インプレスは4月20日、書籍『小腸を強くすれば病気にならない 今、日本人に忍び寄る「SIBO」(小腸内細菌増殖症)から身を守れ!』(1,380円・税別)を発売する。同書の著者・江田証医師は、テレビやラジオ、雑誌などのメディアでも活躍している「腸活」の第一人者でもある。一説によると日本人の14%、1,700万人以上が何らかのおなかの悩みを抱えているという。しかし、症状改善のために「腸内フローラ健康法」を実践しても、なかなか不調がよくならない人も多いとのこと。江田医師によると、さまざまなおなかのトラブルは、大腸ではなく小腸で生じているという。近年の研究では、小腸の不調が「狭心症」や「心筋梗塞」のリスクを高め、かつ「糖尿病」「慢性腎臓病」「膵臓の病気」「自己免疫の病気」「にきびなどの皮膚病」など、全身の病気に影響することも明らかになっている。同書では、腸内フローラ健康法を実践してもおなかの不調が治らない人に向け、「SIBO」(シーボ:小腸内細菌増殖症)について解説している。これまで「おなかが弱い」「過敏性腸症候群」と診断されていた人の85%がSIBOの症状にあるとも指摘されているとのこと。特に「下痢しやすい」「げっぷが多い」「ぽっこりおなかが気になる」「睡眠がよくない」「気分が落ち込む」「腸内環境健康法を意識して納豆やヨーグルトなどを食べているのに、いっこうにおなかが良くならない」「過敏性腸症候群と言われたものの、改善がみられない」といった人におすすめとのこと。内容は「日本人の「小腸内細菌」が爆発的に増えている!」「SIBOの検査と予防法」「SIBOにならないための食事法」など。
2018年04月19日「住まい」のこと。「お金」のこと。日刊Sumaiでも様々な視点で2つの話題を常に取り上げています。住宅コンサルタント兼住宅セカンドオピニオンである寺岡孝さん著の最新刊『学校では教えてくれない!一生役立つ「お金と住まい」の話』を読んでの感想や、筆者の今後のライフプランニングに役立ちそうだなと思ったことを3回に分けてご紹介したいと思います。Graphs / PIXTA(ピクスタ)はじめに。筆者は40代前半のシングル女性、フリーランス。未婚。子どもなし。持ち家なしの賃貸物件住まいです。本の中では、具体的な数字や金額の例として、日本国内の一般的な就業及び家族形態がモデルとなっているので筆者が該当しない事がいろいろありますが、持ち家経験、ローン経験のない筆者でも知っていたほうが良いと感じたことばかりでした。■ トラブル相談の内容は20年前とあまり変わらない!?寺岡さんが長年の住宅コンサルティング業務に於いてつくづく実感しているのは、マイホーム購入時のトラブル相談内容は20年前とあまり変わらないということ。不動産トラブルの被害に遭っている方が多くいるにもかかわらず、法整備の遅れや、不動産業界の制度設計がなされていないこと、併せて不動産業に従事する人々の知識・経験・実務不足が原因とされています。KY / PIXTA(ピクスタ)家という人生で一番と言っていいほどの大きな買い物をするのに、消費者側の啓発教育も進んでいないため、トラブルを未然に防ぐことが難しいようです。日本の住宅事情や金融、保険、社会保障制度などは複雑な側面があり、事態に直面するまでよほど積極的に関心を持たない限り、知る機会がほとんどありません。Graphs / PIXTA(ピクスタ)なぜなら「学校では教えてくれなかった」から。お金と住まいは幸せに生きていくうえでなくてはならないもの。人生設計途上の筆者ですが、本書内で特に「ツボ」と思ったことを初心者目線で抜粋していきます。■ 家は買うべき?買うならいつ買うべきか?著者の寺岡さんは「家は買うべきか、買うならいつ買うべきか」という質問を多く受けるそうです。その時、寺岡さんが住宅購入を検討している数多くの相談者にとても良い答えを導き出しています。「買いたいと思ったタイミングで融資を受け、返済ができれば買った方がいい」家は自分や家族が住み、生命活動をおこなうために無くてはならないものです。msv / PIXTA(ピクスタ)家を買うことは、自分たちの人生にとって以下の大きなメリットがあると言います。とても楽しい行為確実に生活の質が上がる資産運用のスタート地点に立てる家を買って一定期間のローン返済をすれば、完済後は住宅の管理費と税金のみ。そして自分の資産になります。ですが賃貸の場合、定年を迎えても家賃の支払いは一生続きます。自分の(自分たちの)蓄えたお金をマイホームという資産にすると、生きていくうえで精神的にも物質的にも「強み」になるのだなと感じました。暮らす場所を確保でき、価値ある物件であれば資産になる!naka / PIXTA(ピクスタ)そして自分たちの好きなスタイルの居住空間で暮らす日々の喜びは、かけがえのないものですね。この考えは単身者にも当てはまるそうです。筆者はこれまで家は家庭を持ってからと思っていましたが、資産に余裕があれば、家を買うことはライフプランニングにおいて賢明な選択であると思うようになりました。家を買う、買わないは個々の判断ですが、一度予算のシミュレーションをしてみるのも良いと思います。■ マイホーム購入は「資産」という目で見るべきワトソン / PIXTA(ピクスタ)ひと昔前は「家は一生住むもの」というのが当たり前とされていましたが、現代はマイホームを資産と捉え、それを元手に家を貸す、住み替えるという暮らしの変化と共に家も替えていくというのが常識になっているということも大変興味深い話でした。自分たち家族が快適に暮らすマイホームということを大前提に、快適な周辺環境、暮らしやすい立地など家の付加価値を多角的な目線で考えていくことも重要です。自分の家を、「他人が住みたいかどうか」客観的に判断できる目線を持つことが大切なんですね。大切なことを決めるときほど、舞い上がらずに俯瞰することは大事ですが、住宅購入の際も大いに当てはまります。amadank / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか。蓄えたお金を家という1つの資産にすることは「今」を充実させ、「老後も安心」という人生の盤石な基礎を築くことなのかもしれません。寺岡さんの著書には消費者に寄り添った無理のないマイホーム購入プランが具体的に記されています。家を購入する際にあたり、切っても切れないお金の話。次回は「住宅ローン」のことやあらゆるシーンで遭遇する「ポジショントーク」についてご紹介します。【参考】『学校では教えてくれない!一生役立つ「お金と住まい」の話』
2018年04月12日学研プラスはこのほど、「ダイエット本半額キャンペーン」を開始した。2月1日までのキャンペーン期間中、ダイエットに関連する電子書籍20タイトル(通常価格417円~1,170円)をKindleストア、楽天Kobo電子書籍ストア、GooglePlayストアなどの主要電子書籍ストアにて、半額(208円~585円)で販売する。セール価格となる書籍は、体幹を鍛えるものや食事・食べ方に関するもの、美脚や下半身やせなどに4週間にわたって取り組めるムックなど。4週間分のストレッチや運動をまとめたムックは『一生太らない! ストレッチ1週間プログラム 』(225円)、『骨盤&下半身やせ1週間プログラム』(225円)、『ペタ腹&体幹1週間プログラム』(208円)、『美脚&美尻1週間プログラム』(225円)、『体重&体脂肪を落とす食べ方1週間プログラム』(225円)など。体幹を鍛える運動やストレッチについてまとめた書籍は『大人女子の体幹ストレッチ』(555円)、『正しく歩いて体をリセット 体幹ウォーキング』(540円)など。朝食を抜くだけの半日断食を紹介した『朝だけ断食で、9割の不調が消える! 』(585円)、体形の変化が気になる30~50代の男性に向けた『今からでも始められるやせ活』(360円)も販売する。※価格はすべて税別
2018年01月24日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)を撮影した書籍『Vivienne Westwood, Andreas Kronthaler, Juergen Teller』が、2017年10月5日(木)より発売される。『Vivienne Westwood, Andreas Kronthaler, Juergen Teller』は、ヴィヴィアン・ウエストウッドと、ドイツを代表する写真家ユルゲン・テラー(Juergen Teller)のコラボレート作品集。2017年9月に、ニューヨークのヴィヴィアン・ウエストウッド旗艦店で開催された展示に伴って発行されたもので、膨大なイメージを掲載した256ページのボリュームに仕上がっている。作品集では、ヴィヴィアン・ウエストウッドのファッションピースを用いたユニークなスタイリングのほか、ユルゲン・テラーの大胆かつ挑発的な手法で捉えられた、ヴィヴィアン本人の様々な姿を見ることができる。なお、代官山 蔦屋書店では、発売日より刊行記念フェアが開催される。【詳細】『Vivienne Westwood, Andreas Kronthaler, Juergen Teller』発売日:2017年10月5日(木)価格:5,400円+税著者:ユルゲン・テラー仕様・ソフトカバーページ数:256ページサイズ:207×280mm出版社:InOtherWords部数:5,000部
2017年10月03日本との出合いは一生の宝物。小学生になると読める本の種類や数が増えてきて、たくさんの本の中からどの本を選べばいいか迷ってしまう人も多いと思います。そこで千代田区・神保町にある子どもの本の専門店「ブックハウスカフェ」の店長、茅野由紀さんに小学校低学年~中学年の子どもにおすすめの絵本を、「食の世界を広げる」というテーマで紹介してもらいました。茅野由紀さん2月に閉店した「ブックハウス神保町」のオープン時(2005年)からのスタッフで、絵本、児童書をこよなく愛している。本のリクエストやご相談は随時受付中。6歳の女の子と4歳の男の子のママ。■人気の本だけでなく、「ここだけで出合える一冊」も大切にはじめにお伝えしておきます。「ブックハウスカフェ」は、本好きのおとなもワクワクできる、子どもの本の専門店です。店内にバーカウンターがあり、生ビールやワインなどお酒も楽しめます。書棚を見れば、人気の絵や昔から読みつがれてきたロングセラーだけでなく、生き方や哲学、戦争と平和、障がい者やLGBTなど、マイノリティを題材にした幅広いジャンルの本がさりげなく並んでいることに気がつくと思います。「今人気の本、とくに子どもたちの反応が早いものはおすすめしやすく、手に取られやすいのですが、それと同じように、じっくりと味わう「するめ」のようなタイプの絵本や、読後、時間が経ってからじわじわ感じるタイプの本も大切に棚に置いています。他で探して見つからなかった本が当店で見つかったとお客様から言われることが喜びです(笑)」(茅野さん)私は初めて「ブックハウスカフェ」に行ったとき、『あまんきみこ童話集』(ハルキ出版)と『ちょっと不思議な絵本の時間 おとなが読みあい語りあう』NPO法人Re〜らぶ編(かもがわ出版)を買いました。障がい者支援をテーマにした小さな出版社の書籍は、なかなか一般の書店では出合えません。■多様な文化に触れ、食の世界を広げてくれる本5冊子どものときから本の世界に浸っていたという茅野さん。「やはり絵本は読んで楽しいのが一番です。食育が本を読む目的ではなく、面白い本を夢中で読んでいたら、気がつくと何か学びにつながっていた、というものであってほしいと願っています」と言います。子どもとの会話が弾み、食卓がにぎやかになりそうな絵本5冊をじっくり選んでくれました。▼自由研究の題材にも!『干したから…』写真と文/森枝卓士(フレーベル館)1,400円+税「ノンフィクション作家の梯久美子さんが、日本経済新聞のコラムで、干し野菜で作った味噌汁がおいしいと書き、この本のことも紹介していました。「干す」という切り口が面白い! どのように干すか? 干すとどうなるのか? 食卓の中にある不思議を美しい写真で伝えています。第22回日本絵本賞受賞。干し野菜の作り方も写真付きで解説があるので、夏休みの自由研究の題材にしても面白いと思います」(茅野さん)。▼おいしそうなおにぎりが47種類!『にっぽんのおにぎり』著/白央篤司(理論社)1,400円+税「書店員の間で「ブラボー!!」と話題になっている本です。ありそうでなかった日本のソウルフード、おにぎりの写真絵本。47都道府県で愛されているおにぎり、郷土の食材を使ったおにぎりが紹介されています。写真の撮り方がきれいで見ているだけでお腹がすきます。おにぎりといっても、具の組み合わせもさまざま。いろんなおにぎりがあっていんだと発想を広げていくことができるはず。おにぎり作りのヒントにもなります」(茅野さん)。▼親子で世界を旅するように『世界のともだち』シリーズ(偕成社)1,800円+税「私はいろいろな国で生活し、アフリカも好きで何度も旅行で訪れました。世界の食生活を知ると、日本の食卓がどんなものかを客観的に見ることができるので、そういったことを知るにはこんな絵本もおすすめです。いろいろな国の食生活に触れることができる偕成社『世界のともだち』シリーズ(全36巻)。36か国の子どもたちの暮らしを紹介する写真絵本で、日本のカメラマンがその国の子どもと友達になり、学校生活、遊び、買い物、食事風景などに密着します。子どもたちの表情もイキイキしていて、ものすごくいい本です。旅行気分でご家族で一緒に読んでみてください」(茅野さん)。▼楽しみながらテーブルマナーが学べる『およばれのテーブルマナー』絵と文/フィリップ・デュマ 訳/久保木泰夫(西村書店) 1,300円+税「副題に「エルメス家の食卓からすべての食いしん坊に捧ぐ」とあるように、エルメスの4代目社長の息子である作者が、自分の子どもたちにテーブルマナーを教えるためにかいた絵本です。ナイフやフォークの持ち方、美しい食べ方、悪いマナーがイラストで説明されています。白人だけでなく肌や髪の色がさまざまで、多国籍の人種の子どもたちが描かれているのもいいところ。海外絵本ならではのちょっとした皮肉も知的です。読みきかせをしながら親子で、本格的なテーブルマナーが学べます」(茅野さん)。▼いろいろなことが想像できる 『あひる』作/石川えりこ(くもん出版)1,500円+税「作者の石川えりこさんの子ども時代の体験が絵本に。ある日、庭の鶏小屋にあひるが届けられ、「わたし」と弟は面倒をみることに夢中になります。ところが翌日あひるはいません。その日の夕食に出た鶏肉の煮物はいつもと違う食感でした…。単純に「いい話」で完結しない、甘酸っぱい読後感。この本を読んで子どもたちはどんなことを考えるでしょうか? 読み手にゆだねられているところが、素敵だと思います。色数の少ない控えめな絵も奥深い味わいです(茅野さん)」。■ママに嬉しい、カフェとキッズスペースも併設「ブックハウスカフェ」は、コーヒーやジュース、サンドイッチなど軽食がいただけるカフェも併設されています。お店の再出発にあたり、書店の奥には子どもがゴロゴロしながら絵本が読め、おもちゃで遊べるキッズスペースを作りました。すぐ近くでママはお茶を飲んだり、気兼ねなく授乳できるスペースもあります。小さな子どもを連れてほっとしたいときに訪ねられるスポットです。読みきかせなどイベントも多数企画されているので、ホームページで詳細を確認してみてください。夏休みの自由研究のテーマに悩んでいたら、ぜひ親子で訪れてみませんか。子どもの本専門店&カフェ ブックハウスカフェ東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階(地下鉄神保町駅A1出口徒歩1分)03-6261-617711:00〜23:00(土・日曜、祝日は19:00まで)
2017年08月15日東洋の“書”の西洋版ともいえる、美しいアート文字。いま女性たちの間で「カリグラフィー」の人気がじわじわ高まっているのをご存知ですか? 日本ではこのカリグラフィーの魅力に触れたことがきっかけで、趣味のテーマとしてハマる女性たちが増えてきています。その立役者のひとりが、2014年から日本やアジアを中心にワークショップを主宰する人気カリグラファー、ヴェロニカ・ハリムさんです。わくわくするほどおしゃれな、新しいライフスタイルのアイデアに富んだ、初の著書 『CALLIGRAPHY STYLING(カリグラフィー・スタイリング)』 から、ヴェロニカさんの世界を少しだけご紹介します。■「モダンカリグラフィー」を暮らしのなかに取り入れるヴェロニカ・ハリムさんは、近年日本でもウエディングなどのパーティーシーンなどで人気を高めつつあるモダンカリグラフィー界のカリスマで、インドネシア・ジャカルタ在住の女性デザイナー&カリグラファーです。ヴェロニカさんの人気を下支えしているのが、彼女自身のセンスを見込んで次々と仕事をオファーするクライアントがシャネルやグッチ、ペンハリガンなど、世界的な著名ブランドであるという事実。そのセンスとアイデアに満ちた作品は、ソーシャルメディアを通じて世界中に広まり、アジアのみならずヨーロッパでもファン層がじわじわと拡大中なのです。本著では、そんなファンや多くのセレブリティーを魅了してきた流れるような美しい書体の秘密を惜しげもなく披露(書き方やツールなどを事細かに紹介)するとともに、「ヴェロニカ・スタイル」と呼ばれるカリグラフィーを使ったおしゃれでエレガントなスタイリングを70作品も紹介しています。ページをめくっているだけで、わくわく感を掻き立てる美しいビジュアルと、読みやすいテキストのコンビネーション。8つの章立てでわかりやすく構成されているので、興味のあるところから読み込むことだってOK。インクとペンさえあれば、ストレスなく「カリグラフィー」の世界に入門できるので、子育てに分刻みの生活を送るママたちの “息抜き”時間にもおすすめです。書籍の一部をご紹介しましょう。「CHAPTER 1:カリグラフィーの世界へようこそ」では、ペンやインク、用紙などのマテリアルの種類や特徴、ペンの持ち方や様々なスタイルの文字やフレーズの書き方を手取り足取り教えてくれます。「CHAPTER 2:想いを伝える小さいもの」では、実践編として、THANK YOUカードやクリスマスカード、CONGRATULATION(おめでとうのメッセージ)カードなど、カリグラフィーで表現するメッセージカードを紹介。「CHAPTER 4:花とアンティークと」では、ヴェロニカさんが「大好きなフローリスト」として親交を深める「フラワーノリタケ」の則武潤二さんと、素敵なアンティークを扱っている「Tisane infusion」の則武友里さんと、「花とアンティークとカリグラフィー」のコラボレーションを紹介。「CHAPTER 5:包むもの、巻くもの、添えるもの」では、ギフト(ラッピング)への活用術や、ボトル類のラベルづくり、カリグラフィーリボンやブックカバーなど、すぐにでも真似したいアレンジ術が幅広く綴られています。「CHAPTER 7:つくって、食べて、楽しんで」では、カリグラフィーと食を組み合わせることでどれだけ魅力的なフードスタイリングが実現できるか、実際のフードギャザリングの実例を交えながら紹介。最後の章(CHAPTER 8)では、書籍中に登場したさまざまなアイテムの作り方やアレンジ方法なども細やかにフォローされています。■数分間の “息抜き” 時間、ペンとインクで癒される筆者もこの書籍の出版を記念して来日したヴェロニカさんのワークショップにうかがったのですが、まず道具のシンプルさ(最初に用意すべきは、ペンとインクと用紙のみ!)に衝撃。そして、ペンの握り方やインクの漬け方、書く際の筆圧や手の力の入れ方など、ひとつひとつのポイントさえ会得すれば、誰でもすぐに始められるという気軽さなど、これまでカリグラフィーに対して抱いていたイメージと(良い意味で)大きなギャップがあったことに驚きました。最近自分のための時間を作っていないなぁ……。しばしば心のどこかで嘆いているママたちへ。たとえば極端な話、紙とペンとインクさえあればいつでも始められて、ちょっとした空き時間を利用したプラクティスで心のリフレッシュにもなってくれる。1日たった10分ほどペンを握るだけで、自分でも驚くほど穏やかな気持ちになり、そのぶん子どもたちにも優しい気持ちで接することができたら、願ったり叶ったりですよね。そんなふうに毎日の暮らしに気軽に取り入れることもできる、カリグラフィーの世界。本書を通じて、その魅力を一度体感してみてはいかがでしょう。 『CALLIGRAPHY STYLING(カリグラフィー・スタイリング)』 (主婦の友社・刊)カリグラフィーをどんなふうに日々の暮らしに取り入れられるのか、著者であるデザイナー&カリグラファー、ヴェロニカ・ハリムさんが自身のアトリエや自宅での様々なスタイリング、ギフトへのアレンジなどを、見ているだけで引き込まれそうな美しいビジュアルとともに紹介。ページをめくっているだけでもわくわく感を掻き立ててくれる本書は、「時間がない自分には無縁!」と新しいコトを嫌煙しがちなママたちを手取り足取り導いてくれる。
2017年06月10日「ロバート」の秋山竜次が、さまざまなクリエイターに扮してインタビューを受けていく「クリエイターズ・ファイル」が、DVD付きで書籍化することが決定した。秋山さんが本シリーズで演じるのは、個性豊かであくの強い様々なクリエイターたち。秋山さんがコントなどでも見せる「こんな人居る!」と感じさせる妙なリアルさと、どこかハチャメチャな言動のキャラクター。こだわりを強く持ち独特の雰囲気を醸し出す“クリエイター”という枠が秋山さんにドハマリし、Youtubeでアップされた本シリーズの動画は累計960万回(2016年8月時点)を超えている。今回掲載されるのは、シリーズ1本目の「ジェネラルCGクリエイター:磯貝KENTA」から、最新作「トータル・脳ガズム・トレーナー:パール川辺」の全15本のインタビューとDVDには映像が納められ、本書籍限定で「(株)コンプリートアースOPS:ジェネラルリーダー・川端司」という新しいクリエイターのインタビューが映像と共に登場する。また、DVDにはシリーズ6回目で登場した「トータル・ファッション・アドバイザー:YOKO FUCHIGAMI」による新作が発表されるとか。さらには、DVDのナレーションや本書籍の帯文章に至るまで、秋山さんによるキャラクターのものと、秋山さんワールド全開の1冊となっている。「クリエイターズ・ファイル Vol.01」は9月20日(火)発売。(text:cinemacafe.net)
2016年09月01日子どもが成長していくにつれ、ママも自分のために使える時間も少しずつ増えてきます。通勤途中や就寝前、休日のひとときなどに、読書ライフを再開しませんか? 太陽が恋しくなる梅雨シーズンにおすすめの、天気や空、自然にまつわるユニークな視点で書かれた本を紹介します。■ネコが顔を洗うと雨になるのには理由があった『アマタツさん、ネコが顔を洗うと雨が降るって本当ですか? 知って得する天気のことわざ』天達武史(著)、ハレックス製作チーム(著)/ 徳間書店人気お天気キャスターによる天気にまつわる雑学コラム集。ちょっぴりエキセントリックな着眼点とたしかな科学的根拠にもとづき、気象のメカニズムをわかりやすいエンタテインメントに仕立てています。「ネコが顔を洗うと次の日は雨になる」、「くしが通りにくいのは雨の前兆」、「スズメが朝早くさえずる時は晴れる」など、民話のような通説をサイエンスの視点から解説。お年寄りのひとりごとや迷信だとおもっていたことも、実はきちんとした裏づけがあることがわかり、意外な結論にたどりつきます。 ■鳥を追いかけて世界中を冒険してみよう『鳥の不思議な生活』ノア・ストリッカー(著)、片岡夏実(訳)/ 築地書館 北米を代表するバードウオッチャーが執筆した本格的な鳥研究の1冊。ペンギンを観察するために南極へ、野生のシロフクロウを追って北極圏からハワイまで追いかける。鳥を観察するためだけに世界中を旅していきます。熱意にあふれる研究は鳥類のくらしにとどまらず、ヒトの行動を知ることにも通じることがわかります。「この本は鳥の世界について書いたものかもしれないが、人間の世界についての本でもある。鳥の行動は派手で驚くべきものだろうが、私たちと同じ基本的なもの、つまり食料、すみか、なわばり、安全、交流、遺産を求めている。〈中略〉これから驚くべき鳥の物語が次々と登場する。圧倒されることを覚悟してほしい」(本書より抜粋)青空が恋しいときは本をひらいて鳥の世界へ旅してみませんか。読みすすむうちに大自然を冒険しているような気持ちになれますよ!■読めば地球の奇跡を実感できる『改定新版 地球のはじまりからのダイジェスト 地球のしくみと生命進化の46億年』西本昌司(著)/ 合同出版地球は奇跡の惑星といわれます。特別なのは生命の誕生だけではなく、複雑な山脈、海の輝き、白い雲などは広い宇宙のなかで地球にしかないとされています。同書では地球誕生から現在までを1話完結、全42話のエピソードで紹介。地球の歴史としくみを知ったら、今までとおなじ風景をみても受けとめ方がちがってくるはず。わかりやすい挿し絵と文学的な説明文は、まるで神話のよう。自然の風景や動物の生態を知れば知るほど、見えてくる世界が広がります。思わず子どもにも教えてあげたくなるエピソードばかりで、夏休みの自由研究の参考資料にもおすすめ。雨の日は本をひらいて、小さな冒険をはじめてみませんか。
2016年05月29日MMD研究所は3月11日、電子書籍を利用している20歳~59歳の男女442人を対象に実施した「2016年電子書籍に関する利用実態調査」の結果を公表した。同調査は、2月29日から3月2日にかけて実施されたものとなる。調査の結果、電子書籍を最もよく利用する端末は、全体ではスマートフォンが33.7%、タブレットが29.6%だった。男女別では、男性の最多は36.8%のタブレットだったのに対して、女性ではスマートフォンが42.8%を占めている。利用している電子書籍ストアやアプリを尋ねると、男女とも上位3位はKindle、楽天kobo、iBooksの順となった。4位以下を見ると、男性ではReader Store、honto、eBookJapan、女性ではLINE マンガ、Renta!、Yahoo!ブックストアの順となった。電子書籍ストアやアプリで経験したことでは、「期間限定の無料配信」が31.9%と最多であり、以下「無料で試し読みをした後に購入」(30.8%)、「期間限定の対象書籍を割引価格で購入」(26.2%)と続く。電子書籍ストアやアプリを利用している理由については、「電子書籍の数が豊富だから」が48.0%と最も多く、以下「ポイントや割引など特典がお得だから」(35.1%)、「無料で読める書籍が豊富だから」(34.4%)の順だった。上位のストア別に比較すると、KindleとiBooksのユーザーでは「電子書籍の数が豊富だから」が、楽天koboユーザーでは「ポイントや割引など特典がお得だから」が、それぞれ最も多い結果となった。
2016年03月14日大好きな本はたくさんあるのですが、いつも身近なところに置いて、パッと目に入るようにしておきたい本というと、やはりビジュアルも大事! 内容の素晴らしさはもちろんのこと、センスがものを言うブックデザイン含め、挿画の美しさが加わると、本はたった一冊で何冊分もの魅力を感じさせてくれる宝物になります。枕元といい、リビングルームのサイドテーブルといい、どこかしら常に手元にないと落ち着かない。表紙を目にするだけで気持ちが明るく華やいでくる、優しくも頼もしい親友のような本たち。人生をともに暮らしていく彼らを、3冊ご紹介させてください。「Paradise 花と生き物いっぱいのぬりえブック」がくれるカラフルな癒し塗り絵の本が女性を中心に大人気で、自律神経を整え、不眠にも効果的という事実を、この本と出会うまで知りませんでした。本書はその名の通り、まさにパラダイス! 色彩かなキノコや花々が躍る表紙のゴールドに、まず視線を奪われました。金子みすゞの詩とともに動植物、雪の結晶などが描かれているのですが、あまりに繊細なラインは、ぬりえというよりもはやアート。作者のタカヤママキコさんに、お話を伺いたくなりました。タカヤママキコ/イラストレーター。1983年広島県生まれ。多摩美術大学卒業。書籍、雑誌、ファッション、Web、スマホアプリなど、幅広い分野で活躍。ビームス、アーバンリサーチ、リーバイスなど、企業とのコラボレーションも多数。HPから、彼女のデザインしたTシャツやスマホケースが入手できます。―― 最初は大変かも…と思ったのですが、いざ塗ってみると本当に癒されますね。「ありがとうございます。インスタグラムでタグを付けて、写真をアップしてくださってる方がたくさんいらっしゃるんですけど、時々見てみると、みなさん、想像を絶する上手さで、私には無理だなと(笑)。色鉛筆だけでなく、パステルでふわ~っとぼかしたり、サインペンでクリアに塗ったり、いろんな画材で自由自在。すごく刺激を受けてます」―― 苦労した点、大事にされた点は?「私が育った広島の野山で触れあった自然や動植物を描いているのですが、中には虫とかミジンコも。女子に嫌われがちな虫も、可愛く描いたら好きになってくれるかな…と思って描きました。実家の近くに馬もいたし、道端や林にいるものを描きたかったんです」子供の頃は、山を探検したり、枝で編んだ釣竿で川魚を釣ったり、レンゲ畑で駆けっこしたり、虫を捕まえて観察していた、というタカヤマさん。本書には、彼女の日常を彩った景色やワンダーランドがつまっているからこそ、ホッと安らいで癒されるのですね。「好きな色、好きな塗り方で自由に塗って、植物や生き物たちに命を吹き込んであげてください。そして、あなただけのパラダイスを完成させてください」。彼女自身のふんわりピュアな雰囲気に、可愛いだけでなく、ちょっぴりポイズン(毒)な魅力も混じったオリジナリティあふれるマキコワールド。日々の忙しさや喧噪を忘れて、あなたもParadiseの世界で遊んでみませんか? 「ビロードのうさぎ」のせつなさに胸がキュンキュンある日、小さい男の子のもとに、ピンクサテンの耳が愛らしいビロードでできたおもちゃのうさぎがやってきます。うさぎは、子供部屋のおもちゃの棚で暮らし始めますが、ある時、「長い間に、子供の本当の友達になったおもちゃは“本物”になれる」という魔法のような話を耳にします。うさぎは男の子と、寝る時も庭で遊ぶ時もずっと一緒に過ごすようになり、男の子にとってかけがえのない存在となりますが、だんだん汚れていき…。1881年、ロンドン生まれの作家、マージェリィ・W・ビアンコの名作が、日本を代表する絵本作家の一人、酒井駒子さんの絵と抄訳で甦りました。酒井駒子/絵本作家。1966年兵庫県生まれ。東京芸術大学卒業。海外でも高い評価を得ている。「きつねのかみさま」(あまんきみこ/文、ポプラ社/刊)で2004年日本絵本賞、「金曜日の砂糖ちゃん」(偕成社/刊)で、2005年ブラチスラバ世界絵本原画展で金牌、「ぼく おかあさんのこと…」(文溪堂/刊)で2006年フランスのPITCHOU賞、オランダの銀の石筆賞など、受賞歴多数。ブロンズ新社HP 年、本書の発売イベントの一環で、憧れの酒井駒子さんのサイン会が、たまたま当時住んでいた六本木の青山ブックセンターであると知り、事前に購入しようと手に取り最後までパラパラと繰っていて、その場から動けなくなってしまったことがありました。童話とはいえ、心を揺さぶる衝撃の大きさと、とっくに大人になっているのにこんなにも動揺してしまう自分に驚き、本書を入手したのはそれからしばらく経ってから。というと何だか恐いみたいですが、そうではなく、どこかノスタルジーと憂いが漂う、絵の具の筆致が感じられる絵の魅力に、完全に惹き込まれてしまったからなのです。今ではお気に入りの毛布みたいに、身近にないと落ち着きません。一生見ていたい大切な絵本です。 「本と店主」の表紙の絵から清冽なイマジネーションが湧きあがる銀座の片隅にある“一冊の本を売る書店”というコンセプトの森岡書店の店主、森岡督行さんは文章の名手でもあり、今まで彼の著した「写真集 誰かに贈りたくなる108冊」(平凡社刊)や「東京旧市街地を歩く」(エクスナレッジ刊)を愛読してきました。新著「本と店主」は、森岡さんが人気のカフェや雑貨店などの店主12人に、彼らの“人生にかかわった本”について聞き出す対談インタビュー集。森岡さんらしい地に足の着いた日常感覚とメタフィジカルな魅力が交錯する内容も素敵ですが、本を描いた表紙の絵に一目惚れ。2015年12月、この絵を描いた画家の平松麻さんの個展が森岡書店で催されたので、お邪魔して、後日お話も伺いました。もともと本が大好きで、本の表紙に作品を使ってもらうことが夢だったとか。ブックデザインを担当したsmbetsmbの新保慶太さん、新保美沙子さんと相談しながら、表紙だけでなく、裏にも続く絵にしたかったので、新たに描き下ろしたそうです。平松麻/画家。1982年東京生まれ。この写真は、写真家・Eric(エリック)が、「麻ちゃんは中性的なところがあるから、半分は光、半分は影に」といって撮影したものだそう。―― 本が並ぶだけの静謐な絵なのにインパクトが強いです。麻さんにとって絵とは?「暮らしの中でいうと、野菜やパンのように生活必需品です。暮らしの中になくてはならない存在。絵の具の物質感、運筆を追う高揚感、作者が過ごした時間の積層、そういったものを近く感じていたいと思っています。種をまいて野菜や果実が育っていく過程と、わたしが経る絵の制作過程も重ねて考えることが多いです。芽が出て水をやったら茎が枝になって、枝分かれして実ができてくる。実が大きくなったら収穫して、展覧会という場所で観てもらう。実がなくなったら、次はまた、種植えから…。そんな制作姿勢が理想です」―― きれいに飾っておくものというより、生活の中で一緒に暮らしてほしい?「はい。だから、本の表紙に使われてすごく嬉しいのは、本はカバンの中に入れて持ち歩かれて、生活の一部になるでしょう? もちろん美しく飾って対峙する絵との時間も濃密だし、この本のように持ち運んだりする絵の在り方も濃密だと思っています。作品を求めてくださった方の中には、出張に絵を持っていってくださる方もいらっしゃって、本当に嬉しかったです」そんな平松さんの絵を起用した森岡さんにも、彼女の絵を選んだ理由を伺ってみました。「麻さんの絵は、キャンバスとか伝統的な画材でなく、フローリングの板とか、より生活に近い素材を用いているため、雑貨とか古物に近い趣があって、それは自分にとってとても魅力があります。自分の周りにもそういうものが多いので、調和しますし。それに、絵というのは普通、経年変化を嫌うものだと思うのですが、彼女の絵はともに時間を経ていくというか、それを楽しめる作品だと思います」お二人の感性がスパークした本書を手元に置いて、イマジネーションの幅を広げてみませんか? 生き生きとした絵がいつも語りかけてくれるので、前向きでいられますよ。・ 「Paradise 花と生き物いっぱいのぬりえブック」 ・ 「ビロードのうさぎ」 ・ 「本と店主」
2016年03月01日Googleは28日、コンテンツ配信サービス「Google Play ストア」の書籍ページにおいて、新たに「マンガ」タブを追加した。シリーズ化されている漫画全巻や関連作品が集約されている。「マンガ」タブでは、配信されている漫画が一覧で表示されるほか、ユーザーの購入履歴に応じた作品を「あなたへのおすすめ」としてレコメンドする。Googleは、タブの追加を記念し、複数の作品が無料で読めるキャンペーンを開始する予定だとしている。また、Googleの電子書籍アプリ「Google Play ブックス」では、端末が横向きの状態で縦方向にスクロールできる機能が追加された。
2016年01月28日今年はどんな一年でしたか? 今年を振り返り、一年の無事を感謝して、神社仏閣に足を運んでみてはいかがでしょう。でも、人気のあの神社、お寺は遠くてなかなか行けない… という人は、まずはガイドブックで行った “つもり” のエア詣出を楽しんでみては。写真やイラスト、音、映像を通して神聖な気分にひたれる神社仏閣のガイド本をご紹介。師走の忙しい時期だからこそ、心からリフレッシュしたい、という女性にもおススメです。“おうちで高野山気分” にひたる「お経ブック」今年話題となった、高野山開創1200年。記念すべき一年だけあって、高野山では様々なイベントも行われました。私も秋に参拝しましたが、秘仏のご開帳をはじめ、アート、音楽、さまざまな催しが開かれていて、歴史を刻んできた聖地は、エキサイティングな気配に包まれていましたよ。そんな高野山を、イロハのイから知ることができる本がこちら。『心を整える高野山のお経 CDブック』です。高野山の歴史から、お経って何? という基本的なことまで、初心者向けにわかりやすく解説しています。とくに面白いのは、お経は聞くだけで心を落ち着けてくれるので、毎日の暮らしの中で「ちょっと元気がない、やる気を出したい、悩みがある」という時にも活用しましょう、というお経のサプリ的な解説。この本には、高野山の人気寺院、一乗院の朝のお経が聞けるCDが付録で付いていて、自宅にいながら高野山の朝勤行に参加した“つもり”になれます。お香を焚きながら、心静かに聞けば、すっと清々しい気持になれそう。「バガボンド」の作者、井上雄彦さんとエア詣出?!また平成25年に平成遷宮を行った、伊勢神宮、出雲大社。これらの神聖な空気を、漫画『バガボンド』の作者、井上雄彦さんがスケッチとともに紹介する『承』も、初心者の私たちにはおススメ。とくに気持いいと感じるのは、神宮を散策する井上さんの観察眼を通して、森の気配、命ある樹々の存在感が伝わってくること。「長い時間を生きる樹々に包まれる静かな時間は、私たちに命の一部を生きていることを思い出させる」という言葉には共感しました。美しい写真や躍動感あふれるスケッチから、自然に生かされている私たちに気づくことができます。漫画とはまた違った、井上さんの優しい言葉の数々は、女性にも読みやすくさらりと読めます。 付録のDVDには、伊勢神宮、出雲大社、諏訪大社とその周辺を散策する井上さんを追いかけた動画を収録。神社の森の中の鳥のさえずり、虫の声を聞いていると、本当にそこを歩いているような不思議な気分に。「人間の心を鎮め、自分の内側へと向かわせる空気に満ちている場所」と井上さんが言うように、神社というスピリチュアル空間には、私たちの心から余計なものを洗い流し、自分の奥にある意識を高めてくれるような気持よさがあるのかもしれません。そして、「いざ、神社へ出かけよう」という時には、こんなガイドブックもあります。神社だけじゃなく、周辺のグルメ情報も満載。師走の忙しい時期だからこそ、スピリチュアルな本でほっと一息、心の安らぎを味わってみては。
2015年12月27日国立国会図書館は、市販されている電子書籍、電子雑誌の収集に関する制度のあり方を検討するため、有償の電子書籍・電子雑誌の収集実証実験を12月1日から開始する。実証実験の主な目的は、電子書籍・電子雑誌の収集及び長期的な保管・利用の技術的検証、および国立国会図書館内での閲覧提供による電子書籍・電子雑誌ビジネスへの影響の検証・納入費用の調査分析の2点。今回開始する実証実験は、一般社団法人日本電子書籍出版社協会が受託し、同協会から送信される電子書籍・電子雑誌のデータを、国立国会図書館施設内にある特定端末から閲覧できるようになる。実証実験は、第1段階と第2段階に分けて実施。第1段階では、日本電子書籍出版社協会から送信された電子書籍・電子雑誌データを、国立国会図書館の来館利用者が閲覧する実験を行なう。利用者が、電子書籍・電子雑誌の閲覧を申し込むと、その都度、国立国会図書館施設内の端末に、日本電子書籍出版社協会から暗号化されたデータが送信される。第2段階では、暗号化された電子書籍・電子雑誌データを、国立国会図書館で保存・利用する実験を行う。第2段階の実証実験は、第1段階の実証実験開始から3年以内を目途に実施する。閲覧できる電子書籍・電子雑誌は、出版社や著作者の協力で提供された、雑誌、文芸、実用、新書、コミックなど約800点。東京本館と、関西館に設置されている利用者端末のうち、計20台に閲覧用のアプリケーションを導入し、ネットワークコンテンツのひとつとして提供する。1点の資料は1つの端末からのみ閲覧でき、1つの端末から同時に複数の資料を閲覧することは不可。また、複写提供は行わない。電子書籍・電子雑誌の閲覧ユーザーにはアンケートを実施するほか、閲覧された電子書籍・電子雑誌の情報を収集する。ただし、アンケートおよび閲覧情報は、個人を特定する情報と結びつけられることはない。現在、国内で発行された紙の出版物や、無償の電子書籍・電子雑誌は、国立国会図書館へ収める「納本制度」の対象だが、有償の電子書籍・電子雑誌は対象外となる。国立国会図書館では、「電子書籍・電子雑誌もわが国の貴重な文化財であることに変わりはない」として、法制度の整備も含め、有償電子書籍の収集を検討する。実証実験の期間は、2015年12月1日から2020年1月末までを予定する。ただし、実験開始から3年以内に、それまでの成果を出版社側と確認し、実験内容を見直すとしている。
2015年11月30日最近、よく店頭でも目にするのが「グラノーラ」、手軽に食べられるということで、朝食代わりに食べる女性が増えてきました。好まれる理由の1つとして「豊富な栄養価」という点が、現代の女性の心をつかみ、人気が出たのでしょう。グラノーラの主原料であるオートミール(カラスウリ)は、他の穀物に比べて、ビタミンやミネラルが豊富に含まれていて栄養価が高いのが特徴。そして女性に不足しがちな鉄分、カルシウム、カリウムなどのミネラルがバランスよく含まれており、食物繊維も豊富なので、便秘に悩みがちの人にもオススメです。そしてドライフルーツなども入ればさらにビタミンや抗酸化作用の効果も高まったりして、うれしい限り。話題のスーパーフードを入れても良いですね!そんなグラノーラ、店頭で買うと意外と高価だったりしませんか?それに、これが入っていたらいいのにな、と思うことがあったり…。それなら手作りしちゃいましょう。とても簡単に作れるので、自分好みの食材を揃えてオリジナルの配合を見つけるのも楽しさの1つ。ひと口ごとに変わるおいしさに、夢中で食べ続けてしまいそう。 自家製グラノーラのレシピ<材料>(作りやすい分量)・オートミール 200g ・アーモンドスライス 適量 ・かぼちゃの種 適量・ひまわりの種 適量・くるみ 適量・キヌア 適量・ドライクランベリー 適量・ドライアプリコット 適量・ドライバナナなど・焼き上がり後に入れるスーパーフード フラックスシード、チアシード、ゴジベリー、マルベリーなど全体で100g程A・はちみつ…50g ・砂糖…20g ・ごま油(または菜種油)…45g ※ごま油は、香りの少ない透明のごま油がおすすめ。<作り方>1)ボウルにAを入れ、泡立て器で混ぜる。2)(1)に残りの材料をすべて入れ、スプーンやゴムべらよく混ぜ合わせる。3)オーブン用シートを敷いた天板に(2)を広げ、150度に温めたオーブンで30分ほど焼く。オーブンから取り出し、そのまま冷ますときに入れたいスーパーフードを上からまぶします。完全に冷めたら全体をほぐします。 気分や体調に合わせて、配合や食材も変更可能清潔な保存容器に入れ、常温で1週間〜2週間保存できます。豆乳や牛乳、ヨーグルトと合わせるだけで朝の一品になるので、常備しておくと忙しい朝の救世主になります。これにフレッシュフルーツをさらに合わせても。グラノーラは雑穀やドライフルーツ、ナッツの分量が合計300gになれば、配合や食材は好みで変えていただいてOKです。気分や体調に合わせてシナモンやジンジャー、カルダモンなどのスパイスなど加えてみても。調味料を混ぜる際にはちみつ、砂糖、ごま油などは、キレイに混ざりきらなくても大丈夫。雑穀などを加えて混ぜるうちになじんできますので、気軽に作ってみてくださいね。スーパーフードは素材によっては加熱することによって、栄養価が下がってしまうと言われています。オーブンから出したときに、上にかければ大丈夫なので、どんどん取り入れてもよいですね。 1日の始まりは、グラノーラですっきりスタート朝食を食べないと頭がぼーっとしてしまう方は糖(ブドウ糖)が足りていない可能性があります。そんなときはグラノーラで脳にエネルギーを送って頭すっきりで1日を始めましょう。お砂糖が苦手な方でも、信頼できるオーガニックシュガーやココナッツシュガーなど、自由に組み合わせて作ることができるので、これも自家製ならではの嬉しさです。しかし、そんな気楽で栄養が取れるグラノーラですが、ダイエットのために毎食食べたりすることはオススメしません。普段からのバランスの良い食生活を送ることが基本で、忙しい日々のひとつのメニューとして補っていただきたいです。よく噛んで咀嚼も大切に消化良く食べましょう。近著でグノーラやアレンジしたレシピが載っている「ざくざく焼き菓子」にはグラノーラのアレンジしたレシピが載っているので、ぜひお手に取ってみてくださいね。
2015年11月30日ICEはこのほど、運営する電子書籍レーベル「impress QuickBooks」からダイエット法を紹介する本「寝るだけダイエット」を発行した。同商品は、タオルを使って寝るだけでやせられるというダイエット法を紹介した電子本。全身やせだけではなく部分やせも可能で、肩こりや生理痛など体の不調改善にも役立つとのこと。元日本オリンピック委員会強化スタッフトレーナー(体操競技)で、現在セラピストの養成セミナー開催や講演活動などを行っているサニー久永氏が監修している。価格は398円(税別)。Amazon Kindleストアなどの電子書店で購入できる。
2015年11月25日大人になってくると、ちょっとした体の不調から忍び寄る “老い” におののいたり、いつもの自分らしさに迷いが出て、とてもネガティブな気持ちになってしまうことがあるかもしれません。「いまの衣・食・住も、自分の取る態度や発言も、このままでいいのかな?」そんなふうに思ったら、“生きること” の根源に語りかけてくれる本を読んで、生きる勇気を得ることをおすすめします。まずは体調面。表面的な部分だけに惑わされず、それこそ10年後のいい状態を意識して、よりナチュラルに、より本質的に、自分の日常を見直したいもの。健康あってこそ地に足の着いた衣食住、ライフスタイルは、さらに美しく磨かれるに違いありません。「冷えとり健康法」を生き方の根幹に置くと楽になれる▼冷えとり健康法 マーマーマガジン別冊 body&soul服部みれい(株式会社エムエム・ブックス)知られてきたとはいえ、ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。進藤義晴医師の名著「万病を治す冷えとり健康法」(農文協)が基本となった健康法で、大ざっぱにいうと、頭寒足熱をキープし、心臓への血流をよどみなく巡らせてデトックスする方法です。具体的には、足先のほうが体温が低いので、シルク×コットンの靴下の重ね履きと半身浴で、冷えも毒も取る。食べ過ぎない、自己本位な考え方をやめる、などなど。ゆる~くこのメンテナンスを始めてから7年目を迎えます。様々な健康法、美容法、エステなど一通り体験した後、地味でシンプルなこの方法に行き着きました。何より精神的に安定したのが嬉しいです。高いものを買い続けなくていい。何が正しいか基本を知っていると、過剰に不安を募らせなくていい。私が冷えとりを知るきっかけになった、マーマーマガジンから発刊された本書は、おしゃれで楽しい実践編。必ずお役に立つはずです。「ホーム スイート ホーム」でライフスタイルを美しく彩る▼ホームスイートホーム 暮らしを彩るかれんな物がたり桐島かれん(アノニマ・スタジオ)桐島かれんさんのお店、ハウス・オブ・ロータスに最初に取材に伺った時、置いてある物だけでなく飾り方や楽しみ方が小粋で、その物にまわるストーリーが映画のワンシーンのように次から次へと浮かんできて、わくわくとエキサイティングな気持ちになったことを覚えています。生活を楽しむって、まさにこういうことなんだな、と。それがそのまま本になり、かれんさんのピュアで気取らない言葉とともに、深くこちらに響いてくるのが本書です。パリの蚤の市で見つけたという古いバカラのショット・グラスも、花柄に惹かれたというチベットのキャビネットも、1950年代のデッドストックのビーズ刺繍のカーディガンも、みんな彼女の息吹とともに日常生活の中で生きていて、そこが素敵! ご主人の写真家、上田義彦さんの美しい写真が楽しめるのも眼福です。基本にして最強のスタイリングバイブル「『好き』を超えたら『似合う』がある」▼『好き』を超えたら『似合う』があるパーソナルスタイリストが教えるおしゃれリアルルール政近準子(集英社)パーソナルスタイリストとして14年のキャリアを持ち、政治家やビジネスウーマン、専業主婦の方など、様々な職種、年齢の女性たちに絶大な人気を誇る、政近準子さんの新著。多くの女性が、ある年齢に差しかかると「何を着たらいいのかわからない」「着たい服がない」と惑う。そんなファッション迷子たちの窮状を、Q&A方式で具体的に救ってくれるのが本書です。イタい服装にならないよう、大人のおしゃれセンスを養いたいですね。特にキレイスタイル読者に向けて、政近さんにインタビューをお願いしました。――アラフォー女性が、一番美しく見える着こなしについて教えてください。「まず、美しく『見える』服から、美しく『魅せる』服、という意識に変えて欲しいなと思います。また、美しく見せようとするだけでは、自己満足に陥ることもあります。この差はちょっとしたことなのに、大きな人生の差を生むことでしょう」――それは大変! 『魅せる』といいますと?「華やかで特別に思えるかもしれませんが、魅せる服装には、今日からできることがたくさんあります。なぜなら、新しい服が絶対必要ということではないからです。意識を変えるだけで一歩前進できるのです。ワードローブを整然とするだけで、最後に差がつく着こなしになりますよ。繊細さや気品が生まれ、たとえカジュアルな服装でもエレガンスが漂ってくると思います」――何を着るか、いつも迷ってしまうのですが…。「購入する時に『とりあえず選ぶ』のではなく、『吟味し、選びきる』ことが大切です。これにはまた、自身のワードローブが把握できていないと、本当に何が必要で活用しきれるのかがわかりません。選びきるには、現状にきちんと向き合うことが重要です」――お洒落に魅せたい気持ちはあるのですけれど…。「周囲と比べて張り合うのではなく、周囲と自分の違いは何か、その違いこそを心から受け入れ、もう『ないものねだり』からは卒業することです。それには、自分のかけがえのない持ち味を愛し、自分では欠点だと思っていたことにも目を向けてみてください。身の丈に合った、それでいて最高のパフォーマンスができることが大切です」――自己最高のパフォーマンスとは?「わかりやすく言えば、人生の質を上げるように、服装の質もできる範囲で上げること。高価なものにする、というだけのことではありません。同じ金額でも、その価値をどう自分で立証できるのか。こんなもんかなと、いつもと同じ自分に甘んじないこと。そうやって選び抜いた服は、あなたをきっと美しく輝かせるはずです」いかがですか? 着ることはまさに生きること。決しておろそかにできません。本書には写真がないのですが、キレイスタイル読者のために特別にお願いして、目次にある二つの項目から写真つきでアドバイスをいただきました。「ミニスカートって何歳まではけますか?」と「帽子のおしゃれ」についてです。ぜひ参考になさってみてください。Q.ミニスカートって何歳まではけますか?左)大人のミニスカートは、シャープにクールなイメージで、あくまでも「格好よい」を目指すか、「エレガント」に徹するかの二択だそう。年齢の出やすい脚は、タイツやブーツでカバーし、シンプルな台形デザインで張りのある生地なら、すっきりシャープに。中央)黒いチュール付きの台形ミニスカートでエレガントに。「甘いですが、黒でギャザーではないので、大人が履いてもいけます。インナーには、抜け感のあるロゴTを」。右)「ツイードのスーツは、スカートがミニだとかえって若々しく履けますよ」。今期流行のカーディガンっぽい羽織を合わせて。Q.帽子のおしゃれについて左)「中折れ帽は、基本マニッシュなのでクールな物との相性は良いのですが、アラフォー女性には、ハードよりソフトな印象が加わったほうが良いでしょう。カラーも黒より茶かグレー、写真のように思い切って少し明るい色を被ると、顔が明るく優しい印象になります」。ファーと合わせてシックな着こなし。中央) これからのパーティーシーズンにお薦めのクロッシェ。初心者も被りやすいそう。「クロッシェタイプは、ポイントになるデザインの位置をいろいろ変えてみると、似合う位置や新鮮な被り方を発見できます」。右) ニットと中折れ帽。「よく、深く被らず後頭部に引っ掛けるようにしている人がいますが、若い人の流行の被り方ですね。大人は基本的に深めに被るほうが、洗練されて見えます」と、政近さん。
2015年11月24日ふと手に取った本からインスパイアされて、旅に出たくなることはありませんか? 表紙の色合いや佇まいが気になって、なんとなく手にしただけなのに、パラパラとページを繰り、写真や絵や行間から立ち昇る街の匂いやざわめきに触れた途端、一瞬にして心を奪われてしまうことが…。いわゆるガイドブックとはひと味もふた味も違って、旅そのものへの憧憬をかきたて、心を自在に羽ばたかせてくれる魅力的な本を、3冊ご紹介しましょう。わざわざ休暇をとらなくても大丈夫。今すぐ旅立てますよ。さあ、行ってらっしゃい!「北欧とコーヒー」が連れていってくれるお洒落な北欧巡り表紙のきれいなブルーが目に留まり、書店で思わず手に取ったら、中身が濃くておもしろく手離せなくなりました。著者の萩原健太郎さんは、デンマークに留学経験もあるライター&フォトグラファー。北欧デザインに心惹かれたことが、出合いの発端だそうです。「なぜ、ヨーロッパの辺境から、世界中の人々に愛されるデザインが生まれたのか。何度も北欧を訪れ、現地の人々と会話を重ね、自分なりに見えてきたものがあるが、まだ確信は持てていない。ただ、彼らが自分たちの生き方に誇りを持ち、幸せを感じながら暮らしていることはわかった。そして、彼らのかたわらには、いつもコーヒーがあった」と、素敵な前書きにもあるように、本書はコーヒーで北欧を巡るユニークな切り口の本。カフェ、雑貨、ムーミン…、一杯のコーヒーから見えてくる北欧のライフスタイルが楽しい! 感激したのは「フィンランド映画とコーヒー」という章。アキ・カウリスマキ監督の「街のあかり」やクラウス・ハロ監督の「ヤコブへの手紙」など、映画の中のコーヒーを飲むシーンから、彼らとコーヒーの関係を味わい深く描き、芳しい余韻を残します。「台湾旅ノート」で満喫できるゆったりした時間が愛おしいふんわりと優しい色合いのイラストに惹かれ、読み進むうちに、ああ、これは台湾の穏やかで優しい人々の印象と同じだなあ、と感じてなごみました。旅するイラストレーター・おおのきよみさんが描くイラストは、ナチュラルでたゆたうような時間が流れる台湾の温度や香りまでも活写。彼女の鮮烈で豊かな旅の記憶が、私たちを旅路へと誘います。「旅行中はいつでもスケッチブックと一冊のノートを持ち歩く」というおおのさん。その時思ったことや会話の切れ端、お天気や食べたものをささっとメモ。「スケッチブックとともに生まれるこの旅のノートは私の旅そのものであり、帰国後の自分に贈る最高のお土産でもある」と語る彼女が、2008年から2014年までの7年間、台湾各地を巡って書いた旅ノートとスケッチを再構成し、丁寧に編まれたのが本書です。「行列のできる麺店」「また泊まりたいホテル」「思い出の食堂」「旅のお土産」といったお役立ち情報も満載ですが、大好きなのは「台湾色見本」という、街の壁や植物などのカラーサンプルを分類したページ。「感動した風景を持ち帰りたい」気持ちが色合いに特化されていて嬉しいです。「簡単な絵の描き方」が載ったページも。ぜひお試しを!「インド ラージャスターンのカラフルな街」を読んで来年こそインドに行きたい鮮やかな表紙を目にした瞬間、スパイスと果実が混ざったような香りが漂ってきた気がして、うっとり! 著者の石竹由佳さんは、イタリア留学でジュエリーを学び、帰国後はジュエラーの名店に勤務しますが、世界40カ国以上を旅するうちに、インドの伝統的で繊細なハンドクラフトに魅せられ、2013年、インドのジュエリーやテキスタイルを輸入販売する会社を設立した方。本書は、インドに日常的に通いつめる彼女の美意識の結集です。インド北西部、ラージャスターン州。ピンクの街ジャイプル、青の街ジョードプル、黄金の街ジャイサルメール、白亜の街ウダイプルと、街ごとに色分けして描かれているのが美しく魅惑的。石竹さんお気に入りのホテルやアーユルヴェーダでデトックスするクリニックなども、インドに精通する彼女ならではの親身なチョイスが素敵で、今すぐ訪れたくなります。そんな石竹さんにインドの魅力を伺ってみました。「インドの人は、私が思うに世界で一番、ホスピタリティに溢れてる人々です。たくさん旅をしているとはいえ、ここまで深く海外の人と関わったのは、インドが初めて。1ヵ月滞在した後、またすぐに3週間行き、帰国したばかりなのに、また行きたくなる。ヨーロッパよりも刺激的。インドではすべての神経が刺激されるんです。もちろん良い時も嫌な時もあるけれど、なにより人が魅力。人との結びつきが激しいのが魅力。人とふれあいながら、こんな人がいるのか! こういう人生もあるんだ(笑)! と思う瞬間が好きです。人と違っても批判しない。どんな人も受け容れる包容力がインドの魅力かな」インドに呼ばれた人しかインドには行けない、と聞いたことがあって、自分は呼ばれてないと思ってましたが、この本を読んで、来年こそは…という気持ちが湧いてきました。いかがでしたか? 人生も旅の楽しみ方も人それぞれですが、できるなら味わいつくしたいですよね。この3冊で、新たな旅立ちへと心を向けられますように…。
2015年11月13日KDDI、沖縄セルラーは6日、auケータイおよび電子書籍専用端末「biblio Leaf SP02」向けの電子書籍サービス「LISMO Book Store」を終了すると発表した。サービス終了日は2016年4月30日。「LISMO Book Store」は2010年12月、「biblio Leaf」向けに開始した電子書籍サービス。翌2011年4月にAndroidスマートフォン向け、9月にauケータイ向けにサービスを拡充した。しかし今回、スマートフォンやタブレットの普及により利用者が減少したとして、提供終了を告知。利用者には今後、Webサイトやメールなどで案内していく。サービス終了日は2016年4月30日。月額コースは、2015年11月9日に新規申し込みを終了する。月額サービスの自動退会は2016年1月18日で、コンテンツの販売は2016年2月29日に終了。なお、販売終了後のポイント利用は不可。現在サービスを利用中のユーザーは、終了後もダウンロード済みの機器で、コンテンツを引き続き閲覧可能。両社は今後、auスマートフォン向け電子書籍サービス「ブックパス」といったサービスの拡充に務めるとしている。
2015年11月09日秋も深まり涼しくなってくると「焼き菓子が焼きたい」という気分が高まりませんか? この時期になると、SNSなどでも焼き菓子をアップする方が多く見受けられます。そしてわたしも仕事柄、年中焼いています。とはいえ、作るの億劫だし、材料をたくさん使うものは揃えるだけで大変。できれば手軽においしく作れるものにチャレンジしたいですよね。そこで、わたしの周りでとても人気のある “手軽に作れるスコーン” をご紹介しましょう。旬のにんじんとフェンネルシードを使ったヘルシースコーン(はちみつ添え)の作り方<材料>・A ・薄力粉 140g ・全粒粉 40g ・砂糖 30 g ・塩 ひとつまみ ・ベーキングパウダー 小さじ1.5・にんじんのすりおろし 小さめ1本(50g)・フェンネルシード 適量・太白ごま油 50g・豆乳 40g・打ち粉(薄力粉) 適量・はちみつ 好みで適量<作り方>1)Aを合わせてざるに入れ、大きめのボウルにふるっておきます。太白ごま油を入れてカードで切るように混ぜ、サラサラの状態にする。人参、フェンネルシード、豆乳を加え、さっくり混ぜ合わせる。2)(1)の生地をギュッとひとまとめにしてカードで半分に切り、ボウルの中で重ねる。同様にこの作業を4~5回繰り返す。生地がべたつくようなら打ち粉をしてください。3)打ち粉をした台に(2)を取り出してめん棒で12×10cmにのばし、四辺を少しづつ切り落として8等分に切る。 カットした部分はひとつにまとめます。4)オーブン用シートを敷いた天板に(3)を間隔をあけて並べ、フェンネルシードを少々(分量外)のせて200度に温めたオーブンで15分焼く。温度を180度に下げ、再度5~10分ほど焼く。好みではちみつを添えて召し上がってください。「にんじん」と「フェンネルシード」の栄養のこと旬のにんじんはカロチンが豊富、そして、ビタミンB1やB2、C、鉄分、カルシウムも含まれ、栄養素の宝庫とも言われています。抗酸化作用で美肌、アンチエイジングにも効果的だし、免疫力を高めてもくれるので、この時期の風邪予防におすすめです。フェンネルシードはビタミン、ミネラルのほかにフラボノイドやテルペン系のファイトケミカルが含まれているので口臭予防や利尿、発汗作用、そして消化不良や便秘に効果的。また、女性ホルモンを活発化させ、子宮を温めてくれる効果もあると言われているので、女性には嬉しい作用ですよね。ただし、男性や妊娠中の方は食べ過ぎは禁物です。さらに、今回のこのスコーンはバターではなくごま油(太白ごま油など)を使用しています。私は基本的にサラダ油は使用せず、料理もお菓子も自然な油を使用しています。バターが不足、あっても高価なこのご時世でも、良質の油を使うことで、十分美味しい焼き菓子に仕上げることができるのです。レシピのプロセス(2)の、折りたたむところなどを注意していただき、きっちりとプロセス通りに作っていけば、誰でも簡単においしいスコーンを焼くことができます。ぜひ、作ってみてくださいね。そして、いろいろアレンジやバリエーションを広げたい場合は、著書の「ボウル1つで作れる SCONE AND CAKE」(主婦と生活社 10月16日発売)をお手にとっていただければ嬉しいです。
2015年10月26日味噌や納豆など伝統食品から酵素ドリンクまで、私たちの生活に欠かせない発酵食品。免疫力アップや腸内環境の改善だけでなく、肌荒れや疲労回復にも有効とされ、アラフォー世代は特に積極的に摂りたい食品のひとつです。体調を崩しやすい季節の変わり目、発酵食で体を整えませんか? 参考になりそうな4冊の発酵食の本をセレクトしました。『天然発酵の世界』サンダー・E・キャッツ(築地書館)まず、「発酵って何?」という疑問に答えてくれるのが本書。自称〈発酵フェチ〉というアメリカ人の著者が、発酵の歴史、科学に始まり、発酵の原理とレシピから社会学まで、ユーモアたっぷりに教えてくれます。パンもアルコールも、ヨーグルト、チーズ、ビネガーも、普段口にするこれらの食品はすべて発酵食、と改めて気づかせてくれます。キムチやぬか漬け、味噌から世界各地の初めて知るようなものまで、野菜、豆、乳製品、穀物を使った発酵食を網羅したレシピは約100種類。読み物としてもとても面白く、簡単にできそうなものも多いので、実験気分で作ってみたくなります。 『麹・甘酒・酒粕の発酵ごはん』寺田優 寺田聡美(PHP研究所)自然酒造りをする酒造元「寺田本家」の当主が、毎日食べている発酵ごはんのレシピを紹介。麹や酒造りの過程でできる酒粕は、食物繊維やビタミン、コレステロールを燃やす成分が豊富で栄養価も抜群。そんな麹、酒粕、砂糖の代わりにもなる甘酒を使ったレシピは、和食だけではなく、パスタやグラタン、カレーなどの洋食、ドリンク、お菓子までと豊富でとてもおいしそう。もともとは夜遅くにコンビニ弁当で夕食を済ませるような食生活だった著者が、寺田本家の次女である奥様の影響で発酵食生活をはじめ、腸内細菌が活性化することで免疫力がつき、痩せて体調も良くなったという話にも説得力があります。体のベースを作ってくれる「発酵ごはん」をいますぐ始めたくなる本です。 『醤油麹ことはじめ』たまな食堂(大和書房)玄米菜食と発酵食をテーマにした店「たまな食堂」がこだわる、米麹に醤油を加えて発酵させた「醤油麹」の魅力をあますことなく紹介した一冊。麹は甘み、酸味、塩味、苦味、うま味をバランス良く持つ醤油に、栄養価の高い生きた麹菌や酵素を加えてくれるもの。醤油の代わりとして、そのままかけて使ったり、下味をつけたり、炊き込みごはんや煮物にも使える万能調味料に。合わせる調味料やオイル、食材によって、和風、洋風、中華風、韓国風にも簡単にアレンジができます。醤油麹の作り方、扱い方、保存の仕方からレシピまで、一度作れば簡単に、体にやさしいごはんができそうです。 『卵・牛乳・白砂糖を使わなくてもおいしい 酒粕おやつ』南智美(農文協)最後はスイーツ。タイトル通り、卵も乳製品も白砂糖も使わないお菓子を、さらにおいしくするために酒粕を使ったレシピ集です。酒粕を使うことでうま味やコクがプラスされ、乳製品のような風味やクリーミーななめらかさが出るだけでなく、保存性も増すのだとか。また、フルーティな香りはラム酒やエッセンスの代わりにもなり、重曹やベイキングパウダーを使わなくてもパンやピザが膨らむというメリットも。混ぜるだけのディップから、ティラミス、パンケーキ、パンやピザ、ショートケーキ、スムージーまで幅広く、“酒粕=和”というイメージを覆すレシピが満載。満足感があるのに太りにくく、肌まできれいになる。そんな酒粕のお菓子なら、甘いもの好きな方も罪悪感なく食べられそうです。発酵食のなかでも特に、料理の幅がグンと広がりそうな麹を使ったレシピブックを中心にご紹介しました。いつもの食事に、うま味と栄養をプラスし、さらにおいしく、さまざまなメニューが作れる発酵食。読めばきっと、発酵食を食生活に取り入れない理由はないと思うはずです。参考書籍: ・『天然発酵の世界』 ・『麹・甘酒・酒粕の発酵ごはん』 ・『醤油麹ことはじめ』 ・『卵・牛乳・白砂糖を使わなくてもおいしい 酒粕おやつ』
2015年10月16日確定申告の職業欄に初めてスタイリストと記して、日本でフリーランススタイリストの第1号と登録された高橋靖子さんをご存じですか? デヴィッド・ボウイ、T・レックス、YMO、忌野清志郎、坂本龍一、布袋寅泰らをスタイリングし、ハリソン・フォード、アーノルド・シュワルツェネッガー、吉永小百合、矢沢栄吉、北野武、山崎努らのCM衣装を担当し、40年以上のキャリアを誇る現在も現役バリバリの、通称ヤッコさんを!最近、彼女が上梓したエッセイ集「時をかけるヤッコさん」のトークショーを訪れると、そこここで「可愛い!」と声が挙がったり、2ショットを撮りたがる若い男性が列を作ったり。何でこんなに人気者なの? その秘密を知りたくて、彼女の著書を繰りながら、ヤッコさんご本人に自宅でインタビュー。彼女から、一生可愛く生きる秘訣を探ります。70年代の原宿が生き生きと描かれた自伝的エッセイ「表参道のヤッコさん」それまで日本に存在しなかったスタイリストという職業を、自身のイマジネーションと心配りと遊び心を頼りに、模索しながら体現化していく様子がワクワクするような臨場感で描かれます。世界的なスターと仕事していても、道端の花に感動し、テレビの朝ドラに涙ぐんだりする感性は、昔も今もまったく変わっていません。ハードな現場もユーモアで和ませちゃうのがヤッコさん流ですが、それは彼女の愛されキャラあってこそ。―― 「可愛い」ってよくいわれませんか?「最近、激しくいわれますね(笑)。どんどん解放されて精神的な余裕が出て、自分の可愛さに集中できるようになったのかな。普段はすごいシャイでも、もう、いいや! と思って自分流にエイヤッ! と出しちゃってる時、可愛いっていわれることが多いですね」トークショーが大混雑し、後列の聴衆が伸びあがるのを見た瞬間、「後ろの人、私のビボーが届かなくてごめんね!」。それ以降、会場は和やかな雰囲気に包まれたのでした。―― 可愛い衣食住に囲まれてらっしゃいますが、それも可愛くなれる秘訣でしょうか?「うちのカーテンが可愛い? もちろん可愛いものは大好きよ。お洋服も、その時その時で欲しいと思ってる可愛いものが常にあります。ただ、あんまりスタイリッシュなものって興味がないのね。だから、写真撮られる時、決めのポーズとかもしないの(笑)」この品性がまさにヤッコさんらしさ。本書はそんな彼女の美意識に触発される一冊です。「小さな食卓」でヤッコさんの美肌と若さを作る食事を知りたいヤッコさんがいつものご飯を、春夏秋冬、様々なシーンで撮影し、何気ない日常がキラキラしている写真満載のエッセイ集。ご自宅では40年以上、自然食品を愛用している彼女ですが、これはダメ、あれはダメ、という修行僧みたいな食べ方は大嫌い。一人でも大勢でも食事のひとときを楽しみます。必ずメニューが決まっているのは、朝ご飯だとか。「まず、生姜と梅干しが入ったほうじ茶。それから、アボカドとトマトを1個ずつのサラダに、ドレッシングは亜麻仁油と塩こうじ。トーストには、脳に良いというココナッツオイルを塗って、野菜とかチーズをのせます。自分で作ったルバーブのジャムの時も。白米には、アマランサスやキヌアとかの雑穀類、最近はチアシードを混ぜてます」ピカピカのナチュラル美肌は、自然食品の影響も大きいようです。美容に関しては、意外にも、洗面所の棚に置かれていたのはエリクシールのローションと乳液だけ。「特別なことやってる? ってよく聞かれるけど、何もやってないの(笑)」。恥ずかしそうに、「これが持っている化粧品全部」と見せてくれたポーチの中身は、パウダーファンデと頬紅とクレ・ド・ポーの口紅がたった1本。シンプルでナチュラルなのは、食や生き方にも通じるものが。本書で、ヤッコさんの美貌を作っている食事にぜひ触れてみてください。 ロックな交遊と人生がレイヤーする名著「時をかけるヤッコさん」2015年7月に出版された近著は“70年代からの時間旅行”と銘打って、ミュージシャンたちとの刺激的で貴重な交遊が中心に描かれます。同時に「好きなことをコツコツ」というヤッコさんの仕事に対する真摯な姿勢が重なり、スタイリストとして第一線を走り続けるには、創造力が豊かなのは当然ですが、信頼される人間性、知性も大事だなあ、と実感。気取らず謙虚で正直だけれど、お茶目。人との距離感の取り方が絶妙で、誠実でベタつかない。常に穏やかで周囲をくつろがせるヤッコさんの人気の秘密がわかります。―― 可愛さや若さや美しさって、まずは心の問題ではないでしょうか?「そう思う。たとえば、若い人をよく励ましたり褒めたりするけれど、それを励みに努力し続ける人もいれば、褒められて、自分はすごいんだって勘違いしちゃう人もいる。その人次第ね。どういう気持ちでいるかで、内面も外見もすごく違ってくると思います」ヤッコさんといると、年齢をまったく感じません。彼女は今、74歳ですが…。「私ね、今でも何でもできると思っているのよ。もちろん、恋やセックスもね(笑)」と、にっこり。40代でも、エッチするのが面倒臭いという人がいますが、彼女は全然そんなことはない、と微笑みます。そのあたりが、若さと可愛さの秘訣ではないでしょうか。潔くポジティブに生きる姿勢に裏打ちされた可愛さ! この3冊で、レジェンド&エバーグリーンなヤッコさんの魅力に開眼して、あなたも一生可愛く生きてみませんか?
2015年10月13日最近、60代以上の一般女性たちを被写体にした写真集が売れている。そんなニュースを耳にしたのですが、実際に書店に行って実感しました。書店の一部コーナーに、60代以上の女性たちの写真集やライフスタイル本などがずらり並んでいるではないですか! そこで今回は、アラフォー世代もいずれは迎える60代を、ステキに過ごすためのヒントを探るべく、Over60の魅力に迫りたいと思います。NYの60歳以上はスタイリッシュでかっこいい数ある書籍の中でまず中で気になったのが、『Advanced Style--ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ』(アリ・セス・コーエン著/大和書房刊)。もともとは、NYの街角を歩く60代以上のおしゃれな女性たちを取り上げたファッションブログが始まりだそうで、そのブログが人気となり、写真集として出版されたもの。さらに映画『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』まで作られ、最近、日本でも公開されたばかり。注目度の高さがうかがえます。本書には、さすがNY!といった、超個性的なおしゃれを楽しんでいる60代以上の女性たちの姿が収められているのですが、みなさん、とびきりおしゃれで、さらに、とてもパワフルでかっこいい! この年齢だからこそ着こなせる、ともいえるかもしれません。見ているだけで自然と元気をもらえます。パリのマダムたちの暮しぶりも見習いたいまた、パリに暮らすおしゃれなマダム14人の暮らしを紹介した『Around 60 パリジェンヌ・スタイル--ファッション、インテリア、素顔の暮らしと生き方』(ジュウ・ドゥ・ポゥム著/主婦の友社刊)は、この9月に発売されたばかりの注目の本。ファッションはもちろん、自宅のインテリアや趣味など、ライフスタイルにもフォーカス。自分らしく生きることを大事にしている、大人のパリジェンヌたちの暮しぶりは、やはりステキで憧れてしまいます。これからは “美老人” (ビロード)を目指してNY、パリ、どちらのマダムたちもステキですが、日本だって負けてはいません! それを証明してくれたのが、9月21日の敬老の日に開催された、60歳以上の日本の一般女性たちによる「TOKYO 美老人(ビロード)ファッションショー」。実は、1927年(昭和2年)の9月21日、日本で初となるファッションショーが行なわれたのが日本橋の三越だったそうで、88年後の今年、同じ地で開催することが企画されたそうです。このショーには、総勢20名の“美老人”たちが参加。思い思い、とっておきにおしゃれをしたファッションに身を包み、ランウェイを歩きました。65歳で始めたアルゼンチンタンゴのきらびやかな衣装で登場した73歳の女性や、80歳のときに超難関の「宅建」に最年長で合格し、現在、不動産会社の現役社長という85歳の女性。また、日舞一筋76年で、身のこなしもしなやかで着物姿が最高に似合う81歳の女性など。みなさん、“おばあちゃん”と呼ぶのもはばかれるほどお若くて、はつらつとしていてチャーミング。おしゃれを自分流に楽しんでいる様子も伝わってきました。“芸能界の美老人”のゲストとして、会場にいらしていた小松政夫さん、研ナオコさん、家田荘子さん、錦野旦さんも、そんな“美老人”たちの姿、ファッションに魅せられていたようです。ちなみに、美老人と書いてビロードとは、「美しい道」=美ロードにもかけた言葉だそう。今回登場した“美老人”の方々はみなさん、容姿だけではなく、自分らしく、美しい生き方をされてきたことが見てとれて、こんなふうに年を重ねられたら素晴らしい! そんなふうにも思わせてくれました。いずれは迎える60代に向けて…ステキな先輩たちをお手本にしながら、日々、キレイを磨いていきたいですね。
2015年09月26日「セルフ・アイデンティティー・スルー・ホ・オポノポノ」(以下、SITHホ・オポノポノ)という言葉を、みなさんは聞いたことがありますか? これはハワイに古くから伝わる問題解決法のことで、ネイティブ・ハワイアンの故モーナ・ナラマク・シメオナ女史が、現代の人々に合うように、さらにシンプルで効果的な方法として編み出したメソッドです。具体的にいうと、ある4つの言葉を繰り返し唱えることで、潜在意識(=インナーチャイルド/ハワイの言葉でウニヒピリともいう)の内側から記憶を消去(クリーニング)し、様々な問題を解決していく、というもの。故モーナ女史から継承したイハレアカラ・ヒューレン博士によって広められ、今では世界中で静かに親しまれています。先月、「SITHホ・オポノポノ」アジア事務局スタッフであり、ヒューレン博士らのそばで学んだ自身の体験をシェアする講演活動を行っている平良アイリーンさんが、著書『ホ・オポノポノ ジャーニー ほんとうの自分を生きる旅』(講談社)を出版。それを記念し、日々「SITHホ・オポノポノ」を実践しているという作家の吉本ばななさんを迎え、講演会を実施しました。今回は、その講演会でのお話や、平良アイリーンさんの著書を参考にしながら、「SITHホ・オポノポノ」に迫りたいと思います。問題を解決する、4つの言葉とは?まず、「SITHホ・オポノポノ」のキーワードともいえるのが、“クリーニング”。クリーニングのために必要となるのが、以下の4つの言葉です。「ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています」この4つの言葉を繰り返し唱え、潜在意識をクリーニングすると、問題から解放され、本来の自分の完璧なバランスを取り戻し、自分らしく生きることができるのだといいます。たった4つの言葉で、そんなまさか! と思う方は多いかもしれません。スピリチュアルなことはちょっと苦手、という方もいることでしょう。もともとアイリーンさん自身も、スピリチュアルなことには疑問を持っていたそうで、母親に連れられ、初めてヒューレン博士のイベントに行った際には「記憶を全部消したら、人生つまらなくないですか?」と質問したほどだったとか。ところが、ヒューレン博士から「クリーニングをしたら、あなたが体験したことのないことが訪れる。すべて、あなたの中にある」といわれたことが、なぜだか、すっと心の中に落ちてきたんだそうです。「クリーニング」とは、自分の過去の記憶を消去し、「ゼロ」にすることヒューレン博士が話した「すべてあなたの中にある」という言葉。これは、「世の中に起きてくる問題は、すべて過去の自分の記憶の再生に起因する」という意味。だからこそ、自分の記憶をゼロにすることで、問題が解決するのだといいます。アイリーンさんの著書に出てくる、故モーナ女史のこんな言葉も印象的です。「私は何か問題が起きたとき、誰かが大変な目にあっているという体験をしているとき、その対象を変えようとはしません。私は自分自身をクリーニングします。あなたがあなたを覆い囲む記憶を消去し、それを許さない限り、変化は起きないからです」「外にはないの。あなたの内側をお掃除することが大切」「どんなときであっても自分を取り戻すこと。記憶から、たましいをもとの完璧な状態に戻ることが何よりも大切なことです」自分の外側で起きている問題が、自分の潜在意識や記憶に深く関係していると感じている人は、ほとんどいないかもしれません。ただ、私自身もそうでしたが、モーナ女史やヒューレン博士の言葉は理解できるという人も多いのではないでしょうか。「SITHホ・オポノポノ」に出会う以前から、“ウニヒピリ(潜在意識)”の存在に気づいていたという吉本ばななさんは、「SITHホ・オポノポノ」に出会ってから日々、ウニヒピリに語りかけ、クリーニングを続けることで“自分自身でいること”を実感していると語っていました。「SITHホ・オポノポノ」はとても奥が深いメソッドですが、ある意味、誰にでも、どこにいても、実践できること。恋愛や結婚、お金や仕事、健康、家族など様々な問題に直面したとしても、何の道具がなくても、クリーニングを実践することで解決し、日常を自分らしく、豊かに生きるコツが見つかるかもしれません。何十年もクリーニングを続けてきたハワイの人々に学ぶアイリーンさんの著書『ホ・オポノポノ ジャーニー ほんとうの自分を生きる旅』は、ハワイに暮らし、生活の中でコツコツと「SITHホ・オポノポノ」を何十年も実践し続けてきた人たちが、どんなふうに「SITHホ・オポノポノ」と共に人生を歩んできたのか、クリーニングを続けることはどんなことなのか、彼らの体験を聞き、まとめたものです。故モーナ女史の一番弟子であるKRさん、吉本ばななさん、アイリーンさん、3人の対談も収録されているほか、基本的なクリーニングの方法、ホ・オポノポノの呼吸方法などもわかりやすく紹介されているので、詳しく知りたい方は、是非、参考にしてみてはいかがでしょうか。また、ヒューレン博士やKRさん、アイリーンさんの講演会を体験してみるのもおすすめです。参考書籍:『ホ・オポノポノ ジャーニー ほんとうの自分を生きる旅』平良アイリーン=著 イハレアカラ・ヒューレン、KR =監修 講談社平良アイリーン1983年、東京都生まれ。明治学院大学文学部卒業。2007年にホ・オポノポノに出会って以来、生活のあらゆる場面で実践中。現在はSITHホ・オポノポノアジア事務局スタッフとして、日本を始め、アジア各国の講演会の際に講師に同伴し、活動している。また、ヒューレン博士やKR女史のそばで学んだ自身の体験をシェアする講演活動を関東、関西を中心に行っている。翻訳書に『ホ・オポノポノライフ ほんとうの自分を獲り戻り、豊かに生きる』(講談社)、共著に『ウニヒピリ』『アロハ! ヒューレン博士とホ・オポノポノの言葉』(共にサンマーク出版)がある。写真:©『ホ・オポノポノ ジャーニー ほんとうの自分を生きる旅』
2015年09月08日パブロ・ピカソといえば、世界で最も有名なアーティストのひとり。誰もが知っている現代美術の巨匠です。しかし、そのピカソがじつにキュートな陶芸作品を大量に残していることは、彼の絵画作品ほどには知られていないのではないのでしょうか。『ピカソの陶芸』(パイ・インターナショナル刊)はその名のとおり、陶芸だけを200点以上収録したピカソの作品集。知らなかったピカソがいっぱいで新鮮です。監修者の岡村多佳夫先生にお話を伺いました。岡村多佳夫(おかむら・たかお)美術評論家。早稲田大学大学院博士課程修了。専門はスペイン美術史、近・現代美術史。「生誕100年記念ダリ回顧展」など美術展の監修を多く手がける。著書に『ピカソ──巨匠の作品と生涯』(角川文庫)など多数。2014年、長年勤めた大学を退任。現在、個人で美術史の寺子屋を開講すべく準備中。「陶器では、君は何もできない」──当然、ピカソの絵画は有名ですが、陶芸作品は意外に知られていませんね。「絵画って、いちいち細かい決まりがあって、わけわかんないところがあるでしょう」──えっ、わけわかんないって、どういうことでしょう!?「絵画というのは描くにあたって、構図であるとか、主題であるとか、考えないとならないことがいろいろあるわけです。陶芸は、そういう難しいことは考えないで済むから。割れ物だから壊れていくことが前提で、次から次へと自分が描きたいものを描いている。形がある程度でき上がっているところに、好き勝手にどんどん描けるわけです」──形ができ上がっている、というのは?「ピカソは南フランスのマドゥーラ工房で陶芸をやっていたんだけれど、基本はその窯元にある焼き物に絵付けをしていたんです。だから、共同制作ですね」──半分、他人の手が介入しているし、焼き上がってくるまでどうなるかわからない、コントロールしきれないところがあったんですね。「ガラスも同様、火を使う芸術ってそうで、自分が手出しできない部分があるんですね。リトグラフなんかの版画も、刷り師によって変わってしまうけれども」──本のなかにも、「陶器は版画のような機能を持つ。焼くことは刷ることだ。そのときに君が表現したものが何かを知る。刷り上がったとき、それはもはや彫ったものではない。陶器では、君は何もできない」というピカソの言葉が紹介されていました。陶器制作には、自分の想像を超えるおもしろさがあったんでしょうね。「落書きのようなものだよね。息抜きでもあったんだと思いますよ」──息抜きでさえ、制作なんですねえ。「なんか描いてないとダメなんですよ、あの人は。マラソンランナーなんかでもよく、走ってないと体調が悪くなるなんていうけど、それと同じじゃないかな? それに、制作が娯楽、趣味だったんだと思います。だから描き続け、つくり続ける。ピカソは多作で知られてるけれど、数があるのも不思議ではないんです」陶芸は自由に描くためのツール──本では、作品の合間にピカソの言葉が時折挟まれているのが印象的です。本全体のリズムもつくる役割も果していますが、そのなかのひとつに「ラファエロのように描くには4年かかった。子どものように描くのは一生かかった」という言葉があります。「ただ描くだけではなく、アートに昇華する訓練を幼少時からやっているから。ピカソは、絵画とは何かということをずっと探求していました。絵でも陶芸でも、そこに精神性は求めていない。だから彼は抽象画を描かなかったんです。絵画という平面のなかで三次元のものを描くにあたり、どうやって本物らしく見せるか、つまり、表現の方法を追求していた。それが、あるときはキュビスムになったわけです。あれは形と、そのまわりの空気をどう表現するかという命題だから。だからこそ、デヴィッド・ホックニー然り、フランシス・ベーコン然り、横尾忠則然り、画家の連中はピカソを特別視していった。絵画とは何であるかを見せつけているという意味で、ピカソは特別な存在なんです」──ゴッホのような精神性の特異さによる表現ではなく、あくまでも表現のうえでのバリエーションが評価されているんですね。「子どもは、たとえば人間を描くとき、顔から描き始めますよね。画用紙いっぱいに顔から描くから、頭でっかちで、体はおまけでくっついてるみたいになる。大人から見るとそれは変なバランスだけれども、子どもにとっては普通のこと。いちばん見えてくるものは顔であって、そう見えてるから、そう描いているだけなんです。けれど、絵画としてそれをやろうとすると、難しい。それで苦労してるわけ」──だって、すでに大人の見方や考え方をもっちゃってるわけですもんね。「そう。彼は美術学校で学んでもいたわけだから。だから、わかる・わかんないは、どうでもいいんです。ガラクタでもなんでも、くっつけちゃえば新しいものになる。そういうものを考えていくのが好きだったんですね。でも、絵画の場合はいろんな取り決めがあるから。どうしてもフレームという制限があって、そのなかで構図を考えていくものだから、その時点で子どものように無邪気には描けないわけです。陶芸はその点で、自由気ままに制作できるツールだったんでしょう」──なるほど。ピカソが陶芸に没頭していった理由がわかった気がします!国内でピカソの陶芸作品を所蔵しているのは、箱根の彫刻の森美術館。また、洋菓子店ヨックモックはコレクションをもっているので、青山本店の店内に飾ってあるのが見られます。子どものように無邪気に、感性のまま描いたピカソの陶芸。本で、実物で、解放的なピカソにふれてみてください。『ピカソの陶芸』監修・解説 岡村多佳夫発行 パイ・インターナショナル価格 ¥2,300(税別)ピカソが没頭した陶芸の作品を201点収録。ピカソの陶芸の世界をポップで楽しく、テンポよく眺められるのは中島基文氏のブックデザインによる。時折挟まれている生前のピカソの写真や言葉が内容に厚みを加えている。
2015年09月03日残暑とはいえ、あまりに暑かった日々を思うと、どう過ごしていたのやら、意識すら混濁していたような記憶しかありません。リフレッシュして秋を迎えるためにも、本当に必要なこと以外は無理して集中せず、まどろみのひとときを楽しみませんか?ふわ~っとした浮遊感のある画集や写真集が、そのひとときを魂レベルで究極の癒しにしてくれます。視覚から入る夢の扉を開けると、そこは天空で、天使たちが雲をつき飛ばしあったりして遊んでいて…。真夏の夜の夢ならぬ、夏の終わりの白日夢へようこそ!画集「Silent Landscape」が誘う見果てぬ夢の先へ黒坂麻衣さんが描く鹿や馬、人や静物の絵画を、本の装丁や広告、ポストカードやハンカチなど、どこかで目にしたことがあるのではないでしょうか? 色彩が半透明のヴェールに包まれているような、ミルクが混ざったような、白っぽい淡い陰影。写実的なようで、どこにも無い幻想的な世界にも見える美しい絵は、心を穏やかに解き放ってくれます。画集のページを繰っていくと、映画のワンシーンみたいな夢がどんどん降り積もっていくのです。こんな絵を描く人はどんな人なのだろう? 麻衣さんにお話を伺いました。黒坂麻衣(くろさか・まい)画家・イラストレーター。1986年青森生まれ。多摩美術大学卒業。2013年ADC賞入選。2014年JAGDA入選。2013年「Silent Landscape」(浅草橋天才算数塾刊)出版。島本理生著「匿名者のためのスピカ」(祥伝社)装画など。―― 絵は子どもの頃から描いていたのですか?「一人で本を読んでいるような物静かな子どもだったんですが、小学校低学年の頃から、絵を描いていると友達が寄ってきてくれて、自分はあまりしゃべらないのに、絵がコミュニケーションツールになっていたんですね。絵が人とつないでくれるのが嬉しくて、今思うと、それで絵描きになったのかもしれません」青森で生まれ、3歳から7、8歳頃までを北海道で暮らした麻衣さんは、雪景色から連想する白とグレーの色彩に魅了され、それが描く時の根底にあると語ります。「自分の心がホッとする世界。たびたび思い出します。雪景色が恋しい。自分にとってはユートピアなのかな。昔見た風景に近いようなモチーフを自然と選んでたりしますね」そのせいかピュアで清冽なだけでなく、胸がキュンとなる郷愁や孤独感がどの作品にも漂っていて、それが麻衣さんの絵の強烈な魅力になっています。学生時代からの愛読書「カラマーゾフの兄弟」に登場する、天使のようなアリョーシャに惹かれ、聖なる存在と俗なる存在の間で葛藤する姿に自身を重ねたことがある、と麻衣さん。彼女が、実は夢からすごくインスパイアされている、と伺って驚きました。「私は夢に助けてもらってる気がする。河合隼雄さんの本で読んだのですが、起きている間は、建前でものを言わなきゃいけない世界だけれど、夜見る夢で調節してくれるのだとか。私、子供の時にさみしかったこととか傷ついたことが夢に出てくるんですね。すごくいい夢を見ることもあるし、夢に導いてもらったり、けっこう夢を信じています」描くことでまず自分が癒されたい、という麻衣さんの祈りにも似た絵は、私たちをも癒し、優しいまどろみへと誘います。9月5日~27日、浅草HATCHIでアーティストの大塚咲さんと二人展が開催されるとか。生の絵画に触れる絶好の機会です。詳細はHPでご確認を。写真集「幻夢」が連れて行ってくれる桃源郷の究極の癒し“一冊の本を売る店” というコンセプトで、2015年5月にオープンしたばかりの森岡書店銀座店での湯沢薫さんの個展「幻夢」を見た時の衝撃は忘れられません。初めて見る写真展なのに、デジャヴみたいな懐かしさと、自分を取り巻く空気が一瞬にして変容し、どこかへ連れ去られるような未知の刺激に、同時に襲われたのです。ドキドキしました。湯沢薫(ゆざわ・かおり)アーティスト。1971年生まれ。18歳からファッションモデルとして活躍。1997年渡米し、San Francisco Art Instituteで、写真、装丁、実験映画を学ぶ。帰国後は国内外の展覧会に参加し、写真、立体、絵画、音楽など、様々な手法で制作活動をおこなっている。2015年「幻夢」(HeHe刊)出版。学校に馴染めず、小・中学校とイジメられっ子で地獄を味わい、バレリーナを夢見ながらも、ファッションモデルとして活躍した後、サンフランシスコ・アート・インスティチュートに留学して、初めて自分の居場所を見つけたという薫さん。写真、絵画、立体、音楽と多才に活動する彼女が、最近、ファッションブランドaoとのコラボレーションで洋服をデザイン。洋服とともに作品が展示されたaoを訪れ、インタビューをお願いしました。―― サンフランシスコで、初めて自分らしい呼吸ができたんですね。「そう! 学校ってこんなにおもしろいんだって初めて思えたの。先生もすっごい変で、特に実験映画の先生は光を好きなあまり、8ミリで覗いてるうちに興奮してきて椅子がクルクル回り出して、そのまま走ってどっかへ行っちゃったり(笑)。すごく自由。でも、作品へのクリティークは厳しいんだけど、そこで初めて受け容れられて。お前はアーティストなんだから、アーティストとして生きなさい、と言ってくれて」それまでは、モデルゆえに「どうせ趣味なんでしょ」という先入観を持たれるから、普通の人の3倍がんばらないといけないと思っていたのが、渡米後はそういうバイアスがなくなったのだそう。「今でも、くじけそうになるとその時のことを思い出します」と薫さん。彼女の写真の撮り方は“シャーマン”そのもの。心に降りてきたイメージ、目の前に漠然と現れた風景を探す旅に出て、同じ風景を見つけたら撮影。時には、夢中で撮影していて崖から落ちてしまったことも。「カメラを持ってると、サルみたいにどこでも登ってっちゃう。カメラを持ってると登れちゃうんです。撮り終わるとスイッチが切れて、気がついたらすごい上まで登っちゃってて、どうやって下りよう…みたいな(笑)」そんな命がけの撮影も含め、5年ほどかけて編まれた写真集が「幻夢」。空想の世界で遊ぶことを教えてくれた亡き父の葬儀場のカーテンからスタートし、生と死の意味を探り、道に迷い、通り抜けると光が射し、花が咲き乱れ、霧が立ち込め、バレリーナの妖精が踊っていたり、目が覚めるとニュートラルな世界が広がり、別れてしまった恋人の面影が浮かんだり、最後は海で新しい旅立ちへ…と、ストーリーが展開していきます。「人生いろいろあるけど、キレイごとばかりじゃない。でも、必ず光がある。いい未来が待ってるんだよ、っていうのが裏のメッセージ。かなり前向きです」と、薫さんは微笑みます。彼女の写真に触れて、空想の世界でまどろんでみませんか? 暑かったトンネルを抜ければ、そこはオアシス。新しい季節は、リフレッシュしたあなたのものです。・黒坂麻衣さん 公式サイト ・湯沢薫さん HeHe ※文中のイベントは2015年のものとなります。
2015年09月02日インプレスホールディングスは8月31日、オンデマンド出版ブランド「good.book」を運営するマスターピースが、電子・印刷書籍のハイブリッド出版を活用したマーケティングサービス「Bookmarke」の提供を開始したことを発表した。good.bookでは、インプレスR&Dの次世代出版メソッド「NextPublishing」の導入により「電子書籍ダウンロード販売」と「印刷書籍プリントオンデマンド販売」による「在庫リスクゼロ」の電子出版・流通を実現しており、これまでの実績から同出版モデルを、企業のマーケティング活動に有効活用できるという点に着眼。今回新たに、書籍をマーケティングメディアとして活用するサービスを「Bookmarke」と銘打ち、メニュー化した。Bookmarkeでは、企業が自社内に持っているさまざまなコンテンツを整理・編集・書籍化。Webストアを中心とした書籍プロモーションにより、企業のマーケティング活動をより効果的に拡大する。提供するサービスメニューは、「目的の整理とマーケィング施策検討支援」、「ターゲット設定と企画作成」、「コンテンツ制作(電子・印刷書籍化)」、「流通・プロモーション」の4つに分かれており、顧客の要望に応じたオリジナルプランを設定し、各種施策を実施していくという。
2015年08月31日月の満ち欠けの周期と女性の月経周期はとても近く、満月の時にお産が増えるという話は産院では当たり前。そして東洋医学の陰陽論では月も女性も同じ“陰”とされている…。こうした月と女性の密接な関係に着目し、女性の心と体のセルフケアメソッドをまとめた注目の一冊『月経周期を味方につけて毎日を快適に過ごす ムーンヨガ』(BAB出版)の著者 石田ミユキさんに、女性のカラダと上手に付き合うコツを伺いました。特徴が重なる「月のサイクル」と「月経のサイクル」月が満ちて欠けるサイクルには、4つの相[新月]→[上弦の月]→[満月]→[下弦の月]が登場します。そして、それぞれの相が持つ自然現象などに見られる特徴は、以下のように女性の月経サイクルの4つ時期の特徴と不思議なことに共鳴しています。[新月]再生・浄化…月経期(体は冷えやすく、心はネガティブ、肌は乾燥傾向)[上弦の月]満ちていく、吸収…卵胞期(体は代謝アップ、心はポジティブ、肌はツヤツヤ期)[満月]活性・パワー…排卵期(体は女性力が最高潮、心は安定、肌は混合傾向)[下弦の月]欠けていく、排出…黄体期(体は代謝停滞、心は波乱、肌はトラブル期)毎日の “自分のコンディション” を認識しよう「月のリズムと自分の月経周期がぴったり合っている、という方はそう多くないと思います。月のリズムはあくまで意識づけの目安。周期が安定していればぴったり合っていなくても構わないのですが、新月の頃に月経がくるのが望ましいタイミングだとして、自分はどれくらい逸脱しているのかな? それはなぜかな? と考えてみることが大切です」と、著者でセルフケアコーディネーターの石田ミユキさん。ムーンヨガは、動きと呼吸法によって月経サイクルにともなう心や体のトラブルをケアできるよう組み立てられたプログラム。体が硬い人でもストレッチ感覚で取り組める動きですが、行う際に以下3つの心得を大切にすることで、体がより上向きに変化していくそう。〈ムーンヨガを行う際の3つの心得〉●日々変動する、その日の自分のコンディションを認識する。●コンディンションにあったセルフケアを都度選択する。●毎日10分でも良いので継続すること。今回は、月が満ちていく「上弦の月の頃に効果的なポーズ」と、月が欠けていく「下弦の月の頃に行うと効果的なポーズ」の2つを教えていただきました。いずれもタイ式ヨガと呼ばれるルーシーダットンからのポーズです。上弦の月のムーンヨガ「スーパーモデル」動きや呼吸法で新陳代謝を促すことで、うるおいのある美肌づくりもサポート。美人ホルモンと呼ばれるエストロゲンの分泌が高まる時期なので、まずは睡眠を充実させ、五感を刺激するなど“ときめき”の時間も大切に。下弦の月のムーンヨガ「弓のポーズ」月経前の黄体期は体内に老廃物が溜まりやすくなるので、腸を刺激して便秘の解消などに効果的な動きを。この時期は交感神経優位でイライラしやすくなりますが、腹式呼吸を合わせることで副交感神経優位のリラックスモードに。*こちらの動画は体右側にフォーカスした解説となっています。一連の動きを反対側でも同様に行いましょう。体と上手く付き合うための地図、基礎体温表そのほか『ムーンヨガ』では、月経にまつわるトラブルが起きてしまった時のレスキューケアも紹介されています。また、ムーンヨガとあわせて推奨されているのが基礎体温表をつけることだそう。「基礎体温表は妊活だけではなく、PMS(月経前症候群)を楽にしたい、更年期が気になる、閉経後の体調管理、すべての女性に役立ちます。基礎体温の変化のグラフが理想とされる形にならない場合、そこには必ず何か理由があります。それが、いまどんなセルフケアをすべきかのヒントになるんです。」最近は、目覚まし付・データ記録機能付きの体温計もあるので面倒くさがりさんでも大丈夫です。書籍巻末の「ムーンヨガ式 基礎体温表」には、月経の状態、運動、食事、睡眠、肌状態などを記入できる欄も。体の声に耳を澄ませ、“セルフケア” 力を高められたら、石田さんがいう “自分の体の慈しみ方を知っている=自分の人生を切り拓く力のある” 女性に、確かにぐっと近づけそうですね!石田ミユキさん PROFILEタイ流セルフケアサロンOM NAMO(オナモ)代表。シューフィッターとして足元からの健康を学んだ後、タイへ渡りタイマッサージとルーシーダットンを修得、インド中央政府認定ヨーガ療法士の資格も持つ。現在はセルフケアに関わる分野で活動、ITM渋谷ヌアライフスクールも主宰し人材育成も行っている。
2015年08月21日蒸し蒸しと暑いこの季節。ちょっとした旅気分で、各国料理を作ってみるのはいかがでしょう? 今回ピックアップしたのはアメリカ。アメリカの料理と聞くと、「どっしり重たい肉料理や甘いデザート」というイメージがあるかもしれませんが、お国柄、さまざまな食文化が入り混じったメニューがあり、冷たいドリンクやアルコールにもよく合いそうです。そのなかで今回は、ハワイとニューヨークで食べられる料理、そしてアメリカの食文化がわかるレシピブック3冊をご紹介します。ハワイ好きなら作ってみたいメニュー満載『ハワイのごはんとお菓子のレシピ』ワタナベマキ、若山曜子(主婦と生活社)まずはハワイ。ロコモコやスパムむすび、パンケーキなど、日本人にも人気のメニューが多いハワイですが、本書によると「ポリネシアの人々が持ち込んだ素朴な伝統料理、アジアやヨーロッパの移民が持ち込んだ世界各国の味、そしてアメリカ本土の食文化が融合してできあがったのがハワイ料理なのだとか。そんなハワイのごはんを料理家のワタナベマキさん、お菓子を若山曜子さんが担当したレシピブックがこちら。上記のレシピはもちろん、ポキ丼、ガーリックシュリンプ、モチコチキン、エッグベネディクトなどのごはんのほか、マラサダドーナツ、ハウピアクリームパイ(ハウピアはココナッツミルクをぷるぷるに固めたもの)などのスイーツ、ドリンクまで、ハワイで食べられるフードを網羅。ハワイへ思いを馳せながら、夏に食べたいメニューが満載です。イメージががらりと変わる、おしゃれなニューヨーク料理『ニューヨークレシピブック』坂田阿希子、伊藤まさこ、仁平綾(誠文堂新光社)ハンバーガーやベーグル、ドーナツ……、忙しいニューヨーカーが片手で食べられそうなフードが思い浮かびますが、実際に訪れると実に多国籍な料理を楽しめるのがニューヨーク。この本は、ニューヨーク在住のライター・仁平綾さんが厳選したおいしい店を著者の3人で食べ歩き、そこからインスピレーションを受けた料理を料理家の坂田阿希子さんが再現。そしてスタイリストの伊藤まさこさんがニューヨークで見つけた器でスタイリングした、おしゃれなレシピブックです。上記のほか、グラノーラやホットドッグ、ステーキなど、ニューヨークでおなじみの料理ももちろん紹介されていますが、ユダヤ料理やカリビアン料理、きゅうりのソーダなど、あまり見慣れないメニューもあり、どんな味なのか作ってみたくなるはず。巻末には著者たちが実際に訪れた店のリストもあるので、今すぐニューヨークに行って食べ歩きしたくなりそうです。パーティーにも役立つ、アメリカの前菜『アメリカン・アペタイザー』アンダーソン夏代(アノニマ・スタジオ)最後はアメリカ・フロリダ州在住のアンダーソン夏代さんによる、アメリカの食文化がよくわかるこの本。タイトルの“アペタイザー”とは、「主菜の前につまむ前菜や食前酒」のこと。ディップやナッツ、サラダ、カリフォルニアロールなどのお寿司だけではなく、メインにもなりそうなバッファロー・ウイングやチキン・フィンガーズなどの肉料理やフライ、パーティードリンクまで、お酒のお供にぴったりのメニューが幅広く紹介されています。ナッツやキャラメル・ポップコーン、オリーブなど、市販のものもあるけれど、簡単においしく、そしてお得にできるようなレシピがたくさん紹介されているのも嬉しい。アメリカのスーパーに並ぶ食材についてなど、コラムも面白く、特にポットラック(1品持ち寄りパーティー)の心得はおもてなしに悩む方の参考にもなるはず。2015年のグルマン世界料理本大賞で準グランプリを受賞した一冊です。お酒と共に食べたくなるようなメニューが豊富なアメリカの料理。食卓で楽しめば、旅気分がますます高まりそうです。・ 『ハワイのごはんとお菓子のレシピ』(主婦と生活社)ワタナベマキ、若山曜子 ・ 『ニューヨークレシピブック』(誠文堂新光社) 坂田阿希子、伊藤まさこ、仁平綾 ・ 『アメリカン・アペタイザー』(アノニマ・スタジオ)アンダーソン夏代
2015年08月03日年齢を重ねると、からだの組織が老化し、基礎代謝、筋肉量が低下するため、太りやすくなる…。自分自身、まさに年々、実感していることですが、これはアラフォー世代共通の悩みともいえるのではないでしょうか。ではこの問題、どうしたら解決できるのでしょう?代謝アップに欠かせない、タンパク質(プロテイン)の基礎知識「食事制限をしても痩せない、すぐにリバウンドしてしまう、これは筋肉の元となるタンパク質不足が原因です」と語るのは、『プロテイン ダイエット レシピ』の著者であり、日本初のプロテイン料理教室を主宰している山崎志保さん。さっそく山崎先生の著書も参考にしながら、基礎代謝&筋肉量アップ、ダイエットにも効果的な、タンパク質を上手に取り入れる方法について学んでいきましょう。タンパク質不足で起きる不調の数々とは?そもそもタンパク質とは、脂質、糖質と並び、私たちの健康維持に必要な三大栄養素のひとつ。筋肉や皮膚、髪の毛、臓器など、からだの大部分を作りだしているものなのです。だからこそ、タンパク質が不足すると、体力や免疫機能が低下し、肌荒れ、抜け毛、疲れがとれにくい、といった不調が現れるわけです。改めて、タンパク質の重要性を感じますね。また山崎先生によると、基礎代謝量と筋肉量は比例するので、筋肉が多いほど、消費カロリーが多く、からだが燃えやすくなるそう。運動するにしても、ある程度の筋肉量がないと、なかなか良い効果が得られないというのも頷けます。積極的に取り入れたい、高タンパク質の食材一日のタンパク質摂取量の目安は、体重1kgあたり1g、つまり体重50kgの人は50gとなります。とはいえ、単純に肉50gに含まれるタンパク質が50gというわけではありません。たとえば肉類でいうと、高タンパクで知られる鶏ささみ100gのタンパク質含有量は約25g程度。魚類では、マグロの赤身100gで26g程度、大豆系で納豆は100gで16g程度です。豆腐や納豆などの大豆製品、赤身肉、魚介類、卵、そして牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品と、タンパク質を多く含む食材はいろいろあるので、動物性、植物性タンパク質を含む食材をバランスよく、量を調整しながら取り入れるのが理想的といえそうですね。プロテインパウダーを、食事と併用するのもおすすめ高タンパク質の食材を取り入れるのは重要ですが、含有量を計算するのが面倒、忙しくて時間がない、という人には山崎先生が提案している「プロテインパウダー」を取り入れてみるのも良さそうです。プロテインパウダーというと、アスリートのイメージが強く、筋肉ムキムキになりそう…と不安になる方もいるかもしれませんが、女性はホルモンの関係もあり、その心配はないとか。プロテインパウダーには主に、ホエイ(乳)プロテインと大豆プロテインがあり、水や牛乳に溶かして飲むだけでなく、フレーバーにあわせて食事やスイーツの材料として手軽に利用できるといったメリットも。山崎先生の著書には、カレーや、しゅうまいといった食事系や、ヨーグルトボウルやラムレーズンボールなどのおやつ系にプロテインパウダーをプラスするレシピの数々が。これならふだんの食事とあわせて楽しめそうです。さらに詳しく知りたい方は、様々なレシピが掲載されている書籍『プロテイン ダイエットレシピ』を参考にしてみてはいかがでしょうか。ダイエットはもちろん、からだの様々な不調を改善する働きをしてくれるタンパク質。これからもっと上手に、ふだんの食生活にも取り入れていくことを心がけていきたいですね。参考書籍:『基礎代謝UPで燃えるカラダをつくる プロテイン ダイエットレシピ』山崎志保 著 河出書房新社山崎志保 プロフィールプロテインレシピ研究家。1969年生まれ。日本ボディビル&フィットネス連盟公認指導員1級。NESTA認定パーソナルトレーナー。証券会社、健康産業新聞社を経て、2007年より日本ボディビル連盟主催コンテストにエントリー。2009年にJBBFミス21健康美 全国大会優勝ほか、実績多数。記者の経験から得た機能性素材・機能性食品の知識と、もともと趣味であったお菓子・パン作りの技術、パーソナルトレーナーとしての知識を合わせ、オリジナルレシピ『フィットネスブレッド」「プロテインスイーツ」を考案。現在、東京都台東区にてフィットネスブレッド&プロテインスイーツ手作り教室『Aries~アリエス』を主宰している。書籍関連Photo : ©安田裕『プロテインダイエットレシピ』(河出書房新社)
2015年07月22日今年5月、1976年に放送を開始してから10,000回を越えたことで話題になった、「徹子の部屋」でおなじみの女優・黒柳徹子さん。アラフォー世代にとっては、子どもの頃から毎日テレビで見るタレントのイメージが強いと思いますが、戦後最大のベストセラーとなった自伝『窓ぎわのトットちゃん』を始め、エッセイを多数出版されています。そんな著書を通して、黒柳徹子さんの愛され続ける理由と、魅力的な女性になるヒントを学びたいと思います。女性が一人で生きていくのは大変!徹子さんの文章は一節が長く、句読点が多いのが特徴。あちこちに話が飛んで、まるで直接お話を聞いているよう。テレビで見るイメージそのまま、好奇心旺盛、ユーモア溢れる筆致で、どんどん読み進められます。今年発売された最新刊、『トットひとり』でもそれは変わらず。懐かしい「ザ・ベストテン」の裏話や、親交の深かった森繁久彌さん、家族のように慕っていた渥美清さんと沢村貞子さん、向田邦子さんとのエピソード、子どもの頃の思い出、お見合いの話、トレードマークとなっている玉ねぎヘアの秘密などが綴られています。その中でも触れられているのが、38歳のときに仕事を休業して1年間ニューヨークに留学したときの話。徹子さんは当時テレビ女優として、過労で体を壊すほど活躍していました。留学中も雑誌での連載は続けていたものの、一番売れているときに仕事を離れるのは不安もあったであろうし、次々と新しい才能が現れる業界で、大きな決断だったと思われます。「朝はインスタントでないコーヒーをゆっくり飲んで、このままずっと、この仕事をやり続けていけるかどうかを考えたりもしたかった。(中略)芸能人でなく、普通に生きる人間としての、女としての、感情や感覚を忘れたらいけない、きちんと笑ったり、泣いたり、怒ったりしながら、自分だけの人生を作っていかないといけない、とつくづく思ったのだ」(『トットひとり』より引用)そうして1年間を過ごすことになったニューヨークで、演劇やダンス、歌の教室に通い、女優を続けられるかどうかという迷いが吹っ切れたという徹子さん。それまでは有名人として甘やかされていたといいますが、初めての一人暮らしを通して、“女が生きていくのは、大変だ”ということもよく分かったのだそう。自分は自分。個性を活かす。もともと“自分の子供に絵本を上手に読んであげたい、絵本の読み方を教えてくれるだろう“と、テレビの世界に足を踏み入れた徹子さん。入った当初は、自由奔放で個性が強いあまり、役を降ろされたりいじめられたこともあったそうですが、持ち前の“鈍感力”で楽観的にとらえ、あまり気にはしなかったのだとか。「仕事場には、自分よりできる人や、成績のいい人、きれいな人とか、いろんな人がいますけど、でもやっぱり、人と自分を比べるのはムダね。私は、そう思います。どんなに他人を羨んでも、自分は自分なんです。だったら、その個性を活かしていくしかない」(『徹子さんの美になる言葉』より引用)徹子さんがよく著書で書かれているのが、通っていた小学校の校長先生に言われた「君は本当はいい子なんだよ」と、初めて合格したオーディションで脚本家から言われた「あなたの、そのままが、いいんです!」という、信頼する二人からの言葉。自ら“素直さが長所”と書いていますが、人を信頼し、言葉に素直に耳を傾けられる純粋な心を持っている気がします。「私は、いくつになっても、自分よりもモノを知っている人に、何かを教えてもらいたいと思うのね。その人の教養や知性を吸収したい。自分の知らないことを知りたい。そういう欲が強いんです」「いつまでも若々しく、きれいでいたければ、「何だろう?」「もっと知りたい!」っていう好奇心を持って過ごすこと。せっかく生まれてきたからには、自分の魂が自由でいられる環境に、常に自分を置くようにしないと、もったいないですよね」(どちらも『徹子さんの美になる言葉』より引用)テレビの黎明期から活躍する大御所でありながら、自分のことを“大したものだと思っていない。そうそう認められなくてもしょうがない”という、謙虚さも見習いたいところです。好きなことだけをする。「徹子の部屋」は放送開始から約40年経ち、「同一司会者によるトーク番組最多放送」のギネス世界記録に認定され、「世界・ふしぎ発見!」も1986年にスタートして以来毎回登場。それらテレビでの活躍のほか、年に一回のペースで舞台の公演を行い、1984年からユニセフ親善大使を務めたり、日本で初めてのろう者の劇団を支援する社会福祉法人「トット基金」を設立するなど、徹子さんはどの仕事も精力的に、長く続けています。特にユニセフの活動はボランティアという気持ちからではなく、“どんな場面に遭遇しても、「イヤだなあ、つらいなあ」と思ったことはない”のだそう。長く続けられる理由は、無理をしないこと。医者から死ぬまで病気をしないためには、「好きなことだけをやって、生きていきなさい」と言われて以来、進んでやりたいと思うことだけを選んできたからなのだとか。「仕事をするうえで大切なことは、どんな仕事であれ、「自分で選んだ」と納得することね。そうしたら、何か嫌なことがあっても、「自分で選んだ道だから」と思って、人のせいにしないですむでしょう? あとは、仕事には早く慣れた方がいいけれど、世の中とか、世間一般の常識には、慣れない方がいいように、私は思います。「きっと世の中こんなもんだろう」と思い込まないことね。常に、自分自身の視点で、物事を見るようにした方がいいんじゃないかしら」(『徹子さんの美になる言葉』より引用)ご紹介できたエピソードはほんの一部。そのほかにも、毎日ヒンドゥースクワットを50回とウォーキングを続けて、元気で仕事を続けるための体力作りをしていたり、仕事への姿勢も知れば知るほど頭が下がります。ご紹介した本の中には現在手に入りにくいものもありますが、繰り返し書かれているエピソードも多いので、まずは最新刊の『トットひとり』から手に取ってみては? 徹子さんのエッセイには、魅力的に生きるヒントが詰まっています。
2015年07月17日