毎年人気のカラフルなPVCバッグや上質なインナーウェア、エシカルなバングルまで、軽やかな装いにマッチするアイテムが集合。今週の気になるモノと、最新ニュースをお届けします!フィリピンから生まれたエシカルブランドがデビュー!フィリピンの伝統工芸品から生まれたベアトリスのバングルは、大胆な色使いが魅力。女性職人が1本の糸を接着剤で丁寧につけて、ユニークなパターンに仕上げる。各¥8,800(ベアトリス/フラッパーズ TEL:03・5456・6866)ブランドタグの型押しがポイント。爽やかな発色のPVCバッグ。PVCの透明感を生かしつつ、透けすぎないように加工。スカイブルーのほか、ブラックやイエローもあり。W38×H36cm¥12,000(ビューティフルピープル/ビューティフルピープル 銀座三越 TEL:03・6271・0833)オーガニックコットンならではの柔らかなインナーウェア。ルミネ池袋店限定色のアプリコットカラーは、甘すぎず洗練された雰囲気。ワンショルダータンクトップ¥8,200ブラトップ¥6,800(エミリーウィーク/エミリーウィーク ルミネ池袋店 TEL:03・5954・8126)カジュアルな装いが。春らしい限定カラーが登場。クラシックなビジュアルと機能性を兼ね備えたオールドスクールから、ジャーナル スタンダード レリューム限定色が登場。シューズ¥7,000(ヴァンズ/ジャーナル スタンダード レリューム ルミネ新宿店 TEL:03・5909・4675)※『anan』2019年4月10日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE)スタイリスト・仮屋薗寛子(by anan編集部)
2019年04月09日ウィシャラウィッシュ(WISHARAWISH)の2019年秋冬コレクションが、2019年3月22日(金)に渋谷ヒカリエにて発表された。タイの伝統工芸をモダンなファッションにウィシャラウィッシュは、タイのあらゆる地方の様々な伝統工芸を、現代的なデザインに昇華し発信するブランド。デザイナーのウィシャラウィシュ アカラサンティスックは、2008年に東京新人デザイナーファッション大賞を受賞、2012年にはMango Fashion Awardsでグランプリを受賞している。2019年秋冬シーズンは、「Complex SimpliCity」をテーマに、タイの多様性を尊重し、その多くの個性を喜び合うコレクション。デザイナー自身がタイを巡り、各地で出会った伝統的なハンドメイド素材を集めて製作した。最も目を惹いた鮮やかなボタニカルなモチーフは、「バティック デ ナラ」というもの。ムスリムの女性職人がハンドペイントで仕上げるテキスタイルには、キクの花やシダ科植物の柄が入り乱れるように配されている。透き通るように薄い素材は、スリット入りのロングワンピース、メンズシャツやボトムスに採用されている。また、タイダイ染めシルクなどの名産地でもあるタイ東北部のコーケン県の「マイ テーム ミー」は、大胆な色合いが主張する鮮やかな色味が魅力だ。今回はメンズスーツや、ウィメンズのクロップドトップとサブリナパンツの組み合わせに用いた。クラシックなチェック柄は、現地でターバンや腰布に使われる「パーカオマー」という素材。まるで水彩画のように色が滲んで見えるテキスタイルも同じ技法によるもの。ウィメンズでは、裾でフリルが遊ぶボリューミーなワンピースやチュニックで、モダンに昇華した。一方メンズでは、一見ブリティッシュ調のシャツとショートパンツの組み合わせ、2ピースのスーツスタイルにも採用している。
2019年03月25日コージー本舗は、日本の奈良筆の伝統と技法をいかし開発された「キワミフデ リキッドアイライナー」を2019年3月11日(月)より新発売。伝統工芸品である書道用筆の“奈良筆”をおもに製造しているメーカー『あかしや』との共同開発により完成した、日本の伝統技術が生み出す一味違う仕上がりと品質のコージー究極のアイライナーです。職人の技術による描き心地と、コージーならでは発色・色持ち・オフのしやすさなどアイライナーとしての機能を兼ね備えた新商品は、メイク好きさんやアイライナーマニアの方も、必ずや気に入るはず。約300年の伝統を誇る!“奈良筆工房”『あかしや』との共同開発「キワミフデ リキッドアイライナー」3月11日新発売出典:byBirth「キワミフデ」は、伝統技術の結晶・究極という意味の【キワミ】と、“目尻のキワまできれいに見せる”の【キワミセ】のふたつの意味を込めてこの春、誕生した新アイライナー。書道用の筆として有名な“奈良筆”をおもに製造している筆専門メーカー『あかしや』との共同開発により、柔らかくコシのある筆先を実現。伝統ある奈良の筆職人の技術にて、非常に描きやすい、匠の逸品となりました。「キワミフデ」特長①和を感じる2色展開出典:byBirthカラーは、「墨色」と「栗色」の2色展開。和を思わせる、肌なじみの良いブラウンとブラックで、日本女性の目もとを美しく彩ります。繊細な筆先により、奥ゆかしさを感じる目もとを表現可能。②こだわりの描きやすさ出典:byBirthやわらかくコシのある筆先伝統的工芸品のひとつである、奈良筆の技法を使用することで細かいラインも簡単に引くことが可能。力の入れ具合を調節するだけで、スルスルとメイクに合わせてラインの太さを自由に操れます。安定感のある容器金属(鉄)と樹脂のハイブリット容器の使用で、通常よりやや重みのある安定感のある形状に。ブレないきれいなラインを描くことを実現。握りやすいウェーブ形状提供:コージー本舗指のふくらみに近い凹凸感を意識したことで、通常のアイライナーよりも握った時のフィット感がアップ。容器全体(根本・中央部分)に凹みをもたせている為、どこを持ってもすべることなくしっかりと握れ、より一層キレイなラインに仕上げることができます。③使いごごちもパーフェクト提供:コージー本舗速乾タイプ外出時もにじみやヨレを気にすることなく楽しめ、まぶたへの色移りを防ぎます。優れた耐久性化粧崩れの大敵!汗・水・涙・皮脂にも強く、描きたてのラインが24時間続きます。(仕上がりには個人差がございます。)お湯で落とせるフィルム処方日中のメイク持ちに優れているのみでなく、ぬるま湯で簡単にメイクオフができる目もとへの優しさも両立。5種類の保湿美容液成分配合さらに、繊細な目もとをケアする美容液成分を5種配合。毎日のメイクによる負担を減らします。パンテノール、ローズエキス(センチフォリアバラ花水)、ヒアルロン酸ナトリウム、アロエベラ葉エキス、ハチミツエキス(加水分解ハチミツタンパク)を配合。商品詳細出典:byBirth商品名:キワミフデ リキッドアイライナー発売予定日:2019年3月11日(月)カラー:墨色栗色(2色展開)価格:1,400円(税抜)
2019年03月11日最年少棋士の藤井プロや、小学生の天才囲碁少女により将棋・囲碁ブームとなっています。大人だけではなく子どもが通える教室も人気が高まっていたり授業に取り入れられたりと、将棋や囲碁の学ぶ力が注目されていることが伺えます。将棋も囲碁も両方とも長い歴史のあるものですが、簡単なルールは知っていてもどんな点でメリットがあるかということまでは意外と知らないかもしれません。今まで興味のなかった方もどんな面でプラス効果があるのかを知ることで興味がわくかもしれません。大人も子ども楽しめる将棋・囲碁について調べました。将棋も囲碁も長い歴史のある伝統文化将棋の起源は古代インドと考えられており、日本に伝わったのは中国を経由して6世紀頃と言われています。が、諸説ありはっきりとしたことは分かっていません。しかし最古の駒として平安時代のものが発掘されており、日本でも長い歴史があることは確かなようです。盤上は9×9マスで8種類の駒を操り、王将を取られたら負けとなります。日本の将棋人口は1,200万人以上と言われています。一方囲碁は、約4千年前に中国が発祥と言われています。日本には奈良時代に伝わったと言われていますが、平安時代になると貴族の遊びとして親しまれました。一般的な基盤は、縦横に19本ずつ線が引かれた「19路盤」と呼ばれるものです。黒と白の二色の石を、盤上の縦線と横線が交差した場所に交互に置いていきます。場所を取ったり相手の石を取ったりして、最終的に相手より多くの陣地を作った方が勝ちとなります。将棋・囲碁に共通するメリットとは将棋や囲碁を学ぶことで得られる力・メリットとはどんなものでしょうか。(1) 先読み力例えば将棋において「何手先を読めるか?」ということが言われます。プロ棋士などは、文字通り数百・千も先の手を読みながら対局しています。しかしそれだけではなく、先を読む力の神髄は「有力なアイデアを読む力」「それに対する相手の差し手を推測する力」なのです。先を読むことで、アイデア力・推測力が向上します。(2) 負けて成長できる勝負事なので、負ける対局に当たることも出てきます。その時なぜ負けてしまったのか、次はどうすれば負けないのかを振り返り勉強することで成長できます。負けを知ることは、負けた側の気持ちも理解できるようになるので、相手を思いやる優しい心を育てます。(3) 集中力静かに真剣に対局に取り組むことは集中力を養うのに効果的です。さらに対局中の戦略を練ることや、教室での講義を聞く時間などの繰り返しは集中力を向上させます。(4) コミュニケーション力将棋や囲碁は世界中で競技されていることから、国際的なコミュニケーションの手助けとなります。言葉が通じなくてもコミュニケーションが取れる点は、スポーツとも似ています。年代も幅広い為、普段話す機会のない年配の人などと話すことが人間的成長につながります。また、対局中に相手の意図を読む必要があるため、人の気持ちを考えられるようになることが期待されます。(5) 礼儀将棋や囲碁の教室の多くが、挨拶や敬語を大切にしており礼儀作法を重視しています。礼に始まり礼で終わる習慣により、礼儀が身につくことが期待できます。将棋か囲碁か似ているように感じる将棋と囲碁ですが、伸ばせる力は若干異なります。(1) 将棋は負けず嫌いな子に向いている?まず将棋は王を取り合うゲームです。様々な戦法があるため、どの戦法で戦うかという駆け引きを楽しみながら論理的思考を司る脳の部位や働きを活性化させます。王を取られたら終わりなので、負けず嫌いな子に向いています。駒には種類がありそれぞれが特徴的な動きをするので、動き方で試合を大きく変えることができるのが魅力です。1手が大きく状況を変えることもあるため、いきなり逆転できるという可能性があります。途中であきらめなければ逆転勝利をつかむことが出来る可能性のあるゲームであり、諦めない心を育むことが出来ます。(2) 囲碁は美的感覚が鋭い人に向いている?一方、囲碁は盤面全体を使った陣取りゲームです。広い盤面で自由に打ち合うので新たな発想を見出す創造力が刺激されます。対局中は常に盤面全体を見渡すことで空間認知能力が養われ、最終的な盤面がどうなるかを想像することで判断力が身につきます。何もない盤面に石を置いていく囲碁は、美的感覚が鋭い人に向いておりそういった力を伸ばす面もあります。「将棋にはまったけど囲碁ははまらなかった」またはその逆、という人も多くいます。より子どもの能力を伸ばせる方を選ぶと良いでしょう。しかし前述したように、両方に共通するメリットもたくさんあります。教室などに通う前に、まずは自宅で遊びとして両方覚えることがオススメです。その上で子どもが興味を持ったら、教室に通うなどを検討してもいいでしょう。筆者の小1の息子は、友人が将棋を指すことから少し興味を持ち、将棋が出来るゲームボードを欲しがりました。学童でも定期的に近所の高齢者を迎えた将棋塾が開催され、まだ参加したことはありませんが将棋と触れ合う機会があります。私自身将棋のルールは分かりますが囲碁は関わったことがありません。しかし購入したゲームボードは囲碁など数多くのゲームが遊べるタイプのものなので、これを機会に親子で囲碁にも触れてみたいと感じています。ブームになっているから、ということではありませんが、こういう時期だからこそ触れ合う機会も増えるかもしれません。今までやったことのないという方も、是非親子で楽しんで取り組んでみてはいかがでしょうか?
2019年03月08日0歳から活躍モダンに、でもきちんと伝統行事を伝えたい小黒三郎作のおひな様年を重ねたからなのか、子を授かったからなのか。昔より、日本の伝統行事や文化への想いが強くなった気がします。伝統行事のひとつといえば、おひな様!女の子ママにとっては、一大イベントですよね。でも、時代とともに住居環境も変わり、昔ながらのおひな様を飾るのは難しいといった現実問題も。そこで、組み木デザイナー小黒三郎作のモダンなおひな様をご紹介。納品まで1年待ちともいわれる人気の品ですが、待つ価値ありです!お雛様だけでなく五月人形もあるので、男の子ママもチェックしてみてください。《 紹介者 》主婦なつこさん4歳の女の子と9カ月の男の子のママ。趣味の洋裁で作った子どもたちの服や幼稚園グッズ、子どもたちとの日々の瞬間を切り取ったインスタ(@_____sn.ii)をアップ。洋裁歴2年とは思えないセンスのいい素敵な作品たちを見ることができます。そのモダンさにひとめ惚れ!長女がまだお腹にいるときから、「ひな人形どうしよう?」と、祖父母も交えて家族みんなで盛り上がっていました。時間があれば、ネット検索をしたり。ただ、昔ながらのひな人形に少し抵抗が……。私自身が小さい頃、和室に飾られたひな人形を見て怖いなと感じた記憶が残っていて。親として、日本の古き良き伝統行事を娘に伝えたいという思いはあるけれど、ピンとくるものに出会えずにいました。そんなとき、たまたまインスタで目にしたのが組み木デザイナーの小黒三郎さんのひな人形でした。かわいい見た目に娘も愛着たっぷり▼公式サイト 遊プラン私の思いが見事にハマったのか、かわいい見た目のおひな様を娘はとても気に入ってくれました。4歳になった今年は、ひとりで飾り付けも楽しんでいました。積み木感覚で飾って、パズル感覚でお片づけをして。その一連の過程を親子で楽しめるのがとても魅力的です。そのおかげか、娘のひな人形への愛着もひとしおで!片づける際は、いつも名残惜しそうにしています。最初、親世代には少しビックリされましたが、今となっては毎年おひな様を待ち遠しそうにしている娘の姿に、このひな人形を選んで良かったねと話しています。マンション住まいの人におすすめデザインに加えコンパクトな点も、このひな人形を選んだ理由のひとつです。マンション住まいで大きなひな壇を飾るスペースがないので、このコンパクトさは本当にいいですね。しかも、ナチュラルなインテリアにも、自然と馴染む柔らかな色合いで。昔ながらのひな人形も色鮮やかでキレイですが、我が家のスタイルにはこの小黒三郎さんのひな人形がぴったりです。娘のときも注文から半年ほど待ったのですが、いまはさらに人気のようです。息子のために、同じシリーズの五月人形を注文した際は、納品まで1年以上かかりました。でも、そこまで待ってでも欲しいと思わせる魅力が、小黒三郎さんの作品にはあると思います。Text:Kyoko Isobe
2019年03月03日伝統工芸が息づく街、京都で発見。カカオ豆を仕入れ、焙煎するところからチョコレートを作るBean to Barブランドの新たな挑戦とは?「Bean to Bar(以下B to B)はコーヒーショップに置かれたことから広がりました。コーヒー消費量が日本一といわれ、専門店が多い京都で盛んなのもうなずけます」(ショコラコーディネーター・市川歩美さん)。古都を代表する『Dari K』も、2011年にいち早く創業した。そこから昨秋誕生したブランド『The Obroma 990』は、「カカオ豆をその場で挽いて作るチョコレートドリンクやタルトがあって、画期的な試みだと思います」。東山にできた『ダンデライオン・チョコレート』も、ここだけのデザートと最新カクテルのペアリングを提案するなど、東京に勝るとも劣らない新たな動きが目を引く。「豆から作るチョコレートは、クラフト的な側面がありますから、伝統工芸が息づくこの地に合っているのかもしれません」DANDELION CHOCOLATE(ダンデライオン・チョコレート 京都東山一念坂店)SF発の最新デザートを、坪庭のあるカカオバーで。北米サンフランシスコ発のブランドが、築100年を超す古民家を改装して京都に構えた店は、ブランド初となるカカオバーが話題だ。B to Bチョコを使ったデザートを、それに合わせた最新のカクテルとともに、坪庭を眺めながら楽しめる。SF本店のシェフパティシエが考案する皿は、ドミニカ産のチョコレートを、京都の冬の風物詩の白味噌や、バナナと合わせるなどユニーク。京の老舗和菓子舗・亀屋良長とコラボした干菓子も、職人の街らしい。京都府京都市東山区桝屋町363‐6TEL:075・531・529210:00~19:00(18:30LO)不定休京都限定メニューから、カカオニブの粒をバタークリームに、パウダーを生地に混ぜ込んだ、ニブブッセ¥450と、舞妓をイメージしたという、マイコホットチョコレート¥550。ハチミツの甘さと生姜の風味が同居する、インド産チョコレートを使ったドリンク。2階のカフェ。カウンター席の眼下は坪庭。マヤ・マウンテン、ベリーズ70%¥1,200。和三盆糖にタンザニア産カカオで風味をつけた亀屋良長製の干菓子、SO‐SU‐U CACAO 和三盆¥850は予想以上のおいしさ。The Obroma 990(ジ・オブローマ990 京都店)豆から作ったドリンクが楽しめるカカオスタンド。安価で取引されていたインドネシアのカカオ豆の価値を高めたいと立ち上げた専門店の新ブランド。焙煎して砕いた豆を1~2分でペースト状のカカオマスにする機械を開発。なんと、豆から作ったホットチョコやタルトが楽しめる、世界でも珍しいカカオスタンドだ。豆はもちろん、インドネシア産。コンビニのコーヒーのように気軽に飲んでもらい、広めたいと開発したそうだが、香りの高さは衝撃的。京都府京都市下京区東塩小路釜殿町JR 京都駅西口2階「京銘菓・名菜処 亰」内TEL:075・494・0525(代)8:30~21:00無休豆から作った濃厚な、カカオプレッソ¥300。インドネシア産チョコで作った、焼きたてガトーショコラ¥250は持ち帰りも。スプーンで食べる、出来立て生チョコタルト¥350。(各税込み)市川歩美さんショコラコーディネーター。2003年にブログを開設。現在は、国内外の名店、新店から、カカオ農家の実情まで、365日、さまざまなメディアで、チョコレートにまつわる情報を発信している。※『anan』2019年1月23日号より。写真・清水奈緒吉村規子スタイリスト・大谷優依取材、文・齋藤優子(by anan編集部)
2019年01月18日オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)は、日本の伝統工芸技術を用いて表現するアーティスト・西形彩庵とコラボレーションした「メキシコ ミッド ランナー デラックス(MEXICO MID RUNNER DELUXE)」を、1月26日からオニツカタイガー表参道店限定で発売する。ブランドを代表するロングセラーである「MEXICO Mid Runner」をベースに、くるぶし周りのパーツに西形らしい行庵手織のファブリックを採用した「メキシコ ミッド ランナー デラックス」(3万8,000円)。ファブリックの縦糸は草木から抽出した液体でさまざまな色に染めた糸と、金糸銀糸で構成。クラシックでファッショナブルな表情を見せてくれる一足となっている。カラーは近未来をイメージしたシルバーと、昔から日本で高貴な色とされてきた紫の2パターンを採用。優しさを表現するために、強めの紫ではなく、ソフトなラベンダーをチョイスしている。どちらのカラーも、カジュアルなスタイルはもちろん、クラシックで上品な印象の着こなしにもマッチし、足元の程よいアクセントとなってくれる。伝統と現代を融合したシューズは、新たな年を迎えたばかりのタイミングに履くにふさわしい一足。1月26日から、オニツカタイガー表参道店限定で販売する。
2019年01月17日年明けに新しいアクセサリーを選ぶなら、、デザインがかわいいだけでなく、京都の職人の丁寧な手仕事から生まれたストーリーあるアクセサリーがおすすめ!日本の伝統と新しいデザインから生まれた、ディテールまで美しいアクセサリーを身につければ、輝く自信も身につけられれるはずです。 今回ご紹介するのは、産地をまるごと伝えるギフトショップ&ギャラリー「コトモノミチ at TOKYO」で発売スタートした、京都の次の伝統工芸を担う若手職人が集う「京都職人工房®」のアクセサリーです。 「京都職人工房®」では、これまで、染織・陶磁器・漆芸・仏具・神祇といった伝統工芸の職人だけでなく、デザイナーやアーティストなど様々な作り手たちが参加することによって、より活発な交流が生まれてきました。 京都に伝わる竹工芸の技術で作るアクセサリーから、手描友禅の職人が手がけるピアスなど、魅力的な作品が盛りだくさん。職人にしかなし得ない技法と伝統品とは違う現代のライフスタイルに合わせた新感覚のラインナップを、ぜひその目で確かめてください。 伝統を身にまとうジュエリー 蘇嶐窯は、京都・清水焼と福岡・小石原焼に伝わる技術をそれぞれ受け継ぐ職人が夫婦で作陶しています。深みのある清水焼の練り込み青磁に、小石原焼の技法である「飛鉋(とび鉋)」を入れることで削られた土の溝に釉薬が溜まり、文様が浮かび上がる「青磁飛鉋」の器を作り続けてきました。 「時の雫」は、古時計のゼンマイを加工した道具を使い、うつわに連続した削り目を作る「飛鉋」という技法の際にこぼれ落ちる土に命を吹き込んだネックレス。うつわから削ぎ落とされた雫を丁寧に焼き上げました。その雫をドームに閉じ込めることで動きが生まれます。耳を澄ませば聞こえるかすかな音も魅力の一つです。 時の雫 ネックレス / 涌波まどか(蘇嶐窯)」 時の雫 ネックレス10,800yen(税込)京の伝統を日常にまとう京竹籠のリング 京都に伝わる竹工芸の技術で作るリング。一人の職人が竹割から仕上がりまでを一貫して行う体制で、機械を使わない丁寧な手仕事で作られています。日本の美のぬくもりと日常シーンで輝く美しさを兼ね備えた逸品です。 京竹籠 花こころ リング / 小倉 智恵美 京竹籠 花こころ リング / ピンク5,400yen(税込)耳元に繊細な友禅を tint は「色を纏う」をコンセプトにして作られたアクセサリーシリーズ。手描友禅の職人が着物の制作 を行う上で磨いて行った色彩感覚を生かし、繊細なモチーフを一つずつ丁寧に染めています。友禅の鮮やかな発色で染められた大きめのモチーフは、シンプルなコーデと相性抜群。大きさに比べ、とても軽い着用感が特徴のピアス。 midnight factory tint(ティント) パンジーピアス / 眞鍋 沙智 パンジーピアス 4,536yen(税込)他にも「京都職人工房®」の素敵な作品をたくさん取り揃えています。2019年のはじまりに、私にエールをくれるお気に入りのアクセサリーを見つけてみてくださいね。 ■購入は「コトモノミチ」Online shopで!
2019年01月10日ディオール メゾン(Dior MAISON)より、2019年クルーズコレクションでマリア・グラツィア・キウリによって再解釈された“トワル ドゥ ジュイ”にフィーチャーしたカプセルコレクションが発表された。ノートブック 大(125x180mm 7,000円)、小(100x125mm 5,600円)トワル ドゥ ジュイとは、フランスを代表する伝統的なテキスタイル。1946年、クリスチャン・ディオールは室内装飾家のヴィクトール・グランピエールにモンテーニュ通り30番地のディオール第一号店の内装を依頼。ディオールの親友でもある画家のクリスチャン・べラールのアドバイスを得て、“小間物屋”を意味する「コリフィシェ(Colifichets)」と名付けられたこのブティックの壁を18世紀のモチーフであるトワル ドゥ ジュイで飾った。これを始まりとして、現在に至るまで数々のアーティスティック ディレクターがトワル ドゥ ジュイを再解釈し、独自のモダンな視点を吹き込んでいる。プレート 直径21cm(1万2,500円)マリア・グラツィア・キウリによる今回のコレクションでは、タイムレスで伝統的なテキスタイルに野生動物のライオンやサル、ヘビといったモチーフがプレートやテーブルクロス、ノートブック等に描かれ、ブルーやレッドの“トワル ドゥ ジュイ”が家の中を明るく彩る。取り扱い店舗は、銀座のハウス オブ ディオール ギンザとなっている。
2019年01月09日「工芸ハッカソン2018」ー展覧会・トークセッション・ワークショップー伝統工芸と先端テクノロジーとの出合いから見える未来って?東京・渋谷で400年以上受け継ぐものづくりワークショップが楽しめるイベントをご紹介します。手仕事やものづくりの魅力にハマる3日間。ものづくり好きな人集まれー! 2017年に「国際北陸工芸サミット」の一環として富山県高岡市で開催された「工芸ハッカソン」。今年は11月30日(金)から12月2日(日)までの3日間にわたり、そのプロジェクトの発表となる展覧会および、トークイベント、ワークショップが開催されます。 写真:2017年「工芸ハッカソン」 「工芸ハッカソン」では、金属工芸や漆芸の技と心意気を400年以上受け継ぐ高岡市を舞台に、地元の伝統産業の職人や工芸作家と、エンジニアや研究者、アーティストなど異分野の方たちがチームを組み、7つのプロジェクトが生まれました。漆塗りを用いたインスタレーション、伝統工芸にIoTを組み込んだプロダクト、AIと職人の協働による作品、エンジニアリングを用いた技術継承のための新しいシステム……。それらは単なるアイデアに終わらず、その後も取り組みが継続しています。 今回のイベントでは、渋谷「EDGEof」にて、プロジェクトの最新の状況を展示やトークセッションを通じてその成果を紹介し、手仕事とテクノロジーの融合による日本発の文化や産業のイノベーションの可能性を探ります。会期中には、富山県高岡市の伝統の技(螺鈿細工と鍛金)を職人が教えるワークショップも開催。職人から直伝で教えてもらうなんで、またとない貴重な機会です。ものづくり好きな人もはじめての人も、ぜひこの機会をお見逃しなく! ■工芸ハッカソン2018~展覧会・トークセッション・ワークショップ~日時:2018年11月30日(金) 10:00~21:00、12月1日(土) & 2日(日) 10:00~18:00会場:渋谷・EDGEof(東京都渋谷区神南1-11-3)入場料:無料発表チーム:「素材調」「つくるラボTakaoka」「伝統技術の継承」「トントントヤマ」「9+1」「Metal Research Lab」「Re工芸」 【プログラム】■ 展覧会(11月30日(金)~12月2日(日))「Douch Design Week」にて展示される(「9+1」)、芸術工学会に招かれ発表する(「伝統技術の継承」)、商品化のための特許取得(「つくるラボTakaoka」)等、各チームはハッカソン後も継続して活動を展開中。製作している作品やプロトタイプ、取り組んできたプロジェクトを一堂に展示、発表します。インスタレーション、アート、サービス、プロダクトといった幅広いジャンルで展開します。写真:チーム「9+1」CRAFTSCAPE インスタレーション写真:チーム「Re工芸」 ■ トークセッション(11月30日(金)18:00~19:00)「工芸ハッカソン」の審査員をゲストスピーカーとしてお招きし、今後の工芸と各分野の融合、そこから生まれる新しいムーブメントの可能性などについて、チームメンバーも交えてトークを展開します。◯ゲストスピーカー(2017年「工芸ハッカソン」審査員):林 千晶 (ロフトワーク代表取締役)菱川 勢一(映像作家 / 写真家 / 演出家武蔵野美術大学教授)モデレーター:林口 砂里(エピファニーワークス代表取締役) ■ レセプション(11月30日(金) 19:00ー21:00)「工芸ハッカソン」参加チームメンバー、トークセッションゲストスピーカーとの交流を目的としたレセプションパーティーを開催。どなたでもご参加いただけます。◎「トークセッション」「レセプション」については工芸ハッカソン特設サイトから事前予約が必要です。先着順につき定員に達し次第受付は終了します。>> ■ 工芸ワークショップ(12月1日(土)&2日(日))昨年の「工芸ハッカソン」開催地・富山県高岡市の伝統産業である、金属工芸と螺鈿細工の職人を招き、ワークショップ(製作体験)を開催します。【螺鈿体験】(12/1 、12/2)◯螺鈿アクセサリーづくりネックレスやイヤリング、ピアス、ストラップ、箸などから選んでいただき、螺鈿でオリジナルの柄 をつけます。体験料:2,500円【約30分】(布袋付き) 講師:折橋治樹(伝統工芸士)螺鈿はし ◯螺鈿ネイル螺鈿(アワビ貝)の輝きをネイルに。0.1mmまで薄く削った貝を使う高岡の技術でしかできない螺鈿 ネイルをプロのネイリストがあなたの手に施します。体験料:1本 1,500円【約15分】講師:ネイル&カラーサロン ステラ 松由香理螺鈿ネイル 【すずがみ製作体験】(12/2 のみ)紙のように薄くて自由に曲げることのできる錫(すず)の器を、お好きな模様の金槌を使用して作る 体験です。錫や鍛金に関するレクチャー付き。体験料:3,000円【約90分】講師:シマタニ昇龍工房 四代目 島谷好徳(伝統工芸士)すずがみ体験 ■ ギャラリートーク「工芸ハッカソン」参加チームメンバーによる作品解説。展示では説明しきれない部分をメンバーが直接語り、質問も可能です。開催時間は特設サイトにてお知らせ予定です。 詳しくは、こちらのサイトをチェック!✳「工芸ハッカソン」特設ページ
2018年11月02日針山や糸、裁ちばさみなど道具類が詰められた裁縫箱。かつて加賀の女性たちの裁縫箱には、美しい文様を色鮮やかに縫取ったゆびぬきが収められていました。時代の流れによって、一時は姿を消してしまった「加賀のゆびぬき」。自身の祖母や古老に聞き取りをして復活させた女性を訪ね、金沢市へと向かいました。加賀のゆびぬきを復活させることになったきっかけ「戦前・戦後には姿を消してしまっていて、資料もなくて大変でした」と語るのは、「加賀ゆびぬきの会」を主宰する、〔加賀てまり毬屋〕の大西由紀子さん。そう、加賀ゆびぬきを復活させた立役者です。もともとは加賀友禅を仕立てるお針子さんたちが、残った糸をため、はぎれでお正月休みに作ったものがはじまりだといわれています。厚紙の芯を布で包み、真綿で巻いた台に色とりどりの絹糸をかがって、まるで万華鏡のような綾模様を作り出す加賀のゆびぬき。友禅のようななめらかな上質の着物の針仕事には、このゆびぬきを使わないと生地を傷めてしまうといった細やかな配慮もあったといいます。お裁縫の上達を願い、雛祭りには母親が雛壇にゆびぬきを飾ることもありました。大西さんがゆびぬきを作ろうと思い立ったのは、大学時代のこと。「当事、私は札幌の学校に通っていて、故郷である金沢のものが懐かしくて。手作りのものを身に着けたいという気持ちもあったので、地元のゆびぬきを作ることにしたんです」古い茶屋町や神社仏閣が残る金沢で育ったせいか、明治以降の開拓で洋風の建造物が建ち並ぶ札幌で暮らしていると、和のものが恋しくなってしまったのだとか。思いがけず、ゆびぬきの制作が難航した理由「もともと、ゆびぬきは暮らしの実用品のひとつ。使っているうちに傷んだり、古くなったものは捨ててしまうものでした。市販品が手に入りやすくなると、作る人も減っていってしまいました。そのためにいざ作ろうにも、資料もない状態。図書館でも見つかりませんでした」親から子へと家庭内で受け継がれていったのであろうゆびぬきは、作り方の手順を書いた実用書もありません。今と違い、携帯やインターネットのオンライン通話もできない頃のこと。大西さんは実家に帰省した際に、加賀てまりの名人だった実家の祖母に教わることに。札幌に戻ってからは、電話やFAXなどでやりとりを続けて作りました。「作り出すとすっかり、ゆびぬきの美しさに魅せられてしまいました」おばあさまが書き溜めたゆびぬきの図案を札幌で作り続け、大西さんはできた作品をホームページで公開していきました。2004年にはこうした活動が人々の目に止まり、銀座で作品展を開くまでになります。「本当にたくさんの方がいらしてくださって。当時、札幌で仕事をしていたのですが、金沢に帰ってゆびぬきの仕事に就く決心をしました。すでに結婚していましたが、夫も金沢についてきてくれました」今ではお母様とともに、手毬とゆびぬきを扱う〔加賀てまり毬屋〕を営みながら、加賀ゆびぬき作家として活動。広くゆびぬきを知ってほしいと、テレビや雑誌でも講師を務めるほか、後進の育成にも力を入れています。難易度が高そう?でも意外とシンプルなんです店内の壁には、大西さんが作ったゆびぬきがケースに収めて飾られています。一見すると、どれも複雑な文様で作るのがむずかしそう。でも、ブロックごとに区切られたこのゆびぬき、実は異なる絹糸を使って、配色を変えているだけなのだそう。「うろこ模様や青海波に幾何学模様など、配色を変えるだけでまったく別の雰囲気になるのがまた面白いんです。簡単な2~4色のうろこ模様なら4~5時間で作ることができますよ」〔加賀てまり毬屋〕では、予約制でゆびぬきの体験制作も実施。材料は店内にひと揃い用意があるので手ぶらで訪れてもOKということもあり、観光客の利用も多いとか。初めて制作する場合、ひとつの作品を仕上げるのに5時間以上はかかるとのこと。店内にはゆびぬき制作に必要なものをまとめた制作キットの用意もあるので、買って帰って、自宅でじっくりと制作することもできます。お裁縫以外にも、装飾品としてアレンジ美しい加賀ゆびぬきを身につけて楽しんでほしいと〔加賀てまり毬屋〕では、ストラップのような雑貨や、チョーカーといったアクセサリーにアレンジしたものも販売しています。「指輪として使いたい、という方もいらっしゃるのですが、水に弱いので、手を洗うときは必ず外してくださいね」大西さんの作品はもちろん、店内にはお弟子さんの作品も並びます。陳列されたゆびぬきのサイズが合わない人も大丈夫。ハンドメイドならではのサービスで、気に入った柄を自身の指のサイズに合わせて作ってもらうことも可能です。「祖母は『楽しく作らないとダメよ』と言っていたんですが、ゆびぬきって本当に作るのが楽しいんです。日本のゆびぬきってこんなにキレイなんですよ、と多くの人に伝えたいなって思っているんです」取材中にも海外からの観光客がひっきりなしに、路面にディズプレイされた作品に足を止めて、〔加賀てまり毬屋〕の店内へと入ってきていました。金沢の宝石のような手仕事が、やがて世界へと広く知られる日はそう遠くないのかもしれません。【加賀てまり毬屋】●住所石川県金沢市南町5-7〔加賀てまり毬屋〕の詳細はこちら!●ライター大浦春堂社寺ライター、編集者。日本の伝統工芸品や骨董品、和雑貨が好き。日本国内やアジアを旅しながら雑誌やWEBマガジンへ社寺参りに関する記事の寄稿を行う。著書に『御朱印と御朱印帳で旅する全国の神社とお寺』(マイナビ出版)のほか、『神様と暮らすお作法(協力:三峯神社)』(彩図社)、『神様が宿るお神酒』(神宮館)など。
2018年07月19日伝統を感じる京町家をスタイリッシュに改装京都・下京区にある「ロビンソン鳥丸」お店の外観は、伝統的な京町家。そのドアをくぐると、和の雰囲気を残しつつ、シャンデリアなどの洋風エッセンスが加えられた、斬新でおしゃれな空間が広がっています。ダークトーンのインテリアからはノスタルジックな雰囲気も感じられ、どこかホッとする雰囲気も感じるお店です。この独特の空間で、ランチからディナーまでを楽しめます。京町屋で本格イタリアンを楽しもう!築120年という長い歴史を持った京町家を改装し、誕生したお店。オリジナリティあふれるおしゃれな空間でいただけるのは、本格イタリアン。自慢のパンやパスタなど、存分にイタリアンが楽しめます。ランチメニューやコースメニューなど、シーンに合わせた多彩なメニューもこの店の大きな特徴。広々した空間なので、パーティーなどでも利用できます。イチ押しメニューは「鮮魚と彩り野菜のカルパッチョ」カラフルに盛りつけられた「鮮魚と彩り野菜のカルパッチョ」は、その日に獲れた魚の中で、一番いいものを厳選して仕入れているため、日によって内容が違うこだわりの一皿。シンプルな料理だからこそ、素材選びにもこだわっています。新鮮な食感と味わいを堪能できるイチ押しメニューで、訪れるたびに注文しても飽きのこない逸品。彩りも豊かなので、女子会にもおすすめです。こだわりの人気メニューは「本日のおすすめパスタ」こちらもカルパッチョ同様、日ごとに内容が変わる「本日のおすすめパスタ」。パン職人が焼き上げたこだわりの焼き立てパンとマッチングするように作られています。パスタの豊潤な香りを楽しみながら、焼き立てパンとのコラボレーションも楽しめる一品です。2種のパスタから好きな方をチョイスできるプランもあるので、気分に合わせて選んでみてください。大人女子必見! 和と洋を感じる「ロビンソン鳥丸」和の雰囲気と洋風の雰囲気を併せ持ったオリジナルの雰囲気は、特に大人の女子の心をくすぐります。そんなおしゃれな空間でいただけるのは、こだわりの素材で作ったイタリアン料理。メニューの種類も豊富で、女子会におすすめのコースや、お得に楽しめるランチなどがあります。おしゃれな空間とおいしい料理が楽しめる、贅沢なお店です。OsakaMetro烏丸線「四条駅」を下車後、6番出口から徒歩2分ほどの場所にあります。広々したおしゃれ空間でイタリアンを堪能したくなったら、ぜひ「ロビンソン鳥丸」を訪れてみてください。スポット情報スポット名:ロビンソン 烏丸住所:京都府京都市下京区仏光寺通烏丸西入ル釘隠町238-240電話番号:075-353-9707
2018年05月31日タトラス(TATRAS)は、日本の伝統工芸を取り入れた新ブランド「リヴィール プロジェクト(REVEAL PROJECT)」のデビューコレクション受注会を、10月20日(土)から10月28日(日)まで、タトラス&ストラダ エスト青山店(TATRAS & STRADA EST AOYAMA)で行う。引き渡しは2019年1月末から2月上旬を予定。リヴィール プロジェクトとは「リヴィール プロジェクト」は、タトラスのクリエイティブ ディレクター坂尾正中が、日本の伝統工芸を未来に伝承することを目的に立ち上げた新ブランド。パリ・ファッション・ウィークにて発表したデビューシーズンの2018-19年秋冬コレクションでは、京都の木村染匠とタッグを組み、京手描友禅の技術を生かしたボマージャケット7種類を製作した。世界遺産・二条城で日本初披露国内では、2018年4月24日(火)、京都・二条城にてプレゼンテーション形式で初披露となった。世界遺産・二条城内に佇む、重要文化財・台所前に出現した特設会場。プロジェクションマッピングにより龍が映し出された建物の扉が開くと、ボマージャケットを身に纏ったモデルたちが姿を現した。絵柄は伊藤若冲の軍鶏や河鍋暁斎の髑髏などシルクを採用したジャケットのバックスタイルには、職人が1つ1つ手描きした友禅の絵が施されている。絵柄は伊藤若冲の軍鶏や、河鍋暁斎の髑髏と蜥蜴、松、姫など7種類。ボディはブラック、ネイビー、グレー、カーキの4色が揃う。和の趣に未来的な要素を合わせたスタイリング京の匠による友禅のジャケットを羽織ったモデルの足元には、日本の伝統を思わせる足袋を合わせて。降りしきる雨をしのぐためモデルが携える番傘も、和の趣を添えている。また、京都が誇るものづくりを未来に伝えていくという強い意志を感じさせる、フィーチャーリスティックなスタイリングも印象的。ヘッドにはネオンのように輝きを放つ装飾をあしらい、ボトムスにはハーフパンツやスウェットといった機能的なスポーツウェアを差し込んだ。なお会場には、このプロジェクトに賛同するとよた真帆、北島康介、窪塚洋介、土屋アンナ、レスリー・キー、国木田彩良が駆けつけ、「リヴィール プロジェクト」のデビューを祝した。「リヴィール プロジェクト」では、今後も年2回、さまざまな日本の伝統工芸が持つ技術を生かしたコレクションを発表していく予定だ。受注会がタトラス&ストラダ エスト青山店で10月20日(土)から10月28日(日)までタトラス & ストラダ エスト 青山店で行われる「リヴィール プロジェクト」デビューコレクションの受注会では、全7柄、ボディカラー6色、4サイズから、自分好みのものをセレクトした、オリジナルの1着を完成させることができる。また、ランウェイで披露された柄の他にも、タトラス&ストラダ エスト青山店限定の柄を用意。渋谷パルコの工事仮囲いのアートウォールなどを手掛けたコラージュアーティスト・Kosuke Kawamuraによるグラフィックを、京手描友禅で表現する。【詳細】「リヴィール プロジェクト」デビューコレクション受注会受注期間:2018年10月20日(土)~10月28日(日)受注店舗:タトラス & ストラダ エスト 青山店引渡時期:2019年1月末~2月上旬(限定の柄は+1ヶ月)価格:100万円+税 ※限定の柄は価格未定【問い合わせ先】タトラス ジャパンTEL:03-5708-5188
2018年04月27日土鍋でご飯を炊くとやみつきになるって聞いたことありませんか? 炊飯器で炊くよりも、お米一粒一粒の旨味や甘みを感じることができるそうです。白飯だけで何杯でもおかわりできたら幸せですね。 さらに、美味しいご飯が炊けるだけでなく、1つのお鍋でいろんな調理の活用ができちゃう万能なお鍋があったらうれしいですよね。今日は、無水調理もできるキュートな土鍋、MOLATURA(モラトゥーラ) の「BEST POT(ベスト ポット)」を紹介です! 三重県四日市の技術をかけ算した、土と鉄とが響き合う、無水鍋「ベスト ポット」は、“料理の作り手の想いを大切にしたい”から生まれました。 メイドインジャパンの匠の技を生かし、蓋(鉄)と鍋(土)の異素材をMIXした今までにない羽釜形状の土鍋「べスト ポット」は、そのキュートなデザイン性と機能性を追求した無水調理ができるプロダクト。パステルカラーのかわいいお鍋が、キッチンや食卓を華やかに彩ってくれます。 土鍋なので、冷蔵庫で冷やして使うことも可能です。冷製スープなどさらに料理の幅も増えるはず。“見て楽しい、使って嬉しい、食べて満足” の「ベスト ポット」で充実のおうちご飯を! 【ベスト ポットの特徴】01 安定して遠赤外線放射率80%以上に芯まで熱が伝わり、美味しく調理ができる。しかも、熱を蓄えることもできるので、余熱調理で味がしっかり染みこむ。鉄と違い、遠赤外線効果によりより早く、中までじっくりと熱が通るので料理の時間を短縮できます。 02高い密封性だから旨みを逃さない。どこにも負けない 蓋の部分は鉄製で、一つ一つの土鍋に合わせて削っているので密封性が高いのです。なので土鍋で無水料理ができます。今までの萬古焼にはない羽釜形状で、美味しいご飯が炊けますね。 03 高いデザイン性 萬古焼の鍋×鋳物ホーローの蓋の異素材MIX。パステルからシンプルなものまで選べるカラーバリエーションなのでキッチンも華やかになりそう。 ベストポット 16cm ■ 価格: ¥22,680(税込)■ サイズ: 直径約16㎝/幅約21㎝(持ち手含む)/深さ約9㎝/高さ約13.5㎝(蓋含む)/重量 鍋1.3㎏、蓋1.4㎏(計2.7㎏)※ 1~2人分のシチューやカレーを作れます。 ベストポット 20cm ■ 価格 ¥30,240(税込)■ サイズ 直径約20㎝/幅約24㎝(持ち手含む)/深さ約10㎝/高さ約14.5㎝(蓋含む)/重量 鍋2.0㎏、蓋1.7㎏(計3.7㎏)※ 2~4人分のシチューやカレーを作れます。 「ベスト ポット」の詳細はMOLATURAのWEBでチェック!https:// bestpot.jp/
2018年04月22日銀座の美しい工芸茶専門店「クロイソス銀座店」銀座にあるお店「クロイソス銀座店」では、全国各地の有名ホテルなどでも取り扱われている工芸茶を販売しています。工芸茶は、お湯を注いで茶葉が開くことでなかから花が現れる、目でも楽しめる中国茶の一種。家庭でのんびりとティータイムを楽しみたいときはもちろん、来客時のおもてなしや、贈り物としても、工芸茶はおすすめです。「クロイソス銀座店」では、工芸茶専用のガラスティーポットがついた、ギフト向けの工芸茶セットなども販売されています。贈り物にもぴったり! 「マザーオブラブ」「マザーオブラブ」(360円)は、淡いピンクのカーネーションを使用した工芸茶。大輪のカーネーションがかわいらしく、プレゼントとしてもおすすめの一品です。茶葉にお湯を注ぐと、大輪のカーネーションがゆっくりと美しく花開きます。普段の感謝の気持ちを込めて、美しい工芸茶とともに、癒しのひとときもプレゼントできる一品です。幸せのおすそ分けに「キャンドルサービス」「キャンドルサービス」(360円)は、お湯を注ぐと、3種類の花がまるでキャンドルのように開いて揺らめきます。千日紅(せんにちこう)、ジャスミン、姫百合(ひめゆり)の花が使用されていて、3色の色遣いが目にも鮮やか。キャンドルサービスの名前にちなんで、幸せのおすそ分けとして、贈り物にするのにもぴったりです。優雅な美しさが魅力的な「マリーゴールド」「マリーゴールド」(360円)は、その名のとおり、マリーゴールド、別名金盞花(きんせんか)の花を使用した工芸茶です。お湯を注げば、黄金のマリーゴールドがゆっくりと優雅に花開きます。マリーゴールドにかぎらず、工芸茶は、お茶を楽しんだあとは、水を入れて水中花として飾ったり、乾燥させて脱臭剤として使ったりすることも可能です。銀座の工芸茶専門店「クロイソス銀座店」では、さまざまな種類の工芸茶に出会うことができます。花の種類や組み合わせによって、お湯を注いだあとの姿もさまざま。お気に入りの工芸茶を使って、趣向を凝らした優雅なティータイムを満喫してみてください。スポット情報スポット名:クロイソス銀座店住所:東京都中央区銀座7-10-10 セレンシービル1F電話番号:03-5568-2200
2018年04月17日銀座の「クロイソス銀座店」で美しい工芸茶に出会う東京メトロ各線の銀座駅から徒歩5分ほどの場所にあるお店、「クロイソス銀座店」。100種類以上の工芸茶を取り揃えている専門店で、工芸茶の他にお茶を淹れる際に使うガラス製のポットやグラスなども販売しています。自宅でのティータイム用の工芸茶選びはもちろん、贈り物選びなどにもおすすめです。中国茶の一種「工芸茶」とは一体どんなお茶?工芸茶とは、職人が茶葉に細工を施し、漢方効果があるとされる花を入れて作ったお茶のことです。1986年に中国で発案された、まだ歴史の新しい中国茶の一種で、中国では主に献上品として用いられてきました。工芸茶はガラスポットに入れてお湯を注ぐと、茶葉が徐々に開いていき、中の花が出てくるのが特徴。お茶の中で花が咲く様子を楽しみながら、優雅なティータイムを過ごすことができます。飲んだあとも、お水を入れて飾ったり、乾燥させてアロマにしたりすることが可能です。一番人気の工芸茶「オーバーザレインボー」「クロイソス銀座店」ではさまざまな種類の工芸茶が販売されていますが、一番人気なのが「オーバーザレインボー」(360円)です。「オーバーザレインボー」は中国福建省産で、緑茶に分類されます。千日紅(せんにちこう)・ジャスミン・金盞花(きんせんか)の花が使用されていて、お湯を注ぐと3色の花がきれいに開く様子は、まさに芸術。ジャスミンと千日紅の織りなすアーチが、美しい虹を連想させてくれます。工芸茶で癒しのひとときを楽しみたい、大切な人へのおしゃれな贈り物を探したい、そんな時にぜひ足を運んでみてください。スポット情報スポット名:クロイソス銀座店住所:東京都中央区銀座7-10-10 セレンシービル1F電話番号:03-5568-2200
2018年04月12日「日本には、何百年も続いていると思われている伝統がたくさんありますが、それらの多くは、けっこう由緒の“あやしい”ものだったりするんですよ……」 こう教えてくれたのは、『「日本の伝統」の正体』(柏書房)の著者である、放送作家の藤井青銅さん。たしかにここ最近のニュースを振り返ってみても、日本には伝統がたくさんあることがわかる。 たとえば、昨年から連日のようにワイドショーをにぎわせてきた、元横綱・日馬富士の暴行に端を発する一連の騒動。多くのメディアで、“国技”としての相撲の在り方がクローズアップされた。 年明け早々には、100人以上もの新成人が“成人式”に振り袖を着られない事態が発生。さらについ先日には、“恵方巻”の大量廃棄も大きな問題となり、もはや日本では「伝統にあらずばニュースにあらず」といった風情である。 「こうした“伝統”にまつわる事件やトラブルというのは、それが大昔からつづく由緒正しいものだと、多くの人たちが信じているからこそ起きるんです。古くからつづいているものだからいいものに違いない、という思い込みに振り回されてしまうんです」(藤井さん・以下同) 藤井さんによれば、伝統だと思われている行事や習慣の多くは、実は明治期以降に新しく“発明”されたものだという。それでは、こうした日本の伝統はいつ、どのようにつくられ、どのように受け入れられてきたのだろう。藤井さんが解説してくれた。 ■「お歳暮」は単なる「お中元」の便乗商法 百貨店の商魂が生み出した伝統が“お歳暮”。夏の“お中元”は、道教で罪を許す日とされる「中元」の日に、仏教の祖先を供養する「お盆」がくっついたもので、祖先への供物が転じて贈り物の習慣となったそうだが、暮れの“お歳暮”は……。 「お世話になった人へ贈り物をするようになったのは、江戸時代からですが、お歳暮については全然根拠がない。道教にも『歳暮』なんて言葉はなく、単に“年の暮れ”という意味なのですが、なぜかお中元とセットで広がります。“お歳暮”が一般的になったのは、日本で最初の百貨店である三越ができた明治30年代に入ってからですから、その起源は推して知るべしですよね」 ■セブン-イレブンが広めた新顔の伝統「恵方巻」 節分にその年の恵方を向き、巻きずしを丸かぶりするという関西ローカルな風習だった恵方巻が、これだけ全国的に認知されたのは、平成に入ってから。平成元年に、セブン-イレブンの一部店舗で「関西ではこういうことをやっています」と売り出したら、これがウケたという。 「そもそもの由来は大阪・船場の旦那衆の花街遊びだといわれていますが、始まった時期や由来、根拠も諸説バラバラの非常にアバウトな習慣なんです」 そもそも、日本人はミーハーで、新し物好きだと藤井さんは言う。 「それなのに、『その新しいものには実は古い伝統がある』となると、安心してしまうんです(笑)。伝統というのは、正統性を裏付けてくれる便利な言葉。伝統があるというだけで、権威があって、価値があるように感じられるから不思議ですよね」 たしかにお歳暮にせよ、恵方巻にせよ、伝統をうまく活用したビジネスは爆発的な広がりを見せた。 「伝統に従うも従わないも、信じるも信じないも、尊敬するも笑い飛ばすも個人の自由です。季節のイベントとして楽しんだり、和の心を体験することで日本人としてのアイデンティティを再確認するのも悪くはないでしょう。たくさんの伝統があるということは、それだけ日々の生活に彩りが加わり、豊かになることでもあるといえます」 ただし、伝統はひとたび権力と組み合わされると危険な存在にもなりかねない。伝統という言葉を安易にうのみにしていると、「伝統だから従わねばならない」という思考停止に陥る可能性もあると藤井さんは指摘する。 「伝統というだけで『由緒正しい』と妄信するのは危険です。情報過多の時代だからこそ、正しい情報に基づいた『伝統リテラシー』を身につけることが必要でしょう」
2018年03月10日先日、アカデミー賞2部門を受賞した陽気でカラフルな“死者の国”を舞台に大冒険を描くディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』。この度、本作にはメキシコの伝統工芸品“アレブリヘ”からインスパイアされたキャラクターたちがたくさん登場していることが分かった。主人公の少年ミゲルが迷い込んだ死者の国は、ミゲルのご先祖ガイコツたちが楽しく暮らしているほか、独創的な姿をした“アレブリヘ”という不思議な動物たちも住んでいる。大きすぎる耳を持つキツネのような動物や、羽が生えた恐竜のような生物、角が生えたトラみたいな動物など、同じデザインは一匹として存在しない。さらに彼らには不思議な特殊能力があり、芸術家フリーダ・カーロのアレブリヘの猿は、自由に体の色を変え火を吹くことができる。そして特に活躍を見せるのが、雄ヒツジの角、トカゲのような尻尾に鷲の翼と爪、さらに頭と腕はトラという不思議な姿のペピータ。“亡くなった人の魂を死者の国に導く存在”として登場する重要なキャラクターで、ミゲルのひいひいおばあちゃんイメルダに忠実に仕えている勇敢な性格だ。メキシコの伝統工芸品の一種であるこのアレブリヘ。リー・アンクリッチ監督がリサーチのためにメキシコに訪れた際に取り入れたいと思ったそう。キャラクター制作に携わったアロンソ・マルチネスは「アレブリヘはペドロ・リナレスという人物が、熱にうなされたときに見た夢がきっかけだった。彼は夢の中で森の中にいて、翼を持ったロバとか鳥の頭を持った鷲とか、不思議な動物と出会ったんだ。その動物たちが『アレブリヘ!アレブリヘ!』と唱え始めたそうで、目が覚めた彼はその動物たちを紙張子で作り、いまではメキシコの最も有名な民芸品の一つになったんだ」と誕生した歴史を明かしている。またアレブリヘは宗教や神話に出てくる動物ではないため、色々なアーティストたちが自分なりの独創的な個性を取り入れ、ピクサーも世界に一つだけの独特なキャラクターを誕生させた。さらに、エイドリアン・モリーナ共同監督が来日した際、「日本の凧の博物館に興味があるよ。日本の博物館や美術館を見て回りたい。もしかしたら次のアイデアが思いつくかもしれないね」と明かしており、凧やこけし、赤べこなど、日本の伝統工芸品がピクサーのキャラクターになる日がもしかしたら来るのかもしれない。『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』は3月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月10日「日本には、何百年も続いていると思われている伝統がたくさんありますが、それらの多くは、けっこう由緒の“あやしい”ものだったりするんですよ……」 そう教えてくれたのは、『「日本の伝統」の正体』(柏書房)の著者である、放送作家の藤井青銅さん。たしかにここ最近のニュースを振り返ってみても、日本には伝統がたくさんあることがわかる。 たとえば、昨年から連日のようにワイドショーをにぎわせてきた、元横綱・日馬富士の暴行に端を発する一連の騒動。多くのメディアで、“国技”としての相撲の在り方がクローズアップされた。 年明け早々には、100人以上もの新成人が“成人式”に振り袖を着られない事態が発生。さらについ先日には、“恵方巻”の大量廃棄も大きな問題となり、もはや日本では「伝統にあらずばニュースにあらず」といった風情である。 「こうした“伝統”にまつわる事件やトラブルというのは、それが大昔からつづく由緒正しいものだと、多くの人たちが信じているからこそ起きるんです。古くからつづいているものだからいいものに違いない、という思い込みに振り回されてしまうんです」(藤井さん・以下同) 藤井さんによれば、伝統だと思われている行事や習慣の多くは、実は明治期以降に新しく“発明”されたものだという。それでは、こうした日本の伝統はいつ、どのようにつくられ、どのように受け入れられてきたのだろう。藤井さんが解説してくれた。 ■相撲が「国技」なのは、建物が「国技館」だから!? まずは先にも触れた話題の“国技”相撲だが、そもそも日本には法令で「国技」と定められたものはない。 「相撲そのものが太古の昔から存在していることは事実で、『日本書紀』にはすでに『相撲』の文字があります(720年)。しかし、相撲=国技の始まりは、明治42年と、ずいぶん最近のこと。しかも、屋根のある相撲の常設館を建設した際に、その建物を両国“国技館”と命名したことによるんです。つまり、“国技”のための施設だから国技館と呼ぶのではなく、国技館という建物でやっているから“国技”になったわけです」 ■関連する各業界に御利益をもたらした「初詣で」の風習 旧暦でも新暦でも「一年のはじめ」は必ずあり、神社仏閣も古くからある。とすれば、“初詣で”も大昔からあったと思うのは当然だが、現在のように好きな日に好きな寺社にふらっとお参りするスタイルが定着したのは120年ほど前からだという。 「明治時代に入り鉄道の敷設が始まると、気軽に地方の寺社参詣ができるようになりました。そこで、当時の新産業である鉄道会社が考案したのがいまの初詣で。そして、こちらも当時の新産業であった新聞社に『初詣では◯◯へ』と広告を掲載。寺社、鉄道会社、新聞社すべてに商売上のメリットがあり、初詣での習慣が定着していったんですね」 ■「重箱にお節料理を詰める」のは百貨店の販売戦略 節会(祝いの日)の料理としての「お節料理」は奈良時代からあった。いっぽう重箱は室町時代からあったが、一般庶民に広く使われるようになったのは江戸時代から。 「正月のお節料理を重箱に詰めるようになったのは、幕末からですが、完全に定着したのは明治時代になってからのことで、百貨店による販売戦略がきっかけなんですよ。料理をそれっぽくお重に詰めるとなれば、自然と豪華なものになってきますからね。ですから『一の重には口取り、二の重には焼き物……』といったしきたりも、基本的には『売らんかな』のたまものだといえます(笑)」
2018年03月10日複雑な形状に切り抜かれた木材が何重にも重なり、吸い込まれそうなほどに美しく構成された数々の作品たち。カルフォルニア・オークランドのアーティスト、ゲイブリエル・シャーマ(Gabriel Schama)はレーザーカッターを巧みに扱い、人々を驚かせる作品をリリースし続けている。彼が作り上げた作品は、人物の顔のシルエットを用いて内部にサイケデリックなパターンで埋めつくしたものや、宗教的な印象を与える模様、まるで爬虫類の肌を再現したような切り抜きなどがあり、表現の幅の広さが伺える。工業における技術発展の一環とも思えるレーザーカッターの台頭であったが、ゲイブリエルはその技術と古く昔から伝わるウッドカッティングを組み合わせ、新鮮な作風を打ち出しており、独創性がある。2014年、ゲイブリエルはクラウドファンディングサイト「キックスターター」でレーザーカッターを購入するための資金を募ったところ、支援者たちから約500万円を集めることに成功した。以前はすべて手作業で、主に紙を切り抜いた作品をリリースしていたが、キックスターターで得た資金で機械を購入してから本格的な彼の活動が始まった。ゲイブリエルによると、レーザーカッティングを用いて木材を加工することは、テクニックや構造における研究の余地が非常に多くあるそうだ。素材は薄めのマホガニー・プライウッドを使用。始めにデザインを作成し、レーザーカッターで一つひとつパーツを切り出す。あとは手作業でそれぞれのり付けしていくのだそうだ。ウッドカッティングの懐かしい雰囲気もありつつ、斬新で立体的なデザインのゲイブリエルの作品たちは多くの人々に注目され、ひっきりなしにオーダーを受けているという。そのため彼が運営するウェブストアはオープンしている期間に限りがあるが、運良く注文ができることもあるそうなので、オフィシャルサイトとInstagramアカウントを定期的にチェックすることをおすすめする。
2017年11月18日ニードルズ(NEEDLES)から、ニューメキシコの伝統工芸チマヨブランケットを使用した新作アウターが登場。ニードルズの2017年秋冬コレクションのなかで、エスニックなムードをひと際放っていたアウターは、チマヨの代表的なブランド「オルテガ(ORTEGA’S)社」製のブランケットをアレンジした。ラグランスリーブのジャケットと、ショールカラーのフリンジコート、計2型がラインナップし、各型3色を展開する。袖などのパーツは滑らかなベルベットで切り替え、アメカジの定番アイテムであるチマヨベストをニードルズらしく解釈した1着だ。【詳細】〈NEEDLES〉-〈ORTEGA’S〉BLANKET JACKET & COAT価格:SHAWL COLLAR COAT 190,000円+税RAGLAN JACKET 140,000円+税取扱店舗:ネペンテス 東京、ネペンテス 大阪、ネペンテス 博多、サウス2ウエスト8【問い合わせ先】ネペンテス 東京TEL:03-3400-7227ネペンテス大阪TEL:06-6446-9882ネペンテス博多TEL:092-292-0579サウス2ウエスト8TEL:011-280-7227
2017年11月11日スイス国旗と赤白のコントラストが目を引く外観東京タワーの近く、東麻布のビル群の間にひときわ目を引く赤と白の看板とスイスの国旗。それが東京スイスインです。周りのビルに比べると、そこだけ違う空間のような、ウッディで温かみのある隠れ家的な外観は、さながらスイスの山小屋のよう。どこか温かみを感じさせてくれるお店から漂うチーズの良い香りに、思わず吸い寄せられてしまいそうな気がします。1965年に創業された、シックでクラシカルなお店1965年、六本木のフランスベッドの地下に、一軒のスイス料理の店がオープンしました。それが、東京スイスインです。1995年に現在地へと移転し、創業以来変わらない美味しさを守り続けています。クラシカルな雰囲気ながらもどこかアットホームで、気取らずに立ち寄ることができる、カジュアルな名店。パーティーや特別な日はもちろん、普段使いできる人気のお店です。一度は食べていただきたい、絶品チーズ料理お店の人気メニュー「ラクレット」は、チーズフォンデュに似た料理で、熱せられたチーズをナイフで削って、野菜の上にたっぷり載せていただきます。チーズの焦げ目のカリッとした食感と、溶けてトロトロになったチーズと野菜のハーモニーが抜群! バゲッドとの相性も最高です。お店自慢のチーズをふんだんに使用した「チーズタルト」は、フォークを入れると中からとろりとしたチーズが出てきます。サクサクとしたタルトとチーズのとろける食感が絶妙です。土曜日なら、ファミリーでチーズ料理が楽しめる「一度行ってみたいけれど、子どもが小さいから無理かなあ」などと思っている人に朗報。東京スイスインでは、土曜日に限り、未就学児の入店が可能です。子どもが小さいからと、クラシカルなレストランに行くのを我慢していた人や、「記念日に家族でちょっとリッチにお祝いしたい」と思っているファミリーは、土曜日に東京スイスインを利用してみてはいかがでしょうか。長年守り続けてきた味を堪能してみませんか東京スイスインは、創業以来受け継がれてきた味を今も変わらず守り続けています。また、誰でも気軽に入れるアットホームな雰囲気もお店が大切にしているところ。スイスの空気を感じながら、伝統のチーズ料理やスイス料理に舌鼓みを打つのはいかがでしょう。本格的なスイス料理の楽しめる老舗、東京スイスインは、大江戸線赤羽駅から徒歩4分のところにあります。奥深いスイスの味を、じっくりと堪能してみるのはいかがでしょうか。スポット情報スポット名:東京スイスイン住所:東京都港区東麻布1-3-7 麻布台サマリアマンションB1F電話番号:03-3588-8708
2017年10月26日ビームスによる、富山県高岡市の伝統産業の魅力を発信するイベント「暮らしにいきる伝統のかほり展」が、東京・新宿のビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)で8月19日から9月8日まで開催される。本イベントの主催者は、富山県高岡市の銅器、漆器や螺鈿(らでん)といった伝統工芸に携わる若手職人の団体・高岡伝統産業青年会。通称伝産と呼ばれる高岡伝統産業青年会は、400年前に加賀藩前田利長の命により7名の鋳物師が送り込まれたことに始まり、現代・未来へもその技術と意志を継ぐべく若手職人たちが、全国各地での鋳物体験・展示会から、高岡の産業を舞台にした映画の製作まで幅広く活動し、伝統工芸の新しい在り方を提唱している。イベント期間中は、高岡で生まれた工芸品の販売を行う他、8月19日と20日には職人の技術を体感できるワークショップ「錫のぐい呑みづくり体験」(参加費3,000円/50分程度)が開催される。なお、ワークショップの予約は店舗にて。【イベント情報】「暮らしにいきる伝統のかほり展」会期:8月19日~9月8日会場:BEAMS JAPAN 1階住所:東京都新宿区新宿3-32-6 地下1階~5階時間:11:00~20:00※不定休
2017年08月16日きれいになったお肌がしっとりとなる泉質「星野リゾート界 出雲」の大浴場の入り口には、西暦733年に編纂された出雲国風土記に出て来る「玉造温泉について」という一文があって、「玉造温泉は一度入浴すると容貌は美しくなり、さらに入浴すれば、すべての病気は治る。昔から今まで効果が出なかったことがない。このため、人々は神の湯と言っている」と書かれてあるそう。その秘密は泉質。クレンジング作用がある弱アルカリ性できれいになり、保湿に優れた塩化物泉でしっとりとするというわけ。香りのよい檜の湯玉が湯に浮かぶ大浴場には、そんな成分が濃い源泉を貯めた湯槽があって、コットンをひたして顔パックもできます。浴場には月見酒の日本酒、湯上がり処にはお茶などご当地の飲み物とアイスキャンデーも。素敵な伝統工芸に囲まれた広々和室は露天風呂付き「星野リゾート界 出雲」は全室、檜または信楽焼の露天風呂付き。そんな古くから評判の美肌の湯を、お部屋でもゆっくり楽しむこともできます。「出雲匠の間」と言われるご当地部屋は、出雲鍛造、石州和紙、吹きガラス、木工、組子細工など島根の伝統工芸が美しく彩ります。いずれも地元のアーティストの作品です。取材・文/小野アムスデン道子スポット情報スポット名:星野リゾート界 出雲住所:島根県松江市玉湯町玉造1237電話番号:0570-073-011(9:00~20:00)
2017年08月10日山々に囲まれ、千曲川の流れる長野県上田市の塩尻地区。蚕室造りの家々の並ぶ旧北国街道沿いに立つ織元「小岩井紬工房」。小岩井カリナさん(45)は、32歳から機織りに向かいはじめ、現在は伝統工芸士として活躍している。 およそ400年の伝統を誇る上田紬は、江戸時代には大島紬や結城紬と並ぶ日本三大紬として、「上田縞」の通り名で人気を博していた。その後、機械織りなどに押されて下火に。そんな上田紬の復興とブランド化に尽力した一人が、カリナさんの祖母、小岩井雅代さんだった。昭和30〜40年代、ふたたび上田紬は全国的なブームとなった。 「私の子ども時代は、毎日たくさんのお客さまがみえて、すごくにぎやかでしたね」(カリナさん・以下同) ひいき客には有名人も多かった。女優の杉村春子さん、有馬稲子さん、俳優の中村梅之助さんなど枚挙にいとまがない。昨年亡くなった九重親方(元横綱の千代の富士関)も何度も工房を訪れていたという。 「たしか’80年代後半だったと思いますけど、大みそかの紅白歌合戦に横綱が審査員として出演なさったとき、上田紬のアンサンブルをお召しになっていたんです。テレビの前で家族みんな大騒ぎしていたのをよく覚えています」 子ども心に、さぞや自慢だったのではないだろうか。しかしカリナさんの答えは違った。 「当時の私には、着物はただただ疎ましい存在でしたね」 中学に上がるころ、女優になることを夢見ていたカリナさん。つねに人の目のある紬工房のお嬢さんという狭い現実から、もっと広い世界に飛び出したかったのである。 「家族や工房の皆さんに大切に育ててもらったと感謝しているんです。でも、どんどん窮屈に感じられて、それこそ繭玉に包まれている感覚でした。それも、自分で吐いた糸でできた繭じゃない。とにかく、ここじゃないどこかに、私の本当に生きる場所があるはずだと思っていた。繭を破って出て行きたかった」 大学進学を機に、カリナさんは上京。進学先に大東文化大学の中国語学科を選んだ理由は、広大な中国を舞台にした映画『ラストエンペラー』に感動したからだという。在学中に1年間の北京留学も敢行。大学卒業後、舞台女優を目指した。アルバイト生活のかたわら、24歳の春、前進座の養成所に入所。昭和6年創立の、由緒ある劇団である。1年後、カリナさんは同期15人中3人の合格者の1人となった。見事、座員として迎えられたのである。 「前進座は祖母も大好きだった劇団なんです。やっと自分の道が開けた!そう思いました。憧れの舞台に立てて、地方巡業の旅にも行ける。それに前進座はお給料制でしたから、私の将来はこれで保証されたって(笑)」 しかし、役者の世界は甘いものではなかったのである。とにかく先輩たちから叱られどおしだった。 「たまに端役をいただいても、コテンパンにダメ出しされましたね。前進座は時代ものが基本なんですけど、着物はきちんと着て当たり前、着崩れるなんて許されない。歩き方から所作からメークまで、あらゆることで怒られました」 期待と現実のギャップに悩み、思い悩んだ末、’04年1月、31歳にして前進座を退団。身も心もボロボロだった。そこでカリナさんは思い切った行動に出た。先のことはまったく未定のまま、アイルランドに向かったのだ。 「とにかく日本から遠い、知らない世界に行きたかったんです。すべてをリセットして、自分を見つめ直したかった」 帰国したカリナさんは、真っすぐに上田に向かった。かつてあれほど飛び出したかった紬工房に帰ったのである。 「愕然としました。活気がまったく失われていたんです」 仕事が減っていることは知っていた。それにしても、あれほど大勢いた職人はほとんどやめていて、薄暗い座敷には売れ残りの反物がうずたかく積まれている。さらにカリナさんの帰宅1週間後、工房を支えてきた祖父が倒れた。 「入院した祖父を見舞いながら、家に戻ろう、紬をやろうって。工房で受け継がれてきたものが、誰かが引き継がなければなくなってしまうという危機感と、それを守る責任を強く感じました」 時を同じくして、ドイツの和食店で働いていた弟・良馬さん(42)も実家に戻ってきていた。2人で工房をもり立てていこうと話し合い、両親にそのことを伝えた。 「とにかく、できることから始めようと思いました。まずは仕事を覚えることから」 祖母の代から働いている職人の女性たちに教わることから奮闘は始まった。片っ端からメモを取り、写真を撮り、ときには動画も撮って、紬のあらゆる工程を覚えていったのである。 最初は花瓶敷きなど小さなものからはじめ、やがて自分でデザインを考案してコツコツと作りはじめたという。 「それがすごく楽しいんです。自分の手のなかで、柄が出来上がっていくのが面白くて」 昨年、小岩井紬工房の代表を務める弟・良馬さんとともに、伝統工芸士として認定を受けるまでになったカリナさん。今年6月には、福岡市で開催された「第21回・女性伝統工芸士展」に初参加。工房は低迷期を脱し、売り上げも伸びている。 「ずいぶん回り道をしました。でも、これまでのいろいろな経験があって、いまの私があると思うんです。前進座での経験があるおかげで、着物の着付けや所作に困ることはありませんし、人前でなんとかお話しできるのも、舞台の経験があるからかなって」 懸命に生きてきたことには、ひとつの無駄もないーー。 「いまは、ここが私の居場所、これが私の道と自信を持って言えます」
2017年08月04日「いま、つづれ織りで地球環境の大切さを訴えるような作品をたくさん織っています。それらの作品を持って、日本はもちろん、海外で個展を開いて回りたい。これも、主人に出された宿題だと思ってるんです」 そう語るのは、京都西陣織・伝統工芸士の小玉紫泉さん(65)。数ある日本の伝統織物の、最高峰と位置づけられる京都「西陣織」。なかでも、ひときわ高度な技術が必要とされるのが「爪掻本つづれ織り」だ。小玉さんが手がける爪掻本つづれ織りは、“手技を超えた爪先の技”と称されるほど、繊細な技術が求められる。 機(はた)の脇から杼(ひ)を反対側まで一気に飛ばし、経(たて)糸全てに緯(よこ)糸を通して織るのが一般的な機織りの手順。 ところが、小玉さんは何十本と張られた経糸のほんの一部、数本だけを杼ですくい取るようにして、その部分だけに緯糸を通して絡めていく。そして、鋸の刃のようにギザギザに削った自分の爪を使って、いま通したばかりの緯糸を「キュキュキュッ」と音をさせながら掻き寄せる。この細かい手法を用いることで、キャンバスに絵を描くように、さまざまな色糸で柄を描いていけるのだ。 「だいたい緯糸5本、つまりいまの作業を5回繰り返して、絵柄が1ミリほどできます。縦20センチの絵柄を織ろうと思ったら1,000回。柄の色ごと、糸ごとにそれを繰り返すので……1日かけてもほんの少ししかできません。細かく難しい柄になると、朝から晩まで根詰めて作業しても、織り上がりはたった1センチ、なんてことも多々あります」(小玉さん・以下同) これまで、文部科学大臣賞など、名だたる賞を数多く受賞してきた。だが、そのキャリアのスタートは意外にも28歳と遅かった。 「この世界だと28歳でも中年のおばちゃんだといわれましたね。しかも、最初は主婦のパートだったんです。結婚した夫の実家が京都で。夫の両親と同居を始めたとき、たまたま見つけたのが、近所のつづれ屋さんの『織り手募集』の張り紙。そこには『素人可』と書かれてたんです」 大阪生まれ、西宮育ちの小玉さん。父親は普通のサラリーマン。それまでに京都で暮らしたこともなければ、織物や伝統工芸とも、まったく無縁の生活だった。大阪府警に勤務していた7歳上の夫・俊男さんと結婚したのは’74年、小玉さんが21歳のとき。1男1女をもうけた。そして、結婚から6年後、京都の俊男さんの両親との同居を始めた。 「結婚して専業主婦だった私は、子育てが一段落したら、何か仕事をしたいとずっと考えてました。将来はオーダーメードの小さなブティックをやりたくて、最初は洋裁の学校に行って資格を取ろうと思っていたんですが……」 ここで姑の横槍が入る。「西陣に来たんやから、西陣の仕事せな」と。そこで小玉さんが見つけたのが先述の、つづれ織りの会社のパート募集の張り紙だった。採用がきまり、仕事を続けていたが、実家の事情でわずか1年半で退職してしまう。だが、ここで俊男さんが「1年半も織ってたなら、独り立ちできるやろ」と無茶ぶり。早々に独立を果たすことになる。 ここから徐々に、小玉さんはその本領を発揮する。好奇心旺盛で、実験と発明が大好きな小玉さんは、つづれ織りのさまざまな可能性を独自に追及していく。「はつり目」というつづれ織り特有の隙間を利用してリボンを結びつけた帯や、あえて緯糸を織り込まず、透かし窓のように後ろの絵柄が透けて見える帯を企画し、織り上げ、コンクールでは賞も取った。 「独立しろっていう主人の無茶ぶりがなければ、いまの私はなかった。不器用な主人なりに、常に私のことを認め、私の背中を押し続けてくれていたと思ってるんです。『まだまだ』っていうのも、『もっと頑張れ』ってことだった。いつか聞いたことがあるんです。どうしたら褒めてくれるのか、って。そしたら『勲章もらえるぐらいになれ』って。あと『パリでショーができるぐらいに』って。聞いたときは、そんなたいそうな目標を掲げられてしまったら、そら『まだまだ』やなって(笑)」 2000年代に入り、世間の着物離れが進むなか、西陣の業界も不況にあえいでいた。 「主人の前で、『最近、売れゆきが……』ってこぼしたことがあったんです。そしたら主人、またまたいいこと言ってくれたんですよ」 現在の小玉さんの工房には、額に入れて飾られた、帯とは違う、まるで絵か写真のような作品が多数展示されている。そしてその額には『非売品』の文字が。俊男さんは小玉さんに「売れないなら、売らないもの、売りたくないものを作れ。心配するな、お前が死んだら、その作品、俺が美術館を建てて飾ってやるから」と言ったという。妻を激励する俊男さんのその言葉、じつは、全身に転移したがんとの闘いのなかで発せられたものだった。 「そう私に言い残して、1年もたたずに、主人は逝っちゃったんですよ。だからいまの私は、主人が残してくれた宿題を、やり続けてるんです」 現在、小玉さんの活動は、アジア、アメリカ、そしてヨーロッパと、海外にも広がりを見せている。’10年には、女性伝統工芸士の仲間とパリでショーを開催。俊男さんとの約束を果たした。
2017年07月09日京都で350年以上続く窯元のワークショップあかね屋を手掛けるのは、京都市内から車で30分の距離に位置する炭山にある「京都清水焼 窯元 嘉峰陶苑」です。ここで日々、職人たちによって美しい陶芸品が生み出されています。その窯元が京都の中心部に、気軽に伝統工芸に触れられるお店をオープンさせました。見て、触って、体験して、古くから愛される日本の美を感じることができます。涼しげなガラス風鈴を世界に1つだけのおみやげにあかね屋では「絵付け体験」(1080円~)が楽しめます。オリジナルの京都みやげが手軽に作ることができるとして、家族やカップル、修学旅行生など年齢を問わず人気のワークショップです。ガラス風鈴への絵付けは、涼しげな見た目とかわいらしさで人気。京都旅行で見た景色や思い出を、5色の絵の具で表現してみましょう。世界に1つしかない、あなただけの思い出の京都みやげが作れます。あかね屋の体験メニューは種類豊富で迷っちゃう!あかね屋で体験できるメニューは、ほかにも豊富に用意されています。窯元ならではのマグカップや湯呑、小さくて初心者でも描きやすい土鈴、ガラスコップ、扇子、念珠ブレスレット作りなど、様々なメニューが揃っているので、家族みんなで楽しむこともできます。作成した作品の内、陶器と扇子以外ははその場で持ち帰ることが可能です。陶器と扇子は後日自宅へ発送されるので、帰宅後も旅の余韻を感じることができます。楽しかった思い出は写真だけでなく、形に残せるもので共有できると、より深い思い出になります。京都観光での思い出は、あかね屋のオンリーワンのおみやげで形に残してみましょう。スポット情報スポット名:あかね屋住所:京都市下京区烏丸通七条下る東塩小路町721番地の1 (京都タワービル内2F)電話番号:075-744-1570
2017年06月28日かわいい縁起物が揃う! 福岡の郷土玩具店「山響屋」2015年のオープン以降、幅広い層に愛される福岡の新名所「山響屋」では、全国各地の可愛い郷土玩具や民芸品に出会えます!今回は、福岡旅行のおみやげやプレゼントにもぴったりな縁起物をセレクト! 最近運気悪いなあ…なんてあなたも必見です!縁起物の代名詞! 赤いボディが鮮やかな「ダルマ」ぽってりとしたまるいフォルムが可愛いダルマ。中国が発祥とされているだるまですが、群馬県高崎市のだるまを始め、日本にも様々な種類のだるまが全国各地で誕生しています。日本のだるまは倒しても何度でも起き上がる「起き上がりこぼし」と融合されて誕生したという説もあり、「七転八起」の意味もあるとして、昔から縁起物として多くの人から愛されています。「西日本のダルマは一部の地域を除いて、すでに目入れがされているんです。表情が豊かで可愛いですよね」と店主の瀬川さん。幸運や金運を招いてくれる個性豊かな「招き猫」ダルマに続き、縁起物として認知度の高い招き猫。前足をあげるその愛らしい様子に、最近では外国人のファンも多いそうです。瀬川さんは「招き猫の誕生には諸説ありますが、農作物を食べてしまうネズミを駆除する猫にあやかったというのがメジャーですね」と語ります。山響屋に並んでいる招き猫はどれも、サイズも表情も個性豊かなものばかり。なかでも目を引くのが、猫の首にタコがぐるりと巻きついた山形県・米沢の相良土人形が作る「猫に蛸」。ブチ猫やオッドアイ、ハチワレなど、種類も様々なので、お気に入りの一体を探したくなります。子どもの成長をあたたかく見守る「張子の虎」上記の二大縁起物に比べると少し新鮮ですが、パッと華やかな黄色に、触れるとゆらゆらと首を揺らす姿が愛らしい「張子の虎」。虎のように強く、たくましい男の子に育って欲しいという願いが込められていて、関西・九州エリアでは、端午の節句でお馴染みの縁起物です。こちらも発祥は中国とされていますが、日本でもふすまなどに用いられ、古くから家を守る存在としてしたしまれていました。張子の虎には、「無病息災」や「厄除け」に意味もあり、家を守ってくれる心強い存在です!取材・文/ ワタナベユウミスポット情報スポット名:山響屋(やまびこや)住所:福岡市中央区今泉2-1-55 やまさコーポ101電話番号:092-751-7050
2017年06月21日「SNOOPY茶屋」は「PEANUTS」と和の癒しコラボレーション「SNOOPY茶屋」は、ピーナッツの世界観と和が融合したテーマカフェです。1階は、人気の和菓子や、野菜のソフトクリームのテイクアウトコーナー。京都の伝統工芸品のコラボレーション商品や、京都・錦店限定商品、PEANUTSライセンスグッズが購入可能です。2階は、新鮮な野菜を使った食事メニューや、和テイストのスイーツが楽しめます。スヌーピーやウッドストックのコラボメニューなど、PEANUTSファンにはたまらないメニューに出会えるでしょう!SNOOPYファン必見! 「スヌーピー黒みつきなこパフェ」「スヌーピー黒みつきなこパフェ」(1,026円)は、ヘルシーな寒天と、黒みつきなこのプリンパフェです。白玉やあずきなどの上には、かわいらしいスヌーピーのマシュマロが乗っています。アイスの上に5色のあられが付いて、京都らしさを感じさせる一品です。パフェの器やお盆にもスヌーピーが描かれており、ファンにはたまりません!スタッフおすすめ京御膳「スヌーピー彩り京都御膳」「スヌーピー彩り京都御膳」(2,138円)は、季節のお惣菜や生湯葉が楽しめる京御膳です。スヌーピーの型抜きが、御膳をかわいらしく彩っています。旬の新鮮な野菜を使った料理や天麩羅、生湯葉など豪華な食事が楽しめます。こちらの御膳は数量限定のため、早めに行って注文するのがおすすめです。「SNOOPY茶屋」は事前予約を受け付けていませんが、待ち時間に1階でショッピングを楽しめるのも嬉しいところ。スヌーピーファンなら一度は訪れたい場所です。ファンならずとも、京都らしさを感じさせる和の空間は、誰もが癒されるスポットとなっています。PEANUTSのキャラクターと一緒に和の世界を堪能してみてください。スポット情報スポット名:スヌーピー茶屋住所:京都府京都市中京区 錦小路柳馬場西入中魚屋町480番地電話番号:075-708-7174
2017年06月15日約500種類の縁起物や郷土玩具がお出迎え!福岡の繁華街天神の街をはしる国体道路から、細い小道を1本入ったエリア今泉にある「山響屋」は、九州をメインに全国各地の郷土玩具や民芸品の専門店です。大阪でだるまに絵付けをおこなう絵師として活動していた店主の瀬川さんが、2015年にオープンしました。店内には約500種類を超える作品がところ狭しと仲良く並んでいます。郷土玩具にはその地域の特色や文化が反映されていて、小さい頃におじいちゃん・おばあちゃんの家で見かけたなあと思わず幼少の頃に想いを馳せてしまうような、そんな懐かしい気持ちにさせてくれます。日本全国、そして海外からも注目される福岡の新名所!山響屋に並ぶキュートな面々はどれも、瀬川さんが全国各地の生産者のもとに足を運び、大切にお店に連れ帰った作品ばかり。昨今後継者問題が深刻になりつつある、日本の伝統工芸に新たな形で光が当たることで、その魅力は若い世代にも広まりつつあります。オープンして2年を迎えたばかりのお店は、福岡県民にとどまらず、県外や海外のお客さんも足を運ぶ新たな名物スポットとして愛される存在に! ときには、伝統工芸師の方や生産者の方もお店に顔をだし、可愛い我が子たちを見守ることもある、温かな空間です。鮮やかなだるまが並ぶ店内はもはやパワースポット!販売している作品の他に、店内にはだるま絵師である瀬川さんがかねてよりコレクションしているという、だるまたちもずらり。鮮やかな朱色のだるまたちの並ぶ様子は圧巻!たくさんの縁起物やだるまが集まる店内は、もはやパワースポット! ビビビッときた作品を家に連れて帰れば、きっと運気アップ間違いなしです!取材・文/ ワタナベユウミスポット情報スポット名:山響屋(やまびこや)住所:福岡市中央区今泉2-1-55 やまさコーポ101電話番号:092-751-7050
2017年06月08日