東映創立60周年記念作品として製作された『北のカナリアたち』の公開を記念し、Apple Store, Ginzaにて阪本順治監督を招いてのトークイベントが行われた。その他の写真今回の企画は海外のApple Storeで開催されている「Meet the Filmmaker」の日本版。本国アメリカではこれまでにメリル・ストリープ、トム・ハンクス、ジェームズ・キャメロン監督ら著名な映画人が登場し、その模様がPodcastで配信されるなど大きな反響を呼んでいる。登場した阪本監督は、映画監督になるきっかけとなった事柄からトークをスタート。「実家の真向かいが東映の映画館だったんですよ。当時はまさか自分が60周年を託されるとは思っていなかったですね(笑)」と、東映との運命ともいえる出会いについて振り返った。また、「初めてフィルムで映したのは、近所の施設に慰問に来られた今生天皇と皇后様でした」と、意外な映画の原体験を語った。その後、話題は最新作の『北のカナリアたち』へ。大女優・吉永小百合を迎えて映画を撮ることが決まったときには、「後ろからひざカックンされた気持ち。いつもJRの看板にはごあいさつさせていただいてました(笑)」と、冗談を交えて語りながらも、「一般の方が思っている通り清楚で可憐。それに加えて思ったのは勇ましい方だなということでした」とその印象についてコメント。「映画は僕の中でエンドマークをつけても本当の完成ではなくて、大勢の人が見てその反応も含めて出来上がるもの。僕らのさまざまな思いがみなさんに伝わればいいなと思う」と作品への想いを語り、イベントを締めくくった。本作は『告白』の湊かなえ氏による短編作品の実写化。離島の分校で教師をしていた女性が、20年前に起こった事件の真相を知るべくかつての教え子たちを尋ねる旅が描かれる。『北のカナリアたち』11月3日(土・祝)より全国ロードショー取材・文・写真:渡部あきこ
2012年10月17日映画『北のカナリアたち』の阪本順治監督が10月16日(火)、東京・銀座のApple Store銀座店で行われたトークイベントに出席。自らの映画づくりのルーツから本作の撮影についてまでたっぷりと語った。子供時代を過ごした生家の真向かいが、本作の配給会社でもある東映の映画館だったという阪本監督。「近所のよしみでいつもタダで入れてもらったし、映写室を覗いたりしてた。任侠映画の看板が変わるのをいつも見てました。これがが松竹の映画館だったら、僕は『どついたるねん』(’89)でデビューせず、アットホームな映画を作ってたかも。今回、東映の60周年映画を託されることになるとは…縁を感じるし意表を突かれました」とふり返る。小学4年生で8ミリ映画を撮影し、中学で映研、高校では文化祭で自主映画を制作。大学に進んだのち、石井聰互(現・岳龍)監督のプロダクションで美術スタッフなどを経験し、映画監督としてデビューを果たした。「30歳で監督になると決めてて、周りに『(助監督を)辞めます』と言ってたんです。わずかにためた貯金でボクシングという題材を選んで、赤井(英和/主演)くんを口説きました」と懐かしそうに語る。この作品が高い評価を浴び、一躍注目を浴びることになったが「天狗になってました」と述懐。「東京で僕が顔を振ると鼻の先が大阪でぶつかるって言われました(笑)。一緒に付いてきたスタッフに叱られ、殴られたこともありました」と意外な一面を明かした。デビュー作品、それに続く作品で原田芳雄、麿赤兒、若山富三郎など邦画界の重鎮たちと仕事を共にしたが「怖いもの知らずだったし、撮影所への憧れもあって、自分の演出が通じるかというスリルを感じる大御所の方にどんどん声を掛けてました。いま思うと若気の至りです」と少し照れに語る。本作は湊かなえの小説を原案に、ひとりの女教師と彼女の6人の生徒らの間に起きたある事件の真実が20年もの時を経て明らかになっていく。21作品目の監督作で、吉永小百合を主演に迎えることになったが「僕は(邦画の)黄金期のスターの方々への純粋な憧れを持ってる。ましてや吉永さんですからね。自分にやれるものではないと思ってました。何で僕の名前が(監督として)挙がったのか?いまだに怖くて聞けないんですよ」と畏敬の念を込めて吉永さんへの特別な思いを語る。撮影現場での吉永さんについては「みなさんが思っているように清楚で可憐なイメージは一緒に仕事をさせていただいても変わらないんですが、それに加えて勇ましい方だなと思いました。決断するときや吹雪の中でスタンバイしているときの虚無僧のように耐える姿もそう。あの勇ましい感じは、少しずつ培われてきたものではなく、『キューポラのある町』(’62)の頃から持ってる根っこの変わらない部分なのかなと思います」と印象を明かした。吉永さん以外にも撮影監督の木村大作や生徒役の松田龍平、森山未來、満島ひかり、小池栄子らとは初めて仕事を共にしたが、「今回に限らず、自分にやれるのか?という恐れがあった方が面白い。恐れがあるからこそ強く出ていける」と常に新たな挑戦を続ける自らのスタイルを説明。「キャスティングに関しても、台本のイメージは大事だけど、ピッタリなのは嫌なんです。適材適所を目指し過ぎるとつまらなくなる。吉永さんはこれまでずっと主演をやられてきて、どんな俳優が目の前に現れても芝居を返してきた。そんな吉永さんに対し、彼ら(※生徒役のキャスト)は、自分らしさを出してやってくれたし、吉永さんと一緒にいる中で自分でも見えなかった部分が出てきたんだと思います」と満足そうに頷いた。『北のカナリアたち』は11月3日(祝)より公開。■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年10月16日女優の吉永小百合が3日、都内で開催された主演最新作『北のカナリアたち』(阪本順治監督)の完成披露会見に、共演する柴田恭兵、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平とともに出席した。舞台となる北海道・礼文島と利尻島での過酷なロケを無事に終え、「あまりの厳しさに乗り越えられないのでは…と不安になったことも。今は完成してホッとしております」と安どの表情を見せた。その他の写真原案は『告白』の湊かなえ氏が昨年発表した『往復書簡』(幻冬舎刊)に収められた「二十年後の宿題」。20年前に一人の女性教師・はる(吉永)と生徒6人の間に起こった転落事故を軸に、双方の思いが複雑に絡み合いながら、当時明かされることのなかった謎と真実が、一つの衝撃的な結末を導き出すというヒューマン・サスペンスで、東映創立60周年記念作品として全国公開される。吉永は「サスペンスなんですけど、最後には登場人物全員の思いやりや優しさ、温かさがジンワリと伝わる作品になった。辛いことが多い時代ですが(観客の)皆さんの心に、温かい思いが灯ってくだされば」と格段の思いでアピール。劇中で仲村トオルとのキスシーンも披露しており、「二人の心の通い合いをどう表現するか阪本監督と相談し、監督が『じゃあ、キスシーンにしましょう』と(笑)。台本にもキスシーンはあったが、アップで撮ることになったので、監督の度胸に驚かされました」と告白。「撮り終えた後は余韻というか、不思議な気持ちになった」と少し照れくさそうに振り返った。はるの夫を演じた柴田は「まるで吉永さんの手の上でコロコロ転がされた感覚で、心地よかった。今後、何度も何度も共演させていただきたい。ぜひお願いします」と再共演を懇願し、吉永も「次はアクションですか?」とすっかりその気。一方、はるの父親を演じた里見は「吉永さんの親父役と聞いて、ちょっとがっかりしたんですよ(笑)。ぜひ次回は恋人役で」とこちらも吉永との再共演に意欲を見せた。宮崎ら“20年後の子どもたち”を演じた若手俳優陣も、吉永との共演、そして厳しい自然と向き合うロケを通して、感慨を噛みしめていた様子。会見にはキャストに加えて、阪本監督をはじめ、木村大作氏(撮影)、湊かなえ氏(原案)、那須真知子氏(脚本)、川井郁子氏(音楽)、黒澤満氏(企画)らスタッフ陣も顔を揃えた。『北のカナリアたち』11月3日から全国でロードショー取材・文・写真:内田 涼
2012年10月03日東映創立60周年記念作品となる映画『北のカナリアたち』の完成報告会見が10月3日(水)に行われ、主演の吉永小百合を始め柴田恭兵、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、阪本順治監督らが出席した。「告白」などで知られる湊かなえの連作集「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録された「二十年後の宿題」を原案に映画化した本作。北海道の離島にひとりの女教師が赴任し、彼女の下で6人の生徒たちがのびのびと育っていくが、ある日痛ましい事故が…。その傷を抱えたまま巣立っていった教え子たちと教師の運命が20年の時を経て絡み合っていく。北海道の礼文島、利尻島で冬と夏の2回にわたりロケが行われたが、特に冬は極寒の中での過酷な撮影が続いた。吉永さんは「あまりの厳しさに『乗り切れないのでは?』と思ったこともあった」と述懐。「それでもスタッフやここにいる出演者のみなさんが頑張ってくださっているのだから、『私ももっとしっかりしなくちゃ』と思い、夏に向けて体力作りもしました」と明かす。吉永さん演じるはる先生の教え子の20年後を演じた森山さんら若手キャスト陣は、吉永さんとの共演、吉永さんの指揮で合唱をするシーンで強く感じるものがあったよう。森山さんは「僕らが歌うシーンは20年前の子供たちと違って綺麗な声で歌うというよりも、20年の時を経てどんな経験をしてまたあの分校に戻ってきたのか?というところ。それぞれが様々な方向に歩き、“ずれ”を感じながらも6人が歌うんですがすごく気持ちよかったです。(映画を観て)自分が出ているのに『いいな』と思えました」と語る。満島さんは「何度もテストをやって気持ちが高揚しすぎるところもあったんですが、吉永さんが本当はこっちを向くはずなにずっとふり向かないことがあったんです。それが高揚感も緊張感もあるけど、空気が澄んだ静かなものになった瞬間に吉永さんがふり向いてシーンが始まったんですが、そのときの表情は、後からみんなで『凄まじかったね』と話をしました。神々しくて、静かだけど美しくて…葛藤も抱えたフッとした表情でした」と尊敬を込めて語った。宮崎さんは吉永さんと目を合わせない芝居が多かったそうで「ストレスがありましたが、指揮をしている吉永さんの顔をしっかりと見られて幸せでした」と告白。小池さんも「歌いながら鳥肌が立つような体験でした」と語る。20年後の6人がこの歌のシーンで初めて揃って再会することになるが、松田さんは「それまでは(6人の関係性や過去が)想像でしかなかったので、それを繋げるものは歌しかなかった。練習でも吉永さんが指揮をしてくださったんですが、想像が形になっていくようで余計な芝居が要らず、本当に久々の再会という感じがして不思議でした」と感嘆を込めて述懐した。吉永さんは“教え子”たちの言葉に目を細めつつ「6人が真っ直ぐに私を見てくれて、それだけで何とも言えぬ感動があり、この場に居合わせてよかったと思いました」としみじみ。「何冥利に尽きると言ったらいいのか…私は先生になりたいと思ったこともあったので、先生冥利に尽きるというか」と現場で感じた幸福を明かした。また吉永さんは劇中、仲村トオルとのキスシーンも披露。吉永さんの映画でのキスシーンは『北の零年』(’05)での渡辺謙とのシーン以来となるが「(はる先生と)仲村トオルさんとの心の通い合いはどういうもの何だろう?と監督とよく話し合いました。トオルさんは撮り終えてその日、東京に帰られたんですが、気恥ずかしくてトオルさんのところに行けず、余韻があり不思議な思いに駆られました」と静かな笑みを浮かべて語った。撮影開始前の制作発表会見で「これまでにない吉永さんを撮りたい」と語っていた阪本監督は、「見たこともない吉永さんの表情というのは、僕が演出で作るのではなく物語がそれを求める瞬間があるんです。不思議な雰囲気を醸し出したショットを感じていただければ」と手応えを口にした。『北のカナリアたち』は11月3日(祝・土)より公開。■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年10月03日マーケティングリサーチを行うネオマーケティングは、祖父または祖母が健在する18~29歳の男女(500人)を対象に、「敬老の日に関する調査」を実施。調査期間は9月3日~9月5日、500件の回答を得た。「老人(お年寄り)とは、およそ何歳以上からがあなたのイメージでしょうか?」と尋ねたところ、1位「70歳以上(30%)」、2位「65歳以上(26.6%)」、3位「60歳以上(26.4%)」、4位「80歳以上(6.2%)」、5位「75歳以上(6.0%)」となった。また、「老人(お年寄り)を定義する年齢ですが、どのような理由からイメージしましたか?」という質問では、1位「体力の衰え(48.8%)」、2位「見た目の印象(47.0%)」、3位「年金(38.4%)」、4位「定年(35.4%)」、5位「毛髪(白髪など)(33.8%)」という結果になっている。さらに、「あなたにとって『理想の祖父像』は、タレントに例えると誰でしょうか?」と質問したところ、「児玉清」が23.2%で1位だった。ついで、2位は「西田敏行」(17.8%)、3位は「所ジョージ」(17.0%)となっている。「あなたにとって『理想の祖母像』は、タレントに例えると誰でしょうか?」という質問では、1位「吉永小百合(27.6%)」、2位「中村玉緒(20.2%)」、3位「八千草薫(19.4%)」という結果となった。なお、同調査の詳細は、同社運営のアンケートサイト「アイリサーチ」で無料ダウンロードすることができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月20日「告白」などで知られるベストセラー作家・湊かなえの小説を原作に、吉永小百合を主演に迎えて贈る東映創立60周年記念作品『北のカナリアたち』。北の大地での過酷な撮影の最中に、シネマコンプレックス「MOVIX」のためだけに収録された貴重な特別映像がシネマカフェに一足早く到着!湊かなえの短編集「往復書簡」(幻冬舎文庫)に収録の一遍「二十年後の宿題」を原案に、ひとりの女性教師と6人の教え子たちの運命の再会、20年前に起きたある事件の真相を描き出す。主演の吉永さんを始め、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮﨑あおい、小池栄子、松田龍平など豪華なキャスト陣の共演でも話題の本作。吉永さんのコメント、さらに20年前の生徒役の子供たち6人が歌う「MOVIX」のテーマソングをバックに、本作の劇中映像と未公開メイキングシーンで構成されたこの映像。子供たちによる牧歌的なメロディの美しいコーラスと、そこに映し出される劇中のサスペンスフルな映像のコラボレーションは何とも形容しがたい緊張感がある。映像冒頭のほのぼのとした雰囲気に油断していると、森山さんや満島さんらが演じる20年後の子供たちのこれまで抱えてきた葛藤や不安が次々に映し出され、観るものを釘付けにする。しかし、何よりも驚かされるのが映像の冒頭から流れるこの子供たちの“天使の歌声”。本作でも重要な役割を果たすこの歌声は、3,100人の中から選ばれた子供たちによるものなんだとか。“日本最後の秘境”と言われる利尻・礼文島で、天使たちの歌声はどのように響き渡るのか?まずは、こちらの映像から注目の特別映像をチェック!『北のカナリアたち』は11月3日(土)より全国にて公開。※こちらの特別コラボ映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年09月14日数々の名作を世に送り出し日本映画の歴史を彩ってきた日本最古の映画会社、日活が10日に創立100周年を迎え、日活調布撮影所にて記念式典が開催された。日本映画黄金期を支えた名優たちを代表して宍戸錠、浜田光夫、和泉雅子、松原智恵子らが出席。日本映画を支えた先達たちの手型を収めたモニュメントの除幕式が行われた。大正元年に“日本活動写真株式会社”として誕生し、戦後は1953年に映画制作再開を宣言。同時に着工となり、当時、東洋一と呼ばれた調布撮影所が翌1954年に完成した。手形モニュメントには64名の映画人が参加。小林旭に舟木一夫、渡哲也、浅丘ルリ子、谷ナオミ、吉永小百合、鈴木清順監督、石原裕次郎など、銀幕を彩り時代を駆け抜けた錚々たる面々の手形が並んだ。創業から16代目にあたるという佐藤直樹社長は「日活100年の歴史は映画100年の歴史とも言えます。アクションに恋愛、青春映画。多くの監督やスタッフを育成したロマンポルノなどのタイトルも素晴らしい作品であり我々の誇り。このようなライブラリーを作り上げた先輩たちの技術やプライドを受け継いでいきたい」とあいさつした。2011年には『八日目の蝉』および『冷たい熱帯魚』が高い評価を受け、日本アカデミー賞で計11冠に輝くなど“復権”の兆しも見えるが、佐藤社長は「日活はまだ元気に映画を作れると思っていただける成果が少しずつ出てきた」と述べ、この春に制作が発表された鈴木清順監督×宍戸錠のコンビによる『野獣の青春』のリメイクでジョン・ウー監督がメガホンを執る『デイ・オブ・ザ・ビースト(原題)/Day of the Beast』への期待を口にし、「日本のみならず海外とも共同制作を推進していきたい」と今後の展望を語った。また、宍戸は「なんと58年ここで働いてました。いまだにやってます。何でやってるかというと面白いから。映画作りほど面白いものはない!」と衰えることのない映画作りへの情熱、映画への愛を吐露した。浜田と言えば吉永との“純愛コンビ”で知られるが共演作『キューポラのある街』の公開50周年を記念し、この春には映画の舞台となった川口市を訪れたそう。「かつての鋳物工場が高層マンションになっており、50年の歴史を感じました」と過ぎし日を偲んだ。昭和36年に13歳で日活に入社した和泉は「60歳を過ぎてからは言われなくなったけど、50代までは日活の俳優さんに会うと『何歳になったの?』と聞かれたものでした。おかげさまで65歳になりました」とおどけつつ、「日活は私の青春です」としみじみ。和泉の同期で16歳で日活に入り、10年を過ごした松原も「素人の私をスタッフのみなさん、共演者のみなさんが優しく見守ってくれて、監督自らお芝居をしながら私を育ててくれた10年でした。日活は本当に私にとって恩人であり懐かしい場所です」と感慨深げに語り、集まった多くの関係者から温かい拍手が送られた。なおこの手形モニュメントは調布撮影所内と調布市内で一般公開される予定だという。
2012年09月10日前回はヨーロッパ特急を舞台に政府の陰謀を描く『カサンドラ・クロス』を紹介した。ならば次は、『皇帝のいない八月』に決まりだ。同作品は「和製カサンドラ・クロス」と称され、原作を書いた作家の小林久三氏も、『カサンドラ・クロス』を意識していたという。物語の結末は、『カサンドラ・クロス』と同じかそれ以上に不条理だ。当時の日本映画としては珍しい結末といえる。1975年頃から始まったブルートレインブーム。映画『皇帝のいない八月』は盛り上がりが最高潮に達した1978年に公開された。寝台特急「さくら」が舞台とあって、多くの鉄道ファンが映画館に訪れたが、その内容はシリアスで壮絶。自衛隊のクーデターと政治家の陰謀を描いた硬派な物語だった。皮革製品業界紙の記者、石森(山本圭)が、福岡の取材を終えて東京に帰る。最終の新幹線に間に合わず、キャンセル待ちで寝台特急「さくら」のきっぷを買った。その石森に怪しい男たちが近づき、きっぷを譲れと脅す。その態度が気に食わない石森は職業柄、男たちの靴を見て正体を察知。そのとき、かつての恋人、杏子(吉永小百合)の姿を見つけ、彼女を追うように立ち去る。杏子は、ホームで「さくら」の車中にいるはずの夫、藤崎(渡瀬恒彦)を探していた。元自衛官の藤崎が、「危険な旅に出る」と察したからだ。このとき、すでに全国で自衛隊員によるクーデターが実行されており、藤崎たちも東京に向かう作戦行動中であった。石森と杏子は、藤崎たちに「さくら」1号車に囚われてしまう。石森が乗った1号車は、藤崎が率いる自衛隊員ばかり乗っていた。一方、東京では、すでに内閣情報室長の利倉(高橋悦史)が事態を察知していた。利倉は総理に報告。緊急閣議が開催される。彼らの命を受け、利倉と自衛隊幹部の江見為一郎(三國連太郎)は首謀者の割り出しと、日本各地のクーデター鎮圧に向けて指示を出す。しかし、このクーデターの背景には、自衛隊を合憲化し国軍として認めさせようとする与党の黒幕一派と、総理が率いる派閥との対立があった。各地のクーデターが鎮圧に向かうなか、追い詰められた藤崎は、「さくら」に爆弾を仕掛け、乗客を人質に取って目的を達成しようとする。その強い意志を見せつけられた石森は狂気を察し、杏子は愛憎に揺れ動く。360名の乗客を乗せた爆弾列車は、深夜の山陽本線を東京へ走り続ける……。列車での場面はおもに石森の視点で描かれる。石森役の山本圭は、『新幹線大爆破』でテロリストを演じたが、今回は正義の側。じつは彼、この作品の監督を務めた山本薩夫氏のおいとのこと。清純派のイメージが強い吉永小百合は、この作品で影のある大人の女性を演じた。「サユリスト」にとってショッキングな場面もある。藤崎の盟友、東上役に山崎努。東上と藤崎が向かい合うシーンは胸が熱くなる。若手俳優として、藤崎の部下役に風間杜夫や永島敏行もいる。事件に迫る新聞記者には、現千葉県知事の森田健作。さらに、『喜劇 急行列車』で「さくら」の車掌を演じた渥美清が、この作品では乗客として出演し、笑いを誘う。当時は、「寅さんがクーデターに巻き込まれた」と話題になったらしい。乗客のひとりで、恋人といちゃつくかわいい女性を演じたのは泉じゅん。日活ロマンポルノの大人気女優で、現在は”毒舌料理人”こと結城貢氏の奥様だそうだ。石森の妻役の香野百合子さんにも注目。『ウルトラセブン』で美少女宇宙人「マゼラン星人」を演じ、その後、『太陽にほえろ!』で「殿下」こと島刑事の婚約者を演じたことでも知られている。1975年の『新幹線大爆破』と同様、寝台特急「さくら」を爆破させるという内容のため、この作品でも国鉄の協力はなかった。それでも駅や走行シーンのロケは許可したようだ。本州区間で「さくら」を牽引する機関車はEF65形1000番台。このことから、撮影時期は公開直前の1978年頃とみられる。これ以前は前面に扉のないEF65形500番台が使われていた。おそらく、中盤からの列車ジャックで自衛隊員が運転席に乗り込むために、貫通扉付きの機関車のほうが都合が良かったのだろう。客室やラストの戦闘シーンに使われた14系寝台車はセットで撮影された。B寝台や食堂車は精密に作られており、当時「さくら」に乗った経験のある筆者も、セットだと説明されなければ気づかなかった。3段式寝台を座席利用からベッドに変換する場面で、車掌が中段寝台を降ろす。こんな本筋とは関係ないカットを入れたところに、監督なりのリアリティへのこだわりがありそうだ。もっとも、寝台車の外部は粗が目立つ。14系寝台の1号車は床下に発電装置があるはずだけど、セットでは床下に空間がある。台車はなんと3軸で、空気バネではなく板バネのように見える。屋根にクーラーもない。終盤の走行シーンは模型に差し替えられてしまう。しかし、これらは当時の映像技術では許容範囲。むしろ、夕闇をうまく使って本物らしく見せている。おそらく統一されていないはずの機関車の番号も、暗闇ならわからない。鉄道の場面についていえば、『カサンドラ・クロス』より緻密だと思う。ただ……。藤崎の態度を硬化させる厚狭駅のシーン、背景の電車は伊豆急行のようだ。ロケ地は伊豆高原駅だろうか? ロケに提供するなら、せめてあの電車は移動してあげればよかったと思うのだが。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月14日女将といえばどのような女性を思い浮かべるだろうか。立ち居振る舞いが美しい、あるいは教養があるなど、様々なイメージを持っている人が多いだろうが、芸能人なら誰が似合いそうだろうか。ということで、マイナビニュース会員の男女936名に聞いてみた。Q.旅館の女将が似合いそうな芸能人を教えて下さい(複数回答)1位 吉永小百合 27.2%2位 八千草薫 8.9%3位 高島礼子 5.6%4位 友近 5.1%5位 岩下志麻 4.6%■吉永小百合・「着物のイメージがあり、しっとりした雰囲気でもてなしてくれそう」(22歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「何があっても落ち着いて対応してくれそうだから」(24歳女性/生保・損保/営業職)・「こんな美人女将はいないと思うけど、いたら絶対旅館が繁盛すると思う」(24歳女性/商社・卸/営業職)■八千草薫・「のほほんゆったりとした美人だから」(25歳女性/小売店/販売職・サービス系)・「和服が似合うあたり、まさに女将という感じがする」(40歳男性/機械・精密機器/技術職)・「癒しの旅館になりそう」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■高島礼子・「高級旅館の女将さんが似合いそうな凛とした印象がある」(24歳女性/その他/その他)・「美しく芯が強くてしっかりしていそう」(46歳男性/警備・メンテナンス/その他)・「着物の着こなしが上手そう、テキパキ指示を出して切り盛りしていそう」(24歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)■友近・「あの喋りなら旅館も切り盛りできそう」(27歳男性/その他/その他)・「友近は旅館で働いていたそうなので、客を楽しませそう」(28歳女性/その他/その他)・「『おいでやす~』みたいな感じで京都の旅館の女将になれそうな気がするので」(28歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)■岩下志麻・「和服が似合うので歴史がありそうな旅館が似合いそう」(28歳男性/情報・IT/技術職)・「貫禄がありそう」(30歳男性/その他/技術職)・「ちょっと怖いけど老舗旅館に存在してそう」(39歳男性/建設・土木/事務系専門職)■番外編: 若女将だったらこの人!・「仲間由紀恵: 和風美人で大好きな女優さんだから」(22歳女性/医療・福祉/専門職)・「堀北真希: 将来、絶対その役をしてほしい、似合うに決まっている」(26歳女性/団体・公益法人・官公庁/その他)■総評圧倒的な支持を受けて1位になったのは「吉永小百合」。さすが大女優といったところで、着物が似合うという意見はもちろん「こんな人が女将なら美しくて憧れてしまうと思う」「やっぱりこの人以外にいない」など、絶賛する回答が多かった。2位になったのは「八千草薫」。こちらも着物が似合うという意見が多かったが、吉永小百合と比較すると、穏やかで優しそう、癒されそうという回答が目立った。続いて3位は「高島礼子」。「女将の貫禄と色気の両方がありそうなので」など、貫録と色気を支持する意見がいくつか見られた。続いて4位は「友近」。面白そうだからという意見はもちろんのこと、彼女の器用なイメージも支持につながり、「客さばきが上手そう」「何でもできそうだから」などの声も寄せられた。そして5位は「岩下志麻」で、着物が似合う、貫録があるからという回答が多かった。吉永小百合がずば抜けた存在感を放った今回のアンケート。確かに彼女が女将の旅館なら、一度は行ってみたいと思う人も多いだろう。ちなみに「黒柳徹子」という回答もあり、それはそれで行ってみたいかも!?(文・アリウープ 高橋賢司)調査時期: 2012年8月2日~2012年8月7日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性402名 女性534名合計936名調査方法: インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月10日映画『シグナル~月曜日のルカ~』の女性限定試写会が5月28日(月)に開催され、主演の三根梓を始め、西島隆弘(AAA)、白石隼也、井上順、宇津井健、谷口正晃監督が舞台挨拶に登壇した。映画館でバイトすることになった青年・恵介(西島さん)がそこで出会った不思議な少女・ルカ(三根さん)。彼女に仕事を教わるうちに惹かれていく恵介だったが、やがて彼女の内に秘められた思い、心に負った傷と向き合うことになる。本作で主演どころか演技自体初挑戦となった三根さんは、満員の客席を前に緊張気味に「こんなに大きなスクリーンで上映されるのは照れくさく、恥ずかしくもあるけど嬉しいです」と初々しい挨拶。「初めての撮影に初めてのお芝居、映画祭に取材、TVとたくさんの“初めて”を経験し、自分の気持ちを伝えられるか心配でしたが、たくさんの方の支えがあり、公開に向けて一歩ずつ進めていると思います」と充実した表情を見せた。そんな三根さんを“先輩”西島さんは「僕が初めて舞台挨拶に立ったとき、こんなちゃんと話はできなかったですよ」と称賛。三根さん曰く、西島さんは「一緒にいる時間が一番長かったですが、現場で緊張していると、ヘン顔をして笑わせてくれたり、歌やダンスを見せてくれたりして、いつも現場を引っ張ってくださる先輩でした」とのことで、客席を埋め尽くした西島さんのファンからは嫉妬とも羨望とも取れるようなため息が漏れた。西島さんは役柄と自身の類似点を聞かれ「女性を守るところですかね?」とおどけつつ、「自分の気持ちを伝える前に相手の気持ちを聞き入れるところは見習いたいですね」と語った。この日は、事前に寄せられたファンからのリクエストに応じ、予告編などでも見られる「僕が守りますから!」という恵介のセリフを壇上で再現。客席からはこの日一番の黄色い歓声が沸き上がったが「さすがにこの人数を守る自信はないかも…」と苦笑を浮かべていた。白石さんは西島さんの弟役を演じたが「西島さんと監督に時間を割いていただいてできた、みなさんあっての役でした」と語る。特に印象的なベランダでのシーンは、2人が関係ない会話をしている流れからそのまま撮影がスタートしたそうで「給料の話とかしてましたね。何年やったらいくらもらえるとか(笑)」と西島さんが明かし会場は笑いに包まれた。井上さんと宇津井さんは若い共演陣を絶賛。井上さんは三根さんの「順さんのギャグでリラックスできたし、少しずつ現場に慣れることができた」という言葉に対し、「(三根さんらが)新鮮な息吹を感じさせてくれました。“出来上がった”感じをぶち壊してくれて気持ち良かったです。こっちこそありがとう!」と満面の笑み。宇津井さんは映写機を扱う練習で三根さんと初めて会い、言葉を交わしたそう。三根さんは現在、宇津井さんの母校でもある早稲田大学(政治経済学部)に在学中だが、宇津井さんは吉永小百合や広末涼子といったかつて早稲田大学に在籍した女優の名を例に挙げ「後に続くような女優になる」と太鼓判。これには「恐れ多いです」と三根さんは恐縮していた。『シグナル~月曜日のルカ~』は6月9日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:シグナル~月曜日のルカ~ 2012年6月9日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「シグナル」製作委員会■関連記事:「バッテリー」あさのあつこも絶賛!『シグナル~月曜日のルカ~』原作本を3名様にプレゼント「AAA」西島隆弘登壇!女性限定『シグナル~月曜日のルカ~』完成披露試写会に50組100名様をご招待西島隆弘&高良健吾のサプライズ花束に新人・三根梓、大感激!
2012年05月28日強い母ちゃんに美しい母、たくましい“肝っ玉母さん”、優しいママ、厳しいお母さんなどなど母親も千差万別。もちろん映画の中で描かれる母親像もいろいろ。映画を観ながら本筋とは関係ないところで「うちの母親と同じこと言ってる!」とか「こんな母親の下で育ったらどうなってたかな?」なんて考えに浸る人もいるはず。シネマカフェのランキング企画「シネマカフェゴコロ ランキング5」ではこの1か月、「あなたが思う“理想の母親”女優」をテーマにアンケートを実施。国内外を問わず多くの作品を引き合いに、様々な女優にたくさんの票が投じられたが1位に輝いた理想の母は?結果を大発表!男女を問わず多くの支持を集めて“ベスト・マザー”の座を獲得したのは、還暦を過ぎて尚、その美しさに全くかげりを見せない吉永小百合。2008年に公開され、愛情深い一家の母を演じた映画その名も『母べえ』を始め、これまでに数々の作品で魅力的な母親を演じてきた。60代以上のサユリストからは「理想の“母親”だなんてけしからん!理想の“女性”だ!」との声が挙がるかもしれないが、吉永さんよりもひと回りからふた回り下の50代、40代の男性からの票が多数集まった。一方で興味深いのは比較的若い30代の女性からの支持が高い点。「素晴らしい人だと思うから」(30代・女性)という声に代表されるように、同じ女性として「こうありたい」と思う憧れの女性と言えそう。今秋公開の主演作『北のカナリアたち』ではまさに母のような愛情で教え子たちを包み込む教師を演じており、完成が待たれる。続いて第2位には八千草薫がランクイン。近年では母親役だけでなく愛情豊かな祖母役を演じることも多いが、80歳を過ぎて尚、多くの演出家や監督からのオファーが途切れることがないのは八千草さんにしか出せない優しさ、気品があるからこそ!「おしとやかさの中に強さがある」(50代・男性)、「良妻賢母そのもの」(30代・女性)と多くの票を集めた。3位に入ったのは数多くのドラマで明るく子供たちを励ます母親を演じてきた黒木瞳。“かわいいお母さん”の代名詞とも言える存在で、こんな母親がいたら反抗期なんてなかったのに、なんて感じる人も多いのでは?「肩肘張らずに、自然体で生きている感じがステキです」(40代・男性)、「いつも笑顔を絶やさないから」(30代・女性)といった声が多く寄せられた。そして、公開中の『わが母の記』で認知症を抱えつつも息子との絆を繋ぎ直そうとする愛情あふれる母を演じ、絶賛を浴びている樹木希林が第4位に。何と言っても樹木さんの魅力はその器の大きさ。映画撮影中のエピソードにとどまらず、プライベートでのさまざまな出来事に対する姿勢などを含め、ドンと構えて動じないその姿に“強く、包容力のある母親像”を見る人が多数!「酸いも甘いも経験してそう」(20代・男性)、「物事の捉え方、対応の仕方が素晴らしい」(30代・女性)という声が多かったが、20代、30代の若い層を中心に支持を集めたというのも興味深いところ。樹木さんという“母”を持つ内田也哉子&もっくん(本木雅弘)夫妻がうらやましい!ここまで日本人の女優が並んだが、唯一、海外の女優でベスト5に入ったのはアンジェリーナ・ジョリー。ブラッド・ピットとの間に生まれた子供たちや養子の母として世界中を駆け回る姿に「カッコイイ母親」(30代・男性)、「究極の美しい母」(20代・女性)などといった称賛と羨望の声が寄せられた。プライベートでの母親っぷりに注目が集まりがちだがオスカー主演女優賞にノミネートされた『チェンジリング』を始め、これからまさに母親になろうとする妊娠中の女性を演じた『マイティ・ハート/愛と絆』など、女優としても“母”の顔をしっかりと見せてくれているのでこちらも要チェック。ランク外にはやはりCMの力のすさまじさというべきか、ソフトバンクのCMに“母”&“祖母”役で揃って出演している樋口可南子と若尾文子、今年のアカデミー賞で2度目の主演女優賞に輝いたメリル・ストリープ、意外なところでは「情熱的でものごとをはっきりというところがいい!」といった意見を集めた歌手の和田アキ子など多彩な顔ぶれが並んだ。いろいろな母親像が挙げられたが、全体的に子供を温かく見守ってくれる包容力のある母親像を理想とする向きが多い結果に。さてあなたは誰を理想として子育てに奮闘する?「“理想の母親”女優」ベスト51位:吉永小百合2位:八千草薫3位:黒木瞳4位:樹木希林5位:アンジェリーナ・ジョリー次回の「シネマカフェゴコロランキング5」のテーマは「“ダメ男”が似合う俳優は?」。こちらもぜひ、ご応募ください。「シネマカフェゴコロランキング5」『母べえ』通常版発売・販売元:松竹株式会社 映像商品部価格:3,990円(税込)発売中© 「母べえ」製作委員会■関連作品:北のカナリアたち 2012年秋、全国にて公開ツナグ 2012年10月6日より全国東宝系にて公開わが母の記 2012年4月28日より全国にて公開© 2012「わが母の記」製作委員会■関連記事:“母の日”サプライズで義理の息子・本木雅弘登場に樹木希林、感激!宮崎あおい、原田作品は「大変だと聞いていた」タレ込みの犯人は堺雅人?桐谷美玲、綾野剛と遠距離カップル役で『新しい靴を買わなくちゃ』パリ撮影に挑戦!紫綬褒章受章の役所広司を宮崎あおい、樹木希林ら女優陣が花束で祝福『わが母の記』宮﨑あおい「家のいろいろな所から声が聞こえる感じがいい」
2012年05月28日パートナーエージェントはこのほど、30~40代の独身の子供を持つ親(55~79歳)を対象に実施した「子供の結婚に対する親の意識調査」の結果を発表した。同調査は、1月23日~27日の期間にインターネット上で行われ、601名の有効回答を得た。まず、子供に結婚してほしいと思うかと尋ねたところ、「結婚してほしい」が57.9%、「できれば結婚してほしい」が29.6%となり、合わせて9割近くの親が子供の結婚を望んでいることが分かった。さらに、「子供(ご子息・ご令嬢)が、なぜ結婚しないと思いますか? 」と聞くと、最も多かったのは「経済力に不安がある」で35.4%。以降、「仕事が忙しい」(30.8%)、「人付き合いが得意ではない」(30.6%)、「(ご子息・ご令嬢に)見合う人がいない」(22.1%)、「奥手である」(20.1%)の順となった。子供の結婚資金を貯蓄しているかとの質問に対しては、54.1%が「いいえ」、45.9%が「はい」と回答。続いて貯蓄していると答えた親に結婚資金額を尋ねると、「301万円以上」が39.1%で最も多く、「151~200万円」(19.6%)、「251~300万円」(10.9%)と続いた。子供の理想の結婚相手を有名人で例えてもらったところ、男性は1位向井理さん、2位加山雄三さん、3位阿部寛さん、女性は1位安めぐみさん、2位松嶋奈々子さん、3位吉永小百合さんとなった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月17日1月30日(月)、映画配給会社・東映の2012年のラインナップ発表会が都内で行われ、和泉聖治監督や山下敦弘監督ら注目作品の監督やプロデューサーが集結し、それぞれの作品のテーマや想いを語った。冒頭の挨拶を務めた東映 社長取締役社長・岡田裕介氏は、昨年度の国内映画の興行成績で唯一、同社が前年度を上回る成績を残したことに触れつつ、今年は「『はやぶさ』から『北のカナリアたち』と、鳥ばっかり飛ばしているので、もう一羽くらい鳥を飛ばさなきゃいけない」と良作揃いのラインナップに自信を見せた。さらに、「一昨日、木村大作監督と『アンゲロプロスに捧ぐ』という作品を作りたいと話しました。商業的な映画だけでなく、芸術的な映画も作っていきたい」と新たな野望も語った。今年は先述の2作を含む約20作品が公開されるが、まず先陣を切って紹介されたのはJAXAバックアップのもと製作された感動超大作『はやぶさ遥かなる帰還』。数々の東映作品の助監督を務め、本作が念願の東映作品での監督作となった瀧本智行監督は「多くの先輩からいろんなことを学んだ、そういうタテの流れの中でいま自分は映画を作っている。自分の映画人生と、はやぶさの人から人へと伝わってきた部分が重なりました。この作品には“継承”というテーマを込めました」と本作に賭ける思いを語り、「淡々とした映画の奥に込められた人々の熱い想いが伝わる、低温やけどをするような映画になりました」とアピールした。昨年は震災の影響もあり、映画業界にも暗い影を落としたが、今年はそれを乗り越えるような、前向きで明るい気持ちにさせてくれる作品が目立った。昨年12月に逝去された森田芳光監督の遺作となった『僕達急行A列車で行こう』は当初の公開時期が延期となり3月に公開されるが、その理由として「長い冬が明けて春が訪れるように、トンネルを抜けて明るい未来が訪れる」という製作陣の思いがあったことが語られ、監督が本作に込めた、現代に生きる若者への“ラストエール”がプロデューサーの口から語られた。震災後の岩手で撮影された『HOME愛しの座敷わらし』を紹介した和泉聖治監督は、「見た人に幸せを運ぶ座敷わらしと同じように、この映画を観た人が幸せを感じ取ってくれたら嬉しい」とコメント。また、話題の芥川賞受賞作を映画化した『苦役列車』の山下敦弘監督は、「主人公の北町というキャラクターは、家族が離散したり日雇い労働をしてる男の子で暗い印象だが、原作のように笑える、逆に元気をもらえる映画になったと思う」とアピールした。本作でAKB48の前田敦子をヒロインに抜擢した山下監督だが、「(監督のファンである前田さんに)『本物だ』と言われて舞い上がってしまった」と鼻の下を伸ばしながら初対面の様子をふり返った。ホームドラマやコメディ色のある作品の一方で、東映らしい、骨太で男気ある作品も健在。名作コミックを映画化した『愛と誠』の三池崇史監督からは映像メッセージが届いたが、「日本映画の元気は東映のヒット作から、というのは国策」と口火を切るや「男も女も平等。男も女も加減しない、性別を超えたガチ勝負」と本作の見どころをアピールした。また、『莫逆家族バクギャクファミーリア』で三十路を超えた元暴走族たちの闘いを描いた熊切和嘉監督は、「過去に囚われて、そこから脱却しようと必死にあがく人間の本質が垣間見えたら」と作品に込めた思いを語った。さらに、この日新たに発表された作品群の中で異彩を放っていたのが、岩井俊二プロデュース北川悦吏子監督・脚本という強力タッグが贈るラブストーリー『新しい靴を買わなくちゃ』。全編パリで撮影されるという本作は、パリで偶然出会った男女の3日間を描いたラブストーリーという以外、キャストも詳細もベールに包まれたまま。果たしてこの注目のラブストーリーを演じるのは?そして、現在撮影進行中の超大作『北のカナリアたち』からは、雄大な自然の厳しい寒さの中での撮影や、主演の吉永小百合を中心に結束するキャスト陣の様子が明かされた。このほかにも、『プリキュアオールスターズ Newstage みらいのともだち』や『仮面ライダー×スーパー戦隊スーパーヒーロー大戦』など東映の人気シリーズ最新作、野沢雅子×北大路欣也という大御所が声優を務める『アシュラ』、さらに3年ぶりとなる劇場版最新作『ワンピースフィルム』(仮題)などの注目アニメ作品の数々も発表された。パワフルなラインナップで今年の日本映画界を盛り上げることを願いたい。■関連作品:はやぶさ遥かなる帰還 2012年2月11日より全国にて公開© 2012「はやぶさ」製作委員会北のカナリアたち 2012年秋、全国にて公開HOME愛しの座敷わらし 2012年4月28日より全国にて公開© 2012「HOME 愛しの座敷わらし」製作委員会外事警察 その男に騙されるな 2012年6月2日より全国にて公開© 2012「外事警察」製作委員会苦役列車 2012年以降、公開愛と誠 2012年6月16日より全国にて公開© 2012「愛と誠」製作委員会臨場・劇場版 2012年6月30日より全国にて公開莫逆家族―バクギャクファミーリア― 2012年2月、全国にて公開© 2011「莫逆家族」製作委員会僕達急行 A列車で行こう 2012年3月24日より全国にて公開© 2011『僕達急行』製作委員会映画プリキュアオールスターズNewStageみらいのともだち 2012年3月17日より全国にて公開© 2012 映画プリキュアオールスターズNS製作委員会スーパーヒーロー大戦(仮題) 2012年GW、全国にて公開■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第23回)あなたが萌える“スーツ男子”は?日本人俳優として初!渡辺謙、世界のVIP集う国際会議で日本の“粋”をアピール『はやぶさ』渡辺謙、日常生活は諦めっぱなしだけど「現場では諦めない!」宮崎あおい「寒いけど暖かい現場」『北のカナリアたち』、極寒の撮影敢行!絶対にあきらめない宣言!『はやぶさ遥かなる帰還』20代・30代女性限定試写会に25組50名様ご招待
2012年01月30日吉永小百合が厳しい寒さの北海道で映画撮影1月13日、女優の吉永小百合が東映創立60周年記念映画「北のカナリアたち」の撮影のため寒さ厳しい北海道、礼文島で2日間の撮影をした。氷点下11度という厳しい寒さの中、撮影したのは、吉永演じる先生が、20年前に天使の歌声を持っていた教え子6人と時を経て思い出の島の学校で再会するというシーンだ。成長した教え子たちを抱きしめたい大人になったかつての教え子たち6人は、それぞれ見事に空白の20年の歳月を演じ、映画.コムによると吉永は「みんなかわいくて、役ではなく私、個人としてもハグしたくなります。俳優をやっていなかったらこんな素敵な教え子たちに出会えなかった。お芝居もみんな20年の歳月をきちっと作って、それを埋めて表現するのを目の当たりして、逆に学ぶことも多かったです」と、感慨深げに話したという。そして6人との合唱の練習のシーンでは、皆が可愛くて仕事ではなく、個人として抱きしめたくなったという。新しいジャンルの映画になるのでは?吉永は、「北のカナリアたち」は現在と過去が交互に出てくるシナリオになっている。明日への新しい第一歩を踏み出していく(再生に向かう)ような新しいジャンルの映画になるのではと本作への深い思い語った。20年後の生徒たちを演じる役者たち吉永が絶賛した生徒役の6人は、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平が演じている。ストーリーは利尻、礼文島を主要舞台としたサスペンス映画20年前に起きた事故がきっかけで、島を出た小学校教師の(吉永)が、教え子の一人が事件を起こしたことを知り、かつての教え子たちに会う旅に出る……。(映画.コムより)元の記事を読む
2012年01月18日阪本順治監督、吉永小百合主演で贈る壮大な運命の物語『北のカナリアたち』。マイナス11度で強風が吹き荒れる真冬の寒さの中、1月12日(木)と13日(金)、日本最北の島・礼文島で本作の撮影が行われ、吉永さんを始め、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平ら豪華キャストが集合し、クライマックスとなる再会のシーンの撮影を敢行した。湊かなえの「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録されている「二十年後の宿題」を原案に、一人の女性教師と6人の教え子たちの運命の再会、20年前に起きたある事件の真相を描く本作。名カメラマン・木村大作の撮影のもと、体感温度がマイナス30度にもなる厳しい真冬と、初夏の二期にわたりロケーションが敢行されている。地元の人たちがここ数年で一番寒いと口を揃えて言うこの日、礼文島に撮影のため建てられた岬小学校分校の教室内で撮影は行われた。ある事件でバラバラになった女性教師(吉永さん)と6人の教え子たちが20年の時を経て、思い出の学校で再会するというクライマックスシーンが撮影された。「『よーい、スタート』で仲のいい雰囲気を作るのではなくて、それ以前の台本に書かれていない20年間を含めて、彼らは一堂に会してお互い喜びあってほしかった」と言う阪本監督の指揮のもと、何度も入念なリハーサルを経て撮影が行われた。吉永さんは撮影をふり返り「昨晩、合唱の練習があって指揮をする私を6人がまっすぐ見てくれた、もうそれだけで胸がいっぱいになって泣きそうになりました。みんな可愛くて、役ではなく私個人としてもハグしたくなります。俳優をやっていなかったらこんな素敵な教え子たちに出会えなかった。お芝居もみんな20年の歳月をきちっと作って、それを埋めて表現するのを目の当たりして、逆に学ぶことも多かったです」と6人との共演の喜びを口にした。極寒の中での演技は負担も多いことが予想されるが、森山さんは「家でダラダラしていたら、この自然に負けてしまうような気がしたので、少し早めにこちらに入って島を北から南まで歩き回りました。信人という役は、辛い過去があるけどたくましい人物。島を歩いたおかげで、その役作りに役立ちました」と万全の体制で臨んだ様子。満島さんは「島に入った日に、子役の6人に会いましたが、ここにいるみんなを見ると、あの子たちの20年後を見ているようで不思議です。でも、吉永さんはずっと、はる先生にしか見えない。黒板の前に立っている姿もお似合いです」と一同の再会を喜んだ。昨年行われた製作発表では、大先輩である吉永さんとの共演に対して緊張も見せていた“教え子”たちだったが、勝地さんは「札幌での共演シーンでは突然の大雪で、メガネも曇るし、吉永さんが見えないくらいでした。すごく緊張していたのですが、話しかけたときの表情がすごく温かくて、自然と話せました」。宮崎さんも「吉永さんとのシーンは、監督から『目を見ないでお芝居してほしい』と言われていて、本当は目を見て気持ちを共有したいんだけど、それができない。その葛藤がありましたが、昨日、歌の練習で先生の目を見れて、涙が出るくらい幸せでした。また、共演シーンでカットがかかった後に、吉永さんがハグしてくれて。寒い現場ですが、暖かい現場です」と吉永さんとの撮影エピソードを笑顔で明かした。造船所で働く七重役の小池さんは溶接のシーンにも挑んだが、「趣味『溶接』って書きたいぐらい楽しい練習でした(笑)。寒い冬景色の中、巨大な船でバチバチと火花が散るところは迫力あるシーンになっていると思います」とのこと。吉永さんとの共演については「先生を目の前にすると甘えられて、自然と演技ができました」と言う。松田さんは「今回、20年後の役ということで、その時間をどう生きてきたか台本を読んで想像して来たんですが、実際にこちらに来てみると、想像していたものと全然、違っていた。役作りをする条件が揃っている贅沢な現場です」と充実した表情を見せた。そして最後に、吉永さんは「空白の20年間を6人の方々が見事に表現して下さっている。監督や多くのスタッフとは初めてですが、心が通い合っている良い現場です。これをずっと続けていきたいですが、ここにいる6人は冬ロケだけなので、それがちょっと残念ですね。ただ、夏はちびっ子たちが来ます。20年前の子供たちのところは第1幕、現在の若者6人のところが第2幕、映画を観終わったら第3幕が始まるような感じで、明日に向かって新しい第一歩を踏み出していくような新しいジャンルの映画になると思います」と本作への手応えを語った。写真からも暖かい現場の様子が伝わってくるが、果たしてどのようなクライマックスシーンに仕上がっているのか?『北のカナリアたち』は今秋以降、全国にて公開。■関連作品:北のカナリアたち 2012年秋、全国にて公開■関連記事:東映60周年、吉永小百合主演作に“黄門さま”、『あぶ刑事』コンビ、宮崎あおいら出演吉永小百合、主演最新作が決定!原案は「告白」の湊かなえ
2012年01月17日東映創立60周年記念プロジェクト『北のカナリアたち』の製作発表会見が29日に都内で行なわれ、主演の吉永小百合、柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗ら出演者と、阪本順治監督、撮影監督の木村大作、原案者の湊かなえらスタッフ、そしてオーデションで合格した5名の子役が登壇した。会見の模様映画『北のカナリアたち』は、湊の著書『往復書簡』に収録されている『二十年後の宿題』を原案に、20年前の小学校で合唱を教える先生と生徒たちに起こった悲劇の事故から、時を経て描かれる先生と教え子たちとの絆を描くサスペンス巨編。吉永は「『動乱』、『海峡』、『北の零年』と、北海道の雪中で撮影してまいりましたが、今回は一番大変になるのでは。初心に帰ったような思いでワクワクドキドキします」とあいさつし、阪本監督は本作を「痛ましい出来事と、天使の歌声という組み合わせは違和感あるように思われるかもしれないが、相乗効果で一級のエンターテインメントに作り上げたい」と説明。木村撮影監督は「美しさは、厳しさの中にしかない。今回は格好のロケーション」と意気込みを語った。また、柴田は「役者になったらいつの日か…と思っていた夢が叶いました。私が吉永さんの夫役ということで、ご不満の方も多いと思いますが、サスペンスなので勘弁してください」と恐縮し、島に赴任してくる警官役を演じる仲村は「“あぶ刑事”で大変お世話になった恭兵さんに恩を仇で返すような役ですが、僕を育ててくれた大先輩方に“まな板の上の全裸の鯉”のような気分でなされるがままに料理していただきます」とコメント。宮崎あおいは仕事のため会見を欠席したが、ビデオメッセージで「台本を開いて、吉永小百合さんを始めとする素晴らしいキャストの中に自分もいることがうれしくて幸せです」とコメントを寄せると、吉永は「先日『ツレがうつになりまして。』を拝見しました。実力があってとてもキュートな宮崎さんと2日からいきなり共演するのでとても楽しみです」と期待を寄せた。本作は、北海道北部にある離島・礼文島と利尻島で今冬から撮影を開始し、来年初夏クランクアップ、来秋以降に公開される予定。『北のカナリアたち』2012年秋以降全国ロードショー
2011年11月30日東映創立60周年記念作品として吉永小百合を主演に迎えた映画『北のカナリアたち』がついに始動。11月29日(火)に都内で開催された製作発表会見に吉永さんを始め、柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、小池栄子、勝地涼、松田龍平にメガホンを取る阪本順治、撮影監督の木村大作、原案となる小説の著者で「告白」(双葉社刊)の作者としても知られる湊かなえ、オーディションで出演が決まった5名の子役たちが出席。さらに、この日は都合で欠席となったが宮崎あおいの出演も発表された。湊さんの小説集「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録されている「二十年後の宿題」を基にした本作。かつて北海道の離島で教師として働き、いまは東京の郊外で図書館の司書をしている女性と、奇跡の歌声を持った彼女の最後の教え子たちの運命の再会、20年前のある事件の真相を壮大なスケールで描き出す。撮影は北海道の最北端の稚内からフェリーで2時間の礼文島、利尻島で冬と夏に分けて行われる。これまで『北の零年』や『海峡』など北の地を舞台にした数々の作品に出演してきた吉永さん。7月に訪れたという利尻について「胸が震えました。日本の景色と思えないような感じがしました」とその美しさを語る。一方で「今回が一番大変になるのでは?」とクランクインを前に心情を明かした。吉永さんの夫役を演じる柴田さんは「役者を始めたときからいつの日か吉永小百合さんと共演したいと思ってました。夢が叶いました」と喜びを語る一方で、最初に共演を聞かされたときは「ちょっと待って!“サユリスト”の方々に申し訳ない、というのが心の声でした」と恐縮した面持ち。仲村さんは「まだ詳しく話すなと言われている」と役柄について言葉を濁したが、「柴田さんとは『あぶない刑事』でご一緒して、中華街で何百回と食事をご一緒しましたが一度としてお金を払ったことがなかった。そんな柴田さんのご恩を仇で返すような役と言っていいと思います」と苦笑いを浮かべていた。里見さんは「何十年も前になるのかな…?『キューポラのある街』という映画を観たら、かわいらしい少女がピョンピョンと跳ねるような芝居をしていて。それ以来、僕はサユリスト」と告白。今回は吉永さんの父親役だが「僕もいよいよ吉永さんの相手役をすることになったか?と思って喜んでいたら父親役でした」と笑いを誘いつつ「光栄です」と笑顔を見せた。吉永さんは今回の共演陣とは全員、初共演になるが「黄門さまに『あぶ刑事』と大人チームはバラエティに富んでます」とニッコリ。一方、吉永さん演じるはる先生のかつての教え子を演じる森山さん、勝地さん、満島さん、小池さんはいずれも、吉永さんを始めとする錚々たる先輩俳優との共演に「緊張してます」。満島さんは吉永さんとの初対面に「とっても優しい方で、それに甘えて(笑)、一生懸命頑張ります」と語り、小池さんも「あまりの美しさと優しさに圧倒されました。そして『はる先生がいる!』という、何とも言えぬ安心感も感じました」とふり返った。同じくかつての教え子のひとりを演じる松田さんは「楽しみです。(撮影の)木村さんもいるのでにぎやかな現場になりそうな予感がします」と期待を口にした。この日、欠席となった宮崎さんからも意気込みを語るビデオメッセージが到着したが、吉永さんは「先日、『ツレがうつになりまして。』を拝見しましたが、実力があってキュートな女優さんです」と宮崎さんを絶賛した。この豪華キャストの手綱を握る阪本監督は「みなさん、個性豊かなので架空の登場人物ではありますが、自分らしさをふんだんに出していただければ」と抱負を語る。長年、撮影監督で活躍し、監督デビュー作の『劔岳点の記』の映像が絶賛された木村さんは「美しさは厳しい中にしかない。過酷で厳しい中にいる人間は美しい。吉永さんは厳しい自然が好きな方なので、相当の映像が撮れると思う」と自信をのぞかせた。質疑応答に続いて、3千人を超えるオーディションで選ばれた、天使の歌声を持つ子供たちが吉永さんと共に登場。透き通るような歌声で「翼をください」を歌い上げた。『北のカナリアたち』は2012年秋以降、全国にて公開予定。■関連作品:北のカナリアたち 2012年秋、全国にて公開■関連記事:吉永小百合、主演最新作が決定!原案は「告白」の湊かなえ
2011年11月29日同世代が憧れる、なりたい美肌女優は?オリコンが、同じ世代の女性が、なれるものなら、あの女優の様な美しい肌になりたいとアンケートを募りました。あなたは、どんな女優の顔が浮かぶでしょうか?20代部門で1位に選ばれたのは【綾瀬はるか】で選んだ理由としては●透明感のあるきれいな肌をしている。●ナチュラルで美肌。透明感もすごくある。など、透明感あふれる肌の白さとキメの細かさを評価する超えが高いようだ。20代部門で2位は、【宮崎あおい】で●かわいくて、透明感があって自然体なところ。●かっこいいメイクをしている時もいいが、薄化粧の時も綺麗なので素肌が綺麗なのだと思う。など、自然体の飾らない美しさを称賛する声が多く聞かれた。20代部門で3位には、【上戸彩】がランクインし、●肌にハリがあって、すごく笑顔がかわいいと、笑顔の美しさと健康的な肌が評価されているようだ。30代部門1位の【菅野美穂】は、●卵みたいに弾力を感じる肌がきれい。きれいなだけでなく、キュートなところが素敵。●透き通る肌にシミもしわもない。●同年齢で、あんなキレイな肌をして信じられない!!!。●同じ年なので、違いが自分で判ります。と、肌の衰えを感じ始める30代女性ならではの声も多く聞くことができた。30代部門2位は【小雪】で、●あの透明感は本当にステキ。●あの雪のような肌質は同年代なら絶対に憧れます。と、名前のように白く美しい肌に憧れを抱く女性が多い。30代部門3位の【井川遥】には、●30代とは思えないハリとツヤ。●色気があって、もち肌な感じがする。と、そのシットリとした、もち肌質をうらやむ声もあった。40代以上部門1位の【桃井かおり】は●肌がきれいでハリがある。●若いときから、変わらず綺麗。など、長年にわたり“湯上り卵肌”を持続させてきた美しさに評価が集まり、●シミやシワのない肌はすごい。と驚嘆の声も上がっている。40代以上部門2位は、【吉永小百合】●いつまでもキレイ。●あの年齢で、あの美肌!!●いくつになっても肌の美しさが変わらない。と、変わらぬ美しさに尊敬と憧れの眼差しで見つめる同世代の女性も多い。40代以上3位は、【黒木瞳】●年齢を感じさせないかわいらしさと美しさをもっている。宝塚時代から変わらぬ美しさと若さを誇る彼女に賞賛の声が挙がっていた。同世代の女性が厳しい目で、選ぶランキングだけあって、20代は素肌の美しさ、30代は肌のツヤやハリ、40代以上はシミやシワなど、要所要所をチェックされた今回のランキング。女性たちにとって、憧れの肌を持つ美しい女優たちに、少しでも近づけるよう、日々の努力を重ねて行かねばならないようだ。★なりたい美肌を持つ女優・ベスチ5【20代】1綾瀬はるか2宮崎あおい3上戸彩4北川景子5新垣結衣【30代】1菅野美穂2小雪3井川遥4松嶋菜々子5篠原涼子【40代以上】1桃井かおり2吉永小百合3黒木瞳4天海祐希5真矢みき調査時期:2011年9月16日(金)~9月21日(水)調査対象:自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員で20代~50代の女性、合計796名調査地域:全国調査方法:インターネット調査(オリコンスタイル・エルザより)元の記事を読む
2011年10月12日日韓女性の「美と食の実態」と「美に対する意識」調査マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティングは9月16日、「日韓女性の美と食に関する調査」を発表した。韓国の美容や食に注目が集まるなかで、日韓女性の「美と食の実態」、また「美に対する意識」を調査したもの。【調査概要】調査手法:インターネットリサーチ(クロス・マーケティングアンケートモニター使用)調査対象:日本と韓国の20代~40代の女性日韓各150人-既婚(日韓各)20代:25人、30代:25人、40代:25人-未婚(日韓各)20代:25人、30代:25人、40代:25人調査期間:日本女性への調査:2011年8月15日~18日にて実施。韓国女性への調査:2011年8月19日~22日にて実施。有効回答数:300サンプル*画像はニュースリリースよりキレイな日本の女性有名人日本女性は「小雪」韓国女性は「安室奈美恵」調査によると、韓国女性が美容に費やす時間や費用は、日本女性の約2倍。日本女性の約半数が「便秘」に悩んでおり、その数は韓国女性の約2倍。「自国に昔からある発酵食品で美容に良いと思う食べ物」では、日本は「納豆」、韓国は「キムチ」がトップ。約9割の韓国女性がキムチを毎日食べており、84%の韓国女性が「発酵食品は自分の美を支えている」と回答、日本の59%と比べかなり意識が高い。「日本女性が思うキレイな女性有名人」では、日本人では「小雪」「天海祐希」「吉永小百合」、韓国人では「チェ・ジウ」「ユン・ソナ」「イ・ヨンエ」の順で、一方、「韓国女性が思うキレイな女性有名人」は、日本人では「安室奈美恵」「蒼井優」「広末涼子」、韓国人では「キム・テヒ」「ハン・ガイン」「キム・ヒソン」と続く。元の記事を読む
2011年09月18日女優・吉永小百合の主演最新作『北のカナリアたち』が東映創立60周年記念作品として2012年秋に全国公開されることが9月1日(木)、東映本社で行われた記者会見で発表された。原案は「告白」の湊かなえが昨年発表した「往復書簡」(幻冬舎刊)に収められた「二十年後の宿題」。会見にはメガホンを取る阪本順治監督、プロデュースを手がける東映の岡田裕介代表取締役社長らが出席し、作品への意気込みを語った。舞台は日本最北の地である利尻島・礼文島。20年前に一人の女性教師と生徒6人の間に起こった“ある転落事故”を軸に、双方の思いが複雑に絡み合いながら、当時明かされることのなかった謎と真実が、一つの衝撃的な結末を導き出すというヒューマン・サスペンス。吉永さんが主人公の小学校教師・川島はるを演じる。また、物語のキーとなる“天使の歌声”を持った児童たちは全国規模で子役オーディションを行い、キャスティングが決定する予定だ。阪本監督は「吉永さんを演出できるなんて夢にも思わなかった。吉永さんの魅力を大事にしつつ、せっかくなので、誰も見たことがない吉永さんの“ある瞬間”をお見せできれば」と大女優との初タッグに早くも武者震い。そして「教師と生徒の血が通った交流を通して、過去の清算や許しをテーマに、丁寧に演出していきたい」と抱負を語った。実際、北海道の利尻島・礼文島でのロケが予定されており「風景も言語。大作さん(本作で撮影監督を務める木村大作。2009年に『劔岳点の記』で監督デビューした)と同じで、とにかく厳しい環境の中で粘って粘って、いいものを撮る」と決意も新ただ。また会見では、吉永さんのコメントも発表された。「この夏、利尻・礼文を訪れ、息をのむような自然の大きさ、美しさに圧倒されました。雄大な風景の中での映画づくりに参加する嬉しさに、胸がときめいています。湊かなえさんの素晴らしい作品をベースにしたカナリアたちと教師のサスペンス・ストーリー。観客のみなさまの胸に響く映画になりますよう、阪本監督のもと、全力で取り組みます」と静かな闘志を燃やしている。今冬、撮影第一期として東京、北海道(札幌、稚内、礼文島、利尻島他)でクランクイン。2012年初夏に撮影第二期が行われた後、夏にクランクアップする予定だ。公開は2012年秋で、全国300スクリーン規模での上映が予定されている。『北のカナリアたち』は2012年秋、全国にて公開。「天使の歌声を持つ子役オーディション」公式サイトwww.kitanocanaria.jp※応募締切:9月15日(木)撮影/三浦憲治 写真提供/「夢の続き」(世界文化社)■関連作品:北のカナリアたち 2012年秋、全国にて公開
2011年09月02日7月になり、出演作の完成披露試写会やイベントに登場する女優たちの装いも、すっかり夏らしくなってきた。晴れやかなお披露目の場に華を添える彼女たちのファッションで目を引くのは、ミニの“ワンピース”。強い日差しの下でも映えるカラフルな色が好まれている。今月26日(水)から放映開始のTVドラマ「荒川アンダー ザ ブリッジ」(TBS)の完成披露試写会イベントに出席した桐谷美玲はフレンチスリーブのワンピース。マゼンタピンクに散りばめられたゴールドの模様が涼しげな印象を与える。『こちら葛飾区亀有公園前派出所THE MOVIE〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』の完成披露試写会の深田恭子は赤のノースリーブ。盛夏にぴったりの鮮やかな色にAラインのシルエットで爽快感がある。日本の若手女性科学者の活動を奨励する「ロレアル―ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」のプレゼンターを務めた黒木メイサはワンショルダーのブルーのワンピースを着用。クールかつセクシーな彼女の魅力が引き立つデザインだ。ヒロインを演じた映画の完成披露試写には、作品のイメージに合わせたスタイルで登壇するのも主演女優の大切なお仕事。『コクリコ坂から』の長澤まさみは、1963年の横浜を舞台にした物語の世界観に沿ったワンピースをチョイス。製作時に宮崎吾朗監督が参考にしたという60年代の日活映画のヒロイン、吉永小百合に似合いそうなデザインを見事に着こなした。レトロなスタイルには『神様のカルテ』の宮崎あおいも挑戦。白い衿がアクセントの黒のワンピースにまとめ髪で清楚に決めた。この夏、あなたが気になったのは誰のファッション?(text:Yuki Tomoinaga)■関連作品:荒川アンダー ザ ブリッジ 2012年2月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 中村光/スクウェアエニックス・AUTBパートナーズこちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜 2011年8月6日より全国にて公開©秋本治・アトリエびーだま/集英社 © 2011『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE』製作委員会コクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT神様のカルテ 2011年8月27日より全国東宝系にて公開© 映画「神様のカルテ」製作委員会■関連記事:『ハリポタ』V2でシリーズ1,000億超えか?全米ではあのアメコミ映画が1位にジブリの胸キュンキャラクター1位はトトロ!ナウシカ、キキ、パズーなどが続く宮崎あおい、櫻井翔と築いた夫婦関係に「素敵な夫婦だと思います」と笑顔!櫻井翔、劇中ではボサボサ頭も「今日はキメてきました!」リムジンで会見に登場香取慎吾、地元・亀有をジャック!名実ともに寅さんと並ぶ葛飾のスターに?
2011年07月27日世は空前の子役ブーム。ドラマに映画、CMで、かわいいだけでなく、しっかりとした演技力を備えた子供たちが広く支持を集めている。古くは美空ひばりに吉永小百合、90年代以降も安達祐実や神木隆之介など、人気の子役はこれまでも存在した。だが、特にここ1〜2年の史上空前の子役ブームのきっかけになったのは間違いなく、加藤清史郎の出現である。NHK大河ドラマでは“子役”などという区分が必要ない、大人の俳優たちに引けを取らない存在感を見せつけ、その後もCMやドラマで引っ張りだこに。そんな清史郎くんがアニメとして長年親しまれてきた『忍たま乱太郎』の実写版で映画初主演!学業と仕事で忙しい合間を縫って、撮影の思い出やお気に入りのシーンを明かしてくれた。怖い?優しい?鬼才・三池監督の印象は…?ドラマで見せる表情や大人顔負けの舞台挨拶などでの印象そのまま、インタビューでも9歳とは大人びた雰囲気を漂わせているが、小道具の手裏剣を見つけると一気に子供らしい表情に。カメラに向けて愛らしい笑顔でポーズを決めてくれた。「幼稚園の頃からアニメの『乱太郎』は見ていて、将来の夢が『忍者』だったんです。小学校に入ってからは(夢が)変わっちゃったんだけど…(笑)。だから最初に出演が決まったときはすごく嬉しかったです。友達にはすぐには明かせなかったんだけど、家族は『よかったね』って言ってくれました」。アニメでもおなじみの青い“忍たま”の装束を初めてまとい、丸いメガネをかけたときは「鏡を見て『あ、乱太郎だ』って思いました(笑)」。アニメのイメージが強いので、できるだけ忠実に再現しようと工夫を重ねた。「乱太郎は、(親友の)きり丸やしんべヱや仲間たちを仕切るんですよね。『まあまあ』ってみんなを抑えたり。現場でもそういうことをしようと考えてました。あと、乱太郎は自分のことを『わたしは』って言う。僕は『僕』なので(笑)、自然にちゃんと『わたし』って言えるように気を付けました。でも1回間違えて『ぼっ…』って言いかけたことがありました(笑)」。監督は三池崇史。これまで「実写不可能」と言われてきた作品を数多く手がけてきた鬼才である。鬼才…というか鬼のようなあの風貌、ガタイ、目つき…「最初に会う前は『怖い監督なのかな?』、『怖いのかな?』ってすごく不安でした」と清史郎くん。当然であろう。では実際会って、仕事をしてみての感想は?「会ってすぐにイメージが変わりました。本当に優しくて、面白くて、撮影中もすごく細かく指導してくれる監督でした」。監督から教えられて印象に残っているのは「走り方」。「かっこいい忍者の走り方を教えてもらいました。手をシャシャシャって動かすあの走りをやってくれって言われて。そしたら実際に走るのが早くなりました(笑)。普段の鬼ごっこでも強くなったし、50メートル走のタイムも上がりました!」と“忍たま効果”にご満悦だ。映画の中には激しいアクションシーンも!そこはさすが三池組、清史郎くんにもかなり高い要求が。特に苦労したのは乱太郎たちが崖をよじ登るシーンだったという。「あそこは本当に岩を登ってるんです。結構、高いところまで登ったんですけど忍者のわらじだと滑って、砂がぽろぽろ落ちていく。(安全用の)ヒモとかは特に付けていなくて、登るのは自分で登って、下りるときは危ないから(スタッフが)迎えに来てくれました」。名演の秘訣は「役の気持ちになること」演技をするときに何より心がけていることは「役の気持ちになって演じる」ということ。「ちゃんと役の人を演じる。その気持ちにならないと涙も出てこないし、演技もイマイチなんです。演じることの楽しさは、いろんな役になれることとたくさんの人に会えること。いろんな大人の人と会って、緊張することは…あります(笑)。でも、役者同士仲良く、それが一番大切です」。ちなみに、幾度となく変更されているようだが、いま現在の“将来の夢”は?「野球選手か俳優、それから忍者(笑)。役で野球選手やれたら嬉しいけど、本物のプロ野球選手になりたいです」。では最後に、この映画の清史郎くんオススメの見どころポイントをどうぞ!「僕が出てないところでもいいですか(笑)?鹿賀(丈史)さんのミュージカルシーンと学園長(平幹二朗)が手裏剣をよけるシーンは、小さい子供も大人も笑えると思うのでぜひ観てほしいです!」学校と仕事を両立させる生活も「結構、友達と遊ぶ時間はあるし、『(仕事を)休みたい』って思うことはないです。仕事というよりも、お芝居が楽しくてやってるので」と自然体でありつつも、しっかりとプロ意識が備わっているところはさすが。くれぐれも体に気を付けて!(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:忍たま乱太郎 2011年7月23日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 実写版「忍たま乱太郎」製作委員会■関連記事:三池監督が語る『忍たま』見どころは松方×平幹二朗の特殊メイクガチバトル!忍たまたちが大暴れ!『忍たま乱太郎』試写会に10組20名様をご招待古田新太がおばちゃんソックリに!『忍たま乱太郎』に豪華俳優陣が特殊メイクで参戦中村玉緒&杏が二人一役!『忍たま』美人“くの一”先生で変身の術披露『忍たま』学園長&八方斎に特殊メイクで大変身したのは…あのベテラン俳優陣!
2011年07月21日手塚治虫の最高傑作と称えられる漫画「ブッダ」を、吉永小百合、堺雅人ら豪華ボイスキャストを迎えてアニメ映画化した3部作第1弾『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』。公開を目前に控え、その主題歌であるX JAPANのバラード曲「Scarlet Love Song」が5月27日(金)より主要音楽配信サイトにて順次リリースされることが決定した。X JAPANとしては、再結成後初のシングル「I.V.」を2008年に全世界23か国に同時配信して以来、実に3年4か月ぶりというファン待望のリリースとなった同曲。バラード曲としては、1998年発売の「THE LAST SONG」以来、実に13年2か月ぶり。YOSHIKIによる書き下ろしで、手塚作品の永遠のテーマである“いのちの尊さ”や“いまを生き抜く力”に寄り添った一曲に仕上げた。今回の主題歌制作にあたり、依頼を受けると同時に原作を読み、制作途中のアニメーションも見たというYOSHIKI。「この作品における音楽の重要性を確信し、また、アニメーションがとても美しく実に興味深い作品だったこともあり、自然と力が入った」と並々ならぬ想いを寄せている。「Scarlet Love Song」は、映画のエンディングに流れている主題歌と同じバージョン「BUDDHA Mix」として、5月27日(金)より東映うた♪パラダイス、特撮アニメ♪フル、mu-moにて、さらに6月8日(水)よりiTunesを含む主要音楽配信サイトにて一斉配信される。『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』は5月28日(土)より全国にて公開。X JAPANオフォシャルサイトオフィシャルtwitterサイト■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連記事:吉永小百合、訪問したばかりの被災地・名取への舞台挨拶中継で思いを吐露堺雅人ほかボイスキャスト登壇『手塚治虫のブッダ』完成披露試写会に15組30名様ご招待工藤静香渾身のブッダの絵を披露「何ができるか考え、ひとつずつやっていきたい」堺雅人が声優で参加!『手塚治虫のブッダ』試写会に10組20名様ご招待『手塚治虫のブッダ』漫画無料配信、主題歌担当のX JAPAN全米デビュー決定!
2011年05月27日アニメーション映画『手塚治虫のブッダ−赤い砂漠よ!美しく−』の完成披露試写会が5月11日(水)、都内劇場で開催され、ボイスキャストを務めた吉永小百合、堺雅人、能楽観世流二十六世家元の観世清和、吉岡秀隆、黒谷友香、観世三郎太、尺八演奏者で、本作のメインテーマを手がけた藤原道山に森下孝三監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。巨匠・手塚治虫による仏教の祖・ブッダの歩みを描いた名作漫画をアニメ映画化した本作。シャカ国の王子として生まれ、後のブッダとなるシッダールタ(吉岡さん)、奴隷の身分から強国・コーサラの将軍へと上りつめたチャプラ(堺さん)らが、迷いや挫折、苦悩を抱えつつも混迷の時代を生きていく姿が周囲の人々の人間模様と共に描かれる。舞台挨拶ではまず、尺八演奏家の藤原さんが登場し、オリジナル曲である「東風」とメインテーマを続けて演奏。荘厳な尺八の音色に観客は酔いしれた。続いて、ボイスキャストが登場。チャプラの母の声とナレーションを担当した吉永さんは隣の堺さんを見やり「素敵な息子と一緒にワクワクしながらスクリーンを見つめていました」と笑顔で挨拶。この日の舞台挨拶の模様は、衛星中継で北海道から鹿児島まで全国の劇場にも届けられており、その中には震災で被災した福島(福島県)、名取(宮城県)の映画館も含まれる。実は、吉永さんは2日前に名取を訪れたばかりだそう。被災地に映像が届けられることを喜びつつ「まだ信じられない光景がありました。もっともっと長くサポートしていかなくてはと感じています」と継続的な支援を訴えた。堺さんも「みなさんにご挨拶ができて嬉しい」と笑顔で語りかけ、「いろんな意味で第一歩になる作品だと思っています」と思いを語った。シッダールタの父の声を担当した清和さんは、能以外のジャンルでの仕事は初めて。「普段は稽古をつける側ですが今回は先生に稽古をつけていただき、なんとか収録に臨みました」とふり返った。さらに「能は鎮魂の舞台と言われています。(この映画は)生と死という普遍をテーマにした能と通じる作品だと思います」と真摯に語った。清和さんの息子・三郎太くんは、声優として父子共演を果たし「良い思い出になりました」とニッコリ。黒谷さんも声優は初挑戦となったが「スタッフやキャストのみなさんのお力を借りて務めることができました」と充実した表情を見せた。吉岡さんは、“ブッダ”という存在の大きさにやや弱気。「こんな僕にブッダができるのかと、いまでも恐れ多い気持ちです。先ほども、裏で控えていたらスタッフと間違えられまして…」と苦笑交じりで明かすと、会場は笑いに包まれた。監督は、今年の4月まで絵コンテを描くなど実質6年かかって映画を完成させたと明かし「やっと終わったという感じ」とホッとした様子。本作は3部作を予定しており「体力が…」と少し不安そうな表情も。とはいえ、出来上がった作品については「ブッダを中心に生きる人々を描いた命のドラマ。観終わったらお釈迦さまとの距離が近くなったと感じてもらえると思います」と自信をのぞかせた。最後に再びマイクを握った吉永さんは「私は、子供の頃から映画に励まされ、感動して生きてきました。スポーツや音楽と共に映画が傷ついた方々のお心を癒すことができたらと切に願っております」と改めてその想いを語り、会場は温かい拍手に包まれた。『手塚治虫のブッダ−赤い砂漠よ!美しく−』は5月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連記事:堺雅人ほかボイスキャスト登壇『手塚治虫のブッダ』完成披露試写会に15組30名様ご招待工藤静香渾身のブッダの絵を披露「何ができるか考え、ひとつずつやっていきたい」堺雅人が声優で参加!『手塚治虫のブッダ』試写会に10組20名様ご招待『手塚治虫のブッダ』漫画無料配信、主題歌担当のX JAPAN全米デビュー決定!X JAPANアニメ版『ブッダ』の主題歌で壮大な手塚ワールドを表現!
2011年05月11日映画『手塚治虫のブッダ―赤い砂漠よ!美しく―』の公開にあわせて、東京タワー内のギャラリーにて「鎮魂と慈悲ブッダの素顔展―手塚治虫と四大巨星(スター)―」が開催されるが、同展のためにブッダの絵を描いた片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀が、3月30日(水)に会見を行い、それぞれの描いた絵もお披露目された。片岡さんは、日本画で正式な形式の仏画としてブッダを描き上げたが、手塚治虫の漫画を読むことから始めて様々な資料を3か月にわたって読み込んだ上で絵を完成させたという。自身の美術館を福島に持つ片岡さんは、悲痛な表情で今回の大震災の悲しみ、「いま、ブッダを描くということが偶然ではなくミッションに思える。被災された方々の行動を見た世界中のメディアがメッセージを発しているのを見て、仏心(ぶっしん)が日本人の心にはあるんだと感じました」と被災者への思いを語り、「この世はひとつに繋がっている」というブッダの教えに触れ「みんなで命を守って頑張っていきたい」と訴えた。工藤さんも片岡さんと同じように「偶然ではないと感じました」と明かし、「何ができるかと考え、一つ一つ、被災された方の力になれるようにやっていきたい」と改めて被災者を支援する決意を述べた。工藤さんが描いたのは片岡さん、八代さんと比べてかなり大きなサイズの色鮮やかな油絵。瞑想するブッダが雨に濡れないように、ヘビが傘の代わりになったというエピソードに着想を得たとのことで「天地を表現したくて、ヘビ(地)とワシを入れ、命、魂を表す泡を描きました」と説明。今後、展示が終わったのちは「被災地に寄付できれば」というプランも明かしてくれた。八代さんは、「八代亜紀が描くブッダ」として、これから修行に入るブッダの姿を描いた。八代さん曰く「無償の愛を与える、母であり父であり、幼い子供であるブッダを描きました」。「大変な時期ですが、歌と絵で愛を伝えたい」と決意を語った。もうひとり、この展示のためにブッダの絵を描いた石坂浩二は、この日は欠席となったが、会見に際してメッセージを寄せた。ブッダの絵を描くことになったきっかけや過程を説明し、大震災にも触れ「多くの亡くなられた方々や、被災され、なにもかも失われ避難する多くの、余りに多くの方々、あの日から数日、何もまったくできない自分を省みて、無力感におそわれ、唯々呆然としておりました。そんな中でやっと描き上げた、この絵は私の祈りです。どうか、この大災害に遭われた方々の心にも、光とわずかにでも希みが生まれます様に心より祈っています」と思いを託した。4人が描いたブッダの絵はそれぞれポストカードとして展示会で販売され、収益は震災の義援金として寄付されることも併せて発表された。「鎮魂と慈悲ブッダの素顔展―手塚治虫と四大巨星(スター)―」は3月31日(木)より4月17日(日)まで、東京タワー・フットタウン3階タワーギャラリーにて開催。その後、4月23日(土)より京都の東映太秦映画村でも展示される。『手塚治虫のブッダ―赤い砂漠よ!美しく―』は5月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連記事:堺雅人が声優で参加!『手塚治虫のブッダ』試写会に10組20名様ご招待『手塚治虫のブッダ』漫画無料配信、主題歌担当のX JAPAN全米デビュー決定!X JAPANアニメ版『ブッダ』の主題歌で壮大な手塚ワールドを表現!手塚治虫の「ブッダ」初の映画化!声優陣に吉永小百合、堺雅人ら
2011年03月30日発行部数2,000万部を誇る手塚治虫の最高傑作と称えられる漫画「ブッダ」が3部構成で映画化。5月28日(土)には、若きシッダールタ(のちにブッダとなる男)の恋と戦いの葛藤を描いた第1部『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』が公開となる。この映画の公開を記念して、週刊で手塚治虫の漫画作品が配信される電子書籍「週刊:手塚治虫マガジン」にて、映画の第一部に相当する原作パートが21週にわたり掲載されることが決定した。2月8日(火)よりi-Phone、Android、Windows mobileなどのスマートフォン及びPCにて無料で配信される。映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』は、声優陣に吉永小百合、堺雅人、観世清和、吉岡秀隆といった大物俳優、能楽師を起用しているほか、主題歌を「X JAPAN」が担当していることも話題になっている。X JAPANはこれまでにも「ENDLESS RAIN」、「Forever Love」、「Tears」、「I.V.」などの楽曲を主題歌として提供しており、今回は手塚作品の永遠のテーマである“いのちの尊さ”や“いまを生き抜く力”に寄り添ったバラード「Scarlet Love Song」をYOSHIKIが書き下ろしている。また、X JAPANはEMIミュージックの米法人と3年契約を締結し、3月15日(火)にリリースされるシングル「JADE」で全米デビューを果たす。北米EMIミュージック副社長のドミニック・パンディシアは「X JAPANと仕事をすることに興奮を抑えきれない。彼らはアメリカで本当のファンを作り上げているが、彼らと共に、もっとたくさんのファンを作っていきたい」と熱く語り、新アルバムの促進に向けて、2011年の間は大々的にツアーを行う予定であることも発表した。さらに、アメリカで2,000万人を超える登録者数を持つ衛星ラジオ「Sirius XM Radio」にて、YOSHIKIがホストをつとめるラジオショー「YOSHIKI RADIO」も開始予定。Sirus XM Radioの社長であるスコット氏は「YOSHIKIの音楽はヘビーメタルからバラード、オルタナティブロック、交響楽と幅広く、リスナーはSirusXMで彼の選ぶ先駆的な音楽世界を楽しめるはず」とコメントしている。手塚治虫の最高傑作「ブッダ」と日本史上最も成功しているロックバンドX JAPAN──日本はもとより世界から注目をあびているこの2つが、映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』でどんなコラボレーションを見せてくれるのか、大きな期待が寄せられる。『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』は5月28日(土)より全国にて公開。YOSHIKIツイッターサイト:(photo:Japan Music Agency)■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連記事:X JAPANアニメ版『ブッダ』の主題歌で壮大な手塚ワールドを表現!手塚治虫の「ブッダ」初の映画化!声優陣に吉永小百合、堺雅人ら
2011年01月28日日本漫画界発展の礎を築いた巨匠・手塚治虫。その数ある作品群の中でも最高傑作と称えられ、発行部数約2,000万部を誇る大ベストセラー「ブッダ」をアニメーション化した『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』の主題歌を「X JAPAN」が担当することが決定した。2,500年前のインドを舞台に全三部作で綴られるが、第一部となる本作では、後に仏教の祖・ブッダとなるシッダールタ王子の誕生と青春の日々が描かれる。声優陣に吉永小百合、堺雅人、観世清和、吉岡秀隆といった大物俳優、能楽師を起用していることでも話題となっている。主題歌を決定するにあたり、メガホンを取った森下孝三監督は、この世界観を音楽で表現できるのは世界に誇るX JAPANのYOSHIKIさんのほかにいない」と考え、熱烈なオファーを送ったとのこと。YOSHIKIは「もともと、子供のときからアニメーションは大好きだったので、今回このような仕事ができてとても嬉しいです」とコメントを寄せてくれた。X JAPANにとって久しぶりのバラードとなる本作の主題歌「Scarlet Love Song」。その美しく、壮大なバラードは手塚作品の永遠のテーマである“いのちの尊さ”や“いまを生き抜く力”と相まって、物語に深い余韻を与えている。『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』は2011年5月28日(土)より全国にて公開。※X JAPANの主題歌も入った予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連記事:手塚治虫の「ブッダ」初の映画化!声優陣に吉永小百合、堺雅人ら
2010年12月21日好んで聴くというチャットモンチーの曲が流れる中、フワリと優しい笑みを浮かべて、軽い足取りで彼女がスタジオに姿を現す。時間はすでに夜に差し掛かっていたが、疲れた様子も見せず…かといってバリバリに元気いっぱいでもなく(というところが何となく彼女らしいのだが)、音楽に合わせるようにカメラを前に軽やかにポーズを変えていく。いま、間違いなく最も多忙な女優のひとり、蒼井優。声での出演も含め、今年だけで5本の映画の公開が予定されているが、そのうち最も早い1月に公開された『おとうと』は、彼女が「憧れていた」という山田洋次監督作品。このたびDVDがリリースされたが、すでに撮影からは、かれこれ1年半ほどが過ぎた。この1年半は長かったのか?短かったのか?濃厚であったことは間違いないだろうが…。改めて彼女にふり返ってもらった。「良い出会いの連鎖に恵まれました」『おとうと』の撮影、プロモーションを含むこの1年半を、蒼井さんは「良い出会い」という言葉で表現する。「山田監督はずっと憧れていた監督で、その方と一緒にお仕事させていただき、それに伴って吉永小百合さんや(笑福亭)鶴瓶さんともお知り合いになれて。加瀬(亮)くんともこれまで共演したことはあってもなかなか喋る機会がなくて、今回、お互いにいろいろと喋るようになりました。そこから始まって、舞台(※『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』生瀬勝久演出/小泉今日子、村岡希美、渡辺えり共演)もあって。仕事以外の部分でも、例えば、大好きな友達ができて、さらにその友達とも遊ぶようになって…という良い連鎖がたくさんあったなぁ、と思います。年末に仕事でロスに行くことになっていたんですが、空港のお寿司屋さんに入って、カウンター席に通されて、すぐそばにすごく綺麗な人がいるなと思ったら桃井かおりさんだったんです!私、桃井さんの大ファンで。そうしたら、桃井さんが一緒にいらっしゃった方とちょうど私の話をしてた、ってすごくびっくりされてて(笑)。それから、すごくよくしていただいて、本当に『良い出会いの1年だったなぁ』と」。信じることで開けた道「課題は…年下の子ですね(笑)」自らを「言葉にできない“感覚”で動く人間」という蒼井さん。こうした出会いも彼女の自然体のスタイルが呼び込んでいるように見える。「何でしょうね…決して活字にはならない自分なりの感覚。まぁ、そこまでかっこいいものじゃないんですが(苦笑)、『行く』か『止まる』か決める自分なりの見えない基準、自分なりに通している筋というものが確実にありますね、人付き合いでも仕事でも。ただ、自分が信じようと思える人、いとおしいと思える人との出会いを通して、『行く』っていうサインを出す感覚がすごく緩くなったとは思います。元々、人見知りであまり新しい友達を作ろうとか思わないんですが、信じられる友人の友人なら信じてみようって。ちなみに課題は…年下の子ですね(笑)。いままで先輩方とばかりお仕事させていただいていて、自分が最年少だったのが、年下の子たちがいっぱい出てきて…。一応、先輩って立場になったけど後輩の子たちの方がよっぽどしっかりしてて、私がモジモジしていたりします(苦笑)」。「企画をいただいて『こういう映画が観たかった!』って思った」まもなく25歳。山田作品が半世紀にわたって描き出してきた“家族”や古きよき姿の日本の日常は、彼女の目にどのように映るのか?もしかしたら彼女にとっては全く知らない風景なのか?と思いきや…。「ニュースとか見てて、『暗いニュースが…』ってよく言われてますが、私が子供の頃、家族内での殺人や事件なんてこんなにあったっけ?と思うんです。何なんだろう?って思っていたときにちょうど、この企画をいただいて、『こういう映画を観たかった』って思いました。誰もが持っている家族という縁、本当にやっかいな…切っても切れない絆の物語で『ありがたいな』って思えました」。ちなみに、鶴瓶さん扮する叔父が結婚式に乱入するシーンでは「見ていて本当に胃が痛くなった」とも。「普段はあまり、役を引きずることはないんですが、今回はウエディングドレス着て、3〜4人のスタッフさんが手伝ってくださってやっと身動き取れる状態で。しかも、鶴瓶さんがあまりにも自然に叔父さんを演じてるから、本当にそう思えて感情移入しちゃって、自分が休憩中で鶴瓶さんのカットを撮っている時点で胃がシクシクしてきました。鶴瓶さんがおかしければおかしいほど、本当に顔から火が出そうな思いになって、同時に身内としての絆も感じてて、結婚相手が叔父さんを馬鹿にしたような態度を取ると腹が立ってきたり。結婚式というスタート地点にいるのにすでにゴールが目の前にある気分を味わってました」。2001年の映画デビューから今年で10年目。先ほどの話ではないが、蒼井優を目標とする後進たちも続々と出てきている。蒼井優の今後は?「分からないですね(笑)。あんまり自分の中で執着がなくて、それが強みかな、とも思うんです。いまやっている作品しかないって気持ちで常にやっているので。元々、東京に遊びに来たいという気持ちでこの世界に入ったけど、実はその感覚っていまも変わってなかったり(笑)。でも、そのスタンスは嫌いじゃないです」。「仕事している自分と休んでる自分のバランス」先日より第3部に突入したNHK大河ドラマ「龍馬伝」に登場。2011年もすでに、江口洋介との共演作『洋菓子店コアンドル』などの公開が決まっている。目が回るような忙しい日々であることは想像に難くないが、この忙しさもまた彼女に中で「行ける」というサインが出ているということ?「ここ数週間はすごくよく働いてます(笑)。でも、ちょこちょこ連休もあったり。自分の中では仕事をしている時間とそうじゃない時間が同じくらいあるといいな、と思ってます。仕事している自分が息を吐き出して、休んでいる自分は息を吸い込んで…それが片方だけに偏っちゃうとダメですね。そのバランスをどうにかうまくやっていきたいと思います」。最後に、もう一度『おとうと』について尋ねると、自身の“家族”についてこんな話をしてくれた。「うちの兄は、私が出ている映画をほとんど観ない人なんですが、珍しく映画館に行って、大号泣したそうです。いつかまた、兄が観てくれるような作品に出たいって思いましたね(笑)」。(Hair&Make:Eri Akamatsu<esper.>/stylist:Junko Okamoto,Kana Iwatani/photo:Yoshio Kumagai)『おとうと』通常版[DVD]価格:3,990円(税込)『おとうと』豪華版2枚組[DVD]価格:6,090円(税込)『おとうと』[Blu-ray]価格:4,935円(税込)発売・販売元:松竹株式会社映像商品部発売中■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:家族の絆に心温まる『おとうと』プレス&ポストカードセットを5名様プレゼント鶴瓶、外国特派員協会初会見で笑い取る!2度目の“出演”も決定山田洋次に“名匠”の称号日本発『おとうと』、ベルリン映画祭閉幕で拍手喝采日本映画が健闘した第60回ベルリン国際映画祭【読者レビューをウォッチ】『アバター』旋風に負けず、邦画勢に高ポイント続々
2010年08月10日巨匠・手塚治虫が10年の歳月を費やして世に送り出した名作「ブッダ」が『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』として、全三部作のアニメーションで映画化されることが決定。吉永小百合、堺雅人、吉岡秀隆らが声優陣として参加することも発表された。原作は日本国内で約2,000万部が発行されており、英語、フランス語をはじめ各国語に翻訳され、海外でも出版されており、コミック界のアカデミー賞と称されるアイズナー賞最優秀国際作品部門において、2度にわたって受賞。仏教の祖・ブッダの生涯を、説話に基づいてではなく、独自のドラマを構築して大スケールで描き切っている。これまでにも映像化のオファーは何度かあったものの、原作の壮大さから実現に至らなかった。今回、東映アニメーションと手塚プロダクションがタッグを組む形で、初の映像化が実現することになった。第1部では、のちにブッダとなるシャカ国の王子、ゴータマ・シッダールタの誕生、そして、当時の厳しい階級社会の中で、身分の低い人間たちが、自らの運命を変えようともがくさまが描かれる。シッダールタは、最下層の身分の人々との交流の中で、人はなぜ生きるのか?なぜ苦しまなくてはならないのか?という問いに向き合い、その答えを見つけるために旅立ちを決意することになる。堺さんが演じるチャプラは、第1部の物語の鍵となる登場人物で、奴隷の身分を隠して軍人として出世の道を歩んでいく。そのチャプラの母の声と本作のナレーションを務めるのが吉永さん。吉永さんは物語を「のちにブッダとなるシッダールタ王子を光とすれば、その対極にある、影とも言える奴隷少年・チャプラの栄光と破滅の物語。奴隷の身分を隠し、軍人として国家の英雄にまで上り詰めた少年が、奴隷の母親を『母さん』と呼んでしまったがゆえに、母と子は、破滅への道へむかいます」と説明し「大好きな手塚作品に参加できましたこと、とても嬉しく思っております」とその喜びを語る。堺さんは「アクションが多く、低い身分からスーパーヒーローに上り詰めるというスケールの大きい役だったので、楽しんで演じました」とふり返る。録音は別々ながら、堺さんは吉永さんの声を聞きながら演じたそうで「心に染み入るようなお芝居で、ご一緒させてもらい光栄です」と語った。そして、シッダールタの声を演じるのは吉岡さん。「22〜24歳くらいのときに(手塚さんの)『ブッダ』、『火の鳥』、『アドルフに告ぐ』、『ブラック・ジャック』などをすがるように読んだ記憶があります。人間の根底を描くそれらの作品に救われました」と明かし、「2,500年前のブッダの教えが現代まで受け継がれていることは素晴らしいことです。昔、『ブッダ』を読んだ大人の方たちが子供連れで劇場に来てもらえれば嬉しいです」と語った。ほかに、シッダールタの父・スッドーダナ王の声を能楽観世流二十六世家元・観世清和が、マリッカ姫を黒谷友香、シッダールタが心を通わす盗賊の少女・ミゲーラを水樹奈々が演じることも発表された。『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』は2011年5月28日(土)より全国にて公開。© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会
2010年07月07日TVドラマでも映画でも、恋や部活や学園祭に燃える学生たちの姿を描いた“学園モノ”はいつだって人気のテーマ。とっくに学生の身分を卒業した人でも、自分の学生時代とダブらせながらついついストーリーにハマりこんでしまうもの。シネマカフェでは読者の心の内…すなわち“読者ゴコロ”を調査する投票企画「シネマカフェゴコロランキング5」をこの春よりスタート!第1回で募集したテーマはずばり「あなたが担任の先生になってほしい俳優は誰?」。投票の結果を男女別で大発表!男女とも、大混戦となったこちらの投票結果。男性教師部門で1位に輝いたのは、やはり年季の違いと言うべきか?長年、TVドラマ「3年B組 金八先生」で先生役を務めてきた武田鉄矢。およそ30年もの間、愛されてきたドラマとあって、男女世代を問わず多くの票を集めた。「一度、『このバカちんが〜!!』と怒られてみたい」など熱い指導を望む声多数!2位に入ったのは、金八先生とは真逆の若手教師!まもなく公開の『告白』でこれまでのイメージを一新するような熱血教師役を演じる岡田将生。まだまだ学生役でも通用しそうな気もするが…。授業参観の日にはおめかししたお母さんたちが教室の後ろにズラリと並ぶこと間違いなし。3位には、同じく映画(『青い鳥』)やドラマ「ドラゴン桜」などで教師体験済みの阿部寛。現在放送中のドラマ「新参者」では刑事役で奔走中だが、「やさしさと厳しさが自然に出せそう」など“教師役”を望む声が多く集まった。4位には堺雅人、大沢たかお、西田敏行と中堅、ベテランが名を連ねた。確かにどの顔ぶれも、チョークや出席簿を持って教壇に立つ姿が想像できそう!続いて女性教師部門。接戦を制したのは、“ヤンクミ”仲間由紀恵!映画化もされた「ごくせん」の力は偉大なり。男女通じて最多の票を獲得した。僅差で2位となったのは、こちらも人気ドラマ「女王の教室」でのクールな女教師の印象が強い天海祐希。「ビシバシ指導を受けたい!」とドラマそのままの指導を望む声もあれば、「何でも話せそう。いい距離感をもって接してくれそう」、「悩み事などを親身になって聞いてくれそう」など天海さんの明るく爽やかな魅力を推す声も。3位には中谷美紀、綾瀬はるかがそれぞれランクイン!中谷さんに対しては「優しさと思いやりがありそう」、「賢そう」など、普段の役柄でも垣間見せる聡明さに期待する声が多く集まった。綾瀬さんは昨年公開の『おっぱいバレー』で意外にも(?)教師役がお似合いであることを証明済み!「(対抗試合などで)優勝を狙えそう!」などと多くの支持を集めた。4位以下では「クラスの雰囲気がなんだかのんびり過ごしやすくなりそう」、「男子生徒にからかわれたりしても、かわいいと思う」と蒼井優、そしてベテラン女優では「美しい女性であり、厳しい母の心で生徒を指導してほしい」という期待と共に吉永小百合が入った。男女とも、それぞれにタイプの違った“先生”たちがズラリ。学校に行くのが楽しくなること間違いなし。さてさて、あなたの理想の担任は誰?何を教えてほしい?担任の先生になってほしい俳優ランキング<男性部門>1位:武田鉄矢2位:岡田将生3位:阿部寛4位:堺雅人、大沢たかお、西田敏行<女性部門>1位:仲間由紀恵2位:天海祐希3位:中谷美紀、綾瀬はるか4位:蒼井優、吉永小百合「シネマカフェゴコロランキング5」写真は、女性部門1位の仲間由紀恵、男性部門3位の阿部寛共演作『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』■関連作品:告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ劇場版TRICK(トリック) 霊能力者バトルロイヤル 2010年5月8日より全国東宝系にて公開© 2010「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」製作委員会■関連記事:阿部寛山下達郎の音声メッセージに「本当に山下さん?」ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5担任の先生になってほしい俳優といえば?4年ぶりの最新作『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』試写会に15組30名様ご招待2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!三浦春馬&佐藤健がN.Y.の中心で鍋をつつく?5日間の旅を収めたDVD発売!
2010年04月26日