黒猫チェルシーが、久々に新曲『グッバイ』をリリースする。イントロのギターと渡辺さんの最初の歌い出しから、グッと心掴む名曲の予感。彼ららしいアップテンポのR&Rを予想していた人は、見事に裏切られるような、メロディアスで切ないスローなロックバラードだ。「新曲を出さなくては、という焦りはなかったんですよね。いちばん考えたのは、ライブのためにどんな曲があれば盛り上がるか、楽しめるかということでした。激しい曲はたくさんあるから、緩急をつけられる曲がいいと、前からみんなで話しつつも、なかなか1曲で勝負できるバラードがなかったんです」(渡辺)そんな思いで曲作りを始め、澤さんが作曲したのが『グッバイ』。デモを聴いた瞬間「この曲で勝負しよう」と全員の意見が一致したそう。「昨年、レコード会社を移籍したのですが、その一発目に出す曲だから、ロックバンドとしてど真ん中で勝負したい。そういう意識で曲を作りました。今までは楽器を入れて広がりを求めたり、新しい試みに常にチャレンジしたり、という意識でやってきましたが、今は4人で勝負する、それが最優先でした」(澤)「最初にデモを聴いたとき、めっちゃいい曲だなぁと、即座に感じました。だからドラムはこう叩こうと考える必要もないぐらいナチュラルにプレイできましたね」(岡本)「僕は去年、ドラマの中のバンド“little voice”として出演したときの感じを思い出しました。渡辺が書いた曲を気負いなく演奏でき、この『グッバイ』に繋がったなぁ、と感じます」(宮田)ドラマとは、NHK朝ドラの『まれ』。劇中歌の『涙のふたり/また会おう―バンドver―』の2曲は、彼らが最も大事にしている部分がてらいなく伝わる名曲だった。「“little voice”は、今後やろうとしてたことを試すきっかけになりました。最初の脚本ではデスメタルのバンドやったんですよ。それで『僕らはデスできません』と言って(笑)。ちゃんと歌詞を届けたいので、フォーキーなバンドになったんです。『グッバイ』も伝えたいことはたくさんあったけど、余計なものを省き、簡単な言葉だけどすごく大事で、スーッと入ってくるような歌詞にしました」(渡辺)CDリリースはしばらく途切れつつも、ドラマ出演の他、渡辺さんは俳優だけでなく映画監督にもチャレンジ。岡本さんも映画出演と他バンドのサポート、澤さんはPUFFYのツアーのサポートギタリスト、そして宮田さんは大学院のマスターコースに通いながら漆作家としても活動。4人のバンド外の経験が、いい起爆剤となって、バンドがますます活性化している印象だ。「堂々とロックバンドとしてやっていく意識が強くなったと思う。いい感じに転がり始めているので、今、すごく気持ちがいいんです」(澤)◇くろねこチェルシー左から、宮田岳(B)、渡辺大知(V)、澤竜次(G)、岡本啓佑( D )。2月末より全国7都市を回るツアーを行う。東名阪の会場はワンマンライブを開催。◇New Single『グッバイ』【初回生産限定盤CD+DVD】¥1,800特典DVDはタイトル曲MVと「little voice presents 黒猫といく類まれなツアー」ダイジェスト映像。【通常盤CD】¥1,200(SONY MUSIC RECORDS)※『anan』2016年2月3日号より。写真・土佐麻理子文・北條尚子
2016年01月27日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、「今年もトライしたいことがたくさん。変化は恐れず、楽しみます!」というモデルの吉田沙世さん。雑誌や広告で引っ張りだこの吉田さん。一度は地元で就職するも、ファッションに関わる仕事をしたいという思いから、モデルに転身したそう。「小中高とダンスをやっていて、表現するのが好きだったということもあって。あと、母が若い頃モデルをしていたんですよ。今思うと、その影響も大きかったんでしょうね」。自らを“常に変化を楽しみたいタイプ”と分析。「新しいことをやるのに物怖じはしない方。ラジオや演技にも興味があります。走るのが趣味なので、フルマラソンにトライしたい!」◇よしだ・さよ1990年生まれ。『SEDA』の専属モデルとしてデビューし、小誌や『VoCE』など数々の雑誌で活躍。プライベートが覗けるインスタグラム(@sayobaby)も人気。◇「エアプランツやサボテンが好き。このプラントハンガーもお気に入り」◇「言葉に触れると表現の幅が広がると思うので、毎日何かしら読みます」◇「姉御タイプのシーと甘えん坊のミー。毎日くっついて寝ています♪」※『anan』2016年1月27日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2016年01月24日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、今夏公開の『秘密THE TOP SECRET』のヒロインに200人の候補者の中から選ばれた織田梨沙さん。モデル経験はあるものの、本格的な演技は初挑戦。「演じたのはミステリアスな少女役。物語の鍵となる役だったのでプレッシャーが大きく、撮影がとても長く感じられました(笑)」。壁を乗り越えたからこそ達成感は大きく、演技の楽しさに目覚めた様子。「どんな役もものにできる女優を目指したい。自然が好きなので、将来は田舎に住んで、仕事の時だけ上京…そんな生活をするのが夢です!」◇おだ・りさ1995年生まれ。2012年にモデルデビューし、2015年に本格的に女優デビュー。ヒロインに大抜擢された初出演映画『秘密』の詳細はでチェック。◇健康のために、毎日チアシード。「栄養たっぷりでお腹も膨れて一石二鳥。ヨーグルトに混ぜて食べます」◇親戚や友人の影響で釣りが好きになりました。「この前はアジを30匹くらい釣りました。みんなで食べるのも楽しい!」◇馬に乗って自然の中を走るのが好き!「高校時代から乗馬を習 っています。この子は北 海道で出会った相棒」※『anan』2016年1月20日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2016年01月19日安心して何でも話せて、でも時には厳しいことも笑顔でぴしっと伝えてくれて。今モテるのはそんな“菩薩のような女性”。愛される“菩薩女子”になるためのポイントをご紹介します!■あなたを菩薩にする視覚マジックベージュかオフホワイトの服人に与える印象を大きく左右する服装。「威圧感ある黒やクールに見られがちな寒色系は控え、優しさや安定感を与えるベージュかオフホワイトの上品素材の服を着るといいでしょう。特に初対面の人と会うときは効果的。ふんわりした優しさをアピールできます」■あなたを菩薩にする言葉「私もまだまだだなぁ」欠点があり、できない自分を認めることも、菩薩力を身につけるための大切なポイント。至らないことがあると「私、ダメすぎる…」なんて言ってしまいそうだけど、こんな風に言い換えて。「ただ、同時に自己肯定感も持っていないと相手を受け入れる心の余裕まで生まれません。たとえ失敗しても自己卑下に陥らず『私もまだまだだな、修行が足りないぞ』と、自分の伸びしろに期待し、失敗を楽しむ余裕を持って」■あなたを菩薩にする視覚マジック一定の拍子で、ゆっくりうなずく特に上から目線で話す人や、ネガティブな人に同調しすぎる人に実践してほしい方法。「心の中でトーン、トーンと穏やかなリズムをとりながら、相手の話にゆっくりうなずいて。相手の感情的なペースではなく、自分の落ち着いた波動に相手を合わせるのです」◇こだが・ちえ心理カウンセラー。メンタルケアサロン『ピュアラル』代表。近著に、漫画家・田中光さんとの共著『サラリーマン 妻夫木マモルの愛妻生活』(竹書房)がある。※『anan』2016年1月20日号より。写真・土佐麻理子文・板倉ミキコ
2016年01月14日先が見えず、常に不安がつきまとう時代。老若男女、全方位から求められる最強のコミュニケーション力は“菩薩力”だ、と心理カウンセラーの小高千枝さん。菩薩力の身につける方法とは?菩薩力について、小高さんは次のように話します。「その人といるとホッとする、安心できる…。慈愛に満ちた優しさと許容力があり、周囲に安心感や安定感を与えてくれる存在です」ただ、気をつけたいのが“母性”と混同してしまうこと。「“菩薩”と“母性”では、人との距離感が違います。母性を前面に出す人は、世話好きが過ぎておせっかいになりがち。一歩間違えると、人の心に土足で踏み込んで敬遠されてしまうことも。ここで言う菩薩力とは、心の距離感をつかむのが上手で、相手のテリトリーにズカズカ入っていくことのないデリカシーも含みます。また、周囲の意見を何でもかんでも受け入れるのではなく、時には厳しい意見も言える、自立した心がある点もポイントです」他者はもちろん、自分の感情にも翻弄されない心のゆとりが求められる“菩薩力”を身につけるのは、相当ハードルが高そう。「いいえ。もともと共感力が強く、相手軸で物事を考えられる女性は誰もが“菩薩力”を持っているもの。あとは日常生活での実践あるのみです。日々の言動や意識を変え、秘めた力を引き出しましょう」以下では、菩薩に近づく、基本の心構えをレクチャー。■怒りの感情は、自分と切り離して考える人の感情の中で、一番パワーがあるのが怒り。いったん怒りが湧き起こると黒い感情に心を支配され、翻弄されてしまう場合も多い。「心が安定していないと“菩薩力”は発揮できません。また、怒りの感情に任せて行動すると、暴言、失言も発しがち。ただ、怒りは誰にでも起こるものなので、それ自体は仕方ありません。おすすめなのが、怒りをペット化し、飼い主のような気持ちで扱うこと。『はいはい。あなたの言いたいことはわかるけど、ちょっと待ってね』と、自分と切り離してみるんです。怒りを客観視できる効果的な方法なので、私もよく使いますよ(笑)」■人の話は客観的視点を持ちながら受け止める菩薩的な許容力は、イエスマンとは違う。人の話をいったん受け止めたうえで、自分の意見もきちんと持てて初めて信頼されるのだ。「周りの人の意見や感情に左右されてしまうのは、人に嫌われたくないという思いが強いから。自己評価を他人に依存せず、“みんなに好かれるのは無理”という割り切りも必要。また、強い感情を持った人や上から目線で意見してくる人には、心の境界線を引くこと。他人のネガティブな感情に引き込まれやすいなら、“これは自分に起こっていることではない”というスタンスを意識して話を聞くか、時には物理的に距離を置くことも大事です」■自分も他人も完璧ではないと認める「女性は元来、比較欲が強い生き物。比べることで自分の立ち位置を確認し、幸せを実感する傾向があります。でも、その気持ちが強くなりすぎると、常に自分より下の人を探し、心の安定を求めてさまようことになります」自分も相手も完璧ではない、と認めた人はフッと肩の力が抜け、優しい余裕が醸し出されるもの。そこに惹かれる人は多いはず。「人間関係は勝負ではありません。なめられてはいけない、下に見られたくないと意固地になると、自分の首を絞める可能性が。与えられたポジションを楽しみ、柔軟な対応をする人が、“菩薩力”を発揮できるでしょう」◇こだが・ちえ心理カウンセラー。メンタルケアサロン『ピュアラル』代表。近著に、漫画家・田中光さんとの共著『サラリーマン 妻夫木マモルの愛妻生活』(竹書房)がある。※『anan』2016年1月20日号より。人物写真・土佐麻理子文・板倉ミキコ(C)loonger
2016年01月14日ここぞという時に、タイミングよく声をかけてくれたり、手を差し伸べてくれる人こそ、男女を問わずモテる人。「でも、私は気が利かないから…」なんて諦めないで。まずは、状況を敏感に察する観察力を身につけましょう。自分は気遣ったつもりでも、相手の資質や周りの状況によって、モテ女どころか「ありがた迷惑な人」になってしまうもの。そこを大きく分けるのが、人の気持ちを汲み取り、場を把握する観察力だ。「それはデキる人に備わった特別なスキルと思われがち。でも実は、少しの心がけで誰でも養えるものなんです」と話すのは、かつてCAとして多くの乗客に接してきた経験を持ち、人材教育講師として活躍する三上ナナエさん。「まず大事なのは、相手に興味を持つこと。興味を持って観察すれば、些細な表情の変化や声のトーン、言葉のニュアンスで、自然と気持ちが汲み取れます。次に、周りの状況を俯瞰して眺め、タイミングを観る力を養うこと。相手が求めていること、自分がするべきことが見えてきます」以下では、具体的なシチュエーションをもとに「観察力」を試す問題を出題。あなたはこんな時、どうする?■Scene1会社のエレベーターで後輩に遭遇すると、どうも元気がないように見えました。さて、あなたはどうする?A. 後輩が自分から話すまでそっとしておく。B. 「何かあったの?」と声をかける。C. 「元気なく見えるけど大丈夫?」と声をかける。◆Scene1answer相手の状況を知るためには、眺めるだけでなく何かしらのコンタクトをとろう。「なので、Aは×。この場合、まず自分から後輩に話しかけること。元気がなさそうに見えても、単なる勘違いかもしれません。声をかければ、その返答の仕方で気持ちや状況を推し量ることができます。相手を知る手がかりは、自分が投げた球の分だけ返ってくるんです」では、どう声をかけるのが正解なのか。「Bの場合、直球すぎて後輩は一から話さなければというプレッシャーに。Cの場合、イエスかノーで返答可能で、話すか話さないかは後輩に委ねられているので、負担が少ない。聞いてほしければ、自然と自分から話してくるはず」■Scene2急な出張が入り、友達と約束していた食事の日程を変更してもらうことになりました。「この日はどう?」と具体的な日を提案すると、「確認の必要があるけど、大丈夫だと思う」と返事があり、しばらくして「大丈夫になった。じゃあこの日にしましょ」と連絡が来て、リスケ決定。さて、このリスケによって影響を受けた人は誰か、思い浮かべてみましょう。◆Scene2 answerこれは、視野を広く持つためのドリル。リスケしてくれた友達以外にも、誰かが影響を受けているかもしれない。その可能性まで想像する習慣を持ちたい。「まず、友達の『確認の必要がある』という口ぶりから、リスケした日には、別の誰かと約束をしていた可能性があります。また、もしもお店を予約していたなら、お店側にも少なからず迷惑をかけていますよね。ひとつの行動が周りにどんな影響を与えるのか、その万が一の可能性を考える癖をつけると、様々なものが見えてくるはず。もし、誰かとの約束を変更してもらっていた場合、その方へのフォローまですれば、あなたも友人の株も上がるかもしれません」◇みかみ・ななえ元CAのキャリアを生かし、人材教育講師として活躍。著書に『「気遣い」のキホン』(すばる舎)。2月に『一生使える「接客サービスの基本」』(大和出版)刊行予定。※『anan』2016年1月20日号より。イラスト・ワキサカコウジ写真・土佐麻理子文・望月リサ(C)caracterdesign
2016年01月14日今注目の女の子を紹介する、『anan』で連載中の『イットガール』。今回登場したのは、大学生でもあり、モデルでもある中田みのりさん。高校3年生の頃オーディションに合格しモデルの道へ。現在はリアリティ番組『テラスハウス』に出演中。「共同生活は楽しいです!私、人見知りな方なんですが、テラスハウスではそれもなくて。メンバーに恵まれていて、リラックスして過ごせています」。趣味は、生き物を見ること。大学では生物資源科学部に在籍。「学校では魚を使った実験などをしています。今年は卒業の年。生物に関わる仕事も惹かれますが、ファッションと雑誌が大好きなので、しばらくはモデルのお仕事を頑張りたいです!」◆パンづくりに挑戦しました。「以前バイトしていたカフェのスタッフに教わりました。上出来!」◆飼育経験もあるくらいくらげが大好き。「かわいい~。今は飼っていないので新江ノ島水族館に会いに行きます」◆卓球にどハマり中!スマッシュもできます。「テラスハウスの卓球台でよくやっています。腕前も自信あり(笑)」◇なかだ・みのり1994年生まれ。雑誌『NYLON JAPAN』でモデルデビューし、ファッション誌や広告等で活躍中。2015年10月より『テラスハウス』(フジテレビ/Netfl ix)に出演中。※『anan』2016年1月13日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2016年01月13日睡眠中の冷えを避けるためには、パジャマやあたためグッズを上手に活用することがポイントに。「寝る時に身につけるものは睡眠の質を大きく左右するので、一度、見直しを。ストレスなく使えて、かつあたためてくれるアイテムを選んで」(睡眠改善インストラクター・内海裕子さん)「特に首や手首、足首など“首”のつく場所は熱が逃げやすいのであたためるよう心がけて。ただし“冷えのぼせ”の人は汗をかきやすく、その汗が冷えるので、吸湿性のある素材を選びましょう」(目黒西口クリニック院長・南雲久美子さん)■パジャマ「寝る時の服としてベストなのは、やっぱりパジャマです。スウェットやTシャツは肌にピッタリと密着しやすく、汗が蒸発しづらい。また、ジャージーはカラダへの締めつけが強く、カラダに刺激を与えて安眠を妨害することも。パジャマで大切なのは、湿気を吸収&放出しやすく、軽いものであること。また、フード付きなど寝返りの邪魔になるタイプは避け、たっぷりとしたデザインを選んでください」(内海さん)伸縮性がある素材を使っており、シャツパジャマでも動きやすい。睡眠科学パジャマ¥12,000(ワコールお客様センターTEL:0120・307・056)■マスク朝、目が覚めた時、ノドが乾燥してイガイガするなど不快感を覚える人も多いはず。「睡眠時にマスクをつけるのが有効です。呼吸による湿気で潤されるので、いわば加湿器代わりの役割を果たしてくれます。それに顔まわりがあたためられるというメリットも」(南雲さん)。“マスクをつけると窮屈に感じる…”という人は、シルクなど柔らかい素材を使った、顔全体を覆うアイテムが登場しているので活用を。伸縮性のあるシルク製のマスク。耳穴がついていて睡眠時でもズレにくい。乾燥ガードおやすみシルキーロール¥1,280(コジットTEL:06・6532・8140)■ハラパン「お腹まわりは最大に冷える場所であり、大事な臓器を持っているところなので、あたためることはマスト。特に女性は内臓が冷えると、カラダが冷えるだけにとどまらず、生理痛がひどくなるなど婦人科系にも悪影響を及ぼすことも。腹巻きなどを活用してください」(南雲さん)。最近はショーツと一体になったタイプや、カラダを締め付けない柔らかい素材のものが豊富にラインナップ。お気に入りの一枚であたためて。肌触りが気持ちいいタイプ(¥1,600)と、モコモコのモール糸を使ったオーバーパンツ(¥2,000)。(共にウンナナクール/ワコールお客様センター)◇うつみ・ひろこ睡眠改善インストラクター。睡眠に関する正しい環境と生活習慣、睡眠科学にまつわる指導を行う。著書に『快眠のための朝の習慣・夜の習慣』(大和書房)など。◇なぐも・くみこ目黒西口クリニック院長。東西医学を融合した治療で、冷えなど“名前のない病気”の改善に取り組んでいる。著書に『冷え症・貧血・低血圧』(主婦の友社)など。※『anan』2015年1月13日号より。イラスト・いいあい写真・土佐麻理子文・重信 綾
2016年01月10日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、ファッション誌の専属モデルとして活躍中の遠藤新菜さん。来年3月公開の映画『無伴奏』(矢崎仁司監督)に出演するなど、女優としても存在感を強めている。「次に挑戦してみたいのはミュージカル。母親が歌手をやっていたこともあり、歌と音楽が大好き。子供の頃からよく父がギターを弾き、私と母で歌ってました」。趣味は喫茶店通い。「4時間くらい入り浸る日も。マスターと話す時もあるし、ひたすら考えごとをしに行く日も。一人っ子だから単独行動が得意。ひとりカラオケも余裕です(笑)」◇えんどう・にいな1994年生まれ。2014年より『non-no』専属モデル。今年はヒロイン役を務めた映画『やるっきゃ騎士』や『白魔女学園』が公開に。ウテナのCMに出演中。◇実家に住みついた“シンバ”くん。「元々野良猫なんですが、とてもハンサム。弟ができたみたいで嬉しい!」◇ショートヘアにして帽子が増えました。「映画の役に合わせ胸下まであった髪を切って以来、帽子が欠かせません」◇クラッチ集めにハマっています♪「収集癖があるんです(笑)。今はクラッチばかりに目がいっちゃう」※『anan』2015年12月25日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年12月22日注目の新人作家がまた一人誕生した。今年、第31回太宰治賞を受賞した伊藤朱里さんだ。「子供の頃から好きな本を真似して書いてみたり、高校生くらいから短いものを書いてみたりしていました。でも社会人になってからは読む時間も書く時間もなくなってしまって。一度ちゃんと試してみたいと思い会社を辞めて、去年1年間、書いては応募していたんです」太宰賞を受賞した表題作は、幼い頃父親に虐待され、接触恐怖症になった25歳の女性・恵那が主人公。契約社員だった会社を辞めたばかりの彼女は、元同僚から不倫相手に娘が生まれたと聞かされて動揺する…。「実は、どういう話になるのか決めずに書きはじめたんです。私自身が会社を辞めた時に、不倫していたという噂があったと知って。事実無根だったのですが、男の人と女の人が少しでも近づくとすぐそう考える人がいるのを不思議に感じました」家族との関係も、恋愛も仕事も、将来のことも不安な状態にいる彼女。「まっとうに生きている女の子に降りかかりそうな不幸を全部盛り込んで、一緒に苦しんで書きました」痛快なのが友人メリッサの存在だ。日常では男性として働き、プライベートでは女性名を名乗ってゴスロリファッションに身を包むこの親友は、辛辣だが愛ある言葉で恵那を励ます。「二人のやりとりを書いている時は楽しかったですね。メリッサのように何でもずばずば言えることって私も憧れますが、言葉を武器にしないと叩き潰されるから、仕方なく身につけた武器だろうなとも思います」この存在だけは唯一の救いなのだが、やがて恵那は彼女(彼)さえも傷つける行動に出てしまう。「あまりにもずぶずぶと沈みこんでいたので、大事な人を傷つけるくらいのことをしないと、彼女は上にいけない気がしたんです」そうして底の底まで辿りついた時に、恵那にも変化が訪れる。また、読者は終盤になってある事実が隠されていたと知って驚くはず。「緻密な構成と言われると、すみません!という気持ちになります(笑)。主人公の気持ちになって、今この子が言いたくないだろうということは書かなかっただけなんです」這い上がるまでの壮絶な道のりを書き切った本作。新人離れしてます。◇いとう・あかり作家。1986年生まれ。今年「変わらざる喜び」(「名前も呼べない」に改題)で第31回太宰治賞を受賞、作家デビュー。本作が初の単行本。◇表題作のタイトルは「この子の苦しみは、恋人の名前もメリッサの本名も呼ぶことができなかったことだなと思って」。他1編を収録。筑摩書房1500円※『anan』2015年12月25日号より。写真・土佐麻理子(伊藤さん)水野昭子(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2015年12月22日土曜お昼の長寿番組『王様のブランチ』5代目女性MCに抜擢された新川優愛さん。小さい頃から親しんできた番組に出演が決まった際は、MCだとは思わなかったそう。「マネージャーさんに、『ブランチ決まったよ』と言われたときレポーターだと思ったんです。その後に『(4代目の)本仮屋ユイカさんが9月いっぱいで番組を卒業する』と。『何のことだろう?』って、ふたつのことが3秒くらい繋がらなくて」MCに決まってから10月の初回放送まで、情報番組やバラエティを見て勉強を重ねた。「とくに意識して見ていたのは、アナウンサーさん。自分の言葉でまとめて次の話題に移るのがすごく上手ですよね。私、(番組に出ているアナウンサー)笹川(友里)さんが原稿読みしているのがすごく好きなんです。原稿をこっそりのぞいて、こういうふうに印をつけて区切るんだって勉強しています。今、ドラマの台本も印をつけるようにしていて、怒っているときは早口だからその印は少ないし、女の子が男の子を落とそうとしているシーンならゆっくりだから、ここで息継ぎしたほうがいいなとか、どう台詞を言ったらいちばん伝わるか、真似させてもらっているんです」番組の雰囲気は、画面から伝わってくるそのまま。明るくて、楽しくて、温かい。「現場の空気は、いち視聴者として感じていたものとまったく同じだったのが嬉しかったです。CMに入った途端みんな無言、とか嫌じゃないですか。けど加わってみると全然そんなことなくて、むしろパンサーの尾形(貴弘)さんは、CM中のほうが元気なんじゃないかと思うくらい(笑)」毎週、番組を楽しみながらも、冷静な自己分析もできている。「正直、自分でも『今の私ではつまらないだろうな』って思います。生放送だから慎重さも大切ですが、MCとして目立ちすぎず、でももうちょっと崩して、だんだん自分のカラーを出していくことが目標です」◇しんかわ・ゆあ1993 年生まれ、埼玉県出身。小6から仕事を始め、モデル、女優として活躍し、ドラマ『恋仲』、映画『アオハライド』などに出演。プライベートは家で読書や音楽鑑賞などで過ごすインドア派。◇’96年に開始し、いまや土曜の顔的な長寿番組に。「好きなコーナーは文芸とお家賃を当てる“サンキューハウマッチ!?”。ふだんから物件情報を見ています」。他にも、グルメなど情報盛りだくさん。毎週土曜9:30~放送中。※『anan』2015年12月25日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・小泉咲子
2015年12月22日2016年はどんな年になる?そんな日本のこれからを、注目の占い師3名が語ります。占ってくれた方々は、複数占術を操る占い王子ことファンタジスタ徳永さん、未来学を牽引する白狐(びゃっこ)さん、大物占い師も絶賛の月星キレイさんです。「来年は四柱推命でいうと『偏印』という年にあたるので、ユニークなことや個性的なものが盛り上がったり、人気が出そうです。結構ぶっ飛んだものでも受け入れられる可能性が高い年。たとえば、SḾブームとか(笑)」と話すのは、徳永さん。また、白狐さんも、「申=猿であり、つまり集団生活のなかで、人とは違う何かを持っている人が求められるようになるタイミング。何でも平均的に器用にこなすよりも、少し偏ってもいいので“これだけは負けない!”という、誰にも真似できないような資格や特技、知識を身につけておくことが重要」とのこと。注目の占い師3人の2016年の注目ポイントとは!◆「自分の個性を磨くことに注目が集まる一年に」白狐さん「2016年は申年のため、猿山という言葉でも知られるように集団で過ごすことにスポットがあたる時期。そこで、自分の個性を出すことが重要に。未来学では“躍”という“再出発”を意味する年なので、滞っている問題や人の縁を見直すことも大切。また、楽しさを追求するシュールなお笑いに人気が戻ってきそうですよ」◆「芸術がフィーチャー&変わり者が愛される年に」ファンタジスタ徳永さん「四柱推命でいうと、申さるは秋を象徴する干支であるため、“芸術の秋”といわれるようにアートに注目が。申は十二支で唯一、人の形をしているため、手足を器用に使うスポーツも人気に。また、『偏印』というユニークさや個人主義を示す星がある今年は、ソロ活動や、ユニークな人&場所が目立つでしょう」◆「努力をすれば花開く!現実的な目標を選んで」月星キレイさん「幸運の星である木星が、2016年の前半には努力や誠実さを意味する乙女座に、後半には華やかさを示す天秤座に位置します。乙女座をさなぎとすれば、天秤座が蝶といった、努力が報われる一年に。ただ、抑制を司る土星が“遠い場所”を意味する射手座にあるため、大舞台での成功よりも個人レベルのものになりそう」◇びゃっこ未来学オリジナルのoka数式(12個の運命数でエネルギーの大きさを示す)で鑑定。過去と現在を重ね合わせ未来へ導く占術はLINE鑑定でトップ人気。◇ファンタジスタとくなが東洋占いをベースに数秘術や西洋占星術を融合させた、オリジナルの占いで人気を呼ぶ。2011年より鑑定を始め、既にその人数は1万人を超えている。◇つきほしきれい幼少期から人の恋愛相談にのっていたことがきっかけとなり、西洋占星術を始める。著書に『ハッピースイーツ占い』(アメーバブックス新社)がある。※『anan』2015年12 月25日号より。写真・土佐麻理子文・重信 綾
2015年12月18日新春最大のスポーツイベントといえば箱根駅伝。母校のタスキを10人の選手でリレーしながら、2日間かけて東京と箱根を往復するというレース。昨年のテレビ視聴率は東京→箱根の往路、箱根→東京の復路ともになんと28%超え!「陸上は地味なスポーツですが、日本中誰もが知ってる箱根駅伝は大学の陸上選手たちにとって最も輝ける場所。そこで活躍することが選手の大きな目標なんです」とは、箱根駅伝を2度走った経験をもつ俳優、和田正人さん。箱根駅伝の魅力って?知っていればもっとレースを楽しめる意外な見どころは?経験者ならではの箱根駅伝ガイド、スタートです。■当日、朝7時のオーダー発表から見るべし。補欠を含めた選手のオーダーは、年末に発表される。「でも当日の朝7時、必ずオーダー変更の発表があります。それは主力の選手の体調不良などに備えての作戦。当日の選手交代は、補欠とのみ可能なんです。だから、これぞという選手は予め補欠に入れ、変更という形で当日決定します。12番とか13番というゼッケンをつけて走ってる選手がそれ。この発表も名シーンなので、外せません」■1区の区間賞は、スタート直後に予測可能!?1月2日の午前8時。大手町の読売新聞社前を一斉にスタートした選手たちは、すぐに左のコーナーを曲がって日比谷通りに飛び出していく。「実はこの最初のコーナーをトップで曲がった選手が1区の区間賞を取ることが多い、というジンクスがあるんです。今年の区間賞はどうなるかな?と思いながら観るのも楽しいかもしれません」■タスキのかけ方で、選手の精神状態が読み解ける…かも。タスキの状態に注目するのも面白いそう。「選手は興奮してますから、タスキをもらうと舞い上がってしまうことがあります。僕がよく言われたのは、タスキをもらったら握ったまま100mくらい走り、大学の名前を前にしてゆっくりかけろと。大学名がしっかり見えるきれいなタスキのかけ方ができていたら、その選手は落ち着いているということ」■チームカラーを表すスローガン。“己の殻をぶち破れ”“原点と結束”など、各大学はスローガンを掲げ心をひとつにして走る。いってみればこれ、チームカラー。「有名なのは、東洋大学の“その1秒をけずりだせ”。早稲田と東洋が2強だったときに、21秒差で東洋が負けたことがあるんです。つまりひとり当たり2秒少しずつ遅れて負けた。そこからこのスローガンが生まれました。腕に書いている選手もいるので探してみては」■先導する白バイ隊が、実はかっこいい♪テレビ画面にトップを走る選手が映し出されるとき、必ずセットで映っているのがレースを先導する2台の白バイ。「あの技術はすごいんですよ。ペースが一定じゃない選手との差を絶妙に保ち、安定走行。箱根駅伝の白バイ隊員を描いたドラマを作ってほしいくらいです(笑)。ちなみに1区の終わりと10区の始め、東京都と神奈川県の境で、警視庁の白バイと神奈川県警の白バイが交代します」■青学大の神野選手と山梨学院大のニャイロ選手に注目!では、和田さん。来年の第92回箱根駅伝の注目選手は?「やっぱり青山学院大学の神野選手。‘12年、東洋大の柏原選手が作った5区の記録はさすがに抜ける選手はいないだろうと思っていたら、’15年いきなり抜いたのが彼。衝撃的でしたね。それから、山梨学院大学のドミニク・ニャイロという選手がメチャクチャ速い。2区の区間記録を塗り替えてくれるんじゃないかと、今から楽しみです!」■往路は勝ち気、復路はマイペース。10人の選手をどの区に配分するのかは勝敗を決める大事なカギ。オーダーの決め手のひとつは選手の性格だそう。「闘争心が強い、目の前にランナーがいたら抜いてやろうと燃えるタイプは、あまり差のついていない往路向き。逆に淡々と、自分でしっかりペースを作って走るタイプは復路に向いています。僕はどちらかというと後者のタイプでした」◇わだ・まさと俳優。ドラマ、映画で活躍中。中学時代から駅伝を始め、高校時代は陸上一辺倒の青春。日大に入学し、箱根駅伝で2 度、9 区を走る。出演映画『起終点駅 ターミナル』が公開中。※『anan』2015年12月16日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・SHIBAヘア&メイク・仲田須加イラスト・福家聡子文・石飛カノ
2015年12月13日W杯で24年ぶりの勝利。しかも相手は強豪南アフリカという大金星。今大会で一躍注目を浴びたニッポンのラグビー。現在行われている企業チームによるトップリーグのチケットも完売続出だ。興味はあるけれどルールが分からない、用語が難しそう。二の足を踏んでいるアンアン読者に、「ラグビーは、シンプルなゲーム。しかもサッカーでいうゴールや野球でいうホームランのシーンが、毎分のようにあります。格闘技とボールゲームのふたつの要素を楽しむことができるのも魅力」と、日本代表のウィングを務めた山田章仁選手。ラグビーのイロハの手ほどき、お願いします。■ラグビーは、陣取りゲームである。最初に知っておきたいのは、長方形のグラウンドの真ん中にあるハーフウェイラインを境に、敵と味方の陣地が分かれているということ。「インゴール」という敵地の“城”にあたるエリアの地面にボールをつければ、陣取り完了。「ラグビーは陣取りゲームなので敵地深く進むほど有利。サッカーのようにボールを自陣に戻さず、ひたすら前に進むスポーツです。最終的にゴールラインを割った方が勝ち。シンプルでしょう?」■選手は、ポジションによって背番号が決まる。ラグビーのメンバーは、基本的には15人。1番から15番までポジションによって背番号が決まっている。「1番から8番がフォワード。ガツガツボールを取りに行ったり敵に当たったりするポジションで、カラダが大きい縁の下の力持ちです。9番から15番はバックス。パスを回して得点を狙うので、機動力が重要。ちなみに僕は11番か14番、バックスの中でもウィングといって、トライを決めるポジションです」■ボールを運ぶのに手も足も使っていいが、決まりがある。敵陣に向かって前へ前へボールを運んでいくといっても、その運び方には決まりがある。ボールを前方に投げるのは反則。投げる方向は真横か後ろ。落としたボールが前に進んでしまったり、手や腕に当たったボールが前に進んでしまった場合も反則をとられる。ただし、キックでボールを前方に進めるのはOKだ。「ボールを前に投げてしまうことをスローフォワード、前に落としてしまうことをノックオンといいます。ただ、どちらも手が滑ったりつい落としてしまうわけで、反則というよりはミスに近いプレーと見なされます」◇やまだ・あきひとパナソニック ワイルドナイツ所属。慶應義塾大学で頭角を現し、ホンダ、三洋電機を経て現在のチームに。トップリーグでは過去3回優勝、3度のプレーオフトーナメントMVPに。※『anan』2015年12月16日号より。写真・土佐麻理子イラスト・福家聡子文・石飛カノ
2015年12月13日パリっ子らしいエレガントな物腰に陽気な笑顔、如才ない会話力。昨年、日本のミステリー界の話題をさらった『その女アレックス』で、読者を鬱々とした気持ちにさせた作家・ピエール・ルメートルは、インタビュー中に何度も意外な素顔をのぞかせた。『悲しみのイレーヌ』は、カミーユ・ヴェルーヴェン警部が活躍するシリーズの第1弾。パリ北西部郊外のロフトで、〈悪夢にも出てこないような最悪の〉殺人事件が発生。それを序章とする仰天の犯罪を、カミーユたちパリ警視庁の精鋭が追っていく。全貌が見えたとき、“行き届いた仕事”という原題の意味に、思わず首肯してしまうこと請け合いだ。その面白さの一翼を担っているのが、カミーユの個性だろう。「実はカミーユには、多分に私の父を投影しています。父もカミーユと同じ身長145cmしかなく、いわば生まれたときから悲劇の概念を抱えていた存在ともいえます。それを一生背負って闘う上では、彼を温め、受け入れてくれる、女性の存在は大きい。そうした愛が得られないことは、悲劇の陰を暗くします。私は父を見ることによって、そのことが身にしみてわかりました。このシリーズでカミーユと女性との関係が重要なのには、そんな背景もあるのです。背が並外れて低い彼はふつうの男性のように女性を魅了することはできません。でも、読んでいると魅力的に思えてきませんか?」ミステリー作家としての実力は評価されていたピエール・ルメートルさんだが、なんと『天国でまた会おう』がフランス文学賞の最高峰「ゴンクール賞」を獲得。いまや名実ともにフランス最高の作家のひとりだ。『天国~』の舞台は、第一次世界大戦の終結間際から戦後の混乱期。命からがら戻ってきたアルベールとエドゥアールを待っていたのは、戦地同様に過酷な、元兵士たちに冷たい祖国だった。彼らは生き延びるためにある犯罪計画を思いつく。実際、これまで邦訳された作品に共通するのは「復讐への執念」かもしれない。自分を痛めつけた社会や国家、あるいは個人。それに一泡吹かせてやりたいと、綿密に計画し、実行する人たちが多く登場する。「フィッツジェラルドも言っていますが、作家にはこだわり続けるテーマがあって、それをどう読ませるかを工夫するものだと。私にも2~3のテーマがあります。そのひとつがモラルの問題というか、倫理的な葛藤です。正義だ悪だと単純に断罪できないパラドックスを孕んでいる作品に興味があります」そんなルメートルさんの日常は、「朝から晩まで仕事の職人みたいな毎日です。どこでも集中できるので、タクシーや飛行機での移動中も書きます。書き始めるとずっと物語の中にいて気もそぞろ。しばしば妻に『ねえ聞いてる?』と言われます。カミーユのようにね(笑)」◇ピエール・ルメートル作家。1951年、パリ生まれ。2006年、55歳のとき『悲しみのイレーヌ』でデビュー。在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本の招聘によりイベント「読書の秋2015」に参加するため来日。※『anan』2015年12月9日号より。写真・土佐麻理子(ルメートルさん)水野昭子(本)インタビュー、文・三浦天紗子
2015年12月08日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、女優やモデル、MCまで幅広くこなす三吉彩花さん。ドラマ『エンジェル・ハート』(日本テレビ系)で演じるヒロイン役の設定は、なんと元殺し屋。長い手足を活かし、アクションシーンを見事に演じている。「撮影前からトレーニングをして役作りに励みました。私生活でもつい帽子を目深にかぶってしまうなど、殺し屋っぽさが染み付いちゃいました(笑)」。大人っぽいけれど、まだ19歳。20歳になる日を心待ちにしているそう。「今は仕事の打ち上げがあっても、後ろ髪を引かれながら早々に帰っているので…。早くお酒を飲める年になりたいんです!」◇みよし・あやか1996年生まれ。『Seventeen』専属モデル。『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)ではMCを務める。資生堂『TSUBAKI』、エースコックのCMなどに出演中。◇役が憑依している今日このごろです。「『エンジェル・ハート』の撮影に入ってから、自然と私服が黒ばかりに」◇こう見えて、趣味は釣りです。「家族でよく行くんです。これは奥多摩で、なかなか釣れなかった時(笑)」◇あたたかなファンのみなさまと!「仲良しのモデル、松井愛莉ちゃんとハロウィンイベントをしました♪」※『anan』2015年12月9日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・道端亜未ヘア&メイク・北 一騎(Permanent)文・間宮寧子
2015年12月04日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、競馬がテーマのラブコメディ『馬子先輩の言う通り』(フジテレビ)で主演を務めている大野いとさん。撮影で馬に接する機会も多く、その魅力にハマっているとか。「『仲良くしたい』という気持ちで接すると、ちゃんと返してくれるんです。ドラマにも登場するウオッカという馬のファン。メスなのに強くて、走っている姿がかわいいんです!」。女優業に邁進する一方で、こんなかわいい夢も。「パン屋さんに憧れています。この前、酵母からパン・ド・カンパーニュを作ったら、感動的なおいしさでした!」◇おおの・いと1995年生まれ。公開中の映画『忘れ雪』、来年公開の『雨にゆれる女』に出演。3月公演の『ライ王のテラス』で舞台に初挑戦。インスタグラム(@ohno_ito)もチェック。◇最近食べて感動したのは…。「友達のお母さんの手作りグラタン!ほっとする“母の味”でした」◇パンが大好き!今のお気に入りはこれ。「あま~い生地をのせた帽子型のパン、シャポーにハマっています」◇かわいいかわいいおともだち!「馬の優しいまなざしがたまりません。乗馬にも挑戦してみたいなあ」※『anan』2015年12月2日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年11月26日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、モデルとして数々のファッション誌で活躍しているモデルの佐原モニカさん。抜群のルックスはもちろん、飾らないキャラクターも魅力的な佐原さん。「撮影のたびにいろんな人に会えるし、ファッションやカルチャーの勉強になるからこの仕事が大好き。日本生まれなんですが、実は日本語より英語の方が得意なので、もっと日本語の勉強を頑張って、テレビのお仕事にもトライしていきたいって思っています」。憧れの人は、ヴィクシーモデルのアドリアナ・リマ。「一見クールだけど、実はパワフル。そのギャップが素敵だなって。私も彼女みたいに、人に元気を与えられる人でいたい!」◇日課はお風呂上がりのボディマッサージ。「クリームは気分に合わせて。お風呂後、5分以内にやるのがマイルール」◇帰り道の公園で必ずやることは…。「逆上がりにハマってしまって…くるっと回ってから帰ります(笑)」◇体の柔らかさには自信があります♪「5歳から10年間バレエを習っていました。いまだに柔軟性はキープ!」◇さはら・もにか1993年生まれ。2012年に『GLAMOROUS』のオーディションで特別賞受賞。『NYLON JAPAN』などの雑誌や広告で活躍中。インスタグラム(@moni_saha)も人気。※『anan』2015 年11月25日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年11月24日3か月連続でシングルをリリースしたBase Ball Bear。その最終章としてアルバム『C2』が完成。デビュー作『C』を継いだタイトルだ。先行シングルから濃厚に漂っていた新しい音の構築+彼ららしいギターロックの醍醐味が、ハイブリッドに共存するアルバムだ。「ずっとやってきたギターロックの手法とか文法の中で料理を続けるのはもう楽しくない、と何となく思っていて…。自分たちのいるシーンを見ても、その文法から外れていないバンドばかりで、大きなフェスがまるで文化祭みたいに見えたんです。元々僕らはその中に入っていたつもりはないけど、ギターロックの範囲をもっと広く、押し広げたいという目標がありました」(小出)シングル第1弾『「それって、for誰?」part.1』ではSNS依存への違和感を正直に歌い、第2弾の『文化祭の夜』では、バンド史上初(?)ともいえるグルービーでファンキーなサウンドでファンを驚かせた。「曲を仕上げるときは、簡単なコード進行だけ聴いて4人で1から作っていくことが多いんですが、『文化祭…』はサビの部分だけ歌詞がついていて、これヤバい、面白いアルバムになるってその時点で感じました。4人で音を出してみたら関根さんのベースがすごく良くて、カッコいい曲になりましたね」(堀之内)「ベースは土台ってよく言われますが、今までは土台ではなく部品の一部という感覚でした。やっとこのアルバムで、聴いてくれる人たちにリズムの気持ち良さを提案できると思っています。バンドも私自身もすごく成長した気がします」(関根)「これだけグルービーなギターを弾けたのは、自分自身でもすごいことだと思います。疾走感だけのギターロックはつまらないし、かけ離れたことがやれて楽しかった」(湯浅)◇ベースボールベアー左から、湯浅将平(G)、小出祐介(V&G)、関根史織(B&Cho)、堀之内大介(D&Cho)。文化祭のために結成され’06年にデビュー。全25公演のツアー「三十一歳」開催中。◇6th Album『C2』【初回限定エクストリーム・エディション3CD】¥4,5002枚の特典CDは全12曲のインストゥルメンタル盤とデビューアルバム『C』のリマスター盤。【通常盤CD】¥3,000(EMI RECORDS/UNIVERSAL MUSIC)※『anan』2015 年11月25日号より。写真・土佐麻理子文・北條尚子
2015年11月24日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、話題作に次々出演中の女優・葵わかなさん。デビューは小学生の頃。「TVに出たい」と思い始めた矢先にスカウトされたのだとか。「TVに出たかったのは、当時クイズ番組にハマっていて早押しボタンを押してみたかったから。母とオーディション用の写真を撮りに行った帰りに声をかけられたんです」。その後、着々とキャリアを積み、今年は『くちびるに歌を』『暗殺教室』『罪の余白』と、出演映画が次々と公開に。「私、暗く見えるのか、シリアスな役が多いんですよ(笑)。でもおしゃべり大好きなので、ラジオ番組を持つのが今の目標です!」◇あおい・わかな 1998年生まれ。上で紹介した漫画『おとなりボイスチャット』のドラマ版は、11月10日『Eテレ・ジャッジ』 (NHK Eテレ)内で放送予定。 ◇DVDやポスター…部屋は宝塚でいっぱい。「華やかで、夢がある。宝塚の舞台を観るとすごく元気が出るんです」◇ドジでかわいい愛猫のちゃろさん!「母や父ばかりになつくので、私に振り向くように試行錯誤中(笑)」◇大好きな漫画のドラマ版に出ます♪「壁越しの会話から始まるラブストーリー。謎の多い女性を演じます」※『anan』2015年11月11日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年11月10日一昨年、惜しまれつつ解散したFUNKY MONKEY BABYSのリーダー、ファンキー加藤。昨年2月にソロデビューし、ファンモンの加藤からソロアーティストに。いま、その魅力をさらに増している。「いよいよ立ち止まれなくなったというか、ソロとして走り始めたので、なりふり構わず、ただ前を見て突っ走っています。今年は39か所・44公演をツアーで回り、出会いや再会がありました。一人になってもこんなに応援してくれるのかと感じ、それが新たな原動力になっています」加藤さん自身、ソロでやっていくことを宣言したものの、“3分の1”からのスタートには、実は不安がつきまとっていたと言う。「オレの性格もあるんですが、根がネガティブというか、一つ不安を解消しても、また次の不安が出てくるんです。ツアー中もファンモン解散の傷が癒えてない皆さんが、ソロの加藤を受け入れてくれるか、ずっとモヤモヤしていました。でもライブを観て、良かった、応援するよ、という声を聞き、大きな勇気をもらいました。今まで以上に真っすぐな応援歌を聴いてもらいたい、その気持ちに自信が持てました」ニューシングル『MUSIC MAGIC』は、彼についてきてくれるファンへの思いを、直球で書いた熱いナンバーだ。「ツアー前に、みんなに聴かせたくて作った曲です。お客さんが来てくれるかな、体力持つかなぁ…とか、いつものように心の中がモヤモヤしているとき、その不安を吐き出したくて、思いのたけをノートに書き出し、そのまま歌にしました。歌詞はパーソナルな内容ですが、目の前にいる人に伝えたい思いが、ギュッと込められている曲。ライブの各会場でも、すごく盛り上がりました」後日、この曲をシングルにしたい、とスタッフから請われ、驚くと同時に嬉しかったとか。カップリング曲「少年の声」も、加藤さんの内面に深く切り込んだ異色のナンバーだ。「過去の自分と向き合ってできた曲です。誰でも大なり小なり、悩み多き10代を過ごしていると思うけど、オレは高校3年間、暗黒だったんですよ。人生で最も大切な3年間なのに何も思い出がない。だから、その青春時代を今なお取り戻そうとしているのかもしれない。いま必死で頑張ることで、あの空白にピースを埋めている、そんな気がするんです。オレと同じような日々を送っている若い子たちが、この歌を聴いて、悲観することないぜ、未来はまだまだ可能性あるから、ってメッセージを感じ取ってくれたら嬉しいですね」そして加藤さんの新しいチャレンジも進行中。映画『サブイボマスク』の主役に抜擢されたのだ。役柄は人々に笑顔や希望を取り戻す“暑苦しいほどの熱血漢”だとか。「監督さんがオレの武道館のライブを観て、さらに熱いキャラに脚本を変えたそうです(笑)。俳優はやりたいことのひとつでしたが、まさか主演なんて…。でも引き受けた以上は、全力投球で臨みました。別の人生を疑似体験できる仕事というのかな、こんなに楽しくて刺激的なことはないと感じました。撮影は終わりましたが、嬉しいことに主題歌と挿入歌も任されたので、現場の風景や肌で感じたことを組み込みながら、自分らしい曲を書きたいです」◇ふぁんきー・かとう昨年2月『My VOICE』でソロデビュー。2日連続の武道館公演、全国ツアーも大成功を収めた。俳優として来年の初夏公開の映画『サブイボマスク』で初主演を果たした。◇4th Single『MUSIC MAGIC』【初回生産限定盤CD+DVD】¥1,667 カップリング曲は「つながるから」と「少年の声」。特典DVDはタイトル曲のMVやライブダイジェスト映像を収録。通常盤CD¥1,000(DREAMUSIC)※『anan』2015年11月11日号より。写真・土佐麻理子文・北條尚子
2015年11月10日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、ベイビーフェイスでスタイル抜群。中国から来た新星モデル・る鹿さん。今年来日したばかりなのに、すでに数々のファッション誌で活躍している、る鹿さん。先日行われた東京コレクションでは、夢だったショーにも出演。「友人がSNSにのせた写真をモデル事務所の人が見て、スカウトされたんです。日本には憧れていたけど、まさかここに住んでモデルをやるなんて思ってもみなかった!東京での暮らしは刺激的でとても楽しいです」。デザイナーとしての顔も持ち、中国でブランドを持っている。「表現することが好き。いつか日本でも自分の服を紹介できたらいいな♪」◇るか1992年生まれ。レギュラーモデルを務める『NYLON japan』や『SEDA』ほか、『装苑』などでも活躍中。キュートな素顔を覗けるインスタグラム(@luluxinggg)も人気!◇かわいくて賢いスペシャルな子♪「親友の犬を預かっているの。この子と過ごす時間が本当に幸せ!」◇美術館では時間を忘れちゃう。「特に昔の絵画が好き。これはロンドンのナショナル・ギャラリーで」◇故郷・四川に負けないおいしさと辛さ!「渋谷にある『七宝麻辣湯』によく行きます。ヘルシーでおいしいよ!」※『anan』2015年11月4日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年11月03日星野智幸さんの『呪文』は、とある商店街にカリスマ的リーダーが現れてから起きる異様な事態を追った、スリリングな小説だ。「ある種、究極のホラーを書いたといえるかもしれません。地方だけでなく東京の山の手地区でも商店街が急に寂れていく様子は前から書きたいと思っていました。一方で、ここ数年、路上にあふれるヘイトスピーチも気になり、現実を直視したテーマを盛り込もうと考えました」寂れゆく松保商店街で唯一客の入りがよい居酒屋『麦ばたけ』。そこに来た悪質なクレーマーを撃退したことから店主の図領(ずりょう)は人気者になり、街の改革に乗り出し、言動がエスカレートしていく。商店街で店を営む青年、霧生(きりゅう)は傍観していたが…。「図領だけを黒幕にするつもりはありませんでした。誰でも悪に転ぶ可能性がある。普通の人がおぞましい世界を作っていく様を表したかった」商店街では自警団「未来系」が発足。理想に燃える彼らは強引な行動に走り、意外な人物をも洗脳する。「ヘイトスピーチに走る人たちは、自分が言葉の暴力を振るっている自覚もなく、むしろ正義感や使命感に駆られていると感じます。そう思い込んでいるのは、彼らがある種、密室状態にあるからでは。狭い場所では洗脳されやすいから、間違った価値観でも受け入れてしまう。それはヘイトスピーチに限らず、日本のあちこちで起こっていますよね」熱狂の波に乗り遅れてしまった霧生は、行き場を失って焦りだす。「理想を持つことは大事ですが、全体主義的な考えは違う価値観を持つ人を受け入れない。それに、少しずつではなく、一気に社会を変えようとする人たちは強引な手段に出る。だから彼らはその社会にとって無駄な人間を排除しようとする。では、もしその時、自分が無駄な側の人間だったらどうするか、というのも書きたかったことのひとつです」お前はクズだと言われ、「クズ道というは死ぬことと見つけたり」と言い聞かされた霧生は死を選ぶのか。「自殺というのは、その人が自分で死を選んでいるのではなく、追い込まれての結果だったりする。そうした現実も感じてほしかった」最後には一抹の希望もある。現代に蔓延するさまざまな呪いの言葉に警鐘を鳴らし、示唆を与える一冊だ。◇寂れゆく商店街の居酒屋の店主が、ネット上でクレーマーを撃退したところ、カリスマ的な人気者に。彼は街の改革を呼びかけるが…。河出書房新社1500円。◇ほしの・ともゆき作家。1965年生まれ。‘97年『最後の吐息』で文藝賞を受賞してデビュー。今年『夜は終わらない』で読売文学賞受賞のほか、受賞歴多数。著作に映画化もされた『俺俺』など。※『anan』2015年11月4日号より。写真・土佐麻理子(星野さん)森山祐子(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2015年11月03日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、独特の存在感と演技力を武器に活躍中の浜辺美波さん。放映中のドラマ『無痛~診える眼~』(フジテレビ)で演じるのは、全話を通しての重要人物でもある、精神障害を抱える少女。「自分とかけ離れた役だからこそ思い切り演じられ、やりがいを感じます。医療現場が舞台ですが、サスペンス要素も強い。私も展開にハラハラしています」。丁寧に話す姿は大人びているけれど、オフの話になると途端に15歳らしい顔に。「休日はひたすら漫画とアニメ。あとは寝ます。寝落ちする瞬間が、一番の幸せ!」◇はまべ・みなみ 2000年生まれ。’11年に「東宝シンデレラオーディション」でニュージェネレーション賞を受賞しデビュー。1st写真集『瞬間』、『2016年浜辺美波カレンダー』が発売中。◇役のために金髪にしました…!「ということで、カツラを作りました。これは普段用。お気に入りです」◇撮影でメガネをかけて、ハマりました♪「これは撮影の時にいただいたもの。雰囲気を変えられるのが楽しい」◇漫画は大好きな友達みたいな存在。「どこへ行くにも漫画を持ち歩いて、暇さえあれば読んでいます」※『anan』2015年10月28日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年10月27日清水翔太さんがニューシングル『花束のかわりにメロディーを』をリリースする。発売前から黒木メイサさん主演のドラマ『デザイナーベイビー』の主題歌として流れており、男の側から見た片思いの切なさに、共感する人が続出中のバラードだ。「モテないダメ男ならではの、ピュアな究極の愛を曲にしたいと思って、ツアー前に完成させた新曲です。僕自身モテなくて、追いかけて追いかけて、やっぱりダメ…みたいな恋愛がすごく多かった。そのコンプレックスをはねのけるのが音楽でした。僕の誇りでありプライドであり、いちばんの宝物を最後の手段としてプレゼントし、振り向いてもらうというシチュエーション、自分らしくていいかな、と思っています」“君を愛する為に僕は生まれてきたよ”と歌いあげる、渾身のラブバラード。「自分の正直な恋愛観をそのまま言葉にし、メロディをつけた曲です。ツアーではピアノ弾き語りでしたが、ドラマの主題歌に採用され、ぴったりのアレンジでトラックにしました」サスペンスタッチの物語とも呼応するように、今後のストーリーを盛り上げていくはずだ。また、今年の清水さんは2月にベスト盤『ALL SINGLES BEST』をリリース。そして先月、日本武道館と大阪城ホールという大舞台を含む全国ツアーを終えたばかり。「最終日の大阪城ホールでは『HOME』で感極まって、歌えなくなってしまって。やっぱりこのデビュー曲は仲間との別れとか、当時の様々な痛みから生まれた特別な曲。その場所に戻ってこられて、多くの方に迎えられて、10年分の様々なストーリーが一気にこみ上げてきたんですよね。ベスト盤とこのツアーで、僕の活動がいい意味でリセットされたので、またゼロからスタートし、成長していきたいですね」デビュー前、城の前で路上ライブをしていたころの原点に戻り、ファンへの感謝を込めた大阪城ホールは、凱旋と呼ぶのにふさわしい夜だった。そして現在は、来年のアルバムリリースに向けて、曲作りの真っ最中だとか。「僕は期間を決めると作れなくなる方なので、常に曲を作って溜めています。曲作りに関しては、昔と比べると、26歳のいまがいちばん洗練されている気がします。作りたいと思える曲を、作れるようになったというのかな。自分自身、ベスト盤以降、そこがいちばん変わった気がします。このシングルは、かなりJ―POP寄りの作品になったので、アルバムの方向性は、R&Bテイストがもっと際立った、DOPEなものになるんじゃないかな」最先端のR&Bテイストを、カッコ良く取り入れたDOPEなトラックを作るにせよ、彼が曲作りで最も大事にしていることは、昔から一貫して変わらない。「共感ですね。それっぽい言葉を並べることは誰でもできるけど。多くの人が、どれだけ共感してくれるか、がいちばん重要。オリジナリティは譲らず、その上で共感してもらいたい。誰かに対して発信する以上、そこは絶対に大事にしています」◇しみず・しょうた 2008年、19歳の時シングル『HOME』でデビュー。ベスト盤『ALL SINGLES BEST』をリリースし、9月まで全国ツアーを行い、各地で大きな感動を呼んだ。◇『花束のかわりにメロディーを』【初回生産限定盤CD+DVD】¥1,700 NHKドラマ10『デザイナーベイビー』主題歌。DVDには同曲のMVを収録。【通常盤CD】¥1,300(Sony Music Records)10月28日発売。※『anan』2015年10月28日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・戸倉祥仁文・北條尚子
2015年10月23日「野菜には免疫力を高めたり、肌の調子や腸内環境を整えてくれるなど、キレイでいるために必要な栄養分がたくさん含まれています」と、栄養管理士の岸村康代さん。ただ、闇雲に野菜を食べても効果が出にくいこともあるんだとか。そこで、今回は岸村さんにパターン別に摂るべき野菜とポイントを伺いました。Q1.健康の要、腸活のお供は?■サツマイモサツマイモにしか含まれないヤラピンは、腸のぜん動を促進し、腸内環境を整えてくれる。「焼くのがベスト。水に養分が流れるので、茹でるよりフライパン蒸しやリゾットに入れるほうが◎」。保存は新聞に包んで常温放置か、加熱して冷凍も。■タマネギオリゴ糖を多く含み、腸内環境を整える。「スライスして冷凍保存が便利。加熱する場合は、切ってから30分ほどおいて。切断面の成分が固まって栄養損失を防げます。本当は、切りたてを生でいただくのがベスト。水にさらすなら短時間で」Q2.肝臓の働きを促進してデトックスするなら?■ブロッコリースプラウト抗酸化、解毒機能に優れた健康成分スルフォラファンが豊富。「ポイントは2つ、生食でよく噛んで食べること。生ハムやサ ーモンで巻いてまとめると噛みやすい。シャキシャキとした食感を楽しみながら、肝臓の働きをよくしてあげて」Q3.むくみに悩んでいるなら?■水菜むくみの原因は塩分の過剰摂取のことも。気になる日には、血液に含まれる塩分を処理し、血圧の上昇を抑えてくれるカリウムが多い水菜を。「生で食べても、汁物やパスタのアクセントとしても活躍の幅はさまざま」■春菊春菊もカリウムを多く含み、むくみ解消にはもってこいの野菜。葉が青く張りのあるものを選んで。「生で食べてもよいですし、寒さが本格化する秋冬には、お鍋との相性も最高。水溶性のカリウムは、お鍋なら汁と一緒に食べられます」◇きしむら・やすよ管理栄養士、シニア野菜ソムリエ。目的別に効率よく栄養を摂る“パワーフードスタイル”を提唱。メディア出演、講師としても多方面で活躍中。※『anan』2015年10月14日号より。写真・土佐麻理子文・中村朝紗子
2015年10月10日野菜=体にいいとわかっていても、自炊する時間がなかったり、そもそも何を食べればいいのかわからない、という人も多いはず。そこで、“こうなりたい”に効く野菜と、ズボラさんでもできるカンタン調理&保存方法を、管理栄養士でシニア野菜ソムリエの岸村康代さんに教えてもらいました。Q1.風邪をひきにくくするビタミンチャージ野菜は?■芽キャベツ風邪予防にはビタミンが必要!芽キャベツは冬野菜の中でビタミンCの含有量がダントツ。水溶性のビタミンCは、茹でると栄養分が流れ出てしまうので要注意。「グリルにすれば独特のえぐみも消えて食べやすくなります」■ほうれん草ビタミンA、ビタミンCが豊富なビタミンチャージ野菜。野菜の中でも突出して栄養価が下がりやすく、そのままだと5日後には栄養分が70%減。そこで、「保存は一度にさっと茹でて冷蔵するといいです。できるだけ新鮮なうちに調理を」Q2.ダイエッターにおすすめなのは?■マイタケうれしいことに、糖質はほぼゼロ!「そのうえ脂質の代謝には欠かせないビタミンB2や食物繊維をたっぷり含むので、ダイエットには最適。パスタとの相性もよいですし、秋は炊き込みご飯にしても◎」。かさが厚く光沢のあるものを選んで。Q3.肌が衰えてきたと感じたら?■ニンジン皮膚や粘膜を強くしてくれるビタミンAがたっぷり。「ニンジンはじめ色が濃い野菜は、加熱して油と一緒に炒めたり、ミキサーなどで細かくすると、栄養の吸収率がグンとアップします。湿気に弱いので、保存は風通しのよいところで」■トマトエイジングケアには、強力な抗酸化作用を持つリコピンが豊富なトマトがぴったり。「毎日食べるのが大変なら、トマトジュースを活用してもいいのでは。シミやシワの予防や改善にとても効果的。トマトは最高の美容液なんです」◇きしむら・やすよ管理栄養士、シニア野菜ソムリエ。目的別に効率よく栄養を摂る“パワーフードスタイル”を提唱。メディア出演、講師としても多方面で活躍中。※『anan』2015年10月14日号より。写真・土佐麻理子文・中村朝紗子
2015年10月09日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、現在大河ドラマにも出演中の女優・小島藤子さんです!小学生の時スカウトされ、ティーン誌モデルを経て女優に。「NHKの朝ドラに出演した18歳の頃、一致団結して作品をつくる現場に感動し、女優として生きたいと思うようになりました」。最近はコメディ系作品が続いているとか。10月放映のドラマ『永久就職試験』(日本テレビ)では、御曹司の結婚相手の座をライバルと奪い合う、腹黒めの“ゆるふわ”系女子を演じている。「普段絶対着ない服を着てぶりっこ口調で演じるのはストレス発散になります!男受けする仕草を日々研究中(笑)」◇日課と言っていいほどゲームをしています!「最近PS4を買いました。よくやるのはホラーやアクション系」◇休日はおうち派だけど美術館巡りは好き。「最近だと三菱一号館美術館でやっていた河鍋暁斎展がよかった!」◇イヤリングをコレクション。「唯一の女子的趣味(笑)。ヴィンテージショップで買うことが多いです」◇こじま・ふじこ1993年生まれ。大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK)に出演中。9/16リリースのロックバンドindigo la Endの『雫に恋して/忘れて花束』のCDジャケット・PVにも登場。※『anan』2015年10月7日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年10月06日料理レシピをラップに乗せて、おうちごはんの楽しさを伝えてきたDJみそしるとMCごはん。現在Eテレで放送中の初の冠番組『ごちそんぐDJ』をDVDでリリースする。「実際に試作をしてレシピを起こし、曲を書いて歌って映像を作る、という私のやり方そのままの番組だったので、依頼された時はビックリでした。でも大学の卒業研究で最初に作品を作った時、いつかEテレで私の歌が流れるといいな、と思っていたので、すごく嬉しかったです」『ごちそんぐDJ VOL.1』には昨年放送された12メニューを収録。映像に登場するピエール瀧(電気グルーヴ)、Bose(スチャダラパー)、SU(RIP SLYME)など豪華ゲスト陣も話題だ。「錚々たる皆さんが出てくれているのに、誰も歌わない番組です(笑)。ミュージシャンの無駄遣い、と言われながらも楽しく作っています」メニューを決めたら、収録までに試作し、レシピを完成させてリリックを書く。同時にトラックを作り、録音まで全て自宅で作業するそう。料理家、ラッパーにトラックメイカーと、マルチな活躍に改めて驚く。「一生懸命レシピを考え、味が決まったら、テンポやビートが浮かび、試作中に感じた楽しいことを歌詞にします。トラックも材料や雰囲気に合わせたものになります。ローストビーフだったら、塊肉のような重厚感のある音で、とかそんなふうに」このユニークな発想があるから、彼女のくいしんぼうHIP HOPは面白くて、学べることもいっぱい。今すぐに作りたくなる料理ばかり。そしてこのDVDと同日にシングル『THIS IS ISETANUNDERGROUND』もリリース。伊勢丹の「解放区」で行われる食をテーマにしたイベントのために書いた、コラボソングだ。「食欲と物欲を爆発させても誰も怒らない、もしかして世界一楽しい場所がデパ地下。行く度に新しいものと出合って幸せになるので、その気持ちを歌にしました。このイベントは消えない食べ物をテーマにした食の文化祭と聞いているので、私も初日に並んで、いっぱい買い物をしようと思っています(笑)」テレビから最先端イベントまで引っ張りだこの、ユニークな才能の持ち主。ますます多方面に転がって、面白いものを見せてくれそうです!◇DJみそしるとMCごはん2013年にデビューした、音楽と料理の新たな楽しみ方を提案する自家製ラッパー。『ごちそんぐDJ』(NHK Eテレ)出演中。◇伊勢丹解放区とのコラボCD!『THIS IS ISETAN UNDERGROUND』 【限定盤CD+伊勢丹チェック柄トートバッグ】¥3,500開催中の伊勢丹「TOKYO解放区」イベント“食にまつわるエトセトラ~平野紗希子の食文化祭”で販売。【通常盤CD】¥500◇NHK Eテレで放送された映像集 『ごちそんぐDJ VOL.1d』 【初回生産限定盤DVD+カセット】¥3,900昨年4月から放送された番組12 本と未公開映像を収録。特典として音源入りカセット付き。【通常盤DVD】¥2,600(Ki/oon Music)※『anan』2015年10月7日号より。写真・土佐麻理子文・北條尚子
2015年10月06日娘の死の真相を探る行動心理学者が、優等生の顔の裏に悪意を秘めた女子高校生に追い詰められる心理サスペンス『罪の余白』。吉本実憂さんが演じるのは、なんとその邪悪なヒロイン・木場咲!「二面性や闇がある役はいつかは演じたかったんですけど、不安でしたね。演じることはすごく楽しいんですけど、この役に関してはどう楽しんでいいのか最初わからなくて。“人を言葉だけで追い詰めることができる子だから、それを楽しみなさい”と監督に言われて。咲になりきると、そこの罪悪感も捨てきることができたのでよかったかなと」そう!行動心理学者・安藤役の内野聖陽さんや生徒役の出演者の面々と撮影前に1か月間くりかえされたリハーサルによって、練り上げられた世界は実にリアル。行動心理学者が女子高生に操られるだろうかと、映画を観る前に疑問を抱いていた観客も咲の狡猾さに舌を巻かずにいられないのだ。現場で生まれた演技も多いそう。「咲の言葉に安藤が逆上して殴りかかるシーンでは、“つまんねえ”という言葉の前に“親子揃って”をくわえさせてもらいました。そのほうが安藤が怒るだろうなと。咲は安藤が邪魔なので、とにかく殴らせたかったんです(笑)。“しー”と人さし指を唇にあてたり、机をポンポンと叩いたりする咲の仕草は、現場の環境から生まれたものですね」そんな話を聞いたら、悪役なのに不思議に心惹かれる木場咲というキャラクターを作り上げた女優・吉本実憂をますます好きになってしまいます。◇よしもと・みゆ1996年12月28日生まれ。2012年「第13回全日本国民的美少女コンテスト」グランプリを受賞し、デビュー。NHK Eテレ『東北発☆未来塾』のナレーションを担当している。◇娘を亡くした行動心理学者を邪悪な女子高生が暴走させる。原作/芦沢央監督/大塚祐吉出演/内野聖陽、吉本実憂、谷村美月、葵わかな、宇野愛海、吉田美佳子ほか10月3日、TOHOシネマズ新宿ほか全国公開。(C)2015「罪の余白」フィルムパートナーズ※『anan』2015年10月7日号より。写真・土佐麻理子取材、文・杉谷伸子
2015年10月05日