マット・デイモンとベン・アフレックが黒澤明監督『羅生門』から影響を受け、24年ぶりにタッグを組んで参加した脚本を『グラディエーター』などの名匠リドリー・スコット監督が映画化した『最後の決闘裁判』。この度、マットとジョディ・カマーによる迫力の演技を見せる本編映像が解禁された。今回到着したのは、騎士・カルージュとその妻・マルグリットが、決闘裁判の是非と、負ければ双方共に残酷な死が訪れるという絶望の淵に立たされ、激しく感情をぶつけ合う緊迫感あふれるシーン。周囲には噂話をささやきながら、2人を一瞥する野次馬たちが控え、孤独の中で“決闘裁判”に挑むカルージュと、周囲からの辱めの視線や圧迫に負けず、自分の信念を貫き通すマルグリットの覚悟を感じられるシーンだ。映像内では、マルグリットがカルージュに対し「負けたらどうなるか知りながら、黙ってたのね」と厳しく問い詰めるひと幕が描かれ、続いて「私の赤子の運命を決めるのは神じゃない」とマルグリットが妊娠していることについても明かされる。決闘に負ければ「この子は両親を失うのよ」と、自身の命以上に生まれくる新しい命のことを気にかけていることが窺える。本作では、史実としていまだに真相不明なフランス最後の決闘裁判の行方を“三者三様”の視点から描き出す『羅生門』的構成が採用された。1つの出来事を3人の登場人物の視点で三度に渡って描き、同じ経験をする登場人物たちの異なる思惑や心理が、わずかな表情の違いやカメラワークによって積み重ねられていく。リドリー・スコット監督の描く世界の中で、俳優たちに求められる演技は針に糸を通すかの如く、繊細で、正確で、緻密な表現力が必要だ。今回解禁となったシーンでも、セリフの応酬のみで派手な動きが無いにも関わらず、2人の迫力の演技が際立っている。緊張感、恐怖、絶望、怒り、悲しみが押し寄せる様が鮮明に切り取られており、アカデミー賞主演男優賞、助演男優賞へのノミネートを果たしたマットと、エミー賞主演女優賞(ドラマ部門)および英国アカデミー賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞し、スコット監督の次回作にも出演する、いま最も注目の最旬女優ジョディ・カマーの競演を堪能できる貴重な映像となっている。さらに、マルグリット役を演じたジョディは、「マットの演技を見ていて素晴らしいのは、スクリーン上で見るマットには常にどことなく温かさが感じられることです。だから観客は、彼のことを自分が良く知っているような感覚を受けるんです。でも本作でのキャラクターは、他人をまったく寄せ付けないところのある、とても頑固で冷たい男で、そういう役を彼が演じるのを、わたしはこれまで見たことがありません。とにかく本作ではかなりいつもとは違う感じのマットになっていますよ」と、本作では俳優マット・デイモンのかつてない魅力が味わえることを明かしている。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月11日『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』に続き、最新作『ビルド・ア・ガール』で主演を務めた、ハリウッドの新たな“イットガール”にして女性のエンパワーメントの改革者ビーニー・フェルドスタイン。今回、国際ガールズ・デーにあわせ、いまを生きる10代の女性たちにエールを贈るビーニーのインタビュー映像が到着した。イギリスで影響力のあるフェミニストのひとりとして知られ、人気コラムニストで作家のキャトリン・モランの半自伝的小説を映画化し、主演、監督、プロデューサー、脚本など主要スタッフ全てが女性主導で製作された本作は、文才と想像力を武器に“大人社会”に飛び込んだ高校生・ジョアンナが、失敗や挑戦を繰り返しながら、がむしゃらに成長していく青春ストーリー。また、今日10月11日は「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を広く国際社会に呼びかける日として、国連によって定められた国際ガールズ・デー。本作の主演ビーニーから、現代を生きる女性、特に10代の女性へのメッセージが詰まったインタビュー映像が到着した。◆“普通”の型にはまっていない女の子が仕事を得て、成功して、恋をする姿を見るのは本当に重要なこと失敗やチャレンジを繰り返しながら、何度もがむしゃらに自分作りに突き進む高校生・ジョアンナを演じたビーニーは「ティーンの女の子にとって非常に大切な作品になる」と語り、その理由に「女性たちには自分の代弁者となってくれるような作品がほとんどないから。私たちは本や映画を見たりする時に、男性キャラクターに自分を重ねるしかない」と、女性主人公の映画の少なさについて挙げる。さらに「ジョアンナのようにモデルみたいな体型でもなく、素行が完璧なわけでもなく、いわゆる“普通”の型にはまっていない女の子が仕事を得て、成功して、恋をする姿を見るのは本当に重要なことだから」と語るビーニー。原作者で本作の脚本を担当したキャトリン・モランも「『ビルド・ア・ガール』では、ワーキングクラスの女の子がどうやってお金を稼ぐのかを描きたかった。若い女性が主人公の映画というと恋愛や外見的な変身がテーマになりがちだが、現実には何をして暮らしを立てるかは大事なことなので、そこはしっかり見せたかった部分だった」と、これまで描かれてきたいわゆる“普通のヒロイン像”とは異なるジョアンナの姿について語っている。◆失敗してもいい、得意なことがあってもなくても、成功してもしなくても、人間らしくあればいいビーニーが「この映画は女性たちに失敗してもいい、得意なことがあってもなくても、成功してもしなくても、人間らしくあればいいと許してくれる。失敗する日もあれば成功する日もあると教えてくれた」と語るように、一足先に本編を鑑賞した観客からも「来年ごろから就活など将来のことを具体的に考えなければいけないけれど、何をしていいのか、やりたいことを少し躊躇している今の自分に、とても刺激を与えてくれる映画でした」、「間違ってもそれでも真っ直ぐ自分を立て直す“今のジョアンナ”が一番輝いていて何もかもがステキ」と元気をもらえたという声が続出している。また、常に女性に焦点を当て、女性を主人公にした作品を作り続けてきたプロデューサーのアリソン・オーウェンは「特に、ソーシャルメディアが発達した現代では女性、特に若い女性は、四六時中自分がどうあるべきか、どう思うべきかというイメージを見せつけられています。でも、本当はいつでもなりたい自分になれるし、一瞬ですべてが変わる。それこそがこの作品を通じて提示したい“自由”」と語り、同じくプロデューサーのボニー・チャンスも「一度失敗したら終わりという風潮が強くある今、人々が『ビルド・ア・ガール』を観て、笑ったり楽しんだりしてくれることを願っています。世界に出て自分の道を歩むことができると感化されてほしい」と、全ての女性にエールを贈っている。『ビルド・ア・ガール』は10月22日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビルド・ア・ガール 2021年10月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©MONUMENTAL PICTURES, TANGO PRODUCTIONS, LLC,CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, 2019
2021年10月11日本日10月11日は今年で10年目を迎える「国際ガールズ・デー」。「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を広く国際社会に呼びかける日で、2012年に国連によって定められた。いま現在でも経済的、文化的な理由により学校に通うことができず、10代前半での結婚を余儀なくされ、貧困の中で暮らしている少女は世界中至るところにおり、女性、そして若年であるというだけで様々な身体的、社会的制約が存在している。「国際ガールズ・デー」には少女たち自らが声をあげ、応援するイベントやアクションが世界各地で行われるが、今回は様々な少女たちの物語を女性製作者たちが紡いだ3本の映画をピックアップした。“中学2年生”で知る世界、生と死…韓国映画『はちどり』“中2病”という言葉が生まれたように、思春期真っ只中の中学2年生はどこか特別かもしれない。ちょっぴり背伸びをしてみたくなり、自分の周りや大人たちを注意深く観察している頃だろう。1994年の韓国・ソウルを舞台にした『はちどり』は、中学2年生のキム・ウニ(パク・ジフ)が初恋の甘さや失恋のほろ苦さを知り、自分も、親友も、親も大嫌いになりながら、大人たちが抱える事情や自分の将来を少しずつ意識していく日常を描いている。団地に暮らすウニの家は餅屋を家族経営しており、父親は長男の兄に「ソウル大に行け」と口うるさく、塾をさぼった姉も怒鳴られる。末っ子であるウニが大学へ行けるかどうかは難しい。そんな中、ウニは漢文塾でソウル大を休学中という、謎めいていて聡明なヨンジ先生(キム・セビョク)に出会う。ヨンジ先生はウニにとって初めて心から尊敬でき、失望や落胆をさせられることのない大人だった。と同時に、7月に北朝鮮のキム・イルソン主席が死去し、10月には漢江に架かる聖水大橋が崩壊する大事故が起きた1994年は、ウニ自身にとっても“死”を考える出来事が相次いでいく。キム・ボラ監督による初長編作品である本作は、監督自身の少女時代の体験がベースとなっており、ベストセラー「82年生まれ、キム・ジヨン」の主人公とも同世代。2018年、釜山国際映画祭でワールドプレミア上映されて以降、ベルリン国際映画祭では子どもの成長を描いた映画を上映する「ジェネレーション14plus部門」大賞を受賞、その後も韓国のみならず世界各地で高い評価を受けた。※PG12指定同じ情熱を共有できる存在の有り難さ『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』俳優のオリヴィア・ワイルドが初監督を務め、アメリカ公開時にはテイラー・スウィフト、ナタリー・ポートマンら多くのセレブが絶賛と支持を表明し、数々の映画賞を席巻した青春コメディ。主人公は、高校生活を全て勉強に捧げてきた、頭でっかちなモリー(ビーニー・フェルドスタイン)とエイミー(ケイトリン・デヴァー)。卒業後は名門大学へ進学、夏休みはアフリカでのボランティアを計画していた2人は、イケイケな同級生たちが遊びや恋愛だけでなく、しっかり進学先を確保して高校生活を大いに満喫していたことを知り愕然、 卒業前夜に初めてのパーティーに繰り出すことになる。その高校生活最後の一夜は、2人の凝り固まった価値観や偏見が覆される出来事の連続。それでも、2人が誇る頭脳と友情と自己肯定感を武器に、最初は住所さえ知らなかったパーティー会場に何とかたどり着き、それぞれの想い人と素敵な時間を過ごそうとするのだが…。途中、切羽詰まったモリーがエイミーに切り出す合い言葉が「マララ」なのが、実に2人らしくて微笑ましい。故郷パキスタンで九死に一生を得た人権活動家で、最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんにちなんだ「マララ」をどちらかが発動したら、もう1人は全力、かつ無条件で友に協力しなければならない。そんな2人、RBGことルース・ベイダー・ギンズバーグに憧れ、史上最年少で米最高裁判事になることを目指すモリーと、本格的にアフリカでの女性支援に取り組みたいエイミーは、これまで多くのことを学んできたからこそ、マララのように自分たちの力で未来を切り拓いていくことができたのだ。※PG12指定物語から勇気を得る少女『生きのびるために』/『ブレッドウィナー』アンジェリーナ・ジョリーが製作総指揮に名を連ねる本作は、『ウルフウォーカー』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』などで知られるアイルライドのアニメーション・スタジオ「カートゥーン・サルーン」が、デボラ・エリス著の児童文学「生きのびるために」(さ・え・ら書房刊)をアニメ映画化。「カートゥーン・サルーン」設立メンバーの女性ノラ・トゥーミーが初めて単独監督を務め、アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネートほか、アヌシー国際アニメーション映画祭観客賞&審査員賞、アニー賞長編インディペンデント作品賞など高い評価を受けた。活動家であるデボラは、難民キャンプでの少女や女性たちから聞き取りした話を基に、2001年アメリカ同時多発テロ後のアフガニスタンを舞台に原作を書き上げている。ある日、11歳の娘パヴァーナに本を読ませた“罪”で、教師の父がタリバンによって投獄されてしまう。当時のアフガニスタンでは、女性だけの外出は禁止され、買物や会話をすることも許されず、教育の権利すらなかった。パヴァーナは家族を養うため髪を短く切り、男装して外に働きに出る。自分で物語を作って話して聞かせるのが上手だったパヴァーナは、タリバンや米軍の空爆を恐ろしい怪物として物語に織り込みながら、まだ幼い弟や、同じように男装をして働きに出ている同級生に語り、そして自分自身をも奮い立たせていく。本作は『生きのびるために』としてNetflixで配信中だが、今年8月、タリバンによるアフガニスタン政権掌握の事態を受けて、急きょ劇場で再上映された作品。劇場公開時のタイトル『ブレッドウィナー』とは、一家の稼ぎ手のことを意味している。※PG12推奨世界でいま何が起きているのか、映画はときに導き手となって、視野を広げてくれるものになる。こうした作品から、先人の女性たちが物語によって伝えようとしたメッセージに思いを巡らせてみてほしい。(text:Reiko Uehara)■関連作品:生きのびるために 劇場未公開ブレッドウィナー 2019年12月20日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開はちどり 2020年6月20日よりユーロスペースほか全国順次公開© 2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー 2020年8月21日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.
2021年10月11日「ムーミン」の原作者であるフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』より、劇中に登場するムーミンイラストのこだわりや、トーベのアトリエの再現などの苦労が明かされる特別映像が解禁された。日本を始め世界中で愛されるムーミンの物語。それは画家としてキャリアをスタートさせたアーティスト、トーベ・ヤンソン自身の人生を投影して生み出されたものだった。文学、コミック、舞台劇、アニメーションなど、今日においても色褪せること無く人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして育まれていったのか。トーベ自身の人生のあり方とともに、その創作の秘密に肉薄してゆく。解禁された特別映像で、最初に登場するのは、劇中でトーベが描く“ムーミン”を制作・監修したプロダクションデザイナーとグラフィックアーティストの2人、カタリーナ・エールンルートとサンドラ・ヴァルベック。時代によって描かれ方が少しずつ変わっていくキャラクターたちの変遷も忠実に再現した彼女らは「始めはただの表現でした」「漫画を書き始めたとき、新聞連載が始まって変化しました」と、トーベの走り書きからスタートしたシンプルなイラストが、新聞での連載など、発表する場所や方法が徐々に変化、「より丸みを帯びて漫画らしくなった」と分析、「スタイルを変えることが仕事を守る方法だったのでしょう」 とその理由を明かしている。続いて登場するのは、トーベの姪でもあるソフィア・ヤンソン。撮影現場を訪れた彼女は、スタッフの徹底したリサーチの上で再現されたアトリエやレコードプレーヤーなどの愛用品について「見事でした。スタジオの空気に触れ当時に戻ったようで、立ち尽くしてしまいました」と称賛の声を送り、最後は、実際にそのこだわりのアトリエを使用した本編とその撮影裏を切り取った映像も映し出されている。『TOVE/トーベ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOVE/トーベ 2021年秋より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2021年10月10日映画『ビルド・ア・ガール』の公開を記念して、主演を務めるビーニー・フェルドスタインが出演する『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』が、新宿武蔵野館にて限定上映されることが決定した。『ブックスマート』は、成績優秀で親友同士のエイミー(ケイトリン・デヴァー)とビーニー演じるモリーが、失った高校3年間の青春を取り戻すため、高校生活最後の日、卒業パーティに繰り出すことを決意する青春ハイスクールコメディ。ゴールデン・グローブ賞ノミネートのほか、数々の映画賞を席巻し、日本でも昨年公開されスマッシュヒット。ビーニーの存在と魅力を知らしめる出世作となった。そんなモリー役で、青春コメディジャンルの才能とみんなを元気にする時代のアイコンとしての地位を確立したビーニー。再来週には、初の単独主演作『ビルド・ア・ガール』が公開を迎え、失敗やチャレンジを繰り返しながらがむしゃらに自分作りに突き進む高校生・ジョアンナを演じ、変わらぬコメディエンヌとしての存在感を見せつけている。この秋は、いまハリウッドで最も注目されている期待の俳優にして、青春映画のニュー・アイコンであるビーニーの2作品に注目だ。『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は10月15日(金)~21日(木)新宿武蔵野館にて特別上映。『ビルド・ア・ガール』は10月22日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー 2020年8月21日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.ビルド・ア・ガール 2021年10月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©MONUMENTAL PICTURES, TANGO PRODUCTIONS, LLC,CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, 2019
2021年10月09日マーベル・スタジオが新たな最強ヒーローチームの活躍を描く映画『エターナルズ』。この度、『マレフィセント』や『Mr.&Mrs.スミス』など多くの人気作で活躍してきたハリウッドを代表するアンジェリーナ・ジョリーからコメントが到着した。本作で描かれる“エターナルズ”のメンバーは、それぞれ超人的な特殊能力を携えているほか不死に近い寿命を持ち合わせており、これまで『アベンジャーズ』シリーズで世界を圧巻させたマーベル・スタジオが、史上最大のスケールでスーパーヒーローの物語を描く。今回この超大作のキャストにはジェンマ・チャンやリチャード・マッデン、マ・ドンソクことドン・リーなど、その規模に相応しい国際色豊かなスター俳優が集結したが、すでに公開された予告編でも抜群の存在感を見せているのが、“アンジー”ことアンジェリーナだ。2005年公開『Mr.&Mrs.スミス』では、敵対する殺し屋同士の夫婦をブラッド・ピットと演じ、華麗なスパイアクションを繰り広げて多くの反響を呼んだ。また、1959年のディズニーアニメーション映画『眠れる森の美女』のヴィランを主人公にした『マレフィセント』でも“マレフィセント”を圧巻の迫力で演じきり、日本でも興行収入65億円を超える大ヒット作品となった。そんなアンジーでも本作のスケールには驚きを見せており、「『エターナルズ』は確かに私が今までに参加してきた中でも最も大きな作品です」と、過去作と比べても格別のスケールで描かれている作品であることを明かす。本作で演じるのは、人間にはもちろん、“エターナルズ”にとっても打ち解けにくいところがある戦士の“セナ”。自分の頭に浮かんだ武器を特殊な能力を駆使して形成することができるとされ、本作でどのような活躍を見せるのか期待が寄せられているキャラクターとなっている。さらに、役者としてだけではなく自身でも監督を務めているアンジー。2011年にアメリカで公開された『最愛の大地』を皮切りに、『不屈の男 アンブロークン』『白い帽子の女』『最初に父が殺された』といった4作品を監督・脚本を手掛けている。中でも監督デビュー作となった『最愛の大地』はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下の恋人たちを描き、ゴールデン・クローブ賞外国語映画賞部門にノミネートされたほか、バルカン半島での最大の映画祭、サラエヴォ映画祭で選外佳作として受賞を果たし、監督としても注目を浴びた。これまでキャストとしても、スタッフとしても映画に携わってきたアンジーだからこそ本作のスケールの大きさを誰よりも肌で感じており、「監督を務めたことがある身として、制作現場を見て、それを管理しようとすることは大変なことだと感じました」と圧倒されたことを語った。本作でメガホンを取るのは、『ノマドランド』でアジア系女性として米アカデミー賞にて初の監督賞を受賞した、いま世界で最も注目されている監督のクロエ・ジャオ。アンジーも驚愕する、マーベル史上最大のスケールで描かれる本作に期待が高まる。『エターナルズ』は11月5日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エターナルズ 2021年11月5日より全国にて公開
2021年10月09日マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、そして2019年にエミー賞主演女優賞を受賞し、映画『フリー・ガイ』でも注目を集めるジョディ・カマーという豪華キャストを迎え、リドリー・スコット監督が世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー『最後の決闘裁判』。この度、スコット監督が明かすユニークなキャラクター設定とともに場面写真一挙5点が解禁された。本作は、かつて友人同士であったカルージュ(マット・デイモン)とル・グリ(アダム・ドライバー)が、生死を賭けた戦いに挑んだフランスで法的に認められた最後の決闘裁判と、その発端となった事件の詳細を、カルージュ、ル・グリ、そしてカルージュの妻マルグリット(ジョディ・カマー)の3人の視点から描く、リドリー・スコット版『羅生門』ともいえる歴史大作。今回到着したのは、いまなお真相不明な事件の当事者たち3人の姿を捉えた新たな場面写真に加え、決闘シーンを捉えた躍動感溢れる場面写真。スコット監督は、それぞれのキャラクターをユニークなイメージで作り上げており、アカデミー賞も受賞した衣装デザイナーのジャンティ・イエーツ(『グラディエイター』)に、マット演じるカルージュはおしゃれな男でなく軍人気質、アダム演じるル・グリはフェラーリを運転していそうな男、ジョディ演じるマルグリットはカジュアルを好む貴族の女性、というオーダーを出したそう。特に、ハンサムで自信家、女性のうわさが耐えないプレイボーイでもあるル・グリを演じたアダムが着用する衣装は、ほぼ黒い衣装で統一され、重厚で造りこまれた感じがあり、シャツには全て刺繍が施される工夫を施したのだとか。戦争中は、互いの背中を預けるほどの親友だったカルージュとル・グリ。馬に乗って並び立つ2人の姿からは、その頃の友情が伺い知れるのに対し、いまにも蹄の音や甲冑のぶつかり合う音、観衆の声が響いてきそうな決闘シーンの写真からは、かつての旧友が命をかけて壮絶な戦いに挑むことになる数奇な運命を感じさせる。そして、勇気と覚悟をもって立ち上がり、裁判で闘うことを決断した勇気ある女性マルグリットが、前を見据える印象的な姿を切り取った画像も到着した。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月09日アンドリュー・ガーフィールド、マヤ・ホークと、ジア・コッポラ監督による映画『メインストリーム』がついに公開。この度、主人公のカリスマYouTuber・リンクを演じたアンドリューが、実在の人気YouTuberたちの前で驚きのアドリブ演技を披露する本編映像が到着した。解禁された本編映像は、現在のYouTube文化を作り上げた先駆者ともいえる、「ジャッカス」シリーズの出演者ジョニー・ノックスヴィルが演じる有名司会者テッド・ウィックがホストを務める討論番組の一場面。実在のインフルエンサーたちが本人役で出演するこの場面で、カリスマYouTuberのリンクが大暴走する…。出演者たちの目の前のテーブルで何かを手に持ち、奇声を発しながら大暴れ。“いいね”を追い求めて人格が変わってしまったリンクの狂気が垣間見えるシーンとなっている。劇中の討論番組に登場するのは、本物のインフルエンサーたち。有名人へのメイク動画が人気を博し430万人以上のチャンネル登録者をもつ美容YouTuberのパトリック・スターや、元祖炎上系YouTuberにして格闘家でもあるジェイク・ポール、ハリウッド映画にも出演し、いまや世界的なインフルエンサーとなったローラなど豪華な面々が勢ぞろい。彼らはアンドリューのアドリブ演技について一切知らされていなかったという。「アンドリューの演技には興奮しました。大ファンだから出演を依頼したわけだけど、普段ならあまりできないような役を、彼が自由に全力で演じる姿を見ることができて、私はいつも現場で満面の笑みを浮かべていました。どのシーンも迫力があって、毎回ワクワクさせられたのです」とジア監督。「役者にはその時に感じたことを表現してもらいたいと思っているから、現場では自由に、その場の雰囲気や気分に合わせて演じてもらうようにしていたのだけど、彼はアドリブもたくさんみせてくれました。ローラやジェイクたちとの共演シーンで、アンドリューが大暴れするシーンは完全にアドリブなのです」とふり返っている。『メインストリーム』は10月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メインストリーム 2021年10月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 Eat Art, LLC All rights reserved.
2021年10月08日来年度(2022年度)のアカデミー賞国際長編映画賞・ドイツ代表に選出されたロマンティック・アンドロイドムービー『I’m your man』(原題)が、邦題『アイム・ユア・マン恋人はアンドロイド』として、2022年1月14(金)より全国公開されることが決定。併せて、シーン写真1点が解禁された。ベルリンのペルガモン博物館で楔形文字の研究に没頭する学者アルマは、研究資金を稼ぐため、とある企業が極秘で行う特別な実験に参加することに。そこに現れたのは紺碧の瞳でアルマを熱く見つめるハンサムなトム。初対面にもかかわらず積極的に口説いてくる彼は、実は、全ドイツ人女性の恋愛データ及び、アルマの性格とニーズに完璧に応えられるようプログラムされた高性能AIアンドロイドだった――。抜群のルックスに穏やかな性格と豊富な知識、ロマンチックなエスコートで難攻不落のアルマに恋を仕掛けるアンドロイド・トムを演じるのは、『美女と野獣』、「ダウントン・アビー」で観客のハートをつかんだダン・スティーヴンス。トムに尽くされても素直になれないアルマは、『es[エス]』や『ヒトラーを欺いた黄色い星』など、ドイツで活躍するマレン・エッゲルトが演じる。ダン・スティーヴンス -(C) Getty Imagesまた監督は、現在セクハラと性的暴行事件を繰り返したハーベイ・ワインスタインの行状を暴く『She Said(原題)』を撮影中で、ドラマ「アンオーソドックス」では超正統派ユダヤ教徒のコミュニティから逃亡する女性を描き、プライムタイム・エミー賞を受賞したマリア・シュラーダーが務めている。本作でトムに課されたミッションは、“アルマを幸せにすること”ただひとつ。たった3週間の実験期間で、献身的でロマンチックなトムのアルゴリズムは、過去の傷から恋愛を遠ざけてきたアルマの心を変えることが出来るのか。本作は、クスっと笑えてほんのりビターなラブロマンスに仕上がっている。『アイム・ユア・マン恋人はアンドロイド』は2022年1月14(金)より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド 2022年1月14日より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開©2021, LETTERBOX FILMPRODUKTION, SÜDWESTRUNDFUNK
2021年10月08日ジョン・カサヴェテス、ジム・ジャームッシュ、スパイク・リー、クエンティン・タランティーノらを輩出した米インディーズ界の代表的存在アレクサンダー・ロックウェル監督による『スウィート・シング』が、10月29日(金)より順次公開。この度、公開を前に、監督がこだわったスーパー16ミリフィルムでの撮影風景や、インディーズ映画ならではのメイキング写真が解禁となった。頼る大人がいない15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコ、そしてその家族の物語を、監督の実の娘ラナと息子ニコを主人公に描き、スーパー16ミリフィルム撮影したモノクロとパートカラーの映像の質感など、一貫してインディーズにこだわり続けてきたロックウェル監督の映画愛溢れる一編となっている。この度公開されたメイキング写真では、16ミリフィルムカメラで有名なAATONのカメラを担ぐロックウェル監督自身のカットもあり、インディーズでなければできなかった本作の魅力の一端が見えてくる。撮影の合間に何やら真剣な表情で雪玉を作るニコ役のニコ・ロックウェルは、ロックウェル監督の実の息子、当時11歳。演出中のロックウェル監督を、撮影で使ったプロレスラーのマスクをつけて見つめるニコ。主演のラナ、ニコ、そして父親役のウィル・パットン(『ミナリ』)が写っている本編ではモノクロのシーン。監督と、実の娘でビリー役のラナは当時15歳。マリク役のジャバリ・ワトキンスと監督。ジャバリは、スタッフがスケートパークでスカウトした少年で本作が映画デビュー。そのほか、娘ラナの演技を見守るロックウェル監督のメイキング写真が到着している。なお、そんな本作を絶賛する各界の著名人からコメントも到着した。なかでも、ロックウェル監督の『イン・ザ・スープ』を愛し、シーモア・カッセル演じる“ジョー”から名前をとったという俳優のオダギリジョーは「どんな業界、仕事にも言える事だと思うが、『お金の為』なのか『本質を極める』ことなのか? その意思がはっきり見える映画は、真に心を打つ。『映画』に立ち向かっている人。やっぱり憧れる」とコメント。また、尾崎世界観(クリープハイプ)は「この映画の中にある子供のまなざしに心を打たれた。久しぶりにあんな風に世界を見ることができて、とても嬉しかった」と語り、役者・映像作家・執筆家の小川紗良は「世界が色づくのは夢の中ばかりでも、ビリーのまぶたのきらめきや、ファーストピアスの血液に、彼女の祈りの色が確かに見えた」と、ラナが演じた長女ビリーに思いを重ねるコメントを寄せている。『スウィート・シング』は10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スウィート・シング 2021年10月29日よりヒューマントラスト澁谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開
2021年10月08日マット・デイモンとベン・アフレックと組み、アダム・ドライバー、そしてジョディ・カマーを迎えた『最後の決闘裁判』の公開が控える名匠リドリー・スコット監督。本作以降も、アダムが参加する『ハウス・オブ・グッチ』をはじめ新たな作品に挑んでおり、鬼気迫る圧巻の映像を作り上げる稀代のヴィジュアリストはまだ留まるところを知らない。今年、ヴェネチア国際映画祭とカルティエが創設した、優れた映画製作者に敬意を表し、現代の映画業界にとりわけ独創的な貢献をした人物に贈る「Cartier Glory to the Filmmaker Award」の初代受賞者に輝いたリドリー・スコット監督。デビュー作でまさに「決闘(duel)」を題材とした『デュエリスト/決闘者』(77)でカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞。1979年に手掛けた『エイリアン』が世界的大ヒットとなり、『ブレードランナー』(82)、『テルマ&ルイーズ』(91)、『グラディエーター』(00)、『ブラックホーク・ダウン』『ハンニバル』(01)、『アメリカン・ギャングスター』(07)、『プロメテウス』(14)など、SFからクライム・サスペンス、歴史劇まで幅広いジャンルでのヒット作を生み出し続けてきた。さらに、来年1月公開予定の『ハウス・オブ・グッチ』、ジョディを再登用し、ホアキン・フェニックス共演でナポレオン1世を描く『Kitbag』(原題)、その後には『グラディエーター』の続編着手も囁かれている。スコット監督は、ウェストハートルプール美術大学、ロンドン王立美術大学でグラフィックデザインなどを学んだ後、BBCに入社し、退社後はCM制作会社RSAを設立してCM監督として活躍、という経歴を持つだけに、様々なジャンルの映画に挑戦し、撮影・音楽・衣装など芸術面や、美術・セットの細部にこだわり、リアリティのある映像美を追求するのも納得。その手腕は、複数のカメラを用い、360度全方向による撮影方法で知られている。アカデミー賞作品賞受賞監督でもあるベン・アフレックは、「リドリーのとても特徴的な撮影方法を間近で見られるのは、とても興奮することでした。各カメラがそれぞれの方向を向いていることによって信じられないほどのエネルギーが生じます。演じている者たちは、自分がいつカメラに捉えられているか分からない。それが素晴らしい切迫感と即時性を作り出すのです」と、その手法を絶賛。「リドリーは、光のことを実によく理解していて、どうやったら撮影ショットを非常にハイレベルに進化したフレームに出来るかを熟知しています」と語るのはマット・デイモン。続けて、「リドリーは、トレイラー上にカメラを設置していく時に、まずフロアのほうに自分で歩いて行って、そのシーンを自分でリハーサルしてからカメラを4台設置して、それに対してダリウス(『プロメテウス』で一緒に仕事をして来た経験がある撮影監督ダリウス・ウォルスキー)が照明を提供します。それから(リドリーは)トラックの中に戻って、自分でカメラを操作したら何が映るかを確認します。これは、彼が最初にこの仕事を始めた時にやっていた方法の、より手の込んだバージョンといえます。こうすれば、ショットがどう仕上がるか、どうやったら欲しいショットにたどり着けるか、方法が分かります。4台のカメラにそれぞれ着いた操作のプロが、無線機で監督からの指示を受けてショットの調整をしていくわけです」と、この独特な撮影方法がダイナミクスを生んでいると説明。いくつかのシーンでは、撮影カメラ6台が同時に回って撮影されていることもあり、さらには撮影の最中に編集を行う数少ない監督のひとりでもあるという。また、本作で監督を支えるのは、前述の撮影監督のダリウス・ウォルスキー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『プロメテウス』『オデッセイ』)ほか、プロダクション・デザイナーのアーサー・マックス(『グラディエーター』を皮切りにスコットと組んだ13作目の映画『オデッセイ』でアカデミー賞ノミネート)、編集のクレア・シンプソン(『プラトーン』でアカデミー賞受賞)、衣装デザイナーのジャンティ・イェーツ(『グラディエーター』でアカデミー賞受賞)、作曲家のハリー・グレッグソン=ウィリアムズ(『プロメテウス』『オデッセイ』)などの、突出した才能の集結により、荘厳な中世的世界観をスクリーンに再現させるのに成功したといえる。とはいえ、監督は「これまでにやっていない素材を見つけるのが好きで、新鮮でそれまでとは違うものをいつも探しています」と言う。「ミュージカルはやったことがないし、ウエスタンもやったことがない。だからそういうものを見つけようとしています。だが、この作品に関して言うと、この時代はとても親しみが持てて、十字軍の物語なんかも同じような時代のものですよね、そういったものは分かりやすいし、与しやすい。だが、最も大事なのは、コンセプトであり文脈なんです。この作品についていえば、三つの違う視点があるという点がとても興味深くてね、それがどの時代か、どの世紀かなんてことは関係はありません。私にとってはそれが一番大事なことだったんです。文脈がね」と主張する。視覚ビジュアルにおける才能とシネマティックな目利きを持つ映画監督リドリー・スコットの渾身の最新作は、それぞれが昇華して、生々しくも鮮烈なアクションと、見落とすことのできない繊細な映像表現がなされているはずだ。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月08日本国No.1大ヒットを記録した、ディズニー・ロシアが贈る史上空前のアクション・アドベンチャー超大作『べロゴリア戦記』より、第1章の予告編とポスタービジュアルが解禁となった。アニメやライトノベル等で空前の人気を誇る「異世界転生・転移」作品。本作は、人間界でペテンを働く男が異世界に転移し、王国の危機を救う救世主に祭り上げられるアクション・アドベンチャー。バーバ・ヤーガやヴォジャノーイ等おとぎ話や伝説のキャラクターも多数登場し、ディズニー・ロシアによるファンタジーに彩られた世界観と、最先端のVFXを駆使した映像は、ロシアのアカデミー賞と称されるゴールデン・イーグル賞においてメークアップ賞と特殊効果賞を受賞した。第1章は、ロシア公開時に第1位を獲得し大ヒットを記録。続く第2章も第1位を獲得し、ロシア本国でシリーズの圧倒的な人気を確立。そして、待望の第3章が今年の12月にロシアで公開を控えている。天涯孤独の身で、人々を騙しながら生きてきたイワン。そんな男が異世界ベロゴリア王国を救う最後の希望となる。しかしイワンは、王国の存亡にはこれっぽっちも興味無し。イヤイヤながらも冒険の旅へと出発するのだが…。第1章では、人間界のペテン師が異世界転移でいかにして勇者となるかが描かれる。第2章では、平和を取り戻したベロゴリア王国に訪れる新たなる危機とイワンたちの冒険の旅、そしてチート能力を手に入れ異世界の危機を救う戦いが描かれ、異世界ものの王道を映像化したエンターテイメント作品に仕上がっている。この度解禁された第1章の予告編では、「光の魔術師」と名乗り、口先だけで生きてきたペテン師のイワンが、突然、魔法の国・ベロゴリア王国に転移してしまう場面から始まる。実は勇者イリヤの息子だったイワンは王国を救うため、魔法使いや戦士など仲間を見つけ、王国を救うカギとなる「魔法の剣」を探す冒険の旅に仲間たちとともに繰り出す。しかし、イワンたちが王国を救うのを阻止しようとする反対組織との命運を賭けた壮絶な戦いが繰り広げられ、人間界からやって来た魔法スキルなしのイワンは大ピンチを迎える。イワンは魔法の剣によって王国を救い、勇者となることができるのか!?壮大なベロゴリア王国の風景と、様々に繰り出される魔法の数々に、クスっと笑えるコメディ要素が合わさり本編への期待が高まる予告編となっている。併せて解禁されたポスタービジュアルでは、魔法の剣とスマートフォンを手にニヤリと笑みを浮かべる主人公イワンと、魔法使いや、戦士、半魚人や火吹き竜など、ベロゴリア王国の住人達がイワンを取り囲むように描かれている。「人間界のペテン師が異世界転移で勇者となるか?!」というコピーが、突然魔法の国に転移してしまったイワンの、壮大な冒険の幕開けを予感させる。『ベロゴリア戦記第1章:異世界の王国と魔法の剣』は11月26日(金)より、『ベロゴリア戦記第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師』は12月3日(金)より、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベロゴリア戦記 第1章:異世界の王国と魔法の剣 2021年11月26日より全国にて公開ⒸDisney 2017 ⒸYBW Group 2017
2021年10月08日全世界のシリーズ累計売上本数が1億1700万本を超える大人気ゲームから生まれ、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演で世界をアンデッド化させたアンブレラ社との戦いを描くサバイバル・アクション映画『バイオハザード』シリーズ。2022年、その原点となる新たな映画『Resident Evil: Welcome To Raccoon City』が、邦題『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』として劇場公開決定。この度、初の予告映像と海外版ポスター2種が世界一斉解禁された。2002年に初めてスクリーンに登場して以降、1作ごとにスケールを増しながらファンを拡大し、2016年に最終章を迎えた『バイオハザード:ザ・ファイナル』までシリーズ全6作の全世界興収は1200億円を突破。歴史的大ヒットシリーズとして知られる『バイオハザード』シリーズ。その原点となる本作の舞台は、巨大複合企業アンブレラ社の拠点がある街ラクーンシティ。この街の孤児院で育った主人公クレア・レッドフィールド(『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』カヤ・スコデラリオ)は、アンブレラ社がある事故を起こしたことで、街に異変が起きていると警告する不可解なメッセージを受け取り、ラクーンシティへと戻ってきた。ラクーン市警(R.P.D)の兄クリス・レッドフィールド(「THE FLASH/フラッシュ」ロビー・アメル)はクレアの言うことをありえない陰謀論とあしらうが、やがて2人は街中を彷徨う住民たちの変わり果てた姿を目の当たりにする。次々と襲い掛かってくる住民たち。そんな中、2人はアンブレラ社が秘密裏に人体実験を行ってきたことを知るが…。今回解禁された予告映像には、クレアとクリスのほかに、ジル・バレンタイン(『アントマン&ワスプ』ハナ・ジョン=カーメン)やアルバート・ウェスカー(「アンブレラ・アカデミー」トム・ホッパー)、レオン・S・ケネディ(「ビクトリアス」アヴァン・ジョーギア)など原作ゲームの主要キャラクターも登場。本作の脚本・監督を務めるヨハネス・ロバーツは「ゲームシリーズに基づくホラー映画を目指した」と語っている。『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 2022年、全国にて公開
2021年10月08日主人公になりたい、全てのただの人へ贈る新感覚アクション・エンターテイメント『フリー・ガイ』が10月27日(水)よりブルーレイ+DVDセットと4K UHD発売されることを記念し、ライアン・レイノルズやジョディ・カマー、タイカ・ワイティティら豪華キャストの「NGシーン集」が一部先行公開された。解禁された映像は、ライアン・レイノルズやジョディ・カマー、リル・レル・ハウリー、さらにタイカ・ワイティティなど主要キャストの素の表情が見られる貴重なもの。誰かがNGを出す度に起こる、キャストやスタッフたちの大きな笑い声や監督の表情から、撮影現場の和やかで楽しい様子を楽しむことができる。本作は、オンラインゲームの中のサエないモブキャラが、プログラムや設定を完全に無視して、ゲーム史上最大の危機を救おうとする新感覚アクション・エンターテイメント。『ナイト ミュージアム』シリーズで知られるヒットメーカーのショーン・レヴィが監督し、劇場公開後2週連続全米No.1に輝いた。ブルーレイやデジタル配信(購入)には、ゲームの世界を描く舞台裏に迫る「フリー・シティへようこそ」や、タイカの全てが分かる!?「タイカ・ワイティティの世界」、さらに「NGシーン集」や「未公開シーン」などの貴重なボーナス・コンテンツを収録する。『フリー・ガイ』は10月27日(水)にブルーレイ+DVDセット(税込4,950円)、4K UHD(税込6,930円 )発売、デジタル配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フリー・ガイ 2021年8月13日より全国にて公開©2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2021年10月07日13億ドルもの興収をあげたファミリー・ムービーの第4弾『モンスター・ホテル4』(仮題/原題は『Hotel Transylvania: Transformania』)が、「Amazon Prime Video」にて240を超える国と地域で独占配信開始されることが決定した。ヴァン・ヘルシング教授(ジム・ガフィガン)のミステリアスな発明品“モンスター化光線”がめちゃくちゃに作動し、ドラキュラと仲間のモンスターたちが人間になってしまい、逆に人間のジョナサン(アンディ・サムバーグ)がモンスターになってしまった。ドラキュラはこれまでの能力を奪われ、ジョナサンは活力にみなぎったモンスターとしての生活を謳歌する。しかし、お互いがおかしくなって手遅れになる前に、治療薬を探すため、チームを組んで世界中を飛びまわることに。メイヴィス(セレーナ・ゴメス)と人間になった陽気な元モンスター仲間たちの助けも借りて、彼らが元の姿に戻れるように必死にその方法を探しに行く!ドラキュラとモンスターの仲間たちが帰ってくる今回。ドラキュラたちは、これまでに経験したことのない、全く新しく、そして恐ろしい冒険をすることになる。そのほか声の出演で、エリカ役にキャスリン・ハーン、ウェイン(オオカミ男)役にスティーヴ・ブシェミ、ワンダ役にモリー・シャノン、グリフィン(透明人間)にデヴィッド・スペード、マーレイ(ミイラ)にキーガン=マイケル・キー、ユーニス役にフラン・ドネシャー、フランク役にブラッド・アブレル、そしてデニス(メイヴェルとジョナサンの子ども)役にアッシャー・ブリンコフといった豪華キャストが集結した。Amazon Studiosのヘッド、ジェニファー・サルケは、本作について「最新作は驚くべき旅路の最後に相応しい完璧な最終章となります」と言及し、Sony Pictures Animation社長クリスティン・ベルソンも「今回ついに、ドラキュラとその娘メイヴィス、娘婿のジョナサン、さらに永遠の親友であるモンスターたちのサーガが最終章に向かいます。我々は Amazon と一緒にこの映画を世界中のファミリーにお届けできることに非常に興奮しています」とコメントしている。また配信決定に併せて、場面写真も初公開。早くも愉快なキャラクターたちの姿を確認することができる。『モンスター・ホテル4』(仮題)は2022年1月14日(金)Amazon Prime Videoにて独占配信開始予定。(cinemacafe.net)
2021年10月07日マーク・ラファロ主演、ある農場主の悲痛な訴えから始まった衝撃の実話に基づく物語『ダーク・ウォーターズ巨大企業が恐れた男』より、予告編が解禁された。今回解禁となった予告編には、マーク・ラファロ演じる弁護士ロブ・ビロットの、巨大企業デュポン社を相手にした長く果てのない闘いの断片が切り取られている。“これはあなたにも起こりうる物語”というナレーションとともに始まる映像は、巨大企業が隠し続けてきた水質汚染の実態へと繋がっていく。ことの重大さに気づいたロブは、無謀にも巨大企業デュポン社を訴えることを決意。そして、調査していく中で明らかになっていく原因不明の不調“テフロン風邪”や、立て続けに生まれた顔面奇形の子どもたち。ロブは「科学者も政府も抱え込まれている」と隠蔽された真実を徹底的に追い求めていくが、突然痙攣して倒れている姿が映し出される。そこに「彼は負けない」と力強く答える妻役のアン・ハサウェイの姿や、「奴らは人としてやってはいけないことをした。許してはならん!」と声を荒げるティム・ロビンスの姿が加わり、「みんなの未来を守りたい」というロブの不屈の信念が、巨大企業を追い込んでいく様が窺える。やがて全世界の人命をも脅かす事態になりかねない、大規模な環境汚染問題。果たして物語の結末はどこへ向かうのか、気になる予告編になっている。『ダーク・ウォーターズ巨大企業が恐れた男』は12月17日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男 2021年12月17日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.
2021年10月07日魔法の使えない少女・ミラベルが、魔法の世界を救うために奮闘するミュージカル・ファンタジー『ミラベルと魔法だらけの家』。この度、ディズニー長編アニメーション60作目となる本作の日本版ポスタービジュアルが公開された。本作の主人公・ミラベルは、魔法の力を持つ不思議な家に生まれた女の子。ミラベルが住むマドリガル家に生まれた子どもたちは、ひとりひとり違った個性を持つ“魔法の才能(ギフト)”を家から与えられるが、ミラベルはたった1人だけ、“魔法のギフト”をもらえなかった。今回到着したポスタービジュアルでは、そんなミラベルの姿に加え、“魔法の才能を持つ”2人の姉、長女のイサベラと次女のルイーサの姿がお披露目。色鮮やかな世界で躍る3姉妹が写し出されている。イサベラは、植物を成長させて花を咲かせる魔法の才能を授かり、彼女の周りにはいつもカラフルな花が咲き乱れる。一方のルイーサには、“力(パワー)”の魔法の才能が与えられており、強くて力持ちで優れる働き者として、家族や町の人から頼りにされている。授かった力で家族を支える姉たちは、何もかも完璧な存在である一方で、特別な力を持たないミラベルは、いたって普通の女の子。そんな姉たちに囲まれることで、心の奥底で疎外感や不安を抱きながら、前向きに過ごすミラベルだが、ある日、魔法だらけの家が危険に晒されていることを知り、家族を救うため、ミラベルが唯一の希望として立ち上がる。監督は、『ズートピア』のバイロン・ハワードと、『ズートピア』で共同監督・脚本を手掛けたジャレド・ブッシュ。ブッシュ監督は、新ヒロイン・ミラベルについて「僕らは観客がリアルで、人間らしいと感じ、愛してしまうキャラクターにしたかった。欠点があるけれど、それもまた可愛いと感じてしまうような」と語り、「彼女は典型的なヒーローではないけれど、多くの人が共感を覚えてくれると思うよ」と魅力を明かしている。『ミラベルと魔法だらけの家』は11月26日(金)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ミラベルと魔法だらけの家 2021年11月26日より全国にて公開© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2021年10月07日1964年の東京オリンピックで金メダルに輝いた日本女子バレーボール・チームを追ったドキュメンタリー映画『東洋の魔女』(原題:Les Sorcieres de l'Orient)が、12月11日(土)より全国にて公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルが解禁された。高度経済成長を間近に控えた1964年10月、戦後復興の象徴として日本で最初のオリンピックが開催された。柔道、体操、レスリング、次々にメダルを獲得していく日本人の姿に、国民は熱狂。なかでも、女子バレーボールは最大の盛り上がりを見せた。日本チームを率いたのは、インパール作戦に従軍し奇跡の生還を果たした大松博文で、通称「鬼の大松」。メンバーの大半は紡績工場で働く工員であり、連日深夜まで鬼の大松の特訓を受ける生活を送り、次第に世界から「東洋の魔女」と恐れられるようになった。彼女たちはオリンピックでも圧倒的な強さを見せ、決勝に進出。最大のライバル・ソ連代表との戦いでは、秘密兵器「回転レシーブ」と「無回転サーブ」を武器に、体格差のあるソ連代表を追い詰めていった。そして1964年10月23日20時55分、念願の金メダルを獲得。当時の日本は87.8%のテレビ普及率だったが、ソ連戦は最高視聴率95%を記録した。またその熱狂はその後、空前のママさんバレー・ブームを引き起こし、「アタックNO.1」や「サインはV!」をはじめとする、スポ根ジャンルの興隆へと繋がっていった。そんな一大ブームを巻き起こした彼女たちも、いまや80代に差し掛かっている。本作では「魔女」、「スパルタ」、「鬼の大松」など仰々しい言葉とともに語られてきた彼女たちが、自らの口でその思い出を語る姿を捉えている。いまなお、若々しく人生を謳歌する“魔女たち”の姿を撮影したのは『誰も知らない』などで知られる名カメラマン・山崎裕。監督は『オリンピア52についての新しい視点』や『完璧さの帝国』などフッテージ・ドキュメンタリーで高い評価を得てきたフランスの奇才ジュリアン・ファロが務め、単なるノスタルジーに収まらない新たな「東洋の魔女」像を浮き彫りにしていく。またこの度解禁されたポスタービジュアルは、バレーボール・ブームを作ったアニメ「アタックNo.1」の主人公・鮎原こずえと“魔女たち”がコート上で躍動する姿を描いた1枚になっている。『東洋の魔女』は12月11日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2021年10月06日世界を揺るがした“闇サイト”にまつわる驚愕の実話から生まれた映画『Silk Road』が、邦題を『シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―』として、2022年1月に全国にて公開決定。併せて場面写真も解禁された。天才的な頭脳に恵まれたロス(ニック・ロビンソン)は、違法ドラッグから武器の売買、殺人依頼まで完全匿名で取引可能にした闇サイトを立ち上げた。<シルクロード>と名付けたサイトは、瞬く間に熱狂的なブームを巻き起こし、栄華を極める。ハデな動きですぐに警察にマークされるものの、ロスは絶対に身元がバレない強固なシステムを創り上げていた。そんなロスを追う捜査官の中に、問題行動を起こし麻薬捜査課からサイバー犯罪課へ左遷された一人のはぐれ者、リック・ボーデン(ジェイソン・クラーク)がいた。アナログ全開で足手まといのリックだったが、独自の捜査でロスとの接触に成功。リックが考えたその驚愕の操作方法とは?そして2人を待つ運命とは――。1日の売上げは1億円超、“闇のAmazon”“ドラッグのeBay”とも呼ばれていた闇サイトの運営者と、彼を追い詰めるパソコンも使えないアナログ捜査官を描く本作。ニック・ロビンソン-(C)Getty Images闇サイト<シルクロード>を立ち上げた天才、ロス・ウルブリヒトを演じるのは『ジュラシック・ワールド』のニック・ロビンソン、捜査官のリック・ボーデンには『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のジェイソン・クラークと実力派俳優が名を連ねている。自由な世界を作るはずが、闇に魅入られ、囚われ、堕ちていくロス。引退を間近にし、最後の事件、家族のために一線を越えていくリック。驚愕の実話から生まれたサイバー・ダーク・サスペンスが誕生した。『シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―』は、2022年1月21日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シルクロード.com ―史上最大の闇サ イト― 2022年1月21日より新宿バルト9ほか全国にて公開©2020 SILK ROAD MOVIE, LLC ALL RIGHTS RESERD. VE
2021年10月06日マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、『フリー・ガイ』「キリング・イヴ/Killing Eve」ジョディ・カマーという豪華キャストを迎えた実話ミステリー『最後の決闘裁判』から、巨匠リドリー・スコット監督が観客を魅了する“極意”を語るメイキング特別映像が解禁された。決闘裁判とは、その名の通り、一向に解決を見ない争いの決着を、命を賭けた決闘で決定するというもの。真実を知るのは神だけであり、その神が“正しい者”を勝利へと導くと信じられ、中世ヨーロッパで正式な法手続きとして広く認められていた。今回到着した映像では、命をかけた決闘裁判に挑む騎士・カルージュ(マット・デイモン)と従騎士ル・グリ(アダム・ドライバー)の激しい決闘シーンや、手書きされた決闘シーンの絵コンテが登場し、彼らが決闘裁判に挑むことになるまでの、緊迫の裁判シーンなどが切り取られている。スコット監督からマットに向けて「そこは憎しみを持つ瞬間だぞ」と演出を指示する貴重な瞬間も映し出されているほか、スコット監督自らが、撮影の裏側をエスコートしてくれているかのような感覚を味わえる、見応え抜群の映像となっている。併せて、甲冑に身を包み、半分切り取られたヘルメットから前方を見据えるマット演じるカルージュの場面写真も到着。史実によると、本来は顔を全て覆ってしまうヘルメットだったが、スコット監督は、“誰が誰に何をしているか分かるように”という部分を重視して、あえて前面を半分切り取ったヘルメットを映画用に用意したという。マットとベンが24年振りにタッグを組み、女性脚本家ニコール・ホロフセナーを迎えた本作。そんな脚本に惹かれたというスコット監督は、視覚的な映像表現に対する優れた才能を称賛される監督の筆頭格であり、複数のカメラを使用して、360度全方向を撮影する手法で知られている。本作でもこの特徴的な撮影方法を用い、生々しくも鮮烈なアクションと、見落とすことのできない繊細な映像表現で、息遣いから、響き合う甲冑の音、緊迫感に包まれた空気そのものを感じとれる、中世の世界観にリアリティを持たせる圧巻の映像を作り上げた。映像内では、「ダイナミックさが肝心。馬が速く走る時も、落ちる時も、感情の変化も、予想外の展開でも…ダイナミックさを際立たせると静寂になる。静寂は強さだ」と、鬼気迫る圧巻の映像を作り上げる極意を明かしている。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月05日セリーヌ・ディオンの人生から生まれた物語、映画『ヴォイス・オブ・ラブ』より、『タイタニック』の主題歌で知られる「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の歌唱シーンも登場する特報映像が到着した。セリーヌの半生をはじめて映画化した本作は、誰も知らない過去から現在までを、彼女の大ヒット曲はもちろん、同時代の不滅の名曲たち約30曲に乗せて、大迫力のライブシーンで描き出す。今作の監督・脚本・主演を務めたヴァレリー・ルメルシエは、セリーヌの膨大な過去資料を丁寧に調べ上げ、14人兄弟の末っ子として生まれたひとりの少女がスターへと成長していく姿を通し、ユーモアとフィクションを交えながら、彼女の半生を忠実に再現した。今回公開された特報映像では、セリーヌの人生の軌跡を追いながら、ゴージャスなステージの数々が映し出される。ラストには、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」を歌う名シーンも登場しているが、劇中ではそのほかにも、「オール・バイ・マイセルフ」、「アイム・アライヴ」などの不滅ソングが大迫力のライブシーンで蘇っている。『ヴォイス・オブ・ラブ』特報映像今回、見事な歌唱を披露しているのは、11歳の頃からフランスで活躍している若手歌手ヴィクトリア・シオ。劇中のセリーヌの全楽曲を歌唱し、本人と見紛う圧倒的な歌唱力を見せている。『ヴォイス・オブ・ラブ』は12月、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ヴォイス・オブ・ラブ 2021年12月、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l’huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga
2021年10月05日アンドリュー・ガーフィールド主演、ブロードウェイ・ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」「ハミルトン」や『モアナと伝説の海』などを手がけたリン=マニュエル・ミランダの初監督映画『tick, tick...BOOM!:チック、チック...ブーン!』が、Netflixにて11月19日(金)より独占配信。予告編とキービジュアルが到着した。本作は、傑作ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」や「ハミルトン」の原作者として作曲、作詞なども手掛け、『モアナと伝説の海』の音楽も担当したリン=マニュエル・ミランダによる極上ミュージカル映画。ジア・コッポラ監督『メインストリーム』や『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ、『ハクソー・リッジ』のアンドリュー・ガーフィールドが、現実に押しつぶされそうになりながらも、決して夢を諦めない実在の作曲家ジョナサン・ラーソンを演じ、“夢”と “希望”を歌い描く。物語の主人公ジョナサン・ラーソンは、数々の賞に輝き、いまなお世界中で愛され続ける名作ミュージカル「RENT/レント」を生み出した実在の作曲家。本作は、彼が夢追う姿を描いた自伝ミュージカルの映画化作品。舞台は、1990年のニューヨーク――。食堂のウェイターとして働きながら、ミュージカル作曲家としての成功を夢見るジョナサン(アンドリュー・ガーフィールド)は、オリジナルのロック・ミュージカルの楽曲を、書いては直し、書いては直し...を数年間繰り返し、まもなく30歳を迎えようとしていた。恋人のスーザン(アレクサンドラ・シップ)は新たな夢に向かうために都会を離れることを願い、親友のマイケル(ロビン・デ・ヘスス)は夢を諦めて安定した仕事に就くことに。これまで共に夢を追いかけた仲間たちさえも、現実に目を向け変わっていく姿に焦りを覚えるジョナサン。「自分の夢に価値はあるのか?時間を無駄にしているのでは?」と自身に問いかけながらも、“チック、チック”と時間だけが過ぎていく毎日...。苦悩と葛藤の先に、“最高のロック・ミュージカルを作る”という夢を掴むことが出来るのか…。解禁となった映像では、美しいピアノの旋律に乗せて、ジョナサンが作り上げた楽曲が、観る者の心を奮い立たせるようにパワフルに鳴り響いていく。ニューヨークの煌びやかな夜景をバックに歌い踊る夢のようなシーンや、ジョナサンが飛び込んだプールの底から現れた音符たちが楽譜となって浮かび上がるファンタジックなひと幕も。他人に否定されようとも、深い悲しみに襲われようとも、彼を突き動かす夢への情熱が魂が込められたロック・ミュージカルに乗せ、歌い紡がれていく。監督を務めるリン=マニュエル・ミランダは、今年映画化もされたミュージカル「イン・ザ・ハイツ」によってトニー賞で作品賞・楽曲賞・振付賞・編曲賞を受賞、そして脚本・作曲・作詞・主演を務めたミュージカル「ハミルトン」ではピューリッツァー賞、グラミー賞のほか、トミー賞11部門を受賞した経歴を持ち、本作で初めて長編映画のメガホンを取る。Netflix映画『tick, tick...BOOM!:チック、チック...ブーン!』は11月19日(金)より独占配信開始。11月より一部劇場にて公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年10月05日スパイダーマンの宿敵であり、マーベル史上最も残虐なダークヒーローを描くトム・ハーディ主演『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』が、全米のコロナ禍で最大のオープニング成績を樹立。これを記念して、本作の場面写真も一挙に解禁された。現地時間10月1日(金)に全米4225館で公開された本作は、週末3日間で興行収入9010万ドル(約100億円※1ドル=111円換算、10月4日現在)を記録し初登場No.1、さらにはコロナ禍で最大のオープニング成績を樹立する大ヒットスタートに。この数字は、2018年に公開された前作『ヴェノム』のオープニング成績の約112%と大きく上回るものとなっている(※10月4日付Box Office Mojo調べ)。今回解禁となった場面写真では、収監されている連続殺人鬼クレタスとエディが何やら重要な会話をしていると思われるシーンから一転、クレタスが覚醒し誕生したカーネイジが看守に襲い掛かる場面が切り取られている。鉄格子越しに見えるエディの表情は暗く、クレタスが危険人物であることがよく分かる。さらに、血のついたハガキを読み上げるエディの姿、捕まってしまったと思われるエディがマリガン警部から取り調べを受けているシーン。警察の取調室で元恋人であるアンと面会している場面、神妙な面持ちでビルのてっぺんに座り街を見下ろすヴェノムの姿や、本作から登場する女性ヴィランのシュリークが閉じ込められた施設部屋で叫ぶ姿なども…。元恋人アンとエディの関係はどうなっていくのか、カーネイジだけでなくシュリークも登場し、絶対絶命となっていく“俺たち”ヴェノムとエディのストーリーに期待が高まる場面写真となっている。『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は12月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ 2021年12月3日より全国にて公開©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
2021年10月04日アカデミー賞・グラミー賞W受賞のジェニファー・ハドソン主演で贈る音楽エンターテインメント大作『リスペクト』から、ジェニファーが演じた“ソウルの女王”アレサ・フランクリンがまとった60・70年代ファッションの衣装の秘密が明らかとなった。映画デビュー作『ドリームガールズ』でアカデミー賞助演女優賞を受賞、歌手としてもグラミー賞を制したジェニファーが、その圧倒的な歌声と演技力で主演を務める本作。今回の映画化にあたっては、“ソウルの女王”アレサ・フランクリン本人が生前にジェニファーを指名し、この運命的なキャスティングが実現した。まず、プロダクションデザイナーのアイナ・メイヒューは、「50年代から70年代前半が舞台と知って、当時のデザインの転換点とスタイルを延々とリサーチしました」と語る。「アレサの幼少期の家を調べると、小さなモノクロ写真が1枚だけあったけれど、その家がどのような感じだったのかを読み取るのは困難でした。でも父親のオフィスの壁紙の質感はわかったので、それを再現するのは楽しかった。当時の雰囲気を感じてもらいつつも、色あせた感じにはしたくなかったけれど、家具については、骨組は見つかったものの、多くのものは朽ち果てていたから、当時使われていた素材を探してきて、すべて張り替えたりしました」と、当時のデザインとともに実際にアレサの生活をリサーチしたことを明かす。また、本編でのアレサの歌唱シーンを彩る大胆でドラマティックなステージ衣装は、ソウルの女王のストーリーを語る上で重要だ。アレサのアルバムカバー、パフォーマンス、そして公の場で見せる姿は、当時最先端の流行を作り出していた。アレサの外見は時と共に進化し、アーティストや著名人としての彼女自身の成長と発展を反映しているだけでなく、時代の表れでもある。衣装デザイナーのクリント・ラモスは、「資料を読んで一人の女性としてのアレサを理解してから、見つけられる限りの彼女の画像を探しました。ジェニファーには、普段着から親密な場で着る物、そして華麗なコンサートドレスまで、およそ85着の衣装を用意しました。最も難しかったのは、人間国宝でもあるアーティストと一人の人間としての彼女の姿のバランスをとることでした」と、舞台に立つ人物であるとともに1人の女性としての部分を切り離さずに演出することだったと語る。そして実際に本作で衣装を着こなしたジェニファーは、「なぜ彼女がこの衣装を着て女王になったのかがわかりました。衣装から彼女の人となり、個性を知ることができました。クリントのデザインは、それ自体がひとつのキャラクターのようでした」と称賛しており、役作りにおいても衣装が役に立っていたと語っている。『リスペクト』は11月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リスペクト 2021年11月5日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
2021年10月04日『キャプテン・マーベル』の続編『ザ・マーベルズ』の監督に大抜擢された新鋭ニア・ダコスタ監督とジョーダン・ピール監督のタッグで描く映画『キャンディマン』が10月15日(金)より日本公開。この度、主人公アンソニーがその名前を5回唱え、恐怖の瞬間が垣間見える本編映像が到着した。全米の週末興収ランキングでNo.1の大ヒットスタートを切った本作は、海外の評論家からも「オープニングから心を奪われた」「ニア・ダコスタ監督は鏡を駆使した素晴らしいカメラワークで観客に恐怖を植え付けた」「ニア・ダコスタ監督はキャンディマンの恐怖とともに、人種的不公正についてのメッセージ性も見事に示した。新たなホラークラシックの誕生だ」と絶賛評価が続々。海外での好成績を受けて、日本の注目度もますます盛り上がっている。アメリカ、シカゴのカブリーニ=グリーン地区の公営住宅で言い伝えられる凶悪殺人鬼“キャンディマン”の都市伝説について描かれている本作。この度解禁となったのは、主人公でヴィジュアルアーティストのアンソニー(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)が、彼の恋人でギャラリーディレクターのブリアンナ(テヨナ・パリス)とともに噂の“キャンディマン”を呼び出そうとする本編映像。キャンディマンの都市伝説について「彼の名前を鏡の前で5回言うと鏡に映る姿が現れて、殺しに来る」とワクワクした様子で話し始めるアンソニー。その後、ブリアンナに「一緒にやろう」と提案するものの、呆れたブリアンナはあっさりと拒否。それでもふざけたままのアンソニーは、窓に反射した自分たちに向かって「キャンディマン、キャンディマン、キャンディマン…」とその名を唱え始めた…。怖がるブリアンナは止めようとするが、アンソニーは、5回目の“キャンディマン”を口にしてしまう!果たして、アンソニーの身にこれから何が巻き起こっていくのか!?はしゃぐ2人とは裏腹に背景には不穏な音楽が流れ、キャンディマンの恐怖の襲来を予感させる映像となっている…。海外の会見で本映像のアンソニーのように“キャンディマン”と鏡の前で唱えたことはあるか?と投げかけられ、「いいえ、一度もないし、これからもない(笑)」と答えていたニア・ダコスタ監督。本当か嘘かわからない不気味さが都市伝説の特徴でもあるが、ダコスタ監督は「伝説や物語が語り継がれるのは、私たちが日々生きている恐怖に立ち向かうためです」と都市伝説における自身の見解についてコメント。「この映画を作る過程で決めたことは、娯楽のためのホラーと現実のトラウマとの間の境界線に気をつけたいということ」とこだわりを明かしており、絶妙なバランスで構成されたキャンディマンの都市伝説はどのように描かれていくのかますます期待が高まる。『キャンディマン』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キャンディマン 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 Universal Pictures
2021年10月03日アニメーション映画『ロン 僕のポンコツ・ボット』より、監督のサラ・スミスが製作への思いを明かすコメントが到着した。イギリスの新進気鋭のCGアニメーションスタジオ「ロックスミス・アニメーション」初の劇場長編アニメーション作品となる本作は、ネットやゲーム、音楽などあらゆるデジタル機能に加え、持ち主にピッタリな友達を見つけ出してくれる最新式のロボット型デバイス<B ボット>が登場。夢のようなデバイスだが、友達のいない少年バーニーのもとに届いたのは、不良品の<B ボット>“ロン”だった…。そんな2人が、“本当の友情”を探すハートウォーミング・アドベンチャー作品となっている。監督は、世界的人気アニメーション「ひつじのショーン」のTVシリーズを手掛け、『インサイド・ヘッド』『アーロと少年』ではストーリーアーティストを務めたジャン・フィリップ・ヴァインと、「ロックスミス・アニメーション」の創設者サラ・スミス。本作はロックダウン中に製作されたそうで、プロデューサーも務めたスミス監督は「この映画を作るのは大変だった。ロックダウンの中で作業をしたんだもの。250人もの人が自宅からリモートでこの映画を作った。私たちはZoomを通じて監督をした」とその製作での苦労をふり返る。しかし、人と会う機会が制限されるこんな時代にこそ、必要なテーマを本作では描いたようで、バーニーとロンとの関係について「多くの子供が部屋にこもってずっとスクリーンを見ている中、バーニーとロンは森の中に入っていって、追いかけられたりする。今の子供たちに欠けている、直接触れ合う友情。それが子供たちの心に響いてくれたらいいなと思う」と願った。『ロン 僕のポンコツ・ボット』は10月22日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ロン 僕のポンコツ・ボット 2021年10月22日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月03日『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のビーニー・フェルドスタイン主演で、作家・コラムニストのキャトリン・モランの半自伝的小説を映画化した青春エンパワーメントムービー『ビルド・ア・ガール』。今回、キャトリン自身も脚本に関わった本作について、映画化にあたり特に重要視したことを明かした。原作者のキャトリンも本作の主人公ジョアンナ(ビーニー・フェルドスタイン)と同じようにイギリスの田舎町で育ち、15歳でイギリスの新聞「オブザーバー」紙の若者レポーター賞を受賞し、1991年に16歳で初の小説「ナルモ年代記」を出版。同年、週刊音楽雑誌「メロディ・メイカー」で歴代最年少のロック評論家として活躍し始めた。17歳で「タイム」紙の週刊コラムニストとなると、チャンネル4の音楽番組「ネイキッド・シティ」の司会者に抜擢され、それ以降、英国記者賞や英国雑誌編集者協会(BSME)賞など多様な賞を毎年のように受賞するなど、まさにイギリスのエンタメ界で第一線を走り続けている。「マット・デイモンが動物園を買う話を映画にできるなら、私の話だって映画にしていいんじゃない?」映画では、音楽ライターとして若くして脚光を浴びたジョアンナが活躍し続けていくうちに徐々に自分の心を見失ってしまい、過激な批評を繰り返す“辛口”音楽ライターとなるなど数々の失敗や挫折が連続するも、そこから再び困難に立ち向かい、歩き続けていく姿が描かれている。本作が半分実話、というのはまさにキャトリン自身の体験がそこに反映されており、映画の脚本にも自ら参加。小説とは異なる流れに映画用の脚色を施しながらも、本質的なメッセージを損なわず、思春期の少女の心の旅を描いていくため、執筆には2年もかけたという。「原作小説の『How to Build a Girl』(原題)を書こうと思ったのは、30代に自分の人生を振り返った時でした」とキャトリン。「私はイギリスのウォルバーハンプトンの公団住宅に住む労働者階級の子で、狂ったヒッピーたちに福祉手当をもらいながら育てられ、何のコネもないのに16歳で音楽ジャーナリストとなり、世界中を飛び回ってロック・スターに会う仕事を手に入れた」、それなら「ちょっと待って。マット・デイモンが動物園を買う話を映画にできる(『幸せへのキセキ』)なら、私の話だって映画にしていいんじゃない?私にとっては面白い話だから、映画を作ってみよう」と思い立ったという。「自分がやりたいことをリストアップしていた時に気付いたことがあって、それは一般的に女性のキャラクターは映画の中でちょっとした拷問を受ける傾向があるということ。私が一番やりたくなかったのは、女の子が間違いを犯して、泣きながらゴミ箱に放り投げられて、『私は学ばなければならない。旅に出るわ』と言うような映画を作ることでした」と明かし、「主人公の女の子に、本当の意味での悪いことが起こらないようにしたかった。彼女には少し傲慢なところがあって、いくつか間違いを犯し、そこから学んでいく」ことを描きたかったと語る。「女の子が実際に人生の中で抱えている困難について取り上げることが、彼女たちにとって大きな助けになると私は思います。困難を笑い飛ばし、自分を笑い飛ばすことで、自分が抱えている重荷を軽くする方法を教えてあげるのです」と続けつつ、「10代がどれだけ危険で、ダークになることか私は知っています。それをすべて映画にぶち込むから、一緒に見ましょう。最後には何もかも万事解決するからと言ってくれる作品が必要なんですよ」と力を込める。10代の女性のセクシュアリティを楽しく、面白く、重荷にならないものにさらにキャトリンは、「私がこの映画でやりたかったもう一つの重要なことは、10代の女性のセクシュアリティを楽しく、面白く、重荷にならないものとして表現することでした」と続ける。「繰り返しになるけど、彼女はこの件で魂の旅を経験する必要はないんです。重大な教訓を学ぶ必要もない。10代の男の子がセックスするのは見たことがあるけど、10代の女の子がマスターベーションをしたり、何のしがらみもなく男の子とセックスしたりする映画は見たことがありません。でも、10歳の女の子が公園でブランコや滑り台で遊ぶのと同じように、セックスは端的に楽しいことのはずです。セックスとは基本的にそういうものでしょ」と、本作に込めた思いを語り、「多くの10代の女の子がこの作品を見て、『初めて映画で自分自身の姿を見て、自分が普通だと思えた』と感じるはずです。『史上最も輝かしいバージョンの普通』がそこにはあるのです」。自分に喜びを与えてくれるものそれは「人生を支えてくれる」「この映画は一見すると、素晴らしい才能とスタイルをもった女の子がしばらくの間ロック音楽の世界で過ごして、いくつかの冒険をして教訓を学んでいく笑える映画かもしれません。でも、実際には現代社会で起こっていることをすごく巧妙に寓話化しています」とキャトリン。「10代のロック評論家だった頃の私は、大衆文化について全国誌に書くという、かなり珍しい力を持っていました。でも、そこで私が選んだのは、あることについて『これは素晴らしい』と言うのではなく、別のものを指して『これはひどい。このバンドは死ぬべきだ。こいつらは最悪だ。この音楽はゴミだ』と書くことでした。それから30年経って、今では世界中の10代の女の子や男の子のほとんどが当時の私と同じ力を持っています。ソーシャルメディアのおかげでね」。「彼らがソーシャルメディアでしているのは、何かを指さして嫌いだと言ったり、ゴミだと言ったり、荒らしたり、破壊したりすること。それよりはるかに有益な選択肢は、優れたものを見つけて『これは素晴らしい。ここに未来がある。自分に喜びを与えてくれる』と言うことですよ。嫌いなものについて何かを言う必要はありません。自分に喜びを与えてくれるものだけに関心を払うことを学べば、残りの人生を支えてくれるはずです」とキャトリン。「どこかの時点で、冷笑主義の殻を破って、再び何かを信じるようにならなければなりません。実は、それが密かにこの映画の本質的なテーマになっています。若いのに冷笑主義者を気取ってオンラインで生きていると、最後には命取りになるということ。その殻を破って『これが自分の好きなものなんだ』と言わなければならないんですよ」。『ビルド・ア・ガール』は10月22日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビルド・ア・ガール 2021年10月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©MONUMENTAL PICTURES, TANGO PRODUCTIONS, LLC,CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, 2019
2021年10月02日アレクサンダー・ロックウェル監督25年振りの日本劇場公開最新作『スウィート・シング』の公開を記念して、ロックウェル監督の1992年の代表作『イン・ザ・スープ』が1週間限定上映されることが決定した。『イン・ザ・スープ』は個性派俳優スティーヴ・ブシェミと、一昨年に亡くなった米インディーズ界の名優シーモア・カッセルを主演に迎え、映画作りに没頭する青年アルドルフォ(ブシェミ)と彼に資金援助を申し出る怪しい男ジョー(カッセル)との奇妙な交遊をコミカルに描いた、ロックウェル監督初期の傑作コメディ。1992年のサンダンス映画祭ではグランプリを受賞した。当時ロックウェル監督の妻だったジェニファー・ビールスがアルドルフォの隣に住むヒロイン・アンジェリカを演じ、盟友ジム・ジャームッシュも映画監督役で出演。日本では公開当時大ヒットし、いまでも米インディーズの重要な作品の一つとして人気が高い。また、今回、上映に使用される35mmフィルムは、『イン・ザ・スープ』の製作総指揮を務めた鈴木隆一氏の映画会社フイルムヴォイスに保管されていたもので、貴重な上映機会となる。併せて、『イン・ザ・スープ』記念上映に寄せてロックウェル監督と鈴木隆一氏から喜びのコメントも到着した。アレクサンダー・ロックウェル監督メッセージ『イン・ザ・スープ』の35mmフィルムはアメリカの UCLA のアーカイブに収蔵されている他は、日本にあるものだけです。その貴重なフィルムで上映されるなんて、とても素晴らしいことです!『イン・ザ・スープ』と『スウィート・シング』には、隠れたつながりがありますので、ぜひ2作品併せて観てほしいと思います。鈴木隆一(製作総指揮)メッセージ『イン・ザ・スープ』は、1993年当時単館ロードショー12週間連続のロングランになりました。今年は国立映画アーカイブでも上映され、また改めてこの映画が評価され、今回も多くの方に観ていただけると幸いです。なお、本映画は宮沢りえさんのイチオシで、オダギリジョーさんはこの映画を観て主人公から名前をとりました。『イン・ザ・スープ』は、10月29日(金)から11月4日(木)まで新宿シネマカリテにて公開。『スウィート・シング』は10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スウィート・シング 2021年10月29日よりヒューマントラスト澁谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開
2021年10月02日9月24日(金)より公開中、ベン・スティラープロデュースのアナーキック・ラブストーリー『ディナー・イン・アメリカ』から、“Fワード”が連発されるシーンを抽出・編集した特別映像が解禁された。今回解禁となった映像は、不謹慎さ満載のFワードのみを抽出・編集した映像集。本作で登場するFワードは合計数200個。計算上、なんと30秒に1回はFワードを発していることになる(106分の上映時間から1分のタイトルロールと3分のエンドロールを除き、本編中のFワード合計数200個で割った計算)。恐らく2014年以降の日本公開映画で、最も多くのFワードが飛び出したラブストーリーといえる本作。アメリカの映画サイトColliderによると、最もFワードの多かった映画作品はカナダのコメディ映画『Swearnet:The Movie』(日本未公開/2014年/Fワード数:935回)。第2位はFワードについて真面目に研究したドキュメンタリー、その名も『FUCK』(2015年/Fワード数:857回)、第3位はマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオがタッグを組み日本でも大ヒットした伝記コメディ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年/Fワード数:569回)。だが、むしろラブストーリーでここまでFワードが多い作品は稀有な例といえるだろう。映像の後半、キーとなる劇中の甘い甘いオリジナルソング「Watermelon」が(ここにもFワードが...)流れる点にも注目だ。『ディナー・イン・アメリカ』はヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ディナー・イン・アメリカ 2021年9月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 Dinner in America, LLC. All Rights Reserved
2021年10月01日アカデミー賞作品賞『グリーンブック』主演の名優ヴィゴ・モーテンセンの初監督作品『フォーリング 50年間の想い出』より、予告編と場面写真が解禁された。『グリーンブック』など、3度アカデミー賞にノミネートされた名優ヴィゴ・モーテンセンが満を持して監督デビューを果たした本作。モーテンセンは認知症の父を持つ息子ジョン役で出演したほか、半自伝的な脚本と魂に語りかけるような音楽も手掛け、認知症を抱える父とその息子の再会をきっかけに、言葉にできなかった想いを確かめ合う親子の絆を描く至極のヒューマンドラマを作り上げた。父親ウィリス役は『エイリアン2』や『ターミネーター』のランス・ヘンリクセン、若き日のウィリスは『ホルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』のスヴェリル・グドナソン、ジョンの妹は『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』のローラ・リニーが演じている。このたび解禁となった予告編は、フライト中の飛行機の中で、ウィリス(ランス・ヘンリクセン)が妻の名前を叫ぶシーンから始まる。息子のジョン(ヴィゴ・モーテンセン)はすぐに止めに入るが、父親の認知症は悪化の一途を辿っていた。そんな状態の中、親子で過ごした50年間の記憶が甦っていく。結婚当時は幸せな家庭を築いていたものの、徐々に亭主関白になってしまい、妻に愛想をつかされ、子どもを連れて家を出て行かれてしまうウィリス。そんな過去の出来事がありながらも、昔と変わらない父親に対して、ついにジョンはいままで秘めていた想いを伝える。そして、2人の本音がぶつかり合うことで、父親のウィリスにもずっと心の内に隠していた優しさがあることに気づくのだった…。また併せて場面写真8点が追加解禁。幼いジョンを連れて親子でハンティングをする様子や、孫に対して優しく微笑むウィリスの様子が切り取られている。『フォーリング 50年間の想い出』は11月12日(金)より、kino cinema横浜みなとみらい、kino cinema立川高島屋 S.C.館、kino cinema天神ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フォーリング 50年間の想い出 2021年11月12日よりkino cinema横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神ほか全国にて公開© 2020 Falling Films Inc. and Achille Productions (Falling) Limited· SCORE © 2020 PERCEVAL PRESS AND PERCEVAL PRESS INC. · A CANADA - UNITED KINGDOM CO-PRODUCTION
2021年10月01日