金曜ドラマ『コウノドリ』(TBS系)待望の新シリーズがスタートした。舞台は前作から1年半後のペルソナ医療センター。綾野剛、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋といったおなじみのメンバーが、出産と真摯(しんし)に向き合う姿が映し出された。印象深かったのは、耳が聞こえないという困難がありながら同じ方向を向いて歩む夫婦と、仕事と育児のはざまで心がすれ違う夫婦2組の対比。出産は奇跡だが、ゴールではない。その先に、育児という“現実”が待っているのだ。■星野源の名言に拍手! ママが抱える出産後の怖さとは物語は、鴻鳥サクラ(綾野剛)がかつての恩師・荻島勝秀(佐々木蔵之介)のヘルプとして出向いた離島での出産問題から始まる。妊娠高血圧症の妊婦・ユリをドクターヘリで搬送する予定だったが、切迫早産の未受診妊婦を優先させることになる。だが、その後ユリの容体が急変。島の住人たちの献血への協力などもあり無事にお産にたどり着くも、サクラは産科医ひとりにできることは限られていると痛感しながらペルソナに戻るのだった。そんなサクラのもとに訪れたのは、夫婦ともに耳の聞こえない妊婦の早見マナ(志田未来)。スマホを忘れた出先で突然破水したが、偶然にも研修医の赤西吾郎(宮沢氷魚)が居合わせたことで、救急搬送。そこでマナは、サクラに筆談で「怖い」と伝える。産むことではない、「産んだ後が怖いのだ」と。産後の不安を抱えているのは、キャリアウーマンの佐野彩加(高橋メアリージュン)も同じだった。出産、育児という未知の世界。自分にできるのだろうか、という不安は出産前にだれしも抱く感情であり、万が一どんなに自信があっても、多くの場合、そのプライドはへし折られることになる。そのくらい、子育てにかかる時間や精神的負担はハンパじゃない。だれにも迷惑をかけず、ひとりで挑むなんて到底無理な話なのだ。だからこそ、「俺も手伝うから」と彩加の肩に手を置く康孝(ナオト・インティライミ)に対して、四宮(星野源)が放った「“手伝う”じゃないだろ。あんたの子どもだよ」というセリフは、「よくぞ言った!」と拍手もの。ワンオペ育児を行っている母親たちには、とくにガツンと響く言葉だった。■ママたちが抱える闇。なぜ自分だけが…出産後には、たった数日で退院となる。母親と言われても、育児なんて何もわからない状態のなか、ひとりで赤ちゃんと過ごすなんて考えられないという恐怖で戦っているママは多いことだろう。さらには心室中隔欠損症という疾患があると言われればなおさらである。康孝は彩加に「いままでずっとごめん。一緒に頑張ろう」と告げたが、育児休暇をとってまで寄り添うことはしなかった。夕暮れ時、電気もつけずに散らかった部屋の中で、赤ちゃんの泣き声だけが響く様子は、現代を生きる多くのママたちの闇を映し出しているようで鳥肌がたった。子どもはかわいいけれど、育児のために犠牲にしなくてはいけないことはたくさんある。それなのに夫は今まで通り仕事を優先し、家庭を顧みない。どうして自分だけがこんな思いをしなくてはいけないのだろうと、やり場のない気持ちにめいってしまう。ドラマを観て、そんな彩加に共感した女性は多いのではないだろうか。■試される夫婦の絆! 浮き彫りになる“現実”の明暗一方耳が聞こえないマナは、ペルソナチームが一丸となって無事出産。本来であれば産声が入るシーンだが、無音で描かれたことでよりマナの感情へと引込まれた。「赤ちゃんの産声、聞こえますか?」という問いにうなづくマナ。もちろん、本当に赤ちゃんの声が耳に届いているわけではない。だが退院後、後ろから車が来ていることに気付かなかった父母は、クラクションの音に泣き出した赤ちゃんに「(車が来ていると)教えてくれたんだね」とほほ笑み合う。そんな家族の未来は明るかった。育児についての困難は人それぞれ。だが、同じ立場で支え合っていく相手の有無で、その壁は高くも低くもなる。女性たちが抱えるリアルな悩みを描いた物語は、男性にこそ観てほしいという声が多く上がった。と同時に、みんな同じように悩んでいるのだと、ママたちの心に安堵(あんど)をもたらしたはずである。■サクラが気にかける手紙の送り主・三浦芽美の正体は…?繊細な物語と俳優陣の熱演で、期待どおりの感動を呼んだ新シリーズの幕開け。サクラは患者に優しく寄り添い、天才ピアニスト・BABYとしても活躍。四宮はぶっきらぼうで、小松(吉田羊)はムードメーカー。下屋(松岡茉優)や白川(坂口健太郎)は専門医になり成長していたが、おおまかにいえば“相変わらず”のペルソナチームにホッとした。四宮の「背負いすぎるな、サクラ」という言葉には、2人の信頼関係がより深まっていることに満悦&キュンとしたなぁ…。そんななか、気になるのはサクラが手にしていた手紙の送り主“三浦芽美”。前作には登場しておらず、おそらくこの2年の間に関わった患者なのだろう。手紙には「幸せです」と感謝の言葉がつづられていたのだが、その後、何らかの“厳しい現実”があったに違いない。そして、この出来事がサクラを離島に向かわせたようにも見えた。これはサクラにとって、どのような“現実”なのだろうか…? 今後の展開に注目したい。10月20日に放送される第2話のテーマは“がんと出産”。自分の命か、子どもの命か。母親にとって、究極の選択が描かれる。TBSテレビ 金曜ドラマ『コウノドリ』金曜よる10時から
2017年10月19日松岡茉優演じるヒロインが、“脳内片思い”と“リアル恋愛”の2人の彼氏(?)の間で揺れながら、傷だらけの現実を突き抜ける暴走ラブコメディ映画『勝手にふるえてろ』。本作の原作者である芥川賞作家・綿矢りさが、原作小説を執筆の際、あの王道少女漫画「ママレード・ボーイ」に着想を得ていたことを明かした。本作の原作は、2001年に「インストール」でデビュー、「蹴りたい背中」で第130回芥川賞を史上最年少の当時19歳で受賞した、綿矢りさによる妄想力爆発の恋愛小説。主人公ヨシカを、ドラマ「コウノドリ」をはじめ、映画やテレビに大活躍中の松岡さんが映画初主演で務めあげ、『恋するマドリ』などで現代の女性を優しい視線で描いてきた大九明子監督のもと、コメディエンヌとしての才能を存分に開花させた。松岡さん演じる24歳のOL・ヨシカについて、綿矢さんは「頭の中の暴走具合がすごいことになっている、前のめり性格の“暴走女子”」と評し、演じた松岡さんに「笑えたし、観た後に明るい気持ちになれて、私のなかではもうヨシカ=松岡さん」と絶賛を贈る。劇中、ヨシカは突然会社の同期「二」(渡辺大知)に告白され、突然“リアル恋愛”が舞い込んでくるが、ネジ曲がった乙女心を持つヨシカは“リアル”と“妄想”の恋の間に暴走してしまう。綿矢さんは、「“自分の憧れの人”と“自分を好きだと言ってくれる人”が登場する物語というのは少女漫画の王道」と語っており、原作の執筆をはじめる際に「自分の世代の王道少女漫画『ママレード・ボーイ』がすぐに思い浮かんだ」と言う。「ママレード・ボーイ」(原作:吉住渉)といえば、1992年~1995年に集英社「りぼん」で連載されていた少女漫画で、アニメ化やTVドラマ化(台湾)もされ、三角関係漫画の代名詞といえる“王道”。先日、桜井日奈子と吉沢亮という最旬キャストにより、実写映画化も発表されたばかりだ。「クールな男の子に惹かれるけれど、そうじゃない人と一緒になったほうが楽だし、心の安定度にもつながりそうだな…」という、まさに三角関係のはじまりが浮かび、その話を小説で書いてみたいと思ったのが、そもそものきっかけだったと綿矢さん。少女漫画の金字塔に着想を得て執筆され、最強のヒロインと監督を迎えて実写化された本作。キラキラはしていないけど、“リアル”と“妄想“の恋の間で暴走し続け、もがき続けるヨシカの姿に、なぜか勇気づけられ、スカッとさせられるに違いない。『勝手にふるえてろ』は12月23日(土・祝)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月17日人気ヴァイオリニストの木嶋真優が、実に5年ぶりに待望のリサイタルを開く。木嶋真優 コンサート情報プログラムのメインはプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1番。「プロコフィエフから全体のアイディアを練り始めました。十代の終わりにコンクールで弾いて以来一度も弾いていなくて、いつかもう一度戻ってこようと温めていた曲のひとつです」。そしてもう一方の核が平井真美子への委嘱作品《マゼンタ・スタリオン》世界初演。平井は桐朋学園ピアノ科出身の作曲家・ピアニスト。今夏にオンエアされた「過保護のカホコ」などドラマや映画、CMの音楽を手がけるとともに、純音楽も多数発表している。「平井真美子さんは、音を聴けばパッと映像が浮かぶような、メロディックな曲を書く方です。すでに今年の春、ワシントンD.C.の全米桜祭りで演奏した私の6821クインテットのために1曲書いていただきました」。完成して渡された譜面をただ弾くだけの作曲委嘱ではないのがポイント。創作段階から試演や協議を重ねて、ともに創っていくという試みだ。ちなみに「マゼンタ・スタリオン」は「赤い馬」の意味。平井から見た木嶋のイメージだそう。「まだずっと小さかった頃にロストロポーヴィチさんから、『音楽家として成長していくために、必ず、今生きている作曲家たちと一緒に音楽を作りなさい』と言われました。当時はその意味がわからなかったのですが、お客様の層を拡げるためにも、現代の、同じ生活をしている人たちが作り出す景色には意味があると思います。去年の9月に、それをやるなら今だと思いました」『去年の9月』というのは、優勝した第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールの時のこと。1か月強の長丁場のなかで考えた。「SNSも全部絶って、自分と音楽しかない時間のなかで、『明日うまく弾いて優勝したい』ではなく、自分の将来についてもじっくり向き合うことができました。ヴァイオリンを始めた3歳から今までのうちで、一番意義のある時間だったと思います」優勝という結果だけでなく、むしろその体験を経て自分自身が変わることができたことのほうが大きな成果だったと力強く語る。2月のリサイタルは、そんな新しい木嶋真優を目の当たりにする貴重なチャンスだ。「建築やデザイン、現代アート、そして大好きな食。パリではさまざまなジャンルの人たちと交流が拡がります」4年前からパリを拠点にしている。でもそのきっかけは意外だ。2、3泊の小旅行で訪れた時になんとなく「私はここにいたほうがいい」と感じて、そのまま定住してしまったのだそう。13歳から住んでいたケルンの家には、今もまだ荷物が置かれたまま…。可憐な外見やミューズが降りて来たような舞台姿の印象と異なる、そんな案外大胆なところも、彼女の音楽の魅力となって現れているに違いない。公演は東京・紀尾井ホールにて2018年2月2日(金)19:00開演。チケットは10月14日(土)より発売開始。取材・文:宮本明
2017年10月12日2015年に放送され大反響を呼んだ綾野剛主演ドラマ『コウノドリ』(TBS系)が、2年ぶりに帰ってくる! ペルソナ総合医療センターを舞台に、未受診妊婦、切迫流産、里親制度など妊娠・出産にまつわるテーマをリアルに描いてきた同作。キャストは、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、そして星野源、大森南朋ら前作から引き続き出演する。しかし彼らは、2年のときを経て“豪華俳優”へと大躍進。彼らの競演や新たなストーリーに期待が高まるが、放送を前に今までの物語と、その魅力を振り返りたい。■綾野剛・サクラが持つ2つの顔と出生のヒミツ綾野剛が演じるのは、産婦人科医とピアニストという2つの顔を持つ主人公・鴻鳥サクラ。シングルマザーだった母は妊娠中に病が発覚するも、治療を拒否してサクラを出産後に他界する。児童養護施設で育ったサクラだが、ママと慕う小野田景子(綾戸智恵)からの愛情をたっぷりと受けてきた。そして、景子に幼少期からピアノを教わっていたサクラは、喜び、悲しみ、苦しみといった感情をピアノに託すようになり、大人気ピアニスト・BABYとしてステージに立つように。しかし彼はライブ中に突然、演奏を中断してしまうことが。このことから、謎多き天才ピアニストと称されていた。ライブ中断の理由。それは、サクラのもうひとつの顔である産婦人科医としてのオンコール(呼び出し)が理由だった。サクラはどんな状況でも「生まれてくる赤ちゃんに罪はない」と、患者を最優先に考えているため、連絡があればすぐに病院へと舞い戻る。「1分で赤ちゃん出すよ~」というおなじみのセリフどおり、腕も一流。同僚や患者から信頼される心優しき産婦人科医なのだ。そんなサクラは自分の出生について「自分のせいで母親は死んだのでは」と長年悩み続けてきた。しかし母が「サクラは散っても来年また満開の花を咲かせるでしょ。命ってそうやってつないでいくものだと思うの」と話していたことを知る。自分は母の命を奪ったのではなく、命のバトンを受け継いだのだと会心したところで最終回を終えた。■星野源・四宮先生が笑顔をなくしたワケ星野源演じる四宮春樹は、笑顔を見せない冷徹な産科医。もとは熱血でよく笑う医師だったが、ある出来事によって冷淡な医師へと変貌する。5年前、喫煙を止めない妊婦に強く注意できなかったことで、女性は早期胎盤剥離を起して死亡。誕生した女児・つぼみは、重度の脳性麻痺で寝たきりとなってしまったことを機に、四宮は「患者に優しくするもんじゃない。こんなに悔しいなら嫌われた方がマシ」と、笑顔を封印してしまったのだ。そして第8話で、患者から「妊婦にはもっと優しくしてください!」と言われた際、四宮は思わず「アハッ」と吹き出してしまう。これには小松も驚いたが、これ以降少しずつ表情が豊かに。とはいえ、最終回で見せたのも口角が多少上がる程度のほほ笑み…あれから2年後を描く新シリーズでは、四宮がどのような表情を見せてくれるのか注目だ。■松岡茉優、坂口健太郎ら主役級キャストがズラリ!松岡茉優演じる下屋は、サクラの下で働く後期研修医。経験が浅く緊急事態に戸惑うことも多いが、サクラや小松にアドバイスを受けながら着実に成長してきた。第10話では、順調と思われた妊婦が出産を前に突然の心停止。下屋はすぐさまAEDを使用し、コードブルーを宣言するなど的確な判断で患者を救った。そんな下屋と互いに切磋琢磨する(茶々を入れ合う!?)のが、坂口健太郎演じる新生児科の白川。第8話では、胎児に口唇口蓋裂が発覚し悩む母親を「大げさだ」と言い放つなど精神面で未熟なところも。だが、新生児科医・今橋(大森南朋)に導かれ「赤ちゃんの声を聞いてやれるのは俺たちしかいない」と考えを改め、技術向上に励んできた。新シリーズでは研修期間を終え、下屋は産科医、白川は小児科の専門医へと成長。そしてサクラや四宮から「先生」と崇められる小松もペルソナで助産師を続けている。いつも明るいムードメーカーの小松。前作では他人の結婚話に敏感だったが、新シリーズではついに恋が訪れる…なんてうわさも!?■リアルを追求! 命の誕生の裏にある悲しい物語『コウノドリ』の特長といえば、なんと言ってもすば抜けたリアリティ。多くのドラマの場合、生まれたてなのに「あれ?」と思うほど大きな赤ちゃんだったり、人形だったりすることがある。だが、本作では徹底管理のもと新生児で撮影が行われるなど、ビジュアル面でも真実を追求してきた。そしてそれが許されるのは、実際の医師からも高く評価されるほど物語が丁寧に作り込まれているからこそ。命の誕生という幸せがあふれる産科だが、その裏にはつらい物語があるのも事実。そして同作では、「母体と胎児のどちらを優先するか」「障がいが残るかもしれない」などドキッとするようなテーマについてもサクセスストーリーにすることなく、地に足を付けて描いてきた。たとえば第5話では、14歳の出産が描かれた。中学生で親になるのは大変だけど、周囲が協力して育てていく…という感動物語かと思いきや、経済的に育児困難という理由から特別養子縁組制度を選ぶことになる。しかも養親への引き渡しは、壮絶な出産を乗り越えた直後のことだった。ほんの数秒だけ、生まれたわが子と顔をあわせただけで、母親がどんなに首を横に振っても、赤ちゃんは別室に連れていかれてしまう。そこには同情など存在せず、どうしようもない現実だけが待っていた。痛みに耐えて出産した彼女が、わが子をどんなに抱きしめたかったか、どんなに一緒にいたいと願ったか、どんなに自分の無力さを痛感したか…。むせび泣く母親がわが子と引き離されるシーンには、胸が締め付けられる思いだった。そんな風に『コウノドリ』は、単なる「お涙ちょうだい」ではなく、悲しみを含めた妊娠・出産のリアルを通して、命が誕生することの奇跡や“命の尊さ”に気づかせてくれるのだ。■『コウノドリ』新シリーズの見どころは?新シリーズのテーマは「生まれること、そして生きること」。第1話では、サクラが産科過疎地の離島で総合医として働く恩師・荻島勝秀(佐々木蔵之介)のもとへ。ベテランの域に入ったサクラが、孤軍奮闘する恩師から何を学ぶのか。サクラと患者との関わりのみならず、今後、荻島がサクラにどんな影響を与えていくのかも楽しみだ。さらに、小栗旬をはじめ要潤、石田ひかりなど豪華なゲスト陣も話題となった前作。今作では、一体どのような俳優陣が物語に彩っていくのか。そんなところにも期待したい。TBSテレビ 金曜ドラマ『コウノドリ』10月13日(金)よる10時~スタート初回15分枠大スペシャル
2017年10月12日三谷幸喜が、歴史をつくった偉い人たちと、歴史に名を残さなかった庶民たちの可笑しくも愛おしい、江戸城明け渡しをめぐる群像喜劇を書き下ろす最新作「江戸は燃えているか」の上演が決定。「新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ!」とのスローガンを掲げた本作に中村獅童、松岡昌宏、松岡茉優、藤本隆宏、田中圭、高田聖子、八木亜希子、飯尾和樹、磯山さやからバラエティ豊かなキャストが集結する。時は慶応四年。鳥羽伏見の戦いで幕府軍に勝利した西郷吉之助(隆盛)率いる官軍(新政府軍)は、江戸城総攻撃のために東海道を進んできていた。西郷としては、無駄に血を流さずにを江戸城を受け渡してもらえるなら、こんなに嬉しいことはない。そこで幕府側の代表である勝海舟(中村獅童)と会って、降伏を勧めることにする。だが、この勝という男、実は元来の江戸っ子気質で、気が小さい上に喧嘩っぱやい。こんな性格の勝が西郷に会ったら、間違いなく交渉決裂。江戸は火の海になるのは目に見えていた。江戸の庶民たちも、誰もが戦さは望んでいない。もう戦さはこりごりだ。そこで立ち上がったのが勝家の使用人たち。彼らが考えた作戦は、勝をニセの西郷に会わせて、ニセ会談をやらせている間に、勝家の庭師・平次(松岡昌宏)に勝のフリをさせ、本物の西郷に会わせて、和平交渉をしてしまおうという大胆なもの。なんとしても江戸を戦火から守るんだ!庶民たちによる、西郷吉之助&勝海舟を相手の大芝居が、いま始まろうとしている――。幕末、あらたな時代の幕開けがやってきそうな日本を舞台に、江戸を戦火から守るため、ただひたすらに、みんなの、わたしの幸せを願って、一世一代の大芝居を打つ庶民たち。今作のスローガンは「新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ!」というだけに、三谷さん作・演出の江戸無血開城をめぐる群像喜劇には、豪華な顔ぶれがずらり。獅童さんは、なんと大河ドラマ「新選組!」(’04)以来となる三谷作品への参加。「当時、三谷さんは、それまでの役柄とは異なった獅童像を引き出してくださり、その後、様々なドラマや映画、舞台に出演させていただけるようになりました」と感謝を明かす獅童さん。また、縁ある新橋演舞場について「喜劇はここで勉強させてもらったと言っても過言ではないくらい」と語り、「きっといままでの演舞場とは違った三谷さんの新しい風が吹くんじゃないかな。自分自身も新たな気持ちで演じられれば良いなと」と期待を込めている。「余談ですが、松岡さんによく間違えられるんですよね。雰囲気が似てるのかな。そう思われている方々には遂に念願のツーショットが実現しましたみたいな感じで、喜んでいただけるんじゃないですかね」ともコメント。一方、松岡さんは、舞台「ロスト・イン・ヨンカーズ」(’13年10月)から4年ぶりの三谷作品の舞台。「初めて舞台をご一緒させて頂いた前回の三谷さんの印象は、自分が久しぶりの翻訳劇だったので、どう演じていこうかと考えていましたが、三谷さんは自由に演じさせて下さって、ポイントポイントで動き・表情・構え方・発声等の演出をきっちりつけてくれるので、僕はとっても演じやすかった」とふり返ってコメント。「今回はオリジナル作品。もともと僕は喜劇が好きで喜劇を演じたいとずっと言ってきた人間なんです」と明かし、「喜劇をやったら絶対面白そうなメンバーが揃っているし、自分も含めて結構やりたい放題な人もいますから、ひとりひとりのキャラも相当出てくると思いますね」と期待に胸を膨らませている様子。さらに、昨年の大河ドラマ「真田丸」に出演した松岡さん、藤本さん、初の三谷作品となる田中さんらの役どころも気になるところだ。三谷さんは、「ただただ笑える喜劇が観たい!難しい話は一切なしで、老若男女が心の底から(ああ楽しかった)と思える作品。ありそうでないんです、そういう舞台。だから自分で作ることにしました。題材は歴史に名高い「江戸城明け渡し」。主人公は、大河ドラマには絶対出て来ない、なっさけない勝海舟。新橋演舞場史上、最高に笑える作品になるはず。どうぞお楽しみに。もちろん西郷どんも出ます」とコメントを寄せている。PARCO Production「江戸は燃えているか」は2018年3月3日(土)~3月26日(月)新橋演舞場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2017年10月10日TBS系ドラマ「コウノドリ」特別試写会&舞台挨拶が7日(土)、都内で行われ、主演の綾野剛、共演の松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋が出席した。本作は、2015年に放送されて人気を博したドラマの続編。患者に寄り添う産婦人科医とミステリアスな天才ピアニストBABYという2つの顔を持つ鴻鳥サクラ(綾野さん)を主人公に、「生まれ、そして生きること」をテーマに新たな命の物語を描く。前作から約2年が経つが、お互いに連絡を取り合って絆は深まっており、「また、このチームで同じベクトルに向かって戦える」と気合をのぞかせる綾野さん。一方で、「源ちゃんの“オモえもん”見てましたよ」と、星野さんが出演するNHKのバラエティ番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」のキャラクター名を挙げたり、昨年の大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の“恋ダンス”の指を前後に動かす振りを披露したり、人気が爆発中の星野さんにハマっている様子を見せて会場の笑いを誘った。舞台上ではサービス精神たっぷりにふざけた素振りも見せる綾野さんだが、ドラマには真摯に取り組んでおり「命とエンターテイメントをイコールで結ぶわけにはいきませんが、僕たちは事実を基にフィクションに変えているので、集中してやっています」と熱いコメント。さらに、見どころであるピアノ演奏について、わずか2週間の練習で本番に臨んだことも明かした。それを受けて、吉田さんは「綾野さんは本当にストイックで、綾野さんを見ていると人間できないことはないんだなといつも思う」と感心しきり。星野さんはサクラのヘアスタイルが変わったことに衝撃を受けたようで、「ちょっとイケメン風に…」と説明する綾野さんに、「“風”じゃなかった。イケメン!」と絶賛の言葉を送った。その星野さんは、人情派のサクラと真逆で、理論派で冷徹な四宮春樹を好演しているが、吉田さん演じる小松から「シノリン」と呼ばれることがお気に入りだと打ち明けると、「まだ呼ばれていないので、どこかで入れてください」と関係者に呼びかけていた。「コウノドリ」は10月13日より毎週金曜22時~TBSにて放送。(初回15分拡大)(text:cinemacafe.net)
2017年10月07日この秋の新ドラマ「コウノドリ」で主演を務める俳優・綾野剛と、同作で綾野さんと共演している女優・松岡茉優、俳優・宮沢氷魚が揃って、10月5日(木)今夜オンエアされるTBS系「櫻井・有吉THE夜会」にゲスト出演する。本番組は「嵐」櫻井翔と有吉弘行が、いま話題の人物や一流芸能人をゲストに迎え、彼らの願望・疑問・悩みを、出演者の力、スタッフの力、そして視聴者の力を結集して様々な手段で解決・実現していくバラエティ。今回のゲストの綾野さんといえば三池崇史監督の『クローズ ZERO II』や映画『GANTZ』、大河ドラマ「八重の桜」などで脚光を浴びると、『横道世之介』『夏の終り』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞を受賞。最近では「フランケンシュタインの恋」で演じた“怪物”役も記憶に新しいところ。先月末からは佐藤健と共演する映画『亜人』が絶賛公開中の綾野さんの連ドラ主演作が「コウノドリ」である。また松岡さんはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で注目され、2015年4月期のドラマ「She」で連続ドラマ初主演を果たすと同年には映画『ストレイヤーズ・クロニクル』にも出演。翌年には大河ドラマ「真田丸」や『ちはやふる 下の句』に出演するなど着実に実績を重ねてきた。そして宮沢さんはモデルとして活動、今回の「コウノドリ」がドラマ初出演という期待の若手俳優だ。この3人をゲストに迎えた今回の放送、綾野さんが憧れの人と対面、まさかの涙する場面をはじめ、宮沢さんの出身校であるICU(国際基督教大学)にTVが初潜入ロケするなど、見どころ盛りだくさんとなっているのでお見逃しなく。綾野さん、松岡さん、宮沢さんが出演する「コウノドリ」は「モーニング」(講談社)にて現在連載中の鈴ノ木ユウが描く同名コミックが原作。2015年秋に綾野さんの主演でドラマ化。リアルな産科医療の現場を描いた物語で大きな反響を巻き起こし、この秋再びドラマ新シリーズとして帰ってきた。3人のほか、吉田羊、坂口健太郎、浅野和之、江口のりこ、星野源、大森南朋、佐々木蔵之介ら豪華な俳優陣が共演、今回は産婦人科医としてベテランの域に入った鴻鳥サクラ(綾野さん)がかつての恩師である荻島勝秀(佐々木さん)がいる離島の病院へ行く…という展開。「コウノドリ」は10月13日(金)22時~からTBS系で放送開始。※初回15分拡大「櫻井・有吉THE夜会」は10月5日(木)22時~TBS系で放送。(笠緒)
2017年10月05日現在「モーニング」(講談社)にて人気連載中の鈴ノ木ユウが描くヒューマン医療漫画を原作に、綾野剛主演で贈る10月期放送のドラマ「コウノドリ」。この度、本作の第1話ゲストとして志田未来の出演が決定。筆談で命と向き合う、生まれつきろうあ者の妊婦役を熱演する。2015年10月期にドラマ化された前作に引き続き、今作でも産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つミステリアスな主人公・鴻鳥サクラを綾野さんが演じるほか、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋らが続投することでも話題の本作。放送に先立ち、新キャストが続々と発表されているが、このほど新たに追加キャストとして実力派女優としてその名が知られる志田さんの出演が決定。今回志田さんが演じるのは、ペルソナ総合医療センターで働くサクラの元に診察に訪れる、生まれつきろうあ者の妊婦・早見マナ。同じく耳が聞こえない夫・健治(泉澤祐希)と共に支えあいながら生きているが、妊娠がわかったとき、本当に育てられるのかと両親に心配され不安を抱えているという役どころだ。医療用語は手話や唇の動きだけでは伝えるのが難しく、担当医師のサクラや助産師の小松(吉田さん)とホワイトボートを使い、筆談でコミュニケーションをとるのだが…。もともと本作を観ていたと言う志田さんは、「しっかり命と向き合っている愛に溢れた作品だなという印象をもっていました」と話し、今回の出演にあたって「呼んでいただけたことに喜びとプレッシャーを同時に感じ、皆様からとても愛されている作品だと思いますので、しっかり自分の役をリアルに伝えていかなくてはいけないなと感じました」とコメント。また今回の役柄を演じていて「率直に難しいな…」と感じたと話す志田さん。「手話指導をしていただいたときに、実際耳が聞こえない方の出産のお話を聞かせていただきました。耳が聞こえないことがいままで当たり前だったから、そのことをあまり不利だと思ったり、大変に感じなかったとおっしゃっていたので、マイナスな気持ちを背負って演じないようにしました」と明かす。さらに、志田さん初主演作となった「14才の母」以来、テレビドラマでの妊婦役は実に約10年ぶりとなる彼女。当時は13才という年齢もあり、想像で演じるしかなかったとふり返り、「約10年という時間が経っていますが、まだ実際には出産を経験していないので、今回もまた想像したりして演じました。(10年前は)お腹に物を詰めても、どこに手を置いたらいいか、どう歩けばいいか、といったことなどがよくわからなくて注意されていたのですが、今回はそれが自然にできたこともあり、その経験が体にまだ染み付いているのかなと思いました」と語り、年齢的にも出産を身近に感じるようになったと明かす。「コウノドリ」は10月13日(金)より毎週金曜日22時~TBS系にて放送。※初回15分拡大スペシャル(cinemacafe.net)
2017年09月29日西山茉希の腸事情は?モデルの西山茉希は9月10日、Instagramを更新。愛飲しているという「ヤクルト」について、熱い想いを語った。産後に胃腸不良をおぼえたという西山は、ヤクルトを飲み始めたんだそう。その後胃腸の調子は改善し、今では「#快調#快便#快楽」(Instagramより引用)とのこと。さらに、家族の中で最も風邪をひきにくくなったといい、「#整腸がトータルな実体験」(Instagramより引用)と、健康な腸の大切さを実感したという。ヤクルトと独自の入浴法が健康の秘訣だという西山は同日のInstagramにて、今後もそれらを続けていくと宣言している。大人にもおいしいヤクルトなお西山がInstagramにアップしたヤクルトは、甘さ控えめの『ヤクルトAce』。スッキリとしていて大人でも飲みやすく、1本(80ml)に、生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株が300億個も含まれている。腸内環境を改善するのにぴったりの品物だ。さらにビタミンC、ビタミンD、ガラクトオリゴ糖も摂取できるという『ヤクルトAce』は、西山の健康と抜群のスタイル、美しさにおおいに役立っているに違いない。人気モデルのヤクルト推しによって、この秋「ヤクルトブーム」が到来するかも?!(画像はInstagramより)【参考】※西山茉希Instagram※ヤクルトAce商品ページ
2017年09月27日「第30回東京国際映画祭(TIFF)」のラインナップ発表会見が9月26日(火)に都内で開催され、コンペティション部門に出品された『最低。』のメガホンをとった瀬々敬久監督や主演の森口彩乃らが出席した。AV女優役を演じることについて、森口さんは「最初引き受けたときはうれしかったんですけど、撮影に入る前くらいに『何で引き受けちゃったんだろう…』と思いました、すみません(笑)」と気持ちを露わにしたが、瀬々監督は笑顔で受け止めていた。TIFFは10月25日(水)~11月3日(金・祝)の10日間、開催されるアジア最大級の国際映画祭。世界各国からの新作がグランプリを競うコンペティション部門には、88の国と地域から1,028本の応募があり、その中から15本が本選に選出された。日本からは『最低。』と、松岡茉優が主演を務める『勝手にふるえてろ』の2作品がノミネート。欠席となった松岡さんからは、ビデオメッセージも届いた。『最低。』はAV女優の紗倉まなによる話題の文芸小説の映画化で、どうにもならない現実を前に、それでも自分らしく生きようとする女性たちを力強く、ときに繊細に描いた物語。元々ピンク映画を手掛けていた瀬々監督は、本作について「いわゆるAV業界の裏話ではなく、AV女優さんの友人や家族関係や日常が緻密に描かれたもの。いま、近い存在としてAVがありますが、そういう日本の現状の中で、AV女優さんたちも普通の生活ということを描いてみようと作りました」と、製作の経緯についてふり返った。コンペティション部門は世界の作品と肩を並べることになるが、「たったひとりでも『この映画が好きだ』と言う人がいれば、作っていけるという気持ちでやっています」と、熱い映画への想いを語る瀬々監督だった。また、TIFFでは監督デビュー30周年を迎えた原恵一監督のアニメーション特集「映画監督原恵一の世界」が組まれ、『映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』などの『クレヨンしんちゃん』シリーズのほか、『カラフル』、『はじまりのみち』など計7タイトルの上映も予定している。黄色いTシャツに黒いキャラクターのアニメーションがプリントされた洋服で現れた原監督は「いま作っている作品のヒントです。たくさん撮ってください!」と集まった記者陣に向かってニッコリ。原監督は「人に見られて恥ずかしいものは1本も作ってきていないつもりです。過去作が大きい映画祭で観てもらえるのは新作のためにもなるし、非常にうれしく思っています」と笑顔を広げた。さらに、今年で30回を迎えることになったTIFFについて、原監督は「この先も映画祭が続いて、世界4大映画祭くらいに育ってくれればいい。コンペにアニメーション作品も混ぜてくれるような映画祭になってくれれば、そのときにはぜひ僕の作品を」とかわいらしくアピールしていた。そのほか、ラインナップ発表会見には、佐々木心音、山田愛奈、大九明子監督が出席した。「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)より開幕。(cinamacafe.net)
2017年09月26日世界的に注目を集める鬼才・園子温の代表作にして、日本映画史に残る問題作『愛のむきだし』。その幻のファーストカット6時間バージョンをもとに、全編が脚本通りに再構成された完全版「愛のむきだし【最長版 ザ・テレビショー】」が9月27日(水)にリリースされる。このほど、Blu-ray映像特典の中から、誕生10周年を迎えて初めて語られる園監督の特別インタビューの一部が到着した。「愛のむきだし」は、敬虔なクリスチャン一家に育ったユウ(西島隆弘)が主人公。神父の父(渡部篤郎)に懺悔を強要されたユウは、父の期待に応えようと、懺悔のために毎日“罪作り”に励むうち、気づけば女性ばかりを狙う盗撮魔のプロとなっていた。そんなある日、運命の女子高生・ヨーコ(満島ひかり)と出会い、ユウは生まれて初めて恋に落ちる――。「AAA」のリードボーカルのみならず、俳優としても活躍する西島さん、いまや実力派女優としての地位を確立した満島さんや安藤サクラの躍動に加え、ベテランの渡部篤郎、渡辺真起子、板尾創路の力演、その後『新宿スワン』で園監督と運命の再会を果たす綾野剛や、若手女優の筆頭株・松岡茉優の初々しい姿も見どころとなる本作。今回は、全10話のTVシリーズ仕様となり、映像も“4K”完全リマスターを施し、高精細・高解像の映像美で生まれ変わった。劇場公開時の上映時間は約4時間、今回のリブートの【最長版】で5時間弱という超大作(最初の編集版は6時間)だが、その撮影スケジュールは実質6週間ほどと、タイトな撮影期間だったという本作。園監督は「相当きつかったと思います。あんなにハードな映画はその後もないです。1日の撮影スケジュールが書かれた香盤表っていうものがあって、普通は1日分の予定は用紙1枚で十分収まるんですが、『愛のむきだし』のときは1日3枚から4枚あってホッチキスでとめて配られていました。さらに最後のほうは、“その他”とまで書いてあるくらいの恐ろしい撮影日程でした」と、驚愕の撮影スケジュールをふり返る。さらに、「ユウ役の『AAA』の西島隆弘くんは、『撮影が終わって家に帰って、玄関で靴を脱ごうとした途端に睡魔に襲われて、ハッと目を覚ましたらもう出かける時間だった。靴を履いたままでよかった』なんてことを言っていました」と、衝撃のエピソードも激白!そんな過酷な現場で、見事主演を務めあげた西島さんは、初の映画出演・主演にして第83回キネマ旬報ベスト・テン「新人男優賞」と第64回毎日映画コンクール「スポニチグランプリ新人賞」を受賞、鮮烈な映画デビューを果たした。また、今回の特典映像には、撮影のクランクアップ直後の映像も収録されており、いまや伝説の作品となった本作が、園監督自身にとってどんな存在だったか伺い知ることができる。映像の中で作品の出来を聞かれた監督は、「うまくいったところもそうでないところもある。作らなければよかったとも言えるね」と複雑な心境を明かし、「作品をひとつ作ると自分の心が傷つく。『愛のむきだし』は相当心が傷ついた。毎日が苦痛ですごく自虐的で…何度もつくらなければよかったと思った。こんなに現場が楽しくない映画は初めてだった」と、心情を吐露。傑作誕生の裏側には、心身ともに想像を絶する過酷な状況にさらされた背景があったことが見てとれる。この園監督の特別インタビュー「誕生10周年の真実!?」はBlu-rayに特典映像として収録。当時のキャスティング状況や、困難を極める撮影、さらに個々のキャストに対する想いなど、各話ごとの裏話を、10年目にして余すところなく語ったファン必見の1本になっている。「愛のむきだし【最長版 THE TV-SHOW】」は9月27日(水)よりBlu-ray発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛のむきだし 2009年1月31日より渋谷ユーロスペースほかにて公開(C) 愛のむきだしフィルムパートナーズ
2017年09月24日女優の吉田羊、松岡茉優が21日、都内で行われたトヨタホームの新CM発表会に出席した。吉田と松岡が親子を演じているCMの新作。結婚20周年を祝う、家族の団らんを描く。これまで共演歴もあるが、CMでは母と娘という役どころを演じている。松岡は「色んな話を聞いてもらっているし、女優さんとのことも教えてもらっている。親子役で距離が近いCMで、改めて羊さんとの距離が縮まった」とうれしそうに声を弾ませた。吉田は「一度、親子役を演じると娘の感覚になる」といい、「テレビで(松岡を)観るとちゃんとご飯食べているかな、休んでいるかなとメールしてしまう」とにっこり。また「茉優ちゃんは、すごくしっかりしているので母親役の私のほうが撮影現場で助けられていた。気付けば横にピタッと立っていてくれて。懐いてくれているし、懐にスッと入ってくれる」と目を細めた。また松岡は「羊さんの手作りごはんを食べたことある」と明かし、「その日は枝豆スペシャルで、1番美味しかったのは『枝豆コロッケ』。私が着いてから5分くらいでササっと料理を出してくれて。大人の女性はこうでなきゃと思った」と感心。「楽しいお話をしてくれて大好きな先輩です」と語った。明日より全国で放送開始CMのタイトルは「しあわせな無理」。2人にとって幸せな家庭のイメージを聞かれると、松岡は「食事を共にするって友達でも恋人でも素敵なことですけど、食卓で家族で囲むご飯はかけがえのないもの。私もいつか家族で食卓を囲みたい」と結婚願望をポロリ。一方、吉田は「ただいま、おかえり、ありがとう、ごめんねなど、ところどころの挨拶を声に出して言える家族が理想」と話すも、理想の相手は「見つからない」と苦笑した。イベントには歌手のAimer(エメ)も登場し、CM楽曲である「糸」を熱唱した。新CM「しあわせな無理」篇は9月22日より全国で放送開始する。
2017年09月21日第15回ウラジオストク国際映画祭「長編コンペティション部門」にて、齊藤工監督の映画『blank13』から、主演の高橋一生を始め、リリー・フランキー、斎藤工の3人が“最優秀男優賞”を受賞したことが分かった。なお、同映画祭での最優秀男優賞受賞は日本人として初となり、トリプル受賞は映画祭史上初となった。本作は放送作家のはしもとこうじの実話を基に、13年前に突然失踪した父が余命3か月で見つかったことから始まるある家族の物語を描いたもの。主人公・コウジを高橋さんが、彼女役を松岡茉優、失踪した父親役をリリーさん、母親役を神野三鈴が務め、斎藤さん自身も主人公の兄役で出演。さらに製作には、福山雅治も名を連ねている。ワールドプレミアとなったゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて“最優秀作品賞”にあたる、ゆうばりファンタランド大賞の受賞を皮切りに、第20回上海国際映画祭「アジア新人賞部門」では、日本人俳優として初となる最優秀監督賞を受賞するなど、映画祭を席巻中の『blank13』。そして、今回のウラジオストク国際映画祭「最優秀男優賞」トリプル受賞で計5冠を数え、今後もインドネシアで開催される第11回バリ国際映画祭「コンペティション部門」、イギリスで開催される第2回ロンドン・イーストアジア映画祭「コンペティション部門」へ正式出品されることが決定しており、こちらの受賞にも期待がかかる。『blank13』は2018年2月3日(土)シネマート新宿にて限定公開。(cinemacafe.net)
2017年09月19日『ウチの夫は仕事ができない』第9話のレビュー・あらすじ■『ウチの夫は仕事ができない』最終回あらすじ(ネタバレあり)改めて家族の大切さを確認した司(錦戸亮)。沙也加(松岡茉優)の出産予定日が迫り、今できるかぎりのことをしようとし、そして出産立ち合いをとても楽しみにしていた。仕事のほうは、大手自動車会社で担当した社内イベントが好評だったことをきっかけに、大規模なモーターショーを依頼されることに。第一営業部の雰囲気もとても良い。仕事の大小に関わらず、懸命に取り組む土方(佐藤隆太)や黒川(壇蜜)も信頼を置くようになっていたし、同僚たちも司をお荷物社員扱いすることはなくなっていた。そして、大きな仕事にやる気満々の司だったが、自動車会社へのプレゼン当日の沙也加が破水してしまう。■『ウチの夫は仕事ができない』最終話の感想 - 家族が一番大事。決めたらもう迷わない「出産と大事な仕事が重なった場合は、仕事を優先してほしい」。そう沙也加に言われていた司。破水との知らせに心配な気持ちは募るがそれを押し殺し、仕事に向かおうとする。しかし、土方に「大事なときは人に仕事を振れ」と言われて、沙也加が運ばれた病院へと走る。プレゼンは司の代わりに担当した社員が気に入られ、そのまま引き継ぎ、担当することに。無事に子どもが生まれ、司は仕事のかたわら育児にも一生懸命、協力しようとするが、沙也加は「司はもっと仕事がしたいのではないか」と心配だった。そんなとき、司は「男ってつらいよ」という企画を立てる。「ちょうどキャリアの正念場というときに育休を取ると、今後に影響する」「妻が体調を崩したときに、代わりに保育園に迎えに行き、世話をする。気がついた上司から着信の嵐」。仕事と家庭の板挟みや辛さ、苦しみを感じているお父さんたちに伝えたいことがある、ということで立てた企画だった。子どもと過ごす時間は短い。今、子どもと過ごす日常。でもその日常が特別で、たくさんの思い出が散りばめられている。自分の命よりも大切な存在があること。振り返ってみてその時間の愛おしさを感じる――。そして、自分は仕事より大切なものに気づいた。仕事は楽しい。がんばりたいと思っている。でもどうしても人生の中で家族が一番になる。仕事を一番に考えられない人間は社会ではできない人と呼ばれてしまうかもしれない。だとしたら、自分は胸を張って言う。「僕は仕事ができません」ウチの夫は仕事ができない。第1回から司が仕事ができないようには見えなかったけれど、ただ、仕事を最優先できる人じゃなかった。でも、何に対しても一生懸命で真っ直ぐで……そんな司を沙也加は好きになったし、周りの人を変えていったのだ。それは果たして仕事ができない人、だろうか。■『ウチの夫は仕事ができない』最終話の見どころ - なりたい夫婦・家族像を考える司は「男ってつらいよ」の際に、男性目線で話をしていたけれど、これはきっと女性からしてみても一緒だ。既婚子供あり、既婚子供なし、独身……子どもが生まれるとき、自分がどんな状態かによって、意見や思うところはそれぞれ異なると思う。仕事が好きでバリバリとこなしていれば、きっと司が言ったような将来の不安を抱くだろうし、沙也加のような立場だったら、「夫はもっと仕事がしたいのでは?」と心配するはずだ。夫婦それぞれの関係によっても違う。司が言ったことは、ひとつの問題提起なのかもしれない。「僕はこんなふうに考えています。将来、親になるかもしれない皆さんはどうですか?」と。夫にどうしてほしいだろう。自分はどうしたいだろう。子どもができる前、いや、結婚する前に一度、ふたりのビジョン、互いのなりたい姿を考えてみるのもいいのかもしれない。子どもが生まれてもラブラブな司と沙也加。土方は奥さんとの仲が修復され、子どもができた。そして田所(藪宏太)とみどり(江口のりこ)は結婚することに。夫婦の数だけ夫婦の形がある。仕事への姿勢も人の数だけある。何についても一言で「できない人」と片付けてしまうのは簡単だ。でも、それだけで終わらせられないのが夫婦だ。司と沙也加は寄り添って話し合って、乗り越えた。そんな機会は一度だけではないはずだから、この先も何度だって乗り越えていくのだろう。■『ウチの夫は仕事ができない』キャスト錦戸亮松岡茉優佐藤隆太壇蜜藪宏太イモトアヤコ柳生みゆ屋敷紘子江口のりこ吉本実憂ほか
2017年09月17日仕事ができない夫・小林司(錦戸亮)を妻・沙也加(松岡茉優)が支え、夫婦二人三脚で成長してきた『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)。だが、第8話から司は名実ともに仕事ができる夫へとチェンジ。第9話では、仕事に打ち込むあまり家庭を顧みなくなったことで夫婦のピンチが訪れる。ずっと望んできた“自慢の夫”になったはずなのに、妻は不満がたまりまくりの日々…。結局、妻にとって本当の“良い夫”とはどんな夫なのだろうか?■最強の癒やし系夫・小林司に胸キュン見た目よし、学歴よしの司だが、会社では仕事ができないお荷物社員の「にもちゃん」などと呼ばれていた。だが、第一制作部に異動すると、司の誠実さが功を奏し、メキメキと頭角を現し始める。そして、第7話ではついに会社でひとりしか受賞できない社長賞を受賞するまでに急成長。話にまとまりがない、プレゼン能力がない、いい人すぎて仕事だと割り切れない…といった弱点を乗り越え、まさかの会社No.1まで上り詰めたのだ。家庭での司は、趣味の粘菌をうれしそうに愛で、いつだって妻思いの癒やし系夫。夕食は「おいしい」と褒めてくれるし、今日のできごとをうれしかったことも悔しかったことも包み隠さず話してくれる。朝はお弁当を受け取り「ありがとう」と声をかけ、振り返って手を振ってからさわやかすぎる笑顔で出勤。そんな夫に、妻は毎朝胸キュン…なんともハッピーな日常だ。第6話では、マタ友の「ケンカしない夫婦は別れやすい」といった言葉を真に受けた沙也加が、司にケンカをしようとけしかける。だが、司は顔面にお玉が直撃というまさかの事態にも怒ることはなく、取り込んだ洗濯物が散らばっていても「お日様いっぱい浴びた洗濯物、気持ちいいね」とニッコニコ。夕食を作っていないと言えば「たまにはいいな、カップラーメンも」とおいしそうにカップ麺をほお張る始末。司が大切にしている粘菌に、沙也加が水をかけてしまったことでケンカには発展したものの、結局すぐに仲直り。それどころか、さらに愛情を深めていった。■松岡茉優演じるサーヤの切なすぎるシーンに涙幸せを絵に描いたような小林家だったが、司が仕事ができるようになったことで、今まで無縁だった問題が発生。夫婦がうまくいかなくなる原因としてありがちな「すれ違い」というヤツが訪れたのだ。会社に評価されたことで司には大きな仕事がバンバン入り、打ち合わせと称した外食も増えていく。ある日、愛情込めて作った弁当に手を付けていないことに気付いた沙也加。司は「ごめんね」と謝るが、「しばらくお弁当は大丈夫だよ」と沙也加の気持ちを完全無視した言葉を繰り出す。その後、沙也加が泣きながらお弁当を捨てるシーンの切ないこと、切ないこと…。お弁当を食べてくれなかったことはもちろん悲しいが、妻のお弁当に対する思いに気づけない夫に変わってしまったことがもっとつらかったのではないだろうか。沙也加の思いをないがしろにする司を見て、ふと思い出すのは第5話で描かれた土方(佐藤隆太)と恩田(羽田美智子)の別居問題。仕事ができない夫時代の司に、恩田が話した「仕事をまっとうするのはいいよ。でもそればっかりに囚われると、人の気持ちって見えなくなるじゃない?」というセリフは、まさにブラックつかポンそのものだ。お弁当を渡せば「ありがとう」とほほ笑み、食事を作れば「おいしい」と喜び、不満を話せば目を見て「ごめんね」と寄り添ってくれる。このやりとりがなくなると、妻はとたんに寂しくなる。妻だって人間だ。頭では「夫は仕事をがんばっているから仕方ない」とわかっていても、相手からの感謝の気持ちが欠けてしまえば、活力が失われていくのは当然である。■錦戸亮と結婚したい! 松岡茉優に妻になってほしい!夫婦円満のコツは“互いに感謝すること”…ありがちな答えだが、やはり結局そこに行き着くのかもしれない。そして「妻が支えてくれているからがんばろう」「夫が喜んでくれるからがんばろう」そうやって相乗効果のように成長していければ、それは最高の夫婦像。つまり、妻にとっての“良い夫”は、「この人のためにがんばろう」そう思わせてくれる夫ではないだろうか。だが、夫ばかりに期待を押しつけてはいけない。「夕飯いりません」と言われて落ち込む沙也加を見て感情移入しつつも、自分だったら「ラッキー」と思ってしまうかもと苦笑いの筆者。「カップ麺や洗濯物の放置を笑顔で許してくれたつかポンってステキ!」と思うが、それは毎日サーヤが妻としての仕事をまっとうしているからこそ。毎日カップ麺、毎日洗濯物を放りっぱなしとはワケが違うのだ。ドラマを見ていると、「あなたの妻としての行いはどうですか?」と投げかけられている気もして、ちょっぴりドキッとする。第9話の最後で、本当に大切なものに改めて気付いた司は、やっぱり“良い夫”。そんな「錦戸亮演じるつかポンと結婚した~い!」と願う女性は多いはずだが、同じように多くの男性が「松岡茉優演じるサーヤと結婚した~い!」と望んでいることを忘るべからず!サーヤになれる自信はない(いや、残念ながら確実に無理だ)が、自分なりに妻として気合いを入れ直し、つかポン&サーヤのハッピーエンドを見届けたい。
2017年09月14日「インストール」「蹴りたい背中」で知られる作家・綿矢りさの妄想力爆発の恋愛小説を原作に、松岡茉優が映画初主演を務める『勝手にふるえてろ』。この度、本作に出演する「DISH//」北村匠海演じるイチの新たな場面写真が公開された。公開されたスチールに写っているのは、松岡さん演じる主人公・ヨシカが、10年に渡る片想い真っ只中の相手・イチ。今回は、イチの中学時代、重たすぎる前髪が印象的な、見事なマッシュルームカット姿が初公開!そんなイチを演じるのは、「DISH//」として音楽活動するほか、『君の膵臓をたべたい』で初主演を務め、今後も『恋と嘘』『OVER DRIVE』などへの出演が控え、俳優としても注目を浴びる北村さん。本作で24歳の役を演じており、実年齢より上の役柄は初めての挑戦。好きだから見つめたい!けれど、バレたら恥ずかしいという屈折した恋心から、視野の端でイチを見る「視野見」という技で見つめられていることにも気づかないイチをクールに演じている。北村さんについて、「とても瞬発力のある方」と太鼓判を押す大九明子監督は、役作りのうえで北村さんに「衣装合わせの前に、ただ顔がかっこいい典型的なイケてるやつにはしたくないという話をしました。お願いするのに何なんですけど、イチって嫌なやつだと思うんですよって話もしたんです(笑)」とキャラクター設定について話したことも明かしている。『勝手にふるえてろ』は12月23日(土・祝)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月12日『ウチの夫は仕事ができない』第8話のレビュー・あらすじ社長賞を受賞して以降、すっかり仕事ができる男になった司(錦戸亮)。新たにパリでのイベントを任せられるなど、仕事に邁進中だ。一方、沙也加(松岡茉優)は忙しくなってしまった司との時間が減ったことを寂しく思っていた。話しかけても上の空。それでも、毎日のお弁当は欠かさず作っていた。そんなある日、お弁当を食べずに持って帰ってきた司。そのお弁当を泣きながら捨てる沙也加。翌日、司が目を覚ますと、沙也加は置き手紙を残して姿を消す。「しばらくひとりになりたいです。沙也加」。■『ウチの夫は仕事ができない』第9話の感想 - 「できるようになったけど、その分イヤな奴になったな」注目のイベントを仕切ることになり、社内報の取材を受ける司。記事を担当するのは、以前、司の写真を間違えて掲載した宝田(小林隆)だった。再び、社内報でミスをする宝田。司はすぐに修正するよう伝えるが、仕事より大事なことがある、と言って宝田は帰ってしまう。でも、クライアントから無理難題を突き付けられたときに助けてくれたのは宝田で……。司が変わったなあ、と感じるのは宝田との絡みの中でだった。やる気があるように見えない宝田の印象について、「これまできっと仕事で頼りにされるようなこともなかったんじゃないのかな」と田所(藪宏太)に言う。それを聞いた黒川(壇蜜)が放ったセリフが、「お前、仕事できるようになったけど、その分イヤな奴になったな」。仕事ができるようになった司はとにかく忙しい。ごはんを食べながら書類を見ているし、お風呂上りにもパソコンと向き合っている。確かに仕事に一生懸命。前向きだし、無理めな要望も受ける。でもずっとしんどそうな顔をしていて、笑顔もない。それに、前なら宝田に共感こそすれ、先のようなことは言わなかったはずだ。どんな思いで仕事をしていたんだろうな……。仕事で頼られるようなことがなかったから嬉しくなっちゃって、と司は言う。嬉しかったけど、苦しかったのか。ずっとプレッシャーに感じていたのか。でも、実はなんだかんだ言って、仕事はできる人だったんじゃないか、司……。■『ウチの夫は仕事ができない』第9話の見どころ - 仕事と家庭の両立は難しかった司が忙しくなって話をすることも減ったし、夕食を一緒にとれなくなっても、沙也加はニコニコしている。夫が仕事ができるようになったんだから、応援しなきゃ!と。最近忙しくなったから、両親学級にも行けないかもしれない、と司が言い出しても責めない。しかし、司がお弁当を食べていなかったことに、フツッと何か糸が切れたようになる。一緒の時間が減っても、沙也加にとってお弁当は司とのコミュニケーションツールのひとつだった。泣きながらお弁当を捨てる姿を見るのはなんとも辛い。あんなに沙也加に優しかった司と今の司とを重ねて、胸が痛くなった第9話。沙也加が一番!だったのに、急に仕事に傾いた。沙也加がいなくなり、沙也加のお弁当ノートを見つけて、司は改めて沙也加の存在の大きさを知る。それでも、最初は「大きな仕事を任されて、責任だってあるし。沙也加と生まれてくる子どものためにがんばってるのになんでわかってくれないの」なんて言ってたけれど!「私の好きだったつかポンはどこに行っちゃったの!」と沙也加に怒られるのも仕方がない。夫婦は他人だ。「なんでわかってくれないの」。それは日々の生活の中で何度も思うことだけれど、わかろうとする努力も、わかってもらおうとする努力もする。ただ、気持ちがすれ違い始めると、その努力が辛くなってくる。投げ出したくもなる。でも、そこでわかり合おうという気持ちがあるからこそ、家族になれるのではないだろうか。本当なら「仕事ができるいい人」になれるのが一番いいのだろうけれど、司にはキャパオーバーだった。二期連続の社長賞も、任命される可能性の高かった大きなプロジェクトのリーダーも辞退してしまう。なんとなく、夫婦で協力して、違う着地点を見つけることができたんじゃないのかなあ、とも思うけれど、沙也加が好きになったのは今のように「仕事ができる司」ではないし、「仕事ができる司」では前と同じように沙也加が愛せなかったのかもしれない。それにしても、錦戸さんの泣きの演技はどのドラマでも観ている方の涙も誘う。「ああもう司が泣いちゃう泣いちゃう、いやもう私は泣いてますけど!」とこちらがギリギリになっているところで、ボロボロと泣く司。そんなの号泣に決まってる。まんまと今週は泣かされてしまった。さて、次週はついに最終回。「仕事ができない」お荷物社員のニモちゃん、だなんて言われていた小林司は、最終的にどんな「夫」になるのだろうか。■『ウチの夫は仕事ができない』キャスト錦戸亮松岡茉優佐藤隆太壇蜜藪宏太イモトアヤコ柳生みゆ屋敷紘子江口のりこ吉本実憂ほか
2017年09月10日モデルの西山茉希(31)が6日、自身のツイッターやオフィシャルブログなどを通じ、新たな事務所に所属したことを報告した。西山が、当時所属していた事務所から待遇面で不当な扱いを受けていると告白し、そのことが週刊誌『女性自身』で報じられたのは今年6月のこと。同事務所の社長は一部メディアの取材に応じ、西山の主張に反論していた。その後、西山はブログやツイッターを通じて騒動を謝罪。「現在は、報道でもある様に弁護士さんにお任せして進めておりますので、ご連絡等は弁護士さんの方を窓口とさせていただいております」として、SNSの更新を控えていた。そして本日、「皆様へ。」と題した投稿で、「今日まで更新を途絶えてしまい、ご心配おかけしましたことをお詫び申し上げます。今日からまた、自分の日常を自分らしく投稿し、皆様と繋がれる場として、SNSを楽しんでいければと思っています。改めてどうぞ宜しくお願い致します」とあいさつ。LINEブログからアメーバブログに移行したことも伝え、「今日までに届いた多くの温かいコメントに心から感謝し、再開の喜びを込めまして。。。『ただいまーーっ!』」と前向きな気持ちをつづり、「尚、今後はGrick株式会社に所属となります」と所属事務所名を明かして結んだ。Grickは、畑野ひろ子、平野綾、鈴木ちなみ、松井玲奈、島谷ひとみ、小柳ゆき、JOYらが所属。西山の宣材写真やプロフィールなどもすでに公式サイトで公開されており、同じ写真が新ブログのヘッダー画像にも使われている。
2017年09月06日劇団鹿殺しの丸尾丸一郎と松岡充が、新たな演劇ユニットを始動。OFFICE SHIKA PRODUCE VOL.Mとして『不届者』を上演する。一見意外な組み合わせにも思えるこのふたりが、なぜ共に新作舞台を創作するまでに至ったのか、話を聞く。【チケット情報はこちら】2012年の『リンダリンダ』で俳優として共演したふたり。お互いの第一印象を訊ねると、丸尾いわく「世間一般でいうチャラ男」、一方松岡は「稽古中は演出家の、公演中は観客の求めることが手に取るように分かるズルい男」と、決していいものではなかったよう。しかし「松岡さんはすごくストイックだし、お客さんに何か残さないといけないという意識がすごく強い」、「鹿殺しの作品を観続けていくうちに、鹿殺しとは、丸尾丸一郎とはってところがブレない人だと分かってきた」と続け、徐々にお互いに対するリスペクトの度合いを高めていった様子。丸尾は『不届者』創作の原点について、「『リンダリンダ』ではすごくポジティブだった松岡さんですが、僕はその腹の底にある、何か黒い部分を描いてみたくて」と明かす。さらにそれは、残忍な一面を隠し持っていたとも言われる“徳川吉宗”を松岡が演じることで、作品としての明確な輪郭をもち始める。そんな丸尾のアイデアに対し松岡は、「鹿殺しのファンだから」と切り出し、「僕は丸尾丸一郎の描く世界観というものにグッときているひとり。しかも丸くんは、“人間”というものをちゃんと描くことが出来る稀有な存在でもある。だから不安はありません」と、丸尾に全幅の信頼を寄せる。松岡が徳川吉宗を演じるということで、江戸時代が舞台の時代劇かと思えば、決してそうではないと丸尾は言う。「ある詐欺事件と吉宗のいる江戸時代の話がシンクロしていく、そんな劇構造にしようと思っています。だから時代劇でもないですし、恐らく着物も着ない。お客さんにいろいろ想像してもらって、最後には誰もが感じる怖さや情けなさ、生きたいっていう願望なんかが残る作品になればいいなと思います」。ふたりの創作は今後も続いていくのかと問うと、「そう思わせる作品にしないといけない」と丸尾。「松岡さんはもちろん、お客さんに対しても『丸尾と組むといろんな松岡充が見られるぞ』って思わせたいなと。ある意味、松岡さんのことが嫌いな人にも観てほしいです」と笑うと、「本当は俺のこと嫌いなんちゃう?(笑)」とすかさず松岡。だがそんなツッコミも、丸尾への期待の表れなのだろう。「やるからには松岡充の、丸尾丸一郎の代表作だって言えるものじゃないと嫌だからね!」と松岡が見つめた丸尾の顔には、一瞬の不安の後に、はっきりとした自信を見てとることが出来た。OFFICE SHIKA PRODUCE VOL.M 「不届者」は9月27日(水)から10月1日(日)まで、東京・天王洲銀河劇場で上演。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2017年09月04日『ウチの夫は仕事ができない』第7話のレビュー・あらすじ■『ウチの夫は仕事ができない』第8話あらすじ(ネタバレあり)本日から第二章スタート!社内でも注目されている大きなイベントの担当者を任せられた司(錦戸亮)。同僚たちからちょっぴり妬まれながらも、いつも通りのペースで取り組む。一方、沙也加(松岡茉優)はマタ友たちからマイホームの話を聞き、「マイホームがほしい!」と夢を膨らませる。そんななか、小学校の同窓会に出席する司。親友の高杉(和田正人)と再会する。早速、翌日、沙也加と一緒に高杉の家に行くことになり、それが大豪邸だったのに驚く。あまりに立派なおうちに、お土産にと持ってきたおまんじゅうも少し気後れしてしまう。そして、ついにみどり(江口のりこ)が彼氏の田所(藪宏太)が司の家に遊びにくることに……。■『ウチの夫は仕事ができない』第8話の感想 - 「僕が一番なんだ」が吉と出るか凶と出るか任された仕事というのはリゾート会社会長ひとりを喜ばせるためだけのイベント。相手は大口のクライアント。土方からもこれを成功させたら大きい、と言われる。しかし、「やりたいことはやり尽くした」「ほしいものはもうない」という会長。イベントのヒントを得るために会長の故郷に行くが、村はダムに沈んでいて……。そこで高杉にも協力を得て、村で撮ってきた写真と3Dホログラムを利用し、会長が生まれ育った村を再現。思い出の世界へと案内する。優しい司らしい企画だなあ、とほっこり……して終わると思いきや、社長賞をもらうことになり、一気に注目を浴びる。「ウチの夫は仕事が……できる人になった」。ドラマのラスト。なんだか沙也加のナレーションが悲しい。社長賞のお祝いをしようと言っていたのに、司は飲み会のため、帰りが遅くなってしまう。いつもなら必ずしていた連絡もせずに。司はもともと仕事ができない人ではないなあ、という印象だったので、今回の司はこれまでの積み重ねが実った、集大成という感じだった。でも、どの仕事も司の人柄があったからこそ、成功してきたもの。親友の高杉はイベントが終わったあとにこう言った。「人って認められたり、求められたり、賛美の声を浴びたりって快感なんだよ。ここからだよ、おまえの新しいスタートは」。出世や給料に対し、司はあまり興味がないように見えていた。でも、家族が増える、沙也加はマイホームがほしいと言う。高杉は今からでも変われると話す。そんないろいろな要素が司を本当に変えてしまう……のだろうか。30代は出世コースを歩むか否かの分かれ道になる年代だろう。もし、親友が成功して豪邸に住むような社長になっていたとしたら、司は妬むようなことはないだろうけど、さすがに考えるところはあったのかもしれない。■『ウチの夫は仕事ができない』第8話のみどころ - 幸せの形が変わっていく?周囲から話を聞いて、マイホームを持ちたくてたまらなくなる沙也加。戸建てを見学しにいくとテンションが上がり、「家族の幸せを守るためにがんばろうと思った」という司に沙也加も嬉しく思う。しかし、その直後に訪れた高杉の豪邸と、見たばかりの一戸建てをつい比べてしまう。「なんだかんだでお金があるって幸せなのよ。お金があればたいていの悩みは解決するし、たいていのことは叶う」と高杉の恋人(なんだろうか?)のセリフがある。人が何に幸せを感じるかは人それぞれで、モノの大きさでは測れない。お金がたくさんあるからって幸せじゃない。沙也加が1話で、家族がいて、おいしいごはんが食べられて、それで健康だったらお金はたくさんいらない、と言っていた。きっと小林家の幸せってそういう形なんだと思うけれど、それも変わっていきそうでちょっと寂しい。そして、ついに顔を合わせることになった田所と司。お荷物社員のニモちゃんと呼んでいることが沙也加やみどりにバレてしまい、怒らせることに。嫌なヤツだとばっかり思ってたけど、みどりを怒らせてしまい泣いている姿も、ちょっと素直になっている姿もいい。道案内をしてくれる沙也加の荷物をサラッと持ってあげるのも。「今日、僕に兄さんができました」って単純に納得しちゃうのも。来週は「仕事ができる夫」になった司と沙也加の関係に亀裂が……?仕事ができるようになって性格も変わったんだろうか。粘菌をダメにされてぷんぷんしていた司が懐かしい――。■『ウチの夫は仕事ができない』キャスト錦戸亮松岡茉優佐藤隆太壇蜜藪宏太イモトアヤコ柳生みゆ屋敷紘子江口のりこ吉本実憂ほか
2017年09月03日仕事ができない夫・小林司(錦戸亮)を、妻・沙也加(松岡茉優)が支えながら、夫婦二人三脚で成長していくお仕事ホームドラマ『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)。優しいが、どこか頼りない司を演じる錦戸の姿に、女性たちから「かわいい」といった声が上がっている。だが実際のところ、“錦戸”が演じているという大きなプラス要素を抜きにしたら、小林司という男と結婚したいだろうか?■“仕事ができる”は、結婚相手に必要? 不必要?物語は、見た目・学歴・収入ともに理想の夫だと思っていた夫・司が、じつは会社では仕事のできないお荷物社員であることを妻が知ってしまうところから始まる。錦戸の甘いマスクと優しい笑顔にだいぶカバーされているが、リアルな想像を膨らませると、「できれば仕事ができる男の妻でいたい」。そう思うのが正直なところである。男の魅力は、ルックスがよい、包容力がある、そして“仕事ができる”こと…? もし結婚前に「仕事ができない」ということがわかっていたら、「小林司と結婚するか?」は、なかなか難しいところだ。“夫”ではなく“男”という立場にある場合、仕事ができないと知った時点で気持ちが冷め、結婚には至らない可能性はおおいにある(錦戸亮レベルのルックス好条件の場合は除く)。でも、結婚生活において、妻が夫に求めるものは何か。安定した収入、家族への思いやり、浮気をしない。さらには家事・育児を手伝ってくれる、できればイケメンがいい…と、そんな希望をあげればキリがないが、必要最低条件はこんなものではないだろうか。そう考えると、男性として惹かれる要素に“仕事ができる”はあるものの、結婚相手には“優しさ”や“信頼関係”のほうが大切で、“仕事ができる”は必ずしも必要な要素ではないのかもしれない。いやもちろん、仕事ができないがゆえに生活苦…となると、本当に申し訳ないところだが正直言ってしまえば、少し話は変わってくるかもしれない。でも家族を思い、家族のために働いてくれる、それだけで夫としては十分なのだ。 ■小林司、“じつは仕事できる説”を解明第7話の最後には“仕事ができるようになった小林司”との衝撃的な告知があったが、そもそも司は、はじめから仕事ができなかったのだろうか?いままでに“仕事ができない”と感じたのは、第2話で発注する弁当の予算を確認していなかったこと、第4話でイベント出場者にメールでしか連絡を入れていなかったこと、この程度だ。たしかに、ルール至上主義の経理部であれば、司は確実に仕事ができない社員である。経理部で人情丸出しの仕事ばかりしていたら、会社はすぐに倒産してしまうだろう。けれども外部との人間関係が肝となる第一制作部では、司の人柄に皆が心を動かされ、だれも傷つかずにすべての案件が成功へとたどり着いてきた。上司の土方(佐藤隆太)、黒川(壇蜜)らの司を見る目も大きく変わってきている。だが、司自身は最初から、正しいと思う道を進んでいるだけ。過去に8回も異動した司だが“仕事ができる・できない”は、その人にあった仕事かどうか、さらに言えば、周りの人の捉え方次第なのかもしれない。「僕は仕事ができません」と開き直った司は、仕事をする上で邪魔になりがちなプライドもなく、もはや無敵状態。はじめは「にもちゃん」(お荷物社員)などと罵られる姿にウズウズしていたが、物語が進むに連れて「正義は勝つ」そんなことを証明しているようでワクワクしてきた。■小林司の妻にとって最大の問題点はコレ!妻をいちずに愛し、なんなら会社での評価も上昇中の司は、良き夫以外の何者でもない。唯一、司との結婚生活の欠点といえば、実姉の存在。突然訪れ、居座り、当たり前のように食事し、合い鍵まで持ち出し、実父をいきなり宿泊させる…。これには妻の立場からすると、「つかポン、そりゃないよ」と声をかけたくなる。でも、すべてが完璧の夫なんていない。そこは妻の頑張りどころ。どうしても耐えられないのであれば、妻が夫にきちんと話せばいい。雨降って地固まる。波風の立たない夫婦なんていないのだから。第8話では、仕事ができると自信をつけた司の第2章がスタートする。同時に“仕事ができる=家族の幸せ?”という疑問が投げかけられていたが、おそらくその答えは「NO」である。夫として必要なのは、仕事ができることより、家族への愛情。家庭を顧みなくなってしまったら、司の魅力は半減どころの騒ぎではないのだ。つかポン&サーヤのことだ、きっと波乱を乗り越えラブラブな夫婦関係を再び私たちに見せてくれるはず。夫婦に大切なことってなんだろう。そんなことを自分に問いかけながら、ますます盛り上がる物語の行く末を楽しみたい。
2017年08月25日芥川賞作家・綿矢りさの恋愛小説を、演技派若手女優の松岡茉優を主演に迎えて映像化する『勝手にふるえてろ』。このほど、松岡さん演じるヒロイン・ヨシカが、妄想とリアルの2人の彼氏(?)の間で揺れ動き、大暴走する様をおさめた予告映像と、ポスタービジュアルが解禁となった。今回解禁された予告映像は、絶滅した動物をこよなく愛し、彼氏いない歴24年のOL・ヨシカ(松岡さん)の自己紹介からスタート。彼女が本当に恋愛映画のヒロインなの…?と不安を感じたその瞬間、打って変わって、中学生時代の同級生である“イチ”へ(北村匠海)の、10年間にもわたる片想いを乙女モード全開で語り始めるテンションの高さにびっくり!本人にばれないように見つめたいという一心で、視野の端で見る“視野見”という技を体得した、とこじらせた恋心を得意気に語るなど、やっぱり可愛いを通り越してちょっと挙動不審!?そんな彼女の前に現れたのは、暑苦しい会社の同期の“ニ”(渡辺大知)。「俺と付き合ってください」と生まれて初めての告白を受けて浮かれるも、イチカの心は“イチ”と“ニ”の間で揺れ動く。果たして、“脳内片想い”と“リアル恋愛”どちらを取るべきか…。思い悩んだイチカは、泣き、叫び、そしてなぜか歌い出す!?数々の作品に出演し、演技派若手女優として注目を集める松岡さんが披露する、映画初主演とは思えないコメディエンヌっぷりはお見事のひと言!併せて解禁されたポスタービジュアルには、ヨシカの愛するアンモナイトを連想させる、「この恋、絶滅すべきでしょうか?」というコピーとともに、目を潤ませ、何かを訴えようとする表情のヨシカの姿が。どこか儚さも感じさせながら、こちらを射抜く強い視線が印象的なビジュアルとなっている。また、今回追加キャストとして、趣里、前野朋哉、池田鉄洋、稲川実代子、柳俊太郎、山野海、梶原ひかり、金井美樹、小林龍二(DISH//)らの出演が明らかになり、ますます期待は高まるばかり。ラブコメ史上最もキラキラしていないヒロインが、傷だらけの現実を突き抜けていく、これまでにない“暴走ラブコメディ”となる本作。こちらの予告映像を見れば、きっと誰しもヨシカを応援したくなってしまうはず。『勝手にふるえてろ』は12月23日(土・祝)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月24日現在放送中のドラマ『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)。仕事ができない夫・小林司(錦戸亮)と、夫を支える妻・沙也加(松岡茉優)のほっこりしたやりとりに癒されている人も多いのではないでしょうか。でもドラマだから仕事ができない司を「まぁそういうこともあるよね~」なんて気持ちで軽く見ていられますが、これが自分の彼氏だったらなかなかツライかも・・・。そこで今回は「実は彼が会社のお荷物だったときの対処法」について考えてみました。■1.見ていないフリをする「俺も仕事で失敗続きで怒られてばかりだけど、それを彼女に注意されたら凹む・・・。見なかったことにしてほしいかな」(23歳/男性/営業)彼女にカッコ悪いところを指摘されたら、プライドが傷付いてしまいます。誰だって仕事に慣れない時期もあれば、たまにはミスだってするもの。まだ彼に改善の余地があるのなら、「仕事できないなんてありえない!」とむやみやたらに叱るのではなく、そっと見守ってあげるのも優しさですよ。■2.彼の味方になってあげる「私の彼は真面目なんだけど、要領が悪くて結果的に仕事が遅くなっちゃうタイプ。でも彼もそのことをわかっていて、家でも人一倍仕事を頑張っています。ほかの人より出来が悪くても、自分のやるべきことをやっている彼は私からするとカッコいいですよ」(25歳/女性/受付)ドラマの中でも司の後輩・田所(薮宏太)が、2週間後の締め切りを「2ヵ月後で大丈夫」とウソをつき、デザイナーとの仕事の確約を優先しようとしていました。でも司は「騙すようなことは良くない」と、本当の締め切り日をデザイナーに伝えていましたよね。真面目に自分の任務を果たすことが、結果的に周囲から「仕事ができない」と思われてしまうこともあるかもしれません。でも彼女だからこそ、彼の唯一の味方になってあげることも大切ですよね。■3.どこがダメなのか一緒に考えてみる「彼が『俺は仕事ができない・・・』とネガティブになっていたので、どこがダメなのか一緒に考えてみた。そしたら電話応対が苦手で、営業にも影響が出ていたみたいで。それがわかってから、ふたりで電話の猛特訓をしましたね」(24歳/女性/一般事務)どうして彼の仕事がうまくいかないのか、親身になって考えてみるのも方法です。本人では見つけることができなかった、苦手分野を発見することができるかも。また彼が仕事ができないのではなく、会社側に問題がある場合もあります。彼が精神的に追い込まれる前に、問題点を発見できると良いでしょう。■4.転職を勧めてみる「彼とは大学生の時、アパレルのバイト先で知り合ったんです。その後就活をして彼はサラリーマンになったんだけど、どうもうまくいかなかったみたいで。なので『アパレルに戻ったら?』って進めてみたんです。転職した彼は、いまお店の店長をしていますよ!」(26歳/女性/デザイン関係)彼がどうしてもその会社に合わないのであれば、思い切って転職を勧めてみるのもアリでしょう。その際はやみくもに「転職しなよ!」というのではなく、「○○君は服が好きだから、販売のほうが向いているんじゃない?」など、必ずアドバイスをつけるようにしましょう。そうすることで彼も「俺のこと真剣に考えてくれているんだ・・・」「そういう方法もあるんだ・・・」と思ってくれるはず。新しい一歩を踏み出したほうが、彼自身も楽しい毎日を取り戻せるかもしれません。■おわりに自分の仕事の問題じゃないからこそ、どう対応するのが正解なのか迷ってしまいますよね。まだ彼が頑張れそうなのであれば1、2、3、の順番で試してみて、それでもダメそうなら転職を勧めてみてはいかがでしょうか。(和/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年08月23日『ウチの夫は仕事ができない』第6話のレビュー・あらすじ■『ウチの夫は仕事ができない』第7話あらすじ(ネタバレあり)町内会の盆踊り大会を盛り上げてほしいという大手飲料メーカーからの依頼があり、責任者を任せられた司(錦戸亮)。しかし、主催する町内会は消極的。客足が遠のいていることもあり、今年は中止にしようかと考えていたほど。司自身も、町内会の協力を得られないのなら……と考えるが、土方(佐藤隆太)に喝を入れられて町内会への説得を試みる。が、町内会は勝手にやれば、とそっけない。一方、小林家には突然、上京してきた司の父・辰男(升毅)がしばらく滞在することになる。「男産んでや!小林家の跡継ぎ産んでや!」と勝手に男の子の名前を考え始める辰男に沙也加(松岡茉優)は困惑気味。それだけではなく、沙也加に仕事の悩みごとを話している司を見て、辰男は「男として最悪だ」「男っていうのは黙々とやるもんだ。愚痴も弱音もしまってひとりで戦うものだ」と怒る。さらには、盆踊り当日、予想外のトラブルが起こり……。■『ウチの夫は仕事ができない』第7話の感想 - 女よりも男がツラいよ?盆踊りに人を集めるために奮闘する司。そんな息子の仕事ぶりを探るために尾行する父、辰男。エリート街道まっしぐらであろう!と思っていた息子が人集めのためにビラ配りなどをしている姿を見て、その表情は複雑そう。でも、司の仕事ぶりって、不器用だな、とは思うけど、その姿を見ていると、真っ直ぐで一生懸命なのはわかる。それが周りの人に自然に伝わるんだろう。「盛り上げようとしてくれてありがとな」。最初は非協力的だった町内会の人たちも、司の人柄に触れ、協力してくれたおかげで、トラブル(トラブルというか、大手飲料メーカーの社員のミスだけれど!)も乗り切ることができて、盆踊りも大盛況。様子を見にきた土方からも、「よくやったな」と再びお褒めの言葉が。そんな7話で気になるのが、社会の中で男は大変だ、という風に書かれていること。「やっぱり男の人は大変だね。男の人は仕事や会社で人生を左右されてしまう」という沙也加のセリフがある。大変なのは男だけだろうか。作中での働く女性・黒川(壇蜜)を見ていると、かなり左右されているように見える。「男っていうもんは」そう辰男は言うけど、「○○でなければならない」とするのは、考えが硬直化してしまうことに他ならないのでは。少し怖い気もする。■『ウチの夫は仕事ができない』第7話の見どころ - 生まれてくるのは女の子?男の子?どっちでもいい!もうすぐ生まれてくる初孫にテンションが上がり、ノリノリの辰男。辰男は「男産んでや!」「孫にもええ名前つけるし安心して」。姉のみどり(江口のりこ)は「男やったら墓を守ってもらえるし」。いやいやいや!「名前は夫婦で決めたいです!」……と大声で叫びたくなるのは、視聴者も同じ気持ちではないだろうか(ついでに、墓を守るために子どもを生むわけではないとも言いたい……)。暴走気味に思える司の父・辰男。でも、その言葉の端々から、家族のために懸命に仕事をしてきたことがわかる。同時に、厳しくて、仕事の話をまったくしない、助けを求めない辰男に対し、司を始めとした家族は寂しさを感じていたのかもしれない。そんな父と真逆で、妻である沙也加に何でも話す司。それが自分が良しとする男性像とは違ったために、辰男は不甲斐なさを感じたのだろうか。仕事ぶりと結果を見て、司を改めて認めてくれたらしい辰男。「名前というものは親から子どもへの最初のプレゼントだ」と引き下がってくれて、一安心。後日、おなかの子は「元気な男の子」だと判明。男は社会の荒波に揉まれて大変、女の子なら結婚する相手によっては一発逆転がある、という話を聞いて、女の子のほうがいいかも……と思っていた沙也加だったが、その考えも変わったようで、観ていてホッとした。とはいえ、性別関係なく、それぞれが山あり谷ありの人生だ。ただ、生まれてくる子が男の子でも女の子でも、よかったね、産まれてきてくれてありがとう、と両親に思ってもらえるのが幸せなのかな、と思う。次回から第2章突入……予告では司が仕事ができる男に!とあるけれど、どうなのだろう。仕事ができる自覚がある司になってしまったらちょっと寂しい、と思わなくもない……。それにしても、ついにみどりと田所カップルと小林夫婦が会うことになるかと思いきや、ニアミス!こちらも地味に気になるところだ。■『ウチの夫は仕事ができない』キャスト錦戸亮松岡茉優佐藤隆太壇蜜藪宏太イモトアヤコ柳生みゆ屋敷紘子江口のりこ吉本実憂ほか
2017年08月20日『ウチの夫は仕事ができない』第5話のレビュー・あらすじ■『ウチの夫は仕事ができない』第6話あらすじ(ネタバレあり)司の姉・みどり(江口のりこ)に恋人ができて同棲を始めたこともあり、ようやく平穏な生活が戻ってきた小林家。幸せを噛みしめる沙也加(松岡茉優)だったが、マタ友たちから、「ケンカをしたことがない夫婦に限って、たった一度のケンカで離婚してしまう可能性がある」と聞き、焦る。実は司(錦戸亮)とはこれまでケンカをしたことがなかったのだ。そこで出産前に夫婦ゲンカをしてみようと考えるが……。司はというと、下請け会社からイベント延期の影響で振り込みが先延ばしになってしまい、どうにかしてもらえないかと泣きつかれていた。経理に相談しにいくが、ルール至上主義で有名な合田(袴田吉彦)に「ルールですから」と門前払いされてしまう。土方(佐藤隆太)からはケンカをしてでも下請け会社を守れと言われて、どうにかできないかと奮闘する。しかし、合田は思っている以上に強敵だった……。■『ウチの夫は仕事ができない』第6話の感想 - 社内でケンカ勃発?下請け会社のためにあれこれ資料を作って、再び合田のもとへ直談判に行く司。しかし、合田は「ルールがなければうちが潰れます」とそっけない。司としては、納期が遅れたのはうちの会社の都合、おまけに親しくしている下請け会社であれば柔軟に対応してもらえないだろうか……といいたいところ。土方にはっぱをかけられたこともあり、どうにかして説得しようと試みるが、合田にはのれんに腕押し。しまいには、常務に直談判まで……!納品されていないものに関して振り込みはできない、でも支払いが遅れることで下請け会社を潰すわけにはいかない。支払いに関して前例を作れば、そこから崩れていく。土方としては、「小林が勝手なことをした」という例外を作り、直談判をした司をフォローする形で常務に掛け合うという形をとったことになるのだろう。司が良いように使われている?と思える一方で、司に行動を起こさせることで自信をつけることができたのだろうか。それに、今回のことは、土方が司を信頼していないとできないことのようにも思える。■『ウチの夫は仕事ができない』第6話の見どころ - 夫婦の初ケンカの行方は?ケンカをすることで雨降って地固まる、絆が強くなる……。そんな話を聞いて司とのケンカを画策する沙也加。とりあえず、家事放棄をしてみるが司は怒ったりはしない。戸惑った様子は見せるけれど、取り込んだ洗濯が放置されていれば、「お日様をいっぱい浴びた洗濯物は気持ちいいね」とニコニコしているし、今日の夕飯はない!と言われれば、「なんか今日カップラーメン食べたいな」。沙也加がわざと肩にぶつかってみれば、「あはは~」と笑いながらくるくる回ってる司……。ケンカのきっかけにしようとしている事柄もかわいいし、司の反応もかわいい。でも、その程度で怒る司だったら、きっと既にケンカ経験はあるはずだし、結婚すらしていなかったかも?ケンカを企んでいるなんて知らず、司は沙也加が疲れているんだろうなと思い、毎日のお弁当も作らなくていいよ、と言う。そんな夫に対し、「もうケンカなんてしなくていい!」と思った矢先、司が大事にしていた粘菌を沙也加が不注意でダメにしてしまい、大ゲンカに発展する。ケンカはしなかったらしなかったでいいと思うのだけれど、したことがないと仲直りもできない。小林夫婦の今回の課題はそれもひとつあったのかもしれない。同時に、ケンカをすることで、互いの大切さ、相手がどれだけ自分の生活の中で重要な存在になっているか再確認することができた。これこそ雨降って地固まる、ということか。来週は、司の父親が登場。生まれてくる子は男の子がいい、などいろいろと問題が持ち込まれそうな気配である……。『ウチの夫は仕事ができない』キャスト錦戸亮松岡茉優佐藤隆太壇蜜藪宏太イモトアヤコ柳生みゆ屋敷紘子江口のりこ吉本実憂ほか
2017年08月13日『ウチの夫は仕事ができない』第4話のレビュー・あらすじ■『ウチの夫は仕事ができない』第5話あらすじ(ネタバレあり)失恋したことで司(錦戸亮)の家に本格的に居候を始めた姉・みどり(江口のりこ)。勝手に自宅のスペアキーを使い、傍若無人な振る舞いをするみどりを見て、このまま居座られてしまったらどうしようと、沙也加(松岡茉優)も危機感を抱く。子どもが生まれるまでの夫婦の時間を大切にしたい、みどりに家を乗っ取られてしまうのでは……。はっきり言わなくては!と焦る司だったが、みどりのペースに飲まれてしまい、なかなか切り出せない。会社では老舗文房具メーカーの万年筆を高齢者向けに展開するプロモーションを仕掛けることに。土方(佐藤隆太)は大物演歌歌手にブッキングするなど、やる気満々。司はプレゼン資料用に万年筆を利用する声を集め、VTRを作るように言われるが、ターゲットである高齢者はパソコンやタブレットを使いこなし、万年筆は使わないとのこと……。それを土方に伝えようとするが、圧に負けてしまい、口を閉ざしてしまう。そんな折、司が庶務課に所属していたときにお世話になった恩田(羽田美智子)が、土方の別居中の妻であると知る。いつもは強気で自信満々な土方だが、実は気が弱いところがあってお腹もすぐ痛くなってしまう……など繊細な一面があるとわかり――。■『ウチの夫は仕事ができない』第5話の感想 - 司がデキる男に近づいていく!?万年筆を利用する高齢者がいないと知った司。しかし、クライアントが求めている「声」が取れないのなら、紙資料だけでいい、と土方に言われてしまう。そんなとき、若者の間で万年筆が流行り始めていると聞いて……。実は高齢者の声を聞きに行った先で、クライアントの文房具メーカーの会長がいたという奇跡!実態を知っている会長に高齢者の声を伝えたところで、響くはずがない。ふとしたきっかけで、「司は正直者」ということを知っていた会長はプレゼンで司に話を振る。「君はどう思っている?」と。戸惑う司の背中を押したのが、土方だった。若者に流行っていると聞いて、別資料も作っていた司は土方にも見せ「よくできている」「説得力がある」と太鼓判をもらっていた(やったね、司!)。ただ、今回の要望とは違うということで退けられていたのだ。しかし、会長に問われ、言葉を詰まらせた司に向かって頷いて見せた。まるで、「おまえが思うことをちゃんと伝えてみろ」とでも言うように。そして、司がたどたどしい喋りながらも、なんとか提案し終えたあと、ダメ押しで土方はこういう。「いかがでしょうか」と。最初、土方は無茶な要求、やたらと大きな声で威圧する嫌な感じの上司だな、という印象があった。気が弱い部分があるからこそ、大きな声で話したり、威圧的な態度になるのかもしれない。リーダーが弱気では部下も不安になるものだ。ただ、2話から少しずつ土方の態度が軟化し、5話では自分の家庭の話をするまでに至った。4話のラストで司から沙也加を紹介されたのが大きかったのか。自分ができていなかった「家庭を大事にする」ということを司は自然にこなしている。仕事と家庭。両立できれば一番良いのだけれど、それがなかなかうまくいかないのが現実だ。■『ウチの夫は仕事ができない』第5話の見どころ - 司VS姉の全面対決!?「ふたりの時間を大切にしたい」と沙也加に言われ、ちゃんと姉には自分から伝えるというが、我が道を行くタイプで、人の話を聞かないフシがあるみどり。弱気な司に話すきっかけも与えない。その様子からふたりの姉弟関係(上下関係)が見える(それにしてもあまりにも似てない姉と弟……)。夫婦だって他人なのだから、そもそも義理の家族が一緒に暮らして、うまくいくことは稀ではないだろうか。そもそも相当ウマが合わないと同居なんてムリだ。みどりが居座りがちになった時点で司がバシッと言うべきだったのに……。結果的にはみどりには新恋人ができ、同棲するからと小林家を出ていくことになる。司とみどりの対決は今後あるのか……。そして、みどりの新恋人はよりによって司と同じ第一制作部の例の田所(藪宏太)。もし、自分の彼女の弟が司だと知ったら、田所はどういう態度を取るんだろう……。みどりと田所が結婚したら、田所が義理の兄になるわけである。最悪だ。6話ではついに司と沙也加が夫婦ゲンカの予感……!?仲良し夫婦のケンカの原因とはなんなのだろうか。■『ウチの夫は仕事ができない』キャスト錦戸亮松岡茉優佐藤隆太壇蜜藪宏太イモトアヤコ柳生みゆ屋敷紘子江口のりこ吉本実憂ほか
2017年08月06日「関ジャニ∞」の錦戸亮と女優・松岡茉優が夫婦役で共演する土曜ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」。ドラマ内では松岡さん演じる妻・沙也加がノリノリで披露する“妄想ミュージカル”が登場するが、明日8月5日(土)放送の第5話では、松岡さんとイモトアヤコがキレキレのダンスでガチンコ対決することが決定した。本ドラマは、ちょっと残念な“仕事ができない夫”と、その妻が手に手を取って頑張る、笑って泣ける新感覚のお仕事ホームドラマ。錦戸さんと松岡さんが夫婦役で出演するほか、佐藤隆太、壇蜜、「Hey! Say! JUMP」薮宏太、江口のりこ、イモトさんらが個性豊かなキャラクターを熱演している。ドラマでは度々、思い込みの激しい妻・沙也加が妄想の中で歌い踊る“妄想ミュージカル”のシーンが登場し、夫・司と共に踊る切れ味のいいダンスに、「突然踊り出して驚いた」「ラ・ラ・ランドみたいでウケる」と話題に。回を重ねるごとに、その“妄想ミュージカル”もエスカレートしており、第5話では沙也加のマタ友・町田あかり演じるイモトさんが参戦!妊婦役の共演者たちと共に、まるでアイドルPVのような、精度の高いダンスを披露するという。実際に、「モーニング娘。」メンバーと一緒にステージで踊った経験もある松岡さんは、「イモトさん率いるマタ友が初参加ということで、妄想だからこそできる世界観に、楽しくついていっています」と話し、また「今後も色んな人を巻き込んでいくかもしれないので、キャストの皆様、準備体操を始めてください!」とも呼びかけた。一方、「モーニング娘。」のオーディションを受けた経験があるイモトさんは、「勇ましい、戦うダンスであるとは思いますが、結果アイドルのPVのような仕上がりになっていると思います。最後の松岡茉優の表情、必見です!」と見どころもアピール。なお、そのダンスシーンの撮影舞台裏が、放送に先駆け「日テレ公式チャンネル YOU TUBE」にて公開中。こちらもお見逃しなく。そして気になる第5話は、会社では老舗文房具メーカーの万年筆を高齢者向けに展開するプロモーションが進む。成功すれば今後の大きなビジネスに結びつくと張り切る土方(佐藤隆太)は、持ち前の決断力と行動力で大物演歌歌手のブッキングに奔走。そんな中、司は新人の頃からなにかと世話になっている庶務課の恩田(羽田美智子)が土方の別居中の妻だったと知り驚く。プレゼン資料用に万年筆を支持する生の声を集める司は、メールやPCの方が便利なので万年筆は使わないという、いまどきのお年寄りのリアルを知り呆然。土方に伝えようとするが、自信に溢れた大きな声に負けて意見出来ない…。そんな中、司は恩田から仕事人間の土方と別居するに至った意外な理由と、人前では強気なリーダー気質の土方の繊細な一面について聞き…。仕事、そして未だ小林家に居座る姉の傍若無人な行動にと、司は自分の意見を通すことが出来るのか…!?「ウチの夫は仕事ができない」は毎週土曜日22時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年08月04日『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)は、錦戸亮演じる仕事ができないお荷物社員・小林司が、妻・沙也加(松岡茉優)と二人三脚で成長していくお仕事ホームドラマ。物語の最大の魅力は、なんといっても小林夫婦のかわいらしさ! しかも、そんな2人のやりとりには、ただかわいいだけでなく“夫婦”にとって大切な要素がたくさん詰まっていそう。そこで、つかポン&サーヤの美しき夫婦愛を名言とともにおさらいしたい。■夫が会社を辞めようとしているときにかける夫婦愛明言妻の期待に応えたい一心で、本当の姿を隠していた司。そんな彼が「ぼくは仕事ができません」と正直に打ち明けたときに、沙也加が返した一言。「司さんの良さがわからない会社なんて辞めていいです」さらにその後、「家族がいて、おいしいご飯が食べられて。それで健康だったら、お金はたくさんいらない」と、落ち込む司を優しく包み込んだ。妊娠が発覚し、それを伝えたことで司が退職について話せなかったのだろうと謝る沙也加。仕事を辞めようとしている夫に対してけっして詰め寄らず、「これからも私の大好きな司さんでいてください」なんて言葉を掛けられるなんて、どれだけ良い妻なんだと頭が下がる。互いを思う2人のほのぼのとした雰囲気に、心が温かくなった。■仕事で評価されなかったときに妻にかける夫婦愛の名言TOKYOおもちゃエキスポで、本来新人の仕事である弁当発注を任された司。しかし、予算を考えずに弁当を数種類用意したことで上司の土方(佐藤隆太)に罵倒されてしまう。その様子をたまたま見かけてしまった沙也加が、一緒に遊びに来ていたマタ友に「夫だ」と話せなかったことを謝った際の司からの返事。「いつかサーヤが僕を“ウチの夫です”って、自慢したくなるような夫になります」結果として、発注した弁当はクライアントからは高評価。しかし手柄を後輩の田所(薮宏太)に横取りされてしまったことには「オイオイしっかりしろよ…」とツッコみたくなったが、その悔しさより“みんなが喜んでくれたことがうれしい”と心底思える器の大きさは見習いたいもの。そんなつかポンに対して、「いまのままでいいから、私の夫になってほしい!」と切に願う女性が急増したのでは?■仕事をするのは誰のため? そんなときに思い出したい夫婦愛の名言ショッピングモールの集客企画を考えるよう指示された司は、人気デザイナーのレイジカキタニ(岸谷五朗)の個展という企画を思いつく。土方は、この企画と田所発案の“来場者にTシャツプレゼント企画”を合体させ、カキタニにTシャツデザインを依頼するよう命令する。しかし納期まで3週間しかないにも関わらず、デザインには2ヶ月かかると言うカキタニ。田所は実際の納期を隠して契約しようとするが、司は事実を伝えた上で、それでもお願いしたいと頼み込む。そして、自分が肩たたき人事でいまの部署に来たこと、今回の企画を妻と一緒に考えたことなどを赤裸々に告白し、最後にこう話す。「レイジカキタニさんのデザインが好きだと喜んでいた妻にも、Tシャツ着せてやりたいなって」一度は破談となった企画だが、最終的には“田所に言い込められている司”を模したカバ2体を描いたデザイン画がFAXで届き、無事に成功を収めた。多くの夫が家族を思って働いていることは周知の事実だが、自分の評価を下げてでも、まっすぐに妻への愛を打ち明ける勇気は並大抵じゃない。それをサラリとこなす司を見て「夫婦って良いな」と、あらためて気付かされる名シーンだった。■「仕事できない=ダメ夫」ではないと気づく夫婦愛の名言テレビ局の大型イベントの目玉ステージをつなぐ隙間企画を任された司が、沙也加に隙間であることを隠して「責任者だ」と見えを張ってしまったことを謝ったときの言葉。「僕の場合、隙間責任者なんだ。大きく言ってしまいました…」若干のミスはあったものの、今回も自力で挽回。企画自体は成功し、土方からも「おまえに任せてよかったよ」と声を掛けられるなど、司が沙也加の力も借りて成長していることはたしか。このあと、沙也加がいまの司のほうが前よりもっと好きだと話して2人はキスをするのだが、近年まれに見る純粋すぎるキスシーンにだれもがキュンキュンときめいた。第3話の田所のセリフにもあったように、実際の仕事現場では「仕事だから」と割り切らなくてはいけない場面は多い。そういった意味で、司は仕事ができないのかもしれないが、“仕事ができない=ダメな夫”ではない。そして、短所を認めて互いに支え合うのがチーム、もしくは夫婦なんだと気付かされ、見えないところで働く夫を思い、自分の態度を改めなくてはと感じた妻は私だけではない…はず。第5話では司の姉・みどり(江口のりこ)と、なにやらひと悶着ある予感…。今後、どのような試練を乗り越えてつかポン&サーヤ夫婦が成長を遂げるのか、優しい気持ちで見届けたい。
2017年08月04日『ウチの夫は仕事ができない』第3話のレビュー・あらすじ■『ウチの夫は仕事ができない』第4話あらすじ(ネタバレあり)テレビ局の夏のイベント準備が進む中、司(錦戸亮)はメインステージの合間に行われる小さな企画、ラップバトルを任される。上司の土方(佐藤隆太)からは隙間責任者と揶揄されるが、司自身は「責任者」という言葉に気合いが入る。世間の妻たちは仕事のできない夫に対して、とても厳しい意見を持っていることを知り、危機感を抱き始めていた司。また、夫婦間でのスキンシップが少なくなっていることもあり、沙也加(松岡茉優)に呆れられているのではと焦りも生まれていた。一方、沙也加はマタ友のあかり(イモトアヤコ)の夫・彦丸(脇知弘)が若い女性と歩いているところを見てしまう。絶対に浮気だと言い張る司の姉・みどり(江口のりこ)に不安をあおられ、沙也加も動揺し……。そして、順調そうに見えたラップバトル企画も、司のミスでイベント直前に相次ぐ参加キャンセルを受けて企画中止の危機に追い込まれる。■『ウチの夫は仕事ができない』第4話の感想 - すべての仕事の基本は報連相である今回の司の仕事はラップバトルの企画。隙間企画とはいえ、責任者として奮闘する。しかし、イベント前日、ラップバトルの出場者に連絡を取ったところ、「テレビに映らないなら出ない」と5人中4人に断られることになる。出場者にメールを送っただけで、きちんと説明していなかったのは確かになあ、とは思う。7年も勤めていてそれができないのだとしたら、確かに仕事できない人なのかもしれない(それにしても『あー、やると思った』って言っている他の社員たちは一言、アドバイスしてやればいいんじゃなかろうか……普通にいじめでは?)。おまけに、黒川(壇蜜)が土方に報告するように言わなかったら、そのままだった可能性もある(とはいえ、黒川がそんなふうに声をかけるようになったのも司の積み重ねではある)。彦丸もラップバトルに出場し、そこであかりへの気持ちを伝えようという計画があったので、懸命に出場者たちに頭を下げて、無事にイベントは行われることに。土方からも「おまえに任せてよかった」との言葉ももらう。個人的には連絡ミスよりも、イベントに彦丸を出したほうが公平性を欠く気がするんだけど、どうなんでしょうね……出場者公募のイベントなのに(司の優しさにせよ!)。■『ウチの夫は仕事ができない』第4話の見どころ - やっぱり何でも話せる夫婦がいいあかりと彦丸の仲がこじれた原因は、「お互いのことを話していなかったから」。彦丸は浮気をしていたのではなく、税理士資格を取ろうとしていて、一緒に歩いていた女性は家庭教師だった。浮気ではないにせよ、大切なことをひとりで決めてしまったことに対し、あかりは腹を立てていたわけだ。一方の小林夫婦である。司は「妻に飽きられているかもしれない」とヒヤヒヤしているのを隠し、沙也加にちょっとでもいいところを見せたくて、ラップバトルについても隙間企画だとは言わずに責任者なんだ、と見得を張る。そんな司に沙也加が、「前よりも好きだよ」と言ってくれたことにホッとして、チャンスを逃しまくっていたキスもできて……。つくづく、司の仕事のモチベーションは沙也加なんだなあ、と実感する。だから、些細なことでも隠すのは良くないし、隠してしまうと罪悪感で、胸がチクチク痛む。実際のところ、世の夫婦たちは、互いにどれくらいの秘密を抱えているのだろう。あかり夫妻は、夫の彦丸が出かけてくる、と言っても特に行き先も聞かない。たぶん、小林夫妻だったら、司が「○○に行ってくる」と言うだろうし、沙也加も「どこに行くの?一緒に行く!」となりそうだ。すべてをさらけ出す必要はないのかもしれないけれど、大切なこと、ひっかかっていることは話していけば、自然といい関係……が築けるのかもしれない。そんな小林家には、実は姉のみどりが頻繁にやってくる。一体どれだけ邪魔しにくるのだろう、と思っていたら、どうやらついに全面対決となるらしい。小姑化しているみどりだけど、ここは司のがんばりどころでは……!?■『ウチの夫は仕事ができない』キャスト錦戸亮松岡茉優佐藤隆太壇蜜藪宏太イモトアヤコ柳生みゆ屋敷紘子江口のりこ吉本実憂ほか
2017年07月30日公開中の映画『カーズ/クロスロード』の夏休み大ヒット記念舞台あいさつが25日、都内で行われ、日本語吹替版の声優を務めた松岡茉優、オリエンタルラジオの藤森慎吾、土田大、小学生女子プロレーサーのJujuが出席した。7月15日から日本で公開された本作は、公開初週の土日2日間で観客動員25万人以上、興行収入3億円以上という大ヒットを記録。嵐のごとく現れた次世代レーサーたちとの激しいレースで大クラッシュをしてしまい、人生の岐路に立たされた主人公マックィーンが、再起をかけレースに挑む姿に「大人が感動できる」と日本中で「カーズ」泣き旋風が巻き起こっている。そんな本作の大ヒット記念イベントに、日本語吹き替えを担当した松岡茉優らが登壇。マックィーンの相棒・クルーズを演じた松岡は「今は夢を持つことが恥ずかしいと言われることもある時代ですよね。でも、今回の作品は子どもたちが見た時に"夢を持ってもいいんだ"と思ってもらえるはずです。大人の方も夢をもう一度思い出すでしょうし、お子さんが見ても最高にカッコよくてためになる映画だと思います」と作品の魅力を紹介。また、マックィーンの最大のライバル・ストーム役の藤森は「公開してから吉田沙保里さんやフットボールアワーの後藤輝基さんから直接評判をいただきました。普段連絡をくれないオードリーの若林正恭さんも『藤森くんで正直笑ったことはないけど今回は良かったよ』と言ってくれました。業界の方々も絶賛してくださってます」と周囲の反応は上々のようだった。イベント後半には世界初の小学生女子プロレーサーJuju(野田樹潤※父は元F1レーサーの野田英樹)も登壇。現在11歳の彼女は「今はF1レーサーとフォーミュラーEで世界初の女子の優勝を目指して練習しています」と運転技術に磨きを掛けているという。Jujuの年齢でもある11歳の時にどんな夢を抱いていたかという質問に松岡は「私はその時に将来の夢を"女優さんになりたい"と書きました。今それでご飯を食べているので夢が叶ったと思います」と笑顔を見せ、希望に燃えるJujuちゃんに「いつか女性初のチャンピオンになっているJujuちゃんを見るのを楽しみにしています」と期待を寄せていた。
2017年07月26日