言葉にできない悩みが盛りだくさん!児童精神科医 三木崇弘先生にお聞きしましたUpload By 丸山さとこ今回は、医療や学校の現場で多くの子どもや保護者の方々と関わっていらっしゃる、児童精神科医・スクールカウンセラーの三木崇弘先生にいろいろとお聞きしました。息子のコウと同じく私自身もASD・ADHDであり、悩みはあるものの「言葉にできない!」と困ることも多く…。アワアワしながらあいまいなことを言う私の話を聞いてくださった三木先生に、「スミマセン上手く言えなくて…私の話、伝わっていますか?」と聞いてみると、「7割くらいは伝わっていると思います」とのお答え。頼もしい…!コウとの生活の中で『問題があること』は突きつけられつつ『解決の見通し』が立たない状況に焦ることも多いです。問題は今現在起きていることに限りません。スクールカウンセリングや個人懇談などの話し合いの場で”今後悪い事態が起こる可能性は高い”ことは提示されつつも、『いざ悪いことが起きたときに』どうすればよいのかは分からないこともしばしばあります。Upload By 丸山さとこ現在の困りごとに対する具体的な対策も知りたいし、それが目標時点までに解決しなかったときにどのような選択肢がありうるのかも知りたい。そんな私の質問に、先生は「能力獲得ができるタイミングにはばらつきがあって、特に僕が関わっているような子たちは生活年齢で求められてもできない・難しいことが結構あります。そうすると、そこは学校ともどう対応するか相談しなくてはいけません」と、具体的に何をどう話していけばよいのか詳しく話してくださいました。学校にサポートをお願いするとき心がけたい大事なこと三木先生:例えば「5年生だからこれくらいできて欲しい」という話になったときに、「でも、それ相応のことが達成できる・理解できる準備ができてない(中身が育っていない)」ということもあります。その場合はトライさせてみたところでおそらくできないし、ただ失敗体験を積むだけで学びにならないことも多いです。なので、そこはまだ大人がサポートしよう…という考え方があってもいいと思います。ただ、そうなったときにサポートのための生活上の手間を大人が引き取るというのを、親だけではなく周りの大人も納得してやっていくことが必要になります。その現在位置ですよね、『今まだできない』『そろそろできそう』などの現在時点の状況についての把握と、『何年後にはどうなっていそうか』という予想について話していく必要があります。Upload By 丸山さとこ三木先生:(例えば、現在の息子の状況のように)「中学校に入るからできるようにならなければ困る」というのは確かに正しくて、それはなぜかと言うと「中学に入るとよりサポートがなくなるだろう」と予想されるからです。「でも今のやり方のままだと中学に入ってからも引き続きサポートがいるよね」となったときに、『じゃあそのサポートを獲得できる見通しがあるのかないのか、なければ親がどこまでやれる余裕がありそうか…』みたいなところを考えていく必要があるかもしれません。でも学校の先生側としたら『それ実際困りますよ』みたいな話になると思うので…。丸山さとこ(以下、――)私の今の現状としては、・中学以降は学校側の負担をお願いするのはやはり難しいだろうと思うので、基本的には先生に声掛けをお願いするというよりは『全教科置き勉させていただく』ような方向でいきたいと考えている。・現在は「忘れ物をしているのかしていないのか曖昧な状態をハッキリさせることでフィードバックがもっと明確になるとありがたい」ことを学校と相談しつつ、連絡帳のチェックや忘れ物の連絡をお願いしている。という状況です。三木先生:今の話はすごく大事です。学校側も納得できないことに取り組むのは大変なので、プロセスを通じて…やってみて「あぁやっぱりそうなんだな」と感じてもらうという段取りを踏んでから、やってほしいことを再度お願いするということが重要です。Upload By 丸山さとこ改めて考えてみれば、「説明し、納得してもらい、できる範囲から実行をお願いする」という手順は息子のコウ相手であれば普段していることです。もし「大人なのだから、一緒に子どもを育て教育する立場なのだから、必要性を理解して協力するのは当然でしょ!?」という考えが根底にあるとすれば、それは私自身が一番困る「もうコウ君は〇年生ですから」「もうじき中学生ですよね?これはできるようにならないと…」などの言葉と同じことを先生方に強要しているわけで…!『コミュニケーションの基本は、相手が誰であっても同じなのかもしれない』と、改めて初心にかえるような気持ちになりました。失敗は”撒いておいた種”を育てる栄養…なのかも?また、今後もし『担任の先生にどうお伝えしても全く話が嚙み合わない』ということがあればという仮定の上で「学年主任だったり、養護教諭、スクールカウンセラー、管理職などを巻き込みながら相談していくといいかもしれないですね」とのアドバイスもしてくださったので、上手くいかないケースとしてありがちなことについてもお聞きしました。連絡帳を書き忘れては「覚えてるから大丈夫!」と切り抜けている間に書く習慣が消えてしまったり、”宿題を必ず出すものと学ぶ”ために朝の読書タイムをあてられていたのに「朝やれば家でノンビリできるな!」と宿題をやらなくなったりと、視野が狭いがゆえの浅知恵で面倒なことを避けようとするコウ。Upload By 丸山さとこ――特に2~5年生にかけては思い込みからの誤学習も起きやすかったため、私も夫も(そして先生方も)しょっちゅうコウに手を焼いていました。学校も”連絡帳をチェックする”などいろいろな対応をしてくださっているのですが、どうしても最初は『もう高学年だから』などの理由で、自主性を育てるべく様子見となりがちで…。一回ダメなパターンに陥ったりグズグズになったりすると、そこから立て直すのはすごい大変で…場合によっては1年2年かかることもあるし、カバーしきれないこともあります。学校というシステム上、困ってからの対応になりがちなのは仕方のないことだと思っているので、『家庭からできること』を知りたいです。という私の相談に、三木先生は鋭くも現実的なアドバイスをくださいました。三木先生:それ結構難しいなと思っていて…どちらかと言うと、そういうトラブルが発生することをプランの中にある程度「確率的なリスク」として織り込んでおくみたいな方が、現実的かなという気がするんですよね。――そうですね。三木先生:で、どちらかというとその予備力をおいておくとか、そこの手間を『諦める』という方がいいかな~と…やっぱ転んだときってエネルギーとリソースがとられるので、そこに対しての準備か覚悟をしておく。準備っていうのは『親が余力をもって暮らしておく』ということだし、覚悟っていうのは『余力がないけど、起きたらもうしょうがないと腹を括る』みたいな。――なるほど…。『準備か覚悟をしておく』という三木先生の言葉が胸に沁みました。Upload By 丸山さとこ本当にそれだな…『親が余力をもって暮らしておく』っていう準備が理想だけれど、実際余力がないときはあるし、そのときに親が用意できるものって言ったら『起きたらもうしょうがないと腹を括る覚悟』だろうな…。と、しみじみ頷く丸山でした。追い詰められてからの覚悟ではなく『事前の心構えとしての覚悟』をすることで、少しでも『余力』を生み出せるようになったらいいなと思いました。――中学年で子どもが調子を崩して荒れたときから私もそう考えているところがありました。『絶対にそういうことは起こる』覚悟を決めた上で『あとで修正が効くように種を撒いておく』ことも含めた対処をするように方向性を切り替えました。三木先生:そうですね、これから年齢が上がっていくと、物事の因果関係とかもっと分かるようになると思うんで…。Upload By 丸山さとこ三木先生:その「撒いておいた種」がより生きてくるというか、狭い範囲しか見えてない…あるいは深みがなく物事を捉えていた小さいころって、昔やったことと今の関係とか、最近の出来事の因果ってあまり分からないままだと思うんですけど、長期スパンで物を見れるようになってくると「そもそもこういうことでやってきてて、こんな出来事があって、今こうなった」という全体の流れと、そこからどうやってリカバーしたかみたいなことが、ある程度ひとかたまりで見れるようになってくると思うんですよね。で、そうすると、失敗する価値が昔よりは高くなってるはずです。これから人生が先に何十年とある中で、失敗がゼロということはないわけで…失敗したときにどうリカバーしたかとか、「この大きい失敗はそもそも何があって起きてしまったか」みたいな検証をできるチャンスとも言えるんじゃないでしょうか。Upload By 丸山さとこ『失敗&リカバーというものを織り込んでいくことが大切なのだ』という三木先生の言葉は、先行きが見えずにジワジワと焦っていた私の心を大分落ち着けてくれました。『どっちに向かって私は進みたいの!?』と混乱する日々の中で…目の前のことに追われて対応しているだけになりがちな現状に対して、私は心の片隅で『ロングスパンでの視座や方針というものをどのようにもっていったら良いのか』という悩みを長い間抱えていました。私は、方針というものが実際の行動に与える影響は大きい部分があると考えています。例えば、二次障害を防ぐというロングスパンの視座で見ると、今ある問題に対して『これがなくなればいい・解決すればいい』ではなく『時間はかかるけれどこういう風にアプローチしていこうか』となります。そんな私にとって方針が見えないということは『将来のことが不安だな~』という気持ちだけの問題ではなく、『現在の対応をどうしていいか分からない』ということに直結する死活問題だったのです。Upload By 丸山さとこ「先の心配より今ある問題に集中しましょう」という意見はもっともです。それに対しては頷ける一方で、「その”今ある問題”に集中して対応するために指針が欲しいんだよ~!」という私の心の中の叫びは上手く言語化することができずにいました。そんな私にとって、三木先生の『失敗&リカバー』に対する捉え方は長く続く今後の指針たりうるものでした。長年の悩みが言語化できたことも含めてすごく救いになりつつ癒されましたし、親子共々『失敗がめっちゃ多い毎日』になりがちなので、失敗そのものを『失敗とリカバーのための学習の機会』と捉えることでストレスを減らせそうなのも大変ありがたいなと感じました。Upload By 丸山さとこまた、三木先生へのインタビューにて「自分で学習していき、発展していく力」と、その鍵となる「問いを立てる」ということについてもお聞きしたので、そちらも別の記事にて描いていきたいと思います。執筆/丸山さとこ
2021年08月05日「怒る」の定義が親と子で違う?ウチノコ(以下、――)むっくんは現在小学2年生。ADHDと自閉スペクトラム症の診断を3歳の時に受けました。感覚過敏もあり周囲からの刺激に対する不安感の強い子なのですが、昔から悩んでいるのが癇癪。怒られるのがいやだ!という恐怖心や怒られたらどうしようという不安から癇癪を起すことが多く、本人の恐怖心や不安をどう取り除いたらいいのか、どう関わってあげたらいいのか悩んでいます。Upload By ウチノコ三木先生:う~ん、なんでだろう。普段怒ることは多いですか?――小さなころは危険な行動の多い子だったので、それなりに叱責はあったけど…診断も早く、早期から対応を学べたので「過度に」というほどでもないかと思います。…でも、例えば「お菓子食べたい」という息子の欲求に対して「ご飯前だからダメ」と私が返すと「怒られた!」と捉えるんですよね。なので、私が思うよりも本人が怒られたと感じる回数はずっと多いかもしれません。三木先生:なるほど「要求が通らない=怒られた」になってしまうんですね。怒った(怒られた)か怒っていない(怒られていない)の定義が親子で統一できていないってことですね。そこは統一した方がいいかもしれないです。――ああ!なるほど!三木先生:本人が「怒られるんじゃないか」と怯えている時に、親側がいくら「怒っていないよ」と伝えたところで、【怒る】の意味がかみ合っていないから伝わらないのでしょうね。だからそれを本人に伝わるようにわかりやすく伝えるというのをやって、怒られたと感じる回数を減らしてみるか…。でも要求が通らないことが嫌なんだよね~。――そうなんですよね…先生のおっしゃる通り「怒った」か「怒ってない」かで親子で言い争いになることが多いので、実は一か月くらい前に「お母さんが怒るときの条件」を紙に書いて壁に貼ってみたんです。ここに書いている内容以外ではお母さんは絶対怒りません!だから安心してって。それで要求が通らない時の反応が穏やかになりました。まぁ効果は2週間くらいで既にマンネリ化してるのですが、そういうことを繰り返していくっていうイメージで合ってますか?Upload By ウチノコ三木先生:そうです!掲示は目新しい方が入りやすいと思うので、その表を数種類作って、2~3週間おきに張り替えて目新しさを維持してみるとマンネリ化を防げるかもしれません。まぁ張り替えでどの程度効果が得られるかは試してみないとわからないのだけど、2度目が初回の7割くらい目新しく感じてくれるといいですね。――ウチノコ:そっか~!それだけでも新鮮になるのですね!三木先生:とは言っても、目新しさが弱かったらまた同じことを伝える新しい方法を探さないといけないので果てしないんですけどね(笑)――ウチノコ:ひぇ~(苦笑)三木先生:まぁ、目先を変えるというのは合うと思います。他にも掲示を左右替えてみたり、色合いを変えたり、紙の縦横を変える、それでも変化になります。どういう変化が合うかはその子によって異なりますが、そういった工夫で伝えたいことを意識しやすくなればいいですよね。Upload By ウチノコ癇癪後に我に返る力を育む――瞬間的に爆発して、暴言などが起きる瞬間はどうしたらいいのでしょう…。結局きっかけの出来事ではなく、爆発中の暴言やらで怒られてしまうので、損しているなって思うんですよね。嘘でいいから黙って悲しそうな顔で下を向いていたら嵐は過ぎ去るのに…三木先生:爆発するその瞬間はどうしようもないです。でも、その後に必ずハッと我に返るタイミングがあるはずです。それが何秒後か、何分後か、どれくらい時間が必要かわからないけど、その時に「今気が付いたね!」と言ってあげる。Upload By ウチノコ――ああ!確かに爆発して私に掴みかかろうとした手を引っ込めることが最近見られます!三木先生:おお!それはすごくいいですね。それを認めて、リピートしてハッと我に返れるようにしていきましょう。そしてあわよくば、ですが我に返った後に元の場所に戻って悲しそうにシュンとする動作をやってみる。――シュンとするは本心でなくてもいいんですよね!三木先生:そうそう!それが、怒られるかもという不安に対するデフォルトの動作になるといいですよね。嫌なことがあったらシュンとする練習を普段からしていくのもいいかもしれません。見た目はちょっとシュールですが。それを「いいねいいね!悲しそうだね。お母さん守ってあげたくなっちゃう!」と褒めておく。――あはは(笑)シュンとできるようになると、すっごく助かりますね。Upload By ウチノコ三木先生:もう我に返るまでは親もどうしようもないし、本人にもどうしようもないんです。とにかく子どもがハッと我に返ったという見極めを親ができるかどうかが大事です。爆発中に声かけをしてもいいけど、無駄だと思うので…。我に返るまではしょうがないなと、本人が怪我などしないように安全にして見守る。そして我に返った後に対応していくしかないのかなと思います。三木先生との対談では、私の持つ情報ををうまく引き出してもらい、先生の言葉で改めて耳から聞くことでむっくんへの理解が深まるという不思議で楽しい時間でした!悩ましい癇癪ですが、先生のアドバイスを参考にできることから一つずつ意識していこうと思います。
2021年07月23日『夏への扉 ーキミのいる未来へー』公開記念舞台挨拶が7月5日、TOHO シネマズ日比谷にて開催され、主演の山崎賢人、三木孝浩監督が登壇した。本作は、1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与え、60年以上経つ今でも色褪せぬ伝説の小説「夏への扉」(著:ロバート・A・ハインライン)を実写化したSFヒューマン・ドラマ。罠にはめられ、すべてを失いながらも、未来を変えるため30年の時を超える科学者・高倉宗一郎を山崎が務めるほか、孤独に生きてきた宗一郎が家族のように大切に想う恩人の娘・璃子役を清原果耶、30年後に目覚めた宗一郎の手助けをする人間にそっくりなロボット役を藤木直人が演じる。その他、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造といった、多彩な顔ぶれが集結した。撮影を振り返り印象に残っていることを聞かれた山崎は「僕はSF作品が好きで、SFの原点と呼ばれるこの『夏への扉』を映画化できると聞いて本当にワクワクしていました。三木監督とは10年ぶりにご一緒できて、本当に色々な縁や色々な方に支えられながら撮ることができました。近未来的な衣装もそうですし、昔のレトロな雰囲気を楽しみながら、本作で描かれる人間の愛や強さであったり、そんな中で清原さん演じる璃子との冒頭の研究所でのシーンは特に印象的でしたね」と回答。三木監督は「今まで観たことがないものを作るために、本当に大変でしたが、スタッフと知恵を絞って作品の世界観を作っていけたのが良かったですね。あと印象に残っているのが、夏菜さん演じる白石鈴が劇中である変化を遂げるシーンがあるんですが、感想を見ていると〈特殊メイク〉という声が多く上がっていたのですが、実は特殊メイクではないんですよね。最新の合成技術を使って、体は違う人で、顔は夏菜さんといことをしていて、試行錯誤しながら撮影できたのは楽しかったですね」と答え、撮影時を述懐した。そ公開から10日ほどが経ち、周りから反響があったか問われると、山崎は「この作品で伝えたかった、〈あきらめなければ失敗じゃない〉というポジティブに前を向いていれば、良いことがあるかもしれないというメッセージをしっかり受け止めて、前向きになってくれている方が多くて本当に嬉しいですね」と嬉しそうに語り、三木監督も「原作ファンから褒めてもらえて嬉しかったですね。特に、原作には無い映画オリジナルの部分が良かったと言ってくださって、脚本で苦労した部分を褒めていただけるのは嬉しいですね」と喜びを語った。映画公式SNSで募集したファンからの感想も披露。「感動した」というコメントが多く出る中、山崎は自身で感動したシーンについて「冒頭で璃子が宗一郎のことをこんなに想ってくれていたんだとわかるシーンや、藤木さん演じたロボットのピートの感情が芽生えていくシーン、宗一郎がまっすぐ生きていくなかで、色んな人が助けてくれるシーンなど感動しますね」と語り、三木監督も「主人公の宗一郎の素直さや、優しさが、賢人君の性格がしっかり反映されているなと思いましたね。自分がどんなに苦境に立っていても、優しく声をかけて突き進む姿が、賢人くんに重なる部分があって素敵でしたね」と山崎の人柄を絶賛した。続いて、謎解きやミステリーの要素についての〈伏線回収〉について鑑賞したファンからコメントが寄せられ、山崎は「撮影していて面白かったのは、過去と未来を行き来するので、未来では説得できていることがわかった状態で、過去に戻って説得するシーンなんかは、この時の感情ってどういう感じにすればいいか、三木監督に相談しながらやっていましたね」。さらに山崎は「藤木さんが過去の宗一郎と現在の宗一郎を勘違いしていたのは面白かったですね(笑)。これはコメディシーンですか?という話になり盛り上がりました」と撮影時のエピソードを披露した。最後に、リピーターの方からの感想も届いており、何度も観ることで作品の楽しみかたが変わっていくことについて言及された。このことについて、三木監督は「2回作品を観たら、実はここであの音がなっているとか、後半にこうなるのはここでこうなっているから、とか前半で色々仕掛けているのがわかると思いますね」と語ると、山崎は「僕は3回観ていますが、宗一郎が冷凍睡眠して過去のシーンがフラッシュバックするんですが、まだ経験していないはずの未来の話が出てきて、びっくりしましたね!今日監督に聞こうと思っていました!」と興奮した様子で語った。三木監督は笑顔で「1秒ないぐらい、本当に短くサブリミナル的に入れました。わざと気づかない程度に入れてますね」とディテールにも細かいこだわりがあったことを明かした。イベントも終盤に差し掛かり、三木監督は「今は梅雨時期で鬱々としますが、映画を観たら爽快な気分になると思いますので、宗一郎のように『夏への扉』を開いてもらえたらと思います!」と力強くコメント。山崎は「この映画は近未来的なSFの面白さ、懐かしくレトロでチャーミングな要素もあり、色々な世代にも楽しんでもらえる作品だと思います。人間の真っ直ぐ生きていく力、助け合う力であったり、共感できる部分がたくさんあるので、とにかくひとりでも多くの方に楽しんでいただきたい作品です!」と語り、イベントは幕を閉じた。※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記『夏への扉 ーキミのいる未来へー』公開中
2021年07月05日映画『夏への扉 ーキミのいる未来へー』の公開記念舞台挨拶が5日に都内で行われ、山崎賢人(※崎はたつさき)、三木孝浩監督が登場した。同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。延期を経て無事に公開され、様々な感想も届いているという。三木監督は「主人公の苦境に立たされても諦めずに信じる道に向かって突き進むというキャラクター造形に、元々の賢人くんの優しさが生かされてると褒めてもらうことが多くて」と明かし、「なるほどなと思ったのが、宗一郎がある少年に言うセリフがあって。自分が大変な状況にあっても、他者を思うメッセージを発せられる優しさって、賢人くんの素の感じに近い雰囲気がして、すごい素敵」と称賛した。山崎は自身は「僕しか宗一郎をやっていないので、僕のいいところも悪いところも全部出てるのが宗一郎。そういう風に言っていただけて嬉しいです」と語る。「頑張って助けてもらってる姿って、仕事しても人生を生きててもたくさんあったので、頑張ろうって思いました」と振り返る山崎に、三木監督は「現場での(ヒロイン役の清原)果耶ちゃんと賢人くんも、年下なんだけどしっかりものの果耶ちゃんにふわ〜っと仕切られてる感じの関係性で、作品に出てる」と指摘。山崎も「まんまですね」と認めていた。
2021年07月05日山崎賢人(正しくは、「崎」は「たつさき」)主演で、ロバート・A・ハインラインの傑作SF小説を映画化した『夏への扉 ーキミのいる未来へー』。本作の公開を記念して、ひと足先に映画を観たファンたちとのオンラインでのトークセッションを実施。山崎さんと三木孝浩監督が登壇し、さらに主題歌を担当しているLiSAも登場し、本作のために書きおろした楽曲「サプライズ」を歌唱した。主演の山崎さんは「今日は公開前にまたイベントをすることができて、嬉しく思います!」と挨拶し、三木監督は「2月の公開から延期になってしまいましたが、タイトルの『夏への扉ーキミのいる未来へー』というように、ギリギリ夏前に公開することができて嬉しく思います」と、いよいよ公開となる本作にコメントした。三木監督、山崎賢人に「いい意味での“青臭さ”を失わないで」山崎さんの映画初主演作『管制塔』以来、約10年ぶりに今回タッグを組んだ両者。山崎さんは「僕のデビュー映画が『管制塔』だったので、その時は右も左もわからない状態でした。思い出に残っていることといえば、三木さんの優しい人柄と北海道の寒さと美味しいご飯ですかね」と述懐。「10年経って久々にご一緒させていただくと、その時には気付かなかった三木さんの監督としてのこだわりや良いものを撮り続ける姿勢を見つけることができ、自分も少し大人になったなと思いました」と山崎さんが答えると、三木監督は「おーー賢人くんも大人になったんだね」と驚きと嬉しそうな表情。続けて「今回10年ぶりにお仕事をして、最初の『管制塔』で賢人くんが持ついい意味での“青臭さ”をまた感じましたね。主演作も経験してきてお芝居の経験値が上がっているなと感じましたが、この作品の撮影時も演出に対して固くならず柔軟に対応してくれたので、そのいい意味での“青臭さ”を失わないでくれているとわかり、すごく嬉しかったです」としみじみと語った。LiSAの生歌披露に、山崎賢人「最高でしたね!」そして、ここで本作のために書き下ろした楽曲をLiSAが披露。会場で生歌を聴いた山崎さんは「最高でしたね!」と興奮気味に、「未来に向かって頑張ろうというポジティブなメッセージを受け取ることができました。LiSAさんの力強い声が聴けてよかったです!」とコメント。圧巻の歌声で主題歌「サプライズ」を歌い上げたLiSAへどのような想いを込めて曲を作ったか質問すると、「私は出来上がった状態の作品を観てから楽曲を作ったので、映画を観た方へ届くよう意識しました。特に“未来”や“扉”という言葉を大切にしました」とLiSAさん。三木監督も「この曲が入ることでさらに作品のスケールが大きくなったと思いますし、LiSAさんの生歌の伸びやかさに圧巻されました」と語った。さらに、3人は映画をひと足早く観たファンの方とオンラインでのトークセッションのコーナーへ。あるファンからの「璃子(清原果耶)のセリフにある“諦めなければ失敗じゃない”という言葉が自分の夢のために頑張る糧になりました」という感想に対し、山崎さんは「素直に嬉しいですね。それこそ“諦めなければ失敗じゃない”という言葉は、この作品で伝えたいなと思っていたメッセージなので、それを感じ取っていただけてよかったです」とコメント。LiSA「ファンと歌ったり踊ったりできる日々に戻りたい」また、他のファンから、味わいたい過去の感動した思い出について聞かれた監督とLiSAさん。LiSAさんは「三木監督と少し似ているのですが、今のご時世ライブ活動が難しいので、ファンのみんなと歌ったり踊ったりできる日々に戻りたいなと思います」とコメント。三木監督のようにファンの感想を聞いたりするかという質問に対し、「今はSNSがあるおかげでファンのみんなから直接感想が送られてくるので、その感想は全部見ています」と明かした。2人が話している間も真剣に答えを考えていた山崎さんは「過去に感動した思い出はたくさんあります。関わった現場で過ごした時間はもちろん感動しますし、今までの作品に対して全力で向き合っているからこそ、また次も頑張ってその感動を味わいたいと思います。なので僕は過去を振り返りません!」と力強く回答すると、三木監督からも「ぶれないね!」と笑顔がこぼれる。山崎さんも「そうですね。今の連続で未来が作られていくので、今を大切にしたいと思います!」とコメントした。イベント最後には、山崎さんから「公開直前に一足早く作品を観ていただいた方からのポジティブなメッセージを受け取れて嬉しかったですし、今日はLiSAさんの生歌を聴くことができてすごく幸せでした。これから公開にむけて自分自身も気合が入りました。この作品が伝えたかった“どんな状況でも諦めないで前に進んでいく”という想いを感じてほしいですし、その中にある色んな愛を感じてもらいたい」とアピールしていた。なお、本作のオリジナルサウンドトラック「夏への扉ORINGINAL SOUNDTRACK」の発売も決定。音楽はアニメ「僕のヒーローアカデミア」、映画『フォルトゥナの瞳』などの林ゆうきが担当し、全30曲が収録予定となっている。『夏への扉 ーキミのいる未来へー』は6月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夏への扉 ーキミのいる未来へー 2021年6月25日より全国にて公開©2021「夏への扉」製作委員会
2021年06月19日映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(6月25日公開)の公開直前イベントが18日に都内で行われ、山崎賢人(崎はたつさき)、LiSA(主題歌)、三木孝浩監督が登場した。同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。主題歌「サプライズ」を聞いた時のことについて、山崎は「ぐっとこみ上げるものがありました。やっぱり本当に素敵な歌声だなと言うのと、『夏への扉』のために書き下ろしてくださったということで、すごく映画の内容を思い出すし、元気ももらえる」と振り返る。実際にその場でLiSAの生歌唱も行われ、山崎は「最高でした。未来に向かって頑張ろうと思える、ポジティブな力強い歌声が生で聴けて本当に幸せでした」と絶賛。「曲が入った状態で映画を見たときに、本当に音楽があって映画が素晴らしいものになるんだなって実感しましたし、歌詞の中にも未来に向かってポジティブなメッセージがあるのが本当に好きです」と語った。LiSAは「映画が出来上がっていた状態で楽曲を制作させていただきましたので、みなさんが作ってくださった世界を受けてどんな言葉を乗せていくのか、どうやったら映画を見てくださる皆さんが宗一郎の気持ちをそのまま聞いていただけるような楽曲になるかなをすごく考えながら扉や未来という、作品にリンクする歌詞をところどころに入れるように心がけました」と楽曲の裏側を開かした。この日はオンラインで約20名のファンともつながっており、その場で質問も。「自分を冷凍保存できるようになったらどうするか」と言う質問に、山崎は「しなくていいです。経験はしてみたいですけど、今すぐにと言われると置いてかれそうなので、医療技術の進歩を待って。今すぐにはしたくないかなあ」と答える。逆に「もう一度味わいたい過去の感動した思い出は」という質問には、散々悩んだ末に「いっぱいあるんですけど、その間に過ごした時間があるからたぶん感動できると思うんですよ。映画を撮っててクランクアップする時とか、想いが溢れたりするので」と振り返り、「でも全部の作品に対して全力でやろうとしてるので、そういった意味では、これから撮る作品でもう1回感動できるかなと思う。一生懸命頑張った時に感動したいです」「基本、過去を振り返りません」ときっぱり。「今の連続で未来が作られていくので、今を最高だと思って生きていきたい」と、今だけについて考えているようだった。
2021年06月18日dTVが11日、先月結婚を発表した女優の新垣結衣と歌手で俳優の星野源の共演ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(※レンタル作品)の5月の視聴数が、結婚発表の前月と比較して約15倍に増加したと発表した。きょう6月11日は新垣の記念すべき33回目のバースデー。dTVでは『ワルボロ』(07)、『恋空』(07)、『フレフレ少女』(08)、『くちびるに歌を』(15)、『ミックス。』(17)のほか、新垣の出演作を多数配信している。■映画『ワルボロ』(2007年公開)ゲッツ板谷氏の自伝小説を、松田翔太と新垣の共演で映画化。80年代の東京・立川市を舞台に、不良に目覚めた中学生の青春と恋を描く。■映画『恋空』(2007年公開)原作は、1,200万アクセスを超え、書籍も140万部のベストセラーとなった美嘉氏のケータイ小説『恋空 〜切ナイ恋物語〜』。女子高生の初恋、妊娠、家族愛、友情など様々な要素を盛り込んだ青春ラブストーリーで、主演を務めた新垣のほか、三浦春馬さん、小出恵介らが出演している。■映画『フレフレ少女』(2008年公開)恋した野球部エースのために、廃部寸前の応援団に入部して奮闘する女子高生の姿を描いた青春コメディ。新垣が主演を務め、『ラブドガン』『となり町戦争』の渡辺謙作監督がメガホンをとった。■映画『くちびるに歌を』(2015年公開)アンジェラ・アキの名曲「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」をモチーフに生まれた中田永一氏の小説を、新垣主演で映画化。『僕等がいた』『ホットロード』など、話題の青春映画を立て続けに手がけている三木孝浩監督がメガホンをとった。■映画『ミックス。』(2017年公開)※レンタル作品新垣と永山瑛太がW主演を務めるロマンティックコメディー。脚本を『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『探偵はBARにいる』シリーズの古沢良太氏、監督を『エイプリルフールズ』の石川淳一氏が務めた。
2021年06月11日公式サイト() Twitter() Instagram()60年に渡り愛される伝説の小説を映画化男性たちが観た本作のレビューもお届け!タイムトラベル小説の名作として世界中に多くのファンを持つ古典的SF小説を、主演に山﨑賢人、ヒロインに清原果耶を迎え、『フォルトゥナの瞳』や『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の三木孝浩監督が映像化したラブストーリー『夏への扉 ーキミのいる未来へー』。人気原作を映画化、しかもSFで恋愛映画となるとなかなかハードルが高いようにも思うが、実際出来上がった作品はどうなのか? ぴあでは、男性限定試写会を実施し、作品の魅力と共に、ひと足早く映画を観た映画ファンたちの生の声をお届けします!COMING SOON男性たちの反応は?ぴあ独占試写会レポート(リンク)
2021年06月11日二宮和也が主演を務める映画『TANG タング』の公開が決定。「嵐」活動休止以降、これが初の主演映画となる。本作は、ベルリン国際映画祭で“映画化したい一冊”に選ばれた、人間とロボットによるハートウォーミングな物語が絶賛されているイギリスの小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(デボラ・インストール作松原葉子訳小学館文庫)が原作。日本国内では、シリーズ累計発行部数21万部を超え、海外の作家のデビュー作としては異例のベストセラー。今回公開が決定した映画は、これを日本版にアレンジが加えられている。二宮さんが演じるのは、ゲーム三昧で妻に捨てられ、人生に迷うダメ男・春日井健。ある日、健の家の庭に記憶を無くした不良品ロボット“タング”が迷い込んでくる。この迷子同士の運命の出会いが、驚きにみちた壮大な冒険の幕開けとなり、ポンコツコンビが観る者を笑顔と感動に包み込む。「タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。一見、特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています」と語る二宮さんは、「無事に撮影が終わり、ホッとしています」とコメント。「公開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです」とメッセージも寄せた。原作者のデボラは、大の親日家。日本での実写化に「私はこの映画が素晴らしい作品になることを確信しています」と言い、「特に楽しみなのは、『硫黄島からの手紙』で西郷を演じた二宮和也さんが健を演じるということです。繊細さとユーモアを持った彼は、まさに健を演じるのにぴったりな方だと思います。長年日本映画を見てきたファンの1人として、タングの物語がスクリーンで見られる喜びを、日本の映画ファンと共有できることを非常に楽しみにしています」と大いなる期待を語った。監督は、『ソラニン』『僕等がいた』などを手掛け、『夏への扉 -キミのいる未来へ-』がもうすぐ公開を控える三木孝浩。脚本は、大きな話題となった「恋はつづくよどこまでも」や、現在放送中の「着飾る恋には理由があって」の金子ありさ。また、愛され不良品ロボット“タング”に命を吹き込むのは、『STAND BY ME ドラえもん』や『DESTINY 鎌倉ものがたり』などを手掛ける、日本を代表するVFXプロダクション「白組」が担当。三木監督は「昨今の邦画では類を見ない実写とCGキャラクターの融合した世界は、とてもチャレンジングな企画であり、新たな可能性を感じる作品でもあります」と話し、「他者への不寛容が肥大しつつある今だからこそこの荒唐無稽で大胆な物語が、どこかおおらかで他者そして自分自身を受け入れる勇気をちょっとだけ与えてくれるような映画になってくれればと願っています。健とタングの珍道中、ぜひお楽しみに!」と呼びかけている。『TANG タング』は2022年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年06月11日アイドルグループ・嵐の二宮和也が映画『TANG タング』(2022年公開)の主演を務めることが11日、明らかになった。同作はイギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の映画化作。ゲーム三昧で妻に捨てられた、ダメ男・春日井健(二宮)はわけあって無職で人生に迷子中だが、ある日、家の庭に突然現れた記憶を無くした不良品ロボット・タングに出会う。迷子同士の運命の出会いは驚きにみちた壮大な冒険の幕開けで、ポンコツコンビが日本中を笑顔と感動に包み込む。二宮にとっては嵐の活動休止以降初の主演映画となり、製作と配給は二宮がハリウッドデビューを果たしたクリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』のワーナー・ブラザース。原作はベルリン国際映画祭で「映画化したい1冊」に選ばれ、日本国内でもベストセラーシリーズとなっているほか、2020年に劇団四季の16年ぶりの一般オリジナルミュージカルとして舞台化され、雑誌「ミュージカル」が発表した「2020年ミュージカル・ベストテン」では作品部門第1位に選出され、高い評価を得ている。本作で二宮が演じるのは、ゲーム三昧で妻に捨てられ、人生に迷うダメ男・春日井健。初めての共演となる"ロボット"と異色のタッグを組むことになり、演技プランや撮影スタイルを含めて挑戦尽くしの映画となった。二宮は「タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。一見、特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています。引き続き、世の中が大変な状況下ではありますが、無事に撮影が終わり、ホッとしています。個人的には監督の演出に応えられる様に必死についていった印象的な作品となりました。公開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです」とコメントしている。また、本作のプロデューサーである田口生己は、二宮の起用理由について「数々の作品で観客を魅了してきた、まさに日本を代表する俳優二宮さんが、ロボットを相手に冒険に出るという、主人公の健を演じていただけたら、とんでもない化学反応が起きるのではないか、そんな期待を持ってオファーさせていただきました」と明かしている。『TANG タング』は日本版にアレンジを加えられた実写化となり、大の親日家でもある原作者のデボラ・インストールからは「特に楽しみなのは、『硫黄島からの手紙』で西郷を演じた二宮和也さんが健を演じるということです。繊細さとユーモアを持った彼は、まさに健を演じるのにぴったりな方だと思います。長年日本映画を見てきたファンの1人として、タングの物語がスクリーンで見られる喜びを、日本の映画ファンと共有できることを非常に楽しみにしています」と喜びのコメントも。不良品ロボット“タング”に命を吹き込むのは、『STAND BY ME ドラえもん』や『DESTINY 鎌倉ものがたり』などを手掛ける日本を代表するVFXプロダクション「白組」で、最高峰のVFX技術によって、邦画実写映画史上、誰も観たことがないクオリティの映像が期待される。監督は、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『フォルトゥナの瞳』の三木孝浩が務め「昨今の邦画では類を見ない実写とCGキャラクターの融合した世界は、とてもチャレンジングな企画であり、新たな可能性を感じる作品でもあります。 他者への不寛容が肥大しつつある今だからこそこの荒唐無稽で大胆な物語が、どこかおおらかで 他者そして自分自身を受け入れる勇気をちょっとだけ与えてくれるような映画になってくれればと願っています」と語る。脚本はドラマ『着飾る恋には理由があって』『恋はつづくよどこまでも』の金子ありさが務める。
2021年06月11日二宮和也を主演に迎えた映画『TANG タング』の製作が決定し、2022年に公開されることが発表された。原作はベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、イギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。日本国内でもベストセラーシリーズとなっている。ストーリーはゲーム三昧で妻に捨てられた、ダメ男・春日井健が主人公。訳あって無職で人生に迷子中だ。ある日、健の家の庭に突然、記憶を無くした不良品ロボットが現れる。どこからきて、何のためにやってきたか分からないそのロボットは自分の事を“タング”と名乗った。この迷子同士の運命の出会いから、まさかの驚きにみちた壮大な冒険の幕開を開ける。主役・春日井を演じるのが二宮だ。本作は彼にとって、国民的グループ・嵐の活動休止以降、初の主演映画となる。どの様な作品に仕上がるのかに期待したい。<主演:二宮和也・コメント>タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。一見、特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています。引き続き、世の中が大変な状況下ではありますが、無事に撮影が終わり、ホッとしています。個人的には監督の演出に応えられる様に必死についていった印象的な作品となりました。公開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです。<原作:デボラ・インストールコメント>ワーナー ブラザース ジャパンによる『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の実写映画化は私にとって大きな喜びです。彼らがこの企画に向ける誠実さと熱意を感じ、私はこの映画が素晴らしい作品になることを確信しています。特に楽しみなのは、『硫黄島からの手紙』で西郷を演じた二宮和也さんが健を演じるということです。繊細さとユーモアを持った彼は、まさに健を演じるのにぴったりな方だと思います。長年日本映画を見てきたファンのひとりとして、タングの物語がスクリーンで見られる喜びを、日本の映画ファンと共有できることを非常に楽しみにしています。<監督:三木孝浩・コメント>10万馬力があるわけでもなく4次元ポケットを持っているわけでもない何にもできないポンコツロボットのタング。でもそんなタングだからこそ、その眼差しから見える人間の世界の滑稽さ愛おしさを、二宮和也くん演じる同じく何にもできないダメ男・健との旅の中で感じられる様な作品にしたい。昨今の邦画では類を見ない実写とCGキャラクターの融合した世界は、チャレンジングな企画であり、新たな可能性を感じる作品でもあります。他者への不寛容が肥大しつつある今だからこそこの荒唐無稽で大胆な物語が、どこかおおらかで他者そして自分自身を受け入れる勇気をちょっとだけ与えてくれるような映画になってくれればと願っています。健とタングの珍道中、ぜひお楽しみに!<プロデューサー・田口生己・コメント>――実写化の理由2016年に原作小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』に出会い、この愛おしい物語に強く強く惹かれました。そして、ポンコツだけど、無限の可能性を秘めたタングがスクリーンで活躍する姿を誰よりも観てみたいと思いました。笑いあり、冒険あり、涙あり、宝箱のような映画にしたいと考えています。この映画で健とタングの間に起こったような友情や、つながりの価値について考えてもらえれば嬉しいです。――二宮の起用についてどんな難役とも向き合い、数々の作品で観客を魅了してきた、まさに日本を代表する俳優二宮さん。そんな二宮さんが未来の世界でロボットを相手に冒険に出るという、主人公の健を演じていただけたら、とんでもない化学反応が起きるのではないか、そんな期待を持ってオファーさせていただきました。今作品を一緒に作れるこの機会にとても興奮しています。『TANG タング』2022年公開
2021年06月11日主演の山崎賢人をはじめ、清原果耶、藤木直人、夏菜、高梨臨、そしてメガホンをとった三木孝浩監督が『夏への扉 ーキミのいる未来へー』の公開を記念した、東京タワーのライトアップイベントに参加した。山崎さんは「公開は延期となってしまった作品ですが、タイトルが『夏への扉』なので6月に公開できるのは逆に良かったんじゃないかと思っています。本当に、やっと公開するんだなと思うとワクワクしますね」と、まずコメント。公開延期を乗り越え、ようやくファンの方々に届けられることに対し、楽しみで仕方がない様子だ。そして本作の胸アツシーンについての質問に対し、「清原さんと一緒のシーンでしたが、時を超えるからこそ、普段の何気ないセリフがカッコよくなるなと思いました。すごく好きなシーンですね」とコメント。さらに「あと藤木さんとのシーンもですが、時を超えるからこそ…良いんですよね」と劇中のセリフを言わない山崎さんに対して、三木監督が「ネタバレをしないように配慮してるんですよ」とフォロー。山崎さんも「言っていいですかね?」と気にしながらも「『さっきはごめんね』というセリフなんですが、”さっきは”なんですよ。その間に、時を超えて色々なことがあっての”さっきは”というセリフになるのが、何て素敵なんだろうと思いました」とふり返った。清原果耶「この二人だからこその距離感」音楽を聴くシーンが胸アツまた、清原さんにとっての胸アツシーンは、「冒頭で山崎さん演じる宗一郎と音楽を一緒に聴くシーンですね」と回答。「この二人だからこその距離感で、『またあの曲?』というやり取りが、じんわり胸が温まるシーンだなと思いました」と宗一郎と璃子の微笑ましいシーンを挙げた。そして、「恐らく人生で一度きりだろう」と本作でロボットの役を演じた藤木さんは「今回は賢人くんとバディを組めるということがオファーを受ける大きな決め手でもあったので、やはり宗一郎との別れを惜しむシーンですね。完成されてそのシーンを見て、胸がジーンとしましたね」と撮影時を述懐した。山崎賢人の“嬉しいサプライズ”とは?本作はラストに最高のサプライズが控えており、LiSAが書き下ろした本作の主題歌が「サプライズ」という曲名にちなみ、最近身の回りで起きたサプライズについての質問へ。山崎さんは「兄の子供が今2歳なんですけど、今までは会う度に泣かれていたんです。でも、この間会ったら僕のことを『ケンちゃん』と呼でくれて、嬉しいサプライズでしたね」と嬉しそうに語り、清原さんは「少し前の話なんですが、撮影現場で誕生日を迎えたときに、サプライズで役のイラストが入ったTシャツをいただきまして本当に嬉しかったです」と回答。藤木さんは「娘の誕生日に、サプライズで誕生日の飾り付けをしようと思ってバルーンを注文したのですが、空気が入っていないバルーンが届き、全てのバルーンに空気を入れるのに半日かかりました(笑)」と、まさかの思ってもみないサプライズが待っていたことを明かした。そして、夏菜は「今年結婚したのですが、プロポーズをサプライズで海でしてもらって、すごくロマンチックだったんですが、その後”5時のチャイム”が鳴って、それが一番のサプライズでしたね(笑)」と会場を笑わせた。また、高梨さんはサプライズをする方が好きとのことで、「誕生日の方にお花とかワインを送るのにハマっていますね。コロナ禍ということもあり普段会えない分、何をプレゼントしたら喜んでくれるか考えるのが楽しいです」と笑顔。最後に三木監督は「今日は夕方まで雨が降っていましたが、イベント前に雨が上がってくれたのは良いサプライズでしたね」と雨が上がり、晴れた空を見上げながら感謝した。ここで、時を超える純愛ラブストーリーである本作にちなみ、東京タワーが“恋の色”に染められることに。カウントダウンが始まり、山崎さんが点灯スイッチを押すと東京タワーがあざやかなピンクに包まれ、登壇者たちも美しく輝く東京タワーを見上げながら拍手。最後に山崎さんが、「この作品は本当に、レトロでチャーミングで、色んな愛の形が詰まった作品、そしてラストにはものすごく幸せなサプライズが用意されています。本当に様々な世代の方々に楽しんでいただける作品です」とアピールし、イベントは終了した。『夏への扉 ーキミのいる未来へー』は6月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夏への扉 ーキミのいる未来へー 2021年6月25日より全国にて公開©2021「夏への扉」製作委員会
2021年06月07日映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(6月25日公開)の公開記念イベントが6日に都内で行われ、山崎賢人(崎はたつさき)、清原果耶、藤木直人、夏菜、高梨臨、三木孝浩監督が登場した。同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。山崎を陥れる悪女役の夏菜は「本当にやっとやっと悪女ができたとすごく嬉しい気持ちです」と喜ぶ。野外でのイベントに「今日は雨上がってよかったですね。よろしくお願いします」と頭を下げた。作品にちなみ「最近あったサプライズ」を聞かれると、今年1月に一般男性との結婚を発表した夏菜は「結婚をさせていただいたんですけど、海でサプライズプロポーズをしてもらったんです」とのろけ話。「めちゃめちゃロマンチックでいいなと思ってたら、プロポーズの最中に(夕方)5時のチャイムが鳴って、それが1番サプライズでした。涙と笑いとごちゃまぜになりながら、一生忘れないと思います」と語った。
2021年06月06日映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(6月25日公開)の公開記念イベントが6日に都内で行われ、山崎賢人(崎はたつさき)、清原果耶、藤木直人、夏菜、高梨臨、三木孝浩監督が登場した。同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。新型コロナウイルスの影響により延期となってしまい、今月末に待望の公開を迎える同作。山崎は「延期になってしまったんですけど、『夏への扉』なので、6月に公開できるっていうのは良かったんじゃないかと思えるくらい。やっと公開できるんだなあっていうことで、すごくワクワクしています」と喜びを表す。作品にちなみ「最近あったサプライズ」を聞かれると、山崎は「兄の子供、姪が今2歳で、会うとずっと泣かれてたんですけど、こないだ会ったら『けんちゃん』と呼んでくれるようになっていて。めっちゃかわいくて嬉しくて、サプライズでした」と、ほっこりエピソードを披露した。イベントでは、東京タワーを恋の色=ピンクにする点灯式も。山崎は全力でボタンを押し、ライトアップされたタワーを見て嬉しそうな様子を見せていた。
2021年06月06日仕事での学校との出会い僕が最初に「学校」というものに触れたのは、児童精神科医として勤務しはじめてすぐのころでした。当たり前ですが、発達障害や不登校の子どもは学校でも困ったことが発生します。ですから、患者さんが先生方やスクールカウンセラーと一緒に外来を受診することもありました。ところが、僕が小学校を卒業したのはその時点で20年以上前です。外来で話を聞いても「この子が困っている学校って、そもそもどんな場所だったっけな…」とあまりうまく想像ができませんでした。そこで「現場では実際にどう困っているのか」に興味が湧き、折に触れて「学校に行ってみたいです」という話をしていました。学校から仕事が来たそんなことをあちこちで言っていると、少しずつですが学校から仕事の依頼を頂くようになりました。教員向けの研修講師や、ケースのコンサルティング(困っている子どもの様子を観察して教員にアドバイスする仕事)です。そうやって少しだけ学校に出入りするようになった僕は、そこで3つのことを感じました。1 先生たちは納得していない2 自分で見ないと分からないことがある3 やっぱり学校は良い場所だ学校で仕事をして気づいたこと研修では一般的な話もしますし、質問があった場合には具体的なケースの対応策などもお話しします。熱意があって前向きな先生は一生懸命聞いてくださるのですが、全体研修ではそんな先生ばかりではありません。うしろのほうで眠そうにしているベテランの先生や、明らかに興味のなさそうな管理職の先生もおられました。僕が国立病院の医師として「外部講師」に招かれ、話をしている限り、研修を受けても意識は変わらないんだろうなと思いました。その場では「貴重なお話をありがとうございました」とお礼を言ってくださっても、職員室では「あんなことできるわけない」と話しているのではないかと。そこで僕は「外の人」ではなく「中の人」になればいいんじゃないかと思ったのです。先生方がなぜ興味が持てないのか、なぜ納得できないのか、どうすればできるようになるのか。僕が外から偉そうなことを言ってるだけではだめなのではないかと。学校の様子は、診療中には子ども本人や保護者の方から伺います。しかし、見たことのないものは想像することができません。先ほども書きましたが、僕が自分の学校に行っていたのは20年前の話で、しかもいま働いている場所ではありません。時代も地域も違う学校のことを想像するのは難しい。実際に見てみた学校では「授業中立ち歩くってこういうことか」「この位置関係だと先生が個別に指示するのは難しいな」など、現場を見るからこそ気づくこともたくさんありました。僕が学校に行ってみた一番の感想は「学校は良いところだ」です。たくさんの子どもたちが生活を紡いでいて、彼らの成長を願っている大人たちが一生懸命に働いている。一見つまらなく感じるかもしれないような、小さなこと一つひとつを大人と子どもがお互いの視点から悩み、より良い人生になることを願っている。こういう「素敵な祈り」がある場所に、もっと触れていたいなと感じました。学校の「中の人」になりたいそんなエピソードもあり、僕は学校の「中の人」になる方法はないかと考えました。そうやって悶々としていたある日、友達のスクールカウンセラーから「精神科医はスクールカウンセラー採用試験の受験資格あるよ」という話を聞きました。なぜ採用対象に医師が入っているのかは謎でしたが、一も二もなく採用試験に申し込み、無事に東京都教育委員会に採用されました。中の人になってみて思うのは、やはり現場を知らずにコメントをしても実効的ではないということ。そとからの「こうあるべき」と学校現場がマッチしないことはしばしばありますし、全体の流れの中でしか分からないこともあります。定期的に見ているからこそ分かることや、先生たちの考え方、思い、できることとできないこと。教育行政のカタさや、一方でどういう方法ならその難しさをクリアできるのかなど、新しい学びがたくさんあります。(詳しくは次回以降で触れられればと思います)また、実際に働いてみると学校現場は楽しく、生き生きとしたものだと感じています。(ただ、子どもたちのエネルギーを浴びてものすごく疲れますが…笑)※厳密にはスクールカウンセラーは「学校の中の人」ではない立ち位置なのですが、僕的には「中の人=学校で定期的に働いてる人」でいいかな、という整理です。とにかく学校はいい!しつこいようですが、学校というのは本当に素敵な場所です。たくさんの大人が、たくさんの子どもの成長と幸せを願っています。(保護者の方によってはそうは思えないこともあると思いますが、基本的には学校関係者は善良で前向きな方が圧倒的に多いと思います)そういう場に身を置くことによって、また僕自身も子どもたちの未来に思いを馳せられる。誰かの暮らしの中で働くと、こういう楽しみがあるのだなと感じています。
2021年06月01日第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で作品賞、監督賞ほか最多5部門を受賞した『1秒先の彼女』が6月25日(金)より公開。本作は、人よりワンテンポ早い彼女と、常にワンテンポ遅い彼の“時間”をめぐる新たなラブストーリーの傑作として、すでに「今年ナンバー1」「こんな映画見たことない」という口コミが拡大中だ。本作は恋愛要素だけでなく、“時間”も重要なキーワード。今回は数多あるラブストーリーの中から、“ハズレなし!”といわれる“時間”をめぐる恋愛映画の名作5作を紹介する!家族愛にも注目『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(13)『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督が手掛けるロマンティックコメディ。青年ティムは恋人もいなく、自分に自信が持てないでいる。21歳の誕生日に、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父親から知らされたティムは、やがて出会った魅力的な女性メアリーを振り向かせたくてタイムトラベルを繰り返すようになり…。本当の愛や幸せについて考えさせられ、人生とは一瞬一瞬が宝物だということを教えてくれる1作。愛した時間を消したくない…『エターナル・サンシャイン』(04)ミシェル・ゴンドリー監督が、チャーリー・カウフマンによるユニークな脚本を映画化。ジョエルは元恋人クレメンタインが、ラクーナ医院で特定の記憶だけを消去する施術を受けてジョエルの記憶を消したことを知り、自分も彼女の記憶を消そうと同じ施術を受ける。だが、クレメンタインを忘れたくないジョエルの深層意識は施術に反抗、自分の脳内のクレメンタインの記憶を守ろうとするが…。目まぐるしく時間を行き来するファンタジックな映像美と、涙腺崩壊必至の切ない展開に酔いしれること間違いなし。すれ違っていく2人には秘密が…『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)福士蒼汰、小松菜奈の共演で人気小説を三木孝浩監督が映画化。京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿は、いつものように大学まで向かう電車の中で出会った女性・福寿愛美をひと目見た瞬間、恋に落ちる。初めてのデートで告白をして、2人の関係は誰もがうらやむほどに順調で、すべてがうまくいくものだと信じていた。しかし、初めてキスをした日、高寿は愛美から想像もできなかった大きな秘密を明かされる ーー。お互いを思っているのにすれ違う切なさ。何度でも観たくなる、時間が鍵となるラブロマンス。出会うはずのない2人の時空を超えたラブストーリー 『君の名は。』(16)1000年ぶりという彗星の接近が1か月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見て いた。心と身体が入れ替わる現象が続き、互いの存在を知った瀧と三葉だったが、やがて彼らは意外な真実を知ることに…。興行収入250億円を超える歴史的大ヒットとなり、社会現象にもなった新海誠監督作。時空を超えたSF的設定でありながら、まだ会ったことのない人を探していくという、ラブストーリーとしても堪能できる1作。台湾、夏の“バレンタイン”の1日が消えた!?『1秒先の彼女』(20)郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋もパッとしないアラサー女子。何をするにもワンテンポ早い彼女は、写真撮影では必ず目をつむってしまい、映画を観て笑うタイミングも人より早い...。ある日、ハンサムなダンス講師とバレンタインにデートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。バレンタインが消えてしまった...!?秘密を握るのは毎日郵便局にやってくる、常にワンテンポ遅いバス運転手のグアタイらしい。消えた“1日”を探すシャオチーがその先に見つけたものとはーー。人よりワンテンポ早い彼女の消えたバレンタインを巡る物語と、ワンテンポ遅い彼のもうひとつの物語。その秘密を紐解いていく先に待ち受ける、誰も見たことのない最高の“奇跡”、そして訪れる至福のラストに注目。『1秒先の彼女』は6月25日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜 2014年9月27日より全国にて公開© Universal Picturesぼくは明日、昨日のきみとデートする 2016年12月17日より全国東宝系にて公開© 2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会君の名は。 2016年8月26日より全国東宝系にて公開© 2016「君の名は。」製作委員会1秒先の彼女 2021年6月25日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©︎MandarinVision Co, Ltd
2021年05月04日はじめまして、児童精神科医の三木崇弘ですはじめまして。フリーランスの児童精神科医をしています、三木崇弘と申します。クリニック以外にも、学校や児童相談所、児童養護施設や保健所などで勤務しています。「困っている子とその保護者」が関わるいろんなシーンにいる人、と思ってもらえるといいかなと思います。第1回となる今回のテーマは「保護者の感情」です。子育て中にはイライラするシーンがつきもの。発達障害のある子どもを育てていると、不安になったり困ったりする場面も多くあるのではないかと思います。今日は「保護者の感情」を子どもがどう感じているかと、その対応についてお話ししたいと思います。Upload By 三木崇弘子育て中のイライラ、どうすればいい?子育てをしていると、どうしても感情がコントロールできないこともあります。声を荒げてしまったり、聞こえるように溜息をついてしまったり…最終的には保護者が自分で収拾をつけるとしても、浴びた側の子どもにとって親の気分や感情はどのような意味を持つのでしょうか?保護者の感情表現は、子どもにとって天気みたいなもの子どもからすると、お父さんやお母さんの気分や感情は家の中の天気みたいなものです。ご機嫌であれば晴れだし、イライラしていれば雨。怒っていれば嵐と言っても良いかもしれません。大人同士であればその天気をある程度距離を取って眺めることもできるかもしれませんが、大人と子ども、まして親子であれば、子どもが保護者から受ける影響は大きいものです。大荒れの天気の中、ずぶ濡れの子どもはどうすることもできず立ち尽くすしかありません。嵐の日があってもいい、でも…お父さんやお母さんだって人間ですから、雨の日があってもいい。そもそも外の世界も晴ればかりではなく、雨の日も風の日も、嵐の日だってあります。子どもにとっていろんな天気を体験することがその後のたくましさを育むのは間違いありません。ただそれが「ある程度は安心で、予報(予測)が可能であること」が大事です。私たちだって、毎日どんな天気か分からないまま暮らすのはとてもストレスです。最近の異常気象で朝晩の気温差があまりに大きかったり、予兆もなく突然雨が降ったりすると、とても大変ですよね。台風だって、いつどこでどれくらいの雨と風が起きそうか分かるから、建物の中で安心して過ごすことができます。だから、大人が不機嫌なときや怒っているときでも、「自分が何をしたからお母さんが怒ったのか」や「怒っていても関係性の根本が変わらないこと」を子どもがしっかり理解できるような関わりが大切です。お子さんの安心・安全を守るために、心がけてほしいことそのためには、普段から「いま大人がなぜ不機嫌なのか」「どういう状態なのか」をしっかりと話すようにすると良いでしょう。子どもは保護者や家族に起きていることを自分の責任だと思い込むことがよくあります。例えば、「私が悪い子だからママが私のことを嫌いになった」「私がちゃんとしてないからパパとママが喧嘩した」という感じです。大人からすると「そんな訳がない」のですが、子どもが自分の理解できる範囲でものごとの因果関係を捉えようとした結果、こういった解釈をします。一昔前であれば同居の祖父母や近所のおばちゃんが「そんなの気にしなくていいよ」「それはパパが悪いね」とニュアンスの調整をしてくれたのですが、今は親が自分でどうにかしないといけない環境であることが多いですよね。だから、余計な不安を与えないように「〇〇ちゃんが約束を守らなかったらママは怒ってるけど、それは〇〇ちゃんを嫌いってことじゃないからね」と声をかけたり、「パパとママは××について意見が合わなくて喧嘩になっちゃったけど、ちゃんと仲直りするつもりだから安心してね」と状況を共有したりすると良いでしょう。気分が不安定なときにこういったひとことを追加するのはとても大変ですが、このひと手間がお子さんの安心・安全を作ってくれると思います。
2021年04月20日Aimerが4月14日(水)にリリースする通算6枚目のオリジナルフルアルバム『Walpurgis』より、新曲「wonderland」のMCが今夜4月12日(月) 21:00からimerのOfficial YouTube Channelにてプレミア公開されることが決定した。ニューアルバムにはTVドラマ『あなたの番です』主題歌「STAND-ALONE」、劇場版『Fate/stay night[HF]』最終章主題歌「春はゆく」、TVアニメ『ヴィンランド・サガ』エンディングテーマ「Torches」、TVアニメ『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』OP主題歌「SPARK-AGAIN」という4つのリードトラックに加え、Vaundy楽曲提供&プロデュースの「地球儀 with Vaundy」などバラエティー豊かな全14曲が収録される。本日より全曲先行配信もスタートしており、iTunesアルバムチャートでは早くも1位を記録。さらに、Aimer「春はゆく」をはじめとする劇場版『Fate/stay night[Heaven’s Feel]』主題歌を手掛けてきた梶浦由記による書きおろし新曲「wonderland」もニューアルバム『Walpurgis』に収録となるが、この新曲「wonderland」のMVが公開となる。「wonderland」MVの監督は、劇場版『Fate/stay night[Heaven’s Feel]』3部作主題歌「花の唄」「I beg you」「春はゆく」の MVも手掛けた映画監督・三木孝浩が担当。Aimer×梶浦由記×三木孝浩という組み合わせが再び実現した形となる。三木孝浩監督は「『I beg you』のエピソード0(ゼロ)的イメージで制作した」とコメントしており、今作も美しさと禍々しさが入り混じった映像世界が展開されそうだ。ぜひ注目してほしい。■Aimer「wonderland」MUSIC VIDEO(4月12日21時プレミア公開)■梶浦由記Aimerさんのお声に誘われるままに、私自身もwonderlandをさ迷うようにただただ楽しく書かせていただきました。幸せいっぱいのLove Songになったと(自分では)思っております。ピュアでヒューマンでミステリアスに香り立つAimerさんの歌に彩られた迷いの森をお楽しみ頂けましたら!■三木孝浩監督『Fate/stay night[Heaven’s Feel]』3部作に続き、Aimer×梶浦由記タッグの新曲「wonderland」のMVの監督を務めさせていただきました!最強コンビが作り出す楽曲の、ダークで美しくてゾクゾクする様な世界観をMVで少しでも表現できたらと思って作りました。今回は「I beg you」のエピソード0的イメージで制作したので、過去のMVとも合わせて楽しんでいただけたら嬉しいです!■Aimerまた梶浦さんからとんでもない曲をいただいてしまったんです。わたしの声を思い浮かべてこの曲を生み出してくださった事が嬉しくて、この声帯で歌い続けてきて良かったと心底思いました。しかもMVは贅沢なことにまたしても、三木孝浩監督に手掛けていただいたんです。音楽と映像が織りなすこの完璧に「wonderland」な世界に、ぜひあなたも惹き込まれ、釘付けになって、恍惚とし、呆然となってください。
2021年04月12日山崎賢人主演で、世界で初めてロバート・A・ハインラインの伝説の小説を映画化した『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』。公開延期となっていた本作の新公開日が6月25日(金)に決定、新たな場面写真も一挙8点が解禁された。1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与えたハインラインの「夏への扉」を映画化する本作。罠にはめられ、全てを失いながらも大切な人を救うために30年の時を超える科学者・高倉宗一郎を山崎さんが演じる。孤独に生きてきた宗一郎にとってかけがえのない存在・璃子役に2021年度前期放送のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」にてヒロイン役となる清原果耶。30年後に目覚めた宗一郎の手助けをする人間にそっくりなロボット役には藤木直人ほか、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造といった多彩な顔ぶれが集結。『フォルトゥナの瞳』『きみの瞳(め)が問いかけている』などの三木孝浩監督がメガホンをとった。さらに、主題歌はLiSAの書き下ろし楽曲「サプライズ」で、登場人物の心に寄り添いながら、観る者との架け橋となっている。新場面写真では、1つのイヤホンをお互いに片耳ごとに付けて一緒に音楽を聴く宗一郎(山崎さん)と璃子(清原さん)、コールドスリープから目覚めた宗一郎など温かみを感じるもの。その一方で、不穏な空気を感じさせる悲しげな表情をしながら猫のピートを抱える璃子を捉えたカットなど、過去と未来の世界、そして物語が様々に展開していく様子を切り取ったものとなっている。『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』は6月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夏への扉 ーキミのいる未来へー 2021年6月25日より全国にて公開©2021「夏への扉」製作委員会
2021年04月05日公開延期となっていた山崎賢人主演の映画『夏への扉 ーキミのいる未来へー』の新公開日が6月25日(金)に決定。合わせて新たな場面写真が公開された。1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与え、60年以上経つ今でも色褪せぬロバート・A・ハインラインの小説『夏への扉』を映画化。罠にはめられ、全てを失いながらも大切な人を救うために30年の時を超える科学者・高倉宗一郎の姿を描く。高倉を演じるのは、興行収入57億円を突破した『キングダム』の大ヒットの記憶も新しい山崎。共演には孤独に生きてきた宗一郎にとってかけがえのない存在・璃子やくに2021年度前期放送のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』にてヒロイン役となる清原果耶、30年後に目覚めた宗一郎の手助けをする人間にそっくりなロボット役には藤木直人。そのほか、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造といった、多彩な顔ぶれが集結した。本作のメガホンを取ったのは『フォルトゥナの瞳』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の三木孝浩監督。さらに、そんな本作を彩る主題歌はLiSAの書き下ろし楽曲「サプライズ」。登場人物の心に寄り添いながら、観る者との架け橋となっている。今回公開となったのは、ひとつのイヤホンをお互いに片耳ごとに付けて一緒に音楽を聴く宗一郎と璃子や、コールドスリープから目覚めた宗一郎など温かみを感じるものもあれば、不穏な空気を感じせる悲しげな表情をしながら猫のピートを抱える璃子を捉えた一枚など、過去と未来の世界、そして物語が様々に展開していく様子を切り取った計8枚の場面写真。大切な人・璃子を救うために、時を超えて奔走していく宗一郎の姿と、壮大なラブストーリーの行く末に期待してほしい。『夏への扉 ーキミのいる未来へー』6月25日(金)より公開
2021年04月05日三木孝浩監督や月川翔監督などスターダストグループに属するマネジメントレーベル「STARDUST DIRECTORS」が、9月19日(日)、20日(月・祝)の2日間、渋谷ユーロライブにて「STARDUST DIRECTORS film fes. 2021」を開催。若手監督発掘のために一般から短編作品を募集するショートフィルムコンペティションを行い、合わせて『青空エール』や『劇場版そして、生きる』などを上映する。2017年からスタートした本イベントは、「STARDUST DIRECTORS」所属監督の作品上映はもちろん、昨年に続きショートフィルムコンペティションを行い、厳正なる審査を経て絞り込まれた上位4作品を「STARDUST DIRECTORS film fes. 2021」で上映する。さらに、今年も第一線で活躍する映画プロデューサーや脚本家を審査員として招き、1名のグランプリ受賞者を選出する。グランプリ受賞者には<STARDUST賞>として、スターダストグループ全面バックアップのもと<ショートフィルム>と<ミュージックビデオ>を監督するチャンスが与えられる。次世代の商業映画業界を担う若手監督の発掘を目指している。「STARDUST DIRECTORS」とは?2020年に大ヒットを記録した『きみの瞳(め)が問いかけている』を監督し、2021年には『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の公開を控える青春映画の名手・三木孝浩。記憶に新しい大ヒット映画『君の膵臓をたべたい』を監督し、昨年岡田惠和がオリジナル脚本を手掛けたヒューマンラブストーリー「連続ドラマW そして、生きる」(WOWOW)を監督し、劇場版も公開されるほど注目をを集めた・月川翔。2020年公開の映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』を監督した瀬田なつき。2018年社会現象にもなったドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日)の演出に参加し、「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(テレビ朝日)でも大きな爪痕を残した新鋭・YukiSaito。ベトナムで製作した映画『サイゴン・ボディガード』が『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を抑えて初週1位を獲得した後、映画『パパとムスメの7日間』をベトナムで実写化、またしても爆発的大ヒットを叩き出した落合賢。TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016準グランプリ受賞作品をムロツヨシ初主演で映画化する映画『マイ・ダディ』の公開を控える金井純一。次々に活躍の場を増やす中島良、吉野主らが所属している。さらに、新たに所属が決定した若手監督からも目が離せない。17歳で撮影した映画が新人監督の登竜門といわれる「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で審査員特別賞と観客賞ダブル受賞し、“天才女子高生映画監督”と話題をさらった後、映画『21世紀の女の子』やドラマ「平成物語」、ドラマ「あのコの夢を見たんです。」など数々のキャリアを積み上げ、2022年北村匠海主演の映画『明け方の若者たち』の公開を控えている現役大学生映画監督・松本花奈。川崎僚、竹内里紗、八重樫風雅、山元環、堀江貴大など若手監督の勢いも止まらない。『青空エール』ほか上映作品に期待!監督×豪華ゲストのティーチインも今年の「STARDUST DIRECTORS film fes. 2021」では、昨年に続き、所属監督の長編や短編作品を上映。三木監督は、2016年に公開された映画『青空エール』を上映。2008年の連載開始当初から人気を博し、2015年に惜しまれつつも堂々のフィナーレを迎えた河原和音の同名漫画を実写映画化。「好きな人の夢を全力で応援したい」、支えあい、惹かれあい、成長する2人の姿を描く青春傑作ストーリーで、吹奏楽部でトランペットを始めたヒロインには土屋太鳳、甲子園を目指し奮闘する野球部員を竹内涼真が演じている。また、月川監督の上映作は『劇場版そして、生きる』。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」など数々のヒューマンドラマを執筆してきた脚本家・岡田惠和が紡いだオリジナルストーリー。2019年WOWOW連続ドラマWで放送され「まるで映画作品のようだ」「ひとりでも多くの人に観てもらいたい」という熱烈な声に答え、再編集を施すことで満を持して映画化された。有村架純演じる気仙沼でボランティア活動に参加する瞳子と、坂口健太郎演じる学生ボランティア団体の運営メンバーである東京の大学生・清隆が、気仙沼での日々を共に過ごす中でやがて互いに特別な感情を抱いていくという物語。他上映作品もジャンルは様々。全ての上映作品は今後、発表されていく模様。さらに上映後には、毎年恒例監督×豪華ゲストによるティーチインも実施予定。豪華ゲストは完全シークレットで、当日来場者のみ知ることができるサプライズとなっており、ティーチインでは準備の期間から公開に至るまでの様々な思いやエピソードをふり返り、観客からの質問にも答える。若手監督発掘プロジェクト作品募集ショートフィルムコンペティション部門では、30分以内の短編作品を募集し、審査員の厳正なる審査により上位4作品を決定。上位4作品は<STARDUST DIRECTORS film fes. 2021賞>としてイベント内でスクリーン上映。3回目となる今年の審査員メンバーには、『思い、思われ、ふり、ふられ』を手掛ける岸田一晃プロデューサー(東宝)、『ホットギミックガールミーツボーイ』を手掛ける高橋直也プロデューサー(東映)、『弱虫ペダル』を手掛ける寺西史プロデューサー(松竹)に決定。昨年に引き続き、連続テレビ小説「わろてんか」の脚本を務めた吉田智子(脚本家)の参加も決定し、商業映画界の第一線で活躍するプロデューサーやクリエイターによる厳正なる審査が行われる。4月1日(木)12時~5月31日(月)23時59分まで、専用応募フォームからWEB応募のみ可能。「STARDUST DIRECTORS film fes. 2021」は9月19日(日)、20日(月・祝)、渋谷・ユーロライブにて開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:青空エール 2016年8月6日より全国東宝系にて公開© 2016 映画「青空エール」製作委員会© 河原和音/集英社青空エール 2016年8月20日より全国東宝系にて公開© 2016 映画「青空エール」製作委員会© 河原和音/集英社劇場版 そして、生きる 2019年9月27日よりイオンシネマ板橋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開Ⓒ2019 WOWOW
2021年04月01日吉高由里子と横浜流星がW主演したラブストーリー『きみの瞳が問いかけている』Blu-ray&DVDが4月2日(金)よりリリース。この度、豪華特典付きのコレクターズ・エディションと限定販売のプレミアム・エディションに収録される映像特典「メイキング」の中から、クランクインから撮影の日々をダイジェストにした“撮影日誌”の一部が公開された。明香里役の吉高さんと塁役の横浜さんの2人が「せーのっ!」の掛け声で飛び跳ねる砂浜の場面から始まり、横浜さんが階段を駆け上がりカメラに気づき、キュートにリアクションをしたり、吉高さんが三木孝浩監督とマンションの階段で雑談を交わしたりするなど、キャスト陣が素顔を覗かせる場面も。そして、心が通じ合った明香里と塁の穏やかな日々や、突如襲い掛かる様々な試練を描くシリアスな劇中シーンの撮影の裏側を、1日1日と丁寧にカメラが追った映像は、本作の胸をきゅっと締め付けるような切ない感情を思い起こさせる。今回公開されたのは、1時間を越えるメイキングの中のほんの一部。三木監督の繊細な演出方法や目の不自由な難役に挑んだ吉高さん、横浜さんのハードなアクション、キャスト&スタッフ陣のインタビュー、和やかなオフショットにNGシーンなど、見どころが満載。そのほか、イベント集、スペシャルトーク映像、相互自撮りインタビューなどを含め約160分にも及ぶ映像特典を収録された超豪華な仕様となっている。『きみの瞳が問いかけている』は4月2日(金)よりBlu-ray&DVDリリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:きみの瞳(め)が問いかけている 2020年10月23日より全国にて公開©2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会
2021年03月29日「ソラニン」「おやすみプンプン」などで知られる天才漫画家・浅野いにおの傑作漫画「うみべの女の子」がこの夏、実写映画化が決定。いま注目の若手俳優、石川瑠華と青木柚を主演に迎えることも分かった。海辺の小さな街で暮らす中学生の小梅は、憧れの三崎先輩に手ひどくフラられたショックから、かつて自分のことを好きだと言ってくれた内向的な同級生・磯辺と関係を持ってしまう。やがて小梅は、徐々に磯辺への想いを募らせ、一方、小梅に恋焦がれていたはずの磯辺は、その関係を断ち切ろうとしてしまう。2人の気持ちはすれ違ったまま、磯辺は過去にイジメを苦に自殺した兄への贖罪から、ある行動に出る――。浅野さんによる原作漫画の映画化は、『ソラニン』(三木孝浩監督)に次ぐ2作目。緻密で叙情的な画風と繊細な心理描写に定評のある浅野いにお作品の中でも、本作は特に「思春期」「恋」「性」といったセンシティブな題材に真正面から挑んだ作品として、ファンの間でも根強い人気を誇っている。そんな本作を映像化するのは、『リュウグウノツカイ』で長編初監督を務め、『桜ノ雨』、『天使のいる図書館』などを手掛けてきたウエダアツシ監督。本作について「はっきり言って自信作です。残酷なまでに輝かしいふたりの青春を是非劇場でご覧ください」と大きな自信をのぞかせている。また、恋と性に悩み、もがく、思春期の少女と少年のリアルで複雑なキャラクターを繊細に体現するのは、『イソップの思うツボ』で主演に抜擢され、今後は『猿楽町で会いましょう』の公開が控える石川瑠華(小梅役)と、『アイスと雨音』『サクリファイス』に出演し、4月スタートの「きれいのくに」への出演も決定している青木柚(磯辺役)。小梅役と磯辺役は、浅野さんもオーディション審査に参加し、2人に決定したという。石川さんは「私自身、大好きな作品であり、小梅としてこの作品の中で生きた時間は本当に幸せでした」と撮影をふり返り、「どんな恋愛映画や青春映画の型にもハマらないパワフルな映画になっていると思います。是非、公開を楽しみにしていただけたら嬉しいです」とコメント。青木さんは「浅野さんが描く生々しく繊細な世界、石川さんを通して伝わってくる小梅の葛藤、この原作を背負ったウエダ監督の思い、その全てが僕と磯辺を結びつけ、支えてくれました。多くの方々と共に心血を注いで取り組んだ作品です」と思いを明かしている。さらに、小梅の同級生、鹿島役を前田旺志郎、桂子役を中田青渚、三崎先輩役を倉悠貴、磯辺の父役を村上淳が演じることも決定。劇伴音楽は、world’s end girlfriendが担当し、挿入曲は原作でも登場する「はっぴいえんど」の「風をあつめて」に決定。名曲「風をあつめて」が、クライマックスの暴風雨のシーンを盛り上げる。浅野いにおコメント「小梅」と「磯辺」が確かにそこにいます。より生々しく、より切実に。10代の瞬きにノスタルジーを感じながらも、今現在の自分がその延長線上にいるということを再認識させてくれる作品でした。そういえばいつだったか自分も、あの街の「小梅」であり「磯辺」だったのです。『うみべの女の子』は8月20日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:うみべの女の子 2021年8月20日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開(C)2021『うみべの女の子』製作委員会
2021年03月26日映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の完成報告会が13日に都内で行われ、山崎賢人(崎はたつさき)、清原果耶、藤木直人、三木孝浩監督が登場した。同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。今回藤木が演じたのは、2025年のヒューマノイドロボット・PETE(ピート)。未来を変えようとする宗一郎を支えるヒューマノイドロボットであり、装置の異常で好奇心を持ってしまった存在でもある。登場するなり「ロボット役の藤木直人です!」と名乗った藤木は、「こうやって自分の役どころを言うのは人生で最初で最後だと思います」としみじみとしていた。改めて役について聞かれると、藤木は「びっくりしましたね。人間じゃない! 二度聞きですよね。『えっ!?』って」と苦笑。「ちょっとハードルが高いというか、難しそうだったので、1回お断りしました」と明かすと、三木監督も「そうだったんですか!? 初耳です」と本気で驚く。藤木は「だけど、賢人くんと以前連ドラでご一緒させていただいて、賢人くんと一緒にできる、しかもバディものみたいな役柄だときいて、思い切って」と承諾した理由を説明。三木監督は「早く藤木さんのロボット役を観てほしい。本当にキュートなんですよ。いちキャラクターとしての魅力にあふれていて、でも人ならざるものが物語を見つめている」と絶賛。「宗一郎が運命に抗っていく姿、人間の滑稽さや愛しさを藤木さん目線で観ると、すごく素敵な作品になっている」とアピールした。
2021年02月13日ハリウッド映画に多大な影響を与えたロバート・A・ハインラインの伝説的小説を世界で初めて映画化した『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』の完成報告イベントが2月13日、都内で行われ、主演を務めた山崎賢人、共演する清原果耶と藤木直人、三木孝浩監督(『フォルトゥナの瞳』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』)が出席した。罠にはめられ、すべてを失った科学者・高倉宗一郎(山崎)が未来を変えるため、30年の時を超えた冒険を繰り広げる。清原が孤独を抱える宗一郎を家族のように大切にした恩人の娘・璃子、藤木は30年後に目覚めた宗一郎に力を貸すヒューマノイドロボットを演じている。山崎は「最初はタイトルを聞いて『季節に扉ってある?』みたいに思った」と戸惑いを振り返り、「でも、冬に夏への扉を探すという、逆境でもあきらめずに進み続けるという、すてきな意味に気づき、今では大好きなタイトルです。恋愛あり、バディものの友情もあり、どんな世代の人にも楽しんでもらえる作品になった」と今では作品への思い入れも格別の様子。また、三木監督とは初主演作『管制塔』でもタッグを組んでおり、「三木さん、そして信頼しているチームの皆さんと映画作りができるワクワク感もあった」と語った。山崎同様、清原も三木監督の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』でデビューを飾っており、「最初は原作について知らなかったが、また三木さんとご一緒できるというワクワクが大きかった。やりがいもあり、楽しい現場だった」とこちらも再タッグに喜びの声。山崎と清原演じる役どころの“純愛”模様も物語のカギとなっており、山崎は「久々にピュアな恋愛で…、いい意味ですけど、恥ずかしかったです」と照れ笑いを浮かべた。一方、藤木は「ロボット役の藤木直人です。こういう挨拶は最初で最後かも」とこちらも照れ笑い。ロボット役のオファーについて「びっくりしましたね。人間じゃないんだと(笑)。二度見ならぬ二度聞きでした。ハードルが高く、難しそうなので、一回はお断りしました」と告白すると、三木監督は「初耳です!」と驚きの表情だった。これまで、恋愛や青春テイストの作品を多く手がけてきた三木監督は「古典中の古典小説ですし、今まで映画化されていないのが不思議なくらい。僕にとってもチャレンジの多い作品だった」。それでも「プレッシャーを楽しみつつ、すてきなキャストの皆さんと作り上げた作品。壮大なSFでありながら、どこかレトロでユーモアもあり、すごく人間の温かみを感じる作品になった」とアピールした。現時点で公開日は未定となっているが、山崎は「公開は延期になっちゃいましたが、いつか良い扉が開いて、公開できる日を楽しみにしていただければ」と完成報告イベントを締めくくった。取材・文・写真=内田涼※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記。『夏への扉 ーキミのいる未来へー』2021年公開
2021年02月13日映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』の完成報告会が13日に都内で行われ、山崎賢人(崎はたつさき)、清原果耶、藤木直人、三木孝浩監督が登場した。同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。主演の山崎は「タイトルを聞いた時に『どういうこと?』と思ったんですけど、『季節に扉ってあるの?』みたいなところから入り、SFだと聞いて楽しみにしてました」と振り返る。作中では猫のピート役のパスタ、ベーコンの2匹も活躍していたが、「現場に猫がいるだけで癒やされる。朗らかになる」と撮影も和気藹々としていた様子で、「引きつけてるのは自分なんですけど、来たら『おお、よく来てくれた』みたいなリアクションを同時にやって、我ながら器用だな、と。器用なことをやってるなと思いました」と、動物との撮影について語った。最初は不思議に思ったというタイトルだが、今では「すごく好き」だという山崎。「冬に夏への扉を探すというのは、どれだけ逆境でも進み続けるという素敵な意味があるなと思って、すごく好きなタイトルですね。自分もやっぱりそういう気持ちは共感できる」と心境を表す。実際に「諦めないと決めていること」について聞かれると、山崎は「撮影をしていて、どんな状況でも、OKが出るまで諦めない。自分が100%うまくできたと思ってもOKが出ないと、くじけそうになるんですけど、そこは総合芸術だと考えて、諦めないというのは信念にもってやっています」と役者魂を見せる。清原も「私も芝居の話なんですけど、どんだけ極寒の場所にいても、時間がタイト過ぎるよ、という時があっても、芝居を毎回毎回楽しんでや。よく『諦めないでがんばりたいよね』と話すことでもあります」と明かした。
2021年02月13日新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言を受け、日本全国ほとんどの映画館が休館していた時期があった2020年。公開延期などが相次ぎ、平年に比べ、劇場公開作品数が少ない年となりました。そんな中でも、シネマカフェでは映像に関わる方々に取材を敢行。時にはリモート取材となったインタビューもありますが、今年掲載した記事の中から、多くの方に読まれた人気記事をランキングにして発表します!10位:千葉雄大×鈴木拡樹『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』主演に抜擢されたのは、前作で成田凌演じる浦野善治との激しい対決シーンが話題になった刑事・加賀谷学役の千葉雄大。今作では、新たな殺人事件を捜査するにあたり、自分が逮捕した浦野と奇妙な“共闘”関係のような間柄となり、物語の軸を担う。そして、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』からは、白石麻衣、鈴木拡樹、音尾琢真、江口のりこ、奈緒、井浦新など強力かつ豪華な共演者が顔をそろえた。シネマカフェでは、千葉さん&鈴木さんにインタビューを実施。「撮影以来の再会」とは思えぬほど、話が尽きない様子のふたりは、ときに真剣に、ときに冗談も交えつつ、戯れ合ってくれた。9位:長澤まさみ『MOTHER マザー』気高く・強く・美しい楊端和(『キングダム』)から一変、最新主演映画『MOTHER マザー』で、長澤まさみは瞳を濁らせ、気性の激しい、息子への歪んだ愛を心に宿したシングルマザー・秋子になった。本作で演じた母親という立場について、秋子を通して長澤さんの持つ母親像に変化があったかを尋ねた。「“こういう母親になりたいな”と思う明確なものができたというわけではなく、親もやっぱり初めて親になるわけだから、迷いながらでいいんだろうし、失敗しないのが親ではない、と感じました。お互い一緒に学んでいくのが親子だと思うというか。子どもが初めてすることは、親も初めてだと思うから」。8位:井浦新『朝が来る』役に真摯に向き合う。井浦新ほど、その言葉にぴったりハマる役者はいないだろう。作品ごとに監督と対話をし、役への理解を深めると同時に、どのようにその役に染まっていくかを組み立てていく。ときに感情的に、ときに身体的に。「役や作品・監督によって当然、求められるものは違ってきますが、毎回、同じ熱量でぶつかっていく構えでいます。“てにをは”含め、すべて台本通りにやってほしいと、テクニカルなものを求められるときもあるし、台本より心をそのまま表現してほしいと言われるときもある。僕はどれでも完全燃焼ですし、毎回、同じではないから楽しいんです」。7位:野木亜紀子『罪の声』社会現象とも言える盛り上がりを見せた「逃げ恥」こと「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)や原作ファンから絶大な支持を集めた映画『図書館戦争』シリーズ、「アンナチュラル」「MIU404」(TBS系)など、原作もの、オリジナル脚本を問わず、 次々と話題作を生み出す脚本家・野木亜紀子。人気のマンガや小説の映像化の企画が多くを占める昨今のエンタメ業界ですが、原作のイメージを損なうとたちまち炎上しかねない状況で、野木さんの作品が称賛を集めるのはなぜなのか? オリジナルの作品が多くの視聴者の心を鷲掴みにするのはどうしてなのか――?2016年の「週刊文春」ミステリーベスト10で第1位を獲得するなど高い評価を得た塩田武士の同名小説を原作とした映画『罪の声』の脚本執筆について、創作の裏側に迫る。6位:ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』昨年、第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画として初めてパルムドール(最高賞)に輝いて以来、数多くの映画賞で快進撃を続け、国内外の興行記録を更新。アメリカでは外国語映画の歴代興収トップ10入りを果たした。いまや、第92回アカデミー賞でも作品賞の有力候補と目されるほどの一大旋風だが、当のポン・ジュノ監督は「まったく予測していなかった事態。いつも通り、淡々と撮った作品ですが、公開後に予期せぬことが次々と起こった。胸躍るアクシデントとでも言うべきでしょう」と笑みを浮かべる。5位:浜辺美波×北村匠海『思い、思われ、ふり、ふられ』浜辺美波・北村匠海といえば、2017年、月川翔監督作『君の膵臓をたべたい』のW主演で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した、ゴールデン・コンビ。実写映画では『君の膵臓をたべたい』以来3年ぶりの共演、さらに、『思い、思われ、ふり、ふられ』は月川監督の師匠にあたる三木孝浩監督が手掛けていることも踏まえると、集まるべくして集まったという言葉が浮かぶ。ふたり揃ってのインタビューは2017年以来となったが、当時、やや固く感じられたような彼らの空気感は、2020年、開放的で明るいムードへと変化していた。浜辺さんが10代半ばから10代終わりへ、北村さんが10代後半から20代へと、年を重ねたことも関係するだろうが、それ以上に、この3年間、多くの現場で培った得難い経験が、うら若きふたりのほのかな自信として、たたずまいを変えたのだろう。浜辺さんと北村さんに、今の心境をインタビューした。4位:宮沢氷魚『his』冷静に自身を分析する宮沢氷魚は、常に穏やかなトーンで話し続ける。身長184cm、「MEN’S NON-NO」専属モデルという人目を引くプロポーション、透明感にあふれるたたずまいも彼の大きな持ち味だ。しかし、それ以上に、自分を過小評価も過大評価もしない真っすぐに生きているスタイルが、多くのライバルがいる若手俳優群の中でも注目を集める存在となっているのだろう。独特の魅力を放つ源泉を探りたくなる。「自分ひとりだけの考え方、生き方、物の感じ方だと、たぶん限界があると思うんです。僕は周りの人たちからいろいろ刺激を受けています。けど、それに流されてはいけないと思っていて、自分という人間を持ったまま、刺激を受けてどんどん自分に着せていくことが大事だと考えています。流されてしまうと自分ではなくなっちゃうし、その人の分身になってしまうから。けど、人から受ける影響は、いいことも悪いことも、すごく素敵だと思います」。3位:綾野剛『影裏』綾野剛にとって演じることは、「生活をするためのものではなく、生活なんです。呼吸するのと変わらないんです」と定義する。そして、過去を見つめ、「自分を救ってくれたのは、唯一、映画、役者であることだった気がします」と希望を見出したことを吐露。「救ってもらったから何かをするわけではなく、応えたいという気持ちは、とっくに超えちゃっている感覚があります。救ってもらうために、最早、映画をやっていないんです」と。1月に38歳を迎えたばかりだが、40代に向けて、綾野さんはどんな進化をしていくのか。2位:岡田健史『望み』デビュー以降、休む間もなく駆け抜けてきた岡田健史。主演作5本に加え、数々の映画やドラマ、CMなどに出演し続け、コツコツ俳優としての研鑽を積んだ。「ひとつ、ひとつの仕事に惜しみなく、すべてを投じています。どんな作品においても、誰よりも語れる自信があるんです。語れることこそが、全力投球してきた証拠だと思っていて。2年前と今で、仕事の熱量はまったく変わっていませんし、むしろ高まっています」。1位:佐藤浩市×西島秀俊×勝地涼×中村倫也×井之脇海『サイレント・トーキョー』「アンフェア」の原作者・秦建日子による小説を、「SP」シリーズの波多野貴文監督が映画化した『サイレント・トーキョー』が、全国の劇場で絶賛公開中だ。「クリスマスイブの渋谷で、爆破テロが起こったら?」という衝撃的なストーリーを軸に、刑事やテロ事件の容疑者、一般市民の物語が交錯していく。シネマカフェでは、テロの容疑者・朝比奈を演じた佐藤浩市、事件を追う刑事・世田とその相棒・泉を演じた西島秀俊と勝地涼、事件の裏で不可解な行動をとるIT起業家の須永を演じた中村倫也、犯人に仕立て上げられるテレビ局の契約社員・来栖を演じた井之脇海の5人に単独インタビュー。1位は12月公開の『サイレント・トーキョー』から豪華キャスト陣が揃った5ショットのインタビューでした。2位は今年数々の作品に出演し活躍をした岡田健史。3位は演じることへの強い責任とこだわりや自分への“甘やかし”について語った綾野剛。そのほか、小栗旬&星野源が初共演した『罪の声』や「逃げ恥」「MIU404」などの脚本を手掛けた野木亜紀子氏のインタビューなどがランクインしました。来年は作り手たちのどんなエピソードが聞けるのか…乞うご期待!(text:cinemacafe.net)
2020年12月31日映画『夏への扉 ーキミのいる未来へー』が2021年2月19日(金)に公開される。この度、本予告映像と本ポスター、主題歌がLiSAの「サプライズ」であることが発表された。本作は1956年にアメリカで発表され、ハリウッド映画に多大な影響を与えたロバート・A・ハインラインの小説『夏への扉』が原作。罠にはめられ、すべてを失った科学者が未来を変えるため30年の時を超える冒険が描かれる。監督を務めたのは『フォルトゥナの瞳』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の三木孝浩。科学者の高倉宗一郎を演じるのは、興業収入57億円を突破した『キングダム』に演じた俳優・山崎賢人。孤独を抱える宗一郎を家族のように大切にした恩人の娘・璃子役に来年NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の主演が決定している清原果耶、30年後に目覚めた宗一郎に力を貸すヒューマノイドロボット役に藤木直人、宗一郎の婚約者・白石鈴役に夏菜といった豪華キャストが集結した。加えて、眞島秀和が宗一郎の会社で共同経営者を担う松下和人役、ネプチューンの原田泰造が謎の鍵を握る男・佐藤太郎役に、高梨臨は佐藤の妻・みどり役、浜野謙太が宗一郎が冷凍睡眠から目覚めた2025年で宗一郎にヒントを与えるある会社の経営者であり科学者・坪井強太役、田口トモロヲが2025年で宗一郎を待ち続けていた物理学者・遠井教授役を務める。公開された予告編は、山﨑演じる宗一郎、清原演じる璃子、そして冬が嫌いで「夏への扉」を探すため家中の扉を開ける飼い猫ピートの登場から始まる。しかし穏やかなシーンから一変、宗一郎は何者かに罠にはめられ、冷凍睡眠(コールドスリープ)させられてしまう。そして宗一郎が目を覚ざめたのは30年後、研究の成果が奪われ、璃子をも失ってしまった絶望の世界だった。愕然とする宗一郎は、藤木演じる人間にそっくりなロボットの力を借りながら、璃子を救うために30年の時空を超えて未来を変えるために動き出す。果たして宗一郎は、奪われた未来を取り戻すことができるのか。そして大切な璃子を救うことができるのか。<LiSAコメント>時を越えて、世界中で愛されてきた小説が映画化されるという機会に、主題歌を担当させていただけることを嬉しく思います。予期せぬ今日に臆病になったり、それでもやっぱり未来を信じたくなったり。そばにあるものの大切さと尊さを感じることができる私たちの心に、予想を超えて寄り添える”サプライズ”のような歌になればと願います。※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記。『夏への扉 ーキミのいる未来へー』2021年2月19日(金)公開
2020年12月18日映画『きみの瞳が問いかけている』(公開中)のアンコール舞台挨拶が3日に都内で行われ、吉高由里子、横浜流星、三木孝浩監督が登壇した。同作はチャールズ・チャップリンが監督・脚本・主演を務めた『街の灯』にインスパイアされ、韓国で2011年に公開、130万人以上の観客動員数を記録した映画『ただ君だけ』を原作とした純愛映画。不慮の事故で視力と家族を失ったが、小さな楽しみを糧に明るく日々を送る明香里(吉高)と、将来を有望視されていたキックボクサーだったものの現在は心を閉ざした青年・篠崎塁(横浜)の物語を描く。12月に入り、"どこよりも早く"ということで3人は、今年初となる「今年の漢字」を発表。横浜は「考」を掲げ、「身の回りの環境が変わったり、自分にもいろんなことが起こったりして、自分自身を見つめ直すきっかけにもなった」と振り返る。「仕事のこともそうだし、人間関係もそうだしプライベートとしてもそうだし、改めて自分を見つめ直し、考えるきっかけになって、考えて自分の中でいろんな答えが出たりもしたで、すごく大事な年になりました」と明かした。また「越」と書いた三木監督は、同作がもともと韓国映画を原作としていること、さらに国際映画祭にも出品されたこと、珍しい「アンコール舞台挨拶」が今回開催されたことなどから、「海を越えて広がっていくのは嬉しいこと。想像を越える反応があった嬉しさも込めて」と意図を語る。「新」だという吉高は、「新しいスタイルのものがたくさんあったなと思って。新しいやり方とか新しい世の中、時代の移り変わりの最中なのかなというような感じでした。自分もその新しいものに置いていかれないように、しがみついていきたい」と意気込んだ。
2020年12月03日吉高由里子と横浜流星がW主演する『きみの瞳が問いかけている』のオンラインミーティング、および大ヒット御礼舞台挨拶が11月5日(木)に開催。多くのファンたちと吉高さん、横浜さんが交流した。吉高由里子が横浜流星にツッコミ「真面目が出ちゃってるよ」“「きみのめ」を語る会@オンライン”と銘打ってのオンラインミーティングが行われたこの日は、高倍率を勝ち抜いたファン28名が参加。吉高さん、横浜さんがくじを引き、当たった参加者から映画の感想を聞きつつ、2人がさらに参加者に質問を重ねていくという形で進行した。海辺を2人が歩くシーンが素敵だったというファンからの感想に、吉高さんは「(横浜さんが体を)押してきて、波が来て、濡れなくていいタイミングで濡れたりしました」と予期せぬ横浜さんのアドリブを暴露。すると「海を感じられるようにわざとやりました(笑)」といたずらっぽく笑う横浜さん。吉高さんは「波が来ているのがわかっていても避けられなくて、はらはらしました(苦笑)」と撮影時をふり返った。逆にファンへの質問を振られた横浜さんは「うーん…」と真面目な表情でしばらく思案し、すかさず「真面目が出ちゃってるよ(笑)! フラットでいいんだよ!」と吉高さんからツッコミが飛ぶひと幕も…。横浜さんが「この作品を見て、最初に心の中で感じたことは?」と尋ねると、ファンからは「明香里のために体を張って試合をしている姿を見て、無償の愛って素敵だなと思いました。自分もそういうことができるようになれたらと思いました」という感想が届き、嬉しそうにうなずいていた。ファンの間では、本作を見た回数を横浜さんが演じた“塁”にちなんで「〇塁目」と数えることが流行しているが、複数回見たというファンが共通して口にしていたのが、「見るたびに視点が変わって、泣くタイミングが早くなる」という感想で、これには吉高さんも横浜さんも驚いた様子。また、ロケ地巡りをしたというファンが漏らした「見るたびに塁で(心が)いっぱいになってつらい」という感想に、吉高さんは「悪い男だなぁ…」と隣を見てニヤニヤ。横浜さんも「嬉しいです」と微笑んでいた。ファンが「バスのシーンが震えました」と明かすと、「私も好きです!」と吉高さん。また「海辺で2人が手を重ねるシーン」については横浜さんが「僕も一番好きなシーンです!」とうなずいた。このほか、塁が「俺には家族はいない」と口にするシーンで、塁の孤独や寂しさ、闇を感じて涙したというファンの言葉に、横浜さんは「(『お前にも家族がいるだろう』と)言われて心が揺らいで、すごくつらかったです。そこで出た言葉なので、それを感じ取っていただけて嬉しいです」と感慨深げに語っていた。この日は、短い時間の中で計8名との会話が実現し、吉高さんは「新鮮で楽しかったです(笑)」と語り、横浜さんも「生の声で会話できて、感想を聞ける機会もなかなかなくて、ずっと聞きたかったのでそれができて嬉しかったです」と充実した表情を見せていた。横浜流星、劇中の犬“スク”に嫌われ落ち込む!?続いて、新宿バルト9にて行われた大ヒット御礼舞台挨拶には三木孝浩監督も登壇。監督によると、SNS上で公開17日目にして「26塁目」と明かす熱烈なファンもいたそうで、この日の会場にも「24塁目」のファンが!思わず吉高さんは「私より見てるじゃん!絶対に私より上手にセリフ言えそう(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。海辺でのシーンに続くアドリブについて尋ねられると、三木監督は犬のスクに明香里が話しかけるシーンが吉高さんのアドリブだったと明かしたが、吉高さんは「スクがかわいすぎて…。これまで動物とお芝居することがなかったので嬉しかったです」とメロメロだった様子。一方、横浜さんは「チビスク(※小さい頃のスク)は懐いてくれたんですけど、大人になるにつれて『こいつ、ダメだ…』って思われたのか…?」と、“嫌われちゃった”と納得がいかない様子。吉高さんは「私の方が好かれてました! 横浜流星に勝てることがあった!」と喜んでいた。また、キックボクシングの試合のシーンにも横浜さんのアドリブが活かされているそうで、「(相手が)プロの方だったので安心して自由にやっています」とふり返っていた。そして、この日は吉高さんと横浜さんから、感謝の気持ちを込めて三木監督に真っ赤な花束をサプライズでプレゼント!三木監督は改めて撮影をふり返り「この2人が奇跡的なタイミングで揃って、短い時間でしたが充実した時間が過ごせました。達成感のある作品になったのは2人のおかげ」としみじみと感謝の思いを口にする。さらに、横浜さんから吉高さんに、9月の完成報告会にてサプライズで誕生日の祝福をしてもらったことへのお返しとして花束をプレゼント。映画の中の1シーンにちなんで、吉高さんが「歌のプレゼントがいいなぁ…(笑)」と漏らすと、横浜さんは劇中の塁そのままに花束を渡し、がっちりと固い握手を交わした。この日の舞台挨拶で、キャスト、監督が関わる本作のプロモーション活動は最後となるが、「最後と思うと寂しい気持ちがこみあげてきます…」と吉高さん。「そういう作品にしてくださったみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。毎年、秋に(映画に出てくる)キンモクセイを見たら、この映画を思い出すのかなと思うと、自分の中で生き続ける作品になったんだなと思うし、みなさんにとってもそういう作品になってくれたら嬉しいです」と、少し声を詰まらせながら挨拶。そして「またこの組み合わせで一緒にできるように…」と横浜さん、三木監督とのチームでの再共演への願いを語りイベントは終了した。『きみの瞳が問いかけている』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:きみの瞳(め)が問いかけている 2020年10月23日より全国にて公開©2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会
2020年11月06日