2020年7月4日、梅雨前線の影響による大雨を受け、熊本県や鹿児島県で大雨特別警報を発表。熊本県の球磨川が氾濫し、各地で土砂崩れが起こるなど、甚大な被害をもたらしました。同月7日も九州各地で猛烈な雨が降っており、福岡県・佐賀県・長崎県では土砂災害や河川の増水に対する警戒が呼びかけられています。生活雑貨などを販売している『無印良品』が、同月6日にInstagramを更新。2016年にNPO法人『プラス・アーツ』の協力のもと作成した、防災にまつわるライフハックを投稿し、反響を呼んでいます。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る MUJI無印良品(@muji_global)がシェアした投稿 - 2020年 7月月6日午前2時00分PDT無印良品は「いざという時のためにもう一度備えを見直してほしい」と呼びかけ、簡易トイレの作り方や止血の方法など、さまざまなバリエーションのライフハックを紹介。日常的に使っているアイテムを、防災用品として使いこなせるよう、準備することの大切さを説きました。無印良品は、ふだん使っているものを防災用品として提案してきました。備えは日常の中にあることが大切であり、それらを「使いこなせてこそ本当の防災力になる」と思うからです。まず、自分の身は自分で守る。もう一度、身の回りを点検してみませんか。muji_globalーより引用もちろんガスメーターの復帰などはこの限りではなく、ものや状況によって、個人ではなくガス事業者に操作してもらうなどの対処が必要です。投稿に対し、ネット上では「とてもためになった」「ありがとうございます」「印刷して、いつでも読めるようにしたい」といった感想が寄せられています。紹介されたライフハックは、無印良品のウェブサイトでダウンロードできます。非常時の備えとしてチェックしてみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2020年07月07日2020年7月5日、熊本県が記録的な大雨により、球磨川の氾濫や土砂崩れなどで、甚大な被害に見舞われました。ふりかけchannel(@hurikakechannel)さんは、2年前に大雨によって住んでいた家が浸水した経験を踏まえて、浸水時の対処法をTwitterに投稿。「困っている人がいたら役立ててほしい」と話します。浸水の対処法当時、投稿者さんは賃貸マンションの1階で一人暮らしをしていました。浸水した時は雨が止んだ後も、窓から見える外の水の量が増しており、気付くと水圧で玄関のドアが開かない状態だったそうです。大雨が降ると、外から水が入ってくるだけでなく、トイレやお風呂の排水口から下水が逆流することもあります。避難ができない状況の中、投稿者さんは45ℓのゴミ袋を2重にして水道水を入れた『水のう』を作り、玄関、トイレ、風呂やキッチンの排水口、洗濯機の排水ホースの排水口などをふさぎました。当時撮影された写真が、こちらです。【家に水が入ってきている方々へ】【じわじわ床上浸水している方々へ】水のうが効果的です。ゴミ袋に水いっぱい溜めて二重にして玄関近くの床に敷き詰めます。トイレお風呂洗濯機キッチンの排水口にも同じように水のうを置きます。これで外からの浸水と逆流がかなり防げます。(2年前経験者より) pic.twitter.com/FJLr1tDOU5 — ふりかけchannel (@hurikakechannel) July 4, 2020 また、水のうの作り方と効果について、動画でも詳しく説明しています。ちなみにこの時の水のうの作り方と効果について、文章にすると長いので話しています pic.twitter.com/4MaSrL2Y5r — ふりかけchannel (@hurikakechannel) July 5, 2020 「大前提として、浸水する時は浸水するので、家を捨てる覚悟でまずは早く高いところに逃げた方がいい」と話した投稿者さん。しかし、すぐに避難ができない時は、水のうで浸水対策をしながら冷静に最新情報を確認してほしいといいます。この時の対処法が適切だったおかげで浸水を最小限に食い止めることができ、後日不動産会社の人から「1階の中では一番被害が少なかった」といわれたそうです。投稿を見た人からは「水のうなら、すき間なく敷き詰めることができるし、後始末も簡単」「とても説得力がある言葉」「有益な情報。もしもの時に参考にします」といった声が寄せられました。ゴミ袋と水道水さえあれば、誰でも簡単に作れる『水のう』。万一の時のためにも、覚えておきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月06日昔から雨が降る前には「ツバメが低く飛ぶ」という通説があります。どうやらこれにはちゃんとした理由があるようです。災害時に役立つ情報をネット上で発信している、警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)は、Twitterで『ツバメが低く飛ぶと雨が降る理由』を投稿しました。「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」という言い伝えがあります。これはツバメの餌になる羽のある虫(ハエ、ハチ等)は、低気圧が近づき湿度が高くなると羽が重くなり高く飛べなくなるので追うツバメも低く飛ぶためのようです。ツバメを見かけた時に、その様な視点で観察してみるのもよいかもしれませんね。— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) July 1, 2020 ツバメは飛びながら、エサとなる羽虫を捕まえます。雨が近付き、湿度が高くなると虫の羽が重くなって高く飛べないため、それを追うツバメも自然と低く飛ぶようになるとのこと。ネット上では投稿に対し「これは知らなかった」「なるほど!素敵な情報」といった声が寄せられていました。春から初夏にかけて、民家の軒先などに巣を作り、子育てをするツバメ。湿度の高い梅雨の時期は空中を低く飛ぶ様子がよく見られるでしょうね。警視庁の『豆知識』に多くの人が感心させられました。[文・構成/grape編集部]
2020年07月06日夏の季節は、台風や大雨による洪水や浸水の被害が例年数多く報告されています。災害時に役立つ情報をネット上で発信している、警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)は、Twitterで身近なものを使って浸水を防止する方法を紹介しました。土のうがない時の対処法風水害が懸念される時期です。身近にあるもので浸水を防げるか試してみました。用意したのは段ボールとポリ袋、ガムテープで一定の効果はあるようです。ただし、あくまでも応急的な方法で過信は禁物です。ホームセンターでは様々な種類の土のう等が用意されていますので、事前の備えをお願いします。 pic.twitter.com/cige7M0dh9 — 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) June 18, 2020 動画では、水害時に使用される『土のう』の代わりに、ポリ袋、ガムテープ、段ボールを使った浸水の対策を試しています。ある程度の効果は期待できますが、あくまで『応急的な方法』とのこと。災害に対応できるよう、土のうなどは事前に準備をしておいてほしいといいます。ネット上では動画に対し「ためになります!」「参考になった。臨機応変な方法を頭に入れておくことは大切」などの声が寄せられていました。こちらの方法を覚えておくと、いざという時に役立つかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月29日夏が近付き、気温が高い日が増えると、注意したいのが『熱中症』。外気温が上がると、室内の温度も気付かぬうちに上昇していることがあります。部屋の中にいても、こまめな水分補給が必要です。熱中症対策に、最適の飲み物といえば『経口補水液』。水に塩やぶどう糖を混ぜたもので、ほかの飲み物よりも水分と塩分を早く身体に補給でき、熱中症などで起こる脱水症の改善に役立ちます。しかし、味について「飲みにくい」と感じる人もいて、特に子供は苦手な場合が多いようです。おいしく飲める『自家製経口補水液』Twitter上で災害情報などを発信している警視庁警備部災害対策課は、熱中症対策として『自家製経口補水液』の作り方を投稿しました。【おいしく熱中症予防】まだまだ暑い日が続いていますが熱中症対策には水分・塩分補給が大切!ということで我が家では、自家製経口補水液を準備しています。果汁100%のオレンジジュース200ml、水800ml、塩小さじ1杯、砂糖大さじ2杯を混ぜるだけ。オレンジジュースベースで子どもたちにも好評ですよ。 pic.twitter.com/NzTnb7HCKF — 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) August 15, 2018 オレンジジュースをベースに、水と塩、砂糖をまぜた自家製の経口補水液。これなら、子供も嫌がらずに飲んでくれそうですね。リンゴやブドウのジュースなどでも代用できるでしょう。ネット上では「参考にしたい!」「子供に飲ませるのにぴったり」といった声が寄せられています。自家製経口補水液は冷蔵庫で保存し、保存期間にも気を付けるようにしましょう。警視庁警備部災害対策課では、ほかにもさまざまな熱中症対策を発信しています。暑さに負けないよう、しっかり自分の体調に気を配ることが大切ですね![文・構成/grape編集部]
2020年06月10日2020年5月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で、日本中の人々が外出自粛を余儀なくされています。目に見えないウイルスとの闘いにより、多くの人が不安やストレスを抱えているでしょう。コロナウイルスによる非常事態の中、日本では関東を中心に最大震度3を超える地震が立て続けに発生。該当地域では緊急地震速報が流れ、ネット上では「コロナウイルスで大変な時なのに」「大きな地震まで来たら怖すぎる」といった声が上がりました。カズレーザーのフォローに称賛の声同月12日に放送された情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)では、地震に対する備えについて特集。番組では、コロナウイルスがまん延する今、できる対策として個人が爪切りや体温計、ゴーグルなどを用意することを提案しました。番組のスペシャルキャスターを務めるカズレーザーさんは、備えるもののリストを見ながら、次のように発言。ただ、これも気を付けて報道しないと、急にこれ(爪切りやゴーグルなど)の買い占めみたいなことが起こりますからね。冷静な判断をしてほしいですけど、これは備えておいたほうがいいということなんですね。とくダネ!ーより引用さらに、「消毒液は小分けにして4~5日分用意したほうがいい」という番組の報道について、次のようなコメントも述べました。アルコールを小分け…。これ、個人で小分けにしてしまうと、どうしても蒸発してしまって保存が難しいと思うんですけど…。とくダネ!ーより引用コロナウイルスの流行にともない、マスクや消毒液などが全国的に品薄状態になり、世間ではそれらの商品の買い占めによる混乱が起きました。カズレーザーさんは、メディアの発信による情報の拡散力を考えた上で、視聴者に「冷静な判断を持って行動してほしい」とうながしたのです。【ネットの声】・落ち着いて、番組の流れをフォローする姿に好感持てる。・「報道は気を付けないと買い占めをうながすことになる」って、さすが。・カズレーザーさんの冷静なコメントは聞いていて安心する。連日、テレビやネットではコロナウイルスや地震に関する情報が流れています。情報を受け取る側として、自分にとって必要な情報は何なのかを取捨選択する冷静さが必要ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月12日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「災害関連死」です。直接死を上回る死。明日の我が身の自衛を心がけよう。3月11日で東日本大震災から丸9年経ちます。震災を機に注目されるようになったのが「災害関連死」でした。地震や津波で命を落とすのは「直接死」ですが、その後の長引く避難生活や生活環境の変化により、持病を悪化させたり、孤独死してしまったケースを「災害関連死」「震災関連死」と呼びます。これには自殺も含まれます。自宅で安定した生活をしていれば、たとえば、血圧もコントロールできますが、避難生活を強いられ、おにぎりとお菓子しかない食事が続けば、たちまちコントロールがきかなくなります。避難所から復興住宅や仮設住宅に移り、地域の仲間もバラバラ、家族もなく、隣近所も知らない人ばかりのプレハブ小屋の生活が長引けば、寂しさが募り、お菓子を食べ続けてしまうなどして症状を悪くさせることもあるでしょう。福島で原発作業に携わっていた人のなかには、過酷な労働環境のなか、限られた食生活で長期の作業を強いられ、体調を悪化させた人が大勢いました。震災後、東京大学から志願して相馬中央病院に出向した坪倉正治医師は、「原発事故以降の健康被害といえば、放射線の影響ばかりクローズアップされるが、実際に亡くなった方の原因の多くは、持病の生活習慣病の悪化である」と語っています。令和元年9月現在、福島県では直接死の1613人に対して、災害関連死は2286人と、大きく上回りました。災害関連死で亡くなった方は、地域のコミュニティをまるごと移管して街づくりをするとか、お年寄りを孤立させないよう積極的に声がけをするなど、きめ細かな支援をすれば救えたかもしれません。災害に遭い、幸い生き延びたとしてもその後の環境により死者が生まれていることはぜひ覚えておいてください。災害が起きれば、普段当たり前にできていることがすべて崩れます。水が手に入らず、毎日炭酸飲料を飲むことになるかもしれません。いつもの化粧品や薬、嗜好品が手に入らなくなるかもしれません。家族が孤立をしてしまうかもしれません。普段から近隣の方と挨拶しておくなど、日常を維持できなくなったときのことをイメージして自衛しておくことをお勧めします。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)公開中。※『anan』2020年3月18日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月11日2011年3月11日、東日本大震災から9年。ベビーカレンダーは、ママ・パパ798名を対象に、「災害・防災」に関する意識調査を行いました。子育て世代がどのくらい災害を意識して生活しているのか、どういった対策をしているのか、以下の調査結果から明らかになりました。 普段から自然災害の発生を意識しているママ・パパは約7割日々の生活の中で、自然災害が起こることを意識しているか質問したところ、61.6%は「ある程度は意識している」、10.7%は「とても意識している」と回答。約7割の方が、日頃から自然災害の発生を意識して生活していることがわかりました。 また、普段から自然災害を意識していると回答した577名に、“災害に対する意識が高まったきっかけ”について質問したところ、1位は平成23年に発生した「東日本大震災」69.2%でした。甚大な被害をもたらした「東日本大震災」を受けて、自然災害が他人事ではないという意識が強まったママ・パパが多いようです。続く2位は、「妊娠や出産」51.5%。守るべき家族が増えることも、災害に対する意識が高まる大きなきっかけとなることがわかります。 さらに、「大阪府北部地震」や「熊本地震」といった震災よりも多くの方が回答しているのが、3位の「西日本豪雨」41.8%。平成30年7月に発生し記憶に新しいこともありますが、未曾有の豪雨による河川の氾濫、浸水害、土砂災害など、相次ぐ甚大な被害により、震災だけでなく「豪雨災害」への意識も高まったようです。 約6割の家庭が災害への備えや対策をしている!家庭で災害への備えや対策をしているか質問したところ、「備えている」と回答した方は約6割。反対に「備えていない」と回答した方は約4割という結果になりました。「備えていない」と回答した方からは、「意識はしているものの、先延ばしにしてしまっている」「何を備えたらいいかわからない」「あまり危機感がなく、なんとかなると思ってしまう」「育児・家事・仕事が忙しくて手が回らない」「予算がない」「備蓄品を置く場所がない」といった声が多くあがりました。発災を意識して生活をしているものの、さまざまな理由により、備えや対策ができていないというママ・パパも多いことがわかりました。 災害への備えについて、「とても自信がある」ママ・パパは0人! 「家庭で災害への備えや対策をしている」と回答した470名に、災害への備えが充分である自信があるか質問したところ、「とても自信がある」と回答したママ・パパは、なんと0人でした。一方で約7割もの方が「自信がない」と回答。何が起こるかわからない災害に対して、家庭での備えや対策に自信を持てない方が多いようです。また、「家庭で災害への備えや対策をしている」と回答した方に、「ご自身の災害への備えを100点満点で採点すると何点ですか?」と質問したところ、平均点は45点という結果になりました。この点数からも、備えや対策にやや自信がないことがうかがえます。 「非常用食品・飲料水」2〜3日分を備蓄している家庭が多数!「家庭で災害への備えや対策をしている」と回答した470名に、実践している備えや対策について質問したところ、下記のような結果になりました。1〜3位には、非常用持ち出し品の準備や備蓄をしているという回答が集中しました。二次災害の対策としてたびたび注意喚起される「家具・家電などを固定し、転落・落下を防止」については、意外にも優先度が低くなってしまうのか、27.7%にとどまりました。さらに、「家族で防災会議(災害に備える家族同士の話し合い)、または防災・避難訓練をおこなっている」という方は4.5%と少数でしたが、具体的な実践内容として「家族がバラバラの場所にいた場合を想定した避難場所や、合流場所を話し合った」「実際に非常用持ち出しバッグを持って歩き、避難所まで行ってみた」「災害用伝言ダイヤル(171)を実際に体験してみた」などがあがりました。 そして、1位の「非常用食品・飲料水を備蓄している」と回答した385名に、何日分の食品・飲料水を備蓄しているか質問したところ、「2〜3日分」を備蓄している方が最も多く、62%でした。保管場所を確保する必要があるため、物量的に2〜3日分が限度ということもあるようです。 451人中301人が、赤ちゃん用の災害時持ち出し品を準備 「家庭で災害への備えや対策をしている」と回答した方のうち、家族に赤ちゃんがいる451名に「赤ちゃんのために、災害時の持ち出し用として特別に準備しているものがあれば教えてください」と質問したところ、「紙おむつ/パンツ」と「おしりふき」がそれぞれ5割以上の回答数でした。次いで回答数が多かったのは「特に用意していない」33.3%。おむつやおしりふき、粉ミルク、着替えなどは普段から持ち歩くアイテムであるため、とりわけ災害用に準備をしていない方も多いようです。この結果から、災害対策をしていて、なおかつ赤ちゃんがいる家庭(451名)の66.7%(301名)が、赤ちゃんのための備えを特別におこなっていることがわかりました。 妊娠・育児中に被災したママ・パパが、あって良かったものって?今回のアンケート対象者のうち、妊娠中または育児中に被災した経験があるママ・パパは全体の7.5%でした。妊娠・育児中に被災した経験があるママ・パパに「災害時にあって良かったもの、あったら良かったもの」を聞いたところ、基本的な食料や飲料の備蓄のほかに、「カセットコンロ」「自家発電機」「赤ちゃん用の水」「液体ミルク」などがあがりました。過去に発生した「阪神・淡路大震災」や「東日本大震災」においても、ガスの復旧は電気・水道よりも遅いという事象があったためか、火を使って調理できる「カセットコンロ」が役に立った方が多いようです。 母子(妊産婦)専用の避難所、認知度は約7%と低め!「災害時、母子(妊産婦)専用の避難所や避難スペースが設置される場合があることを知っていますか?」と質問したところ、93.1%のママ・パパが「知らない」と回答しました。災害時には、市町村が提携した大学や看護学校などに、妊産婦と生後間もない赤ちゃん専用の避難所または避難スペースが設置される場合がありますが、まだまだ認知度は低いことが露呈しました。 今回の調査により、未曾有の自然災害の発生や、妊娠・出産をきっかけに、ママ・パパの防災意識が高まっていることがわかりました。しかし、実際に備えや対策をしている方は470名と全体の約6割にのぼるものの、その中でも家庭での備えに自信がある方は少数で、470人中317人(67.5%)ものママ・パパが「備えに自信がない」という結果に。 また、全体の約4割は災害対策をしていないと回答していることから、災害の危険性や防災の重要性について、子育て世代にも周知拡大の余地があることが明らかになりました。 <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方調査期間:2018年12月18日(火)~2018年12月24日(月)調査件数:798件
2020年03月09日今治タオルメーカー(森清タオル株式会社)のグループ企業である株式会社Abby(本社:愛媛県今治市代表取締役:森和子、以下「当社」)は、災害時に7つの機能を果たす「防災タオル」の先行受付を開始いたします。2011年3月11日に起きた東日本大震災を皮切りに、南海トラフ大震災などへの防災意識が高まっていますが、内閣府が調査した統計(平成28年度、日常生活における防災に関する意識や活動についての調査結果について)によると、実に62.2%の人が「災害への備えに取り組めていない」と回答しました。こうした防災意識に関する背景を、日用品から解決していく取組みとして誕生したのが「防災タオル」です。「防災タオル」は従来の防災グッズとは違い、どこかにしまっておくものではなく、日々の暮らしの中でも使うことができます。「災害が起きたから使う」補助品としてではなく「日常から使えて災害にも備えることができる」日用品をテーマに開発しました。綿100%で乾きも早い今治製の「防災タオル」は、キッチンやスポーツ、アウトドアなど普段のくらしの中でも大活躍します。家族人数分だけ揃えられ、くらしに馴染むカラーの7色展開です。普段使いのフェイスタオル(長さ80cm)と比べ、123cmと長い設計になっており、タオルの両端を柔らかいメッシュ地にすることで女性の方でもギュッ!と結ぶことができます。重さも約75gと薄くて軽い設計なので収納性に優れ、避難時にも手荷物になりません。日常生活では、フェイスタオルやスポーツタオル、子供のおくるみと多様な使い方ができ、災害時には付属品も合わせて以下のような7つの機能を果たします。◇アレルギーや疾患・薬の有無を伝える「ポーチ」災害時の避難所で課題となった一つが「アレルギー対応食」や「疾患を持つ方の常備薬」の確保です。まずはご家庭で最低1週間分の備蓄を進めることが重要ですが、避難所では「アレルギー」や「疾患・薬」の有無を伝えることも大切です。防災タオルに付属しているポーチは、連絡先などの情報の他にアレルギーの有無などを記入できるようになっています。自分で伝えることが難しい小さなお子様にアレルギーがあったとしても、これを持たせていれば周りの大人に伝えることができます。ポーチのサイズも携帯電話と同じくらいの大きさなので、常備薬や小銭を入れておくこともできます。また、必要な情報を記載したメモやコピー等も入れておく事が出来ます。◇応急マスク口元を覆うことで簡易的なマスクとしてご使用いただけます。◇赤ちゃんのオムツ避難所での小さなお子様のオムツ代わりとしても活用できます。◇三角巾(アームホルダー)両端を結び首にかければ、三角巾代わりとして使用可能です。◇包帯救急用品が周りにない場合でも、応急処置の包帯として使用できます。◇野外ミニブランケット二つに折れば、小さなお子様用薄手のミニブランケットとしてお使いいただけます。◇体温調節避難所外での復興作業時には、濡らしたタオルやカイロを包んで顔や首元に巻けば、体温調節にも役立ちます。■商品情報・サイズ約32cm×123cm・素材/材質綿100%(ポーチ)合皮(留め具)亜鉛合金・生産国:(タオル)日本/今治・重さ約75g(ポーチ除く)・カラーシーグリーン/ブルー/ラベンダー/ピンク/コーラル/イエロー/ホワイト販売価格:1,500円(税抜)■本件に関するお問い合わせ【株式会社Abby】広報担当:森育子(もりいくこ)愛媛本社:〒794-0832愛媛県今治市八町西2-4-8東京営業所:〒151-0061東京都渋谷区初台2-27-5初台ロイヤルマンション201お問い合わせ電話番号:0898-35-0204(担当:森育子まで)9:00-17:00土日祝定休メールアドレス:info@abby-imabari.com株式会社Abby HPへ企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年03月06日2019年は台風や大雨の自然災害が何度も発生した年でした。そのため地震だけでなく、水害への防災の意識が高まった方も少なくないと思います。水害は地震と異なりいきなり発生するというよりは、台風の大きさや進行方向、雨や風の強さの積み重ねで発生する物です。そのため、地震より予想がしやすく国や自治体ではハザードマップを作成しています。 今回はハザードマップの内容と確認方法、ハザードマップを確認した上での防災対策についてお伝えします。 ハザードマップを確認しましょうハザードマップは防災地図、被害予測地図とも呼ばれ、国(国土交通省)や自治体が作成しています。ハザードマップの種類は、洪水だけでなく、内水(堤防内の雨水や排水でに被害)、高潮、津波、土砂災害、火山などの災害ごとに設定されているものです。ご自宅や勤務先、保育施設等のハザードマップを確認するようにしましょう。 2019年10月に発生した台風19号で被害が報道された、東京・世田谷区での多摩川の堤防の決壊や長野市内の長野新幹線車両センターの車両水没は繰り返し報道されていましたが、世田谷区や長野市のハザードマップを確認すると、世田谷区の多摩川周辺や長野新幹線車両センターは、想定最大の浸水が5メートル以上になるエリアでした。 ここ数年の洪水の発生したエリアを見ても、ハザードマップでは浸水の予想エリアであることがほとんどでした。ハザードマップを確認するには、お住まいの自治体のホームページまたは、国土交通省が用意しているハザードマップポータルサイトから確認したい場所や都道府県・市区町村を入力して検索すると良いでしょう。 関連リンク:国土交通省ハザードマップポータルサイト(外部サイト) 確認後に防災の準備をしましょうハザードマップを確認することは大切なことですが、確認した後は防災の準備をしましょう。洪水の対策としては、①火災(自然災害)保険・共済の確認、②建物の状態の確認、③避難の準備の確認の3点が主な内容です。 火災(自然災害)保険・共済の確認保険金が支払われる災害は火災だけでなく、風や雹、雪の災害、洪水や浸水、地震などの災害が補償の対象となっているか確認しましょう。ハザードマップで、洪水・浸水の可能性がある場合は水害を補償の対象にすることや津波や噴火の被害の可能性のある場合は地震保険の加入を検討しましょう。建物の状態の確認災害が発生する前に建物の状態を確認しましょう。屋根や壁、窓や網戸、雨どいやエアコンの室外機などの破損やゆがみ、がたつきの確認を天候が良い時にしておきましょう。また、台風・強風の場合は、雨戸のない窓は養生テープや段ボールで保護することも検討してみましょう。 避難の準備の確認災害が発生する前に、避難場所や避難時バッグ(避難時に持ち出す物をまとめたもの)を確認しておきましょう。赤ちゃんがいる場合は、普段使っているおむつや液体ミルク・離乳食を最低3日分は用意しておくと良いでしょう。内閣府・防災情報のサイトに掲載されている『あかちゃんとママを守る防災ノート』を参考になさっても良いと思います。 関連リンク:あかちゃんとママを守る防災ノート(外部サイト) 防災は災害の起きる前の準備・確認と災害が起きてからの冷静な行動が大切です。日々の忙しさで防災に対して普段から意識することは難しいかもしれませんが、家族や財産を守るためにも、ハザードマップを確認し、災害に備えるようにしましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年12月04日地震や台風などの自然災害で自宅が全壊したとしても、住宅ローンの債務は残ります。最悪の場合、今まで金融機関から借りていた住宅ローンに加え、自宅の修繕や新たな住宅購入のためにローンを組んで二重に返済することにもなりかねません。今回は、自然災害でローンの返済が難しくなったときにどうすればよいのか、ファイナンシャルプランナーの吉井希宥美さんに対応策を教えてもらいました。■ 1. 行政の救済措置を知っておくartswai / PIXTA(ピクスタ)災害時には、行政などから給付金を受けられることがあります。以下に主なものを紹介します。詳しくは内閣府のホームページをご覧ください。1-1 被災者生活再建支援制度この制度は、災害により住宅が全壊するなどの被害を受けた世帯に対し、最大300万円の支援金が支給されるものです。「基礎支援金」と「加算支援金」の合計額が支給され、「基礎支援金」の支給額は全壊なら100万円、大規模半壊なら50万円。「加算支援金」の支給額は「建築・購入」なら200万円、「補修」は100万円、「公営住宅を除く賃借」は50万円です。1-2住宅の応急修理(災害救助法による)日常生活に必要な個所を応急的に修理した場合に、1世帯当たり57.4万円(平成29年度基準)を限度に補助が受けられるものです。補助を受けるには、以下の要件を満たすことが必要となります。・災害により住宅が半壊または半焼した世帯・応急仮設住宅等に入居していない・自ら修理する資力がない(大規模半壊以上の世帯に関しては資力を問わない)1-3災害復興住宅融資 (住宅金融支援機構による)災害により滅失・損傷した家屋の復旧に対し、低金利で貸し付けを行うものです。申し込み受け付けは被災日から2年間。返済期間は最長35年または年齢に応じた最長返済期間、いずれか短い年数となります。融資額の額は、・建設の場合建設費、購入費などの所要額の合計額または建設資金1,680万円、土地取得資金970万円、聖地資金450万円、特別加算額(建設資金)520万円の合計額のいずれか低い額が限度となります。・購入の場合基本融資額2,650万円(敷地の権利を取得しない場合は1,680万円)、特別加算額520万円が限度になります。■ 2.それでも返済できない場合は債務整理をいがぐり / PIXTA(ピクスタ)東日本大震災がきっかけになり、震災前に借り入れた住宅ローンの返済が困難となった個人を対象に、「個人債務者の私的整理に関するガイドライン」 にのっとった債務の免除が、災害を受けた人に一層広く行われるようになりました。2-1自然災害による被災者の債務整理に関するガイドラインこのガイドラインを利用することで、法的倒産手続による個人信用情報の登録などの不利益を回避できます。国の補助により弁護士費用はかかりません。また、手元に残せる現預金の上限が500万円を目安に拡張されます。そのほかにも被災者にとって有利になることがあるので、詳しい内容は一般社団法人東日本大震災・自然災害被災者債務整理ガイドライン運営機関のホームページでご確認ください。ガイドラインによる債務整理の手順は、以下のようになります。・借り入れている金融機関に申し出る・金融機関の同意が得られたら、「自然災害被災者債務整理ガイドライン運営機関 」に登録している弁護士など専門家に支援を依頼債務整理の内容を決める・「調停条項案」という書類を作成してもらい、借入先の金融機関に提出する・金融機関の同意を得たら、簡易裁判所に「特定調停」を申し立てる・調停条項を確定させる(債務整理の完了)しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)もしこの制度を使わないと、一般的にいう「債務整理」を行うことになります。「債務整理」とは法的な手続きにより「返済額を減額してもらう」「免除してもらう」「猶予してもらう」ことを指します。債務整理にはいくつかの種類があり、金融機関にローンの金利を減免してもらったり、返済を分割にしてもらったりする「任意整理」や自己破産や個人(民事)再生があります。これらの法的手続きで債務整理をすると、その情報は信用情報機関の「ブラックリスト」と呼ばれるものに登録され、5年間は保管されます。その間は新たにローンを組んだり、クレジットカードを作ったりできない、携帯電話の契約や機種変更ができないなど、生活に支障が出てしまいます。■ 3.まとめsunrise / PIXTA(ピクスタ)近年は災害が多発し、いつどこで災害が発生してもおかしくない状況です。今年は大きな台風が2度襲来し、多くの人の生活に支障が出ています。住宅ローンの債務は、家がなくなったからといっても免除にはなりません。債務者を助ける制度があるということを他人事だと思わず知っておくことが必要です。宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー(AFP)/家族信託コーディネーター®吉井希宥美【参考】※内閣府「公的支援制度について」※個人債務者の私的整理に関するガイドライン※自然災害被災者債務整理ガイドライン運営機関
2019年11月14日甚大な被害が出た台風15号、19号、21号の被害に遭われた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。被災された方々が一日でも早く、平常の生活に戻れますようお祈りします。災害があるたび買い足したり、見直す人が多い防災グッズ。みなさんのお宅ではどうしていますか? 先日の台風15号、19号、21号の影響で多くの家庭で停電や断水の被害が出たことにより、改めて「わが家の備えはこれで大丈夫かな?」と感じた方が多いはず…。そこで、「備えておいて役立った」「買ってよかった!」とみなさんがおすすめする防災グッズに注目してみました!■スマホの充電は「ソーラーチャージャー」があれば安心相次ぐ災害により、水や食料はじめ、必要最低限の防災グッズを備えている方は多いと思いますが、地震や台風の影響により、突然停電が起こったら何が必要か…を考え直した方は多いのではないでしょうか。そこで「スマホが使えなくなると困る」というときに活躍してくれる、ソーラーチャージャーをご紹介しましょう。インテリアブログ「フレンチシックな家作り。Le petit chateau」のRinrin-frenchさんは、「停電になったら、高層マンションの我が家は電気水道がアウトになって陸の孤島になるでしょう。そこで、備えのひとつとして、ソーラーチャージャーを買ってみました」といいます。エキサイトブロガー Rinrin-frenchさんのブログ『 体感型防災アトラクションに参加しました。&防災グッズの買い足し。 』より Rinrin-frenchさんが手に入れたのは、パネル式のソーラーチャージャー。中にUSBのソケットがふたつ付いているそう。エキサイトブロガー Rinrin-frenchさんのブログ『 体感型防災アトラクションに参加しました。&防災グッズの買い足し。 』よりためしに小型タイプにしたそうですが、テラスに置いて太陽の光で充電できるので便利だといいます。エキサイトブロガー Rinrin-frenchさんのブログ『 体感型防災アトラクションに参加しました。&防災グッズの買い足し。 』よりこのとき、併せて大容量のモバイルバッテリーも買い足したそうです。このソーラーチャージャーで、スマホはもちろん、同時に「大容量のモバイルバッテリーも充電できるので得した気分」といいます。また、モバイルバッテリーにソーラーパネルがついた「モバイルバッテリーソーラーチャージャー」も、あると便利とインスタグラムで評判となっています。 インスタグラマーの Satoru Horikawaさん (sh0619_rbさん)よりインスタグラマーのsh0619_rbさんこと、Satoru Horikawaさんは「災害用、防災用、非常用、緊急事態用に備えてこれは持っていた方が良いでしょう」とおすすめするのがこちら。インスタグラマーの Satoru Horikawaさん (sh0619_rbさん)より 20000mAhモバイルバッテリーソーラーチャージャーです。LEDライト付きだそうなので暗がりでも安心。 インスタグラマーの Satoru Horikawaさん (sh0619_rbさん)より開くと勝手に充電が始まり、携帯電話なら同時に4台、パソコンもタブレットも充電できちゃうという優れものだといいます。「そもそも携帯が充電できなかったら家族や身内の安否確認もできないので、1台持っていて損はない」とsh0619_rbさんは太鼓判を押しています。こちらのインスタグラマーのa_garageさんがおすすめするChargi-Q miniというソーラーチャージドモバイルバッテリーも見逃せません。インスタグラマーの a_garageさん より 「8000mAと容量的には一般的ですが、太陽光と手廻しで充電できるので便利。2泊以上のキャンプや災害時にも安心できる」といいます。インスタグラマーの a_garageさん より 太陽の光がない雨の日や曇り、夜間でも手回しで充電できるならひと手間かけてでも便利です。 インスタグラマーの a_garageさん より ライトも付いているので暗がりでの作業をスムーズにできる点もおすすめです。 ■ライト付き6Way防災ラジオは停電時に大活躍災害時に停電すると情報が入らなくなります。そんなときにあると便利なのがラジオ。なかでも、こちらの6wayラジオがおすすめだというのは、ブログ「暮らしの Door」のmaikoさん。エキサイトブロガー maikoさんのブログ『 必ず備えておきたい、防災グッズ 』よりこれは「乾電池でも使え、手回しやソーラーの充電でも使うことができるので、停電のときには便利。LEDライト、サイレン機能もついています」といいます。 インスタグラマーのm_m_homeさんこと、m'm【 simpler 】さんも「この6wayラジオが停電時はめっちゃ使えました!」と実際の災害時に使って、大いに役立ったそうです。インスタグラマー m'm【 simpler 】さん (m_m_homeさん)より 「ラジオ、懐中電灯、サイレン、ソーラー充電・手回し発電・USB充電 という多機能で、蓄電 + モバイルバッテリーにもなる6wayラジオは少し高かったけど、一度買えば長く使える便利なものだと思います」といいます。なによりスマホの充電が切れたときにはこのラジオから充電もできるというのはたしかに優れもの。一台あれば大いに役立ってくれそうですね。 ■LEDランタン&ライトはふだん使いになるものがベスト!停電時に役立つものといえば、ランタンもそのひとつ。東日本大震災のときに計画停電を経験したことがあるというブログ「ふたりで暮らす」のもゆさん。そのときはロウソクと登山用のヘッドライトでしのいだそうですが、低電力で活躍するLEDランタンがあったらいいなと思い、最近になって防災グッズのひとつに買い足したそうです。エキサイトブロガー もゆさんのブログ『 意外と実力派 LEDランタン 』よりエキサイトブロガー もゆさんのブログ『 意外と実力派 LEDランタン 』より 電池式と充電式があり、防災用には電池式を買うべきかと思ったそうですが、ふだんでも使えるようにともゆさんは充電式を手に入れたそう。USBで充電でき、フル充電すれば、調光LOWレベルで12時間は使えるから、二晩くらいは長持ちしそうです。エキサイトブロガー もゆさんのブログ『 意外と実力派 LEDランタン 』より さらに、このランタンは「緊急時には携帯の充電もできる」というから心強い味方になってくれそう。フル充電してキャンプにも持って行けるし、テントの天井にも引っかけられるようにもなっているので、多くの方からも「これは使える!」と評判です。 暗めのLOWに調整しても充分に本の読めるレベルだそうなので、「普通に寝室で本を読むときに使おうと思います」ともゆさん。防災グッズのひとつがふだん使いにも活躍してくれたらいいですね。同じようにふだん使いするなら、インテリアのひとつとして飾っておけるおしゃれなデザインのランタンもいいでしょう。インスタグラマー ゆきさん (maru_no_ieさん)より インスタグラマーのmaru_no_ieさんこと、ゆきさんが「インテリアはもちろん、キャンプにも、災害にも使えるおしゃれなランタン」としておすすめするのが、こちらのバルミューダ ザ・ランタン。こちらも充電式のLEDランタンですが、「ツマミひとつで暖色~温白色に切り替わる優れものだ」といいます。キャンドルのようなやさしい色合いから読書灯にも使える灯りまで楽しめるので、ふだん使いしたい方はこんなランタンもいいかもしれません。 また、ライトといえば体に装着してハンズフリーになる便利なタイプのものがいろいろあります。インスタグラマーの mayuさん (__mayu.tam__さん)より停電になった経験を機に、LEDランタンや懐中電灯とともに、便利なネックライトを準備したというのは、インスタグラマーの__mayu.tam__さんこと、mayuさん。まだ0歳のお子さんがいるので、暗がりは怖がると思っていろいろ用意したそうです。首にかければ両手が自由になり、足もとも明るくなるので、ふだんでも暗いなかで探し物をしたり、お子さんのおむつ替えなどの作業をするのにも役立ちますね。■食べやすい防災おにぎり&揃えておくと便利な防災食東日本大震災以来、防災グッズ&防災食をいろいろ準備しているのは、ブログ「ひとりぼっちランチ」のミドリさん。防災食を試食したレポもブログにアップしていますが、防災時でも便利な携帯おにぎりをご紹介しています。エキサイトブロガー ミドリさんのブログ『 8/31 非常食試食☆アルファ米おにぎり弁当 』より 「こちらは、アルファ米の容器を工夫しておにぎり型に固まるという製品」といいますが、お湯または水をそそぐだけで、にぎらずに固まるというので、手も食器も汚さずにおにぎりが食べられるのはいいですね。1個150カロリーくらいですが、これならちょっと食べたいときにさくっと作れていいかも。5年保存なので防災にはもちろん、旅行やキャンプにも使えそうだといいます。インスタグラマー m'm【 simpler 】さん (m_m_homeさん)より こちらは「IZAMESHIシリーズ」。いざというときに食べる非常食ということですが、前出のm_m_homeさんこと、m'm【 simpler 】さんは、非常食を見直した際に、「パッケージもオシャレなIZAMESHIシリーズ」を準備したそうです。これは5年間保存でき、そのままでもあたためても食べられるので、多くの方に人気を呼んでいるようです。インスタグラマー AKIさん (aki.kakeiaccountさん)より 同じように「非常食なのにおしゃれ。これがおいしそうだった!」という理由で買ったというインスタグラマーのaki.kakeiaccountさんこと、AKIさんも「IZAMESHIシリーズ」を揃えています。ひとつの箱に「ごはん7種、おかず9種、パン3種、スイーツ2種が各1個、合計21個が入っています。お肉はもちろん、お魚もデザートもあります!」というように、防災食とは思えないようなおかずやデザートまで揃っているので、非常時の備蓄としてはもちろん、ふだんに食べてもおいしくいただけそうです。「備えあれば憂いなし」という言葉どおり、もしものときにこうした防災グッズ&防災食を備えておけばきっと役に立つはず…。ここ数年は立て続けに災害が起こっているので、「我が家の防災グッズ」のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介したブロガー・インスタグラマー・ ブログ「フレンチシックな家作り。Le petit chateau」のRinrin-frenchさん ・ブログ「暮らしの Door」のmaikoさん ・ブログ「ふたりで暮らす」のもゆさん ・ブログ「ひとりぼっちランチ」のミドリさん ・ インスタグラマーのSatoru Horikawaさん(sh0619_rbさん) ・インスタグラマーのa_garageさん ・インスタグラマーのm'm【 simpler 】さん(m_m_homeさん) ・インスタグラマーのゆきさん(maru_no_ieさん) ・インスタグラマーのmayuさん(___mayu.tam___さん) ・インスタグラマーのAKIさん(aki.kakeiaccountさん)
2019年11月09日いつどこで起きるかわからない自然災害は、旅行も例外ではありませんよね。いざというときは、正しい知識と冷静な判断ができると安心です。見知らぬ土地でも困らないよう、災害にあったときに思い出して欲しい3つのポイントをご紹介します。旅先の災害対策1. まずは「避難」して身の安全を確保するまずは、身の安全を確保するのが先決です。施設にいるのか、レジャー先にいるのか、または移動中なのか、状況によって避難方法が異なります。スタッフの指示に従い、避難を行うことが大切です。宿泊施設だと、チェックインの際に避難経路の指示があるので、しっかり聞きましょう。地震の際に予想されるのは津波。すぐに海岸を離れて、内陸の高い場所へと避難しましょう。台風の場合は高波が来るので、海自体に近づかないようにしてください。地震のときは落石や雪崩、大雨のときは土砂崩れなどが予想されます。雷のような音が響いたら、とにかく逃げる必要があります。つい下に降りがちですが、とても間に合わず、飲みこまれてしまいます。その場が危ないと思ったら、“横へ逃げて”ください。慌てて走ったり、映画のように河原に飛び込むと、けがをしてしまうかもしれません。まずは橋の欄干につかまったり、屈んで揺れが収まるのを待ちましょう。揺れが落ち着いたら、橋から離れます。急ブレーキは後続の車と衝突しかねないので、絶対にやめましょう。ゆっくりと減速して、左側路肩に停車します。トンネル内にいる場合は、低速でトンネルを脱出、もしくは左側に寄ってゆっくり減速して停車しましょう。停車したら、揺れが収まるまで車内で待機。トンネル内で倒壊の危険がある場合は、非常口から避難することが先決です。公共道路で車を置いて避難するときは、車のキーはつけたまま、ドアもロックしないで立ち去るのが原則。緊急車両や救援車両の通行の妨げになった場合、速やかに移動させる必要があるからです。旅先の災害対策2. 携帯を使って「正しい情報を集める」続いて行うべきは、状況確認。どうしても災害の現地は、混乱していて情報が錯綜しがち。誤情報やデマに踊らされないように、災害情報アプリや、公共的な機関が発信する情報のチェックをおすすめします。また、災害時は電話回線がつながりにくい状況に。家族や友人の安否確認は、災害用の伝言サービスも便利ですが、普段使い慣れているインターネット回線を通したSNSが便利です。旅先の災害対策3. 方針を決めて「行動する」そして、最後にこれからの方針を決めて行動します。最寄りの公共施設に向かうのか、その場に待機するのか、得た情報から次の行動を起こしましょう。また、交通機関だけが混乱している場合は、速やかに宿泊施設を確保するといいかもしれません。【番外編】旅行前の災害対策旅行に行くときは、旅先の地図を用意しておくと災害時に活躍するのでおすすめです。携帯では電源が切れると使えなくなるので、紙媒体をもっておくと◎。また、数日帰れなくても問題ないように、持病の薬は多めに持っておきましょう。旅行先で被災したら、身の安全を第一にして行動しよう!食料や日用品についての心配もあるとは思いますが、すべては身の安全が確保ができてから!災害が起きたときは、冷静な判断をもって、的確に動くようにしてくださいね。宿泊や国内ツアーの予約は〔楽天トラベル〕をチェック!
2019年10月17日いつどんなときに起こるかわからない災害。大きな災害が起きると断水が起きて、水が手に入らないなんてこともありますよね。保存水があっても、断水が解消される前に水が尽きてしまったら……。今回はそんなときに助かるアイテムをご紹介します。コンパクトにしておける《折りたたみウォータータンク》●価格:300円(税別)●容量:10L●耐冷/耐熱温度:-20〜80℃●材質:ポリエチレン(本体)/ポリプロピレン、ポリエチレン(キャップ)今回ご紹介するのは、こちらの《折りたたみウォータータンク》。〔ダイソー〕で300円(税別)で手に入れることができます。ちょうちんのようにジャバラ状になっているから伸縮可能で、10Lも入るのに収納時はこんなにコンパクトになります。広げてみるとこんな感じ。持ち手がついているので、運ぶときに助かります。面倒な組み立ては不要で、水を入れるときはキャップをひねって開けるだけです。水を入れるときは、ある程度水が溜まったら少し上にひっぱりあげながら水を入れると、容量いっぱいに水を入れることができました。水を入れて持ち上げると、水の重さでこのように形が変形します。平らな面に置けば形は戻りますよ。完全密封の容器ではなく、車での運搬はしないようにと注意書きがありました。水を出すときは、コックをひねって本体を傾けます。横置きだとあまり安定しないのでこうした使い方になりますが、柔軟に変形するので水は出しやすかったです。災害時の給水場所を確認しておこう「ウォータータンクは持っていたけれど、給水場所がわからない……」なんてことにならないように、あらかじめ災害時に給水できる場所の把握をしておきましょう。お近くの給水所を調べたら、《ウォータータンク》に給水所の場所を書いたり、メモを貼っておくといいかもしれませんね。キャンプにも使える《折りたたみウォータータンク》を手に入れて!今回は〔ダイソー〕で手に入る《折りたたみウォータータンク》をご紹介しました。災害時もそうですが、キャンプやレジャーでも活躍してくれるし、コンパクトに収納しておけるのでオススメのアイテムです!300円(税別)とお手頃価格で手に入るので、ぜひチェックしてみてくださいね。【ダイソー】300円で!?スポーツやキャンプに大活躍なウォータージャグが手に入る!
2019年09月20日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。tomekkoです。9月に入った途端に朝晩過ごしやすい日も増えてきたなぁ…なんて思ったら先日の台風。大規模な停電などに見舞われた地域の皆さんは、まだまだ大変な毎日かと思います…。1日も早く復旧し、日常が取り戻せますように。ワタシの住む地域も場所によってピンポイントで被害があり、子連れでの停電を初めて経験しました。今回、たかが台風と甘く見てはいけないなとつくづく実感したので自戒も込めて状況をまとめてみました。停電で水と電気を絶たれた1日がはじまる…わが家の住む地域は台風直撃の明け方から停電しました。朝蒸し暑さで目覚めるとエアコンが送風口が半開きのまま止まっていました。状況が理解できず何度かリモコンを押してみて、もしや…?と思い当たりました。ただ、その時はまぁそのうち復旧するだろう、と気楽な気分で台風明けの凄まじいベランダの汚れにため息をつきながら窓を開け、最初で最後の(!!)トイレを流してしまいました。そして手を洗おうと蛇口をひねった瞬間、ワタシは全てを悟りました…戸建なら停電しても水が出るのが普通です。しかしわが家はマンション。水を汲み上げるのも電気だと、そういえば以前聞いたことがあった…!!なんとかガスはつくけれど、水と電気を絶たれた状態だったのです。実は、予兆はありました。前日の夜、だんだん激しくなってくる雨風の音にドキドキしつつ夜中仕事を進めていると、一度フッと電気が落ちたのです。でもすぐに復活したのでその時はほとんど危機感を持たず、特に備えもしないで寝てしまいました。今思えば、あの時に危険を察知して水の汲み置きなどを増やしておくべきだった…!!(時すでに遅し)わが家が備えていた防災グッズについて台風翌日、わが家の非常の備えは以下の通り。なんと、こんな時にすぐに必要な懐中電灯さえもすぐわかる場所に保管しておらず、非常持出袋の奥底…。たまたま朝だったから良いようなものの、これが夜中ならスマホの光を頼りに手探りで探すしかありませんでした。しかも、やっと見つけた懐中電灯も手回しでほとんど役に立たず、結局夫の自転車用のライトを使うことになりました。防災ってその時になってみないとわからないことが多いんだなぁと実感。いや、だからこそ防災の日があり、防災訓練をするわけですよね。災害に遭った時の動きや何が真っ先に必要かなど全然シミュレーションできていなかったことに気づけたある意味良い機会でした。さぁ、そして(水道からの)水なし、電気なしの1日がスタートしました。乳幼児は非常時がわからない…トイレの水をタンクに溜めるには2lのペットボトル2本は必要だということがわかりました。小であればタイミングを合わせて(汗)何人かまとめて流します。そして気づけば飲料水も賞味期限を過ぎている~!!まぁ、未開封の水なので大丈夫なのでしょうが…実は、なんとわが家の数件先の交差点より向こうは普通に通電したので、長男の小学校は10時から登校OKとなり、とにかく家にいるよりはマシと学校へ送り出しました。一方下の子たちの保育園は停電中。大人も仕事に行けないこともあってお休みにしましたが、訳のわかっていない1&3歳児を抱えての非常事態。どう過ごせば良いのでしょう(涙)最寄りのコンビニも停電。よって夫が少し遠い通電している地域のコンビニまで買い出しに。そこでひとまずの飲み物と常温OKの食べ物を確保しました。しかし…すぐにこのまま復旧を待つのは無理だと判断。どんなにいつもと違う、水が貴重で汗をかいてもシャワーも浴びられない…と説明したって、子どもたちはおかまいなしに走り回り、汗だくになります。よく子連れの避難所問題なども大変だと聞いてはいましたが、なんとなくわかったこと。特に乳幼児は、どんな非常時であっても「いつもと同じ」を求めるんですね。それに応えられないストレス。それが避難所であればなおさら周りの目も気になるし、親は本当に追い詰められるだろうと思いました。子ども3人いると宿泊先を探すのも大変だった…マンションは立体駐車場のため車の出し入れも不可。たまたま運良くわが家は駐車場を別の場所で借りていたので動かすことができ、日中は長男が帰宅するまでショッピングモールに食事と涼を求めに行くことにしました。ショッピングモールは当たり前のように電気がつきエアコンが効いていて、あまりの自宅との違いにちょっとしたパラレルワールド感がありました。帰宅すると、一階では水が出るということで、共用部からトイレ用の水を汲んで運ぶ住人たちの姿。各家のお父さんたちもこの日は多くの人が出勤を諦めて戻ってきていて、子どもたちと一緒に水を運んだり遊び相手になったりしていて、ちょっと普段は見られない風景にほっこり…(している場合じゃない)。あまりの暑さに家の中にいられないので、外でママ友と情報交換をしていると、当分復旧はしないらしい、子連れの人は実家や近場のホテルに避難し始めている、と聞いて、ここでやっと今夜の乗り切り方に思い当たりました。お出かけして涼んでる場合じゃなかった!うちは両家ともに実家が遠いので、慌ててホテルの空きを探し始めました。そしてわかったこと。つくづく、危機感の低いわが家。これまで家族で宿泊するといえば観光地だったので(まぁ普通そうですよね)当然のごとく5人家族が泊まれる部屋があると思っていたのですが、駅前のビジネスホテルにそんな部屋あるわけないですよね(汗)どうにか車で行ける範囲のホテルで2部屋に分かれれば泊まれることになり、大急ぎで支度をして渋滞の中たどり着き、想定以上の金額を支払い(この際泊まれれば金に糸目はつけないと決めたけど…涙)、ホッとひと息ついて夕食を食べていた時……電力会社のみなさま…暑い中日夜復旧作業、本当にありがとうございました!!復旧と聞いた瞬間はいろいろな思いがよぎりましたが、その後ニュースでもっと甚大な被害から数日経っても復旧していない地域があると知り、同じように幼い子連れで全面的にインフラが絶たれている地域のご家族を思うと、後から恐怖が襲ってきました。今回学んだことのまとめ今回勉強になったことをまとめました。・幼い子がいる場合、非常事態が長期化したらリスクが増すので、一刻も早く避難先を見つけておくこと。・モバイルバッテリーは非常用に大容量のものがあると安心。・懐中電灯は暗くてもすぐわかる場所に常備。ランタンなどもあると良いかも。・冷凍庫の中身をクーラーボックスに移してしまったが、本当はそのまま開けずに置いておくのがベストだった(丸一日ならほぼ無傷だったと友人談)・トイレ用の水の備蓄は想定より多くて正解。幼児を家に置いて一階から高層階まで水抱えて何往復もするのは現実的に厳しい。(子どもが小さいのでお風呂のため水はしない派なので)・大判の体拭きシートは助かった。ただし肌の弱い次男はおそらく数回拭くとかぶれてしまうので、使い捨てにしても良いガーゼがたくさんあれば、ミネラルウォーターで湿らせて拭いたりとかの方がよいかもしれない。・買い置きしておいた羊羹が意外に子どもたちに好評(大人のおやつのつもりだった)今回の台風は、わが家の防災対策を真剣に見直す必要を実感できた災害でした。幸運にもこの程度で済み、ある意味わが家の災害対策のダメっぷりがよく分かった「訓練」のような機会でしたが、もっと大規模な地震や豪雨、自然災害以外にも、非常事態はいつ起きるか分かりませんよね。それは明日かもしれない。いや、今夜かもしれない。子どもたちに自信を持って「何かあっても大丈夫!」と言えるように、わが家に合った防災対策をこの機に見直そうと思ったできごとでした。 ↑ウーマンエキサイトベストコミック大賞はこちらから!
2019年09月17日いま地震がきたら、保育園にいる子どもはどうする? …働くママにとって地震をはじめ、台風や豪雨などの自然災害は心配の種ですよね。先ごろ発売された 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 は、離れているときに子どもを災害から守るためにどうすればよいかのヒントがいっぱい詰まった1冊。被災パパママの声をもとに作られたリアルな防災本です。災害から子どもの命を守るためには、物を備えるハード面に加えて、災害時の行動のルールを作るソフト面もとても重要だそう。本を手がけたNPO法人ママプラグ代表の冨川万美(とみかわ まみ)さんに詳しい話を聞きました。NPO法人ママプラグクリエイティブな視点で家族の未来を設計する事業型NPO法人。自ら考えて動く「 アクティブ防災 」を提唱し、全国で防災講座を展開するほか、女性のキャリアを豊かにする「キャリア事業」などを中心に活動。企画した書籍に『被災ママ812 人が作った子連れ防災手帖』(つながる.com)、協力した書籍に『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』(アベナオミ著)など。 twitter: @active_bousai ■親は子どもを守れない?!子ども一人で対応するスキルとは「子どもは自分が守ろうと思っている」。 YESか、NOか。「この質問は全国の防災講座で、ママたちにいつも聞くんですが、毎回100%手が挙がるんですよ。でも、本当は違っていて、『あなたはお子さんを守れないかもしれません』。そう話すとみなさん、“どういうこと?”という顔をしますが、実際子どもが手の届くくらい近くにいるのなんて1日のうちのほんの数分くらい。同じ部屋にいても地震の揺れがひどければ動けませんし、自分がケガをしてしまうかもしれません。子どもの名前を呼んだら、お母さんに近寄ろうとしてうっかりガラスの上を歩いてケガをしたという子もいました。ただこれは、ガラスの上を裸足で歩くと危険だと知っていれば防げたケガなんですよね。親としては、子どもが自分で自分を守れるように知識を与えて、体で覚えさせることが大切です」子どもと離れ離れになったとき、子どもが一人で対応できるスキルがあれば、生存の可能性も高まります。一例として、頭を両手で抱えてまるまって身を守る「だんごむしのポーズ」は小さな子に教えるのにもおすすめ。ポーズと合わせて、頭をケガすると危ないということも伝えましょう。教えるときは恐怖心を与えないよう遊びの中で一緒に練習するのがよいそうです。このほかにも今すぐ簡単にできるのは、トイレをがまんしないこと。子どもはギリギリまでがまんしがちですが、行けるときに行っておく習慣をつけておくと災害時にも役立ちます。■災害時はトラブルが3倍に!「家族の問題」が顕著に現れる災害時には、心や身体にさまざまな問題が出ることも認識しておきたい点です。DMAT(災害派遣医療チーム)/DPAT(災害派遣精神医療チーム)/日本赤十字医療センターメンタルヘルス科/半蔵門のびすここどもクリニック副委員長の河嶌譲先生は、本の中で次のように語っています。「子どもが、突然の意識消失を引き起こしたり、頭痛や腹痛をうったえたり、手足が動かなくなったりするなど、さまざまな身体症状が現れることがあります。年齢にそぐわない甘え方をしたり、わがままになったり、現実にはないことを言い出したりします。これらはすべて異常な状態に対する正常な反応です。ムリにやめさせようとせず、子どもの言葉に耳をかたむけるようにしてみてください」災害時は誰もが心の余裕がなく、トラブルは平時の3倍程度になると心得ておくとよいのだとか。親は「いきなり性格が変わった」と感じるかもしれませんが、普段からストレスに感じていたことが、大きな災害によるストレスで表面化するだけ。これは災害時に限らず学校のトラブルなどでも起こるので、普段でも子どもに大きな変化があれば「学校で何かあったのかな」など、気づくきっかけにもなります。人間関係のトラブルも同じで、ママ友や夫婦間のぎくしゃくも災害時は増幅するそう。実際に「震災によって家族のきずなが強まった」という家族もいれば、「夫婦仲が悪くなって離婚に至った」という家族もいます。日頃から気になっている人間関係は、解決しておけるとよいですね。■災害時の家族のルールは、より具体的に決めておく避難所は、明かりも消せないし、いつもと違うことばかりで落ち着きません。震災後のストレスで子どもが泣いたり騒いだりすることもあり、子連れファミリーが過ごすには、実はとても過酷な場所。子連れの場合、やはり自宅避難が基本となることが多いと冨川さんは言います。「家屋が倒壊の恐れがあるなど、やむをえない事情で家に帰れないこともあると思いますが、避難所に長く生活するというのは、子連れには難しいと思ったほうがいいですね。被災地の外、たとえば実家などに避難することも考えたほうが気持ちに余裕ができます。罪悪感やセキュリティの不安などから被災地に残る人も多いのですが、非常時はなにかを割り切る必要がありますね。 “パパは仕事や復旧のために残るけれど、子どもとママは○日経ってもライフラインが復旧しなかったら実家に帰る”など、なるべく具体的に決めておくとよいと思います」非常時に冷静な判断をするのは難しいですし、家族の意思や決断のズレは夫婦の溝を深め、ときとして離婚につながることも。災害時の家族のルールを決めることは、家族で防災に関して話し合い、意識を高めるきっかけにもなります。■保育園へ迎えにいけないときはどうする?働くママは、1日のかなりの時間を子どもと離れて過ごしています。自分が会社にいて、子どもは保育園。そんなときに災害が起きたらどうすればよいのでしょうか。東京都では大規模地震が発生したとき、みんなが一斉帰宅をすると緊急車両の通行の妨げ等になることから、災害時は72時間帰らない「一斉帰宅抑制」を推進しています。つまり、帰りたくても帰れない、ということも起こりえます。「パパもママも都心で働いている場合は、ムリをして帰宅しないことも大事。保育園にも3日間は帰ってこられないかもしれないということを話しておく必要がありますね。夫婦どちらが迎えに行きやすいかは話しておいて、どちらも難しいときは誰が迎えにいってくれるのかを考えておく。保育園ママでも職場が近いなどの理由で迎えに行ける人はいるので、やっぱりママ友ネットワークは大事ですね。日頃からLINEグループなどでつながって、“こういうときはお願いします”とお互い協力しあえるように話しておくとよいですね」本にはこのほかにも具体的な家族の防災ルール作りのポイントや医療従事者による災害時のアドバイスなど、知っておきたいのにこれまであまり情報がなかった子連れ防災のノウハウが満載。レジャーの延長線上で防災意識を高める防災ピクニックや防災キャンプのポイントも紹介されています。「ピクニックやアウトドアなどは防災とリンクする知識が多く、キャンプをやっている家庭は災害にも強いですよ。震災のときもキャンプ気分で楽しんで子どもが泣いたりしなかったというファミリーもいます」親子のアウトドアはいい思い出になるし、パパの活躍シーンもいっぱい。ママ友と家族ぐるみで防災を意識したピクニックやキャンプを楽しむのもよそさそうです。「子どもを守るためにパパやママがやっていくべきことは、恐怖におびえながらストイックに防災に取り組むのではなく、“楽しみながら、日常生活の質を底上げすること”」と冨川さん。この本を読むと、防災が「ちょっと面倒くさそうなもの」から「やってみようかな」というものに変わります。 『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』 NPO法人ママプラグ(祥伝社)1,300円(税別) 「子連れ」に焦点を当て、防災バッグの考え方や必要なグッズはもちろんのこと、防災に強い家族になるために必要な、家族間の連携を図るための方法や遊びながら防災力を身につける方法などを、イラストを交えて楽しく紹介。全災害に対応日本に暮らすすべての子連れ家族に役立ててもらいたい1冊。
2019年04月09日いつ起こるかわからない災害。避難しなくてはいけない状況になったとき、子どもとペットを守ることはできるのか、不安に思っている人も多いと思います。しつけることが難しく、対策もしなくてはいけない猫は特に大変。そこで出版されたのが『猫と一緒に生き残る 防災BOOK』(日東書院)。この本の監修も手がけた、NPO法人アナイスの代表、平井潤子さんに、子どもと犬や猫を守るため、パパとママが準備しておかなければいけないこと を、たっぷりと伺いました。【概要】1)モノよりも大事なのは「想像力」2)必要なのは「飼い主力」と「防災力」3)ペット防災「準備しておきたいもの」4)猫を飼っている人は、さらに対策を5)ペットと一緒に「逃げてもいい」6)さあ「アクションカード」を作ろう7)猫1匹、子ども1人のわが家の場合平井潤子さん日本におけるペット防災の第一人者。明日の動物の防災を考える市民ネットワーク「NPO法人ANICE(アナイス)」代表として、2002年より活動。「いっしょに逃げてもいいのかな?」展を開催するほか、緊急災害時に飼い主と動物が同行避難し、人と動物がともに調和して避難生活を送れるよう、知識と情報の提供を行っている。公益社団法人東京都獣医師会事務局長、日本獣医生命科学大学 応用生命科学専攻博士後期課程修了。 ■モノよりも大事なのは「想像力」「モノよりも大事なのは想像力」、これは本著の最初に書かれている言葉です。防災というと、避難グッズを揃えることばかりに考えが行きがちですが、災害発生時に外出していたら、家にどれだけグッズを揃えていてもすぐには役立たないし、いざというときにそれほど多くのものは持ち出せず、子どもとペットを抱えて飛び出すだけで精一杯になりそうです。「自宅はマンションなのか一戸建てなのか、家族構成、昼に発生するか夜に発生するか、そのときペットと一緒にいるのかなどによって、避難のスタイルは変わってきます。自分の住環境やライフスタイルに合わせて、まずは想像をしてみることが大切です。お子さんがまだ小さくて比較的一緒にいられるなら、自分がお子さんと一緒に安全に避難するにはどうしたらよいのか、そしてそこにペットのことをプラスして考える。小さなお子さんを連れているだけでハードルは高くなるはずなので、そのためにものの準備をしたり、普段から工夫をしたり、身軽に動ける人以上に考えなくてはいけないです。お子さんが話のわかる年齢であれば、普段から『お母さんが側にいなくても、揺れたらこうしましょう』と話したり、訓練しておく。日にちを決めて避難訓練をする 《シェイクアウト》 なども開催されているので、参加してみるのもよいと思います」実際に災害に遭ったことがないと、なかなかイメージしづらいのですが、「あらゆるケース」を想定することが備えにつながるのだそう。「東日本大震災のときは、発生したのが14時過ぎでした。災害発生時には下校させない対策をとられている学校もありますが、下校時刻を過ぎていた場合、高層マンションに暮らす子どもたちは、学校から帰ってきてエレベーターが使えない、という状況も想定できます。そこで自宅フロアまで階段で登らせるのか、それとも管理人さんがとりあえず安全な場所に避難させてまとめておくか、ということも検討しておかないといけない。全体の対策をどう立てていくかを考えることが大事で、切り分けて考えて万全だと思っていても、同時進行できないと思うんですよね。お子さんは何人か、抱っこしなきゃいけないのかなどを考えつつ、ペットを同行するにはどうしたらいいか、さらには子どもとお母さんが緊急避難しなきゃいけない場合に、家に動物たちを残しても安全な備えがどれだけできているか、そういう風に考えてみましょう。『何日か分のものを備蓄しておく』ということは、あとから出てくるハウツーの話で、まずは自分がどういう行動をするか、自宅避難という方法も選べるのか、動物たちのためのペット用シェルターを家の中に準備できるかなど、そういったことを考えて対策することが大切です」「これから南海トラフ地震や首都直下地震が起こると想定されていますが、支援側が機能しない可能性が高いです。だから環境省も防災対策のガイドラインの中で、“飼い主力と防災力を高める”ことに重点を置いていると思います。まずは個人、家族単位でオーダーメイドの防災対策を作る。その上で、共助(近隣住民同士の協力)や地域の協力に発展させていくのがよいと思います」■必要なのは「飼い主力」と「防災力」災害時に心得ておきたいのは、「人命が最優先」であるということ。飼い主が助からないとペットが生き残ったとしても、その後に面倒を見てくれる人がいるかどうかわかりません。ペット防災と人の防災を切り離して考えないで、と平井さん。「環境省の講演では、“飼い主力と防災力の両方を高めて”と伝えています。まずは人が安全に、ということを目指して防災力を高めていけば、そこにペットの防災がついてきます。防災力を高めたところに飼い主力をつけて、避難の方法やグッズも考えていくとよいでしょう」避難といっても「在宅避難」「人は避難所、ペットは家」「人もペットも避難所」「人もペットも車中泊」「人もペットもテント」「ペットをあずける」…とさまざまな形があります。「基本的な考えとして“人命優先”であれば、自分と子どもが避難するのにペットを同行避難させるのが“危険”だと思ったら、犬や猫たちを家に残しても生き残ってくれるような環境を整備しておく。生存空間を確保、例えば猫ならば、逃げ込めるようなシェルターのようなものを用意するなど、飼い主がやれることはありますよね」散歩もいらないし飼いやすいというイメージもあり、飼う人が増えている猫こそ、いざというときの飼い主力が問われるのだとか。「多頭飼育の人も多いですが、そういう人は避難せずに済む方法も考えたほうがいいです。災害時の状況の把握と判断の難しさはありますが、お子さんがいらっしゃると、支援情報や物資を手に入れやすいのは避難所になってくるので、避難所にいる方が多いですし、在宅避難をしていても避難所には通うことになります。発災後、こういう生活になるというのを想像して準備することが必要ですね」■ペット防災「準備しておきたいもの」では具体的に、どういうものを準備しておかなければいけないのか、備えるための考え方を教えていただきました。「この時点では一体何が必要なのか、そのタイミングを踏まえて準備しましょう。重たいリュックの中に缶詰や水、カンパンを入れておいても、よくよく考えてみれば家の中にさえ入れれば、いろいろな食べものってありますよね。持ち出し品の内容を一生懸命考えるよりは、自宅にどれだけ備蓄してあるか、それが災害時にもちゃんと取り出せるようになっているかが大事。重たいリュックではなく、まずは身を守ってすぐに避難できる準備をすること、その方が現実的ですよね」災害時に持ち出し率が最も高いのは、現金を含む貴重品と、携帯電話なのだそう。「よほど大きな災害でない限り、避難所には充電設備ができます。携帯電話には薬の情報や家族の写真など、必要な情報を入れておきましょう。ただ、連絡手段として使うのは落ち着いてからでないと難しいので、モジュラージャックを差し込むだけで使え、電源が要らない固定電話を自宅に用意しておくと、より安心です。療法食や薬など、これがないと直ちにペットの健康状態や命に関わるものは、必ず用意しておくこと。薬は獣医さんに相談して処方いただき、常にストックを確保しておくようにします。療法食は、現在食べているものが手に入らない可能性があるので、ほかのメーカーのもので食べれるものを把握しておくことも大切です。飼っている動物種によって、用意しておく優先度は違ってきますね。動物は環境が変わっただけでも食べなかったりするので、日頃から好きなフードも入れておくのを忘れずに。猫の場合は、ケージは持っておいた方がいいですね。在宅避難できるなら、飼育用品をローリングストックしておけばいいと思いますが、避難所に行くのであればケージがないと。トイレや水を入れられないキャリーバッグで、とりあえずの1、2日を避難所で過ごすのはとても大変です。その後の預け先を心積もりしておくことは、犬でも猫でも必要です」「そして意外になくて困るのは、犬のうんち袋。ビニール袋をストックしていない人が多く、避難所ではなかなか手に入らないんです。フードの臭いも苦情になることがあるので配慮が必要です。それは赤ちゃんのおむつについても同じなのですが、ゴミを人通りのないところに片付けたり、消臭スプレーを使ったり、コロコロを使って体についた動物の毛を取ったり。それを見ただけで、飼っていない人も『ああ気をつかっているんだな』とわかることが大事だと思います。家族が亡くなったり、財産を失ったりと、みんながピリピリしている環境では、ちょっとしたことが火種となりすぐにトラブルになってしまう。いつも以上に周りへの配慮が必要となります」「何が優先なのかを考えると、必要なものも見えてくるし、その中でどういう行動をとるべきかをお母さんなりに考える。例えば東日本大震災のときには、赤ちゃんの液体ミルクは日本では使えなかったのですが、今は使えるようになっています。そういう情報には日頃から興味を持って、常に調べておくことも大切ですね」 ■猫を飼っている人は、さらに対策を犬と比較すると、猫のほうが「パニック時に速やかに確保して避難する」ことが難しい、と平井さん。「その上、隙間に入り込んだらどこにいるかわからない。キャリーバッグに入れて避難できたとしても、トイレやごはんはキャリーバッグの中だけで完結しないので、課題はいろいろあります。犬ならケージがなくても係留しておく、リードがなくてもひもやロープを使うということができますが、猫はそういったソフト面でのカバーが難しいんです。だからいざというときに逃げ込める場所を作ったり、次の預け場所を考えたり、ハードの方で工夫しなくてはいけない。例えば、生のエサを食べる爬虫類は、支援物資にフードは入ってこないのでもっと大変なんです。自分が飼っている動物が、災害が起こったときにどうなるか、飼い主がそれぞれ具体的にイメージしないと、対策はできないと思います」また災害時、ペットを飼う人にとって心配なのは犬や猫たちが迷子になってしまうこと。特に猫はなかなか見つけるのが難しいそう。「猫は一回逃げると大変で、避難先での場合はさらに難しい。対策として、首輪や迷子札、マイクロチップなどもありますが、それもペットたちが見つからないと読み込むことができません。 『ドコノコ』 などのアプリを使うのもおすすめです。『ドコノコ』は居住エリアの避難所を登録することができ、迷子になったときにはすぐにポスターを作ることができたり、登録済みのユーザーに迷子情報がいって、目撃情報を共有できるもの。災害時にも、共助で迷子対策ができてすごくいいなと思います」■ペットと一緒に「逃げてもいい」長年、被災地に赴き、ペットを飼う被災者たちの話を聞いてきたという平井さん。最近の「ペット防災」に変化を感じているそう。「一番大きな変化は考え方です。ペットを飼っている人は、元気で健康な人ばかりではなく、高齢者や障害者、妊婦もいます。動物たちが受け入れられないからといって放したりすると、群れたり、壊れた家の中に入って排泄をしたりします。地域の衛生環境や財産を守ったり、事故を防ぐ意味でも、ペットは飼い主が管理できるようにしておかなければいけない。動物愛護だけではなく、被災地での混乱をなくすためにも、動物たちを受け入れる対策、避難できる対策が必要、という考え方になってきていますね。飼い主はペットを守る責任もありますが、その子たちが社会に迷惑をかけないように備えるという社会に対する責任もあります。だから、当然飼い主たちも備えなきゃいけないし、行政側も『ペットと一緒に避難できる体制の整備が必要だ』というのが、環境省の取り組みです。人の安全を確保するために、ペットに対する考え方が変わってきていると思います」LEONIMAL(リオニマル)が展開する 『一緒に逃げてもいいのかな?』 プロジェクトより。LEONIMALでは、平井さんが監修したというケージにもなる キャリーバック も販売。避難所にペットと一緒に入れたとしても、飼い主力が問われるといいます。「例えば、西日本豪雨のときは40度近い猛暑のなか、ペットと一緒に屋外にいた方がいたんです。そのままだと健康上危険なので、ブルーシートを買ってきて避難所の教室の床だけでなく脇の壁にまで立ち上げて貼って、『これなら室内の汚損は防げますよね』と見せたら中に入れてもらえた、というケースがあるんです。単に『教室にペットを入れたい』と希望を言うだけだと『汚れるからダメ』となり、交渉するのが難しくなるけれど、飼い主さん同士で協力して “マナーを守ることを示す” と “理解” につながるんですよね。ブルーシートやビニール紐などを避難グッズとして用意しておき、飼い主さん同士が協力して飼育スペースを作り、避難所側に交渉するのが現実的です。『やってほしい』と言っても向こうもパニックで、そこまで丁寧に対応できない状況です。まずは飼い主たちが自主的に提案すること。それがきちんとしていることだったら、やってもらった方が助かるというのが、実際のところだと思います」■さあ「アクションカード」を作ろう被災時は誰もが頭が真っ白になるもの。「慌てないように「アクションカード」を作り、家族それぞれが持っておくとよい」と話す平井さん。「まず、ガスの元栓を締めて、電気のブレーカーを落として、ペットの水とフードを山ほど置いておいて、とりあえず子どもと避難しましょう、と単純なことなのですが “その行動だけをする” ということを書いておく。特に規模の大きな災害のときには、書いておかないと本当に何もできなくなります。ご自宅で家族と一緒に作って、視覚的に見せるとわかりやすいです。お子さんと一緒に話すだけでも意識が変わりますよね。例えば、自宅や旦那さんの携帯電話、会社の電話番号なども、いざとなると言えなくなるので、自分のライフスタイルに合わせてアクションカードに記しておく。連絡の取り方やどこに集まるのかということも決めておいたほうがよいです。平井さんが作る『ペット防災BOOK ~大切な家族のために今できること~』(発行:公共社団法人東京都獣医師会 1,000円 税込)には、アクションカードの作り方も。避難所を決めておけばいいと思いがちなのですが、東日本大震災のときには、同じ避難所にいたお母さんと子どもが会えたのは翌日だったというくらい大混乱していたので、『避難所のこのあたり』と、より具体的な場所を決めておきましょう。『移動する場合は、その旨を記した張り紙を貼る』というルールを決めておくだけでも、再会の可能性はすごく上がるんです。また、自分の住んでいる地域以外にいる親戚を『緊急連絡先』に決めておいて、そこにみんなが安否を知らせる方が、災害伝言ダイヤルよりもわかりやすい。細かく作る必要はなく、まず生き延びて、連絡が取れて、安否が確認できることを、目標に決めればよいと思います」■猫1匹、子ども1人のわが家の場合筆者も本書に沿って、シミュレーションをしてみました。横浜市在住の私は、フリーランス。自宅作業がほとんどですが、ときどき都内や遠方に取材に行くことがあります。夫は都内勤務。子どもは4歳で徒歩圏内にある保育園通い。やや太めの猫1匹と暮らしています。一戸建てに暮らし、水や軍手、懐中電灯、缶詰といった最低限の非常用グッズは用意しています。もし在宅避難する場合。今まで準備していなかった必要なことを書き出してみました。・猫に迷子札とマイクロチップをつける・食器棚に扉をつける・避難グッズの一部を車にも用意しておく家族の食事や猫用フードはストックがあり、カセットコンロもあるため、家が大丈夫であれば、電気やガス、水道などのライフラインが止まってしまったとしても、なんとか過ごせそうです。同行避難する場合。猫をつかまえて避難準備をしますが、一人では猫を抱えて歩くことが難しいので、今あるキャリーでどう運ぶのか、またはほかのものを用意するのか、考え直すことが必要そうです。・猫のための非常用持ち出しグッズを準備する・猫用のケージを購入する・キャリーに慣れさせる・人に慣れさせる・簡易テントの購入を検討する・猫の預け先を考える夜間に発生したときは、家族が揃っているので協力し合えますが、一番心配なのは、昼間の外出時。見守りカメラや、シェルターになるスペースを作っておくことを検討したいと思います。また、以下のことを書いたアクションカードを作り、夫婦で共有しました。・私の携帯番号・夫の会社の連絡先と携帯番号・子どもの保育園の連絡先・近くに暮らす義父母の固定電話の番号・遠くに暮らす両親の固定電話の番号・避難場所の詳細(どの場所で待ち合わせるか)・避難時にすることアプリの『ドコノコ』をこれを機にダウンロードし、愛猫の写真や情報と避難所を登録しました。猫に負担を掛けないように、猫の体重と同じ重さにしたペットボトルを入れたキャリーを持って、実際の避難ルートを一度歩いてみて、さらに必要なものやことについて、家族で話し合ってみたいと思います。子どもとペットを持つ筆者は、特にしっかりとした準備や周りへの配慮などが必要だと思いました。被災時だけでなく、避難所に行くことになったとしても、いろいろと対応しなければいけないことがほかにもありそうです。■“助けてもらえないマイノリティだ” という考えは捨てる最後に、ペットと暮らす子育てママ・パパたちに伝えたいことを平井さんに伺いました。「災害が起こったあと、地域をもとに戻す復興力は、支援の人だけによるものではなく、自分たちも動いていくことなんですよね。ちゃんと自分たちで街を復興していこうという『自立支援』に持っていくことが、災害対策ではすごく大事なポイントだと思っています。だから動物と暮らす飼い主さんは、“助けてもらえないマイノリティだ”という考え方は捨てて、“自分がサバイバルしていく”という気持ちになってもらいたい。公助(行政の支援)がなかなか届かなかったとしても、飼い主同士、親同士が協力し、なんとか乗り越えていけるような力を、飼い主としても、親としても持ってほしいです。それには、公助が来るまで、個人や家族、地域単位で助け合ってしのいでいくことも必要です。動物ならペット仲間、お子さんがいる方なら親御さん同士のネットワークを作っておき、情報を共有しあう。ペットの飼い主とお子さんがいる方では、同じような協力の仕方ができると思うんです」いろいろなケースを示してくれる平井さん監修の『猫と一緒に生き残る 防災BOOK』は、災害に備えて想像力を働かせるきっかけになるはず。被災直後にするべきことや、猫の応急処置などもしっかり書かれていて、とても参考になります。猫を飼っている方はもちろん、他の動物を飼っている人もぜひ一読して、わが家のオーダーメイドの災害対策を考えてみましょう。取材協力: NPO法人アナイス 『猫と一緒に生き残る 防災BOOK』 『ペット防災BOOK ~大切な家族のために今できること』
2019年03月13日災害大国・日本に暮らすママにとって、災害は他人事ではありませんよね。しかも、いつどこにいるときに起きるかわからないのが災害の怖いところ。小さな赤ちゃんや子どもを守るためには、日頃から災害について考えておくことが大切です。ママ・イラストレーターのアベナオミさんは、2011年3月11日、宮城県多賀城市で車を運転中に地震に遭いました。1歳の息子さんは保育園、旦那さんは仕事中で、家族はバラバラという状況。「いざ大地震が起きたときどうしたらよいのかわからなかった」と当時を振り返ります。幸い家族は無事で自宅の被害も少なかったものの、「わが家では、避難所へ行きたい夫と行きたくないわたしとで意見が割れました。どういう行動をするのか、家族でルールを決めておくことが大切です」とアベさん。アベナオミさんプロフィールイラストレーター。防災士。宮城県出身、在住。2 児の母。日本ビジネススクール仙台校(現在の日本デザイナー芸術学院仙台校)卒業後、地域情報誌編集部に勤務しながらイラストレーターとして活動を開始。2010 年に漫画家としてデビュー。2011 年に東日本大震災にて被災し、そのときの様子や防災を伝えるコミックエッセイなどを執筆。被災体験をもとに、本当に必要な防災、続けられる防災に取り組む。2016年の熊本地震の際には地震のノウハウをツイッターで発信したところ、大きな話題に。ブログ: instagram: @abenaomi アベさんは書籍『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』の中で、東日本大震災の体験と被災後の生活をつづり、今も続けている防災術を紹介。さらに都心でママ防災に取り組むNPO法人ママプラグや熊本地震の震源地に近い空港保育園を取材し、防災力を高める秘訣をまとめています。今回はその一部をご紹介します。■都会ママの心配事ベスト3は? 防災力アップの3つのコツ東日本大震災直後から関東圏でママのための防災に取り組んでいる「ママプラグ」代表の冨川万美さんによれば、大地震が発生したときの都会ママの心配事ベスト3は以下のとおり。【都会ママの心配事ベスト3】1.子どものお迎え問題(保育園や学校)2.物資不足問題(オムツや食料)3.トイレ問題どれも悩ましいものですが、実はこれらは比較的かんたんに対策できる問題。具体的には、会社にスニーカーを常備したり、オムツや食料を多めにストックしたり、簡易トイレを用意しておいたり、といったことで対策できます。「この3点はハード面の問題です。それよりも防災力アップに必要なのは、ずばりソフト面です」と冨川さん。具体的には次のようなことだそうです。【都会ママ防災力アップの3つのコツ】1.地域コミュニケーション「遠くの親戚より近くの他人」。近所の方との関係が災害時は大きな力に。2.家族のルールの徹底家族がバラバラで被災した場合に備えて、連絡方法や集合先についてのルールを話し合っておく。3.自分の目線で考え、防災用品をそろえること防災は十人十色。生活スタイルや家族構成、職場、自宅の場所や時間帯を思い浮かべながら必要なものを考える。持ち出しリュックは準備していても、実際に誰がいつ持ち出すのかなど、行動のシミュレーションまではできていない人も多いのではないでしょうか。ぜひこの機会に考えておきたいですね。 ■想像力こそ防災力! 自分に合う防災を想像するヒント前述の「3. 自分の目線で考え、防災用品をそろえること」にもつながりますが、「想像力こそ防災力」だと冨川さんはいいます。状況は家庭によって違うので、わが子やわが家を守る防災について想像し、それにあわせた対策が必要です。田舎の場合、車が防災拠点になることもありますが、都会では車を持っていない家族も少なくありません。避難所へ行く場合や災害後の夜道では性犯罪などのリスクもあるので、小さい子どもやママにとっては自宅が安全なら自宅で生活するほうが安心。そんなことを考えると、自宅での備えの重要性もより実感できるのではないでしょうか。ほかにも想像するための視点のヒントを、本からいくつかご紹介します。●年齢乳児なら1週間分のミルクの備え、幼児の場合は離乳食を作る備えが必要。子どもによってはアレルギーやアトピーにあわせた備蓄も必要。衣類やクツもサイズが合ったものを用意。●都心に住居都心に住んでいる場合、帰宅難民になる可能性も高いので、常時携行するものを熟考。住宅密集地なら火災の際の避難方法も検討を。●季節の備えカイロやアルミシートなどの防寒グッズのほか、夏の熱中症対策も必要。衣類も含めて季節ごとに見直しを。●簡易トイレ簡易トイレを大人が使うときは目隠しになる風呂敷やポンチョのようなものが必要。子どもはうまくできないこともあるので一度使ってみて使いやすいものを備蓄する。■保育園や園との連携はどうする?働くママの場合、子どもを保育園などに預けているあいだに、災害が起きる可能性も高いですよね。「いざというときにスムーズに連絡がとれる手段を決めておくことも、防災の一部だと思います」とアベさん。●保育園や学校との連絡手段を決めておく東日本大震災では、子どもたちが高台に避難していたのに、通常のルールに則って親が迎えに行き、津波に飲まれてしまったこともありました。熊本地震は夜遅くでしたが、震源地のそばにある空港保育園で一番苦労したのが、園児や家族の安否確認だったといいます。災害時の連絡手段や、被災の状況に応じた避難場所について、あらかじめ園や学校と確認しておくとよいでしょう。●SNSを有効活用する活用方次第では、かなり心強いSNS。空港保育園ではLINEを使ってオムツやミルクなど足りない物資を集め、保育園で必要なママに配ったそうです。また、東日本大震災のとき、SNSからのSOSによって気仙沼で孤立していた住民446名が助け出された事例もあります。アベさんも「いざというときのSNS。活用法について考え、日頃から友人・知人とつながっておくのがおすすめ」と話します。とくに災害後は人とのつながりが大事。人と話すことによってストレスが緩和されることもわかっています。子どもの心のケアのためにも、大人の心が安定していることはとても大事です。本にはほかにも地震対策を考えたミニマリストや日本防災士会などへの取材でわかった防災力を高めるコツが多数紹介されています。イマドキのミニマルな暮らしの視点を取り入れ、インテリア性を損なわない防災アイディアは、すぐに真似したくなるものばかり。いざというときに家族を救うのは「毎日少しずつの意識」だというアベさん。まずは「今いるこの場所で、今この時間に地震発生したら?」とシミュレーションしてみることからはじめてみるのもよいかもしれませんね。 『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』 アベナオミ著(株式会社学研プラス) 1200円(税別) 宮城での被災経験をふまえた「熊本応援ツイート」が話題となったイラストレーターによる、防災&避難生活の心得集。著者が体験した東日本大震災と被災後の生活をつづり、今も続けている防災術をイラストでわかりやすく掲載。さらに都心でママ防災に取り組むNPO法人ママプラグや熊本地震の震源地に近い空港保育園を取材し、防災力を高める秘訣も紹介。必ずやって来る「その日」に備える、防災初心者にもわかりやすい書籍。
2019年03月08日いつ来るかわからない地震などの災害。とくに小さな子どもがいると、「安全に避難できるのか」「生活に困らないか」など、あれこれ不安になりますよね。「いつもと変わらない、いつもどおりの日のはずだった」。2011年3月11日の東日本大震災の日をそう振り返るのは、当時1歳の男の子を育てていた宮城県在住のイラストレーター、アベナオミさん。アベさんは宮城県多賀城市で車を運転中に地震に遭いました。アベナオミさんプロフィールイラストレーター。防災士。宮城県出身、在住。2 児の母。日本ビジネススクール仙台校(現在の日本デザイナー芸術学院仙台校)卒業後、地域情報誌編集部に勤務しながらイラストレーターとして活動を開始。2010 年に漫画家としてデビュー。2011 年に東日本大震災にて被災し、そのときの様子や防災を伝えるコミックエッセイなどを執筆。被災体験をもとに、本当に必要な防災、続けられる防災に取り組む。2016年の熊本地震の際には地震のノウハウをツイッターで発信したところ、大きな話題に。ブログ: instagram: @abenaomi 幸い家族は無事で、家屋の被害も少なかったものの、ライフラインや食料を断たれた中で1歳の子どもを育てるのは想像以上に大変だったそう。被災生活の中で湧いてきたのは、震災前への自分への後悔だったといいます。「本当に、ほんの少しだけ気をつけていればよかったことだらけだった」というアベさんは、それ以来「1日1防災」として、備蓄品を買ったり、家具の配置をチェックしたり、1日になにかひとつでも防災にまつわることに気を配るのが日課に。そうした防災ノウハウを、コミック、イラストでわかりやすく解説したのが『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』です。今回は本の中から小さな子どもがいるファミリーがぜひ用意しておきたいものをピックアップして紹介します。■停電でまっくら…子どもやママがホッと安心できるものを「東日本大震災の日はとても寒かったのですが、エアコンやファンヒーターが使えず、明かりもランタンひとつ」だったというアベさん。停電になってしまうと、家電製品も使えないし、スマホの充電もできません。●停電中にあってよかったモノ(1) 「照明」明かりは大きな安心材料。寒いうえにまっくらだと子どもの不安も増大してしまいます。明かりはいろいろな種類がありますが、懐中電灯やランタン以外にも、太陽光で充電できるソーラーライトや手回しライトなど、電池がなくても使えるタイプも便利。人に反応するセンサーライトはトイレ近くなどに置くのによく、意外なところではクリスマスツリーを飾るイルミネーションライトなどもホッとする明かりに。100均やイケアで日常使いできるかわいい照明を見つけておいてもよさそうです。●停電中にあってよかったモノ(2) 「保温ポット」赤ちゃんがいる家庭では、保温ポット(魔法瓶)もぜひ用意しておきたいアイテムのひとつ。いつもは母乳というママも、震災時はストレス等から母乳が出なくなってしまうこともあるようです。ミルクのためのお湯は給水所でもらえますが、保温ポットがあると、温かいお湯をそのまま持ち帰れて便利。「ミルクを作ったあと、コーヒーを淹れて飲んだとき、ホッとしたのを覚えています」とアベさん。■長引く断水…困るのは飲料水より生活用水震災時は断水も起こりがち。飲料水は救援物資として届くのでまだなんとかなることも多いようですが、困るのが生活用水。アベさんの自宅は完全復旧まで1か月かかったといいます。「せっかく自宅が無事で、備蓄もあって、自宅避難ができる状況でありながら、生活用水がないばかりに避難所へ行くしかなかった人もいました」アベさん宅が断水したのは、震災の翌日。もし震災後、まだ水が出ていたら湯船などに即貯めることが大事だといいます。また、揺れやすいマンション高層階などお湯を貯めておくのが難しい住居では、日頃から飲んだあとのペットボトルを入れてトイレに置いておくなど、場所に合わせた対策を考えておくのがよさそうです。●断水中にあってよかったモノ(1) 「キッチンバサミ」断水が長引くと、まな板と包丁を洗う水の確保も難しいので、キッチンバサミやピーラーが便利。「少しの水で洗えるし、殺菌力のあるウェットティッシュで拭くだけでもしばらくはしのげます」●断水中にあってよかったモノ(2) 「赤ちゃん用沐浴剤」赤ちゃん用沐浴剤は洗浄力がありつつも、洗い流す必要がないので非常時にはとても便利。大人もタオルを浸してカラダを拭けば、さっぱりしますし、香りに癒されます。また忘れがちですが、断水するとメイク落としもままなりません。アベさんは、メイク落としシートやふき取り化粧水、オイルなど、水なしでメイクを落とせるものを備蓄しておくようになったそうです。■冷蔵庫が使えない…被災時の食べもの備蓄アイディア先ほどキッチンバサミのアイディアを紹介しましたが、そもそも食べものがなければ話になりません。救援物資や配給食の中にも野菜はほとんど含まれず、「震災後の野菜不足は深刻でした」とアベさん。食は子どもの健康にも直結します。●「まごはやさしい」は防災ストックにも最適最近注目されている食事法に、栄養バランスがとれる食材をわかりやすく表した「まごわやさしい」という言葉があります。冷蔵庫がなかったころから伝わる食文化なので、保存がきく食材が多く、防災用の備蓄にもバッチリ!・ま(豆類)…豆の乾物や水煮、高野豆腐など・ご(ごま)…ごまやナッツなどの種子類・わ(わかめなどの海藻類)…乾燥わかめや昆布、ひじきなど・や(野菜)…根菜やフリーズドライの野菜、青汁、野菜ジュースなど・さ(魚)…魚の缶詰や鰹節、あごだし、にぼしなど・し(しいたけなどのきのこ類)…乾燥しいたけ、乾燥まいたけやしめじ・い(いも類)…いも類や根菜こうした食材はいざというときに溜めこむのではなく、ストックしながら日々使っていくのがおすすめです。●家族でバーベキューや家庭菜園を日頃から楽しもう昨今はキャンプなどアウトドアブームですが、火や水が限られた中で料理を作る経験はいざというとき役立ちます。インドア派の人もたまにキャンプやバーベキューなどを楽しんでみるのもおすすめ!また、ベランダなどでのプランター菜園はちょっとした防災食になるので、アベさんもプランターで野菜を育てるようになったそうです。夏はミニトマトやピーマン、ナスなどの実もの、冬は小かぶやミニ大根など根菜をメインに。ベランダが使えなければキッチンに置けるスプラウトが手軽です。本ではこのほかにもアベさんが今も続けている防災術がイラストでわかりやすく紹介されています。面倒でお金のかかる防災ではなく、家にあるものを見直したり、小さな工夫をしたりすることですぐに取り入れられるアイディアばかり。しかも、インテリアを損なわないセンスのある防災なので「防災のためにインテリアやファッションがダサくなるのは嫌」というママにもおすすめ。防災は気になるけれどなにから手をつけたらいいか悩んでいるママへのヒントが詰まった1冊です。 『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』 アベナオミ著(株式会社学研プラス) 1200円(税別) 宮城での被災経験をふまえた「熊本応援ツイート」が話題となったイラストレーターによる、防災&避難生活の心得集。著者が体験した東日本大震災と被災後の生活をつづり、今も続けている防災術をイラストでわかりやすく掲載。さらに熊本地震の震源地に近い空港保育園の対応や日本防災士会などを取材し、防災力を高める秘訣も紹介。必ずやって来る「その日」に備える、防災初心者にもわかりやすい1冊。
2019年03月07日2018年は、度重なる自然災害や増税など、住宅購入者にとっても気になるトピックが話題を集めた年でしたね。そんな中、株式会社リクルート住まいカンパニーが1都6県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県)に住む、住宅購入に関する無料相談サービス「スーモカウンター(注文住宅)」の来場者250名にアンケートを実施。「増税」「金利」「防災」という、2018年を代表するカテゴリーに関する、住宅購入者の意識が明らかになりました。■ 住宅購入の決め手は増税・低金利<子ども関係izumi / PIXTA(ピクスタ)まずは対象者に、住宅検討理由において最も重要だったものを聞いてみると、34.2%が子どもの誕生や、子どもが入園、入学をするまでに家を持ちたいといった、「子ども関係のため」と回答。次いで、「家の老朽化のため」が2位で20.8%。「増税影響のため」と回答した人は、わずか10.8%にとどまりました。この結果から、増税やローン低金利など住宅購入の金銭面における大きなポイントがあったとしても、多くの人はそれがメインの理由にはならないことがわかります。筆者夫婦が、筆者の妊娠を機に住宅を購入したように、今回のアンケート対象者も多くが「妊娠を機に出産前に購入したい」「子どもの入園や入学前に合わせて検討したい」といったニーズが多いようです。しかし、増税や金利が多少なりとも住宅購入計画に影響を与えていることは事実。増税、金利ともに6割程度の人が住宅購入計画に「影響を受ける」「やや影響を受ける」と回答しました。Q 消費税の増税は、住宅購入計画に影響しますか?(単一回答、%)Q住宅購入計画に金利は影響しますか?(単一回答、%)その影響として最も多かったのは、「購入計画を見直している」というもの。その購入計画について細かく聞いてみると、「消費税が10%に上がる前に購入しようと思う」「住宅ローン減税制度の適用期限延長・控除を利用しようと思う」など、購入の“タイミング”を考え直す人が多いことがわかりました。住宅購入における1番の決め手が増税や金利ではないものの、増税や金利によって住宅購入の検討そのものを早め、買い時を見極めようとする人が増えているようです。■ 予算超過してまで防災対策をする人は少ない地震や台風といった未曽有の災害が日本列島を襲い、今年を表す漢字も「災」となるなど、とにかく災害が多かった今年の日本。日本全体として防災の意識が高まった年になりましたが、住宅購入者における防災の意識はどのようなものでしょうか。まず、家を建てるにあたり、防災をどの程度意識しているかについて聞くと、「かなり意識している」が30.8%、「やや意識している」が54.4%となり、8割を超える人が意識していることがわかりました。そして、その意識していることについて聞くと、「地震に強い構造(耐震、免震)」、「立地・基盤」、「水害対策」といった項目が上位に。スーモカウンター住宅アドバイザーによると、防災への関心は高まってはいるものの、予算を追加してまで防災を意識した家づくりをしている方は少ないのだとか。耐震や免震については、各ハウスメーカーや工務店でも技術が整っていることが多いので、気になる方は各社の特徴を確認してみるのがいいそうです。筆者の場合は、住宅購入前、自治体の発行するハザードマップを入手したり、また不動産屋や自治体の窓口にその地域の過去の災害を聞いたりしました。なるべく予算をかけずに防災を意識した家づくりをしたい人は、そうした情報を集めていくことも有効かもしれません。増税や低金利、自然災害などが住宅購入者に与えた影響が細かくわかった今回のアンケート結果。2019年は、住宅に関するどのようなトピックが、住宅購入に影響をもたらすのでしょうか。【参考】※増税決定、低金利、自然災害… 2018年振り返り!住宅購入検討のきっかけに影響したことは?首都圏在住250人の住宅検討事情、大公開
2019年01月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ふるさと納税と災害支援」です。ふるさと納税の制度が始まって10年。近年は、返礼品がしばしば問題になっています。ふるさと納税が作られた背景には、東京を筆頭に大都市に人が集まり、税収も都市に集中したこと。人口減少の進む地方にも税収を分配できる方法をと、故郷や自分の好きな町に納められる制度として創設されました。そして、税を納める代わりに、返礼品として地域の特産物が贈られたのです。やがて数々のクラウドファンディング事業者が参入、ふるさと納税の申込窓口を請け負うようになりました。すると自治体ごとに競争が生まれ、返礼品を競い合うようになり、土地の特産品といえないものまで贈るようになりました。本来の趣旨からかけ離れていったため、総務省が音頭をとり、寄附額の3割を超える返礼品を出す自治体は税優遇から外す方針を掲げました。しかし、実は今年、ふるさと納税は大活躍しました。豪雨や台風、地震などの災害で被災した自治体が、復興にかける資金を調達するのに、ふるさと納税のしくみが大きく貢献したのです。寄附には、義援金もありますが、被災地に公平に割り当てられますし、届くまでに時間がかかります。ふるさと納税ならば、送りたい町にすぐさま届けられ、救命・復旧活動に使ってもらうことができます。また、「代理寄附」という制度も生まれました。ふるさと納税は、納税者が税の控除を受けるために、納税証明書の発行が必要になるなど、煩雑な事務処理が発生します。被災直後の自治体にとっては、その作業が負担になってしまう。そこで、別の自治体が事務手続きを代行し、手続きを終えたお金だけを被災地に送るという仕組みが生まれました。これは、熊本地震のときに、その前年に豪雨災害にあった経験を生かし、茨城県境町が名乗り出てスタートしました。2008年の開始当初には想定していなかったことです。ふるさと納税には批判もあり、見直す必要がある一方で、災害支援としてはとても有効な仕組みです。ネットで検索すれば、各災害ごとに納税先を選ぶこともできます。税額控除にもなりますし、みなさんもぜひ、活用してみてはいかがでしょうか?堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年12月19日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年12月17日地震や台風など、とにかく自然災害が多かった2018年。全国各地で大きな被害をもたらし、被害状況を伝えるニュースを目にしては、不安な日々を過ごすことが多かった一年でした。「自分が住んでいる家がもし自然災害に見舞われたら……」と考え、防災カバンや避難場所の確認など、様々な対策をしている人も少なくないでしょう。そして新しい家の購入前には、その地域が自然災害にどのくらい強いのか、自然災害に遭う確率はどのくらいなのかといった情報は気になるものですよね。不動産関連の比較査定サイト「リビンマッチ(旧 スマイスター)」を運営するリビン・テクノロジーズ株式会社は、リビンマッチを利用する全国の20歳以上の男女480人を対象に、「居住地域の自然災害への強弱」についての調査を実施。今回はその調査結果をご紹介します。■ 居住地域の災害リスクを気にしない理由は?所有か賃貸かに限らず、戸建てやアパート、マンションに住んでいる人の中で、「居住地域が自然災害に強いか・弱いか気にするか?」について質問したところ、「とても気にする」(48.6%)、「やや気にする」(40.2%)、「あまり気にしない」(8.4%)、「まったく気にしない」(2.9%)という結果に。程度の違いはあれど、やはり、住んでいる地域が自然災害に遭いやすいのかどうかという点を気にする人は大多数でした。sironekomilk / PIXTA(ピクスタ)そこで知っておきたいのが、1割強もいた「あまり気にしない」「まったく気にしない」という人の考えです。気にしない理由としては、「気にしても仕方ない」「今のところ大丈夫だから」「自分の住みたい家・地域に住みたいから」という回答が多く集められました。住む前から自然災害を気にするよりも、好きな家に住みたい気持ちが強い人は一定数いるようです。その他にも、「先祖代々の土地だから」「改良工事や基礎工事をしっかりするから」といった理由がありました。気にしないという人は、どこに住んだとしても自然災害に遭う時は遭うし、遭わない時は遭わないといった、自分にふりかかる状況のあるがままを受け入れる覚悟を持っているのかもしれません。■ ハザードマップ以外にも、古地図や法務局で調べる人も一方、「とても気にする」「やや気にする」と回答した人は、居住地域の災害経験に関する情報をどのように得ているのでしょうか。調査の結果、多くの人が、ハザードマップで調べたり不動産屋やご近所さんに聞いたりしているようです。EKAKI / PIXTA(ピクスタ)ハザードマップは無料で手に入れることができますし、一番手っ取り早い調べ方ですよね。また、その土地に詳しい不動産屋や居住年数が長いご近所さんなら、信頼できる情報を得ることができるでしょう。他には、専門サイトや検索エンジンで調べる人も少なくありませんでした。そして、古地図や法務局で調べるという強者も!austro / PIXTA(ピクスタ)徹底的に災害リスクを知っておきたい場合には、個人で本格的に調べるのも一つの手なのかもしれません。■ 災害に弱い地域だけど、家や土地が気に入ったらどうすればいい!?調べた結果、その土地の災害リスクが高かったとしても、家や場所が気に入って「ここに住みたい!」となることもあります。もし気に入った所が自然災害に弱い地域にあったらどうするのでしょうか?意外にも、7割以上の人が「諦めて他を探す」と回答!多くの人は気に入った家や土地よりも、災害への不安の方が勝るようです。Studio Right / PIXTA(ピクスタ)また、「改良工事や基礎工事をしっかりする」「その近辺でマシな地域を探す」など、妥協策や解決策を見つける人も少なくありませんでした。せっかく見つけたお気に入りの家を、災害リスクの有無で簡単には諦めきれない気持ちは、確かにわかりますよね。気に入った家と、その居住地域の災害リスク、そのどちらを選んでどちらを諦めるかは人それぞれ。もちろん自然災害には遭わないに越したことはありません。しかし、災害リスクを調べたり工事を徹底したりと、できる限りの方法で自然災害に対する安心を得ることもできます。ABC / PIXTA(ピクスタ)全国どこにいても自然災害には遭う可能性があるので、ある程度の覚悟と諦めも必要かもしれませんが、新しい土地への引っ越しや新居購入の際にはあらゆる準備をしておきたいものですね。【参考】※【調査】居住地域は自然災害に強い?弱い? 居住地域の自然災害への強弱が気にならない人が1割超も! 災害リスクは「ハザードマップで調べる」が1位、2位は「不動産会社に聞く」
2018年12月07日いつなんどき遭遇するのかわからない自然災害。万が一のときのために日頃からの備えが肝心です。ひと昔前まで、非常食というと乾パンやレトルトが主流でしたが最近ではパンやおかゆ、クッキーなどバラエティに富んだメニューが続々と登場しています。今回はそんな新しい非常食のなかから、お煎餅屋さんが作る“おいしさ”にこだわった非常食セットを紹介しましょう。名物「草加せんべい」を保存期間3年の非常食に《おいしい非常食セット》というネーミングで、おせんべいを非常食として販売している〔山香煎餅本舗〕。埼玉県草加市で誕生し、創業47年を迎える草加せんべいの専門店です。おせんべい屋さんがなぜ非常食を手がけることになったのでしょうか。その理由について伺うと、こんな話をきかせてくださいました。「非常食を作ったのは2011年3月に起きた東日本大震災がきっかけでした。“食べ物がないので、すぐにせんべいを送ってほしい”と、震災直後の宮城県の取引先から弊社に連絡があったのです。水などで調理する必要がなく、そのまま手軽に食べられるせんべいは災害時の非常食として役に立つと思い、開発を始めました」もともとおせんべいの賞味期間は3~6ヶ月ほど。それを3年以上の保存期間まで延ばすには大変な苦労があったといいます。「非常食は発案から2年ほどかけて商品化しました。被災地のニーズを聞きながら、非常時に食べるものなので喉が渇きにくい薄味の塩せんべいを作ることにしたんです。お米がもつ本来の甘みとうまみを損なうことなく、通常3~6か月である賞味期限を3年以上の長期保存が可能なせんべいとして作り上げるために、多くの試行錯誤が必要でした」この試行錯誤については、残念ながら企業秘密。おせんべいといえば、醤油や塩味などのほどよいしょっぱさも醍醐味のひとつ。しかし、非常時に食べるものとして喉が乾くようでは飲み水にも不自由する被災地には不向きと判断。そこで、喉が乾きにくい適度な塩気にするなど創意工夫がなされました。こうしてできあがった《おいしい非常食セット》ですが、現在では万が一の備蓄として個人宅だけでなく、幼稚園や病院、行政や企業などさまざまな施設で購入されているそうです。なかには「おいしい非常食」を、お歳暮などの贈り物として利用する人もいるのだとか。贈り主のあたたかい心遣いに、もらった人もうれしくなりそうです。《おいしい非常食セット》の中身とは実際に《おいしい非常食》はどんな中身になっているのか、詰められているものをみていきましょう。《おいしい非常食セット》はA4サイズのダンボール入り。取手がついているので本棚やロッカー、クローゼット、靴箱など収納棚にいれておけばいざというときにこのままサッと取り出して持ち出せるようになっています。蓋を開けると、パンの缶詰2本とアルミ袋に入ったうす塩味の草加せんべいが2袋、一口羊羹5本が詰められています。《パンの缶詰》の中身は、イチゴ味のやわらかいパン。保存期間は2年半で、なんとスペースシャトルにも積載されたことがあるとか。「缶詰に入ったパンだなんて、固いんじゃ?」と思いきや、焼き立てのパンのようなふわふわした食感!朝食やおやつに食べたくなるような風味豊かな味わいに驚かされました。缶の側面には災害用伝言ダイヤルの使い方の記載が。万が一の際のことを考えた、こまかな配慮にも感心させられました。そして《草加せんべい》は一口サイズの薄焼きのおせんべい。少量サイズに小分けされているので、少しずつ食べることができます。喉が乾きにくい味付けと伺いましたが、お米の甘みと適度な塩気がちょうどよく非常食なのに後を引くおいしさです。うるち米と塩のみで作られているので、家族のなかに小麦アレルギーの人がいても安心して食べられるよう作られているとのこと。保存期間は3年です。《一口小倉ようかん》はその名のとおり、食べきりサイズの羊羹。程よい甘さの食べやすい味で、手軽にカロリー補給できます。保存期間は2年半。最後に山香煎餅本舗さんにメッセージをいただきました。「《おいしい非常食セット》はA4サイズで場所をとらないので、ご自宅の本棚やデスクの引き出しなどにスマートに収納することができます。非常食だからといってあえて仕舞い込まず、普段から目にする場所に置くことが、ご家族や仕事場での防災意識を高めることに繋がります。ぜひ、常日頃から目のつく場所に置いていただき、お役立てください」おいしさと備えの両方を満たした《おいしい非常食セット》。非常食=缶詰め、カンパンとなんとなく味気ないイメージをもっていましたが、今はこんなふうに進化しているのですね。保存期間が近くなったら、普段食べるお菓子と同じくおやつとして食べたり、お茶請けに使っても◎。定期的に見直して、備えを万全にしておきたいものです。山香煎餅本舗
2018年11月28日地震や災害に備えて防災グッズを揃えたり、缶詰などの保存食を備蓄されているご家庭も多いと思います。それでも実は意外と見逃しているのが「食」なのです。今回は洗い物を出さずにフライパンで作れるカレーと炒飯をご紹介します。どちらも作り方は簡単ですよ!被災してみて実感した、食の重要性震災にあったとしても「救援物資で食べ物が届くから、缶詰や乾パンでそれまでしのげば大丈夫」と思っている人もいるのでは。私は関西出身なので、阪神淡路大震災で多数の友人や知人がその渦中に巻き込まれました。地区によっては行政からの食料が届きだしたのは6日目以降の地区も多く、それまで個々で食べ繋ぐことになったので精神的にも肉体的にも大変な苦労したのです。配給がなされても、避難所生活での食事が長引くと栄養のバランスが崩れてしまいます。便秘や、お子様の精神面が不安定になったり、風邪が治りにくくなったり……。避難所生活のストレスの中で、「食」だが体だけではなく心の支えにもなるため、おいしいと思える食事、栄養のある食事は震災時でもとても大切なものになります。ガスが使えない、水が使えない、電気がこない……などさまざまな状況が考えうるのですが、今回は貴重な水をできるだけ使わず、洗い物が(お皿に移さなければ)ゼロになる、乾物と根菜を使用したトマトカレーをご紹介します。また、添えるご飯も時短になるフライパンでの炊飯方法もご紹介します。アウトドアでも使えるので、ぜひ試してくださいね。トマトカレーの材料とレシピ今回カレーで使う材料は、震災時にはお肉などの動物性たんぱく質が取れないため、豆類や焼き麩などを使用して補っています。・トマト(カット)缶……1/2缶(約200g)・玉ねぎ……1/4個・にんじん……1/3本・にんにく……1片(チューブでも可)・ミックスビーンズ缶……1/2缶(約60g)・米粉……小さじ1(無くても可)・カレー粉……小さじ1〜2・コンソメキューブ……1/2個・塩、胡椒……少々・焼き麩……6g●フライパン炊飯米(無洗米)……2合水……440ml1.まな板の上にクッキングシートを敷いて玉ねぎは薄切り、にんじんは薄くスライスして半月切り、にんにくはみじん切りに。包丁は事前にウエットティッシュなどでふいた後、キッチン用のアルコールをかけます。まな板を洗わないようにクッキングシートを敷くことで洗い物がなくなります。2.人数分のお椀やボウルにポリ袋を入れます。3.2に1とミックスビーンズを半量ずつ入れます。4.トマト缶を半量ずつ入れ、コンソメキューブを砕いて入れます。5.米粉とカレー粉を半量ずつ入れます。小さじがない場合は、ペットボトルのキャップを使用すると良いです。キャップ1杯が小さじ1杯と同じくらいの量になります。今回、米粉を使用しているのはとろみづけのためなので、米粉がなければ省いても大丈夫。カレー粉の量はお好みで。お子様がいる場合は少な目がおすすめ。6.焼き麩と塩、胡椒を入れてビニールの中を手でよく揉み込み、ビニールをしっかりとねじって縛ります。通常、焼き麩は水に浸して戻して、絞ってから使用しますが煮ている間に戻るので今回は不要です。7.たっぷりのお湯を沸かし、その中に6を入れて約20分ゆでます。お湯はどれだけ沸騰しても100度以上になりません。ポリ袋を「高密度ポリエチレン」と表記されているものを使用すれば、耐熱温度も高めで袋の成分が溶け出しません。また20分火を沸かし続ける必要もありません。沸いたら火を止めて、10分ほど置いてまた沸かして火を止めるというのを繰り返すと湯が高い温度のまま保たれます。ポリ袋に入れてゆでることで、他の料理も並行してゆでることができ、洗い物をする必要がなくなります。8.全体に火が通ったら、器にビニールごと入れます。本当に水が貴重なときはお皿によそわずにこのまま食べることで、洗い物がなくなります。フライパン炊飯の手順1.30分浸水させて水気を切った米をフライパンに入れます。水を入れて蓋をし、強火に5分かけます。2.画像のように沸騰したら、引き続き蓋をして中火に5分かけます。3.水分がなくなって、お米の良い香りがしたら炊き上がり。このまま蓋をして10〜15分蒸らして。トマトカレーのレシピのポイントカレーは、火加減や入れている量、野菜の切り方などによって茹で時間が変わってきます。袋の上から触ってみて柔らかくなっているか確認してくださいね。トマト缶によって酸味が違うので、酸味が強いようなら少量の蜂蜜を加えるのもおすすめ。お肉は入っていませんが、焼き麩やミックスビーンズに弾力があり食べ応えたっぷりなので、物足りなさはありません。洗い物が本当に出ないので、とっても気楽です。アウトドアにもぜひ使ってみてください。もちろん、お肉を入れての調理も可能ですよ。今回はカレーにしましたが、同じ要領で煮物やスープなども作ることができます。もしものための知識として、ぜひ1度家族で作ってみていただけたらと思います。●ライター木村幸子(きむらさちこ)料理家。洋菓子研究家。青山にて「洋菓子教室トロワ・スール」主宰。店舗や企業のレシピ・商品開発、TV・雑誌の監修・出演のほか、グルテンフリーや糖質オフ、はちみつを使用した体に優しい料理のレシピ開発実績多数。2012年2月に「最大のチョコレートキャンディーの彫刻」の分野にて、ギネス世界記録のお菓子の製作、世界記録と認定。著書『憧れのゴージャスチョコレシピ』他多数。Instagramアカウントtrois_soeurs木村幸子さんのブログはこちら!
2018年11月22日9月に入り立て続けに台風21号、北海道地震と大きな災害が発生しました。どこに住んでいても災害に遭うことを覚悟し、日頃の備えが必須であると痛感しています。ただ備えるといっても、何から準備すれば良いのか迷いますよね。北海道地震では大停電によって日常生活がまったく送れないという非常事態になりました。特に食料の確保はかなり大変だったようです。そこで今回は、非常食に役立つ「サバ・メシ」「ローリングストック」の2つをご紹介します。■ 災害時でも美味しいご飯が食べられる「サバ・メシ」って?「サバ・メシ」とは、サバイバル飯の略で災害時に水、電気、ガスのライフラインが寸断されたときでも作れる食事のことです。先日、自治会の防災訓練時にビニール袋を使ったご飯の炊き方を教えてもらったので実際に家で作ってみました。その作り方をご紹介いたします。1.ビニール袋の中に米と水を入れる水の分量はお米の1.1~1.2倍(お米が100gなら水は110~120ml)です。この状態で浸水させます。2.水を沸騰させ、鍋に入れる水を沸騰させた鍋の中に1で触れた米と水を入れたビニール袋を入れ、30分間煮ます。30分経ったら鍋の中で10分間蒸らします。3.完成作り方はとても簡単ですが、きちんとご飯が炊けました。ビニール袋のまま握っておむすびにしても良いですし、うつわを使うときもビニール袋のまま出せば、お皿を洗わずに再利用できます。非常食のご飯は温めてもボソボソしていてあまり美味しくないものもあり、また賞味期限も気にしながら保管しておかなくてはなりません。こちらはお米と水、ビニール袋、カセットコンロがあれば簡単に作ることができます。非常時こそいつもと同じようなご飯を食べることで、少しホッとできそうですね。■ 簡単にできる「ローリングストック」の収納方法「ローリングストック」とは、災害時でも食べられる食品を多めに備蓄し定期的に食事に取り入れ、食べた分だけ買い足していく方法です。人工知熊 / PIXTA(ピクスタ)最近はローリングストックという言葉もすっかり浸透してきました。また、非常時に食べ慣れた味を摂取することで、ストレス軽減にも役立つといわれています。特に子どもは平常時でも食べ慣れたものを好む傾向にあるので、被災時に食べたことのない非常食だけだと食が進まない可能性があります。そのためにも、普段から食べているお米、パスタソース、お菓子、 飲み物などを備蓄するよう心掛けています。収納は玄関にあるコートクローゼットを食品庫として使っており、食材、カセットコンロ、カセットボンベなどを収めています。食材、カセットコンロ、カセットボンベを収納したコートクローゼットこれであれば、ライフラインが寸断された場合でも、水、米、カセットコンロ、カセットボンベ、そして缶詰やレトルト食材があれば食事が用意できます。ビニール袋で炊くご飯も一度作っておくとご自身の好みの水加減がわかり、災害時にスムーズに作れます。最近は、今まで以上に防災に対する意識を持つ必要性が高くなってきています。今回、ご紹介したものはすぐに簡単にできるものですので、ぜひ試してみてください。
2018年09月15日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「豪雨災害」です。予測不能な事態に脳が間違った判断を下すことも。この夏、西日本を中心に広い範囲で集中豪雨が発生し、多大な被害をもたらしました。多くの人が逃げ遅れてしまった理由は何でしょう?その一つに挙げられるのが「正常性バイアス」です。山口大学の高橋征仁教授によると、これは心理学の用語で、予期せぬ事態に直面したときに、先入観や偏見が働いて、「これは大丈夫だ」と正常範囲内のできごとと判断してしまう心の動きだそうです。異常が発生すると、過大なストレスがかかります。その恐怖や不安に苛まれると人体が危機に至る。そのため、心の平安を保とうと脳が間違った判断をしてしまうのです。今回の西日本豪雨も、現場の聞き取り取材によると、警報が鳴り、避難勧告が出ていても、正常性バイアスがかかり、その情報が意識の深部に到達しなかったことがわかりました。また、地域によっては、ものすごい雨音により、警報が物理的に聞こえなかったのではないかという意見もありました。西日本豪雨の被害が拡大したもうひとつの理由は、国、県、市町村の間で情報の共有がうまくできていないということです。国の管轄は大きな1級河川で、県や市町村は支流を担っていますが、エリアごとに細分化されているため、1本の川の上流から下流まで俯瞰して管理する組織がありません。岡山県の高梁川の場合も、上流域の氾濫は午後11時台に起こり、死者も出ていました。ところが、下流域の倉敷市真備町に避難指示が出たのは、午前1時30分。上流で氾濫が起きた段階で、中・下流の被害は想像できたはずです。しかし連携できていなかったために情報の伝達が遅れてしまい、50名以上の被害が出ました。気象庁の統計によると、1時間に50ml以上の大雨が降る頻度は、’70~’80年代に比べると現在は約3割増加。1時間に50ml以上降った回数も、1976年からの10年間に比べ、2007年以降の10年間では33.5%増えています。地球温暖化などにより、これからも集中豪雨は増えるでしょう。豪雨に見舞われたら、まずは過信せずに逃げること。冷静な判断ができにくい状況であることも、頭に入れておいたほうがよいでしょう。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年9月19日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年09月14日自然災害はいつどこで起こるか分かりません。最近では西日本を記録的な豪雨が襲い、広範囲で甚大な被害をもたらしました。少し前には今まで大きい地震を経験したことのない大阪北部でも大きい地震が発生しました。共働き世帯の場合、親が仕事中に災害が発生するとすぐに自宅に戻れないという可能性があります。災害が起こった際の子どもの迎えはどうすればよいか、学校・園との連絡方法などを事前にしっかりと確認しておきましょう。1. 災害発生時は帰宅困難になる可能性特に都市部での災害発生時は、鉄道網が広範囲でストップすることがあります。一方学校や園が臨時に休校・休園となる場合もあります。共働きの場合、両親共すぐに迎えに行けない可能性があり、実家などに頼れない場合もあります。子どもが学校や園にいる時間に災害が起きた時の対処法を考えておく必要があるのです。2. 学校や園とあらかじめ連携する災害が起こって保護者が迎えに行けない事態となった場合、例えば東日本大震災の際は多くの学校や園では子どもの安全を確保して遅くまで保護者の迎えを待っていました。落ち着いて対応することが大切です。連絡する手段があれば時間の見通しを伝えましょう。日頃から学校や園とやりとりをしておくことが災害の備えとなります。先生や保育士らに、公共交通機関が止まった際の対応をあらかじめ尋ねておきましょう。避難場所などの資料は、コピーを持ち歩いたりスマートフォンなどで写真を撮っておくといざという時安心できます。公立小中学校の場合は、災害時に集団下校させるか、学校に待機して保護者に引き渡すかなどの判断は、自治体・学校ごととなりますので、確認しておきましょう。緊急連絡を一斉メールする学校も増えています。受信は保護者が事前登録する前提であることが多いため、忘れずに登録し受信確認も定期的に行いましょう。さらにホームページやNTTの災害用伝言ダイヤルを活用することで、安否や休校情報などを伝える手段を複数もっていると安心につながります。3. 子どもが留守番する際に決めておきたいルール小学校高学年以降になると子どもだけで留守番をするケースも出てくると思います。あらかじめ災害時のルールを親子で話し合って決めておき、時々確認することも忘れないようにしましょう。事前に決めておきたいことを挙げます。(1) 地震発生時の対応を伝える災害が起きて真っ先に必要なのはとっさに身を守ることです。「テーブルの下にもぐり脚をしっかりつかむ」「座布団やクッションで頭を守る」など、親が体をつかって教えましょう。(2) 親子で避難場所を確認する避難場所の確認は最低限必要です。しかし、子どもだけで避難すべき状況かを判断するのは難しく、災害時は道中に危険が潜むこともあります。誰かに相談することができるよう、複数の連絡先を一覧にしておきましょう。・親の携帯電話や勤務先、祖父母の電話番号やメールアドレスを一覧にしておく・懐中電灯や簡単な食糧を用意し、分かりやすいところに置く・近所の知人らに子どもが留守番していることを伝え「避難する時には声をかけて」とお願いする決めたルールを子どもが実行しやすいように、親は留守番をさせる際は自宅の環境を整えておくことが大切です。東日本大震災の際、私にはまだ子どもがいませんでしたが、電車で20分程度の職場から帰宅するのに5時間ほどかかりました。子どもがいたら、待たせていたらどうなっていたのだろうと考えると恐ろしく感じますが、そういった事態がいつ起きてもおかしくないことを考えておかねばならないと改めて感じました。災害時のルールを一度決めていても、日が経つとお互い、特に子どもは忘れてしまいがちです。定期的に親子で確認をし、万が一に備えておきたいですね。
2018年09月13日一本木 / PIXTA(ピクスタ)災害はいつ起きるか分かりません。だからこそ平常時に、事前に震災などの自然災害に備えておくことが大切です。今回は、被災経験しから分かった災害に対する事前の準備や心得、おすすめ防災グッズ、住まいの防災対策など、今見直したいポイントや準備できる事前の防災対策まで、役立つ記事を特集します。■ 経験者が語る!震災から分かった準備と心得近年、日本全国で自然災害による被害が相次いでいます。被災者になったからこそわかる、実体験から得た事前準備の大切さと心得がありました。震度7の「北海道地震」の大停電で体験したオール電化生活の落とし穴2018年9月6日の午前3時過ぎ。スマホの「緊急地震速報アラーム」と同時に襲った「激しい揺れ」、最大震度7の北海道地震。それが原因で約40時間にわたり電気が使えない生活を強いられることに。震災直後に書き綴った、事前準備と大切な心得防災リュックより先に!熊本地震経験者が教える見直してほしいポイント7つ大きな地震の後は、防災意識が高まります。でも、「とりあえず防災リュック!」と思っていませんか?もちろん、防災リュックはあったほうがいいですが、まず第一は命を守ること!熊本地震で経験!防災リュックよりもまず第一は命を守ること!《関連記事》>【注目記事】大阪地震でも食器が割れなかった!その理由って?>熊本地震経験者が教える7つの防災ポイント>西日本豪雨にも関係が? 自然災害対策には先人の「言伝え」が効果あり!■ 震災後に困ったこと、防災意識や対策などアンケートから見る災害実態被災後に聞いた、防災意識や対策などアンケート結果を解説。経験からの気づきが参考になります。被災者に聞いた震災直後に「本当に困った事」実際に震災を経験した人に「震災直後に困った事」について、アンケート調査を行いました。最も多かった答えは、日常生活で欠かせない「水」を手に入れる事でした。こちらの記事のアンケート結果では、日頃の備えの参考になることばかりです。震災直後に困ったこと、参考にしたいアンケート調査《関連記事》>【注目記事】大地震、台風…。防災への意識は地域・世代でこんなに違った!■ 事前防災、家と住まいの防災対策情報まとめ事前防災、家と住まいの防災対策情報まとめいつ起こるかわからない、地震や水害などの自然災害。この機会に、一度自分の住まいの防災に対する備えを再点検してみましょう。自分でできる住まいの防災に関するお役立ち記事をまとめてご紹介します!今再確認!自分でできる防災対策《関連記事》>【注目記事】超大型の台風が次々来襲!暴風雨で被害に遭いやすい住宅設備3つ■ 今見直して事前準備が大切!防災グッズ事前の準備が肝心!今からできる防災グッズおすすめ5選防災グッズを準備したいけれど、実際、自分に必要なもの、どんなものを用意すればいいのでしょうか?そんな人に向けて、マストでおすすめしたい防災グッズをご紹介いたします。事前の準備が肝心!防災グッズおすすめ5選非常食は「自宅用」「避難用」に分類!一人暮らしの防災対策震災経験者を含めた一人暮らしの友人が実践している、知恵やオススメ防災グッズをご紹介していきます。今実践!一人暮らしの防災対策《関連記事》>【注目記事】アウトドアグッズだけで構成した防災セット、「ライフライン・サポートパック」>非常用持出袋の中身、32アイテム全部見せます!・その2>我が家が400個の簡易トイレを備蓄する理由。試してわかったベストな「防災備蓄」とは?>【注目記事】カセットガスストーブは都市向き!非常用品の選び方>備蓄保管場所〜自宅避難用の非常食と水・日用品はクローゼットに置くが正解!の理由■ 震災時にどうする?ペットの防災対策防災グッズは何が必要か、心掛けておくことはあるかなど、いざという時に困らないように、日頃からペットの防災について考えておきましょう。災害時に愛犬、愛猫はどうする?ペットの防災対策ですべきこと4つ環境省が発行している「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」では、避難所への”ペットの同行避難”を推奨しています。それももとに避難時に役立つ普段からの備えやトレーニングなど、今から役に立つポイントを紹介します。ペットの防災対策ですべきこと4つ《関連記事》>犬、猫、ウサギ、小鳥。「ペット種類別」飼い主がやるべき災害対策>災害時の猫用キャリーバッグは「リュック型」がベスト>【注目記事】連れて行けない避難所がある!? 「ペット」のもしもの時の備えを考える>愛犬の介護用品や防災アイテムにも!? オシャレ「犬用靴下」が新登場■ 建物の地震・震災対策「強い」ってどんな住まい?東京駅にも導入!マンション地震対策の最新兵器「免震構造」って?地震の多い日本において、地震に対する備えは日々進化しており、被害の軽減に絶大な効果を発揮してきました。最近になって増え始めた建物の「免震構造」についてのお話です。最新!地震の揺れを建物に伝えない免震構造とは?>【注目記事】地震に強いマンションはこう選ぶ!不動産業界19年の経験でわかったこと>地震・災害に強い家の3つの条件【スパルタ!?な工務店】>免震、耐震、マンション、一戸建て…地震に強い「家」は、ズバリどれ?>耐震化が100%進めば、首都直下型地震が来ても8割以上死者数が減少する!? 建物の耐震化が必要な理由■ 「もしも」の時の住まいの保険住まいに関する保険の基本や、その保険で補償されるのはどんな場合か、注意するべき点などを解説します。「割高」「火災保険金額の半分まで」でも地震保険が必要な理由万一の災害に備えるためには、建物の強度を上げることやハザードマップを確認することだけではなく、保険への加入やその内容をしっかり把握することも重要です。「もしも」の時の保険と確認ポイント《関連記事》>マンション管理組合役員は必見!共用部の地震保険への加入はアリ?ナシ?>あなたの地域は上がる?下がる?地震保険改定で地域によって料金が違うって本当!?保存保存
2018年09月12日おうちに愛犬を飼っているみなさん、ワンちゃんの防災対策はしっかりとできていますか?災害時に用意しておきたい、水飲み用の持ち運べるボトルやエチケット袋などが入った《スペシャルオータムボックス》が、〔こいぬすてっぷ〕より発売されました。販売期間は2018年9月1日(土)~10月31日(水)までの秋季限定!自宅用はもちろん、愛犬家のあの人へのギフトとしてもおすすめです♡〔こいぬすてっぷ〕って?全年齢、全犬種向けのギフトボックスが発売!業界唯一となる“獣医師監修”のもと、子犬の月齢に合わせた育て方本や厳選グッズのお届けサービスを展開する〔こいぬすてっぷ〕。2018年夏には、全年齢と全犬種に向けた夏季限定のギフトボックスが販売され話題となりました♪今回、秋季限定で販売されるのはその第二弾!中身は“愛犬の防災”をテーマにセレクトされたグッズで、災害時の備えとして常備しておきたいラインアップです。サイズは全部で3種類!愛犬の体重にあわせて選ぼう♪※画像はMサイズのセット内容販売期間:2018年9月1日(土)~10月31日(水)価格:3,980円(税込)ワンちゃんのサイズにあわせて、3つのサイズから選ぶことができます。詳しいセット内容は、こちらを参考にしてみてくださいね♪<全サイズ共通>●ループ・ステンレスボトル●ループ・ディスペンサー●わんこのUNCO●犬用パンケーキミックス●防災対策情報誌<各サイズ別(S、M、Lサイズ)>●それぞれの犬種にあわせたオモチャ各2点<先着100名限定※なくなり次第終了>●ペット用飲料水《アクアプーラ500ml》==========================<サイズの目安>Sサイズ:犬の体重5kg以下Mサイズ:同5~10kgLサイズ:同10kg以上さっそく中身をチェック!水の持ち運びに便利な《ループ・ステンレスボトル》カラビナ付きのキャップ部分が水飲みボウルになる、ステンレス製のボトルです。全部で8色あるというこちら、何色が届くかは開けてみてのお楽しみなのだそう♪今回入っていたのはオレンジでした!あざやかな色合いがハロウィンっぽいですね♡開けてみた図♡手になじむ持ちやすいフォルムが◎エチケット袋もスマートに♪《ループ・ディスペンサー》お散歩には必須の犬用マナー袋をコンパクトに携帯できるアイテム。グリーンティーの香りが付いたマナー袋がセットされているので、開けてすぐに使うことができますよ♪こちらもカラビナ付きで持ち運びに便利!防災用持ち出しリュックに付けておいてもいいですね。マナー袋を広げてみました!500mlペットボトルくらいの幅があります。気になるあの匂い対策に!《わんこのUNCO》やや衝撃的な商品名のこちらは、ワンちゃんの排泄物の匂いを抑えてくれる消臭剤。他の人と一緒に避難しなければならない防災時や、おでかけの際の車内など、匂いの気になるシーンで大いに役立ってくれそうです!天然木材成分を使用した薬剤は、そのまま土に還るので環境への配慮も◎もちもち米粉♡《犬用パンケーキミックスパンプキン》長崎県産の米粉とかぼちゃ粉末を使った、こだわりのパンケーキミックス。小麦アレルギーのあるワンちゃんも安心して食べることができます。グルテンフリー製法で作られており、もちもちとした食管がポイントなのだとか♡愛犬と一緒に過ごすおやつタイムは至福の瞬間ですよね♪避難するときに気を付けることは?普段から準備しておきたいことなどをまとめた《防災対策情報誌》同梱される《防災対策情報誌》には、愛犬との災害時に覚えておきたい避難所での過ごし方や、日ごろから実践しておきたいトレーニングなど、知っておくと役立つ情報がA4サイズの用紙両面にまとめられています。かさばらないので、小さく折りたたんでバッグの中に入れておくのもいいですね。ちなみに、ペット栄養管理士による、先ほどのパンケーキミックスを使った絶品レシピも紹介されていますよ♡キュートでポップなハロウィン風♡犬用オモチャ(Mサイズ)なんともいえない表情がキュートなこちらは、Mサイズに入っている犬用オモチャ♪左の《エージェントG》はピラミッド型のフォルムで、くわえて遊ぶのにピッタリ。右の《ハロウィンタマゴパンプキン》は、くわえると空気が抜けて、子どものピヨピヨ鳴る靴のようなかわいらしい音が鳴ります♡(笑)先着100名限定!《アクアプーラ》がもらえる♡販売期間中に購入した先着100名限定で、なんとペット用の飲料水《アクアプーラ(500ml)》がもらえます♡このまま防災用に備蓄できるのもいいですね。なくなり次第終了になるので、気になる方はお早めにゲットしてください♪まとめ〔こいぬすてっぷ〕から、期間限定で販売される《スペシャルオータムボックス》をご紹介しました♡9月1日は防災の日でしたが、ペットの防災対策までは意外と見直せていないという方もまだまだ多いようです(※)。そういえば考えられていなかった、という方は今からでも、ぜひおうちの防災グッズを見直してみてはいかがでしょうか?普段使いもできる防災グッズが詰まった《スペシャルオータムボックス》は、大切な愛犬や、お世話になった愛犬家の方に贈るギフトとしてもおすすめです♪※〔こいぬすてっぷ〕調べ
2018年09月07日いつ起こるかわからない自然災害。先日の西日本豪雨でも大きな被害が出ましたが、近年は都市部の局地的豪雨も頻発しています。かわいいわが子を守るために、日頃の備えは万全にしておきたいですね。防災グッズは身近なもので代用できることが多いですが、実は「さらし」もそのひとつ。戌の日の安産祈願で腹帯としてもらった人もいるのではないでしょうか? 昔ながらのさらしは、かなり使える防災グッズでもあるんです。■万能アイテム!災害時のさらし活用術防災グッズとしてのさらしの使い道はいろいろありますが、「さらしで子どもをおんぶできる」ことだけでも知っておくと、ママはとても心強いと思います。もちろん使い慣れた市販の抱っこ紐やおんぶ紐があればよいのですが、非常時には手元にないことも多いもの。たとえば、赤ちゃんと外出中に大きな地震があったらベビーカーに乗せたまま避難するのは危険ですし、歩ける子でも余震やはぐれる心配があれば、歩かせるよりおんぶや抱っこのほうが安心。小学生くらいでも割れたガラスで足をケガするなどして、おんぶが必要になることもありえます。また、集中豪雨で道路が冠水したら、小さな子はずぶぬれになったり転んだりしてぐずってしまう可能性大。安全に歩かせるのはなかなか困難です。こうしたとき、さらしをおんぶ紐にできれば、素手でおんぶするよりはるかにラク。両手があくので避難しやすく、大人とぴったりくっつくことで子どもに安心感も生まれます。さらに、災害時にさらしががあると以下のようないろいろな使い方もできます。<さらしの使い道の一例>・止血するための包帯・布おむつ、布ナプキン、下着の替え・手ぬぐい、タオル、雑巾・肩掛けやひざ掛け・高いところから避難するロープ、命綱・暖をとったり、料理をしたりするための燃料■さらしを使ったおんぶの仕方をマスターしよういざというとき、安全にさらしでおんぶするには、正しいおんぶの仕方・おろし方を知り、事前に習得しておくことが大切。非常時に急にやろうとしてもママも焦ってしまうし、赤ちゃんが初めての高さや姿勢にぐずってしまう可能性もあります。書籍『おんぶで整うこころとからだ』の詳しいおんぶの仕方を参考に、ぜひ試してみてください。●おんぶの仕方さらしでおんぶをするよさのひとつが、親と子が同じ目線になれること。背中に背負うときに理想の高さにしておくのがポイントです。さらしをそれぞれの肩にかけるとき、前屈みになりすぎると、赤ちゃんが頭から落下する危険があるので注意。両脇にきたさらしをハの字にきゅーっとしっかり引っ張ると、赤ちゃんがずりずり落ちてくるのを防げます。残ったタレ(端)は結び目のところにかませると、避難のときもジャマになりません。本には、おんぶのおろし方や抱っこの仕方も載っています。さらしは、おんぶだけなら4メートル程度でもOK。抱っこもするなら4.5メートルくらいあると使いやすいそうです。■+αのアイテムでママバッグを防災バッグに!さらしを使ったおんぶの仕方を覚えておけば、近くにさらしがないときも、ワイシャツ、カーディガン、ズボン、ストール、麻紐などで代用することができます。ただ、さらしはかさばらないのもメリットなので、できれば普段使うママバッグに入れておくといいですね。ママバッグの中身は赤ちゃんの月齢や子どもの年齢によって変わってくると思いますが、普段のものに少し+αするだけで子どもの命をつなぐ防災バッグにもできます。ミルクやおやつ、おむつ、着替えなどの定番グッズ、そして前述のさらしに加えて、たとえば次のようなものを加えておくと災害時に役立ちます。・ヘッドライト…災害時は停電することも。おんぶと同じく両手が空くので便利・レインウェア…普段使い用に完全防水防風のよいものを準備・厚手の断熱シート…普段はおむつ替えシートに、いざというときはマットに・ペットシーツ…赤ちゃんから大人まで緊急トイレとして使用可能普段のママバッグをベースにすれば、緊急避難用に新たなバッグを作るよりカンタン。この機会にいつも使っているママバッグの中身をもう一度確認してみませんか。非常時におんぶや抱っこをすることは、避難しやすいだけでなく、子どもを安心させることにもつながります。また、さらしを使った高い位置でのおんぶには、子どもの好奇心を満たしやすいというメリットも。普段の暮らしにも取り入れながら、さらしおんぶを習得してみませんか。参考書籍: 「おんぶで整うこころとからだ」 (駒草出版/1404円税込)日本では遠い昔から脈々と受け継がれてきたおんぶ育児。親と子どもの目線が同じで、赤ちゃんが「安心して世界を見渡せる」ぴったりおんぶの方法とその効果を紹介。ほかにも、おむつなし育児(おむつをつけながらもなるべくおむつ以外のところで排泄させること)を通した「赤ちゃんとの向き合い方」、推拿整体師や助産院院長との「ママの幸せ」についての対談も収録。本書籍の印税は全額未来を担う子どもたちを支援する団体各所に寄付されます。著者:松園亜矢新潟県出身。京都外国語大学卒業。5児の母。長男を妊娠中に乳児と楽しいコミュニケーションがとるおむつなし育児と紐一本でおんぶ、抱っこができることを知り、実践。以降、5人の子どもたちをさらしおんぶとおむつなし育児で育てる。おんぶ仲間を増やしたい思いから、おんぶ講習会を行ったり、周囲の要望を受け「おむつなし育児のお話会」などを実施。※さらしを使ったおんぶ・だっこの仕方は正しい方法で、安全に配慮してお使いください。
2018年09月01日