妊娠中はひとりで過ごすことが多かった、すやすや子さん。住んでいる場所には知り合いもおらず、夫は出張がち。出産したら話せるママ友が欲しいと思っていましたが、産後はメンタルが落ちることも。その後は気持ちも回復。そんなある日、区役所でおこなわれる育児教室へ参加し、生後6カ月の赤ちゃんのママ、よう子さんに話しかけられ連絡先交換。出会って2回目で、どうしても結婚式に来てほしいと懇願され、戸惑いながらも参列することに。人数合わせかもという疑念もありましたが、結婚式後もマメに連絡をくれるのでこれがママ友なのかもと思うのでした。よう子さんとお茶をしていたある日、生命保険のことを訊かれ、自分の夫が保険関係の仕事をしているから話を聞いてみないかと誘われます。最初はやんわり断ったものの、食い下がられるのでキッパリ断ったすや子さん。その日を境によう子さんからのスマホでの返信をやめると、1カ月後に返信がないことを心配したよう子さんから手紙が届きます。そっけないと思いつつも、忙しいので会えないとだけ返信。心の中でサヨナラをしました。 今の辛い気持ちを共感し合えるような相手が欲しい… 出産後、うつ気味だったすや子さん。好きだったマンガを読む気にもなれず、やる気も起きなかったため、児童館へ行くことにしました。 「顔色悪いけど大丈夫?」児童館のスタッフさんから、「相談したいことがあれば言ってね」と声をかけられます。親身になってすや子さんの話に耳を傾けてくれるスタッフさんは、イベントを案内してくれました。内容は悩めるママが自分の話をし、ほかの人の悩みを聞くというもので、すや子さんは参加することに。 イベント当日、児童館のスタッフさんが司会者となり、1人ずつ自身の悩みを発言。ルールは批判やアドバイスをせず、「ただ話して聞く」のみ。それだけでいいのかと思ったすや子さんでしたが、イベント終了後、自分の悩みを話して心が軽くなっていることを感じます。 再び同じイベントに参加したある日のこと、参加者の1人「牧野さん」の話が気になったすや子さん。育児の悩みなどではなく自身のうっかり話などをしており、イベントの主旨とは違った話をしていることに疑問を持ったのでした。 ◇◇◇ 産後のつらい今の気持ちを共感し合えるような相手や場所が欲しいと思い、解決の糸口になればと児童館のイベントに参加したすや子さん。育児の悩みを「話して聞く」。アドバイスや批判はしない。これは育児に限らず、すべての悩みに通じる、シンプルで着実な方法ではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター すやすや子
2023年09月10日「産後の肥立ちは重要」と昔から言われていますが、私自身、身をもってそう感じた経験があります。そんな時期に別のある病気にも悩まされました。産後1年目、私が「原田病」を発症してしまったときの体験談を紹介します。 朝起きたら目の前が真っ白難産で長女を出産後、長女がNICUへ入院していたため、多少無理をして病院に通っていました。そのため、産後の肥立ちが悪い状態が半年ほど続き、体調にも影響が。産後の肥立ちの大切さを実感しました。 そんな産後の体調不良も、だいぶ回復してきたときのこと。出産から約1年が経ったある日、後頭部が今までにないくらいにガンガンと痛くなりました。 しばらく痛みが続いたので横になり、そのまま夜を迎えました。ところが翌朝、起きたときに、目の前が霧がかかったように真っ白になっていたのです。見えるのはほんの一部という状態でした。 目が見えにくい状態での子育て初めてのことで驚きましたが、一次的なものですぐに落ち着くだろうと思いました。ところが、翌朝になっても変わらぬまま……。 眼科へ行くと総合病院を紹介され、その結果、「原田病」と診断されました。自己免疫疾患の一種で、目の網膜を免疫が攻撃している状況とのことでした。 点眼治療でしたが、目が見えない状態での子育てには厳しいものがありました。子どもの顔もきちんと見えず、家事も大変だったので、実家にお世話になって治療することにしました。 3カ月で症状が落ち着いてきた治療中は度が強いメガネを作り、それをかけて過ごしました。また、外では日の光でさらに目の前が真っ白になってしまうので、できるだけ外出は控えることに。病院へ行くときはサングラスをかけて家族に手を引いてもらいました。 外出が制限されることはなかったのですが、目が見えない生活は非常に大変だと痛感。症状のピークは発症から1カ月後くらいで、徐々に症状も落ち着き、だんだんと目が見えるようになっていきました。そして、3カ月後くらいには問題なく日常生活を送れるようになったのです。 幸い、目が見えにくいだけで、産後の体調は回復してきた状態だったので、なんとか乗り越えることができました。突然、こんな病気に悩まされることになるなんて……。あのとき、サポートしてくれた家族には感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/はたこ監修/助産師 松田玲子 著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。
2023年09月10日賛否両論の声が飛び交うニューボーンフォト。生まれたばかりのかわいいわが子の貴重な記録になるため近年人気がありますが、新生児期の赤ちゃんはとても繊細なので、撮影時には細心の注意が必要です。ニューボーンフォトの中には、ゾッとするようなことも……。ニューボーンフォトとは、主に新生児期に撮影する記念写真のこと。新生児ならではかわいい姿を記録に残すことができます。しかし身体機能が未発達な赤ちゃんの撮影は簡単なことではありません。ニューボーンフォトの危険についてはさまざまな見解があるようです。 そのため、ニューボーンフォトを撮るか撮らないか迷っているママも少なくないはず……。 そこで、赤ちゃんや産後のママのことを学び、安全なニューボーンフォト撮影を推進している『赤ちゃん撮影安全推進会』に所属するフォトグラファー森田明弥さんと田村麻奈美さんにニューボーンフォト撮影時に気を付けるべきことを聞かせてもらいました。 ニューボーンフォトの撮影で最も危険なのは…ニューボーンフォトが流行する中で、最も怖いのはママ・パパが見よう見まねで自宅で無理なポーズをさせたり、背景を作ったりして撮影すること。ニューボーンフォトのフォトグラファーは、助産師さんや保育士さんから赤ちゃんや産後のママの体についてしっかり学んだ上で撮影にあたっているそうです。 例えば、一見赤ちゃんが頬杖をついているようなポーズは、大人がアシストした上で撮影し、写真そのものは加工によって仕上げています。赤ちゃんがそのポーズをとっているわけではありません。 そもそもニューボーンフォトは海外発祥のもので、撮影技法は日本の赤ちゃんに適していません。日本人の赤ちゃんは日本人の骨格にあった正しい姿勢で、慎重に撮影をする必要があるとのことでした。 また、背景に花を配置したり赤ちゃんの頭に被せたりしている人を目にしますが、それも非常に怖い行為です。プロのニューボーンフォトのフォトグラファーは花の扱いもしっかりと学んでいます。花粉や農薬など、花ひとつとっても新生児の撮影においては慎重に扱う必要があるようです。信頼できるニューボーンフォトのフォトグラファーとはそこで気になるのは、「どんなフォトグラファーであれば信頼して任せられるか?」というところ。森田さんと田村さんは、どれだけ知識があるかや経験などはもちろん、敢えて言うのであれば「赤ちゃんをお客様として捉えているか、被写体として捉えているか」だと言います。 ママにとって生まれて間もない赤ちゃんを他人に渡すのはとても怖いこと。安心して任せてもらうための配慮が必要です。 森田さんと田村さんは、撮影時にはしっかりと赤ちゃんに対して挨拶と自己紹介をするそう。それは赤ちゃんはお客様であること、そして初めての写真撮影を任されたフォトグラファーとしての努めだと話していました。 赤ちゃんを単なる被写体ではなく人として捉えているフォトグラファーであれば、赤ちゃんにとって苦しいポーズをとらせることはせず、自然で落ち着く体制を選んで撮影を行います。もちろん、赤ちゃんに負担になるほどの長時間の撮影はしません。 どんなに小さくてもひとりの人間。言葉を話すことがなくても、感情は持っています。意志の主張ができない分、赤ちゃんのことをしっかり学び、赤ちゃんに寄り添った撮影をするフォトグラファーであれば、安心してニューボーンフォトの撮影を任せられるのではないでしょうか。ニューボーンフォトの撮影は家族初めてのイベント森田さんと田村さんは、ママ・パパに安心してもらうために、どのような気配りをしているのでしょう。 まずお二人は、撮影前からメッセージのやりとりを交わしているのだそうです。どんな写真を撮りたいかはもちろん、赤ちゃんにとって快適な撮影になるように当日の授乳時間までアドバイスをしているとのことでした。 しかし家庭によって授乳スタイルや育児論は異なります。撮影のためだけにそれを否定することはせず、各家庭に合わせた撮影プランを提案しているそう。撮影のためだけにミルクやおしゃぶりの用意を求めることはありません。 多くの場合、ニューボーンフォトの撮影は家族初めてのイベントになります。妊婦のときから予約をし、ニューボーンフォトの撮影を楽しみに出産を頑張るママも多いそう。 ママ・パパがどれだけニューボーンフォトの撮影を楽しみにしているかをしっかり自覚して、撮影に臨んでいるような印象を受けました。ニューボーンフォトのリアルを知って…森田さんと田村さんから話を聞いて、新生児の写真撮影がいかに難しいかがよくわかりました。その半面、赤ちゃんに向き合った撮影をしているフォトグラファーに依頼をすることで、素敵な思い出として残すことができるように感じます。 ニューボーンフォトの撮影に迷っている人は、撮影技術やセンスももちろんですが、どのようなスタンスで撮影に臨んでいるか、事前にコミュニケーションをとり、フォトグラファーの人となりまで気にかけてみるといいかもしれませんね。 ※ニューボーンフォトを撮影する際はご自身の責任と判断で行いましょう。
2023年09月07日産後の入院中は、寝不足、産後のつらい体、うまく授乳ができないことへのいら立ちが重なって、苦痛を感じていた私。そんなときに、1日違いで出産した同室のママに声をかけられて……!?憂うつな授乳時間出産後、個室を希望していたのですが、結局個室が空かず2人部屋で数日過ごすことになりました。その2人部屋で、私より1日早く出産したママと同室に。 私が出産した産院では退院するまで母子別室で、授乳の時間になるとママたちが授乳室に行くスタイルです。授乳の時間は、数時間ごとに区切られていました。 夜中の授乳は眠気がひどく、さらにうまく飲んでくれない娘に会いに行くのが憂うつな時間に。唯一の楽しみは、夜中にだけ授乳室の扉の横に置いてある、体にやさしそうなお菓子を食べることでした。 同室ママの言葉に救われた授乳から戻ると、私の落ち込んでいる姿に気づいたのか、同室のママが声をかけてくれました。 「私たちもまだママ1年生! 全部初めてだもん! できなくて当たり前! 一緒に肩の力を抜いていこう! なんとかなるよー」。 そのママも初産で、明るい言葉で私を励ましてくれたのです。 聞くと、職業は保育士。「子どもが大好きだから、わが子の子育てもなんとかなると思っていたけれど、思ったより大変だなと実感している」と言い、保育のプロでもそういうふうに思うのかと、気持ちが少しラクになりました。 初産で、全部ひとりで完璧にやろうと気持ちが先走りすぎていた私。勇気づけてくれた同室ママとは、その後も1年経つごとにお互いの子どもの誕生日をお祝いするだけでなく、「ママ◯年生、おめでとう」と言い合います。こんな素敵な関係になれたきっかけは、「まだママ1年生!」のひと言があったから。現在は産院から遠いところに引っ越して少し離れてしまいましたが、そのママとは今でも家族ぐるみの付き合いです。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ななぎ著者:伊東理恵子
2023年09月06日妊娠中はひとりで過ごすことが多かった、すやすや子さん。今住んでいる場所には知り合いもおらず、夫は出張がち。ひとりの時間も好きだけど、出産したら話せるママ友がほしいと思っていました。妊婦健診のある日、待合室でセレブ感あふれる妊婦さんに話しかけられたすや子さんですが……。現在は仕事をしておらず、夫は出張がち。住んでいる場所は実家も遠く周囲に友だちもいません。ひとりの時間は嫌いじゃないけれど、孤独を感じています。 出産したら知り合いを作ろうと思っていたけどーー ※産後うつとは、マタニティブルーズとは異なり、産後数週間から数カ月、長い場合は1年ほど続くこともある極度の不安や悲しみが続き、それに伴う無気力や不眠などの症状が出る状態を言います。 外出から戻って、ペットのハムスターに話しかけたり、ネットで調理方法を質問したり。ひとりで過ごす時間が多いスヤ子さんは、出産後に知り合いを増やそうという思いを抱きます。 「出産予定日いつですか?」ある妊婦健診の日、待合室で隣に座っていたセレブ感いっぱいの妊婦さんから話しかけられたすや子さん。なんと出産予定日が1日違いということがわかって盛り上がる2人。 健診後、雨が降ってきて傘を持って来ていないすや子さんが産婦人科の玄関で立ち尽くしていると、先ほどのセレブ妊婦さんが車で送ると言ってくれるのですが、思わず断ってしまいます。キレイめの装いの彼女に対して、その日は適当な格好で来ていたすや子さんはなんとなく気が引けてしまい、そのやさしさに感謝しながら高級車を見送るのでした。 出産後、産後うつ気味になったすや子さん。SNSで偶然、妊婦健診で会ったあのセレブ妊婦さんを見つけます。同じ日に出産し、子どもの性別も同じ。でも子どもの発達はわが子よりも早い。 このころ、自己肯定感が低かったすや子さんはショックを受け、わが子の発達の遅さは自分の育て方のせいかもしれないと暗い気持ちが渦巻いてしまうため、彼女のSNSを見るのをやめました。 産後うつから回復したころ、ファッション雑誌のスナップページで彼女を見つけます。さらにその後、友人の友人だったことが判明したそう。一瞬、SNSでメッセージを送ろうかと思ったすや子さんですが、健診日の自分の格好と、自分のことは忘れているかもと思い、結局連絡は取らなかったとのこと。 ◇◇◇ 妊娠中は産後に知り合いを作ろうと思っていましたが、実際はメンタルが落ちてしまって思うように動けなかったすや子さん。SNSで妊婦健診時に出会った彼女が、同じ日に、同じ男の子を出産しているだけに、発達のスピードが違うと気持ちがどんどん落ちていきますよね。彼女のSNSを見ることをやめたのは賢明な判断です。 気持ちが回復してきたころに今度はファッション誌で彼女を見つけ、SNSで連絡してみようかと思ったものの、あの日の格好を思い出してやめたというすや子さん。きっと相手はそんなことを気にしていないでしょうし、出産予定日が1日違いのすや子さんを忘れてはいないと思いますが、こうした気持ちはこの状況以外でもよく共感できますよね。 著者:マンガ家・イラストレーター すやすや子
2023年09月06日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「おせっかい姑とKY夫の末路」を紹介します。パニ子は出産を控えた妊婦。出産後は夫のカイトも育児休暇を取得することになっているので、産後の生活に不安はありませんでした。しかしある日、カイトがとんでもない提案をしてきたのです。産後に義母がやってくる!?出産予定日まで2週間切ったころ、仕事から帰ってきたカイトは「パニ子に嬉しいサプライズがありま~す♪」と上機嫌。何か嬉しい報告があるのかと楽しみにしていたら「出産後、母さんが子育ての手伝いをしてくれることになりました~!」とまさかの提案をしてきました。 どうやら義母は「出産後の男なんて頼りにならないから任せろ」と言ったよう。カイトもすっかり頼る気でいます。 しかし義母に来られては休まるものも休まりません。カイトも義母頼みになり、育児に参加しない未来が手にとるように見えるので、パニ子は断るよう強くカイトに言いました。 最初は「遠慮はいらないよ!母さんは子育てのプロなんだから」と言っていたカイトも、頑なに首を縦にふらないパニ子に不満そうです。最後は「母さんも乗り気だったのに…」と言いながらも、渋々義母の申し出を断ることにしました。 家で待ち構えていたのは…その後、パニ子は無事出産。入院生活を終え、自宅に戻る日がやってきました。しかし自宅のドアを開けた途端、煮物のような醤油の臭い……。信じられないことに義母が待ち構えていたのです。 「気を遣わなくていいのよ! 部屋が散らかっていてもパニ子さんがすっぴんでも私は構わないから!」と居座る気満々です。 カイトは義母がいるからと勝手に育休を取り下げていて、パニ子は姑と2人きりで子育てをすることに……。おかげでカイトへの信頼もガタ落ち! 楽しみにしていた子育ては、最悪なスタートを切ってしまいました。 義母のせいで休めない!そうはいってもやってくるのは慌ただしい毎日。できる限り義母に頼もうと割り切ったパニ子でしたが、義母の育児方法は的外れなものばかり。また生まれたばかりの赤ちゃんに果物を与えようとしたり、無理な寝方をさせたりとヒヤヒヤしてしまい、パニ子の疲労は増すばかりです。 カイトから帰るように伝えてほしいのですが、カイトは「母さんはパニ子のためにやってくれているんだから失礼だ」と見当外れなことを言います。 これでは安心して子育てなどできるわけがありません。パニ子はある決意をし、スマホを手にしました。 義母を懲らしめたのは、あの人…!とある休日。すっかり義母に甘えたカイトはいつも通り家事や育児を手伝うわけでもなくゴロゴロしていました。 すると、インターホンの音。パニ子は「お義母さん出てくれますか? とっても素敵なプレゼントが届く予定なんですw」と義母を玄関に促しました。ドアを開けた姑はリビングまで聞こえるほどの大きな声で叫んだのでした。 やっていたのは大姑。カイトの祖母です。大姑は「私も同居してお手伝いすることにしたわ! 私は子どもをたくさん育てたプロだから安心して!」とひと言。大姑が苦手な義母は固まっています。 自己中な性格の姑と大姑は犬猿の仲! その扱いにくさを知っている大姑は「なにかあったら頼ってきてね」こっそりパニ子に伝えていたのでした。その言葉に甘え大姑を呼んだパニ子。大姑はすぐに駆けつけてくれたのでした。 早速大姑の家事育児指導がスタート。義母とカイトはことごとく怒られていていい気味です。大姑のおかげで良い姑・良い旦那様に育ちそうな2人。今日から子育てが楽しくなりそうな予感がしたパニ子でした。 産後は体を休めるのが第一ですが、気を許せない義母が来ては休みにくくなってしまいます。望まれないお手伝いは邪魔でしかありません。産後の女性には然るべき配慮が必要なのですね。パニコレ記事をまとめて読む▶著者:ライター パニコレ
2023年09月04日出産に立ち会うことを楽しみにしていた夫。しかし、出産日を挟んだ3日間、県外への出張が入ってしまいました。そこで急きょ、夫の代わりに隣県に住む義母がサポートに来てくれることに。陣痛が始まり病院へ向かったのですが……。 義母と迎えた初めての出産 出産に立ち会うことを楽しみにしていた夫でしたが、出産予定日に残念ながら出張となってしまいます。急きょ、隣県に住む義母がすぐに駆けつけてくれ、私は初めての出産を義母と迎えることになりました。 義母が来た夜に陣痛が始まり、明け方に病院へ。数分おきの陣痛に耐えていると、朝食が運ばれてきました。食事どころではない私に、義母は食べるようにすすめてきます。しかし、そんな余裕のない私を察した助産師さんは「食事が難しいようでしたら、お義母さんどうぞ」と言ってくれました。普段から人の言うことを素直に受け取る義母は「では、遠慮なく」と、私の隣で朝食を食べ始めます。私は「こんなときでも落ち着いていてすごい……!」と思わず感心してしまいました。 昼食も助産師さんは、「もう生まれそうだから、お義母さん別室で召し上がってください」と義母に声をかけます。義母は朝食と同様に「いただきます」と言いながらも、分娩室から出ていくぎりぎりまで「痛みはもう少しで終わるからね! 頑張るのよ!」と私のことを励ましてくれ、腰をさすってくれたり、水分を摂らせてくれたりサポートしてくれたのです。そして、義母が昼食を食べている間に私は娘を出産。出産後、義母には「おつかれさま! 食事おいしかったわよ!」と言われ、いつもと変わらないマイペースな義母の姿に、思わず気がゆるみ笑ってしまったのでした。 退院後、私と娘は1カ月間義母の家で過ごすことに。「産後は寝るのが仕事よ!」と義母が身の回りの家事をすべてお世話してくれたおかげで、産後のトラブルは一切ありませんでした。実の娘のようにサポートしてくれた義母には、とても感謝しています。誰かのために一生懸命になれる義母の姿を見て、私もそうなりたいと思う出産体験でした。 作画/ひのっしー監修/助産師 松田玲子著者:木村さち
2023年09月02日結婚を機に出身地から離れ、右も左もわからない未訪問の地へ。間もなくして妊娠が判明。「子どもとおでかけしたい」「お揃いの服とか着たいな」。そんな想いで日々SNSでキラキラしたママたちを見て、出産後の妄想をしていました。しかし、土地勘のない場所では、毎日の育児と家事をこなすので精一杯。キラキラしたママとはほど遠く、孤独な日々を送ることに。孤独な子育てをどう乗り越えたか、私の体験をお伝えします。 イメージトレーニングはできていたのに出産までは、SNSで検索したベビーグッズを集めたり、プレママ講座に出かけたりと、マタニティライフを楽しみながら過ごしていました。里帰り出産後、子どもが生後3カ月から自宅での子育てスタート! 日中は子どもと2人きり。初めての育児に必死で、毎日家から一歩も出ない……そんな毎日の繰り返しでした。「SNSで見たママは、オシャレしてママ友とベビーカーで散歩してたのに」「もっと友だちとおでかけできるはずじゃないの?」……イメージしていた理想と現実の違いを受けて、次第にネガティブな考えをもつようになりました。 焦りと孤独で周りが見えない同じことを繰り返す毎日。周りに知り合いもなく、もちろんママ友もいません。子どもの友だちを作るためにも外に出なきゃ! と思ったものの、自宅付近の支援センターや遊べる場所を知らないことに、そのとき気づきました。焦りを感じながらも自宅に戻って1カ月後、まずは最寄りの支援センターを調べてすぐに行ってみることに。 しかし、訪れた日はそれぞれのグループで遊びに来ていて、私は子どもと2人で遊びました。「これじゃ家と一緒だな」そんな想いで、逆に孤独な気分になり、それから支援センターへ行くのもおっくうに感じるようになりました。その後、子育てイベントにも参加しましたが、孤独から抜け出したいという焦りで自分自身いっぱいいっぱいになっていました。 みんなと一緒じゃなくていい実家が遠方のため、実母に悩みを聞いてほしくても手段は電話のみ。ときには泣きながら電話をかけ、子育てに関する悩みを聞いてもらっていました。自宅に戻って3カ月後、大型連休にあわせて実家に帰省することに。顔と顔を合わせて相談すると、溜まった想いがどんどん込み上げて、実母に素直な想いを伝えました。 「無理してみんなと同じようにしなくていいんじゃないの?」実母から言われたひと言は当たり前のようですが、そのときの私にとっては衝撃的なひと言でした。「子育てだって、人それぞれ違っていいんだ」と気づくことができました。 自分のペースで少しずつ自分のペースで子育てしていこうと考え直し、無理して居場所を探すことをやめました。その後、子どもが生後6カ月で習い事教室に通うことになり、徐々に地域の子育て事情を知り、育児について共感しながら話せる場を作れるように。それと同時に子どもにも同月齢のお友だちができ、楽しそうに遊ぶ姿を見て、「キラキラしたママじゃなくても楽しそうならいいや」と思えるように。 ささいなきっかけですが、それだけでも孤独を感じることが少なくなり、日々の子育ての刺激にもなりました。今思えば、孤独から抜けだしたいというより、SNSで見たキラキラしたママになれるような居場所を見つけたかっただけなのかもしれません。 キラキラしたママへの憧れは、まだあります! 以前の私はそれを求めるがあまり周りが見えず、素直に子どもの成長を喜ぶことができませんでした。今でも一対一で子どもと向き合っていると、周りには誰もいない……と孤独を感じてしまうこともあります。ですが他とは比べないように、「私は私」と割り切ることで自分のペースに合った育児ができるようになりました。 作画/ぐら子著者:吉田史香3歳と0歳姉妹のママ。夫の実家と敷地内同居中。実家は県外遠方。出産前まで、診療放射線技師として病院やクリニックでの勤務経験有り。育児や美容、地域情報に関する記事を執筆中。
2023年09月01日順風満帆だと思っていた夫婦が、妻の妊娠・出産をきっかけにバランスを崩していく……。知人の実体験を基にしたちなきちさんのマンガ「僕と帰ってこない妻」にて、妻や子どものことを考えていない、夫の自分本位な行動に読者から怒りの声が多数寄せられています。この記事を機に一気読みしてみるのはいかがですか?<「僕と帰ってこない妻」あらすじ>理想の夫婦と言われて、順風満帆だと思っていた夫・カズ君。娘の1歳の誕生日に、妻と娘が家を出て行くまでは……。 妊娠をきっかけに仕事を辞めた妻の雪穂を見下す発言が増えていったカズ君。ですが、雪穂が1番耐えられなかったのはカズ君の子どもへの無関心さでした。何よりも仕事を優先するカズ君に不満を持ちながらも「いつか変わってくれる」そう思って1人で頑張ってきた雪穂ですが、娘・結ちゃんの1歳の誕生日を忘れて飲みに行くカズ君と離婚を決意。その日の夜、雪穂は結ちゃんを連れて家を出て……。 「育休の申請をしてきた」って…今更?雪穂が出て行ってから1カ月ほど、LINEで連絡をするだけで、放置していたカズくん。これまでの言動を後悔し、関係修復を図るため、育休を取ることを決意。 話し合いをするために義実家へ向かう途中、雪穂のいる場所で大地震が発生。カズくんは準備を整えて避難所でようやく雪穂と再会します。 そして、避難場所として借りられることになった叔父さんの家へ。娘と3人で向かう車内でカズ君は「育休を取る申請をしてきた」言い出しました。 娘・結ちゃんを出産したときに、育休の取得をカズくんにお願いをした雪穂。そのときにはまったく取り合ってくれなかったのですが、産後1年以上経ってから何の相談もなく「育休を申請した」と急に言い出します。 「失った時間は戻って来ないよ」「失った時間の尊さに気づいたんだ」と言う、カズ君の言葉を雪穂は遮り……、 「失った時間は戻って来ないよ」「『ありがとう。育休を取ってくれるなら離婚を考え直すよ』って言うと思った?」と突き刺さる雪穂の言葉。 今回も、相談をせずに勝手に育休申請をして来たカズくんの行動には、「自分勝手」と読者からも怒りの声が寄せられました。いつも突発的な行動をするカズくん。申請する前に、相談してほしかったですよね。 もう2度と分かち合うことはできない●確かになあ…。初めての0歳〜1歳育児の尊さもしんどさももう二度と分かち合うことはできない。仮に2人目は協力して育児できたとしても、初めてのときのあのものすごい不安とかあらゆることに一喜一憂したりの特異な状態とは違う。 ●そらそうだよ。どっちに転んだとしても、記憶とか気持ちとか、書き換えのできないものがあるって少しは学べたらいいね。慌てて手持ちのカードをあれこれ後出ししたり自分語っちゃう前に、雪穂さんの気持ちをじっくり聞いてひとつずつ向き合ってみたらどうかな。 1人目出産の0歳〜1歳までという時間は、育児の大変さも、子どものかわいさも一生味わうことができないもの。子どもに手がかからなくなってきてから、急に参加させてほしいと言われても、すぐに「はい、いいよ」とも言えませんし、何よりも離婚を決意した妻にとっては受け入れることは難しいかもしれませんね。 妻のことなめすぎじゃない?●雪穂さんでなくても今さら、って思うだろ。失った時間の尊さ??そこでキレイな言葉言っちゃうとかひくわ。育休とりました、家族のために住まいも手配しました、これで妻も許してくれるはず。。。なめすぎじゃね。 ●(前略)離婚寸前じゃなくても相談なく急に取ってきたから!とか言われたらケンカになる案件。被災で非日常時における助けとして受け入れられる可能性も考えたけど、これまでの負の積み重ねのが大きかったか…。 産後1年以上経ってから、急に「育休取りました」と言われても妻もびっくりですよね!「失った時間の尊さ」に気がついたと言うカズ君ですが、「失った時間」は雪穂さんも同じです。これ以上期待して傷つきたくないという雪穂さんの気持ちは痛いほどわかりますよね。 やっと娘と向き合うことを決意した夫。夫婦関係のすれ違いは解消されるのでしょうか?『僕と帰ってこない妻』、ベビーカレンダーでは完結しています。一気読みができるので、ぜひ読んで皆さんのご意見も聞かせてくださいね!
2023年08月31日洗濯、料理、掃除、子どもの世話など、これらは「家事」という言葉で一括りされがちです。しかし、日常には名前がつかない細々とした「名もなき家事」がたくさんあります。例えば、床やテーブルに散らかったものを片付ける、トイレットペーパーを交換する、乾いた食器を食器棚にしまうなど。これらは洗濯、掃除などのような名前はありませんが、生活する上で欠かせない家事。また、「名もなき家事」の負担の多くは女性に偏ることが多いのが特徴だと語るのは、パパの育児参加に詳しい、大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生。今回は、ママが不満をいだきがちな「名もなき家事」2つをご紹介します。どうやらパパたちが「名もなき家事」を増やしてしまっているようです。女性に負担が偏りがちな理由も含め、小崎先生に解説いただきました。なぜママばかりに家事の負担が偏るの…? 一体どうして家事全般の負担はママに偏ってしまうのでしょうか。 小崎先生その原因は大きく2つ挙げることができます。 1つ目は、高度経済成長期にできた「男性は仕事、女性は家事と育児」というように性別を理由に家庭での役割を固定的にとらえる「性別役割分業意識」の考え方が現在も残っているからです。そして2つ目は、妊娠、出産を経験する性別と、子どもを育てる性別が同一視されているからです。つまり、妊娠、出産をした女性が、その後の子育てを担うのが当たり前という考え方があるということ。 このような考え方が社会に根深く浸透し現在も残っていることで、家事や育児の責任がママばかりに偏ってしまったと考えられます。確かに、妊娠や出産はママしか実際に経験をすることはできません。しかし、その後の子育ては直接母乳をあげること以外、パパは全部できるんです。さく母乳や育児用ミルクであれば、哺乳瓶を使ってパパも授乳することができますね。つまり、ママにはできてパパにはできないという家事や育児は本当はないと、私は考えています。 【ママの不満/名もなき家事1】パパがやった家事を自分がやり直さなければならないパパが食器洗い、洗濯、料理などをしてくれたとしても、食器の裏の汚れが十分に取れていない、洗濯物の干し方が違う、畳み方が違うなどといった結果に不満を感じているママはなぜ多いのでしょうか。ママにとって家事のやり直しこそ、「名もなき家事」ですよね。パパによって「名もなき家事」を増やされてしまうことは、気持ち的にも大きな負担なのではないでしょうか。 小崎先生ママとパパで家事のやり方が違うことは当然あると思います。しかし、パパが家事をやったあとにママが不満を感じてしまうのは、生活の流れを意識して先を見通した家事をするママと、目の前の家事をただこなせば満足となりがちなパパというように意識の差があるからなのかもしれません。 例えば、洗濯物の畳み方についての不満。私が子どもの洋服を畳んでいたときのこと。妻がその横で洋服を畳み直し始めたんです。その理由は、洋服を子ども用のタンスに入れた際、そのタンスの構造上、妻がしている3つ折りと私がした2つ折りでは取り出しやすさが格段に違い、妻の2つ折りはスムーズにタンスから洋服が取り出せるから。つまり、妻は子どもたちが次に洋服を取り出すところまでを考えて畳んでいたんです。 もちろん多くのママが初めから先を見通した家事ができていたわけではないと思います。子どもの様子を観察したり、普段の家事の積み重ねの中で試行錯誤したりして培ってきた能力。ママほど家事や育児の経験がないパパが多いので、パパはこの能力が培われづらいかもしれません。その場合、ママからパパへ家事のやり方を教えてあげる必要があるでしょう。 先を見越した家事スキル、パパにどうやって身につけさせる?パパが先を見通した家事ができる、そして結果として、ママがパパの家事をやり直すという「名もなき家事」を生まないようにするためには、パパに、子どもが普段どのように一日の生活を送っているのか理解させることが重要です。というのは育児も家事も連動しているから。 そこでパパには可能であれば「育児休業制度」を活用してもらうのが良いでしょう。ママが育休中や専業主婦という場合もあると思いますが、パパが責任を持って子どものお世話を担当する環境にしてみましょう。パパが責任を持って子どもと1日関わると、いろいろなことが見えてくるでしょう。例えば、お昼寝はどのようなタイミングでするのかがわかってくることで、お昼ご飯やお出かけのスケジュールをそれに合わせて組み立てるなど見通しが持てるようになってきます。また、子どもを病院に実際に連れていくことで診察券がすぐに取り出せることの大切さを痛感し、診察券を整えるようになったり、食事の前にたくさんおやつをあげると夕食が進まなくなってしまうことを知り、おのずと量やタイミングを調整するようになったりと、いろいろな経験を積み重ねることで家事に対する意識の向け方や考え方も変化してくるはずです。 最初はママの思うようにパパがやっていないと感じることもあると思いますが、ママは、パパのやり方を一度受け止めて、自分のやり方を押し付けないようにしましょう。もしママの中で絶対に譲れないことやマイルールがあるのであれば、事前に伝えておくのも良いでしょう。そしてパパに家事に関する知識や経験が足りない場合は、夫婦でこまめに情報共有をおこなう、家事についてわからないことがあれば、パパも「ここはこのやり方でいい?」「改善点はある?」などとママに自分から聞く姿勢を持つことが大切です。先の長い育児を一緒に乗り越えるパートナーとして一緒に成長していけると良いですね。 ところで、パパの育休は子どもやママのために取るものと思われがちですが、けしてそうではありません。パパの育休はパパのためのもの。パパにとって育休は人生の学びの期間となるはずです。そして子どもと向き合い、他者と共に生きる覚悟を持つことは、きっとパパが豊かに生きることにつながりますよ。もし迷っているパパがいたら、ぜひママからもすすめていただければと思います。 【ママの不満/名もなき家事2】お願いをしないとパパが家事をしてくれない 「食器を洗って!」、「子どもをお風呂に入れて!」などその都度お願いしないとやってくれないというパパにストレスを感じているママが多いようです。とくに、仕事を終えて帰宅したあとは休憩モードになってしまうパパたちに、イライラしているママは少なくありません。忙しいときに「家事を指示する」という「名もなき家事」が生まれてしまい、多くのママを悩ませています。 小崎先生一番の原因は、やはり家事に対する「責任感」の違いなのかもしれません。先ほどお伝えした通り、パパの中で女性が家事をするものという意識が少なからずどこかにあるのではないでしょうか。ママも「お願い」という言い方をしている場合は、それも原因のひとつかもしれませんね。なぜならお願いをされたパパは頼まれたら家事をする「お助けマン」のようなポジションだと思い込んでしまうからです。 ”お助けマンパパ”を”責任感ある主体的なパパ”に変えていくには?夫婦はたった2人なのですから、ママに家事の負担が偏ることのないよう、パパも当事者意識を持って積極的におこなうべきだと、私は考えています。家族は「幸せな家庭を築き、子どもを育て上げる」チームのようなもの。パパだって主体的に動かなければチームは上手く機能しませんよね。何度もママに同じ指示をされているパパや「俺はしっかり”手伝っている!”」なんて思っているパパは、意識を変えていく必要があります。しかし、家事や育児の経験が乏しく、目の前のやることに気づけないパパもいるでしょう。そんなパパにはママから丁寧に教えてあげることも大切です。すぐにできるようになるとは限らないので、ママもはじめは大変かもしれません。けれどもパパもいずれはできるようになるので、根気よく教えてあげましょう。 一方、やる気がない、「話しても聞く気がない」というパパの場合は夫婦で話し合いが必要です。そして話し合いの仕方も実は重要。ママがパパへの不満をその場の流れに任せて、さらっと伝えるだけではやはり本気度が届かない可能性も……。子どもが寝てから夫婦だけの空間で改めて「話し合いの場」を作って話すというように工夫してみるのがおすすめ。家事について責任を持ってやってほしいということを伝えて、これからについて話し合いましょう。パパの言い分にも耳を傾け、夫婦でお互いに納得のいく結論が出せるといいですね。指示をするストレスをなくすために、月曜日、水曜日、金曜日のお風呂洗いはパパと役割分担を細かく決めてしまうのも1つの手なのかもしれません。 ママたち、「パパには伝わらない」とあきらめないで!ママがパパの家事をやり直す、ママがパパに家事をお願いするという「名もなき家事」を生まないためには、最初は大変かもしれませんがママもパパの経験不足などを理解し、ハードルを下げてあげてパパに教えてあげてほしいです。パパに任せられることが増えれば、結果としてママの負担はラクになります。両者歩み寄って家事・育児について見直してみるのもよいですね。ただ家事のやり方を伝えるのではなく、例えば、「タンスに洋服を重ねて入れるのではなく、立てて入れると次に取り出しやすくなるよ」などと理由も添えて伝えてみてください。ママの思いがより届き、パパの行動にも変化が現れやすくなるのではないでしょうか。 もしこれから赤ちゃんを迎えるのであれば、産後、退院した日のおむつ替え、沐浴をパパに責任を持って担当してもらうのがおすすめです。出産後、パパが赤ちゃんのお世話ができるように「産後パパ育休(※)」を取得するなど、環境を整えておけると良いですね。はじめはなかなか上手くお世話ができずパパは戸惑うかもしれません。でもそれはママも一緒。試行錯誤してやっていくうちに上手になるんです。パパだけでなくママだって育児の初心者だから一緒に勉強するという意識でいれば、パパにも責任感が芽生えるのではないでしょうか。 すでに育児中の家庭は、休日の子どものお世話をパパに任せる機会を設けてみるのが良いでしょう。パパにとって「名もなき家事」に気付く貴重な機会になるのではないでしょうか。 (※)関連記事:「産後パパ育休」の新設。男性は育児休暇が取りやすくなるの?企業側の課題とこれからのパパたち【専門家が解説】監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘
2023年08月31日第一子を妊娠し、初めての出産後に私が後悔したことがありました。その1つが、「断捨離」です。産前にしっかり身の回りの物を整理しておくべきだった……と、学んだ経験をお伝えします。 出産前、甘かった私の考え妊娠時、わが家は1LDKの賃貸マンションに住んでいて決して広いとはいえない間取りでした。産後すぐは子どもの部屋も必要ないし、経済的にもマイホームの購入はまだ早いと考えていました。 出産準備においても、ミニマリストへの憧れから買う物は必要最低限に抑え、どうしても必要なら買い足そうと思っていたのです。夫婦2人の物もさほど多くなく、リビングが子どもの部屋になるくらいだから大丈夫なはず、と想像しました。まさかこんな考えが覆されるとは知る由もなく……。 藁にもすがる思いで……いざ育児が始まってみると、初めての子育ては想像以上にてんやわんやとなりました。右も左もわからず、困ったことはネットに頼り情報収集。ママたちの体験談を見れば見るほど足りない物・欲しい物・あったら助かる物が湧いて出てきて、買い足してしまうのです。 出産前は必要ないと思っていた物も、子どもと私がお互いにラクになるならとついポチッ。さらに出産祝いもいただき、産後増えた物はおもちゃ、バウンサー、家電などなど数知れず。子育てがぐんと快適にはなったものの、部屋自体の収納スペースが少ないため収納ボックスを購入して応急処置をすることにしました。結果、部屋がとんでもなく狭くなってしまったのです。 引っ越さないと無理?!そんなわけでミニマリストとは程遠い生活となったわが家は、急きょ引っ越しを決意。3LDKで一部屋を子ども部屋と想定し、広めのリビングの家に決定しました。 大急ぎで引っ越し準備を進める中で、邪魔になっていた物に気づきました。それは妊娠前に着ていた洋服などです。子育てで自分の時間もろくに取れない環境でおしゃれを楽しむ余裕は私にはなくなっていたからです。 子どもが生まれた当時は初めてのことばかりでうまくいかないことも多く、余裕も自信もなくしてしまっていたと思います。私は便利なグッズに頼ることで時間も心もゆとりができることは確かだと感じたので、出産前に身の回りの物を整理をしておけばよかったと後悔しています。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:山崎 飛鳥3歳女の子のママ。芸術系大学に在学中の学生主婦。「芸大生で学生ママ」ならではのリアルな体験を執筆中。
2023年08月31日私はコロナ禍に第1子となる男の子を出産しました。妊娠中は里帰り出産することを考えましたが、新型コロナの影響で断念。義父母はわが家から車で1時間ほどの距離に住んでいますが、共働きのため気軽に頼ることができません。そのため産後は夫が家事を頑張ってくれたのですが、私はつい夫がしてくれた家事に対して文句を言ってしまい、夫婦喧嘩に発展してしまったのです……。 ありがたいけど雑な家事が気になる産後、夫は私の代わりに家事を積極的に頑張ってくれていました。掃除に洗濯、栄養バランスのとれたごはんを作り置きしてくれることも。私は夫の協力にとても感謝していました。しかし、感謝の気持ちと同時に夫の雑な家事がどうしても気になっていました。 料理や食器を洗ってくれたあと、野菜などのクズや水が散乱している台所と床。ビショビショのまま丸まって放置された布巾。洗ったはずなのにカレーや油がべっとりついたおたまや食器。洗濯物を重ねたまま干したため生乾き臭のする衣類。畳んだらしいけど、そうは思えないほどぐちゃぐちゃに積み重なった洗濯物など、やってもらったことに感謝をしないとと思いつつも、私はどうしても夫の雑な家事が気になってしまいました。 夫が激怒!つい指摘してしまった結果最初こそ夫がしてくれた家事のやり残しを私はこっそりしていました。しかし育児をしながら結局すべての家事を産後間もない体ですることになってしまい限界を感じるように……。そのうち、つい夫にイライラした口調で「洗濯物のたたみ方汚すぎ! ちゃんと端と端を合わせてたたんで」「皿にカレーがついたままだった。洗うならちゃんと洗って」など、夫がしてくれた家事に対してできていないことを指摘してしまうことが増えました。 私の口出しが原因で夫と口論になることもしばしば。ある日、夫が食器を洗ってくれたあと、ビショビショの布巾を台所に丸めてそのまま放置していたので、私は夫にそのことを注意。すると夫は「仕事しながら家事も一生懸命やってるのに文句を言うな!」と、今まで我慢してきたのであろう怒りが大爆発。その日は1日、夫に話しかけてもほとんど返事は返ってきませんでした。 口出しをしないルールとは言っても…その喧嘩を機に、毎日仕事をしながら家事をしてくれていた夫にひどい言動をしてしまったことを反省。基本は「してもらったことに対して口出ししないこと。気付いた人がやること」が夫婦で暗黙のルールとなりました。 とは言っても、どうしてもこれは直してほしいと感じた家事もあります。そこで、口出ししない代わりに、夫に自ら気付いてもらうよう仕向けていくことにしたのです。 お互いの得意、不得意を知るきっかけに例えば、夫が洗ってくれた食器にべっとり油がついていたときは、あえてその油残りのある食器を使って夫に食事を出しました。すると夫は「この皿と箸ベトベトじゃん……。これ俺が洗ったやつか」と気付いてくれ、次からきれいに食器を洗うよう心がけてくれるようになったのです。 洗濯物の干し方も雑でしたが、知らないふりをして生乾きの衣類を夫に渡すと、「生乾きくさっ!」と驚いたあと、夫なりに干し方を改善してくれました。掃除に関しては、私が汚いと感じたことも夫はまったく気にならないとのことだったので、掃除が得意な私が担当することに。夫が使ったあとの、水浸しで食材のクズが散らかった台所は、気付いた私が片付ける役割だと割り切ることができました。 してもらったことに対して口出しをしないこと、気付いた人がやることを意識して、夫と私の許せる許容範囲のすり合わせをしてから、夫に対してのイライラが減りました。余裕がなかったとはいえ、夫に対してきつい態度をとっていたことを反省し、日頃の感謝を忘れず過ごしていきたいと心に留めた体験でした。 著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年08月29日佐伯さえ(27)は、大手印刷会社で営業としてバリバリ働くキャリアウーマンで、母とふたり暮らし。母子家庭で育ったさえには、2つ下の妹・りな(25)がいました。不仲で音信不通だったりなですが、ある日突然、「子どもを出産した」と連絡が届きます。退院後、約6年ぶり再会したりなは整形しており、“量産型”の見た目に変貌。娘を“ききめろ”と名づけ、3カ月ほど、4人で同居することになりました。さえが母を支えながら生活していた家に転がり込んだにもかかわらず、感謝の言葉はおろか、さえに嫌みばかり言うりな。さえは我慢の限界を迎え、「出ていけ!」と訴えますが、りなは「家がない」と言うのです。りなは、夜のお店を営む経営者の彼氏・たけひことの間に子どもを授かったものの、「結婚はしないし、認知もしない」と言われ、「養育費は月40万円、家を借り、家賃も払ってもらう」という約束で出産したそう。たけひこと交わした約束に、「勝ち組」と、自身の状況をプラスに考えていました。 そして夜な夜な、夜のお店で働く男性のSNSを眺め、「キキはお母さんに預ければいいし、産褥期が明けたら飲みいこw」とのんきに考えていたりな。 しかし、産後1カ月が経ったころ、たけひこから、「家なんだけど、俺の名義で審査通らなかったわ。りなのほうで借りて。家賃も養育費から払って」と連絡がありました。「話がちげぇぇぇ」と思わずスマホを投げたりなは……。 いつでも妹の思い通り!? 母から「どうしたの?」と尋ねられ、たけひこから「家は借りられないし、家賃も払えない」と連絡がきたことを説明するりな。 「も〜いい。これからもこの家で暮らすわ」 「ダメに決まってるでしょ。約束通り、あと2カ月で出て行ってもらうから」 自分勝手で嫌みばかり言うりなに嫌気がさしていたさえ。母に「家が決まるまでは……」と説得されますが、「ダメ。出て行って」と気持ちは揺るぎません。 「お姉ちゃん。キキちゃんのこともあるんだよ」 母に便乗して、「そうだよ! 人でなし!」と文句を言うりなに対し、さえは「じゃあ私が出て行く。あとは3人で暮らせば?」と冷静に言い放ちました。 「え? いいの? ラッキー♡」 パッと表情が明るくなるりな。 「そのまま家賃も払わせちゃえ。もし払わなくても、お母さんに泣きつけばいいや」「お姉ちゃんてば、いっつもいい子でご苦労さまw ごちになりまーす♡」 りなは自分で生計を立てていこうという気がまったくなく、家族に頼り生活していこうと考えるのでした。 自分勝手なりなにしびれを切らし、「出て行く」と宣言したさえ。今まで我慢できていたのは、「3カ月」と期間が決まっていたからかもしれませんね……。 困ったとき、家族に頼ることは悪いことではありません。特に産後は、家族にたくさん甘え、自身の体を回復させるタイミングなのではないでしょうか。しかし、りなのように感謝の気持ちがないのは問題外。りなが家族の大切さに気づくことを願うばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター もち
2023年08月28日寝不足なのは、生まれたばかりの娘ではなく義母のせい……。1児のママであるツムママさんが描くマンガ「私の家に入らないで」にて、ありえない行動を連発する義母に読者から怒りの声が多数寄せられています。今回は、寝不足の嫁を無理やり起こす義母に寄せられたコメントを紹介します。<「私の家に入らないで」あらすじ>主人公は夫と小さな娘の3人で暮らしているママ。夜はなかなか寝てくれない娘の子育てで、寝不足な日々が続いています。しかし、寝不足の原因は娘だけではなく、毎日訪れる義母のせい。「しばらく来なくても大丈夫」と伝えても、義母は翌日にも訪ねて来て……。 うんざりする。義母の愚痴「しばらく来なくて大丈夫です」とやんわり伝えても「私のことは心配しないで」と言い、今日もうんざりするほど長い義父への愚痴をこぼす義母に……。 長々と続く義母の愚痴を聞きながら眠ってしまったママ。子どもが生まれたばかりのときは、常に寝不足との戦いですよね。 ママのせっかく眠れる少ないチャンスを邪魔しないでほしいと思ってしまいますよね……。 起きて! 私の話どこまで聞いてた?子育ての寝不足から、うとうとしてしまうママ。ですが、義母は「お嫁さん起きて!」と無理やりママを揺すって起こします。 義母は「ねぇ私の話どこまで聞いてた?」「子どもに合わせて昼寝したらダメよ」という自分本位な発言や、謎な持論まで。 義母に悪気がないのはわかっていますが、ママはもう限界です。 子どもの泣き声で起きるのしょうがないですが、義母に無理矢理起こされるのは苦痛ですね。ただでさえ産後で疲れ切っている時期なのだから、少しでも多く寝かせてあげるべきではないでしょうか。自分も子育てを経験している義母のため、お嫁さんの気持ちを分かってあげてほしいですね。 このような義母の発言に、読者から多くの声が寄せられました。 どうして相手の都合を考えられないの…●それだけ大変だと分かっているのに、どうしてなの?事前に都合聞いたりして、おかず適量にして渡すだけ渡して帰ろう? ●寝ないでってどうゆうこと?笑 義母は家に来るたびにおかずを持ってきます。ママがおかずはまだあるから「しばらくは来なくて大丈夫」と伝えても、翌日に再来という状況でした。 せめて2~3日はあけてほしかったですし、中には「旦那のお弁当のおかず増やそ」なんていう意見もありました。 え、貴方と私ってまったく同じ人間でした?●えー!お義母さん夜寝られる時間あったんですね。羨ましいですー!私、子どもが夜寝ないからお昼寝が唯一の睡眠時間なんです…。子どももそれぞれ違うから生活リズムが違うのも当たり前ですね〜。休める時にしっかり休めないとどうにかなっちゃいそうです!!って言っちゃうかも。 ●私もそうだったとか、昔は〜って一括りに考える奴。ほんとーーーに、理解できない。え、貴方と私って全く同じ人間でした?昔と今って何も変わってないんですか?って言っても無駄なんだよね、この手の人種には…。自分の中の小さな世界が全てだから、他人の状況や気持ちなんか考えようともしない。たち悪い。 ●大丈夫!お昼寝、全然問題ない!!夜も朝まで全く赤ちゃんと同じペースで1日中寝れます☆ ●よく考えて。「悪気が無い」なら尚たち悪いです。悪いと思ってる分には辞めなきゃって思うキッカケがあるけど悪気が無いって事は自分の行動を思い返して反省するキッカケが無いから嫌な事はハッキリ嫌って言わないと辞めないですよ(以下省) 寝ているのに無理矢理起こして話続ける義母の行動には、読者からも怒りのコメントが届きました。ママが産後から作り上げてきた赤ちゃんとの生活のペースというものがあります。ようやく赤ちゃんとの生活に慣れてきたママでも、義母によって生活のペースを崩されてしまっては、体を壊してしまう可能性もありますよね。義母には「ママのと赤ちゃんの時間も大切にしてあげよう」という思いになってくれることを願いたいですよね。 このあと、夫に相談するママですが、義母の行動はさらにエスカレートしていきます! 『私の家に入らないで』は現在ベビーカレンダーで連載中です。ぜひ皆さんのご意見も聞かせてくださいね!
2023年08月27日授かり婚で結婚して1年。子どもが生まれ、息つく間もなく子育てに追われていました。産後はゆっくり過ごしたかったのですが、夫にそっくりな息子を義母が溺愛。毎週のように義実家に呼ばれていました。息子そっくりの孫を義母が溺愛授かり婚で結婚し、息つく間もなく子育てに追われていました。産後はゆっくり過ごしたかったのですが、夫にそっくりな息子を義母が溺愛。毎週のように義実家に呼ばれていました。 毎回断るのも気が引けるので、仕方なく義実家を訪問。到着すると義母は早々に孫を抱き上げ、「本当にパパそっくりでかわいいわね~」と連呼。お世辞にも夫はイケメンではありません……。ですが、息子はかわいいので否定はしない私。義母は調子に乗って親戚に電話をし、「今孫がきてるのよ~」と近くに住む親戚にも見に来るよう声をかけます。 酔うとと義母の本音が…義母はお酒が好きで、酔いが回ってくると「トンビが鷹(タカ)を産〜んだ♪トンビが鷹を産〜んだ♪」と歌いだします。さすがに私をバカにし過ぎていると感じ、夫に「お義母さんの歌、いい加減にしてもらえないかな」と伝えると、夫は「このくらい、いいだろ別に」とひと言。何も考えていない夫に腹が立ちました。 夫婦はお互い最大の理解者になるべき、と考えていたのでこの事は残念でした。これ以降は夫を信用できず、好きな気持ちも薄れ、何で結婚したんだろう……と後悔の気持ちまで。もちろん、義母の言動も考えられませんがーー。 ◇ ◇ ◇ 産後、毎週のように義母宅へ呼ばれていたとのことで、この事だけとっても夫の方は妻を気遣ってほしいですよね。それに加えて、お嫁さんを揶揄する歌まで……。夫も酔っていたのかもしれませんが、妻の気持ちに寄り添って注意して欲しかったですね。 作画/うめじろう著者:伊藤まみ1児のアラフォー母。家事・育児・事務員をしながら執筆活動中。
2023年08月26日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、産後の夫婦生活や性生活について教えてくれました。性生活についての悩みや相談はなかなか身近なママ友にはしにくい話でもありますよね。実は悩んでいる……という方も多いのでは!? ぜひ参考にしてくださいね。訪問先のママたちに産後の性生活について、助産師として相談されることもしばしばあります。ママたちの話を伺ってみると、気持ちの問題だけでなく、傷の痛みなど身体的な理由が原因で気持ちが向かないという場合もあるようです。今回は、産後の性生活についてお話しします。 産後の性生活の再開はいつぐらい?医学的には、産後1カ月を過ぎて健診結果で、子宮が妊娠前の状態に回復して膣や外陰部に問題なく、「性生活を再開しても良い」と医師や助産師に言われてからとなります。しかし、実際には性生活の再開はもっと後のことが多く、ベビーカレンダーの調査でも、産後1カ月で性生活を再開した夫婦は全体の1割程度でした。 性生活を再開した時期で一番多かったのは、ダントツで産後12カ月以上でした。ついで産後2カ月、産後1カ月、産後3カ月、産後6カ月という結果となりました。 性生活を避けたい……という気持ちになるのはなぜ?産後のママは、ホルモンの変化や育児の疲れなどによってどうしても性生活に気持ちが向かないということが多いです。同じ部屋やそばで赤ちゃんが寝ている環境で、いつ起きてしまうかなどいろいろなことが気になってしまい、ママだけでなくパパも性生活に気持ちが向かないということもあるかと思います。 また、授乳中は性行為時に母乳が漏れ出てくることもあり、不快に感じることもあるようです。ほかにも、不妊治療をされていたなど妊娠中も不安で性生活を避けていた場合、長期間性生活がなかったために再開のタイミングが取りづらいということもあるかと思います。 性生活を避けたい……産後の身体の変化とは?出産時に、外陰部の裂傷や切開などで傷ができていたり、吸引分娩や鉗子分娩などで膣内に傷ができると、傷が治っても縫った場所の皮膚が硬くなっていたり、体質によっては、傷が治る過程で皮膚が盛り上がっていたりすることがあります。その場合、1カ月健診で問題ないといわれても、痛みや違和感が続くことがあります。数カ月経っても、改善がみられない場合は、出産した病院に相談してみるのもよいかと思います。 さらに、授乳中のホルモンの影響や挿入までに時間をかけられないなどの理由で、性行為時に分泌物が出づらく膣内が濡れにくいと感じる人も多いようです。そのため、性生活を再開したものの、性行時痛があり怖くなってしまうということもあるようです。ドラッグストアなどでも購入できる潤滑剤のゼリーなどを利用すると性行時痛は緩和されることがあります。 また、産後の膣の緩みなど出産前との違いに戸惑ってしまうということもあります。 パートナーと気持ちを伝えあう努力を性生活の再開の時期はそれぞれで、再開後も体調によってはお互いに誘いを断ってしまうこともあるかと思います。 出産後は妊娠前より、性生活の頻度が減っていく夫婦が多いかと思います。それは、男女というより、育児や家事などを共にしていく仲間・家族という要素が大きくなるからかもしれません。 気持ちや体調、身体の状況は、お互いに伝えていかないとわからないものです。きっかけが作れるように、大丈夫だなと感じたら伝えるようにしてみましょう。第2子など家族計画を話しあったり、お互いの気持ちに寄り添いながら、性行為以外でもスキンシップやコミュニケーションはとるようにしておくと良いですね。 まとめ産後の性生活は、デリケートな問題で悩んでいても相談しにくかったり、お互いを思いやれば思いやるほど難しいことがあります。性行時痛などに関しては、病院や助産師に相談してもらえれば、改善することもあるのでぜひ頼ってくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年08月26日私が産後1番困ったのは、義母からの「家にお手伝いに行こうか?」という言葉。義母にとってはお手伝いのつもりでも、家にこられる側としては家事の手も抜けず逆に負担に感じていました。でも、義母としては「よかれ」と思ってのこと。それをマイナスに捉えたくないと思った私は、自分の負担を軽減しつつ義母の顔を立てるWin-Winの方法を探しました!※コロナ禍前の体験談です。 産後、急に始まった「お手伝い」私と義母は、今までお盆やお正月などのイベントや何か用事があるときに会うくらいの間柄。同じ市内に住んでいますが、1~2カ月会う予定がないなんてことはザラでした。そんな義母との関係が変わったのが産後。退院後、自宅にきた際に月1~2回のお手伝いを提案してきたのです。 私は、その場では「助かります~! 」と喜んではみせたものの、頭の中は「急に月1以上会わないといけなくなるなんて……」とプチパニックになってしまいました。 まずは「子どもと遊んで」と伝えてみるせっかくの義母のお手伝いですが、今までの関係が希薄すぎて掃除も洗濯も頼みづらく、何をお願いすればいいのか正直わかりません。さんざん迷ったあげく、家事をさぼっているのがバレないように義母に「子どもと遊んでもらえるとうれしい」と伝えてみました。 もちろん、「わざわざきてもらっておいて家事をしてもらうのは悪いな」という気持ちもあっての提案だったのですが、それはかえって義母を傷つけてしまったようで……。結局、一緒に遊んではもらえましたが、少し浮かない顔で帰っていく義母にちょっと胸が痛みました。 「簡単な家事」を手伝ってもらう寂しそうに帰っていった義母の姿が頭から離れなかった私は、夫に相談しましたが「面倒をみるのが好きな人だから何でも手伝ってもらったら?」と言われてしまい……。何でもって言われても、せっかく来てもらう義母に重労働をしてもらうのは気乗りしなかった私は、結局、じゅうたんのコロコロやお皿洗いなど義母の肉体的に負担の少ないお手伝いをお願いすることにしました。 でも「いつもこんなに汚いのかしら? 」なんて思われるのが嫌で、義母のお手伝いのために前もって掃除をするという手間が増えてしまい……。私は「何のためのお手伝いなのだろう? 」と疑問に思うようになりました。 最強! 「夫と子どもと一緒におでかけ」掃除が苦手な身としては、「なんとか義母に外でしてもらえるお手伝いを」といつも考えていました。そんなとき、ふと義母・夫・子どもと3人でおでかけしてもらうことを思いつきました。おでかけなら家の中は多少荒れていても大丈夫ですし、買い物などの用事を組みこめば義母の顔も立てられます。 しかも、ゴロゴロしている夫もいなくなるので、イラッとがまとめて解消できます。結果は大成功。帰ってきた義母は疲れて見えたものの充実している感じで、昼寝明けの頭で「お願いしてよかった」と、ぼんやりと思いました。 「一緒におでかけ」は、結局2回に1回くらいの頻度でお願いするようになりました。毎回になってしまうとさすがに義母もつらそうなので、お手伝いの半分は家で私も一緒に頑張ろうかと思っています。「してほしいことははっきり言ってもらったほうが助かる」というのは義母の言葉。その言葉を鵜呑みにするわけにはいきませんが、うまく伝えていけられれば義母の気持ちともうまく付き合えるような気がしています。 著者:谷口 ともみ6歳のわんぱく男児、1歳の泣き虫女児を育てているワンオペママ。広告代理店での勤務経験や出産・育児経験、趣味(旅行、アロマテラピー、アウトドア等)を生かしてライターとして活動中。
2023年08月22日妊娠中、兄から「赤ちゃんは成長して顔がすぐに変わるらしいから、たくさん写真撮ったほうがいいみたいだよ」とアドバイスをもらっていました。しかし、私は「徐々に顔は変わるだろうけど、そんなに急ではないでしょう」と油断していました。育児に追われながら写真撮影産後、私は初めての双子育児に奮闘し、疲れ切っていました。そんな中でも、子どもたちのかわいい姿を写真に撮っていたのですが、新生児は基本的に動かないので、似たような写真ばかりになります。 私は、「これから何十年とこの子たちの写真を撮る機会はあるんだから、今そんなに必死になって撮らなくてもいいか……」と思い、兄のアドバイスを無視して悠長に構えていました。 生後3カ月、子どもたちの顔が…双子の子どもたちが生後3カ月になったころ、今まで撮った写真を整理していたときのこと。撮りだめた写真を見ると、びっくり。新生児のころと生後3カ月で、子どもたちの様子が全然違うことに気がついたのです。 新生児期は、眉毛が生えておらず髪の毛はふさふさで、体は脂肪がなく、目は二重でした。生後3カ月では、眉毛が生えて髪の毛は薄くなり、体はまるまると太って、目は一重でかなり垂れています。 私は、「たった数カ月でここまで激変してしまうの!?」と非常に驚きました。同時に、ここまで別人のように変わってしまうのであれば、もっと写真を撮るべきだったと後悔したのです。 毎日見ているから気づきにくかったのですが、子どもたちはものすごいスピードで成長し、変化していました。兄のアドバイスを受け止め、新生児期からたくさん写真を撮っておけばよかったと、今でも後悔しています。 監修/助産師 松田玲子イラスト/森田家著者:長谷川 なぎ
2023年08月20日3人目となる娘を出産後、ワンオペで赤ちゃんのことだけでもバタバタなのに、上の子を幼稚園へ送迎しなきゃ……とひとり頭を悩ませていた私。そんなときに助けてくれたのは、同じ幼稚園のママ友でした。産前からやさしい声かけ長女が幼稚園の年中クラスへ進級したころに3人目の妊娠中だった私は、出産後の幼稚園への送迎をどうするか悩んでいました。幼稚園は自宅から徒歩5分ととても近いけれど、新生児を連れての送迎は大変……。年中の長女、3歳の息子、そして新生児。息子はベビーカーに乗りたくないと言うことが多く、手放してしまっていたので、生まれてくる娘を抱っこひもで連れて行くしかないことが想像できる状態でした。 見かねたママ友からの申し出家が近所だったママ友が出産後はどうするのかと聞いてくれ、私は考えていたことを相談しました。すると、「新生児を連れて送迎なんて大変。家も近いし、よかったら一緒に連れて行くよ!」と提案してくれたのです。負担になってしまうので、いったんは断ったのですが、ママ友は何度も聞いてくれました。結局、産後1カ月後までの週に2日間、送迎をお願いすることに。他の日は夫や実母がサポートしてくれることになり、周囲の支えのおかげで安心して出産に臨むことができました。 家族以外の人に頼ることはいけないことだと思っていましたが、ママ友のおかげでその考えを変えることができました。とはいえ負担になってしまうこともあるので、ファミリーサポートのような制度を利用することも考える必要があったと思いました。私も周りの人が困っていたら助けてあげられるよう、気を配っていきたいです。 イラスト/森田家著者:高山ななみ
2023年08月19日初めての出産に備えて実家へ里帰りした私。息子を出産後も体を休めるために1カ月実家にいました。初孫が産まれて大興奮の義母からは、毎日数時間おきに「実家に伺ってもいいですか?」と連絡がきます。丁寧に断っていたものの、さすがにうんざりしたのでついに連絡を無視。すると、驚くべき行動に出て……。 里帰りしたのにゆっくりできない!? 実家へ里帰りした私は無事に出産。産後は体をしっかり休めるために1カ月実家にいたいと、夫と義母に話し納得してくれました。しかしその後、義母から毎日「今日伺ってもいい?」「近くまで用事で来たから寄らせてほしい」と連絡が。丁寧に断っていたものの、毎日約3時間おきに来る義母からの連絡にうんざりしていた私は、連絡を無視することに。 翌日のお昼過ぎ、インターホンへ出てみると「連絡がないから心配で来ちゃった! 赤ちゃん見てあげるから、ゆっくり寝ていなさい」と、いきなり実家に上がった義母。義母は興奮すると周りが見えなくなるタイプで、孫が生まれてからは暴走していました。手も洗わないまま、「ばあばが来たよ~」と息子を抱こうとする義母。とっさに「やめてください!」と叫び、私が抱っこしました。息子を生んだ時期はコロナ禍。外出ばかりしている義母に触られるのが嫌で、つい声を荒らげてしまいました。「お義母さんは休んでと言いますけど、毎日連絡してきて休めると思いますか? 手も洗わずに抱っこして……この子が大切じゃないんですか!?」と号泣し、今までたまっていた気持ちを吐き出し、義母にしゃべらせる暇もなく、帰らせてしまいました。 翌日に夫は義母を連れて謝りに来てくれました。「ごめん、俺がもっときつく注意しておけばよかった」と謝る夫。夫にも毎日のように「赤ちゃん見に行っていいかしら」としつこく言っていたようです。少し気持ちが落ち着いた私は「お義母さんの孫に会いたいという気持ちもわかっているつもりです。でも、里帰り中はそっとしておいてもらえないでしょうか」と伝え、「昨日は私も言いすぎました。ごめんなさい」と謝罪。義母は「孫に早く会いたくて、周りが見えなくなっていたわ……。産後のしんどさは私もわかっていたはずなのに、本当にごめんなさい」と謝ってくれました。 義母から頻繁に連絡がきていた時点で、夫に相談するべきでした。その後、夫とは「義母にどう伝えるか」を話し合い、間に夫に入ってもらいながら、適度な距離を保っています。 作画/yacco著者:高橋くるみ
2023年08月16日息子を助けようと自宅を飛び出そうとすると、そこには知らない女性が。女性は息子を連れ去った野崎さんの嫁で、「ごめんね、私のせいだわ……」と言われ……。息子がいる場所へ向かいながら、野崎さんの家の嫁である女性は、以前京町家の暮らしになじめず、産後うつになって子どもを置いて逃げ出してしまったことがあると教えてくれました。 京町家の住人が賑わう中、野崎さんに見守られながらご機嫌に過ごす息子の姿が。野崎さんが息子を強引に連れ去ったことには野崎さんなりの理由があったようです。 野崎さんの気持ち 京町家で赤ちゃんを育てている家があると気付いた野崎さん。 以前、嫁が産後うつで子どもを置いて逃げ出してしまった経験がある野崎さんは、布おむつが干してあるのを見つけ、「がんばっとるんやな……」と思いながらも、心配でなりません。 時折り赤ちゃんの泣き声が聞こえるものの、赤ちゃんも母親も姿を見ることがない。 「大丈夫かいな……心配やな……」 そんな経緯があり、野崎さんは星田さんの隣人である福島さんにお願いして、地蔵盆へ誘ってもらったのです。 野崎さんは過去の経験から、星田さんのことが心配だったんですね。近所に気にかけてくれる人がいることはとても心強く、大事なことかもしれません。気兼ねなく頼り頼られる環境が身近にできるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ
2023年08月13日赤ちゃんとのおでかけには欠かせないおむつポーチ。替え用の紙おむつ数枚とおしりふきは必ず入っていると思いますが、ほかにもこんなものを入れておくと便利なんです! 私がおむつポーチに入れている便利グッズを3つご紹介します。1.おむつ替え用のシート友達や親戚の家などでのおむつ替えをする際、万が一、床を汚してしまったら大変。それに、デパートなどの公共のおむつ交換台に直接赤ちゃんのおしりをつけるのはちょっと抵抗が……という方もいるのではないでしょうか。そんなときは、おむつ替え用のシートを用意しておくと安心です。 市販のおむつ替えシートはデザインやカラーもいろいろ! 防水加工などがされた便利なものもあります。また、100円ショップのビニール風呂敷で代用するという手も。かさばりにくく、処分も手軽でおすすめです。 2.使用済みおむつ入れ使用済みのおむつを捨てるごみ箱がなかったときのため、ビニール袋もあったほうがいいですね。お洋服まで漏れてしまったときのことを考えて、汚れたお洋服を入れられる大きめサイズのビニール袋を用意しておくのがおすすめです。 電車移動などで臭い漏れが気になる場合、市販の消臭機能付きポーチを使えばさらに安心です。 3.ママ用の生理用品産後の外出は赤ちゃん用のグッズがいろいろと必要なため、荷物もかさばりやすく、ママ用のグッズは最小限になりがちです。また、妊娠してからは生理用品を用意しておく習慣がなくなってしまったという方もいるのではないでしょうか。 でも、産後の生理がある日突然再開することも。予期せぬタイミングで慌てないためにも、いつも持ち歩くおむつポーチの中にママ用の生理用品を1〜2個入れておくと安心です。 産後、夫の実家を訪れたとき、「おむつ替えのときはこれを敷いてね! 」と古新聞を渡されました。訪問先の方に気をつかわせないためにも、最低限の替えのおむつなどのほかにシートなどのグッズも必要だなと気付かされた出来事でした。 監修/助産師 松田玲子著者:奥田美紀2児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年08月11日広島県尾道市が同市の妊婦さんに配布したチラシが大きな波紋を呼んだ2023年7月。そこに書かれていたのはを対象としたアンケート「産前産後のパパの気持ち」の結果でした。しかしその内容に対し、SNS上では「時代錯誤だ」「ママの気持ちをわかっていない」と大きな反響があり、同市は配布を中止することになりました。しかしこの騒動はこれにとどまらず、日本国内の各地に住むママたちから、「うちの市の配布物にも同じようなことが書かれている」という声が上がっています。問題視されているのは、『育児の主は母親である』と取れるような一文。一体どのようなことが書かれているのでしょうかーー。 ことの発端となったのは、広島県尾道市が配布していたという「先輩パパからあなたへ」と書かれた1枚のA4チラシでした。その内容は衝撃的なもので、SNSを介し瞬く間に広がり、今では配布が中止されています。配布を中止したチラシとは…尾道市が配布していた「先輩パパからあなたへ」と書かれたチラシには「産前産後のパパの気持ち」と称し、パパ100人を対象としておこなったアンケートの結果が載せられていました。 そこには、産前産後の妻に対して嫌だったと感じたこととして「少しのことでイライラしてあたられる」「赤ちゃんの世話で忙しく、家事ができていない」などの、配慮にかける回答が紹介されていたのです。 それを皮切りに、どの地域でも同じような文言が書かれたチラシや冊子が配られているという声が上がり、課題視されています。 ▶︎関連記事「ママを追い詰めるため?」「信じられない」行政が子育て世代に配った「アンケート結果」に激震が走る 「できることから始めましょう」そのスタンスで子育てができるのか?SNSにアップされた各地域の配布物を見ていると、どれも「子育てはママが主体」ととれる内容が書かれており、それに対し「積極的に手伝いをしよう」といった触れ込みでパパの育児参加を促しています。 どうやら行政が母子健康手帳(親子手帳)や育児系冊子などを作るときに参考にしている、子ども家庭庁の「母子手帳情報支援サイト」に掲載されている「育児のしおり」にも同じような文言が掲載されているとのことでした。 今回多くの人が問題視しているのは以下の一文。『お父さんも赤ちゃんとスキンシップをしっかりもち、おむつを替えたり、お風呂に入れたり、できることから始めましょう。お母さんがお父さんに赤ちゃんを任せて外出できるようになると、お母さんも助かります。』 この『できることから始める』というスタンスに是非が問われているのです。両親ともにできることから始めていたら、子育てはできません。 しかしこのような一文が当たり前のように書かれていては、子育ての主はママが担うものと、意図ぜずとも刷り込まれていくように思えてなりません。 できないこと・わからないことでも、調べたり人に聞いたりして、できるようにするのが育児なのです。 「子育ての主体はママ」という考えはなぜこんなに根深いのか?以前に比べてパパの育児参加が増えているといえど、男性の育休取得率のが女性に比べて圧倒的に低いことや、健診や集団予防接種の会場にいる女性の多さを考えると、まだまだ育児は女性の役割と思われていることが考えられます。 なぜここまで「子育ての主体はママ」という考えが根深いのでしょうか。育児の専門家でありパパの育児参加に詳しい、大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生に解説いただきました。 小崎先生ここには大きな2つの理由が存在しています。1つ目は、母親しかできない妊娠、出産と、その後続く「子育て」が、一体として捉えられており、母親の方が子育てが上手くいくと考えられているからです。特に乳児は「授乳」があり、子育ての初期のタイミングで母親が中心となり、子育てがスタートすることも関係します。そして2つ目は、高度経済成長期にできた「働く男性・育てる女性」という、固定的な性別役割分業意識が社会的に定着し、現在もその影響を受けている部分があるからです。特に日本は、そのようなジェンダー規範意識が強い国とされています。このような2つの考えや価値観が相まって、「子育ての主体は母親である」という、文化が作られているのだと感じます。理解のないパパに「子育ては母親だけのものではない」と伝えるには?確かに、妊娠・出産は女性しかできないものですが、以降の育児は父親・母親のどちらかしかできないものはありません。女性しかできないと言われる授乳も、搾乳することで男性でもできるようになるのです。 冒頭で述べたように「できることからやればいい」と考える父親に、「子育ては母親だけのものではない」とわかってもらうには、どうしたら良いのでしょうか。 小崎先生「子育ての主体は母親である」という文化の変化、あるいは打破には、一定の時間がかかると思います。それでも確実に男性の育児は、広まり浸透していると思います。つい先日発表された、男性の育児休業の取得率は、過去最高の17%となりました。女性の82%と比べるとその差は大きいですが、以前はほとんどいなかったことを思うと、大きな進展です。リアルに社会全体に、父親が育児をする人数や機会を増やしていき、それらを当たり前としていくことが、ゆっくりではありますが、確実なものとなります。例えば法律で「男性の育児休業義務化」というようにすることも、ひとつの議論としてはあり得ます。しかしあまりに急激な変化や取り組みは、どこかに歪みや軋轢を生み出す可能性もあります。社会は一歩ずつ、ゆっくりと変化していきます。あゆみはゆっくりでも、一人ひとりの行動が社会を変える父親の意識が少しずつ変わりつつあるというものの一方で『父親はできることから始めれば良い』というスタンスが、未だ無意識のうちに広めらていると感じた今回の一件。 「子育ての主体はママ」という古い考え方を変えるのは、そう簡単ではないようですが、小さなことの積み重ねが重要になると小崎先生。 今、子育て中の人はもちろん、すでに子育てを終えた人、これから子育てをする人など、社会が一丸となって、父親が育児に参加しやすい世の中を作る必要があるように感じます。 例えば、育児休暇をとる男性に後ろめたさを感じさせない、子育て中の男性をむやみに飲み会やゴルフに誘わないなども、いち個人ができることのひとつと言えるでしょう。一人ひとりが「父親の育児参加」を意識し、行動することで、未来のパパ・ママの子育てがより良いものになるはずです。 育児をする当事者だけでなく、社会全体が「母親だけの育児ではない」という意識を持つことが重要なのです。 監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘
2023年08月10日私たち夫婦は、近くに親族が居ない環境で2歳と0歳の2人の男の子を育てています。夫は普段、夜勤や週末出勤もある不定休の仕事をしていて、基本的には専業主婦の私が子どもの面倒を見ています。ある日、息子たちを連れて近くのスーパーで買い物をしていたときのこと。通りすがりの女性の言葉に、私はショックを受けてしまい……。 久しぶりの買い物へ次男を出産してしばらくは夫に買い物を任せ、子どもたちと3人でほぼ家にこもっていた私。ある日、産前に蓄えておいた食料がほとんどなくなっていることに気づき、久しぶりに買い物へ出かけました。 小さい乳幼児を連れて買い物へ出かけるのは簡単ではありませんでしたが、久しぶりの外出で長男と私は新鮮な気持ちになり、喜んでいたのです。 見知らぬ女性からショックな言葉…レジで会計を済ませて商品をエコバッグに詰めているとき、60代くらいの知らない女性が、私が抱っこしている次男をのぞき込んできました。 女性は「まぁ、まだ小さいじゃないの! こんな小さいのに外に出して、かわいそうに。私の時代ではこんな小さい時期に外に連れ出さなかった」と言い、去っていきました。 私はその言葉にとてもショックを受けたのです。 私の思いと怒り突然のことに驚き苦笑いをしていた私ですが、たちまち女性の勝手な言葉に腹が立ってきました。 「家族も友人もいない環境で、日々の買い物を誰に頼むの? ずっと家にいた長男だって買い物に来てこんなに喜んでいたのに。何も知らない他人が勝手に私に言い捨てるなんてひどい」と、スーパーの帰り道で怒りが抑えられませんでした。 産後間もないころ、幼い2人の男児をほぼワンオペ環境で一生懸命子育てをしていた私。女性は何気なく気になったことを発言しただけだと思いますが、その言葉でとても傷つきました。また、産後のママも含め、人にはいろいろな家庭の事情があるのだから、発言には気をつけなければならないと改めて思いました。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年08月09日憧れの京町家暮らしをしていた星田さん夫婦。息子が生まれたことで、環境が一変してしまい……。憧れの京町家での暮らし。子どもが産まれるまでは、とくに不便はなかったものの、出産後は特有の住環境がジワジワとストレスになっていきました。 お互いの生活音が聞こえやすい京町家での暮らし。産後の星田さんは、子どもの泣き声などで迷惑をかけないようにと気を使う日々。スッピン&ボロボロの姿を人に見られたくないと思ってしまい、外にも出られず徐々に追い詰められていきます。 慣れない土地での育児にストレスは積もり重なり… 部屋の換気をしながら息子をあやしていると、「うるさい!!」という罵声が聞こえ、勢いよく雨戸が閉められました。 孤独な育児で追い詰められていた星田さんは、それだけでもたやすく傷ついてしまいます。 仕事をコントロールできない夫、生活時間の異なる隣人、思うようにいかない育児、頼れる人のいないこの場所……。 もう、すべてから逃げ出してしまいたい。 育児に行き詰まり、産後うつ寸前の状態に……。 そんなある日、隣人の福島さんから「顔出してみたらどやろ?」と地蔵盆に誘われた星田さん。 この地蔵盆への参加をきっかけに、あの事件が起きてしまうのです。 ただでさえ大変な赤ちゃんのお世話。そこへ重なる慣れない環境に、気持ちはどんどん落ち込みがちになってしまいますね。少しでも気持ちをを発散できる方法を見つけられることを願うばかりです。著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ
2023年08月09日現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てています。長男がまだ生後3カ月のころ、ベビールームで見知らぬママに怒られたことがありました。ショックでしばらく外に出られないほど落ち込んだ体験談を紹介します。初めてのベビールーム長男が生まれ、3カ月の里帰りも終わり自宅に帰ったころです。自宅近くの駅ビルに長男と買い物に行きました。途中で長男がぐずってしまい、授乳室のあるベビールームに行くことに。ベビールームは初めてだったので、少し緊張していました。 入ると、すでに他のママとママの子どもと思われる子が3人遊んでいました。私は会釈後にそのまま奥にある授乳室に行き、長男の授乳を終わらせました。しかし授乳室から出ると、突然そのママが怒りだしたのです! 「あいさつしてから入るように! 」と怒られる「ここには『こんにちは! 』とあいさつしてから入るように! 」と突然言われ、びっくり。そのママは「親のくせに、あいさつもできないなんて子どもがかわいそうだね! 」と言い放つと、子どもたちを連れてベビールームを出て行ったのです。今思えば、ベビールームは共有スペースなので、もしかするとそのママは会釈だけではなく声掛けをしてから入ってほしかったのかもしれません。 また、注意された際も謝らずに、つい無言になってしまったことも印象が悪かったのかもしれません。ただ、当時はこのできごとが本当にショックで眠れませんでした。特に「子どもがかわいそう」という言葉は、今思い出しても悲しくなります。 外出が怖い…またあのママに会うかもしれないと思うと、外出ができなくなりました。特に相手は3人のママだったこともあり、「きっと私が悪かったんだ……」とクヨクヨ悩む日々。しかし、夫や先輩ママに相談しているうちに、自分の中で何とか消化することができました。もしかしたら、怒り出したママは育児に疲れて少しイライラしていたのかもしれません。 また、私が入ったときに子どもたちがテーブルやおむつ台に乗って遊んでいたので、少しバツが悪かったのかな、私も素直に「すみません。次から気を付けます」とにこやかに答えればよかったかな……とも思いました。当時、産後間もなかったこともあり、精神的に参っていたことも落ち込んだ原因かもしれません。 結局、そのママとはその後、一度も会うことはありませんでした。この経験を踏まえ、次男出産時は「出産後は落ち込みやすいけど、産後だから仕方ない」と思い、あまりクヨクヨ悩まないように心がけることができました。しかし、知らないママに突然怒られた出来事は、今思い出してもなかなか衝撃的な体験でした。 監修/助産師 松田玲子著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2023年08月09日2023年(令和5年)7月31日、厚生労働省が「令和4年度雇用均等基本調査」の結果を公表しました。※雇用均等基本調査:企業における女性の雇用管理の状況や、育児・介護休業制度等に関する調査結果を、産業別、企業・事業所規模別に提供したもの 育休を取得した男性は増加している!?調査の結果、2020年(令和2年)10月1日〜2021年(令和3年)9月30日の間、在職中に出産した女性のうち、2022年(令和4年)10月までに育児休業を開始した女性の割合は80.2%。2021年(令和3年)度の調査結果85.1%より4.9ポイント低下しました。一方、同期間に配偶者が出産した男性のうち、2022年10月までに育児休業を開始したのは17.13%で、2021年度の調査結果13.97%より3.16ポイント上昇しています。 1991年に男性を含めた民間の全職種を対象とする「育児休業等に関する法律」(育児休業法)が成立し、男性も育児休業を取得できるようになりました。しかし、男性の育児休業取得率は1%に満たない状況が長く続きました。その後、男性の育児休業取得率はジワジワとではありますが上昇し、令和の時代に入って10%を越え、2021年度は過去最高となっています。しかし、現状は、政府が掲げている「男性の育休取得率を2025年度に50%に引き上げる」という目標からかなりかけ離れているようです。 柔軟的に育児休業取得できるようになった?2022年に育児・介護休業法が改正され、「産後パパ育休(出生時育児休業)」制度が創設されました。これは、産後8週間以内に4週間(28日)を限度として2回に分けて取得できる休業で、1歳までの育児休業とは別に取得できる制度です。また、これまで育児休業は原則1回しか取得できませんでしたが、男女ともそれぞれ2回まで取得することが可能に。これによって、赤ちゃんが生まれたときや退院してまもない時期、ママの職場復帰のタイミングなど、各家庭の状況にあわせてパパが育児休業を取得できるようになりました。 とはいえ、「職場に言いにくい」「人手不足」など、男性が育児休業を取りづらい状況もあるようです。上司・同僚の理解も含めて、育児休業を取得しやすい環境づくりも、男性の育児休業取得率を上げるためには欠かせない事柄だと言えます。 2022年度の男性の育児休業取得率は過去最高となりました。しかし、政府目標からはかけ離れている状況です。パパのサポートが必要な時期、内容はさまざま。育児休業に関する選択肢が増えた分、自分たちのキャリアや経済的なことなどもふまえ、どのように育児休業を取得していったらよいか、2人できちんと話し合っておくことが大切ですね。 また、実際に育児休業を取得した男性の体験が多くの人に広まることで、これから育児休業の取得を考えている男性の参考になったり、職場の理解につながったりするのではないかと思います。
2023年08月08日妻の彩(30)は、夫・将生(33)との間にやっとの思いでわが子を授かり、幸せな妊娠生活を送っていました。子どもが生まれると、彩は慣れない育児に追われ、将生は家族のためにと仕事に奔走。その結果、夫婦間に溝ができ始め、ある晩、彩は「あんなにやさしかった夫が私に触らなくなった」と、ひとりやるせない気持ちでいました。そんな中、育児や家事に疲れ切っていた彩は、泣き続ける息子につい怒鳴ってしまいます。帰宅した将生に弱音をこぼすと、将生は彩をいたわる様子もなく、「俺も疲れたよ……」とひと言。将生の態度にモヤモヤが止まらず、逃げるようにお風呂に駆け込みます。「もう疲れた」と空想の天使に愚痴ってしまう彩。湯船に浸かり、落ち込んでいました。気分転換に子育て支援センターに行くと、子ども同士の月齢が近いママ・悠亜と美咲に出会いました。 3人でお茶をしていると、話が盛り上がり、それぞれの夫の話題に。仕事を優先している3人の夫は、育児する妻をいたわったり、育児に参加したりすることが少なく、夫に対する不満がたまっていました。 「夫婦の関係性は、産む前に戻りたい」そんな話をしていると……。 ママ友に本音を隠したワケは… 職場結婚の美咲。もともとバリバリ働いていたものの、夫の要望に答え、現在は仕事を辞め専業主婦なのだそう。 それぞれの夫との関係性について話していたとき、彩は心に引っかかっていた、セックスレスのことをこぼしました。 「変な話、子どもが生まれてから、そういうことが一切なくなって……」 「わかります! 一緒」 美咲も同じような状況でした。 「2人目なんてとてもじゃない……」と話していると、「うちは実は……上にお姉ちゃんがいます」と悠亜が告白。 その後、ふたりと別れた彩は、お茶をしている際の会話を思い出していました。 「子どもが生まれてから、全部断ってて……」「私もそういうとき、あったよ〜」 ふたりの会話に「そうだよね」と合わせていましたが、彩の場合、夫とのコミュニケーションを求めていたのは彩のほうでした。 「やっぱり普通はママが断るパターンだよね……」「本当のこと、言えなかったな……」 胸がキュッとなる彩。とぼとぼと帰宅するのでした。 夫とのコミュニケーション不足に悩んでいた彩。他のママは夫との触れ合いを拒否していたことから、「普通はそうだよね」と落ち込んでしまい、本音を話すことができませんでした。 産後、夫との性生活に悩むママは多いのではないでしょうか。一般的にはママが拒んでしまうイメージを持たれがちですが、彩のように“夫側が拒否する”という逆パターンの夫婦も多いのかもしれませんね。皆さんは、夫とのコミュニケーションについて、ママ友に本音を話せますか? 著者:マンガ家・イラストレーター はぐはぐ
2023年08月06日この記事では、産後2カ月で友人の結婚式に出席したママの体験談をご紹介します。「パーティードレスが入らない!」「溢れる母乳はどうしよう!」「久しぶりのヒールで足が痛い!」など、予期せぬ問題が発生したそうです。 産後2カ月のころ、友人の結婚式に出席しました。打診があったのは妊娠中で、産後の様子は正直あまりイメージできませんでしたが、大切な友人だったので赤ちゃんを実母に預けて出席することに。しかし、いざ式が近付くと、出席の返事をしたときには想像していなかった問題がいくつか出てきました。 パーティードレスが入らない!産後思ったように体型が戻らず、着ようと思っていたパーティードレスが入りません。どうにもこうにも背中のファスナーを上げることができず、困ってしまいました。 赤ちゃんは連れて行かない予定だけど、授乳口の付いた産後ママ向けのドレスを買うべきか……と考えていたところ、妹が持っていた、ゆったりしたデザインのドレスを貸してもらえることに! ホッとしました。 溢れる母乳はどうしよう!産後すぐには出なかった母乳も、式のころには授乳間隔があくと溢れ出るようになっていました。 赤ちゃんと離れて過ごす間、母乳パッドはどのくらい必要? 借りものの服を濡らしてしまったら申し訳ないし、なにより恥ずかしい……と心配でした。結局、家を出てから帰宅までの間に母乳パッドを4〜5回交換し、そのほかに搾乳もしました。 久しぶりのヒールで足が痛い!妊娠中から1年以上ヒールのある靴を履いていなかったので、独身のころのような高いヒールで歩く自信はなく、低めのヒールの靴を選びました。それでもやはり歩きにくく、帰宅するころには靴擦れができ、ふくらはぎも筋肉痛になってしまいました。 せめて、行き帰りの移動の間は履き慣れたぺたんこ靴に履き替えればよかったなと、あとから思いました。 いろいろと思いがけない苦労もありましたが、大切な友人の花嫁姿を見られてうれしかったです。披露宴の最後の花嫁からの手紙は、生まれたばかりの娘がこんなふうに手紙を読む日もいつかくるのかなと想像して感動しました。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/まっふ著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年07月31日多くのママが悩む上の子かわいくない症候群について。Rさんが実体験を寄せてくれました。長男を出産後、ワンオペ育児で育児をつらいと感じていたRさん。産後うつを経験し、育児ノイローゼに。しかし、友人に誘われて乳幼児教育アドバイザーの資格をとったのをきっかけに、子育てに自信が持てたので2人目を考えるようになりました。そして長男が3歳になるころに、長女を出産。退院して久しぶりに会った長男のことは本当に愛おしいと感じました。しかし、しだいにRさんは……。 上の子かわいくない症候群 2人目となる長女を出産後、退院後に久しぶりに会った長男のことは、本当に愛おしいと感じたRさん。しかし、すぐに、上の子である長男に対してイライラするようになってしまいました。 「ママみてー」と呼ばれたり、コップを倒して飲み物をこぼしたりするたびにイライラ……。 「あんなに可愛かったのに、なんでこんな風に思ってしまうんだろう」と、自己嫌悪の日々で、それはとても苦しい時間でした。 ある日、上の子の心のケアをしようと2人で散歩に出かけとき、知らない女性に「小さいのにマスクしてえらいね」と声をかけられました。その言葉にRさんははっとし、小さいと言われたことが胸に刺さったそうです。そして、再度、資格をとったときのテキスト、専門家の記事を読み漁ったのです。 すると、小さいほうをかわいく感じるのは、生まれたばかりの子を守るための生物としての本能的な気持ちであることがわかりました。 自分の気持ちがどこからくるものかわかったRさん。気持ちが整理できたことで、下の子を出産して半年たったころには、2人育児が楽しいと思えるようになりました。 それでも今も、上の子に求めすぎてしまうこともあるそうです。しかし、そんなときは上の子をフォローしたり、「5歳の男の子」として向き合ったり、自分のマインドも整えるようにしているとのこと。また、同じように苦しんでいるママがいたら自分の体験談を知って安心してほしいとRさんは願っているそうです―。 ◇◇◇ こうして上の子かわいくない症候群を乗り越えたRさん。当時は、自分を責めたり、なぜこんな感情に……と思ったりしてとても苦しんだと言います。今、悩んでいるママたちもいると思いますが、Rさんの体験から少しでもヒントが見つかりますように。 ※厚生労働省及び日本小児科学会等において、乳幼児(未就学児)、特に2歳未満のマスクの着用は窒息や熱中症などの危険性があるため、推奨されていません。 著者:マンガ家・イラストレーター まめねこ
2023年07月27日たんこんちは ボロボロゆかい
ぽこちゃんです&どんちゃんです
子育てはフリースタイル