アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、自分がどんな薬を処方されているのか、そしてちゃんと服用しているのか、自分では把握できない状態になっているようです。しかし、自分自身では今までと何も変わっていないと思っていて……。脳ドックへ行き、あーちゃんの脳の状態と普段から処方されている薬の詳細が判明。しかし、逆にそれが心配を大きくしたため、数日後に控えた糖尿病でかかっている病院の受診に付き添うことに。そこで、さらに詳しい状況がわかったのでした。 いろいろと詳しい事情が判明 あーちゃんは病院への付き添いを拒否しましたが、心配だからと押し切ってなんとか突破。突然やって来た娘たちに担当の院長先生も驚いた様子でしたが、とても丁寧に対応してくれました。 そこでわかったことは、あーちゃんがインスリン注射を断ったことや、認知症の検査をしたときに家族の連絡先を頑として教えなかったことなど……。知らなかったとはいえ、あーちゃんの失礼をお詫びすると、院長先生は「お上品だけど、頑固ですもんね」と。おっしゃる通りです……! ひと通り状況がわかり、しばらくはこれで様子見かと勝手に思っていたのですが、あーちゃんがひとりでインスリン注射をしに行った日、看護師さんから姉に連絡が入りました。それは、もうひとりでの受診は難しいから付き添いが必要だというものでした……。 --------------これまでは病院に付き添ったり服用する薬を共有する必要はなかったかもしれませんが、あーちゃんの置かれている状況を把握するには良い機会だったのかもしれませんね。特に糖尿病という持病がある以上、投薬管理は必須。一緒に受診できてホッとしたのではないでしょうか。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月19日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんのプライドを傷つけぬよう、娘たちからのプレゼントということで脳ドックに連れ出すことに成功しましたが、当日の待ち合わせ場所に現れたあーちゃんは、何の日かすっかり忘れていました……。想像以上に深刻な状態かと思われましたが、検査の結果は特に大きな異常はなし。しかし念のため血液検査もすることに。脳ドックの結果、特に大きな異常はありませんでした。あーちゃんは、特に困っていることはない、薬は不要だと医師に自ら伝えたのですが、娘たちの本音としては薬は飲んでほしい……。しかし、お薬手帳をよくよく見てみると、なんとすでに認知症の薬が処方されていたのでした……! 「できるだけやさしく」をモットーに 病院から帰ると、あーちゃんは涙目で「私、どこかおかしいの?」と心配そうに聞いてきます。ハッキリ言ってほしいと言われても、本人を傷つけたくないという気持ちもあり、なかなかストレートには伝えられず……。 できるだけ言葉を選び、ふんわりとやさしくあーちゃんをなだめます。しかし、そうすると結局本人も理解できないようで、また「どんなところがおかしいの?」と最初に戻ります。いつまでたってもこの繰り返しで、無限ループに突入してしまうのです。 あーちゃんは、自分の母(つまり私の祖母)が認知症でどんどん壊れていく姿を目の当たりにしているので、自分はそうなりたくないと言う気持ちがとても強いのかもしれません。それはわかるのですが、無限ループは……正直キツイですね。 --------------毎回涙目で聞いてこられると、無下にすることもできないですし、家族としてはつらいですよね。とはいえ、ストレートに伝えて悲観されても困るので難しいところです。何か心が落ち着く「魔法の言葉」を見つけられるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月18日皆さんは、家族の介護をした経験はありますか?今回は義家族の介護を押しつけられた女性のエピソードと、感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!介護を手伝わない父両親と姉と暮らす4人家族の主人公。母は看護師として、夜勤のある生活を送っています。そんなある日の出来事です。父が突然、主人公にとっては祖母である父の母と一緒に暮らすことになったと言ってきました。祖母は思うように体が動かなくなっていたため、介護が必要な状況でした。母は祖母の介護のため、夜勤のない病院に転職するのですが、仕事をしながら介護をする忙しい日々に母はだんだん痩せていってしまい…。母からは笑顔が減っていって…出典:エトラちゃんは見た!主人公や姉も介護を手伝いますが毎日手伝うことはできず、母からは少しずつ笑顔が消えていきました。そして主人公が高校生になった年に、祖母は息を引き取ります。祖母との別れを悲しみながらも、母の負担が減ることに安堵する主人公。しかし次は父の兄が病気になり…。「介護には女手が必要だろう。親族で女手があるのはウチだけなんだ」と母に押しつける父。父は相変わらずまったく手伝わず、苦労が絶えない母なのでした。読者の感想介護はする人にとっては大きな負担ですよね。それが自分の親族ではなく義家族なら、精神的な負担はさらに大きいものになると思います。(30代/女性)父の家族なのにもかかわらず、まったく手伝わない父に怒りがわきました。介護は抱え込んでしまいがちですが、つらいときはつらいと声をあげて、周りの人を頼ってほしいなと思います。(40代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2023年12月18日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが、自分でお金の動きを把握できなくなったことがきっかけで、認知症なのでは……? という疑念を抱いたワフウフさん。早速姉に相談して母に脳ドックを受けてもらうことに。思えば、ほかにも気になる症状がいくつかあって、不安は大きくなるばかりで……。脳ドックの日、あーちゃんは待ち合わせ場所に現れたものの「今日は皆で何の集まりなの?」と言い、なぜ集まっているのか忘れてしまっていました。さらに病院への道中も、何度も事実と異なる話を繰り返すなど、姉と目くばせを交わしながら事態の深刻さを感じてしまいます。結局、その場では診断は下りず、血液検査をしてからいろいろと話し合うことになったのですが……。 知らぬ間に始まっていた治療 医師から「何か困ったことはないか」と尋ねられたあーちゃんは、オホホと笑いながら「まったくない」と答えました。いや、脳ドックの日に保険証を忘れて、マイナンバーカードにいたっては、作ったのかどうかもわからない状態で、十分困っていたのですが……? さらに、薬を出そうとする医師には自ら「お薬は必要ありません」と断る始末。そこは、姉が飲んでほしいとハッキリあーちゃんに伝えたのですが……。なんと、すでに通院している糖尿病の病院で、認知症の薬が処方されていたのです。これには皆ビックリ。 そしてお薬手帳をよく見てみると、もう1つ気になる点が。持病の糖尿病の治療として、インスリン注射が1カ月分処方されているのが確認できているのに、本人は「3回だけして終わった」と主張しているのです。投薬管理が自分でできているのか、そこから確認する必要がありそうです。 --------------自分では何も体の変化を感じておらず、困ったこともないと思っていても、家族にとっては不安になってしまうことばかり。さらに知らない間に認知症の薬が処方されていたことを考えると、少なくとも糖尿病の治療で通っている病院の医師は、何かしらの変化を確認しているのかもしれませんね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月17日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。仕事を続けながら介護を任された母主人公の母は頼られると断れない性格です。母は看護師として忙しく働きながら、伯父の介護もしています。ある日、父から遠くに住んでいる叔母の介護も頼まれた母。主人公は父を「運転免許もない母がどうやって…」と問い詰めます。父は「電車で行けばいいじゃないか」と一言。驚いている主人公と母を前に「最低でも週に2回は…」と条件を口にします。主人公は「お母さんを何だと思っているの!」と激怒しますが…。空気を察した母は…出典:エトラちゃんは見た!今までいろいろなことを押しつけられても、何とかこなしてきた母。疲れ切った母は「ある決断」を下します。ここでクイズ叔母の介護まで押しつけようとする父に対する母の返答は?ヒント!心身ともに疲れ果てた母が下した決断です。限界を感じた母の決断出典:エトラちゃんは見た!正解は…正解は「『わかりました』と納得した」でした。断れない性格の母に対し「頼まれてくれるよね?」と威圧的に頼む父。主人公は限界を感じている母に「遠方に住む叔母の介護は断って」と説得しますが…。その説得もむなしく、母は了承してしまうのでした。イラスト:エトラちゃんは見た!※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2023年12月16日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ある日、母・あーちゃんから1本の電話がかかってきました。まとまった現金が置いてあるはずの貸金庫に、お金がないと大騒ぎするあーちゃん。しかし、お金を動かしているのはどう考えても本人。もしかして、忘れている……? ほかにも最近は少し様子がおかしいと感じることもあって、姉に相談して脳ドックを受けさせることにしたのですが……。自分がしているはずのお金の出し入れを忘れているのでは……? 1本の電話をきっかけに、あーちゃんの様子を冷静に思い返してみると、気になるところがいくつか出てきました。そこで姉に相談し、姉妹からのプレゼントということで、脳ドックを受けてもらうことになったのでした。 検査が終了。その結果は…? 待ちに待った脳ドックの日。あーちゃんは約束どおり待ち合わせ場所にやって来ました……が、到着するなりうれしそうに「今日は皆で何の集まりなの?」と聞いてきました。 あーちゃんは、脳ドックの日だということを忘れてしまっているようです。その後も、事実と異なる話を繰り返し話してきて、姉と目くばせを交わしながら、どんどん暗い気持ちになっていったのでした。 病院に着くとすぐに呼ばれ、小一時間ほどで検査は終了。医師によると、年齢なりの動脈硬化や萎縮はあるものの、特に大きな問題はないとのこと。しかし、オプションでつけたテストでは、なんとも言えない微妙な結果をたたき出していました。 結局、次に血液検査をしてからこれからのことを判断することに。次回の予約を入れて病院を後にしたのですが、あーちゃんからはどこかおかしいのかと何度も涙目で聞かれ、ひたすらなだめ続けながら帰りました。 --------------病院に来た目的を忘れている様子の母を見て、何となく暗い気持ちになってしまうのは理解できるのではないでしょうか。「長谷川式認知症スケール」とは、日本国内の多くの医療機関でも使用されている認知症の簡易検査。信頼性の高い評価法といわれています。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月16日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ある日、ワフウフさんの母・あーちゃんから1本の電話がかかってきました。その内容は、貸金庫にお金がないというもの。そんなはずはないと思いつつ、ワフウフさんが詳しく話を聞いていると、なんだか普段と様子が違うように感じたのです。いろいろと事情があり、母・あーちゃんのお金に関しては、ワフウフさんと姉も把握していて、一部は預かっています。そんなあーちゃんから、1本の電話がかかってきました。それが、あーちゃんの認知症を疑うきっかけになったのでした。 もしかしたら、認知症…? 貸金庫に入れるのは本人だけなので、知らないうちにすっからからんになっているなんてことは考えづらく、おかしいと思った私は姉に相談してみました。 実はこの日以外にも、私が母のあーちゃんの行動をおかしいと思ったことがありました。「同じ話を何度もする」「何度も行ったことがある場所なのに、自分の居場所がわからなくなる」など……。 さらに、私たち姉妹が把握していない場所に現金があると言っているのですが、その金額が貸金庫にあった金額とほぼ同額。やっぱり、自分でお金を移したことを忘れているだけのようです。もしかして、認知症なのかもしれない……。そう思ったとき、私を悩ませたのは「どうやって病院へ連れて行くか」でした。 あーちゃんはプライドが高く、そのままストレートに「認知症の検査」というと、断固拒否されてしまいそうです。そこで、姉とじっくりと策を練り、脳ドックをプレゼントするということに。おかげさまで、あーちゃんは喜んで病院に行くと言ってくれて、ひとまず第一関門は突破したのです。 --------------当たり前ですが、自分が年を重ねれば同じように親も老いていきます。自分自身で体の変化を感じるようになったときには、親の言動や行動をいつも以上に慎重に観察するようにして、ちょっとした変化を見逃さずにしておきたいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月15日皆さんは介護の経験はありますか?今回は老人介護施設にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!入居者の女性が弱音を…主人公は老人介護施設で働いています。そこへ1人の新人が入ってきたのですが、言葉遣いが丁寧ではないため、主人公はいつもハラハラしながら見守っていました。そんなある日、主人公がお世話をしている入居者の女性が、体調を崩した後から急に弱音を吐くようになってしまったのです。女性を励ましたのは意外な人物出典:エトラちゃんは見た!主人公が優しく声をかけても、女性は寂しそうに俯くばかりです。しかしそんなある日、例の新人が女性のお世話をするために部屋に入ってきました。そして女性がいつものように「私はもうダメなんだね」とポツリと呟いたときです。新人は「100歳を超えてるんだから、体にガタが来てあたりまえじゃないですか」と返事をしたのです!そんな返答が帰ってくるとは思わず、主人公と女性は固まってしまうのでした…。読者の感想新人のまさかの言葉に、女性がこれ以上落ち込まないか心配になりました。あまりにもまっすぐな言葉で、ショックを受けてしまいそうですね。(30代/女性)新人教育は相性もありますが、難しいことが多いですよね…。こんなことを言われたら、誰でも驚いて呆然としてしまいそうだと思いました。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2023年12月14日同居をしている姑が認知症になり、おかしな言動が増え始めました。私が耐えきれずに夫に相談すると……。そんな私のお話です。 この言動は病気だから?元々姑とは良い関係性ではなかった私。とはいえ、夫よりも姑といる時間が長いので、姑の言動をよく把握していました。そんなある日、姑の異変に気付いて……。 姑の異変を感じつつも、「この私に向けられた敵意は本気なのか?」「それとも認知症なのか?」というようなことが増え、夫に相談していました。 なかなか認めようとしない夫夫は、「認知症じゃないでしょ?」という気持ちが強く、私が姑から受けたひどい言動を報告しても、「お前が嫌いだからってオーバーに言ってるだけだろ!」と何度も否定されました。 夫に対する腹立たしさが…しかし、認知症らしき症状が進行するにつれ、日時を間違えたりご飯食べたのに食べてないと言われたり、夜中のトイレの失敗も増えたりして……。さすがに夫も認めざるを得ない状態になりました。 いくら認知症になったとはいえ、姑からは本当にひどい言動を受けました。また、それをなかなか認めず、私を疑い続けた夫に本当に腹が立ちました。 まとめ自分の親に対する愚痴や老化の話を子どもの立場としては聞きたくないかもしれませんが、これが紛れもない現実であることを受け入れ、夫にもっと早い段階から理解と協力をしてもらいたかったです。私だって人間なので、正直本当につらくて生きた心地がしませんでした。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 文/山田のあ 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!介護カレンダー編集部
2023年12月09日夫の母が認知症になりました。1人暮らしをしていたのでわが家で引き取ることになったのですが、ガラリと生活環境が変わってしまいました。慣れるまではとても大変で、私自身がうつ病になってしまう寸前に。そんな私のお話です。まさか義母が…夫の母親は1人暮らしをしていて、とても元気な人でした。畑仕事をしながら週に2日、スーパーのお総菜屋さんでパートをしていたのです。ひとりでも幸せに暮らしていたので、まさかそんな人が認知症になるとは思ってもいませんでした。義母が近所を徘徊(はいかい)していることを近所の人が教えてくれたとき、すでに認知症は進行していたことを知りました。いつの間にかパートも辞めており、畑も荒れ放題になっていたのです。定期的に訪問していなかった私たちも悪かったと思います。ひとりで生活させることは難しいと判断し、すぐにわが家で預かることになりました。認知症とはいえ、おばあちゃんがわが家にやって来たことを私の子どもたちは喜んでいたものです。正常なときには、子どもたちにとてもやさしいおばあちゃんだったからです。周りの助けが必要最初は気が張っていたからなのか、義母は正常な状態が続き何も問題がありませんでした。徘徊されるのは困るので、出掛けるときは必ず家族の誰かと一緒に出掛けることにしていました。子どもたちと近所を散歩することもあったのです。ところが、数カ月たったころ、義母の言動がおかしくなってきました。ごはんを食べたのに「まだ食べていない」と言ったり、ひとりでフラフラと外へ出て帰り道がわからなくなったりしてしまったのです。次第に家族だけでのお世話は難しい状態になっていきました。精神的に追い込まれる日々精神的に苦痛になったのは私でした。うつ病になってしまうのではないかという状態で、周りからも心配されたので、親戚や友人などに相談することにしたのです。自治体にも相談しました。今の時代、手助けしてもらえるさまざまな機関があります。教えてもらったところには片っ端から相談して、いろいろな支援を受けるようにしたところ、ずいぶんとラクになりました。私自身の心と体を休ませることができるようになり、うつ病にならずに済みました。まとめ家族の誰であっても、介護をすることになったら環境も大きく変わって大変です。ひとりで全部を抱えることはできないと痛感しました。家族はもちろん、身近な親戚や友人、知人なども巻き込んで助けてもらわないと、自分自身が倒れてしまうと感じました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/みんみんるんるんウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年12月08日介護にまつわる費用負担を軽減してくれる介護保険は、デイサービスや訪問介護サービスなどのほか、要介護者が安全に暮らすために住宅に手すりを付ける工事などでも利用することができます。数年前、私も介護保険を利用して母のために家に手すりを付けました。すると、母に思いがけない変化が……。このときのことをお話しします。もう待てない。言うこと聞いて!当時、母は紙パンツを嫌がって使用しておらず、ポータブルトイレ(持ち運び可能な簡易型トイレ)も拒絶。いつもふらふらしながら、母の部屋から少し離れたトイレに歩いて行っていました。調子が悪いときには、立ち上がれずに赤ちゃんのようにハイハイして向かって行きます。「もう手すりを付けないと、母はひとりでトイレに行けなくなる」と感じた私は、母に介護認定を受けてもらい、介護保険を使って早く手すりを付けたいと思いました。しかし母は「介護認定など必要ない」と、まったく聞く耳を持ちません。介護保険を使うにはまず介護認定を受ける必要がありますが、これから先の介護には、いろいろとお金がかかります。とにかく介護認定を受けてもらおうと、兄とともに、何度も何度も母を説得しました。その結果、しぶしぶですが、何とか母の了解を得ることができました。母の生活を180度変えた、手すりの力母の介護認定の結果は要介護2でした。早速、介護保険の住宅改修を使い、母がトイレに行くときのために、台所、廊下、洗面所、トイレの中に手すりを付けてもらいました。母の部屋の中の手すりは置くタイプです。さらに庭に出るための階段付きの手すりもレンタルしました。工事を伴わない移動可能な手すりは福祉用具貸与で、要介護2の場合は車椅子のレンタルも可能になるので、こちらもレンタルすることにしました。すると、あれほど介護認定や、手すりなど必要ないと拒絶していた母の態度が180度変化したのです。初めて手すりを使ったときの母のセリフは忘れられません。「ラクだねー、ラクだねー、お前が付けてくれたの? ありがとう」と、満面の笑みです。また、しばらくすると何年も屋内にこもりきりだった母が、手すりをつたって庭に降りるようになりました。さらに驚くことに、「車椅子があるから、どこかにお出かけしたい」とまで言うようになったのです。今まで何度誘っても、外出したがらなかったのに。もしかしたら、移動の不自由さや大変さをうまく私に伝えられなかっただけで、外に出たくなかったのではなく、出られなかったのかもしれません。私だけ? 介護保険はチンプンカンプンしぶる母を説得して介護認定を受けたかいがありました。今では手すりを使ってトイレに行くことが、母の毎日の運動にもなっています。現在は、要介護2から3に介護度が上がって、常時紙パンツをはいていますが、自分で手すりにつかまりながらトイレに行けるということは、母のプライドを保ち、また在宅での生活を可能にし、私の負担も減らしてくれています。ただ、初めて介護保険の相談をして感じたことは、素人には介護保険の仕組みを理解するのはとても難しいということです。今回の住宅改修にしても、介護保険外サービスになりますが、介護予防住宅改善というサービスもあるようでした。また、手すりも固定ではなく移動可能なものとなると、福祉用具として貸与できます。ケアマネジャーに詳しく説明を聞き、介護サービス利用の手引きをよく読み込まないと、理解できないことも多くありました。そして、仕方のないことですが、手すりを使える状態になるまでに、自治体への申請手続きなどがあり、自費での工事よりはるかに時間がかかります。これを高齢になってから利用しようと思うと、なかなか大変かもしれないと感じました。まとめ両親が安全に生活できるように、早く手すりを付けようと私は一生懸命でした。それなのに両親の強い拒絶にあって、「勝手にして!」と思ったこともありますし、本人たちの言うように、手すりも介護認定も必要ないのかと自信をなくしたときもあります。介護保険は素晴らしい制度ですが、時間もかかりますし、利用するほど金銭の負担も増えます。それでも、要介護2の時点で手すりを付けられたから、母は転倒もせず、寝たきりにもならずに済んでいるのではないかと思っています。介護される母、介護する私も、ともに介護初心者。周りの方の助けを借りながら、母には1日でも長生きしてもらいたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ころふじ(55歳)夫婦と義母の3人暮らし。 父が急死したため、実家でひとりになった母の元へほぼ毎日通ってお世話している。介護だけの毎日でうつになりそうなところを在宅ワークに救われていると感じる。
2023年12月05日しんしんと雪が降り続く、福井県の冬。女ガキ大将だった白鹿むくは、祖母、母、自分、妹の女4人の家で、祖父の介護を常とする「ヤングケアラー」として青春を過ごしてきた。そんな生活が、何年も、何年も続き、自分のやりたいことも、自分の性格さえも見失っていたある日、電車で出会ったのは、やたら背の高く陰気でオタク喋りな男。彼との出会いが、むくの運命を「二度」変える――10年越しに出会う、幼なじみとのピュア&ヘビー・ラブストーリーを全12回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちらついに家族から離れる決心をしたむく。勇気を出して優都の胸に飛び込みます。続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるか(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)ちづはるか/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるか(小学館)10年後×幼なじみヘビーラブストーリー!しんしんと雪が降り続く、福井県の冬。女ガキ大将だった白鹿むくは、祖母、母、自分、妹の女4人の家で、祖父の介護を常とする「ヤングケアラー」として青春を過ごしてきた。そんな生活が、何年も、何年も続き、自分のやりたいことも、自分の性格さえも見失っていたある日、電車で出会ったのは、やたら背の高く陰気でオタク喋りな男。彼との出会いが、むくの運命を「二度」変える――10年越しに出会う、幼なじみとのピュア&ヘビー・ラブストーリー!小学館:
2023年12月04日5年間にわたり、車で1時間半かけて実家に通い両親の介護をしていた私。自分も年齢による体力の限界を感じつつ、アルツハイマー型認知症の父と車椅子生活の母を介護する日々は悩みの連続でした。2023年に2人とも他界しましたが、父が要支援と認定されてから自宅介護生活が軌道に乗るまでについてお話しします。要支援認定で介護サービス利用開始当時81歳だった父に要支援認定が下りて、私はほっとすると同時にこれから始まる介護生活への不安を感じて複雑な思いでした。そこでまずは地域包括支援センターの担当者と打ち合わせをし、週2回のデイサービス通いで外部と触れ合う機会を設け、週1回の訪問ヘルパーで掃除を利用することに。結果的にはこのデイサービスが外交的な父に合っていて、認知症の進行が緩やかになったように思えます。また、訪問ヘルパーの掃除は、父よりも母に抵抗があったようです。高齢とは関係なく片付けや掃除がまったくできない母でしたが、家に入っていろいろ触られるのは嫌だったのかもしれません。私が「トイレだけでもきれいにしてもらえればいいじゃない」と何時間もかけて説得し、ようやく掃除がしてもらえる! 私の念願がかなった!と思いました。他にも介護サービスには、タクシー利用時の半額補助、介護に関連するリフォーム、お弁当宅配、おむつ費用補助などがあり、さまざまなサービスが割安で受けられたので、私はできる限り利用しました。父の身の回りを把握介護サービスを利用し始めると同時に、父の身の回りを把握することにしました。私が実家を離れてから25年以上が経過し、また家の中が片付いていないことも重なり、書類1つ探すのも大変でした。父の身の回りとは、例えば、銀行関連、会社員時代のOB仲間、ご近所・地域、親戚、習い事、などなど……たくさんありました。特に父は人や地域とのつながりが退職後も多く、それぞれの仲間がいるので私が把握することにかなり時間がかかったのです。父は自分では認知症ではないと思っているので、なぜ娘が把握する必要があるのかといぶかしがり、毎回説明に1時間以上かかり、ひと苦労でした。そしてすべての状況を知るために関連がある人のご自宅や集まりがあるときに合わせて一度顔を出してあいさつし、 私の連絡先をお伝えしました。自宅で自分らしい生活に介護サービスを利用したり、父の身の回りに関する情報を把握し始めたりしてから、3カ月が経過しました。父はすっかりデイサービス通いに慣れ、楽しくなってきたようでした。笑顔で送迎してくれて楽しい1日が過ごせるので、デイサービスのある朝はお迎えが来るのを楽しみにしていました。これには私もさすがプロ!と感心しました。また、自宅で自身の力で暮らしていたことで、父の尊厳も守られていたようです。デイサービスに通っていることは「サークルの集まりに参加する」と思っているようでした。私は「サークルではなく介護保険を使って通っているんだよ」と強く訂正しましたが、今思えば、その必要はなかったのかもしれません。認知症患者には否定してはいけないことを後でヘルパーさんから学びました。まとめ「介護」の入り口に立っていたときが、何をどうして良いのかわからず、精神的には一番つらかったように思います。介護サービスを利用し、プロの意見を聞き、また相談に乗ってもらうことがいかに重要かとわかりました。また、父の身の回りの情報については、本人に聞かないと不明な部分も多く、聞き出すまでが難しかったです。このことで父娘の衝突があり、怒鳴ったり泣いたりしてしまったこともありましたが、そんなときも相談できる相手がいて非常に助かりました。やはり介護のプロの力はすごいなと身をもって感じました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/まるさかな(50代)50代の主婦。夫と息子の3人暮らし。猫、音楽、B級グルメ好き。夫の転勤、パート勤務、不妊治療を経て出産・育児でひと息ついたと思ったら、両親の介護に突入。
2023年12月04日しんしんと雪が降り続く、福井県の冬。女ガキ大将だった白鹿むくは、祖母、母、自分、妹の女4人の家で、祖父の介護を常とする「ヤングケアラー」として青春を過ごしてきた。そんな生活が、何年も、何年も続き、自分のやりたいことも、自分の性格さえも見失っていたある日、電車で出会ったのは、やたら背の高く陰気でオタク喋りな男。彼との出会いが、むくの運命を「二度」変える――10年越しに出会う、幼なじみとのピュア&ヘビー・ラブストーリーを全12回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちらむくがこれまで言葉にできなかった感情を優都が言語化してくれて……。続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるか(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)ちづはるか/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるか(小学館)10年後×幼なじみヘビーラブストーリー!しんしんと雪が降り続く、福井県の冬。女ガキ大将だった白鹿むくは、祖母、母、自分、妹の女4人の家で、祖父の介護を常とする「ヤングケアラー」として青春を過ごしてきた。そんな生活が、何年も、何年も続き、自分のやりたいことも、自分の性格さえも見失っていたある日、電車で出会ったのは、やたら背の高く陰気でオタク喋りな男。彼との出会いが、むくの運命を「二度」変える――10年越しに出会う、幼なじみとのピュア&ヘビー・ラブストーリー!小学館:
2023年12月03日遠方の実家では、80代の実父母ふたりきりの老々介護。父は肺の持病に加え、喉の調子も悪くなり、言葉数が減るばかり。母は「父とコミュニケーションを取るのがますます難しくなった」と悩んでいました。少しでも父のコミュニケーション能力をアップし、両親ともども快適に過ごしてほしいと願った娘の体験談です。言葉が減り反応が鈍くなった父週に1度程度は実家に電話をして母と話すのがここ数年の私の習慣。離れて暮らす娘の私にできる最低限だと考えていました。電話の向こうで母はたいてい、か細いながらも明るい声で老夫婦の日常の様子を伝えてくれていました。しかしある初夏の夜、電話の向こうの母に元気がありません。母は父の様子が変わってきたと言います。「もともと言葉数の少ないお父さんだけど、このころはいっそうしゃべらなくなってしまって。もう私の言葉も聞こえているのかいないのか、話しかけても、うんともすんとも言わないことが増えてね」食事は一緒に黙々と食べるけれど、あとは寝室のベッドで眠っている時間が増えたとか。起きてテレビを見るにしても、特に何を見たいふうでもなく、ただリモコンを握ったまま、くるくるとチャンネルを変えることが癖になっているとのこと。母は見たいと思った番組も落ち着いて見られず、父に注意しても反応は得られず、不安と不満を募らせているようでした。季節は初夏。毎年母の精神状態、体力ともに不安定になる季節です。このままではいけないなと思いました。都合をつけて帰省することに私に何ができるんだろう? 何かできるはずと自問自答しつつ、あれこれの都合をつけた盆明け、やっと実家に数日間帰省することに。600kmをひとりで運転して駆けつけました。実家で見た父は母が言った通りの状況で、いろんな問い掛けに対して反応が薄くなっていました。久しぶりに会う娘の私を見ても、視線はさまようばかりでおよそ無反応。「父さん、元気だった?」「今夜、天ぷらで良いかな?」と尋ねても、「ん-……」。言葉は出てきません。テレビのリモコンを握って視線をそらすばかりでした。父から何か反応を引き出したいと思い、父が昨今趣味にしていたナンプレ(数字の組み合わせを楽しむパズル)の雑誌を広げてみました。「父さん、一緒にやってみない?」。専門の雑誌を購読し、ネット上にある問題に取り組むなど、熱心に楽しんでいた趣味です。しかし、このところ雑誌を差し出しても興味を示さないと母が言っていた通り、興味はなさそうでした。次の日、数年来父母が熱心に世話を続けてきた家庭菜園に行こうと声を掛けましたが、返事はなく、ベッドから起き上がってきません。朝昼晩の食事時間、ダイニングに出て来るタイミングで、新聞に載っている間違い探しやクイズをやろうと誘ってみましたが、やる気は出ない様子。食べ終わるとすぐにベッドに向かってしまいます。昔一緒にやっていた趣味を試してみた実家滞在最終日。食事の用意をしながら母と話していて、父が昔パソコンのマージャンにはまっていたことを思い出しました。膝にすがってのぞき込む10歳の私に、父はパソコンの操作方法から麻雀のルールまで丁寧に教えてくれたのでした。思い出した私は料理の手を止めて、部屋の隅に片付けられていた父のノートパソコンを開きました。数年前まで父が地区の役員の仕事に使っていたものです。ネットのマージャンゲームサイトを開き、「父さん、これ、どの牌(はい)を切れば良い?」と画面を見せると、父はぐっと身を乗り出してきました。のぞき込んでしばし見つめた末、「ん!」と一点を指差しました。この牌を切れという意思表示。私は父にどの牌を切るか聞きながら、マウスを動かしゲームを進めていきました。「この手牌で役満(最高得点の役)を目指すの?」「やっぱり、この牌はいらないよねえ」。私の問いかけに、父は指差しで意思表示。その思考力・判断力はしっかりしたものでした。途中から父は自分でマウスを動かしゲームを進め、私は横に座り時々声を掛け続けました。親子二人で遊ぶ久しぶりの時間でした。父と私の共通の趣味だったパソコンマージャンが、父の何かを呼び覚ましたと思える出来事でした。私が実家を離れる時間が来ると父は家の前で見送ってくれ、「あー、大丈夫、やから」と、本当に途切れ途切れでしゃがれ声でしたが、言葉を掛けてくれました。まとめ母によると、私が実家を去ってしばらくの間父はノートパソコンに向かったものの、いつの間にかそっと部屋の隅に片付けていたとのことでした。その後父の無反応さは引き続きだったようですが、私とパソコンマージャンをする父の様子を見て、本当は頭の中でいろいろ考えているということがわかり、母は安心したそうです。父とのコミュニケーションにひと役買ってくれた昔の思い出に感謝です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/あさみ(55歳)平日はお勤め、週末は農業。夫、子ども、義父母と暮らしている。多忙でも趣味やスポーツの時間はなるべくキープ。育児、介護、町の行く末までいろいろ気になる。
2023年12月03日しんしんと雪が降り続く、福井県の冬。女ガキ大将だった白鹿むくは、祖母、母、自分、妹の女4人の家で、祖父の介護を常とする「ヤングケアラー」として青春を過ごしてきた。そんな生活が、何年も、何年も続き、自分のやりたいことも、自分の性格さえも見失っていたある日、電車で出会ったのは、やたら背の高く陰気でオタク喋りな男。彼との出会いが、むくの運命を「二度」変える――10年越しに出会う、幼なじみとのピュア&ヘビー・ラブストーリーを全12回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちらいのりの進路が勝手に決められそうになっているところを止めたむく。しかし、むくの思いは祖母と母には伝わらず……。続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるか(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)ちづはるか/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるか(小学館)10年後×幼なじみヘビーラブストーリー!しんしんと雪が降り続く、福井県の冬。女ガキ大将だった白鹿むくは、祖母、母、自分、妹の女4人の家で、祖父の介護を常とする「ヤングケアラー」として青春を過ごしてきた。そんな生活が、何年も、何年も続き、自分のやりたいことも、自分の性格さえも見失っていたある日、電車で出会ったのは、やたら背の高く陰気でオタク喋りな男。彼との出会いが、むくの運命を「二度」変える――10年越しに出会う、幼なじみとのピュア&ヘビー・ラブストーリー!小学館:
2023年12月01日義母が糖尿病で入院することになりました。そこから始まった義母の介護についてお話しします。ほぼ寝たきりの状態に義母は、突然血糖値が上がりました。それにより脱水症状がひどくなり、意識はもうろうとした状態に。ほぼ1週間寝て過ごしていました。おむつを替えるだけでもひと苦労入院中、義母は常におむつを装着する状態になってしまい、私よりはるかに体格が良い義母のおむつを、日に何度も替えることになりました。思い通りにおしりを上げてくれるわけではないので、体をあっちに向かせたりこっちに向かせたり、本当におむつ1つを替えるだけでも重労働でした。一筋縄ではいかない介護ごはんの時間は、ずっと寝ていたのでベッドを起こしても、また横になろうとするので、座らせるだけでひと苦労です。インスリンを打った後からの食事なので、ごはんを食べないといけないのですが、思うように口を開けてくれず、これまた大変で……。私は3人の子どもの育児をしてきましたが、義母は体格が良いし頑固な性格もあり、義母の介護は一筋縄ではいかないことだらけでした。まとめ介護をする上で、おむつを変えることも食事の介助をすることも、着替えをさせることも本当に大変です。さらに、床擦れしないように数時間ごとに体勢を変えてあげないといけないので、本当に心身ともに休まらず……。きちんと自身のケアもしないと、介護する側がダウンしてしまうものだと思いました。(30代女性)※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年11月30日しんしんと雪が降り続く、福井県の冬。女ガキ大将だった白鹿むくは、祖母、母、自分、妹の女4人の家で、祖父の介護を常とする「ヤングケアラー」として青春を過ごしてきた。そんな生活が、何年も、何年も続き、自分のやりたいことも、自分の性格さえも見失っていたある日、電車で出会ったのは、やたら背の高く陰気でオタク喋りな男。彼との出会いが、むくの運命を「二度」変える――10年越しに出会う、幼なじみとのピュア&ヘビー・ラブストーリーを全12回でお届け!ぜひ書籍とあわせてお楽しみください。◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちら母から「頼りにしてる」と言われたそばから祖母には「頼りにならない」と言われ、むくの心はモヤモヤ……。続きは、書籍ならすぐお楽しみいただけます!(漫画:『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるか(小学館)より一部抜粋/マイナビウーマン編集部)(C)ちづはるか/小学館◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら『この雪原で君が笑っていられるように』ちづはるか(小学館)10年後×幼なじみヘビーラブストーリー!しんしんと雪が降り続く、福井県の冬。女ガキ大将だった白鹿むくは、祖母、母、自分、妹の女4人の家で、祖父の介護を常とする「ヤングケアラー」として青春を過ごしてきた。そんな生活が、何年も、何年も続き、自分のやりたいことも、自分の性格さえも見失っていたある日、電車で出会ったのは、やたら背の高く陰気でオタク喋りな男。彼との出会いが、むくの運命を「二度」変える――10年越しに出会う、幼なじみとのピュア&ヘビー・ラブストーリー!小学館:
2023年11月29日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症が進行していく中、数年疎遠になっていたあーちゃんの妹が突然亡くなってしまいました。しかし、それを聞いてもあーちゃんは「あらそう」だけ。あまりにも薄い反応に驚いていたところ、後日「妹が亡くなった」と泣きながら電話をしてきたのでした。だいぶ会話が成り立たないことも増えてきています。完璧に自己管理していた母はもういない…どこにいても、あーちゃんはすぐに周りの人と打ち解けて親しげに話し始めます。しかし、あとで何を話していたのか聞いても「さぁ?」だそうで……。ただ、最近はとんちんかんな返事をすることも多くなってきて、ごまかしが利かないと思うことも増えてきました。あーちゃんの妹で、私たち姉妹の叔母のお葬式中、謎の行動をすることもあったあーちゃん。最近は険しい表情をすることが増えてきました……。医師に相談すると、薬の追加を提案されました。あーちゃんは、きょうだい全員が糖尿病……!昔から惣菜や外食という選択肢は排除し、徹底的に自己管理していたあーちゃん。自炊していると思っていたけれど、このガス代はおかしいのでは???あーちゃんの言うことを鵜呑みにしていました……。とんちんかんな返事をするようになったり、以前よりもすこし不安そうな表情をするようになったりと、あーちゃんの気になる変化が増えてきたため、かかりつけの医師に相談してたところ、新しい薬が追加されることになりました。インターネットで調べると、中期以降の認知症に処方されることがある薬のようでした。つまり、もうあーちゃんの症状はそこまで進んでいるということ……。まだ認知症の診断を受けてから半年もたっていないのに、進行が早いように感じてしまいます。実はあーちゃん……というか、あーちゃんのきょうだい全員、糖尿病です。そのため、あーちゃんはずっと食事にはとても気を付けていました。しかし、通帳を見ていて気付いてしまったのです。ガス代のあまりの安さに。ガスが安いということは、今では自炊はしていないということ。あんなに完璧に食事管理をしていたのに、もう自分でごはんも作れなくなっていたなんて……。--------------あーちゃん自身も、自身の変化に気付いていて、何が起きているのか自分でもわからないもどかしさもあるのかもしれません。新しいお薬が処方されたことで、進行しつつある症状が少しでも緩和されるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月29日皆さんは、家族のことで悩みはありますか?今回は「母に介護を押しつける父」を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!忙しい母両親と姉と4人で暮らしていた主人公。母は看護師をしていて忙しく、主人公にとって母と過ごす時間はかけがえのないものでした。ところがある日、突然父から祖母と同居することになったと報告されます。父に祖母の介護を任された母は、昼は仕事、夜は介護の日々を過ごすように。忙しい生活でどんどんやつれていく母に主人公は心を痛めていました。数年後、祖母が亡くなり、ようやく母の負担が減ると安心した主人公。ところが父は、今度は父の伯父の介護をしてほしいと言い出したのです。父の頼みを断り切れず、母は再び介護を引き受けてしまいます。さらに月日は経ち、次は父の叔母が病気だと言い始め…。さらに介護を要求出典:エトラちゃんは見た!「そっちの介護もお願いしたいな」と、母に介護を要求してきたのです。しかも父の叔母の家は遠方にあるため、運転免許を持っていない母は電車で通うしかありませんでした。勝手に母の負担を増やす父に「このままじゃお母さん倒れちゃうよ」と主人公は激怒。すると父は「僕たち家族じゃないか…」「頼まれてくれるよね」と母に言ったのです。あまりに無責任な父の言動に、主人公は絶句してしまったのでした。身勝手な父に…母の負担も考えず、親戚の介護を引き受ける父。身勝手な父の言動に怒りが爆発した主人公のエピソードでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(Grapps編集部)
2023年11月28日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症がだいぶ進行していることから、少しでも記憶が残るうちに喜寿(きじゅ)のお祝いをやっておこうという話になりました。当日は、孫に囲まれて楽しそうに過ごしていたのですが、通帳を返してほしいという主張を忘れることはなく……。楽しそうならそれでいい?!ちょっとした行き違いがきっかけで数年疎遠になっていたあーちゃんの妹が、突然亡くなってしまいました。あーちゃんに訃報を知らせたところ「あらそう!」と、ひと言。実の妹を亡くしたわりには、かなり軽い反応で驚いていると、後日「妹が亡くなった」と泣きながら報告してきたのでした……。どこにいても、周りの人たちと楽しく話しているあーちゃん。一体、何の話で盛り上がっていたのかを聞いてみると……。今日は叔母のお葬式。あーちゃんは、トイレがかなり近くなっています。お葬式の話をあれこれしていると……。ん???あーちゃんは病院でもどこでも、すぐに周りのおばちゃんたちと親しげにおしゃべりを始めます。それはそれは楽しそうにしているのですが、あとで何を話していたのかを聞いたら「さあ?」といった具合で、よくわかっていないことも……。私自身、しばらくあーちゃんの理解力のなさに気付けなかったこともあり、何事もなかったように周囲に溶け込むこのスキルは結構すごいのではないかと思っています。ただ、最近はさすがにごまかせないことも増えてきて、とんちんかんな返事をすることも多くなってきています。先日亡くなった叔母のお葬式に行ったときもこのスキルは発動されていたのですが、ふとした会話の中で、あーちゃんが自分のお母さんのお葬式だと思っていたことが発覚。これはもう、疲れとかで言い訳できないレベルになってきたようです……。--------------表情も相づちも会話の流れに合っていれば、当然こちらは話が通じていると思ってしまうもの。明るく談笑している姿が見られるなら、家族としてはうれしい気持ちもありつつ、いざというときは介入しなくてはいけない場面も出てきそうですね。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月28日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。認知症の母・あーちゃんは、自分でも予定を管理できるように、スケジュール帳を持ち歩くようになりました。しかし、書いていても忘れてしまうことが多々……。それでも、忘れてしまっているという事実は覚えているため、自分の中では「全然問題ない」と思っている様子。生活にも支障は出ているのですが……。叔母が突然亡くなってしまった…認知症がどんどん進行しているあーちゃん。少しでも記憶が残るうちに、早めに77歳の喜寿(きじゅ)のお祝いをすることに。当日は孫にも囲まれて楽しそうにしていたのですが、実は道中で姉に向かって通帳を返してほしいと言い続けていたことが発覚……。何度説明しても、通帳は自分で管理したいという主張を続けるのです。その理由に、振込をしなくてはいけないと言っていたのですが、一体何の振込かわからないため、次の通院のときに明細を見せてほしいとお願いしていたのですが……!?持ってきて、とお願いしていたはずの振込の内訳が見つからず。再発行手続きが済んで不要になった古い通帳を捨てようと言うと、攻撃モードに。お金とか、何かを捨てるとか、そういう話には攻撃モードになってしまう模様。そして結局、「なーちゃん(姉)に通帳を返してもらわないと!」という最初の主張に戻る……と。通帳を返してほしい理由だけは、不思議と忘れないようです。口座には十分にお金が入っているので、引き落としができないことはないはず……。夫のたんたんにこう言われたら、全部お金を取られてしまうので、内緒で動きます。結局、私たちが残高不足分を補填。あーちゃんが納得してくれたなら、それでOK。実はあーちゃん、5人きょうだいです。妹である叔母とは、幼稚な喧嘩をして以来、数年疎遠に……。そんな叔母が最近亡くなりました。叔母の訃報を伝えなくてはと思っていたら、あーちゃんのほうから連絡が。え??? それだけ???と思ったら、これまでのやりとりを忘れていたのか、泣きながらあーちゃんが妹の訃報を知らせてきました。あーちゃんは通帳を返してほしい理由に、21万円の振込をしなくてはいけないと言っていたのですが、一体何の振込かわからないため、次の通院のときに明細を見せてほしとお願いしていました。しかし、いざその日がやって来ると、案の定何も持って来ていない……。さらに、なくしたと思った通帳の再発行手続きを自分でおこなっていて、通帳が2つある銀行もあり、ややこしいから古いほうを捨てようというと、怒りだす始末。お金の話や何かを捨てるという話になると、攻撃的になって顔つきも変わるように感じました。結局、お金の流れはよくわからないままでしたが、なんとか落としどころを見つけて、あーちゃんも納得してくれました。そんな通帳問題が勃発していた裏で、あーちゃんの妹(つまり私の叔母)が突然亡くなってしまいました。私はいとこから危篤という連絡をもらって、急いでお見舞いに行ったのですが、その夜に帰らぬ人となったのでした。姉が訃報をあーちゃんに知らせようと思っていたところ、ちょうどいいタイミングで電話がありました。開口一番、すでに解決しているはずの残高不足問題について話し始めたあーちゃん。姉は、それは解決済みだと説明して、そのあとに叔母の訃報を知らせました。すると「あらそう!」のひと言。妹が亡くなったのに?! ……と姉は驚いたようですが、このやりとり自体を忘れていたようで、後日泣きながら訃報を知らせてきたのでした。--------------大事な話をしても、本人にどこまで伝わっているのかわからないのは大変ですよね。同じような質問を繰り返されるとついイライラして自分を責めてしまうこともあるかもしれませんが、自分を責め過ぎず、本人がなぜ気にしているのかを考えながら再び歩み寄る機会を増やしていけるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月27日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、娘たちが通帳を預かっているということをすっかり忘れてしまい、自ら通帳の再発行手続きをしていました。おまけに、趣味のダンスにもお金がかかるので、自分で通帳は持っていたいと言いだします。さすがに今の状態で通帳を管理するのは無理だと説得しますが、納得しては忘れ……の無限ループに突入してしまいます。少し早い喜寿のお祝い自分でも予定を管理できるように、スケジュール帳を持ち歩くようになったあーちゃん。しかし、書いていても忘れるものは忘れてしまう……。でも、忘れてしまっているという事実は覚えているようで、本人は「全然問題ない」と、なぜか前向き。しかし、ずっと見守っている家族から見れば、確実に症状は進行していて……。病院でアンケートが配られたものの、手がまったく動かず……。理由は、「日付がわからなかったから」のよう。ついに、自分の誕生日も忘れてしまったみたいです。そして……年齢も忘れてしまったみたいです。そんなわけで、少しでもあーちゃんの記憶があるうちに、姉のあーにゃんの家族を含め喜寿(きじゅ)のお祝いをすることに。そのときの実際の写真がコレ。あーちゃん、うれしそう!お祝いの食事を作るにも、料理すら忘れてしまっているようです。ハイヒールでかっこよく歩くあーちゃんを見るのは、最後かもしれない……。食事会の道中、通帳を返せと迫り、姉を困らせていたらしいです。食事会が終わっても、怒りは収まらず……。と思いきや、翌日は穏やかモードに変わっていて……。いつものように病院で注射の順番待ちをしていると、高齢者の運転免許に関するアンケートが配られました。受け取ったあーちゃんは手を動かそうとせず……。理由を聞いてみると、今日の日付も自分の年齢もわからなくなっていたのでした……。そんな状態だったので、少しでも記憶が残るうちにあーちゃんの77歳の喜寿(きじゅ)をお祝いすることにしました。孫も参加してくれて、とってもうれしそう。しかし、ずいぶんと足元がおぼつかなくなっていて、そろそろこだわりのハイヒールも卒業してもらう時期が来たのかもしれないと思っていました。心配なことはあったけれど、喜寿のお祝いが無事に終わってよかった……と思ったのもつかの間。まったく無事に終わっていなかったのです。実は、会場に向かう道中で、あーちゃんは姉に通帳を返してほしいと言い続け、食事会のあとも電話で同じ話をループ。それも、すごい喧嘩腰で。病気とはわかっていても、姉はつらくて思わず泣いてしまったらしく、私も話を聞いて悲しくなりました。しかし、翌日には穏やかモードのあーちゃんに変わっていて、喧嘩腰で電話をしてきたことも謝ってくれたようです。モードの切り替わるスイッチはどこにあるのか、誰か教えてほしい……。--------------お孫さんに囲まれて喜寿のお祝いができて、あーちゃんも幸せだったのではないでしょうか。忘れることのほうが多くなってきている中でも、通帳の話をし続けるということは、思い入れや心配事があるのかもしれません。暴言を聞き続けるのも大変なストレスだと思いますが、姉妹で感情を共有しながら乗り越えてほしいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが見つけられなかった通帳や証書を探すため、久しぶりに実家を訪れてビックリ。きれい好きだったあーちゃんがきちんと整理整頓していた実家の姿はそこにはなく、洋服が山積みで薬もバラバラ……。嫌でも、認知症が進行していることを認めざるを得ない状態でした。記憶がなくなる記憶はある?!定期預金を普通預金にするために、通帳は預かっていると話していたのですが、すっかり忘れてしまったあーちゃん。病院に付き添っているときに、通帳がないと言い始めました。何度も説明しますが、結局バッグから「再発行」の判が押された通帳が出てきて「自分で持っていたいの」と言われてしまいます。スケジュール帳を持ち歩き、メモを取るようになったあーちゃん。記憶力の低下を認めようとはしません。記憶が曖昧になると、電話で確認してくるように……。昔はオシャレだったあーちゃん。しかし、最近は無頓着になってきました。季節と合っていないブラウスを繰り返し着ていることも……。でも、若く見られるのは自慢のようで。あーちゃんは、自分でも予定を忘れてしまわないように、スケジュール帳を持ち歩いてメモを取るようになりました。しかし、予定が書き込んであっても、実際にそれをちゃんと終えたのかどうかの記憶がなくなってしまうのです。忘れてしまうのはたいてい病院の用事で、他のことは問題ないと本人は言い張ります。どうやら記憶がなくなる記憶はあるようですが、記憶力が低下していることは認めません。このころ、私たち姉妹は通院に付き添うたびにあーちゃんの小さな違和感に気付き始めました。季節とマッチしていない洋服を頻繁に着るようになって、メイクもおろそかになってきたのです。オシャレだったあーちゃんでも、徐々に自分の外見にも興味が薄れていくのでしょうか。--------------記憶がなくなる記憶はある、というのは不思議な感覚ですが、その分、記憶がなくなっていることに気づいたときの喪失感は大きいものかもしれません。本人が記憶力の低下を認めていないとなると、言葉選びや声をかけるタイミングなどにも気を付ける必要がありそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月25日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、日常生活に支障が出るほど物を失くしやすくなっています。そこで、姉妹で相談してまずは預金の整理から始めようということに。早速、一緒に銀行を回って手続きをしようとしたのですが、当日になって通帳や証書が探せなかったと言われてしまい、なかなかスムーズには進まず……。通帳は預かっていると言ったのに…あーちゃんが探せなかった通帳や証書を探すため、久しぶりに実家に足を踏み入れると……。そこには、山積みの洋服や散らばった薬など、きれい好きなあーちゃんによって整理整頓されていた実家からはかけ離れた世界が広がっていました。あまりの状況に、姉妹でショックを受けながらも、なんとか通帳や証書の整理をしていきます。忘れてしまいそうなので、姉のなーちゃんはメモに残しておくことに。相変わらず週1回の注射の記憶は定着しておらず……。注射のことも通帳のことも、覚えていない様子です。何度説明しても、やっぱり忘れてしまうようで……。そんなとき、あーちゃんのバッグから再発行の判が押された通帳を発見。あーちゃんが失くしたと思って再発行したようです……。通帳は預かると言っても、なかなか納得してくれません。実家で通帳の大捜索を終えた私たちは、あーちゃんが忘れてしまうことを見越して、銀行の通帳を一時的に預かっていることをメモに書いて渡しておきました。しかし、次の通院に付き添っていると、通帳がないと言われてしまいました……。メモの存在も覚えていないようです。通帳は姉が持っていて、定期預金から普通預金に変えるためだということを繰り返し説明しましたが……理解しているのかも覚えていられるのかも不安に思っていました。すると、やっぱり翌日「通帳がなくなった!」と、電話がかかってきたのです。それからしばらくして……。あーちゃんのバッグから「再発行」という判が押された銀行の通帳が出てきました。私たちの説明は記憶に残らず、通帳がないから再発行しなくちゃ! と思ってしまったようです。同時に、通帳は自分で持っていたいと言い始め、通院の付き添いのときに持って来るように言われました。「もう通帳の管理は無理だよ」と姉は断りますが、あーちゃんは食い下がってきます……。--------------通帳を預かってもらっているということを忘れてしまったら、自分のお金を持って行かれたという感覚なのかもしれませんね。趣味を楽しむお金がなくなったら? 何かあったときにまとまったお金が必要になったら? などと考えていて、あーちゃんも不安なのかもしれません。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月24日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症は、どんどん進行しています。本人は病院の付き添いも不要だと言い張りますが、とてもそんな状態ではなく……。しかし、毎回通院の前日に、予定を忘れていないか確認をする連絡を入れると、電話口で時には1時間も「付き添いは必要ない」と説得され、さすがにストレスがたまってプチ切れすることも……。久しぶりに帰った実家はひどい状態に…すでに日常生活にも支障が出るほど、物を失くしやすくなっているあーちゃん。姉妹で話し合い、証券や定期預金もすべて普通預金にして管理することにしました。しかし、肝心の通帳や証書が探せなくなっていて、銀行回りをする前からつまづいてしまいます。ようやくあーちゃんの通帳などを探せる日がやって来ましたが、整理整頓されていた実家の面影は、そこにはなく……。とにかく見えるところから片付け始めていたら……。衝撃的な発言です……。今日の目的、忘れちゃったみたい……。当たり前のように聞かれ、姉妹でビックリ。前回は絶縁状態の父・たんたんが在宅していたため、一緒に通帳や証書を探せませんでしたが、今度こそたんたんが不在のタイミングで実家に行くことに。何年ぶりかの実家ですが、足を踏み入れた瞬間、言葉を失ってしまいました。いつもきちんと整理整頓されていた実家が、ひどく雑然としていました……。季節外れの洋服が出ていたり、枕元には飲みかけや手をつけていないような薬も散らばっています。この状況を見て、やはりあーちゃんは認知症なんだなぁと、改めて思いました。とりあえず、見えるところからどんどん片付けを始めた私たち。それを見て「何を探しているの?」と涼しい顔で聞いてくるあーちゃん。……娘たちがなぜ実家に来たのか、忘れてしまったようです。簡単に説明をしつつ、3時間ほど片付けをして、存在を知らなった銀行の通帳や現金など、いろいろと出てきたのでした。ひとまず、その日はそれで退散。荒れ放題の実家の状態に、姉妹でショックを隠せませんでした。--------------大人になって別の家で暮らすようになると、親との関係性にかかわらず、実家の状況を把握しにくくなりますよね。まだあーちゃんが元気だったときの記憶のままで止まっていた2人にとって、今の状況はとてもショックだったよう。でも、現実を受け入れて前に進むには必要なことだったのかもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんには、同居する夫・たんたんがいます。夫婦仲は悪く、何度も別居を繰り返しているのですが、まだ離婚には至っていません。たんたんはいわゆる威圧的な態度の持ち主で、あーちゃんはこれまで苦労ばかりしてきていました。そんな姿を見ていた姉妹は、どちらも今はたんたんとは絶縁状態です。しっかり話しておかないといけない「お金」あーちゃんは、娘たちに病院の付き添いをお願いするのが悪いと思っているのか、ひとりで大丈夫だと口癖のように言い、時には1時間近くも「付き添いに来なくていい」と説得されることもあり、いいかげんうんざりしています。今の様子を見ていたら、とてもではないけれどひとりでは無理なので、何時間粘られても付き添いをすることには変わりはないのですが……。そろそろお金の話をしなくてはいけないと、姉のなーにゃんと2人であーちゃんの病院の付き添いをすることに。すでに、預金や証書の状況が把握しきれていなかったあーちゃん。資産の一本化は、意外にもあっさり承諾してくれました。だいぶ不便な場所にある実家……。できれば行きたくないけど、行くしかなさそうです。ところが、そこにはいないはずの父・たんたんがいて、私たちは顔を合わせたくないので帰宅することに。トンボ帰りすることになり、疲れは倍増です……。あーちゃんが認知症と診断されてからまだ日は浅いのですが、思っている以上に進行が早いため、お金についてちゃんと話しておかなくてはいけないと思い始めました。あーちゃんの場合、複数の銀行に現金や証書と、定期預金など、さまざまな形で預けられています。姉妹で話し合い、それらをすべて普通預金にして、管理を簡素化しようと考えていました。そこで、計画を実行するため、通院の日に合わせて一緒に銀行回りをする予定を組みました。……が、実際にその日がやって来ると、通帳も証書も見つけられなくなってしまったようで、あーちゃんは半べそ状態に。仕方なく皆でそろって実家に戻ると、出かけていると聞いていたたんたんが家にいる様子。私たち姉妹は、たんたんとは絶縁状態のため、それなら家には上がれないとそのまま帰ることに……。わざわざ家まで行ったのに、そのままトンボ帰りをするハメになってしまって、疲れは倍増です。次回はもう少し、ちゃんと計画を練ってから銀行回りをしようと思ったのでした。--------------お金の話は、関係が近すぎるとなかなか切り出しづらいところもあると思いますが、意外にもあーちゃんがあっさりと了承してくれてひと安心ですね。しかし、証書や通帳が見つからないことには、何も始まりません……。家族が困らないよう、元気なうちに資産状況をリスト化する、通帳や証書の場所を家族にも共有しておくなど、事前に対策しておくと良さそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症が進んでいくにつれて、考えなくてはいけないことが増えました。それは「どこまで周りに話しておくか」ということ。普段から交流があり、今後ご迷惑をかける可能性がある人には伝えておかないといけないとは思いつつ、ウワサ話のように知らない間に広まってしまうのは避けたいところです。考えてばかりで、なかなか答えは見つかりません……。何度も同じ話を聞かされるストレスあーちゃんには一緒に暮らす夫がいますが、頼みの綱であるはずの夫は威圧的な態度の持ち主。いつも自分のことしか考えていないため、投薬管理や病院の付き添いなどの協力も期待できません。なんとか姉妹で分担しながらあーちゃんを助けるつもりではいますが、それぞれの生活もあるので、そろそろ誰か他の人にも助けてもらわないと厳しそうで……。通院のたびに同じことを言う母のあーちゃん。私も、いよいよプチ切れしてしまいました……。付き添った病院では、「医師から褒められた=治療不要」という謎の解釈が発動して大慌て……。子どもに言い聞かせるようにあーちゃんに伝える姿を見て、医師も思わず笑顔に。怒られたくないからか、甘えん坊路線に変更を試みたあーちゃん……。あぁ……。私はこの先、何度同じ話を聞くのだろう……。そしてまた通院の日がやってきます。通院を忘れたら大変なので、前日に連絡しておきます。すると、メッセージを送ってすぐ電話が!また、これ……。病院に付き添うと、口癖のように「わざわざ来てくれなくても、私ひとりで大丈夫よ」と言うあーちゃん。病院の日を忘れていないか、前日に確認の電話をしても、そればっかり……。いいかげんうんざりしてしまい、もう言わないでとプチ切れしてしまいました。あーちゃんは知りませんが、そもそも看護師さんからひとりでは無理だと言われたから付き添っているわけで、どんなにお願いされてもひとりでは病院に行かせられないのです。お願いモードでも、甘えモードでも、あーちゃんの言い方に関係なく結果は同じ。それなのに、何度も同じように言われてしまうと、苦痛で魂が抜けていくような感覚に襲われます。私の場合、家が少し実家から遠く子どもも2人いるため、あーちゃんは負担をかけたくないと思って言ってくれているのかもしれませんが、通院の確認をするためのメッセージを送ると電話がかかってきて、1時間にも及ぶ「来ないで大丈夫」という説得に付き合うのが、正直一番のストレスです……。--------------同居している夫がいるのに頼れないというのはつらいですよね。でも、訪問介護での投薬管理という新たな選択肢が出てきて、ワフウフさん姉妹の負担も少し軽くなるかもしれません。それぞれ自分たちの生活もあると思うので、プロのサポートもうまく活用できるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月21日株式会社ユピアーク(本社:東京都文京区、代表取締役:荒木 亙、以下 ユピアーク社)は、オリーブの搾り滓から認知症予防に効果的な活性物質を分離して製品化を目指す認知症予防サプリメント共同開発プロジェクトの提携企業を募集いたします。●プロジェクトの背景ユピアーク社は認知症の予防に資する健康食品・医薬品の開発を目指して、2021年に設立されました。企業理念として掲げているのは、認知症の病態に基づく予防法の開発です。なかでも、病気の原因物質アミロイドβの集合体であるアミロイドβオリゴマーの毒性に注目しています。ユピアーク社の代表は、このアミロイドβオリゴマー毒性を低減することが認知症予防に有効と考え、そのような物質の探索研究を行い、オリーブなどに含まれる天然物質チロソールを発見し、2019年に論文として発表しました。実際、この物質を長期間経口投与することで、アルツハイマー病モデルマウスの病態が改善することを確認しています。さらに、ユピアーク社代表は、この発明の特許出願を行い、2023年8月、チロソールを有効成分とするアミロイドβオリゴマー神経毒性低減用剤としての特許(国内特許:第7333626号)を取得しました。詳細: ●プロジェクトの概要チロソールは、作用メカニズムの新規性、天然物としての安全性、脳移行性、代謝物にも活性が保持されることによる作用の安定性などの優位な特性を有していることから、認知症予防のためのサプリメントの構成成分として理想的な活性物質であると考えられます。一方、オリーブの搾り滓にはチロソールが豊富に含まれていることが知られています。しかし、オリーブからオリーブ油を抽出した後に残る搾り滓はほとんど廃棄されているのが現状です。本プロジェクトでは、オリーブ搾り滓からチロソールを高濃度に含有する試料を分離・調整し、健康食品として製品化することを主眼としています(プロジェクト概要図)。そのようなオリーブの活用法は前例のないものであるため、今回の試みはきわめて斬新なものといえます。しかし、このような製品化のためには周到な計画と実験による評価及び最適化が求められます。そして、相応な資金も必要とします。ユピアーク社では、現在上記の企画に賛同、協力、支援をしてくださる医薬品・健康食品関連の提携企業を募集しております。ご関心のある企業からのご連絡、お問い合わせをお待ちしております。プロジェクト概要●会社概要商号 : 株式会社ユピアーク本社 : 東京都文京区本駒込6-13-10-301代表者 : 代表取締役 荒木 亙事業内容: 医薬品・健康食品の企画・開発などURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月14日「これまで20年以上、飼育不可となった犬や猫を保護し、里親探しの活動をしていますが、5~6年ぐらい前から、認知症の犬を保護する件数が増えてきました。昔は認知症のペットを見たことなどなかったのですが、近年は毎年のように保護します。人間と同じように、それだけ長生きするペットが増えていることを実感しています」こう語るのは、広島と東京を拠点に、飼育放棄された犬や猫の保護活動を行っている「NPO法人みなしご救援隊犬猫譲渡センター」理事長の佐々木博文さん。このように“ペットの高齢化”が進展していることをご存じだっただろうか。一般社団法人ペットフード協会発表の「令和4年 全国犬猫飼育実態調査」にある、犬と猫の平均寿命の推移を調査したデータでは、’10年には犬が13.87歳、猫が14.36歳だったが、’22年には犬が14.76歳(+0.89歳)、猫が15.62歳(+1.26歳)と延びていることがわかる。高齢化の波は、人間だけでなく、ペットにも及んでいるのだ。「ペットフードの質の向上、ワクチンや予防薬など医療技術の発展により寿命が延びているのでしょう。かつては治すのが難しいといわれていた猫の伝染性腹膜炎なども、薬で治せるようになりましたから」(佐々木さん、以下同)家族の一員であるペットが長生きしてくれることは、飼い主にとってはうれしいことに違いない。だが、その一方で、飼い主自身の高齢化も進むなか、今後は人間とペットの間にも“老老介護”が増えてくることも懸念される。事実、飼い主の高齢化を理由にペットの適正飼育が困難となり、多頭飼育崩壊や飼育放棄といった問題がたくさん起きている。「センターには1日で多いときに20~30件、相談の電話があります。その8割超が、高齢者(70代以上)の飼い主がペットを飼育できなくなったから保護してほしい、といった内容。飼い主が高齢となり、体力的にペットの散歩や日常ケアができなくなった、あるいは病気療養のため入院し、家に戻れる見込みがない、認知症で介護施設に入所するなど、さまざまな理由があります」佐々木さんによると、高齢者の飼育放棄の実態は、飼い主自身よりも、その人からペットの世話を引き継ぐことができない家族や親戚からの相談が圧倒的に多いそうだ。これだけでなく、一人暮らしの高齢者が突然亡くなって、家に置き去りにされたペットを保護するために、警察や弁護士から相談を受けることも増えているという。「リードにつながれた状態のまま、毛が抜け落ちてしまっていたり、爪が伸び放題になっているというケースも珍しくありません」このような事態が発生してしまう背景の一つに、70代、80代になった人が年齢の若い犬や猫を飼い始めることが挙げられる。たとえば、夫や妻に先立たれて一人暮らしとなり、寂しさを紛らわせるためにペットショップでかわいい子犬や子猫を買う。あるいは、子どもや孫からペットの飼育をすすめられて飼い始めるパターンなどがある。その飼育途中で飼い主が高齢になり、体調を崩すなどして面倒を見る人がいなくなり飼育放棄に至るケースが後を絶たないのだ。「ペットは飼い主がいなくなるとショックとストレスから食欲を失うなど衰弱してしまうんです。人間はペットを失うと“ペットロス”に陥るといいますが、その逆の“飼い主ロス”だって同じようにある。彼らだって悲しい思いをしているのです」では、飼い主の高齢化によるペットの飼育放棄や置き去りを防ぐための対策はあるのだろうか?「日本人の“健康寿命”は男女平均で74.1歳。もちろん個人差はありますが、ペットを飼うのであれば、自分が健康でいられる可能性が高い、75歳までには看取れるペットを逆算して飼うことです」たとえば、生まれたての犬や猫を飼おうとする場合、平均寿命が15年と考えると、75−15=60。60歳までに飼う。65歳の人の場合、75歳まで10年あるので、5歳以上のペットを飼う、という逆算方式だ。そして重要なことは、飼う前に、もし自分に何かあった場合、ペットを引き継いで面倒を見てくれる人を決めておくことだという。「自分が元気なうちに、“もしも”のことを想定して、ちゃんと面倒を見てもらえる身内や知人、友人を決めておく必要があります。お子さんがいる方であれば、できるだけ息子や娘にお願いするのがいいでしょう。同居していない場合でも、ときどき家に来てもらって、ペットの面倒を見てもらうことも大切。お互いが慣れておくことで、もしも引き継ぐことになっても、犬や猫のストレスが軽減できますから」いざというとき、家族であるペットがどんな事態に直面するかを想定し、きちんと考えておくことも私たちの責任なのだーー。
2023年11月08日