「モニタリングヘルス」運用開始花王株式会社は、服を着たままスマートフォンで簡単に内臓脂肪レベルを推定することができるサービス「モニタリングヘルス」を2020年3月31日から運用を開始する。同サービスは、同社が蓄積してきた内臓脂肪測定データをもとに開発した推定アルゴリズムと、Bodygram Japan株式会社が提供する服を着たまま身体実寸をAIで測定するテクノロジー「Bodygram」を組み合わせることで実現。内臓脂肪は、過剰に蓄積されると生活習慣病につながる可能性が指摘される健康指標のひとつであり、スマートフォンひとつで自身の状態を定期的に把握することで健康意識を高める効果を期待できる。また、内臓脂肪は、つきやすいと言われる一方で、落としやすい脂肪でもある。効果をモニタリングできることで、健康習慣へのモチベーションも高まる。LINE公式アカウントから無料で利用できる使用するには、ヘルシアのLINE公式アカウントと友達になり、キャンペーンメニューの中の「モニタリングヘルス」へ進む。「生年月日」「性別」「身長」「体重」の基本情報を入力し、Bodygramに従って自身の正面と側面を撮影するだけで、結果が出る。「腹囲」を自分で測る必要がなく、撮影後、約30秒で自動的に推定する。結果は、内臓脂肪レベルとして表示され、過去のレベルとの比較もできる。さらに、自身の順位を性別・年代別に表示。運動や食事についてのポイントも知ることができる。(画像はプレスリリースより)【参考】※花王ニュースリリース
2020年04月03日「ワンピースに決まってるでしょ」祝賀会のために着るものがない、と告げると母はそう言った。わたしには年に3回ほど、ホテルの大きな宴会場で行われる式典に出る用事があった。ひとつは、高校時代にもらった随筆賞の祝賀会(大賞を取ると殿堂入りとなってその後毎年呼ばれるのだ)。もうふたつは、俳句結社の集まり。わたしは18歳の大学1年生だった。いままでは何に出るにも制服で間に合ったが、これからは着るものを自分で考えないといけない。私服ならまだしも、パーティーに出るための洋服を選ぶことはとても難しかったし、わたしにはお金がなかった。そんなあんたにこそぴったりなのがワンピースではないか! と母は息巻いた。わたしと同じく背が低く、脚の太い母はお嬢さん時代本当はモードな服を着たかったのだという。いろいろ試した結果、ワンピースが最もお嬢さん扱いしてもらえて上品な気持ちになったらしい。お嬢さんに見えるように、と母はよく言う。それは背が低く顔が童顔でいまいち垢抜けない娘への叱咤激励であり、若い頃相当貧乏だった母の「育ちがよさそうに見えてほしい」という切実なる子孫への希望かもしれない。わたしもわたしで「お嬢さん」になることを望んでいた。ディズニープリンセスがきらいでむっくりと太っていて、目つきの悪い小学生中学生時代を送っていたが、本当は『ちびまる子ちゃん』の城ヶ崎さんや笹山さんにあこがれていた。アイスクリームのうたに出てくるおとぎ話の王女や、こまったさんが大慌てしながら走り回るときにひらひらとするドレスに溜息が出た。母に「お嬢さんに見えるように」と言われるせいですべてのかわいらしいものに反抗心が芽生えて、ショートカットでデカい眼鏡をかけてだぼだぼのパンツを履き、原色のゴツいスニーカーを履いてヘッドフォンをしていたような時代もあったが、18歳になり、大学でかわいい同級生たちを見て相当焦っていた。お嬢さんになるために、良いワンピースを買うのは悪くないかもしれない、と思った。母の言うワンピース購入の極意は3つだった1 パッと目立つ色のもの2 試着を必ずする3 三回迷う「これだ! と思うやつが絶対あるから」と母は言った。グッドラックという顔だった。ひとり暮らしの仙台へ帰り、ファッションビル4つをぐるぐる回った。フォーマルやパーティーものは大抵お店の奥の方、レジの近くや試着室の近くに設けられていることが多い。わたしは次から次へとワンピースドレスのコーナーでハンガーをかき分けた。ノー、ノー、ノー。これだ! と思うようなワンピースに出会うのは相当難しいことだと思い知った。そもそもパッとする色のものがなかなか売っていない。たいていがくすみカラーか、すこしきつめの紫や紅(赤ではなく、紅というかんじの色)だ。そして、謎のレースや謎の石がついているものが多い。にせものの宝石やにせものの真珠が縫い込まれているワンピースを、なぜだかわたしはことごとく嫌いだった。ノー、ノー、ノー。かき分けるワンピースに、どれも「こういうの着る人いっぱいいるんだろうな」と思ってしまう。色がだめ、生地が安っぽい、レースが安っぽい、これは少しいいかも……8万円! だめだ。背中が開きすぎ、裾が長すぎ、柄が派手すぎる、紺色だし普通すぎるけどこれならこれで……サイズがない。これもちがう、これもちがう、これもちがう! どうして「普通の」ワンピースがないの! 15店舗ほどハンガーの中を泳いだところでへとへとになって地下へ降りて果物屋さんで生のレモンジュースを吸いながら、ベンチに座って考えた。そもそもわたしのワンピース観が絵本に由来しすぎているのではないか。パッとした単色で、首元が開きすぎない、にせものの真珠や宝石はいらない、安っぽいレースもいらない、艶めかしくないはりのある生地、胸の下からふわっと広がるAライン、袖はポンッ! とパフスリーブになっている。そんなワンピース、絵本にしか存在しないのではなかろうか。思い描こうとするワンピース像は、8歳くらいの女の子が書くお姫様の絵のそれである。周りのかわいい同級生たちを“量産型女子大生”などと小馬鹿にしているが、量産型なのではなく単純に流行りのもので、わたしが流行りに乗れていないだけなのだと薄々わかっている。「普通の」ワンピースと言っておきながら、世間の普通のワンピースにノー! と叫ぶわたしは一体何者なのか。「どのワンピースにもね、覇気がないのよ」と声が聞こえる。ワンピースを探しつづけているうちに、いつの間にかわたしの頭の中に女王が鎮座している。「ワンピースは着る盾、着るたいまつ、着る花びら、着る風、着る塔よ。どれもつまんないワンピースばっかり、覇気がないのよ」「女王様、お言葉ですが」「なによ芋っこ娘」「覇気があるワンピースもあるにはあるのですが、高いんです」「働きなさい!」女王はすっかりご立腹で、わたしはもう歩き疲れてしまった。やはり普通のやつを何かひとつ買おう。ふつうの、結婚式の2次会で着るような、1万円前後の、なんか、レースとかの……。でもそれももうネットの通販とかでいい、きょうは帰ろう。歩き疲れたフロアの角の店の奥にふと目をやると、とてもきれいな深緑の生地が見えた。ちょうど、店員のお姉さんがマネキンにそれを着せようとしているところだった。「あ」「これだ!」女王が絶叫した。すぐに試着をする。深緑のワンピースは上品に首元が丸く切り取られている。生地にはりがあり、でらでらと光りすぎない程度につやがある。胸元で切り返すAラインは絵本のようにきれいに広がり、ぽんっ! と膨らむ袖には同じ深緑のリボンがあしらわれていた。むくむくと自尊心が育っていく感じがした。「これよ、覇気ってのは」と女王が言う。値段は1万8千円。買いだ。わたしは忠実に守ろうとした母のワンピースの極意の「3回迷う」をあっさり破った。はじめて自分で選んで買ったワンピースで出た祝賀会で、わたしはすこぶる可愛がられた。「上品だ」「賢く見える」「お姫様のようだ」とほめてくださるのはみな70歳を過ぎた人たちだった。「昔はこういうワンピースが多かったのに、最近はね」と口々に言われ、わたしの中にいるワンピースの女王は高齢女性である可能性があるな、と思った。そしてなによりも、「緑のワンピースの子」と呼ばれるのはとてもうれしい。わたしは「ワンピースの子」と呼ばれるために、これからもなるべくワンピースを着ようと決め、それから年に3着はワンピースを買った。1着は生地にはりのある式典用のもの、もう1着は百貨店に買い物に行くときに着るような「きちんとした私服」用、もう1着はいつでもすぐにコンビニに出られるようなシンプルなもの。クローゼットのなかのワンピースコーナーは年々増えて、眺めるたびににんまりとする。友人からワンピースの相談を受けることが増えた。誰かがワンピースのことを考えたとき、一緒にわたしのことを思い浮かべてくれる日が来たなんて!ある日、テレビに出ている商店街の魚屋さんのおじさんが「ハッと哲学」という持論を提唱していた。「何においてもハッとしないとだめなんだよ、恋でも仕事でも、ハッとしないと結ばれねえ」。まさにわたしがワンピースを好きなのは、ハッとするからだと思った。購入を決めるときにハッとして、願わくばそれを着るわたしに誰かがハッとしてくれたらうれしい。着る盾、着るたいまつ、着る花びら、着る風、着る塔。ワンピースを着て、わたしは立つ。
2020年03月28日韓国子ども服の中でも、ママたちの間で大人気の『monmimi(モンミミ)』。そんな『monmimi』の春の新作アイテムを着回して、読者キッズがそれぞれおしゃれコーデを披露! ぜひ参考にして、今年のキッズ春コーデを満喫して。( monmimiの着回しアイテム 01 )オーバーサイズロンTモンミミの定番アイテム、程よいオーバーサイズ感がおしゃれ見えするロンT「notre tops」。季節を問わず着られる、厚すぎず薄すぎずの素材と豊富なカラーバリエーションでリピート買いする人も多数。少しくすんだ色味が大人っぽい雰囲気も醸してくれる。[ユニセックス]notre tops¥1,590(80~140cm・税込)カラー:ブラック、グレー、ベージュ、アイボリー、カーキ、ピンク、ネイビーブルー【monmimi着回しキッズコーデ】小物でカラフルな挿し色をONニットキャップとロンTで合わせたベージュと、スキニーのブラックでベーシックにまとめたコーデに、ビビッドなウエストポーチとスニーカーが好アクセント!(ゆうだいくん・6歳)パンツ/ユニクロバッグ/パタゴニアスニーカー/ヴァンズアメカジテイストなゆるシルエットが◎くすんだピンクと、used感のあるデニムのラフな空気感がヴィンテージライクなアメカジテイストを表現。袖を少し折り返したバランスがこなれポイント。(こうしろうくん・5歳)デニムパンツ/リーバイス(used)キャップ/ザ・パーク・ショップスニーカー/コンバースメリハリが決め手のニュアンスカラーStyleアイボリーのロンTに、グレーやベージュのアイテムを合わせて全体を淡いニュアンスカラーにまとめ。ビッグシルエットなロンTと、タイトなレギンスの対比がGood!(蓮くん・4歳)レギンス/ウルフ&リタスニーカー/ナイキ( monmimiの着回しアイテム 02 )キルティングセットアップまだ寒い日にはアウター下のカーディガンとして、春らしい陽気の日には軽アウターとして、季節の変わり目に活躍必至の軽やかなキルティングセットアップ。ふわふわの柔らかい触り心地で、キッズがやみつきになること間違いなし。ころんとしたフォルムもとっても愛らしい。[ユニセックス]frere jacques jumper¥4,480(80~120cm・税込)、couquettex pants¥3,180(80~120cm・税込)カラー:グレー、アイボリー【monmimi着回しキッズコーデ】×柄アイテムで個性的にトップスやソックス、バッグなどセットアップ以外のアイテムをすべて柄アイテムにして個性派コーデを満喫。すべて違う柄でも“黒”をベースにして統一感を出すとバランス◎。(美都ちゃん・6歳)トップス/ジーウィズバッグ/ディミヌテイーボソックス/ウルフ&リタブーツ/ウルフ&リタきちんと見えお嬢さんコーデ控えめなフリルカラーのトップス、スカラップ白ソックス、バレエシューズで清楚な印象に仕上げたお嬢さんコーデ。ヘアはキュートな2つお団子にして子どもらしさをプラス。(藍々ちゃん・6歳)トップス/ザラシューズ/プティマインポップなカラーでストリート風ナチュラルテイストなセットアップに、イエローやレッドのポップなカラーを挿してプレイフルなストリートスタイルに! ボリューミーなフリル衿がファニーな雰囲気を加速。(はなちゃん・6歳)ブラウス/ジーウィズキャップ/inelliソックス/ジ アニマルオブザーバトリーphotography/Toshiyuki Tanaka
2020年02月28日プラダ(PRADA)の2020年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで発表された。“服を着る”ことへの原点回帰、プラダの考える新しい女性らしさ2020年春夏シーズンのプラダは、人が服を着るという、本質への原点回帰を行った。ただ古いものをそのまま現代に蘇らせるわけではなく、モダンな解釈を加えて“今の女性像”にあった新しいものへと作り変えている。今を作る時代のハイブリッド服の起源を辿る上で、自然へと回帰するプリミティブな素材を主役に立てた。ワンピースやスカートのガーゼ素材、帽子やバッグに用いられたラフィアなどがそうだ。それとは対照的とも思えるヘリンボーン柄の肉厚なベルベットなども印象的で、プラダらしい時代のハイブリッドが垣間見える。かつてのシルエットを参考にしたジャケットスタイルは、ポケットのフラップをビッグサイズにして、配置は低めに設定。ステンカラージャケットとスカートのセットアップは、ツイードやレザーなどの素材で組み合わせて、レトロシックなムードに捻りを効かせた。ディテールでほんのり味付けしたルックは、今の新しいスタイルへと直結している。装飾が生む、現代的エレガンスもともと服は1枚の布が始まりだ。だからこそ、トップスはレザーをそのまま肩紐で吊るしたようなものだし、スカートはラップ式がほとんど。一見単純な服には、技巧的な刺繍を施すことで過去にはない気品を纏わせている。自然をデザインへと昇華する試みも多々あり、ボタニカルな柄は精緻な手刺繍で意気揚々とゴートレザーのスカートや、シルクドレスにあしらわれた。自然に由来するバッグやシューズ小物は、過去に由来する素材使いと、時を感じさせるデザインから完成している。今季のシューズは、レザーの編み込みがアッパーやサイドに施され、まるで履き古したようなヴィンテージタッチのカラーがのせられた。フラットサンダルのアッパーもレザーの編み込みで涼やかに演出し、カラーバリエーション豊富に提案している。プラダの真骨頂であるサフィアーノレザーのバッグにも、編み込みでひと工夫を加えた。さらにラフィア素材をはじめ、原始的なムードを漂わせるバケツ型バッグが豊富に揃っているのも特徴的。言わずもがなアイコニックなナイロンバッグは、半月型のハンドバッグとして登場している。
2019年09月27日娘がいるお母さんなら、あるあるかもしれませんが…、女の子の服って、おしゃれで、種類も多くて、選ぶのって楽しいですよね。私も、娘が生まれてから、娘の服を見るのも選ぶのも大好きで、楽しくて仕方ありませんでした。■ファッションに目覚める娘、服の好みが母とは違う!?娘は、3歳ごろまで服に興味もこだわりもなかったので、私は毎日娘を、着せ替え人形のようにしていました。そんな娘も4歳になると、少しずつ自分の意志で服を手に取るようになりました。鏡の前で服をあわせてみたり、フリルを触ってみたり…。ズボンより、スカートを好むようにもなりました。そして、さらに服に興味を持ち始めた娘は、6歳のとき、将来「ファッションデザイナーになりたい」と言うようになりました。ファッション雑誌を見るようになり、ファッションスタイルの種類まで覚えるようになりました。小学生になってからは、行く場所などに合わせて、自分で服を選ぶようになり、そのうち私の選んだ服も、ことごとく却下されるようになりました。しかし、それでも私は、こっちがいいよ! 似合うのに~! と、私が好きな趣味の服を選んでもらおうと必死に説得していました。■女の子らしい服が苦手だった過去そんなとき…ふと昔のことを思い出しました。私は小さいころ、男の子っぽい服が好きで、女の子らしいワンピーズが大嫌いでした。母親から自分の趣味ではないフリフリの服を無理やり着せられて、嫌な思いをした記憶があったのです。ハッとしました。今私は、それと同じことをしている…。それから私は娘の好みを聞き、冠婚葬祭や学校行事などで指定があるとき以外は、娘が着たいものを着せるようにしました。一緒に買い物に行けない時は、事前にどんな服がいいかなどデザイン色など詳しく聞くようにしました。服の好みも立派な個性。最近では、ファッションについて、「え?そうなの?」「へえ~、知らなかった」と娘から学ぶこともたくさんあります。あと、何年かすれば、ファッションについて、私が娘にアドバイスを求めるようになりそうです(笑)
2019年07月10日■服はたくさんあるのに、着たい服がない……「こんなに服があるのに着たい服がないのか?」「クローゼットがいっぱいでどんな服を持っているのかわからない」「なんでテイストがバラバラなの」はちきれそうに、ぎゅうぎゅうに服が詰まっているクローゼットを見て、愕然とすることはありませんか?ファッション好きのイラストレーターとして知られる松尾たいこさんも、そんな人のひとりでした。■ショッピングは最大にして最高の娯楽。そこでハマった罠とは買うだけでテンションが上がるショッピング。しかしそれはすぐに後悔へと変わり、見て見ぬふりをする、着ない服の山が築かれていく……。そんなときの思考はすべて買うための言い訳でいっぱいです。例えば……「これ一着で着回しができる」→実際はワンパータンの着方しかできないので使えない。「セールだから買わなくちゃ損」→セール価格の時点で商品の価値は半減している。「ちょっとしたパーティにに着られそう」→ちょっとしたパーティなどない。どうでしょう、皆さんもこんな思考の罠にはハマっていませんか?■「服を買わない挑戦」で見えてきた、自分らしいおしゃれそんな「クローゼットパンパン」病を治すのに効果的なのが、洋服を買わないチャレンジ。まずは100日達成を目指してみるのがおすすめ。それが成功した頃には、すでに1年間続けられるくらいの気持ちになっているといいます。そして洋服を買わずに過ごした日々は、あなたにさまざまな発見をもたらしてくれるでしょう。「毎回同じ洋服を着ていても人はなんとも思わない」ことや「いろんな服を着ることがおしゃれではない」など。そして、一番の収穫は自分のクローゼットと真剣に向き合ううちに、本当に好きなスタイル、自分らしいおしゃれを発見できることなのです。■ファッションが変わると生き方も変わるお金を使ってもセンスは買えません。1年間洋服を買わないチャレンジの中で工夫を繰り返すことでセンスは磨かれ、ファッションの経験値はぐんと上がっていきます。松尾さんは着物の魅力を再発見したり、歩き方教室に通って洋服を着こなすために大切なことを学んだといいます。クローゼットを整理すると人生が変わる。そんな驚きのチャレンジをぜひ体験してみませんか。著者松尾たいこさんプロフィールイラストレーター・エッセイスト。広島県生まれ。これまで300冊近い本の表紙イラストを担当。横山秀夫「クライマーズハイ」の装丁画やカズオイシグロ「わたしを離さないで」限定ブックカバージャケットも担当。主な著書に『古事記ゆる神様100図鑑』『東京お遍路ゆる散歩』『35歳からわたしが輝くために捨てるもの』が、共著作に江國香織との共著『ふりむく』、角田光代との共著『Presents』「なくしたものたちの国」がある。夫はジャーナリストの佐々木俊尚。2014年からは福井にて「千年陶画」プロジェクトスタート。現在、東京・軽井沢・福井の三拠点生活中。著者公式ブログ著者公式サイト年11月15日公開2019年6月23日更新
2019年06月23日皆さんこんにちは!ゆゆです!皆さんは子供の着れなくなった服は どうしましたか?私はこんな感じです…子供の成長の早さを感じる今日この頃です。嬉しいようでちょっと寂しい。●ライター/ゆゆ
2019年06月13日■少ない服で着回しするなら、手持ち服から「マイ定番」を探す気付けば出番が多いアイテムこそ着回しの軸になる「なんとなく手に取ってしまう服」ってありませんか?自分なりに、手持ちの服と合わせやすい、着心地がいい、デザインが好き……など、理由はさまざま。もしそんな服があれば、クローゼットから出してみてください。選んだ服が、なぜ出番が多いのか?その理由を考えてみると、自分との相性の良さ=「マイ定番」が見つかるはず。これらを軸に着回しコーディネートを考えていくのが良いでしょう。無理に普段あまり着ないような服を着回しの中に入れる必要はありません。今回は気取らない普段着で、かつ少ない服でおしゃれを楽しむ着回しの方法を考えてみました。■少ない服で着回しするなら、ボトムスはベーシックを選ぶ自分に似合う形を把握する人それぞれ似合うものは違います。たとえばパンツ。人によってはおしり周りや太ももなど、体のラインが強調されてしまうものもあります。日頃から自分の体型に合うボトムスを把握しておくと、買い物に行ったとき、さまざまなデザインのボトムスの中から、自分に似合うか・似合わないかが、見ただけで大体わかるようになります。それは、スカートでも同じこと。自分に似合う丈や形を日頃からある程度把握していると、買い物の失敗も防げますし、時間短縮にもなります。自分に似合うものを把握するには、やはり試着をしてみることです。はじめは気になったものを片っ端から試着していくのもいいと思います。そうすることで、似合う・似合わないの判断がつくようになり、新しい発見が得られるのです。左・中央:ユニクロ右:通販今回着回しに選んだのは、この3本。私はもも張り体型。そんな私の太もものラインを拾わず、足をきれいに見せてくれるテーパードパンツを、お手頃価格のプチプラ服からベーシックカラーのブラック・ホワイト・ネイビーの3色を選びました。■トップスはシンプルなものと色・柄物などを少しプラス少ない服で着回ししようと考えたとき、すべてをベーシックな色・デザインだけで揃えてしまうと、ときに地味になったり、コーディネートのアレンジが効かなくなったり、同じものを着ている印象を与えてしまうこともあるかもしれません。シンプル・ベーシックなトップスをメインにしながらも、色や柄が特徴的なトップスを1点プラスするだけでも着回しのアレンジがしやすくなります。今回私が選んだトップスはアウター含め6着。どれも形はシンプル。色や素材感などで着回しにアレンジが効くように考えてみました。左:ユニクロ誰もが所有していそうなカジュアル度の高いボーダー。時に子供っぽくも見えるボーダーですが、部分見せで取り入れるとコーデのポイントになります。右:ユニクロエクストラファインニットのシリーズは、薄手で網目も細かくウール100%。お値段以上に見えると個人的に気に入っています。今回はカーキのカーディガンをチョイス。左:スピック&スパン冬の終わりにお得にプチプラ価格で買ったカシミヤニット。本来の価格なりにさすがカシミヤの毛並みが良く質の良さを感じられるニット。色は私の定番色、グレーです。右:ユニクロルメールコラボアイテム。やさしいマスタードイエローが差し色効果を生みます。左:ユニクロプチプラのシルク100%のシャツは気負わず着られます。デニムなどに合わせて大人カジュアルにもおすすめ右:ユナイテッドアローズアウターは自分の体形にあったものを。とくに肩幅、袖の長さが合ったものを選ぶよう心がけています。以上、9着で着回しコーデを考えてみたいと思います。3本のパンツを軸に、少ないトップスでどのように印象を変えるか。次回はそのあたりを詳しくお伝えします。2017年3月6日公開2019年4月23日更新
2019年04月23日■旅行の服選び、気を付けている3つのポイントは?旅行で洋服に一番悩むのは、中途半端に泊数の多い国内旅行。3~4泊、ずっと同じ服だとつまらないし飽きてしまう。かといって日数と同じだけの洋服や靴を持っていくなんて荷物が膨大になってしまう。これまでの経験から、「荷物を少なく」かつ「毎日新鮮な気分でコーデが楽しめる」ように、私が工夫していることをまとめてみた。GWに実家に帰省する途中で、地方都市を観光で訪れる旅行を予定しているので、この3泊4日のコーデを考えた。1.シワにならない服、シワが気にならない服を選ぶ旅行用の服選びで一番大事なのは、「シワにならない服」を選ぶこと。厚手のニット生地のロングスカートは、座っていてもラクチン、シワもまったく気にならない、旅行にぴったりのアイテム。同じく着ていて楽なニットを合わせて。ロングのニットタイトスカートはスリッパで歩く旅館でもエレガントに見えるのでおすすめ。スカーフとアクセサリーでガラッとイメージを変えて。2.座ったり立ったりが楽な服を選ぶ私は旅行中、デニムを履かない主義。ベイカーパンツはデニムよりもこなれた感じが出るので最近愛用している。もともとワークパンツなので、摩耗や汚れ、シワを気にしなくていいのが旅行向き。また基本的にゆるいシルエットなので、履いていて楽。3.バッグと靴は1種類と決める。どんな服にでも合うものをチョイス上記のコーデ写真は服は違うけれど、バッグと靴はすべて同じ。旅行中の荷物を減らすには、バッグと靴を1種類で通すのが一番効果的。白いボディバッグは何色の服にも合う万能アイテム。MARC JACOBSのカメラバッグは上質感があり、カジュアルになりすぎないところが◎。両手が空くので便利。旅行に履いていく靴と言えば、歩きやすさ優先からスニーカーを選ぶ方も多いかもしれないが、私は脱ぎ着が楽なフラットシューズを選択。お寺を拝観したり、和風の旅館に泊まったり、旅行中って意外と頻繁に靴を脱いだり履いたりする。街中を観光する旅行ならこれで十分。シルバーのバレエシューズは、綺麗めコーデにもカジュアルにも合うので使い勝手がいい。■ずっと同じコーデは飽きる!アクセサリーで楽しめる工夫を服に合わせて2パターンのアクセサリー・スカーフなどの小物を用意トップス2種、ボトムス2種で計4種類のコーデができるわけだが、それだけでは、組み合わせを変えただけで、本人がちっとも楽しくない。そこで巻物とアクセサリーの出番。カラフルなシルクのスカーフは、気温の変化に対応する機能性もあり、コーデの印象をガラッと変えられる優れもの。軽くて薄手の大判ストールは、防寒具やアクセサリーにもなる便利なアイテム。丸めてバッグにも忍ばせておける。個性的なアクセサリーも総取り換えして、同じ上下の服でも違うコーデとして新しい日をエンジョイ!大ぶりのアクセントになるアクセサリーを旅行の日程数分+α選んで持っていく。かさばらず、毎日新鮮な気分でコーデが組める。服を何枚も持っていくよりも、荷物ははるかにコンパクトになる。その日の気分で選べるのがいいところ。旅行は紛失のリスクが高いので、高価なジュエリーは避け、アクセサリーを持っていくようにしている。■荷造り、旅行中の荷物管理、帰宅後の整理、わずらわしさを最小限にするコツ家族旅行の荷造りについてはこの20年間、旅行前・旅行中・帰宅後と、いかにシステマティックにスムーズに行うかを追及、工夫してきた。カラフルなエルベシャプリエのトートバッグを使った、私の家族旅行の荷物管理についての記事はこちらから。【裏ワザ集】家族旅行の荷物準備と整理をとことん楽にする■旅行中でも、旅行中だから、ファッションに気を使う旅行って写真をたくさん撮る。写真は残る。そして女性はある程度の年齢になると、レストランや宿でその身なりをチェックされていると思った方がいい。動きやすく、汚れが気にならないけれど、自分自身も周りにいる人も気分よく過ごせるおしゃれなコーデで。旅行前、日程に沿ってファッション計画を綿密にシミュレーションし、最小限の荷物で最大限のコーデを考えよう。思い出に残る素敵な旅行を!
2019年04月16日難しそうに感じる温泉浴衣の着付けは、コツを掴めば簡単に美しく着こなすことができます。おはしょりなしでも着崩れしにくい帯の結び方や、襟の調節など、細かいポイントを動画で解説。彼や友達との温泉旅行の前におさらいしておきましょう。温泉浴衣は「おはしょり」ナシ!1. 体の前で広げてから後ろに回し、両袖を通す。2. 体の正面で襟と襟を合わせ、長さを揃える。3. 裾の長さをくるぶしに合わせる。4. 襟先を両手で開いて、まず上前(右手側)の幅を足幅に合わせる。ここがポイント! 下前をしっかり巻き込む!5. 上前を戻し、下前(左手側)を合わせる。このとき、腰に添わせて奥に入れ込み、クッと上に少し持ち上げる。余った部分は外に織り込む。こうすると足さばきがよくなります。6. 上前を重ねる。7. 腰から胸にかけて、前後のシワを手で撫でてとる。8. 着崩れしないように、右腰の襟先を右手で押さえる。ここがポイント! 襟は喉のくぼみ下でしっかり深めに合わせる9. 浴衣の合わせ部分が喉のくぼみ部分にくるように調整する。余りは後ろへ。ここがポイント! 襟の後ろはこぶし大10. 背中の中心を下に引き、襟後ろを開ける(衣紋を抜く)。このとき開けるのは、こぶし一個分が上品です。11. 背中のたるみを下に下げる。意外と難しい蝶結びのコツは必ず覚えて!12. 帯は中心を右腰に当てて、後ろに回します。13. 左が上になるように一度結び、左で羽を作り、右をかぶせます。14. 形を作って、ふんわりとさせればキレイな蝶結びの完成です。背の小さい人は…浴衣の丈が余ってしまう人は、紐を使って調整してみて。紐は、たいていの旅館であれば貸してくれるそう。温泉浴衣の着こなしで差をつけよう!友人や家族、恋人と温泉旅行にいったときに、美しく温泉浴衣を着こなすことができるように、ぜひチャレンジしてみてくださいね。取材・文/伊集院尚子衣装協力:竹杉商事使用商品は、来年度の大河ドラマ“おんな城主 井伊直虎”にちなんで製作中のものです。
2019年02月25日春になると雑誌もお店も春らしい色であふれ、「気分の上がるきれい色〜」なんて言葉につられ、パステルピンクやラベンダー色のニットなどを買いたくなります。でも、そうした言葉に乗せられて春色服を買い、3〜4月に数日着ただけであとは1年中クローゼットに死蔵……。そんな失敗を私は何度繰り返したことでしょう。さすがに経験を積んだ今は、自分のクローゼットに加えたい色とそうでない色を、慎重に見極めるようになりました。私のクローゼットのベースカラーは「黒、白、グレー、ベージュ」、そしてアクセントカラーが「赤」。スパイス的に少量投入するのが、「彩度の高いオレンジ、イエロー、グリーン」などです。そのため、春に向けて自分のクローゼットを整理しつつ、春に投入する服は同じ色の素材違いがメインです。赤のバックサテンのスカートは、冬のセールで買っておいたもの。冬にはブラックに合わせ、夏はベージュや白と合わせることが多くなります。同じ服でも、ベースカラーを変えることで、十分その季節らしいスタイリングにすることができます。派手な色や柄は、主にボトムスで取り入れるのもマイルール。顔映りをさほど気にせず服を選べるし、長身のためボトムスにインパクトがあった方が着映えがするからです(反対に小柄さんは、ポイントを上半身に持ってきた方が、バランスが良くなる場合があります)。自分の軸色を決めておくと便利だと思う理由はいくつかあります。手持ちの服とコーディネートしやすくなること、クローゼットの死蔵品が少なくなり、無駄な買い物をしなくて済むこと。そしてもうひとつの理由は、バッグや靴などの小物にも思い切った色を選べることです。赤のスカートをオフィス用に着るなら、ベージュのパンプスで同系色にまとめますが、もう少しモードに着たいフリーランスの私の場合、靴にも赤のタビブーツ。あえて赤のトーン違いで「はずし感」を楽しみます。ニット:AP STUDIOスカート、靴:メゾン・マルジェラトレンチコート:ドゥーズイーエムクラス
2019年02月25日暗めな色を選びがちな冬が過ぎると、春らしく明るいカラーのものを身に着けたくなりますね。今年の春は、昨年に引き続きライラックやラベンダーなどのパープル系カラーが人気だそうです。きれいなカラーのニットは1枚で着たり、インナーでアレンジしたりと、今の季節から春先まで幅広く着回せます。そんな春色のニットをUNIQLOで見つけました。私が選んだ春カラーのニットは、UNIQLOの「エクストラファインメリノクルーネックセーター」。極細のメリノウールを100%使用した、上質なウールのニットです。カラーはパープル。やや青味のあるラベンダーに近い淡いパープルです。毎年出ている定番のニットですが、今季はダブルリブの襟元に。首回りが繊細で華奢見えするようアップデートされました。サイズは重ね着することを前提に、2サイズアップのXLサイズを選んでいます。もちろん1枚で着ても良いのですが、まだまだ寒い今の季節は、重ね着することが多いです。今回は、インナーを白のクルーネックカットソーにして、首と裾から少しだけ白を効かせてみました。ラベンダー×カーキ×ブラウンの色合わせに、白の差し色が入ることでより春らしく、また、程よい抜け感を演出する効果があります。アクセサリーもシルバーで統一して、カジュアルな印象に。こちらは、同じニットを1枚で着たパターンです。1枚で着ると、襟ぐりの程よい開き具合が繊細で華奢な印象に見せてくれます。ボトムスはネイビーのワイドパンツ、アクセサリーはゴールドにして、きれいめな印象で着回しました。滑らかな肌触りで快適な着心地の上、毛玉ができにくく、自宅で洗濯もできるなどイージーケアなところがありがたいニット。程よい襟ぐりのクルーネックニットは、アクセサリーやインナー次第でいろいろな印象に着回すことができます。1枚でさらりと着たり、インナーとのレイヤードなら防寒にもなり、今の季節から春先まで長い期間着用できる頼もしいアイテムです。KNIT// UNIQLOCUT & SEW// 無印良品PANTS//楽天SHOES// amiamiBAG// FENDI
2019年01月29日今買って春まで着られるアイテムを探しながら、ロングカーディガン?白パーカーもいいな、なんて考えながらお店を覗くと、どこも新春セール真っただ中。「え、これはどうして今セールになってるのかしら?」と思うようなものも結構あって、その中で選んだのがシャツワンピース。正直、こういうのを着ると、アーティストなのにコンサバ系に見えるのではと、今まで手が出せなかったのですが、好きなように着てみたらどうなるか実験してみるとーー。私はちょっと難易度高めのキャップを合わせてみましたが、妙に私らしくしっくりきました。ここまで派手じゃなくても、キャップはアリだな!とも思います。冬場はスースーするのは避けたいので、中に黒タートル、下にデニムを穿いてみました。縦長効果で思いのほかスッキリ見えるのと、シャツワンピといえど、ひざ下まであるのって暖かい!という感激。春は1枚でさらっと着るのを楽しみにしています。ピアスや靴、腕時計などにちょっとスパイスがあったら良いですね!シャツワンピース URBAN RESEARCHタートルネックZARAデニムR.H.vintage靴Minnetonka腕時計DIESELキャップoverride
2019年01月28日年末年始。帰省や旅行など、いつもよりたくさん移動する方は多いのではないでしょうか?わたしも年末は大移動をするので、暖かく、楽チンで、シワなどを気にしなくても良い洋服を選ぶのが恒例。GUのハイウエストストレートデニムは、くるぶしまで暖かいフルレングスかつ美シルエットなので、年末年始も大活躍です。でも、「きちんと感」を出したい日、カジュアルコーデではやはり手抜き感がある……そんな悩みを5つのこだわりで解決しています。2018年はじめに購入したZARAのレオパ柄スニーカーは、派手柄ながら品の良さがあり、おしゃれに見えてとてもお気に入りです。年末年始の車移動は脚もむくみやすいのでスニーカーで出発。でも、スニーカーだけではカジュアルになりすぎるので、もう1足バッグに入れて持っていきます。カラーシューズに履き替えるスニーカーから履き替えたいのはカラーシューズです。ベーシックカラーのパンプスも良いですが、タートルネックとデニムのカジュアルスタイルのときは、カラーアイテムを足元に取り入れるだけで、品良くおしゃれなスタイリングが作れます。ミニバッグに持ち替えるCABaNで購入したトートバッグはサイズ感がちょうど良く、旅行や帰省の際などにとても便利です。汚れても洗えるのが嬉しい。きちんと感を出したいシチュエーションは、このミニバッグにチェンジするようにしています。2年ほど前に購入したZARAのツイードバッグは、CHANEL風コーディネートを楽しめるので年末年始も大活躍です。ムートンコートで「カジュアル」も「きちんと感」も欲張るカジュアルなスニーカーコーデにも、きちんと感のあるパンプスコーデにも合わせやすいコートとして選んだのはスタニングルアーのムートンコートです。暖かく包み込んでくれるので、どんな場所でも身軽に動けます。丸襟の柔らかい雰囲気で、どんな人にも親しんでいただきやすい1枚。お気に入りのイヤリングを添える先日Latticeで見つけた300円のイヤリング。超プチプラですが、品の良いコーディネートに仕上げてくれる大切なアイテムです。丸いシルエットには「円満」というキーワードを感じるので、見つけるとつい購入してしまいます。お気に入りのフレグランスをひとつ持ち歩くたくさんの方に会うとき、食事をするときなど、香りが強いと不快感を感じることもあるため、気をつけなければなりません。でも、ほのかに香る程度で香りを楽しむと、心にも余裕ができるのでおすすめです。私がよく持ち歩いているのは、JO MALONEのコロン。直接肌につけると香りが強くなる恐れがあるため、ムエット(紙)にコロンを吹きかけ、ハンカチに包んで持ち歩いたり、寝る前にセーターに挟んでおいたりと、ほのかな香りを楽しむようにしています。年末年始、楽チン服で過ごしたい。でも、きちんと感を作りたい、そんなときに、カラーシューズ、ミニバッグ、お気に入りのコート、アクセサリーやコロンを添えてみてはいかがでしょうか?カジュアルコーデでもピンと背筋が伸びる、素敵なコーディネートが楽しめます。
2018年12月31日子ども服って、自分の服とは違ってどんどん溜まっていく一方ではありませんか?もしも“捨てられないものランキング”があったとしたら、子ども服は堂々のランクインを果たすくらい処分しにくいアイテムなのではないかと思う程です。筆者の友だちで3人の子どもをもつママさんがいるのですが、一部屋がすでに子ども服やおもちゃで占拠されているそうです。「気持ちに踏ん切りをつけて捨てればいいだけのこと」だと言われてしまえばそれまでなのですが、子ども服はどれも思い出がたっぷりなので処分しにくいと言います。■ まずは、ざっくりと2種類に分類するナオ / PIXTA(ピクスタ)整理収納アドバイザー2級の資格試験の勉強をしたときの知識から言うと、まずは手放すものと、まだとっておくもの(とっておきたいもの)をざっくりと決めてしまいましょう。どっちに分類しようか迷ったら、とりあえずそれはとっておくものに分類してしまってOKです。手放す服が決まったら、さっそくそちらの処分に着手していきましょう。■ 子ども服を上手に手放す方法3つ1.月齢や年齢に分け、枚数を決めてとっておくFine Graphics / PIXTA(ピクスタ)「子どもはすぐに大きくなるので、服の数も膨大に。全てとっておくのは不可能なので、枚数を決めてとりわけ思い出の深いものだけを選別して残すようにしています」(34歳/パート)2.別のアイテムにカタチを変えてしまうkinarico / PIXTA(ピクスタ)「くるみボタンやシュシュ、ヘアゴム、ロゼッタ、ポーチ、ポシェットなど、別のアイテムにリメイクしてとっておきます」(33歳/パート)3.お金に替えるEmi-s / PIXTA(ピクスタ)「フリマアプリに出品して、お金に替えます。そのお金で、また新しい服を買たりしています」(34歳/専業主婦)■ 3、4歳年下の子をもつママ友を確保しておくのも手shimi / PIXTA(ピクスタ)この他、定番ではありますが「子ども服のおさがりをもらってくれる(自分の子よりも)3、4歳年下の子をもつママ友を確保しておくと良い」という意見もありました。確かに、譲った子ども服を着ているときにバッタリ会ったり、SNSにアップされている写真がたまたま自分があげた子ども服を着ているものだったりしたら嬉しくなりますよね。ナオ / PIXTA(ピクスタ)もうこの子ども服は出番がないのだと思っていた服が活躍しているなんて、なんだかほっこりしますよね。ただ、子ども服のおさがりによるトラブルも少なからずあるようなので、そういうトラブルを招く心配のない人を探すことがポイントになってきます。いかがでしたか?子ども服の処分に困ったときには、ぜひ参考にしてみてください。
2018年11月30日11月29日は「いい服の日」。「1129(いいふく)」の語呂合わせから生まれた記念日です。「いい服とは何か」を考えるのに最適なこの日は、自分の服装をチェックするのにもおすすめ。そこでファッションに一家言ある男性に、女性の秋のトレンド服について語ってもらいました。協力してくれたのは隆史さん(34歳/美容師)、隼人さん(32歳/アパレル)、孝之さん(35歳/カフェ経営)の3人です。■ボリューミーな袖は男性に不人気?――今秋のトレンド服を見ていて、気になるポイントはどの辺りでしょうか?隼人「仕事柄(アパレル勤務)知ってるのですが、この秋のトレンドはニットかな。いろんなニットが出てて、みなさんよく買ってますよ」隆史「二ットと言えば、袖の部分がブワッとボリューミーなのがありますよね?」隼人「ありますね。パフ袖とかボリューム袖って言われてます」孝之「(写真を見て)え、これ?何か変じゃないですか?」隆史「でも着てる子、多いですよ。この前お店に来たお客さんは、こういう袖でフェイクファーがついてる服を着てて、猟師っぽいな~と思いました」隼人「センスが問われますね。上手にワイドパンツとか合わせたらオシャレなんですけど」孝之「う~ん。スタイルがよければアリかもしれないですね。普通の子の場合は、かさばってるというか、体の横幅が広く見えるかも」■おとなしめ女子は柄ニットに注意――他にはどんなニットに注目していますか?隼人「カラーニットもトレンドですね。個人的にはパープルは要注意だと思ってます。下手をするとケバくなったり、おばちゃんぽくなったりするから、ちゃんと自分に合う色を選んでほしいです」隆史「うちのお店の子は赤いニットを着てました。きれいな色だけど、派手すぎて “赤い服が歩いてる”みたいだったのが残念」隼人「赤ニットはメイクが大事かも。チークをしっかり入れたり、赤リップを塗ったりすると元気な感じになると思います」孝之「そういう女子は苦手だな~。僕はおとなしめの子が好きなので」隼人「おとなしめの子が失敗するのは、これもトレンドの一つですが、柄ニットですね。素朴になりすぎるとダサいんです」隆史「北欧の少女的な?」孝之「あ~、カナダのスクールガールみたいな」隼人「カナダ?表現が面白いですね。とりあえずロングスカートに合わせちゃいけないんです。ミニスカとかタイトなデニムとか、ボトムスを軽くしないと」孝之「なるほどね。僕、ゆる編みニットも好きになれません。なんか、どんくさい感じが」隼人「やっぱりボトムスをタイトにしないと、上半身のボリュームのまま存在感が出ちゃうんですよ」■デートでレギンスを履くのはNG?――ニット以外のトレンドで気になることはありますか?隆史「レギンスかな」隼人「あー、今年来てますよね、レギンス」孝之「関西のおばちゃんみたいなやつ?うちの母親が愛用してます」隆史「今シーズンは結構、色の種類がありますよね。ベージュとか茶色とか」隼人「僕は黒かグレー推奨です」隆史「茶色は下着っぽい感じでやだな」隼人「レギンスは男子に不人気なので、デートには着て行かないほうがいいかもしれません」隆史「防寒にはよさそうですけどね」隼人「あと、レギンスを履くとコーディネイトが楽なんだと思います」孝之「そうか。楽で温かいなら着てくれていいけど、かわいくはないんだよな~」隼人「女子的に楽な服って、たぶん基本、男子ウケはしないんですよね」■買い物やデート服選びの参考にパフ袖のニット、カラーニット、柄ニット、そしてレギンス……トレンド服の非モテポイントのイメージは湧きましたか?みんななかなか辛口ですが、これが男子の本音のようです。よかったら買い物やデート服選びの参考にしてくださいね。
2018年11月29日これを着ておけばまず正解。社会人になると好きな服を好きに着て良い日は、もはや週に2日程度しかなくなり、いつしか服を着るのに正解・不正解を求めていることはありませんか? そうして、正解を選んでいくと老若男女に清潔感を感じさせる「女子アナ風コーデ」が型にはまっていた……という経験を持つ方も少なくないでしょう。しかし、本当の意味で私たちアラサー・アラフォー女性はもっと自由にオシャレを楽しんで良いはず! そこで今回は、無難なOLコーデから半歩先を行く、オシャレなキャリアコーデの作り方をご紹介します。服がワンパターンかも? と思ったら【デキるOLマナー&コーデ術】vol. 136大前提として、女子アナが着ているコーディネイトが悪いということではありません。むしろ、そうした洋服を持っていれば、普段の仕事着としてはもちろん、上品なホテルディナーや、婚活パーティ、果ては恋人の両親へ会いに行くコーディネイトにも全部、通用します。やっぱり女子アナ風ファッションはあれば便利な服ですよね。しかし、それだけでしか持っていないとなると、ファッションにおいての個性というものがなくなってしまわないか気になるところ。とはいえ、全身のスタイルを変える必要はありません。女子アナファッションの上品な部分をベースにしつつも、普段とは違ったポイントを押さえてコーディネイトを楽しみましょう。シックな色+ビビッドカラーキャメル・ネイビー・グレー・ラベンダーといった大人の女性が取り入れやすいカラーで構成されたファッションは上品にまとまりやすい反面、無難な着こなしになってしまう可能性があります。なのでアウター含め全身を定番のカラーでまとめずに一点だけポイントで主張の強い色を取り入れてみてはいかがでしょうか。多くの人が使い勝手を考えて手を伸ばすのに躊躇してしまう、色みの強いパープルやグリーン、はっきりした色のレッド、さえるようなブルーなど。彩度の強いカラーアイテムがコーデのどこかに入っていると無難な印象を抜け出し、ファッション性が高まります。スカートで思い切り取り入れてみるのも良いですし、ピアスなどアクセでさりげなく取り入れるも良いですね。挑戦しやすいパーツからぜひ色モノを加えていきましょう。そうするとベースは変わっていないけれど、いつもと違う雰囲気を表現することができます。アシンメトリーデザインを加える女子アナ風コーデは、誰が見ても親近感と安心感を持てるよう調和のとれたファッションが特徴的です。スカートのデザインもシンプルなものですし、シャツやトップスもどちらか片側にだけデザインがあるものではなく、左右対称となるような柄、デザインを意識的に選んでいるのではないでしょうか。なのでその逆をいく左右非対称のアシンメトリーデザインをコーデのどこかに取り入れると、懐古的な印象から一転してモード感を感じさせることができます。例えば、最近では両サイドに違う素材を取り入れた巻きスカートや、ワンピースの裾がイレギューラにカットされたデザイン性の高いアイテムが多く展開されています。ピアス・イヤリングも両耳でデザインが違う商品が今、とても人気が高いですよね。こうした左右非対称となるアイテムを加えるといつもの女子アナ風コーデから少しだけ違った個性的なオシャレを楽しむことができますよ。いつもより、ほんの少し攻めたコーデを手持ちの服とは全く違うスタイルを目指したいと考えたとき、多くの人は頭からつま先まで全部をガラッと変えなくてはいかないのかな?と思いがちですが、逆に180度違う自分にいきなり変化するのは難しいです。ワードローブをいちから揃える時間と手間、お金もかかりますし、何より急な変化に自分自身がなじめない可能性があるからです。なので、徐々に自分をプチイメチェンしていく方法をオススメしています。普段のお洋服を活かしながら、いつもとは違った個性的なアイテムを少しだけ取り入れる。それだけで十分周りに与える印象も大きく変わりますのでぜひ、できるところから試してみてくださいね。
2018年11月25日仕事や家事、育児で忙しいときに「今日はなにを着ようかな〜?」なんて、鏡の前で着る服をじっくり選ぶ時間なんてあるはずがありません。でも、クローゼットの中がぐちゃぐちゃになっていると、日々の洋服選びに時間がかかってしまいます。着る服が出てこないのに時間ばかりが過ぎていってイライラした経験がある、という人はおそらくかなりの多数派だと思います。洋服を短時間で選ぶことが可能になれば、時間と気持ちに余裕が生まれると思いませんか?今回は、そのための方法をご紹介いたします。■ 収納スペースに対して“7割”の収納が基本!整理収納アドバイザーの資格試験に対応するテキストには、収納はスペースに対して7割程度が基本であると書かれています。物が見やすく、さらに手を入れるスペースがある割合が7割なんです。Caito / PIXTA(ピクスタ)つまり、7割収納を心がければ格段に出し入れがしやすくなるということ。また、整理するには物を減らすことも大切であるというような内容の記載もあります。特に服は減らすことはなかなか難しいアイテムなのですが、手放すための具体例を挙げていこうと思います。■ 「手放す服」の目安となる2ケース1. 支度時に、一度着たにもかかわらず鏡の前で脱いだ服Ushico / PIXTA(ピクスタ)出かける前に脱ぎ捨てることが多くなりがちな、着まわし力の低い服は処分してしまったほうがいい典型例です。ほかの手持ち服との相性が悪く着れないことが多い場合においても、思い切って手放すのが良いでしょう。2. 1年間出番がなかった服「もしかしたら、また流行るかもしれないからもったいない」といつまでも服をとっておく人もいます。しかし、ちょっと記憶を辿ってみてください。1年間着なかった服は大抵の場合、それ以降に頻繁に着るようになるということがありましたか?答えはおそらくNOだと思います。“たんすの肥やし”になっている服は、迷わず処分していきましょう。SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)■ シンプルな服は手放しちゃダメ!同じようなテイストの服を数着持っている場合、整理収納アドバイザーの資格試験勉強時には、そのうちの1枚だけを残して処分することをオススメしています。ただ、仕事で知り合った元アパレルショップの店員さんに話を伺ったところ、シンプルで着まわし力の高いアイテムは例外とのこと。流行りの服や、クセのあるデザインの服を活かすためにはシンプルなアイテムがマストだからだそうです。Deja-vu / PIXTA(ピクスタ)割合としては、クローゼットの2〜3割程度をシンプルな服に当てる感覚でOKでしょう。Galyna / PIXTA(ピクスタ)本格的に冬服を出すこの時期に、ついでにクローゼット内をリセットすることができれば一石二鳥だと思います。ぜひ、参考にしてみてください。
2018年11月15日■無地しか着ない女私のクローゼットには、無地の服ばかりが並んでいる。カラフルな色のものは多数あるが、全部無地。派手な色の服ってコーデしづらい、と思っている方が多いかもしれないが、私の持論は「柄物の服の方がよっぽどコーデしづらく、飽きやすい」。また、無地の服の方が自分自身も着ていてすっきりした気分になるし、見ている人も同じ気持ちなのでは?と思う。柄物を着ると、どうしてもその人のイメージはごちゃついた印象になる。自分がその柄物に負けないパワーがあればいいが、難しい。年齢を重ねるとともに、女性はどうしても透明度を失い、モヤっとした印象をまといがち。その人の個性にもよるが、少なくとも私自身は、「無地の服を着た方がすっきり清潔感が出る」と感じている。そう気づいてからは、思い切って柄物の服を処分した。気に入っている柄物を一部残して、無地の服だけのワードローブを構築している。ただ、洋服がほとんど無地になると、今度はコーデ全体が「寂しい」印象になりがち。ピアスやネックレスなどアクセサリーを足せば解決するのだが、その他に「小物」で柄物を添加する方法もおすすめだ。どの「小物」で柄物を添加するとコーデしやすくなるか、いろいろ試行錯誤して私なりにわかったことをまとめてみた。■ベルト、バングル、トートバッグ柄物を選びやすいアイテムはコレトップスを着る。ボトムスを選ぶ。上着、アウターを羽織る。このとき、小物で柄物をプラスする場合、もっとも手軽に合わせやすいのは・ベルト・バングルである。かなりインパクトのあるアニマル柄のベルト。細いもの、太いものでも、印象はかなり変わる。1点加えるだけで、コーデの雰囲気がガラッと変わるので劇薬。取り扱い注意の小物だ。バングルは意外と太いものでも、夏以外は見えにくく使いやすい柄物アイテム。カジュアルな服装のとき、上から下まで無地だと、かなり寂しい感じになるのが中年女性。そんなときに便利なのが、インパクト大の柄物トートバッグ。エルベシャプリエのトートは丈夫で収納力抜群。長く愛用している。普通のニット+ベーカーパンツでもこのトートを持つだけで「おしゃれした」感が簡単にアップする優れもの。近所に出かけるときも所帯染みないようにしたい……そんなときのお助けバッグだ。■スカーフとストールは、柄物が逆に便利!次に便利なのがスカーフやストールで柄物をプラスする方法。柄物スカーフとかチェックのストールは、色が数色混じっている。この数色の色のうち、どれか1色でも服や靴とリンクしていればOK。逆にすごくコーデしやすいのである。反対に、1色のみの無地のスカーフやストールを無地の服に合わせると、コーデの平坦さがより強調されてしまう場合もある。最後にプラスするスカーフやストールは、かえって柄物の方が合わせやすい、というのが私の見解だ。20代の頃からヨーロッパに旅行する度に、コツコツ集めてきたエルメスのスカーフたち。30年以上経っても色も質感も古びない。今でもすべて「現役」だ。ジョンストンズのカシミア100%のチェックのストールはチェックの色が数色混じっているからこそ、コーデしやすい。奥の優しい色合いのドライブリッジは、グレーと淡いブルーの服に合う。手前のドレスゴードンは、紺系の服やデニムに合わせやすい。■【実例】柄物は小物で投入する!実際に、無地だけの服に、小物で今シーズン流行中のパンサー柄を添加するコーディネートをご紹介。マディソンブルーのベージュの麻100%のシャツとカリテのベージュの細身のパンツ。これだけだと、あまりに平凡で地味な印象のコーディネート。これにパンサー柄の小物を合わせてみる。地味で老けて見える印象だったベージュの服が、一気に背景となって引き立つ。ここで注意。ベルトまでパンサー柄にしてしまうとトゥーマッチ。逆にベルトとバングルをパンサー柄にしたならば、靴は無地のベージュを選ぶ。柄物の投入はその割合、パーセンテージのコントロールが重要だ。出かける先が仕事なのか、華やかな席なのか、合う相手が女性なのか男性なのかによっても判断は異なる。それを考えつつ、無地の服同士のコーデに柄物の小物を足していけばいい。■無地の服+柄物の小物で、日々のコーデを自由自在にコントロール無地同士の服の組み合わせは簡単だ。いくらでもコーデの組み合わせが可能だから。そこへさらに小物でスパイス・アクセントになる柄物を足したり引いたり。派手にもできるし、シンプルで落ち着いたコーデにもできる。真面目な仕事の場でも、華やかな場でも、気楽な家族とのお出かけにも。各シーンにぴったりなコーデを毎朝サクサク作れるように、ここでは私が日々している工夫を紹介してきた。無地のシンプル服も、派手な柄物も。両方楽しんで、おしゃれのバリエーションを増やしていこう!
2018年10月30日ザ ダラス(THE Dallas)は、2019年春夏コレクションを、2018年10月19日(金)に渋谷・マスタードホテルにて、プレゼンテーション形式で発表した。ホテルに3人の“私”の部屋が登場「I am」=“私は私”をテーマにコレクションを展開したザ ダラスは、マスタードホテルの中に3種類の部屋を用意。“スイートな女の子”をイメージしたフェミニンでロマンティックなイメージの部屋、“キャリアウーマン”をイメージした、勤勉な女性の部屋、そして“恐竜”の部屋。「私が着たい服を着る」という意思によって選び取られたファッションの世界を、それぞれの部屋に投影した。“スイートな女の子”の部屋“スイートな女の子”の部屋には、アンティークのぬいぐるみやお菓子を飾り柔らかな雰囲気を演出。ラックにかけられているレースをあしらったドレスは生成りの生地と組み合わせて仕立てられており、クラシカルなムードを放つ。総レースのセットアップも、エアリーで柔らかな印象だ。マスタードカラーのセットアップは、背中の大きく開いたブラウスのデザインが印象的。袖にはたっぷりとギャザーを寄せ、襟に金属のパーツをあしらうことでヴィンテージ感を強めている。部屋の中には、存在感のあるアクセサリーがオブジェのように展示されていた。ミニマルなデザインや透明感のある素材、金属質の素材を組み合わせて作られたアクセサリーは、芸術作品のような仕上がりだ。プラスチックを植物のようなフォルムに形作ったイヤリングは、未来的で構築的な美しさを見せる。“キャリアウーマン”の部屋“キャリアウーマン”をイメージした部屋には、たくさんの書籍が机の上に開いて置いてあり、勉強好きな“彼女”の日常を連想させた。ベッドにはブラックのセットアップに身を包んだモデルが横たわっていた。クールで知的な雰囲気の漂うジャンプスーツは、マニッシュながらもエレガント。ニュートラルで、凛とした佇まいを見せる。“恐竜”の部屋“恐竜”の部屋に足を踏み入れると、そこには恐竜が。迫力いっぱいの人形がお出迎えしてくれる。室内には、映画『ジュラシック・パーク』とコラボレーションしたドレスをまとったモデルが座っている。恐竜をデフォルメし、グラフィカルに並べたプリントは、スモーキーな色彩で表現。わずかにオールドな感じを漂わせ、上品さも感じさせた。また、恐竜の卵ををイメージした、透明のパーツを連ねたイヤリングも登場。カラフルかつ澄み渡った卵が光を通し、きらきらと清らかな輝きを見せる。コラボレーションアイテムはその他、プリントTシャツやパンツを展開する。着方によって多彩な表情を生み出す服それぞれの部屋の外にも、着方によって、クールな表情にも愛らしくも変化する振り幅を持ったアイテムを揃えた。薔薇を壁画のタイルのように描いたプリントのブラウスやパンツ、バックにタックを取り、ユニークなディテールをあしらったイエロー&ブルーのストライプシャツやスカートなど、セットアップではもちろん、多彩な組み合わせを楽しめるようなウェアを提示した。
2018年10月22日毎シーズン注目のユニクロのキッズ服は、保育園・幼稚園や小学校、公園遊びでも着やすく動きやすい! 毎日使いに最適で、さらに防寒バッチリで風邪対策にもなるユニクロのあったかアイテム。PR担当者イチオシの新作をご紹介します。軽くて暖かくて洗濯もできる! 外遊びに欠かせないアイテムライトウォームパデットジャケット2990円(税抜)6色展開毎シーズン人気のライトウォームパデットジャケットが、今季からユニセックス商品になり、よりシンプルで着やすいデザインに。ボール形状の中綿が入っているので、ふんわりとして暖かいのはもちろん、その軽さは使い勝手抜群。外遊びや通園、通学にもおすすめです。フードがついていないジャケットタイプなので、フードNGの保育園での園庭着としても大活躍。袖などは擦って汚れがちですが、洗濯機で丸洗いできるのもポイントです。ウィメンズで人気のコラボアイテムが、キッズラインでも登場!エクストラファインメリノボーダーセーター2990円(税抜・ユニクロ/イネス・ド・ラ・フレサンジュ)ウィメンズで人気を集めているイネス・ド・ラ・フレサンジュとのコラボレーションアイテムが、キッズラインでも登場。ユニセックス商品で、男の子でも女の子でも着られます。フレンチ・シックなマリンボーダー柄は、カジュアルなボトムに合わせても、ほどよいアクセントになってぐっとおしゃれに! スカートにもパンツにも合うデザインと程よい着丈もポイント。ウールのなかでも特に上質な19.5マイクロンの極細メリノウールを100%使用していて、1枚でも暖かく着られるセーター。これだけのクオリティでこのお値段は、かなりお買い得です!冬に欠かせない、裏フリースのあったかパンツストレッチウォームイージージョガーパンツ1990円(税抜)4色展開ユニセックス商品のジョガーパンツ。足首でしっかり止まる上に、ストレッチ素材なので動きやすく、たくさん遊んでも足にまとわりつかない、優秀パンツです。寒い冬の外遊びには欠かせない、裏フリースも見逃せない! 色違いで揃えて、毎日使いするリピーターも多い人気商品、今年も大活躍してくれるはずです。ママの強い味方であるユニクロのキッズ服。この秋冬も、存分に活躍してくれること間違いなしです。(文・野々山幸/TAPE)※ユニクロキッズは一部店舗とオンラインストアのみで販売です。また、在庫がなくなり次第、販売終了となります。ご了承下さい。
2018年10月19日真っ白なブラウスやノースリーブのシャツに上品カラーのフレアスカート・・・というのがここ数年変わっていない「王道モテコーデ」。トレンドは毎季節目まぐるしく変わるのに、なぜかモテコーデだけは王道と言われ続けて数年間変わっていない現実。これさえ着ておけば男ウケはバッチリでしょ、と思っている方。その下心、実は男性にバレバレなんです。雑誌だって見ているし、モテ服ばかり着ているはずなのに、なぜかいい男に巡り合えない。いつも他の女性にとられる。ヤリモクばかりに狙われる。そういった経験ありませんか?■「王道モテコーデモテない説」浮上女の子らしくて、清楚で、いかにも男ウケしそうなコーデ。ただ、好きだからその洋服を着るのではなく、モテたいからその洋服を着るという魂胆って意外とバレてます。他の子を出し抜くために、1人だけ気合の入れた王道モテコーデで、モテテク駆使して合コン参戦!は、「あぁ、男にモテたいんだな」「簡単にいけそうだな」と即男性陣から地雷女扱い待ったなしです。かわいく見られようと頑張っている女性というのは、そのひたむきさが確かにかわいいのですが、それはあくまでも「特定の人物に対して」かわいく見られたいと頑張っているときに限ります。そうではなく、不特定多数の人物にかわいく思われたいがためだけに、特に自分が好きでもない服装をしているというのは、自分や個性を持っていない男好きという印象を相手に与えてしまい、魅力ゼロな女性に映るのです。「いいな」と思う男性にモテたいのなら、その男性に合わせたファッションこそが必要なはず。それではどのようにすれば好きなタイプにモテるコーデを見つけ出せるのか?2つ方法をご紹介します。■方法1:彼が読んでいそうなファッション雑誌を読む好きな人がいる方は、その好きな人のファッションを、好きな人がいない方は、好きなタイプの人がしていそうなファッションを扱っている雑誌を読んでみてください。そこに写り込んでくる女性モデルがいるならば、そのモデルさんこそ目指すべき姿。そのタイプの男性の隣に歩いていそうな女性、つまりは男性読者の理想のタイプの女性をキャスティングしている場合が多いため、とても参考になるんです。それだけでなく、好きな人がいない女性にもう1つおまけで嬉しいことが。その雑誌の撮影場所やデートコーデなどの設定場所をチェックすると、どんな場所に自分の理想の男性がいるのかすぐにわかるんです。そこに行けば理想の人と出会えるかも。まずは今すぐ書店に向かってください!■方法2:自分らしさに「女」を足すもちろんTPOは大事ですが、男性は比較的ラフな女性を好む傾向にあります。「この子と一緒にいろいろなことがしてみたい」という好奇心や「一緒にいても気取らなくて済むから楽だな」「男狙いではないんだな」という安心感をくすぐるからです。そしてこれは、どのタイプの男性に関しても共通する部分です。しかし、やはりデートや、出会いの場所に行くときの女性の1番の武器といえば「色気」です。作り込まないラフな雰囲気ではあるけれど、女性特有の色気も持ち合わせていたい。そこでオススメなのが、髪をアップにするテクニック。うなじという女性らしい細いパーツをアピールできるだけでなく、やぼったさも無くなり、顔周りをすっきりさせることで表情を明るく見せることもできます。背伸びをしない自分らしい姿に、ちょっぴり「女っぽさ」をほのめかすことが、モテへの近道なのです。■「王道モテ服を着る=誰からもモテる」は大間違い王道モテ服は、清潔感と女性らしさを兼ね備えたかわいいコーデであることは間違いありませんし、王道モテ服系女子が好きな男性もいます。ですが王道モテ服を着ることで不特定多数の男性からモテることを狙ってしまうと、かえって幸せは遠のく結果になるかも・・・。自分の理想の人と出会って、長く幸せなお付き合いを目指すなら、ちゃんと相手を見て、「自分らしさ」の中に「相手の彼好み」をトッピングするほうが効果的。どうしても第一印象は見た目判断になってしまう現実。第一関門をクリアして、お互い中身を見ようと思えて、初めて恋が始まるんです。全男性モテを諦めて、好きなタイプの男性モテに集中すると、「趣味が合いそうだな」「一緒に遊びに行ったら楽しそうだな」なんて、案外簡単に第一関門って突破できちゃうもの。幸せな未来にむけてあともう少し・・・!頑張りましょう!(MIREI/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年10月18日「服をただ着るのではなく、マニフェスト(宣言)として着よう」。そんなモットーを持つBe inspired!の編集部がセレクトしたブランドの詰まった「人や環境、社会に優しく主張のあるWARDROBE(衣装箪笥)」を作り上げる連載、『GOOD WARDROBE』。ーNot From Concertrateではどんなものを売っているの?すべての商品がビンテージの服をもとに作ったものだよ。大量に集めたビンテージの洋服に、どうやって新しい命を吹き込むのか相談して、アップサイクルしてる。ー洋服をカスタムして新しい服を作るうえで「リメイク」ではなくて「アップサイクル」と呼ぶのはなんで?洋服においてアップサイクルってどういう意味?ファッション業界とサステイナブル業界で認知されている言葉がアップサイクル。生産された服は人間の生態システムの一部であり、常に進化していくもの。アップサイクルは、服が着られたあとの段階(aka ゴミ箱行き)にたどり着く前に、もともと作られたときよりもいいものにすることを目的としてる。リメイクはそのプロセスのこと。「アップサイクルするために、リメイクする」って感じで。ー服がアップサイクルされるプロセスについてもう少し詳しく教えて。たった今もしているところなんだけど、生地を切るところから裁縫まで私たちが全部手でやってるよ。さくらんぼ柄のジャンプスーツとリバーシブルのレインコートもそうだけど、私が服に絵を描くこともよくある。バナナジーンズはカイ。カイはミシンを使うのがすごくうまいの。手作業の工程がたくさんあるんだ。でも、今後はビンテージの生地を使ってプロに頼んで生産を拡大していこうって話にもなってる。ーブランドのスタイルへのインスピレーションはどこからくるの?見た目の面では、滑稽でカラフルであることがすごく大事。私たちが作りたいのは、ハッピーで楽しくて、同時に実用的で着やすいもの。ーどうして「ファストファッションの値段」であることが重要だと思う?「安いものを買う」=「ファストファッションみたいに倫理的じゃない」ってイメージを変えたいの。でも、全部手作りだからすっごい大変。今後他のところとコラボレーションとかして生産を拡大させたら、値段設定は高めにしないといけなくなるのが正直なところ。やっぱりそう考えると、値段があれだけ安いファストファッションってどうやってるんだろうね。こわいよ、実際。ージッパーとかファーを、POC(ピーポー・オブ・カラー=非白人)の女性が経営しているビジネスからだけ買うのはなぜ?ファッション業界の生態系を考えると、すべての段階において“ヘルシー”であることが私たちの責任だと感じているから。ファッションってこれまではエリート階級の白人が、大きなビジネスレベルでやるものだったでしょ。社会的に立場が弱い人や経済的に恵まれていない人たちにも参加してもらって、そのシステムを壊そうとしてる。ー刑務所でファッションのワークショップを行っているのもその一部?繰り返しになるけど、忘れられがちなファッションのすごいところ(自己表現、アイデンティティの形成、楽しい色彩)を、服従を強制されて、可能性が制限されているような場所で広めるのが私たちのミッションだから。刑務所って全然クリエイティブさがない場所でしょ。▶︎これまでの『GOOD WARDROBE』・#011 “意識が高い”ことはクールなこと。ファストファッションの代替案を目指すカナダのフェアトレードブランド・#010 「ソーシャルメディアは精神面によくない」。現代人のSNSの使い方を皮肉ったファッションブランドとは・#009 「マス受けは望まない」。消費者と環境と“ワタシ”のために服を作る英国ファッションブランド▶︎オススメ記事・「今の時代、性別は一人ひとり違っていいはず」。アートやファッションで「多様な性のあり方」を発信する18歳・#018 日系アメリカ人家族の心の傷を漫画化。マイノリティの歴史を記録に残すことの大切さを訴えるアーティスト|GOOD ART GALLERYAll photos via Not From ConcentrateText by Noemi MinamiーBe inspired!
2018年08月27日小学生の女の子ともなれば、「こんな服を着たい!」というおしゃれ心も出てきます。子ども服を一緒に買いに行ったら、サイズ表記も進化しているようで…。わたし…子ども服でこういうサイズ表記に出会ったことがなかったの。わたし子ども服の160センチの次からS・M・Lって続いていくもんだと思ってた。130センチがSってなんだ? 世のニコラ女子はそういうのが当たり前なの?(ニコラ女子もよくわからんけど)間違って大人がMサイズ買っちゃったりしないのかしらん?(柄がかわいいから買わないかもしれないけど、100%ありえないことではないよね?)なんかよくわかんなかったのと、やっぱ子どもが一緒じゃないと趣味がわからなくて買うのはあきらめたよ…。サイズ表記おいといてくれ!
2018年07月28日自分の好みや体型に合ったファッションを、思い切り楽しみたい――。こんなありふれた願いを、「身体に障がいがある」という理由で諦めなくてはいけない人たちがいます。「障がい者用のダサい服は、もう着たくない」そんな声を聞いて立ち上がったのが、ファッションデザイナーで「a.ladonna.(アラドナ)」の代表、加藤千晶(かとう・ちあき)さん。ファッションブランド「a.ladonna.」の代表を務める加藤千晶さん。「障がいのある人のために服を作ろうとすると、どうしても“介護者に寄り添った服”になってしまう。それは機能的なだけで、デザインとしてはダサいことが多いんです」加藤さんはこう話します。その現実を目の当たりにしたとき、培ってきた自身のデザインが役に立てるかもしれないと一念発起。“障がいのある方と共に着られる服”をテーマに、新しいライン「a.ladonna.+(アラドナプラス)」を立ち上げました。ここでは、そんな加藤さんの怒りを抱えながら疾走したアパレル時代、人から必要とされる喜びに目覚めた今、そして一歩先に描いたビジョン……など、彼女のヒストリーに迫ります。■“怒り”が仕事への原動力だった——加藤さんが幼い頃から描いていたというデザイン画を拝見したのですが、「本当に子どもが描いたの?」とつっこみたくなる完成度の高さでした。ちゃんと描き始めたのは小学校4年生くらいの頃です。“お絵描き”という感覚ではなく、ちゃんと“デザイン”というものを意識していたのを憶えています。デザインの背景にあるストーリーまで鮮明に思い描いていましたね。加藤さんが小学生時代に描いていた、洋服のデザイン画。「このデザイン画が、私の今の仕事の原点になっています」と話しながら見せていただいた。「こんな髪型のこんな人が、こんなポージングで着ているんじゃないか」というような(笑)。——視点がもはやプロ並みですね。デザイナーさんはやはり、そういう感覚でお仕事をされている方が多いのでしょうか。「こんな人が、こんな風に身にまとってくれたら素敵なんじゃないか」というところからデザインするのが理想の姿だと私は思っています。でもファッション業界も大きく変わってきていて……。ファストファッションが大量に入ってきてからは、やはりブランドからそんな余裕がなくなってしまったように見えます。去年売れたデザインをアレンジするとか、他社で売れているデザインをコピーするとか、そんな方法が一般的になったのかな。——そうしたファッション業界の変化を、加藤さんはどのように捉えていたのでしょうか?職人の技術によってつくられるファッションに憧れを持って飛び込んだからこそ、20代は本当に苦悩の日々でした。業界に対しても、自分の会社に対しても、世の中に対しても、とにかく不満だらけ。怒りを原動力にしてデザインを描いていました。特に疑問に感じていたのは、「技術はないけれど価格が安い」という理由で縫製がどんどん海外へ発注され、日本の職人さんたちがことごとく食べていけなくなったこと。今日履いているこのブーツ、何度も修理し直しているんですが、20代の頃お世話になった職人さんに作ってもらった当時のブランドのサンプルなんです。加藤さんが職人さんに作ってもらったブーツ。20代の頃からメンテナンスをしながら履き続けている。——素敵ですね。とても味があるというか。当時、私が任されていたブランドの靴を作っていた方の作品です。小さなブランドでしたけど、親身になってどんなお願いにも答えてくれて、アドバイスもしてくれて……。でもある日その方から電話がかかってきて。「加藤さん、来年の展示会の分、作れなくなった。もう、(店が)回らんわ」と言われました。業界のコスト削減の煽りをモロに受けてしまったんですよね。その後その工場は倒産して、連絡が取れなくなってしまった。そのとき、私の中で糸が切れちゃったんです。こんな正直者がバカを見る世界、嫌だなって。それでポーンと会社を辞めてしまいました。■たどり着いたのは“身体障がい者の方と共に着られる服”——ご自身のブランドである「アラドナ」を立ち上げられたのは、どんなことがきっかけだったんですか?他業界に転職しようと思ったんですけど、やっぱり経験がないからことごとく面接で落とされてしまって。貯金が千円もなくなって「あ、死ぬな」って思ったときに、もう一度自分にじっくり向き合ってみたんです。そこで気づいたのは、私は決して洋服が嫌いになったわけじゃないということ。自分の置かれた環境が許せなかったけど、小さい頃からあんなに大好きだった服を、結局は嫌いになれないということでした。だけど会社に戻る気にはなれない。それならつくってしまおう、と。——貯金千円以下のところから会社を立ち上げるのは大変だったのでは?まずは商社と契約をして、フリーデザイナーとしてデザインを売ることから始めました。2年間で資金を貯めて、以前お世話になっていた工場や職人さんに連絡をして。「ひとりで会社をつくろうと思うんですけど、予算もないし、手広くもできないんです」ということを正直に伝えたところ、何人かの方が力を貸してくれて、なんとか立ち上げることができました。今から10年前、29歳のときです。——その10年の間に加藤さんがたどり着いたのが、“身体障がい者の方と共に着られる服”だったのですね。そうなんです。ブランドを立ち上げて、細く長くデザインをつくり続けていくうちにたどり着いたのが、流行にとらわれず使い捨てでもない、男女問わず自由気ままに着られる服でした。どんな体型の方も着こなせるようにファスナーの代わりにゴムのデザインバリエーションを増やしたり、肌触りの良い素材を使用していたのですが、その発想がバリアフリーとしての機能と合致して。たまたま私がつくっている服を見た福祉関係の知人が、「これって障がいのある人でも着られそう。そういうラインつくれないの?」と声をかけてくれて、3年前に“身体障がい者の方と共に着られる服”「アラドナプラス」として発足。そこからは、生地屋さん、縫製屋さん、モニターの皆さんと何度も意見を交わしパターンを引き直しながら、ようやく最近、最初のサンプルが完成したんです。■介護者のためだけに作られた服に、一石を投じたい——これまで普通のアパレルしか経験のない中で、難しい挑戦だという感覚はありませんでしたか?むしろ「自分こそ役に立てるかもしれない」と思いました。ユニバーサルデザインではなく通常のアパレルで経験を積んでいて、ハイファッションまで網羅する技術もある。着やすくてスタイリッシュな服なら、私に任せて欲しい!と思ったんです。着る人ではなく、介護する人のためだけに考えられたデザインって例えば、(脱がしやすくするために)洋服に巨大なファスナーリングがついていたりする。私だったら絶対にそのようなデザインにはしませんから。——巨大なファスナーリング、たしかにデザイン的にはいけてないですね……。やはり障がいのある方の中には、服に対して不満を抱えているケースが多いですか?多いですね。特に女性でユニバーサルデザインの服を好んで着ている方って、本当に少ないんですよ。理由はひとつ。とにかく「ダサい」から。こんな服を着るくらいなら、着にくいけれど一般の市販服を我慢して着たほうがいいという方が多いんです。特別扱いして欲しくない、健常者と同じ服が着たい、と。——おしゃれを楽しみたい人にとって、選べる服が少ないのは悲しいですよね。今回ブランドのモデルを務めてもらった女性は、右半身麻痺の障がいがある方なんです。「アラドナプラス」では、クラウドファンディングにて資金を募っている。ブランドのモデルを務めている女性も当事者のひとり。もともとおしゃれが大好きだったのに、「車椅子に座ってしまったら、どうせデザインなんて見えない」「普通の服を買ってもひとりでは着られない」といった理由で買い物にも行かなくなって、どんどん閉鎖的な性格になってしまったそうなんです。そうやって諦めなくてはいけないことが増えていくのって、すごく悲しいなと思って。気に入ったものを身につけている時って、本当に気分がいいじゃないですか。そういう、ささやかだけどすごく大切な喜びを取り戻してもらうための架け橋になりたいな、と。■“自立服”の確立を目指して——怒りが原動力だった20代の頃と比べると、ずいぶん仕事へのスタンスが変化したのでは。そうですね。ずっと「打倒・ファストファッション!」みたいな反骨精神でやってきたんですけど、最近やっと“競争”じゃなくて“共存”なのかな、と思えるようになりました。マジョリティが必要とするところじゃなくて、そこからこぼれたところで求めてくれている人たちがいるなら、そこを埋めていくのが私の役割なんだと今は思います。あとはやっぱり、助けてくれた職人さんたちへ恩返しがしたいという気持ちが強いですね。——「アラドナプラス」への挑戦が、自分のビジョンを明確にしてくれたんですね。そうですね。今クラウドファンディングで出資を募ってるのですが、なかなか一筋縄にはいかないと感じることもあります。でもすべて自分で決めてやっているし、我慢だとは思っていません。長期戦になるとは思うけれど、待てるようになりました。実は、挑戦してみたいことがもうひとつあって。「アラドナプラス」には“自立服”という側面もあるんですけど、高齢者の方にもどんどん着ていただきたいと思っているんです。障がいのある方と同じように、“自分で選んで自分で着られる”という体験が、高齢者の方が自分らしくおしゃれを楽しむことができるきっかけにも繋がるはず。高齢者数がピークを迎える2025年までに、この自立服というジャンルを確立させることが今の目標なんです。こうやって新しいビジョンを描いては、逆算しながら生きている。それが私らしい生き方なのかな、と今は思います。クラウドファンディングは7月31日まで実施中です。支援はこちらから!取材・Text/波多野友子Photo/小林航平加藤千晶プロフィールファッションデザイナー・衣裳作家/a.ladonna.合同会社代表/一児の母ブランド名:CHIAKI-a.ladonna.JAPAN/ a.ladonna.+“ひとりからみんなへ 日本から世界へ” 環境や労働問題などを解決するため、ALL-WINの価値観でファッション業界から新たな基準を創り、未来の子供たちに美しい地球と心身を残していくことをミッションとしている。同じ価値観の企業とも契約を交わし、イノベーションやプロジェクトを生み出し中。 webサイト:
2018年07月27日ここ数年、薄着になる夏は、身体のラインを拾わないゆったりとしたシルエットのものを選ぶようになりました。でも、「ここ一番!」というお出かけのときは、ボディコンシャスとまではいかなくても、適度にスタイルを綺麗に見せてくれるワンピースを選びます。「スタイル良く見せる服装」といっても、ボディラインを際立たせるデザインのものや、女性らしさを前面に出すような装いは苦手です。私にとってスタイルアップして見える装いとは、単にボディラインが美しく見えるだけではなく、袖を通すだけで「美人に見える」服だと思っています。今回着ているのは、まさにそんな「美人気分」を楽しめるワンピースです。この日は、娘が出演する演奏会の鑑賞へ。クラシック音楽であること、そしていつもお世話になっている先生方へのご挨拶などもあることから、ある程度きちんとして見える、そして派手すぎず地味すぎず、誰からも好感を持たれるような装いを心がけました。ワンピースのカラーは少しドライな印象のライトカーキです。ややシャリ感のあるタイプライター生地が、清涼感あふれる1枚です。スタンドカラーと胸元のタックが印象的なデザインは、薄い上半身に適度なボリュームを与えてくれ、スタイルアップに一役買ってくれています。さらに、付属のリボンでウエストマークすれば、メリハリのある体型に見せてくれます。余計な装飾などは一切なく、大袈裟にならず、さり気ないお洒落が楽しめる上、スタイルアップも叶うワンピースです。かごバッグとサンダルは、ワンピースのカラーに合わせ、どちらもライトカーキで統一しました。サンダルはヒールが一部クリア素材で、少しだけ遊び心が感じられるデザインです。今夏はフラットなヒールのサンダルが流行していますが、スタイルアップして見せたいときは、ヒールのあるサンダルを選びます。レディライクな印象のワンピースも、夏らしい素材のバッグや靴で季節感のある、そして自分らしい着こなしを楽しみたいです。ワンピース// URBAN RESEARCH ROSSOバッグ// & Nostalgiaサンダル// LANVIN
2018年07月24日去年の大掃除、そして夏服への衣替え。そんなタイミングで着ない服、着られない服が出てきたら、思い切って捨ててしまうのもいいですが、リフォームやリメイクを考えてみるのはどうでしょうか?今回は、縫製のできるプロのデザイナーやテーラーが、着ない服、着られない服を「もう一度着られる服」にリフォーム・リメイクをしてくれるお店『Salon du reDESIGN Closet.net(サロン・ドゥ・リデザインクローゼット・ドットネット)』で、私が年末の大掃除で見つけた「着ない服」を素敵にリメイクしてもらった話と、リフォーム・リメイクの話をお届けいたします!服のリフォーム・リメイクの上手な頼み方まず、どういう依頼が多いのかを『Salon du reDESIGN Closet.net』の川上さんにうかがいました。川上さん裾上げをはじめとしたちょっとしたリフォームはもちろんですが、思い出の服を再生することも多いです。基本的に当店では断ることはないので、たまにちょっとハードルの高い、というか、チャレンジしがいのあるリメイクの依頼もいただきますよ。ーー川上さんは大学で服飾を学び、某セレクトショップのデザイナーとして活躍の経歴の持ち主で、本当に服が大好きのよう。さらに、リフォーム・リメイクをお店で頼むときに、うまくいくためのコツもお聞きしました。川上さん完成形が決まっている方はそれに合わせて作りますし、もちろん相談しながら一緒に決めていく形でもいいと思います。また、個人的には話しながら作っていくことが好きなので、話しながらいろいろ決めていくのも楽しいです。また、当店では試着室がありますが、試着室がない店舗では、ご自身のお持ちの服のなかで、ジャストサイズなものを持っていくと、試着をせずともサイズに合わせて作ることが可能です。また、いろいろなお店さん、スタッフさんがいらっしゃいますが、自分に似ている感性の方にお願いできると、良いものができあがると思います。ーー穴あきや、裾上げなどで気軽にお願いのできるリフォームと違い、パンツをスカートにしたり、服をバッグにしたりするリメイクは、いくら着ない服、着られない服であってもちょっとハードルの上がる依頼となることが多いと思います。そんなリメイクをお願いするときに、注意をしておいたほうがいいこともお聞きしました。川上さん先ほども言ったように、基本的に当店ではお断りすることはないのですが、リメイクに向いていない生地はあります。例えば、レザーはすでに製品になるときに刺繍がされているケースが多いので、他の素材と組み合わせればうまく無くすことは可能ですが、レザーのままだと穴があいたままになってしまう可能性もありますね。なので、気になる点はしっかりと事前に確認しておいたほうがいいでしょう。以上、一般的なリフォームからリメイクまで、お話を聞いたあとで、私が年末の大掃除で見つけた「着ない服」のリメイクのお願いに。このスカート、めちゃくちゃかわいくてひと目惚れして買ったのですが、後ろが少し長めのアシンメトリーなデザインと、広がりを実現させるためにリッチに使われた布によって、わたしの身長だとスニーカーを履くと後ろはズルズル引いてしまう、そして一日履いていると腰痛になるくらいの重い服だったのです。私の「着ない服」はこのロングスカート!川上さんと相談をしながら決めたのは「長さを少し短くすること」「重さをできる限り軽くすること」の2つ。さらにせっかくなので、アレンジもお願いすることに。その場でいくつかのデザイン案をもらい「丈を全体的に短くすること」「さらに前を思い切って短くしてさらに軽くすること」「短くした部分はアバンギャルドにレースをつけること」が決定。その後、丁寧に進捗を教えてもらいながら待つこと2週間。できあがったということで、取りにいってきました。ちなみに、店舗の雰囲気が違うのは、前回お伺いしたときには銀座にある期間限定のポップアップショップでの営業でしたが、何と4月26日から西武池袋本店婦人服売り場パーソナルオーダーで営業をされているから。この1か月で、めちゃくちゃ規模が大きくなっていて驚きましたが、川上さんはじめやさしいスタッフのみなさんはそのままで安心しました。ほかに、そごう千葉店の店舗にはカフェも始められたそうですよ!リメイク後のスカートは、超かわいくなっていた!そして、待ちに待ったリメイク後のスカートはこんな感じになりました! かわいい! 原色の青と白いレースがかわいいです。そして、着てみると、想像以上に軽い。かなりダイエットさせてくれたのがわかります。川上さん元々のデザインはとてもかわいかったので、ボリュームや立体感はできるだけ残しておきました。フリルの配置には一重から二重、三重と重ねるなどこだわっています。また、このワーカースタイルを強調させてレースとのコントラストをつけるために、裾はあえてダメージっぽくしています。でも、ちゃんと裾加工は施しているので、ほどけませんよ!本当にこだわって作っていただいたようで、無事に「もう一度着られる服」どころか「着たい服」になりました!今回わたしは『Salon du reDESIGN Closet.net』さんでお願いして、素敵なリメイクをしていただきましたが、街のリフォーム・リメイクをしてくれるお店でもきっと良い出会いがあると思うので、もし着ない服、着られない服が出てきたら、まずはリフォームやリメイクを考えて「着たい服」にするのもいいかもしれませんね!Information『Salon du reDESIGN Closet.net』
2018年07月03日■「らしくないこと」をしない女性たち米倉涼子さんに石田ゆり子さん、小泉今日子さん、夏木マリさん……。「スタイルがある女性」というと、皆さんが思い浮かぶ女性ですね。彼女たちはなぜ、自分のスタイルを持っているように見えるのでしょう。それは「らしくないことをしないから」だと思います。例えば米倉涼子さんは、多くの人が憧れる美点である、長く美しい脚を出すひざ上スカートを着ています。しかも少しもいやらしいところがなくイメージはクールでクリーン。米倉涼子さんが頭にリボンをのせたところは見たことがないですよね。同様に夏木マリさんがコンサバスーツ、石田ゆり子さんがロックなスタッズつきライダースを着ているところも、役柄は変わってもおそらく目にすることはないでしょう。自分の個性にふさわしくないものは身につけない。これがスタイルを持つことにつながることは前回のコラムにも書きました。そして「ふさわしくないことはしない」のは、言葉使いや振る舞い、生き方そのものにも言えることだと思います。それらがすべて「自分のスタイル」というひとつの方向性を示しているから、彼女たちはいつも輝いて見えるのではないか、と私は思っています。■型を絞るだけで、スタイルのある人に自分のスタイルやイメージをファッションで一定に保つ、ごく簡単な方法があります。それは「自分の定番ボトムスの型を絞る」こと。トップスは顔に近い場所にあるため、手っ取り早く「印象を変える」効果があります。一方で、ボトムスは「印象を整え、コーデに統一感を持たせる」効果があるのです。例えば自分の定番ボトムスをリーバイス501のデニムにしたとしましょう。トップスを白シャツ、ジャケット、ニット……と変えていっても、その方の全身を見たときのイメージは、なんとなく統一感があるように見えます。逆にボトムスを、ある日はピンクのフレアスカート、またある日はクールなレザーのタイトスカートとくるくる変えると、「イメチェン?キャラ変?」と人に言われるほど印象がガラリと変わってしまいます。どちらが良い悪いということではありませんが、あなたのスタイルを一定に保ちたいなら、だんぜん「ボトムスの型を数種類に絞りこんでしまう」のが効果的です。ボトムスの型を絞ることによる利点はもうひとつあります。それはあなたの体が一番美しく見える状態をいつも保つことができる、ということ。私の場合は、学生時代にバスケットをやっていたせいでふくらはぎがパンパンに太く、加齢と共に筋肉が足首方向に落ちてきたので、ひざ下がなんともカッコ悪いのです。そこでボトムスは足首丈を死守。扁平なヒップと寸胴なウエストすべてを包み込んでスッキリ見せる「細身パンツ」がマイ定番ボトムスです。写真はステラマッカートニーの定番、トラウザー。シンプルで穿きやすく、私の脚の欠点を目立たなくしてくれます。今は色違いで3枚持っていますが、ボトムスはヒップの下に敷かれて消耗も激しいので、毎年1枚セールなどを利用して買い足すようにしています。あなたも、それを着ていると「ちょっと痩せた?」と言われるボトムスをお持ちではありませんか?その型はどんなものか、なぜ褒められるのかをぜひ研究してみてはいかがでしょうか。■「軸女」のススメ「そうは言っても、インスタやブログで誰かがおすすめしていたり、雑誌に載っていたりすると、つい欲しくなっちゃうの」わかります。その気持ち。例えばあなたが回転寿司屋に行ったとします。流れてきた皿のお寿司をはじから全部食べてしまったら、本当に食べたかったものが食べられなくなるかもしれませんよね。今日はマグロが食べたいとなったら、イカをスルーしてまずはマグロの皿だけに手を伸ばすはずです。就職にしてもパートナー探しや住まい探しにしても、「これは譲れない」という自分の軸を持たないと、目指すものには永遠にたどり着けないかもしれません。生き方にもファッションにも「軸」があって、ぶれない。「軸女(ジクジョ)」が清々しくかっこいいのは、不要なものまで欲しがらない潔さがあるからではないでしょうか。
2018年06月15日■生まれ持ったキャラ、というのがある今でも鮮明に思い出す幼稚園のときの記憶があります。お遊戯会の「白雪姫」の配役を決めることになりました。おそらく女子全員の頭に「ひょっとして私がお姫様?」という妄想がよぎったと思います。お姫様に選ばれたのは、まつげが長く目がくりっとした、クラスで一番愛らしい顔立ちの「オガタカオルちゃん」という女の子。誰もが認めるお姫様でした。そして、「白雪姫に毒りんごを食べさせる恐ろしい老婆役」。誰がどう考えてもこれは、身長がずば抜けて高くがっちり体型、色が浅黒く老け顔だった私の役どころでした。周囲の無言の圧を感じておずおずと手をあげたこの頃から、自分自身のセルフイメージが作られ始めた気がしてなりません。何が言いたいかというと、人にはそれぞれ生まれ持ったキャラ=個性があるということです。お姫様キャラになれたことは一度もなかったけれど、なれないものは仕方がありません。その代わりにクールで大人な存在感のオーラを放つ女性を目指そう。中年女になった今でも自分の個性のありようは、当時と少しも変わっていない気がします。■ファッションではキャラかぶりしていいの?例えば合コン。もしも3人の女性のうち、ひとりが美人キャラ、ひとりが天然キャラだとしたら、私は家庭的キャラでいこう。女性は瞬時に察して互いのキャラかぶりを避け、自分の立ち位置を確保しようとします。ところがことファッションになると、とたんにその「住み分け力」があいまいになる方が多い気がしてなりません。「自分がこうありたいというセルフイメージ」より、「安かったから」「雑誌にのっていてみんなが着ているから」「職場で浮かないように」などを優先させてしまうのはなぜ?昼間のオフィス街で、同年代の女性が揃ってパステルカラーのフリルがついた女子アナのような服に身を包んでいるのを見るにつけ、なんだかもったいないなあと感じてしまうのです。ファッションとは、あなたを表す言葉。取り出す名刺と同様に、何も言わなくてもあなた自身を雄弁に語るものではないでしょうか。自信に満ち有能に見られたい管理職のあなたと、誰からも好感を持たれ清潔感のあるお料理教室の先生のあなたとでは、見られたいイメージが違います。「他人や周りが何を着ているか」よりも、「自分のキャラを生かし、セルフイメージを理想の方向に引き上げてくれるかどうか」という選択軸を持つ。大人の女性ほど自分のプロデユーサーであるべきではないでしょうか。■同じ服を着るのは少しも恥ずかしいことじゃない毒林檎ばあさんキャラである私は、そんなわけで白雪姫側のキャラをイメージさせる、甘いレース、フリル、盛り袖、パステルカラーの服を1枚も持っていません。最近ファッション業界の悪しき慣習で、「盛り袖」が流行るとなれば、どこもかしこも「盛り袖」商品ばかりを並べます。こういうトレンドが続くと、私のような人間は、新しい服が買えなくなって困ります。今私のクローゼットの夏物トップスはたった4枚。それもシンプルな白と黒の色違いです。数少ない自分の個性を生かす服に出会ったら、それを色違いで揃えて徹底的に着る。同じ服を着ることは少しも恥ずかしいことではないと私は思っています。むしろ、同じ服を着ているように見える人ほど、自分の個性を知っている人。長年のトライアンドエラーを繰り返し、最近ではそんな風に開き直れるようになりました。「こうありたい自分」にふさわしい服を選び、それ以外にはむやみに手を出すことをやめることで、自分のアイデンティティーが見えてくる。それはやがて、あなたの生き方を選ぶことにもつながっていくのではないでしょうか。
2018年06月08日「服をただ着るのではなく、マニフェスト(宣言)として着よう」。そんなモットーを持つBe inspired!の編集部がセレクトしたブランドの詰まった「人や環境、社会に優しく主張のあるWARDROBE(衣装箪笥)」を作り上げる連載、『GOOD WARDROBE』。ーフェアトレードをどうやって実現しているの? 現在はWFTO(世界フェアトレード機関)と一緒にやってる。私たちが特に関心があるのは、男女平等、公正な報酬、安全な労働環境。こういった基準の他にも、フェアトレードって世界規模で地域の伝統工芸を復興させ、サステイナブルな雇用を生むことができるという側面がある。私たちはブランドとして、女性が職業トレーニングを受けられる団体*1と協力している。公平な雇用だけではなくて、医療や教育プログラム、ビジネストレーニングを提供している団体を選んでるの。どの団体も素晴らしいものばかりで、本当に存在していてくれて嬉しいし、一緒に働けるなんて光栄だと思ってる:)(*1)彼女たちが提携する団体の一つにはインドの西海岸に面する都市ムンバイに位置するCreative Handicrafts(クリエイティブ・ハンディクラフツ)という縫製工場。Creative Handicraftsは1984年に創設されて以来エシカルなハンドクラフトの工場として知られており、1994年に団体として独立、2005年にフェアトレードネットワークに登録された。工場で働く女性たちの多くはスラム街出身で、貧困やDVの被害者である。有給のトレーニングを受けたうえで、裁縫の技術を学び、正社員としてCreative Handicraftsで雇われる。ーブランドを立ち上げてから1年半ぐらいたったと思うけど、今の心境は?最高だよ!ここ数年でいろいろな業界の問題に挑戦しているポジティブな姿勢を持った人にたくさん出会えた。ブランドを立ち上げるのって楽なことばかりじゃない。辛いこともあるし、ものすごい努力が必要。でもやっぱり自分たちのしていることが大好きだし、楽しい!これからの数年間もすごく楽しみなの。新しいプロジェクトもあるし、それをみんなに発表するのが今は待ちきれない。ー「CONSCIOUS IS COOL=意識が高いのはクールなことだよ」っていうスローガンにはどういう意味を込めたか教えてくれる?「意識の高い生き方」を“クールな選択”にしたい!それが実は誰もが望むようなライフスタイルであって、楽しいものだってみんなに気づいて欲しい。 ーブランドとしての目標は何?サステイナブルな雇用を生むだけではなくて、コミュニティ内で素晴らしい職人をどんどん増やしていきたい。それは医療や教育の面を充実させてこそ実現可能だと思ってる。それと、ファストファッションの代替案になることが目標。人が信じられるブランドになること。私たちの洋服を着てくれている人が、見た目に満足するだけじゃなくて、心の底からいい気分になるように!▶︎これまでの『GOOD WARDROBE』・#10 「ソーシャルメディアは精神面によくない」。現代人のSNSの使い方を皮肉ったファッションブランドとは・#9:「マス受けは望まない」。消費者と環境と“ワタシ”のために服を作る英国ファッションブランド・#8:「話題性」や「売れたときに得られる利益」は二の次。ロンドンの社会派ストリートブランドとは▶︎オススメ記事・p.19「“ブサイク野菜”をインド料理へ」。チャツネで年間700kgもの廃棄野菜を救うファミリー。「Eat Me Chutneys」|『GOOD GOODS CATALOG』・「今着てる服に“誇り”を持ってますか?」若き女性が訴えるトレンドではなく、自分を信じる“幸せな消費”All photos via People’s ProductText by Noemi MinamiーBe inspired!
2018年06月05日