園や学校、そして仕事がお休みの週末や休暇は、みんなどんな風に過ごしているの? そんな素朴な疑問に答えるべく、ママリーダーズに習いごとや休日のお出かけ先を聞いてみました。子連れをモノともしない遠方ラバーズもいれば、近場でほっこりのご家族も…。初夏の過ごしやすい時期、みなさんの週末の過ごし方の参考にぜひ!■週末はどこへ? ママリーダーズおすすめの近場おでかけスポットまずは、ママリーダーズのみなさんに聞いた「週末おすすめの、近場おでかけスポット」を、コメントも交えて紹介します。横浜みなとみらい21・赤レンガや山下公園、中華街までプラプラしたり映画を見たり。なんの予定がなくても楽しめます代々木公園・四季折々の自然がいっぱいで、遊具はないですが広々と遊べる点や、サイクリングロードやレンタルがあるので自転車練習にも最適。イベントやフェスも毎週末のようにやっているのでランチにも◎渋谷区代々木ポニー公園・ポニーに餌やりや馬引き乗馬が楽しめます。無料です!明治神宮外苑にこにこパーク・何より遊具が豊富にあるのがいい。親が座れるガーデンチェアやパラソルもあり快適にすごせます辻堂海浜公園・ヤシの木などがあって海外にいるようなすてきな公園。プールもあります湘南T-SITE・子どもの絵本もたくさん取り扱っていて、雑貨などもかわいいものが多いのでよく行きますグランツリー武蔵小杉・4階のベビー・キッズ・ファミリーフロアは、遊ぶにもお茶するにも便利マークイズみなとみらい・遊びにもお茶にも使えます。5階には大自然超体感ミュージアム『Orbi(オービィ)』もその他六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、二子玉川、駒沢公園、関東近郊の神社めぐり、富士サファリパーク、ディズニーランド、etc…■休暇はどこへ? ママリーダーズおすすめの旅行先続いて、ママリーダーズのみなさんに「行ってよかった旅行先」を教えてもらいました。この夏の旅行プランの参考になるかも!?韓国・友達ファミリーと合流したり、家族でショッピングしたりと充実しましたハワイ・家族でハワイ、やっぱりよかったグアム・気軽に週末でも行けて、リゾート感いっぱい。近くて海もきれいで、とにかく楽ベトナム・ベトナムでは、食事の時にウエイターが子どもの相手をしてくれてゆっくり食べられるところも多く、子どもに寛容な印象・比較的近いし、滞在先でお金がかからないのもポイントカリブ海クルーズ・マイアミ発のノルウェージャンエスケープという船がお気に入りです静岡/焼津・はとバスツアーで大井川鉄道でSLに乗って、焼津でお寿司を食べていちご狩りも神奈川/箱根・箱根彫刻の森美術館であいにくの雨。でも室内で子供が遊べるところもあって良かった静岡/熱海・伊豆・趣味の写真撮影をかねた家族旅行にちょうどよく、家族みんなで楽しめました千葉/房総・横須賀からフェリーに乗ってマザー牧場へ・車で行くと、海ほたるの休憩も楽しい千葉/鴨川・ホテル三日月で宿泊。鴨川シーワールドも近くて便利山梨・キャンプにもよし、ちょっと渓谷なんていう日は日帰りで立ち寄り湯に入って帰るプチ旅行もできます・星野リゾートのリゾナーレ八ヶ岳へ。ブッフェに離乳食が用意されているし、オムツ着用でプールにも入れました栃木・コテージをかりて家族でのんびり過ごすのが我が家のお気に入り沖縄・リゾートホテルのホテル日航アリビラに泊まりました■平日? 土日? 子どもの習いごと、始めてますか?さらに、ママリーダーズのみなさんが今すでに始めている「お子さんの習いごと」も紹介! とはいえ、お子さんの年齢もさまざまなママリーダーズ。「習いごとは考えているけれど、年齢的にまだ先かな?」というお宅も結構いらっしゃいました。英語スクール、リトミック、ピアノ、スイミング、サッカー、空手、知育教室それでは、ここからは一人ひとりに詳しく聞いてみましょう。■気になるカフェや近所の公園でのんびり週末&休暇の過ごし方を教えてくれたのは 保谷絢子さん / トレンダーズ株式会社 広報 大学卒業後、語学留学し、帰国後は語学学校に勤務。その後、現職のPR事業に。2014年に結婚、翌年に第一子を出産。現在はワーキングマザーとして多忙な日々。平日は仕事のため、土日は気になるカフェや公園に行ったりして、子どもと一緒にのんびりしています。夫が土日のどちらかに仕事が入ることも多いので、そのときは近所のママ友と子どもたちを連れて公園に行って遊ぶことが多いです。息子が動物が好きで、先日は富士サファリパークへ行きました。バスに乗ってライオンやクマにえさをあげたのですが、その迫力に息子も喜んでいました。夫の休みが取れる長期休暇は、海外へ行くことも。直近はハワイにみんなで行きました。■気づいたら、毎日が習いごとの日に!週末&休暇の過ごし方を教えてくれたのは 原田あゆみさん / 主婦 独身時代は青年海外協力隊のエイズ対策隊員としてザンビア共和国で活動。帰国後、現在の主人と出会い結婚。現在は3歳になる息子さんと1歳の娘さんを育児中。長男は、週に1回、3~4時間、英語のスクールに1歳の頃から通っています。そのほか、リトミック、ピアノ、スイミング、サッカー…。夫と話し合いをして「子どもが興味を持ったことは可能性を伸ばしてあげたい」と習いごとを増やしていったら、毎日が習いごとで埋まってしまいました(笑)。嫌がったり、嫌いになったら無理に続けさせるのは辞めようと思っていますが、今の所、本人が楽しんでいるので、毎日の習いごとの送り迎えが私は大変です(笑)。長期休暇は国内は混むので海外旅行へ。毎年、GWは海外の船旅が恒例です。■英語のほか、空手、ボルタリング、山登りとアクティブに週末&休暇の過ごし方を教えてくれたのは 市来理恵さん / メーカー広報 2008年に結婚。出産後3ヶ月で現在の会社に入社し、コスメブランドのプレス担当に。現在は6歳になる娘と夫との3人暮らし。娘がこの春、小学生になったのを機に英語のスクールに通い始めました。そのほか、習いごとはカラダを動かすことが好きなので空手も本人の希望で始めました。お休みの日は、土手でキックボードをしたり、自転車に乗ったり、パパとボルタリングに行ったり山登りに行ったり…。たまに家族みんなで弾丸プチ旅行も決行します。最近では房総半島までお出かけしました。■ベビースイミングで健康づくり。撮影旅行もお気に入り週末&休暇の過ごし方を教えてくれたのは 大塚 沙代さん / DIYインスタグラマー 前職はイラストレーター。その後、趣味の“おうちDIY”を発表したところ話題となり、人気インスタグラマーに。4人の子どもを育てるママ。私がぜん息持ちなので子どもの健康を考えて、上の子2人は小学生になってから、3番目はベビースイミングに週に1回通っています。休みの日は、写真が趣味なので、家族でカメラを持って、伊豆や熱海の観光地に写真撮影のプチ旅行に行っています。次は、静岡方面ではなく、千葉方面の房総に行ってみたいなと思っています。子どもが4人いるので、昨年は栃木に泊まりの旅行をするときコテージを借りました。■小さな双子にも優しい、都心の商業施設が便利週末&休暇の過ごし方を教えてくれたのは 山川恵美さん / 主婦 出産前は、広告会社、不動産関連会社にて勤務。2011年結婚、2014年に男女の双子を出産。出産を機に仕事を辞め、双子の育児に奔走中。ママ一人で双子を連れて遠方に出かけるのは荷物の量などを考えてもとても無理(苦笑)。近場の公園で遊ぶか、オムツ替えのスペースなどがきちんと確保できる商業施設など安全なところに出かけることが多いですね。週末は、六本木ヒルズやミッドタウンなど都心の商業施設へ行くか、お友達とホームパーティをして楽しむのがメインです。激務の夫が休みが取れたときは、ディズニーランドに行きます。■近所の公園や、園庭解放の幼稚園も活用週末&休暇の過ごし方を教えてくれたのは 鳥巣里奈さん / フリーライター 新卒で入社したメーカーに12年間勤めたのち、32歳で雑誌『VERY』のファッションライターへ転職。36歳で出産し、現在は1歳になるお子さんを育児中。娘は歌ったり踊ったりするのが大好き。リトミックなどの習いごとを始めてもいいのかもしれないなと思っていますが、今の所、習いごとは様子見で、もう少し先でもいいかなと思っています。お出かけは、もっぱら近場の公園や園庭開放しているときの近所の幼稚園。それから武蔵小杉のグランツリーをぶらぶら。夫の休暇が取れて行ってよかったのは、鴨川シーワールドやリゾナーレ八ヶ岳でした。■長女の習いごとに合わせて、休日は近場でのんびり週末&休暇の過ごし方を教えてくれたのは望月麻子さん / グラフィックデザイナー独身時代は仕事漬けの日々で待望の結婚・出産だったものの、第一子出産後に“産後うつ”を経験。現在は在宅勤務を主とした就業形態に。5歳と2歳の娘さんのママ。長女は知育教室と英語に週1で通っています。習いごとを始めてから遠出は少なくなりました。天気がいい日は公園へ。悪い日は家で絵を描いたり、おままごとをしたり、至ってふつうの週末です(笑)。休暇は、本当は家族みんなで海外旅行に行くのが希望ですが、先日のハワイ旅行は残念ながら夫が仕事で行けず…。私の両親と姉夫婦と一緒に子どもを二人連れてハワイに行ってきました。■おでかけの日のあとは、なるべく自宅や近所でのんびり週末&休暇の過ごし方を教えてくれたのは加藤優香理さん / メーカー勤務ガラスびんメーカー勤務の3歳男児ママ。夫は出産前から海外へ単身赴任中。両家の親も地方在住のため、都内で単身ワーキングマザーとして奮闘中。夫が海外赴任中なので、私が土日に出かけるときは友人と会うときもセミナーなども子ども同伴で出かけています。ただ土日の両方をお出かけに当ててしまうと翌日の仕事がきついので、土日のどちらかや翌日が仕事の祝日などは、自宅の近所で子どもとのんびり過ごしたり、家の中で本を読んだり映画を見て過ごしています。長期の休暇は実家に帰ったり、夫と一緒に海外旅行に行くようにしています。■日程が許す限り、週末でもキャンプやプチ旅行へ週末&休暇の過ごし方を教えてくれたのは小池弘代さん / 会社広報大手広告代理店の営業職ほか、さまざまな企業・職種で活躍ののち、現在は(株)スペースマーケットにてPR&Marketing、一般社団法人シェアリングエコノミー協会 事務局を担当。小学2年生になる娘さんのママ。「将来は遊牧民になりたい」という夫がいる我が家の休日は日程が許す限り、キャンプを楽しむようにしています。冬もキャンプができるようにストーブを購入したほど(笑)。直近の冬は、お友達家族6家族で区の保養所を利用して合宿のようなスキー旅行をしました。年末は、ソウルへ家族旅行へ出かけ、たまたまスケジュールがあったお友達家族と合流したり、韓国のお友達家族と食事をしたり…いつも大人数で楽しむのが我が家スタイルかもしれません。ママリーダーズのみなさんの、日々の習いごとの様子や、楽しい週末や休暇の様子が伝わってきました。おでかけにピッタリなこれからの季節。今年も楽しい思い出をたくさんつくりたいですね。
2017年06月14日小学校教育に新たな波がおとずれます。2020年より英語学習を前倒しする「早期化」と、5年生からの英語教育が成績のつく科目としての「教科化」がスタートすることになりました。英語が必要な時代が来ているとはいえ、この2点について親たちはどう考えているのでしょうか?Q.小学校の英語教育「早期化」「教科化」、どう思う?1.賛成 72.6%2.反対 7.2%3.わからない・どちらともいえない 20.2%小学校の英語教育「早期化」「教科化」に賛成という声が72.6%と大多数という結果になりました。グローバル社会で活躍する人材を育成するためには英語は必須と考える親が多くいるようです。■日常会話くらいは英語で話せる人に日本にもどんどん外国人が来るようになりますし、これから大人になるまでに海外に行くこともあると思います。そんなときにも日常会話くらいは英語で話せるようになってほしいというのが親の希望。そのための教育なのであれば賛成という声が多数です。「世界的に必要なこと。他国は母国語と英語、両方教えるのが普通」(東京都 40代女性)「日本語的英語ではなく、英会話力を伸ばしてほしいと思っています。聞き取った英語を素直に口に出せるようになったら最高だと思います」(佐賀県 40代女性)「英語に早くから親しむという点ではいいと思います。ネイティブの先生と英会話を経験する授業なら、導入としてはいいかもしれませんね」(千葉県 50代女性)■日本人なのだから英語よりもまずは国語反対派の多数の意見は、英語教育の前に日本語教育を学ぶべきというもの。美しい日本語や漢字などをしっかり学んでから英語を学んでも遅くはないという声や、学校の教員の英語レベルが気になるという声もありました。「単純に教科が増えるとすれば、他の教科がおろそかになる。PCやタブレットを使うために漢字の読み書きができない子が増えている。英語に力を入れるまえにもっとやらなければいけない課題がある」(静岡県 40代男性)「それ以前に日本人として正しい日本語を身につけさせることの方が重要なのではないかと思うのは私だけでしょうか?」(神奈川県 50代女性)■英語の早期教育のメリットとは音や発音は小さいうちにやったほうが効率的であることはすでにわかっています。苦手意識を持つまえに、自然と英語に触れて、話すことで英語力がついていくのが理想的。それが果たして小学校教育でできるのかが問題のようです。「英語教育は早ければ早いほど、国語と同じように自然に覚えられる利点があります。しかし、小学校教員の英語力には課題があるのが現状。映像やタブレット端末などを使用して、小学生のうちに日常会話には困らないようになってほしいです」(神奈川県 40代女性)Q.小学校の英語教育「早期化」「教科化」、どう思う?アンケート回答数:6408件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年06月06日「子育てに取り入れるといいらしい」と耳にすることもあるモンテッソーリ教育が気になっているという方も多いのではないでしょうか。モンテッソーリとは、教具を使った「お仕事」(遊びの時間)や個別活動による自主性を重んじた教育活動が特徴の教育法のことです。保育所や幼稚園で取り入れられることもある“モンテッソーリ”がどんな教育方法なのか、家庭でも実践できるのか、など詳しくご紹介します。モンテッソーリとは? そもそもモンテッソーリとは、マリア・モンテッソーリ(1870〜1952年)というイタリア人女性医師が開発した教育方法のことです。「モンテッソーリメソッド」「モンテッソーリ教育」などさまざまな呼ばれ方をしますが、どれもマリア・モンテッソーリが提唱した教育方法のことを指しています。マリア・モンテッソーリは、女性医師として子どもと触れ合うなかで、ある物事に関して吸収力が大きくなる期間があることに気が付き、それを“敏感期”と呼んで注目し始めました。1907年にイタリアに「子どもの家」という保育施設を作り、子どもが本来もっている能力を適切な援助で引き出していくモンテッソーリ教育法を生み出しました。この教育法は、「子どもの発見」と呼ばれ、現在でもその考えを継承した教育を行う幼稚園や保育施設、学校は世界中に存在し高い評価を得ています。モンテッソーリ教育の目的 モンテッソーリ教育の主な目的は、子どもの自立にあります。モンテッソーリの教育法によって引き出していく自発的に行動できる力や考え学び続ける力などは自立によってかなえられるとされているためです。「子どもは自分で成長し発達する力をもって生まれてくる」ことがモンテッソーリの教育法の基本でもあります。そのため大人は“子どものサポート役として“援助”するだけで、子どもの自発的活動を妨げてはいけない”存在だとされています。これをマリア・モンテッソーリは「生命の援助」と呼び、いまでも大切な理念として根付いているのです。どんな方法で行うの? “ひとりでできるようになる”ために、環境を整えることと少しの援助を行うことが大人である親や先生には求められており、“子どもを見守る”ことが重要だとされているのがモンテッソーリの教育法です。自発的に活動できるよう、自由にやりたいことができるよう準備をすることが、“環境を整えること”です。その準備は、ただ教具と呼ばれるおもちゃなどを用意しておくだけでなく、成長過程に合わせた物を置くことや「やってみたいな」と思わせる物でなければなりません。大人は、あくまでその成長を援助する“人的環境要因”ではありますが、適切なサポートを行えるよう常に意識して子どもを見守っている必要があります。つまり、自由になんでも好きなようにさせるのではなく、そのとき個々人に必要だと思われる物を適切な時期に“自分で”選び取れるよう援助するのがモンテッソーリの教育方法なのです。モンテッソーリの特徴 モンテッソーリの教育法には、大きく分けて3つの特徴があります。モンテッソーリの特徴1.個別活動モンテッソーリといえば“個別活動”が大きな特徴です。集団で行動するためには、”だれか”に合わせて動かなければなりませんが、一人ひとり興味やそのとき必要としていることは異なります。そのためモンテッソーリの教育法では、個別活動を基本としています。個別活動が基本ではありますが、子ども同士が一緒に遊ぶことを禁じてはいるわけではありません。子どもたちが一緒に遊びたいという気持ちをもっていれば、それがその子どもたちの活動になります。大切なのは、“子どもが自主的に活動しているか”にあるため、「個別活動ばかりで友だちと遊ばせてもらえないのでは」という心配はいらないでしょう。モンテッソーリの特徴2.自発性を重んじる個別活動の前提でもありますが、モンテッソーリの教育法は“子どもの自発性を重んじる”ものです。自発的に「これがしたい」と考え行動できるようになることもモンテッソーリの目的のひとつであるため、大人(先生)は自発性を妨げないよう、環境を整えています。また、遊びのことを“お仕事”と呼んでいることも大きな特徴として覚えておきましょう。モンテッソーリの特徴3.集団生活をするときには縦割りが基本幼稚園や保育所、学校でモンテッソーリの教育法を取り入れるときには、“縦割り”でクラス編成を行います。これは、社会性や協調性を身につけるために、大体3歳程度の年齢幅でクラスをまとめているのも特徴のひとつです。幼稚園では3・4・5歳児が混ぜられた異年齢クラスになり、保育所では0・1・2歳児と3〜5歳児の2段階でクラス編成されるケースが多く見られます。モンテッソーリの教育法5分野って? モンテッソーリの教育法は、5つの分野にわけられています。それぞれに適した教具があり、発達に沿った教具のレベルも分けられていますが、“大人が考えたカリキュラムの順番通りに進めていく”のではなく個々人に合わせて活動していきます。モンテッソーリの教育法1.運動運動=身体を動かす体育、ではなく、日常生活を営むうえで必要な動きを身につける分野が運動です。“思った通りに身体を動かして、自分のことは自分でできるようになる”ことを目的としています。大人の真似をしたがる主に2〜3歳頃を運動の敏感期と呼び、自立心や独立心といった基本となる心を養う時期として、適切な環境や援助を行っていきます。モンテッソーリの教育法2.感覚モンテッソーリの教育法では、2〜4歳頃を“感覚の敏感期”と呼び、他者との比較から自我の芽生えを援助する時期と考えています。生活のなかで自然と“持ち物の比較”などから自分と他者との違いを感じ始めたら、比較をテーマとした感覚教具を用意し、“同じ・違う”といった仲間分けなどを理解できるように援助していきます。モンテッソーリの教育法3.言語子どもが言語を習得するときには、“物には名前がある”ことを認識し、“性質を表す言葉”があることに気づき、“物をつなげて考えられる”ようになるという段階を踏むというのがモンテッソーリ教育法の考え方です。言語習得の流れの援助を行うために、適切な時期に絵や文字のカード(教具)を使って、話す・読む・書く力を身に着けていくのが言語分野です。モンテッソーリの教育法4.算数量=具体的な物、を理解することから始まり、徐々に“抽象的・論理的”な物の考え方ができるように導いていくのが算数分野で、そのための教具は細かな段階に分けられています。あくまで難しい計算ができるようになるのは結果であり、まずは考え方を身につけていくことを、モンテッソーリの教育法では大切にしています。モンテッソーリの教育法5.文化他の4分野の集大成ともいえるのが“文化”です。基礎的な力が身についたところで、歴史・地理・音楽などから、“文化を学び吸収する力”をつけていく分野となっています。モンテッソーリの“教具”モンテッソーリの教育法では、“教具”と呼ばれる道具が使われています。モンテッソーリ教育のおもちゃと言われることもありますが、正式には教具です。時期や子どもの成長に合わせて選んだものを“環境”のひとつとして置き、子ども自身が自主的に手に取るようにしなければなりません。本来“教具”は、おもちゃでも教育のためのアイテムでもないという扱いなのですが、感覚的には、おもちゃと教育グッズの中間に位置しているような存在と考えていてもいいでしょう。大切なのは、その“教具”を使うことを目的とするのではなく、“子どもが自発的に教具を使って遊び(=お仕事をする)、成長や発達のサポートになっている”ことにあります。その点をしっかりと押さえたうえで、教具を取り入れるようにしましょう。モンテッソーリ教育には資格が必要? モンテッソーリの教育法を行うための資格やモンテッソーリ教育が受けられる場所をご紹介します。モンテッソーリ教育の資格厳密には、モンテッソーリ教育を行うために必要な資格はありません。民間資格がいくつかあり、就職時に“○○資格の取得”が求められる可能性はありますが、保育士や幼稚園・小学校の教諭免許とは異なり、“絶対になくてはいけない”というものではないのです。ただし、モンテッソーリの教育法は、通常の“保育・教育”の勉強だけではなく専門的に学んだほうがよい部分もあるため、モンテッソーリ教育を行うプロになりたいと思ったときには、民間資格を取得するのがおすすめです。民間資格が受けられる機関日本で初めてモンテッソーリ教育の教師養成校を設立した公益財団法人才能開発教育研究財団/日本モンテッソーリ教育綜合研究所の「モンテッソーリ教育教師養成通信教育講座卒業資格」 モンテッソーリ教育 教師養成通信教育講座 | 公益財団法人 日本モンテッソーリ教育綜合研究所 国際モンテッソーリ協会公認の一般社団法人モンテッソーリ教育研究会で認定される「ディプロマ資格」 モンテッソーリ教育研究会 モンテッソーリ教育を受けられる場所日本では、モンテッソーリの教育法を取り入れている保育所・幼稚園・学校に通うことで、モンテッソーリ教育を受けることができます。保育所や幼稚園は、各地域にモンテッソーリ教育を取り入れているところがあり、近隣で探すと見つかることが多いですが、小学校になると数が少なくなるため、小学校でもモンテッソーリの教育法を受けさせたいと考えている方は、事前にしっかり調べておくことをおすすめします。小学生になると、アフタースクールや習い事として、モンテッソーリに触れるパターンもあるので、学校が見つからないときにはそちらも検討してみましょう。家庭でモンテッソーリ教育を行うコツ家庭でもモンテッソーリ教育を行うことはできます。その際は、“手を出しすぎない”ことを意識するのがコツです。モンテッソーリのもっとも大きな特徴が“自発性・自立”です。ついつい家庭だと、見守りきれずに手や口を出したくなってしまいますが、大人は援助をするのみ、“見守る”ことを常に意識して過ごすようにしましょう。また、モンテッソーリの教具は“おもちゃ”として販売されています。一度にすべてをそろえるのは大変なので、気になったものだけを取り入れてみるのもおすすめです。特に感覚教具や算数の教具は、モンテッソーリならではな特徴を感じられるものも多いため、最初の一歩として購入する物にピッタリです。「買ったのだからやって!」ではなく、家のなかに置いておき子どもが自然と手に取れるようにして、モンテッソーリの教育法の基本を押さえたうえで取り入れるようにしましょう。<参考> モンテッソーリ教育研究会 公益財団法人 才能開発教育研究財団 日本モンテッソーリ教育綜合研究所 モンテッソーリ学芸大学子どもの家オフィシャルサイト Mirai Kindergarten モンテッソーリ教育
2017年01月12日教育相談とは出典 : 教育相談とは、子どもの発達と教育にかかわる問題について、子ども本人、保護者、学校の教員などに対して行われる、心理的・教育的援助のことです。教育相談というと、学校からすすめられてはじめて相談に行くことが可能となる、というイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、学校からすすめられなくても悩みごとがあれば相談できます。相談できるのは、18歳までの子ども本人のほか、保護者、学校の教員など、子どもの教育・養育に関わる全ての人です。相談を受けているのは、学校や、校内のスクールカウンセラー、地域の教育相談センター、特別支援学校などです。教育相談は今、非常に広い概念として捉えられています。「何らかの問題が起こったときに悩みを抱えた人が、学校の教員や専門家に相談をすること」これが以前まで、教育相談という言葉が指していた意味合いでした。ですが、近年子どもの問題が多様化、深刻化するにつれ、教育相談に求められる役割は多岐にわたっています。求められる役割の広がりに伴い、「相談」という言葉から連想されにくい事柄についても教育相談の担う範囲とされています。教育相談の内容は、主に2つに分けることができます。一つ目は、問題を解決するために、問題を抱えた人が専門家に対して相談する、問題解決型の教育相談です。例えば・学校以外の機関が行う、匿名での電話相談サービス・特別支援学校や教育委員会が行う、発達が気になる乳幼児の保護者への子育て相談などがこれにあたります。二つ目は、問題が起こる前に、学校の教職員などによって行われる予防的な教育相談です。例えば、教師が学級活動の中で、児童生徒に対して行うロールプレイングや感情コントロールのトレーニングなどです。このように、教育相談が担うのは、問題が起こったときのみに行われる相談業務だけではありません。何か問題が起こったときに保護者や子どもが自ら課題を突きとめ、主体的に問題解決をできるように、これらの支援や活動は日ごろから行われています。教育相談の事業を通して、困りごとがあるときにも、子どもに関わる誰もが気軽に相談をできるような体制づくりが目指されています。学校を中心として、教育センターや特別支援学校、NPOなど、地域全体を通して、そのような体制づくりが行われています。教育相談ではどんな相談に乗ってもらえるの?出典 : 教育相談が取り扱う事柄はさまざまです。例えば、いじめや不登校、学習に対する不安などの学校生活に関わることから、就学や進路、子どもの発達のことなど、子どもの教育、養育上の問題に関するあらゆる内容を取り扱っています。心配ごとがあるときに、教育相談では以下のような相談を行うことができます。例えば、◇学校生活のこと・クラスでいじめにあっています。もう学校に行きたくありません。・子どもが朝になるとお腹が痛いと言って学校を休むようになりました。無理矢理、学校へ連れていった方がよいでしょうか。・学級に不登校の児童がいます。どのように対応したらよいでしょうか。◇子育てや家庭のこと・子どもが発達障害ではないかと心配しています。・忘れ物が多くて困っています。・子どもが自傷行為をしているようです。・子どもが反抗的で親の言うことを聞きません。◇就学先のこと・障害が重くても、地域の学校で学ぶことができますか。・小学校や特別支援学校に就学したあとに、転学の相談はできますか。◇情報関係・SNSに子どもの悪口が書かれています。どうしたらよいでしょうか。教育相談では、相談者の意見を尊重し、肯定的に受けとめながら、相談者にとって最適な解決方法を一緒に考えていきます。教育相談はどこで誰がしてくれるの?出典 : では、教育や養育に関する悩みごとがあり教育相談を受けたいと思ったら、どこへ行ったらいいのでしょうか。教育に関する相談を扱っているのは、学校の教職員、学校内の相談室、教育センター、特別支援学校などです。それぞれの相談先の特徴と、ご自身の悩みごとの内容に合わせて、相談先を選ぶことが大切です。出典 : 教育相談の活動で中心的な役割を担っているのが学校です。学校では、学級担任や管理職をはじめとして、養護教諭などの全ての教職員が協力をして、子どもの悩みを解決する体制が作られています。学校では、通学する児童生徒本人や保護者が教職員に対して相談することができます。いじめや不登校などの問題の他にも、子どもの気になる行動や、学習についての不安を中心に相談ができます。学校は子どもが毎日通うなじみのある場所であり、そこにいる教職員は毎日子どもに接しています。相談を行うことは、教員が子どもに対してより配慮のある対応をしてくれることにもつながります。学校における教育相談に特徴的なのは、教職員の側から子ども、保護者に対し、相談できる機会を積極的に設けていることでしょう。通称、呼び出し相談や定期相談といわれています。教職員が積極的に子どもや保護者に声をかけていくことにより、問題が起こる前に、その火種を発見でき、問題を未然に防ぐことが可能となります。学校における教育相談には、もう一つの側面があります。それは、悩みごとを抱える一部の子どものみを対象とするのではなく、全ての子どもを対象とする予防的な教育相談活動です。いじめを例にして考えてみましょう。いじめの被害者に対する心のケアは重要ですが、いじめに対して「やめてほしい」と主張をする力や助けを出すための力が必要な場合もあります。また、いじめの加害者側が高いストレスに晒されていることもあります。そのような子どもが加害者にならないようにするために、事前の予防的な教育が行われています。具体的には、授業やホームルームの中で、自分の言いたいことを適切に主張するためのアサーション・トレーニング、自分の怒りの感情をコントロールし、衝動的な行動に出ることを防ぐためのアンガーマネジメント、相手の立場になりきるロールプレイングなどが取り入れられています。出典 : 学校内に設置されている心の相談室・カウンセリングルームでは、スクールカウンセラーに相談することができます。学校の教職員に言いづらいことは、学校内の相談室で相談をするのがよいでしょう。スクールカウンセラーとは、臨床心理士、精神科医、心理学系の大学の常勤教員などの心の専門家です。また学校によっては、「子どもと親の相談員」というスタッフが相談に乗ることもあります。平成25年には、スクールカウンセラーが派遣または配置されている学校数は、20,310か所であり、平成7年に比べ、その数は約130倍となりました。これは、いじめや不登校問題の多発に注目した文部科学省が、教育相談に専門的に携わるスタッフを増やす施策をとったことによる変化です。学校内の相談室で相談をするメリットは、学校の教員とも保護者とも違う立場から話を聞いてもらえることでしょう。これらの相談員は、保護者や他の教職員とも利害関係がないために、客観的で中立な立場から冷静に話を受け止めてくれます。注意点は、相談者により話された秘密は原則として守られますが、問題解決のために事実関係の整合性を取る場合などに限って、相談から得られた情報を学級担任や管理職に共有することがあるということです。最終的な目的は問題の根本的な解決なので、相談員だけではなく、学級担任から見た子どもの姿や保護者から見た子どもの姿など、多角的な視点を用いた判断が必要とされる場合があるためです。また、相談員は外部の機関との連携を密に行っています。ですので、相談員や学校のみでは問題解決ができないと判断した場合には、児童相談所や医療機関などの機関と連携することもあります。スクールカウンセラーや子どもと親の相談員は、各学校に配置されている場合と教育委員会から派遣されて学校へやってくる場合があります。週に1~2回、学校内、あるいは学校の近くにある心の相談室・カウンセリングルームなどの場所で勤務を行っています。出典:スクールカウンセラー等配置箇所数|文部科学省スクールカウンセラーについて|文部科学省「子どもと親の相談員」について|文部科学省出典 : 教育に関する相談の受け付けを行っているのは学校だけではありません。教育相談センターや、教育センターという施設でも子どもの育ちや教育に関する悩みごとの相談をすることができます。例えば、不登校やいじめの問題について、学校が対応しきれず困りごとの解決が難しいときもあると思います。学校に言いづらい悩みごとは、学校以外の機関に相談するという選択肢があると知っておくことで、新しい問題解決の道が開けることもあります。これらのセンターは都道府県・市区町村が設置している施設であり、さまざまな専門をもつ相談員が相談に乗ってくれます。相談をすることができるのは、18歳までの子どもとその保護者、および教員です。相談には、心理相談を専門とする相談員が対応し、必要に応じて、継続的な面接やプレイセラピー、心理検査などを行います。またこれらのセンターでは、定期的に不登校に特化した相談会や、学校復帰・社会参加に向けた講演会が開かれていたりします。学校では得ることのできない情報を知ることができる場としても活用できるでしょう。相談者の状態や、何らかの事情によりセンターに来所することが困難な場合には、メールや電話でも相談をすることができます。相談内容によっては、児童相談所や医療機関などの関係機関を紹介される場合があります。例えば、相談員のみでは解決ができない、医学的な診断の必要である、また福祉的・法的な措置が必要な場合などです。また、相談の内容によっては、保護者の方にあらかじめ確認をとった上で、相談の内容を学校に伝えることがあります。というのも、学校の教職員と保護者が子どもの状況を共通理解することにより、柔軟で充実した対応を行うことができ、結果的に問題の解決への近道となることもあるためです。これらの機関は、学校や教員に対して直接的な指導を行うことはできません。ですので、以下に挙げるような対応の難しい相談事に関しては、あらかじめ相談先が断る場合もあります。・学校の運営・教員による子どもへの指導の内容・教職員の人事学校の運営や教員に対する意見がある場合には、まずは学校の管理職へ相談して、それでも解決しない場合は管轄の教育委員会へ相談を行うのがよいでしょう。出典 : 特別支援学校には、学校に在籍する子どもへの教育の他に、大切な役割があります。それが地域の障害のある子どもたちへのサポートです。この役割の一つとして、特別支援学校では、地域の子どもたちや保護者、小中学校の教職員から相談を受け付けています。以下のような相談を受け付けています。・子どもの発達についての相談・特別支援学校への入学や転学への相談・小中学校での教育についての相談相談には、特別支援学校の教員が対応してくれます。子どもの発達とその支援に関する知識や経験のあるスタッフが対応してくれるので、就学のことや、子どもの発達で心配がある場合には気軽に相談してみるとよいでしょう。特別支援学校で行われる教育相談は、就学以後の子どもに限らず、乳幼児やその保護者に対しても行われています。これは、平成23年に改正された障害者基本法を受けて、障害のある、または支援の必要な乳幼児とその保護者に対し、就学前から情報の提供の機会をより増やそうという国の動きによるものです。相談対応の他にも、特別支援学校では以下のように障害のある子どもに関わる大人や、本人を手助けするさまざまなサポートを行っています。例えば、・学校への巡回訪問・心理検査の実施・研修会の講師の派遣・授業や教材の工夫・個別の教育支援計画、個別の指導計画の作成のサポートなどです。保護者や教師など、子どもに関わる大人は、子ども発達や障害に専門とする教員やコーディネーターとともに、遊びの工夫や、子どもとの適切な関わり方などを一緒に考えていきます。教育相談にはどんな方法があるの?出典 : 相談の内容や、相談者の状態によっては、来所により話をすることが困難な場合もあります。教育相談では、来所に限らずさまざまな方法で相談をすることができます。ここではそれぞれの相談方法の特徴をご紹介します。全ての相談機関で、来所による相談を受け付けています。継続的に担当の相談員に対応してもらえるのが来所による相談の特徴です。相談者一人につき担当の相談員が一人つくことが多いので、来所するごとに、前回から変わった点や新たに加わった困りごとなど、問題解決までの間、その道のりを長期的に支援してもらえます。初回面接の際には、電話で相談内容を話した上で予約をする必要があります。電話による相談の特徴は、現在いる場所に関わらず、相談ができる点です。電話相談だけでは解決の道が見つからない場合には、実際に相談機関に来所することが可能です。匿名でも相談にのってくれる他、電話により相談員の対応を知った上で、来所による相談へ安心して移ることができます。電話相談では、相談員を指名しての継続相談は受け付けていないことがありますので注意が必要です。スマートフォンやPCの普及とともに、メールで相談を受け付ける機関が増えています。メールによる相談の特徴は、名乗らない限り、相手から相談者の身元がわからない点や、時間や場所に関わらず24時間メッセージを送信できる点です。一方、相談の返信が返ってくるまでに、ある程度の時間がかかったり、文字だけのやりとりのために、細かいニュアンスや表現が伝わりにくい場合があることには注意が必要です。機関によっては、文字数の制限があったり、メールの返信の回数制限があったりする場合もあります。詳しくはそれぞれの機関のウェブサイトをご参照ください。学校では通常、メール相談の受付は行われていませんが、教育センターや教育相談センター、NPOなどはメールによる相談を受け付けていることが多いです。学校や相談機関等に通うことが難しいお子さんを対象として、相談員が家庭・学校を訪問し、子どもへの支援や、その保護者の方との相談を進めます。学校や相談機関に通うことが難しい子どもでなければ利用できないことがあります。教育相談をしたいときには何をすればいい?出典 : 学校に相談を希望する場合には、学級担任のもとに連絡して実際相談をしますが、学校の教職員以外に相談をしたいときには、どのような手順で相談をすればよいのでしょうか。相談の流れやそれぞれの相談先の注意点についてご紹介いたします。学校の教職員ではなく、スクールカウンセラーや「子どもと親の相談員」に相談したいときの窓口は、学校により異なります。学級担任・養護教諭を通じて予約をする場合と、直接相談員に声をかける場合や、相談室の前にホワイトボードが置いてあり、誰にも知られずに予約をするシステムがある学校などさまざまです。また、通っている学校にスクールカウンセラーが配置されていない場合、近隣の学校に配置されているスクールカウンセラーに相談することになります。スクールカウンセラーが配置されている近隣の学校については都道府県教育委員会、もしくは市町村教育委員会に問い合わせ、その学校を通じて勤務されている日やスケジュール等を確認し、予約の上、相談室へお越しください。教育相談センターでは、希望する相談の方法により予約が必要な場合とそうでない場合があります。来所相談は、予約制となります。センターの業務時間内に電話で予約をとる必要があります。予約の際には、相談の概要を聞かれるので、子どもの様子や相談の内容についてまとめておくとよいでしょう。市区町村により、相談の受付時間や予約方法が異なります。1回の面接は50~90分間で相談費用は無料です。継続相談を行ったり、相談内容によっては他機関を紹介してくれることもあります。ご参考までに、東京都教育相談センターの申し込みから相談までの流れを以下に示します。申込みは、保護者からのお申込みをお願いいたします。電話相談にてご相談のうえ、お申込みください。↓初回日時のご連絡担当相談員が決まり次第、お電話等でご連絡差し上げます。↓初回面接※原則、1回の面接は50分間です。相談費用は無料です。以後、継続相談を行いますが、ご相談内容によっては、他機関を紹介する場合もあります特別支援学校での相談は、学校へ足を運んで直接相談をすることができます。FAXまたは電話で予約を入れ、相談日を設定する必要があります。詳しくは、お住まいの近くの特別支援学校のウェブサイト等をご覧ください。まとめ出典 : この記事では、教育相談を扱う機関や相談の流れや、内容などを具体的にご紹介しました。教育相談とは、悩みをもつ子ども、保護者、教員の、悩み事の解決に向けて行われる相談活動のことです。教育相談が担う役割は大きく分けて2つあります。一つ目は、問題を解決するために、問題を抱えた人が専門家に対して相談する、問題解決型の教育相談です。二つ目は、悩み事や問題が起こる前に教職員などによって行われる、予防的な教育相談活動です。物事の捉え方、人との関係づくりなどを子どもが学ぶ機会を日常的に設けることで、子ども本人が主体的に問題解決に取り組める力を育む役割があります。子どもと関わる保護者や教員は、問題が大きくなる前に、子どもから発せられるサインを見落とさないことが大切です。子どもの様子や子育てのことで少しでも心配ごとのある場合には、一人で抱え込まずに、気軽に相談にいってみましょう。悩みの解消に向けて、一緒に考え、共に解決策を探してくれるスタッフが必ずいるはずです。
2016年12月11日こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。教育業界では、これまでの教科的な教育を超えて、プログラミング教育や表現力を高める教育など、数々の新しい取り組みが始められています。最近では、幼児段階での取り組みも多くみられるようになりました。今回は“感性教育”についてお伝えしたいと思います。●感性教育とは?“感性教育”とは、明確な定義はありませんが、子どもの感性を育む教育のことです。“感性を育てる”とは、ものの感じ方を育てる ことです。感性そのものに正解や間違いはありません。『Nikon』が行った「こどもの感性教育に関する調査」では、興味深いことがわかりました。約9割以上のママが「感性教育は重要である」と考えている一方で、7割以上が「感性がどのように伸びるかを知らない」と回答しているのです。これは、感性が可視化できないために、教育方法が難しく、成長実感を得にくい ことと関連しています。特に、幼児は言語の力(話し言葉、書き言葉)がまだ乏しく、感じたことを絵や創作物で表現できるほど巧緻性(器用さ)が発達していません。そのため、子どもが瞬発的に感じたこと、直感で感じたことを表現するのが難しいのです。教育の分野では、感性の重要性が指摘されるものの、伸ばし方は課題のひとつになっています。●感性の伸ばし方子どもの感性を伸ばすためにおススメの方法を3つご紹介します。●(1)五感で季節を感じる五感とは、視覚、触覚、味覚、聴覚、嗅覚です。これは経験したことに起因するため、一気に育てようと思ってもなかなか難しい感覚です。日々の生活の中でも、ちょっとしたことで感性は育ちます。四季折々に、自宅の周囲でも景色が変わります。「夏に緑だった葉っぱが今は黄色だね。この後、どんな色になるかな?」「あんなに暑かったのに、今は寒くてほっぺが赤くなるね」など、親が感じたことを子どもに声掛けしてみましょう。子どもも素直にいろいろと感じてくれますよ。●(2)生き物や植物を育てる生死を教えることは難しく、子ども自身が参加してみて初めて気づくことも多いです。おススメなのが、生き物や植物を育てること。マンションなどの住宅事情もありますので、必ずしも大きな生き物でなくてもいいのです。例えば公園で見つけたダンゴ虫を飼ってみる、ヒヤシンスを育ててみるなど、ちょっとした工夫で子どもの感性を伸ばすことができます。筆者の例として、金魚すくいでとった金魚を飼っていました。子どもは図鑑で調べ、一生懸命に世話をしていましたが、ほどなく死んでしまいました。もちろん大泣きで、お別れの言葉まで述べて、お墓を作り埋めました。悲しい現実ではありますが、命と対峙する というかけがえのない経験と感性を育めたと思います。●(3)一緒に食事を作る子どもが2歳くらいになると、ちぎる、割く、こねるなどの作業ができるようになります。徐々に包丁などの道具も使えるようになるので、親子で一緒に食事を作るのも効果的です。食材の色や形、切り口、感触に味、調理したときに変わっていく形や色。味の変化はまるで実験だと思います。合わせて、食材の生産などにも触れれば、子どもは一段上のものの感じ方を身につけると思います。----------幼児の感性を可視化するのは難しいとお伝えしました。最後に、筆者がやっている方法のひとつをご紹介します。筆者は子どもにお古のカメラを持たせて、好きなように撮影させています。子ども自身が撮影を通して、発見や感動を写真として記録できます。カメラを近づけたり離したりと好きなように操って、あちこち動き回り、新たな発見を促すこともできます。カメラは、子どもが五感で感じた好奇心や感動の瞬間を表出させる一つの手だて として有効です。親としても、子どもが感じている視点を写真として確認でき、アドバイスをしたり、認めたりして感性の成長に繋がります。何よりも、このようなコミュニケーションが、子どもの社会性を育み、感性の成長を後押しするのかもしれませんね。【参考リンク】・ニコンイメージングジャパン、「こどもの教育に関する意識調査」を発表 こどもの育て方について「感性」を重視する母親は73.5% | 株式会社ニコンイメージングジャパン()●ライター/佐藤理香(株)●モデル/藤本順子(風悟くん)、ココア
2016年11月24日お子さんが習いごとをしているとき、ママはどうしていますか? 送迎したり、子どもががんばっている姿を見守ったり、縁の下の力持ちという存在の人も多いことでしょう。せっかくなら、ママも一緒にお子さんと習いごとをしてみませんか? オススメのレッスンをチェックしました!■ママががんばっている姿が刺激になる「もうやめたい…」、「今日は行きたくない…」とぼやくのは、子どもが習いごとをするときの「あるある」です。こういうときは、子どもが習いごとを“やらされている”感が強くなり、楽しくないと思いはじめていることが多いようです。親子で同じレッスンを受けていれば、ママががんばっている姿を見せられます。子どもへの刺激になるのはもちろん、ママ自身が楽しくなれることまちがいなしです。 親子で練習したり一緒に発表会に出ることで、より絆が深まり、楽しい思い出を共有できます。子どものモチベーションも上がることでしょう。親子で共通の楽しみがあるといいですよね。■続けるほどに達成感! 室内系の習いごと女の子のママにオススメしたいのが、ピアノです。親子でピアノを習えば、将来発表会で連弾も夢じゃありません。「子どものころにピアノを習っていたけど、もう少し続けておけばよかった…」と後悔しているママは、今度こそ念願の曲に挑戦してみるのもいいでしょう。料理が好きなお子さんなら、料理教室もオススメです。ママが教えるのもいいけれど、プロに教えてもらうとわかりやすいし、どんどん上達します。週末、習った料理を仲よく親子でクッキングしたら、パパもよろこびそう。毎日忙しいママたちにぴったりなのが、習字です。週に1回でも心を空っぽにして何かに向きあう時間がつくれたらリフレッシュできることでしょう。字がきれいになれるというメリットもあり、達成感も得られそうです。英会話も年齢を問わずチャレンジできるもののひとつ。ママがペラペラ話せなくても、下手でもいいのです。がんばっているママの姿を見せることが、なにより刺激になります。突然外国人に道を聞かれても、力を合わせて答えられるかもしれません。■心身を解放してすっきり! 運動系の習いごと「運動をしたいけど、子どもがまだ小さいから…」という方にオススメしたいのが親子ヨガ。激しい運動ではないので、親子でトライするのに最適です。自然のなかで行うレッスンもあります。自分の雰囲気に合ったクラスを探してみるといいでしょう。フラダンスは、母娘におすすめしたい習いごとです。動作はゆっくりなのに、じつはけっこうハード。ハワイアンミュージックをBGMにゆったりした気持ちで体を動かせば、ストレスも吹きとびそう。なにより、子どもたちが踊る姿は、とってもキュートです。 最後に紹介するのは空手です。落ちついた雰囲気のなか、礼儀作法も学べるというメリットも。体力がありあまっている、わんぱくな男の子にもぴったりです。ママもキレのある動きで代謝アップしながらストレス発散。スッキリすることまちがいなし!ママはいつも家族優先で自分のことをあとまわしにしがち。自分の趣味に没頭できる時間も独身のときと比べたら激減しています。習いごとの楽しさを子どもだけに独占させるのは、もったいない! 子どもと一緒にレッスンすれば、コミュニケーションも楽しみも増えそうですね。
2016年10月06日家事に育児に仕事にと、多忙なママは自分の時間を諦めがち。でも、その気になればできることはたくさんあります。どうすればプライベートを楽しむことができるのか…。日々充実している先輩ママたちに、そのコツを聞いてみました!■ママたちの充実度をわけるのは、罪悪感の有無!?思うように時間がとれないと、余裕のない日々をなげくママたち。たしかに、やることだらけなのは紛れもない事実です。家事の段取りやら夕飯の献立やら、頭のなかだって、つねに考えることでいっぱいです。でも、そもそも時間はひねり出すもの。ヒマができたら、育児がひと段落したら…なんて言っていたら、一生、自分の時間とは無縁の生活になってしまうかもしれません。やりたいことを思う存分できているママと、できずにいるママをわけるのは、罪悪感の有無のようです。子どもがかわいそう、夫に申し訳ない…と自分で自分を悪者にし、気持ちをおさえてしまう方もいることでしょう。何ごとも、思い立ったが吉日! はじめたいときに、とにかくはじめてしまいましょう。思いきって習いごとをはじめたママたちの声を紹介します。「週に1回、1時間の習いごとは、行き帰りの時間を含めて全部で3時間。絶対に無理だと思っていたけれど、いざはじめてみたら、たいした支障もなくびっくり。最近では、仲間とお茶を飲んでから帰ることもあります。自分の時間ができると手の抜きどころもわかってきて、時間の使い方もおのずと変わってくる。ダラダラせず、前よりムダのない毎日を送れているかも」(30代後半)「応援してくれているわけではないけれど、思ったほど文句もなく…。しれっとはじめたのがよかったのかもしれません」(30代前半)やりたい、はじめたい、挑戦したい…。自分の時間を楽しみたいなら、前向きな気持ちを大切に。とにかく一歩踏みだしてしまえば、あとはなんとでもなるものです。■充実の理由は制約にあり!とはいえ、子どもをどうするか、夫にどう留守をお願いするかなど、クリアしなければならないこともあります。そうした問題を、先輩ママたちはどのように解決してきたのでしょうか。「とにかくカラダを動かしたくて、地域で募集しているスポーツ講座の受講を決意。ただ、自由になるのは、子どもが幼稚園に行っている平日の午前中限定です。スケジュールも考慮した結果、受講できるテニスと水泳のうち、まるで未経験のテニスに決定。何がやりたいかではなく、何ができるかで選んでしまったけれど、これもご縁かなと思います」(30代前半)「夫が休みの土曜日が、私のプライベートデー。食事の用意などの事前準備は必須だけど、子守りをしてもらえるだけでもありがたい!」(30代後半)ママの自由には、無理や制限がつきもの。それを疎ましく思うのではなく、そのやりくりすらも楽しんでしまいましょう。あれこれ限られているからこそ、集中して有意義かつ濃厚な時間を過ごせるというものです。子育て期の不自由さは、ハンデではありません!■ママの「楽しい」が子どもの可能性を広げるママ本人が趣味や習いごとに励んでいると、そのがんばる背中を見て、子どもの自主性や好奇心も育まれるそう。「私がやっているのを見て、娘もバレエをスタート。母子でレッスンを受けるようになって、さらに絆が深まったような…」(30代前半)「楽器をやらせようと教室見学に連れて行ったときはまるで興味なしだったのに、私が所属する吹奏楽のコンサートをみせたら一発! 『音楽やりたい!』だって」(30代前半)「習字の課題を書いていたら、子どもが字に興味津々。そのせいか、かなり早い段階で、『あいうえお』が書けるようになりました」(30代後半)ママの生き方が、子の可能性を左右することも。楽しくアクティブに過ごしていれば、おのずと我が子の人生も広がっていくはずです。
2016年09月10日最近では、小学校就学前から何かしらの習いごとをしている子どもが多いそうです。私の周りでも、ハワイアンリトミックや体操、水泳、幼児教室、英会話など、さまざまな習いごとの話を聞きます。中には0歳から通っている赤ちゃんも。習いごとをさせているママに聞いたメリットと、実際にスクールでどんなことをするのか、また人気の習いごとの月謝相場などをご紹介します。■習いごとは何歳から?習いごとを始める年齢はさまざまですが、特に多いのが3・4歳で、幼稚園入園時期に始めることが多いそう。子どもが友達の影響を受け、いろいろなことに興味を抱く時期なのかもしれません。0歳~2歳までに習いごとを始める子どもの場合は、親が興味のあることや体力作り系の習いごとが多い印象。例えば、音楽好きなママはリトミックを習わせたり、体力をつけさせるために水泳を習わせているママが多いようです。友人の中には、0歳からハワイアンリトミックに通わせているハワイ好きのママもいます。その子の場合は、上の子も一緒に通っているのですが、0歳のときは音楽に合わせてマラカスをシャカシャカ鳴らしたり、ママと一緒にふれあう遊びが中心。大きくなるにつれてダンスをしたり、ハワイアン雑貨を作ったり、さまざまな体験をしていくようです。また、5歳以上で始める習いごとは勉強系が多く、小学校への入学準備のために、習字や塾などに通い始める子どもが多くなります。 ■人気の習いごとの月謝相場は?0歳~5歳の未就学児が始める人気の習いごと5つは、「リトミック」「体操」「幼児教室」「水泳」「英語」です。それぞれの月謝相場を調べました。●リトミック月謝5,000円~7,500円。低年齢の子どもを安く設定している教室が多いです。また、0歳児クラスは、月謝制ではなく、1回3,500円など1回ごとの価格設定になっている教室もあります。●体操月謝4,500円~6,000円。3歳くらいから受け入れている教室がありました。教室にもよると思いますが、小さいうちはマットの上など足場の悪い場所を歩くなど、バランス感覚を養う運動が多いそう。●幼児教室月謝5,000円~20,000円。幼稚園入園前の準備のために通う子どもが多いです。0歳から3歳までのスクールが主で、子育て相談にものってくれるため、育児に不安を抱くママに人気があります。●水泳月謝3,000円~20,000円。体力づくりのために通う子どもが多いようです。生後6カ月からのベビースイミングも人気。喘息など呼吸器に不安のある子どもに通わせるママが多い印象です。●英語月謝9,000円~15,000円。年齢や教室によって月謝や内容に大きく違いがあると感じました。ネイティブ講師の英語教室の場合は、ほかと比べて価格が高く設定されています。小学校で英語が必修科目になったことから通う子どもが増え、低年齢から通う子どもも多いです。■専業ママとワーママの習いごと選び調べてみたところ、低年齢で習いごとをさせているママは専業主婦が多い様子。ママ友づくりや、子どもの社交性を育てるなど、習いごとの内容以外にもさまざまなメリットを感じているようです。また、働いているママは、子どもからの要望で習いごとを始めさせている人がほとんどでした。そのため、4歳以上で習いごとを始めている人が多かったです。4歳ごろになると、仲の良い友達と一緒に習いごとに通っている子どもが多く、ママたちは当番制で送り迎えをするなど、時間のやりくりを工夫していました。習いごとを始める理由はそれぞれですが、共通しているのは「子どもの可能性を伸ばしたい」という親の思い。最近は、習字や日本舞踊を教えてくれる幼稚園や保育園も増えています。子どもの性格や、園での様子から、子どもに合った習いごとを見つけられるといいですね。
2016年07月31日●連載の目次は こちら から●「小学校受験って、どうなの?」特集も今回は最終回。早期英才教育は有効なの? という素朴な疑問を、幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんにぶつけてみた。■早期英才教育は有効なのか?「お友だちが文字を書けるようになった」「英語教室に通い始めた」そんな話を聞くと、「うちも何かしなきゃ!」と気持ちは急く。育脳やバイリンガル、早期英才教育といった言葉にも、無関心ではいられない。そこで、「早期英才教育は有効なの?」という素朴な疑問を、浅木さんにぶつけてみた。「私の回答としましては、『子どもへの接し方が好ましいものであれば有効。好ましくなければ、やらないほうが良い』ということです。お子さまが嫌々やるのであれば、早期教育は百害あって一利なしだと考えています」難関私立中学受験指導をしていた(1本目にリンク貼る)という経歴から、小学校受験が苦い経験となり、学業でつまづいてしまった生徒を数多く見てきたからこその思いなのだろう。■焦らないほうが、良い結果が出ている今回の取材を通じて、浅木さんがとても強調していたことは、「どうか、お母さま方、焦らないで欲しい」ということ。この記事を書いている私は息子の中学受験を体験したことがあるが、受験準備中は、「志望校に合格しないと、この子は(私は)、その先、どうなってしまうのだろう?」という気持ちになりがち。それが「合格しなければ!」となり、準備が思うように進まないと、「何かしなければ!」という、やみくもな焦燥感に繋がり、子どもをせっついてしまう。「すんなり合格を手にするお子さまなど、1人もいません。志望校に合格した先輩を見て、『志望校に合格して、うらやましい』と思われるかもしれませんが、そんな方でも必ず、苦しい時期を過ごされています。『焦らないで欲しい』と申し上げても、焦ってしまうお気持ちは、現場にいればよくわかります。けれども、私の経験から鑑みても、焦らないほうが、良い結果が出ていることが多いのです」(浅井さん)小学校受験は、対策期間は平均して1年~2年。親や指導者に怒られないために努力することで、何とか志望校には合格をする。けれども、そういった子どもたちのその後の学校生活は、苦しいものになりがちだそう。 ■大切なのは心の安定と自己肯定感「すべての学年のお子さまを見てきて、真に思うことは、大切なのは心の安定と自己肯定感です」(浅木さん)親の焦燥感から、嫌がっているにも関わらずに無理に課題をこなすことを強いられ、、何とか合格を手にしても、子どもの心には大きな傷が残る。不合格だったらなおさらだ。それが、子どもが自己肯定感を持てない原因になってしまうこともよくあることだという。思春期に入っても自己肯定感が不足し、心が安定していない子どもは、成績が上がるまでに本当に時間がかかる。また学年が上がるほど、親も焦りを感じてしまい、子どもの心が満たされ自主的に努力するようになるまで待つことができないし、親子関係の立て直しも難しくなる。「そうならないために、幼少期に健全な親子関係を育んで欲しい、そのためにお子さまに接するお母さまのサポートにも力をいれております」(浅木さん)■子どもの人生を長い目で考えてみて欲しい「つい子どもを叱り過ぎてしまうママに伝えたいこと」(リンク貼る)でも記事にしたが、現代は子育ての負荷がママに集中してしまい、追いつめられた気分になりやすい。だからこそ、私たちは「そういう時代に子育てをしている」ということを、きちんと意識する必要がある。小学校受験をするとなると、ママ、あるいはパパたちは、「私が頑張らなければ!」とより一層、自分を追い込んでしまうこともあるだろう。私自身、「中学受験ママ」をやっているが、悲しいかな、すぐにテンパってしまう。最近、そんなときは浅木さんが取材で話してくれたことを思い出すようにしている。「小学校受験で花開く子もいれば、中学校受験や高校受験で花開く子もいます。子どものモチベーションを含めた適切なサポートができるよう、どうか子どもの人生を長い目で考えてみてあげてください。そして、焦ってしまうということは、それだけ真剣にお子様のことを考えていること。立派に母親業をこなしている自分をまずは認めてあげてください」受験は、親子にとってひとつの試練。でも、それを乗り越えた先には大輪の花が咲くと信じて、ゆったりと構えていられる親でありたいものだ。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月27日投資教育先進国といわれるアメリカでは、子どものころからお金について学ぶ機会が多いのをご存じでしょうか。 幼稚園から高校までの義務教育でお金にまつわることを学習するのはあたりまえ。お金にシビアなアメリカならではの、子どものマネー教育について紹介します。■ローン大国アメリカアメリカ人はお金にシビアだといわれます。それはクレジットカード、ローン大国であることが影響しています。健康保険や医療費もほかの国と比べてかなり高額。個人がしっかりファイナンシャルプランを身につけていないと簡単に破産してしまう社会です。厳しい社会のなかで財産を得て資本主義社会のなかで勝ち残っていくために、投資に関する知識を深める人も多いのです。そんななか、幼稚園から子どもの年齢に応じてお金に関する教育が行われています。親からお金を増やすための株式投資などの知識を得るケースもめずらしくありません。■日本でマネー教育をしない理由一方、日本では、子どもがお金の話をするのはあまりよくないという風潮があります。株式投資はリスクのあることだと敬遠する人も多く、なかなか学ぶ機会がないのが現状です。考えられる理由としては、貯金文化が定着していることがあげられます。堅実にコツコツためる、まじめな日本人の気質ともいえるでしょう。■おこづかい制のメリットみなさんは子どもにお金を管理させていますか? 将来の金銭感覚を養っておくためにも、早めにお金に関する知識を身につけることが大事です。さまざまな考え方があるものの、たとえば、定期的におこづかいをあげることで、子どもは自分のお金を管理し、計画的に使うことを学べます。おこづかい制にするか悩んでいる方は検討してみてください。また、お手伝いの報酬としてお金をあげるのも方法のひとつです。自分の労働によってお金を得ることができ、何もしなければお金を得られないという仕組みを学べます。お金を計画的に使う感覚は、将来役に立ちます。子どもが大きくなったら、家庭の予算立てに参加させてみるといいかもしれません。
2016年07月16日子どもを授かると、親としていちばん最初に考えるのが「教育費の準備」ですよね。できる範囲で希望の教育を受けさせてあげたい。親ならば誰もが思います。そこで最初に検討されるのは「学資保険」ではないでしょうか?学資保険は、いろいろある生命保険のなかでは、比較的好印象な保険ではないかと思います。しかし、この学資保険、本当に教育費の準備になるのでしょうか?なぜ日本人が学資保険に対して好印象なのかといえば、学資保険が積立代わりだと思っているからでしょう。■学資保険でいくら戻ってくるのか計算すべしその昔、郵便局で学資保険に入ると、満期の時に倍ぐらいになって戻ってきた時代がありました。インフレ率等を考えてきても相当な戻り率です(そのぶん住宅ローン金利も高かったので、差し引きしてどれくらい恩恵を受けている人がいるかは微妙ですが)。そのイメージがついてはなれないのか、「学資保険は得だ」と思ってしまうようです。しかし実は、ご相談に見える方の実の70%以上は、得にならない学資保険に入っているといったら、みなさん驚かれるのではないでしょうか。もしすでに学資保険に加入しているのであれば、一度計算してみてください。「いくら払って」「いくらの満期で戻ってくるのか」を。210万円払って、200万円の満期なんてケースは結構あります。なかには、払った以上に戻ってこないことをわかった上で加入している人もいるかもしれません。そんな人は決まって、「保険がついているから仕方がない」なんていい方をします。たしかに、学資保険・こども保険という名称の保険のなかに、育英年金などの保険機能がついているものもあります。学資保険払込中に契約者(ほとんどのケースで父親)が死亡した場合に遺族に教育費の援助ということで育英年金が支払われるという内容です。内容の話を聞くと、とってもいいような気がします。しかし、よーく考えてください。なぜなら、教育費等必要な保障額は、ご主人の生命保険できっちり計算してリスクヘッジさせてあるはずです。■200万円もらえる学資保険じゃないとダメつまり、わざわざ学資保険でプラスしてその部分にお金を払う必要はないはずなのです。その他に、子どもの医療保険がついていることを理由にあげられる方が多いのですが、それもいかがなものでしょうか?乳幼児医療制度が整っている今、ある一定の年齢まで、医療費は無料です。自治体によって違いますが、長いところですと中学校卒業するまで、医療費無料なんていう自治体もあるほどです。そのなかで、どれだけの保険料をそこに払うのが適当なのか、考える必要がありそうです。学資保険は、純粋の貯蓄であるべきではないかと思います。180万円ぐらいの払い込みで200万円の満期がもらえる。最低でもこれくらいでないと、月々積立預金をしたほうがマシなことになってしまうのではないでしょうか?現段階で、払ったより戻ってくる金額が少ない学資保険に入っている方は、がっかりしてしまったかもしれません。でも、あきらめずに、計算することをお勧めします。現在加入中の学資保険を解約すると、いくら損をするのか。そのことについて計算するのです。ほとんどのケースで保険の途中解約は損が出ます。しかし、いまやめた損のほうが、満期まで払い続けたときの損にくらべて少ない場合は、思い切って解約をすることをお勧めします。その上で、貯蓄性の高い学資保険に入りなおして損が少しでも埋まるのであれば、入りなおしを検討してみてもいいのかもしれません。(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝)
2016年07月05日小中学校での教育内容が、いわゆる“ゆとり教育”として行われたのが2002〜2010年度。この教育を受けた世代を広く“ゆとり世代”と呼びますが、いろいろな面で批判の対象とされることが多いのはみなさんもご存知の通りです。学力だけにとどまらず、「ゆとりだから……」という言葉で人間性まで否定されかねないこの問題。今回はパピマミ読者の皆さんに「ゆとり教育で問題だったと思うこと」 についてアンケートを実施しましたので、その結果を発表したいと思います。同時に行った『ゆとり教育で評価できたところは?』というアンケートでは、「デメリットしかなかった」という回答が半数近くを占めたようですが、いったい何が問題と感じられているのでしょうか。●ゆとり教育で問題だったと思うことは?・1位:学力の低下……23%(23人)・2位:競争意識の低下……19%(19人)・3位:コミュニケーション能力の低下……16%(16人)・4位:とくに問題はなかったと思う……13%(13人)・5位:自主性の低下……11%(11人)・同率6位:精神年齢の低下……10%(10人)・同率6位:協調性の低下……10%(10人)※有効回答者数:102人/集計期間:2016年6月20日〜2016年6月21日(パピマミ調べ)●「学力の低下」がトップという結果に『ゆとり教育中に行われた学習調査では、日本の順位が下がってましたよね。勉強なんてやったぶんだけ伸びるんだから、学習時間が減ればそういう結果になるのは当然のことでしょう』(40代パパ)『思考力を鍛えるための学習を増やすといっても、それらしい成果があったとは思えませんね。大学受験なんかも結局は暗記勝負じゃないですか。遠回りしただけのように思えます』(30代ママ)最も問題だったと感じられているのは、やはり学習面。OECDが行っている生徒の学習到達度調査では、ゆとり教育中の日本の点数低下が顕著となり、教育の見直しに着手するきっかけともなりました。知識を暗記する詰め込み型の教育から脱却するためのゆとり教育で、“総合的な学習”などの思考力を付けるための教育が推進されたものの、目に見える結果が出たとは言いづらい でしょう。脱ゆとり教育を果たした現在の教科書は、当時より4割ほど分厚くなっていると言われています。●次いで「競争意識の低下」がランクイン『運動会の徒競走で、手をつないでゴールすることがあるなんて本当なんですかね?いくらみんな平等にって言ったって、さすがにそれはやりすぎだと思いますよ』(40代パパ)『何でもかんでも優劣をつければいいってもんじゃないけど、競い合うことを良しとしない環境では、育たなくなるものもあるのかもしれませんね』(20代ママ)実際にゆとり教育を受けた20代の人たちからも、競争意識の低下を招いたことに対する批判が聞かれました。人と競い合うからこそ生まれる、「悔しい!」や「勝ちたい!」という強い気持ちは、ゆとり教育の中では育ちにくいと言えるかもしれません。さらに、競争意識がないことから「覇気がない」と思われる ことも多いようですが、決して不真面目というわけではなく、自分のやるべきことを黙々とこなすことができる特徴を持ちます。●コミュニケーション能力にまで影響『話題が合わないっていうだけじゃなく、人と交流することを避けているような印象があります。四六時中スマホを見て、人と会話する楽しさを知らないんじゃないかと思いますね』(40代ママ)『ゆとりってのは、勉強だけじゃなくて会話もできなくなっちゃったのかね。毎年新入社員が入ってくるけど、声は小さいし何言ってるのかわからない。会社の飲み会を断るやつなんて見たのは、最近になってからだよ』(50代パパ)新入社員と上司が噛み合わない“ゆとりエピソード”を聞くことは、珍しいものではなくなりました。プロセスを重視する教育を受けてきたことから、頑張ったことよりも結果が求められる仕事の場 では認められづらいこともあるようです。この他、怒られ慣れていなかったり、積極性に乏しかったりすることで、対人関係が苦手だと感じさせてしまうこともあります。仕事よりもプライベートを優先させ、会社の人間とは距離を保とう とするのもゆとり世代の特徴と言えます。----------いかがでしたか?実際に、ゆとり世代と言われる人たちの上の世代からすると、信じられないような価値観を持った若者に遭遇することもあるかもしれません。しかし、それは柔軟な思考によって生まれた新たな考え方というだけで、批判されることなのかは疑問でもあります。お互いの違いを認め合い、それぞれの良さを高め合っていくような関係を築くことが最適と言えるのではないでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】ゆとり教育で問題だったと思うことは?()●文/パピマミ編集部
2016年06月26日こんにちは、ライターの渦マキです。近年、耳にするようになったフィンランドの教育“フィンランド・メソッド” 。どのような内容なのか、そして日本の教育現場においてフィンランドを見習うことはできるのかを考えてみたいと思います。●2000年に入って注目されはじめたフィンランドの教育2000年に入って、『OECD(経済協力開発機構)』の学習到達度調査『PISA』でフィンランドが上位に入ったことを機に、“フィンランド・メソッド”と呼ばれるようになり、フィンランドは教育先進国 として注目されるようになりました。しかしながら、実際のところフィンランドにおいては、“フィンランド・メソッド”という教育法は存在しません。『PISA』の結果に衝撃を受けた教育関係者たちがそのように呼び始めただけのようです。●フィンランド教育で注目すべき点●(1)国をあげての教育制度の改革「今、不況の中で一番投資が必要なものは子どもの教育である」という意見の教育大臣指揮のもと、教育改革が始められました。そこには企業への投資よりも、これから成長して行く子どもたちへの投資が最も有効だ という理念があります。授業料が小学校から大学まで無料だそうです。●(2)学校の順位付けがない(学校間のレベルの差がない)フィンランドの基礎学校は、6年間の初等教育と3年間の中等教育の9年一貫制 。卒業後は全員が進学資格をもっています。卒業後は、入学試験などは行わずに後期中等教育(高校か職業専門校)に進むことができます。基礎学校での評価で学校が決められます。また、学校に格差がない ので、子どもたちは大抵は地元の学校に通います。さらに、地域の格差ができにくい環境作りがされています。成績が本意ではなかった場合、10年生として無料で教育を受けることができます。●(3)教師の質が高い日本のように大学の教育学部を卒業し、教育職員検定に合格した者が教師になれるといったものではありません。大学で専門教科を学び、その後教師用のトレーニングを受け、特定の修士号を取得しなければ教師にはなれません。教師になったら、教材や授業のカリキュラムを独自に作るということも全て任され、教科書も教師が選ぶという徹底ぶりです。教師への全幅の信頼がなければ、こうした権利は与えられないのではないでしょうか。●(4)学習に遅れが生じる子どもは授業の前後で補習を行う教え合ったり、話し合ったりすることで子どもたちに協調性を育ませる。クラスの学習についていけない子どもに関しては、授業が始まる前後に補習で補います。教師の采配でフレキシブルにクラスを能力によってグループ分けして授業をすすめていきます。たとえば読み書きが苦手な子どもたちを教師だけではなく、それを得意とする子どもたちにも協力してもらって同じレベルに伸ばしていきます。クラスも少人数制です。子どもたちの協調性も培います。●日本でフィンランド式教育法は有効か日本でフィンランドの教育体制を見習い、同じように変えて行くことはできるのでしょうか?フィンランドの教育では、学習は大切なもの。しかし、その前に人間としての成長が最も大切なことだと社会全体が認識しています。それには子どもに十分な“遊び時間” を与えることが重要だと考えられています。日本における学歴社会では、学校での勉強時間の他にも塾などで子どもの自由時間は減って行くことになります。「いい大学を出て、いい会社に入社する」といった学歴信仰が子どもにとって本当に幸せなのかをよく考え直してみる時期なのかもしれません。現在の日本の社会を考えてみると、フィンランドのような教育体制を目指すことは今は難しいかもしれませんね。日本も国をあげて子どもの教育に投資していかなければ、将来国家全体に関わってくるという認識が求められます。【参考文献】・『フィンランドの教育力ーなぜ、PISAで学力世界一になったのか』リッカ・パッカラ(著)●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年06月16日音楽教育が、子供の情緒や感受性、社会性や知能の発達にとても良い影響を及ぼすことは、すでに広く知られている事実です。また、子供たちが音楽を集中して聞くことで、言語を聞き取る能力もアップし、語彙力や語学力がつきやすくなるとも言われており、昨今ますます幼児のための音楽教室の人気があがっているようです。「音楽教室に通わせたいけれど、経済的な事情や、時間的な問題で難しい」というご家庭は、ぜひ家庭で音楽教育をしてみてはいかがでしょうか。今回は、家庭でもできる音楽教育についてご紹介したいと思います。つけっぱなしのテレビを消して、良い音楽を聞かせよう音楽教育というと楽譜を読んだり、楽器を弾いたりすることを想像しますが、 幼児期の子供にはまだまだ難しいもの。さらに楽器を演奏するにも、手が小さすぎますよね。ですから、乳幼児期はよい音楽をたくさん聞かせて、「耳つくり」をしてあげることが最も重要な音楽教育なのです。普段、リビングで子供と過ごすときなど、テレビをつけっぱなしにしているママも多いかもしれませんが、これからはテレビの代わりに良い音楽を流してみませんか。では、どんな音楽が子供にとって「良い音楽」なのでしょうか。クラシック音楽やジャズ・ポピュラー・日本の伝統音楽・童謡など、音楽といってもさまざまなジャンルがあります。もちろん、どのジャンルにもすばらしい音楽は存在していますが、子供におすすめなのが、それぞれの国の歴史とともに、長く生き続けてきたような音楽です。いくら流行しているとしても、機械的な音楽では、子供の想像力や情緒を育てることは難しいのです。手始めに、ママやパパが小さいころから聞いていた日本の昔ながらの童謡や、モーツアルトのクラシックなどの歴史ある音楽を選んで、部屋でゆっくりするときや、食事中のBGMとして流してみませんか?日常生活や遊びの中に音楽に取り入れる音楽教室ではなく、家庭で音楽教育をするメリットは、遊びや生活の一部として自然に音楽に親しめる点ではないでしょうか。子供が遊んでいるときに音楽を流してあげていると、無意識に子供の心に音楽が刻まれていきます。他にも食事中、寝かしつけの際、朝起きるときなど、その状況に相応しい音楽を選んで、自然な形で生活に取り入れていきましょう。また、子供が元気のないとき、イライラしているときは、まずは静かな音楽を流し、気持ちを落ち着けてから、活発な音楽を流すようにすると、子供たちの気持ちが明るくなったり いらだちをやわらげたりする効果があるとも言われています。このように、子供の気分を変えたり、気を紛らわせたりする手段として音楽を使ってみても良いでしょう。家族で一緒に音楽を楽しもう!子供の情緒や知能の発達に役に立つからと、一方的に子供に音楽環境を与えるだけでは、家庭での音楽教育は物足りないものになってしまいます。大切なのは、ママやパパの心にも、音楽を楽しむ余裕を持ってもらうことなのです。親子一緒に、童謡を歌ったり、音楽を聞きながらリズムを取ったりして、「音楽は楽しいものだ!」と子供が思えるようにしてあげましょう。ママやパパがピアノなどの楽器が弾けるのであれば、童謡やクラシックを演奏して子供に聴かせてあげることができますが、楽器が苦手だったとしてもハーモニカや鈴など、かんたんに演奏できる楽器を用いて、家族で歌いながら合奏するのもおすすめです。また「とんとんとんとんひげじいさん」や「いとまきまき」など、子供たちが大好きな手遊び歌を一緒に歌ったり、音楽に合わせて飛んだり跳ねたりすることも、立派な音楽教育です。このように、家族で音楽に親しみ、楽しんでいるという環境こそが、子供の音楽的感受性を育ててくれるのです。いかがでしたか?音楽が子供の心や脳に良い影響を及ぼすからといって、一方的に楽器を与えたり、子供が嫌がる音楽を聞かせようとしたりするなど、やみくもに「音楽」を押しつけることはやめましょう。子供たちが音楽に親しみを感じ、楽しめるようになってこそ、音楽が子供に良い影響を与えてくれるのです。まずは、親子で音楽を楽しみながら、子供が音楽に興味が持てるような環境づくりから始めてみましょう!
2016年06月08日子どものしつけや教育方針、習いごとに至るまで、夫婦間で意見が食いちがうことは多々あるはず。本当はケンカなんてしたくないのに、子どものことになるとついついヒートアップ、なんてことも。そこで今回は、エキサイトお悩み相談室の 宇野夏騎(うのなつき)先生 に「夫婦間における子どものしつけや教育方針のちがい」について聞いてみました。Q:子どもの教育方針、夫と意見が異なった場合にとる最善の方法は?もともと血のつながりのない、一番近い関係として結ばれた二人。生いたちや教育方針のちがう環境で育ったのですから、子どもの教育方針が異なるのも当たり前なのかもしれません。夫婦間での教育方法の差を埋めていくには、日ごろから二人で話しあうことが絶対的に必要です。子どもの将来のことだけを考えて話しあうようにしましょう。ご自分のエゴや相手への不満な点を子どもの教育方針とすることなく、子どもへの夢や適正を見極め、“子どものためを考えた将来に向けての教育方針”を話しあうことをおすすめします。そして、時折子どもにも「パパの行動についてどう思う?」と聞いてみましょう。子どもの視点で夫がどのように見られているのか、把握することも大切な要素です。また、日ごろのできごとや子どもの行動も夫に伝えるようにしましょう。とても大変なことですが、ママという存在は、夫と子どもの両方をコントロールする重要な役割を担っているのです。Q:夫のしつけが『甘い』と感じたときの対処法は?子どもと日常の接点が少ない夫の場合、少ない時間のなかで少しでも関係性を築きたいという想いから“甘えさせる”という行動を起こしがちです。度が過ぎない程度であれば、そのまま黙って観察していていいでしょう。ママの許容範囲を超える“甘やかし”をしている場合は、子どもの目に触れないところで夫にその旨を伝えてください。「あなたの気持ちはわかるけど、子どものために良くないよ」という言葉を添えてあげると、現状を理解してくれるでしょう。Q:逆に、夫のしつけが『キツイ』と感じたときの対処法は?日ごろ子どもたちとの接点が少ない夫は、現在の事実と結果だけで判断してしまう傾向があります。思い通りにならない子どもの行動や学校での成績など、腹立たしく思うこともあるはずです。ママから見て「キツイなぁ」と感じたときは、子どもの前で擁護するのではなく、あとで話をするようにしましょう。ママは代弁者としての立場で「子どもが怖がっているよ。あなたが逆の立場で言われたら嫌でしょう? あなたの気持ちはよくわかるのよ。あの子の良いところをほめながら、悪いところや改善して欲しいところは質問するようにして、自分から気づかせるように話してみて」と、伝えてみましょう。何より大切なことは、夫の気持も理解したうえで、子どもにとって伸びる怒り方をすすめてみることです。Q:子どもが原因の夫婦ゲンカを避けるには? どんな夫婦喧嘩も同じですが、お互いの意見や希望、不平不満を最後まで“聞く=相手の気持ちを受けとめる”という姿勢で臨むことが大切です。横槍や意見、文句をグッと我慢して話を“聞く”という姿勢で臨みながら、お互いの希望や意見をメモすることも効果があると思います。それぞれの意見や希望を書きとめたメモを二人で見直して、同じ意見や希望、子どもの適正や将来について共通点を理解することで、お互いの気持ちを理解するようにしましょう。また、ほかの家の夫の教育方法がどうなのかを知ってもらうために、仲の良いママたちに集まってもらい、夫同士がコミュケーションをとれる会を企画するのも効果的です。ママも“ひとりのすてきな女性”!どんな環境でも、子どもと過ごす時間が一番長いママの立場や役割は大変大きいと思います。子育てに関する細かい話や悩みも、仕事で帰りの遅い夫へは状況報告しかできず、ママが感じるストレスは想像以上に大きいものです。ましてや男女均等雇用法のなか、ママも仕事を抱えながら育児や教育の大半まで考えなければなりません。家族のなかで、じつはママが一番の大黒柱なのかもしれません。少ない時間のなかでも、ママ自身の時間を持つこと、気持ちを共有できる友人や知人に話を聞いてもらうことで「本では学べない子育ての経験ができる」と思います。カルチャースクールに通ったり、自分の時間を有効に使ったりすることで、ママであるとともに、ひとりのすてきな女性として意識して過ごしてみましょう。夫や子どもからも、輝いているすてきなママに見られるはずです。意識すれば、いつまでも魅力的でいられるのは女性の持っている魔法のひとつ。いつまでも家族にとって、大きな役割を持っているすてきなママでいてくださいね。たくさんの役割を持つ「ママ」という存在。子どもと夫の間で大きなストレスを抱えながらも、家族全員の幸せを願い、守る、まさに女神そのものですね。たくさんの顔を持つママだからこそ、小さな悩みもひとりで抱えこまず、まずは相談してみてください。●取材協力:エキサイトお悩み相談室 宇野夏騎(うのなつき)先生
2016年06月02日平日は仕事と家事に追われ、なかなか自分の時間がつくれない奥さま。だから、たまの休日は旦那さんに子どもを預けて、自分のやりたいことに没頭したいですよね。そこで、単発もOKの月1回のおけいこごとを紹介します。月に1回程度なら仕事終わりの夜でも時間をつくりやすいですし、同じ趣味を持つママさん仲間も見つけられますよ。■有名パティシエに教わるマカロン教室おみやげにいただいたり、ケーキ屋さんで買ったりはするけど、なかなか自宅でつくるのは難しいマカロン。じつは、卵白、砂糖、アーモンドプードルと材料はいたってシンプルです。しかし、乾燥させたりする工程がちょっと大変!そんなマカロンも、キッチンが大きい教室でなら、手軽につくれます。人気のパティシエさんのレッスンだとすぐに予約が埋まってしまうこともあるので、事前に開催日をチェックしておくとよいですよ。■メイクアップアーティストに教わるメイクアップ講座「いつもとちがう自分になりたい」「新しいメイクの方法を習いたい」と考えている方にオススメなのが、プロのメイクアップアーティストに教わるメイクアップ講座です。なかには、1日でしっかりメイク術を習えるレッスンもあります。マンツーマンで指導が受けられるものからグループレッスンまで、好みのスタイルに合わせて選ぶことができますよ。“メイクアップ”は女性なら1度は受けてみたいレッスンですよね。■人気急上昇中のポーセラーツ「何か新しいことははじめたい!」と思う女性の間で人気を集めているのが、ポーセラーツです。ポーセラーツとは、自分だけのオリジナル食器や小物がつくれるハンドクラフトです。1回だけの単発でも満足度の高いおけいこごとですよ。作業は簡単なので、モノづくりが初めての方でも安心してトライできます。趣味でつくったものを日常生活で使えるのはうれしいですよね。■彫金教室でアクセサリーづくり自分がデザインしたアクセサリーをつくってみたいという方には、彫金教室をオススメします。オリジナルデザインを考えるのも楽しいですし、ひとつひとつカタチになるまでの工程を踏んでいくのもやりがいがあります。自宅開業して少人数で教室を行っているところもたくさんあるので、アットホームな雰囲気のなか、落ちついてレッスンを受けられますよ。■実用的なテーブルコーディネートテーブルコーディネートは、主婦の方に人気のレッスンのひとつです。テーブルコーディネートを習っておけば、ワンランク上の生活を楽しむことができますよ。それに、お友だちが来たときには、華やかなテーブルをお披露目できます。テーブルコーディネートはグループレッスンが多いので、同じ趣味を持つ友だちをつくることもできますよ。どれも月1回の単発でも十分に楽しめるお教室です。1度トライしたら、2度、3度とハマる人も多いとか。自分だけのお楽しみの時間を見つけて、いまよりもっと充実した毎日を過ごすのもいいものですよね。
2016年04月23日あなたのお子さんは「お金」について正しく理解していますか。それはパパやママ次第です。 金融教育が普及している英国では「子どもが7歳のときまでに醸成された金銭感覚は一生涯続く」とも言われています。 とは言え、「具体的に何をしたらいいのかイメージがわかない」という方も多いのでは? でも多くのご家庭で、子どもに「お小遣い」や「お年玉」はあげているはず。それを用いて、お子さんの年齢ごとに、段階を追って金融教育をすると効果的ですよ。■3歳から6歳 ~結果を目に見える形で示しましょう~幼稚園児にお金についての教育なんて意味がないと思うかもしれません。たしかに、文字通りの金融教育はまだ必要ないですし、理解するのも難しいでしょう。しかし、ママが「お金」にまつわる話を子どもにすればするほど、子どもは自然に吸収してゆくものです。そのとき気をつけたいのは、この年齢の子どもはまだ「我慢」ができないということです。そのため「お金を貯める」ということを、なるべく目に見える具体的な形で子どもに示してあげることが大切です。子どもは成果が目に見えると、目的を理解します。おもちゃを買う、お菓子を買うといった小さな目的を与えて、少額でも子どもが自由にできるお小遣いやお年玉を与え、その目的に向かって貯めてゆくよう促してみてください。お金を貯める貯金箱はなるべく透明にして、増えてゆくのが目にみえる形にしてあげてください。■7歳から10歳 ~“トライ”アンド“エラー”を繰り返しましょう~この年齢になると、子どもは硬貨や紙幣の価値もだんだんわかり始め、お金で何を買うことができるのかもわかってきます。そこで、この年齢では1歩進んで、“トライ”アンド“エラー”を繰り返し、経験を積ませるのが効果的です。 まずはお金を使う目的を複数与えてみましょう。たとえば1つは日常の買い物、もう1つは高額商品、3つ目はチャリティー、といったように。この年代もまだ「目に見える」ことは重要ですから、それぞれの目的のためにそれぞれ透明な貯金箱を用意してあげてください。そして、3つの異なる目的のためにどのようにお金を扱えばいいか、ママから助言をしてあげてください。2つ目に、買いたいものを買うためのお金が今ないとき、お金が貯まるまで「待つ」ことを学ばせるのも重要です。ママの買い物に子どもを連れていき、そこで「手元にお金がなくてママが欲しいものを買わない」姿を子どもにみせてください。子どもはママやパパがすることから学びます。ですから、ママ自身が「買いたいものがあってもお金が貯まるまでは我慢する」という姿勢を示すと、子どもはそれをメッセージとして受け取ります。最後に、子どもに「自分で選択させる」経験をさせましょう。お店に連れて行き、子どもが「今手元にあるお金だと買えないけど、次のお小遣いを貯めたら買える」モノと、それより安く「手持ちのお金で買えるけど本当に欲しい物ではない」という2つのモノをみつけてください。そのうえで、ママは子どもに「どちらでもいいよ」と選択権を与えてください。子どもは我慢してお金を貯めて本当に欲しい物を買うか、すぐ買える安いものを買うか、というトレードオフを学んでいきます。さまざまな“トライ”をしていくなかで、ときには子どもが選択を失敗したと感じる“エラー”もあるでしょう。その経験が、将来より大きな選択をしていく際の備えになるはずです。■11歳から14歳 ~お金にはいろいろな「目的」があることを教えましょう~このくらいの年代の子どもには、お小遣いという枠ではなく「貯蓄」に目を向けさせるとよいでしょう。貯蓄にはさまざまな目的があることを教えてあげてください。「大学の入学金を貯めるための長期資金」「緊急時に備えて準備しておくお金」「日常的に好きなものを買うためのお金」などなど。ここまでくると、大人の資産運用の考え方に近づいてきます。このコラムの読者には小さい子どもをもつママも多いと思います。子どもが正しいお金の感覚を身につけられるよう、年代に応じた金融教育を考えていくことで、ママ自身もあらためてお金との付き合い方を考えるきっかけになるのでは。ぜひ実践してみてください!
2016年04月22日楽天銀行は4月1日、「楽天銀行教育ローン」の提携大学として、新たに早稲田大学を追加した。○優遇金利で教育ローンが利用できる楽天銀行が提供する「楽天銀行教育ローン」は、提携大学に優遇金利を設定している。このたび、新たに早稲田大学が提携校となり、同大学に入学を予定している人または在学生が優遇金利の対象となる。なお、早稲田大学の関連校として、早稲田大学高等学院、早稲田大学本庄高等学院、早稲田大学高等学院中学部、早稲田大学芸術学校についても優遇金利を設定。提携大学は、東京理科大学、明治大学(在校生のみ)、日本大学芸術学部などがあり、早稲田大学で24校目となる。楽天銀行によると「提携大学の優遇金利の数値は開示していないが、提携大学以外の教育ローンの金利は、4月4日現在、固定で年3.900%、変動で年3.250%。提携校はこの数値よりは低くなる」とコメントしている。「楽天銀行教育ローン」の申し込みは、楽天銀行ホームページの申し込みフォームから入力する形式となっている。必要書類はスマートフォンのカメラで撮影し、「楽天銀行アプリ」で送付。申し込みから最短で翌営業日に融資する。
2016年04月04日楽天銀行は3月8日、東京理科大学と「楽天銀行教育ローン」の提携を開始したと発表した。○優遇金利で教育ローンが利用できる楽天銀行が提供する「楽天銀行教育ローン」では、提携大学に優遇金利を設定。このたび、新たに東京理科大学または諏訪東京理科大学が提携校となり、両校に入学を予定している人もしくは在校生は優遇金利の対象となる。なお提携は、東京理科大学で23校目となる。楽天銀行によると「提携大学の優遇金利の数値は開示していないが、提携大学以外の教育ローンの金利は、9日現在、固定で年3.90%、変動で年3.277%。提携校はこの数値よりは低くなる」とコメントしている。「楽天銀行教育ローン」の申し込みは、楽天銀行ホームページの申し込みフォームから入力する形式となっている。必要書類はスマートフォンのカメラで撮影し、「楽天銀行アプリ」で送付。申し込みから最短で翌営業日に融資する。
2016年03月11日夫婦でどんなに愛しあっていても、相手はしょせん他人です。人の心までコントロールすることは不可能ですから、夫婦の間にかくしごとが生まれてきても、おかしくはありません。今回は、夫が抱えてしまった妻へのかくしごとに迫ります。さっそく見ていきましょう!1.スナックで歌っているときが、一番幸せ「結婚後、どういうわけか近所のスナックでカラオケを熱唱しているときが、一番幸せに思えるようになりました。妻のことは愛しているんですけどね」(35歳・通信)かの有名なYMOの高梨幸宏さんの『4:30amのイエティ』という歌があります。イエティとはヒマラヤの未確認動物のことですが、妻のことは好きだけど「なんか」家に帰りたくないなあと思って、明け方の街でぼんやりとしている切ない男心を歌っています。…このような男心、女性のみなさんは理解できますか?2.妻のことがあまり好きではなくなった「結婚して5年になります。まずいなあと思うのですが、最近、妻のことがあまり好きではなくなってきました。ちょっと妻にはいえないです」(34歳・広告)好きという気持ちや愛って、歳とともに、その概念が変化していくのが「ふつう」ではないかと思います。30歳なりの愛し方、40歳なりの愛し方…いろいろあるでしょう。夫婦でお互いに変化してゆく気持ちを素直に話すことができると、しあわせ…なのかもしれません。3.じつはさほどもうかっていない「自営です。じつは妻が思っているほど、仕事がうまくいっているわけではありません。妻にはぼくの貯金を切りくずして生活費を渡しています」(35歳・自営)う~ん、こういうのは、ありがちにして、どうにもならない隠しごとかもしれません。結婚前に、もうからなくなったらどうするのか? 妻は身を粉にして夫に尽くすのか、それとも、さっさと離婚してしまうのか? はっきりさせておいたほうが無難でしょうね。男って、奥さんがどういう態度に出てこられてもそれはそれでしかたないと思っている人もいます。しかし、どうちらの態度に出られるのかを前もって知っておくと、男として「それなりの覚悟」ができて、もうからなくなったときに「動きやすい」ということがあります。4.夜の夫婦生活に限界を覚えるようになった「ありきたりな話かもしれませんが、結婚してからというもの、夜の夫婦生活に体力面で限界を覚えるようになりました。ちょっとあの行為が苦痛です」(36歳・飲食)これは、科学的に説明可能のようです。女性は、30歳を超えたあたりから男性ホルモンが優位になり、「限界知らず」になるとか。一方、男は男性ホルモンが減退してくるため、限界を知るにいたるようです。ま、神様がちょっとばかりカラダをつくりまちがえた…というかんじで、ポップに解釈しておくしかないでしょう。今回、「じつは愛人ができた…」というような、紹介するにはありふれている例は省略しました。でも思うんですが、自分の気持ちがパートナーから離れていっているとか、もうからなくなった、というのは、男女ともにつらいことだし、相手にも伝えづらいことですよね。“歳とともに変化してゆく自分の気持ち”を正直に話せる相手と結婚した人は、かなりラッキーだといえます。そうではない人は…これからどうにかしていったほうが、いいかもしれませんね。
2016年02月23日習いごとやスキルアップのための勉強。やりたいとは思いつつも、仕事の都合でなかなか時間がとれない、という人も多いのではないでしょうか。そんなときは、会社の昼休みを取りいれてみませんか。“昼活”にぴったりの習いごとを紹介します。■つくった料理がランチになる料理教室習いごととして人気の料理教室。でも、会社帰りや休日にまとまった時間をとるのは、なかなかむずかしいことも。近ごろでは、昼休みに通える料理教室が登場しています。調理から実食まで含めて1時間弱で終了し、オフィスが近ければ昼休みを利用して料理を学べます。時間のかかる下ごしらえなどはあらかじめ準備されており、デモンストレーションやポイントを押さえた調理など、限られた時間で学べる工夫がされているのだとか。できあがった料理はランチとして食べられるのも魅力のひとつです。■着替えナシで疲れを解消するヨガ教室デスクワークなど長時間同じ姿勢をとる仕事をしていると、昼休みには体を動かしたくなるもの。でも、オフィスでストレッチをするのは周りの目が気になるし、かといってジョギングなどをするには着替えが大変…。そんなときは、仕事着のままできるヨガ教室がいいでしょう。昼休みの1時間以内に終わるプログラムで、汗をかきにくく簡単な運動ができるレッスンを展開しているスタジオもあるようです。昼休みにヨガで頭と体をリフレッシュすれば、午後の仕事の効率も上がりそうですよね。■ランチを食べながら英会話をマスター仕事や旅行先で必要な場面も多い英会話。昼休みを有効活用するなら、ランチを食べながら受けられる英会話レッスンがオススメです。教室によって、ランチを持参する場合と用意されている場合があるようです。食事をしながらのフリートークで、楽しく英会話に親しめそう。レッスンよりも気軽に英会話を学べる、英会話カフェを利用するのもいいでしょう。お茶を飲みながら時間制で利用できるため、スキマ時間を活用するにはぴったりです。ボーッと過ごしているとすぐに時間がたってしまう昼休み。“昼活”の習いごとで、自分磨きやスキルアップを目指してみませんか。
2016年02月02日こんにちは、恋愛作家の片瀬萩乃です。習いごとやセミナーで出会うことのメリットを、前回ご説明しました。今回は、習いごとやセミナーで気になる男性と距離を縮めるためのコツをご紹介していきたいと思います。■つくっておきたいプライベート名刺!仕事をしていると、日ごろから名刺を持ちあるいている人も多いのでは。そんな名刺が、セミナーでも有効活用できることを知っていますか?セミナーは1日だけということも多いので、その瞬間を大切にしなければいけません。そんなときこそ、名刺の出番です! とはいえ、会社の名刺を配っても意味がありませんよ。知ってもらいたいことは、あなたの会社ではなく、あなた自身。私もときどき会社のお名刺をいただくことがありますが、正直、あまり印象に残りません。そこで、プライベート名刺をつくることをオススメします。名前のほか、SNSなどのIDやメアド、趣味や飼っているペットなどの情報を載せておくことで、話題のヒントを提供できるのです。 ■二次会では隣の席を確保しようセミナーでは、終了後に懇親会が開催されるケースも多くあります。気になる彼が参加するかをチェックしたら、次にすることは席の確保です。彼の隣や同じテーブルをおさえましょう! セミナーで名刺交換をしても、懇親会がなければ、「どんな人だっけ…」とかなり印象が薄くなってしまうもの。プライベートな話もできる懇親会を大いに活用しましょう。懇親会でできるだけ接点をつくることで、ほかのセミナーの情報を交換しあうなど、つながるためのきっかけが増えてくるのです。名刺をあげればミッション達成ではありませんよ!■一生懸命取りくむ方が、距離を縮めやすい友だちと一緒に習いごとをする、というのもひとつの方法ですが、できればあなたが「やってみたい」と思うものを重視してください。最近は習いごとの種類も増えてきています。だからこそ、自分が「楽しそう!」と思えるものを選ぶことが大切です。出会いも大切ではありますが、習いごとの本来の目的は“恋愛”ではありません。それに、興味をもって学んでいるほうが、相手との会話の幅も広がります。というのも、中途半端に習いごとをしていると、「何がわからないのかがわからない」という状態になってしまうからです。一所懸命取りくむと疑問点も出てくるため、質問もできるようになりますよね。相手の興味のある分野であれば、聞かれたことこたえようとしてくれるため、距離の縮めやすくなります。■ホウレンソウで距離を縮めよう社会人でよくいわれる「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」。これ、習いごとでも、かなり使えます。相談(質問)する→報告(アドバイスでできました!)→連絡(連絡先を聞く)という流れで、スムーズに関係性をつくれるからです。教えてもらっているからという理由付けをすれば、レッスン終わりにお茶に誘うこともできます。お茶をすることで「習いごとをはじめたきっかけ」や「いつから習っているか」という話題にも触れられ、自然とプライベートの話にも移行することでしょう。グループがちがったり個別レッスンの場合は、あいさつからスタートしましょう。「一緒に習っている」をしっかりアピールできますよ。この場合、突然話しかけるのはハードルが高そうです。しかし、「いつから習っていますか?」と聞いて、自分より長い場合は、そこから話題を広げていってもいいですよね。■まずは、楽しむことセミナーや習いごとにおいて大切なことは“楽しむこと”です。こういった出会いの大きな特徴は、純粋に楽しんでいる姿を相手に見てもらえることではないでしょうか。そして、興味の対象が共通したものだからこそ、関係がうまれやすいのです。自分みがきと恋愛、どちらも手にいれられるなんて、毎日が忙しい大人女子にとっては一石二鳥です。ぜひ、気になる習いごとやセミナーをチェックしてみてくださいね!
2015年12月18日こんにちは、恋愛作家の片瀬萩乃です。さまざまな女性に「どんな出会いが理想か?」という質問をしたところ、一番多かった答えが「自然な形で出会いたい」というものでした。ドラマティックな出会いはむずかしいかもしれませんが、自然な出会いを望む女性にうってつけなのが、習いごとやセミナーに参加することです。習いごとやセミナーには、自然な形で出会うためのメリットがちりばめられています。それは、どのようなものなのでしょうか。今回は、「習いごとやセミナーで出会うことへのメリット」と「恋愛に発展させる方法」を2回にわけてお話ししていきたいと思います。■興味が一致した関係は発展が早い!たとえば、あなたの趣味がロッククライミングだとします。趣味の話になったときに、相手が興味を示さなければ「ロッククライミング!? すごいね~」だけで終わってしまいます。しかし、これが一致していると、自然な形で会話が弾むのです。合コンなどの場で興味が一致しているかどうかは、ちょっとした宝さがし状態でもあります。一方、習いごとやセミナーは、趣味や求めるものが一致している人たちの集まる場所といえます。そして、どんなに人見知りでも、共通の興味があると自然と会話がうまれるもの。苦痛を感じずに異性との交流ができるという最大のメリットがあります。■定期的に会える関係がつくられる「単純接触効果の原理」という言葉をご存じでしょうか。これは、会う回数が増えれば増えるほど、会う相手への好感度が上がっていくという原理です。合コンなどで出会った人に好意を抱いたとしても、自分からアクションを起こさなければ会うことはできませんよね。しかし、習いごとや複数回開催されるセミナーなどの場合は、必然的に会うことができるのです。私も以前から「一回に長い時間会おうとするよりも、短い時間でも毎日会う方が恋愛に発展しやすいです」という話をしています。定期的に会うということは、とても大切なのです。自分の心が恋愛まで発展していなくても、気になる人が習いごとやセミナーにいた場合は、どんどん相手の視界に入っていきましょうね!■目的意識が近いため、自然と関係が構築されやすい大変ありがたいことに、私が開催したセミナーがきっかけで交際に発展したという報告を何度もうけています。それは、私のセミナーが恋愛というジャンルだからでしょうか? それもひとつの要因かもしれませんが、答えはそこだけではありません。習いごとにしてもセミナーにしても、目的意識が近いため、お互いの関係が自然と構築されていくのです。婚活パーティなども“結婚”の目的意識という意味では近いかもしれません。しかし、“結婚”に重点が置かれるため、身がまえてしまったり、自然体の自分を見せることにためらいができてしまうのです。習いごとやセミナーの目的は恋愛ではありませんので、無理に着かざる必要もありませんし、何よりもあなたらしさを出しやすくなります。■自分の交友関係では出会えなかった人たちとも出会えるチャンスがある習いごとやセミナーに行くことは、新しい“何か”を吸収するためですよね。これまで知り合った人とはちがう人たちと出会えるチャンスでもあります。仕事もちがえば、住んでいる場所や年齢も全くことなります。もしかしたら、あなたが憧れていた職業の人や、婚活パーティでは人気のありそうな職種の人とも自然と出会えるかもしれません。何かを吸収するために集まった人というのは、意識がとても高くなっているものです。あなた自身も、その気持ちで参加するといいですよ。さて、次回は恋愛に発展するための方法をご紹介したいと思います。お楽しみに!
2015年12月09日モンテッソーリ教育は、シュタイナー法と並び「世界2大幼児教育法」と称される教育法です。根底にあるのは、子どもの「敏感期」がどういうものかを知り(→知る)、子どもをきちんと観察し(→見守る)、子どもに適切に声がけ、働きかけをする(→ときどき助ける)という子育てメソッド。欧米で実績のある手段なのだそうです。『知る、見守る、ときどき助けるモンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』(神成美輝著、百枝義雄監修)は、そんなモンテッソーリ教育を子育てに取り入れるためのコツを紹介した書籍。3章「『観察→発見→見守る』から始まる、今すぐできる10のこと」から、要点を引き出してみましょう。■1:観察する観察の目的は、子どもの「興味の中心」を見つけること。たとえば電車の名前をおぼえるのが好きだった子は、そこから、駅、地図、そこで働く人など、興味を広げていくもの。つまり子どもの興味の中心さえ見つけることができれば、そこから広がりを得ることができるということです。そこで、まずは子どもがなにに本当に興味があるのか、じっくり観察してみることが大切だと著者はいいます。■2:自由に選択させる「~しなさい」と親が決めたことをさせるだけでは、子どももやる気を失うもの。そうではなく、大切なのは「選択肢」を与え、判断力を育むこと。具体的には、小さいうちは「2択」。大きくなるにつれ、選択肢の数を増やしていくといいそうです。選択するという行動は、考える力につながるもの。なにかの困難にぶつかったときにも、「どうすればいいのだろう」と考えることができるようになるわけです。■3:見守り、挑戦させる子どもの方から「手伝って」「助けて」というサインを見せるまでは、大人はじっと待った方がいいのだと著者はいいます。なぜなら失敗をして、新たなやり方を見つける、もう一回最初からやってみるというようなことを繰り返すことによって、子どもは自分でいちばんいい方法を見つけ出すことができるから。「教えない教え」によって、やる気と自信、気づきの機会を与えるべきだということです。だからこそ、子どもの方から「手伝って」「助けて」のサインを見せるまでは、大人はじっと待った方がいいのだと著者はいいます。■4:ゆっくり見せる子どもにとって、大人の動きは早送りのDVDを見ているようなもの。普通のスピードでなにかを教えたとしても、まったくついていくことができないのだそうです。また子どもは、手と耳を同時に働かせることが苦手。口で説明をしながらなにかを教えても、混乱するばかりだといいます。子どもの動き方を教えるときには、(1)子どもがわかるように、ゆっくり見せる。(2)見せるときと聴かせるときを区別する。言葉での説明を同時にしない。ということを意識すべき。■5:子どもを待つ大人から見て、子どものペースが「のんびり」に見えたとしても、子どもは大人が思っている以上に考えているもの。順番を守ったり、習慣にこだわったりするなど、子どものなかには「厳しい秩序」があるので、そう簡単には進められないということです。そこで待ち時間は、「考える力」が伸びる時間であると心得ることが大切。■6:察するのをやめるお茶がほしいと目で訴えれば、なにもいわなくても用意してあげるなど、子どもの気持ちを察して先回りして動くことが多いのが大人。でも「察してしまう」ことが、意思を自分で伝える訓練の妨げになっているとか。知らんぷりをすることも、「伝える力」を伸ばすものであるということ。■7:ルールを設ける自由のなかに、ルールを持たせることも大切。きちんとルールがあり、それを破ると楽しめなかったり、トラブルになったりするということが学べるわけです。大切なのは、ルールをきちんと伝え、あとは見守ること。■8:オーバーにほめない子どもがなにかを「できた」と伝えてきたとき、大人は「やった~。すごいね~」とオーバーにほめてしまいがち。しかし子どもは何度も失敗してようやくできるようになったので、「これだけ練習したんだから、できて当たり前」「そんなにすごくはない」と思っているのだとか。しかし子どもは、「ほめられる」より「認められたい」もの。そこで、オーバーにほめずに、認めてあげることが大切だといいます。■9:共感する1歳半~3歳くらいまでの子どもは、なんでも「イヤイヤ」というイヤイヤ期。そんなときの対処法のひとつは、「イヤなのね。でも、いまから○○するからお片づけしよう」というように、“やりたくない気持ち”を受け入れることが大切。うれしいことも、イヤなことも共感することで、子どもとの心の距離がぐっと近くなり、「チャレンジ精神」が向上するそうです。■10:失敗させる子どもは失敗しながら多くのことを学ぶもの。だからこそ、間違っているときに教えてしまうのではなく、あえて失敗を「見せる」勇気が学力向上につながるのだと著者はいいます。*これらはほんの一例で、他にも「知る、見守る、ときどき助ける」ためにおぼえておきたいことが満載。子育てに四苦八苦している方は必読です。(文/書評家・印南敦史)【参考】※神成美輝(2015)『知る、見守る、ときどき助けるモンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』日本実業出版社
2015年12月05日「自分で考える力を養う」ことが教育の目標として掲げられ、欧米の教育が脚光を浴びています。そのための効果的な学習について、フランスやアメリカの例を取って、以下にまとめてみました。他人からの学びこそが、すべての基礎自分で考える力を養うためにまず重要なことは、「他人から学ぶ」こと。自分で考えるためには材料が必要であり、そのほとんどは他人から生み出される知識です。ごくごく一部の天才的なひらめきを除いて、新たなアイデアや発想、イノベーションのほとんどは、先人による知識の蓄積から学んだことが土台にあるといいます。そのため、アメリカの大学では学生に専攻分野で必読書となるものを徹底的に読み込ませ、論文を書かせます。週に1,000ページぐらい読むのは当たり前で、ほぼ毎週、何本も論文を書きます。読んで、書いて、読んで、書いてを繰り返すことで、先人が蓄積した知識を十二分に吸収し、それについて考え抜いた後で、ようやく自分で新たなアイデアを生み出すことができるようになると考えるからです。フランスでも同様に、大学への入学資格となるバカロレアは論述試験となりますが、これまで学んできたことを基にして自分の考えを理論的に展開する力が問われます。特に哲学の試験では、教科書をはじめ、数々の哲学書に書かれている内容を上手く整理し、最後に自分の考えを述べるようにしないと、高得点は得られないといわれています。実際に書いてみることが最良のトレーニング学びを基に自分の考えを深化させる上で最も確実な方法は、「書くこと」。自分の頭の中だけで整理してまとめることができる人も中にはいますが、ほとんどの人は、書いているうちに思考が深まり、考えがまとまるようです。書き始めると、論旨の展開や表現にも配慮するようになります。書くからには自己満足で終わらず、相手に理解して納得してもらいたいもの。特に、試験で高得点を得ようと思うと、学んだことを単に列記するだけではなく、重要な点をしっかりハイライトし、説得的に述べることがマストです。アメリカやフランスをはじめ、欧米の学校の試験は、ほとんどが論述式です。正しい回答を得ることよりも、それに到達するプロセス、つまり思考のプロセスを見ることが重要だと考えるからです。世の中には回答のない問題が山積みです。正しい答えが存在しない中、自分で回答を導き出すには、思考のプロセスが試されます。そして、最終的に正しい考えとして世の中の人々に受け入れられるためには、周囲が納得してくれるよう自分で説得していかねばらないからです。このように見ていくと、読書などを通じて、まずは「他人の考えについて学ぶこと」が重要であり、それを踏まえて、「自分の考えを説得的に述べることができるようになること」こそ、教育の集大成であり、「考える力を養う」ことであるということがわかります。(タベ真美)
2015年10月10日平日は仕事に追われ、休日は友達とランチやショッピング。それも楽しいけれど、何か趣味を見つけてもっと日々を充実させたい! そう思っている女性は案外多いかもしれません。そこでご提案したいのが「和」の習いごと。2020年の東京オリンピックを控えた今、日本ならではの文化に触れておけば、外国の方々とのコミュニケーションがよりスムーズになりそう。ひょっとすると外国のイケメンとも仲良くなれる…かも!?そんな淡い期待を抱きつつ、誰でも手軽に始められる「和」な習いごとを選りすぐってみました。「水引」から「苔玉」まで。こんなにあった「和」な習いごと■水引「水引」はのし袋などにかける和紙製の紐のこと。使い道が限られそうですが、実はアクセサリーや小物も作れるなど、アレンジの幅は無限大! 外国の方へのちょっとした贈り物にぴったりです。■折り紙近年日本発のアートとしても注目されている「折り紙」は、外国の方との会話のきっかけにもってこいです。せっかくなら折鶴だけではなく、もっとさまざまな作品が折れたら楽しさ倍増。子ども向けだけでなく、大人が楽しめる折り紙教室もあるので探してみてください。■苔玉作り海外では今、盆栽がブームなのだとか。とはいえ盆栽はちょっぴりハードルが高い…なら、手軽な「苔玉」はいかがですか? 最近ではインテリアショップなどで見かけることも多くなった苔玉。土に触れて、癒されながら作品づくりを楽しめそうです。■江戸切子「江戸切子」は、文字通り江戸時代からの伝統を持つガラス工芸の技術。それだけに一朝一夕で身につく技術ではありませんが、1日体験教室を開催している工房が多く、気軽に職人の世界に触れることができます。仲良くなった外国の方のおもてなしとして、一緒に1日体験をしてみるのもありかもしれません。今回ご紹介した4つの習いごとは、どれも各工房や取り扱いショップ、カルチャーセンターなどで講座やワークショップが開かれています。気になるレッスン料は1回あたりの講習料+材料費、とわかりやすく設定されている講座がほとんどなので、まずはお試しで体験し、楽しそうなら続けてみるのも手。日本ならではの文化や伝統に触れてあなたの中の「和」のDNAを呼び覚まし、外国の方々とも「和」を育みたいですね。
2015年08月05日武蔵野銀行は23日、顧客の様々な教育資金ニーズに対応するため「教育サポートキャンペーン」を開始した。○一定の条件を満たすと通常標準金利から年1.40%の金利を差し引きする「教育サポートキャンペーン」は、2016年4月30日までのキャンペーン期間中に「むさしの教育ローン」または「プレミアム教育ローン」を申込みをした顧客(申し込み方法の条件あり)が、一定の条件を満たした場合、通常標準金利から年1.40%の金利を差し引きするとしている。今後も武蔵野銀行は、顧客へのより一層のサービス向上に努めていくとしている。
2015年07月27日“きれいごと”は、仕事力、思考力、人間関係力、行動力、お金を稼ぐ力などの能力の発揮を阻害する要因。だから、きれいごとと決別すれば、能力が飛躍的に高まり、仕事で結果を出すことができるようになる。『仕事で結果を出す人はこの「きれいごと」を言わない!』(上野光夫著、フォレスト出版)の著者はそう断言しています。では、なぜきれいごとをなくせば上記“5つの能力”が一気に高まるのでしょうか?この理由は以下の通りです。■1:仕事力たとえば意思決定をするときの稟議書がそうであるように、ホワイトカラーの職種では、仕事を進めるうえで非効率になるきれいごとがはびこっているもの。ミスをなくすためのマニュアルに忠実に仕事をすべきだというきれいごとも、かえって結果につながらないことが多いとか。しかしきれいごとをやめれば、結果につながることだけをできるようになるといいます。■2:思考力よくお客様の視点に立って考えることの重要性が強調されますが、それだけに縛られると画期的な商品やサービスは生まれません。むしろヒット商品を生み出すのは、お客様の期待を裏切るような仕掛け。きれいごとから解き放たれることで、考える力、判断力、発想力などの思考の幅が広がるというわけです。■3:人間関係力仕事において大きな割合を占めるのが、人間関係に関する悩み。でも「人間関係にヒビが入らないように」と気を使いすぎ、余分な時間を取られたり、心を消耗させたりしては本末転倒。しかし、人間関係でありがちなきれいごとを知り、不要なコミュニケーションをなくせば、やるべきことに集中することが可能に。結果を出す人のまわりにこそ、人は集まってくるものだといいます。■4:行動力きれいごとを守ることによってチャレンジ精神が削がれ、きれいごとにとらわれることで、仕事のスピードが落ちるというのはよくあること。常識を守ることばかり考えてしまうと、本当に有効な行動ができなくなるからです。そんなとき、きれいごとをやめれば行動へのハードルは下がり、何事にも積極的に取り組めるようになるそうです。■5:お金を稼ぐ力稼ぐということに関するきれいごとの代表的な例が、「お金より大事なことがある」という表現だと著者は指摘しています。お金で買えない崇高なものがあるのは事実。しかし、お金を稼がなければ、いい人生を送るのは困難。きれいごとをやめ、いかに収入を高めていくか、知恵と能力を高めることも大切だという考え方です。つまり別な表現を用いるなら、きれいごとをやめるとは、「強い信念を持つ」と同義だともいえそうです。(文/印南敦史)【参考】※上野光夫(2015)『仕事で結果を出す人はこの「きれいごと」を言わない!』フォレスト出版
2015年06月03日20世紀初頭、オーストリアの神秘思想家、ルドルフ・シュタイナーが考案した、自由と芸術、そして創作を基調にした教育が「シュタイナー教育」です。近年、日本では、教育熱心な親御さんたちが注目している、オルタナティブ教育といわれるジャンルの1つです。現在、シュタイナー教育を行っている学校は、日本で8校。全世界では91ヵ国、1,000校以上に及ぶそうです(2015年4月時点)。今回はそんな世界に広がるシュタイナー教育の中から、注目のシュタイナー教育校を4校ご紹介します。■世界のシュタイナースクール(1)San francisco Waldorf school (北アメリカ、サンフランシスコ)カリフォルニア州は、全米でもっとも公的資金によるシュタイナー教育を行っている学校が存在している、オルタナティブ教育が盛んなエリアです。その中で35年間の歴史が在る、サンフランシスコ・ウォドルフ・スクールは、幼稚園から高校までウォドルフ教育を一貫して行っている、北アメリカで一番大きな私立のシュタイナースクールです。芸術や実践を重視するシュタイナー教育は、いわゆる一般的な教育を行っている学校との学力の差についてしばしば話題になりますが、サンフランシスコ・ウォドルフ・スクールは、Western Association of Schools and Colleges (WASC)(※)にも認定されていて、それぞれの学年でしっかり学力も学べる学校です。 (※)WASCは、アメリカに本部がある教育認定機関。WASCの認定資格は、世界的な資格として有用とされ、WASC認定校で12年の課程を修了した18歳以上の者は大学入学資格あり=高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められています。■世界のシュタイナースクール(2)Panyotai Waldorf School(タイ、バンコク)タイで一番初めに設立されたシュタイナースクールです。創設者である Porn Panosot医師が、自分の子どもを通わせたいと思う学校がなかったため、「いっそのこと自分で学校をつくってしまえ」と考えたことが、設立の理由の1つです。 Porn Panosot医師は、その後、医者を辞めて、アメリカまでシュタイナー教員の資格を取りに行き、1996年にPanyotai Waldorf School学校が開校されました。Panyotai Waldorf Schoolは学校法人認定校であり、タイ国内では、国内の有名大学のほか、海外の有名大学に進学する率がとても高い学校としても知名度があります。現在は、定員がいっぱいの状態。長いウェイティングリストに名を連ねなければ入学できない人気校です。 ■世界のシュタイナースクール(3)Rudolf-Steiner-Schule Schwabing (ドイツ、ミュンヘン)シュタイナー教育の生みの親ルドルフ・シュタイナーの出身国であるドイツ。1970年代に、日本に初めて「シュタイナー教育」を紹介した、子安美知子氏の著書「ミュンヘンの小学生」で、著者の娘さんが通っていた学校がRudolf-Steiner-Schule Schwabingです。系列校に、高等教育まで学べるRudolf-Steiner-Schule München-Schwabingという学校もあります。 ■世界のシュタイナースクール(4)Moscow Waldorf School Nr. 1060 (ロシア、モスクワ)ゴルバチョフ大統領が起こした政治改革運動、ペレストロイカ時代に行われたロシアの教育システム改善によって、ロシアにやってきたシュタイナー教育。全校生徒400名ほどのMoscow Waldorf School Nr. 1060は、1996年に公立の学校に認定されたシュタイナー教育校です。世界各国のシュタイナースクールには、ユネスコのプロジェクト校に指定されている学校も多くあります。興味のある方は、世界中の学校をネット検索してみるのもおもしろいかもしれませんね。
2015年05月20日ソニー生命保険は13日、子どもの教育資金と学資保険に関する調査結果を発表した。それによると、子どもが小学生から社会人になるまでに必要な教育資金の平均予想金額は1,156万円となった。同調査は、2月15日~2月16日にインターネット上で行われ、大学生以下の子ども(複数いる場合は長子)がいる20~69歳の男女1000人に有効回答を得た。未就学児の親(248名)に、子どもが小学生から社会人になるまでに必要な教育資金はいくらくらいだと思うか聞いたところ、「500万円~900万円くらい」(14.1%)、「1,000万円~1,400万円くらい」(36.7%)、「2,000万円~2,400万円くらい」(14.1%)といった金額帯に回答が集まり、平均額は1,156万円となった。2014年調査の平均予想金額(1,229万円)と比較すると、やや減少傾向(73万円減少)となった。子どもを育てるにあたって、学校の学費以外にも様々な教育費がかかるが、親はそれらに対していくら支出しているのか。大学生以下の子どもがいる20~69歳の男女1,000名に、子ども一人に対し、学校以外での教育費に1ヶ月あたり平均でいくら支出しているかを聞いたところ(子どもが複数いる場合は長子について聴取)、子ども一人あたりの学校以外での教育費の平均支出額の合計額は9,757円/月となった。内訳は、スポーツや芸術などの習い事は3,335円/月、家庭学習費用(通信教育、書籍など)は2,424円/月、教室学習費用(学習塾、英会話、そろばん教室など)では3,998円/月となっている。子どもの就学段階別にみると、中高生の親が最も平均支出額が高く、16,079円/月となった。内訳を比較すると、中高生の親の教室学習費用への平均支出額は9,506円/月と、他の層に比べて突出して高い支出額となり、高校受験や大学受験に向けた学習費に、支出がかさむことがうかがえる。子どもを大学等へ進学させるための教育資金の準備方法について、高校生以下の子どもの親(748名)に聞いたところ、最も利用されている方法は「学資保険」で6割(59.5%)、次いで「銀行預金」が5割強(53.5%)となった。大学などのための教育資金を準備する方法は、学資保険と銀行預金が中心としている。
2015年03月16日