広島県尾道市が同市の妊婦さんに配布したチラシが大きな波紋を呼んだ2023年7月。そこに書かれていたのはを対象としたアンケート「産前産後のパパの気持ち」の結果でした。しかしその内容に対し、SNS上では「時代錯誤だ」「ママの気持ちをわかっていない」と大きな反響があり、同市は配布を中止することになりました。しかしこの騒動はこれにとどまらず、日本国内の各地に住むママたちから、「うちの市の配布物にも同じようなことが書かれている」という声が上がっています。問題視されているのは、『育児の主は母親である』と取れるような一文。一体どのようなことが書かれているのでしょうかーー。 ことの発端となったのは、広島県尾道市が配布していたという「先輩パパからあなたへ」と書かれた1枚のA4チラシでした。その内容は衝撃的なもので、SNSを介し瞬く間に広がり、今では配布が中止されています。配布を中止したチラシとは…尾道市が配布していた「先輩パパからあなたへ」と書かれたチラシには「産前産後のパパの気持ち」と称し、パパ100人を対象としておこなったアンケートの結果が載せられていました。 そこには、産前産後の妻に対して嫌だったと感じたこととして「少しのことでイライラしてあたられる」「赤ちゃんの世話で忙しく、家事ができていない」などの、配慮にかける回答が紹介されていたのです。 それを皮切りに、どの地域でも同じような文言が書かれたチラシや冊子が配られているという声が上がり、課題視されています。 ▶︎関連記事「ママを追い詰めるため?」「信じられない」行政が子育て世代に配った「アンケート結果」に激震が走る 「できることから始めましょう」そのスタンスで子育てができるのか?SNSにアップされた各地域の配布物を見ていると、どれも「子育てはママが主体」ととれる内容が書かれており、それに対し「積極的に手伝いをしよう」といった触れ込みでパパの育児参加を促しています。 どうやら行政が母子健康手帳(親子手帳)や育児系冊子などを作るときに参考にしている、子ども家庭庁の「母子手帳情報支援サイト」に掲載されている「育児のしおり」にも同じような文言が掲載されているとのことでした。 今回多くの人が問題視しているのは以下の一文。『お父さんも赤ちゃんとスキンシップをしっかりもち、おむつを替えたり、お風呂に入れたり、できることから始めましょう。お母さんがお父さんに赤ちゃんを任せて外出できるようになると、お母さんも助かります。』 この『できることから始める』というスタンスに是非が問われているのです。両親ともにできることから始めていたら、子育てはできません。 しかしこのような一文が当たり前のように書かれていては、子育ての主はママが担うものと、意図ぜずとも刷り込まれていくように思えてなりません。 できないこと・わからないことでも、調べたり人に聞いたりして、できるようにするのが育児なのです。 「子育ての主体はママ」という考えはなぜこんなに根深いのか?以前に比べてパパの育児参加が増えているといえど、男性の育休取得率のが女性に比べて圧倒的に低いことや、健診や集団予防接種の会場にいる女性の多さを考えると、まだまだ育児は女性の役割と思われていることが考えられます。 なぜここまで「子育ての主体はママ」という考えが根深いのでしょうか。育児の専門家でありパパの育児参加に詳しい、大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生に解説いただきました。 小崎先生ここには大きな2つの理由が存在しています。1つ目は、母親しかできない妊娠、出産と、その後続く「子育て」が、一体として捉えられており、母親の方が子育てが上手くいくと考えられているからです。特に乳児は「授乳」があり、子育ての初期のタイミングで母親が中心となり、子育てがスタートすることも関係します。そして2つ目は、高度経済成長期にできた「働く男性・育てる女性」という、固定的な性別役割分業意識が社会的に定着し、現在もその影響を受けている部分があるからです。特に日本は、そのようなジェンダー規範意識が強い国とされています。このような2つの考えや価値観が相まって、「子育ての主体は母親である」という、文化が作られているのだと感じます。理解のないパパに「子育ては母親だけのものではない」と伝えるには?確かに、妊娠・出産は女性しかできないものですが、以降の育児は父親・母親のどちらかしかできないものはありません。女性しかできないと言われる授乳も、搾乳することで男性でもできるようになるのです。 冒頭で述べたように「できることからやればいい」と考える父親に、「子育ては母親だけのものではない」とわかってもらうには、どうしたら良いのでしょうか。 小崎先生「子育ての主体は母親である」という文化の変化、あるいは打破には、一定の時間がかかると思います。それでも確実に男性の育児は、広まり浸透していると思います。つい先日発表された、男性の育児休業の取得率は、過去最高の17%となりました。女性の82%と比べるとその差は大きいですが、以前はほとんどいなかったことを思うと、大きな進展です。リアルに社会全体に、父親が育児をする人数や機会を増やしていき、それらを当たり前としていくことが、ゆっくりではありますが、確実なものとなります。例えば法律で「男性の育児休業義務化」というようにすることも、ひとつの議論としてはあり得ます。しかしあまりに急激な変化や取り組みは、どこかに歪みや軋轢を生み出す可能性もあります。社会は一歩ずつ、ゆっくりと変化していきます。あゆみはゆっくりでも、一人ひとりの行動が社会を変える父親の意識が少しずつ変わりつつあるというものの一方で『父親はできることから始めれば良い』というスタンスが、未だ無意識のうちに広めらていると感じた今回の一件。 「子育ての主体はママ」という古い考え方を変えるのは、そう簡単ではないようですが、小さなことの積み重ねが重要になると小崎先生。 今、子育て中の人はもちろん、すでに子育てを終えた人、これから子育てをする人など、社会が一丸となって、父親が育児に参加しやすい世の中を作る必要があるように感じます。 例えば、育児休暇をとる男性に後ろめたさを感じさせない、子育て中の男性をむやみに飲み会やゴルフに誘わないなども、いち個人ができることのひとつと言えるでしょう。一人ひとりが「父親の育児参加」を意識し、行動することで、未来のパパ・ママの子育てがより良いものになるはずです。 育児をする当事者だけでなく、社会全体が「母親だけの育児ではない」という意識を持つことが重要なのです。 監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘
2023年08月10日私たち夫婦は、近くに親族が居ない環境で2歳と0歳の2人の男の子を育てています。夫は普段、夜勤や週末出勤もある不定休の仕事をしていて、基本的には専業主婦の私が子どもの面倒を見ています。ある日、息子たちを連れて近くのスーパーで買い物をしていたときのこと。通りすがりの女性の言葉に、私はショックを受けてしまい……。 久しぶりの買い物へ次男を出産してしばらくは夫に買い物を任せ、子どもたちと3人でほぼ家にこもっていた私。ある日、産前に蓄えておいた食料がほとんどなくなっていることに気づき、久しぶりに買い物へ出かけました。 小さい乳幼児を連れて買い物へ出かけるのは簡単ではありませんでしたが、久しぶりの外出で長男と私は新鮮な気持ちになり、喜んでいたのです。 見知らぬ女性からショックな言葉…レジで会計を済ませて商品をエコバッグに詰めているとき、60代くらいの知らない女性が、私が抱っこしている次男をのぞき込んできました。 女性は「まぁ、まだ小さいじゃないの! こんな小さいのに外に出して、かわいそうに。私の時代ではこんな小さい時期に外に連れ出さなかった」と言い、去っていきました。 私はその言葉にとてもショックを受けたのです。 私の思いと怒り突然のことに驚き苦笑いをしていた私ですが、たちまち女性の勝手な言葉に腹が立ってきました。 「家族も友人もいない環境で、日々の買い物を誰に頼むの? ずっと家にいた長男だって買い物に来てこんなに喜んでいたのに。何も知らない他人が勝手に私に言い捨てるなんてひどい」と、スーパーの帰り道で怒りが抑えられませんでした。 産後間もないころ、幼い2人の男児をほぼワンオペ環境で一生懸命子育てをしていた私。女性は何気なく気になったことを発言しただけだと思いますが、その言葉でとても傷つきました。また、産後のママも含め、人にはいろいろな家庭の事情があるのだから、発言には気をつけなければならないと改めて思いました。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年08月09日憧れの京町家暮らしをしていた星田さん夫婦。息子が生まれたことで、環境が一変してしまい……。憧れの京町家での暮らし。子どもが産まれるまでは、とくに不便はなかったものの、出産後は特有の住環境がジワジワとストレスになっていきました。 お互いの生活音が聞こえやすい京町家での暮らし。産後の星田さんは、子どもの泣き声などで迷惑をかけないようにと気を使う日々。スッピン&ボロボロの姿を人に見られたくないと思ってしまい、外にも出られず徐々に追い詰められていきます。 慣れない土地での育児にストレスは積もり重なり… 部屋の換気をしながら息子をあやしていると、「うるさい!!」という罵声が聞こえ、勢いよく雨戸が閉められました。 孤独な育児で追い詰められていた星田さんは、それだけでもたやすく傷ついてしまいます。 仕事をコントロールできない夫、生活時間の異なる隣人、思うようにいかない育児、頼れる人のいないこの場所……。 もう、すべてから逃げ出してしまいたい。 育児に行き詰まり、産後うつ寸前の状態に……。 そんなある日、隣人の福島さんから「顔出してみたらどやろ?」と地蔵盆に誘われた星田さん。 この地蔵盆への参加をきっかけに、あの事件が起きてしまうのです。 ただでさえ大変な赤ちゃんのお世話。そこへ重なる慣れない環境に、気持ちはどんどん落ち込みがちになってしまいますね。少しでも気持ちをを発散できる方法を見つけられることを願うばかりです。著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ
2023年08月09日現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てています。長男がまだ生後3カ月のころ、ベビールームで見知らぬママに怒られたことがありました。ショックでしばらく外に出られないほど落ち込んだ体験談を紹介します。初めてのベビールーム長男が生まれ、3カ月の里帰りも終わり自宅に帰ったころです。自宅近くの駅ビルに長男と買い物に行きました。途中で長男がぐずってしまい、授乳室のあるベビールームに行くことに。ベビールームは初めてだったので、少し緊張していました。 入ると、すでに他のママとママの子どもと思われる子が3人遊んでいました。私は会釈後にそのまま奥にある授乳室に行き、長男の授乳を終わらせました。しかし授乳室から出ると、突然そのママが怒りだしたのです! 「あいさつしてから入るように! 」と怒られる「ここには『こんにちは! 』とあいさつしてから入るように! 」と突然言われ、びっくり。そのママは「親のくせに、あいさつもできないなんて子どもがかわいそうだね! 」と言い放つと、子どもたちを連れてベビールームを出て行ったのです。今思えば、ベビールームは共有スペースなので、もしかするとそのママは会釈だけではなく声掛けをしてから入ってほしかったのかもしれません。 また、注意された際も謝らずに、つい無言になってしまったことも印象が悪かったのかもしれません。ただ、当時はこのできごとが本当にショックで眠れませんでした。特に「子どもがかわいそう」という言葉は、今思い出しても悲しくなります。 外出が怖い…またあのママに会うかもしれないと思うと、外出ができなくなりました。特に相手は3人のママだったこともあり、「きっと私が悪かったんだ……」とクヨクヨ悩む日々。しかし、夫や先輩ママに相談しているうちに、自分の中で何とか消化することができました。もしかしたら、怒り出したママは育児に疲れて少しイライラしていたのかもしれません。 また、私が入ったときに子どもたちがテーブルやおむつ台に乗って遊んでいたので、少しバツが悪かったのかな、私も素直に「すみません。次から気を付けます」とにこやかに答えればよかったかな……とも思いました。当時、産後間もなかったこともあり、精神的に参っていたことも落ち込んだ原因かもしれません。 結局、そのママとはその後、一度も会うことはありませんでした。この経験を踏まえ、次男出産時は「出産後は落ち込みやすいけど、産後だから仕方ない」と思い、あまりクヨクヨ悩まないように心がけることができました。しかし、知らないママに突然怒られた出来事は、今思い出してもなかなか衝撃的な体験でした。 監修/助産師 松田玲子著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2023年08月09日2023年(令和5年)7月31日、厚生労働省が「令和4年度雇用均等基本調査」の結果を公表しました。※雇用均等基本調査:企業における女性の雇用管理の状況や、育児・介護休業制度等に関する調査結果を、産業別、企業・事業所規模別に提供したもの 育休を取得した男性は増加している!?調査の結果、2020年(令和2年)10月1日〜2021年(令和3年)9月30日の間、在職中に出産した女性のうち、2022年(令和4年)10月までに育児休業を開始した女性の割合は80.2%。2021年(令和3年)度の調査結果85.1%より4.9ポイント低下しました。一方、同期間に配偶者が出産した男性のうち、2022年10月までに育児休業を開始したのは17.13%で、2021年度の調査結果13.97%より3.16ポイント上昇しています。 1991年に男性を含めた民間の全職種を対象とする「育児休業等に関する法律」(育児休業法)が成立し、男性も育児休業を取得できるようになりました。しかし、男性の育児休業取得率は1%に満たない状況が長く続きました。その後、男性の育児休業取得率はジワジワとではありますが上昇し、令和の時代に入って10%を越え、2021年度は過去最高となっています。しかし、現状は、政府が掲げている「男性の育休取得率を2025年度に50%に引き上げる」という目標からかなりかけ離れているようです。 柔軟的に育児休業取得できるようになった?2022年に育児・介護休業法が改正され、「産後パパ育休(出生時育児休業)」制度が創設されました。これは、産後8週間以内に4週間(28日)を限度として2回に分けて取得できる休業で、1歳までの育児休業とは別に取得できる制度です。また、これまで育児休業は原則1回しか取得できませんでしたが、男女ともそれぞれ2回まで取得することが可能に。これによって、赤ちゃんが生まれたときや退院してまもない時期、ママの職場復帰のタイミングなど、各家庭の状況にあわせてパパが育児休業を取得できるようになりました。 とはいえ、「職場に言いにくい」「人手不足」など、男性が育児休業を取りづらい状況もあるようです。上司・同僚の理解も含めて、育児休業を取得しやすい環境づくりも、男性の育児休業取得率を上げるためには欠かせない事柄だと言えます。 2022年度の男性の育児休業取得率は過去最高となりました。しかし、政府目標からはかけ離れている状況です。パパのサポートが必要な時期、内容はさまざま。育児休業に関する選択肢が増えた分、自分たちのキャリアや経済的なことなどもふまえ、どのように育児休業を取得していったらよいか、2人できちんと話し合っておくことが大切ですね。 また、実際に育児休業を取得した男性の体験が多くの人に広まることで、これから育児休業の取得を考えている男性の参考になったり、職場の理解につながったりするのではないかと思います。
2023年08月08日妻の彩(30)は、夫・将生(33)との間にやっとの思いでわが子を授かり、幸せな妊娠生活を送っていました。子どもが生まれると、彩は慣れない育児に追われ、将生は家族のためにと仕事に奔走。その結果、夫婦間に溝ができ始め、ある晩、彩は「あんなにやさしかった夫が私に触らなくなった」と、ひとりやるせない気持ちでいました。そんな中、育児や家事に疲れ切っていた彩は、泣き続ける息子につい怒鳴ってしまいます。帰宅した将生に弱音をこぼすと、将生は彩をいたわる様子もなく、「俺も疲れたよ……」とひと言。将生の態度にモヤモヤが止まらず、逃げるようにお風呂に駆け込みます。「もう疲れた」と空想の天使に愚痴ってしまう彩。湯船に浸かり、落ち込んでいました。気分転換に子育て支援センターに行くと、子ども同士の月齢が近いママ・悠亜と美咲に出会いました。 3人でお茶をしていると、話が盛り上がり、それぞれの夫の話題に。仕事を優先している3人の夫は、育児する妻をいたわったり、育児に参加したりすることが少なく、夫に対する不満がたまっていました。 「夫婦の関係性は、産む前に戻りたい」そんな話をしていると……。 ママ友に本音を隠したワケは… 職場結婚の美咲。もともとバリバリ働いていたものの、夫の要望に答え、現在は仕事を辞め専業主婦なのだそう。 それぞれの夫との関係性について話していたとき、彩は心に引っかかっていた、セックスレスのことをこぼしました。 「変な話、子どもが生まれてから、そういうことが一切なくなって……」 「わかります! 一緒」 美咲も同じような状況でした。 「2人目なんてとてもじゃない……」と話していると、「うちは実は……上にお姉ちゃんがいます」と悠亜が告白。 その後、ふたりと別れた彩は、お茶をしている際の会話を思い出していました。 「子どもが生まれてから、全部断ってて……」「私もそういうとき、あったよ〜」 ふたりの会話に「そうだよね」と合わせていましたが、彩の場合、夫とのコミュニケーションを求めていたのは彩のほうでした。 「やっぱり普通はママが断るパターンだよね……」「本当のこと、言えなかったな……」 胸がキュッとなる彩。とぼとぼと帰宅するのでした。 夫とのコミュニケーション不足に悩んでいた彩。他のママは夫との触れ合いを拒否していたことから、「普通はそうだよね」と落ち込んでしまい、本音を話すことができませんでした。 産後、夫との性生活に悩むママは多いのではないでしょうか。一般的にはママが拒んでしまうイメージを持たれがちですが、彩のように“夫側が拒否する”という逆パターンの夫婦も多いのかもしれませんね。皆さんは、夫とのコミュニケーションについて、ママ友に本音を話せますか? 著者:マンガ家・イラストレーター はぐはぐ
2023年08月06日この記事では、産後2カ月で友人の結婚式に出席したママの体験談をご紹介します。「パーティードレスが入らない!」「溢れる母乳はどうしよう!」「久しぶりのヒールで足が痛い!」など、予期せぬ問題が発生したそうです。 産後2カ月のころ、友人の結婚式に出席しました。打診があったのは妊娠中で、産後の様子は正直あまりイメージできませんでしたが、大切な友人だったので赤ちゃんを実母に預けて出席することに。しかし、いざ式が近付くと、出席の返事をしたときには想像していなかった問題がいくつか出てきました。 パーティードレスが入らない!産後思ったように体型が戻らず、着ようと思っていたパーティードレスが入りません。どうにもこうにも背中のファスナーを上げることができず、困ってしまいました。 赤ちゃんは連れて行かない予定だけど、授乳口の付いた産後ママ向けのドレスを買うべきか……と考えていたところ、妹が持っていた、ゆったりしたデザインのドレスを貸してもらえることに! ホッとしました。 溢れる母乳はどうしよう!産後すぐには出なかった母乳も、式のころには授乳間隔があくと溢れ出るようになっていました。 赤ちゃんと離れて過ごす間、母乳パッドはどのくらい必要? 借りものの服を濡らしてしまったら申し訳ないし、なにより恥ずかしい……と心配でした。結局、家を出てから帰宅までの間に母乳パッドを4〜5回交換し、そのほかに搾乳もしました。 久しぶりのヒールで足が痛い!妊娠中から1年以上ヒールのある靴を履いていなかったので、独身のころのような高いヒールで歩く自信はなく、低めのヒールの靴を選びました。それでもやはり歩きにくく、帰宅するころには靴擦れができ、ふくらはぎも筋肉痛になってしまいました。 せめて、行き帰りの移動の間は履き慣れたぺたんこ靴に履き替えればよかったなと、あとから思いました。 いろいろと思いがけない苦労もありましたが、大切な友人の花嫁姿を見られてうれしかったです。披露宴の最後の花嫁からの手紙は、生まれたばかりの娘がこんなふうに手紙を読む日もいつかくるのかなと想像して感動しました。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/まっふ著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年07月31日多くのママが悩む上の子かわいくない症候群について。Rさんが実体験を寄せてくれました。長男を出産後、ワンオペ育児で育児をつらいと感じていたRさん。産後うつを経験し、育児ノイローゼに。しかし、友人に誘われて乳幼児教育アドバイザーの資格をとったのをきっかけに、子育てに自信が持てたので2人目を考えるようになりました。そして長男が3歳になるころに、長女を出産。退院して久しぶりに会った長男のことは本当に愛おしいと感じました。しかし、しだいにRさんは……。 上の子かわいくない症候群 2人目となる長女を出産後、退院後に久しぶりに会った長男のことは、本当に愛おしいと感じたRさん。しかし、すぐに、上の子である長男に対してイライラするようになってしまいました。 「ママみてー」と呼ばれたり、コップを倒して飲み物をこぼしたりするたびにイライラ……。 「あんなに可愛かったのに、なんでこんな風に思ってしまうんだろう」と、自己嫌悪の日々で、それはとても苦しい時間でした。 ある日、上の子の心のケアをしようと2人で散歩に出かけとき、知らない女性に「小さいのにマスクしてえらいね」と声をかけられました。その言葉にRさんははっとし、小さいと言われたことが胸に刺さったそうです。そして、再度、資格をとったときのテキスト、専門家の記事を読み漁ったのです。 すると、小さいほうをかわいく感じるのは、生まれたばかりの子を守るための生物としての本能的な気持ちであることがわかりました。 自分の気持ちがどこからくるものかわかったRさん。気持ちが整理できたことで、下の子を出産して半年たったころには、2人育児が楽しいと思えるようになりました。 それでも今も、上の子に求めすぎてしまうこともあるそうです。しかし、そんなときは上の子をフォローしたり、「5歳の男の子」として向き合ったり、自分のマインドも整えるようにしているとのこと。また、同じように苦しんでいるママがいたら自分の体験談を知って安心してほしいとRさんは願っているそうです―。 ◇◇◇ こうして上の子かわいくない症候群を乗り越えたRさん。当時は、自分を責めたり、なぜこんな感情に……と思ったりしてとても苦しんだと言います。今、悩んでいるママたちもいると思いますが、Rさんの体験から少しでもヒントが見つかりますように。 ※厚生労働省及び日本小児科学会等において、乳幼児(未就学児)、特に2歳未満のマスクの着用は窒息や熱中症などの危険性があるため、推奨されていません。 著者:マンガ家・イラストレーター まめねこ
2023年07月27日広島県尾道市が産前の家庭に配っているというとある「配布物」が、妊婦さんや子育て層に波紋を呼んでいます。それは『100人におこなったアンケート「産前産後のパパの気持ち」』と言う1枚の用紙。中身を見ると、産前産後の妻に対し、夫が実際に抱いた気持ちをまとめていました。 2023年7月、1件のツイートが話題になりました。そこには平成30年から行政が配布していたという「先輩パパからあなたへ」という手紙を移した数枚の写真。その内容は衝撃的なもので、瞬く間に広がり、「ママを追い詰めるため?」「これをママ宛に送って何がしたいの」と多くの反響が集まっています。100人におこなったアンケート「産前産後のパパの気持ち」『(産前産後の)妻のこういう態度が嫌だった』1位:わけもわからずイライラしている。少しのことでイライラしてあたられる。2位:赤ちゃんの世話で忙しく、家事ができていない3位:なにもしてくれない。子どもの面倒を見てくれない。『(産前産後の)妻にしてもらって嬉しかったこと』1位:家事(毎日お弁当を作ってくれる・産後も変わらずにご飯を作ってくれる)2位:育児3位:マッサージ 上記は話題のツイートから、アンケート結果の一部を抜粋したものです。これを見て、あなたはどう考えますか?もちろんアンケートの中には、「妻にしてほしいことは?」と言う問いに対する「無理しないでほしい、頼ってほしい」など、素敵な回答が見られました。それだけに、このアンケートにリアリティを感じてしまいます。 市長による謝罪ツイートことの発端となったツイートが拡散された翌日、広島県尾道市の市長がこのアンケートに対する謝罪のツイートをアップしていました。 持続可能な子育て環境を尾道市に問い合わせたところ、SNSで騒がれているような意図は一切なく「男女には考え方の違いがある」と伝えることを目的としていたそうです。 しかし、これが当然だと思ってしまった人、鵜呑みにし産後のママに要求した人がいたとしたら、とても悲しいことだと思います。 古くは子育ては女性が主としておこなっていたことかもしれませんが、令和の今、それは時代錯誤な考えです。このツイートをきっかけに、育児をとりまく環境を見直してほしいと願ってなりません。 このツイートに対し、7月25日の時点で160件近い電話やメールでの問い合わせがあったとのこと。尾道市のアンケートに違和感を持った人の多さを感じさせます。ベビーカレンダー編集部では、今後も子育て世代が置かれている現状や理不尽な現実をしっかりお届けしていきたいと考えています。
2023年07月27日産後、久しぶりに家族全員でお風呂に入ったママ。娘と夫はおもちゃの片付けをすることになったのですが……? 夫の勘違い2人目出産後の話です。産後数カ月経ったころ、久しぶりに家族4人でお風呂に入りました。長女がお風呂に魚のおもちゃを浮かべて遊んでいたんですが、あがるときにパパと長女がお片付けで競うことに。 すっかり片付ききれいになったはずなんですが、パパが「あ!まだウニが残ってた!」と言い、手を湯船の中へ。 なんとそれは私の乳首だったのです……!つまんだあとも、本人は気付かず「なんか取れない」と言って引っ張ってました。産後だったこともあり、乳首が真っ黒だったためウニと間違えられてしまいました。 ショックやら恥ずかしいやら。知人には爆笑されたので、くすりと笑ってもらえたらうれしいです(笑) (女性 30代 パート) まとめまさかの旦那さんの勘違い。面白いと同時に、ママにとっては少しショックだったかも知れませんね。このママと同じように、出産後、体の変化を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか? みなさんは、どんな変化がありましたか? 作画/miyuka
2023年07月21日私は現在、3歳になる長女と生後6カ月の次女の母親です。無口で育児など生活面において何も口出ししてこない無関心タイプの夫が、立派なイクメンに成長してくれるまでの過程をご紹介したいと思います。 ※苦しんでる→苦しんでいる 夫は無関心、親せきにも頼れない環境夫は付き合った当初からどちらかと言えば寡黙なタイプで、言い換えれば「何事にも無関心」な人でした。私の自由にやらせてくれるといった良い面もあれば、本当に何も言わない人なので、長女を妊娠したときから「このままだと育児にも参加してくれないかも……」と不安が頭をよぎりました。 しかも、私自身の実親は毒親で頼れず、里帰りはしないつもりでしたし、夫の実家も遠方であるなどの理由からお互いの親せきには頼れないという状況でした。 夫しか頼れる人がいないと懇願だからこそ、私の頼りは夫しかいなかったのです。夫にも私の家庭の事情を話し、「こんな状況だから里帰りはできないし、したくない。だから協力してほしい」と懇願。 夫も私の切迫した状況を把握してくれたのか、「できる限り協力する」と応えてくれました。その後、私は難産の末に長女を出産。産後は夫の育休取得などに向けて夫婦で話し合いましたが、結局実現できず……。退院直後から私と長女2人きりの生活がスタートしました。 一番苦しい時期を見守ってくれた夫初産で里帰りもなく、退院初日から長女と2人きりという、気持ち的にも切迫した状態を夫はずっと見守ってくれました。 産後1~2カ月間が心身面で一番しんどい時期だったのですが、その私の苦しみを夫が間近で見ていたことで、結果的に目の前にいる長女のことや家事などが他人事ではないという意識を持ち始めたのです。そして仕事のない日には、食器洗いや掃除、料理など、授乳以外のすべての家事をできる限り引き受けてくれました。 なぜ無関心タイプの夫がここまで育児や家事に協力的になったかというと、一番の理由は「タイミング」にあったと思います。産後直後の一番苦しい時期に夫と一緒にいられたこと。私たち夫婦にとって新たな家族を迎えたという重要な局面で、まさにベストタイミングでした。紆余曲折しながらも夫は私を受け入れてくれ、見守り、手伝えることはすべて引き受けてくれました。もちろん次女が生まれた現在も、しっかりと育児や家事をこなしてくれています。私はこの恩を忘れませんし、大ピンチの局面を共に乗り切った夫を心から信頼しています。 監修/助産師 松田玲子イラスト/きょこ著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年07月19日産後、セックスを再開できる時期と注意点セックスの再開は産後1ヶ月を過ぎてから産後のセックスは1ヶ月健診で医師の許可を得てからにしましょう。ただし産後6~8週間は産褥期(さんじょくき)といい、妊娠・出産で疲れた身体を回復させる期間です。出血や感染が起こりやすく、腟炎・子宮内膜炎になる可能性もあるため、無理をしないことが大切です。帝王切開や会陰切開の傷が痛いときはセックスを控え、出血などの症状が続くようであれば産婦人科で相談してください。腟が乾燥して痛いことも産後はホルモンバランスが変わり、腟が乾燥しやすくなっています。うるおいが足りず、腟や下腹部に痛みを感じるときは、潤滑ゼリーやコンドームで粘膜を保護するようにしましょう。最初のセックスから避妊を考える排卵は生理の2週間前に起こります。そのため、生理が再開していなくても妊娠する可能性はじゅうぶんにあります。子宮の回復と家族計画を考え、産後初めてのセックスから避妊するかどうか夫婦で決めておきたいですね。Q1.産後のセックスはいつからしていますか?産後4~5ヶ月のママを対象にした調査では、半数が産後2ヶ月以内にセックスを再開しているという報告がありますが(※1)、一般的にはどれくらいの期間で再開しているのでしょうか。ままのて編集部に寄せられた体験談を一部ご紹介します。「1ヶ月健診のあとに再開しました」産後はセックスレスになるという話を聞いていたので、私もそうなるかと思ったのですが、1ヶ月健診で普段の生活に戻ってよいといわれてすぐに再開しました。子育てを夫と一緒にやっており、お互いに感謝の気持ちがつのっていたことが大きいかもしれません。「朝まで寝るようになった産後4ヶ月に再開」産後すぐは疲れがたまってセックスどころではありませんでした。しかし産後4ヶ月になると子どもが夜にまとめて寝てくれるようになり、気付いたら朝まで起きないということが続きました。夫と夜に一緒に過ごす時間が増え、セックスも再開しました。「二人目が欲しくて再開」二人目が欲しかったので、一人目のおむつがはずれて子育てが少し楽になってから再開しました。「1年半たっても怖くてできません」産後半年くらいのときに、一度セックスをする流れになりました。しかしあまり濡れず、挿入が痛くて途中で辞めてもらったのです。それから産後1年半たっても怖くて再開できません。会陰切開の傷がうずくときもあるので、よけいに遠ざかっています。Q2.産後のセックスはどこでしていますか?赤ちゃんと同じ部屋で寝ていると、起こしてしまうのではないかと気になりますね。赤ちゃんとはいえ、人前での行為には抵抗もあります。周りのママたちは、どこでセックスをしているのでしょうか。それぞれの工夫も聞いてみました。「赤ちゃんがいる部屋で」赤ちゃんがよく寝ているときに、赤ちゃんがいる部屋でしています。赤ちゃんをわざわざ別室に移して…というパターンもありましたが、逆に気分がのりませんでした。「赤ちゃんの隣でこっそりと」リビングには犬がいて集中できないので、赤ちゃんが寝ている横でこっそりとしています。起きたら困るので、あまり動きません。夫が後ろから抱きしめるように挿入しているだけです。でも肌のぬくもりが感じられて、しあわせな気分です。夫と、「こういうセックスも良いね」と話しています。「浴室や洗面所で」赤ちゃんと一緒に寝ているので、寝室は気が引けます。だから、ふたりで一緒にお風呂に入った流れでセックスすることが多いです。でも、冬場は寒いので暖かい季節限定ですね。「真っ暗なリビングで」リビングにうすいマットを敷いてしています。寝室が隣の部屋なので、気配で起きないか心配です。電気を消して声をひそめて悪いことをしている気分になり、ムードもなにもありません。Q3.産後、セックスに変化はありましたか?妊娠前と比べて、親となってからのセックスは変化したのでしょうか。ままのて編集部には、セックスの頻度が減った、集中できないといった声が寄せられています。「自然に頻度が減りました」日々の生活でいっぱいいっぱいで、そんな気分になれませんでした。それよりも早く寝たいし、身体を休めたいです。夫もそんなに積極的ではなく、自然に頻度が減りました。「回数が減って頻度は2~3ヶ月に1回くらい」産後はセックスの回数が減りました。妊娠前は1週間に1回はしていたのですが、産後は2~3ヶ月に1回ペースです。夫が帰ってきたときには私が寝ていたり、子どもが夜泣きでぐずついていたりするので、タイミングもなかなか合いません。「子どもが気になって集中できない」夫の誘いがあっても面倒と感じることが多くなりました。セックスの最中も「早く終わらないかな」とか「子ども起きないかな…」と心配で、なかなか集中できなくなりました。「あまり感じないので早く終わってほしい」性欲がなくなったのか、出産してからセックスしてもあまり感じません。夫に胸をさわられるのが苦痛というのもあります。おっぱいは子どものものなのにと思うと悲しくなって、早く終わらないかなと思ってしまいます。Q4.産後、セックスレスになりましたか?その理由は?産後1ヶ月健診で許可が出ても、セックスを再開しない夫婦は少なくありません。妻がしたくない場合と夫がしたくない場合と理由はさまざまです。夫婦でセックスに対する意欲が低下している場合もあるようです。「夜泣きがひどくてセックスどころではない」うちの子は眠りが浅く、添い寝をしていないとすぐに目が覚めます。夜泣きで1~2時間寝ないということもあるので、夜はほとんど子どもにつきっきりです。セックスをする心の余裕がありません。「帝王切開の傷が気になる」緊急での帝王切開だったので、気持ちの準備ができていなかったからでしょうか。帝王切開の傷跡を見せるのに抵抗があります。お腹に触れるのも怖いです。「これといった理由はないがしていない」子ども中心の生活になったことと、夫婦ともにもう若くないこともあり、産後はほぼありません。お互いそろそろ再開しようか…といってはいるものの、特にその要望が大きいわけでもなく「どうしようか?」という感じです。子どもたちが寝てから、夫婦でテレビを見つつお茶をしたりお酒を飲んだりすることで、夫婦のコミュニケーションは取れている気がします。「夫から断られる」妻が拒否するという話はよく聞きますが、我が家は夫が拒否します。二人目が欲しいのでそれとなく誘っても、「今日は疲れているからしたくない」と断られてばかりでつらいです。Q5.セックスレスの対処法はありますか?セックスレスの状態から脱したいとき、きっかけはどのようにつかむと良いのでしょうか。夫婦それぞれの立場からセックスレスの対処法について探ってみましょう。「スキンシップやコミュニケーションを大切に」産後は夫に触られるのもいやで「このままでは離婚しかない」と思いつめたこともあります。しかし離婚は避けたいので、まずは夫の近くに座ることからはじめました。慣れてきたら「お腹出てきたね」と冗談めかして身体をさわるなどしていたら、「触れても大丈夫かも」という気持ちになって、少しずつ夫への壁がなくなった気がします。「相手に思いやりをもって言葉がけする」寝かしつけにてこずってリビングに戻ったら、夫が「お疲れさま」と声をかけてくれたのがうれしくて、それから私も声をかけるようにしました。すると、お互いに相手のことをみるようになり、夫婦の仲が良くなりました。セックスも「今日は無理」と断るとむっとしていたのが、「お腹が痛いからまた今度」と断ったら、身体を気遣ってくれました。「部屋着じゃない服でお出迎え」我が家は年の差が離れた姉妹で、娘が生まれてからは1年ほどセックスレスでした。あるとき、小学校から帰ってきた娘が「ママ、一日着替えてないの?」と聞いてきました。日中は着替えて買い物などに行きますが、家にいるときは動きやすい部屋着なので、娘はおでかけ着は見ていないのです。ということは、夫も一緒。そこで身なりを気にかけるようにしたら、頻度は少ないもののセックスも再開しました。私も心の余裕ができたのかもしれません。「我が家はセックスレスでも問題ないかも」お互いに仕事と育児で疲れていたのと、もともと夫婦ともに夫婦生活に積極的なほうではなかったため、産後は自然と頻度が減り、今ではまったくセックスしなくなりました。それでも夫婦仲は良いので、このままセックスレスでも問題ないかなという気がしています。産後のセックスは無理せず思いやりをもって産後はママの身体はもちろんのこと、生活リズムや家族の役割も一変します。もとの状態に戻ったり、新しいリズムが整ってきたりするには時間がかかります。セックスは夫婦の大切なコミュニケーションのひとつですが、お互いの気持ちがかみ合わないと、関係が悪化してしまう繊細なものでもあります。お互いの身体や気持ちを思いやりながら、焦らず、長い目で産後の夫婦の関係を築いていきたいですね。
2023年07月14日初めての出産後、私は妊娠前よりも体重が7kg増加。妊娠前のズボンがはけなくなってしまい、鏡を見るたびに太った自分が映りショックでした。出産から半年が経ち、間食や食事に気をつかっていたところ、義母が私のダイエットに気づき……。 義母は産後のダイエットに反対自宅から車で1時間のところにある義実家に、家族で泊まりに行ったときのことです。夫が外出し義母と2人きりになったときに、義母から「ダイエットしているの?」と聞かれたので、「妊娠前と比べ太ってしまったので、ダイエットを意識し始めています」と話しました。 すると義母は笑いながら「確かに太ったわよね! 芸能人でもないのにダイエットの必要はないわよ! しかも、あなたは独身ではないのよ? 体重なんか気にしなくていいわ。好きな物を食べ続ければいいじゃない。そんなことに気をつかうなら、育児に気をつかいなさい」と言うのです。 私は「そうですよね……。今は育児に専念します」と答えるしかありませんでした。 義母の本音を聞いてしまいショック!私は体形が変わったことがショックでしたが、義母の言葉を受けて、元の体形に戻りたいと願うことがそんなにいけないことだったのだろうかと思い悩みました。しかし、その日の夜、衝撃的な話が聞こえてきたのです……。子どもを寝かしつけたあと、水を飲もうとリビングに入ろうとしたとき、義母と義実家に住んでいる義姉の話し声が聞こえてきました。 「こっちは太らないように食事に気をつかってるのに、あのお嫁さんは、妊娠前は何を食べても太らないから腹が立ったけど、産後は結構太ったわね。このままもっと太ればおもしろいのに」と、バカにしたように笑いながら言う義母。 これは私のことだと思い、その場で凍り付きました。義母の発言に対し義姉は「お母さん、なかなかひどいこと言うね」と笑っていました。どうやら義母は、私がダイエットをせず、このまま太ればいいと思っていることがわかったのです。私はショックで、すぐにその場から立ち去りました。 義母の言葉はショックでしたが、そのおかげで火がついた私。当時はまだ授乳中だったので無理なダイエットはせず、甘い物や揚げ物を控え、食事量は変えずに和食中心とした食事に変えました。そして1年半ほどかけて、4kg減量に成功! 結果的に痩せることができたので、義母には感謝しています。今後も義母の言葉で傷つくことがあるかもしれませんが、うまくかわしながらやっていきたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。無理な産後ダイエットはおこなわず、必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:神崎 ハナイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年07月11日産後に襲ってくるガルガル期(産後のママが攻撃的になったり感情の起伏が激しくなったりすること)という存在を、子どもが2歳くらいになったときに知ったママ。産後すぐの時期に、とてもピリピリしており、ささいなことに傷ついたりもしたそう。今回は、そんなガルガル期のママが体験したエピソードをご紹介します。 産後のお手伝いは助かるはずだったのに妊娠中、安静の指示が出ていた私は、出産後すっかり体力を失っていました。そして、回復する間もなくスタートした育児。すべてを赤ちゃんに合わせなくてはならないので、夜も昼も自分のタイミングで眠れませんでした。結婚前は、仕事で徹夜することもしばしばあったため、睡眠時間が短くなることに対しては「仕事のときでも大丈夫だったし、今回も余裕だろう」と思っていましたが、仕事と育児はやはりまったく異なりました。 怒涛の日々を重ねる中で、私はどんどん疲弊。産後1カ月経ったころ、義母が助っ人として来てくれました。ただ、義実家が遠方だったこともあり、数週間泊まり込みで手伝ってくれることに。 食事の準備や掃除、洗濯など本当に助かりました。しかし当時の私はその分「赤ちゃんの育児は私が頑張らなきゃ」と気負ってしまったのかもしれません。夫も、義母が来てくれた安心感で、仕事から帰る時間も遅くなっていきました。 次第に私は育児がエンドレスのように感じ、気がおかしくなりそうになっていました。 義母が私に手渡したものそれから私は、義母のちょっとした言動にイライラするように。しかし、義母と嫁という関係性上、正直に口にすることはできず、自分の中で溜め込み、ただただ時間が過ぎて義母が帰る日を待っていました。 そんな日が続いたあるとき、私は義母から1冊の本を渡されました。正確な本のタイトルは覚えていませんが、「もっと手を抜いて、気楽に育児に取り組もう」という感じの本だったと思います。当時の私には、必要なことだったのでしょう。でも、ガルガル期だった私は「(義母は)私のことを認めてくれていない」「私のやり方が間違っているっていうこと?」と不満を感じてしまいました。私は義母の好意を素直に受け取れず、引きつった笑顔で、本を受け取ることしかできませんでした。 その後数年経ち、下の子も生まれ、育児で手を抜くことの大切さがわかるようになりました。でも、当時の私はきっと何を言われても、何をされても受け入れることができなかったと思います。しかし当時のことを思い出し、義母には「本当に申し訳ないことをしたな」と感じた出来事でした。 作画/マキノ著者:桃山さくら小学校低学年と年少の子どものママ。ワンオペで踏ん張りながら、WEBライターとして活動中。
2023年07月11日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。自宅出産後、産院の分娩室で処置を受けながら、医師は「よくひとりで頑張ったね」と水無月さんの気持ちに寄り添ってくれました。赤ちゃんは低体温になってはいたものの、症状は軽いとのこと。しかし、黄疸が出やすくなる可能性や感染症の詳しい検査があると告げられます。水無月さんは「私が早く病院に行かなかったから……」と自責の念にかられます。出産当日、赤ちゃんと息子が心配であまり眠れなかった水無月さん。翌朝、助産師さんから「産院では出生証明書を書いてあげられない」と、衝撃の事実を告げられます。産院に到着する前に胎盤まで出てしまうと、分娩後に来たと見なされ、その産院で産んだことにはならないそう。助産師さんによると、その産院で胎盤が出てから来た妊婦さんは水無月さんが初で、市役所への確認が必要とのこと。助産師さんに言われた通り、市役所に電話する水無月さん。折り返しの電話で告げられた内容とは……!? 私がもっと早く産婦人科に行っていたら… ※出産届→正しくは「出生証明書」。出生届(用紙の左側部分)は子どもの父母が記入。出生証明書(用紙の右側部分)は出産に立ち会った医師または助産師が記入します。 市役所に電話し、胎盤が出てから産院に行ったことを話した水無月さん。折り返しの電話で告げられたのは、出生届とともに提出しなければならない書類があるということでした。 わかる範囲で記入した出生届・出生証明書、搬送証明書、へその緒を切った救急隊員の記述書、水無月さんが妊娠しているとわかる写真、生まれた赤ちゃんが水無月さんの子どもだと証明できる写真、出産当日の様子を詳しく書いた経緯書、産院で産後の処置をした医師の証明書、母子健康手帳……このすべてが必要書類。メモを取りながら聞いていたものの、あまりの必要書類の多さにびっくりしてしまった水無月さん。同時に、「もっと早く産婦人科に行っていたら……」「陣痛タクシーを呼んでいたら……」と後悔するのでした。 水無月さんのように産院から出生証明書を書いてもらえなかった場合、出生届とともに必要書類を提出することが一般的です。ただし、必要書類は出産の状況や市区町村によって異なるため、電話や役所の公式ホームページにて確認しましょう。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月10日出産後、夫の家事の雑な部分が目につくようになりました。イライラがたまった私はついに夫とケンカをしてしまいます。夫婦で協力して育児をするため、私が試してみたこととは……。 夫の家事の雑さにイライラは募るばかり… 夫は結婚した当初から家事をやってくれました。しかし、息子が生まれてからは、夫がした家事の細かいところが気になってしまい、ストレスがたまるように。特に洗濯が雑で「色柄ものは別で洗って!」「もっと形を整えて干して!」と伝えますが、夫は「はいはい」と返事をするだけですぐに元通り。何度も同じことを指摘すると夫の機嫌も悪くなるので、やり過ごすようにしていました。そんなある日、洗濯機を開けると、透明なゼリー状のものがたくさん! どうやら、夫がおむつも洗濯してしまっていたのです……。それを見てつい、「ちゃんと見てから洗濯してよ! 全部一からやり直さないといけないじゃない!」と夫を怒鳴ってしまいました。そんな私の態度に、夫は謝りもせず怒った様子で自分の部屋へ。 夫の態度に最初はイライラしていたものの、「私の言い方も悪かったかもしれない……」と反省の気持ちが。実はこれまでにも何度か、イライラして大きな声を出してしまい、夫と険悪になることがあったのです。そのたびに「もっと他に言い方があったのに」と反省していた私は、これからも夫婦仲良くやっていくために自分が変わらないと、と思うようになりました。それからは気になることがあっても、「こうしてくれたら助かるな」と明るくお願いしたり、タイミングを見計らって伝えたりと、気をつけるようにしました。すると徐々にイライラも減り、夫も怒ることはほとんどなくなったのです。ある日、また洗濯機の中におむつを発見! 私は慌てた雰囲気で夫に「大変だ! 吸水ポリマーが攻めてきてるよ~!」と怒らずに声をかけ、2人で仲良くゴミを処理する関係にまで成長。私が態度を変えたこともあり、夫も今まで以上に気をつけてくれるようになりました。 作画/yacco著者:宇山のぞみ
2023年07月10日第2子出産を機に、夫婦の夜の時間がなくなった妻。夫を誘うために、いろいろ試してみた妻のエピソードをご紹介します。 第2子が生まれたことをきっかけに…第1子を出産後、夫との夜の回数は減っていきました。その内2カ月に1回あるかないかになり、一度2人で話し合いをし「どうしてももう1人子どもが欲しい」とお互いの意見が重なりました。そこから子どもを作るだけの月に1回することが決定。 その後、無事第2子を授かり、出産後夫との夜の時間ははほぼ無しの状態に。私はやはり夫婦である以上夫婦生活は必要だと思い、下着を新調したりお誘いをしたりしましたがすべて断られました。 夫からの衝撃の言葉そのときに夫から言われた一言が「もう女として見れない。無防備で寝ている姿に色気すら感じられない。」と言われました。それ以来未だにできていません。今でもどうやったら夫婦生活ができるのか悩み中です。 無理矢理に夫を誘うと、引かれることが多かったです。だからといってまったく無しは寂しいし、自分が女性として見てもらえるように自分磨きをもっと頑張らないといけないのかなと感じています。 作画/きょこ著者:平田ゆうこ2児の母。会社員を寿退社し現在は専業主婦で子育てと犬の世話に奮闘中。
2023年07月09日妊娠中から実家に里帰りしていたお嫁さん。出産後、義母の突拍子もない言動に悩まされたエピソードをご紹介します。 義母のまさかの行動に…妊娠中から私自身の体調が良くなく、産後もしばらく実家にお世話になっていました。退院初日に義母も呼んでお祝いをしたのですが、その2日後、いきなり義母から「今から行く」と電話が。 義母は免許を持っておらず、なんと義母は義母の友だちと実家に押しかけてきたのです。義母の友だちは私は会ったことはなく、私の両親ももちろん知らない人。 また産後3日目で体調不良中、感染症が流行していた状況下での訪問でした。そして、義母は帰り際に「毎週来る」と言う始末。 義母の図々しさと気遣いの無さに、それからというもの義母を受け入れられなくなりました。(女性 30代 主婦) まとめ義母の友人を連れた突然の訪問。お嫁さんは義母だけではなく、義母の友人の相手もしなくてはならなくなりますよね。そんな状況下では、出産を終えたばかりのお嫁さんにはかなりのストレスだったのではないでしょうか。きっと義母もうれしくてお嫁さんの実家を訪れたと思うのですが、仮に会いたいと思っていても、相手方の返事を待ってから行動に移すなど、相手に対して思いやりを思って接していきたいですよね。 作画/マキノ
2023年07月08日私が海外で結婚し、出産・育児をしていく中で、心と体の支えになってくれていたのは母でした。その母が他界したのは、私が2人目の子を産んで2カ月後のことだったのです。※コロナ禍前の体験談です。 産後のお世話にきてくれた母海外に住んでいることもあり、2人目出産後は母が日本から来て1カ月間滞在し、生まれた子どものお風呂や食事作り、洗濯、上の子のお世話までしてくれました。 中でも1番うれしかったのは、上の子が短期間でもおばあちゃんと一緒に過ごせたことです。また、私自身も母親と久しぶりにゆっくり過ごせて、いろいろな話もでき、とても良い時間でした。 突然の他界母が日本に帰国して1カ月、突然その時は訪れました。母はくも膜下出血で倒れて病院に運ばれ、1日もたずにそのまま他界してしまったのです。 突然の訃報を受け入れられずボロボロと泣いている私を見て、上の子が不思議そうにしていました。母の葬儀のために帰国するにも、まだ生まれたばかりの2人目はパスポート申請も間に合わず、夫の実家に預けることに。落ち込んで泣いている時間もなく飛行機のチケットの手続きをし、慌てて日本に帰国し母と最期の別れをしました。上の子は亡くなった母に触れて「おばあちゃん冷たい……」と寂しそうにつぶやいていました。 母の存在の大きさ2人目の子どもが生後100日になるころ、49日法要のために2人の子どもを連れてまた帰国。夫は仕事で都合がつかず私ひとりでの帰国だったため、2人目をおんぶして上の子と手をつないでの飛行機や電車の乗り換え移動となり、緊張し過ぎて、実家に到着したら体調を崩してしまうほどでした。 近所に兄夫婦が住んでいるものの、実家には父ひとりなので、滞在中は食事作り、掃除洗濯、買い物まで私がひとりでしました。子どもを見ながらだったので、いなくなった母の存在がいかに大きかったかをより実感しました。 母への想いは時が過ぎても…3年過ぎて上の子が6歳になったとき、幼稚園で「おばあちゃん、家にきてほしい」と手紙を書いてきました。おばあちゃんを覚えていることにも驚きましたが、何よりも「家にきてほしい」とおばあちゃんを慕っている子どもの想いに切なくなり、「おばあちゃんはこられないんだよ」と言いながら、成長した子どもを母に見せてあげたかった……と泣きました。 そして母にしてあげられなかったこと、もっとしてあげたかったこと、いろいろな想いが数年経ってもまだあるのだとわかりました。 1人目、2人目が男の子だったため、母は「3人目が女の子だったら良いね」と話していました。不思議とその言葉どおりに3人目に女の子が誕生しました。子どもたちが元気に成長しているのも、母が見守ってくれているからのように感じます。母に感謝をしながら、家族をもっと大切にしていきたいと思います。 監修/助産師 松田玲子著者:鈴木そうこ6歳3歳0歳の兄妹を育児中。韓国人の夫と結婚し、韓国の田舎で専業主婦をしている。韓国語と日本語の二重言語教育や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年07月07日実家が遠く土地勘もなし、知り合いもいない夫の地元での敷地内同居。仕事が忙しく家事をほとんどしない夫に不安がある中での妊娠~出産。何もしない夫と、自分が正義という支配型の義両親との付き合い方には頭を悩ませていました。その一方、義母は産後の訪問ボランティアをしていたこともあり、産後の不安を払拭するサポートをしてくれるのではと心強く思っていました。ですが、いざ出産すると私の淡い期待を裏切る、なんとも頼りない義母でした。マイペースな義母との暮らし退院後は赤ちゃんのリズムに合わせる生活のため、明け方にやっと寝られるということもありましたし、授乳して服がめくれたままソファで寝てしまうこともありました。わが家と義実家は、完全分離型の二世帯住宅ですが、両家を行き来できるドアで繋がっています。そのため、私たちの生活スタイルにはお構いなしに自分のペースでわが家にやってくる義母。 勝手にカーテンや窓を開けたり、室内干しの洗濯物を外に出したり……。ありがたいと思いつつも、夕方に開いたカーテンや窓を探して閉める手間、天気や時間を見ながら取り込む洗濯物、足音が聞こえると勝手にドアを開けられるのではという恐怖など、心休まらない日々。小さな物音でも起きてしまう敏感な時期だったこともあり、私の家なのに落ち着ける場所ではないように感じていきました。 期待とは裏腹に何もできない義母そんな生活が10日ほど続いたある日。孫とのふれあいの場を設けようと思い、義母に沐浴のお手伝いをしてほしいと頼みました。義母は快く引き受けてくれたので、お湯張り中のお湯に入れた温度計が38度であるかを見てもらうようお願いし、私はその間に子どもの準備をして連れて行きました。 温度を確認しようと肘を入れると、いつもより熱い! 熱いことに驚きながらも子どもを片手に抱き調整していると、義母は「温度計の数字が見えなかった」と言いました。沐浴中も、義母はせっけんやタオルを用意するなどのサポートをしてくれることはなく、ただただ「かわいいわねぇ」と眺めているのみで、最後まで手伝ってもらえませんでした。 頼りたくても頼れない日々に限界が…乳児湿疹で悩んでいた生後0カ月のとき、近くに良い病院があるか義母に尋ねましたが、わからないとのことだったので、とりあえずネットで探した一番近くの皮膚科へ。後日、義母に湿疹が治まらない話をすると、「あそこの病院の薬は効かないの」「なんであそこの病院に行ったのかと思った」と言われ、「じゃあ最初からダメな病院は教えてくれ……」と思ってしまいました。 他にも、義母にサポートしてもらおうと夜泣きがつらいと話をしても、日課の晩酌は欠かさないので夜中の一番つらい時間に見ていてもらうことができない、日中はいつもお出かけしているのでいざというときに頼れない、おむつ替えも覚えようとしないので預けるのは不安、などモヤモヤする点が多々……。私が期待しすぎてしまったのかもしれませんが、裏切られたような残念な気持ちになり、心も体も限界に近づいていきました。 夫にも助けを求めましたが、「仕事が忙しい」や「わからない・できない」ばかりで頼りにならず。1カ月健診まではなんとかワンオペで頑張り、このままの状態では私が限界を超えてしまいそうだったので、1カ月健診後すぐに実家に里帰りしました。実家では両親が子どもの対応はもちろん、私を休ませようと気づかってくれて、安心感から涙が出てきました。夫や義父母の寂しいという言葉は無視して早く帰ればよかったと思いましたし、産後1カ月間のつらさは今でも忘れられません。 著者:斎藤なおみ4歳のひとりっ子園児の母。知人のいない夫の地元で、義実家と敷地内同居をしながら子育てに励む。好きな言葉は「大丈夫」「しょうがない」。
2023年07月06日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「産後間もない嫁を結婚式に参列させる姑の末路」を紹介します。双子を出産したばかりのパニ子。体へのダメージは大きいけれど、かわいい子どもたちに会えた喜びで、つらさは吹き飛んでしまいました。夫のユキヤもすでに赤ちゃんたちにメロメロ。幸せしかないパニ子たちでしたが、ひとつだけ困ったことがあって……。 「産後ですけど!?」呼んでいないのにやってくる義母実はパニ子は義母が大の苦手! なかなか子どもに恵まれなかったパニ子夫婦にイヤミばかりいっていたことは、忘れられそうにありません。 遠慮を知らない義母なので、予定日も退院予定日も、入院している病院も知らせていませんでした。 産後の経過は順調で、予定通り退院したパニ子。幸い、ユキヤも育児に積極的なので、里帰りはせず自宅に戻ります。 ピンポーン♪それは退院した翌日のこと。インターフォンがなったので、ボロボロの体を引きずりながらドアを開けると、まさかの義母。なんとアポなしで押し掛けてきたのです。 「退院の日を教えないから、3日も通ったじゃないの!」義母は入院中も毎日来ていたようで、苛立っている様子。 産後で本調子ではないパニ子には目もくれず、ズカズカと上がり込みます。 「結婚式に合わせて妊娠なんて、嫌がらせ?」義母が鳴らしたインターフォンで、昼寝から目を覚ました双子は号泣! 新米ママのパニ子はアタフタしますが、義母は手伝おうともしません。 泣いている声が聞こえないのか、話を続けます。「あなた、どうして結婚式に出席しないのよ!」 実は2日後には、ユキヤの兄・アキトの結婚式が控えています。義兄夫婦には申し訳ないと思いつつも、産後間もないパニ子とユキヤは欠席すると返事をしていました。 パニ子は、わからずやの義母に丁寧に説明をしました。「私、まだ産後まもなくて体がつらいんです。ミルクを作るために歩くのがやっとで長時間座っているのはちょっと……。それに、双子を外に連れて行くのも心配なんです」 「双子はあなたのお母さんに預けなさいよ! それに座っていられないなら立っていればいいじゃない!」と、義母は譲りません。 「だいたい、結婚式に出産を合わせてくるなんて、嫌がらせじゃない! 結婚式には這ってでも来なさい!」 何が何でもパニ子夫婦を結婚式に参列させたい義母。そこまでいうなら、パニ子にも考えがあります。 パニ子は結婚式当日に向けて、準備を進めることにしました。 「たかだか出産したくらいで……」こうして迎えた義兄の結婚式当日。結婚式用の服を準備できなかったパニ子は、普段着で式場に向かいます。双子は母に預けたものの、直前までお世話をしていたので、服も髪型もボロボロです。もちろん、本調子て長く立っているのはキツいため、車椅子を用意しました。 ユキヤは心配そうにしていますが、ここで引き下がるわけにはいきません。 普段着&車椅子で親族控室に入って行ったパニ子は、注目の的! 「なんて恰好! それになんで車椅子!? たかだか出産したくらいで大げさなことしないでよ」と義母。 しかし、「出産後!?」「大丈夫かしら」ざわつく親族を見て慌てています。 「這ってでも来いといわれましたが、這うとおなかが痛いので車椅子にしました!」 追い討ちをかけるパニ子に、嫁母が声かけます。 「産後だなんて……ずっと座っているのもつらいでしょ。控室でお休みになる?」 「いいえ〜座っているのがつらいというと、お義母さんに立たされてしまうのでお構いなく! 産後だったので欠席する予定でしたが、お義母さんがわざわざ退院した次の日にうちに来てくださって誘ってくれた結婚式なんで、来ないわけにはいきません。双子がギャン泣きしているのを無視してまでピンポン押してくれるなんて、よほど私に来てほしかったということですもんね」 嫁の体を労わない姑の末路「お宅は嫁に対してそんな仕打ちをしているのか?!」 「そんな人と親戚になるなんて、まっぴらごめんだ」 義母の異常性に気付いた嫁父と嫁母。そこに義兄夫婦がやってきます。 「母さん、そんなことをパニ子さんにいったの? 欠席でいいっていったのに! 俺の大切な妻にまでそんなことをするのかと思ったらぞっとするよ!」 そういって、義母を式場から追い出したのでした。 これまでも義兄やユキヤの彼女に嫌がらせをしていたという義母。これをきっかけに、子どもたちから縁を切られてしまいました。 その後ユキヤは式に参列。パニ子は義兄が用意してくれた部屋で体を休めることになりました。義兄夫婦の計らいで、披露宴で出されたフルコースを部屋でゆっくり堪能したパニ子。やさしい家族に囲まれて幸せだと実感したのでした。 産後のダメージは母体にとって相当のもの。元気そうにしていても、無理をさせてはなりません。夫はもちろん、周りのすべての人が気遣うことができるといいですね!著者:ライター パニコレ
2023年07月05日ファイナンシャルプランナーの大野先生が、出産を控えているママや、子育て中の働くママに知っておいてほしい「母性健康管理措置」について教えてくれました。妊娠中や子育てをしていると、自身の体調不良や子どもの病気など予期せぬトラブルはつきもの。そんな時に役立つ、法律で定められている制度等がいくつかあります。ぜひチェックしてみてくださいね。妊娠・出産について多くの制度や助成がありますが、働くママが安心して働き続けることができるように職場における適正な母性健康管理は知っていますでしょうか?今回は「労働基準法」や「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(以下、育児・介護休業法)」等で定められている妊娠・育児に関しての労働の制限や緩和の内容について、主なものをお伝えして参ります。 1.妊娠中について①保健指導・健康診査を受けるための時間の確保ができます「事業主(勤務先)は、雇用する女性労働者が母子保健法の規定による保健指導または健康診査を受けるために必要な時間を確保することができるようにしなければならない」と男女雇用機会均等法第12条に定められています。事業主は、申し出があった場合には、勤務時間の中で妊婦健診等の時間を確保する必要があります。また、受診のために確保しなければならない回数は、以下の通りです。 ②妊娠中の通勤緩和医師等から通勤緩和の指導を受けた妊娠中の女性労働者から申出があった場合には、事業主は混雑を避けて通勤することができるように通勤緩和の措置を講じる必要があります(男女雇用機会均等法第13条)。例えば、時差通勤、交通手段の変更、通勤経路の変更、勤務時間の短縮等となります。 ③妊娠中の休憩医師等から休憩に関する措置について指導を受けた妊娠中の女性労働者から申出があった場合には、事業主は適宜補食や休養ができるように、休憩時間を長くする・回数を増やす等、休憩に関して対策を講じる必要があります(男女雇用機会均等法第13条)。例えば、休憩時間の延長、休憩回数の増加、休憩時間帯の変更などが考えられます。 ④妊娠中または出産後の作業の制限等妊娠中または出産後の女性労働者が、健診等の結果や医師等からその症状等について指導を受け、事業主に申し出た場合には、事業主は医師等の指導に基づき、指導事項を守ることができるようにするため、作業の制限、勤務時間の短縮、休業等の措置を講じなければなりません。また、危険有害業務への就業禁止、申し出がある場合には時間外労働・休日労働・深夜への就業が禁止されています。(労働基準法第64条~66条)。身体負担の大きい作業から軽作業・デスクワーク等への変更、勤務時間の短縮、作業環境の変更等が考えられます。 2.産前・産後について ①産前・産後休業女性労働者から請求がある場合には産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)、産後は8週間女性を就業させることはできません(産後6週間を経過した女性労働者が申し出をし、医師が認めた業務に就かせることは可能)。と労働基準法第65条に定められています。なお、産後6週間は申出によっても就業ができない期間ですので、いかなる場合でも働くことができません。 ②解雇制限産前・産後休業の期間とその後30日間の解雇は禁止されています(労働基準法第19条)。但し、打ち切り補償を支払うか災害等で事業継続ができない場合にはその限りではありません。 3.育児について①育児時間1歳未満の子どもを育てる女性は、本人が請求した場合には、1日に2回少なくとも30分の育児時間を請求することができます(労働基準法第67条)。 ②育児のための短時間勤務3歳未満の子どもを育てる労働者が請求した場合、事業主は1日の所定労働時間を原則として6時間とする短時間勤務制度を設ける必要があります(育児・介護休業法23条)。 ③所定外労働の制限3歳未満の子どもを育てる労働者が請求した場合、所定外労働が制限されます。(育児・介護休業法第16条の8) ④時間外労働・深夜業の制限小学校就学前の子どもを育てる労働者が請求した場合、1か月につき24時間、1年につき150時間を超える時間外労働をさせてはならないことになっています。また、午後10時から午前5時までの就業をさせてはならないことになっています(育児・介護休業法第17条、第19条)。 ⑤子どもの看護休暇小学校就学前の子どもを育てる労働者が請求した場合、子どもが1人なら年5日、2人以上なら年10日まで、看護休暇を取得することができます(育児・介護休業法第16条の2、第16条の3)。 すでに多くの方が勤めている勤務先である場合には、妊娠・出産後の労働条件等について制度化され周知もされていることがほとんどですが、人数が少ない勤務先や創業間もない場合勤務先の場合には、今回お伝えした法律や制度を人事担当者が理解していないケースもあります。休業中でも給与が支給されるかどうか、細かいルールの設定は勤務先と労働者で調整することもありますが、法律で定められている制度は勤務先の都合で勝手に労働者が不利な方向への変更や廃止はできません。そのためにも、今回は妊娠・出産されたママが働く場合にはこのような制度が法律で決まっていることを知るきっかけにしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志
2023年06月30日出産直後は育児に家事にとやるべきことに追われて、夫婦で話し合う時間が取れなかったり、育児や家事の認識のズレから衝突することもあったり……。でも大丈夫。マタニティ期に産後の子育てについてじっくり話し合えば、同じ方向を見て、お互いの納得のいく形で子育てに挑めるはず。今回、先輩ママ&パパに【マタニティ期に夫婦で相談するといいこと】を調査してみました。ひとり目妊娠中のママは参考になり、ふたり目、3人目のマタニティママは共感することがたくさんありそう。ぜひこの記事をパパ&ママにシェアしてみて!出産前にパパと相談すべきこと01ホルモンバランスが崩れることやガルガル期について事前に共有する出産後は子どもを守りたいという本能やホルモンバランスの影響で、ママの精神が不安定になることも。些細なことでイライラしてしまったり、人に強く当たってしまったり……。そういったことを事前にパパに伝えておくと産後の夫婦間のトラブルを防げるかも!「両親学級に参加した際、NHKの『ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫る ニッポンの子育て』という番組を視聴し、産後はホルモンバランスの関係でママの意思とは別に、周りを敵対視してしまうということを知りました。このことを夫にも共有していたので、夫もそういうものか、と受け止めてくれていたように思います」M.Mさん(5歳男の子、0歳女の子のママ)「私は父親ですが、母親がどれだけのダメージを受けて、ホルモンの影響がどれだけあるか勉強するのが大切だと思いました。思い返せばひとり目のときは勉強不足でサポートが足りなかったように思います」F.K.さん(4歳女の子、1歳男の子のパパ)「出産後はいつもの体感2倍くらい気性が荒くなっていた気がします。ママは産後本調子じゃないし、小さなことで夫に強めに当たっていました。『ガルガル期』というものがあると知っておいてもらい、やさしくサポートとケアに徹してもらえると嬉しいかも」E.S.さん(8歳男の子、1歳女の子のママ)出産前にパパと相談すべきこと02子育て中の息抜きの方法を決めておく産後は「赤ちゃんのお世話が想像以上に大変だった」という声が多数! 育児や家事に追われて息抜きの時間が取れないと、夫婦ともにストレスが溜まった状態になる恐れが。それを回避するために、どうやって息抜きの時間を取るかについて事前に話しておくのもひとつの手かも。「四六時中赤ちゃんのお世話をしていると可愛くても疲れ切ってしまうこともあるので、例えば月に1回はママ&パパそれぞれの自由時間をつくるなど、子育て中の息抜きの方法を決めておくといいかもしれません」S.N.さん(7歳&0歳女の子のママ)「夫婦の息抜きの時間を取るために、事前に両親にサポートしてもらいたいことを伝えておくことがおすすめです。わが家は産後1ヶ月は母に来てもらい、精神的にも体力的にもサポートしてもらいました。母という話し相手がいることから孤独感もなく、ある程度まとまった睡眠が取れたのが大きいです。あと夫婦でランチや美容室などの外出もできました」N.K.さん(7歳男の子のママ)「子育てを夫婦で平等にしているので、息抜きも平等感があるようにお互いを尊重して時間を与え合うようにしています。近くのカフェやコーヒーを飲みにいくプチ息抜きから、美容室に行ったり友達と遊ぶ日のような1dayプランまで、自分のやりたいことは我慢せず伝えて実行する。その代わりパパのやりたいことも聞いてやらせてあげる。ギブアンドテイクが大切!」E.S.さん(8歳男の子、1歳女の子のママ)出産前にパパと相談すべきこと03育児や家事の分担について話し合う育児や家事の分担を夫婦間で上手くできていないと、不満が溜まったり喧嘩の原因になることも。産後は夫婦でじっくり話し合う時間やタイミングが取りにくいこともあるから、産まれる前にある程度役割やルールについて話し合い、お互いが納得のいく方法を見つけるといいかも。「夜中の授乳はママ、オムツ換えはパパと連携したおかげで睡眠時間が少しでも多く確保することができました。また、ごはんを頑張りすぎない、なんなら1週間お惣菜でもOKと決めてます。そうするとだいぶ気が楽でした。これは今も継続中です」N.K.さん(7歳男の子のママ)「産後の股関節痛がひどく、車椅子を使わなければならないときもあるほどだったので、夫にミルクをつくってもらったり、家事を代わりにやってもらいました。そのような事態を産前から予測するのは難しいですが、産後のダメージがひどい場合なども想定して、夫には家事や育児の協力など理解してもらうことが大事かと思います」M.K.さん(1歳女の子のママ)「わが家は完全に分担制にしています。気付いたほうがやる、だとお互い気付かないふりしたり、自分のほうが負担が大きくなることも……。分担制にすることで、洗濯とお風呂掃除は夫の担当だから私はやらない! と決めるとすごく気持ちがラクになりました。あと平日は私がメインで食事づくりをしているので、土日はすべて夫が担当してくれているのも助かっています」M.M.さん(5歳男の子、1歳女の子のママ)「子どもが体調不良になったときなどに仕事を抜けないとダメなこともあるので、会社員の場合は使える制度をお互い把握しておくといいと思います。よりフェアになりそうな気がします。家事は、『やろうと思ってた食器洗い先にやってくれてる』とか『ゴミ捨てして帰ってきたら新しいゴミ袋入れてくれてる』など『おっ! ナイス!』みたいな助けあう瞬間をお互いに積み重ねることで夫婦間の家事がブーストされます」E.S.さん(8歳男の子、1歳女の子のママ)「妊娠中、長期で入院していたので赤ちゃんに必要なオムツなどの日用品の購入を任せていました。そのおかげで生まれてからも赤ちゃんのものが切れていたら、買ってきてくれるなどをしてくれて助かりました」C.O.さん(9歳&6歳男の子のママ)出産前にパパと相談すべきこと04産後の生活をイメージしながらパパの育休取得について相談するパパが育休を取れる環境も整ってきているみたい。育休を取得し、家事や育児を分担をするのはもちろん、ベビーとの時間をたっぷり取ることで、パパとしての自覚が育まれるというメリットも。前向きに検討してみてはいかが? 「わが家は2ヶ月間、夫が育休を取得しました。おかげで長男のケアもできたし、私もゆっくりできました。家族の時間が取れて本当によかったです。家族でこんなに長く過ごすチャンスが取れるのはこのタイミングだけなのでは? と思います。収入の面だけちょっと気になって2ヶ月間にしましたが、もっと長くとればよかったなと思います」E.S.さん(8歳男の子、1歳女の子のママ)「ダメ元かもしれないですが育休の話をきちんとしておくべきだと思います。うちは里帰りせず、産後も夫婦だけでしっかり乗り越えられたので、パパに育児の自信がつきました。育休を取ってもらって本当によかったと感じています。ママは妊娠初期からゆっくりママになる準備ができますが、ほとんどのパパは生まれてやっとパパの自覚が生まれます。その差を初めから埋める工夫をすると、産後の夫婦関係も上手くいきやすくなる気がします」A.D.さん(2歳女の子のママ)「ふたり目のとき、主人が育休を2週間取ってくれてメンタル的にも生活的にもすごく安心したし助かりました。パパが育休を取れる環境も整ってきていると思うので育休について事前に相談した方がいいと思いました。また里帰りするかしないかもとても大切なことだと思うのでしっかり話し合って決めた方がいいと思います」M.Y.さん(5歳&3歳男の子のママ)「育休については、社内であまりとっている人を見かけたことがないからか、もともと取らない前提でした。本当にそうなのか、確認だけでもして欲しかったです。実は取ることができたら、もっとのびのびとふたりで育児する時間ができたのではないか、とたまに後悔します」M.W.さん(1歳男の子のママ)出産前にパパと相談すべきこと05産後のサポート制度について確認しておく地域のサポート制度や会社の福利厚生など、産後に活用できる育児の制度がいろいろあるみたい。例えばベビーシッターの割引があったり、育児や授乳の相談ができたり……。産後に調べたり登録をするのは手間になりそうだから、マタニティ期にぜひチェックしてみて。「産後、家事を手伝ってもらう人が近くにいない場合、県のサポートなど生まれる前に調べてすぐに使えるようにしておいたらよかったと思いました」M.K.さん(3歳&1歳女の子のママ)「両親がともに遠方に住んでいるので、ファミサポや病児保育などの制度について情報を集めたり、登録だけしておくと万が一のときに安心です」M.M.さん(5歳男の子、1歳女の子のママ)出産前にパパと相談すべきこと06出産時に必要なものやこと病院へ行くルートをパパに共有する出産は何が起こるかわからないもの。緊急事態も想定して、事前にできること、出産時にやってほしいことなどをパパに伝えておこう。パパは焦らず対応でき、ママは安心材料になるはず。「予定日より3週間前の検診で、そのまま入院し、出産することになりました。体調も良好で特に異変に気付かなかったので、予定より早い出産になってびっくり! 臨月に入る前から入院用のバッグを用意し、夫にも『何かあればこれを持ってきてね』と事前に伝えていたので、スムーズに入院することができました」A.Y.さん(5歳女の子のママ)「陣痛のときや入退院のときに病院へ送迎してくれる陣痛タクシーを夫婦ともに登録しておくといいと思います」N.K.さん(7歳男の子のママ)「出産の立ち会いのときに痛みを和らげる方法を伝えて、実際にやってもらいました。少しですが痛みも和らぎましたし、一緒に乗り越えている感じがあったのでよかったです」M.M.さん(5歳男の子、1歳女の子のママ)出産前にパパと相談すべきこと07両親学級を一緒に受けることを検討する妊娠や出産、育児について、知見のある第3者から伝えてもらうことで、夫婦ともに子育てへの理解が深まり、親になる準備ができる。パパ目線で、育児は“手伝う”ではなく“一緒にやるもの”という認識が生まれることもあるみたい。「妊娠・出産・産後の大変さをママからではなく専門家から伝えてもらうということが大事。オムツ換えや入浴方法など教えてもらえるので、事前知識がある分、実際にパパにやってもらうときに覚えが早いです」N.K.さん(7歳男の子のママ)「ママは定期健診でほかの妊婦さんと接する機会が多いけど、パパはなかなかそんな機会がないですよね。両親学級で同時期に出産するママ&パパが集まるので、なんだかパパもちょっと緊張した様子でした。これを機会にパパになる自覚が生まれたのでは? と思いました」A.Y.さん(5歳女の子のママ)出産前にパパと相談すべきこと08つわり中にパパにお願いしたいことを伝える妊娠、出産の身体的負担はママが100%背負うもの。そのことをきちんと理解してもらい、特に辛いつわりの時期は、我慢せずパパに甘えてみるといいかも。「つわりのときは、まだ仕事もしていたので仕事と自分の体調の調整で精一杯だった気がします。食べられそうなものを買ってきてもらい、家事や上の子の相手もほぼやってもらいました。ママはお腹の中で赤ちゃんを一生懸命育てているので、その他はすべて任せる気持ちでいてもいいと思います」E.S.さん(8歳男の子、1歳女の子のママ)「頑張りすぎず『ごはんは自分で!』とお願いするといいと思います」N.K.さん(7歳男の子のママ)出産前にパパと相談すべきこと09出産後の家計について話し合うベビーが生まれると必然的に支出が増えるもの。マタニティ期を機に家系の見直しをしてみてもいいかも。「結婚当初は夫婦それぞれ仕事をしていたのでお財布が別々でしたが、妊娠がわかってから、生活に関わる支出額を内訳し、そこからそれぞれ必要な金額を再度想定したり月のお小遣いや貯金額を決めました。出産後は子どものことでかかる費用も増えたので、前回話し合ったものに加えるだけで終わりました。お金に関することは重要なのでできれば早めかつ夫婦間で揉めずにしたいことでした。産後の疲労中に一から話し合っていたらしんどかったと思うので、事前に相談し合っていてよかったと感じています」K.O.さん(2歳&0歳女の子のパパ)「わが家はお金の管理は夫婦でまとめずバラバラにしています。まとめた方が無駄がないのかな? と思いつつ自由がなくなるのもいやで別々に。オムツ・子ども服・ベビー用品など出費のバランスがどちらかに傾きすぎていたら外食時に払うなど、ゆるーくバランスを保っています。貯めたいお金だけはNIISAや積立型の保険に入って強制的に取られる仕組みを整理しました」E.S.さん(8歳男の子、1歳女の子のママ)「わが家はふたりで育休を取得しているので、もう少し細かく家計を見直せたらよかったなと反省してます」T.Y.さん(0歳女の子のパパ)出産前にパパと相談すべきこと10子どもや子育てにまつわる本やネット記事を共有して共通の知識と認識を持つ子育てに関する情報を見つけたら気軽にパパ&ママに共有してみよう。そうすることで自然と育児に関しての共通認識が生まれたり、方向性にズレが生じたらじっくり話すきっかけにも。「ママからの情報だとママの感情や主観が含まれるので、理解してもらいたい内容はできるだけ専門家や医療従事者の文献や本で理解してもらうといいと思います」N.K.さん(7歳男の子のママ)「子育てに対して夫婦で同じ方向を向いていたいので、私が気になって購入した本などを勧めたり、子ども関連のネット記事について話したりしています。方向性が違うときは、じっくり話していい方向に進めるようにしています」M.M.さん(5歳男の子、1歳女の子のママ)「Instagramのアカウントや赤ちゃん情報の定期メルマガなどを共有していました。読んでほしい記事も即コピペで送ったりもします。あとで『あれ見た? どう思った?』など気軽に話すとより認識のズレが解消できます」E.S.さん(8歳男の子、1歳女の子のママ)
2023年06月30日結婚して5年目のコメダさんは、共働きなのにまったく家事をしない夫に不満がありました。30代になり、周囲から子どもは? と聞かれる機会が増えたころ、将来の家族について考えるように。叔母家族と過ごす、賑やかな里帰り生活も終わり福岡へ戻ったコメダさん一家。叔母から今を大切に子どもと向き合うことを教わり、叔母のような母親になりたいとコメダさんは思うのでした。困ったことがあったらいつでも頼ってと言う叔母の言葉を胸に、コメダさんは夫と赤ちゃんと、新しい生活が待つ自宅に戻ります。父親になった夫 半年ぶりに帰ったわが家は夫が掃除をしてくれたわりに、部屋は散らかりお風呂には汚れが……。 ですが出産前に、イライラしないと誓ったコメダさん。 「ゆっくりとふたりで親になっていこう」不器用ながら赤ちゃんの着替えを頑張る夫を見守ります。 しかしそう思ったのも束の間、シャンプーの替えがないか聞く夫に、さっそく誓いを破ってしまうのでした。 その後も赤ちゃんのお世話で家にこもりきりのコメダさんは、自由に仕事をしていたころを思い返しては焦燥感に駆られて神経質に。 「気を張りすぎないで」夫はそんなコメダさんの代わりに夜泣きする赤ちゃんをあやしながら、のんびりいこうとやさしく諭すのでした。 いつの間にか、夫が父親になったと感じるコメダさん。 夫がすべての家事をこなすのは難しいかもしれませんが、できることを積極的におこなう姿は妻としてもうれしいですよね。 産後のピリピリや憂うつな気持ちも、自分ではどうしようもないことがありますが、身近な夫がわかってくれるだけで心が救われるものです。 産後は赤ちゃんが中心の生活になりがちですが、時々夫婦でゆっくり話す時間も大切にしたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター コメダ
2023年06月29日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、産後ダイエットの注意点について教えてくれました。夏が近づき、体型やダイエットなどが気になっているという方もいることでしょう。無理なくダイエットを行うためにもぜひ確認しておきましょう! 妊娠中に増えた体重は、産後に減らしたいと思っても、運動や食事管理などが難しく諦めている方もいるかもしれません。今回は、産後のダイエットで間違いがちなポイントをお話しします。 妊娠中の体重ってどのくらい増えるの?妊娠中の体重増加については、2021年3月厚生労働省において指針の改定がおこなわれました。以前は、妊娠中の体重増加は10kg程度とされていましたが、現在では妊娠前のBMIが18.5未満の低体重の場合は、体重増加が12〜15kgと緩和されています。赤ちゃんの体重、胎盤、羊水、出産に備えて増える血液量などを考えてもこれらの総重量は7〜8kgといわれており、それ以外は妊娠継続に必要な母体につく脂肪などで、産後の母乳分泌や産後の回復を支えるためにも必要になってきます。 母乳育児は自然なダイエットになる?食事で注意することは?授乳中は、成人女性に必要なカロリーの他に350キロカロリーを追加することを推奨されています。母乳は血液で作られているので、母乳分泌をするだけでも約500キロカロリー消費するといわれており、これは2時間程度のジョギングに相当します。そのため、食事など何も気にしなくても自然に体重が減っていくという方もいます。その反面、思いのほか体重が減らない、または増えていってしまうという方もいます。また、産後は、無理な食事制限は体調を崩します。食事はしっかりとるようにして、食事内容を工夫してみましょう。育児中は、おなかが空くものの忙しくてなかなか自分の食事に気が回りにくいものです。ついつい簡単に食べられる菓子パンやお菓子など炭水化物や糖分、脂質に偏りがちで、体重が減っていきにくい原因になることもあります。1食でバランスをとるのは難しいので、1日の3食中でバランスがとれるように工夫していきましょう。赤ちゃんのお世話の間でも手軽に食べられるように、まとめて作っておいたりと工夫してみてくださいね。例としては、以下を参考にしてください。 ①お味噌汁やスープ類を積極的にとる。身体を温めて代謝を上げたり、満腹感を感じやすい。②海藻やキノコ類など低カロリーのものでかさを増やす。③タンパク質もとれるように、鶏肉のササミや卵をプラスする。 産後の運動はいつからはじめられる?どんなものが良い?産後1カ月は、妊娠・出産で変化した子宮や骨盤が正常な位置や状態に戻っていく時です。この時期に、しっかり身体を休ませて、骨盤底筋や骨盤を元の位置に戻すことが大切です。骨盤底筋体操や骨盤ベルトなどで、歪んだ骨盤や緩んだ骨盤底筋を安定させます。1カ月健診が終わって産後の回復に問題がなければ、徐々に体調に合わせて産後2〜3カ月ごろから始めるようにしましょう。手軽に始められるスクワットや散歩など下半身の筋力アップを図ると、代謝が上がりやすく体重が落ちやすくなってきます。産後3カ月ごろまでは骨盤ベルトなどで妊娠中に開いた骨盤を支えると良いといわれています。 まとめ産後のダイエットは、食事制限だけでは難しく、まず1ヶ月間は身体をしっかり休ませて、骨盤の状態を安定させることが基本です。その上で、下半身の筋力アップを図り、代謝をあげていくことで痩せやすい身体になります。 参考記事:母乳育児なのになかなか痩せない。実はそれ間違っているかも?産後のダイエットのポイントは?|ベビーカレンダー監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年06月29日娘が生まれてからずっと寝不足の日々……。1児のママであるツムママさんが描くマンガ「私の家に入らないで」にて、ありえない行動を連発する義母に読者から怒りの声が多数寄せられています。その中でも今回は共感性が高いコメントをご紹介します!<「私の家に入らないで」あらすじ>主人公は夫と小さな娘の3人で暮らしているママ。夜はなかなか寝てくれない娘の子育てで、寝不足な日々が続いています。しかし、寝不足の原因は娘だけではなく……。 ピンポーン!「早く開けてちょうだい!」ようやく眠ってくれた娘をベビーベッドへ寝かせることに成功したと思いきや、玄関のチャイムが鳴りました。 「お嫁さーん!早く開けてちょうだーい」と急かす義母。そのせいで娘が起きてしまいました。 「開けたくない……」「だけど、家まで来られたらそうするわけには……」と思うママ。その気持ちはいたいほど分りますよね。子どもが寝たと思った瞬間に物音で起きてしまう。何度経験しても、やりきれないです。 お母さんの抱っこが上手じゃないのかしらねそして「今日は筑前煮よ〜」とズカズカ入ってくる義母。「今日もこの人、夕方まで帰らないのかな……」と居座る義母に疲れ果てるママ。すると、義母は自分で起こしておいて「あら、泣き止まないわね〜」と言い始めました。 そして「うちの息子はそんなことなかったんだけどね」「まだお母さんの抱っこが上手じゃないのかしらね?」という発言まで。 この時期のママが育児でとても疲れ切っていることは、育児を経験している義母なら理解できるのではないでしょうか。そんなただでさえしんどい時期に「まだお母さんの抱っこが上手じゃない」などと言った無神経な発言をされると気持ちも落胆してしまいますよね。 このような義母の発言に、読者から多くの声が寄せられました。 筑前煮とかどうでもいいから帰ってくれ!●インターホンの音は切っておいても良いですよね……。こういう人、いいことをしてあげてる気になってるのでやっかいですよね。やんわり言っても伝わらないと思うので、はっきりと、子どもが眠れなくて困る、と言ってもいいのでは。それで義母がプンスカするようなら、夫に丸投げすればいいと思います。夫の親なんだし。 ●義母にハッキリ今、インターホンの音で起こされたから機嫌悪いんですよね。「赤ちゃんって自分のタイミングで寝たり起きたりしないと機嫌良くは起きないですから」って言ってしまおう。ケンカになったって構わない。それで来なくなればラッキーじゃん。 ●なんかまたクセ強い姑だな。産後で体力的にも精神的にもしんどいなか、他人に訪問されても迷惑。しかも娘が泣いてる理由を自分だと思わないんだ。筑前煮とかどうでもいいから帰ってくれ。 筑前煮を持ってきてくれるのはうれしいですが、産後の体力を消耗している時期に、この義母の押し付けがましい訪問の仕方はつらいですね。 ・連絡をして、相手に都合の良い時間を聞く。・インターホンを押しても出ない場合はドアノブにかけておく。・家に行く前は電話やメールなどで連絡をする。 など、義母側は相手を気遣う行動はできるはずです。 コメント欄にも「インターホンを切っておく」「義母のインターホンで泣いたとはっきり言う」などの対処法が寄せられています。このあと、なんとか義母から逃れようとするママですが、義母の行動はエスカレートしていきます。 『私の家に入らないで』ベビーカレンダーではまだ連載中です。話に追いつくことができるので、皆さんのご意見も聞かせてくださいね!
2023年06月29日結婚して5年目のコメダさんは、共働きなのにまったく家事をしない夫に不満がありました。30代になり、周囲から子どもは? と聞かれる機会が増えたころ、将来の家族について考えるように。医師から難産の宣告をされ、帝王切開になる可能性があると伝えられたコメダさん。激しい陣痛で意識がもうろうとするなか、母の形見の指輪を握りしめ、赤ちゃんが無事に生まれるよう強く願います。その途端コメダさんは破水。そして元気な赤ちゃんが生まれました。コメダさんは赤ちゃんを抱きながら、本当に自分が母親になったのだとしみじみ感じます。幸せに浸る暇もなく… 産院では産後研修や赤ちゃんのお世話に追われ、あっという間に実家に戻ったコメダさん。 家族や県外から駆けつけた夫の喜ぶ顔を見て、新しい家族の生活が始まることを実感します。 久しぶりに会う義両親への緊張感も、赤ちゃんのおかげで和やかに。 普段口数の少ない義父も、孫のあまりのかわいさにじょう舌になっているようです。 コメダさんは赤ちゃんの手続きなどやることが山積みですが、産後のダメージで体が思うように動きません。 しかし家族が率先して助けてくれ、ゆっくり体を休めることができたのでした。 命がけで出産を終えても、母親に待ち受けているのは慣れない赤ちゃんのお世話や書類仕事、面会に来る人の対応など何かと忙しいもの……。 子育てはみんなでするものとよく言われますが、周囲のサポートが必要不可欠ですよね。 赤ちゃんのためにも、お母さんである自分の心と体の健康が一番。 お母さんになった、コメダさん。頼れる人には頼って、頑張った自分をしっかり労わってあげてほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター コメダ
2023年06月27日初めての妊娠で、赤ちゃんとの幸せな日々を思い描いていた私。しかし、いざ産後を迎えると、寝不足や疲労で心までも疲弊してしまいます。こんなはずじゃなかった……と落ち込んだ私は母に相談。すると、思いがけない言葉が返ってきました。 こんなはずじゃない!産後がつらすぎて 待ち望んだ子どもを授かったとき、幸せに満ちた生活を思い描いていました。しかし、現実は2、3時間おきに起きて寝不足の上に、髪の毛も肌もボロボロで、理想とはかけ離れた生活。赤ちゃんが大きな声で泣いている横で、いびきをかいて寝ている夫に腹が立ち、涙が止まらなくなりました。 ある日、実家に帰ったとき、溜まりに溜まった不安を母に吐き出したのですが、「あなたもママになったのね~」と母は大笑い。その言葉を聞いて、1度寝ると全然起きない私が、赤ちゃんの泣き声だけで起きられるかな? と不安だったことを思い出しました。思い返してみれば、寝不足の原因は子どもの夜泣きのせいではありません。布団をかけ直してみたり、せきが出ると気になったり、息をしているか確認してみたり……と、寝ている息子が終始気になって、自ら起きていたのです。そんな自身の母性に気づいてからは少しずつ心に余裕ができて、ぐっすり眠れることが多くなりました。 つらいときは母の言葉を思い出して「私もママになったんだな」と思うと、改めて幸せを実感できるようになりました。私の悩みを吹き飛ばすきっかけをくれた母に感謝です。 作画/becomachi85著者:杉山藍
2023年06月26日産後、初めて美容院に行ったママ。そのとき子どもを夫に預けたのですが、夫からはSOSが! 帰宅時に判明した夫の衝撃エピソードをご紹介します! 夫に子どもを預けて、美容院へ出産後3カ月が経ったある日。普段から忙しく、ほとんど家にいない夫に娘を託し、私は産後初めての美容院へ行くことに。夫は娘の2人きりになるのは初めてですが「心配いらない」と自信たっぷり。念の為、私は夫に育児用ミルクの作り方や着替えの場所などすべて伝え、ワクワクして美容院に向かいました。 久しぶりの美容院を楽しんでいる最中、夫から「娘が育児用ミルクを拒否してずっと泣いていてどうしたらいいかわからない」と連絡が。育児用ミルクを拒否することなど今まで1度もなく、思い当たる対応を伝えるも状況は変わらず。ひとまず頑張ってもらい、終わり次第すぐに帰ると、泣き疲れて眠る娘の姿がありました。 飲まなかったという育児用ミルクの作り方を夫に確認すると、驚くことに通常の10分の1ほどしか育児用ミルクの粉を入れておらず、なんと白濁した水という状態。それを見た私は「娘が拒否するのも無理はない」と納得しました。 普段から「忙しい」を理由に育児にまったく参加していないにもかかわらず「自分はなんでもできる」と過信し私の話しを聞いていない夫にドン引きしたと同時に、呆れてしまいました。(女性 20代 会社員) まとめ初めて夫にお子さんを預けたエピソード。夫にお子さんを預けてドキドキした経験があるママもいらっしゃるのではないでしょうか。側から見ると「俺にもできる」と思われてしまうことも多い育児。これを機に、パパも育児に対しての意識が変わったらいいですよね。 作画/加藤みちか
2023年06月26日障害者等級1級の難病を持つ妻。私は夫として妻を支え、私も妻に支えられ共に過ごしてきました。妻は出生時、腸に悪性の腫瘍が見つかり、手術で除去。以来、(同じ症状の前例がない)難病指定され、毎日の検査や点滴、数十回の手術をしながら今に至ります。妻を育てた義母は、病気だからと言って甘やかすことなく厳しく厳しく妻を育てたそうです。そんな義母と戦うことになるとは思ってもいませんでした。長男を無事に出産妊娠時、世界的に見ても過去に同じような病気の人で出産したという前例がなかったため、どうなるかわからない状況でしたが、妻の強い意志で出産を決意。無事、男の子が生まれてきてくれました。 しかし、ここで妻が持病の不調も相まって産後うつになってしまいました。私は会社をしばらく休ませてもらい、できる限り子どもと妻の世話をして過ごしましたが、妻のうつは悪化し、主治医から1、2カ月入院するように言われました。 義母からの言葉私は妻に安心して入院してもらうためお互いの両親に事情を話し、子育ての手伝いを頼みました。私の母は快く引き受けてくれました。しかし義母は、「自分の子は自分たちで育てなさい。できないなら里親の元に出せ」と。 続けて「娘も、あんたひとりで子どもを育てるより里親の元に出したほうが安心する」とも言われました。「この人は何を言っているんだ?」「少しぐらい手伝って」と義母に対して私は思ってしまいました。 義母との戦いここまで義母に言われて腹が立ちましたが、妻の顔もあるので「もういいです」と帰ろうとすると、さらに「あなたのエゴでその子に苦労をかけるな」というようなことを言ってきたのです。 さすがに私もプチンッときたので「絶対にこの子も妻も自分が幸せにするから黙っててください」と言って帰りました。結局、妻の入院中も義母には絶対に頼らず乗り切ることに。正直すごくしんどいと思ったこともありましたが、義母との件もあり奮起しました。 義母の想い2カ月後、妻も無事退院。妻には入院中、一連の内容を話さずにいましたが、退院後にこんなことがあったと告白しました。すぐに妻は事実確認をすると義母に連絡。すると義母から思いもよらぬ返答がありました。 私がちゃんと妻の退院までひとりでしっかり子育てをするように、あえてそう言って試したとのこと。正直今でも腑に落ちずにいますが、義母への怒りのような感情をエネルギーに変えて、この期間子育てを頑張れたというのも事実でした。 子育てにはいろいろな考え方があり、正解はありません。自分の価値観だけでなく、視野を広げて「子育て」に向き合うことが大切なのかなと思います。実際あのときの経験があって、多少のことではへこたれないようになりました。もちろん「しんどい思いをする」ことが正解とも思っていませんが、間違ってもいないと思います。そういう意味では勉強になりました。 著者:八杉竜平3歳男児の父。運送業を退職しWeb業界へ。障害者等級1級の難病を持ち、産後うつを経験した妻との子育てについて執筆中。
2023年06月26日子育て楽じゃありません
良妻賢母になるまでは。
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々