おそらく、ほとんどの母親は「なるべくならば子どもを叱らずに優しく接していたい」と考えていると思います。しかし実際にはそうはいかず、ふと気がつくと一日中子どもに小言を言っていた、というような経験のある人も多いのではないでしょうか。子どもを上手に叱り、注意にしっかりと耳を傾けてもらうために大事なポイントについて見ていきましょう。なぜ叱る? 叱ることは親心子どもがなかなかベッドから出ないと言っては「早く起きなさい」と叱り、やっと起きてくると「朝ご飯を食べなさい」「顔を洗いなさい」「遅刻するから早く支度しなさい」…といった感じでずっと叱り続け、子どもが学校に出かける頃にはすっかり疲れ切って、しばらくぐったりして何も手につかない、という人もいるかもしれません。そして、子どもが学校から帰ってくると、「遊んでばかりいないで宿題しなさい」「予習復習をちゃんとやりなさい」「塾や習い事に行きなさい」「夕食を早く食べてしまいなさい」「お風呂に入りなさい」「夜更かしはやめてさっさと寝なさい」……。毎日こんな感じで叱ってばかり、などという声が聞こえてきそうです。さて、ではどうして親は子どもに小言を言うのでしょうか。それは、子どもがちゃんと育ち、しっかりした大人になって欲しいからではないでしょうか。間違ったことをした時に、ちゃんとそれを理解した上できちんと反省し、同じことをもうしないようにしてほしいと思うからこそ、叱るのだと思います。逆に言えば、たとえばフラストレーションがたまっているだとか、人目が悪いだとか、親個人の都合と合わないだとかいったような理由で子どもを叱りつけるのは、良くない叱り方ということになります。こんな叱り方は有効性が低い親の側は子どもがきちんとした大人になるようにと思って叱っていたとしても、それが子どもに伝わらないのでは無意味になってしまいますし、またそうした叱り方は有効性が低くなります。有効性の低い叱り方とは、どんなやり方かというと、「口先だけ」の叱り方です。具体的な例で見てみましょう。子どもが学校から帰宅しました。この時に「ちゃんと手を洗ってうがいもしなさい」と、子どもに注意したとしましょう。それに対して子どもが、「友だちのところに遊びに行きたいから、急いで宿題終わらせなきゃ」と返したとします。それに対して、それなら仕方ないかなと注意をやめてしまってはいないでしょうか。または、子どもの部屋が散らかっているのを見て、「部屋はきれいにしときなさいって言っているでしょ!」と叱ったとします。それに対して子どもが「今時間がないから後でやっとくよ」と言ったとして、そのまま「じゃあ、ちゃんとやっときなさい!」と言って、その場を終わりにはしていないでしょうか。なるべくなら叱ってばかりいたくない、と思いがちな親としては、こういう事例のように子どもが一見筋の通った口答えをした時に注意を引っ込めたり、宙ぶらりんなままにしてしまったりすることがよくあります。言うべきことはきちんと言ったから、という意識もあるからでしょう。しかしながら、こういうことを続けていると、子どもは親の注意や言うことを聞かなくなってしまいます。では、子どもの心に届くように叱るには、どうすればよいのでしょう? それは 後編 でお話しします。(子育ての達人)
2015年11月23日周囲と良好な関係を築く上で欠かせないのが、コミュニケーションスキル。スキルというと、大げさなものを想像しがちですが、実際にはちょっとした違いであることが多いものです。そこで今回は、大人にも応用できる、コミュニケーションスキルを高めるための、ちょっとしたポイントを紹介します。世界の人々が共感を求めているこれまで「コミュニケーションスキルのアップ」というと、自己啓発やビジネス書などを中心に、自分の考えを主張したり、相手を説得したりと、自分中心の発信が主流でした。しかし今や、「相互理解」や「傾聴」など、共感を重視する類いの言葉であふれています。すなわち、相手の想いを汲み取り、理解することの大切さにスポットライトが当たり始めたということ。これは日本だけではなく、世界的な傾向にもなりつつあるようです。人はリラックスして、ハッピーな時に最も生産性が高まる欧米の企業で管理職に就く人々の登竜門としてあるのが、コミュニケーションスキルのトレーニング。昨今注目されるのが、自分の主張を押さえて、部下をはじめとする周囲への傾聴を促し、彼らのやる気が高まる話し方、相手に配慮する言葉の選び方について。このような傾向が生まれつつあるのは、個人やチームの生産性が最も高まるのは、人々がリラックスして、気持ちよく、ハッピーな精神状態にある時だということが、さまざまな研究を通じて明らかにされ始めているからです。まずは自分が変わるよう努力するそこで大切になるのが、「相手を変える」のではなく、まずは「自分が変わる」こと。やみくもに相手に迎合するのとは違い、目的を達成するために、相手の目線で物事を見て理解し、その立場に立って共感することがねらいです。人は理解され、共感されていると思うと心を開き、耳を傾けるようになるもの。自分とは異なる相手の考え方や視点を理解し、尊重し、そこから自分がどのような対応すれば、お互いにとって気持ちの良いコミュニケーションを築くことができるのかを考えてみるのです。自分と異なる考え方があることを教える例としてわかりやすいのは、対立が起きた場合。お友だちとケンカした場合など、善悪の判断とは別に、自分とは異なる他者の考え方、視点などについて子どもにわかるように繰り返し説明し、理解を促してみましょう。異なる世代や年齢の人々と積極的に交流する機会を設けたり、旅行に出かけた際には、その土地の歴史や伝統について、自分の育ってきた環境と比較して話をしたりするのもよいでしょう。そのような中で、自分はどのように振る舞えば、楽しい関係が構築できるのか、親子で対話を重ねていってみてください。(タベ真美)
2015年11月22日親の愛情は、子どもにきちんと伝わっているか?突然ですが、子どもにきちんと愛情を伝えられているかどうかを、一度見直してみたほうがよいかもしれません。「子どもを愛していますか?」と聞かれれば、まともな親であれば「当然でしょう」と答えを返すことでしょう。そして、得てして親というものは、自分の子どもには愛情がきちんと伝わっているはずだ、と思い込むものです。しかしながら、中学生を対象にした調査によると、「自分が親から愛されていない」と感じている子どもが相当数いることがわかっています。子どもが親の愛情を実感できていなければ、親がよかれと思ってした「しつけ」も効果を発揮せずに終わってしまいます。子どもの「自立したい」という考えは、親の愛情を基盤に芽生えていくものですから、この点は非常に重要だと言えます。子どもが小さいうちは親に甘えたいものです。しかし、注意したいのは、子どもが甘えてきた際には十分にそれを与えてやる必要がありますが、それは子どもを「甘やかす」こととは別物だということです。子どもを「甘えさせること」と「甘やかすこと」の区別がついていない親は、実はかなり見受けられます。親に甘やかされた場合でも、子どもは親に愛情をかけられているとは感じないことが多いのです。しかし、子どもを甘やかしている親は、得てして愛情をたっぷりかけていると勘違いしているものです。子どもの認識と親の認識にずれが生じているわけで、これが双方の間に不信感が生まれる源になるのです。「甘やかす」と「甘えさせる」の違いたとえば、子どもが親とのスキンシップを求めて近寄ってきた時や、何か親に話をしたくて近寄ってきた時、「ちょっと手が離せないからあっちに行っててね」とか「お利口さんにしててね。そしたら後で、ほしかったおもちゃを買ってあげるからね」といった具合で追い払ったりはしていないでしょうか。もしそうしているのなら、それは「甘えさせる」ではなく「甘やかす」でしかありません。子どもは親とのスキンシップを求め、そのぬくもりをほしがってきているのですから、ほんとうに「甘えさせる」には抱っこをして、しっかりとその気持ちを受け止めてあげることが必要なのです。子どもが話を聞いて欲しいと思っているようなら、どんなにくだらない話でも、叱ったり批判したりしないで、まずは子どもの話をきちんと聞いてあげることが必要です。そうする代わりに物を与えるようなことはしてはいけません。そして、抱きしめたり、ふれあったりして甘えさせるという行為には、してもしすぎるということはないと覚えておくべきでしょう。このように、子どもを「甘やかす」というのは、子どもが親に甘えたい時にそうさせず、受け入れないことによって起きるものです。そして、親とのふれあいを求めている子どもにも物を与えてしまうと、子どもは自分が本当は親と存分にスキンシップがしたかったのだ、ということに気づけなくなってしまいます。容易に物を与えることが、別の問題を招くことも人間というのは、物によって心を満たすことが、なかなかできない存在です。最初はちょっとした物でも大丈夫だったとしても、次第にもっともっと欲しがるようになっていきます。そして、それがエスカレートするとしまいには、家庭内暴力に走ってしまったり、何かを万引きしたりするようなことにつながってしまうケースもあります。また、親との精神的なふれあいを求めていた子どもに代わりに物を与えていると、子どもはわがままに育ってしまいます。子どもにしてみれば、いくつ物をもらったところで、本当に欲しかった親のぬくもりを得ることはできません。物をいくつあげたところで親の愛情は子どもには伝わりません。毎日忙しくてなかなか子どもに構ってやれないという場合には、ぜひ注意したいところです。子どもは親との精神的なふれあいを望んでいる子どもは何より、親とのスキンシップや精神的なふれあいを望んでいます。そういう点からしても、子どもが良くないことをしたり、約束を破ったりした時には、本気で叱り、本気で教え諭して欲しいと思います。また、子どもが甘えてきた時にはきちんと受け止めてあげること。抱きしめ、話に耳を傾け、子どもの心に寄り添って共感を示して欲しいところです。そのようにして毎日を過ごすことができた子どもは、自分が親から確かに愛されていると全身で感じ取ることができます。そういう状態であれば、間違ったことをした時に叱ったとしても、素直に聞き入れてくれます。子どものあるがままを受け容れ、子どものあり方を認めて褒めること。そして間違いがあったら心からしっかりと叱ってあげること。それが真の愛情を持った接し方だと言えるでしょう。(子育ての達人)
2015年11月21日子どもの反抗心には、2つの種類がある反抗期などに子どもが親に示す反抗的言動には、実は2つの種類があります。ひとつは「自立したい」という心からくるもの。もうひとつは、自立したい云々とはまったく関係なく、単純にわがままな思いから出てきているものです。自立心とは関係のない反抗=わがままを子どもが示したときには、まずもって親が子どもに本気になって相対するということが、大切です。わがままによる反抗は許さない、パパもママも本気だぞ、ということを、子どもにはっきりとわからせる必要があります。こうした点について、幼い頃に子どもに対してきちんと相対しておかないと、子どもは何歳になっても自立できなくなってしまいます。そもそも、こういった自立心とは関係のない反抗というのは、それまで子どもがわがままを言っても、親が見逃してきたからこそ発生するものなのです。思い当たる節がある方は、今まで子どもを甘やかし放題で育ててきていなかったかを振り返ってみてください。たとえば、子どもがおもちゃをしつこくねだってきた場合、「買わないとしつこいから」という安易な理由で、「値段も安いし、まぁ、いいか」と買ってあげてはいなかったでしょうか。そんなふうにして、子どもが欲しいといったものを言いなりになって与えていると、その子どもは何かを「我慢する」という考え方ができない子どもになってしまいがちです。何かをしたいと思った時、本来ならばそれを我慢して、やるべきことをやらねばならないような場面であっても自分のしたいと思う気持ちを制御することができなくなってしまうのです。何かをしたい、何かが欲しいという衝動を我慢するというのは、幼い頃から、日々の生活の中で実際に我慢をした経験がないと身につきません。しつけというのは、子どもを罰するということではなく、このような「我慢の経験を通して、感情のままに行動したり、衝動的に行動したりしないように教えていく」ということなのです。「体罰はしつけではない」と言われる理由とはいえ、厳しく子どもをしつける必要があるからといって体罰を使うのは良くないことです。しつけと称した体罰を日常的に受けて大きくなると、その子どもは「自分の意志を相手に通すには、暴力を使うと効果的」という間違ったメッセージを受け取ってしまいます。このため、しつけをしていて叱りつけた時に、子どもが言うことを聞きそうにない場合であっても、決して手を上げずに、落ち着いて言って聞かせるようにするべきです。そのようにするには親の側の根気や我慢も必要になりますが、本当の意味で自立した人間に育てたければ、避けては通れない対応だと言えます。子どもの自立心を育てるためには、体罰のほかにもしないほうがいいことがあります。たとえば、子どもに対して何かをさせようとする時に、命令形の言い方(「○○しなさい」「○○しちゃだめ」)を頻繁にするのはよくありません。こうした強い言い方でばかり行動を指示されていると、子どもは自分で何かを考えたり判断したりすることができなくなってしまう傾向があります。当然ながら、最初のうちはある程度は仕方ない部分もあります。子どもの判断力では、一から十まで任せきりにするのが心配なのは当然です。それでも命令のような言い方ではなく、子どもと話しながら、共同でどうしたら良いかを考えていくのが理想的なあり方です。また、子どものものの考え方は系統立っていなかったり、自己中心的であったり、幼稚で荒唐無稽だったりするかもしれません。だからといって、子どもが考えたことを完全に否定するような言動をしたり、馬鹿にしたりしてはいけません。子どもの考えた結果に問題があるのであれば、どうしてそんなふうに考えが進んでしまったのかということを、子どもと一緒になって話し合い、また、そうした考え方の何が問題なのかということをじっくりと話してあげることが大事なのです。(子育ての達人)次回は最終回、子どもをわがままに育てないための押さえるべきポイントを紹介します。
2015年11月20日子どものわがままを注意したり、禁じたりするのが「しつけ」近頃、子どもが感情的になって駄々をこねている時に、「何か言うとよけい悪化するから」ということで子どもの言いなりになってしまう親が多いといわれます。子どもが自立心を出して何かを自分1人でやりたいと言い始めた時にそれを認めてやらせてみるのとは違い、こういうかたちで子どものやりたいままに行動させるのは、あまり良い結果をもたらしません。こうした経験をたくさんした子どもは次第にわがまま放題になり、最終的には自己中心的な厄介な人物に育ってしまう傾向があります。子どもがある程度言葉を使えるようになってきたのであれば、子どもがわがままを言い始めた時や、感情を爆発させて騒ぎ始めたような時には、きちんとわかりやすい言い方で言葉を使った注意をしたり、そういう行いを禁じたりする必要があります。これこそがいわゆる「しつけ」なのです。場合によっては、親に何か言われると、余計に騒ぎ立てたり、より感情的になったり、果ては泣き出してしまったりするかもしれません。しかし、いったん何かについて注意したり、禁止したりしたのであれば、「いま時間がないから」「面倒だから」といった理由で、親のほうが折れてはいけません。それではしつけにならないからです。ここで注意したいのは、子どもの言うことをまったく取り合わなかったり、何かあるたびに口うるさくお小言ばかり言ったりしないようにしなければならないということです。そんなことになれば、子どものほうもストレスをため込む結果になってしまいます。子どもがやって良いことと、やっては駄目なことを明確に分け、その基準に従って、しっかりとしつけをすることが大切なのです。こんなことをするのは、「何でもかんでも自分のしたいようにはできないものなのだ」ということを、子どもに身をもってわからせるためでもあります。「ここだけは自由にやってもいい」という、きまりを作る別の作戦として、ここだけは自由にやってもいい、というものを1つ作る、という手もあります。たとえば、子どもにおもちゃを買ってあげるのは誕生日などの何か特別な時だけ、という家庭内のきまりごとを作ったとしましょう。その上で、「ただし、本だけはいつでも欲しい時に買ってあげる」という例外規定を作るのです。こうすれば、子どもがお出かけ先でおもちゃを欲しがっても、「特別の日じゃないと、おもちゃは買えないって約束でしょ」と拒否できる一方、子どもをたくさん本に触れさせることができるようになります。このように、例外規定に子どもの発達のために役立つことをうまく仕込んでおくのは、おすすめのやり方です。各家庭の事情に合わせて、何か考えてみてください。(子育ての達人)次回は、子どもの自立心とわがままの違いについて解説します。
2015年11月19日子どもと同じレベルで対応したら、大人の負け反抗期に入った子どもに「イヤ!」「自分でやる!」を連発された時、忙しいとどうしてもイラッときてしまいがちです。しかし、ここで感情的になって、子どもと同じレベルで怒鳴りあったのでは、ますます反抗が長引いてしまいます。ここは、自分の子どもが「思いや感情を周りに言葉で伝え始めるほど成長したんだ」といった捉え方をして、少しおおらかに対応するように心がけたほうがよいでしょう。たとえば「お風呂に入る?」と聞いたところ、「イヤ!」と返されたとします。このまま入らなかったらどうしようと思うと、焦って叱りつけてしまいそうですが、実際のところ、1回ぐらいお風呂に入らなかったからといって、どうということはありません。「そう言うなら1回ぐらいお風呂抜きでもいいか」というように、一歩引いて考えてみることです。また、別に子どもはお風呂に入りたくなくて「イヤ!」と言っているわけではないので、「○○ちゃんは入らないんだよね?」と逆のことを言うと、「やっぱり入る!」などと手のひらを返したりします。それでも「入らないもん!」などと言うようであれば、「ふ~ん。お風呂はすっごく楽しいんだけどな~。お母さん、もう入っちゃうよ?」と言いながら、お風呂に入る素振りをすればいいのです。はじめのうちこそ「入らない!」などと言っていても、実際にお母さんがお風呂の用意をし始めれば、そのうちに「楽しいの?」などと尋ねてきたりします。そこを捉えて、「~ちゃんといっしょに入れれば、もっと楽しいんだけどな~」などと誘えば、ほとんどの場合、お風呂に入ろうとします。大切なのは、「イヤ!」と返された時に叱りつけないことです。子どもと同じレベルで対応したらこちらの負けだ、と考えるようにしましょう。同様に、「イヤ!」の後で感情的になって怒り出してしまったり、泣き出してしまったりするような場合にも、周囲の大人まで感情的にならないようにすることが大切です。叱りつけたりせずに、何か別のことに気持ちを向けさせるような工夫をすれば、そのうちに収まります。「だいっきらい!」と言われても、成長を喜ぼうここで注意したいのは、子どもが感情的になって、「お母さんなんかだいっきらい!」などと口走った時です。「そんなこと言う子はうちの子じゃありません!」などと言い返すような場面も時折目にしますが、これは一番やってはいけないことです。大人にとっては些細な売り言葉に買い言葉かもしれませんが、子どもはこうした言葉を真に受けて真剣にとらえてしまうからです。子どもにこういうことを言われて感情的になってしまうのは、親の側も子どもと同レベルで相手をしているからに、ほかなりません。子どもに「お母さんなんかだいっきらい!」と言われたら、「もう『嫌い』なんて言えるぐらい成長したんだなあ」と、逆に喜ぶぐらいでいいのです。それが大人というものです。基本的に、これぐらいの年齢の子どもがお母さんを嫌うなんてことはまずありません。これぐらいの子どもにとってお母さんは世界で一番好きで大事な人です。それでも「嫌い」と言うのは、お母さんがどう反応するか見たいだけだったり、「嫌い」という概念や言葉を理解したので、それをただ使ってみたかったりというだけのことなのです。子どもの「嫌い」に惑わされず、逆に「お母さんはあなたが大好きよ」と言えるぐらいの余裕を持ってください。子どもがそうしたお母さんの態度に安心すれば、反抗期も短く終わるものなのです。(子育ての達人)次回は、子どもをわがまま放題にさせないための方法について解説します。
2015年11月18日どうもこんにちは。イラストレーターの栗生です。突然ですが、赤ちゃんって自分のこと叩きませんか?勢いよく腕を振り回し、あるときは顔を殴打。またあるときはゴリラのように胸をドラミング。思わずウホウホとアテレコしたくなるしぐさであります。我が家の赤子はこれが6カ月ごろから顕著になってきたのですが、そういえばその伏線は生後1カ月ほどですでにあったような気がします。授乳のたびに袖を振り、やんごとなき姫君が「くるしゅうない、乳をたも~」と言っているかのようで大変かわいらしかったあのころ…。徐々に ( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!と自ら向かっていく手法になり、やがてそばにいる大人だけでなく、己の顔にもパンチをくらわすように…。ただグーで叩くだけならまだしも、「ひっかき」という攻撃、物を持って振り回すという攻撃を覚えると、知らぬ間に赤ちゃん自身の顔に傷がついていることもあったりします。でもそれで泣いたりするわけでもないのがおもしろいところ。痛みに強いのか、はたまた鈍感なのか、どっちなのでしょうね。今日のかるた「傷だらけの地蔵顔」
2015年11月18日意欲があるならやらせてみるほうが、反抗心は収まっていく2、3歳ぐらいから始まる第1次反抗期は、半年から1年程度続いた後、だんだんとおさまってきます。4歳ぐらいになってくると、子どもは自分の考えたことや感じていることを、きちんと言葉を使って、他人に伝えることができるようになってきます。また、運動をしたり手足を使ったりする能力も向上し、手足を使って思った通りの動きをすることが、どんどんうまくなります。このため、服のボタンかけや食事といった細かい作業をさせても1人で問題なくこなすことができるようになります。こうなれば、単なる「イヤ!」というかたちではなく、意思表示をしっかり行い、いろいろなことを子どもに1人でやらせてもさほど問題ではなくなってきます。子どものほうも、うまくいかなくてイライラするということも減ってきて、いわゆる「反抗」は収まっていくのです。このように、子どもは反抗期を通して精神的に親から自立し、母子分離を始めます。そういった意味で、反抗期は子どもの成長に欠かせない過程であると言えるでしょう。ですから、反抗期をうまく乗り切ることができれば、それ以降の親と子どもの間の関係がよいものとなりますし、子どもが思春期・青年期と成長して自立を深めていくという点から見ても、非常に大切な時期になってくるわけです。子どもの自立心を摘み取らないよう、工夫しよう子どもは3歳ぐらいになると、「何かを自分でやりたい」という意欲を持つようになってきます。しかし、意欲はあっても常識やルールというものがよくわかっていませんので、自分の心が命ずるままに行動すると、家庭内の決まりごとや社会常識といったものから逸脱してしまうことがあります。規範から外れがちであるとはいえ、子どものやろうとする行動は、すなわちその意欲の表れでもあります。ですから、この時期に子どものやることや、「やりたい」という意見をむやみに抑圧してしまうことはよくありません。そうなると、子どもは自分の思いを通したくて怒ったり泣いたり暴れたりします。そして、長期間そのように抑圧された場合、子どもは個性をうまく伸ばせなくなってしまい、将来的にトラブルに見舞われる可能性も出てきます。よって、子どもが何かを「自分でやる!」と言い出したときには、なるべく思い通りにさせてあげましょう。たとえば、1人でパジャマを着ると言い出し、ボタンかけに時間がかかりそうだと思うのであれば、ボタンの数が少ないパジャマを用意した上でさせてみればいいのです。間違ってボタンをはめたのを全部直したりするのは面倒だと思うからこそ、子どもがパジャマを着ようとするとつい手を出してしまうわけですから、逆に間違いようがないぐらいの状態に準備をしてしまえば良いということです。あまり周囲からあれこれ言い過ぎると、自主的に何かをすることが嫌いになってしまいかねません。子どもの自立心を摘み取ってしまわないように、いろいろと工夫をしてあげることも親の役割ではないでしょうか。(子育ての達人)次回は、子どもが「おかあさんなんてきらい!」と言い出した時の対応についてです。
2015年11月17日子どもの「やりたい!」気持ちを見守ろう子どもが第1次反抗期にさしかかった場合、子どもがやりたがっていることはできるだけ自分でやらせるようにしてみてください。ぐずぐずしているので苛立つかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、子どもがやり遂げるのを見守ってください。また、親は直接的な手助けをせずに側面支援に回るとよいでしょう。たとえば、「ボタンをかける」という動作はかなり難しい作業です。そのため、最初のうちはやってのけたいという思いがあるのになかなかうまくいかず、子どもはかなりイライラするかと思います。親ができることは、子どもの代わりに手を出すのではなく、そもそもボタンかけのしやすいような服やパジャマを準備することです。見た目がどんなにかわいいものであっても、ボタンホールが背中にあるような服や、細かいボタンが数多くついているような服はやめたほうが無難です。また、うまくできずにイライラしてカンシャクを爆発させそうになったら、そこでちょっとだけ手助けしてあげる、という手もあります。この時、親がやるのは「ちょっとだけ」にして、あくまで主導権は子どもにあるようにするのがコツです。大切なのは、子どもがいらついてきたタイミングで手を貸すことです。子どもの様子をきちんと観察できていれば、難なくわかることでしょう。子どもが満足感を得られれば、感情の爆発は減っていく子どもが自分1人で全部やり遂げた時も、親がちょっとだけ手助けをした時も、いずれにしてもできたところで、手放しで褒めてあげるようにします。反抗期で「イヤ!」「キライ!」ばかり言ってはいても、この年齢の子どもは、親に褒められるとうれしいものです。何かを自分1人でやり遂げたという充足感を得るとともに、「ほかにも何かやってみよう」という意欲にもつながっていきます。それから、子どもがやり遂げて得意そうな顔をしている時は、できばえが少々微妙であっても、それを指摘しないことも大事です(そして褒めるのです)。もしかするとボタンをかけ違っているかもしれませんが、そこですぐに直してしまうと、感じていた充足感が傷ついてしまいます。そうなると、子どもは落ち込んだり、不機嫌になったり、怒り出したり、果ては泣き出してしまうかもしれません。どうしても直したいと思うのなら、しばらく時間をあけてからそっと直してあげるようにしましょう。このようなかたちで、「自分1人でできた!」という充足感を感じ、親に褒められて良い気分になるといったことを繰り返すうち、子どもが感情を爆発させる場面は減っていきます。(子育ての達人)なぜ、子どもが「やりたい!」と言ったら、やらせたほうがいいのか? 次回、詳しく解説します。
2015年11月16日第1次反抗期になった子どもは「イヤ!」を連発しては親を困らせますが、子どもは別に反抗するために反抗的な言葉を発しているのではありません。この言葉は、子どもの「自律したい(※)」という気持ちの現れなのです。もしも、子どもが「パパ、ママ、私はこんなふうにやりたいの。私のやり方でやらせて」というふうに、きちんとした言葉で意志を示してくれれば、言われたほうも「じゃあ、やってごらん」と反応を返すことができるのではないでしょうか。ところが、第1次反抗期頃の子どもは、まだそういう表現のしかたをすることができません。そのため、口にするのは「イヤ!」や、「自分でする!」になってしまうのです。こういう表現で言われてしまうと、親にしても「反抗的」、「親の言うことに従わない」と感じてしまうわけです。反抗期は大きく2回ある子どもが大人になっていく過程で、そのようなかたちで親に対して「反抗」する時期というのは、大きく2回あるとされています。はじまりは2歳~4歳ぐらいの時期であり、この時期は第1次反抗期と呼ばれます。次は12歳~14歳ぐらいの時期で、この時期は第2次反抗期と呼ばれています。第1次反抗期の子どもの反抗心は「自律(※)」したいという思いによって起きるものであり、第二次反抗期の反抗心は「自立」したいという思いから起きるものです。(※)自律=自分で考えて(自分の意志で)行動する/自立=他者(親)からの支配・援助を受けずに存在する、行動する「たかがボタンかけ」でも、子どもには重要なこと第1次反抗期に入った子どもは、親がなにかお世話をしようとするとあらゆる局面で「イヤ!」を連発します。歯を磨かせようとしても「イヤ!」、服を着替えさせようとしても、「イヤ!」といった具合です。そして、たいていの場合「自分でする!」と言い出しますが、やってみてもうまくいきません。たとえば服の着替えですが、ボタンのかけはめというのは、かなり高度な動作を要求するものです。手の動きとしても複雑な上に、顔を下に向けてもなかなかボタンホールが見づらいことも動作の難易度を上げています。いつまでもモゾモゾとやっているのにしびれを切らして、親が脇から手伝おうなどとしようととすると、子どもはどんどん不機嫌になります。親が無理にボタンをかけてしまったりしようものならば真っ赤になって怒り出し、しまいには泣き出してしまうでしょう。親にしてみれば「ボタンかけの何がそんなに重要なのか?」といったところでしょうが、当の本人にしてみれば、ものすごく大切なことなのです。(子育ての達人)子どもが「イヤ!」と言い出した時、親はどう対処するのがよいのでしょう? 次回は、親の対処法を解説します。
2015年11月15日子どもが2歳にさしかかったころ、何に対しても「イヤ!」と駄々をこね、言うことを聞かなくなるようになります。これは「魔の2歳児」とか「第1次反抗期」などと呼ばれる現象で、たいていの子どもが示すものです。「反抗期」というと何か悪いことのように捉えがちですが、実際にはこれは子どもにとっては大事な成長のプロセスです。この第1次反抗期をはじめ、反抗的になった子どもにどう接していけばよいかについて見ていきましょう。「魔の2歳児」がやってくる子どもは2歳から3歳ぐらいの時期になると、それまで素直に言うことに従っていたのとは打って変わって、親が言うことに対していちいち反抗するようになります。この時期の子どもには以前よりも知恵がつき、自分のことを自分でしたいという意識、すなわち自我が表れ始めてきています。それによって、このような反抗をするようになるのです。ただでさえ育児や家事で大変なところに駄々をこねられたら、親は疲れてしまうものです。しかし、親からすればただの反抗的態度に見えるものも、子どもにとっては成長していくために欠かせないもの。子どもの反抗を「悪いこと」「やめさせるべきこと」ととらえずに、子どもと同じ次元でやりとりしてしまわないように注意したいものです。子どもの反抗に対して対応する際に注意したい点を3つほどあげてみましょう。反抗期が来たことをむしろ喜ぶ子どもが反抗するのは、覚えた言葉も増えて、知恵がついてきたからです。つまり、すくすくと成長してきた結果なのです。子どもの駄々を悪いものと捉えるのではなく、「無事にここまで成長したんだなあ」という思いを持って見るようにしてみてください。ただし、子どものわがままの言いなりになるような対応は後に禍根(かこん)を残しますので、「子どもがもっと成長していけるように」という点を考えて対応をすることが、大切になってきます。子どもと同じ次元で怒らない子どもの成長をより促すための対応として大事なのは、子どもが反抗した時に、親も一緒に感情的になって怒らないように気をつけることです。それでは子どもの駄々こねと同じ次元で怒っているだけのことになってしまいます。子どもとは違って、親は成熟した大人であるわけですから、子どもの反抗の理由や背景についても冷静に考えることができるはずです。どうして「イヤ!」なのかについてちゃんと理由を尋ね、子どもの主張にも一理あると感じたのであれば、子どもに共感を示してみせることも必要です。守らなければならない社会のルールがあるのであれば、共感を示すのとは別に、教え諭せばいいわけです。親子でよく考え、納得させる子どもがわがままを言い出した時に、頭ごなしに「ダメ!」とやってしまうのではなく、どうしてそういうわがままを言うのかをきちんと聞いた上で対応するというやり方です。たとえば、子どもが店頭でドーナツを食べたがって駄々をこねた時、「とにかくダメなものはダメ!」とはせずに、何故ドーナツを欲しがるのかの理由を尋ねるようにします。「今日は、おうちに帰ってからケーキを食べようって約束したはずだけど、今じゃないとダメなの?」であるとか、「さっきアイス食べたいって言ってたんじゃないの?」といったように、子どもにいろいろと尋ねながら、ドーナツを欲しがる理由を探っていくようにしてみてください。ただし、注意点として、矢継ぎ早に次から次へと質問をしたり、厳しい口調で問い詰めたりしてはいけません。また、何か1つの正しい結論を出すことが目的ではないので、そこそこの答えが見えてきたところで切り上げるようにするといいでしょう。そういったやりとりを通して、場合によって子どもの立場でものを見たり、親の気持ちを子どもに伝えたりすることが大事なのです。(子育ての達人)次回は、子どもの反抗期について、掘り下げていきます。
2015年11月14日不眠が続いた1週間が過ぎ、体調不良のまま実家に戻ることとなった。昨夜に比べれば、熱も38度から37度くらいに下がったし、どうにか治りそう。こどもが産まれて2週間。「母ちゃんになったわたしがこんな状態でどうする!」と、自分に気合いをいれた。実家に帰るなり、まずは病院へ。「その症状だと、急性胃腸炎ですね。流行っているし、薬のんで安静にしてください。一応薬は授乳に影響の少ない物を出しておきますが、心配な場合、授乳は控えてミルクをあげることをお勧めします。一概に赤ちゃんに影響がないとは言えないので」急性胃腸炎か…。やはり。夫の親戚からもらった急性胃腸炎。この時期になるなんて、ついていない。それも産後の体力低下によるものだろう。わたしは買っておいた手動の搾乳機を使って、薬を飲む前に初めての搾乳をしてみることにした。搾乳は簡単なようで実は難しく、手の力も必要だ。なんせ手動の場合、何度も何度もハンドルをプッシュしなくてはならず、1回のプッシュでほんの数滴しか搾ることが出来ない。あぁ、乳を搾ることがこんなにも大変なこととは…涙こんなことなら自動搾乳機にすべきだったか?でもあれは、2万円以上もする高価な品なんだ。うぅ、勇気のないわたしよ…。体調不良の中、もうこれ以上一人で搾乳機でえんやこらやるのはしんどいものがあり、わたしは夫に声をかけ「わたしの乳、搾ってくれないかな…」と、危うくAV業界に足を突っ込みそうなお願いをした。 そしてここからが大変! 夫がわたしの後ろに入り、搾乳機を持って何度もプッシュ。わたしは搾乳機と乳の間に溝が出来ないよう支えに入る。こんな姿、死んでも親にも子にも見せられない! その滑稽な自分の姿に笑いがこみ上げて来た。くくくくっ…!あぁ、なんだこのコントのようなやりとりは!!スヤスヤ眠る我が子の前で、わたしたちは力いっぱい乳搾りをした。その姿はまさに牛と牧場の主。約30分搾り続け、ようやく集まった乳はそれでも100ml。搾乳とはもっと楽なものかと思っていた。こんなにも体力がいるなんて。「ぜえぜえ…」わたしも夫も疲れきってしまった。世のお母さんたちは搾乳して、それを冷凍保存しているとは! わたしは搾乳するたびに、夫と牛と牧場の主の関係を結ばなくてはならない。処方された薬を飲んだ。あぁ、これでしばらくおっぱいはあげられないなぁ。なんだか悲しい気分になり、不安な思いを巡らせていると、息子が泣き始めた。目を覚ましたところに、絞り立てのおっぱいを与えてみる。哺乳瓶に吸い付く、わが息子。その姿を見て「あぁ頑張って搾ったかいがあった」と胸をなで下ろす自分がいた。わたしの体調はいつよくなるんだろう? 今夜は眠れるだろうか? まだまだ続く不安、そして迫り来る産後うつの気配。(Boojil)おかっぱちゃんの子育て奮闘日記。いよいよ次回、おかっぱちゃんがノックダウン!?何があったのか? 乞うご期待!
2015年11月12日こんにちは、風邪をこじらせて副鼻腔炎を患い中のイラストレーター栗生です。副鼻腔炎っていうと「航空飛行隊」みたいな語感でかっこいい雰囲気がありますけど、いわゆる蓄膿症のことなんですってね。服薬中ですがなかなか良くなる気配がなく、QOLが下がる一方です。夜中に咳き込むと家族が起きてしまうので、仕方なく仕事をするという、いいんだかどうだかわからない状況です。早くまともな生活がしたい…。さて、私のどうでもいい体調報告はさておきまして、10月に満9カ月を迎え、つかまり立ちと高這いによる後追いが激しくなってきた我が家の赤子氏。日を追うごとに動きが軽やかになり、ハイハイ中に勢いで軽く宙に浮いているときすらあります。母子手帳を見るとハイハイは7~9ヵ月、つかまり立ちが8~10ヵ月のうちにほとんどの赤ちゃんができるようになるそう。確かに一心不乱になって家中を動き回っています。ほぼこの通りに来ていますが、上の子がこれにまったく当てはまらない子だったため、動き回る乳児というものが非常に新鮮で、「そんなところでも立てるんだ! 赤ちゃんなのに!」「移動めっちゃ速い! 赤ちゃんなのに!」などといちいち騒いでいます。たっちやハイハイなどの動作のほかに、ねんねのころと比べて変わってきたなーと思うのが、親(私)への反応。いや、反応というか仕打ちというかですね。呼ぶとうれしそうに来る、授乳時の甘えっぷりなどは、そりゃあもうキュン死ものなわけですが、同時に痛いことも増えました。とにかく至る所をわし掴みにされ、噛まれるわしゃぶられるわ…。特に指を標的にされることが多いのですが、それがどうもこちらが痛がる様子を見て面白がっているようなのです。「あいたたたー」と叫ぶとニヤニヤしながらさらに噛んでくる乳児。2本のプリティな乳歯が刺さる刺さる…。ちなみに夫はそんなに噛まれていないよう。「この差はなんなのか、ひょっとして愛なのか、それならむしろウェルカムだ!」と今日も噛まれる母でありました。今日のかるた 「噛めばしみ出す親の味」
2015年11月11日「子どもが片付けをしない…」こんなお悩みをもつ人は、決して少なくないはずですが、その実、「片付けをしないのは、うちの子だけなのでは?」という不安を抱えている人もいるでしょう。そんな皆さん、安心してください。この調査の結果を見ると、子どもが片付けをしないのは、どこの家庭も同じようです。約8割の親が、子どもと片付けについて、ストレスを感じている野村不動産アーバンネット株式会社は、子育てと住まいを考える情報サイト「ノムコム with Kids」内で アンケート を実施。「子どものお片付け」について、親自身が感じるストレスや、子どもが片付けられない場所やものなど、年齢別の調査結果を発表しました。「お子さまのお片付けに対して、ストレスを感じたことはありますか」というアンケートによれば、76.4%の人が「強く感じる」「やや感じる」としており、小学生をもつ親が特にストレスを感じていることがわかりました。また、子どもの片付けにおけるストレスは小学校から高校にかけて徐々に減っていくことも判明。親のストレスピークは片付け経験の浅い小学生の頃、と考えられそうです。子どもが片付けにくい「場所」と「もの」子どもが片付けられないで困っている「場所」についてのアンケートでは、小学生までは「おもちゃ収納」という回答が最も多く、中学生以上になると「学習机」であることがわかります。また、片付けられない「もの」については小学生までは場所とひもづく「おもちゃ、子どもの遊び道具」、中学生は「教科書、参考書など」、高校生以上になると「衣類、制服」という結果となりました。中学生になると、それまでのおもちゃから一変して学習に関連する場所やものが片付けられなくなるようです。机周りの整理整頓は、成績や勉強効率にも関係する可能性がありそうですね。子どもの片付けを促す工夫では、子どもに「片付け力」を身につけさせるには、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか。アンケートでは実際に行っている片付けの工夫について「定期的に片付けの見本を見せてあげる」「一緒に捨てるものを分類してあげたことで、自分でも要る・要らないの判断がつくようになった」「種類ごとに入れられる箱を用意し、箱単位に出し入れするようにした」とさまざまな意見が寄せられています。こうした言葉がけは、子どもの年齢に見合ったものを選ぶことが大切です。自分ひとりで片付けできるように、じっくりサポートしていくのが「片付け力」をつける近道かもしれません。片付けができれば、自然と気持ちもすっきりして前向きになるもの。片付けの良い効果を、子ども本人が実感できるようになるといいですね。(すだあゆみ)
2015年11月07日つらいことが、人生にはつきものです。学校では、勉強のこと、スポーツのこと、友だちのこと、と、試練の連続です。社会に出た後も、何度もへこたれそうになったり、ギブアップしたくなる時期があります。受験に失敗したり、部活でレギュラーになれなかったり。就職で失敗したり、結婚する約束をしていた人に急に別れを告げられることもあるかもしれません。多くの人には、20代で大きな試練がきます。そのとき、もうちょっと頑張ろうと思えるのか、それとももうダメだと諦めてしまうのか。その粘りやふんばりができるかできないかで、人生の道は大きく分かれます。お子さんの人生にも、残念ながら、その「つらいこと」はやってきます。大切なのは、「つらいこと」があったときに「立ち直ることができるタフなこころ」を育てていくことです。そのうえで大切なのが、親が愛情を惜しみなく注ぐことです。とくに0~6歳(乳幼児期)は、「心の土台づくり」となる重要な時期です。人生における基本的な安心感、信頼感などが育つ時期です。愛情をたっぷり受けた子どもは、「ぼくは(私は)愛されている。大切にされているんだ」と実感します。すると、「自分は幸せになっていいんだ。なれるんだ」と自分を肯定する気持ちを持つことができるようになります。お子さんに「愛している」と言葉でどんどん伝えてください。心で思っているだけではなく、「愛している」と言葉で言いましょう。だっこしたりタッチしたり、たくさんスキンシップを行ってください。ぎゅっとしたり、ほっぺにチュッとキスしたり、スキンシップをされてください。そうされていると、「ぼくは、わたしは、愛されているんだ!」という感覚が育ちます。この感覚が、将来、お子さんが「つらいこと」を乗り越えていくうえで、基本的な「生きる力」になっていくのです。「心の折れない子」に育っていくのです。ラブとハッピーに満ちた子育てで「立ち直り力」(レジリエンス)が育つラブとハッピーに満ちた時間をすごし、お子さんが「愛されている実感」を持つことができると、それが大きな自信につながります。すると、そのあとの人生で、たとえ失敗しても「大丈夫!」と思えるような大きな自信を持つことができるようになるのです。この「こころの回復力」=「立ち直り力」のことを、心理学では「レジリエンス」といい、いま、子育てでもっとも重要な「育てておきたい力」の一つとして、注目されています。6歳までの、愛に満ちた子育てが、お子さんが20歳以上になったときに、「困難を乗り越える力」となって生きてきます。それは、幼少期に「心の土台づくり」ができているかどうかにかかっているのです。0~6歳の時期に「親から十分に愛された」という経験が少ないと、人間は、心が折れやすくなります。実際、何かにつまずくと「もう頑張れない」となってしまう人のカウンセリングをしていると、「幼いころに、お母さんと楽しく遊んだ思い出が思い出せない」というのです。楽しい思い出をたくさんつくりましょう。そして「あなたなら大丈夫」「きっとできる」と信頼と期待に満ちた言葉をかけていきましょう。(諸富祥彦)
2015年11月05日こんにちは、私イラストレーターの栗生です。こっちで椅子の足をかじっているのはうちの赤子。おもちゃも好きだけど、お母さんの本をちぎって食べたり、つかまり立ちでテーブルの上のものを落としたりするのも大好き。あら、部屋の隅に何かを見つけたみたい。LANケーブル…それはちょっとやめとこう、ね。あらあら、今度は棚に向かって爆走だ(ハイハイで)。角が当たると痛いと思ってつけたコーナーガード、活躍する間もなくむしりとられてかじられてる。これは逆効果…! さらに乳幼児世帯にはおなじみのジョイントマット、これも思いっきり引きはがされてる…! せつない! 親せつない!…という具合に、動き始めた赤ちゃんにとって家の中は気になるものがいっぱい。親はもちろん、口に入れられたり壊されたくないものを赤ちゃんの手の届かないところに上げ、角ばっているところにはクッションガードを施すなどします。しかし、赤ちゃんは日ごとにできることが増えていく生き物。ガードを破り、届かないと思われていたところに手を伸ばすこともあります。我が家の赤子は8カ月に入ってつかまり立ちを頻繁にするようになったのですが、オムツを捨てるプッシュタイプのゴミ箱がつかまるのに絶妙な高さであるらしく、手をかける→ふたが開く→気がついたときには部屋中クッサー!! …ということがしばしばありました。ケガをするわけではないのでいいんですが、親の心が地味にダメージを負う出来事でした。今日のかるた「おもちゃより気になるものがここにある」
2015年11月04日指先を使うと脳の発達に良いと言います。しかし、いったいどんな遊びを子どもたちにさせてあげれば良いのかわからない人も多いのでは。そもそも、子どもの肢体感覚はおへそを中心に外側へと広がっていきます。腹筋がつくと、背筋を自然と鍛え、それと同時に腰まわりと首も自分で使えるようになり、この過程を経てお座りができるようになるのです。お座りができると視界が広がるので、いろいろなものに興味を示し、手を広げつかもうとします。そのため、腕、手首、指先を動かします。それと同時に、少し離れたものをつかむため、股関節、膝、足首、足の指を動かそうとするのです。このような、身体的な発達を利用して0歳の間にできる遊びがあります。その名も「マカロニ落とし」。用意するものは、細いマカロニと空のペットボトルのみ。お座りした赤ちゃんの前でマカロニを散らばせ、一つだけ手にとってペットボトルに落とします。まずは大人がお手本を見せてあげてください。きっと、マカロニが落ちる様子、底にマカロニが当たった音に反応するはずです。もちろん、いきなりペットボトルの口に細長いマカロニを入れることは難しいのですが、何度も繰り返せば少しずつ赤ちゃんでもできるようになります。この「マカロニ落とし」は脳を刺激するための大切なポイントが2つ隠されています。1.「つまむ」指先を使うことは、赤ちゃんにとって非常に困難なことです。手のひらの発達は指先の発達よりも早いので、複数のマカロニをつかむことは簡単ですが、一本のマカロニを指先でつまむのは至難の業。経験のない動作を行うことは脳への大きな刺激になります。2.「集中する」赤ちゃんにとって細いマカロニを1本つまみ、細い飲み口に落とすことは容易なことではありません。途中で落とさないように試行錯誤を繰り返し、頭をフル回転させなければいけません。子どもにはたくさんの初体験が詰まっているマカロニ落とし。何より、マカロニは口に入れても害がないというのも安心ですね。気軽に始められるので、ぜひ試してみてください。(ポセイドン・ヨーコ)
2015年10月28日どうもこんにちは。朝晩冷え込むようになり、掛け布団をはねのける子どもたちの布団を掛け直す仕事に従事していたところ、あっさり風邪をひいた栗生です。そして努力の甲斐なく鼻水をたらしている子どもたち。秋、それは切ない季節でございます。さて、赤ちゃんカルタ第4回は「え」です。赤ちゃんって体がとても柔らかいですよね。我が家の赤子も180°以上開閉脚しながらのアクロバティック飲乳、前後に開脚しながらおもちゃの味くらべをするなど、日々驚きの姿を披露しています。これは日中に限ったことではありません。人々が寝静まった夜間にも行われます。ある夜、寝室で何かうごめいている気配がしたのでそーっとのぞいてみたところ…そこにはうつぶせになりヒップアップに励む赤子の姿が!またある夜、突如鼻に痛みを感じて起きると…上下さかさまの状態から回し蹴りを連続で放ってくる赤子の姿が! 君は格闘家か! 親はサンドバッグか!上の子の乳児期には夜泣きで起こされることが多かったのですが、今はこのヒップアップからの回し蹴りやかかと落としといった足技をくらって目が覚めます。ヒップアップは親を油断させるトラップだったのです…。初めて赤ちゃんのダイナミックな寝相を目撃したときは、あまりの自由さに感激すらしたものですが、暴力に訴えるのはやめていただきたいと切に願う秋の夜長でありました。今日のかるた「エクササイズに余念なし」
2015年10月28日「 子供にとってちょうどいいお小遣いの金額設定 」の続きです。今回は、子どもでもできる、具体的なお小遣いの管理方法を紹介します。3つの空きビンでお金を管理しようお小遣いの金額が決まったら、今度は渡す日時を決めます。土曜日の夕方、日曜日の朝など、具体的に決めて、毎回必ず、その日時を守りましょう。週の途中でお金がなくなっておねだりしてきた場合は、追加であげたり早めにあげたりせずに、次にお小遣いを渡す日まで待たせましょう。「お金は使い果たすとなくなる、限りのあるもの」ということを実感させるためです。そして、お小遣いを渡す時は、3つの空きビンを用意して、「楽しみのためのお金」「勉強のためのお金」「貯金」と書いたラベルを貼り、振り分けさせましょう。出費のたびにお小遣い帳をつけさせることも大切ですが、この方法なら、お小遣い帳をつけるのをつい怠けてしまっても、残金がひと目でわかるので、管理が楽になり、モチベーションも上がります。お小遣いのやりくりには、自分にとって必要なもの、楽しみのものを分けて考えることと、お金を計画的に使うことという目的があります。くれぐれも、お小遣いをあげっぱなしにしないことが大切です。失敗して当たり前! 失敗から正しいお金の使い方が学べます最初のうちは新しいおもちゃと同じで、お金に急に執着するようになって驚くかもしれませんが、多くは一過性なので、あまり気にしなければ、だんだんと落ち着いてきます。お金を必要以上に使わないように貯めたり、お金を大切にしたりするのは、何よりもお金を最大限に利用して幸せになるためです。お金は利用することによってはじめて価値があるものですが、そのことも、こうした経験を通して徐々に理解していくことでしょう。また、買い物に行っても欲しい物が決められず、買ってからもやっぱりあっちがよかったと後悔…なんていう経験も大切です。何を買ったら自分は幸せになれるのか、自分にとって価値のあるものを選ぶ力は、生きていく上で最も大切な力のひとつです。単なる買い物と思うかもしれませんが、「自分が好きなものは何か」「一番やりたいことは何か」など自分にとって大切なことを自問自答する訓練になるので、親としてはできる限り口を出さずに見守りましょう。そして、子どもがお金の使い方に迷った時は、頭ごなしに否定したり指導したりせず、気軽に相談できる環境を作っておくように努めたいものです。お小遣いのやりくりは、失敗して当たり前。失敗から学ぶ環境が大切なので、なるべく子どもと話し合うように心がけましょう。(KANA)
2015年10月27日子どもにお小遣いを渡すと、すぐに使ってしまったり、お小遣いがあるのにそれを使わずにおねだりしたり、子どもにお金を管理させることは、難しいものです。それに、お小遣いの金額をいくらにすればいいのかも、悩ましい問題です。そこで今回は、お小遣い制を始めてみようかなと思った時に役立つ、ちょうどいい金額設定の仕方について紹介します。定期的にもらえるお小遣いは、生きた「教材」お小遣いというと、「楽しみのためのお金」というイメージが強いもの。ですが、ちょっと見方を変えると、お金の価値を実感し、お金との付き合い方を学ぶための「教材」でもあるのです。最近は、無駄遣いさせないためや、トラブルに巻き込まれないために、必要な時にその都度渡すという家庭が増えています。この方法だと、親の目が届くので安心感はありますが、子どもがお金を計画的に使うことや、無駄遣いして失敗するといった経験ができません。お財布をなくさずに持ち歩けるようになってきたら、定期的に渡すことを考えてみましょう。ちょうどいいお小遣いの金額ってどのくらい?最初は、子どもが管理しやすいよう、週単位でお小遣いを渡すのがおすすめです。具体的な金額は、以下のステップで決めてみましょう。<お小遣いの額の決め方例>1.まずは、1ヵ月で子どもに使っているお金を書き出してみましょう。2.その中で、スーパーで買うカプセルトイやおもちゃ付きのお菓子、漫画や雑誌など、必ずしも必要ではないと思うものを、「楽しみのためのお金」として合計します。3.具体的な金額を計算します。たとえば、「楽しみのためのお金」の合計が月に1,000円だったとしたら、4で割って週に250円は「楽しみのためのお金」が使えることにします。4.3で出した金額に、ノートや文房具などを買う「勉強のためのお金」をプラスします。たとえば、月200円とすると、4で割って週に50円です。5.さらに、ゲーム機や自転車などの少し高額な物を買うためのお金として、毎回少しずつ貯金できるように50円プラスします。「楽しみのためお金」250円+「勉強のためのお金」50円+「貯金」50円=350円これが1週間のお小遣い額を決めるひとつの例です。ちょっと多めに感じるかもしれませんが、あまりギリギリの額にしてしまうと、コツコツ貯めて欲しいものを買う楽しみがなくなり、続きません。しかし、あまり多く設定しすぎても無駄使いしてしまう危険があります。目的はあくまで、普段子どものために使っているお金を、子ども自身に一部管理させるということ。年齢が上がるにつれて必要額も増えるので、金額は少しずつ上げていき、「塾への交通費」や「洋服代」など、管理する範囲も徐々に増やしていきましょう。(KANA)
2015年10月26日産後1週間目の息子。実家へ帰った夜、初めての沐浴はわたしが担当することになった。新生児は、想像していたよりはるかに小さい。手足は細く、柔らかで頼りない。頭も小さく、人形のようだ。強く握りしめたら壊れてしまいそうなほど、生まれたての身体は華奢でやさしく、丁寧に扱わないと死んでしまうんじゃないかと思う。産前用意しておいたベビーバスに、息子の頭を左手で支えながら入れる。自由に使えるのは右手だけ。シャワーを扱うのも、身体を洗うのも片手だけで行わなくてはならない。赤ちゃんの肌は絹のように滑らかで、わたしの肌のようにホクロも、痣もついていない。石けんひとつとっても、低刺激のものでないと肌荒れしてしまうのではないかと少々心配もした。息子は、ベビーバスの中で目を開いてなんとも言えぬ気持ちのよい顔をしていた。まるで仏様のように穏やかな顔つき。「あぁ、なんて可愛いのだろう」。以前友人が「他人の子も可愛いけれど、自分の子は世界で一番可愛いよ。」と、話していたことを思い出す。やっぱりこの気持ちは特別だ。こればっかりは、産まれてみないと分からなかったこと。わたしもすっかり“親バカ”のようだ。 いろんな想いを巡らせていたら、息子の頭を支えていた左手が思いの外、疲れてきてしまった。身体のサイズとは裏腹に、想像以上に頭は重い。左の手首がもげそうだ。手を離したら湯船にどぶんと沈んでしまうし、洗うこっちは必死だ。産後の体力低下で力が出ない。中腰のせいで腰痛もひどい。手はブルブルするものだから、頭がぐらぐらして、シャワーの水が顔にざぶんとかかってしまった。「おぎゃーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」泣かれた瞬間から、わたしはパニック!!「ちゃんと助けてよおおおおおおお!」と、夫に責任転換し、シャウト!!大慌てでバスタオルを用意し、おむつを履かせようとするもアタフタ。終いに、息子は手をバタバタ動かして、伸びていた爪でシャッと自分の顔を傷つけてしまった。「わーーーーーーーーーーー!」ますますどうしてあげたら良いのか我を忘れて、号泣。「ごめんねえ、ごめんねえ」。沐浴デビュー戦は失敗に終わった。まだ言葉も分からない息子を抱き上げ謝り続け「はぁ、こんなにも弱虫だったっけ? わたしは…」産後、メンタル面がずいぶん変わったな。と不思議に感じていた。じわじわと迫り来る産後鬱の気配に気づかずに・・・つづく(Boojil)
2015年10月22日おむつをはずしたあとに待ち構えるおおきな壁は「着脱」ではないでしょうか?さらっとできるようになりそうで、そうでもないこの「着脱」、実は簡単にマスターする方法があるのです。まずは着脱に触れさせる機会を作りズボンからスタート実は、着脱とはトイレトレーニングと同じ。まずはズボンからはじめてみましょう。「 乳児から始めたいトイレトレーニング方法 」では、首がすわったらトイトレをはじめましょう、と書きましたが、実は着脱も同じタイミングできっかけを作ってあげることが大切です。普段、乳児を着替えさせる場合は仰向けに寝かせて着替えさせると思いますが、ある程度月齢があがるとそう簡単に着させてくれないことありませんか?足をジタバタさせたりゴロゴロ転がってみたり。「何すんだこのやろー!!!」とでも言っているように感じませんか? そうとなればこっちもの。さらっと抱えて足の間に座らせて自分の身に何が起こっているか教えてあげましょう。また、立ち上がった状態ならば、「穴のなかに右足から通すよ」「ママの肩に捕まって」と履かせてあげてみてください。きっとキラキラし目で見てくれるはず。以前「 子供のやる気と自信を引き出す方法 」でも書きましたが、月齢が低ければ低いほど大人のやること周りの動きをよく見ていて「いつかやってやろう」という気持ちでいっぱいです。手とり足取り教えるのではなく、このように自然な流れから教えてあげることで、苦もなくズボンは履けるようになります。ちょっと難しいけどじっくり挑戦したいTシャツまず、自分がどういう方法がTシャツを着ているか分かりやすく着せてあげましょう。Tシャツに頭を入れて首元から顔が出てきたとき、一緒に大げさに喜んであげましょう。「おおきな穴からお顔だして~」なんて声がけがあればバッチリ。鏡の前で着替えさせてあげるのも一つの手です。前後を間違えてしまっていたとしても本人は「やってやったぜ!」という真向きな気持ちでいるので、まず褒めてあげることが大切です。どうしても気になってしまうママは「おやおや~」と濁しながら両腕を外し首のところで一回転させてあげてください、2歳後半には自分で首のところで回転させ直せるようになります。トップスはブラウスやカーディガンなど、ズボンと違っていろいろな種類がありますよね。「この前はTシャツでできたのに、なんでこれはできないの…?」なんて思わずに、じっくりと取り組んであげることが大切です。着脱マスターに大切なこと工夫してあげた分だけ子どものモチベーションは上がっていきます。例えば、1歳前後の子どもにズボンの履き方を教えるとき。足の甲にペンでアンパンマンを書き、「ズボンのトンネルくぐったらまたアンパンマンに会えるよ!一回バイバイしようね」と足を通すよう促します。出てきたら「ほら!アンパンマン出てきた!」というのを繰り返したり、靴下の練習では靴下の足の甲の部分(指のところ)に名前を書いてあげるだけでも、前後の感覚がつかめスムーズに靴下を履けるようになります。育児は乗り越える壁がたくさんあります。「めんどくさいな」と思うことでもちょっとした工夫で子どもから興味関心を持って取り組んでくれることがよくあるんですよ。みなさんも楽しんで育児をしてみてくださいね。(ポセイドン・ヨーコ)
2015年10月21日赤ちゃんカルタ、第3回は「う」。赤子との生活において、「う」のつくものと言えば思い浮かぶものはただひとつ(ですよね?)。そう、うんちです(断言)。赤ちゃんのお世話、それはうんちとの戦い。…は言い過ぎですが、人生でこれほどうんちと向き合うことってなかなかないんじゃないかと思います。赤ちゃん会などで出会うきれいなママたちも毎日うんちと戦っているのだと思うと、つい熱いものがこみ上げてきて「同志よ!」と固い抱擁を交わしたくなるのですが、どうでしょうか。…私だけでしょうか。我々うんちオムツを替える者は、便秘や変色といった赤ちゃんの健康に関わることから、健康には差し支えないけれど起こると精神的にダメージの大きい「うんち漏洩」などの問題に日々直面しています。特に離乳食前の赤ちゃんのうんちは柔らかく、大人ではあり得ないくらいカジュアルに漏れ出てしまうこともしばしば。先日、買い物中に抱っこひもの底から振動とただならぬ芳香が漂ってきたことがありました。一刻も早くお店を離れたかったのですが、店員さんが話し好きだったのが運の尽き。しばらくしてベビールームに移動した時にはすでに遅く、服と抱っこひもにまで被害が及んでおりました。…とツイッターでつぶやいたところ「うちは入浴中に爆発が起きました」というコメントをいただいて、漏洩どころではない悲劇に涙したのでした。今日のかるた「うんちの数だけドラマあり」
2015年10月21日平日の夕方から子どもが寝るまでの時間って、本当にバタバタしますよね。夕食の準備や後片付け、お風呂や歯みがきの仕上げなど、やることがいっぱい。疲れていると、ついイライラしたり、ちょっとしたことで子どもを叱ったりしてしまいませんか? 私自身、本当によくやってしまって後で自己嫌悪に陥ることも多いのですが、そういうママって思っていた以上に多いみたいです。子どもを叱りすぎているママは81%も!先ごろ花王メリットでは、第一子が5~6歳の未就学児で、毎日の暮らしが忙しいと感じているママ600名を対象に意識調査を実施しました。それによると、忙しいママの81%が「子どもを叱りすぎている」と回答。ママたちが理想とする「ほめる/叱る」のバランスは「ほめる:叱る=7:3」なのですが、現実は「ほめる:叱る=4:6」で、叱る割合のほうがやや高いという結果に。やっぱり理想と現実には差がありますね。よくほめたり、叱ったりするのはどんなとき?ママたちは、どんなときにほめたり、叱ったりしているのでしょうか。「ほめる/叱る」が多い場/少ない場を調査したところ、以下のような結果となりました。「ほめる」ことが多いのは、就寝前と支度や着替えのシーン。逆に「叱る」ことが多いのも、着替えや食事のシーンでした。これは思い当たる人も多いのでは? 一方、「ほめる/叱る」が少ない場は、共通してお風呂! こちらはちょっと意外かもしれません。子どもの成長につれ、お風呂に入れる大変さは減り、親子で会話を楽しんだり、リラックスできるようになります。5~6歳児のママを対象にした今回の調査でも、71.2%のママが子どもとお風呂に入ることを楽しいと感じ、94%のママがお風呂の時間を親子の絆を深める貴重な時間だと感じていることがわかりました。それにも関わらず、ほめたり叱ったりすることが少ないということは、いわば親子のコミュニケーションの穴場! お風呂タイムは子どもをほめながらコミュニケーションがとれる“ホメニケーション”の絶好の機会といえそうです。お風呂タイムに実践したい! 子どもを伸ばすほめ方子育て支援士の田宮由美さんも、「子どもをほめることは、子どもに自信をつけさせることになり、それはワンステップ上へのことにチャレンジする意欲へと繋がります」と話し、お風呂タイムを有効に使うことを勧めています。「お風呂での親子の関わりは、短時間で濃いものとなります。なぜなら、お部屋より狭い空間で、気を散らすものもありませんので、必然的に相手への注目度は高まり、ひとつの言葉もより深く響くことが多いからです」と田宮さん。今回の調査では、お風呂で一番大変なことは? という質問に半数近くのママが、“シャンプーをすること”と答えました。子どもにとって、ひとりでシャンプーをするのは、かなり難易度が高いもの。だからこそ、“ひとり洗い”に挑戦しているときや“ひとり洗い”ができたときには、たっぷりほめてあげたいですね。子どもをほめるときは、以下の3つのポイントを意識するとよいそうです。1.結果ではなく、努力した過程をほめる。2.具体的なことを指してほめる。 3.兄弟やお友達と比べるのではなく、過去の本人と比較してほめる。 具体的にお風呂タイムに当てはめると、次のようになります。1.「一人でシャンプーよく、頑張ったね!」 2.「シャンプーを使って、髪の毛をキレイに洗えたね!」3.「今までは、お母さんが手伝っていたのに一人で洗えるようになったね!」子どもを伸ばすほめ方のすべてが自然な形で伝えられますね。 “ひとり洗い”が楽しくなるシャンプーが登場そうはいっても“髪のひとり洗い”は、なかなか上手にできない子も多いはず。私も5歳の娘を見ていると、表面をなでるようにしているだけで、きちんと洗えていません。そんな子どもの“ひとり洗い”を応援してくれるシャンプーが登場しました。子どもでも上手に洗える泡タイプのシャンプー「メリット 泡で出てくるシャンプー キッズ」です。ポンプは子どもの力でもラクに押すことができ、泡で出てくるので泡立てる手間いらず。頭全体に泡が広がり、子どもの指でもすいすい洗えます。細かい泡が汚れを浮かせて落としてくれるので、汗のニオイや汚れもすっきり。それでいて泡切れがよいので、すすぎも簡単。これならすぐに“ひとり洗い”ができるようになってくれそう!忙しいママにとって、日々のお風呂タイムは親子の絆を深める大切な時間。上手にホメニケーションをしながら、楽しい時間を過ごしたいですね! メリット 泡で出てくるシャンプー キッズ 公式HP
2015年10月20日そろそろ巷では幼稚園の願書配布がスタートしたころだと思います。今回は何を基準に幼稚園を選んだほうが良いか少しお話したいと思います。自由保育と一斉保育ってなにが違うの?よく幼稚園を探す中で「自由保育」「一斉保育」なんて言葉を聞くと思います。複合している園も多いのですが、基本となっているのはこの2つの保育形態です。■自由保育クラスとしてまとまりはあるものの、園庭での自由遊びや制作など子ども一人ひとりのやる気を尊重することを重視している幼稚園。■一斉保育小学校のように、30人前後を一つのまとまりとして考えクラス運営をしていく保育。集団社会での人との関わりなどを重視し、英語や体操などのカリキュラムを組んで「授業」のような保育を行っている幼稚園。■複合型保育午前中は自由保育・午後はカリキュラムなど、自由な時間と集団で行動する時間を両方持ちメリハリをもつことを大切に保育を行っている幼稚園。近年では、個性を尊重することと集団社会で生きていくことを二本の柱とした「複合型保育」を行っている幼稚園がほとんどだと思います。しかし、「自由保育」「一斉保育」どちらに重き置いているか、一日にどれだけの時間一斉での活動をして自由な時間を設定しているかなどは幼稚園それぞれです。そのため、保育形態を含め行事などをよく見て、子どもの性格などを配慮することをおすすめします。 どんな子どもになってほしいかはいったん置いておこう「こんな子になってほしい」「やっぱり運動させて集団行動できるようにさせたい!」など親として子どもへの希望ってありますよね? 幼稚園選びで必要なことは、その希望をいったん心の奥にしまうことです。幼稚園に在園する2年間・3年間というのは自尊心や自己肯定感が一番はぐくまれる時期です。「できた!」「嬉しい!」「楽しい!」という気持ちから「やってみよう!」「頑張ってみよう!」という未来への希望や目の前にある障害を乗り越えようという強い精神力が芽生えます。たとえば、「我が子の個性を伸ばしたい」という親の希望で入れた幼稚園。でも、子どもにとっては毎日さまざまなことに挑戦したいがために、幼稚園の保育では満たされず、フラストレーション発散のために周りのお友達に手を上げてしまうこともあります。幼稚園の先生から暴力が原因で叱られることを繰り返し「悪い子」「凶暴な子」などレッテルを貼られてしまう場合もあります。一方で、「やっぱりビシバシやってほしい!」と体育会系の幼稚園に入れてみたものの、実はマイペースな性格で周りのスピードについていけず、気づけば「早くしないと置いて行っちゃうよ」なんて周りのお友達に声をかけられてしまう場合もあります。精神的に大きく成長していく時間をどこで過ごすかはとても大切なことです。お父さん、お母さんが通園するわけでは決してありません。親としての子どもへの希望や期待はとても大切ですが、お子さんの性格を見極めて「ぼくはなんでもできる!」という輝く未来へ駆け出すきっかけを作ってあげてくださいね。(ポセイドン・ヨーコ)
2015年10月20日年長児ママにとっては、子どもの保育園ライフもあと半年。小学校のことを意識する機会が増えてきたのではないでしょうか?中でも働くママにとって気になるのが「学童」のこと。一般的に公立の学童保育は保育園に比べて預かり時間が短めだったり、そろそろママの時短勤務が終わったり、働きづらくなることも少なくないようです。わが家にもちょうど年長の娘がいますが、来春からどうするか、なんとなく方針が決まりました。学童保育にはどんな種類がある?学童保育は大きく「公立学童」(学童クラブなどと呼ばれる)と「民間学童」とに分けられます。「公立学童」は小学校や児童館に併設されていることが多く、親が働いている子どもなどが放課後や長期の休みに利用できる施設です。定員や利用条件があり、利用料金は月額数千円程度が一般的。運営時間は午後6:00頃までのところが多いです。これまで公立学童は小1~小3の児童が対象でしたが、平成27年度から国の指針で小6にまで拡大されました(※ただし、あくまで指針であり、実際の対応は地域によって違います)。また、最近では学童保育と全児童対策事業の一体化も進んでいます。私が住む神奈川県川崎市もそうで、市内のすべての小学校の敷地内に「わくわくプラザ」という施設があります。親の就労状況などに関わらず、その学校の小1~小6の全児童が誰でも利用でき、定員もありません。定期的な利用の申し込みもできますが、当日の朝にその日どうするか決めるスポット的な利用もOK。宿題をしたり、校庭などで遊んだりして過ごします。わくわくプラザの場合、運営時間は月曜~金曜は授業終了時から午後6:00まで。土曜日や夏休みは午前8:30~午後6:00まで。お弁当は持参です。利用料は無料で、希望すればおやつ(※有料)も用意してもらえます。また、仕事などの理由で午後6:00までに迎えに来るのが難しい家庭のために、月額2,500円(※何回利用しても同額)で午後7:00まで預かってもらえる制度もあります。この施設のメリットはなんといっても無料なこと、そして、定員がないので待機児童になる心配がないこと。また、学校内なので移動の不安もありません。反面、利用者が多くなると、どうしてもきめ細やかな対応は難しくなってしまうでしょう。実際に通わせていないので、あくまでイメージですが、保育というよりは、放課後の居場所・遊び場という感じが強いような気がしています。プログラムは充実、でもお金はかかる民間学童私自身、ずっとわくわくプラザを利用するつもりでしたが、今年に入ってから同じクラスのママたちが続々と民間学童の見学をしているので、「あれ、ほかも検討したほうがいいのかな?」という気になり、誘われるようにいくつか見学しました。民間学童は多彩です。趣向を凝らしたプログラムが組まれていたり、スポーツや英語など特定の分野に力を入れていたり…。季節ごとのイベントも多く、さまざまな体験ができるので、習い事感覚で通わせる人もいます。食事やおやつの用意もお願いでき、送迎サービスや入退室をメールで報告してくれるなど親に嬉しいサービスも充実。預かり時間も長めで、なかには21:00や22:00まで預かってくれるところもあります。ただ、そのぶん、価格はぐっとあがります。私が見学にいった中で最も良心的な価格だったローカルな民間学童でも月額約30,000円。それ以外の施設は、だいたい月額50,000円前後でした(送迎や食事、延長保育の有無などでだいぶ料金は変わります)。しかし、それほど高くても民間学童は人気があり、なかには数年前から予約が埋まってしまう施設もあるとか。気になるところがあれば、早めのリサーチがよさそうです。とりあえず予約完了、あとは子どもの様子を見て私自身はどうしたかというと、ちょうどこの夏、近所に英語に力を入れている民間学童が新設されたので、娘の仲良しのお友だちと一緒に仮申し込みをしました。体験レッスンも楽しそうでしたし、できれば英語は話せるようになってほしいという勝手な私の思いもあり。ただ、さすがに毎日通わせるのは金額的にも、子どもの体力的にも負担になりそうなので、週2~3回の利用を予定。わくわくプラザと併用するつもりです。そうはいっても実際に小学校に通いはじめると、新しいお友だちもできて、「行きたい」「行きたくない」など本人の意思も出てくるのでしょう。環境の変化に応じて、都度、見直しは必要なのかなと思っています。(古屋江美子)
2015年10月20日社会人になってからも、集中力があるのとないのとでは仕事のはかどり方、そして仕事の出来栄えにも大きな差が出てきますよね。世界で活躍するビジネスパーソンの多くは「集中力が大切なキーポイントの1つ」と話しています。大人になってから集中力を一気に養うことは、なかなか難しいですが、好奇心が旺盛な幼児期であれば、集中力をゆっくりと、無理なく高めることができます。今回は、日々の生活の中で子どもの集中力を伸ばすヒントをご紹介します。子供の集中力を伸ばすために習慣づけたいこと(1)深呼吸をさせるリラックス効果もある深呼吸。知人のカウンセラーは、セッション前には必ずクライアントに、目をつぶって鼻から息を吸い、口から長く息を吐く深呼吸を何度かさせます。深い呼吸は緊張している人の心と体をほぐす作用があるのです。よく「子どもの落ち着きがない」ということがママたちの会話で話題になりますが、深呼吸はそういった心のざわめきを沈める効果をもたらすテクニックの1つです。子どものテンションが高くなったかなと思ったら、まずは深い呼吸を3~4回させてみせてください。そうすることによって、心の落ち着きを取り戻し、次第に集中力もアップしていくことでしょう。子供の集中力を伸ばすために習慣づけたいこと(2)興味がある遊びを飽きるまで続けさせる集中力を養う教育として知られているモンテッソーリーの幼児クラスでは、1日のカリキュラムがあり、それによって子どもが使用する教具が変わりますが、子どもが同じ教具を使っていたいようであれば、その子が飽きるまでその教具を使わせます。それと同じようにご家庭でも、子どもが同じ遊びを繰り返ししたいのであれば、それを中断させずに温かく見守っていてあげましょう。子供の集中力を伸ばすために習慣づけたいこと(3)寝る前に読み聞かせをしよう集中力を高める遊びに「サイレントゲーム」というものがあります。これは、子どもたちに目をつぶってもらい、先生が「風が吹いてきました。そこに1枚の葉っぱが落ちてきます…」といったお話をしてもらい、それぞれの子どもが頭の中でその場面を想像するというゲームです。想像することに意識を集める=集中力を高めている状態を作り出すというのがこのゲームのねらいですが、小さな子どもにこれをやってもらうのは難しいかもしれません。しかし、このゲームと同じ環境をご家庭で簡単に作ることができます。それが、おやすみ前の読み聞かせです。リラックスした状態での読み聞かせは、子どもの想像力を一層高めてくれることでしょう。頭と心がつながった状態で考えて行動する小さな子どもは、何事においても純粋であり、頭だけで物を考える大人よりも、何十倍も柔軟に集中力を養う事が可能です。今回ご紹介した習慣を日々の生活の中で継続的に取り入れ、子どもの集中力を無理なく高めてみてください。(徳武加奈子)
2015年10月19日今は、現金がなくてもクレジットカードや電子マネーで買い物ができ、ATMで簡単にお金を借りられ、インターネットでいつでも好きな物が買えてしまう時代です。ゲームアプリの課金で高額請求されるといったトラブルも起きており、金銭教育の必要性が見直されています。大量消費、お金の流れが見えにくい時代に金銭教育を子どもの周りひとつとっても、おもちゃやゲーム、子供服、文具類など、新しいものが次々と発売され、激しい販売競争が繰り広げられています。物があふれ、お金がなくても買えてしまう時代、お金や物を大切に、と言われても、ピンとこないもの。こうした中で、お金との付き合い方をじっくり考えていく必要があるといえるでしょう。といっても、何か特別なものをするということではありません。たとえば、子どもの服が必要になった時、新品を買うか、リサイクルショップで買うか、おさがりをもらうのか、手作りするのか、リメイクして使うのかなど、さまざまな選択肢がありますが、そこでどういう選択をするか、ということも大切な金銭教育です。「おねだりを我慢したら旅行に行けるよ!」作戦で無駄遣いを減らそうまた、子どもが「おねだりを我慢できるようにすること」も立派な金銭教育のひとつです。子どもにねだられて買ってしまったものの、「無駄遣いだなぁ」と感じることも少なくないのでは? 無駄遣いが多いと思ったら、事前に買うものリストを作ったり、使う金額の上限を決めてから買い物に出かけたりすると、無駄買いを防止する効果があります。また、予定外の欲しいものを見つけた時は、すぐにカゴに入れずに一度その場を離れて、本当に買うべきか考えましょう。店内を1周して、それでも欲しかったら買うと決めます。これは、小さな子どものおねだりにも有効です2~3歳ぐらいだと欲しいものを我慢するのは大変ですが、買い物に行く前に「○○できたら1つ買ってあげるね」など約束をして、守れたら思い切りほめてあげましょう。欲しいものを買わずにすんだら、買わなかった物の金額、または500円など定額を貯金します。ある程度お金が貯まったら、家族で話し合って旅行や外食など、好きなことに使うのです。この方法だと、子どもも一緒に我慢と貯金の両方を楽しむことができるでしょう。「買う前にできることを考える」DIYも有効おもちゃやアクセサリーなど、欲しい物があったら、すぐに買うのではなく、家にあるもので工夫して作れないか考えてみましょう。ゼロから作ろうと思うと大変かもしれませんが、100円ショップにあるものなどを使って、ちょっとしたアイデアで乗り切れないか試すのは、おもしろいものです。厚紙や色画用紙、ペットボトルなどを使って船や車、ロボットなど、普段から作っていれば夏休みの自由研究のテーマにも困りません。女の子も、かわいい端切れをヘアアクセサリーにしたり、ストローやモールを使って魔法のステッキを作ったり、難しいところは手伝ってあげましょう。時にはキッチンセットや本棚などをママやパパが手作りして、子どもにプレゼントしてみてはいかがでしょうか。裁縫が得意なら、ドレスやコスチュームも喜ばれるでしょう。普段から身の回りにあるものは作れるのだと教えることは、物を大切にしたり、工夫する力につながります。とはいえ、どうしても欲しいおもちゃの変わりに、「手作りしよう!」といっても、「売っている方がいい」、となることもあるかと思います。手作りのほうがいいと押し付けず、日常的に手作りの楽しさがわかれば、新しいおもちゃだけに執着しなくなっていくことでしょう。お金の使い方には、「うちのルール」があることを教えよう5~6歳ぐらいになると、「自動販売機のジュースはすぐ飲めるのにどうしてお店で買わないとダメなの?」など、質問されることもあるかもしれません。親としては、同じジュースでも、自動販売機で買うよりお店で買うほうが安いという理由があるのに、目の前にジュースが売っていたら我慢できないのが子ども心です。こんな時は、「うちのルール」を伝えるチャンスです。「自動販売機もいいけれど、お店で買うほうが同じお金で、もっとたくさんジュースが買えるよ」など、わかりやすく説明してみましょう。そして、「自動販売機は、お店が閉まっていて、どうしても買わなければいけない時だけにしよう」というルールにします。このように、「うちのルール」を決め、親の価値観を明確に伝えましょう。たとえば、「お友達の○○ちゃんがゲームを持っているから、私も買って」といわれた時も、「うちでは○歳までは買わない」などときっぱり示すことが大切です。子どもが小学校の高学年になると、「うちのルール」を守らせるのも一筋縄ではいかなくなってくるかもしれませんが、それまでに親の価値観をしっかり伝えておけば、ある程度安心して本人の判断に任せられます。物にあふれている時代、つい子どもに与えすぎていないか、しっかり見直すことも大切なことといえるでしょう。(KANA)
2015年10月16日息子が生まれ、実家での暮らしがスタートしたのはいいけれど、育児の中で一番心配していたこと、それは沐浴である。病院に入院中、助産師さんから「明日は沐浴の仕方を教えますね」と声をかけられまず最初に連想したこと、それはインドのガンジス川だった。以前ひとり旅で行ったインド。濁ったガンジス川で沐浴をする人々を真似て、自分もこの神聖な川で体を清めようと挑戦してみたけれど、水に当たるのを恐れてくるぶしまでしか浸かることが出来なかった。「沐浴ね…」。遠い目をしながら、あの時のことを思い出した。…へたれだった。当時のわたしはインドまで出かけたというのに、完全なへたれだった…。しかし、そんなわたしも今は母親になったのか。あぁ、感慨深い。翌日、わたしは助産師さんから沐浴の指導を受けた。簡単な挨拶から始まり、用意するものの説明を聞く。「必要なものは、ベビーバス、ガーゼタオル、そしてバスタオル、ベビー石けん、おしめ、肌着が2枚です。おしめと、肌着は事前にすぐ着せてあげられるように、バスタオルの下にご準備くださいね。今の季節は暖かいので、まずはお湯の温度を38度に設定します。赤ちゃんの耳を抑えて、ガーゼタオルを用意し、顔から洗っていきます。Sという字を描くようにクルクルと…。あーしてこーして………最後に背中を洗って、おしまいです」あぁ~、用意する物はたくさんあるし、沐浴とはこんなにも色んな行程を経る必要があるのか。沐浴の説明は30分程度で終了し、助産師さんの指導のもと、手取り足取り、実際にやってみた。息子の首元から頭をぐっと片手で支え、体を洗ってやるとびっくりしたのか「おぎゃぁっおぎゃぁ!」と、ビービー泣いてしまった!入院中のプレ沐浴を済ませただけで、実家でもすぐに本番を迎えなくてはならないなんて…!あぁ、助産師さんが家に来てくれればいいのに、と何度も思った。母に「沐浴ってどうやったらいいんだっけ~」と助けを求めると「え、もう30年も前だから、お母さん忘れちゃったわよ」と残念な答えが返って来た。一方、夫は「沐浴の仕方、教えてよ~」と、焦る私をよそにワクワクしているではないか。仕方あるまい、わたしが夫に教えるしかないではないか。ん~それにしても赤ちゃんの沐浴はなかなか簡単ではない。果たして、初めての沐浴はうまくいくのであろうか?つづく(Boojil)
2015年10月15日赤ちゃんと一緒にいると、生きているのかどうか心配になってしまうことがあります。子育てを経験しているママたちは、きっと同じような思いをされたこともあるのでは?特に新生児はその繊細さにドキドキすることこの上ありません。下の子の時はだいぶ余裕がありましたが、初めての出産時は母子同室でのマンツーマンかつ赤子がそばにいる興奮と緊張でろくに寝付けず、起きて泣いているときは「早く寝てくれ~!」と思っているものの、寝ているときあまりにも無音で、生きてるかどうか何度も確かめてしまっていました。それ以外にもよくあるのが、抱っこひもで寝てしまった時。首をがくりと折ってこちらの胸に突っ伏してくるので、息をしているか周りの人から心配されます。寝ているときもたまにヒヤヒヤすることがあります。枕代わりに頭の下にひいたタオルがなぜか顔の上にあったり、寝返りができるようになるとうつぶせになったまま寝てしまったり。発見時かなりビクッとします。それから、添い寝をしていてうっかりこちらも寝落ちてしまったときは「つぶした!?」とめちゃくちゃ焦ります。そんなことがありつつも、ずっと同じ布団で寝てきた赤子と私ですが、最近は寝ぼけた赤子が助走をつけてかかと落としを放ってきたり、授乳時にもたえず脇腹や二の腕などを捻りつぶしに来るので、くっついて寝てしまうことはなくなりました。親につぶされないための赤子の防衛策なのでしょうか。今日のかるた「いきているのか気になります…」
2015年10月14日