昨今、ゲームやアニメなどの影響もあってか大人気な戦国武将。歴史好きな女性の中には、彼氏にしたいお気に入りの武将がいる人も。戦国武将は命のやり取りをしてるせいか、破天荒だったり思い切りが良かったりと、現代の男性にはない男らしさが魅力です。そこで今回は、歴史好き女子が独断と偏見で選んだ、恋人になってみたい戦国武将ベスト5を発表します。○そのギャップに萌え萌えな前田慶次まずは漫画でもおなじみの前田慶次。戦国武将というと誠実なイメージがあるかもしれませんが、慶次はルールにしばられず自由に生きる「歌舞伎者」と呼ばれた人たちの筆頭でした。そんな慶次はサルとあだ名された豊臣秀吉の前でサルの物真似をしたり、義理の叔父である前田利家を気づかってお風呂を沸かしたと思ったら、水風呂だったりとまさにハチャメチャ。そんな慶次なら、きっと毎日一緒にいても飽きることなく楽しく過ごせるので、恋人にはもってこい! さらに、実は和歌が大好きで教養が高く、戦国一真面目な直江兼続と親友だったとか。そのギャップにまたキュンとしますね。○気配りも料理もできる元祖伊達男・伊達政宗おそらく女性に最も人気があるであろう戦国武将と言えば伊達政宗です。部下からの信頼も厚く、来客には自慢の手料理でもてなしたんだとか。なんと、仙台名物のずんだ餅は政宗が発明したのだという逸話が残っています。また、出陣の時は豪華絢爛(けんらん)な格好でキメるなど、オシャレにはうるさかったようです。そんな政宗ならきっと自慢の彼氏になることでしょう。料理もうまくて気が利いて、そしてオシャレなんて言うことなしですね。ただ、自分の感情に素直すぎるところがあり、ちょくちょく悪事をやらかす、いわゆるDQNだったので、気苦労は絶えないかもしれません。○カリスマ・織田信長は意外と優しい?戦国武将といったらやっぱりこの人! 尾張(現在の愛知県)の"うつけ者"から天下人へと成り上がった、カリスマ性の塊のような織田信長。信長は幼少期は女の子に見間違えられたほどの美少年でした。また、数々の史実から激しい気性で知られていますが、森蘭丸のように自分のお気に入りの人物にはこまごまと面倒を見ますし、女性や子供には優しかったようです。そんな信長とは激しく燃え上がるような恋ができそう! それに、新しい物好きなのでいい意味で刺激を受けて楽しく付き合えそうですね。ただ、別れた時の執着もすごそうなので、お互い割り切った関係が望ましいかも。○破天荒なちょい悪オヤジ・松永久秀戦国イチのワルで知られているのは松永久秀です。久秀は主君である織田信長に2度も謀反を企てた逞しい人物でした。また、信長が欲しがっていた茶器を献上せず、中に火薬を詰めてもろとも爆死するという、なんとも破天荒な最期を迎えたという逸話もあります(諸説あり)。成り上がるためなら悪事ですらやってのける、自分の欲求に素直な久秀ですから、付き合ったらきっと毎日が驚きの連続で、スリリングな恋が楽しめるのではないでしょうか。しかし、長くは付き合いたくないタイプなので、ほどほどにして次の人に乗り換えるのが賢明かもしれません。○フェミニスト・豊臣秀吉は年齢と浮気が懸念!?天下人のひとり・豊臣秀吉も愛すべき人物。一介の農民から天下人にまで登りつめた秀吉は、天才的なほど人の心をつかむのがうまく、また、女性を敬い慈しむフェミニストでした。そのため、愛人みんなに平等に気をつかって手紙を送ったり、さらにはサプライズ好きだったようで贈り物もよくしていたそう。そんな金回りのいい秀吉なので、彼女になったらブランドもの買い放題で豪遊できるのではないでしょうか。ただ、無類の女好きだったので付き合うとしても、彼女の中のひとりという立ち位置になってしまうでしょう。それに、大器晩成型だったため年齢もなかなか厳しいところ。女性関係と年齢を気にしなければ、うまくやっていけそうですね。いかがだったでしょうか。今回、恋人にしたい戦国武将ということで、長く付き合っていきたいような安定した人たちというよりは、刺激的で一緒にいると毎日楽しく暮らせそうな武将たちに注目してみました。やはり、恋愛にはスパイスが必要ですよね。しかし、家庭を持つことと安定はどうしても切り離せないもの。上記のようなタイプの人たちとは、「恋人」という割り切った関係で付き合っていけると、恋が楽しくなるかもしれません。※写真はイメージで本文とは関係ありません○筆者プロフィール: かみゆ歴史編集部歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)、『日本史1000城』(世界文化社)、『廃城をゆく』シリーズ、『国分寺を歩く』(ともにイカロス出版)、『日本の神社完全名鑑』(廣済堂出版)、『新版 大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)など多数。また、トークショーや城ツアーを行うお城プロジェクト「城フェス」を共催。「かみゆ」「城フェス」
2015年07月23日どんな人と結婚したい?なんて、女子の中で話題に挙がることもありますよね。色んな理想があるけれど、やっぱり誰もが憧れるのが「出世する男」!でもそんな運命の男性を見極めるのって案外難しいですよね。今回は手相から見た出世運の強い男性のタイプをチェックしていきましょう!気になる彼の手の中をこっそり覗いてみてくださいね♪■まっすぐ伸びる運命線手首から中指の付け根あたりまで一直線に伸びる運命線は、別名「天下筋」とも呼ばれ、強運で、力強い意思を持っていることを表しています。その強靭なパワーから、業界のトップや経営者など、出世街道を突き進む人が多いようです!ただ、困難を乗り越える強さがあるからこそ、頑固で我が道を行く傾向が強いのも特徴。何でも自分で決断してしまうので、振り回されてしまうこともあるかもしれません。■マスカケ線織田信長や豊臣秀吉が持っていたとされる、この「ますかけ線」!別名「天下統一線」と言われ、生まれ持ったカリスマ性を備えており、人を惹きつける才能に長けています。コミュニケーション能力が高く、人がついて来やすいので、指導者として輝く手相です。好きなことや生きる目標が明確であれば、どんどんアイディアが浮かび、才能は開花して行くでしょう。ただ、いろいろと引き付ける力が強いため、波乱万丈な人生を送る人も多いようです。女性のサポート力は必須でしょう!■しっかりと伸びた太陽線はっきりと長い太陽線があれば、生まれ持って金運がよく、周囲からの援助を受けやすい人と言えます。頭脳線を超えるほど長く伸びている場合は、頭の回転がよく、努力した分地位や名誉を得られる実力派カリスマタイプです!深く明瞭に一本刻まれている方がよい太陽線と言えるのですが、複数本の太陽線が明確に刻まれている場合も、多方面での活躍を暗示する出世線となります。最初にご紹介した、まっすぐ伸びる運命線と合わせて持っていると、さらに出世街道まっしぐら!■なりあがり線生命線の起点位置あたりから中指の方向に向けて伸びる線を、「なりあがり線」といいます。この線は「希望線」とも呼ばれ、一気にスターへの道を駆け上がる可能性を秘めた希望の手相と言えるでしょう。この線が出ている人は、思いがけなく出世のチャンスがやって来たり、一攫千金のチャンスが舞い込んだりと、一発逆転の人生を狙えます!この図のように線が極端にカーブを描いていなくても、生命線から上向きに伸びるはっきりとした線があれば、目標達成や、人生におけるポジティブな転機があることを意味します。今後の発展が期待できる手相です!■おわりにいかがでしたか?もちろん、お金や地位だけで愛情は表せませんが、結婚を考える上で、このあたりは不安を取り除く大事なポイントになってきますよね。基本的に線が薄い男性は、意思や決断力に欠けている場合が多いです。もしあなたの彼の手相に出世線がなくても、励まし、彼の自信を育てることで、手相はどんどん濃くなり、力強い新しい手相を生み出す可能性もあるのです。出世男子を生み出すあげまん彼女になれるように、ぜひ参考にしてくださいね☆(あやか/ハウコレ)
2015年05月25日戦国時代を代表する女性として度々登場するのが、近江の若き戦国大名・浅井長政と織田信長の妹であるお市の間に生まれた「浅井三姉妹」です。2011年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」では、上野樹里さんが三姉妹の末っ子である主人公・お江役を務め、長女・茶々役の宮沢りえさん、次女・お初役の水川あさみさんとともに、浅井三姉妹の波瀾万丈な人生を演じました。全く異なる人生を歩んだ彼女たちは、恋愛に関してもそれぞれの道を歩むことに。茶々とお江は天下人の元へ嫁ぎ、玉の輿に乗って栄華を極めます。一方、次女のお初は今でいう中小零細企業の社長へ嫁ぎ、他の2人とは違って身の丈にあった生活を送ります。三者三様の愛を貫いた彼女たちですが、果たして3人の中で女性として一番幸せだったのは一体誰なのでしょうか。○ワガママ悪女の長女・茶々は母性愛に生きる長女・茶々はその美しさを見初められて豊臣秀吉の側室となり、この上ない寵愛を受けます。相手は天下人、まさしく玉の輿です。しかし、秀吉は(信長の命とはいえ)茶々の両親を死に追い込んだ人物。しかも、2人の年齢差はなんと32歳! 若い茶々には、愛をはぐくむことも豊臣家の人間になることさえも、嫌だったのではないでしょうか。ところが、秀頼を生むと彼女の行動は豹変します。本来ならば対立どころか協力し合わなければならない秀吉の正室・北政所を大坂城から追い出し、自分は秀頼と一緒にデンと居座ります。また、重臣たちの意見も聞かずに独断で行動した結果、豊臣家を滅亡へと追い込んでしまいました。「日本史の悪女」とか「最悪過保護ママ」と揶揄(やゆ)される茶々ですが、それは全て「母ゆえに」の行動。早くに両親を亡くし、夫は心から愛しきれないという行き場のない愛情が、彼女を過保護ママへと走らせてしまったのかもしれません。そう、彼女の幸せは「女性」としてではなく、「母」としての道でした。天下人の最愛の側室という名誉は、彼女にとって、ただただ虚しいものだったのかもしれません。○末っ子・お江は棚ぼた的にファーストレディーへ三女・お江はどうでしょう。彼女は、権力争いの道具として使われた典型的な「戦国時代の女性」のひとり。初めての夫とはわずか1年で離縁させられ、2番目の夫は早世、3回目の結婚にして、やっと幸せを見つけます。お相手は徳川家康の嫡男・徳川秀忠。秀吉が死ぬと、天下の情勢は徳川へ。あれよあれよという間に、将軍の正室として君臨します。さらに秀忠は堅実な人物だったらしく、正式な側室は持ちませんでした。実子にも恵まれ、3代将軍・家光をはじめ、秀忠との間に2男5女を産んでいます。娘のひとりは入内(じゅだい)して、天皇の生母となりました。ファーストレディーとしての地位と、羨望の的となる家族を手に入れたのです。とはいえ、この結婚は典型的な政略結婚です。後々になって愛情が芽生えたとしても、「恋愛」というより、むしろ「運命共同体」としての友情に近いものだったのかもしれません。一国のトップファミリーですから、秀忠が側室を持たなかったのだって、意地悪な見方をすれば完璧家族を演じるための手段、さらに余計な跡継ぎ争いを起こしたくなかった、という風にも見られます。ファーストレディーの笑顔の裏には、実は様々な内部事情が隠れているもの。お江が女性として幸せだったか、というのには疑問が残ります。○家のためキャリアウーマンとなった次女・お初さて、時代のトップレディーとなった姉や妹と違い、近江の弱小大名・京極高次に嫁いだ次女・お初。彼女はこの京極家で、戦国屈指のキャリアウーマンとしての腕を発揮します。ちょうどお初が京極家に嫁いだ頃に、姉の茶々が秀吉の側室となりました。お初はたくみに売り込みを行ったのでしょう。高次はたいした功績もないのに、新婚当初数千石しかなかった石高が6万石にまでアップ。さらに豊臣姓まで賜るなど、妻や、秀吉の側室だった妹の七光で出世したことから、高次は「蛍大名」と陰口をたたかれるほどでした。そんなお初の最も大きな功績は、家康が豊臣家を滅ぼそうと挙兵した大坂冬の陣の時。この和平交渉の使者として、豊臣方の茶々のもとへ派遣されたのです。この時、京極家は徳川方に味方しており、すでに豊臣家を裏切っているにも関わらず、やはり実の妹の言葉が効いたのでしょうか。茶々は、和平の条件として大坂城の堀を埋めることを約束してしまいます。堀さえ埋めてしまえば、城の防備は丸裸も同然となり、豊臣家は滅亡します。京極家発展のためなら、血のつながりも顧みない戦国版キャリアウーマン・お初ですが、政略結婚が当たり前の戦国の世では珍しい、恋愛結婚を実現したといわれています。お初と高次はいとこ同士であると同時に、幼なじみでもありました。当時、京極家は浅井家の庇護を受けていたため、高次が生まれたのはお初の住む小谷城だったのです。弱小大名だった京極家を守るため、お初は時におべっかを使い、時には姉を死に追いやることとなりました。それでも、高次への愛は揺るがなかったようです。○結局、女性として一番幸せだったのは……母性に生きた茶々、最高権力を手に入れたお江、仕事命のお初と、まさに三者三様の幸せを見つけた浅井三姉妹。それでは一番女性として幸せだったのは誰か、と問われれば、それは次女のお初だと思うのです。姉や妹は、誰もがうらやむ権力や地位を手に入れました。しかし、その引き替えに失ったものも大きかったはずです。茶々は前述したように、嫁ぎ先はかつての敵。さらに浮気者のオジサン。代わりに絶大な権力を掌握するも、それで茶々の心が愛で満たされるはずもなく、息子に依存することになります。恋愛面においては、幸せだったとはいえません。お江も徳川幕府2代目将軍の正室という国のトップの座に着きますが、逆に言えば、常に体裁を保たなければならないということ。夫の秀忠は側室を持ちませんでしたが、間違いもありましたし、いつも人の目にさらされ緊張を強いられたことでしょう。それでも彼女は耐え忍ばなければならなかったのです。そんな中、お初は身の丈に合った結婚生活を送ったといえます。決して裕福なわけでも、絶対的な力を持っているわけでもありません。見方によっては、京極家のために実の姉を裏切ったしたたかで嫌な女、とも受け取れるでしょう。けれど、よく考えてみてください。お初が辣腕(らつわん)をふるったのも、全て愛する夫のために働いていたのだとしたら? 高次に喜んでほしくて、あれこれ奔走していたのだとしたら? 最高にかわいげのある女性に見えてきませんか。権力に溺れることなく、幼い頃からの愛を貫き通し、自分の力で幸せな家庭を築いたという点で、女性として幸せだったのはやはりお初だったと思うのです。○筆者プロフィール: かみゆ歴史編集部歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)、『日本史1000城』(世界文化社)、『廃城をゆく』シリーズ、『国分寺を歩く』(ともにイカロス出版)、『日本の神社完全名鑑』(廣済堂出版)、『新版 大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)など多数。また、トークショーや城ツアーを行うお城プロジェクト「城フェス」を共催。「かみゆ」「城フェス」
2015年03月30日全国各地の城の来城者はここ数年右肩上がりに伸びており、3月27日にせまった"白すぎ城"と噂の姫路城のグランドオープンも注目を集めている。しかし、日本には何百、何千と城があり、なかなか全国の城をまわるのは難しいもの。そこで、「旅や出張のついでに城が見たい! 」というわがままな旅行者のために、東海道新幹線に乗りながら楽しめる城を紹介しよう。車窓から眺める名城めぐりなんてなかなかツウな旅路! とは言え、一瞬で通り過ぎる城も少なくないので、相応の集中力をもって挑んでいただきたい。なお、城によっては見える方向が違うので、往路はA席・復路はE席などと方向を変えて楽しむといいだろう。まずは東京駅~浜松駅までの間に楽しめる城から。○発車数秒後に現われる「江戸城」旅の醍醐味である駅弁やビールを買って、東京駅から東海道新幹線に乗車。席について、「さあ駅弁を食べよう! 」なんて余裕は車窓からの城旅にはない。発車してわずか数十秒で、「江戸城」が見えるからだ。江戸時代の徳川将軍家の居城であり、現在は天皇家が住まう皇居なので、知らない人はいないだろう。見える側は東京駅→新大阪駅の進行方向に向かって右側(E席側)。城跡の前には片側3車線の大通りが現れ、その通りの先に白い櫓がそびえている。これは伏見櫓と呼ばれる皇居宮殿の入り口に建つ建物で、分かりにくいがその手前には、江戸城一の撮影スポットである二重橋も見える。発車して間もなくなのでそれほどスピードも出ておらず、注意していれば見逃すことはないだろう。○「小田原城」は3回チャンスあり!品川駅を過ぎ、新横浜駅を過ぎ、ちょうど駅弁も食べ終わる頃(東京駅から30分程度)に出現するのが「小田原城」。天下統一を目前にした豊臣秀吉による小田原城攻めは、歴史の時間に習ったはず。江戸時代、徳川家康の家臣によって小田原城は大改修され、石垣や天守のある城に生まれ変わった。現在建つ天守閣は、この江戸時代の天守を模したである。城は大阪駅への進行方向に向かって左側(A席側)、先ほどの江戸城とは反対側だ。小田原駅は新幹線「こだま」しか止まらないが、この小田原駅を通過する前後に城が見える。小田原駅に入る前にはビルの谷間から天守閣が見え、小田原駅通過直後にはトンネルに入る数秒の間に大きく全体像が出現する。さらに、トンネル通過後には左後方に確認することができるので、前述2カ所で見逃した人は窓ガラスにかぶりつこう。○立派な"ウソ城"「熱海城」小田原駅の次の熱海駅を過ぎた直後には、左側(A席側)の丘陵上に立派な天守閣が現れる。こちらは「熱海城」なのだが、実はこの城は真っ赤なウソ城。「北条氏が水軍の本拠地として築城を計画したものの、ついに完成しなかった」という都市伝説のような伝承をもとに戦後築かれたそう。どっしりと構えるその姿はなかなか凛々(りり)しいものがあるのだが……。東京駅を出発してここまで3城紹介したが、集中して車窓からの景色を眺めていると、わずか3城だけでも結構疲労が出てくるはず。疲れた人はしばしブレイク。進行方向の右側(E席側)には静岡名物の茶畑、そして日本人の心の故郷・富士山が登場し、旅路にはやる想いを慰撫(いぶ)してくれる。○仲間由紀恵ゆかりの「掛川城」静岡駅を過ぎたら、次の城に備えよう。静岡駅を過ぎて約15分程度で掛川駅を通過するが、その掛川駅の前後、右側(E席側)に見えるのが「掛川城」だ。掛川城は織田信長や秀吉の家臣であった山内一豊が関ヶ原の戦い前に居城とした城。そう言われてピンとこない人も、NHK大河ドラマ『功名が辻』で仲間由紀恵さんが演じた千代の夫と言えば、思い出す方もいるのではないだろうか(ちなみに山内一豊役は上川隆也氏)。千代は一武将にすぎなかった一豊を献身的に支え、内助の功で夫を大名へと出世させる。そんな一豊の居城だったことから、掛川城は"出世城"の異名を持っている。小高い丘の上に建つ掛川城の天守は、新幹線からでもはっきり見える。周りに遮るような高い建物は多くないので、意識していれば見逃すことはないだろう。この天守は1994年に再建された、日本初の木造復元天守である。○一瞬見える"出世城"「浜松城」「こだま」では掛川駅の次の停車駅は浜松駅である。この浜松駅を通過した直後に見えるのが「浜松城」だ。浜松城は江戸城に移る前に長く家康の居城だった城。さらに江戸時代に入ると、天保の改革を実行した老中・水野忠邦など、浜松城主から幕府の重役に出世した例が数多くあり、掛川城と同じく"出世城"として当時から貴ばれてきた。サラリーマンであればぜひとも拝んでおきたい城だが、この浜松城の復元天守が見えるのはほんの一瞬、わずかに現れるだけなのだ。見えるのは掛川城と同じく右側(E席側)。浜松駅を過ぎたら凝視して、マンションの狭間に見える緑の丘陵を探そう。天守が見えている間に3回願いごとを言えたら、その願いがかなうとかかなわないとか……。続いては名古屋駅~新大阪駅。この区間では、名古屋城や彦根城などが拝める。引き続き、城をお見逃しなく!(文・かみゆ歴史編集部 滝沢弘康)○筆者プロフィール: かみゆ歴史編集部歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『日本の山城100名城』(洋泉社)、『これが皇居です』(宝島社)、『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)、『日本史1000城』(世界文化社)、『廃城をゆく』シリーズ、『国分寺を歩く』(ともにイカロス出版)、『日本の銅像完全名鑑』(廣済堂出版)、『新版 大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)など多数。また、トークショーや城ツアーを行うお城プロジェクト「城フェス」を共催。「かみゆ」「城フェス」
2015年03月19日小栗旬主演の“月9”ドラマ「信長協奏曲」で木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)を演じるなど、テレビ、映画に、引くてあまたの実力派俳優・山田孝之が、2014年夏、思うところあって訪れた赤羽で過ごした様子を記録したドキュメンタリードラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」が、2015年1月、テレビ東京にて放送されることが決定した。2014年の夏、ある映画の撮影中に、役と自分を切り離すことが出来なくなり苦悩していた山田孝之は、赤羽に実在する個性的な人たちを面白おかしく描いた漫画「ウヒョッ!東京都北区赤羽」に出会い、感銘を受ける。「ここに行けば、見失った本来の自分を取り戻せる」と直感した山田は、信頼を寄せる映画監督・山下敦弘を自宅に呼び出し、赤羽での自分の姿を撮影してほしいと依頼。さっそく赤羽に降り立った彼は、まず、「ウヒョッ!東京都北区赤羽」の作者であり主人公の清野とおると会う約束をとりつけるが…。この番組は、俳優として役と自分を切り離すことが出来なくなり苦悩する山田さんが、地元・赤羽では「ONE PIECE」より売れているといわれるある漫画に出会い、作者や漫画に登場する赤羽の住人たちと交流しながら、自分の“軸”となるものを探していく姿を追った、かつてないほどリアルな(?)連続ドキュメンタリードラマ。『味園ユニバース』『苦役列車』の映画監督・山下敦弘が、友人の北区民であるドキュメンタリー監督・松江哲明と共に作品化させた。しかも、赤羽の住民たちだけでなく、山田さんのリアル親友の綾野剛を始め、尊敬してやまない俳優のやべきょうすけ、大根仁監督、ミュージシャン・吉井和哉らとの交流も捉えていく。【山田孝之コメント】いまふり返って見てみるとあの時期はやはり相当参っていたのだなぁ、結構ヤバい所まで行ってしまってたのだなぁと思った。しかしそんな自分の姿がどうやら人から見ると面白いらしいので、面白いならいっかと今回の形に収まりました。【山下敦弘監督コメント】俳優、そして人間としての山田孝之にカメラを向け、振り回され、自分自身を見失った2014年の夏でした。(中略)密着ドキュメンタリーという方式なので、時折監督である自分も写り込んでしまい、正直あまり見られたくない気持ちもありますが、それ以上にあそこまで自分をさらけ出した山田孝之本人が放映の許可を下ろしてくれたので、自分の醜態をさらけ出す覚悟が出来ました。2014年、山田孝之の“崩壊”と“再生”の記録を遅い時間帯ではございますが、じっくりと堪能してください。【松江哲明監督コメント】親友であり、映画のライバルでもある山下君から「松江君、助けて」と、ある日突然連絡がありました。そこで見せられたのは、赤羽での山田孝之を映した日常の映像素材。「2時間前後の映画にまとめてしまうのは、もったいない」と感じ、テレ東さんに相談したところ、なんと全12話の番組として放送していただくことになりました。僕はドキュメンタリー監督としての技術をぶち込み、何よりも北区民として恥ずかしくない作品を目指しました。日本映画界を代表する俳優と監督が、“本当の山田孝之”を求めて葛藤する“誰も見たことのない山田孝之”を映したひと夏の衝撃的な記録映像。どんな番組に仕上がっているのか、いまから楽しみだ。「山田孝之の東京都北区赤羽」は2015年1月9日より毎週金曜深夜0時52分~1時23分、テレビ東京・テレビ大阪ほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年11月30日緑茶ブランド「綾鷹」を展開するコカ・コーラシステムは、「綾鷹」の急須でいれたような緑茶の味わいへのこだわりと、「綾鷹」が目指した味わいを五感で体感してもらうための体験型イベント「綾鷹茶会」を、2014年3月より全国各地で開催してきた。その最後を飾る「秋の綾鷹茶会」が10月25日、京都の「京都ブライトンホテル」にて行われた。今回の綾鷹茶会には、「綾鷹」開発に協力した創業450年の京都・宇治の老舗茶舗「上林春松本店」上林秀敏代表が登場。「綾鷹」のコンセプトが「急須でいれたようなにごりのある緑茶の味わい」ということで、急須を使ったお茶のいれ方を紹介し、緑茶の世界について解説した。「おいしいお茶をいれるには、ほんのちょっとだけ時間と手間をかけることです」と上林代表。具体的な手順としては以下の通り。湯冷ましに湯を注いで冷ます(80℃弱が目安)急須に茶さじ2杯程度(6~8g)の茶葉をいれ、1の湯を急須の中心に注ぐ急須のふたを閉めて1分程置く。雑味が出るので急須はゆすらない湯のみに少量ずつ注ぎ分けていく最後の一滴まで絞り切る湯冷ましがない場合は、湯のみを湯冷まし代わりに使う。湯が冷めて湯のみも温まるので便利だ。また、湯を注ぐ際は茶葉が暴れないようにゆっくりと湯を入れることが重要で、急須はまわさずに静かに1分程度置いておくといったポイントが紹介された。そして急須に残った最後の一滴は「芳醇の一滴」と言われ、お茶の一番おいしいところだという。それを残さないように、注ぐ際にはしっかりと急須をふり、お茶を絞り切るとよいそうだ。○お茶の味を左右する「合組」その後は、「綾鷹」の味わいを支える伝統的な茶師の技「合組」(ごうくみ)の実演が行われた。合組とは、茶葉の特徴を考慮しながら複数の茶葉を組み合わせ、1つのお茶に仕上げていくという茶師伝統の技術である。「茶葉は農作物。収穫年によって茶葉の味が異なるのは当然のことで、合組によってブレのない味に仕上げることができる」と上林代表は語る。5種類の茶葉を使っての合組実演では、「男性的な味わい」と「女性的な味わい」をイメージした2タイプのお茶を披露した。今回の「綾鷹茶会」には、一般参加者20名が来場。参加者のテーブルに2種類のお茶が配られ、お待ちかねの試飲タイム。「男性的な味わい」は刺激的な味となっており、一方「女性的な味わい」は丸みがあってまろやかな仕上がりとなっていた。次は、参加者のテーブルに5種類の茶葉が運ばれ、それぞれ手触り、香り、水色、味を確かめ、茶葉の個性を見極めた。その後、「秋」をテーマに各自が茶葉の配合率を決め、ブレンドを指定。その後、合組が行われ、「秋」がテーマの参加者のお茶と上林代表のお茶の飲み比べ。記者のお茶は、不思議なくらいに香りがなく、きちんと茶葉を使っているのに水を飲んでいるのかと思うくらい、何の味わいもない。しかし、上林代表のお茶は、香り豊かで余韻のある味。同じ茶葉を使っていても、合組次第でこんなにも違いが出るのかと驚愕。改めて茶師の技術力の高さを感じる場となった。「秋の綾鷹茶会」後には、参加者は京都・宇治の「上林記念館」へと移動。豊臣秀吉からの書状や、徳川将軍家にお茶を献上する際に使われたお茶壺など、上林家に伝わる祖先伝来の品々が展示されており、お茶文化の奥深さを知ることができた。この450年にも及ぶ歴史が「綾鷹」に受け継がれていると思うと、非常に感慨深い。
2014年10月29日名古屋にゆかりある織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、加藤清正、前田慶次ら武将6人と4人の陣笠隊からなる「名古屋おもてなし武将隊」は、結成5周年記念日の11月3日に名古屋城にてイベントを実施する。○総勢10名の甲冑ダンスを初披露「名古屋おもてなし武将隊」は歴史の語り部として「人と文化と歴史の、絆を結ぶ」べく、日々戦場を駆け巡っている武将隊。毎日名古屋城にて、観光客のお出迎えや記念撮影などの「おもてなし」のほか、土日祝日には殺陣や寸劇、和太鼓や甲冑ダンスなどのパフォーマンス「おもてなし演武」を行っている。当日は14:30からのメンバー全10人による演武と合わせて、10月29日に発売されるミニアルバム「不離威騎!」(フリーキー!)のリード曲「不離威騎!」の歌唱パフォーマンスを初披露。約20kgの甲冑を着て踊り、唄い、舞う「甲冑ダンス」で漢の強さを感じさせるパフォーマンスを行う。なお、この日にミニアルバム「不離威騎!」を購入すると、オリジナルポスターが武将隊メンバーから手渡しされる。さらに、当日は来場者全員と行う記念撮影などのイベントも予定している。
2014年10月15日フジテレビのドラマ『ファーストクラス』の続編が10月15日からスタートする。"マウンティング"=女同士の"格付け地獄"という煽り文句…怖い怖い。ところで、もともとの"マウンティング"の意味は哺乳類の雄などのオスが交尾のときにとる背乗りする行為のこと。その行為から転じて、日常生活において「自分の立場が相手よりも上と示す態度」として使われることになった。ドラマでは主演の沢尻エリカをめぐり女性同士のマウンティングが繰り返されるが、男性の方はどうだろうか?○男性同士にこそ、格付けは存在してきたもちろん男性同士にも「格付け」は存在する。むしろ、「歴史=男たちの格付けの歴史」と言っても過言ではない。(決して女性を差別する意図ではなく、過去の歴史においては男性が中心だったという意味で)例えば、戦国時代。農民の出身ながら織田信長に仕え、才覚を現し、みるみるうちに天下人になった豊臣秀吉だが、織田家譜代の家臣らの視点からみればどれだけ「マウンティング」された感があったことか。いままで「サル」と呼び捨てにしていた秀吉にひれ伏せざるを得なかった柴田勝家などは、後に秀吉と賤ヶ岳の戦いで争い滅びる。一方、徳川家康は、後に関ヶ原の合戦を経て、大阪冬の陣、夏の陣で意趣返しし豊臣家を滅亡させて江戸幕府を開く。日本史に限らず、世界史においても、歴史というのは格付け地獄の繰り返しだったのだとつくづく思う。ところで「格付け」というのは、どのような状況下で起こるのだろうか?例えば、私と男性アイドル歌手の間では、当たり前だが、「格付け」は発生しない。基本は同じ時代、同じ世界(特に狭い世界)、そして高いプライド。この3つの要素が最低限、そろわないと発生しない。私と男性アイドル歌手は、同じ時代、そして高いプライドが仮に共通したとしても、「同じ世界」でない。一方、狭い世界であれば、多少、時代が異なっても、格付けが生じることもある。例えば日本の相撲界。有名なのは、先代の大関・貴乃花を千代の富士が名勝負の結果、破ったことで新たな時代が始まった。そして、その千代の富士を、貴乃花の次男の貴乃花(光司)が再び名勝負で破ることで、さらに次の新しい時代へと変わっていった。「相撲界」という狭い世界の中での「世代交代」に「格付け」はつきものである。時に「金銭」を媒介した形での「格付け」もある。例えばプロ野球選手。何億円も年俸を稼いでいる選手たちの年俸からしてみれば、大した額ではないとも思われるような50万円程度の額にこだわり、年俸交渉が決裂することも多々ある。当の選手にとってはどうしても譲れない額なのだろう。年俸100,000,000円(1億円)の選手と、年俸100,500,000(1億50万円)の選手では、選手としての成績、獲得タイトル、ファンからの人気に関わらず、たとえ50万円であっても前者の選手の方が球界の中では「格が上」となる。もっとも1年後には逆転するかもしれないが、その1年に命をかけるのが「プロ」が「プロ」たるゆえんでもある。<著者プロフィール<片岡英彦1970年9月6日東京生まれ神奈川育ち。京都大学卒業後、日本テレビ入社。報道記者、宣伝プロデューサーを経て、2001年アップルコンピュータ株式会社のコミュニケーションマネージャーに。後に、MTVジャパン広報部長、日本マクドナルドマーケティングPR部長、株式会社ミクシィのエグゼクティブプロデューサーを経て、2011年「片岡英彦事務所」を設立。(現 株式会社東京片岡英彦事務所 代表取締役)主に企業の戦略PR、マーケティング支援の他「日本を明るくする」プロジェクトに参加。2011年から国際NGO「世界の医療団」の広報責任者を務める。2013年、一般社団法人日本アドボカシー協会を設立代表理事就任。
2014年10月02日現在、東京・上野の国立科学博物館で特別展「医は仁術」が開催されています。こちらは日本の近代医療の黎明期…そう、大沢たかおさん主演のドラマ『JIN-仁-』(TBS系)の舞台となった江戸時代から現代にわたる医療の発展の流れを紹介。そして、その中に脈々と受け継がれている我が国特有の「思いやりの文化」に触れる、といった実に壮大で感動的な内容の展覧会です。この展示の見どころの一つとして、「飲食養生鑑」「房事養生鑑」という一対の錦絵があります。これは臓器の働きを擬人化して、体内の様子をコミカルに描き表わしたもの。当時、悪い病気は飲食と房事(性生活)の不摂生で起こる、と考えられていたことから、その二つを正して健康に長生きしよう、といった趣旨で描かれ、大衆には大変な人気を博したのだとか。房事とは閨房(けいぼう)での行為、まぁ要するにエッチのこと。なんですが、エッチを節制しよう!と声高に言っちゃうなんて、江戸時代の人ってどんだけお盛んだったんでしょう?そりゃテレビもゲームもない時代ですから、確かに夜の楽しみといったら一つしかないような気もしますが…。ご先祖様たちがどんな性生活を送っていたのか、ちょっと興味が湧いてきました!【長生きしたけりゃHを我慢!?】現代では「良いセックスは健康を増進する」「我慢は良くない」とまで言われていますが、当時は「年齢に応じて、適正な回数で致すことが長寿の秘訣」と考えられており、やりすぎは精力を削ぎ、老化を早めてしまうと戒められていたようです。江戸の学者、貝原益見は著書「養生訓」に・20代では4日に1回・30代では8日に1回・40代では16日に1回・50代では20日に1回・60代では性交しても射精しないほうが良い、どうにも元気な人は月に1回程度…と、漢方の医学書から引用しています。回数少なっ!と思うか、まぁこんなもんかと思うかは人それぞれだとは思いますが、単に禁欲すればいいと言っているわけではなく、ほどほどにしなさいよ、ということみたいですね。現代でも、東洋医学では「房事過多」、いわゆるやり過ぎは「腎虚」という深刻な症状をもたらすと言われています。具体的には、「肌はかさつき目の力は失われ、髪は真っ白になり頭の中はぼんやり」、いわば精気を失った状態になって早々と老け込んでしまうんですって。豊臣秀吉の死因は腎虚だった、という説もあるくらいですから、笑っちゃいられません。今は当時に比べると栄養状態が格段に良くなっていますから、失われた精力を食べ物や薬で補うこともできますが、毎日毎晩…とか一晩に何度も…というのはオススメできることではない、とのこと。ラブラブだと、ついついお互い求め合ってしまうものですが、若さを保つためには時には禁欲も必要なのかも!【四十八手は江戸時代に確立された!】江戸時代には相撲の決まり手は48種類あり(現在は70手)、それにちなんで様々な物事を48で一括りにすることが多かったそうです。洒落好きな江戸っ子のことですから、当然夜の生活だって、あんなことやこんなことの48種類を集めてみようぞ、と考えた…かどうかはわかりません。が、おなじみの「松葉崩し」を始め、「乱れ牡丹」とか「窓の月」など、どの体位にも小洒落た名前がつけられていて、当時の人々は試行錯誤しながら毎晩楽しんでいたんだろうなぁ、と、なんだかニヤニヤしてしまいます。ちなみに、それより前の時代では男女の営みはほとんどが後背位、いわゆるバックだったという説もありますから、当時の人々の研究熱心さがひしひしと伝わってきます。戦乱もなく平和が続いた時代だからこそ、性文化が充実したと考えて良さそうですね。ところで、みなさんはこの四十八手、いくつ知っていて、どれを経験したことがありますか?って、これじゃ女子会のネタか。とまぁ、エロ目線でここまで引っ張ってしまいましたが、江戸時代の人々がアッチのことばっかり考えていた、ってわけではないんですよ。彼らの教えは房事に限ったことではなく、衣食住全般、そして男女の性愛も、我欲にとらわれず自分をコントロールしながら暮らすこと、何より日々を楽しむことが大切……。それが一人一人の心身の健康につながり、やがて未来へと命をつないでいく希望になるのだ、というお話なんじゃないかなと思います。そんな、人が人を思う心の温かさを今一度噛みしめることのできる、特別展「医は仁術」。機会があれば、お一人ではもちろん恋人・友人・家族など、大切な人と一緒に見に行ってみてくださいね!「医は仁術」~会期は6月15日(日)まで。()(文=石村佐和子)相性をふたりの星回りから導き出します!誕生日で知るふたりの体の相性【無料占い】()
2014年05月03日「日本らしい建築物」と聞いて、皆さんなら何を思い浮かべますか? 日本人と、外国人ではイメージするものが違ってくるのでしょうか。今回は、日本在住の外国人20名に「"日本らしい建築物"と聞いてまっさきに思い浮かぶもの」を聞いてみました。■神社やお寺(イタリア人/36歳/女性)■temples and shrines!(イギリス人/36歳/女性)最も多かったのは「お寺」「神社」という回答でした。宗教的な建築物には、その国の思想や美意識、建築様式が最も特徴的に現れます。海外向けの観光ガイドブックでもお寺や神社の写真が表紙になることが多いので、その影響もあるかもしれませんね。■京都の五重塔(ブラジル人/54歳/女性)■金閣寺(シリア人/30歳/男性)神社仏閣の中でも、金閣寺や五重塔といった、特定の歴史的建造物の名前をあげる人もいました。数多くあるお寺の中でも、京都の金閣寺の印象は強いようです。■舗装されていない小道などにある、小さな神社は日本らしいと思います。(ブラジル人/54歳/女性)こちらは同じ神社でも、田舎道にぽつんと佇んでいるような趣のもの。観光地化されていない場所にこそ、本当の日本らしさを感じさせる建物がありますよね。■大阪城が日本らしいと思います。(ブラジル人/54歳/女性)■大阪城(韓国人/46歳/男性)かの豊臣秀吉により、建設が開始された大阪城。空に高くそびえる天守閣は、今も堂々とした姿で戦国時代のドラマを伝えています。日本といえば「サムライ」、という海外からのイメージにも呼応する建築物かもしれません。■合掌造り(スリランカ人/58歳/男性)「合掌造り」という単語を知っていることに驚きです!世界遺産に登録された白川郷などには、海外から観光に訪れる人も増えているようです。山あいに合掌造りの集落が点在している風景は、昔ばなしの世界のような美しさです。■京都にある長屋(ベトナム人/30歳/女性)■古民家。雰囲気が大好きです。(スウェーデン人/45歳/女性)宿泊施設やカフェとしてお洒落にリノベーションされるケースも増え、その魅力に改めて注目が集まっている古民家。ツヤのある木の縁側や、畳敷きの部屋、囲炉裏、ふすまや障子など、昔ながらの木造建築はまさに「日本らしい建築物」と呼べるものです。■茶室(ポーランド人/26歳/女性)「侘び・寂び」を軸とした日本ならではの美的感覚。その精神が凝縮された茶室を選ぶ人もいました。■浅草寺(スペイン人/36歳/男性)■東京タワー(インドネシア人/33歳/女性)東京に来た外国人が必ず訪れるといっていい「浅草」、そして東京のランドマークである「東京タワー」。このように、日本を象徴するシンボリックな場所を思い浮かべた人も。いかがでしょうか。外国人といっても日本に数年以上住んでいる方たちがアンケートの対象者ということもあり、「合掌造り」「長屋」「古民家」といった具体的なワード出てきたのが印象的でした。戦後の住生活の欧風化によって、現在では昔ながらの日本家屋は減少し、畳のある家も少なくなってきています。耐震性・耐火性といった点から普段の住まいを木造建築にすることは難しいという面もありますが、古くからの建物を修復・保存することで、その魅力が後世や海外の人たちにも伝わっていくといいですね。
2014年03月03日○伊達政宗の娘が……給仕「歴女」という歴史に熱中する女性の増加などからもわかる通り、世はまさに歴史ブーム。いや、ブームというより、そんなカルチャーが定着した感すらある。そんな中、萌え文化の発祥の地・秋葉原で戦国と萌えが融合した戦国メイドカフェなるものがあるとの情報をキャッチ。……ん? 歴史と萌え?? そんな対極にある存在の組み合わせなんて、まったく想像がつかないぞ。うむ、これは己の目で確かめなくてはならぬ。ということで、件の戦国メイドカフェ&バー「もののぷ」にいざ出陣!店内は一般的なメイド喫茶とは違い、のぼり旗やもののぷの城主であるという「萌田(もだ)のぷ長」の甲冑があり、見事に戦国の雰囲気を再現(?)。かと思えば、さすがバーを名乗るだけあり、アダルティなバーカウンターも設けられている。すごいぞ、素敵だぞ、アンバランスだぞ!!内装を物珍しく眺めていると、「おかえりなさいませ! お館様!! 」と快活な声。てか、お、お館様? 平民である記者をいきなり一国一城の主に仕立て上げてきたのは、笑顔がとっても見目麗しい和風美少女・伊達ひめかちゃん。伊達ってまさかあの独眼竜の……?「そうです。私は伊達政宗の娘なんです(キリッ)。他にも織田信長、明智光秀、斎藤道三、加藤清正ら名だたる戦国武将の娘がこのお城では給仕していますよ! 」そ、そうなんですね……。それは謁見賜り光栄の限り。○お館様となって豪遊せよ見回してみると、確かにご給仕し奉るお姫様はみな本当に美少女ばかり。さすがやんごとなき身分のお方たち。されど、ここは飲食処。肝心の料理の味は如何に!? ということで鳴子を手に「たのも~」と叫び、要するにデミグラスソースオムライス的な「信長包囲網黄金飯」(1500両)と「毛利元パフェ」(1200両)の抹茶味をオーダー。あ、ちなみにこのお店の通貨は"両"ですぞ、1両=1円ですぞ!!では黄金飯をいざ実食! こ、これは……ウマイぞ!! 見た目の華やかさに負けず、味もトロリとした玉子とチキンライスがよく絡む。パフェは生クリームにアイスクリーム、オレオ、ポッキーでデコレーションされてボリューム感もなかなか。料理のクオリティも大名クラスと言って過言なし!○金の茶室に"両"の通貨、戦国の雰囲気をさらに体感他にも豊臣秀吉の黄金の茶室をモチーフとした豪奢な座敷があったり、姫君たちのコスチュームがメイド服と羽織ものをミックスして萌え全開だったりと、戦国感と萌えが見事に混ざり合い、うむ、げにおもしろき。ところで、なぜこのようなコンセプトの店がオープンしたのだろうか。店誕生の経緯を店長の角谷和洋さんに聞いてみた。「色んな種類のメイド喫茶はありますが、戦国とメイド萌えの組み合わせは他でやっていなかったので、これはウケるんじゃないかと思いました。やるからには徹底的に、ということで、小ネタとして厠(トイレ)を回転ドア式にしたり、通貨単位を"円"でなく"両"にしたりして、とことんお館様方に楽しんでもらおうと。物珍しいのか、外国のお館様のご帰城の割合も、他のメイド喫茶より多いですね」。さらにメイドさんと指相撲やにらめっこなどのゲームを打ち興じられるメニューや、メイドさんにライブリクエストすることもできる(いずれも別料金)。「ライブは盛り上がりますよ! お店ではオタ芸を打つ方もかなりいるのでスゴイです。それを目当てにご帰城されるお館様もいるくらい。私はアニソンや声優ソングの振りもコピーしますので、リクエストいただいたら全力で歌って踊っちゃいます」(伊達ひめかちゃん)。姫ともあらせられるお方にそんなに張り切ってもらうのは恐悦至極だが、おそらく店内は合戦ばりの熱気を帯びるのだろう。○正室もゲットできる? 目指せ、征夷大将軍!「ちなみに当お城は会員制で、初回に入場手形というポイントカード(500両)を作っていただき、ご帰城される回数に応じて、足軽組頭、足軽大将、侍大将、家老、大名と位が上がっていくんです。最後に征夷大将軍となって天下を取られたら、当お城のメイドを一人正室・側室にできますよ」(角谷店長)。帰城中限定とはいえ、こんなカワイイ姫様を娶ることができるなんて! これは通ってしまう殿方の気持ちもわかりますぞ。また、他にも戦国もののアニメやゲームとコラボレーションしたり、季節の行事でコスチュームを少し変えたりして、常連のお館様にも楽しんでもらえる工夫もしているのだとか。2月10日~16日のバレンタイン企画では、なんと、メイドからの告白があるかもしれないのだとか!「当店は、もちろん歴史に詳しくなくても楽しめます。今年は大河ドラマ『軍師官兵衛』も話題となっていて、世間は再び戦国時代に注目してますので、これを機にアキバで戦国時代をもっともっと盛り上げていきたいですね」(角谷店長)。戦国と萌えでアキバの天下を取ろうってんですね! 「もののぷ」が萌え文化の風雲児と呼ばれる日も近い!?(文・A4studio武松佑季)
2014年02月10日とうとう大晦日ですね。この1年、弊サイトcocoloni PROLOをご愛顧いただいたことを心から感謝いたします。そしてみなさま、1年間お疲れさまでした。2013年はどんな年だったでしょうか?疲れた心と体には栄養をあげ、フレッシュな気持ちで新年を迎えたいものですよね。心の栄養といえばイケメン!運気のリフレッシュには占い!ということで、今夜放送の『第64回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に審査員として出演する岡田准一さんの2014年上半期の運勢をチェックしてみたいと思います。1月5日スタートの大河ドラマ『軍師官兵衛』(NHK総合)では主演を務める岡田さん。戦国時代に織田信長、豊臣秀吉に重用されたという負け知らずの天才軍師役を楽しみにしている方も多いのでは?今回用いる占いは≪自由が丘の母が占う2014年上半期の運勢恋愛・仕事・結婚まで≫。世田谷マダムの口コミで話題騒然!「1年以内に結婚できた」と噂の、暖かな母系占い師・安芸実さんによる、前向きな気持ちになれる占いです(こちらは、基本的には女性向けに作られていますが、男性の運勢を占ってもOK)。その鑑定結果を一部ご紹介します!~占った内容~岡田准一さん(1980年11月18日生まれ)の2014年上半期の運勢■2014年上半期の総合運真面目な気分になりますし、向上心が高まります。2014年上半期はまっすぐに進んでいくべき時となるでしょう。しかし、最初からうまく行くとは限りません。予想外の事態の発生、周囲の反対にあうことも考えられます。(中略)応援や後押しを受けることができれば、成功する確率は上がります。やがて、大きな成果を上げることができますし、岡田准一さんの努力も認められるでしょうね。この時期の努力はしっかりと身につきます。――仕事でもプライベートでも、これから少し大変なことがあるのかもしれません。でも応援や後押しがあれば大きな成果を上げられる、とのことですから、大河ドラマがヒットし、俳優としての輝きをさらに増すことになるのではないでしょうか。■復縁の可能性について過去を懐かしく思い出すことが増えます。気持ちが高まり、復縁への期待が増すでしょう。2014年上半期、復縁を狙うなら相手に合わせる姿勢が必要です。(中略)態度が煮え切らないからといって、やきもちを焼いたり、嫉妬心をあらわにすると、せっかく近づいた心が離れていってしまうでしょう。焦らないことですよ。――忙しい中で復活愛に向けた動きが?多忙だからこそ、一息つきたい時には懐かしい人のことを思い出してしまうのかも。ところで、女性は一般的に、年齢が上がるほど復活愛を求める傾向にあるそうです。なぜなら、元カレなら既に人となりを知っていて楽だし、時間をかけずに結婚までこぎつけられそう、というイメージがあるから。その前提があるので、もし復縁したら結婚までは早いかも?ちなみに岡田さん、【スピード婚の可能性】も「十分にある」ようなので、本当に電撃婚のニュースが飛び込んでくる可能性もなきにしもあらず?あのイケメンを過去に射止めたのが誰なのか…が気になりますが、今後の恋愛模様も見逃せませんね。■上半期に気をつけるべきこと発展の運気が巡っていますが、いきなり強気な態度に出ることは賛成できません。年が明けたばかりの段階では、控えめな態度を維持したほうがよいでしょう。(中略)この上半期、岡田准一さんは人当たりがよく、仕事も好調。多くの人に注目されるでしょう。みんなの支持を得ることができますから、強引な態度をとる必要はないのです。周囲と協調しながら進めていけば、これほど心強いことはないでしょう。何事も順調に進んでいきますし、予想以上に好ましい展開になっていきますよ。――仕事が好調で多くの人に注目されるって、役者としては最高ですね!ぜひこのアドバイスを参考にして「予想以上に好ましい展開」を手に入れていただきたいと思います!この他、【キャリアアップ運】は「好調」、【母からのメッセージ】には「評価が上がる」、【上半期に高まるあなたの魅力】には「知的な雰囲気が漂う」など、素晴らしい占い結果が出ていたので、ますますの活躍を期待できそうです。12月公開の映画『永遠の0』も初登場1位と大ヒット。今まさに俳優として脂が乗っている岡田さんの今後がとても楽しみですね!現在cocoloni PROLOでは、岡田准一さんの運勢を占った≪自由が丘の母が占う2014年上半期の運勢恋愛・仕事・結婚まで≫を公開中。みなさんも知りたいことがギュッと詰まった占いを試して、来たる新年に備えてはいかがでしょうか?(文=編集J)自由が丘の母が占う2014年上半期の運勢恋愛・仕事・結婚まで
2013年12月31日好きな歴史上の人物に思いをめぐらせて辞世の句には、人生の総決算というべき言葉と気持ちが凝縮されています。それが歴史上、活躍した人物の句となればなおさらのこと。それぞれの時代を生きた人物が最後に句を詠んだ場所で、行ってみたい場所はありますか?マイナビニュース会員の男性414名にアンケートをしてみました。>>女性編も見るQ.歴史上の人物の辞世の句、行って思いをはせたい最期の地は?(複数回答)1位おもしろきこともなき世をおもしろく:高杉晋作(長州藩士)下関市新地町18.6%2位国のため重き務めを果たし得て矢弾尽き果て散るぞ悲しき:栗林忠道(陸軍軍人)東京都硫黄島10.6%3位露と落ち露と消えにし我が身かな浪速のことも夢のまた夢:豊臣秀吉(武将)京都市伏見区桃山町伏見城9.9%4位旅に病んで夢は枯野をかけ廻る:松尾芭蕉(俳人)大阪府大阪市御堂筋付近8.7%5位あはれなりわが身の果てや浅緑つひには野辺の霞と思へば:小野小町(歌人)京都市左京区補陀洛寺7.7%■おもしろきこともなき世をおもしろく:高杉晋作(長州藩士)下関市新地町・「何かと不景気なこの御時世、こういった考え方こそ重要だと思ったから」(41歳/機械・精密機器/技術職)・「高杉晋作が大好きで、この歌ずっと覚えています。座右の銘です」(33歳/機械・精密機器/営業職)・「これからなんかやってやるぞ!って気になりそう」(29歳/電機/技術職)■国のため重き務めを果たし得て矢弾尽き果て散るぞ悲しき:栗林忠道(陸軍軍人)東京都硫黄島・「戦争の研究をしており、非常に興味があるので」(26歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「硫黄島は一般人は行けないので、行ってみたいですね」(35歳/人材派遣・人材紹介/経営・コンサルタント系)・「勝ち目のない戦いに望み、そして散っていった英霊に敬礼。彼は間違いなく名将の一人であった」(30歳/商社・卸)■露と落ち露と消えにし我が身かな浪速のことも夢のまた夢:豊臣秀吉(武将)京都市伏見区桃山町伏見城・「一時代を築いた武将の散った地で、どのような思いをしていたのか堪能してみたい」(26歳/医療・福祉/専門職)・「太閤の最期のさみしさが感じられる」(33歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「栄華を極めた人間が、最後に露と消えると言った場所をみてみたいです」(47歳/ソフトウェア/クリエイティブ職)■旅に病んで夢は枯野をかけ廻る:松尾芭蕉(俳人)大阪府大阪市御堂筋付近・「高校時代に文芸部に入ってから俳句を嗜んでいる。そんな自分にとっては芭蕉と言われれば気になる」(25歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・「夢でも旅を続けるロマンチック」(27歳/生保・損保/専門職)・「松尾芭蕉が好きだから」(23歳/情報・IT/事務系専門職)■あはれなりわが身の果てや浅緑つひには野辺の霞と思へば:小野小町(歌人)京都市左京区補陀洛寺・「美人といわれた人の思いを想像してみたい」(24歳/情報・IT/事務系専門職)・「絶世の美女も言ったところに行ってみたいから」(24歳/機械・精密機器/技術職)・「小野小町がどんな場所でその句を詠んだのか興味があるため」(28歳/情報・IT/技術職)■番外編:ドラマの影響も無視できません・願はくは花のもとにて春死なむその如月の望月のころ:西行(歌人)大阪府河南町弘川寺「大河での役どころが非常に面白かったひとりだったので」(36歳/印刷・紙パルプ/技術職)・散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と吹く小夜嵐:三島由紀夫(作家)東京都新宿区市谷本村町「三島作品はこれまでよく読んできて、作者の人物像も気になるから」(31歳/学校・教育関連/専門職)・いざさらば涙くらべんほととぎすわれも憂き世に音のみぞ鳴く:建礼門院徳子(平清盛の娘)京都府左京区大原「大河ドラマで平清盛を見ていたから」(24歳/医薬品・化粧品/技術職)総評1位は幕末の風雲児、高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」でした。奇兵隊をはじめとする近代軍事に引き継がれる組織を確立し、外国からの領土租借要求を許さなかった高杉晋作には、ファンが多いようです。また、その生きざまを表す句に元気づけられ、「やるぞ!」という思いになったとのコメントも。2位は旧陸軍軍人で、小笠原兵団長として硫黄島の守備を任務とした栗林忠道の句「国のため重き務めを果たし得て矢弾尽き果て散るぞ悲しき」でした。硫黄島が玉砕する際、訣別電報に記されたものです。クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」では、渡辺謙さんが役を演じていたことからも知られています。3位は豊臣秀吉が伏見城で詠んだ「露と落ち露と消えにし我が身かな浪速のことも夢のまた夢」です。伏見城にいる方が長かったと言われる秀吉ですが、最期の地も伏見城でした。足軽の子として生まれ、天下人まで登りつめた秀吉が「夢のまた夢」というところに寂しさを感じ、行ってみたいと思う気持ちになったとのコメントが寄せられています。4位は松尾芭蕉が最期に臨み、大阪で詠んだ「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」。今やオフィス街になっている芭蕉最期の地に興味がわいたとのコメントも。5位は小野小町の「あはれなりわが身の果てや浅緑つひには野辺の霞と思へば」。絶世の美人と謳われた小野小町がいた場所を体感してみたいと言う声が多かったのが特徴的です。番外編では、ドラマや小説ファンの意見を取り上げてみました。やはりメディアの影響は絶大ですね。人物と辞世の句、2つの要素にまず興味を持ち、その後、最期の地に興味が出始めたというコメントが多く寄せられました。人物と場所を結びつけるものが、辞世の句などの感動を呼ぶ題材である。その場所に出かけるキーワードの一つなのかもしれません。(文・OFFICE-SANGA秋田茂人)調査時期:2013年2月15日~2013年2月21日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性414名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】お参りしたい歴史的有名人のお墓ランキング【男性編】日本の歴史の中で一番好きな時代【男性編】今の日本をつくったといえる幕末の偉人ランキング完全版(画像などあり)を見る
2013年03月09日歴史の教科書に掲載されていた人物の写真。誰の写真を覚えていますか? ほとんど落書きの対象になるでしょうから(笑)、誰もが忘れないですね。イメージが強く、今でも覚えている歴史上の人物画(写真)を聞いてみました。調査期間:2012/11/28~2012/12/04アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)■歴史の教科書に掲載されていた偉人などの写真で、一番に頭に浮かぶ人物は誰ですか?●第1位織田信長170人17%●第2位坂本龍馬125人12.5%●第3位フランシスコ・ザビエル91人9.1%●第4位聖徳太子80人8%●第5位徳川家康45人4.5%●第6位西郷隆盛42人4.2%●第7位ペリー提督39人3.9%●第8位伊藤博文36人3.6%●第9位福沢諭吉32人3.2%●第10位豊臣秀吉27人2.7%写真のない時代の人物はもちろん肖像画ですが、やはり大きな業績を残した人の姿の方が印象が強いようです。外人が2人入っています。フランシスコ・ザビエルさんは、やはりあのカッパ感というか、ハート感が大きなインパクトを与えているのでしょうか。ペリー提督はあのすかした大きな顔とでっかい体ですかね。なぜその人の姿をよく覚えているかを聞きましたのでご紹介します。●織田信長初めて見たときに、武将なのに薄っぺらい顔をしてるなと思ったから。(東京都/女性/25歳)戦国時代の英傑・織田信長さんは有名な肖像画が残っています。やはり業績もスゴイので印象に残るんですね。豪放磊落(ごうほうらいらく)な感じがしますが、実は下戸でお酒は飲まなかったそうです。●坂本龍馬それ以前の偉人は肖像画がほとんどだった。写真といえば龍馬。(埼玉県/女性/28歳)幕末の人なので写真がきっちり残っています。福山雅治さんが演じたNHK大河は視聴率も良かったですしね。●フランシスコ・ザビエルツルッとした髪型と、頭の上に星が光っているのが印象的だった。(東京都/女性/32歳)なぜか人気のザビエルさん(笑)。あのちょっとかしげた首の感じがいい味を出しています。●聖徳太子本当は全然似てないのでしょうが、小学校の授業でも習う人なので刷り込みで記憶しています。(大分県/女性/23歳)お札にもなった聖徳太子の肖像画は、8世紀ぐらいに描かれたのではないかと推定されています。●徳川家康妙にインパクトがある肖像が使われている気がする。(東京都/男性/25歳)徳川家康はとてもたくさん肖像画の残っている人なのですが、並べてみるとなんだか似てないのがあるそうです。●西郷隆盛歴史上の人物には珍しく、ふくよかな体形をしていたから。(新潟県/女性/25歳)西郷隆盛さんは、大変に写真嫌いな人だったので、実は写真が一枚も残っていないのです。教科書などに載っているのは、モンタージュで作られたもの。もし西郷さんの写真が出てきたら大騒ぎになります。●ペリー提督いろんな人が教科書に落書きをしていたから。(千葉県/女性/26歳)幕末に黒船でやって来て、日本に圧力外交を仕掛けた提督です。マシュー・カルブレイス・ペリーが本名です。●伊藤博文子供のころ一番身近だったお札の肖像画だったので、気になってた。(栃木県/男性/40歳)伊藤博文さんは初代首相として有名ですね。幕末の志士時代の若いときの写真を見ると、お札の基になった写真とは全く違っていてビックリしますよ。●福沢諭吉生活の中でも目にする方の偉人だから。(東京都/女性/25歳)お札にも採用されている福沢先生です。「自分の出身大学ゆかりの人物だから」というご意見も。●豊臣秀吉インパクトが大きい(猿っぽくて)から。(東京都/女性/24歳)信長さんは「はげねずみ」と呼んでいたそうです(笑)。「サル」にしろ「はげねずみ」にしろ、あまりイイ呼び名ではありません。イケメンでなかったことだけは確かですね。皆さんは歴史の教科書に出てきた人物で、肖像画を覚えているのは誰ですか?(高橋モータース@dcp)
2013年01月30日県名より市町村名を言われた方がピンとくる有名な市町村名を県名と勘違いすること、ありませんか。市町村名なのに思わず~県と言ってしまう、あれです。全国的に有名な名産品の生産場所となっている市町村は時として県名より認知度が高いもの。そのような県を上回る知名度を持った市町村はどこか?マイナビ会員の男性432人にアンケートをしてみました。納得の結果となった第1位はあの市町村!>>女性編も見るQ.都道府県より目立つ市町村を教えてください(複数回答)1位愛知県・名古屋市37.0%2位兵庫県・神戸市23.6%3位宮城県・仙台市16.0%4位山口県・下関市15.1%5位神奈川県・箱根町10.4%■愛知県・名古屋市・「小さいころ、名古屋は県名だと思っていた」(26歳/小売店/販売職・サービス系)・「名古屋県といっている人を見たことがあるから」(28歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「名古屋城やナゴヤドームなど、愛知より名古屋が目立っているから」(28歳/学校・教育関連/事務系専門職)■兵庫県・神戸市・「神戸の人は"何県出身?"と聞かれても"神戸市"と答えて"兵庫県"とは言わない」(23歳/ソフトウェア/事務系専門職)・「兵庫に住んでると言うと、必ず神戸?と言われてたから」(34歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「夜景がきれいなので」(58歳/マスコミ・広告/事務系専門職)■宮城県・仙台市・「仙台県があると思っていた友人がいた」(23歳/団体・公益法人・官公庁/団体職員)・「仙台が県名のように思える」(44歳/医療・福祉/専門職)・「県名だけだと、宮崎県との区別がつかない。仙台と言われれば、ピンとくる」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■山口県・下関市・「ふぐで有名なので」(30歳/食品・飲料/営業職)・「下関のふぐがあまりにも有名すぎるから」(28歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)・「山口県民ですが、他県の人で、下関の場所を知っていても、そこが山口県だと知らない人は絶対いると思う」(41歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)■神奈川県・箱根町・「箱根が神奈川だと認識しづらい」(25歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)・「ひとつの国になっているような観光地だから」(30歳/医療・福祉/専門職)・「駅伝が有名」(26歳/医薬品・化粧品/専門職)■番外編:ご当地キャラの影響も!・滋賀県・彦根市「ひこにゃんが有名すぎるから」(29歳/自動車関連/技術職)・群馬県・高崎市「地元だけど、経済の中心は高崎である」(30歳/金融・証券/営業職)・京都府・京都市「1000年以上の歴史のある古都で、日本の歴史そのものだから」(31歳/学校・教育関連/専門職)総評1位は「愛知県・名古屋市」となりました。「県名より有名」という理由が圧倒的です。市の人口が横浜市、大阪市に次ぐ全国3位、名古屋城などの観光名所にも恵まれ、歴史的にも織田信長や豊臣秀吉の出身地でもある事から、全国的に学校などで学ぶ機会も多いことが印象の強い理由と考えられます。2位に選ばれたのは「兵庫県・神戸市」。国の重要文化財となっている洋館が多いことや、「新世界3大夜景」の一つに選ばれるという観光資源に恵まれていることもさることながら、平清盛が日宋貿易に使用した大輪田泊があったことから、日本を代表する歴史的な港町のイメージがあります。神戸市民もそれを誇りに思っているようで、人に聞かれると兵庫県民というより神戸市民と発言することが多い、という意見が多数寄せられました。3位は「宮城県・仙台市」です。「仙台県」というキーワードでコメントが多く寄せられました。伊達正宗が名付けて以降、古くから発展を続けてきた都市なので「東北の中心」という意見もありました。4位は「山口県・下関市」となりました。理由はズバリ「ふぐで有名」。名産品と市町村名のイメージが印象づけられているための結果となりました。5位は「神奈川県・箱根町」。箱根と言えば「マラソン」や「観光地」、「温泉」など、名物やイベントの名称が先に思い浮かび、県名の認識がしにくいということが要因のようです。番外は、県の経済の中心地を観点にしたものや、歴史的な観点によるもの、彦根市のようにご当地キャラのイメージが強いという要因で県名が薄れてしまっているものなど、多様なコメントが寄せられました。全体的に市町村の所属する「県」よりもイメージの強い何かがあると、県名が薄れてしまい、自動的に市町村が「目立つ」傾向となるようです。(文・OFFICE-SANGA秋田茂人)調査時期:2012年11月12日~2012年11月19日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性432名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】都会のイメージランキング【男性編】食べてみたい地域限定お菓子ランキング【男性編】東京のイメージランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年12月27日歴女じゃなくても武将は大好き空前の歴史ブーム、歴女じゃなくても戦国武将は大好きという女性も多いのでは。あこがれの武将と一緒に、各地を旅行なんて楽しそうですよね?そこで514名のマイナビ会員の女性に「一緒に旅に出てみたい戦国武将」を聞いてみました。>>男性編も見るQ.一緒に旅に出てみたい戦国武将を下記より選んでください((複数回答)1位織田信長19.1%2位伊達政宗12.8%3位豊臣秀吉10.5%4位上杉謙信7.6%5位徳川家康6.0%5位源義経7.0%■織田信長・「生きざまがカッコいいから」(23歳/金融・証券/営業職)・「偉そうに厄介事を回避してくれそう」(38歳/無職/その他)・「旅の途中の障害をあっさり切り捨ててくれそう」(28歳/食品・飲料/事務系専門職)■伊達政宗・「男らしくエスコートしてくれそうだから」(26歳/機械・精密機器/営業職)・「料理が上手らしいので食事に困らなさそうだから」(30歳/その他)・「派手で楽しい旅行ができそう。ノリが良さそうなので一緒にバカできるが、しっかりすべき時にはひっぱってくれそう」(34歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)■豊臣秀吉・「庶民の出だから親しみやすそう」(29歳/商社・卸/事務系専門職)・「機転を利かせてトラブルにも対処してくれそうだし、尽くしてくれそう」(25歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・「羽振りよくいろいろと買ってくれそう」(33歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)■上杉謙信・「もの知りそう」(30歳/小売店/販売職・サービス系)・「敵将に塩を送る懐の深い紳士と過ごせるなら楽しい旅行になりそう」(29歳/情報・IT/クリエイティブ職)・「一番温和そうだから」(32歳/ソフトウェア/事務系専門職)■徳川家康・「穴場を知っていそう。くつろぎスポットとか知っていそうだから」(25歳/その他)・「人生論を聴きながら旅をご一緒したい」(25歳/建設・土木/販売職・サービス系)・「いろいろな豆知識を教えてもらえそう」(27歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)■源義経・「大河ドラマをみてファンになったため」(24歳/商社・卸/事務系専門職)・「追われたり戦いに出たりでけっこう本州・四国移動しているので、旅に慣れてるかなと」(31歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)・「破天荒でなんとなく面白そう」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■番外編:こんな武将とも旅行に行きたいです・佐々木小次郎「イケメンらしいから」(22歳/情報・IT/クリエイティブ職)・竹中半兵衛「いろいろ知っていそうだから」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・黒田官兵衛「頭がよく、機転をきかせてくれてたのしい旅行になりそうだから」(23歳/アパレル/事務系専門職)総評栄えある1位に選ばれたのは、「織田信長」でした!女性からは「乱暴そう」「自己中」といった意見もありつつ、強引に引っ張ってくれる所や、トラブルを解決・回避する能力にたけている点が支持を集めました。2位は「伊達政宗」。こちらも信長と同様にリードしてくれる力強さや賢さが支持されているようです。3位は「豊臣秀吉」。男性がその優しさを理由に挙げていたのに対して、女性は秀吉の「庶民的な親しみやすさ」や「自分に尽くしてくれそう」という点を理由に挙げる回答が多いようです。4位は大河ドラマでGACKTが演じたことでも人気の「上杉謙信」。5位は同率で「徳川家康」、と「源義経」の2名がランクイン。こちらも大河ドラマ効果でしょうか。女性の回答からは「イケメン」を重視する声も多く、また男性と比べて「武将はよく知らないのでわからない」「誰とも行きたくない」といった回答も目立ちました。(文・OFFICE-SANGA鈴木亮介)調査時期:2012年11月12日~2012年11月19日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性514名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】タイムマシーンを使って目の当たりにしたい歴史的瞬間ランキング【女性編】日本の歴史の中で一番好きな時代【女性編】今の日本をつくったといえる幕末の偉人ランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年12月13日「劇団☆新感線」の公演をカメラで捉えて映画館で上映するゲキ×シネの最新作で2011年に新キャストで上演され話題を呼んだ『髑髏城の七人』の完成披露試写会が11月26日(月)に都内で開催。主演の小栗旬を始め、森山未來、早乙女太一、小池栄子、勝地涼が舞台挨拶に登壇した。1990年の初演以来、看板俳優の古田新太や歌舞伎役者の市川染五郎を主演に配し上演されてきた同劇団の代表作を、若手キャストを迎えて再構築。かつては織田信長の配下にあった3人の男たちの運命が豊臣秀吉による天下統一を目前に控えた戦国末期の関東で再び交錯する。1年前に上演した芝居を改めて映像で鑑賞し、小栗さんは「普通に面白かったです。小池さんに泣かされそうになりました。すげぇいいんですよ、栄子さん」としみじみと語る。新感線への参加は初めてだったが、かつて主役の捨之介を演じた古田新太から「森山と早乙女と一緒にやるのは大変だろうが頑張れと言ってもらった」と明かした。天魔王を演じた森山さんは「新感線のみなさんはおじさん、おばさんで(笑)、靭帯を切ってたりヘルニアや痛風を持ってるので、そういうのを持ってない僕らが何をできるか?と考えました」と若さをアピール。勝地さんは現場のムードメーカーだったよう。公演中は体力を維持するために様々な精力剤に手を出したそうで「すっぽん、赤マムシ、ユンケル…飲まないとやってられなかった」と語ったが、「真っ先に声が枯れてたよね?」(小池さん)、「太ってた」(森山さん)、「腕がパンパンになってたよね?」(小栗さん)と次々と突っ込まれていた。さらに、古田新太から届いたお祝いの映像メッセージではひとりだけ名前を呼ばれずに「おいっ!」と抗議の声を上げ笑いを誘った。最年少の早乙女さんは、個性あふれる“先輩方”を尻目に静かに佇んでいたが、劇中の森山さん演じる天魔王から真っ赤な毒を口移しで盛られる官能的とも言えるシーンについて、森山さんが「後日、太一とご飯食べに行って『ぶっちゃけ、口移しどうだった?』って聞いたら、『マジで酒臭くて嫌だった』と言われた」と暴露すると、「酒臭いんですよ!」と苦笑い。また公演のラスト2~3週間は、公演後に森山さんの楽屋にみんなで集まりアイシングをして乾杯していたことが明かされたが、ここでも「太一だけは(演出の)いのうえさんが降りてくる前に帰ってた」と再び森山さんがニヤニヤと暴露。小池さんの「(みんなと)いたくないんじゃなくて、(家に)帰りたいんだよね(笑)?」というフォローに「帰りたいんですよ。帰って風呂入ってゆっくりして寝て、また劇場に行くという感じでした」と照れくさそうに笑みを浮かべていた。ゲキ×シネ『髑髏城の七人』は2013年1月5日(土)より新宿バルト9で先行公開。同年1月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:髑髏城の七人 2013年1月5日より新宿バルト9にて先行公開、1月12日より全国にて公開© 2012-2013 VILLAGE INC.
2012年11月26日構想から映画化まで実に8年の時間を要した、世紀の大逆転の実話を描いた『のぼうの城』。11月初旬に公開され、3日間で総動員数は40万人以上、興業収入5億円超えを記録する大ヒットスタートを切った本作だが、このほどこの大成功を受けて、主演を務めた野村萬斎からシネマカフェだけにコメントが到着!さらに13分間にもおよぶ本作の特別映像と、撮影最終日のオフショットが到着した。一国一城の主でありながら民から“でくのぼう”の意から「のぼう様」という名で慕われた成田長親。戦国の大武将・豊臣秀吉率いる2万の軍勢にたった500人の兵でケンカを売った、彼の奇想天外な戦人生と戦場にめぐる人間模様を描く。中でも映画の舞台である忍城(おしじょう)のある埼玉県では、県内の劇場の動員数が公開週末の全国の劇場ベスト1位、2位、3位を占めるという異例の大盛況!小説も公開に合わせて売り上げが伸び、累計200万部を突破。まさに、日本映画界の“天下統一”を成し遂げんと、その勢いは止まる気配はない。のぼう様と同様に、公開延期など多くの苦難を乗り越え、時代劇モノの枠を超えた異例の大ヒットを遂げた本作に萬斎さんは、「9年ぶりのスクリーン復帰となりましたが、本当に幸せな気持ちでいっぱいです。犬童監督、樋口監督のおかげで、水を得た魚のように自由に演じることもでき、自分自身としても大満足ですね」と喜びのコメント。さらに、この大ヒットを「ブログやtwitterなど、感想コメントを拝見させていただいていますが、“弱きが、強きを挫く”、そして、そこにあるのが“人間の力”というのがこの作品の見どころだと思います。豊臣軍は水攻めのための労働力をお金で集めますが、のぼう様は百姓たちを信用し、みんなが団結することによって水攻めを打ち破る。いまの日本にもきっと繋がる、一番大切なものがストレートに出ている作品です。『人間っていいなぁ』と、観て、信じて、酔える。そこに共感して頂けたのではないかと思います」と分析する。最後に、スピンオフ作品の依頼がもし来たら?という質問には、「ぜひ、やらせて頂きたいですね(笑)!その場合は、前作を超える作品を目指したいです。そして、“のぼう様”もそうですが、渥美清さん演じる“寅さん”のように、破天荒で人情に弱い、人に愛されるキャラクターを演じたいです」と笑顔で答えてくれた。今回届いた特別映像では、まだ本作を鑑賞した人もそうでない人も楽しめる、ダブル監督を務めた犬童一心と樋口真嗣の2人が明かす本作の映画化に至るまでの数々のドラマ、さらに現場でのメイキング映像、萬斎さんのインタビュー映像まで収めた『のぼうの城』の裏側をギュギュっと詰め込んだ濃厚な13分間に仕上がっている。萬斎さん始め、成宮寛貴、山口智充、佐藤浩市ら豪華キャスト陣が迎えたクランクアップしての破顔の表情からも、快作であることが伺える本作だが、まずはこちらの映像でたっぷりとその魅力を味わってもらいたい。『のぼうの城』は全国にて公開中。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
2012年11月21日今やフィギュアは、アニメファンじゃない人でも手にすることがあるだろう。食べ物や飲み物におまけとしてついてくる「食玩」が普及したからだ。その食玩を制作している海洋堂が運営するフィギュアのミュージアムが、滋賀県長浜市にある。早速取材してきた!豊臣秀吉が築いた滋賀県北東部(湖北地方)に位置する長浜市は、北国街道沿いに残る歴史的建造物を活かした「黒壁スクエア」で知られる観光都市である。「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁・龍遊館」も、名前の通り黒壁スクエアの一角に設けられている。それにしても、なぜフィギュアのミュージアムがこの地に作られたのだろうか?これについて、運営会社である龍遊館の安藤さんは、「“フィギュア=オタクの趣味”と思っている人が多いので、一般の方にもフィギュアの魅力を知っていただけるよう、観光客が多い長浜を選びました」と説明。ここの最大の特徴は、常に進化するミュージアムを目指している点。「日々、新しい展示物を作り続け、作品の入れ替え、企画展などを頻繁に行い、何度訪れても飽きないミュージアムを目指しています」(安藤さん)。「飽きないミュージアム作り」の工夫のひとつとして、単にフィギュアを並べるのではなく、ストーリー性のある展示をしていることが挙げられる。食玩やガレージキットを使ってジオラマBOXを作り、ひとつひとつの展示に世界観を持たせているのだ。館内には他にも至るところに趣向が凝らされている。ミュージアムの両サイドの入り口には、「北斗の拳」の主人公ケンシロウと、映画「大魔神」に出てくる大魔神が門番のように立っている。また、中に入ってすぐのエントランスホールには、実物大のティラノザウルスの首が設置されている。館内に展示されているフィギュアは、人気アニメのキャラクターから歴史的有名人、古代の恐竜などバラエティーに富む。展示の背景にももちろんこだわっているので、まるでタイムスリップしたかのような錯覚に陥ることもしばしばだ。さらに、地球に暮らす多様な生き物が並ぶ「命の歴史連続ジオラマ」など、深いテーマの展示を行っている点も興味深い。「様々な角度から、来館されるお客さまにアプローチできたらと思っています」(安藤さん)。また、入館チケットに付いてくるコインを使って、1回ガチャポンできるのもうれしい。何が出てくるかはトライしてのお楽しみ。入館の記念フィギュアとして保存しておくのもいいし、友だちへのお土産にするのもいいだろう。「年配の方など生まれて初めてガチャポンを回すというお客さまも多いので、楽しんでもらっています。また、こちらを訪れたことがきっかけで、オマケもフィギュアの一種だということを初めて知ったという声を聞くことも」と安藤さん。ここでの体験がやみつきになって、フィギュアの世界にどっぷりはまってしまっているという人も、意外と多いのかもしれない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月21日和田竜の同名ベストセラーを映画化した歴史スペクタクル『のぼうの城』が23日に第25回東京国際映画祭の特別招待作品として、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映された。上映を前に7年ぶりの映画主演を果たした野村萬斎をはじめ、榮倉奈々、上地雄輔、芦田愛菜、共同でメガホンを執った犬童一心監督と樋口真嗣監督が舞台あいさつに登壇。海外からも注目される東京国際映画祭にちなみ、劇中でライバル関係を演じた野村と上地が外国語でのスピーチを披露し、その“熱意”を榮倉と芦田が判定した。その他の写真映画は、家臣から“のぼう様”と呼ばれる忍城(おしじょう)の城代・成田長親(野村)が、外見からは想像もできない才能と人望によって、天下統一を目指す豊臣秀吉の2万の大軍を相手に、たった500名の兵で圧倒的な戦いを見せる様を描く。劇中さながらのスピーチ“合戦”は、先手・上地が覚えたてのフランス語で自己紹介。後手・野村は留学経験を活かし、流ちょうな英語での作品アピールを披露し、見事に勝利を飾った。壮大なスケールの撮影を経て完成した後、劇場公開が約1年間延期されるなど紆余曲折あった本作だが、野村は「長い時間寝かせたほど、芳醇な香りが沸き立つもの。時代劇であると同時に、現代劇のようなイキイキした感覚があり、日本が世界に誇れる作品になった」と国際舞台での公式上映に胸を張る。「迫力満載で、絶対に映画館で見るべき作品」(榮倉)、「世界中のあらゆる国の人に見てほしい」(上地)と共演陣も自信のアピール。芦田は「素晴らしい映画に出ることができて、とてもうれしいです。私もこの映画がきっかけで、歴史に興味を持つようになりました。少し難しいかもしれないけど、私と同じくらいの年齢の子にも見てもらい、歴史に興味を持っていただければ」と大人顔負けのあいさつを披露していた。『のぼうの城』11月2日(金) ロードショー
2012年10月23日福島県会津若松市のシンボル鶴ヶ城で、紅葉の時期に合わせてライトアップが行われる。期間は10月19日(金)~11月11日(日)の日没~21:00まで。見どころは黄色に色づいたイチョウと青白く幻想的にライトアップされた鶴ヶ城天守閣、石垣、赤い廊下橋など。昼間とはまた違った美しい姿が現れる。鶴ヶ城は会津藩の松平氏を始め、数多くの大名が城主として君臨した城。鶴ヶ城を有名にした出来事は、幕末、戊辰戦争の戦いの舞台となったこと。特に飯盛山での白虎隊の自刃は、薩摩琵琶の語りやドラマや映画などで現在に伝えられている。ちなみに、2013年の大河ドラマは会津藩の砲術指南役である山本権八の娘、新島八重を主人公にした「八重の桜」だ。鶴ヶ城では幕末当時の姿である赤瓦への葺(ふ)き替えが2011年に完了。現存する天守閣では国内唯一の赤瓦だ。また、天守閣では「鶴ヶ城博物館」として貴重な資料を展示公開している。石垣の内部には塩倉、第一層には歴代藩主と城の変化、第二層には江戸時代の会津庶民の暮らし、第三層では戊辰戦争の様子を描いた錦絵が展示されている。第四層は四季をテーマに会津の人々の暮らしを展示。第五層は東西南北が見渡せる展望室となっており、白虎隊最期の地である飯盛山も見える。鶴ヶ城は唱歌「荒城の月」の作詞者である土井晩翠が詩の構想を練った場所の一つとされ、「荒城の月」の歌碑も建てられている。さらに千利休の子である千少庵が建てた茶室、「麟閣」もライトアップされる。千少庵は父の千利休が豊臣秀吉の命により切腹したあと、時の鶴ヶ城主蒲生氏郷にかくまわれていた際に「麟閣」を建てたと伝えられている。その後明治になり、鶴ヶ城取り壊しとともに「麟閣」も取り壊されようとしていたが、それを惜しんだ森川善兵衛が明治5年に自宅へ移築、その後120年の歳月を経て平成2年に元の鶴ヶ城へ移築された。ライトアップの詳細は会津若松観光物産協会ホームページで確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日累計140万部を突破した大ベストセラー歴史小説を、8年ぶりの映画主演となる野村萬斎を迎えて映画化した一大プロジェクト『のぼうの城』。本作の主人公・成田長親が“のぼう様”と言われる所以が明らかとなる、その重要な決断のシーンを収めた本編映像がどこよりも早くシネマカフェに到着した。一国一城の主でありながら“でくのぼう”の意から「のぼう様」という名で民に慕われた、成田長親。戦国の大武将・豊臣秀吉率いる2万の軍勢にたった500人の兵でケンカを売った、彼の奇想天外な戦人生と戦をめぐる人間模様を描く。今回届いた映像は、まさにその“2万人 VS 500人”の無謀な喧嘩を買う瞬間が収められている。豊臣秀吉の名を受けた石田三成率いる2万の大軍に忍城(おしじょう)を完全包囲され、絶体絶命の状況に追いやられ、いつもの飄々としたキャラに似合わず熟考するのぼう様が発した、敵軍をも仰天させた一言とは?この驚きの決断を受けて、成宮寛貴を始め、佐藤浩市や山口智充ら演じる家臣たちのビックリ顔にも要注目だ。この重要なシーンについて、“のぼう様”を演じた野村さんは一番印象深いシーンだと言い、「何度見ても面白いなと思っています。お互い駆け引きがありつつ、のぼうの突飛な行動に、みんながあっけにとられていたるのが非常によく出ていて、僕も結構演技で遊ばせていただきました」と楽しみながら演じたようだ。勝負師として天才なのか、それとも、ただの“アホ=でくのぼう”なのか、掴めそうで掴めないのぼう様の新たなる魅力をこちらの映像で楽しんでみて。『のぼうの城』は11月2日(金)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
2012年10月10日「刀剣の都」として知られる岐阜県関市で「刃物まつり」が開催される。開催日は10月13日(土)、14日(日)の2日間。刃物まつりは、鎌倉時代に関で刀鍛冶を始めた「元重」をしのび、また刃物の町、関の発展を祈るために行われる。開催場所は3カ所。メイン会場の本町通り・千年町通りでは、市内の45の刃物屋が出店する「刃物大廉売市」、「関市観光物産展」、さらに特設ステージで各種イベントが行われる。関鍛冶伝承館では「古式日本刀鍛錬一般公開」、「刀剣研磨外装技術一般公開」、「刀剣展」が開催。アピセ・関では「関アウトドアズナイフショー2012」が行われる。そのほか、刃物会館、フェザーミュージアム周辺でも居合道や包丁研ぎコーナーなどさまざまなイベントが用意される。「関うな丼」「関あゆ丼」「関からあげ」など、関のグルメや特産品も楽しむことができる。関の刃物は良質の焼刃土と炉に使う松炭、さらに長良川、津保川の水によって支えられている。鎌倉時代に「元重」が刀鍛冶を始めて以後、室町時代には刀鍛冶は300人を超え、折れず、曲がらず、よく切れると評判だったと伝えられている。関の刀鍛冶で特に有名なのは「関の孫六」(2代目兼元)だ。豊臣秀吉や武田信玄、前田利政、青木一重も愛用したと言われている。青木一重は姉川の戦い、三方ヶ原の戦い、山崎の戦い、賤ヶ岳(しずがたけ)の戦いなどの戦国時代の主要な戦いに参加した武将。青木一重所有の名刀は「青木兼元」と呼ばれ、孫六の最高傑作。現在は国の重要美術品に認定されている。その他、関市の観光スポットは、関刀鍛冶の守護神が祭られ、国重要文化財の能装束や県重要文化財の能面などが残されている「春日神社」、織田信長建立の「下馬標」や信長、信忠、信孝の「安堵状」が残る「武芸八幡宮」などがある。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月02日近畿日本ツーリスト(KNT)はこのほど、映画『のぼうの城』(11月2日公開)の舞台となった土地を訪ねるバスツアーを発売した。『のぼうの城』フィルムパートナーズと映画の舞台となった埼玉県行田市の完全協力の下、9月末から11月上旬にかけて4回実施する。この旅行商品は、忍城址や丸墓山古墳、石田堤など映画ゆかりの地の見学に加え、「忍城おもてなし甲冑隊」との交流が楽しめる日帰りツアーとなる。特典としてツアー参加者全員に映画プレスブック(非売品)をプレゼントするほか、1回目と2回目のツアーでは、10月20日に開催されるプレミア試写会のチケットが抽選で当たる企画も実施。3回目のツアーでは、『のぼうの城』をモチーフにした田んぼアートの稲刈り体験に参加でき、収穫したお米が後日自宅に届く。4回目のツアーでは勇壮な「忍城時代まつり」が見学できる。出発日は9月30日、10月7日、10月21日、11月11日。いずれも東京駅発着で、旅行代金は8,500~1万1,000円。近畿日本ツーリストの「映画『のぼうの城』の舞台を訪ねるバスツアー」特設ページにて予約を受け付けている。映画『のぼうの城』は、和田竜氏の同名小説を映画化した作品。豊臣秀吉の「忍城水攻め」の史実をもとに、500の手勢で2万の軍勢に立ち向かう武将たちの人間ドラマを描く。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月12日演劇集団「劇団☆新感線」の代表作の1つ「髑髏城の七人」。小栗旬と森山未來を主演に迎え、昨年8月から9月にかけ公演が行われたこの舞台が、「ゲキXシネ」シリーズの第10作目として2013年1月より公開されることが決定。このほど、豪華キャスト陣を配したスタイリッシュなデザインのポスタービジュアルが解禁となった。「ゲキ×シネ」とは、劇団☆新感線の舞台を最新デジタル技術を駆使して、舞台の臨場感をそのままに映像化、劇場で公開する人気シリーズ。その記念すべき第10作目として選ばれたのが、舞台巧者な小栗さんや森山さんを始め、早乙女太一、小池栄子、勝地涼、仲里依紗と実力派若手キャストたちが集結した2011年版「髑髏城の七人」だ。天正十八年。織田信長亡き後、天下統一は豊臣秀吉によってなされようとしていた。しかし、かつて信長に仕え、漆黒の髑髏城(どくろじょう)に潜む武装集団“関東髑髏党”を束ねる天魔王と名乗る男が抵抗を続けていた。血を流すことを厭わず、もはや狂人と化した天魔王に追われていた女を、行きがかりから助けた捨之介(すてのすけ)は、女を匿ってくれるという色里で無界屋蘭兵衛(むかいやらんべえ)に出会う。全てを覚悟した捨之介らは天魔王を止めるため、たった7人で2万の兵が巣食う髑髏城を攻め落とすことを決意するのだが…。同舞台は1990年の初演以来7年ごとに上演され、それまで古田新太が演じてきた主人公・捨之介/天魔王の一人二役を、初共演となった小栗さん(捨之介役)と森山さん(天魔王役)が一役ずつ演じたことでも話題となった本作。無界屋蘭兵衛役には早乙女さん、妖艶な魅力を放つ極楽太夫役に小池さん、そして本作が初舞台となった沙霧役の仲さんに、初の殺陣アクションに挑戦した兵庫役の勝地さんとフレッシュな面々が新たな「髑髏城の七人」を作り上げている。公開されたポスターは、舞台ならではのインパクト大の衣裳に身を包んだ主演の2人の躍動感あるビジュアルが目を引く、惚れ惚れするようなスタイリッシュな仕上がりだ。また、「ゲキ×シネ」シリーズ10作目を記念して鑑賞料金に新たな試みを実施することも決定。映画離れが囁かれる昨今、できるだけ多感な時期に最高のエンターテイメント作品を観て欲しいという思いから、当日学生料金は1,000円に、さらに一般料金も値下げされるようだ。ただの舞台でも映画でも味わうことのできない、この「ゲキ×シネ」シリーズ。お値段もお手ごろになったところで、ぜひ劇場で体感してみては?ゲキ×シネ『髑髏城の七人』は2013年1月5日(土)より新宿バルト9にて先行公開、1月12日(土)より全国にて公開。公式サイト:■関連作品:髑髏城の七人 2013年1月5日より新宿バルト9にて先行公開、1月12日より全国にて公開© 2012-2013 VILLAGE INC.
2012年08月29日熊本県立美術館、本館2階展示室で加藤清正生誕450年記念展が9月2日まで開催されている。加藤清正は1562年に尾張で生まれ、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と縁戚関係であったため秀吉幕下となる。その後、本能寺での織田信長の死後、秀吉が柴田勝家と対立するに及び、秀吉側の武将として活躍し、賤ヶ岳(しずがたけ)合戦では、賤ヶ岳七本槍の一人として名を上げた。その後、佐々成政の後を継いで侍大将から一気に肥後19万5千石の領主となる。新田の開発、治水、貿易などの事業を行い、戦で荒れ果てた肥後の国を豊かにし、領民から愛される領主だった。もともと「隈本」と書かれていた地名を「熊本」としたのも加藤清正だ。熊本県立美術館では、武芸に秀で、領民からも愛された加藤清正ゆかりの品が一堂に展示される。中でも加藤清正のトレードマークとされる「片鎌槍」(東京国立博物館所蔵)は、戦で槍の片側が損傷したものをその後も愛用したという品だ。また、清正が賤ヶ岳七本槍として活躍した「賤ヶ岳合戦図屏風」(大阪城天守閣所蔵)、「加藤清正坐像」(名古屋市秀吉清正記念館所蔵)を始めとする16世紀から近代に至る貴重な品々を見ることができる。開館時間は9:30~17:15まで(入館は16:45まで)。月曜日は休館日だが、8月13日(月)は臨時開館。また、27日(月)は「障がいのある方々の鑑賞デー」として開館する。ただし、開館時間は10:00~16:30(入館は16:00まで)となる。展示品保護のため、会期中に展示替えを行うので注意が必要。●アクセス JR熊本駅から熊本城周遊バスで「熊本城二の丸駐車場」下車、徒歩3分 JR/熊本電鉄上熊本駅からタクシーで10分 バスの場合は交通センターバス停から歩いて15分、またはセンターで乗り換え、熊本城周遊バスで「熊本城二の丸駐車場」下車、徒歩3分 市電「熊本城・市役所前」または「花畑町」下車、徒歩15分 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月08日トヨタ自動車は7日、企業CM「ReBORN」シリーズ第9弾「ロンドン(五輪)」編の放映を開始した。お茶々役に吉高由里子さん、お初役にトリンドル玲奈さん、お江役に前田敦子さんという初共演のキャストが見所となる。「ReBORN」シリーズはこれまで、福島、仙台、石巻と東北を旅してきた。今回は特別編として、オリンピックが開催されるロンドンが舞台となる。戦国時代の浅井3姉妹の生まれ変わりの3人が、オリンピックスタジアムをはじめ、ビッグベン、ロンドン市庁舎、タワー・ブリッジ、ロイヤル・アルバート・ホール、ハイドパーク、グリニッジ天文台などをドライブするという設定だ。その浅井3姉妹の生まれ変わりに扮するのが、吉高由里子さん、トリンドル玲奈さん、前田敦子さん。3人は今回が初共演だったが、3日間にわたったロンドンロケでは本物の姉妹のように仲がよく、撮影の合間にAKB48の「ヘビーローテーション」の振付けを3人で踊るところも見られたという。豪華で贅沢な衣装や撮影も見所のひとつ。女優、アイドル、モデルと、それぞれの世界で活躍する3人が打ち掛け姿で一堂にそろい、華やかな姿で撮影車両のヤリスに乗り込むシーンは注目。一瞬だが、ビートたけしさん演じる豊臣秀吉と、吉高さん演じるお茶々の結婚式のシーンがあり、お茶々着用の金色の打ち掛けも見逃せない。また、リーデンマーケットの撮影では、アーケードを借りきって100名ものエキストラを動員するという大作映画顔負けの撮影も行われた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月08日累計130万部を突破した大ベストセラー歴史小説を8年の歳月をかけて映画化した一大プロジェクト『のぼうの城』が11月2日(金)より公開となる。このほど豪華キャストたちによる厳しい武将姿が眩しい、本作の予告編が到着した。一国一城の主でありながら民から“でくのぼう”の意から「のぼう様」という名で慕われた成田長親(ながちか)。戦国の大武将・豊臣秀吉率いる2万の軍勢にたった500人の兵でケンカを売った、彼の奇想天外な戦人生を描く。時代劇のジャンルではこれまでシリアスな作風の映画が多かったが、今回届いた映像では「大逆転に驚き、笑え!」という文字が躍るように、原作が持つ独特のユーモアがそのまま映像化されていることがうかがえる。“大逆転”と“笑い”こそが本作のキーワードであるが、野村萬斎演じる“のぼう様”こと主人公・長親のひょうきんなキャラクターはまさにその2つを体現。佐藤浩市始め山口智充、成宮寛貴といった豪華な俳優陣がアドレナリン全開で雄たけびを上げ、戦場で活躍する雄姿が刻みつけられている一方で、“のぼう様”は民の赤子をあやしたり、榮倉奈々演じる甲斐姫に泥を投げつけられたりと、こちらの予告編に収められているのは“笑い”のみ。しかし、時折見せるシタリ顔に“大逆転”の部分が隠されている様子。果たして豊臣秀吉には成し得なかった、長親の奇策とは?『のぼうの城』は11月2日(金)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
2012年06月08日武士に扮してパフォーマンスを行う集団・おもてなし武将隊JAPANが3月8日、都内でシングル『空/羽よ、魂となれ。』発売(3月7日発売)の記念イベントを行った。名古屋おもてなし武将隊のチケット情報おもてなし武将隊とは、愛知・名古屋に誕生した名古屋おもてなし武将隊を足がかりに全国の観光名所に誕生した武将パフォーマンスグループ。全国で活動する150人以上の武将の中から今回は選りすぐりの武将12人が選出され、おもてなし武将隊JAPANが結成された。この日は、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康、坂本龍馬など9人の武将が登場し、新曲を披露。『羽よ、魂となれ。』は岡本真夜が作曲を担当しており、豊臣秀吉は「みんなが元気になれるような熱い歌を書いてくれた」と感想を話した。1月に4日間に渡るレコーディングで、「3日目まで収録ゼロ。本当にダメだったんですよ」と豊臣秀吉に暴露された織田信長は、「すみませんでした。初日に歌ったのは使えないとスタッフに全部消されて、2日目は歌わせてもらえなかった」と釈明した。なお、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康が中心となった名古屋おもてなし武将隊が3月15日(木)から25日(日)まで愛知・テレピアホールにてイベントを行う。チケットは発売中。
2012年03月12日初演以来4回目の上演となる劇団☆新感線『髑髏城の七人』が、大阪公演を経て、9月5日(月)、東京・青山劇場にて幕を開ける。本作では、これまでのキャストを大胆に一新。通称“ワカドクロ”と言われ、小栗旬、森山未來、早乙女太一など、人気と実力を備えた豪華若手俳優陣による共演が大きな話題となっている。チケット情報豊臣秀吉の天下統一を目前に、あるひとりの男が関東制覇を企んでいた。その名を天魔王(森山)。関東髑髏党を率い、目的のためには手段を選ばないという男だ。そんなある日、髑髏党に村を襲われ、危機一髪の兵庫(勝地涼)らを救ったのが、捨之介(小栗)なる若者。彼らは髑髏党の襲撃で身よりのなくなった娘たちを連れて関東一の色里・無界の里へ。そこで里を取り仕切る無界屋蘭兵衛(早乙女)や極楽太夫(小池栄子)、沙霧(仲里依紗)らと出会い……。これまで同一キャストが演じてきた捨之介と天魔王役を、小栗と森山のふたりが演じたことで物語はより明確になった。さらにキャストの年齢層がぐっと下がったことで、非常にテンポと切れ味のいい新たなる『髑髏城~』へと仕上がった。小栗の捨之介は、軽やかさと同時に主役としての堂々たる存在感をも発揮。それは「舞台は日々進化していくもの。自分も日々進化出来るよう頑張っていきます」との言葉通り、常に高みを目指す姿勢が自然と舞台上にも表れるのだろう。森山の天魔王は、ひりひりするほどの狂気と執念が滲み出るような演技で、作品に深みと厚みをもたせていた。ステージは、奥行きのある青山劇場をフルに使った傾斜舞台。近作によく見られた大がかりな舞台装置や映像などは極力抑え、非常にシンプルな構造となっている。その理由は、舞台を埋め尽くす縦横無尽なキャストたちの動き。特に殺陣シーンの迫力、美しさは過去最高とも言えるほどで、なかでも2度目の新感線となる早乙女の殺陣は圧巻。彼独自の舞に新感線流を融合させた、力強くも華麗な殺陣を披露してくれる。森山はこう語る。「通称“ワカドクロ”と言われるだけあり、突っ走りながらもブレにブレ、揺れに揺られて最終的には大きなうねりとなって大阪公演を終われたような気がします。東京公演では、さらに大きなエネルギーをお客さまに届けられれば」。小栗や森山が発する若いエネルギーと、新感線というベテラン劇団のエネルギー。この2つのエネルギーをもってして、至極の演劇空間が生まれないはずはないのである。公演は10月10日(月)まで。取材・文:野上瑠美子
2011年09月05日