヤツがいない」という理由で中止したというこの作品。主演の二階堂刑事は“つかこうへい最後の愛弟子”と言われる馬場徹が務める。ヒロイン・リリーはアメリカの人気テレビドラマに出演中の祐真キキ。ほか、宮崎秋人や町田慎吾、鈴木裕樹ら実力派若手キャストが中心となり、吉田智則、山崎銀之丞が舞台を引き締める。自殺の名所といわれる「犬島」の秘密をさぐる刑事(馬場)と、その犬島に父と渡り自分だけ生きて戻った娘(祐真)、ポルノばかり撮っている映画監督(山崎)の出会いから物語は始まる。マッカーサーの手記をもとに捜査を進めようとする刑事に、「あの女で映画を撮りたい」とフィルムを回す監督。“父を殺したかもしれない娘”と“この映画で女優を引退するリリー”。両方の物語が絡み合いどれが現実でどれが撮影シーンなのかわからなくなる中で、ヒロインの幼馴染(宮崎)、撮影を邪魔するやくざ(鈴木)、ある使命を抱えた島守人(町田)、娘思いの防衛庁長官(吉田)らにより真実の断片が埋められていく――。激しいアクションやダンス、大胆な時事ネタ、印象的なセリフなど見どころは数えきれず、そこにはつかの想い、そしてつかへの想いを感じる。ゲネプロ後の囲み取材では、主演の馬場が「つかさんとの出会いで僕の人生を変えていただいたので、少ないかもしれないですけど恩返しでもできたら。天国にいるつかさんに『おまえよくやったぞ』と一言でももらえるような作品に仕上げて、この『引退屋リリー』という戯曲がこれから先また10年20年いろんな人につながっていくのが一番かなって思います」、山崎が「今回、僕と吉田智則はあくまでもサポートメンバーと言いますか。若い人たちが今つか芝居をやるとこうなるんだっていうことを少しでもバックアップできればいいなという風に思っています」と想いを語った。つかこうへい七回忌特別公演「引退屋リリー」は、3月7日(月)まで、東京・紀伊國屋ホールにて上演中。取材・文:中川實穗
2016年02月19日リリー・フランキーが15年ぶりの単独主演で、盲目の貝類学者役を演じる『シェル・コレクター』。この度、公開を間近に控えた本作から、リリーさんが決死の覚悟で挑んだ水中シーンの映像がシネマカフェに到着した。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いた女・いづみ(寺島しのぶ)の奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった…。ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、ニューヨークでも活躍してきた坪田監督が、「自然と人間が対峙するような場所」として監督が当初から思い描いた舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影された本作。また、映画撮影は本作が初となる渡嘉敷島では、主人公が生活を送る場所として撮影。そして橋本さん演じる嶌子が暮らす家は、沖縄本島の民家では初めて国の重要文化財に指定された民家・中村家住宅を使用するなど、背景にも沖縄を存分感じられる作品となっている。今回解禁された映像は、リリーさんが実際に水中に潜って撮影を行った本作一番の見所ともいえるシーン。「生物には、自分が生きるために最適な場所がある」というリリーさんのナレーションと共に、水中でのリリーさんが映し出される。海中の美しいサンゴや魚たちが登場し、沖縄の海ならではの美しさが感じられる映像となっている。海は、慶良間諸島「ケラマブルー」の名を持つ世界的にも知られた海で撮影され、解像度の高い4Kカメラを駆使し、ほぼ撮り下ろしで撮影されている。決死の覚悟で挑んだという水中シーン。そんなシーンについてリリーさんは「『海猿』にでるつもりは全くなかったんだけど、もういつでも『海猿』に出れる準備はできたよね(笑)。でも『海猿』なんて甘いでしょ。向こうはボンベもメガネもつけてるんだから。こっちはガチで潜って、無呼吸なんだから、決死の覚悟だよね」と大変だったことを明かし、また「椅子に座ってあっちむいてこっちむいて、終わったら5時間目のプールが終わった感じになってしまう。あそこで相当息とめて何回もやったんで、その後のセリフが朦朧とする。本当にいい経験でしたね。とても不思議な気持ち。日本にいるのか海外にいるのかの境目みたいな。これからの人生を考えてしまいますね」と貴重な体験でもあったと語る。また同じく緊張したシーンだったという監督も「この映画は、人が自然と対峙する野外でのシーンが多数あって、リリーさん演じる学者が海底に佇むシーンの撮影は、渡嘉敷島からボートで沖に出て、実際にリリーさんに水中に潜って頂いて撮影をしたので、現場でのリリーさんの身体を張った生身のアクションに気迫を感じて、船酔いの中で大変緊張したこととあわせて、とても印象に残っています」と監督にとっても重要なシーンだったと語っている。海の中で何を思い、何を感じているのか。その答えはぜひスクリーンで水中の映像美と共に確認してみて。『シェル・コレクター』は2月27日(土)よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年02月16日いまから80年以上も前に、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話をエディ・レッドメイン主演で描く『リリーのすべて』。このほど、本作の舞台となり、メインの撮影地となったデンマーク・コペンハーゲンにてプレミア上映が開催、実際のリリーを描いた画家で妻のゲルダ・ヴェイナーの作品を前に、エディとゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデル、トム・フーバー監督が会見を行った。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。以来、“リリー”という女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも戸惑いを隠せなかったが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するように。やがて、移住先のパリで問題解決の道を模索する2人の前に、ひとりの婦人科医が現れる――。コペンハーゲンで行われた本プレミアに、エディはグレーのスーツ、アリシアは美しいシルエットの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のドレスに身をまとい、ファッションアイコンとしても注目される2人らしくシックに登場。エディは黄色い声援を浴びながら、会場の外ではファンと触れ合う様子も見せていた。そして、アーケン美術館では、実際のリリーの姿を描いたゲルダの画をバックに、エディ、アリシア、フーパー監督の3人が会見。監督は、「もしアカデミーにベスト・ロケーション(撮影地)賞があれば、きっとコペンハーゲンがノミネートされているよ。コペンハーゲンに来たとき、僕は恋に落ちたんだ。華麗で、映画のように美しい街だよ」とコメントした。また、エディも同様に、「異なったスタイルや時代の建築がある街だよ。だから、僕たちはパリやドレスデン(ドイツの都市)に見えるように、外観の撮影をコペンハーゲンで行ったんだ。ここには自然な美しさと交わった、素晴らしい多様性があるよ」と、その街並みの美しさを感慨深げに絶賛。アリシアは、「俳優としてとても尊敬する世界へ行けるなんて幸せよ。演じる役を通して、過去の時代を経験できるのは素晴らしいわ」とゲルダ役を演じた喜びを明かした。2月29日(日本時間)発表となる第88回アカデミー賞において、「主演男優賞」「助演女優賞」ほか4部門にノミネートされている本作。究極の愛で結ばれた2人の迫真の演技だけでなく、多様な輝きを放つコペンハーゲンの街の美しさにも、注目が集まりそうだ。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月07日リリー・フランキーが自身15年ぶりとなる単独主演作『シェル・コレクター』の沖縄プレミア上映の舞台挨拶に登場。さらに、県庁へも表敬訪問したことが分かった。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いた女・いづみ(寺島しのぶ)の奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、ニューヨークでも活躍してきた坪田義史監督が、「自然と人間が対峙するような場所」として舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影された。また、那覇から40kmにある白い浜辺が続く美しい離島・渡嘉敷島では主人公が生活を送る場所として撮影。しかもこの渡嘉敷島での映画撮影は、本作が史上初。そして橋本さん演じる嶌子が暮らす家は、沖縄本島の民家では初めて国の重要文化財に指定された民家・中村家住宅を使用し、背景にも沖縄を存分感じられる作品となっている。2月4日(木)に行われた沖縄でのプレミア上映では、先月31日(現地時間)にワールドプレミア上映を行ったばかりの「ロッテルダム国際映画祭」から帰国し、その足で沖縄入りしたリリーさんと坪田義史監督、さらに本作にも出演し、沖縄で人気を誇る俳優・普久原明、新垣正弘が駆けつけた。上映後の舞台挨拶でリリーさんは「あまり見たことのない映画が出来ました。沖縄に住んでいる方たちもこの映画をみて多国籍・無国籍な感覚を持つと思います。荒唐無稽なファンタジーですが、こういう世界もあるかもしれない、と思わせる沖縄の風景に助けてもらいました。娯楽作とはまた違う、皆さんのイマジネーションの中で完成される映画です」と挨拶をした。また普久原さんは「近くからやって参りました(笑)。私は、船の上で太鼓を叩いて登場するシーンがとても印象に残っています。私自身おいしい役を頂きましたが、実はリリーさん演じる学者の子ども時代を私の息子が演じていまして…監督からは私より上手いと褒められていました(笑)」と語ると、新垣さんも「リリーさんは最初クールな印象だったので取っ付きにくい人かと思っていましたが、弁当を食べながら『よく宮古に行くんですよ』と話をしてくれてホッとしたことを覚えています(笑)」とお互い撮影中のエピソードを話した。さらに撮影時、渡嘉敷島が予想以上に寒く海中シーン苦労したことや、撮影中はほぼ毎日みんなが島にある同じ飲み屋に通っていたなど、話しが弾み予定時間を大幅に超す盛り上がりをみせていた。そして翌日、リリーさんと坪田監督は沖縄県庁に表敬訪問。副知事に挨拶をすると、副知事から渡嘉敷島での撮影の感想を聞かれ、リリーさんは「自然はワイルドなのに、人はとても穏やかなのがいいですね。美味しいものも食べることができて、人間のあたたかさと自然が共存しているのを肌で感じられたことは、貴重な経験でした」と話し、続けて本作の魅力について強く語ると、副知事からは「映画を観てやって来る観光客も増えているので、『シェル・コレクター』には期待しています」と応援の声も上がっていた。『シェル・コレクター』は2月27日(土)よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年02月06日リリー・ローズ・デップはなぜ自分のセクシャリティに話題が集まるか分からないようだ。事の発端は昨年8月。リリーは「自分のことを100%異性愛者だとはみなしていない1万人」の写真を撮り、LGBTQIを支援するプロジェクトに参加。結果として世間に「カミングアウトした」と思われている。それについて「NYLON」で否定した。ジョニー・デップと元パートナーであるヴァネッサ・パラディとの間に生まれたリリー。16歳にして、「シャネル(CHANEL)」の「パールアイウェアコレクション」のアンバサダーに起用されるほか、昨年公開された『Mr.タスク』ではジョニーと親子共演を果たし話題となった。今回リリーは、LGBTQIの10代の男女を支援する「Self Evident Project」のキャンペーンでモデルを務めていた。「完全に、誤解されてるわ。私がなぜあのプロジェクトに参加したかというと、『自分自身をゲイだとかストレートだとかに分類する必要がない』ってことを言いたかったのよ」「だっていま何かを好きだとしても、いつかは違うものを好きになったりする。セクシャリティも変更ができないものではないと思う。好きなものって流動的でその時々で変わるものでしょう。あえて自分がどんなセクシャリティなのかに当てはめて『これが本当の私』なんて言うのは、子どもたちにとってもプレッシャーが大きいことだと思うの」。「私の取った行動がなんだか間違った方向に進んで行っちゃったみたいで、みんなに『ゲイなんでしょ?』って言われているんだけど、全然意図したことと違うのよね。あ、だからと言ってゲイが悪いって言ってるわけじゃないのよ」8月当時はリリーの「カミングアウト」は「勇気があってえらい!」と称賛まで浴びたのだが、本人は全くカミングアウトをしたつもりはなかったらしい。(Hiromi Kaku)
2016年02月04日エディ・レッドメインが実在のトランスジェンダーの女性を熱演し、2年連続でアカデミー賞「主演男優賞」にノミネートされている映画『リリーのすべて』。本作でのエディの役作りについて、彼にオスカー像をもたらした『博士と彼女のセオリー』のスタッフが再び協力していることが明らかとなり、エディやスタッフたちからコメントが到着した。『英国王のスピーチ』でアカデミー賞4部門を受賞したトム・フーパー監督が、世界中で大ヒットした『レ・ミゼラブル』に続いてエディとタッグを組んだ本作。いまから80年以上も前に世界初の性別適合手術を受けたデンマーク人女性リリー・エルベの生涯を描き、エディがアカデミー賞「主演男優賞」、相手役のアリシア・ヴィキャンデルが「助演女優賞」にノミネートされている。本作で、アイナー・ヴェイナーの心の中で生まれ、やがてひとりの女性としての人生を獲得していくリリーを演じたエディは、『博士と彼女のセオリー』で共に仕事をしたムーブメント・ディレクターのアレックス・レイノルズから今回も大きなサポートを得ることができたことを明かす。「アレックスは素晴らしい才能のセンスを持っているんだ。彼女は僕が何に良く反応し、何に反応しないかを知っていて、自分自身を解放できるようにしてくれた。動きは外的なものだけれど、同時に内的なものでもあるから。自分自身を解放して、リリーの物語に可能な限り真実に近く、入り込めることができるようにしてくれたんだ」と、彼女のサポートによって、容姿だけではないリリーの内面の輝きや葛藤を表現できたことを語る。そして、「役の身体的な特徴は、僕がいつも取り入れたいと思っているものの一つなんだ。なぜなら、身体的な特徴はその人自身をよく表しているから。手の動きについても、常に興味を持っている。僕は、リリーが“アイナーとして”生きていたときでも、本来の彼女を表現したいと思っていた。彼女はこういう風に寝ていたのだろうか?とか日常の些細なことでも考えていたよ」と明かしており、徹底した役作りへの姿勢を伺わせた。また、同様に『博士と彼女のセオリー』のスタッフであるメイクアップ&ヘアデザイン担当のジャン・スウェルも本作に協力しており、ジャンは「リサーチは興味深いものだったわ。リリーのトランジションに応じて、すべてのわずかな変化を映し出す必要があったの。完全にリリーになる前の段階では、わずかだけど、ぎこちなさが残っていなければならなかった。最初に女性らしさを加える細かいメークを施して、髪の毛を少し脱毛したり、横糸を加えたりね。エディと私は、誰にも分からないようなわずかなことについても意見が一致して、最善を尽くすことができたわ」と言う。さらにエディの役作りの姿勢についても、「エディは情熱的で、準備にしっかり備え、かつ正確なの。それに、彼はすべてを吸収するから本当に素晴らしいわ。例えば、彼の妻(ゲルダ)が口紅を塗るところを観察して、練習していたりね。私がほかの役者のメイクアップをしているところも観察していたのよ」と、その熱心に取り組む姿を絶賛。エディもまた、「ジャンは、とても素敵な感受性を持っているよ。彼女と僕は撮影の約1年半前から、リリーの身体的なイメージについて構想を始めていたんだ」と、早い段階で本作の役作りへ取り掛かっていたことを明かしている。ゲルダ役のアリシアは、「エディとシーンを演じる中で、リリーがリアルすぎて彼女を知ることに夢中になったわ。エディと仕事していると、毎回次のテイクがどんなふうになるのか想像がつかないからワクワクした。私はチームプレーとなるようにエディの出方を見てから、それに反応するように演技をすることを心掛けたわ」と語っており、エディの役作りには共演者も感化されるほど。スティーヴン・ホーキング博士を演じた『博士と彼女のセオリー』で英米のアカデミー賞を制覇したエディは、本作ではより内面から女性を体現する演技に挑んでいるようだ。「リリーのすべて」は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:博士と彼女のセオリー 2015年3月13日より全国にて公開(C) UNIVERSAL PICTURES
2016年02月04日『レ・ミゼラブル』の巨匠トム・フーパーが監督を務め、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞を受賞したエディ・レッドメインを主演に迎えた映画『リリーのすべて』の予告映像が公開された。本作は、エディ演じる風景画家のアイナーと、アリシア・ヴィキャンデル演じる妻ゲルダの愛を描いた感動のドラマだ。『リリーのすべて』予告映像映画は世界で初めて性適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話に基づくドラマ。1928年、画家のアイナー(エディ)は、肖像画家の妻ゲルダ(アリシア)に女性モデルの代役を頼まれたことをきっかけに、自分の内側に潜む女性の存在に気づく。やがてアイナーは“リリー”という名の女性として過ごす時間が増え、心と身体の不一致に苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく姿に戸惑いを隠せないが、いつしかリリーこそがアイナーの本質だと理解するようになる。予告編に描かれているのは、アイナーとゲルダの深い愛だ。ゲルダの絵のモデルとして初めて女性の姿になったアイナーの戸惑いとときめきから、次第に男性から女性へと変化していくアイナーの心。それでも決してアイナーから目をそらさずすべてを受け入れるゲルダの強い眼差しと言葉から、深い愛情が伝わってくる。命の危険を冒してでも性適合手術へと踏み切ったアイナーに“生きて欲しい”と願うゲルダの思いと、本当の自分に気づかせてくれたアイナーのゲルダへの愛と感謝から、すべてを超越した究極の愛の形を垣間見ることができる。エディが「これまでに読んだり、観たりしてきたどんなラブ・ストーリーとも違う。描かれているのは、“愛とは何か”ということ。それに、本当の自分になるための勇気についての物語でもある。“自分自身になる”というのは、すごく簡単なことのように聞こえるけれど、それはとても勇気がいることだ」とコメントしているように、本当の姿を受け入れ、味方でい続けてくれたゲルダがいたからこそ、アイナーは前例のない手術に挑む勇気が出たのかもしれない。性別や立場を超えて尊敬し、愛し合うふたりを描いた本作は、多くの人々の心を震わせることになるだろう。『リリーのすべて』2016年3月18日(金)全国公開
2015年12月03日世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話をエディ・レッドメイン主演で映画化する『リリーのすべて』。このほど、本作が第20回サテライト賞にて主要含む7部門にノミネートされたことが明らかとなった。1928年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。そんなある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するようになる。移住先のパリで問題解決の道を模索するふたり。やがてその前にひとりの婦人科医が現れる――。『英国王のスピーチ』でアカデミー賞4部門を受賞したトム・フーパーが監督を務め、命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公と、その一番の理解者であり続けた妻を描いた本作。キャストには、フーパー監督作『レ・ミゼラブル』にも出演し、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが主演を務め、『コードネーム U.N.C.L.E.』や、『ボーン』シリーズ新作のヒロインにも抜擢されたアリシア・ヴィキャンデルが妻・ゲルダ役を演じ、それぞれの熱演が既にアカデミー賞最有力との声も上がっている。このほど発表された第20回サテライト賞では、トム・フーパーの監督賞、エディ・レッドメインの主演男優賞、アリシア・ヴィキャンデルの助演女優賞をはじめ、脚色賞(ルシンダ・コクソン)、美術賞(イヴ・スチュワート)、衣装デザイン賞(パコ・デルガド)、作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)の7部門にノミネート。アカデミー賞を前に、本作がどのような評価を得るのか大いに注目が集まりそうだ。『リリーのすべて』は2016年3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月02日俳優としても高い評価を受けるリリー・フランキーが、盲目の貝類学者役で15年ぶりの単独主演を務める『シェル・コレクター』。寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛など豪華キャストの出演で話題を集める本作の、美しくも妖しい魅力あふれる予告映像と、リリーさんのコメントが到着した。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)。妻子と離れ、ひっそりと彼が暮らす沖縄の孤島に、一人の女性・いづみ(寺島しのぶ)が流れ着く。彼女が患っていた奇病を偶然にも貝の毒で治療したことから、それを知った人々が続々と島に押し寄せるようになり、彼の静かな生活は一変。その中には自らの息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあって…。アメリカの作家アンソニー・ドーアの処女短編集で、「O・ヘンリー賞」を始めとする多くの賞を受賞した「シェル・コレクター/貝を集める人」を原作に、舞台を沖縄に移して新たに生まれ変わった本作。メガホンを取ったのは、デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』が各国の映画祭で絶賛された坪田義史監督だ。このたび解禁された予告編は、美しい沖縄の自然を背景に映し出しながらも、どこか不穏な空気を纏った、不思議な魅力あふれる映像となっている。心を閉ざした盲目の学者、島に突然現れた女、謎の奇病…。日々を淡々と送っていた主人公が人々の欲望に巻き込まれていく様子や独特の世界観には、恐ろしさすら感じ、つい引き込まれてしまう。『そして父になる』『凶悪』などの出演により、俳優としても確固たる地位を確立したリリーさんは「15年ぶりの単独主演作は、またしてもカルト映画になりました。坪田監督は独特の感覚を持っている人。『シェル・コレクター』のような作品は今の日本映画界において貴重です。いろんな意味で稀な映画。美しさと醜さのファンタジーをお楽しみください」と語り、唯一無二の“坪田ワールド”作品への自信をのぞかせている。『シェル・コレクター』は2016年2月よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月30日『るろうに剣心』の大友啓史がメガホンを取り、生田斗真が主演を務める『秘密 THE TOP SECRET』の追加キャストがこのほど解禁。松坂桃李、リリー・フランキー、椎名桔平らが出演することが明らかとなった。死んだ人間の脳をスキャンして、記憶を映像化するシステムが発明された。エリート集団・科学警察研究所法医第九研究室、通称「第九」が、最新鋭の捜査を始める。天才的な頭脳をもつ室長、薪剛の指揮のもと、第九に配属されたばかりの青木や捜査官達は、家族を惨殺し、死刑を執行された男の脳の捜査を開始する。ところが、モニターに映っていたのは、事件以来行方不明になっているその男の娘、絹子のナイフを持った姿だった。驚愕する青木たち捜査官。ただ、それは、これから起こる事件の序章に過ぎなかった――。最先端の科学技術を駆使し、死んだ人間の脳から、”過去の記憶を映像化”できるMRIスキャナー用いた捜査を行う科学警察研究所法医第九研究室、通称「第九」の面々が、迷宮入りとなった猟奇事件を”死者の記憶”をたどり捜査を進めていく本作。既にキャストとして、天才的頭脳の持ち、心にトラウマを抱える第九の室長 ・薪剛役に生田さんをはじめ、第九の捜査官・青木一行役に岡田将生、法医第一研究室監察医・三好雪子役に栗山千明、そして映画オリジナルの役として、所轄署の刑事・眞鍋駿介役に大森南朋の配役が発表されていた。今回発表された追加キャストには、薪の大学時代からの親友で、薪とともに第九を立ち上げた鈴木克洋役に、「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」や『劇場版MOZU』の松坂桃李、映画のオリジナルの役柄として、薪のトラウマを知る精神科医・斎藤純一郎役を、『恋人たち』が公開中のリリー・フランキー、そして家族を惨殺した罪で死刑囚となった露口浩一を『64-ロクヨン-』の公開が控える椎名桔平が演じる。さらに、第九捜査官として、冷静沈着で現実主義の今井孝史役に『ロマンス』の好演が話題を集めた大倉孝二、読唇術に長けた天地奈々子役に『知らない、ふたり』に出演の木南晴夏、室長薪を支える副室長・岡部靖文役に「コウノドリ」の平山祐介と、実力派俳優が脇を固めている。小栗旬を主演に迎え、巴亮介作原作のサイコスリラー「ミュージアム」の映画化を手がけることが報じられている大友監督。『るろうに剣心』に続き、人気漫画を豪華キャストと共に映像化する旗手として、さらなる注目を集めそうだ。<以下、コメント>■松坂桃李(鈴木克洋役)初めての大友組は血湧き肉躍る、まさにそんな現場でした。あっという間に過ぎて、終わる頃には「え!もう終わり?またやりたい!すぐやりたい!」と思ったほどです。濃厚で贅沢な時間が流れていました。大友監督は、とことん役者に寄り添い、やるときは徹底的にやる。そんな豪快で鋭い監督が僕は好きです。『秘密』という作品を通じて、大友監督と出会えてよかったと心から思っています。■椎名桔平(露口浩一役)大友監督とは初めてでしたが、以前からご一緒してみたいと思ってました。個性的な監督さんのイメージがあったので、ある意味ワンマンな現場を予想していたんですが、これが違った。驚くほど緻密に構成されたシーンを、その時々の柔軟性を伴いながら、そして、スタッフと俳優を楽しませながら次々に撮っていく。禁断のストーリー、近未来の世界と過去の脳内映像の対比、拘ったコスチューム、などなど興味が尽きない。公開が待ち遠しくて堪らない。■大友啓史監督この映画に登場する人物たちは皆、他人には決して明かせない「秘密」を心の奥底に抱えています。そしてそれは、綺麗ごとではない日々の生活を、等身大で生きる私たちの姿そのものです。表現力豊かな俳優たちが、その魅力を、愛しみ、楽しみながら演じてくれました。『秘密 THE TOP SECRET』、どうぞご期待ください。『秘密 THE TOP SECRET』は2016年8月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月26日『博士と彼女のセオリー』でオスカー俳優となったエディ・レッドメインが、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人を演じる『リリーのすべて』。この度、11月21日(現地時間)にロサンゼルスにて本作のプレミアイベントが行われ、主演のエディを始めとしたキャスト&スタッフ陣が登場した。1930年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。そんなある日、女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた“女性”の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく…。いまから80年以上も前、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマークのリリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。全米公開に先駆けて開催されたプレミアに参加したのは、リリー・エルベを演じるエディ、その妻ゲルダを演じるアリシア・ヴィキャンデル、アンバー・ハード、そして本作のメガホンをとったトム・フーパー監督。エディは「グッチ(GUCCI)」のスーツで妻のハンナ・バグショーと共に登場。『ハリー・ポッター』スピンオフ主演も決まり、いま最も注目を集める俳優であるエディは、本作について「これまでに読んだり、観たりしてきたどんなラブ・ストーリーとも違う。これは、本当の自分になるための勇気についての物語でもある。“自分自身になる”というのは、すごく簡単なことのように聞こえるけれど、それはとても勇気がいることだ」と真摯にコメント。『レ・ミゼラブル』以来のタッグとなったフーパー監督についても「トム(・フーパー)と一緒に『レ・ミゼラブル』を撮影していて、文字通りバリケードの中で歌っていたとき、彼が『新しい脚本を貰った。何も言わず、ただ読んで感想を聞かせて欲しい』とだけ言って、この物語を渡してきた。とても美しく深い感動的なラブ・ストーリーで、できることならこの作品に関わりたいと思ったんだ。トランスジェンダー・コミュニティの方々にも出来る限り会いに行ったんだけれど、とても寛大に自分自身の経験を共有してくれた。僕がリリーという役をより忠実に演じるために必要なことだったから、とても素晴らしい経験だった。多くの友人も出来たし、幸運だったと思う」と喜びを語った。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のドレスで会場に登場したのは、『コードネーム U.N.C.L.E.』で注目を集めるハリウッドの“イットガール”アリシア。エディとの共演について「初めてエディと読み合わせをしたのは撮影の10か月前だった。彼はその段階で既に膨大な知識を持っていたわ。彼は演じるとき全てを役に捧げるの。恐れずに、演じたことのない役に挑戦しようと思わせてくれる。素晴らしい俳優とはそういうものなのだと思うわ」と称賛した。そして2人のよき友人を演じたアンバーは「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」のパンツスーツ姿で来場。夫ジョニ―・デップと手を繋ぎ、仲睦まじい様子を見せた。豪華キャストの登場に、世界中から集まったファンは大盛り上がりだった。『リリーのすべて』は2016年3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月25日『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督が、『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメインを主演に迎えた最新作『リリーのすべて』が来年3月18日(金)に公開されることが決定した。デンマークの風景画家アイナー・ヴェイナーと妻のドラマをじっくりと描いた感動作だ。その他の情報本作でレッドメイン演じるアイナーは妻ゲルダと暮らし、公私ともに充実した日々をおくっていたが、妻に頼まれて女性モデルの代役を務めたことを機に自身の内側に潜んでいた“女性”に気づく。それからアイナーは自身を“リリー”と名乗るようになり、ゲルダはリリーこそが真の姿なのだと思うようになる。本作は、デンマークで本当にあった実話を描いた作品で、世界で初めて性別適合手術を受けた人物の物語を主軸にしながら、様々な困難や悲しみ、偏見、自身の中の思い込みと迷いと向き合い、お互いの“本当の姿”を見つめようとした夫婦の心情を繊細なタッチで描き出していく。リリーを演じたレッドメインは『博士と彼女のセオリー』でオスカーを受賞した若き名優で、ゲルダを演じるアリシア・ヴィキャンデルは『ボーン』シリーズの新作にも出演が決まっている新星だ。本作は題材から完成前にはセンショーナルな作品だと紹介されることもあったが、映画はどんな時もお互いのことを想い、愛し続けるふたりのラブ・ストーリーになっているようだ。『リリーのすべて』2016年3月18日(金)全国公開
2015年11月19日