一昨年開催された東京国際映画祭にて観客賞と最優秀女優賞(ナディア・テレスキウィッツ)を受賞した驚愕のミステリー『悪なき殺人』。この度、本作の原題“ONLY THE ANIMALS”(動物だけが知っている)に込められた意味が明らかになる映像が公開された。本作は、ある1人の女性の失踪事件を軸にして、一見関わりもない5人の男女が思いもよらない形で繋がっていき、事件に絡んでいた事実が次第に明らかになっていく、人間の本能と滑稽さをも内包した極上のサスペンスドラマ。登場人物がそれぞれ秘密や嘘を抱えながら生活を送っており、ある人は夫に隠れて不倫、またある人は金をだまし取り、そしてある人は偶然見つけた死体を隠した。しかし、彼らはそれがまさかとある事件に大きく関わっているとは思ってもいないが、原題の“ONLY THE ANIMALS”からも分かるように飼い犬たちだけは、観客と同じように、彼らの本当の姿と事件の真実を目撃している…。まず1匹目は、最初に疑われる農夫・ジョゼフの飼い犬。主人の動向をじっと見つめている。2匹目は、失踪したエヴリーヌの飼い犬で、彼女が事件に巻き込まれたその場を目撃する。今回到着した映像は、そんなエヴリーヌと飼い犬、そしてミシェルのネット恋愛の相手とされるマリオンのワンシーン。『悪なき殺人』予告編本作の監督ドミニク・モルは、タイトルについて「もしかすると吹雪の夜に起きたことの真相を知っているのはあの動物たちだけだという意味かもしれません。彼らは人間を見て何を思っているのでしょうか。私たちはこの美しい謎を解明しようとせず、観客一人ひとりの解釈に委ねるべきなのかもしれません」とコメントしている。『悪なき殺人』は12月3日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開、12月4日(土)デジタル公開。(cinemacafe.net)■関連作品:悪なき殺人 2021年12月3日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開、12月4日よりデジタル公開© 2019 Haut et Court – Razor Films Produktion – France 3 Cinema visa n° 150 076
2021年11月01日“魔法”に溢れる世界に住むミラベルの活躍を描く、待望のミュージカル・ファンタジー『ミラベルと魔法だらけの家』。『モアナと伝説の海』以来4年振りの新作オリジナル・ミュージカルで、ディズニー長編アニメーション60作目を飾る記念すべき本作でひと際注目を集めているのが、本作に登場する期待の新ヒロイン・ミラベル。彼女は、ラプンツェルやアナ&エルサ、モアナなど、数いるディズニーヒロインの中でも特に親近感を感じさせる存在となりそうだ。大家族の一員として生まれたミラベル。彼女は、“魔法”に溢れる世界で、唯一魔法が使えない“普通の女の子”。彼女が生まれたマドリガル家では、5歳の誕生日を迎えると1人1人違ったユニークな“魔法のギフト(才能)”を家からプレゼントされる。ギフトをプレゼントされた家族は、花を咲かせる能力や、動物と話せる能力など、華やかな魔法で日々を楽しく過ごしていたが、ミラベルだけはなぜか魔法をプレゼントされなかった…。そんな状況に疎外感を感じながらも、ミラベルは持ち前の明るさで、楽しい日々をおくっていた。そんなある日、魔法の家に大きな“亀裂”があることに気づき、家族に危機が迫っていることを知ったミラベルは、“唯一の希望”としてひとり立ち上がる――。魔法の力を持たずとも、常に明るく、先頭に立って家族を守ろうとするミラベル。歴代ディズニーヒロイン同様、自らの運命に立ち向かい、新たな道を切り開こうと突き進む勇敢さを持っている。そんな彼女について、本作の監督・脚本を務めたジャレド・ブッシュ(『ズートピア』)は「僕らは、観客がリアルだと、人間だと感じ、愛してしまうキャラクターにしたかったんです。欠点があるけれど、それもまたかわいいと感じてしまうような」と、完璧な存在ではないものの、誰しもが身近に存在していると感じる愛すべきヒロインにすることを目指していたと説明している。その“親近感”を出すうえで重要になったのが、“身近にいそうな人”と感じさせるような“人間らしさ”を追求すること。「彼女の動き方も、ちょっと変わっているようにしました。彼女は不完全で、そこに信憑性があります。本当に生きている人みたいに感じられる。これまでに見たことがないようなキャラクターを、僕らは作ったんです」と言う。ジャレッド監督らはキャラクターデザイナー、モデラー、3Dデザイナーなど優秀な制作陣とともに、いくつものバージョンを試しながら多大なる時間を費やし、そのコンセプトで全く新しい“親近感が湧く”ディズニー・ヒロインを完成させていった。あえて完璧ではない。それこそがミラベルの魅力であり、彼女がファンタジーの住人ということではなく、身近でよりリアルに感じられる1つの理由。そんなヒロイン・ミラベルが、人知れず悩みながらも、家族に迫った危機を前に立ち向かっていく姿を、誰もが応援したくなることだろう。『ミラベルと魔法だらけの家』は11月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミラベルと魔法だらけの家 2021年11月26日より全国にて公開© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2021年11月01日大ヒット公開中の『ハロウィン KILLS』より、キャストが初代『ハロウィン』をふり返る特別フィーチャレット映像が解禁となった。本作は2018年の『ハロウィン』の続編だが、前作と大きく異なる点は1978年版『ハロウィン』に登場したオリジナルキャストが再集結することだ。今回解禁された映像では、カイル・リチャーズが演じるリンジー・ウォレスはじめ、マリオン・チェンバース、ブラケット保安官、そしてローリー・ストロードが登場。それぞれを演じた役者たちが初代『ハロウィン』の製作当時のことを回想する。「『ハロウィン』の時は8歳で、わけも分からず演じていた」。そう語るのはカイル・リチャーズ。1978年版『ハロウィン』では、ベビーシッターのアニーとともに家でお留守番をする少女を演じた。「映画を見て衝撃を受けたわ」と幼い頃の記憶を掘り起こしている。続けて「若い役者がいい役に恵まれて幸運だった」と話すのは、マリオン・チェンバース役を演じたナンシー・スティーヴンス。のちに『ブギーマン』、『ハロウィンH20』にも出演することになる彼女は、自身のキャリアの原点となった『ハロウィン』をしみじみとふり返った。またブラケット保安官を演じたチャールズ・サイファーズは「1978年の『ハロウィン』は3週間で撮影した」と語っている。映像には「40年前…」「あなたを抱っこしたわよね。おいで」と、ジェイミー・リー・カーティスがカイル・リチャーズを抱き上げる感動的な一幕も。78年版を模したこの行動に、まわりは拍手と笑顔で応えている。最後にカイル・リチャーズが「ローリーとハドンフィールド全体が一丸となるの」「まず奴を捕まえる」と、オリジナルキャストの決起を予感させる言葉を残し、映像は締めくくられた。劇中と同じように40年の歳月を経て語られる、感慨深いフィーチャレット映像となっている。『ハロウィン KILLS』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハロウィンKILLS 2021年10月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©UNIVERSAL STUDIOS
2021年11月01日アカデミー賞2部門ノミネートのダークファンタジー『ほんとうのピノッキオ』より、ピノッキオが出会う奇妙なクリーチャー、カタツムリとマグロのメイキングを収めた本編映像が解禁された。100年以上にわたって世界中で読み継がれてきた児童文学「ピノッキオの冒険」を『ゴモラ』『五日物語』の鬼才マッテオ・ガローネが原点に回帰して、斬新にビジュアライズした本作。絢爛にして驚きに満ちた、まさに大人のためのおとぎ話と呼ぶにふさわしい、神秘的で驚きに満ちたダークファンタジーを作り上げた。今回解禁されたメイキング映像は、ピノッキオがジェペット爺さんをひとり残し冒険を繰り広げる最中に出会う奇妙なクリーチャー、カタツムリとマグロの創作過程をおさめたもの。コンセプトアートから、演じる俳優の型を取って精巧に創られたスカルプチャーから、『グランド・ブダペスト・ホテル』『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で過去2度のアカデミー賞を受賞している名アーティスト、マーク・クーリエによる特殊メイクといった貴重な工程が観察できる。森のお屋敷でターコイズ・ブルーの髪を持つ妖精とともに暮らすカタツムリは、背中の大きな殻とヌルヌルとした粘液をともないながらのっしりと巨体を揺らす動きが特徴的だ。なかでも、深く幾重にも刻まれたしわがリアルな皮膚の質感を生んでいる。ドレープがふんだんに施された、薄いピンクのドレスを纏った姿は、まるで絵画のように美し本作の世界においてもひときわ存在感を放っている。また、マッテオ・ガローネ監督が一番のお気に入りキャラクターと語るマグロについて、マーク・クーリエは「はじめ、マグロはCGで観せるんだろうと思っていたんだ。でもCGのチームに聞いたら、“いや、監督は特殊メイクで考えているはずだよ”と返されて、“どうやって人間をマグロにするんだ?”と戸惑ったのを覚えているよ」と、これまで数々の話題作を手掛けてきた彼にしても監督の構想には衝撃を受けたと明かしている。最終的に、俳優の頭部を模り、CGと特殊メイクを組み合わせて出来たマグロの登場シーン。マークも、「一風変わったメイクではあるけど、素敵なシーンに仕上がったと思う」と自信をのぞかせた。ほかにも劇中には、キツネやネコ、コオロギや鳥人間といったピノッキオの美しくも恐ろしいダークで魅力的な住人たちが数多く登場する。そんなインパクト大の造形美を大きなスクリーンで確かめて欲しい。現在、作品の公式Twitterではキャラクターの人気投票企画を実施中。公式アカウントをフォローし、“推し”のキャラクターを選んでリツイートすると、抽選で豪華プレゼントが当たる。応募は11月7日(日)23時59分まで。『ほんとうのピノッキオ』11月5日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ほんとうのピノッキオ 2021年11月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開copyright 2019 ©ARCHIMEDE SRL - LE PACTE SAS
2021年11月01日児童文学作品を原作とした映画『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』(原題:Clifford the Big Red Dog)の公開が決定。特報映像も到着した。出会ったときは、赤くてちっちゃい可愛い子犬ちゃんだったけど、一夜明けたら子犬のままでっかくなっちゃった――という、アメリカの児童文学作家ノーマン・ブリッドウェルが、1963年から発表し始めた児童文学作品を、現代のニューヨーク・マンハッタンを舞台に映像化した本作。到着した映像では、まさに子犬がでっかい姿になっちゃったシーンからスタート。クリフォードと名付けられた子犬が、腰かけた体重計を壊してしまったり、人間の入ったバブルボールで戯れたり…、「BTS」の「Dynamite」にのせて、騒動の予感漂うシーンが映し出されている。『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』特報映像また、日本語吹き替え版キャストとして、クリフォードに大きな愛情を注ぐ、大切な相棒となる主人公・エミリー役を、「デュラララ!!」「STEINS;GATE」「PSYCHO-PASS サイコパス」など多くの人気作品に出演する花澤香菜。エミリーに好意を寄せ、困ったときには手を差し伸べてくれる同級生オーウェン役を、「ラブライブ!」「ヒーリングっどプリキュア」の三森すずこ。ほかにも、金丸淳一(ケイシー役)、諏訪部順一(ティエラン役)も参加する。▼『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』ストーリー僕の名前は、クリフォード。実は、大きな問題を抱えてまして…。僕まだ正直右も左もわからない子犬なんですけど、朝起きたら、でっかくなっちゃってたんです!どうやら僕をニューヨーク・マンハッタンの公園で拾ってくれた寂しがり屋のシティガール・エミリーの愛情の分だけでっかくなっちゃったらしいのです。それだけでも僕の人生、大問題なんですが、さらになぜか大企業の社長さんが僕のことをさらおうとするんです。しかもかなり手荒く。でも、エミリーも、友達のオーウェンも、そしてエミリーのおじさんケイシーも、さらに変わりものの近所の人たちも僕を守るのに大奔走してくれて。果たして、これからどうなっちゃうんでしょうか、僕…。『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』は2022年1月21日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2021年11月01日『E.T.』や『ジュラシック・パーク』シリーズ、『インディ・ジョーンズ』シリーズなど、数々の不朽の名作を手掛けてきたスティーヴン・スピルバーグ監督の念願の映画化となった『ウエスト・サイド・ストーリー』が、12月10日(金)より公開。「子どもの頃に観て完全に夢中になった」と感銘を受けたミュージカルを、数十年の時を経ていま映画化を実現させたスピルバーグ監督が作品に込めた思いを語った。“異なる立場の者は、手を取り合うことができるのか?”をテーマに、「Tonight(トゥナイト)」や「Somewhere(サムウェア)」など数々の名曲と共に紡がれた本作。スピルバーグ監督は「子どもだった私はウエスト・サイド・ストーリーを観て完全に夢中になりました。“映画化したい”という思いをずっと抱いてきて、やっと取り組むことができたんです」と、ついに夢を叶えたことを明かす。幼いころからの夢を映画化するまで、50年におよぶ監督経験を経てきたスピルバーグだが、いま、本作を映画化する理由について「映画館では、人生の大切な人と一緒に映画を見るだけでなく、見知らぬ人と一緒に映画を見ますよね。映画は私たちを笑わせたり、泣かせたり、応援したり、熟考させたりと様々な気持ちを引き出しますが、見終わった後は同じ空間の中で思い出を共有した人たちと団結した気分なるんです。それは、私たちが映画や演劇、コンサートで演技を見に行くときに経験する魔法ですよ」と、ここ数年の間で気持ちが落ちてしまったからこそ、ミュージカル映画の魔法にかかり、周りの人と思い出を共有してほしいと話した。スピルバーグ監督を夢中にさせた本作では、“決して愛し合ってはいけない男女の切ないラブストーリー”が描かれている。ある日の夜、ダンスホールで運命的な出会いを果たし惹かれ合ったトニーとマリアがいつか結ばれることを夢見ながらもお互いの立場争いは激しくなるばかり。劇中で響き渡る楽曲に2人の溢れ出す想いが綴られていくが…。『ウエスト・サイド・ストーリー』は12月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウエスト・サイド・ストーリー 2021年12月10日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月31日『スパイダーマン』のスタジオが贈るマーベル最新作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』より、ヴェノムが仮装パーティに紛れ込む本編映像が解禁となった。本作は、スパイダーマンの宿敵であり、マーベル史上最も残虐な悪<ダークヒーロー>として誕生、2018年に劇場公開され全世界で大ヒットを記録したトム・ハーディ主演『ヴェノム』の続編。マーベルコミック上でスパイダーマンとヴェノムが共闘して戦いを挑むレベルの強さを誇るヴィラン、カーネイジが登場する。この度解禁されたのは、ヴェノムがノリノリで仮装パーティーに参加する本編シーン。主人公エディ(トム・ハーディ)の体に寄生し、「悪人以外を食べない」という条件で彼と共同生活を送る地球外生命体<シンビオート>のヴェノム。喧嘩を繰り返しながらも何とか一緒にやってきた2人だったが、食欲の制限を強いられるヴェノムは次第に共存関係が窮屈となり日々ストレスを募らせていく。ある日宿主であるエディと些細なことから言い争い、ついにエディの体から離れ、2人で住んでいたアパートを飛び出してしまう。本映像は、そんな“家出状態”のヴェノムが仮装パーティーの会場に迷いこんだところから始まる。パーティー会場の中で等身が1つも2つも飛びぬけがっちりしたサイズのヴェノムは、早速仮装した“異星人”たちから注目を集め、「ブッ飛んでる!」、「カッコよすぎだろ」とあっという間に人気者に。あまりの完成度からヴェノムの姿を仮装だと信じ切っている人々に「日本のキャラ?」と聞かれ、「オレのオリジナルだ」と答える一幕も。さらには参加者たちの自撮りに一緒に映るなどまさかのサービス精神を見せ、束の間のパーティーをノリノリで楽しむ何とも可愛らしいヴェノムの様子が収められている。衣装デザイナーを務めたジョアンナ・イートウェルはカーニバルのシーンについて、「クレイジーさがほとばしっているシーンで、衣装はすべて極端なものでなければなりませんでした。このシーンのために参加してくれた700~800人のパフォーマーたちもすごく楽しかったです。素晴らしいエキストラ部門が、実にスムーズに、何百人もの人たちにフィッティングをして、衣装を着せて、準備を整えてくれました」と、撮影の裏側を語っている。どのカットを観てもド派手に賑わい、個性際立つ衣装の数々が目立つ印象的なシーンだ。そんなサイケデリックな世界にも溶け込み、ナチュラルに交流を図るヴェノムの一味違った姿がなんとも新鮮な本編映像となっている。『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は12月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ 2021年12月3日より全国にて公開©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
2021年10月31日『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のビーニー・フェルドスタイン主演『ビルド・ア・ガール』は、高校生・ジョアンナが失敗や挑戦を繰り返しながら、がむしゃらに成長していく青春ストーリー。「ビーニー・フェルドスタインの魅力120%で、最高のエンパワーメント映画」「誰にでも思い当たるちょっとしたことに共感できて、前向きにもなれるハッピーな映画」など共感の声が続出している本作は、1990年代のイギリスが舞台となっており、当時をリアルに再現するためのこだわりが凝縮。名作映画のオマージュやスタッフがこだわり抜いた撮影現場など、本作をさらに楽しめるトリビアを紹介する。トリビア(1)まるでホグワーツの魔法!?主人公の部屋の写真が動き出す大ヒットファンタジー「ハリー・ポッター」シリーズの魔法学校ホグワーツには、絵の人物が動き出す肖像画が登場し、ときにハリーたちにアドバイスをしていた。本作でジョアンナの良き相談相手となるのが、“GOD WALL(神の壁)”が見どころ。ガンジーやフリーダ・カーロ、ジョン・レノンらの写真は、実際は彼女の想像力によって脳内で話しているのだが、まるで魔法のようにクレオパトラや、エリザベス・テイラーなど壁に張られた偉人や大スターたちが主人公にメイクのアドバイスをするシーンも!仕事がうまくいったときには一緒に喜び、失敗したときに相談に乗ったりと、主人公の“親友”として物語の中でも重要なポジションを担っている。トリビア(2)イギリスの名作映画の主人公の足にドクター・マーチンあり世界中で有名なシューズブランド「ドクター・マーチン(Dr.Martens)」はイギリスを舞台にした映画ではもはや必須アイテム。映画『クルエラ』ではエマ・ストーン演じる主人公が仕事に向かうシーンで見られ、ファッションが可愛いと人気の『ワン・デイ 23年のラブストーリー』では、主演のアン・ハサウェイがフェミニンなワンピースと合わせて話題に。本作でも主人公が辛口音楽ライター“ドリー・ワイルド”に変身するアイテムの一つとして登場する。トリビア(3)あの青春映画のワンシーンをオマージュ?80年代を舞台に、少年の恋と友情をUKサウンドと共に描き出した青春映画の金字塔『シング・ストリート 未来へのうた』の中で、ファンの間でも人気が高いシーンが主人公とその兄がリビングで音楽番組を見ながら批評をする場面。本作でもジョアンナが兄と最新音楽番組を見るシーンが登場し、思わず『シング・ストリート』の兄弟を思い出すようなワンシーンが。いったいどんな批評を繰り広げるのか、注目してほしい。トリビア(4)主人公がつぶやいたのは「若草物語」原作者のあの名言?気鋭のロック・スター、ジョン・カイトへのインタビューのために、初めて飛行機に乗ったジョアンナ。「乱気流が怖い」とブツブツ言いながらも離陸した飛行機から見えたのは真っ青な空と太陽!その後ジョンに「雲の上はいつでも夏なのよ!」と話す可愛いシーンが登場する。実はこのセリフは、本作の原作者キャトリン・モランが大好きな「若草物語」の作者ルイーザ・メイ・オルコットの名言「雲の向こうは、いつも青空」から来ている。トリビア(5)主人公が訪れたのは実在したイギリスの大人気雑誌編集部物語の超重要なシーンで主人公ジョアンナが訪れたのは、デヴィッド・ボウイやロバート・デ・ニーロが表紙を飾り、1980年~1990年代に一大ムーブメントを起こした「THE FACE」の編集部。劇中、編集長を演じるエマ・トンプソンは、同雑誌について「信じられないくらいクールな雑誌だった! あんな雑誌は後にも先にもない」と熱く語り、当時のティーンのマストアイテムだったことが窺える。トリビア(6)主人公が応募した大手音楽雑誌はあの雑誌編集部がモデルとある出来事で人生最大の挫折を味わったジョアンナが一念発起して目指したのは、大手音楽雑誌「D&ME」の音楽ライター。最初は若いからと編集部から相手にされなかったが、彼女らしいアプローチで見事にライターデビューを勝ち取ることとなる。この「D&ME」誌は、ジョン・レノンや「ダフトパンク」をはじめ、伝説のアーティストを表紙に飾ってきた「NME」誌をモデルにしている。ちなみに、原作者のキャトリンはNME最大の競合だった「メロディメイカー誌」で16歳から執筆していた。トリビア(7)90年代に実在した大ヒットバンドの曲が作中に登場ジョアンナが才能と度胸で初めて勝ち取ったライブレポートのアーティストは、なんと90年代を代表する大ヒットバンド“マニックス”こと「Manic Street Preachers」。劇中にも彼らの曲が使われており、当時のリアルな音楽シーンを再現するためにスタッフによるこだわりが垣間見える。さらに別のシーンでは、“マニックス”のツアーTシャツも登場する。トリビア(8)当時の売れっ子カメラマンの写真を使った撮影セットジョアンナがライターデビューする「D&ME」の編集部をリアルに撮影するために、スタッフは90年代に活躍していた売れっ子カメラマンイアンに協力を仰いだ。彼はカート・コバーンや「ニルヴァーナ」などを実際に担当しており、劇中の編集部では当時撮影していた大物バンドの写真が使われている。トリビア(9)“突撃ソング”は『ブックスマート』でも使われたあの曲人気音楽ライター“ドリー・ワイルド”として覚醒したジョアンナ。彼女が「くそったれオブザイヤー」の受賞式に颯爽と登場する場面で使われているのは、「Salt-n-Pepa(ソルト・ン・ペパ)の「Push It」。この曲は、ビーニーがブレイクするきっかけとなった『ブックスマート』でも使われており、同じくパーティー会場に突撃するシーンで流れている。トリビア(10)悩める高校生の愛読書は世界的大ヒットベストセラーもともと作家になることが夢だったジョアンナは、冴えない日々の中で自己を持て余していた。そんなある日、不良少年たちに追いかけられて彼女が落とした本はフェミニズムの活動に大きな影響を与えたベストセラー「去勢された女」。原作者のキャトリンは、「若きジョアンナはフェミニストの代表的な本を読んでいたという理由だけでいじめられる」と語っており、当時も女性の地位向上は簡単なことではなかったことが窺い知れる一幕だ。このように、本作ではイギリスのアイコニックなアイテムや有名な映画のワンシーンを思わせるような場面がいくつも登場する。半分実話な本作は、1990年代をリアルに描こうと細部にまでこだわって撮影されており、どのシーンも臨場感たっぷりな“等身大の女の子ジョアンナ”が描かれていることが多くの共感を集めている理由なのかも。当時の空気感そのままに映し出した本作で、90年代のイギリスを楽しみながらジョアンナの世界を体験してみてほしい。『ビルド・ア・ガール』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビルド・ア・ガール 2021年10月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©MONUMENTAL PICTURES, TANGO PRODUCTIONS, LLC,CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, 2019
2021年10月31日豪華キャスト共演で話題のSF映画『カオス・ウォーキング』より、主演2人の交流とキスシーンをおさめた本編映像が解禁となった。今回解禁された本編映像は、地球から〈ニュー・ワールド〉にやってきたヴァイオラ(デイジー・リドリー)が自らの生い立ちと、〈ニュー・ワールド〉にやってきた理由をトッド(トム・ホランド)に告白する場面。森の中で雨やどりする2人。ヴァイオラはトッドに対して心の鎧を脱ぎ捨てたかのように「両親は死んだの。新世界を見ることなく病気で。私は約束したの。よりよい暮らしを見つけると」と胸の内を明かす。その背景と心境に共鳴したトッドは「孤独だ。僕と同じ」と“ノイズ”で反応。悲しくも美しいヴァイオラの横顔に見惚れてしまう。ヴァイオラはおもむろにトッドの瞳をのぞき込み、ごく自然な流れでトッドの唇に情熱的なキスをする。ヴァイオラが生まれて初めて出会った女性であるトッドにとっては、ファーストキスである。ところが直後「なにしてるの?」とヴァイオラ声が。目の前にあるのは怪訝な表情でトッドを見るヴァイオラの顔だった。それもそのはず、あの情熱的なキスは現実の出来事ではなく、トッドの妄想から生まれた“ノイズ”の仕業だったのだ。 突然の事態にビックリ仰天のトッドは「ごめん、今のは…」と大混乱。真っ赤になりながら愛犬のマンチーとそそくさと退散するのだが、尾を引くように響き渡るのは「僕はトッド・ヒューイット」という自己紹介“ノイズ”の声であった…。本作において、重要な事象でありキーワードとなるのが、思考が外部に漏れ出る“ノイズ”。映像あるいは音声で脳内のイメージが表出されるという〈ニュー・ワールド〉の男たちが持つ不思議な能力だ。テレパシーのように利用できる一方、思春期の少年が抱く甘酸っぱい妄想もしっかりと映像化されてしまうのだ。そんな“ノイズ”が飛び交う〈ニュー・ワールド〉。ヴァイオラとトッド、2人のロマンスの行方も物語の大きなうねりとなり、驚愕の秘密が明かされていく…。新鮮なSF要素と瑞々しい感性に溢れたストーリーに注目だ。『カオス・ウォーキング』は11月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カオス・ウォーキング 2021年11月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved
2021年10月30日10月16日、3分半ほどの1本の動画がYouTubeに公開され、Twitterでトレンド入りするなど大きな話題となった。小栗旬、菅田将暉、Taka、仲野太賀、二階堂ふみ、橋本環奈、ローラ、渡辺謙ら錚々たる顔ぶれの14人が、衆議院選挙の公示を前に「 #わたしも投票します」と呼び掛けたのだ。俳優たちや、インフルエンサーがこうして政治的な意思を表明するのは、日本の芸能界では(残念ながら)極めて異例なこと。日本の選挙投票率は約5割とされるが、動画の中でコムアイは特に若年世代の投票率が低いことに触れ、菅田さんは自身を「その中の1人でもある」と言う。また、石橋静河は「昔って女性に参政権がなかった」「今は(言いたいことが)言えるのに言わないのはもったいない」と先人たちの尽力に触れている。二階堂さんも語るように、たった1票であっても投じることは結局「自分を大切にすることに繋がっている」のだ。彼らが口々に訴えるのは、「あなたの1票はあなたの声」(Your Vote is Your Voice)というメッセージ。そこでシネマカフェでは、1人ひとりの声の大切さに気づかせてくれるドキュメンタリー映画から韓国映画まで6作品に着目した。◆新人女性議員に注目『レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち』(Netflix)トランプ政権下の2018年、現職議員に対抗するべく多くの新人議員が立ち上がった。下院議員に出馬した、その中の女性新人候補者のうち、いまや「AOC」として知られるN.Y.ブロンクス出身のアレクサンドリア・オカシオ=コルテスをはじめ、元看護師のシングルマザー、ミズーリ州のコーリ・ブッシュなど4人の戦いぶりを追うドキュメンタリー。◆“投票する権利”を得るために『すべてをかけて:民主主義を守る戦い』(Amazon prime video)アメリカにおける投票抑圧の問題について検証したドキュメンタリー作品。2020年の米大統領選と上院議員の決選投票で民主党に勝利をもたらした“立て役者”といわれ、BLM(ブラック・ライブズ・マター)運動を牽引したステイシー・エイブラムス。本作では彼女が専門知識を総動員しながら、投票そのものに対する障害の内情を掘り下げ、問題の全容を浮き彫りにする。◆未来のために参政権を求めた女性たち『未来を花束にして』(Hulu、U-NEXT)1912年のイギリス・ロンドン。「言葉より行動を」をモットーに女性の選挙権を要求する運動“サフラジェット”を通じて、階級を超えて連帯する女性たちの壮絶な闘いを描いた実話に基づく作品。7歳から洗濯工場で働いてきた労働者階級の若い母親を『プロミシング・ヤング・ウーマン』のキャリー・マリガン、女性活動家のリーダーをメリル・ストリープが演じた。◆痛快な冒険物語の裏に陰謀が!?『エノーラ・ホームズの事件簿』(Netflix)名探偵シャーロック・ホームズに妹がいたという設定の人気小説を、「ストレンジャー・シングス未知の世界」イレブン役で知られる新世代のアイコン、ミリー・ボビー・ブラウン主演で映画化。シャーロックの妹エノーラが追う行方不明の母(ヘレナ・ボナム・カーター)と別の失踪事件の裏には、ある重大な選挙を巡る陰謀があった…。◆「何かが起きている…」異変を感じて立ち上がる者たち『1987、ある闘いの真実』(Hulu)ソウル五輪を翌年に控えた、『タクシー運転手 約束は海を越えて』から7年後の軍事政権下の韓国、民主化闘争の最中に起きたある学生の死を巡る“真実”を映画化。「一体、なぜ?」「何かがおかしい」と感じた者たちがそれぞれに立ち上がる。キム・ユンソクにハ・ジョンウ、ユ・ヘジン、キム・テリ、ソル・ギョング、カン・ドンウォン、パク・ヒスン、イ・ヒジュン、ヨ・ジングなど、韓国を代表する人気実力派が集結。◆仕事人として、現代社会と向き合う『人と仕事』(限定上映中)有村架純と志尊淳が、コロナ禍の“いま”「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる保育士、介護士や、農業従事者のもとに直接赴き、その仕事を体験、なかなか声を上げられない仕事人たちの現状をレポートする。『新聞記者』や『パンケーキを毒見する』など、話題作を世に送り出しているスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画した意欲作。さらに、極右政権下のブラジルのリアルな学生運動を追う『これは君の闘争だ』が11月6日(土)より、“誰一人取り残さない”ために多種多様な仕事をする市長や市役所職員たちを名匠フレデリック・ワイズマン監督が追った『ボストン市庁舎』が11月12日(金)より公開と、今後公開されるドキュメンタリー映画にも注目。想像していた以上に長引くコロナ禍、自分が持つ声、小さくも大きなその声の大切さを改めて考えるきっかけになりそうだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-未来を花束にして 2017年1月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© Pathe Productions Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2015. All rights reserved.1987、ある闘いの真実 2018年9月8日よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開(c)2017 CJ E&M CORPORATION, WOOJEUNG FILM ALL RIGHTS RESERVED【Netflix映画】エノーラ・ホームズの事件簿 2020年9月23日よりNetflixにて独占配信開始人と仕事 2021年10月8日より3週間限定上映©︎2021『人と仕事』製作委員会
2021年10月29日ドウェイン・ジョンソン、ガル・ガドット、ライアン・レイノルズといった、夢の超豪華キャストで贈るNetflix映画『レッド・ノーティス』。この度、この3名の吹き替えを楠大典、甲斐田裕子、加瀬康之と、お馴染み声優が担当することが明らかになった。ドウェイン演じるFBI捜査官のハートリーの声を吹き替えるのは、これまでも『ジュマンジ』シリーズや『ヘラクレス』などでドウェインを担当してきた楠さん。本作について楠さんは「僕自身もドウェインのファンなので、決まった時はすごく嬉しかったです!」と心境を明かし、「ドウェインが演じてきたキャラクターの中で、今回のハートリーは1番王道で、かっこいい役なのかなと思います」とコメントしている。また、ハートリーが出会い“とある理由”から手を組む、ガル演じる凄腕の大泥棒ビショップ、ライアン演じる世界最高の詐欺師ノーランは、“ワンダーウーマン”の吹き替えで知られる甲斐田さんと、“デッドプール”の吹き替えで知られる加瀬さん。それぞれ、過去にも同キャストの吹き替えを多く担当していた実力派が担当。正義のヒーローとは違うキャラクターでありながら、ワンダーウーマンのような妖艶さや強さも持ち合わせるキャラクターで、ハートリーとノーランの行く先々で姿を現し、謎めきながら2人を翻弄していくビショップ。演じた甲斐田さんは「相変わらず妖艶で美しいガルの姿、アクションも流石のキレです。ワンダーウーマンでは思い悩んでいたり、どこか影のあるキャラでしたが、今回演じたビショップは、男たちを手玉に取りながら自由に楽しんでいる姿が魅力的なので、ぜひ注目していただきたいです」とアピール。一方、ピンチのときにもジョークを飛ばし、言葉巧みに周囲を丸め込もうとするような、好き勝手な発言でお馴染みのデッドプール的な要素が垣間見えるノーラン役の加瀬さんは「今回演じた詐欺師ノーランは、“相変わらずな台詞量!!”しかし、もうビックリもしませんでした(笑)共通点は、必ずと言っていいほど、会話の主導権をこっちに持ってこようとする所でしょうか(笑)」と話している。Netflix映画『レッド・ノーティス』は11月12日(金)より独占配信開始。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-【Netflix映画】レッド・ノーティス 2021年11月12日よりNetflixにて配信
2021年10月29日ロジャー・ミッシェル監督の長編遺作『THE DUKE』が邦題を『ゴヤの名画と優しい泥棒』として、2022年2月に公開することが決定した。世界中から年間600万人以上が来訪・13世紀後半から20世紀初頭までの間の2300点以上の貴重なコレクションを揃え「英国の至宝」と称えられる美術館ロンドン・ナショナル・ギャラリー。1961年、その場所でスペイン最大の画家と謳われるフランシスコ・デ・ゴヤの「ウェリントン公爵」盗難事件が起こった。この事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン(ジム・ブロードベント)。彼はゴヤの絵画を“人質”に取り、イギリス政府に対して身代金を要求。TVが唯一の娯楽だった時代、その身代金を寄付してイギリスの公共放送であるBBCの受信料を無料にすることで、孤独な高齢者たちの生活を助けようと行動を起こしたのだ。しかし、事件にはもう一つの真相が隠されていて…。約50年後に明かされる、イギリス中を巻き込んだその“優しい嘘”とは――。実話を基に、名もなきタクシー運転手の人生を懸けた大勝負を描く本作。監督は『ノッティングヒルの恋人』『ブラックバード 家族が家族であるうちに』のロジャー・ミッシェル。今後の待機作に、エリザベス2世の素顔に迫ったドキュメンタリー『Elizabeth』が控えていたが、今年の9月に65歳の若さで惜しまれながらも逝去し、本作が長編遺作となった。ロジャー・ミッシェル監督 Photo by Larry Busacca/Getty Images主人公ケンプトンを演じたのは『アイリス』でアカデミー賞助演男優賞を受賞し、『ハリー・ポッター』シリーズや『パディントン』シリーズなど数多くの作品に出演するイギリスを代表する名優ジム・ブロードベント。「ジムの演技は愛情たっぷりで、彼が演じた主人公を愛さずにはいられない」と監督が語る通り、本作でもユーモアとウィットに溢れる演技を披露している。さらにジャンルを問わず幅広い作品に出演し、圧倒的な存在感を放つ女優ヘレン・ミレンがケンプトンの妻を演じ、長年連れ添った夫婦のドラマに重厚感を持たせている。また2人の息子役は『ダンケルク』のフィオン・ホワイトヘッドが演じ、フレッシュな魅力も見逃せない。『恋とニュースのつくり方』、『私が愛した大統領』、『ウィークエンドはパリで』などに通ずるテンポの良いウェルメイドな作風は本作でも健在。人と人との温かな触れ合いを描き、観客の心を爽やかな気持ちに包み込む感動作が誕生した。『ゴヤの名画と優しい泥棒』は、2022年2月25日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年10月29日ジェーン・カンピオン監督×ベネディクト・カンバーバッチ主演のNetflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が12月からの独占配信に先駆け、11月19日(金)より日本全国の一部の映画館で上映することが決定。併せて場面写真が到着した。ベネディクト・カンバーバッチが周りの人々に恐怖と畏怖を与えるカリスマ的な牧場主役、その弟ジョージをジェシー・プレモンス、ジョージの妻をキルスティン・ダンストが演じている本作。第78回ヴェネチア国際映画祭では銀獅子賞(監督賞)を受賞し、明日10月30日(土)より開催される第34回東京国際映画祭ではガラ・セレクション部門へ出品されることも決定している。そしてこの度、12月1日(水)からの全世界独占配信に先駆けて11月19日(金)より日本全国の映画館での上映が決定。また、併せて解禁となった場面写真では、馬に乗っているフィル(ベネディクト・カンバーバッチ)とジョージ(ジェシー・プレモンス)のバーバンク兄弟の姿や、ジョージの妻となったローズ(キルステン・ダンスト)、その息子ピーター(コディ・スミット=マクフィー)のどこか影のある表情が切り取られている。映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は11月19日(金)より全国の一部劇場にて公開。12月1日(水)よりNetflixにて全世界独占配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】パワー・オブ・ザ・ドッグ 2021年12月1日よりNetflixにて配信
2021年10月29日ティーンの奮闘を描いた青春エンパワーメントムービー『ビルド・ア・ガール』が現在公開中。文才と想像力を武器に大人社会に飛び込んだ高校生・ジョアンナが、失敗や挑戦を繰り返しながら、がむしゃらに成長していく本作で、エマ・トンプソン演じる女性編集長のメイキング映像が初解禁された。公開を迎えSNSでは「何度でも自分作りにチャレンジしていくジョアンナの姿に元気をもらえた」「人生はスクラップアンドビルド、たとえ間違っても何歳でもまたやり直せばいいんだと背中を押してもらえた」など、ポジティブな感想が続々届いている本作。解禁となったのは、『クルエラ』で非情なカリスマファッションデザイナー・バロネス役を演じたことも記憶に新しいアカデミー賞女優エマ・トンプソン演じる「THE FACE」の編集長アマンダ・ワトソンが、ビーニー・フェルドスタイン演じる主人公のジョアンナに「あなたはこれを書くべき」と、新たな道を指し示すシーン。辛口音楽ライター“ドリー・ワイルド”として目覚ましい活躍を見せるものの、本来の自分を見失っていたジョアンナは編集長アマンダ・ワトソンとの出会いによって、作家としての新しい未来を手に入れていく。監督のコーキー・ギェドロイツはエマについて、「映画の最後に象徴的な人物を登場させたいと思っていました。誰か大物が登場して、主人公に『あなたは素晴らしい。混乱して、間違いを犯し、馬鹿なこともやってしまったけど、それでもあなたは素晴らしい』と言ってほしかったのです」と、エマに重要かつ説得力のある役どころとして起用した背景を明かす。エマ本人も「この映画はとても意味のあるものだと思う。『社会で女性としての振舞い方』を誰もが考えなくてはいけない現代に、これ以上ピッタリな作品はないと思います」とコメント。世界を代表する俳優・脚本家として常にトップランナーとして走り続けてきただけでなく、ハリウッドを取り巻く体制にも声を上げてきた彼女が語る言葉の意味は大きい。さらにメイキング映像では、エマがスタッフやビーニーたちと談笑し、和やかに撮影を進めている様子に加えて、原作者で脚本を手掛けたキャトリン・モランの姿も。エマについて「高級店のチョコレートの箱を持ってセットにやってくると、みんなにチョコをふるまって回ったんです。エマ・トンプソンって、そういうことが自然にできる人。彼女がセットに来た日は“エマ・トンプソンの日”として知られています――もう、まるで聖人ですよ!」と語っている。作中では主人公に新たな道を示すという重要な役を演じ、撮影現場においてもビーニーをはじめ役以上にまわりに多大な影響を与えたエマ。彼女が演じるアマンダによって、失敗から再び立ち上がったジョアンナがどんな新しい道を歩き出すのか注目してほしい。『ビルド・ア・ガール』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビルド・ア・ガール 2021年10月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©MONUMENTAL PICTURES, TANGO PRODUCTIONS, LLC,CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, 2019
2021年10月28日令和3年度の文化勲章が発表され、東京藝術大学名誉教授である洋画家・絹谷幸二さんが選ばれた。「絹谷幸二 天空美術館」チケット情報奈良県出身の絹谷幸二さんは、東京藝術大学大学院壁画科を修了後に留学したイタリアで「アフレスコ」と呼ばれる壁画の古典技法を習得し、独創的なスタイルを確立した。「芸術の力で人類を元気に!」をテーマに、色鮮やかでエネルギッシュな作品を次々と発表。長野オリンピックの公式ポスターの原画、絵画だけでなく立体作品も手がけるなど、多彩な表現に挑戦し続けている。大阪・梅田スカイビル27階にある「絹谷幸二 天空美術館」では、名誉館長である絹谷幸二さんの初期作品から新作まで、その画業の変遷をたどる特別展示『ARS VITA ESTA 藝術は人生~色彩画家の軌跡~』を開催中。さらに、12月17日(金)からは、文化勲章受章・開館5周年記念特別展『永遠にあたらしい!! 人類最古の壁画技法アフレスコ』を開催。絹谷芸術の代名詞ともいえるアフレスコに焦点を当て、その魅力に迫る。特別展示『ARS VITA ESTA 藝術は人生~色彩画家の軌跡~』▼12月13日(月)まで開催中絹谷幸二 天空美術館※文化勲章受章・開館5周年記念特別展『永遠にあたらしい!! 人類最古の壁画技法アフレスコ』は、2021年12月17日(金)よりスタートおトクな割引入館引換券はチケットぴあにて発売中!■割引入館引換券一般900円、大学・高校・中学生500円【開館時間】10:00~18:00※金曜・土曜・祝前日は10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)【休館日】火曜(祝日の場合は翌平日休館)、年末年始(12/30~1/3)、展示替え期間【入館料】一般1,000円、大学・高校・中学生 600円、小学生以下無料、団体・障がい者割引あり〒531-0076大阪市北区大淀中1-1-30梅田スカイビル タワーウエスト27階
2021年10月28日生まれ持った性別に違和感を抱える7歳のサシャとその家族を追ったドキュメンタリー映画『リトル・ガール』から、サシャを取り巻く現実、そしてサシャの幸せのために社会と戦う家族の様子を切り取った映像が解禁された。今回解禁となった本編映像は、バレエ教室で、男の子用の衣装しか着させてもらえないサシャの様子を捉えたところから始まる。その後、自宅で大好きなワンピースに着替えるサシャ。「学校では着られないけど」「バレエにも」そう悲しげに呟くサシャに対して、「いつか認めてもらえる、それまでは家やお外で着ればいい」「学校もなんとかなるわ」と、母親は優しく言い聞かせている。「医師の証明があります、“家庭や学校で、サシャを受け入れる取り組みが必要”“女の子として扱うべきだ”と。そうです、だから望み通りに」「医師の証明をもらいました。これで証明できます。お願いします」と、訴える母。少しでも彼女の願いが叶えられるように。サシャ本人とはまた違った場所で闘う家族の様子を切り取ったものとなっている。本作は、2020年ベルリン国際映画祭で上映後、モントリオール国際ドキュメンタリー映画祭のピープルズ・チョイス賞やシカゴ国際映画祭国際ドキュメンタリーコンペティション部門 シルバー・ヒューゴ賞など、世界中で様々な映画賞を受賞。また、新型コロナウィルス感染の影響により劇場が封鎖されたフランスでは、同年12月にTV局ARTEにて放送され、視聴者数1,375,000人、その年のドキュメンタリーとしては最高視聴率(5.7%)を獲得。オンラインでも28万回以上の再生数を記録するなど大きな反響を呼んだ。『リトル・ガール』は11月19日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リトル・ガール 2021年11月19日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開
2021年10月28日世界中の映画祭で観客賞を受賞した感動作『クレッシェンド 音楽の架け橋』が来年1月より全国公開することが決定し、併せて特報、ポスタービジュアル、場面写真13点も解禁となった。世界的に有名な指揮者のエドゥアルト・スポルクは、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くというプロジェクトを引き受ける。コンサートに向けて、オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスを掴んだ20余人の若者たちが集まった。しかし互い国が攻撃に晒され憎み合う両陣営は激しくぶつかり合ってしまう。そこでスポルクは彼らを南チロルでの21日間の合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合い…少しずつ心の壁を溶かしていく若者たち。だがコンサートの前日、ようやく心を一つにした彼らに、想像もしなかった事件が起きて…。“世界で最も解決が難しい”とされる紛争地パレスチナとイスラエルから、音楽家を夢見る若者たちを集めてオーケストラを結成する――。現実にはあり得ない物語に見えるが、映画は実在の管弦楽団へのインスパイアされている。モデルとなったのは、現代クラシック音楽界を代表する巨匠指揮者ダニエル・バレンボイム率いる「ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団」。米文学者エドワード・サイードと共に、中東の障壁を打ち破ろうと1999年に設立し、「共存への架け橋」を理念に現在も世界中でツアーを行うなど活動を続けている。タイトルの「クレッシェンド」とは、「だんだん強く」を意味する音楽用語。一人と一人の間に音楽を通じて芽生えた小さな共振が、やがて強く大きく世界中に響きわたっていく。そんな祈りのようなメッセージが込められている。彼らのスピリットから着想を得て脚本を共同で書きおろし、監督も務めたのは、イスラエル・テルアビブ出身でヒューマンドラマの名手として知られるドロール・ザハヴィ。若者たちを導くマエストロを演じるのは、『ありがとう、トニ・エルドマン』で絶賛されたペーター・シモニシェック。ヨーロッパからアメリカまで、様々な地域の国際映画祭で上映され、熱い喝采のもと4つの観客賞に輝いた感動作が、ついに日本に上陸する。この度解禁された特報は、劇中でも流れる「カノン」の曲に乗せ、世界的指揮者のスポルクがオーケストラを編成する企画を依頼されるシーンから始まる。音楽家を目指すパレスチナ人のレイラ(サブリナ・アマーリ)は家族の反対を押し切り、テルアビブでのオーディションに行くまでに厳しい検問を通過しなければいけない。そして互いに憎しみを抱く楽団員は激しくぶつかり合いリハーサルどころではない。果たして彼らは心をひとつにして音楽を奏でることができるのか?ラストに響き渡る魂の演奏に期待が高まる特報となっている。併せてポスタービジュアルと場面写真も解禁。音楽の力が敵対する心と心の架け橋となり、憎しみや葛藤を乗り越えてハーモニーが生まれていく感動のドラマが切り取られている。『クレッシェンド 音楽の架け橋』は1月28日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クレッシェンド 音楽の架け橋 2022年1月28日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開©CCC Filmkunst GmbH
2021年10月28日第74回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した、アダム・ドライバー&マリオン・コティヤール共演のレオス・カラックス監督最新作『ANETTE』が邦題『アネット』として2022年春に日本公開されることが決定。併せて場面写真1点が解禁となった。35年間で発表した長編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出力と圧倒的な美的センスによって、常に衝撃を与えつづけてきた映画監督レオス・カラックス。1984年、弱冠24歳でカンヌ映画祭に登場した『ボーイ・ミーツ・ガール』、“アンファン・テリブル”(恐るべき子ども)と、カラックスの名を世界中に知らしめた『汚れた血』、2度の撮影中断に見舞われながらもロングラン大ヒットを記録した『ポンヌフの恋人』、ハーマン・メルヴィルの小説を原作に映画化を挑んだ『ポーラX』、そして謎に満ちた迷宮的な内容が高く評価された『ホーリー・モーターズ』。その一作一作で、既存のジャンルを軽々と超える、新たな映画体験を生み出し、世界中に熱狂的なファンを獲得している。本作は、そんなレオス・カラックス監督が『ホーリー・モーターズ』以来8年ぶりに手掛けた最新作。製作プロデューサーも務めたアダム・ドライバーと実力派マリオン・コティヤールを主演に迎え、カラックス監督が初めて全編英語でミュージカルに挑んだロック・オペラ・ミュージカルだ。人気スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と一流オペラ歌手のアン(マリオン・コティヤール)、そして2人のあいだに生まれたアネットによって、ダークなおとぎ話が繰り広げられていく。原案は日本でも根強い人気を誇るロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンド「スパークス」。彼らがストーリー仕立てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語が、「スパークス」とカラックスの出会いによって映画へと発展、劇中全編を歌で語り、全ての歌をライブ録音するという両者のこだわりと、そこにカラックスならではの映像美が相まって独自の世界観を持つ作品が完成した。また、カラックスが「父親になってからの映画」とその特別な想いを語る本作には、カラックス自身の人生が色濃く反映されていることも見どころのひとつ。アダム・ドライバーが、本作で初めて役者以外に、長編映画のプロデューサーも務めたことも注目を集めているが、彼はその理由について「レオスの映画だから。スパークスが作曲したミュージカルだから」「リハーサルや大規模なセットを必要とするような大がかりなシーン、それに多くの未確定要素があったから。全部がチャレンジに思えたけど、唯一無二のものになるだろうと思ったんだ」とその並々ならぬ意気込みを語っている。『アネット』は2022年春、ユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アネット 2022年春、ユーロスペースほか全国にて公開© 2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma /
2021年10月28日第70回ベルリン国際映画祭コンペ部門出品作品、ハビエル・バルデムとエル・ファニングが初共演した映画『選ばなかったみち』(原題:The Roads Not Taken)が、来年2月25日(金)より日本公開されることが決定した。ニューヨークに住むメキシコ人移民レオは、作家であったが認知症を患い、娘モリーやヘルパーとの意思疎通も困難な状況になっていた。ある朝、モリーはレオを病院に連れ出そうとアパートを訪れる。モリーが隣りにいながらも、レオは初恋の女性と出会った故郷メキシコ、作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャへと彼女とは全く別々の景色をみる――。認知症を患ってしまうレオを演じたのは、『ノーカントリー』や『それでも恋するバルセロナ』、現在公開中の『DUNE/デューン 砂の惑星』にも出演するハビエル。ハビエル・バルデム娘のモリーは、『マレフィセント』シリーズや『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』のエルが演じ、父娘役で初共演。そしてほかにも、ローラ・リニー、サルマ・ハエックら実力派が脇を固めた。エル・ファニング人生の岐路で自分の選んだ道は正しかったのか、もしも別の選択をしていたら?胸の奥底にしまい込んだ過去の大切な出来事や記憶を繋ぎながら、人生の奥深さに迫る感動の問題作を手掛けたのは、『耳に残るは君の歌声』『ジンジャーの朝~さよなら、わたしが愛した世界』のサリー・ポッター監督。自身が脚本も手掛け、実弟の介護経験から着想を得て生まれた意欲作となっている。『選ばなかったみち』は2022年2月25日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:選ばなかったみち 2022年2月25日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE AND AP (MOLLY) LTD. 2020
2021年10月28日ジョディ・フォスターやベネディクト・カンバーバッチ、タハール・ラヒムらの実力派が共演した話題作、衝撃の実話を基にした『モーリタニアン 黒塗りの記録』より、面会室での緊迫の心理戦を映した本編映像が解禁となった。この度解禁された映像は、ナンシー弁護士(ジョディ・フォスター)がたった一人でモハメドゥ(タハール・ラヒム)と面会する場面。まさかモハメドゥが拷問され自白を強要されたとは知らないナンシーは、テロリストを見るような疑念の眼差しでモハメドゥと対峙する。当のモハメドゥは拷問された事実を知られることを恥じており、非道な取り調べが行われた事実を監視の目が光る場所で話すことを恐れてもいる。そのため、どのような取り調べが行われたのかを明らかにしないばかりか、話をそらして苛立ちを口にし、ナンシーを“口撃”する。ナンシーとモハメドゥは「冗談じゃない、自分の首を絞める行為だ」「真実を知らないと弁護できない」「なにを言ったって無意味だ。俺はここで死ぬんだ!」「これこそが私の人生。あなたのような人を助けている」などと自らの人生とプライドをかけて言い争う。この魂のぶつかり合いとも言える心理バトルは、フォスターに二度目のアカデミー主演女優賞をもたらした『羊たちの沈黙』でのクラリス VS レクター博士の対峙シーンに勝るとも劣らない緊迫感がある。鬼気迫る空気感を生み出すためにフォスターとラヒムは事前打ち合わせもなく、演技プランなしで当該シーンに臨んだという。ラヒムはこのシーンの撮影について「とても奇妙で不思議な時間だったよ。脚本どおりに演じるのとは違い、感情のままに動いてそれに相手が反応する。ただその瞬間に身を置き何かを作り出す。相手役がジョディで本当に幸運だったよ」とふり返っている。ゴールデングローブ賞ノミネート&受賞もうなずける面会室バトルに注目して欲しい。『モーリタニアン 黒塗りの記録』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モーリタニアン 黒塗りの記録 2021年10月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年10月27日サンドラ・ブロックが主演およびプロデューサーを務めるNetflix映画『消えない罪』が12月10日(金)配信。この度、本作の予告編とキービジュアルが公開された。過去に犯してしまった殺人の罪で20年の刑期を終え出所したルース・スレイター。罪を償ったはずだが、社会に出たルースに待ち受けていたのは、過去の罪が許されない世界。孤立し安息を求めた故郷でも厳しい批判に遭い、次第に行き場をなくしていく。彼女が罪を償うための唯一の手段は、昔とある理由で置き去りにしてしまい、離れ離れになっていた妹を探すことだった――。『しあわせの隠れ場所』でアカデミー賞主演女優賞に輝き、『ゼロ・グラビティ』でも再び同賞にノミネートされるなど、演技派俳優としての地位を確立したサンドラが今回演じるのは、許されぬ罪を背負って生きる元受刑者・ルース・スレイターという、これまで演じたことのない役。到着した予告編では、事件を知る人々からの非難が後を絶えず、精神的にも追い詰められていく中、唯一の望みである妹を捜そうとするルース。虚ろな表情で街を彷徨い、思わず感情をむき出しにし、再び妹との繋がりを取り戻そうと、悩み、葛藤する姿が映し出されている。Netflix映画『消えない罪』予告編監督は、『システム・クラッシャー 家に帰りたい』が2019年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(アルフレッド・バウアー賞)を受賞し注目を集めるドイツ出身のノラ・フィングシャイト。キャストには、サンドラのほか、『メン・イン・ブラック』『マグニフィセント・セブン』のヴィンセント・ドノフリオ、『マ・レイニーのブラックボトム』のヴィオラ・デイヴィスらが名を連ねている。なお本作は、11月26日(金)より、日本の一部劇場にて公開も予定されている。Netflix映画『消えない罪』は12月10日(金)より独占配信。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年10月27日世界的人気シリーズ「アダムス・ファミリー」の劇場版アニメ第2弾「THE ADDAMS FAMILY 2(原題)」が邦題を『アダムス・ファミリー2アメリカ横断旅行!』として、1月に公開が決定。併せてメイン写真が解禁された。夏休み恒例の自由研究発表会(科学フェア)で優勝を狙うウェンズデーは、フォスターおじさんにペットのタコ“ソクラテス”の特性を移植する実験を披露。しかし、結果は順位をつけず全員入賞に終わってしまう。がっかりしたウェンズデーは、主催者のストレンジ博士に共同研究をもちかけられるが、「家族の秘密だから」と断わる。思春期を迎えて家族の食卓に顔を見せないウェンズデーのために、ゴメズは絆を深めようと妻のモーティシア、ウェンズデー、パグスリー、フェスターおじさん、執事のラーチ、ハンドとペットのキティら家族を、キャンピングカーのドライブ旅行に連れ出した。そんなアダムス家を、怪しい男たちが追いかけていた…。「アダムス・ファミリー」劇場版アニメの第2弾となる本作は、思春期を迎えたウェンズデーの成長と、それを見守り困難には全力で立ち向かう家族の愛が描かれる。ナイアガラの滝、マイアミビーチ、グランドキャニオンなど、アメリカ有数の観光名所をキャンピングカーで巡る家族旅行は、ロードムービーとしても楽しめる内容となっている。前作に引き続き監督を務めるのは、「きかんしゃトーマス」シリーズのグレッグ・ティアナンと、「シュレック2」や「マダガスカル3」のコンラッド・ヴァーノン。全米では10月1日に公開され、初登場2位を記録。「アダムス・ファミリー」シリーズの根強い人気を証明した。公開決定と併せて解禁されたメイン写真は、暗闇の中アダムス・ファミリーが不気味な表情でこちらを見据えている様子が切り取られたもの。アダムス家の面々が巻き起こす愉快な騒動と彼らを待ち受ける事件に期待が高まるビジュアルとなっている。『アダムス・ファミリー2アメリカ横断旅行!』は、2022年1月よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行! 2022年1月、TOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.
2021年10月27日『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』のスタッフ陣が集結した話題作『ディア・エヴァン・ハンセン』より、グラミー賞を獲得したミュージカルアルバムの中の名曲「ユー・ウィル・ビー・ファウンド」に乗せてキャストが作品について語る特別映像が解禁された。本作は、第71回トニー賞6部門(主演男優賞、作品賞、脚本賞、楽曲賞、助演女優賞、編曲賞)、第60回グラミー賞(最優秀ミュージカルアルバム賞)、第45回エミー賞(デイタイム・クリエイティブ・アーツ・エミー賞)を受賞したブロードウェイ・ミュージカル「Dear Evan Hansen」の映画化。ミュージカル版でも主役を務めたベン・プラットが本作でも主人公のエヴァン・ハンセンを演じている。第34回東京国際映画祭のクロージング作品としての上映も決定しており、国内外問わず大きな期待と注目を集めている。今回解禁となったのは、コロナ禍を経て生まれた作品のメッセージについてキャストが語るキャストコメント映像。「今は未曽有の時代だと思う。人々は孤独を感じ、自分の殻に閉じこもっている」と話すのは、主演のベン・プラット。彼が演じる主人公エヴァン・ハンセンは、日常に不安や孤独感を抱える高校生だ。エヴァンの母親を演じるジュリアン・ムーアは「人がどれだけ依存し合い、触れ合いを求めているかコロナ禍が気づかせてくれた」と明かし、ベンの同級生を演じるニック・ドダニも「誰もが孤独感を抱えているからこそ“ユー・ウィル・ビー・ファウンド”がこんなにも心に響くんだ」と語っている。楽曲には“どんなに孤独だと感じても、決して独りじゃない”というメッセージが込められており、劇中ではエヴァンと人々が繋がっていく印象的なシーンとなっている。本作の楽曲は『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』の作詞・作曲家チームとして知られているベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが担当。彼らはアカデミー賞、グラミー賞、トニー賞の受賞歴を誇る舞台版「ディア・エヴァン・ハンセン」の作曲も担当しており、オビー賞及びドラマ・デスク・アワードのほか、トニー賞楽曲賞も獲得。また、ブロードウェイ公演のオリジナル・キャストが収録したアルバムは2018年度のグラミー賞で最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞、ゴールド・ディスクにも認定されている。そんな“最強チーム”は製作総指揮も担当しており、本作は名曲の魅力そのままに見事、映像化されている。彼らが作り上げた楽曲とキャストの名演、そして孤独の時代だからこそ響くメッセージ性がこの秋、多くの感動を呼ぶことだろう。『ディア・エヴァン・ハンセン』は11月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ディア・エヴァン・ハンセン 2021年11月26日より全国にて公開© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
2021年10月27日米インディーズのアイコン、アレクサンダー・ロックウェル監督、25年振りの日本劇場公開作『スウィート・シング』が、いよいよ10月29日(金)より全国順次公開。この度、コロナ禍で直接会えない日本の観客へ向け、監督からの愛が込められた<メッセージ動画>とファンの質問に答える<スペシャルQ&A動画>を映画館で限定上映することになった。本作は、頼る大人がいない15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコ、そしてその家族の物語。主人公を監督の実の娘ラナと息子ニコが演じ、スーパー16ミリフィルム撮影のモノクロとパートカラーの映像をはじめ、一貫してインディーズにこだわり続けてきたロックウェル監督らしい映画愛溢れる作品が完成した。久々の日本公開ということで来日を願っていたロックウェル監督だが、コロナ禍で来日もできず、また現在住んでいるニューヨークとの時差の関係でライブでのオンラインQ&Aも不可能。「それでも何か日本のファンのために」と、監督から<メッセージ動画>と<スペシャルQ&A動画>が到着した。映画館での上映に先駆け、ひと足早くWEB限定公開する<メッセージ動画>では、「これは真のインディペンデント映画です」「僕らの中にもまだある子供時代の魔法を祝福するため、この映画を撮りました」と、監督が作品に懸ける思いをコメント。「瓶に入った手紙のように、アメリカから日本の観客へ届けたい」という言葉からは、本作へ注がれた愛情の深さがうかがえ、背景に飾られた本作のポスター、撮影に使用したAATONのカメラ、ギター、そしてお酒をユーモア交えて紹介するなど、監督の自宅からの親密なメッセージ動画になっている。なお、映画館限定の<スペシャルQ&A動画>は事前にオンラインで募集したファンからの質問に答えるもので、本作の撮影秘話をはじめ、監督の伝説的作品『イン・ザ・スープ』について、ジョン・カサヴェテスとの知られざるエピソードも語られ、貴重な内容となっている。<メッセージ動画>は1週間限定、<スペシャルQ&A動画>は10月29&30日の両日のみの限定上映の予定(映画館によって上映日・上映回が異なる。詳しくはHPにて)。また、本作『スウィート・シング』オリジナルTシャツの販売も決定。本作の製作費を集めるクラウドファンディングのために作成されたTシャツで、今回特別に監督から日本側にデザインが提供され、日本でプリントされた。販売の収益は、Tシャツ製作費をのぞき、監督の次回作に活かされるという。映画館と通販で販売予定。『スウィート・シング』は10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スウィート・シング 2021年10月29日よりヒューマントラスト澁谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開
2021年10月27日『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサーが新たに放つパラドックス・スリラー『アンテベラム』。この度、本作で映画初主演を飾ったジャネール・モネイの特別インタビュー映像が解禁された。公私共に順風満帆の日々を送っていた主人公ヴェロニカはある日、突如として奈落の底に突き落とされる。それは外界と隔絶した極限状況下に囚われているエデンという女性をめぐるアナザーストーリー。とある広大なプランテーションの綿花畑で重労働を強いられているエデンは、あらゆる自由を剥奪された奴隷の身だ。恐怖のパラドックスからの脱出を図るヴェロニカとエデンという2人の女性を1人で演じ分けたのが、グラミー賞ノミネート常連のR&Bシンガーであるジャネール・モネイ。スクリーンデビューを飾ったのは、全米賞レースを沸かせた『ムーンライト』で、その演技が絶賛された以降も『ドリーム』『ハリエット』とコンスタントに映画に出演してきた彼女が、ついに本作で映画初主演を飾った。1985年生まれのモネイが最初に脚光を浴びたのは、人気ヒップホップデュオ「OutKast」のビッグ・ボーイに見出され、2007年にソロ歌手としてデビューを果たしたとき。デビューアルバム「Metropolis」からシングルカットされた「Many Moons」は高く評価され、第51回グラミー賞にノミネートされた。さらにモネイは人気ブランドの広告塔にも抜擢されるなど、ニューソウルクイーンとして、またメッセージを発信する力強いアイコンとして注目される存在となった。初来日は2019年。「フジロック2019」に出演した彼女は、プリンスやマイケル・ジャクソンらブラックミュージックを血肉にして生まれた圧巻のパフォーマンスで日本の音楽ファンを魅了した。また、黒人差別の犠牲となった被害者の名前を連呼するプロテストソング「Hell You Talmbout」は、今年日本でもヒットを記録した映画『アメリカン・ユートピア』内でデイヴィッド・バーンがカバーするなど、モネイの才能やメッセージは多くのアーティストたちを刺激している。俳優業では、高い評価を得た『ムーンライト』や『ハリエット』など、自らの思想や心情と共鳴した作品に積極的に参加。映画初主演となった本作『アンテベラム』もその1つだ。モネイは本作出演について「黒人女性への敬意こそが本作に出演する決め手だった。過去と今、そして未来を形作る女性たち。そして私の祖母や先祖の女性のような。この映画は重要なことを描いていると思う。過去が現在や未来に直接的にどう影響しているか」と明かす。さらに、「人種差別や無意識の攻撃、白人至上主義など、特に私たちが生きる今の時代こそ、もっと光を当てることが重要だと思う。有害な問題にね」と本作のテーマに触れている。『アンテベラム』は11月5日(金)より全国にて公開。※TOHOシネマズシャンテのみ11月7日(日)より公開(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンテベラム 2021年11月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2021年10月27日アカデミー賞で主演女優賞に輝いたジュリアン・ムーアと、同賞の外国語映画賞を受賞したセバスティアン・レリオ監督の豪華コンビで贈る『グロリア 永遠の青春』より、予告編と場面写真が解禁された。アメリカ、ロサンゼルス。アラフィフ女性のグロリア・ベルは、離婚や子育てを乗り越えて自由な日々を送っていたが、どこか満ち足りない寂しさを感じていた。そんなある夜、クラブでアーノルドという年配男性から声を掛けられた彼女は、同じく離婚経験をもつ紳士的な彼に興味を惹かれ、付き合うことに。詩を読み、哲学的な話題で盛り上がるなど知的にも洗練され、新たなパートナーとして理想的な相手に思えるアーノルド。しかし、グロリアはデート中に元妻や娘たちから電話が掛かってきた際、自分との関係を秘密にしていることが気にかかる――。ジュリアン・ムーアが、セバスティアン・レリオ監督の『グロリアの青春』に惚れ込みリメイクを熱望したことをきっかけに、レリオ監督自身がハリウッドの豪華キャストを迎えて生まれ変わらせた本作。離婚と子育てを乗り越えて、自由に生きる主人公のグロリアに訪れた“人生の春”を描いている。このたび解禁となった予告編は、ロサンゼルスのクラブで主人公のグロリア(ジュリアン・ムーア)が、自分と同じバツイチで子持ちのアーノルド(ジョン・タトゥーロ)と出会うシーンから始まる。デートを重ねるにつれて、ふたりは恋に落ちていくが、アーノルドを息子の誕生日パーティーに招待した際、前夫との仲睦まじい関係に深く嫉妬をされ距離が離れてしまう…。いくつになっても、仕事に、恋に、自由を謳歌するグロリアの魅力が詰まった予告編になっている。また併せて解禁された場面写真8点では、ラスベガスの高級ホテルを訪れるふたりの様子や、プールサイドで呆然と佇むグロリアの様子が切り取られている。『グロリア 永遠の青春』は12月3日(金)よりkino cinema横浜みなとみらい・立川高島屋S.C.館・天神ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グロリア 永遠の青春 2021年12月3日よりkino cinema横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神ほか全国にて公開© 2018 GLORIA FILM DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年10月26日ウェス・アンダーソン監督の記念すべき第10作目となる、雑誌の編集部を舞台にした物語『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』。本作が10月22日より北米でついに公開がスタートし、『ブラック・ウィドウ』『ヴェノム』最新作を凌ぐ、圧倒的な館アベレージ記録で大ヒットを記録しているという。日本では来年とまだ少し先の公開となる本作。今回、北米の14都市52劇場で一足早く公開を迎えた本作は、週末の3日間で興行収入1,348,840ドルと、9位にランクイン。オープニング週末の館アベレージで25,939ドルを叩き出し(※boxoffice mojo調べ)、『ブラック・ウィドウ』(週末館アベ19,400ドル)、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(週末館アベ21,300ドル)を凌ぐ、コロナ禍以降過去18か月で初の圧倒的な新記録を樹立した。また、期間限定の本作特設カフェを設置したN.Y.では、3ブロックにもまたがる長蛇の列ができ、大盛況っぷりを見せているという。そして日本でも、プレミア上映となる東京国際映画祭のチケット抽選は応募が殺到、完売しており、多くの注目を集めていることが伺える。『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は2022年1月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年、全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年10月26日アイアンマンなどが所属する“アベンジャーズ”の結成より何千年も前、地球に誕生した最強ヒーローチームを描く『エターナルズ』。人類を超越したヒーローチームの中で最強の力を持っている戦士ギルガメッシュを演じるのは、韓国人俳優のマ・ドンソク。彼は役作りをするうえで、不朽の名作『ロッキー』(1977)から影響を受けて始めた“ボクシング”を取り入れたことを明かした。マ・ドンソクは、いま韓国で最も勢いがある俳優の1人で、ファンからはマブリー(マ・ドンソク×ラブリー)の愛称でも親しまれている。彼が演じるギルガメッシュは、不老や強固な肉体、特殊能力を持つ史上最強〈エターナルズ〉において、他メンバーが目から光線を放ったり、超高速移動をしたりと一見派手な能力を持つ者がいる中で、ギルガメッシュの能力は圧倒的パワー。ドンソクは「彼は超人的な力を持ち、エターナルズの中で最も強いとされている」と語るが、その剛腕から繰り出す圧倒的なパワーを持って、かつて人類を守るための数々の戦いでも圧巻の強さを誇ったギルガメッシュは文字通り“最強のヒーロー”なのだ。「ギルガメッシュは、ヘビー級ボクサーのような独特のワンパンチ・ノックアウト攻撃を持っている。僕自身が長年ボクサーとして活躍していることもあり、実際のボクシングの動きを多く取り入れてみた」と、ドンソクは長年のボクサー経験を本作で発揮したことを告白。彼は以前にも、幼少期に映画『ロッキー』の影響でボクシングと演技を始め俳優を志したことを明かしており、彼の鍛え上げられた肉体と〈ワンパンチ・ノックアウト〉を持つギルガメッシュが魅せる圧倒的な剛腕アクションに期待が高まっている。シルヴェスター・スタローンに憧れるドンソクは、韓国国内の興行収入約88億円の大ヒットとなった『新感染 ファイナル・エクスプレス』で次々とゾンビをなぎ倒すタフガイを演じて話題に。主演映画『悪人伝』もスタローン製作でハリウッド・リメイクが決定している。「アクションはリアルに見えなくてはいけないと思っている。私にとってアクションの動きはとても重要なんだけれど、さらに重要なのは役柄のコンセプトだ」と、キャラクター毎に変化するアクションにこだわりを明かす。ボクサーとしての華麗な身のこのなし、そしてボディビルダーの経験から得た鍛え抜かれた肉体を武器に、満を持してハリウッドの舞台での活躍を実現。本作ではどんな剛腕アクションを披露してくれるのか、目が離せない。『エターナルズ』は11月5日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エターナルズ 2021年11月5日より全国にて公開
2021年10月26日『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』などの傑作を生み出した巨匠タル・ベーラ監督が初期に手掛けた、日本初公開3作品の4Kデジタル・レストア版が一挙上映されることが決定。併せてビジュアルも解禁となった。今回公開となるのは、タル・ベーラ監督の初期作品『ダムネーション/天罰』、『ファミリー・ネスト』、『アウトサイダー』の3作。94年に手掛けた全150カット、上映時間7時間18分の伝説的傑作『サタンタンゴ』に至るまでの軌跡をたどることができる、伝説前夜のラインアップとなっている。『ダムネーション/天罰』(1988年/121分/モノクロ)『サタンタンゴ』原作者であり、本作以降全ての作品で共同作業を行う作家クラスナホルカイ・ラースローがはじめて脚本を担当。さらに『秋の暦』から音楽を手掛けるヴィーグ・ミハーイが本作にも携わり、“タル・ベーラ スタイル”が確立された記念碑的作品。罪に絡めとられていく人々の姿を 「映画史上最も素晴らしいモノクロームショット」(Village Voice)で捉えている。『ファミリー・ネスト』(1977年/105分/モノクロ)わずか22歳で手掛けた鮮烈な監督デビュー作。住宅難のブダペストで夫の両親と同居する若い夫婦の姿を、16ミリカメラを用いてドキュメンタリータッチで撮影。不法占拠している労働者を追い立てる警察官の暴力を撮影して逮捕されたタル・ベーラ自身の経験を基にしている。ハンガリー批評家賞の新人監督賞、さらにマンハイム国際映画祭でグランプリを獲得した。『アウトサイダー』(1981年/128分/カラー)ブダペストの映画芸術アカデミーに在籍中に製作された長編2作目。社会に適合できないミュージシャンの姿を描いた、珍しいカラー作品。タル・ベーラは本作に対し、「当時のハンガリー映画に映っているのは嘘ばかりだった。本当の人々の姿を撮りたかった。これは映画に対するアンチテーゼだ」と語っている。いずれの作品も今回が日本初公開であり、4Kデジタル・レストア版で一挙上映される。タル・ベーラがいかにして唯一無二の映画作家となったのか。自らの目で確かめることのできる絶好の機会となりそうだ。『ダムネーション/天罰』、『ファミリー・ネスト』、『アウトサイダー』は2022年1月29日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかにて一挙公開。(text:cinemacafe.net)
2021年10月26日第32回東京国際映画祭にて『動物だけが知っている』(仮題/原題:Only The Animals)というタイトルで上映され、観客賞と最優秀女優賞(ナディア・テレスキウィッツ)を受賞した驚愕のミステリーが、日本版タイトルを『悪なき殺人』として12月3日(金)より公開されることが決定。監督ドミニク・モルは黒澤明監督の『羅生門』スタイルを採用していたことが明らかとなった。フランスの山間の人里離れた町で、吹雪の夜にある女性が行方不明となる事件が発生。この失踪事件を軸に5人の男女が思いもよらない形で繋がっていき、フランスからアフリカへとまたがる壮大なミステリーに発展、事件に絡んでいた事実が次第に明らかになっていく…。幾重にも重なる「偶然」という「必然」を通して、人間の本能と滑稽さをも内包した極上のサスペンスドラマが繰り広げられる。映画『羅生門』(1950)では、被害者、被害者の妻、加害者の盗賊が三者三様の証言をし、事件の捜査が行き詰まってしまうという、同じストーリーが3つの異なる視点で描かれている。この手法をクエンティン・タランティーノ監督が“羅生門スタイル”と呼び、彼の作品『ジャッキー・ブラウン』(1997)にも採用。また、リドリー・スコット監督、マット・デイモン&ベン・アフレック脚本・出演の『最後の決闘裁判』においても採用されている。本作はこのスタイルを取り入れながらも、「5つの視点は不揃いで絡み合っている。だが、必ずしもすべてを同じ時間を描いている訳ではない。あるチャプターでは時系列を遡る等、同じ時間を繰り返し描くというよりも、ストーリーに遊び心を持たせ、より洗練された作品に仕上げることができた」とドミニク監督は語っている。3つの視点を5つの視点にした上、時間を遡るという新しい手法が加わり、真実に対して違った角度からスポットライトが当たっていく。登場人物の視点が変わっても、基準点として“吹雪の夜に姿を消したエヴリーヌの失踪事件”という軸がどのチャプターにも共通に存在する。そして最終的に、全ての伏線は回収され、5つの異なる視点が見事に集結する構成力は秀逸。『ジャッキー・ブラウン』に、時間を遡るデイヴィッド・フィンチャーの『ゴーン・ガール』の要素を彷彿とさせながら、小さなミステリーがやがて世界を跨ぐストーリーに発展していく様は、ハリウッド・レポーターから「『ファーゴ』と『バベル』を掛け合わせた作品」とも評されている。『悪なき殺人』は12月3日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開、12月4日(土)よりデジタル公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:悪なき殺人 2021年12月3日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開、12月4日よりデジタル公開© 2019 Haut et Court – Razor Films Produktion – France 3 Cinema visa n° 150 076
2021年10月26日