1時間、ただひたすら焚火をする動画を公開したり、新元号発表からわずか2時間で新曲『令和』をリリースしたりと、奇想天外な企画でファンを驚かせる、エアーバンド『ゴールデンボンバー』のヴォーカル、鬼龍院翔さん。そんな鬼龍院さんは、ファンから「鬼才か天才か」「いい意味でぶっ飛んでる」と、称賛にも似た声が寄せられるほどです。そして2021年3月14日、改めて鬼龍院さんの異才が発揮されました…!鬼龍院翔、ホワイトデーのお返しの品が予想の斜め上世間一般的には、ホワイトデーにあたる3月14日。この日、鬼龍院さんが自身のYouTubeチャンネルで公開した動画は、女性に向けたものでした。もしかしたら、ホワイトデーのプレゼントとして公開したのでしょうか…いや、それにしては内容が斜め上すぎます!ファンをざわつかせた、鬼龍院さんの動画を早速ご覧ください。一人暮らしの女性にとって、男性と住んでいると思わせることも、防犯対策の1つといわれています。鬼龍院さんは、1人で暮らす女性のため、防犯対策に使用できる『自分の声』を動画で公開したのでした。声のバリエーションも豊富で、『優しめ』『冷静』『激怒』はたまた『嫉妬深い彼氏』など実にさまざま。さらには、ひと言のみの『返事素材』まで公開されているのですから、実用性も抜群です…!あらゆるパターンを想像し、配慮に配慮を重ねた鬼龍院さんの動画はネット上で反響を呼び「やはり天才か」と称賛の声が寄せられています。・配慮がすごい!この動画の存在自体が、一人暮らしをする時に心強いものになる気がします。ありがとうございます。・思い付くことが、毎回天才すぎる。・マジでどんな発想力してんだ。天才だろ。また、中には「動画にすることで、世の中への注意喚起にもなる」といった声も。再び、ファンを驚かせた鬼龍院さんの企画。笑いも巻き起こしましたが、それ以上に、「心強い」と感じたファンも多くいる様子です。きっと、一人暮らしの女性ファンにとっては、最高なホワイトデーのプレゼントになったことでしょう…![文・構成/grape編集部]
2021年03月15日郵便や宅配便などの配達員はペットを飼っている家に配達に行くことがあります。動物好きの人であれば犬や猫などと触れ合える時間は喜びですが、必ずしもすべての動物が人懐っこいわけではないようです。アメリカ・ノースカロライナ州に住むAJ・テイラーさんの家に、貨物運送会社『UPS』の配達員の男性がやってきた時のこと。男性はAJさんの家を守る予想外の『警備員』に出くわしたのです。不審者を追い払う『警備員』とは?荷物を届けるために玄関に近付こうとする配達員の男性。すると家の前には『警備員』が彼の侵入を阻止するように歩き回っています。その仕事熱心な警備員とは…ペットのニワトリ『フレッド』!見るからに人懐っこくなさそうなフレッドを、男性は警戒している様子。果たして男性は無事に荷物を置いてくることができたのでしょうか。結末は動画をご覧ください。Well the UPS man met Fred the guard rooster today. Fred was born angry this is just the 1st time we got it on camera. If anyone knows the UPS man send him my apologies. ♂️Posted by AJ Taylor on Monday, February 15, 2021Well the UPS man met Fred the guard rooster today. Fred was born angry this is just the 1st time we got it on camera. If anyone knows the UPS man send him my apologies. ♂️Posted by AJ Taylor on Monday, February 15, 2021「Not cool!(これはひどいよ)」フレッドのガードを交わして玄関に荷物を置いた後、防犯カメラに向かってこう叫んだ配達員。AJさんはこの動画をFacebookに投稿。すると見た人たちが大笑いしてたくさんのコメントが寄せられました。・「Not cool!」で吹いた!・フレッド最高!どんな犬より頼もしいわ。・大笑いした。ニワトリが飼いたくなったよ。AJさんは配達員の男性に申し訳ないと思っているようで、「もし誰かこの男性を知っていたら、僕が謝っていたと伝えてほしい」とつづっています。日本と同じようにアメリカでも玄関などに、犬がいることを知らせるステッカーを貼っている家もあります。しかしまさか気性の荒いニワトリが警備をしているなんて、配達員の男性も予想できなかったでしょう。フレッドに追いかけられた後、男性がどうなったのかは不明ですが、無事に逃げきれていることを祈ります![文・構成/grape編集部]
2021年03月03日猫との日々や家族とのエピソードをInstagramに投稿している、長谷川ろく(hasegawa_roku)さん。ひとクセある父親について描いた連載漫画『父よきらめく事なかれ』の中から、防犯についてのエピソードをご紹介します。謎の傘と防犯グッズある日の朝、大学生の長谷川さんは講義に遅刻しそうになっていました。しかし、急ぐ長谷川さんの行く手を阻む障害が玄関に出現していて…。独自の『鳴子式防犯対策』が裏目に出てしまった父親。考えを改めて傘をドアチェーンに掛けることはやめたのですが、代わりとなる防犯グッズを用意していました。父親の家族を想う気持ちに長谷川さんは感動したのですが、またすぐに問題が発生します。ご近所迷惑大家さんは長谷川さん宅の防犯意識の高さを感じ取ったのか、防犯性に優れているとされる『ディンプルキー』に鍵を交換してくれました。ディンプルキーは、側面に鍵山のある一般的なタイプの鍵と異なり、表面に大小のくぼみがある鍵。『ピッキング』と呼ばれる不正開錠がしづらく、複製もしづらいことで知られています。そのため、犯罪被害に遭う心配は減った一方、家族の人数分の合鍵がなく、長谷川さん一家は苦労することになったのでした…。漫画には、「お父様のダメなセンスがきらめいてる…」「負のループ!」「お父さんの考えと行動がツボすぎる」などのコメントが寄せられています。防犯意識は大切ですが、適していない方法や道具で対策をすると余計なストレスを生むことも。不便さが感じられたら、すぐに自宅環境に適した防犯対策へ切り替えたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月30日こんにちは! どすこい母さんことケイコモエナです。今回は長男イチが小学校に入学するときに、親子で話したことについてです。皆さんは通学を始めるお子さんにどんな事を注意されていますか?我が家では、日常的な注意は私が、絶対に守って欲しい事は夫から注意してもらっています。一人通学の注意点も夫から伝えてもらったのですが…、今回は少しせつない展開となりました。村の幼稚園と学校は同じ建物にあり、通い慣れた場所への通学は親として、とても安心でした。通学路は大きな道路がない田舎道。心配な要素は一つもないけれど、子どもだけで通学するにあたって、息子が覚えられる最小限の注意事項を夫といろいろと話し合って決めました。なぜかというと、以前誘拐犯がどんな手を使って子どもをおびき寄せるか、というドキュメンタリーをテレビでやっていたのですが、その内容が本当にゾッとするものだったからです。大人の男が犬のリードを持ち「犬がいなくなって凄く困っているんだ、一緒に探してくれ」と子どもを公園から車におびき寄せる様子など、私たちが考えつかないような方法で子どもが誘拐されたケースが紹介されていました。これは町だけではなく、こんな田舎でもありえるとのこと。誰にでも起こりうる、うちの子だけは絶対大丈夫なんてことは存在しないんだと感じました。子どもを必要以上に怖がらせたくない。だけど最小限の知識が息子を守ってくれるだろうと言う気持ちで、「誘拐」という存在を息子に伝えることに決めたのでした。一人通学の楽しみに胸を膨らませ、夫からの注意をニコニコしながら聞いていた息子ですが、誘拐の話になり、パパとママと会えなくなるという、今まで考えもしなかった状況を想像してしまったとき…。そのときの大粒の涙と悲壮な声を、私は一生忘れられないと思います。そしていつも頼りになる強い夫の、今にも消えそうな「大丈夫」と言う声に、思い出しただけで涙が出てしまいます。こんな、つらい悲痛なことを子ども達に教えなくても良い世界になって欲しい。本当に切に願い続けるのです。最後まで読んで頂いてありがとうございました! ではまた次回に!
2020年03月31日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。幼稚園や小学生の子を持つ親にとっては正直地獄の日々となる…夏休みがついに始まってしまいましたね。小学生になってからは、母子で過ごす時間がどんどん減っていってしまうので夏休みは貴重な親子での体験や思い出を作る機会と思って予定を組んだりもしていますが、とはいえ親は8月だろうがなんだろうが仕事はあるわけで…長男は学童へ、次男三男は保育園へお願いする日も設けています。そこでちょっと心配になるのが、夏休みなど長期休暇中の小学生の事故や事件。普段の通学は常に同じマンションの同級生と数人でまとまって行動しているので安心感があるのですが、長期休み中は、同じ学童を利用しているお友達でもそれぞれの家庭の事情によって利用する日や時間が違ったりして、1人で行動することが多くなります。わが家の環境は夫婦でよく「ペンギン村(昔Dr.スランプというアニメの舞台で、平和でこれといった事件が起こらない村)」と例えるぐらいにのどかな田舎町なのですが、それでも最近、それも家から目と鼻の先で土曜日の学童から1人帰りの子どもを狙ったと思われる不審者情報があって背筋が寒くなったばかり。今年1年生で初めての夏休みという方にも、また小2になってちょっと親も子も慣れが出てきているわが家の見直しのためにも、今回は夏休み中の防犯対策について書いてみました。防犯ブザーの確認入学とともに自治体などから配布されることも多い防犯ブザー。ランドセルには皆さんつけていらっしゃるかと思います。でもお休みの間は、学童や習い事にもランドセルではなくリュックサックなどを使いますよね。ランドセル以外のバッグに、防犯ブザーつけていますか?ワタシは1年生の夏休み最初の学童に行く日、ハッと気づいて慌ててランドセルから付け替えました。普段と違うといざという時に使えないと困るので、ランドセルと同じ場所に同じものをつけています。小学校からの帰り道ルートの確認~1人になる時間・場所を把握わが家は、たまたま下の子たちを預けている保育園と小学校からの帰り道が途中から一緒になるルートなので、保育園のお迎えの時間を調整してできるだけ長男と途中で合流できるようにしています。保育園が離れていたり勤務先の事情で、ちょうどよくはいかないケースが多いかと思いますが、1人帰りの場合も安心できるルート確認をしておけると安心ですね。できるだけ、信頼できる近所の人が通る道など、自分以外にもわが子を見守ってくれる存在が複数いるようにしておくのもいいかなと思います。定期的に確認していること親の交友関係や付き合い方も、子どもの成長や環境の変化で変わっていくものなので、定期的に長男に確認していることがあります。それは、もしワタシや夫に何かあった時、災害時など迎えに行けない時に代わりに行ってもらうとしたら誰になるか? ということ。わが家は近くに親族がいないため、頼むとしたら基本的に他人になります。でも長男からしてみたら、なんとなく知っているような知らないような大人、というのが多い状態。そのままでは、よく聞く不審者の「お母さん、お父さんの友達だけど、代わりにお迎えにきたよ」という典型的なやり方にうっかりはまってしまう可能性があるな…そこで、長男にとっては何度も聞いて耳タコかもしれませんが、学期の始めや終わりによく確認しています。「もしお母さんの代わりにお迎えに行ってもらうとしたら、長男が顔も名前もはっきりわかる人(Kくん、Fちゃん、Yくんのママ)にしか頼まない」「それ以外はなんとなく顔を知っている人でも(例えばマンションが同じ人や通学路でよく会う大人)絶対に長男のお迎えを頼むことはない」←顔見知りの犯行が実は多い「挨拶以外で道で声をかけてくる大人には反応しなくて良い。まともな大人は困った時や道に迷った時に子どもに聞いたり頼ったりはしない」通学路には、消防署や介護施設など大人が確実にいる場所がいくつもあるので、わざわざ子どもに何か聞いてくるのは100%おかしいと思えと伝えています。まだ低学年だと、「こんな場合はOKだけど…」といった例外を作ると混乱しやすく、長男は以前「もし良い人だったり本当にお母さんのお友達なのに間違えて逃げちゃったりしたら悪いかなぁ…」と自分の判断に不安がある様子だったので、もし間違って本当の知り合いを不審者扱いしてしまっても、その時はちゃんとお母さんが謝るから分からなかったら迷わず逃げろと話しています。どんな対策をしていても100%安心とはいかなけれど、だんだん親から離れていく小学生、最低限自分の身を守る判断力はつけさせたいですよね。安全に、でもたくさんの楽しい体験ができる夏休みが過ごせますように!!
2019年07月30日シャッターは風雨をふせぐだけでなく防犯対策としても大いに役立ちます。新しい車を買った、奥さんや娘さんが家で1人過ごすことが多い、家が古くなってきたという方はガレージや窓にシャッターをつけるリフォームを検討してみてください。リフォームの内容や費用についてご紹介します。シャッターを選ぶ人が増えていますすぐに思い浮かぶのは風雨を防いでくれるから。ここ数年の自然災害の規模が大きくなっているところもあり、台風などの被害から家を守るためにシャッターを選ぶ人が急増しているのも納得ですね。シャッターを雨戸と言い換えてもほぼ間違えはないのですが、その名の通り昔は雨風を避けるためのものとして雨戸と呼ばれていました。戦前にまで遡るとガラスの品質が低かったので強い風雨の下ではガラスが割れることがあったのです。現在では風でガラスが割れることはないのですが、台風時の暴風雨では看板や何か大きなものが飛んできて室内に飛び込んでくる危険性があります。もう一つの理由は防犯。お客さんが多く訪れる住宅展示場では、シャッターを要望する方が増えています。そして、その理由として挙げるトップがこの防犯となります。とくに奥様が専業主婦として日中自宅にいるケースや娘がいる場合などではシャッター設置は必須事項とお考えください。筆者がかつて取材したご夫婦は転勤族だったのですが、過去2回泥棒に入られた経験をもっていました。しかもそのうち1回は、リビングで泥棒と奥さんが鉢合わせ。ご主人の退職を機に富士山のふもとの土地を購入して新居を建築したのですが、奥様の最優先事項は「強固なシャッターが欲しい」というものだったのです。シャッターが使われる場所当然ですがシャッターがもっともよくつかわれるのは窓です。取り付ける動機は風雨を防ぐことになります。また、前述したように、台風時に強い風雨を防ぐだけではなく、風に飛ばされたものが窓にあたることを防ぐという意味も持っています。近年の台風では風に吹き飛ばされた商業看板がマンションのベランダから窓を突き破って室内にとびこみ、住人が死亡するという悲しい事故もありました。インナーガレージなどと一般的には呼ばれますが、屋外の車庫ではなく室内に入り込んだ造りをした車庫が増えています。主には盗難防止と車体を風雨から保護することが目的なのですが、決してお金持ちのみの特殊なものではなくなってきました。電動のシャッターがおすすめ!シャッターをリフォームしようと決断したら、手動にするか電動にするかの選択があります。もちろん電動シャッターは値が張るのですが、私は躊躇なく電動を選びます。昔と違い手動シャッターであっても比較的少ない力で上げ下げはできます。しかし、そうは言っても下から上げるときには力が必要ですし、上から下げる場合には手が届かないという問題も発生しかねません。寝室のシャッターをリフォームしたとしましょう。清々しい朝を迎えて朝陽を浴びようと思うのですが、ここで手動シャッターだとベッドから出なくてはなりません。こんな時、手元にリモコンがあったらどれだけ快適でしょう。しかもこれが毎日繰り返されるのです。たしかに電動シャッターは手動シャッターより価格は高くなります。しかし、その費用は無理して出しても十分に見返りがあるとは思いませんか?【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!シャッターの主な種類とリフォームにかかる費用大きく分けると風が通る隙間を確保したシャッターか否かということになります。とにかく風雨と光を遮られればOKという方ならば安価なものがあります。それとは逆に、風雨と侵入者をブロックしたいが風通しも確保したいというのでれば、少し高くはなりますがスリットが入った商品もたくさんあります。では、今お住まいの住宅についているシャッターをリフォームした場合の費用目安を書いておきましょう。現状が手動シャッターでそれを電動シャッターに交換するのであれば、おおよそ20万円は必要になります。ただ、通常の窓に電動シャッターをつけるのであれば10万強くらいからだと思います。素材は鉄、アルミ、ステンレスの3種類があるのですが、一般的には鉄だと思ってください。「鉄は錆そうな感じが・・・」と言われそうですが、シャッター独特の形状を造り出すには鉄が素材としてもっとも優れているからです。形状としては完全に覆い隠す形のシャッターか前面を封鎖するゲートシャッターの2種類が考えられます。ゲートシャッターとは外から車は見えているものの、仕切りとしてしっかり機能している形状とお考えください。また、完全に外とガレージを遮蔽する形状のシャッターであっても、シャッターボックスを設けて巻き込んでいくものと、オーバースライド方式と言って屋根に沿って室内に入り込んでいくものがあります。まずはもっとも安価なケースでお話をしましょう。手動式かつシャッターボックス仕様の場合です。車1台分を想定しますが、30万円〜50万円程度でしょう。これが電動になると50万円~100万円となります。さらに材質や意匠性にこだわり、かつオーバースライド方式にすると150万円~250万円という価格になっていきます。シャッターのリフォームにかかる費用を抑えるポイント上を見ればきりがないシャッターリフォームの価格ですが、費用を抑えるには、ゲートシャッターをおすすめします。強い雨風などには対応できませんが、防犯観点からは大きな意味を持ちます。また、意匠性に対するこだわりを押さえて機能性だけに着目すれば、かなり安価な金額でシャッターリフォームが実現できます。シャッターの耐用年数次に気にかかるのは耐用年数ですね。2年程度で壊れてしまうのではたまりません。その耐用年数ですが、1日あたり2回の上げ下げをした場合で約10年となっています。一般住宅のシャッターであればこれ以上頻繁に使うことは考えにくいので、10年はほぼ使えると思って大丈夫です。シャッターをリフォームして快適な住まいに気候がいい時は窓を開放して過ごすことをおすすめしますが、厳冬期と酷暑期、さらには荒天時にはしっかり戸締りをすることで快適な環境が実現します。窓もこの一翼を担う大きなアイテムではありますが、やはりシャッターの効果にはかないません。「小さなころに住んでいた家にはシャッターなんてなかったわ」「今の古いシャッターのままでもいいかな」こうお考えの気持ちもわかりますが、今後の日本においてシャッターは必要不可欠な必需品と肝に銘じましょう。雨戸と言われていた時代ははるか昔のこと。現在のシャッターは、風雨を防ぐだけではなく不審者の侵入も防ぎます。夜に忍び込む泥棒は昼間に下見をするというのですが、その際に目をつけるのがシャッターの有無。シャッターがある家には簡単に忍び込めないと泥棒は考えるのです。防犯観点からも老朽化しているシャッターがついている一戸建てにお住まいの方は、早急なリフォームを強くおすすめします。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年04月01日ベストセラー書籍 『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』 の著者、のじまなみさんにインタビュー。性教育アドバイザーでもあるのじまさんは「セックスを伝えることは最大の防犯になる」と断言しています。最大のタブーを親子間で共有することは、後々のコミュニケーションにも役立つはず。子育ては長期間に及ぶものなので、リスク管理は欠かせません。第二回目の記事では「具体的な性教育の仕方」をお伝えしましたが、なかなかハードルは高いけれど、それでもトライするメリットが多大にあるということはおわかりいただけたのではないでしょうか。そして今回は、「性教育によってもたらされるもの」についてです。のじまなみ さん性教育アドバイザー。「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」理事長。防衛医科大学高等看護学校卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。自身にも三人の娘がおり「子供達が危険な性の情報に簡単にアクセスできる世界にいる」ことに危機感を抱き、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】アカデミー」を設立し、その後協会を立ち上げ、国内外のお母さんたちに性教育を伝えるべく、日々飛び回っている。 とにかく明るい性教育 パンツの教室協会 のじまなみ ブログ ■性教育は最大の防犯教育である「セックスは素晴らしいもの。でも不用意な妊娠を防ぐためには、避妊の方法も同時に伝えなければいけません」とのじまさん。男女関係なく、性被害は起こりますが、妊娠については、男の子側と女の子側と受けるダメージは違ってきます。前回の記事でもお伝えしましたが、なぜ不用意にセックスをしてはいけないのか、若いうちに妊娠するとどうなるのか、と言うことも含めて包み隠さず話すことが大切です。セックスに対して興味を持つのはごく当たり前のこと。「興味本位ではなくて、セックスの先に伝えたいことを考えるといいと思います。性教育は子どもの笑顔と未来を守るものであり、恥ずかしいことではない、とお母さんが自身に言い聞かせながら、やってみてください」のじまさんによると、性教育を受けている子はセックスの初体験の年齢が上がるというデータもあるそうです。聞けば聞くほどに重要性を持つ性教育ですが、ここで素朴な疑問をもう1つ、のじまさんにお聞きしました。―― これまではお母さんが行うことを基本としてお話が進んできましたが、では、お父さんは性教育にどのように関わってもらえばよいのでしょうか?「ここまでお話ししてきたことからもお分かりいただけるように、性教育は“待ったなし”です。私自身は父親に性教育を受けましたが、基本的にはお母さんが取り組んだほうが良いと思っています。なぜなら、それが一番の近道だからです。繰り返しますが、性教育は“待ったなし”です。いつ我が子が性トラブルに巻き込まれるか分からないのです。 これまで私は4,000人のお母さんに性教育の手ほどきをしてきましたが、親からきちんと性の話を受けたことがあるのはたった4人、つまり全体の0.1%です。お父さんはそれ以上に性教育を受けてきていません。今のお父さんたちは『いずれ知るだろう』というスタンスで、内心子どもを心配していても言えることがない。お母さん自身が、性教育のハードルを乗り越えることに加えて、お父さんの意識まで変えようとするのは、正直言ってなかなかしんどいです。つまり“時間がかかるの”です。まずはお母さんから性教育をはじめれば、自然と家庭内で性教育に対する前向きな意識が育っていくでしょう。もちろん、お父さんが積極的に性教育に関わるのに越したことはありません。でも、最初は“参加してくれたらラッキー”くらいに構えているとよいかもしれませんね」なるほどの意見! 過剰に期待せずに、でんと構えてもらい、夫婦として基本的な考えを合致しておけば、子どもも安心ですね。ちなみに、すでに独自で性教育している方で、今回お聞きしたお話のようにできていなかったと言う方もいらっしゃると思いますが「心配はありません」と、のじまさん。「マイナスの性教育をしてしまった場合は、2倍の性教育をして肯定してあげることです。何しろ自己肯定感を育てることが大切です」自己肯定感を育むということは、子育てにおいては肝となるべきこと。「性」だけを切り抜かず、子育て全体の中のひとつとして捉えて見てはどうでしょうか。■性トラブルは身近にゴロゴロ転がっている!性教育については、ちょっと怖い話も伺いました。「これまでは知らない人からの危険を回避する、というお話でしたが、実は知っている人からの性トラブルも多いという現実があります」。これはなかなかに怖い話。身近な人間からの性トラブルは、子ども自身、母親に話すことを躊躇してしまいそうですが、日頃からなんでも話せる関係性を作っておけば回避できそう。子どもにとって、味方なのだ、ということを常に伝えておくことで安心させるといいのかもしれません。また、ネットが発達した最近では、ライン婚やSNS婚なども増えてきているのだそう。人と人との可能性、出会いも広がりましたが、気軽に人間関係も繋がれるということは、リスクもその分強まったことにもなります。危険はあちこちに転がっているということ。決してそれは、他人事ではないのです。母親として未然にトラブルを防ぐこと。性教育は必須の教育なのだということがわかるでしょう。■アイデンティティーの強要社会性教育の話の延長で、のじまさんが現代の「子育て」の変化について実感していることも話してくれました。「ここまでは子どもへの話でしたが、デジタル時代になって生きづらくなったのは大人も同じ。SNSが広がったことで、得られる情報は増えたけれど、余計な情報も知ることになりました。そのことによって、人は無理やり『アイデンティティ』を持たないといけなくなった。それは子育て中のお母さんにとってマイナスになることもあります」支持されるのは、“素敵なお母さん”。おしゃれなファッションをして、スタイリッシュな家具に囲まれ、家事も上手で、教育にも熱心。比べてはいけない、と思いつつ自分と比べてしまうのが人間の心理というもの。このような必要性が問われる情報が、母親自身の自己肯定感をも奪ってしまう、とのじまさんは指摘しています。筆者も育児と仕事の両立で悩んで挫折した経験があるのですが、その頃はまだそんなにSNSを使ってない時代でした。あの時にSNSがあったらと思うと正直、ゾッとすることもあります。「気にしない」「私は私!」と強い自分を持つこと。そのままの自分を認めてあげること。子どもを大切にできるのは、自分を大切にすることができるお母さんなのではないでしょうか。そういう意味でも、性教育から「自己肯定感」を育むことは、お母さんにとっても得るものはとても大きい。■お母さん同士で共感する時代へ!性について、セックス、生理、命が生まれること。今回ののじまさんのお話は、どれをとっても心を掴まれる事柄ばかり。堂々と性教育していきたいものです。確かに、性教育をすぐにしようと思っても、いくつものハードルがあり、なかなか手がけられないというお母さんもいるかもしれません。日々、性教育の他にたくさんやらなければならないことがあり、なんでもお母さんへ負担がのしかかってしまっている現実はありますが、こういう時こそ、お母さん同士で繋がり、必要なことをシェアしてみてはどうでしょうか。タブーなことからは見て見ぬ振りをして、踏み込まなかった時代から、タブーを打ち破り、共感しあう時代へ。今こそ、お母さんの意識改革の時なのかもしれません。
2019年03月25日お出かけのときは必ず手を繋いでいた息子、どこへ行くにも両親か祖父母、先生と一緒にいる息子。その彼がついにひとりで外を歩くことに…。そう、小学校入学です!子どもの犯罪被害件数は平成14年以降減少傾向にあるのですが、それでも平成28年度の子どもの被害件数は1万7252件(警察庁発表)とゾッとする数字を叩き出しており、親としては心配で、若干胃痛がする日々です。そこで、わが家ではこんな防犯対策をしています。防犯ブザーは大音量、強さ、見た目、簡単操作の4点をチェックまずは絶対に持たせたい「防犯ブザー」!自治体によっては小学校入学時に全児童に配布しています。とはいえ、紛失したり、壊れたりということも。購入する場合は以下の4つがポイントです。・大音量全国防犯協会連合会では85db(デシベル)以上を推奨しています。これはピアノから1メートル離れた場所で聴く鍵盤の音と同じぐらい。セキュリティ会社のセコムでは100db以上をすすめています。100dbは電車が通るときのガード下ぐらいと同じだそう。なるべく大きめのほうがまわりに危険を知らせやすいですね。・強さこれは衝撃や雨に強いものという意味。子どもって、物の扱いが雑ですよね…(うちだけ?)。ランドセルを「置く」のではなく、「投げる」姿が容易に想像できるので、耐衝撃の機能はほしいところ。わが家では、買ったあと、何回か家の中で投げたり落としたりしてチェックしました。そして最近の子ども用防犯ブザーはだいたい防水になっていますが、ここも必ずチェック。子どもって傘を差していてもなぜか濡れてますし、雨でも傘ささないこともありますからね…。・見た目近頃の防犯ブザーってかわいいものが多いです。スイーツの形だったり、キャラクターの姿をしていたり。子どもも気に入りそうですが、わが家では「THE 防犯ブザー」な形状のものを選びました。かわいいものはただのキーホルダーや飾りに見えてしまい、「あの子は防犯ブザー持っていないな…」と思われて狙われてしまうのが怖かったためです。・簡単操作色々な機能があっても使うのは子ども。息子に実物を渡して簡単に使えそうなものか確認、練習しました。息子には2つボタン同時押しは難しい感じです。ちなみにピンを抜くタイプの防犯ブザーを持っているときに、もし万が一があった場合は↑相手につきつけるのではなく、自分からも、相手からも遠いところへポイッと投げるのがよいそうです。そうすると相手は音を止めようとブザーのところに行くので、その間に逃げられるとのこと。一番大事なのは子ども自身の心がけ!息子に言い聞かせている約束ごととはどんなにいい防犯ブザーを持っていようと、子ども自身が危機管理できなければ意味がありません。しかも、子どもに対する犯罪の手口はどんどん巧妙になってきています。実際にあった事例では・子どもの目の前で財布を落とし、財布を拾って追いかけてきた子どもに「カードを盗んだだろう」などと言って自宅へ連れ込む・「こっちに猫がいるよ」と言って誘い出す・「服に虫がついてるよ」と言って触るなどなど。「怪しい人について行かない」だけではもうダメなのですね…。子どもの良心を逆手に取った犯罪では「困った人を助けてあげよう」といった躾が逆効果になってしまう場合もあり、子どもへの声掛けに悩みます。夫と相談して、わが家では次の約束を伝えています。・なるべくひとりにならない。お友達か家族、先生と一緒にいよう・家族、先生以外の年上の人に近づかない(相手が手を伸ばして触れられる距離に入らない)。ついて行かない。物をもらわない・落とし物には触らず、大きな声で落とし主を探そう。いなければ交番のおまわりさんか、知ってる大人に伝えよう・もし困ってそうな人がいたら、大人を呼んでこよう。話すときは少し離れて大きな声で・たとえお友達でも、お洋服で隠れてる場所は触らない、見せない、触らせない・「内緒だよ」「秘密ね」などと言われたことはなるべくパパとママに話してね。・少しでも「やだな」「怖いな」と思ったら大声を出しながら走って家か学校、助けてくれるところへ!こんな感じです。これでもまだまだまだ言いたいことはあるのですが、とりあえずこれらは口を酸っぱくして覚えてもらおうと思います!<文・写真:フリーランス記者清宮(clabocco)さん>
2019年02月20日こんにちは。ママライターのamuです。物騒な事件は後を絶たず、気をつけても気をつけても足りませんよね。そこで、ママたちに、何か防犯対策をしているか聞いてみました。GPS「キッズケータイのGPSを見て、学校に着くまでチェックしている。何かあったらすぐ駆けつけたり通報できるように」(30代、小2女の子のママ)どこにいるか把握できるだけで安心ですよね。私も、娘にスマホを持たせていますが、学校に着くまでアプリでチェック しています。心配だからどこにも行かせないのではなく、行きたいところへ行ってもらいながら、どこにいるかだけ把握したいという親の願いが叶う現代って素晴らしいと感じます。誰かと必ず一緒に登下校「登校も一人にならないように二人組だったけど、他の二人組のママに頼んで四人で行ってもらうようにした」(30代、小2女の子のママ)一人だと狙われがちだし、目立ちにくいし、車などの危険にも気づきにくいと思います。帰りも、人気のない道があるときは誰かと必ず一緒に帰るよう指導したいですよね。また、子どもが多い正規の登下校時間、通学路を守る指導 も大事です。防犯ブザー「ランドセルの胸元につけられるようになっているから、すぐに外せるようにしなさい と言っている。黄色で目立つし、つけていることをアピールできたら抑止力になる」(30代、小1男の子のママ)捕まりたい犯人はいないし、普段は気が弱いからこそ弱い子どもを狙う犯人も多そうなので、子ども自身にも防犯意識を持たせたいところです。私は娘に「変な大人だなと思ったら何も気にせず、聞こえなかったふりして全力で走って逃げて 」と教えています。夫婦だったら? 子連れだったら? などといろいろ聞かれたので、細かく教えました。子どもも、咄嗟の判断は難しいと思うので、いざという時に言われたとおりに動くという最短ルートを取れるよう指導したいと思います。挨拶の習慣をつける「普段近所で挨拶の習慣をつけた。顔見知りを多くすることで、さっき○○ちゃんみかけたよなどと教えてくれる人も多くなった」(30代、小2女の子のママ)横断歩道の見守り隊のおじさんとも顔見知り になっておくといいかもしれません。ただ、そのおじさんがという事件もあったので、念のため普段から違和感のある言動がないか子どもたちから情報収集することも必要かもしれません。嫌な世の中ですが。通学路を一緒に歩いてシュミレーションする「この曲がり角が危ないから、あの鏡を見てねとか、角は内側を曲がると向こうから来た人とぶつかりやすいから大回りでとか、教えながら歩いてみた」(30代、小1男の子のママ)実践することで新たな気づきもあるかもしれません。どちらかというとの確率論ですが、単身者アパートよりも友達の一軒家の前を通る道の方が安心 、ここには高めの生垣があるからこっちの見通しのいい道がいいなど。抜け道も避けられるなら避けた方がいいし、歩道やガードレールがない道よりある道を選びたいですよね。過保護と言われたって、子どもから煩がられたって、何かあってから後悔するよりよっぽどいいですよね。すべてを防げるとは言い切れませんが、できる限りのことができたらと思います。●ライター/amu(ママライター)
2018年07月21日「不審者に気をつけて!」と一言で言っても、子どもたちにはどんな人が不審者なのかはわかりませんし、それを見分けるのは難しいのですが、おうちで不審者に対してどのような対策をしているのか調査してみました。Q.お子さまに不審者の見分け方を教えていますか?1.教えている 29.5%2.教えていない 11.3%3.不審者の見分け方が分からない 13.8%4.子どもに任せている 3.9%5.とにかく逃げる・ついて行かないように教えている 40.3%6.その他 1.3%もっとも多いのは、とにかく逃げる・ついて行かないように教えているで40.3%。見た目から不審者だとわかるより、一見普通の人が…というケースも多いので、大人でも見分け方がわからないと答える人もいました。■不審者の見分けかたなんてわからない!人のことは見た目ではわからないもの。大人にだって不審者の見分け方はわからないという意見が多数ありました。「大人の男性が子どもに声をかけただけで怪しまれる世の中。不審者の見分け方なんてわかる人いるんですか? 知らない人について行かないのは当たり前ですが、隣人が加害者だったということもあるから」(神奈川県 40代女性)「不審者の見分け方というものを私も知りたい」(神奈川県 30代女性)「見分け方なんてこちらが教えて欲しい、普通に見えていても悪い人がいる世の中、誰を怪しめばいいのか」(静岡県 30代女性)「見分け方なんてわかりません! 普通に道を歩いていて、すれ違った瞬間に襲われたらおしまいですし…。とにかく知らない人には、何を言われてもついて行かないように、毎日公園で遊ぶ娘には言っています」(沖縄県 30代女性)「不審者の見分け方…私が知りたいくらいです。普通の人を不審者扱いするわけにもいきませんしね。判断が難しいです」(神奈川県 40代女性)■家族以外にはついて行かないことが大前提子どもたちの知っている人が犯罪者という事件もあるため、親としては家族以外にはついて行ってはいけないと言うしかないよう。防犯標語の「いかのおすし」(いかない、のらない、おおきなこえをだす、すぐにげる、しらせる)は、最低でも子どもたちに教えておきたいです。「子どもには家族以外にはついて行ってはいけないと教えている。例えば、お父さんとお母さんが事故にあったと言われて、車に乗せられそうになっても、絶対に乗らないで帰ってくるように言い聞かせています」(三重県 40代女性)「外見だとわからないと思うので、じっと見てくる人やついてくる人、しつこく話しかけてくる人には、注意して逃げるように教えています。いつも人がいる店舗や事務所の前を通って通学したり、集団下校で帰ってきたりしています」(神奈川県 40代女性)「私が子どもの時代は、遅くとも夜8時には家にいました。今の中高生は夜遅くまで部活や塾があり、10時過ぎてもコンビニにいたり、やれ文化祭の打ち上げだと友だちと食事に行ったり、危なっかしくって仕方ありません。小学生までは『いかのおすし』と教えています」(東京都 40代女性)■人を信じるなと教えていいのか、親として葛藤一方で、誰でも最初から疑ってかかることを子どもに教えていいのだろうかと疑問を持つ声も。自分の身は自分で守るしかないとはいえ、人を信じることを教えられない世の中になってしまうのは悲しいことです。「いい人ばかりではないと言っている。だだ、そればかり言っていたらどうなんだろうとも思う。親切な人もいるし、優しい子に育ってほしいとも思う」(広島県 30代女性)「不審者の見分け方は、誰でも疑ってかかれということになってしまうので、言わないです。人を信じるなって教えるのって希望がなくて生きづらい」(佐賀県 40代女性)ですが、安全は何もせずには手に入りません。「あのとき、ああしておけばよかった」と、後悔しないためにできることをすべてやっておきましょう。Q.お子さまに不審者の見分け方を教えていますか?アンケート回答数:6453件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年07月18日近年になって防犯カメラは急速に普及し、マンションにおいては分譲、賃貸を問わずかなりの比率で設置されています。それだけに宅配ボックスと並んで、防犯カメラはマンションの中でも最も技術的進歩のスピードが速い設備であるように感じています。築10年以上のマンションになると防犯カメラもいろいろと故障が発生するようになりますが、それだけ経過していると修理では対応しきれず、システムをすっかり入れ替えるしかないという場面が大半でした。shimanto / PIXTA(ピクスタ)防犯カメラは警備会社のシステムやエレベーターと連動している場合もあり、またレンタルだの買い取りだのという問題も発生します。筆者にとっては最後まで完全に理解するのが難しかった設備でした。■ 防犯カメラの閲覧にはルールがあるマンション内で何か問題が発生した場合には防犯カメラの映像を確認しなければなりませんが、この場合個人のプライバシーという問題が関わってくるため、誰でも見られるというわけにはいきません。閲覧の可否や範囲に関しては、賃貸マンションの場合は意外と簡単で、管理会社の判断次第ということになります。YNS / PIXTA(ピクスタ)一方分譲マンションの場合はかなり厄介で「防犯カメラ運用細則」といった規定を設けている事例が大半です。筆者がフロントをしていたマンションの場合は理事会(理事長)において判断するように規定されていました。■ マンションの一室が振り込め詐欺グループのアジトに!?東北の山親父 / PIXTA(ピクスタ)特に統計を取っていたわけではありませんが、防犯カメラ映像の閲覧は警察からの依頼で実施したという事例が一番多かったように思います。近隣で事件があり、逃げる犯人の姿が映っている可能性があるというものですが、防犯カメラはエントランスのドアに通常斜め上から向けられており、前面道路はそれほど映っていないものです。UPSTART777 / PIXTA(ピクスタ)それでもいいから調べようという警察の執念のようなものを感じたことを覚えています。マンションの一室が振り込め詐欺グループのアジトとして使用されているという情報が警察から入り、防犯カメラを確認することによりメンバーの動きが判明したこともありました(直前にグループは逃走していましたが……)。■ 防犯カメラの再生は、正直しんどい作業YNS / PIXTA(ピクスタ)理事長の代理というような立場で防犯カメラの映像を見たことは何回もありましたが、自転車置き場や駐車場で発生した問題の原因を突き止めるため、というケースが多かったと思います。〇月〇日〇時~〇月〇日〇時の間という具合に問題発生の範囲を定め(大抵は2~3日)、その間の映像を早送りにしてひたすらモニターの一点を注視し続けます。問題の場所で動きがあれば速度を通常に戻して見直し、何もなければ再び早送りにします。一人で管理室にこもってひたすら画面を見続けるというのは、実に辛いものがありました。■ 画像を見ても意外とわからないpolkadot / PIXTA(ピクスタ)筆者がフロントをしていた時代の防犯カメラはまだそれほど画質が良くなかったため、たとえ映像を見返してみてもよくわからなかったという事例もよくありました。説明しても信じてもらえないのですが、目を皿のようにして何度見返してみてもわからないものはわからないのです。さんざん時間をかけたにもかかわらず、何もわからなかった時の虚しさというのは大変なものがありました。■ マンションの理事長の子供が犯人だった!?チンク / PIXTA(ピクスタ)とあるマンションの理事会を管理室で開催した際、「最近エレベーターの前でオシッコした人がいる」ということが話題になりました。防犯カメラにまだ残っているはずだと映像を再生すると理事長が一言「うちの子じゃねえか」……。それまでワイワイガヤガヤしていた理事会の空気が一変し、そそくさと正規の議事に移行したことが印象に残っています。管理員によると、翌日理事長が子供を連れて管理室まで謝罪に来たそうです。筆者が不動産業界に転身した1997年にはまだまだ一般的ではありませんでしたが、防犯カメラは今ではマンションにおいては必須の設備となっています。それだけ世の中が物騒になったということなのかもしれません。
2018年05月20日ある日、寝る前に戸締りの確認をしていた時のことでした。なぜかお姉さんに全面的な信頼を置いているらしい娘。「悪いことをする人が、必ず悪そうな見た目とは限らないんだよ」と過去の犯罪者の写真を検索して娘に見せました。「こんな優しそうな人も…!?」と怖がる娘。思い返せば、以前こんなこともありました。そう伝えると、娘はとてもショックを受けているようでした。うちの娘だけでなく息子もですが、人見知りがほとんどなく、さらにあまり慎重にならずすぐに行動するタイプなので、優しそうな人に「お菓子あげるよ」なんて言われるとホイホイついていく可能性がとても強いのでいつも心配しています。本当にちょっとした隙に起こるという誘拐事件…そんな話を聞くといつも背筋が凍ります。なので、我が家では、以前インスタグラムのフォロワーさんに教えていただいた『とにかくさけんでにげるんだ』という絵本で子どもたちに防犯について教えています。この絵本は、他人による犯罪はもちろん、こういった防犯に関する本ではあまり描かれることのない親族による性的被害についても書かれてあり、子どもにとってはもちろん、子どもを守る親にとってもためになる本です。万が一こういうことが起こる可能性もあるんだということを心に留めておくのは、決して無駄なことではないと思います。ニュースを見ると、罪のない幼い子どもが被害者となる悲しい事件が後をたちません。我が子は今は2人とも園児なので、子ども1人で行動することはないですが、小学校にあがると登下校や放課後など、1人で行動することが増えてくると思います。なんでも疑ってかかるのはよくないですが、「こんなことが自分にも起こる可能性があるんだ」ということを知っているだけでも違うと思います。「念には念を」の精神で。何か起こってからでは取り返しがつきませんから…。1人1人の防犯意識が高まり、悲しい事件が少なくなることを願っています。
2018年05月11日新学期がスタートして間もないこの時期、とくに小学校入学をしたばかりの新一年生にとっては、学校の登下校に慣れるまでは大変なことも。もちろん、子どもだけでなく不安に思うママやパパも多いと思います。最近ではランドセルに防犯ブザーをつけている子どもの姿をよく見かけるようになりましたが、実際はどれくらいの子どもがつけているのでしょうか。Q.子どもに防犯ブザー、持たせてる?1.防犯ブザーを持たせている 57.4%2.防犯ブザー機能付き携帯電話を持たせている 8.7%3.防犯ブザー以外の装置を持たせている 2.6%4.持たせていない 31.3%防犯ブザーを持たせているが57.4%で半数以上という結果になりました。携帯電話やスマホを持たない年齢の子どもにとっては、防犯ブザーは必需品になりつつあるのかもしれません。■いまや小1には当たり前。学校で配布するところも半数以上の人が子どもに持たせているという防犯ブザー。やはり小学校入学のときが1番のタイミングのようです。場所によっては、学校で防犯ブザーを一人1個配布してくれるというところもあるみたい。「持たせてます。何かあったら迷わずに使いなさいと伝えてます。定期的に点検も必要ですね」(千葉県 30代男性)「ランドセルにつけています」(茨城県 30代女性)「もちろん持たせています! 手の届く位置に」(静岡県 40代女性)「持たせています。点検した時に壊れて鳴らなかったので、買い替えたばかりです。いつどこで何が起きるかわかりませんもんね」(千葉県 30代女性)「持たせています。ランドセルにつけていますが、物によってはちょっとしたことで鳴ってしまうので、授業参観などのときなどは、あっちこっちで鳴っちゃってますね。笛は学校から支給されましたが、いざってときに吹く余裕は、子どもにはないような気がします」(千葉県 40代女性)■いたずらも多発! 防犯ブザーって本当に役に立つ?一方で、子どもがいたずらで鳴らしてしまうことも多々あるのが防犯ブザーのデメリット。あとは、いざってときにブザーの音がなったことで、本当に防犯になるのか疑問視する声もありました。「防犯ブザーで子どもが助けられたとか、不審者を捕まえたとか、ブザーの音で不審者が逃げたなんて聞いたことないですよね。ブザーがなるのはほとんどいたずら半分で、住宅密集地でなるとうるさいです」(神奈川県 40代女性)「キッズケータイを持たせており、それに防犯ブザーがついていますが、果たして役に立つのかが疑問です。我が子の通う学校では、入学すると防犯ブザーが配られるのですが、通学路で面白半分に鳴らして遊んでいるのをよく見かけます」(北海道 40代女性)「防犯ブザーを鳴らしたから助かったとか聞いたことない。いざというとき役に立つのかなと思うけど、きっとないよりはいいのかな。あえてわかりやすい位置につけると、お守りがわりになるかも」(神奈川県 30代女性)■大声を出して走って逃げるのが効果的!?防犯ブザーを探したりするよりも、すぐにその場から立ち去る方が先決! 「助けてー!」と叫びながら、走って逃げるように教えるママもいるようです。「『緊急のとき以外は絶対に引っ張っちゃダメ!』といくら言っても、どうしてもやってみたくなってしまうらしく、好奇心に勝てない小1男子。まわりに迷惑がかかるので、3ヶ月もしないうちに外しました。『どうしてもヤバくなったら、大声で助けを呼びながら走って逃げなさい』と教え、あれから早4年…。もうすぐ5年生ですが、おかげさまで無事に登下校しています」(神奈川県 40代女性)「持たせていません。鳴らしている暇があったら走って逃げろ。いよいよのときは、ランドセル類をその場に落としていいから逃げろと言い聞かせています」(神奈川県 50代女性)Q.子どもに防犯ブザー、持たせてる?アンケート回答数:8902件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年04月27日全国の小学校で新入生などに配布された防犯ブザーの一部で、乾電池が破裂するという事故が発生し、国民生活センターが注意を呼びかけています。毎日肌身離さず持ち歩くものなだけに、破裂したときの危険は気になるところ。国民生活センターの注意の詳細についてまとめます。手に持っているときに破裂すると危険!今回問題となっている防犯ブザーは、西文館の「安全防犯ブザー(SE-1805K)」という商品名。中の電池に「Vinnic」というロゴと、電池の−極側に「12-2020」というロット番号が記載されているものが対象。現在2件の破裂したという事例が報告されているそうで、愛知県の小学生宅で壁に掛けた防犯ブザーが突然破裂したというケースと、東京都の小学校の教室で、ランドセル内にあったブザーが破裂したケースがあったそうです。電池が消耗すると破裂する可能性があるそうで、破裂した電池は中身が飛び出ていたそう。手に持っているときに破裂すると危険なため、早期の販売元への問い合わせを推奨しています。※画像はイメージです2万5000個が同じ電池を使用この防犯ブザーは既に11万個が出荷されており、そのうち2万5000個が破裂する恐れのある電池を使用しているそうです。外観は黄色で真ん中にボタンがあり、ストラップがついているだけのシンプルなもの。大きさは75×53×35mmとなっています。中には単4の乾電池2本が入っており、もし似たような防犯ブザーが学校から配布されていたら、学校に確認をするか、販売元の株式会社西文舘東京支店(03-6802-4690、営業時間10時~17時、土曜日曜祝日は休み)へ問い合わせるようにしてください。子どもの身を守るため、肌身離さず持っていて欲しい防犯ブザー。でも電池が破裂する危険があるとなると、常時携帯することがかえって危ないということに…。学校で防犯ブザーが配られた家庭は、すぐに対象のものか確認をして、該当していたら使用を中止して問い合わせをしてください。(文・姉崎マリオ)
2018年04月25日子どもが成長し、一人や子どもだけで出歩くようになると心配なのが防犯面。特にこの時期は暗くなるのが早いので心配もひとしおです。身を守るグッズとして防犯ブザーを携帯している小学生がほとんどだと思います。防犯ブザーはどんなものを選んだら良いのか、また正しい使い方について知っておきましょう。たくさんある、ブザーのタイプ防犯ブザーは、危険を感じた時に使用すると大きな音が鳴り周囲に身の危険を知らせたり、不審者をひるます効果があります。使用する際は、ひもを引くものやボタンを押すもの、ピンを抜くものなど様々なタイプがあります。人気の商品は千円前後のものです。笛やLEDライトがついた多機能タイプのものも人気です。ブザーを持つことに抵抗のある子には、好きなキャラクターをモチーフにした商品も有効です。防犯ブザーを購入する際のポイント防犯ブザーには様々なタイプのものがあるので、購入する際のポイントをおさえて選択しましょう。・ブザー音は大きめを騒がしい場所で音が周囲に届かないこともあるので、音が大きいものを選びましょう。目安としては85デシベル以上となります。パッケージに書いてあるので確認しましょう。・仕様をチェックする頑丈さや、防水仕様かどうかもチェックしましょう。子どもはよく動くのでどこかにぶつけて壊してしまったり、急な雨で濡れたことで壊れてしまったりという心配が軽減します。・子どもが使いやすいかボタンを押すタイプや、ピンを抜くタイプなど操作方法は商品によって様々です。子どもが実際に試してみて使いやすいものを選びましょう。いつも持ち歩くことになるので、軽くてコンパクトなものがよいです。・予備の電池を用意する購入時についている電池はほとんどがテスト用で、寿命が短いことが多いです。すぐに切れてしまうことがあるので、交換用の電池も一緒に購入しておきましょう。2013年の国民生活センターの調査では、小学生が使用している防犯ブザーの半数以上に電池切れや回路の異常などが見つかりました。月に1回程度は定期的に、正常に鳴るのかどうか確認しましょう。購入後のチェックポイント防犯ブザーの音を鳴らす方法は単純ですが、いざという時には恐怖で体がすくみ音を鳴らせないということもあります。購入したらすぐに、親子で使い方を練習しておきましょう。「ここを引っ張ると音が鳴るんだよ」などと説明するだけではなく、親が不審者役になりシミュレーションしたほうがよいでしょう。体を動かしながらシミュレーションしましょう。大人が両手を広げてもつかまらない距離はどのくらいなのか、距離を取りながらどうやってブザーを鳴らすのか、などを確認しましょう。ブザーを取り付ける位置にも注意が必要です。当然すぐに手の届く場所に取り付けます。ランドセルの側面に付ける子も多いですが、とっさの時に手が届きにくいものです。肩ベルト全面の金具であれば、小さい子にもすぐに手が届くでしょう。男子であればズボンのベルト通しも手が届きやすいです。成長に合わせて、取り付け位置の見直しを行いましょう。実際に危険に遭遇しても「勘違いだったらどうしよう」などと子どもが使用をためらうケースもあります。しかし、子どもをだます声掛けは、巧妙化しています。「もし悪い人ではなかったら謝りに行くから大丈夫だからね」などと伝えてあげ、少しでも危険を感じたらためらわずにブザーを鳴らすように教えましょう。防犯ブザーを持たせたから安心というわけではなく、使用方法の確認や練習、定期的なメンテナンスは必要です。ふざけてオモチャとして使用しないように言い聞かせることも大切です。防犯ブザーに限らず、日頃から防犯についての話を親子でしておくことが重要ですね。
2018年01月15日今ではコンビニだけでなく、マンションや個人宅にもつけることもある防犯カメラ。日本でも街中の防犯カメラが増えつつあります。プライバシーの侵害という意見もあるようですが、パパママ世代はどう考えているのか調査してみました。Q.街中の防犯カメラ設置、賛成?反対?1.積極的に設置してほしい 51.2%2.犯罪抑止になるように適度に設置 47.4%3.設置しないでほしい 0.4%4.わからない・どちらとも言えない 0.9%積極的に設置してほしいがもっとも多く51.2%という結果になりました。僅差で、犯罪抑止になるように適度に設置が47.7%ということで、パパママ世代は街中の防犯カメラ設置にはおおむね賛成ということのようです。■子どもの安全を守るためにもっとつけてほしい子どもの通学路などを含めて、積極的に防犯カメラをつけてほしいという親が多数派。防犯カメラがあるだけで抑止にも繋がるという声も。「どんどん設置して欲しいです。これで事件解決につながった事例もありますし。街中だからプライバシーも何も関係ないと思います。室内の隠しカメラじゃないんだから」(神奈川県 40代女性)「よく監視社会だとか、政府による統治が起こるなどという人がいますが論外です。カメラを設置して子どもの安全、社会の公正を守ってもらいたいです」(神奈川県 40代男性)「自分にやましいところがなければ問題ないので、設置賛成です!」(神奈川県 50代男性)■何が起きてもおかしくない時代だから仕方ない防犯カメラに違和感を覚えるという人や、人の目が届かない死角にはつけてほしいという人も、やはり最近の犯罪の傾向を考えると仕方ないと考えているよう。「最初は防犯カメラが街中にあることに違和感というか監視されている感があったけど、犯罪や交通事故の検証に役立ていることを思うと、このご時世必要なものなのかもしれないと思った」(三重県 40代女性)「死角になったりするところには積極的に設置してほしい。もしものことを想定しないと、今の世の中いつ事件に巻き込まれるか想像つかないですから」(福島県 30代女性)■証拠として防犯カメラの映像が役立つこともよく見えなかった場合でも映像として残っていれば、あとで解析することも可能。実際に犯罪を目撃した人でも、防犯カメラの必要性を感じたそうです。「先日、マンションの駐車場に停めてある車を3人の男がハンマーのようなもので破壊するのを目撃して110番通報しました。犯人に気づかれたら怖いし、子どもが見ないように避難させたりしている隙に逃げられてしまったため、やはり防犯カメラは必要だと思います」(神奈川県 40代女性)Q.街中の防犯カメラ設置、賛成?反対?アンケート回答数:6186件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年10月18日幼稚園や小学校の夏休みが終わり、給食も始まりましたね。自分の時間を充実させたり、何か新しいことを始めようとしているお母さんもいるかもしれません。今回は、知り合いの「おうちサロン」にお邪魔し、リフレッシュついでにプチ起業、サロン成功のコツを教えてもらいました。おうちサロン、気になる初期費用は?今回話を聞いたのは「経絡美容サロンリノボーテ」を主催している田辺玲さん。経絡(けいらく)美容とは、体のツボとツボを結ぶライン(経絡)をマッサージすることによって、“気”(生命エネルギー)を巡らせ、体と心の毒素を排出し、若々しい美肌と疲れにくい身体へと導くこと。経絡は心(脳)にも働きかけ、前向きでやる気に満ちた心へと導き、その人の魅力を最大限に引き出すというものです。田辺さんが経絡について学び始めたのは、お子さんにぜんそくとナッツアレルギーがあり、体によい自然のものを取り入れようと思ったことがきっかけでした。「家族のためにと始めたことですが、ママ友にも施術すると、キレイになったとすごく喜んでくれて。それがうれしくて、おうちサロンを開業しようと決めました」とのこと。とてもやりがいを感じているという田辺さんですが、ビジネスとして成功させるために、ちゃんと戦略もあります。「母であることを強みに、“子連れでも気軽に行けるサロン、子育て中のママが利用しやすいサロン”という特色を打ち出し、大手のエステサロンとの差別化を図っています」ところで、気になるのが初期費用。国際クレイセラピスー協会認定クレイセラピストの資格を取り、リンパフェイシャルセラピスト、松永式経絡美容経絡ラインセラピーを修了するのに約80万円がかかったそう。オープン後も、継続的な勉強のために、年間30万円をかけて技術と知識向上に努めています。次にかかった費用は、サロンオープンに必要な什器や備品。施術ベッド、部屋のインテリア用品、鏡、その他、消耗品として、タオル類、トリートメントオイル、基礎化粧品、トリートメント用品、ガウン、スリッパなどを購入。制服、名刺、チラシも作りました。これらで15万円ほどかかったとか。テーブルや椅子は家に元々あったものを使用しています。自宅で起業したママが実感しているメリットやデメリット自宅起業のメリットも聞いてみました。「1番は家事と子育てと仕事を両立しやすいこと。子どもが学校から帰ってくるときに家にいられるので子どもは安心します。通勤時間がありませんし、仕事の合間に洗濯物を干す、掃除機をかけるなど家事を細切れで進められるのも助かります」デメリットは、「オン・オフの切り替えがしにくいこと」だそう。「いつまでも仕事モードのまま、子どもへの対応がおろそかになってしまうときがあります。また、お客さまがいらしているときは静かにさせるため、子どもがストレスを感じているかもしれません。ただ、うちのサロンのお客さまは、お子さん・お孫さんがいらっしゃる方がほとんど。子どもがいても気にされない方が多いようです」防犯対策と、自宅で仕事をするうえでのこだわりおうちサロンやおうちカフェは、近所の人や友達、その知り合いなど身近な人に喜んでもらえるのが魅力のひとつ。とはいえ、よく知らない人を家に上げるとなると、トラブルや抵抗はないのでしょうか?「広範囲にチラシを配るなど、まったく知らない人が来てしまうような宣伝はもともとしていません。お客さまは、友達のネットワークや口コミがほとんど。他は、近所で開催される地域のイベントで相手の顔を見ながら名刺を手渡すようにしているくらい」。近所に住んでいるママ友たちと普段から積極的にコミュニケーションを取り、何かあったらお互いに助け合える関係づくりにも気を配っているそうです。自宅で仕事をするうえでのこだわりを聞くと、「家事育児をおろそかにしないこと」ときっぱり。「仕事が長引いたから今日は外食とか、買ってきたお惣菜で済ませよう、という手抜きはしていません。実はこれは家族(主にパパ)との約束なんです」という言葉にビックリ。「手技の勉強代や、仕事に関する出費に家庭のお金を使わないようにもしています。最初の資格を取る時はパートで稼いだお金を使いましたし、一時的に家庭のお金を使うことがあっても必ず売り上げから返済しています」ずいぶんストイックな印象ですが、「そうしないと仕事としての意識が低くなる気がするから」と田辺さん。「きっちり線引きをしないと趣味の延長になってしまうと思うんです。“自分のプライドにかけて!”という意地もあります」。実際にフェイシャルエステを経験してきましたさて、せっかくだから私も、顔のクレイパックを体験してみました。お手製のドリンクをいただきながらのカウンセリングとボディチェック。信頼関係を築き、お客さまのニーズを把握するべく、時間をかけて丁寧に行っているのだそうひんやりして気持ちのいいクレイをたっぷりのせてもらいました。クレイにはいくつか種類があり特徴を聞きながら希望のものを選べました久しぶりにのんびりした時間、静かな音楽、心地よいトリートメントで気づいたら眠っていました…!知り合いのサロンなので、高い化粧品や次回の予約をムリに勧められることもなく安心。仕上げに、「エステや化粧品も大事ですが、普段の食事内容に気を配ったり、質のよい睡眠を取ることも忘れないように。お肌は1日にして成らず!」というステキなアドバイスをもらいました。取材協力:経路美容サロンリノボーテ<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年09月18日今親世代の人たちが小学生のころは、学校に名札をつけて登校していたという人も多いと思いますが、最近では防犯や個人情報などの理由から、名札をつけないという学校も増えているそうです。あなたのお子さんが通う学校は、名札をつけているか・いないかを調査してみました。Q.あなたの学校では「名札」つけてる?1.つけている 38.7%2.つけていない 26.5%3.登下校中はつけない 32.3%4.その他 2.5%つけているが38.7%ともっとも多い結果となりましたが、つけていない・登下校中はつけないも約3割いるため、現時点では学校や地域によってバラつきがあることがわかります。では、ママやパパは現状にどう思っているのでしょうか。■つけている派は心配する声が多数名札を常時つけて学校に通わせているという親たちは、やはり反対する声が多く挙がりました。名前がわかることで、知り合いをよそおって声をかけられたりして、子どもがついて行ってしまうなどの心配があるようです。「登下校もつけています。地域によって違いますね。つけたままは少し心配です」(広島県 30代女性)「現在通っている学校では登下校中もつけなければいけません。不審者の声かけなどの事例もあるので、はずさせてほしいです」(広島県 40代女性)「制服に縫い付けるタイプの名札です。学校から直帰できないときは制服のまま外出なので、隠したいなと感じています」(鹿児島県 40代女性)■名札があるといいことも!名札をつけていることで、周りの大人たちが声かけをできたり、困ったときに助けてあげることもできるというメリットも。名札をつけないことで守れる安全と、名札をつけることで守れる安全があるようです。「学校にいる間だけつけるシステムです。地域の子どもたちを地域が守るためにも、本当は名札があったほうが、○○さんのお子さんだと認識できていいと思うのですが」(埼玉県 40代女性)「以前、道端で倒れている子に遭遇し、名札を見て学校と保護者に連絡したことがあります。たまたまその子が名札をつけていたので迅速に対応することができました」(千葉県 30代女性)■登下校中はくるりんぱで裏返しに名札をつけることのメリットと名札をつけないことのメリットを兼ね備えたのが、くるりんぱというシステムです。登下校中は裏返して名前を見せないようにし、学校に着いたらひっくり返して名札として使うというもの。すでに商品としてもあるようです。「『くるりんぱ』という名前の名札をつけています。表は交通標識の通学路の絵。裏は学年クラス名前。登下校時は表側で学校に着いたらくるりんぱして裏側にします」(静岡県 30代女性)「登下校中は裏返しにして見えないようになっています」(神奈川県 30代女性)Q.あなたの学校では「名札」つけてる?アンケート回答数:8982件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年06月26日小学生にもなると、子ども専用の携帯電話やスマホを持たせている家庭も多くあると思います。携帯電話の使い方とは別に、電話のマナーや電話スキルを子どもに教えてあげていますか?子ども同士で電話連絡を取りあうようになってしまうと、電話のスキルがまったく身についていないということが起こってしまい、大人になったときや緊急時に困る場面が出てくるかもしれません。子どもが小学生になったら、あらためて電話のスキルを教えてあげましょう。■電話をかけるスキルとは園児時代は、用があったらママから電話連絡をすることがほとんど。でも、小学生になったら、電話をかけさせることも練習させてみませんか?電話の相手は、祖父母など身近な人がおすすめです。できれば、ママから祖父母に子どもの電話練習ためにかける旨を事前に伝えておくと、相手も安心します。相手に直接つながる携帯電話とは違い、いくつかのプロセスが発生します。慣れないうちは戸惑うかもしれないので、電話をかけるまえに親子で練習しておくとよいですね。<電話をかけるスキル>・まずは「自分の名前を名乗る」・あいさつをする・取り次いでほしい人の名前を伝える 今回の場合は、祖母または祖父のどちらかを伝えます。・用件を話す・「おやすみなさい」「さようなら」など終わりのあいさつをする留守番電話の対応方法についても、きちんと教えておきましょう。高学年になったら、電話で使う敬語も教えてあげるとよいですね。■電話を受けるときの注意点電話を上手にかけることができるようになったら、自宅の電話を子どもに取らせるのもよいかもしれません。電話対応をさせるときには、受け答えについて、しっかり子どもに話しておきましょう。<電話を受けるスキル>・相手の名前をたずねる たとえば「誰?」ではなく「どちらさまですか?」と聞くように言葉のマナーも教えましょう。・知っている人の場合はあいさつをする 電話を受けるときには、いくつかの注意点が必要になってきます。<電話を受けるときの注意点>●注意1 子どもが小さいとき子どもがまだ小さく会話が上手にできない、電話で遊んでしまうなどの場合には、電話をかける/受けるを子どもに対応させるのはNGです。電話をかけてくる人は身近な人から営業まで多くの人がいますので、相手に失礼のない行動ができるようになってから行うことが大事です。●注意2 防犯対策親が不在のときに電話がかかってきたときの家庭のルールは、あらかじめ決めておき、子どもにも伝えておきましょう。家庭で決めるルールは次のようなものがあります。例1)不在時は電話に出ない例2)ナンバーディスプレイに表示された場合(親など)にしか出ない例3)不在時、電話に出てもよいとする場合でも、親の不在は伝えないようにする親が不在であることを見知らぬ第3者にはわからないようにすることが鉄則です。■緊急時に必要な公衆電話スキル多くの人が携帯電話やスマホを持つようになった現在では、公衆電話を使う機会はだいぶ少なくなりました。でも、災害などの緊急時には、携帯電話がつながりにくくなることも多く、公衆電話はいざというときに頼れる存在です。いまの子ども達は公衆電話に触れる機会がなく、「使い方がわからない」ということも。「受話器をあげて、お金やテレホンカードを入れてからダイヤルする」ということを、きちんと教えておきましょう。110番などの緊急通報のやり方についても、しっかり伝えておきたいですね。できれば一度、公衆電話から自宅や親の携帯電話にかけさせて、使い方を確認しておくとよいでしょう。公衆電話の場所は、NTTのサイトでも検索できます。また、万が一の場合に備えて、連絡先の番号とともに、テレホンカードを子どもに持たせておくと安心です。子どもに電話のかけ方や受け方を教えることは、言葉遣いやマナーを身につけさせることにもつながります。メールやSNSで連絡を取りあう世の中になったとはいえ、まだ電話を使う機会もあると思います。子どもの電話スキルについて、あらためて見直してみてはいかがでしょうか。
2017年06月11日新入生も通学に慣れてくる時期ですが、通学時の子どもの安全が気になります。万が一何か起こった時のために防犯グッズは持たせておきたいですね。どんな防犯グッズがあるのか知っておきましょう。大音量ブザーのものが主流通学時はランドセルを背負っている子がほとんどですので、防犯グッズもランドセルに固定するタイプのものが多く出ています。ひもを引くことで大音量のブザー音が鳴り周囲に危険を知らせるタイプです。価格は数百円から2~3千円程度と様々ですが、安価で軽いものに人気があります。価格以外で目安となるのは、警告音の大きさです。おすすめの音の目安は、電車が通る際のガード下の音と同様の100デシベル前後とされています。・朝日電器 ELPA エルパAKB-100音量は90デシベルと十分ながら、23グラムと軽量であり価格も640円で人気の商品です。・家研販売ウルトラボイサー108デシベルの大音量と共に、警告音の後「キャー助けて」という女性の音声が流れ、より周囲を引き付けるようになっています。・アスカランドセル型防犯ブザーかわいいランドセルのデザインと、色を選べることで人気となっています。ランドセルのベルトに固定することができます。GPS搭載!万が一の際は位置確認できる周囲に人が少ないような地域では、いざという時ブザーが鳴っても効果が期待できないこともあります。そんな場合はGPSの搭載されたタイプで子どもの位置が分かるものを使用することも考えましょう。GPS機能のついたキッズ向け携帯電話も普及していますが、携帯電話の持ち込みを禁止している学校では持たせることができません。防犯ブザーであればそういった場合でも持ち込むことが可能です(各学校に確認はしましょう)。・セコムココセコムGPS機能の小型端末で子どもの位置を知らせるだけではなく、通報ボタンを押すと警備員が駆け付けてくれるサービスがあります(呼び出し時は別途料金が必要)。通報する際の操作はボタンを押しながらスライドさせるだけなので、子どもにも簡単にできます。端末はレンタル式で、月額費用がかかります。・KDDIマモリーノウォッチ幼児向けの腕時計型端末です。親が持つ携帯電話で子どもの居場所を確認することができる他、端末に向かって話すことで子どもが電話を掛けることのできる機能も付いています。端末代と、月額基本料金がかかります。こんな防犯対策グッズも知らない人から声をかけられた場合は子どもも警戒しますが、〇〇ちゃんと名前を言われると「知っている人かも」と油断してしまい犯罪に巻き込まれるケースがあります。持ち物に付いている名前を読み取られてしまうことから発生する可能性があります。名前を読み取られない対策として、防犯対策シールが販売されています。手に取ると名前が読めますが、通りすがるだけでは読み取ることが難しくなるものです。水筒などの外に名前を貼り付ける必要のあるものに使用することで、見知らぬ人に名前を知られる可能性がなくなります。防犯ブザーを買ったら、使い方の練習をしっかり行いましょう。焦って使い方を忘れてしまったということは避けたいですね。一度確認したから大丈夫と思っても、子どもは忘れてしまうものです。避難訓練のように、定期的に確認することが大事です。不安にばかり思う必要はありませんが、悲しい事件が多いのも事実であり自分の身は自分で守る準備もしておきたいですね。様々なグッズを比較して、子どもや環境に合っているものを選びましょう。
2017年06月01日じつはわたしは、携帯電話を持つ小学生とは、電車やバスで通学する私立小学校に通っているものだと思ってばかりいました。しかし、最近では公立小学校でも、防犯のために低学年から持たせているママが増えているように感じます。子どもにケータイを持たせる場合、どのようなことに注意すべきでしょうか。■持ち歩き始めたらチェックすることまずは、使い方。デジタルネイティブのキッズたちは、私たちの想像以上にすぐ使いこなせます。だからその点は、あまり心配する必要はないかもしれません。それでも、使いやすいことが重要なので、子どもにも扱えるかショップで確認してから購入したほうがいいですね。防犯が目的で持たせる場合なら、登録した番号にワンプッシュでかけられる、キッズ用のケータイが便利です。軽くて使いやすいし、防水・防塵(ぼうじん)対応のものもあります。GPS機能付きであれば、万が一のときに、「子どもがいま、どこにいるか」を探すことができます。メールもSMS(ショートメッセージサービス)でよく使う言葉を登録すれば、「今、学校出た」「家着いた」など子どもからの連絡も確認できます。なかには、防犯ブザーとしても使えるタイプのものも。しかし子どもを狙う犯罪者が携帯電話に気づき、捨てる、壊すといった恐れがありますので、防犯ブザーは別に持ち歩いたほうがいいでしょう。持ち始めは毎日、バッテリー残量や通話履歴、故障していないかどうかを親がチェックしてあげましょう。充電が必要なら子どもにやらせるといいですね。■どうしてケータイを持つの?ケータイを持たせる理由は、各家庭ごとに異なると思います。どうしてケータイで連絡を取る必要があるのか、どういったときに利用するためのものなのか、どういうときに役立つのかなどを子どもに説明してあげましょう。また次のようなルールも家庭で決めましょう。<低学年のケータイ使用で家庭で決めること(例)>・ケータイを使用してよい場所、してはいけない場所・電話をかけてよい人、かけてはいけない人・メールを送ってよい人、いけない人・携帯番号をだれかに教えてはいけないこと・友だちとケータイでの連絡はしないこと■ケータイのルールは年齢によって変わってくるガラケーを子ども用ケータイとして利用する場合、スマホと違ってアプリはあまり使えないと安心しているかもしれません。でもたとえガラケーでもインターネットに接続できるうえに、ゲームなどのアプリが最初からインストールされている場合もあります。ゲームには、大人だって夢中になるのですから、子どもにとっては最高の遊び道具になってしまうことも。とくに親のスマホをゲームがわりにしてすでに使っている場合、自分のケータイでも遊びたがることがあります。ケータイでのゲーム使用についても、家庭の方針をきちんと子どもに伝えるか、もしくは子どもと話し合って決めるようにしたいものです。また、中高学年になると、お友だちとおしゃべりしたくて電話やメールを使いたがることが増えるでしょう。キッズ用ケータイからスマホへの買い替えのお願いも、この時期に増えるようです。このように年齢によって利用したいサービスも異なっていきます。そして利用するサービスが増えることは、利用料金も伸びていくことが考えられます。ケータイなどのルールは、子どもの年齢に応じて見直しをする必要がでてきます。また同時にインターネットの利用についても各家庭によってルールを決め、子どもが犯罪などに巻き込まれないように親が見守る必要があります。私の友人も小学3年生の子どもにケータイを持たせていて、友だちに電話したいときには、固定電話や親のスマホを使わせているそうです。こうすれば使用時間を把握でき、無駄遣いも防げるといいます。■学校での対策は?小学生の携帯電話所持率が高くなっているとはいえ、持ち込みを禁止している学校も少なくありません。どうしても持たせる必要がある場合は、購入する前に先生に相談しましょう。このとき、「家庭の方針だからいいだろう」「防犯対策だから仕方ないでしょ」などと上から目線でものを言わないように注意して。どうしても必要な理由をていねいに説明することが大事です。学校での対策は、子どもに対しても必要です。それは、友だちに自慢しないようにしっかり話しておくことです。周りの子が持っていなかったりすると、優越感からか見せびらかしたりしたくなることがあるかもしれません。しかし、これが子ども同士のトラブルに発展することも。ケータイをなぜ持つのかの理由がきちんと説明して、子どもも理解していれば、こうしたトラブルは防げるはずです。ケータイはただ与えるだけでなく、使い方、ルールなども含めて親がフォローすることが大事です。また、ケータイを子どもに持たせたくないと考える家庭も少なくありません。どちらが正しい、間違っていると決められるものではないので、自分の考えを押し付けないように気をつけたいですね。<参考サイト>・内閣府 インターネット利用環境整備 保護者向け普及啓発リーフレット「ネットの危険からお子様を守るために、保護者ができること」 (平成29年1月版)・一般社団法人 情報教育研究所 「家庭ルールの作り方」 ・中央区役所 中央区消費生活センター 「家庭でのケイタイのルールを決めましょう」
2017年05月06日子どもが巻き込まれるた事件が報じられるたびに、何とも言えないほど、胸が苦しくなります。こうした悲しいニュースを聞くと、防犯ブザーの必要性を強く感じるママも多いことでしょう。私たちが子どものころはほとんど使われていなかった防犯ブザーですが、いまではさまざまなタイプがあり、親としては何を選べばいいのか悩みます。しかし防犯ブザーには選び方よりももっと大切なことがあります。■防犯ブザーの選び方防犯ブザーは大きな音を鳴らすことで、ほかの人へ身の危険を知らせると同時に、不審者が一瞬たじろいたすきに子どもが逃げるチャンスを作るためのアイテムです。音を鳴らす方法としては、ボタンを押す、ひもを引っ張るという、この2タイプがメジャーではないでしょうか。どちらを選べばいいのでしょうか。以前、防犯の専門家に取材したときは、次のようにアドバイスをされました。その答えは「子どもが使いやすいことがいちばん」。どんなに高性能であっても、実際に使う本人が操作できなければ意味がないからです。また、低学年の子どもの場合、ボタン式は使いやすいけれど、何も起きていないのにふざけて押してしまうなどの問題が生じることも。そのため、どのようなタイプのものでも、防犯ブザーのつける意味と役割を事前に教えておく必要があります。そして、実際にどのように使うのか、実践することも大事。店舗によっては購入前に実際に使わせてくれるところもあります。こうしたサービスを利用するのもいいですね。■防犯ブザーの正しくつける場所基本的な性能をチェックしたら、次に防犯ブザーをつける場所を考えます。防犯ブザーは、ランドセルやポケットの中に入れっぱなしでは意味がありません。すぐに使えるよう、ランドセルに装着するのが一般的。さらに、つける場所にも注意が必要です。サイドにつけている子どもを見かけることがありますが、これでは手が届かなくて使えないのでは? と心配になることがあります。<防犯ブザーをつける場所>防犯ブザーはランドセルのショルダーベルトにつけるのが基本。位置は胸の高さがいいとされていますが、実際につけてみて子どもに合わせて調整しましょう。最近では、防犯ブザー用のフックがついたランドセルが増えてきました。このフックにつけられる防犯ブザーアイテムを選んだほうが、装着具を選ぶ手間が省けます。首からかけられるタイプのものもありますが、ひもで首がしまったり、不安定な位置でブザーがつかめなかったりする恐れがあります。■さらに安全を求めるときの機能ここまでは基本中の基本。さらに安全を求めるなら、次のような機能がついたものも検討してはいかがでしょうか?●GPS機能人気のない田畑のあいだなどを通る場合には、ブザー音がほかの人に届かない可能性もあります。そんなときでもGPS(衛星利用測位システム)があれば、居場所を探しやすくなるのでおすすめです。これにプラスして、ブザーを使用したらセキュリティセンターに通報されるタイプも登場しています。●防水加工意外と忘れがちだけど、あると便利なのが、防水加工です。精密機器は雨などに弱いため、すぐに壊れてしまった、という話をママ友から聞くことも。そのため、こうした性能もチェックしておくといいですね。■買っただけで安心は危ない! 半数以上が使えないという事実防犯ブザーは買っただけで安心してしまいがち。でも、いざというときに使えなくては意味がありません。定期的にバッテリーの有無をチェックする、使い方を確認するなどのフォローを親が忘れずに行いましょう。国民生活センターが実施した調査によると、小学生が使用していた防犯ブザーの半数以上に、音がならないといった異常が生じていたそうです。消費者へのアドバイス1.最低でも1カ月に一度は家庭で保護者が作動確認を行い、電池の点検と交換も定期的に行いましょう。2.かばんなどの取扱いも含め、携帯時に強い衝撃を与えるなど、乱暴な扱いをしないように教えましょう。出典:出典:独立行政法人 国民生活センター 「防犯ブザーの電池切れや故障に注意!–いざという時のために家庭で点検を–」 ■防犯ブザーの訓練何もなければ防犯ブザーを使う機会がないので、子どもには危機感が持てないかもしれません。そんなときは、模擬訓練をするのがいいそうです。●訓練内容犯人役:パパ子ども:防犯ブザーのついたランドセルを背負う訓練:パパが犯人になって、子どもに後ろから抱きついても、ブザーを使うことができるか最初は遊びの一種と思ってまじめに取り組まないかもしれません。ケガなどには配慮するのはもちろんですが、犯人役は子どもの動きを完全に封じ込める勢いで臨むと、子どもも真剣に取り組みます。また、恐怖で防犯ブザーの存在を忘れてしまうことがあるため、大声を出す練習もおすすめ。家の中では難しくても、カラオケボックスなどを利用すれば、遠慮なく叫ぶことができます。一応、お店の方に大声を出す練習をすると伝えておくといいかもしれませんね。防犯ブザーは使う機会がないことがいちばんですが、「もしも」のために必要なもの。防犯ブザーを性能だけで選んで、親は安心してしまうのではなく、定期的なメンテナンス、そして防犯について子どもと話し合うことが大切です。
2017年05月05日小学生になると親が送り迎えをせず、子どもだけで登校するようになります。通学中に事故に遭わないかと交通量の多さなども気になりますが、防犯面もチェックしておきたいところ。新1年生はもちろん、2年生以上でも、あらためて通学路の安全性を見直しましょう。■ひと気の少ない道には危険がいっぱい!?悲しいことに、子どもが事件に巻き込まれるニュースが増えてきました。今日は大丈夫でも、ある日突然、犯罪者が現れるかもしれません。わが子を守るためにも、子どもがどのような道を歩いているのか、親の視点でチェックしていきましょう。・通学、帰宅時間の人通りの多さを確認住宅街の場合、日中は誰ともすれ違わないかもしれません。それでは少し心配してしまうかもしれませんが、庭いじりをしていたり、家の中で過ごしたりしている人がいれば、犯罪に巻き込まれるリスクは低くなります。犯罪者は誰かに見られることを嫌うので、家の中や庭から道路を見られるような場所では犯罪を起こしにくいのだとか。・暗い死角がないかチェック人通りがあったとしても、生い茂った木が道路にはみ出したりすると、暗い死角ができてしまいます。これは犯罪者にとって好都合です。それがたとえば公園の樹木ならば、危険をなくすように行政に相談してみるのもひとつの手です。・誰もいない通学路は、ひとりで通らせない郊外の場合は、誰もいない田畑や森林のあいだが通学路に指定されていることも。だからといって、別のルートがあるわけではなく、夕方になると大人でもちょっと怖いと感じる道もあります。こうした通学路を通らなければならない場合は、登校班のように集団行動が基本になっていると思います。しかし、忘れものを取りに帰ったときなど、ひとりになった瞬間に事件は起きるものです。子どもには、なるべくひとりで通らないように話しておきましょう。忘れものをしないように、前日確認の習慣をつけさせることも、普段からできる対策です。通学路で、子どもがひとりになってしまう可能性のある場所があれば、交代での見回りを近所の方や学校の先生に相談した上で、対策を検討してみるのもよいでしょう。■人が多いマンションにも注意が必要マンションや団地のような集合住宅は、人の出入りがつねにあり、安心できると思いがちです。しかし、多くの人が出入りするということは、見知らぬ人がやってきてもわからないということでもあります。たとえオートロックがついていても、絶対に安全とは言い切れません。・集合住宅の中に死角がある場合も集合住宅で死角になりやすいのは、階段の踊り場やエレベーターです。ほかにも、駐車場・駐輪場、ゴミ捨て場付近は人の目が届きにくいことも。こうした場所に不安を感じるならば、センサーライトや監視カメラをつける、交代で見回りをするなどの対策を、管理組合に相談してみましょう。日本は治安がいいといわれていますが、それでも子どもを狙った犯罪は後を絶ちません。少しでもリスクを減らすためにも、危険な場所がないかチェックし、早めの対策を講じることが必要かもしれません。
2017年05月04日入園・入学などを目前に控えた春。大人が付き添っていた保育園・幼稚園の送り迎えから一転、小学生になったら子どもがひとりで歩く機会も増えることでしょう。内閣府の「 平成28年版 子ども・若者白書 」によると、平成27年度の福祉犯(青少年の心身の成長に有害な影響を与える犯罪)の被害者数は前年度と比べて減少しているものの、児童ポルノの被害者数は増えているそうです。我が子が登下校中に危ない目にあわないか、親としては心配です。子どもが犯罪に巻き込まれないためには、どうすればいいのでしょうか。立正大学の小宮信夫教授に話を聞きました。 小宮信夫 教授 立正大学 文学部 社会学科教授(社会学博士)ケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科修了。国連アジア極東犯罪防止研修所、法務省法務総合研究所などを経て現職。地域安全マップの考案者。代表的著作は『写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり』(小学館)公式サイト: 小宮信夫の犯罪学の部屋 。■防犯ブザーで防げる犯罪は、1割から2割程度お母さんたちが子どものころ、大人から「怪しい人に気をつけてね」「知らない人にはついていかないように」と言われたことはありませんか? まずは、その考え方をリセットするところから始めましょう。そもそも、「不審者」がどういう人かは大人でもうまく説明できないものです。大人が教えられないなら、子どもにだってわからないですよね。犯罪者は子どもを騙して連れ去るケースが多いため、サングラスにマスクのような、見るからに怪しい雰囲気を出してはいません。顔見知りという可能性だってあるのです。防犯ブザーは、持たないよりは持たせた方がいいです。しかし、防犯ブザーが役に立つのは子どもが突然襲われるケースに限られるため、防げる犯罪は1割から2割程度だと思ったほうがいいでしょう。子どもに危険を察する能力をつけるには、「人」ではなく「場所」を見るよう教える必要があります。場所といっても、「何丁目の何番地の公園が危ない」と特定するのではありません。犯罪者の多くは犯行を行う際に、地図や人ではなく景色を見て決めるといわれています。ですから、「景色」の中で、安全と危険を識別できる力を子どもに身につけさせるのです。■段階を踏んで説明しよう! 子どもの興味を引く伝え方を意識すると◎子どもに場所についての説明をするときに、小学校高学年なら理論的に説明しても大丈夫です。一方、お子さんが未就学児なら、まずは事件が報道されているニュース番組などを見て、「怖いね」と話すところからスタートするといいですね。子どもが怖いと感じたら、「怖い目にあわないためには、どうしたらいいのかな?」と聞きます。大人がすぐに答えを出さずに、まずは子どもに考えさせましょう。そこで具体的に考えだしたら、初めて場所の話をします。「じつはあるんだよ、とっておきの方法が。これはまだ、ほとんどの子どもが知らないんだ」と伝えれば、子どもは興味をもって聞いてくれるはずです。■キーワードは「入りやすく」「見えにくい」危ない場所には、「入りやすく」「見えにくい」という特徴があります。これには、物理的・心理的両方の意味が含まれます。たとえば、ガードレールのある道は、「入りにくい」場所に分類されます。子どもの連れ去り事件は車を使うケースが多いのですが、ガードレールがあれば、子どもとの間に障害ができます。また、車に乗るためには、ガードレールの切れ目まで迂回しなくてはいけません。時間がかかれば他の人に見られる可能性が高くなるうえ、子どもが「変だな」と考える間も生まれます。一方、田んぼに囲まれた道や1階が駐車場になっているマンションの前の通りは、「見えにくい」場所です。住宅が密集している場所でも、塀が高くて、家の窓から道路が見えなければ同じです。マンションのエレベーターは「入りやすく」「見えにくい」場所にあたります。子どもがひとりで乗るときは、ボタンの側に壁を背にして立ち、すぐにボタンを押せるようにするのがポイントです。「警戒していますよ」というメッセージを発信すれば、犯行を躊躇する可能性が高まります。子どもに関する事件のニュースで事件現場の映像を見せて考えさせるのも一案です。場所に関する前情報がなく、単純に景色だけを見られるからです。未就学児の場合、一度に全てを伝えても覚えきれません。1ヶ月に1項目ずつ教えるくらいがいいと思います。■応用問題を出して、子どもの理解度をチェック!「入りやすい」「見えにくい」場所をひと通り伝えたら、お子さんに応用問題を出してみましょう。頭ではわかっているつもりでも、じつは理解できていない可能性もあるからです。Q1:学校からの帰り道に車に乗っている人から声をかけられました。「あなたの小学校までの道を教えてもらえるかな? この辺に引っ越してきたばかりだから、道がわからないんだよ」と言われたら、どうするのがいいでしょうか?A1:まずは原点にかえって、「人」ではなく「景色(場所)」をチェックしましょう。声をかけられたのがたくさんの窓が見える通りやガードレールの内側にいるときなら、答えてOK。一方、高い塀が続く通りやガードレールのない道にいるときなら、「急いでいるから」と立ち去りましょう。誘拐のリスクを考えて、どんなときでも「答えなくていい」と教える大人もいますが、私は反対です。知らない大人ともしっかりコミュニケーションを取れる子どもは、騙されにくくなるものです。Q2:下記の図は、公共施設のトイレです。(A)と(B)のうち、どちらが危ない場所になるでしょうか?A2:(A)が危ない。女子トイレが手前にあれば、男性が後ろから近づき、女児と一緒にスッとトイレに入り込むことができます。一方、(B)は、女子トイレが奥まったところにあるので(=入りにくい場所)、犯人が女児を連れ込もうと思ったら奥までついてこないといけません。子どもが「何でついてくるのかな?」と気づく可能性があり、一緒に入り込むのは困難です。子どもが危ない景色を識別できるようになったら、3つのルールを守るよう伝えましょう。・危ない場所には行かない・どうしても危ない場所に行かなければならないときには、ひとりでは行かない・どうしても危ない場所にひとりで行かなければならないときには、まわりの様子に十分注意、絶対に気をゆるめないじつは、上記ルールは子どももよくわかっていて、通学路に「危ない場所がある」とわかれば、意図的に友だちと一緒に帰るようになります。私が小学校で地域安全マップづくりをした後、複数で下校するようになったとの調査報告もあります。■コミュニケーション力を育むことも防犯の一部子どもが犯罪被害者にならないためには、親が積極的に子どもを外に連れて行き、家族以外の大人と接触させることも必要です。大人とも堂々と会話ができ、はっきり「ノー」と言える子どもの方が、騙されて連れて行かれる確率はぐっと低くなります。子どもは親をよく見ているので、お父さん、お母さんが日ごろから見本を見せることも大切です。たとえば、危ない場所が最寄り駅までの近道の場合。電車の時間に間に合わないときには、やむを得ず通る人もいるかもしれません。しかし、「今日は急いでいるから特別にここを通るよ。いつもはダメだからね」と伝えたところで、親が通れば子どもも通ってしまいます。■まとめ子どもの防犯力を鍛えたいなら、まずは親の考え方や行動も変えることがポイントのようです。景色を見る、家族以外の人とコミュニケーションをとるなど親子でトレーニングをして、自分で身を守る力をつけたいものですね。 写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり 世界には安全を守る工夫が数多くあります。92カ国、約200点の世界遺産、住宅や道路、学校や公園、駅やトイレなどを見ながら、「入りにくく見えやすい場所」のポイントをやさしく解説したオールカラー写真集です。親子で一緒に、写真の景色を楽しく見ながら話し合うのがお勧めです。
2017年04月08日家を守るためにする防犯対策には様々な方法があります。玄関の鍵をダブルロックにしたり、ディンプルキーに変えたりと、空き巣に入られないための工夫は多く見られます。では、ベランダや窓の防犯対策はどうでしょうか?「家は2階だから大丈夫」「最上階だから、ベランダや窓から空き巣に入られる心配はない」と思っていませんか?実は空き巣被害は玄関から侵入されるケースよりも、ベランダから侵入されるケースのほうが多いと言われています。そこで今回は、ベランダや窓の防犯対策についてご紹介していきましょう。■空き巣に狙われやすいベランダの特徴とは?空き巣の被害に遭った人の多くは、「まさか自分が空き巣被害に遭うとは思ってもいなかった」と感じるでしょう。貴金属が多くありそうな大きな家でもなければ、家に大した貴重品も置いていない。それにも関わらず、空き巣はどうしてその家に侵入するのかを想像してみてください。空き巣はパソコンやテレビなど、盗られるとは考えにくいものまで盗んでいきます。つまり、高級品が多くありそうな家だけではなく、一般的な家庭も空き巣の狙い目になる可能性は十分に考えられます。では、空き巣は具体的にどんな家を狙うのでしょうか?結論から言うと、空き巣は多くの貴金属がありそうな家をターゲットにするのではなく、「侵入しやすい家」を狙うとされています。例えば中に多くの貴金属がありそうな家でも、防犯対策が十分に施されている家に空き巣は侵入しません。空き巣が狙い目にするのは、防犯対策がきちんと施されていない家です。空き巣は玄関や庭からも侵入しますが、特にベランダからの侵入を軽視してはいけません。2階以上のベランダであっても、条件さえそろっていれば空き巣は侵入を計画します。ベランダは油断しやすい箇所なので、以下では空き巣に狙われやすいベランダの特徴について解説していきましょう。【その1】外から見えにくいつくりになっている人通りの少ない路地裏に面しているベランダは要注意です。侵入するところを周囲に見られてしまったらすぐに通報されてしまうことから、空き巣は人目につきにくいベランダを狙う傾向にあります。また、人通りが少ない通りに面していなくても、ベランダに背の高い植木を置いていたり、日除けのためのシートを張っていたりするケースも危険です。外からに見えにくくなっているベランダは侵入後に人目を気にする必要がないので、空き巣が侵入を試みやすいと言えます。【その2】留守中に窓が開けっぱなしになっている留守だと思われる家の窓が開いていたらどうでしょうか?空き巣はここぞとばかりに侵入してくるでしょう。例えば「少しゴミ出しに行くだけだから」と、窓を開けっ放しで出かけた隙に空き巣に入られる被害も見られます。たとえ高層階だとしても、隣の住人に侵入される可能性も考えられるので、留守中の窓の開けっ放しは大変危険です。【その3】ベランダの囲いが壁になっているベランダの囲いが壁になっていると、窓ガラスを割り鍵を開けて侵入するところを周囲から見られにくいため、空き巣は作業がしやすいと判断します。壁になっているベランダの囲いは、空き巣にとっては最高の隠れ場所になりかねません。【その4】ほかの場所から飛び移れる構造になっている近くに登ることができる木があったり、隣家との距離が近かったりする場合にも注意が必要です。ベランダの周りに登りやすいものがなかったとしても、空き巣は木や隣家から狙ったベランダに飛び移ってくる可能性があるためです。なお、「ベランダに面している道路に人通りが多いから」と言って油断してはいけません。不特定多数の人が出入りする公園やコンビニの近くなどは、怪しまれずに下見がしやすい傾向にあるので、空き巣の狙い目となる可能性も十分に考えられます。■ベランダの防犯はどうしたらいいの?具体的な方法を解説!玄関の鍵の性能が上がってきたことなどから、空き巣は相当の技術がないと玄関から侵入することは難しくなっている傾向にあります。そのため、近年では玄関よりも窓から侵入する空き巣が増えていると言われています。では、空き巣が侵入を試みやすいベランダの防犯をするためには、具体的にどのような対策を施すべきなのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。【その1】自宅を留守だと思わせない空き巣は侵入しようと思っている家の下見をし、主に留守中を狙って侵入しようとします。そのため、仕事や外出などで留守にすることの多い単身向けのマンションなどは特に狙われやすいと言えます。24時間見張られていたら外出を悟られないことは難しいですが、空き巣は周りに「怪しい」と感じさせないために、長く下見をすることは基本的にありません。そのため、外から見て「在宅している」と思わせる工夫を施しましょう。例えば、夜まで留守にする可能性がある場合には、電気をつけっぱなしで出かけるといった対策があります。また、外に設置されている電気や水道のメーターも在宅の有無を確認する手段となっていますので、昼間の外出の場合はテレビやエアコンをつけっぱなしで出かける方法も効果的です。【その2】生活パターンを読み取らせない毎日電気をつけっぱなしにしておくと、「つけっぱなしで出かける生活習慣なのでは」と悟られてしまう恐れがあります。そのため生活パターンを読み取らせない工夫として、外に光が漏れにくい遮光カーテンを使用したり、電気をつけっぱなしで出かける日と消している日をランダムにしたりするなど、パターンを読み取らせない工夫をするようにしましょう。【その3】常に戸締りをする常に戸締りをしていることも大切です。例えば夜の時間帯は、在宅しているからという理由で窓を開けっ放しにしているなど、空き巣に「防犯意識が低い」と思わせるような行動を取るとターゲットにされやすくなります。外出時の戸締りはもちろんですが、在宅時の戸締りもこまめにすることで、空き巣に狙われにくい家を作ることができます。「この家は防犯対策がされているから避けよう」と空き巣に思わせるような対策をすることが最も効果的です。【その4】ベランダに防犯グッズを設置する住宅の構造上、どうしても侵入されやすいベランダも存在します。そのようなベランダに関しては、防犯グッズの活用を検討してみましょう。例えば、ベランダに人が歩くとジャリジャリと音が鳴る砂利を敷けば、空き巣は警戒をする可能性が高いでしょう。ベランダへの侵入自体を防ぐために、トゲトゲが連なっている「忍び返し」などを設置する方法も効果的です。ほかにも、人が近づくと音が鳴ったりライトが点灯したりするセンサーライトや、防犯カメラを設置しておく方法も考えられます。ダミーの防犯カメラも効果的であり、わかりやすい形で防犯対策を施しておけば、それだけ空き巣は警戒心を強めます。【その5】侵入に時間がかかる工夫をする空き巣は侵入に時間がかかる家の場合は、侵入を諦めやすい傾向があります。一般的には、侵入するまでに5分~10分以上かかる場合に侵入を諦めるとされています。そのため、窓の鍵を開けるのに時間がかかる対策をしておく方法も効果的です。例えば、ベランダの窓を防犯ガラスにしておくことや、窓に防犯フィルムを貼っておくなどの対策があります。中には鉄線が張り巡らされている窓も見られますが、これは窓が割れにくくなっているのではなく、割れた際のガラスの飛散を防止するための工夫なので勘違いしないようにしましょう。また、玄関だけでなく窓にも補助錠をつけ、ダブルロックにする方法も空き巣に侵入を諦めさせるきっかけとなります。1つだと思っていた鍵を壊してもさらに鍵があることが発覚した場合、その鍵を見つけ出すために時間を費やす必要があるので、空き巣は侵入を諦めやすい傾向にあります。■窓のシャッターは防犯に有効?一般的に家庭で使用されているシャッターは、雨や風が窓に叩きつけるのを防ぐためのものです。「シャッターがあるから空き巣は窓から侵入しない」というわけではありません。逆に常にシャッターが閉まっていると、留守が長いと判断されることにより、空き巣のターゲットになりかねないと言えます。ただし、家庭用のシャッターも開ける時や壊す時に音が出るため、うまく活用すれば空き巣の抑止効果は期待できるでしょう。特に、入浴時や就寝時など夜になったら閉める習慣をつけることで、在宅時の空き巣の侵入を防ぐことができます。また、家庭用のシャッターには内側に鍵がついている製品が多く見られますが、シャッターを閉めた時には忘れずに鍵をかけるようにしましょう。シャッターの防犯力をさらに高めるには、窓と同じようにツーロックにする方法があります。他にも、シャッターの性質で防犯効果を高められる場合があります。例えば、シャッターの材質はスチールタイプのものに比べ、アルミタイプの製品のほうが穴が開けにくくなります。また、CPマークがついた「防犯シャッター」と呼ばれる製品に交換する方法も効果的です。CPマークとは、住宅性能表示基準の中で防犯性能の高い建築部品だと判断されたものにつけられるマークです。CPマークがついているシャッターを使用することで、空き巣にこじ開けられる可能性も低くなるでしょう。シャッターをするほどでもないトイレやお風呂場にある小窓に関しては、つい防犯対策を忘れがちですが、空き巣は小窓ほど侵入に使うと言われています。「面格子と呼ばれる窓サッシがついているから安心だ」と思われる方もいますが、面格子は空き巣にとって数秒で取り外し、侵入後に付け直すこともできてしまうものです。そのため、小窓に面格子を付ける場合にもCPマークがついている面格子を選ぶことをおすすめします。CPマークがついている面格子は、一般的に使用されているドライバーが使えないネジを使用して設置されるため、空き巣にこじ開けられにくくなります。■防犯性が高い電動シャッターも防犯対策に効果的シャッターには、「電動シャッター」と呼ばれる製品もあります。電動シャッターとはモーターで動くシャッターのことであり、手動ではなくスイッチを押すことで電動で動くものです。手動式のシャッターに比べて重く作られていることから、手でこじ開けることは難しいので防犯性が高いとされています。また、電動シャッターはスイッチで操作ができるので、窓を開けることなく開け閉めをすることが可能です。力のない子どもやお年寄りでも使用することができます。音も手動式のシャッターに比べて静かなので、近所の方に気を遣うことなく夜の開け閉めができるというメリットもあるでしょう。ただし、電動シャッターは手動式のシャッターに比べて多くのコストがかかる点、停電時には使用できない点などのデメリットもあります。シャッターの性能が上がっているのと同時に空き巣の手口も巧妙化しているため、遠隔操作で電動シャッターを開ける空き巣も見られます。電動シャッターを操作するスイッチは、屋外に設置すると操作ボックスをこじ開けられてシャッターを開けられてしまう可能性があるため、屋内に設置することが望ましいです。どうしても外に設置する必要がある場合には、操作ボックスのこじ開け対策も厳重にする必要があるでしょう。また、スイッチが無線式だと空き巣犯がマルチ発信機で違法電波を発し、操作できてしまうという事例もあります。この場合には無線式ではなく赤外線式のスイッチを使用することで、電動シャッターが違法電波に反応することを防げます。■まとめ空き巣は私たちのちょっとした油断につけこみ、侵入してきます。一度空き巣に入られると家にいることも不安になり、安心で快適な生活が脅かされてしまうでしょう。空き巣は立派な犯罪ですが、実際の空き巣は様々な手を尽くし、捕まらないように入念に計画を立てます。防犯対策をしなくても空き巣に入られることのない世の中であることが一番の理想ですが、そうではないことが現実です。自分たちの生活を守り安心して生活するためにも、この機会に家の防犯対策を今一度見直してみてはいかがでしょうか?
2017年03月27日防犯ブザーやキッズ携帯など、子どもに対しての防犯グッズが注目される中、子どもたちへの防犯教育はどうしていますか? 防犯グッズよりもまずは子どもたち自身に危機感と対処法を教えることが大切なのかもしれません。みんなどれくらい救育しているか調査してみました。Q.お子さまにどれくらい防犯教育をしていますか?1.定期的にしている 20.1%2.時々している 54.6%3.あまりしていない 21.0%4.全くしていない 3.1%5.わからない・どちらとも言えない 1.3%定期的にしているという人と時々しているという人を合わせると74.7%に。やはり、今どきの親たちは子どもの防犯に対して気をつけているようです。■ニュースや事件を通じて教える子どもには他人事にしないためにも、ニュースや事件があったときには話をするという親が多くいました。もし、同じようなことがあったらどうしたらいいかなど話し合うきっかけにもなります。「ニュースを見たときや、学校からの不審者情報が送られて来たときなどをきっかけとして話をします」(神奈川県 40代女性)「新聞やニュースなどで目にしたときに『中学生だからって安心できないよ』『これ、新しい手口じゃない?』なんて話をしたり、できるだけタイムリーに話題にあげるようにしています」(神奈川県 40代女性)「ニュースで同じ年頃の子の事件などがあると、他人事ではないと親身に話します。習い事のお迎え用に購入したキッズ携帯はかなり役に立っています」(茨城県 40代女性)■「知らない人にはついていかない」が基本優しそうな人、ほしいものを買ってあげるという人、「お母さんに頼まれて」という人、いろんな手を使って子どもに近づく甘い罠に引っかからないように、知らない人にはついていかないが基本です。「子どもたちには、本当に悪い人は悪い格好してないし、とっても親切な顔をして近づいて来るんだからね、としつこく言い続けています。連れ去り事件などあると本当に怖くて不安になります」(東京都 40代女性)「今の時代、知らない人に声をかけられたら怪しい人だと警戒するように話ししています。顔見知りでも何があるかわからないと思っています。警戒しすぎかなぁ〜」(佐賀県 40代女性)「知らない人に『お父さんが事故で』とか『お母さんに頼まれて』とか言われても、絶対についていかないように言っています」(千葉県 40代女性)■挨拶運動に矛盾を感じる親も挨拶はすべての人にするもの。知らない人に対して無視するのではなく、こちらからは同じように接することで不審者対策にもなるのかもしれません。「本当に難しい世の中になりましたね。学校でよくある挨拶運動。見知らぬ人は無視。どこか矛盾を感じることも……。無視ではなく挨拶だけは大きな声でハキハキとする方が、不審者も警戒するだろうし、挨拶ができる子になってくれると思います」(静岡県 40代男性)Q.お子さまにどれくらい防犯教育をしていますか?アンケート回答数:7782件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年01月20日近頃は街中や住宅街などいたるところで防犯カメラを見かけますよね。安全の観点からは欠かせない防犯カメラですが、「なんでこんなに画質が悪いんだろう…」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?これでは、防犯カメラの映像を参考にしようにも、中々参考に出来ないこともあるのでは?と思うのも普通かもしれません。確かに、高画質にすると、保存するハードディスクなどの容量をすぐに圧迫してしまうという問題があるのは事実です。しかし、それだけではない、防犯カメラの画質を落とす意外な理由を紹介します。*画像はイメージです:■肖像権侵害とプライバシー侵害を回避する防犯カメラの画質を落としているのは、記憶容量の技術的な理由に加えて、法律上、被写体の人物から肖像権侵害もしくはプライバシー侵害で損害賠償請求されるリスクを低減することが目的であると考えられます。店舗や公共施設管理者の私人が撮影する場合と、警察や行政機関が設置する場合で違法となるか否かの基準がやや異なります。 ■肖像権とは肖像権とは、憲法上の幸福追求権を根拠にしたみだりに撮影されない権利、あるいは撮影された写真をみだりに利用されない権利であると把握されています。プライバシー権とともに、法律ではなく、憲法を基に判例上認められているものです。 ■警察・行政機関の撮影犯罪予防目的の撮影録画の場合、犯罪発生の蓋然性、緊急性、防犯カメラ設置の必要性、撮影態様の相当性を総合的に考慮し、必要最低限な範囲に限り、違法となりません。そのため、よほどの犯罪多発地区でもない限り、犯罪が起きてもないのに、無断で撮影して長期間保存することは、違法と判断されかねません。明確に映っていなくても犯人検挙に十分な程度まで画質を落とし、犯罪発生後に直前の録画分のみ取り出すことで、必要最低限の撮影にとどまるようにしているのです。 ■私人による撮影違法か適法かの明確な基準を定めた法律はありません。一般には、被写体の肖像権・プライバシー権の尊重と撮影者の防犯の必要性(生命身体財産の尊重)の利益衡量で決まると考えられます。 ■鮮明な画像を長期保存する必要性を考慮民事裁判でも街中やコンビニ店舗にある防犯カメラの映像を使用したいと思うことがよくありますが、設置管理者に問い合わせると、「そもそも録画していない」「直近1週間分しか録画されない」との回答が返ってくることが多いです。警察が設置する場合には、録画しなくても「監視」できれば防犯効果を得られる上、臨場することもできますので、鮮明な画像を長期間保存する必要性は実際上もありません。私人が防犯目的で設置する場合も、犯罪発生後に犯人特定に足る程度の画質で、直前分を遡れば足りるので、肖像権侵害やプライバシー侵害のリスクを冒してまで鮮明な画像を長期間保存する扱いをすることが少ないのだと思われます。なお、防犯カメラの映像に著作権が発生することも場合によってはありえますが、映像の著作権は撮影者に帰属するので、被写体の著作権のために画質を落としているわけではありません。 *この記事は2014年6月に掲載されたものを再編集しています。*著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。顧問法務、不動産、太陽光自然エネルギー、中 国法務、農業、不貞による慰謝料、外国人の離婚事件等が専門。)【画像】イメージです*pixinoo / Shutterstock
2016年11月14日ANGIE読者の皆様は、自分の身を守るために何か防犯対策はされていますか?女性なら1度や2度、危ない目に遭った経験があるかと思います。怖い思いをした直後は気をつけるけれど、時間が経つと忘れて無防備になりがち……。油断しているそんなときこそ、危険なのです。そこで今回は、アラサー女性の皆がどんな防犯対策をしているのかを聞いてきました!1. エレベーターになるべく男性と2人きりで乗らない「学生時代にエレベーターの中で痴漢されてから、なるべく知らない男性と2人きりではエレベーターに乗らないようにしてる。2人きりで乗らないといけない状況になったら、私は階段を使う」(事務職/30歳)こちらは私も極力気をつけていること。ただ階段では移動できないケースもありますから、必ず実行できるわけではありませんよね。そんなときは、ボタンの近くに乗りましょう。そうすれば危険を感じたときに、咄嗟に近い階のボタンを押して降りることも、非常ボタンを押すこともできます。警戒し過ぎていると相手に失礼かな?と思う気持ちも分かりますが、危険な目に遭うよりはマシ……。警戒しているという姿勢を見せるだけで、狙われにくくもなります。2. 玄関扉の覗き穴を、外から見えないように塞ぐ「玄関扉の覗き穴から中を覗かれてたことがあって、それ以来外から覗けないように中から塞いでる」(事務職/29歳)この対策をとっている女性はとても多く、私もそのうちの一人です。防犯用のドアスコープは通販でも低価格でよく見かけるので、付け替えるのもアリですね。他にも、カーテンの色をピンクや黄色などのいかにも女性らしい色にはせず、黒や茶色などシックなものにしているという女性もいました。そして一番多かったのは、やはり女性の一人暮らしとバレないように洗濯物を外に干さないという対策。どれも簡単にできることなので、ぜひ参考にしてみてください。3. 個人情報が記載された書類を捨てるときは、細かく破ってゴミ袋を分ける「明細書とか郵便物とか、個人情報が書いてある書類を捨てるときは細かく破って、いくつものゴミ袋に分けて捨ててるよ。それだけでは足りない気もしてきて、家庭用のシュレッターを買おうかと思ってる」(警察官/30歳)いろいろ対策をしていても、詰めが甘くなりやすいゴミの処理。住所や名前など、個人情報が記載されたものは細かく破るだけでは不十分。悪用しようと思えばつなぎ合わせることくらい簡単にできますからね。複数のゴミ袋に分けて捨てればリスクはかなり軽減できるはずです。コメントをくれた彼女のように、シュレッターまで用意すれば完璧なのでしょうが……。そこまでは面倒くさいという方も、ゴミ袋を分けるくらいなら簡単にできるので、心がけてみては?4. 自宅の近くに不審者がいたら、部屋に入らない「ストーカーにつきまとわれたことがあるから、自宅前に怪しい人がいるときはすぐ家に入らないで、近くのコンビニへ寄って時間を潰してから帰るようにしてる。自宅を特定されるのが嫌だから」(ホステス/29歳)自宅を特定されたくないという意見は、都会で一人暮らしをする女性から特に多く挙がりました。コンビニやレンタルショップなど、時間を潰せそうな場所をいくつか見つけておくといいかもしれませんね。その他、仕事柄男性に送ってもらうことの多い女性は、自宅前ではなく少しだけ離れたところで降ろしてもらうなどの対策もとっているようです。いかがでしたか?気が緩んでいるときこそ危険な目に遭う可能性が!取り返しがつかないことになる前に、しっかり対策をしましょう!
2016年08月14日日焼け止めもしっかり塗っているし、紫外線対策はバッチリ!と思っているあなた。 本当にその紫外線対策、万全ですか?実は間違っているかもしれない、日焼け止めの塗り方やUV対策のコツをお教えします!日焼け止めの正しい塗り方日焼け止めの塗り方で注意しておきたいのが、①肌にしっかり馴染ませるため、外に出る30分前には塗っておくこと②ケチらず、たっぷりの量を塗ること③化粧水や乳液で肌を整えてから塗ること の3つのポイント。意外に見落としていることが多いこの3つのポイントをおさえておけば、日焼け止めの効果はグッと上がります!日傘も必須!特に夏場の強い紫外線は、日焼け止めだけではカバーできません。外を歩く時は日傘を持っておいた方が安心。折り畳みタイプの日傘などのコンパクトなタイプのものを選ぶと良いですね。帽子の選び方に注意!麦わら帽子など、日よけのために使う帽子は、選び方に注意。・素材がUVカットであるかどうか・つばの広さは十分かという点をチェックしつつ選びましょう。メッシュ素材のものは通気性が良いので快適にかぶれますが、十分に紫外線をカバーできない場合があります。最近はオシャレで紫外線対策もばっちりできる帽子が増えているので、タグなどに書いてある説明をよく読んでおきましょう。しっかり対策して、夏に備えよう!日焼け止めをしっかり塗っていたのに、結構焼けてしまった…。ということもあるでしょう。若いうちはいいですが、30代前後になると紫外線はシミの大きな原因となり危険です。しっかり対策しておけば夏の日差しも怖くない!少しのポイントで大きく変わるので、しっかり対策して夏に備えておきましょう!
2016年07月28日前回 に続き、子どものための防犯術です。今回は、子どもが不審者から逃げきるために知っておきたいことをご紹介します。逃げ切るためには何m走れば助かるのでしょう。10m? 20m? いやいや30m? さて、何mだと思いますか?■犯罪者は何m追いかけるとあきらめる?「怪しい人がこっちに向かってきた! 周りに誰もいない!」というピンチのとき、子どもが、走って追いかけてくる大人を振りきるにはどうしたらいいのでしょうか。ある調査で、犯罪者が子どもを狙って犯罪におよぶ際の、やる気と距離の関係を調べた結果、次のようなことがわかったそうです。(注2)始めの4mまでは「やる気」が続き、8mを過ぎると「無理かな」という気持ちが生じ、さらに10mを超えると「がくっ」とやる気が落ち、16m前後で「ダメかな?」と思い、20mで「ダメだ」と完全にあきらめる傾向があるのだとか。つまり、20m走り抜けることができれば、犯罪者から逃げきれる、というわけです。ですが、子どもが大人につかまらずに20mも走り抜けることってできるのでしょうか。実は、ある条件があれば、可能になることがわかっています。小学2年から中学2年までの子どもを対象に、最初に犯罪者役の大学生との距離が何メーあれば20m逃げきれるか、という実験を重ねたところ、すべての年齢で、犯罪者と対峙する4m手前から走らなければ逃げきれないということがわかりました。ランドセルやかばんを持っている場合は、6mの距離が必要で、それより近い場合は持っているものを道に投げ捨てて、全力で走らなければ追いつかれてしまうということです。(注2)『犯罪からの子どもの安全を科学する~「安全基礎体力」づくりをめざして~』(清永賢二:監修/清永奈穂・田中賢・篠原惇理:著/ミネルヴァ書房) ■20m走り抜ける訓練をしてみようぜひ一度、子どもと20m走り抜ける訓練をしてみましょう。まず、4mの距離を体感するために、外で4m離れて向き合ってみましょう。大人の歩幅でだいたい7~8歩。そこから両者が1歩ずつ離れると約6mです。「怪しいな」と思う人とすれ違うときは、この距離より近づかないことが大切です。道幅が狭く、この距離が取れない場合は、来た道を戻る勇気も必要です。大人が不審者役になって、子どもが20m逃げきれるか走ってみましょう。逃げたら近くにいる人に助けを求めるところまで訓練しておくと、実際に何かあったときに迷うことなく行動できるでしょう。■怪しい人ってどんな人?何かされる前に、怪しい人かどうか見極めるために、次の行動に当てはまる人がいたら要注意。怪しい人の特徴を確認しましょう。<怪しい人の5つの特徴 「はちみつじまん」>・知らないのになにかとはなしかける人、・理由もないのにちかづいてくる人、・あなたがくるのを道のはし(車のそば)でじっとみつめてくる人、・いつでも、どこでも、いつまでもついてくる人、・あなたがくるのをじっとまっている人、こういう人に会ったら、ん!?と注意(清永奈穂・清永賢二『犯罪からの安全学習ノート』より) ■怪しいなと思ったら…ためらわない、間違いを怖れない、すぐに大人に話すなにか危害を加えられたときは、すぐに助けを求めに行くと思いますが、ただついてくる、じっと見てくる、といったことだけだと、助けを求めていいかどうか、ためらってしまうかもしれません。しかし、何かが起こってからでは遅いというもの。少しでも怪しいときは、ためらわずに助けを求めるよう、話しておきましょう。また、間違いを怖れて、「防犯ブザーのひもを引けない」「大声を出せない」ということもあるかもしれません。間違ってしまったら、「すみません」と丁寧に謝ればすむ話です。必要なら親も謝りに行きましょう。じっと見られた、つきまとわれた、体をさわられた、という被害にあっても、警察に通報しない場合が多いといわれています。怖くて話せなかったり、怒られるんじゃないかと心配したり、恥ずかしいと思ったりして、家族に話せないこともあります。「たいしたことじゃない」と思っても、大きな事件を防ぐためにも、子どもの様子が変だなと思ったら、しっかり聞き出しましょう。「怖かったね」「よく頑張ったね」と声をかけて、安心させてあげることが大切です。さらなる犯罪の予防のためにも、なるべく学校や警察に連絡して、地域で情報を共有しましょう。参考: 親子で身につける防犯術 おそわれたらどうする? | 子育てに役立つ情報満載【すくコム】 | NHKエデュケーショナル
2016年07月13日