吉本ばななの初期の名作『ムーンライト・シャドウ』が小松菜奈主演、エドモンド・ヨウ監督で映画化、今秋に公開されることが分かった。吉本ばななは、1989年の著書『TUGUMI』(1989年・山本周五郎賞受賞)と『キッチン』で年間ベストセラーの1位と2位を独占、平成最初のベストセラー作家となった。それ以後も多くの人気作品を発表、美しく詩的な文章とその独特な世界観で、日本のみならず海外のファンも多い。その中でも特に『キッチン』は世界30か国以上で翻訳され、発売から30年以上経った今でも世界中の人々に愛されている。この中に収録されている短編小説が『ムーンライト・シャドウ』だ。この作品は1987年に吉本ばななが大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞を受賞、そして翌1988年に泉鏡花文学賞も受賞したもの。吉本自身も「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語り、手に取った者を物語の圧倒的パワーで強烈に引き寄せて心を揺さぶり、胸を熱くし、ファンの中では初期の名作との呼び声も高い。物語は突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、さつきの一人称の視点で描かれる。今回の映画化に当たり、その主人公を演じたのは長編映画単独主演となる女優・小松菜奈だ。2014年に公開された映画『渇き。』で鮮烈な女優デビューを果たし、それ以降も話題作に多数出演。第44回日本アカデミー賞では、映画『糸』で優秀主演女優賞を受賞するなど人気実力ともにトップを誇る。原作で描かれた主人公の心の機微をどう演じるのだろうか。メガホンを取ったのがエドモンド・ヨウ監督だ。彼が撮影した映画作品は、世界中の重要な国際映画祭で上映されており、国際的に高く評価されているマレーシア人映画監督のひとりである。2017年の東京国際映画祭では、『アケラットーロヒンギャの祈り』で東南アジア初となる最優秀監督賞受賞の栄誉に輝く。原作への尊敬と愛情を抱きながら、幻想的で詩情豊かな物語を描くその手腕で新境地へと挑戦してくれるはずだ。このコラボレーションがどの様な作品を生み出すのか、続報に期待したい。<吉本ばなな:コメント>『ムーンライト・シャドウ』は、私がちょうど小松さんと同じ年齢の頃の24歳くらいに、初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説です。主人公のさつきを小松さんが演じると聞いて、そのときの気持ちに作品を生まれ変わらせてくれるんじゃないかと、そんな気がしました。小松さんは、ものすごく旬でパワフルな方という印象でしたが、このお話の中にある“暗さ”のようなものも彼女の中に感じられるので、すごくぴったりだと思いました。今回手掛けるエドモンド監督の作品にある、ちょっとだけ日常からふわっと浮いている感覚が、人を亡くした時の人の気持ちとすごく似ていると思います。全編を通じて、夢なのか妄想なのかそれとも現実なのか。この小説の大切なところは、「人が死んでしまう」ということ。若くて美しくて順風満帆で、何も陰りのなかった人が、突然「別れ」というものに晒された時にどうにもしようがない期間があり、地に足がつかない気持ちを時間が立ち直らせてくれる。生身の人間が演じることで映像によってどう表現されるのか、自分が描いていなかった部分がふと出てくることがいっぱいありそうな気がしていて、私も楽しみにしています。もしかしたらこの小説は全部妄想なのかもしれない。小説だとちょっと浮いている感じを行間で表すしかありませんが、映像になると目に見えて現れる。でも現実ではない。そういう表現を、エドモンド監督は得意なんじゃないかなと思います。今、特にこの時代だからこそ、急にびっくりするようなことが起こるというのは、誰にでも起こり得ることだと思います。美しい映像を味わう気分で観ていたとしても、心の中に何かがだんだん食い込んでくるような映画になる予感がしています。できれば大きい画面で観て欲しいなと思います。<小松菜奈:コメント>吉本ばななさんの『キッチン』はもちろん知っていたのですが、今回『ムーンライト・シャドウ』のお話をいただいて、改めて原作を読むきっかけとなりました。「さっきまで目の前にいた人が急にいなくなってしまう」でも周りの日常は何も変わらない。どれだけ自分や誰かを責めても二度と戻る事ができない…その時から時は止まってしまうのだろう。走り出したり、止まったり、ぽつぽつと歩く。その繰り返しの日々の中で登場人物が何かを抱き締めながらも、哀しみ・喪失感・絶望・孤独それだけじゃない、乗り越えようとする人間のエネルギーみたいなものを吉本ばななさんの生み出す1つ1つの魅力的な言葉から感じました。いつか人生で経験する「死」、このようなカタチで再び本を開くきっかけとなってよかったと思います。主人公のさつきは普通の子だからこそ難しい部分もありましたが模索していく中で、さつきと同じ感情になった瞬間は嘘がないような気がしました。撮影中はエドモンド監督の描きたいシーンについて、みんなが監督を信頼しているからこそ、私たち役者の感情を大事にしていただき、スタッフさんのアイデアや意見も取り入れて、最終的に一つになるという現場でした。今回、監督とご一緒できて、また一つ私の新しい扉を開けていただいたと思います。自分でもどんな風に完成しているのか未知の世界で、こんなに想像がつかない作品は初めてかもしれません。だからこそ作品の完成がとても楽しみです。是非、皆さんも楽しみにしていただけたら嬉しいなと思います。<エドモンド・ヨウ監督:コメント>いちばん最初に原作を読んだのは2006年のことです。シンプルな構成と短い物語であるにも関わらず、『ムーンライト・シャドウ』を読んだ記憶は10年以上経った今でも色褪せず、鮮明に残っています。当時、私は20代初めで、登場人物達や、作者である吉本さんが執筆された年齢と同世代だったのです。その時揺さぶられた感情はとても力強いものでした。言わば、ちょうど良い年齢の時にこの本を読んだのです。その2年後、大好きな日本映画や日本文学の影響で、早稲田大学で修士号を専攻する事になり、その頃撮った短編は、ほとんど日本の偉大な小説作品から影響を受けて作ったものです。映画化のお話を頂いた時、私の旅が原点に戻ったような気持ちでした。吉本さんの文章の普遍性やエモーションをスクリーンに投影する素晴らしい機会を嬉しく思いました。『ムーンライト・シャドウ』のさつきは、その後吉本さんが生み出した、多くの登場人物の原型だったのではないかと思っています。そのほとんどのキャラクターにさつきの姿を見出すことが出来ます。このさつきを演じるのは、小松菜奈さんしか考えられませんでした。彼女なしでは映画化は不可能でした。演技をするのではなく、小松さんはさつきになったのです。監督の私にとっては、このようなコラボレーションは本当に幸福で豊かな体験でした。シーンの1つ、ショットの1つを撮るたびに、期待に胸を膨らませて小松さんのお芝居を見守っていました。それは非常に有機的なプロセスでした。彼女はキャラクターについての新たな秘密を打ち明け、あたかもその魂が垣間見えるように、一瞬にして喜びと悲しみの閃光を放つのです。現在のような世界的規模のパンデミックのさなかに、この作品を皆さんに送り届けることが出来て本当に光栄です。コロナ禍における撮影は非常に困難でしたが、スタッフやキャスト、私のムーンライトファミリー全員が、この映画に魂とハートを注いでくれました。このような困難な時期にあっても、愛する映画のためにやり遂げたことは驚くべき事だと思います。息もつく間もありませんでしたが、私にはそのすべてが幸福な時でした。『ムーンライト・シャドウ』今秋より公開
2021年05月12日社会現象ともいえる大ヒットを記録した吉本ばななの名作「キッチン」に収録されている「ムーンライト・シャドウ」が映画化、この秋公開されることが決定した。主演は小松菜奈が務める。1988年の泉鏡花文学賞、1989年の山本周五郎賞など、多数の受賞歴をもつ吉本さん。「TUGUMI」と「キッチン」は1989年の年間ベストセラーの1位と2位を独占し、両作共に映画化されている。また「キッチン」は日本だけでなく、世界30か国以上で翻訳され、発売から30年以上経ったいまでも世界中の人々に愛されている。そして今回映画化される「ムーンライト・シャドウ」は、「キッチン」に収録されている短編小説で、1987年に吉本さんが大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞を受賞、そして翌1988年に泉鏡花文学賞も受賞した作品。吉本さん自身も「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語り、深く心に刻まれるその存在は、ファンの中では初期の名作との呼び声も高い。それを今回、初の長編映画単独主演となる小松さんを迎え、映像化。本作は、突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、主人公・さつきの一人称の視点で描かれるが、そのさつき役を小松さんが演じる。映画化にあたり、吉本さんは「小松さんは、ものすごく旬でパワフルな方という印象でしたが、このお話の中にある“暗さ”のようなものも彼女の中に感じられるので、すごくぴったりだと思いました」と話し、「この小説の大切なところは、『人が死んでしまう』ということ。若くて美しくて順風満帆で、何も陰りのなかった人が、突然『別れ』というものに晒された時にどうにもしようがない期間があり、地に足がつかない気持ちを時間が立ち直らせてくれる。生身の人間が演じることで映像によってどう表現されるのか、自分が描いていなかった部分がふと出てくることがいっぱいありそうな気がしていて、私も楽しみにしています」と期待。さらに「今、特にこの時代だからこそ、急にびっくりするようなことが起こるというのは、誰にでも起こり得ることだと思います。美しい映像を味わう気分で観ていたとしても、心の中に何かがだんだん食い込んでくるような映画になる予感がしています。できれば大きい画面で観て欲しいなと思います」とコメントしている。2014年に公開された『渇き。』で女優デビューし、『近キョリ恋愛』『溺れるナイフ』『恋は雨上がりのように』などに出演、『糸』では第44回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した小松さん。今回改めて原作を読んだそうで「『さっきまで目の前にいた人が急にいなくなってしまう』でも周りの日常は何も変わらない。どれだけ自分や誰かを責めても二度と戻る事ができない…その時から時は止まってしまうのだろう。走り出したり、止まったり、ぽつぽつと歩く。その繰り返しの日々の中で登場人物が何かを抱き締めながらも、哀しみ・喪失感・絶望・孤独それだけじゃない、乗り越えようとする人間のエネルギーみたいなものを吉本ばななさんの生み出す一つ一つの魅力的な言葉から感じました。いつか人生で経験する『死』、このようなカタチで再び本を開くきっかけとなってよかったと思います」と感想を述べ、「自分でもどんな風に完成しているのか未知の世界で、こんなに想像がつかない作品は初めてかもしれません。だからこそ作品の完成がとても楽しみです」と撮影をふり返って語った。本作の監督を務めるのは、国際的に高く評価されているマレーシア人映画監督のひとり、『アケラットーロヒンギャの祈り』を手掛けたエドモンド・ヨウ。さつき役は小松さんしか考えられなかったという監督は「彼女なしでは『ムーンライト・シャドウ』の映画化は不可能でした。演技をするのではなく、小松さんはさつきになったのです。監督の私にとっては、このようなコラボレーションは本当に幸福で豊かな体験でした。シーンの一つ、ショットの一つを撮るたびに、期待に胸を膨らませて小松さんのお芝居を見守っていました。それは非常に有機的なプロセスでした」と思いを明かしている。『ムーンライト・シャドウ』は秋、公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト・シャドウ 2021年秋、全国にて公開予定©2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
2021年05月12日藤原竜也が主演、竹内涼真が出演する映画『太陽は動かない』(3月5日公開)に対して、原作者の吉田修一がコメントを寄せた。同作は吉田修一による同名小説の実写映画化作。心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェント・鷹野(藤原)と相棒の田岡(竹内)は、24時間ごとに迫る死の危険を抱えながら、「新時代エネルギー」の極秘情報をめぐり、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦に挑む。吉田監修のオリジナルストーリーによる連続ドラマ版もWOWOWで放送された。原作シリーズの人気を支える大きな魅力の一つが、吉田が紡ぎだす繊細な心情描写。羽住英一郎監督も「自分自身が惚れ込んだ小説の映画化だったので、プレッシャーよりも幸福感の方が勝っていました」と、喜びを語っている。1997年に『最後の息子』でデビューし、同作で第84回文學界新人賞を受賞すると、2002年には『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川龍之介賞を同時期に受賞し大きな話題となった吉田は、『悪人』『怒り』など映画化された作品でも多くの観客の心を惹きつけ、現在は世界各国で作品が翻訳出版されるなど、日本を代表する小説家となっている。これまで繊細な心情描写を描く作品が多かった中、今回アクション要素を大きく加えた本作を執筆するにあたっては「言葉ではなく、身体で何をどこまで語れるのかを意識して書きました」と振り返る。完成された映画については「とにかく贅沢で豪華でスケールの大きな映画だと思いました。若い頃に心を躍らせて、ハリウッドの超大作映画を見に行っていた時の気分が蘇りました」と絶賛。藤原&竹内によるバディについても「とにかくカッコいい。まるでダンスシーンを見ているようなアクションなど、見ていて惚れ惚れしましたし、藤原さん自身が持っている運の強さのようなものと、竹内さんが持っている時代性が見事にスクリーンに映し出されていると思います」と魅力を表す。撮影現場の見学にも行ったというが「とにかく苛酷なアクションシーンの連続でしたので、自分が書いたばっかりに……と、少し申し訳ない気持ちになりました(笑)」と原作者ならではの感想も。「執筆中には、まさかこんな激しいアクションをスタントなしで演じてくれる俳優さんがいるとは思ってもいませんでしたし、まさかここまで壮大な世界観を再現して頂けるとも思っていませんでした。とにかくスタッフキャストの皆さんに心から敬意を表したいです」と語る。さらに映画公開を待ち望んでいる人々に向けては「残念ながらこういう時世でもありますので、ほんのひと時だけでも窮屈な日常を忘れて、多くの方に華やかな映画の世界を楽しんでいただければと思います」とエールを送った。
2021年02月17日山本彩の新曲「ドラマチックに乾杯」のミュージックビデオが公開された。同曲は、池脇千鶴主演ドラマ『その女、ジルバ』の主題歌。2月24日のシングルリリースに先駆け、本日より先行配信がスタートしている。MVでは新しい旅の始まりに思いを馳せながら、自由に歌い、笑い、凛として進んでいく姿を描いており、ドライブシーンや馬との触れ合いなど、山本彩の自然体な姿と様々な表情を捉えている。山本彩「ドラマチックに乾杯」MV【番組情報】東海テレビ・フジテレビ系全国ネット”オトナの土ドラ”シリーズ『その女、ジルバ』毎週土曜日23:40より放送中(全10回予定)番組HP:リリース情報山本彩 5th シングル『ドラマチックに乾杯』2021年2月24日(水) 発売「ドラマチックに乾杯」配信リンク:●通常盤(CDのみ):1,200円(税抜)山本彩『ドラマチックに乾杯』通常盤【CD】M1. ドラマチックに乾杯M2. ぼくはおもちゃM3. oasisM4. ドラマチックに乾杯 (Instrumental)M5. ぼくはおもちゃ (Instrumental)M6. oasis (Instrumental)●初回限定盤(CD+DVD):1,800円(税抜)山本彩『ドラマチックに乾杯』初回限定盤【CD】M1. ドラマチックに乾杯M2. ぼくはおもちゃM3. ドラマチックに乾杯 (Instrumental)M4. ぼくはおもちゃ (Instrumental)【DVD】・「ドラマチックに乾杯」ミュージックビデオ・「ドラマチックに乾杯」メイキングムービー(レコーディング、アーティスト写真・ジャケット写真撮影、ミュージックビデオ撮影の様子)●FC限定盤(CD+DVD+Photo Book):3,500円(税抜)※受注期間終了山本彩『ドラマチックに乾杯』FC限定盤【CD】M1. ドラマチックに乾杯M2. ぼくはおもちゃM3. ドラマチックに乾杯 (Instrumental)M4. ぼくはおもちゃ (Instrumental)【DVD】Special Live for BS-TBS「Sound Inn S」(2020.11.21放送回)・15の夜 arranged by 佐々木“コジロー”貴之・イチリンソウ arranged by 島田昌典・愛なんていらない arranged by 斎藤ネコ【Photo Book】「ドラマチックに乾杯」エクスクルーシヴ・フォトブック (54ページ)予約URL:関連リンク山本彩 公式HP:山本彩 公式Twitter:山本彩 公式Instagram:山本彩 YouTube Channel:山本彩 公式ファンクラブ「SYC」:山本彩 公式ファンクラブ「SYC MOBILE」 :
2021年02月15日俳優の阿部寛が、映画『とんび』(2022年公開)の主演を務めることが28日、明らかになった。北村匠海が息子役を務める。同作は重松清によるベストセラー小説の初映画化作で、瀬々敬久が監督を務める。広島県備後市で暮らすヤス(阿部寛)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(北村匠海)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続ける。主人公のヤスこと市川安男役には阿部寛が決定し、破天荒で愛すべき父・ヤスを圧巻の表現力で演じる。息子・アキラこと市川旭役は北村匠海で、2人は本作が初共演ながらも、親子の繊細な関係を見事に演じきった。 これまで2度テレビドラマ化され話題を呼んだ、時代を超えて愛され続ける永遠のベストセラー小説が、豪華キャスト・スタッフにより、オリジナルエピソードが加えられ、映画版『とんび』として新たに蘇ることになる。撮影は2020年11月14日から12月24日にかけて岡山県、兵庫県、関東地区にて行われた。○阿部寛 コメントこれまで2度映像化されている名作ですからプレッシャーはありました。「阿部さんのヤスが見てみたい」という言葉をもらい、お受けすることを決めました。これだけ魅力的な主人公を演じられるというのは非常にやりがいがありました。本作は、不器用な父・ヤスと息子・アキラの情愛、そして町の人々の人情も強く描かれています。ヤスにとっての“家族”は登場人物全員、町の人々皆が支え合いながら生きていく姿がこの映画の魅力です。ひとつの家族だけではなく、様々な形の家族が集合体となって大きな家族を描く作品です。アキラを育てていくことにより、彼を取り巻く人々の愛が錯綜する物語です。昭和30年代から令和までという長い時間を描いています。今、世の中が世界的に分断され、さらにコロナウィルスで人々の間に亀裂が入り、距離が生じている時だからこそ、人々が助け合って生きるこの物語が、皆様に届いてくれればいいなと思います。・北村匠海の印象は?伝えることに対しての才能が素晴らしい。それは饒舌とかじゃなくて、一つ一つの言葉が心地よく伝わってくる。役柄でもダメな父を理解し、母を亡くした父の苦悩を背負うアキラを見事演じてくれた。匠海くんとなら「とんびと鷹の物語」ができると感じました。・瀬々敬久監督について瀬々さんにはいつも本当に感動する。惜しみなく作品の為に自分を使い、なりふり構わず撮影に集中していく。役者の気持ちや演技をしっかり見ていて、周りを見ながら最大限の撮影をしていく。そんな監督を皆信じて進行している現場でした。○北村匠海 コメントテレビドラマに続き3度目の映像化で、出演のお話しをいただいた時にプレッシャーはありましたが、監督から「北村匠海のアキラでいい、何にも引っ張られる必要はない」という言葉をもらい、アキラという人間を、自分なりに自由に演じられると思いました。この作品で描かれている、家族の愛という形だけではなく、アキラを皆が大切に育ててきた、そういう愛を心に受けて育ってきたアキラという人物を演じられるということ、それを届けられるということが非常に幸せだなと感じました。家族という存在は、色んな形はあれど時が経っても変わらないもので、どんなに時代がデジタルになろうがその繋がりは変わらず、この映画で描かれている親子の話はきっと誰かに届けられるものだと思います。ひとつの命がどんどん成長し、様々なことを乗り越えていく様を、僕の演じるアキラはこの映画の中で体現しています。そこに寄り添う父と、親子ふたりを取り巻く暖かい人々の愛の物語を是非とも映画館で体感して欲しいなと思います。・阿部寛の印象は??今回初めて共演させていただいて、阿部さん演じられた父は不器用なんだけれど、奥底にはとても大きな愛情があって、温かいものが伝わってくるんです。言葉や表情、父としてのたたずまい…、大きな船に乗った気持ちでした。ふたりのキャッチボールの心地良さを現場では感じ、改めて息子として参加できてよかったと感じています。・瀬々敬久監督についてたっぷり時間を使って映画というものを最大限贅沢に撮っている印象です。チーム全体が信頼をもって監督の指揮に乗っかっていき、演じている僕達も心地良くて、演技の中で色々と試せる場所を沢山作ってくださる、可能性と時間を与えてくださる監督だなと思います。贅沢な時間を過ごさせていただきました。○重松清 コメント阿部寛さんのヤス、北村匠海さんのアキラ、監督は瀬々敬久さん……もう、この組み合わせだけで、ワクワクしてしまいます。映像化は3度目。しかし、原作こそ同じお話でも、それぞれに独立した『とんび』です。だからこそ、原作者として「新作」を誰よりも楽しみにしています。※重松さんのコメントをご掲載いただく際は、抜粋でのご利用はお控えいただけるようご協力下さいませ。○瀬々敬久監督 コメント小説『とんび』は今まで二度テレビドラマ化されているだけあって物語の強さを感じます。日本の伝統的な、それこそ国定忠治から、菊池寛や山本周五郎の世界につながるような人情噺で、生き生きとした人々の暮らしがそこに描かれています。特に、原作者の重松清さんの自伝的な部分が、息子のアキラに投影されていて、僕はちょうど重松さんやアキラと同世代に当たるのでその時代感覚に親しいものを覚えました。高度経済成長期に小学校で、30歳になる前に昭和が終わり、やがてバブル崩壊。あの生き生きと活気があり、隣近所の人たちは、皆知り合いだった時代を知っている世代。一も二もなく引き受けました。映画では令和の時代まで描いています。そこはオリジナルの部分です。あの時代とは何だったのか。そしてあの時代にあった親と子の関係、それは今でも共通するものだろうし、人と人が一緒に生きること、その素晴らしさ。私たちはどこから来て、どこに行くのか。そこを探ってみたいと思いました。活気あふれる躍動感ある豪華な俳優陣が集まってくれました。どのシーンも熱く、それでいて情感たっぷりで、ものすごいシーンの連続になっています。編集ラッシュを見ましたが自分たちが撮影したことを忘れて魅入りました。主人公、ヤスを演じた阿部寛さんは、本当にチャーミングにヤスを演っています。全身全霊でぶつかり、そのエネルギーが見る者を幸福にすらさせてくれる、新たなヤスさんが皆さんの前に現れると思います。北村匠海さんのアキラは、内部にほとばしるマグマを一見静かに湛えながら、急爆発する火山のようです。平成9年生まれの北村さんが新しい感覚で昭和生まれのアキラを演じてくれています。決して古びることのない重松清さんの『とんび』の世界、新たな映画版をぜひ、ご期待ください。○天馬少京プロデューサー コメント重松清さんの原作『とんび』は昭和中期以降の瀬戸内を舞台とした物語ですが、そこで描かれるヤスとアキラ、二人を取り巻く町の人々の生き方からは、当時の価値観や規範だけには決して収まらない大らかさ、真に普遍的な温かさを感じました。社会や家族の在り方が急激に変化している時代の移ろいの中で、人と人が純粋に想い合う気持ちとはどういうものなのか、なぜそれが現代においても大切で尊いものなのか。瀬々監督のもと、阿部 寛さん、北村匠海さんをはじめとしたこれ以上ない豪華なキャストの方々が集まり、スタッフ全員の力が結実した作品になると思います。映画という新たな装いでお届けする『とんび』、ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。
2021年01月28日俳優の山本涼介が19日、東京・書泉ブックタワーで『山本涼介 2021年カレンダー』(フォーティーワン 2,700円)発売記念イベントを開催した。白いシャツ姿で登場し、多くのファンと笑顔で交流した山本。今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため握手等の接触がないお渡し&撮影会とし、参加者の検温や手指の消毒、飛沫感染防止スクリーンを設置するなどの対策を徹底した上で行われた。今回のカレンダーについて山本は「机の上とかに飾って欲しいですね」とコメント。「よく見える感じで(笑)。僕のことを知らない方に『誰それ?』って聞かれた時に、山本涼介だよ!と、ぜひ宣伝してください!」とファンに呼びかける。イベントを開催できたことについては「無事迎えることができて嬉しいです。厳しいご時世の中、僕に会いに来ていただけるのは、本当に幸せなことだと実感しますし、皆さんにとっていい思い出になったら」と感慨深げ。また、今年を振り返って「コロナの影響で舞台が中止になり、悔しい思いもしましたが、数年ぶりに主演舞台をやらせていただき、成長を実感した一年にもなりました」と舞台についてふれ「来年もたくさん舞台が続くので、1作品1作品を大事にして、毎日悔いなく生きていけるように1日1日を大事にしたい」と決意を語る。最後にファンに向けて、「今年は皆さんと会える機会がなかなかなく、感謝の気持ちを直接伝えることができず申し訳ない気持ちもありますが、2021年は、また皆さんと会えるような1年になるよう日々頑張っていきます」とメッセージを送った。
2020年12月21日12月23日にリリースされる山本彩のBlu-ray&DVD『山本彩 LIVE TOUR 2020 ~ α ~』。その初回限定盤に収録される特典映像のダイジェストが公開された。同映像には、新型コロナウイルス感染防止のために自身初の全国ホールツアー『山本彩 LIVE TOUR 2020 ~α ~』の開催延期を発表した際、ファンのために出来ることはないかと考え実施されたYouTubeプレミアムライブ&ドキュメンタリーが収録される。そのうち3月13日に行われた『山本彩LIVE TOUR 2020 〜α〜プレミアム配信ライブ "エール 春は必ず来る"』はノーカットでパッケージ化されることとなった。『山本彩 LIVE TOUR 2020 ~ α ~』初回限定盤ダイジェスト映像なお、明日12月17日より西武新宿駅前のユニカビジョンにて『山本彩 LIVE TOUR 2020 ~ α ~』発売を記念した特集の放映がスタートするが、最終日となる12月23日には、現地に来れない人のために本人のSNSから生配信を行う事が決定した。詳細は本人&オフィシャルSNSなどで後日発表される予定となっている。ユニカビジョン放映日時12月17日(木)~12月23日(水)まで11時 13時 15時 17時 19時から約32分間※時間は予告なく変更になる場合がございます内容:12月23日(水)発売のLIVE Blu-ray&DVD『山本彩 LIVE TOUR 2020 ~ α ~』より7曲をフル尺で切り出した、ここでしか見る事のできない32分間のSPな映像ユニカビジョン オフィシャルサイト商品詳細LIVE Blu-ray & DVD『山本彩 LIVE TOUR 2020 ~ α ~』2020年12月23日(水) リリース8月28日 渋谷LINE CUBEにて無観客で開催した「山本彩 LIVE TOUR 2020 ~ α ~」ファイナル公演を映像化。初披露の新曲「愛なんていらない」含む全20曲を完全収録。初回限定盤には今年3月に実施したYouTube Premium LIVE &ドキュメンタリー、FC限定盤はツアーメイキングやライブ音源CD、さらに特大フォトブックが入った豪華BOX。■通常盤 [Blu-ray] / 税別5,800円ライブ映像のみ収録■通常盤 [DVD] / 税別4,800円ライブ映像のみ■初回限定盤 [Blu-ray] / 税別7,300円ライブ映像+YouTube Premium LIVE &ドキュメンタリー■FC限定盤 [Blu-ray+2CD+Photo Book] / 税別15,800円ライブ映像+ツアーメイキング映像+ライブ音源CD+特大フォトブック※FC盤の予約はすでに終了しております。▼商品予約関連リンク山本彩 公式HP:山本彩 公式Twitter:山本彩 公式Instagram:山本彩 YouTube Channel:山本彩 公式ファンクラブ「SYC」:山本彩 公式ファンクラブ「SYC MOBILE」 :
2020年12月16日水川あさみ主演、山田真歩共演で“友情とは何か”を描いたドラマ「ナイルパーチの女子会」が、1月クールにBSテレ東土曜ドラマ9枠にて放送されることが決定した。原作は、「第28回山本周五郎賞」「第3回高校生直木賞」を受賞した柚木麻子による同名小説。ナイルパーチとはアフリカに生息し、生態系を壊すほどに食べ続ける肉食魚のこと。SNS全盛の時代を背景に、女性同士の友情を鮮烈に描き出した衝撃作だ。主人公となるのは、大手総合商社に勤め、男性と肩を並べて活躍しているキャリアウーマン・志村栄利子。美人で高学歴、実家は世田谷の一軒家…順風満帆な人生を送っているようにみえる栄利子の唯一にして最大のコンプレックスは、“女友達がいない”ことだった。そんな栄利子の密かな楽しみは、同い年の主婦インフルエンサーが綴る人気のSNS日記「おひょうのダメ奥さん日記」を読むこと。あるとき、栄利子は偶然にも近所に住んでいた日記の作者・丸尾翔子と出会う。翔子もまた“女友達がいない”タイプの人間だった。同性の友達がいないという共通点を持つ2人は、急速に親しくなっていくが、あることがきっかけで2人の関係は思わぬ方向へ進んでいく…。栄利子を演じるのは、これまで数々の映画やドラマに出演、コメディから社会派まであらゆる役を演じ分ける女優・水川あさみ。翔子役は、個性豊かな存在感と確かな演技力は唯一無二、いま大注目の女優・山田真歩。「友達になれそうと感じた夜は確かにあったのに…」。そんな2人の怒涛の友情模様を、実力派の水川さんと山田さんが演じる点に注目。「もともと原作は読んでいたので、これがもし映像化するのであれば是非参加したいと思う作品」だったと水川さん。「なんともいえない女のドロドロとした心の闇と気持ちの悪い生々しさが描かれている」と絶賛し、共演の山田さんについては「とても気になる役者さんでした。今回ご一緒出来るのをとてもうれしく楽しみにしています」と明かす。栄利子という役柄について、「他者に求めても拒絶され、なぜ?を自問し続け狂気に取り憑かれていくサマは吐き気がするほど気持ち悪いものですが、おもいきり栄利子への距離を近づけて最大限の想像力でこの作品中は生きたいな」と語っている。そして山田さんも原作は「一ページ目から引き込まれ、そのままノンストップで一日で読んでしまいました。SNSのこと、埋まらない心の空洞や不安、他者とつき合っていくということ、本当の意味で自立するということ……。なんだか、私が20代くらいの頃からずっと感じ続けてきたことが赤裸々に書かれていて、『こういうテーマを描いてくれる人がいるんだ!』と興奮しました」と語る。共演の水川さんについては「私にないものを沢山持っている、私の知らない世界を沢山見てきた方なんだ……!と思いました。その『違い』を保ちながら、どんな世界が私たち二人の間に生まれてくるのか、今からとてもワクワクしています」と期待を寄せる。原作の柚木さんは「ナイルパーチの女子会」は「熱に浮かされて書き上げたような作品」と振り返り、「今もそうですが、女性同士を競わせ、面白がるような風潮に腹を立てていました。栄利子と翔子はまさに、そうした風潮の犠牲者で、本来あったはずの友情を見失ってしまった人たちです。水川あさみさんは同性の友情に恵まれているイメージが強いですが、生真面目で律儀な栄利子にも重なる部分があり、改めて彼女の表現の奥行きに唸らされました。山田真歩さんは私が好きな和製シスターフッド映画(『SRサイタマノラッパー2』『アズミ・ハルコは行方不明』)で活躍されていて、かねてからファンだったので、配役をうかがった時はとても嬉しかったです」と、キャスティングに太鼓判を押している。土曜ドラマ9「ナイルパーチの女子会」は2021年1月、毎週土曜21時~BSテレ東にて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2020年11月19日「今好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです」女優の山本美月が、4日に書籍『魔法少女 山本美月』を発売した。30ページにわたる自作の描き下ろしマンガ、原案から衣装、小物に至るまでこだわり抜いた「魔法少女フォト」など、本人が「理想の集合体」と形容する通り、どこを切り取っても真の姿が浮かぶ。同書の発表時に添えた、冒頭のメッセージ。そこには、どのような思いが込められていたのか。「私は二次創作じゃなくて、原作になりたい」という心の叫びが、“魔法少女”へと昇華する過程を追った。○■“理想の集合体”に苦悩する喜び――今回の書籍『魔法少女 山本美月』は、いつ頃から準備を進めていたんですか?確か、『パーフェクトワールド』(19年 カンテレ・フジテレビ系)を撮っている頃だったので……1年半ぐらい前ですかね? 期限も決まっていなかったので、急かされないと進まなくて(笑)。なかなかこういうお話は頂けないので、「好きなようにやっていい」と言われると何でもやりたくなっちゃいますね。それはそれで、すごく難しい作業でした。詰め込みすぎるとテーマがブレてしまうので、「魔法少女にしよう」と軸を決めました。実は最初、図鑑を作ることも候補案として挙がっていたんです。虫が好きなので、昆虫図鑑とかもスタッフさんから提案されていたんですが、そこまで詳しいわけではない。ファッション要素を入れたかったし、アニメが好きなところも出したかったし、マンガも描きたかった。いろいろな好きな要素を取り込んだ結果が「魔法少女」だったんです。――それだけ熱い思いが詰まった1冊なんですね。ものづくりがいかに大変なことなのか、身にしみて分かりました。『魔法少女 山本美月』は私の本ですが、この本にはたくさんの人がかかわっているので、その一人ひとりとイメージを共有する必要があります。例えば私がやりたいことでも、時々「あれ?」って思うことがあって。コストの問題含め、必ず妥協点って存在するんですよね。そういう当たり前のことを知ることができたのもとっても勉強になりました。良い意味で、人に期待しすぎてはいけない。伝えたことだけ読み取ってもらえるように、自分も用意しなければいけないんだと思います。ちょっと投げ掛けただけで、自分のことを分かってもらえるなんて大間違いですよね。人に伝えることの難しさを学びました。マネージャーさんを介して編集スタッフの方とやりとりしている関係上、やっぱりどうしても「伝言ゲーム」になってしまう時があって。今どういう状況で、今後どうするのか。本当に、「ほうれんそう」って大事なんですね(笑)。それでもこうして、ちゃんと形になる。自分が思い描いていたことが1冊の本になって出版されて、たくさんの人が手にとってくださるって……冷静に考えるとちょっと恥ずかしさもありますね(笑)。今回は、「理想の集合体」として本当に詰め込んだので、今度は詰め込まない本にもチャレンジしてみたいです。実はこれに取り掛かる1年前ぐらい、すごく悩みました。本当にやるべきかどうか。そして、きちんと伝わるのか。でも、一度はやってみようと。挑戦してみて、その上で今後もやっていくのかを考えようと決意しました。○■「アニメ好き」公表を止められていた過去――発売決定の発表で、「好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです」とコメントを出されていましたね。周りにそういう方がいたんですか?自分自身です。『CanCam』に出始めていた当時、「アニメが好きです」と公表することを事務所に止められていたんです。だから、「趣味はアニメを観ることです」と言っちゃダメで、「趣味は絵を描くこと」みたいにちょっとぼかさないといけなかった。それがすごく苦痛でした。自分を語る上で、アニメをなくしてしまうと、何も語れなくなってしまう。それがすごく生きづらくて。どうにか出せないかと悩んでいた頃、『CanCam』で嶋野(智紀)さんが編集長になった当時、「面白い」と言ってくださって。そこをきっかけに、公表することも許されたんです。嶋野さんがうちのマネージャーさんを説得してくださったんじゃないんですかね(笑)?――当時の『CanCam』モデルがアニメ好きを公表することは、珍しい時代だったんですか?たぶん、珍しかったので反響があったんだと思います。そこで楽になったというか。悪い反応はほとんどありませんでした。芸能界に入る前は、「ハガレン」の筆箱とかガンガン使っていました(笑)。下敷きやシャーペンとか、身の回りのグッズも。女子校だったんですけど、同じ趣味を共有できる友達もいたので楽しかったです。――「芸能人はイメージを売る商売」というのも、一昔前の言葉なのかもしれませんね。最近では肩書に囚われず、自由に仕事を選んでいる人が増えているような気がします。そうですね。当時の「清純派」というものは、イメージが大切だったのかもしれませんね。私、そういうことに対して、全く分かってなくて、言われたとおりにするしかできなかったんですよね。自我がなかった。最近は自分を出していける場が増えたので、生きやすくなったと感じます。――そういうところが、最近開設されたYouTubeからも伝わります。タイトルの「山本美月の月の部分」。これは、モデル、女優、趣味……「どの山本美月も自分」という印象を受けました。そうです、いろいろな自分も全部自分なんです。YouTubeの自分を「月」に置いただけで。私は「月」だけではないよということを知ってほしい。そういうふうに思えるようになったのは、ここ2~3年。やっと自分を持ち始めました。○■「何の仕事をするかではなくて、誰と仕事をするか」――何かきっかけがあったんですか?きっかけは……何かあったのかなぁ……。若い時、「幸せであること」は「人から羨ましがられること」だと思っていました。例えば、「こんなドラマの主演をやってすごい!」とうらやましがられることが幸せだと。それが、自分にとっては幸せなことではないと、どこかで気づいて。幸せは、人によって違うこと。他人の目ばかり気にしていた自分が、「自分の幸せとは何か」を考えるようになって。忙しくさせてもらえるようになってから、気づいたのかもしれないですね。最近は、一人で海外も行くようにもなりました。一人で学校に入って。海外に詳しい友達がいたので学校を紹介してもらって。2週間ぐらいボストンに行きました。芸能界ではない、私のことを知らない友達とそこで出会いました。生身の人間として対等に話せる人と出会って、みんな意外と優しいんだなと思って。すごく救われた気持ちになりました。それを経験すると、日本に戻った時にすごく心が広くなって。たぶん、無理しすぎてたのかもしれないですね(笑)。――山本さんご自身もそうですが、変化を受け入れて軌道修正ができたという意味では良い事務所と巡り会ったともいえますよね。そうですね。今のマネージャーさんと出会えたのが大きいです。弱音吐いていいんだよという気持ちになれて、すごく楽になりました。それまではずっと、強がっていないといけない気がしてたんですよね。出会いや人は本当に大切ですね。ドラマのセリフでもありましたが、「何の仕事をするかではなくて、誰と仕事をするか」。これは仕事をしないと気づけなかったこと。いろいろな経験があって、それを乗り越えたからこそ気づくことができました。■プロフィール山本美月1991年7月18日生まれ。福岡県出身。2009年の第1回「東京スーパーモデルコンテスト」でグランプリを受賞し、CanCam賞にも選ばれる。以後、ファッション誌『CanCam』(小学館)の専属モデルとして活躍。2011年にドラマ『幸せになろうよ』(フジテレビ)で女優デビューし、翌年には『桐島、部活やめるってよ』で映画初出演。2020年は、『ランチ合コン探偵~恋とグルメと謎解きと~』(読売テレビ・日本テレビ系)で地上波連ドラ初主演を務め、12月11日公開予定の映画『新解釈・三國志』に出演。2021年には映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』も控えている。
2020年11月13日2020年10月16日から東京都豊島区で開催されている、俳優の山本美月さんの展覧会『魔法少女 山本美月』。山本さんはアニメや漫画が好きで、幼い頃から魔法少女にあこがれていたといいます。この展覧会は、その想いを表現した『山本美月ワールド』全開の展示なのだとか。東京での展示は11月3日で終了しますが、同月13日からは会場を移動し、福岡県福岡市でも展示が行われます。山本美月の『車いすユーザーへの配慮』に称賛の声同月30日、山本さんがInstagramを更新。「額縁の中に入って、次の部屋へ行きましょう。少し暗いので足元に気をつけて」というロマンティックな文章とともに写真を投稿し、『魔法少女 山本美月』についてアナウンスをしました。そして、投稿の最後にはこのような呼びかけも添えられていたのです。※車椅子の方も通れる様に、お願いしています。安心してお越しください。mizuki_yamamoto_officialーより引用 この投稿をInstagramで見る MIZUKI YAMAMOTO(@mizuki_yamamoto_official)がシェアした投稿 - 2020年10月月30日午前1時07分PDT展示会にあるこの額縁の中には、『山本美月ワールド』が広がっているとのこと。額縁の中に入れるだなんて、まさに魔法のようなシチュエーションです!写真でも分かるように額縁には少し段差がありますが、車いすを使っている人も楽しむことができるよう、山本さんはスタッフにお願いしているとのこと。山本さんは2019年に放送されたテレビドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)で、車いすユーザーの男性と恋をする主人公を演じていました。同番組で車いすユーザーと触れ合う役を演じるにあたって、いろいろな学びがあったのかもしれません。山本さんの優しさが伝わる配慮に、称賛の声が寄せられています。・『パーフェクトワールド』を思い出して嬉しくなりました!素晴らしい!・気付きって大事だよね。こういう優しい人が増えてほしいな。・こうして「車いすの人も楽しめます」って告知してもらえると、すごく安心できます。バリアフリー化が進んでいる現代ですが、障がい者はいろいろな場面で不便な思いをすることがあります。車いすユーザーの山本さんのファンも、めくるめく魔法の世界を楽しむことができたのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年10月31日山本周五郎賞、新田次郎文学賞受賞作家である原田マハの20万部超えのベストセラー小説『総理の夫 First Gentleman』が、『総理の夫』として映画化。2021年秋に全国ロードショーされることが決定した。この度、主演のふたり、監督、原作者それぞれのコメントが公開された。『総理の夫』は、W主演に田中圭と中谷美紀を迎え、『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の河合勇人が監督を務める。舞台となるのは、近い将来の日本。42歳、史上最年少にして史上初の女性総理が誕生する。鳥類学者であるその夫は、ある日突然総理となった妻を微力ながら支えようとするものの、史上初のファーストジェントルマンとして自らも担ぎ上げられてしまう。順風満帆であった夫婦生活は結婚10年目にしてまさかの激変を迎え、政界という未知の世界で奮闘する様を描いていくエンタテインメント作品だ。総理の夫となる主人公の役には田中。総理となった妻の部下から監視され、メディアに追いかけ回され、日本中から熱視線を浴び、最愛の妻と溺愛する鳥たちと過ごす時間もままならない、毎日が大騒動のトホホな夫を演じる。そして、もうひとりの主人公である史上初の女性総理役を中谷が務める。愛する夫に支えられながらこの国の未来のため、全国民の幸せのために信念を燃やす日本のニューリーダーを、滲み出るカリスマ性で演じる。そんなふたりを軸に、登場人物たちの強いキャラクター像を引き出す演出に定評のある河合監督が、取材に裏づけされた政界の内情をユーモラスに描いていく。主演のふたり、監督、原作者それぞれのコメントは以下の通り。■田中圭(相馬日和 役)皆様初めまして、こんにちは!!日本初のファーストジェントルマンになりました相馬日和です。何もしない主人公といいますか、巻き込まれ型の最たるものです。最愛の妻が総理になったことで生活が激変し、突然変わる人間関係や、立場。ただの鳥オタクだった僕が、政治という慣れない分野へ参入。そこで生まれる様々な珍事件や人間ドラマを、中谷美紀さん演じるカッコよくて美しい自慢の凛子と二人三脚で頑張りました。個性豊かな癖の強い登場人物達に翻弄され、心温まるストーリーに胸打たれました。笑って泣けて、見てくださった皆様に元気になっていただけるヒューマンコメディです。河合監督とは初めましてでしたが、とても優しかったです。常に麦わら帽子をかぶっていらっしゃいました。スタッフは日本映画を代表するような皆様で、毎日が刺激的でした。日本の未来を明るく輝かせるために一生懸命選挙カーにも乗りました。皆さんに愛される映画になったと思いますので、公開を楽しみにしていてください!劇場でお会いできるのを楽しみにしております!!■中谷美紀(相馬凛子役)世界各国にて女性首相が誕生する一方で、この日本で女性総理が誕生する日が訪れるのは、はるか遠い未来のようにも思えます。恐らく原作者の原田マハさんが、現状への悲観と、万が一訪れるかもしれない未来へのかすかな希望をこめて書かれた物語の中で、田中圭さんがコミカルかつ愛らしく演じて下さった夫日和とともに、日本初の女性総理、相馬凛子として生きることが叶いました。例え夢物語だとしても、ひとりの女性が、身体的、精神的、社会的ジェンダーに囚われることなくリーダーシップを発揮し、国民に奉仕する姿を、時に笑い、時に涙しながら演じた日々はとても幸せでした。女性総理とその夫の物語ではありますが、これは全ての働く女性と、そのパートナーの生き方についての物語です。気負わず、楽しんでご覧いただける作品になっていると思いますのでぜひ劇場にてご覧くださいませ。■監督:河合勇人ようやく世の中に活気が戻って来た今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?コロナの影響が続くなか、まだまだ大変な思いをしていらっしゃる方も多いと思います。そんな中、少しでも多くの方に元気を届けられたらという思いで映画『総理の夫』をお届けします。本作品は、シリアスな政治社会ドラマというよりは妻がたまたま日本の総理になってしまった男が、様々なトラブルに巻き込まれるラブコメディであり、夫婦が絆を取り戻すヒューマンドラマです。主人公演じる田中圭さんは初めてご一緒するのですが、全く気負うことなく自然体で演じてくださり、まるであてがきされたのではないかと思うくらいです。日本初のファーストジェントルマンという役柄にこの上ない魅力を与えてくれました。対する、日本初の女性総理を演じてくれた中谷美紀さんとは20年振りの再会。相変わらずお美しいのは言うまでもなく、スタッフはじめ各方面にきめ細かな気配りをしてくださるなど、日本初の女性総理は、かくやと思わせる素敵な方でした。そして原田マハさんの原作からは、さまざまなイメージが掻き立てられ、湧き出るアイデアを抑えるのが大変でした。映画『総理の夫』が日本に、いや世界に、元気とともに笑顔と活力を与える作品になれば、監督としてこんなに嬉しい事はありません。みなさん、映画『総理の夫』をどうぞよろしくお願いいたします。■原作:原田マハなぜ日本の総理は当たり前のように男性なのか?それをフィクションで覆してみたかった。凛子は私の理想そのもので、彼女を支える夫・日和は何があっても妻を信じ、陰ながら守り抜く。本作は政界を舞台にした、信じ合い支え合う夫婦愛の物語である。日和役の田中圭さんはお茶目でまっすぐな役柄にぴったり。凛子役の中谷美紀さんは書きながらイメージしていたのでとても嬉しい。このカップルが日本を変える、封切りの日が待ち遠しい。『総理の夫』2021年秋全国ロードショー
2020年10月22日女優の山本美月が16日、東京・池袋パルコで開催する書籍展覧会「魔法少女 山本美月」の内覧イベントに出席した。1年以上の制作期間を経て、11月4日に発売される書籍『魔法少女 山本美月』(TAC出版)。アニメやマンガをこよなく愛していることでも知られる山本が、幼い頃から憧れていたという“魔法少女”をテーマに、高校生以来の描き下ろしマンガ、原案から衣装に至るまでこだわり抜いて「魔法少女」に扮した撮り下ろし企画、1万4,000字インタビューなど見応え十分の1冊に仕上げた。企画の出発点は、「本を出そう」という漠然としたもの。山本は、「好きなものがたくさんあるので書き出して、やっぱり軸がないとブレてしまうということでそれをまとめた結果、“魔法少女”になりました」とテーマ設定に至る経緯に触れ、「“魔法少女”は変身するところが一番の憧れで。周りには“魔法少女”であることは秘密というちょっとドキドキする感じだったりとか、キラキラした変身シーンだったりとか、女の子の憧れ」とその魅力を熱弁する。撮り下ろしで選んだ衣装については、「ファッションが好きでアニメも好きだったりするので、アニメとファッションのちょうど真ん中にいたいなと思って」「“魔法少女”として、唯一無二のものが作れたらいいなと思って作りました」と説明。司会者からの「本当に魔法が使えるとしたら何をしたいですか?」という質問には、「えー! いっぱいしたいんですけど」と目を輝かせ、「まず、すごいかわいいエフェクトで変身して、空は飛びたいですね。ベタですけど」と笑顔を見せた。最後に、「全部見どころなんですけど、“魔法少女”に一度は憧れたことがある女の子はもちろん、男性の方もファッションが好きな方だったり、幅広い方に見て頂ける本になったと思うので、ぜひ多くの方に見て頂きたいと思います」とアピールした山本。展覧会では同書の世界観を立体化し、10月16日から11月3日まで東京・PARCO FACTORY(池袋PARCO本館7F)、11月13日から30日まで地元・福岡のPARCO FACTORY(福岡PARCO本館5F)で開催される。入場料は500円で、小学生以下は無料。
2020年10月16日カンヌ国際映画祭・ある視点部門に正式出品され大きな話題となるも、本国アルジェリアでは未だに公開には至っていない映画『パピチャ 未来へのランウェイ』。本日10月11日は、国連が採択する「国際ガールズ・デー」。エンターテイメント業界でも、ジェンダー・ギャップの問題などの課題に対して、女性自らが率先して声をあげる出来事も少なくない。この日に合わせ、自分なりの方法で社会や制圧と向き合っていく少女たちの姿を描くシスターフッドの物語の幕開けを告げる本作の本編冒頭映像が解禁された。本作の舞台は1990年代、アルジェリア。ファッションデザイナーを夢見る大学生のネジュマ(リナ・クードリ)は、親元を離れ大学寮で暮らしている。夜はルームメイトで親友でもあるワシラ(シリン・ブティラ)とナイトクラブに繰り出すのが楽しみのひとつ。その夜もネジュマとワシラは、寮の部屋からこっそり抜け出し、ナイトクラブに向かうために待たせていた白タクの元へと走っていく。ふたりはタクシーに乗るや上機嫌にゴージャスなドレスに着替え始めるが、運転手は「この車はキャバレーじゃないぞ」と完全に呆れた様子。ネジュマがお気に入りの曲をかけながら見るアルジェの街は、いたるところがネオンで照らされ、車や人々が行き交い、眠らない街の賑わいを感じさせる一方で、ラジオからは武装グループによる襲撃事件を伝えるニュースが流れ、イスラム教のモスクでは大勢の人が礼拝をしている様子など、この街を覆う現実も伝わってくる。そして突然、銃を携えた男たちによる検問に気が付いた運転手が「音楽を消せ」と告げると、ふたりは持っていた布で急いで身体を覆った――。ムニア・メドゥール監督は、「“あの時代を描きたい”というのが出発点だった。海外では1990年代のテロ映像を目にすることは多いけど、実際の生活は知られてない。だからこの映画ではアルジェリア社会の内側を見せたかった」と言う。「その中心は少女たちの小さな世界、繭のように心地のいい女性たちの世界。彼女たちを中心に当時の闘いを描きたかった」と本作への想いを語っている。ネジュマがタクシーのカセットデッキにかけた曲は、1989年に発表され、日本でもヒットしたテクノトロニックの「ゲット・アップ/Get Up (Before The Night Is Over)」だ。監督は「脚本を書いている時から、音楽は1990年代のものを使うと決めていた。アルジェリアの若者たちは、世界中のほかの国の若者と同じ音楽を聴いていた。彼らと同じヒット曲を聴いて踊り、お祭り騒ぎをしてた」と自身のアルジェリア時代の思い出を語る。物語が進むにつれ彼女たちを巡る抑圧が日に日に増していく中でも、ネジュマとワシラは輸入品であふれる布地店でお気に入りの服を買う。寮の部屋には好きなアーティストのポスターが並び、自由に恋もする。ほかの国の若者たちと同じように青春を謳歌しているのだ。そんな彼女たちを巡る状況を知ることができる、躍動感あふれるオープニングシーンとなっている。また、ネジュマたちのファッションショーを行うという“選択”にちなみ、日本の多くの選択を前にしている方たちに向け<自分らしく生きるための選択>をするための背中を押す一助になることを願い、本作公式noteにおいて“選択”をテーマにしたエッセイ連載企画「マイ・チョイス-わたしがした、自分らしく生きるための選択」が本日始動。筆者には、企画に賛同した各界のトップランナーとして活躍する方々が多数参加。第1弾として、2015年に「ナイルパーチの女子会」で第28回山本周五郎賞を受賞した小説家の柚木麻子氏によるエッセイ「『守りたい』の殺意」が掲載中。今後も伊藤詩織(ジャーナリスト)、北原みのり(作家・ラブピースクラブ代表)、治部れんげ(ジャーナリスト)ら10名以上による、“選択”にまつわるエッセイを掲載していくという。『パピチャ 未来へのランウェイ』は10月30日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月11日女優・山本美月の展覧会「魔法少女 山本美月」が、2020年10月16日(金)から11月3日(火・祝)まで池袋パルコで、11月13日(金)から11月30日(月)まで福岡パルコで開催される。女優・山本美月が創造する“魔法少女”の世界を体感プライベートでアニメやマンガをこよなく愛し、幼い頃から憧れていたという“魔法少女”をテーマに、その独特な感性で彩られた世界観を最大限に表現した書籍「魔法少女 山本美月」を作り出した女優・山本美月。本展は、二次創作ではなく原作になり、唯一無二のキャラクターを生み出したいと願う山本が作り上げたこの書籍の内容を具現化したものだ。描き下ろしコミックでは絵からストーリーまで、写真では衣装から髪型、小物まで手がけるなど、とことん“オリジナル”に拘った山本の創作活動を、現実世界で実際に体感出来る。“魔法少女”誕生の秘密に迫る企画や描き下ろしコミック例えば「山本美月の部屋」は、山本美月の内面を表現したメインの展示企画の一つ。ここでは、魔法やファッション、植物、動物、虫に鉱物と、様々なものを愛する山本美月のユニークな感性に触れながら、“魔法少女 山本美月”というキャラクターが生まれた秘密に迫る。そのほか、自らをモデルに、全てを本人が自作したオリジナルコミックを紹介する「魔法少女になりたいみづき」、全体の原案や着用ドレス、魔法ステッキなどの小物を通して、自らが演じた魔法少女の真髄に触れる「Mizuki the Magical Girl」など、様々な企画が用意されている。特別アイテム付きの限定版書籍&展覧会オリジナルグッズ展覧会会場では、通常版書籍の販売に先駆けて数量限定の限定版書籍を発売。限定版はカバーが通常のものから変更されているほか、メディコム・トイ社製のアクリルスタンド、オリジナル刺繍入りのマスク、卓上カレンダーが特別アイテムとして付属する。また、フォトTシャツやロゴトートバッグ、ポストカードのセットなど、山本美月が作り出した作品をデザインに落とし込んだ展覧会オリジナルグッズも販売される。山本美月コメント女の子なら、幼い頃に一度はあこがれる"魔法少女"。空を飛びたい、変身してみたい、そんな子どもの頃の夢をそのまま形にしてみました。こだわりのツインテールで、魔法のステッキを抱えた"魔法少女 山本美月"は私の大好きなものをギュッと詰め込んだ、まさしく理想の集合体です。私は二次創作じゃなくて、原作になりたい。唯一無二のキャラクターを生み出したくて、コミックでは絵やストーリーまですべてを自分で作り、写真では衣装から髪型、小物までこだわり抜きました。この本で、魔法少女にあこがれていたあの頃を思い出してもらえたらと思います。また、今好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです。開催概要■展覧会「魔法少女 山本美月」〈池袋会場〉会期:2020年10月16日(金)〜11月3日(火・祝)時間:11:00〜21:00※入場受付は閉場の30分前/初日12:00開場/最終日18:00閉場/会期中無休会場:PARCO FACTORY(池袋 PARCO 本館7F)住所:東京都豊島区南池袋 1-28-2TEL:03-5391-8686入場料:500円(税込)、小学生以下無料〈福岡会場〉会期:2020年11月13日(金)〜11月30日(月)時間:10:00〜20:30※入場受付は閉場の30分前/最終日18:00閉場/会期中無休会場:PARCO FACTORY(福岡 PARCO 本館 5F)住所:福岡県福岡市中央区天神 2-11-1TEL:092-235-7000(代表)入場料:500円(税込)、小学生以下無料※両会場とも、スケジュール及び内容が都合により変更になる場合あり。■書籍『魔法少女 山本美月』発売日:2020年11月4日(水)定価:2,200円+税仕様:B5判/ソフトカバー(並製)/カバー・帯つき/128ページ内容:・30ページ超のオリジナルコミック・本人のアイデアが満載、自ら演じた魔法少女フォト・内面世界を深く探る約1万4000字のインタビュー・他、未公開イラストなどを収録©2020 INCENT Co., Ltd., TAC PUBLISHING Group
2020年10月09日女優の山本美月が、11月4日に書籍『魔法少女 山本美月』(TAC出版)を発売し、10月16日から展覧会『魔法少女 山本美月』を開催する。アニメやマンガをこよなく愛していることで知られる山本。今回の書籍は、幼い頃から憧れていたという“魔法少女”をテーマに、“山本美月ワールド”を最大限に表現する。「高校生の時以来」という描き下ろしマンガは、画からストーリーに至るまで30ページにわたって自作。自ら演じた「魔法少女フォト」では、全体の原案、着用するドレス、手にする魔法ステッキなどの小物のほか、“ツインテールの角度”までこだわり抜いた。1万4,000字のインタビューは、「全貌が見えることはなかった山本美月の内面世界」を凝縮。そこからは、「これまで絶対に語られてこなかった、真の山本美月の姿」が浮かび上がる。展覧会は、同書の世界観に触れられるようにその内容を立体化。10月16日から11月3日まで東京・PARCO FACTORY(池袋PARCO本館7F)、11月13日から30日まで地元・福岡のPARCO FACTORY(福岡PARCO本館5F)で開催される。入場料は500円で、小学生以下は無料。山本は同書について、「女の子なら、幼い頃に一度はあこがれる“魔法少女”。空を飛びたい、変身してみたい、そんな子どもの頃の夢をそのまま形にしてみました。こだわりのツインテールで、魔法のステッキを抱えた“魔法少女 山本美月”は私の大好きなものをギュッと詰め込んだ、まさしく理想の集合体です」と説明。「私は二次創作じゃなくて、原作になりたい。唯一無二のキャラクターを生み出したくて、コミックでは絵やストーリーまですべてを自分で作り、写真では衣装から髪型、小物までこだわり抜きました。この本で、魔法少女にあこがれていたあの頃を思い出してもらえたらと思います。また、今好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです」とコメントを寄せている。(C)2020 INCENT Co., Ltd., TAC PUBLISHING Group
2020年09月10日モデルで女優の山本美月が、幼い頃から憧れていたという“魔法少女”をテーマにした書籍「魔法少女 山本美月」の発売が決定。オリジナルコミックや魔法少女フォト、インタビューなどが収められている。プライベートでは、アニメやマンガをこよなく愛する山本さん。今回の書籍では、独特な感性で彩られた“山本美月ワールド”を最大限に表現。高校生以来だという、画や話まで全てが本人自作のストーリーマンガや、全体の原案や着用するドレス、手にする魔法ステッキなどの小物まで自らアイディアを出し、自ら演じた魔法少女のフォト。内面世界を深く探る約1万4000字のインタビュー、未公開イラストなどが本書に収録される。コミックでは、これまで語られてこなかった思いを知り、写真の魔法少女には憧れの心を抱き、インタビューでは自分と似ているところに気づくかも。山本さんは「こだわりのツインテールで、魔法のステッキを抱えた"魔法少女 山本美月"は私の大好きなものをギュッと詰め込んだ、まさしく理想の集合体です。私は二次創作じゃなくて、原作になりたい。唯一無二のキャラクターを生み出したくて、コミックでは絵やストーリーまですべてを自分で作り、写真では衣装から髪型、小物までこだわり抜きました。この本で、魔法少女にあこがれていたあの頃を思い出してもらえたらと思います」と語り、「また、今好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです」とコメントしている。また、書籍発売に加え、東京と山本さんの地元である福岡で展覧会の開催も決定。書籍の内容を立体化する。会場では、通常版書籍の販売に先駆け、特別なアイテムがついた限定版(※数量限定)が販売される。書籍「魔法少女 山本美月」は11月4日(水)発売。展覧会「魔法少女 山本美月」は10月16日(金)~11月3日(火・祝)PARCO FACTORY(池袋 PARCO 本館 7F)にて、11月13日(金)~30日(月)PARCO FACTORY(福岡 PARCO 本館 5F)にて開催。(cinemacafe.net)
2020年09月10日グラビアアイドルの山本ゆうが、最新イメージDVD『U like』(発売中 4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。2019年4月に1stDVD『ミルキー・グラマー』でグラドルデビューを飾った山本ゆうは、ショートカットと95cmのHカップバストが魅力の22歳。その圧倒的なスタイルが話題を呼び、昨年のデビュー作からリリースラッシュが続くなど人気も急上昇だ。通算6枚目となる最新作は、上司とのイケない行為に興じるセクシーなOLに扮し、フェロモンたっぷりの誘惑ポーズを連発している。上からB95・W60・H90というスリーサイズの数値が示す通り、抜群のスタイルを誇る山本。本作ではシールブラや眼帯水着、さらには超過激なY字形ハイレグ水着など際どい衣装や水着を着用しており、どれもHカップのバストや自慢のプロポーションを楽しむことができる。シーン的には夜のベッドのシーンが見どころだ。着用した黒いセクシーな下着風水着は露出度も抜群でメイクも派手めと夜の雰囲気を漂わせており、山本の魅力が凝縮されている。
2020年08月29日2020年8月13日、お笑いコンビ『極楽とんぼ』の山本圭壱さんが新型コロナウイルス感染症に感染したことを公表しました。『軍団山本』の生配信、「感染対策が不十分」と批判が殺到山本さんは同月8日、自身が率いる『軍団山本』のYouTubeチャンネルにて、数名で生配信を行っていました。互いに2mの距離を取ることもなく1つのテーブルを囲み、全員がマスクをしていない状態で約1時間ほど撮影。生配信中には、歌を歌ったり席替えをしたりするなども行われていました。しかしその後、配信に参加していたお笑いコンビ『ココリコ』の遠藤章造さん、お笑いコンビ『品川庄司』の庄司智春さん、お笑いタレントのじゃぴょん桑折さんの感染が次々と発覚。「生配信時の感染対策が不十分だったのでは」と批判が相次いでいます。また、その動画は山本さんが所属する事務所『吉本興業』の判断により削除されました。山本さんら4人は、それぞれのTwitterアカウントなどで「感染予防が不十分だった」と謝罪しています。加藤浩次が苦言「動画を見たけど、感染対策していない」一連の騒動について、お笑いコンビ『極楽とんぼ』の加藤浩次さんは、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)にて、相方に対し苦言を呈しています。実際に映像を見たけど、感染対策してないですよ。そこはやっぱりダメだと思う。仲のいいメンバーだからそれが普通になっていたのかもしれないけど、まったく距離もとっていない、マスクもしていない。感染対策がまったく見えなかった。スッキリーより引用また、当の動画を削除したことについても「ダメだと思う」とコメントしました。映像を見て、この場合はクラスターになるんだということを世の中にしっかり伝えるためにも、吉本興業はYouTubeの動画は削除しちゃいけなかったと思う。スッキリーより引用加藤さんの苦言に、ネットからは「その通り!」という声が上がっています。・本当に、ごもっともな意見!たくさんの人や番組が感染対策を徹底している中、山本さんたちの軽率な行動にがっかりした。・生配信でクラスターを起こしちゃだめでしょ。加藤さんも「なにやってんだよ」って、叱りたい気持ちだろうな。・確かに削除された動画は、どういう状態だとクラスターになるのか、分かりやすいサンプルになるはずだったよね。今からでも公開するべき。山本さんたちの「自分たちなら大丈夫」という気持ちが、今回の感染を引き起こしてしまったのかもしれません。いつ誰が感染するか分からないということを念頭に、引き続き感染対策を徹底したいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月17日俳優の瀬戸康史(32)と女優の山本美月(29)が7日、結婚したことを発表した。2人は連名でコメントを発表。「応援してくださっている皆様関係者の皆様私事で大変恐縮ですが、私共、瀬戸康史と山本美月はこの度結婚致しました事をご報告させて頂きます」と報告した。そして、「現在、このような状況で自分と向き合う時間が増え、その中でお互いに失いたくない、大切な存在なのだと確信しました。共通の趣味や似た感覚を持つ私達なりの、優しさで溢れた、穏やかな家庭を築いていきたいと思います」とつづった。また、「これまで以上に仕事も邁進して参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します」と呼びかけ、「最後に、新型コロナウイルスの感染拡大の終息、そして私達の故郷でもある、九州地方を含めた『令和2年7月豪雨』による被害の1日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます」と記した。
2020年08月07日世界的なファッションデザイナーの山本寛斎さんが急性骨髄性白血病のため亡くなったと7月27日に発表された。76歳だった。娘の山本未來(45)は自身のInstagramで寛斎さんの訃報を伝え、《私にとって、父はエネルギッシュで明るいことはもとより、穏やかで、寛大で、人懐っこく、コミュニケーションを大切にし、無償の愛を与えてくれた存在でした》と追悼した。71年、日本人として初めてロンドンでファッションショーを開催した寛斎さん。74年にパリ、そして79年にはニューヨークにも進出。93年以降はファッションの枠を超えた「KANSAI SUPER SHOW」を開催し、イベント演出も評判を呼んでいた。「学生時代、応援団長だった寛斎さんはファッションを通して誰かを応援したり元気づけたりすることをモットーとしていました。そして『前例のないことで人を猛烈に喜ばせる』ということを生きがいにしていました。その独創性あふれるファッションやイベント演出で世界を股にかけていたため『世界で暴れ回った男と呼んでほしい』と笑顔で語っていました」(スポーツ紙記者)日本の価値を再発見し新たな元気を生み出すという「日本元気プロジェクト」など、寛斎さんといえば“元気”というイメージが強かった。しかし、それは酸いも甘いもかみ分けたからこそのようだ。「寛斎さんは7歳のときに両親が離婚し、父親に引き取られました。しかしその後、児童養護施設に。以降も父親に振り回されてきたといいます。金銭的にも苦難があり、67年に『装苑賞』を受賞した後も日雇い労働を掛け持ち。さらにロンドンでのショーが話題となったものの、直後に行われたパリでのショーは酷評の嵐。ビジネスも不振となり、借金を抱えたこともあったそうです」(ファッション関係者)しかし山本さんは“自分らしく、やりたいことを追求する”ことで復活していった。「ビジネスの面で立て直したものの、満足できずにいた寛斎さん。悩んだ末に『もっと人を元気にしたい』という寛斎さんらしい本心に気づきました。そこで、ド派手で明るい“スーパーショー”を計画。当初は反対する人もいましたが、結果的には大評判。評価されたこと以上に、自分を信じて意志を貫いたことでさらに自信がついたそうです」(前出・ファッション関係者)そんな苦労の連続だった寛斎さんは、晩年には“元気のシンボル”と呼ばれることもあった。今年3月、Instagramで急性骨髄性白血病を公表した際にも満面の笑みを浮かべた自身の写真をアップ。当時、寛斎さんのもとには《ご静養なさって、元気にご活躍を楽しみにしています》《元気でずっといて下さい》といったエールが届いていた。「寛斎さんは、晩年でも野望を語っていました。好奇心が尽きず、昨年3月には北極へ。過酷な状況でも楽しんでいたそうです。その1年後に白血病と診断されましたが、最後までいきいきとした人生を送っていました」(前出・スポーツ紙記者)寛斎さんは天国でも明るい笑顔を見せているだろうーー。
2020年07月27日ファッションデザイナーの山本寛斎さんが、2020年7月21日に、亡くなっていたことが分かりました。76歳でした。娘で女優の山本未來さんが、自身のInstagramで父・山本寛斎さんの写真とともに報告しています。 View this post on Instagram A post shared by Mirai Yamamoto 山本未來 (@miraiyamamoto_official) on Jul 26, 2020 at 8:35pm PDT父、山本寛齋は去る7月21日、 私を含め家族が看取る中、安らかに76歳にてこの世を旅立ちました。私にとって、父はエネルギッシュで明るいことはもとより、穏やかで、寛大で、人懐っこく、コミュニケーションを大切にし、無償の愛を与えてくれた存在でした。また人生を通して「時に折れることがあろうと、常に前向きに、果敢に挑戦し続けることが明るい未来に繋がる」ということを教えてくれました。生前中の父・山本寛齋と関わってくださった関係者の皆さま、医療関係者の皆さま、応援してくださった皆さまへ心より感謝を申し上げます。今後も女優業を継続する傍ら、2020年、年初より加わりました山本寛齋率いる「KANSAI SUPER STUDIO」にて父・寛齋の「元気」をスタッフと共に継承していきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。2020年7月27日山本未來miraiyamamoto_officialーより引用ファッションデザイナーとして活躍するかたわら、イベントプロデューサーとしても活動してた山本寛斎さん。同月31日には、『日本元気プロジェクト』と題して、初のオンラインイベントを開催予定だったこともあり、突然の訃報に悲しみの声が寄せられています。【ネットの声】・エネルギッシュで個性的なアーティストでした。ご冥福をお祈りします。・元気なおじいさんのイメージだっただけに、ショック…。・現在も山本寛斎さんデザインのスーツを着ています。山本寛斎さんは、1971年当時、日本人として初めてロンドンでファッションショーを行ったことで知られています。翌年には、ロック歌手のデヴィッド・ボウイさんが行った全米ツアーの衣装デザインを担当し、一躍時の人に。日本ファッション業界に大きな功績を残した山本寛斎さんの死に、「またひとつの時代が終わった」との声も上がりました。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年07月27日女優の山本舞香(やまもと・まいか)さんが、2020年7月15日にインスタグラムを更新。お嬢さま感満載の写真を公開し、ファンを魅了しています。山本舞香の花柄ワンピース姿に「エモい…」山本舞香さんは花柄のワンピースを着用し、ソファーの上に座った姿や犬とたわむれる様子など、たくさんの写真を公開しています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by 山本舞香 (@yamamotomaika_official) on Jul 14, 2020 at 9:48pm PDT View this post on Instagram A post shared by 山本舞香 (@yamamotomaika_official) on Jul 14, 2020 at 10:47pm PDT View this post on Instagram A post shared by 山本舞香 (@yamamotomaika_official) on Jul 14, 2020 at 9:41pm PDT View this post on Instagram A post shared by 山本舞香 (@yamamotomaika_official) on Jul 14, 2020 at 9:38pm PDT黒髪に花柄ワンピースというキュートな出で立ちの山本舞香さんは、まるで本物のお嬢さまのようです。写真のレトロ感と普段よりナチュラルさを感じるメイクに、ファンからは「美少女がいる」「こんな舞香ちゃんも素敵」といった称賛の声が寄せられました。・レトロさを感じる写真ですね!素敵です!!・花柄と舞香ちゃんの組み合わせは最強にかわいい…。・なんかエモい…。お嬢さまって感じがする。・どこの美少女だよと思った。かわいい。メイクや撮影する場面によって、がらりと雰囲気を変える山本舞香さん。これからも、新しい魅力を見せてくれるのではないでしょうか。山本舞香の素顔をマツコが「ほぼヤンキー」と暴露兄について語ったことが衝撃的だった…[文・構成/grape編集部]
2020年07月15日俳優・山本裕典の主演舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』で新型コロナウイルスのクラスターが発生。山本らキャストやスタッフ、観客の感染が発表され、12日にはキャストの榊原徹士の感染が明らかになった。榊原について、吉本興業が公式サイトで「当社グループ会社(株)Showtitle所属の榊原徹士が、7月12日(日)に新型コロナウイルスに感染していることを確認いたしましたので報告申し上げます」と発表。「榊原徹士は、7月3日(金)に舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』に出演、保健所より濃厚接触者との認定を受け、PCR検査を受診した結果、陽性判定となりました。現在、保健所の指導に従い、隔離生活・治療を行っております」と報告し、「また、7月10日(金)に濃厚接触者認定後、榊原徹士に接触した者はおりません」と伝えた。同舞台は、6月30日から7月5日まで東京・新宿シアターモリエールで上演された。
2020年07月13日女優・山本舞香(やまもと・まいか)さんのインスタグラムで、17歳の頃の本人の写真が公開され、話題になっています。山本舞香のあどけない表情に「かわいい」の声殺到この日、「ちょっとずつ、過去の出演作品のオフショットを出していけたら」と予告し、その第1弾として17歳の山本舞香さんの写真を投稿しています。 View this post on Instagram A post shared by 山本舞香スタッフ公式インスタ [official] (@yamamotomaika_staff) on May 6, 2020 at 1:06am PDTこれは2015年に放送されたドラマ『南くんの恋人~my little lover』(フジテレビ系)に出演していた時のもの。お茶目な表情をカメラに向ける山本舞香さんは、今よりもずっと幼い印象です。投稿の最後には「載せてほしい作品があれば、ぜひコメントで教えてください」と呼びかけが。すると、絶賛の声とともに多くのファンがリクエストを寄せています。・かわいすぎる!『幽かな彼女』のオフショットみたいです!!・『南くんの恋人』を見てました!大好きです。・これからのオフショット、楽しみだ。『暗殺教室』をお願いします!投稿から2日後の2020年5月8日に、スタッフはさっそく第2弾を投稿。女優・永野芽郁(ながの・めい)さんと共演していた2017年公開の映画『ひるなかの流星』のオフショットを投稿しています。 View this post on Instagram 前回の投稿、とても反響があって驚いています。 皆さんありがとうございます☺︎ * 今回は過去のオフショット第二弾です! リクエストが多かった、 映画「ひるなかの流星」から すずめとゆゆかです! 2017年公開映画なので、19歳くらいです。 作中の2人の関係性がまたいいんですよね。 ゆゆかの鋭いツッコミ、笑えます #山本舞香 #ひるなかの流星 #永野芽郁 さん #すずめとゆゆか #すずゆゆ? #めいまい? #ひるなか第二弾もお楽しみに A post shared by 山本舞香スタッフ公式インスタ [official] (@yamamotomaika_staff) on May 8, 2020 at 5:39am PDT※画像上の矢印をクリックすると、ほかの写真も見ることができます。19歳になった山本舞香さんは、第1弾よりもグッと大人っぽい雰囲気に。「芽郁ちゃんとのツーショット、待ってました!」とファンを歓喜させています。第3弾にも期待ですね!山本舞香の素顔をマツコが「ほぼヤンキー」と暴露兄について語ったことが衝撃的だった…[文・構成/grape編集部]
2020年05月11日「乱反射」の貫井徳郎による大ヒットミステリー小説「微笑む人」が、松坂桃李主演でドラマスペシャルとして映像化決定。秦建日子が脚本を担当し、ドラマオリジナルの展開も盛り込まれる。貫井徳郎の“最恐”ミステリーが待望の初映像化!原作は、2010年に「後悔と真実の色」で第23回山本周五郎賞、「乱反射」で第63回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した貫井氏が、2012年に発表した小説。誰もがうらやむエリート銀行員が、妻子を殺害するという世間を騒がせた事件を追ううちに、彼の過去に隠された衝撃の真実が判明。次々と明らかになっていく事実と、ラストには驚愕の展開が待つ…というあらすじ。ドラマ化では、「刑事・雪平夏見シリーズ」や「天体観測」「サマーレスキュー~天空の診療所~」脚本の秦建日子が脚本を担当し、「世にも奇妙な物語」シリーズや『呪怨 終わりの始まり』の落合正幸が監督を務める。「映像化不可能」と言われた本作を、テレビドラマの“巧者”とも言える秦氏がドラマオリジナルの衝撃的な結末を用意し、落合監督の作り出す独特の世界観と融合。視聴者を物語の世界へと引き込む。ストーリー「本の置き場所が欲しかったからです」。妻子を殺害した罪で起訴された仁藤俊美(松坂桃李)は、公判で衝撃の動機を明かす。1年半前、神奈川県相模原市の西北部を流れる安住川で、仁藤が妻の抄子(かんこ)と娘の亜美菜(池谷美音)を溺死させたとされる「安住川事件」。被告人の仁藤は、日本最難関の大学に現役合格し、大手都市銀行に就職。結婚後は順風満帆な生活を送っていた。そんな仁藤がなぜ妻子を殺害するという凶行に至ったのか。事件前から仁藤とは面識があった週刊海潮の記者・鴨井晶(尾野真千子)は、その真相を明かすべくデスクの井上肇(生瀬勝久)に直談判。巻頭特集を約束された晶は仁藤の関係者に取材を続け、彼の人物像を掘り下げていく。だが知れば知るほど、仁藤への疑念を深めていく晶。自分が以前から知っていた仁藤と、捜査関係者から聞く仁藤、いったいどちらの姿が本当の彼なのか…。やがて仁藤にまつわる衝撃の過去が明らかになり、これまでに彼に関わる何人もの人間が不審な死を遂げていたことを知る――。松坂桃李、母子殺人事件の容疑者役に『孤狼の血』の若き刑事、『娼年』の娼夫、『新聞記者』の官僚と、近年役柄の幅を広げてきた松坂さんが今回演じるのは、妻子を殺害したエリート銀行員・仁藤俊美。一流大学を卒業後、大手都市銀行に就職し、妻子と共に幸せな生活を送っていたはずが、突然妻と娘を溺死させた罪に問われる役どころ。「不思議な感覚」「今回のような役柄は初めて」柔らかな微笑みの裏には思いもよらない顔も…。そんな謎多きエリートサラリーマンを怪演する松坂さんは「仁藤という男がやってきた行為は、もちろん許されるものではないのですが、台本を読んだ最初の印象では、なぜか嫌な感じがしなかったんです。彼の振る舞いや言動は、ある種の正論を言っている部分もあるので、不思議な感覚でした」とキャラクターの印象を明かす。また「仁藤はどの局面、どんな場面においてもフラット。だからあまり『こうだ』と決めつけることなく、そのフラットであるという部分だけを心に留めていました。作品の全編を通して感情の揺れ動きやテンションが一定、という今回のような役柄は初めてだったかもしれません」とこれまでとはまた違った役柄だったと語る。さらに「この作品に出てくる言葉には、心に刺さるものがすごく多い。『自分だったらどうするだろう』ということを考える時間ができるような作品なのではないかと思っています。現場でもとても熱量を感じた落合正幸監督がどんな風に料理して完成させてくれるのか、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。尾野真千子がドラマオリジナルキャラクター! 事件を追う女性記者にドラマオリジナルキャラクターとして登場する、週刊誌の女性記者・鴨井晶は、「週刊海潮」の契約記者で夫に家事を任せ、再び第一線の記者として活躍しようと奮闘。ドラマ内で仁藤の事件は、“晶の目線”で語られていく。そんな晶役を演じるのは尾野真千子。「この世界の片隅に」以来2度目の共演となり、姉弟役から一転、殺人事件の被告人と彼を追う週刊誌記者という立場で相対することに。「異様だな」尾野さんは「この作品を読んで、まず湧き上がったのは『異様だな』という感情でした」と本作の第一印象を語り、「完全に理解できるわけではないのだけれど、『あぁ結局人間っていうのはこういうものなのかな』と思わせるような、とてもリアルな人間の感情が描かれている気がしました」とコメント。演じる役柄については「私が演じる鴨井晶という女性は、いわゆる“ジャーナリスト”なのですが、ごく普通の主婦だった女性が、家事を夫に任せ、外に働きに出ている――特別なことは何もない女性でいたいと考えて現場に入りました」と言い、「この作品で仁藤が語る『殺害の動機』って、一見しただけだと『え、それってどうなの』というものだけれど、実は誰しもが心の中に持ち得る感情なのかもしれないと思うんです。感覚というものは、人それぞれである、という面白さと、現実世界においても理由付けが難しい事柄が起きている怖さを、お見せできたらなと思いました」と他人事ではないのでは、と話している。脇を固めるキャストに注目ほかにも、晶の上司である「週刊海潮」のデスク・井上肇役を生瀬勝久。晶とは旧知の仲で、仁藤の事件を担当した所轄の刑事・佐藤役を福田転球。拘置所の刑務官・滝沢役を田中要次。阿部亮平、薬丸翔、小久保寿人、佐藤乃莉らも出演する。ドラマスペシャル「微笑む人」は今春、テレビ朝日日曜プライム枠(毎週日曜よる9時)にて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年01月09日笑福亭鶴瓶主演映画『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』が、中国版アカデミー賞と呼ばれる金鶏百花映画祭の外国語映画部門にノミネートされたことが分かった。本作は、帚木蓬生の山本周五郎賞受賞作「閉鎖病棟」を、『愛を乞うひと』の平山秀幸監督・脚本で映画化。主演の鶴瓶さんが、死刑囚でありながら刑の執行が失敗し精神科病棟にいる秀丸を演じ、綾野剛、小松菜奈らが出演。精神科病棟を舞台にしたヒューマンドラマが描かれる。そんな本作がノミネート決定した今年で28回目を数える金鶏百花映画祭(Golden Rooster & Hundred Flowers Film Festival)は、中国の映画業界関係者、製作者、そして一般の人々からの投票も含め大賞を決定する、参加者約4万人規模の映画祭。開催地は毎年変更され、今年は11月19日から23日まで、廈門(アモイ)で開催。東映配給作品としては、これまで『おしん』(冨樫森監督)が日本映画初として外国語映画部門最優秀作品賞を受賞したほか、『ツレがうつになりまして。』(佐々部清監督)も同賞を受賞。昨年は山崎努と樹木希林が共演した『モリのいる場所』(沖田修一監督)が外国語映画部門最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞した。なお、本作のノミネートが決定した外国語映画部門の授賞式は22日に行われ、平山監督が出席する予定。平山監督は「映画の現場も大きな祭りでした。映画祭への参加は、文字通りまだ祭りが続いている気分がします。しっかり楽しんできたいと思います」と意気込んでいる。また今回の発表と同時に映画の場面写真とメイキング写真も到着。メイキング写真には、監督が鶴瓶さんと小松さんに真剣な眼差しでアドバイスする場面が切り取られ、初解禁の場面写真では、秀丸に優しく微笑む綾野さん演じるチュウさんの姿が写し出されている。『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』は11月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:閉鎖病棟―それぞれの朝― 2019年11月1日より全国にて公開©2019「閉鎖病棟」製作委員会©H. Hahakigi / Sncs
2019年10月29日直木賞・本屋大賞を史上初めてW受賞した小説家・恩田陸の『蜜蜂と遠雷』が若手実力派キャストにより実写映画化され、10月4日より公開された。国際ピアノコンクールを舞台に、亜夜(松岡茉優)、明石(松坂桃李)、マサル(森崎ウィン)、塵(鈴鹿央士)という世界を目指す若き4人の天才ピアニストたちの挑戦、才能、運命、成長を描いた同作は、「小説なのに音楽が聴こえるようだ」と話題を呼び、映画でも一流ピアニストの音×吹き替えなしで演奏演技に挑む役者陣という驚くべき手法で数々のシーンが浮かび上がっている。今回は、原作者・恩田陸と、妻子を持ち楽器店に勤めながら、年齢制限最後のコンクールに挑む高島明石を演じた松坂桃李にインタビュー。原作者と俳優、それぞれの視点から見た同作の魅力や、表現者として向き合う"賞"について話を聞いた。○■「かっこよすぎる」キャストも演技に納得――先ほどお話を伺ったんですが、お二人は今日が初対面なんですね。恩田先生が撮影現場にいらしたときは、松坂さんの撮影がなかったとか。松坂:この瞬間が初です。恩田:お目にかかれて光栄でございます。松坂:こちらこそ! よろしくお願いいたします。――それでは、ぜひ松坂さんから見た原作の魅力と、恩田先生から見た映画の魅力をそれぞれ教えていただければ。松坂:オファーをいただいて『蜜蜂と遠雷』を読んだんですが、今までは小説を読んでめくるたびに音が聴こえる感じを経験したがことがなかったので、すごい本だと思いました。これを映画化するなんて、可能なのか? と、衝撃でした(笑)。小説が本当に面白いからこそ、我々にとってはハードルが高いと思っちゃうんです。仮に上手に置き換えられたとしても「小説の内容のまま表現されてるじゃん!」と思われてしまうので、今回は「実写化するからこそできること」はなんなのか、ものすごく意義を迫られた感覚がありました。恩田:よく映像化したなと思いました(笑)。私も「小説でなければできないことをやろう」と思って書いていたので、逆に皆さんが映画でしかできないことをやってくださったなと思って。映画として完成されていたので、嬉しかったです。松坂:そういう言葉を聞くと、ほっとします。恩田:松坂さんが、明石を演じると聞いて、「それはかっこよすぎるだろう」とは思っていたんですけど、映画を見たら本当に明石そのものでした。松坂:いやいや、とんでもないです!――原作で思い描いていた明石はどういうイメージだったんですか?恩田:もうちょっと、普通の人です(笑)。でも、2次予選の後に松坂さんが1人でカメラに向かってしゃべっているシーンはすごくリアルで、驚きました。松坂:実は、あのシーンが初日だったんですよ……。恩田:初日だったんですか! みなさん、意外なシーンが初日なんですよね。いきなりあのシーンだとは……すごいですね。松坂:とにかく、体の中にいろんな実感を入れるようにイメージして。すごく緊張しました。――ちなみに、明石じゃない松坂さんを目の前にされた感想はいかがでしたか?恩田:「やっぱりかっこいいわ!!」と思いました(笑)。――松坂さんは、そういうかっこよさをどうやって封印されてたんでしょうか?松坂:明石は他の3人に比べて、家族と過ごしたりと、生活を描写しているシーンが多かったので、そこはすごく大事にしたいなと思いました。たぶん、すごく不器用でめんどくさいやつだなと思ったんです。自分のことを天才とは思っていないけど、他人には言われたくない、という。恩田:その通りです。松坂:たとえば奥さんと少し口論になったシーンでも、明石のめんどくさい感じが出ている。すごく人間くさいけど、良いところでもあると思います。恩田:そういう役を演じるのは、珍しいんじゃないですか?松坂:そうなんです。これだけの不器用さと人間臭さを表す役はあまりやったことがなかったので、嬉しかったです。恩田:本当に松坂さんはキラキラしたイメージだったので、地に足をついた感じが出ていて、びっくりしました。松坂:嬉しいです。○■流れをつかむことが大切――今回はピアノコンクールが舞台となっていますが、作品自体も直木賞と本屋大賞を史上初めてW受賞されていて、松坂さんも昨年たくさんの賞に輝いていて。賞にかける思いについて、お二人はどう感じているのかなということも気になりました。恩田:結果としての賞なので、書いてる時にはもちろん考えていないです。でも、「流れが来てる」みたいな時って、あるじゃないですか。そういう意味では幸運な本だったと思います。こんなにハードルが高そうな作品がスムーズに映画化できたというのも、やっぱりいい流れがあったのかな、と。松坂:確かに、流れってありますよね。僕のマネージャーさんも「今年は流れ、来てますから」とよく言ってたんですよ。「じゃあ、信じます」と言ったら、ありがたいことに本当に賞をいただけたりしたので、実感しています。――松岡茉優さんも、同じように昨年いろいろな賞に輝かれて、全部の流れが『蜜蜂と遠雷』に集中しているようですね。松坂:授賞式で、松岡さんとは会うことが多かったです! 会うたびに『蜜蜂と遠雷』盛り上げましょう、という話をしていました。恩田:幸運な流れが来ていますね。実際にコンクールを見ていても、最初は目立てなかった方が2週間の間でどんどん良くなっていったりして、成長する人は本当に成長するし、順番の違いひとつでもまったく印象が違ってきてしまうんです。どんどん人が減っていくから、何番を掴むかという運もあって。本当に、流れを掴むことが大事なんだと思いました。――松坂さんは今回、ステージの上で演奏するシーンも多かったですが、音楽家を演じて、役者との共通点などは感じられたんですか?松坂:舞台上で、お客さんの前でお芝居をするときの緊張感や、稽古で失敗を繰り返しながら初日を迎える緊張感は共通すると思いました。演奏シーンは最後の方だったので、スタッフ・キャスト全員が「あと1週間だぞ!」「あと5日だぞ!」みたいに、プレッシャーがすごくて(笑)。だんだん音楽チームも顔がピリついてくるんです。だからこそ生々しくて、良い緊張感でした。エキストラの方もたくさん来てくださったので、入場シーンも本当のコンクールのような緊張感でした。怖いんですよ! でも演奏はお芝居と違って、お客さんの反応を見て動きを変えられるところは、羨ましくも思いました。恩田:私も演奏をしていた経験がありますが、自分があがっているかって、全然わからないですよね。絶好調と思ってもボロボロだったりとか。逆に「ダメだ」と思った時が良かったりする。松坂:それはあります! 自分がダメだと思っていても、周りから「良かったね!」と言われたりとか。恩田:意外とありますよね。それって、なぜなんだろう? 不思議ですね。小説でも、書いてる時には乗っていたけど、後で読むと「なんなんだろう」と思う時もありますし(笑)。○■小説家と役者、原動力は――せっかくなので、何か松坂さんから恩田先生に聞きたいことなどはありますか?松坂:これだけの作品を生み出す原動力がなんなのか、伺いたかったんです。続けるためのモチベーションを保つのは難しくはないんですか?恩田:きっと、なんでもそうですよね。役者さんも、毎回毎回違う役を演じると思うので、どういう原動力なのか、逆にお聞きしたいです。松坂:作品に入ってる時は辛いことの方が多いし、考えなきゃいけないことや不安要素がたくさんあるばかりなんですが、終わった瞬間が本当に楽しくて。スタッフやキャストの方と、「じゃあ、一杯いきますか!」という瞬間(笑)。その一瞬が、辛かったメーターを上回るんです。それが持続的にやってくるので、乗り越えられるというか、支えになっている感覚はあります。恩田:どこも同じですね(笑)。私も原稿を書いているときは全く楽しくなくて。――でも、これだけずっとコンスタントに作品を出されてる作家さんも、なかなかいらっしゃらないのではないかと思いました。恩田:続けていないと不安になってしまうんです。常に書いてないと「小説家」と名乗れないような気がして。縮小再生産になってしまうのが怖いし、「休んじゃうと戻れないんじゃないか」と思うので、そこが原動力なのかもしれません。松坂:「休みたい」と思ったことはないんですか?恩田:いつも、思ってはいるんですけどね(笑)――それでは、最後に作品を楽しみにしている方へのメッセージをいただけたら。恩田:原作ファンでも、原作を読んでない方でも楽しめると思います。音もすごく贅沢な作りになっているので、ぜひ、映画館でご覧ください。松坂:僕自身、クラシックからは縁遠い男だったので、この作品で初めて「クラシックって静かなだけじゃないんだ!」と思いました。まるで縦ノリのように心が踊る、前のめりになる感じが味わえたのはこの作品が初めてだったんです。僕のような、クラシック初心者ですという人でも、味わえる体験が待っていますので、ぜひ音響のいい劇場でご覧いただけたら嬉しいです。■恩田陸1964年生まれ、宮城県出身。1992年、『六番目の小夜子』でデビュー。『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞を受賞。『中庭の出来事』で山本周五郎賞を受賞。『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と二度目の本屋大賞を受賞(直木賞と本屋大賞のダブル受賞も、二度の本屋大賞も史上唯一)。著書多数。■松坂桃李1988年10月17日生まれ、神奈川県出身。近年の主な出演作は、映画『不能犯』(18/白石晃士監督)、『居眠り磐音』(19年)、『新聞記者』(19年)。2019年には『孤狼の血』(18年)で第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。現在、声の出演をしている映画『HELLO WORLD』が公開中。
2019年10月06日駆け出しの脚本家・甲斐千尋は気鋭の映画監督・長谷部香から脚本の題材の相談を受ける。それは、千尋の少女時代に故郷で起きた一家殺人事件についてだった――湊かなえさんの新作『落日』は、創作というテーマとミステリーが絡み合う、読み応え満点の長編だ。凄惨な事件を映画化しようとする監督と脚本家が見つける真実とは。「私はよく、編集者から一言投げてもらって、そこから話を作るんです。今回は、版元の社長から“裁判”、担当編集者から“映画”という言葉をいただき、なら裁判シーンのある映画を作る話にしようと思いました」(湊かなえさん)なんとも意外な出発点だが、「自分の小説が映像化された時、みんな同じ方向を見ているようで、ちょっとずつ違うんだなと気づいたことがあって。それで、監督は真実を知りたいという人物、千尋は自分の見たいものだけを見たいという人物にして、それぞれなぜその気持ちが強いのかを考えていきました」実は香は一時期、その街でのちに殺される一家の隣に住んでいたことがある。香が真相を知りたがる一方、千尋は事件にさほど思い入れがない。「自分の身近で事件が起きたといえば、いろんな情報を知っていると思われがち。でもそうとは限らない。田舎での事件の伝わり方やとらえ方の違いも書きたかったところです」少しずつ調べを進めていく千尋たちにも、実は複雑な過去がある。それが少しずつひもとかれ、二人の創作に対する姿勢や事件との関連も浮かび上がる。この有機的な繋げ方が、まさに手練れの技。また、本作のために、はじめて裁判を傍聴したとか。「ドラマのように真実がさらけだされるのかと思ったら、実際には報告会のよう。加害者の本当の気持ちは、本人が語らない限り誰も知りえない。そこを考える役割を果たすのが、映画や小説なのかなと思いました」事件の真相が見えてきた時、2人の女性の胸によぎるのは、絶望ではない。『落日』というタイトルは最初から頭にあったという。「私は舞台『屋根の上のヴァイオリン弾き』の劇中歌の<サンライズ・サンセット>が好きで。日が昇って日が沈む、人の営みはその繰り返しだという歌です。再生に繋がる一日の終わりもあるんじゃないかと思ってこのタイトルにしました」そう、本作は胸を熱くさせられる、再生の物語なのだ。湊かなえ『落日』かつて小さな町で起きた、兄が両親と妹を殺した事件。真相を知ろうと調べ始めた監督と脚本家は、やがて自分自身の人生と向き合う。角川春樹事務所1600円みなと・かなえ1973年生まれ。2007年「聖職者」で小説推理新人賞を受賞、同作収録の『告白』が話題に。以降ヒットメーカーとして活躍。‘16年には『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞。※『anan』2019年10月2日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年10月01日『愛がなんだ』がロングランヒットした今泉力哉監督の最新作『アイネクライネナハトムジーク』が本日より全国公開。主演に三浦春馬、ヒロインに多部未華子を迎え、恋愛を軸に多種多様な人々の“生き方”を描いた群像劇だ。原作は、『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞など、数多くの賞を受賞している人気作家・伊坂幸太郎の“初”にして“唯一”の同名恋愛小説集。2014年に単行本が発売され、2017年に文庫化、現在に至るまでに42万部(電子書籍を除く)を売り上げるベストセラーだ。ギターの弾き語りが心地よく響く仙台駅前を舞台に、“劇的な出会い”を待つだけの主人公・佐藤(三浦)と、偶然出会った紗季(多部)の関係を中心に、何組もの男女の恋愛模様と人々の巡り会い、そしてそれぞれの生き方を、10年の歳月にわたって描き出している。今泉監督といえば、緻密な構成と巧みな演出で、リアルで新しい恋愛群像を描いてきた、“ダメ恋愛映画の旗手”とも称される存在。原作者の伊坂からは、「(この小説を)映像化できるのは今泉監督しかいない!」とラブコールを受け、快諾したのだという。出演は、佐藤を演じる三浦、紗季を演じる多部のほか、佐藤の大学時代の友人役に矢本悠馬、その妻役に森絵梨佳、物語のキーとなるボクサー役に成田瑛基、佐藤の上司役に原田泰造が扮する。その他、貫地谷しほり、こだまたいち、MEGUMI、恒松祐里、萩原利久ら多彩なキャストが顔を揃えている。撮影前に三浦は、「『アイネクライネナハトムジーク』という作品に関われること、とても光栄に思います。この作品に登場するキャラクターが過ごす一瞬や、大切な人との言葉のやりとりが人生の音符となり、柔らかな応援歌になるよう、監督をはじめ、スタッフ、キャスト一丸となって撮影に臨みたい」と語っていた。原作者の伊坂も、「『こっぴどい猫』がとても味わいのある群像劇だったので今泉監督なら、この小説を面白い映画にしてくれるのではないかとお願いしました。自分の小説世界が、今泉さん風に変換されるのが今から楽しみ」と述べていた。さて、“ダメ恋愛映画の旗手”・今泉監督は、本作をどのような群像劇に仕上げているのだろうか。無数に引かれる伏線、丹念に紡がれる恋模様の数々。人々の“生き方”を、ぜひとも大きなスクリーンで堪能したい。『アイネクライネナハトムジーク』本日より全国公開
2019年09月20日兄と妹のように育ち、ある時期には濃厚な身体の関係もあった賢治と直子。直子の結婚式が10日後に迫る時、久しぶりに故郷で再会した二人の間で、再び禁忌的な欲望が疼きだす――直木賞作家、白石一文の小説『火口のふたり』が映画化された。原作者の白石一文さんへのインタビューをお届けします。明日死ぬという時にセックスを望む。それが、人間が本来持つしぶとさ。『火口のふたり』を書いたのは東日本大震災の翌年、2012年です。年明けに富士山が噴火する夢を見たんですよ。その頃は実際に、今後最大余震がきて富士山に連動するんじゃないかと言われていました。それで、夢から目覚めた後なぜかふと、自分がそれを小説に書いたら、噴火が少し遅れるんじゃないかなと思ったんです。それで富士山の写真集をめくりながら、一気呵成に書いたんですね。その時に考えたのは、明日若くして死ぬかもしれないとしたら、何がしたいか、ということでした。やっぱり好きな人とのセックスに勝るものはないんじゃないか。むしろ、それくらいしかないんじゃないか。そう思いました。生命って、絶滅の危機に瀕した時にしぶとくなる。人為的ではない、不可抗力の自然災害があった時に、自分にはないと思っていたしたたかさが出てくる。それに、死ぬかもしれないという恐怖心と生殖行為って繋がっていると思うんです。知り合いの漢方の先生が、不妊に悩んでいる人に「子供が欲しかったら食事を減らせ」って言っていたんですよ。飢餓状態を作って生命の危機を身体に感じさせたほうが、子供ができやすくなるってことですよね。頭の中であれこれ考えることとは別に、身体にも身体の言い分がある。この小説の中に何度も「身体の言い分」という言葉が出てきます。<男の悦びには言い分と呼べるほどの「身体の言い分」などありはしない。我が身から真実の声を聞くというのは女性だけの特権なのだろう。>という文章も書きました。実際、男の人は自分の身体のことをあんまり意識していないんですよ。性衝動はあるけれど、それはスイッチが入るというだけの話。若い時は自分の意思に関係なく、そのスイッチが入りっぱなし。性欲に身体が翻弄されている感覚なんです。男の人にとって性器って、身体の一部というか、単なるアタッチメントなんですよ(笑)。女の人みたいに身体の中に根差した感覚はない。男は単純な機能しかなくて、それに女の人が合わせてくれている感覚がありますね。女の人のほうが、入った大きさに合わせてくれるというか、身体を合わせてきてくれる。ただ、僕に言わせると、だからといって女の人が男の身体を憶えていてくれるわけじゃないんですね。むしろ男のほうが女の身体を憶えている。作中、直子に「私は、賢ちゃんの身体をしょっちゅう思い出してたよ」と言わせましたが、あれはわざと男女逆を書いたんです。男の人が女の人の身体を忘れないのは、反応があるからでしょうね。男の性欲って支配欲も込みだから、彼女の反応も憶えている。僕の個人的経験で言うと、女の人ってセックスしているときれいになるんですよ。その最中も、その期間も、全部。「えっ」と思うような表情をして、輝くように見える時期がある。男はそういうのを見ているんです。身体の相性なんて、回数を重ねていくと良くなっていく。だから、若い時は「この人と添い遂げようと思う相手じゃないと駄目だ」などと思わずに、惹かれる相手と集中的にセックスしておくのもいいと思う。もちろん、相手は誰でもいいわけじゃない。濃密な精神的な交流がないと快楽も深まらない。お互いが一緒にいる一定の理由が必要になる。賢治と直子は一度別れた後で再会しているし、従兄妹同士という血の繋がりもある。しかも一緒にいられる時間には限りがある。期間限定セックスだから、彼らは集中する。それがしぶとさだと思う。たとえばセックスレスの夫婦だって、下地はあるのだから、どこかで切り替えればまたいいセックスができるようになるんじゃないでしょうか。セックスって、男女で作り上げていくものなんですよ。挿入するだけが性行為じゃないんです。射精をどうデコレートするかが問題。動物の行為なんて超つまらないでしょう?猫なんて、痛いらしい。人間みたいにセックスを楽しむ動物って他にいないのでは。なぜかというと、人間だけがセックスをデコレートするから。若年層の性欲低下なんて話もありますけれど、それはデコレートする方法が分からないから。他にも楽しいことがたくさんあって性欲の優先順位が低くなって、身を入れていないから。セックスって、実は読書と一緒なんですよ。一定程度の本を読まないと読書の楽しさが分からないように、セックスもある程度のレクチャーが必要なんです。試写で完成品を観ました。賢治と直子の年齢設定が原作よりも若くなっていたけれど、観客にとってはそのほうが見栄えもいいから良かったなって。かつて関係のあった好きな女の人がいて、その人と血の繋がりがあって、追い詰められて田舎に帰った時にその人がいてくれたら、男はやっぱり、たまらない。映画という形になって具体的に二人が絡んでいる姿を観て、改めて、自分はいい小説を書いたなと思いました(笑)。しらいし・かずふみ作家。1958年生まれ。出版社に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行しデビュー。‘09年に『この胸に深々と刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、翌年『ほかならぬ人へ』で直木賞受賞。『火口のふたり』かつて愛し合った二人が再会。快楽を求める身体の言い分に従って、5日間だけという約束のもと身体を重ねていく。「世界が終わるとき、誰と何をして過ごすか?」。その問いに対する答えを突き付けてくるような作品。R18+。監督・脚本/荒井晴彦原作/白石一文出演/柄本佑、瀧内公美、柄本明(父の声)8月23日より新宿武蔵野館ほかにて上映。公開に合わせ、フォトストーリーブック『あの頃の「火口のふたり」』を刊行。同書には白石一文が書き下ろしたスピンオフ短編も収録。また、8月10日~9月8日、新宿・B GALLERYにて、野村佐紀子 写真展「火口のふたり」も開催。※『anan』2019年8月14-21日合併号より。写真・野村佐紀子取材、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年08月15日