睡眠時無呼吸症候群を調べる方法に「睡眠ポリグラフ検査」というものがあります。日本睡眠学会は睡眠ポリグラフ検査を行うことの重要性を説く声明を発表しました。なぜ、そのような声明を発表する必要があったのでしょうか? その真相に迫ります。睡眠障害の評価方法日本睡眠学会は今年5月に「睡眠ポリグラフ検査の重要性について」という声明を発表しました。睡眠ポリグラフ検査とは、脳波や心電図、呼吸運動などを夜間の睡眠中に計測して、睡眠を評価するというもの。睡眠ポリグラフ検査を行うことで、睡眠時無呼吸症候群や睡眠行動障害、周期性四肢運動障害などの睡眠障害、睡眠中の不整脈などを調べることができると言われています。そして、もう少し簡単に睡眠を評価する方法としてOCST(out-of-center sleep testing)というものがあります。ですが、日本睡学会はOCSTでは睡眠の評価が十分にできないと述べています。それはなぜなのでしょうか?OCSTとは?日本睡眠学会によると、OCSTは脳波計測の機能がないため、睡眠を評価する装置ではなく、呼吸に伴ういくつかの指標を記録する「携帯型呼吸モニター」に過ぎないそうです。ところが、アメリカ睡眠医学会は睡眠障害国際分類(International Classification of Sleep Disorders 3rd version:IICSD-3)のなかで「睡眠時無呼吸症候群の診断にOCSTの使用を認める」と公表したと言われています。日本睡眠学会は、このIICSD-3の内容を受けて、日本の医療界が睡眠ポリグラフ検査よりも簡単に行えるOCSTを頻繁に取り入れる可能性が高まることに対して警鐘を鳴らしているというわけです。社会の安全を守ることに繋がるOCSTでは、呼吸の指標を中心に検査するため、睡眠時無呼吸症候群の病態の半分程度しか評価できないと日本睡眠学会は考えています。しかし、睡眠時無呼吸症候群を正しく評価するためには、呼吸だけでなく、脳波を計測し、覚醒反応や睡眠の質と量を調べることが欠かせないのだそう。発表された声明によると、睡眠時無呼吸症候群を正しく評価することは「社会の安全を守ること」にもつながるとされています。というのは、睡眠時無呼吸症候群の患者は深い睡眠を得られないため、日中に眠気を覚えることが多く、交通事故などを起こす確率が増えると言われているからです。検査方法は医療界だけのことではなく、私たちに深く関係した社会問題として捉えるべきかもしれませんね。photo by pixabay
2015年09月21日お得な睡眠、損な睡眠――そんなものが本当にあるのか? 調べてみると、バッチリありました。もしかしたら、不眠症の人に限らず、誰しもが知らないうちに「損な睡眠」をしているかもしれません。どうしたら「お得な睡眠」に変えられるのでしょうか?不眠症改善につながる?何ごとも適切な時間帯がある人には「眠りにつきやすい時間帯」と「覚醒しやすい時間帯」が備わっているといわれています。たとえば、普段夜0時に寝る人の場合、眠りにつきやすい時間帯:0~6時頃覚醒しやすい時間帯:20~22時頃となるのだそう。「早く寝なくちゃ!」という強迫観念からか、脳がまだ眠る準備に入っていない20時前に睡眠薬を服用して、なんとか眠ろうとする不眠症の方がたくさんいるといわれています。いつは覚醒しやすい時間帯にいくら寝ようとしても、なかなか寝付けなかったり、途中で何回も目が覚めてしまったり、睡眠薬が効きにくかったりと、非効率な眠りにしかならないそうなんです。どうして効率が悪くなるの?私たちの体のなかでは、「覚醒しやすい時間帯」に交感神経が優位に働いています。交感神経は活動系の作用、副交感神経はリラックス系の作用を担っているため、どちらが優位に働いているかでそのときの行動や感情が大きく左右されるといわれているのです。つまり、交感神経が優位に働いている時間帯に寝ようとするのは、効率の悪い睡眠方法ということ。脳や体が進もうとしている方向とは、反対の状態にもっていこうとしているのだから、当然の話ですよね。この眠りにつきやすい時間帯、覚醒しやすい時間帯は、普段何時に寝るかで変わってきます。先ほどの例は、夜0時に寝付く人のパターン。普段もう少し早く寝る人は、全体的に前倒しになり、入眠しやすい時間帯も早くなり生活サイクルに合った時間になります。週末の寝だめに注意!最後にひとつ注意していただきたいことをご紹介します。それは、週末の寝だめ。平日に朝型の生活をし睡眠サイクルを前倒しパターンに整えたとしても、週末に寝だめをしてしまうと、そのリズムが崩れてしまうのだそうです。そうならないためには、週末も同じリズムで生活するのがベスト。とはいえ、週末もう少し寝たいという方もいますよね。その場合は、遅起きするよりも、昼寝を取り入れるほうが、睡眠バランスへの影響が小さくてすむのでおすすめです。眠れないときは体が眠ろうとしていない。そのときに寝ようとすることは効率が悪い、週末は寝だめより昼寝。この3つを覚えておくだけで、快適な睡眠を手に入れられるかもしれませんね!photoby pixabay
2015年09月05日子どもってなんであんなに長い時間、気持ちよく熟睡できるんだろうと不思議に思ったことはありませんか? これにはちゃんとした理由があります。子どもと大人の睡眠の違い――ここに熟睡感を得るための秘訣が隠されていました。熟睡感が減っていく?「あ~、よく寝たなぁ~!」とスッキリ目覚められる朝って最高ですよね。いわゆる熟睡感というもの。でも、こんな風に思えることって若い頃と比べて少なくなっていませんか?大変悲しいお知らせですが、熟睡感は加齢とともに減っていくものなのだそうです。その理由は必要な睡眠時間が減っていくから。若かった頃のように気持ちいい熟睡感を得たくて、いっぱい寝てもそれは逆効果なのだとか。昔と比べて必要な睡眠時間が減っているのに同じだけ寝ていると、睡眠が浅くなってしまうと言われています。つまり、「寝すぎ」が熟睡感を得られない一因ということ。睡眠不足解消のためとはいえ寝すぎは注意!日本大学医学部の内山教授によれば、個人差はあるものの、必要な睡眠時間は、10代で約8時間、20代以降が約7時間、60代以降で約6時間だそうです。必要以上に眠ろうとすると浅い睡眠をダラダラ続けることになって、余計に頭がボーッとしてしまうこともあるのだとか。ただ、注意していただきたいのは「自分は今30代だから8時間寝てはいけないんだ…」ということではないということ。個人差もあれば、その日の体調、疲れ具合によって必要な睡眠時間は変化します。自分にとって最適な睡眠時間を探るうえで大切なポイントは「翌日の日中に眠気が残っていないかどうか」。友達がみんな5時間睡眠だからといって、無理に合わせたりすると体調を崩す原因にもなるので注意してくださいね!眠りを誘発する方法は?ストレスも熟睡を阻害する大きな原因のひとつ。適度なストレスは生きていくうえで欠かせないものと言われていますが、常に過剰なストレスを抱えていると睡眠不足になる恐れすらあります。日中に仕事や勉強でストレスを感じたとしても、眠るときはスイッチを切り替えて、リラックスモードに入れるといいですよね。とはいえ、そう簡単に気持ちは切り替わらないもの。そこでおすすめなのが入浴、軽めの運動(ストレッチ、ヨガなど)、アロマの3つです。これらをすることで、眠りを誘発する副交感神経が優位に働くと言われています。どれが合うかは人それぞれなので、実際に試してみてくださいね。photo by pixabay
2015年09月04日過労死問題が取り沙汰されるようになり、亡くなった方の睡眠時間も注目されることが多くなりました。睡眠不足は倦怠感を生みますから、モチベーションのダウンにもつながりかねません。こうした睡眠問題の改善のために、部下の家庭での過ごし方について、改めて考えてみてはいかがでしょうか。よく眠れる家庭とは?笑顔のあふれる食卓で食事を楽しみ、子どもと一緒に遊んだり入浴したりする時間をとって、夫婦揃って早めの時間に就寝する。そんな家庭では、自然と「健康的な食事・適度な運動・リラックスした入浴・早めの就寝」という眠りやすい環境ができあがります。家族とコミュニケーションをとることが、良質な睡眠につながるのです。家族との団らんが少なく、スマートフォンを片時も離さず操作し、絶えずテレビやパソコンなどを見つめ続けている方もいるのではないでしょうか?画面を見続けたあとに布団に入っても脳は光の刺激で活性化したままで、時間が遅いにもかかわらずなかなか眠れなくなってしまうこともあります。部下と家族の関係を改善させようこうした状況を踏まえて、管理職の方は、家族関係の向上を目的とした対話型セッションやゲーム、ロールプレイなどを取り入れ、部下の家族に対する接し方の改善を目指してみましょう。家庭内で起こりうるトラブルの芽を発見した際、どういった対応をすべきかを改めて考え直すことで、実際にそうしたケースに当たったときの心構えができます。また、部下が家庭で居心地が悪くならないような働かせ方についても学びましょう。具体的には、家族行事を理由とした有給をとりやすい環境を作ったり、極力残業しない体制作りをしたりといったことが挙げられます。実際に睡眠不足改善に役立つの?アメリカのペンシルベニア州立大学を中心とした研究グループが行った実験では、管理職や従業員に対し、家族を支援する職場になるように変えていったところ、指導を行ったグループの睡眠時間の平均は、それ以外の人の平均と比べて8分長いという結果が出たそうです。大きな差ではありませんが、睡眠時間の長さに加え、ストレスなく眠ることができるので睡眠の質の向上も期待できます。その結果、業務効率の改善に役立つ可能性は十分あると言えるのではないでしょうか。良好な家族関係というのは、一見、睡眠不足とは関係がないようにも思えます。しかし、居心地のいい家庭環境を整えることは、ストレスフリーにつながり、よりよい睡眠の実現へと結びついていくのです。部下が気持ちよく仕事ができる環境を作るためにも、管理職の方はぜひ意識してみましょう。photo by pixabay
2015年08月31日仕事で残業が多いと、どうしても睡眠時間がバラついてしまうものです。その結果、睡眠不足で作業効率が悪くなってしまい、仕事に支障を来すといった悪循環に。そんな方にオススメなのがアンカースリープという眠り方。この眠り方を取り入れれば、不規則な生活を改善できるかもしれません。睡眠時間を確保できるアンカースリープ!「いかりを下ろして眠る」という意味を持つアンカースリープ。これは、自分に必要な睡眠時間の半分を深夜12~早朝4時の決まった時間(コアタイム)に必ず眠り、不足した時間はほかで補う方法です。たとえば、皆さんが必要とする睡眠時間が8時間だとすれば、アンカースリープとして4時間の睡眠をコアタイムに必ずとります。残りの4時間の睡眠は、お昼や夕方など、空いている時間に確保するようにします。日常生活に取り入れると、どれだけ不規則な生活であっても一定の睡眠リズムは確保されるようになるため、身体機能の低下を最小限に留めることができます。ただ、コアタイムの入眠時間と起床時間がバラつくと効果が得られないので、この点には気をつけてください。デメリットも考慮した上で最終手段として取り入れる睡眠時間を規則正しくするアンカースリープですが、一方でデメリットもあります。それは、体に負担がかかることです。アンカースリープの効果は、あくまで身体機能の低下を最小限に留めるだけであり、疲労は毎日蓄積されていきます。さらに、コアタイムでは人間にとって必要な睡眠時間の半分しか眠らないので、睡眠不足になってしまうのは否めません。ですから、仕事上の締め切り日が近い、病人の看護で目が離せないなどきちんとした理由があって、まとまった睡眠がとれない時に行う最終手段だと考えましょう。最長で2週間程度にして、休日にはきちんとコアタイムにまとまった睡眠をとるように心がけてください。不規則な睡眠時間よりは負担を減らすことができるアンカースリープは、忙しいときの不規則な睡眠時間を安定させますが、そのプロセスで体に負担を与えてしまいます。つまり、大きなメリットがある半面、デメリットもある諸刃の剣ということです。あくまでリズム調整のために用いる、一つの手段として考えておいたほうがいいでしょう。「じゃあ睡眠時間が不規則なのとそう変わらないのでは?」と思う方もいると思いますが、やはり不規則な睡眠時間が続くほうが、体にかかる負担は大きくなってしまいます。健康的で充実した生活を手に入れるためにも、睡眠時間に悩みを抱えている方は、アンカースリープ度試してみてはいかがでしょうか?photo by pixabay
2015年08月26日帝国データバンクは20日、「人手不足に対する企業の見解」に関する調査結果を発表した。期間は、7 月 17 日~31 日。対象は、全国1万1,008社。○正社員を「不足」している企業、36.2%現在の従業員の過不足状況を聞いたところ、正社員では「不足」が36.2%となり、前回調査より1.6pt減少した。「適正」が50.5%、「過剰」が13.3%となった。一方、非正社員においては、「不足」が24.5%となり、 前回調査に比べ 0.4 pt増加した。「適正」が 65.5%で 前回より0.3pt減少し、「過剰」も前回より0.1pt減少し 10.0%となった。「不足」していると回答した企業を業種別にみたところ、正社員の1位は72.3%で「放送」だった。2位は前回トップの「情報サービス」(60.6%)、3位は「医薬品・日用雑貨品小売」(60.0%)。次いで、4位「飲食料品小売」(53.4%)、5位「メンテナンス・警備・検査」(52.5%)となった。今回も上位にあがった「情報サービス」の回答者からは、「マイナンバー案件による引き合いが好調で、人員が不足している」(ソフト受託開発、東京都)などの声が寄せられた。一方、非正社員では、前回と同様で「飲食店」(71.8%)が最多となった。次いで2位は「飲食料品小売」(61.7%)、3位「娯楽サービス」(58.0%)となった。以降、「繊維・繊維製品・服飾品小売」(50.0%)、「旅館・ホテル」(48.2%)、「人材派遣・紹介」(48.0%)となった。1位の「飲食店」に関して、「インバウンドを中心に観光客動員が伸びている」(日本料理店、北海道)といった意見があがった。
2015年08月25日皆さんは、きちんと体のセルフケアができていますか? 日々の忙しさに追われていると、つい睡眠不足になったり、食生活が乱れがちになったりしますよね。そこで今回は、NY発祥で、現在多くのモデルや女優さんに人気の「ジュースクレンズ」をご紹介します。今話題の「ジュースクレンズ」って?クレンズ=洗浄という意味。新鮮な野菜やフルーツで作ったジュースを食事と置き換えることで、消化器官を休めるというものです。このジュースは専門店で購入することも可能ですし、スロージューサーと材料さえ用意すれば、自宅で作ることもできます。ジュースクレンズはダイエットや便秘改善、肌トーンのアップなどが期待できると言われています。体の内側からも外側からも、ジューシーな美しさをゲットできるのは嬉しいですよね。積極的に摂りたい野菜は「セロリ」セロリに含まれるβカロテンは、動脈硬化を予防し、老化やがんの発生を抑える効果があります。またカリウムは、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。ちなみにセロリの料理と言えば、茎の部分をイメージする人が多いかもしれませんが、実は葉の部分にも栄養素がたっぷり含まれているそうです。まるごと食べるのがなかなか難しい場合は、ジュースにして効率良く栄養を摂取しましょう!セロリの独特の香りや味が苦手な人は、ぜひ他の野菜やフルーツに混ぜて、少しずつ取り入れてみてくださいね。不要なものはスッキリ浄化し、質の良い睡眠をセロリに含まれるアピインという香り成分には、睡眠を促す作用があります。その他、血行促進で体を温める作用のある「しょうが」や、精神を安定させるカルシウムが含まれる「ほうれん草」なども、睡眠を助長すると言われています。そのため、これらの食材を使ってジュースクレンズすると、ダイエット効果と睡眠を同時にゲットできるというわけです。ただ、ストイックになりすぎると体に負担がかかるので、バランスが大切。ジュースクレンズを行う際には、店員さんと相談して購入したり、味の好みや体調に合わせて自宅で作ったり、自分に合うペースで取り入れてみると良いかもしれませんね。そして良質な睡眠を心がけ、セルフケアの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
2015年08月19日仕事が終わったらと思ったら、今度は飲み会。せっかく休めると思っていた休日も友達に呼び出されて遊ぶことに。睡眠不足が長く続くと、頭がぼ~っとするだけでなくお肌もボロボロになってしまいます。「若いから大丈夫!」と思っていると、後になって痛い目に遭いますよ。年をとってから若いときに無理した反動が起きてくるもの。今のうちに規則正しい生活に戻し、健康体を保っておく必要があります。そこで今回は『気づいたらメタボ腹に…「睡眠不足」がもたらす3つのデメリット』をご紹介いたします。■肥満になりやすい睡眠不足が続くと、満腹中枢が正常に動かなくなり、食べても食べてもお腹いっぱいにならないといわれています。つまり、睡眠不足が長く続けば続くほど、太りやすい体質に。本来はぐっすり寝ることによって疲れをとっていますが、それすらままらなくなると、食べてストレスを発散するようになります。秋冬はただでさえ太りやすい季節。食べても根本的なストレスを取り除いたことにはなりません。1時間でも早く寝られるようにスケジュールを調整してみましょう♪■記憶力低下でミスも起きやすい脳を休ませるためには「ノンレム睡眠」が大切。日中の記憶を整理するのもこのノンレム睡眠に入っているときだといわれています。睡眠不足が続いているということはノンレム睡眠不足に陥っている状態。自律神経も乱れやすくなり、記憶力も低下。仕事上でも、プライベートでもミスが起きやすいので十分注意しなければいけません。睡眠不足が続いているとイライラしやすく、小さなミスも「大きな失敗」のように感じてしまうので、何一ついいことがないのです。■感情のコントロールが効かなくなる誰でも一度や二度経験したことがあるはず。睡眠不足が何日間か続くと、小さなことでイライラしたり、怒りっぽくなったりと、感情のコントロールが効かなくなってしまいます。職場でもついイラっとして同期や後輩に当たったりと、周囲とのコミュニケーションにも大きく影響します。どうしても寝られないときはせめて昼寝(仮眠)をとるなど、体を酷使しないように気をつけましょう。いかがでしたか?20代~30代にかけては働きどき。色々なことを吸収できる年代ではありますが、無理をしても体にとってあまりよくありません。最近は睡眠時間を削ってまで頑張る人たちが目立つ傾向にありますが、本来なら、早寝早起きをして体調管理に努めるべきなのです。1時間でも早く横になれるように仕事の効率化を図ったり、たまには誘いを断るなどして睡眠時間を確保していきましょう♪
2015年08月17日これさえあれば何でもできると言いたくなるほどに便利なアイテム、スマートフォン(以下、スマホ)。ネットもゲームも音楽も読書も何でもできてしまう優れもの――でも、「スマホ首」と呼ばれる悪影響があるのを知っていますか? 睡眠不足まで引き起こすことがあるそうなんです!スマホがもたらす体への負担「スマホ首」ってご存知ですか?電車に乗っているときも、歩いているときも、四六時中スマホに触れている人は多いのではないでしょうか。実はこのスマホの画面を見るときに、頭の重さが首、肩、腰などへ大きな負担としてのしかかっているのです。「そんな大げさな」と思われるかもしれませんが、成人の頭の重さは約5キロあるといわれています。さらに、前屈みの姿勢になることでその負担は20キロ近くになるのだそう。20キロの米袋を持ち上げたり、肩に載せたりしているところを想像してみてください。体が受けるダメージは決して小さなものではないことがわかりますよね。不眠を引き起こし、睡眠不足になることもスマホ首とは、スマホの長時間使用によって首に前述のような負担がかかり、不調が現れることを指します。首こりや肩こりレベルならまだしも、スマホ首が慢性化すると、頸椎の異常にも繋がりかねないといわれています。それ以外にもめまい、耳鳴り、情緒不安定などの症状が現れることもあるのだとか。人によっては不眠になり不眠症に陥ることもあるそうです。ちなみに、これはスマホに限ったことではなく、パソコンやポータブルゲーム機でも同じことが起こりうるといわれています。スマホ首は現代社会を象徴する「新国民病」とも呼ばれていて、懸念が広がっています。スマホ依存から脱却しよう!スマホ首にならないためには、とにかくスマホの長時間使用をやめること。「スマホ依存」という言葉もありますが、これは誇張ではなく、ある調査によると女子高生のスマホ利用時間は平均で1日あたり7時間にも及ぶというデータがあるそうです。意識的にスマホに触れる時間を減らすのも大切ですが、すでにスマホ首になってしまっている人もいるでしょう。そんな方には、ストレッチがおすすめ。首や肩をグルグル回したり、首を左右にゆっくり傾けるなど、首や肩の筋肉をほぐします。ストレッチを実施したら、スマホ首に悩んでいた人の顔色が良くなったり、血行が良くなったという報告もあるそうです。ぜひ、睡眠不足を感じている方は、一度スマホの使い方を見なおしてみてはいかがでしょうか?photo by Michael Coghlan
2015年08月14日「自分の睡眠データ」を貯めることは、睡眠改善の第一歩。そう主張するのは、『“ぐっすり”の練習ノート』(白濱龍太郎著、実務教育出版)の著者。たとえば「前夜にビールあ杯以上飲んだ翌日の午前中は眠気がひどい」「朝食を和食にした日の夜は寝つきが早い気がする」など、“眠り”について気づいたことを本書の「睡眠ログ」に記録していくことで、自分にとっての快眠の黄金パターンを構築しようという書籍です。実際に記入できる「睡眠ログ」が豊富に掲載されているため、日常生活で多いに役立てることができそう。しかしそれ以前に、「睡眠時間」についてきちんと知っておきたいところではあります。そこできょうは第3章「今夜から始める“ぐっすり”のカイゼンから、睡眠時間に関する記述を引き出してみたいと思います。■最適な睡眠時間は「6時間30分前後」パフォーマンスが最大になる最適睡眠時間は、自分で試行錯誤しながら見つけなければならないのだそうです。たとえば、「23時までに寝る」というような一定のリズムをつくっておく。そこから、睡眠ログを参考にして“黄金の生活パターン”を実行し、翌日にいちばんスッキリする睡眠時間を確認していくわけです。地道な作業ですが、これが自分の最適睡眠時間を見つける唯一の方法なのだそうです。ただし、そうはいってもひとつの目安として意識しておきたいのは、「6時間30分前後」という時間だとか。というのもこれは、人間がもっとも長生きするといわれる睡眠時間なのだそうです。つまり、これだけ寝ておけば、大幅な睡眠不足になる心配はないということ。なお不眠症の方は、逆に「朝起きる時間だけ決める」ことが有効だといいます。なぜなら、きっちり寝る時間を決めてしまうと、かえってストレスになってしまうから。それよりも、眠くなるまで寝室に行かないと決めてしまうのがベストだということです。■毎日最低限の睡眠時間を確保すべきまた、「ショートスリーパーになりたい」という声を聞くことは少なくありませんが、ショートスリーパーになることは、慣れによってある程度は可能だといわれているそうです。とはいえ、傷んだからだを修復するためには、まとまった睡眠をとることが不可欠。それに睡眠不足が続くとネガティブになり、最悪の場合はうつになってしまうこともあるといいますから注意が必要。そうならないためにも、自己管理として最低限の睡眠時間を確保すべきだということです。■“自称不眠症”でも長く眠らなくてOKちなみに、最近では“自称不眠症”の人も増えているのだとか。「昔は8時間眠れたのに、最近は7時間しか眠れない」などと嘆いているような人です。でも成人しているなら、あまり長く眠ることを求めなくても大丈夫だそうです。たとえば70代の方にとっての5時間睡眠は、異常ではないのだそうです。むしろチェックすべきは、「日中の活動に支障があるかどうか」だけだといいます。*睡眠の常識も、その本質はなかなか理解しにくいところ。本書をもとに「睡眠ログ」をつくり、快適な睡眠を心がけてみてはいかがでしょうか?(文/印南敦史)【参考】※白濱龍太郎(2015)『“ぐっすり”の練習ノート』実務教育出版
2015年08月11日睡眠中に呼吸が止まってしまう病気、睡眠時無呼吸症候群。ひどくなると身の危険にもかかわるといわれているこの睡眠障害が、成人の気管支喘息と関係があるということが明らかにされました。その研究結果をご紹介します。睡眠障害と喘息の関係睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気のことです。ひどい場合は、心筋梗塞や動脈硬化を引き起こすこともあると言われています。また、睡眠中に呼吸が止まってしまうため、息苦しくなって夜、目が覚めることが多くなり、その結果、深く眠ることができず、日中の行動に支障が出てくる場合もあります。今年1月に睡眠時無呼吸症候群と気管支ぜんそくの間に、なんらかの関係があるという研究結果が発表されました。調査を行ったアメリカの研究者によると、「喘息にかかることが睡眠時無呼吸症候群を引き起こす危険因子になる」のだそうです。喘息は危険因子になるその研究によると、喘息にかかっている被験者のほうが健常者よりも数年後に睡眠時無呼吸症候群になる確率が高かったいうのです。ただ、「その原因が何か?」というところまではまだわかっていないようで、今後の研究でそのメカニズムが明らかになることに期待が集まっています。睡眠時無呼吸症候群は、寝ているときに症状がみられる病気なので、自分では気がつきにくいと言われています。そのため、家族など、自分以外の人に「寝ているときの呼吸がおかしい」「いびきが突然止まる」などと言われて、初めて病院にかかり睡眠時無呼吸症候群と診断されたという人も多いようです。睡眠時無呼吸症候群がもたらす危険睡眠時無呼吸症候群の人には下記のような症状が見られるそうなので、自分は大丈夫と思っている人も一度チェックしてみましょう。・睡眠中に呼吸が止まる・いつもいびきをかいている・よく夜中に目が覚める・よく寝汗をかく・起床時に熟睡感がない・日中に眠気やだるさを感じる睡眠時無呼吸症候群で怖いのは、本人に「熟睡できていない」という自覚がないことです。特に自覚のないまま日中を過ごしていることがあるので、昼間に眠気に襲われたり、集中力をかいて思わぬ事故を起こす可能性があります。実際に、睡眠時無呼吸症候群の患者は交通事故を起こす率が高いという報告もあるようです。周囲から指摘されたり、上の項目で当てはまる点が多い場合は、一度、お医者さんに相談してみたほうがよいかもしれません。photo by Lisa Marie Cannon
2015年08月09日忙しい毎日を過ごしていると、生活が不規則になりがちです。「夕食後、スマホチェックをだらだらしていたら、いつの間にか深夜2時」なんてことも!睡眠不足の人は太りやすいということは、さまざまな研究でも明らかになっています。そればかりでなく、肌荒れの原因や思考力の低下にもつながります。ダイエット成功のカギを握る「睡眠」。この機会に、生活リズムを見直してみませんか?なぜ睡眠不足だと太りやすいと言われているのか?睡眠不足のときには食欲増進ホルモン「グレリン」が増加し、痩せホルモン「レプチン」が減少することが分かっています。それに夜遅くまで起きていると空腹を感じてついつい、スナック菓子や甘いものを口にしてしまいがちですよね。これもホルモンの働きと関係があるようです。夜中に何か食べると朝食時にお腹が空かず、翌日は朝食抜きで仕事に出かける……という悪循環に。朝食抜きで昼食を食べると血糖値が一気に上がるため、太りやすい身体になってしまうのです。生活リズムを整えるためにも夜の食べ過ぎに気をつけて、朝食をしっかりとるようにしたいですね。理想の睡眠時間は?成人の理想の睡眠時間は7~8時間と言われています。眠りにつくと身体の眠りと言われる「レム睡眠」と、脳の眠りとされる「ノンレム睡眠」が交互におとずれます。成人だと眠っている7~8時間に、レム・ノンレムが4~5回程度繰り返されるそうです。米シカゴ大学の研究では睡眠4時間と10時間の被験者を比較した場合、睡眠時間4時間の被験者の方が太りやすいことが分かりました。ただし、睡眠時間が9時間を超えると逆に太りやすいというデータもあるため、睡眠時間は短すぎても長すぎてもよくありません。夜中にお腹が空いてしまったら・・・夕食は就寝時間の3時間前までに済ませておくのが理想的です。しかしながら「寝る3時間前は、まだ会社で仕事してるわよ」という声も聞こえてきそうですね。そこで、残業で遅くなったときや夜中にお腹が空いてしまったときには、水分の多い野菜スープや雑炊などを食べるようにしましょう。低カロリーながらお腹にたまるので、食べてすぐ就寝という場合でもそれほど心配ありません。甘いものが欲しくなった場合は、血糖値の上昇が緩やかな「ハチミツ」を加えたドリンクはいかがでしょう?ホットミルクはもちろん、美肌効果も期待できる「ハチミツジンジャーレモン」などもオススメですよ。また、食物繊維たっぷりの「オートミール粥」も少量でお腹にたまります。ハチミツやドライフルーツを加えていただきましょう。睡眠時間の確保は、実はどんなダイエットサプリよりも効果的なのかもしれませんね。まずは生活リズムの改善を目指してみましょう。
2015年08月08日睡眠が翌日の仕事に影響しているという感覚をもっているビジネスマンはたくさんいると思います。それは、アスリートにとっても同様で、パフォーマンスを高めるために、睡眠の質をいかに上げるかは重要なテーマ。そこで一流アスリートが実践していることをご紹介します。睡眠がパフォーマンスに直結一流のアスリートほど睡眠にこだわっているという記事をよく見かけます。それもそのはずで、睡眠の質を高めることは翌日のパフォーマンスを高めることに直結しているからです。みなさんも睡眠不足の状態で頭がボーッとして働かず、仕事でケアレスミスを連発したなんていう経験がありませんか? 脳は睡眠中に昼間に受けたダメージを修復したり、ネガティブな記憶を削除したりと、翌日からフル回転できるように「必要な休息」をとっているといわれています。睡眠不足であったり、睡眠の質が低かったりすることは、脳が前日の疲れをそのまま引きずっている状態に他なりません。これでは最高のパフォーマンスができるわけありませんよね。良質な睡眠をとるコツ良質な睡眠を手に入れるためにはどうしたらよいのでしょうか? ある一流アスリートが実践している取り組みはとてもシンプルなものでした。ポイントは3つあります。1.規則正しい生活を送ること(リズムを乱さないこと)2.1日3食、バランスの良い食事をとること3.運動をすること意外かもしれませんが、一般の人も簡単にできるようなことばかりです。一流アスリートほど「基本を大切にしている」ということなのかもしれません。とはいえ、これらはすぐに実践できるように見えて、継続するのは大変だったりするものです。ビタミンBをとろう!また、一日を気持ちよくスタートし、パフォーマンスを高めるにはスッキリした目覚めも欠かせません。そのためにしっかり摂取したいのはビタミンB。ビタミンBをとることで、覚醒のホルモンが分泌されるのだそうです。ビタミンBが含まれる食品は、胚芽米や玄米、豚肉、レバー、うなぎ、納豆、牛乳、乳製品、卵、バナナ、小麦、ナッツなど。目覚めが悪いという方は、これらの食品を日常的に取り入れることを意識してみるとよいかもしれません。最後に、フルーツは夜ではなく朝に食べたほうがよいそうです。そうすることで、摂取したビタミンが1日中体にいい効果を与えてくれます。photo by pixabay
2015年08月07日ちゃんと夜眠れていますか? 今回は睡眠と精神面の関係をある調査データから見ていきたいと思います。最近は、小中学生でも夜遅くまで起きている子が増えていると言われていますが、それは彼らの精神面にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。睡眠不足の影響力みなさんは自分のことを好きですか? 自分を認める気持ちのことを「自己肯定感」と呼ぶそうですが、文部科学省が小学5年生から高校3年生までを対象に行った睡眠と心身の健康に関する調査では、「睡眠不足の子どもほど自己肯定感が低い」という結果が出ています。「自分のことを好き」と回答した小学生の睡眠状況を見ていくと、「午後9時前に就寝」が最も多く23.2%。就寝時間が遅くなるほど、自己肯定の割合は減っていき、「午後11~午前0時前」と「午前0~1時前」ではそれぞれ約10%と「午後9時前」の半分以下になっていることがわかります。データから見る中学生も同様で「自分のことを好き」と回答した割合は、「午前9時前に就寝」が17.8%、「午後9~10時前」が13.2%、「午後10~11時前」が10.0%、「午後11~午前0時前」が8.6%、「午前0~1時前」が7.9%と、就寝時間が遅くなるにつれて、自己肯定感も下がっていくことが顕著に表れる結果に。また、睡眠時間が短いとイライラする子が増えるという結果も出ているので、睡眠時間と精神面には深い関係があると考えられます。睡眠には、日中にフル回転で働いた脳と体を休ませる役割があるので、寝られないということは、脳と体が前日の疲れを翌日も引きずるということです。睡眠状況をチェックしよう睡眠不足でイライラする、精神的に不安定になるというのは子どもに限ったことではないようです。というのも、睡眠不足がうつ病などに繋がる可能性もあると言われているからです。でも、睡眠不足を自覚している大人はとても少ないのだとか。「自分はちゃんと寝ている」と思っていても、1週間の睡眠時間をチェックしてみると、平均5時間ぐらいしか眠れていなかったなんてこともあるそうですよ。なんだか理由もなくイライラする、自分のことが好きになれない、という方は改めて自分の睡眠状況をチェックしてみると改善できるかもしれませんね。photo by Purple Sherbet Photograp
2015年08月05日「普段は充分に睡眠をとっているから、たまの睡眠不足や徹夜なら問題なし」などと思っていませんか?しかし最新の研究では、これまで考えられていた以上に、徹夜は私たちの体に悪影響があることがわかってきたのです。『Daily Mail Online』より、「たった一晩の徹夜さえ、致命的な影響を与える理由」をお伝えします。■たった一晩の徹夜で重要な「時計遺伝子」が傷付くスウェーデンの研究者が、一晩徹夜をするだけで、体のなかにある細胞内時計を制御する遺伝子「時計遺伝子」に影響が出るということを明らかにしました。睡眠不足は肥満や、2型糖尿病の原因にもなります。時計遺伝子の損傷は、これらの病気を引き起こす原因になり、体温の変化や食欲、脳の活動にまで影響を及ぼします。一晩の徹夜のせいで体の多くの機能に関わり、病気の原因にもなる遺伝子の変化が起きるなら、睡眠不足の影響は私たちが思う以上に深刻なものなのかもしれません。今回の研究では、健康で標準体重の男性15人に、2回に分け、1回ほぼ2晩の調査が行われました。1回の調査では、参加者たちにはいつもどおり8時間の睡眠をとってもらいました。しかし、もう1回の調査では、2晩眠らずにいてもらいました。そして、睡眠ありの回となしの回の順番は、人によって異なるように設定。さらに、研究室内の光の状況、食事の摂取や運動量は厳重に制御され、睡眠をとらない回の調査では参加者はベッドを禁止。両方の調査の後、腹部の表面脂肪と、太ももの筋肉から小さな組織のサンプルが摂取されました。この2つの組織は、新陳代謝を整えたり、血糖値を制御したりするのに重要な組織です。また、肥満を予測するインシュリンへの感度を調べるために、参加者に砂糖水を摂取してもらい、その前後での血液サンプルも採取されました。■たった一晩の徹夜で悪影響が出たのはこれが初めてサンプル組織の調査では、たった一晩の徹夜で、時計遺伝子の制御や活動に変化が起こっていたのです。調査をしたセデルナエス博士によれば、この研究は、一晩眠らなかっただけで大切な組織に変化が起きるということを示した最初の例だそうです。遺伝子への変化がこんなにも早く起きるということも、その影響がさまざまな機能に関わる時計遺伝子に起きてしまうということも興味深い話です。しかし、このような遺伝子への変化が、どのくらい続くものなのかについてはまだわかっていません。一晩、あるいは数日間よい睡眠をとったらリセットされる可能性もあります。シフト制で働く人や、2型糖尿病の人の多くに遺伝子変化が見られることから、影響は長期間に渡る可能性も否定できません。規則正しい生活の大切さが改めてわかりますね。(文/和洲太郎)【参考】※Just ONE night of bad sleep damages the DNA in our biological clocks, claims study-Daily Mail Online
2015年08月02日肌がとてもキレイな人たちは何か特別な化粧水を塗ったり、超高級エステに通ってケアをしているのでしょうか? 真相は直撃してみなければわかりませんが、肌がキレイな人には睡眠をしっかりとっているという共通点があるようです。睡眠不足はニキビの大敵!睡眠不足は肌にとって大敵で、肌荒れを起こすだけでなくニキビができる原因になります。私たちの肌は睡眠中にダメージを修復しているので、修復時間が短い=肌が荒れるのは当然の話といえるでしょう。さらに厄介なのは睡眠不足によるストレスです。たかが睡眠不足ぐらいと侮ってはいけません。ストレスが過剰な状態になると、自律神経が乱れ、本来であれば副交感神経(鎮静の働き)が優位になる夜間に、交感神経(興奮の働き)が優位に働いてしまいます。交感神経の働きが活発になると、眠りにくくなるだけでなく、男性ホルモンが過剰に生成されることに。この男性ホルモンがニキビと直結しているのです。厄介な男性ホルモン男性ホルモンは皮脂を過剰に分泌するホルモンです。これだけでもニキビができてしまいそうですが、さらに毛穴を詰まらせ、角栓ができやすい状態を招いてしまいます。これではニキビができるのも納得ですよね。私たちの肌は健康な状態であれば、「バリア機能」があり、皮脂などの肌荒れを起こすものから肌を守ってくれています。でも、睡眠不足によるストレスはそれも低下させてしまうため、肌荒れを起こし、ニキビの原因になってしまうのです。「たかが睡眠不足」「たかがストレス」と侮らず、できるだけ生活リズムを乱さず、睡眠時間をしっかり確保するようにしたいですよね。睡眠の質が大切「じゃぁ、どのくらいの睡眠時間が必要なの?」と疑問をもつ方もいると思います。これは個人差があるもので、正解はありませんが、一般的には7時間程度の睡眠が必要といわれています。ただ、逆説的なことを言うようですが、「大切なのは睡眠の時間よりも質」です。なぜなら、肌の新陳代謝が活発に行われやすいのはノンレム睡眠(深い睡眠)のときで、これは入眠してから3~4時間経ったころだから。つまり、ぐっすり深く眠らないと肌の修復が万全に行われないというわけです。とにかく眠っている時間を増やせばいい、という考え方ではなく、睡眠の質を高めるように環境を整えるなどの工夫をしてみるとよいかもしれません。photo by Josef Seibel
2015年08月02日「睡眠の悩みはあるけれど、なぜなのか、どうしたらよいのか分からない」という人に朗報! リラックス法や寝室などの環境づくり、生活習慣の改善ポイントなど、睡眠に関するあらゆるアドバイスが1冊につまったガイドブック『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』(かんき出版)が発売になりました。この本の著者は、ネムジムでもおなじみの快眠セラピスト・睡眠環境プランナーの三橋美穂先生。先生は、寝具メーカー勤務を経て2003年に独立後、睡眠に関する講演・執筆活動や、コンサルティング、快眠グッズのプロデュースなど多方面で活躍をされています。これまでに1万人の枕のフィッティングに関わり、眠りの悩みを解決してきました。ベッドに入るとすぐに眠れてしまうあなたも注意!眠れないという悩みを持つ人が多い一方で、「自分はベッドに入ったらあっという間に寝てしまう。寝つきがいいから睡眠の悩みとは無縁」と思っている人も多いのではないでしょうか?実はこんな人も要注意!「睡眠不足症候群」といって、睡眠不足による疲労やイライラを日常的に抱えている可能性が高いのです。『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』には、睡眠に関する意外な常識や知られていない豆知識も含まれています。「ノーパン+腹巻きで朝までぐっすり」!? 今晩から実践可能な明快アドバイス「ノーパン+腹巻きで朝までぐっすり」「左の鼻の通りをよくする」など、明快でシンプルなアドバイスは、1万人の眠りの悩みを解決してきた三橋先生ならでは。すぐにでも実践できそう。また、徹夜や不規則な睡眠になってしまう場合の対処法なども書かれていて、「忙しくてなかなか理想的な睡眠がとれない」という人にも役立つ実践型のアドバイスが豊富。「睡眠が変われば、人生が変わる」という考え方も、三橋先生ならでは。不眠の悩みを持つ多くの人に接してきた経験から生まれたもの。睡眠をきちんととることは心身の健康を促すだけでなく、心の成長や意欲を高め人生に充実をもたらすという。眠りによって、多くの人によりよい人生を生きてほしいという三橋先生の愛情も伝わってくる一冊、ぜひ手元において、眠りに悩んだときに参考にしてみては?『驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100』三橋美穂著(かんき出版/1,512円)Photo by Mishio
2015年07月31日便秘に悩む女性は少なくないと思います。便秘や下痢などの過敏性腸症候群は、消化器科を受診する人の 1/3から1/2が患っているといわれるほど日本人に多い病気です。じつは、腸の状態と睡眠には密接な関係があると考えられているのです。過敏性腸症候群とは?過敏性腸症候群という病気があります。これはレントゲンや内視鏡で腸に異常が見られないのに便秘や下痢、腹痛などが長期間続くというもの。先進国に多い病気といわれていて、日本人の10~15%がこの病気にかかっているというデータもあるのだとか。20~40代で発症することが多く、さらに男性よりも女性の患者のほうが約1.5倍多いという特徴があります。便秘型、下痢型、交代型と3つのタイプがあるなかで、女性は便秘型、男性は下痢型が多いといわれています。ストレスが症状を悪化させるという報告があり、免疫異常が関わっている可能性もあると指摘されているそうです。睡眠不足が影響しているなぜ、冒頭でいきなり過敏性腸症候群という、睡眠とは一見何の関係もなさそうな話題を出したかというと、過去にこの病気と睡眠の間に明確な関係性を示す実験結果が発表されているからです。過敏性腸症候群の人は健常者とくらべて、「日中の眠気が強い」「睡眠リズムが不規則」「睡眠不足ぎみ」「悪夢を見ることが多い」という結果が出たのだそう。つまり、この病気の患者は、「睡眠の質がよくない」ということです。これだけ聞くと、過敏性腸症候群のせいで睡眠障害が起きているのでは?と思われるかもしれません。でも、そうではなく、睡眠の質が悪いから過敏性腸症候群になっているようなのです。早寝を心がけよう!腸のぜん動運動は、自律神経のひとつである副交感神経によって調整されているため、神経のバランスが崩れるとぜん動運動が弱まり便秘になってしまいます。そして、このバランスを崩す原因が、睡眠不足なのだそうです。睡眠改善のためにまず行っていただきたいのが「普段より30分早く寝床に入ること」です。1時間早くとなると難しいですが、30分ならできそうな気がしませんか? これだけでも睡眠時間を30分延ばせ、睡眠不足解消に1歩前進です。そしてもうひとつが、「寝る前には何も食べないこと」です。私たちの体は、寝ている間の分のエネルギーを貯め込もうとするため、一日のなかでも寝る前の時間に食欲がもっとも増えるようになっています。しかし胃に食べ物が入った状態で寝てしまうと、体が休まらず睡眠の質が低下することに。それを防ぐために、寝る前には何も食べないようにするのが大切なのです。ここ最近お腹の調子が良くないという方は、今一度、日々の睡眠を見なおしてみてはいかがでしょうか。photo by James Palinsand
2015年07月28日「あの人はなぜ、あんなにもお肌がキレイなんだろう……」同性でも見とれてしまうような美肌の女性っていますよね。あの方たちはいったい、何をしているのでしょうか? もしかしたら睡眠にカギがあるのかも。今回は、肌と睡眠の関係についてご紹介します。肌が睡眠を求めているバリバリ働く女性の方は特に、化粧を落とさずに寝てしまってはいませんか? どんなに疲れていても、化粧は必ず落としたほうがいい。よく言われることですが、その理由を知っていますか?肌は睡眠中にダメージを修復し、新陳代謝で若い細胞に生まれ変わります。このとき化粧をしたままの状態だと、細胞の生まれ変わりがうまく行われず、肌荒れの原因になると考えられているのです。また、睡眠不足も肌の大敵。美しい肌を保つためには、できれば1日7~8時間寝るのがおすすめです。誰もが忙しい世のなかですが、自分の選択と行動がこれからの肌を作るということを頭の片隅に入れておきましょう。年代別のアンケート結果「気になる顔の劣化」について女性にアンケートをとったところ、年代によってさまざまな回答が得られたそうです。年代ごとに多かった回答をまとめると、次のようになります。20代→肌荒れ、顔のむくみ30代→目の下のクマ40代→シミ、頬・まぶた・目の下のたるみ、ほうれい線加齢とともに、皮脂分泌量が減少するので、悩みが乾燥によって引き起こされるものへと変化していくことがわかります。肌のお手入れには、年齢に合ったケアをすることが大切です。ちなみに、30代に多い「目の下のクマ」は睡眠不足などで血流が滞っているサインかもしれません。しっかり睡眠をとりましょう。日焼け肌にも睡眠が大切!これからの季節で肌のために注意したいのが「紫外線」です。紫外線は肌に直接的なダメージを与えるもので、シミだけでなく、シワやたるみの原因にもなると言われています。外出時は日焼け止めを塗り、紫外線ダメージを防ぐようにしましょう。それでも日焼けしてしまったときは、シミ対策のスキンケアと同時に、きちんと睡眠をとることも大事。紫外線を浴びると、お肌がダメージを受けるだけでなく、肌の代謝リズムが乱れてしまいます。そのようなときに、睡眠が足りていないと、ますますお肌の代謝リズムは乱れることに。冒頭でもお伝えしたように、お肌は眠っている間に生まれ変わるもの。睡眠をとって代謝のリズムを整えるサポートをしてあげるのが大切です。美肌づくりのカギを握る睡眠。忙しい毎日のなかでも、明日のキレイのために睡眠確保を目指しましょう。photo by Frank Kovalche
2015年07月27日徹夜して仕事をしたというと、とても働き者、デキる人のようなイメージがありますが、本当にそうなのでしょうか? 徹夜で仕事がいつもよりできるようになるのなら、睡眠は不要ということ? 人間以外の生物の睡眠から 、その必要性を見直してみましょう。睡眠は脳をつくる睡眠の研究者の言葉に「睡眠は脳をつくる、脳は睡眠をつくる、睡眠は脳を守り、修復し、賢くする」というものがあります。私たちの脳は、日中の活動で酷使されているため、たくさんのダメージを受けています。そのダメージを修復するために欠かせないのが睡眠です。睡眠をとることで、脳は疲れを癒やし回復することができるのです。人類でたくさん脳を使ったうちのひとりとも言えるアインシュタインは、1日10時間の睡眠をとることを習慣にしていたそうです。常人よりも長く脳に休息を与えなければ修復できないほどに、いつも脳をフル回転させていたのかもしれません。マグロは何時間眠る?一般的に人間には1日7時間程度の睡眠が必要だと言われています。ちなみに、体長が人間と同じぐらいのマグロは1日何時間眠ると思いますか?一説には、マグロの1回の睡眠は約5秒。基本的には夜間の間に昼間よりも動くスピードを落としカロリー消費を抑え、睡眠はほとんどとらないそうです。何分や何時間という単位で寝てしまうと、天敵に襲われる恐れがあります。また、マグロの脳はビー玉程度と非常に小さいので、短時間の睡眠でも十分に休めるのではないかと考えられています。体長がほぼ同じでもこんなに違うだなんて面白いですよね。ハチは睡眠不足が原因で……昆虫のなかにも、睡眠をとる習慣が確認されている種がいます。たとえばカマキリ、ミツバチ、ミバエ、アシナガバチ、ゴキブリなど。これらの昆虫は、実験によって睡眠をとることが証明されているそうです。人間と同様に、ミツバチは睡眠不足のときに、行動に影響が出ると言われています。睡眠不足のミツバチは睡眠をたっぷりとったミツバチにくらべて、道案内の仕方が明らかに異なっていたという実験報告があります。ミツバチも徹夜の状態では正常に頭が働かないのかもしれません。冒頭の研究者の言葉通り「睡眠は脳をつくる」ものというのは、人間だけに当てはまるわけではないようです。私たちも毎日、しっかり睡眠をとって、健康的な生活を心がけましょう。photo by pixabay
2015年07月26日からだに悪いとわかってはいても、なかなか夜更かしはやめられないですよね。しかし睡眠不足は、想像以上に危険なのです。イギリスのニュースサイト『METRO』が発表した、睡眠不足がからだによくない理由を10個ご紹介しましょう。■1:飲酒・喫煙量が増えるお酒やたばこを控えようと思っている人は要注意!コペンハーゲン大学の調査によると、睡眠不足によって飲酒量と喫煙量が増えることがわかっています。たしかに睡眠不足のときはイライラしてついついお酒やたばこに手を伸ばしてしまいがち。睡眠不足は肝臓と肺の健康にも悪いのです。■2:風邪を引きやすくなるなんだか最近風邪を引きやすい。それは疲れのせいばかりではなさそうです。毎日の睡眠時間が7時間以下の人は風邪を引きやすいという研究が、2009年にオーストラリアで発表されています。体調管理は社会人の基本。周りに迷惑をかけないためにも、よく寝て免疫力を高めましょう。■3:記憶力が落ちる昔、学校の先生から「夜に勉強しても効率が悪い」といわれませんでしたか?どうやら先生は正しかったようです。ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究により、睡眠不足は脳にも影響を与え、新しいことを記憶する能力を阻害することがわかったからです。深夜の勉強は身につきません。だらだらやらずに、よく寝て短時間集中したほうがよさそうです。■4:遺伝子に悪影響を与える睡眠不足は遺伝子レベルでからだに悪いことが、イギリスのサリー大学の研究でわかっています。しかも慢性的な睡眠不足でなくても、たった1週間睡眠不足気味だっただけで、なんと700以上もの遺伝子に影響するのです。自分の遺伝子を守るためにも、睡眠は欠かせません。■5:憂鬱な気持ちになりやすいよく眠れなかった日の翌日は気分が沈みがち。それもそのはずで、認知神経科学誌上で前日の眠りが不充分だと憂鬱な気持ちになりやすいことが科学的に証明されているのです。同僚や恋人にやつあたりしないうちに、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。■6:二日酔いより体に悪いお酒の飲みすぎももちろん体に毒ですが、それよりも体に悪いのが睡眠不足。ケンブリッジ大学で、イギリスの労働者21,000人を対象に行われた調査から、睡眠時間が6時間以下の場合、健康に与える悪影響は二日酔い以上だということがわかりました。深酒で睡眠不足は言語道断ですよ!■7:太りやすくなる夜遅くまで起きていると小腹が減って、ついついお菓子に手が伸びてしまいますよね。これは科学的に証明されている現象です。2004年に学術誌PLOSで発表された報告で、睡眠時間が6時間以下になると空腹を促すホルモンが分泌されることが証明されたのです。夜中になにか食べると、胃腸に負担もかかります。ダイエットのためにも早く寝ましょう!■8: 脳卒中のリスクが上がる睡眠時間が6時間以下だと、脳卒中のリスクが4倍も上がるという研究がアメリカのアラバマ大学で発表されています。突然死のリスクを減らすためにも、睡眠は必要です。■9:死亡率が上がるイギリスのウォーリック大学では2007年に衝撃的な研究が発表されています。慢性的に睡眠時間が8時間以下の男性は、よく寝ている男性より21%も死亡率が高い、というもの。ちょっとした夜更かしも、毎日になると死亡のリスクが高まるのです。■10: 性器切除の可能性も……これは睡眠不足になると全員が必ず……という話ではありません。しかし、ロサンゼルスのラッパーが性器を切除しなければならなくなった主な原因は、睡眠不足だと言われています。その男性は、アンドレ・ジョンソン氏。「これは麻薬と酒、そして睡眠不足のせいだ。特にいちばんの原因は睡眠不足だよ」と彼は語っているそうです。麻薬やお酒はもちろんですが、男性のみなさんは睡眠不足にもご注意を。いつまでも健康で過ごすために、睡眠は欠かせません。SNSのチェックやスマホのゲームは後回し!夜の作業は、本当にやらなければいけないことだけにしぼって、睡眠時間の確保に努めましょう。(文/和州太郎)【参考】※10 scientific reasons your lack of sleep is killing you―METRO※Rapper says he´s proud of cutting off his penis-news.com.au
2015年07月23日自分ではいくつになっても若いつもりでも、体は正直なもの。体内で生成される物質が減少していくなど、見えない部分でどんどん加齢は進んでいきます。自分の体内で何が起こっているのか、その対策はないのかを学んでいきましょう。十分な睡眠をとっても不調が続くのは加齢のせい?「最近、寝ているのに疲れがとれない」「肌荒れがひどくなって、ニキビができるようになった」と、お悩みの方はもしかしたらCoQ10(コエンザイムキューテン)が不足しているのかもしれません。肝臓で生成されるCoQ10は、加齢とともに体内でつくられる量が減っていくことがわかっています。20代と80代をくらべると、その差は約3倍にもなるとか。CoQ10の主な役割は、抗酸化作用と変換作用です。抗酸化作用とは、簡単にいうと「体が錆びつかないようにする」こと。具体的には、体内の活性酸素を取り除き、老化を抑え、生活習慣病を予防する働きがあると言われています。肌を生き返らせるエネルギーにもとは?変換作用とは、脂肪や糖をエネルギーへと変えることです。CoQ10があるからこそ、食べ物から摂取した脂肪や糖は、体を動かすためのエネルギーへと変わることができるのです。睡眠を十分にとっていても冒頭のような悩みがあるという方は、CoQ10の不足によって睡眠中に十分な新陳代謝が行われていない可能性があります。私たちは睡眠中に行われる新陳代謝によって、日中に傷んだ細胞を修復したり、細胞を若返らせることができます。これを行うために不可欠なのがエネルギーで、CoQ10が不足していると、どんなに食事をしても食べ物がエネルギーに正しく変換されていないということが起こりうるそうです。活性酸素を抑えてCoQ10を補うには?前述の通り、残念ながら体内で自然生成されるCoQ10の量は加齢とともに減少の一途をたどります。それでは、どうすればよいのでしょうか? ひとつは、サプリメントで補給することです。そして、もうひとつが活性酸素を減らす工夫をすることです。活性酸素の発生量は、CoQ10と反対に年齢とともに増えると言われています。つまり、年々、抗酸化力は弱まっていくのに、活性酸素は増えてしまうのです。活性酸素は、喫煙や紫外線、電磁波、ストレスなどでも増えていくそう。サプリメントの摂取に加え、活性酸素増加の要因を排除していけば、お肌と体の悩みが減るかもしれません。photo by Sharon Wesilds
2015年07月23日「俺は2日ぐらい寝ないでも大丈夫だぜ! 仕事もバリバリやるぜ!」という40歳以上の男性の方。体がほてったり、のぼせたり、頭痛がすることはありませんか? 睡眠不足の状態が続くと、男性でも更年期障害になりやすくなるそうなのです!40歳から始まる!? 男性更年期とは?最近、「男性更年期」という言葉をよく耳にするようになりました。更年期障害といえば、これまでは女性特有のものと考えられていましたが、最近では、更年期障害に悩む男性が増えています。更年期障害とは、疲れやすくなる、だるさを感じる、頭痛やのぼせといった症状が現れる病気のこと。40代後半から50代前半になると女性の場合、閉経を迎えるので、ホルモンのバランスに変化が起き更年期障害になります。同様に最近では男性でも、加齢に伴うホルモンバランスの変化によって、更年期障害が起こるようなのです。あなたのまわりの男性で更年期に悩んでいる方はいませんか?男性更年期は早い人では40歳頃からはじまると言われています。なかでも、45歳から50歳前後でなる人がもっとも多いようです。ホルモンの分泌量がカギを握る先程ほども書きましたが、男性の更年期障害もその原因はホルモンのバランスにあります。ホルモンは自律神経と免疫をコントロールする物質のことで、一般的に、男性ホルモンの分泌量は加齢とともに減少すると考えられています。分泌量が減少すると、自律神経のコントロールがうまくできなくなり、ほてりや動機、頭痛などが起こってしまうそう。また、加齢以外にもホルモンの分泌量を減らしてしまう原因があります。それが、ストレス。例えば怒られたりしたときにその分泌量が下がるそうです。あとは、筋肉量の低下と深酒。これらもホルモン減少の原因になると言われています。睡眠不足には要注意!そして、もうひとつ気をつけたいのが睡眠不足です。実は睡眠不足はホルモンの大敵と考えられているのです。実際に男性更年期を患いクリニックに来る患者さんに話を聞くと、その多くは仕事で徹夜をすることがよくあると言います。また、マウスを使った実験でも、睡眠時間が減るとホルモンの分泌が減少し、さらに徹夜を数日間続けさせたところ、ホルモン分泌量がほぼゼロになってしまったという結果が。さらには、その後、数日間寝かせても、減少してしまったホルモンの分泌量はなかなか回復しませんでした。これは人間でも同様のことが起こると考えられています。特に40代以上になると体力だけでなく、ホルモンの分泌量も回復しづらくなるので注意が必要です。photo by Jon Rawlinson
2015年07月19日「携帯電話が睡眠の質を下げる」という話を聞いたことはないでしょうか?実は、携帯電話と睡眠については、さまざまな機関で研究が行われていて、携帯電話が睡眠の質を下げるという説も、下げないという説もあるのです。それぞれの内容をご紹介します。携帯電話の電波は睡眠の質とは関係ない?携帯電話の普及が急激に進み、1人1台持っているのが当たり前の時代となりました。実際に、総務省が2014年に発表した「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成25年度第四四半期(3月末))」によると、携帯電話の普及率は112.5%にもなるそうです。そんななか睡眠不足に悩む人が増加し、「携帯電話の電波が睡眠の質を下げる」という説が浮上しました。そこで、その真相を解明するために、福島県立医科大学神経内科の宇川義一教授を中心にしたグループが調査研究を行いました。その結果、携帯電話の電波が睡眠不足を招くわけではないことが明らかになったのです。これは、携帯電話の電波に焦点を当てた研究なので一概には言えませんが、携帯電話が睡眠の質を下げるという説は一部否定されたことになります。それでもやっぱり睡眠の質低下の原因に?総務省が携帯電話の普及率を発表した同年、厚生労働省は、寝る前の携帯電話の利用に対し、注意喚起を促しました。つまりここでは、携帯電話が睡眠の質を低下させると考えられているのです。実際にアメリカのレンセラー工科大学は「就寝前にバックライトディスプレイを見続けると睡眠の質に支障をきたす」と発表をしています。これは、画面から発せられる光によって、「メラトニン」という生体リズムをコントロールするホルモンが抑制されてしまうからだそう。先ほどご紹介した研究で、携帯の電波には問題がないと分かったものの、後者の研究結果では、就寝前の利用はできるだけ控えたほうがよいということになったのです。携帯電話の利用そのものには問題ない!?携帯電話の電波が睡眠に影響しないと明らかになった一方で、就寝前の利用は睡眠の質を低下させるという報告もあり、どちらを信じればよいのか混乱する人は多いかもしれません。ただ、結論から言えばどちらも真実です。実は、携帯の電波の研究で行われた被験者アンケートでは、「携帯電話の使用時間が長いほど睡眠の質が低下する傾向がある」との結果も示されているのです。つまり、利用時間の長さや時間帯によって睡眠の質は低下する可能性があり、携帯電話の利用そのものが睡眠に影響を及ぼしているわけではないということ。気を付けるべきなのは、長時間利用しないようにすることなのです。あまり気に病んでしまうとストレスがかかり、かえって不眠になる可能性もあるので、使うのをやめるのではなく、できるだけ短時間の利用に抑え、快適な睡眠ライフを送るようにしましょう。photo by pixabay
2015年07月09日まずは質の良い睡眠から! 必要なものは?最近、気持ちよく眠れていますか?質の高い睡眠をとることは心身ともに大事なこと。睡眠の質は、夜に分泌されるメラトニンという脳内物質の量で決まります。メラトニンの材料となるのはセロトニンという物質です。これは日中に運動をすることで効率よく分泌されるといいます。水泳のカロリー消費量はウォーキングの4倍!良質な睡眠に必要な運動は「軽く汗ばむ程度」で十分だそうです。軽い運動といえばウォーキングを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?ただ、これからの季節は気温が高くなり、蒸し暑く、熱中症の心配があるのでウォーキングには注意が必要です。そこでオススメなのが水泳です。1時間当たりのカロリー消費量をウォーキングと比較すると、なんと4倍以上!ダイエットもできて気持ち良く眠れたら一石二鳥ですよね。水泳は血行を良くし、体全体の筋肉をバランスよく使えるうえに、足腰にはほとんど負荷をかけずにできるため、無理せず行うことができるのです。水の中なら汗をかいても気にならないので、これからの季節にもぴったりといえるでしょう。二兎を追って二兎を得る!運動を質の良い睡眠に結びつけるにはタイミングも重要です。午後から夕方にかけて、特に夕食前に運動することで、就寝時間にちょうど体温が下がりだし、眠りにつきやすくなります。また、運動習慣がない人はある人に比べて、夜中に目が覚める可能性が1.3倍になるそうなので、少しずつでも運動する習慣をつけて、深い眠りにつきたいですね。セロトニンは心のバランスを整える物質としても知られているので、運動をすることは精神の安定やストレスの解消にもつながります。“二兎を追って二兎を得る!”この夏は水泳で理想のボディと理想の睡眠、両方を欲張ってみてはいかがでしょうか?参考健康に関する意識調査快眠コンソーシアム
2015年07月01日昔は深夜になるとテレビ番組も終わり、カラーバーか砂嵐しか映りませんでしたが、今は24時間放送しているBSやCSなどの番組があり、さらにパソコンやスマホを開けば24時間、情報が発信され続けています。そんな時代に子どもの睡眠はどのように守ればよいのでしょうか?子どもたちの睡眠不足の原因は?昨年11月、文部科学省は「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等の関係性に関する調査」を行いました。それによると、パソコンやスマートフォンなどの情報機器が子どもの睡眠に影響を与えていることが明らかになったそうです。「午前0時までに就寝するか」という質問に、ケータイ・スマホでインターネットやメールを利用していない中学生のうち85%が「はい」と回答しているのに対し、1日1~2時利用しているという人では78%、3~4時間利用している人では64%、そして、4時間以上の利用している人では47%の人が「はい」と答えているのです。つまり、利用時間が増えるに伴い、午前0時までに就寝していない人の割合も増えていることがわかったのです。情報機器が睡眠の質に与える影響また、就寝前までテレビやパソコンなどの情報機器を見ている日が頻繁にあると答えた中学生のうち、約8割が「朝、布団から出るのが辛い」と感じているそうです。ちなみに、情報機器を見ないと答えた中学生のうち、布団から出るのを辛いと感じている人は約6割で、小学生と高校生でも同様の結果でした。この調査で、スマホやパソコンなどの情報機器が、子どもの成長期の貴重な睡眠時間を奪ってしまっているということが明らかになったようです。子どもの健やかな成長のために、社会はどのような対策をとるべきなのでしょうか?文部科学省も睡眠不足への注意を喚起文部科学省は寝不足が引き起こすデメリットをまとめた資料を使って、情報機器の使用時間を減らし、睡眠時間を増やすように呼びかけています。そして、睡眠不足と同様に、スマホやパソコンなどが発するブルーライトのデメリット(夜間に浴びることで体内時計を狂わせることがある)についても、広く知ってもらえるよう努めているそう。現代は、24時間どこでも無料でさまざまなコンテンツを楽しめる時代です。そのため、遅くまで起きていようと思わなくても、ついそれらに夢中になり夜更かしをしてしまいがちです。改めて大人が睡眠の重要性を理解し、子供にわかりやすく説明し続ける努力が大切なのかもしれません。photo by Oguzhan Abdik
2015年06月28日うっとうしい梅雨の時期は、睡眠をとっても気分がスッキリしないもの。そこで、最適な睡眠時間や、質のよい睡眠のとり方について、ニュースサイト『Inquisitr』の記事を中心に調べてみました。■睡眠時間は7~9時間がベスト米国睡眠医学会と睡眠学会が6月に合同で作成・発表したガイドラインでは、コーヒーなどの刺激物に頼らず活動的に生産性を保つために、最低限7時間の睡眠を勧めています(18~60歳の場合)。また、ここでは「寝不足を解消したいときや病気のときは9時間以上寝てもよい」と、「寝すぎるとかえって身体によくない」という説を否定しています。一方、アメリカの非営利団体・国立睡眠財団が今年2月に発表した研究では、以下のように、睡眠不足も睡眠の取り過ぎもよくないとしています。18~25歳・・・推奨値:7~9時間/不適切:6時間未満/11時間以上26~64歳・・・推奨値:7~9時間/不適切:6時間未満/10時間以上解釈が大きく異なる2つの研究ですが、共通していえるのは、成人にとって最適な睡眠時間は7~9時間ということのようですね。■質の良い睡眠のポイント7つところで睡眠は、長さだけでなく質も大切。では、どうすれば7~9時間の睡眠を質のよいものにできるでしょうか?優良な医療機関として名高いアメリカの総合病院『メイヨー・クリニック』が、質の高い睡眠をとるための7つのポイントをホームページで紹介しています。(1)決まった時間に寝起きする平日や休日も含め、毎日の就寝時間と起床時間を一定に。こうすることで、睡眠のサイクルができ、よく眠れるようになります。ただ、布団に入ったものの眠れない状態が15分以上続いたときは、無理に寝ようとせず、代わりになにかリラックスできることをしましょう。(2)食事に気をつける寝るときは満腹でも空腹でもいけません。胃が不快な状態だと、睡眠が阻害される可能性があります。また、夜中にトイレに目覚めないためにも、就寝前に摂る水分の量にも気をつけましょう。その他、ニコチンやカフェイン、アルコールの量にも注意。(3)就寝前の習慣を作る毎晩、就寝時間に決まったことをすると、からだに「もう寝る時間ですよ」と伝えることができます。ぬるめのお風呂に入ったり、読書をしたり、落ち着く音楽を聴いたり。できれば照明は暗めに。リラックスした時間を過ごすことで、覚醒状態から眠気へとシフトしやすくなります。ただし、テレビやパソコン、スマホを就寝前に使用した場合、睡眠が阻害されるそうなので注意。(4)快適空間をつくる暗くて涼しくて静かな、睡眠に適した空間をつくりましょう。また、快適に眠れるよう枕やマットレスなども自分に合ったものを選んでください。(5)昼寝は控えめにする昼寝をし過ぎると、夜の睡眠に影響が出ます。昼寝は10~30分間とし、午後の遅い時間は避けましょう。(6)定期的に運動をする定期的に運動すると、質のよい睡眠をとれるようになるだけでなく、より早く、より深く眠れるようになります。ただし、夜遅い時間に運動すると覚醒してしまう可能性があります。(7)ストレスを減らすストレスが溜まっていると、質のよい睡眠はとれません。やるべきことや考えるべきことが山積しているなら、なにをすべきか優先順位をつけてみたり、考えていることをノートに書き出したりして整理しましょう。他にも、友人と楽しく話すなど、自分なりのストレス解消法を考えてみてください。英語には“Beauty sleep”という表現があるくらい、睡眠と美容は切っても切れない関係にあります。睡眠時間を削って日々忙しくしている人も、美と健康のために、生活習慣を少し見なおして睡眠時間をつくるようにしてみましょう。(文/松丸さとみ)【参考】※Sleep Study: Experts Settle On The Number Of Hours Adults Should Get To ‘Sustain Health’ With An Added Perk-Inquisitr※Sleep tips: 7 steps to better sleep-Mayo Clinic
2015年06月26日じめっとしてむしっとする嫌な季節になりました。寝苦しい夜が続きますが、きちんと睡眠をとれていますか?私のように寝ても寝ても身体がだるい……という万年疲れを抱えている方も多いかもしれません。良質な睡眠をとるためには一体どうすればよいのでしょうか?「スリープカウンセラー」の資格をお持ちのエアウィーヴ 銀座コア店 店長の奥ノ谷さんにお話をうかがってきました!寝心地をグレードアップするために浅田真央ちゃんや錦織圭くんをはじめ、多くのアスリートから絶大な支持を得ている寝具「エアウィーヴ」。今使っている寝具の上に重ねるだけで寝心地をグレードアップしてくれるそうです!筆者「実際にどんな方が来店されるんですか?やはりご年配の方が多いのでしょうか?」奥ノ谷さん「決してそのようなことはございません。幅広い年齢層の方がいらっしゃいますよ。敷き布団はお安く済ませてその上に重ねるマットにお金をかけるという方が最近では増えています」なるほど!口コミを聞きつけて一人暮らしをする子供のために来店されるお客様もいらっしゃるとか。ユーザーの口コミが、この絶大な人気を支えているようです。良質な睡眠をとるために必要なことって?筆者「実際に使用した方の感想や反応ってどんなものがあるんでしょうか?」奥ノ谷さん「これは実はあまり知られてないことなのですが、睡眠時に行う寝返りは、運動をしているのと同じくらいの身体に負荷がかかっているのです。エアウィーヴは復元性(体重を押し戻す力)が高いので、自然に寝返りを助けて、余分な力を使わないように設計されています。ですから、起きた時に身体がすっきりしている、短い睡眠時間でも爽快感があるという声を多くいただいています。実際わたしもエアウィーヴに変えてから睡眠時間が短くなりました!」なんと驚くべきことに、睡眠時間はとにかく長ければ良いというものではなく、身体に合わない寝具を使用したまま長時間睡眠をとると、逆に身体を疲れさせてしまう場合もあるとのこと。睡眠時間が平均8時間の私の身体が常にだるいのは、これが原因だったようです……!寝るだけで頭が良くなるって!?筆者「最近すごく売れ行きが伸びているようなのですが、一日どのくらい売れているのですか?」 奥ノ谷さん「それは秘密です……!(微笑)でも、とにかく好調です。有名ホテルやアスリート養成施設などにも採用されています。また某有名大学の進学率上位を誇る高校の寮でも使用していただいていて、実際にエアウィーヴを採用する前と後では進学者に差が出たなんて話も聞いています」なんと!寝るだけで翌朝の仕事が嘘みたいにはかどっちゃうなんてこともあるかもしれませんね!これであなたも睡眠美人!正しい寝姿勢を体験してみたせっかくなのでスリープカウンセラーの奥ノ谷店長に、私の睡眠の質をチェックしてもらい、おすすめの寝具を体験してみました!エアウィーヴでは店員さんみなさんがこの資格を持っているそうなので、ぜひ診断してもらってください。さっそく寝てみると……うん、なるほど!沈み込む感じがなく、それでいて突っ張る感じもなく、包み込まれているような感覚。奥ノ谷さん「横から見た時に耳、肩、腰のラインが一直線になっているのが正しい寝姿勢です。ここが曲がっていると疲れたり、女性はむくみの原因にもなったりするので注意が必要です」女性の大敵むくみ!これには睡眠も関わっていたなんて驚きです。毎日の睡眠を良質なものに変えることが美人への近道となります。みなさんも今日から睡眠を見直してみませんか?Photo by GOTA
2015年06月25日「社員の生産性が低い」と悩む経営者は多いのではないでしょうか? その原因は、睡眠不足にあるのかもしれません。実際、日本企業の労働時間は世界とくらべても長く、睡眠時間が確保できていないのが現状。結果、労働生産性が低下しているというデータもあるのです。働いているのに生産性は低いOECD(経済協力開発機構)が2014年に公表した世界の労働平均時間を見ると、日本は加盟26カ国中最長となっており、世界のなかでも労働時間の長い国です。同じくOECDが2012年に公表した労働生産性の統計によると、全加盟国34カ国中21位。労働時間が長いにもかかわらず、生産性が低いのが日本の特徴なのです。そして、この原因のひとつとして考えられるのが睡眠時間の短さです。残業などで労働時間が長くなれば、当然睡眠時間は削られてしまいます。睡眠不足になると、自律神経のバランスが乱れ、心と体に大きな支障が。特にイライラしたり、思い違いをしたりといった精神面への悪影響が出やすく、それが仕事の進捗にも影響する可能性があります。睡眠時間がなぜ生産性に関係するのか?アメリカに睡眠不足が招くリスクを検証した研究があります。その内容は、被験者を4時間・6時間・8時間の睡眠時間に分け、2週間一定のリズムで生活したのちに、ランプがついたらボタンを押す簡単なテストを行うというもの。この結果、4時間睡眠の人は「ふた晩徹夜した状態」、6時間睡眠の人は「ひと晩徹夜した状態」と同様の反応を示したようです。このように、睡眠不足は注意力や判断力を低下させるリスクを備えています。そして、結果としてこれらの機能の低下が、仕事の生産性を低下させている可能性があるンドエス。経営者はこのことを考え、睡眠不足になるような状況を避けなければなりません。フレックスタイム制を導入して生産性を上げようそこで、改善策としておすすめなのが「フレックスタイム制」の導入です。フレックスタイム制とは、総労働時間をあらかじめ決めておき、その枠内で始業・終業時間を社員に委ねる制度です。この制度を導入すれば、社員のプライベートタイムが確保されるため、十分な睡眠時間が得られ、生産性の向上が期待できます。実際、フレックスタイム制の導入率が90.0%と言われるドイツでは、2013年時点で日本より34%も労働生産性が高いというデータが出ています。フレックスタイム制の導入は、睡眠不足の改善に繋がるだけでなく、残業時間を削減できたり社員のモチベーションが上がったりといった効果も期待できます。社員の生産性を高めるためにはとても有効な手段。ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。photo by pixabay
2015年06月22日不眠で悩んでいる方は、一度、食生活を見直してみるとよいかもしれません。というのは、マグネシウムが不足することで睡眠に悪影響が出ることがあると言われているからです。今回は、マグネシウムと睡眠の関係に迫ります。不眠の原因はマグネシウム不足?人によって不眠になる原因はそれぞれ。ストレスで眠れない、心配事があって眠れない、環境が変わって眠れない……など。これらはよく耳にする不眠の原因ですが、それだけではありません。実は、マグネシウムが不足して不眠になるというちょっと変わったケースもあるのです。マグネシウムは脳の中枢神経の働きにとって重要な存在だと言われていて、「精神安定に欠かせないミネラル」と呼ばれることもあります。例えば、不安を感じやすくなったり、心配事が増えたり、これらはマグネシウム不足によって引き起こされる悪影響の一部です。マグネシウムとチョコレートの関係マグネシウムが不足すると、精神が不安定になるので、夜中に目が覚めたり、睡眠の質が低下したりといった、眠りへの悪影響が起こる可能性もあると言われています。最近、ちょっと落ち込み気味だな、心が落ち着かないなと感じながら不眠に悩んでいる人は、もしかしたらマグネシウム不足が原因なのかもしれません。また、「最近やたらとチョコレートが食べたくなる」、そんなときもマグネシウム不足のサインかも。というのも、チョコレートはマグネシウムが豊富な食べ物で、1かけのダークチョコレートに、1日に必要なマグネシウム量の1/4が含まれているそうなんです。マグネシウムを摂取するには?チョコレートのほかにもさまざまな食品にマグネシウムは含まれています。たとえば、あさりやハマグリ、ビーフジャーキー、パルメザンチーズ。また、乾燥させた大豆やアーモンド、いりごまや焼き海苔といった植物性の食品。そして、インスタントコーヒーやココアといった飲み物にも。このようにマグネシウムは実に多くの食品に含まれています。そのため、きちんと健康的な食事をしていれば不足することはほとんどないはず。裏を返せば、マグネシウムが不足している人は、食生活がかなり乱れているということです。マグネシウム不足による不眠に悩む方は、自らの食生活を見直してみてはいかがでしょうか。photo by Andy Rogers
2015年06月22日