公開中の映画『日本のいちばん長い日』の大ヒット御礼舞台あいさつが13日、東京・新宿ピカデリーで行われ、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が出席した。8月8日に公開初日から5日間で観客動員が25万人を超えるなど大ヒットを記録している本作。主演の役所広司は観客に大ヒットの感謝を述べながら「水野晴郎さんに似ていると言われてショックでした」と笑わせつつ、「戦争について語るのはデリケートですが、この映画のバックグラウンドに戦争で苦しんでいた方がたくさんいたということを改めて感じることができました。そういったことを感じていただければ、この映画がより豊かな映画になると思います」と感想を。また、愛息子が本作を見たという昭和天皇役の本木雅弘は「想像していた以上に全体を理解していて、感情を追って見ていたようです。なぜもっと早く終戦にこぎつけなかったのかと彼なりに非常にジレンマを感じていたようでした」と父親の一面を見せながら「私が言うのもおこがましいですが、皇室関係の方にご覧いただいてお叱りを受けたいですね。是非、皇居での試写会をしていただければと思っています」と切望した。終戦記念日が近いということで、この日のイベントでは登壇者の平和に対する思いを表した一字を発表。"知"と書き記した役所は「戦争だけでなく、色んな国や自分の国の歴史を知り、世界の色んな人を知ることが平和につながると思いました」と語れば、本木は「今回昭和天皇を演じさせていただく上で、国の思いや平和を心から願いながら体現しました。"願い"という字より"祈る"という行為がより慎ましくて厳かな感じがして、響きがとても日本のみならず世界に通じると思い、平和を祈るというイメージを忘れずに"祈"にしました」と平和に大切さをしみじみと述べていた。
2015年08月14日『日本のいちばん長い日』の大ヒット御礼舞台挨拶が8月13日(木)、都内で行われ、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が登壇。戦争映画として異例のスタートダッシュを記録しており、70回目の終戦記念日の15日(土)からは50館増の拡大公開が決まった。半藤一利氏のノンフィクションを映画化した歴史超大作。戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る。阿南陸軍大臣役の役所さんは、「戦争を表現するのは、デリケートで難しいこと」と本作の意義を強調。7年ぶりの本格的な映画出演で昭和天皇を演じた本木さんは、「息子が見てくれた」と報告し、「なぜもっと早く終戦できなかったのか、彼なりに考えている様子」と目を細めた。松坂さんは終戦に反対しクーデターを計画する若手将校・畑中健二少佐を力演し、「僕自身、この作品をきっかけに70年前の出来事を見つめ直し、意識が高まった。これからは戦争を知らない僕ら世代が、担っていかないと…」と思いを新たに。原田監督は「まだまだ描き切れていない部分がある。今後、10年、15年後に新しい『日本のいちばん長い日』が生まれるための指針になれば」と語っていた。この日は登壇者が平和への思いをこめた“一文字”を、特製のランタンに書き記し、客席にお披露目。役所さんが「知」、本木さんが「祈」、松坂さんが「人」、原田監督が「命」の文字を選び、「歴史と人々を知ることが平和につながる」(役所さん)、「今回、天皇陛下を演じさせていただき、平和への祈りを体現させていただいたつもり」(本木さん)、「平和を作るのも、壊すのも、守るのも人」(松坂さん)、「奪われた命、奪った命に思いをはせたい」(原田監督)と語っていた。『日本のいちばん長い日』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月13日本を読む自由を守るため銃器を手にしてまで抵抗する、図書館員の熱き姿を描いた有川浩原作「図書館戦争」シリーズ(角川文庫刊)。4月27日に公開され、興行収入17.2億円を記録した『図書館戦争』の続編となる『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』に、アニメ版で手塚光を演じた鈴木達央が出演していることが明らかとなった。『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』に先駆け、この秋にTBS系列にてドラマスペシャル「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」の放送決定、松坂桃李、中村蒼、土屋太鳳ら豪華キャスト陣の参戦が発表され、ますます目が離せなくなってきた『図書館戦争』プロジェクト。このたび出演が判明した、鈴木達央は2008年4月から6月まで放映していたアニメ「図書館戦争」で手塚光を演じた人気声優。実写版で手塚を演じる福士蒼汰とアニメ版で手塚役を務めた鈴木さんの“W手塚”が実現することとなった。撮影当日、福士さんと鈴木さんの2人は初対面だったが、アニメ「図書館戦争」が実写版よりも先に放映されていたため、福士さんはアニメ版の手塚光を参考にしていたと本人に熱い想いを伝え、声だけで手塚光を演じる鈴木さんを絶賛!“2人の手塚”という貴重な組み合わせに喜びの声をあげたという。そんなW手塚の共演シーンは、恋愛未満な関係性の福士さん演じる手塚と栗山千明演じる柴崎の間に、アニメ版の手塚が入り込む場面も…!柴崎を巡る“2人の手塚”の攻防も本作の注目ポイントと福士さんは太鼓判を押す。終始なごやかな雰囲気で撮影は行われ、撮影の合間には福士さん、栗山さん、鈴木さんの3人でパソコンを覗き込みながら「壁ドン」を検索し、談笑する微笑ましい姿も見受けられたという。アニメ版キャスト一同で続編の決定を喜び、語り合うほどのファンだという鈴木さん。実写版で手塚を演じる福士さんを前に、「アニメはアニメーターと声優の共同作業でキャラクターが生まれる。だからこそ、それを1人で体現している福士くんは本当にすごいと思います。(手塚の)設定年齢と近いこともあって等身大の手塚光に会えました。彼が手塚なのだと実感しました。新しい手塚像です」と熱く語った。佐藤信介監督も、鈴木さんのクランクアップ時には力強い握手で称え、想像以上に面白いシーンに、ファンにとっても“お楽しみシーン”になると出来栄えに大満足の様子。貴重なW手塚の共演はもちろん、イケメン声優として人気を博し、多方面で活躍をする鈴木さんの美声にも注目をしたい。<鈴木達央コメント>初めてお話を頂いたときは爆笑してしまいました(笑)。まさかこんなことがあるのかと心底驚きました。違うフィールドに興味はありましたし、挑戦のつもりで今回お邪魔させて頂きました。とても緊張しましたが、いち視聴者であった自分がこの現場に立てたことが純粋に嬉しいです。ただやはり『手塚光』を演じた身としては、柴崎に対していつもの調子で声をかけられないことに少し心がざわつきました(笑)。完成が楽しみですが、皆様の反応に不安と期待の半々です。これを機に、実写しか触れたことのない方は是非アニメを。そしてアニメしか触れたことのなかった方は是非実写を。『図書館戦争』の世界を幅広く楽しんで頂けると嬉しいです。『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』は10月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月10日映画『日本のいちばん長い日』の初日舞台あいさつが8日、都内で行われ、キャストの役所広司、本木雅弘、松坂桃李、神野三鈴と原田眞人監督が出席した。半藤一利の同名ノンフィクションをもとに描く本作は、太平洋戦争終結前夜の真相に迫る歴史大作。劇中では、陸軍大臣・阿南惟幾を役所、昭和天皇を本木、戦争継続のクーデターを首謀する若手将校・畑中健二を松坂が演じている。主演の役所は、「スピード感がある現場で、あっという間の2ヶ月だった。素晴らしいキャスト、スタッフと共に良い時間を過ごせた」と撮影を振り返り、阿南大臣の息子・阿南惟正氏から手紙が届くと、「今回は合格点をもらったようでホッとしています」と安堵の表情。また、戦後70年に公開する本作について、原田監督は、「この作品が契機となって、戦争について考えてくれれば」と真摯にアピールした。一方、昭和天皇を演じた本木は、初日を迎え、「プレッシャーは浴びるほど感じた。少し風穴が空いて、やっと呼吸できる感じ」と胸をなでおろし、「自分の小さい仕事がスクリーンに映し出され、世の中に広がることはありがたい」と感慨深げ。また、「普段は私の仕事に興味がない17歳の息子が、『見たい』と言って今の回で見てました。家に帰ってから、どんな会話をするか楽しみです」と笑顔で明かす場面もあった。舞台あいさつには、山崎努が演じた鈴木貫太郎首相の孫・鈴木道子氏も出席。「大きくて温かい人でした。拝命を頂戴した時は、家族に『バドリオになるぞ』と言っておりました。最初から戦争を治めるつもりで首相になったと思います」と貴重なエピソードが披露されると、役所は、「日本はこの70年、平和に暮らしてきた。鈴木貫太郎さんが言う“永遠の平和”が、この先100年、200年と続くように祈りたい」と平和への想いを語って、イベントを締めくくった。
2015年08月09日終戦70周年を記念し、半藤一利氏のノンフィクションを映画化した『日本のいちばん長い日』が8月8日(土)、全国で封切られ、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで役所広司、本木雅弘、松坂桃李、神野三鈴、原田眞人監督が初日舞台挨拶を行った。戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る歴史超大作。阿南陸軍大臣を演じた役所さんは、「戦争に終止符を打とうと尽力した人々によって、いまの自分たちが生かされていると実感した」と神妙な面持ち。阿南氏の実子・阿南惟正さんから、感謝の手紙が届くと「実在の人物を演じるのはこわいこと。でも、ご家族から合格点をいただき、ホッとしています」と安堵の表情だった。本木さんは7年ぶりの本格的なスクリーン復帰で昭和天皇を演じ、「ようやく呼吸ができる思い」と公開初日を機に、ようやくプレッシャーから解放された様子。一方、日本の未来を思うあまり、終戦に反対しクーデターを計画する若手将校・畑中健二少佐を演じた松坂さんは、「俳優として、大きな意味がある作品」と胸を張り、ベテラン勢との共演を「緊張しない場面はなかった」とふり返った。阿南陸軍の妻を演じる神野さんは、「軍人の妻として唯一の理解者でありたい気持ちと、戦争の理不尽さに引き裂かれる思いだった」。本作でも渾身の演出を見せた原田監督は「日本がヘンな方向に向きつつあるいま、終戦70年は重要な節目。映画を通して、戦争を考える機会になれば」と呼びかけた。舞台挨拶には劇中で山崎努さんが演じる鈴木貫太郎の孫・鈴木道子さんが駆けつけた。『日本のいちばん長い日』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月08日多部未華子を主演に迎え、俳優・田口トモロヲが6年ぶりにメガホンを取った『ピース オブ ケイク』。多部さんとその相手となる綾野剛の体当たりな演技に注目を集めている本作からこの度、本日8月8日“ヒゲの日”にちなんで、綾野さんのワイルドなヒゲ写真がシネマカフェにて解禁となった。これまで仕事も恋愛も自分から行動することなく流されるまま生きてきた志乃。このままではいけない、と心気一転引っ越した先のベランダでばったり隣人の男にでくわす。しかもその男は、新たなバイト先の店長だった。その男、京志郎に運命を感じる志乃。しかし、京志郎には同棲中の彼女あかりがいたり、志乃を誘惑するバイト仲間がいたりで、志乃の恋は前途多難。今度こそ本気の恋愛がしたい志乃は、果たして幸せを手にいれる事ができるのか――。原作は、「FEEL YOUNG」(祥伝社)にて連載され、単行本が累計発行部数50万部(全6巻)を誇る、ジョージ朝倉による人気コミックス。主人公・志乃には多部さん、志乃の恋人役に綾野さんのほかに、志乃の学生時代からの親友で、バイト仲間の “おかまの天ちゃん”役に松坂桃李、同じく学生時代からの親友、ナナコ役に木村文乃、京志郎の彼女あかり役・光宗薫、バイト仲間役・菅田将暉、志乃の元カレ役・柄本佑、そして劇団の座長役に峯田和伸ら個性豊かな人気俳優陣が登場する。今回綾野さんが演じるのは多部さんが働くことになるレンタルビデオ屋の店長。もじゃもじゃ頭にヒゲの生えた、ちょっとワイルドな店長で、周りからは“ヒゲ店”と呼ばれている。ビジュアルでも分かる通り、口ヒゲと顎ヒゲがワイルドさを醸し出している。こんな店長がレンタルビデオ屋にいたら、思わず「オススメの映画教えてください!」なんて声を掛けてしまう女子も少なくないのでは?綾野さん演じる“ヒゲ店”こと京志郎の活躍に注目してみて。『ピース オブ ケイク』は9月5日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年08月08日終戦間際の国家の存亡をかけた極限の時間を生きつつも、松坂桃李の心に吹き抜けたのは、70年前のあの日々にも確かに存在していた現代と変わらぬ何気ない日常の風だった。「これまで戦争というものについて、社会がピリピリとしていて、それこそ狂気じみた空気の中で『日本が必ず勝つ!』ということばかりを考えている――そんなイメージが強かったんですが、70年前の人間を演じてみて、決してそんなことはなく、彼らは彼らで穏やかな時間を過ごしてもいたんだと感じました。もちろん、僕が演じた畑中少佐は日本が勝つと信じているんですが、それだけでなく『腹減った』とか現代と共通するような日常が確かにそこにあったのを実感しました」。戦後70年記念作品として公開される『日本のいちばん長い日』。この作品に参加することで、昭和最後の秋(1988年)に生を享けた26歳の若者は、70年前の夏を駆け抜け、何を思い、何を受け取ったのか?半藤一利のノンフィクション小説の傑作を原作に、昭和史の重大な1ページを『駆込み女と駆出し男』の原田眞人監督が上質の歴史サスペンスに仕立てた。昭和天皇の“聖断”を受け、鈴木貫太郎首相、阿南惟幾陸相らは終戦へ向け、命懸けの工作を繰り広げる。松坂さん演じる若き陸軍将校・畑中は徹底抗戦を唱え、降伏を阻止すべくクーデターを目論むが…。同じ原作を40年近く前の1967年に岡本喜八監督が映画化している。同作では当時20代前半の黒沢年雄が畑中少佐を演じており、“狂気”を帯びて決起する青年将校として描かれているが今回、松坂さんが体現した畑中は、狂気じみた様子を一切感じさせず、登場時はスポーツマンのような爽やかささえ感じさせる。そこにあるのは、ただ無垢で純粋すぎる正義感だった――。「最初に原田監督から『畑中という男はとにかく純粋なんだ』というお話がありました。当時は選択肢があるような状況ではなく、自分で発言することも許されず、ただ上の命令に殉じるのみという中で、(内閣が)ポツダム宣言を受諾するとなった時、信じるべきもの、頼るものがなくなってしまった。そこから彼は誤った正義を持ってしまい、クーデターを試みたんだと思う。その純粋さを大事に演じました」。歴史の“結果”を知る後世の我々から見れば、畑中の行動は世に混乱をもたらす反逆でしかなく、狭い視野での正義に過ぎないかもしれない。だが、その正義感は純粋無垢であるがゆえに危うく、悲壮なまでの覚悟を感じさせ、善悪を超えて心を揺さぶる。「僕自身、彼に対して『恐ろしい』とか『怖い』という感情よりも、完成した映画を見て『かわいそうな男だな』と感じました。戦争って有無を言わせずに戦うだけで、自分の考えを持つこと自体が許されない。そういう中で、信じるものを持てないと自分自身を保っていけないんだというのを実感しました。阿南さんがお酒を酌み交わしながら『行け!どんどん行けぇ!』と言うシーンがありますが、この阿南さんの言葉が撮影を通じてフラッシュバックすることがあって、この言葉を信じ続けた結果として、畑中はここに行き着いたのかもしれないなと思いました」。阿南陸相を演じた役所広司、鈴木首相を演じた山崎努、迫水書記官を演じた、かねてより松坂さんが憧れの俳優と公言している堤真一、昭和天皇に扮した本木雅弘など日本の映画界を代表する名優たちが緊張感あふれるシーンを作り上げる。松坂さんは全員と直接、芝居のやり取りがあったわけではなかったが、先輩たちの姿に強い感銘を受けた。「僕は役所さんとのシーンが比較的多かったんですが、阿南さんの姿をただ、かぶりつくように見ていました。直接的なアドバイスをいただいたというわけではないんですが、役所さんの存在するだけで説得力があるあの空気感を味わえたのは、役者をやっていく上ですごく大きな経験でした。あの緊張感を共有できたことは僕の財産です」。原田監督は、本作で描いた鈴木首相、阿南陸相らが終戦のために奔走し、松坂さん演じる畑中が帝国陸軍の永遠を信じて決起した70年前のあの日を、あの戦争の最後の日であると共に、日本がその後、歩んでいく戦後70年の起点となる日だと語っている。冒頭の言葉にもあるように、70年前の世界が自身の生きる現代と地続きであると実感した時、松坂さんは改めて戦争を身近に感じ、そして恐怖に身震いしたという――。「あの戦争は70年前のことですが、もしかしたら明日、戦争が起こるかもしれない。そう考えるといま、“表現の自由”があり、選択肢がある今のうちに、自分がどうすべきか?とるべき行動をしっかりと――今のことだけを考えるのではなく、これから先の戦争を知らない世代を守るために――考えていかないといけないと思いました。この映画に参加して、70年前のあの状況でその先を考えていたのが昭和天皇だったと僕は感じました。畑中が“いま”しか見えずに行動した一方で、昭和天皇は「この先の日本国民が滅びないために」と考えて行動された。いまを生きる僕らもそこまで考えて行動しなくてはいけないなと思います」。「スーパー戦隊シリーズ」(侍戦隊シンケンジャー)で俳優デビューを飾って以来、どちらかというと爽やかなイケメン、“王子様”的な役柄を演じることが多かったが、20代半ばを過ぎて、正統派の主人公とは対極の立場、より屈折した内面や複雑な心情の表現を求められことが増えている。本作に続き公開となる『ピース オブ ケイク』では主人公の友人でオカマ役に扮しはじけた演技を見せ、『図書館戦争 THE LAST MISSION』では主人公たちと対峙するヒール、『劇場版 MOZU』ではリミッターを振り切った狂気のテロリストに扮した。「自分の中では変化しているつもりないんですけど…」とは本人の弁だが、当人以上に周りがその変化を敏感に感じ取っているからこそのオファーだろう。「いまはたくさんのことを学べるチャンスだなと思って臨んでいます」。俳優として、そして26歳のひとりの青年として、この作品が松坂桃李の人生を大きく変えることになるかもしれない。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月06日雑誌「anan」(マガジンハウス)が毎年夏に行う“SEX特集”。毎回、最旬俳優やアイドルたちが表紙を艶っぽく彩り話題を呼んでいるが、8月7日(金)より発売される今年の「愛とSEX」特集(1966号)表紙には、いま勢いのあるグループ「Kis-My-Ft2」の玉森裕太が登場することが決定。撮影秘話などが一部公開された。いまをときめく俳優やアイドルたちの刺激的な表紙と、美麗な肉体を披露するグラビアが発売される度に夏の話題をさらっていく“SEX特集”。これまで表紙に登場した面々も超豪華。昨年は、表紙を若手実力派俳優・松坂桃李が担当。同誌内特集には、『海を感じる時』で主演を務め、映画内でも身体を張った演技で魅せた市川由衣が登場し、その美貌と女性が考える“SEX”について語った。2009年には、当時デビューわずか3年目だった向井理がオールヌードを披露し大きな反響を呼んだ。また、玉森さんと同じジャニーズ事務所からも過去に表紙を飾った人物がおり、2011年には『クローバー』の“ドS上司役”で多くの女性ファンを虜にした「関ジャニ∞」の大倉忠義。そして、2013年には同グループの藤ヶ谷太輔がその美しい肢体を晒し注目を集めた。今回表紙を飾る玉森さんは、アイドルとしての活動意外にも、大ヒット韓国ドラマの日本版「美男ですね」で初ドラマ主演を果たして以降「信長のシェフ」「ぴんとこな」と次々とドラマに出演。また、有川浩原作『レインツリーの国』で映画初主演が決定しており、俳優としての活躍も目覚ましい。そんな表現者としてますます期待される玉森さんは、今回の表紙のために数か月も前から加圧中心のボディートレーニングや食事制限を行い、ストイックな体作りに臨んだそう。現場では、「今日の写真って、一生残るでしょ。だから撮影が終わるまで、絶対我慢する!」と用意されたフルーツにも手を付けなかったとか。いままでの可愛らしい玉森さんのイメージを覆す、セクシーなボディーラインと官能的な表情で魅せるグラビアは必見だ。そのほか本誌には、紗栄子の撮りおろしショットや、「そのとき彼が、ほしくなる」と題したオリジナルDVD付録がついており、読み応え十分。この夏の話題表紙を手にとってみて。「anan」1966号は8月7日(金)より発売。(text:cinemacafe.net)
2015年08月06日戦後70年。先日、昭和天皇による当時の原盤も公開された、1945年8月15日正午の玉音放送が流れるまでの“長い1日”を描く映画『日本のいちばん長い日』。本作で、坊主頭を披露し、自身初の戦争映画出演を果たした松坂桃李を始めとする、日本の未来を思うゆえに動いた熱き将校たちに迫った。太平洋戦争末期、戦況が絶望的となった1945年4月、鈴木貫太郎(山崎努)内閣が発足。7月、連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求する。降伏か、本土決戦かを決める閣議が連日連夜、開かれるが、議論は紛糾するばかり。そうするうちに、広島、長崎には原爆が投下される…。“一億玉砕論”が渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣(役所広司)、国民を案ずる昭和天皇(本木雅弘)、聖断を拝し閣議を動かしてゆく鈴木首相、首相を献身的に支え続ける迫水久常書記官(堤真一)は決断に苦悩する。だが一方、畑中健二少佐(松坂桃李)ら若手将校たちは、日本の降伏を国民に伝える玉音放送を中止すべく、クーデターを計画、皇居やラジオ局への占拠へと動き始める…。日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため、身を挺し闘った人々の物語を、日本映画界を代表する豪華キャストの競演で描く本作。本作で、松坂さんが覚悟の坊主頭となり、演じているのが畑中少佐。敗戦を決するポツダム宣言の受諾、そして国民への敗戦を告げる昭和天皇による玉音放送をやめさせるべく、徹底抗戦、本土決戦を主張し、クーデターを決起する将校たちの中心的人物だ。今年、『ピース オブ ケイク』『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』『劇場版 MOZU』と、話題作の公開作が控えている松坂さんは、本作ではベテランの役所さん演じる阿南陸軍大臣、本木さん演じる昭和天皇を“静”とするならば、自身が演じた畑中ら将校たちを、“動”と表現。また、その畑中らとともに行動する、陸軍士官学校附属の藤井政美役には、つかこうへい作・錦織一清演出の舞台「広島に原爆を落とす日」で主演を務めた戸塚祥太(A.B.C-Z)も登場する。1967年公開、岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』では、松坂さんが演じた畑中少佐は狂気に駆られる人物として描いていたが、本作でメガホンをとった原田眞人監督は「決起する将校たちの普段の生活を描きたかった」と言う。「畑中の普段の明るい人物像、だからこそ決起を図る畑中に、将校たちがついてくるところを描こうとした」と語り、本作では、純粋であるがゆえに決死の行動を起こす、畑中の人間らしさにもスポットが当たっている。さらに、原田監督は、「松坂桃李演じる畑中、井田中佐(大場泰正)を含めて全員すごく新鮮なところがあるかと思いますが、僕自身彼らにすごく感謝しているし、ひとりひとりが何をやって、どう考えているかを頑張って演じてくれました」とも語り、熱き将校たちを演じた役者陣を讃えている。そんな松坂さんを始めとする若き将校たちの思いにも、ぜひ注目してみて。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月04日「マンガ大賞」「このマンガがすごい!」に2年連続ランクインし、映像化をめぐって争奪戦が起こった三部けい原作のミステリーコミック「僕だけがいない街」の実写映画化が決定。主演を『デスノート』『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』などで超個性的な役柄を演じてきた藤原竜也が務め、ヒロインを『ビリギャル』の有村架純が務めることが明らかとなった。原作は、「ヤングエース」にて絶賛連載中の同名漫画。「このマンガがすごい!」オトコ編と「マンガ大賞」で共に2年連続ランクインするなど、傑作との呼び声高く、スガシカオ、中川翔子、宮地真緒から、糸井重里や「リアル鬼ごっこ」の原作者・山田悠介などまで著名人にもファンが続出。主人公は、売れない漫画家で、ごく普通のフリーター・藤沼悟。自身の意図とは無関係に【時空移動=タイムリープ】する謎の特殊な現象“再上映”(リバイバル)に巻き込まれた彼が、18年前の小学生のころに起きた児童連続誘拐事件の真犯人を探し、その凶刃に倒れた母を救うため、大人のマインドを持ったまま11歳の少年となり、現在と過去に起こる事件の謎を解き明かしていく新感覚ミステリー。脳裏から葬り去った幼少期のつらい記憶がよみがえり、当時は気づくことのできなかった母親の自分への深い愛情、そして傷つくまいと距離を自ら取っていたクラスメートとの間に生まれた友情が新しい記憶となって、悟の「過去」が塗り替えられていくことから、ミステリーの枠にはとどまらない、優しさとせつなさに満ちた人間ドラマともなっている。その主人公・悟を演じるのは、死神のノートで殺人を繰り返す大量殺人犯、眼力で人を操るモンスター、10億円の懸賞金で命を狙われる男など、数々の超個性的な役を怪演してきた、日本が誇る若き名優・藤原竜也。本作では【タイムリープ】を武器に、連続誘拐事件の凶悪犯に迫る。一方、悟の心の深意に気づき、心を開くきっかけを与えるヒロイン・愛梨役には、『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』と大ヒット作が続き、WOWOWの新ドラマ「海に降る」で連ドラ初主演を務めるなど、いま乗りに乗っている有村架純。様々な作品に引っ張りだこの2人だが、共演は今回が初めて。有村さんとの共演について藤原さんが、「大活躍の有村架純さんとの初共演、非常に楽しみにしております。若く才能のある方と組ませていただけることが、いまの自分にとって大きな刺激になると思います」とコメントすると、有村さんも「お芝居への熱量がすごく大きな方。私もそんな方の近くで刺激をもらいながらぶつかっていけたらと思います」と、お互いの役者魂を敏感に感じ合い、早くも最高の化学反応を予感させている。また、この2人に加え、悟の母・藤沼佐知子役にはその美貌だけでなく卓越した演技力も兼ね備える石田ゆり子、そして不敵な笑みを絶やさない悟の小学校の教師・八代学役には、どんな難役も個性たっぷりに演じ切る実力派俳優、及川光博。さらに、松坂桃李主演の『ツナグ』でその手腕が高く評価された平川雄一朗監督がメガホンを取る。単行本(既刊6巻)の発行部数は着実に伸びており、現在、累計発行部数139万部を突破。来年1月からはフジテレビ“ノイタミナ”ほかにてアニメ版の放送も決まっており、2016年は、「僕街ブーム」が日本に巻き起こりそうだ。以下、キャストコメント藤原竜也 コメントこの映画に出演させていただくことが決まり、初めて「僕だけがいない街」の原作漫画を読みました。読み始めから最後まで、ページをめくる手が止まりませんでした。早く続きが読みたくて仕方ありません。「時間を行き来する」特殊な現象に巻き込まれた主人公・悟の複雑な心情をどう演じようか、いまから考え始めています。有村架純 コメント原作を初めて読んだ時、登場人物の家族や友達への思いにすごく胸を打たれました。タイムリープという非現実な現象がもたらす話ではありますが、不思議と遠い話ではないなと思えたのは、登場人物みんなの心情がすごく鮮明に見えたからだと思います。最初から最後まで主人公と共に心が動き、胸が熱くなる経験をしました。そんな原作の世界観を壊さないよう、お芝居を取り組めたらと思います。そんな作品を映像化するにあたって、私が演じる愛梨が大切にしなければいけないことは、藤原さん演じる悟に全力で寄り添うことかなと思いました。信じる力を大切に、愛梨を大切に、演じられればと思います。監督・平川雄一朗 コメント昭和と平成の時間軸を行き来する、数多くの謎が散りばめられたミステリー漫画が原作ですが、その底辺には人々の繋がりや絆が丁寧に描かれているので、そのヒューマニズムを映画では大事にしたいです。藤原さんには、ダメ人間ながら強い正義感を持つ青年が未来を書き換えていく希望を、有村さんには、夢を追いかける不思議な女性が主人公にもたらす愛を、それぞれが地に足のついた人間として魅力的に表現してもらいたいと期待しています。原作・三部けい コメント「僕だけがいない街」コミックス発売後、初めていただいた他メディア化のお話が、この映画化でした。ホントに実現するとは (笑)。関係各所の皆様に感謝しています。映画スタッフという新たな育ての親を得て、「僕だけがいない街」がどんな成長を遂げるのか、とても楽しみです!映画『僕だけがいない街』は2016年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月24日映画『ピース オブ ケイク』の完成披露試写会が22日、東京・新宿バルト9で行われ、キャストの多部未華子、綾野剛、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督が出席した。9月5日に全国公開する本作は、ジョージ朝倉の同名漫画を実写化したラブストーリー。何となく生きてきた志乃(多部)は、心機一転、引っ越した先で京志郎(綾野)に出会う。同棲中の彼女がいる京志郎に、志乃は本気の恋を始めるが――というストーリーで、『色即ぜねれいしょん』以来、田口の6年ぶりの監督作となっている。ヒロインを務めた多部が、「原作を読んで『分かる~あるある!』って気持ちになった。私も"流されやすい"タイプなので、志乃ちゃんの感情に共感しました」とあいさつすると、共演陣から「そんなことないでしょ!?」(綾野)、「座長、声が小さい!」(松坂)とすかさずツッコミが入り、観客は爆笑。また、志乃の親友でオカマの天ちゃんを演じた松坂は、「美意識をとにかく高めました。エステに行ったり、美肌パックを大量に買ったり、爪を磨いたり」と役作りに没頭していたことを明かすと、多部は、「リアリティのあるオカマちゃんだった。女友だち感覚でとっても素敵でした」とその変貌ぶりを大絶賛していた。舞台あいさつでは、京志郎の恋人・あかり役の光宗が、「撮影中は、携帯の待ち受け画像を綾野さんにしてました」と告白する場面もあり、綾野は、「えー!ビックリ!誰かに見られたらどうすんの!?」と大照れ。一方で、男性陣が演じたキャラクターの中で1番の好みを聞かれた多部が、「どれがいいかな~?菅田くんか、柄本くんのどっちかなんですけど」と微笑み、名指しされた2人は大喜び。「フラフラしてる人も好きだし、支配欲が強い人も好き。どっちも好き」と笑顔で話す多部を横目に、劇中で相手役を務めた綾野は、「ちょっと構えた自分が恥ずかしい……。ダメ男が好きなの?」と予想外の回答に肩を落としていた。
2015年07月23日俳優の田口トモロヲが6年ぶりにメガホンをとり、ジョージ朝倉の同名コミックを映画化した『ピース オブ ケイク』の完成披露試写会が7月22日に、東京・新宿バルト9で行われ、田口監督をはじめ、主演の多部未華子、綾野剛、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸が出席した。その他の写真仕事も恋愛も、周囲に流されるまま生きてきた梅宮志乃(多部)は、DV体質の恋人・正樹との別れを機に、心機一転。引越をし、そこで出会った隣人で、新しいバイト先の店長・京志郎(綾野)に本気の恋をするが、京志郎には同棲中の恋人がいた……。主演の多部は、「相手を好き過ぎて、不安になる女子の“あるある”に共感できる。割と流されやすいタイプなので…」とコメント。登場する男性キャラクターのうち、好きなタイプを問われ、「フラフラしている人もいいし、逆に支配欲が強い人も好きなんですよ」と菅田演じるバイト先の同僚、柄本演じる元恋人を選んだ。この赤面告白に、対象外となった綾野は「一瞬でも、自分だと思ったのが恥ずかしい」とこちらも大照れだった。多部と綾野は初共演で、「いろんな意味で体当たりの芝居だったが、綾野さんがウェルカムな状態でいてくれたので」(多部)、「物怖じせず、ちゃんと感情でぶつかってくれる」(綾野)。また、ヒロインの親友でオネエという役柄に挑んだ松坂は、「美意識を高めようと、即エステの予約をして、美肌パックも買いました。女性って大変ですね…」と苦労を語った。『ピース オブ ケイク』9月5日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年07月22日ジョージ朝倉の大人気コミックを映画化した『ピース オブ ケイク』の完成披露試写会が7月22日(水)、東京・新宿バルト9で行われ、多部未華子、綾野剛、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督が出席した。仕事も恋愛も自分から行動することなく流されるまま生きてきた、24歳の志乃(多部さん)が心機一転、引っ越したアパートで出会った隣人で新しいバイト先の店長・京志郎(綾野さん)に運命を感じてしまう。「好き!」が止まらなくなる志乃だが、 京志郎には同棲中の恋人がおり…。主演を務める多部さんは、「あるあるという気持ちにさせられる。相手が好き過ぎると不安にもなりますし」と本作にすっかり共感した様子。自身とヒロインを重ね合わせて、「割と流されやすいタイプなので…」と語ると、「そんなことないでしょ?」(綾野さん)、「声が小さい!」(松坂さん)とイジられていた。松坂さんはヒロインの親友を演じ、オネエ役に初挑戦!「とにかく美意識を高めようと、まずエステを予約し、美肌パックも買いました」と役作りのため、女子力アップに奮闘したのだとか。「女性は大変なんだなと思いました…」とふり返った。そんな松坂さんの役作りに、「本当にこんな親友がいてくれたら」(多部さん)、「男性とは思わず、自然に接することができた」(木村さん)と女性陣は太鼓判を押した。また、京志郎の恋人を光宗さんは、「同棲中という設定なので、常に綾野さんの顔を見ていようと、携帯の待ち受けにしていた」と告白。これには当の綾野さんも「知らなかったです。役作りにもいろんなアプローチがあるんですね」と驚きを隠せない様子だった。『ピース オブ ケイク』は9月5日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月22日岡田准一と榮倉奈々が7月22日(水)、2013年公開の『図書館戦争』の続編となる『図書館戦争 THE LAST MISSION』の完成報告会見に出席。報道陣に加え、一般のファンや書店関係者も招待されている中で作品のプレゼンテーションを行い、質疑応答に応じた。アニメ化&コミック化もされるなど人気を博した有川浩の小説シリーズの実写版。「メディア良化法」の下で言論の弾圧や検閲・焚書が国家の命令で行われるという近未来を舞台に、言論の自由、本を読む自由を守るべく戦う「図書隊」の面々の活躍や恋を描き出す。岡田さんと榮倉さんは、図書隊の制服姿で登場し、まずは役柄の堂上篤と笠原郁として、報道陣と観客に向けて、今回の続編の魅力についてプレゼンを行うと共に「図書館戦争」の成り立ちの紹介を行なった。プレゼンを終え、改めて役柄の堂上ではなく“岡田准一”として会見に臨んだ岡田さんは、プレゼンを振り返り「緊張しました!」と語り、無事に終えてホッとした表情。榮倉さんも「恥ずかしかったです。少し照れました。新鮮でしたね」と感想を口にした。岡田さんは映画完成までの道のりを振り返り「1作目を超えるというのは僕らにとって命題であり挑戦でした」と語り「自信を持っています!」と力強く宣言。既に完成した映画をひと足先に鑑賞したが「大人の僕らが見ても泣けるし笠原郁を応援できると思います」と語る。榮倉さんは「前作もアクションが豊富でしたが、女の子でも見られるアクションだったと思います。それはアクションをする人の人間味や心情が伝わってくるから。今回の映画はさらに増して、もっといろんな世代の女性に楽しんでもらえると思います!」と自信をのぞかせる。上官である堂上と郁の恋愛模様も気になるが、榮倉さんは「進歩、進展がいろいろあります(笑)」と語りつつ、そこで岡田さんをチラリと見やり「この件に関してはあまり喋ってくれないでダンマリなんです(笑)。モジモジですね」とニヤリ。岡田さんは「いろいろあります…(笑)」と照れくさそうな笑みを浮かべていた。また、撮影中のエピソードを尋ねると岡田さんは「福士くんが壁ドンをしてました」と暴露。第1作公開後に「あまちゃん」で大ブレイクを果たし、ドラマ「きょうは会社休みます。」や映画『ストロボ・エッジ』で壁ドンを披露しているかわいい後輩について「(壁ドンが)日本一うまいんでね、彼は(笑)」と語ったが、現場での壁ドンの相手は岡田さんだったとか!「田中(圭)くんがWEBで壁ドンの写真を載せてたんですが、日本一うまいのは福士くんなんで、やられてみたかったんです。抜群にうまかったです。入り方から違うんです!」と熱く語り、会場は爆笑に包まれた。また本作には福士さん演じる手塚の兄役として、「軍師官兵衛」では岡田さんんの息子を演じた松坂桃李も出演しているが「この話を聞きつけた松坂くんが『僕にもやらせてください!』と言ってきたんですが『ちょっとまだ早いな』と断りました」と明かすなど、壁ドンがキャスト陣のコミュニケーションツールになっていたよう…?榮倉さんは「男性陣は岡田さんの取り合いだったんです」と撮影現場の和気あいあいとした様子について語ってくれた。なお、映画に加えて秋にはTBSにてスペシャルドラマとして「図書館戦争BOOK OF MEMORIES」が放送。こちらには岡田さん、榮倉さんら映画のメンバーに加え、中村蒼、現在放送中の朝ドラ「まれ」のヒロインを務める土屋太鳳らが出演する。『図書館戦争 THE LAST MISSION』は10月10日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月22日木村文乃が初めての刑事役に挑むWOWOWの連続ドラマW「石の繭」。このほど、8月16日(日)の放送スタートに先駆け、衝撃の予告編がWEBにて解禁となった。如月塔子(木村文乃)は、刑事だった父(仲村トオル)の後を継ぎ、警視庁捜査一課十一係の刑事となった。ある日、廃ビルの地下室で、床にセメントで塗り込まれた死体が発見される。犯人はいったいなぜ、こんな残忍な殺し方をしたのか?捜査会議が開かれるが、その最中に“トレミー”と名乗る犯人から電話が入り、塔子が交渉相手となる。殺人に関するヒントを提示しながら警察を愚弄・挑発するトレミー。やがて、トレミーから第二の犯行予告の電話が入る!そして、頭部をセメントで塗り固められていた第二の犠牲者が出る。犯人の動機は?なぜセメントにこだわるのか?被害者たちに共通点は?やがて捜査を進めるうち、犯人の本当の狙いが浮かび上がり…。連続ドラマ初主演となった「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」も記憶に新しく、映画『ピース オブ ケイク』では多部未華子の友人役を松坂桃李と演じることでも話題の木村さんが、“新人刑事”という初めての役柄に自身の心境を重ね合わせながら挑戦している本作。このたび解禁となった予告編映像には、思わず目を覆いたくなるような凄惨な事件現場の描写とともに、木村さん演じる塔子の指導的立場でコンビを組む鷹野秀昭役の青木宗高を始め、警視庁捜査一課十一係の渡辺いっけい、平岳大、北見敏之、小柳友、段田安則といった個性豊かなメンバーの姿が。さらに、捜査一課の刑事だった塔子の亡き父役の仲村トオルが、「絶対、刑事になんかなるなよ」と幼いころの彼女に諭す姿も収められている。新人の女性刑事と猟奇殺人事件の犯人の攻防戦を軸とした、緊迫のクライムサスペンス。その衝撃の幕開けを、まずは予告編から目撃してみて。連続ドラマW「石の繭」は8月16日(日)22:00よりスタート(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年07月19日西島秀俊を主演に、香川照之、真木よう子らが出演したテレビドラマ「MOZU」に続き、ハードボイルド作家・逢坂剛による累計210万部を超える伝説の警察小説を、さらに格段にスケールアップさせた『劇場版MOZU』。その特報映像とポスタービジュアルが解禁となり、劇場版から登場する伊勢谷友介や松坂桃李の姿や、フィリピンでの大爆破のシーン、さらに最後の敵にして日本犯罪史の闇である、ビートたけし演じる「ダルマ」がついに登場していることが明らかとなった。妻子の死の謎を追う公安警察官・倉木(西島秀俊)は、大杉(香川照之) 、明星(真木よう子)とともに一連の“MOZU事件”で警察内部に巣食う闇を白日のもとに晒したが、それは恐るべき謀略の氷山の一角に過ぎなかった。その後、高層ビル占拠爆破とペナム大使館襲撃、二つの大規模テロが同時発生する。これらの事件は犯罪プランナー高柳(伊勢谷友介)と暗殺専門の殺し屋権藤(松坂桃李)を中心とするテログループによる犯行だった。彼らは、日本犯罪史の重大事件を影で操ってきた存在「ダルマ」(ビートたけし)の名のもとに、ある犯罪計画を極秘裏に進行していたのだ。倉木たちの前に立ち塞がるシリーズ最大の謎「ダルマ」との、最後にして最大の戦いがついに幕を開ける――。本日7月18日(土)正午より公式サイトにて解禁された特報映像には、フィリピンロケで撮影された迫力の大爆破のシーンのほか、西島さんのこれまでにない過激なアクションシーン、血まみれの香川さんの姿、さらにドラマ放送時から人気を博している“東”役の長谷川博己の姿も目を惹く。超ド派手な映像が続く内容に相反して、静かなピアノ音楽が流れているのも印象的。さらに、映像の最後には、ドラマではヴェールに包まれていた「ダルマ」がついに登場!炎の中に佇む「ダルマ」は不気味な笑い声を響かせ、余韻を残している。また、ポスタービジュアルでは、拳銃を持つ西島さんと、あの一度見たら忘れられない「ダルマ」のこちらを見据える表情が衝撃的。その「ダルマ」の“右側”半分の顔も、物議を醸すことは必至だ。このポスターと同時に劇場で配布されるチラシの裏面には、香川さん×松坂さん、真木さん×伊勢谷さん、西島さん×長谷川さんのそれぞれが対峙する形となっているのも興味をそそる。劇場版でたけしさんが演じる「ダルマ」呼ばれる人物とは、テレビシリーズでは未解決のままとなっていた最大の謎。連続大規模テロ事件の黒幕でもある。映像にも登場する、不気味な火傷跡は特殊メイクで、映画界の第一人者として北野組でも手腕を振るう江川悦子さんが担当。毎回2時間かけて作り込んで、撮影に臨んでいたという。その貫禄ある重厚な演技には、製作スタッフも思わず息を飲むほど。たけしさんは、「撮影現場は面白かった。自分も監督をやるけど、羽住(英一郎)監督の演出はとても丁寧。自分も少しはマネしないといけないね。(西島秀俊さんは)役への取り組み方が素晴らしい。もともと人気のある人なのにそれにうかれていないから本当にいい役者。うまいもんだと思います」とクランクアップ時にコメント、最後まで『MOZU』を引っ張った西島さんを称えていた。“ダルマ”の存在は隠蔽工作を行う特定の人物を指すのか、国民監視システムの別名なのか、それとも極秘作戦のコードネームなのか、すべてが謎に包まれている『MOZU』。本作の世界観が凝縮された映像を、まずはその目で確かめてみて。『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月18日映画『日本のいちばん長い日』の完成披露試写会が15日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの役所広司、本木雅弘、松坂桃李と原田眞人監督が出席した。8月8日に全国公開する本作は、半藤一利の小説を実写化した歴史作品。大平洋戦争終結の舞台裏で、日本の未来のために闘った人々を描く内容で、陸軍大臣・阿南惟幾を役所、昭和天皇を本木、クーデターを首謀する若手将校・畑中健二を松坂が演じている。会場に敷かれたレッドカーペットに登場したキャスト陣は、集まったファンにあいさつ。その後行われた舞台あいさつで、役所は、「戦後70年で日本という国はずいぶん変わった。戦争は本当に嫌なもの。それを繰り返さないように、この映画を見て感じて頂ければ」と真摯にアピール。また、役所に天皇役を絶賛された本木は、「2回見ると色んなものが鮮やかに分かる。シンプルで深みのある言葉がたくさんあります」と語り、松坂は、「役所さんや本木さんの"静"と僕たち若手の"動"が、どのように動いていくのかが見どころ」と紹介した。また、舞台あいさつでは、本作の内容にちなんだ“自身最大の決断”のトークを披露。「初日から監督の怒声が飛び交ってて、その緊張感が居心地が良かった」と撮影を振り返った松坂は、「俳優をやろうと大学を辞めた時。親は怒ってましたけど、後悔はないです!」とキッパリ。続けて、ベテラン陣は、「日々、どんな瞬間も迷って苦悩してます。最初に食べるものは白米にしようか味噌汁にしようか、とか」(本木)、「上京して初めて、すごく勇気を出して納豆を食べたこと。勇気を出したからこそ、今は納豆が大好きになった」(役所)と食べ物の話で、会場の雰囲気を和ませていた。
2015年07月16日映画『日本のいちばん長い日』の完成披露試写会が7月15日(水)に開催され、主演の役所広司をはじめ、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が出席した。半藤一利の傑作ノンフィクションの映画化。1945年8月14日から15日にかけて、昭和天皇の“聖断”により終戦が決まるまでの政治的攻防、終戦を阻止しようとする陸軍将校たちの反乱未遂事件などを濃密な人間ドラマとして描き出していく。陸軍を抑えつつ皇室の安泰のために奔走する阿南陸相を演じた役所さんは本作について「戦闘シーンは出てきませんが、背景では広島、長崎への原爆投下があり、戦地では兵隊たちが飢えに苦しみながら戦っていました。それを感じながら見てほしい。戦争は本当にイヤなものです。この映画を見て二度と繰り返してはいけないと感じていただければ」と呼びかけた。その役所さんが過去の日本映画、特に同じ原作で1967年に岡本喜八の手で映画化された『日本のいちばん長い日』との大きな違い、原田版の本作ならではの見どころとして挙げたのが、昭和天皇を正面から描いているという点。役所さんは天皇陛下を演じた本木さんを「素晴らしかった」と称賛する。本木さんは「公開が近づくにつれて、(天皇陛下を演じるという)責務を果たせたのか?と重くのしかかってきます」と吐露。「賛否は全て受け止めます。叱られるでしょうが、早く公開して楽になりたいです」とその重圧の大きさをうかがわせた。松坂さんは、敗戦を阻止しようと決起する将校を演じたが、自身を含め若者たちを「動」、役所さん、本木さんらの演技を「静」と表現し「それぞれが国を思い、どうなっていくのか?僕は映画を見て、静と動が変わっていくさまを僕は『怖い』と思いました。どうして怖いと感じたのか?これから見るみなさんに感じていただければ」と語りかけた。ちなみに役所さんは7回目の原田作品出演となるが「怒る回数が少なくなった」と監督の変化について語るが、初参加の松坂さんは「初日から監督の声が現場に響いていた」と異なる証言。役所さんの「下手だから怒られたんじゃないの(笑)」という言葉に松坂さんは「そうだったかも…」と苦笑する。原田監督は「桃李には怒っていない」とあくまで他の俳優を怒っていたと語るが、生真面目な松坂さんは「自分に言われているように感じてました」と語り、これに監督は「その通り!」とニヤリ。会場は笑いに包まれた。原田監督は戦後70年を迎え「戦争体験者がどんどん亡くなっている」と戦争の記憶が徐々に遠いものになっているということへの危機感を口にする。この日も安保法案の特別委員会での採決が紛糾の中で行われ、連日、国会前でデモが行われるなど国民が高い関心を示しているが、こうした動きを踏まえ「いま、こうした政治状況の中で、幸か不幸か、この70年の“根っこ”をもう一度検証すべき時期に来ている。(本作の)歴史的な価値をいま、感じています」と語る。さらに「安倍首相の答弁の言葉を借りるなら、能力のない政府が“総合的に”判断して、民意を無視するという事態が続いていく。同じように民意のなかった70年前に阿南さんや昭和天皇が日本を救うためにどう決断したのか考えるいい機会だと思います。国民を救うということ。民意とは何か?日本という国がどこから来てどこに向かっているのか?自問して行動に移してほしいと思います」と力強く訴えかけた。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年07月16日映画『日本のいちばん長い日』の完成披露試写会が7月15日に開催され、主演の役所広司、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が舞台あいさつに登壇した。舞台あいさつその他の写真半藤一利のノンフィクション小説を原作に終戦間際、阿南惟幾陸相、鈴木貫太郎首相、昭和天皇を中心にしたポツダム宣言の受諾を巡るやりとり、陸軍将校による決起事件を描く。「(戦後)70年。たった70年で日本はだいぶ変わった」としみじみと語る役所。「戦闘シーンは出てきませんが、この映画の背景には広島、長崎への原爆投下があり、戦地では兵士たちが飢えに苦しみながら戦っている。それを感じながら見てほしい。戦争って本当に嫌なものです。二度と繰り返さないようにと感じていただければ」と訴えた。本木は昭和天皇を演じたが、そのプレッシャーはやはり並大抵のものではなかったよう。「公開が近づくにつれて『責務を果たせたのか?』という問いが重くのしかかってきます。賛否は全て受けるつもりですので、叱られながら、早く楽になりたい…(苦笑)」と劇場公開を待ちわびる。松坂は陸軍の永遠を信じ決起する将校を演じたが「若者たちを“動”とするなら役所さんや本木さんは“静”。それぞれが国を思い、どうなっていくのか? スピード感のある物語の中で、僕はその静と動が変わっていくさまを『怖いな』と思いました。どうして怖いと思ったのか? みなさんに、観て感じていただければと思います」と呼びかけた。戦後70年を迎え、原田監督は「戦争体験者がどんどん亡くなっている」と当時を知る人間がいなくなり、記憶や歴史が風化してしまうことを危惧し「いま、こういう政治状況にあり、戦後70年の根っこで何が行われたのか? もう一度検証するいい時期であり、この映画の歴史的価値を感じています」と語る。この日も、安保法案が衆院平和安全法制特別委員会で採決され、大きなニュースとなったが原田監督は映画でも描かれる、70年前に阿南陸相、鈴木首相、昭和天皇が国の行く末を案じ、民意を無視した政治と軍の暴走を命がけで止めたという点に言及し「安倍首相の答弁の言葉を借りれば、能力のない政府が総合的に判断し、民意を無視するという事態になっている。国民を救うということ、“民意”とは何か? 日本はどこから来てどこへ向かって行くのか? 自問し行動に移してほしい」と訴えた。『日本のいちばん長い日』8月8日(土)全国ロードショー
2015年07月15日前作が興行収入17.2億円のスマッシュヒットを記録した大人気作の続編『図書館戦争 THE LAST MISSION』。主演の岡田准一、榮倉奈々らの続投に加え、本作に先駆けて放送されるドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」には松坂桃李・中村蒼・土屋太鳳ら豪華新キャスト陣が参戦することで話題の本作が、この度、邦画史上初の“ドルビーサラウンド7.1”上映を採用したことが明らかとなった。「昭和」から「正化」へと歴史を進めた近未来の日本。いまや国家による思想検閲や、メディア規制が横行する社会となっていた。そんな中、検閲に対抗し「本を読む自由」を守っている“図書隊”に所属する笠原郁(榮倉奈々)は、検閲で取り上げられそうになった大事な本を取り返してくれた図書隊員を追って入隊、特殊部隊所属となった。鬼教官である堂上篤(岡田准一)の罵倒とシゴキに耐え、上官の小牧幹久(田中圭)、同期の手塚光(福士蒼汰)や柴崎麻子(栗山千明)らと厳しい訓練と図書館業務の日々を過ごしていた。そんなある日、堂上ら図書隊にある指令が下る。それはこの世に1冊しか現存しない“自由の象徴”「図書館法規要覧」の一般展示が行われる“芸術の祭典”会場の警備。一見簡単な任務に思えたが、実は、図書隊を解散させる事で歪んだ社会を正しくしようと考えている、手塚の兄・慧(松坂桃李)がタスクフォース壊滅を目論み仕組んだ罠だった――。手塚慧の狙い通り、検閲実行部隊「良化隊」による急襲を受け、成す術もなく1人、また1人と凶弾に倒れていくタスクフォースたち。堂上たちは無事に本を、仲間たちを守り切れるのか!?いま命運をかけ、図書隊が史上最大の戦い“LAST MISSION”に挑む。本作でも前作に引き続き本格的なアクションシーンがあるようで、劇中に登場する銃器は9mm機関けん銃、SIG、89式小銃、M24対人狙撃銃など多数。それら銃器を使っての銃撃戦は、紙が舞い散り、スチール製の本棚が吹っ飛び、コンクリ壁に穴が開くほど激しいもの。過去の邦画には存在しなかった“現代における戦闘シーン”をよりリアルに表現するために、まるで戦場の真っ只中に投げ込まれたかのような効果音付けを追求した結果、今回の“ドルビーサラウンド7.1”上映が決定したという。“ドルビーサラウンド7.1”は、より高度な音場の奥行き感とリアリティを映画体験にもたらすために開発された映画音声フォーマット。いままで本仕様で上映されたのは、『パシフィック・リム』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』『アイアンマン3』『ホビット 思いがけない冒険』など、ハリウッド超大作のみであり、邦画では本作が史上初となる。本作の佐藤信介監督は、「今回の劇中では、主人公が戦場の只中に置かれるシーンがあります。主人公とともに、映画を観 ている方も銃火器に取り囲まれるような臨場感を表現しかたったので、まさにこの7.1chがふさわしいのではないかと考え、採用に至りました」と起用理由を明かした。また、「ネットやDVDで映画を観る機会も増えてきていると思いますが、この作品をきっかけに、映画館で観てより良かったと感じていただけるといいなと思います。 映画『図書館戦争』でしか味わうことができない音響体験を、ぜひ映画館で楽しんで欲しいです」と、邦画史上初の試みに期待を高めるコメントを寄せた。『図書館戦争 THE LAST MISSION』は10月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月15日役所広司、本木雅弘、堤真一、山崎努ら日本映画界を代表する名優たちが集い、半藤一利の原作を原田眞人監督が完全映画化した『日本のいちばん長い日』。本作に、原田監督作品『駆込み女と駆出し男』でも好演を見せた戸田恵梨香が、特別出演を果たしていることが判明、松坂桃李らが演じる陸軍将校たちに立ち向かう場面写真が到着した。本作で描かれるのは、終戦が決する1945年8月15日の前日、14日から、昭和天皇自らによって国民に対して終戦を知らせる玉音放送が国民に届く翌15日の正午まで、秒刻みで進む“日本のいちばん長い日”。昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションである原作を元に、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』などを手掛け、現在『駆込み女と駆出し男』が大ヒット中の原田監督がメガホンをとった。今回到着した場面写真は、ラジオ局放送員の保木令子(やすきれいこ)役で特別出演を果たす戸田さんの熱演シーン。15日の未明、本土決戦を望み、徹底抗戦を果たすためにクーデターを計画し、玉音放送を中止させようと放送前のラジオ局に猛然と押しかける、畑中健二少佐(松坂桃李)ら青年将校たち。戸田さん演じる令子が、彼らに毅然として立ち向かう姿が映し出されている。放送局に押し入った将校たちに屈することなく、真っ直ぐな力強い視線で対峙するその表情からは、彼女もまた平和のため“闘い”に臨んでいる覚悟が感じられる。太平洋戦争終戦の舞台裏では何が行われていたのか?日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため、身を挺し闘った人々の想いと、“日本のいちばん長い日”に起こった激動の真実とは?戦後70年を迎えるいまだからこそ描かれるこの物語の重みは、戸田さんの表情からも伺い知ることができそうだ。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年07月14日就職して何年か経ち、なんとなく満たされない。「これが私の人生?」。もし、そんなモヤモヤを心の片隅に持っているのなら、見てほしいのが、NHK Eテレで放送中のドキュメンタリー番組『人生デザインU‐29』。主人公は、仕事に悩み、新たな道を模索する20代の男女。ワークライフバランスを大事にしようと、外出が困難な人のために出張する訪問美容師になった元一流サロン勤務の28歳や、職を転々とした後、農業にやり甲斐を見つけた29歳…。突出した能力があるわけではけっしてない、等身大な人たちだ。「すごいけど私には無理…」とはなから諦めず、「もしかしたら自分もできるかも」と思わせてくれる人選!「この番組には、視聴者の手の届く範囲でやっている20代に出ていただいています。東京でトンガったことをしている人だと、『特別だよね』で終わってしまう。そうではなく、郊外の大型ショッピングモールに地元の仲間と集まるのが楽しいといった、ある種のふつうの感覚も大事にしたいと思っています。“グローカル(グローバルとローカルを掛け合わせた造語)”という言葉がありますが、大半の人は東京ではなく、地方に住んでいますしね」とチーフ・プロデューサーの早乙女裕子さん。主人公に密着するのは、全国の若手ディレクター。同世代だからこそ、主人公の悩みに共感できるのが強み。「地方にいるディレクターが自分の取材ネットワークから、同じ悩みを持っている人を見つけてくるのが面白いですね。取材期間は、事前取材が約2か月、ロケ自体は10日程度。1週間で撮る映画もある時代にあって、かなり贅沢な枠です。全国放送ですし、地方の若手にとっては、ハレの場なんですよ」番組タイトル“人生デザイン”に込めた意味とは…?「説明されないとわからない、その人にしかできない唯一無二の職業が増え、働き方が、生き方そのものになってきていると感じます。そうした新しい価値観を盛り込もうと出てきた言葉が“人生デザイン”です」簡単ではないけど、不可能でもない。やるかやらないか。無名の主人公との差は、きっとそれだけ。納得いく仕事を選び、思い通りの人生をデザインするのは自分しかいない!◇ナレーションを担当するのは、俳優の松坂桃李さん。柔らかな声が心地よく、映像を邪魔することなくす~っと入ってくる。「松坂さんご自身がU-29世代。思い切ってオファーしたら、『僕らは“ゆとり”とくくられてしまうけど、すごい人もいるんだぞ』とずっと思っていたそうで、番組のコンセプトに共感していただけました」と話すのはプロデューサーの早乙女さん。◇U‐29世代の新しい働き方や生き方を描く密着ドキュメント。7/13・15は島根県の特別支援学校の寄宿舎で働く「寄宿舎指導員」を放送。毎週月曜19:25~19:50、水曜23:25~23:50(再放送)。NHK Eテレで放送中。※『anan』2015年7月15日号より。取材、文・小泉咲子
2015年07月09日バンダイが展開する"違いのわかる大人の戦隊ファン"に向けた玩具シリーズ「戦隊職人 ~SUPER SENTAI ARTISAN~」第6弾となる『超合金 侍合体 DXシンケンオー』の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートした。2015年12月発送予定で、価格は16,200円(税込)。「シンケンオー」は、2009年に放送された特撮TVドラマ『侍戦隊シンケンジャー』に登場する合体ロボットで、獅子・龍・亀・熊・猿の5体の折神(おりがみ)と呼ばれる式神が「合」のモヂカラを受けて"侍合体"した侍巨人。『侍戦隊シンケンジャー』は、現在注目を集めている俳優の松坂桃李がシンケンレッド/志葉丈瑠役、女優の高梨臨がシンケンピンク/白石茉子で出演した伝説の特撮番組。「シンケンオー」は、歴代「スーパー戦隊」の合体ロボットでも特に人気が高く、放送当時に発売された『侍合体 DXシンケンオー』はもちろん、その後2011年に『スーパーロボット超合金 シンケンオー』としても立体化を果たしている。今回の「戦隊職人」からの立体化は、6月に開催された「東京おもちゃショー2015」でお披露目され、大きな注目を集めていた。『超合金 侍合体 DXシンケンオー』は、「火」「水」「天」「木」「土」の⽂字が書かれた「エンブレムモード」、各色の動物型になる「折神モード」へも形態を変えることが可能。全16箇所を超合金で新規造形したDXロボとなり、2009年に発売された『侍合体 DXシンケンオー』よりも劇中に近いプロポーションへ等身をリニューアルしている。全高は合体時で全高約28cm。また、付属するメッキ仕様の「ダイシンケン」は完全新規造形。シンケンオーに装着させることができるほか、専用のジョイントパーツを使用して、腰に帯刀させることも可能。「ダイシンケン」は通常のものに加え、必殺技の「ダイシンケン侍斬り」をイメージした「メタリックカラーVer.」の日本が付属する。さらに、ボーナスパーツを使用することで、第2話で登場した衝撃の「おでん合体」を再現することもできるという。セット内容はシンケンオー本体、ダイシンケン、秘伝ディスク、おでん合体用ジョイント、ダイシンケン(侍斬り発動ver.)。「戦隊職人 ~SUPER SENTAI ARTISAN~」は、昨年6月にバンダイのボーイズトイ事業部が立ち上げた新たな玩具シリーズで、ARTISAN(アルチザン)とは職人・職工の意味。バンダイが技術の粋を集め"違いのわかる大人の戦隊ファン"に向けて送る戦隊玩具としてスタートした。同シリーズは、これまで現行の「スーパー戦隊」シリーズから展開していたが、今回初めて現行作品以外からの立体化となる。商品価格は16,200円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は2015年9月30日23:00。商品の発送は、2015年12月を予定している。(C)東映
2015年07月01日女優・多部未華子と俳優・綾野剛を主演に迎え、単行本が累計発行部数43万部を超える人気コミックを実写化する『ピース オブ ケイク』。この度、本作から個性溢れる各キャラクターたちの場面写真が一挙公開された。これまで仕事も恋愛も自分から行動することなく流されるまま生きてきた志乃。このままではいけない、と心気一転引っ越した先のベランダでばったり隣人の男にでくわす。しかもその男は、新たなバイト先の店長だった!その男、京志郎に運命を感じる志乃。しかし、京志郎には同棲中の彼女あかりがいたり、志乃を誘惑するバイト仲間がいたりで、志乃の恋は前途多難だった…。原作は、2003年から2008年まで「FEEL YOUNG」(祥伝社)にて連載されたジョージ朝倉による同名コミック。現代女性の切ない恋や仕事におけるリアルな心情が描かれ、20代~30代の女性を中心に熱烈な支持を獲得。ファン待望の実写化となる本作には、主人公・志乃役の多部さん、志乃の恋人役の綾野さんをはじめ、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸ら個性豊かな人気俳優陣が集結。田口トモロヲが6年ぶりにメガホンをとり、観ているこちらも本気の恋がしたくなるラブストーリーに仕上げた。今回解禁された場面写真では、豪華キャスト陣が演じる個性豊かなキャラクターたちが映しだされている。多部さん演じる25歳の志乃や、綾野さん演じる“ヒゲ店”ことレンタルDVD店の店長・京志郎。そしてオネエ役で新境地を見せる松坂さん。京志郎と同棲中の彼女・あかりを演じる光宗さんや、志乃が衣装を手伝う“劇団めばち娘”の座長・千葉役、峯田さんの姿も。また、志乃の目の前に幻影として口うるさく現れる元カレ・正樹を演じる柄本さんや、バイト仲間で志乃にちょっかいを出してくる川谷を演じる菅田さんも登場。志乃と京志郎の、キス寸前写真には思わず胸キュンすること必至だ。今度こそ本気の恋愛がしたい志乃は、はたして幸せを手にいれる事ができるのか?公開された場面写真から各キャラクターが織りなす恋の物語に想いを馳せてみて。『ピース オブ ケイク』は9月5日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月28日終戦70年を迎える今年8月15日「終戦の日」に、フジテレビは戦争を知らない世代の代表として、小栗旬、松坂桃李、福士蒼汰、有村架純、広瀬すずを迎え、戦争を学ぶドキュメンタリー番組「私たちに戦争を教えてください~いま、会っておかなければいけない人がいる今日、聞いておかなければいけない声がある~」を放送することが決定した。終戦時に10歳以上だった、戦争の記憶がある世代の人口は、この15年でほぼ半減。(2000年時の65歳以上人口は2,204万人、2015年現在の80歳以上人口は1,013万人)これら生き証人の世代が減少し、対照的に戦争を知らない世代が増加、もはや親、子、孫の3世代に渡って戦争を知らない家庭も少なくない。そんな現代だからこそ、戦争を知らない若者5人が、自分と同じ年頃を戦争のまっただ中で過ごした戦争体験者に会い、自分の言葉で問いかけ、戦争とは何かを学んでいく番組だ。小栗さん、松坂さん、福士さん、有村さん、広瀬さんといま最も影響力のある5人は「私たちに戦争を教えてください」と、それぞれのテーマに向きあい、日本全国へ、さらにはハワイ・パールハーバー、ペリリュー島などへと飛ぶ。取材は6月初めからスタート。小栗さんは、ハワイと長野に行き、真珠湾攻撃に参加した元ゼロ戦「天才」パイロット・原田要さんと、パールハーバーで攻撃を受け沈められた米海軍戦艦アリゾナの元乗組員などに話を聞く。小栗さんは「戦争が人にいったい何を与えるのか?想像はできても実態として体験していないものなので理解することができない。あの真珠湾攻撃を実際に体験した方から直接お話を聞くことができ、本当に貴重な体験をさせていただいたと思います。ぼくたちは戦争というものを体験したくはないし、世界からも争いがなくなってほしいと強く強く思う」と語った。パラオ・ペリリュー島に取材へ行った松坂さんは、1万人の日本兵のうち、生存者わずか446名というパラオの激戦地で生存者のうちのひとりとなった元日本軍兵士に話を聞く。取材を終えた松坂さんは「近寄れば近寄るほど本当に自分は戦時中の日本のことを何も知らなかったんだと思いました。忘れられる怖さを強く感じました」と語っている。福士さんは神風特攻隊の生存者、千玄室さんに出会う。千さんは、生き残ったものの、多くの友人を無くした喪失感をいまだに抱き続けているという。「今も仲間の声が聞こえる、顔が思い浮かぶ」という千さんの言葉に涙が止まらない福士さんは「自分には信じ難く、イメージしづらいことでした」と語る。有村さんは国内最大の地上戦の舞台、沖縄に飛び、悲惨な地上戦の中を生き抜いたひとりの女性と出会う。激戦地で逃亡の途中、家族とはぐれ、たった一人で戦場をさまようことになった幼い少女が見た光景、それはあまりに壮絶なものだったという。「現代では子どもが、死ぬということ、自分の死に方なんて考えないはずです。でもそういうことをその歳で考えさせてしまう戦争という環境はすごく残酷だなと強く感じました。戦争には世間で語られていることよりも、もっともっと計り知れない重いものがあると思います」と話した。最後に広瀬さんは、目の前に死が迫る中で生まれた恋を追体験する。福島の原町陸軍飛行場近くにあった牛乳店の看板娘、当時15歳の加藤美喜子さんは、特攻隊員と恋をし、文通していた。加藤さんのもとを訪ね、特効隊員たちが書き残した言葉を目にし、テープに録音された当時の肉声を聞く。広瀬さんは「10代の私達からすると学校の授業でしか戦争について考えた事がありませんでした。自分の知らない世界や想像もできないことがそこにはいっぱいあるんだろうな、と思います」。残酷な戦争という現実と向き合っていた戦争体験者たちが語る言葉を耳にし、どのような変化が生まれるのか。この5人の若き俳優、女優たちの姿を通して、若い世代にも“戦争”について考えるきっかけになるはずだ。終戦70年ドキュメンタリー企画「私たちに戦争を教えてください~いま、会っておかなければいけない人がいる今日、聞いておかなければいけない声がある~」は8月15日(土)、フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年06月21日「V6」岡田准一を主演に、有川浩による人気シリーズ小説を実写化し大ヒットとなった映画『図書館戦争』。この度、続編『図書館戦争 THE LAST MISSION』の公開に加え、ドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」含めた“図書館戦争プロジェクト”が6月19日(金)にオールアップを迎え、岡田さんを始めヒロインの榮倉奈々、岡田さん扮する堂上のバディ役を務めた田中圭からコメントが到着した。本を読む自由を守るため銃器を手にしてまで抵抗する、図書館員の熱き姿を描いた有川浩原作「図書館戦争」シリーズ(角川文庫刊)。主人公・堂上篤を演じた岡田さんを筆頭に、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、栗山千明など豪華キャストが出演した映画『図書館戦争』の続編『図書館戦争 THE LAST MISSION』に加えこの秋、TBSにて放送されることが明らかになった「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」。この“図書館戦争プロジェクト”は続編を望むファンの熱い想いによって始動した。昨年12月から始まり約半年で撮影を終えた『LAST MISSION』。映画と同じく主要キャストが勢ぞろいしたなか、新たな豪華キャストに松坂桃李・中村蒼・土屋太鳳が加わった。ドラマスペシャルでは、郁の両親が関東図書基地を訪れることにより、堂上との関係性にも変化が…。純朴な2人の心の距離に注目だ。そして、堂上の同期・小牧幹久(田中さん)と小牧の幼馴染・中澤毬江(土屋さん)の繊細かつ純粋な恋愛模様も堪能することができる。さらには柴崎麻子(栗山さん)に急接近する朝比奈修二(中村さん)、そしてそれを複雑な心持ちで見守る手塚光(福士さん)。こちらの三角関係も気になるところ。ただの恋愛ドラマに囚われない、「図書館戦争」ならではのテーマが存在しているところが、ドラマスペシャルでも一番の魅力となっているという。<オールアップしたキャスト陣コメント>■岡田准一(堂上篤役)今回の現場では、前作から役柄の関係性と共に榮倉さんとの距離感が変わり、前作より更にコミュニケーションが深まったと思います。田中さんとは何年も仕事をご一緒してきたので、まさに“堂上と小牧”のように信頼しながらバディとして自然にいられました。佐藤組は特殊な空気が流れている現場で、「撮りきれるのか」という撮影をスタッフ・キャストが一丸になって、まさに戦いながら撮影を行っていきました。そういう意味でも、本当にチームワークが良く、一緒に乗り越えていけたと思っています。■榮倉奈々(笠原郁役)撮影最後のシーンでリペリングに挑戦したのですが、楽しかったです。下を見てしまうと怖くなりましたが、キャスト・スタッフのみなさんが必死に頑張っている姿を見て来たので、これだけはスタントなしでやりたいとお願いしました。特に仙台での撮影はいままで以上に激しく長いアクションシーンがあり、記憶が薄れたほどでした。どんなシーンだったか覚えていないくらいなので、作品の完成が楽しみです(笑)。タスクフォースのみんながいたので撮影を乗り越えていけました。■田中圭(小牧幹久役)とても楽しい現場でした。でも遂に終わってしまったとすごく寂しい気持ちです。小牧は堂上の同期であり、バディ、友達、上司…様々な思いで「堂上」と名前を呼んでいたなとふり返って懐かしく思います。小牧という役は、自分で演じた役の中では珍しく分かりやすいヒーローのようなキャラクターでした。そのため、回を重ねるごとに新鮮で、ただただ楽しかったです。そして遂にドラマの方では土屋太鳳さん演じる“毬江”が登場し、“小牧”という人物像が色濃く現れたと思いますので楽しみにしていてください。前作よりもはるかにスケールアップした2つの「図書館戦争」。ますます期待で胸が高鳴る「図書館戦争プロジェクト」から今後も目が離せない。『図書館戦争 THE LAST MISSION』は10月10日(土)より全国にて公開。「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」は2015年秋、TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年06月20日本作は「FEEL YOUNG」にて2003~08年に連載され、単行本が累計発行部数43万部という、ジョージ朝倉による伝説的コミックスを原作にした、甘く切なく紆余曲折の恋愛映画『ピース オブ ケイク』。このほど主演の多部未華子と綾野剛のラブラブっぷりが伝わる予告編が公開された。彼女持ちのバイト先の店長を好きになる、恋愛下手な主人公・志乃に多部未華子、DVD店店長で志乃の部屋の隣に住む京志郎役に綾野剛を配し、二人の恋の展開に交えて現代女性のリアルな心情を描く本作。今回解禁となったのは、「好き!」といきなり志乃の告白シーンから始まる予告編。志乃が恋したのは、勤務先であるレンタルDVD店の店長であり、失恋を機に志乃が引っ越した部屋の隣に住む、京志郎。彼女がいると知らず恋に落ちたはいいが、至難の連続…。そんな志乃と京志郎の様々な表情が映し出される。そして志乃が京志郎に抱き寄せられ「わたしのところに来てほしい」という台詞から、成就した2人のラブラブシーンが満載。しかし束の間の幸せな状況は志乃が京志郎の携帯を見てしまう事から一転。京志郎の入る男性大浴場へ志乃がズカズカと乗り込み、「バカ―!!」と叫んで浴槽に携帯を投げつけ、その勢いに京志郎は驚きの表情。続けて、「お前はもうやっている!」と志乃が京志郎を殴る蹴るの全力の大ゲンカに。また注目すべきなのは、本作で初めてのオカマ役を演じる松坂桃李。「出会いもあれば別れもあるわよねぇ」と泣いたり、「恋愛でカッコつけてどうするのよ」など名言を残したりと、振り切った演技で新境地に挑む。田口トモロヲが6年ぶりに監督を行う本作。予告編には、メインキャストのほかに京志郎の彼女、あかり役・光宗薫、バイト仲間役・菅田将暉、志乃の元カレ役・柄本佑、そして劇団の座長役に峯田和伸ら個性豊かな人気俳優陣が登場。主題歌には、加藤ミリヤfeat.峯田和伸で切なく繊細な恋愛を歌い上げる。『ピース オブ ケイク』は9月5日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月20日役所広司を主演に、昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを『わが母の記』『駆込み女と駆込み男』の原田眞人監督が映画化した『日本のいちばん長い日』。この度、本作の最新予告編が公開された。本作は、太平洋戦争を終わらせるため、昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午までの1日を描く人間ドラマ。役所広司を始め、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努ら日本を代表する俳優陣が集結している。最新予告編では、戦争継続を主張する陸軍将校たち、終戦を望む天皇と陸軍の間で苦悩する阿南惟幾陸相(役所広司)を始め、「本土決戦となれば、桜はもう咲かないな…」と呟く首相鈴木貫太郎(山崎努)、戦争継続を望みクーデターを計画する畑中少佐(松坂桃李)、首相を支える迫水久常書記官長(堤真一)、そして国民を案じ戦争終結を望む昭和天皇(本木雅弘)の姿が次々と映し出される。その後も、劇伴の高まりとともにさらに緊迫感を増し、刻一刻と日本が破滅へ向かってゆく様子が描かれる。密室の閣議で繰り広げられる心理戦、ますます激しくなる連合軍の爆撃、蜂起する陸軍将校たち、そして下された天皇の“聖断”…。現在の日本を作りあげた史上最大の決断、戦争を終わらせるために戦った男たちの緊迫のドラマは、平和に想いを馳せる、夏の良作映画となりそうだ。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年06月19日昨年放送されて大反響を巻き起こした、西島秀俊の人気ドラマを映画化する『劇場版MOZU』。灼熱のフィリピンでの決死のアクション、シリーズ全体の謎でもある巨悪“ダルマ”をビートたけしが演じることでも話題の本作だが、今度はGWに名古屋のド真ん中で、過激なカークラッシュ&銃撃シーンを撮影していたことが明らかになった。本作はドラマの最終話から半年後、妻の死の真実を知り、生きる気力を失っていた西島の演じる倉木が、同時に起きた2つの過激テロの犯人を追いながら、ついに事件の裏で暗躍していた“ダルマ”の正体を暴き出すストーリー。香川照之、真木よう子らのレギュラー陣に加え、松坂桃李、伊勢谷友介も驚くべき役で出演。ドラマからずっと観てきた人たちの頭の中で悶々としていたすべての“謎”が明かされるシリーズの最後に相応しい内容になっている。名古屋で大規模ロケが行われたのはGWの5月5日(実は前日の撮影が雨で順延になったのだが)。早朝から官庁街を完全封鎖して行われたのは、映画の導入部にあたる冒頭のアクション・シークエンスだ。段取りは前日、雨が降り出す前にすべて終わっている。天気もいい。スタッフがスピーディに準備を進め、気がつけば交差点の一角に倉木役の西島さんが立っている。撮影されたのはシーン22。ぼんやり歩いている倉木の前を黒塗りの要人車輌が通り過ぎていく。だが次の瞬間、軽トラがその車に突っ込むと、前後を走るワンボックスカーからテロリストたちが出てきて、SPをアッという間に射殺。そこで倉木が思わず飛び出し、外国人女性を警護しなから次々に倒すくだりである。ドラマに引き続きメガホンをとる羽住英一郎監督(『海猿』『暗殺教室』)が迅速にカット割りを決め、西島さんに動きをつけるといよいよカメラが回り出した。すると、西島さんの後方の角から前記の要人車輌が勢いよく飛び出し、走り抜けていく。が、その直後にガシャーン!思わず耳を塞ぐほどのクラッシュ音が静寂の官庁街に鳴り響き、黒塗りの高級車の右前方部分が粉々に。そこから芝居場に移り、バン、バン、バンという銃声&白煙とともにSP役の人たちが次々に倒される。休日の官庁街とは言え、名古屋のド真中で、まさかこんなに大がかりで過激なシーンが撮影されているとは誰も思うまい。だが、本当の見せ場はここから。車後部に要人を警護しながら身を隠した倉木を車の屋根の上からテロリストが狙う。が、それを察知した倉木が瞬時に回り込んだ前方から車に上がると、テロリストを投げ飛ばす。そして最後に拳銃で留めを刺すという、なんとも痛快なシーンである。だが、これを巨大クレーンなどを使い、カメラのアングルを変えながら何度も何度も繰り返するのだ。倉木役の西島さんは炎天下の中、10回以上本気で投げ飛ばしてしたから、肉体的にも限界に達していたに違いない。ところが、撮影を終えた彼は「大がかりな撮影でしたけど、車もスムーズにぶつかったし、すごく落ちついてできました」とひょうひょうとした顔をしている。聞けば、「フィリピンでは、コントロールできない混沌とした中でのアクションでしたからね。それはそれで面白かったけど」という。「でも、いま撮ったのはけっこう重要なシーンなんです。無気力だった倉木が、このバトルで元にグッと戻るわけですからね。ただ彼は腕力だけが強い男なので、格闘技をマスターしている強さではなく、多少乱暴に力づくで投げることを意識しました」。死と隣り合わせのアクションをやっているのに、その表情は穏やかで、楽しそうにも見える。「確かに、文字通り命がけの撮影ですけど、命懸けで撮影に臨める現場もそうそうないですからね(笑)。爆破や火も本物だし、フィリピンでも落ちたらアウトという5階でアクションをしたから本気で怖かったけど、けっこう試されているところもあるから、やらないわけにはいかない。ここでやらなきゃ、いつやるの?という気持ちで現場と向かい合っています」。公開時には、スクリーンで炸裂する西島秀俊の本気のアクションに手に汗握ること間違いなしだ!『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:Masato Isogai)
2015年06月19日現在『駆込み女と駆出し男』が公開中の原田眞人監督最新作『日本のいちばん長い日』のポスタービジュアルが、このほど解禁となった。1945年4月、鈴木貫太郎内閣が発足。そして7月、連合国からのポツダム宣言の受諾を迫られるも連日連夜におよぶ議論は紛糾。広島と長崎に原爆が投下され、戦況が絶望的となった中、「降伏か、本土決戦か―」“日本史上、最大の決断”を迫られた“日本のいちばん長い日”に、秒刻みで変わっていった、日本の運命とはー?昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田監督が映画化する『日本のいちばん長い日』。戦後70周年となる今年、太平洋戦争終戦の舞台裏で、日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため身を挺し闘った人々が描き出される。ベテランから若手俳優まで、今の日本映画界を代表するキャストの競演が実現した本作。このほど完成したポスタービジュアルにおいては、役所広司演じる阿南惟幾陸相をはじめ、山崎努演じる鈴木貫太郎首相、本木雅弘演じる昭和天皇のほか、明晰な頭脳で首相をサポートする迫水久常内閣書記官長(堤真一)、降伏に反対し、徹底抗戦を果たすためクーデターを画策する畑中少佐(松坂桃李)らの決意に満ちた表情が映しだされ、ただならぬ緊張感を感じさせるビジュアルに仕上がっている。さらにもうひとつのビジュアルにおいては、陽の光が届かぬ密室にて、連合国から突きつけられたポツダム宣言を受諾するか否か、日本の未来が託された“日本史上、最大の決断”が行われる御前会議の様子が描かれている。本ポスタービジュアルは、原田監督が自らデザインを監修。“戦争を終わらせるために闘った男たち”の決意に満ちた力強い表情が映しだされ、本作が相当な力作であることが窺える。まずは本ポスターから公開への期待を膨らませてみてはいかがだろう。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年06月16日