1960年代後半、日本のアングラ文化を創造した“サブカルチャーの先駆者”、故・寺山修司。彼が1966年に遺した唯一の長編小説を、若手演技派・菅田将暉と韓国映画『息もできない』の鬼才ヤン・イクチュンのW主演で描く『あゝ、荒野』に、木村多江、山田裕貴、ユースケ・サンタマリアら、総勢8名の豪華な追加キャストが解禁となった。2011年には演出・蜷川幸雄、「嵐」の松本潤×小出恵介主演で舞台化もされた寺山修司の傑作小説を、『二重生活』で高い評価を得た岸善幸監督が満を持して映画化に挑む本作。映画の舞台は、現代の新宿。少年院あがりの新次(菅田将暉)と、吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”(ヤン・イクチュン)は、ボクシングジムで運命の出会いを果たす。社会に見捨てられ、もがきながらもボクサーとしての道を進んでいく2人の奇妙な友情と愛、そして絶望的なまでの切なさの果てに、何があるのか――。今回発表される追加キャストは、いずれも個性派・実力派ばかり。新次とバリカンに影響を与えるヒロイン・芳子には、オーディションから抜擢された演劇界で注目を集める新世代の風雲児、木下あかり。また、新次の宿命のライバル・裕二には、『青空エール』や『闇金ウシジマくん part3』が公開中の山田裕貴、新次の母親・京子には、朝ドラ「とと姉ちゃん」でも好演を見せた木村多江、闇の研究会メンバー・恵子をグラビアアイドルの今野杏南。そして、新次とバリカンにとって人生を一転させるほどの影響を与えるキーマンで、ボクシングジムのトレーナー、通称”片目”こと堀口をユースケ・サンタマリア。さらに、でんでん、モロ師岡、高橋和也が脇を固める。目下、絶賛撮影中という本作の、今後の続報を期待して待ちたい。<以下、キャストコメント>■木下あかり岸監督にはじめてお会いした日、いつか必ずご一緒すると直感で思いました。いま、それが現実になり、岸組の一員になれることへの喜びと恐怖の入り混じった日々を過ごしています。監督の1シーン1カットへの愛情を感じながら、カメラマンの夏海(光造)さんのカメラワークの中にいられることがとても幸せです。プロフェッショナルな皆さんと時間を共にできることに感謝しながら、最後まで駆け抜けたいと思います。■山田裕貴本当にいつかボクサーの役をやってみたいと思っていて、ようやくオーディションのチャンスをいただき、裕二役を生きれることになり、死ぬ気でトレーニングをして気合を入れています。菅田くんとは初共演なんですが、いつかご一緒したいと思っていたので撮影はすごく楽しいです。菅田くん演じる新次はハートのボクシングで、僕(裕二)は冷静に闘うボクシング。アクションをアクションとしてやってしまうと型に見えてしまうので、時にはハートでぶつかり合ってリアルに演じていけたらと思っています。生きざま、言葉はなくとも、拳で…心で語り合う。ボクシングシーンではそんなシーンを作りたいです。■木村多江現場では、監督との話し合いで、演じる道すじが決められ、ドキュメンタリーの様に、感情が映し出されていく。でも、いつも行き先は決まっていない。私の演じる京子は、深い闇を抱えていて、自分の中の母と女に激しく揺さぶられている。でも演じながらも答えが なく自分の感情がどこに行くのか、私自身にもわからない。それでも愛おしい、京子という女に食らいつき生き抜こうと思います。■ユースケ・サンタマリア岸組は、近年稀にみる心地良い現場です。今回はトレーナーの役なので、一生懸命練習はしてなかったんだけど、ボディを打たせるっていうことが発覚して、慌てて鍛え始めました。腹筋は割れかけてきてる。共演する2人は、すごい芝居をする奴らだってっていうのは知ってるんだけど、最初から堀口(片目)という役どころで2人を見ているので、何だかとても可愛く見えて、可愛くてしょうがないという感じです(笑)。濃密な三人芝居が多いということですごく楽しみです。リアリティをしっかり出して行きたいと思います。『あゝ、荒野』は2017年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月27日昨年、好評を博した岸惠子の一人芝居『わりなき恋』が、9月に再演される。【チケット情報はこちら】本作は、3年前に発表しベストセラーとなった同名恋愛小説を、著者である岸みずからが脚本、朗読、さらには衣裳も手掛け、舞台化した意欲作。海外で活躍するドキュメンタリー作家・笙子(69歳)が、パリに向かう機内で大手企業に勤める兼太(58歳)と隣り合ったことをきっかけに惹かれ合い、「最後の恋」を自覚しながらも逢瀬を重ねていく、というストーリーを、岸の朗読で届ける。今回の再演について岸に話を聞いた。「やってよかったと思っています。自分で書いて自分でやるんですから、想いも特別ですし」と初演を振り返る岸。「舞台でやってみないかという提案に、最初はとてもダメだと思ったんです。私、舞台慣れしてないから。舞台は3回しか経験がなかったので。でも、4年かけて思う存分書いた作品ですから、やってみようかって。舞台は、座って読んだらみんな退屈しちゃうと思って立って、衣裳も6回変えて、シナリオも十数回書き直してうんと凝縮して出来上がったものです。だから、1回だけで終わってしまうのがちょっと惜しいなと、再び上演することにしました。新しい発見があるといいなと思います」84歳を迎えた今、恋の話を届ける理由を聞いてみると「私は高齢者をみじめに扱わないでほしい、モノのように扱わないでほしいんです。その極端な例として、高齢者にも恋はあるよ、ということを(小説で)書いてみたかったんですね。それが一番手っ取り早かった。人生の終わりに虹が立つような、それは消えるものではあるけれども、一瞬の輝きがあってもいいんだよということを絶対に書きたかったんです」初演に続き、衣裳も自身が手掛ける。「この長い物語でみなさんが退屈しちゃうといけないから、せめて衣装でちゃんと見せようと思って。それで6回も(衣裳を変えて)、大変でしたけど(笑)。衣裳というのはまるごとその人があらわれるでしょう?なので凝りました」「主人公は私自身の性格そのものかもしれません」と話す岸。そんな主人公の美しい恋を描いた渾身の作品を、本人の身体を通して表現される贅沢な約1時間30分だ。原作未読でも十分に楽しめる作品。成熟した男女の“最後の恋”をぜひ体感してほしい。公演は9月24日(土)神奈川・神奈川県立音楽堂(木のホール)、28日(水)東京・新宿文化センター大ホール、10月1日(土)埼玉・さいたま市民会館おおみや大ホール、4日(火)兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、8日(土)千葉・千葉市民会館大ホール、12日(水)東京・町田市民ホールにて上演。取材・文:中川實穗
2016年08月15日auのTVCMの“鬼ちゃん”としてもお馴染み、『ディストラクション・ベイビーズ』『何者』『溺れるナイフ』など話題作に多数出演し、2017年公開予定の『キセキ ーあの日のソビトー』では主演を務めるなど大活躍の若手演技派・菅田将暉。その菅田さんが、韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめしたヤン・イクチュンとタッグを組み、故・寺山修司が遺した唯一の長編小説「あゝ、荒野」の映画化にW主演することが決定。初めてボクサー役を務めることになった。寺山修司といえば、1960年代後半に日本のアングラ文化を創造し、いまなお国内外から注目され続けているサブカルチャーの先駆者。彼が1966年に遺した、まるで未来を予測したかのような長編小説は、2011年には「嵐」の松本潤主演、故・蜷川幸雄演出による舞台化がロングランされ、大きな話題となったことも記憶に新しい。没後30年以上過ぎた現在まで、折に触れ演劇作品の上演、出版、回顧展、写真展が行われるなど、その影響力は計り知れない。今回、満を持しての映画化では、時代設定を変え、舞台は近未来・新宿に。少年院あがりの新次(菅田将暉)と、吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”(ヤン・イクチュン)は、ボクシングジムで運命的な出会いを果たす。社会に見捨てられ、もがきながらもボクサーとしての道を進んでいく2人の奇妙な友情と愛、そして絶望的なまでの切なさを描く青春ドラマとなる。メガホンを取るのは、門脇麦主演『二重生活』でその演出手腕が高い評価を得、菅田さんとは2度目のタッグとなる岸善幸監督。ほかにも『二重生活』のスタッフが再結集しており、音楽は小栗旬×大友啓史監督『ミュージアム』、『レッド・クリフ』シリーズ、『殺人の追憶』『血と骨』などで国内外を問わず高い評価を得ている岩代太郎が担当することにも注目だ。「人生で初めて体を鍛えている」という菅田さんは、「男ならではの闘争心や肉体的痛みを表現する作品は初めてなので、今世紀最大に疲弊して、いましかできない、脂っこい作品にしたい」とコメント。『息もできない』『かぞくのくに』などで知られる名優ヤン・イクチュンとのタッグには、「映像の中では目が怖くて、暴力的で、冷たくて、鋭くて、かっこいい。目が離せない。実際にお会いしてみると、チャーミングで、優しくて、一緒に食事をした時は、ギャグを言っていたりして、その愛おしいギャップにやられました。監督もやられているので、映画への想いなどの話も聞かせていただき、熱量と、視野の広さを感じました。いい意味で、怖くて、楽しみ」と期待を寄せる。一方、バリカン役ヤン・イクチュンは「この作品への参加を決めてから、ほかの作品への出演を控えるようになりました。しばらくは『あゝ、荒野』に集中したいと思ったからです」とコメント、これまで以上のプレッシャーもまた感じているという。しかし、菅田さんについては「ボクシングのトレーニングでご一緒しましたが、非常に勘がよく、なにより目がとてもイイと思いました。共演させていただくのがとても楽しみです」と、“相思相愛”の様子。また、岸監督は「学生時代から触れてきた寺山修司作品を、しかも、ボクシング映画を撮ることは夢でした」と明かし、「『二重生活』でご一緒した菅田将暉さん、そして大好きな韓国映画『息もできない』の監督・主演のヤン・イクチュンさん、2人を中心に演技派の役者たちが顔を揃えてくれました」とコメント。「岸監督は僕にとってのジュリエット」という菅田さんは、「ジュリエットに会うため、褒めてもらうため、頑張って、走り回ります。命がけでこの作品に臨みます」と意気込んでいる。約半年間、トレーニングを続けてきたそうで、ボクシング指導の松浦トレーナーからは「ボクサーに必要な要素である距離感や、あて勘がいい。もう少しやれば本当のプロボクサーを目指せるのでは」とのお墨付き。異色のタッグで実現した菅田さん初のボクサー姿を、楽しみにしていて。『あゝ、荒野』は2017年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2016年07月23日俳優・菅田将暉が、岸善幸監督がメガホンを取って寺山修司の作品を実写化する映画『あゝ(あぁ)、荒野』(2017年公開)で、ヤン・イクチュンとW主演を務めることが23日、発表された。原作は、寺山が1966年に遺した唯一の長編小説となった同名小説。2011年には嵐・松本潤が主演し、故・蜷川幸雄さんの演出によって舞台化もされ、大きな話題を呼んでいた。映画化にあたっては、時代設定を変更。舞台となる近未来の東京・新宿で、少年院あがりの新宿新次と、吃音(きつおん)と赤面対人恐怖症に悩む"バリカン"が、ボクシングジムで運命的な出会いを果たしたことで、物語は始まる。社会に見捨てられ、もがきながらもボクサーとしての道を進んでいく2人の奇妙な友情と愛、切なさを青春ドラマとして映し出す。メガホンを取る岸監督と菅田は、『二重生活』(公開中)に続き2度目のタッグを組む。音楽は、『レッド・クリフ』シリーズや『血と骨』(04年)などで国内外からの評価を集めている岩代太郎氏が担当。このほか、スタッフも『二重生活』の制作陣が再結集する。新宿新次を演じる菅田は、本作でボクシングに挑戦するため「人生で初めて体を鍛えています」と報告。続けて、「精神的な痛みを表現するような作品は今までやってきたけれど」と前置きしながら、「男ならではの闘争心や肉体的痛みを表現する作品は初めて」とも口にする。そんな背景もあって、「今世紀最大に疲弊して、今しかできない、脂っこい作品にしたい」と意気込んでいる。共に主演を務めるヤンの演技については、「目が怖くて、暴力的で、冷たくて、鋭くて、かっこいい。目が離せない」と称賛。しかし素の彼は「チャーミングで、優しくて、一緒に食事をした時は、ギャグを言っていたりして、そのいとおしいギャップにやられました」とうれしそうに明かす。また、岸監督については「僕にとってのジュリエット」とまで表現。その「ジュリエットに会うため、褒めてもらうため、頑張って、走り回ります」と熱烈にアピールする。"バリカン"役を務めるヤン。本作への出演を「本当に光栄に思います」と感激し、「この作品への参加を決めてから他の作品への出演を控えるようになりました」と打ち明ける。それはしばらくの間、本作に「集中したいと思ったから」。これまでの出演作も全て自身にとって重要だったと振り返りながらも、本作では「それ以上のプレッシャー」を感じているようで、「ボクシング、言語の壁、その他学ぶべきこと、やるべきことが山積みの中、緊張とやり通せるか不安を感じているのは事実」とも吐露している。菅田とは、ボクシングのトレーニングの場を共にした。その際に抱いたのは、「非常に勘が良く、何より目がとてもイイと思いました」という感触。「共感させていただくのがとても楽しみ」とも話し、「素晴らしい作品に参加できることを感謝しながら、まい進していきます」と力強く語った。一方、菅田にボクシングを指導した松浦トレーナーは「約半年間トレーニングをしてきました」と明かし、「最初は、40分のトレーニングがキツそうでしたが、2時間体力がもつようになりメンタル面でも非常に自信がつき始めています」と手応えも。「とにかく、彼は何でも楽しむのが上手いので、短期間での習得が早い。ボクサーに必要な要素である距離感や、あて勘がいい」と褒め、「もう少しやれば本当のプロボクサーを目指せるのではないでしょうか」とその才能を見出していた。(C)2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ
2016年07月23日先月より公開されている、門脇麦単独初主演作『二重生活』。この度、7月12日に新宿ピカデリーにて、大ヒット御礼トークイベントが行われ、門脇さんと岸善幸監督が登壇した。大学院の哲学科に通う珠(門脇麦)は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授(リリー・フランキー)は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する日々」が始まった――。キャストには、見ず知らずの他人を尾行し、いつしか禁断の行為にはまっていくヒロイン・珠役の門脇さんを始め、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキーなど、豪華俳優陣が競演。いままでの日本映画にはない、新感覚の心理エンターテイメント映画となっている。この日のトークイベントには、主演の門脇さんと岸監督が登壇。監督はSNSなどで多数の感想が寄せられているのを見ているようで、「褒められると嬉しい、そして厳しい評価も真摯に受け止めて、励みにしていかないといけないと思いました。いずれの意見も、自分の糧にして進まねばという思いです」と謙虚な姿勢で御礼を述べていた。一方、門脇さんは両親と3人で劇場に観に行ったそうで、「お客さんもみんな集中してスクリーンに映る珠の尾行を目で追っていて、なんだか幸せでした」と語った。イベントの後半では、観客からのティーチインが行われ、様々な質問が飛び交っていた。「あまりにも演技が自然で、居酒屋でだんだんと酔っ払っているシーンなんて本当に酔っているのかと思いました」という感想に門脇さんは、「あれたしか朝の8時頃だったんですよね」と笑って解答。監督も「10テイク、カメラの動きなんかも調整すると13テイクくらい撮ったシーンだね」と撮影での様子も明かした。さらに、「尾行している感覚で見られておもしろい」という口コミについては、「視線を大切に作った映画です。麦ちゃんが観ている視線と、映画の情報を伝える、いわば説明のような視線。この2つの視線を1セットとして撮り進めました。同じ芝居、同じ動きを麦ちゃん以外のキャストにも記憶して何度も演じてもらって」と監督が撮影方法を語る。また、共演の長谷川さんなどから、岸監督はサディストだと言われたそうで、門脇さんは「人当たりがいいのに、ニコニコしつつ腹黒いところもちゃんとある。毒舌ですしね(笑)サディステックというか、1シーン1カットこだわりと愛情を持って撮っているのに、それを編集でばっさりカットする精神がすごい!」と監督についてコメントした。「尾行シーンでの役作りの苦労は?」という問いには、「ジッと見ていればいいので、楽しいんですよ」と話すも、「卓也との生活は初日と、その次の日の2日くらいで撮ったんですけど、自分の役が嫌な女にしか見えなくてもやもやして。でも、監督と何か明確な言葉で共有してしまうと逆に枠のようなものにはまってしまうようでそれも嫌で。1カット終わったあとの『OK』という言葉と、1日撮影が終わったあとの『大丈夫でした?』『うん、大丈夫』という確認の一言で、だんだんと役を理解して、積み上げていった感じです」と語り、言葉では共有しない信頼関係を築き上げていったようだ。『二重生活』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年07月13日笑福亭鶴瓶と森川葵が司会を務め、ゲストの友人や関係者への徹底取材からその素顔に迫るトークバラエティー「A-Studio」の6月24日(金)放送回に女優の門脇麦が出演する。2011年に女優デビューした門脇さんは2013年『スクールガール・コンプレックス』で映画初主演を飾ると翌年公開された『愛の渦』でヌードを披露するなど体当たりでヒロインを熱演、大きな注目を集めた。その後2015年放送の連続テレビ小説「まれ」でヒロインの同級生役を演じたことでその知名度を大きく高め、最近では5月28日公開した『オオカミ少女と黒王子』、現在Netflixで配信中のドラマ「火花」でヒロインを務めるなど、いま最も成長著しい若手女優のひとりである。番組の司会の森川さんとは『スクールガール・コンプレックス』でW主演を務めて以来の共演となる門脇さん。門脇さんは仕事のこともプライベートも全て家族に筒抜けだといい、いまでも家族で温泉旅行に行き、貸切で家族風呂に入るほど家族との仲が良いのだとか。そんな門脇さんの意外なプライベートが明かされるトークをお楽しみに。門脇さんは初の映画単独主演作となる『二重生活』が6月25日(土)から新宿ピカデリーほか全国で公開となる。同作は『欲望』『無伴奏』などで知られる直木賞作家・小池真理子の同名小説を、数多くのTV番組で演出やプロデュースを手がけNHK「ラジオ」が文化庁・芸術祭大賞受賞、国際エミー賞にノミネートされるなど高い評価を受けた岸善幸が大胆な脚色で映画化。大学院の哲学科に通う珠(門脇さん)は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授(リリー・フランキー)は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する日々」が始まった――。門脇さん、リリーさん、菅田さん、長谷川さんというそれぞれが独自の個性を放つ俳優たちがみせる世界は必見だ。「A-Studio」は6月24日(金)23時~TBS系で放送。(笠緒)
2016年06月24日「八日目の蝉」「紙の月」でも知られる人気作家・角田光代の「キッドナップ・ツアー」がドラマ化、8月に放送されることが6月17日(金)に発表された。小学5年生のハルを“ユウカイ”したのは2か月前に家からいなくなったお父さんだった。好きなところに連れて行くという“ユウカイ”に心を躍らせるハル。しかし、お父さんはハルを人質に、お母さんとなにやら取引をしている。お父さんとの旅路はお母さんとの馴れ初めや昔の恋人に会うこともあった。その中でお父さんのこれまで知らなかった一面をしっていくハル。やがてお父さんの資金は底を尽いてしまう…。果たして、この父娘の旅の結末は――。娘を“ユウカイ”し、つかの間の旅路をする父親を演じるのは、妻夫木聡。本作ではじめての父親役を務める。その娘役には連続テレビ小説「ごちそうさん」で主演・杏の幼少期を演じた豊嶋花。ほか、木南晴夏、夏帆、新井浩文、ムロツヨシ、満島ひかり、八千草薫といった人気と実力を兼ね備えたキャストが登場、演出は芸術祭大賞にも輝き初監督作『二重生活』の公開を控える岸善幸が手がける。夏休みドラマ「キッドナップ・ツアー」は8月2日(火)19時30分~総合テレビで放送。(text:cinemacafe.net)
2016年06月17日6月25日公開の映画『二重生活』の完成披露試写会が14日、東京・新宿ピカデリーで行われ、門脇麦、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキー、岸善幸監督、原作の小池真理子が出席した。直木賞作家・小池真理子の同名小説を、映像作家の岸善幸が映像化した本作。大学教授から見ず知らずの他人を尾行して哲学的尾行の実践を持ちかけられた大学院生の珠が、いつしか禁断の行為にはまっていく、というストーリーだ。リリー・フランキーが演じる大学教授にそそのかされて隣人の石坂(長谷川博己)を尾行する珠役の門脇は「クランクインしてから初日と2日目は恋人(菅田将暉)とのシーンを撮っていて、非常に悶々とした日々を送っていました」と振り返ると、恋人役の菅田から「悶々としてたんだ(笑)。俺のせい?」と茶化される場面も。すかさず「そうことじゃなくて!」と否定した門脇は「監督に『大丈夫でした?』と言う日々を過ごしていました。でも尾行になった瞬間から尾行に集中すればよかったし、尾行は見ているだけで頑張ることがなかったのですごく楽しかったです。長谷川さんと女性がイザコザを起こすんですけど、面白くて面白くてニヤニヤしながら見てました」と明かした。その門脇から尾行された長谷川は「役とはいえ、ずっと尾行されて嫌な気持ちでした(笑)。尾行されている気持ちを消して集中しなくてはいけなかったので変な感覚でした。監督も静かなサディストで、結構なものを要求されるんですが、『お任せします』と言ってくるんです。今までの役を作るのとは違う感覚になりました」と戸惑った様子だった。映画のタイトルでもある『二重生活』に引っ掛けて、『共演者の意外な一面は?』という質問に「門脇さんは、理性というか、色んなことを考えているイメージがあったんですけど、実際にお会いしたら動物的で意外でした」と語った菅田。対する門脇は「私は基本的に何も考えていないです」と菅田のコメントを肯定しながら、菅田について「最近はトリッキーな役や"わ~!"っていう役あ多いんですけど、テンション低い時はめっちゃテンション低いんですよ。それに寝るのが早くて、気づいたら撮影中でも寝ていましたね」と明かして観客を驚かせた。映画『二重生活』は、6月25日より全国公開。
2016年06月15日映画『二重生活』完成披露試写会が14日、都内で行われ、門脇麦、菅田将暉、長谷川博己、リリー・フランキー、岸善幸監督、原作者の小池真理子が登壇した。直木賞作家・小池真理子の小説を基にした本作は、門脇さん演じる平凡な学生が、“尾行”という禁断の行為にのめり込んでいく様を描いた心理エンターテイメント。菅田さんが珠の恋人・卓也、長谷川さんが尾行される石坂、リリーさんが珠に「哲学的尾行」を勧める大学院教授・篠原を演じる。映画単独初主演の門脇さんは撮影をふり返り、卓也役との同棲シーンについて「不安もあり、非常に悶々とした日々でした」とつらそうに話すが、尾行シーンでは「自分の演技は置いておいて、尾行の対象に集中すれば良かったので、なんて気楽にできるんだと思った」とぶっちゃけて笑顔。一方の長谷川さんは「役と言えども、ずっと尾行されるのはすごい嫌な気持ちでした」と苦笑い。また、岸監督について「静かなサディスト」と評すると、「結構なものを要求されるんですが、お任せしますと言われるので、いままでの役を作るとは違う感覚になりました」と役作りに苦労したことを明かした。この日は、長谷川さんとリリーさんの意外な関係も明らかに。約20年前、長谷川さんが大学生のときに出版社でアルバイトをしており、リリーさんの家に原稿を受け取りに行っていたそうで、リリーさんは「僕はずっと長谷川くんに尾行されていました」と吐露。その言葉をきっかけに、2人は「居留守使われたこともありました」(長谷川さん)、「仕事場に貼ってあるポルノ映画のHなポスターを見て、どこに売ってるんですか?と食らいついてきた」(リリーさん)と各々の思い出を暴露。さらに、リリーさんが初めて出演した映画『盲獣vs一寸法師』(2004)の同役オーディションを長谷川さんが受けて落選した事実も判明。そんな逸話があるリリーさんと長谷川さんが同じ舞台に立つ不思議を、2人は「変な感じですね…」と噛みしめていた。『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月14日グラビアアイドルの岸明日香が5日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『ADあすぽん』(発売中 4,104円税込 発売元:ワニブックス)の発売記念イベントを行った。2012年にグラドルとしてデビュー以降、Gカップバストとグラマラスボディーで人気を博している岸明日香。最近は映画やドラマ、バラエティー番組などに出演するなど、グラビア以外での活躍も目立つ。そんな彼女の通算14枚目となる同DVDは、今年3月にバリで撮影。ADに扮した岸が、視聴者を見立てたプロデューサーと禁断の恋をするというドラマ仕立てで、Gカップバストとグラマラスボディーを惜しげもなく披露している。事務所の後輩に当る橘凛花の水着を着用して会場に登場した岸は「今回は私がADさんになり、小芝居が盛り込まれながらいつもとは違う楽しみがあると思います」と最新作を紹介。具体的な衣装を「超ホットパンツにTシャツ姿で"パイスラ"をしたりしてADさんぽく頑張っています。それにネグリジェとか背中がガッツリ開いたワンピースドレス、リアルパジャマも着ました」と挙げながら、ポロリなどのハプニングは「それは毎度あります(笑)。私は気づかないタイプで、いつもスタイリストさんとかが注意してくれます(笑)」と巨乳ならではの悩みも明かした。プロデューサーと禁断の恋に落ちるという内容にちなみ、「リアルなテレビ関係者とは?」という報道陣の問いに「リアルでは全然ないです。何で口説かれないんやろ? と疑問ですよ」と不満顔。昨年には、お笑いコンビ・ロッチのコカドケンタロウとお泊りデートが報じられたが、「相当前なのでよく分かんなくなっています(笑)」と上手く流しながら「新しいアモーレは現れてないですよ(笑)」と独り身を強調していた。岸明日香(きし あすか)1991年4月11日生まれ。大阪府出身。B型。身長158cm。スリーサイズはB90・W58・H88。2012年3月発売の『週刊プレイボーイ』の撮り下ろしグラビアでグラビアアイドルとしてデビュー。同年4月リリースの1stDVD『恋ゆらら』で注目を集め、ケータイYOUNG JUMPの『ぷるるんサバイバル2012 6月度』を勝ち抜いた。2013年4月にはグリコ乳業『ドロリッチ』のイメージガール"ドロリッチガール"の2代目に選ばれた。7月にはトレーディングカード第2弾が発売される。特技は歌、書道、えびぞり。趣味は人間観察、ジョギング、料理。
2016年06月11日俳優の菅田将暉が、女優・門脇麦の単独初主演映画『二重生活』(6月25日公開)で演じている卓也を捉えた場面写真が25日、公開された。原作は、直木賞作家・小池真理子氏の同名小説。多くのドラマを手掛けた映像作家・岸善幸氏が、脚色を施し、映像化に挑む。見ず知らずの他人を尾行し、いつしか禁断の行為にはまってしまうヒロイン・珠を演じる門脇のほか、尾行される男役の長谷川博己、尾行を勧める謎めいた教授役のリリー・フランキーらが登場する。菅田が演じる卓也は、珠と同棲している恋人のゲームデザイナー。公開された場面写真では、萌えキャラのイラストに囲まれた美少女オタクな側面をさらけ出している。卓也は、ゲームデザイナーとしてコツコツ働き、珠が尾行をしている最中も、仕事のために机に向かう。そんな卓也について菅田は、「もともと絵を描いていて、今は仕事をして生活をしていかなくてはならないから、グラフィックやゲームのデザインをしている」と説明。続けて、「絵の才能がすごくあるわけではないけれど『まったく関係ないことを仕事にするのも嫌だし』と最初は嫌々はじめたところもあったと思う」と推測し、「でも頑張っていたら、評価されはじめたという過程があって」と付け加える。「男としては、その過程を一番見て、褒めてほしい」とアピールする菅田。「大好きなものを、違う形で仕事にするつらさ」がありながらも、「それを乗り越えて、その道で評価をされるってすごいことだと思いますから」と卓也の不器用ながらも魅力的な生きざまを語った。(C)2015『二重生活』フィルムパートナーズ
2016年05月25日門脇麦、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキーといった豪華キャストが競演する『二重生活』。この度、本作で菅田さんが演じるゲームデザイナー・卓也の場面写真が到着した。大学院の哲学科に通う珠(門脇麦)は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授(リリー・フランキー)は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する日々」が始まった――。本作は、 NHK「ラジオ」(文化庁・芸術祭大賞受賞、国際エミー賞にノミネート)など多くの記憶に残るドラマを手掛けた映像作家・岸善幸が、『無伴奏』など数々の作品が映像化される直木賞作家・小池真理子の同名小説を、大胆に脚色し映画化に挑んだ作品。キャストには、本作で単独初主演に挑んだ珠役の門脇さんをはじめ、尾行される男・石坂役の長谷川さん、珠の恋人・卓也役に菅田さん、尾行を勧める謎多き教授にリリーさんなど、多彩なキャストが集結している。現在公開中の『ディストラクション・ベイビーズ』や放送中の「ラヴソング」、そして『セトウツミ』『何者』『デスノート Light up the NEW world』の公開も控え、また『溺れるナイフ』では小松菜奈と共にW主演が決定しているなど、いまノリに乗っている人気俳優の菅田さん。これまで個性的な役柄をこなしてきたが、本作では一転、主人公・珠と同棲中の恋人・卓也を演じ、ナチュラルな魅力を振りまいている。このほど解禁された写真では、美少女キャラのイラストに囲まれた、ちょっとオタクな仕事場で腕を組む卓也の姿が切り取られている。劇中では、ゲームデザイナーとしてコツコツ働き、珠が尾行をしている最中も、仕事のために机に向かうという役どころ。そんな卓也について菅田さんは、「絵の才能がすごくあるわけではないけれど、まったく関係ないことを仕事にするのも嫌だし、と最初は嫌々はじめたところもあったと思うんです。でも頑張っていたら、評価されはじめたという過程があって。男としては、その過程を一番見て、褒めてほしいんですよ」と熱く語る。「大好きなものを、違う形で仕事にするつらさ。でもそれを乗り越えて、その道で評価をされるってすごいことだと思いますから」と続けてコメントした。『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月25日門脇麦が単独初主演に挑む『二重生活』。監督には、本作で映画監督デビューとなった岸善幸が務めているが、そんな本作への出演を熱望した門脇さんらが監督へ熱い想いを語るメッセージが到着した。大学院の哲学科に通う珠(門脇麦)は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授(リリー・フランキー)は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する日々」が始まった――。本作は、NHK「ラジオ」(文化庁・芸術祭大賞受賞、国際エミー賞にノミネート)など、大きの記憶に残るドラマを手掛けた映像作家・岸氏が直木賞作家・小池真理子の同名小説に大胆脚色を施し、映画化に挑んだ。キャストには、見ず知らずの他人を尾行しいつしか禁断の行為にはまっていくヒロイン・珠役の門脇さんをはじめ、尾行される男に長谷川博己、珠の恋人・卓也役に菅田将暉、 尾行を勧める謎多き教授にリリー・フランキーなど、多彩なキャストが揃い、「尾行を哲学する」新しい心理エンターテインメントを創り出している。国内外で多くの受賞歴を持ち、俳優からの信頼も厚い岸監督。そんな彼の作品とあって、本作の出演を熱望した上記4人のキャストは、岸監督についてこう語る。主演の門脇さんは、これまでの岸氏の作品を見ていつか一緒に仕事がしたいと思っていたそうで「岸監督の素晴らしいところは、優しさの中にきっちりと残酷さがあるところだと思います」と絶賛。また長谷川さんも「静かなサディストです(笑)」と話すも、「作家としてとても懐が深く、ご自身が書かれた脚本に手を加えることを厭わず、役者の意見にもしっかり耳を傾けてくださいました」と撮影を振り返った。「監督の中には悪魔が宿っています」と語る菅田さんは、「モテると思います。かっこいいなと思いました。声もいいですし、皆が監督のことを好きになるんです。女優さんだったらやばいかもしれない」と、男性の目からも魅力的な存在に映るようだ。一方のリリーさんは、「撮影中、岸さんは頭の中にあるものを映像化しようと、試行錯誤しながら撮っていたと思います。街中で撮っていても、ミニマムなダイナミズムがありますよね」と語り、「人間の視点の画角で撮られている映画になっていました。密度がすごくて、ありそうでない日本映画だと思います」と、まるで尾行しているかのような臨場感あふれるカメラワークに、さすがだと話した。役者の“生”の存在感を引き出す演出術で時代の空気を切り取る岸監督と、人気の俳優陣で贈る本作。ますます本作の公開が待ち遠しい。『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月28日これまでにananに連載してきた、たくさんの小説やエッセイ…。連載陣は、今も第一線でご活躍の小説家、脚本家…の方々でした。みなさんにとって、ananという雑誌はどんな存在なのでしょう?連載時を振り返りつつ“ananとは?”を語っていただきました!■松任谷由実No.745(1990年10月19日号)~ねえねえこれどうよ!?自分のとっておきのスイーツをひとに教えてあげたい気持ちは、逆にいろんなことを教えてくれた気がします。べつにガマンしちゃえばすむ小さな甘いの、だけど、それがどうしても食べたいと思った瞬間から、実際口に運ぶまで、様々な景色や出会いがありました。ananで連載することは私自身の暮しに、たくさんの息吹をミルフィーユのように重ねてくれました。■内館牧子No.800(1991年11月29日号)~ananは、一般女性の「日常」との距離の取り方が類なきほどうまい。一般女性が「憧れる日々」を見せているのだが、「生活」のノウハウに堕ちない。海外女性の「異文化」に過剰な価値を見ない。この絶妙な匙加減は、私たちを夢中にさせた。1970年から80年代、会社の昼休みに女子社員がananを囲み、明日を夢見ていたことは、間違いなく現在の女性進出の力になった。■吉本ばななNo.937(1994年9月16日号)~ananはいつだって淋しい気持ちになったときにふっと手が届くところにある。時代がどんなに変わっても、芯のところは変わらない。安心なのに刺激的で、最先端なのに落ち着いている。大好き!これからも女たちの友だちでいてね。■北川悦吏子No.952(1995年1月6日号)~私は、ananを通り過ぎたけれど、ananは元気だろうか?あの頃は、お洒落で時代の最先端で、私はananと一緒に、はしゃいだ。永遠であってね、anan。地下鉄の売店でかすめ見るたびに、コンビニで見るたびに、本屋さんの平積みを見るたびに、陰ながら応援してます(手に取って、買えよって、いうね)。■阿部和重No.1101(1998年1月16日号)~「街角の鏡」。■リリー・フランキーNo.1157(1999年3月5日号)~常に時代の最先端であり続けてほしい存在です。2000号おめでとうございます。■岩井志麻子No.1371(2003年7月9日号)~岡山の普通の女の子だった頃から、ananといえば都会のおしゃれな雑誌でした。まさか東京に出て変なオバサン作家になったら、書かせてもらえるようになるとは夢にも思いませんでした。当時の私の自慢は、ananと東スポに同時に連載していたことでした。ananは連載終了となりましたが、東スポはまだ続いています。今の私の自慢は、かつてananにも連載していたこと、になりました。そういえば、担当編集者はN西くんという当時は童貞と呼ばれていた青年でした。連載中にもたびたび、童貞N西という名前で登場させてました。噂では結婚して、つまり童貞ではなくなったとのこと。月日は流れ、ananも読者も変わっていきますが、何はともあれこんなに続いているのはおめでたいことですね。■西 加奈子No.1646(2009年2月11日号)~連載させていただいていたとき、たくさんの女の子から「anan読んでます!」と言ってもらえたし、懐かしい友人からも「美容室でananを見ていたらあんたが出ていた」と連絡をもらったりして、ananってやっぱりすごいなぁと思いました。女の子(またはかつての女の子)のあらゆる場面にananがあるのだなぁ。いつの時代も女の子の味方だったanan、これからは男の子も巻き込んで、老若男女すべての、全人類の味方でいてください!■辻村深月No.1830(2012年11月7日号)~夢を叶えてくれる、タブーのない場所。小説連載に際し「何でも好きなことを」と言われ、何を要求してもダメと言われませんでした。CLAMP先生の挿絵でアニメ業界のお仕事小説を書かせてもらう、という豪華すぎる私の夢を叶えてくれた、かけがえのない場所です。◇まつとうや・ゆみシンガーソングライター。1954年生まれ。40周年記念ベストアルバム100万枚出荷を記念した限定盤『日本の恋と、ユーミンと。-GOLD DISC Edition-』が発売中。●流れゆく季節の中で感じたことを言葉にのせた「ユーミンの永遠を探せ!」は745号~799号で。おいしいものに目がないユーミンが、甘い想いのこもったエッセイとともにお気に入りのおやつを紹介する「Gourmet」を1328号~1600号まで、月1回連載。◇うちだて・まきこ脚本家、作家。1948年生まれ。近著に『終わった人』(講談社)。●男性との関わりの中で“参った。ハートが砕けたわ”というエピソードを綴ったエッセイ「ハートが砕けた!」を800号~864号で連載。それはとんでもなくショックを受けた事件だったり、素敵だなーと思った出来事だったり…。たくさんの男性との出会いと別れが胸に沁みるハートフルエッセイ。いい恋をしたいと願うanan読者たちに元気を与えた。◇よしもと・ばなな小説家。1964年生まれ。最新刊『イヤシノウタ』(新潮社)が4月下旬発売予定。●元気がわく旬な時事ネタを独自の視点で読み解くリアルタイム・エッセイ「PINEAPPLEHEAD」を937号~986号で連載。1852号~1873号では、韓国の人気スター、イ・スンギを主人公のモデルにした小説「僕たち、恋愛しようか?」を執筆。スターの内面を瑞々しく描いたフォトストーリーで、世の女性をキュンキュンさせた。◇きたがわ・えりこ脚本家、映画監督、エッセイスト。1961年生まれ。写真詩集『恋をしていた。』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が発売中。●数々の名作ドラマを世に送り出してきた恋愛の神様が、ドラマでは書けない自身の思春期の恋愛エピソードを綴った「北川悦吏子の恋愛道」を952号~1016号で。ドラマに出てくるセリフのような、ハートを揺さぶられる言葉にあふれた人気エッセイ「あっちょんぶりけ」を1058号~1122号で連載。◇あべ・かずしげ小説家、映画評論家。1968年生まれ。2004年に『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞受賞。出版されたばかりの、マンガについて語る「漫画喫茶へようこそ!」は、Webコミックサイト モアイで毎週木曜配信中。●誘惑に駆られたさまざまな事物について、縦横無尽に書き綴った私生活エッセイ「アブストラクトな誘惑」を1101号~1156号で連載。論理的思考が飛び抜けていて、後からじわじわくるおもしろさがクセに!◇りりー・ふらんきーイラストレーター、作家、俳優。1963年生まれ。『二重生活』(岸善幸監督)、『SCOOP!』(大根仁監督)など待機作も多数。●エッセイストでTVウォッチャーのペリー荻野さんと交代で、「リリーvsペリーの闘う好奇心」を1157号~1270号で連載。毎回鋭い人間観察力とミョーな説得力で、リリー節が全開。女性誌なのに完全に男目線で女子たちに大反響。後に自身の執筆部分を再構成した『マムシのanan』(小社刊)として刊行。◇いわい・しまこ作家、タレント。1964年生まれ。2000年に『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞受賞。タレントの徳光正行さんとの特殊トークイベント「オメ☆コボシ3 」が5月15日に開催予定。●愛と欲望の戯れを赤裸々に書いたエッセイ「オトコ上手」を1371号~1559号で連載。愛人と内縁の夫のほか、毎回さまざまな男子が登場し、どこまでもドスケベなネタと笑いを婦女子たちに提供。爆笑必至なイワイ的考察が反響を呼んだ。◇にし・かなこ小説家。1977年生まれ。最新刊に『まく子』(福音館書店)が。●放送作家のせきしろ氏と短歌に初挑戦し、奇妙キテレツな作品で西ワールドが炸裂した「西加奈子×せきしろの短歌上等!」を1646号~1719号で。アジア出身の女のコたちとの本音トークをお届けした「アジアと日本のわたしたち」を1879号~1899号。その後1901号~1933号の月1回連載「世界と日本のわたしたち」では、世界中の女性と恋バナから政治までを話題に。◇つじむら・みづき小説家。1980年生まれ。近著に短編集『きのうの影踏み』(KADOKAWA)、長編小説『朝が来る』(文藝春秋)。●1830号~1917号で、アニメ業界が舞台のお仕事小説「ハケンアニメ!」を連載。1章~3章+最終章で構成された本作は、制作プロデューサー、アニメーション監督、アニメーターといった女性の主人公たちがそのクールの頂点(覇権)を目指し、作品作りに奔走。働く女性を等身大で描いた感動の群像劇。2014年単行本化。※『anan』2016年4月20日号より。文・鈴木恵美
2016年04月13日門脇麦×長谷川博己×菅田将暉×リリー・フランキーという、日本映画を代表する最旬キャストで贈る新感覚の心理エンターテインメント『二重生活』。このほど、門脇さん演じるヒロイン・珠が行う禁断の尾行に心がざわつく予告編映像と、キャスト4人が勢ぞろいしたポスタービジュアルが解禁となった。大学院で哲学を学ぶ珠(門脇麦)は、担当の篠原教授(リリー・フランキー)から、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかけられる。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠。ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。尾行の中で彼の秘密が明らかになっていくにつれ、珠は異常なほどの胸の高鳴りを感じていくが…。直木賞作家・小池真理子の同名小説を、NHK特集ドラマ「ラジオ」で文化庁・芸術祭大賞受賞、国際エミー賞にノミネートされた気鋭の映像作家・岸善幸が大胆に脚色、映画初監督を務めた本作。今回解禁となった予告編では、先立って公開された特報映像より、珠の“理由なき尾行”がさらにディープな領域へと踏み込んでいく。まるでドキュメンタリーを見ているかのようなリアルな映像は、尾行する者・珠の視点と、その珠を見つめる視点が入り交じり、見ず知らずの他人の日常を覗く高揚感と胸騒ぎをスリリングに体感させる映像となっている。やがて、見てはいけないものを見てしまう珠、尾行に気づく石坂、恋人に対して疑心暗鬼になる男。それぞれの“二重生活”の向こう側に孤独が見え隠れし、いつの間にか彼らの自らの日常が浸食されていく――。また、禁断の行為にいつしかハマッていく主人公・珠の心の成長物語ともなっている本作。門脇さんが繊細な演技で紡ぐ、その心の変化と成長にも注目していて。『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月22日今も未来も、自分らしく、美しく、健康でありたいと願う全ての女性に、そのためのメソッドを提案する「WOMAN’S BEAUTY FESTIBAL」が伊勢丹新宿店のビューティアポセカリーで3月21日に行われる。当イベントを共催するNPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事の岸紅子さんに、内からも外からも、凛として美しい女性であるためのメソッドを聞いた。■ホリスティックビューティとは、心と身体のセルフマネジメント「ホリスティック」とは、全体の・包括的なという意味を持つ。大学時代に祖父母の闘病生活から、ホリスティック医療と出合った岸さん。ホリスティック医療は、体と精神は一体であり、体のどこか一部ではなく全体を見るという考えからきている。その治療の多くは自然治癒力を高める自然療法で、アロマやリフレ、生薬や漢方、ハーブなどその土地にある自然にあるものを生かしながら、体の免疫力や自然治癒力を高めましょうという治療法だ。当時、女性誌の読者モデルをやっていた岸さん。「美しさは外側だけじゃなく、中から生み出されるもの」という思いがホリスティックと結びつき「心と体のバランスを保ち、体が本来持つ自然治癒力を機能させながら内側から美しさをつくりだそう」というホリスティックビューティにたどり着いたという。大学の卒論のテーマもずばり「ホリスティックビューティ」だったというから驚きだ。現在も早寝早起き、食べるものにも気を使い、薬にはなるべく頼らないという“ホリスティックな生活”を実践する岸さんだが、2006年にNPO法人日本ホリスティックビューティ協会を立ち上げるまでには一つの転機があった。■多忙で倒れた20代。一度リセットして身体や心と向き合うことに大学卒業後、美容関連のマーケティング会社を起業した岸さんは仕事にのめりこんでいったという。「すごく忙しくて、会社の経営をやりながらメディアで連載を持ったり、化粧品の開発コンセプトに携わったり、本当に頑張ったんですよ。でも倒れたんです。20代後半から30代前半まで、ストレス性の喘息と子宮内膜症に相次いでかかってしまいました。ステロイドの吸入剤やホルモン剤など薬漬けになって、結婚はしたけれど子供は無理っていわれてしまいました。目指していたホリスティックからは程遠い生活。あの卒論は何だったの!?って(笑)。このままでは死んでしまうと思い、いったんリセットして体や心を見直すところから元に戻そう、素になろうって」。そこから朝型の生活をし、きちんとした食事をとることで心にも体にも健康が戻り、無理だといわれた妊娠・出産もできた。「心や体の声を無視しないことが大切。ちょっと呼吸が浅いな、苦しいなと感じたら大きく深呼吸してみるとか、ちょこちょこしたメンテナンスをして大きな歪みにしないこと。私が経験したストレス性、女性ホルモン系の病気って普通に暮らしていても、どの女性にも起こりうることなんです」■実は、おばあちゃんからもらっている私たちの体「実は私たちの体って半分はおばあちゃんからもらっているんですよ。母親が胎児の時に、すでに私たちの元となる“原始卵胞”が作られているのです。だから、おばあちゃんのプログラムで作られた体は、現代の生活にびっくりしている。添加物だらけのものを食べたり、電磁波にさらされたり、仕事でイライラしたり、子供を生まないから卵巣がお休みする期間もなかったりするということに体がついていけてないんですね。そういう、自分の体のことをよく知らないで過ごしてしまい、後で後悔する女性がいるのはとても不幸なことで、プライベートのためにも、長く仕事を続けるためにもメンテナンスは大事だよ、と早く教えてあげたいんです」■健康的な美しさを保つ秘訣とは健康な美しさを保つ岸さんの美の秘訣を聞いたところ、毎日の生活は普通の人と同じだという。「ちょっとしたことに気をつけることかな。今日は食べ過ぎたなと思ったら、座って話している時も腹筋を締めておく。電車に乗っても爪先立ちとか、椅子やソファに座っても背もたれに身を預けないで背筋を伸ばして座るとか。小さいことでいい、無理はしないことです」。それから、口に入れるものや肌につけるものには気を使っており、「オーガニックから自然を感じることは都会の生活でとても大切なこと」だという。「オーガニックなもの、ナチュラルなものを常に生活の傍らに置いておくことを意識してほしいですね。人間も動物だから、自然と切り離された状態は大きなストレスになってしまうんです。植物でも、アロマ精油でもいいし、オーガニックシャンプーを使うとかドライフルーツを食べるのでも、何でもいいから植物や自然の恵みを身近にしておくことが大事なんです」21日のイベントではMCを務める岸さん。オーガニックを取り入れたナチュラルな生活についてのヒントや提案を、ゲストとのトークの中で行っていければと抱負を語る。「自分自身をケアしたり、自分を磨くための知識を得たり。いつもは忙しい女性の皆さんがこの日は自分のために時間を使う、そんなイベントになればと思います」【イベント詳細】「ビューティアポセカリー WOMAN'S BEAUTY FESTIVAL」開催日:2016年3月21日(月・振替休日)開催時間:11時30分~20時会場:伊勢丹新宿店本館地下2階=ビューティアポセカリー・パーク/プロモーション・7階=バンケットルーム【Profile】岸 紅子(きし べにこ)NPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事。大学時代にホリスティック医療と出合い多くの代替療法を研究。起業を経て自身の闘病経験からホリスティック生活に立ち返る。2006年NPO法人日本ホリスティックビューティ協会を設立。2010年「ホリスティックビューティ検定」開始。国内外で検定やセミナーを通じて自然治癒力の高め方やセルフケアを伝えるほか、雑誌やWEB・新聞・テレビ・ラジオなど多彩なメディアで活躍中。ここ数年、腸内環境を整える発酵食を「菌活」として推進しブームとなる。自らも麹菌、乳酸菌、酵母菌などを培養し様々な発酵食品を手作りしている。
2016年03月18日直木賞作家・小池真理子の小説を原作に、数々のドラマを手掛ける映像作家・岸善幸が脚色して映画化する『二重生活』。この度、本作で初の単独主演を務めた門脇麦と、その恋人を演じる菅田将暉との寝顔を収めた場面写真が解禁された。大学院の哲学科に通う珠(門脇麦)は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授(リリー・フランキー)は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する日々」が始まった――。「恋」で直木賞を受賞し、『欲望』や今月公開される『無伴奏』など様々な作品が映像化されている作家・小池氏の同名小説を原作にした本作。映画化にあたり、NHK特集ドラマ「ラジオ」が文化庁・芸術祭大賞受賞、国際エミー賞にノミネートされるなど多くの記憶に残るドラマを手掛けた映像作家・岸氏が大胆に脚色し、自ら監督も務めている。本作で、見ず知らずの他人を尾行しいつしか禁断の行為にはまっていくヒロイン・珠役を演じるのは、『愛の渦』、連続テレビ小説「まれ」など様々なタイプの役柄を演じ、また近日公開予定の『オオカミ少女と黒王子』『太陽』といった話題作にも出演し、強い印象を残す門脇さん。珠の恋人・卓也役には、『ディストラクション・ベイビーズ』『デスノート2016』『溺れるナイフ』など多くの公開作が控える菅田さん。そして、尾行を勧める謎多き教授役をリリーさんが務め、多彩な俳優陣が集結した。今回、本作から場面写真が2点到着。1つは珠の尾行対象となる長谷川博己演じる敏腕編集者・石坂が、駅で立ち尽くす写真。石坂が向けるその鋭い視線の先には何があるのか…と想像を掻き立てるビジュアルだ。またもう1点の写真は、珠と同棲中の恋人・卓也の寝顔を捉えたもの。まるで2人のプライベートを覗き込んでしまったかのようなドキっとさせるアングルに、映画の内容を期待させる写真となっている。『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月09日門脇麦、長谷川博己、菅田将暉、そしてリリー・フランキーといった豪華キャスト陣で、直木賞作家・小池真理子の同名小説を実写映画化する『二重生活』。このほど、本作待望のWEB特報映像が解禁。門脇さん演じるヒロインによる “理由なき尾行”が、ついに開始された。大学院の哲学科に通う珠(門脇麦)は、担当教授である篠原(リリー・フランキー)のもと、修士論文の準備を進めていた。論文のテーマに悩む珠に、篠原教授は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。その“理由なき尾行”に当初は迷いを感じていた珠が、ある日、偶然見かけたのは、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む編集者の石坂(長谷川博己)。書店で作家のサイン会に立ち会う石坂がその場を去ると、珠も後を追うように店を出る。こうして、石坂を尾行する日々が始まった――。本作は、見ず知らずの他人を尾行するという禁断の行為にハマっていく主人公を描く、かつてない“心理エンターテイメント”となる本作。NHK特集ドラマ「ラジオ」が文化庁・芸術祭大賞受賞、国際エミー賞にノミネートされるなど、映像作家として知られる岸善幸が小池真理子による原作を大胆に脚色、自ら初メガホンもとり、映画化を実現した。ヒロイン・珠を演じるのは、二階堂ふみ×山崎賢人W主演の『オオカミ少女と黒王子』、神木隆之介共演の『太陽』など、タイプの異なる話題作への出演が相次ぎ、本作が単独初主演となる門脇さんだ。今回解禁となった特報映像は、門脇さん演じる珠に、リリーさん演じる大学教授が尾行を勧めるシーンから幕を開ける。「理由なき尾行、はじめました」という珠の言葉を裏づけるように、表参道や渋谷、移りゆく東京の雑踏の中で、長谷川さん演じる大手出版社勤務の編集者・石坂の後を追う様子が描かれていく。やがて、菅田さん演じる恋人の卓也との逢瀬を挟むように、意味深な監視カメラや、教授までも尾行する珠希の姿が…。「覗き込んだ世界は、禁断の人間模様」という彼女の言葉そのままに、尾行のその先にやがて浮き彫りになっていく、知ってはならない“秘密”を暗示させる映像となっている。『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月29日小池真理子による原作小説を門脇麦、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキーら出演で映画化する『二重生活』の公開日が6月25日(土)に決定。併せて場面写真が解禁となった。大学院の哲学科に通う平凡な学生・珠(門脇さん)は、担当教授である篠原(リリーさん)のもと、修士論文の準備を進めていた。論文のテーマに悩む珠に、篠原教授はひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。理由なき尾行に対して迷いを感じた珠が参考資料を探しに向かった書店で偶然見かけたのは、マンションの隣の一軒家に、美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川さん)の姿だった。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして石坂を尾行する日々が始まった――。NHK特集ドラマ「ラジオ」で文化庁・芸術祭大賞受賞、国際エミー賞にノミネートされた、数多くのドラマを手掛ける映像作家・岸善幸が初の映画監督を務める本作。音楽は『殺人の追憶』『レッドクリフ』など、国際的にも活躍する岩代太郎が担当し、直木賞作家である小池氏の原作を大胆に脚色した心理エンターテイメントに仕上げている。このほど公開となった場面写真では、編集者である石坂役を演じる長谷川さんが、尾行と覗き見にはまっていくヒロイン・珠を演じる門脇さんを何やら詰問するような緊張感の溢れる二人の姿が映し出されている。物語では石坂を尾行し始める珠だが、果たしてそのことがばれてしまったのだろうか…?展開が気になる一枚だ。もう一枚のビジュアルには木陰からなにかを怪しげに覗き込んでいる珠の姿が映し出されている。珠の理由なき尾行の先に待ち受けているものとは?異色の尾行サスペンスの公開を、楽しみにしていて。『二重生活』は6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月06日主演作を含めた4本の映画が公開され、単発連続合わせて7本のドラマに出演(うち4本で主演)。そしてあの“鬼ちゃん”…と濃密過ぎる2015年を駆け抜けた俳優・菅田将暉。今年も年明け早々に公開される『ピンクとグレー』を皮切りに、さらなる疾走が期待されている。「確かに去年は鬼ちゃんも含めて、いろいろな役をやらせてもらい充実した1年でした。もう、衣装合わせが毎回楽しくて、楽しくて(笑)。何より、菅田将暉という俳優に対して、いろいろなイメージを持ってもらえたことが嬉しいですね。例えば明るくヤンチャだったり、ナルシストだったり、チャラチャラしてたり、暗かったり…。僕自身はあくまでフラットにいるだけですが、俳優として印象の幅が広がれば、それは確実に“武器”になりますから」。そんな菅田さんが出演する『ピンクとグレー』は、アイドルグループ「NEWS」の加藤シゲアキが処女作として執筆した同名小説の映画化。人気俳優の白木蓮吾が謎の死をとげるなか、世間は蓮吾の幼なじみで、遺体の第一発見者でもある売れない俳優・河田大貴に熱い視線を注ぐ。メガホンをとる行定勲監督が映画化に際して、映像でしか表現できない“ある仕掛け”を施し、原作を再構築レベルで脚色した、実験性あふれる青春ストーリーだ。その“仕掛け”について、当初は「すごく面白い!でも、伝わるのかなって。要は役者にかかっているわけで…」と不安もあったのだとか。初タッグを組んだ行定監督は、テイクを重ねる演出で知られるが「監督がOKでも、その先の可能性を求めてくれる。愛のムチです。それだけ俳優を信頼してくれている」と納得の表情。「エンターテインメントの要素と、説明し過ぎない“にごす”部分が共存している」と完成した本編にも満足げだ。主演は、本作が映画初出演となるアイドルグループ「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔。菅田さんにとっては「トップスターと幼なじみの売れない俳優」という表裏一体の関係性を体現する重要な共演者だ。印象を聞くと「彼を嫌う人はいないはず」「人あたりの良さが尋常じゃない」「間違って人間に生まれてきた天使」とベタ褒めコメントの嵐!「初の映画で、悩みや重圧もあったと思いますが、僕に対して素直に心を開いてくれた」とふり返る。現場では意外な発見もあった。「僕は本番一発目に照準を合わせて、その前段階で入念に準備を積み重ねるタイプ。一方、裕翔はリハから全力で、テイクを重ねるほどお芝居が良くなっていく。二人のエンジンのかかり方が違うから、共演シーンでは監督がOKを出すタイミングが難しかったかもしれません」と菅田さん。それでも「かと言って、僕が裕翔に合わせるのは違うし、何より裕翔に失礼だから」と互いの長所を尊重し合った。本作の舞台は日々、激しい競争が繰り広げられる芸能界だが、菅田さん自身も「もちろん、ライバル意識はあります。実力社会だし、当たり前だと思いますね」と認める。「ただ、ありがたいことに僕らの世代は、皆同じようにレベルアップしているんです。山崎賢人や太賀、(浅香)航大とはずっと変わらぬ友人関係が続いているし、俳優としてはお互いの仕事に嫉妬したり、褒め合ったりできる。それはとても幸せなことだなって感じています」『ピンクとグレー』で幕を開ける菅田将暉の2016年。本作に加えて、『星ガ丘ワンダーランド』(監督:柳沢翔)、『暗殺教室 卒業編』(監督:羽住英一郎)『二重生活』(監督:岸善幸)、『ディストラクション・ベイビーズ』(監督:真利子哲也)、『セトウツミ』(監督:大森立嗣)と出演映画が目白押しだ。「今年は俳優として変化球じゃなくて、ストレートの切れ味を良くしていきたい。何よりモノづくりが大好きなので、現場に立てる喜びをもっと感じたいですね」と熱く抱負を語ってくれた。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:ピンクとグレー 2016年1月9日より全国にて公開(C) 2016「ピンクとグレー」製作委員会
2016年01月03日岸恵子が、朗読劇に挑戦している。朗読するのは、2年前、自身が上梓した小説『わりなき恋』。人生の終盤に差し掛かった女と男がどうしようもなく落ちてしまった恋の物語は、自身の姿と声で、どのように立ち上がるのか。脚色と衣装も務めて臨んだその舞台の初日、明治座での公演に足を運んだ。岸惠子朗読劇『わりなき恋』 チケット情報駅の雑踏音のなか、小説冒頭のシーンを読む声に合わせて岸恵子が登場し、舞台の真ん中に立った。そのまま朗読の世界に入るのかと思いきや、「みなさまようこそ」と客席に声をかける。ファンにとって嬉しく心憎い演出である。と同時に、「心を開いてお聞きくださいませ」という言葉に、上品な恥じらいも感じさせる。何しろ、朗読とはいえ、自分が生み出した人物たちを演じるのである。面映ゆさがあるのは当然だろう。しかしながら、一度作品世界に入ると、岸の女優魂は一気にスパークした。主人公は、国際的に活躍するドキュメンタリー作家の伊奈笙子、69歳。パリ行きのファーストクラスで隣り合った58歳の男・九鬼の間に生まれた道ならぬ恋に、心が揺らぎはじめる。原作では、世界を駆けめぐる笙子の目線で世界情勢が語られたりもするが、劇化するにあたって岸は大幅にカット。笙子と九鬼の心情に焦点を絞った脚色が功を奏し、いくつになろうが恋とは苦しく切ないものなのだと訴えかけてくる。それでも恋に溺れることが見苦しくないのは、笙子が凛と自立しているからだ。そして、その生き方に説得力があるのは、笙子そのものにしか見えない岸が、その台詞を声にしてくれているからにほかならない。老いの性愛にまで踏み込んで今の高齢者の扱いに一石を投じた原作同様、舞台でも岸は、笙子に託した自らの思いをそのまま自由に、全身から放出する。ピアノ・バーのシーンに、音楽家の細井豊が奏でる生演奏が響くなど、音楽が印象的。そのときどきで笙子のいる場所をイメージした映像が映し出されるのも効果的だった。なかでも、人生の悲哀と愛しさにあふれたラストシーンは、舞台でしか味わえない余韻に浸れるだろう。また、上演後に行われる「岸恵子トークショー」もぜひ聞いてほしい。これまでの女優人生を振り返りながら語られる、この小説と朗読劇への思いを知ることで、今観た世界がより深く豊かになるのは間違いない。公演は7月に大阪、北海道、福岡の各地で上演。9月に上演する東京、神奈川、埼玉の各公演は6月20日(土)午前10時よりチケット一般発売開始。取材・文:大内弓子
2015年06月19日恋愛小説の巨匠・小池真理子の傑作小説にして新境地といわれる「二重生活」が、この度、単独映画初主演となる門脇麦をはじめ、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキーら豪華キャスト陣を迎え実写映画化されることが決定した。ある日、大学院生の白石珠(門脇麦)は、大学院の恩師篠原(リリー・フランキー)から論文のテーマに勧められた、見知らぬ人を“尾行”するという行為を実行。近所に住む石坂一家の夫(長谷川博己)の尾行を試すのだが、家庭という日常とは、全く違う顔を見せる石坂の秘密を知ってしまう。その温度に炙られたかのように、尾行という行為自体にのめり込んでいく珠。やがて彼女が信頼を寄せる篠原教授の秘密をも知ることになり、物語は思いがけない貌(かお)を見せ始める――。まったく知らない人を尾行し、その生活をのぞき見る禁断の行為にはまるヒロインを演じるのは、『愛の渦』、連続テレビ小説「まれ」など出演作が相次ぐ若手女優・門脇さん。ふとしたきっかけで、珠に尾行される石坂役には、『ラブ&ピース』『進撃の巨人』など注目作の公開が待たれる長谷川さん。さらに、珠の恋人役として、『海月姫』での女装姿が印象的な菅田さん、また珠の担当教授で彼女に尾行を進める謎多き教授役にリリー・フランキーなど多彩かつ魅力あるキャストが集結した。監督・脚本を務めるのは、NHK特集ドラマ「ラジオ」で文化庁・芸術祭大賞受賞、国際エミー賞にノミネートされるなど国内外から注目される岸善幸。本作が映画初メガホンとなる岸監督は「本作の登場人物の全てに二重、三重の心理があります。彼らを通じて“いま”を切り取りたいと考えております」と意気込みを語った。また、本作が初の単独主演作となる門脇さんは「岸監督の作品は元々ドラマ『開拓者たち』と『ラジオ』を観ていて、いつか是非ご一緒したいなと思っていました。こんなに早くそれが実現するとは思っていなかったのでとても嬉しかったです」と出演の喜びを語り、「元々ドキュメンタリーを撮っていた監督とチームですし、役を演じるという感覚を捨てて、そのままでいた方が面白く化学反応するのではないかと思い、自分の中に漠然とある役を演じる時のスイッチみたいなものを今回は捨てて臨みました」と撮影をふり返った。長谷川さんは監督について「監督は、僕がどういうところで悩んでいるかを話すと、ものすごく的確にとらえてくれて、その都度『こうしてみたら』とどんどん提案してくれる。でも答えはくれない。なかなかサディスティックな厳しい方だなと感じました」とコメント。「台本を最初にいただいたとき、物語がすごく“いま”な感じがして、素直にやりたいなと思いました」と明かす菅田さん。さらに岸監督のドキュメンタリーのような作品作りにも触れ「ふり返ればすべてが初めての方法で毎日胸がキュンキュンしてドキドキしっぱなしでした」と、役者として充実した撮影だったことを覗かせた。是枝裕和監督の『誰も知らない』などでカンヌ国際映画祭等の国際的な映画賞の受賞実績を持つ制作プロダクション テレビマンユニオンと、ヤンヨンヒ監督の『かぞくのくに』で話題を呼んだ映画配給会社スターサンズが製作を担当、音楽を『殺人の追憶』『レッドクリフPart I/II』の岩代太郎が担当する。豪華キャストで人間の二重性を描く本作。いったい物語りはどのような展開をみせるのか?公開を楽しみに待ちたい。『二重生活』は2016年初夏、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年04月27日グラビアアイドルの岸明日香が、『PEACH JOHN Beauty』秋号で可憐な下着姿を披露。バスト90cmの“美胸”とグラマラスなボディで、純白のランジェリーを着こなしている。スクラブでマッサージケアしているというヒップも披露フリルがあしらわれた下着や大きなリボンがデザインされたものなど、かわいらしい下着姿で誌面に登場する岸は、女性が羨むほどの豊満なボディで大胆にポージング。同誌が「色気ボディの作り方」をテーマにしていることもあり、セクシーな表情で誌面を飾る。そのほかにも、美胸をキープする秘訣や、男心をくすぐる“つるすべボディ”を作る方法なども紹介している。同誌表紙にはタレントの紗栄子がカバーガールとして登場。思わず触れたくなるような柔肌のセクシーボディを披露している。
2014年08月20日