「レッジョ・エミリア教育」を知っていますか?優れた幼児教育として、世界中の保護者から注目を浴びています。その発祥となったイタリアの都市レッジョ・エミリアは1991年、米国の週刊誌『ニューズウィーク』により、幼児教育における国際的なロールモデルとして挙げられました。米Googleの社員が利用できる預かり保育にも、レッジョ・エミリア教育が取り入れられているそう。いったい、一般的な幼児教育と比べてどのような特徴があるのでしょうか?今回は、小さな子どもに関わる者ならぜひ知っておきたいレッジョ・エミリア教育について、簡単にご紹介します。レッジョ・エミリア教育の発祥レッジョ・エミリア教育の始まりは、第二次世界大戦の終戦直後でした。北イタリアの都市レッジョ・エミリアの近くにあるヴィッラ・チェッラ村の人々は、戦争で破壊された建物からレンガや石を集めたり、ドイツ軍が残した戦車を売り資金を集めたりして、学校を建てはじめたそう。地元の教員だったローリス・マラグッツィ(1920~1994)はそれを見て感動し、ローマで教育心理学を学びはじめます。1950年に学位を取得するとレッジョ・エミリアに戻り、学校の運営を手伝ったり新たな幼児教育施設を建てたりしたそうです。マラグッツィは市当局と協働し、1963年に公立としては初めての幼児教育施設をオープンさせました。その後も公立の施設は増え、レッジョ・エミリアの保育施設は18に、幼児教育施設は51にまでなったそう。これらの施設で行われている教育が、レッジョ・エミリア教育と総称されているのです。レッジョ・エミリア教育の理念レッジョ・エミリア教育における指導者的存在となったマラグッツィは自身の教育理論を本として残しておらず、レッジョ・エミリア教育に体系的なメソッドはありません。しかし、マラグッツィによる詩「100の言葉」は、レッジョ・エミリア教育の理念を象徴するものとして知られています。以下はその一部です。子どもは100の言葉を持っている(そしてもっともっと何百も)けれど99は奪われている学校と文化が頭と体を切り離す彼らは子どもにこう言うのだ手を使わずに考えなさい頭を使わずやりなさいよく聴きなさいしゃべってはいけません楽しまずに理解しなさい(引用元:St Joseph’s School|The Hundred Languages of Children)この詩のなかでは、従来の幼児教育が冷たいものとして非難されています。そして、その反対がレッジョ・エミリア教育だといえるでしょう。「100の言葉」は子どもが持つ無限の可能性の象徴です。そして、人にはそれぞれ異なる価値観や個性があることを意味しています。2010年代の「多様性社会」を先取りしたものといえるかもしれません。レッジョ・エミリア教育の実践では実際に、レッジョ・エミリア教育では何が行われているのでしょう?以下ではレッジョ・エミリア教育の特徴を紹介します。1.プロジェクトレッジョ・エミリア教育の大きな特徴は、「プロジェクト」と呼ばれる活動です。これは、長ければ1年にも及ぶ長期間、一つのテーマを掘り下げるというもの。テーマは子ども同士の話し合いによって決定され、工作や調べ活動が行われます。子どもたちが議論しやすいよう、プロジェクトは4~5人の小グループで行われることが多いそう。また、グループには保育士だけでなく、保護者や地域住民といった大人も加わって、話し合いや見守りをします。このプロジェクト活動において子どもが学べることは多くあります。幼児教育を専門とする冨貴田智子・准教授(愛知江南短期大学)が、幼稚園で1カ月に渡るプロジェクト活動を行ったところ、以下のように子どもたちの「自律性」および「協同性」の成長が見られたそうです。自律性:-子どもたちだけで設計図について話し合っていた。-自由遊びの時間にも自主的にプロジェクト活動を進めていた。協同性:-自分の意見を強く主張しつつも、他者の話に耳を傾けて考えを変えた。-他者を批判したら逆に批判されたことにより、新たな気づきを得た。2.ドキュメンテーション「ドキュメンテーション」も、レッジョ・エミリア教育を語るには欠かせないものです。子どもたちが活動する様子は、文字や写真・動画によって記録されます。そしてパネルとしてまとめられ、誰もが見られる場所に展示されます。子どもがそれを見て、自分たちの活動を振り返ることにより、次に活かすのが目的です。もちろん、保育士にとっても指導の参考資料となり、保護者や地域住民といった来園者に活動を紹介する有効な手段ともなります。幼児教育学を専門とする伊東久実教授(身延山大学)は2011年、レッジョ・エミリア教育を実践する米国の保育施設を視察したところ、ドキュメンテーションは以下のように作成されていたそうです。-造形美術の専門教師(アトリエリスタ)と保育士による、2~3人のグループが担当。-子どもが活動している様子を多数の写真に収め、録音する。-子どもが興味を示したことに関して、1枚もしくは数枚の写真をピックアップする。-活動の過程や子どもの考えが分かるような言葉を添える。-教室や廊下に掲示する。具体的に、ドキュメンテーションには以下のようなことが書かれていたそうです。子どもたちの行動や発言が細かく記録されているので、その場にいなかった人でも様子をありありと思い浮かべることができますね。エレーナは来てすぐにライトテープルの脇にいるフェリックスのもとに直行した。四角や三角などの異なる形を見ながら、エレーナは「丸のかたちはないの?」と尋ねてきた。しかし、丸の形がないと知ると、彼女は自分で丸を作り始めたのだ。彼女が三角形をつなぎ合わせれば円を作れる、という直感を持っていたことに私は驚いた。エレーナ:私は丸を作ったよ。今度は丸を分解していくの。フェリックス:僕は四角を集めてる。これってマグネットなんだ。マグネットがいっぱい!エレーナは、円を作るために組み合わせた三角形をひとつひとつ指さしながら言った。エレーナ:青、だいだい、緑、だいだい、だいだい、緑。フェリックス:これとこれは同じ色だ。(だいだい色の三角形を2つ指し示しながら)(後略)(太字による強調は編集部で施した)(引用元:身延山大学 リポジトリ|レッジョ・アプローチによるドキュメンテーションの実例検討 (長澤市郎先生退職記念号))伊東教授によると、この施設におけるドキュメンテーションは、以下の3つの観点に基づいて行われていたそう。1.子どもの思考を視覚化できるよう、効果的にレイアウトする。2.結果報告ではなく、子どもたちの探究活動の経過の記録である。3.子どもを「多大な可能性を持つ存在」としてとらえ、尊敬する。日本でも、子どもたちが工作や遠足をしている写真を掲示している保育園・幼稚園はありますが、あくまで「活動の簡単な紹介」にとどまっているのではないでしょうか。ドキュメンテーションのように、文字による詳しい説明はほぼ見られませんよね。子どもたちを尊敬し、彼らが何を行って何を考えているのかを客観的に分かりやすく表現するドキュメンテーションは、レッジョ・エミリア教育を体現しているものといえるでしょう。3.教育環境レッジョ・エミリア教育を取り入れている施設には、「アトリエリスタ」という美術専門の教師がいます。一つの園につき1人が配置され、プロジェクト活動やドキュメンテーションの作成に関わります。「ペダゴジスタ」という教育学専門家の存在も、レッジョ・エミリア教育における特徴のひとつです。ペダゴジスタは複数の施設を担当しており、週に1回程度訪問する日には、保育者とアトリエリスタとで徹底的に話し合うそう。教育に関してアドバイスをするほか、運営にも関わるそうです。レッジョ・エミリア教育においては、施設のデザインも重要です。レッジョ・エミリア教育の施設には、「ピアッツァ(広場)」と呼ばれる空間があります。イタリアの都市は広場を中心として展広がっており、そこは噴水や市場があって人々が集まるスペースとなっているのですが、レッジョ・エミリアの施設でも同様。たとえばレッジョ・エミリア市のある乳幼児センターでは、ピアッツァは建物の奥にあり、年齢の異なる子どもたちの教室に囲まれています。着替え遊びができるコーナーや「劇場」のコーナーがあるそうです。また、市内の別の施設のピアッツァは、やはり教室に取り囲まれています。着替え遊びのコーナーのほか、合わせ鏡で作られた空間に入って遊ぶ「万華鏡」という遊具もあります。さらに、レッジョ・エミリア教育を取り入れた保育園を日本で経営する、ナチュラルスマイルジャパン株式会社代表取締役の松本理寿輝氏によると、レッジョ・エミリア市の保育園では、閉園時間になると街の人々がワインやチーズを持った人々がピアッツァに集まって会話を楽しむそう。子どもも自然と加わるとのことです。街と保育施設が分断されず、住民と子どもが場所を共有しているのは理想的ですね。レッジョ・エミリアの保育施設にとっては、「アトリエ」も重要です。ここには芸術活動に必要な用具・材料が置かれ、ドキュメンテーションや子どもの作品が飾ってあります。「まるで実験室のよう」と表現する人も。保育施設全体で使われる大きなアトリエのほか、各教室に備わっている「ミニアトリエ」もあります。アトリエには、小石や葉っぱなどの自然物が丁寧に保管されており、子どもの興味・関心を刺激します。日本にレッジョ・エミリア教育の施設はある?さて、ここまで読んでみたら、レッジョ・エミリア教育を取り入れた施設に子どもを通わせてみたくなったかもしれませんね。日本には、レッジョ・エミリアの保育園や幼稚園はあるのでしょうか?実は、レッジョ・エミリア教育の考えを取り入れている施設は都内では珍しくありません。アトリエリスタやペダゴジスタといったプロフェッショナルの確保、ピアッツァの設計など、日本にそのまま輸入するには難しい点もありますが、レッジョ・エミリア教育の基本的な理念を実践している施設をご紹介しましょう。-代沢インターナショナルスクール(世田谷区、渋谷区)「レッジョ・エミリア・アプローチ」を全面に打ち出し、一人一人の個性を尊重することを重視しています。プロジェクト活動はもちろん、ドキュメンテーションも実施。写真・子どもの発言・先生のコメントから成る「ジャーナル」を作成し、保護者が子どもの学習活動を把握できるようにしているそう。また、スクールのコミュニティ形成のため、イベントや課外活動には保護者の積極的な参加を求めています。-まちの保育園(練馬区、港区、武蔵野市)・まちのこども園(渋谷区)上述したナチュラルスマイルジャパン株式会社の運営する、レッジョ・エミリア教育の考えを重視した施設です。アトリエの設置や、外部の人も見られるようなドキュメンテーションの掲示など、レッジョ・エミリア教育の方法論を積極的に実践しています。それだけではなく、施設を開放して保護者や地域住民向けのイベントを開いたり、カフェを併設したりなど、施設と地域コミュニティを一体化させようという姿勢は、まさにレッジョ・エミリア教育の思想を体現したものといえるでしょう。レッジョ・エミリア教育を家庭で取り入れるにはレッジョ・エミリア教育に興味があっても、近くに施設がなかったり、費用がネックになったりする場合もありますよね。そんなときには、レッジョ・エミリア教育のエッセンスを家庭生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?たとえば、プロジェクト活動。休日の過ごし方を、子どもと話し合って決めてみてはどうでしょう。展覧会やワークショップなどの情報が載った冊子やWebサイトを子どもに見せ、どれに参加したいか自分で考えさせるのです。なぜそれを選んだのか、どんな点に興味を持ったのかを説明してもらうのもよいですね。また、以前に出かけた場所の感想を聞いてみて、気に入ったようであれば同じような場所に行ってみると、子どもの興味・関心がさらに広がりそうです。ドキュメンテーションの作成にもチャレンジしてみてはどうでしょうか。ノートやスクラップブックに、子どもが活動しているときの写真を貼り、子どもが発した言葉をそのまま記録すればOK。このとき注意したいのが、ドキュメンテーションは「思い出のアルバム」とは異なるということ。カメラ目線でポーズを取った「記念写真」ではなく、子どもが作品の制作や読書に熱中しているときの写真を選びましょう。ドキュメンテーションはあくまで「探究活動の経過の記録」です。子ども本人や親が見返して「気づき」が得られるよう、客観的に編集することを意識してみましょう。そして家族がいつでも手に取れるよう、リビングなど共有スペースに置いてくださいね。レッジョ・エミリア教育を知る本「レッジョ・エミリア教育をもっと知りたい!」という方には、本を一冊読んでみることをおすすめします。まずは、『驚くべき学びの世界~レッジョ・エミリアの幼児教育~』(ACCESS、2011年)。レッジョ・エミリア市の協力により2011年にワタリウム美術館(渋谷区)で開催された、「驚くべき学びの世界展」の内容がたっぷり詰まっています。レッジョ・エミリア教育のなかで子どもたちの作り上げたアートの美しい写真をふんだんに収録。読者の感性に直接訴えかけてくるような紙面を見ると、それだけでも子どもに対する考え方が変わりそうです。ほかに日本語で読めるものとしては、イタリア語・イタリア文化を教えるダンテ・アリギエーリ協会を創設したアレッサンドラ・ミラーニ氏による『レッジョ・アプローチ 世界で最も注目される幼児教育』(文藝春秋、2017年)があります。日本のプレスクールにおいてどのようにレッジョ・エミリア教育を実践したか、という経験に基づいて書かれたので、日本人の親にとっても共感しやすいのではないでしょうか。電子書籍版もあるので、気になったらワンクリックですぐに読むことができます。***プロジェクト活動やドキュメンテーションからうかがえるように、レッジョ・エミリア教育では子どもを一人の人間として尊重し、自主性を重んじているのですね。「幼児教育にはこんなアプローチもあるんだ」と、新たな視点を与えてくれます。就学前のお子さんをお持ちなら、近くにレッジョ・エミリア教育の施設があるか、調べてみてはいかがでしょうか。(参考)StudyHacker|レッジョ教育Newsweek|The Best Schools In The WorldHowStuffWorks|Google Benefits and Day CareThe Atlantic|Reggio Emilia: From Postwar Italy to NYC’s Toniest PreschoolsReggio Children|Loris MalaguzziReggio Children|Reggio Emilia – City of a Hundred Languages和光大学|レッジョ・エミリア・アプローチとの対話St Joseph’s School|The Hundred Languages of ChildrenJWCPE Repository|レッジョ・エミリアの幼児教育と保育環境愛知江南短期大学|プロジェクト活動を通した子どもの自律性・協同性が育つ過程の検討StudyHackerこどもまなび☆ラボ|イタリアの革新的なアート教育「100人には100通りの考え方がある」個性を大切にするレッジョ・エミリア・アプローチ身延山大学 リポジトリ|レッジョ・アプローチによるドキュメンテーションの実例検討 (長澤市郎先生退職記念号)政策シンクタンクPHP総研|子どもたちがまち中の人と出会える環境を代沢インターナショナルスクールまちの保育園ワタリウム美術館|驚くべき学びの世界展
2018年11月18日今は小学校入学前に平仮名や片仮名をマスターする子が大半で、なかには足し算や引き算、英語ができる子もいるようです。我が子も遅れを取らないように早期教育を行うべき?いったい何歳から始めればいい?そんな焦る気持ちになりますが、誤ったやり方をしないように、まずは早期教育について知っておきましょう!そもそも早期教育って?早期教育とは小学校に入る前から教育を取りいれること。胎児・乳児期に行うものは、超早期教育と呼んだりもします。早期教育を行う機関や家庭で読み書きなどを教えたり、英語やピアノ、スイミングなどの習い事を早い段階から始めることなどです。「2~3歳から始める〇〇トレーニング」や「頭のいい子に育つ〇×式子育て」なんてキャッチフレーズも目にしますよね。0~5歳は脳の神経系が急激に発達するので、この時期から経験させることでその子の能力や関心を高めることが狙いと言われています。ただ、その効果は、実はまだ明確に証明されていないのです。専門家や教育に携わるプロの間でもさまざまな意見に分かれているのは現状です。では、結局どうするのが正解なの?という疑問がわきますよね。判断材料となる、早期教育のメリットとデメリットをご紹介しましょう。早期教育のメリット〇子どもの得意分野を知り、伸ばせるスポーツ、音楽、芸術分野……我が子は何に興味があり、何が得意なのか。幼児期の習い事は、そんなことを知る良いきっかけになります。サッカーやピアノ、スイミングなどを体験させる中で、子どもの得意分野がわかってくるでしょう。おっとりしている性格だと思っていた我が子が、実は負けず嫌いだったなど、意外な発見もあるかもしれません。そして、子どもは楽しみながら自分の能力を高めていけます。〇子どもに自信がつく早期教育や習い事を通し、先生や親に褒められたり、時には失敗や困難を乗り越えたりすることで、子どもは自分に自信をつけていくことができます。また、小学校で習う前に平仮名や片仮名、漢字、足し算や引き算を学んでおけば、最初の段階で授業についていけずにつまずく、ということもありません。「私はできる!」という自信は、その後の学習意欲にもつながってくるのではないでしょうか。〇脳の働きに大きく影響子どもの脳の神経系は0~5歳の時期に最も発達すると言われています。そのため、早期教育を行う機関などでは、好奇心が旺盛で、脳が柔軟な子どものうちに教育を開始して脳を活性化することで将来も優秀な人間に育つ、という考えに基づいて行われています。行っていない子に比べて、高い基礎学力を身につけることができると言えるでしょう。早期教育のデメリット●インプット教育の弊害新しい情報を与えることはとても大切ですが、一方的に何かを教え込むインプット教育を続けていると、子どものやる気がダウンしてしまいます。「お母さんに教えてくれる?」など、アウトプットの機会をはさむことで、子どものやる気も学習効果もアップするようです。●自主性の抑圧早期教育はパターン化され、それに反応するという受け身の学習、訓練が多いと言われています。また、「早くできるように」と親が先回りして無理に教えたりすることも良くありません。子どもの自主性・創造性の領域の発達が抑圧され、受け身的になってしまう危険があります。子どもの自主性を育てるためには、親は過度な口出しをせず、失敗もつまずきも見守る姿勢をつらぬくことが大切です。●親同士の競争になってしまいがち「友達の××君が始めたから」「〇〇ちゃんはもうできるから」と他の子と比較し、子どもに過度の期待を押しつけないように気をつけないといけません。親の方が早期教育にハマり、「もっと早く、もっと正しく」と求めすぎると、子どもは精神的に追い詰められてしまいます。親自身がライバル心をコントロールできるようにしましょう。教育学博士・教育カウンセラーの諸富祥彦氏は、著書の中でこう書いています。早期教育をやるかどうか決めるときは、「お子さんの能力」よりも、子どもと親がいっしょに楽しんでできるかどうかを、真っ先に考えるべきなのです。お母さん自信が「誤りを許せない」完璧主義、「ほかの子と張り合ってしまう」ライバル心を抑えられないようなら、早期教育はおすすめできません。(引用元:諸富祥彦(2010),『女の子の育て方』,WAVE出版.)早期教育を始めるか検討の際には、これらのメリット、デメリットを踏まえた上で、お子さんに必要かどうかを判断するのが良さそうです。“教えない”という早期教育にも注目を「子どもが将来困らないように、できる限りの教育をするのが親の役目」「子どもの学力や将来は親から与えられた教育の質や量が影響する」そんな風潮から、我が子にも幼いうちから何かしてやらなければ、と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、諸富氏によれば、子どもの教育において重要なのは、親が何かを「させる」ことばかりではない、とのこと。余計な手出し、口出しをしないこと、子どもの内的な成長をじっくりと見守るということも親の大切な役割のひとつだと指摘しています。人間には一人でいるときにしか起こらないある種の内面的成長があり、そのため、一人になって自分と対話する時間を持たず、絶えず外界からの刺激に身をさらしてばかりいると、想像力や創造性の発達が妨げられるのだそうです。また、共働きの保護者に向けた役立つ情報を提供している『日経DUAL』の記事内では、早期教育について取材した記者が次のように語っています。脳科学分野の権威である小泉英明さんは、「小さいうちにそういった“不自然な教育”に時間を取られて本来伸ばすべきことがおろそかになる」という状況を懸念していました。知育よりも、子どもの意欲を伸ばすことのほうがはるかに大切で、脳が内側から外側へと進化した人類の進化の順に照らし合わせ、「意欲」や「やる気」が関わる脳の内側をまず鍛えるのが一番なんだそうです。(引用元:日経DUAL|“教えない”早期教育を脳科学者らが勧める理由)様々な考え方がある早期教育。焦らずに、また周りと比べることなく、親子が納得して楽しめるものを探した先にあるのが“答え”なのかもしれません。文/鈴木里映(参考)マイナビウーマン子育て|「早期教育」はどのような教育法?その種類や実践する際の注意点などALL About|早期教育のメリット・デメリット日経DUAL|“教えない”早期教育を脳科学者らが勧める理由諸富祥彦(2010),『女の子の育て方』,WAVE出版ベネッセ教育情報サイト|インプットよりアウトプットで子どもは伸びる
2018年11月13日自分が本当に「言いたいこと」と、実際に英語で「言えること」のギャップは、英語を使おうとすると必ずといってもいいぐらい直面する問題です。そうしたギャップに出会ったとき、皆さんはどうしますか?多くの学習者は「沈黙」してしまいますね。日本語で「えーと」が出てから、ぎこちない時間が流れることになります。または、何とか言い換えようとするでしょう。例えば「終身雇用制度」に相当する英語がみつからないとします。ぴったりした英語は “lifetime employment system” ですが、知らなければ、その意味するところをなんとか伝えるしかありません。“You can work until you get old.”(歳をとるまで働く)のような言い換えをする人もいるかもしれませんね。「コミュニケーション方略」の実態この2つの例は、第二言語習得研究者たちが「コミュニケーション方略」と呼ぶ具体的事例を表しています。「えーと」で沈黙するのは「話題の放棄」という方略です。一方、言い換えて伝えようとするのは「パラフレージング」という方略です。放棄は消極的、言い換えは積極的なコミュニケーション方略になります。ほかにも、このような方略があります。・話題の回避・翻訳・手振りで伝える・相手に援助を求めるわからないからと言って、話題を放棄するのはNG日本人学習者は、英語で表現できないと感じたとき、バツの悪い沈黙をした末に、話題を回避したり、放棄してしまう傾向があります。話題の回避は、ある種の防衛本能から生まれるものかもしれません。つまり、英語で表現できず、間違ったことを話すと笑われてしまうかもしれないと思い、自信のない話題をつい避けてしまうのです。しかし相手は、こちらの思いをそのように解釈してくれるとは限りません。場合によっては「自分と話したくないから、無視している」と受け取られることもあります。相手は、あなたの英語に興味があるのではなく、あなた自身に興味があるのです。そのため、回避や放棄といったコミュニケーション方略は、マイナス効果を生む可能性が大です。そこで話題を回避したいときは、そのことを英語できちんと表現する必要があります。I want to talk about this topic, but I don’t know how to express my ideas in my English.(話したいんだけれど、自分の考えを英語でなんて表現すればいいのかわからないんだ)このように言語化すれば、相手は状況を了解してくれるでしょう。「何も言わなくても、相手は自分の気持ちをわかってくれるだろう」という考えは通じません。「インターアクション仮説」とリスク・テイカー間違ったことを言ってしまったら恥ずかしい、というのは多くの英語学習者の心理です。たしかに、間違いを犯すのはリスクです。しかし、ある程度のリスク・テイカーが外国語習得に向いているといわれます。英語が使えるようになるには、使うしかありません。これは明白です。英語で “Leaning by doing” という言い方がありますが、まさに、活動の中で、活動を通して、英語の運用能力を身につけていくことが重要なのです。子どもが母語の運用能力を身につける際にも、他者とのやりとりが鍵となりますね。言語習得は、常にやりとりのなかで進行する。そして、この母語習得のありようは、第二言語習得の場合にも、基本的には通用する。そう考えるのが「インターアクション仮説」です。学習者が実際に英語を使うことを通して、自分の言っていることが相手に通じたり、通じなかったりという経験をするでしょう。それは、相手との共同作業の中で行われる経験です。このような形で、実際に英語を使いながら、英語力を高めていくのです。英語を使う現場に、試験の「減点主義」を持ち込まないで仮にインターアクション仮説が正しいとした場合、「誤り」に対する考え方を変えなければなりません。英語で話そうとすれば、文法なり語彙なり発音なり、何かしらのミスをしてしまうもの。そして間違いは一種の「スティグマ」のようなものとして捉えられ、恥ずかしいという感覚を呼び起こします。「できることなら、ミスなく英語を話したい」。そう考えることは理解できます。しかし、間違うことに過剰反応することで、英語を使う気持ちが削がれてしまうと本末転倒です。学校では、間違いは減点の対象になります。英語などの試験では、65点や70点のように点数がでます。テストでは、それも仕方のないことです。しかし、学校における「減点主義」というものを、英語を使う現場に持ち込むことは正しくありません。子どもには「もっと間違って前進しよう」と伝えてほしいよく、このような「励まし」のコトバを耳にすることがありますね。Don’t be afraid of making mistakes.(誤ることを恐れるな)しかし、このコトバの背後には「間違いを犯すことは怖れの対象になる」という前提があります。それよりも、Make more mistakes and make progress.(もっと間違って、前進しよう)というべきです。何か新しいことをするには、試行錯誤はつきものです。試行錯誤を通して、英語は熟達するのです。特に自然な会話では、誤りに対して寛容なもの。言い間違いがあれば、言い直せばよいのですから。これはお子さんの英語学習を支える上で、親御さんに特に意識してほしいポイントです。たとえお子さんが間違った英語を使ったとしても、決してミスを責めないでください。英語を話す上で、間違いを犯すのは悪いことだと子どもに教え込むことで、将来「話題の放棄」や「話題の回避」をはじめとした、消極的なコミュニケーション方略をとる英語学習者に育ってしまいかねません。そうではなく、まずは英語で表現することに挑戦する姿勢を褒めてあげましょう。英語を使って相手と繰り返し話すうちに、次第に英語力を高めることができるのですから、心配はいりません。間違いは、前進のもと。成功のもとなのです。
2018年11月02日英語や体操に赤ちゃんを通わせるママは少なくありません。しかし実際に始めるためには、何をいつから始めればいいのか、わからないですよね。そこで今回パピマミ編集部が、赤ちゃんの教育をいつから始めればいいのか紹介していきます。超早期教育はいいことなのかどうか英語教育は一般的に幼児期から始めるケースが多く、早期教育と呼ばれています。そのため1歳〜3歳の赤ちゃんへの教育を始めることを超早期教育 と言い、赤ちゃんの才能を開花させる試みとして話題を集めています。しかし赤ちゃんへの超早期教育は、才能開花や専門的な技術の体得 、語学力を身につくなどのメリットがある反面、弊害も指摘されています。例えば、親の過度な期待へのストレスや与えられる環境に慣れへの受け身の姿勢など、子どもの将来にデメリットな部分も。ただ、赤ちゃんへの教育が決して悪いというわけではないので、弊害があることを理解しながら検討する ことが大切だと言われています。半年以上経過したころがおすすめされる理由赤ちゃんの教育はいつからがベストなのか。例えば、英語教育のように語学に関する教育は、6か月から8か月の間がいいと言われています。なぜなら、赤ちゃんの耳はおよそ10か月から1歳で、英語のLとRの違いの聞き分けられる からです。語学を学習する能力が、非常に高い状態と言えます。つまり、1歳より前に英語教育などの語学に力を入れておくと、日本語はもちろん英語やほかの語学も大人よりも適切に身につけられるでしょう。ポイントとしては、あくまでコミュニケーションの一環として英語などの語学を身につけさせる という点で、大人が日常的に赤ちゃんに語り掛けることによって学習しやすいとされています。実は胎児の頃からでも教育ができる一般的に赤ちゃんへの教育は、生まれてから行われるものだと考えられています。しかし、実は生まれる前から実践できる教育 もあります。胎児である赤ちゃんでも、6か月頃から脳が発達すると考えられています。お腹の赤ちゃんに向けてクラシックを聞かせる 妊婦さんは少なくありません。これも、一種の早期教育の一つだと考えられ、発達していく脳に心地よい刺激を与えて、より活発な成長を促しているのです。月齢や成長に見合った教育を検討することが大切他にも、赤ちゃんの教育をいつから始めるかの指標に、赤ちゃんの月齢や成長に見合ったタイミングがあります。赤ちゃんは、月齢とともに理解できる情報量が増えていきます 。そのため、早い時期に教育を始めないとストレスにる可能性があります。月齢に伴ってどのようなことができるようになるのか、理解が可能となるのかを踏まえた教育を実践していくことが効果的です。ただ、あくまで月齢に伴って理解できる内容は目安なので、その内容には弱冠の個人差があると考えられています。赤ちゃんそれぞれの成長速度も踏まえながら、実践できる教育の内容 を検討していきましょう。まとめ赤ちゃんへの教育は、お勉強ではなく脳の活性化を支援する手段です。赤ちゃんへの教育を始めるタイミングは、生まれてからであればその成長速度や月齢に合わせましょう。ただ、早期教育のデメリットなども理解した上で徐々に教育できる内容を検討するべきです。●文/パピマミ編集部
2018年10月23日ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事 「日本の義務教育で本当に教えて欲しいことは? 夫婦で話し合ってみた」 で、日本の義務教育に関するアンケートを実施。「義務教育で今後重視してほしいと思うこと」「今の義務教育で見直した方がいい(減らしてもいい)と思うこと」について、さまざまな意見が集まりました。■“お金”にまつわる社会の仕組みを教えて!2020年度から小学校でのプログラミング教育、英語の必修化が始まります。パパやママは、子どもたちが自分たちの小学校のときとは違う教育を受けることに不安や期待を抱いているのではないでしょうか。ちゅいママさんとご主人も、これを機に「義務教育」について話し合ったそうです。おふたりがまず「義務教育で今後重視してほしいと思うこと」は、ずばり “お金” のこと。お金は貯金するだけでなく、「増やす」「活用する」方法もあるんだということを教えてほしいということで、それに共感するコメントや、税金や年金といった“お金”にまつわる社会の仕組みについて「教えてほしい」という意見が多数集まりました。社会の仕組みについて、しっかり学習すべきと思います。給料をもらうと、いくら、どこに、なぜ納税するのか。働き方、正社員と派遣社員、自営業の仕組み。年金や保険制度の意義、どんな場合にどのような社会保障があるのか教えてほしい。お金、税金、社会保険などなどの社会の基本的な仕組みを知らない人が多すぎる。確定申告(自分の税金の計算)くらい自分でできるようになるべき。FPの勉強内容を授業でやってほしい。政治についても、若い意見がより反映されやすいように選挙に行く姿勢を養ってほしい。性についても、生理が始まる頃から教えるのではなく、保育園、幼稚園から男女の違いを教えるべき。知ることが自分の身を守る事になると思うから。■多様性を認めないと、世界から遅れていくちゅいママさんご夫婦からは、「自分の意見を自分で考えて述べる」教育をしてほしいという意見も。これにも賛同の声が挙がり、 “ディスカッション” や “ディベート” を積極的に取り入れてほしいとのコメントが寄せられました。●ディスカッションと、働くことディスカッションは、自分の意見を持つこと、発信することの大切さ、さらには協調性や気配り、視野を広くもつ重要性を学べると思う。応用編でディベートも取り入れるとおもしろい。働き方について。まずは働くことの意味、働き方の選択肢、マイナーな職業についてなど小学生から取り入れてほしいです。マイナーでも生活を支えているお仕事も早くから知ってほしい。●性教育日本では、恥ずかしい事として隠してしまう傾向がある。でも、小さなときから性に関してオープンにして、きちんと知り理解する機会があれば、性の問題や不妊治療、望まない妊娠・中絶などで苦しむ人たちが今より少なくなるのでは? と思う。●人権・権利の大切さもっとかみ砕いて分かりやすく教えて欲しいです。いじめも、性犯罪も、暴力も、差別も、すべて相手の人権・権利を軽視・無視した結果起こるものだと思うので。相手を尊重することの大切さを具体的に伝えて欲しいです。●多様性を認める「みんなと同じが良い」という風潮、日本にはありますよね。多様性を認めないところに日本という国が他の国に遅れをとり、伸びていかない理由があると思います。その子らしさを認め、それを伸ばすような教育を。そして平均的に良いよりも、何か得意なこと、好きなことを見つけ伸ばすような教育が良いと思います。●インターネットリテラシー(インターネットを正しく使うための知識、能力のこと)子どもたちは生まれたときから当たり前のようにある世界。親が思ってるより子どもたちはネットの世界を自分たちでも使いこなすけど、それに伴うリスクなどは無知な子どもが多いと思います。だから学校でインターネットを使ったたくさんのメリットやそれにまつわる良くないことも教育していってほしいと思います。●交渉能力アクティブラーニング、生徒が能動的に学べるような授業を行うこと。●環境問題使い捨てが主流になりつつあるけど、その先を見据えて使い捨てているのか。もっと積極的に環境問題を取り上げて欲しい。そして、教育するべき問題だと思う。未来を生きるのは自分たちだから。親は未来の環境はどうにもしてあげられない。■「英語」「プログラミング」「道徳」は必要ない?一方、「今の義務教育で見直した方がいい(減らしてもいい)と思うこと」についてはどんな意見が集まったのでしょうか。「見直してほしい教科」としては、2020年に新たに導入されることになる「英語」「プログラミング」、そして本年度から新たに教科化となった「道徳」に関しての意見が集まりました。●道徳の授業・違う意見を考える人をあぶりだして、弾くことにしかならないと思う・自分の意見を出したら先生からおかしいと言われ認められなかった。道徳の授業は、大人の考えの押し付けだと思う。・核心を教えない、上っ面だけの道徳の時間。学校の先生ではなく、ちゃんと心のスペシャリストを呼んで教えさせてほしい。●英語・数年先には機械が簡単に翻訳して話してくれる。それより自国の文化や習慣、言葉遣いは必須であり、自国を紹介できないのに多国語を喋れるだけになっても意味はない。・漢字学習ですら覚えるの大変なのに、なぜ英語までさせるかわかりません。・ムダな日本語英語習わせなくてもいいと思う。そんなのでは身につかない。いまの時代、言葉が通じなくても機械が何とでもしてくれる。他にすべき事を伸ばすべき。・英語のゲームや歌などはお遊び過ぎてまったくもって時間のムダ。●プログラミング・プログラミングは、教育する側の体制が整っていないなら、時期尚早かと。そもそも学校の先生、プログラミングの授業できるんですか?・子どもが大人になったら全然違う言語や仕組みになっていそうなので、役に立たないのでは?・義務教育でしなくてよくないですか。選択肢を与えて各々やりたい子に興味ある分野を深く学ばせたらいい。・いま習っても、習わなくてもパソコンはいつかは使えるようになる。パソコンなどのハード面に投資するのももったいない。その費用と時間を貧困対策や教育格差解消に使って欲しい。●計算・解き方がわかれば電卓つかっていいと思う。筆算ができるようになるメリットって?・計算するだけの宿題は不要英語教育を必要ないと考える人の根底にあるのは、「正しい日本語を使えるようにすることの方が大切では?」という意見が多くあるように思えます。またAI化が今後ますます進むことを考えたときに、コンピューターが得意とする分野(計算、翻訳を含む英語)に力を入れたり、暗記させるよりは、自分の考えを言えるための力やその土台となる国語力を育む教育をしてほしいとするコメントを多くみかけました。意見がかなりわかれたのが、歴史。「必要ない」とする人、「日本の黒歴史も教えるべき」とする人、「世界の国からみた日本の歴史を教えてほしい」など、意見がかなりわかれました。■個性をつぶす日本の教育方針を見直してほしい学校の教科だけではなく、勉強や学校の在り方から日本的教育方法など、大きな視点での意見も集まりました。みんな同じ、みんな一緒を重視する教育をやめるべき。海外の飛び級制度のような、個人の能力に合わせて教育を受けれるようにしてほしい。多様性の受け入れにもつながる。個性が認められる社会を作るきっかけにもなり、いじめも減る。「先生に注意されるから」、「みんなそうだから」、「集団生活を学ぶ場だから」、「何でかわからないけど決まりだから」と、いまだに個性をつぶす教育が横行している点は、早急に見直した方が良い。通知表も、他人の評価ばかり気にする子になってしまうから自己評価表にするべき。学力テストでの学力の差別化、子どもの能力の数字化はやめてほしい。授業のほとんどがただのテスト勉強に。過去問題をただ単にたくさんやった子が点数取れるテストなど意味がない。宿題は、時間がない先生が採点に忙しいだけ。宿題よりもっと家族や友人や地域で育む時間など大切なことがある。失敗してもいいって教えて欲しい。子ども自身の人生や自分自身の歩み方についての勉強や学びが、本当に少ないなと思います。教科書どおりに学ぶのではなく、子ども自身が興味があることを伸ばしつつ、それに基づく勉強もしっかりすればいいのかなもしれないなと思いました。好きなことや、やりたいことを摘み取ってしまったら悲しいし、何より時間がもったいないなと思います。それなら、もっと遊ぼうよ!と思ってしまいますね(笑)小学校でも留年させてほしい。教育を受ける権利。理解してから進級してください。分数を理解してない大人、人生損してるよ!学校は、足並みを揃えすぎ。はみ出た子どもを気にしすぎ。学校側から管理しやすいというのはわかるけど、人は人、自分は自分です。ほかに、校則や服装、生活指導といったルールの見直しを訴える声や、「1クラスの生徒数を少人数にして手厚い対応ができるようにしてほしい」といった意見も出ました。日本の平等教育とは、「同じ内容を一斉に教える」という一斉教育が主流で、そこには「理解している」は含まれていないこともあります。しかし海外などで考える「平等」とは、「ここまでは理解させて上の学年に行く」というもの。日本ではほとんどない留年も、海外ではあるとされています。「本当の教育とはなにか?」親自身も今後ますます考えていかなければいけない時代なのかもしれませんね。■パパママが望む“義務教育”のあり方とはアンケート結果を見てみると、パパやママによって義務教育に“重視してほしい”点、そして“減らしてもいいと思う”点はさまざまでした。かつて自分が学校で学んだことがどれだけ“今”に役立っているか。逆にどんなことを学校で学びたかったか。そんな経験を踏まえてパパやママが望むのは、教科というよりも、生きる力…、“将来子どもが生き抜くための力”を養ってほしいと思っているように感じました。必修科目が増え、今後どうなるかわからない点もありますが、学校、先生、地域、そして家庭でうまく連携を取りながら、子どもたちの豊かな成長を促していければいいですね。Q.「義務教育で今後重視してほしいと思うこと」についてのご意見をお書きください。回答数:184Q.「今の義務教育で見直した方がいい(減らしてもいい)と思うこと」についてご意見があればお書きください。回答数:159アンケート集計期間:2018/9/21~9/25ちゅいママさん記事で使用したデータ: 「こんな教育をしてほしい! 親が望む義務教育でやってほしいこと【パパママの本音調査】 Vol.298」
2018年10月18日早めの幼児教育を!街に出かければ、幼児教育を専門にしている塾があるほどです。でも塾に行かせるほどでもないし、私たちは何をしたらいいのやら…と悩みますよね。誰かに相談するにも、ママ友もいないし、思い悩んでしまいがち。今回は、そんな0歳児から出来る教育方法をパピマミ編集部が紹介していきます。絵本の読み聞かせは0歳からの赤ちゃん教育絵本の読み聞かせって教育なの? と思われるかもしれません。しかし0歳の赤ちゃんでも、きちんとした教育のひとつになります。というのも、読み聞かせにはさまざまな効果があります。まず赤ちゃんにとってママの声や温もりを感じる精神的な発達を促します 。赤ちゃんにとってママの声は安心しますから、たくさん読んであげてください。絵本を持っていなくても、保健所の乳児健診のときに絵本を貰ったり、図書館でお子さんの月齢にあった絵本をレンタルできます。月数の浅い赤ちゃんは、内容を理解しづらいかもしれません。しかし、読み聞かせてあげることが何より大事なのです。子育て支援センターは大事な教育の場子育て支援センターは、赤ちゃんと何をしたらいいか分からないママたちの学校 でもあります。施設によって保健師さんや看護師さん、栄養士さんに相談できます。もちろん、ママの学びの場だけでなく、赤ちゃんの発達に繋がることがあります。他の赤ちゃんに触れると、観察力や感情の発達にも繋がります 。月数の早い赤ちゃんの行動を真似してみたり、たくさんの人たちに囲まれてみたり。我が子の成長を一緒に楽しみましょう。支援センターにあるおもちゃは、消毒されていたり安全な物ばかりなので子供たちもたくさんの物に触れられます。開催されているイベントの多くは、ママだけじゃなくパパも参加できるので近くの施設をチェックしてみてください。0歳の赤ちゃんだから出来るリトミックの教育法「リトミック教室」を知っていますか?リトミックとは、スイスで生まれた音楽の教育法 です。音楽に合わせて手遊びをしたり踊ったり、音を鳴らしてみたりと、家ではやりづらいことを行います。もちろん、お友達を作って一緒に楽しめますし、パパも参加できます。楽しみながら音楽に集中すれば、豊かな表現力が養われます。踊りにもメリットがあり、基礎体力やリズム感を身につけられます。また自分とは違う他人の表現力を感じられると、他人を受け入れる精神も身につき、友達も作りやすくなります。リトミック教室に通うと、大人になるにつれて必要な精神力と体力を養える のです。教室によって雰囲気ややり方も違うので、まずは近くの色々な教室を覗いてみましょう!0歳の赤ちゃんは家の中での生活が教育の場になっている赤ちゃんは、家の中の生活でも成長に繋がる経験 をたくさんしています。まだ新生児の赤ちゃんは、目が見えなくてもママやパパの声、ママのおっぱいの味、洋服の肌触りや沐浴の水の触り心地を理解しています。そのうち目がはっきり見えてくるようになると、いつも置いてある家具やおもちゃに興味を持ったり、思考力や感情にも変化 をもたらします。離乳食が始まると食べ物の存在や味覚を認識し、もっと赤ちゃんの世界が広がっていきます。ハイハイを始めて色んな場所に狙いを定めて移動することや狙ったものを手で掴むこともまた成長の過程では必要なこと。優しい目で見守るだけで、赤ちゃんは勝手に成長 していきます。まとめ赤ちゃんの教育は他にもたくさんあります。0歳から海外生活をすれば2カ国語を難なく話せます。0歳から出来ることは無限にあり、子どもの可能性が大きく広がります。0歳からの教育を重視するママもどんどん増えてきて、今では0歳から当たり前のように習い事をしています。ぜひ、考えてみてください。●文/パピマミ編集部
2018年10月16日いま、教育資金は「情報戦」です。たとえば、教育関係の公的な助成・補助金は、申請するからこそ、もらえるお金。申請しなければ、もらえません。また、いまや大学は、返さなくていい給付型の奨学金をこぞって増やしている時代です。これらを「知っている」のと「知らない」のでは、大違い! 充実してきた教育支援制度の情報を、教育資金に詳しいファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんにピックアップしてもらいました。【「教育費どうしようかな?」と思ったら】 第1話 “情報格差”で、子どもの進路に影響が出る!? 第2話 普通の進路でも、老後破産する!? その落とし穴とは 第3話 児童手当が大学資金に! “いつの間にか貯まる”教育資金ワザ ■低所得のひとり親家庭に給付するお金児童扶養手当死別や離婚などで母親または父親、父母がいない場合は祖父母などひとり親家庭で18歳未満の子どもを養育している人が、低所得の場合にもらうことのできる手当です。受け取れる額は、「養育している子どもの人数」と「親の収入(所得)」によって違い、とても複雑なので、詳細はお住まいの市区町村窓口に問い合わせをすることが大切です。申請をした後、1~3ヶ月程度の認定審査があり、認定日の月の翌月分から支給が開始されます。■幼稚園の月謝、入園費の補助私立幼稚園就園奨励費補助金私立幼稚園に通う場合は、ぜひ「私立幼稚園就園奨励費補助金」の活用を!国が自治体に依頼している補助金制度で、満3歳児から5歳児(年長)までの月謝と入園費を対象に受けることができます。きょうだいの人数、年齢、親の収入(住民税の額)、そして住んでいる自治体などで補助金の額は異なります。なお、千葉県野田市のように公立幼稚園に通う世帯にも助成しているところもあります。一方で市区町村によっては制度がない場合や国の基準よりも厳しく設定しているところなど助成額も異なるため、まずは自治体に問い合わせをしましょう。■高校の授業料の無償化高等学校等就学支援金(国の制度)家庭の所得に応じて、高等学校の授業料が支給されるシステムです。現金で直接、生徒や保護者が受け取れるというものではなく、学校設置者(学校法人など)が生徒本人に代わって受け取り、授業料と相殺されます。申請書類は、入学時は4月に、継続して支給を受ける届け出手続き関係は6月~7月頃に高校から配布されます。ただし、モデル世帯(給与所得のみの夫婦・16歳以上の高校生一人・中学生一人の4人世帯の例)で言えば、年収約910万円以上になると就学支援金は受けられません。■返さなくていい奨学金!?今回の取材で、筆者が一番驚いたのは、「返さなくていい奨学金」が増えていること。そのなかでも、最近の一大トレンドとなっているのは、「予約型」の奨学金です。これはおもに地方からの受験生が対象で、受験前に申し込み、合格したら支給をされる奨学金のことです。申し込みは、前年度の秋のことが多く、それゆえ「予約型」。つまり、現役生の場合は、この情報を「知っていて」、高校3年生のときに応募しておかなければなりません。現在、多くの大学は、予約型の奨学金を設けています。●早稲田大学「めざせ! 都の西北奨学金(予約型)」半期(春学期)の授業料が免除。●慶應義塾大学「学問のすゝめ奨学金(予約型)」地方の新入生500人に年額60万円~90万円を卒業まで支給します。国立大学でも、たくさんの奨学金給付があります。たとえば、一橋大学の「一橋大学学業優秀学生奨学金制度」では、前年度にとくに優秀な成績を収めた学部生12名以上に月8万円(年96万円)を毎月送金します。支給は1年間限定ですが、親の年収制限を設けるなど家計の経済状況は加味されません。奨学金といえども、返済義務があるものは、大学を卒業した途端、数百万円もの借金を背負うもの。返さなくていい奨学金を上手に活用することで、親の家計への負担を減らし、子どもの進学に役立てることができます。そんな時代がやってきたのは、喜ばしいこと。みなさんに制度を知ってもらい、活用して欲しいです。いかがでしたか? いつの時代も、「わが子にできるだけのことをしてあげたい」というのは、当然の親心。けれども、先行き不透明ないま、教育資金作りに不安を感じる人も多いことでしょう。この連載が、教育資金の「情報格差」を解消し、前向きな教育資金作りの第1歩を踏み出すキッカケになるとうれしいです。■今回のお話を伺った竹下さくらさんのご著書 『「教育費をどうしようかな」と思ったときにまず読む本』 竹下さくら著/日本経済新聞出版社 ¥1,500(税別)竹下さくらさんファイナンシャル・プランナー(CFP)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。慶応義塾大学商学部にて保険学を専攻。卒業後、損害保険会社・生命保険会社の本店業務部門等を経て、1998年よりFPとして独立、現在に至る。主に個人向けのコンサルティングに従事し、講師・執筆活動なども行っている。
2018年09月29日前回、ごく普通の家庭が「知らぬ間に陥りがちな2つの落とし穴」についてファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんに教えていただきました。【「教育費どうしようかな?」と思ったら】 第1話 “情報格差”で、子どもの進路に影響が出る!? 第2話 普通の進路でも、老後破産する!? その落とし穴とは 第3話 児童手当が大学資金に! “いつの間にか貯まる”教育資金ワザ 第4話 「もらえる」教育費がトレンド! 充実の教育支援制度を活用するには -->落とし穴に落ちないためには、教育資金は、あらかじめ資金計画を立て、長い時間をかけてコツコツと計画的に準備する必要があります。今回は、具体的な教育資金づくりについてお話しを伺います。■児童手当が大学資金となる「教育資金づくりで大切なことは、子供が小さいころからコツコツと積み立てることです」(竹下さん)。そのための軍資金として心強いのが「児童手当」です。児童手当から受け取れる額は、次の表のとおりで、0歳から15歳までの総額は、198万円(※)にもなります。まさに、「ちりも積もれば山となる」ですね!大学進学に合わせて備えておきたい額は、国公立・自宅通いケースの学費総額をもとに200~300万円が一つの目安と言われていますが、児童手当を積み立てるだけで、この最低ラインは賄える計算となります。※児童手当の0~15歳までの総額198万円=15,000円×12ヶ月×3年+1万円×12ヶ月×12年:第1子、第2子の場合の例。一人あたり。▼児童手当の対象年齢と支給額■児童手当は、さかのぼってはもらえない!児童手当で覚えておいて欲しい注意点は、「申請が遅くなった際、その分をさかのぼってはもらえない」ということです。子どもが生まれた場合は、出生届が受理されて初めて、児童手当の申請を市区町村の役所が受理する流れになっています。ですから妊娠中に必要な書類などを役所の窓口やホームページなどで確認し、出産後は速やかに申請することが大切です。出産直後のママが動くことが厳しい場合も多いので、申請手続きの流れをパパと一緒に、シミュレーションしておくと良いですね。 ■「学資保険」はなぜおすすめなのか教育資金づくりの「はじめの一歩」は、児童手当を軍資金に、家計とは切り分けて積立てを始めることです。その手段として、おすすめしたいのが「学資保険(子ども保険)」です。「マイナス金利の影響もあり、最近お得度が下がり気味ではありますが、根強い人気が続いています。理由はおもに3つあります」(竹下さん)。▼学資保険の魅力3つ魅力その1確実に教育資金を準備できる安心感がある学資保険は、親の死亡時には以後の保険料支払いが免除になった上で満期金がうけとれる“保険ならでは”のしくみがあるプランが人気です魅力その2税制優遇がある満期などで受け取るお金は一時所得扱いになるので、増えて得した額が50万円を超えなければ実質的に非課税です。預貯金で積立した場合、得した額の約20%は税金として源泉徴収されます魅力その3子供のお金として色づけができる家計が苦しくなったり、住宅ローン返済が滞りそうになった時でも、学資保険は「取り崩しにくい心理が働く」と言われています出典: 「教育費をどうしようかな」と思ったときにまず読む本 より一部抜粋筆者としては、学資保険は保険商品ならではの「強制力」が大きな魅力だと感じています。有無を言わさず(←ここ、とても大事です)、自動的に指定口座から保険料が振り替えられているので、最初から「そのお金が無いこと」で生活する習慣がつきます。ですから、「いつの間にか貯まっている感」があるのです。■学資保険を選びときにチェックすることどの学資保険を選ぶか? というときに最初にチェックしたいのは、「返礼率」です。返礼率とは、支払った保険料に対して、受け取れる保険金の割合を示す率。たとえば、返礼率105%だったら、保険料を100万円支払えば、合計で105万円受け取れるということになります。ちなみに、これだけおすすめしておきながら、筆者の学資保険デビューは、長男を出産した1年後(汗)。初めての出産後、慣れない育児で手一杯になってしまい、教育費のことまで頭が回りませんでした。いまは、妊娠中から入ることができる学資保険も増えているので、プレママ時代に、学資保険のリサーチ&契約しておくのもアリだと思います。学資保険の注意点としては、途中で解約すると、ほぼ間違いなく損をする点。その時点の解約返戻金(解約することで戻ってくるお金)は、それまで支払った保険料より少なくなるのが通常です。確実に満期まで続けられるよう家計に無理のない保険料での利用が無難です。■「低解約返戻金型終身保険」vs「学資保険」最近は、保険ショップで「学資保保険に入りたいのですけれど」と相談すると、低解約返戻金型終身保険をすすめられることが多くなっています。低解約返戻金型終身保険とは、一生涯を保障する生命保険である「終身保険」の一種です。この終身保険を、適当な時期に解約して、解約返戻金を教育資金にあてるという使い方をします。この保険について、メリットとデメリットを整理しておきましょう。▼「低解約返戻金型終身保険」のメリット①教育資金として現金化できるタイミングを選べる「学資保険」が満期日(18歳の誕生日など)まで現金化できないのに対して、この保険であれば、保険料払込期間を経過していれば、いつ解約しても、ほぼ損をしません。たとえば、AO入試や推薦入試で合格すると、高校3年生の秋には入学金を支払う必要があり、お金の工面に困ることも考えられます。②親にもしものことがあった場合の死亡保障が大きい「親の死亡保障確保の点から言えば、同じ保険料の学資保険に入るよりも、死亡保障額が大きいので、費用対効果が高いです」(竹下さん)▼「低解約返戻金型終身保険」のデメリット保険料払込期間中に解約するとペナルティが大きい保険料払込期間とは、保険契約者が保険料を支払う義務がある期間で、保険契約を結ぶ時の条件として定められています。最初に取り決めをするので、あとから保険を見直すとペナルティが大きく、少ししか解約返戻金を受け取ることができません。「低解約返戻金型終身保険の利用は、家計に無理のない保険料水準が大前提で、しくみをしっかり理解できる保険中級者なら、視野にいれて検討するのも一策です」(竹下さん)■今回のお話を伺った竹下さくらさんのご著書 『「教育費をどうしようかな」と思ったときにまず読む本』 竹下さくら著/日本経済新聞出版社 ¥1,500(税別)竹下さくらさんファイナンシャル・プランナー(CFP)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。慶応義塾大学商学部にて保険学を専攻。卒業後、損害保険会社・生命保険会社の本店業務部門等を経て、1998年よりFPとして独立、現在に至る。主に個人向けのコンサルティングに従事し、講師・執筆活動なども行っている。
2018年09月28日英語力“ほぼゼロ”の娘と母、第2のふるさとオーストラリアを巡る旅(別名、英語コンプレックス克服の旅)では、ホームステイ・ファームステイ以外に、ちょっとしたチャレンジをさせてみることにした。はじめてのおつかい?自分で買い物に挑戦!今回の旅で子どもにぜひ挑戦させてみたかったこと、それは「自分で買い物をすること」。娘たちは過去の旅行で、機内食の注文やトイレの場所を聞くことには慣れていた。その次のステップに駒を進めておきたかった。旅の2日目、タイミングを見計らって「ちょっと、自分たちで買い物しておいでよ」と、長女と次女に話しをしてみた。…え?という表情の2人。しかしそこはわが家のチャレンジャー、「できない」とは言わないのである。“何でも挑戦してみよう!”というのが、長女のスタンスだから。はじめての買い物はメルボルン、サザンクロス駅構内のパイショップで、ビーフパイとカプチーノを買うミッション。私は少し離れたところで見守ることにした。カウンターにはアジア人女性(どうやら日本人らしい)。はじめてにちょうどいい。「恥ずかしがらずに英語で注文してごらん。きっと大丈夫だから」と背中を押した。「Can I have a beef pie?」(私には聞こえないが、そう言ったのだろう)やさしく笑顔で対応してくれたお姉さん、おかげで無事にミッションを完了(お姉さんありがとう!)。パイとコーヒーを手に、ニコニコ顔で私の元に戻ってきた。ここで自信を得た長女は、その後何度もひとりで買い物に行くようになる。露天でクレープを買ったり、売店で水を買ったりと、着実に小さな成功体験を重ねていった。「自分でできた!」「英語が通じた!」という喜びと自信は、この旅で一番の収穫だっただろう。彼女の後ろに続く妹たちにも、よい刺激になったに違いない。Busselton Jettyバッセルトン桟橋の売店にて。優しい対応と笑顔がうれしい「キャンディースタンド」で買ったブロックのグミ現地の小学校訪問「子どもたちがオーストラリアと日本の小学校の違いを知りたがっているんだけど、小学校の見学ができないかしら?」現役教員でもある、オーストラリア人のママ友Bさんに連絡を取ったのは出発の1カ月前。駐在中の先輩のお子さんが同じ小学校に通っているということもあり、地域で一番大きな公立小学校を見学する機会に恵まれた。校内唯一の日本人の女の子。引っ越してきてまだ1年経っていない彼女が先導、校内を案内してくれた。娘たちは英語オンリーの学校にすっかりなじんでいる彼女の姿に、まず驚かされていたようだ。クラスルームとは別に、外国人や発音が苦手な子たちが発音を学ぶ特別の教室がある。校内の壁にはカラフルな絵、広いグラウンドは芝生。空間も広いし、のびのびしている。日本の学校とは違う雰囲気に、娘たちも興味津々。グラウンドの隅に見える、立派なアスレチックコーナーは新設されたばかり。「木に登ったり、大きなタイヤを飛んだり、体全身を使って遊ばせることで、子どもたちは危険を知るし、自分の限界も分かってくるんですよ」と先生。こういう場所と機会を子どもに与えることも大切なのだと話してくれた。その他、校内専属の歯医者や、売店など、日本とは違う様子に「オーストラリアの学校、おもしろいね。いいな~」と娘たち。東京のマンモス校、地方の小さな学校の両方を知る娘たちに、これもまた新しい刺激となったようだった。長女の英語コンプレックス、その後…オーストラリア東部と西部の4都市、友人を巡る2週間の旅はあっと言う間に終盤を迎える。旅の最終日は三女のリクエスト、パース動物園。広くてゆったり、木陰が多くて歩き易くて快適。夏休みの自由研究で有袋類について調べた三女は、念願のコアラに会えただけでも大満足だった。カメラ目線のコアラの赤ちゃんその後、パースに住むママ友宅を訪問。大きくて新しいお宅に、オーストラリア流(イギリス流)の素敵なティータイムのセッティング、庭にはトランポリンも!「すごーい!素敵!」と、ワクワクを隠せない三姉妹。姉妹同士ということもあって、その後も違和感なくレゴフレンズで遊ぶ女子。どれどれ、と様子を見に行くと「お母さんはあっちへ行っといて~。ここは子どものゾーンだから!」あれほど私の通訳を必要としていた娘たちが、“あっちへ行って!”と言うのだ(驚)!「アイスクリーム?」、「イェス、プリーズ」、「サンキュー」、「ヤミー」など、知っている単語を発して遊んでいる。三女は思いっきり日本語だったが…しっかり遊びに混ざっていた(笑)。その姿に驚くやら、微笑ましいやら、うれしいやら。さようならのとき。レンタカーの中から手をふり、大きな声で「バイバ~イ!」と娘たち。それに応える「Bye!!Take care!」。たった数時間だったが、子どもたちの心が通じていたことが感じられ、うれしかった。空港までの車内で次女が「あー、楽しかった!」と満足そうな顔をして言った。「でも英語が話せたらもっともっと楽しいだろうな~」。「私、英語やろうかな…」ボソッと言ったのだ。この旅では長女の後ろにくっつき、手応えがあるのかないのか分からなかった次女が、自らやる気を表明したことに驚いた。英語コンプレックスを持っていた長女はというと、帰国後すぐに今回の旅で感じたことを紙に書き、私に見せてくれた。「これまで見てきたものと世界が違って見えた」、「自分で買い物をして、勇気がわいた」、「もっと英語を話せるようなって、お母さんたちの会話に入れるようになりたい」などと、ポジティブな言葉が並んでいた。そして最後に「この思い、この感覚を絶対に忘れたくない!!」と。彼女の英語コンプレックスは、いつの間にかどこかに消えてしまったようだ。ようやくやる気になってくれたか!と、心でガッツポーズをしたのは言うまでもない。今回の滞在でよかったのは、言葉に不安がありながらも“小さな成功体験を重ねることができた”ことと、友人・知人と多くの時間を過ごすことによって、“言葉の壁を越えられた”ことにあるだろう。友だちと楽しく遊びたい、大切な人に想いを伝えたいという気持ち、それこそがコミュニケーションの原点だから。9月から英語の勉強を本格的にスタートすることにした長女と次女。小6と小4でやや遅いスタートではあるけれど、やる気になったときが始めどき。親の私も気持ちを新たに、子どもたちの英語学習に付き合おうと決心したところである。おっと、もう1人を忘れてはいけない。小1の三女だが、彼女は特に変わらず、「あー、オーストラリア楽しかった!」といつも通りマイペース(笑)。ま、楽しんでもらえたなら何より。いつ彼女がやる気になるのか、今後を楽しみにしておくことにしよう。
2018年09月23日英語学習は小学校での英語の授業のみ。英語力“ほぼゼロ”のわが家の三姉妹は、学習意欲が低いわけではないのに、英語に関してはなぜかモチベーションが上がらない…。そんな娘たちに今年の夏、ちょうどよいタイミングがやってきた!小6長女、謎の英語コンプレックス…わが家の三姉妹の小6長女と、小4の次女はオーストラリア生まれ。小1の三女はオーストラリアとは縁もゆかりもない。2009年、夫の転勤により、長女が2歳半、次女は生後3カ月で私たち家族は日本へ帰ってきたのだが、長女はある時期から、「オーストラリアで生まれたのに、英語ができない…」と謎のコンプレックスを抱くようになっていた(2歳半の「No!No!」イヤイヤ全盛期に帰国したのだから、身についているはずもないのだが…)。そんな長女が「自分が生まれた国オーストラリアを見てみたい」と言い始めた。長女は来年中学生、3人を連れて自由に旅ができるのは今年しかないかもと、半ば勢いでオーストラリア行きの計画を立てることにした。娘たちに生まれた国と町を見せること、また友人や大切な人々に会うことが最大の目的なのだが、ついでに“生の英語に触れさせて英語に対するモチベーションを与えたい”。もっとついでに、“長女の英語コンプレックスをなくしたい”。(克服することができたらいいのにと淡い期待を抱きつつ…)昔の人脈を頼りに、オリジナル旅程が完成したのだった。友人宅にホームステイメルボルンから約300キロ、ビクトリア州とニューサウスウエールズ州との州境の街ウォドンガ。私たち4人はサザンクロス駅からバスに乗り、ママ友Kさんと娘のNちゃんのところへ向かった。鉄道、バスが発着するサザンクロス駅ママ友Kさんは私のはじめてのママ友であり、親友だ。産後からたくさんの時間を過ごしてきた仲で、私の英語に対する恥ずかしさが払拭されたのは、彼女のお陰と言っても過言ではない。私の下手な英語に嫌な顔ひとつせず、じっくり付き合ってくれていた彼女。9年経った今も変わらず、うれしい再会だった。アプリやジェスチャーで距離を縮める子どもたち昔仲良く遊んでいた娘のNちゃんと長女も9年ぶり。最初は少し恥ずかしく、照れくさそうだったが、一緒に写った写真がたくさんあったおかげで、“初めまして”の感覚はなさそうだ。しかし言葉なしで意思疎通は難しく、正直ストレス。11歳の彼女たちはスマホの翻訳アプリを使ったり、ジェスチャーを交えてコミュニケーションをとるようになっていた。私たちと過ごすために、学校を休んでくれていたNちゃん。一緒に買い物に出かけたり、ピザを作ったり、BBQピクニックをして公園で遊んだり、朝から晩までたくさんの時間を過ごした。1日目より2日目、2日目より3日目と、日が経つにつれ、互いの性格もなんとなく分かってきて、子どもたちの距離が縮まっていく。私も友人との会話に、次第に脳と口が動き始めた気がした。大声で笑いながら遊ぶ子どもたち。英語は大切なツールだけど、“言葉だけでもないんだよね…”ということに、子どもの姿から気づかされるのだった。BBQ用の無料の設備がある公園も多い水のかけ合いっこ。楽しすぎてとまらない!英語で褒められ、伸びる子どもたちウォドンガを発った翌日、私たちはメルボルンから西オーストラリア・パースに移動していた。州都パースから南東に300キロの街。昔お世話になったご夫婦のファームに滞在する。これぞまさに“ファームステイ”。何度か来日したときに会っているので、娘たちも親戚に会う感覚。「久しぶりね!よく来たわね~!」と、ホストマザーがビッグハグで迎えてくれた。「どこまでもファームなんだね」「羊がたくさんだね」子どもたちも初めての景色に心を奪われる。旅の後半から合流した夫がバギーに子どもをのせ、牧場を走る。はちきれんばかりの笑顔の子どもたち「いえ~い!オーストラリア、最高!!」ある日の朝食中、長女がいつもと違う反応を見せた。「What would you like to drink, girls?」と投げられた言葉に「milk please」と即答してみせたのだ!何の前触れもなく投げかけられた質問に返事をすることができた。それがたとえ機内で使う基本的なフレーズだとしても、その反応のよさに驚いた。「oh! すぐ返事できるなんてすごいわ!分かってきたわね~!あと2週間もここにいれば話し始めるわね!」と、ホストマザーも嬉しそう。本人のまんざらでもない表情を、母は見逃さない(笑)。ホストマザーは娘たちにとって、オーストラリアのおばあちゃん的存在。特に長女は産後すぐから2歳半までかわいがってもらっていた。長女は彼女に“ミミ”というニックネームをつけて、そう呼んだ。滞在中、ミミはちょっとしたことでも娘たちを褒めてくれた。「あいさつがステキよ」、「上手な英語ね!」、「マナーがすばらしい!」、「スタイリッシュね!似合ってるわ!」と洋服までも。英語の褒め言葉はとてもストレートだし、トーンがいい。またミミの褒め方が大げさなものだから娘たちは褒められるたびにステキな笑顔を見せ、どんどん自信をつけていった。「Thank you」、「good night」簡単なあいさつだが、子どもたちが自信をもって発している。「3人とも、毎晩きちんとおやすみのあいさつにきてくれるのよ」ミミが嬉しそうに話してくれた。「ミミの言うことが、たまに分かるんだよ」と長女。以前、日本で会ったときも同じことを言っていた。「お互いの気持ちが通じ合っているからかもしれないね」。“言葉はコミュニケーションのツールとして大切だけど、でもやっぱりそれだけじゃないんだよね…”ここでもそんなことを思いながら、一緒に過ごせたことに感謝した。滞在最終日の夕食は特別ディナー、七面鳥とレッグハム。オーストラリアで一番大切な家族の日=クリスマス、その日のディナーメニューを娘たちに味わってほしいというミミの気持ちからだった。七面鳥は塩こしょう、ハーブとオレンジで味付け後、低めの温度で6時間焼くレッグハムを切り分けるのは旦那さんの仕事「あなたたち三姉妹の誕生日のお祝いをしてあげられないから、今日お祝いしましょうね」。サプライズのケーキが出てきたときには、娘ではなく私が泣きそうになった。ありがとう、気持ちがとても嬉しい。別れの日の朝、寂しくて泣いてしまった三女。ミミに「I LOVE YOU!」と必ず伝えると宣言していたはずが、あまりに悲しくておえつで伝えられず…三女を抱きしめたミミも涙。私ももらい泣き(笑)。「英語じゃなくても、気持ちは必ず伝わっているよ。大好きなこと、分かってくれているからね」、そう伝えて、車に乗り込み、ファームを後にしたのだった。(体験重視のオーストラリア旅パート2へ続く)※母と三姉妹のブラジル旅行記は下記をご覧ください<文・写真:フリーランス記者林未香>
2018年09月13日先日、専門家の方に 「幼児期からの英語学習」について詳しくお話を聞いた ので、英語熱が高まってきました…!自宅で通信教材をはじめるか、教室に通おうか悩んだのですが、我が家は自宅で子どもと一緒に楽しめる教材がいいなと思いました。なかでも、ベネッセの「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」は、世界の一流とコラボした玩具や、子どもが自然に言葉を覚えていくプロセスなど発達心理学的アプローチも取り入れたカリキュラムで構成されているとのことで、興味津々!というわけで、今回はウーマンエキサイトさんのご協力のもと、教材を自宅でお試しさせていただけることに。約2週間自宅で試してみた感想をご紹介したいと思います!ベネッセの「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」は、0歳から学べるオールイングリッシュの教材で、発達別に7つのステージにわかれているそう。今回は、英語を初めて学ぶということで、最初のステージ1を体験してみました!■ベネッセの「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」到着! イチコの様子は…さて、教材が到着! イチコの反応はというと…パペットや木製の果物玩具、絵本など、イチコは目を輝かせていました。「遊びたい遊びたい〜!」とかなり積極的で、届いた中身のチェックが済むと即絵本を読まされました。私の感想としては、玩具がしっかりしていることに驚きました。届く前は、教材(記述式ワークなど)がメインで、あくまで玩具はサブとして教材に興味を持つきっかけ…というイメージだったのですが、玩具が教材そのものであることにびっくりしました。そして正直「オールイングリッシュの教材についていけるかしら…」とはじめは緊張もしました。■遊べる教材にドハマり! イチコが気に入った教材BEST3ベネッセの「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」を実際につかってみると、最初の不安をよそにわが子は大盛り上がり! イチコがドハマりした教材BEST3をご紹介します!・1位 Emotional Toys(パペットと果物玩具)パペットを使ってやり取りすることで、親子で抵抗感なく英語を使った対話ができます(Basic DVDsで遊び方を紹介してくれます)。私もDVDに出てきた英語でイチコに話しかけてみることに。「ワッチュアネーム?」と聞くと、「アイムイチコ!」と答えてくれました!普通にぬいぐるみとして楽しく遊んでいることも多かったです。きょうだいで果物を食べさせまくっていました。・2位 Basic DVDs英語の歌やダンスなどの真似したくなる映像を中心に、英語力をステップアップしていけるDVDです。歌のシーンやキャラクターが出てくるシーンがお気に入りのようで、意味はあまりわかっていないとは思いますが、英語の世界を楽しみながら喜んで観ています。ちなみにキャラクターがしゃべるのはすべて英語なので、はじめは親しみを感じられるか心配でしたが、子どもにとっては一般的な他のキャラクターと同じ扱いの様子。英語だけしか喋らないからといって、苦手ということはなさそうです。かわいいキャラクターが好きなのでハマっていました!・3位 Practical Toys(タッチパネル式の玩具)幼児期の会話に必要な単語を音声で確認できる玩具です。ゲームの楽しさから、繰り返し使うことで、単語が定着していくそう。イチコは果物や動物が出てくるカードがお気に入りで、そればかりやっています。繰り返すうちに聞き取れるようになった単語("rabbit"や"alligator"など)もありました!BEST3以外にも、DVDsにでてくる歌やダンスを集めた音楽CD「Music Library」や、いろいろな国の絵本を親子で楽しめる「Picture Books」、単語を覚えながらアルファベットの形を覚えられる「Alphabet Poster」など、さまざまな教材が盛りだくさん! これなら飽きずに英語を楽しめそうです。■その結果…イチコに変化が!約2週間使ってみると、「えいごはわからない!」と言っていたのが、「しってるで!」に変わりました。デタラメなことも多いですが、不安や未知のものではなくなったようです。玩具で自主的に遊ぼうとするので、英語に対する意識も、身近でポジティブなものになりそうで嬉しいです。そのうちごっこ遊びで英語を喋ってくれないかなぁ…。■英語が苦手な私でしたが…ちなみに、英語が大の苦手な私でしたが…一緒に楽しめました! 聞き取りやすい英語だったからかな?あとは子どもと同じく、教材というより玩具として楽しく遊びました。(笑) タッチパネルみたいな玩具はイチコより私がハマりました! どさくさにまぎれて自分も英語教育…。DVDで流れる歌もビートルズなど知ってるものばかりで、映像もキレイで私自身が引き込まれました。DVDの英語圏の子の生活を紹介するシーンが私は特に好きです!■保護者視点で気に入ったところとにかく、玩具がしっかりしていること。1歳児が乱暴に扱っても壊れず、ずっと使えそうです。DVDの中でも、DVDの内容と玩具の連動という意味でも、繰り返し単語やフレーズが出てくるので、自然と遊びながら復習できることもいいなと思いました。■まとめ「英語学習」というと身構えちゃうけど、ベネッセの「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」は一緒に遊ぶだけで楽しく英語に触れられます! 親も一緒に楽しめるのがポイントだと思います。DVDで同じ単語ややりとりが繰り返し反復できるように作られているのに、飽きない仕掛けになっているのがすごいなぁと思いました。0歳と1歳以上、それぞれに向けた 無料お試し教材 も用意されていて、DVDや英語の読み聞かせなどが体験できるので、まずは触れてみるのもいいかもしれません。また、 500円での教材レンタル ではパペット2体と木製果物玩具・絵本なども体験できるので、個人的にはこちらのほうが、教材の雰囲気も、我が子や親に合うかどうかもわかってオススメです。その他にもベネッセには、しまじろうと学べる通信教材「 こどもちゃれんじEnglish 」や、全国に約1,700拠点ある英会話教室「 BE studio(ビースタジオ) 」など、特長の異なる教材・教室があります。きっとお子さんに合った英語学習法が見つかるはず!「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」は、玩具とDVDが連動していて、まさに遊びながら学べる良い教材だと思います! みなさんもぜひ試してみては? 「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」無料お試しはこちら! 500円でパペットもレンタル! 充実の2週間有料お試しはこちら>> PR:株式会社ベネッセコーポレーション
2018年09月07日英語が話せないけど、海外には行きたい! 「英語が話せない&言っていることが理解できない」そんな私でも楽しめるラスベガスのオススメスポットを紹介します!ラスベガスはさまざまな国の人が行き交い、言葉が通じなくても体感できて楽しめるスポットがたくさんありますよ。女子旅にもぜひ!必見!男性ストリップショー『Chippendales』まずひとつめは、刺激が欲しい女子&男子必見!!マッチョなイケメンお兄さん方が魅せてくれる男性ストリップショー『チッぺンデールズ』です。お客さんは若い方からお年寄りまで年齢も幅広く、たくさんの女性で会場が埋め尽くされていました。誕生日や結婚前にバチェラッテパーティなどで来ている方も多かったです。(※バチェラッテパーティとは、女子同士で結婚式前に開くパーティのこと)終始、見えそうで見えない……興奮しっぱなしの舞台。とりあえず、脱いでくれます!!何人か選ばれた女性が舞台に連れて行かれるのだけど、かなり際どい絡みをしたりと、観客含めて楽しませてくれます。ぜひアピールしてみてください!スーツ姿に消防士、軍服など、コスチュームもいろいろ変わって楽しめるし、パフォーマンスもおもしろくて、ダンスもとてもかっこいい!舞台から降りて、ハグをしてくれたり絡みもあります…。言葉がわからなくても体と雰囲気でお腹いっぱいになります。チップも用意せず、気軽にショーを楽しめるので、女性同士でオシャレをして、ワーワーキャキャー騒いで楽しんでほしいです!※18歳以上入場可ダウンタウンの街を飛ぶ『SlotZilla』続いて2つめは、絶叫系が好きならぜひ乗ってほしい!!ダウンタウンの商店街の上を飛ぶ『SlotZilla(スロットジラ)』。約2mの高さから飛ぶ、座るスタイルと、約4mの高さから飛ぶ、スーパーマンスタイルがあります。座るスタイルは全長260m、スーパーマンスタイルは全長530mと距離が違います。人気のアトラクションなので予約は必須!私は夜に体験。ダウンタウンの街は人も多く、ライブやショーなどとても賑わっていました。イルミネーションのきれいな賑やかなアーケード内を飛行します。たくさんの人の上を猛スピードで駆け抜けます!せっかくなので、スーパーマンスタイルを体験!メガネやポケットの中身、荷物は全て用意されたリュックに入れます。ワイヤーに装着されて走行する時間までの待ち時間がドキドキ…。準備してくれているスタッフの方が何か英語で喋りかけてくれていたのですが、リラックスしてね、みたいなことを言ってるのかな〜と笑顔でお返ししました。スタートし、スピードも出て人々の上を飛ぶのでスリルもありとっても楽しい!!慣れてきたらクロールしてみたり平泳ぎしてみたり、鳥のように手をバタバタしたりしました。止まるときが一番怖かったかも。終わったあとは、けっこう汗をかいていました……。ほぼ3分間ぐらいで、楽しすぎてあっという間に終わりました。また機会があったら乗りたい!ハマって何度も体験する方も多いみたいなので要チェックです。EDM好き必見! 日本にはまだ少ない「プールパーティ」まだまだあります! 3つめは、日本のEDMイベントではもう物足りない!という方は行って欲しい! ラスベガスの大型ホテル『Wynn Las vegas(ウィンラスベガス)』に入っているプール『Encore Beach Club(アンコールビーチクラブ)』で行われる、プールパーティです。昼間に行われ、有名なDJの方々が登場するとても楽しいイベントです。私が行った時は、AFROJACK(アフロジャック)さんがDJでした! 日本のフェスでは、会場は人数も多くDJとの距離は遠いのですが、こちらのイベントは有名なDJでも近い距離で楽しむことができます。みなそれぞれプールの中で楽しんでいたりと、言葉が通じなくても、音楽を通して盛り上がりますよ!昼だけでなく、夜はナイトプールとして営業しています。いろいろなDJの方が来日して回しているそうなので、毎回行くのが楽しみですね。スーパーカーで猛スピード! サーキット体験『SPEEDVEGAS』最後は、車好き&アトラクション好きの方は要チェック!参加費はお高めですが、ランボルギーニやフェラーリ、ポルシェなどのスーパーカーの中から乗りたい車を選んでサーキット体験ができる『SPEED VEGAS(スピードベガス)』もおすすめ。車の選択は予約時にします。私はフェラーリを選び、自分では運転せず、イケメン運転手さんの助手席に座ってサーキットを走りました!5ラップ(ラップ=トラックの1周)を選択しコースを5周走りました。スピードは出さなくてもよいので自分のペースでOK!走り終えた後はなんだか達成感を感じました。実際に乗らなくても、屋上から走っている様子が観られるので迫力が伝わりますよ!サンダルはNGなので、スニーカーなどつま先が隠れる靴を持参してくださいね。女性同士でラスベガスに行って、ストレス発散しよう!いかがでしたか?英語ができなくても、ラスベガスではいろいろなおもしろい体験ができます。予約もネットで、翻訳をかけられるからゆっくりとできて、当日あたふたすることなく安心です!日本ではなかなかできない遊びも、オシャレをして女子同士で楽しめます。ぜひ体験してみてください!Information「Chippendales」住所:リオ オール スイート内3700 W. Flamingo Road,Las Vegas, NV 89103料金:64ドル〜「SlotZilla」住所:425 Fremont St #160, Las Vegas, NV 89101料金:座るスタイル 25ドル , スーパーマンスタイル 45ドル「Encore Beach Club」住所:3131 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89109料金:25ドル〜「SPEEDVEGAS」住所:14200 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89054料金:195ドル〜取材協力:ラスベガス観光局
2018年09月05日2020年度から、小学5〜6年生の英語必修化が決まっています。必修化されることで成績がつくというのが大きな変化です。このように、年々変わる義務教育の内容について、パパママ世代に調査をしてみました。Q.もっと義務教育で重視してほしいことは?1.日本の伝統や文化、歴史に関する教育 19.9%2.国際コミュニケーション能力の向上 30.9%3.リーダーシップ教育 7.3% 4.IT化に対応するための能力や技能 13.0%5.金融、お金に関する教育 13.2%6.その他 15.8%意見が分かれましたが、国際コミュニケーション能力の向上がやや高い結果となりました。次に多いのは、日本の伝統や文化、歴史に関する教育。意外にもリーダーシップ教育が最下位になりました。それ以外にもパパママ世代がしてほしいと思っている教育について聞いてみましょう。■人として知っておいてほしい命の大切さ選択項目以外に多く上がったのは「命」に関する教育。いじめや自殺、震災などさまざまなことが起こっている今の日本で、親が子どもに知ってほしいこととして意見が多くあがりました。「もっと道徳的なこと、いじめや命の大切さをもっと教えてほしいです。もちろん、学校だけでなく家庭でもしないといけない課題ですが。自殺をする年齢が低くなっていて切ないです」(神奈川県 30代女性)「勉強も大事かもしれませんが、いじめ問題で悩んで自殺をする子どものニュースを聞くと心が痛いです。私はどうしても勉強よりもいじめをなくす社会であってほしいです」(大阪府 40代女性)「命の大切さ! 最近、いろんな事件や震災が起きているので」(神奈川県 40代女性)「命に関すること。生まれる、産む、育てる、老いる、死ぬを話すことが少ないように思います。素直に耳に入るうちに、教育したほうがいいと思います」(神奈川県 40代女性)「生命を大切にする、他人を思いやる、善悪の判断など人間の基礎となる忘れてはならない道徳」(神奈川県 50代女性)「道徳。授業を受けている時は意味のある教科と思いもしなかったけど、やっぱり大事だと今は思う」(三重県 50代女性)■親が望む義務教育でやってほしいこと他にもこんな教育をしてほしいという意見をまとめました。性教育やコミュニケーション能力といった以前からもあるもののブラッシュアップを望む声から、詐欺犯罪やマイノリティの人を受け入れる教育という新しいものまで色々ありました。「自然観察の時間。ピクニックのように教室を飛び出して、電車に乗ったり、博物館に行ったり。社会とつながりながら、切符を買うとか席を譲ろうとか、人と接しながら学ぶっていう時間もあったらいいな」(佐賀県 40代女性)「詐欺の実態や被害の予防について。様々な商法の詐欺、ネット詐欺、電子マネー詐欺など、方法も常に手を変えて進化しつつあります。時代にあった最新の情報を教え、未然に防ぐ力をつけさせなければなりません。加担する側にもならないように抑止効果を期待します」(東京都 40代女性)「性教育。望まない妊娠や性感染症など低年齢化しているのも事実です。時代にあった内容での教育を工夫して伝えていかなければなりません。子どもたちの明るい未来のために」(東京都 40代女性)「コミュニケーション能力の向上。人の目を見て話したり、言いたいことをちゃんと言える力を見つけてほしい。でも、どうやってと聞かれたら、方法がわからないのが正直なところ…」(神奈川県 40代女性)「外国籍の人、性的マイノリティの人、発達障害の人、信仰や生活習慣の違う人などいろんな個性や特性を持った人がいるので、もっと多様性を受け入れるような教育をしてほしい」(静岡県 50代女性)■家庭でできる教育も大切義務教育に上がる前に、家庭でのしつけやマナーといった教育を見直すべきという意見もありました。子どもの手本になれるように、親としての行いも改めるべきという人もいました。「義務教育よりも家庭でのしつけの見直しのほうが先かな。給食の時間も、口の中に食べ物を入れながら大きな声でおしゃべりや、箸をきちんと使えない子も」(北海道 40代女性)「まず、親が子どもの手本にならなくてはダメだ」(愛知県 40代女性)「基礎学力の徹底と社会性の育成。新しい時代に対応するにもまずは基礎力。そのためには年齢に達するまでの家庭の教育が不可欠」(神奈川県 50代女性)Q.もっと義務教育で重視してほしいことは?アンケート回答数:4660件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年09月03日私(現在30代)の世代では、英語は中学生から勉強するものでした…。でも今の子どもは違うんです! 2020年度から始まる次期学習指導要領で、英語の授業は小学3年生からスタートするし(参考: 小学校の英語教育が変わる! 教育のプロに聞いた「ママが準備すべきこと」by tomekko )、何なら年中さんの娘イチコの友達もすでに数人習ってる!小学校で初めて英語に出合うよりは、頭の柔らか~い幼児期から英語学習を始めた方がいいのでしょうか…。でも英語の早期教育についてはさまざまな意見も聞くし…。ど、どうしたらええねーん!そんな中タイミングよくウーマンエキサイトさんからのお声がけで、教育のプロにお話を伺う機会をいただきました。これ幸いと「幼児英語学習」についていろいろ聞いちゃいましたよ~!■英語学習は何歳からやるべき?モチコ:早い人は0歳から始めていると聞きます! やはり早くから始めた方がいいのでしょうか?加藤さん:早ければいいということではありません。幼児期は、英語に慣れ親しんで「英語が好き」という気持ちをはぐくむ時期なので、その子に合った学び方や教材を見つけることが大切です。また、幼児期は日本語でもそうですが、意味があいまいでもそれを聞き続けることができます。その力は本格的に英語を学習する時に役立ちます。モチコ:幼児期ならではのメリットもあるんですね!加藤さん:はい。日本語の発達と同じように、英語も【聞く→話す→読む→書く】の順で習得していくので、まずは英語を聞くことから始めたほうがよいでしょう。しかし聞くといっても英語のCDなどをただ流しているだけでは意味がありません。子どもは自分の好きなものや大事にしているものとの関わりを通して学んでいくため、一番近くにいて自分を愛して守ってくれる大好きな母親・父親などと一緒に英語に触れることが大切です。また、身の回りのもの、たべもの、おもちゃ、動物など自分が興味を持ったところから覚えていくので、絵本などを活用するのもいいですね!■親が英語が苦手な場合は?モチコ:私自身、英語は苦手でした…。聞き取れないし発音も下手だし…。子どもに日本人的な発音で絵本を読んであげたり、歌ったりしても大丈夫なのでしょうか?加藤さん:親が無理していることは、すごく子どもにも伝わります。お母さんが苦手なら無理に英語で歌ったりする必要はありませんよ。親が出来ることは「教えること」ではなく「環境を用意すること」。もし英語が苦手でしたら、いい教材、いい指導者を選ぶことが大事です。英語の音声付の絵本で、お母さんは一緒に絵をさしてあげるだけでもOKです。そのときにお母さんも一緒に楽しんでくださいね。子どもって面白いもので、教材のネイティブライクないい発音をちゃんと真似してくれるんですよ! モチコ:英語らしい自然な発音を聞かせるのが大事なんですね!加藤さん:赤ちゃんは生まれたときにはすべての言語が聞ける耳を持っていると言われていますが、発達するにつれて自分に必要な言語の音以外は聞き分けられなくなっていきます。そういう意味では、赤ちゃんのうちに英語の発音に触れさせるのはいいと思います。■1日のうちにどれくらいやればよい?モチコ:英語は聞けば聞くほど耳が慣れて力がつくイメージなのですが、1日どれくらい英語に触れればいいのでしょうか?加藤さん:バイリンガル教育ではなく、「母語が日本語の中で、英語を始める」という前提の場合、日本語より英語と触れ合う時間が多くなってはいけません。日本語の語りかけや、やりとりの時間がしっかりある前提で、1日20~30分程度がよいでしょう。一番いいのは、1日の中で「この時間は英語を楽しむ」という習慣を作ることです。また、ひざに乗せたりアイコンタクトをしたり、愛情を感じるコミュニケーションの中で五感に刺激を与えるのも重要です。 モチコ:イチコが英語を楽しく集中して取り組めるか心配です…。加藤さん:集中力が切れたからといって、アウトプット(話す・書く)を無理強いしてしまうと、英語が嫌いになってしまいます。インプット(聞く・読む)に関しても、「英語を聞くぞ」と意気込むより、その子の「興味があるもの」からはじめるとよいでしょう。アニメやスポーツを英語音声にして見てみるなど…今は英語に触れられるチャンスはたくさんあります。たくさんの英語の中で少しでも聞き取れる単語があれば、「すごい!」と褒めてあげましょう! モチコ:イチコはアニメや塗り絵が好きなので、そこから入っていくのもいいかもしれませんね!加藤さん:英単語が書いてある海外の塗り絵などもぜひ活用してみてください。 モチコ:幼児英語学習に興味がわいてきましたー!加藤さんの研究所もあるベネッセは、幼児英語学習で有名ですよね。自宅で学べる教材も種類があるし、教室もあるんですね! どれを選べばいいのでしょう…。ベネッセのそれぞれのご担当の方、教えてくださーい!■世界の一流とコラボした自宅学習教材「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」日本人が幼児期に英語に「浸る(イマージョン)」効果を徹底研究し、さらに世界水準のクリエーションと融合させることで、「わが子にいちばん与えたい英語の環境」の実現を目指して作られたベネッセ史上最高の英語教材です! 世界中で愛される玩具メーカー「ネフ社」や「ジーナ社」など世界の一流とコラボした玩具や、感性を育てるすばらしい絵本作品をお届けします。教科としての英語学習ではなく、子どもが自然に、かつ前向きに言葉を覚えていくプロセスなど、発達心理学的アプローチも取り入れたカリキュラムで構成され、ふれられる語彙数は約6,000語でインプット量が非常に豊富。(※中学3年間で学ぶ語彙は約1,200語)単なる「先取り」ではなく、最新の研究「ECF理論」に基づく、幼児期に体験すべき英語習得プログラムです。英語に不安がある保護者のかたでもお子さまの英語力をさらに高めるようなサポートが充実しています。体験者のママからは「実際に絵本や玩具を手に取って、本当によくできているのがわかりました」「1歳代で『r』と『l』の音を自然に区別して発音できるようになったことに感動しました」「動物の名前をすべて英語で覚えていて、発音もネイティブのようでした」という声もいただいています。 「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」をもっと知りたい方はこちら ■しまじろうと学べる自宅学習教材「こどもちゃれんじEnglish」子どもに大人気のしまじろうといっしょに学びます。年齢や興味に合わせた年齢別カリキュラム(1歳から)で、5年間で約2,000語の語彙にふれられます。2か月に1回のお届けなので無理なく続けやすく、こどもちゃれんじと一緒の受講なら、1号あたり2,880円~(通常価格は3,571円~)とお手ごろ価格なのもメリットです。体験者のママからは「大好きなしまじろうの教材なので、遊びながら楽しく英語を学べます」「遊んでいるうちに、英語らしい発音が身についています」「海外旅行でも英語であいさつできました」などの声をいただいています。 「こどもちゃれんじEnglish」をもっと知りたい方はこちら ■全国約1,700拠点の英会話教室「BE studio(ビースタジオ)」お子さまの個性や保護者のかたの生活スタイルなどに合わせて選べる、2つのプログラムと教室タイプを用意。プログラムは、主に日本人講師による「スタンダードプログラム」と、外国人講師による「インターナショナルプログラム」、教室タイプは、先生がご自宅や近くの外部会場で開校されているアットホームな「ホーム校」と、ショッピングモールなどにある利便性重視の「プラザ校」、提携先が運営する「提携校」があります。お子さま一人ひとりの性格、好き・嫌いを受け止め、 英語でのコミュニケーションで「伝わる、理解できる」喜びを感じる機会を提供し、 お子様が自ら 「もっとこうなりたい」という目標を育てます。乳児向けコースでは、レッスン後に、ご自宅での教材の使い方や英語遊びのヒントなどについて、おうちのかた向けに講師がフォローする「ケアリングタイム」も充実しています。 「BE studio」をもっと知りたい方はこちら 今回、幼児英語教育についていろいろと知ることができました。子どもも親(私)も一緒に楽しく取り組めることが大事なのですね!ということで、このたび私が1番興味を持った 「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」 をお試しさせていただくことに。全部英語で、イチコも私も好きな絵本があることが決め手になりました。おもちゃは二太郎も好きそうやし!楽しみ~!PR:株式会社ベネッセコーポレーション
2018年08月21日最近、Netflix(ネットフリックス)やAmazonプライム、Hulu(フールー)など、会員制の動画配信サービスが人気ですよね。レンタルショップにDVDを借りに行くよりも手軽に映画やドラマを楽しめるため、登録を考えている人もいるのでは?夫婦とも映画好きなわが家では数年前からネットフリックスに登録していましたが、子どもが産まれてからキッズ向けのアニメに注目したところ、英語アニメが豊富に揃っていることに気づきました。今回は子育て中の筆者がネットフリックスを利用して感じた魅力について、紹介します。どんな英語アニメを観られるの?ネットフリックスでは『スヌーピー』や『ミニオンズ』『スポンジ・ボブ』『おさるのジョージ』など、さまざまな外国のアニメを観ることができます。さらに、他の動画配信サービスにはない特徴として、ネットフリックスだけのオリジナルの英語アニメも観られるのも魅力です。ジャンルも幅広く、『ことばのパーティ』という英語教育を目的とした作品もあれば、過去に映画が公開された『ボス・ベイビー』や『長ぐつをはいたネコ』『カンフー・パンダ』などのオリジナルストーリーも提供されています。わが子がドハマリした『ことばのパーティ』!実は、子どもとは関係なく、自分の英語勉強のために視聴し始めた『ことばのパーティ』。パンダ・チーター・ワラビー・ゾウのかわいらしいキャラクターを通じて英語のリスニングや簡単な英単語、文法を学べるので、1日1話(13分程度)を目標に観ていました。これに嬉々として飛びついたのがわが子。『ことばのパーティ』には子どもが好きそうな歌とダンスがたくさん出てくるので、キャラクターの真似をして一緒に踊りだすようになりました。ストーリーパートに入ると、私がキャラクターの台詞を繰り返しているのを見てニコニコしながら、自分も英語を真似しようとしているのか、何か話そうとしています。我が子はまだ1歳と幼いので、本格的な英語学習をできる年齢ではありません。ですが、作中の台詞に出てくる「Please」や「Excuse me」「I’m sorry」のような簡単なフレーズであれば、やがて耳慣れして聞き取ることができるようになるかもしれないと期待しています。親子で気軽に、楽しく英語学習ができるネットフリックスの動画は、作品によっては音声・字幕の言語を変えられるようになっています。我が家では筆者のリスニング・文法学習も兼ねて、音声・字幕ともに英語に設定。『ことばのパーティ』の場合は日本語・韓国語・ポルトガル語・中国語・英語に対応しているので、英語以外の言語学習にも利用できます。英語アニメが目的ならDVD教材を購入するという手もありますが、子どもが本当に気に入ってくれるかは分かりません。我が子も国内で人気の高い『スヌーピー』やユニークなブタが登場する『ペッパピッグ』などの英語アニメはあまり好きではなく、映像を流しても、すぐにそっぽを向いてしまいました。その点、ネットフリックスのような動画配信サービスは月額料金がかかりますが、多種多様な作品の中から好きなものを選んで観られるのが魅力です。一口に英語アニメと言っても作品によって使用されている英語レベルが違うため、我が家では子どもの成長に合わせて英語レベルの高いアニメに移っていきたいと考えています。ママと子どもが楽しく英語を学べるので、ネットフリックスや他の動画配信サービスについて調べてみてくださいね。<文・写真:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年08月04日東京オリンピックが開催される2020年には小学校、中学校の英語教育が変わるといわれており、今まで以上に子ども達の英語教育は重要視されています。学校以外でも英語に触れる機会があると、子ども達の英語力やモチベーションは格段に上がるので海外旅行は最適ですが、まとまったお休みが取れないと海外に行くのは厳しいですよね。でも諦めるのはまだ早いです。クラブメッドでは日本にいながらにして異国体験が出来ます。2017年12月にオープンしたばかりのクラブメッド・北海道トマムへ滞在したのでご紹介したいと思います。■ 日本では石垣島、北海道サホロにもある「クラブメッド」ってどんなところ?クラブメッドはフランスに本社のある国際的なバカンス企業で世界に約70か所の宿泊施設があります。日本では石垣島、北海道サホロに続きトマムが3番目のリゾートになります。クラブメッドの大きな特徴は滞在中の費用がすべてが旅行代金に含まれるので(オールインクルーシブ)、朝食、昼食、夕食、アルコール類(一部高級アルコール除く)を含むドリンクも追加費用がかかりません。食事も和、洋、中とバラエティに富み、様々な国籍のシェフが腕をふるった料理を味わえます。日中も営業しているバーでは、外国人のバーテンダーに向かって子どもが英語でジュースのオーダーに挑戦しました。クラブメッド・北海道トマムは約7割が外国人の宿泊客ということもあり、様々な国籍のスタッフの方がいます。外国人のスタッフの中には日本語を話せる方もいましたが、英語で会話することもあります。もちろん、日本人スタッフもいるので困る事はありません。また、子どもから大人まで楽しめる多彩なアクティビティもほとんどが追加代金不要です。雲海で有名な星野リゾートトマムの運営する雲海テラスへ行くゴンドラ費用も含まれていました。■ 年齢に合わせた多彩なアクティビティ子どもの年齢に合わせたアクティビティが用意されているので、外国人のお友達と一緒に遊ぶことができます(2~3歳のプティクラブは追加費用が掛かります)。子ども達に人気の空中ブランコも敷地内に完備。その他アーチェリー、テニス、マウンテンバイク、プールなどのプログラムがあります。チャイルドケアの資格や経験を持つスタッフが対応してくれるので、安心して子どもを参加させる事が出来ます。大人向けには朝のヨガやダンスレッスンなどがあるので、家族それぞれで楽しんで、また食事のときに集合するのも良いですね。今回は、子どもも英語学習のモチベーションアップに繋がる旅になりました。筆者の子ども達は学校以外でも英語学習をしていますが、なかなかアウトプットする機会がなかったので今回のクラブメッド・北海道トマムの滞在はとても良い機会となり、「もっと英語が話せるようになりたい!」という気持ちになったようです。夏休みの旅行先選びの参考になれば幸いです。※クラブメッド・北海道トマム
2018年07月20日子どもに通わせたい習い事として、「英語・英会話」が注目されていますね。筆者の娘はまだ1歳で日本語さえおぼつかない状態ですが、それでも英会話スクールや英語の通信教育などから勧誘の声がかかるようになりました。今回は「子どもに外国語の早期教育は必要なのか」ということについて、外国人の夫を持つ筆者が、娘の外国語教育に悩んだ経験をもとに紹介します。日本語・英語・ルーマニア語…どれを教える?筆者の夫はルーマニア語を母語とするルーマニア人。英語が得意であるため、娘にはルーマニア語ではなく、将来役に立つだろう英語を教えたいという思いを強く持っていました。実際に英語の本で読み聞かせをしたり、イギリス人やニュージランド人の友人と娘を英語で会話させたり、夫の言語教育はもっぱら英語がメイン。ですが、ルーマニア人の義両親は当然、自分たちの孫(筆者の娘)にネット電話などを通じてルーマニア語を教えようとします。筆者と夫は普段、日本語で会話をしているため、娘は日本語・英語・ルーマニア語という3言語が入り混じった環境の中で過ごしていることになります。英語を教えるべきか、ルーマニア語を教えるべきか…夫婦で育児の方向性を話し合った結果、「日本で暮らすのだから、娘の母語は日本語。日本語をきちんと話せるようになるまで、積極的な外国語教育はしない!」という結論に至りました。優先すべきは母語の『日本語』外国語教育について参考にしたのは、筆者の実母から勧められた『0歳からの子育ての技術』という本です。本書では赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方や遊び方などを紹介しており、英語の早期教育への見解も書かれていました。その内容とは、外国語の早期教育は子どもに混乱を招くというもの。人間の脳は母語をもとに第二言語を学習する仕組みになっているため、母語を習得していないうちから別の言語を学習させようとすると、日本語も外国語も中途半端になってしまうということでした。以前、とある大手英会話スクールの体験見学をした際、そこの先生も「日本語が変になるので、英語の文法は教えません」と言っていたのを思い出しました。そのスクールでは英語の発音に力を入れて教えているそうですが、早期教育によって母語と外国語が混同してしまうというのは、やはり通説としてあるようです。積極的な外国語教育はもう少し後でいい?先に紹介した本では、言葉の習得には7~8歳までかかるので、せめて6歳までは待つべきと書かれています。しかし、英語の発音については、早くからのレッスンによって上達するかもしれないと示唆されていました。我が家では夫が娘に英語の本を読んだり、ルーマニア語の音楽を聴かせることはありますが、単語を覚えさせるような積極的な外国語教育はしていません。6歳まで待つべきかどうかは悩みどころですが、少なくとも幼稚園に入る3~4歳くらいまでは日本語を優先しようと考えています。子どもの外国語教育については諸説あることを知ったうえで、親の熱心な教育が子どもにとって負担にならないことを考えてあげたいですね。<文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年07月14日いまや幼児英語教育は当たり前ともいえる時代です。とはいえ、日本語もままならない幼児に英語を学ばせても、身につかないのでは?と疑問に思うママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、中野区にある幼児英語教室「GLOBAL FIELD」のHead teacher・金子沙穂さんに、幼児期に英語を学ぶメリットや学び始めるタイミング、親がするべきサポートなどを聞いてきました。0~3歳の“耳の黄金期”は英語のシャワーを浴びせることが大切自身も5~9歳まで海外で暮らし、幼少期は英語環境の中で育ったという金子さん。やはり、英語を自分のものにするためには、少しでも早い時期から英語に触れさせた方がよいのでしょうか。「幼少期に英語を学ぶメリットは、聞き取りと発音の能力が圧倒的に身につくことです。5歳くらいまでに日本語と英語などの2言語を学んでおくと、3つ目4つ目の言語も習得しやすいといわれています。中でも0~3歳の時期は、声や音の情報を大量に吸収して成長する“耳の黄金期”なので、この時期に、どれだけ多くの音を聞くかによって、耳の能力に大きな差が出てくるように思います。というのも、英語は国によってアクセントやイントネーションが異なるんですよね。先日3歳の生徒が、普段聞かないアクセントの英語なのに、ゲスト講師の英語を聞き取る姿を見て本当にびっくりしました。その子は2歳から教室に通っていますが、聞き取り能力は確実に身についているなと思いました」小さい頃から英語教室に通わせているものの“本当に身についてるのかわからない”と、不安に思うママが多いように思うのですが、きちんと身についているんですね。「はい、身についています。幼児期は日本語もままならないので、英語と日本語をリンクするのに時間がかかります。英語を聞いてインプットはできてもアウトプットするには時間がかかるので、本当に身についてるの?と不安に思うのでしょうね」英語教室に通うほかに、英語を身につけさせるために親ができるサポートはありますか?「幼児期はとにかく英語のシャワーを耳に浴びせることが大切です。自宅で映画版のディズニーアニメを見せたり、ビートルズなどの洋楽を流すのがおすすめです。意味がわからなくてもどんどん耳に入っていきます。『アナと雪の女王』や『塔の上のラプンツェル』が大好きな3歳の女の子がいるのですが、自宅で英語版のDVDをよく見ているそうなんです。英語の意味がわからなくても絵を見て習得できるせいか、日常生活の中でアニメのセリフを真似して使ったりしていて。だから単語だけでなく文章で話すこともできるし、講師たちが話している英会話もほとんど理解できるんです。教室だけでなく、自宅でも英語を聞かせてあげる時間を作るといいと思います」英語を確実に身につけるポイントは、7歳までに2000時間以上英語に触れさせること英語教室を辞めたとたん、覚えたことを忘れてしまう…なんてことにならないためには、どのように学習したらよいのでしょうか。「これまでの教室運営の経験上、個人差はありますが、7歳までに2000~2500時間以上英語に触れさせることで、英語の基礎が定着すると考えています。この2000時間をいかに早く達成できるかがポイントです。それによって、その後の英語の定着率が変わっていきます。4歳から英語を習い始め、現在も教室に通っている5年生の生徒は、英検準2級を取得してリスニングは満点を取りました。この生徒はもう2000時間達成しているので、教室を辞めても英語を忘れることはないと思います。定着さえすれば、少し英語に触れていくことを意識するだけで、大人になっても日常会話に困ることはないと思います」英語講師の金子沙穂さん教室では、講師も生徒も日本語禁止で過ごしているようですが、それは少しでも長く英語に触れさせるためでもあるんですね。「はい。大切なのことは、英語に触れる時間を少しでも多くすることと、長く続けることです。私自身も幼少期の海外生活が楽しかったということもあり、帰国後も国際課のある高校に通ったり、短期留学に行くなどして英語に触れ続けていました。留学や海外旅行でもいいし、道を歩いている外国人に積極的に声をかけることでもいいので、英語に触れ続けながらもアウトプットするチャンスを作ること。そうすることで、より英語が身についていくと思います」<取材協力>GLOBAL FIELD講師金子沙穂GLOBAL FIELD <文・写真:フリーランス記者岩本亜実>
2018年06月23日2018年9月6日、東京・江東区青海にオープンする、体験型英語学習施設 「TOKYO GLOBAL GATEWAY(以下、TGG)」 。外国のような空間で、着いた瞬間から英語漬け。学校単位での利用をメインとしており、子どもたちが海外の日常生活シーンや文化を体験できると話題の施設です。「一般的に英語は、2000~2500時間くらい使わないとしゃべれるようにならない。小学校から高校3年生の大学受験まで入れた英語の総授業時間がだいたい800時間。家庭学習を全部入れても足りないのです」と語る統括本部本部長の谷口正一郎さんに、TGGの具体的な利用法や活用術、来る東京2020オリンピック・パラリンピック大会へ向けた取り組みについてうかがいました。■個人利用も可! 圧倒的な「会話量」が強み――TGGの強みは何でしょうか?谷口さん:通常、学校のクラスでは、40人の生徒に対し担任の先生1人と外国人の先生1人ですが、TGGでは8人ずつ5グループに分かれます。つまり、5グループに1人の先生が付き、さらにアクティブイマ―ジョン・エリアだとスペシャリスト(英語の教科専門講師)が1人いるので、単純計算でも40人のクラスに6人のイングリッシュ・スピーカーがいるわけです。飛び交っている英語の量が違います。実は、日本にはほかにも英語村があるのですが、こういったエージェントとのやり取りがあるのが、TGGの強みだと思います。また、先生は全世界、さまざまな国や地域から集まってもらう予定です。英語とひと口にいっても、いろいろな英語があるということを子どもたちにわかってもらいたいんです。アメリカやイギリスの英語だけではなく、フィリピン、ポーランド、オーストラリアなどの英語もあり、それぞれ違いがあるというのを学んでほしいですね。学校利用の1日コースではランチタイムを挟むので、生徒同士の会話で「私に付いてくれたのはフィリピン人のミア先生だったよ。フィリピンってお祝いに豚の丸焼きを食べるんだって」「僕のところはアメリカ人のジョセフ先生だった。アメリカの給食って、チーズがたくさん出るんだって」という話題が出るかもしれませんね。それは、英語はもちろん、海外にも興味をもっていただけるきっかけになるのではないでしょうか。――個人的な利用や親子での利用はできますか?谷口さん:週末や長期の休みで学校が利用しない時期は、一般利用の受付を開始しました。4月から予約を受け付けて、開業する9月からの利用になります。「伝わるっていうことはすごいな」「相手が言っていることがわかってうれしい」「自分が言ったことが伝わるってうれしい」というインタラクションを大事にするという基本コンセプトは同じです。個人向けには、2つのコースを用意しようと思っています。ひとつは、学校で来た時と同じことを体験できるプログラム。ただし、学校利用と違い、いろいろなレベルの子どもが利用すると思うので、利用説明をしてからグループで移動しますが、話している間は1対1の対応になるでしょう。例えば、エアポートゾーンが終わったら、学校でできなかったホテルゾーンに行ってみようという風に、レベルに合わせてどんどんできるようになります。現時点で、子どもたちの発話を大切にしたいので、付き添いの保護者は見学のみとなりますが、将来的に大人のコースも設置しようと思っています。英語で人工知能を学ぶなど、親子のクラスも考えています。お母さん方からもやりたいという声が多いんですよ。――個人と学校での参加ではどのような違いがありますか?アクティブイマージョン・エリアは、少し趣向を変えた先駆的な取り組みも予定しています。例えば、人工知能の基本的な話を聞いた後に、人工知能ロボットに話しかけてみようとか、学校利用よりももう少し進んだプログラミングをやってみようとか、個人利用だからできることをやろうと思っています。 ■「継続は力なり」英語が上達するための理想的な活用法――英会話スクールは週1回通うというのが一般的ですが、TGGはどのような活用法が理想的でしょうか?谷口さん:学校でのTGG利用は、授業やほかの学校行事との関係を考えても年に1回くらいです。年に1回利用しただけで劇的にペラペラになるかといえば、そうではないと思います。海外旅行に1週間行ってペラペラになるかといえば、そうなりませんよね? 自分が使った英語のここをちょっと変えてみようとか、これが言えなくて悔しかったとか、持ち帰ってもう1回勉強するというサイクルがとても大事なんです。英語学習で一番大切なのは目的だ、と言われますが、子どもたちに目的を持て、というのは相当要求が高い。TGGを使うことで目的が出来てくる、目標が見えてくる、というイメージだと思います。音読をする、オンライン会話で話すなど、自分で英語を勉強する方法はいくつかあります。でも、それだけでは、スポーツでいう「練習試合」の場がありません。そこで、年に1回、月に1回TGGに来ていただき、実際に英語を使うという経験をするのが一番いいと思います。いきなり、ここを利用しても、基礎がなければ話せません。「理解する→反復して練習問題を解く→実践する」をグルグルと繰り返すのがいいと思います。――英会話スクールとの違いは何でしょうか?谷口さん:英会話スクールでのリスニング時間は意外と短く、1対1で話す時間も少ないように感じます。TGGでは、いろいろな英語に触れる機会をあえて設けているところも、スクールではなかなかできないところだと思います。■スポーツと英語の相乗効果! 東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて――2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、何か考えていらっしゃいますか?谷口さん:企業や大学と連携して、オリンピック・パラリンピックに対応したプログラムを作れないかと考えています。「オリンピック」とかかげなくても、スポーツのことを英語で基礎からやってみようというのはいいですね。英語が嫌いな子でも、サッカーやラグビー、野球などスポーツをする時に使っている英語の単語はたくさんありますから、そういうものをやってみようと思っています。英語上達の第一歩は、「英語で伝えたい」と思うこと。そして、「伝わる喜び」を感じること。日常とは異なる空間でさまざまな体験ができるTGGなら、楽しみながらそのきっかけを見つけることができるかもしれません。2回にわたって、TGG統括本部本部長の谷口正一郎さんにお話をうかがいました。2020年を境に、日本の英語教育は大きな転換期を迎えます。もう「英語は苦手」「英語はわからない」とは言えない時代が訪れるのかもしれません。学生の頃の「英語は苦手」という先入観を捨て、子どもと一緒にTGGを体験してみてはいかがですか? 『TOKYO GLOBAL GATEWAY』 住所:東京都江東区青海2-4-32 TIME24ビル1-3階問い合わせ:0120-86596-1(受付時間:月~金9:00~17:00、祝日・年末年始を除く)画像提供:TOKYO GLOBAL GATEWAY取材・文/河部紀子
2018年05月28日筆者は2年前、ひらがなや算数なら小さいうちは家で教えることはできても、英語は最初からネイティブに習う方がいいのでは…と考えました。そこで、2歳から英語教育を始めたところ、あれよあれよと言う間にママの私より英語が上手になった4歳の息子。周囲から、「一体どんな勉強をさせているの?」とよく聞かれるように。今回は、息子の英語学習法を紹介します。アニメや動画鑑賞は基本英語で1歳の時から「きかんしゃトーマス」が好きな息子。最初から英語で見せていたおかげで、アニメは英語で見るものだと勝手に思い込んだようです。電車やバスを見るたびに「Watch out!(気をつけて!)」と叫ぶのを見て、教えなくても簡単な英語は勝手に意味を理解しているのに気づき、これがきっかけで英語を学ばせることに。その後は、イギリスのアニメ「Peppa Pig(ペッパピッグ)」、「Sarah & Duck(サラとダックン)」、「The Octonauts(すすめ!オクトノーツ)」や、アメリカのアニメ「The Magic School Bus(マジック・スクール・バス)」、「Curious George(おさるのジョージ)」などがお気に入りに。さらにYouTubeにもハマり、建設現場で働くクルマのミニカーを使いさまざまな場所で遊ぶ「The Axel Show」や、トーマスなどの列車を使って遊ぶ「Izzy’s Toy Time」、いろいろなおもちゃの遊び方を紹介してくれる「Ryan Toys Review」などお気に入りの英語圏のYouTuberができ、英語教室では学ぶことはない英語力が向上したのを実感しました。週1回2時間の英語教室でアウトプット2歳から幼稚園に入るまでは、週に1回4時間、保育園代わりに英語スクールへ行っていた息子。家族以外の大人と初めて過ごす時間がすべて英語ということもあり、あっという間に先生と英語で話すように。「It’s stuck!(動かないよ!)」や「Stop teasing!(からかわないで!)」など、とっさの時に英語が出たり、英語の歌を自作して歌ったりすることも。その後、幼稚園入園のタイミングで週1回2時間のクラスへ。4時間クラスの時と比べ、英語力の向上はやや劣るものの、英語のアウトプットの場として大きな役割を果たしているようです。英語スクールのサイエンスの時間に作ってきた作品親としても勉強!家や旅先でも英語を話す機会を持つように英語が得意な夫とは違い、英語が苦手な私。でも、子どもの教育のためにはなんとか頑張りたいと、普段の会話で使用するフレーズが載っている英会話の本を購入し、積極的に子どもに英語で話しかけるように心がけました。「Roll up your sleeves.(袖をめくって)」や「Finish your plate.(早く食べて)」など、よく使うフレーズは付箋に記入して壁に貼っておくように。夫には、私にはできない子どもの英語の間違いを直してもらうようにしています。ママ用テキスト。目の届くところに並べていつでも取り出せるようにまた、最近はインターナショナルスクールのシーズンプログラムやキッザニアの英語イベント「Let’s talk in English!!」に参加したり、英語圏へ旅行したりして、子供がなるべく英語を話す機会が持てるように心がけています。シンガポール動物園にて。ぞうの餌やりプログラムにひとりで参加し飼育員さんに質問英語に興味を持ってくれたけれど、今後の課題もこんな具合に、特別な勉強をさせたわけでもないのに子どもが英語をある程度習得したのは、本人が「英語が分かればいろいろなことが分かる」ことを早めに理解したのが大きかったようです。インターナショナルスクールに通っている子どもに比べると英語力は落ちますが、自分の知っている英語を最大限に使ってコミュニケーションを取ろうとする姿勢は常に持っていて、旅先やインターナショナルスクールでも物怖じすることなく英語を話しています。ハワイのスムージーショップにて。スムージーの種類とサイズを指定して自ら注文しかし、ママの私より英語力がついた息子。「これ、英語でなんて言うの?」と聞かれて分からなかったり、子どもの英語が聞き取れなかったりして、私が困ることもだんだんと増えてきました。また、帰国子女のママや帰国子女の子を持つママ、インターナショナル幼稚園から公立の小学校に進学した子を持つママなどに話を聞くと、小さい時にどれだけ英語が上手でも、英語を使う頻度が減った途端に英語力が落ちたというのは共通した意見のようです。勉強全般に同じことが言えるかもしれませんが、子どもが学ぶことへの好奇心が持続できるように、親がサポートしていけるかが今後の課題かもしれません。<文・写真:フリーランス記者芳賀千歳>
2018年05月23日2018年9月6日、東京・江東区青海に英語で学ぶ体験型学習施設 「TOKYO GLOBAL GATEWAY(以下、TGG)」 がオープンします。外国のような空間で、着いた瞬間から英語漬け。子どもたちが、海外の日常生活シーンや文化を体験できると話題の施設です。東京都と共同で推進するこの英語教育施設について、統括本部本部長の谷口正一郎さんにお話をうかがいました。■学習時間が足りない英語「英語漬けになれる場所を作ろう」――TGG開設は、どういう経緯で決まったのでしょうか?谷口正一郎さん(以下、谷口さん):2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、大学入試や小学校の英語授業が変わります。より英語の実践力を高めていかないといけないという東京都教育委員会の強い思いから、企画が実現したんです。いろいろな有識者の方が集まり話し合った結果、英語漬けになる場所を作ろうとなりました。日本の英語教育の現状は、英語を使う場所がないというところに尽きると思います。私も仕事で海外に行く機会が増え、「英語ができるようになったね」と言われることがありますが、できるようになったのではなく、使う場面や機会があることが何よりも重要だと感じています。一般的に英語は、2000~2500時間くらい勉強しないとしゃべれるようにならないといわれています。小学校から高校3年生の大学受験まで入れた英語の総授業時間がだいたい800時間。家庭学習を全部入れても足りないのです。学校の英語の教え方が間違っているのでは、という方も多いのですが、そうではない。学習時間、特に英語を使って話す時間がそもそも足らないのです。この大都会・東京でさえ、英語が使えるところ、使わないといけないところはあまりありませんよね。であれば、いつもの学校や地域社会とは違う空間を意図的に用意して、英語漬けになれる場所を提供しようというのが、発想の原点です。 ■英語「を」活用、英語「で」学ぶプログラム――どのようにしてプログラムを進めていく予定ですか?谷口さん:学校で利用いただく時は、8人のグループに分かれて参加いただきます。それぞれにイングリッシュ・スピーカー「エージェント」が1人付き、このチームで1日、または半日を過ごします。具体的な例をご紹介します。入場した生徒さんは自己紹介などをしてから、「アトラクション・エリア」で飛行機やレストランなど、海外で起こる生活シーンを疑似体験。例えば、飛行機のブースに行くと、スタッフが待っていて生徒とやり取りをし、なるべくフルセンテンスで答える練習をします。その間、待っている生徒たちはエージェントと練習をするようにしています。声が大きい子はよくしゃべる、内気な子はなかなかしゃべらないなど、小学生にはよくあるのですが、ここではなるべく全員が同じ発言量にできるよう促します。また、待っている間に日本語を使っていると効果が薄れますので、常に英語が飛び交う環境をご用意します。アトラクション・エリアが終了したら「アクティブ イマージョン・エリア」へ移動。ここは、英語で新しい単元を学ぶというコーナーで、専門知識を身につけた「スペシャリスト」が授業をします。例えば、マーケティングというのはこういう考え方なんだよという内容を、先ほどの8人で聞くんです。スペシャリストが何を言っているのかわからない場合は、エージェントが英語で教えてあげたりします。そして、最後に“振り返り”学習を行います。その後、学校で、先生と一緒にTGGでの一日を振り返っていただければと思います。――アクティブ イマージョン・エリアは、初級レベルのお子さんには難しくはないのでしょうか?谷口さん:このエリアは、初級から上級まで5つのレベルに分かれています。例えば、橋を制作して街を作るなどのテーマは、目で見てものを動かしたり、「これくらいの高さで」と指示があったり、チームで作業することが多いので、小学生でも英語が理解しやすいと思います。上級ですと、デイトレーダーのような画面を見ながら株価の算定をする企業分析もあります。今回、日本で初めてオーストラリアのクイーンズランド州と提携した留学ゾーンを設置します。高校の先生方から、英語のできる子、優秀な子でも留学すると、海外の授業スタイルになじみがなく、手が挙がらないという悩みをうかがいます。クィーンズランドの学習指導要領に基づいた授業をそのまま受講でき、討論形式の授業を受けることで、留学前の準備をしていただくというものにしています。――英語漬けの良さはどのようなところですか?谷口さん:皆さんも体験したことがあると思いますが、海外旅行をしていると、帰る日くらいに「ソーリー」が「Sorry」と聞こえてきたり、話す時も「I want 〇〇」と自然と出てくるようになりますよね。TGGでは、最短で3時間半、最長で1日7時間過ごしますので、海外旅行での英語体験をギュッと凝縮している感じですね。伝わって楽しかった、伝えられなくて悔しかった、という思いが、英語学習のモチベーションになります。「TGG」PRの動画撮影の際に、英語に興味があるモデルの子たちに集まってもらったんですよ。中にはしゃべれない子もいたのですが、3時間半くらい撮影をすると、明らかに変化がわかるんです。外国人役の先生が「How can I help you?」と聞くと、最初は何を言ってるんだろう? という様子だったのが「I want this one.」「How could I call this one?」と言うようになるんです。そういうところを見ると、子どもたちの吸収力に下手にふたをしてはいけないなと思いますね。「日本人はどうして中学、高校の6年間英語を学んでも話せるようにならないのか?」と長くいわれてきましたが、谷口さんの「一般的に英語は、2000~2500時間くらい使わないとしゃべれるようにならない。小学校から高校3年生の大学受験まで入れた英語の総授業時間がだいたい800時間。家庭学習を全部入れても足りないのです」の言葉で、目からウロコでした。期間や中身だけではなく話す時間数がキモだった英語学習。そのために、TGGはできるべくしてできた施設なのでしょう。 次回 は、TGGの具体的な利用方法や、来る東京2020オリンピック・パラリンピック大会へ向けた取り組みについてご紹介しましょう。 『TOKYO GLOBAL GATEWAY』 住所:東京都江東区青海2-4-32 TIME24ビル1-3階問い合わせ:0120-86596-1(受付時間:月~金9:00~17:00、祝日・年末年始を除く)画像提供:TOKYO GLOBAL GATEWAY取材・文/河部紀子
2018年05月22日日本人は英語が苦手だと、よく言われます。子どもの英語教育を熱心に行っているママの中でも、このままの学習法で子どもが本当に英語を話せるようになるのかしら…と自信を持てない人がいるのでは?かくいう筆者も子どものころ英会話スクールに通ったり人並みに勉強したつもりですが、英語が得意だとは言えません。いっぽう、筆者のルーマニア人の夫は母国語に加え、英語・日本語を話せるトライリンガル。学校の授業と独学で高い英語力を習得し、イギリスの大学に留学しました。日本と同じく母国語が英語ではないにも関わらず、ルーマニアの若者は英語が達者な人が多く、英語圏の国への留学も盛んだそうです。なぜルーマニアの若者は英語を話せるのでしょうか?日本の英語教育とどう違うのか、英語の勉強法について夫に聞いてみました。英語のテストがない!?ルーマニアの学校における英語教育日本の学校では、英語のショートストーリーが書かれた教科書を使って、その中に出てくる単語や文法を勉強するのが一般的ですよね。それはルーマニアも変わらないそうですが、小・中・高と学年が上がっていくうちに授業中に使う言語は全て英語になったとのこと。クラスメイトと英語で議論する時間も多く、英語の実用に力を入れていたそうです。また、英語の本を読むと成績のスコアが上がるシステムもあったそうで、『ハリー・ポッター』などの流行りの本や自分の好きな本を選んで勉強できたのも良かったと言っていました。驚くことに、夫の通っていた学校では英語のテストがなかったそう。日本では英語が受験の必須科目である場合が多いので、ほぼ強制的に勉強をしなければいけません。テストのための暗記がメインの英語教育なので、そこでつまづくと苦手意識を持ってしまう子どもが多いように感じました。アニメ・ゲーム・音楽・映画…英語力が自然に身につく環境夫いわく、子どものころから英語に親しみやすい環境であることも、英語力が身につきやすい理由とのこと。ルーマニアではアメリカのアニメが英語のままテレビ放送されており、見ていない子どもがいないほど人気だそうです。そのほかにもさまざまな英語圏のカルチャーが生活の中に溢れていて、若者は洋楽やゲーム、洋画などに関心を持ち、それらを理解したい思いから自然と英語を覚えるそう。夫も学校以外で本格的に勉強と呼べるような勉強をしたことはなく、幼少期は他の子どもと同じように英語のアニメを見て育ち、学生時代には好きだったアメリカのネットゲームから英語を学んだと言っていました。英語を身近に感じられる環境が子どものころから整っており、かつ娯楽=勉強という図式が成り立っているようです。ところで、日本人は英語を話すとき、その独特の発音を恥ずかしがる人が多いですよね。筆者も英語の授業のときには、わざと棒読みで教科書を読んでいました。夫に聞いてみたところ、ルーマニアの若者は英語の発音に対して一切抵抗がなく、クラスメイト同士でも恥ずかしがらずに英語を話せていたそうです。外国語である英語をすんなりと自然に受け入れられるのも、おそらく幼少期から英語が身近な環境で育ったためと言えるでしょう。単語や文法を暗記する勉強法では身につかない夫は英語のほかにもフランス語やスペイン語が得意で、外国語を勉強するのが好きだそう。ところが、そんな夫が大苦戦したのが日本語でした。ひらがなや漢字など欧米の言語とはまるでタイプが異なるというのもありますが、日本語がなかなか上達しなかった一番の理由は、夫の中で勉強したいと思えるモチベーションが上がらなかったこと。夫は別段、日本の文化が好きだったわけではなく、日本語の本や邦画にも興味を持てませんでした。単語や文法をひたすら暗記する勉強法はあまり功を成さず、結局、夫が日本語を話せるようになったのは筆者と結婚して日本で生活してからのこと。日本のテレビや本に関心を持つようになってから言葉の意味や言い回しについて調べるようになり、格段に日本語力がアップしたそうです。やはり、言語の上達には本人の興味やモチベーションが必要不可欠のようです。強制はNG。楽しみながら「好き」を育てる夫の話では、話せる英語を身につける大切なポイントは以下の3つ。・英語を身近に感じられる環境づくり・英語を「好き」になること・学んだ英語を活用できる場を作る日本では普通に生活していると、英語に触れる機会がほとんどありません。そのため自宅で英語のアニメや本を取り入れるなど、ある程度意図的に環境を作ってあげた方が良いと思います。ただし、気をつけなければいけないのが、英語の勉強を強制しないこと。子どものモチベーションを高めるために大切なのは何よりも「好き」の気持ちです。遊びの中で自然と英語を覚えていけるように、子どもが英語を好きになるきっかけを与えてあげましょう。我が家で読んでいる英語の本。『はらぺこあおむし』は日本でも馴染み深いのでおすすめ我が家では子どもがまだ1歳になったばかりですが、幼いころから英語に親しみを覚えられるように英語の本を読んだり歌を流すなどして、自然と英語が耳に入ってくる環境づくりを心がけています。また、夫は子どもがもう少し大きくなったら一緒にゲームをして遊びたいそうで、英語版のカードゲームなら「きみならどうする?」や「I Can DO That」「アップル トゥ アップル」など、ボードゲームなら「人生ゲーム」がおすすめだと話していました。英語を覚えたら、それを実際に使うことができる場も必要です。英会話スクールに通う方法もありますし、ネットのオンライン英会話を利用するのも良いでしょう。ネイティブと接することは英語力を高めるだけでなく、英語をより身近に感じられることにも繋がります。子どもが楽しみながら学べるような英語の学習法を考えてあげてくださいね!<文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年05月14日英語を単なる”お勉強”だと思わせないためにこのところ、英語教育現場にいろいろな変化が起きています。文科省による「英語教育改善プラン」が出されたのが昨年(2017年)4月のこと。それに伴い、今年に入ってから小学3年生から英語教育を導入する学校が増え、5年生からは必修科目となっています。大学入試のスタイルも変わるとのことで、より実践的な英語を目指す方向に。それに合わせ、早ければ0歳から子どもの英語教育を開始する保護者は少なくありません。ただ問題は、英語に対する子どもの興味をひき出し、学習意欲を高く維持し続けることができるのか、ということ。英語が実際にコミュニケーションツールであることを理解しなければ、それは単なる卓上の勉強であって、子どもにとってはあまり面白くないものになってしまいます。そこで見つけたのが、職業・社会体験施設『キッザニア』の英語プログラム。『キッザニア』では、毎週水曜日は英語デー『English Wedesday!』を開催しており、約40種類以上のアクティビティを英語で体験することができます。これなら遊びながら英語の発話を助け、英語環境に身を置くことができそう!今回10歳の娘とともにプログラムを体験してきました。実在する企業などによる協力で、かなりリアルな職業体験ができるキッザニア。「お金は自ら働いて手に入れるもの」という感覚を養うことができるのも魅力的ネイティブキッズと一緒に職業体験キッザニアでできる職業・社会体験は実に多岐にわたっていて、ピザを作ったりマンガを描いたり、はたまた証券会社や裁判所といった多種多様な職業の内容をかなりリアルに再現。完全入れ替えの2部制となっていて、水曜日は第1部・第2部ともに『English Wedesday!』が開催されています。英語でのアクティビティでは、職業内容についての説明もすべて英語のみ。参加者には日本に駐在する外国人の子女や海外からの旅行者も少なくありません。水曜日には外国人の子どもも多い。この日は修学旅行生の中学生もいて、元気よく「Good evening!」とあいさつをしていた(キッザニアでは”夜の街”をイメージしているため、あいさつは「こんばんは」で統一されているそう)今回筆者が娘とともに体験したのは、『EAP eKspress (English Activities Program Express)』。3つの職業体験がパッケージになったもので、事前予約が必要なプログラム。通常6人までの子どもが1グループになり、スタッフによる案内で待ち時間なく3つの職業体験ができること、子どもをスタッフに預ける形になるので、保護者はその間、一時退場など好きに行動できるといった利点もあります。体験できるアクティビティは曜日によって異なるそうで、この日は「消防署」「石けん工場」「出版社」がラインナップ。娘と一緒に参加したのは1人で、カリフォルニアからおばあちゃんと一緒に初めて日本にやってきたジャスパー君(8歳)です。なかなかハード…でも楽しいから大丈夫!朝9時から始まる第1部、午前中は好きに遊んで、12時45分の集合で入場カウンター前へ。「EAP」のビブを着て、身の回り品を入れるためのオリジナルデザインバッグを受け取り記念撮影などを経て、13時になったら体験スタートです。もちろん説明はすべて英語。ジャスパー君がネイティブなせいもあるのか、担当ナビゲーターでコロンビア人のマリアさんの話すスピードはふつうにネイティブの子ども向け。通訳なんてもちろんありません。もしかして、ネイティブでない英語学習者にはハードルが高いかも…?と一抹の不安を覚えたものの、「キッザニアで遊びたい!」という楽しみが先行するのか、意外とすんなりとついて行く娘。スタッフの方に聞けば、英語がわからなくてもジェスチャーなどで理解できるよう配慮しているので、すべてが英語でも問題なく入っていける子がほとんどとのこと。はじめはドキドキ照れくさそうだった子も、時間が経つにつれ自ら英語を使ってあいさつができるようになるのだそう。子どもの対応力と柔軟性ってすごい!ナビゲーターのマリアさんは日本語を一切発せず、終始英語のみ!なかなかハード…?と思ったものの…全く問題ない様子子どもたちの雄姿も大きな見どころさて、グループが最初に訪れたのは「消防署」。一般の参加者のこどもたちも一緒に消防士として働きます。ジャスパー君は今回のグループの隊長に任命され、番号を呼ばれたらシュタッとかっこよく敬礼!ジャスパー君にならって、ほかの参加者もシャキシャキ動きます。アクティビティを行うのはナビゲーターのマリアさんで、すらすらといいピッチでコトが進んでいきます。参加者には4~5歳くらいの小さな子や、英語がわからないらしい子もいましたが、ジャスパー君にえっちらおっちらとついてきています。午前中から英語だけの環境にいるためか、英語に臆することがないのがいいところ。消防車に乗って火災現場へ行き、放水をしてしっかりと火を消し消防署まで帰ってきました。鎮火してから全員で敬礼をしたときのその誇り高い顔つきに、うるっとすることは請け合いです。やる気に充ちたジャスパー君。さすがにナビゲーターの説明にいち早く反応。そのおかげで、日本人の子どもたちも次にやることがなんとなくわかりスムーズにコトが進むホンモノの水が出てくるホースで消火活動。火が弱まったと思ったらまた燃えさかったりと、火の動きもなかなかリアル消防署のアクティビティが終わると、すぐさま「石けん工場」へ。待ち時間がないのはうれしいところです。この石けんづくりはなかなか高度かも。使われている単語が専門用語で、子ども向けに適当な説明をすることはなく、石けんができるまでがわかるプチ工場見学となっています。もちろん、見学するだけでなく自ら機械を操作しなければならない箇所もあり、そこは説明を聞いていないとできません。なかなかハードではあるものの、ジェスチャーを見ながらなんとかボタンを押すなどの作業を完了。最後に成果物として、体験日が印字された石けんを持ち帰れるので、ちょっとうれしいお土産になりますね。英語を「学ぶもの」から「使うもの」へ3つ目の「出版社」では漫画家となってコミックの1ページを仕上げます。下絵が入ったサンプルの、空いているフキダシ部分にせりふを書き込み、トーンを貼るなどして好きに装飾。作業自体はもくもくと行われます。日本の漫画に慣れていないジャスパー君や小さな子どもでも、好きなように文字やイラストを書きこんでいて、創造性をかき立てられるアクティビティなのだなと思いました。サンプル原稿に文字やイラストを描きいれる、漫画家の作業。できあがったらプリントして表紙をつけてくれる3つすべてのアクティビティが終了するまで約1時間30分。業務に対して支払われる“お給料”「キッゾ」を受け取り、記念写真をもらってプログラムは終了です。待ち時間がなくスムーズであることもさることながら、やはりなんといっても周りからも英語のみが聴こえてくる環境でのアクティビティであることが大きな利点。英語を学ぶ子どもたちにとって、ふだん英語を話す相手は英語の先生など大人であることが多いなか、同年代の子どもたちとも英語で触れ合うことができます。英語は「学ぶもの」というより「使うもの」ということを肌で感じることができたのではないでしょうか。今、英語を勉強している人にもそうでない人にもおすすめです。キッザニア(東京・甲子園)青いポロシャツはイングリッシュスピーカー。場内にも何人もいるので、積極的に話しかけてみよう<文・写真:フリーランス記者岩佐 史絵>
2018年04月30日ananの人気連載「鈴木亮平の中学英語で世界一周! feat.スティーブ・ソレイシィ」が、とうとう書籍になりました! 英語が苦手だと感じている人にこそ手に取ってもらいたい一冊。書籍化を記念して、鈴木亮平さんとスティーブ・ソレイシィさんが対談をしました。鈴木:ついに本が完成しましたね!ソレイシィ:しましたねー。この連載がスタートしてからもう3年経つなんて信じられない。鈴木:こうして書籍として一冊にまとまると、感慨深いものがありますね。ソレイシィ:意外なんだけど、鈴木さんにとってはこれが初めての英語本なんだそうですね。鈴木:そうなんです。なんだか緊張しますね。たくさんの人に読んでもらいたいな。ソレイシィ:この本を作るにあたって、細かく読み返したんだけど、この本は英語本としても、俳優さんやタレントさんが出す本としても、異色だと改めて感じています。鈴木:そうなんですか?どんなところが?ソレイシィ:鈴木さんは英語の専門家の気づかない部分を突いているんです。その視点がとてもユニーク。だからいわゆる“定番”の表現だけにとどまらない内容になっている。鈴木さんの発想があったからこそできた本だと思います。鈴木:照れますね。ソレイシィ:例えば病気を訴える場合、定番表現は“I have a problem with~.”(~に不具合があります)なんですけど、それに加えて“I feel~.”を使うといいっていう発想は、僕にとっては目からウロコでした。鈴木:ああ、“I feel bad.”(気持ち悪い)とか“I feel dizzy.”(めまいがする)とかのことですね。ソレイシィ:そう。言われてみれば確かに僕らネイティブもそういう言い方をしているんですが、無意識なのでなかなか気づかない。これこそが、現役の英語学習者としてのリアルな視点なんです。鈴木さんが英語を学ぶプロセスの中で自分のものにしてきた言葉という気がした。僕自身、気づかされたことがたくさんありました。鈴木:僕が迷いながら英語を学んできた過去の試行錯誤を詰め込んだつもりではあります。通じなくて苦労したこと、誤解されて失敗したこと、ブレイクスルーした瞬間とか、「あ、この単語はこういうふうに使うんだ」とか、「このフレーズを使えば楽だな」とか。自分がたどってきた道のりを思い浮かべながら話してきましたね。ソレイシィ:鈴木さんみたいに、ネイティブじゃないのに英語が話せるようになる人には、共通点があるんです。鈴木:え、どんなことですか?ソレイシィ:ひとつは表現意欲があること。「この言葉を使って自分の気持ちをこう表現してみよう」、と。もうひとつ、使おうとする意欲も旺盛。「あの場面でこのフレーズを使ってみよう」と思っている。鈴木:実は連載の対談でも、面白いフレーズを仕入れたら、どこかで絶対使ってみようと思っている部分がありますね。ソレイシィ:そうそう、それがいいんです。常に好奇心を持っているし、使う前提だから、新しい表現もどんどん自分のものになっていく。現役の英語コミュニケーターなんですよね。だから常に英語に対して好奇心のアンテナを張っていられるし、進化していけるんです。僕が日本語を覚えたのもまさに同じような感覚だったし、もっと言えば母国語だってそう。新しい言葉は常に生まれているから、覚えたり、忘れたり、思い出したり、その繰り返しなんですよね。鈴木:新しく覚えた言葉を駆使して、今まで表現できなかった次元のことが通じたときの気持ちよさってありますからね。ソレイシィ:そう、伝わる気持ちよさって、確かにある。その快感にハマると語学が楽しくなってくる。鈴木:僕は大学で言語学を学んできたので、言語そのものも好きなんですけど、実際通じるかどうかっていうのは言葉以外の部分も大きい。顔の表情とかジェスチャーとか、声のトーンとか。そういったコミュニケーション術みたいなものを身につけることも大事なんですよね。そこも含めた内容になっていると思います。ソレイシィ:僕が感心したのは、機転の利かせ方。道を聞くときに行き先ではなくて現在地から聞くとか、そういうのはもう、コミュニケーション術を超えた発想力の高さだと思いますね。Ryohei Suzuki1983年生まれ。兵庫県出身。東京外国語大学卒。2006年、俳優デビュー。’14年、連続テレビ小説『花子とアン』で注目を集める。現在、NHK大河ドラマ『西郷どん』で主人公の西郷隆盛役を熱演中。映画『羊と鋼の森』が6月8日公開。Steve Soresi英会話コーチ、「ソレイシィ研究所」代表。アメリカ出身。NHKラジオ第2『英会話タイムトライアル』メイン講師。『英会話なるほどフレーズ100』(アルク)、『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』(文響社)など著書多数。『こんなに簡単! 鈴木亮平の中学英語で世界一周! feat.スティーブ・ソレイシィ』鈴木亮平さんによる初の英語書籍。鈴木さんが実体験を通して身につけた実践的な英語フレーズが満載。スティーブ・ソレイシィさんとの掛け合いが楽しい対談では、言葉の持つ細かなニュアンスや使い方も学べます。※『anan』2018年4月25日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・八木啓紀ヘア&メイク・宮田靖士(THYMON Inc.)文・東海林美佳(by anan編集部)
2018年04月20日最近ではほとんどの学校で実施している性教育ですが、親子間での教育はまだまだされていない家庭も。今の親世代が子どものときには、家庭内でなんとなくタブーとされていた性教育。今、親となって子どもにどう伝えたらいいのか悩む人もいるようです。Q.子どもの性教育、いつから始めますか?1.未就学児 4.1%2.小学校低学年 6.7%3.小学校高学年 43.2%4.中学生 23.6%5.高校生 4.1%6.その他 7.2%7.家庭ではしない 11.2%小学校高学年が43.2%ともっとも多い意見となりました。女の子は初潮のタイミングがきっかけになることが多いようです。一方、家庭ではしないという人も11.2%いるという結果になりました。■聞かれたら親としてはっきり伝えたい子どもに聞かれたら包み隠さず話すべきと考える人が多いようです。学校での性教育がきっかけで、家で聞かれることもあるようですが、恥ずかしいことと思わずに誠実に答えていきたいと考えているようです。「現在小1ですが、先日学校で性教育の授業がありました。男女の体の違いなどの話で、まだ性教育と言えるほどではないかもしれませんが、子どもに質問されたら話せる範囲で答えていくつもりです」(北海道 30代女性)「聞かれたらその都度、当たり前に話しています。母が産婦人科に務めていたので、私も小さなころから隠すことなく伝えてもらいました。男の子は女の子を大切にするため、女の子は自分の身を守るために教えています。家庭で教えなければ、学校では足りませんし、誤った知識が先に入ると困るのはかわいそう。親の責任だと思っています」(東京都 40代女性)「我が家では『結婚しなくても赤ちゃんは生まれる?』などの子どもからの質問には、隠さず本当のことを教えています。普段から性に対して恥ずかしいことではないと思われていれば、親にも相談してくれてます」(愛媛県 30代女性)「体の変化がある時期には、はっきり伝えなければいけないと思う。親のつとめとして。聞かれたらそのままのことは、今も伝えるようにしています。自然なことであって、いけないことではないけど、自分の体は自分で守れるようにしてあげたいです」(北海道 30代女性)■自分が性教育を受けていないだけに悩む現在のパパママ世代は学校ではもちろんですが、家で親とそういった話をしたことがある人は少数派。だからこそ、自分の子どもにはどう伝えたらいいか悩んでいる人もいました。「どこまで教えるべきなのか悩みます。私の世代の性教育は避妊、避妊、避妊と、とにかく避妊についてが多かったですが、不妊についてはなにも教わっていません。不妊が増えているこの時代、妊娠適齢期と不妊についても学ぶべきだと思います」(東京都 20代女性)「私自身、6年生のときに結婚しただけでは子どもができないと初めて知り、両親がそういう行為をしたという事実があまりにもショックで大泣きした記憶があります。子どもにはどう教えるか悩むところです」(茨城県 40代女性)「家庭で教わった覚えがないので、どうしたら良いのかわかりません」(新潟県 30代女性)「小4、小3、0歳のママです。正直、性教育はいつから始めたらいいのか悩んでいます。3人目を妊娠してから、長男に『どうやったら赤ちゃんができるの?』と聞かれて、なんて答えていいか迷いながら、神様が運んでくれると言いました」(奈良県 30代女性)「どのタイミングで、どう話してよいかわかりません」(神奈川県 40代女性)■小さなときから年齢に応じた伝え方が大切 性教育はいつから始めるというよりも、年齢やその子の成長に合わせて説明していくというのが理想的なのかもしれません。性教育というと抵抗があるかもしれませんが、命の話としてしっかりと伝えられるといいですね。「『おなかの中に赤ちゃんのベッドがあるんだよ』と月経のことを教えたのは、息子が4歳くらいのときでした。一緒にお風呂で出血を見るわけですから、堂々と教えたかった。そのころ、『赤ちゃんはどこから生まれてくるの?』という質問にもちゃんと答えました。『すごいことなんだよ、こんな狭いところから生まれてくる赤ちゃんは命がけなんだよ、あなたは本当に頑張って生まれてきてくれた宝物だよ』って。男女間の性についてもいずれ愛を持って話したいと思います」(鳥取県 40代女性)Q.子どもの性教育、いつから始めますか?アンケート回答数:4498件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年04月13日まずは母語を完璧に。自分の意見を話す訓練も大事ですね。グローバル化が進むなか、2020年度より、英語教育(外国語活動)の開始を小学校3、4年生に早め、5、6年生からは英語が正式な教科となることが決まりました。現在、文部科学省では指導計画を考案中です。僕自身、英語習得に苦労したので、英語教育のスタートが早くなるのは、とてもいいことではないかと思います。早期英語教育の話が出ると、「母語の教育をおろそかにしてはいけない」という反論がよく上ります。母語はとても重要です。必ずしも日本語でなくても構いませんが、複雑な気持ちを表現できる言語を何か一つ、徹底的にきちんと身につけるのは、生きていく上で必要なことです。言葉は人に気持ちを伝えるだけでなく、自分の思考を深める助けにもなるからなんですね。母語も新しく学ぶ言語も未熟な状態を「ダブルリミテッド」または「セミリンガル」といいます。それだと“アイデンティティ・クライシス”に陥りやすく、モヤッとした気持ちを伝えられないと不安が募り、暴力的になったり、引きこもりになることもあります。勘違いされやすいのは、その言語環境にいれば子供は勝手に言葉を話せるようになるだろう、ということ。しかし、思考を深めるくらいの言語を習得するには専門的な教育が必要です。日本語であれば、国語の授業や小論文ですね。これにより言葉の表裏を知り、表現が鍛えられます。ですから、早期英語教育を始めるにあたっては、母語教育が重要なんですね。ダブルリミテッドは避けなければいけません。海外で日本人が苦労するのは、言葉以前に、自分の意見を話すということではないでしょうか。英語力があっても、意見がなければコミュニケーションにはなりません。文科省では、討論や発表を通じ、自ら問題を見つけ解決できる学習を、英語だけでなく各教科で導入していこうと計画しています。日本人以外の非英語圏の人たちは、多少文法が間違っていたり、発音が訛っていても、たくましく自分の意見を英語で伝えようとします。日本人が英語が苦手な理由は、「間違ったら笑われる」という不要な羞恥心が邪魔をしているのかもしれませんね。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年3月28日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年03月25日インターネットやSNSなどのコミュニケーションツールの発達で、外国がより近いものになってきましたが、子どもには実際に肌で感じてグローバルな感覚を身に着けてもらいたい。しかし、頻繁に外国に行くことはなかなか難しいものです。日本にいながらにして子どもが異国の文化に触れられる機会を与えてあげることはできないでしょうか。外国人留学生を受け入れるホストファミリーはよく知られていますが、今回は少し違った受け入れ方をご紹介しましょう。有機農家が働き手として外国人を受け入れるシステム「WWOOF(ウーフ)」を通じ、海外のボランティアワーカー「WWOOFer(ウーファー)」を受け入れているファミリーに体験談を聞きました。■海外ボランティアワーカー「WWOOF」って何?「World Wide Opportunities on Organic Farms(世界に広がる有機農場での機会)」の頭文字を取ったWWOOF=ウーフ。有機農家などが働きたい人を受け入れ、作業を手伝ってもらう代わりに、食事と宿泊を提供するシステムです。京都府綾部市で農業と農家民泊を営む水田裕之さんは、2009年からウーフのホストをスタートし、奥様と8歳になるお嬢さんと一緒にウーファーを迎えています。ホストを始めた理由は、「小さくとも世界に開かれた農場でありたい」という思いでした。「私が農業を始めたいと思った頃はウーフのことを知らず、あまり研修などをせずに経験不足、技術不足のまま就農したので、ウーフのように気軽に体験や研修ができる仕組みは素晴らしいと思います」と、手伝いながら農業を知る機会をウーファーに提供しています。「ウーファーの手伝う内容は、季節によって異なりますが、わが家は田植えや稲刈りなどが中心。特に人手が必要な時に来てもらっています。田んぼや畑の仕事以外では、イベントなどの出店準備なども手伝ってもらっています」■受け入れ人数延べ100人! 日本にいながら世界を感じるウーフ・ホスト今まで水田さんが受け入れたウーファーは、年間5~10人、延べ人数は100人ほど。出身国は、台湾、香港、シンガポール、タイ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、フランスなどアジアや欧米が多く、日本人のウーファーもいるそうです。「アジアの方は旅行がてら日本を体験、楽しみたいという方。欧米の方は環境や食事、農業に関心のある方が多い気がします。日本の方はこれからの生き方を探している人が多いようです」と、ウーファーにより目的や思いはさまざま。初めて会う人と、いきなり生活を共にする。ハードルが高いことのように思えますが、水田さんに不安はなかったそう。むしろ「家族の一員のように食事を共にして、話したり作業したりすることはいつも新鮮な喜びです」と返ってきました。「うちでは、日常の暮らしと仕事がはっきりと分かれていない部分があるので、公私はあまり意識はしていないです。もちろん、日が暮れてその日の作業が終われば部屋で話したり、食事をしたりします。海外の方であれば、お互いの国のことをいろいろたずねあったり。日本の方だと、人生の話をすることも多いですね」1週間から10日程度、寝食を共にするウーファー。帰国後もSNSで連絡を取り合ったり、年賀状を出したりして交流を続けています。なかには、水田さんのところが気に入って再びやってくる人もいるそう。「いつか、来てくれたウーファーの国々を周りたいです」と水田さんの夢は広がります。 ■中学英語で大丈夫! 「認める・受け入れる」子どもの変化ウーファーとの会話は基本的に英語。「私は、中学校で学んだ程度の英語をなんとか駆使して、意思疎通ができている感じです。家内は英語がまったくだめ、娘はまだ英語は話しません」と言いながらも、ウーファーと楽しい時間を過ごしている水田さんご家族。お子さんにとっては、小さな頃から外国人が身近にいるという生活環境。すぐにウーファーと仲良くなり、遊んでもらえることを楽しみにしているそうです。「もともとの性格なのか人見知りはあまりせず、来てくれたウーファーにはすぐになつきます。自分が子どもの時の性格とは違うなと感じますね(笑)」ホストを始めてよかったことは、「広く世界の方々と交流できることです。草の根の国際交流で、人と人の相互理解につながると思います」と水田さん。それは、水田さんのお子さんにとっても同じ。さまざまな国のさまざまな人が訪れる環境で、「小さな頃から個々の違いを認めることができる」ように育っているそうです。「娘は、髪の色や肌の色など違ういろいろな方とも意識することなく接して、仲良く過ごしています。日本はまだまだ海外の人と交流する機会が少ないので、普段、外国人と出会った時に、違和感をもってしまうことがあるかもしれません。小さな頃から、人は皆違うということに慣れておくのは良いと思います。先日、日本の方ですが、耳の不自由なウーファーがいらっしゃったんです。娘は知っている手話を使い、楽しそうにコミュニケーションを取っていました」そんなお子さんの成長する姿を水田さんは「どんな人とも分け隔てなく優しく接することができる人、そして、多くの人に喜びを与えられるような人になってくれるとうれしいですね」と優しく見守っています。さらに、「お米や野菜をなるべく自給できるようにしているため、季節ごとの新鮮な食材があり、日々、安心安全な食事を心がけられること。良い自然環境に触れる機会が多いこと」と、有機農家で子育てをするメリットはたくさんあると語ります。「就農前にウーフの存在を知っていれば、きっとしていたと思います」と水田さん。ウーフのホストになるには、水田さんのように、まず有機農業を始めなければいけないのでハードルが高いですが、ウーファーなら簡単に体験できます。中には、親子で数日間からと、家族で短期間の受け入れをしてくれるホストもいるので、長期休暇を利用し、国内や海外でお子さんと一緒に農業と異文化を体験してはいかがですか? きっとお子さんの見ている世界がぐんと広がることでしょう。プロフィール 『水田家の食卓』 毎日食べるお米や野菜をできるだけ自分たちで作ってみたいと京都府綾部市で農業をスタート。農薬や化学肥料を使わない栽培を心がける。収穫した農作物は無農薬野菜の宅配や農産加工品としてオーガニックマーケットで販売。農家の暮らしをまるごと体験できる農家民泊も運営している。 ・WWOOF ・WWOOF ジャパン 取材・文/河部紀子写真提供/水田家の食卓
2018年02月26日学校教育だけでは一向に身につかないといわれる日本の英語教育。「わが子には効果的な英語教育を受けさせたい」と考える親たちは、英会話スクールや英語教材といった学習を行なう人も多いだろう。●日本の学校教育で、英語が身につかない理由とは?でも、なぜ日本の学校教育だけでは英語が身につかないのか?「英語塾エベレスト」を運営する代表の齋藤孝夫さんに、まずはその問題点をうかがった。「人間が言葉を覚える過程を考えるとわかりやすいです。生まれたばかりの赤ちゃんは言葉を話さず、ひたすら言葉を聞いて言語の情報を収集しています。2歳くらいになると収集した情報を整理して、少しずつ言葉を発するようになります。その後読むことができるようになり、書くことができるようになりますよね。そしてその言葉を学ぶ過程は、すべてその状況や一定のシチュエーションで学んでいきます。だからどんなシーンでどう使うかがわかるのです」(齋藤さん以下同)しかし日本の英語教育は、言語学習過程の「聞く、話す」よりも、基礎文法を覚え、読解することが多い。「その結果、設問は解けるが、どんなシチュエーションで、どう伝えたらいいかがわからないままになります。だから使えないのです。目的に対する手段が間違っていることがわかります」さらによく言われるのは「日本人は英語で話して間違えるのを嫌がるから上達しない」という国民性の問題。しかし齋藤さんは「それも日本人の性質ではなく、日本の学校教育の問題」と断言する。「学校では、英語のテストを受けさせ生徒に優劣をつけます。つまり『答えはひとつで、間違えるのはいけないこと』と、身に染みて学ばされるのです。これでは、英語がコミュニケーションツールとして機能していない。その結果、英語で話す機会があっても『間違えたくない』という気持ちが働き、黙ってしまう。大人でもそういう人は多いですよね」●重要なのは、継続して日常的に英語を使う機会では、そういったハードルがあるなかで、具体的に何をすれば英語を身につけることができるのだろうか?「重要なことは2つ。ひとつは『はじめから英語を意思の伝達手段として使うこと』。もうひとつは『その絶対量を確保すること』です。しかし日本では日本語だけで成り立つので、その環境を整えることはとても難しい。そういった意味では、日常で英語に触れるために、インターに通ったり、留学して強制的に英語を使わざるを得ない環境に身を置いたりするのは有効です」とはいえ、実際そこまで親が子どもに投資するのは、正直かなりハードルが高い。実際は英会話スクール、英語塾に通う、英語教材などで勉強をするのが一般的だろう。英語が身につく英会話スクールに子どもを通わせるにはどういった点に注目したらいいのだろうか?●体験レッスンでは、スクールによる目標設定と、生徒の"会話量"を見極めよう「プログラムを見て、何をゴールにしているかを確認してください。英検取得を目的としているところが増えてきていますが、残念ながら実践ではあまり意味がありません。実践的に使えるようにするために、ここに通ったらどうなるのか明確なゴール設定とそのゴール到達のためのプロセスがしっかりと設計されている塾をお勧めします。どこを目指すかで、カリキュラムや講師の教え方が決まっていきますので。」そして、次に重要なのは、生徒にしっかり会話をさせる授業かどうかの中身(質)だという。「経験の浅い講師は、自分の話ばかりしてしまいます。会話といいつつ、生徒は話を聞いているばかり。講師が主役ではありません。生徒の話をしっかりと引きだして、いかにリードできるかがプロ講師としての腕の見せ所です。注意したいのは、会話といっても、一言生徒が答えただけで、満足してしまう講師が多い。そこを素通りせずに、ちゃんと文章に直して、生徒に言わせる努力をしているかどうか。そこをしっかり見極めてほしいですね。手間を惜しまないところか、本気度を確かめてください」もし今後子どもに英会話スクールへ通わせるなら、これらのポイントを踏まえて効果的なスクールを見極めたい。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年02月24日子どもの学校選びで、様々な学校を調べているママも多いと思いますが、「教育モデル校」という言葉が出てくることはありませんか?そうした学校に通わせることで、先進教育に触れる機会を増やせるため人気は高いようですが、そもそもモデル校ってどうやって選ばれるの?教育ジャーナリストの中曽根陽子さんに聞きました。モデル校のテーマは多岐にわたるまず、モデル校はどれくらいあるのかを聞こうとしたところ、「ひと口にモデル校といっても、たくさんあるので数はわかりません。各教育委員会にお問い合わせください」と中曽根さん。「たくさんある」とは、どういうこと?「例えば、最近では、英語学習・プログラミング教育・道徳教育などテーマはたくさんあります」(中曽根さん、以下同)実際、「平成29年度東京都教育委員会研究指定校一覧」を見てみると、かなりの数が…。中曽根さんの言う通り、そのテーマは様々で、「安全教育推進校」「人権尊重教育推進校」「日本の伝統・文化の良さを発信する能力・態度の育成事業」など、学習以外のことでもモデル校が指定されているようです。モデル校を指定する目的・基準は?何を目的としてモデル校を指定するのか、というのも気になるところ。これに関して、中曽根さんは、「文科省がその時そのときに力をいれようとしているテーマを推進するために、モデル校を作り施策の実現をはかるため」と話します。先ほどの「平成29年度東京都教育委員会研究指定校一覧」にも記載されているので、一部紹介します。【日本の伝統・文化の良さを発信する能力・態度の育成事業】「2020東京オリンピック・パラリンピック教育における伝統・文化に関する取組について、地域の専門的な知識や技能を有する外部人材の活用を通して、児童・生徒の専門性を高めるとともに、外国人と積極的に関わり、意見交換する機会等を設定し、日本の良さを発信する能力や態度を育成する」【安全教育推進校】「学習指導要領及び都教育委員会教育目標等に基づき、学校において、幼児・児童・生徒に危険を予測し回避する能力と、他者や社会の安全に貢献できる資質や能力を育成するため、効果的な安全教育を実践的に研究し、その効果を普及することをねらいとして、安全教育推進校を指定する」このように、テーマごとによって、目的も異なるのです。また、もうひとつ気になるのは、誰がどうやってモデル校を決めるのか。中曽根さんいわく、「明確な基準が開示されているわけではありませんが、各学校、特に学校長が手をあげて、学校の実状や地域のバランスなどを鑑みて、教育委員会が決定することが多いと思います」とのこと。また、「場合によっては、教育委員会から学校側に打診されることもあると思います」とも。都道府県や市町村ごとに、モデル校一覧をまとめていることもあります。自分の子どもが通う学校は何かのモデル校になっているか、もしくは力を入れて学んでもらいたいことのモデル校はどこかなど、事前に確認してみてはいかがでしょうか?(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月22日子どもの英語力を伸ばすためにはさまざまな方法がある。本格的に英語が話せることを目指すなら、将来的な留学やインターナショナルスクールの留学。さらには英会話スクールで真剣に学ぶ方法もあるだろう。その一方で、英語教材やラジオで勉強するなど家庭でできる学習法や、英語教育を取り入れている学童や幼稚園・保育園に通わせるケースも最近は増えている。さらには親が幼少期から積極的に英語で語りかけをすることも。はたしてこれらの学習法はどれほどの効果があるのか?英語塾「エベレスト」を運営する齋藤孝夫さんに話をうかがった。●パパママによる幼少期の「語りかけ英語」は効果絶大!まず齋藤さんが「間違いなく効果アリ」と太鼓判を押すのは、パパママによる幼少期の「語りかけ英語」。まだ子どもが言葉を発しない頃から、英語で子どもに語りかける学習法が、なぜそれほど効果的なのか?「乳幼児の言語習得研究の世界的な第一人者のパトリシア・クール氏が行った実験では、幼児のお子さんは人間による言葉しか、言語として認識しないそうです。テレビやDVDで英語を聞かせても、この年齢では情報を集積しなかったのです。つまり、DVDで英語の音声を流すことではなく、親が英語で話しかけてあげることで、子どもはどんどん言語として吸収していきます」(齋藤さん以下同)英語が得意なパパママならいいが、苦手な人にはハードルが高そう。それに発音もうまくできないと、子どもへの影響も不安だし、自分自身にも照れが生じそうだ。「語りかけの英語力は『Look at that』とか『Do you like it?』など、3語から5語で十分。中学英語レベルの表現を知っていれば問題ありません。発音がうまくできなくてもいいんです。英語の発音は国によって違いますし、キレイじゃなくても十分通じます」●英語教材やラジオは、親子で一緒に取り組めるならアリ次に聞いたのは、おもに家庭でできる「英語教材」や、NHKで放送されている「ラジオ英会話」などの家庭でできる学習法。費用的にはもっとも手軽で、一番取り入れやすい方法だが…。「こういった学習法の一番の難しさは続かないというところです。受け身で、座学のため単純につまらない。続けることがかなり苦痛になりかねません。もしこれらをしっかりと活用したいなら、明確なゴールを設定して、子どもと一緒に取り組みましょう」例えば、どういうゴール設定が必要だろうか?「漫画が好きなら、海外版の漫画が読めるようになることを目標にするとかで十分。うちの生徒だと『米歌手のテイラー・スウィフトが好きだから、インタビューが理解できるようになりたい』という子がいます。子どもの興味・関心と英を結び付けていくことで、英語を学ぶ目的を常に意識させることは大切です」そして親が子どもと一緒に取り組む方法とは?「そもそも、コミュニケーションツールであるはずの英語を座学で完結させるには無理があります。教材を最大限活用するには、学んだことをちゃんと試せるように、親が話し相手になる、進捗を確認することで、お子さんのモチベーションを維持できるのではないでしょうか。親御さんとしては重たく考えず、子どもと一緒に英語を話す楽しい時間というとらえ方でいいと思います」●英語教育を取り入れた幼稚園や学童…英語が身につかないケースは多い最近増えているのが、英語教育を取り入れた幼稚園や、学童に通わせているケース。別途スクールなどに行かず英語教育を学べるなら、親の負担もかなり少なくなる。「そういった子が僕の英語塾にもよく来ますが、正直最初はまったく英語が話せないケースがほとんど。こちらの言っていることを少しはわかっていても、文章が出てこないのです」それはどうして?「大人数でゲームをするだけで、"授業"とはいえないからです。一言、二言英語を話すぐらいで、特に到達点を決めていないことも。しっかりと自分で文章を考え、会話をしないと、まともな英語は身につきません」●最近注目を集める「スカイプ英会話」も効果アリさらに齋藤さんは最近注目を集める英語の学習法として「スカイプ英会話」の効果についても語ってくれた。「オンライン上でスカイプを活用した海外の人とのレッスンで、毎日1回25分ほど生の会話が展開されます。毎月1万円もかかりませんし、お子さんの生活の中に習慣として取り入れることができれば、効果が期待できると思います」しかしスカイプとはいえ、いきなり海外の人とマンツーマンで会話するのは、かなりハードルが高そうにみえる。「最初はまったくわからなくてもいいんです。そもそも英語と日本語では周波数がかなり違うので、日本語にない新しい音は聞き取れなくて当然です。ただ聞き取れなくても新しい英語の音を集積していきますので、一定時間が経過するとなんとなく理解できるようになりますよ。半年から1年は効果のことは考えずに、海外の人と話す時間をとにかく持つ。これは英語を習得するのに効果的です」語学の習得に近道はないよう。本気で子どもの英語力向上に取り組みたいなら、語りかけなど親も本気で取り組む必要があるだろう。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年02月21日