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引っ越しをしたばかりでママ友がいなかった私でしたが、子育て支援センターであるママ友と仲良くなりました。そんなある日、ママ友に誘われて、無料の子育てサロンへ行くことに。楽しみにしていた私だったのですが、いざ参加をしてみると、思いがけない展開が待っていたのです……。「無料の子育てサロンに遊びにこない?」ある日、ママ友が1枚のチラシを取り出して言いました。「子育て中のママの気分転換になればって気持ちで、個人の方が毎月開催しているの。ちょっとしたお話とヨガのレッスンが受けられるよ。私も毎月参加しているんだけれど、同じように悩んでいるママともっと出会えるよ!」。 ママ友の話を聞いた私は、同じ月齢の子どもを持つママと気軽に情報交換ができるのはありがたいなと思い、ママ友に紹介された子育てサロンに遊びに行きました。 参加しているママたちの顔が無表情にまずは、ヨガ講師による子どもと一緒にできる軽いヨガレッスンがありました。数分間でしたが体を動かせたことは楽しかったのです。しかし、そのあとサロン主催者が登場すると、その場の空気が一気に変わり、参加者たちの顔が無表情に……。 還暦ほどの年齢の女性が、災害が起こる理由について語り出し、「偉大な先生がいる」と語尾が強くなり、「暗示をかけられているのか?」と勘違いしそうになるほどでした。話の内容から宗教だと気がついた私は、「とにかく、ここから帰らなければ」と強く思いました。 とにかく、興味が一切ないことを伝える恐怖を感じた私は、「体調が悪くなった」と言い、すぐに帰りました。そのあとママ友からは何度も電話がかかってきました。「すごくいいお話だったでしょ? 来月も一緒に参加しよう」とママ友は言うのですが、宗教勧誘と言わずに誘い出されたことに対し、私は不信感を抱いてしまいました。 「あなたのことはいい人だと思うけど、私は宗教には興味がないから誘わないでほしい」ときっぱり伝えました。それでもママ友からの勧誘は続き、「あぁ、この人とはわかり合えない」と、私は残念な気持ちになりました。 宗教の勧誘をされてからは、ママ友と2人で会うことはなくなりました。しつこく何度も子育てサロンに誘われたため、ママ友とは距離を置くと決めたからです。定期的に電話もかかってきましたが、電話に出ないようにしていると、そのうち連絡はこなくなりました。関係を絶つと決めたことは間違っていないと、今でも思っています。 著者:西垣かおり7歳女児のママ。元転勤族の妻で、子どもは1人だが、3度の保活経験あり。縁もゆかりもない街で戸惑いながらも、初めての子育てを楽しんだエピソード中心に執筆中。
2022年12月08日4歳の娘と同級生の子どもをもつママ友3人と私で、下の子どもたちを連れて、上の子が幼稚園に行っている間にカフェでお茶をしていたときのことです。苦手だったママ友Kさんは、何やら駐車場をチラチラ気にしている様子。そしてお手洗いに行ってくると言って、立ち上がったと思ったら、驚く行動に出たのです……! ママ友とカフェでお茶当時私は下の子を妊娠中で、他のママ友はみんな2歳の下の子連れ。カフェには子どもたちを遊ばせるスペースがあり、思い思いに遊ぶ子どもたちを大人たちが見守りながらお茶を飲み、おしゃべりに花を咲かせていました。その中の1人Kさんはとてもおしゃべりで、いつも誰かと話しています。あまりおしゃべりが得意ではない私は正直、「ちょっと合わないタイプかな」と思っていました。そんな中、Kさんは私たちと会話しつつも、何度も駐車場のほうをチラチラ気にしている様子。「誰かいるのかな?」と不思議に思いつつ、何でもない顔でおしゃべりもするのであまり気に留めていませんでした。 おしゃべり中、1人のママが立ち…そしておしゃべりの途中、Kさんがすっと立ち上がりました。「ちょっとお手洗い行ってくるから、うちの子見ててくれる?」と言い、なぜかお手洗いとは逆方向へ。何かと思って見ていると、子どもを抱っこしベビーカーを持ったママが、ちょうどお店に入ってくるところでした。 タイミングよく入り口を通りかかったKさんは、さっと扉を開け「どうぞー」とにっこり。自動ドアのように空いた扉に、入ってきたママは「あ、すみません、ありがとうございます」と店内へ。Kさんは「いえいえ」とドアを閉め、何でもないような顔でそのまま遠回りをしてトイレに入っていきました。 スマートな行動に尊敬!帰ってきたKさんに「入ってくる人、ずっと気にしてたの?」と聞くと「えー?いやー、たまたまだよ~」と何でもないような顔。わざわざ親子が入ってくる前から外をずっと気にしていて、トイレと言って遠回りをしながらスマートに親子をサポートしたKさん。 何事もないように元の会話に戻ってきたところまで含めて、なんてスマートに動ける人なんだろう! と感動してしまいました。私は素直に「私、Kさんの行動に感動しちゃった」と伝えましたが、「なーんもしてないよ。たまたまだもん」とニコニコしていたKさんでした。 そこからKさんの行動に目を配ってみると、人が気づかないところで公園のゴミを拾ったり、他のママが上の子に振り回されていたらさっと下の子のサポートに入ったり、気遣いができる人なのだとわかりました。そこからはKさんへの苦手意識も薄れ、それまでよりもたくさん話すことができています。 監修/助産師松田玲子著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年12月06日私は4人の子どもを育てており、一番上の子が小学2年生です。学校の規模が小さく、遊ぶお友だちは年齢の上の子ともよく遊びます。周りのお友だちの影響を受けて、多少の言葉づかいの変化はよくあることかなと思っていたのですが、日に日に下の子たちも影響を受けてしまい、「ザコ」「死ね」などといった聞いていて嫌な言葉や耳障りな言葉を覚えてしまいました。そこで私が気を付け始めたことについてお話しします。 言葉づかいが悪くなったきっかけは?上の子が小学校に入学して新たな人間関係の元、言葉づかいが少し変わってきました。私には言いませんが、お友だちに向かっては「はいー残念でしたー」「〇〇じゃねーし!」など。 進級してゲームを買ってからは、敵を倒すときにお友だちが「死ね、消えろ、うざい、ザコ」など言っているのを聞く機会が増えてしまっていました。カッコつけたい気持ちもあるのかなと様子を見つつ、あまりに傷つくような言い方をしたら注意していましたが、お友だちの言葉づかいには注意できないでいました。 しゃべり始めた娘までもが…多少の言葉づかいはしょうがないと思っていたのですが、5歳の次男もゲームをする際に年上のお友だちの影響を受けて「はい、ザコー!」などと叫ぶように……。 しゃべり始めた3歳の娘もお友だちが敵を倒しているのを見ながら「ちねちねー!」と言っているのを見たときに、このままではマズイ!と思いました。おそらく「死ねー」という意味はわかっていないのだと思います。けれど、だからこそ気軽にそんな言葉を使ってほしくないと思ったのです。 私からお友だちにお願いしたことお友だちがきてくれると子どもの遊び相手になってくれてとても助かっていたので、相手の子も傷つけたくないなとは思っていました。 そこで、うちにきたときに、「最近下の子たちの言葉づかいが悪くなってきてしまったの。お兄さんたちの言葉づかいを覚えてしまうから協力してもらえるかな?」と言って、特にゲーム中の言葉に気を付けてもらうようにしました。お友だちもすんなりと「わかりました! 気を付けます!」と言ってくれました。 お友だちにお願いしてからは、下の子から「死ね」というような言葉は聞かれなくなりました。また、私に注意を受けたお友だちも、他の子が乱暴な言葉づかいをすると、「言葉づかい気を付けて!」と注意してくれています。今後もお友だちとは長い付き合いになると思うので、穏便に解決できてよかったです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 REIKOイラストレーター/みいの著者:小林まり3男1女の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2022年12月03日私の息子は恥ずかしがり屋で、人前で歌うのが苦手なほうです。幼稚園の生活発表会での合唱に力が入らない息子に、私は頑張ってほしくて大きな声で歌うようにお願いしました。それがきっかけで、発表会当日に息子がしたことに夫婦して赤面した体験をお話ししたいと思います。 生活発表会のはじめの園歌で息子は…息子たちのクラスは、はじめのあいさつと園歌の担当でした。発表会前のクラスでは保護者に見守られながら、先生とクラスメイトで円陣を組んで「エイ、エイ、オー!」。そして私たち夫婦は先に会場へ。 開演しステージに上がる息子を見て、私はどんなふうに歌うのかドキドキしながら見つめました。すると、ピアノの伴奏のあと息子は張り切るあまり怒鳴るような声を上げて歌い始めてしまったのです。 怒鳴る歌声は会場の端までも…私たち夫婦は会場の後ろのほうにいましたが、息子の声だとばっちりわかるくらい耳に届きました。そんな怒鳴るような声を響かせるものですから、隣のお友だちは息子を2度見、3度見……何回見たでしょうか……。 耐えきれない隣のお友だちは耳を掻いたり、息子につんつんしたりしていました。きっと、お隣のお友だちは不快な思いをしていたと思います……。 息子の歌う姿を見て自分のひと言を憎む息子は私との約束を守るべく、大きな声を出すのを頑張っていただけ……。息子は真面目そのもの。堂々たる姿で最後まで歌い切った息子は澄み切った表情をしていましたから。 息子たちがクラスに戻ったとき、私の説明の仕方が悪かったせいで息子が怒鳴るように歌ってしまったと諸事情を先生に話しました。そして、隣にいた息子のお友だちとそのお母様にも「ごめんね……」と謝罪。 息子の先生から温かいお返事が?!後悔している私に先生は、「息子さんのその声のボリュームで緊張していたクラスメイトを引っ張ってくれましたよ」と逆にお褒めの言葉をいただきました。 その言葉に私は息子にさせてしまったことが、少しでもクラスメイトの緊張をほぐすことに役立てたならよかったのかも……と心が救われた気持ちになりました。 私は息子が張り切れるならという思いで伝えたことが、このような結果を招くとは思いませんでした。やはり物事の解釈には人それぞれ違いがありますし、この件以来、私が実際に見せたり聞かせたりして、子どもがまねできるくらいわかりやすく伝えるようにしています。また、伝わり方にズレがないか息子に確認するようにもしています。 監修/助産師REIKO作画/はたこ著者:古谷きょうこ2男1女の母。正看護師免許資格あり。育児休暇や隙間時間を利用し、ライターとして活動中。主に妊娠・育児や健康についてのジャンルを執筆している。
2022年11月28日娘がプレ幼稚園に行きはじめてから出会った、気づかいが素敵なベテランママのことを、私はとても尊敬していました。ある日の降園後、園庭で遊んでいるとブランコの取り合いで怒って叫ぶ娘を見て、ベテランママが衝撃の言葉をかけてきました。突然のママ友からのマウントに、私はショックを受け悲しくなってしまいました。 ベテランママを尊敬していた私娘がプレ幼稚園に行き始め、ママ友ができて人付き合いも順調、毎日楽しく通園できて、ホッとしていた私。降園後、娘は園庭で同じクラスの園児と遊ぶ機会が増え、ママ同士でよく立ち話をしていました。すると園児の名前をすぐ覚え、同じクラスのママに率先して話しかけ仲良くしているママを発見! そのママは3児を育児中のベテランママで、子どもと一緒に遊んでくれたり、遊んでいる様子の写真を撮ってくれたり、気づかいが素敵な人だなと思い、私はとても尊敬していました。 ブランコの取り合いで叫んでしまう娘ある日の降園後、いつもどおり園庭で遊んでいると、2つしかないブランコが子どもたちで取り合いになり、娘が「いやだ!」と叫んでいました。娘が怒りながら草をむしってお友だちの方向に投げようとしていたので、「怪我するから投げちゃダメ!」と私は注意しました。 娘が落ち着き、お友だちも気にせずまた一緒に遊んでいたのでひと息ついていると、ベテランママに「ねぇ、娘ちゃんて、家でも叫ぶの?」と聞かれたので、私は「うん」と答えました。 ベテランママからの突然のマウント! ベテランママは「えー、うちの娘は家でも叫んだりしないよー。叫ぶのやめさせなきゃダメだね」と言いました。確かに叫ぶのはよくないかもしれませんが、娘がママ友の子どもと比べられてマウントを取られたことに私はショックを受けてしまいました。娘はまだ3歳で、自分の気持ちを全部言葉にできるわけではなく、何かを主張するときに感情をコントロールできないことがあるのです。ひとまず私は、「叫んだらビックリしちゃうよね」と苦笑い。 娘はベテランママのことが大好きで、その後も「抱っこして~」とかまってもらおうとしましたが、ベテランママは冷たくあしらっていました。私はその様子にもショックを受けてしまい、尊敬していたベテランママとこれからどう付き合っていけばいいのかわからなくなりました。 ママ友からのマウントはとても悲しい気持ちになると気づき、私自身もママ友への発言や子どもへの対応に気を付けようと思いました。ママ友にもいろいろな考えを持っている人がいると知りました。苦手なママとは距離をあけて付き合い、批判的な発言はあまり気にしないようにしようと思います。私のママ友付き合いは関係なく、娘の交友関係を温かく見守りたいです。著者:渡邊なつ3歳女の子のママ。実家が遠方で頼れない、友達がいない、夫は夜勤あり。トラブル満載な育児体験記を執筆中。
2022年11月24日小学2年の息子・フミヤは、傷付けてしまったお友だち・モリオくんに、いじめられていたことが担任の先生の聴取により確定。フミヤの母は、先生との電話の後、フミヤと話し合いの場を持ち、親としての想いを伝えました。一方学校では、担任の田中先生が教頭先生から、今後の対処の仕方について話をされます。「もし、子ども同士が仲直りできても、フミヤくんの親からしてみれば、我慢してもらうことになるんだと思う」「この件については、逐一、私に報告してちょうだい」と教頭先生。担任の田中先生は、この事件は最初から私の手に負えるものではなかったと、痛感し……。 小学校に行くことを決めた息子は… フミヤの気持ちはもう前を向いている。きっと大丈夫……。 フミヤの母は自分に言い聞かせながら、フミヤを見送りました。 そして学校に行ったフミヤくんはというと……。 「えっ」 なぜか校門前に担任の先生と、傷付けてしまったお友だち・モリオくんが立っていて……。 「フミヤくん、学校に来てくれてよかった。朝の時間ちょっといいかな?」 担任の先生が教室に行く前に別の教室に来てもらうよう、フミヤに聞きます。 「はい、あの……」フミヤはそう言いながら、先生の隣でうつむくモリオくんを見て、モリオくんに話しかけようとすると……。 「フミヤ、ごめん!!」「ずっと意地悪してごめん!!俺、悔しくて……」「本当にごめん!! ごめんなさい!!」 モリオくんは突然フミヤに謝ったのです。 子ども同士のトラブルが起きた後、子どもが大丈夫そうにしていても、学校に行かせるのは親として心配ですよね。 子どもが元気に帰ってきてくれるのか、帰宅までドキドキしてしまいそうですね 著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人中学生の長女、小学生の長男、アラフォー夫婦の4人家族です!日常のクスッとした笑いやホロリと涙するエピソードをInstagram(@aisubekiutyu_jin)からお届けしています。
2022年11月20日お友だちとのおもちゃの貸し借りでの子どものトラブル、経験したことがあるという方も多いのでは……!? 今回は保育士の中田馨さんが、お友だちとのおもちゃトラブルを招く、実はNGな声かけについて教えてくれました。こんにちは。保育士の中田馨です。私は0~2歳児が対象の保育園を運営しています。日々、子どもたちと過ごしていてよくあるのが「お友だちとのおもちゃトラブル」です。おもちゃをとられてしまった時や、逆に相手のおもちゃをとってしまった時に「どう声かけをするべきか?」と悩むところだと思います。今回は、低年齢児の子どもたちの「お友だちとのおもちゃトラブル」についてお話しします。 お友だちにおもちゃを取られた場合はどうすればいい?公園や児童館で遊んでいて、同じくらいの年齢のお友だちにおもちゃを取られる場面があると思います。相手の親御さんは見ているのに何も言ってこない。さて、こんなときどうすればいいか? このような場合、まず大切にしたいのがご自身のお子さんの「遊びを保証」することです。きっとその遊びを楽しんでいたと思います。ですので「今、遊んでいるからおもちゃ返して欲しいな」と伝えましょう。そしてお子さんには「お友だちも遊びたいみたいだから、終わったら渡そうね」と伝えます。 お友だちも返そうとはしないかもしれません。そんなときは、相手の親御さんにも協力してもらえるとベストですが「うちの子も使いたいのに、なんで貸してくれないのよ」と思っているかもしれません。そうなると、なかなか難しいですよね。 でも、私は「すぐに貸せることがえらい」とは思いません。子どもがその遊びに満足し「もう、貸せるよ!」という気持ちになるまで周りの大人が待つことも大切だと思います。まずは「この子の遊びが終わるまで、待ってもらえますか?」とお願いしてみましょう。 お友だちのおもちゃを取ったときはどうすればいい?逆に、ご自身のお子さんがお友だちのおもちゃを取ったときはどうしましょう? この場合まずは、返さなければいけませんね。「このおもちゃで遊びたかったの?」と遊びたかったことに共感し、「でも、これはお友だちのだから返そうね」と伝えます。 低年齢児は、自分から返すことがなかなかできませんので「返しなさい」と何度も言うのではなく「ママと一緒に返そうね」と一緒に返すといいでしょう。このとき、お子さんが泣いても返します。そして「あのおもちゃで遊びたかったんだね」と遊びたかった気持ちに共感します。 また、こんな場面は「貸して」と伝えることを学ぶ機会でもあります。「貸してもらえるかママと聞いてみよう!」と一緒に聞いてみましょう。「いいよ」と言われれば「やった!!」ですし、もし「イヤ」と言われても「今、お友だち、楽しく遊んでいるみたい。じゃあ、あっちでママと遊ぼうか!」と気持ちを切り替えることも大切な経験です。 「お友だちと仲良く遊ぶ」ことはとても大切なこと。しかし、実は「お友だちとモノの取り合いやケンカする」ことも大切なんです。「こうしたら友だちは嫌がる」「こうなったら悲しい」「これをされたら嬉しい」なんて喜怒哀楽の感情を沸き立たせる経験は、友だち関係だからこそできること。今、子どもたちは親以外の人間関係を学んでいる時です。むやみに止めるのではなく、安心して友だちと過ごせる場を提供することも、私たち大人の役目なのですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年11月20日フランスで3歳半と1歳5カ月の男の子を育てている私。私は長男が2歳半になるころ、初めて地域の子育てサークルに参加しました。子育てサークルが開催されている部屋の扉を開けたとき、多種多様の家族がいてびっくり! 外国に住んでいて私自身も外国人、多国籍な環境は当たり前なはずなのに私は緊張して戸惑ってしまいました。そんな中、苦手だと思っていたママが声をかけてきてくれたのですが……。 初めての育児サークル子育てサークルの部屋の扉を開けたとき、私は自分が外国人なんだということに改めて気付かされました。参加していた家族はフランス人、アフリカ人、東欧人など見た目も文化もまったく異なる人ばかりで、アジア人は私ひとり。 私は言葉も通じるのかわからず、そのサークルのスタッフの問いかけにただ答えるだけでした。そんな中、たまたま私の横に座っていたアフリカ人のママが「今日初めて? 私も最近通い出したのよ」と声をかけてくれたのです。 アフリカ人のママ今までアフリカ系の友だちはいなかったので、普段触れ合う機会も少なかった私。肌の色も言葉も違うことが、私の中でコミュニケーションの大きな壁になっていました。話しかけてくれた彼女に私は「私も初めて。こういう場所があっていいよね」と返事をしたきり、その日はサークルが終わったのです。 正直、私は彼女の見た目の違いに圧倒されて、会話が続きませんでした。家に帰った私は「せっかく話しかけてくれた唯一のママだったのに」と少し後悔も……。 今では仲良しママ友の1人次の週、同じ子育てサークルに行くと、彼女が子どもを連れて参加していました。前回のことを後悔していたため、今度は私から「お子さんはいくつ? どこに住んでいるの?」と積極的に話しかけました。すると、彼女は変わらず愛想よく答えてくれました。 それから、サークルでよく出会うようになり、その後、お互い困ったときは助け合う仲の良いママ友の1人になったのです。私は「見た目が違っても関係ない」ということを改めて学びました。 外見の違いに圧倒されて、勝手に壁を作ってしまっていた私。しかし、実際彼女と会話をしてみると「国や文化の違いなんて関係ないんだ」ということを改めて痛感しました。私にとっては初めてのママ友。これからも大事にしていきたいと思います。また、見た目で判断せず、自分から積極的に声をかけ、ママ友がさらに増えればうれしいです。 監修/助産師 REIKO著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2022年11月18日アジア人がいないブラジルのとある地域で、日本人である私とイタリア系ブラジル人である夫から生まれた娘の子育てをしています。ある日、母親である私が外国人であるために、娘が幼稚園で友だちからからかわれてしまいました。そのときとった娘の行動に私は驚きました……。アジア人がいない地域に暮らして私はブラジル人と結婚し、ブラジルで子育てをしています。ブラジルには異なる人種、異なる民族の間に生まれた子どもがたくさん住んでいます。さまざまな外見をした人がいるためアジア人だから差別されるということはありません。 しかし、私が生活している市は白人種が9割を超えるところで、アジア人はおそらく私以外いないところ。差別ではありませんが、娘も私も道を歩けば人からジロジロ見られることが珍しくありません。 幼稚園で娘がからかいにあうそんな地域で、私は5歳の娘を育てています。ある日娘を幼稚園に迎えに行ったときのこと。娘のクラスの担任の先生が「今日お友だちと喧嘩してしまって……」と教えてくれました。聞けば娘のクラスの男の子が、釣り目ポーズをしながら日本人なまりがある私のポルトガル語の発音をまねして娘をからかったとのこと。 住んでいるのは外国人がほぼおらず、アジア人への釣り目ポーズが侮辱的意味をもつと知らない人が多い地域。娘をからかった男の子も、たいした意味もなくしたのだろうと思いました。 しっかり言い返した娘先生によると、そんな男の子に対し娘はこう言い返したそうです。「私のママのポルトガル語はなまってる。だけどポルトガル語だけじゃなく、日本語も英語も話せる! あなたが話せるのはひとつだけでしょ? それでなんで私のママがからかえるの?」と。 ただ怒ったわけではなく、しっかりと言い返したのです。ちょっと前までからかわれたらプンプン怒るか泣くか程度しかしていなかった娘の堂々とした振る舞いに、娘の成長を感じました。 相手のお母さんからの電話その日の夜、娘をからかった男の子のお母さんから電話が。男の子が釣り目ジェスチャーをしたのは、家でそのポーズをしながらアジア人のことを話していた(親である)自分たちの責任であること、そのポーズが侮辱と受け取られるとは思わなかったこと、からかったことを男の子にしっかり注意したことを話してくれました。娘をからかった男の子自身もそのご家族も、しっかり何がダメだったのか理解し、謝罪してくれたのでとても安心しました。 今回のことを通して、娘が自分の意見をしっかりと言える強さをもっていることに感動を覚えました。アジア人がいない地域で育っている娘は、これからもからかいを受けることがあるかもしれません。これからも娘が強く生きていけるように、娘が自信を持てるような子育てをしていきたいと思いました。 監修/助産師REIKO著者:レイトン 愛加5歳の娘を育児中。現在はブラジルに移住しており、海外での子育てと仕事の両立に奮闘中。大学卒業後、ずっと経理の仕事をしており、ブラジルで独立して事務所を構えることが直近の目標。いつか子どもと世界旅行をするという野望も!
2022年11月13日仲良しのママ友と公園へ遊びに行ったときのことです。私が3歳の娘、ママ友が3歳と1歳後半の男の子を連れていました。その公園はちょっとしたレジャースポットで、休日ともなれば老若男女多くの利用客が集まります。そんな公園で問題になったのがママ友が使っていた子ども用ハーネスでした。子ども用ハーネスを使うママ友ママ友の子ども2人はとっても元気な子たちです。ただ、元気がよすぎて広い場所があれば走るし転ぶし止まらないし、注意しても3秒後には忘れていることも多々。道路に飛び出して怒られることもしょっちゅうです。 さらにママ友はそのとき妊娠8カ月。妊娠していないときのように走って子どもたちを捕まえることができない可能性があるので、弟くんのほうに子ども用ハーネスをつけていました。 子育ての先輩からのアドバイス?公園でママひとりで動き回る子ども2人を見るのはとにかく大変。私も協力していましたが、近くに大きな道路があり危険なため、弟くんは途中からハーネスをつけた状態でしばらく遊んでいました。すると、散歩中のおばさん2人組が私たちに接近。そしてハーネスを見るや否や、「これ、はずしてあげたら?」と言ったのです。 ママ友が「いえ、危ないのでつけてるんです」と言うと、「ここは子どもを自由に遊ばせる場所じゃないの?」とのこと。今度は私が「もしものときのお守りです」と言うと、「私たちの時代は、おなかが大きくたって何だって子どものために走ったけどね」とのこと。おばさんたちの言葉に「えぇ……」とげんなりしたとき、救世主が現れたのです! 救世主! 子育ての大先輩登場!ずっと近くのベンチに座っていた腰の曲がったおばあちゃんが近づいてきて、「懐かしいねぇ、私は6人子どもを育てたけどねぇ、昔はね、さらしでこんなふうに結んだんだよ。今はこんなにかわいらしいのがあるんだねぇ。ぼくは大事にされてるねぇ」とニコニコしながら弟くんに話しかけてきました。 予想外なところからの育児大先輩のお言葉。おばさんたちは言葉を失い、私は思わず心の中で「おばあちゃんナイス!」と思ってしまいました。気づくとおばさんたちはいなくなっており、私たちはみんなでおばあちゃんを囲んでお話し。最後には「こんな小さい子たちとお話できて楽しかったよ、ありがとう」と去っていき、最後まで素敵なおばあちゃんでした。 おばあちゃんが私たちの会話を聞いて助けてくれたのかはわかりません。ただあまりにもナイスタイミングだったので、本当に「救世主が来た!」と驚きました。子ども用ハーネスに対する考えがそれぞれなのはわかっています。ただ、否定したり批判したりするより、少しでも理解してほしいと思ってしまった出来事でした。 監修/助産師 松田玲子著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年11月11日現在8歳の娘が幼稚園のころのお話です。年少で初めて娘と仲良くしてくれたAちゃん。幼稚園では喧嘩をしたり、口をきかない時期があったり、まったく遊ばない時期もありました。しかし小学校が離れた今でも大の仲良しです。今回はその経緯についてお話しします。幼稚園で初めてヘコむ娘Aちゃんはリーダータイプ、娘は受け身タイプでしたが、どことなく2人の雰囲気は似ているように感じていた私。娘は自分から声をかけるのが苦手なので、グイグイ引っ張って遊んでくれるAちゃんが合っているようでした。幼稚園で初めて仲の良いお友だちができたので私はほっとひと安心していました。 ところがある日、幼稚園にお迎えに行くと娘に元気がなかったので、幼稚園での様子を娘に尋ねてみることに。すると娘が「何かわからんけどAちゃんが○○(娘)に怒ってて『ごめん』してもずっとしゃべってくれない」と悲しそうに言うのです。 実は似た者同士心配になった私は翌日先生にその話を伝えると、「Aちゃんは敏感なので、大好きな娘ちゃんに遊びを提案して反応が良くないと、否定されたと思ってしまい、とても不機嫌になってしまうんです」とのこと。先生のお話を聞いて私は驚きました。というのは、Aちゃんの様子は、家での娘とまったく同じだったのです。 娘も敏感なほうで、家では私や夫が少し注意しただけで全否定されたと思うのか、一気に機嫌が悪くなり、手がつけられません。「やはり2人は似ているんだな~、そしてAちゃんは娘のことを好いてくれているんだな~」と感じました。 喧嘩するほど仲が良い先生のお話を聞いて私は納得できましたが、年少の娘には難しいのでひとまず様子を見ることにしました。それからも「Aちゃんが怒ってた」という日もありましたが、受け身の娘もだんだんAちゃんに気持ちを出せるようになってきたようで、口喧嘩をすることも増えていきました。 「もうAちゃんとは遊ばない!」と言うので私は心配していましたが、数日経つとまた遊んでいるのです。そのように喧嘩と仲直りを繰り返して、いつの間にか娘とAちゃんは大親友になっていました。 子ども同士の喧嘩は親からするとやはり気になりますし、心配になります。お友だちとは穏やかに遊んでほしいと思ってしまいますが、感情を出して喧嘩をしても仲が良い友だちというのはとても貴重な存在です。娘にはこの出会いをずっと大切にしてほしいと私は願っています。 監修/助産師REIKO著者:石井ゆうき8歳と0歳の女の子のママ。長女の反抗期に悩まされながらも、姉妹の戯れに日々癒され中。秘書として働いており、現在は育休中。1人目出産直後に夫が転職に失敗し、夫が転職に失敗したことを機に、お金にまつわることに興味を持ち、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
2022年11月07日長女の元幼稚園関係のママ友グループとは、現在4年目の付き合いになります。今でこそ気楽な付き合いができるようになった面々ですが、幼稚園入園当初を思い出すと、お互いに初めての幼稚園ママ付き合いで、気合いが入り過ぎていたように感じます。異常に高額な物のやりとりをおこなっていたのです……。 意識過剰な初めての幼稚園ママ友付き合い仲良し6人のママ友グループは当時全員が1人目の子どもの入園で、みな幼稚園ママの付き合いは初めてといった状態。最初は必要以上に敬った敬語で話したり、相手の子どもを褒めちぎったりと、妙に気をつかい過ぎていると感じるような関係でした。 ママ友付き合いは子どもの良好な幼稚園生活にも関わってくると思うからか、お互いに構え、肩に力が入り過ぎていたように感じます。当時を振り返り、中でも不思議なことになっていたなと思うのが、異常に高額な物のやりとりです。 お家訪問時にはおしゃれなお菓子を持参例えば、よその家に遊びに行かせてもらうときに持参するお菓子。今では数百円のスーパーのお菓子を数点というラフなスタイルになりましたが、当時は輸入菓子やデパ-トのスイーツギフトコーナーにしか売っていないようなお菓子が、それぞれの家を行きかっていました。 初めての訪問の際にはそれなりの物を持っていくのがマナーなのかもしれませんが、週に2日も3日も遊ぶ仲になるとお土産代がバカになりません。なかなかそれをやめようと言い出す人がおらず、わが家も周りに合わせていました。徐々にお菓子の相場は下がりましたが、最初の1年ほどは経済的、労力的に結構きつかったです。 娘の誕生日プレゼントにびっくりお土産の他にも、それぞれの誕生日にあげるプレゼントも異常に高額になっていました。私は幼稚園の子のプレゼントはかけても1,000円くらい、子どもが作った手作りの物でも良いくらいかなと、最初の1年は本当に気持ち程度の品しかあげていませんでした。 しかし、わが子の誕生日にみんながくれた品を見てびっくりしてしまいました。どれも3,000円はするような物ばかりだったのです。 プレゼントのレベルを上げるも負担増娘はグループの中で誕生日が1番遅かったので、みんながどのような物をあげているのか知りませんでした。こんなにきちんとした物をやりとりしていたとはと、私は恥ずかしくなり、翌年からはきちんとした物をあげるようにしました。しかし、あげる相手が5人と、誕生日の頻度も多く、普段のお土産以上に負担を感じました。 ここにクリスマスやバレンタインのプレゼント準備も入ってくるので、やはりお互いに大変でした。自然に年々、値段は下がっていきました。4年目の今が、グループ内の相場は最安になっています。 当初は気合いが入り過ぎていて、交際費にやたらとお金がかかっていました。しかし密な関係になるほどお礼をしたり、イベントをしたりする機会も増えていきました。1回の交際費にお金をかけ過ぎるとお互いに大変です。日常を共有するような幼稚園ママ友付き合いは、もっとラフで良いはず。今は礼儀は保ちつつも、力が抜けた関係を保つことができるようになり、本当によかったなと思います。 著者:澤崎 凪1男1女の母。4歳差の姉弟の子育てに奮闘しながら、自身の体験をもとにした子育て関係記事を執筆するママライター。その他、アパレル、地域情報関連記事も執筆中。
2022年11月02日私は生理中のあるアクシデントで友だちに迷惑をかけてしまったことがあります。当時、私は大学生。友だちの服を借りて遊びに行っていたのですが……。 お泊まりの朝、楽しいファッションショー私が大学生時代に、仲のいい友だちの家でお泊まり会をしたときの話です。そのとき私は生理中で細心の注意を払いながら友人とのお泊まり会を楽しんでいました。お泊まりをした次の日の朝、友だちが「今日は何を着ようかな~」と言いながらクローゼットを開け、あれこれと服を探し始め……次第に、何着かの服を体に当てながらポーズを取るようになり2人だけのファッションショーに発展していきました。 お互いに服を当てがって、「似合うー?」「似合う!」などと楽しい会話をしながら時間が過ぎていきました。そして、いろいろと服を当てているうちに、友だちが「その服めちゃ似合うね! 今日着なよ!」と、1着のワンピースを私に服を貸してくれたのです。 経血汚れに気付きパニック!私は借りたワンピースを着て、友だちと一緒に近所の映画館へ。映画が終わり余韻に浸りながらお手洗いに行くと、お手洗いの入り口にある全身鏡の前を通ったとき、何か違和感を覚えました。戻って鏡を見てみると、私が着ているワンピースのおしりのところに赤いシミが見えたのです。 「え、やば……!」。そう呟きながら個室に入ると、ショーツに着けていたナプキンが少しズレていて、ショーツ、さらにはワンピースへと経血が染みてしまっていました。 「借りている服なのにどうしよう……なんて言って謝ったらいいかな……このシミ取れるかな……許してくれるかな……」。私の脳内では、いくつもの悩みがグルグルと周り、軽くパニックに。 気になる友だちの反応は?洗面台でできる範囲で経血を落としましたが、すべて落とし切ることはできませんでした。お手洗い入口で待ってくれていた友だちのところへ行き、私は素直にワンピースを汚してしまったことを謝罪。 すると友だちは、「えっ! でも、それは仕方のないやつやね! そんなしょんぼりしなくていいよ~」と笑いながら許してくれたのでした。 そこから急いで友だちの家に戻り、2人で専用洗剤を使って洗うと汚れはしっかり落ち、私はほっと胸を撫で下ろしたのを今でも覚えています。 生理中だから服を汚してしまうかもしれないということを考えず、軽率に友だちの服を借りてしまったのが間違いだったなと反省した出来事でした。同じような過ちをしないよう、今回の事件は忘れないようにしたいです。 著者/橘純香作画/まっふ監修/助産師 REIKO ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊娠中のお話「妊婦レベル1 まっふの冒険記」を連載中。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2022年10月30日保育士の中田馨さんが、子どものお友だちとの関わり方について詳しく教えてくれました。「お友だちに乱暴してしまう」「なかなかお友だちと関わろうとしない……」などお友だちとの関わり方に悩んでいるというパパやママも多いことでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは! 保育士の中田馨です。急に涼しくなってきましたね。外遊びにはちょうどよい季節になってきました。外遊びをするときに疑問に思うことの1つが、公園で出会うお友だちとの関わり方。 そこで今回は、悩んでいる親御さんも多い「お友だちとの関わり方」について、ポイントをお話ししたいと思います。 お友だちに乱暴する場合お友だちを叩いたり、引っ張ったり、引っ掻いたり、噛んだり……と乱暴な姿が見られると、ヒヤヒヤしますし、どうすればやめてくれるか困ってしまいますね。まだ言葉が未発達な時期ですので、言葉より先に手が出てしまう子は多いものです。 お友だちに乱暴しようとした場合は、すぐに体で止めて「叩いたらダメ!」と子どもと同じ高さで目を合わせて強く伝えます。 このときによくあるのが、「口で言って!」などと言ってしまいがち。しかし、じっくり考えてみてください。「口で言って?」とはどういう意味でしょう? それでは子どもに伝わりません。「“やめて”って言ったらいいのよ」などと具体的な言葉で伝えるようにしてください。 もし、お友だちにケガをさせてしまった場合は、何よりも先にケガしたお友だちへの対応をしましょう。 お友だちと関わろうとしない場合もっとお友だちと関わってほしいのに……。お友だちが「遊ぼう」と誘ってくれても知らん顔。自分からお友だちと関わろうとすることもなかったら、「この子、人付き合いが苦手なのかしら?」と思ってしまうかもしれません。 大人はどこかで、「公園(外)へ行ったら、お友だちと遊ぶことが正しい遊び方」と思ってしまっていませんか? わかります、わかります。実は私も、わが子にはそうでした。 そのため、幼稚園から帰ってきたら「今日は何して遊んだの?」と聞き、「走った!」、「誰と?」、「ひとりで!」という返事に、「え? ひとりで走ってたの??」と不安を覚えた記憶があります。ママ友に相談したら「うちの子も、それよく言ってる!」と言われ、なんだかホッとしたものです。 まだ、0・1・2歳児。まずは、信頼できる大人(ママやパパなど)と遊べていればOKなのです。信頼できる人と遊んで心が満足したら、少しずつ外の世界(お友だち)に目を向けられるようになってきます。 家族以外の人との関わりを持つこの時期は、社会生活への第1歩でもあります。大人の思うような言動をしないでしょうが「それが当たり前」と、周りの大人が温かく見守ってあげられると良いですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。
2022年10月26日みなさま、こんにちは。かわベーコンです。金木犀のいい香りに秋を感じるようになってきました。秋は大好きなのですが、私はどうやらイネ科の植物がダメらしく、絶賛、肌荒れ期間に突入中です…。早く治ってくれぇ。今年の初秋は台風がきて、学校が休みになり、必然的におうち時間が増え、子どもたちがオンラインゲームで遊ぶ機会が増えました。今回は、そこに昔とは違う、新しいトラブルの種が転がっていた話です。■マネされるのが嫌なお年頃なのも分かるけど…ケンカの内容がまさに小学生! って感じで、ちょっと懐かしくなってしまった…。このぐらいの年頃は、マネされることが嫌だったりしますよね。娘から話を聞くと、その着せ替えゲームは、学校のお友だちも一緒にやっているようで、娘は自分で動画で情報収集して、自分のアバターやプロフィールをカスタマイズしています。しかし、お友だちも娘と同じカスタマイズをしていて、それを見たお友だちとトラブルに…。仲の良いお友だちなので、気が合うのなら、好みのものも似ると思うけどなぁ。もちろん娘はマネしているつもりはなく、別のお友だちからもらった洋服をアバターに着せているようでした。 ■子どものネットトラブルには気をつけたい着せ替えゲームなので、人気の洋服や髪型のランキングとかあるわけだし、ほかの人も使っているわけですから、絶対に被らないなんてアリエナイナイ…。それを使ってたらみんなマネしているってことになっちゃうけど? と言っても、娘のお友だちは“嫌だから空気読んで”、ってことらしく…。そして、ブロックもされてるのに、なぜかまだ言ってくるらしいです。私「????」シンプルにその子がそういうゲームに向いていないと思ったので、「その子はネットやめたら?」って言ったら娘が爆笑していました。後日、その子とどうなったか聞いてみたら「仲直りできた!」とのこと。う~ん! これもこの年頃あるある(苦笑)。妙なことでケンカして、仲直りする…謎ですが、そうやって成長していくんだなぁ。なかなか難しいですが、「嫌なら見るな」の精神、さらに古きネット界の教えである「半年ROMれ」は大事ですね。気軽にネットができる今だからこそ、子どものネットトラブルには気をつけたいと思う母なのでした。
2022年10月21日保育士の中田馨さんが、子どものお友だちとの関わり方について詳しく教えてくれました。「お友だちのおもちゃを取ってしまう」「なかなかおもちゃを貸せない……」などお友だちとの関わり方に悩んでいるというパパやママも多いことでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは! 保育士の中田馨です。お友だちとの関わり方については、色々と悩んでしまうママも多いですよね。 今回は、以前から何度か書かせていただいているテーマでもある『お友だちとの関わり方』について、おさらいをしたいと思います。 お友だちにおもちゃを貸せない場合お友だちが「かして」と言ってきたのに、「イヤだ」と言っておもちゃが貸せない。うちの子、やさしさがないのではないか? 意地悪にならないかしら? なんて心配しないでください。特に1~2歳ごろのお子さんは、お友だちにおもちゃを簡単に貸すことはできません。だって、自分のおもちゃなんですから。それがたとえ、今使っていないものだったとしてもそうです。 大人だって、読みかけの本を、「それおもしろそうだね。今すぐ貸してよ」と言われても貸せないですよね。それと一緒です。 おもちゃを貸したくなくて、「イヤだ」と自分の気持ちを言えたことがまず素晴らしい!「そう、イヤなのね。わかったわ。〇〇ちゃん貸して欲しいみたいだから、遊び終わったら貸そうね」と伝えてみましょう。そして、あそび終わったかな? という頃合いを見計らって「〇〇ちゃんに貸してもいい?」と聞いてもよいですし、そんな場面を何度も経験していくうちに、子どもから自然に「どうぞ」と渡してくれるようにもなります。 お友だちのおもちゃを取ってしまう場合お友だちのおもちゃを何も言わずにとってしまう場合。これも親としては困ってしまいますよね。しかし、人の気持ちが分からない子にならないかしら? なんて心配しなくて大丈夫です。特に低年齢の子どもは、目の前にある興味を持った物に、ただ手を伸ばしているだけなのです。なので、その場で大人がサッとサポートしてあげるとよいでしょう。「おもちゃが欲しかったのね。でも、急に取ったから〇〇ちゃんがビックリしてるわ。返そうね」と。きっと、返すとなると泣くこともあるでしょうが、必ず返します。 そして、「“貸して”って聞いてみよう」と一緒に「かして」と聞いてみましょう。お友だちが「いいよ」と言ってくれたら「ありがとう! よかったね。うれしいね」と一緒に喜び、「イヤだ」と言われても「おもちゃで遊んでいるから、今は無理みたい。(別のあそびを提示して)ママとこれであそぼうか」など提案してみましょう。「イヤだ」と言われたら、やっぱり泣くでしょうが、「我慢できたね」と我慢できたことを認める言葉かけをします。 家族以外の人との関わりを持つこの時期は、社会生活への第一歩でもあります。大人の思うような言動をしないでしょうが「それが当たり前」と、周りの大人があたたかく見守れるとよいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年10月19日息子が小学校1年生だったときのことです。息子の友人A君、そして転入生のB君、この2人の間で、小さな問題が起こりました。本人たちと学校の先生で無事解決されたのですが、両者の母親たちがヒートアップしてしまい、こじれる事態に。そしてなぜか最終的には、両者の知り合いだったがために、まったく問題とは関係のない私が巻き込まれてしまったというお話です。トラブルを起こしたA君、B君とは保育園のときから息子と仲良しのA君は、スポーツが得意で、服装もイマドキ、学校ではみんなに好かれる人気者です。私もA君の母親とは、ママ友の1人として仲良くしていました。A君の趣味は、自作の歌を作ることで、作った曲は自分で録画し、よく友だちに見せていました。 一方のB君は、1年生のはじめに転入してきた息子のクラスメイト。サッカー教室が同じだったこともあり、息子だけでなく親同士の私たちも、会えば世間話をする仲になりました。自分の親の前では大人しそうにしているB君ですが、友だちといるときは乱暴な言葉づかいをすることがあり、うちと外では少し違う性格なのかな、というのが私の印象でした。 事件のきっかけはA君自作の歌ある日、息子が学校から帰ってくるなり「A君がB君のことをおもしろおかしく歌詞にした歌を、A君のお母さんがYouTubeにアップしたんだって。それをB君のお母さんが見つけたみたい。今日学校にきて、大きな声で怒鳴り散らしてた」と教えてくれました。 息子曰く、その歌はB君がA君に作ってほしいとお願いしたもので、内容的にはB君も気に入り、2人で聞きながら笑い合っていたとのこと。しかし、家では静かで大人しそうなB君の母親は「転校生のわが子をいじめている!」と思い、学校に押しかけてきたのだそうです。 ついには2人の母親がヒートアップB君に頼まれて作ったA君の歌は、私が聞いたところびっくりするほどのものでもありませんでした。しかし、B君の母親は「いじめ」だと学校へ抗議し、怒りが収まらない様子でした。子どもたち本人は学校で先生を挟み「言葉は選んで使う、友だちにも礼儀が必要」など話し合い、解決していました。 しかし親同士は直接話し合いに参加しておらず、しかも学校からの連絡は「本人たちで解決しましたので」のひと言で終了。ついには、この事件にはまったく関係のない、共通の友人である息子の親である私に、2人の母親たちから電話がかかってきたのです。 とんだとばっちりを受けた私A君の母親は「学校で怒鳴り散らして、うちの子怖がってたわ。頭おかしいんじゃないの?」、B君の母親は「Aの家、まともじゃないわ! 親も全然謝ってこないし!」。私は、どちらにもつかないのがベストだと思い、聞き手に徹しながら、数回に渡る電話を終えました。そして2カ月後、B君は転校し、サッカー教室もやめ音信不通に。 A君と息子は2年生になった今でも仲良しです。しかしA君の母親は、一緒になってB君の母親を責めなかった私と、変な距離を取るようになってしまいました。「私の対応は間違っていなかった」と、思いながらも、未だにモヤモヤが残る事件となったのです。 息子の友人2人の間に起きた、息子とは無関係のトラブル。にもかかわらず、2人の親に挟まれるという、とばっちりを受けてしまいました。どっちもどっちだと思い、どちらの味方にもつかなかった私に残されたのは “変な距離と気まずさ”でした。1年以上経った今でもなおモヤモヤが取れない、理不尽な事件になりましたが、子ども同士のことだと思っていても、大事になってしまうことがあるのだと痛感。私なりにいろいろなこと学んだ出来事でした。 監修/助産師REIKO著者:松本 奈緒海外にて、バイリンガルの7歳と11歳の男の子のママ。将来を担う子どもたちの海外での日本語教育や、日本での英語教育に力を注ぐライター。
2022年10月17日私と1歳の息子は夫の転勤で海外に帯同することになりました。安全な子どもの遊び場といえば、マンションの敷地内にある公園で、同じ居住スペースの親子がよく集まる場所でした。親子で顔見知りが増えるうちに、あるママ友の子どもが私と息子にちょっかいを出してくるように。その行動は次第にエスカレートしていったのです……。仲良しのママ友とその子どもたち同じマンションに住む日本人ママたちは、みんな気さくでやさしく、子どもたちも良い子たちばかり。1歳から小学生までの年齢の子が同じ公園内で一緒に遊んでいました。 公園で遊ぶ機会が多くなり親子でお友だちが増えたころ、いつも明るく話かけてくれるママ友と、ママ友の子どもで年長さんのBくんとの交流が増えました。Bくんは年長さんということもありママから離れたところで遊び、Bくんママも気にしていない様子でした。 息子に自転車で突っ込んでくるBくん当時息子は1歳半で、まだよちよち歩きのころ。遊具で遊ぶのも親が補助しなければ、階段や滑り台から転げ落ちそうになるなど、目が離せない時期でした。しかし、Bくんはママが見ていないところで私の手を引っ張り息子と引き離そうとしてきたり、距離を置こうとしても追いかけてきたり……。 そして行動はエスカレートしていき、自転車で1歳の息子に突っ込んできたのです。私が自転車に乗っているBくんを止めたため、息子に少しぶつかったもののケガはありませんでした。「Bくん! 危ないよね」と大きな声で注意したところ、さすがにまずいと思ったのか、何も言わずBくんは去っていきました。 悪いことは叱る&相手にしない今までは、「子どもがすることだしなぁ……。もしかしたらBくんは寂しいのかも」と思い、できる限りやさしく接してきました。しかし、このままでは息子が被害者になってしまう、と考えを改めることに。 Bくんは子どもながら関わる大人と関わらない大人を分けているようで、やさしそうな甘やかしてくれる大人にはつきまとい、怒ると怖いママや必要以上に相手にしてくれない大人には自ら交流しようとしないことに気がつきました。 私もあいさつをする以外はBくんを気にかけることを止め、何か悪いことをしてきたら、自分の子どもと同じように注意するようにしました。すると、Bくんはある日を境にぱったりと私たち親子につきまとうのをやめてくれたのです。 Bくんに注意しても直らないようであれば、Bくんママにも報告しようと思っていましたが、改善されたため特に何も伝えていません。今は時々Bくんが息子にやさしく接してくれ、手を繋いで歩いてくれることもあります。息子も嫌がっていないため、適度な距離を保ちつつ見守りたいと思っています。 著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。
2022年10月09日2歳になると話せる言葉が増えてきた次男。4人きょうだいの末っ子ということもあり、周りの言葉に影響されることも少なくありません。あるアニメを見てから食事のときに「うまい!」と言い始めた次男ですが、保育園で思わぬ出来事が……。その言葉の変化に思わず笑ってしまった体験談をお話しします。言葉を話せるようになってきた次男4人きょうだいの末っ子の次男は、6歳の次女と保育園に通っています。いつも次女と一緒にいるので、次女が話す言葉のよくマネをする次男。「ママ」から始まり、少しずつ単語から話し始めた次男は、2歳を過ぎてから言葉の急成長をみせています。 あるアニメを見ていたとき、食事のシーンで主人公が「うまい!」と言っていたのを見て、次男も「うまい!」というように。16歳の長男も「うまい」と言いますが、アニメの印象が強かったようで、何かを食べると「うまい!」と何でもおいしそうに食べてくれます。 保育園での様子は?保育園から帰ってきて手帳を見ると、次男が保育園の給食のとき「まい! まい!」と言っていますが、何のことですか? と書かれていました。家では「うまい!」と言っているんだとわかって聞いていたので、はっきり話せていると思っていましたが、初めて聞く先生にはよくわからなかったようです。 次の日の手帳で「うまい!」と言っていると思いますと返事を書き、「そうだったんですね~」と理解してもらえました。ただ、「うまい! じゃなくて、おいしい! だよ!」と2歳のお友だちから指摘されていることを先生から聞き、驚きを隠せませんでした。 いつの間にか変わっていたそれからいつの間にか家でごはんを食べているとき、次男は「おいし!」と言うようになりました。上のきょうだいたちが「うまい?」と聞くと、「おいし!」と言い返します。何度かそれを繰り返し、上の子たちは次男に「うまい!」と言ってほしそうですが、そのやり取りがおもしろくて思わず笑ってしまう私。 ただ、2歳といえどお友だちの影響力はすごい! と感心してしまいます。まだまだこれから言葉を覚え、2語、3語と話せるようになる時期。会話できるようになるのが楽しみですが、きっとこれからも保育園の先生やお友だちからたくさんのことを学んでくるのだと感じています。 「うまい!」とおいしそうに食べていた次男。まさかのお友だちのダメ出しに、今では「おいし!」と同じように食べてくれます。車の種類や色も言えるようになってきたので、いろいろな言葉を教えてあげようとするきょうだいの姿もおもしろいもの。言葉を話せるようになってきた時期ならではの次男の言葉に癒やされています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年10月07日保育士の中田馨さんが、公園でのヒヤリハットについて教えてくれました。中田先生自身も経験したヒヤリハットを交えてお話してくれています。子どもとの公園遊びを楽しむためにも、ぜひ一度確認しておきましょう!こんにちは! 保育士の中田馨です。9月を過ぎ秋になると、外遊びをするのに良い季節になってきますね。暑い夏はなかなか外に出られなかったと思いますので、公園などでの外遊びが楽しみというお子さんも多いことでしょう。 そこで今回は、外遊びを楽しむためにも気をつけておきたいことや、実際にあったヒヤリハットについてお話しします。 公園の遊具でのヒヤリハットまずは実際に、私が経験したヒヤリハットをご紹介します。よくあるのが、ブランコが揺れ散るそばを走り抜けたり、ブランコに乗っている友達のところに行ったりすること。ブランコは揺れているので、1回目当たってこけて、こけている間にもう一回揺れてまた当たって……と大惨事になりかねません。実際私は小学生の時に、2回目の揺れがおでこに当たって青タンができたことがあります。 また、滑り台は階段を上ったはいいけれど、滑るのが怖くて体が動かなくなってしまう子もいます。後ろから他の子が来て「早くいって欲しい」と押されることも。 そこで、遊具であそばせる時には以下のことに注意しましょう。 ・大人の手が届かない遊具ではあそばせない。・子どもの年齢に合った遊具であそばせる。(背伸びをさせない) また、保護者からの報告で、砂場用のスコップの柄にある小さな丸い穴に子どもが指を突っ込み、抜けなくなってレスキュー隊が出動した! という事例もありました。子どもは、大人が思いもしないことでケガをすることがあるということですね。注意しておきましょう! 外遊びでのヒヤリハット公園や広場であそぶ時に、よくあるヒヤリハットは、「たばこの吸い殻、ゴミ、ガラス」など、触ってほしくないものを子どもが触ろうとした時です。公園に着いて私がまず行うことは、それらが落ちていないか確認して拾うことです。 特にベンチ付近には、たばこの吸い殻やお酒の空き缶などが落ちていることが多いです。子どもは、地面をよく観察しています。子どもに気づかれる前に大人が処理しておくと安心です。 また、一瞬目を離したときに、子どもが目の前からいなくなることもあります。特に、親子共に普段遊び慣れていない公園などに行った時には要注意です。私の場合、遠足で少し大きな公園に行った時、そろそろ帰る時間だからと片づけをしているときに「○○君がいない!」と気づきました。幸い子どもはすぐそばの植木のそばでしゃがんで、アリ観察をしていたので、すぐに見つかったのですが。あの時の、「いない!」と思った時の背筋が凍る思いは今も忘れられません。 もし、外遊びで「ヒヤリ」とした体験をしたときは、次に「ヒヤリ」としないためにどうすればよいのかを考えるとよいでしょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年09月29日年少になり、幼稚園での生活に慣れてきた長男がある日、「友だちに叩かれた」と言ってきました。長男の初めての友だち関係のトラブルですが、どうやら先生は気付いていない様子でした。「先生に報告するべき? 些細なことで、神経質な母親だと思われるかな……。でも放っておくのも良くないかも」と私は悩んでしまいました。そして、連絡帳で報告することにしたのです。すると先生の反応は……。長男のトラブルに先生は気づいていない?長男が幼稚園に入園して2カ月が経ち、新生活に慣れてきたある日のこと。帰宅した長男が私に、「今日友だちに腕を叩かれた」と言ってきたのです。私は少し驚きながらも、年少同士そういうこともあるかと思い、長男から話を聞きました。 けがもなく、長男もあまり気にした様子ではなかったので、大事ではないようでした。しかし長男の口ぶりからすると先生はこのことに気づいていないようで、私はそのことが気に掛かってしまいました……。 連絡帳で報告先生に報告しておくべきかどうか、私は悩みました。「けがもしていないのにそんな些細なことで」と先生に思われるのではないかと考えたからです。しかし、これを見過ごしたら今後もっと喧嘩がエスカレートするかもしれない、もしかしたら先に長男が友だちに嫌なことをしてしまったのかもしれない、と考え直しました。 私は連絡帳に書いて先生に報告することに。すると翌日、すぐに先生は電話をくれ、「気づかず申し訳ありませんでした。詳しい事情を調べてみます」と言ってくれたのです。 「どんなことでも連絡してください」先生はすぐに長男と友だちに話を聞いてくれました。どうやらその友だちはしゃべるのが苦手らしく、長男が使っていたおもちゃが欲しかったけれどうまく伝えられず叩いてしまったそうです。 先生が間に入ってくれたおかげで、長男と友だちは仲直り。その後は仲良くしているようで、長男はよく私にその友だちの話をしてくれます。私も先生から「どんな小さなことでも気になったらすぐ連絡をください」と言ってもらい、いつでも相談して良いんだと気がラクになりました。 長男はよくしゃべる子ですが、このときはまだ3歳なので完璧に説明できるわけではありませんでした。長男の話だけで「些細なことだ」と決めつけず、先生に報告したことで今後のトラブル防止にも繋がったのではないかと私は思っています。「どんなことでも連絡してください」と言ってもらったことで、先生への信頼感も強まった出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:香川えりか4歳と2歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。
2022年09月24日保育士の中田馨さんが、外遊びの際にありがちなトラブルについて教えてくれました。秋になると外遊びの機会も増えますよね。外遊びをするときにトラブルなく安心して子どもが遊ぶことができるように、ぜひ一度確認してみてくださいね。こんにちは!保育士の中田馨です。8月が終わり、暑い夏がだんだん秋に変わり始めていますね。涼しくなってくると公園などで外遊びをする機会も増えると思います。今回は、楽しく外遊びをするためにも知っておきたいことをご紹介します。 友だちにケガをさせてしまった場合は?外遊びをしていて、友だちにケガをさせてしまった……なんてこともあるかもしれません。私も息子が小学生のときに2回ほどありました。わざとではなくても、相手にケガをさせてしまったのですから誠意をもって対応します。親子で謝ることは当然のことですが、病院に行く必要があるのかどうか? を確認しましょう。また、帰宅後に何かあってはいけないので、こちらの連絡先を知らせておくとよいでしょう。 息子の場合、相手が急いでいたようで「大丈夫」と言って自転車で走って行ってしまいました。私は不安だったので、その足で念のため交番に行って「もし、こういう方が来たら連絡をください」と事情を話したこともありました。そのときにできる対応をしておくと後悔がないと思いますよ。 小学生が公園にいた場合は?春休みに保育所の子どもたちを連れて公園へ行ったときのこと。私たちが砂遊びをしていると、自転車を走らせていた小学生が滑って真横に転んできて、危機一髪だったことがありました。小学生の子どもたちが公園にいる場合、やはり動きの大きさや遊びが違いますので、お子さんのあそびに少し配慮が必要ですね。 小学生がいる時間帯に公園に行かないという選択肢もありますが、例えば、小学生が鬼ごっこを始めた場合には追いかけっこをして、お子さんの近くを走りまわることもあると思います。小学生にも、小さい子どもが公園で遊んでいることを知らせたいものです。ただ、「危ない!」と注意するだけでは、小学生に伝わりにくいかもしれません。「小さい子が砂遊びしているから、ここで走ると危ないの。少し離れて鬼ごっこしてもらえると嬉しいな」など、危ない理由としてほしいことを伝えれば、子どもたちはルールを作りなおして遊んでくれるはずです! 外遊びは、子どもも大人もリフレッシュできる遊びでもあります。少しのルールと大人の簡単な配慮で、外遊びを楽しんでくださいね。著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年09月21日保育士の中田馨さんが、子どもとの外遊びでの注意点ややりがちNGについて教えてくれました。徐々に秋めいてきて、外でも過ごしやすくなってくる季節。外遊びも多くなるのでぜひチェックしておきましょう。知らないうちに外遊びでNGをしてしまっているかも……!?こんにちは!保育士の中田馨です。8月が終わり、暑い夏がだんだん秋に変わり始めていますね。涼しくなってくると公園などで外遊びをする機会も増えると思います。今回は、楽しく外遊びをするためにも知っておきたいことを紹介します。 子どもに簡単なルールをその都度伝える家の中とは違い、他にも友だちがいる公園ですので、最低限のルールは必要です。例えば、子どもが他の子の持ってきたおもちゃを勝手に使い始めたときはもちろん、「これは友だちのだから使えないよ」や「勝手に使ったらだめ。貸してって聞いてみよう」などの声かけが必要ですね。これは、仲の良い友だちだとしてもです。 これは私の友人の話になりますが、知り合いのAさんが以前、このような場面に遭遇したのですが、相手の子どもが泣きだし、親はどうすることもできず、何も言わないまま使い続けられた。なんてことがあり、何だかモヤモヤしたと言います。友だちのものは友だちのもの。貸して欲しいときは「貸して」と言い、遊び終わったら「ありがとう」とお礼を言う。お子さんがどんなに小さくても、伝えていきたいルールですね。 ママたちのおしゃべりに花が咲いて…公園では、ママも友だちに会ってお話しすることが楽しいですよね。そのお話しが盛り上がってしまい、子どもたちから目を離してしまう場面もあるかと思います。公園には、他の親子も遊んでいますので、ママ友とお話ししていても自分の子どもの遊んでいる姿は確認しておきたいですね。 お子さんが順番など遊びのルールを守っていない、危ないことをしたときなど、お話ししているその場で「順番よ!」「危ない!」など声をかけている親御さんを見かけることがありますが、それではなかなか子どもに伝わりづらいものです。ぜひとも子どものそばに行って子どもの行動を止め、声をかけてほしいなと思います。ママたちのほんの少しの配慮で、公園で遊ぶみんなが気持ちよく遊べます。 外遊びは、子どもも大人もリフレッシュできる遊びでもあります。少しのルールと大人の簡単な配慮で、外遊びを楽しんでくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年09月13日ひとり歩きを始めるのも遅かった娘。歩いたり走ったりすることも、同じ年代のお友だちと比べてみるとおぼつかない様子で、心配になることも多くありました。そんな娘の運動能力が、ぐんぐん伸びるきっかけになった出来事を紹介します。 運動能力が低いことが心配な日々運動の発達がゆっくりな娘。なかなかひとり歩きができませんでしたが、娘をせかしてもできるようにはならないと思い、私は長い目で見ようと思っていました。1歳半を過ぎてようやくひとり娘も歩きができるようになり、子どもたちが集まる場所へ出かけると、娘の運動能力の低さを身にしみて感じることばかり。 あまり心配をしないようにしていましたが、あからさまにできない娘の様子を見ていると不安になってばかりでした。それでも、少しずついろいろなことができるようになった娘の成長をうれしく思いながら、成長を見守っていました。 やっと遊具で遊べるように幼稚園に入園してからも、お友だちが滑れる滑り台が怖くて滑れなかったり、走り方や歩き方がしっかりしていなかったり、気になる様子が見受けられました。それでもひとり歩きが遅かったのだから、運動能力もこれから伸びるはずと自分に言い聞かせ、成長を見守っていました。 しばらくすると、何とか滑り台で滑れるようになり、滑ることや遊具でゆっくりながらも、遊ぶことができるようになり、うれしく思っていました。けれども1つ気になることが。それは、娘が積極的に挑戦しようとしていないことでした。 転機は突然やってきた娘がその場で知り合ったお友だちと遊んでいても、自分が苦手なことは避ける、できなかったことも悔しいとは思わない様子。私はできなくても良いから、挑戦する気持ちを持ってほしいと感じていました。そんなとき、幼稚園の同じクラスの女の子と公園で偶然出会い、一緒に遊ぶことになりました。 月齢も1年ほど違うお友だちは運動能力も高く、どんどん挑戦していきます。そんな中、娘にうれしい変化がありました。それは、できない遊具に取り組んでいるとき、お友だちが娘の手を引っ張り手伝ってくれたことで、自信がついた娘はその日から見違えるようになったのです。 目標設定をして挑戦できるように娘はできない遊具の中から挑戦する遊具を決め、できるようになりたいと周りの大人に意思表示をするようになりました。設定した目標をクリアしたあとは、意外と簡単にできたことをうれしそうに伝え、次はどの遊具に挑戦するかを決め、公園に連れて行ってほしいとせがみます。 娘は1カ月ほどの間に、これまでの様子からは想像もできないほど、挑戦や運動することができるようになりました。運動能力の低かった娘ですが、お友だちに助けてもらったことで積極的になることができました。 子どもが小さいうちは、親がフォローしてあげれば、成長するものだと思っていました。しかし、今回の娘の成長は、お友だちが手を引っ張ってくれたからできたとのだと、娘が私に話してくれました。これからは子どもの成長を勝手に心配するのではなく、もっと子どもを信じて接していきたいと思いました。 イラストレーター/さくら監修/助産師 REIKO著者:佐藤かな自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年09月10日早産で低出生体重児で生まれたわが子。4歳になってからも身長がなかなか伸びず、幼稚園でいじめられないかと私は心配していました。そしてある日、クラスの子に突き飛ばされる事件が起きました。しかし、その真相は私の想像とはまったく違っていたのです……。体の小さいわが子息子は妊娠36週に生まれ、2,300g程度と少し小さめの低出生体重児でした。幼稚園に入園してからも、身長はあまり伸びず平均を下回っていたため、背の順ではいつも1番前。そのうえ大人しい性格のため、心配性な私は「お友だちとうまくやっていけるんだろうか? もしかしたらいじめられてしまうのでは……」と心配していました。 そして年中になってから半年ほど経ったころ、いつものように幼稚園へ息子を迎えに行くと、先生から「〇〇(息子)くんのことで少しお話があります」と告げられたのです。 ショッキングな報告息子を園庭で遊ばせている間に話を聞くと、先生は少し気まずそうに「今日、みんなで遊んでいるときにAくんが〇〇(息子)くんのことを突き飛ばし、足を怪我させてしまいました。申し訳ありません」と謝られました。えっ?と思い息子を見てみると、たしかに足に絆創膏が。 Aくんはクラスの中でも背が大きく、息子との体格差は歴然でした。私は「やはり背が小さく、大人しい性格の息子はいじめの対象になってしまうのか……」と思うと同時に、怪我をさせたAくんに少し憤りを感じていました。 驚きの真相が明らかにしかし、次に先生の口から出たのは「お母さんすみません、実は先に手を出したのは〇〇(息子)くんなんです……」という衝撃の事実でした。先生曰く、息子がAくんと車のおもちゃで競争して、だんだんヒートアップした息子がAくんを叩いたことが始まりだったとのこと。 勝手にAくんがいじめたと勘違いした私は、慌てて先生とAくんのママに謝罪をしました。帰宅後息子にも話を聞くと、競争に負けて悔しかった様子。しかしいくら悔しくてもお友だちに手をあげるのはいけないよと言い聞かせると、息子も悪いことをしたんだと納得したようでした。 その後2人は仲直りをして、今では以前より仲良しになったみたいですと先生から聞きました。あのとき、Aくんはきっと息子が小さいからいじめたんだろうと考えた自分を、とても恥ずかしく思います。これからは私の先入観よりまずきちんと事実確認をし、息子の意見を聞いてから行動しようと思った出来事でした。 著者:森千春/女性・主婦。1児の母。自身の体験をもとに、妊娠や出産、子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年09月09日息子の幼稚園でできたお友だちのAくんは、自分に不都合があるとかんしゃくを起こし、手が出てしまいます。しかし、それも成長過程の1つだと思うので、特に気にせず付き合ってきました。しかし、Aくんのママのとったある言動が、疎遠になろうと思ったきっかけになったのでした。突然息子につかみかかったママ友の子どもトラブルが起きた日、Aくんを含む数人のお友だちと公園で遊んでいました。息子が水分補給の休憩をしに私の元にいるとき、背後から視線を感じたので振り向くと、Aくんがすごい形相でにらみながら駆け寄り、息子につかみかかりました。 止めてもAくんは息子の服を離さず、すごい力で息子を叩いたり振り回したのです。やっとの思いで引き離したところ、かんしゃくを起こしたAくんは、今度は自分のママを蹴ったりぶったりしていました。 事実確認より先に、にらんできたママ友ママ友は蹴られ続けながら、やさしく「どうしたの? 大丈夫だから言ってごらん?」とAくんに言ったあと、私をにらみ「あなたの子どもに悪いところがあったのかもしれないしね」と言ってきたのです。しかし、私は息子とAくんが遊んでいた様子を見ていましたし、遊ぶ子どもたちを見守っていたほかのママ友も「それは違うよ」と言ってくれました。 何よりも手を出したAくん本人から、息子が使っていた遊具を使いたかったけれど、先に使っていたので、カッとなってしまったと落ち着いてから説明があり、息子は悪くなかったことが証明されました。 冷静に対応し、売り言葉を買わない幼児がつい言葉よりも先に、手が先に出てしまうトラブルはよくあることだと思います。しかし、自分の子どもがほかの子どもに暴力をふるった際、すぐに売り言葉を言うのは親として許されることではありません。 ママ友の言動には内心頭に血が上りましたが、冷静でいることを心がけました。ママ友は、自分の子どもに非があったことがわかるとムスッとしながら「ごめんなさいね」と言い、ほかのママ友たちに見られていてバツが悪かったのか、そそくさと帰っていきました。 このママ友とは、関係を続けてもこの先もトラブルが続くと思い、無理に話し合いはせず、距離を取ることに。子どものトラブルが起きたときは、状況を把握しないまま、真っ先に自分の子どもだけを信じて、相手をいきなり悪者扱いするのは危険です。何が起きたのか事実確認を取り、公平な目で見ることが大切だとこの経験から学びました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:大井絵衣5歳男児の母。「楽しく子育てがしたい!」がモットー。台所育児を実践中で、息子が1歳のころから毎日夕飯を一緒に作るのが日課。自身の育児経験を中心に、子育て関連の記事を多く執筆中。
2022年09月08日私たち家族は、北海道の田舎在住。両実家から車で2~3時間ほど離れた場所に住んでいます。月に一度帰省できれば良いほうで、近くに親戚がおらず、夫と2人で現在3歳の娘を育てています。友だちもおらず寂しく育児をしていると、同じアパートに赤ちゃんがいるのを発見! 赤ちゃんのママに声をかけてみると……、なんと娘と同じ誕生日だったのです。現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。 同じアパートに同じ誕生日の赤ちゃんがいた娘が生後3カ月のころ、住んでいたアパートの2つ隣の部屋に、娘と同じくらいの赤ちゃんがいることを知りました。その親子が外に出ているタイミングを見つけて、赤ちゃんのママに声をかけたところ、なんと娘と同じ誕生日でびっくり! 出産した場所は違ったものの、娘と生まれたときの時間や体重が近い男の子ということが判明しました。私はその男の子のママと連絡先を交換し、連絡を取り合うようになったのです。 同じく“孤育て”をしているママ友ができた男の子のママは別の日に、「よかったらうちで遊ばない?」と自宅に私と娘を招いてくれて、娘と男の子が落ち着いている隙にコーヒーを淹れ、おもてなしをしてくれました。また娘が寝転ぶためのバスタオルやおむつ、おしりふきを準備してくれて、男の子のママの細やかな気づかいに感動! 私は感謝の気持ちでいっぱいでした。 男の子のママはもともと本州に住んでいたそうですが、旦那さんの転勤で北海道に引っ越し、周りに親戚がいないと話しており、私は孤独な育児の大変さに共感し頷くばかり。周りに頼れる人がいない“孤育て”をしているママ同士で悩みを話しながら、一緒においしいコーヒーを飲んでいると、慌ただしい時間を忘れるくらい癒やされました。 娘が一番信頼できる友だちができたその後も連絡を取り合い週1回ほど遊ぶようになり、娘が初めて覚えたお友だちの名前が、その男の子でした。娘はその男の子と赤ちゃんのときから遊んでいるおかげか、他のお友だちと遊ぶときよりもリラックスしています。小さなうちに娘にとって信頼できる友だちができてひと安心。 男の子のママは、いつも私の育児に関するたわいない話を、否定せず真剣に聞いてくれるので、私は会える時間を楽しみにしていました。周りに親戚も友だちもいない環境で、偶然にも同じような子育てをしているママに出会えて、孤独な気持ちを和らげてくれたことを感謝しています。 私も娘も友だち親子と同じ境遇だからこそ、お互いに理解しやすく悩みを相談でき、深い仲を築くことができました。忙しいなか自宅でおもてなしをしてくれたママ友に心から感謝しています。私も男の子のママのように、さりげなくコーヒーを振る舞える素敵な人になろうと思いました。 著者:渡邊なつ2歳女の子のママ。実家が遠方で頼れない、友達がいない、夫は夜勤あり。トラブル満載な育児体験記を執筆中。
2022年09月07日ある日、4歳の娘と1歳の息子を連れて家の近くの公園へ出かけました。そこにいたのが娘の幼稚園のお友だちとその姉弟。しかし見渡しても保護者の姿がありません。こちらの心配をよそに遊び始める子どもたち。次第にお友だちに振り回される事態になっていき……。公園にお友だち……でもママとパパは?ある日、子どもたちと公園に出かけると娘が「あ! Nちゃん!」と幼稚園のお友だちを見つけました。そこにはNちゃん(4歳)とNちゃんの姉(6歳)、Nちゃんの弟(3歳)の姿が。「こんにちはー」と挨拶し、小さい公園を見渡しましたがママとパパの姿がありません。 思わずNちゃんに「ママかパパは?」と聞くと「お家にいるよ」とのこと。私が思わず「え?」と言ったときには、娘はNちゃんたちと遊び始めていました。お家はすぐ近くで、いつも子どもたちだけで公園に来て遊んでいるのだということでした。 きょうだいに振り回され娘と遊べない!小さい子どもだけで遊んでいることに不安を覚えながらも、子どもたちの遊びを見守ろうとしたとき、一番下の弟くんが「遊ぼう」と誘ってきました。「うん、いいよ」と返事をしてからが怒涛の忙しさに……! 3人のきょうだいたちは私と遊びたいようで、Nちゃんが「ブランコ押して!」と私をひっぱり、ブランコを押しているとお姉ちゃんが「一緒に砂場する!」と手をぐいぐい引っ張ります。 私は動き回ってしまう1歳の息子を降ろすこともできません。「順番ね!」「娘ちゃんもみんなで遊ぼう!」という私の主張も空しく、弟くんもそれに加わって私の引っ張り合い。私は娘と遊びに来たのに……。そして娘は3人の勢いに圧倒されて、ひとりぽつんとブランコに乗っていました。 家まで送るも……撃沈しばらく忙しく遊んでいると、弟くんが「おしっこ出た」と言いに来ました。確認するとパンツがびしょ濡れです。これは仕方がないと、家の場所を確認すると、公園からは少し離れた場所でした。「まだ一緒に遊ぶ!」と渋る子どもたちを連れ、なんとか家に行きインターホンを押しました。 出てきたのは部屋着のママ。「すみません、同じ幼稚園の○○です。今公園で遊んでいたんですが、お子さんがおしっこしちゃったので連れてきたんです」というと、私には目もくれず「早くない?」とお姉ちゃんに一言。お姉ちゃん2人は「家でゲームするし!」と言い、弟くんも引き連れ家に入っていきました。ママは「どーも」と言い、玄関はパタンと閉められました。 遊んでいた時間は約30分。娘と満足に遊べなかったお詫びで帰りにコンビニでアイスを買って帰りました。ただ家に帰ってからもあのきょうだいたちが子どもだけで公園で遊んでいたことが頭から離れず、モヤモヤが消えませんでした。また同じ状況を見かけたら児童相談所に報告するなどの選択肢も考えなければと考えています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年09月04日私の娘は1歳1カ月のころに初めて歩けるようになりました。その後娘は歩くことが大好きになり、特に外をお散歩するととてもうれしそうな笑顔に。娘と一緒に歩くのは、1日の中で一番楽しい時間でした。ある日、娘と2人でいつものように歩いていると、突然女性が話し掛けてきて……。たくさん歩きたい娘とお散歩私の娘は1歳半を過ぎたころ歩くことに慣れてきて、とにかくたくさん歩きたい、あちこち歩き回りたいという時期でした。家の中では狭いので、私と娘は毎日のように公園や児童館などへ行きお散歩。広いところを歩く娘は本当に楽しそうで、私も成長を感じうれしくなりました。 なるべくいろいろな景色を見せてあげたいと思い、次はどこへ行こうかと考えることも楽しみのひとつに。そんなある日、近くの駅の広場を歩いていると、突然40~50代ぐらいの女性に話しかけられました。 お友だちいないんでしょ?その女性は1枚のチラシを私に差し出し、「ひと駅向こうでやっているから、よかったら来てみてね」と言いました。チラシに書かれていたのは、とある子育てサロンの案内。私はその子育てサロンのことを知らなかったので、「初めて知りました、ありがとうございます」と言ってしばらくそのチラシを見ていました。 するとその女性は、「こんなところで遊んでるなんて、お友だちいないんでしょ? ここに来たらお友だちいっぱいできるからね」と言ったのです。 見知らぬ人の言葉に驚いた私は……「お友だちいないんでしょ?」という言葉を向けられたのは、娘なのか私なのか、もしかしたら両方だったのかもしれません。たしかに友だちと呼べる人は少ないけれど、公園や児童館でよく一緒に遊ぶ人たちや、お互い子連れでよく会う学生時代からの友人もいました。 私たちがいたのは遊具も何もない広場で人通りも少ないところでしたが、安全な場所を選び歩くことを楽しんでいただけ。何より、今ここで初めて会ったばかりの人にそんなことを言われるなんて、と驚き、返す言葉が見つからず……。私は「そうですね、ありがとうございます」と言って娘とその場を去りました。 街で子どもと一緒にいると、本当にさまざまな人に話しかけられます。この女性は子育てサロンの良さを伝えるために何気なく言っただけかもしれませんが、私はとても嫌な気持ちになりました。結局その子育てサロンへは行っていません。私も誰かと話すときは言葉に気をつけようと思った出来事でした。 著者:斉藤 ひかり7歳女児、4歳男児の母。転勤族。結婚前に音楽業界で働いていた経験を生かし、主に音楽・エンタメ・子育て関連の記事を執筆中。
2022年09月01日保育士の中田馨さんが、お友達の家での子どもの遊ばせ方やマナーついて教えてくれました。長期休みや休日に、子ども連れでお友達の家にお邪魔する機会もありますよね。仲が良いから……とやってしまっている何気ないことが、もしかしたらお友達を困らせてしまっているかも!? 中田先生が先輩ママとして思ったことや、保育園のママたちから聞いた体験談をもとにお話ししてくれていますよ。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。夏休みにお子さんを連れて友達の家に遊びに行く機会も多いかもしれませんね。子どもが小さければ小さいほど自宅で集まるという機会は多いのではないかと思います。楽しみな反面、失礼のないように心配りもしなければいけないですよね。今回は、私の経験も交えつつ、友達の家での遊ばせ方や付き合い方などについてお話しします。 手土産はいる?「何もいらないよ」と言われても、やはりちょっとした手土産がある方がよいのかなと思います。手土産というと食べ物が多いと思うのですが、その際に気をつけたいのが内容です。 特に乳幼児期は、お子さんの口に入れるものを慎重に選んでいるご家庭も多いものです。「みんなで食べよう」と、まだそのご家庭のお子さんが食べたことがないものを持っていくと、困ってしまうこともありえます。また、高価すぎるものは、逆にお友達に気を遣わせてしまいかねませんので注意が必要です。 いろいろ考えていると、とっても難しく感じるのですが私の経験上、スイカやいちご、ぶどうなどの果物は大人も子どもも喜んで食べてくれたかなと思います。 遊ばせ方は?気の知れたお友達であっても、何度もお家にお邪魔している仲であっても、やはり適度な遠慮は必要です。子どもも慣れてくると、自分の家のようにふるまうこともありますので、その都度「○○ちゃんに貸してって言ってからよ」「○○ちゃんのママに聞いてからにして」などの声かけが必要です。決して、子どもを野放しにしてはいけません。万が一、お家のものやおもちゃを壊してしまった場合は、子どもと一緒にきちんと謝りましょう。 以前、私の家に遊びに来ていた息子の友達が、クリスマスツリーテントの土台を壊してしまいました。その子のママは、それを見て笑っているだけだったので、私はとってもショックを受けました。どんな物であっても、そのおうちの大切な物だということを、子どもに伝えるようにしてください。 人のうわさ話はしない方がよい人が集まるとどうしてもしてしまいがちな話題が「うわさ話」です。「△△ちゃんのお家では……」「××先生は……」なんて話になったときが困りますね。公園だったりしたら、「もうすぐ宅配が来るから」のようにその場から離れやすいのですが、お家に入ってしまうとそうはいきません。困ったときは、「そうだったんだ」などの相槌程度に留めそれ以上話が膨らまないようにするといいでしょう。 私は基本的に噂話からは逃げるのですが、それでも遭遇することがあるので、「××先生は……」みたいな話になると「私、結構その先生のこと好きやで。実は、うちの子のときにこんなこともあってね~」なんて言ったります。このように言うのがおすすめですよ、というわけではありませんが、これを言うと、それ以上話が進まないこともあります。 滞在時間は?ゆったりとした雰囲気の中、子どもたちが遊んでいて、その横でママたちもたわいもない話に大笑い。なんて、楽しい時間は、大人にとっても子どもにとっても、あっという間に過ぎてしまうものです。お友達の家にいる時間は、あらかじめきちんとラインを引いて決めておきましょう。「5時に帰る」と決めているなら、子どもにも「5時に帰るよ」と前もって伝えます。 もしかすると友達が、「うちは、6時まで大丈夫よ」と言うかもしれません。それはその時々の都合によって合わせればよいと思いますが、他にもお友達がいてその人が帰りづらくなっているのなら潔く5時に帰った方がよいかもしれません。予定時刻にスパッと帰宅する方が、今後もお付き合いしていくうえで気持ちがよいでしょう。 私も、今まで何組ものママたちと子どもを含めて遊ばせてもらってきましたが。その中でも、親友と呼べる人とも出会えました。今では、子ども抜きでお茶やランチをして楽しんでいますよ。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年08月25日