江崎グリコの「アイスの実」シリーズから、新作フレーバー「アイスの実<濃いブラッドオレンジ>」が登場。2021年3月1日(月)より全国で発売される。「アイスの実」新作は“濃いブラッドオレンジ”一粒一粒に詰まった素材の濃い味わいを楽しめる“ひとくちジェラート”として、1986年の発売から36年目をロングセラー商品「アイスの実」。今回新たにラインナップに加わる「アイスの実<濃いブラッドオレンジ>」は、ブランド史上初となるブラッドオレンジフレーバー。フルーツの果汁をたっぷりと使用した“濃い”シリーズの新作となる本商品には、春に旬を迎えるイタリア産のブラッドオレンジ果汁40%を使用。人工甘味料不使用で仕上げており、素材本来のジューシーで濃い味わいと、後口のほろ苦さが楽しめる一品となっている。<濃いぶどう>&<濃いもも>も同時発売また、果汁80%のジューシーで濃厚なおいしさの<濃いぶどう>、黄金桃の果汁・果肉をブレンドしたコク深いおいしさが楽しめる<濃いもも>も併せて発売される。商品情報「アイスの実<濃いブラッドオレンジ>」発売日:2021年3月1日(月)価格:140円+税【問い合わせ先】グリコお客様センター(フリーダイヤル)TEL:0120-917-111受付時間:10:00〜16:00(月〜金)
2021年02月25日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第64回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】たび重なる闘病生活に疲れてしまいました。最近、甲状腺がんとの診断を受けました。がん宣告はこれで3回目。1度目は12年前の卵巣がん、2度目は昨年の乳がんで、3度目がこの甲状腺がんです。生涯のうち2人に1人ががんを患うと言われるこの時代。なってしまうのは特別なことじゃないと思いますし、子どもの成長を見届けたいとの思いで、手術や長期治療を続けてきました。幸いにもその間、日常生活に大きな支障はなく、12年前の卵巣がんについては完治のお墨付きをもらうこともできています。でも、3度目ともなると、どうしても「なぜこう何度も……」という思いを鎮めることができなくて。まだまだやりたいことがあるし、子どものサポートはしたいと思いつつも、疲れてしまって気持ちを上向きにすることができません。どうしたら改めて前を向くことができるようになるでしょうか。(58歳・女性・会社員)【回答】前を向く方法……このような大変なご状況を抱えて、それでも前を向く方法……すぐには思いつけません。どんな言葉も、ここまでを生きてこられたあなたの前では、薄っぺらなものになってしまいます。子どもさんの成長を見届けたいという一念で、果敢に治療を続けてこられた。正にその意志の力が病を押さえ込み、命を燃やし続けさせてきたのだと思います。本当に、心からリスペクトします。でも、3度目のがん宣告を受けた今、前を向けなくなっていらっしゃる。そりゃそうでしょう。そりゃそうですよ。なにかあなたにお伝えできる言葉がないか必死で探しましたが、どんな言葉も力不足でダメです。なので、私が常々感じていることをお話しさせていただこうと思います。私は看護師なのですが、これまでにいろいろ見させていただいて「わかった!」と思っていることがあります。それは、「死ぬときは決まっている」ということです。実は生まれた時から、○○年○○日までと、命の限りは決まっている。どんなに元気でもその時がくれば死ぬし、どんな大病を抱えていてもその時がくるまでは死なない。そういうものなのだなと、わかったように思っているのです。その日がいつなのかは、たかだか人間の私ごときにはわかるわけもありませんが、そのかわり、心配も無用です。「事故に合わないように」とか「病気にならないように」とか、心配しなくていい。だって、生きるところまで生きることが決まっているのですからね。あとは、もらったその時間をどう使うかだけです。なんだか乱暴な話になってしまってすみません。あなたの日々が安寧でありますように、朝に夕に祈ります。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年02月19日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第63回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】がんと診断されて心が不安定な姉との付き合い方がわかりません。私の姉は3年前にステージ4の乳がんが見つかりました。現在は通院治療を受けており、独身で視力がほとんどないこともあって、80歳近い両親が世話をしています。元々、姉と両親は仲が悪いのですが、がんの診断を受けてからというもの、姉は両親に向かって「自分が病気になったのは両親や先祖のせいだ」と、罵倒を繰り返すようになりました。もちろん、今の姉の状態を考えれば、不安と無力感でやるせない気持ちでいっぱいになっているのは理解できます。でも、私が何度、両親と姉の間に入ってその場を収めても、すぐに罵詈雑言が飛んでくるため、今では私も親も親戚もお手上げ状態です。家族全員が少しでも穏やかな日々を過ごせるようにするにはどうしたらよいでしょうか。(55歳・女性・会社員)【回答】「今では私も親も親戚もお手上げ状態」というご状況、なんと申し上げてよいのか……。ご家族全員が穏やかにお過ごしになれるときが一日も早く訪れますように、心からお祈りいたします。お聞きする限り、お姉さまのご病気は決して楽観できるご状態ではないでしょう。たぶんお姉さまには、ご自身の「死」の影が見えているのではないかと想像します。キューブラー・ロスという学者は、人は自分の死を受け入れるまでに5つの段階を通過すると説きました。第1段階は、否定。第2段階は、怒り。第3段階は、取引。第4段階は、抑うつ。第5段階は、受容。この説に当てはめて考えてみると、お姉さまは今、第2段階の怒りに呑み込まれていらっしゃって、甘えられるご家族にそれをぶつけていらっしゃるのかもしれません。罵詈雑言の裏には、「死」への不安が隠れているのかもしれません。とはいえ、だからすべてを許さなければいけない、というわけではありません。すべてを許してくれそうに見えるお釈迦様も、「もし罵る者に罵りを、怒るものに怒りを、言い争うものに言い争いを返したならば、その人は相手からの食事を受け取り、同じものを食べたことになる。わたしはあなたが差し出すものを受け取らない。あなたの言葉は、あなただけのものになる。そのまま持って帰るがよい。」(『サンユッタ・ニカーヤ』)といって悪態をついた人を突き放したといわれています。良かれと思ってかける情けが、かえって相手のゆく道をふさぐという場合もあります。介護や福祉の制度を活用して、一度、思い切ってお姉さまとの距離を置いてみるというのもひとつの手かもしれません。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年02月12日お笑いコンビ・オリエンタルラジオの藤森慎吾が5日、アンジャッシュ・児嶋一哉の公式YouTubeチャンネル「児嶋だよ!」にゲスト出演し、吉本興業退社について語った。「児嶋と藤森で語ってみたよ!」と題して公開された動画で、児嶋がオリエンタルラジオの退社について「びっくりしたよ、ネットニュースで。『なんかやらかしたな』と思ったよ」と言うと、藤森は「みんなやっぱりよぎりますよね(笑)。まったくそんなこともないですし、会社と何か揉めて、こじれて辞めるってわけでもないですし」と説明した。児嶋が「ざっくり簡単に言うとなんで辞めるの?」と聞くと、藤森は「めちゃくちゃざっくり言ったら、あっちゃん(中田敦彦)が辞めるということだったので、『じゃあ、俺も辞める』っていうこれだけの話です」と答えた。さらに藤森は「吉本にいながらでも相方とは活動できるんですけど、1番の理由は、あっちゃんが『2025年に武道館でライブをやりたい』というのを聞いて、めちゃくちゃワクワクして」と述べた。そして、「もちろん、僕は会社にいてあっちゃんは独立してということでも活動自体に何ら影響はないんですけど。オリラジで武道館でやるとなったときに、僕が会社でお世話になりながらやるというのも、色々と面倒なこともあるかもしれない。だったらきれいに2人で気持ちよくやるために、と思ったのが1番大きい理由です」と話し、「正直、それ以外で僕としてはメリットがないです(笑)。めちゃくちゃ会社のサポートが大事でしたから(笑)」と笑っていた。
2021年02月11日《お騒がせしてすみません。吉本興業を卒業しました》1月30日、自身のTwitterで吉本興業からの“電撃退社”を発表したキングコングの西野亮廣(40)。西野といえば、手がけた絵本を映画化した『えんとつ町のプペル』が昨年末の公開から1カ月で早くも100万人を動員。いっぽう、1月27日のTwitterでは《吉本興業の対応がナメ腐っていたので、会社ごとガン詰めしました》と投稿。映画宣伝を巡る吉本の対応に、不満を爆発させていた。西野はけんか別れではなく、あくまで話し合いの末の円満退社だと強調。今後も、吉本との関係性は継続すると発表していた。だが、吉本側の反応は冷ややかだ。一部では、吉本に近い関係者が「今着手しているプロジェクト以外は、西野とのすべての仕事を終了すると聞いています」と語っていたとの報道も浮上。本誌が取材をした関係者も、こう語った。「西野は『俺が辞めると言ったら吉本は引きとめるはず』とタカをくくっていたのでしょう。でも、吉本の答えは『どうぞどうぞ』だったのです。これまでも彼のせいで、マネージャーが潰されてきましたからね。当然の結果ですよ。今回の映画も、吉本は全面的にバックアップしてきました。しかし今後、彼にはその後ろ盾がなくなるわけです。これまでのように大きな仕事を続けていくのは、難しいのではないでしょうか」実際、西野が進める「えんとつ町のプペル美術館」計画にも暗雲が立ち込めているという。■建設予定地には吉本が3億円の根抵当権を設定西野は’18年9月、美術館建設予定地として地元・兵庫県川西市に約350坪の土地を購入。さらには吉本興業がプロデュースするクラウドファンディング「SILKHAT」で支援を募り、約6千万円を集めていた。だが本誌が現地を訪れたところ、今も更地のまま。そしてこの土地には吉本が3億円の根抵当権を設定していた。金融関係者が語る。「根抵当権とは簡単に言うと、吉本が西野さんに『土地を担保に最大で3億円まで貸す』という取り決め。一度返済し終わっても再び借りる可能性があるので、双方の合意なしには消滅しません。このプロジェクトは、夢の要素がかなり強い印象です。普通なら、こうした事業計画に巨額の融資をする銀行はまずありません。2年前の西野さんはまだ今ほどの実績もなかったでしょうから、なおさらです。きっと所属事務所だからこそ、温情をかけてあげていたのだと思います」オンラインサロンの会員数が国内最大の7万人を突破し、その年会費だけで8億円の収入があるという西野。とはいえ3億円もの支援をしてくれる存在がなくなるとすれば、大きな痛手だろう。そこで本誌は金銭を巡る吉本との関係について聞くべく、西野の会社に取材を申し込んだ。まず担当者は「SILKHAT」からの約6千万円は、西野の会社へすでに「支払われています」と回答。また根抵当権については「全額返済済みで、債務は残っておりません」と答えた。そして美術館建設で今後も吉本興業と連携する予定はあるのかと聞いたところ、こう返ってきた。「美術館建設について吉本興業と連携する予定はなく、今後の計画の見直しの予定もございません」吉本抜きでもプロジェクトは継続していくつもりだという西野。果たして、その“夢”は実現できるのだろうか――。「女性自身」2021年2月23日号 掲載
2021年02月10日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第62回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】上司に子育てと仕事の両立を理解してもらえなくて困っています。私には1歳になる息子がいます。今の部署には妊娠する前から所属していて、当時は産休と育休も取得。上司である部長は女性で、私と同じママでもあるので、仕事と子育ての両立で大変な部分も理解してもらえると思っていました。ただ、現場に復帰してみると、上司は子どもや家庭の事情など関係なしに、残業になる仕事を急に振ってくることが多くて……。上司には率直に相談もしましたが、改善される気配はなく、上司ばかりが子どものお迎えで定時に上がり、私は遅刻を繰り返す日々です。今の仕事が好きなので、仕事をやめたいとは思っていません。でも、早くも両立することの難しさを痛感して、今後どうしていけばいいのか途方に暮れています。(30歳・女性・会社員)【回答】子育てと仕事の両立。これは私たちが抱える永遠のテーマといっても過言ではなさそうです。さて、お子さんは1歳とのこと。かわいい盛りでしょう。でも、まだまだ手がかかりますね。たしか、育児休業であれば延長もできたと記憶していますが、なんらかの理由で延長されなかったのでしょうね。それで、職場復帰してみると、急な残業ですか。保育園のお迎えの時間は厳格ですから、本当に困りますよね。つらいなあ。子どもに手がかかる時期は、そう長くはありません。雇用主様には子育てへの配慮を、是非ともしてほしいものです。でも、一方で、仕事には厳しさがつきものだということも忘れてはいけないような気がします。どんな人も、さまざまな事情を抱えながら仕事に従事しているはずです。こちらの事情ばかりをゴリ押しするのは、大人としてフェアじゃない気がするのです。大切なのは、自分自身と折り合いをつけることかな、と思います。子どもはかわいいけれど、ずっと頑張ってきたキャリアをゼロに戻したくない。好きな仕事は辞めたくないけれど、子育ても大事だとわかっている。そりゃ、ベストは、理解のある職場で定時に退社でき、子育てもキャリアも両方手に入れられることですが、そうはいかないのですよ。世の中は自分の思い通りには回ってくれないのです。そういうものなのです。だから、自分の中で折り合いをつけていくしかない。そのとき、「上司が……」とか、「職場が……」とか「ダンナが……」と舞台の上に第三者をあげて考えない。なぜなら、他人はコントロールできない最たるものだからです。「今後どうするか」の答えを見つけるには、「今後どうしたいのか」を自分に聞いてみること。まずは、舞台の上にご自分だけでしっかり立って、考えてごらんになってみてはいかがでしょう。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年02月05日1月30日をもって吉本興業とのマネジメント契約が終了となった西野亮廣(40)。自身は円満退社を強調しているが、西野のSNSでの挙動が話題になったこともあり、“円満”をいぶかしむ声も上がっている。西野はマネジメント契約終了が発表される3日前の先月27日、マネージャーとのLINEのやりとりを自身のTwitterにあげ、《連日走り回ってくださっている吉本興業外部のスタッフさんに対しての吉本興業の対応がナメ腐っていたので、会社ごとガン詰めしました》と、不満を爆発させていた。LINE画面のマネージャーの実名を隠すなどの対応をしなかったことへの批判が相次ぎ、なかには「パワハラではないか」という声もあった。これについては、その後、西野自身がオンライン「voicy」の「西野亮廣エンタメ研究所」で「今回、よくなかったなと反省しているのは、このタイミングでマネジャーとのLINEをSNSに出しちゃったこと」と反省の弁も述べている。ある吉本興業関係者に話を聞くと……。「正直、辞めてくれてホッとしてます。西野さんはマネージャーには常に上から目線でした。自分が指導してやっている、という意識が強いのか高圧的な態度や物言いも多かった。いつか自分も担当することになるかも、と思うと気が気でなかったです。これまで担当した人も疲弊してましたね」当の西野は、2月1日に『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)に出演した際、マネージャーとの関係性についてこう語っていた。「僕の映画の仕事は4年スパン。他にも学校をつくったりとかは数年スパンになっていくけど、吉本興業のマネジメントの体制として、マネージャーは半年とか1年で代わってしまう。そうすると、企画立ち上げの時とそれを出す時のスタッフが違ってしまうとか、意思疎通ができていないとか、熱量が違うとかがずっと頻繁に起こっていて、これを何とかしないといけないよねって話し合いは、ずっと前からあったんです。(中略) (早いサイクルで)マネージャーが代わる、と言うことが難しかった。そこの引き継ぎがすごくストレスで、そこで詰めることもあった」西野は担当マネージャーが頻繁に代わることで自身の仕事に支障が出ている、と伝えたかったようだ。前出の吉本興業関係者は、この西野の主張に反論する。「吉本のマネジメントの体制を引き合いにだして説明していますが、吉本のほかのタレントは何年も同じマネージャーが担当することはよくありますよ。要は西野さんが例外だっただけ。西野さんのマネージャーが半年や1年で代わってしまうのは、精神的負担が大きいからなんです。“西野さんの担当を外れたい”と上司やまわりに相談するのは毎度のことで、人事部に掛け合う人もいました」(前出・吉本興業関係者)吉本興業には、エージェント契約も含め6,000人以上のタレントが在籍しているが……。「そのなかでも“マネージャーとしてつきたくないタレントランキング”では1、2を争う、と吉本の社員の間で言われていましたよ(苦笑)」(前出・吉本興業関係者)西野は先月30日、自身のTwitterで《吉本興業を卒業しました》という言葉とともに、《オラオラ喧嘩して辞めるわけではなく、お互いプラスになるような形を探った結果です》とつづっていた。自身が退社したほうが吉本にとっても好都合になると自覚している、ということか。
2021年02月03日お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が30日、ツイッターを通じて「吉本興業を卒業しました」と報告した。この日、吉本興業は公式サイトを通じて、「当社所属キングコング西野亮廣(にしの・あきひろ)について、双方合意の上、2021年1月30日付をもってマネジメント契約を終了しました」と発表。一方の西野は、「お騒がせしてすみません。吉本興業を卒業しました。いろんな記事が出ると思いますが、オラオラ喧嘩して辞めるわけではなく、お互いプラスになるような形を探った結果です」とツイッターで経緯を記し、「なので、普通に仲良しですし、継続する仕事もあります」と補足した。今月27日、ツイッターで「連日走り回ってくださっている吉本興業外部のスタッフさんに対しての吉本興業の対応がナメ腐っていたので、会社ごとガン詰めしました」と明かし、「しっかりしろ!」とつづっていた西野。心配するファンに向けて、「退社する可能性も含めて、吉本興業と慎重に話し合いを進めています。くれぐれも『トラブルが原因』とかじゃないっす!」「とりあえず吉本興業には『今の形を改めないと辞めます』という話をさせていただきました。安心してください。オラオラした感じでは言ってなくて、『この状態だとお互い得をしないよね』という、ものすごく落ち着いた話し合いです」などと経過を伝えていた。
2021年01月30日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第61回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】意力や気力の抜けた先輩社員を見ていて、将来が不安になりました。私が勤める会社には“窓際族”に該当するような年配社員の方が多いです。毎日、パソコンに向かってはいるものの、しているのはいつもネットサーフィン。少し時間が経つと、他部署と関わるような業務もないのに席を何度も立ち始めるようにもなり、どうしても仕事をもう少し積極的にしてほしいと思ってしまいます。ただ、そんな様子を見ていると、将来、自分が“窓際族”になる可能性も感じるようになって……。はたしてこの人たちと同じ年齢なった時、主要なポストに就いて、部下のお手本となるような働きが自分はできているのか不安を抱くようになりました。ずっとモチベーションを維持して働くにはどうすればよいのでしょうか。(28歳・男性・会社員)【回答】ずいぶんと熱心に年配社員さまのことを観察なさっていらっしゃるご様子に感心いたしました。もしかすると、年配社員さまのお世話があなたさまの業務なのでしょうか。そうであれば、「仕事をもう少し積極的にしてほしい」とさぞかしお気を揉まれることでしょうね。ご心労お察しいたします。ただね、他人様をコントロールすることは原則できません。もっとこうしてほしいと思っても、そうはしてもらえないのが、世の中の理です。ですから、あなたさまがどんなに気を揉んでも、年配社員さまの働き方は残念ながら変わらないでしょう。さて、万一、あなたさまの業務が年配社員さまのお世話ではない場合ですが、この場合「仕事をもう少し積極的にしてほしい」は、びっくりするくらい大きなお世話といえましょう。そんなことをお考えになっているヒマがあったら、もっとご自分のお仕事にしっかり集中なさったほうがよろしいでしょう。いらん観察して、いらんこと考えて、挙句の果てに将来自分が“窓際族”になる可能性を感じて不安になってしまうとは……本末転倒ですよ。モチベーションを維持して働くにはどうすればよいかは、至極簡単です。他人がネットサーフィンしてようが、席を何度も立とうが、そんなことに影響されないあなた自身の目標を持つことです。あなたのモチベーションは、あなたのものですからね。潰すのもあなただし、維持するのもあなたです。拝読いたしますに、当座、将来主要なポストに就いて、部下の手本となるような働きをするのが目標でいらっしゃるのかしら。そうであれば、それを目指して脇目もふらずご自分のお仕事に没頭し、精進されるがよろしいでしょう。他人がどのような働き方をしていようが、かまったこっちゃありません。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年01月29日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第60回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】大学卒業後、長男がしっかり働いてくれるか心配です。来年、大学4年になる長男は働くことに全く興味がないようで、入学してからアルバイトをしたのはコンビニで一度だけ。それも、コロナウイルスの感染リスクがあるからと、半年も経たないうちにやめてしまいました。さらに今年は就活もあるというのに去年の夏からオンラインインターンの一つも受ける様子はなく、スーツは持ってないわ、就活サイトにも登録しないわで、就職する気が全く感じられません。「一生働かないまま過ごしたい」と言う始末です。このまま実家暮らしのニートになってしまわないでしょうか。(54歳・女性・薬剤師)【回答】心中、お察しいたします。私も息子のことで似たような心配をしたことを思い出しました。さて、あなたは、心配のあまり日々ご子息にお小言を言っているのでしょうか。もしそうであれば、お気の毒に。あなたが、ではなくて、ご子息が、ですよ。私たちは相手を見るときに、どうしても自分のフレームを通して見てしまうのですね。「スーツは持ってないわ」「就活サイトにも登録しないわ」と嘆いていらっしゃいますが、スーツを持っていたら、就活サイトに登録したら、就職できますか?そうすれば何とかなると思っているのは、あなたの経験からつくりあげたフレームを通して見た虚構の世界です。実際には、スーツ着たって、就活サイトに登録したって、どうなるかわかりゃしません。しかも、私、ご子息のおっしゃる「一生働かないまま過ごしたい」には、心から同意します。私もそんな儚い夢を抱いていた時期がありました。でも、人生にはもっと面白いことがあると気付いて、それを実現するために動かざるを得なくなりました。結果、“働く”ということになったのです。私も“働く”こと自体に興味なんてありませんでしたよ。母として心配すべきは、ご子息が働くことに興味がないことではなく、楽しいことを見つけられていないことではないかしら。とはいえ、ご子息はまだ20数年しか生きていないのですから、これからです。人生100年の時代。楽しいことを見つける時間は、まだまだたっぷりあります。こう考えてみると母親なんて、所詮なにもできないものですね。渾身の力を振り絞ってお小言を言ったとて、なんの効果もありゃしません。だったら、ご子息をリスペクトしちゃったほうがいいかも。「男子家を出ずれば七人の敵あり」、ということわざがあります。(女子だって同じですが。ご子息は敷居を跨いでもいらっしゃいませんが。)だとすれば、せめて母までもが敵にならないようにしようではありませんか。まったく、お互い、苦労が絶えませんね。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年01月22日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第59回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】私は入社してから33年、ずっと同じ仕事に携わってきました。その仕事にはやりがいを感じていて、会社で自分の存在意義も感じていました。そんな中、2年前に会社の配置変えがあって、初めて別の業務を担当することになったんです。ただ、会社からのサポートが期待したほどなかったこともあって、その仕事に私はどうしても馴染むことができなくて。先月、会社に退職届を出しました。入社してから35年、定年まではあと2年でした。もちろん、会社の同僚や家族には「あと2年の辛抱だよ」「新しい仕事を見つけるのは難しい」「今の会社で何が不満なの?」と反対されました。私にもコロナの影響で職を失う人や収入がない人が多くいる中、後ろめたさや将来に対する不安があったことは確かです。ただ、それでも辞めたかったんです。新しい作業には満足できず、やりがいのあった作業からは離れて、どうしても自分の存在価値が感じられなかったんです。私は間違った選択をしてしまったのでしょうか。(58歳・女性・会社員)【回答】「辞めたくなかった」「辞めて失敗した」と、一番思っていらっしゃるのはあなたのようですね。配置変えされてからの業務に、なじめなかった。そういうこともあるでしょう。それで、退職を決断された。うん。それもありですよね。35年勤めていたとか、定年まであと2年だったとか、同僚や家族が反対したとか、いつだって相反する見方はできるものです。大事なのは、あなたがなじめないと判断して、辞めると決断したということ。よくご決断されましたね。自分の存在価値を感じることができないような場所から離れたことに、間違いはなかったと思いませんか。変化には、大なり小なり痛みがつきものではないかしら。物事に陰陽がある限り、“良いことばかり”もなければ、“悪いことばかり”もない。どうしたって少々の後悔を伴いながらの、新しいスタートになるような気がします。さて、せっかく新しい道の前に立ったのに、いつまで後ろを振り向いているおつもりでしょうか。私たちに与えられた時間には限りがあります。そして、時間が過ぎるのは本当に早い。おお、もったいない、もったいない。間違った選択だったのだろうかなんて悩んでいるその時間と労力を、これからどうやって楽しんで生きていくかを考えることにお使いになった方がよっぽど健全です。だって、いくら悩んだって巻き戻しはできないのですから。あなたは、間違った選択なんてしていないですよ。あなたの人生の中で、あなたが決めたことは、すべてベストチョイス。「間違った選択はしていない」と、あなたが決めればいいのです。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年01月15日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第58回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】私は保育士で、今は保護者を支援する立場にいます。年々、対応に難しさを感じる保護者は増えており、試行錯誤の毎日です。そうした中、最近、保護者からきつい一言を言われました。その保護者はなかなか子どもの爪を切ってきませんでした。保育士は子どもの爪を切るのは禁じられています。そこで、私は担当と一緒に2カ月近く「寝ている時に切ってはいかがでしょうか」などと、色々な声掛けをしてきました。ただ、それでも切っていただくことはできず、本人や周囲の子を傷つけてしまう恐れもあるため、次に私は「お忙しいところ申し訳ないのですが、○○ちゃん自身もお友だちも傷をつけてしまうといけないので、切っていただけないでしょうか」とお伝えしました。すると翌日、突然、周囲にほかの保護者もいる中、『私が忙しさにかまけて、何もしてないように言って!出来ないから出来ないんです!私の心に寄りそってない!』と言われてしまったんです。その言葉に私は唖然としてしまって……。今まで保護者の心に寄りそうように心掛けてきましたが、もう訳がわからなくなりました。玉置先生、心に寄りそうとはどういうことでしょうか?(47歳・女性・保育士)【回答】大変でしたね。保護者さんの心に寄りそうように努めていらしたのに、どこでボタンを掛け違ってしまったのでしょうか。ご相談いただいたので、私からひとつの可能性をご提示しますね。“答え”ではないですよ。今回のことをあなたがお考えになるための“材料”です。あなたが保護者さんにかけた言葉、「寝ているときに切ってはいかが」は“方法”の提示。「傷つけてしまうといけないので、切って」は“評価”。ここに、相手の心に寄りそう要素は残念ながらひとつもありません。保護者さんは、あなたに寄りそってもらっているとは微塵も感じていなかったかもしれませんね。保護者さんの心に寄りそうなら、まずは保護者さんの話を聴くことです。たとえば、5分でいいから二人きりになれる場所を確保して、座ってもらって、できればお茶を用意して、「お疲れさまです。毎日どうですか?」と。眠れているか、食べられているか、楽しめているか、とにかく保護者さんを話題の中心にする。特に保護者さんの“感情”を真ん中に置いて話をする。その中から、子どもの爪を切れない理由を一緒に探す。どうやったら切れるのか方法を一緒に考える。問題を抱えている方は、ものすごく敏感で鋭いセンサーを持っています。だから、こちらに少しでも上から目線の気持ちがあれば、すぐにバレてしまいます。人の心に寄りそうとは、自分の心の中をつまびらかに知ることである。私はこんなふうに考えていますが、いかがでしょうか。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年01月08日井上真央主演で、いまから102年前に社会を大きく変えていった女性たちを描く“大痛快”エンタテインメント『大コメ騒動』。この度、本作に出演する中尾暢樹、工藤遥、吉本実憂の若手注目俳優たちが大正時代の衣装に身を包みながら本作について語るコメント映像が到着。3者3様のキャラクター写真も解禁された。劇中で、中尾さんが演じるのは富山の騒動の真実を記事にするため、大阪から来た若手新聞記者・一ノ瀬実役、工藤さんは裕福な家柄で私塾の先生・池田雪役、吉本さんは、主人公いと(井上真央)ら仲仕を束ねている親分の妾・ヒサ役で出演。それぞれの役柄に合わせた3者3様の衣装になっている。映像では、「女性が世の中をこんなに変えるということの強さというものが、現代にも通じるものがあると思うので、たくさんの方が勇気づけられて頑張れる、という気持ちなってくれたら嬉しいです」と作品に魅力を語る中尾さん。工藤さんは「“おかか”たちのたくましさ、力強さを中心に描かれているお話の中で、先生という立場でもあるので、子どもたちに親身になって『あなたたちのおかあさんたちはすごいんだよ、格好いいんだよ』ということを伝えていく役割だったのかな」と自身の役どころを語り、「なるべく近寄って演じていければいいかなと思って現場にいました」とコメント。また、いとの幼なじみでもあるヒサを演じた吉本さんは、「三日間くらいの撮影で、途中から撮影に入ると緊張するなというのがあるのですが、アットホームで入りやすい雰囲気でした」と明かし、「井上さんとの再会するシーンがあったのですが、距離感がどんな感じなんだろうと思っていたのですが、井上さんの第一声を聴いた時から、こういう関係性でいいんだというのが、自分の中でまとまったので凄く助かりました」と、撮影現場をふり返っている。『大コメ騒動』は富山県にて先行公開中、1月8日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:大コメ騒動 2021年1月8日よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開©︎2021「大コメ騒動」製作委員会
2021年01月07日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第57回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】先輩社員の働き方に疑問を感じています。入社して15年の私は、今の仕事を4年前くらいからやっていて、先輩2人と私の2人チームで担当しています。仕事の内容はエクセルを使ったデータの整理と分析で、先輩2人はどちらも私より一回りほど上のベテラン。仕事自体は難しいこともありますが、その分やりがいもあって満足しています。ただ、最近、一方の先輩の働き方が目に付くようになって……。私より2年も前から同じ仕事をしているのに、基本的なことを私に繰り返し聞くようになり、新しい作業が増えると、「自分にはできない」からと最初から理解しようとせず、人任せをするようになったんです。もちろん協力しあうことは大事ですが、これではもう一方の先輩社員や私にしわ寄せが来るばかり。もう一方の先輩は「努力するかどうかは本人の向上心次第だから」と達観しており、私もそうなろうと思ったんですが、そういう姿が目に入るとどうしてもイライラしてしまいます。こういうとき、どうやったら気持ちを切り替えられるでしょうか。(38歳・女性・会社員)【回答】え~と、ずいぶんと先輩さんのことが気になって仕方がないご様子ですね。よっぽど先輩さんのことがお好きなのか、はたまたあなたがお暇なのか……。入社して15年。今のお仕事で4年目。もう脂の乗り切った働き盛りですね。しかも、今のお仕事に「やりがいがあって満足している」とは、本当に素晴らしいです。なかなかないですよ、そういう職場は。うらやましい限りです。で、最近先輩の働き方が目に付いて、イライラして仕方ないと。イライラする原因は、「しわ寄せが来る」ことでしょうか。やりがいがあって満足している仕事だけど、人よりも多く働くのは嫌だということかしらね。チームメンバーの仕事量は全員同じでないと、ダメですか。さて、一般論で恐縮ですが、イライラの周りにはいろんなものがくっついちゃっているように思うんです。私たちはよく「あの人がこうだから」とか「このやり方がどうだから」と、人のせいにしたり、仕組みのせいにしたりしますけれどね、イライラの根っこは実はそういうことではないような気がするのです。案外、自分自身の考え方や物事のとらえ方にイライラの根っこがある場合が多いのではないでしょうか。ですから、気持ちを切り替える方法を探すというのももちろん「あり」ですが、その前に、なぜイライラするのか、自分自身の心の中をじっくり観察してみることをお勧めしたいと思います。自分の中にある根っこに気づいたら、すう~っとラクになれるかもしれませんよ。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年01月01日2012年、第13回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞し、芸能界入りを果たした女優・吉本実憂。近年では、映画『HiGH & LOW THE RED RAIN』で出会ったアクション監督・坂口拓に師事し、アクションや殺陣の腕を磨き続けている。女優として着実にステップアップする吉本が2020年を振り返り、2021年の展望への意気込みを語った。映画『罪の余白』(15)、『レディ in ホワイト』(18)、『瞽女 GOZE』(20)で単独主演を務め、2019年公開の『透子のセカイ』では2020年のフランス・ニース国際映画祭最優秀外国映画主演女優賞を受賞。8日公開の映画『大コメ騒動』に出演するなど、女優として着実に経験を積んでいる。2020年は模索しながらも、「充実していたようなしてなかったような、色でいうと“グレー”な1年だった。だけど黒と白の2色だけでつくられたグレーではなく、たくさんの色が混ざり合ってのグレー」と得るものはあった様子。ステイホーム期間は海外ドラマ『The 100』をはじめさまざまな作品を見たり、ブームとなった『あつまれ どうぶつの森』などのゲームをしたり、アニメや漫画を読んだりとたくさんのインプットをしたそう。そして改めて「“今”と“未来”について、たっぷり考えることができました」とのことで「この状況になる前と後で、自分の軸となる部分の気持ちにブレがなかったので安心しました。好きな芝居をとことん追求していきたいと」と芝居への思いを再認識した。そんな吉本のモットーは「リアル」。「芝居は決してウソをつくことではない。“自分”という人物たちが集まって、自分の人生の一部を真実の心で表現していく」と芝居について持論を展開する。2021年もあくまで「土台は、芝居、アクション。共にリアルを追求する」と軸はぶれない。そのうえで「洋服、メイク、ネイルが好きなのでファッションに関わることもやっていきたい。広く深く重く、色んなものを表現し、届けられるような人に」とさらなる成長を誓った。
2021年01月01日所属する吉本興業から12月31日をもって独立することが発表されたお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦(38)と藤森慎吾(37)。マネジメント契約終了の理由として、吉本興業は公式サイトで「自ら確立した方針にて活動していきたいという2人の意向を最大限尊重し、この度、合意によりマネジメント契約を終了することとなりました」と説明。いっぽう中田は、独立を発表した28日に自身のYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で「吉本興業卒業会見」を放送。そのなかで「テレビやラジオ、劇場の仕事がだんだんなくなって、事務所との接点が少なくなっていった」とし、昨年から吉本と話し合いを続けてきたことを告白。そして、今年11月に退社を決断したことを明かした。来年以降は子供の教育も考えて家族とともにシンガポールへ移住する計画があると発表。また吉本とは「円満退社」であったことも強調していた。ここ数年は、YouTuberやアパレルブランド経営など芸人以外の“副業”での活躍も目立つ中田。円満退社を強調していたが、“布石”は静かに打たれていた。昨年の雨上がり決死隊・宮迫博之(50)らの“闇営業問題”によって、所属タレントとの新たな契約形態である「専属エージェント契約」を新設した吉本。昨年10月、インタビューでそのことに触れ《お笑いの会社、主力の商品もみんな知っている。こんなに有名な会社ないし、すごいところだなと》とした上で、こう語っていた。《むちゃくちゃ体制が古いんですよ。それが今から見るとブラックに見える。歴史をひもといてみても、内側からではなくて、外圧がないと変わらないので、今回がいいタイミングじゃないでしょうか。変わる時期が吉本興業にも来ているのかもしれない。今回の件で、バラける方向に行くフェーズなのかもしれなし、そこまで行き届かないかもしれない。僕は静観していますけど、一応自分なりの立ち位置で会社とはしたたかに付き合っていこうと思っています》(19年10月16日『ORICON NEWS』)戦略的に退社を決断した中田。あっちゃんの“武勇伝”はフリーになっても続くのか――。
2020年12月30日2020年12月28日、芸能プロダクションの『吉本興業ホールディングス株式会社(以下、吉本興業)』が、お笑いコンビ『オリエンタルラジオ』の中田敦彦さんと、藤森慎吾さんとのマネジメント契約を同月31日に終了すると公表しました。『吉本興業』は、ウェブサイトでこのように発表しています。当社と中田、藤森は、マネジメントの方針について話合いを続けてまいりましたが、自ら確立した方針にて活動していきたいという2人の意向を最大限尊重し、この度、合意によりマネジメント契約を終了することとなりました。2人は当社の所属から離れますが、当社としましては、2人の新しい環境での活躍を応援してまいる所存です。ファンの皆様、関係各位におかれましては、引き続きオリエンタルラジオへのご支援を賜りますようお願い申し上げます。吉本興業ホールディングスーより引用この知らせに、ファンからはさまざまな声が上がりました。・これから2人とも、自由にやっていくんだね!どんな活動をするのか楽しみ。・びっくりした。それぞれのよさがあるから、これから存分に発揮してほしい!応援しています!・いつかは吉本興業と契約終了するかもと思っていたけど。これからも『オリエンタルラジオ』として活動してくれるのかな。テレビ番組だけでなく、YouTubeでもそれぞれ活動していた中田さんと藤森さん。これから、どんな活躍を見せてくれるでしょうか。これからの2人からも目が離せませんね![文・構成/grape編集部]
2020年12月28日芸能事務所の吉本興業は28日、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦、藤森慎吾とのマネジメント契約を、今月末で終了すると発表した。同社は公式サイトを通じ、「当社所属オリエンタルラジオ 中田敦彦(なかた・あつひこ)と藤森慎吾(ふじもり・しんご)について、2020年12月31日付をもってマネジメント契約を終了することで合意しましたのでご報告します」と発表。「当社と中田、藤森は、マネジメントの方針について話合いを続けてまいりましたが、自ら確立した方針にて活動していきたいという2人の意向を最大限尊重し、この度、合意によりマネジメント契約を終了することとなりました」と経緯を説明した。「2人は当社の所属から離れますが、当社としましては、2人の新しい環境での活躍を応援してまいる所存です」とし、「ファンの皆様、関係各位におかれましては、引き続きオリエンタルラジオへのご支援を賜りますようお願い申し上げます」と結んでいる。
2020年12月28日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第56回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】今年に入ってから手洗いの回数が異常に増えて困っています。私は元々神経質なところがあるんですが、今年に入って新型コロナウイルスが流行すると、帰宅後はすぐに服を着替えて手を洗うようになりました。最初はそれだけで済んでいたんですが、テレビやネットの情報を目にするにつれ、それだけでは不十分な気がしてきて……。手洗いを2回繰り返すようになり、必ず洗顔をするようになり、しまいにはシャワーを浴びないと落ち着かなくなってしまい、帰宅後に1時間以上体を洗う生活が普通となってしまいました。理屈ではこんなに洗う必要ないことは分かっています。でも、どうしても心の中で「サボった結果、感染するかも」という声が聞こえてきて、不安を拭うことができません。こういう時、どうしたら心の声を鎮めることができるでしょうか。(男性・23歳・会社員)【回答】1時間以上体を洗うって……あなた。「どうしたら心の声を鎮めることができるでしょうか」なんて言っていないで受診した方がよかあないですか。私たちは、ふたつのエンジンを持っていると思うのです。ひとつは、科学。もうひとつは、感性。なにかトラブルが起きたとき、科学のエンジンを使って、薬や道具の力で解決するのがいいときもあれば、感性のエンジンを使って、美味しいものを食べたりゆっくり寝たりして解決するほうがいいときもあります。もちろん、両方のエンジンをバランスよく併用するときもあるでしょう。「智慧」というのは、このふたつのエンジンをうまいこと使い分ける判断を誤らない力のことだと思うのです。さて、ではその判断基準は?私はこんなふうに考えているのでご紹介します。(1)困っているか自分自身にしろ、家族や友人など自分の周りにいる人にしろ、誰かが困っていたら、科学のエンジンを使いはじめる。(2)昨日よりひどくなっているのか、良くなっているのか、かわらないのか状況なり症状なりが、昨日と比べて“良くなっている”、もしくは“かわらない”なら、もうすこし様子を見ていても大丈夫。でも、“ひどくなっている”なら、科学エンジン使用開始、です。あなたの場合、状況はだんだんとひどくなっていらっしゃるようですね。そして、ここにご相談くださるくらい、あなた自身が困っている。つまり、科学エンジンの使用開始時期がきているということです。数多ある科学の道具の中でも、今回使うのは、まずは医療でしょう。というわけで、私だったら近所のクリニックにアクセスしますが、いかがでしょうか。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2020年12月25日お笑いコンビ『かまいたち』の2人が、YouTubeチャンネル『かまいたちチャンネル』で、吉本興業の社員食堂を公開しました。前もって食券を買っておいたという2人。山内さんは『インディアンカレー』、そして、毎回のように社員食堂を利用しているというヘビーユーザーの濱家さんは『鶏のひつまぶし』を注文し、手慣れた様子でサラダを選びます。ひつまぶしには、サラダだけでなく、出汁、味噌汁、ミニカレーまで付いてくるという充実っぷり。ここで、ほかのメニューにカレーが付いてくることを知らずに『インディアンカレ―』をチョイスしてしまった山内さんは、「俺それ知らんかったんやけど…」とちょっと悔し気な表情を浮かべます。しかし、どちらもボリュームがあって、栄養バランスも良さそうなメニューです。気になるお値段は…。これだけの食事が、ワンコイン以下で食べられるなんて、驚きです!ちなみに、この食堂の米は、『次長課長』の河本準一さんがプロデュースした『準米』を使用しているそうで、とっても美味しいのだとか。五穀米が選べるのも嬉しいですね。ランチを食べながら、話題は、山内さんこだわりのリフォームの話に。追加リフォームの金額と、ジムに、マッサージスペースに、クリーニング…初めて聞く山内さんの高級マンション事情に、「別になんかしてんの?仕事」と濱家さんは驚きを隠せない様子でした。ただ、食事をしながら話しているだけなんですが、2人のゆるくも絶妙なかけ合いは「ごはん食べてるだけとかで全然いい」「毎日 社食食べて」という声も寄せられるほど好評です。外でのランチは少し寒そうでしたが、『かまいたち』の2人にとっても、楽しいランチタイムになったんじゃないでしょうか。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年12月24日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第55回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】父が大事にしていた庭の花木を兄にすべて刈られて喪失感を感じています。5年前に他界した父は庭いじりが大好きでした。実家の庭には四季折々の花が咲き、それを見るのは私の実家に帰る楽しみの1つでもあります。ただ、実家を継いだ兄は植物に全く興味がないようで、父が亡くなってから植物の世話は専ら高齢の母任せ。以前は父の自慢であった白蓮を枯らしてしまったこともあります。ーーそして今年の彼岸。新型コロナウイルスの影響でなかなか帰れなかった実家に久しぶりに帰ってみると、庭の花木が一本もなくなっていたんです。花壇の小さな花々も含めて全部……。理由はカーポートを作りたいからということでした。家を管理しているのは兄なので責めることはできず。庭を見ては父を思い出していた私は、もう一度父を失ったような、実家を失ったような感じがしてただただ悲しかったです。今後は心のよりどころをどこに求めたらよいのでしょうか。(55歳・女性・会社員)【回答】諸行無常。この世の中に同じかたちで在り続けるものなどなにひとつないとわかっていても、変わりゆくさまを見ると悲しくなります。胸の奥の奥のそのまた奥から、じわああっと湧いてくる、この抑えようのない気分をいったいなんといったらいいのでしょうね。お父さまのお庭が変わっていくさまをご覧になって、そんな思いでいらっしゃるのではないかと想像します。でも、変わっていくのは世の理。うっかりお兄さんのせいにしたくなりますが、お兄さんでさえ、移り変わる万物の流れの中のひとつでしかないのです。ああ、あなたさまのご相談のおかげさまで、なんだか今日はものすご~く悠久な気分になっています。エネルギー保存の法則って、ご存じでしょう。私はそっちの方面はからきしなんですが、自分なりにこの法則を「すべては地球という器の中でグルグルしている」ということだと解釈しています。つまり、さっき飲んだ水が、体の中で尿になって、トイレから海に流れて、蒸発して雲になって、まとまって雨になって降り、山の上の湖に貯まって、溢れ流れ出して川を下り、浄水場に入って、水道管から私の手にしたコップにそそがれ、ふたたび私のからだの中へ……。こんな感じで、かたちは変われども、本質は決してなくならない。その法則からすると、おとうさまのお庭は、なくなりません。かたちは変わるけど、なくならない。そうかしらと思って眺めると、お父さまの思いがこもった花々があちらにも、こちらにも、ありはしませんか。お父さまもそのことに「早く気づいて」と、「オレの白蓮はあちこちにあるよ」と、おっしゃっているような気がします。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2020年12月18日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第54回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】自身のがんと発達障害の長男に関する悩みで心がぐちゃぐちゃです。私は6年前に乳がんを患って、胸の全摘手術や抗がん剤治療をした後も、ホルモン治療を続けてきました。ですが最近、それが骨と肝臓に転移していることがわかりました。主治医からはステージ4だと言われています。そこで、一番心配になったのがこれからの長男の生活です。息子は今、発達障害(自閉症スペクトラムと多動性障害)を抱えており、就労ができずに人生の迷路をさまよっています。どうも本人に就労意欲がない(ように見える)ようで、何度話し合ってもラチがあかなくて。「私が死んだら、この子はどうやって生きていくんだろう?」と心配でなりません。ただ、自分自身の病気のこともまだ折り合いがついていなくて。病気になったことや残された時間の過ごし方、今後の長男の生活など、悩みの種が同時に襲ってきて気持ちがぐちゃぐちゃになってしまいました。この気持ちを整理するにはどうすればいいでしょうか。(女性・54歳・経営者)【回答】ご自分のご病気、ご長男のこと、どんなにぐちゃぐちゃなお気持ちでいらっしゃることでしょう。少しでもわかりたいと思うのですが、わたくしごときには想像もつきません。その“ぐちゃぐちゃ”をどう整理したらよいだろうか、ということですね。う〜ん……一発解決の大正解は……う〜ん……見つかりそうにありません。この世の中には、どうにもならないことが歴然と存在しています。自然災害もそう、病気もそう。私たち人間ごときにはどうこうできないものがたくさんあります。でも、こうして世の中は続いている。これまでにだって何度も全生命絶滅の危機はあったはずですが、こうして続いている。つまり、成るようになる。思い悩んだところで、成るようにしかならない、ということなのではないかと思うのです。私たちは、どうなるかわからないものをわからないままにしておくことがとても苦手です。いつだって、わかりたい、なんとかしたいと四苦八苦しています。でもね、この先どうなるかはやっぱりわからないのです。わからないことを思い悩んで多大なエネルギーを無駄遣いするより、同じように使うならもっと実のある使い方をした方がいい気がしませんか。この先残された時間がどれくらいあるのかはわからない。息子さんがどうやって生きていくのかもわからない。それは、どうしたってわからないので、わからないままそっと置いておく。そのかわり、一緒にいられる“今”の時間をどう過ごすか。散歩に誘ってみようか、ランチをしようか。それなら私たちの範疇です。勝手なことを言って申し訳ない。でも心から、あなたの“今”が万事うまくいくことを願っています。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2020年12月11日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第53回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】在宅勤務で同僚とのコミュニケーションの取り方に悩んでいます。私の会社はコロナ禍でテレワークが本格化し、今ではほとんどの社員が自宅で働くようになりました。それ自体は、往復1時間の通勤がなくなるなど嬉しいこともあるのですが、一方で同僚とのコミュニケーションが取りづらくもなって……。今までは相手に余裕がありそうな時を狙って雑談をしていたのですが、テレワークになってからは仕事に関係のある話しかしなくなりました。一応、パソコン上には顔を見ながら話せるオンライン休憩室もありますが、わざわざ休憩時間を合わせてまで話すことでもないので、いまいち活用はできていません。雑談が仕事に直結するというわけではないのですが、そうした他愛のない話を通して相手との信頼関係を維持していたところもあったので少し困っています。玉置先生ならこういうとき、どうやって相手とコミュニケーションを取りますか。(48歳・男性・会社員)【回答】あの〜……。雑談って仕事に必要なコミュニケーションなのでしょうか。もし私だったら、余裕がありそうなそぶりを見せるとすかさず狙って雑談をふっかけてくる同僚や上司がいたら、間違いなく逃げ出しますけれどね。「他愛のない話を通して相手との信頼関係を維持していた」と思っているのは、あなたです。雑談で気分が落ち着いて、相手との信頼関係が維持できているといい気分になって、仕事が円滑に回っていると満足する。それぜんぶあなたのフレーム(価値判断基準)を通してみた世界のありようなのですが、果たして、お相手の方々はいかがでしょうか。みなさんあなたと同じフレームをもって世の中をご覧になっているのかしら。オンライン休憩室にどなたもいらっしゃらないのが、その答えのような気もします。人と人との信頼関係というのは、雑談ごときの長短に左右されるものではないと思います。どんなに距離が離れていようとも、どんなに長く声を聞かずにいようとも、そのことでどうにかなる間柄なら、そこには信頼関係など最初からなかったのでしょう。2020年を呑み込んだコロナ禍。私たちはたしかに大きな打撃を受けました。しかし、「禍」ばかりではないとお思いになりませんか。さまざまなことを変えざるを得ない状況の中で、私たちはより「本質」を見る力をつけさせてもらっていると感じています。働き方、学び方、人間関係、家族の在り方、そして生き方、死に方。これまであたりまえのようによく考えもせずやってきたことを、ひとつひとつ見直す絶好の機会になっていると感じるのです。あなたのお困り事もその一つ。これを機に信頼関係とはいったいなんなのか、秋の夜長にじっくりと考え直してごらんになってはいかがでしょうか。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2020年12月04日女優の小芝風花が2日、東京・明治記念館で行われた「オスカープロモーション2021年新春晴れ着お披露目」に出席した。芸能事務所・オスカープロモーションが毎年12月に開催しているマスコミ向けイベント「晴れ着撮影会」。今年は新型コロナウイルス感染予防対策を重視し、撮影会形式ではなく、同事務所による撮影素材がマスコミ各社に配布された。2021年1月スタートのテレビ朝日系ドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』で主演を務める小芝は、2021年が年女。10年連続の出席となる同イベントについて「最初14歳で、本当に事務所に入って一カ月たたないくらいで参列させていただいたんです」と当時の思い出を語り、「いつか先輩方のように存在感のある女優さんになりたいと思ってその場にいました。やっぱり隣に並んでいて凄かったんですよね、オーラが」と武井咲らと並んで参加した10年前を振り返る。「私も、こんなふうに憧れられる先輩になれるように頑張りたいな、って思いました」と心境を明かし、「ちょっとだけお姉さんになってきているので、もう少しっかりしたいなぁとか、頼られる先輩になれるように成長していきたい」と意気込みを述べた。今年一番嬉しかったことについては「小学生の頃から好きだった甲斐よしひろさんから、実際に使われていたギターを頂いたことです」と、母と共にファンだった甲斐の名前を挙げる。小芝は、6月に放送された日本テレビ系『行列のできる法律相談所』で甲斐と初対面、号泣する姿が放送されており、その思い出について「お話しできた事、そして『安奈』の楽譜まで頂き、夢のようでした」と目を輝かせた。ちなみに『安奈』は甲斐が所属する甲斐バンドが、小芝が生まれる18年前にリリースした曲だ。ステイホーム期間の過ごし方についても「甲斐さんに頂いたギターを弾いていました」と、甲斐のギターを大事にしている様子を伺わせた。この日は小芝のほか、吉本実憂、高橋ひかる、本田望結、尾碕真花、井頭愛海、井本彩花、宮本茉由、本田紗来が参加した。
2020年12月03日女優の吉本実憂が2日、東京・明治記念館で行われた「オスカープロモーション2021年新春晴れ着お披露目」に出席した。芸能事務所・オスカープロモーションが毎年12月に開催しているマスコミ向けイベント「晴れ着撮影会」。今年は新型コロナウイルス感染予防対策を重視し、撮影会形式ではなく、同事務所による撮影素材がマスコミ各社に配布された。映画『透子のセカイ』で2020年のフランス・ニース国際映画祭最優秀外国映画主演女優賞を受賞するなど、さらなる飛躍を遂げた吉本。今年嬉しかったことについて、アクション俳優で監督・坂口拓のもとで学び始めたことを挙げた。この出会いについて「『HiGH & LOW THE RED RAIN』の時、アクション監督で入られてた拓さんの姿を見てアクションを勉強したいと思い、その思いが坂口さんに出会わせてくれたと思います。それは決して偶然ではなく必然だと思っています」と熱弁。現在、坂口のYouTube公式チャンネル「狂武蔵たくちゃんねる」でも見事なアクションや殺陣を披露している。今年の漢字にも、アクションで実際に強くなろうとしていることから「闘」を挙げたが、「精神面では不安になってしまう時間が多かった」とも。だがここでも坂口の存在が大きかったようで「坂口拓さんと出会い練習していくうちに“気持ちでもちゃんと闘う”ということが深く身についた気がしています。物理的な強さだけでなく内面も進化していくということに気づかされた」と語った。この日は吉本のほか、小芝風花、高橋ひかる、本田望結、尾碕真花、井頭愛海、井本彩花、宮本茉由、本田紗来が参加した。
2020年12月03日女優の高橋ひかるが2日、東京・明治記念館で行われた「オスカープロモーション2021年新春晴れ着お披露目」に出席した。芸能事務所・オスカープロモーションが毎年12月に開催しているマスコミ向けイベント「晴れ着撮影会」。今年は新型コロナウイルス感染予防対策を重視し、撮影会形式ではなく、同事務所による撮影素材がマスコミ各社に配布された。昨年に続いての参加となる高橋は、「好きなことを表現したり発信した挑戦の一年でした」と振り返る。中でも一番うれしかったことについては「たくさん嬉しいことがあったので1番を決めるのが難しいですが」と前置きしした上で、「ワクワクしたのはオードリーさんの『オードリーのオールナイトニッポン』に出させていただいたことです」と答えた。パーソナリティを務めるラジオ番組『高橋ひかる Highway Runway』やYouTube公式チャンネル『たかしの部屋』がスタートするなど、充実の一年となった高橋。今年を表す漢字一文字として「感」を挙げ、「感情をありのままに表現したり嬉しさのあまり感動したりと感情をたくさん働かせた1年だったからです」とその理由を語りながら、来年に向けて「今年挑戦した事を伸ばしていきたいです」「ラジオやYouTubeなど自分の発信の場も大事にしていきたいですし20歳になる年なので色んなことへの悪い恐れを取っ払って成長したいです」と決意を新たにした。この日は高橋のほか、小芝風花、吉本実憂、本田望結、尾碕真花、井頭愛海、井本彩花、宮本茉由、本田紗来が参加した。
2020年12月03日女優でフィギュアスケーターの本田望結(16)と妹の紗来(13)が2日、東京・明治記念館で行われた「オスカープロモーション2021年新春晴れ着お披露目」に出席した。芸能事務所・オスカープロモーションが毎年12月に開催しているマスコミ向けイベント「晴れ着撮影会」。今年は新型コロナウイルス感染予防対策を重視し、撮影会形式ではなく、同事務所による撮影素材がマスコミ各社に配布された。同イベントでの姉妹共演は今回が初。望結は「初めて参加させてもらったのが9歳」と振り返り、「その時はまさか妹の紗来と一緒に晴れ着お披露目に臨むなんて思ってもいなかったので、横に妹がいるのがお仕事モードの私を見られているような気がして恥ずかしいです」と苦笑する。『第99回全国高校サッカー選手権大会』(日本テレビ系で放送)の応援マネージャーに抜てきされたこともあり、今年の漢字一文字は「蹴」。「まさに高校サッカー応援マネージャーとして選手の蹴る姿を目に焼き付けたい気持ちと今年はコロナ禍で世の中が困ってしまっているので蹴ってしまいたい気持ちからこの一字にしました」と“蹴”に込めた思いを語った。一方、初参加となった紗来は、「お着物を着るのがいつも楽しくて、すごい今日が来るのが楽しみでワクワクしていました」と心待ちにしていたようで、「初めてなのでお姉さん方のきれいさというか、ずっと緊張していて。でもお姉ちゃんと一緒に晴れ着お披露目に参加できるのがすごい嬉しいです」と二重の喜びを実感。「YouTubeでお姉ちゃんのはじめての撮影会の動画を見たのですが、すごく小さくてその時からお姉ちゃんは色々なドラマや映画に出ていたのだなと思うと、すごいなーと思いました」と姉の偉大さも肌で感じたようだ。この日は本田望結・紗来のほか、小芝風花、吉本実憂、高橋ひかる、尾碕真花、井頭愛海、井本彩花、宮本茉由が参加した。
2020年12月03日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第52回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】定年を迎えて子どもも巣立った今、これからの生活が不安でなりません。私は15年前に離婚してから女手一つで2人の子どもを育ててきました。今ではその子どもたちも成人に。自分の元から巣立っていきました。私は若い頃から子どもだけが生きがいで、これといった趣味もなく、親しい友人もいません。今では定年を迎えて仕事もなくなり、一言も言葉を発せずに終わってしまう日もあります。以前の職場で受けた退職後の生活に関する研修では、趣味やボランティア、地域活動、人との会話が重要であることを教えられましたが、その重要性はわかっても、人付き合いが苦手な私には、いまひとつ前に踏み出せません。ですが、それを理由に子どもを私の話し相手にするのも迷惑がかかるのであまり頼りたくなくて……。元気な老後を過ごしたいと思うのに、この先の老いていく私に希望が持てません。(女性・61歳・無職)【回答】子どもは間違いなく生きがいですよね。女手一つでお二人のお子さんを立派に育てあげられたのなら、趣味なんて持つ余裕もかったことでしょう。ご立派でした。おかあさん、頑張りましたね。心から尊敬します。その子どもたちも無事巣立って、仕事も定年。一言も話をしないで終わる日もある。そうですか。こころもからだも、今、完全休業でいらっしゃるのですね。ところで、戦闘ゲームはなさいますか?携帯やパソコンを使ってポチポチとやる、あれです。私は最近、ヒーローと怪物が闘うゲームを熱心にやっているのですが、有能なヒーローにも休業時間があります。エネルギーを使い果たしてしまうと、次に攻撃するエネルギーがたまるまで怪物からの攻撃を避けながらただひたすらじっとしてなければなりません。そうしますとね、いずれエネルギーがたまりましてね、またどど〜んと打って出ることができるのです。同じじゃないですかね。あなたとヒーロー。これまで子育てに仕事に、わき目もふらずエネルギーを注いできたターンが終了して、今はじっとエネルギーをチャージするターンになった。でも、いずれエネルギーがたまれば、また動き出すターンになります。それまで、気楽にぼーっとしていましょうよ。「誰とも話していないから駄目だ」「子どもに迷惑がかかるから頼りたくない」などとネガティブに考えていると、せっかくたまりはじめているエネルギーが端から駄々洩れです。あ、それから。研修でお聞きになった趣味やボランティアや地域活動。ちっとも重要じゃないです。一歩踏み出す必要なんて、さらさらありません。ひとの退職後の生活にまで口を出すなって、言ってやりましょう。あなたの「これから」ですから。エネルギーがたまれば、あなたの中のなにかがきっと動きはじめます。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2020年11月27日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談< 特別編(2)>「看取り」について発信し続け、悩み相談の名手としても知られる看護師・僧侶の玉置妙憂さんが、新刊『心のザワザワがなくなる比べない習慣』の発売を記念して、コラムニストの辛酸なめ子さんとトークイベントを開催!先週から2週にわたって連載特別編として、その対談の内容を紹介しています!今週はコロナ禍が揺さぶった看取りの在り方についてお二人が話し合いました。■「自分にとってのベスト」を見つけることの大切さ辛酸なめ子(以下、辛酸)「いま、コロナで仕事の仕方や日常生活が大きく変わってしまってつらい、という方も多いようなんですけども、妙憂さんのお仕事はどうですか?」玉置妙憂(以下、玉置)「私は普段は看取りの現場にいるんですけど、やっぱり影響を受けました。緩和ケア病棟は、毎日家族がお見舞いに来て、できるだけ長い時間一緒にいるもの。そうするのが看取り。というイメージが皆さんにあったと思うんですけど、それが無理やりな力でできなくなりました。『ご家族も面会できません』という事態になっているのは、皆さんご存知だと思います」辛酸「『看取りに立ち会えない』問題があると聞き及んでおります」玉置「病室には入れないので、画面越しに看取るということはありますね。病院によっては、最期は入っていただいたりするところもあるようですが」辛酸「病院によっても対応は異なるということですね」玉置「『看取りに立ち会えない』ということは医療現場にとって問題ですし、ご家族や患者さんにとってつらいし、悲しいことです。けれど、ここからあえて、あえて学びを得ようとするならば、『いままでと同じではないやり方』を問われている機会でもあると思うんですつまり、いままでは『定番』としてこうするのが普通だよね。と、私達が錯覚していたことが全然普通ではなくて、しかも全然それがベストでもなくて、それぞれの人がそれぞれのやり方で自分自身のベストなやり方を探す機会を貰ったような気がするんです」辛酸「看取りも、コロナ以前にも、『臨終の場面に全員が全員集合しなくてもいいのではないか』『亡くなる際をみんなに見てもらわなくてもいいのではないか』と心の中で思っていた方もいるかもしれませんよね」玉置「そう考えていたけど、これまでとても言い出せなかった方もいらっしゃいますよね。実際に、あるおばあさまが亡くなる、もう少しですねって話になりまして。そうしたら一族郎党集まってこられて、ベッドの周りに鈴なりなんです。『おばあちゃんありがとう』と。ところが、こう言っては失礼かもしれませんが、あえて表現すると、おばあちゃん“頑張る”んですよ。そうすると周りにいた人たちが、一人二人と欠けていくんですね。『すみません、どうしても仕事が抜けられなくて』とか、『ちょっとシャワーだけ浴びてきます』とか。ひとり欠け。ふたり欠けて、誰もいなくなったらすっと逝かれた、ということもありました」辛酸「周りでずっと見られているのが気になられたんでしょうね。死に姿を見られたくない、というプライドを感じさせます」玉置「おっしゃるとおりですね。誰もが周りに見守られて逝きたいというわけではないと思うんですよ。ひとりで亡くなることを『孤独死』と言ってすごくいけないことのように、「孤独死にならないように」と言いますけれども、孤独死じゃなくて孤高死かもしれないですよね」辛酸「ひとりでそっと亡くなりたい方も、みんなに見送られたい方もいろいろでいいということですよね」玉置「そうです。ところがこれまでは、何十年も生きてきて幸せなこともあったでしょうし、いい思いもされてきたのに、最期の亡くなった姿だけを見て「不幸な孤独死」と言っていた。それは、私たちがすごく失礼だったと思うんです」辛酸「一説によるとひとりで亡くなる方のほうが早く成仏できるとか」玉置「『逝かないで』と現世に引き留める人がいないからでしょうか?」辛酸「そんなことを聞いたことがあります」玉置「そう言われると、そうかもしれない。このように、私は『コロナで看取りに立ち会えなくなった』ということも事実なんですけど、反面、コロナで『看取りの方法が多様化した』とも言えると思うんです。ですから、いろいろ難しい問題はあるのですが、それぞれの人がそれぞれのいいと思うものをもう一回見つけ直してくださいという機会でもあるのではないでしょうか。自分にとっていいもの、ベストなものを見つけたら、人と比べてねたむことは減ると思うんです。これを本の中では『自分の軸を持つ』と説明しているのですが。」辛酸「コロナという災厄を通して、多様な価値観があることに気づければ、自分の軸を持つ第一歩になるのかもしれません」【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。辛酸なめ子(しんさんなめこ)漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。恋愛からアイドル・スピリチュアルまで幅広く執筆。著書に『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)、『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎文庫)、『霊道紀行』(角川文庫)、『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)などがある。
2020年11月20日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談< 特別編(1)>「看取り」について発信し続け、悩み相談の名手としても知られる看護師・僧侶の玉置妙憂さんが、新刊『心のザワザワがなくなる比べない習慣』の発売を記念して、コラムニストの辛酸なめ子さんとトークイベントを開催!そこで、今週から2週にわたっては連載特別編として、その対談の内容を紹介していきます!今週は「つい比べてしまう人」へ向けて、お二人が“処方箋”を送りました。■臨終の現場にも現れる「比べて妬む」人たち辛酸なめ子(以下、辛酸)「いま、コロナで仕事の仕方や日常生活が大きく変わってしまいつらい、という方も多いようなんですけども、妙憂さんのお仕事はどうですか?」玉置妙憂(以下、玉置)「私は普段は看取りの現場にいるんですけど、やっぱり影響を受けました。緩和ケア病棟は、毎日家族がお見舞いに来て、できるだけ長い時間一緒にいるもの。そうするのが看取り。というイメージが皆さんにあったと思うんですけど、それが無理やりな力でできなくなりました」辛酸「『看取りに立ち会えない』問題があると聞き及んでおります」玉置「病室には入れないので、画面越しに看取るということはありますね。病院によっては、最期は入っていただいたりするところもあるようですが」辛酸「病院によっても対応は異なるということですね」玉置「そうですね。そうすると、ここでも比べるという気持ちが入ってきてしまうんですよね。『あの病院は看取れるのに』というクレームが入るケースもあるようです。私がいる病院では、緩和ケア病棟は面会の時間を30分取り、一般病棟は全くゼロという時期もあったんです。そうすると、『あの方は3日前にも来て、30分超えても滞在してましたよね?だったらうちもいいですか?』とか、『緩和病棟の患者さんばっかりずるい』とか、そういうふうに比べる方もいらっしゃったりするんです。大切なご家族のそばに一秒でも長くいたい気持ちはすごく分かるんですけど、ご状況が少し違うわけじゃないですか。生死の境にいらっしゃる方と、回復の見込みが高い治療中の方だと違いが出るんですけど、「平等にしてほしい」となるわけです。でも、そうなるとすごく苦しいですよね。本当は。比べて同じようにしてくださいって言ってしまうと、今度、ご自分のところが切迫した状態になったときにも、その例外を認められないこともあり得るわけではないですか?」辛酸「条件が厳しいほうに合わせると、そうなりますね」玉置「ですから、看取りの現場と日常生活を全部同じには言えないですけど、『人に厳しくする』『比べて厳しくしちゃう』ということは、それが自分にも返ってくると私は思うんです」辛酸「自粛警察も、そうですね。人を厳しく戒めると、結果的に自分の自由も制限されるという」■コロナ疲れ撃退には「新しい流れ」に乗ることも大事辛酸「私たちはいままで、自分たちが思う以上に『普通』や『常識』に囚われてきたのでしょうか。でも、コロナによって囚われから解放されると」玉置「そうなんです。そしてコロナ禍のポイントは、そういう状況に強制的になったということですよね。出社なんて最たるもので、いままではこれに沿っていれば間違いはないと思ってた価値観からぽんと放り出されたということですよね。そうするとやっぱり迷い始めますよね?」辛酸「そうですね。突然なくなる戸惑いはあるでしょうね。私は出社はしませんけども、海外取材やパーティが突然なくなって、戸惑いはありましたね」玉置「いままでと違うので、最初はどうしていいかわからなくなったり、恐れを感じたり、やる気が無くなったり。ひどいと体調も悪くなったりとか。そういうような出方をしてモヤモヤなさっているのが、いまの皆さん、「コロナ疲れ」の状態だと思うんですね」辛酸「そうですね。ですから「早く元に戻らないかな」と思う方も多いと思うのですが、元に戻るでしょうか?」玉置「多分元には戻れないですよね?どう思います?」辛酸「そう思いますね。もう全部が元には戻らないような気が……」玉置「たとえばリモートワークだって、コロナ収束の見通しが立っても、『じゃあリモートやめて、全員出社』というふうにはならないと思います。万物は、絶対的に流れている時間の中でどんどんどんどん変わっていくわけじゃないですか。だからまた過去に戻らないで、違う形になっていくと思うんです」辛酸「また印鑑に戻そうとか、ならないですよね?多分」玉置「そうですね。だからこそいまは変化の時期だと思うしかないですよね。コロナの状況をつらいな、嫌だなと思っていらっしゃる方もいると思うんですけど、逆に新しく生まれるタイミングだと、思うこともできるんじゃないでしょうか」辛酸「では、早く元に戻ってほしい、疲れる……と思うのだったら、新しい流れに乗ってみるのもありだと」玉置「そうですね。それができれば、多様なあり方を認めることができるので、いろいろなことを人と比べなくなると思いますよね」辛酸「コロナによって生まれた多様性ですね」玉置「やっぱり、自分のこともOKだったら人のこともOKだし、あの人がOKなことが私にとってOKじゃないっていうのもありだな、ということが分かってくると、いまよりもっとずっと精神的に穏やかな、そして豊かな世界になる可能性があるんじゃないでしょうか」【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。辛酸なめ子(しんさんなめこ)漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。恋愛からアイドル・スピリチュアルまで幅広く執筆。著書に『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)、『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎文庫)、『霊道紀行』(角川文庫)、『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)などがある。
2020年11月13日