映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が、6月28日に日本で世界最速公開されることが6日、明らかになった。あわせて、新予告と場面写真がお披露目された。この新予告には、公開中の『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれており、映像の冒頭でも注意を呼びかけている。映画『スパイダーマン:ホームカミング』の続編となる本作。スパイダーマンこと高校生のピーター・パーカーは、真のヒーローへと成長すべく、師匠とも言うべきアイアンマンに導かれてきた。そして今、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の戦いを経て、ピーターは次なる戦いに挑むことになる――。ピーター(トム・ホランド)は夏休みに、学校の友人たちとヨーロッパ旅行に出かける。しかしそこでニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が突如現れ、ピーターにミッションを与える。目の前に立ちはだかる危機の大きさに、「僕はただの“隣人”だ」とピーターは怖気づくが、ニックはその使命をスパイダーマンに託す。
2019年05月07日滋賀・米原市の自然に囲まれたイングリッシュガーデン「ローザンベリー多和田」に、クレイ・アニメーション「ひつじのショーン」の世界を楽しめる新エリア「ひつじのショーン ファームガーデン」が、2019年3月31日(日)にグランドオープンします。“見る”“体験する”をテーマに「ひつじのショーン」のリアルな世界観を再現。カフェやイベント併設エリアもあり、子どもも大人も一緒になって楽しめます。休日のおでかけにぜひ足を運んでみませんか?「ひつじのショーン」とは?イギリスの「アードマン・アニメーションズ」が制作するストップモーション技術を用いたクレイ・アニメーション。主人公・ひつじのショーンと、その仲間たちが牧場で巻き起こすユーモアにあふれたドタバタコメディーです。2019年現在、世界170の国と地域で愛される人気作品。日本では、NHK Eテレにて2018年11月まで放送されていました。「ひつじのショーン」登場キャラクター“見る”“体験する”「ひつじのショーン ファームガーデン」エリア紹介牧場主の家牧場主が過ごすリビングやキッチンを忠実に再現。牧場主愛用のソファに座って記念写真が撮れるフォトスポットもあります。季節によって変わる装飾があり、何度も訪れたくなるかわいいお家。2Fでは、ショーンのオリジナルパペットが販売される予定。「アードマン・アニメーションズ」を紹介するコーナーでは、その歴史を知ることができます。ひつじたちの小屋ショーンや仲間のひつじたちが夜を過ごす小屋が、内装だけでなくトタン屋根や外壁までリアルに再現されています。ひつじたちの愉快な日常を想像できるエリアは、フォトスポットとしてもおすすめです。ヒルサイドカフェ「Tearoom」見晴らしの良い丘の上のカフェテラスで、軽食やドリンク、スイーツを味わって。店内には「ひつじのショーン」の魅力が詰まった公式グッズや「ひつじのショーン ファームガーデン」限定のグッズも販売しています。グランドオープン当日は特別イベント開催!オープニングセレモニー「アードマン・アニメーションズ」から「ひつじのショーン」の監督・プロデューサー・カメラマンを務めるデイビッド・スプロクストン氏が来日。トークのほか、テープカット、園児への絵本贈呈式、記念品の贈呈式などが行われます。【時間】11:00~ひつじのショーングリーティンググランドオープン当日に、ショーンが「ひつじのショーン ファームガーデン」に登場します。ショーンと触れ合ったり、一緒に写真を撮ったりして、楽しいひとときを過ごしてください。アコーディオン演奏&ピエロ登場アコーディオン奏者や、ピエロが「ひつじのショーン ファームガーデン」に登場。オープンイベントを賑やかに彩ります。「ひつじのショーン ファームガーデン」概要オープン日2019年3月31日(日)場所ローザンベリー多和田(滋賀・米原市)営業時間10:00~17:00入場料金スポット情報スポット名:ひつじのショーン ファームガーデン住所:滋賀県米原市多和田605-10電話番号:0749-54-2323© Aardman Animations Ltd 2019
2019年03月29日「横浜・八景島シーパラダイス」に、「オホーツクの海」や「流氷の世界」をテーマとした新エリアが2019年2月23日(土)に誕生する。新エリアは、「北海道立オホーツク流氷科学センター」とのコラボレーションによって誕生する常設展示。同センターから届いた本物の流氷にふれることができるタッチングブースや、流氷やオホーツクの海の厳寒な環境に生息する生きものたちと北海道の壮大な自然風景を紹介する映像投射などを展開する。さらに、「オホーツクの海」や「流氷の世界」にまつわる解説パネルを設置し、紹介することで、地域の魅力、そこに生息する生きものの不思議を紐解いていく。また、新エリアがオープンする場所には、すでに「ゴマフアザラシ」と「ハイイロアザラシ」が元気にくらしている。今回は、エリア誕生にあたって、姿形の変わった表情豊かな生きものたちが仲間入りすることとなる。“流氷の妖精”としても知られる「クリオネ」をはじめ、オホーツクの海に生息する、鋭い歯と強面の顔が特徴の「オオカミウオ」、丸い体型と愛嬌のある顔つきの「フウセンウオ」、岩の隙間に隠れて顔を出すブサカワイイ「フサギンポ」など、個性あふれる海の生きものたちが、冬の海の魅力を届けにやってくる。【詳細】新エリア「オホーツクの海と表情の豊かな生きものたち」オープン日:2019年2月23日(土)場所:横浜・八景島シーパラダイス住所:神奈川県横浜市金沢区八景島
2019年02月21日●自分のいる世界は、特殊な“半世界”俳優の稲垣吾郎(45)が、阪本順治監督の完全オリジナル脚本による映画『半世界』(2月15日公開)で、主人公の炭焼き職人を演じ、新境地を開拓した。稲垣、長谷川博己、渋川清彦が演じる人生の折り返し地点を迎えた39歳の男性3人が、家族や友人との絆を通じて大切なものに気づかされていく本作。これまでの俳優人生では特殊な役が多かったという稲垣は、一般的な庶民の役を演じたことで「知らない世界が多すぎた」と痛感したという。2017年9月に草なぎ剛、香取慎吾とともに「新しい地図」を立ち上げた稲垣にとって、再スタート後初の単独主演映画となるが、「新しい一歩を踏み出す個人の仕事にふさわしい作品」と感じたとのこと。また、個人で活動するようになって「一枚剥がれて新しい自分」に出会えたそうで、その後の変化も改めて告白。激動の数年を乗り越え、「間違いなく生き生きしている自分がいる。今はすごくいい状況だと思います」と語る。――稲垣さんが炭焼き職人の役を演じられている姿はとても新鮮に感じましたが、いかがでしたか?僕自身もすごく驚きましたが、最初に監督とお話させていただいた時に、ほかの作品の候補もあったんですけど、お互いこれでいきたいという感じがありました。監督は、僕がちゃんとハマるかその場で判断したのだと思います。それが2017年9月くらいで、ちょうど新しい地図を立ち上げた頃。俳優としては、演じたことのないような役や作品を常に追い求めているので、また自分を変えてくれる新しい作品になるという予感がしました。――役の魅力はどう感じましたか?僕はこれまで都会的なイメージの役や、超人的な特殊な役が多く、どこにでもいるような役はあまりやっていなかったので、今回の役は人間味あふれるキャラクターだなと思いました。不器用で自分の魅力に気づいていない役でもあって、自分に無関心な役はたぶん初めて。どちらかというとナルシスティックな役が多かったので(笑)、今回の役は新しいなと。新しい一歩を踏み出す個人の仕事としてはこの上ない、ふさわしい作品になる予感がしました。――自分を変えてくれる作品になる予感がしたとのことですが、実際にこの作品を通してどのような変化がありましたか?僕は知らない世界が多すぎた。ファンタジーの世界にいすぎたのかなって(笑)。竜宮城というか、世間を知っているようで知らなかったと思いました。10代から仕事をやってきて、守ってくれる部分も多かったですし。これで成長できたかどうかわからないけど、この役を演じて、1カ月間ぐらい伊勢志摩に行ってその土地に生き続ける人と接して、こういう半世界もあるんだなと。そういう人たちの気持ちがわからないと表現する資格もないと思うし、それに気づくことができました。SNSを通じて一人一人の声を聞くようになってよりわかってきたし、人に対して興味も持つように。僕は今まであまり人に興味がなかった気がしますが、この作品で一般的な庶民を演じて、その世界とのつながりを感じることができました。僕たちがいるところも特殊なある意味“半世界”で、どっちが“全世界”ではないので、いろいろ見られたのは大きいです。――この作品は、39歳という人生の折り返し地点というのがポイントに描かれています。稲垣さん自身は現在45歳ですが、39歳という年齢はどう捉えましたか?40歳を迎えることに対してそんなに心が動かされなかった。そこまで振り返る余裕もないくらい忙しかったっていうのもありますし、新しい年代に入るときは2、3年前から気分はもう40歳で準備をしているので。プロフィールで40という数字を文字で見るとそういう年になったのかと思ったとは思うんですけど、それに対して抵抗があるわけでもないですし、それは今も変わらないかな。僕はあまり年齢にはこだわっていないので。明日どうなるかわからないから分岐点という考え方はしない。ただ、45歳というタイミングでこの映画に出会えて本当によかったなと思います。――阪本監督は、『座頭市 THE LAST』や『人類資金』で香取さんと組まれていましたが、香取さんから阪本監督について話は聞きましたか?香取くんから阪本監督の話はよく聞いていて、彼もお仕事で出会った人とそこまで仲良くするようなタイプではないんですけど、そんな彼がすごく心許して2人でお酒を飲んだ話も聞いていたので、珍しいなと思って。彼が心を開いて自分の私情を話して、それをまた受け止めてくれて、というすごくいい関係性。彼の父親みたいなイメージが僕の中ではありました。――ご一緒されて阪本監督の人間力を感じましたか?感じましたし、作品にもあふれていると思います。大きくパフォーマンスするわけでもなくて、日本人的男性の優しさの表現というか、古き良きというか。どんどん日本人の男性の優しさが欧米的になってきていて、僕もどっちかっていうとそっちかもしれないですけど、阪本監督は不器用なんだけどすごい優しい。だから同じ日本人として響きますね。●グループから個への変化で“新しい自分”に――新しい地図として活動を始めてから初の単独主演映画となった本作。演技に対して改めて感じることはありましたか?演じるというのは、結局本人がにじみ出てしまう、隠せないものだと感じ、自分を磨いたり、いろんな経験をしたりすることが最大の役作りなのかなと思いました。舞台『No.9 -不滅の旋律-』で3年ぶりにベートーヴェンを演じましたが、3年前に見た印象と今年見た印象は違ったと思います。キャストが変わったこともあると思いますが、自分自身の変化や体験によって深みが増して進化できたのかなとも思っています。やはり役者はその時のリアルな感じが出ますよね。すごくそう思うので、日々を大切にしたいですし、肝に銘じていきたいです。――このタイミングだったからこそ感じたのでしょうか?そうですね。この2、3年で、僕らを応援してくださった方もスタッフも、いろんなことを感じたと思いますし、僕らも一人一人いろいろ感じるものがあった忘れられない数年だったと思う。それによってまた深みを増して、俳優として成長できていればいいなと。なるべくそこは前向きに捉えようと思います。――再スタート後初の単独主演映画となった本作では、折り返し地点の不安や葛藤、そして希望が描かれていますが、ご自身の立場と共鳴する点はありましたか?それはありますね。見る人もそういう目で見てもらえるんじゃないかと思います。役を見ているとしても、僕本人も透けて見えてくるものなので。ただ、大きな環境の変化があるのは、特別ではないと思っています。社会的な影響は大きいと思うけど、皆さんもそうやってステージは変わっていくものだと思うし、転職される方なんてもっと大変だと思う。僕は会社が変わっても職業は変わってないですから。どん底に落ちたっていうイメージはないです。激動の2、3年でしたけど。――そこまで不安を抱えることはなかったのでしょうか。なくはないです。ゼロからのスタートでしたし、今の状況は想像もできていないことだったので。でも、なるようになるかなって。自分の中では守らなきゃいけないものがあるわけでもないし、新しいことができるも思ったし。今まではグループに対してどう貢献していくかということを一番に考えてやってきましたが、新しい環境によって何か一枚剥がれて新しい自分を表現することができるというのは、俳優としていいことかなと思いました。――“1枚剥がれた新しい自分”というのは、客観的に見てどのように変化したと思いますか?以前はグループに対して尽くすことを一番に考えていたので、今は自分のことをもう少し考えてもいいのかなって思える時間になった。そういうことによって剥がれたというのもあるかもしれないですし、あとはいろんな経験の積み重ねで変わっていっていると思います。でも間違いなくすごく生き生きしている自分がいるのは自分でも認めますし、今はすごくいい状況だと思います。――AbemaTVの『7.2 新しい別の窓』でも、いろいろな新しい一面を見せられているように感じます。今まで隠してきたつもりもないんですけど、メンバーの立ち位置や、バランスでどう攻めていくかということを考えてしまうので。今も3人でやっているときはそうですけど、言いたいときに自由に発言しているかもしれないですね。●仕事の幸福感に勝るものはない――新たなスタートを切って1年以上経ちますが、ここまで振り返っていかがですか?ありがたいことに恵まれた環境で、2018年は公開を控えているものを含めて映画を3本撮影し、舞台は2本。こんなに役者として豊かな1年間を送れるとは思ってなかったです。絆というか、通じ合っているもの同士が手を取り合っていればなんとかいけるかなっていう感じからのスタートだったので、最初に新しい地図の新聞広告が出た時もすごく反響があったり、SNSもそうですけど、ファンの方の声に励まされてやってきて1年経ったという感じですね。――2019年はどのように過ごしていきたいですか?仕事をいっぱいしていたいです。もちろんプライベートでやりたいこともいっぱいあるし、趣味も多いから遊びたいし、プライベートでの人との付き合いも充実させたいけど、仕事で充実感を得て楽しんでる時の幸福感に勝るものはないので。それがない時に埋め合わせるためにプライベートがあるのかなと思ったりもします。このペースで仕事を続けていけていることができたらいいなと切に願っています。――『半世界』は、職業についても考えさせられる作品だと思いますが、稲垣さんは14歳の頃から芸能界で活動されてきて、迷ったり辞めたいと思ったことはありますか?辞めてもほかにすることがないので、ある意味での開き直りというか。自分にすごく自信があったり、いろんな才能があったら辞めていたかもしれないけど、それしか知らないから。先ほど“ファンタジー”と言いましたが、その世界しか知らないでやってきたので、辞めたいとか考えたことがないです。――「仕事を楽しんでる時の幸福感に勝るものはない」という言葉からも、きっと天職なんだなと。思い込んでいるというのもあると思いますけどね。本当の天職は神様にしかわからないですから(笑)――2017年に大きな転機があって改めて芸能界でのお仕事について考えられたのでは?そうですね。ただ、この世界への考え方は会社が変わったから変わるっていうことはなく、変わらずこれからもやっていきたいと思っています。でも、応援してくれている方がいて成り立っている仕事なんだなということはさらに痛感したというか、それを感じて考えさせられた年ではあります。――ファンの方たちの応援はSNSを通じて感じるというのが大きそうですね。SNSも大きいですし、映画が公開されたときに当初の目標よりもお客さんが入ってくれたり、パラスポーツ応援チャリティーソングの寄付金でも本当に多くの方に協力してもらったり、よりダイレクトにファンの方の大きさを感じられた1年でした。■プロフィール稲垣吾郎1973年12月8日生まれ、東京都出身。1991年にCDデビューして以来、数々の名曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。俳優としては1989年にNHK連続テレビ小説『青春家族』でドラマデビュー、 1990年に『さらば愛しのやくざ』で映画デビューを果たし、ドラマや映画、舞台で活躍。2017年9月に、草なぎ剛、香取慎吾とともに「新しい地図」を立ち上げた。現在は、TBS『ゴロウ・デラックス』やAbemaTV『7.2 新しい別の窓』などに出演。映画は『クソ野郎と美しき世界』(2018年)、『半世界』(2019年2月15日公開)のほか、『ばるぼら』も2019年公開予定。舞台やドラマにも出演し、草なぎと香取とともに楽曲も配信リリース。約14年ぶりとなるソロシングル曲「SUZUNARI」もリリースした。
2019年02月01日今や全国的にも有名になりつつある、“ソースの二度づけ禁止!”でおなじみの『串かつだるま』。大阪は新世界が誇るこだわりの名店であります。今回は、その串かつだるまさんが監修したレトルトカレーをいただくことになりました。筆者は生まれも育ちも大阪ではございますが、お恥ずかしながら未だに“だるま”へは行ったことがないわけでございまして……。ですがやはり大阪人としての血が流れる筆者にとって、とても興味深い一品。非常にワクワクしています! 串かつ屋のカレーとはいかほど!?さっそく、だるまが贈るレトルトカレーの全貌を紹介していきましょう!堂々としたパッケージ。なんとなくソースのような色味の茶色で、こだわりがひしひしと伝わってきます!商品パッケージの裏面にも「二度づけ禁止!」について触れられています。こだわりの強さがうかがえますね。こちらの“串かつだるま会長・だるま大臣”のイラストが目を引きます。このインパクトのある会長、関西ではよくテレビに出演されているので、関西圏の方にはなじみがあるのではないでしょうか。 しかし、一体どのような経緯で串かつ屋さんがレトルトカレーを開発するに至ったのでしょうか。あらためて、もう一度商品パッケージを見直してみると……「創業以来 守り続けて来た伝統の味 牛すじのどて焼きの味を カレーにブレンドしたら 驚くほど美味しく出来ました」ん?「カレーにブレンドしたら驚くほど美味しく出来ました」という一文の、“ブレンドしたら”が引っかかる。これって、「試しにブレンドしてみたら美味しかった」ということにも受け取れませんか?(筆者だけでしたらすみません!) もし、「試しにどて焼きを入れてみたら美味かった!」ということであれば、これは大発見!そんな深読みをしながら、いよいよこの“だるまカレー”を食べてみたいと思います!いつものように、商品を開封しまして……。まあ、いたって普通ですね。今回は、少しばかり盛り付けも工夫してみました。必勝祈願のだるまの目みたいではないですか?そして、数分間電子レンジで温めまして……はい!出来上がり!よく見ると、とろとろに煮込まれた牛すじも見えますね。ただいま筆者はかなり空腹状態なのですが、香りがさらに胃袋を刺激してきます。もう我慢できないので、食べちゃいましょう!スプーンで一口すくい、頬張ってみると……思わず「おお~!」っと叫んでしまいました。なんてデリシャスなんでしょう!こんなにもどて焼きがカレーにマッチするなんて!特に、“味噌”で煮込んだというこのどて焼きが、カレーにかなりの深みを与えているようです!この味噌と牛すじの甘みと、カレーのスパイスは相性抜群なんですね。よくある牛すじカレーとは全然違います。 会長!脱帽でございます!正直、想像以上の味だったので大変驚きました。これは、“だるま“にしかつくれないカレーですよ。今回、この独自のカレーで得られた印象から、店舗メニューの“どて焼き”もさぞかし美味しいのだろうと思いました。大阪以外にお住まいの方にも、ぜひこの串かつだるまのカレーをお試しいただきたいです。 総評カレーの味★★★★★(味噌煮込み牛すじの味がカレーにマッチ!)辛さ★★★☆☆(ほどよい辛さで、いい感じの刺激がもらえます)コスパ★★★★★(この味でこの価格はおすすめ!)最後に。会長!本当に美味しくいただきました!ごちそうさまです!次は、必ずお店にも足を運ばせていただきます!商品:串かつだるま どて牛すじ味噌煮込みカレー価格:515円(税込)送料別※楽天価格販売元:株式会社トンソン・ジャパンOTB【筆者略歴】華麗なるスパイス
2018年08月01日世界中の家庭の味からヒントを得て、これまでにない新しいドリンクを生み出している〔世界のKitchenから〕。なんと、今度の新商品はスープ!?いったいどんな味と出会えるのか……発売に先立ち、試飲してきた様子をレポートします♪「カオス」な「スープ」、《とろける カオスープ》って何?新商品のヒントを求めて〔世界のKitchenから〕チームが訪れたのは、ベトナムはハノイ。そこで出会ったのは、複雑なのに、不思議と調和のとれたあたらしい味わいの料理たちでした。噛むたびに表情が変わる味わいは、ひとくち、またひとくちと食べ進めていくうちに心まで満たされていくようなおいしさだったのだとか。そんな味わいを生み出すのは、ベトナムの「五味五彩二香」の知恵。五味は、「塩気」「酸味」「甘味」「辛味」「コク」。五彩は、「黒」「赤」「青(緑)」「白」「黄」。二香は、「素材の香り」「香ばしい香り」。これらの要素がひと皿の中にできるだけ多く入っていることが、ベトナムのおいしい料理の条件。たくさんの素材を上手に使い、味わいの重なりを楽しむのがベトナム流なのだそう。そんな「カオス」な味わいを、忙しいときでもペットボトルで手軽に飲める冷製「スープ」に落とし込んだのが、〔世界のKitchenから〕の新商品《とろけるカオスープ》なのです。コバラが空いたときやランチにぴったり!新感覚の味わいを賞味せよこちらが《とろける カオスープ》。見た目はトマトジュースのようですが……。ベトナム・ハノイの「五味五彩二香」の知恵を借り選び抜かれた食材は、「トマト」「桃」「クリームチーズ」に「ミント」!さて、いったいどんな味わいなのでしょうか?なかなかお目にかからない取り合わせに心が踊ります。ひと口いただこうと口に近づけると……ふわっと広がる甘い桃の香り。口に含むとトマトの味わい。これは、フルーティーなトマトジュースがイメージに近い?と思いきや、クリームチーズのコクが顔をだし、口の中をスーッとミントの爽やかさ通り抜けていきました。次々と現れるまざまな味わいは、まさに「カオス」。それでいてひとつの「スープ」としてまとまった、今までにない味わいを楽しめます。とろりとした飲み口は満足感があり、ちょっとコバラを満たしたいときや、ランチのお供のもう一品にぴったり。家庭ではなかなか出せない複雑な味が、コンビニで手軽に買えちゃうなんてうれしいです!トッピングしても楽しい♪新感覚の《とろける カオスープ》〔世界のKitchenから〕チームのみなさま。ナチュラルカラーのエプロンがとってもお似合いです!そのままでももちろんおいしい《とろけるカオスープ》ですが、お好みでアレンジしても楽しめそう。ブラックペッパーをプラスして、ピリッとアクセントを効かせたり、生のミントを添えてより爽やかな気分に浸ったり。お気に入りの器に入れ替えて、お好みのトッピングをしたら、それだけで立派な1品のできあがり。忙しい時間の合間に、ホッと一息つきたいときのプチ贅沢にぜひお試しくださいね。〔世界のKitchenから〕のあたらしいシリーズとして生まれた《とろけるカオスープ》。今後もさまざまなカオスープを誕生させるべく、試作中なのだとか。次はいったいどんなカオスな味わいが飛び出すのか、目が離せません!【商品概要】●商品名:キリン世界のKitchenからとろけるカオスープ●発売地域:全国●発売日:2018年6月26日(火)●容量:270ml●容器:ペットボトル●価格:165円(消費税抜き希望小売価格)
2018年06月25日新世界の「千成屋珈琲」はミックスジュース発祥の地通天閣が有名な大阪・新世界にある「千成屋珈琲」は、昭和感があるレトロな喫茶店。フレッシュフルーツ数種類を原材料につくる「ミックスジュース」発祥の地として知られています。「千成屋珈琲」は3代目店主の体調不良のため一度は閉店しましたが「新世界の伝統を存続させたい」という熱い思いにより2017年5月に再オープンを果たしました。隣にはテイクアウトのできる「千成屋フルーツパーラー」が併設されています。ミックスジュースは「もったいない」精神から生まれました「千成屋珈琲」の創業は1948年(昭和23年)のこと。初めは果物屋だったこちらのお店、完熟して店頭に出せなくなった果物をどうにか有効利用できないかと初代店主の常川一郎さんが考えた末に、ミキサーでジュースにすることを考案。完熟果物の美味しさを活かした新食感ドリンクは「美味しい!」とたちまち評判になりました。そして他の喫茶店でもメニューに加えられるようになり、今では大阪名物としてすっかり定着しています。ひんやりフルーティー!「ミックスジュースフラッペ」イチ押しは、名物ミックスジュースを使った「ミックスジュースフラッペ」(980円)。再オープンと共に登場した新メニューです。濃厚につくられたミックスジュースシロップがかき氷にかけられ、カットフルーツをふんだんにトッピング。その上にふわふわのエスプーマが乗せられます。フルーティーな甘味と酸味がたっぷり味わえるかき氷です。伝統の味そのままの「大阪名物! ミックスジュース」元祖「大阪名物! ミックスジュース」(500円)はぜひとも味わってほしい一杯。バナナとリンゴ、ミカン、黄桃をベースに、細かく砕いた氷を入れてシャリシャリ感をプラスするのが昔からの特徴です。お味はミルク感軽めでさっぱりフルーティー。濃厚ミックスジュースがそのままソフトクリームになった「贅沢ミックスジュースソフトクリーム」(500円)もぜひ味わってほしいところです。大阪名物「ミックスジュース」は世界に羽ばたく!「千成屋珈琲」のミックスジュースは、戦後の新世界を舞台に生まれ、代々継承された伝統の味。根底には大阪商人の「始末の精神」が息づいています。果物の本当に美味しい時期を逃さず活用したミックスジュースは、長い時を経て今でも人々に愛され続けているのです。伝統の復活に成功した現店主は、「ミックスジュース」を大阪の昭和的食文化「串カツ」と同様、世界中に広めたいと情熱を注いでいます。「千成屋珈琲」は地下鉄御堂筋線の動物園前駅で下車、1号出口から出て徒歩2分で到着します。昔ながらの街並みを残した新世界にはほとんど駐車場がないので注意。隣の千成屋フルーツパーラーではテイクアウトができるので、名物フルーツジュースを片手に新世界観光を楽しんではいかがでしょうか。スポット情報スポット名:千成屋珈琲住所:大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-15電話番号:06-6645-1303
2018年05月21日素人弟子として能を習うユウコさんに体験談を語ってもらった。(撮影:今村綾子)■お能との出会い――お能との出会いはいつ頃だったのでしょう?ユウコさん:本格的な出会いは、お稽古を始める数年前に靖国神社の夜桜能(*1)を観に行ったときですね。それまでスペインに渡っていて、3年間日本で春を過ごしていなかったんです。スペインには桜によく似たアーモンドの花は咲くけれど、やっぱり日本の桜が恋しくて。それで、帰国した翌年、「思いっきり桜を楽しもう」と思って、以前人から勧められていた夜桜能を観に行きました。(*1)夜桜能……毎年4月に桜の時季に合わせて靖国神社の能舞台で行われる屋外の能公演。ライトアップされた桜の幻想的な風景の中で能を楽しめる。――初めてお能をご覧になっていかがでしたか?ユウコさん:もう何の曲(演目)だったかも覚えていないのですが、すごくきれいだったということは鮮明に残っています。それから必ず桜を楽しむひとつのイベントとして、毎年夜桜能に通うようになって、お能もたまに見に行くようになりました。■能の稽古を始めたきっかけ仕舞(能の舞)をお稽古中のユウコさん、柔らかい雰囲気から一転キリッとした表情に。(撮影:今村綾子)――そこからなぜお稽古を始めようと思ったのですか?ユウコさん:もともと白洲正子さんが好きで著書をよく読んでいたので、素人でもお稽古として習えるということは知っていたんです。それから、2005年に宇宙飛行士の野口聡一さんが、「天女の扇」を宇宙に持って行ったと話題になったことはご存知ですか。――宇宙に「天女の扇」ですか。ユウコさん:その「天女の扇」は、中啓という扇で、能『羽衣』(*2)でまさしく天女が持つ扇なんですね。当時のインタビューで「船外活動のときに能の動きが参考になった」とお話しになっているのを見て、能の動きについて興味を持つようになりました。でも一番の決定打は、ずっと贔屓にしていた役者さんが、能を習っているということを聞いて。もともと能へのアンテナが伸びていたことに重なって、それなら私もやってみようと。かなりミーハーな動機でした。「和の心を伝えたい」という野口さんの想いとともに、宇宙に飛び立った扇と同じ「中啓」(*2)羽衣……三保の松原の羽衣伝説をもとにした能。終盤、シテの天女は羽衣を着て、月宮の様子を表す舞いなどを見せる。出典:■お稽古ごととしての能の魅力――能を始めて、もう10年以上になるわけですが、続けられたのはどうしてだと思いますか。ユウコさん:お稽古が、単純にただ楽しいということに尽きると思います。疲れていたりとか、少し精神的に沈んだりしていても、稽古場に来て、声を出して、身体を動かすと元気になりますね。――年に一度、発表会があるとも伺いました。ユウコさん:はい。社中会(発表会)で自分の成果を披露する場があることも励みになっています。毎回満足できる出来にたどり着けるということは全然なくて、終われば「もっと稽古すればよかった」と反省しきりなのですが……。それでもほかのお稽古仲間さんががんばっていらっしゃるのを見て、「私ももっとがんばろう」と励まされるし、次の目標もできます。会ではサポートしてくださる玄人の能楽師さんがたくさんお見えになるので、華やかな1日を体験できます。また、他の先生のお弟子さんとも互いの会を見合ったりと、徐々に輪が広がっているのも楽しいですね。(撮影:今村綾子)――社中会(発表会)での思い出があれば教えていただけますか?ユウコさん:数年前に能を一番(一曲)上演させていただいたときのことなのですが。本番を舞い終えて幕の中に戻ると、奥に先生が座って待っていらっしゃるのが見えて。「幕のなかに入っても、人に止められるまでは止まってはいけない」と言われていたので、そのまま先生の方に進んだら、先生が私に向かって頭を下げ、辿りつくのを待って最後に歩みを止めてくださいました。上演中は「後見座」という舞台の後方で見守っていてくださったのですが、舞台を終えるときまで、こうして丁寧に迎えてくださったことに驚きました。先生方にはこれが通常のことでも、やはりありがたかったし、なにより嬉しかったんです。素人が言えることではないかもしれませんが、先生方が自分の師匠を敬愛される気持ちがなんとなくわかるような気がしました。いまの先生に習うことになったきっかけは本当に偶然だったのですが、素人の弟子に対しても真剣に向き合ってくださる。これからも先生について、少しでも前に前に進めたらと思っています。社中会で、能「清経」を上演したときのユウコさん。(写真手前)能を上演するときは、このように能面や装束も本物を身に着け、プロの能楽師に混じって行うことができるという。(撮影:駒井壮介)■これからお稽古を始められるかたへ――これからお能を習うとしたら、どうやって先生を探せばいいのでしょうか?ユウコさん:すでに能を観られている方でしたら、好きな役者さんに申し込むのがいいと思います。もし難しければ、その方が所属している会の先生に教えていただくのも、ひとつの選択肢ですね。発表会で、好きな役者さんの謡を間近で聴けたり、いつか共演させていただくチャンスがあるかもしれないですよ。あとは、女性であれば女性の能楽師さんに師事するのもいいと思います。――着物を持っていない人でも大丈夫なのでしょうか。ユウコさん:もちろん先生によると思いますが、稽古の際に着物を指定されることはあまり聞かないです。心配しなくても大丈夫だと思いますよ。仕舞をやる場合は、スカートよりもパンツなどの動きやすい格好で。私のときは、最初は白足袋と扇だけ揃えるようにと言われて、謡本(能の台本、謡の稽古の際に必要となる)は、入門してから先生に指定されたものを入手しました。――意外と身軽に始められる……?ユウコさん:そう思います。入るまでは未知の世界だと思うので、疑問に思っていることは先に解消しておいた方が良いかもしれませんね。私もそうでしたが、まずは見学にお邪魔してみることをおすすめします。お月謝なども当然先生によって違うので、見学や申込みの際に先生に聞いたり、先生に聞きづらければ、見学のときに一緒になったお弟子さんに聞いてみたりすると良いと思います。■編集後記今回お話をお聞きして印象的だったのが、趣味の動機として限りなく自分が主体にあるということ。習い事や趣味は、ときとして自分を飾るもの、武器を身に着けるものでもありますが、「ただ好きだから」、「自分がやっていて楽しいから」と語るユウコさんの姿は、充足感に満ちているように感じました。趣味はとくになくても生きられるものです。それでも、もし始めるとしたら、ユウコさんのように自分が心から楽しめるものを選ぶことが幸せへの近道なのかもしれません。ただ、自分にとって何がぴったりくるかなんて、なかなかわからないもの。だからこそ、興味を持ったら思いきってその世界を覗いてみてはいかがでしょうか。能についていえば、本文中に出てきた社中会(各能楽師に師事するお弟子さんの発表会)は、無料で拝見できるのだとか(※招待制の場合もあり)。お弟子さんの稽古の成果だけでなく、玄人の先生方の芸も拝見できる絶好の機会のようなので、もし興味のある方は、あまり肩ひじ張らずに、まずは社中会から覗いてみるのもいいかもしれませんね。
2018年01月26日文豪・夏目漱石や、日本文化に関する随筆を多数発表してきた白洲正子さんといった著名人の趣味としても愛されてきた能楽。能楽協会によると、江戸時代初期には「能の謡を習う」ということが一般に広まっていたそうで、その繁栄ぶりは現代のカラオケ文化にも例えられるほどなのだとか。江戸時代から現代まで、長きにわたってお稽古事としても続く「能」には一体どんな魅力があるのでしょうか。今回は、お稽古ごととしての能の魅力について、プロの能楽師として忙しい毎日を送るかたわら、素人のお弟子さんの指導を行う谷本健吾さんにお話を伺いました。シテ方観世流能楽師の谷本健吾さん。シテ方とは、能のシテ(いわゆる主役のこと)を演じるほか、地謡(コーラス)、後見、大道具作成なども行う。(撮影:今村綾子)■声と身体をつかう、能のお稽古お稽古ごととしての「能」の魅力とは。(撮影:今村綾子)――まずはお稽古の内容について軽くお聞かせください。谷本さん:普段お弟子さんにお教えしているのは、能の「謡」と「仕舞」になります。「謡」では能の台本である「謡本」を使用してその詞章を謡うこと、「仕舞」では能の舞における基本的な所作(型)を学ぶことで、能の基礎的な発声と身体の使い方を身に着けていきます。――どんな方がお稽古にいらっしゃるのでしょうか。谷本さん:能の稽古というと、能をよく観る方や詳しい方が始められるとイメージされるかもしれませんが、お稽古を始める時点では「あまり能を見たことがない」という方も意外といらっしゃいます。例えば、ご家族が昔お稽古していた関係で家に謡本があったから習ってみようと思った方や、お子さんで能面が好きだからということで、始められた方など、きっかけは人によってさまざまです。年代としては10代のお子さんから、大人では20代~80代までとかなり幅広いですね。仕舞の稽古は、能の舞の基本所作(型)を学ぶことから始まる。(撮影:今村綾子)■世にも贅沢な発表会、社中会とは――「習い事」として始める以上、やはり何かしらステップアップがあるのでしょうか?谷本さん:年に1回、社中会というおさらい会を開催しています。社中会では、これまで学んできた謡や仕舞を発表していただくわけですが、ひとりで舞台に立つのではなく、「謡」の発表でも「仕舞」の発表でも、一番メインの「シテ(*1)」の部分はお弟子さんに務めていただき、まわりの"役"は、玄人能楽師がつかせていただいています。(*1)シテ……いわゆる主役のことを指す。主に亡霊や神など人間ではない超自然的なものを演じることが多く、能面を着けて演じられることが多い。――一番おいしいところは弟子がやって、しかも玄人の能楽師さんがサポートしてくださると。それは贅沢ですね。谷本さん:習っていただく以上、楽しむことももちろんですが、ご自身の成長を実感していただきたいとも思っています。素人のお弟子さんでも、本物の能舞台で、玄人の能楽師の謡を浴び、いままでの成果を発表するということは、能を習う醍醐味かもしれませんね。社中会に向けてひとつ目標が定まると、やはり目に見えてレベルアップされることがわかります。お弟子さんのそうした姿を見守れることは、教える側として大変楽しいことです。また、仕舞であれば、囃子方という楽器奏者がついて行う「舞囃子(まいばやし)」、もっと進めば、能を一番舞うこと(能の作品を一曲上演すること)もできるようになります。能を上演するときには、ご自身以外の出演者はすべて玄人の能楽師で、能面や装束も本物を着けていただくことになります。能を上演するとなると正直それなりに費用も必要になってきますので、もちろん強制ではありませんが、能を一番舞うことで初めてわかることもあることも事実です。清水の舞台から飛び降りる気持ちでいつか挑戦してみていただきたいとは思っています。■玄人として能に携わるということ――素人でも能を上演できる……なんだか遠い世界に感じられます。ところで、能楽師である谷本さんにとっては「能を演じること」は日常かと思います。普段どのようなことを考えて演じていらっしゃるのでしょうか。谷本さん:そうですね……正直能を舞うということは大変に苦しいことなんです。見ていると「ゆったりしているな」と思われるかもしれませんが、能面をかけると視野も狭く、10キロや20キロもある装束を着けて舞台の上で舞うということは、実際苦しいです。能を演じるのは決して楽なことではない。それでもなお、続ける魅力がそこにはある。(撮影:今村綾子)――苦しい……それでもなさるのは一体なぜなのでしょうか。谷本さん:それでも……私の場合はやはり幼い頃から楽屋に出入りさせていただいて。鬘や装束がずらりとならんだ楽屋の風景、そしてそれを着ける大人たちを見て、いつか自分もあれに触れてみたいという憧れがずっとあったんでしょうね。能面や装束にも触れることができるようになった今でも、銕之丞家(*2)に所蔵されている憧れの装束や能面で舞える機会があれば、やはり嬉しいと思いますし、自分の師匠や尊敬する能楽師の先生方と一緒に舞台に立たせていただければ、舞台を終えたあとに幸せな時間だったと実感することもあります。ただ、我々がやっていることは一生勉強していくことなので。1回の公演を無事に終えられたらそこで完成、ということはないですね。続ける動機は……能が好きだからの一言に尽きるのですが、やはり670年続いてきたものを後の時代に継続すると言う責任は、少なからずあると思います。家に子どもができてからは、将来子どもたちが能楽師になりたいと言ったときに、少しでも良い環境で能を続けられるようにするのも、親である自分の役割だという思いも強くなりましたね。(*2)銕之丞家…江戸時代中期に観世宗家より分家した観世銕之丞家。現在、本拠地は東京・南青山の銕仙会能楽研修所にある。舞台での谷本さん。幼い頃の憧れがあって、いまに続いている。(能『松風』、撮影:駒井壮介)――お素人さんの能の稽古は、そうした玄人の方々が歩む芸道の一端にふれるものなのかと想像しました。谷本さん:そうですね……稽古を始める前と後では、確実に能の見方や感覚は変わると思います。私たち玄人は自分の師匠に普段の稽古で褒められることはありません。独立後も、そのときの舞台であったり、自分のレベルに応じて師匠や先輩方からご注意やアドバイスをいただきます。芸の道に携わるということは、終わりのないものを追い続けることでもあるのだと思います。お弟子さんに教える際は、できる限りその方の特性を見て、それぞれに合った指導を心がけています。ひとつ基礎である所作(型)を覚えたら終わりではなく、それができてようやく手の角度であったり、微妙な感覚を伝えることができる。本人にも自分の成長を実感してもらいたいので、時には厳しめに伝えることもあります。……こういうことをお話しすると怖がられてしまいそうなので、あまり言いたくはないのですが(笑)。それでも、お弟子さん方がひとつ社中会を終えて、「もっと前に進みたい」「いつかまた能をやりたい」と研鑽を積んでいくのは嬉しいことです。わかりやすいものが優先される時代だからこそ、能のように、一歩進んでようやく次の一歩に進めるというものの魅力を、身をもって伝えていきたいと思っています。■能が新しい好奇心の扉を開いてくれる――最後に、能をご覧になったことのない方に一言いただけますか。谷本さん:能は謡と舞だけで完成するわけではなく、囃子や能面、装束などありとあらゆるものがあって成立するものです。さまざまな要素があるから難しいと思われるかもしれませんが、わからないと感じたことが新しい好奇心の扉を開くこともあります。お稽古に限らず、まずは一度お越しになっていただいて、実際に見て、体験していただければと思います。■この方にお話を伺いました谷本健吾シテ方観世流能楽師故谷本正鉦の孫。八世観世銕之亟(人間国宝)、九世観世銕之丞に師事。銕仙会所属。四歳にて初舞台。これまでに「乱」「石橋」「道成寺」「望月」等を披く。国士舘大学、明星大学にて非常勤講師を勤める。Facebook::稽古のお問合せは下記まで。公益社団法人 銕仙会内 谷本健吾TEL:03-3401-2285(平日10~17時)mail:info@tessen.org(撮影:今村綾子)■谷本健吾さんご出演の公演情報杉本博司企画・監修「Noh Climax」日本を代表する現代美術作家杉本博司氏が所蔵する能面、屏風を使用し、能を新しいかたちで演出する公演。伝統芸能にも造詣が深い杉本氏の能面コレクションと、それに対峙する10人の若手能楽師のパフォーマンスが期待される。1月27日(土)午後1時開演、午後5時開演全2回公演、東京渋谷、セルリアンタワー能楽堂にて。チケット申込みは、チケットぴあ専用ページより。成田美名子画業40周年記念「花花能」漫画『花よりも花の如く』(白泉社)の作者、成田美名子氏の画業40周年を記念した能公演。作中で主人公・憲人が演じた演目が上演される。2018年2月11日(日)午後1時開演2018年2月12日(月・祝)午後1時開演2018年2月13日(火)午後7時開演全3公演。東京銀座、GINZA SIXの観世能楽堂にて。谷本さんは13日に、源頼光と土蜘蛛の闘いを描いた能『土蜘蛛』でシテの土蜘蛛の精を務める。チケットの申し込みは銕仙会の公式HPからも可能。
2018年01月23日■海老原露巌の今日の一文字「極」新しい趣味として書道を始めるというテーマをいただき、まずイメージした一文字は「極」でした。志を持ち、取り組んで極めることを目指す姿は、生きて歩む道を指し示すことにつながります。私は志を強く持つことの大切さを信じています。強い志を持つと、自然に同じ志を持つ人との出会いを引き寄せ、願いが叶っていく方向に自分を持っていけるのです。同志、師匠との出会いは、自分を高めよう、極めようという強い意志から始まります。新しく何かを始めようと思ったそのときから、あなたの人生の道は拓けます。■人との出会いがすべて道を学び始めるというのは、極めることを志すということです。また極めることを志せば、同志、師匠など、自分にとってかけがえのない人との出会いを引き寄せます。私は幼少より筆を持ち、書道に親しんでいましたが、ある師との運命的な出会いが私の人生を変えました。その方とは高校時代に出会った書道の先生です。熱心な先生で、多感な高校時代に書の素晴らしさ、奥深さを教えてくださいました。今でも、栃木から先生に連れられて東京の書道博物館に行った日を覚えています。書についての歴史、文献を目の当たりにし、自分の中に熱い書に対する思いが沸き上がったことは、将来を決定づけるものになりました。■人は支え合い生きている師は三年探せ人という字はお互いが支え合う形をしています。どちらかの棒がなくなれば倒れてしまう、そんな生き物です。あなたの情熱、志は、きっと先生にも響きます。またそれを感じ取れば、先生もあなたに応えるでしょう。私の場合は高校時代に素晴らしい師に出会えたことが幸運でした。私にエネルギーを注ぎ、才能を見出してくれました。私からの書に対する情熱に火をつけてくださり、熱心に指導してくださった師匠に感謝しています。また職業として書の道に進むことは両親、また支えてくれた方々がいたからこそ実現できました。その後は手島右卿先生(てしまゆうけい)の弟子5人に師事しました。私の資質に合う師と出会えて、その師を尊敬できたことがまた幸運なことでした。手島右卿先生とは数回お話をする機会がありましたが、その神のような存在に若い私は言葉が詰まり、うまく話すことができなかった記憶が鮮明に残っています。他を圧倒するような存在。その後20年間は師に巡り合うことなく過ごしましたが、林屋晴三先生に巡り合い、10年に渡り師事できた私は幸せ者です。林屋先生の現代茶会にはよく作品を掛けさせていただき、「自分についてきてくれるか」と言われ、作品を仕上げたことは光栄なことでした。またの機会に林屋先生のお話をしたいと思います。■顔真卿「争座位稿」(がんしんけい)顔真卿(709-875)は晩唐の文化が成熟した時代の政治家、書家でもありました。その書「争座位稿」は、前にも述べた王羲之の「蘭亭序」とともに行書の双璧をなすものであります。書を始めるにあたり、最初の手本として私はまず、この顔真卿の書をおすすめします。東晋の時代の王羲之の書体をさらに深め、唐の成熟した文化がこの顔真卿の書体には感じられます。縦のラインに見られるフォルムは、エンタシスのような美しさがあります。エンタシスとは、古代ギリシャのパルテノン神殿などの柱に見られる建築様式で、柱の下部から上部にかけて徐々に細くした形状を指します。柱を下から見上げると真っすぐに安定して見える錯覚を生みます。巨大建築に見られる成熟した文化の匂いを顔真卿の書体からも感じ取ることができます。「争座位稿」(764)顔真卿55歳のときの書です。右僕射(うぼくや)の任にあった人物に送った抗議文の下書き(草稿文)です。諸官の集会の際に、その座位を乱したことに対して、朝廷の権威を損なう行為であったと抗議している内容です。「謹奉書宇右僕射定襄郡王郭公閣下。蓋太上有立徳、其次有立功、是之謂不朽」「聞之、端揆者百寮之師長、諸候王者人臣之極地」手紙の下書きの内容は「謹んでこの手紙を右僕射、定襄郡王の郭公閣下に差し上げます。徳を積むのが最も立派なことであって、その次が功を点てることであって、そんな徳や功はいつまでも世に伝えられ、不朽であると左伝も説いています。また、宰相という立場にあるあなた様は不朽の勲功と業績を際だたせ、定襄郡王という人臣を極めた地位についておられます。」それから手紙は、そんなあなた様が、座位を乱すとは……。という抗議の手紙になっています。■極と書いてみよう顔真卿の「争座位稿」に見られる書体の特徴は、まず正義感にあふれているということ。黙ってはいられずに抗議文をしたためる、その性格の愚直さが表れています。怒りもその中に含まれています。生きていく姿を反映した書体であると思います。臨書を学ぶ最初の手本として顔真卿をすすめる理由としては、唐の時代の高度な文化の象徴として王羲之と双稿と評されているからです。また、高い芸術性を持った顔真卿の書体を学ぶにあたり、その人物像も掘り下げていくと興味深く、さらに書を学ぶ楽しさも生まれるでしょう。「極」と書くポイントは、愚直に、情熱を持ち、正義感に溢れて、これらを心に込めて書いてください。■書を学び始めるということ書を始めようと志し、また始めたら極めることを志し、常に一歩上を目指そうという姿勢があなたを取り巻く環境を変えていきます。新しい人との出会いをもたらし、より豊かな人生の道を歩く一歩になります。2018年、何かを始めようと考えている方がいらっしゃるなら、ぜひ書道を始めてみてください。
2018年01月15日『DRESS』1月特集は「新世界を嗜む」。ここで定義する新世界とは、未体験の趣味の世界。思いっきり笑った、感動して泣いた、目標を達成して感動した、のめり込みすぎて時間を忘れていたetc.。趣味を通じて得るさまざまな感情や経験は、私たちの人生をカラフルにしてくれるもの。「自分の人生にこれがないとつまらない」「これがあるおかげで日々が楽しい」。そんな風に思える趣味はありますか?ある人はもちろん、ない人も、2018年は新世界に足を踏み入れて、新しい趣味と出会ってみませんか。趣味が自分の生きる世界を広げてくれて、日々を今よりもっと素敵なものにしてくれるはずです。スポーツ(観戦含む)系、文化系に分けて、趣味に熱中している人たちが、魅力や楽しみ方を愛のある文章で語り尽くします。ここでは、「観劇」という新世界へ飛び込んで楽しむ会社員、ハルカさんの例を見てみましょう。■観劇という非日常への旅立ち舞台空間は、観客席一体となって味わう夢の世界多かれ少なかれ、誰にでも「現実とは異なる世界に浸りたい」と思うことがあるのではないだろうか。そんなときは、旅に出たりして自分の身を普段の世界から物理的に離すこともできるが、実は私たちの日常のすぐ近くにも非日常は存在する。そのなかでも、わたしが特に愛してやまないのが「舞台」という世界。物語世界へ旅立つ方法は数多あれども、舞台はその非日常性を最も身体中で感じ取ることのできる空間だと思う。必要なものは、チケットと自分の身ひとつ。劇場の入り口をくぐれば、あとは空間に身と心を委ねて、どんな世界にも飛び立つことができる。そう、観劇は鑑賞というよりも「体験」なのだ。もし「一度舞台に行ってみようかな」と思う人がいたら、ぜひためらわずに劇場へ行ってみてほしい。最初の一歩を踏み出しさえすれば、あなたの心と身体は勝手に動き出すに違いない。■初めての観劇に、ミュージカルのすすめもし、舞台を観るのが初めてで、何を観ていいのかわからないという人がいたら、まずはミュージカルから入ってみるのはいかがだろうか。芝居に加え、劇中で歌い踊るということは、あらゆるエンターテイメント性を兼ね備えているだけでなく、より非日常的な世界に浸れるに違いないからだ。突然歌いだす?だから楽しい「ミュージカルって突然歌いだすの、意味わからなくない?」――ミュージカルが好きだ、と言うと、5人にひとりくらいの割合でそう言われる(いつだかタモリさんもTVでそう言っていた)確かに街中で突然歌いだされたり踊りだされたりした日には、このご時世だ。取り急ぎ距離を置かせていただくかもしれない。けれど、思い出してほしい。舞台芸術が発展する以前から、人々は歌い踊ることで、祈りや感謝、喜びを表現してきた。自分の想いを身体や声に乗せて表現することは、本来は当然のことではないのだろうか。私には、嬉しければ全身で喜びを歌い、悲しみや慟哭すらも歌に乗せて表現するミュージカルの登場人物たちがたまらなく愛おしい。舞台の上では常識なんていらない。ぜひ登場人物に感情移入して、物語を素直な心で楽しんでもらいたい。ミュージカルソングは聴いて楽しい、歌ってもっと楽しい有名なミュージカルソングだとCMなどで採用されていることも多く、舞台で聴く曲が、いつかどこかで聞いた旋律……ということもあったりするものだ。それらはときに、歌詞をのせずにメロディだけであったり、多少アレンジされたりして、お茶の間に届けられる。どこかで聞いた曲を、今度は原曲(その逆も然り)で味わい、生の舞台で役者が歌うという形で聴くのには、また新しい発見や喜びがある。そして、ミュージカルを見ると、曲がしばらく頭から離れなくなり、果てはなんとなく歌えるようになってしまう、ということが多々起こる。昨年話題になった映画『ラ・ラ・ランド』などのミュージカル映画を見て、そんな経験をしたことがある人もいるのでないだろうか。ミュージカルソングは聴くのも楽しいけれど、自分で歌えると、そのときの記憶が呼び覚まされて、日常に戻った後でも、再び非日常の世界へ旅立つことができる。まずは自分の興味のあるテーマから一口にミュージカルと言っても、喜劇も悲劇もあり、もっと言えば劇団や興行団体によって趣がまったく異なる。初めて観るということであれば、ぜひミュージカル作品の醍醐味、とびっきりハッピーな物語がおすすめだ。また、最初は自分の興味や関心につながるものから探してみるといいかもしれない。題材となっている時代や国、人物、もし好きな役者がすでにいるのであれば、そこから辿ってみるのもいいだろう。主催団体や劇場のHPでは、半年先くらいの公演予定は発表されているので、チェックしながら実際に行動を起こしたくなる作品ができるまで、楽しみを寝かせるのもよいかもしれない。逆に、HPに掲載されているチラシの印象で直感的に決めて、思い切って一度行ってみるのもアリだ。最近では公演公式HPでプロモーション動画も掲載されているから、一度見て雰囲気をつかんでみてはいかがだろうか。■日本の大劇場ミュージカルとおすすめ公演東宝製作作品映画製作で著名な企業だが、演劇の企画製作・興行にも長い歴史を持つ。東京・日比谷にある直営劇場では、ほぼ年間を通して、1〜2カ月に1作品のサイクルでさまざまな作品が上演されている。ブロードウェイ作品など海外の著名な作品から、日本の劇作家の最新作まで取り扱う。2018年3月の上演作品をふたつ紹介しよう。『ラ・カージュ・オ・フォール』1作目は『ラ・カージュ・オ・フォール』。元はフランスの演劇からミュージカル化したものということもあって、タイトルが少し覚えにくいかもしれないが、内容は夫婦愛や家族の絆をコメディのエッセンスで彩った、楽しくハートフルな作品だ。日本のミュージカルシーンを牽引してきた鹿賀丈史さん・市村正親さん両名が、ゲイクラブオーナーとその看板スターという事実婚状態のカップルを演じる。2008年からこのコンビで上演を始め、ゴールデンコンビと絶賛されてきた。2018年3月の東京日比谷・日生劇場を皮切りに、4月からは福岡・静岡・大阪でのツアー公演が行われる。日本が代表するミュージカルスターのコンビネーションを堪能してほしい。『メリー・ポピンズ』そして、3月25日より、東京渋谷・東急シアターオーブで上演される『メリー・ポピンズ』は、ジュリー・アンドリュース主演の名作映画を、日本人キャストで舞台化。濱田めぐみさん・平原綾香さんのWキャストで上演する。まわりを固める名だたる役者たちに並んで、パパイヤ鈴木さんやもう中学生さんなど、TVでおなじみの名前があるのも見逃せない。絶対にどこかで聞いたことのある「♪スパカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」や「♪チム・チム・チェリー」をはじめとする名曲と、大勢のアンサンブルによるダンスが盛りだくさんの見どころ満載の作品に違いない。5月には大阪・梅田芸術劇場でも上演される予定だ。宝塚歌劇団その概要は言わずもがなであろう、宝塚歌劇団とは女性だけで構成される劇団だ。タカラヅカといえば、極彩色の羽を背負ったスターが大階段を下りてくる……そうイメージをする人も多いのではないだろうか。そのイメージは無論間違いではないが、実はそれはショー作品によるもので、宝塚歌劇団はミュージカル作品も手がけている。専任の劇作家によるオリジナル作品を上演することもあれば、海外発の話題作を上演することもあり、オーストリア皇后を題材とした『エリザベート』や、ロンドンの下町を舞台としたハッピーミュージカルの王道『ミー・アンド・マイガール』など、長年日本で愛されているミュージカル作品の中には、宝塚が初演だという例もあるほどだ。そんな宝塚からは、少女漫画が原作となる新作2作品を紹介する。『ポーの一族』年1月現在公演中の花組公演『ポーの一族』は、1970年代から長年にわたって愛され続けてきた萩尾望都さんの同名漫画が原作だ。制作発表会で見せた、主人公のエドガー・ポーツネルに扮した明日海りおさんは、漫画から飛び出してきたかのような美しさで、原作者の萩尾さんも絶賛するほど。宝塚が得意とする耽美な世界観とマッチする作品になっていることだろう。兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で2月5日まで、東京日比谷の宝塚大劇場では2月16日~3月25日まで。『天(そら)は赤い河のほとり』もう一作品は、1995年から2002年まで連載され、絶大な人気を誇る篠原千絵さん原作の『天は赤い河のほとり』のミュージカル化作品。古代オリエントを舞台に、現代日本からタイムスリップした娘ユーリと皇子カイルの愛を描く。2017年11月にトップ男役に就任した真風涼帆さんがカイル役に挑む。兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で3月16日から4月23日まで、東京日比谷の宝塚大劇場では5月11日~6月17日まで。劇団四季CMでもおなじみの『ライオンキング』をはじめとするロングラン公演で有名な劇団四季は、研究所でメソッドを学んだ専属の役者を中心に、全国各地の専用劇場で日々上演されている。ひとつの作品を長く上演するロングラン公演となる場合が多く、贔屓のキャストを観るために、何度でも足しげく通う熱烈なファン層が存在するほど、その人気は折り紙付き。『ライオンキング』『リトルマーメイド』『アラジン』など、ディズニー作品や海外の人気作品も多数上演されているので、ミュージカル初心者にもおすすめだ。そんな劇団四季からは下記の2作品を紹介する。『アラジン』アラジンと魔法のランプといえば、誰しもがそのストーリーをなんとなく想起することができるだろう。アラジンと王女ジャスミンの恋物語に、ジーニーが魔法と笑いを添えて描き出す名作ミュージカル。ディズニーのアニメーション映画でもおなじみの「♪ホール・ニュー・ワールド」をはじめとする魅力な楽曲が揃う。東京汐留、電通四季劇場[海]にて、2018年12月末までのチケットを販売中(2018年1月現在)。『キャッツ』特殊メイクのような個性的な扮装をテレビCMや広告で見た人も多いのでは。『キャッツ』は、タイトルの通り、ジェリクルキャッツという個性豊かな猫たちが登場する作品。キャッツたちのアクロバティックなダンスはさながらショーのような要素もあり、ダンスが好きな人に特におすすめしたい。また名曲「♪メモリー」は誰でも一度は聴いたことのある美しく懐かしい旋律。昨年夏に大阪四季劇場に上陸し、千秋楽の2018年5月6日分までチケットを発売中。■観劇と当日のあれこれひとりで行っても大丈夫?ブロードウェイの来日公演など少し価格帯の高いものだと、連れ合って来ている人も多い印象はあるが、舞台はひとりでいっても十分楽しめる。逆に、没頭しやすいタイプはひとりで行く方がおすすめだ。とはいえ、ときには友達や恋人と一緒に観劇して、感想を語り合うひとときも楽しいもの。不安であれば最初は友人を誘って、慣れてきたら作品やそのときの気分で使い分けてみてはどうだろうか。チケットの購入と座席の選び方チケットの購入方法は、その団体のページ上で受け付けているものもあれば、チケットぴあ、カンフェティ等、チケット販売サイトでも販売しているものもある。詳細は、各公演サイトでチェックしよう。また、最近はチケット購入時に座席を選択できることも多いので、劇場HPの座席表を見ながら選ぶことをおすすめする。値段は張るが舞台から近く正面寄りの良席、舞台から遠いけれど一番安い席は、どちらも売り切れやすいので注意が必要。予算にもよるが、舞台により近い方がライブ感を味わえることは一言添えておきたい。感動したときは躊躇わず拍手を送ろうカーテンコールではスタンディングオベーションが起こることも役者の登場時や一曲歌い終えた時に拍手が起こることがある。何も感じなかったら特に迎合する必要もないが、感動したときは、ぜひその感動を舞台の役者へ拍手という形で届けてほしい。またノリの良い曲のときは手拍子が起こることもあるが、ぜひ恥ずかしがらずにのってみてほしい。舞台は舞台上だけで完結するのではなく、舞台上と観客席との間にもコミュニケーションが存在する。よい舞台に観客がのれば、舞台上はもっとノリに乗ったパフォーマンスを観客席へ届けてくれるというプラスの循環が生じることもある。そういった化学反応も生の舞台の醍醐味のひとつ、ぜひ楽しんでみては。これだけは覚えておきたい観劇マナーマナーは誰もが気持ちよく観劇するための心配り舞台に集中するには周りの環境も大事だ。舞台に集中して思う存分堪能することは、役者やスタッフ陣への最大の敬意の表し方であると思うし、マナーを守ること、ちょっとした気遣いをすることで、周りの人々の集中力を妨げるようなトラブルもなくなる。特に集中力をそぎやすい、視覚・聴覚・臭覚の3つの感覚に気をつけてほしい。「視覚」でいえば、・背中は座席に付けたままにする (前のめりになると後ろの席の人の視界が狭くなる)・帽子をかぶったままの観劇、上の方でつくるお団子頭で来場するのはNG。後ろの人の視界の障害にならないようにする・上演中に光の出るものを操作しない「聴覚」でいえば・上演中は話さない・上演中にビニール袋をガサガサしたり、パンフレットを音を立ててめくったりしない・携帯電話の電源は切っておく「臭覚」でいえば・香水の香りがきつすぎないか・臭いの出る食べ物等を持ち込んでいないかなどである。どれも小さなことばかりとはいえ、ちょっとしたことで周りの集中を途切れさせてしまうことがあるので気をつけたい。また、これは観劇に慣れている人に言いたいことであるが、もしマナーを守れていない人がいたとしても、知らないだけ・気づいていないだけ、という場合は多い。相手は初めての観劇体験かもしれない。どうか観劇がイヤな思い出に終わらないよう、伝え方には十分気をつけてほしいと願う。同じ日・同じ公演に同席した人は、ひとときを共にする、いわば同志である。「お互いさま」の気持ちはなるべく忘れたくないものだ。役者を知ると、もっと楽しい!「とてもいい舞台だった」「あの役者さんがとても良かった!」――そう思ったら、劇場内の売店でパンフレットを購入し、出演者や演出家、スタッフ陣をチェックしてみよう。大体1000~2000円ほどで入手できる。また、舞台に行けば必ずと言っていいほど、役者の次回出演作のチラシが配布される。開演前の時間や終演後にそれをじっくり眺めて、次の舞台を決めるのもきっと楽しい時間になる。気に入った役者さんが同じ役を演じるのを追い続けるのも楽しいが、異なる作品で、また違う一面を見せてくれるのも魅力だ。ライブ上演の観劇はギャップの宝庫。私が見てきた一例をあげると、とうにミュージカル界で地位を築き上げ、重厚な役を演じることが多かった大御所俳優さんが見せた、あるコメディミュージカルでの笑い上戸な一面(共演者のアドリブがすっかりツボに入ってしまい、震えて動けなくなってしまったのだ……!)。また、年齢相応の役が増えていたベテラン女優さんが、初演時のリバイバルで、とある娘役を演じたときのみずみずしい輝きには、なぜだかわからないが涙が出たものだ。役者さんの意外な一面を見れば、あなたはもっと舞台の世界にのめりこんでいくことだろう。■最後に素晴らしい舞台に出会ったその体験が、また劇場へと足を運ばせる正直に申し上げて、毎回必ず素晴らしい舞台に出会えるとは限らない。ストーリーや役者、演出との相性もあるし、ときにはまわりの環境が恵まれなかったということもあるかもしれない。それでも、また劇場に足を運んでしまうのは、いつかの、あの舞台で出会った感動を忘れられないから。願わくばもう一度、あのような舞台に出会いたい、と思わずにいられないのだ。ひとつ印象的な舞台に出会ってしまったら、きっとあなたも、あの体験をもう一度……と夢見ることをやめられなくなることだろう。今回は、大劇場でのミュージカル作品を中心にご紹介したが、舞台芸術は、劇場の大きさによってもまた違う体験を提供してくれるし、ジャンルもストレートプレイ、音楽劇、ダンス公演に朗読劇、そして歌舞伎・文楽・能楽などの古典芸能まで、広く深い世界を内包している。自分の好きなものを見つけて、とことん好きを極めていただきたい。ご紹介したように、最近はマンガとのコラボレーションなど、舞台作品もその枠をどんどん広げている。観劇を敷居が高いと感じる人は、まず、自分と地続きの世界から入ってみてはいかがだろうか。
2018年01月11日『DRESS』1月特集は「新世界を嗜む」。ここで定義する新世界とは、未体験の趣味の世界。思いっきり笑った、感動して泣いた、目標を達成して感動した、のめり込みすぎて時間を忘れていたetc.。趣味を通じて得るさまざまな感情や経験は、私たちの人生をカラフルにしてくれるもの。「自分の人生にこれがないとつまらない」「これがあるおかげで日々が楽しい」。そんな風に思える趣味はありますか?ある人はもちろん、ない人も、2018年は新世界に足を踏み入れて、新しい趣味と出会ってみませんか。趣味が自分の生きる世界を広げてくれて、日々を今よりもっと素敵なものにしてくれるはずです。スポーツ(観戦含む)系、文化系に分けて、趣味に熱中している人たちが、魅力や楽しみ方を愛のある文章で語り尽くします。ここでは、「落語」という新世界へ飛び込んで楽しむ会社員、サトコさんの例を見てみましょう。■新しい趣味の見つけかた多少なりとも仕事でメディアに関わっている私は、幸せなことに「私はこれが好きなんです!」とアツく語ってくれる人と関わる機会が多い。ヨガやランニング、習字、料理、手芸、カメラ、アイドル。どんなジャンルでも何かに夢中になっている人は本当に魅力的で、楽しそうに見える。そんな人の姿を見ていると、ふっと、じゃあ自分は?という気持ちも湧いてくる。あんなに熱くなれること、今の自分は持っているだろうか……?■無意識にハマる。未知との遭遇新しい世界へ入っていくきっかけは、いまどき珍しい(?)テレビっ子の友人が勧めてくれた落語番組だった。古典落語に”あえて”映像をつけるという、チャレンジングな番組は、最初流し見(なんなら流し聴き)だったのだけれど、いつのまにか食い入って見入り、毎週欠かさずに見続けるまでになった。もしかしてこれが、はまっている、ということだろうか。このときは、自分が”はまっている”という自覚はまるでなくて、そのことに気づいたのも先ほどの友人の「そんなに好きなら寄席に行ってみたら?」の一言がきっかけ。気づきました。ありがとう友人。■女ひとり、深夜の寄席へ新宿で行われている深夜の寄席は、昼と夜の公演と比較して、演者も少なく、そのため料金も1000円とおてごろ。夜9時半開演にもかかわらず、開演の1時間前には、30人くらいの列がすでにできていた。男女比は男性が若干多いくらいで、スーツ姿の人もいる。「今日も来ました。がんばってね!」後ろに並んでいる常連らしいカップルが、チケットを配る女性に声をかけている。知り合いなのかな?そんなことを考えつつ、寒さがそろそろ厳しくなってきたころ、いよいよ開場。ぼんぼりの灯りが照らす会場に硬い雰囲気はまったくなくて、心なしか若い人が多い。周りを見渡すとみんなどことなく口角が上がっているような気がする。席は座席とサイドの桟敷に分かれており、桟敷に座った女性ふたり組が慣れた手つきで早速おつまみを広げているのを横目に見つつ、今回は座席の方に座る。幕が挙がる。あっ、女性だ。さっき表でチケットを配ってくれた人だと思い至る。「落語は初めてというかたはどれくらいいらっしゃいますか?」と客席に問いかけ。手がぱらぱらと挙がり、少しホッとする。彼女いわく、女性の落語家は全国で50人くらいいるらしい。演目は古典落語の「紙入れ」。おかみさんに誘惑された男と女の噺だけれど、どこか色っぽい。この日の出演は4名で、古典落語は「紙入れ」のみであとは全て新作落語。演者が若いせいか、テーマも人工知能などバラエティに富んでいる。女性になったり、ロボットになったり、少年時代の自分になったり。こういう表現もありなんだ!と、素直に驚く。くるくると変わる情景や、ひねった言い回し、だんだんと客席が一体化して近づいていくような感覚がある。これは実際に寄席に来て体験しなければ知りようがない、わかり得ないことだ。思い切って来てみて本当によかった。■新しい世界の最初の一歩趣味は、持っていても持たなくても良いものだ。でも、もしかしたら普段意識していない生活の中に、新しい世界への一歩はあるのかもしれない。今週はまた別の寄席に行く予定。平日の夜も行ってみたいし、江戸時代の文化にも興味が出てきた。あの落語がテーマのドラマも気になるし、そういえば祖父が落語のカセットを集めていた記憶がある。帰省したら尋ねてみよう。漫画も書店で見かけたことはある。読まなければ!扉を開けるとまた次の扉がある。新しい世界を楽しんでいこう。新宿末廣亭「土曜恒例深夜寄席」PM9:30〜11:00 料金1000円新宿区新宿3-6-12Text/サトコ
2018年01月10日『DRESS』1月特集は「新世界を嗜む」。ここで定義する新世界とは、未体験の趣味の世界。思いっきり笑った、感動して泣いた、目標を達成して感動した、のめり込みすぎて時間を忘れていたetc.。趣味を通じて得るさまざまな感情や経験は、私たちの人生をカラフルにしてくれるもの。「自分の人生にこれがないとつまらない」「これがあるおかげで日々が楽しい」。そんな風に思える趣味はありますか?ある人はもちろん、ない人も、2018年は新世界に足を踏み入れて、新しい趣味と出会ってみませんか。趣味が自分の生きる世界を広げてくれて、日々を今よりもっと素敵なものにしてくれるはずです。スポーツ(観戦含む)系、文化系に分けて、趣味に熱中している人たちが、魅力や楽しみ方を愛のある文章で語り尽くします。ここでは、「茶道」という新世界へ飛び込み、現在茶道家として活躍する水月さんの例を見てみましょう。■美しい所作を身に着けませんか今は茶道家として活動している私ですが、10代の頃はアウトドアスポーツが大好きでした。そんな私がある日、祖母に連れられてお茶会に伺いました。そのときに、お点前(てまえ)をしている着物姿の女性を見て、あまりの美しさに衝撃を受けました。「なんて美しい世界があるのだろう……」と溜息が出ました。おしとやかな美しい立ち居振る舞い。細やかな手つき。自分に足りない部分を補うために始めたのが茶道でした。■稽古とは気づくことお稽古を始めたときは恥ずかしいと気づくことの繰り返しでした。稽古では気づきが大事です。最初からできる人なんていないのです。自分に目を向けて、「こんな自分もあるのだ。今度はここに気をつけよう」と気づくこと。茶道の稽古の目的はそこにあります。お子さんなどはお菓子とお茶でお腹を満たすということで興味を持ち、やりたいと言います。けれどもお稽古のお月謝で、ただ癒されたいとか、おもてなしのサービスを受けたいと望むことが稽古の目的ではありません。お茶を点てる美しい所作を目指し、自分の足りない部分に気づき克服しようと反復して練習を積み重ねること。精神を鍛錬することが、道とつくものの稽古であります。美しい所作の女性は素敵です。きっと憧れられる女性になりますよ。■着物は着てから何をするのかが大事京都には着物姿の女性たちがたくさんあふれていますね。ほとんどの方が海外からの観光客です。着物姿で記念撮影して茶道体験して帰国します。「着物を着てお食事会に行きました」とインスタグラムに投稿するのは、海外からの観光客と変わりませんね。着物を着たら、そこから何をするかが本当でしょう。着物を自分で着ることはそんなに難しいことではありません。ちょっと前までは毎日の生活でしたから。着物を着て、それであなたは何をするのでしょう?気づきを求める学びをしてみたらきっと自分に磨きがかかり、より素敵になっていきます。■抹茶は美容と健康のスーパーフード鎌倉時代、日本に伝わったお茶は薬として飲まれていました。新芽の部分をそのまま使う抹茶は、実はビタミンの宝庫です。また鉄の釜で煮えたお湯を注ぎ、ミネラルもたくさん摂取できます。抹茶の効能の素晴らしさは、科学的にも証明されています。茶道の先生方は健康で本当に美しい肌をされている方が多いです。また、長寿で90歳を超える先生方がたくさんいらっしゃいます。皆さんに共通して言えることは聡明で美しいこと。若い人たちがみな憧れ、こうなりたいと思う素敵な先生方ばかりです。■茶道とは、生活そのもの1日の始まりは、まず着物を着て身支度をピシッと整えること。自然を感じ、庭を整えて花を生け、喜んでいただくために道具を選び整え、灰の形をつくり、炭を燃やし、お湯を沸かし、お客様にたった1杯のお茶をふるまうために、準備に何時間も時間をかけます。そして美しく立ち居ふるまい、完璧を目指す志を持ち、1日を過ごします。茶道は生活そのものです。自ずと心身ともに整えられていき、結果、美しく健康で長生きできるのだと実感しています。■海外から見た茶道日本人は、欧米文化にとかく憧れがちです。海外に仕事で赴任し、また留学する方がたくさんいらっしゃいます。そして帰国された方々がよく私のところに来て、「現地では、日本人なら茶道を教えてくれ。なぜ日本人なのに茶道を知らないのだ?と言われて困った」と言います。そうなのです。海外の方々から見た茶道はとてもクールで憧れなのです。年々、海外の方からの茶道体験の申し込みが多く、注目度の高さを感じています。みな着物姿での美しい立ち居振る舞いは究極の美だと絶賛します。日本人は海外文化に憧れる前に、もっと自国の文化に自信と誇りを持ち、知っておくべきだと私は思います。茶道は日本が世界に誇るべき美なのです。■市中山居忙中の閑(しちゅうのさんきょぼうちゅうのかん)「町の中にありながら山居のような静けさ。忙しい中の清閑なひととき」茶道は、昔は戦国武将がたしなみ、現代まで何百年も受け継がれてきました。生と死と、家臣とその家族の命を背負い、ぎりぎりの精神状態の中で必要とされてきました。今は幸運なことに、誰でも学ぶ自由があります。忙しい毎日に追われている人こそ、必要なものだと感じています。自分を見つめて良いところ、苦手なところに気づく。そこに気づいたら、自分を咎めたりせずに受け入れて気づくことに楽しさを感じること。稽古を反復してより素敵になっていく自分にまた気づくこと。茶道のお稽古にはそんな楽しさがあります。美しい立ち居振る舞い、美しい所作の女性は同性のみならず、異性からもきっと憧れられますよ。
2018年01月05日ハリー・ポッターと同じ魔法世界の出来事を描く”ハリー・ポッター新シリーズ”である「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」。その魔法世界の舞台を誰でも体験できるコンテンツが登場しました。グーグルマップを使った映画公開期間中の限定企画が気になります!魔法の世界がグーグルマップに出現!映画オフィシャルサイトの「Googleマップ」の地図上に、作中で描かれる魔法の世界が出現します。操作方法も、普段私たちが使う「Googleマップ」そのもので、まるで作品の登場人物になったかのような気分になれます。魔法使いの世界をのぞいてみましょう。主人公のニュートと人間のジェイコブが出会うSTEEN NATIONAL銀行や、ニュートの仲間になるティナとクイニーが住むアパート、魔法と魅惑の館、ウールワース・ビルディングに置かれた、MACUSA(アメリカ合衆国魔法議会)の秘密の本部など、ストリートビューで360度見渡せることはもちろん、建物の中も探訪できます。アパートでは、魔法でアイロンがかけられていたり、食事の支度も行われていたりとワクワクする仕掛けが満載です。舞台はニューヨークなので、見覚えのある場所もたくさん出現するはず。ニューヨーク好きな方には、たまらない企画です。ファンタスティック・ビーストの世界にトリップしましょう!オフィシャルサイトはこちら!→fantasticbeasts.jp「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」って?ハリー・ポッターと同じ魔法世界の、新しい物語がつづられた作品「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」。ハリーと同じホグワーツ魔法魔術学校で学んだ先輩である新主人公ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、おっちょこちょいで人見知りの魔法使い。動物といる方が気が楽な魔法動物(ビースト)学者です。魔法界にとっても謎の多い魔法動物たちを調べ、保護するために、ニュートは不思議なトランクの中を魔法動物でイッパイにしてニューヨークを訪れます。ある日ひょんなことがきっかけで、大切にしている魔法のトランクを人間(マグル=米国ではノー・マジ)のものと取り違えられてしまいます。魔法界の魔法動物たちが一斉に人間の世界へ逃げ出し、街中が前代未聞のパニックに。仲間になったティナ(キャサリン・ウォーターストン)とクイニー(アリソン・スドル)、そして人間であるジェイコブ(ダン・フォグラー)とともに魔法動物を追跡します。やがて彼らは人間界と魔法界をまたにかけた、ある大事件に巻き込まれて…大冒険と壮大なドラマが魅力の「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」。新しく始まった冒険から目が離せません!【開催概要】「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の世界がGoogleマップで登場開催期間:未定(映画の公開期間に準ずる)▼公開情報『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』配給:ワーナー・ブラザース映画(C)2015 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED公式サイト:fantasticbeasts.jp公式Facebook:www.facebook.com/fantasticbeastsjp/ハッシュタグ:#ファンタビ
2016年12月12日ディオール(Dior)がフレグランス「ジャドール」の新フィルムを10月12日に世界同時公開した。「ジャドール」は、「女性をより美しくするだけでなく、幸せにしたい」というクリスチャン・ディオールの想いが込められたフレグランス。女性に微笑みと輝きを添え、また女性らしさを讃える香りとして、発売以来多くの女性たちに愛されてきた。今回公開されたフィルムでは、これまで10年以上に渡り「ジャドール」のミューズを務めてきた女優のシャーリーズ・セロンを再びモデルとして起用。前作で煌びやかなヴェルサイユ宮殿を抜け出した彼女が今回導かれたのは、幻想的な水の砂漠や岩肌が続く大地。そこでは生命力溢れる自然が広がり、命を育み再生させる恵の雨が降りそそいでいる。フィルムでは、そんな自然の神秘の中でシャーリーズ・セロンが生まれ変わり、ありのままの自分を解き放つ姿が描かれた。彼女の姿を通し、自分にとって本当に必要なものが何であるかや、地球がいかに大切な存在であるかを知り、本質へ回帰することこそがラグジュアリーであるということが表現されている。なお、フィルムは10月21日よりTVCMでも放映される。動画引用元: (ディオール オフィシャルYouTube:
2016年10月14日京都を拠点に活動するヨーロッパ企画が、近くて遠い大阪の、それもディープなイメージのある「新世界」の街を舞台にした新作を上演する。新世界のおっさんがドローンと闘ったりする、来るべき未来を描くSFだ。それを大阪弁にした『来てけつかるべき新世界』をタイトルに、作・演出の上田誠と劇団員たちが、ヨーロッパ企画の新世界を目指す。【チケット情報はこちら】昨年の文房具を使った『遊星ブンボーグの接近』など、実験的なコメディを創作してきたヨーロッパ企画。今回はその題材が、新世界のおっさんになった。上田はそのアイデアの発端をこう話す。「僕のなかのおっさんのイメージは、平日の昼間に喫茶店や銭湯にいる人たち。新世界はそういう人たちの天国だと思うんです。そして、これからドローンとかロボットアームとかのテクノロジーが人間の仕事を奪うようになっていったら、そういうおっさんが増えるんじゃないかと。未来を先取りする意味でも、おっさん×テクノロジーを描きたいと思ったんです。あと、京都に生まれ育った自分として大阪の南のほうの下町には憧れがあって、大阪のお笑いも好きなので。満を持して、大阪弁の大阪の劇を作ってみようという思いもありました」おっさんを描くとなれば、上田ならではの緻密な劇構造の面白さはそのままに、おそらく、役者にかかる比重が大きくなるだろう。劇団員はおっさんへの意気込みをそれぞれにこう語る。「年齢的には僕らもおっさんにさしかかってるので、機械と格闘するおっさんというのを大人数でやったら、ちょっと変わったことができるんじゃないかと」(石田剛太)「おっさんの極意は“どこにでもおれる”こと。僕も最近そういう経験をしたので、おっさんになれるなと思いました」(角田貴志)「僕は運が悪いので、ドローンが自分に飛んで来るところしか想像できないんですけど(笑)、格闘してみます」(中川晴樹)「宮崎出身なので大阪のおっさんにはなじみがないんですけど、自分の知らないものを演じるのは逆に楽しそう」(永野宗典)「人と適当に大雑把に会話できるようになったのは、自分がおっさんになってきたからかなと。そこを拡大して演じたいです」(本多力)。今回は、彼らとほかの劇団メンバーに、福田転球という破壊力を持つおっさんと、金丸慎太郎、藤谷理子という個性派が参戦。「せっかく転球さんもいて下町を描くので、人情ドラマにまで踏み込みたい。ヨーロッパ企画の新章に突入できたらと思っているんです」と上田。ヨーロッパ企画がまた面白くなりそうだ。ヨーロッパ企画第35回公演『来てけつかるべき新世界』は9月3日(土)滋賀・栗東芸術文化会館さきら 中ホールでのプレビュー公演を皮切りに、京都、東京、広島、福岡、大阪、三重、高知、神奈川、愛知を周る。チケットの一般発売は7月23日(土)午前10時より。取材・文:大内弓子
2016年07月22日『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(11月23日公開)の世界観を楽しめる展示会「魔法の世界展~ハリポタからファンタビへ~」が、7月23日から8月28日まで、東京・汐留で開催されることが21日、わかった。日本テレビが開催する「超汐留パラダイス! -2016 SUMMER-」内で行われるこの展示会には、『ハリー・ポッター』の衣装やアイテム、本作のパネル展やスタンプラリーなどが登場。特大ビジョンを用いた両作の特別映像の上映も行われる。また、原作者J.K.ローリングとハリーの誕生日である7月31日には、特別ゲストが登壇するイベントの実施も決定。豪華賞品が用意されたプレゼント大会も行われる予定となっている。J.K.ローリングが、映画のための脚本を書くためにペンを取り、『ハリー・ポッター』シリーズ4作を手がけたデイビッド・イェーツ監督とタッグを組んで、これまでの『ハリー・ポッター』の世界観を受け継いだ魔法世界での新たな物語を描く本作。ホグワーツ魔法魔術学校に通っていた、世界中を旅する魔法使いニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が新主人公となって、アメリカ・ニューヨークを舞台に逃がしてしまった魔法動物の追跡をする大冒険を繰り広げる。(C)2015 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
2016年07月21日シリーズ累計・全世界興行収入、約1兆円のナンバーワン超大作『ハリー・ポッター』シリーズ。全世界が待望する新シリーズの邦題を『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』とすることが決定し、各国のタイトルがアメリカ、イギリス、日本を含む全世界約60か国で解禁された。本作は、1997年の「ハリー・ポッターと賢者の石」が世界的大ベストセラーとなって2001年に映画化。2011年までにシリーズ累計8作品で世界興行収入約9,268億円というほかの追随を許さない、メガヒットムービーとして日本でも広く親しまれている「ハリー・ポッター」の5年ぶりとなる新シリーズ。舞台は1作目から約70年前のアメリカ。ハリー・ポッターやハーマイオニーたちがホグワーツ魔法学校の授業で使っていた教科書“幻の動物とその生息地”を編纂した、魔法動物たちを研究した魔法使いが主人公の物語。ハリー・ポッターシリーズの原作者J.K.ローリングが初めて映画の脚本に加わり映画のために物語を書き下した渾身の一作だ。今回決定した日本版の映画タイトルは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。これまでにも発表されていた作品の原題である「Fantastic Beasts and Where to Find Them」(直訳:幻の動物とその生息地)を採用した国がアメリカやイギリスなど、半数以上を占めたが、日本を含む12か国が独自のタイトルを採用。近日映像も世界同時に解禁される可能性があるという。また、ワーナー・ブラザーズ映画は「新たに始まる新シリーズでこの素晴らしいファンタジーの世界を楽しんでもらいたいという思いから、未知の動物に魅了され夢と希望を胸に世界中を旅する魔法使いの姿と、壮大なスケールの物語をタイトルから感じてもらえればと今回のタイトルに決定いたしました」とタイトル決定の経緯を語った。そして、ダニエル・ラドクリフ演じたハリー・ポッターに続き、本作をけん引することとなった主人公ニュート・スキャマンダーを演じるのは、『彼女と博士のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を射止めた今最も注目を集める実力派俳優のエディ・レッドメイン。今回は、旅先で発見した幻獣たちを記録したのちニューヨークにたどりつく、魔法界きっての魔法動物学者に扮する。また、ハーマイオニーのような新ヒロイン役を射止めたのは『インヒアレント・ヴァイス』のキャサリン・ウォーターストン。ニューヨークで主人公が出会う魔法使いを演じる。ほかにも、コリン・ファレルといった名俳優も魔法使いの役で登場するようだ。さらに、監督を手掛けるのは、シリーズ5~8作の監督を務めたデイビッド・イェーツ監督。プロデューサーは、全8作品のプロデュースを手掛けたハリウッドの超スゴ腕プロデューサーのデイビッド・ヘイマンが続投。まさに、正統なる“ハリポタ”の作り手たちによる、新シリーズとあって、どんな映画が誕生するのか…。今後の動向にますます目が離せない。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は2016年冬、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2015年11月04日まだまだ日中は暑い日が続きます。とはいえ暦の上では、もう秋。夜になれば心地よい風も感じられるようになりました。部屋に風を通しながら、お気に入りの本といただく冷たいビールや日本酒、私にとって最高に贅沢な時間です。さて、そんな贅沢な時間にいただくお酒(お酒でなくても)は、ちょっといいグラスで飲みたいもの。花街文化に一役かった江戸硝子から生まれたお酒をおいしく飲める“うすはり”グラスここ数年、私は松徳硝子のうすはりグラスを使っています。薄く吹かれたガラスは、口当たりや手馴染みのよさ、また氷があたる涼しげな音など、五感を刺激するグラスでお酒がさらにおいしく感じられます。ただし、お酒がすすみすぎる危険性をはらんでいますが…うすはりグラスを手掛けているのは、東京は下町・錦糸町の松徳硝子。大正11年に手吹きの電球用ガラス工場として創業。時代とともに、今に受け継がれる手吹きのガラス食器の製造工場へと切り替わりました。電球の製法で培った薄吹き製法に磨きをかけて、新たな商品を生み出していきます。そのひとつが江戸硝子と呼ばれる、江戸の花街文化に一役かった「一口ビールグラス」。そして江戸硝子から発展させて「うすはり」が生まれました。ビールグラスはもちろん、日本酒の猪口やワイングラス、また徳利やデキャンタなど酒器の種類も増えて、多くの人に愛されるシリーズになっています。ノスタルジックモダンな器で日本酒、江戸切り子が彩る器でウィスキー山口県の名酒「獺祭」の獺祭Barに代表されるように、酒蔵が手掛ける日本酒バーをはじめ純米酒だけにこだわった日本酒専門店が増えています。とりあえずビールではなく、まず日本酒から、という女性も珍しくなくなってきました。そんな日本酒好きな大人女子におすすめたしたい酒器が、今年発売された「SUHUKI」シリーズです。懐かしい、でも新しい、ノスタルジックモダンな酒器たち。モールと呼ばれる模様が器を彩り、温かみのある表情をもたらします。また柔らかなおうとつは、心地よい手触りです。ひょうたん型とボトル型の徳利は、おいしく酔える一合サイズ。4種類ある猪口は、気分にあわせて選ぶ楽しみがあります。きりりと冷えた冷酒だけではなく、これからの季節はぬる燗にもあわせたいですね。さてマッサン人気で国産ウィスキーが注目されていますが、ウィスキーがお好きな人には松徳硝子×江戸切子がコラボレーションした「ROCK」シリーズはいかがでしょう。自他ともに認める酒好きの松徳硝子・齊藤能史さんが、日本人のためのロックグラスをと、3年かけて作り上げたロックグラスです。上部の薄さはキープしつつ、底に厚みを出して、ほどよい重量感を演出。ウィスキーの琥珀色を邪魔しないように、どこまで文様を入れるのかなど試作を重ねて遂に商品化。美しい切り子文様は、堀口切子の三代秀石である堀口徹さんが手掛けたもの。彫りが鮮明で華やかな江戸切子、その文様を刻んだグラスでいただくウィスキーは特別な味わいになりそうです。サイズ感のいいガラスのお鉢はサラダや麺物、家飲み会で大活躍グラスのイメージが強い松徳硝子ですが、昨年はじめたボウル型の器「8 -hachi-」も人気だそう。サラダボウルや麺物にピッタリという器は、無地と格子の2種類。友人を招いての家飲み会で、キューブチーズやかきぴーなどのお酒のつまみをドーンと盛ってもいいかもしれません。さて松徳硝子では、月に1度、予約制にて直接工場で商品を購入できるショールームオープン日を開催しています。興味のある人は松徳硝子のウェブをご覧ください。取材協力/松徳硝子東京都墨田区錦糸4-10-403-3625-3511
2015年08月14日ジャン・パトゥ(JEAN PATOU)から新商品「ジョイ ボディクリーム」(200ml/1万4,000円)が登場。発売日は3月4日。“世界一高価な香水”として、調香師ジャン・パトゥの名を世界に広めた「ジョイ」。1オンスあたりに1万600輪のジャスミンフラワー、28ダースのローズ・ドゥ・メが使用され、その香りは時代を超えて愛され続けている。「ジョイ ボディクリーム」はジョイの芳醇なフローラルブーケの香りを受け継いでおり、選りすぐられた天然成分を配合。アルゲエキス、アロエリーフエキス、シアバターが肌に潤いとしなやかさをもたらす。その高貴な印象は、ボックスの外観の端正なゴールドとホワイトのデザインにも見て取れる。ボトルのゴールドキャップには、ジャン・パトゥのモノグラムがあしらわれた。
2015年03月09日長崎県長崎市の夜景が「夜景観光コンベンション・ビューロー」認定の「世界新三大夜景」の一つに選ばれた。長崎のほかは香港、モナコの2カ所。「世界新三大夜景」は、夜景観光コンベンション・ビューロー主催の「夜景サミット」で公表されたもの。従来の「世界三大夜景」は北海道の函館、ナポリ、香港とされていた。しかし、世界3大夜景と呼ばれ始めて約50年。世界の夜景は大きく変わっており、新たに認定し発信しようとの考えから新最大夜景を選定することになった。選定にあたり基準を設け、全国3,500人の「夜景鑑定士」に対してアンケートを行い、検証作業を経て決定した。選定基準は、対象となる都市を象徴する俯瞰(ふかん)的夜景が存在していること。鑑賞できる俯瞰(ふかん)的夜景に対してアプローチ可能な複数の視点場が存在していること。これら複数の視点場は対岸・対山等に分散し、それぞれが異なる表情を創出していることなど、11項目に及ぶ。長崎選定の理由として、港街としての情緒溢(あふ)れる夜景であり、長崎港を取り囲むすり鉢状の地形を有し、稲佐山・鍋冠山・風頭公園などの多方向からの俯瞰(ふかん)的な夜景鑑賞を可能にしているため。されには夜景による観光パンフレット作成やホームページ「長崎ノ夜景」によるPR、夜景ナビゲーターの養成などの取り組みが評価された。代表的な夜景スポットは「宝石箱をひっくりかえしたような」と例えられる稲佐山からの夜景だ。函館の函館山、神戸の六甲山と共に日本三大夜景の一つにも数えられている。稲佐山までは2本の登山道をはじめ、長崎ロープウェイで直接山頂まで行けるほか、ロープウェイ淵神社駅は長崎バスの路線沿いにありアクセスも容易だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日夜景観光コンベンションビューロー主催の「夜景サミット2012 in長崎」でこのほど、「世界新三大夜景」が発表され、「モナコ」「香港」「長崎」が世界を代表する夜景として選ばれた。世界新三大夜景は、夜景観光コンベンションビューローが日本全国3,500人の夜景鑑賞士に行ったアンケート調査を元に選出した認定候補地を調査、検証し、3都市を選出したもの。現地調査のほか、新たな三大夜景の基準として「魅力ある夜景が楽しめること」「夜景観光への取り組み」を評価する全11項目において、検証がおこなわれた。香港はそのうちの全項目をクリアし、その夜景観光地の多さとバラエティーの豊かさ、および夜景観光への取り組みが評価されたという。これを受け、香港政府観光局日本局長のデービット・リョン氏は、「以前より夜景の美しい場所として知られている香港が、この度夜景のプロフェッショナルによって新たに『新三大夜景』に選ばれたことを大変嬉しく思います。夜景は香港観光にとって重要な資源の1つであり、香港には夜景を楽しめる多くのスポットやイベントが数多くあります。夜景に彩られたロマンチックな香港をこれからも是非多くの方に楽しんでいただきたいです」とコメントした。香港の代表的な夜景としては、九龍半島、香港島合わせて45棟のビルが参加し毎晩夜8時から行われている光と音のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」、”百万ドルの夜景”として有名な「ビクトリア・ピークからの夜景」、11月から年末にかけて街中にクリスマスのイルミネーションが施され華やぐ「香港ウィンター・フェスタ」がある。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月09日新江ノ島水族館が7月14日より、JAMSTEC(独立行政法人海洋研究開発機構)の有人潜水調査船、「しんかい2000」の常設展示を開始。この潜水調査船、1982年1月から2002年11月まで20年以上にわたって計1411回の潜航を実施し、1984年の相模湾初島沖水深1100mでのシロウリガイの群集発見など、日本の深海研究の“立役者”ともいえる存在だという。「その雄姿、ぜひとも拝みたい!」と、早速GO!水族館の入口を入ると、まずお目見えするのは「相模湾大水槽」。高さ9m、水深6.5m、底面積144㎡と館内最大規模のこちらは、水族館のすぐ目の前、相模湾の海の中を再現。群れとなって泳ぐマイワシの美しさにうっとりとし、エイの仲間であるシノノメサカタザメの迫力に驚かされ……。約90種類2万匹もの魚たちが作り出す海中の世界は、なんとも神秘的。相模湾の水をいれているという水槽からかすか漂う潮の香り(水槽の天井部分が少し空いているのだそう)にも癒される。大水槽を過ぎるとそこが、展示コーナー「深海Ⅰ~JAMSTECとの共同研究」。「しんかい2000」展示にあわせてリニューアルされ、水深200m以上の暗く、冷たい海の中の様子を公開。JAMSTECと協力し、日本初となる深海生物の長期飼育技術開発の共同研究も行っているのだとか。照明を落とした水槽には、私たちが海の中で対面することができないような珍しい生き物が多数。8月31日までは「今週のおすすめ深海生物水槽」も設置され、サガミモガニといった珍しい深海生物が週がわりで展示されている。また、8月31日までの月曜から金曜までの12:00~と15:00~の1日2回(8月13~15日は休み)、深海担当トリーターが、「しんかいの音波通信について」や「深海水を体験しよう」など、日替わりで深海の魅力や不思議を解説。夏休みの自由研究のテーマにもぴったりかも!?幻想的なクラゲが浮遊する「クラゲファンタジーホール」や、かわいい海の人気者に出会える「ペンギン・アザラシゾーン」などを抜け、いよいよ「深海Ⅱ~しんかい2000~」へ。ホールへと向かう階段の正面壁には「しんかい2000」から見た海の映像が映し出され、ムードは否が応でも高まる!そして……、光の届かない海底をイメージしたほの暗いホール中央に、いました、いました、あの英雄が!全長9.3m、幅3m、高さ2,9m、重さ約24トンという、美しい曲線に象られた真っ白な船体。正面には、海の中を映し出すためのカメラと生き物などの標的をつかむためのアーム、そして、それを入れるためのゲージも備わっている。これが、日本の深海研究を20年にわたって担ってきたのかと思うと感慨深い。マニアならずとも必見なのが、操縦席の展示。この限られたスペースでパイロット2名と研究者1名が作業していたというのだからビックリ! ひとつしかないイスはパイロット1名が座り、ほかの2名はその下のスペースに寝そべって、自分の任務と取り組んでいたのだとか。通常潜航時間は約7時間、その間に研究者は自分のテーマはもちろん、他の研究者から託されたミッションを遂行していたのだそう。もしかしたら、宇宙飛行士より過酷な状況だったのでは?彼らが着用していたユニフォームも展示されているのだけれど、その厚さを見れば、水深2000mの世界がいかに寒かったかがわかるはず。「しんかい2000」の凛とした姿への感動も冷めやらぬまま、続いて向かったのは「タッチプール」。エビやタコ、サメなどに触れられる人気コーナーにも、8月31日までの限定で「深海タッチプール」が登場。ここに展示されているトラザメはザラリとした感触、そして、ダンゴムシの仲間というオオグソクムシの触り心地は……。ぜひ、行ってお試しを!「しんかい2000」以外にも、1日数回行われる「イルカショー」やイルカと握手したりウミガメに餌をやったりできる「ふれあいプログラム」など、楽しいイベントが満載。「なぎさの体験学習館」では、オリジナルのうちわや「しんかいスタンプ」を使ったハガキなどが作れるワークショップも開催され、家族みんなで一日楽しめること請け合い。夏の一日、海を身近に感じに出かけてみては?新江ノ島水族館場所:神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1 TEL: 0466-29-9960入場料金:大人2,000円、高校生1,500円、中学生・小学生1,000円・幼児(3歳以上)600円(お得な年間パスポートや団体料金もある)取材/村上早苗
2012年07月31日日本が世界に誇る作曲家・編曲者・シンセイサイザー奏者の冨田勲による新制作交響曲「イーハトーヴ」が、11月に世界初演されることが決定した。冨田勲新制作交響曲「イーハトーブ」世界初演の公演情報1950年代より、数々のテレビ番組、コマーシャルや映画、手塚治虫のアニメーション作品などで音楽を担当し、多くの名曲を生み出してきた冨田勲。また、日本の電子音楽の草分け的存在としても活躍。シンセサイザーを駆使した「管弦楽曲の電子音による再創造」という独自の芸術手法は、世界各国で高い評価を得、アルバム『月の光』(1975年)、『展覧会の絵』(1976年)、『惑星』(1977年)は全米ビルボードクラシカルアルバムチャート第1位を獲得。日本人で初めてグラミー賞にノミネートされ、多くのアーティストに影響を与えてきた。40年以上にわたり新たな音楽を開拓し続け、80歳の節目を迎えた冨田勲が、新たに世界に向けて発信する新曲は、宮沢賢治による造語「イーハトーヴ」(※)をタイトルにした交響曲だ。宮沢賢治の精神、東北の大自然、そして冨田勲の音楽が、フルオーケストラと大合唱が織り成す演奏で壮大に描かれる。冨田勲新制作交響曲「イーハトーヴ」世界初演は、11月23日(金・祝)に東京オペラシティ コンサートホール(東京都)で開催。指揮は大友直人、演奏は日本フィルハーモニー交響楽団が担当する。チケットの一般発売は6月23日(土)10時より。また一般発売に先駆け、6月16日(土)10時よりチケットぴあで最速先行が受付開始となる。※イーハトーヴ…宮沢賢治の造語。宮沢賢治の心象世界中にある理想郷を指す言葉で、故郷の岩手県をモチーフにしたと言われている。
2012年06月15日世界で一番売れているチョコレートM&M’S®シリーズから、新フレーバー「M&M’S® ココナッツ シングル」が登場!4月2日より1年間の期間限定発売を予定している。期間限定のココナッツフレーバー「M&M’S® ココナッツ シングル」は、ココナッツフレーバーのミルクチョコレートをシュガーコーティングした限定商品。グリーン、ブラウン、ホワイトの3色のポップな限定カラーで、いつでもどこでもM&M’S®の美味しさを楽しむ事ができる。また、2012年4月2日(月)~6月30日(土)の期間中、キャンペーンサイトからM&M’S®キャラクターの写真を投稿のうえ応募すると、抽選で2組4名にプレミアムな旅行が、対象商品を購入し¥300以上のレシートを撮影した画像で応募すると抽選で450名に超ビッグサイズM&M’S®ハワイアンぬいぐるみが当たるキャンペーンを同時展開している。お問い合わせ: キャンペーンサイト
2012年04月02日芸術を嗜むのに最適な季節といえば、秋…ですが、暑い夏の過ごし方として、涼しく美術館や劇場を巡るというのも、いいものです。夏休みには、多くのアートイベントも開催されますし、興味深い企画も盛りだくさん。さらに、最近では美術館などに素敵なカフェもあったりして。そう、快適空間での夏のひとときを過ごすのは、かなり良いアイディアなのです。そんなわけで今回は、この夏おすすめのアート関連映画を2本ご紹介します。まずは、『セラフィーヌの庭』から。セラフィーヌとは、アンリ・ルソーに代表される素朴(ナイーブ)派の女流画家、セラフィーヌ・ルイのこと。独学で絵を描いてきた彼女は、もともと家政婦として働いていました。貧しく、孤独に過ごしながらも、草木に話しかけ、自然と対話し、神を敬う女性だったのです。41歳のとき、守護天使からの啓示がきっかけで絵を描くように。とはいえ、貧しい生活の中で、芸術を生み出し続けるのは大変なこと。例えば、画家ならば、感性だけでなく、それをヴィジュアル化するためのキャンバス、絵の具、筆などが必要になります。セラフィーヌは、家賃を滞納し、石炭を買うのを控えながらも、洗濯や掃除で得た僅かな収入を画材へと投入。絵の具は、動物の血や草木などから手作り(材料は人には秘密)。でも、それが独自の色彩へと繋がっているのですから、アートとは何とも良いものです。そんな彼女が描くのは、花や草、果物など。そんな作品に偶然出会ったのが、ピカソ、ブラック、アンリ・ルソーを発掘したドイツ人の画商ヴィルヘルム・ウーデ。そこから、彼女の人生に変化が訪れ始めます。それが結果的に彼女にとって良いものだったかどうかは分かりません。アーティストが世に出るには、支援者(彼女の場合はウーデ)が必要だといいますが、そもそも彼女は自分の作品が世に出ることを望んでいたのかどうかも分からないからです。彼女は心のままに絵を描き、それが彼女にとっては呼吸することと同様生きることに直結していただけ。名誉も地位もなかったとしても、彼女は満たされていたことでしょう。とはいえ、ウーデのおかげで、いま私たちは彼女の才能に感謝し、楽しむことができるのですが。ウーデが熱心に見出した素朴派(ウーデ自身はモダン・プリミティブ派と呼んだそう)は、はじめこそ、その名の通りタッチの“素朴”さゆえ、単純、幼稚、遠近感がないなどと評価されなかったそうですが、やがて、画家たちの表現する美しい色、素直で純粋なタッチの中に価値を見出すように。いまでは、多くの人々に温か味を感じさせる人気のジャンルになっています。日本では、ルソーをはじめとする素朴派画家の作品所蔵に関しては、世田谷美術館が有名。9月5日(日)まで開催されている収蔵品展「建畠覚造―アトリエの時間」の第二部でセラフィーヌの作品「枝」も展示されています。セラフィーヌの作品が気になった方は、ぜひ足を運んでみてください。次にご紹介する『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』は、私にとっては敗者復活戦的作品。あれはそう、ちょうど4年前のこと。サッカーのワールドカップ、ドイツ大会に赴いた私は、アムステルダムを経由。その際、限られた時間内で美術館に向かったところ、長蛇の列を目の前にして、入館を断念した苦い思い出、レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」をすんでのところで見逃したという断腸の思いがあるのです。その代わり、アムステルダムのアルティス動物園というほのぼのとした施設で遊ぶことができたわけですが、それはそれ、これはこれ。やっぱり悔しい。というわけで、今回、やっと待望の館内を覗き見ることができたわけです。でも、覗いた“内部”はかなりモメていました。内部というのは、そこで働く人々や、国立美術館を愛する市民たちのこと。実は、アムステルダム国立美術館は2004年から大規模な改装工事が始まったのですが、美術館関係者と地元民の間で計画にまつわる対立が勃発。順調にいけば2008年リニューアルオープンの予定でしたが、大もめにもめ、その後もトラブルが続出。2010年のいまも工事は中断していて、予定では2013年には再オープンというかなりの大騒動に発展しているのです。現在も、本館は閉鎖状態。思えば、私が訪れた際も、展示は本館でなく隣接する棟で行われていましたっけ。こんな大きな美術館なのに、なんで入り口がこんなに小さくて横っちょにあるのだろうと思った記憶があります。そんなことを思い出しながら観た本作。そもそも、国立美術館の改装が、日本ではここまで大問題になるのだろうかというところも興味深い話です。そんな騒動だけでなく、この作品では美術館の内部でどんなことが行われているかも、教えてくれます。美術館改革についての会議の様子、学芸員による展示構成の議論、美術品収集の様子、所蔵品の数々、そして力仕事を担う作業員たちや警備員たちの思い、修復家たちの仕事ぶりなどです。なかでも、私が一番興味を持ったのは、美術品の修復。これまでも、様々なメディアで修復場面が紹介されるたびに、「この仕事に私は適しているはず」と思ってきました。こちょこちょとした細かい手作業、何かをはがす、削るという作業が好きな私。その果てに、人類の遺産とも言える名作たちの復活が待っているなら、こんな喜びはないはずです。案の定、今回も彼らの作業にうっとり見入ってしまいました。今度生まれ変わるなら、断然、美術品修復の勉強をしたい。そう強く思ったのでした。社会派ドキュメンタリー監督が4年以上の歳月をかけ、400人にも及ぶ関係者への取材を経て実現したこの作品。当初予想していた単なる美術館案内とは全く違い、いわばバックステージ・ツアー的な性格も持った面白い作品です。優雅な美術品を展示するお高い場所だと思いがちですが、そこには妙に人間くさい面白ドラマが充満していました。“過去”が集まる場所だと思っていた美術館でしたが、実は“今”を生きていました。映画を見続けていくうちに、もはや、知らない人とは思えないほど親しみを感じた関係者たちに、「何があっても負けるな!」とエールを送りたい気分。一日も早い、リニューアルオープンをお祈りしています!と、こんな面白すぎる美術界の裏話も、涼しい美術館に行く前に知っておくといいですよ。『セラフィーヌの庭』と『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』、暑い夏におすすめです。(text:June Makiguchi)「世田谷美術館」公式サイト■関連作品:セラフィーヌの庭 2010年8月7日より岩波ホールほか全国にて公開© TS Productions/France 3 Cinéma/Climax Films/RTBF 2008ようこそ、アムステルダム国立美術館へ 2010年8月21日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開■関連記事:大騒動勃発!『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』試写会に10組20名様ご招待
2010年07月23日