臨月に入り、出産間近ということで、お母さんは体の変化に気づくことも多いでしょう。大きくなったおなかが下に降りてきた、胎動が少なくなった、食欲が増した…。これらはすべて、出産へ向けてお母さんの体が準備に入っている証拠です。ここでは、10の出産の兆候について詳しくご紹介しましょう。【監修】成城松村クリニック院長 松村圭子先生婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。■臨月になると起こる症状臨月とは臨月とは、妊娠36週0日から39週6日をさします。いよいよ出産間近となり、妊婦健診も週に1回となります。昔から「うみづき」と呼ばれますが、産科が出産に最も適した期間とする「正産期」は妊娠37週0日から41週6日のため、前後1〜2週間の差が生じます。そのため、臨月期間中とはいえ、妊娠36週での出産は早産という扱いになります。臨月になると起こる症状出産を間近に控える臨月となると、次のような症状が出始めます。おなかが張りやすくなるお母さんの体は徐々に出産準備を始めます。頻繁に子宮が収縮するようになり、おなかが張るように感じる回数も増えます。下腹部がキューっと締め付けられるように感じてつらいですが、「出産の予行演習」と思って乗り切りましょう。胎動が少なくなるおなかの中の赤ちゃんも生まれる準備を少しずつ始めています。赤ちゃんは徐々に下に降りてきて、お母さんの骨盤に頭が入ります。すると、それまで元気よく動き回っていた赤ちゃんも動きにくくなるので、胎動が少なくなるのです。ただし、1時間以上胎動を感じない場合は、赤ちゃんの具合が悪いなど別の理由も考えられますので、医療機関に相談しましょう。参考サイト:日本産婦人科学会・日本産婦人科医会 「産婦人科診療ガイドラインー産科編2017」 食欲が増す先に紹介したように、臨月に入ると赤ちゃんが徐々に下へ降りてきます。すると、胃などの消化器官が赤ちゃんに圧迫されなくなるため、以前と同じ食欲が戻ってくるのです。腰痛がひどくなる赤ちゃんが大きくなるにつれておなかが前にせり出し重心が前になるため、お母さんの体はバランスを取るために、いつも腰を反らせた状態になります。さらに、出産が近くなると、赤ちゃんが生まれやすいように骨盤周りの関節や靭帯がゆるくなるため、腰や背中への負担が一層増します。そのため、臨月になると腰痛がひどくなるのです。恥骨周辺が痛くなる前述したように、間近に迫った出産に備え、骨盤周りの関節や靭帯がゆるくなります。そのため、恥骨周辺の股関節もゆるみ、その影響で痛みが出るようです。■出産が近いかも? よくある7つの兆候兆候1:おりものが変化する赤ちゃんが産道を通りやすいように、白く水っぽいおりものが増えます。ただし、同じ水っぽくてもチョロチョロと出続ける場合は注意が必要です。もしかしたら、何かの理由で赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、破水が始まっている可能性もあります。少量の破水はおりものと区別がつきにくいので、心配な場合はかかりつけの産科医に相談しましょう。また、おりものに粘りのある血が混ざっていたら、出産が間近に迫っているのかもしれません。この血は「おしるし」と呼ばれ、子宮口が開き始めたり、子宮が収縮した時の出血かもしれないからです。兆候2:下痢をする妊娠中のホルモンバランスの変化によって、下痢が起こることがあります。妊娠中だと、「胎児に影響はないのかしら…」「流産・早産するのでは?」と不安に感じるでしょう。一時的で急性な下痢なら心配はありません。ただし、嘔吐(おうと)が伴う、1日に何度もおなかが下る、1週間以上下痢が続くなどの症状の場合は、食中毒などほかの病気の可能性があるので、医師の診察をおすすめします。兆候3:はき気妊娠初期に一旦は終わったつわりと同じような症状が、後期に再び始まることがあります。俗に「後期つわり」と呼ばれるものですが、おなかが大きくなったことで胃が圧迫されたり、寝不足によるストレスが原因ではないかといわれています。ただし、このはき気に思わぬ病気が隠れている可能性も。妊娠で増加する黄体ホルモン、プロゲステロンによって下部食道括約筋がゆるみ、胃液が食道へ逆流しやすくなります。そのため、「逆流性食道炎」を発症し、はき気や胸焼けといった症状が出るのです。また、高血圧となる「妊娠高血圧症」、高血圧に腎機能障害、赤ちゃんの発育不全なども伴う「妊娠高血圧腎症」を発症した場合も、はき気や嘔吐を感じることがあります。重症化する場合もあるので、これら妊娠高血圧症候群が疑われる場合は、かかりつけの産科医にすぐ相談を。兆候4:昼間に眠気を感じるおなかが大きくなるにつれ、寝返りや仰向け寝ができなくなり、睡眠不足になる妊婦は少なくありません。また、おなかが大きく重くなったことで、妊娠前より体力を消耗し、疲れやすくなっているのでしょう。そのため、昼間でも眠気を感じることが多くなるのかもしれません。兆候5:便秘しやすくなる 妊娠後期となると腸は大きくなった赤ちゃんに押され、うまくぜん動運動ができなくなります。そのため、便秘しやすくなるのです。妊娠中からの便秘は出産後にも悩まされることが多いので、十分な水分をとる、繊維質の多い野菜など食材を多く取り入れるなどして、うまく便通をコントロールできるように心がけましょう。便秘が続くと痔に発展する場合もあるので、そうなる前に医師に相談を。妊娠中でも処方してもらえる便秘薬はあります。参考サイト:厚生労働省 ヘルスケアラボ 「Q.便秘がつらいです。」 兆候6:トイレが近くなる出産間近になって赤ちゃんが下に降りると、膀胱(ぼうこう)が圧迫されてトイレが近くなります。尿意のコントロールも難しくなるので、場合によっては尿漏れをしてしまうことも。パットなどを当てて対応しましょう。参考サイト:厚生労働省 ヘルスケアラボ 「Q.妊娠中や産後の尿漏れが気になります。」 兆候7:前駆陣痛本陣痛の予行演習ともいえる「前駆陣痛」を感じ始めるのも臨月の頃からです。子宮の収縮によっておなかが張るような感覚がたびたび起こるようになります。では、本陣痛と前駆陣痛の違いは何でしょうか? 大きく分けて次の3つです。・張りの感覚は一定ではない。・それほど痛みが強くない。・痛みが徐々に収まっていく。おなかの張りや痛みを感じた時、その間隔を計るのが一番わかりやすいでしょう。もし、痛みが一定の間隔である、1時間に6回以上ある場合は、本陣痛かもしれません。その場合は、入院準備をして、産院へ連絡しましょう。■いよいよ出産間近! 3つの出産直前の兆候いよいよ出産という時の兆候は次の3つが挙げられます。おしるし個人差が大きいのが「おしるし」。子宮の収縮によって赤ちゃんを包む卵膜がはがれたり、子宮口が開いたりすることによって少量の血液がおりものと一緒に出てくるのをおしるしといいます。色や量、回数、粘りがあるかどうかなど、おしるしの症状は人それぞれ。おしるしが全くない場合もあります。破水赤ちゃんを包む卵膜が破れ、羊水が流れ出る「破水」。下の方で破れた場合は、勢いよく羊水が出てきますが、上部が破れる「高位破水」の場合は、少量が継続的に流れ出ます。また、陣痛前の破水を「前期破水」、子宮口が全開になる前の破水を「早期破水」と呼びます。破水したら、子宮内に雑菌が入り込みやすくなり、赤ちゃんが細菌感染する可能性があります。すぐに出産予定の産院へ連絡しましょう。おしるしと同様に破水がないまま出産が進むケースもあり、その場合は、子宮口が全開になった段階で産科医が安全に破水をさせて出産に導きます。陣痛前駆陣痛とは違い、本陣痛は一定の間隔で痛みがあり、だんだんその時間が短く強くなっていきます。初産の場合は、陣痛が10分間隔になるのが一つの目安。それを待って、かかりつけの産院へ連絡しましょう。ただし、出産が2人目以上の経産婦は、陣痛が始まって出産までが早く進む傾向にあります。一般に、初産婦の出産時間は陣痛間隔が10分になってから12〜16時間、経産婦は5〜8 時間程度といわれています。出産の進み具合にはかなりの個人差があるので、経産婦はあらかじめ、担当医に何分間隔で連絡したらいいか相談しておくといいですね。参考サイト:日本産科婦人科学会 「HUMAN+」 ■出産の兆候に似た要注意症状とは?急激な腹痛と大量の出血急激な腹痛に大量の出血。陣痛のような間隔のある痛みではなく、おしるしというには出血が多すぎる…。それはもしかしたら、「常位胎盤早期剥離」かもしれません。本来、胎盤は赤ちゃんが生まれて子宮壁からはがれるものですが、常位胎盤早期剥離は、その前に何らかの理由で胎盤がはがれ始めることです。もし、胎盤が完全にはがれてしまうと、おなかの赤ちゃんに酸素と栄養が届かなくなるので、そうなる前に入院して絶対安静のうえ、母体と胎児の医師によるモニタリングが必要となります。出産間近のタイミングなら、緊急帝王切開手術となることもあるでしょう。妊娠37週未満で出産直前の兆候が出ている正産期ではない妊娠37週未満で、陣痛のようなおなかの張りや痛みが規則的にたびたび起こり、子宮口が開き始めているといった症状は、「切迫早産」かもしれません。妊娠37週に入り、おなかの赤ちゃんの体はようやくほぼ完全に整います。そのため、それより早く生まれた赤ちゃんは、何らかの障害が残る可能性が。正産期に入る前に出産直前のような兆候があるようなら、かかりつけ医に相談しましょう。子宮収縮を抑える薬や、赤ちゃんへの細菌感染を防ぐ抗菌薬などが処方されます。もちろん、お母さんは無理のない妊娠生活を心がけて。参考サイト:日本産科婦人科学会 「早産・切迫早産」 ひどい頭痛妊娠後期の頭痛の原因には、おなかが大きく重くなったことによる体のこりやストレスによるもの、体内の血流量が増え血管が拡張したことによるものなどがあります。その中でも注意したいのが、「妊娠高血圧症候群」が原因の頭痛。高血圧による頭痛やめまいといった症状があり、重くなると脳出血や胎盤早期剥離などに進む場合も。妊婦健診での血圧検査などでわかることが多いので、きちんと定期健診は受けましょう。■出産の兆候が出て慌てないために入院準備はバッチリ?いつでも病院へ行けるように、あらかじめ入院・出産準備はしておきましょう。出産予定の産院から事前に渡される「入院のしおり」などに準備品リストが紹介されているでしょう。そちらをチェックしながら用意し、旅行バッグなどにまとめておくと、急な入院・出産となっても慌てないでしょう。連絡先をまとめておく出産準備品を用意するついでに、いざ入院する時に連絡が必要な先の電話番号をまとめておくといいでしょう。特に上の子がいる場合、入院中は育児・家事を手伝ってもらうために実母やきょうだい、ママ友に応援を頼む方も多いでしょう。また、病院へ行くためにタクシーを考えている方は配車の連絡をしなければいけません。陣痛が始まったり破水したりすると電話をかける余裕はなくなりなるので、夫や家族がすぐ連絡できるようにわかりやすくリストアップしておくと安心です。病院へ向かうまでのシミュレーションをしておこう出産予定の病院へは、どうやって行く予定ですか?「病院が近いから歩いて行く」「バスや電車で」と考えるお母さんもいますが、陣痛が始まると、立つこと・歩くこと自体が難しいことも。お母さん自身で移動できないことを想定して、近距離でもタクシー利用をおすすめします。自家用車を想定している場合、陣痛中のお母さんが運転するのは危険なので、ほかに運転できる人が必要となります。運転できる人がいない場合もタクシーなどの利用となるので、配車をお願いできるタクシー会社をチェックしておきましょう。自動車移動で怖いのが渋滞。いつ入院することになるのかわからないので、あらかじめ渋滞する時間帯などを調べておき、余裕を持って行動することが大切でしょう。■まとめ主な出産の兆候をご紹介しましたが、出産の数だけ兆候はさまざま。あらわれる兆候は人それぞれで、ほとんど兆候がない方もいます。出産予定日が近づくと、「もしかして、これって出産の兆候かも?」「この痛みは陣痛?」と気になってくるものですが、それにとらわれ過ぎず残りわずかの妊婦生活を楽しみましょう。参考資料:・ 日本産婦人科学会 ・ 日本産婦人科医会 ・ 厚生労働省 ヘルスケアラボ
2019年11月26日妊娠を成立させるためには、卵子と精子が出合い、受精〜着床と数々のプロセスが必要になってきます。新しい命が生まれる過程で、体の中では一体どんな変化が起こっているのでしょうか? くわしくご紹介していきましょう。【監修】イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。■着床はいつ起こる?性交後、卵子と精子が出合ったら、即「はい、妊娠!」というわけではありません。卵子と精子が受精した後、受精卵が子宮内膜にたどり着き、着床することでようやくオメデタになるのです。受精・着床・妊娠の違い受精とは受精とは卵子と精子が合体することです。女性には左右に1つずつ卵巣がありますが、月に1度、どちらかの卵巣から1つの卵子が排出されます(排卵)。排卵した卵子は卵管采(らんかんさい)と呼ばれる突起物にキャッチされ、卵管へと誘導されます。このとき、性交により射精された数億個の精子は、子宮口から子宮頸管(けいかん)、子宮腔(くう)、卵管、そして卵管采へと一気に向かい、一番にたどり着いた1個の精子のみが卵子と出合い、ここでようやく受精にいたります。受精が成立すると、その瞬間に卵子の表面にバリアが張られ、あとから来た精子は入り込むことができなくなります。着床とは卵子と精子が受精して生まれた受精卵は、卵管の中をゆらゆらと漂いながら、1週間ほどかけて子宮へと移動。この間、受精卵は卵管にたっぷり含まれる栄養と水分を吸収しながら細胞分裂を繰り返していきます。こうして無事子宮に到着した受精卵が子宮内膜にもぐりこみ、お母さんの血管から栄養を吸収するようになります。この状態を着床といいます。受精から着床までのおおよその目安は1週間ですから、たとえば排卵日に性交した場合、その1週間前後で着床する計算になります。妊娠とは受精卵が子宮内膜に着床すると妊娠となります。妊娠したかどうかは、分泌されるホルモンによって判断できます。着床するとhCG(じゅう毛性性腺刺激ホルモン)と呼ばれるホルモンが分泌され、月経や排卵をストップさせます。妊娠すると生理がこないのは、このホルモンの影響によるものなのですね。hCGの分泌によって子宮内膜は分厚く、柔らかくなり、妊娠に向けての準備が進みます。hCGは妊娠したときのみ分泌されるため、妊娠検査薬ではこのホルモンが尿中に分泌されているかどうかで、妊娠の有無を判断しているというわけ。体外受精の場合は、着床はいつになるの?なかなか授からない場合は、体外受精という選択肢もあります。体外受精とは、卵子と精子をそれぞれ採り出し(採卵・採精)、人工的に受精させ、育った受精卵(胚)を子宮に戻し、妊娠を促す方法。タイミング法や人工授精に比べ妊娠率が上がるため、この治療法で誕生する赤ちゃんは年々増加しています。体外受精の場合、人工的に育った受精卵を卵管と同じような環境の培養器の中で育て、細胞分裂させながら成長させていきます。採卵から3〜5日後、ある程度受精卵(胚)が育ったら、いよいよ子宮に移植(胚移植)。無事移植され、胚が子宮内膜の細胞に食い込んで固定されたら、ようやく着床したことになります。体外受精の場合、採卵から約2週間後にしっかり着床し、成長しているかどうかを血液や尿で調べます。参照サイト:日本経済新聞 「体外受精で18人に1人誕生、16年 最多更新」 体外受精後の過ごし方胚移植をした後、妊娠判定が出るまでなかなか落ち着かない人も多いと思いますが、とくに何かを制限する必要はありません。いつもどおりの生活を送りながら、リラックスして過ごすことが一番です。ただ、移植当日の入浴は避け、シャワーだけですませるように。また会社勤めの方はなるべく出勤は控え、翌日から普段どおり出勤することをおすすめします。下腹部に過度な振動を与えるような激しい運動もNG。喫煙や飲酒、冷えは体に悪影響を及ぼしますので、これらも日常的に意識することが大切です。■着床できるかどうかは○○による受精後、無事子宮内膜にたどり着けば、すべての受精卵(胚)が着床できるわけではありません。着床できない場合は、いくつかの要因が考えられます。代表的なケースを見ていきましょう。胚の質まず考えられるのが、受精卵(胚)の質です。良質かどうかを正確に調べるのは難しいですが、胚の中の細胞が均一で密度が高く、数が多い方がグレードが高く、このような良質な胚ほど妊娠率が高いといわれています。逆に、グレードの低い胚は密度が低く、細胞の形もばらばら。このような胚は染色体異常などの可能性があり、受精してもうまく着床できなかったり、流産の可能性が高くなります。胚の質は年齢が要因の一つになっていて、女性の年齢が上がれば上がるほど質が低下するといわれています。つまり不妊の一因となる場合もあるのです。環境子宮筋腫、子宮内ポリープ、卵管水腫、子宮内膜炎など、子宮内に異常がある場合も着床障害を起こします。ただし、こうした子宮内の病気は、手術や薬物治療で改善することができますので、「生理の出血量が増加した」「下腹部に違和感を感じる」「なかなか妊娠しない」など、何かしら心当たりのある方は、早めに病院を受診し、検査することをおすすめします。参照サイト:第71回日本産科婦人科学会学術講演会 「生涯研修プログラム5 難治性不妊の取り扱い」 ■着床すると痛い? この時期に見られる5つの症状受精卵が子宮内膜に着床すると、生理前にも似た症状が出ることもあります。いわゆる“妊娠超初期症状”と呼ばれるもので、人によって症状の程度はさまざま。なかには体調の変化にまったく気づかない人も少なくありません。妊娠を望んでいる場合に「いつもと何かちがうな」と感じたら、着床を疑ってもよいかもしれません。ただ、この時期に妊娠検査薬を使ってもまだ反応は出ませんから、焦らずにリラックスして過ごすようにしましょう。症状1:着床出血着床するときに出血することがあります。これは受精卵が子宮内膜にもぐりこむ際に子宮内膜が少し傷つけられることで起こるもので、うっすらと下着につく程度の軽い出血が1~3日ほど続いたり、茶色いおりもののようなものが出たり、人によってさまざま。いずれにせよ、数日で症状はおさまります。症状2:胸の痛みやハリ乳房の張りやかゆみ、乳首の先にさわると痛みがあるなど、症状はさまざまですが、生理前と同じような違和感を胸に感じることもあります。症状3:つわり通常、つわりは妊娠初期(妊娠4〜7週ころ)に始まることが多いですが、なかには着床時(妊娠3週ころ)からはき気を覚える人も。症状4:腰痛・頭痛生理前のような腰痛や頭痛を覚えることも。痛みを感じたら薬にはなるべく頼らず、安静にして様子を見ましょう。症状5:けん怠感いくら寝ても眠い、ちょっと動いただけですぐ疲れる、微熱が続き風邪のときのようなだるさを感じるといった、妊娠特有の症状に悩まされることもあります。■まとめいかがでしたか? 受精から妊娠まで、わずか7日前後の間におなかの中では目まぐるしい変化が起こるのです。妊娠のメカニズムを理解しておけば、いざ「オメデタ」になったときも動揺することなく、リラックスして自分の体調の変化と向き合うことができますね。参考資料:・ 日本経済新聞 ・ 第71回日本産科婦人科学会学術講演会 ・「ママになる夢かなえよう! 妊活 治療と生活アドバイス」(主婦の友社)・「はじめての妊娠・出産百科」(主婦の友社)文/長谷部美佐
2019年11月19日パートナーとのセックス中に突然の出血! 楽しいセックスだったはずが体のことが気になって、それどころではなくなってしまいますね。行為の最中で出血があった場合、どのようなことが考えられるでしょうか。詳しくみていきましょう。【監修】成城松村クリニック院長 松村圭子先生婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。■セックスでの出血=不正出血セックス中の出血は不正出血と考えられます。月経以外の出血には必ず原因があります。そのなかには、あまり心配のないものから、病気によるものまでさまざまです。▼不正出血とは不正出血は病気やホルモンの異常など、月経ではないのに性器から出血することをいいます。新しい血液は赤い色をしていますが、古い血液は茶色っぽく見えます。わずかな血液は黄色のように見えることもあります。ほんの少量の出血だとしても、何かの病気のサインかもしれません。見逃すことなく、チェックしておくことが大切です。不正出血があったときは、病院で検査することをおすすめします。参考サイト:日本産科婦人科学会 「不正出血」 ・茶色のおりものも不正出血?おりものは腟(ちつ)や子宮から出る分泌物ですが、通常は半透明から白、またはクリーム色をしています。もし茶色っぽい、または黒っぽいおりものが出た場合は不正出血と考えます。▼セックスで出血する原因では、セックス中に出血した場合、原因は何が考えられるでしょうか。まず、その行為中に性器を傷つけてしまったケース。例えば手指を使った女性器の愛撫行為は気をつけなければなりません。パートナーは良かれと思って行ったとしても、「手マンで出血」など困りもの。強い摩擦を加えてしまえば、誤って女性器を傷つけてしまうこともあるでしょう。また、セックス後に出血するケース。これは、何かの病気による可能性も考えられます。例えば、不正出血を伴う病気の中で20~30代の女性に最も多く見られる「子宮腟部びらん」のように子宮の入り口がただれている場合、性交の刺激で出血することもあるでしょう。また、「子宮頸がん」のように、不正出血は重大な病気のサインのこともあるため、注意しなければなりません。■セックス後の出血と妊娠の可能性▼セックス後の排卵日に出血したら…セックス後の排卵日に出血したケースはどうでしょうか。排卵日とは、卵巣のなかで成熟した卵胞から卵子が飛び出してくる「排卵」が起きる日のことです。排卵日の前後はおなかが痛くなるような「排卵痛」が起こることもあります。そして、排卵痛のみではなく、少量の出血を伴うことがあるのです。これは排卵期に女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が一時的に少なくなることが原因と考えられています。排卵日の出血は生理的なもののため、過度な心配はいらないかもしれません。しかし、出血が長引いてしまった場合などは排卵出血ではない可能性もあります。出血が1週間続く、または月経くらいの量が出る、などの場合は注意が必要です。排卵痛が強かったり、排卵出血が毎月あったりする場合も、一度産婦人科に相談したほうがいいでしょう。ちなみに、排卵日から1週間後の少量の出血は、「着床出血(月経様出血)」かもしれません。これは、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こるもので、「妊娠」の可能性があります。赤い血が月経のように出たり、茶色っぽいものがおりものにまじって少量出たりと個人によってさまざまです。■不正出血があった場合に疑われる病気では、不正出血があった場合に疑われる病気はどのようなものでしょうか。主に考えられる6つをみていきましょう。1.子宮腟部びらん子宮腟部びらんは子宮の入り口が赤くただれている状態です。病的なものではないため心配いりません。女性ホルモンが活発なときに多くみられるため、性成熟期の女性ではめずらしくないでしょう。不正出血やおりものが増える場合がありますが、治療しなくてもよい場合がほとんどです。参考サイト:日本産婦人科医会 「『子宮腟部びらん』とはどのようなものですか。」 2.腟炎腟炎(ちつえん)は腟が炎症を起こす病気です。種類は複数あります。・細菌性腟症大腸菌やブドウ球菌、溶連菌などによって炎症をおこします。かゆみや発赤、おりものが多くなったり、色が灰白色や黄緑色になったりします。・カンジタ腟炎カンジタは真菌の一種で体内にいる菌ですが、抵抗力が弱まっていたり、ホルモンバランスが崩れたりすると増殖して炎症を起こします。おりものがカッテージチーズのような形状になります。・クラミジア感染症クラミジア・トラコマチスという微生物によって発症する感染症です。3~4週間ほどの潜伏期間のあと、子宮頚管炎などを引き起こし、おりものが増えたり不正出血がみられることがあります。・トリコモナス腟炎トリコモナス原虫が寄生して炎症を起こします。黄色いおりものが増えて、悪臭がします。排尿時やセックスのときに外陰部が痛むこともあります。3.子宮筋腫子宮筋腫は30代女性の約20~30%に見られると言われる良性の腫瘍です。がんとは違いますが、月経痛や過多月経、腰痛などの症状があり、筋腫が子宮内腔に向かって発育する「粘膜下筋腫」の場合は不正出血が起こることがあります。治療が必要かどうかは、できた場所や個々の症状によって変わります。妊娠しにくくなったり、流産しやすくなったりする場合があるため、注意が必要です。4.子宮頸がん子宮頸がんは性交や性交後に出血をすることがあります。初期ではほとんど自覚症状がないですが、進行すると性交時に関わらず不正出血の量が増えて、悪臭のある茶色いおりものなどが出ます。早期発見するためには、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切ですこの病気はセックスのときに感染する「ヒトパピローマウイルス」が原因とされています。性交渉の経験がある人は誰でもかかる可能性がある病気です。5.子宮頸管ポリープ良性の腫瘍で、子宮頸管の細胞の一部が増殖して起こります。大きさは3mmから1cm程度で、痛みはないのですが、出血しやすくなります。ポリープががん化することはありませんが、まれにポリープではなくて悪性腫瘍の場合があるため、必要があれば切除し、病理診断をすることが必要です。6.卵巣機能不全卵巣機能不全とは、卵巣が正常に機能しなくなり、月経不順や無排卵、無月経など、いろいろな障害を招いてしまう状態です。思春期から中年女性まで幅広い年齢で発症します。原因としては、過度のダイエットや激しい運動、精神的なストレス、身体的ストレス、過食、拒食などが考えられます。また、卵巣ガンなどの病気やガン治療、甲状腺機能異常、一部の薬剤服用でも卵巣機能不全を引き起こす場合があります。■おかしいな、と思ったら病院へ月経時以外に起こる不正出血の原因は、今回紹介してきたようにさまざまです。例えば、排卵日から一週間ほどたっての出血は、妊娠の可能性もあるでしょう。しかし、不正出血が体の不調のサインだったり、見逃せないような病気のしるしであったりします。きちんと検査をして、原因を知っておくほうが自分も安心して生活できますよね。少量でも不正出血があり、不安を感じたなら放置しないことが大切です。近所の行きやすい産婦人科で良いので、必ず受診をするようにしましょう。参考資料・ 日本産科婦人科学会 ・ 日本産婦人科医会
2019年10月29日今回は、新生児メレナ、新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症の解説と、赤ちゃんに不足しやすいビタミンKを補う方法や新生児期の出血症予防についてお話しします。 新生児期に不足しやすいビタミンKビタミンKは、出血を止める蛋白質(凝固因子)を作るのに必要なものです。このため、ビタミンKが不足すると、出血が止まりにくくなります。通常は、腸の中の細菌が作ったビタミンKを利用して出血を止めるのに役立てますが、母親のおなかの中にいる間、胎児の腸には細菌がなくてビタミンKを作り出すことができないので、胎盤を通して母親から受け取ります。しかしながら、ビタミンKは胎盤を通りにくいため、生まれたばかりの赤ちゃんの体内に十分な量が蓄えられていません。生まれてすぐ腸内に十分な量の細菌が増えるわけではないため、ビタミンKを補わないと不足します。赤ちゃんはビタミンKが不足すると、消化管出血や脳出血を起こすことがあります。日本国内の産科施設では、赤ちゃんにビタミンK2シロップを予防的に投与して、出血を予防します。 新生児メレナ、新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症とは?ビタミンKが不足して起こる病気をビタミンK欠乏性出血症と呼びます。赤ちゃんに起こるビタミンK欠乏症は発症する時期によって、新生児ビタミンK欠乏性出血症と乳児ビタミンK欠乏性出血症に区別します。新生児ビタミンK欠乏性出血症は、生まれてから生後7日目までに起こります。生後2~4日目に起こりやすく、血を吐いたり、便に血が混じったりします。しかしながら、生まれて間もないこの時期は、母体内で飲み込んだ血液や羊水を吐いたり、授乳を始めておっぱい(乳頭)の傷から出た血液を飲んで吐くなど、母親由来の血液を吐血や血便として排泄することがあります。赤ちゃんの排便時に直腸や肛門に傷ができて、血液が便に混ざることもあります。母親由来の血液なのか、赤ちゃんの出血なのか判断が難しいので、入院中であれば医師や助産師、看護師へ相談しましょう。退院後このような症状があれば、出産した病院や小児科を受診しましょう。受診の際に、吐いたものや便が付着した衣類やおむつをビニール袋に入れて持参する、あるいは写真に撮って見せると診断に役立ちます。乳児ビタミンK欠乏性出血症は、生後8日目以降~生後3カ月の間に起こります。この時期の出血は、脳内出血が多いため、不機嫌・嘔吐・けいれんなどの症状が起こります。赤ちゃんのお世話をしているときに、このような症状があれば、直ちに小児科を受診します。元気がなくグッタリとしている場合は、救急車を呼びましょう。新生児期に起こる消化管出血を総称して新生児メレナと呼びますが、新生児メレナが起こる原因は、ビタミンK不足だけでなく、胃腸や血液の病気によって起こることがあります。 ビタミンK2シロップの投与方法は?ビタミンK2シロップは、赤ちゃんの出血を防ぐためのお薬です。正期産で合併症のない新生児の場合、出生後に母乳やミルクを飲めるようになったらすぐに1回、出生後1週間あるいは退院時のどちらか早い時期に1回、生後1カ月健診時に1回の合計3回、1回につき1ml(ビタミンK2:2mg)内服する方法が一般的です。生後すぐに治療が必要な赤ちゃんは、内服ではなく静脈注射で投与することもあります。この量で、赤ちゃんのビタミンK欠乏性出血症を防ぐことができますが、まれになんらかの合併症があった場合や内服時に吐いてきちんと飲めていなかった場合に、3回投与してもビタミンK欠乏症を起こす赤ちゃんがいます。まれなケースにも対応するために、赤ちゃんの状態に合わせて、医師の判断で、生後3カ月まで毎週1回K2シロップを投与する方法もあります。ビタミンK2シロップの投与については、母子健康手帳に記録欄があります。出産直後から退院までの親の記憶が曖昧な場合は母子健康手帳を確認しましょう。 【赤ちゃんへのビタミンK2シロップの与え方】赤ちゃんが満腹のときに与えても飲まなかったり、飲んでも吐き戻すことがあるので、授乳と授乳の間のタイミングや授乳の途中で満腹になる前のタイミングを見計らって与えるとじょうずに飲んでくれます。ビタミンK2シロップを内服した後、15分程度経過したら授乳をしてもかまいません。赤ちゃんにシロップを飲ませるときは、哺乳瓶の乳首部分だけ取り外して、乳首だけをくわえさせて、吸い始めたらシロップを入れて飲ませましょう。哺乳瓶がない場合は、スプーンで飲ませてもよいです。母乳や育児用ミルクに混ぜて哺乳瓶で飲ませてもいいですが、赤ちゃんが飲み切れる量(目安:10ml以下)に調整しましょう。ビタミンK2シロップは1回分を個別包装してあります。飲ませるときは、赤ちゃんの口唇を傷つけたり、包装の欠片を誤嚥することを防ぐため、スティック状の包装のままで絶対に与えないでください。ビタミンK2シロップが内服時に半分以上こぼれてしまった場合、あるいは内服直後に半分以上吐いてしまったら、次回の分(予備の分)を飲ませましょう。半分以上飲めていない状況でもう1回分飲ませても過剰投与にはなりません。ビタミンK2シロップを内服した後15分以上経過して吐いた場合は、追加して飲ませる必要はありません。次回の分(予備の分)がない場合や吐いて心配な場合は、処方してもらった病院へ電話相談あるいは受診して相談しましょう。ビタミンK2シロップを飲ませ忘れた場合は、親が気づいた時点で飲ませてください。生後3カ月まで毎週1回飲ませる方法の途中で飲み忘れた場合は、2回分を1度に飲ませてはいけません。飲ませ忘れたことに気づいて1回分飲ませた後、次回からは指示されている日時に飲ませて大丈夫です。もしすでに2回分を1度に飲ませた場合は、処方してもらった病院へ電話相談あるいは受診して相談しましょう。 赤ちゃんの体内のビタミンKを補うためにできること生まれたての赤ちゃんはビタミンKが不足しやすいので、ビタミンK2シロップを医師の指示どおりに飲ませましょう。親の判断で飲ませることをやめないでください。育児用ミルクにはビタミンKが添加されているので、主に育児用ミルクだけで育つ赤ちゃんや授乳の半分以上を育児用ミルクで補っている赤ちゃんはビタミンK不足の心配ありませんが、母乳だけで育つ赤ちゃんは、母乳に含まれるビタミンKが少ないため、出血性疾患を予防するためにビタミンKを補う必要があります。母親がビタミンKを多く含む食品を食べることで、母乳中のビタミンKの濃度が高くなることがわかっています。母乳だけで育てている場合は、母親がビタミンKを多く含む食品を食べるように心がけましょう。ただし、母親が血液を固まりにくくするお薬(例:ワーファリン)で治療中の場合は、お薬の効果を弱めてしまうため、ビタミンKを多く含む食品を食べることは避けましょう。【ビタミンKを多く含む食品】卵(特に卵黄) 緑黄色野菜(ほうれん草ブロッコリーパセリ三つ葉春菊など)乳製品(バターマーガリンチーズヨーグルト)肉類(鶏肉牛肉豚肉の順に多い)納豆これらの食品を食べることで赤ちゃんの出血を予防できるとはいえませんが、産後の食事は栄養バランスが偏りやすいため、母親の食事を見直すときのヒントにしてください。 まとめビタミンK2シロップの予防で、赤ちゃんの消化管出血や脳出血を防ぐことができます。ビタミンKは、赤ちゃんの健康を保つためには必要不可欠ですので、医師から指示されたとおりに内服させましょう。心配なことや不安なことがあれば、出産した施設あるいは小児科へ相談しましょう。 ■参考・日本小児科学会HP・新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症に対するビタミンK製剤投与の改訂ガイドライン(修正版)2011・一般社団法人くすりの適正使用協議会HP子どもにくすりをのませるコツ 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年10月26日お産は千差万別、何があるかわかりません。私と長男に起きたできごとをご紹介します。 突然の大量出血!第1子妊娠中の話です。妊娠36週の健診では特に問題もなく、子宮口もまだ開いていないし赤ちゃんもあまり下がっていなかったため、「たくさん歩いて赤ちゃんが下りてくるよう頑張ってね!」と助産師さんに言われていました。 まだすぐには生まれないのかと思った私は、実母とホテルビュッフェに行ったり、数日後に迫った結婚記念日のディナー予約をしたりして、マタニティ生活を満喫していました。 健診から2日後、妊娠37週1日のことです。夕飯時にひどくおなかが張ったため、ひとまずトイレに行ってみるかと軽い気持ちでトイレに行ったところ、バシャッと大量の水音がしました。破水? と思って便座を覗くと、まさかの大量出血でした。夜用ナプキンを着けて病院と実家に電話し、すぐに病院に行くことになりました。その間も出血は止まらず、夜用ナプキンでは耐えられず産褥パットに替えました。 緊急帝王切開に当日は土曜日で家に夫がいたため、すぐに車を出してもらえて助かりました。 数十分後病院へ着き、当直の先生に診てもらうと先生の顔色が一変しバタバタ慌ただしくなりました。 私は状況を理解していなかったためその日は帰れると思っていましたが、そのまま緊急帝王切開で出産することになったのです。原因は常位胎盤早期剥離でした。 夫は先生から説明を受けて手術同意書にサインをし、双方の実家に電話をして両親や兄弟が駆け付けてくれました。病院に到着してからあれよあれよという間に長男が誕生しました。病院到着からされるがままでしたが、長男の泣き声を聞いたときはホッとして涙が溢れました。 私は大量出血したこともあり貧血に悩まされましたが、長男は何の問題もなく2人揃って1週間で退院できました。 早めに準備しておけばよかった恥ずかしながら、自分が経験するまで常位胎盤早期剝離という言葉も知りませんでした。前日に行ったホテルビュッフェで出血していたらと思うと、ゾッとしました。常位胎盤早期剝離は、0.5%の確率で起こるそうです。経験者は再発しやすいそうですが、私は第1子の出産だったので誰にでも起こりうることなのだと知りました。 何の予兆もなく突然の出血からの帝王切開手術。出産はいつ・何が起こるかわからないので、入院準備は早めにしておいたほうが安心だと思いました。また、子どもの名前も決めていなかったので、早めに考えておけばよかったと後悔しました。 著者:タカハシユウ6歳、0歳の二児のママ。転勤族の妻で地方赴任中の専業主婦。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年08月30日こんにちは。5歳の双子と2歳の末っ子、三姉妹の母の田仲ぱんだです。いまでこそ、3人の子どもの母親をなんとかやっているのですが、双子を産んだすぐは、本当に不安でした。■初めての妊娠、双子育児に不安ばかり妊娠中から、無事に双子を産めるのか、そして育てることができるのか。初めての子ども、しかも2人も同時に赤ちゃんが生まれるということで、育児に対する不安は相当なものでした。妊娠中は切迫早産で2ヶ月ほど入院したこともあり、その間は双子の育て方の本やブログを片っ端から見ていました。出産は帝王切開。双子の子どもたちは無事に生まれたものの、長女は低体重で一時NICUに入りましたし、産んだ私自身は出産時に2600mlの出血があり、2日ほど母子同室はできませんでした。そして3日目。待望の母子同室。最初は体重が2500gを超えていた次女だけと、母子同室をはじめました。それまで体を休めることを優先していて、子どもと一緒にいる時間は数分だけでした。あぁ、やっと子どもと一緒にいることができる…やっとお母さんができる。ずっと横になることしかできなかった私はうれしさでいっぱいでした。しかし…赤ちゃんを乗せるコットを押しながら、授乳室に向かうのですが、激しいめまいで歩けないのです。■病院の授乳室へ行くだけでフラフラでもなんとか赤ちゃんのために、授乳室に行かなければと、フラフラになりながら授乳室にたどり着く私。授乳室にはすでにほかの産婦さんたちがいたのですが、私の顔を見て、おそろしく驚いた顔をしていました。そして、ナースステーションから出てきた助産師さんにミルクを頼もうとしたところ「田仲さん! 大丈夫なの? 顔が真っ青だよ!」と焦ったような声。「あ…たしかにちょっとフラフラします…」と私は答えたのですが、おそらくちょっとどころではなかったのです。だって、ほかの産婦さんが驚くほどの顔色をしていたのですから。私はそのまま助産師さん2人に担がれて病室へUターン。■母親失格だと思った当時の私に言ってあげたいこと出血が多く、貧血が治っていなかった私。こんな体の状態では子どもの世話どころではありません。当然のことです。赤ちゃんをまともにお世話できない自分がふがいなくて…。もう産んでから3日もたっているのに抱っこしてミルクすらもあげられない自分を呪いました。ほんとうに悔しい思いでした。たった1人の子も満足に世話ができなくて、私は双子の母親失格だとさえ思いました。でも子どもを産んでから6年近くたちますが、当時を振り返ってみると、こんな状態でお世話をすることの方が到底無理だと思うのです。初めての出産、育児で相当気負っていたのでしょう。当時の私に、いまの私が声をかけてあげられるとしたらそう言ってあげたいです。「だから心配しないで。いまはゆっくり休んでね…」と。妊娠、出産、育児。どれも思い描いていたものと違う方向へ進み、悩んだり、傷ついたりすることがあると思います。子が大きくなってから思い返すと、ささいなことだった、あんなに悩む必要はなかったのにと思うことが多々あるのですが、それほど当時は一生懸命に子どもに向き合っていたんでしょうね。
2019年07月08日性器からの出血は月経だけではありません。体に何かしらの異常が起こると、「不正出血」を起こすことがあります。月経だと思って不正出血を見逃してしまわないために知っておきたい、不正出血の特徴や月経と見分けるポイントなどをお伝えします。 不正出血とは「不正出血(不正性器出血)」とは、月経のタイミングではないのに性器から出血することの総称です。不正出血を訴えて婦人科を訪れる女性が多く、重大な病気が隠れていることも少なくありません。 不正出血は、妊娠が関連する妊娠性不正性器出血と妊娠が関与しない非妊娠性子宮出血があります。非妊娠性子宮出血は、さらに「器質性出血」と「機能性出血」の2つに大きく分けることができます。「器質性出血」は、子宮や腟などの傷や腫瘍、感染症や炎症など腟、子宮、卵巣などの病気が関連して起こる不正出血のことです。それに対し、「機能性出血」は、ストレスや体調の変化などによりホルモンバランスが乱れることで起こる出血とされています。 不正出血の主な症状と原因特定までの診断の流れ不正出血は、出血時の主な症状だけでなく、問診や視診、必要に応じた検査などによって、原因の可能性を明らかにして診断されます。 主な症状・月経時のような真っ赤な色の出血・微量の血液が混ざったおりもの・茶色や黄色の出血出血時の血の色やおりものの変化に加え、出血量によってはめまいやふらつき感を感じることもあります。また、大量に出血すると出血性ショックといわれる血圧の低下や頻脈などの症状を引き起こすこともあるため、注意が必要です。 診断方法出血の原因がどこにあるかを特定することで、どのタイプの不正出血なのかを特定していきます。一般的な診断の流れと、不正出血の原因は次の通りです。1)妊娠の有無の確認妊娠している場合、流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)などの影響で性器から出血している可能性があります。したがって、まずは妊娠をしているかどうかを確認し、妊娠している場合、妊娠性出血と判断されます。2)出血部位の確認妊娠していない場合、外陰の視診などで性器の外側からの出血ではないかをチェックされます。痔や出血性の膀胱炎などの病気を患っていると、性器からの出血と間違えるケースがあるためです。性器の外側の出血が認められれば、性器外出血と判断されます。 3)器質的な異常の確認性器の外側の出血がない場合、現在の症状や出血の期間、月経歴やその他の症状の有無などを問診で確認し、必要に応じて視診や画像診断がおこなわれます。もし子宮や卵巣などで器質的異常がみつかれば、器質性出血と診断されます。 4)薬歴や病歴の確認不正出血は、これまで飲んでいた薬やかかったことのある病気も診断のポイントになります。器質性出血の可能性がないと機能性出血の可能性が高くなりますが、すぐに機能性出血だと判断されることはありません。 ホルモン剤や抗凝固剤といった薬物を服用している場合、その薬剤が不正出血のきっかけとなっている可能性があります。また、血液の疾患や肝疾患といった出血しやすい病気を患っていると、それが原因で不正出血を起こしやすい傾向にあります。したがって、薬剤の使用や出血性素因の有無も不正出血の診断において重要なポイントとされています。 不正出血を起こす可能性がある体の異常不正出血で疑われる異常には、どのようなものがあるのかを「器質性出血」と「機能性出血」に分けて年代別にご紹介します。 <器質性出血>非妊娠時の器質性出血としては、次のような異常が代表的です。・思春期(8、9歳ころ~19歳ころ):感染症、外傷・性成熟期(19歳ころ~45歳ころ):子宮頸がん、子宮体がん、腟炎、腟部びらん、頸管ポリープ、子宮内膜ポリープ、外陰がん・更年期(45歳ころ~55歳ころ):子宮体がん、子宮頸がん、頸管ポリープ・老年期(更年期以降):子宮体がん、子宮頸がん、腟がん、萎縮性腟炎性成熟期の場合、妊娠時でも出血が起こる可能性があります。・妊娠初期~中期:異所性妊娠(子宮外妊娠)、切迫流・早産、流産、頸管無力症など・妊娠後期:切迫早産、早産、前置胎盤、常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)など<機能性出血>機能性出血の場合、月経がある思春期から更年期までは「排卵期出血」と「破綻出血」などの異常が多いといわれています。「排卵期出血」は、排卵に伴う出血のことです。そして、「破綻出血」は、ホルモン量の分泌により子宮内膜が生理前にはがれ落ちることです。老年期は、閉経して排卵がなくなるため、破綻出血などによる不正出血が多いとされています。閉経が近い更年期の女性は月経が不規則になりがちで、機能性出血が多い傾向にあります。ただ、器質的な異常による出血でも機能性出血だと自己判断してしまうケースも少なくありません。更年期は、悪性腫瘍が起こりやすい年齢層です。子宮体がんなどの悪性腫瘍による不正出血だった場合、早期発見、早期治療がポイントとなってくるため、機能性出血だろうと自己判断するのではなく、きちんと病院で診断してもらうようにしましょう。 不正出血と月経を見分けるポイント月経は子宮内膜が剥がれて、周期的に出血することです。正常であれば、1カ月ほどのサイクルで3~7日間くらい出血が続きます。それに対し、不正出血は不規則な出血で、出血量や出血期間も人によって異なります。月経と不正出血の状態は異なりますが、月経が起こる時期くらいに月経と同じような血の色や出血量の不正出血が起こると、出血の状態から月経と不正出血を見分けることは難しくなります。ただ、日ごろから「基礎体温」をつけておくと体温の変化から排卵の有無や身体の異変を察知することができ、月経による出血か不正出血による出血かを見分けられることがあります。基礎体温は、排卵の有無や妊娠の診断、黄体機能の状態などを知ることができるひとつの方法です。子宮の状態を知るうえで重要な情報となるため、基礎体温の測定を習慣にすることがおすすめです。 不正出血の治療方法と予防方法不正出血と診断されると、気になるのが治療方法です。ただ、治療方法は原因によって大きく異なります。ここでは、一般的な治療方法と予防方法についてご紹介します。 治療方法不正出血の治療は原因を特定したら、原因を改善していくのが一般的です。ただ、治療方法は不正出血を引き起こしている原因によって異なります。 ・炎症原因菌に効果のある抗生剤を用いて炎症を抑えていくケースがほとんどです。・外傷傷の状態がひどい場合は縫合手術などで、出血を止めます。傷が深くなければ経過観察で自然に治るのを待つこともあります。・腫瘍がんの場合、がん細胞のある部分を摘出する手術、あるいはがんに侵されている臓器全てを取り除く手術がおこなわれます。また、放射線療法をおこなう場合もあります。しかし、がんの進行度や今後の妊娠の希望の有無などにより治療法は異なるため、検査を受けた後に医師と相談して治療方法が選択されます。・ホルモン異常器質性出血が認められない場合、ホルモン異常による機能性出血の可能性が高いと考えられ、ホルモンバランスを整える内服薬を服用して出血を抑えるのが一般的です。 予防方法不正出血の原因はさまざまですので、完全に防ぐことは難しいです。ただ、ホルモンバランスの乱れによる不正出血は、生活習慣を見直すことで改善できる可能性があります。栄養バランスのよい食事を心がけ、ストレスをうまく発散しながら、質の良い睡眠をすることで、ホルモンバランスを乱れにくくすることができます。できることから始め、不正出血のきっかけを減らしましょう。 まとめ病気が原因ではない不正出血の可能性もありますが、大きな病気がきっかけで出血しているケースも少なくありません。特に、成熟期以降は女性特有のがんが不正出血の原因となることも多いため、月経期以外の期間に出血を確認したら、早めに受診しましょう。また、ストレスや生活の乱れによってホルモンバランスが乱れると不正出血のきっかけになる可能性があります。不正出血のきっかけを作らないためにも、基礎体温を習慣化し、普段から月経など出血の状態をしっかりとチェックしながら、規則正しい生活を心がけましょう。 監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
2019年04月21日長男を妊娠したときの話です。もしかして妊娠かも…? と思ったときは、会社の研修で1週間研修施設にいるときでした。■来るはずの生理が…研修に出かける当日、トイレに行ったらうっすらと出血がありました。あーこれは研修中に生理になるなぁ…とちょっと憂鬱(ゆううつ)な気持ちに。研修中は、おなかがとにかく張っていて制服がちょっと苦しかったです! (笑)生理が来る前兆のような、おなかの張りや胸が張った感じがあったので、「早く生理来るなら来てよ…! 落ち着かない!!」と思っていました。ところが研修中生理は来ませんでした。■これはもしや…駅のトイレにかけこむとふだんから生理周期が乱れることのなかった私。研修中も「もしかして妊娠…?」と思うこともあったのですが、研修中は施設から出ることが許されず検査をすることもできませんでした(笑)研修中ずっと気になってソワソワしていて1週間がとても長く感じました。研修が終わり、即ドラッグストアに行って妊娠検査薬を購入。そして家に帰るまで待ちきれず駅のトイレで検査しました…(笑)ドキドキしながらの検査。赤ちゃん来てくれてるといいなぁ…と待つこと1分。検査薬を確認するとはっきりと陽性が!!!!研修はつらかったですが、赤ちゃんが来てくれたことがすごくうれしくて疲れが吹っ飛びました!赤ちゃん欲しいなと思っていたので、本当にうれしくてすぐに旦那に報告したのを今でも覚えています。■ふたりの息子に共通した、私なりの妊娠初期症状2人目のときもそうだったのですが、私の場合「妊娠かも?」と思うときは、生理の前兆のようなおなかと胸の張りを少し強めに感じました。そしてトイレに行ったときにあった出血は、おそらく着床出血だと思います。私は2人目のときも生理の予定日あたりに出血があったので、生理が来ちゃったか~とがっかりしていたら1人目のときと同じような体調になったので、妊娠への期待度が高まりました。妊娠? って思ったときの体調って人それぞれ違うので不思議ですよね!次回は妊娠をいつ職場に報告したか、そのときのことを書きたいと思います。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================【なーみんさんの妊娠出産ストーリー】● 異動してすぐに妊娠発覚! かなり気まずかった職場への妊娠報告 ● はやく麻酔を入れてくれ…! もがき苦しんだ無痛分娩 ● 恐怖! ラミナリアの痛みに悶絶した無痛分娩の体験談
2019年04月04日こんにちは。4歳の双子と1歳の末っ子の三姉妹の母、田仲ぱんだです。今回から2回にわたって、双子出産当時をふりかえってみたいと思います。■双子妊娠が発覚! 泣く泣く転院することに私が双子の妊娠を知ったのは、妊娠8週目、2回目の妊婦健診のときでした。そのときは実家の近所にある、食事がおいしいと有名な個人の産婦人科にかかっていました。実家から近いし、里帰り出産のときも通うのが楽だよね~なんていっていたのですが、双子だとわかったとたん、「双子はリスクがあるから、総合病院へ転院してね」とあっさりいわれ、泣く泣く実家から車で1時間かかる距離の総合病院で出産することになりました。双子出産にリスクがあるといわれるのには、いくつか理由があります。わが子の場合は、一絨毛膜二羊膜(いちじゅうもうまくにようまく)といって、2人でひとつの胎盤を共有していたため、双子同士で血液の供給のバランスが悪くなることにより、多血症などさまざまな症状を引き起こす「双胎間輸血症候群」や、「バニシングツイン」といって双子の片方が亡くなってしまうなどのリスクが懸念されました。そのため、NICUなどの設備が整った総合病院で産むことをすすめられます。とにかく双子だとわかったとたん、こんなにもたくさんのリスクを医師からいわれるので、当時の私の心境は「こ、怖い」「気をつけないと…!!」という感じで、毎日毎日をびくびく過ごしていました。■「切迫早産」を乗りきり、いよいよ出産!といっても、母親にできることは少なく、なるべく安静に過ごすこと、高血圧症にならないように食事を和食にするぐらい。そんな風に気を遣って妊娠生活を過ごしていた私ですが、妊娠28週近くになり、通常の臨月の妊婦より大きいおなかをになったころ、頻繁におなかが張るようになり、ときにはしゃがんでしまうぐらいの痛みを伴うようになりました。そして里帰り先の病院で「切迫早産」と言われ、そこから24時間点滴につながれたままの絶対安静寝たきり生活となります。そして37週0日目、異常なまでに膨らんだおなかを抱えて、ついに帝王切開のため手術台に上がることに…!このときの私の気持ちは、なにしろ、大きいおなかは内臓を圧迫して食事も受けつけないほどでしたし、2ヶ月近く寝たきりだったこともあり、「あぁ、やっと産める! この苦しさから解放される!!」という気持ちでした。■ついに双子誕生! ところが…長女2,486g、次女2,642gと、双子にしては十分な体重で二人は生まれました。そして、これから帝王切開で開いたおなかを閉じようとしたとき、夫から聞いた話によると、娘たちは入ってすぐに手術室から出てきたのに、私は全く出て来ず、「縫うだけなのにおかしいね~」「何かあったのかな?」と非常にやきもきしていたそうです。私が意識を取り戻したのは病室。朝の9時に出産したのですが、出てきたのはお昼近くになってからでした。結局輸血にはならなかったのですが、このときの出血は2,637mlもありました。帝王切開の術後は癒着を防ぐためによく歩くようにといわれるのですが、貧血でふらつきがひどいため、母乳も出ず、術後も2、3日はベッドに横になっており、母子同室はできませんでした。一卵性双生児だったわが家の双子は、ひとつの胎盤を共有していました。そのため、胎盤も通常より大きく、それが剥がれ落ちたときの出血が非常に多かったようです。■出産は、何が起こるかわからない双子出産はリスクがたくさんあります。私の出産は双子のわりには順調にいった方だと思うのですが、切迫早産込みの管理入院をし、万全の態勢で出産に挑みましたが、最後の最後に大量出血がありました。総合病院だからこそ対応できた部分もあると思います。何が起こるかぶじ生まれるまでわからない。双子に限らず、妊娠、出産というものはそういうものだと思います。次回は、双子出産後にとくにつらかった「後陣痛」について紹介します。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年08月20日NHK『おかあさんといっしょ』の11代目“うたのお兄さん”を務めた横山だいすけ(34)が3月30日、自身のブログを更新。前日に結膜下出血が判明したためファンから心配の声が殺到した件について、「大変ご心配をおかけしました」とコメントした。 前日の29日夜にブログで「人生初の……結膜下出血というものになってしまいました」と明かしていた横山。すぐに病院に行ったことを報告し、「幸い自然治癒で大丈夫なものらしいので、安静にします!!」とつづっていた。 結膜下出血は目の小さい血管が破け、白目の部分が赤く染まってしまう症状のこと。ファンからは心配のコメントが殺到していた。 一夜明けた30日、横山は『心配ないさーーーー!!!』というタイトルでエントリー。「みんなーーーーーげんきーーーーーー!!?だいすけお兄さんは夕方もげんきーーーーー!!!!」と書き出し、「大変ご心配をおかけしましたみんなー結膜下出血なんです!!」と改めて報告。 「ブログを見てくれたみんなパッと見たときに、くも膜下出血!!とビックリしちゃいましたよね……」と文字が似ていることから症状を誤解してしまったファンもいた様子。横山は「あの……結膜下出血は見た目は痛々しいけど、身体はすごく元気なので思ってもない反応に僕もビックリしました!」と明るくつづり、心配するファンを配慮した。 つづけて「結膜下出血をおこしてしまいましたが、みんなの優しさにいっぱい触れてさらに元気になりましたーー!!」と元気であることをアピールした。 ファンからは「漢字をみてドキっとしちゃった」「私も一瞬勘違いしちゃいました」「忙しいなか更新してくれてありがとう」といったコメントが寄せられている。
2018年03月30日お笑いトリオ・安田大サーカスのHIRO(40)が高血圧による左脳室内出血と診断され、入院したことが30日、分かった。命に別状はないが、しばらくの間休養することが所属事務所から発表された。 事務所によるとHIROは16日に自宅で強い頭痛と嘔吐があり、自宅近くの病院で受診したところ、脳出血の疑いがあるとして脳神経外科のある都内の別の病院に救急搬送されたという。搬送先での検査の結果、高血圧による左脳室内出血と診断を受けた。 幸い、脳内での出血は軽度で命に別状はなく、言葉の不自由や手足のしびれもないという。再出血を防ぐ治療もかねて、約1カ月入院する見通しで、当面の仕事はすべて休むことが発表された。 HIROは「この度は、ご迷惑ご心配をおかけしてしまい、申し訳ありません。今まで向き合ってこなかった自分の身体と向き合い、しっかりと治療して、健康な身体になって戻ってきたいと思います」とコメントした。 また、団長安田(43)は「最初聞いた時には状況も分からず正直ビックリしましたし、焦りました……。3人の活動は少しお休みしますが、またアホで元気な安田大サーカス3人の姿をお見せしたいと思います!」と、クロちゃん(40)は「先日お見舞いに行ったらいつものHIROくんと変わらない感じで喋っていたのでひとまずホッとしました。元気になって戻ってくるまで、団長と待っていようと思います!」とそれぞれコメントを寄せている。
2017年06月30日質問:くも膜下出血を発症する前に身体のサインを知ることはできないのでしょうか父親がくも膜下出血を患ったことがあります。幸い数日の入院ののち、今は後遺症も見られず元気に過ごしていますが、この病気で命を落とす方が多いとよく聞くのでとても怖いです。発症する前に身体のサインを知ることはできないのでしょうか。また、私自身、たまに後頭部にズキッとした小さな痛みを感じることがありますが、何か関連性はありますでしょうか?岩手県:みいもんさん(35)回答:「くも膜下出血」についてお答えします。――「くも膜下出血」とはお父さまが過去にくも膜下出血を患われたことがあり、現在は無事に回復されているということですね。くも膜下出血は、50%という高い確率で命を失うこともある重篤な病気ですから、後遺症もなく回復されたのは本当に不幸中の幸いであったと思います。最初に、くも膜下出血という病気について、簡単にご説明したいと思います。くも膜下出血は、脳を包んでいるくも膜という膜の内側の血管から出血が起こるものを言います。よくあるのは、血管に小さなコブのようなふくらみ(動脈瘤)ができ、そこに何らかの圧力が加わって、そのコブが破裂してしまうことにより起こるものです。このコブがどうしてできるのかは、まだはっきりわかっていませんが、このコブは血管が二股に分かれる部分など、弱くなりがちな部分にできる傾向があることがわかっています<「くも膜下出血」の前兆>ご質問にあった発症前の身体のサインに関してですが、実はくも膜下出血には、発症する前の前兆として知られている症状がいくつかあります。一つは、くも膜下出血に至る前の状態で、動脈瘤が周囲の神経を圧迫したり、微量の出血をしたりして急な頭痛が見られることがあります。これを「警告頭痛」と呼びます。また、血圧が乱れることも知られています。2~3日前から、血圧がでたらめに上がったり下がったりをくりかえした後、くも膜下出血を発症することがあります。もちろん、ほかの原因で上下することもありますが、いずれにせよ普通の状態ではないので医師の診察を受けましょう。加えて、「めまい」や「吐き気」、「痛みや複視(ふくし:ものが二重に見えること)などといった眼の違和感」を経験する方もいます。こういった症状は、一時的なもので比較的すぐ消失してしまいます。通常の風邪などによる頭痛や吐き気と区別するのは難しいので、おかしいなと思ったら受診するようにすると安心ですね。また万一、くも膜下出血が発症してしまったら、一刻も早く治療を開始することが何よりも大切です。今まで経験したことがないような強い頭痛が起こった場合は、すぐに救急車を呼びましょう。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:脳血管疾患・くも膜下出血後の片麻痺があります。改善する新しい治療法を紹介してほしい。私は2年前の2月、入浴中に倒れて病院へ運ばれ、脳血管疾患・くも膜下出血と診断され、緊急手術でクリッピング手術をしました。まだ、片麻痺が残り左手・左足がビリビリと痛み、ひどい時は杖が必要です。2年の通院で痛みが軽くなりましたが、さらに改善したく食事療法や運動療法関連の本を読み努力しています。新しい治療法があれば試したく、研究中のものでもいいので紹介してほしいです。静岡県:ゆうママさん(41)回答:「くも膜下出血」後の治療についてお答えします。――脳卒中後の痛みについて一昨年に脳血管疾患・くも膜下出血を患われ、クリッピング手術を受けられたということですね。くも膜下出血は死に至る可能性もある怖い病気ですので、2年が経過して片麻痺が残り、左手足のビリビリとした痛みもあるということはお辛いでしょうが、自宅での生活が可能になったということは本当によかったと思います。少し専門的なお話になりますが、経験されているくも膜下出血後の痛みは、中枢性の疼痛と呼ばれ、原因としては脊髄視床路(せきずいししょうろ)および大脳皮質への投射路と関係するものと考えられます。こういった痛みには従来の鎮痛薬やモルヒネなどは効きづらく、抗てんかん薬、抗うつ薬、バルビツール系などのお薬で効果があることがあります。また、ペインクリニックなどで行っている局所麻酔薬の投与や、交感神経ブロックも効果を示すことがあります。加えて、自発性定常痛(特に刺激を加えなくても同じ部位に痛みがでるもの)に対しては、状況により「脳深部電気刺激療法」と呼ばれる治療法が適応となる場合もあります。この脳深部電気刺激療法とは、体内に電極を挿入し、特定の場所に弱い電流を流すことで痛みの緩和を目指すものです。完全に痛みがコントロールできることは少なく、また、入院して電極を埋め込むことや機器の操作が必要になってきますが、鎮痛薬を減らしたり、少しでも楽に生活したりするためには役に立つことがあります。<麻痺に対してのリハビリテーション>加えて、麻痺に対しては運動を正しいやり方で繰り返すことによって、新しい神経ネットワークを構築するのが目標になりますが、動かさなくなってから時間が経過すると、筋肉がこわばった状態になり関節が硬くなってしまうことがよくあります。これは痙縮(けいしゅく)と呼ばれる、脳血管疾患発症後一定期間経過した後のリハビリの大きな妨げになるものです。痙縮を改善する目的で、ボツリヌス菌と呼ばれる猛毒をごく薄く薄めたものを使う治療も保険内で行われています。リハビリテーション科や神経内科で扱いがあるかと思いますので、ご興味があれば、受診して相談なさることをおすすめします。脳血管疾患後のリハビリとしては、できる範囲で日常動作を継続していくことが大きなカギとなります。再度同じような病気にかかることがないよう、血圧のコントロールや服薬などは忘れずに行ってください。どうぞお大事に。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日俳優の坂上忍が17日、自身のブログを更新し、結膜下出血と診断されたことを明かした。坂上は「お気づきの方も、いらっしゃるかとおもいますが.....。眼が、赤くなっちゃいまして.....」と書き出し、MCを務めるフジテレビ系情報番組『バイキング』終わりで眼科に駆け込んだところ「結膜下出血」と診断されたと報告した。「原因は、ストレスだったり、衝撃だったり、原因不明だったり.....。思い当たるとするならば、人間ドックでかなり疲れてしまった.....かな」と原因を推測しつつ、「でも、ほんとうの理由はわかりませんからね」とつづった。そして、「とはいえ、いろいろな方にご迷惑をおかけしてしまいました。ごめんな、ちゃい」と謝罪。「一週間程度は、もしかしたらお見苦しいかもしれませんが.....。許して、ね」と呼びかけた。
2016年10月18日いつのまにか体にできてしまった内出血……見るからに痛々しいし、目立つし、とにかく隠さなきゃ!とあせった経験、ありますよね。内出血がもとでできる一時的な青アザは本来自然に消えていきますが、まれに体の防御機能でメラニン色素が多くつくられ、跡になって肌に残ってしまうことも。内出血は正しい処置をすることで早くなおすことができます。治るまでの間、うまく隠してくれるアイテムと合わせてご紹介しましょう!内出血によるアザの正しい対処法内出血はそもそも血液が皮膚の下にたまり、表面部分にあらわれたもの。体の自然な反応なので問題はありませんが、何もせずに放置したままだと治る速度も遅く、間違ったケアで消えないアザに変化してしまう可能性もゼロではありません。では、そうならないためにはどうしたらいいのでしょうか。まずは冷やす!内出血はできてからなるべく24時間以内に、氷や保冷剤をタオルで巻いて患部を冷やすことが重要です。冷やすことで炎症がしずまり、それ以上の悪化を抑えることができます。冷やしたら、温める!ある程度冷やしたら、次は温めます。内出血による青アザは、皮膚のリンパ組織の流れをよくする温熱療法が効果的。36度~37度前後の体温に近いぬるま湯に浸したタオルをあてて血流を促します。この際、タオルはすぐに冷めてしまうので、こまめに交換し、10分程度繰り返しおこないます。内出血に気付くのが遅れ、すでに青アザのようになっている場合は冷やさずに温めからで大丈夫です。こうした処置によりアザが跡になるのを防ぎ、治りを早めることができますよ。アザを隠す便利なアイテムって?Photo by 楽天市場カバー力が高いコスメとして知られるカバーマークの「カバーマークブライトアップファンデーション」は、スティックタイプのファンデーション。アザ隠しとしても優秀で、少量でよくのびます。カバーしたい所に直接ぬり、ポンポンと指でなじませ、その上からパウダーファンデで肌をサラサラにすると、より目立たなくなりますよ!Photo by amazon日本製バレエタイツ「Le Cygne ル・シーニュ(フーター)」は高品質、高機能の日本製バレエタイツ。バレエ専用のタイツですが色が均一なので、通常のストッキングでは隠しきれないアザをしっかりカバーできます。丈夫ではき心地がよく、より肌に近いカラー展開があるので広範囲のアザで悩んでいる人におすすめです。Photo by amazon「水で貼る極薄タトゥーカバーステッカー」は、シミやタトゥーをカバーできる水転写式シール。隠したい箇所のサイズに合わせてシートをカットし、透明なフィルムをはがしたら紙の上から濡れタオルでおさえ、たっぷり水分をしみこませてからゆっくりはがします。極薄で目立ちにくいのが魅力。ウォータープルーフ加工なので海やプールでも安心です。︎そのアザ、内出血だけが原因じゃないかも!青アザは内出血でできるもの、と思っている人もいるかもしれませんが、実はアザには先天性、後天性含めたくさんの種類があるそうです。打撲や強い圧迫など内出血でできたアザは後天性の「紫斑(しはん)」と呼ばれ、時間がたてば自然になおるものが多いですが、種類によっては治療を必要とすることも。一方、皮膚の変色や変形など、先天性のアザは「母斑(ぼはん)」といわれ、 消すためには専門機関での治療が必要だそうです。後天性のアザでもメラニン色素が増えることでできる黒アザ(ほくろ)や皮膚の毛細血管が増えてできる赤アザなど、先天・後天性に限らず、自然治癒するアザと治療が必要なアザがあるのだとか。いっこうに薄くならず、「なんだか普通じゃないかも」と感じた場合は病院の先生に相談してみてくださいね。いかがでしたか?放置しがちな内出血も適切な処置をすることで、ひどい青アザへの変色を防ぎ、治りを早くすることができます。周囲に「なんか痛々しい……」と思われないためにも、しっかりケアしていきましょうね。
2016年08月17日妊娠期間中は子宮粘膜が充血しやすいため、少しの刺激などで出血が起こりやすくなっています。激しい運動や長時間の立ち仕事など、お腹に負担がかかる動作が引き金となって出血するケースもあります。出血が必ずしも重大なトラブルによるものとも限りませんが、流産や子宮外妊娠の兆候である可能性もあり、十分な注意が必要になります。出血の状態も、うっすらとピンク色や茶色のような色味であったり、おりもの状のどろっとした血であったりレバー状の血の塊であったり、真っ赤な鮮血であったりとさまざまです。また出血の原因が同じものであっても人によって量や色味に個人差もあります。出血の種類妊娠0週~3週の妊娠超初期に相当する期間内は、妊娠していることに気が付かない人も多くいますが、この時期に起こりやすい出血にはいくつかの種類があります。・着床出血生理予定日の1週間前から予定日前後に起きます。受精卵が子宮内に着床する際に、絨毛が子宮内膜を傷つけることで起こる出血です。着床出血は必ず起きるものではなく、どちらかというと着床出血を経験しない、あるいはあっても気づかないほど少量の出血で2〜3日程度続く傾向があります。まれに生理と変わらないくらいの量や期間、出血が続く人もいます。・絨毛膜下血腫受精卵が子宮内に着床した後、絨毛が子宮内膜へ伸びていく過程で子宮内膜が傷つけられ出血が起こります。通常は出血量もごく少量のため体内に吸収されますが、出血が多いと血腫(血の塊)ができてしまいます。主な自覚症状は出血のほか腹痛、お腹の張りなどですが、無自覚な場合もあります。絨毛膜下血腫ができた場合は安静が必要になり、普段の生活を続けられるか、管理入院が必要かなど医師の診断のもと判断する必要があります。・子宮膣部びらん一般的なびらんはただれている状態を指しますが、子宮膣部びらんはただれているように見える状態を含み、妊娠中に限らず女性の生理的な変化として発生します。びらんがある箇所は刺激に弱いため、外的刺激があると不正出血を起こしやすくなります。あくまで生理的なものなのでそれほど心配はありませんが、びらんの範囲が広いと感染症の原因にもなりやすいため、気になるようであれば産婦人科へ相談したほうがよいでしょう。(※1)(※2)・子宮頸管ポリープ子宮頸部の粘膜が増殖し、子宮の入り口である子宮頸管部に良性の腫瘍ができる病気です。腫瘍から出血することもありますが、痛みもなく無自覚であることが多いと言われます。悪性腫瘍となることはまれなため、自覚症状がなければ切除せず経過観察するケースもあります。腫瘍自体が感染症の原因となることもあるため、妊娠を希望しているのであれば切除する傾向があります。また、妊娠中に切除手術を行う場合もあります。・異所性妊娠従来は子宮外妊娠と呼ばれていたもので、子宮内膜ではなく卵管や卵巣のまわりに着床してしまうケースです。異所性妊娠では、生理予定日の1週間後くらいからピンク色のおりものや少量の出血が続き、下腹部の痛みが生じるため生理と勘違いすることもあります。放置すれば受精卵の成長とともに症状が強まり、卵管流産や卵管破裂によるショック症状を引き起こすので、一刻も早い処置が必要となります。・化学流産受精卵の染色体異常が原因で着床が続かなかった状態のことをいいます。受精はしているため、この段階で分泌されるホルモンに反応して妊娠検査薬で陽性が出ることもありますが、着床していないなど、着床が続いていない状態であるため、受精卵の着床に備えて厚くなっていた子宮内膜が生理と同様に排出されます。このため、出血の状態は通常の生理より量が多かったりどろっとしていたり、また生理痛もいつもより重く感じることがあります。 心配のない出血着床出血は妊娠時の正常な反応で、子宮頸部びらんや化学流産は生理的な身体の反応の範疇です。出血が多すぎるなどの気になる症状がなければ、特に問題はありません。化学流産については、名称に「流産」とあるものの実際には着床せず妊娠が成立していない状態のため、流産と気づかず過ごす人も多いと言われています。とは言え、自己判断は重大な身体のトラブルを見過ごす可能性もあります。気になる出血が続くようであれば、その様子をきちんと観察し、必ず医師に相談しましょう。医師にかかったほうがいい出血異所性妊娠は、卵管破裂によるショック状態により母体そのものが危険な状態となりますので、症状が疑われる場合はすみやかに医師にかかる必要があります。絨毛膜下血腫や子宮頸管ポリープに関しては、妊娠の継続に影響する場合もあるため、出血の状態や痛みなど症状を医師に相談し、適切な処置を受ける必要があります。引用元(※1) 日産婦誌61巻10号「婦人科疾患の診断・治療・管理」 (※2) 日産婦誌55巻5号「婦人科疾患の診断・治療・管理」
2016年04月04日妊娠後期は、血液量も増え、粘膜も分娩に備えてやわらかになるため、内診やセックスの刺激で出血することがあります。また、膣の炎症や、子宮膣部びらん、、子宮頸管ポリープからも出血しやすくなります。これらは場合によっては治療をしたり、とりあえずは様子を見ておくもので、きちんと健診を受けていれば、心配はありません。また、妊婦は便秘になりやすく、更に妊娠後期には、大きくなった子宮の圧迫によって排便時に負担がかかり、肛門付近の皮膚が切れて出血する裂肛(切れ痔)になることがあります。排便したとき肛門が痛んだり、トイレットペーパーに鮮血がついたりするのが特徴です。悪化すると治療が大変になる場合もあるので、早めに治療しましょう。また、分娩が近づくと、おしるしという現象が起きることがあり、このときに人によっては、おりものに血が混ざったようなものが出ることがあります。これは、もうすぐ陣痛が始まるというサイン。入院準備がまだだった人は、いつでも入院できるように準備しておきましょう。おしるしは、ないことや気がつかないこともあります。しかし、大きな塊や大量の出血、だらだらと長く続いて止まらない、量があきらかに多いようなときは、おしるしではなく、分娩前に胎盤がはがれはじめている、常位胎盤早期剥離かもしれません。受診しましょう。みんなどうだった? 妊娠後期の「出血」の体験談陣痛、出血(おしるし)、破水のどれが最初にくるのか、分からないということ。出産を3回経験したが、三人とも違っていた。帝王切開をした人から聞いたので驚いた事は、2人目以降も帝王切開で産むということ、傷口の関係で数年間をあけることだった。陣痛がすすむと出血があると知らなかったので、まだ家にいる時、これは大丈夫なのかと不安になってました。陣痛中にあんなに出血するとは知らなかった。悪露用に買っていたナプキンを出産前にたくさん使ってしまって、慌てて買いに行ってもらった。お腹が張っているような感じで、おへその下がキューっと痛むので病院で張り止めの薬を処方してもらいました。一人目の妊娠の時は汗が出るくらいの激痛が15分くらい続きましたが、痛みがなくなったら大丈夫だったので病院に行かずにいたら、次の日の朝に大量出血…病院に行ってそのまま陣痛を迎えましたが、その最中に血圧の上が軽く200を超え、230くらいまで上がり、下も100を超えました。緊急帝王切開で出産になり、先生がお腹をあけてみると、胎盤が剥がれかけていたみたいです。お腹全体の痛みや張りがあり、出血も時々ありました。胃のあたりがもたれたようになった後、大出血して切迫で入院しました。右下腹がズキズキ痛むので病院に電話しましたが、出血などしていなければ大丈夫です、心配なら受診してくださいと言われ、安静にしていたら自然に治りました。もともと便秘がちだったが、妊娠中期からひどくなり病院で薬をだしてもらっても、全く効かなかった。食べ物などにも気を付けたが、一向によくならず、頭に血が上るほど力んだら出血しイボ痔になった。座薬と飲み薬を処方してもらったがあまり効き目もなく。ただただ我慢。でも、出産後は快調になった。便秘は、妊娠初期は朝寝起きにぬるま湯を飲むことで解決していたが、中期以降便秘がちになりました。妊婦健診の際、医師に伝え、便秘薬を処方してもらったら、するっと出るようになりました。食事面では常に気をつけているがなかなか効果が出てないようです。痔は便秘のせいか排便時の出血が以前より頻度が高くなりました。便秘にならないようさらに気をつけなくてはと思っています。後期に便をした後、出血していてお尻もすごく痛くて落ち着いてから触ると何か出ているのがわかった。お風呂でグイッと入れたら入ったが、それから便をするのが怖くなった。担当医に教えられたお尻に力を入れる運動をしてあまり症状がでなくなった。後期に便秘もあったり、切迫になりかけの出血もあって怖くて力が入れられなかったので、病院から薬をもらっていました。尿もれは、今回初めてなったのですが、くしゃみをすると特に尿もれがあったので尿もれパットをしていました。胎盤の位置が低めで出血もあり、ずっと要安静の指示で張り止め薬も飲んでいたが、37週位で急に、「予定日より遅れる、30~40分歩け」と言われました。これまで動くなと言われ体力もなくなっていたので急には無理でした。(29歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期には、出血することがあります。受精卵が着床して、胎盤を形成するまでの間には、侵食による出血が起こるのです。これは月経様出血のため、まだ妊娠に気がついていない妊婦さんの場合、本当の月経と間違えることもあります。そのほかにも、膣のただれが原因で、内診やセックスの刺激で出血する子宮膣部びらん、絨毛の浸食で、子宮内膜から出血したものが絨毛膜の外側にたまっている絨毛膜下血腫、子宮頸管にできた良性の腫瘍、子宮頸管ポリープからの出血など、場合によっては治療をしたり、とりあえずは様子を見ておくという症状の場合があります。 出血が気になって受診をし、切迫流産と医師からいわれて、流産と勘違いする妊婦さんがいますが、そもそも妊娠中の妊婦が妊娠22週未満に、痛みや出血で受診したとき、その症状の軽い、重いに関わらず、切迫流産と診断されるということを覚えておきましょう。切迫流産は流産ではありません。また、妊娠すると便秘になりやすくなります。そして、便秘特有の硬い便が、肛門裂傷を引き起こすことがあります。排便時の肛門の痛みと、ペーパーにつく少量の鮮血が特徴です。これをこじらせると分娩のときに脱肛などを引き起こし、産後に苦しむことになる場合もあるので、早めに治療を開始しましょう。恥ずかしがらずに健診のときに相談するのが肝心です。 妊娠中の出血は、少量であれば、心配のないことがほとんどです。しかし、出血の中には危険な出血もあります。特に、出血量が多く、腹部に痛みを伴う場合は注意が必要です。その場合はすぐに受診しましょう。特に初期には、子宮外妊娠(異所性妊娠)による大量出血という恐れもあります。検査薬で陽性の判定が出たら、必ず産婦人科で子宮内に胎のうがあるか確認してもらうことが必要です。みんなどうだった? 妊娠初期の「出血」の体験談・お腹が痛かったけど、なんとなく妊娠したかな、という感じがしたので、不安になりながら妊娠検査薬で検査しました。結果は陽性。嬉しかったけど、腹痛と出血もあったため心音が確認されるまでは不安でしたが、診察に行って先生が赤ちゃんは元気ですよ、と言われて、涙がでました。・妊娠と同時に妊娠初期の不正出血があり、出血が一週間ほど続いたため生理かと思っていましたが普段の生理と少し様子が違ったため三ヶ月未満で検査薬を使用。妊娠発覚しました。・4週目の妊娠初期に少し出血があり、「心拍確認するまで油断できない」と医師に言われました。赤ちゃんの生命力を信じて安静にしていました。・妊娠初期にはしばらく出血があったので、妊娠8週まで週1で受診していました。出血を止める薬を処方され飲んでいました。先生は至って冷静で真面目でおとなし目の先生でした。あまり日常生活においても注意もされない人でした。・またまだ妊娠初期なので、検査薬で反応が出ても大量出血して流れることもあると医師に脅されました。・仕事をしていたのですが、妊娠初期に出血があり、病院に急いで行った時、仕事と赤ちゃん、どっちが大切なのかと怒られてしまいました。・出血があったけれど、特に安静になどの指示もなく心配でした。・今回妊娠する前に二回ダメだったので、妊娠が確定してからも不安でした。知らない土地への引越しもあり一人目とは別の産婦人科に行くことにました。妊娠が分かっても子宮内に出血がありまた流産の可能性もあるとのこと。でも先生は「赤ちゃんも頑張るはずだから、やれることは何でもやろう」と笑顔で言ってくれました。流産防止の注射や飲み薬、約1ヶ月の安静生活などを乗り切り不安定な時期を超えることが出来ました。・妊娠初期、出血があるから流産しやすい状況にあると言われ、すごく怖くなったのとどのように過ごせばいいのか分からなかった事を覚えています。見た目は妊婦ではないのにお腹に小さな命があるのだと思うと昨日までの生活ではダメだと気持ちが引き締まりました。・最初の妊娠のとき、まだ初期なので1ヶ月後にきてと言われたけれど、心配で他の病院に。やはりまだ小さいとのこと。10日後サラサラのおりものが出て病院へ。「形がおかしい。流産するかも」とサラッと言われ内服薬をもらいました。特に精神的なフォローの言葉は無く、数日後出血し、流産してしまいました。そして今回、ひとまず同じ病院に行ったが変わらず1ヶ月後にとのこと。前回のこともあるので1週間に1回ぐらい何かあれば診察に行っていましたが、先生は毎回エコーで見てくれるものの、質問には半笑いで、妊婦の不安な気持ちがわからないのかなと思う態度。私には合わないと思い少し離れた大きな病院に転院しました。そちらでは先生も助産師さんも親身になり話を聞いてくれ、今もその病院で健診してもらっています。先生と患者の相性はありますが、信頼されようと努力が感じられない先生には見てもらいたくないですね。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠中期になると、初期に起きた、侵食による出血は起こりません。しかし、引き続き膣の炎症が原因で、内診やセックスの刺激で出血する子宮膣部びらんや、子宮頸管ポリープからの出血など、場合によっては治療をしたり、とりあえずは様子を見ておくというものがあります。出血が原因で受診し、切迫流産と診断されて慌てる妊婦さんがいますが、妊婦が妊娠22週未満に、出血や痛みで診断を受けると、その症状に関わらず、切迫流産という診断をされるということは覚えておいてほしいもの。間違えやすいのですが、切迫流産は流産ではありません。その後の医師の説明をきちんと聞いて、行動しましょう。また、妊婦は便秘になりやすく、便秘特有の硬い便をいきんで出すことで、裂肛(切れ痔)になることがあります。排便したときに痛む肛門と、トイレットペーパーにつく鮮血が特徴です。これをこじらせると脱肛などを引き起こし、治療が大変になる場合もあるので、早めに治療しましょう。妊娠中の出血は、少量であれば、ほとんど心配はありません。 しかし、出血の中には危険な出血もあります。例えば、出血量が多く、腹部に痛みを伴う場合は注意が必要です。この場合はただちに受診しましょう。みんなどうだった? 妊娠中期の「出血」の体験談・妊娠中は何があるか分からないというアドバイスを元に、総合病院でお産することを決めました。決めた当時は何もトラブルが無かったのであまり深く考えていなかったのですが、妊娠中期の5ヶ月の時に低置胎盤で出血があったので、途中で転院することも無く総合病院で処置してもらえました。出産時もかなり出血したので総合病院で良かったと思いました。・妊娠中期の21週のあたりで前置胎盤と診断され、安静生活を強いられました。出血があると大変なので、できるだけ外出をせず、買い物も週2回くらいで重いものは買わず、旦那や親にお願いし、日常生活でもできるだけ横になっていたりして、お腹に刺激を与えないようにしていました。体を動かせず、退屈ですが、安静に生活していれば大丈夫なので、もし前置胎盤と診断されても安心してすごしてください。・妊娠初期の3ヶ月の時に大出血があって病院へ行きました。切迫流産で1週間入院でした。その後は安静にという事で1ヶ月実家で過ごしました。その後、妊娠中期の7ヶ月の時に3日ぐらい40度近い熱が出て、またもや病院へ行くことになりました。膀胱炎になっていて、その菌が腎臓にまできて腎盂腎炎になっているとの事で、再び1週間の入院をしました。今となっては無事に産まれてくれたので笑い話になりましたが、その時々は本当に「もうだめだ」と思いました。無事に産めるかとっても不安でした。妊娠中はすごく頻尿になるので、ついトイレに行きたくても我慢したりしてしまいますが、我慢はせずにトイレットペーパーを持ち歩くぐらいで過ごしたほうがいいですよ。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日言葉は話せないものの意識はある自宅で倒れ、救急搬送されたことが伝えられていたKEIKOの詳しい病状が明らかとなってきた。原因はくも膜下出血で、5時間にわたる緊急手術を行ったそうだ。25日、その旨発表された。globeのオフィシャルサイトにも、発表文が小室哲哉氏のコメントとともに掲載されている。手術は成功し、現在は集中治療室に入っているとのこと。言葉は話せないが、意識はあり、夫である小室氏の問いかけに手を握り返すといったこともあるそうだ。救急搬送がすばやく行われたため、最悪の事態を避けることができたとみられている。いのちの危険は脱したものの、予断は許さない状況かいのちの危険もあるくも膜下出血。彼女の場合は、手術が幸い成功したということだが、術後数週間は後遺症や再破裂による出血の危険もあるということで、予断をっ許さない状況には変わりがない。くも膜下出血は、脳を覆う3層の髄膜のうち2層目のくも膜と3層目の軟膜との間に出血が生じ、脳脊髄液中に血液が混入してしまった状態。脳卒中のひとつで突然死に至るケースも多い。また、一度起こした場合、再発のリスクも高いという特徴がある。高齢者よりも壮年期に多く、目立った兆候がないことも多いので、彼女の場合もそれにあたったのかもしれない。喫煙や多量のアルコール摂取、高血圧などがリスク因子とされており、この時期からの冬場は特に注意が必要な季節でもある。ずっと連れ添っているという小室氏。KEIKOの母親も上京してともに付き添っているそうだ。数々の困難な状況も乗り越え、支えても来た彼女。今は精いっぱい病と闘っているのだろう。元気な姿が再び見られることを願い、見守りたい。元の記事を読む
2011年10月27日