娘が卒乳したのは1歳9カ月のとき。欲しがっていればもう少し長くおっぱいをあげてもいいかなと考えていた私にとって、娘への授乳が終わったのは突然の出来事でした。娘の成長を喜びつつも、涙涙の切ない体験となったエピソードを紹介します。 おっぱいなしには眠れない娘1歳を過ぎるころには日中の授乳はなくなっていた娘ですが、夜間には必ずおっぱいを飲んでいました。おっぱいを飲むと安心して眠りにつくのですが、夜泣きで起きたときにもおっぱいを飲まないと再入眠できなかったのです。 夜間授乳は大変でしたが、娘が成長するにつれて授乳回数が減るのは寂しい気持ちもありました。そのため私は、1日1~2回の授乳の時間を愛おしく感じていました。そして、長期戦になるかもしれないけど、娘が欲しがらなくなるまでおっぱいをあげたいなと思っていたのです。 おっぱいが吸えない!おっぱいとの別れのときは突然やってきました。娘は1歳9カ月のある日、手足口病になりたくさんの口内炎ができてしまったのです。口の中が痛くて食べ物を食べるのも拒み、やわらかい物を食べてなんとかしのぎました。おっぱいも例外ではなく、吸うと痛いようで大絶叫! それでも飲まないと眠れない様子の娘は、飲みたいやら痛いやらで大泣き。手足口病になって1日目は、痛くても頑張っておっぱいを飲んでなんとか眠り、満たされず夜泣きをして力尽きて眠り……の繰り返しでした。 おっぱい、バイバイ手足口病の口内炎による痛みは2、3日続き、おっぱいを飲みたいけど痛くて飲めずに泣くを繰り返していたので、3日目の夜に娘と話し合いました。まだ幼いのでわかってくれるか不安でしたが、「〇〇ちゃん、おっぱい吸うとお口痛くて飲めないね。おっぱいバイバイする?」と聞いてみたのです。 すると娘はじっとおっぱいを見て「うん、バイバイ」と手を振りました。娘の反応は私にとって予想外。自分で提案したものの「えっ、本当にバイバイなの?」と急に寂しくなり、胸が締め付けられる思いで、私のほうがボロボロ泣いてしまいました。 おっぱいがなくても眠れた!おっぱいにバイバイした日は、体をトントンしてあげることで娘は眠りにつきました。次の日には口内炎がだいぶ消えてきたのですが、おっぱいを口にしかけたところで、なんと自分からやめて抱っこをしてもらうことで眠れた娘の姿に驚かされました。 その後はおっぱいをぱくっとしてみては、恥ずかしそうにはにかむ様子が見られましたが、飲みたがることはなく、あっという間に卒乳してしまったのです。 いざ卒乳となると、予想外に娘よりも私のほうが寂しくて、しばらく授乳していたころを思い出しては涙して引きずっていました。娘は卒乳してしまうと、おっぱいを飲んでいたことを忘れてしまったかのようにトントンや指しゃぶりで難なく眠れるようになったのです。子どもの成長の節目は思いがけずやってくるのだなと、感慨深い体験でした。 監修/助産師REIKO著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。
2021年04月25日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、2021年1月に寄せられた相談のなかから、回答が役に立ったとの声が多かった「断乳後のケア」に関するご相談です。 Q.断乳後も胸の張りがおさまりません生後7カ月で完母から完ミに移行したのですが、母乳の分泌量多く、張りが収まりません。3日我慢して絞り切るという方法がありますが、私自身詰まりやすく、胸をパンパンにするのが怖くて……。 助産師さんに相談したら、定期的にためてはマッサージをするということでした。昨日と今日マッサージしてもらい、2日後にまたマッサージしてもらう予定です。 胸は小さくなっているようですが、張っているのは感じます。パンパンですが、痛みはありません。ですが、何もしてなくても母乳が出てきます。つらかったら搾乳と言われていますが、そのつらいというのもはっきりわからず……。パンパンでも痛みがなかったらそのままでいいでしょうか? 在元祐子助産師からの回答乳汁分泌が豊かなんですね。断乳なされたものの、その後の乳房ケアにおいて、徐々に分泌を減らしたほうがよいのではないか?と助産師よりご提案があったのですね。 確かに、丸3日ほどあくと体は母乳の分泌を控えていく体制に入ります。それにより、一気に分泌が減ることが期待できます。ですが、母乳分泌が豊かな方は、丸3日あけることが難しい場合もあります。まずは、丸1日我慢して、軽く搾ります。搾り過ぎはよくありません。それを数日してみると、丸1日では張らなくなります。張らなくなったら、丸2日にしていきます。丸2日経過してから軽く搾ります。また張らなくなったら丸3日にします。丸3日になれば、断乳の成功ですから、一気に搾りきってしまってかまいません。 これが、それぞれ2、3日で張りが目立たなくなることもあると思いますし、数週間ということもあります。徐々に減らしていけば、負担がすくないですね。身体を休めるのも大事ですね。 自然に流れ出るものはそのままご様子見でパッドとかで受けてくださいね。できる限り、自然に流れ出る程度で、自ら搾らないほうが、早く断乳が成功しますよ。 ※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください。 断乳後の搾乳はどうしたらいい?乳房内に母乳が残った状態が続くと、自然に母乳分泌が減っていく特性があります。これを使って、母乳量を減らしていきます。 手搾乳がおすすめですが、量が多い方は搾乳器でも大丈夫です。搾乳器の場合は、残っているところがないか最後に触ってチェックし、手搾乳で仕上げをすると良いと思います。搾乳の合間に張りが強くなってもできるだけ搾乳しないでおきましょう。どうしても張りが強く我慢できない場合は、少し(10cc程度)圧抜き程度に搾乳します。その場合は、乳首を刺激しないように乳房を縦や横方向で圧迫するおにぎり搾りをします。 最終的に、初乳のような黄色の粘稠性のある母乳になってきたら終わりが近いサインです。 張りを予防するためにできることおっぱいを温めないように、お風呂のときは湯船におっぱいが浸からないようにしましょう。シャワーも直接当てずに、背中側から当てるようにしましょう。 おっぱいを冷やす場合は小さな保冷剤をガーゼなどに包み、脇の下に入れておっぱいにいく血流を減らし、母乳が作られるのを抑制します。市販の冷却ジェルシートなどを脇に貼っても良いでしょう。おっぱい全体が熱をもつようでしたら、乳房も濡れタオルや市販の冷却ジェルシートなどで冷やしても大丈夫です。 断乳時に母乳外来を受診したほうがいい場合以下の場合は、断乳を自己判断で進めたりせずに、母乳外来や助産師に相談されたほうが良いでしょう。 ●乳腺炎などトラブルを繰り返していた●授乳回数が6〜8回以上、または母乳分泌が多い●断乳を始めてから、おっぱいの一部が赤くなる、もしくは発熱や悪寒・頭痛などがある●搾乳をしても、張りや母乳の残っているシコリがとれず痛みがある また、おっぱいの張りが強すぎて、痛くて自分で搾乳できない場合も相談してみましょう。 ※参考:ニュース(ママネタ):「断乳ってどうやるの?なるべくラクにする方法(実践編)【ラクに楽しく♪特集】」【著者:助産師 榎本美紀 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー】
2021年03月29日第1子を出産したあと、いつ生理が再開するかわからず、また完全母乳で育てていたので、てっきり生理の再開は卒乳後になるんだろうなと思っていました。しかし、子どもが生後6カ月のとき、外出中に生理再開。そのときのことをお話しします。産後、生理再開というのはこれといった兆候もなく、勝手に「産後初めての生理は卒乳してからだろうな」なんて考えていたので、産後6カ月での生理再開にとても驚きました。また、出血量も多かったので後始末が大変でした……。 今回のことで、産後の生理がいつ再開するかは人それぞれなんだなと思いました。まだ生理が再開してなくても、産後に遠出したり仕事に行ったりするときには、大きめのナプキンや着替えを持参したり、念のため小さめのナプキンをつけておいたりするといいということ、そして真っ白のボトムスもなるべく避けたほうが安心だということを身にしみて感じました。 監修/助産師REIKO--------原案/小林 穂乃果さん作画/霜月いく
2021年03月13日私が断乳を考えるようになったきっかけは、私の娘が生後7カ月のときに友人から聞いた断乳の話です。友人は、「子どもが1歳になったころに断乳を試み、子どもに“今日でおしまい”と話して断乳し、夜に寂しくて号泣した」と話していて、ついもらい泣きをしてしまいました。悲しいことが苦手な私は、母子共にできる限り悲しみを少なく断乳したいと考えるようになりました。 どの時間からおっぱいをなくすかを熟考娘が生まれてから1日のうち1回だけは育児用ミルクをあげ、それ以外は母乳をあげていました。娘が生後8カ月の時点では夜間授乳もなく、日中のおっぱいは4回だけで、7:00 離乳食+おっぱい、11:00 ミルク、15:00 おっぱい、18:00 離乳食+おっぱい、22:00 おっぱいというスケジュールでした。 そこで、夕食後ならもし娘がグズったとしても22:00におっぱいをあげるので大丈夫だろうと思い、18:00の離乳食後のおっぱいをなくそうと決意。そして、おっぱいをなくした時間にはおっぱいの代わりに育児用ミルクをあげるようにしたのです。 おっぱいの回数を1日4回→0回へ夕食後の授乳を減らしたくらいではおっぱいは張らなかったので、次の日には朝食後も育児用ミルクへ移行し、残すは15:00とお風呂上がりの22:00のみになりました。授乳を2回にしたころにはやはりおっぱいが少し張ったのですが、15:00と22:00に娘がたっぷり飲んでくれていたので痛くなるほどではありませんでした。3日経つとおっぱいは張らなくなり、次は15:00を減らしてみました。 また3日間でおっぱいが張らなくなり、最後は22:00をやめるというように進みました。思ったより早くおっぱいの回数を減らすことができたので、さすがに0回になったときには少し寂しかったですが、「これが最後だよ」と決めなかったので、涙ながらに授乳せずに済みました。 哺乳びんへの執着も不安…ストローへ移行その後ですが、毎日お風呂で少量だけおっぱいを搾っています。なんとなく溜まってしまう気がして、念のためです。 そして娘が生後9カ月を過ぎてから、結局、哺乳びんはいつやめるのだろうと考え、せっかく断乳できたのだからストローに変えてしまおうと挑戦しました。最初は飲みが悪かったですが、おなかがすいたときに繰り返しあげていたら、1週間くらいで慣れてゴクゴク飲めるようになりました。 娘があまりにもスムーズにグズらずおっぱいから育児用ミルクに移行してくれて、「それでもいいよ」と言ってくれているように感じました。そして、おっぱいをあげない代わりに今まで以上にスキンシップをとろうと心がけるようになりました。私なりの納得のいく断乳ができてよかったです。 監修/助産師REIKOイラスト/おもち 著者:中村もこ0歳女児の母。小学校教諭と旅行代理店、保険営業を経験。現在は保育の勉強をしながら、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年03月12日1人目は完母で育てた私ですが、2人目はあえて混合育児を選択しました。母乳の出もよかった私がなぜ混合育児を選んだのか? その理由と合わせて、私が感じた母乳と育児用ミルクのメリット・デメリットをお伝えします。 母乳良好で混合育児を選択した理由とは?1人目のときは母乳もよく出ていて、子どももよく飲んでくれていたので、迷わず完母を選択しました。しかし、母乳のみ、育児用ミルクのみのように、どちらかに限定してしまうと、やはりそれぞれにメリットとデメリットがありました。 そこで、2人目は母乳と育児用ミルク、どちらも与えられるようにしようと、混合育児を選択しました。その結果、場所や状況に合わせてどちらかを選択でき、育児の負担やストレスは1人目とはまったく違いました。 母乳育児のメリット・デメリットは?母乳育児は子どもが飲みたいときにすぐ飲ませてあげることができ、荷物も少なく済むので、外出時にはとてもラクです。そしてお金がかからないのでとても経済的だと感じています。 ですが、母乳育児はほかの人が授乳を代わることができません。体調を崩してしまって薬が必要な場合は病院に行き、母乳にも影響のない薬を処方してもらわなくてはならないことが、私にとって一番不便でした。 ミルク育児のメリット・デメリットは?ミルク育児の一番のメリットは、なんと言ってもママ以外の人に授乳を代わってもらえることだと思っています。頻繁におなかが空いてしまう低月齢の時期でも、時間ごとに担当を決めておけば、ママも少し落ち着いて睡眠をとることができます。 しかし、月齢が上がってくると1回の育児用ミルクの消費量も増えてくることから、経済的には負担が大きく、外出先にベビールームがない場合に備えてお湯を常備しておく必要があるため、荷物がかさばってしまうというデメリットも感じました。 母乳・育児用ミルク・混合のどれを選択するのかはママ次第です。私個人としては、ママが楽しく育児できることが赤ちゃんにとっても一番いい選択だと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2021年01月18日こんにちは、あん子です!今年もどうぞよろしくお願いします。今回はわが家の卒乳の話です。■娘の授乳、現状は…卒乳に関しては、のんびりやってきたわが家。少し前に目に異変を感じて、眼科にかかったことがあるんです。問診票には「授乳中」にチェック。すると処方するお薬の関係で医師に、と聞かれたのですが、夜だけでなく昼も…、というのが3歳の誕生日を迎えたばかりの娘の現状です。先生には、まだ昼間も飲んでいることを伝えました。娘が言うには、母乳はほとんどでていないらしく、安定剤のような感じだそうです。授乳をする間は、母親の飲む薬が限定され、お酒も飲めない、時間が拘束される、など、何かと我慢をすることが多く…。娘が2歳半を過ぎた頃から私も卒乳を考えるようになり、娘に「もうそろそろ、やめない?」と話しをしてみましたが、ずっと拒否されていました。■卒乳について夫に話すと…病院に行った日の夜のこと。病院でのやりとりを夫に話し、「いつになったらやめるんだろうね~」とポロっと話した数時間後、夫が娘に「つーちゃん(三女)、まだやめないの?」と聞いていました。私の愚痴を夫なりに心配してくれてるのかな? と思いながらその様子を見ていると、「うん! のむよ。やーめない!」とやはり、やめるつもりは一切ない娘。「でもね、つーちゃん」「おしまいばあさんがくるよ…、今日、夜来ると思う」……おしまいばあさん??って誰?!そして突然夜に訪問するシステム!ふふっ。私も幾度となく娘には話していたさ。それでもかたくなに拒否されてきたんだぜ。夫のこれくらいの子どもだましに娘の考えがブレるはずがないんだよ、と夫に言おうとしたら「You◯ubeにも出てくるよ。見る?」という夫。ほ~。You◯ubeを検索したら出てくるんだ。(※実際には出てきません)すると娘が「おしまいばあさん…」「見ない! こわいよ! オバケ。もうのまない!」涙があふれ、今にも号泣する勢いの娘。なんてピュア。想像力が豊かになったんだな~。どんなオバケを想像しているんだろう、と感心する一方で、こんな感じで終わっていいのだろうか、と複雑な気持ちでした。そして、夫の話をきっかけに、娘は、その後一切のまなくなりました。娘の授乳する姿をもう2度とみることはないのだと改めて思うと、今、この時間は戻れない大切な時間なのだとしみじみと感じました。こんな風に少しずつ、いろいろなことを卒業しながら大人になっていくのかと思うと、感慨深いものがありますよね。娘と一緒に共有できる時間は、限られているからこそ、これからも娘との時間を大切にしていきたいと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。
2021年01月15日お子さんの離乳食の食べ進みが悪くなり、夜間断乳を決意したママ。日程調整や子どもへの声かけ、環境づくりなど万全で夜間断乳に挑みましたが、DVDに助けられあっけないくらいに目標達成できたそうです。 ありがたいことに私のおっぱいは順調でした。私は母乳育児に強いこだわりをもっていたわけではありません。けれどせっかく出ているし、子どもが欲しがるだけあげられればいいなと思っていました。しかし子どもが生後10カ月になるころ、朝ごはんの食べ進みが悪くなったのです。このことをきっかけに夜間断乳をすることを考え始めました。 夜間断乳へのハードルは高く…朝ごはんを食べ進まないのが気になったのは、子どもが生後10カ月になったころ。そのころの授乳は3食のごはんのあとと寝る前、夜中に1~2回。朝ごはんが食べ進まないのは夜中におっぱいを飲んで、朝はおなかが空いていないせいではないかと私は考えました。しかし当時の私には夜間断乳はとてもハードルが高いものに思えました。 というのも体験談等の情報から、断乳というと全力で泣き続ける子どもを3日間はあやし続けなければいけないというイメージを持っていたのです。ただでさえ寝不足で私は気持ちに余裕が持てないでいるのに、泣き続ける子どもと対峙することはとても大変なことだと感じていました。 準備万端で挑戦断乳実行の日は3連休を選び、夫と2人体制で挑むことに。実施日の3日前からは子どもにも「夜はおっぱいも眠いんだって、寝かせてあげようね」と話しかけました。少しでも子どもの気をそらすことができればと、お気に入りのDVDも準備。 そして夜間断乳当日、いつも通り就寝4時間後に子どもは目を覚まして泣き始めました。「おっぱい欲しいんだよね。でもね、おっぱいもう寝ちゃったんだよ」と声をかけましたが、まったく効果なし。しかしお気に入りのDVDを再生するとテレビに夢中になり、泣き止んだのです。繰り返しそのDVDを見続け1時間後には子どもは寝てしまいました。 2日目以降はあっけなくDVDさえあれば泣かせなくても済むということがわかり、私はとても気がラクになりました。2日目の夜も就寝4時間後に子どもは目を覚まし泣き声をあげました。そこで子どもを寝かせたまま胸をトントンして、「まだ夜だよ、みんな寝ているよ」と声をかけると、子どもはすぐにまた眠っていったのです。 その後も起きることなく朝までぐっすり寝ていました。3日目になると一度も起きることなく朝までしっかり眠り、朝ごはんもパクパクとたくさん食べていました。 どうなることかと心配して、万全の準備で挑んだ夜間断乳は拍子抜けするくらいサラッとできてしまいました。私も子どもも、大きな負担がなくてよかったと感じています。あれこれ考えても結局はやってみなくてはわからないものだと改めて感じました。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。
2020年11月18日私は娘が1歳半前ごろから断乳について意識し始めましたが、おっぱいをいつまであげるかをなかなか決断できませんでした。そんなある日、私の身に起こったとっても恥ずかしい事件がきっかけで、断乳することを決定! 今回はその経緯をご紹介いたします。 おっぱいをいつまであげるか悩む「虫歯のリスクが高まるからある程度の年齢になったら卒乳したほうが良い」「子どもが自然と飲まなくなるまで飲ませたほうが良い」「WHOでは補完食を始めたのちも2歳かそれ以上まで授乳することを推奨している」。おっぱいをいつまであげるかについて育児本やネットで調べたら、さまざまな意見がありました。1歳半の娘は身長も体重も平均的で、離乳食もよく食べていたため、1歳半健診で助産師さんに相談しても「お母さんの方針でいいですよ」と明確な答えは返ってきませんでした。 日中何度もおっぱいを欲しがる娘が1歳半を過ぎても断乳に踏み切れていなかった私ですが、おっぱいをあげ続けることで困っていることがありました。それは娘が日中何度もおっぱいを欲しがることです。「おっぱいちょうだい」と言い出したら、あげるまでグズグズ。 「さっき飲んだからあとでね」「ごはん食べ終わってからね」「今お外だからおうちに帰ってからね」と声をかけても聞いてはくれません。要求が通るまでぐずったり泣いたりするので、根負けしてあげてしまうこともしばしば。泣いたからと言いなりになるのも、だらだらとおっぱいを飲ませるのも、良くないのは重々承知していたのですが……。 そして事件は起きた説得もごまかしも効かなくて困ったなと思っていたとき、事件は起こりました。ある日、スーパーでお会計待ちをしていたら、エルゴで抱っこされていた娘が「おっぱいちょうだい」と言い始めたのです。この日は混んでいてレジは長蛇の列。「今はあげられない」と伝えたのにずっと欲しがっていました。 ようやくお会計の順番がきて安心と思ったそのとき、娘は私のTシャツとブラトップを思いっきりひっぱり、飲もうとしたのです! 私はおっぱいポロリ状態!! 気がついた人がいたかは定かではありませんが、本当に恥ずかしく、近いうちに断乳させることを心に誓いました。 この事件がきっかけで、娘が1歳7カ月のときに断乳させました。断乳に向けて『おっぱいバイバイ』という絵本を2週間読み聞かせ、「あと◯日でおっぱいバイバイするよ」と伝えていたので、そこまで苦労せず断乳することができました。恥ずかしい思いをしましたが、一大決心をする良いきっかけだったのかなと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/しおみなおこ監修/助産師REIKO 著者:小川恵子5歳と1歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年07月19日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 夜間の授乳で、体を起こして授乳することは回数が多ければ多いほど大変で、寝不足が続くことはママにとってはつらいことかと思います。今回は、ママも赤ちゃんも体を休めてリラックスできる「添い乳」についてお話ししていきます。 添い乳をおすすめする理由体を起こさずに授乳できるため、休みながら授乳でき、夜間の授乳がラクになります。赤ちゃんもママもリラックスすることができます。また、授乳をしているうちに寝てしまう赤ちゃんも多く、乳首を外してそのまま起こさずに寝かせることもでき、寝かしつけもとてもラクになります。 添い乳の注意点は?授乳姿勢の支えが緩くなって、赤ちゃんの乳首・乳輪への吸着が浅くなると、乳頭の先を潰して飲んでしまうことにより、白斑(乳首にある母乳の出口である乳口が炎症を起こして皮膚がかぶさる状態)ができて、乳房のしこりができたり、乳腺炎などのトラブルになることがあります。また、赤ちゃんの授乳時のポジションに注意して、赤ちゃんの鼻が圧迫されないように注意。そして、授乳後に赤ちゃんが眠ってしまったら、口からおっぱいを離すようにしましょう。また、ママのベットで添い寝をする場合は、赤ちゃんが寝る場所などには、赤ちゃん用の硬いマットを敷くようにしましょう。 添い乳のポイントは?添い乳をするときの5つのポイントをお伝えします。 まずは、吸わせるおっぱい側に赤ちゃんを寝かせます。 【1】赤ちゃんのおへそとママのおへそが向かい合うように対面し、体をピタッとくっつける。ママの頭や背中にクッションなどがあるとよりラクになる。【2】授乳時の固定が甘くならないように、赤ちゃんの背中に丸めたタオルやクッションを置いておく。【3】赤ちゃんの鼻とママの乳首が同じ高さになるように調整する。(赤ちゃんが乳首を見上げるような高さで)【4】赤ちゃんの頭は、ママの脇より下にくるようにする。ママは敷布団に近いほうの腕を上げて頭を乗せると姿勢が安定します。【5】赤ちゃんの顎が深くおっぱいに沈み、鼻がおっぱいから離れるような吸わせ方をする。 添い乳をすると、寝かしつけが授乳に頼ることになり、他の方法での寝かしつけが難しくなることで、将来的に卒乳や断乳が大変になると避ける方がいます。しかし、個人差があり、必ずしも卒乳や断乳時に大変になるわけではありません。夜間の授乳回数が多い時期は、ママの体力を考えて添い乳を取り入れても良いかと思います。ぜひ試してみてください。 <参考>メディカ出版『母乳育児支援ブック』西田真奈美「ポジショニングとラッチオン」 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2020年06月11日こんにちは、助産院ばぶばぶのHISAKOです。1回の授乳で、赤ちゃんが片方しか飲まなかったということはありませんか? たまにならいいのですが、これが毎回続くとよくないこともあります。なぜ危険なのか、片乳授乳のリスクについてお話しします。 母乳が出るしくみとは作られた母乳は少しずつ乳管腔に溜まっていき、授乳間隔が空くと満タンになります。乳腺腔の真ん中には脂肪分以外の母乳成分が溜まり、脂肪分は乳腺胞の壁に付着しています。 赤ちゃんがおっぱいを吸うと、その刺激で母乳分泌ホルモン(オキシトシン)にスイッチが入ります。するとホルモンの分泌を受けて乳管胞を取り囲む筋肉が収縮し、中に溜まった母乳を排出する「射乳反射」が起きます。 授乳の最初と最後で栄養価が違う射乳によって乳管胞の容積が小さくなるにつれ、徐々に壁からはがれ落ちた脂肪分が乳管へと押し出されていきます。乳頭に向かって、より脂肪含有量の高い母乳が流れ出ていきます。 飲ませ始めの母乳(前乳)より、飲ませ終わりの母乳(後乳)のほうが栄養価が高いので、ぜひ赤ちゃんに後乳を飲ませましょうという片乳授乳推進の意見につながっているのはそのためだと思います。 後乳だけを飲ませるのはあり? なし?低出生体重児や早急に高カロリー食で体重を増やさなければならない赤ちゃんは体力がないので、後乳を飲む前に放心してしまう可能性が。だから前乳は搾って捨てて、後乳を飲ませることを優先する指導が存在します。 でも、前乳に栄養がないわけではなく、健常新生児にわざわざ高カロリーな母乳のみを選んで与える意義は感じません。 また、片側をとことん飲ませる授乳方法では、反対側を同等に飲めるはずがありません。結局片っぽで赤ちゃんは力尽きてしまいます。こうなると反対のおっぱいをくわえさせようとしても無意味です。 アンバランスな授乳は乳腺炎になる可能性も授乳間隔が3時間ごとだと仮定すると、片乳授乳なら飲まなかった側は6時間も授乳間隔が空くことになりますね。そのうち、左右のおっぱいはアンバランスになって心身ともに収拾がつかなくなってしまいます。 片乳授乳を励行することで乳房内に長時間母乳が溜まったままにすると、張ったおっぱいを赤ちゃんがじょうずに飲めず浅吸いになる結果、乳頭亀裂の原因をつくり、乳腺炎になるリスクが上がります。だからこそ、一回の授乳では必ず両乳を飲ませてほしいと思います。 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2020年に12人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2020年06月09日第二子が生まれて数日したころ、おむつ替えのときに出血を確認しました。長女のときにはこんなことはなかったのでビックリ。そんな私の体験談をお話しします。 新生児のビックリ! 「新生児月経」生後3日から5日ぐらいに、女児の性器から少量の出血が見られる現象を「新生児月経」と言うそうです。健康上の問題はないそうで、すべての女の子にあるわけではないとのこと。わが家も長女のときにはありませんでした。 母親からの女性ホルモンの作用で起こる現象らしく、これによって痛みや貧血が起こることはなく、特別な処置は必要ないのだそうです。 うちの子の「新生児月経」出産後の入院中、生後2日目ごろにおむつ替えをしていたら、やや明るい色の血液がおむつにほんの少量ついていました。明らかにおしっこでもうんちでもなかったので、毎朝赤ちゃんを診察してくれている小児科の先生に聞きました。 「生理みたいなものだから心配いらないし、すぐに出血しなくなるよ」とのことでした。先生の言う通り、2~3日で出血は見られなくなりました。 新生児のビックリ! 「魔乳」わが子の新生児月経に加えて、もう1つ驚いたことがありました。それはわが子のおっぱいから白い液体、母乳みたいなものがちょっと出ていたことです。 これも母親からの女性ホルモンの影響で起こる現象らしく、もう少しソフトな言い方はないのかとも思うのですが、「魔乳」と呼ばれているそうです。1週間ぐらいでおさまる新生児特有のもので、男の子でも「魔乳」が出ることがあると言われています。いったいこの子にはどれだけ私のホルモンが注入されたんだ!と、ドキドキしてしまいました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO イラスト:ののぱ著者:山田孝子不妊治療を経て高齢出産し、現在は三児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は旅行、仏像鑑賞、モノづくり。
2020年05月15日今まで特に大きな病気もせず、ほとんど風邪もひかないので、油断していたときでした。おっぱいトラブルもなく経過していた授乳期、息子が1歳4カ月でちょうど卒乳をしようとしたころ。突然襲ってきた発熱とだるさの原因は、乳腺炎でした。 ちょっとだるいな、と思ったのが始まり仕事からの帰宅途中、若干の寒気とだるさを自覚し、体調に違和感を抱いたのでした。風邪がはやる時期でもなく、寒い思いをしたでもなく体調をくずす心当たりもないまま帰宅しました。ぐんぐん熱は高くなり、40度まで一気に上がって自分の体に何が起きているのか混乱するばかりです。 これまでに味わったことのない高熱と鉛のように重い体にムチを打ってシャワーを浴びようとすると、右胸の一部がボワーっと赤く熱を持っていることに気がつきました。 もしや、乳腺炎!? と思ったときには手遅れほぼ卒乳が完了していて、授乳回数は1日に1回あるかないかの頻度まで減っており、その日も帰宅後に授乳はしていませんでした。あまりおっぱいが張っているという感じもなかったのですが、一部にしこりと痛み、赤く熱をもっている感じがありました。若干の違和感は日中からあったものの、大したことないだろうと思いそのままにしていたのです。 シャワーを浴びるときに初めておっぱいが赤くなっていることに気づき、高熱とだるさの原因はそこだと思い当たったのです。緊急で病院に行く気力もなく、乳腺炎だとしたら赤ちゃんに吸ってもらうのがいいと聞いたことがあったので、卒乳間近ながら息子を起こして授乳し、軽くマッサージをして、家にあった解熱鎮痛剤を飲んで這うようにベッドに潜り込みました。 翌日産科を受診乳腺炎ではないかと考え、受診したのは内科でなく産科です。就寝前に飲んだ解熱鎮痛剤で熱が下がり、痛みも和らいでいたのですが、乳腺炎との診断で処方されたのは葛根湯とアセトアミノフェンでした。 痛みがある間は定期的に薬を飲んで1、2日程度で改善し、その後も違和感やおっぱいの赤みを感じたときには早めにアセトアミノフェンか葛根湯を飲んで熱が上がることなく卒乳を迎えることができました。 授乳期は、特に問題なく経過していたため、油断していた卒乳時期に乳腺炎を罹ってしまったのでした。今までに経験したことのないひどい高熱に見舞われ、2度と繰り返したくない経験です。1度高熱が出て以降は、早めに対処することで無事卒乳を迎えることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:小林 みよこ未就学児3人(男1、女2)の母。フルタイム勤務で仕事と育児のバランスにモヤモヤしながらも3人の子育てを楽しんでいる。仕事経験を生かしたメディカルライター、育児系メディアでも執筆中。
2020年05月07日赤ちゃんに母乳をあげていると、いつ、どのように断乳しようか悩む方もいるのではないでしょうか。私は娘を完全母乳で育て、娘が1歳2カ月のときに断乳しました。今回は私と娘の断乳エピソードについてご紹介します。 もっと授乳をしたかったけれど…生後1カ月ごろから完全母乳で育ち、おっぱいが大好きな娘。娘が3歳になるまでは育休を取得していたので、もういらないと言われるまで授乳は続けるつもりでしたが、復帰前までに2人目の子どもが欲しいとも考えていました。 第一子である娘を不妊治療で授かり、第二子も不妊治療でないと授かることが難しいということはわかっていたので、娘が1歳2カ月になる少し前に治療を始めることを決意。治療が始まり薬を服用することになったため、急きょ断乳することになりました。 「この日におっぱいとさよならしようね」断乳を考えるようになってから実践したのは、娘に対して 「この日になったらおっぱいとさよならしようね」 とカレンダーを指差して言ったことです。まだ1歳ちょっとの娘が数字を読めるわけでもなく、当然カレンダーや日にちがなんなのかよくわかっていなかったのですが、もうすぐおっぱいとさようならするということを意識させていました。 目指していたのは娘が1歳2カ月になる日。それに合わせて、昼間の授乳も少しずつ間隔をあけて回数を減らしました。 ついに来た、さようならの日娘が1歳2カ月になった日。昼間の授乳は減らしていたため、おっぱいを飲まなくても大丈夫になっていました。けれど寝かしつけのときにはおっぱいを欲しがる娘。そこで 「今日でおっぱいとはさよならしようねって言ったよね」 と言ってみることに。 すると、おっぱいが欲しくて私のおなかの上にまたがっていた娘が、大泣きしながらおっぱいにバイバイし始めたのです。この姿を見て私も涙が出そうになりましたが、ぎゅっと抱きしめて子守歌を歌ってあげると、授乳をせずに寝かしつけることができました。 その後数日間、娘は寝かしつけのときにおっぱいが欲しくて泣いていましたが、抱っこしたり歌ったりしているうちに、泣かずに眠れるようになりました。娘に言い聞かせていたせいか、私の胸も張らずに自然としぼんで断乳に。おっぱいの代わりに私の髪の毛を触らないと眠れなくなってしまった娘ですが、それも愛おしく思っています。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト:ののぱ著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2020年03月27日みなさんは母乳育児、ミルク育児、どちらですか? 母乳&ミルクの混合で育てているママさんも多いことでしょう。出産後、産院で「授乳指導」や「調乳指導」を受けると思います。その際に「今後どう育てていきたいのか」を聞かれることでしょう。わたしの場合は、「なるべく母乳で育てていきたい」との思いがありました。人によって、授乳の理想はさまざま。仕事に復帰するつもりだったり、パパと一緒に授乳していきたいからと、混合育児や完ミ育児を望むママも。今回は、これからママになる方や授乳で悩んでいるママさんたちに、気になる完母・混合・完ミの1日と、母乳育児、ミルク育児のメリット・デメリットを聞いてみました。完全母乳ママの1日完全母乳で育てているママは、新生児から数ヶ月間は「2~3時間毎に8~10回/1日」授乳します。なかなか最初は母子ともに授乳に慣れず、赤ちゃんの吸い方にムラがあったり、ママのおっぱいがトラブルを起こしたりと大変な時期も…。しかし、成長と共にこの授乳回数は減っていきます。息子の場合は、生後2ヶ月~6ヶ月くらいまで授乳間隔は3~4時間で、その後、1歳3ヵ月で断乳する頃には感覚もまばらになり、1日数回になりました。また、抱っこしても、オムツを交換しても泣き止まない時は、おっぱいに頼ることが多いです。母乳育児の場合は「何時間経ったら」や「1日何回飲ませる」というよりも、「赤ちゃんが欲しがったら」あげるというスタイルに落ち着くママが多いよう。息子も断乳間際の1歳前後には、お腹が空いていないはずなのにすぐにおっぱいを欲しがる「甘え飲み」が多くなり、どうしたら間隔を開けられるかが悩みの種でした。母乳とミルクの混合ママの1日基本的なスケジュールは完全母乳のお母さんと同じ。わたしは混合育児だったのですが、1日の内にミルクを与える時間を決めていました。混合育児をしているママたちの理由はいろいろですが「最初のうちは母乳が安定しているのか不安だから」、「哺乳瓶に慣れさせたくて」、「夜はしっかり(ママが)眠りたいから」などと言います。わたしは、産院でもらった新生児用の100mlの哺乳瓶に40mlの粉ミルクを作り、毎日のお風呂上がりに与えることに決めていました。その後、成長と共に量を増やし、生後2ヶ月~4ヶ月くらいまでは、100ml。それ以降は、〜200ml与えていました。キューブ状の粉ミルクを使っていたので調乳は楽だったのですが、哺乳瓶の準備が面倒に感じて、完全母乳にしていた日もあります。完全ミルクママの1日わたしの友人の完ミママは、2~3時間毎に7~8回与えているそう。産院で「体重の増加を見ながら、出来るだけ目安の量と授乳間隔を守って」と指導されたそうです。赤ちゃんはそれぞれの性格や体型などは違いますが、だいたいの月齢で「飲める量」や「飲むべき量」が決まっています。ミルクのパッケージなどにも、月齢毎のミルク量が参考に書いてあるので、それを参考に、少しずつ増やしていくといいと思います。授乳の時間になったら、1度沸騰させたお湯で粉ミルクを溶かし、人肌になるまで冷まして授乳します。授乳を終えたら、使い終わった哺乳瓶を洗って、煮沸・消毒までが一連の流れ。次の授乳の時間になったら、また、調乳して、授乳して、消毒して…、私は1日1回しか哺乳瓶を使っていませんでしたが、それでもこの一連の作業が大変だなぁと感じました。少しでもこの負担を軽減させるため、洗った後の哺乳瓶は煮沸ではなく、消毒液に浸けるだけ・電子レンジで消毒にしているママも多いようです。母乳派のメリット・デメリット母乳は赤ちゃんにとって栄養になる大事なもの。特に、出産後にでる濃い黄色の初乳は、赤ちゃんの免疫力を上げるため重要と言われています。また、赤ちゃんとのお出かけは荷物がとても多いものですが、母乳であれば哺乳瓶などの持ち物は要りません。赤ちゃんがぐずった時も、おっぱいがあればその場をしのげる心強さもあります。そして、何より無料です。粉ミルクはお金がかかりますが、母乳はかかりません。ただ、私の場合は、両方のおっぱいから同じように母乳が出ませんでした。そのため息子の好みがはっきり出て、片方しか吸ってくれないことで、片方の乳房が何度も乳腺炎になり、激痛と闘う度に挫けそうに…。助産師さんを呼んで母乳マッサージを受けたり、自分で搾乳して哺乳瓶で飲ませたり...、断乳まで試行錯誤の連続でした。乳腺炎にならなくても、「乳首を噛まれて切れる」、「母乳パットをつけていても母乳が服に染み出る」などのトラブルが母乳育児には付き物です。ミルク派のメリット・デメリットミルクはお父さんでも授乳ができます。その間にお母さんは少しでも休みましょう!おっぱいでの授乳とはまた違う可愛い表情が見られるので、お父さんも楽しめるはず。また、ミルクはいつでも一定でバランスの良い栄養を赤ちゃんに与えることができます。お母さんが風邪をひいたときも、体を休ませて、問題なく薬を飲めます。母乳よりも腹持ちが良いと実感しているママが多く、赤ちゃんの睡眠時間が母乳よりも長くなる傾向があります。赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、少しだけ休める時間が増えるのは良いですよね。ただ、お出かけする時に哺乳瓶などの持ち物が増えることと、場合によっては長時間の外出は難しいところがあります。粉ミルク代金はメーカーによって値段も変わりますが、1缶2000円前後します。赤ちゃんとママがハッピーならどちらでもオッケー♡完全母乳でも、混合でも、ミルクでも、育児は赤ちゃんとお母さんがハッピーならそれで良いんです!母乳じゃなきゃいけないとか、粉ミルクはあまり飲ませたくないとか、そういう価値観でお母さんを縛り付けるのは良くないなぁと思います。もっと自分らしく、育児を楽しんじゃいましょう!
2020年03月13日1人目は完母で育てた私ですが、2人目はあえて混合育児を選択しました。母乳の出もよかった私がなぜ混合育児を選んだのか? その理由と合わせて、私が感じた母乳と育児用ミルクのメリット・デメリットをお伝えします。 母乳良好で混合育児を選択した理由とは?1人目のときは母乳もよく出ていて、子どももよく飲んでくれていたので、迷わず完母を選択しました。しかし、母乳のみ、育児用ミルクのみのように、どちらかに限定してしまうと、やはりそれぞれにメリットとデメリットがありました。 そこで、2人目は母乳と育児用ミルク、どちらも与えられるようにしようと、混合育児を選択しました。その結果、場所や状況に合わせてどちらかを選択でき、育児の負担やストレスは1人目とはまったく違いました。 母乳育児のメリット・デメリットは?母乳育児は子どもが飲みたいときにすぐ飲ませてあげることができ、荷物も少なく済むので、外出時にはとてもラクです。そしてお金がかからないのでとても経済的だと感じています。 ですが、母乳育児はほかの人が授乳を代わることができません。体調を崩してしまって薬が必要な場合は病院に行き、母乳にも影響のない薬を処方してもらわなくてはならないことが、私にとって一番不便でした。 ミルク育児のメリット・デメリットは?ミルク育児の一番のメリットは、なんと言ってもママ以外の人に授乳を代わってもらえることだと思っています。頻繁におなかが空いてしまう低月齢の時期でも、時間ごとに担当を決めておけば、ママも少し落ち着いて睡眠をとることができます。 しかし、月齢が上がってくると1回の育児用ミルクの消費量も増えてくることから、経済的には負担が大きく、外出先にベビールームがない場合に備えてお湯を常備しておく必要があるため、荷物がかさばってしまうというデメリットも感じました。 母乳・育児用ミルク・混合のどれを選択するのかはママ次第です。私個人としては、ママが楽しく育児できることが赤ちゃんにとっても一番いい選択だと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年01月21日低出生体重児だった娘の母乳育児はうまくいかず、悩みながらも生後5カ月で断乳を決意。実母からの厳しい言葉や、周りのママの何気ない行動にすら悲しく悔しい思いをした体験談をお伝えします。 低出生体重児で難航する母乳育児在胎36週6日、緊急帝王切開で生まれた娘は、2,100g台の低出生体重児でした。娘の口が小さくおっぱいを吸う力も弱いことに加え、低血糖症の治療のために通常よりも頻回の授乳を必要としていました。 私も初産かつ正期産直前の緊急帝王切開による出産だったため、産前の乳頭マッサージなどもできないまま出産を迎えた状態。そのせいもあってか母乳がうまく出ず、母乳育児ははじめからかなり難航していました。 私の気持ちをわかってくれない実母娘の退院後も、「低月齢のうちは血糖値が基準値以下になればすぐに病院へ」と言われたため、血糖値が下がらないよう母乳のあともこまめに育児用ミルクを飲ませました。 そのころ、実母が娘がどのくらい母乳を飲んでいるかを確認するLINEを毎日送ってきたのです。 きっと母は母乳育児は赤ちゃんに良いことだから、当然私もそうするものだと思って悪気は一切なかったと思うのですが、母乳があまり出ない私にとってはプレッシャー以外の何物でもありません。それどころか母乳育児がうまくいかないと相談しても、食事や生活習慣を容赦なく指摘され、気持ちが削がれるばかりでした。 助産師さんのやさしい言葉に涙…産後5カ月ころ、心身ともに限界だった私を心配して「離乳食始まるし断乳したら?」と夫が言ってくれました。断乳のことを実母に話すと、「まだ生後5カ月なのに断乳なんて娘ちゃんがかわいそう!」と猛反対! 理解してほしかった実母に今まで以上に責められ悲しくなった私は、助産師さんに思いを打ち明けることに。 すると助産師さんは「お母さんが笑顔でいられることが娘ちゃんにとっても一番。だからその決断に誇りを持って」とやさしい言葉をかけてくださり、私の中でいろいろな思いが溢れて涙が止まらなくなってしまいました。 他のママの授乳になぜか心が痛む順調に断乳を終え、大好きなお酒も飲めるようになって心に平穏を取り戻せたはずでしたが、実は心の奥深くに爪痕が残されていました。母乳育児が順調な周囲のママたちの授乳の場面に遭遇すると、なぜか心がキリキリと痛むのです。 特に義実家で義妹が授乳し始めたときには、「兄嫁さんと違って私は母乳育児うまくいっていますよ」と見せつけられている感じすらして、悔しすぎて逃げ出したくなるほどでした。 母乳育児に関してはそれぞれ事情があるのだから、あれこれ口を出さずそっとしておいてほしいというのが本音です。いつか娘が母となる日が来て、もし母乳育児がうまくいかなくても、娘の判断を尊重し、そっと見守れる母でありたいなと思います。著者:金岡莉緒1女の母。独身時代から住宅関連企業に勤務し、産休育休を経て時短勤務中。妊娠・出産・子育てに関する自らの経験を中心に執筆している。
2020年01月03日おっぱいバイバイ卒乳・断乳絵本そろそろおっぱい卒業したいなと思っているママ、まわりから「大変!」と聞いたりして、少し不安になっていたりしませんか?また、4月から保育園だしそれまでには…と考えている人もいるかもしれませんね。私自身は、子どもが0歳から保育園に入れていたので、昼間に職場でおっぱいをしぼりつつ、保育園のお迎えと同時に飲ませたりしていました。その間に乳腺炎を繰り返したため、無理やり断乳という経緯をたどりました。その時、身体はもちろん、心がなかなかついていかず辛かったので、これからその時期を迎えるみなさんには、親子ともどもスムーズに卒乳・断乳してほしいと思っています。私は絵本専門士という仕事柄、たくさんの絵本に出合います。今回は、自分が事前に親子で読んでおきたかったと感じた絵本や、友人にプレゼントして喜ばれた絵本を紹介したいと思います。親子で読んで、おいしいごはんに気持ちを切り替え「おっぱいバイバイ / Milky」「おっぱいバイバイ / Milky 」作:武田舞、絵:今井未知、高村あゆみ、英訳:伊藤由起子(ゲートジャパン)おっぱいにバイバイする頃、ママのおっぱいに出てくる「おっぱいおばけ」。「おっぱいおばけ」はどうしておっぱいをやめるのかを教えてくれます。そろそろママのおっぱいにバイバイしようね、とやさしくおっぱいおばけは語りかけます。作者自身が断乳や乳腺炎で苦労した体験をもとに作られたそうです。4人のママの思いがひとつになってできた絵本。「おっぱいバイバイしても大丈夫だよ」という親から子へのメッセージが込められています。卒乳はもちろん、その後の食育についても親子で一緒に考えたい1冊。ピトッと親子でくっついて、リズミカルな文章を親子で楽しい雰囲気で読みたい絵本です。「おっぱいにバイバイしたらおいしいものをいっぱいたべようね」と、絵本の中のおいしそうなものを指さしながら、同じものを一緒に食べられる楽しみやワクワクを伝えられたらいいですね。ママもさみしい…母の立場から読みたい卒乳絵本「おっぱいばいばい」「おっぱいばいばい」作:みついゆきこ、絵:くぜじゅんき(グランまま社)いっぱいいっぱい、おっぱいを飲んで、あなたはこんなに大きくなりました。わが子とおっぱいの思い出がたくさん思い出されます。名前と、おっぱいばいばいの日の記入欄付き。親子で読むのもいいですが、ママにおすすめ。卒乳・断乳を考えると、ママ自身がちょっと淋しい気分になってしまうかもしれません。でも、この絵本を見ていると、こんなに大きくなってくれたわが子にも、わが子をこんなに大きく成長させてくれた自分のおっぱいにも感謝の気持ちがわいてきます。あらためて「ありがとう」という思いで、気持ちの切り替えができるのではないでしょうか。卒乳した日付を入れられるようになっているので、成長した子どもへの記念のプレゼントに大切にとっておいて、いつか母子でおっぱいの思い出話をするのもいいかも。少し長くおっぱいをあげている友人が、「おっぱいを卒業したいけどちょっとさみしい、でもそろそろ授乳のわずらわしさからも離れたい気持ちもあって」と言っていた時にプレゼントした本です。「ママの決意表明だね」と言っていた彼女は、うまく気持ちの切り替えができたようで、おっぱい卒業した後も、わが子も自分も自分の体もいとおしく思いながら、何度も手に取っているそうです。しっかり気持ちを伝えて「あなたがだいすき」「あなたがだいすき」作・絵:鈴木 まもる(ポプラ社)子どもがどうぶつたちに抱きしめられほおずりされ、しあわせそうに目をつぶっています。「どこへだってあなたをたすけにいく。いつだってあなたのみかた」。「みんなあなたが大好きだけど、あなたを特別好きなのは、私」という大きな愛が描かれています。「かなしいときはだきしめてあげる」「あなたがだいすき」、だから、「おっぱいがなくたって大丈夫だよ、安心してね」の気持ちをこめて、おひざにだっこで密着して読みたい絵本です。私自身にとってこの絵本は、子どもにというよりも、自分が子育てに何かつまづいた時や疲れた時に手に取る1冊。でも読むたびに、小さいうちから親子で一緒に、何度でも繰り返し読んでほしい作品だと感じます。ここに描かれた思いは、おっぱいとさよならするという一つの区切りを心穏やかに受け入れる力になってくれることでしょう。親も子も卒乳・断乳には気持ちの切り替えや勇気も必要ですよね。でもいつかバイバイするのなら、気持ちよくさよならしたいものです。絵本の助けも借りながら、親子で納得して前向きな気持ちでその日を迎えられるように準備しましょう。<文・写真:ライター鳥山由紀>
2019年12月10日断乳や卒乳は、母乳育児の最後にして最大の難関であるといえるでしょう。ママと子どもの大切なコミュニケーションタイムであることから、できればいつまでも授乳したいと考える人もいるかもしれませんね。果たして、母乳はいつまで与えるものなのでしょうか。このコラムから、ママが納得のいく答えが見つかりますように。【監修】イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。■母乳はいつまであげる?母乳育児のメリット・デメリット赤ちゃんの栄養源である母乳。母乳を与えることは赤ちゃんのおなかを満たすほかにも多くのメリットがあり、厚生労働省では母乳育児の優れた点として次の6つを挙げています。1.免疫学的感染防御作用がある2.成分組成が乳児に最適であり、代謝負担が少ない3.アレルギーを起こしにくい4.出産後の母体の回復を早める5.母子相互関係の良好な形成6.衛生的、経済的で手間もかからないアレルギーが出にくく、赤ちゃんを病気から守るための免疫物質も含まれている母乳は、赤ちゃんにとって良いことづくめの栄養です。このほか、母乳を飲むことで赤ちゃんの口や舌、脳の発達を促したり、SIDS(乳幼児突然死症候群)の発生率が低くなることも注目されています。また、母乳育児は赤ちゃんだけではなく、ママにとってもメリットがあります。体の回復が早まるほか、母乳を分泌することによって消費エネルギーが増大。授乳が自然な産後ダイエットにもつながるといわれています。メリットがある一方、デメリットも。それは、母乳の量が足りているかわかりにくいこと。ミルクとは違って母乳は飲んだ量が目に見えないので、ちゃんと母乳が出ているのか不安に感じてしまいますよね。目安として、1.体重が増えているか2.赤ちゃんの機嫌は良いか3.授乳間隔が3~4時間あいているか4.うんちの回数がいつもより減っていないか以上の4つをクリアしていれば、母乳の量は足りていると考えられます。しかし、個人差があるので、普段から赤ちゃんの状態を観察しておくことが大切です。参考サイト:厚生労働省 「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」 厚生労働省 「妊産婦のための食生活指針―「健やか親子21」推進検討会報告書―」 参考書籍:『母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社) 監修 渡辺とよ子母乳育児の実態近年、母乳育児への関心は高まるばかり。母乳で育てることを希望する人は多く、妊娠中の女性を対象にした厚生労働省の調査では、子どもが生まれたら母乳で育てたいと回答した人が全体の9割以上にものぼりました。実際に母乳で育てているママも多く、10年ごとに実施されている調査によると、母乳で育てている人の割合は増加傾向にあります。注目したいのが、母乳育児を選択するワーキングマザーが増えている点。平成27年度の調査では、平成17年度とくらべると母乳育児をしているワーキングマザーの割合が22.6ポイントも増加しています。仕事をしている間、ママと赤ちゃんとは離ればなれ。だからこそ、母乳育児のスキンシップがよりいっそう必要だと考えるママが多いのかもしれませんね。参考サイト:厚生労働省 「平成27年度乳幼児栄養調査(2016)」 母乳はいつまであげてOK?授乳をママと子どもの大切なコミュニケーションととらえるならば、母乳をいつまであげても問題はありません。実際、最近では2歳以降になっても母乳をあげるママは多いようです。しかし、いつまでも母乳を与えていいとはいっても、成長に伴って母乳だけでは栄養不足になってしまいます。母乳だけを栄養源とするのは、生後5~6カ月ころまで。それ以降は母乳をあげながらも、主な栄養摂取元は離乳食となるようにシフトしていきましょう。参考書籍:『母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社) 監修 渡辺とよ子WHOの見解世界保健機関(WHO)によると、生まれてから1時間以内に初乳を飲むことが赤ちゃんにとって重要なのだとか。初乳は「最初のワクチン」と考えられるほど、赤ちゃんに必要な栄養素や免疫が豊富です。また、初乳を与えることで乳腺を刺激し、その後の授乳がスムーズに進むという効果もあります。さらにWHOでは、生後半年間は母乳だけで育て、その後は離乳食と併せて最低でも2年以上母乳を与え続けることを推奨。母乳で育てることで乳幼児を病気から守り、同時に母親の乳がんや卵巣がん、産後うつなどのリスクが軽減されるとしています。参考サイト:世界保健機関(WHO) 「2018年世界母乳育児週間」 母乳の栄養はいつまであるの?母乳の成分が変わったり、ママの食事内容によっては母乳の味が変わることもあります。なんと、1回の授乳の中でも、最初は低脂肪で、しだいに高脂肪へと変化するのだとか!また、出産から日がたつにつれ、母乳の栄養も変化がみられます。母乳に含まれるたんぱく質や鉄分は出産直後からゆるやかに減少し、産後300日までには半分になってしまいます。母乳の栄養が減ると聞けば心配にもなりますが、そのぶん赤ちゃんが母乳を飲む量が増え、生後6カ月ころまでは赤ちゃんに必要な栄養量はまかなえるのでご安心を。さらに、このころになると離乳食が始まります。母乳から摂取できる栄養量は減ってしまっても、離乳食から栄養がとれるようになるので心配はいりません。母乳はいつまで出るの?赤ちゃんの母乳を飲む量が減るにしたがって、母乳の分泌量もだんだんと減ってきます。裏を返せば、赤ちゃんが母乳を飲み続けていれば、いつまでも母乳は分泌し続けるということです。断乳や卒乳後は残った母乳を搾乳する必要がありますが、搾りすぎると母乳はまた分泌を続けてしまいます。もう母乳が必要ないことを脳に認識させるためにも、3日ほど搾乳せずにおきましょう。胸が張ってしまったときには全部搾るのではなく、張りを少しだけ解消する程度にするのがポイントです。参考書籍:『母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社) 監修 渡辺とよ子■母乳はいつまであげよう…断乳と卒乳の違いとは母乳やミルクを与えるのを完全にやめて、栄養の摂取方法を離乳食に移行することを「断乳」や「卒乳」といいます。しかし、この2つには大きな違いがあるのです。断乳とは赤ちゃんの意志とは関係なく、母乳やミルクをやめることを断乳といいます。ひと昔前までは、1歳になるのをきっかけに母乳をやめることが勧められていたそう。近年では、ママが病気になって薬の服用が必要になったり、職場復帰を機に断乳をする人が多いようです。卒乳とは子どもの成長を機に、ママが赤ちゃんに言い聞かせたり、子どもが自らの意志で飲まなくなることを卒乳といいます。最近では断乳よりも卒乳を選ぶママが多いようです。子どもが自然に母乳やミルクを欲しがらなくなるまで見守る自然卒乳や、卒乳にむけて言い聞かせながら授乳回数を減らしていく言い聞かせ卒乳というスタイルがあります。参考書籍:『いちばんやさしいはじめての母乳育児』(成美堂出版) 監修 SOLANIN(ソラニン)断乳すべき? 卒乳まで待つべき?離乳食が1日3回になり、食事からきちんと栄養がとれるようになったら、断乳や卒乳をしても問題ありません。しかし、いつまで授乳を続けるかを判断するのは難しいですよね。ママが体調を崩して薬を飲むことになったのをきっかけに、授乳をやめるのはよくあるケース。しかし、一般的な薬の多くは授乳中にも服用でき、薬の成分が母乳に出たとしてもごくわずかで、赤ちゃんに影響を与える可能性は低いとされています。また、予防接種を受けたあとも同様に授乳を続けても問題はありません。まだまだ授乳を続けたいのに、薬の服用を機に断乳や卒乳したり、体調が悪いのに薬を飲むのを我慢する必要はありません。体調が悪いときは産婦人科にかかり、授乳中であることを伝えて薬を処方してもらうと安心です。2歳を過ぎても母乳で育てられている子どもは世界で49%。日本でもいつまでに断乳や卒乳をさせるべきといった目安は定められていません。断乳するにしても卒乳するにしても、まずはママが自分の気持ちに納得して進めることが大切です。参考サイト:厚生労働省 「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」 ユニセフ 「世界子供白書2017 栄養指標」 ■母乳はいつまで続ける? やめるときの注意点子どもの数だけ母乳をいつまであげるかは変わる子どもが成長するスピードはそれぞれ違います。同じように、断乳や卒乳にチャレンジしたり、成功するタイミングだって、みんな違って当たり前です。卒乳をしても大丈夫だとされる条件として、形のある食べ物を食べることができ、離乳食から必要な栄養がとれていることや、ストローやコップを使って十分な水分がとれることが挙げられます。同じ月齢でも発達には個人差があるので、同じタイミングで授乳をやめることはできないでしょう。また、授乳が親子のスキンシップとして重要な意味を持っていて、親子関係や子どもの心に影響が出るおそれがある場合は、無理に卒乳する必要もありません。母乳がいつまで必要になるかは、子ども次第。子どもの成長に合わせて、卒乳までの成長を見守りたいものです。参考サイト:日本歯科医学会 「小児の口腔機能発達評価マニュアル」 母乳をやめるときの注意点1:いつも以上にスキンシップを赤ちゃんの体はもちろん、心にも栄養をもたらしてきた授乳。卒乳や断乳をすると、授乳に代わって赤ちゃんの心を満たすスキンシップが必要です。たとえば、寝かしつけ時の添い乳の代わりに読み聞かせをしたり、背中をトントンしながら添い寝をしたり、いつもより少しだけ長く抱っこして触れ合う時間を持つのもいいかもしれませんね。母乳をやめるときの注意点2:おっぱいのケアも忘れずに授乳の回数が徐々に少なくなっていく卒乳であった場合、乳房の張りが少ないため、特別なケアは必要ないでしょう。しかし、断乳や突然の卒乳だった場合にはケアが必要です。残っている母乳を搾乳して出し切ってしまいましょう。このとき、搾乳の回数や量は、卒乳前の授乳回数や量を超えないこと。搾乳することで乳腺が刺激され、母乳の量が増えてしまいます。少しずつ回数を減らしながら出し切りましょう。■まとめ母乳育児をいつまで続けるかは人それぞれ。まわりが断乳や卒乳をしたからといって、焦ることはなさそうです。いつやめるかよりも、子どもとママが納得して母乳を卒業するほうが大切。ママと子どもの納得のいく答えは、周りの人たちの中ではなく、自分たちの中にあるのかもしれませんね。参考資料:・ 厚生労働省 ・ 世界保健機関 ・ ユニセフ ・ 日本歯科医学会 ・『母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社) 監修 渡辺とよ子
2019年11月21日2人の子どもをほぼ母乳で育てた私。1歳以降は、ほとんど夜間の添い寝だけでしたが、1歳7カ月と1歳9カ月まで母乳をあげていました。そんな私のバストは、断乳後、劇的に形が変化。変化したバストの形と私が実施した形を整える方法について、私の体験談を紹介します。 1人目断乳後は、上部がえぐれる?!私より先に卒乳・断乳をしたママ友から、「授乳をやめたあとは、えぐれた形の胸になるよ~」と聞いていました。でも、実際に目にしたわけではなく、どれくらいえぐれるんだろう……と、あまりわからないまま断乳を迎えることに。 子どもが1歳7カ月のころに断乳してから1カ月後には、まさしくえぐれた形になりました。上部がげっそりと削げ落ち、余った皮がたるんでいる状態でした。「これはやばい」と思い、バストアップに効くと言われている体操を取り入れることに。しかし、断乳から2カ月後に妊娠したため、再びバストは膨らんでいきました。 2人目断乳後は、えぐれるどころじゃない断乳してすぐに2人目を妊娠したこともあり、バストの変化をあまり気にすることなく過ごしていました。2人目のときは授乳期間にあまり張ることがなく、断乳後にも「そんなに変化しないんじゃないか」と軽く考えていました。授乳期間中にバストケアをすることもありませんでした。しかし、2人目が1歳9カ月になるころに断乳して1カ月経つと、私のバストは大幅にボリュームダウン。下着屋で計測したところ、妊娠前から2サイズダウンしていました。 さらにショックだったのが、今までつけていたブラジャーでは垂れすぎたバストがおさまらなかったこと。何度直しても、ブラジャーの下からバストがはみ出していました。この変化が顕著に現れたのは、母乳の出が悪かったほうの胸でした。そのため、左右でサイズが1カップ違っていました。 断乳から1年経って…現在のおっぱいは? このままではいけないと思い、断乳1カ月後からバストケアを始めることに。下着屋でサイズをきちんと測ってもらい、試着をしてアンダーバストが少しきつめの下着を選び、夜はナイトブラをつけて、おっぱい体操をお風呂上りに実施しました。肩甲骨周辺の筋肉を鍛える体操が、特に効果があったように感じます。 2カ月ほど経ち、少し形が整ってきたところで、日中のブラをさらに補正機能が高いブラデリスニューヨークというメーカーのものに変更しました。バストケアを始めてから、半年ほどでバージスライン(胸とアンダーバストの境目)が復活。1年後には妊娠前よりは小さいものの、断乳後からサイズが1つアップしました。ずいぶん形もボリュームも戻ってきたとはいえ、妊娠前のようなハリはありません。 育児中は忙しく、赤ちゃんの世話に追われる日々かもしれません。でも、あとからバストのハリやボリュームを戻すのはとても大変。授乳中からエクササイズやマッサージなどを取り入れて、バストケアをしておけばよかったと後悔しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:imasaku著者:田中友奈5歳の長女、2歳の長男、2児の母。妊娠を機に営業職を退職し専業主婦となり育児を満喫し、長女の幼稚園入園を機にライターに転身。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月11日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 前回は1歳半前後の子どもを持つママを対象に、断乳(卒乳)に向けての準備についてお話をしました。今回は、ママがセルフケアでできる、実際の断乳のやり方についてお話していきます。 最後の授乳はじっくりと時間をかけて断乳する日を決めたら、最後の授乳をします。子どもが自分から飲むのをやめるまで、じっくりと時間をかけましょう。飲み終わったら、「今までたくさん飲んでくれてありがとう」「おっぱいバイバイね」などと声をかけてあげましょう。 徐々に間隔をあけながら搾乳する乳房内に母乳が残った状態が続くと、自然に母乳分泌が減っていく特性があります。これを使って、母乳量を減らしていきます。 1日に複数回授乳をしていたママは、最後におっぱいを飲んだときから、半日→1日→2日→3日→5〜7日→10〜14日間というように、徐々に搾乳の間隔をあけていきましょう。1日1回授乳をしていたママは、2日→3日→5〜7日→10〜14日間と長めに間隔をあけていきます。手搾乳がおすすめですが、量が多い方は搾乳器でも大丈夫です。搾乳器の場合は、残っているところがないか最後に触ってチェックし、手搾乳で仕上げをすると良いと思います。搾乳の合間に張りが強くなってもできるだけ搾乳しないでおきましょう。どうしても張りが強く我慢できない場合は、少し(10cc程度)圧抜き程度に搾乳します。その場合は、乳首を刺激しないように乳房を縦や横方向で圧迫するおにぎり搾りをします。最終的に、初乳のような黄色の粘稠性のある母乳になってきたら終わりが近いサインです。 張りを予防するためにできることおっぱいを温めないように、お風呂のときは湯船におっぱいが浸からないようにしましょう。シャワーも直接当てずに、背中側から当てるようにしましょう。おっぱいを冷やす場合は小さな保冷剤をガーゼなどに包み、脇の下に入れておっぱいにいく血流を減らし、母乳が作られるのを抑制します。市販の冷却ジェルシートなどを脇に貼っても良いでしょう。おっぱい全体が熱をもつようでしたら、乳房も濡れタオルや市販の冷却ジェルシートなどで冷やしても大丈夫です。 断乳時に母乳外来を受診したほうがいい場合以下の場合は、断乳を自己判断で進めたりせずに、母乳外来や助産師に相談されたほうが良いでしょう。 ●乳腺炎などトラブルを繰り返していた●授乳回数が6〜8回以上、または母乳分泌が多い●断乳を始めてから、おっぱいの一部が赤くなる、もしくは発熱や悪寒・頭痛などがある●搾乳をしても、張りや母乳の残っているシコリがとれず痛みがある また、おっぱいの張りが強すぎて、痛くて自分で搾乳できない場合も相談してみましょう。 断乳の方法は、他にもいくつかありますが、今回はママができるだけやりやすい方法についてお話しました。あまり搾らないようにして、冷やして張りがおさまるまで待つこともあります。断乳について不安があるようでしたら、母乳外来や助産師に相談してから始めると安心です。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年11月05日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! おっぱいの始まりは病院で教えてくれるのに、終わりについて教えてもらえるところは少ないと思います。卒乳(断乳)についての情報は、ママ友やネットから情報を得ることも多く、いろいろあってわからないというママは多いのではないでしょうか。 今回は1歳半前後の子どもをもつママを対象に、ラクに卒乳(断乳)ができるための準備についてお話していきます。 卒乳と断乳の違いは?まず最初に、断乳と卒乳の違いを知っていますか? 様々な捉え方がありますが、主に以下の違いがあります。 断乳:ママのほうからおっぱいをあげないようにしていくこと。夜間だけの夜間断乳、保育園に預けている間だけお休みするといった部分断乳というものもあります。 卒乳:子どもがおっぱいを飲まなくなること。子どもの自発的なものなので、親子共に満足度が高いものです。子どもが欲しがらなければ、積極的にあげないようにする計画的卒乳というものもあります。 卒乳(断乳)の時期は?卒乳(断乳)の時期は様々で、日本ではかつて1歳での卒乳(断乳)をすすめられていましたが、WHO・UNICEFは2年以上の母乳育児を推奨しています。それとともに最近では、1歳を超えても授乳を続けるママが増えてきている印象です。私の開業している母乳外来でも、卒乳(断乳)の時期は1歳〜1歳半が多いです。ある調査では、1歳半までに卒乳する人が約8割となっています。しかし、これは断乳も含まれていると推測します。 ステップ1:断乳をする日程を決めよう卒乳は日程を決められませんが、断乳はママが日程を決めておこなうことが多いです。断乳をする場合、寝かしつけがおっぱいになっていることが多いので、お子さんが泣き続けて親子共に数日夜間眠れなかったり、機嫌が悪くなったりすることがあります。できるだけ、パパのお休みや連休を使うなど、他の家族に協力をしてもらうようにしましょう。お子さんの体調が悪いと、機嫌も悪くなることもあるので、ママやお子さんの体調が安定しているときが良いと思います。体調が安定しやすいので、気候が安定している秋や春の時期もおすすめです。日程を決めても、お子さんの体調が悪くなってしまったら延期するようにしましょう。 ステップ2:授乳回数を徐々に減らしていこう授乳回数や母乳分泌が多いママは、一気にやめるとおっぱいの張りも強く、痛くてつらいこともあるので、授乳回数を1日1〜2回程度ずつ徐々に減らしていくようにしましょう。離乳食のあとの授乳をやめてみたり、お腹が空きそうな時間帯には前もってボリュームのあるおやつやおにぎり、パンなどをあげたりしてみましょう。 日中は、外で遊ぶようにするなど、気がまぎれるように体を動かして疲れさせるのも効果的です。 ステップ3:子どもへ断乳することをお話しよう1歳半前後のお子さんでも、お母さんのお話はかなり理解できています。おっぱいをやめることについて、お話をしてあげてください。わかってないような態度や雰囲気であってもちゃんと理解してくれることがあり、断乳を開始したあとの受け入れ方に違いがでてきます。 例えば、下記のような声かけをしてあげてください。・◯◯になったら、おっぱいバイバイするよ。それまではたくさん飲んでね。・ご飯たくさん食べれるようになったから、おっぱいバイバイしようね。 最後の授乳は、お子さんが満足するまで、ゆっくり時間をかけてするようにしましょう。そして、「今までおっぱいたくさん飲んでくれてありがとう」と伝えてあげましょう。 断乳や卒乳は、おっぱいをあげていた期間に関係なく寂しいものです。家族で協力して乗り越えていきましょう。次回は、断乳・卒乳のセルフケア実践編についてお話しします。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年10月29日第二子不妊治療を開始するため、娘が1歳2カ月のときに断乳しました。断乳自体は予想していたよりもスムーズだったのですが、その後に母乳の代わりに欲しがった物が……!?。 予期せぬ断乳生後1カ月ころから完全母乳で育った私の娘。 「おっぱいはもういらない」 と言われるまでは授乳したいと思っていましたが、娘が1歳を過ぎたころから第二子について考えるようになりました。 娘を不妊治療で授かり、第二子も不妊治療でないと授かるのは難しいと言われていたわが家。通院先の先生と授乳について相談した結果、「投薬があるため断乳をしたほうがいいだろう」ということで急遽断乳を決意することになりました。 断乳は予想以上にスムーズ1歳を過ぎていた娘は離乳食をしっかり食べていたため、断乳に向けて日中の授乳から回数を減らしてやめるようにしました。 眠くなったり不安を感じたりするときに母乳を欲しがることがあったものの、抱っこや歌で落ち着かせておっぱいから離れられるように。夜の寝かしつけでは母乳の威力が抜群だったので私にも覚悟が必要でしたが、娘に 「もうおっぱいとはバイバイね」 と言い聞かせると、数日で昼も夜も断乳をすることができました。 母乳は欲しがらなくなったけれど…おっぱいから離れた寂しさを埋めるため、夜は特に娘をぎゅっと抱いて寝ていました。すると、断乳から数日経ってやたらと私の頭を触るようになった娘。髪の毛がぐしゃぐしゃになるくらい頭を撫で回すのです。 どうやら母乳の代わりになったのは私の頭と髪の毛だったよう。しかも不思議なことに私以外の頭ではだめで、寝ているときに間違って夫の髪の毛を触った娘が 「これじゃない!」 と叫んだことには驚きました。 とにかく私の頭と髪の毛が大好きな娘。4歳を過ぎた今でも頭を撫で回して寝ています。夫とほとんど髪の毛の長さが変わらない私ですが、どうして手の感触だけで違いを判別しているのかが不思議で仕方がありません。ボサボサになるので髪の毛が伸ばせませんが、触らなくなったら寂しくなるなと思う近ごろです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOイラストレーター/まっふ 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年10月18日母乳や育児用ミルクを卒業する時期は、ママと赤ちゃんのペースでゆっくり決めたいもの。個人差がありますが、離乳食を卒業する1歳半ごろには授乳なしでも大丈夫といわれています。しかし仕事復帰などのママの都合で、焦って断乳させてしまうことも。私も娘の断乳をちょっと強引にしてしまい、後悔しているママの1人です。 1歳になったら断乳しなくちゃいけない?離乳食が進み、おっぱいやミルクの回数が減ってくると、断乳や卒乳を考え出すママも多いのではないでしょうか。娘が1歳になるのを機に仕事復帰の予定だった私は、母親からの「1歳になれば断乳でしょう」という根拠のない言葉を鵜呑みにしていたこともあり、ちょっと強引に断乳をしてしまいました。 そもそも、卒乳と断乳の違いについてもあいまいな知識しか持っていなかった当時の私。子どもの意思で母乳育児を終える「卒乳」ではなく、親の意思でやめる「断乳」という方法しか知らなかったとも言えます。 当時、離乳食も進み、昼間の授乳は卒業できていた娘。入眠時の授乳も1回に減っていたので、寝かしつけさえできれば断乳は簡単だと思っていました。しかし断乳を決行した日から娘はどう寝ればいいかわからず、パニック状態に! 何をしても泣きやまない娘を前に、私も途方にくれるしかありませんでした。結局、随分泣いた末に諦めた……という感じで断乳が完了しました。 どうすれば無理なく断乳できる?前出の母の言葉のように、何となく昔から言われている根拠のない言葉を鵜呑みにするのはよくなかったと思っています。子どもが自ら「いらない」と意思表示するのを待たない断乳の場合、離乳食の進み具合や子どもの成長に合わせて、無理のない時期を設定したいもの。 仕事復帰などの期限が迫ってくると焦りがちですが、夜1回程度の授乳であれば断乳せずに仕事復帰し、自然に卒乳できるのを待つという選択肢もあったのかな、と今なら思えます。 娘にとっては、ある日突然やってきた断乳。もっとやさしく声かけをしたり、母乳をやめることについて徐々に理解を深めたりしながら、お互いが無理のない方法を探せばよかったなと思うこともあります。 断乳してよかったことももちろんある少し強引だったとはいえ、断乳してよかったことももちろんあります。授乳中は、毎晩必ず夜泣きをしていた娘。おなかが空いているという訳ではないようでしたが、私も眠さに負けてついおっぱいをあげてしまう毎日でした。 そんな娘も、断乳を機に朝までぐっすり寝てくれるように。やっと訪れた朝まで眠れる生活に娘の成長を感じ、当時の私は感激を覚えました。睡眠時間を確保できるようになり、娘も私もストレスが軽減されたように思います。 ずいぶん泣かせてしまった娘もその後順調に成長してくれて、今では5歳になりました。現在、第2子妊娠中の私。長女の断乳に関する反省を生かして、次こそは親子のペースで卒乳を目指したいと思います。 イラスト:sawawa著者:金谷ともみ第2子妊娠中、5歳の娘の母。働きながら結婚、出産、産休育休を経て復帰、マイホーム購入などを経験。よりフレキシブルな働き方を求めて、ライターに転向。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月13日「ブラのストラップが落ちやすい」「バスタオルを巻いても落ちてしまう」「バージスラインがない」 こんな悩みを「どうせ貧乳だから……」と諦めていませんか? “おっぱい番長”こと経絡整体師の朝井麗華さんによると、バストの悩みの原因は遺伝のせいではなく「胸の硬さ」にあることが多く、本来の筋肉の柔らかさを取り戻せば、1〜2カップのバストアップは当たり前。胸のお肉がないわけではなく、“あるはず”のバストが外側に流れてしまったり、筋肉が本来の弾力を失いバストがしょんぼりとしぼんでしまっている可能性が高いそうです。 今回は、朝井さんにうかがった、ふっくら&上向きおっぱいへと整える「乳トレ」の秘密をご紹介します。 貧乳の原因はパソコンやスマホ!?「美バストのポイント」3つパソコンやスマホを長時間使っていませんか? 小さな画面に集中すると、どうしても“前のめりな姿勢”になりがち。そんな姿勢が続けば首や肩、それを支える胸の筋肉がバリバリにこり、バストが本来の位置や形をキープできなくなってしまいます。特に次の3つのポイントのこりは、バストに大きなダメージを与えるそうです。 ●バストアップを妨げる3つのこり●3-1. 肩甲骨のこり現代女性の多くは肩甲骨が埋もれ、動きが悪くなっているそう。肩甲骨の可動域が狭くなると、胸の動きもブロック。肩が前に落ちてバストを引き上げる力が弱まり、たるみやすくなります。また、筋肉が硬くなることでバストへの血流が悪くなり、豊かなバストが育たなくなってしまいます。 ●3-2. 大胸筋のこり大胸筋はバストの土台。ここが硬く縮んでいると、バストが垂れて全体の位置が下がってしまいます。縮こまった大胸筋につられて肩が落ちたり、肩甲骨の動きが悪くなってしまうことも……。 ●3-3. 肋骨のこり正確には「肋間筋(ろっかんきん)」という肋骨と肋骨の間にある筋肉が大切。別名「呼吸筋」とも呼ばれるこの筋肉が硬いと、呼吸が浅くなって酸素や栄養素の供給を妨げ、バストを外側へと広げる原因になってしまいます。 1回5分!バストアップに効く「乳トレ」3つ「私、美バストポイントがバキバキかも……!」そんな現代女性には、朝井さんの考案した「乳トレ」がぴったり。美バストポイントの緊張を解き放つことでバスト本来のふっくら感を復活させ、本来の位置に戻す基本のトレーニングです。 ●大胸筋をほぐす「バストくるくる」右手の指をそろえて右のバストの下側に添える 左手の4本の指(親指以外)でバスト上部を内から外へ円を描きながらつまりを取りのぞくように30秒間マッサージする 左手を左のバストの下側に添え、同様に30秒間マッサージする ※左右どちらからおこなってもOK ●肋間筋をほぐす「肋骨ほぐし」右手指をそろえて左側の脇の肉をバスト側に集める 右手をじゃんけんの「グー」に握り、第二関節の骨をバストの外側から内側にむかって滑らせるようにマッサージする ※やや斜め上方向へ、バストトップへ肉を集めるイメージで ●谷間をつくる「グーパー推拿(すいな)」両手をじゃんけんの「グー」に握って右手を右わき下に、左手を左わき下に添える 第二関節の骨で外側から内側へと圧をかけながら10回寄せる わき下と同様に(1・2の要領で)バスト上部、バスト下部も10回ずつ寄せる ※ 外側に流れた胸の補正が目的。しっかりと力を入れましょう 正しい位置を覚えさせるように、大きく手を開いてバストを支え、内側に寄せて30秒キープする 朝井さんいわく、圧をかけて痛みを感じるのはこり固まっている証拠。筋肉をしなやかに保つには、続けることが重要です。全てをおこなっても5分程度ですから、痛みのない“流れる体”を目標に、毎日続けたいですね。 バストのこりを解す方法をもっと知りしたい! そんな場合は、朝井さんの著書『おっぱい番長の「乳トレ」 ダメ乳、ポッコリお腹、肩こり撃退!』(講談社,2014)がおすすめです。 流れる身体へと整える「乳トレ」は、全身に効く「乳トレ」のすごいところは、美バストポイントをほぐすことで全身が「流れる体」に整うところ。バストと同時に広がってしまったアンダーバストやウエストも本来の位置に戻り、くびれが出現。胸の動きがスムーズになることで内臓の調子が整い、美肌効果も期待できるそう。 バストに本来の位置と柔らかさを取り戻す「乳トレ」は、全身のボディラインを“ボンッ・キュッ・ボン”に整え、美肌まで実現できるトレーニングなんです。 最後に朝井さんいわく、見た目が美しいバストとは、周囲に流れることなく上を向いた“ふっくら&ブリンブリンおっぱい”。こり固まったバストを解き放つ「乳トレ」で、バストのベストバランスと美しいボディラインをゲットしませんか? 【取材協力】美容家・経絡整体師 朝井麗華さん「美しく健康になるサロン気・Reika」主宰。臨床検査業界を経て、アロマセラピーや東洋医学を学び、中国整体推拿療法の素晴らしさに目覚める。なかでもバストを中心とした施術の的確さから「おっぱい番長」と称される。現在は施術の他、独自技術のスクール、美容健康に関するセミナー、国内外のメディア等で専門家として講師業も行う。最新刊『病気がいやならわきの下をもみなさい』(幻冬舎,2015)はじめ、『おっぱい番長の「乳トレ」 ダメ乳、ポッコリお腹、肩こり撃退!』(講談社,2014)など著書多数。 ●ライター/パピマミ編集部
2019年08月08日市の子育て指導パンフレットには「1歳になったら卒乳しましょう」という言葉がありました。長男が1歳を迎えて少し経ったころのことです。知り合いのママのお子さんが1歳数カ月で離乳食より母乳がメインになり、鉄分が欠乏してしまい、鉄分投与をしてもらいに小児科へ通っているというのです。その話を聞いたこともあって、市の育児相談で保健師さんに断乳のタイミングを尋ねてみました。 断乳はパパの協力が得られるときに保健師さんからは、「断乳は金・土・日などの、パパのお仕事が連休になる前日から決行するといいですよ」とアドバイスをもらいました。パパにはどう協力してもらうのだろうと思い聞いてみると、「ママひとりで対応すると大変だから……」との答えが返ってきました。 その場では、1歳過ぎの子に母乳をあげているママさんともお話しすることができました。家庭や親子の事情によっていろいろな形があることを見聞きでき、内心焦っていた気持ちが和らいだのを覚えています。 “おっぱいでねんね”という手が打てなくなる試練断乳は夫協力のもと、長男が1歳1カ月になる前に決行することができました。一番ネックに感じたのは、夜寝かしつけるときにおっぱいがあげられなくなることです。なんとか寝てくれたとしても、夜間泣いて目覚めたときにおっぱいをあげることができません。 思っていた以上につらかったことは、私が長男の泣き声に耐えられず、母乳をあげそうになってしまうことでした。 結局断乳の初日は、夫の抱っこで、泣き疲れて寝るまでに1時間くらいかかりました。途中私が痺れをきらしてそばに行ってしまい、泣き声がやや下火になっていた息子を余計母恋しくさせたようで、結果再びけたたましく泣かせてしまいました。 寝入るスタイルの習慣化は大きかった完全に断乳するまで、息子は泣き疲れて寝つくことがありました。そのたびに「これでいいの……?」と、わが子の泣き声を聞くのをつらく感じて葛藤しました。幸い夫が簡単には挫けない人で、「大丈夫だから」と根気強く抱っこでゆらゆらして寝かしつけてくれていました。すると、回を増すごとに寝入るまでの時間が短くなってきたのです。そのときはおっぱいを諦めて仕方なく眠ったかのようでしたが、次第に私の抱っこでもすんなりと寝られるようになり、夜間に泣いて起きることが減ってきたのです。 ママと子どもが集うママ子会で市の子育て専門スタッフと話すと、「ママはおっぱいのにおいがするからね」と言われました。たしかに乳児のころから、眠いと胸元に頭を埋めてグリグリ擦りつけてくることがありました。ママの抱っこではおっぱいを感じる半面、パパの抱っこではおっぱいのことがあまり気にならなくなるのかなぁと、自分の中では合点がいったように思います。 パパの協力なしでは、私も息子もなかなか落ち着くことができなかっただろうと、とても感謝しています。以降長男は夜間起床が1回に減り、数カ月後には一晩通しで寝られるようになりました。著者:海老原しずく二男の母。結婚を機に退職、地元の広島県を離れ石川県に移住。下の子を家で見ながら妊娠・出産・子育てに関する記事執筆やイラスト、web制作を中心に活動している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月31日母乳育児中は、「おっぱいをあげているときはいくら食べても太らないけど、おっぱいをやめると太るよ〜!」という言葉を周りの先輩ママからたくさん言われました。頭ではわかっていても、授乳中はどんどん体重が減っていたため完全に油断していたところ、断乳後にどんどん体重が増えていって……!? 授乳しているのにおなかがすかない!?妊娠中に8kgほど増えて63kgになった体重は、産後1年ほどで16kg減ってなんと47kgになっていました。授乳をしているとおなかがすくと先輩ママから聞いていましたが、私の場合は妊娠前のほうが仕事のストレスからくる暴飲暴食がひどくて、授乳中はそれほどおなかがすかなかったのです。どんどん体重が減っていったため、周りの友人からは「病気じゃないよね!? 大丈夫?」と言われていました。 1歳2カ月で断乳娘が1歳2カ月になるころ、第二子妊娠のための不妊治療を開始するにあたり、断乳しました。断乳に向けて昼間の授乳回数を少しずつ減らし、いざ断乳をするときには昼間の授乳も夜の授乳もすべて終わりにしたのです。 断乳した後しばらくは授乳をしていた時間が恋しくて、寂しくなったのを覚えています。このころから少しずつ食欲が増し、少量ではあったけれど食事の際にお酒を飲むようにもなりました。 気づいたら10kgも増えている!?断乳後から妊娠前までの体重に戻るのは、あっという間でした。半年後には5kg、1年後には10kgと順調に増えていき、体重増加が止まりません。さすがに元の体重を超えたあたりから「このままじゃヤバい!」と本気で思い始め、欲望のままに食べ過ぎないようにしたり、なるべく歩くようにしたりと気をつけるようになりました。今娘は4歳。いろいろと意識はしたものの努力の甲斐もなく、私の体重はさらに増え、最終的には11kg増えてしまいました……。 授乳でどんどん痩せていき、「少しぐらい太っても大丈夫」と油断していたせいで、体重増加を止めることがなかなかできませんでした。体重だけでなく体脂肪率もかなり増加してしまったので、娘と元気に生活するためにも運動して体を引き締めたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年07月24日こんにちは!むぎまるです!普段は第一子を妊娠してから始めた、成長記録のイラストをInstagramに投稿しています。全5話でスタートした「我が家の夜間断乳体験記録」。前回の記事はこちら夜間断乳リアル 3日間計画!!〜2・3日目〜こんにちは!むぎまるです!普段は第一子を妊娠してから始めた、成長記録のイラストをInstagramに投稿しています。全5話でスタートした「我が家の夜間断乳体験記録」、今回は「夜間断乳リアル 3日間計画!!ー2・3日目ー」につ[…]これまでは、夜間断乳を成功させるためのリアルな道のりを4話にわたってご紹介してきました。ラストエピソードの第5話では、夜間断乳を経てどんなふうに卒乳できたのかを書きたいと思います。目次 1 1歳でおっぱい卒業“卒乳”するために2 1日の授乳回数を減らす!3 寝かしつけ方法を変える4 実は大変だった入浴中の卒乳5 残すは朝の授乳タイム!6 夜間断乳から始めて正解だった!!1歳でおっぱい卒業“卒乳”するために私は、おっぱいからの卒業を1歳の誕生日と決めていました。生後9ヵ月ごろ、離乳食も1日3食食べるようになり、おっぱいが栄養摂取のメインではなくなってきました。「おっぱい無くても大丈夫かな…」そう思い始めた頃、まずは夜間断乳に挑戦しました。要は、卒乳に向けて一番大変そうな夜の授乳から減らしていこうという作戦です。その格闘が前回までの4話分の内容です…1日の授乳回数を減らす!夜間断乳完了すれば、あとは日中の授乳回数を減らしていくだけでした。突然授乳無しにしたのでは、子供も困惑するだろうし可哀想だなあと思って「もうすぐおっぱいとさよならしようね」って言いながら取り組みました。日中の授乳回数を減らすことは夜ほど大変なことではありませんでした。なぜなら、授乳していたタイミングでなにかおっぱいから気をそらすことをすればいいだけだったから!授乳キッカケでお昼寝に持ち込むのではなく、体力を使って疲れて寝るようにしました。疲れて寝落ち 児童館・公園・水族館・お買い物・お散歩 お友達の家に行って遊ばせるなど様々な手段を使っておっぱいから気をそらせる作戦です。こうして朝起きてからお風呂まで、日中の授乳回数はほぼゼロになりました。寝かしつけ方法を変えるそれまで寝かしつけは授乳でした。おっぱいを飲みながら寝るのが習慣になっていました。しかし、10ヶ月を過ぎた頃から、少しずつ寝かしつけの時におっぱいだけに頼らないようにしました。no!おっぱい 真っ暗な部屋でトントン背中をさすり続ける・絵本・抱っこ・おんぶなど、色々試してみました。我が子の場合、抱っこヒモで縦揺れが一番効果的でした! 家事が残っているときは、抱っこヒモでおんぶしてたら勝手に寝てくれるようにもなりました。抱っこヒモ縦揺れ実は大変だった入浴中の卒乳お風呂に入っていると丸見えのおっぱいに張り付く我が子でした。お風呂入りながらの授乳が癖になっていました。これをやめさせるのがなかなか大変でした。言葉で言ってもなかなか通じなかったので、実行した作戦は…服着てお風呂入れる!でした。ヒートテックでお風呂 服を着てお風呂に入るのは何だか不思議な心地でしたが、おっぱいを隠す手段としては最適でした。その後はカットバンをおっぱいに貼って隠して入りました。そうしているうちに、お風呂でおっぱいを欲しがることは無くなりました。残すは朝の授乳タイム!習慣となっていた朝起きぬけの一杯、朝授乳。朝おっぱいを求める おっぱいからお茶やお水に置き換え、だっこやおんぶで乗り切りました。しかし、授乳回数を徐々に減らしていたとはいえ、朝おっぱいが張って辛いことはよくあったので、無理せず少しずつ取り組みました。どうしてもというときは、授乳時間を短くしてあげることもありました。無理をしなかったお陰で、徐々に授乳を減らすことができ乳腺炎にもならず卒乳することができました!夜間断乳から始めて正解だった!!私の場合、夜間断乳から始めたことは楽に卒乳するには大正解だったと思います。一番大変な時間帯の断乳を一番初めに終えたことで、後々気持ちが楽でした。卒乳後はさらに食欲がアップした娘!外出時も授乳スペースや時間を気にすることがなくなり、活動範囲が広がりました!親子とも夜はぐっすり眠れるし、機嫌も良くていいこと尽くしでした。『授乳』という子供と母親の貴重な時間が無くなることは、少しさみしい気もしますが、これも子供の成長のひとつ。長いスパンで計画的に卒乳することで、親子共々ハッピーな日々を送れるはずです!全5話で我が家の夜間断乳のエピソードを書いてきましたが、これで最終話です。お付き合い頂きありがとうございました! 皆さんの卒乳計画が素敵な思い出エピソードになりますように。●ライター/むぎまる
2019年07月04日私の上の子が赤ちゃんだったころ、周囲は完全母乳育児だったママ友が多く、母乳とミルクの混合育児だった私は憧れの思いで見ていました。私の周囲に限っていえば、そんな1人目完母だったママ友たちが2人目を妊娠すると、みんな口を揃えて「今度は混合で育てたい」と言うのです。その理由とはいったい何なのでしょうか? 「パパの育児」に影響?ママ友たちに話を聞くと、その理由は「パパの育児」と関係していました。完全母乳だと、おっぱいを飲ませるのはもちろんのこと、その後のゲップ出しも直後にうんちが出たときのおむつ替えも、ついつい流れでママがやることが多かったそうです。 たしかに授乳が済んだらゲップ出しはパパにバトンタッチ……とは、意識していないとなかなかできないかもしれません。 赤ちゃんはおっぱいがないとダメ?また、母乳指導に熱心な産院などでは、母乳育児を軌道に乗せるには「可能な限り頻回授乳を!」と言われることが多いと思います。その影響もあってか、赤ちゃんがグズると、まずは「おっぱいかな?」となり、その習慣が赤ちゃんがある程度大きくなってからも続いてしまったそうです。 同様に寝かしつけのときも、まずはおっぱい。グズったときも寝かせるときも、赤ちゃんはママのおっぱいがないとダメという思い込みができてしまったということでした。 授乳以外は積極的にパパに任せてみてもでも本当なら完全母乳で育てていても、グズったときにあやしたり寝かしつけたりするのはおっぱいがなくても可能な場合もあるはず。保育士さんやベビーシッターさんは、預かった赤ちゃんがグズったときも眠たいときも、おっぱいなしで対応していますよね。時と場合によるかもしれませんが、パパだって慣れないうちは大変かも知れませんが不可能ではないはずです。 赤ちゃんを完全母乳で育てたい! パパには積極的に育児をしてもらいたい!と考えているママさんは、授乳以外のお世話は意識してパパに任せてみるのもいいかもしれませんね。 イラスト:imasaku著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年06月19日こんにちは! ちゅいママです。先週は三男の卒乳チャレンジについてのお話を読んでくださりありがとうございました。 前回 は卒乳初日にどのような苦労をしたかという話を中心に書いたので、今回は【卒乳したらどうなったか】について書きたいと思います。結論から先に言いますと、三男、無事に卒乳できました。パフパフパフーー!!しかもわりとあっけなく。 当初はすっごい苦労したような感覚でしたが、終わってみれば初日は2時間格闘して、2日目は1時間格闘しただけでした。 初日は泣いて悲しむ姿に「もう少し先延ばしにしようかな」と心が揺らぎましたが、なんと…!!3日目から添い寝で寝られるようになったんです!!(快挙) 1週間ぐらいは大変なんじゃないかと覚悟していたのですが、たった2日ですんなり寝るようになるという結果に。想像以上に早かったです。 というのも、ひとつ工夫したことがありまして。 寝る場所を変えてみたんです。 今までは2階の寝室で寝ていたのですが、夜中にお茶を飲ませたり、お茶がこぼれてタオルを取りに行ったり、泣く三男を1階に連れていって気分転換させたりするのが面倒だったので、1階の和室にお布団を敷いて寝るようにしてみたら、これがまぁ~~楽で!! 2階建てのおうちを建てたもののほとんど1階しか使っていないっていう声をよく聞きますが、どうしても子どもが小さいと生活の中心が1階になりますよね。 和室はオモチャ部屋になっているのですが、オモチャ部屋で寝るようにしたら2人の兄たちも添い寝しなくても寝てくれるようになったんです(私がリビングで片づけをしていても気配を感じるので安心するようです)。三男はまだ寝る時間(20時半)になったからといってすぐに寝られるリズムが出来上がっていないので、本人が疲れて眠くなるまでひたすら遊ばせておきます。 豆電球をつけておくと、お兄ちゃんたちが寝てる周りで三男が一1人で遊び続けているというシュールな状況ですが、これもオモチャ部屋だからできるワザ。 ひとしきり暗闇で遊んでようやく眠くなってきた頃に、担いでお布団に入れて添い寝をすると5分ぐらい泣いて… 寝ます(バンザイ!) 私の気配がないと時々目を覚まして起きますが、それでも添い寝さえしていればまた寝ます。ほんっっっとに楽になりました(涙)(私の場合、授乳を卒業した寂しさよりも、よく頑張った! という解放感・達成感の方が勝っていました)■夜中の授乳がなくなると私のコレが変わった夜中の授乳がなくなって何がいちばん違うかというと、朝の目覚めです。 当たり前ですけど、全っ……然!! 違います!! 今までは夜通し1時間置きに起こされてずーーっとおっぱいを吸われたまま寝ていたので朝起きた瞬間から疲れていて、肩がとにかく凝っていたのですが、まとめて寝られるようになるとスッキリ感が全然違います。あと、夜、子ども達と一緒に寝落ちしてしまうことが少なくなったので、夜の自由時間も確保できるようになりました。 溜まった食器を洗ったり(こんなこともしょっちゅう泣くので全然できませんでした)、テレビを見たり、おやつを食べたり…あぁ幸せ。洋服も授乳しやすさ目線で選ばなくて済むようになりましたし、お出かけ先でちょっと授乳タイム…なんてこともなくなりました。 それになにより卒乳したことで三男の情緒が逆に安定して、1日中朗らかに過ごすようになりました(それまではおっぱいが飲みたくてグズったり、なんだかムシャクシャしていました)。 この1週間で大きく階段を駆けあがった気がします。 1年間、朝も夜も関係なしに24時間母乳育児してきたけれど、それもこれでおしまい。 これにて私の母乳ライフも終了です!! よく頑張りました私。 卒乳して情緒が安定した他に、三男にもうひとつ変化がありました。■情緒安定の他、卒乳して三男が変わったこととは…?三男、とにかくよく食べます。 めっちゃくちゃ食べます。 朝から大量に食べて、朝しっかり食べたくせに昼もしっかり食べ、夜ももちろんたくさん食べる。 2番目のお兄ちゃんとさほど変わらないんじゃないかっていうぐらいよく食べます(誰よりも先に席について誰よりも後に席を立つ(笑))。 誰かが何かを食べていたらすかさず寄って行って「くれくれ!」ですし、そもそも食べ物をかぎ分けるセンサーが鋭いので、こちらもおちおち間食できません。今まで乳に注いていた愛情が、全部食べ物に注がれてしまったようです。 この小さなおなかによく入りきるもんだと感心しますが、実際入りきれていません。 入りきらないとなると、こうなりますよね…。1日5・6回うんち。 ところてんのように食べたら出てきます。 食べたら出す、健康でなによりなんですが…文句言っちゃいけないんですが…正直面倒な時もあります(笑)出かける用意がやっとできて、さぁぁ家を出よう! ってなった時に ぷぅ~~~~~ん…… 片付けが終わってさぁ一息つこう! って思った時に ぷぅ~~~~ん…… 夜寝かせようとお布団に入ったらぷぅ~~~ん…… 乳との戦いが終わったと思ったら今度は便との戦いが始まりました(笑)ガッツ。
2019年06月11日卒乳・断乳エピソードということで、うちの双子の娘たちはいつ辞めたかなと思い出してみました。わたしのおっぱいは最初こそ牛のようにたくさん出ていたんだけど、みるみるしぼんでいき、3カ月頃にミルクと母乳の混合になり、6カ月頃にはほぼ完全ミルクになりました。とにかく離乳食作りが億劫(おっくう)だったので、娘たちが飲んでくれる限り少しでもミルク期間が長いといいなと思っていました。食べムラのある離乳食より、確実に飲んでくれるミルクに全信頼をよせていた私。双子育児だし、まわりのママさんたちも「飲ませたいだけ飲ます」と言っていたので、卒乳なんて考えたことがありませんでした。ところがある日、事件がおきた!■さようなら、ミルク…それはある日、突然にとにかく、上から下から大変だったのですが、それが回復してきた頃…。そろそろ大丈夫かなと思ってミルクを飲ませたら、大丈夫じゃなかった…!! ミルクを全部、布団やら畳やらにぶちまけられました。これが娘たちのトラウマになったのか、これ以降、哺乳瓶をイヤがるようになり、娘たちはあっけなく卒乳したのでした。長くミルクを続けたいと思っていたわりには、1歳前後、一般的にちょうど「卒乳考えようかなー」と思い始める時期にロタ。そこから哺乳瓶拒否になり、「もうこれは神様がやめろと言ってるんだな」と仕方なく腹をくくりました。離乳食を与えはじめていたものの、ロタにかかってなかったらミルクの辞め時が分からず、ずーっとあげていたかもしれない…と思うと、これでよかったのかもなと今は思います。■夢遊病!? 寝たままお茶をゴクゴク…深夜にお茶を求める娘たち夜、このマグを枕元に置いておくと、娘たちが夢遊病のように、深夜勝手に飲むという現象が起こりました。実は、いまだに続いています深夜、勝手に起きてお茶を飲む習慣がついてしまいました。あんな暗い中よく飲めるな…って思うんだけど、本人たちは無意識らしく、飲んだ記憶はないとのこと。むしろ親のほうがびっくりします(急にむくっと起きるから!)。保育園の頃は、私がほぼ毎日お茶を準備していたけど、今は娘たちが「今日はお茶があったほうがいいな」「今日はなくてもいいな」と自分で判断して準備しています。「クセがついてしまって大変」というわけではないけれど、正直ここまで続くとは思いませんでした。子どもは夜寝ているときもたくさん汗をかくし、無意識にでも自分で水分補給しているのかな? と思うとある意味賢いのかな?私は夜に水分をとろうものなら絶対トイレに目覚めてしまうので、好きなだけ飲める娘たちがうらやましいです(笑)。
2019年06月10日PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
両手に男児
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々