吉沢亮主演「PICU 小児集中治療室」の6話が11月14日オンエア。母・南の体調を心配する武四郎に「武四郎が頼もしかった」「母ちゃんのこと、ほんとによく見てるんだな」などといった反応多数、SNSには大竹しのぶ演じる南の今後を心配する声も上がっている。高度かつ集中した治療が必要とされる、およそ15歳以下の子どもを対象にした“子どものためのICU”であるPICU(=Pediatric Intensive Care Unit)をテーマにした本作。幼い頃に父を亡くし、女手一つで育ててくれた母・南と二人暮らしをしている小児科医の志子田武四郎を吉沢亮が演じ、アメリカでPICU医の資格を取得、帰国後は日本各地でPICUを整備してきた植野元に安田顕。自分の子どもを巡る医療訴訟を抱える救急救命医・綿貫りさに木村文乃。網走で救命医になるも自ら命を絶とうとしてしまった武四郎の幼なじみで親友・矢野悠太に高杉真宙。武四郎の幼なじみの小児外科医・河本舞には菅野莉央。東京のPICUからやってきた看護師・羽生仁子に高梨臨。武四郎の母・南の同僚のバスガイド・涌井桃子に生田絵梨花。救命救急医の東上宗介に中尾明慶。麻酔科医・今成良平には甲本雅裕。北海道知事・鮫島立希に菊地凛子。息子の武四郎に病気を隠している母・志子田南に大竹しのぶといった俳優陣が出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ずっと意識がない状態が続いていた小松圭吾(柊木陽太)くんが目を覚ます。武四郎は圭吾くんの今後の治療方針を検討する。拡張型心筋症で、心不全の憎悪を何度も経験している圭吾くんには心臓移植が必要だったが、圭吾くんは心臓移植を希望しておらず、移植待機の登録もしていなかった。武四郎らにも反抗的な態度で「死んだ方が楽」と治療に後ろ向きな姿勢の圭吾。武四郎は圭吾の心を開こうとするが…というのが今回のストーリー。「圭吾くんの本心が知りたいんだよ」と語りかけ、心臓移植をすれば治る可能性があると説得する武四郎に、圭吾くんは「子どもが死ぬのを待つのが嫌だ」と本心を明かす…。「違う誰かが死ぬのを待つのは嫌だと言う圭吾くん優しい子だよ…」「誰かの命を譲り受けるのは誰かの不幸を願うようだと思う圭吾くんは優しい」「圭吾くん小学生だけどちゃんと自分の気持ち持ってるんだな」など、圭吾くんの優しさに感動の声が上がる。武四郎は南にバスガイドを依頼、圭吾をバスツアーに連れていくことに。しかし当日、南は現れず、代わりに桃子がバスガイドを務める。バスツアーで同級生たちと再会した圭吾くんは移植を受ける決意をするが、一方、武四郎は母・南の体調が悪化していることにも気づいていた。帰宅した武四郎は南になぜバスツアーに来なかったのかと問いかける。「言ったでしょ」と答えをはぐらかす南に武四郎は「母ちゃんから聞いてないよ」と返し、まっすぐな瞳で南のことを見つめる…。「母ちゃんの異変に気づいて息子として医者としてちゃんと正面から向き合おうとする武四郎が頼もしかった」「母ちゃんのこと、ほんとによく見てるんだなって思ったよ」などといった反応とともに「ずっと隠してた南ちゃん、どんな告白をするのか…」「南ちゃんここまできたらどうにか元気になってほしい」「南ちゃんには長生きしてほしいようあのテンポの良いやりとりをずっと見ていたい」など、南の今後を心配する声もSNSに数多く投稿されている。【第7話あらすじ】体調を心配する武四郎に、南はすい炎と診断されて薬を処方されただけだと答える。説明が面倒だから話さなかったという南の言葉に武四郎はホッとする。武四郎は丘珠病院に泊まるつもりで荷物をまとめて出勤。圭吾くんのわずかな変化も見逃さないよう、寝る間も惜しんで見守る。そんな折、植野のもとへ、北海道知事の鮫島から連絡が入って…。「PICU 小児集中治療室」は毎週月曜21時~フジテレビ系にて放送中。(笠緒)
2022年11月15日2022年8月5日、お笑いタレントのなだぎ武さんがInstagramを更新。アメリカの『バットマン』シリーズに登場する人気キャラクター、ジョーカーに扮した姿を公開し話題を呼んでいます。なだぎ武のジョーカーコスプレに「クオリティ高い!」これまでにも、たびたび漫画やアニメのキャラクターのコスプレを披露してきた、なだぎさん。そのどれもがクオリティが高く、写真を公開するたびに反響を呼んできました。今回のジョーカーのコスプレも完成度が高く、カメラに向かってポーズを決めるなだぎさんに「誰だか分からなかった」「かっこよすぎる」と多くのコメントが寄せられています。 この投稿をInstagramで見る なだぎ 武(@nadagigigi)がシェアした投稿 なだぎさんが扮したのは、映画『スーサイド・スクワッド』で、俳優のジャレッド・レトが演じたジョーカー。緑色の髪の毛をオールバックにし、手の甲や額、そして胸元にはタトゥーを模したペイントを施しています。カメラをにらむなだぎさんに、元の面影はなく、ジョーカーに身も心もなりきった姿に驚く声が寄せられました。・別人すぎて誰か分からなかった!すごい!・めちゃくちゃクオリティが高い!かっこいいです!・これ本当になだぎさん本人!?同年7月31日には、妻で俳優の渡邊安理さんとともに、マタニティフォトでアニメ映画『魔女の宅急便』に登場するベーカリー『グーチョキパン店』のシーンを再現したことも記憶に新しい、なだぎさん。「何度見ても激似」「吹き出した」なだぎ武夫婦の『魔女の宅急便』コスが大好評!これからも、そのクオリティが高いコスプレで多くのファンを喜ばせてくれそうです![文・構成/grape編集部]
2022年08月05日圧倒的な攻めのファイトスタイルから『ナチュラル・ボーン・クラッシャー』の異名を持つ、キックボクシングで活躍する武尊(たける)選手。そんな武尊選手が、2022年6月27日に開かれた会見で明かした話に、多くの人から驚く声が上がりました。武尊、数年前からのうつ病とパニック障害を告白武尊選手は緊急会見を開き、自分と向き合う時間を作るためとして、格闘家としての活動の無期限休止を発表。活動休止の理由として、うつ病とパニック障害を数年前から患っていることを明かしました。サンケイスポーツによると、武尊選手は数年間病院に通っており、医者からうつ病とパニック障害を併発していると診断されたといいます。休止を決断した経緯について、武尊選手は「自分の心が耐えられるか不安だった。知らず知らず、自分の心が壊れていると感じていた」とコメント。今後の人生について考えた結果、「今治さないと、この後の人生が壊れてしまう」と感じたといいます。武尊選手の告白に、心配する声会見後、ネットでは格闘技が好きな多くの人から、武尊選手を心配する声が上がりました。また、同じくうつ病やパニック障害で苦しんだ経験のある人からは、「ゆっくり休んでほしい」という声も上がっています。・精神的な病気は、いくら身体が強くてもなる時はなる。元気になりますように。・ずっと格闘技の世界で頑張っていたし、リングの外でも戦ってきたんだろうな。・無理せず、ゆっくりしてほしい。格闘家生命よりも、長い人生が一番大事。一般的に、うつ病やパニック障害は、ストレスが原因で発症するものとされています。なぜか世間では「身体が強い人は心も強い」と思われがち。しかし、武尊選手のように強い身体を持つ人でも、時には心の病気に苦しめられるのです。これを機に心をゆっくりと休ませ、武尊選手が自分の人生を守ることができるよう、多くの人が願っているでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年06月27日かつて騎手として活躍し、2022年6月現在は競走馬の管理を行う厩務員(きゅうむいん)として働く川本裕達(@hiromichi_walk)さん。川本さんには、小学5年生になる娘さんがいます。ある日の宿題で、娘さんは『武』を使った文章を複数作成しました。娘さんが書いた2文を見て、川本さんは「その発想はなかった」と感心させられたようです。長女(小5)の宿題。その発想はなかったわ… #しかも武豊ではなく横山武史 pic.twitter.com/9FIVwIH0LP — 川本裕達 (@hiromichi_walk) June 10, 2022 横山武史騎手に会う。西武ライオンズに所属する。娘さんは、騎手の横山武史さんや、プロ野球球団の西武ライオンズの名前を入れることで、『武』を使った文章を作成したのです!父親の川本さんの姿を見て、娘さんは騎手には詳しいのでしょう。また、プロ野球球団の名前を例に挙げていることから、野球の知識もありそうです。「いい趣味をしている」「この発想をできるのがすごい」といった反響が上がった、娘さんの作文。娘さんは、父親の背中を見ながら、すくすくと成長しているのでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年06月10日女優の相武紗季さん(36)は、かねてよりお付き合いしていた一般男性と2016年に結婚。お2人は共通の友人である俳優の金子ノブアキさんの紹介で知り合ったそう。そこで紗季さんに一目惚れした旦那様は猛アプローチ!見事、紗季さんのハートを射止めたようです。その後、2017年と2020年に出産し現在は2児のママとなった紗季さん。先日は、自身のインスタグラムにお子さんとの可愛い密着ショットを投稿し反響を呼んでいました。早速チェックしてみましょう!可愛い2人の密着ショットにくぎ付け この投稿をInstagramで見る Aibu Saki(@aibu_saki)がシェアした投稿 可愛いお子さんと向かい合って顔を密着させたモノクロの写真を自身のインスタグラムに投稿した紗季さん。ママになっても相変わらずの可愛さでフォロワーの視線をくぎ付けに。コメント欄には、「写真がとても尊いです」と可愛い密着ショットに反響を呼んでいて「紗季ちゃん今日の配信も聞いたよー!癒やされるー!」「早く聴きたくて仕方ないです!子育て中の同じママのお話が聞けると参考にもなるし、共感出来たり元気がでます」と紗季さんのPodcastを聞いているファンからの書き込みも多く見られました。子育てをしながら芸能活動もこなしている紗季さん。そのためSNSの更新ペースはゆっくりのようです。次はどんな写真が投稿されるのか楽しみですね!あわせて読みたい🌈橋本マナミさん、キャミソール姿で寝そべりショット披露「色っぽい」「美しさ変化無し」
2022年03月22日Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』の総監督を務める映画監督の武正晴氏が、4日に生配信されたABEMA『7.2新しい別の窓』(毎月第1日曜15:00~7.2時間生配信)に出演。同作の主演を務める山田孝之の魅力を語った。番組後半、“大の映画好き”であり自身も数々の映画に出演している稲垣吾郎が、映画監督や作家をゲストに迎えトークを展開するコーナー「インテリゴロウ」を実施。今回のゲストには、武監督が登場し、『全裸監督』シリーズの製作秘話や、作品へのこだわりを存分に語りつくす。主人公・村西とおる役を演じた山田がブリーフ姿でカメラを持ち、宇宙ヘルメットを被っているポスターについて、武監督は「このポスター撮影には映画『JOKER』のスタッフも入っていて、ヘルメットどこから持ってきたんですか? って聞いたら『NASAから持ってきた』って言うんですよ」と話し、稲垣を驚かせる。さらに、武監督は巨大な水槽が出てくるシーンについて、「水槽含めてかなり力を入れました。ヤクザは獰猛な生き物を飼っているって言う人が多いから。はじめサメって言ったんだけど、サメは却下されました(笑)」と説明。シーズン2では、大きなピラニアを中国から輸入したと言い、「こいつらが意外と臆病で、隅っこでジーっとしてるんですよ。全然暴れてくれない。助監督でピラニア担当がいて、ずっとピラニアの飼育をしていた。段々とピラニアの気持ちがわかるようになったみたいで、『30分時間ください、30分後行けますから』って言うんですよ。でも本当に目の前を泳ぎ始めて、あの助監督さんは素晴らしい仕事をしてくれた」と、こだわりのシーンを語った。また、主演の山田について、武監督は「山田さんのアドリブっていうのは、相手の感情を引き出す。彼のアドリブは演出に近くて、相手の気持ちを引き出すところがすごい」と絶賛。それを聞いた稲垣も「究極の演技ですよね」とうなずいていた。(C)AbemaTV,Inc.
2021年07月05日生存者証言を参考に、北朝鮮強制収容所の内情と、過酷な環境で生きていく家族とその仲間たちが生き抜いていく姿を3Dアニメーションで描く『トゥルーノース』より本編映像が到着した。今回の映像は、1950年代から1984年まで続いた“在日朝鮮人の帰還事業”で北朝鮮に渡った主人公ヨハン一家の父が失踪し、母が電話でその安否を心配するシーンから始まる。そして夜中、党の人間が夫が深刻な罪を犯したと告げ、突然乗り込んできた。そして家をめちゃくちゃに荒らされ、着の身着のままトラックの荷台に乗せられてしまう。母の戸惑い、幼い子どもたちの表情から、彼らの不安が一気に伝わる場面となっている。本作をいち早く鑑賞した俳優の滝藤賢一は「ずば抜けた映画だ」と絶賛。熊切和嘉監督は「苛烈の隙間に見えた満天の星空と、壁に貼られた花びらの鮮やかさ。自分がいかに大切なことから目を逸らして生きているかを思い知らされた」と感想を語り、武正晴監督は「どうかお子さんを連れて劇場で家族と観て頂きたい」とメッセージを寄せている。『トゥルーノース』は6月4日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:トゥルーノース 2021年6月4日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2020 sumimasen
2021年04月30日デビュー11年目に突入した[Alexandros]が、新メンバーとしてドラムにリアド偉武が加入することを発表した。[Alexandros]は昨年デビュー10周年を迎え、今年3月にアニバーサリーライブ『[Alexandros] 10th ANNIVERSARY LIVE at 国立代々木競技場 第一体育館 "Where’s My Yoyogi?"』を幕張メッセ国際展示場にて開催し、初のベストアルバム『Where’s My History?』をリリース。リアド偉武は2019年よりサポートドラムとして2年間活動していた。また、新アーティスト写真も併せて公開。[Alexandros]は今後、5月5日に映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主題歌になっている新曲「閃光」をリリース、6月17日から仙台GIGSを皮切りにライブハウスツアーを開催する予定だ。■[Alexandros] コメントこの度[Alexandros]はリアド偉武を新たなドラマーとして迎え入れる運びとなりました。最強の仲間が加わってくれました。これからのアレキサンドロスを楽しみにしておいてください。今後ともよろしくお願いします。[Alexandros]一同■リアド偉武(Dr)コメント[Alexandros]のメンバーのひとりとしてドラムを叩く事になりました。このバンドで叩き始めてから感じた様々な事、それを言葉にするのは簡単ではありません。その中で一つ確かに言えるのは、洋平、ヒロ君、まーくんと一緒にどこまでも進んで行きたいという事です。それが今自分の中にある素直な気持ちです。ライブや、レコーディング、リハーサル、その一つ一つの瞬間に気持ちを込めてきました。途方もない刺激を受けました。そしてそれが何よりも楽しかった。自分の中のすべての情熱を燃やして[Alexandros]のドラマーとして生きていきたいと思います。よろしくお願いします。リアド偉武[Alexandros]オフィシャルHP:<リリース情報>シングル「閃光」2021年5月5日(水)発売映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』主題歌公式サイト: 【完全生産限定盤】(CD+「HG 1/144 RX-78-2 GUNDAM Ver. [Alexandros]」オリジナル・ガンプラ):税込5,500円仕様:外箱、中箱(ガンプラ)、2面4Pブックレット【初回限定盤】(CD+DVD):税込3,080円仕様:2面4Pブックレット+天地開きスリーブケース【初回限定盤】(CD+Blu-ray):税込3,520円仕様:2面4Pブックレット+天地開きスリーブケース【通常盤】(CD):税込1,100円仕様:2面4Pブックレット■収録曲01. 閃光02. 閃光(English ver.)03. 閃光(Instrumental)■初回限定盤特典Secret Session Live at 下北沢SHELTER・Adam’s Apple Pie・Revolution, My Friend・My Blueberry Morning・Stimulator・閃光・For Freedom<ツアー情報>『2021年ライブハウスツアー』6月17日(木) 仙台GIGS OPEN 18:00 / START 19:006月18日(金) 仙台GIGS OPEN 18:00 / START 19:006月24日(木) Zepp Haneda OPEN 18:00 / START 19:006月25日(金) Zepp Haneda OPEN 18:00 / START 19:006月30日(水) Zepp Nagoya OPEN 18:00 / START 19:007月1日(木) Zepp Nagoya OPEN 18:00 / START 19:007月8日(木) Zepp Fukuoka OPEN 18:00 / START 19:007月9日(金) Zepp Fukuoka OPEN 18:00 / START 19:007月15日(木) KT Zepp Yokohama OPEN 18:00 / START 19:007月16日(金) KT Zepp Yokohama OPEN 18:00 / START 19:007月23日(金・祝) Zepp Sapporo OPEN17:00 / START18:007月24日(土) Zepp Sapporo OPEN 17:00 / START 18:007月30日(金) Zepp Osaka Bayside OPEN 18:00 / START 19:007月31日(土) Zepp Osaka Bayside OPEN 17:00 / START 18:00前売:7,700円(D代別)年齢制限:小学生以上チケット必要 / 未就学児入場不可枚数制限:2枚まで■チケット先行[Alexandros] CREW先行(2次)4月5日(月)12:00〜4月11日(日)23:59[Alexandros] MOBILE先行 4月12日(月)12:00〜4月18日(日)23:5910月12日(火) 横浜アリーナ10月13日(水) 横浜アリーナ10月26日(火) 日本武道館10月27日(水) 日本武道館詳細は後日
2021年04月10日安藤サクラ主演『百円の恋』の監督・武正晴、脚本・足立紳をはじめとしたスタッフが再集結し、森山未來、北村匠海、勝地涼がそれぞれ闘う理由も、バックグラウンドも異なるボクサーを熱演した『アンダードッグ』。「ABEMAプレミアム」にて配信版(全8話)が配信されている本作で、この度、ずば抜けた身体能力と表現力で主人公の崖っぷちのボクサー・末永晃を演じた森山さんと、「週刊少年マガジン」にて1989年から連載され、アニメ化もされた人気ボクシング漫画「はじめの一歩」の原作者・森川ジョージとの貴重な対談が実現。森山未來のふくらはぎが「ガンダムのよう」!?森川:撮影って結構バラバラにやったりとかするじゃないですか。でも、これに限っては森山さんはどんどんボクシングの型もできてて、スウィングスピードも上がってるわけですよ、振っていくのも。そこは順を追ってやっていったんですか。森山:ほぼほぼ順撮りですね。最初のかませ犬的な、点描的なものが序盤にあって、海藤(演:佐藤修)戦のタイトルマッチをやって、宮木(演:勝地さん)戦、大村(演:北村さん)戦というふうになっていたので。単純に映画の中でたくさん発見があったのは、12月にプロテストを受けたんですけど、撮影の開始は1月なんですね。プロテストって基本的にワンツーしか見られないじゃないですか。あとディフェンスとスタミナっていう。だから、基本的にフックとかボディとか、映画の振付としてはちょっとやってたんですけど、12月まではほぼワンツーだけやってた感じだったんです。でも、片や末永晃はそれこそ、ボディもありますけど、左フックが主体だったりだとか、スタンスが全然違うから、撮影をやっていくうちにプロテストのための練習よりも勉強になることがどんどん増えていって。森川:なるほど。森山:だから、本当にやっていくうちに宮木との試合とかでもまた勉強になっていくことも増えていって。という意味では、単純にちょっとずつ上達していたっていうのはあるかもしれないです。森川:本当にうまくなってるって思って。もともと末永は上手い設定だから。日本(ライト級)ランク1位じゃないですか。そういう設定なんですけど、それが勘を取り戻しているように見えるんです。そんなに下半身は映ってないんですけど、最後の試合に臨む前の練習で縄跳びのスキッピングやるところがあって、そこだけ森山さんの脚が映るんですが、それがガンダムみたいな脚じゃないですか!森山:(爆笑)森川:うわ、随分鍛えたなって。なるじゃないですか、ふくらはぎが。うわっと思って。どんどんラストに向けて体ができていって、スウィングスピードが速くなって、ちゃんと試合になっていくような。多分気持ちもできているから試合になっていくんですよ。途中で投げないボクサーになってましたから。うわ、凄いと思って。森山:実際、(プロが行う食事療法)カーボ・ローディングとかもやりましたから。本当に面白かったです。こんなに体って変わるんだっていう。森川:面白いですよ。森山:純粋な驚きがありました。森山未來が考える“プロフェッショナル”とは?森山:単純に、自分の性格とこの仕事の特性みたいなものが僕は運良く合ってるんだろうなとは思ってるんです。ボクシングというもののためだけに人生を捧げられない、と僕は思っていて。それこそ自分の好奇心というか興味のおもむくままにいろいろ流動的に動く、落ち着きがないともいうんですけれど、流動的に動くのが自分の性に合っているので。だから、1年という期間を決めてボクシングをやるとなったら、何か入れ方っていうのは自分なりにあるとは思っていて。だからボクシングっていうものだけを見つめ続ける能力を持っている人は本当に素晴らしいと思うし、僕には全くない、ある種の能力だと思うんです。でも、大きな表現というか、舞台芸術だったり、映像表現だったり、こういう表現の場において自分がどういうアンテナを張り巡らして、ここに行ったら面白いんじゃないかというところで人と出会ったりとか、その自分の好奇心とか、自分で向かう先をパンパン、パンと振っていくっていうその直感、と言ってしまうとちょっと抽象的なんですけど、そのセンスっていうのは大事にしたいなとは思っています。森川:僕は、当たり前のことなんですけど、読者が一番大事。ボクシング漫画を始める前に3つKO負けしてるんですよ。才能ないな、と自分で思い知らされたんで。それから「はじめの一歩」で初めて成功って思えたんですけど、これは本当に読者のおかげですね。少年マガジンってボクシングファンが少ないというのが大前提にあるんですけど、その中で全員楽しませられるものはなんだろう、というのをずっと追いかけてる感じです。「漫画うまいってなんですか」というは読者に楽しんでもらうってなんですか、というのと同じだとおもってるんで、それが永遠のテーマですね。最後には、これだけは聞きたかったという様子で森川さんから、「試合中の撮影のとき、当ててます?」との質問が。「ボディと、ガード越しは当ててます」との森山さんの答えに、「見ててキツそうだな、と思いまして。当ててるの分かりますからね。お客さんにも分かってもらえるといいですね。当たってますよ、っていう」と感心した様子の森川さん。「本当にやってますから。その視点で見てほしいと思います」と続ける。そんな森川さんから「一歩」の描き下ろし色紙がプレゼントされると、「やった!めちゃ嬉しい、ありがとうございます!家宝にします」と、劇中とは別人のような満面の笑みが森山さんからこぼれていた。森川さん流の漫画の描き方と森山さんの撮影の悩みの共通点は!?後編インタビューはABEMAビデオにて公開中。劇場版『アンダードッグ』前後編は全国にて公開中。配信版は「ABEMAプレミアム」にて独占配信中(全8話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2021年01月31日安藤サクラ主演『百円の恋』の監督・武正晴、脚本・足立紳をはじめとしたスタッフが再集結し、森山未來、北村匠海、勝地涼がそれぞれ闘う理由も、バックグラウンドも異なるボクサーを熱演した『アンダードッグ』。「ABEMAプレミアム」にて配信版(全8話)が配信されている本作で、この度、ずば抜けた身体能力と表現力で主人公の崖っぷちのボクサー・末永晃を演じた森山さんと、「週刊少年マガジン」にて1989年から連載され、アニメ化もされた人気ボクシング漫画「はじめの一歩」の原作者・森川ジョージとの貴重な対談が実現。開口一番「面白かった」と語る森川さんから観た『アンダードッグ』についてや、実際にプロテストにも挑戦し、“かませ犬=アンダードッグ”のボクサーとして役を生きた森山さんのプロフェッショナルな姿勢などが語られた。「やめられない。未練がある」そういうボクサーは多い森川:本当に僕、褒めるの下手で語彙力なくて申し訳ないんですけど、主人公が心配で心配で…。うまくいかないんだろうなっていうことの連続で。また持ち直してがんばる、がんばるの連続なんですけど。これはうまくいかないんだろうな、と思いながら。でも、本当に面白かった。大人のドラマだなと思って僕は観ました。森山:ボクシング指導の松浦(慎一郎)さんからお話を伺ってはいたんですけど、ああいう(末永晃のような)タイプというか、ああいうふうに生きざるを得なくなってしまったボクサーとの出会いって、いままでありましたか。森川:僕も会長としてジムを経営しているんですけど、僕が知る限り、ああいうボクサーは間違いなくいます。やめられない、まだ未練がある、もう一発やれるんじゃないか、そういうのがあるでしょうね。KO負けしても、またお願いしますって来たりとか。こっちではもうこれで終わりだろうなって思ってるわけです。なのに、まだやりたいですって来るわけです。そういうボクサーは多いと思いますね。森山:末永晃は夜にしかジムに行けないので。午前中とか昼間とかは現役の若い選手もいるから、行くのも憚られて、夜しか行くことができない。でも、夜に行ってもトレーナーも会長もいないから、自分を追い込む相手とか、稽古する相手がいないからどんどん変なクセもついていくし、結局身にならないトレーニングになってしまう。そういうボクサーもいるとは聞いていました。森川:いるんです。森山:そうなんですね。今回『アンダードッグ』っていうタイトルですけど、かませ犬っていう、外から見てかませ犬的に扱われているっていう見方はあると思うんですけど、やってる本人としてはかませ犬だと思ってやっているボクサーは基本的にいないっていう話も聞いたんですけど。森川:それが難しい。どこの会長も恐らく、選手をやめさせるのが一番の仕事なんですよ、もう駄目だよって。映画の中でもありましたけど、それが役割だと思うんですけど。やっぱり事故も起こります、ボクシングですから。あのパンチもらったらお前無理だよっていうのがあるんですけど。選手にとっては職業のひとつじゃないですか。俺の職業、何でお前が決めるんだってことになっちゃうんで。引き際は自分で決めたいんだよ、っていうのはやっぱりすごくある問題で。移籍してもやるっていう人は多いです。森山:それは会長も気持ち汲んじゃいますもんね。森川:そうですね。僕も劇中では、会長の気持ちになって「やめよう、やめろよ」って思ってました。森山:そうですよねえ。人間ドラマをきっちり描かないと「試合で応援してもらえない」森川:『アンダードッグ』を見る限り、僕が一番気をつけていることをやっているなっていうのはありました。「少年マガジン」の読者には、ボクシングファンは多分1割もいないんですよ。だからボクシングを描いても受けないんです。それでどうやるかっていうと、主人公を好きになってもらう、主人公の環境を好きになってもらう、主人公の周り人たちを好きになってもらう。人間ドラマですよね。まずはそこを描かないと、試合が始まっても応援してくれないんですよね。ですから『アンダードッグ』も、試合に行くまでをじっくり描いているじゃないですか。そうそう、そういう描き方しないと、きっと試合では応援してもらえないよなと思って観ていて。それで試合で応援している自分がいるので、「ああ、勉強になったな」って思いながら僕は観ました。――『アンダードッグ』の前半戦では末永の日常を観ていくうちに、共感したという観客が多いようなんですが、ボクサーの日常について先生はどう思われますか。共感というか、そのキャラクターが好きになっていくというか。森川:僕ね、(主人公が)不安で不安で。ダメなやつだな、こいつと思いながら、でもいいとこあるじゃないですか。女性のこと「待ってるから」とか。あれも多分、適当に言ってるんですよ。本気でちゃんと思ってたら…。森山:そこ「最低だね」って言われますからね。そんなに見え透いてるのかなっていう(笑)。森川:不安でしょうがないんですよ。だから、どうなんだろう、こいつ。本当にがんばってチャンピオン目指すのかな。もしかしたら途中で投げ出してもおかしくないですよね。何か不安で。自分にもダメな部分があるから共感はしますけど、「がんばれよ」しかない。森山:「少年マガジン」では性的描写って描けないじゃないですか。今回、逆に言うとすごく盛り込んでるじゃないですか、主要な3人のボクサー全員に。末永は明確なパートナーっていないけれど、ほかのボクサーにはちゃんと彼女や奥さんがいて、性的描写がしっかり出てくるじゃないですか。それってどう思われますか。というのは、末永に関していうと、ボクサーとそれを支える女性っていうことになるんですけど、その描かれ方っていうのが、ともすれば杓子定規に見えることもなくはないかなとおもうんですが。末永の場合は妻(演:水川あさみ)にも逃げられてるし、生活もうだつが上がらない中で何とかやりくりして。デリヘルの女性(演:瀧内公美)と関わって。彼は言葉をしゃべらない、無口なので、セックスをするっていう描写そのものも彼自身の何かメンタルの表れみたいにならないかな、と思いながらやってるところはあったんです。森川:末永は夜の街に流れていったボクサーなので、『アンダードッグ』で性描写はあって当然だと思うんですけれど。息子さんがいるじゃないですか。息子さんと夜の街とのコントラストが素晴らしくて。だから、息子の力強さだとか、清らかさみたいな、唯一の希望のように際立ったところかなと。「お前、息子のためでいいからがんばれよ」って思って観てました。森山:誰にも愚痴も吐けないけど、最終的に(息子の)太郎にだけ愚痴を吐くって言う…。息子に愚痴吐くの、みたいな(笑)。「俺どうしたらいいか、分かんないんだよ」みたいなことを子どもにしか言われへんのかい、っていう(笑)。――晃は知るよしもないんですが、母親がテレビ中継を何度消しても、息子はまたテレビを付けるっていうシーンがありましたね。森川:あのシーン、カッコいいんだよね、息子さんの決意みたいなのがうかがえて。僕はかなりグッと来ましたよ。「続けていったら世界チャンピオンですよ」と森川さんからお墨付きをいただいた森山さんが「撮影に向けて取り組んだこと」などはABEMAビデオで公開中。劇場版『アンダードッグ』前後編は全国にて公開中。配信版は「ABEMAプレミアム」にて独占配信中(全8話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2021年01月30日女優の恒松祐里が、Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』シーズン2(2021年配信)の新ヒロイン・乃木真梨子役に決定したことが12日、明らかになった。山田孝之を主演に迎え、“放送禁止のパイオニア”として時代の寵児となった村西とおると仲間たちの狂乱を描いた『全裸監督』。2019年8月に全世界独占配信されるや否や、キャスト陣の渾身の熱演と痛快なストーリーで一大旋風を巻き起こした。シーズン1で黒木香という運命の女性と出会い、文字通り“全裸監督”として一世を風靡した村西とおるだったが、シーズン2では新たな運命の女性となる乃木真梨子が登場する。頂点に上り詰めたことで少しずつ関係が変化する村西と黒木の前に現れ、村西の新たな創作を刺激する新たなヒロイン・乃木真梨子を演じるのは、子役として様々な作品に出演し、近年では映画『凪待ち』(19)、『アイネクライネナハトムジーク』(19)、『スパイの妻』(20)、そして2021年度前期放送の連続テレビ小説『おかえりモネ』など話題の作品への出演で注目されている恒松祐里に決定した。恒松は「オファーを頂いた時は本当に驚き、沢山悩みました。でも怖いとか逃げたいよりも、やりたい。逃したく無い。が勝ちました。山田さんとお芝居が出来て、素敵なスタッフさん達に撮ってもらえて、ナイスな二人の監督に『はい、オッケー!』と言ってもらえて。。本当に楽しかったです!」と本作へ参加するにあたっての葛藤と、それを超える女優としての決意を語っている。そして、そんな恒松の覚悟と演技について総監督の武正晴氏は「撮影当初、不安を抱えていただろう、当然だ。それが役にマッチしていた。時間が経つにつれ、自信と確信に変わっていく。是非とも観ていただきたい。恒松祐里の挑戦は『全裸監督』の真骨頂である」と太鼓判を押した。シーズン1ではまさに“裸一貫”から業界の風雲児となった村西とおると仲間たちが、続編では一体どんな衝撃を見せるのか。■恒松祐里(乃木真梨子役)コメント私が演じる乃木真梨子は美容部員から「全裸監督」の世界に飛び込む役どころです。実際、私も「全裸監督」に飛び込むことは大きな挑戦でした。オファーを頂いた時は本当に驚き、沢山悩みました。でも怖いとか逃げたいよりも、やりたい。逃したく無い。が勝ちました。私の役は「全裸監督」にしては珍しく普通で個性を出しにくいキャラクターです。最初はどんなに考えても、他の役より味付けが足りない気がして焦っていました。前作の人たちはみんなどこか飛び抜けていたし、私もそうなるべきだと思ったからです。でも違いました。何も無い真っ白な状態が今回の役の個性だったんです。それに気が付いてからは私は私なりに。余計なものは何も纏わず、演じればいいんだと思って挑みました。チャンスと思って飛び込んだ現場。山田さんとお芝居が出来て、素敵なスタッフさん達に撮ってもらえて、ナイスな二人の監督に「はい、オッケー!」と言ってもらえて。。本当に楽しかったです!今は何より「全裸監督」に関われたことを幸せに思っています。■武正晴 総監督コメント「私、やりますよ」と最初に会った時の彼女の言い方が素敵だった。言いきったなと。忘れない。期待しかなかった。撮影当初、不安を抱えていただろう、当然だ。それが役にマッチしていた。時間が経つにつれ、自信と確信に変わっていく。長い撮影期間を見事に彼女は乗り切った。是非とも観ていただきたい。恒松祐里の挑戦は「全裸監督」の真骨頂である。
2021年01月13日映画『百円の恋』を手がけたチームが6年ぶりに集結して描く新作映画『アンダードッグ』が現在公開されている。本作は森山未來、北村匠海、勝地涼らをキャストに迎え、人生に見放されてしまった負け犬たちが出会い、リングの上で己の存在を叩きつけながら、次の一歩を見つけ出そうともがく物語だ。そして本作は、可能な限り不要な説明や過剰な表現を省き、俳優たちの徹底した演技と動き、そして観客の想像力をかきたてる描写で物語が紡がれる“映画館で集中して観たくなる”傑作でもある。前後編4時間超ながら体感的にはあっという間にクライマックスを迎える本作はいかにして生まれたのか? 武正晴監督と森山未來に話を聞いた。本作の主人公・末永晃(森山)は、7年前に日本タイトルマッチに出場するも敗れ、現在は“かませ犬”としてリングにあがり、引退することもできずに深夜のジムでひとり練習を続けている。働いて、誰もいないジムで練習し、負けるとわかっている試合で予想通り負ける日々。そんなある日、晃はプロテストを目指す青年・龍太(北村拓海)や、有名な俳優を親に持つお笑い芸人・宮木(勝地涼)らに出会い、彼らとリングで拳を交える。勝てない、降りるに降りられない、前に進めない男たちの人生が交差する。ボクサーの“日常”を描きたい「最初にシナリオを読んだときに、これに副題をつけるとしたら"ボクサーの日常”だろうと思った」と武監督は振り返る。「ボクシングを見せるのではなく、ボクサーの食生活だったり、試合の前の日は何をしているのか、日常のちょっとしたことを描く……これは嘘をつけないなという恐怖感がありましたね」そこで俳優陣はハードなトレーニングを積みながら、単に試合シーンを撮るためだけの訓練ではなく、ボクサーの日常を描く準備を重ねていった。「演じるまでボクシングのことをよく知らなかった」と語る森山は「だからトレーニングもそうですけど、ボクシングのドキュメンタリーを観たりして、技術より前にまず“ボクサーとして生きる人たちの生き様”を勉強して、それを机上だけで終わらないように実際に稽古をする中で殴って殴られて身体でも感じる中で、“どうしてボクサーとしての人生を選ぶのか?”が身体にどんどん落ちてくる感覚はありました」という。「だから森山さんをはじめとする演者さん、トレーナーさんと慎重に“試合前の晃は何食ってるんだろう? 試合前じゃない日常の晃は何食ってんだ?”って感じで細かなディテールに対する気遣いを大事にしたんです。その上でタイトルにもなってますけど、“アンダードッグ=かませ犬”的な人の日常ですよね。晃はボクシングだけでメシを食えないだろうなと。ひとつの仕事だけでは生きていけない人たちが日本にはたくさんいるわけで、そういう厳しい世界を晃を通して見てみようとしました」(武監督)ボクシングにこだわった人間だけが見せられる“背中”があるふたりが語る通り、本作では登場人物の過去や想いが巧みに絡み合う物語がしっかりと描かれるが、中心に据えられているのは劇的なシーンではなく、繰り返される“晃の日常”だ。それを彼らは最小限のセリフと、細部まで気を配った演技陣の動きや仕草、カメラのちょっとした動きと空気感で描き出していく。武監督が「すごく単純な日常ではあるんですけど、その中で同じことはしないで、変えられるところは変えるという演者と撮る側の緊張感はありました」と語ると、森山も「それが特殊な出来事ではなくて、“日常である”ことをすごく大事にしていたのかもしれない」と説明する。「晃はすごく落ちぶれてるヤツでもないし、ボクシングにおいては“かませ犬”だからヤサグレているとか……そういうことじゃないと僕は思ってたんです。晃がタイトルマッチをやってからは7年が経って、いまが35歳だと考えると、ボクサーとしてのピークはずっと前に過ぎていて、それでもまだボクシングをやっている。その段階でどのぐらい“くやしさ”だったり“くすぶり”を具体的に持ってるかと考えると……そんなに持ってないんじゃないかと思ったんです。ボクシング指導の松浦さんも仰ってたんですけど、真夜中にジムに行く選手はいるそうなんですよ。負けが続いてきて、昼間にジムに行くことがツラくなってくる。だから、誰もいなくなったジムにひとりで行って何となく練習する。でもトレーナーがついてないと追い込みきれないし、変なクセがついてしまって悪いスパイラルに陥ってしまう。でも、晃はそんな状況さえも“日常”として過ごしてしまっている。そこを大事に演じていったように思います」武監督は、そんな晃の日常のちょっとした動きや表情をもらすことなく捉えている。劇的に訪れる敗北ではなく、ずっと前に訪れた敗北が日常として続いている感覚。しかし、男たちはそこから立ち上がり、リングに向かうのだ。「この映画では森山さん、北村さん、勝地さんにどれだけカメラが近づけるかがポイントだった」と語る武監督は、男たちの“背中”を描くことにこだわった。「今回はボクサーの“背中”を撮りたかった。ボクサーの背中をお客さんに見せたいし、森山さんの背中を見た時に、これを撮りたいと思ったんですよね。プロボクサーの象徴は“背中”だと思うんです。筋トレでは出せない、ボクシングにこだわった人間だけが見せられる“背中”があると思うんですよ。そこにどうやってカメラが入っていくのか? 映画の前半の晃の背中はまぁ良い背中じゃないんです(笑)。それが進んでいくとどう変化していくのか……そのコントラストですよね」『アンダードッグ』は映画館でお客さんと一緒に観る映画俳優たちは、セリフや劇的な展開ではなく動きや立ち姿、そして背中で感情を観客に伝えていく。「表情だけで上手に表現される方もいらっしゃるとは思うんですけど、僕は顔だけ切り取られるよりも全身で表現できる方がやりやすかったですね。最初は、晃はすごく無口だから、行動とかキャラクターにクセみたいなものをつけられないか考えたりもしたんですけど、結局、そういうものは見つからなかったし、そういう“寄る辺”みたいなものがない方が、しんどいけど、無口なりに相手によって自分の違う角度を見せることができるかもしれないと思ったんです」(森山)黙々と働き、練習し、リングの上でしのぎを削る男たち。そこには説明はない、言葉で無駄な解説はしない。しかし、これまで人気を得たボクシング映画がすべてそうであるように、本作も観る者が彼らの背中を追い、試合の結果に関係なく、男たちの“勝ち負け”に想いをはせることができる作品になった。「ラストの試合は、撮影に来てくれた1000人のエキストラの方の力が大きいですよね。実際に試合を観ているような熱があって、おのずと拍手が起こり、試合の結果に関係なく盛り上がってくれた。改めて"観客ってありがたいなぁ”と思いましたし、試合が終わった時に晃が何をするのか? そこをこの映画で一番見せなきゃいけないところだと思いました。あれはリングの上にいる晃ひとりではできることではなくて、対戦相手もいて、セコンドがいて、観客がいるからできることだと思うんですよね」(武監督)「晃はかつてやったタイトルマッチに心と身体を置いてきたままになったいるわけですけど、その男が改めてボクシングに向き合う。それは現在の自分を確かめていく時間でもあったと思うんですよ。だから試合が結果がどうであれ、これまでは試合の“勝ち負け”に感情が動ききらなかった男が、その結果をちゃんと受け入れていく。いま自分自身が立っている位置をちゃんと見つめることができる。そんなイメージはありましたね」(森山)リングの上の男たちと、不特定多数の人間が同じ空間に集い、双方の熱が伝播し合って高まっていく。この映画のクライマックスは、映画館で観ることでより熱が伝わるはずだ。「東京国際映画祭で上映された時に客席の温度が少しずつ上がっていくのがわかったんですよ。そこで改めてこの映画は映画館でお客さんと一緒に観る映画だなと思いましたね。今回は試合を客席で観ている感覚になるように音の設計にもこだわったし、そういう撮り方もしたので、こういう状況ではあるんですけど映画館でみんなで観てもらえるとうれしいですよね」(武監督)『アンダードッグ』前・後編公開中
2020年12月04日映画『ホテルローヤル』(11月13日公開)の初日舞台挨拶が13日に都内で行われ、波瑠、松山ケンイチ、安田顕、友近、武正晴監督が登場した。同作は2013年に第149回直木賞を受賞し、累計発行部数85万部を超える桜木紫乃の自伝的代表作の実写化作。北海道の釧路湿原を背に建つラブホテルを舞台に、ホテルと共に大人になっていく一人娘・雅代(波瑠)の目線から、ホテルを訪れる人々や従業員、経営者家族それぞれが抱える人生の哀歓をやわらかく描く。舞台挨拶は無観客で行われ、全国23館にライブビューイングで上映された。松山と安田がカメラ越しに観客に呼びかけたりするなど、反応が感じられない中でも盛り上げようと努める様子も。波瑠は「お客さんの前でできないという寂しさもすごくあり、何言っても滑るみたいな感じありますが、こういう機会だからこそカメラを通して、いつもより多くのお客さんに同じ時間で届けば」と期待した。クライマックスのシーンについて聞かれた波瑠は、「あんまりあれこれ言っても、そうだなあ……」と悩みつつ、「覚悟があって。私も着衣を脱いだりするんですけども、お風呂入る時とかに服を脱ぐ感じって、絶対に自分しか知らないじゃないですか。そのクセをたくさんの人に見れあってる気がして恥ずかしいなって一瞬思いました」と振り返る。「けど、そういうちょっとしたところに人間臭い感じとかが、一緒に出てくれればいいなと思って。別に恥とかは基本的になく、その時間に身を委ねていたという感じです」と明かした。そのシーンを一緒に作り上げた松山は「淡々とやれたような気がするんですけど、印象的なセリフっていうのがたくさんあって、僕にとって未だに忘れられないセリフがそのシーンにあったんです」と語る。「原作にも書いてあるその言葉が僕ら2人の緊張感、空気感になったのは間違いない。セリフに助けられた、セリフに感化されたところはすごく大きかった気がしますね。楽しみにしていてください」とメッセージを送った。
2020年11月13日森山未來、北村匠海、勝地涼ら豪華キャストを迎えた、『百円の恋』の武正晴監督の最新作『アンダードッグ』。ボクシングにしがみつくことしかできない森山さん演じる主人公を中心に、人生から見放された3人の男たちの生き様を描いた本作から、石崎ひゅーいが書き下ろした主題歌「Flowers」の映画版ミュージック・ビデオ(MV)が解禁された。一度掴みかけたチャンピオンの道からはずれ、無様な“かませ犬”としてリングに立ち続けているどん底ボクサー・末永晃(森山未來)と、才能を期待されながらも過去に秘密を抱える若きボクサー・大村龍太(北村匠海)、大物俳優の二世タレントでバラエティ番組の企画のためにボクシングをすることとなった芸人ボクサー・宮木瞬(勝地涼)といった、3人の負け犬たちが人生の再起を賭け戦う人間ドラマを描いていく本作。主題歌に起用された石崎さんは、武監督の“普通だったら映画の主人公になり得ない、世間の誰にも相手にされない奴がクライマックスにリングの上で光を浴びるストーリーを作りたい”という想いを受けて楽曲「Flowers」を書き下ろした。解禁された映画版のMVは、不格好ながらも懸命に咲こうともがく3人の姿と、彼らの心の叫びを代弁するかのような歌詞、そして背中を後押しする石崎さんの力強い歌声が共鳴し合い、観るものの胸をふるわせる仕上がりとなっている。また映像には、予告映像では見ることのできなかった初公開の本編シーンも満載。顔つきを変え、ヒートアップしていく男たちの姿に注目。主役の末永晃を演じた森山さんも、「“ハードボイルド”や“滅びの美学”が成立しない、今の時代だからこその地に足の着いたリアルな物語です。負け犬、かませ犬と呼ばれながらも、いつかはこの世界から抜け出そうと思うものの、負け続ける。そんな生き方を選ばざるを得なかった人たちが、自分は負け犬であると認め、受け入れることで新たな人生を始める。ボクシングのように重心を下に置いた、心に響く映画だと思います」と、重厚なドラマが展開する本作の魅力を熱弁している。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(金・祝)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年11月10日俳優の北村匠海が31日、東京国際フォーラムで開催された「第33回東京国際映画祭」(TIFF)オープニングセレモニーに登壇した。今年のオープニング作品に選出された『アンダードッグ』に出演する北村は、「数年ぶりに映画祭に来させていただきました。オープニングに選ばれたことをとても光栄に思っています」とあいさつ。ボクサー役について、「格闘技をやったことが一度もなく、ただ、見るのは大好きだったので、ボクシングの話だと聞いたときに率直にぜひ挑戦したいと思いました」とオファーを受けたときの心境を明かした。本作は、人生から見放された3人のボクサーの物語。過去のささやかな栄光が忘れられず“かませ犬(=アンダードッグ)”になり果てた今も、ボクシングにしがみつく事しかできない崖っぷちボクサー・末永晃を森山未來、児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚めるが、過去に起こした事件によって将来に暗い影を落とす若き天才ボクサー・大村龍太を北村匠海、夢も笑いも半人前な芸人ボクサー・宮木瞬を勝地涼が演じた。北村は、約1年前から体づくりをしていたと言い、「とにかくボクシングで落とそうという意識で、ひたすらボクシングを。家に帰ってもシャドーをして」とボクシング漬けの日々を回顧。また、「リアルな試合を見て、インスピレーションを受けながら理想の体に近づけていきました」と明かし、「試合のシーンの前日は、本当のボクサーの方の食生活と体を追い込むトレーニングをやってしましたし、僕たち3人、ギリギリな顔で常に戦っていました」と振り返った。北村のほか、共演の瀧内公美、武正晴監督、脚本の足立紳氏、プロデューサーの佐藤現氏も登壇。スケジュールの都合で、主演の森山未來は中継で参加した。「東京国際映画祭」は、国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。今年は、10月31日~11月9日に東京・六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催する。新型コロナウイルスによる制約の下で、映画館での上映を基本にしつつ、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用する。また、昨年まで実施していた「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を統合し、「TOKYOプレミア2020」として展開。全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けている。
2020年10月31日第33回東京国際映画祭のオープニングセレモニーが10月31日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、本年度のフェスティバル・アンバサダーを務める俳優の役所広司らが出席した。また、最新作『TENETテネット』が日本でも大ヒットを記録したクリストファー・ノーラン監督からビデオメッセージが到着。「映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という3つの目的を掲げ、開幕を迎えた。新型コロナウィルスの感染拡大が続くなか、各国の映画祭が中止や延期、縮小といった影響を受ける中、実施される今年の東京国際映画祭。上映作品の総タイトル数は、例年に比べて約3割減となったが、映画館でのフィジカルな上映を基本とし、感染症対策を十分講じながら、シンポジウムやゲストのトークなどにオンラインも活用した多様なプログラムを通して“映画の力”の結集を目指す。挨拶に立った安藤裕康チェアマンは「新型コロナウィルスの苦境が続くなかで、今年の春から開催すべきか悩み続けました」と明かし、「困難の中にありますが、映画の力を信じ、未来への灯を燃やし続けたい」と強い思いを表明。「感染症対策に万全を期しながら、リアルで開催しようと決意した」と映画祭の開幕に感無量の面持ちだった。また、“映画祭の顔”である役所は「今回の映画祭開催は、今までと違う形ですので、準備する実行委員会の皆さんの苦労はとても大変だったと思います」と労をねぎらい、「大きなスクリーンで映画を観られるのは、映画ファンにとって、最高のプレゼントだと思います。気の抜けない開催期間だと思いますが、コロナ禍での映画祭開催っていうのは、今後に生かされるんじゃないかと思います。みんなで知恵を絞って、映画祭を続けられるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督を集めた「アジアの未来」、日本映画の気鋭作品をそろえた「日本映画スプラッシュ」の3部門が、「TOKYOプレミア2020」という1部門に統合されることに。日本、アジア、欧米といった地域のバランスは保ちながら、従来のコンペ部門の選定視点も残し、32本のプログラムを予定。各賞を競う形式ではなく、その中の全作品を対象に観客が投票する「観客賞」が設けられた。加えて、例年通り「特別招待作品部門」「Japan Now部門」「ワールド・フォーカス部門」「ジャパニーズ・アニメーション部門」「日本映画クラシックス部門」「ユース部門(TIFFチルドレン/TIFFティーンズ)」の実施も決定している。●クリストファー・ノーラン監督からのメッセージ皆さん、こんにちは。『TENET テネット』の監督、クリストファー・ノーランです。今年の第33回東京国際映画祭の開催、おめでとうございます。このような厳しい時期に、皆さんが大きなスクリーンで映画を観ることを称え、そして、楽しむ道を見出してくれたことは、私にとって、そして、世界中の映画製作者にとってインスピレーションの源となります。そして、映画を観ることの感動、さらには大きなスクリーンで映画を楽しむことのワクワク感を大切にすることは、日本の映画ファンのみならず、世界中の映画ファンの心を躍らせてくれるものです。改めて、おめでとうございます。そして、映画祭を楽しんでください。■開催情報「第33回東京国際映画祭」期間:10月31日(土)~11月9日(月)会場:六本木ヒルズ、EX シアター六本木ほか公式サイト: オープニング作品:『アンダードッグ』(武正晴監督)クロージング作品:『HOKUSAI』(橋本一監督)「TIFFCOM2020」期間:11月4日(水)~11月6日(金)会場:ザ・プリンスパークタワー東京公式サイト: TIFF
2020年10月31日『百円の恋』「全裸監督」の武正晴監督が、森山未來、北村匠海、勝地涼をキャストに迎えた最新作『アンダードッグ』から、ボクシングシーンのメイキング映像が解禁となった。はじめに映し出されるのは、一度掴みかけたチャンピオンの道からはずれ、どん底に落ちながらもボクシングにしがみ付く主人公・末永晃を演じた森山さん。俳優のみならずダンサーとしても国内外での活躍の場を広げる森山さんは、持ち前の身体能力の高さに加え、クランクインの1年前からはじめたストイックなトレーニングを経て撮影に参加。本映像では、本番カメラが回っていない間も黙々と筋トレに励み、またミット打ちの練習シーンでは迫力のあるパンチを打ち込んで鈍い音を響かせたりと、晃が憑依したかのように終始真剣な表情で撮影に挑む森山さんの姿が捉えられている。続く映像は、児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚める若きボクサー・大村龍太に扮した北村さんの本番直前のメイキング。ボクシングの才能にあふれる役柄にリアリティをもたせるため、徹底した体作りを行った北村さん。本作の撮影は、10月30日(金)公開の主演作『とんかつDJアゲ太郎』の撮影の後だったこともあり、本作のクランクイン前に体重を8kg落として挑んだという。『百円の恋』に続き本作でもボクシング指導を担当した松浦慎一郎とともに、瞬発力のある龍太のステップを細かく確認しながら、スピード感溢れるシャドーボクシングを披露。最初は強張った表情を浮かべていた北村さんだが、松浦さんより「いいね!OKです!」と声が上がると「ちょっとホッとしました…」と笑顔をこぼす姿も収められている。最後を飾るのは、大物俳優の二世タレントで、鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬を演じた勝地さん。チャラさを表す一方で、“親の七光り”という汚名返上を誓い、自らの存在を証明するかのようにボクシングに打ち込むギャップが見せどころとなる宮木。ジムの先輩役であり、プロボクサーかつトレーナーライセンスも取得している「ロバート」の山本博との撮影では、武監督や松浦さんに動きを確認し、汗だくになりながらも、劇中さながらトレーナーとボクサー二人三脚で、宮木らしいボクシングを組み立てていく様子が切り取られている。武監督は撮影をふり返って「森山未來さんの身体能力は素晴らしく、彼がいなければ成立しなかった作品です。晃はプロボクサーという設定がありますから難しかったと思いますが、あれだけ動ける人は稀です。北村匠海君の運動神経と反射神経には驚かされました。勝地涼さんの練習したアッパーカット宮木スペシャルは練習の成果が出ていました」と、役に全てを注ぎ込んだキャストたちを大絶賛している。また、「彼らの献身的なトレーニング姿は我々スタッフの力となり、作品の推進力となっています。そのため、タイトル『アンダードッグ』が『負け犬』という意味ではなく、人間の持つ底力、人間力の可能性を知らしめるタイトルへと変貌する作品に仕上げることが、僕の使命だと考えています」と監督自身も意気込むほどで、それぞれの身体を張った演技がスクリーンにどのように生きていくのか、ますます期待が高まるばかりだ。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほか全国にて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(祝・金)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年10月27日波瑠を主演に、2019年5~6月に北海道の札幌と釧路で全編撮影が行われた『ホテルローヤル』。10月19日(月)、北海道凱旋報告会が行われ、波瑠さんと安田顕、原作者・桜木紫乃が登壇、武正晴監督がリモートで参加するトークイベントが開催された。本作のプロモーションで、キャスト登壇のイベントは北海道が初めてとなった今回。撮影から1年以上が経ち、再び北海道の地に立った波瑠さんは、「最近は皆さんの前に立って挨拶をさせていただくことが減ってしまってすごく寂しいなと感じていましたが、今日は皆さんの前でお話しすることができて嬉しいです」、安田さんは「北海道を舞台にした物語で、北海道で撮影された作品に、北海道出身の私がこうやって参加できることを本当に嬉しく思います」とそれぞれ喜びをコメント。原作者の桜木さんは「直木賞から7年経って、映画として新たにお届けすることができました。武監督、ありがとうございました。波瑠さん、安田さんと一緒に今日を迎えられたこと、本当にありがたいことだと思っています」とそれぞれ万感の思いを語った。波瑠さんは原作を直木賞受賞時にすぐに買って読んだそうで、「映画化するというお話をいただいた時に、印象に残っていた作品なので、すぐに『ありがとうございます。受けさせていただきます』と返事をしました。台本を読んでみると、雅代は主人公ですが、物語の色々な出来事を端っこで眺めているような、主張がなかなか見えてこない女性。台詞も「……」が多く、ただ立っているだけになるのではという不安もありましたが、雅代とホテルローヤルの物語の中に一つ一つ普遍的にあるものを見つけられたらと思いながら挑みました」と、原作への思いの丈と、雅代というキャラクターの役作りに関してふり返った。また、安田さんは、「随分前から桜木さんに『もし私の作品が映画化することがあったらぜひ出てくだいね』とありがたい言葉をいただいていたんです。俳優としてこの作品に呼んでいただいて、本当にありがたく思っています」と前々から桜木さんのラブコールを受けていたことに触れ、改めて桜木さんに感謝。映画を観て「映画という表現に書き手の内面を素っ裸にされたような気持ちになった。脱がせたつもりが脱がされていた」とコメントを寄せた桜木さんは、「悔しかったんです」とひと言。それに応えるように武監督は、「桜木さんの作品を片っ端から読んで、全てを取り入れました!」と桜木さんのあらゆる文章からヒントを得ていたことを明かし、「原作のオムニバスは非常に映画的な題材だと思いました。素晴らしい原作のエッセンスをできるだけ損なわないようにシナリオにするのが難しかったです。北海道で撮影するというのが目的でもありました。それが映画の大きな力となりました」とコメント。映画化にあたり意識した点、そして北海道で撮影することの意義を語った。最後に、波瑠さんは「私が演じた雅代は自分の生まれた環境に疑問を持っていて、それと同時に嫌悪感みたいなものも抱いていて、ものすごく葛藤した思春期を送っています。結果的に親の後を継ぎホテルの女将になっていきますが、自分の置かれている状況にうんざりしています」と説明、「その状況を変えることもしない自分に一番うんざりしていているんです。そのような一人の女の子が初めて自分の人生を肯定して、自分の足で歩み、自分の色で人生を彩って生きていきたいと思う瞬間がこの作品にはあると思っています。観てくれた人の背中をそっと押してくれる作品になっています」とアピール。安田さんからは「切ないんだけど、じわっと温かい涙が出てくるんです。余貴美子さんと斎藤歩さん夫婦や、内田慈さんと正名僕蔵さん夫婦のシーンなど、切なくてでも温かくてとてもいいんです。このような状況の中で、北海道を舞台にした作品を上映できること心から嬉しいです。北海道の人には、ぜひ観てほしいです」とのコメントが。桜木さんも「私は無意識に書いていたけれども、映画を観て改めて、積極的に逃げるということは、とても前向きなことなんだなと教えられました。北海道から出発する物語。前向きに歩いていきたいと思える作品です」と明かす。武監督は「映像というのは、『1スジ、2ヌケ、3ドウサ』という教えがありますが、桜木さんの原作があって、北海道という風景があって、素晴らしい俳優が揃いました。こういう映画ができて本当に幸せです」と語り、それぞれの熱い思いを口にしていた。『ホテルローヤル』は11月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホテルローヤル 2020年11月13日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会
2020年10月20日波瑠主演で、桜木紫乃の直木賞受賞作を「全裸監督」や『百円の恋』『アンダードッグ』の武正晴監督が映画化した映画『ホテルローヤル』。本作で、誰にも言えない秘密や孤独を抱えた客のひとり、“自称ホームレス女子高生”を演じた伊藤沙莉について、武監督がキャスティングの秘話を語った。両親に見捨てられ行き場をなくした“自称ホームレス女子高生”まりあという、物語において重要な役どころを演じた伊藤さん。彼女をキャスティングした理由を武監督は「はじめから沙莉しかいないと思っていた。原作を読んで、まりあが担任の高校教師を“せんせぇ”と呼ぶ声が、頭の中で沙莉の声になっていた。彼女の声で“せんせぇ”を聞きたいと思った」と、伊藤さんの特徴的な声が決め手になったと語る。伊藤さんのチャームポイントの1つでもあるハスキーボイス。以前はコンプレックスだったという伊藤さんだが、声優としてオファーをもらえるようになったことで自分の個性だと思えるようになったと語っており、公開中の『小さなバイキング ビッケ』では主人公のビッケ役を務めている。また、伊藤さんは監督の演出について、「監督はいつも私たち役者に少しだけ余白を残してくれます。撮影現場で“まりあは親が出て行って、誰もいない家に帰った時どんな気持ちだったんだろうな…”とまりあの気持ちを私の中で膨らませられるような言葉をそっと掛けてくれました。こういう気持ちだったんだ、と限定せずに、役者自身に役の内面を想像させてくれるんです」と語る。「全裸監督」から続く、武監督と伊藤さんのタッグ。本作においても、互いについて語る言葉から監督と役者、それぞれの立場から寄せる強い信頼と絆がうかがえる。『ホテルローヤル』は11月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホテルローヤル 2020年11月13日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会
2020年10月02日安藤サクラ主演『百円の恋』の製作陣が再集結し、キャストに森山未來、北村匠海、勝地涼を迎えた最新作『アンダードッグ』。この度、本予告と主題歌、そして3人を取り巻く全キャスト陣も解禁された。タイトルのアンダードッグとは、“かませ犬”のこと。予告映像は、過去の栄光が忘れられず、“勝者”の引き立て役としてボクシングにしがみつく森山さん演じる晃、北村さんが演じる若き天才ボクサー・龍太、勝地さんが演じる芸人ボクサー・宮木という3人の負け犬たちのそれぞれの理由が描かれ、晃と龍太にとって、2人の対決が前に進むためには避けて通れない闘いであることが伝えられる。また、この予告映像で、主人公・晃が発するのは、終盤付近で「やっぱこれだよな」というひと言のみ。本編でもセリフの少ない役柄を、森山さんが身体表現によって魅せている。石崎ひゅーい「不格好な姿で咲いてる花」に登場人物重ねる映像中盤から流れる3人の男たちの心情を代弁するかのような楽曲は、人気シンガーソングライターの石崎ひゅーいが書き下ろした主題歌「Flowers」。石崎さんが紡いだ歌詞とその歌声は、激闘の余情となって心に突き刺さり、ルーザーたちのドラマをより一層盛り上げるものに。石崎さんは、今回の楽曲「Flowers」について「自粛期間中、スーパーと家との往来の日々の中、ひび割れたコンクリートから不格好な姿で咲いてる花を見つけました。その姿が、まるでこの物語の登場人物達のようだと感じたんです」と明かし、「『アンダードッグ』というリングに立たせて頂いた事、そして一緒に戦える事に心底興奮しています」とコメント。そして、楽曲を聞いた 武正晴監督は「ボクサーという非情の世界の住人を花に例えた詩情に感銘を受けた。この映画によって名曲が生まれたことに誇りを感じる」と絶賛を贈る。石崎さんの起用について佐藤現プロデューサーは「石崎ひゅーいさんなら、地べたでもがきながら生きる者たちの心情を、俯瞰から見下ろすのではなく同じ眼線から表現してくれるのではないかと思い、書き下ろしをお願いしました。出来上がった『Flowers』は、まさに主人公たちの心の叫びであり、魂を燃やして生きようと思わせてくれる力強い歌」と評している。水川あさみ&瀧内公美&萩原みのり&冨手麻妙&柄本明ら参加晃の妻・佳子役に、足立紳脚本・監督作『喜劇 愛妻物語』などで活躍する水川あさみ、晃が送迎ドライバーとして日銭を稼ぐデリヘル店にやって来る謎めいた女・明美を『火口のふたり』で高い評価を得た瀧内公美。そして龍太を養護施設時代から支える妻・加奈を若手女優の萩原みのり、宮木が唯一心を開く恋人・愛には冨手麻妙。また、晃たちを取りまくキャラクターにもベテラン俳優が揃い、晃と腐れ縁のデリヘル店の店長・木田を映画監督でもある二ノ宮隆太郎、木田を支えるベテランデリヘル嬢・兼子を熊谷真実が演じ、宮木の父で有名俳優の幸三郎を風間杜夫、晃にチャンピオンの夢を託した父・作郎に柄本明が扮し、奥行きのある実在感で作品を支えるなど、個性豊かなキャストが集結した。本作は、10月31日(土)から開催される第33回東京国際映画祭のオープニング作品として上映も決まっている。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(祝・金)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年10月01日10月末より開催される「第33回東京国際映画祭」のオープニング作品が、森山未來主演の『アンダードッグ』に決定したことが分かった。『百円の恋』の製作陣が再集結した本作は、森山さんが、スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で咬ませ犬として踏み台にされ、這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・晃を、北村匠海が過去に秘密をもつ若手ボクサー・龍太を、勝地涼が芸人ボクサー・宮木を演じ、ルーザーたちの感動のドラマを描く。コロナ禍での今年の東京国際映画祭は、「映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という目的を掲げ、映画館でのフィジカルな上映を基本として実施。昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督作品の「アジアの未来」、日本の気鋭作品の「日本映画スプラッシュ」の3部門を「TOKYO プレミア 2020」として1つの部門に統合し、この部門の全作品を対象にして、観客が投票する「観客賞」を設ける形で開催。本作は、「TOKYO プレミア 2020」作品としても上映される。なお、この観客賞は、11月9日(月)TOHO シネマズ六本木で開催される本映画祭のクロージングセレモニーにて発表する。オープニング作品決定を受け、監督の武正晴は「2020 年東京国際映画祭のオープニングで『アンダードッグ』という映画を観ていただける環境に感謝します。最後の仕上げは観客の皆様に委ね、語り継いでもらえたらと念じて止まないのです。どうか皆様その日までご無事で」とコメントした。また、森山さんの鍛え抜かれた肉体が披露されているビジュアルも公開された。『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)~11月9日(月)開催。(cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年09月10日お笑いタレントである、なだぎ武さんが2020年9月2日にTwitterを更新。舞台俳優の渡邊安理さんと結婚したことを報告しました。なだぎさんは、直筆の文章を画像で投稿しています。いつも応援して下さってる皆様、お世話になってる方々へご報告 pic.twitter.com/kXhy2Q69DX — なだぎ武 (@nagi_nagio) September 2, 2020 日頃より、皆様にはいつもお世話になっております。私事で大変恐縮ですが、この度、舞台女優の渡邊安理さんと、入籍させて頂きました。ここ何年かは、有難い事に沢山の舞台を経験させてもらっており、その中での共演がきっかけです。現在このような時世ではありますが、タイミングと縁で、このような報告をさせて頂く運びとなりました。色々な事がまだ始まりに過ぎませんが、共に時間を積み重ね、その財産がお互いの成長に繋がればと思っております。これからも益々、公私共に頑張っていきますので、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。2020年9月2日なだぎ武@nagi_nagioーより引用ネット上では多くの人から「おめでとうございます!」「嬉しいニュースにニヤニヤしました」「末永くお幸せに」など、祝福の声が集まっています。新型コロナウイルス感染症の影響で世間に暗いニュースが流れる中、こういった明るいニュースが入ってくるのは嬉しいことですね。なだぎさん、ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2020年09月02日『百円の恋』「全裸監督」の武正晴監督が、森山未來、北村匠海、勝地涼をキャストに迎えた最新作『アンダードッグ』の公開初日が決定。併せて、特報とキャラクターポスターが解禁となった。今回解禁された特報映像は、リングでタバコをふかしながら、大の字に寝転ぶ森山さん演じる晃に、「さすがにヤバいでしょ、リングでタバコ吸ってたら」と北村さん演じる龍太が語りかけるシーンから始まり、3人の男たちを紹介するアッパーな映像が展開される。顔面アザだらけでリング上に倒れる晃、ミット打ちで素早くパンチを繰り出す龍太、試合の対戦相手に押され気味になっている瞬が映し出され、最後はスウェット姿で嗚咽をもらす晃と「まだ、くすぶってる」の文字で締めくくられる。3人の男が人生の再起を賭け、戦う姿に期待が膨らむ内容に仕上がっている。併せて、キャラクターポスターも解禁。崖っぷちボクサーの晃がサウナスーツを着て息があがる姿をとらえたポスターには、「夢みる燃えカス。」というコピーが添えられている。秘密の過去をもつ若き天才ボクサーの龍太が先を見据える姿をとらえたポスターには、「夢あふれる悪童。」の文字。「負けたら芸能界即引退!」と書かれたTシャツを着た芸人ボクサーの瞬の姿をとらえたポスターには、「夢さがす半人前。」と、それぞれのキャラクターを象徴するコピーがうたれている。また本作は、劇場版と配信版が製作され、劇場版には前編・後編があり3人の男たちのドラマを中心に描かれ、全8話からなる配信版は、3人の男たちと彼らをとりまく登場人物の群像劇になっている。どちらかにしかない映像もあり、どちらを先に見ても、両方見ても楽しめる構成になっている。劇場版『アンダードッグ』前編・後編は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほか全国にて公開。配信版『アンダードッグ』は、ABEMAプレミアムにて11月より配信開始。(text:cinemacafe.net)
2020年07月28日7月10日公開の映画『銃2020』の完成発表記者会見が2日、都内で行われ、日南響子、加藤雅也、佐藤浩市、企画・製作の奥山和由、武正晴監督、原案・脚本の中村文則が出席した。ベストセラー作家・中村文則の衝撃のデビュー作『銃』の映画化『銃』から2年、中村自身が原案・脚本を担当した本作を『全裸監督』の武正晴監督が映画化。偶然拳銃を拾ったことで事件に巻き込まれるヒロインの東子を日南響子が演じ、佐藤浩市、加藤雅也ら個性豊かなキャスト陣が脇を固める。企画・製作を務めたのは奥山和由。世界中が未だかつて経験したことのない事態により、生活が一変してしまった現代を舞台に、鬱屈感の中から生まれる狂気と人間の内面に秘めたしたたかを描く。主演の日南は「撮影していた時はこんなことになるとは思ってもいなかったので不安はありました」としつつ、コロナ禍の影響で危ぶまれた公開初日を間近に迎えて満面の笑顔を浮かべ、奥山ららのオファーで演じたヒロイン役に触れ、「この撮影に入る前はプレッシャーで潰れそうになりました。でも何とか乗り切れて良かったです」と充実感をにじませた。奥山は日南について「主役ですけど良くも悪くも大きな女優さんですね。超大物ですよ。昭和の初期にしかいませんでした」と絶賛した。また、コロナ禍の影響による外出自粛期間についても言及。日南が「私は元々引きこもりなので家にいることは苦になりません。やったことがない楽器を演奏したり絵を書いていました」と明かし、佐藤も「僕もほとんど変わりません。外に出るタイプではないので影響はありませんでした」とコメント。加藤も「僕もそんなに苦じゃなかったです。(外出自粛要請も)出ちゃいけないんだなという意識ぐらいですよ」と語った。現在は加藤とともに違う作品の撮影に入っているという佐藤。コロナ禍以前とは撮影現場も様変わりしたそうで「撮影所の前では検温、スタジオに入る前は手にアルコール、フェイスガードをつけて本番までそうしています。それに僕らは慣れないといけない。社会が変容したように芝居も変容する。マスクをつけて芝居をするのもあり得る訳で、目だけで語るシーンも出てくるでしょう。それで良いと思うし、逆に面白く自分たちが違った掴みにしていくしかないと思いますね」と変化に対応する必要性を実感している様子。また、コロナ禍で再確認したことも多かったといい、「撮影現場にいると、改めて自分が何者なのかということを再確認できたのは、今まで自分たちが普通に仕事をしていれば感じなかったことです。それを改めて感じれたことは良かったことだと思いますね」と前向きだった。映画『銃 2020』は、7月10日より全国公開。
2020年07月03日2013年に第149回直木賞を受賞し、電子書籍含め累計発行部数85万部を超える桜木紫乃の自伝的代表作を映画化した『ホテルローヤル』に、女優の波瑠が主役として出演することが決定。併せて、コメントが解禁となった。原作は、著者の桜木紫乃自身の生家でもある北海道の釧路湿原に立つラブホテルを舞台に、現在から過去へ時間軸を遡り、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の生と性を、切なくも瑞々しいタッチで描いた七編からなる連作小説。発売元の集英社で「ここ5年で発売した中で最も売れた」単行本・電子書籍としても知られ、いまなお性別を超えて多くの読者を獲得している。監督を務めるのは、『百円の恋』で日本アカデミー賞をはじめ国内外の各映画賞を総なめにし、『嘘八百』シリーズや『銃』、Netflix「全裸監督」の総監督と精力的に作品を手掛ける武正晴監督。脚本は、現在放送中のNHK連続テレビ小説「エール」を手掛ける清水友佳子。人間の抱える欲望や優しさ、悲哀を丁寧に救い上げる珠玉の人間ドラマを描く。主演を務めるのは、連続テレビ小説「あさが来た」をはじめ、「あなたのことはそれほど」「G線上のあなたと私」『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』など、ドラマ・映画と多彩な作品でその存在感を示す女優・波瑠。3月に公開された『弥生、三月-君を愛した30年-』では監督を務めた遊川和彦が惚れ込みオファーをするなど、ー流の仕事人たちから絶大なる支持を受け主演オファーが絶えない実力派女優だ。本作で彼女が演じるのは、ラブホテル「ホテルローヤル」の経営者の一人娘・田中雅代。美大受験に失敗し、どことなく居心地の悪さを感じながら、家業であるホテルの仕事を手伝うことになっていく役どころ。ひとときの“非日常”を楽しみ、安らぎと寂しさを胸にホテルを後にする客たちを、少し冷めた目線で眺めながら仕事に励むという難しい心情を繊細に表現している。波瑠さんは、自身が演じるキャラクターについて「雅代はどこかいつも傍観者というか、起こる状況の中心にはいない人で。それも自覚していてどこかコンプレックスだったりもして。いつも所在なさげで可哀想にも思えるけど、悲劇のヒロインにはなりきれないような曖昧さだったり、中途半端にも見えるところが彼女の人間味になればいいなと思って演じていました」と語っている。原作者の桜木さんは、「波瑠さんに、ホテルローヤルのひとり娘、雅代を演じていただいた。誰にも心を見せず開かず、無表情を貫き、黙々とラブホテルの掃除をする彼女の姿は、苦しくなるほどリアルでした」と、自身を投影した役でもある雅代を演じた波瑠へ惜しみない賞賛のコメントを寄せている。『ホテルローヤル』は2020年冬、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年06月02日女優の相武紗季(あいぶ・さき)さんが、2020年5月21日にインスタグラムを更新。第2子である女の子を出産したことを報告し、多くの祝福の声が上がっています。相武紗季が2人目の子供を出産!相武紗季さんは2016年5月に、かねてより交際していた一般の男性と結婚。2017年10月には、第1子を出産しました。相武紗季が旦那との生活を「のびのびやってる」と語る『同期のサクラ』出演が話題にそして、2020年5月21日には第2子である女の子を出産したことを、インスタグラムで報告。 この投稿をInstagramで見る Aibu Saki(@aibu_saki)がシェアした投稿 - 2020年 5月月20日午後1時10分PDT先日、第二子の女の子を出産致しました。少し小柄ですが元気いっぱい、無事に生まれてきてくれた事に幸せを感じています。2人育児、また初めてのことだらけで1日1日があっという間に過ぎていきますが。。焦らず慌てず穏やかに。こんな時だからこそ贅沢に子供と向き合える時間だと思って、今出来ることを楽しんで過ごしていけたらいいなあ。と思っています。(現実は理想と違ってバタバタしていますが) 全然投稿出来ず、心配のメッセージをくれた皆さますみません。私は相変わらず元気です!気にかけてくださった皆様ありがとうございますaibu_sakiーより引用相武紗季さんは、少し小柄でも子供が元気に生まれたことに「幸せを感じる」と語り、育児にバタバタしながらも「元気に過ごせている」と明かしました。この発表に、多くの祝福の声が寄せられています。・紗季ちゃんおめでとう!2人の育児は大変だろうけど、頑張ってね。・バタバタすると思うけど、たまには自分をいたわってあげてね。おめでとうございます。・2人目かぁ、おめでとう。これからも応援しています。2人の子供に恵まれ、相武紗季さんはこれからさらに魅力的な姿を見せてくれることでしょう。楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2020年05月21日女優・相武紗季(34)が21日、インスタグラムを通じ、第2子女児の出産を発表した。相武は、「先日、第二子の女の子を出産致しました」と報告。「少し小柄ですが元気いっぱい、無事に生まれてきてくれた事に幸せを感じています」と心境を記し、「2人育児、また初めてのことだらけで1日1日があっという間に過ぎていきますが。。焦らず慌てず穏やかに」と自らに言い聞かせる。そして、「こんな時だからこそ贅沢に子供と向き合える時間だと思って、今出来ることを楽しんで過ごしていけたらいいなあ。と思っています」と前向きに捉え、汗の絵文字付きで「現実は理想と違ってバタバタしていますが」と育児に奮闘する日々を伝える相武。「全然投稿出来ず、心配のメッセージをくれた皆さますみません」と約4カ月ぶりの投稿を詫び、「私は相変わらず元気です!気にかけてくださった皆様ありがとうございます」と明るく呼び掛けている。相武は2016年5月に一般男性と結婚。2017年10月に第1子の出産を発表していた。
2020年05月21日お笑い芸人の坂田利夫が31日、都内で行われた映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の初日舞台挨拶に、中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子、友近、加藤雅也、武正晴監督とともに登壇。「結婚できますように」と今年の願いを発表した。舞台挨拶では、今年の願いを書き入れた絵馬を一人ひとりお披露目。坂田は「結婚できますように」と願いを発表し、「絶対結婚しまっせー! 結婚式来てくださいよ」と観客に呼びかけ。「祝儀をようけくださいよ」と加え、中井から「祝儀をもらうために結婚したいんですか? 寂しさを紛らわせたいんですよね?」とツッコまれると、「そんなことないの。お金」と返して笑いを誘った。また、理想の女性について「心の良い女性。そして素晴らしく良い子供が生まれるように」と説明。中井が「まだこれからお子さんを作る予定?」と驚くと、坂田は「Yes,I do!」と答えた。そんな坂田のために、中井は締めの挨拶で「師匠が結婚したいんです。でもなかなか相手がいません。もし一緒に暮らしてもいい方、お帰りの際、どこかでご住所と名前、電話番号を記入していただければ、坂田利夫からご連絡をさせていただきます」と結婚相手を募集。会場から笑いが起こる中、坂田は「頼んだぞー!」とアピールした。2018年に公開された映画『嘘八百』の続編となる本作。中井貴一演じる空振りばかりの古物商・小池則夫と佐々木蔵之介扮する陶芸家・野田佐輔の骨董コンビが、京都を舞台に騙し騙されの珍騒動を描く。坂田は、前作に引き続き、紙偽造の達人・よっちゃんを演じた。
2020年01月31日東映ビデオが「AbemaTV」初となる本格映画作品『アンダードッグ』を共同製作することが決定。併せて、主要キャストの森山未來、北村匠海、勝地涼と、武正晴監督のコメントが解禁となった。本作のメガホンを取るのは、2019年最も話題を呼んだNetflixオリジナルドラマ「全裸監督」の総監督を務め、『百円の恋』では日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにし、米アカデミー賞では外国語映画部門の日本代表にも選出された武正晴監督。タイトルの“アンダードッグ”とは、ボクシング界では“咬ませ犬”を意味する言葉。武監督は今回、『百円の恋』以来のボクシングを題材にした作品に挑む。オリジナル脚本を手掛けるのは『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳。そのほか、プロデューサー、音楽、撮影、照明、美術など『百円の恋』の製作チームが再集結して新たなボクシング映画の金字塔を世に放つ。主演を務めるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』『モテキ』『怒り』の森山未來。本作では、スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で“咬ませ犬”として踏み台にされながらも、這い上がろうともがく崖っぷちのプロボクサー・末永晃を演じる。共演には、『君の膵臓をたべたい』で主演を務めたほか、『とんかつDJアゲ太郎』『思い、思われ、ふり、ふられ』など今後も出演作の公開を控える北村匠海。本作では、児童養護施設で育った経歴を持つ成長著しい若手ボクサー・大村龍太を演じる。そして、テレビ番組の企画でボクシングに挑戦する鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬を、『亡国のイージス』『阿波DANCE』「“くたばれ”坊っちゃん」など数々のテレビドラマや映画で活躍する勝地涼が演じる。ボクサー役が初となる森山さんは撮影が始まる半年以上前から本格的なボクシング練習を開始し、現在では武監督が「もはやプロボクサーにしか見えない」と語るほど、動き、肉体共に鍛え上げているという。また、森山さんとリングで対決する北村さん、勝地さんも負けじとボクシング練習を重ねてきた。三者三様の生き様を抱えた男たちが、互いのプライドを賭けて拳を交える熱い人間ドラマに注目が集まる。本作は、すでに2020年1月初旬より撮影を開始。2月にはボクシングの聖地・後楽園ホールなどでクライマックスの試合シーンなどの撮影が行われる予定で、大人数のエキストラ出演者も募集中だという。■キャスト・監督コメント森山未來(末永晃役)リングに倒れたまま、そこを降りることも立ち向かうこともできず、身動きのとれない男。意識はあるのに動けない。満たされない心だけがふらふらとさまよう。それでもいつかは立ち上がらなければならない。負けを自覚して、そこから前に進む道もあるのだと思います。お楽しみに。北村匠海(大村龍太役)出演が決まった時は確実に自分への挑戦状だと思い、そのリングに上がらない訳がないと気持ちが熱くなりました。龍太は何かを背負い、抱えているけど誰かの為に強い拳を前に突き出せる男。共にぶつかり共に立ち上がり共に成長出来たらいいなと思います。武監督のもと素晴らしいキャストの皆様と同じ時間を過ごせることがとても楽しみです。勝地涼(宮木瞬役)台本を読ませて頂いた時、登場人物の男達のそれぞれの生き様に惹かれるものを感じました。決してクリーンでもなく、良い人でもない男達が描かれているのですが、その泥臭さ、人間臭い生き方が格好いいと思えました。挫折を味わいながら、人はどんな人生を選択していくのか?作品を通して、色々なメッセージを受け取ってもらえるはずです。自分が演じる宮木については、“何者かになりたい”という想いを捨てきれずにいる男という印象です。芸人として才能がないことを分かっている男が、ボクシングと出会い、芸人としてどう輝くのかという所を大事に演じていきたいです。どんな作品になるのか、楽しみにしていてください。武正晴(監督)拙作「百円の恋」から6年。観ていただいた皆様のおかげで、再びボクシング映画に挑む機会を与えていただいたことに感謝します。ボクシングになぜ魅せられてしまうのか。1ラウンド3分、1時間にも満たない試合に魅了されてしまうのは、リング上に人生の縮図を垣間見せられる刹那があるからだと考える。憎くもない相手と殴り合う因果のボクサー達にとって、リングという領域は勝敗を超えた何かを掴み取れる場所だと考える。この非情の世界には「噛ませ犬」と呼ばれるボクサー達が存在する。対戦相手からも観客からも敗北を期待されているボクサーだ。初めから負けるつもりでリングに上がるボクサーは一人としていないはずだ。人生も同じだ。そんな「噛ませ犬」と揶揄されるロートルボクサーが本作の主人公だ。5時間に渡るシナリオを、足立紳さんが1人で書き上げてくれた。必然的にこの素晴らしいシナリオに、素晴らしいスタッフ、キャスト、才能達が集結してくれた。主人公のロートルボクサー役の森山未來さんを筆頭に、ボクサー役の北村匠海さん、勝地涼さんの献身的なトレーニング姿は我々スタッフの力となり、作品の推進力となっている。彼ら3人のボクサーを取り巻く人間模様を描くべく素晴らしいキャスト達が集結してくれた。タイトル「アンダードッグ」が「負け犬」という意味ではなく、人間の持つ底力、人間力の可能性を知らしめるタイトルへと変貌する作品に仕上げることが、自分の本懐であり、使命だと考えている。『アンダードッグ』は2020年冬、劇場用映画および「AbemaTV」(プレミアム会員向け)にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年01月31日Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』が全世界での配信をスタートした。本作は、1980年代にアダルトビデオの世界で数々の作品を発表し、日本中をわかせた村西とおると仲間たちのドラマを描いた作品で、全8話のエピソードの中に個性的なキャラクターが次々に登場する。総監督を務めた武正晴と主演の山田孝之は、“人との出会いが村西をつくった”という。ふたりに話を聞いた。北海道で英会話の教材のセールスをするも冴えない日々をおくっていた村西は、会社が倒産し、妻に浮気され、どん底の状態の中で偶然に“エロ”の世界に足を踏み入れ、仲間たちと業界に殴り込みをかける。そこで村西は新たな仲間に出会い、商売敵の妨害に遭い、助けられ、裏切られながら、日本中に旋風を巻き起こしていく。本作は本橋信宏の著書『全裸監督 村西とおる伝』が原作で、山田は「原作の帯の文を読んだ時点で出演を決めました」と笑顔を見せる。ちなみにそこに書かれているのは“人生死んでしまいたいときには下を見ろ! おれがいる。”の文字。「こんなに面白い人はなかなかいないですから、全力で向き合って演じることができたら、絶対に面白くなると思いました」しかし膨大なエピソードと登場人物が絡み合う村西の物語を8話のエピソードに落とし込むのは「紆余曲折あった」と武監督は振り返る。「シナリオをつくる段階でまず“このシリーズはどこから始めるの?”という議論があって、あらゆるパターンが考えられました。どのパターンもすごく面白くて、さらに“どこで終わるの?”っていうのも、いろんなパターンがあって……最終的には一番オーソドックスに時系列に描くことに落ち着いたんですけど、そこにいたるまでは紆余曲折がありましたね」当初は村西がアダルトビデオの世界で強烈なキャラクターを発揮している段階から物語を始める案もあったという。しかし、武監督とスタッフは「村西とおるは“怪物”ではないというスタンスで作り始めた」と語る。「だから、村西が教材のセールスマンだったところから物語を始めて、“あれ? 意外と普通の人じゃん”って思っていると知らない間にすごく変わってる……でも、それって普通の人もそうじゃないですか? 立場に変化があると、その人も変わりますから」山田も「誰もがその場で求められているスイッチを押している部分はあると思う」という。「村西さんご本人にお会いすると“村西とおるになるスイッチ”を入れてから喋る人だなって感じたので、結果的にカメラ前に立つとスイッチが入るし、それは英会話の教材を売る時にこれまでとは違った話し方をするスイッチを入れてみたら楽しくなって、人からも認められてやめられなくなって……それが“教材を売る”から“エロをつくる”に変わったんだと。そこは意識しました。でも、みんなそうなんじゃないですかね。トランプ大統領とかもそうだと思うんですけど、きっと“その場に求められているスイッチ”を押しているだけで。だからオン/オフがはっきりと見えた方が人間らしいし“この人もいろんな想いをしながらも、がんばってやってたんだな”って思ってもらえるんだと思います」ふたりが語る通り、本作では主人公・村西が観客の想像を上回る状況やピンチに立たされたり、時に周囲を絶句させるような状況を自ら作り出して、その度に村西自身が変化していく。「この物語は“人と人が出会う”話ですよね。だから、感染することもあるし、世知辛い部分や別れもあるんです」(武監督)だからこそ製作陣は村西のドラマを描くだけでなく、彼が出会う人々のドラマを丁寧に描き、キャスティングすることにこだわった。「村西さんが面白いのは、彼が出会った人たちの面白さでもあるので、彼が出会う人を誰にしたらいいんだろう?っていうのが重要でしたね。仲間にせよ敵役にせよ、彼が出会った人たちを吸収して“村西とおる”が出来ていく。だから、キャスティングにはとにかくこだわって、スタッフに“1回しか出ない役なのにこの人にオファーするんですか?”って怒られても、とにかくダメ元でもいいから聞いてみてくれって」(武監督)その結果、本作は8つのエピソードに強烈な個性をもつ俳優陣が集結した。山田は「何回観ても“キャスティングすげーな”って思うし、“出てくるタイミングも最高だなぁ”って毎回思う」と笑う。「なかなかこのメンバーが揃わないですよね。でも、この人たちが村西さんをつくっていくわけだし、8話をトータルで観た時に残るものをつくっていくんですよね」(武監督)本作は、過激な世界を描いた作品でもなければ、怪物的な個性の主人公を描いた作品でもない。すべてを失い、孤独で、さみしさを抱えている男が似たような状況にいる仲間に出会い、それまでの人生では考えられなかったような相手と対峙し、運命の女優との遭遇する中で“村西とおるになるスイッチ”を育て、時に制御できなくなるほど振り回される様を描いている。「出てくる登場人物が面白いので観てもらいたいですよね。1980年代だったのでアダルトビデオの世界が出てきますけど、要は何かを“生業(なりわい)”にしているヤツらが、その世界にもっと入っていこうとする話なので……そういう意味ではすごく面白いものになったと思います」(武監督)『全裸監督』Netflixにて全世界独占配信中
2019年08月15日