親に言われたり、されたりして傷ついたエピソードを、20~30代女性の集まるアンアン総研メンバー200人にリサーチしました。親の立場になってみれば、わからなくもないセリフもありますが、多くは「酷い」のひと言につきます。これから親になるみなさん、既に親となっている方も、ぜひとも反面教師にしてくださいね!文・田中亜子【アンアン総研リサーチ】いまも忘れない! 親の非情な言葉「いろいろありましたが、一番呪いになっているのは『こんなに美人な私から(母はかつてモデル)、こんなデブでブスな子どもが生まれるとは思わなかった』です」(30歳・公務員)「兄と弟がいるのですが、お手伝いは私にしか頼まず、私がなんで私にばかり頼むのと聞いたら、『女の子でしょ!』と言われたこと。何かにつけて女の子なんだからと兄弟と扱いが違っていた」(32歳・主婦)「親の立場に立てば理解できる話ですが、中学生の時に将来なりたい夢を話したら『あんたには才能がないからムリだよ。普通の会社に働いて暮らしなさい』みたいに言われたこと。自分にもし子どもができたら、もう少しうまく伝えてあげたいなと思います」(31歳・自営業)「勉強して現役で国立大学に合格することができたのですが、それを親に報告したら『今からでもいいから医学部医学科を受け直さないか?』と言われ、大人になってからも『医者になっていたらよかったのに』と言われます。確かに医者になっていたら給与は格段に上だったんでしょうけど、言われるたびにもやもやします」(32歳・専門職)「『バカばっかり産んで』っと泣きながら自分のお腹を叩く母親。子ども達はすごい学歴でもないので本気の発言だったのだろうが、忘れられない」(34歳・会社員)どれも怒りが湧いてしまうきっかけがあって出た言葉だと仮定して、親もひとりの人間。頭に血がのぼり、理性を失ってしまうこともあるのかも。それでも、子どもの前では、いつも笑顔であり続けたいものです。信じられない! 親の最低な行動「門限を破ってしまい、母親からかかと落としされた」(32歳・会社員)「揉めるとすぐ暴力に結びつける父。でも、初めて私が父を倒してからは、父の暴力はなくなった」(34歳・公務員)「夏休み、友達に会えないように、服を全部捨てられたり、携帯を取り上げられたり、電話線を切られた」(31歳・自由業)「父親と大喧嘩した後日、家の鍵が知らない間に変わってて家に入れなかった」(27歳・会社員)「何かで怒らせたらしく。自分の誕生日会前日の夜に買いに行ったジュースを、帰り道の途中でその場に全部捨てられた。いまだに忘れられません」(30歳・会社員)「子どものころ、肺炎で入院しているとき、お見舞いに来てくれた両親が「車を見てくる」という嘘をついて帰ったこと。話の途中で、そういったので私は病院のベットでずっと待っていた。看護婦さんに帰ったことを知らされて嘘をつかれたことを知った。素直に言えばいいのに、なんで嘘をつくのか疑問で悲しかった」(30歳・自営業)思春期になり、反抗的な態度をとる子どもに、親はつい手を出してしまうかもしれませんが、いかなる理由があっても、暴力はいけません。別の方法を模索して親子関係を少しでも良好に保ちたいですね。最後に、自分の親ではない大人から傷つけられたエピソードもご紹介します。「両親は共働きだったので、私はかぎっ子でした。けっこう頻繁に周りの親たちから、『さみしい思いしてない? かわいそうに』などと言われていて、それが普通と思っていた自分は、その生活を楽しんでいたのですが、あまりにも周りが言うものだから、“私ってさみしい子なの?”“私ってかわいそうなの?”と思うようになりました。例えかわいそうと思っても、それがしあわせな子もいるのだから、周りはとやかく言うことはないと思いました。私は、働く母を尊敬してるし、それが誇り。私が親になって、鍵っ子ちゃんがいても“お母さんかっこいいね!”って言いたいです」(33歳・専門職)これは独身の方や子どものいない人にも刺さるお話ではないでしょうか。何気ない言葉が子どもを傷つけることもあります。言葉の持つ影響力を考え、相手の立場になる想像力を働かせて、軽はずみな言葉かけは慎みたいものですね。©Esther Moreno Martinez / EyeEm/Gettyimages©ljubaphoto/Gettyimages
2019年08月18日好きな人と付き合うことが出来た!彼の呼び方はどうしよう・・・好きな人と付き合うことが出来たときに、この際今の呼び方と変えたい!と思う人もいることでしょう。特に友達期間が長かった場合は、付き合うからと言って急に呼び方を変えるのは、なんだか照れくさくなってしまいますよね。でも、名字で呼ぶのはもう嫌だなと思う女性は多いのではないでしょうか?何事も最初が肝心!なので、付き合ったタイミングで呼び方を変えるのはおすすめです。こちらではみんなが呼んでいる彼の呼び方と、彼の呼び方で困ってしまったエピソードをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。彼氏が喜ぶ呼び方3選彼とお付き合いができたら、とても幸せで彼のことをなんて呼ぼう?なんてワクワクドキドキしているのではありませんか!?みんなが呼んでいるおすすめな彼の呼び方を3つピックアップ!(1) 名前を呼び捨てやっぱり彼のことを名前で呼び捨てして特別感を味わいたいという女性が圧倒的に多いようです。彼氏になったからこそ呼び捨てで呼ぶことができるということで、非常に人気を集めています。彼氏が呼び捨てであなたのことを呼んでくれている場合は、彼氏を呼び捨てにしやすいですね。(2) 名前にくん・ちゃん付け男性が年上であったり、呼び捨てで呼ばれたくないという男性も多いようです。またあだ名は恥ずかしいと考える人もいるのでそういう場合は、名前にくん・ちゃんを付けるようにすることをおススメします。名前にくん・ちゃんをつけると柔らかく、可愛らしい呼び方になりますね。(3) あだ名誰も彼に呼んでない私だけの特別なあだ名をつけたい!と思う女性もいることでしょう。お互いにあだ名をつけ合うと二人だけの共通点ができて愛着が湧きますよね。付き合い始めに、いきなりあだ名で呼ばれると引いてしまう男性もいるので、あだ名で呼ぶ場合は必ずお互いに呼び方をすり合わせておくようにしましょう。彼の呼び方で困ったエピソード3選こちらでは彼の呼び方で困ってしまったエピソードを紹介します。彼と決めた呼び方なのに、気が付けば大きな声で呼ぶことが恥ずかしくなってしまったり、彼の親の前で呼ぶときに困ってしまったというエピソードも。自信を持ってつけたあだ名なのに・・・と落ち込む人もいるかもしれませんが、実際にシチュエーションによって呼び方を変えるカップルもいるようです。ぜひエピソードを参考にしてみてください。(1) 彼から人前と2人でいるときの呼び方を分けるように言われた一緒にいるときは優しくて甘えん坊の彼も、人前では少し違った印象になってしまうという人も。彼女よりも一歩前に出ておきたいという人や、友達の前や会社の人の前では格好をつけておきたいスタイルの人まで様々です。こう言った男性に多いのは、人前でいるときと2人でいるときの呼び方を変えてと言ってくることです。どうして!?と傷ついてしまう女性もいるかもしれませんが、彼が生きてきた居心地のいいスタイルを尊重してあげることも大切かもしれませんね。(2) 街中で彼をあだ名で呼ぶとき恥ずかしいあだ名呼びをしたときに多い困ったエピソードをご紹介します。街に出たとき、2人で決めた呼び方があだ名呼びだった場合、つけたあだ名によっては恥ずかしい思いをしてしまったという人も。街中で大きな声で呼ぶのはもってのほか、呼ぶことも恥ずかしいという思いを経験した人もいるので、あだ名呼びをするときには十分注意しておくと良いでしょう。(3) 彼の親の前で名前を呼び捨てにしにくい呼び方を名前の呼び捨てにしている時、彼の親には○○君という風に話していたとしても、実際に彼を呼ぶときに、呼び捨てにするべきか、○○君と呼ぶべきかで悩む人が多いです。彼の両親に会う前に、親の前での呼び方をちゃんと彼と話しておくと良いですね。とっさの判断でどうしたらいいかが迷ってしまわないように、事前に頭の中で整理しておくようにしましょう。彼氏の呼び方は人それぞれ!彼の気持ちを尊重してあげよう!私の彼にはこんな呼び方をしてみたいと色々妄想が膨らむかもしれませんが、彼はどのように考えているのでしょうか。彼氏の呼び方を一方的に押し付ける状態になってしまえば、彼氏は内心ずっとモヤモヤが消えないということになってしまうこともあるでしょう。彼の呼び方を決めるときは、彼に相談しつつ決めるようにすれば上手くいくことでしょう
2019年07月06日ウーマンエキサイトで人気連載中のモチコさんの記事 「『あの子、嫌い』という子どもの発言…親はどこまで口出していいの?」 には、ある日突然、娘ちゃんが幼稚園のお友だちのことを「嫌い」と言い出してしまったエピソードについて書かれていました。保育園や幼稚園は集団生活の始まりの場所です。小さな子ども同士だから、けんかやトラブルが起きることは当然だと思います。だけど、いきなり「嫌い」という強い言葉が出てくると大人はびっくりしてしまいますよね。そこで今回のアンケートでは、子どもの発言に悩んだことがあるかどうか。また、子どもの発言に関するエピソードについて聞いてみました。■子どもの発言に悩んだことあるが、約8割!子どもの発言に悩んだことがあるかアンケートを実施したところ、一番多い回答が「とてもある」48%、そして「たまにある」33%と続きました。上位の回答を合わせると、約8割の人が悩みを抱えているという結果に。「少しだけある」も合わせると、今回のアンケートでは87%もの人が、子どもの発言を気にしていることがわかります。Q1.子どもの発言にどう答えるか悩んだことはありますか?とてもある 48%たまにある 33%少しだけある 6%ほとんどない 7%その他 6%集団生活はお友だちと遊んだり、家庭ではできないことを経験できたりなど、たくさんのメリットがあります。しかし、家庭という小さな集団で生活してきた子どもにとっては、個人差はあるといえストレスを感じることもあるでしょう。お友だちとのけんかだったり、自分の思うようにできないことへの憤りだったり…。それらが子どものなかで積もることによって、大人がドキッとするような発言につながっていることもあるかもしれません。では、保護者の方は、子どものどんな発言に悩んでいるのでしょうか? 具体的なエピソードを見てみましょう。■「あの子、嫌い!」友だちへの拒絶に悩む親たち集団生活が始まると子どもにも人間関係ができ、そうなると「合う」「合わない」といった相性の問題からも避けては通れないのだと思います。大人であれば、「必要以上に関わらないようにする」などといった対策を自分で取ることができます。また、「嫌い」などの強い言葉を本人に言うこともないでしょう。でも、子どもはまだ発達の途中ということもあり、お友だちとの距離感を見誤ってしまうこともしばしばあるようで…。「3歳の息子の話です。遊ぶ女の子とはケンカが絶えず、会うと必ず揉めます。家でたまに『●●ちゃん嫌い!』とか『●●ちゃんにはコレ貸さないよ〜』と言うので、何とも言えずどうしたものかと思います。女の子に拒否されてしまう息子を見ると親としても悲しくなるので、息子がそう言うのもわからんでもない。ただ、仲良く遊べるときもあるのですが…」「年少のときから仲の良い双子の友だちがいるのですが、その子たちが、娘とケンカすると『キライ!』『もう遊ばない!』『嫌な子!』と言われることが。うちの娘は悲しそうな顔で何も言わず、泣くことを我慢していました。ケンカの原因はうちの娘にも悪い部分もあるので、『次から気をつけようね』という言葉がけしかできませんでした」「このあいだまで、『○○ちゃん大好き!』って言っていたのに、最近は『○○ちゃんはもう飽きた!』って言うんです。嫌い怖いもそうですが『飽きた!』はさすがに良くないし、お友だちに直接言わないように言いましたが、伝わってない様子…」仲良く遊んでいたのにちょっとしたことでタイミングが合わなくなったり、相手の拒否が強すぎてもめたり…。そんなとき、まだそんなに語彙の多くない子どもは「嫌い」という言葉で自分の感情をなんとか表そうとしているのかもしれません。「うちは小学4年生になりますが、同じように、『●●ちゃん嫌い!』と言ったり、芸能人も『この人嫌い』」とハッキリ言っちゃうので、わざわざ嫌いな人言わんでエエよと伝えてます。あまり聞きたくないですよねぇ。でも翌日に遊んで、『やっぱそんな嫌いじゃないわ』なんてケロッと言ってて、同じだなぁと思いました!」汚い言葉や気持ちよくない言葉を子どもが使ったときに、その言葉が相手を傷つけることは伝えていきたいところです。でもモチコさんのエピソードと同じように「嫌い」と言っていても、すぐまた一緒に遊んでいたというコメントも寄せられました。あまり深刻にならなくてもいいのかもしれませんが、でも、もしかしたら、なにか困りごとのサインという場合もあるかもしれない…。考え出すと止まりません!そして、本当にお友だち同士で問題が起こっている場合であっても、どこまで親が口を出していいのかも悩ましいところです。■子どもがだれかと比較するのは親が原因!?大人が不安に感じる子どもの発言は「嫌い」という言葉以外にもあります。たとえば、できる子とできない子を比べたり、友だちを「悪い子」だと断定したり…。小学生くらいのお子さんになってくると、あえて相手を傷つけるような言葉を使うこともあるようで、みなさん悩まれている様子…。どのように子どもの発言と向き合っていくのがいいのでしょうか。「幼稚園のとき『●●ちゃんはあれができなかった』『●●くんが怒られた』というマイナスな発言を聞くようになりました。きっとそこまでには何か理由があると思うけど、何だかモヤモヤ。でも考えたら親である私が『このあいだはこれできたのに、何でできなかったの?』など、他人や過去のことと比べる言葉をたくさん使っていたからだと気付きました。それからはなるべく褒めることを優先するようにしています。『いろんな子に優しくできると、すてきだよね!』など、なるべく具体的に」「わが家の息子は甘えん坊。できることも『ママ~お願い』とかわいく頼んで来ることもしばしば…。そこでまわりの大人が『4歳でしょ? できないの?』など言ってたら、ある日『●●くん、5歳なのにおしゃべりできないんだよ?』と…。成長のスピードはそれぞれだと言うことをわかりやすく伝えましたが、ドキッとさせられた発言でした」ご紹介したエピソードは、子どもの発言から、叱り方など親の側の普段の発言について考えさせられたというパターンです。子どもを注意するとき、ついつい「あの子はこんなこともうできているよ」とできる子を引き合いに出してしまったり、「昨日はちゃんとできたでしょ!」と過去と比較してしまったり…。子どもは良いことも悪いことも、どんどん吸収していきます。それこそ、小さい子どもは善悪の判断もあいまいで、覚えた言葉をただ使いたいだけという側面すらあるかもしれません。だから大人のほうこそ、普段の言い方を気をつけなければ…とあらためて感じました。「ある日、息子が『●●君な、悪い子やねん』と、その子のことを家で話し始めました。『だってな、みんなが座ってるときに立ってるし、並ばなアカンときに並んでないねん』と。少し返答に迷いましたが『じゃあ、息子はなにもかも全部カンペキにできる? 先生に注意されたりしない?』と聞くと、『あ、ホンマや、僕と一緒や!』と妙に納得した顔をしていました。このときは『みんな同じなんだよ』と教えてみました」「できることとできないことがあるのはみんな同じ」であり、「得意不得意は人それぞれ」…。大人になった今だからそう思えますが、成長途中の子どもにとっては、いろいろ経験して学ぶことのひとつなのだと思います。■子どもにとっての味方でいるために。親ができることは?ただ、家庭内で思ったことをなんでも言えるのは、子どもにとって悪いことではないような気がします。小学生、中学生と成長をしていって、もっと困ったことに直面したとき、相談をしてもらえないほうが親はつらいのではないでしょうか。ただ、「嫌い」という言葉はあまり聞いていて気持ちがよくない言葉。だから「どうにかしたい」と思うのもわかります。親はそのとき、どんな対応ができるのでしょうか?▼子どもなりの思いを聞く。嫌いは苦手野菜と一緒?「子どもには子どもなりの思いがあっての発言だと思うので、母親としては一旦は受け止めたいとおもいます。家の中でだけは、本音で話させてあげたいので」「うちも『嫌い』って言うときありました! とりあえず子どもの気持ちを肯定してあげます。そのあと話の前後の繋がりで相手目線からのお話をし、その子のいいところを聞いてます。嫌いじゃなくて苦手って言えるように誘導したり…小さいころは、苦手野菜と同じような感覚かなと」「まずは親の主観を挟まず、しっかり聞いてあげるように心がけてます。同じトラブルが数回あったとき、はじめて、対処方法を一緒に考えたり、先生に相談したりするようにしてます。子どもは、幼いうちは気まぐれで大人が思うほど、深刻な問題は少ないように思います。8年育児をしてきて、いまだからこそ、そう思います。幼少期は、小さなことで、いちいち振り回されてました」苦手野菜と同じような感覚の「嫌い」。これは、少し気がラクになりますね! まずは、子どもの主張に耳をかたむけることが、基本であって一番大切なことなのかも。▼子どもの言葉に親ができる具体策はある?子どもの発言に対しての具体的な対応案もいろいろと寄せられました。「いろんなところから仕入れてくる言葉のなかでも、相手に対して攻撃的な言葉は、やはりドキッとします。年長になった娘に、きちんと意味が説明できるように、私が昔に使っていた分厚い辞書を手元に置くようにしました。本が好きな娘には良かったようです。なぜなぜにも答えられ、親も助かっています。きちんと意味をわかって言葉を使える、相手にどんな風に届くのかを想像できるような大人に育って欲しいです」「習いごと先に苦手な子がいたようです。行きたがらないので『●●くんが苦手なの?』って聞いたら、『うん』と言ったので、曜日を変更しました。苦手な子がいるからといって、習い事まで嫌になるのは私もどうなのかなぁと思ったので」子どもの性格や普段の親子関係から、家庭にあった対応ができるのは理想的だなと思いました。習いごとなど、時間や曜日を変更することが可能な場合は、一度離れてみるという手もありますよね。子どもはたくさんの言葉をテレビやお友だちからインプットして、使ってみようとしますよね。だから、家庭ではできるだけ気持ちいいポジティブな言葉を使ってみると、子どももどんどん使ってみるような気がします。逆に、自身が子どものころ頭ごなしに「そういうことは言っちゃダメ」と注意され、傷ついたというエピソードもありました。「私が幼稚園のころ、母に『(私が)イヤって言ってることやるから、●●ちゃん嫌い』と話をしました。しかし母は私に『そういうこと言っちゃダメ!』とひと言。私は『そうなの? そうしたら先生にお話してみたらどうかな? でもお友だちに嫌いなんて言ったら悲しむよ』などの言葉が返ってくると思っていたのですが、まさかの返し。母は私の味方ではないのかとトラウマになってしまいました。自分の子どもには、同じ思いをさせないようにしたいと心から思いました」自分が子どものころに親から受けた対応って、けっこう覚えているものなんですよね…。それに納得がいっていなければなおさらです。家族に弱いところを見せられたり、愚痴が言えたりするのは、きっと家庭が安全地帯になっている証拠の気がします。まずは自分の気持ちを吐露できる場を作れていたことで親としての第一関門は突破できたと思えると、少し気持ちも落ち着きそう。子どもの意見にはしっかり耳を傾けつつ、必要なときにはアドバイスをし、基本的には見守ってあげられる…。こんな親を目指したいところだけれど、でもこれらは、大人同士のつきあいだって簡単なことじゃないですよね。「あの子、嫌い」は、子どもが家庭から外に踏み出していくなかで出会うチャレンジの1つかもしれません。人付き合いは一生続いていく課題でもあり、力にもなる。だから親子で一緒に、成長していかれるといいですね。Q1. 子どもの発言にどう答えるか悩んだことはありますか?回答数:206Q2. 子どもの発言についてエピソードやご意見を教えてください回答数:46アンケート集計期間:2019/3/21~4/18
2019年06月03日親であれば、訪れる前から気になるのが子どもの反抗期ではないでしょうか。すでに反抗期を迎えた子どもとの接し方に悩んでいるという人も多いはずです。そこで話を伺ったのは、アンガーマネジメントの専門家であり、「キレやすい子ども」をテーマにした著書も多い早稲田大学教育学部教授・本田恵子先生。反抗期とはいったいどういうものなのか?その意義も含め、反抗期の子どもとの接し方についてアドバイスをもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)子どもに訪れる3つの反抗期子どもの反抗期には大きく3つの段階があります。ひとつは3歳くらいで訪れるもの。いわゆるイヤイヤ期と呼ばれるもので、これは自我が出てきたことによるものです。もちろん、自我がなければひとりの人間としてきちんと成長していくことなんてできませんから、イヤイヤ期は親としては歓迎すべきものでしょう。次が10歳頃の反抗期。これはさまざまな試行錯誤をして創造力が伸びる時期だからこそ出てくる反抗です。この時期にはルールで縛りつけ過ぎないように注意しなければなりません。「こうしたほうがいいよ」と親の理想を押しつけると、お手本どおりの解答はできるけど、独自性がない子どもに育ってしまうからです。独自性がないまま育つと、作文を書くにも、綺麗だけど面白みはない、どこかの誰かが書いたような文章しか書けなくなる。「個性が大事だ」とよくいわれますが、そう願うのなら、この時期の子どもには思い切り自由に発想力や創造力を働かせてあげてほしいのです。そうさせるうち、子どもは自分で自分なりのルールをつくるようになっていくでしょう。最後が14、15歳で訪れる反抗期です。反抗期というと、一般的にはこの時期のものをイメージするでしょう。この時期の反抗は、親などの大人や世のなかの価値観に対する反抗で、それらに対して「なぜ?」と疑問を持ち、その解決を通じて大人になっていくわけです。そういう意味でも、とくに14、15歳の反抗期にある子どもには、自分としっかり向き合ってくれて「世のなかとはこうだ」と答えてくれる大人の存在が必要です。そういう大人に対して子どもは自分の論理をぶつけて話し合う。そうしていきながら、大人になるために重要な道徳性や倫理を学ぶのであって、反抗してあたりまえなのです。対立するふたりのあいだに仲介者が入る対立解消法先に10歳頃の反抗期には、思い切り自由にさせてあげることが大切だとお伝えしました。ですが、親からすれば子どもに反抗されるのですから、「話し合いが必要だ」という場合もあるでしょう。でも、14、15歳の子どもとはちがって、10歳の子どもの場合は言葉が未熟なので、自分の論理をきちんと表現できないということもあります。そういう場合には、誰かがあいだに入ってあげるという対立解消の方法があります。仮にお父さんと子どもが対立しているのなら、お母さんがあいだに入って仲介する。こういう親子間の対立の場合、よくよく見てみると揉めているのは「方法論」だけという場合もよくあるケースです。たとえば、「子どもの成績を上げたい」と、お父さんは「あの塾に行くべきだ」と主張しているとします。それに対して、子どもは「別の塾に行きたい」「通信教育を受けたい」と主張しているといった具合です。この場合、「成績を上げたい」という目標はお父さんも子どもも共通しています。そうであるのなら、仲介者であるお母さんが「目標は共通している」ということを指摘して、お父さんと子どもを向かい合わせることができますよね。子どもは親の思いどおりには育たないここまでですでにおわかりとは思いますが、反抗期というのは子どもの成長に欠かせないものであり、あってあたりまえのものです。逆にいえば、反抗期がなければ「うちの子は大丈夫かな」と不安になってしまうかもしれませんね。でも、なかには本当に穏やかに育って反抗期がないという子どもも存在します。それは、子どもの欲求を上手に親が受け止めていた場合です。そういうケースにあてはまるかどうかはともかく、反抗期がないからと不安になる必要はありません。ただ、代わりに自分の言動はつねにチェックしてほしい。大切なのは、子どもの意見をきちんと聞いているかということ。子どもがなにかをいいだしたときに、子どもの言い分を最後までさえぎらずに聞いているか。それだけは意識的にチェックしてください。なぜ子どもの言い分を聞くことが大切なのか。それは、子どもをひとりの人格を持つ人間として考えることの証明だからです。親が自分の思いどおりに子どもを育てようとするのではなく、子ども自身がどのように育ちたいのかということをちゃんと受け止めることが大切です。子どもというのは、親の思いどおりには育ちません。子どもは親とは遺伝子もちがいますし、子どもをめぐる友だちや学校などの環境の影響も大きく受けます。それこそ、ジャガイモという同じ材料であっても、それをコロッケにするのか肉じゃがにするのかを決めるのは子ども自身なのです。そういう意味では、きちんと「自分で決められる」子どもに育てることこそ親が重視すべきことだと思うのです。自分で選んで自分で判断する――その力を子どもにつけてあげることこそ、親にとっての大事な役割だと思います。『キレやすい子へのアンガーマネージメント―段階を追った個別指導のためのワークとタイプ別事例集』本田恵子 著/ほんの森出版(2010)■ 早稲田大学教育学部教授・本田恵子先生 インタビュー一覧第1回:子どもが「キレやすい」人間に育ってしまう、“絶対にNG”な親の振る舞い方第2回:意外と言いがち!子どもがますます反抗する、親のフレーズ3パターン第3回:「10歳の反抗期」に親がすべきこと。子どもは親の思いどおりには育たない!【プロフィール】本田恵子(ほんだ・けいこ)早稲田大学教育学部教授。中学、高校の教員を経験したあと、教育現場にカウンセリングの必要性を感じて渡米。アメリカにて特別支援教育、危機介入法などを学び、カウンセリング心理学博士号取得。帰国後にスクールカウンセラー、玉川大学人間学科助教授等を経て現職。学校、家庭、地域と連携しながら、児童、生徒を支援する包括的スクールカウセリングを広めている。2000年代からは、矯正教育の専門家を対象としたアンガーマネジメント研修の講師も務める。著書に『改訂版 包括的スクールカウンセリングの理論と実践』(金子書房)、『脳科学を活かした授業をつくる 子どもが生き生きと学ぶために』(みくに出版)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年05月23日女優の須藤理彩(42)が5月15日、「スッキリ」(日本テレビ系)に出演。「親の務め」について持論を明かし、反響を呼んでいる。番組では10歳の不登校YouTuber・ゆたぼんについて取り上げていた。ゆたぼんは小学3年生のころ、教師から理不尽な扱いを受けたことがキッカケで不登校となった。現在学校には「行きたい時だけ。給食とか図工の時とか。あとは遠足」という自分のペースで通学している。またゆたぼんはYouTuberとしての活動について「学校が嫌で死にたいとか(そういった子に)元気と勇気を与えるためにやっている」と語った。コメントを求められた須藤は「娘が一時期いじめで不登校になって、自宅学習していた時期があったんですよ」と明かし、「その時期にお友達が家に集まってくれてプリントを運んでくれて、塾にも行けて習い事にも行けて。何の不自由もなかったんです」と話した。「このまま不登校でもいいかな」と考えたようだが、いっぽうで気づいた“親の務め”についてこう語った。「いろんな人が人のやりたくないこともやってくれているから、いま自分が何の不自由もなく、こうして楽しく生きていられる。そう教えることが、親の務めだと思っています」また「将来何になるか、ほとんどの子は分からない」と話した須藤は、子供の将来のために「いろんなことをやって準備をしておくことも、親として私はやってあげたいことかな」と結んだ。12歳と7歳の子を持つ母として、親の役割について語った須藤。Twitterでは賛同の声が上がっている。《須藤さんの意見は本当に良かったと思う。うちも子供達の学校生活では色々あり本当に沢山の事を考えた。親は子供ためなら色々な知識や方向性を教えたり、助けたり、時には逃げ道も教えたり》《子供がしたい事させてあげるのも大切だけど軌道修正してあげるのも親の務め》《周りの人達の支えがあって出来るっていうところは誰よりも肝に銘じなきゃとは思う》放送後、須藤は自身のTwitterを更新。「スッキリ」への出演にちなんで《事前に娘に、スッキリでいじめのこと話して良いか確認しました。是非話してとの事だったので、デリケートな問題でしたが、敢えて話させて頂きました》と親子のやりとりを明かした。さらに《皆さまもぜひご家族で、自宅学習のこと話し合ってみてはいかがでしょうか?》とフォロワーに呼びかけている。
2019年05月15日付き合い立ては彼氏の呼び方ってどうしたらいい!?彼氏ができて初めて相手を呼ぶときになんて呼べばいいか困った経験はないでしょうか。元々友達だった場合はなおさら彼氏になった時に、呼び方をどう変えていいかわからないという人もいるのではないでしょうか。呼び方を後々変えることは少なく、最初の呼び方は非常に肝心となるので、よく考えて決めるようにしましょう。こちらでは彼氏が喜ぶ呼び方と、彼の呼び方で困ってしまう例をご紹介します。彼氏が喜ぶ呼び方3選大好きな彼を呼ぶときに、女心としてはできるだけ彼が喜ぶ呼び方で呼んであげたいと考える人も多いのではないでしょうか。彼が喜ぶ呼び方を3つご紹介します!この中から彼が喜ぶ呼び方を見つけてあげてはいかがでしょうか。(1) 下の名前を呼び捨てにする下の名前を呼び捨てにするのが圧倒的に人気のようです。下の名前で呼ばれると特別な気持ちになりドキッとする人も多く、迷わず下の名前を呼び捨てにする人も多いようです。しかし中には偉そうに呼ばれている感じがして、呼び捨ては嫌だと思う人や、年上の男性とお付き合いしている人は、敬意がない女性と思われてしまうこともあるので、様子を見て呼び方を決めるようにした方が良いかもしれませんね。年下の彼氏にも同様、年上女性から支配されているような気持ちになると気分を害する人もいるので慎重に。(2) 下の名前にくん・ちゃんを付ける下の名前にくんやちゃんを付ける呼び方は、優しい印象があり人気の呼び方です。しかし中には、他人や会社の人の前でくんちゃん呼びをされるとプライベートの様子をさらけ出しているように感じ、恥ずかしい気持ちになるので苦手と考える人も多いようです。くんちゃん付と言っても名前を全て読んだうえでくんちゃんをつけるのか、名前の上の方、あるいは下の方をとって呼ぶのかでも大きく印象が変わるので、いくつか候補を挙げ男性側にチョイスしてもらうのもよいかもしれませんね。(3) 名字の一部にくん・ちゃんを付ける名字の一部をとってくんちゃんを付ける呼び方を好む人も多いようです。これは普段会社や友人に呼ばれ慣れているので、あえて特別な呼び方で呼ばれるよりも、みんなが呼んでくれている呼び方の方が、恥ずかしくなく安心できるという人に多いようです。しかし名字呼びは特別な感じがしないので嫌という人もいるので、相手に聞いたり、様子を見てから決める方がよいかもしれませんね。彼の呼び方で困ってしまうこと3選彼の呼び方を二人きりの時に呼ぶには問題ないですが、他の人がいるときに呼ぶと恥ずかしい思いをしたり、遠くにいる彼のことを大きな声で呼んだ時に彼にやめてと言われたという経験のある方も多いのではないでしょうか。普段通りで呼んだだけでなんだか変な空気になるなんてちょっとさみしいですよね。こちらではそのような彼の呼び方で困ってしまうことを3つご紹介します。(1) 呼び捨てにしていて相手の親の前で呼び方に困った普段下の名前で呼び捨てしている人に多いのが、相手の親の前で呼び捨てだと偉そうに聞こえてしまうので困るということです。親の前で急にくんちゃん呼びをするのはなんだか照れてしまうかもしれませんが、あからさまに初めから呼び捨てで呼んでしまわないほうがいいかもしれませんね。(2) 他の人の前ではその呼び方はやめてと言われて困った彼に向ってくんちゃん呼びをしていて、他の人がいるときは恥ずかしいからやめてと言われて困った人もいるのではないでしょうか。急にやめてと言われても呼ぶことに困りますよね。くんちゃん呼びをする際には、初めから他の人の前でもこの呼び方で呼んでもいいのかを確認しておいた方がよいかもしれませんね。(3) あだ名呼びをしていて街中で名前を呼ぶときに困った自分でも大きい声で呼ぶのが恥ずかしいようなあだ名をつけてしまったとき、街中で呼ぶときには特に困った覚えがある人も多いのではないでしょうか。自分にしかつけられないあだ名はラブラブ感がありお互い嬉しいかもしれませんが、恥ずかしい思いをすることもあるのかもしれませんね。二人だけの時と人前の時で2種類の呼び方を用意してもいいのかも・・・!?彼氏の呼び方は一緒に決めるのが正解!彼氏の呼び方に困った人は、一緒に考えてお互いが納得する呼び方にしておくとよいかもしれませんね。お互いが気を遣うことなくありのままで過ごせる呼び方を見つけてみてください。
2019年04月29日賛否を呼んだ三田佳子(77)の卒母告白。『婦人公論』4月9日号で、次男・高橋祐也(39)について《私としては、すでに次男からも卒母しています》と宣言したのだ。これまで高橋が覚せい剤取締法違反で逮捕されるたびに、その“過保護ぶり”が波紋を呼んできた三田。そのためネット上では《最後まで死ぬまで責任持てよ!》《自分が甘やかして育てて、いまさら何を言ってるんだろう》などの批判が殺到。いっぽうでは《私には痛い程理解できて涙が出る》《とっくに卒業していいのでは?いや、卒業するべき》と賛同する声もあがっている。だが実は近年、三田のように「母親をやめる」女性が急増しているという。引きこもりや家庭内暴力問題などを解決するための全寮制自立支援施設「あけぼのばし自立研修センター」によると16年度の相談件数は1,411件だったのに対し、18年には2,777件とほぼ2倍に。相談の主な内容として、引きこもりや家庭内暴力など深刻化する子供とのトラブルがあるようだ。そうした深刻化する背景について、同センターの齊藤直毅さんは「親も子どもから頼られることに依存している、つまり共依存の関係にあることが多い」という。以下のリストをご覧いただきたい。東京自立支援センターの資料をもとに作成した共依存チェックリストだ。あなたは、いくつ当てはまるだろうか。【1】子どものことを本当に理解してあげられるのは自分だけだ【2】子どものためなら自分や財産、仕事を犠牲にしてもかまわない【3】子どもの欲しがるものやお金は不自由なく与えている【4】子どもがいつか変わってくれると信じて見守ることも必要だと思う【5】子どもを傷つける言葉や、機嫌を損ねるような行動は避けたい【6】子どものことで頭がいっぱいになり、何も手につかないことがある【7】子どもの存在が精神的な支えになっている【8】子どもが今の状態になってしまったのは自分の責任だ【9】子どもには自分と同じ失敗をさせたくない【10】自分に人間関係のトラブルが多かったり、夫婦間で本音を話せない「相談に来られる方の多くも、共依存の傾向があるようです。まるで奴隷のように、息子に尽くし続けている母親もいます。しかし、それでは問題の解決を遠ざけることになります。共依存状態にある親は、子どもを過剰にかばう傾向があります。たとえば事件を起こした息子さんがいて、ご両親が相談に来るとしましょう。こちらは問題を把握するため、事件について聞きますよね。しかしご両親が『もう過去のことだから聞かないで』『息子を全否定しないで』と言うのです。こうなってしまうと、解決は容易ではありません。ゆっくり時間をかけて、問題の糸をときほぐしていくことが必要となってきます」(齊藤さん)実は齊藤さんによると、リストのうち1つでも当てはまると「共依存である可能性がある」という。たしかに三田も、今回の『婦人公論』の記事中ですらこう語っている。《ある飲食店では「うちは、犯罪者は入れないことにしています」と追い払われたこともあるそうです。擁護しているわけでなく、事実として、気の毒だなと思います。(中略)かといって、見捨てたり、見放すということではありません。「いつでも見ているから」ということは、伝えているつもりです。いくら卒母しても、母と子の縁が切れるわけではありませんから》子どもは、最後に必ず親が助けてあげなければならない――。卒母宣言をしてもなお、そうした“親という呪縛”を完全に断ち切るのは難しいようだ。だが、齊藤さんはこう語る。「環境を変えるだけで、驚くほど簡単に改善することもあります。そもそも相談に来られるのは社会的ステータスの高い、いわゆる裕福なご家庭が多い。互いにプライドが高く、歩み寄れなかったのでしょう。しかしもともと優秀な子も多いので、入所後にすごくいい企業へと就職していくケースも少なくありません。また適正な距離感を取り戻すことで、親の側も変わります。『私、おかしかったのかもしれない』と気づかれる方もいますし、『この10年間は、いったい何だったんだろう!』と不思議がるご両親もいらっしゃいました」母親をやめることでみえてくる未来。三田の悩める選択は今度こそ報われるのだろうか。
2019年04月03日友達として付き合うには楽しいけれど、合コンには呼びたくない女友達というのはいるものです。そんな呼びたくない女友達の特徴を紹介します。ルーズな人まず、呼びたくない女友達としてあげられる特徴が連絡が遅くてルーズな人です。催促する電話などはできるだけしたくない、という人も多いと思いますが、時間や連絡にルーズな人は注意しなければずっとルーズなままと言うケースがよくあります。一人の返事が遅すぎると、次の予定にも進めないと言うこともあるため、まずはこのような人を合コンに誘うのは避けた方が無難です。また、このようなルーズな人は合コン直前にドタキャンされると言う可能性もあるため注意が必要となります。ノリや愛想も悪い人人見知りで知らない人は緊張してしまう、と言う女性は仕方がないですが、ノリが悪かったり愛想が悪すぎる女友達はできれば合コンに呼びたくないものです。ノリが悪く愛想も悪いことで、その場が盛り下がってしまいます。機嫌が悪そうだったり、スマートフォンをいじられたりすると、合コンに参加している男性に対して失礼ですし、合コンに呼んだ女性としてもメンツが立たないことも考えられます。その後、男性側からクレームが来ることもあるため、できれば場を盛り下げない女友達を呼ぶことがオススメです。合コンは出会いの場ただの飲み会であれば、いくらでも男性の愚痴を言っても良いかと思いますが、合コンはあくまでも出会いの場です。合コン全体をダメ出しするような女友達はできるだけ避けたいものです。また、どんなひどい合コンであっても呼んでくれてありがとうの一言があれば、次はもっと良い合コンにしようと思います。また、出会いの場ですのでTPOに合わせて少しオシャレをしてくれる女友達なら誘いがいがあり、誘った方としてもメンツが立ちます。逆に言えばやる気のない服装の場合には、二度と合コンに呼びたくないと言う気持ちになります。
2019年02月19日数年前から「毒親」という言葉を目にする機会が多くなりましたよね。「毒親」とは文字通り、子どもにとって毒になる親のこと。いわゆる、虐待する親などを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、子ども対して精神的にプレッシャーをかけたり、暴言を吐いたり、気分で振り回したりするのも「毒親」のようです。■あなたの家は大丈夫?家族の問題は、他の家と比べるのが難しいので、傍から見れば「毒親」でも、当の子どもは「これが普通」と思い、気づかないまま大人になるケースも多いもの。また、大人になってからも「毒親」に支配され続けるパターンもあり、そういう女性は恋愛や結婚をするうえで支障が出るという話も……。そんな「毒親」にまつわる本をご紹介しますね。あなたの両親は、毒親ではないでしょうか?■毒親の娘は自己肯定感が低くなる?『母がしんどい』(KADOKAWA)まず「毒親」の本と言えば、漫画家の田房永子さん。「毒親」関連の著書が多く、自身が親になってからも、子どもに対する自分の行動に苦しみます。そんな田房さんの代表作は『母がしんどい』(KADOKAWA)です。かわいい絵柄のコミックエッセイで読みやすいのですが、内容は壮絶。幼少期から社会になるまでの、母親の数々のエピソードが書かれています。個人的に強烈だったのは「ブラジャーを買ってくれない」(要は娘が年頃になることを認めない)というお話。「アルバイトや学校行事を邪魔され、参加できない」「娘の友達と仲良くなろうとする」などもびっくり。でも田房さんは、母親を嫌うなんて自分がいけないんだ、と罪悪感を持ってしまい親から離れられないのです。「バカ」「ブタ」といった暴言を吐かれても自分を責め、自己肯定感が低くなった彼女……。自己肯定感が低い人は「自分には人から愛される価値などない」と思い込む傾向があって、相手の好意を信じられなかったり、素直に愛情表現できなかったりしがち。だから恋愛下手な人が多いと言われています。また、親から認められる異性と結婚しなければ、という強烈なプレッシャーにさらされるようです。自分の親ももしかして?と思っている人にとってこの本は、何らかの気づきを与えてくれるかもしれません。■母娘は女同士だからこそ難しい『「毒親」の正体精神科医の診察室から』(新潮新書)2冊目は、精神科医・水島広子さんの著書『「毒親」の正体精神科医の診察室から』(新潮新書)。全8章で構成され、毒親の実態を論理的に説いている本です。症例も豊富で、「毒親」の被害にあっている当事者のケアだけでなく、親サイドの原因も分析。そして「毒親」に育てられた子どもの心のケア方法、問題の手放し方などにも言及しています。第6章の「こじれる母娘問題の『女』について」では、母と娘がまさに「女VS.女」の構図になっていることを解説。ここを読んで、娘の結婚には、少なからず母親が影響を与えていることがわかりました。「毒親」の存在に心を痛めている人は必読。「毒親」とは何かを学ぶのにもおすすめです。■恋愛下手な理由がわかるかも両親が「毒親」とまではいかないまでも、自分の恋愛観や結婚観に親が影響を及ぼしている、と感じる人はぜひ一読を!あなたの恋愛や婚活がスムーズに進まない理由が見つかるかもしれません。
2018年12月11日名前を呼ぶという行為は、男女の距離をグッと近づけることもある特別なもの。カップルだからこそ、みんなとは違う呼び方で甘い空気を出すこともできます。お付き合いがはじまったときの「なんて呼べばいいかな?」なんてやり取りも、くすぐったくてうれしいですよね。ところで世のカップルたちは、どんなふうに呼び合っているのでしょうか。みなさんに聞いてみました。■ 秘密の呼び名でふたりだけの甘い時間を「職場の先輩と付き合っているので、仕事中はお互い『○○さん』です。ふたりになった瞬間に、反動で『○○たん♡』と思いっきりニャンニャン。もちろん、彼も!これがたまりません。たまにプライベートでも仕事呼びして、ギャップ萌えしています」(26歳/営業事務)ふたりきりのとき限定の呼び方は、誰も知らない彼の一面を見ているようでうれしいですよね。あえて仕事中の呼び方をプライベートに持ち込むとは、なかなかの上級者!禁断の恋っぽくて、ドキドキも加速するかもしれません。■ エッチのときだけSな彼にキュン「エッチのときだけ、彼が『お前』って呼んでくるんです。親にもそんな呼ばれ方したことないし基本嫌なんですけど、そのときだけ強気になる彼にドキドキしています。彼に支配されている感じがいい」(28歳/看護師)つい素をさらけ出してしまいがちなエッチ中、普段とは違う彼の姿にキュンとする女性は多いのではないでしょうか。いつもは優しい彼がちょっぴり強気だったり、反対にいつも強がっている彼が甘えてきたり、呼び方ひとつにも彼の変化を感じることができます。■ 照れくさくて昔の呼び方が抜けない「学生時代にバイトしていたショップの店長と付き合っているのですが、ずーっと『店長』と呼んでいたので抜けなくて。名前で呼ぶのも照れくさくて、いまだに『店長』って呼んでいます。人前では『ねぇねぇ』になってるかも」(25歳/アパレル関係)照れ屋さんに多いのが、なかなか恋人らしい呼び方ができずにズルズル行ってしまうパターン。さらっと下の名前で呼べる子が、うらやましく思えることもあるでしょう。そんなあなたを理解してくれるような、大人な彼に出会えるといいですね。しかし、ちょっぴり照れながら名前で呼ぶ姿は、あなたが思っている以上に彼の目にはいじらしく映るかも。少し勇気を出してみるのもいいかもしれません。■ ふたりの仲を深めるツールにしてカップルの呼び方は、ふたりだけの特別なものです。周りとは少し違っても、あなたと彼が満足していれば問題なし!みんなのエピソードを参考にしながら、彼とお互いの呼び名を決めてみてくださいね。どう呼ぶのかを改めて決めることで、ますますラブラブになれるかもしれませんよ。(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2018年11月24日親の介護は長男の嫁がやるもの、という考えの方がまだまだ多いようですが、中には兄弟全員で分担し、親を介護しているケースもあります。ちょっと変わっているけど、兄弟全員で介護したことによる思わぬメリットも生まれた一つの事例をご紹介しましょう。■ 母を日替わりで介護する「当番制」の提案とある主婦Nさんは、実母の介護を兄嫁だけに頼っていたところ、あまりの負担に耐えかね、とうとう兄嫁は実家に帰ってしまいました。仕事が忙しい兄はほとんど介護ができず、Nさんに相談しました。Nさんには兄のほかに三人の姉妹がいます。そこでNさんは、きょうだい全員にある提案をしました。HBS / PIXTA(ピクスタ)それは、みんなが当番で母を看るというものでした。しかも自給500円のアルバイト料を払うとのこと。その費用は母の蓄えから支払われるという驚きの提案でした。■ 大反対した三人の姉妹を兄が説得ところがこれに怒ったのが三人の姉妹でした。「実の母を介護するのに金を取るなんて酷い、親不孝もいいところ」「子が親を看るのは当たり前、お金なんていらない」など。それを救ったのは兄でした。兄は介護がどれほど大変か、介護をする奥さんを見ていて知っていたのです。だから懸命に姉妹を説得しました。マハロ / PIXTA(ピクスタ)夜から朝までは自分が介護するから、その他の時間にサポートをお願いしたいと、より具体的な提案もしました。さらに、母のお金は年金しかなく、兄が補充するとも言ってくれました。そして、なんとか姉妹を説得したのです。こうして、いよいよ「有償当番制」がスタートすることになりました。■ こんなにいいことが!当番制にしたメリット4つ当番制というのは、月曜日から日曜日まで、起床から入床までの時間を誰と過ごすか決めること。休日は担当者の家に泊まりに行くこともあります。なるべく平等になるよう、1か月間で回数を調整し、急用などで抜けても誰かがカバーできるようにしました。NOV / PIXTA(ピクスタ)まさに介護施設のシフトを思わせる連携が始まったのです。実際にやってみると、思わぬメリットがありました。それが以下の4つです。兄嫁が実家から帰ってきたこと。兄嫁の負担が軽くなり表情が明るくなったみんなに仕事意識が芽生え、不平等感がなくなったちょっとしたお小遣いができた兄弟が頻繁に顔を会わせ、話をするようになったFast&Slow / PIXTA(ピクスタ)■ できないと言う前に、まず一人ひとりができることを考える介護を分担して行うことは簡単なことではないでしょう。仕事や育児など、兄弟姉妹それぞれの事情があります。まずは、それぞれのできること、できないことを出し合い、ノートなどに書き留めていきましょう。MasayaIshimoto / PIXTA(ピクスタ)できないというのではなく、こういう条件ならできる、となるべくできることを書き出すようにします。費用については、母の貯蓄から出すことが難しい場合、みんなで一旦出資して、そこから支払うようにしてもいいでしょう。介護に参加できない場合は、費用を多めに負担するといったことも考えられます。■ お金を払うことで、介護の価値を知り、介護者を敬う意味がわかる当番制ではなくても、介護をしてくれた人に対してお金を払うことは決して悪いことではありません。Greyscale / PIXTA(ピクスタ)無償でやってもらうと何となく気が引け、やるほうも自分を抑えてやっている滅私奉公的な気持ちが強いように思います。お金を支払うというのは、その行為を必要で正当な仕事として認めた代価です。支払う人が大いに助かっていると認めている証なのです。お金を受け取ることで負い目や恩着せがましい感情は解消されるものと考えられます。これは介護に限らず、家事や育児でも言えることかもしれません。仕事としてどれくらいの価値があるのか、意識するだけでも当事者を敬うことにつながるでしょう。■ 地域でも応用できる「有償当番制の介護」Tanpopo / PIXTA(ピクスタ)こうした有償の当番制という仕組みは、少しアレンジすれば地域でも応用できる可能性があります。一人の高齢者を近所の方が手分けして介護し、家族や自治体がその報酬を支払うなど、方法はいろいろあると思われます。介護は一人でやれば辛いけれど、みんなでやれば楽しいことに変わるかもしれません。楽しいことを共有するよりも、苦しいことを分かち合うほうが、より強い絆で結ばれるのではないでしょうか。
2018年10月11日こんにちは!子どもたちも誕生日を迎え、6歳と4歳の母になりました、まいこです!今回は、子供が生まれてからの 夫婦間の呼び方 について振り返ってみました!我が家は、主人が5つ年上で同業者で知り合っている関係もありもともと、私は主人を名前にさん付けで、主人は私のことは名前を呼び捨てで呼んでいました。これは結婚してからもずっと続き、実は子供が生まれてからもこの呼び方は変わっていない のです!喧嘩する時も、何があっても私は主人を「○○さん!」と呼んでいます^^;ですが、子供が生まれて1つだけ変わったこと。それは子供がある程度、言葉を理解するようになってから子供と一緒にいる空間では、お互いを「ママ」「パパ」と呼ぶようになったことです。自然と、子供に分かりやすく伝わることを大前提としてお互いをパパ、ママと呼ぶようになった 気がします。「子供を産んでも私はあなたの妻なんだから、『ママ』じゃなくて名前で呼んでほしいな〜」という気持ちは私は全くなく、パパとの間にも育児のオンオフが出来て良かった 気がしています!それはなぜかと言うと、子供がいない時は、お互いに自然と名前で呼んでいる からです。意識し過ぎも良くないですが、ママとしてずっと子供と接している日々の中で呼び方ひとつでオンオフがあるだけで、気持ちにメリハリがつく と思います!私はきっとこれからも主人のことはパパと呼ぶ他に、「さん」付けでも呼び続けていくと思います。今となっては、娘も息子も真似してパパのことを「○○さーん!」なんて呼ぶ時もあるくらいです^^笑●ライター/まいこ
2018年10月02日お子さんの突然の怪我や病気に直面すると誰もが慌ててしまうと思います。救急車を呼んだ方がいいのか、それとも自家用車で病院に向かうべきなのか、もしくはこのまま少し様子を見た方がいいのかなど。そこで、パパママ世代に救急車を呼んだことがあるかについて聞いてみました。Q.救急車を呼んだこと、ありますか?1.ある 55.2%2.医療機関に相談後、救急車を呼んだ 4.6%3.医療機関に相談後、救急車を呼ばなかった 3.6%4.ない 35.7%5.その他 0.9%救急車を呼んだことがある人は55.2%と半数以上。呼んだことがない人は35.7%という結果になりました。みなさんの体験談について、さっそく見ていきましょう。■熱性けいれんで救急車を呼んだ人が多かったコメントで多かったのが、熱性けいれんと突然の腹痛。子どもの体調は急変しやすいので、意識が朦朧としていたりした場合には、迅速な決断が必要です。急なことで慌てる気持ちもわかりますが、電話は落ち着いて受け答えをすることが大事です。「3人子どもがいます。長女が中学生の時、呼吸困難で一回。あとは長女が高校生の時腹痛で救急車で運ばれました。そのまま緊急入院でした。3回目は末っ子が幼稚園の時で、階段から落ちて頭蓋骨をバキッと」(神奈川県 40代女性)「熱性けいれんのときに呼びました。まだ小さかったこととインフルエンザのときだったので」(千葉県 40代女性)「子どもが頭を強打したときに1回と、私が原因不明の呼吸困難と動悸と不整脈で5〜6回。病気も怪我もなく、救急車にお世話にならなくてもいい健康な人になりたいです」(三重県 40代女性)「娘が2度ほど。1度目は腹痛で転げ回り、慌てて救急車を呼び病院へ。腸が腫れ上がり即入院。2度目は病院で受診後すぐに救急車を呼びました。提携病院でやはり即入院に」(茨城県 40代女性)「娘の突発性発疹からの熱性けいれんで呼びました。白目をむいて泡を吹きながらけいれんする姿にパニックになり、『死んじゃう! 助けて!』と大泣きしながら電話しました。救急隊員の方にも優しく対応していただき、ありがたかったです」(千葉県 30代女性)■どれくらいの症状のときに救急車を呼ぶべき?緊急度の低い病気や怪我で救急車を呼ぶのは良くないとわかっていますが、一体どれくらいの緊急度なら呼んでいいのかもなかなかわかりません。次にご紹介するのは、救急車を呼ばなかった人や、ちょっと迷った経験のある人たちのコメントです。「子どもが怪我をしてしまったとき、救急車を呼ぶより車で行ったほうが早いと思い、救急病院に電話したら『すぐ連れてきてください』と言われたので、救急車は呼ばずに車で連れていきました」(福島県 30代女性)「家の近くで子どもが自転車にひかれたときに呼びました。くるぶしの肉が剥がれ骨が見えていたんで。これくらいだったら呼んではいけなかったのかもしれませんが、かなり動揺して呼んでしまいました」(大阪府 40代女性)「正直どの程度で呼んでいいのか悩みます。昨年、私が腹痛で息もできないくらいひどくなり、主人が車で救急病院に連れて言ってくれましたが、後から私よりも軽い腹痛の人が救急車で運ばれてきて、その方が優先で私は後回しになりました。結局其の方は点滴をして帰って行き、私は4日間入院になりました。救急車を呼べばよかったと後悔しました」(千葉県 40代女性■救急車を呼ぶ前に救急電話相談救急車を呼ぶかを迷ったときは、#7119 救急相談センターに相談する(平成29年4月1日現在:東京都、奈良県、大阪府、福岡県と札幌市、横浜市、和歌山県田辺市が実施)という手があります。また、夜間のみとなりますが#8000「小児救急電話相談」もあります。(こちらは全国で実施)小児科医や看護師が症状に応じた判断をしてくれます。「救急電話相談に電話をしたら、呼んだほうがいいと言われたので呼びました。救急車を呼ぶなんて初めてのことで慌てましたが、相談したことで救急車到着までに、保険証やお薬手帳、現金を用意する気持ちの余裕が持て、医療機関の手続きをスムーズに行うことができました。判断に迷ったら救急車を呼ぶ前に、まず医療機関に相談することをおすすめします」(東京都 40代女性)Q.救急車を呼んだこと、ありますか?アンケート回答数:6931件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年07月20日あなたはママ友をどう呼んでいますか? ◯◯ちゃんママ、◯◯くんママと、いわゆる“ちゃんママ・くんママ”呼びが一般的ですよね。でも、ママ友グループのなかでも、あの人とはもっと仲良くなりたい、あの人とはちょっと一線を引いておきたい…。そんなふうに付き合いたいレベルはマチマチ。ママ友みんなを同じように呼んでいていいのでしょうか?「人の呼び方が、人間関係においてとても重要ではないか?」、つまり「呼び方によって、相手との関係が決まるのでは?」ということを分析したのが、作家・心理カウンセラーの五百田達成(いおた たつなり)さん。 ・「人との距離感がわからない…」○○を変えるだけで人間関係も変化【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第1回】 ・「子どもの名前、どう呼んでる?」親の呼び方が“子どもの心”を育てる【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第2回】 ・夫婦の満足度が急降下「夫をどう呼んでいますか?」【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第3回】 連載最後となる4回目は、ママ友の“うまい呼び方”についてお話をうかがいました。五百田達成さん プロフィール作家・心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店→博報堂を経て独立。鋭い視点から「コミュニケーション」「人間関係」を分析し、そこから導き出す実践的なアドバイスは高い評価を受けている。「コミュニケーションのプロ」としてメディア出演多数。著書にベストセラーとなった『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(新潮文庫)など。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書: 『あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方』 HP: 五百田達成オフィシャルサイト ■正義の迷惑ヒロイン『斉藤さん』が“さん付け”で呼ばれる理由――“ちゃんママ・くんママ”呼びが一般的ななか、呼び方がママ友関係を表している典型的な例はありますか?五百田達成さん(以下、五百田さん):ママ友といえば、2008年と20013年にテレビドラマ化された漫画『斉藤さん』が印象的。現実社会では“ちゃんママ・くんママ呼び”が一般的なのに、このドラマのママたちはみんな「○○さん」と名字で呼び合います。なかでも、主人公の斉藤さんに対する“○○さん呼び”は距離を感じます。それは、子どもに正しいことを教えるために空気も読まずに正義を貫き、周りに迷惑をかけることが多い性格が災いし、ママ友たちから距離を置かれているから。話が進むにつれ、次第に斉藤さんの行動に共感しはじめるママたちもチラホラ現れてきますが、呼び方は「斉藤さん」から変わりません。でも、ニュアンスが明らかに変わるんですね。終盤にかけては、敬遠の意味をもった“さん付け”呼びから、リスペクトの“さん付け”呼びに変わるんです。「斉藤さん、迷惑なのよね…」から、「斉藤さん、すごいわ!」に好転するんですね。――確かに、名字に“さん付け”呼びには、2つの意味がありますね。同じように呼ばれていても意味が変わっているなんて、なんだか怖いですね…。五百田さん:“ちゃんママ・くんママ”呼びは一種の仮面と同じ。そう呼んでさえいれば問題なし、という究極の安全パイな呼び方です。ママ友の距離感はとてもユニーク。その独特な距離感にぴったりハマる呼び方が、“ちゃんママ・くんママ”呼びといえるかもしれません。前回までは、子どもや夫の呼び方という家庭内の話をしてきましたが、ママ友は家庭外の話になります。ママ友の“うまい呼び方”は、今までより社会や組織を意識して考えないといけませんね。■ママ友との関係を変えたい! “うまい呼び方”実践編――ママ友の呼び方も、実はいろいろありそうですよね?五百田さん:ママ友の呼び方は、関係性が如実に表れます。親密度の低い→高い順でみてみましょう。例えば、山田ハナコちゃんのママなら、山田(ママの名字)さん→ハナコちゃんママ→ハナママ→ユウコ(ママの名前)さん→ユウコちゃん という具合に段階を踏むことが多いようですね。この変遷をベースに実践編を考えてみましょう。――もっと仲良くなりたいなあと思うママ友がいます。どう呼ぶのがいいでしょうか?五百田さん:距離を近づけたい場合なので、“ちゃんママ”よりは、名前呼びに切り替えるのがいいでしょうね。いきなり下の名前で呼ぶのに抵抗がある場合には、まずは名字にさん付けで呼んでみて反応をみてみるのが得策だと思います。知り合ってLINEでつながった途端に「◯◯(下の名前)ちゃん、お茶しない?」なんてLINEがくると、少々ビックリしますが、そう呼ばれてイヤな気がしないのならお互い下の名前で呼び合う仲に変わっていくのでしょう。――あのママ友とは距離をおきたい…。そんな時はどう呼ぶのがいいでしょうか?五百田さん:距離をおきたいママ友が「◯◯(下の名前)ちゃんってさあ〜」と話しかけてくるとします。これに対し「◯◯(名字)さん、何ですか?」と返せば、距離を遠ざけることができます。しかも、終始、名字に“さん付け”で徹底すると一定の距離をキープできるはず。名字に“さん付け”+敬語で距離を保ってみましょう。――呼び方ひとつで、ママ友同士の仲良しのレベルまでバレちゃいますね。五百田さん:ママ友たちのコミュニティは、子どもを媒介にした“育児”という名の職場です。会社を想像してみてください。同僚や先輩など仲の良い人とそうでない人がいますよね。もちろん、それぞれ呼び方も呼ばれ方も違うはず。職場同様、ママ友のコミュニティでもスタンドプレイをするより、集団に歩調を合わせるほうがストレスフリーです。グループのなかで特に仲良しのママ友がいるとしても、みんなの前ではみんなと同じように「◯◯ちゃんママ」と呼び合うほうが無難という現実もあるでしょう。 ■“ちゃんママ”呼びから卒業したい! そのきっかけ作りは?――仲良くなりたいママ友を名前呼びしたいけど、なかなかきっかけがつかめない…というママも多いようですが。五百田さん:社内恋愛と同じで、ふたりきりになった時がチャンスです!(笑) 園や学校の係などでふたりになった時に、「◯◯(名字)さん、これお願いしてもいい?」などと思い切って話しかけてみましょう。呼びかけられたほうがまんざらでもなければ、「〇〇(下の名前)でいいよ♪」なんて返してくれるはずです。また、呼び方自体を話のネタにしてしまうのも手。「夫のことなんて呼んでる?」という具合に気軽に聞いてみましょう。その話の流れで、「じゃあ、私のことは◯◯(下の名前)でいいよ!」と話をもっていければこっちのモノですね。■ママ友の“うまい呼び方”これさえ覚えておけば大丈夫!――いろいろな呼び方を教えてもらいましたが、忙しいママたちに究極のコツを教えていただけますか?五百田さん:子どもの呼び方同様に、3段階の呼び名を設定しておくのが簡単ではないでしょうか? 学校行事などオフィシャルな場面では「◯◯(名字)さん」、ママ友と集まる場面では「◯◯ちゃんママ」、ふたりでお茶して話に花が咲くときは「◯◯(下の名前)ちゃん」。こんなふうに周りの状況も考慮して使い分けられれば、ほかのママ友を敵に回すことなく、仲の良いママとは、より一層仲良しになれるのでは?五百田さんが考える“うまい呼び方”について4回にわたりご紹介しました。さあ、今日から子ども・夫・ママ友とあなたを取り巻く人間関係を「呼び方」ひとつで変えてみませんか?参考図書: 「あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方」 (サンマーク出版)「あの人のことをどう呼ぶかで、距離感は変わる」。コミュニケーション・人間心理の専門家として数々のメディアに出演し、ベストセラーをたくさん世に送り出す「対人関係のスペシャリスト」である著者が、コミュニケーションについてのさまざまな理論や方法論を分析した結果たどり着いたのが、「『話の内容』や『伝え方』以上に、『どう呼ばれるか』で人の心は決まる」という境地。巻頭にはスペシャル対談として、2016年に日本一を成し遂げた北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督との「呼び方」対談を収録。取材・文/山田裕子
2018年06月19日あなたは夫のことをどう呼んでいますか? きっとパパ・ママと呼び合う夫婦が多いはず。子どもがいないシーンではお互いを名前で呼んでいる、という夫婦はどれだけいるでしょうか。付き合っていた頃、お互いをどう呼んでいたか思い出せますか…?「人の呼び方が、人間関係においてとても重要ではないか?」、つまり「呼び方によって、相手との関係が決まるのでは?」ということを分析したのが、作家・心理カウンセラーの五百田達成さん。 ・「人との距離感がわからない…」○○を変えるだけで人間関係も変化【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第1回】 ・「子どもの名前、どう呼んでる?」親の呼び方が“子どもの心”を育てる【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第2回】 ・ママ友つき合い「トラブルに発展しない」上手な呼び方【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第4回】 連載3回目は、夫の“うまい呼び方”についてお話をうかがいました。五百田達成さん プロフィール作家・心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店→博報堂を経て独立。鋭い視点から「コミュニケーション」「人間関係」を分析し、そこから導き出す実践的なアドバイスは高い評価を受けている。「コミュニケーションのプロ」としてメディア出演多数。著書にベストセラーとなった『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(新潮文庫)など。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書: 『あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方』 HP: 五百田達成オフィシャルサイト ■『サザエさん』は、あぁ見えて意外と“デキる女”!?――さまざまな夫の呼び方があると思います。呼び方が夫婦関係を表している典型的な例はありますか?五百田達成さん(以下、五百田さん):日本を代表する家族といえば、ご長寿アニメの『サザエさん』。今となっては時代設定が昭和なのか平成なのかかなりあやふやですが、サザエさんのヘアスタイルが当時の流行を表しているとすれば昭和20年代の設定になります。その時代に、夫婦でお互いのことを名前で呼び合っていたのはステキですよね。夫を「マスオさん」と呼ぶことで、お婿さん状態の夫のことをリスペクトし立てていますし、妻を「サザエ」と呼ぶことで、夫婦の鮮度もキープされている。両親や年の離れた弟妹、そして幼いわが子と3世代で暮らしながらも、どこか新婚ムードがただようのは2人が名前で呼び合うから、かもしれません。――確かにあの夫婦は名前で呼び合いますね。やはり、男性も名前で呼ばれるとうれしいのでしょうか?五百田さん:子どもが生まれると“夫は大きな長男になる”という話はよく聞きますよね。まさにその通りで、子どもが生まれた途端に妻は母となり、子ども中心の世界になってしまう。夫は蚊帳の外に置いてけぼりで、その結果「俺のメシ、まだ?」という子どもっぽい発言をしてしまうわけです。大人なのに子どもな分、妻からみるとタチが悪い。前回の子どもの呼び方でもご紹介した通り、子どもが生まれた瞬間から、上の子と同じフラストレーションを夫も感じるのです。よって、上の子に対する子どもの呼び方同様、時には名前で呼びかけることが効果的。子どもが寝静まった夜の間だけでも、名前や付き合っていた当時の呼び名で声をかけてみましょう。照れたり驚いたりしながらも、まんざらではないはずです。■タイプ別・夫の“うまい呼び方”とは?――夫の“うまい呼び方”をタイプ別に教えていただけますか?五百田さん:甘えん坊な夫や家事育児に無関心な夫の場合は、「◯◯さん、これお願いします」と“さん付け”+敬語で、男を立たせる方向に誘導してあげるのがおすすめ。普段、パパ・◯◯くんなどと呼んでいる夫婦なら、より有効です。名前に“さん付け”で呼ばれると、家庭にいながらも仕事モードにスイッチが入り、しゃっきりしてくれる可能性大です。――亭主関白夫やデキすぎる夫の場合はいかがでしょう?五百田さん:この手のタイプをもっと家事育児に参加させたい時には、名前呼びやパパ呼びから「お父さん」に格上げし、より家長度合いを強調してみましょう。「お父さんなんだから、これくらいできますよね?」という具合に、夫の威厳を刺激してみてください。――最近は、年上妻と年下夫という夫婦も珍しくないですよね。そんな年の差夫婦の“うまい呼び方”はいかがでしょうか?五百田さん:うまい呼び方とは、相手との距離を近づけたり遠ざけたりするコミュニケーション方法なので、年の差夫婦の場合は、ふたりの距離を近づける呼び方がいいですね。年上妻は年下夫を◯◯さんと呼び、年下夫は年上妻を◯◯ちゃんと呼ぶ。そう呼び合うだけで、離れた年齢をギュッと近づける効果が生まれます。注意したいのは、年下夫の親の前での呼び方。間違っても、夫を呼び捨てにしないよう注意してくださいね(笑)。■シーン別・夫の“うまい呼び方”とは?――夫婦のさまざまなシーン別に“うまい呼び方”を教えてください。まずは、意外と困るのが、夫がいない場面での夫を呼び方。コツはありますか?五百田さん:例えば、ママ友数名と会話をするシーンを想像してみましょう。夫とのできごとを話したい時、「うちの夫」「うちの旦那」「うちのパパ」「うちの◯◯くん」「うちの相方」など、さまざまな呼び方がありますよね。こんな時はどのように呼ぶのが正解なのか、確かに迷ってしまいます。特に、ママ友との会話は、輪を乱さないことが最優先。周りがどう呼ぶかを確認し、自分も合わせていくのが正解です。ママ友たちが、「うちのパパがさ〜」と言えば、自分も「パパ」で合わせる。「うちの旦那がさ〜」と言えば、自分も「旦那」で合わせる。その場にいない人(第三者)を呼ぶ“第三者呼び”の場合は、これが最善でしょう。――夫に気分良く家事育児を手伝ってもらいたいシーンでは、どう呼びかけるのがよいでしょう?五百田さん:普段パパと呼んでいる夫婦が多いと仮定して、下記の2パターンで頼みごとをしたら、夫はどちらの呼びかけに良い反応を示すと思いますか?A:「パパ、車出してもらえる?」B:「◯◯くん、車出してほしいんだけどなぁ」Aの役割呼びで言われると、「俺は雑用係か!?」という夫の心の声が聞こえてきそうです。反面、Bの名前にくん付けで言われると、デート気分がよみがえるトーンに聞こえるから不思議。普段、パパ・お父さんと呼んでいる人は、お願いごとのタイミングだけ、名前に“くん”や“さん付け”で呼びかけてみましょう。――夫婦の距離が遠いな…と感じた時の夫の“うまい呼び方”があれば教えてください!五百田さん:1回目でもご紹介した通り、心理学の世界では「パパ・ママと呼び合う夫婦は満足度が低い」という調査結果があります。子どもがいない空間でも、終日、パパ・ママと役割呼びされることに、少なからず違和感や不満があるからです。そして、それが夫婦の距離を遠ざけてしまう一因に。そんな時は、子どもが寝静まった夜の数時間だけでも、お互いの名前や昔の呼び名で呼びかけてみませんか? ただ呼び方を切り替えるだけで、お互いの役割から解放されリラックスできますよ。「今さら、名前でなんて呼べない…」という人は、結婚記念日や誕生日だけでも名前で呼んでみてはいかがでしょう? きっと距離が近づくのを感じるはずです。「それでもやっぱり恥ずかしい…」という人は、ママ友が遊びに来た時などに、夫がいる前で名前呼びしてみるのも手です。ママ友から「家事の分担はどうしてるの?」と聞かれたら、「◯◯くんは料理が得意だから、週末の食事は◯◯くんが作ってくれるよ」と返してみる。本人の前で、第三者呼びを名前呼びにする作戦、これ結構効きます。ぜひお試しを!■夫の“うまい呼び方”これさえ覚えておけば大丈夫!――いろいろな呼び方を教えてもらいましたが、忙しいママたちに究極のコツを教えていただけますか?五百田さん:夫婦はお互いを映す鏡。ママがパパから「おい!」「おまえ!」と呼ばれるのがイヤなように、パパもママから「ねえ!」「ちょっと!」と呼ばれるのはイヤなはず。女性は、名前で呼ばれると女性ホルモンが活性化します。それと同じで、男性だってパパ・お父さんではなく、時には名前で呼ばれたいのです。自分が呼ばれたらうれしい呼び方で、パパを呼んであげてください。また、男性に変化を求めても時間がかかるので、ここは女性が率先して「脱・役割呼び」を始めてみましょう。きっと夫婦の距離が近づき、リフレッシュできるはずです。五百田さんが考える夫の“うまい呼び方”がわかったところで、次回は「ママ友の呼び方」についても、具体的なメソッドをご紹介いただきます。参考図書: 「あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方」 (サンマーク出版)「あの人のことをどう呼ぶかで、距離感は変わる」。コミュニケーション・人間心理の専門家として数々のメディアに出演し、ベストセラーをたくさん世に送り出す「対人関係のスペシャリスト」である著者が、コミュニケーションについてのさまざまな理論や方法論を分析した結果たどり着いたのが、「『話の内容』や『伝え方』以上に、『どう呼ばれるか』で人の心は決まる」という境地。巻頭にはスペシャル対談として、2016年に日本一を成し遂げた北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督との「呼び方」対談を収録。取材・文/山田裕子
2018年06月12日あなたは子どものことをどう呼んでいますか? 「◯◯ちゃん、◯◯ちゃ~ん」と呼ぶママ友を見て、甘やかしてそうだなあ…と思ったり、「◯◯◯っ!」と呼び捨てにするママ友を見て、怖そう…と思ったり。呼び方から親子の関係性がなんとなく想像できてしまいますね。「人の呼び方が、人間関係においてとても重要ではないか?」、つまり「呼び方によって、相手との関係が決まるのでは?」ということを分析したのが、作家・心理カウンセラーの五百田達成さん。 ・「人との距離感がわからない…」○○を変えるだけで人間関係も変化【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第1回】 ・夫婦の満足度が急降下「夫をどう呼んでいますか?」【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第3回】 ・ママ友つき合い「トラブルに発展しない」上手な呼び方【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第4回】 連載2回目は、子どもの“うまい呼び方”についてお話をうかがいました。五百田達成さん プロフィール作家・心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店→博報堂を経て独立。鋭い視点から「コミュニケーション」「人間関係」を分析し、そこから導き出す実践的なアドバイスは高い評価を受けている。「コミュニケーションのプロ」としてメディア出演多数。著書にベストセラーとなった『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(新潮文庫)など。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書: 『あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方』 HP: 五百田達成オフィシャルサイト ■『ちびまる子ちゃん』の“お姉ちゃん”の名前は?――さまざまな子どもの呼び方があると思います。呼び方が母子関係をあらわしている典型的な例はありますか?五百田達成さん(以下、五百田さん):子どもの呼び方は、呼び捨て、くん・ちゃん呼び、あだ名呼び、お兄ちゃんなどの役割呼びなどがあります。また、ひとりっ子ときょうだいの場合でも、呼び方は変化します。上の子と下の子を呼び分ける典型的なお母さんといえば、人気アニメ『ちびまる子ちゃん』のお母さんです。ちびまる子ちゃんの姉妹の名前は、姉がさくらさきこで、妹がさくらももこ。でも、お母さんは常に姉さきこを“お姉ちゃん”と呼び、妹ももこを“まる子”とあだ名で呼びます。母親にもあだ名で呼ばれる妹のももこは、いつも自由奔放で楽しそう。対象的に役割呼びをされる姉は、いつも冷静沈着で好き勝手している妹をプリプリ怒っています。「お姉ちゃんなんだから、しっかり妹をみていてね」「妹が何かしでかしたら、お姉ちゃんの責任でもあるんだから」と母親からの静かな重圧が“お姉ちゃん”という呼び方に集約され、姉のさきこはまるで“小さなお母さん”みたいですよね。――でも、下にきょうだいが生まれるとたいていの場合が、上の子は“お兄ちゃん”“お姉ちゃん”と呼ばれる気がしますが…。五百田さん:下の子から見れば、役割呼びは有効です。でも、たまには、上の子を名前で呼んであげると、想像以上にうれしそうな反応を示すと思いますよ。上の子は、下の子が生まれると愛情がとられたと感じ、さらに役割呼びをされます。最初は、役割呼びをうれしく感じるかもしれませんが、徐々に甘えたくても甘えられないなどのフラストレーションを感じるはず。そんなそぶりを察知したら、上の子と向き合う時には、きちんと名前で呼んであげましょう。ただそれだけで、子どもは「今日は私のことを見ていてくれる」と感じるはず。時間が許せば、ふたりだけの時間を作って名前で呼んで「いつもありがとう」と伝えたいですね。 ■タイプ別・子どもの“うまい呼び方”は?――子どもの“うまい呼び方”をタイプ別に教えていただけますか?五百田さん:まずは、下の子が生まれて、上の子が赤ちゃん返りしたり、スネたり、自信をなくしているように見える時。この場合の“うまい呼び方”は、呼び方を定期的に更新することです。例えば、カップルを想像してみてください。ユウコさん→ユウコちゃん→ユウコリン→リンリンなど時間や親密度とともに呼び方が変化していきますよね。これは、呼ばれる側にも、常に相手から注目されているという心理が働きます。それは、子どもも同じ。役割呼びから名前呼び、あだ名呼び、さらにあだ名も定期的に変えると効果的です。呼び方を変えるだけで、「ママはあなたをいつも見ているよ」というサインを子どもに送ることができるはず。まずは、お兄ちゃん・お姉ちゃん呼びを卒業することから始めてみましょう。――逆に、上の子にしっかりしてほしい時はどうでしょう?五百田さん:甘えん坊の上の子をしっかりさせたい時は、あえてお兄ちゃん・お姉ちゃんと役割呼びを強調するのがおすすめ。普段、名前やあだ名で呼んでいるママが、突然、役割呼びに切り替えれば、ママの気持ちの変化を子どもも敏感に察知します。家庭内だけではなく、ママ友など第三者の前でも本人がいるところで役割呼びをすることがポイントです。――「お兄ちゃんなんだからしっかりして」と言葉にしていても、まったく成長を感じられない…なんて悩みをもつママもたくさんいると思いますが…。五百田さん:そんな時に有効なのが、肩書き呼びです。「片付け隊長! そこのおもちゃを片付けていただけますか?」という具合に、肩書き呼びで格上げ+敬語で子どものやる気に火を付けましょう。上の子を動かしたい時には、隊長! リーダー! キャプテン! など肩書き呼びが効果的。特にレンジャーものが大好きな男の子には響くと思いますよ(笑)。――なるほど。それは効果がありそうですね! 逆に親が子どもにベッタリになりすぎない“うまい呼び方”はありますか?五百田さん:友人に娘さんのことを“さん付け”で呼ぶパパがいます。「◯◯さん、今度はこっちのおもちゃで遊びませんか?」なんてやりとりを見ていると、父と娘が自立した人間同士、ほどよい距離感で向き合っている感じがして、とても好感がもてます。もしかしたら、娘さんは“さん付け”で呼ばれることで、パパにうまく甘えられない一面もあるかもしれませんが、大人と対等に扱われている感覚は、教育上、良い効果もあると思います。そして、何より娘への溺愛ぶりをコントロールするという意味で、パパにとっても効果があると思うんです。“さん付け”は距離を遠ざける呼び方になりますが、この場合は、ほどよい距離感をキープする呼び方として有効といえます。■シーン別・子どもの“うまい呼び方”は?――子育てのさまざまなシーン別に“うまい呼び方”を教えてください。まずは、ほめる時はいかがでしょう?五百田さん:前述の肩書き呼びが効果的だと思います。運動会で1位になったら「よっ、天才ランナー!」、「よっ、メダリスト!」という具合に、肩書きで呼びかけてみましょう。家族みんながそろったところで呼んであげれば効果大で、子どもはうれしさ倍増でしょう。―― 叱る時は、どう呼ぶのがよいでしょうか?五百田さん:叱る時は、やはり呼び捨てでしょうね。普段、ちゃん呼び、あだ名呼びしている母子であればなおさら。「◯◯ちゃん、お友だちのおもちゃとっちゃダメでしょう」では、ママが本気で怒っているとは思えませんよね。本気で叱って教えたい時は、母子の上下関係や距離感を明確にするためにも呼び捨てで呼びかけましょう。――なぐさめてあげたい時はいかがでしょう?五百田さん:アメリカのドラマのようなノリで「子猫ちゃん、どうしたの?」「こぐまちゃん、元気ないね?」と呼びかけてみるのはどうでしょう? さすがにそれは気恥ずかしいというママは“姫”や“王子”くらいなら呼べるのでは? いつもより甘く呼びかけて、距離をぐっと近づけ悩みを聞いてあげたり、抱きしめてあげたりすれば効果的だと思います。 ■子どもの“うまい呼び方”これさえ覚えておけば大丈夫!――いろいろな呼び方を教えてもらいましたが、忙しいママたちに究極のコツを教えていただけますか?五百田さん:確かに毎日多忙なママにとって、子どものタイプやシーン別に呼び分けるのは難しいですよね。そんな時は、3パターンの呼び方を用意してみませんか? 例えば、ナオキくんという男の子の場合なら、「ナオキ」「ナオくん」「ナンナン」の3パターンを作り、子どものテンションやシーン別に使い分けてみましょう。叱る時やしっかりしてほしい時は「ナオキ」、ニュートラルな状態が「ナオくん」、ほめたり甘えさせてあげたい時は「ナンナン」と呼んでみる。距離感が異なる3パターンの呼び名を用意し、距離を遠くしたい・近づけたい時に合わせて使えば、自然に呼び分けられるようになりますよ。五百田さんが考える子どもの“うまい呼び方”がわかったところで、次回は「夫の呼び方」についても、具体的なメソッドをご紹介いただきます。参考図書: 「あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方」 (サンマーク出版)「あの人のことをどう呼ぶかで、距離感は変わる」。コミュニケーション・人間心理の専門家として数々のメディアに出演し、ベストセラーをたくさん世に送り出す「対人関係のスペシャリスト」である著者が、コミュニケーションについてのさまざまな理論や方法論を分析した結果たどり着いたのが、「『話の内容』や『伝え方』以上に、『どう呼ばれるか』で人の心は決まる」という境地。巻頭にはスペシャル対談として、2016年に日本一を成し遂げた北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督との「呼び方」対談を収録。取材・文/山田裕子
2018年06月05日あなたは周りの人からどんなふうに呼ばれていますか? 「○○ちゃんママ」と呼ばれる度に、「この人たち、私の名前を知っているんだろうか?」と不安になったり、夫に「ママ」と呼ばれる度に、違和感を感じたり…。そんなママも多いのでは?また、逆にあなたは、周りの人をどう呼んでいますか? 同じように、ママ友を「〇〇ちゃんママ」、夫を「パパ」と呼んでいますか? それとも、下の名前やあだ名、名字にさん付けでしょうか?呼び方によって相手との距離感を考えてみると、遠かったり近かったり。なんとなく呼び方と人間関係に密接な結びつきがあるのでは? と感じるでしょう。「人の呼び方が、人間関係においてとても重要ではないか?」、つまり「呼び方によって、相手との関係が決まるのでは?」ということを分析したのが、作家・心理カウンセラーの五百田達成さん。呼び方と人間関係についてお話をうかがいました。 ・「子どもの名前、どう呼んでる?」親の呼び方が“子どもの心”を育てる【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第2回】 ・夫婦の満足度が急降下「夫をどう呼んでいますか?」【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第3回】 ・ママ友つき合い「トラブルに発展しない」上手な呼び方【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第4回】 五百田達成さん プロフィール作家・心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店→博報堂を経て独立。鋭い視点から「コミュニケーション」「人間関係」を分析し、そこから導き出す実践的なアドバイスは高い評価を受けている。「コミュニケーションのプロ」としてメディア出演多数。著書にベストセラーとなった『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(新潮文庫)など。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書: 『あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方』 HP: 五百田達成オフィシャルサイト ■「名前をちゃんと呼んでもらえない…」フラストレーションがきっかけ――そもそも、なぜ「呼び方=人間関係」に着目したのでしょうか?五百田達成さん(以下、五百田さん):私の名前は、「五百田達成」と書いて、「いおた たつなり」と読みます。「五百田」という文字は覚えられても、読み方を正しく覚えてもらったことがほとんどなく。下の名前も同様に、「たつのり」「たつや」と呼ばれることもしばしば。自分の名前を正しく呼んでもらうために、あらゆる説明方法を試してきましたが、うまくいったことがありません(苦笑)。また、何より切ないのが、自分で自分の名前を気に入っている、ということなんです。なのに、きちんと呼んでもらえないというフラストレーションが小さな頃からありました。逆に、きちんと呼んでもらえると、とてもうれしい! という気持ちも味わい続けてきました。自分の名前を通して、昔から「呼び方=人間関係」は気になっていたんでしょうね。もちろん、心理カウンセラーという立場からも、気になっていたテーマです。なぜ、夫婦は子どもがいない場所でもママ・パパと呼び合うのか? なぜ女性は下の名前で呼ばれるとうれしいのか? これは、女性ホルモンが活発化するという研究結果もあります。呼び方により、人の心はどうして動かされるのか? 常々気になっていました。そこへタイミングよく、「呼び方に着目した本を書いてみませんか?」というご提案をいただき、書籍『うまい呼び方』(サンマーク出版)を書くことになったんです。呼び方に焦点をあてた本は過去にもないようで、“日本初の呼び方研究家”を名乗る思いで分析&メソッドをまとめてみました。■「どう呼ぶか?」に表れる距離感と人間関係――どうして呼び方で人間関係は変わるのでしょうか?五百田さん:「名は体を表わす」ということわざがありますよね? まさにその通り! と多くの人が実感していることと思います。ということは、そのことわざを発展させると「呼び方は人間関係を表わす」とも言えるのでは? と思ったんです。仲が良いふたりは、あだ名や呼び捨てなどの呼び方をします。これは裏返せば、「呼び方を変えれば、仲良くなれる」ともいえるのではないかと。逆に、距離を置きたい人には、あえてよそよそしい呼び方をしてみたらどうかと考えたんです。例えば、初対面の男性から「〇〇ちゃんさぁ〜」などと下の名前で気安く呼ばれると、一歩二歩うしろに下がりたい気持ちになりませんか? そんな時、たいていの人は「〇〇さん、なんでしょうか?」と、名字にさん付け+敬語で相手から心理的に離れることを無意識に行っているはずです。このように、近づきたい人には距離を近づける呼び方を、離れたい人には距離を離す呼び方をすることで、お互いの距離(=人間関係)を呼び方ひとつでコントロールできるのです。■こんな経験ありませんか? 「呼び方で関係が変わった!」――呼び方で人間関係が好転した事例を教えていただけますか。五百田さん:では、心理カウンセラーとして、よく聞くお話を例に挙げてみましょう。ママ友は、子どもをありきとした関係ですよね。多くの人が「〇〇くんママ」「〇〇ちゃんママ」と呼び合うはずです。でも、LINEやメールのやりとりにいちいち「〇〇くんママ、近々お茶しませんか?」「〇〇ちゃんママ、あさってなら都合いいですよ!」なんて書き続けるのは正直、面倒…。そこで、いつの日からか「ミカちゃん、明日お茶どう?」「アヤちゃん、OK!」と下の名前で呼び合うようになって距離がぐっと近づき、旦那の浮気話までできるほどの仲、つまりママ友ではなくふつうの「友だち」の関係に発展したと聞きました。――夫婦間ではいかがでしょう?五百田さん:心理学の世界では、「ママ・パパと呼び合う夫婦は満足度が低い」という調査結果があります。これは役割呼びをされると、個人として認められていない気持ちになるから。ママをねぎらいたい場面にこそ「〇〇、いつもありがとう」と名前で呼びかけ、グンと株を上げるパパたちがいます。結婚記念日やパパの誕生日には、ぜひ、子どもが生まれる前の呼び方で夫を呼んでみましょう。お互い忙殺される日々で離れがちな心も、一気に近づくはずです。また、義父母の呼び方でも夫婦関係を好転させるケースがあります。例えば、夫の実家に帰省し戻ってきたあなた。同じ内容でも、夫から次の2つのパターンで言われたら、それぞれどう感じますか?A:「うちのお母さんっていつも細かいこと言ってごめんね」B:「〇〇(義母の名前)ってさぁ、いつも細かいこと言うんだよなぁ」五百田さん:謝罪の言葉が入っているAより、義母の名前を呼び捨てにするBのほうが、素直に受け止めることができるのでは?これは旦那さんがお母さんと距離をとる呼び方をすることで、夫婦が共犯関係になる心理が働くためです。義母のいない場面では下の名前で呼び捨てにし、義母を前にしたらきちんと「お母さん」と呼ぶ。呼び分けることで夫婦仲は良くなり、義母に対する奥さんのストレスが軽減するという事例もあります。――本当に呼び方ひとつで人間関係やコミュニケーションって変わるんですね…。五百田さん:私は、言葉の力を信じています。言えばわかると思っているので、メールも話も長いです(笑)。いわば、コミュニケーション信奉者。ネットやSNSの登場によりコミュニケーションが楽な時代になりましたが、だからこそコミュニケーションをさぼっちゃいけない! と思っています。そのとっかかりとして、「呼び方」はとても有効なツールであると思っています。■子どもは見ている「ママの“うまい呼び方”」スキル――人間関係に悩んでいるママたちも、呼び方で状況を好転できるでしょうか?五百田さん:現代のママたちは、仕事に育児に家事に本当に忙しい日々を送っていると思います。コミュニケーションにまで気をつかっていられないという人も多いでしょう。でも、だからこそ! 呼び方ひとつケアするだけでいいんです。子どもに当たってしまったり、ママ友にLINEを返せずにいる時は、下の名前で「○○ちゃん、ごめんね」と呼びかけるだけでも違います。また、自分の子どもが、友だちからどう呼ばれているか? にも注目してみてください。あの子とだけあだ名で呼び合うから一番仲が良いのかな? という具合に、子どもを取りまく友人関係を推し量るバロメーターにもなります。そして何より、子どもは親のコミュニケーション力を見ながら育ちます。ママが呼び方を上手に操り、パパやママ友、義父母たちとうまくコミュニケーションをとるところを子どもに見せるのは、教育上とても良いことだと思います。“うまい呼び方”とは、正しい日本語の使い方やマナーの話ではありません。時には、日本語的に正しくないとしても、人間関係を円滑にするためにはこの呼び方を選択するほうが効果的! という話です。この連載を通して“うまい呼び方”をマスターし、忙しいママを取りまく人間関係がより良くなるお手伝いができればと思います。五百田さんが提唱する“うまい呼び方”の基本の考えがわかったところで、次回から「子どもの呼び方」「夫の呼び方」「ママ友の呼び方」について、具体的なメソッドをご紹介していきましょう。参考図書: 「あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方」 (サンマーク出版)「あの人のことをどう呼ぶかで、距離感は変わる」。コミュニケーション・人間心理の専門家として数々のメディアに出演し、ベストセラーをたくさん世に送り出す「対人関係のスペシャリスト」である著者が、コミュニケーションについてのさまざまな理論や方法論を分析した結果たどり着いたのが、「『話の内容』や『伝え方』以上に、『どう呼ばれるか』で人の心は決まる」という境地。巻頭にはスペシャル対談として、2016年に日本一を成し遂げた北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督との「呼び方」対談を収録。取材・文/山田裕子
2018年05月29日最近「毒親」本は相次いでベストセラーになり注目を集める「毒親」ですが、毒親はアダルトチルドレンの原因になったり、毒親の子が毒親になったりと長期に渡って影響を与える深刻なものです。毒親になっていないかのチェック方法から、毒親の与える深刻な影響、毒親の子が毒親にならないための方法専門家の意見を伺ったママテナの記事からまとめました。●「毒親」とは?「毒親」という言葉を知ってますか?毒親とは、子どもを自分の思い通りにしようとし、暴力や虐待、過度の干渉などによって支配下に置こうとする親のことです。子どもにとって「毒」になる親ををこう呼ぶそうです。どんなママが毒親になってしまうのか?子供が成長してアダルトチルドレンになってしまう原因も毒親にあるといいます。しかし、毒親は実は子供の時の親の影響を受けた場合が多く、被害者が加害者になるという状況もあります…。▼続きはこちら▼●あなたは毒親になってませんか?良かれと思ってしている子どもへの激励や応援は実は自分自身の思いを押し付け、子どもを追い詰めて負担になっています。あなたの毒親度チェック、6つの質問に答える事で簡単に確認できます。▼続きはこちら▼●毒親が与える深刻な影響とは?毒親に育てられた子供が親になると、自分自身が否定されて育ったため、しあわせでないと感じ同じことをしてしまう、と専門家は指摘します。毒親チェックであてはまる項目が多かった場合、自分の子供を毒親にしないためにも、この毒親連鎖を断ち切る必要があります。その方法とは?▼続きはこちら▼●しつけのポイントは?毒親にならないようにしながらも、子供のしつけはしなくてはいけないママ。具体的なしつけの方法や、両親を見て学んだことなど、しつけにかんする記事です。▼続きはこちら▼
2018年05月27日コンプレックスと向き合うことは、容易いことではありません。しかし、いつまでも目を背けていることはできないのです。コンプレックスを欠点なんて呼ばないで。向き合い方をほんの少し変えることで、コンプレックスをも受け入れてあげましょう。コンプレックスと向き合うには出典:byBirthどれだけスタイルのよい女性でも、幸せそうに見えるあの人でも、きっと何かしらのコンプレックスを抱えて生きているのではないでしょうか?“コンプレックスは個性”だと主張する人もいます。しかし、そう割り切ることは容易いことではありませんよね。そこで今回は、コンプレックスとの向き合い方についてお届けしたいと思います。コンプレックスにとらわれて、あなたの魅力まで消してしまわないで。コンプレックスをも受け入れることのできる、素敵な女性になりましょう。誰かに打ち明ける出典:byBirth自身のコンプレックスを家族や友人、恋人など気の許せる相手に打ち明けることで、悩みがずっと軽くなるでしょう。コンプレックスは、隠そうとすればするほど、辛く暗いものになっていくのです。コンプレックスを個性だと主張する人がいるように、あなたがコンプレックスだと感じているところは、他人から見たらあなたの長所だという場合もあります。それだけ、あなた自身が思うあなたと、他人から見たあなたの間にはズレが生じているということなのです。きっと、深刻な顔をしてコンプレックスを打ち明けたら、相談相手はあっけらかんとこう返してくれるはずです。「それは、あなたのよいところだよ」と。できる限りの努力をする出典:byBirth例えば、真剣にダイエットに取り組んでみたり、資格取得に向けて猛勉強してみたり…。コンプレックスと真正面から向き合うために、できる限りの努力をしませんか?コンプレックスと向き合うのは、とても勇気のいることです。そのため、自身に言い訳をして無理やり納得させることで、コンプレックスから逃げてしまうこともあるでしょう。しかし、コンプレックスは他人にどう評価されようと、自身の心の在り方を変えることでしか乗り越えられないのです。もしかしたら、いくら努力をしても消えないコンプレックスもあるかもしれません。それでも、できる限りの努力をしたと自分を認めてあげることができたら、コンプレックスとの向き合い方が上手くなっているということなのかもしれませんね。メイクの力に頼る出典:byBirth女性は、メイクの力で心の在り方をも変えることができます。気分の上がるカラーを唇と瞼に忍ばせて、コンプレックスに負けない強さを手に入れましょう!メイクは、目を大きく見せることも肌を綺麗に見せることもできます。そして、それはあなたの笑顔を増やし、QOL(生活の質)をも向上させてくれるのです。まるで、メイクはコンプレックスに打ち勝つ魔法のようだと思いませんか?メイクによって自身を好きになれたら、今度は素肌のあなたを受け入れる準備をしましょう。スキンケアやフェイシャルマッサージを入念に行うことで、コンプレックスを認めてあげられる心のゆとりを持つのです。嫉妬心を捨て去る出典:byBirth「あの子はいいな…」「この人みたいに生まれたかった…」コンプレックスにとらわれると、人のことをうらやましく思ったり、嫉妬したりするでしょう。これは、コンプレックスから逃げるための言い訳でしかありません。あなたが嫉妬する相手だって、コンプレックスを抱えながら生きているはずです。それでも、輝くために前を向いて努力をしているのです。嫉妬心は今すぐ捨てて、コンプレックスと向き合う強さを拾い上げましょう。コンプレックスは、他人の評価によって消えるものではないということを忘れないで。大事なのは、あなたの心の在り方なのです。コンプレックスと向き合うには、心の在り方を変えるべき出典:byBirthコンプレックスは、もしかしたら一生付き合っていかなければならないものなのかもしれません。それと同時に、他人に抱く嫉妬心やネガティブな感情も、完全に捨て去ることなんてできないのかもしれません。それでも、私たちは前に進んでいかなければなりません。そのために必要なのは、心の在り方を変えることなのです。容姿や学歴、生まれ、年齢…。他人から見たらなんてことないものに、コンプレックスを抱いてしまうのはなぜなのでしょうか?もしかしたら、弱さを認める強さを手にするためなのかもしれません。
2018年05月26日北川悦吏子脚本の朝ドラ『半分、青い。』が、視聴率的に20%前後をマーク。SNSでも盛り上がりをみせています。左耳の失聴というハンデを抱えながらも、明るく生きていくヒロイン楡野鈴愛(永野芽郁)。今週はついに漫画家になるという夢を追いかけ、上京することになりました。祖父のコネで農協への就職が決まっていたのに、それを蹴って、憧れの漫画家・秋風羽織(豊川悦司)のもとで修業することを選んだ鈴愛。それに一番猛反対したのは、母・晴(松雪泰子)でした。■子どもが夢をもつことを喜ぶ? 寂しい?頑固に東京行きを主張する鈴愛を、なにがなんでも止めようとした晴ですが、娘の強い意思を確認したあと、自分を納得させ、その後は娘を応援しようと決意します。「鈴愛の夢は、お母ちゃんの夢や。娘が夢を持つことはうれしい」と涙ながらに言う晴。でも、「子どもの巣立ち=親離れ」でもあるので、寂しい気持ちを抑えることができません。晴は泣きながら言います。「お母ちゃんは寂しくてたまらん。あんたはもう18かもしれんけど、お母ちゃんの中には、3つのあんたも5つのあんたも13歳のあんたも全部いる。もう大人やと言われても…」たしかに親にとって子どもはいつまでも子どもであり、そばに置いておきたいのが母心。このエピソードに呼応するように、鈴愛はある夜「怖い夢を見た」と、少女時代のように、母親の布団に潜り込んでいきます。そして母に「ごめんね」とようやく素直に言えた鈴愛。晴は「泣いてない」と言いながらも涙・涙。母親の寂しさを誰よりもわかっている鈴愛は、母の背中が小さくなっていることを感じたようでした。■優秀な子どもをもつ親にも葛藤がある昔からいわば神童だった、佐藤健演じる律。鈴愛が困ったときは、いつも助け船を出してくれたり、さりげないフォローもしてくれた、大切な友だちです。そんな律が、よりにもよって、大切なセンター試験を、うっかりミスによって受けられなくなるという珍事が発生。原因は、律の家に来た鈴愛が、律と同じクリアファイルを間違えて持ち帰ってしまったため(じつはカメの仕業だったことがあとで判明)。そこに律の受験票が入っていたようで…。視聴者的には「そんなものがなくても再発行してくれるのでは?」とツッコミたくなるが、そこは抜け目のない北川脚本。律の父・弥一(谷原章介)をとおして「律がそのことに気づかないはずがない」と指摘させる。「プライドがチョモランマより高い」と言われる律が、そのことを承知で受験に行かなかったのではないかと、弥一は推測。彼は親として、息子が“できる子ならではのプレッシャー”を抱えていたことを理解していたよう。「律は心の奥底でどこかホッとしたのではないかと。僕は心底ホッとした」と穏やかな口調で言います。律に京大を受けさせたかった母・和子(原田知世)も今回の一件は納得済みの様子。晴が悲しいとき、つねに笑顔を見せ、妻をいたわってきた晴の夫・宇太郎(滝藤賢一)もすばらしいが、弥一もじつにいい夫でした。■舞台は東京へ! カリスマあふれるトヨエツに期待いよいよ舞台は、岐阜から東京へ。豊川悦司演じる秋風羽織先生に、鈴愛は振り回されそうな予感! トヨエツは、北川悦吏子脚本の『愛していると言ってくれ』のシリアス路線とは打って変わり、カリスマ性あふれる変人漫画家役をおちゃめに演じている。鈴愛を上京させたきっかけは、イベントのときに鈴愛が差し入れた五平餅が気に入ったから、という流れになっていたが、はたして本当にそうなのか!? 鈴愛は、漫画家になるという夢に邁進(まいしん)していけるのか? そしてその夢を応援する律や家族は、今後彼女の発するSOSにどう応えていくのか? 律と鈴愛の関係性がどう変化していくのかも気になるところです。NHK連続テレビドラマ小説『半分、青い。』(月~土)午前8時~8時15分
2018年05月12日お互いの名前を呼び合わないカップルの86%は5ケ月以内に破局するってご存知でしたか?それだけ名前で呼び合う事は重要なのですが…恋人でないにしろ、出逢った相手が自分の名前を覚えていてくれなかったら悲しい事ですよね。これは極力、嫌いな人と関わりたくないという人の防衛反応でもあるので仕方ないのですが、できるなら相手にも自分の名前を覚えてもらいたいですよね。そこで今回は「名前」で呼び合うことがどれほど重要なのかについて着目していきます。名前を呼びあう癖がない日本人欧米人とくらべて日本人は会話の中に相手の名前を呼ぶ頻度が少ないと言われています。会話の中でも「あの~今度、一緒にお食事に行きませんか?」で済ませる人も多いはず。「○○さん」と名前を入れてあげることで相手の警戒心も無くなっていきます。相手の信頼を得る為にも会話の中で名前を呼ぶことが重要になってくるのです。名前を呼ぶ事で生まれる特別感それに付き合いが長くなれば相手の事を「ねぇねぇ」などと呼ぶ事も多くなると思います。心理学的にも一番心地よく感じる言葉が「好き」「愛している」の言葉よりも、「自分の名前」を呼んでもらうことなのだそう。これは褒めてもらった!と言う感覚に陥りやすいからなのだとか。たしかに久しぶりに名前で呼ばれると、自分を認めてもらえてるような嬉しさもありますよね。初対面で何回も名前を連呼するほうが得合コンで知り合って2回目に会った時…「あれ?誰だけ?」ってことあると思います。そんな事を防ぐためにも初対面の段階で相手の名前をたくさん呼びましょう。初対面で名前を呼ばれても不快な思いをする人はいません。ある程度知りあってから「あの…お名前って?」と聞く方が失礼。相手の名前は初対面でたくさん呼んで、覚えるように努力しましょう。相手に名前を覚えてもらう方法普段からよく名前で呼ばれている人は人気があるとも言われています。自分の人気をチェックするためのカギは名前ということになるので、相手にも自分の名前を覚えてもらいたいものです。初対面で自分の名前を伝える時は、・自己紹介の時にニックネームも伝える・名前と見た目のギャップで覚えてもらう・同名の芸能人を持ちだしてみる・強制的に何回も言わせてみるなどがポイントです。次回会った時に顔と名前が一致するような方法を自分なりに考えておいた方が良いかもしれませんね。相手との距離を縮めたいと思うのであれば名前で呼び合う事をおすすめします。毎日、顔を合わせるようになるとお互いの事を名前で呼ばなくなるものですが、親しい仲こそ名前で呼び合いたいですね。written by キララ
2018年01月26日自閉症である息子さんを通わせたいと思える放課後デイサービス(以下、放課後デイ)がなかったことから、自ら「アイム」を立ち上げた佐藤典雅さん。そこから、息子さんや生徒の成長に伴い、フリースクールや就労支援、グループホームまで立ち上げてしまった。それらの施設を立ち上げた理由も、やはり放課後デイ設立の時と同じように、既存の施設に大きな不満があったからだと言う。そんな佐藤さんに、現在の福祉業界の問題点や自ら立ち上げた施設への思いを語ってもらった。発達障害のある子を育てる親たちにとって、最大のテーマは、将来の自立や働き方。『療育なんかいらない!』の著者でもある佐藤さんのお話の中には、きっと、発達障害の子どもの幸せな将来のために、親としてやるべきことのヒントがたくさんつまっているはずだ。佐藤典雅(さとう・のりまさ)さん川崎市で発達障害の子どもをサポートする放課後デイサービス「アインシュタイン放課後」「エジソン放課後」を運営している、(株)アイムの代表。自身の自閉症の息子さんの療育のために、息子さんが4歳の時に渡米して、ロサンゼルスで9年間過ごす。前職は、ヤフー・ジャパンのマーケティング、東京ガールズコレクションとキットソンのプロデューサーという異色の経歴の持ち主。福祉という範囲を超えた目線で、自身の息子さんの成長を見守りながら、発達障害児が社会で幸せに生きるための道を広げる挑戦をしている。著書: 『療育なんかいらない!』 (佐藤典雅・著/小学館 ¥1,296 税込)※放課後デイサービス(= 放課後デイ):6~18歳までの障害のある子どもが放課後や学校休業日に利用できる、就学時向けの福祉サービスのこと。■子どもの将来について保護者が不安に思わないインフラの構築がテーマ――前回の取材から1年ほど経ちました。その間、がっちゃん(佐藤さんの息子さん)の高校進学にあわせてフリースクールを設立したそうですね?佐藤典雅さん(以下、佐藤さん):アイムの放課後デイには、たくさんの中学生の生徒がいるので、中学卒業後の進路は重要なテーマでした。というのは、高校って義務教育じゃないから支援学級がないんですよ。だから、支援学校に行くしか選択肢がないのですよ。でも、既存の支援学校だと高校卒業証書はもらえないから、中卒扱いになっちゃうんですよ。どうせ就労支援に行くなら、あんまり関係ないかもしれないけど、親の心情的な観点からいくとちょっと残念だよね。ウチが設立したノーベル高等学院は発達障害や自閉症の生徒に合った通信サポート校で、明蓬館高校の教育連携施設として、高校の卒業証書も取得できるんですよ。――がっちゃんの進路に、既存の支援学校を選択しなかったのはなぜですか?佐藤さん:中学校までは義務教育だから、だいたいどこも手厚くやってくれるんですよ。でも、高校になった瞬間、何が始まるかというと「職業訓練」という言葉が出てきます。見学に行ったらわかると思うんだけど、ほとんどのところが就労の準備期間として、封筒やチラシを折ったり、縫物の練習をしたり、昭和の内職みたいな作業をさせているんですよ。でも、普通の子が高校で青春を楽しんでいる時に、どうして障害者の子たちは就労準備しなくちゃならないのか? 親として、自分の子がそういう状況にいるのはしのびないよね。――それで、もっと楽しい高校をご自分で作ってしまったわけですね。ノーベルでは、日々どんなことをしているのですか?佐藤さん:最低限、取得しなければいけない単位があるので、午前中は主に課題をしていますが、午後はもう自由! 好奇心旺盛なスタッフが、毎日いろいろなおもしろいところへ遠足に連れて行ってくれています。最近では、足立区にあるアスレティック施設や渋谷ヒカリエで開催されていた「チームラボ」のイベントなどに遊びに行ってましたよ。――それは通常の支援学校とはずいぶん違いますね! 生徒はどれくらいいるのでしょうか?佐藤さん:今、生徒は2人です。もともとフリースクールは赤字前提でやっている事業なんですよ。でも、なぜ赤字でもやるかというと、今、ウチには放課後デイに通っている中学生の子たちがたくさんいて、その子たちのセイフティネットとして必要だから。アイムのテーマは、子どもの将来について、保護者が不安に思わないインフラを作ること。だから、赤字でもやらないといけない理由があるんです!■市場から「置いてきぼり」にされる福祉の世界――支援学校と同様に、就労支援にも疑問を感じて、アイムで取り組まれているそうですね? 既存の就労支援のどんなところに問題を感じているのですか?佐藤さん:いろいろありますが…例えば、就労支援に行くと、まず、みんなあいさつの訓練をさせられます。見学に行ったことありますか? 行くと、みんなが無条件に一斉に立って「いらっしゃいませ!」って言うから。トイレ行く時だって、みんな「佐藤さん、トイレに行っていいですか?」って聞いてくるの。トイレ行くのにどうして許可が必要なわけ? みんなロボットみたいになっちゃうんですよ。――確かに、そういう雰囲気がある気もしますね…。佐藤さん:でも、そもそも仕事において、あいさつってそんなに重要なの? それで売り上げが上がるんですか? 僕は、あいさつなんかより儲かる就労支援をつくることの方がずっと重要だと思ってます。だから、福祉業界の人に「あいさつはいりません!」って言ったら、「佐藤さん、それでは社会性が身につきません」って言われました。じゃあ、普通の世間一般の会社の社員が同じようなあいさつをしているのでしょうか? あいさつをしなくてもいい業種はたくさんありますよね。それでも全ての社員は型にはまったあいさつをしないと社会性がないといえるのでしょうか? 仕事においてどこに価値を求めるのかという話なんですよ。――確かに…。佐藤さん:どんな大手企業でも、行動パターンを変えられなければ、いつかはつぶれてしまうと思います。市場が変わっているのに、会社の倫理観、価値観、戦略、全部変えられないままでは、市場から置いてきぼりにされる。学校や福祉の世界でも、これと同じようなことが起こるはずなんです。しかし、助成金によって雇用も給料も守られているわけで、福祉は保険点数でも守られているからつぶれることがないわけです。こんなの民間企業だったら、とっくに淘汰されていてもおかしくないです(苦笑)。制度の枠組みで仕方ないのですが、そもそも行政からみて就労支援は「就職」でなく「介護」の延長線上にあります。なぜかというと、就労支援に配置される資格者は介護士なんですよ。これまでビジネス経験のない介護資格者がいきなり売り上げを求められるわけです。だから、発達障害の子たちのために利益分配を考えるのは、かなりハードルが高い話なんです。――そういう現状を、きちんと親が知って考えるべきなんですね…。佐藤さん:お母さんはみんな、「将来この子が困らないように」って療育で訓練することばかりに夢中になっているけど、だれも「出口」のことを考えていないし調べてもいない。僕は、「出口」のことしか考えてなくて、それは就労です。その子が自分の力で就職できるのか否かという明確なラインがあって、そこしか見ていない。今、支援学校を卒業した後の進路は、2つしかないんです。ひとつは、特例子会社に就職する。もうひとつは、就労支援に行く。一般企業に普通に就職できない子の出口は、就労支援しかないんです。将来、わが子の就職が難しいと考えた時、親として考えるのは、どういう就労支援だったらわが子が充実した毎日が送れるかということ。そこしかないんです。既存の就労支援には、がっちゃんを通わせたいと思えるような施設がなかったので自分たちでやる必要性を感じたわけです。――特例子会社の方はどうなのでしょうか?佐藤さん:特例子会社っていうのは、企業枠で障害者を2.3%雇用しなければならないという決まりがあって最低賃金が発生します。で、特例子会社は大手企業が多いから、ほとんどが都心にあって、オフィスで事務作業をすることができます。でも、僕から見ると、特例子会社も就労支援も両方同じようなもんですよ。封筒やチラシ折ったり、昭和の内職みたいな仕事をしている。もちろん、その子がその仕事を楽しんでいればいいけれど。――でも、キレイなオフィスで働けて最低賃金が発生するなら、保護者にとったら就労支援より特定子会社に入るほうが理想的ですね?佐藤さん:でも、特例子会社は民間企業だから、ある程度の基準を満たさないと入れないし、枠も限られています。加えて、都心のオフィスに通うために、通勤ラッシュにも耐えられる子が採用の前提となります。そうすると、当然、ある程度コミュニケーションがとれる軽度の子が採用されるんですよ。――そうすると先ほどのお話のように、重度な子は特例子会社には入れず、就労支援に行く進路しかない、というわけですね?佐藤さん:ウチのがっちゃんは、まさにそこなんです。特例子会社に行く子たちは、比較的障害が軽いので、社会で働いて賃金を稼いで満足を得ることができます。でも、がっちゃんは給料をもらってもよくわからないから、「このつまんない作業はなんなんだ!?」で終わっちゃう。――働くことにおいて、がっちゃんの幸せはどこにあるとお考えですか?佐藤さん:がっちゃんはあまりにも謎が多すぎてまだわからない(笑)。でも、親として、特例子会社に行くことががっちゃんの喜びにならないことはわかっています。だから、どういう就労支援だったら楽しめるのか、ということをずっと考えています。がっちゃんはかなり自閉症ど真ん中なので、ウチの子のニーズを満たせれば、ほぼすべての自閉症児のニーズを満たせると思ってる。がっちゃんの問題を解決することが、幅広い子どもたちの問題を解決することにつながる。それがどういう就労支援なのかということを、いくつか実験しているところです。 ■就労支援もきちんと利益を追求、「儲からない仕組み」を根本から改革――その手始めとして、就労支援ルピアをアイムの傘下に入れたのですね?佐藤さん:そうなんですよ、ルピアさんの協力で。おかげで、就労支援の仕組みがだいたいわかってきたので、来年のどこかで、ウチ独自のアートの就労支援を作ろうと計画しています。その後は、飲食の就労支援も考えています。カフェがいいのかビュッフェスタイルがいいのか…?どうやったら最小限の労力で最大限の利益を上げられるか、そこを必死に考えています。よく、福祉の世界は利益追求反対という風潮があるけど、資本主義の中で生きている以上避けられません。ビジネスとして利益をあげて、利用者の環境のために再投資をしていくために利益は大切なんですよ。――確かに、既存の就労支援って、あまり利益を出そうという雰囲気がないですよね…。佐藤さん:そこが就労支援の大きな問題なんです。就労支援は保険点数でまかなってるから、つぶれることがない。だから、彼らは利益なんか出なくてもいいんですよ。危機感が非常に薄い!ルピアも最初は課題が大きかったですよ。当初はお店もボロボロでいかにも「福祉!」っていう感じで…。 だから、アイムでプロデュースしてオシャレに改装したんですよ。すると後日、店の責任者は「全然効果ない」って言うから、よくよく話を聞いてみたら、なんと就労支援だからという理由で週末にお店を閉めていたんですよ! もう、ビックリしちゃって(爆笑)。お店、つまり小売りでしょう? 小売り店舗で土日閉まってるって、その時点で売り上げが出るはずもなく(笑)。福祉にいると、商品やサービスを提供するって時点で、就労支援も民間企業との競争になるっていう認識が薄くなるんです。もちろんその後、週末にお店を営業したら、案の上、売り上げは3倍になったわけで、みんなハッピー(笑)。一般的な就労支援を見ると、仕事内容が、ビラを折るとかボールペンの組み立てだったりするわけです。こんなところに入るために、支援学校で3年間も訓練させられたの!? って思いませんか?■既存の施設や他人に親は振り回されるだけ…子どもの将来はゆだねない!――確かに。親子で一生懸命職業訓練して、でも、その先がそんな職場ばかりだったら浮かばれないですよね…。佐藤さん:普通の就労支援でも、その子が働くことを楽しんでいればいいんです。でも、私から見たら、昭和の内職みたいな仕事をして時給100円の世界ですよ。実際にそれが合わずに引きこもりで終わってしまう障害者が多いと聞きます。特例子会社にしても、お母さんがわが子の就職先にそこを目指して、二人三脚で支援学校で3年間一生懸命訓練しても入れなくて。「ずっとがんばってきたのに特例子会社に入れなかった」って泣いたり落ち込んだりしている姿をいっぱい見ます。でも、全然落ち込む必要ないですよ!ってお母さんたちに言っています。だって、そんなところに入れなくたって、アイムがその子たちに合う就労支援を作ればいいだけのことでしょう?――そうしたら、お母さんも子どもの将来について余計な心配しなくてすみますね。佐藤さん:今ある既存の施設や他人に将来をゆだねると、親は振り回されるだけ。どうでもいいことで落ち込んだり泣いたりしてしまう。よく保護者が「将来、この子が困らないように、しつけてる」とか「療育で訓練してる」って言うけど、こんなところに入れてもらうために、子どもの個性をねじまげてまで訓練する必要なんてないですよ。大事なのは、その子自身をどうこうすることではなく、その子が生き生きと生活できる環境を与えること。だから、子どもがそのままでも安心して働ける楽しい就労支援を、アイムは目指します。そのために、ウチは「就労継続支援B型」をやるんです! ウチは「移行支援」には手を出さず、どんつきである「継続支援B型」をやります。(※)だって、たとえばうつ病とかなら、訓練してまた社会復帰できる可能性もあるかもしれないけど、自閉症は治らないから、訓練を受ければ復帰できるというわけじゃないじゃないですよね? それに「移行支援」では2年間しか訓練を受けられないから、最終的には「B型」に突っ込んで、「はい! おしまい!」なんですよ。その先のことは彼らにはあまり関係ないから。でも、これだとうちの息子の場合は困るわけですよ。※就労支援には、「就労移行支援」と「就労継続支援」の2タイプがあります。「就労移行支援」とは、一般企業への就職をサポートする訓練支援(2年間限定)なのに対して、「継続支援」は一般企業への就職が困難な障害者に就労の場を提供する支援です。さらに、「継続支援」には「A型」と「B型」の2タイプがあり、「B型」は「A型」の仕事が困難な障害者が対象となります。■健常者が「うらやましい!」と思うような就労支援を提供したい――アイムで就労支援を立ち上げるにあたって、さまざまな施設を見学に行かれたと思うのですが、参考になりそうなところはありましたか?佐藤さん:学ぶべき就労支援はたくさんありますよ。例えば、名古屋にある「世界の植物と昆虫のお店『APERO HYLE』」。虫好きの自閉症の子たちが昆虫や植物を育てて、それを売るの。ヘラクレスオオカブトとか高価な虫は1匹3万円ほどの値がつくんですよ。1日の売り上げが10万円あるから「B型」なのに、最低賃金も払えてるの! すごいなぁ〜って。――さまざまな施設を見学されて、アイムの方向性は決まりましたか?佐藤さん:ウチは川崎に3種類違う就労支援をもちたいと思ってます。だいたい3タイプくらいあれば、すべての生徒を対応ができるかな、と。アートの就労支援は決まったので、今年中に設立します。あとの2つは、案は出ているけれど、その時の状況や人材など、いろいろな要素が絡んでくるから、今のところリサーチにとどめています。でも、2年以内には作る予定です。――相変わらずすごいスピード感ですね。佐藤さん:福祉や教育は業界の特質として変わりにくいっていう前提で考えた方がいいですよ。だから、自分で作った方がずっと早いわけ。今の福祉制度をうまく使って、アイムでは新しい視点で就労支援を提供したいと思っています。もちろん、働く本人たちが楽しいっていうのが大前提なんだけど、一番重要なのは、健常者が「ここに通いたい」「こんな素敵な場所で楽しそうな仕事ができていいな」って思えるような施設を作ることだと思うんですよね。障害者がなんでかわいそうに見えるのか、それは、みすぼらしい場所にいるからだと思うんですよ。だから、うちのテーマは、健常者がうらやましいと思える職場を障害者に提供することなんです。――保護者も、福祉に頼るだけでなく、自ら行動を起こすべきなんですね。とはいえ、普通のお母さん(私)は佐藤さんのように、ガシガシ動ける自信もないのですが(苦笑)。佐藤さん:じゃあ、川崎に引っ越してきて、ウチに通えばいいじゃないですか(笑)。最近では、療育をしないというアイムの方針が浸透して、それに賛同する保護者がウチに通いたいと遠方から引っ越してきてるんですよ。だから、ウチの生徒になったら、ちゃんとアイムとして最後まで面倒を見たいなと思っています。今年の秋から、グループホームも始めました。放課後デイ→フリースクール→就労支援→グループホームと一つのレールを敷くことで、保護者の不安を取り除き、発達障害の子育てを明るいものにしたいと思っています。「すべての子どもがあこがれるような居場所を。健常者がうらやむような職場を」と、驚くような勢いで、発達障害の子どもたちの充実した人生のためのインフラ作りを進める、佐藤さん。その原動力は、「親として子どもに納得できる環境を与えたい」という想いだった。誰もが佐藤さんのように動けるわけではないが、障害を持つ子の親であれば、誰しも同じ想いを持っているのではないだろうか? わが子の幸せな働き方ってなんだろう? そのために、私は親として何ができるだろう? 改めて考えさせられた取材だった。取材・文/まちとこ出版社N
2018年01月25日そろそろ相続の話をしなくてはならないけれど、なかなか親に切り出しにくい……と、思っている方も決して少なくありませんよね。しかし「いつかは」と思いながら話すチャンスを逃してしまい、いざその時がきて、兄弟間で揉めてしまった……という、いわゆる相続ならぬ“争族(そうぞく)”になってしまったというお話もあります。とくに、親に介護が必要になり、兄弟間で“介護をした人”と“しなかった人”がいる場合には、揉める要因にもなりやすいようです。では、そういったトラブルを未然に防ぐためには、いったいどうすればいいのでしょうか。今回は、兄弟姉妹間でのトラブルを未然に防ぐために、知っておきたい相続への備えをご紹介します。親に公正証書で遺言を残してもらうと安心親の遺言があれば、兄弟間でのトラブルを未然に防ぐ方法のひとつになります。あらかじめ、誰に何を相続するのかを親に決めてもらい、その内容を文書で残しておいてもらうと、いざその時が訪れても、親の意向に沿って進めていくこともできます。ただし、遺言は公証役場でつくる「公正証書」で残しておくほうが確実なものの、そこまでしている家族は、まだまだ少ないようです。日本公証人連合会によれば、平成28年の遺言公正証書作成件数は10万5,350件とのこと。まだまだ件数としては、そこまで多くありません。公正証書と自筆による遺言の違いは公正証書による遺言も、自筆で書いて家に置いておく遺言も、どちらも「遺言」であることには変わりませんが、その性質にはやや違いがあります。公正証書公正証書による遺言は、遺言の要件や方式を満たしているものとなるので、後日の争いが少なくなります。また、遺言者が亡くなったあとに行う家庭裁判所の検認手続きが不要なので、相続が速やかに行えるメリットがあります。ただし、公証役場に出向かなくてはならない手間がかかります。自筆遺言自筆による遺言は、まず遺言としての要件を満たしているかも重要です。すべて自筆で書かれている必要があり、日付や記名がなされている必要があります。ただし、公正証書と異なり、相続が発生したときには家庭裁判所の検認を受けてからでないと遺言の効力が発生しないので、相続手続きに時間がかかる場合もあります。作成時には、ペンと朱肉さえあれば自宅で作成できるので、最も手軽な遺言書の作成方法です。弁護士や司法書士、行政書士に相談を兄弟間の相続トラブルを未然に防ぐためには、専門家の助言を受けながら準備をするのが、最も確実な方法です。自筆の遺言を作成してもらっても、要件を満たしていなければ「無効」になることもあるので、注意が必要です。「兄弟間で話し合っておけば足りる」と思っている人もいるのですが、いざ相続が発生した際には、兄弟間の意見だけでなく、その妻や夫の意見によって、もともと決めていた話し合いの内容が反故(ほご)にされるリスクもあります。また、あらかじめ話し合っていた財産以外の財産が出てきた場合に、その財産をどちらがもらうのか、で揉めるケースもあります。いざというときに兄弟間のトラブルを防ぎたい場合には、弁護士や司法書士、行政書士などの専門家にあらかじめ相談しておくほうが賢明と言えるでしょう。法律で相続の割合は定められているものの、実務になると揉めてしまう話も決して珍しくありません。なかなか相続の話を家族間で出しにくい、という方も多いのですが、帰省などで親族が集まるときに「うちはどうする?」と話しておく心がけは、後々のトラブルを防ぐためにも有効です。仲がいいうちに将来を見据えた行動に移せるかどうかも、相続ならぬ“争族”にならないためには、必要な行動と言えるでしょう。争族・・・遺産相続などをめぐって争う親族。また、その争いのこと。争続。
2017年12月30日先日最終回を迎えた2017年10月期のドラマ『明日の約束』(関西テレビ)では、過干渉などにより子どもを支配する「毒親」が登場して話題になりました。「毒親」に悩む人は実の母からの卒業が難しく、離れがたいという現実があるように思います。今回は、「毒親」ついて考えてみたいと思います。「毒親」ドラマが続々と登場した2017年「毒親」という言葉は、医療機関のコンサルタントのスーザン・フォワードが書いた『毒になる親 一生苦しむ子供』からついたもので、子どもを支配する、子どもに罰を与えるなどして、悪影響を与える親を意味しています。2012年に親との確執を記録したコミックエッセイ『母がしんどい』が多くの共感を集め、「毒親」の問題が多くの人に知られることとなりました。最近では書籍だけでなく、映画や漫画、そしてドラマにも多く登場しています。今年のドラマでは、『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK総合)や『過保護のカホコ』(日本テレビ)に登場する母親が「毒親」として話題になりました。どちらの母親も、娘が可愛いがゆえに自分と同じ苦労をさせたくないというような思いから過干渉になり、「毒親」になってしまっているというものでした。どちらのドラマでも母と子の折り合いがつかない現実が描かれ、母からの卒業を遂げるという結末になっています。子どもにとっては重すぎる毒親、その内容とはドラマ『明日の約束』は、井上真央さん演じるスクールカウンセラーの藍沢日向が、教え子の不可解な死を紐解いていくというストーリー。メインストーリーとして、教え子の男子生徒がなぜ死んでしまったのか、学校や部活でのイジメの疑惑や、不穏な交友関係、そして仲間由紀恵さん演じる母親の過保護すぎる行き過ぎた愛情などが描かれました。注目を集めたのは、物語の中に登場する手塚理美さん演じる主人公・日向の母親の毒親っぷり。その一部をご紹介します。母親が日向の小さい頃に強制していた交換日記のタイトルが「明日の約束」。これが子どもにとってはかなり重い内容です。今日も日向はママの言うことを聞けない悪い子でしたね。明日はちゃんといい子になりましょう。明日の約束。その1、ママがいいと言ったお友達以外とは遊ばない。その2、ママに口ごたえしない。その3、ママをイライラさせない。必ず守るように。ママは日向が大好きです。「日向はこれから、ママの言う通りに生きなさい。日向の読む本も、遊ぶ玩具も、お友達も、全部ママが選んであげる。日向にとって、それが一番正しいんだから。明日の約束。ママの言うことを疑わない。必ず守るように。ママは日向が大好きです」。「日向も今日から12歳。小学校も今年で最後ですね。でも、大きくなってもあなたはママの娘です。これからもずっとママの日向でいてね。明日の約束。日向はママを一生、愛し続ける。必ず守るように。ママは日向が大好きです」。出典: ドラマ『明日の約束』 ドラマでは、漫画やおもちゃを捨てさせたり、自分の気に入らない友達が来たら帰ってもらったりする母親の様子が描かれ、その様子には胸が痛くなるほどでした。日向は母親からの重圧に耐えきれず、12歳になった日を最後に、母親への返事を書くことをやめてしまいます。その後、自分を守るために腕を負傷し障がいが残ってしまった母親への罪悪感から、一緒に暮らすことをやめられなかった日向。社会人になっても毒親からの支配は続きます。「あ~いやらしい。ママに隠れてこそこそ恋人作って」。日向に恋人がいることを知らされていなかったと気づいたとき、大きな声で言い捨てた言葉です。母親は娘とは良好な親子関係を築けていると信じており、日向の心の傷については理解がありません。感情の起伏が激しく、気に入らないことがあると、とげのある口調で日向を攻め立てるのです。やっとできた毒親からの卒業は29歳エンディングで日向は、母親の呪縛から卒業を遂げます。12歳でやめた交換日記の返事を29歳になった主人公がようやくできるのですが、その言葉が印象的です。「私は大きくなってもお母さんの娘です。でも、ずっとお母さんのためだけに生きることはできません。……明日の約束 私は、私のために生きていきます」。出典: ドラマ『明日の約束』 ずっと「ママの日向」でいることはできないと、母親に「NO」をつきつけた形になります。このメッセージを告げて、日向は家を出て一人暮らしを始めることになり、物語は終わります。ありあまる愛情が引き金に…。毒親ドラマはまさに反面教師ドラマの主人公・日向は29歳でようやく母親と決別することができますが、おそらく何歳になっても母親との問題に悩む人はいるのではないかと思います。ありあまる愛情ゆえに、子どもたちの人生を知らない間に支配してしまう母親たち。このドラマはそんな母親に悩む人たちに勇気を与えてくれます。母親に支配されて生きるというのは、別の言い方をすると母親に守られて生きるということ。それはとても苦しい反面、安定もしているため、逃げ出しにくいといえるでしょう。卒業するタイミングがなかなか見いだせず、何歳になっても母親に依存してしまう人は少なくありません。母親との関係性は非常に複雑なものです。日向の母親は、自らが子どもにとって「毒親」にならないための反面教師でもあるように思います。筆者も2児の母ですが、愛情を掛けることは、子どもを支配して全部道を作って決めてあげることではないのだなと改めて気づかされました。「私のために生きる」と宣言した主人公のように、子どもが子ども自身のために進んでいける道を応援する母親でありたいものです。【参考リンク】・『明日の約束』公式サイト ※FOD、カンテレドーガで有料配信中
2017年12月28日みなさんこんにちは。ママライターのあしださきです。「親ペナルティ」という言葉を聞いたことがありますか?2017年9月5日にプレジデントオンラインに掲載された、フリーライターでコラムニストの河崎環さんの記事が大きな反響を呼んでいるそうです。この「親ペナルティ」という言葉、子育てしている者にとっては何かひっかかると言いましょうか、言葉自身の破壊力を感じずにはいられませんよね。単純に「ペナルティ」という言葉を調べると、**********『罰則。処罰。また罰金、違約金』【出典:デジタル大辞泉(小学館)】**********とあります。そこに、「親」がつくことで私は、親になったことがある種の“処罰”のような意味であると勘違いをしてしまったのです。目次親ペナルティの正しい意味とは「保育園落ちた、日本死ね」納得できるポイントを探してライフステージを追った調査報告を見たい●親ペナルティの正しい意味とは河崎さんの記事をよく読めば正しい意味が分かるので、ここではまず正しい「親ペナルティ」の意味を理解していきたいと思います。そもそも、「親ペナルティ」という言葉は、社会学の学問用語のようです。その意味としては、子どもを持つ夫婦と持たない夫婦が感じる幸福度のギャップ を指すといいます。そしてその幸福度は子どもを持つ夫婦の方が低い、とも。その傾向が表れるのは、国家レベルの子育て支援制度が手薄である国ほどより顕著に見られるといい、その代表のような国がアメリカであるといいます。そして今現在の日本でも、この「親ペナルティ」の傾向が出てきており、それとどう向き合うのかということを記事の中で読者に呼びかけています。●「保育園落ちた、日本死ね」記憶に新しいこの社会問題のクローズアップは、世間で大きな注目を集めましたね。働く母親をどんどん増やしていこうというこの国が、働きたい母親たちの足を常に引っ張り続けています。子どもを預けないと働けません。当たり前ですよね。でもお腹に子どもがいるうちに保育園を探さなくては預けられないくらいの熾烈な競争が、いたるところで起こっているのはみなさんご存知のとおり。そんな子育て世代の方々に「今幸せですか?」と調査したのでしょうか。“幸福度”の調査方法がイマイチ分かりませんが、子どもを育てている夫婦とひと言に言ってもその方々の生活の背景が全く違うこと、一体どのタイミングでの幸福度であるかは重要ではないのでしょうか。また一方で、子どもを持たない夫婦とひと言に言ってもその背景にもさまざまな要素がある のも事実ですね。「子どもを持たないという選択を主体的にしている」のか、「やむを得ない状況により子どもを持たないという選択になった」のかというだけでも大違いです。保育園に預けられず、職場復帰のチャンスを諦めなくてはならなくなってしまった母親の幸福度は低かろうと容易に推測できますよね。ですから、私はこの「親ペナルティ」があまりしっくりこないのです。日本で子育てしているすべての人には当てはまらないことをあれこれ議論するのがちょっと馬鹿らしいといいますか。子育て支援制度の恩恵を受けたい、それが受けられないとなったとき幸福度が低くなる ということではないのでしょうか。ですから「子どもを持つと幸福度が下がる」という勘違いをしてはいけないと思います。●納得できるポイントを探して内閣府が行っている幸福度の調査に関する資料を見て、少しヒントを得た気がしたのでご紹介したいと思います。この資料の年代別・男女別の幸福度を判断する際に重視する項目に注目してみましょう。・男性の25歳から29歳は「家計」、一方の女性は「家族」・男性の30歳から34歳は「家族」、女性は「家族」・男性の35歳から39歳は「家計」、女性は「家族」・男性の40歳から44歳は「家計」、女性は「家族」という結果が出ています。一般的な子育て世代である25歳から44歳までを追って見てみると、女性は常に「家族」を幸福度の判断をする際に最重要視しているということが分かりました。一方男性は、30歳から34歳までの年代でのみ「家族」だっただけで、他の年代では「家計」が最重要項目という回答だったのです。夫婦といっても担っている役割が違う。幸福感に対するものさしも違う ということ。男性は家族よりも家計が幸福度の判断材料になると単純に考えると、仕事が充実していたりキャリアアップで社会的地位が上がったりすることでも幸福度を上げることが可能です。給与という対価が伴ってくれるからですね。では女性はどうでしょうか。もちろん女性も社会進出が進んでキャリアを積み、男性に劣らないほど出世することもありますが、女性の幸福度の重要項目は「家族」なので給与という対価があっても幸福度に直接反映されないこともあるということでしょう。家族に関する項目が幸福度に一番影響を与えるということは、やはり子どものことに関しての満足度が関係してきますから、“子育て支援制度”の充実が女性の幸福度を上げていくポイントになると言えます。●ライフステージを追った調査報告を見たいこのまま「親ペナルティ」という言葉だけがひとり歩きしてしまうと、ますます「子どもを持つとこの国では幸福に暮らせないらしい」という誤解が生まれてしまいます。確かに、北欧の国々のような充実した子育て支援制度がない日本。働く母親に厳しい日本。このことを声に出して改善を訴え続けていくことは必要だと思います。そしてこの「親ペナルティ」を調査していく中で、調査対象が年を重ねてその生涯を終えるまでのライフステージのさまざまなポイントでさらに“幸福度”を調べてもらいたいと思うのです。「親ペナルティ」がどのような変化をしていくか、これは追跡調査を見なくては分かりません。政府の方も、「親ペナルティ」などという新たなワードが登場して、ますます少子化が進むのではないかと驚異に感じているでしょうね。子育て支援制度の改善は早急に進めるべき課題 だと再認識させるきっかけにはなったでしょうか。ただ筆者は、幸福度を“子どもを持つか持たないか”の判断材料にするのには意義を唱えていきたいものです。【参考リンク】・幸福度に関する研究会報告 | 内閣府()●文/あしださき
2017年09月25日みなさんは配偶者のことを何と呼んでいますか?また、配偶者からどう呼ばれていますか?家の中と外、話す相手などによっても変わると思いますが、たまに「その呼び方はちょっと……」と言いたくなるような違和感を感じる呼び方を耳にすることもありますよね。女性のためのコミュニティサイト『ガールズちゃんねる』では、「『嫁』という呼び方が嫌い」というトピックスが立ち、共感の声が多く寄せられています。●「嫁」という言葉に不快感を感じる女性が多数いることが判明トピ主さんは、会社の男性が「うちの嫁が」などと言っていることに嫌悪感を感じるといいます。偉そうな感じがすることと、「嫁」というのは本来舅が使うものなのではないかと感じているからだそうです。そこで世の女性たちに向けて、「嫁」と呼ばれることは嬉しいですか?と問いかけています。この問いに対し、『おい、とかおまえ、よりはマシ』『特に気にしません』『好きに呼ばせてあげたらいいじゃない』など、別に問題ないとする声も意外と多く挙がっていました。しかし、やはりトピ主さん同様気にさわるという人も多いようで、『私も苦手。嫁とか下に見てる感じがする 』『DQNぽいから嫌い』『お笑い芸人がテレビでよく使ってるイメージ。妻とか家内のほうが頭良さそうに見える よね』『もろに亭主関白な感じがしてイヤ』『単純に日本語として間違ってるからいや』『「家のための女」だもんね』『おまえ、あんた、おい、嫁と呼ぶような男とは結婚したくない でしょ普通』『旦那からも義両親からも呼ばれたくない。漢字が家の女みたいで嫌だから絶対に呼ばれたくない』『外で嫁が~なんて言う人は態度悪い よね』などの声が多く挙がっていました。外で妻を「嫁」と言う男性に対して良いイメージを持っていない女性が多いことがわかります。どうやら、“妻を見下している感じ”や“頭の悪そうな感じ”がするようです。テレビを見ていると、関西の芸人さんがよく「嫁」と発言している気がしますが、地域によっても妻の呼び方に傾向があるのかもしれませんね。●女性が好感を持つ呼び方は「奥さん」「妻」それでは、女性たちは夫が外で自分のことを人に話す際、何と呼んでほしいと思っているのでしょうか?アンケートサイト『みんなの声』で実施された「家庭外で「妻」について話す際に好感が持てる呼び方はどれですか?」というアンケートでは、1位が「奥さん」で2,788票(21%)、2位が「妻」で2,120票(16%)、3位が「かみさん」で1,832票(14%)という結果でした。ちなみに、「嫁」は4位で1,751票(13%)という結果に。意外と「嫁」呼びをOKとする人も多いようです。●正しい呼び方は「妻」部下や親しい友人などの前であれば「奥さん」「嫁」などでも問題ありませんが、目上の相手や年配の相手などの前では避けたほうがいいでしょう。法律上、婚姻関係のある相手の続柄については「夫」「妻」となっていますから、やはり社会人であれば、「妻」と呼ぶのが正解です。「嫁」の対義語は「婿」であり、「嫁」という呼び方は、正しくは男性側の両親が使用するもの 。正式な場や仕事関係者などの前で使用するのは「常識がない」と思われかねないので、やめておいたほうが無難です。自分の夫が外で笑われたくないと思ったら、それとなく伝えておくといいかもしれませんね。【参考リンク】・「妻」の呼び方で好感が持てるものはどれ? | みんなの声()●文/パピマミ編集部●モデル/藤沢リキヤ
2017年09月10日ママ友や趣味の友だち、会社の同僚などと他愛ないお喋りをするのって楽しいですよね。そんなとき、お互いの家族のことを話すこともあると思いますが、自分の配偶者の呼び方が人それぞれ違っておもしろいなと思うことがあります。例えば男性なら「妻」「家内」「奥さん」「嫁」「連れ合い」「ウチの」などのバリエーションがありますね。パートナーの呼び方には、人生の伴侶を心の中でどのように位置づけているかが反映されることがあります。あなたはいかがですが?以下の簡単な心理テストで見ていきたいと思います。Q.あなたが外で他人と話すとき、夫のことをなんと言いますか。(実際は違っても、心の中で一番しっくりくると思う答えを選んでください。)1、主人2、ダンナ3、夫4、パパ選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。1、「主人」を選んだあなたあなたは結婚して年齢を重ねても、男性に寄り添う可愛い女性でありたいと思い、彼に対しても家族というより素敵な男性でいてほしいと思っているようです。いつまでも恋人気分で、男女の緊張感を持った関係を保ちたいタイプです。2、「ダンナ」を選んだあなたあなたはあまり男女を意識せず、一人の人間として信頼しあえる相手として夫を位置づけているようです。どんなことでも隠さず話し合える、いわば人生という戦場を生きる戦友のような関係でいたいと思うタイプです。3、「夫」を選んだあなたあなたは精神的に自立していて、自分の理想とする生活をおくるために一番合致している、いわば最高のビジネスパートナーとして夫を位置づけているようです。そのためお互いの信頼関係を大切にしており、それが崩れたときには意外とあっさりシングルに戻れるタイプです。4、「パパ」を選んだあなたあなたはその呼び方通り、夫に「父性」を求め、子どもだけではなく自分も守ってくれる頼りになる存在として位置づけているようです。特にまだ子どもがいないうちからそう呼んでいる場合はさらにその傾向が強く、家族としての結びつきを重視するタイプです。いかがでしたか?どのような呼び方であっても、ずっとお互いを尊敬し信頼しあえる夫婦でいられたらステキですよね。しかし、もし将来なんらかの理由でシングルに戻ることがあった場合、あなたは「再婚」したいと思いますか? あなたは再婚しやすいタイプか、もっと深く知りたい方へ、こちらの心理テストをご用意していますのでご覧下さい。 「あなたはいくつになっても恋ができるタイプ?」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2017年08月15日小さい子には「ママ」のほうが呼びやすいけど、成長したらいつまでその呼び方でいいんだろうか…。お受験対策のために「お母さん」と呼ばせたい。「ママ」から「お母さん」へ切り替えるタイミングや理由はさまざまです。みんなはどのようなタイミングで切り替えたのでしょうか?■お受験を目指している家庭では小学校受験の場合、多くの学校で面接試験が行われます。そのときには、「パパ・ママ」呼びが不利になると、お受験用教室でいわれることもあるのだとか。そのため、お受験を考えるママたちは、早めに切り替えをしているようです。●生まれる前から決めていた。でもじつは…子どもが生まれる前から小学校受験を考えていました。だから、言葉を覚える前から自分のことをママとはいわないようにしていたんです。話しかけるときは「お母さんですよ~」ということを徹底したおかげで、小さいころから「お母さん」と呼ばせることができました。でも、じつはよその子が「ママ」と呼んでいるのがうらやましかったです(42歳・小学6年生のママ)●お受験反対の姑によって子どもが混乱!?試験のときだけ「お母さん」というのは難しいので、受験対策をはじめたころから切り替えました。じいじとばあばも「おじいちゃん」と「おばあちゃん」に切り替えたけど、お受験に反対していた姑がわざと「ばあばだよ」というので、最初は子どもが混乱して大変でした(40歳・小学4年生のママ)●自分の呼び方も同じなのでスムーズに切り替え「ママ=若い」イメージが自分の中にはあったので、「ママ」と呼ばせていたんですが、受験ではNGと聞いてからお母さんに切り替えました。同居する母を私自身が「お母さん」と呼んでいるからか、子どももスムーズに切り替えできました(40歳・小学2年生のママ)学校によっては、お母さんではなく「お母さま」をよしとする場合もあり、併願を考えたときに悩んだという声も。ただ、実際には、「ママ」と呼んだだけで不合格になる学校は少ないようです。■小学生になると自然に切り替える!?小学生になると、子どもが自発的に呼び方を変えることも少なくありません。そのため、切り替えを意識しなかったという意見も見受けられました。・「小学校に入学したころは『ママ』と呼んでくれていたけど、いつの間にか『お母さん』に代わっていました。どうやら友だちにからかわれたようで…」(31歳・小学4年生のママ)・「男の子がいつまでもママ呼びするのはどうなの? と思っていたけど、周囲の影響で自然と切り替わるものですね。ママとしてはちょっと寂しいけど、これも成長の証かも」(38歳・小学4年生のママ)・「高学年になってもママと呼んでいた息子。中学生になる前には切り替えてほしかったので、『ママも大きくなってお母さんに進化したんだよ』といって誘導しました」(40歳・中学生のママ)・「関西に住んでいるので、小さい子ころからずっと『おかん』。切り替えを意識したことはないけど、東京へ遊びに行ったときに、その呼び方はちょっと恥ずかしい…」(42歳・小学1年生のママ)とくに男の子は、友だちの影響で自然と切り替えることが多いようですね。男の子は、ママからお母さん、そしてお袋へと変わっていくのでしょうか?■中高生のママ呼びはアリ? ナシ?多くの家庭では小学生のころに切り替えのタイミングを迎えるようですが、中高生の場合はどうでしょうか。先輩ママたちに聞きました。・「娘はいまでもママ呼び。女の子だからいいかな、と思うけど、よそでは母というように話している」(50歳・高校生のママ)・「娘が中学生になったとき、お母さんと呼んだほうがいいか聞かれたけど、ママのままでいいと話しました。自分も母をママと呼んでいるので、そのほうがしっくりくる!」(38歳・中学生のママ)・「思春期を迎えてから、恥ずかしいのか『ねえ』、『あのさ』などと話しかけてくるようになった息子。もうお袋でもいいからちゃんと呼んで!」(40歳・中学生のママ)私の友人も、いまだにママ呼びですが、それは親しい間柄のみであり、対外的にはきちんと「母」を使っています。ある程度大きくなれば使い分けも可能なので、家庭では子どもが呼びやすいものでいいのかもしれません。何歳になったらお母さんに切り替えなくてはいけないというルールはなく、呼ばせ方にも決まりはありません。だからこそ、どう呼ばせればいいか悩むママが多い様子。受験を考えていない場合は、あまり意識することなく、子どもに任せてもいいかもしれませんね。
2017年08月14日「親の育て方の問題よ!」発達障害の子どもを育てる親を苦しめる一言こんにちは。モンズ―スーです。みなさんは自閉症児の光くんとお母さんの成長をつづったマンガ『光とともに…』を読んだことはありますか?このマンガに、私たち発達障害のある子どもを育てる親にとって、とても印象的なシーンがあります。光くんが自閉症の可能性を指摘されたばかりの頃、親子が慣れない法事に出席したときのエピソードです。普段から光くんのおばあちゃんに子育てを批判されていた母の幸子さん。親戚の前でなんとかお行儀よくしていてほしい、と願いますが、とうとう光くんは大声で泣き出し、親戚に白い目で見られてしまいます。お経の音や見知らぬ大人たちの話声に、感覚過敏のある光くんは耐えられなかったのでしょう。ところが、エスカレートしていく泣き声におばあちゃんは「テレビにお守りさせて、しつけもしないで手抜きばかり考えているからわがままになった」と幸子を責めます。ついに、幸子さんはおばあちゃんに「光くんに自閉症の疑いがある」ということを告げたのですが……Upload By モンズースー発達障害は先天性の脳機能障害。育て方や本人の努力不足が原因じゃないのに…自閉症を含む発達障害の原因ははっきりとはまだわかっていませんが、先天性の生まれ持った障害だと言われています。ですが以前は「自閉症は親の育て方でなる病気」と考えられていた時代があったこともあり、光くんのおばあちゃんのように「育て方のせい、子どもがちゃんとできないのは全部親が悪いからだ」と考えている方も少なくなかったようです。今でも、同じように発達障害児を育てているママ達から「幼稚園でしつけに問題があると言われた」「子どもの泣き方が激しく近所で虐待を疑われた」「義実家で育て方が悪いから自閉症になったと誤解されている」などというようなお話を聞いたことがあります。「発達障害は何のせい?」思い悩むなかで私が見つけたことUpload By モンズースーUpload By モンズースーUpload By モンズースーUpload By モンズースーただでさえ「育てにくい子」と表現されることの多い発達障害児育児、中には病院の医師に「この子を育てるのは定型発達の子ども3人を育てることと同じくらい大変」と言われたお母さんもいました。そんな大変な育児を頑張っているなかで、「この子が他の子と違うのは親の育て方のせい」などと責められ、光くんのお母さんのように辛い思いをしている方は少なくないのではないでしょうか?しかし、よくよく考えてみると、育て方で子どもが変わっていくというのは、発達障害のある子ない子も同じことだと思います。発達障害のある子は、生まれ持った特性の凸凹の大きさから、その子に合った関わり方や育て方を見つけていくのに時間がかかるため、定型発達の子ども達と比べてしまうとゆっくりではありますが、それぞれに成長していきます。周囲の方は「育て方のせい、親が悪い」などと責めるのではなく、その子なりの成長過程を見守ってくれたら嬉しいと私は思います。※このコラムは『光とともに・・・~自閉症児を抱えて~』の場面の中から発達障害の事例を取り上げてご紹介しています。秋田書店『フォアミセス』誌でも掲載しています。よかったらお手にとってご覧くださいね!フォアミセス|秋田書店Upload By モンズースー新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~Upload By モンズースー新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~
2017年06月02日自分の子供の行動や思考など、すべてを支配・コントロールしたがり、子供に依存してしまう親のことを毒親(毒になる親)と呼ぶのをご存知ですか?毒親に育てられた子供は、精神的にも悪い影響を受けてしまい、将来的に幸せな恋愛ができなくなる傾向があるようです。「私はただ一生懸命なだけなのに、なぜか幸せで安定した恋愛ができない」と悩んでいるあなた。もしかするとそれは「毒親」のせいかもしれませんよ。今回は、毒親育ちの恋愛事情についてご紹介しましょう。子供の自己肯定感を奪い、人生を支配する毒親とは、肉体的な暴力やひどい暴言や否定の言葉をくり返すことで、子供の心を傷つけながら、子供の心も人生も支配しようとする親だそうです。しかし、トラウマになるような大きな虐待などがなかったとしても、親が子供を否定し続けたり、子供の意見を認めてあげなかったりすると、その心の傷が子供の将来に深く大きな影響を与えてしまうことがあります。例えば「あなたはブスね」「あなたって友達に嫌われるタイプね」「あなたはどんくさいから、周りの人に迷惑がられるでしょうね」などと親からネガティブなことばかり言われると、子供は「私はブスで嫌われもので迷惑な存在なのだ」と無意識のうちに思い込むようになり、自分のことを肯定できない大人に成長してしまいます。つまり親の心無い言動によって、子供の自己肯定感は大きく壊れてしまうのです。また毒親は子供を支配したがるため、友達付き合いや趣味、着る服や就職先にまで口を出し、自分の思い通りにしたがるようです。もちろん、娘の恋愛にも口を出します。「医者でないと認めない」「○○大学以下は認めない」「同居してくれる次男でないと許さない」などと条件をつけることもあり「子供の自主性に任せて、見守る」ということはできないのが毒親です。なぜ毒親育ちの女性の恋愛は上手くいかないのか恋愛においても、幼い頃に毒親によって「自己肯定感」をめちゃくちゃに破壊されてしまった女性は、男性に対しても「自分は愛される価値がない」と思い込んでしまいます。ですから常に相手の気持ちが信頼できず、今相手が何をしているのか、本当に自分のことが好きなのかを常に確かめたがるなどの束縛をしてしまい、男性から重たがられて捨てられたりします。また、彼が本当に自分をどこまで愛してくれているのかを確かめるために、彼にモラハラ発言や暴力をして振り回してしまう女性もいるようです。親から無償の愛を貰えずに育った毒親育ちの女性たちは、男性からの「無償の愛」も信じることができず、いつも裏を探ってしまう傾向にもあります。そのままの自分に自信が持てないので、相手に少しでも好かれるよう、見捨てられないようにと、過剰に尽くしてしまったり、相手好みの顔に整形したりするなど、極端な行動に走ってしまうこともあるようです。このように、毒親育ちで、無償の愛や親に認められ、尊重されるという経験がない女性たちは、穏やかで安定した恋愛がしにくくなってしまうというわけです。娘を束縛して、幸せを邪魔することも!毒親は、子供を束縛し、支配していると同時に、子供に依存しています。つまり子離れできていないのです。娘が交際相手と順調に行っていると「私の面倒は見てくれるの」「あなたが出ていったら、誰が家事を手伝うの」「ここまで育ててやった親を置いて、遠くに嫁ぐことはないでしょうね」などと精神的なプレッシャーをかけ、娘に「幸せになることへの罪悪感」を持たせることもあります。毒親は口では「子供の幸せのため」と言っていても、結局は自分の思い通りにしたい、自分を尊重してほしいというエゴのかたまりなのです。自分を大切にすることが幸せな恋愛への第一歩幼い頃から1番身近にいた親が毒親だった場合、子供の未来にどれだけ多くの悪い影響を及ぼすかお分かりいただけましたでしょうか。しかし、いまさら親に「あなたのせいで私はこうなったのよ!」「もっと私を認めてほしかった!」などとクレームを入れても仕方がないかもしれません。そんなあなたの気持ちすら、毒親は否定するかもしれませんから。あなたの過去のトラウマを癒すのは、あなた自身です。親から言われたことは「親が思っていたこと」であって、真実ではありません。あなた自身には、かけがえのない価値があります。自分をもっと大切にしましょう。「こうしたら他人(親)はどう思うだろうか」と考えるのではなく、あなた自身がどうしたいのか、自分の心に聞いて、従ってあげましょう。これをくり返すことで、少しずつ、あなたは自己肯定感を取り戻すことができるのではないでしょうか。自分を大切にできるようになって初めて、他人を大切にでき、幸せな恋愛を出来るようになることを忘れないでくださいね。
2017年05月17日