アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症がだいぶ進行していることから、少しでも記憶が残るうちに喜寿(きじゅ)のお祝いをやっておこうという話になりました。当日は、孫に囲まれて楽しそうに過ごしていたのですが、通帳を返してほしいという主張を忘れることはなく……。ちょっとした行き違いがきっかけで数年疎遠になっていたあーちゃんの妹が、突然亡くなってしまいました。あーちゃんに訃報を知らせたところ「あらそう!」と、ひと言。実の妹を亡くしたわりには、かなり軽い反応で驚いていると、後日「妹が亡くなった」と泣きながら報告してきたのでした……。 楽しそうならそれでいい?! どこにいても、周りの人たちと楽しく話しているあーちゃん。 一体、何の話で盛り上がっていたのかを聞いてみると……。 今日は叔母のお葬式。あーちゃんは、トイレがかなり近くなっています。 お葬式の話をあれこれしていると……。 ん??? あーちゃんは病院でもどこでも、すぐに周りのおばちゃんたちと親しげにおしゃべりを始めます。それはそれは楽しそうにしているのですが、あとで何を話していたのかを聞いたら「さあ?」といった具合で、よくわかっていないことも……。 私自身、しばらくあーちゃんの理解力のなさに気付けなかったこともあり、何事もなかったように周囲に溶け込むこのスキルは結構すごいのではないかと思っています。ただ、最近はさすがにごまかせないことも増えてきて、とんちんかんな返事をすることも多くなってきています。 先日亡くなった叔母のお葬式に行ったときもこのスキルは発動されていたのですが、ふとした会話の中で、あーちゃんが自分のお母さんのお葬式だと思っていたことが発覚。これはもう、疲れとかで言い訳できないレベルになってきたようです……。 --------------表情も相づちも会話の流れに合っていれば、当然こちらは話が通じていると思ってしまうもの。明るく談笑している姿が見られるなら、家族としてはうれしい気持ちもありつつ、いざというときは介入しなくてはいけない場面も出てきそうですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月08日都内に住む女性(55)は、一人暮らしの母親(80代)のことが心配で仕方がないという。「最近、母は物忘れが激しくなって、トラブルも増えてきました。このまま判断能力が低下して、『意思の疎通ができない』と判断されると、銀行の口座が凍結されるということをニュースで聞きました。もし、そうなったらお金は私たち家族が肩代わりすることになるので不安です」(女性)年末年始は実家にきょうだいが全員集まるので、対策を考えたいと思っているそうだ。「金融機関で『意思の疎通ができない』と判断されると、預貯金の引き出しや口座の解約などの手続きができなくなります。口座凍結を避けるためにも、親御さんが元気なうちに『将来、認知症になったらどうするのか』といったことを、きょうだいと相談しておく必要があります」行政書士で相続・終活コンサルタントの明石久美さんがそう語る。判断能力が低下した場合は成年後見制度の「法定後見人」に財産を管理してもらうことになる。法定後見人は家庭裁判所が弁護士や司法書士など専門家のなかから選ぶ。その報酬は管理財産額によっても違うが、月2万~6万円が目安とされている。家族にとっては少なくとも年24万円ほどの想定外の出費になる。預貯金の引き出しや不動産の売却などの手続きができなくなるといったトラブルから財産を守る方法は2つある。「家族信託」と成年後見制度の「任意後見契約」だ。■親が長生きすると家族信託のほうが安く済む場合が「家族信託は本人の判断能力が低下する前に、信頼できる家族に財産の管理や処分をまかせる方法です。信託できる財産は、現金、土地や建物といった不動産(農地を除く)、株や国債などの有価証券(証券会社による)のほか、ペットなどの動産や著作権・特許権などの知的財産権も可能です。お母さんが所有している財産を長女に預けたいというケースでは、お母さんが『委託者』で『受益者』、長女が『受託者』になり、委託者と受託者の間で契約書を交わします」(明石さん、以下同)家族信託の費用は、信託契約コンサルタント料などとして専門家への報酬が、信託財産の1%程度かかる。一方の「任意後見」は、あらかじめ家族、専門家など依頼したい相手と公正証書で契約をしておき、判断能力が低下したときに任意後見人になってもらいスタートする。契約をスタートさせる際には、家庭裁判所への申し立てが必要となるほか、任意後見監督人が選任され、その報酬(月1万~3万円ほど)が別途発生する。「家族信託」を利用して、3千万円の自宅と、1千万円の現金を信託財産にあてたケースでは専門家の報酬、不動産登記の手続き、公正証書の費用などを含めて100万円程度の初期費用がかかる。「任意後見」がスタートしてから毎月かかるコストを比較すると、長生きすると家族信託のほうが安く済む場合があり、それが家族信託に注目が集まる要因の一つとなっている。また、自宅などの居住用不動産の売却は、「任意後見」では任意後見監督人の同意が必要だが、家族信託では不動産を受託者の名義に登記変更するため、受託者が必要に応じて売却できる。■契約書は司法書士など専門家に相談しようでは、「家族信託」は、どのように手続きを進めたらいいのか。明石さんに教えてもらった。【1】専門家に相談する家族信託の仕組みとメリット・デメリットを理解したうえで、自分たちが相談したい内容をまとめておこう。きょうだいが全員そろって意見がまとまると、後からトラブルを防ぐことができる。「契約書を家族が作成することは否定されていません。そのほうが費用はかからないと思うかもしれませんが、自己流で作成した契約書では、不備があると使えない契約書になります。中立な立場でアドバイスをしてくれる専門家にお願いしたほうがスムーズに手続きが進みます」【2】信託契約の内容を決める専門家が作成したたたき台「提案書」をもとに、疑問点をクリアしていこう。「図のケースでは母が委託者で、受益者、娘が受託者になります。母名義の実家と現金(専用口座で管理)の一部を信託財産にします。母の判断能力が低下したら受託者である娘が実家の売却等を行えるので、売却益を介護施設等の入居費用にあてることができます。また、家族信託にした現金の一部から、固定資産税などの費用の支払いもできます。さらに毎月、一定額の金額を生活費として母に渡すこともできます」提案書の内容をもとに作成された「信託契約書」を確認しながら、準備を進めていく。【3】公証役場で信託契約書を締結する「信託契約書」を法的に有効なものにするため、公証役場に専門家と行き、公正証書にする。費用は信託財産の額にもよるが3万〜10万円程度。書面に署名と捺印をするので、必要なものは事前に確認しておくと手続きはスムーズにいく。【4】信託財産の手続きをする信託する現金は、金融機関で「信託口口座」を開設して入金するなどの手続きをする。信託財産が自宅など不動産の場合には、司法書士に信託不動産の登記をしてもらう必要があるので、報酬と登録免許税がかかる。契約が完了したら「家族信託」がスタート。「注意点はいくつかあります。認知症になった親が施設に入居する場合、受託者である子どもが親の代理人として入居契約をすることができません。また、信託財産は相続財産ではなくなるため、親が亡くなったら信託契約の内容に従って処理されます。信託財産と相続財産の割合や内容によっては、家族間でトラブルにもなりかねないので、『遺言書』も同時に作成し、信託契約書の内容を決めたほうがいいでしょう」長い介護生活になった場合でもラクに過ごすために、早めに親子間で話し合っておこう。
2024年01月08日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。認知症の母・あーちゃんは、自分でも予定を管理できるように、スケジュール帳を持ち歩くようになりました。しかし、書いていても忘れてしまうことが多々……。それでも、忘れてしまっているという事実は覚えているため、自分の中では「全然問題ない」と思っている様子。生活にも支障は出ているのですが……。認知症がどんどん進行しているあーちゃん。少しでも記憶が残るうちに、早めに77歳の喜寿(きじゅ)のお祝いをすることに。当日は孫にも囲まれて楽しそうにしていたのですが、実は道中で姉に向かって通帳を返してほしいと言い続けていたことが発覚……。何度説明しても、通帳は自分で管理したいという主張を続けるのです。その理由に、振込をしなくてはいけないと言っていたのですが、一体何の振込かわからないため、次の通院のときに明細を見せてほしいとお願いしていたのですが……!? 叔母が突然亡くなってしまった… 持ってきて、とお願いしていたはずの振込の内訳が見つからず。 再発行手続きが済んで不要になった古い通帳を捨てようと言うと、攻撃モードに。 お金とか、何かを捨てるとか、そういう話には攻撃モードになってしまう模様。 そして結局、「なーちゃん(姉)に通帳を返してもらわないと!」という最初の主張に戻る……と。 通帳を返してほしい理由だけは、不思議と忘れないようです。 口座には十分にお金が入っているので、引き落としができないことはないはず……。 夫のたんたんにこう言われたら、全部お金を取られてしまうので、内緒で動きます。 結局、私たちが残高不足分を補填。あーちゃんが納得してくれたなら、それでOK。 実はあーちゃん、5人きょうだいです。 妹である叔母とは、幼稚な喧嘩をして以来、数年疎遠に……。そんな叔母が最近亡くなりました。叔母の訃報を伝えなくてはと思っていたら、あーちゃんのほうから連絡が。 え??? それだけ??? と思ったら、これまでのやりとりを忘れていたのか、泣きながらあーちゃんが妹の訃報を知らせてきました。 あーちゃんは通帳を返してほしい理由に、21万円の振込をしなくてはいけないと言っていたのですが、一体何の振込かわからないため、次の通院のときに明細を見せてほしとお願いしていました。しかし、いざその日がやって来ると、案の定何も持って来ていない……。さらに、なくしたと思った通帳の再発行手続きを自分でおこなっていて、通帳が2つある銀行もあり、ややこしいから古いほうを捨てようというと、怒りだす始末。お金の話や何かを捨てるという話になると、攻撃的になって顔つきも変わるように感じました。 結局、お金の流れはよくわからないままでしたが、なんとか落としどころを見つけて、あーちゃんも納得してくれました。そんな通帳問題が勃発していた裏で、あーちゃんの妹(つまり私の叔母)が突然亡くなってしまいました。私はいとこから危篤という連絡をもらって、急いでお見舞いに行ったのですが、その夜に帰らぬ人となったのでした。 姉が訃報をあーちゃんに知らせようと思っていたところ、ちょうどいいタイミングで電話がありました。開口一番、すでに解決しているはずの残高不足問題について話し始めたあーちゃん。姉は、それは解決済みだと説明して、そのあとに叔母の訃報を知らせました。すると「あらそう!」のひと言。妹が亡くなったのに?! ……と姉は驚いたようですが、このやりとり自体を忘れていたようで、後日泣きながら訃報を知らせてきたのでした。 --------------大事な話をしても、本人にどこまで伝わっているのかわからないのは大変ですよね。同じような質問を繰り返されるとついイライラして自分を責めてしまうこともあるかもしれませんが、自分を責め過ぎず、本人がなぜ気にしているのかを考えながら再び歩み寄る機会を増やしていけるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月07日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、娘たちが通帳を預かっているということをすっかり忘れてしまい、自ら通帳の再発行手続きをしていました。おまけに、趣味のダンスにもお金がかかるので、自分で通帳は持っていたいと言いだします。さすがに今の状態で通帳を管理するのは無理だと説得しますが、納得しては忘れ……の無限ループに突入してしまいます。自分でも予定を管理できるように、スケジュール帳を持ち歩くようになったあーちゃん。しかし、書いていても忘れるものは忘れてしまう……。でも、忘れてしまっているという事実は覚えているようで、本人は「全然問題ない」と、なぜか前向き。しかし、ずっと見守っている家族から見れば、確実に症状は進行していて……。 少し早い喜寿のお祝い 病院でアンケートが配られたものの、手がまったく動かず……。 理由は、「日付がわからなかったから」のよう。 ついに、自分の誕生日も忘れてしまったみたいです。 そして……年齢も忘れてしまったみたいです。 そんなわけで、少しでもあーちゃんの記憶があるうちに、姉のあーにゃんの家族を含め喜寿(きじゅ)のお祝いをすることに。 そのときの実際の写真がコレ。あーちゃん、うれしそう! お祝いの食事を作るにも、料理すら忘れてしまっているようです。 ハイヒールでかっこよく歩くあーちゃんを見るのは、最後かもしれない……。 食事会の道中、通帳を返せと迫り、姉を困らせていたらしいです。 食事会が終わっても、怒りは収まらず……。 と思いきや、翌日は穏やかモードに変わっていて……。 いつものように病院で注射の順番待ちをしていると、高齢者の運転免許に関するアンケートが配られました。受け取ったあーちゃんは手を動かそうとせず……。理由を聞いてみると、今日の日付も自分の年齢もわからなくなっていたのでした……。 そんな状態だったので、少しでも記憶が残るうちにあーちゃんの77歳の喜寿(きじゅ)をお祝いすることにしました。孫も参加してくれて、とってもうれしそう。しかし、ずいぶんと足元がおぼつかなくなっていて、そろそろこだわりのハイヒールも卒業してもらう時期が来たのかもしれないと思っていました。 心配なことはあったけれど、喜寿のお祝いが無事に終わってよかった……と思ったのもつかの間。まったく無事に終わっていなかったのです。実は、会場に向かう道中で、あーちゃんは姉に通帳を返してほしいと言い続け、食事会のあとも電話で同じ話をループ。それも、すごい喧嘩腰で。病気とはわかっていても、姉はつらくて思わず泣いてしまったらしく、私も話を聞いて悲しくなりました。 しかし、翌日には穏やかモードのあーちゃんに変わっていて、喧嘩腰で電話をしてきたことも謝ってくれたようです。モードの切り替わるスイッチはどこにあるのか、誰か教えてほしい……。 --------------お孫さんに囲まれて喜寿のお祝いができて、あーちゃんも幸せだったのではないでしょうか。忘れることのほうが多くなってきている中でも、通帳の話をし続けるということは、思い入れや心配事があるのかもしれません。暴言を聞き続けるのも大変なストレスだと思いますが、姉妹で感情を共有しながら乗り越えてほしいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月06日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが見つけられなかった通帳や証書を探すため、久しぶりに実家を訪れてビックリ。きれい好きだったあーちゃんがきちんと整理整頓していた実家の姿はそこにはなく、洋服が山積みで薬もバラバラ……。嫌でも、認知症が進行していることを認めざるを得ない状態でした。定期預金を普通預金にするために、通帳は預かっていると話していたのですが、すっかり忘れてしまったあーちゃん。病院に付き添っているときに、通帳がないと言い始めました。何度も説明しますが、結局バッグから「再発行」の判が押された通帳が出てきて「自分で持っていたいの」と言われてしまいます。 記憶がなくなる記憶はある?! スケジュール帳を持ち歩き、メモを取るようになったあーちゃん。 記憶力の低下を認めようとはしません。 記憶が曖昧になると、電話で確認してくるように……。 昔はオシャレだったあーちゃん。しかし、最近は無頓着になってきました。 季節と合っていないブラウスを繰り返し着ていることも……。でも、若く見られるのは自慢のようで。 あーちゃんは、自分でも予定を忘れてしまわないように、スケジュール帳を持ち歩いてメモを取るようになりました。しかし、予定が書き込んであっても、実際にそれをちゃんと終えたのかどうかの記憶がなくなってしまうのです。 忘れてしまうのはたいてい病院の用事で、他のことは問題ないと本人は言い張ります。どうやら記憶がなくなる記憶はあるようですが、記憶力が低下していることは認めません。 このころ、私たち姉妹は通院に付き添うたびにあーちゃんの小さな違和感に気付き始めました。季節とマッチしていない洋服を頻繁に着るようになって、メイクもおろそかになってきたのです。オシャレだったあーちゃんでも、徐々に自分の外見にも興味が薄れていくのでしょうか。 --------------記憶がなくなる記憶はある、というのは不思議な感覚ですが、その分、記憶がなくなっていることに気づいたときの喪失感は大きいものかもしれません。本人が記憶力の低下を認めていないとなると、言葉選びや声をかけるタイミングなどにも気を付ける必要がありそうですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月05日私は夫と義母と3人で暮らす、アラフォーの専業主婦です。以前は介護施設でヘルパーの仕事をしていましたが、結婚を機に退職。今は義母の介護に追われる日々です。義母の介護を押し付ける夫私が介護の資格を持っているからか、夫は義母の介護を当たり前のように私に押し付けます。平日は、「残業だった」と言って夜遅くに帰宅し、土日も夫が家にいることは少なく、理由をつけてどこかへ出掛けていきます。そして、私が何か意見をすれば、「こんな高級マンションに住めているのは誰のおかげなんだ」と怒ります。義母との仲は良好ですが、私を気づかってくれない夫にはうんざりしていました。義母の遺書に書いてあったことある日、義母が高熱を出し、私はずっと側で看病をしていました。しかし夫は、「接待ゴルフだから」と言って朝早くから出掛けたのです。私は「信じられない」と思いながら、義母の看病を続けました。すると、義母があまりにも苦しそうな表情をしたので、私はすぐに救急車を呼び病院へ。病院で診てもらうも、すぐに義母は息を引き取りました。私は急いで夫に連絡をしたのですが、「お義母さん今息を引き取ったよ…」「お前帰ったら覚悟しとけよ」「え…?」私は夫が何を言っているのか理解できず……最初は義母を亡くしたショックが大きいのだろうと思いました。しかし、夫は「5千万円の遺産のことを知っていたのだろう」と言い、義母の遺書に、遺産はすべて私に譲ると書いてあったことがわかったのです。夫は「ふざけるな」と怒り狂い、いろいろな話を持ち出して私を責め立てました。その勢いで、この日は接待ゴルフではなく、浮気相手と一緒だったことも暴露したのです。夫と立場が逆転その後、遺書に書いてあった通り、遺産はすべて私がもらい、夫からは慰謝料をたっぷりもらって離婚しました。私は実家に戻り、両親のために実家をバリアフリーに改装しました。その一方で、高級マンションに住む夫は、アパートへ引っ越したようです。その1カ月後、私は実家の近くの介護施設に就職が決まりました。毎日、「天国にいる義母はどうしているかな」と考えながら、介護の仕事に励んでいます。--------------これまで義母に尽くしてきた恩返しが、意外な形で届きましたね。施設の人だけでなく、天国の義母からも、「毎日一生懸命介護してくれてありがとう」と言う声が聞こえてきそうですね。著者/ウーマンカレンダー編集室/トーク系読者からの体験談をお届けします。
2024年01月04日家族の介護をするのは当たり前だと考えていましたが、それが現実になるとすごく大変でした。祖母と祖父の介護を家族と一緒にしたことで、介護の大変さをわずかながら学ぶことができたのはとても良い経験だったと思います。そんな私の体験談です。自分ではない人を支える大変さ私が学生時代、祖母が急病で倒れてしまいました。当時はまだ学生だったので、完全に介護だけに集中することは私自身はできません。そのため、母と父が中心となって介護をしていました。私は授業が終わればすぐに帰宅して母と交代し、祖母の介護をできるだけ手伝っていたのを覚えています。祖母は下半身が動きにくくなってしまいベッドで横になっていることが多かったので、私はトイレの介助や立ち上がって移動する際の支えになるなど、主に負荷が少ないものでした。とはいえ、やはり自分以外の体を考えてあれこれと気をつかうのはとても大変です。母と父は交代で祖母の介護をしていましたが、夜などは特に大変だろうと感じました。自分の祖母といっても、やはり自分の体を自由に動かせなくてイライラしている人の介護は疲れます。家族だからこその甘えもあるのかもしれませんが、介護をされる現実を受け入れられずに傷ついているのだろうと考えると、祖母にひどいことを言われてもなかなか注意ができないことも……。祖母の後は祖父の介護が祖母の介護を手伝っている間に私は社会人になったのですが、その数年後に祖母が亡くなりました。それから数年後、今度は祖父が病気になって介護が始まったのです。祖母よりも自分で体を動かすことができるだけラクでしたが、母も父も大変そうでした。私自身は会社の仕事と介護の両立をするために忙しく、介護疲れでイライラしてしまうことも。家族の皆が疲れている状態だったので、家の中がぐちゃぐちゃだったことを覚えています。介護からの解放祖父が少しでも回復できるように食事にも気を付けて、動けなくなったときには夜中も交代で介護をしてトイレや食事の介助をしていた状態がずっと続きました。仕事と夜中の交代での介護、家族皆が協力をしているので自分ひとりが疲れているからといって休むこともできません。数年ほど続いた祖父の介護は、祖父が亡くなるまで続き、葬儀後には家族全員がぐったりしていました。祖母が亡くなったときも、祖父が亡くなったときも寂しさで涙が出ましたが、大変な介護から解放されたという感覚もあったことを覚えています。まとめ実際に介護を経験してみて、「介護は家族の精神を消耗する」ということがわかりました。ですが、介護をすることで小さいころは頼れる大人だった祖父母が今度は私を頼ってくれるのがうれしかったという思いもありました。家族がきちんと祖父母の介護に向き合えたので、いろいろとしてあげたかったという思いは今でもあるけれど後悔はしていません。祖父母の介護を通じて、改めて「介護は他人事ではない」と感じました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/黒川涼音ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年01月04日仕事や家事、育児に忙しいなか、晩酌が楽しみという人も少なくないでしょう。お酒は自分に合った適量を楽しむ分には問題ありませんが、あまり飲み過ぎてしまうと、健康上の心配も生じてきます。アルコール依存症もその一つですが、あまり身近に感じにくい人が多いかもしれません。そこで今回は、内閣府が行ったアルコール依存症に関する世論調査の結果をご紹介します。なお、調査は全国の18歳以上の男女3,000人を対象に実施されました。半数以上の人が「誰でもなりうる病気」と認識まず前提として、アルコール依存症は長期間多量に飲酒すれば、年齢や性別を問わず誰でもかかりうる病気です。また、個人の性格や意志の問題ではなく、精神疾患と考えられています[*1]。そのうえで、アルコール依存症やアルコール依存症者に対するイメージを聞いた結果を見てみましょう。回答の多い順に「誰でもなりうる病気である」(54.2%)、「酒に酔って暴言を吐き、暴力を振るう」(51.7%)、「昼間から仕事にも行かず、酒を飲んでいる」(46.7%)、「本人の意志が弱いだけであり、性格的な問題である」(34.7%)となりました。「酒に酔って暴言を吐き、暴力を振るう」や「昼間から仕事にも行かず、酒を飲んでいる」は、アルコール依存症と聞いて抱くネガティブイメージの代表といえますが、それらを押さえて「誰でもなりうる病気である」がトップでした。アルコール依存症またはアルコール依存症者について、あなたは、どのようなイメージを持っていますか。内閣府「アルコール依存症に対する意識に関する世論調査」より[*1]厚生労働省:e-ヘルスネット「アルコール依存症」アルコール依存症は精神疾患だと知っている人は7割以上次に、「飲酒とアルコール依存症との関係について知っていること」を尋ねた結果ですが、最も多くの人が知っていたのは「アルコール依存症は飲酒をコントロールすることができない精神疾患である」(76.5%)でした。個人の性格や意思の問題ではなく、精神疾患であると正しく認識している人が多いようです。次に多いのは「一度アルコール依存症になると非常に治りにくい」(62.2%)でした。「飲酒をしていれば、誰もがアルコール依存症になる可能性がある 」も44.9%で、比較的知られていると言えるでしょう。一方、「アルコール依存症はゆっくり進行していくため、飲酒をしていても、依存が作られている途中では自分では気付かない」(36.8%)や「お酒に強くなくてもアルコール依存症になることがある 」(33.5%)、「断酒を続けることにより、アルコール依存症から回復する」(29.8%)、「女性の方が短期間でアルコール依存症を発症する傾向がある」(17.0%)は、それぞれ一定の認知度はあるものの、まだ知らない人も多いことがわかりました。飲酒とアルコール依存症との関係について、あなたが知っていることは何ですか。内閣府「アルコール依存症に対する意識に関する世論調査」より知っている相談場所、トップは「医療機関」習慣的に多量のお酒を摂取すれば誰でもなりうるアルコール依存症。自分だけでなく身近な人がかかってしまう場合もあります。そのときに相談できる場所を知っておくことも大切です。「自分や家族にアルコール依存症が疑われた場合に相談できる場所として知っている所はあるか」という設問で、最も多くの人が回答したのは「病院や診療所などの医療機関」(77.1%)でした。しかしながら、それと比べて「精神保健福祉センターや保健所などの公的機関」(29.3%)や「断酒会などの依存症の当事者やその家族の組織などの自助グループ」(20.7%)は知っている人がまだ少ないことも明らかに。また、「特にない」と回答した人が15.5%いるのも少し心配になる結果でした。あなたやあなたの家族にアルコール依存症が疑われる場合に、相談できる場所として知っているのはどのような所ですか。内閣府「アルコール依存症に対する意識に関する世論調査」よりまとめ今回はアルコール依存症に関する意識調査の結果をご紹介しました。従来、アルコール依存症は個人の性格や意志の問題だと誤解されてきましたが、現在は「飲酒をする人なら誰もがなる可能性のある精神疾患である」という認識が広まっていることがわかる結果でした。つまり、アルコール依存症は身近に起こりうるということです。しかし、実際にアルコール依存症が疑われるときの相談場所は、医療機関以外に知らない人が多くなっています。アルコール依存症にならないよう、飲酒量に注意することが第一ですが、自分自身や家族、近しい人がアルコール依存症になった場合にサポートしてくれる場所を複数知っておくことも、いざという時のために大切なことですね。(マイナビ子育て編集部)調査概要■アルコール依存症に対する意識に関する世論調査/内閣府調査対象:全国の日本国籍を有する18歳以上の男女3,000人調査時期:令和5年7月27日~9月3日有効回答数:1,526人<関連記事>✅ダイエット中のお酒の飲み方は? 太りにくいお酒とおつまみの選び方✅妊婦の料理に酒を使う場合の注意点は? 加熱・非加熱で影響の違いはある?【管理栄養士監修】✅女性が最も疲れを感じるシーンは「帰宅後に家事が残っていたとき」で男性の2.4倍に上る
2024年01月04日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、日常生活に支障が出るほど物を失くしやすくなっています。そこで、姉妹で相談してまずは預金の整理から始めようということに。早速、一緒に銀行を回って手続きをしようとしたのですが、当日になって通帳や証書が探せなかったと言われてしまい、なかなかスムーズには進まず……。あーちゃんが探せなかった通帳や証書を探すため、久しぶりに実家に足を踏み入れると……。そこには、山積みの洋服や散らばった薬など、きれい好きなあーちゃんによって整理整頓されていた実家からはかけ離れた世界が広がっていました。あまりの状況に、姉妹でショックを受けながらも、なんとか通帳や証書の整理をしていきます。 通帳は預かっていると言ったのに… 忘れてしまいそうなので、姉のなーちゃんはメモに残しておくことに。 相変わらず週1回の注射の記憶は定着しておらず……。 注射のことも通帳のことも、覚えていない様子です。 何度説明しても、やっぱり忘れてしまうようで……。 そんなとき、あーちゃんのバッグから再発行の判が押された通帳を発見。あーちゃんが失くしたと思って再発行したようです……。 通帳は預かると言っても、なかなか納得してくれません。 実家で通帳の大捜索を終えた私たちは、あーちゃんが忘れてしまうことを見越して、銀行の通帳を一時的に預かっていることをメモに書いて渡しておきました。しかし、次の通院に付き添っていると、通帳がないと言われてしまいました……。メモの存在も覚えていないようです。 通帳は姉が持っていて、定期預金から普通預金に変えるためだということを繰り返し説明しましたが……理解しているのかも覚えていられるのかも不安に思っていました。すると、やっぱり翌日「通帳がなくなった!」と、電話がかかってきたのです。 それからしばらくして……。あーちゃんのバッグから「再発行」という判が押された銀行の通帳が出てきました。私たちの説明は記憶に残らず、通帳がないから再発行しなくちゃ! と思ってしまったようです。同時に、通帳は自分で持っていたいと言い始め、通院の付き添いのときに持って来るように言われました。「もう通帳の管理は無理だよ」と姉は断りますが、あーちゃんは食い下がってきます……。 --------------通帳を預かってもらっているということを忘れてしまったら、自分のお金を持って行かれたという感覚なのかもしれませんね。趣味を楽しむお金がなくなったら? 何かあったときにまとまったお金が必要になったら? などと考えていて、あーちゃんも不安なのかもしれません。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月04日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症は、どんどん進行しています。本人は病院の付き添いも不要だと言い張りますが、とてもそんな状態ではなく……。しかし、毎回通院の前日に、予定を忘れていないか確認をする連絡を入れると、電話口で時には1時間も「付き添いは必要ない」と説得され、さすがにストレスがたまってプチ切れすることも……。すでに日常生活にも支障が出るほど、物を失くしやすくなっているあーちゃん。姉妹で話し合い、証券や定期預金もすべて普通預金にして管理することにしました。しかし、肝心の通帳や証書が探せなくなっていて、銀行回りをする前からつまづいてしまいます。 久しぶりに帰った実家はひどい状態に… ようやくあーちゃんの通帳などを探せる日がやって来ましたが、整理整頓されていた実家の面影は、そこにはなく……。 とにかく見えるところから片付け始めていたら……。 衝撃的な発言です……。今日の目的、忘れちゃったみたい……。 当たり前のように聞かれ、姉妹でビックリ。 前回は絶縁状態の父・たんたんが在宅していたため、一緒に通帳や証書を探せませんでしたが、今度こそたんたんが不在のタイミングで実家に行くことに。何年ぶりかの実家ですが、足を踏み入れた瞬間、言葉を失ってしまいました。 いつもきちんと整理整頓されていた実家が、ひどく雑然としていました……。季節外れの洋服が出ていたり、枕元には飲みかけや手をつけていないような薬も散らばっています。この状況を見て、やはりあーちゃんは認知症なんだなぁと、改めて思いました。 とりあえず、見えるところからどんどん片付けを始めた私たち。それを見て「何を探しているの?」と涼しい顔で聞いてくるあーちゃん。……娘たちがなぜ実家に来たのか、忘れてしまったようです。簡単に説明をしつつ、3時間ほど片付けをして、存在を知らなった銀行の通帳や現金など、いろいろと出てきたのでした。ひとまず、その日はそれで退散。荒れ放題の実家の状態に、姉妹でショックを隠せませんでした。 --------------大人になって別の家で暮らすようになると、親との関係性にかかわらず、実家の状況を把握しにくくなりますよね。まだあーちゃんが元気だったときの記憶のままで止まっていた2人にとって、今の状況はとてもショックだったよう。でも、現実を受け入れて前に進むには必要なことだったのかもしれませんね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月03日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんには、同居する夫・たんたんがいます。夫婦仲は悪く、何度も別居を繰り返しているのですが、まだ離婚には至っていません。たんたんはいわゆる威圧的な態度の持ち主で、あーちゃんはこれまで苦労ばかりしてきていました。そんな姿を見ていた姉妹は、どちらも今はたんたんとは絶縁状態です。あーちゃんは、娘たちに病院の付き添いをお願いするのが悪いと思っているのか、ひとりで大丈夫だと口癖のように言い、時には1時間近くも「付き添いに来なくていい」と説得されることもあり、いいかげんうんざりしています。今の様子を見ていたら、とてもではないけれどひとりでは無理なので、何時間粘られても付き添いをすることには変わりはないのですが……。 しっかり話しておかないといけない「お金」 そろそろお金の話をしなくてはいけないと、姉のなーにゃんと2人であーちゃんの病院の付き添いをすることに。 すでに、預金や証書の状況が把握しきれていなかったあーちゃん。 資産の一本化は、意外にもあっさり承諾してくれました。 だいぶ不便な場所にある実家……。できれば行きたくないけど、行くしかなさそうです。 ところが、そこにはいないはずの父・たんたんがいて、私たちは顔を合わせたくないので帰宅することに。 トンボ帰りすることになり、疲れは倍増です……。 あーちゃんが認知症と診断されてからまだ日は浅いのですが、思っている以上に進行が早いため、お金についてちゃんと話しておかなくてはいけないと思い始めました。あーちゃんの場合、複数の銀行に現金や証書と、定期預金など、さまざまな形で預けられています。姉妹で話し合い、それらをすべて普通預金にして、管理を簡素化しようと考えていました。 そこで、計画を実行するため、通院の日に合わせて一緒に銀行回りをする予定を組みました。……が、実際にその日がやって来ると、通帳も証書も見つけられなくなってしまったようで、あーちゃんは半べそ状態に。仕方なく皆でそろって実家に戻ると、出かけていると聞いていたたんたんが家にいる様子。私たち姉妹は、たんたんとは絶縁状態のため、それなら家には上がれないとそのまま帰ることに……。 わざわざ家まで行ったのに、そのままトンボ帰りをするハメになってしまって、疲れは倍増です。次回はもう少し、ちゃんと計画を練ってから銀行回りをしようと思ったのでした。 --------------お金の話は、関係が近すぎるとなかなか切り出しづらいところもあると思いますが、意外にもあーちゃんがあっさりと了承してくれてひと安心ですね。しかし、証書や通帳が見つからないことには、何も始まりません……。家族が困らないよう、元気なうちに資産状況をリスト化する、通帳や証書の場所を家族にも共有しておくなど、事前に対策しておくと良さそうですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月02日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症が進んでいくにつれて、考えなくてはいけないことが増えました。それは「どこまで周りに話しておくか」ということ。普段から交流があり、今後ご迷惑をかける可能性がある人には伝えておかないといけないとは思いつつ、ウワサ話のように知らない間に広まってしまうのは避けたいところです。考えてばかりで、なかなか答えは見つかりません……。あーちゃんには一緒に暮らす夫がいますが、頼みの綱であるはずの夫は威圧的な態度の持ち主。いつも自分のことしか考えていないため、投薬管理や病院の付き添いなどの協力も期待できません。なんとか姉妹で分担しながらあーちゃんを助けるつもりではいますが、それぞれの生活もあるので、そろそろ誰か他の人にも助けてもらわないと厳しそうで……。 何度も同じ話を聞かされるストレス 通院のたびに同じことを言う母のあーちゃん。 私も、いよいよプチ切れしてしまいました……。 付き添った病院では、「医師から褒められた=治療不要」という謎の解釈が発動して大慌て……。 子どもに言い聞かせるようにあーちゃんに伝える姿を見て、医師も思わず笑顔に。 怒られたくないからか、甘えん坊路線に変更を試みたあーちゃん……。 あぁ……。私はこの先、何度同じ話を聞くのだろう……。そしてまた通院の日がやってきます。 通院を忘れたら大変なので、前日に連絡しておきます。すると、メッセージを送ってすぐ電話が! また、これ……。 病院に付き添うと、口癖のように「わざわざ来てくれなくても、私ひとりで大丈夫よ」と言うあーちゃん。病院の日を忘れていないか、前日に確認の電話をしても、そればっかり……。いいかげんうんざりしてしまい、もう言わないでとプチ切れしてしまいました。 あーちゃんは知りませんが、そもそも看護師さんからひとりでは無理だと言われたから付き添っているわけで、どんなにお願いされてもひとりでは病院に行かせられないのです。お願いモードでも、甘えモードでも、あーちゃんの言い方に関係なく結果は同じ。それなのに、何度も同じように言われてしまうと、苦痛で魂が抜けていくような感覚に襲われます。 私の場合、家が少し実家から遠く子どもも2人いるため、あーちゃんは負担をかけたくないと思って言ってくれているのかもしれませんが、通院の確認をするためのメッセージを送ると電話がかかってきて、1時間にも及ぶ「来ないで大丈夫」という説得に付き合うのが、正直一番のストレスです……。 --------------同居している夫がいるのに頼れないというのはつらいですよね。でも、訪問介護での投薬管理という新たな選択肢が出てきて、ワフウフさん姉妹の負担も少し軽くなるかもしれません。それぞれ自分たちの生活もあると思うので、プロのサポートもうまく活用できるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月01日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。10年以上も通院している病院のシステムすら曖昧になってきた母・あーちゃん。何かやらなくてはいけないというのは理解しているようで、とりあえず自分のペースで動いてしまうため、気が付けば周りに迷惑をかけてしまう行動を取ることも……。本当に目が離せません。認知症は本当に予測不能…久しぶりにきょうだいと食事をしたあーちゃん。しかし、帰宅後に電話で話していると、一緒に付き添っていた娘たちときょうだいの1人の存在が記憶から消えているようでした。さらに、自宅での生活も普段とは真逆のことを報告していて、それがちゃんとしているアピールなのか、ただ普段の自分の行動を忘れているだけなのかもわかりませんでした。あーちゃんは、自分がひどい結婚生活を送っているのは母(おばあちゃん)のせいだと思っています。私たち姉妹は離婚を勧めましたが、今の生活を選んだのはあーちゃんです。※たんたん(夫)思い返せば数年前のこれ、認知症あるあるの物盗られ妄想だった……!?あのとき、もう少し疑念を持っていれば……と、後悔しています。いつものインスリン注射の付き添いの前日。確認の電話をすると、あーちゃんの言動が変です。どうやら、前に受けたインフルエンザの予防接種と間違ている模様。そして翌日。いつもの時間にあーちゃんは現れませんでした。確認はしたけれど、強烈なインプットには勝てなかったようです。あーちゃんは、昔からいろいろなことを人のせいにして片付けることがよくありました。最終的にはすべて自分で決めているはずなのに。数年前、あーちゃんがお店のポイントカードをたんたん(夫)に取られたと言ったときも、いつものように人のせいにしているだけだと思っていました。今思えば、これは認知症あるあるの物盗られ妄想だったのかもしれません。あのとき、もう少し疑念を抱いていたら、今はもっと違う状態だったのかも……。そんなふうに考えてしまうこともあります。その後も、私たち姉妹は少しずつ進行していくあーちゃんの認知症に振り回されて行きます。先日のインフルエンザの予防接種では、いつもと違うパターンの通院ということもあって、姉妹で何度も確認していたのですが、その分強烈にインプットされていたようで……。普段のインスリン注射の時間が予防接種の予約時間だと思い込んで、いつもの通院時間に現れなかったのです。でも不思議なことに、毎週インフルエンザの予防接種と勘違いしていたわけではなく、ちゃんと来た日もあれば混同していた日もあって……。何がきっかけかわからないので対策もできないのですが、この予測不能な症状に振り回されるのは、本当に大変です。--------------あっさり忘れてしまうこともあれば、強烈にインプットされていることもあり、いつ何が起きるかわからないのは、サポートする側にとっても大きな負担ですよね。それでも、感情的にならずに冷静に対応する家族の皆さんには脱帽です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月30日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。糖尿病の持病がある母・あーちゃんは、毎週インスリン注射を受けています。それ自体は問題なくこなせるのですが、別の日にインフルエンザの予防接種を受けたところ、いつもと違う診察室・先生になっていて理解が追いつかず、その場でキョロキョロしてしまう事態に。いつものパターンとは違うと、対応できなくなってしまったようです。あれ?記憶から消されている…?やらなくてはいけないことがあるのはわかっているけれど、それが何かわからない……。あーちゃんは今、何をしていてもそんな状態なのかもしれません。やらなくてはいけないことを自分のペースでこなそうとするため、突拍子もない行動に出ることも多く、本当に目が離せなくなってきました。あーちゃんは5人きょうだいです。伯父に呼ばれ、亡くなった叔母の家に行くことになり姉妹で付き添うと、ただ叔母の家を掃除するだけだったようで、早朝からあーちゃんを迎えに行ってから叔母の家へ向かうという大移動に。帰宅後、あーちゃんから電話がかかってきました。なんだか話の雲行きが怪しくなってきました。恐る恐る聞いてみます……。今日、一緒にいたのは誰かというのを忘れてしまったようです。時間と労力をかけて付き添った今日という日が、なかったことになっているようです。その日、伯父たちと一緒に食事をした私たち。このやりとりを何度も繰り返しました……。そして、糖尿病の話が出ると……。え? 違うよね……!?めちゃくちゃちゃんとしゃべっているのに、内容がウソばかり……。姉妹で困惑。食後、うれしそうにあんみつを食べていました……。むしろ、甘いものを食べまくっているように思うのですが……。ある日、伯父に呼ばれて亡くなった叔母の家に行くことになったあーちゃん。今は誰も住んでいないため、家をどうするのかという話になるとあーちゃんが理解できないと思い、姉妹で付き添うことに。しかし、いざ伯父と合流すると目的は家の片付けだったことが判明。あーちゃんを早朝に迎えにいき、逆方向に2時間もかかる叔母の家へ向かうという遠回りをすることになりました。その後、片付けをしてから、皆で食事をして解散となったわけですが、夜になってあーちゃんから私のところに電話がかかってきて、今日1日どんなことがあったのかを聞かされました。……え? 私もいましたが? 話を聞いてみると、今日1日の記憶から私たち姉妹と伯父1人の存在が消えていました。めちゃくちゃ疲れながら付き添ったのに……。あーちゃんの兄弟は全員が糖尿病。そのため、食事会中も糖尿病の話で盛り上がっていました。するとあーちゃんも負けじと、自分は食事に気を付けていてケーキなんて何年も食べていないと語りだしました。その口ぶりは、ものすごくちゃんとしている風だったのですが……実際には、ケーキ以外の甘いものもたっぷり食べているのです。姉妹で「何言ってるの!?」と、思わず突っ込みたくなりました。--------------食事会をしたこと自体は忘れていないのに、誰がいたのかわからなくなるのではなく、一部のメンバーだけ記憶から抜け落ちてしまうこともあるのですね。でも、実際に時間も労力もかけて付き添った人からすると、記憶から消されてしまうのは少し寂しいかもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月29日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの通院に付き添っていたある日のこと。院内にあった休診の案内を見つけ、あーちゃんはメモを取っていました。しかし、たった1分足らずでまた同じようにメモを取ろうとして、短期記憶障害を目の当たりに。すぐにかかりつけ医に相談したものの、薬の増量を提案され、正しい知識を身に付けるための冊子を渡されて終わり。そろそろ専門医の受診が必要かもしれないと思うように……。もう新しいことを始めるのは無理毎週受けているインスリン注射とは別の日に、インフルエンザの予防接種を受けたあーちゃん。先生も診察室もいつもと違うため、名前を呼ばれていても理解ができずにキョロキョロしてしまいました。いつものパターンから外れてしまうと、もうひとりで対応するのは難しくなっているようです。以前はよく聞いていたこの言葉も、最近はすっかり聞かなくなりました。その代わり、めちゃくちゃ明るくこんなことを言うように。何の自慢にもなってないんですけどね……。10年以上も通院している病院のシステムがわからなくなってきたようです。「名前を呼ばれるまで待つ」というのも、できなくなってきました。やることはわかっているので、動いていたい様子。理解しているのか謎ですが、とりあえずやさしく言い聞かせておきます……。あーちゃんの異変に気付いてから、8カ月が過ぎました。最初のころのように、どうして付き添うのかと聞かれることはなくなったものの、自分が認知症であることを受け入れたわけではありません。ただ、自分の記憶力に問題があるというのはうすうす感じているようで、忘れてしまったことを取り繕えなくなると「私、忘れるの得意だから!」と言い切るようになりました。気にしないふりなのか、開き直りなのか……。そして、だいぶ普通の生活にも支障が出てくるようになり、10年以上も通院している病院のシステムもよくわからなくなってしまいました。診察のときにやらなくてはいけないことがある、というのはわかっていても、それが何かはわからないようで、あーちゃんももどかしそうです。さらに、自分のペースで動き始めてしまうため、順番がきていなくても処置室に入ろうとしたり、フライングで測った血圧の測定結果を、無記名のままナースステーションに勝手に置いてきてしまったりと、目が離せません。思えば初めて認知症のことで担当医の先生と話したとき、「もう新しいことは始められないし、2つのことを同時にはできません」と言われました。それは単純に洗濯をしながら食事の支度をするという同時進行のことだと理解していたのですが、もしかすると「やらなくてはいけないこと」と「指示を待つこと」も該当することになるのでしょうか……。--------------やらなくてはいけないことがあると思ったら、体を動かしていないと不安になるのでしょうか。どこに行っても自分のペースで行動されてしまうと、本当に目が離せないので付き添いも大変そうです。また、本人のプライドを傷つけないような配慮も求められそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月28日手首の骨折で約2カ月の入院期間中に、軽い認知症と診断された89歳の母。田舎町で1人暮らしをする母が心配で、退院直後に帰省したのですが、そのとき覚えた違和感は記憶障害だけではありませんでした。母の幻覚が疑われるきっかけになったエピソードをお話しします。携帯電話に映った娘の顔入院中に、軽度の認知症と診断された母が自宅へ戻ってきました。どんな状況か帰省して確認すると、たしかにただの物忘れとは違うような母の異変を目の当たりにすることに。それからは折を見て電話をかけて、体調はどうか、困っていることはないかと、母のガス抜きも兼ねて話をするようになりました。そんなある日、私からは電話していないのに「電話した?」と母から連絡があったのです。「ううん、してないけど」と答えると「電話が鳴った気がして携帯を開けたらあなたの顔が見えたから、電話もらったんだと思って」と母。しかし、母の使っている携帯電話は旧式のガラケーで、もちろん、相手の写真が出るような機能は付いていません。不審に思い「顔が見えたって、どういうこと?」と聞くと、一瞬黙り込んだ母はバツが悪そうに「じゃあいい」と電話を切ってしまいました。そのとき、私は母が退院してきたばかりのときに兄から聞いた話を思い出したのです。実家の冷蔵庫をあさる近所のおばさんそれは母の退院後、帰省した私を兄が最寄り駅まで迎えに来てくれたときのことです。実家へ向かう車中、兄がおもむろに「この間、2階にいた母が、下で物音がするから降りていくと、近所のおばさんが家に上がり込んで冷蔵庫をあさっていたって言うんだよ」と話し始めました。そのおばさんは私も知っていますが、とても親切な人です。それに、そんな大事件があったなら、聞くまでもなく母からその話をするだろうと待ってみましたが、帰省中、母はその出来事について何一つ語りませんでした。忘れてしまったのか、そもそもそんな出来事はなかったのか。だいたい、冷蔵庫をあさっていた後の続きがなかったことにも違和感があります。 電話に私の顔が映った話といい、近所のおばさんが冷蔵庫をあさっていた話といい、これは母が幻覚を見たと考えるのが最も自然だと思いました。幻覚は認知症の症状の1つだった!母から不可解な電話があった直後、私は認知症に幻覚症状があるのか検索してみました。すると、幻覚は認知症の代表的な症状の1つだと書かれていました。認知症について理解が乏しい私は、認知症=記憶障害と単純に考えていて、幻覚が症状の1つとは知りませんでした。そして、幻覚の中でも、母のように実在しないものが見える状態を正確には「幻視」というそうです。「家の中に知らない人がいる」「亡くなった妻や夫がいる」など、周りの人には見えなくても、本人には実際にはっきりと見えているのだとか。具体例を見てみると、家に誰かが盗みに入ったり、子どもの顔が見えたりするのは、よくあるパターンのようでした。では、今後母の幻視と直面したとき、私はどうすればよいのかを調べてみました。まずは否定しないこと。強く否定すると、自尊心が傷つけられたり、ストレスを感じたりして、症状が進む場合もあるのだそうです。「もういなくなったから大丈夫」「追い払ったよ」などと安心させ、話題を変えて気分転換させるのが良いということでした。まとめ母の幻覚とおぼしき症状を目の当たりにして、一瞬動揺してしまった私。しかし、認知症について知れば知るほど、おかしな言動を責め立てるのではなく、寛容に寄り添うことが大事なのだと教えられました。次からは、もう少し気持ちに余裕を持って対応してあげたいと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。イラスト/マメ美著者/あらた 繭子(55歳)大学生と高校生の子をもつアラフィフのフリーライター。長年の無茶な仕事がたたり、満身創痍の身体にムチを打つ毎日。休日のガーデニングと深夜のK-POP動画視聴が趣味。
2023年12月27日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんと外出すると、ほぼトイレ行脚のような状態になるほど、数分おきにトイレへ行くように。トイレ自体はひとりで入れるので、自分のタイミングで行ってもらうようにしていたところ、食事中に店外のトイレに行ったはずが迷子になるという事件が発生……。今後はその都度付き添いが必要かもしれないと思い始めました。当たり前のことができなくなる恐怖ある日の通院時。院内に掲示されていた年末年始の休診の案内を見つけ、あーちゃんはメモを取りました。しかし、たった1分足らずでメモをしたのを忘れたのか、再度メモを取ろうとしました……。短期記憶障害を目の当たりにして、すぐにかかりつけ医に相談しましたが、薬の増量や認知症に関する正しい情報が書かれた冊子をもらっただけで、何も進展することはありませんでした。先生も診察室もいつもと違うインフルエンザの予防接種。あーちゃんは明らかに動揺……。名乗りもせず、突然看護師さんのもとへ……。けげんそうな顔をされてしまいました。そんなあーちゃんをなんとか診察室へ誘導。今日、打ったのが何の注射なのか理解できていないようでした……。お年寄りの中には、キャッシュカードに暗証番号を書いてしまう人もいると聞いたことがあります。そんな人本当にいるのかと思っていたら……身近にいました(夫)。あーちゃんはお金を下ろすたびに暗証番号を忘れ、ヘルプの電話がかってくることも。暗証番号をカードに書くわけにはいかないので、お金を下ろすのも付き添わないと……。糖尿病の持病があるあーちゃんは、毎週木曜日にインスリン注射を打つために通院しています。インフルエンザの予防接種を受ける時期になり、できれば同じ日にしたかったのですが、予約が取れず別の日となってしまいました。いつもと同じ病院だけれど、診察室も先生も違う……。それが理解できなかったようで、あーちゃんは名前を呼ばれてもキョロキョロしていました。いつもと違うパターンには、もう対応できなくなってしまったみたいです。さらに、これまでに数えきれないほどやってきたであろう「キャッシュカードでお金を下ろす」というのも、暗証番号が覚えられずに失敗するように。何度も間違った暗証番号を入力してしまい、ロックがかかってカードが使えなくなるという状況も経験しました。確認してみると、まったく使ったことのない暗証番号を入力していたり、桁数が足りていなかったり……。そのたびに、「印鑑持ってきて」と大騒ぎ。カードに暗証番号を書くわけにもいかないので、お金を下ろすときは付き添うようにします。暗証番号は何十年も使っているもので、脳で覚えられていなくても体が覚えていてくれそうな気もしますが、どうしてわからなくなってしまうのか……。まあ、それが認知症だと言われればそれまでですが。こうして、昨日までできていたことも突然できなくなっていくのかと思うと、心配でたまりません。--------------日常生活を送る上で欠かせないことを忘れていくのは、近くで見守る身としてはとても心配ですよね。急にお金を下ろしたいときも出てくるとなれば、そこに毎回付き添うのも大変そうです。そんなときはどうするのか、早めに家族で話し合っておくとよさそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月27日結婚して3年目に義母と子どもとともにアキを置き去りにした夫から、大人しく従順な妻だったアキが立ち上がりすべてを奪い返すまでの逆転劇。交際中からアキを都合よく扱い、アキが妊娠すると雲隠れしたナオヤ。そのことを知ったアキの友人カオリは激怒。アキを連れてナオヤの家に行くのでした。そこで会ったナオヤの母はアキの子どもを産みたいという気持ちを優しく受け入れてくれます。しかし相変わらずアキとちゃんと話し合おうとしないナオヤはアキに「勝手にすれば?」と言い放つのでした。■前回のあらすじ母親の言うことを聞いたのか、やっとナオヤから連絡が来たのですが、「ガキとか無理だからそっちで勝手にすれば?」と相変わらず身勝手です。他に頼れる人もいないアキはナオヤの母親に電話します。ナオヤとどうなりたいのか…赤ちゃんが産まれたら、彼は変わる…?絶対に認知だけはさせると言ってくれたナオヤの母。そして彼女はアキにナオヤとどうなりたいのか聞いてきます。はたから見たら、ナオヤが子どもができたからといって変わるようには思えませんが…この時のアキは、ナオヤが変わってくれることに望みを託してしまったのです。次回に続く 「裏切り夫から全て奪ってやった話」(全104話)は21時更新!
2023年12月26日今から5年前、娘の病気や息子の大学進学、義両親の認知症など、いろいろなことで悩み、自分の中でいっぱいいっぱいの状態が続いていました。そんなとき、私の気持ちを前向きにするものに出合ったのです。苦しくてつらい日々当時の私は、ひとりになると勝手に涙が流れ、「お先が真っ暗」の状態でした。相談できる人もなく、苦しくて苦しくて心がどうにかなってしまいそうな毎日を過ごしていました。そんなある日、病気の娘から「ヨガに行ってみたい」と言われたのです。軽く体を動かすことは今の娘の体にも良いと思い、娘に付き添って一緒にヨガ教室に行きました。一瞬でも悩みを忘れることが大切初めは、気持ちが沈んでいたのもあり、あまり乗り気ではなかった私。ですが、ヨガ教室で「自分の呼吸に気持ちを集中すること」を教えていただき、一瞬でも家庭のことを忘れられて気持ちをリセットすることができたのです。その出来事に本当に助けられました。まとめ気持ちが沈んでいるときこそ、やったことのない何かをやってみて、気持ちを切り替えることも大切だと気付かされました。ひとりで考え過ぎるとどんどん落ち込んでしまいますが、気持ちを一度リセットすれば、新しく前向きな気持ちになれることを知りました。(60代/女性)※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/まげよ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年12月26日ウーマンエキサイトをご覧のみなさまピンキーです。今年も残すところわずかとなりました。みなさまは、どのような1年でしたでしょうか。私は実家の片づけを手伝ったり、何かと実家に呼ばれたりする1年でした。実家は物が多く、母は特に洋服が捨てられない人でした。今回は、買い物依存症だったかもしれない、母について書きました。■毎月たくさんの服を買っていた母母は3年前までパートで働いていました。仕事が終わるとお気に入りの洋服屋さんへ寄り道し、毎月たくさんの服を購入していました。子どもの頃からそんな姿を見ていたので、私は「また買ったんだ」「本当に洋服が好きだなぁ」くらいにしか思っていませんでした。そんな母は、私が子どもの頃から文句ばかり言っていました。私の父は仕事と趣味で忙しい人でしたが、母としてはもっと家にいて一緒に出かけたり、構ってほしかったのだと思います。自分の夫はあまり家にいないのに、義両親は毎日家にいる…そして、義両親の食事作りもしなければならない…一体何のために結婚したのか…そんなことをよく言っていました。母は何かイライラすることがあると…。義両親と同居しており、金銭的に援助もあって、母はパートで働いたお金をすべて好きなように使えました。働いたお金はほとんど、保険の支払いや洋服、装飾品を買うのに使ったそうです。働いている間は、毎月、何万円も服を買うのに使っていたと言う母。捨てることをしないので、服はたまる一方でした。“もう服は買わない!”と決めても、どうしてもフラッと洋服屋さんへ立ち寄って、服を買うことがやめられませんでした。 ■母が服を買わなくなったきっかけは…しかし、洋服は大好きでしたし、お金に困っているわけでもなかったので、何か行動を起こすこともありませんでした。そんな生活を続けていた母ですが、コロナ禍をきっかけに、仕事を辞めました。仕事を辞めて1年後、父が脳出血で倒れ、父が退院したかと思ったら、入れ替わるようにして、祖母が亡くなりました。結果的に、母は同居のストレスも、父が家にいないことへのストレスも、すべてなくなったのです。すると、今までのようにたくさんの服を買うこともなくなりました。ですが、大量の服は残ったままでした。今年のお正月のことです。母が「モデルルームみたいな部屋に住みたい」と言いだしました。一緒に話をしていた私と兄嫁が、「それなら物を減らさないと…」と、その日のうちから片づけを始めたのです。それがきっかけとなり、使っていない家具や、今後、着ることはないだろう服など、母はかなりの物を処分しました。最初はひとりでは服を捨てられず、私も一緒に手伝っていましたが、服の片づけをしていくうちに、母は自ら服を手放せるようになりました。2000着はあったであろう服が1000着になり、母は今後、「今ある服で生きていく」と話しています。まさかあんなに服が大好きだった母が服を手放せる日がくるとは思わず、きっかけさえあれば、人は変われるのだと実感した出来事でした。ということで、今年は実家の手伝いばかりしていたので、来年こそは私自身の家の片づけをしたい!そんなことを思っている今日この頃です。
2023年12月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。あらゆることを忘れてしまうようになった母・あーちゃん。しかし、ハイヒールをはくことは忘れていないようです。明らかに足元がおぼつかなくなってきても、自分ではその感覚はないようで、会うたびにハイヒールを履いています。さすがにけがが心配になったので、なんとかウェッジソールの靴を新調してもらいましたが、いざ会ってみるとまたハイヒール……。オシャレ心はまだまだ健在です。短期記憶障害がひどくなってきてあーちゃんは、外出すると数分おきにトイレへ行くようになりました。トイレ自体はひとりでできるので、勝手に行ってもらっていたのですが、お食事会の最中に店外のトイレへ向かって迷子になるという事態に……。そろそろ、トイレも付き添いが必要かもと思い始めていました。この日は年に1度の健診。質問の意味を理解しないまま答えたようで、看護師さんも困惑……。院内には、年末年始の休診予定が貼り出されていました。すぐにメモを取り出したあーちゃん。メモをしたのもつかの間……。すぐにまたメモを取ろうとします……。ついさっき、自分で書いていたよね……?あーちゃんの短期記憶障害を目の当たりにし、かかりつけ医に相談してみることに。かかりつけ医からは冊子が渡されました。冊子の内容はネットで調べればわかることばかり……。専門医ではないから、仕方ないのかもしれません……。あーちゃんの性格上、薬以外の提案は拒否しそうなので、もうできることはないのかも……。年に1度の健診の日。検査のために朝食を抜くように言われていたので、前日の夜と当日の朝に連絡を入れて、無事に朝食抜きで病院に到着しました。しかし、看護師さんからの「朝食は食べましたか?」の問いに元気よく「はい」と答えたあーちゃん。慌てて私がフォローしたので大丈夫でしたが、質問の意味が理解できていないのだろうと悟りました。その日、病院には年末年始の休診予定が貼り出されていました。忘れてはいけないとメモをとるあーちゃん。私もスマホで予定表を撮影したのですが、1分ほどして「年末年始の予定が書いてあるわね」と言ってメモを開きました。そして、たった1分前に書いたメモを見ながら「書いてあるわ!」と、ひと言……。いくらなんでも、忘れるのが早すぎるのでは?あーちゃんの短期記憶障害を目の当たりにして、私は早速かかりつけ医に相談してみました。しかし、インターネットでも調べられるようなことがまとめられた冊子を渡され、薬の増量を提案されただけ。そろそろ専門医の受診も考えなくてはいけないのでしょうか。でも、薬をもらう以外だと介護認定を受けて介護サービスを利用するのが一般的です。あーちゃんの性格上、きっとそれは拒否するでしょうし、本人の意思を無視するわけにもいかないし……難しい判断です。--------------受診する病院を変えるというのもストレスになりそうですし、病院を変える理由も忘れてしまうだろうということを考えると、なかなか積極的にはなれないですよね。でも、症状がどんどん進行しているようなので、一度専門家に相談してみるのはよさそうです。本人の意思を尊重しつつ、介護する側がすべて負担を背負うことがないような方法が見つかるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症が進行するにつれて、貴重品の管理も大変になってきました。大事なことは忘れないようにメモに書き、「いつもの場所」に置くようにしていたのですが、その「いつもの場所」すら忘れてしまうように……。貴重品を持たないわけにもいかないので、管理をどうしていくのか悩みどころです。ついに迷子になった母大事なことでも忘れることが多くなってきたあーちゃんですが、ハイヒールを履いて出かけるのは変わりません。しかし、最近は足元がおぼつかないため、靴屋へ連れて行き、なんとか好みに合いそうな靴を新調してもらいました。しかし、次の通院ではまたハイヒールを履いて現れ、足元にはそこまで不安はないと言い張るのでした。Kさんはあーちゃんの学生時代の友人で、娘さんは姉と幼なじみ。この4人で食事中、あーちゃんがトイレから一向に戻らず……。ついに、迷子になってしまったようです……。なんとか場所を特定して迎えにいくと、今いるビルとはまったく別のビルにいました。あーちゃんはもともと頻尿でしたが、最近は特にひどくなっているように感じます。さすがに尿パッドを付けたらどうかと言っても拒否……。もう、外食も厳しくなってきたかもしれません。ある日、あーちゃんと姉が学生時代からの友人であるKさん母娘と4人でお食事会をしたときのこと。途中でトイレに行ったあーちゃんが一向に席に戻らず、その場にいた全員が心配していました。すると、「どこにいるのかわからない!」と、あーちゃんから電話がかかってきました。周りにあるものを聞き出して、なんとか場所が特定できましたが、なんと食事会をしていたお店のあるビルとはまったく別のビルの違う階にいました。Kさんは認知症のことを知っているため、そこまで混乱はなかったものの、店外のトイレは付き添いが必要だと実感した出来事でした。そしてこのトイレ問題は、最近私たち姉妹の悩みの種でもありました。しかし、インターネットで調べてみると、認知症の頻尿は珍しくないようです。どうやら、トイレに行った記憶がなくなってしまうからだそうで……。お出掛けのたびにトイレ行脚になるのは、かなりストレスです。--------------認知症を患う家族が戻ってこないとなると、焦ってしまいますよね。外食するときにはトイレの場所がどこにあるのかを事前に確認し、付き添いも必要になってきそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月25日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。娘たちに通帳と印鑑を預けていることを忘れ、実印登録の変更をしてしまった母・あーちゃん。なんと、あーちゃんのお金を密かに狙っているであろう夫のたんたんとともに手続きをしていたことが発覚。慌てて再度変更手続きをすることに……。靴を新調したけれど…長い結婚生活の間、ずっと夫のたんたんに苦しめられてきたはずなのに、認知症は母・あーちゃんのそんな記憶すら消してしまっていました。再度姉妹で刷り込み教育を実施することにしましたが、わかっているかどうか、正直微妙なところです。さらにこのころ、メモを「いつもの場所」に置いておくというのも難しくなってきました……。あーちゃんは今でもハイヒールをはいています。何度言っても、足元がおぼつかないのを認めたくないようです……。なんとか、あーちゃん好みの靴を選んでみました。本当はこういう靴が一番ですが、あーちゃんの好みからはかけ離れているのでNG……。めちゃくちゃ盛り上げておだてた結果、無事にお買い上げです。帰り道でも、何度も同じ話を繰り返していました。しかし、次の通院ではまたハイヒールをはいていて……。なんだかんだ言い訳をしていました。また始まりました……。病院の帰り、お茶をしているときにトイレに並んでいたあーちゃん。しばらくすると、急にドアノブをガチャガチャし始めました……。そして、ドアが開かないことを確認して、店員さんに文句を言っています。さすがに予想外の展開で私たちもビックリ……。中から人が出てくると、何事もなかったかのように入っていったのでした……。もともとオシャレ好きだったあーちゃん。そこは認知症が進行しても変わらないようで、70歳を超えていても、まだ細い7cmほどのハイヒールをはき続けています。足元がおぼつかないから、卒業してほしいと言っても聞く耳をもたず……。でも、さすがにけがも心配なので、抵抗するあーちゃんをなんとかなだめながら靴屋さんへ行き、好みに合いそうな靴を選んで買ってもらいました。これで安心……と思いきや、自分の足元はおぼつかないと思われることに納得がいっていないようでした。しかし、次の通院に付き添ってみると……。またいつものハイヒールで登場したので、新しい靴をはくように強く言いました。そして通院後にお茶をして帰ったのですが、そこで人がまだ入っているトイレのドアを開けようとするという謎の行動に……。もしかして、並んでいるうちになぜ自分が並んでいるのか忘れたということ!?--------------70歳を超えてもまだハイヒールをチョイスしているのは、女性としてとてもかっこいいと思いますが、心配も増えるところなので、家族としてはそろそろ卒業してほしいですよね。あーちゃんも納得して購入した靴に意識が向くように声がけしたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月24日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。新しい薬を追加してから初めての通院。全身を黒のワントーンでまとめてオシャレをしていて、もしかしたら薬の効果かも? と思ったのもつかの間……。外食に行っても自分が何を食べているのかがわからず、移動中もずっとトイレに行きたがるなど、気になる症状はそのまま続いていたのでした。「いつもの場所」を忘れてしまう…やらなくては思いつつ、先延ばしになっていた銀行の手続きと掃除をするため、姉妹そろって実家へ向かいました。銀行の手続きは、お姉さんの手厚いサポートもあり無事に終了したのですが、実家の掃除で問題が発覚。糖尿病を患う母・あーちゃんの部屋に、なぜか大量のお菓子があって……。この日、フロア係にじっと見つめられながら、印鑑登録の変更手続きが完了。あーちゃんの財産を狙うたんたんと手続きしてしまわないよう、次は娘に相談するように伝えます。※たんたん:ワフウフの実父(あーちゃんの夫)姉妹で相談して「刷り込み教育」を実施することに。刷り込み教育を受けたあーちゃんの反応……。全部あーちゃんから聞いた話ですけど……。勝手にいろいろな手続きをしないよう、今回もメモを残すことに。少し前まで、ひんぱんにメモをとる姿を見かけていましたが、今はさっぱり……。大事なことなので、メモに加えて口頭でも伝えておきます。しかし、内容を確認するために「いつもの場所」から移動させてしまいます。「いつもの場所」からメモを動かさないように強く言うのですが……。メモの場所ではなく、内容がわからなくなってしまったようです……。いつもの通院に合わせて、実印登録の変更手続きをしに行きました。フロアご案内係の人からの視線を感じ続けていましたが、あーちゃんのお金をたんたんに奪われないためには必要な手続きなので、やるしかありません。そして、ついでにたんたんの悪事を刷り込んでおきましたが、まるで初めて聞いたかの反応を示していました。全部あーちゃんから聞いた話なんですけどね。ほんの少し前までは、何かあるとすぐにメモをしていたあーちゃん。しかし、もう「メモを取った」ということを忘れてしまうようになり、その意味がなくなってしまいました。そのため、家の掃除をしたときに、大事なことを書いたメモの置き場所を決めたのですが……。しばらくすると、そのメモに書かれていることの意味を聞くために決まった場所から持ち出し、やがて「いつもの場所」自体を忘れてしまったのです。しかし、どこかでメモを目にすることもあるようで「通帳と印鑑って何のこと?」と、そのたびに意味を確認してくるように。「通帳と印鑑は娘たちが預かっている」というたったひと言のメモについて、一体何度説明したことか……。--------------本人に悪気がまったくないので、責めるわけにもいかないですが、何度も同じことを説明するのはストレスになりますよね。言い方によってはプライドを傷つけるかもれないと思うと、言葉選びも慎重にしなくてはいけません。しかし、メモの管理も難しくなってくる状況だと、貴重品の取り扱いも心配ですね……。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、看護師さんから言われたように、もうひとりでは通院が難しい状態になっていました。しかし、自分が認知症であることは頑として認めようとせず、認知症の薬が処方されているだけで怒り、勝手に病院を変えようとするなど、見ていないところで何をするかわかりません……。あーちゃんの認知症が進んでいくにつれて、悩みの種となっていたのが「どこまでまわりに話しておくか」ということ。今後ご迷惑をかけるかもしれない人には、伝えておかないといけないとは思いつつ、ウワサ話のように知れ渡るのは避けたいところ……。一応、実父と同居してはいるものの、こちらは頼れそうにない状況で……!? 自分たちのサポートだけでは厳しく… 実父と同居してはいるものの、夫婦仲は悪く何度も別居。さらに離婚調停も経験しています。そんなこともあり、こちらは頼れそうにない状況です……。 あーちゃんは、病院での注射が週1になっていることも忘れるし、薬が足りているかどうかもわからなくなっていて……。 メールのやりとりもかみ合わず、こまめな連絡だけでは限界を感じ始めています。 あーちゃんは、夫(つまり私の実父)である「たんたん」と同居しています。しかし、夫婦仲は悪く何度も別居をしているし、離婚調停も経験しています。たんたんは、経歴だけは立派で社会的地位もそれなりにありましたが、家庭での振舞いはとても褒められたものではありませんでした。 ただ、関係性はどうであっても、離婚せずに一緒に暮らしている以上、あーちゃんの付き添いや投薬管理は配偶者であるたんたんにやってほしいところです。とはいえ、これまでのことを考えると、たんたんはあーちゃんのお金を狙っているだけで面倒をちゃんと見るとは思えず、やはり姉妹で協力しなくてはいけないのかと思うのです。 最近のあーちゃんは、病院での注射が週1になっていることも忘れるし、薬が足りているかどうかもわからなくなっているし、メールのやりとりもかみ合わず、こまめな連絡だけでは限界を感じ始めています。医師からも、介護認定を受けて訪問看護で投薬管理をしてもらうほうがいいという提案をされ、また考えることが増えたのでした……。 --------------同居している夫がいるのに頼れないというのはつらいですよね。でも、訪問介護での投薬管理という新たな選択肢が出てきて、ワフウフさん姉妹の負担もすこし軽くなるかもしれません。それぞれ自分たちの生活もあると思うので、プロのサポートもうまく活用できるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、数分前のことも覚えていられなくなっていて、言うこともコロコロ変わってしまうような状態です。ひとりでの通院も難しいため、投薬管理と通院は姉妹で手分けしながらサポートするように。どうしても自分が認知症だと受け入れたくないあーちゃんは、ついに認知症の薬を処方する病院はもう通わないと言いだし、近所のクリニックへ足を運んでいました。しかし、持病も見てもらっていることも考えると、転院は得策ではないと説得。すると「この病院をやめるなんて考えたこともない」と言ったのでした……。 どこまで報告しておくべきか… 今、私たち家族が悩んでいることは、まわりの人たちにどれくらい現状を報告すべきか、ということです。 昔から群れるのを嫌っていたあーちゃんは、同性から嫌われやすいタイプでもあったので、ご近所で仲良くしている人は数人。しかし、この仲良しの方の中には、あーちゃんを嫌う集団とも仲良くしている方がいて……。 どこもおかしくないのに、どうして認知症の薬が出ているのかと納得できない様子のあーちゃん。先生が必要だと診断したからだと答えると「それって私が認知症ってことじゃない!」と怒りだしました。 私たちも、どうやって答えればいいのか回答に悩んでしまいます。しかし、さらに悩んでいるのが、まわりの人たちにどれくらい現状を報告すべきか、ということです。 ひとまず、今後ご迷惑をおかけすることがあるかもしれない学生時代からの友人には連絡しました。昔から群れるのを嫌っていたあーちゃんは、同性から嫌われやすいタイプでもあったので、ご近所で仲良くしている人は数人です。しかし、この仲良しの方の中には、あーちゃんを嫌う集団とも仲良くしている方がいて、ご近所中にあーちゃんが認知症だと知れ渡ってしまうキッカケになりかねないので、そこは慎重に判断すべきところです。 ダンスの先生や他の古いお友だちなど、言っておくべきだとは思うけれど「今」ではないと感じる方には、どんなタイミングで伝えるべきなのか……。初めてのことで何もわからずにいました。 --------------親の交友関係までしっかり把握している、という人はあまり多くはないのではないでしょうか。しかし、もし親にもしものことがあったら……と考えると、最低でも定期的に会っている人については、知っておいたほうが安心かもしれません。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの気になる様子についてかかりつけの医師に相談したところ、新しい薬が追加されることになりました。どんな薬かとインターネットで調べてみると、中期以降の認知症に処方される薬のようでした。まだ診断を受けて半年足らずだというのに、思ったよりも早く進行している事実にショックを受けるのでした……。一体何を食べているの…?新しく薬が追加されてから、最初の通院。毎回着ていたカーキのブラウスではなく、黒のワントーンコーデでオシャレになっていた母・あーちゃん。もしかして、新しい薬が効いている?と淡い期待を抱いたものの、外食をすれば「これ何?」の繰り返し、出先でも「トイレに行きたい」の無限ループ、さらに外出している目的もすっかり忘れていて、相変わらずのあーちゃんでした。銀行に到着すると、あーちゃんはやっぱり今日の目的を忘れていました。銀行のお姉さん、いろいろとありがとうございました……。再発行していたキャッシュカードがなくなっていることが発覚。その後、掃除をするため実家に向かい、まずは台所をチェック。予想どおり、使用感ゼロ。とりあえず、見えるところからどんどん片付けていきます。そこで、箱に隠してあったキャッシュカードを発見……!それはこっちのセリフ……。隠した理由は本人しかわからない……。実印を預けたことを忘れ、印鑑登録の変更をしていた……。しかも、たんたんと!※たんたん:ワフウフの実父(あーちゃんの夫)よりによって、あーちゃんの財産を狙うたんたんと手続きをするなんて……。悲しそうな表情はするけど、きっと怒られている理由はわかっていない……。そんな中、押し入れを開けると……。大量のお菓子を発見!あまりの衝撃に、姉妹で顔を見合わせます。あーちゃんは糖尿病も患っているのに……? お菓子……?延び延びになっていた銀行の手続きに向かった私たち。あーちゃんは、銀行のお姉さんに誘導されないと書類が書けない状態でしたが、なんとか手続きは終了。続いて掃除と失くしたらしいキャッシュカードの捜索のために、そのまま実家へ直行します。実家に入ってまずチェックしたのが台所。予想通り、まったく汚れていないので食事の用意はしていないと思われます。パンやバナナがあったので、そういった調理不要なものを食べているのか……? と、考えている時間はなく、すぐに部屋の掃除に着手。探していたキャッシュカードも無事に発見しました。そんな中、あーちゃんが勝手に実印登録の変更手続きをしていたことが発覚。次から次へと問題が出てきます……。さらに、片付けようと思って開けた押し入れの中に、大量のお菓子を発見! よく見ると、賞味期限が何年も切れているものもあります。そもそも、あーちゃんは糖尿病なので、お菓子が家にあるはずがないのですが……。これは、一体どういうことでしょう??--------------銀行の手続きが済んでひと段落だと思ったところで、大きな問題が発覚しましたね。隠していたお菓子を食べていたとしたら、糖尿病にも影響がありそうです。もしかして、自分に持病があることも忘れてしまったのでしょうか……? より管理が必要になってきますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。どこにいても、すぐに周りの人と打ち解けて、親しげに話している母・あーちゃん。しかし、あとで話していた内容を聞いてみると「さあ?」と、まったくわかっていないことも多々……。最近では、話を合わせるスキルも衰えてきたのか、とんちんかんな返事をすることも増えてきました。新しい薬の効果?あーちゃんに変化が…かかりつけの医師に最近のあーちゃんの様子を相談したところ、薬が新しく追加されることになりました。インターネットで調べてみると、どうやら中期以降の認知症に処方される薬のようで、まだ診断を受けてから半年もたっていないのに、想像以上に進行が早くてワフウフさんはショックを受けてしまいます。今日の通院コーデは、着慣れたカーキのブラウスではなく、シックなワントーンコーデ!言っていることは同じでも、表情がなんだか明るい!突然、先日亡くなった自分の妹について話しだしましたが、不仲の原因がたんたんになっていました……。※たんたん:ワフウフの実父(あーちゃんの夫)本当の不仲の原因は、あーちゃんの失言によるもの。まぁ、たんたんには罪がたくさんあるので、ついでに不仲になった原因になっておいてもらうことにします。通院を終え、腹ごしらえに向かった私たち。そこで、見るものすべてについて聞いてくるあーちゃん。何もわからないながらも、一応完食してくれました。食事を終え、一緒に実家のある駅まで行くと言うと、理由を聞かれてしまいました。銀行に行くのは納得してくれましたが、用件がわからないようです。お店を出る前にトイレに行きますが、目の前の洗面台にも気付いていない様子……。帰り道、電車の向かい側からあーちゃんを見ると、話しているのに表情は「無」でした。そして、最寄り駅に着いて早々に「トイレ」……。姉は怒りを必死にしずめながら、尿漏れパッドの装着を提案したのでした。結局、尿漏れパッドを装着するためにまた「トイレ」へ……。薬を追加してから初めての通院。「毎回ついてきてくれなくても大丈夫なのに」と、言っていることはいつもと変わらないあーちゃんですが、どことなく表情が明るいように感じました。さらに、季節に関係なく着続けていたカーキのブラウスから卒業し、全身を黒で統一したシックなコーデでオシャレまでしています。これは薬の効果なのか……!そしてこの日は、通院のついでに延び延びになっていた銀行の手続きをすることにしていました。ここ最近のガス代の請求金額から、おそらくもうあーちゃんは食事の支度はできていないと思った私たち姉妹は、ひとまず腹ごしらえをしようとごはん屋さんへ。しかし、メニューの写真を見ても実物のお料理を見ても、あーちゃんは自分が何を食べているのか理解できていないようでした。なんとか食事を終えて帰路に着きましたが、今度は「トイレに行きたい」の無限ループが始まりました。姉が尿漏れパッドを使うように言ってなんとかループが終わったものの、短時間で何度も行かれると、こちらのペースも乱されてしまいます。とはいえ、トイレの訴えをスルーするわけにもいかないので、困ったものです。--------------服装や表情など、新しい薬を追加してからあーちゃんに変化が見られるようになりましたね。これが薬の効果ならうれしいですが、自分が食べているものがわからなかったり、短時間のうちに何度もトイレに行ったりと、気になる行動もまだ続いています。この調子だと、必要な手続きは早めに済ませておくのが安心かもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月21日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんに認知症と思われるような症状が出て、脳ドックを受けさせたのですが、そこまで心配するような結果ではなくホッとしていた矢先……。母ひとりで通院している病院の看護師さんから、通院には付き添いが必要だと言われてしまったのでした。検査結果とは異なり、そこまで楽観視できる状況ではなくなっていました。あーちゃんの通院スケジュールは、3週間おきに検査&診察、それ以外の週は注射のみというシンプルなもの。しかし、ワフウフさんの姉がちゃんと注射に行ったのか確認の電話を入れると「もうあの病院には行くのやめたの!」と言われてビックリ。もう近所にある別のクリニックの予約も入れていて……!? 通院スケジュールもこなせない母 母・あーちゃんの通院スケジュール。3週間おきに検査&診察があり、それ以外の週は注射のみなのですが……。 今度は母が突然、「膀胱炎っぽいのよ」と言いだしました。 自分は何も問題ないと信じているあーちゃん。どうやら認知症の薬が処方されているのが気に入らないようで、勝手に近所の病院に変えようとしていました。 結局、別の日に予約を取り直して注射は受けられました。しかし、今度は「膀胱炎っぽい」と言いだします。そこで尿検査もしてみたのですが、原因はよくわかりませんでした。そして、待ち時間の合間合間で、10年以上通い続けた病院は変えないほうがいいと説得に努めましたが……。 「この病院をやめるなんて、考えたこともないわよ!」と笑顔でひと言。 えぇぇぇ……? 自分がすごい剣幕で病院を変えようとしていたこと、忘れちゃったのですか……? --------------悪気がないというのは理解していても、こんなふうにたったひと言で振り回されてしまうと、家族も気苦労が絶えませんね。ひとりで抱え込まずに家族で協力しながら、辛抱強く寄り添っていきたいものですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月21日日々の生活に介護と育児の両立は、私にとってまるで綱渡りのような挑戦でした。私が体験した介護と育児のダブルケアの現実を率直にお伝えします。認知症と診断された父私の父が少しずつ日常生活に不安定さを見せ始め、医師から「認知症」の診断が下された瞬間、私たちの日常はがらりと変わりました。父は頼りにしていた存在であり、その変化は私たち家族にとって衝撃的でした。私は当時、小さな子どもを育てていました。育児自体が大変なのに、さらに父の介護が加わり、ストレスは日に日に増していきました。日中の育児、夜間の父のケア、そして仕事……。すべての責任を背負いながら、心身ともに疲弊していく過程がつらかったことを覚えています。介護と育児のダブルケア介護の道はトラブルや困難がつきものでした。施設探しの際には、安心できる場所を見つけることに難航しました。また、父の認知症の進行に伴う行動の変化や、医療面での問題にも直面。しかし、これらの問題に向き合い、解決策を模索することは、家族としての成長をもたらしました。困難な状況の中で、家族の絆も強化されたように感じます。兄弟姉妹や夫との協力が、私たちの日常を支えてくれました。認知症の父に対する理解と、子どもへの愛情を分けることは、私たちにとっての生きる力でした。最後の別れ父の最期が訪れた日は、私たちにとって忘れられない瞬間でした。病室には静けさが広がり、ただ時が過ぎるのを待つばかりでした。父は静かに息を引き取り、その瞬間、部屋には穏やかな平穏が広がったのです。私たちは手を取り合い、感謝の気持ちと深い悲しみに包まれました。父が苦しむことなく、家族の中で安らかに旅立てたことに、心からの感謝を捧げました。長い介護の道のりが終わり、父は苦しみから解放されました。その後、家族で父の遺体を整え、最後のお別れの準備をしました。心から感じる悲しみがありながらも、父への愛情と尊敬の気持ちが満ちていました。父の最期をみとることができたことは、家族全員にとって大きな誇りでした。葬儀の日、親戚や友人、父の友人たちが集まり、父の人生を称える言葉や思い出を分かち合いました。私たちは共に涙を流し、笑顔を見せながら、父の人生を祝福したのです。父が私たちに残してくれた思い出や教訓を胸に、私たちは前向きに生きる決意を固めました。まとめ介護と育児のダブルケアは大変な道のりでしたが、家族の絆とサポートが私たちを支えました。困難に立ち向かうことで、新たな力を見つけることができました。同じような状況にいる方々へ、希望と勇気を届けられたらと思います。文/桜井美咲※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年12月20日