ベビーカレンダーをご覧の皆さま、はじめまして。和田フミ江と申します。 気の利かないことにかけては定評のある夫、まじめで怖がりの長女、良くも悪くもマイペースな次女、そして高校生のとき、友だちから「和田って、丸顔っていうか四角顔だよね」と言われた私の、4人家族で暮らしております。 これからベビーカレンダーで妊娠&育児の体験を描かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします! 突然ですが、皆さんは何がきっかけで妊娠に気づいたのでしょうか? すぐに「あっ、もしかして妊娠?!」とわかったでしょうか……? 私の場合、最初に起きた異変は、体調不良でした。 ずっと「つわり液」が出るんだと思ってました。 こう、すっぱい、透明な感じの……。 いや、ホントに……。 著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。著書に「お母さんまであとすこし!」(ベネッセコーポレーション)、「おうちクエスト」(竹書房)など。
2019年09月21日妊娠判明後から気にしていた妊娠線予防。妊娠初期はつわりがひどく、それどころではなかったので、これといった対策は取っていませんでした。それでも、頭の隅で常に妊娠線対策をどうしようかと考えていました。そんなときに見つけた、ナチュラルオーガニックのブランド、トリロジーの「ピュアプラントボディオイル」をご紹介します。 使い始めは妊娠中期から おなかには赤ちゃんがいるので、刺激が少ないものをと思っていました。また、つわりがおさまった後も、においに少し敏感になっていたので、香りのきつくないもので、できるだけ自然でやさしい成分でできている製品を探して見つけたのが、トリロジーの「ピュアプラントボディオイル」。 肌に合わなければすぐにやめればいいと思いつつ、つわりもおさまってしばらく経った妊娠18週ごろから使い始めました。 ローズヒップ、アーモンド、アプリコットの3種の植物油で作られているこのオイル。香りはほとんど感じず、肌に塗るとすっとなじみ、ベタつきがなくて非常に塗り心地が良くて気に入ったので、 それからは毎日入浴後におなかと太ももに塗りました。 妊娠線予防に成功! 無事出産妊娠後期に入り、膨らんだおなかの下の方は自分では妊娠線の有無をチェックできなかったので少し不安でした。妊婦健診で、助産師さんから「妊娠線出ていませんよ」と教えてもらい、ほっと一安心。 塗り始めたころはワンプッシュでおなか全体に塗れたオイルも、臨月が近づくころには2~3プッシュ必要になりました。それでも、出産まで結局ひとつのボトルを使い切ることなく、妊娠線も出ずに出産を迎えることができました。 わが子の保湿にも活躍出産後、新生児の肌の乾燥を防ぐために保湿剤が必要と助産師さんから聞きました。そのときたまたま側にあった「ピュアプラントボディオイル」をわが子に使えるか尋ねたところ、OKが出たのでそのまま使いかけのオイルをわが子にも使うことに。 オイルの伸びが良いので、新生児期は2プッシュくらいで全身の保湿ができました。 妊娠を機ににおいに敏感になってしまった私ですが、「ピュアプラントボディオイル」はほとんど無臭に近く、とても使いやすいオイルでした。自分に合わせて使っていたオイルですが、はじめから肌にやさしいものを選んでいたおかげで、結果的にわが子にも使えたのかなと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※「ピュアプラントボディオイル」にはアーモンドオイルが使用されています。ナッツアレルギーがある場合は使用を避けてください。※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 著者:山下さとこ一児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆している。
2019年09月19日ベビーカレンダーご覧のみなさん、こんにちは! 2019年8月に女の子を出産し、初めての育児に日々奮闘中のかめこです。 第7話は、妊娠初期、夫の気づかいとつわり中の家事についてのお話です。 いつも食後は横にならないと気持ち悪くて吐きそうになってます。便秘が続いているときは本当にこれがつらい……。はじめのころ、夫にはそのつらさをなかなかわかってもらえませんでした。ですが、今では私のつわりがひどいときには家事を手伝ってくれるので、とても助かっています! 感謝! 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター かめこ2019年8月に女の子を出産し、家族が増えて一層賑やかになりました。はじめての育児は分からないことだらけで日々奮闘中です!赤ちゃんが産まれるまでの家族とほのぼの妊娠ライフをブログにて更新しています。
2019年09月18日妊娠中に、なんだか胃の調子が良くない、胃がムカムカする、胃が痛いなどの症状が起きたことのある妊婦さんも多いのではないでしょうか。妊娠中は、胃の調子が悪くなりやすいです。そのため、今回は妊娠中に起こりやすい胃の不調の原因や胃薬の服用、注意したい胃の不調についてお話しします。 妊娠中に胃の調子が悪くなるのはなぜ?妊娠中の生理的な変化によって胃の調子が悪くなりやすい理由は、以下の5点が挙げられます。 ①妊娠を維持するホルモンの作用妊娠すると、妊娠を維持する作用をもつプロゲステロン(黄体ホルモン)とリラキシンいうホルモンがお母さんの体の中で増加します。このホルモンは、消化器系の筋肉の運動を緩めさせて、腸の動き(蠕動運動)を抑制する作用があります。これは、食べ物を胃や腸内をゆっくりと時間をかけて移動させることで、効率よく栄養の吸収をするためですが、時に消化不良を招くこともあります。食道と胃の境界にある筋肉が緩むと、食べ物が胃液と共に胃から食道へ逆流して胸やけが起こることもあります。妊娠週数が進むと大きくなる子宮が胃を押し上げるため、なんだか胃の調子が悪い、胃がムカムカする、胃が痛いなどの症状が起こりやすいです。 ②食生活の変化妊娠初期はつわりがあるときに、水分を多く含む食品や冷たい飲み物を大量に摂取することで、胃腸が刺激され消化不良になり調子が悪くなることがあります。妊娠中期以降は、食べる量の変化や、胎児の成長と共に子宮が胃腸を圧迫することで、消化不良を起こしやすく、なんだか胃の調子が悪い、胃がムカムカする、胃が痛いなどの症状が起こることがあります。胃の調子が悪いときは、できるだけ脂肪の少ない食品をやわらかく調理した食事を摂るように心がけましょう。酸味や辛味の強い料理、水分の多い食品、乳製品、炭酸飲料は、胃腸に対する刺激が強いので控えめが良いでしょう。 ③つわりで何度も嘔吐を繰り返す、嘔吐物に血液が混じるつわりで何度も吐くことで、胃の調子が安定しないことがあります。何度も繰り返し吐くことで、食道と胃の境界付近の粘膜が傷つき、血を吐くことがあります。この状態をマロリーワイス症候群といいます。妊婦さんが繰り返し吐いてマロリーワイス症候群となった場合、血を吐くといっても実際に交じっている血液は少量で、直ちに赤ちゃんの生命や母親の健康に危険が及ぶというわけではありません。しかし、胃の不調があって血液混じりの嘔吐をする場合は、つわりが重症で最低限の体の中のバランスが崩れていることが多いので、早めに産婦人科を受診しましょう。 ④鉄剤の内服による副作用妊娠中は貧血になりやすいですが、病院で処方された鉄剤を内服し始めたばかりの時期に、なんだか胃の調子が悪い、胃がムカムカする、胃が痛いなどの副作用が起こることがあります。共に処方された鉄分の吸収を促すビタミンCを含むビタミン剤を内服することで、消化不良が助長されるケースもあります。鉄剤は胃酸の影響を受けるため、胃薬(胃粘膜保護剤)と共に内服する、あるいは内服のタイミングを工夫する(例:食後ではなく、食間や睡眠前に内服する)ことで、副作用である胃のムカつきや胃痛などの消化器症状を抑えることもできます。鉄剤を内服し始めてから胃の調子が悪いと感じる場合には、次回の妊婦健診を待たずに医師や助産師へ相談しましょう。 ⑤精神的なストレス妊娠に伴う緊張感や生活環境から受けるストレスによって自律神経が乱れ、胃の調節機能が働かなくなることがあります。本来食物を消化するときに分泌される胃酸が、食物がないときにたくさん分泌されることで、自分の胃粘膜を攻撃して胃痛が起きたり、胃もたれや胸やけなどが起きる原因となります。 妊娠中に胃の不調…胃薬を飲んでも大丈夫?妊娠中は生理的な変化によって胃の調子が悪くなりやすいですが、自己判断で市販の胃薬を内服したり、自然治癒を期待して受診せず症状を長引かせたりすることはやめましょう。 なぜ胃の不調が起きているか原因は診察しないとわかりません。胃薬には、胃酸の分泌を抑えるタイプ、胃酸を中和するタイプ、胃粘膜を保護するタイプなど数種類あります。医師が診察をして原因に合わせた処方をしますので、市販の胃薬や過去に処方された胃薬を自分の判断で内服しないようにしましょう。 妊娠中に一般的に処方される胃薬の主成分の一般名と代表的な商品名は以下の通りです。 ・制酸剤一般名:乾燥水酸化アルミニウムゲル水酸化マグネシウム(商品名:マーロックス)・防御因子増強剤一般名:スクラルファート(商品名:アルサルミン)一般名:テプレノン(商品名:セルベックス)一般名:アズレン L- グルタミン(マーズレン S)一般名:レバミピド(ムコスタ) 以下のH2受容体拮抗薬やプロトンポンプ阻害薬は、胃酸分泌を抑える効果が高く、胃酸過多の状態にはとても有効な薬剤です。妊娠中でも、必要性があれば使用しても良い薬剤(一般的に有益性投与と呼ばれています)に分類されていますし、FDA(米国食品薬品局)の安全性カテゴリー分類でもほぼ安全とされていますが、担当の医師と相談し慎重に使用するのが良いでしょう。 ・H2受容体拮抗薬一般名:ファモチジン(商品名:ガスター)一般名:シメチジン(商品名:タガメット)・プロトンポンプ阻害薬一般名:ランソプラゾール(商品名:タケプロン) つわりや胃部の不快感などに、漢方薬も広く使用されています。小半夏加茯苓湯、五苓散、六君子湯などが用いられていますが、漫然と使い続けるのは避けましょう。 妊娠中の禁忌薬についてプロスタグランデイン製剤(商品名:サイトテック)や制吐剤(商品名・ナウゼリン)などのように妊娠中には、使用禁忌の薬剤もありますから、いずれのお薬を使用するにしても、勝手に使うのではなく、担当の先生ときちんと相談してから使うようにしましょう。※参考:薬物治療コンサルテーション妊娠と授乳第2版南山堂 有益性投与について胃薬を含めて多くの薬剤は、製薬メーカーの説明書では、妊娠または妊娠の可能性のある婦人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与することとあります。このような表示ではそれら薬剤の使用はほとんど問題ないのですが、医師や薬剤師に相談しましょう。 胃痛以外に症状があったら要注意!妊娠中に胃が不調となることは珍しいことではありませんが、妊娠経過に影響することもあるため見過ごしてはいけない症状でもあります。下記のようなケースは早期発見と治療が大切です。 ・細菌やウィルスなどの感染の可能性がある。妊娠中は抵抗力が弱まり、妊娠していない状態よりも細菌やウィルスなどに感染しやすいため、食中毒や胃腸炎を起こすことがあります。胃やおなかが痛いだけでなく、嘔吐や発熱を伴う場合は、早めに産婦人科へ受診しましょう。やむを得ず、内科や消化器内科など他の診療科や医療機関を受診する場合は、妊娠していることを伝えて診察を受けましょう。・HELLP(ヘルプ)症候群の可能性がある。HELLP(ヘルプ)症候群とは、赤血球が壊されること、肝機能の悪化、血小板の減少を特徴とした母子の生命が急激に危険な状態になる疾患です。HELLPは、Hemolysis(溶血:血液中にある赤血球が破壊されること)Elevated Liver enzyme(肝酵素上昇:肝臓の機能が悪くなること)Low Platelet(血小板減少)の頭文字に由来しています。 多くは妊娠高血圧症候群に合併して起こりますが、合併がなく突如発症することもあります。明らかな原因は不明ですが、症状を放っておくと臓器にダメージを与え母親の命にも関わる病気なので、妊娠を終了させること=出産することが唯一の治療方法です。 HELLP症候群は、主に妊娠後期(妊娠28週以降)~出産後48時間以内に起こることが多く、突然胃痛(心窩部痛)に襲われ、疲労感や吐き気・嘔吐、下痢の症状を伴います。妊娠中に起こりやすい症状と似ているため、単なる体調不良や風邪と思ってしまう妊婦さんもいますが、母子の生命を守るためには早期発見と治療が大切です。突然胃痛が起きて身動きがとれない、吐き気や嘔吐など症状がある場合は、直ちに産婦人科へ受診しましょう。 まとめ妊娠中は、胃の不調が起きやすいですが、自己判断で市販の胃薬を飲んだりせずに調子が悪いときは医師の診察を受けて適切な治療を受けましょう。対策を取ることで、症状は軽減できますので、無理をしないようにしましょう。 参考:・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・薬物治療コンサルテーション妊娠と授乳第2版南山堂・医薬品情報データベース 監修者:医師 医療法人至誠会 梅田病院院長 北川 博之 先生昭和56年愛媛大学医学部卒業。その後愛媛大学付属病院にて産婦人科講師、助教授として勤務。愛媛県立医療技術大学教授を経て、平成20年より現職の梅田病院に院長として就任。現在も愛媛大学、広島大学などで非常勤講師として教育にも従事。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年09月18日ベビーカレンダーご覧のみなさん、こんにちは! 2019年8月に女の子を出産し、初めての育児に日々奮闘中のかめこです。 第6話は、妊娠初期の特につらかったつわり、車酔いについてのお話です。 妊娠初期から始まったつわりの数々……そのなかでも私は車酔いが酷かったので、お出かけするときはいつもこんな感じです。安定期に入れば治まると思っていたのですが……治らない!!まあでも、前に比べたらラクになったような気もするので、気長に治まるのを待つばかりですね。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター かめこ2019年8月に女の子を出産し、家族が増えて一層賑やかになりました。はじめての育児は分からないことだらけで日々奮闘中です!赤ちゃんが産まれるまでの家族とほのぼの妊娠ライフをブログにて更新しています。
2019年09月11日妊娠したら必要になるマタニティインナー。マタニティショーツは、その大きさから「ただのデカパンなのでは…?」と思う人も多いはず。「普通の下着で十分じゃない?」と思われがちなマタニティショーツですが、実は妊婦さんにとってうれしい工夫がたくさん施されている特別な下着なのです。ここでは、そんなマタニティショーツの利点や種類、はき替えのタイミングについて解説します。 なぜマタニティショーツが必要?妊娠に伴い、おなかが大きくなるのはもちろん、ホルモンバランスの影響で、つわりや乾燥による肌トラブルも増加します。おなかが大きくなると皮膚が引き伸ばされ、かゆみの原因に。基礎体温が上がり、赤ちゃんへ栄養を送るため血液量も増えることから、妊娠前に比べて汗もかきやすくなります。 そんな妊婦さんの体を考慮し、不快感を減らすために作られたのがマタニティショーツ。通気性、吸湿性にすぐれた素材を使用し、デリケートな妊婦さんの肌でも安心して使えるように作られているのが特徴です。大きくなるおなかを圧迫せず、ヒップ部分はスッキリ見せる設計で、妊婦さんの大敵である冷えからもしっかり守ってくれます。普通の下着では解消できない、妊娠期特有の不快感を緩和してくれるのが、マタニティショーツなのです。 主なマタニティショーツの種類と選び方についてマタニティショーツには、深ばき、浅ばき、ゴムなし、大きくわけて3つの種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。 ●マタニティショーツの種類・深ばきタイプマタニティショーツと聞いて誰もがイメージするのは、この「深ばきタイプ」でしょう。おなかとお尻をすっぽり包むデザインで、おなかを冷えから保護してくれるのが特徴です。伸縮性があるので、臨月まで安心して使えます。ゴムまわりや足の付け根にピコレースなどをあしらったものもありますが、肌が弱い人はできるだけシンプルなものを選ぶようにしましょう。 ・浅ばきタイプおなかが小さい妊娠初期の妊婦さん、深ばきタイプに抵抗がある妊婦さんに人気の「浅ばき」タイプ。下腹部下の位置でおなかを支える仕様で、腹帯と併用して使う人も多いようです。産後も続けて使えるメリットも。 ・ゴムなしタイプおなかにゴムを使わないタイプ。締めつけがなく肌にやさしくフィットするので、はき心地は抜群です。足の付け根のゴムが気になる場合は、ボクサータイプがオススメ。下着のラインがシルエットに響かないので、パンツスタイルが多い人に人気があります。 ●マタニティショーツの選び方デリケートな妊婦さんの肌にオススメなのは、なんといっても、汗をしっかり吸収する綿100%素材。できればオーガニックのもので、洗濯を繰り返してもくたびれない丈夫な素材のものを選ぶとよいでしょう。クロッチ部分は白色のものを。色や量などおりものの変化に気づきやすく、体調管理の目安になります。妊娠による体の変化を想定して設計されているため、サイズは妊娠前と同じもので問題ありません。妊娠前にMサイズを購入していた人は、マタニティショーツもMサイズを選んでOK。ただし、妊娠中にキツく感じるようになったら、1サイズ大きいものに買い替えを。おなかの大きさには個人差があるので、そのときのサイズに合わせ、臨機応変にチェンジするようにしましょう。 ●マタニティ用ショーツサイズチェック表 サイズ (呼び方)主要身体寸(腹 囲) 基本身体寸法(ヒップ)マタニティM・27 78~9285~95マタニティM~L・3978~11085~103マタニティL~LL・3988~12090~108 ※参考:ワコールマタニティ「サイズチェック(産前27週・産後用ショーツ・産前39週用ショーツ・2ayマミーショーツ・おなかすっぽりパンツ)」 ●枚数は?妊娠中はおりもの量も増えるため、洗い替えの頻度が上がることも。4~5枚あれば問題ないでしょう。3枚セットなど、まとめ買いできるものを選ぶと経済的です。 はき替えるタイミングは?マタニティショーツへの履き替えはなるべく早いタイミングで、妊娠がわかったらすぐに購入を検討するようしましょう。妊娠初期はまだおなかの大きさは目立ちませんが、つわりや肌トラブルが目立つ時期。おなかの大きさが目立ち始める妊娠中期以降は、あっという間におなかが大きくなるので、どうせなら、妊娠初期のうちに購入しておくのがオススメです。 まとめマタニティショーツのメリットについて説明しましたが、実際にはいてみて使用感を確かめてみるとその心地よさが実感できるはず。最近は、ブラとお揃いなど、かわいいデザインのマタニティショーツも増えてきているので、妊娠中も下着のおしゃれが楽しめます。伸縮性や素材感などは、商品を実際に手にしてみないとわからないので、まずはマタニティ専門店などで実物を手にとって試してみてはいかがでしょうか。妊娠期間をより快適に過ごすため、体型やライフスタイルを考慮して、自分に合ったマタニティショーツを選びましょう。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年08月29日私は授かり婚。初めての妊娠に気が付いたのは、海外留学が始まって3週間目のことでした。留学は始まったばかり。正常妊娠なのだろうか? つわりで食べられるものがない……。現地に産婦人科が存在しない!? そんな私の体験談をお伝えします。 時差ボケと勘違いしていた眠気とだるさ留学が始まって1週間ごろ、一日中眠気とだるさがあり、「疲れが出たな~」と考えていました。生理予定日から約5日目のころです。 ところが、いくら寝ても休んでも日に日に体調は悪くなり、留学2週間目のころには食欲がなくなり、常に吐き気があるような状態になっていました。生理予定日から約10日目、やっと生理が遅れていることに気付き、妊娠の可能性を考えたのです。 滞在する町には産婦人科が存在しない!留学先のサポートスタッフに妊娠しているか確かめたいと相談すると、問題が発生。滞在先の診療所は、市販の妊娠検査薬と同じ検査薬を使うだけでエコーはなく、町の総合病院は、予約しても3カ月は待つのが当たり前だと言われてしまいました。 そこで病院はあきらめ、薬局で市販の妊娠検査薬を購入。検査するとはっきりと陽性が出ました! すぐに両親とのちに夫となる彼氏に連絡をとり、体調を配慮して帰国することにしました。 つわりに耐えながらの地獄のフライト帰国を決めたものの、待ち受けていたのは11時間の地獄のフライトでした。日本の航空会社との共同運航便を選んだため、日本の添乗員さんがいたので、つわりがあることを出発前に伝えました。 すると、「トイレから近い席」「飲み物もすぐ対応」「何かあれば何度でも呼んでOK」など、たくさんの配慮をしてくれました。食事のときや通りかかったときにも気にかけてくれて、とても心強かったことを覚えています。 帰国後、無事に病院で妊娠と胎児心拍を確認。今では、元気な1歳児です。日本のようにすぐに病院で診てもらえる環境があることは、とても幸せなことなんだと実感した体験でした。 イラスト:sawawa著者:深沢ゆい一児(女の子)の母。保育士資格・幼稚園教諭免許を取得。出産を機に退職。自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆中で、現在二人目妊活中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月25日「子どもは3人欲しい」と結婚当初から夫と2人で話し合って決めていた家族計画でしたが、いざ3人目を授かることができたと思ったら、まさかの三つ子だったのです! 三つ子の妊娠判明で私が不安に思ったことや家族の反応、妊娠初期のできごとをお話しします。 エコーで確認すると3人分の心拍が! 私が3人目を妊娠したのは長男が3歳、次男が1歳のときでした。そろそろ赤ちゃんの心拍が確認できるかな? なんて期待を胸に抱きながら、内診台でエコーを見ていると見覚えのある袋が2つ? その中には心拍のように動いて見えるのが3つ?私が混乱していると、先生が「お母さん。赤ちゃん何人か見える?」と聞いてきました。先生と一緒に確認し、見事に3人の心拍を確認! パニックで笑うことしかできず、頭のなかは真っ白で少しの間その場から動けませんでした。 子どもが5人になったら……先生からは、今通っている病院で三つ子は産めないために転院が必要なことや、早い週数から管理入院になることなど、その他簡単にリスクの説明をしてもらって診察は終わりました。入院期間が長くなったときの長男・次男の生活や、入院・出産費用、子どもが5人になって経済的に問題がないのか、夫や他の家族はなんて言うのだろうか……と考えてしまいました。そもそも三つ子を妊娠した私はどうなっていくんだろうと、とても不安になったのを憶えています。 夫の「なんとかなるよ」に救われる健診後、すぐさま夫に電話をかけました。ひと通り説明し終わると、動揺して言葉を詰まらせながらも「なんとかなるよ。頑張ろうね」と夫は言ってくれました。そのおかげで、まだ見ぬ不安よりも新しい命が宿ってくれたことを素直に喜ぼうと、少し前を向けるようになりました。幸いにも他の家族も祝福してくれて、「いつでも手伝うからね」と背中を押してくれたのです。そしてなにより上の子たちがとても喜んでくれたことがうれしく、つらいつわりも乗り越えられました。 三つ子を授かるリスク転院先の病院で、夫も一緒に先生から「自然妊娠で三つ子を授かることは、宝くじの1等を当てるよりも難しいことだよ」と驚かれました。そしてこれから先、起こりうるリスクを詳しく教えてもらい、順調に過ごしても妊娠26週から管理入院になることや、三つ子の場合、子宮頚管縫縮術という子宮口が開いてこないようにする手術を、妊娠14週くらいまでに受けることをすすめているとのこと。私も、後日その手術を受けました。 妊娠初期はつわりもめまいもひどく、いつもと同じように上の子たち2人と遊んであげられず、甘えさせてあげられませんでした。それでも、他の家族の手をたくさん借りてなんとか乗り越えることができ、本当に感謝しています。 著者:大木りさ5歳と3歳の兄弟と1歳の三つ子をもつ5児の母。現在は自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。病院・産院によって処置・対応は異なります。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月10日妊娠判明と同時に起こった不調の1つに、強い腹痛がありました。医師からは「卵巣が腫れていますが、経過観察で問題ありません。妊娠初期ということもあって痛み止めの薬も処方できません。大変ですが、耐えてください」とのコメント。つわりと相まってつらかった妊娠初期の体験です。 妊娠判明、そしてつわり私が妊娠に気が付いたきっかけは、強い倦怠感でした。少し動くだけで立っていられないほど疲れてしまい、これはおかしいぞと思ったことを覚えています。月経も少し遅れていたので妊娠検査薬を使うと、しっかり反応が。入籍から半年、そろそろ子どもが欲しいねと夫と話していたころだったのでとてもうれしかったです。 妊娠判明からほぼ同時期につわりの諸症状が起こり始めましたが、つらいものの耐えられないほどではありませんでした。 赤ちゃんは大丈夫!? キリキリ痛むおなか妊娠8週を迎えたころです。仕事をしていると、突然立っていられないほどの強い腹痛に襲われました。上司に断り、大慌てで初診をしてもらった産婦人科に駆け込みました。 エコーで確認すると「卵巣がかなり腫れているが、卵巣茎捻転(らんそうけいねんてん)ではないから大丈夫。引き続き様子を見る必要はあるけれど、今のところ腫れは赤ちゃんには悪影響はありません」とのこと。ほっと一安心でしたが、その後しばらく腹痛に悩まされるはめになったのです。 「妊娠は病気じゃない」の意味つわりも吐き気やめまいなどでつらかったものの、デスクワークの仕事ができないというほどではありませんでした。でも、腹痛はまっすぐに歩けなくなるほどの痛み。椅子に座っていることもできず、仕事を早退したり、休んでしまう日が続きました。もちろん家事などまったくできません。 体調の悪さからメンタルも弱っていき、次第に自分がダメな人間だと感じるようになっていきました。しかしそのとき、職場の上司から掛けてもらった一言に救われました。「妊娠は病気ではないというのは、医師や他人が治すことができない、あなたが安静にするしかないということ。仕事も家事もしなくていい。つらいときは休みなさい。申し訳ないと思わなくていい」 上司から掛けてもらった言葉と理解ある同僚に助けられ、早退と欠勤を繰り返しながらもどうにか妊娠初期を乗り越えました。妊娠13週を過ぎたころ、つわりも腹痛も次第に治まっていきました。 それからも妊娠期間中、しばしばマイナートラブルに見舞われることがありました。そのたびに「妊娠は病気じゃないから、私が私とおなかの赤ちゃんを第一に考えた行動をしよう」と心がけ、無理のない妊娠生活を送ることができました。腹痛はつらかったですが、何かと無理しがちの私にとっては必要な経験だったと思えました。 著者:かねこゆかり東北在住、1歳息子を育児中。転勤族なので、これからどんな土地で子育てをするのかドキドキ半分、ワクワク半分。興味のある分野は貯蓄や節約などのマネージャンル。ファイナンシャルプランナーに挑戦予定。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月10日妊娠すると、味の好みや味の感じ方が変わることがあります。実際、多くの妊婦さんが妊娠中に何らかの嗜好の変化を経験したと言います。それによって、これまで食べられていたものが食べられなくなったり、特定のものばかり食べたくなったりします。また、そうした嗜好の変化だけではなく、味を感じにくくなって、つい濃い味付けを求めるようになるなどの味覚の異常がみられることもあります。このような味覚の変化はどのような原因で起こり、いつごろまで続くのでしょうか。 妊娠中に味覚変化が起こりやすい理由妊娠中に味覚が変わりやすい理由については、以下のようにいくつかの説がありますが、はっきりした原因は明らかになっていないというのが現状です。・妊娠によるホルモン分泌の変動や体の急激な変化多くのママが経験する「むかつき(つわり)」は、早ければ妊娠5~6週ごろから始まり、遅くても妊娠12~16週ごろにはおさまります。味覚の変化はこの「つわり」と同時期に起こる傾向があるようです。 つわりについても詳しい原因は明らかになっていませんが、妊娠初期に起こるホルモンバランスの急激な変化、環境の変化などにママの体が付いていけなくなることが原因ではないかと考えられています。なかでもプロゲステロン(黄体ホルモン)は、月経前や妊娠初期に増えるホルモンで、つわりと深い関係があると考えられている物質のひとつですが、これが味覚の変化(味がわかりにくくなる)にも影響している可能性があります。・口の渇き妊娠中はホルモンバランスの変化によって、口の中が渇きやすくなります。この口の渇きが味覚の変化に関係しているという考えがあります。 ・口内炎、舌炎口の中や舌の炎症が起こって、舌の表面にある乳頭という部分が萎縮したり消失したりすることにより、乳頭の中にある味蕾(みらい)と呼ばれる味を感じる部分に影響が及び、味覚に異常が起こることがあります。つわりで食事がとれなくなることで、ビタミンB2やB6が不足すると、このような炎症が起こることがあります。そのほかに、ビタミンB12や葉酸が不足する貧血や鉄欠乏性貧血でも、重症になると同様の炎症が起こることがあります。・亜鉛不足亜鉛は血液中に存在する血清微量元素で、タンパク質やDNAの合成などに必要な栄養素として、人間の体を維持するためには欠かせない必須ミネラルのひとつです。また、味覚のセンサーとして働く味蕾の味細胞をつくるときにも必要になるので、亜鉛が不足すると味覚に変化が起こる可能性があります。さらに、日本人は「亜鉛が不足しがち」といった指摘もあり、特に妊娠中は胎児に亜鉛を供給するため必要量が増え、亜鉛不足になりやすいです。 ・塩分の必要量が増える妊娠中は、ママの体を循環する血しょう(血液から血球などを取り除いて残った成分)の量が増えていきます。とくに妊娠中期ごろから加速的に増え、妊娠32週ごろにピークになります。この血しょうの増加にともない塩分の必要量も増加し、それが妊娠中の塩味に関する味覚機能に影響を及ぼしている可能性があるという考えがあります。ただし、その影響は主に妊娠の中期以後が中心で、妊娠初期の味覚異常の原因としては考えにくいと思われます。 妊娠中の味覚の変化は時期によっても変わる?同じ妊婦さんの味覚の変化について、妊娠初期から後期まで継続して調査した研究があります。その結果は以下のようなものでした。 1)酸味の強いものや、塩味を好むようになる人が多かった2)濃い味を好むようになった人も1/3ほどいた3)ほとんどの場合、1)や2)のような変化が起こるのは妊娠前期(初期)で、中期以後に始まることはまれであった4)味覚機能検査を実施した結果、妊娠前期には明らかに味覚機能が低下していたが、妊娠中期以降は、さほど低下していなかった5)味覚異常と亜鉛不足の関係に注目し、妊婦さんの血液中の亜鉛を測ってみたところ、妊娠中期以後には亜鉛が不足する傾向がみられたものの、妊娠初期は正常範囲であったまた、味覚障害の程度と亜鉛の濃度には相関がみられなかった6)「口の中が乾きやすくなった」と訴える妊婦さんは多かったが、実際に診察してみると、口内乾燥の症状が認められた人は1人もいなかった 妊婦さんにみられる味覚の変化や異常の原因は、いろいろな要素が関係している可能性があるものの、はっきりわかっていません。しかし、妊娠の初期に始まって5カ月ごろまでには明らかでなくなる場合がほとんどであることから、妊娠したことによってホルモンが急激に変動し、その結果体にさまざまな変化をもたらす…。そうした反応のひとつと考えられます。それに加えて、つわりが続くことによるビタミンや栄養素の不足なども関係している可能性があります。 まとめ妊娠中の味覚機能の低下はごくありふれた変化で、とくに心配することはありませんが、もし味覚の異常が強く出たり、長く続くようであれば、口腔内の異常や栄養素の不足などが起こっている可能性もありますので、産科ドクターや専門医に一度相談してみたほうがよいかもしれません。 また、妊娠初期から濃い味付けに慣れてしまうと、妊娠中期以後も塩分の多い食生活が続いてしまうことがあります。そうなると、むくみが出てきたり、妊娠高血圧症候群を発症しやすくなる可能性がありますので、気を付けましょう。 参考:久我むつみ 「妊娠による味覚機能の変化に関する検討」日本耳鼻咽喉科学会雑誌 99巻 (1996) 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年08月09日2018年7月生まれの女の子の母、キヨさんのゆるっと笑える育児マンガ! 第8話は、キヨさんが経験した妊娠初期の重いつわりについて、改めて振り返ります。こんにちは、キヨです! 友人につわりの話を聞いたり、母もつわりは重かったと言っていたりしたので少し覚悟はしていましたが、「つわり軽い人もいるらしいし〜、もしかしたら私も〜」なんて軽〜く考えていた結果、重いつわりにメンタルまでやられる始末……。まさかメンタルまでゴリゴリに削ってくるモノだとは思ってもみませんでした。 妊娠12週ぐらいでだんだんとつわりが治まってきてからは、本当に息を吸うのもラク!!!暗闇から一筋の光が見えた気分でした。身をもって健康って素晴らしいことだなと思えました(つわりは病気ではないのですが…)。そして、妊婦さんにはやさしくしよう!という気持ちがより強くなったのでした。 著者:イラストレーター キヨ2018年7月生まれの女の子の母。妊娠を機にデザイン会社を退職しフリーランスに。出産してから食べることが癒やし……。ゆるっと育児漫画、絵日記、イラストをツイッターで更新中!Twitter:@kiyomura_2525
2019年08月08日(今回からライター名が、ちゅいママからオギャ子になりました!)夏が来れば思い出します。三男妊娠中のつわりのことを。妊娠した事が判明したのが2013年の7月。「3人目が欲しい」と夫に頼み込み、念願叶っての妊娠。そのすぐ3週間後には長男の夏休みがスタートしました。つわりには個人差がありますが、私は吐きづわりがひどいタイプでした。しかも1人目とは違い、3人目の妊娠は上の子2人も育てながらのつわり生活になるので、自分1人の体調の悪さだけに専念していればいいというわけにもいかず。しんどい…でも子ども達の世話もしなくちゃ…でもしんどい…という狭間で苦しんでいました。 帰りも遅く土日もマイペースな夫と、まだまだ小さい4歳と1歳の息子達。実家は遠く、頼れる人もいない中24時間子ども達と一緒の夏休み。いくら自分で望んだ事とはいえ、つわりって根性や気合で解決するものじゃないので、言う事をきかない体に途方に暮れていましたね。 以下は当時の記録を掘り起こしたものなのですが、読み返してみて自分でも本当によく頑張ったなと思います。今つわりでしんどい中、上の子の育児に励んでいらっしゃるママ達!1か月ぐらい外に出なくても、てんやものでも、長い人生の中ではほんの一瞬。割り切って自分の体調を優先してください。つわりは「無理しないで休んでいなさい」というサインなんだと思います。(以下、2013年8月の記録より記事にしています)■忘れていた! つわりの本当の恐ろしさ…最初の段階では、気合いと根性で乗り越えられると思っていました。気の持ちよう次第で、何とかなるだろうと思っていました。 だーけーど…年月とともにすっかり忘れていました。つわりの本当の恐ろしさを…。 つわりの厄介なところは気持ち悪いとか、吐くとかいった身体的症状の他に精神的に来るところです。メンタルが弱るんですよね。 最初の頃は1日の中でも体調が良い瞬間と、悪い瞬間とがはっきり分かれていたから、体調が良いときに家事なりおでかけなりを済ませられたけれど、ここんところは1日中気持ちが悪すぎて何をしても吐き気との闘いで…。 そのせいで、だんだん気分が滅入ってきましたよ。今の私は、めっちゃ根暗…。 どうしようもないこと。今は耐えるしかないこと。いずれ治まる日が来ること。全部分かってはいても、あと最低1ヶ月半は同じ状況が続くってことを、今までの経験上分かってるだけに弱気になってしまいます。この状況があと1ヶ月半も続くのかと思うと涙出てきそうになります。■つわりで吐く私に、夫からまさかの文句! 朝目覚めた瞬間に感じるのがまず吐き気…。胃の中には何も残ってないのに、体は外に出そう出そうとするから窒息しそうなほど苦しいし、顔も真っ赤で涙もボロボロ出る。つわりの原因は諸説あるけれど、その中のひとつに「体内にできた異物(胎児)を外に出そうとして、拒否反応が起こる」というものがあるそうです。 私もまさに口から赤ちゃんを出そう出そうとしてるように、お腹の中からえぐりだされるような吐き気をもよおすんです。 ドラマみたいに、「ウッ!!」とか言うかわいい吐き方なんてものではなくて、オ゛エーーーッ!! ヴォエッホッ!!体裁なんて保っていられないので、とても上品とは言えない吐き方をしている自覚はあったのですが… しまいには夫に、「かわいそうやし、しんどいのは分かるんやけど……吐き方、めっちゃうるさいな。オレ、吐くときでもそんなにうるさくないで…」と言われる始末。 わぁぁーーん!(泣)酷くないですか!? つわりでどうしようもない妻にかける言葉じゃないですよね!?自分でも分かってるけどどうしようもないんだから言わないでよー!!!! 毎日ゲーゲー言ってるおかげで次男(1)も真似するようになってしまい、次男に「ママの真似して」って頼むと、ベロをペロッと出して、「ヴェッ!!」って言うようになりました(笑)ママの真似が、「ヴェッ!!」ってどうよ(笑) ■何もしたくない…精神が崩壊寸前 空腹時に吐き気をもよおすのなら、寝起きに小さなおにぎりやビスケットなんかを食べたらいいというアドバイスもよく聞きますが、正直、これだけ気持ち悪い時に何も食べたくありません。 食べなくても気持ち悪いし、食べても気持ち悪い。特に食べたあとはものっすごく疲れて横にならずにはいられないし、一度横になると、もう何もしたくなくなって起き上がれなくなってしまいます。 今の私の願いは、とにかく1日中横になっていたい。もう何もしたくない。掃除も、洗濯も、ご飯も、お風呂も、ハミガキも、何もかも…。 それでも、そんなわけにはいかないのが現実。 すっかり気分が滅入ってしまってる私は、「もうやだぁぁーーーー!! なんでこんなに気持ち悪いんだよぉぉーーーーー!!」と手をバタバタさせて、ひっくり返って泣きたい衝動に駆られてしまいます。つわりがあるという事はとても幸せな事のはずなのに、もう全部イヤ!! って叫びたい。キテますねーーー。■つわり中の子連れでの買い物はまさに地獄 そして買い物に行くのも一苦労。 数日前、吐き気90パーセントの状態で長男の幼稚園のお迎えに行き、長男のお友達のお母さんと平気な顔して喋って歩いたものの、実はかなりキテいて… 笑顔でバイバイしたあとは、長男次男を引き連れてスーパーのトイレへダッシュ。 鍵を閉めるなり、便器に顔を突っ込んで吐きまくります。 長男は、優しく私の背中をさすってくれ、次男は、私の左側(ウォッシュレットや緊急ボタンや色々付いてる壁側)でひたすらウロチョロしていました。 長男が私の背中をさすりながら、「もう! ゆいたん(次男)ダメらよ!!」とたしなめてくれてはいたものの、気にしちゃぁいません。 用を足すための便器に顔を突っ込みながら吐くなんて、もう、なんともいえない惨めな気分…。これだけで、泣きたくなってきます。 ひたすら、吐いているうちにスーパーの店員さんが外から声をかけてきて、「どなたかご気分の悪い方はいらっしゃいませんか? 呼び出しブザーが鳴りましたけどーーー!!」 って、え!? ええええええ!! すすす、すみません!きっと、それうちの次男が犯人です!! 次男が呼び出しブザーの紐を引っ張ったんだと思われます。 たしかに気分は悪いですが、大丈夫です~~!! 私:「スミマセンっ!! 子どもが間違って押しちゃいました!!(汗)」と個室の中から返事しました。しかも、なぜか、こうゆう時だけ全然平気っぽい感じの元気な声で…(なぜじゃ) ボタンが要注意だとは分かっていても、なんせ顔をあげられないから避けようもできないし…もう誰か助けて! ■スーパーのトイレでは上の子たちとの戦い そして別の日、とにかく子どもたちに何か食べさせなければならないので仕方なくスーパーへ行ったものの、着くなり真っ先に向かったのは、もちろんトイレ…。 壁1枚へだてた向こうの個室には誰かが入っています。向こうに誰かがいると分かっていながら吐くのも気を使うので、できるだけ静かに…と思ってもそうもいかず…。狭い個室に3人入って、長男は私の背中をさすり、次男はおかまいなしにトイレのフタを私の頭上でガッタンガッタンガッタンガッタン壁に打ちつけ、何をどうしてんのか分からないけど、とにかくガチャガチャ騒がしい。 「……やめなさい…オエッ!!!!!」 とにかくスーパーのトイレで必死に戦う。 ひざまずいて、便器に顔を突っ込んでゲーゲー吐き、顔も真っ赤になり、涙も出て、ヨロヨロになってトイレをあとにしました…。もう、ほんと、泣きたい気分です。(何回目) しかも、吐いたからといってそこでスッキリするわけでもなく、もちろん帰ってからも即効トイレに駆け込みましたとさ。 ここんとこ、トイレの往復ばかり…。■つわり中でぐったり…上の子たちは家でどうする? 外に出て誰かと喋ってるときには案外元気なのですが、家にいるとダメダメ人間になるのか1日中寝て過ごす日々。リビングの真ん中にマットレスを敷いて横になりながら、朝から晩まで過ごしているというような状況です。長男は「今日、どこ遊びに行く?」って聞いてきます…せっかくの夏休みなのにごめんねという気持ちはあるけれど、正直どこにも行きたくありません。一歩も外に出たくない…。 私がぐったりしている間息子たちはどうしていたかというと… ペンで体にお絵かきしてるーーー!! 腕だけかと思いきや手のひらもすごいことに。真っ赤っ赤! 長男も一緒に落書き! しかも、これ、水性ペンなので汗で取れるんです。 おかげでこの人たちが触ったソファや、お昼寝布団はピンクに染まり気付いたら壁にもしっかりついてました。 でも引きこもって子どもたちにも我慢させてる分、あまり叱る気にもならず…というか、叱る元気もなく…ただ床に伏せるしかできない私。■つわりで吐く妻に、夫からまさかの文句が! すべては私が望んだこと。つわりがキツイことも分かってたはずだし、覚悟の上で3人目を希望したのに、それでつらいとか、しんどいとか言うのは甘いと自分でもわかっています。 子どもを無事授かってこうして順調に経過が進んでる事がどれだけありがたい事なのかもじゅうぶん分かっていますが、それでも、つらいものはつらい!! そのせいで、仕事から帰ってきた夫と言い合いになることも…。とほほ。夫の言うことは全て正しい。あなたの仰る通り。仰る通りだけど…つわりのつらさは理性とか気力とかでどうにかできるものじゃないんですよ。どうか妻の不機嫌とイライラを真に受けず流してください。しんどい、とか、つらい、とか言うだけ言わせてほしい…。 あなたが今でもじゅうぶん我慢してくれていることや、心のなかで何を思ってるかは100も承知だから、私のイライラを真に受けないでなんとか耐えてほしい…。 ■当時を振り返って…はい、ビックリするぐらい頑張ってますね、私。ていうか何をこんなに必死になってスーパーに行っていたのかと若干呆れはしますが(しんどいならネットスーパーで全然よかったのに)、当時は少しでも子どもたちを外に連れだしてあげなくちゃという思いで、せめてものお散歩先がスーパーだったんだと思います。 あんなにどこにも連れていってあげられていないことに罪悪感を感じていたのに、彼らが小学生になった今、家から出かけていかずにゴロゴロしている息子に腹を立ててるんですから、私のあの頃の必死の努力は…(笑)そして夫のひと言が酷い~~~(笑)つわりの妻に対して冷たい態度を取る夫は、今すぐ漁船に乗せましょう。遠い遠い沖までイカでも釣りに行ってもらったらいいですわ。 (この数年後、イカ釣り漁船に乗って船酔いをしたことで初めてつわりのつらさを実感した夫なのでした。もっと早くに乗せとけばよかった!!)
2019年08月06日2018年7月生まれの女の子の母、キヨさんのゆるっと笑える育児マンガ! 第7話は、キヨさんが妊娠初期のつわりを乗り越え、会社を退職したあとのお話です。こんにちは、キヨです! 私はつわりが終わるころに会社を退職したので、しばらくは仕事もお休みし、ゆっくり過ごしていました。しかし、つわりが落ち着いたと思ったら、今度は睡眠欲&食欲との戦いが待っていたのです! 特にやることもなかったので、寝て食べてを繰り返す日々……。今は睡眠時間をあまり確保できないので、あの生活が夢のように思います。 著者:イラストレーター キヨ2018年7月生まれの女の子の母。妊娠を機にデザイン会社を退職しフリーランスに。出産してから食べることが癒やし……。ゆるっと育児漫画、絵日記、イラストをツイッターで更新中!Twitter:@kiyomura_2525
2019年08月01日私は妊娠5週目に妊娠検査薬で妊娠に気づいたその日から、帝王切開で出産したその日までつわりがあるタイプの妊婦でした。その時々で食の好みが変わる偏食気味で、においにも過敏な、トイレが友だちの妊婦生活でした。 妊娠に気づいた日からトイレが友だち生理が1週間くらい遅れているなぁと思いながらも、「またズレてるのかな?」と過ごしていたのですが、ふと思い立って妊娠検査薬を試してみると陽性反応でした。 ドラマで観たみたいに、吐き気がしてトイレにかけこんで気づくのではなかったので、こんなものかと思いながら、夫に「妊娠したみたいなんだけど普通だね」と話していたら、数分後にはトイレから出られなくなっていました。ここからトイレが友だち生活の始まりです。 朝から夕方まで同じ場所にいたの?朝、夫が仕事に出かけるのを見送るときも、夕方会社から帰ってきたのを迎えるときもトイレからだったので、夫は「もしかして、一日中トイレにいたの?」といつも驚いていました。 実際には布団で寝ていた時間もあるのですが、ご飯のにおいだけでなく、シャンプーのにおいもダメだったので、お風呂に入るのもひとりではできず、鼻をつまんでいる間に髪の毛や体を夫に洗ってもらう日々でした。 偏食すぎて夫は大変妊娠中、口にできた飲み物は伊藤園の「おーいお茶」だけで、食べ物はきゅうりの梅干したたき和えが食べられたり、31アイスクリームの「りんごソルベ」だったり……。 マクドナルドのポテトなど、昨日までは食べられたのに今日はもう食べられなくなっているなど、日によって飲食できる物が変わるため、買い物をしてきてくれる夫は本当に大変だったと思います。 それでも母子ともに健康でした人生で経験したことがないくらいの偏食になり、飲み物の種類まで限定された生活でしたが、健診のたびに赤ちゃんは順調に体重が増えていました。また、私は肥満だったので妊娠中に体重をできるだけ増やさないように言われていましたが、妊娠前から月に1kgづつトータルで5kg痩せてからは増減なく過ごせていたので、助産師さんから「偉い」と褒めてもらうことができ、妊娠生活を無事に送ることができました。 「安定期に入ればつわりは落ち着くよ」と言われて、期待して過ごしていました。結局私は出産するそのときまでつわりがあったので、出産後の食事のおいしさには本当に感動しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 舟橋海央4歳差の男子2人の母。同じ男の子でも性格の違う2人からいろいろ学びながら子育てを満喫中。自身の子育て体験をもとに記事を執筆している。
2019年07月23日初めての妊娠は、とても嬉しく希望しかありませんでした。ドラマでよく見る「妊娠して幸せ」みたいな描写しか想像しておらず、つわりも、「うっ…」と言いながらトイレに駆け込み、ほどなくして、「大丈夫です。なんでもないんです」と平気な感じで出てくるというありがちなあのシーンのような感じだろうと思っていました。しかし、いざ自分がつわりを体験してみて、つわりというものをどれだけ自分がわかっていなかったのかを思い知らされました。人それぞれ程度はありますが、私の場合は、ちょっと気持ち悪い、とかそんな程度のものではありませんでした。とにかくもう体が動かせない。一日中横になっているのに、横になっているからといって気持ち悪さが軽減されるわけでもない…。これがつわりか!!と思い知らされました…。とにかくいろいろなつわりが私を襲ってきました。お腹が空くと気持ち悪くなるし、食べても気持ち悪くなるし、食べられないものが殆どだし、自分の唾液も気持ち悪いし、においもだめ、歯磨きのときも吐く…もう何をしていてもつわりの気持ち悪いさです!たまには誰かに会いたいのですが、外へ出る気力もない…。そんなときにSNSでみんなが何をしているのかだけでも見たい!と思いました。しかし、このSNSを見るということで、つわりが悪化してしまいました。みんなのあまりのアクティブさに、もし今私がこれを行ったら…と想像し、勝手に気持ち悪くなってしまうという悪循環が発生したのです。勝手です!勝手すぎる悪循環!みんなが眩しければ眩しすぎるほど自分の気力の無さに勝手に気持ち悪くなってしまう…。そんな中、特に「絶対つわりのときにはできないな」と感じた投稿が二つあります。まず一つ目は、「柔道稽古」です。つわりのときには絶対に無理です。体を起こすのもつらいのに、柔道…。たくさん体を動かし、汗もたくさんかくので、においもダメそうです…。しかし、この投稿の中のみなさんは笑顔にあふれていて、とっても幸せそう…。体力があるって本当に素晴らしいです!そして二つ目は、「謎解きゲーム」です。丁度私がつわりになった頃に、巷で流行り出した「謎解きゲーム」のイベント。みんなで協力して謎を解いて、ゲームイベントをクリアするというもので、とても楽しそうです。しかしつわりの身からすると、まず外出することがかなりハードルが高く、その上頭を使うなんて、想像するだけで吐いてしまいます。つわりのときは、スマホの画面を見てスクロールするという作業ですら、あぁ…頭使ったな…と感じていたのです。この投稿に写っている全員が、とんでもない頭脳明晰なスーパー集団に見えました。つわりが終わると、今までの症状が何だったのかと思うくらい普通の状態に戻ったのですが、今でも「柔道の稽古」と「謎解きゲーム」のSNS投稿を思い出すと、自分のつわりがどれくらいきつかったのか思い出すいい尺度となっております。つわりって、本当に不思議です…!
2019年07月22日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は安定期に関するご相談です。 Q.安定期までは安静にしておいたほうがいですか?現在2人目を妊娠中です。安定期入るまでは安静にしておいたほうがいいですか? 旅行なども控えたほうがよいのでしょうか? 高杉絵理助産師からの回答旅行のご予定があるのでしょうか? 上のお子さんもいらっしゃり、お忙しい日々かと思います。妊娠初期は流産の可能性もあるので無理はよくありませんね。しかし、安定期に入ったからといって旅行などはあまりおすすめされないと思います。いわゆる安定期とは胎盤ができあがる時期のことをいい、つわり症状などが落ち着いてくる時期です。しかし、この時期から切迫流産になる方もいらっしゃいますので、おなかの赤ちゃん優先で無理なく過ごされることをおすすめします。何かあればかかりつけの先生にご相談されてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 「安定期」とはどういう時期? いつからが安定期?「安定期」とは一般的に妊娠中期(妊娠5~7カ月)のころ、週数でいうと妊娠16~27週あたりの時期を指します。妊娠16週以降を「安定期」と呼ぶのは、胎盤が妊娠15週ごろに完成することと関係しています。 胎盤の完成によって流産の可能性が低くなり、ママの体もホルモンバランスが安定するため、つわりも落ち着くのが一般的です。つわりの終了時期には個人差がありますが、妊娠15週ごろまでに治まる人が多いとされています。 また、妊娠18~22週以降には胎動を感じるようになるので、安定期は家族が増える喜びや母親になる実感などが湧き、精神的にも安定する時期といえるでしょう。そのため、つわりに悩まされた妊娠初期と比較して安定期は過ごしやすく、妊娠期を楽しむ余裕も出てきます。 安定期にできること・避けた方がよいこと●買い物妊婦健診で「自宅で安静に」などの指示が出ていなければ、近所のお店に食材や日用品などを買いに出かけましょう。自分で食材を選び、つわり中にできなかった料理に取り組むのも楽しいでしょう。ただし、重い荷物を持つとおなかが張りやすくなるので控えてください。もし、外出中におなかの張りが気になったら、座れるところを探して少し休みましょう。 また、安定期はおなかがふっくらとしてくる時期です。気分がよい日はマタニティ服を買いに行くのもよいでしょう。この時期にから、出産グッズや育児グッズの購入を始めると、妊娠後期にゆとりができるでしょう。 ●仕事妊娠初期に思うように仕事ができなかったママにとって、安定期は動けることが心地よく感じられるでしょう。そのため、「溜まった仕事を片付けなければ!」と、つい頑張り過ぎてしまうかもしれません。 しかし、安定期も仕事のスケジュールを詰め過ぎないこと、基本的に無理をしないことが大切です。妊娠中は周囲の人に協力をしてもらいながら、あくまで体調優先で取り組みましょう。 ●運動妊婦健診で問題が指摘されていなければ、適度に体を動かす習慣を身につけましょう。妊娠中の運動としては激しい運動ではなく、軽度の有酸素運動がおすすめです。適度な運動はストレスの解消や分娩に向けた体力づくりにつながるので、調子のよいときはウォーキングやマタニティヨガなどに取り組むとよいでしょう。 ウォーキングは自分のペースで手軽におこなうことができ、マタニティヨガなどのスクールに通うと同じ時期に出産をするママ友をつくるうえでも役立ちます。もし、妊娠前に経験したことがないスポーツを始めるなど、慣れない運動をするときは主治医の許可をもらってから始めましょう。 また、運動のし過ぎにも注意し、運動後は休息の時間をとることも忘れずに。特に、何事もキッチリやるタイプの人は、体調が気になるときは「途中でやめる」「運動しない日があってもいい」など、体調に合わせた柔軟な方法を取り入れましょう。 ●旅行妊娠中に長距離の移動をするなら安定期が安心です。妊娠後期になるとおなかが張ったり、トイレが近くなったりするので移動も大変になるからです。一時的な帰省で長時間の移動を予定している人は主治医に相談し、ゆとりのあるスケジュールにするとよいでしょう。出かける際は、必ず母子手帳や健康保険証、病院の受診カードを携帯するようにしましょう。 一方、観光目的の旅行の計画は慎重に。観光地は近くに病院がない場合もあり、さらに、海外の場合は言葉の壁もあるためです。主治医に相談したうえで慎重に検討し、「体調次第で中止もありうる」といった柔軟な気持ちでプランを立てましょう。 なお、最近では赤ちゃん連れで宿泊できるホテルなども増えており、さまざまな旅行プランが登場しています。「旅行は安定期のうちに!」と焦って無理な計画を立てるより、発想を変えて産後に家族旅行を楽しむ方法もあります。※参考:基礎知識(妊娠中)「妊娠の安定期とはいつから? この時期の症状や快適に過ごすために注意すべきこと」【監修:助産師 REIKO】
2019年07月21日食欲不振や吐き気が起こり、生理が遅れている事で妊娠?と気づく人もいます。ほとんどつわりの症状がない方や入院を余儀なくされるほど重症な方もいます。つわりの症状で体が重く、心も体も不安定になることもあるでしょう。つわりの原因や症状、2人目以降のつわりなど対処方法や緩和方法、おすすめの食べものについて解説します。 つわりとは?つわりは、一般的に妊娠5~6週頃から始まる吐き気や嘔吐、だるさをはじめとする一過性の症状がおこります。つわりが起こるメカニズム明確になっていませんが、妊娠初期の急激なホルモンの変化や心理的・社会的要因などが関連しているといわれています。 つわりの症状つわりの症状はさまざまで個人差があります。 ・吐き気・嘔吐・唾液量の増加・全身倦怠感・頭痛・眠気・食欲不振・嗜好の変化・においに敏感になるなどの症状があります。 症状は一過性で、早朝の空腹時に出現することが多いといわれています。妊娠初期につわりで食事が十分に摂取できなくても、おなかの赤ちゃんはママからの栄養をあまり必要としないため、深刻に考える必要はありません。 つわりの期間、ピークの時期、2人目以降のつわりは?つわりは、妊娠5~6週頃から症状が出現し、妊娠8~11週頃にピークになり、妊娠12~16週頃までに自然に消失します。 妊婦の50~80%がつわりを経験し、初産婦に多くみられますが、経産婦は重症化することが多いといわれています。 つわりの対処法・おすすめの食べものつわりがきつくて気分がすぐれない状態が続くことで、ストレスを生じる可能性があります。ストレスによってつわりはさらに辛くなることもあるため、ストレスの緩和方法を見つけたほうが良いでしょう。 ここではつわりの緩和方法、つらいときのおすすめの食べもの、治療方法をいくつかご紹介します。 ●つわりの対処方法・少量を頻回に分けて食べる・空腹を避けられるようすぐに食べられるものを用意しておく・好きな物を食べたいときに食べる・食べた後は20~30分安静にしてから起き上がる・安静にしてリラックスする・読書や音楽鑑賞、趣味などで気分転換する・軽い散歩をする・芳香剤などの強い臭い、換気不足、高温多湿、騒音などの環境、緊張する作業などは避ける・家事や仕事では無理せず、家族や同僚に頼る(仕事している場合は、つわりが辛いことを医師に申し出、「母性健康管理指導事項連絡カード」に必要事項を記入してもらうことで適切なサポートを受けられることができます) ●つわりがつらいときのおすすめの食べものつわりの時期は、酸味があるものを好む傾向があります。また、嘔吐によって水分やミネラル不足になるため、水分補給を心がけましょう。 <おすすめの食べもの>酸味があって食べやすい食品として、柑橘類、酢の物、マリネ、南蛮漬け、レモン、柚子、トマトがあります。 ビタミンB6は吐き気や嘔吐を緩和すると言われています。ビタミンB6が多く含まれている食品は、バナナ、プルーン、玄米、きな粉、まぐろ、鶏肉、チーズ、ヨーグルトなどです。食べ物の臭いに敏感な場合は冷やすことで臭いが少なくなります。冷やした豆腐、麺類などは食べやすくておすすめです。 調理で吐き気や気分不良が起きる場合は、無理せずに簡易食品や惣菜などを使用しましょう。また、家族など周囲の人に頼るのもよいでしょう。 ●つわりの治療方法水分や食事がとれているなら、治療の必要はありません。しかし、つわり症状がひどくなると妊娠悪阻(にんしんおそ)の可能性があり、治療が必要になります。つわり症状がひどく、水分が摂取できなくなるような場合は早めに受診しましょう。 妊娠悪阻の特徴として、・頻回の嘔吐が1日中続く・食事摂取が困難になる・5%以上体重が減少する・脱水・飢餓状態・尿中ケトン体が陽性になるがあります。 妊娠が進むと子宮が大きくなることで、胃が子宮に押し上げられて吐き気や胸やけの症状が出現する事があります。症状が気になる場合は医師に相談しましょう。 まとめつわりの症状が続くと、気分が滅入ってしまいます。仕事、育児や家事などで忙しい方は周りのサポートも必要です。気分転換しながら過ごしましょう。 ※参考:『病気がみえる産科vol10第3版』(メディックメディア) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年07月10日筆者が第一子を妊娠中、妊娠初期はつわりで嘔吐していたこともあり、食欲があまりありませんでした。けれど妊娠中期になるとつわりがなくなり、食欲が止まらずについつい食べ過ぎてしまうことも……。そんな私が、妊娠中に体重を抑えるために頑張ったことを紹介します。 通勤方法を歩きとバスに替える第一子妊娠中は会社に勤めていた筆者。もともと自転車通勤でしたが、5年前に 「妊娠中の自転車は振動や腹圧がおなかの張りにつながることがあるということやホルモンバランスの変化の影響で注意力が散漫になりがちになる」 ということをインターネットで目にし、この情報が本当かどうかわからなかったものの大事をとって妊娠初期から通勤方法を変えました。 自宅から職場まではそれほど遠くなかったので車での出勤という選択肢もありましたが、あまり体を動かさないデスクワークだったため、体重増加を防ぐためにも歩きとバスで通勤することにしたのです。 ご飯をキャベツやサラダに置き換える妊娠中期に入るとつわりも落ち着き、気持ちが悪くなったり吐いたりすることはほとんどなくなりました。その代わりに食欲が増して食べ過ぎてしまうこともしばしば。白米が大好きでたくさん食べたかったのですが、欲望のままに食べるとどんどん体重が増えてしまうので、代わりにキャベツやサラダを食べて気持ちを紛らわすことに。 完全に置き換えるのではなく、脂っこい食事や外食をするときに生の千切りキャベツやサラダをご飯に置き換えることで食べ過ぎを防ぐことができました。 産休に入ったら実家の片付け仕事が産休に入ってからはついついだらけてしまうこともあったため、マタニティヨガをしたり出産の準備のための買い物に行ったりして意識的に体を動かす時間をつくりました。 いろいろやったなかで特に効果的に感じたのが実家の片付けです。結婚して家を出るときに自分の部屋の荷物をそのままにして引っ越してしまったため、いらない本や物がたくさんありました。第一子の妊娠だったため産休中にひとりの時間ができ、一気に不用品を片付け。気持ちもスッキリして、良い運動になったと思います。 妊娠初期から体重が増え過ぎないように意識して行動したことで、妊娠時に身長163cmで55kgだった体重は、出産前最後の妊婦健診で63.7kgと8.7kgの増加に抑えることができました。現在第二子妊娠中なので、今回も体重コントロールができるように頑張りたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年07月07日妊娠すると体調の変化に苦しむ人もいると思います。筆者は妊娠初期・中期・後期を通してさまざまなトラブルがありました。そこで今回は、私が実際に経験した妊娠中の主なトラブルについて紹介します。 妊娠初期に起きたトラブル不妊治療の末に妊娠した喜びを感じたのも束の間、持病であった偏頭痛の激しい発作が起きたり肌がかゆくなったりとさまざまなトラブルが続きました。 なかでもつらかったのがつわりです。仕事をしている途中で気分が悪くなって吐いてしまうこともありました。幸い不妊治療のときから職場の上司や同僚には状況を伝えていたため、妊娠初期の体調不良についてもその都度報告すれば休みや休憩をもらえたので、なんとか乗り切ることができました。 妊娠中期に起きたトラブル妊娠中期に入るとつわりは落ち着いたものの、今度は肌荒れがひどくなり、SPF値の高い日焼け止めを塗って日光を浴びるとかゆくなる体質に……。 妊娠中期は紫外線が強くなる時期だったのですが、市販されている日焼け止めは使わないようにし、赤ちゃんにも使えるものを塗っていました。また、腟カンジダ症を繰り返した時期でもあったので、症状を感じたらすぐに産婦人科の先生に伝えて早めに腟錠や軟膏で治療をしてもらっていました。 妊娠後期に起きたトラブル妊娠後期はおなかがかなり大きくなっていたため、動悸や息切れがひどく、おなかも張りやすかったです。当時は仕事をしていたので休み休み動いていたものの、妊娠8カ月の終わりころには子宮頸管長が2.2cmまで短くなってしまい、張り止めを処方されて服用していました。張り止めを飲んでいたこともあり息苦しくなることがあったので、仕事中の昼休みにはできるだけ横になって休むようにしておなかが張らないように気をつけていました。 振り返ってみると妊娠初期・中期・後期でいろいろなトラブルがありましたが、無事に元気な赤ちゃんが生まれてくれて今では懐かしい思い出です。働いていたときも、不調を感じたら周りに助けを求めて休むことができたので乗り越えることができたのだと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年07月02日2018年7月生まれの女の子の母、キヨさんのゆるっと笑える育児マンガ! この連載では、キヨさんの妊娠から出産までの出来事と、子育ての様子をかわいいイラストとともに紹介します♪今回は、キヨさんの妊娠期のエピソード「つわり中の食事事情」について。 こんにちは!キヨです。2018年7月生まれの女の子を育てながら、ゆるっと笑えるマンガを妊娠中・出産・育児まで追って描いていきたいと思います。私は妊娠中、“食べづわり”に苦しんでおりました。 おなかは減るし、食べればつわりは軽くなるものの、まったくごはんを受け付けられませんでした。そのため、まだ食べられるバナナを房で買い、房ごと持ち歩き……。おかげで、かばんがバナナ臭くなりました! 著者:イラストレーター キヨ2018年7月生まれの女の子の母。妊娠を機にデザイン会社を退職しフリーランスに。出産してから食べることが癒やし……。ゆるっと育児漫画、絵日記、イラストをツイッターで更新中!Twitter:@kiyomura_2525
2019年06月28日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、妊娠中のお口のケアに関するご相談です。 Q.歯磨きをすると出血します妊娠中です。朝と夜に歯磨きをするのですが、歯茎から出血し血だらけになってしまいます。次の仕事の休みまで時間があるためそれまで歯医者に行けません。何か対処法はありますか? 高塚あきこ助産師からの回答妊娠中は、妊娠によるホルモンの変化やつわりなどによる食生活・歯みがき等の生活習慣の変化により、歯ぐきが腫れやすくなります。そのほか、出血しやすい、口の中がネバネバする気がする、歯がしみる、食べ物がはさまりやすいなどの症状が出やすいようです。妊娠して女性ホルモンが急増すると、歯肉の炎症が起こりやすくなったり、唾液が酸性になって口の中がネバネバしやすくなります。また、つわりで食事の好みが変化したり、空腹を避けるためにお食事や間食の回数が増えたり、吐きやすいので歯みがきが十分にできなかったりすると、口の中の衛生状態も不良になります。このように、妊娠中はむし歯や歯周病になりやすく、口の中にいろいろな症状が出てくると言われています。 緊急性はないと思いますが、歯磨きをきちんとなさることと、やはり定期的に歯科医師の診察を受けられたほうが望ましいようです。行政でおこなっている妊婦歯科健診などを利用して口の中の状態をチェックしてもらったり、かかりつけの歯科に相談して、歯のクリーニングや歯石をとってもらうことなどもおすすめですよ。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 虫歯や歯周病はそのままにしないほうがいい?妊娠中は女性ホルモンの増加に伴い、歯ぐきの出血や腫れなどの妊娠性歯肉炎が起こりやすい状態です。また、つわりなどを理由に十分な歯みがきができない状態が続き、歯と歯の隙間や歯と歯ぐきの間に食べかすやプラーク(歯垢)が残っていると、虫歯や歯周病の原因となります。 口腔内が清潔に保たれていれば、妊娠性歯肉炎は起こらず、起きても軽い症状で治まり、本格的な歯周病へ移行せずに済みます。 特に、虫歯の原因となるミュータンス菌は親から赤ちゃんへ伝播することが多いこと、歯周病は早産(妊娠22~36週)や低出生体重児(出生児体重2500g未満)の誘因となるといわれていることから、症状の有無に関わらず、妊娠中に一度は歯科受診をしたほうが良いでしょう。 歯科の受診のタイミングはいつ?妊娠前から治療や歯列矯正などで通院している場合は、かかりつけの歯科医師へ妊娠したことを伝えましょう。基本的に必要な治療や歯列矯正は継続可能ですが、妊娠週数や口腔内の状況によるため、まずは歯科医師へ相談しましょう。自己判断で通院を中断することは止めましょう。 妊娠中に新たに受診する場合は、つわりがひと段落する妊娠16週以降を目安にすると良いとされています。妊娠16週未満は、胎児の器官形成期と重なり、赤ちゃんの身体が作られる段階にあります。不要な検査や処置、薬剤の使用を避けることを理由に「妊婦歯科健康診査」の場合は、妊娠16週以降の利用を推奨する自治体や歯科医院が多いです。 また、妊娠30週以降はおなかが徐々に大きくなり、仰向けなどの同じ姿勢を維持することが難しくなります。妊娠中に体調が良いタイミングを選んで、早めに歯科健診へ行きましょう。また、歯の痛みや歯ぐきの腫れ、出血など症状のある場合は、週数関係なく躊躇しないで受診して、適切な治療を受けましょう。 ※参考:基礎知識(妊娠中)「妊娠中は歯医者に行っても大丈夫?妊婦さんの歯の治療について」【監修:助産師 REIKO】
2019年06月25日妊娠すると程度の差はあれど、ママの体だけでなく精神的なことや生活の面においてもさまざまな変化が起こります。ここでは実際にママたちが体験した妊娠初期の症状や大変だったと思ったできごとについてご紹介しながら、それぞれの体験談について助産師が解説します。 妊娠初期にはどんな症状があった?つわり妊娠がわかった4週からすぐに吐き気が始まり、食欲がなかったり、しょっぱいものが食べたくなったり、何か口にしていないと気持ち悪かったり……。吐くことはなかったので軽いほうだったのかと思いますが、毎日船酔いしているような感覚はつらかったです。妊娠12週には治まりました。またおなかの張りも妊娠4週から始まり、立ち仕事だったので長時間立っているのがつらく休ませてもらいながら仕事をしていました。妊娠・出産を経験された同僚がいたので、皆にも気をつかうように促してくれたり話を聞いてくれたりして心強かったです。すぬやんさん 【助産師コメント】妊娠の初期症状と言うと「つわり」を思い浮かべる方が多いかと思います。つわりの症状には吐き気や嘔吐、食欲不振などの消化器症状の他に頭重感(頭が重い感じ)、イライラ、眠気などの症状が出ることがあります。ほとんどの方が妊娠16週までに症状が落ち着くようですが、つわりの真っ只中にいる方は本当につらいですね。つわりの時期に食事が摂れないと、おなかの中の赤ちゃんに栄養が行かないのでは…と心配になってしまうかもしれません。しかし、この時期は心配ありません。ママが食べられるものを摂って、水分補給をこまめにするようにしましょう。 頭痛私の場合、吐き気などの普通のつわり症状とは別に頭痛に悩まされた妊娠初期でした。妊娠中はとにかく薬を飲んではいけないという固定観念があったため、ひたすら耐えるしかないと思っていたのですが、先輩ママに相談すると、産院によっては妊婦でも飲める頭痛薬を処方してもらえるとのこと。私もカロナールを処方してもらい、そのおかげで本当にだいぶ楽になることができました。吐き気を緩和する漢方なども処方してもらえるので、思いきって病院に依頼してよかったです。あおくんさん 【助産師コメント】あおくんさんのように「妊娠中は薬を飲んではいけない」と思っている妊婦さんは多いのではないでしょうか? 実際、妊娠初期はおなかの中の赤ちゃんの発育や発達、臓器に悪影響を及ぼすおそれがあるため、自己判断での内服は避けたほうが安心です。とはいえ、頭痛などの症状が続くとつらいもの。症状が続く場合は、かかりつけ医に相談しましょう。妊娠の時期によって内服できる薬を処方してくれたり、対処法を教えてくれたりしますよ。 眠気つわりが始まったあたりに一気に眠気が襲ってきて、一日中眠い日々が始まりました。初期のころは毎日どんなに寝ても寝ても寝足りず、ずっと寝込んでいたように思います。3、4時間お昼寝して、一日中家に引きこもり、ほとんど動いてないのにもかかわらず、夜にはすんなり眠れていたので、妊娠ってすごい! と思いました。トーさん 【助産師コメント】妊娠によってホルモンバランスが大きく変化しますが、プロゲステロンは妊娠初期に増加するホルモンの1つです。プロゲステロンは妊娠を維持させるのに不可欠なホルモンですが、催眠作用もあるため妊娠中に眠気を感じる妊婦さんも多いです。また、つわりの症状や体温が上昇するなど、妊娠前と体調が変化して夜眠れなくなり、日中眠くなってしまうという方もいらっしゃいます。日中、お昼寝ができるようであればお昼寝をしてもよいですね。睡眠環境を整えることも1つの方法です。 切迫流産私の妊娠と人事異動での人員減が重なってしまい、多少無理をしてでも出勤せざるを得ない日々が続きました。その無理がたたって出血。切迫流産の恐れがあるため絶対安静の診断となってしまったので、やっぱり、「休まなければいけないときには休む!」としておけばよかったなと思いました。まがまがさん 【助産師コメント】働く女性が増え、働く妊婦さんも多くなってきています。働く妊婦さんのなかには「周りに迷惑をかけたくない」という思いから、つい無理をしてしまうことも。ですがやはり無理は禁物! 妊娠12週未満の早期流産は、流産全体の80%を占めており、切迫流産の一番の治療は「安静」と言われています。症状の有無にかかわらず、働く妊婦さんが安心して、赤ちゃんを産み育てていけるようするための法律もありますので、どのようなものがあるのか、確認しておくと安心ですね。 ■参考:厚生労働省都道府県労働局「働く女性の母性健康管理のために」 乳首が黒くなる乳首が真っ黒になりました。 まだおなかも全然大きくなってないのに乳首が真っ黒になり、そして脇の横にもう1つ乳首が出てきてかなり驚きました。乳首の色は出産後元に戻り、安心しました(笑)。 もう1つの乳首も、気付いたらなくなっていました。ぴよちゃんさん 【助産師コメント】乳首が黒くなるというのも、妊娠に伴う体の変化の1つです。妊娠すると乳首や乳輪の色が濃くなり、おっぱいも大きくなってきます。生まれたばかりの赤ちゃんはまだ目がよく見えていないので、この黒い乳首が目印にしておっぱいに吸い付く……とも言われています。そして、ぴよちゃんさんの脇の横に出現したもう1つの乳首は、「副乳(副乳)」といい、複数あったおっぱいの名残がホルモンの影響で大きくなったものです。産後ホルモンの影響が減るとまた消失するものなので心配いりません。 頻尿妊娠初期からお手洗いが近くなりました。職場からお手洗いまでが遠く、以前は 「ここまでやってからお手洗いに行く」と我慢することもありましたが、なるべく我慢しないようにしました。このみさん 【助産師コメント】妊娠すると生理的な変化として尿量が増えます。そして、妊娠初期には大きくなる子宮に膀胱が圧迫されるため、頻尿となる妊婦さんが多く見られます。加えて妊娠により増加するホルモンや大きくなった子宮の影響で、膀胱炎や腎盂腎炎になりやすい状態でもあります。膀胱炎や腎盂腎炎を予防するためには、排尿を我慢しないことはもちろんですが、清潔にも注意することが大切です。頻尿の他に排尿時痛や残尿感などがある場合は膀胱炎、高熱や腰・背中の痛みを伴う場合は腎盂腎炎の可能性がありますので、気になる症状がある場合は、かかりつけ医を受診しましょう。 便秘便秘症の方は、妊娠前にできれば改善しておいたほうがいいと思います。妊娠すると、なかなか「いきめない」ので、便秘がかなり悪化し、大変なことになります。加えて私は、出産後、傷の治りが悪くて化膿したので、排尿時にしみるため、地獄のような痛みが怖くて水分が摂れなくなり、尚更便秘が悪化しました。出産後、半月も排便がなく、それ以来、ずっと薬に頼らないと出なくなってしまいました。moonさん 【助産師コメント】妊娠中はホルモンや大きくなる子宮の影響で、便秘になりやすくなります。この方のようになかなかいきめずに、便秘を悪化させてしまうということも少なくありません。便秘の予防や解消のためには、毎朝十分な時間を取ってトイレに行く、食物繊維の多い食事を摂る、体調に合わせて適度な運動をするなど、生活習慣を見直すことが大切です。それでも改善しない場合は、妊娠中でも飲めるお薬を処方してもらえるので、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。 精神的に不安定体力的にもつらく精神的にも不安定になっていたようで、ひとりでつわりに耐えていると涙が止まらなくなる症状が出ていました。寝ているだけで家事も手につかず情けない。仕事にも行けず会社の方々に迷惑をかけてしまっている、などマイナスのことばかり考えてしまっていました。赤ちゃんのためにも安静にしていなければいけないことはわかっていたのですが、自分の気持ちをコントロールすることが大変でした。くろずさん 【助産師コメント】妊娠すると、多くの女性は新しい生命を授かってうれしいと感じることでしょう。その一方で、親になることへの戸惑いや今後の不安を感じることもあると思います。妊娠初期はホルモンバランスが変化することもあり、幸せな気分になったり、急に泣きたくなったりと気分の変化が激しくなることがあります。加えてつわりなどの症状が強く、思うように動けなかったりするとより一層気分が落ち込んでしまいます。この時期にはよくあることだと知っておくと少し気持ちが楽になるかもしれません。そして、ひとりで抱え込まないこと、無理をしないことが大切だと思います。 妊娠初期は何が大変だった?体重管理体重管理が難しい。つわりのときは何を食べても嘔吐していたので、体重は減るばかりでしたが、つわりがおさまり食べられるようになったら一気に体重が戻ってしまうので、そこからは増やさないように必死でした。食べなくちゃいけないけど、体重管理もしっかりとなると難しいです。umiさん 【助産師コメント】つわりの症状が落ち着くと、食欲が回復して一気に体重が増えてしまうという方も少なくありません。産院の体重管理が厳しく、ストレスに感じてしまう方もなかにはいらっしゃいます。妊娠すると、おなかの赤ちゃんや羊水、胎盤などの他に、ママの身体に必要な脂肪がつくため、ある程度は体重が増加します。ですが、体重が増えすぎてしまうと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症を起こすおそれがあったり、出産の際、陣痛が弱くなったりすることがあります。妊娠中の体重増加の目安は人によって異なりますが、バランスの良い食事を摂り、体調に合わせて体を動かしたりするように心がけましょう。 産院選び病院選びは大切だったと後から思いました。初診の病院で出産予定でしたが、知人のすすめで途中から病院を移りました。小さな産院ですが、助産師さんたちのケアが充実していて安心して出産に挑めました。初めての出産だったのでわからないことや不安なことだらけでした。最初に受診した病院が悪いという訳ではないですが、最初の病院は大きな産婦人科で、流れ作業的な感じがあり小さな不安を相談できる環境ではなかったように思います。病院は自分が安心できる場所をおすすめいたします。ちびのすけママさん 【助産師コメント】妊娠が判明し、どこで出産するか迷われる方もいらっしゃるでしょう。大きな病院、クリニック、助産院、あるいは自宅……と、出産できる場所はさまざまです。通院しやすい、ごはんがおいしい、きれいで清潔など、ママたちのこだわりポイントもそれぞれ。人生のイベントとも言える出産を安心して迎えられるように、何を大切にしたいかご夫婦で話し合って納得の行く産院選びができるといいですね。 夫とのコミュニケーション妊娠判明後結婚したので、入籍の準備やあいさつ回りなどでひどいストレスを感じました。夫は子どもができた実感がなく、遊びに行ったり、自由気ままに生活したりしていて、その行動や態度にもイライラ! こっちばかりつらい思い、大変な思いをして!! と不満ばかりが募りました。ですが健診に一緒に行くことにしたところ、どんどん父親の実感が湧いてきたみたい。妊娠中期になり、胎動が感じられたり、おなかが出てきたりすると、さらに実感が湧いて、わたしにもやさしく気づかってくれるようになり、喧嘩もなくなりました。マロンまま 【助産師コメント】自分のおなかの中で新しい命を育んでいる女性に比べて、早い段階で「これからパパになる!」という実感を持つ男性は少ないようです。そんなパパに対して、まろんママさんのように一緒に妊婦健診に行ったりするほか、健診結果をパパに伝えてエコー写真を見せたり、両親学級に参加するなどして、パパになる実感を少しずつ持ってもらうようにするといいかもしれませんね。そしてなにより大切なのが夫婦間のコミュニケーション。溜まりに溜まったパパへの不満がある日突然爆発! というようなことが起こらないようにお互いの思いを伝え合う時間を取れるようにできるといいですね。また妊婦さんでもできる自分なりのストレス発散方法をみつけておきましょう。 上の子のお世話上の子が小さいと、おなかに赤ちゃんがいるということは言ってもわかるものではないので、 体調が悪くて寝転がっていたりすると不意にものすごい勢いで抱きついてきていました。上の子も甘えたい時期、おなかの赤ちゃんも大切。上の子のことも考えつつの妊娠初期は大変でした。ぴーままさん 【助産師コメント】体調が優れないなかで、上のお子さんのお世話をするのは大変かと思います。そんなときに上のお子さんがなかなか言うことを聞いてくれなくてイライラ……という方も。このような状況は、ママにとっても上のお子さん、そしておなかの中の赤ちゃんにとっても好ましくありません。大変なときは周りの人の助けを借りましょう。パパやママにとって新しい家族が増えるというのは人生におけるイベントの1つと言えるかと思いますが、上のお子さんにとっても大きなできごとの1つです。赤ちゃんが生まれたら上のお子さんと2人きりの時間を取ることが難しくなるかもしれません。大変なこともたくさんあるかと思いますが、上のお子さんとの時間も有意義に過ごせるといいですね。 まとめ妊娠初期の体験談をまとめてみました。ご自身の妊娠初期のことを思い出した方もいれば、こんな症状があるなんて知らなかった! という方もいらっしゃるのではないでしょうか? 妊娠・出産は病気ではないとよく言われますが、ママの体は大きく変化し、ときにはつらい思いをすることもあります。妊娠中にはこんなことが起こることがあると前もって知っておくと気持ちも少しラクになるかもしれませんし、ママを支える周りの人の理解も深まるかもしれませんね。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年06月24日1人目が1歳6カ月のときに、2人目を授かりました。1人目、2人目共につわりがひどかった私。妊娠初期から続く体調不良で食欲や体力が落ち、気力も失い、気持ちはどん底に……。今回は2人目妊娠中のどん底エピソードをお伝えします。 料理をすること、考えることがつらい!つわりによって、においすべてに気持ち悪さを感じ、特に食べ物のにおいが1番ダメでした。保育園にも行っていなかった娘には朝昼晩と3食作る必要があり、苦しみながら作る毎日。 鼻にティッシュを詰め、マスクをして料理をしていました。考えるのも嫌になったときには、コンビニに置いてあるパウチ惣菜を大量に購入! 主菜や副菜の種類も豊富で保存期間も長いので、とても役に立ちました。 動くのがつらい!食べることができないと動く体力もなくなり、1日中横になっていたい……。だけど2歳近くの元気な娘は家の中でも常に動き回ります。安全確保やお世話のためにどうしても動かなくてはいけないのがつらかったです。 娘が寝た後に趣味の手芸もできなくなりました。やりたいのに動けないことに生きがいをなくし「私はなんのために生きているの?」と悲しい気持ちに……。 外に出るのも苦痛でしたが、娘のために頑張って子育て支援センターや公園には行っていました。外の空気を吸ったり、先生や他のママと話しをすることは気分転換となり、暗かった気持ちも少し回復できたのはよかったです。 寝るのもつらい!娘の寝かしつけは毎日私の担当。温かいお布団でやっとゆっくり横になれる……と思っても、娘におなかを蹴られる恐怖が……。もう1つ、つらかったことが、娘の口臭でした。今まで感じなかった娘のにおいにまで過敏になり、顔を背けたいけど「ママ、こっち向いて!」と逆向きを許してくれない娘。 その後、妊娠中期に身長ほどの長い抱き枕を購入しました。おなかを守る役目と娘との距離が少しできるので、もっと早く購入していればよかったです。寝かしつけた後にもう一度起き上がる体力もなく、そのまま寝落ちする毎日。自分の自由時間はほぼ0でした。 妊娠初期はつわりがひどくてどん底な気持ちが続きましたが、妊娠中期になるとつわりも気持ちも落ち着いてきました。娘との2人の時間を大切にしようと思い、預けることに抵抗がありましたが、気持ちがどん底になる前にもっと一時保育などのサポートを使えばよかったと思いました。著者:高橋こずえ3歳と1歳の姉弟を育児中。節約・整理収納・手芸が趣味で、家での手仕事を楽しんでいる。子育てライター歴3年目。
2019年06月09日私は太り過ぎの状態で妊娠したので、「体重が増えないようにしましょうね」と医師から指導されました。そこで、安定期に入ってから妊娠9カ月まで、医師と相談しながらプールに通っていました。 妊娠したら太るものじゃないの?妊娠したら赤ちゃんも大きくなっていくわけだし、当然体重は増加するものだと思っていました。しかし私は妊娠と同時に「これ以上太らないようにしてください」と医師に言われてしまったのです。さらに、「積極的に運動してください」とも……。 まさか妊娠してすぐに「運動しなさい」と言われるとは思いもよらなかったのですが、ここは今までの生活を振り返り、できる範囲で運動して頑張るしかないと心に決めました。 妊娠中でもプールに通っていいの?おなかが張りやすかったこともあり、「プールで歩いてみたらどうかな? 身体を冷やしすぎないようにだけは気をつけてね」と医師からアドバイスを頂きました。 周りに妊娠中に水泳をしていたという友だちもおらず、最初は「えっ、いいの?」とびっくり。でも、アメリカでは妊婦さんが泳ぐこともあるという情報をインターネットで見つけて、挑戦してみることにしました。 楽しく続けられました!プールでのんびり歩いたり、手だけのクロールや平泳ぎで泳いだりしました。外でウォーキングをすると張りがちだったおなかも、スイミングだと水中で負担がかかりにくいのか、張ることもありませんでした。そのため、妊娠中に無理なく続けることができました。プールで運動できてよかったなと思っています。 妊娠中に適度に運動できたのでストレス発散にもなり、体重も増加せずにキープすることができました。また、私は妊娠中ずっとつわりがある体質だったのですが、なぜかプールにいる間はつわりの症状に苦しむこともありませんでした。プールのおかげで、とても快適な妊娠生活を送ることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。また、プールでの転倒等の事故には十分にご注意ください。 著者:ライター 舟橋海央4歳差の男子2人の母。同じ男の子でも性格の違う2人からいろいろ学びながら子育てを満喫中。自身の子育て体験をもとに記事を執筆している。
2019年06月07日私は、生理予定日前に妊娠を自覚しました。なぜなら、いつもの生理前とは違う体調の変化が起きたからです。その後、妊娠検査薬の陽性反応を見て、それがつわりだと実感しました。私が経験した体調の変化やつわりの症状を紹介します。 生理予定日前に起きた体調の変化妊娠前の私は、生理不順とは無縁の生活を送っていました。そのため、自分の生理周期はきちんと把握していましたが、そのときの体調の変化は生理前とは違っていました。 具体的には、おりものシートなしでは過ごせないほど、おりものの量が増えたこと。また、食べ物の好き嫌いが増えたことです。もともと食べ物の好き嫌いはあまりありませんでしたが、たまねぎやにんにくなど、クセのあるものが食べられなくなったのです。ただ、このときはあまり深く考えませんでした。 それがつわりだと気付いたとき私は体の変化には気付いたものの、それが何かわからずにいました。「年齢とともに体が変化しているのかな……」と考える程度。そんなある日、下着に違和感を覚えてトイレに行くと、おりものシートではおりものをカバーできないほどの水っぽいおりものが大量に出ていたことがありました。そのとき、なぜか「妊娠」の言葉が頭に浮かんだのです。 妊娠検査薬を使って調べると、くっきりと陽性反応が出ました。すぐに産婦人科で、きちんと検査し、妊娠の診断を受けました。 つらいつわりを改善するために妊娠を自覚してからの生活は、つわりに耐えることに必死でした。妊娠初期は、上記の体の変化に加え、吐き気、気持ち悪さがメインでした。水分補給だけを忘れず、自分のペースでのんびり過ごしました。 妊娠後期のつわりは、げっぷでした。とにかく体を冷やさないように温かいたんぽぽ茶を飲み、腹巻きと靴下は必需品です。げっぷは、刺激物や炭酸など胃に刺激を与えるものを避けることで改善しました。 妊娠時の体調の変化やつわりの症状は人それぞれですが、どれも赤ちゃんがおなかにいる証です。快適なマタニティライフになるように、じょうずにつわりと付き合うためにも自分らしい改善策を探したいですね。著者:手塚みく三兄弟の母。義父母と同居し、異母兄弟の母として毎日奮闘中。妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆をおこなう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月03日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師の高杉絵理さんからメッセージです。 妊娠がわかったら嬉しさとともにやってくる「つわり」。つわりは妊婦さんの約半数以上が経験するといわれている妊娠初期の不快症状です。そのつらいつわりの時期を少しでもラクに過ごせる方法をお伝えします。 つわりとはつわりとは妊娠初期に現れる不快症状のことで、吐き気や嘔吐などの消化器症状や匂いに敏感になったり、嗜好や味覚が変化したり、眠気や疲れやすさが生じる、などがあります。人によって症状や程度はさまざまで、これらの症状が全てある方もいれば、消化器症状は全くなく、眠気や疲れやすさだけの方もいます。また、消化器症状も嘔吐が続く「吐きづわり」の方もいれば、空腹になると吐き気を感じる「食べづわり」の方もいます。 多くの方は妊娠5週頃より始まり、妊娠15週前後には軽快します。妊娠16週頃には胎盤が完成するのでホルモンバランスが落ち着いてくるからだと考えられていますが、つわりの原因は明らかにはなっていません。妊娠初期に分泌されるホルモンの影響ともいわれていますが、症状が現れない方もいるのでそれ以外の要因もあるのかもしれません。 食事のポイントは2つ!つわりを軽減する食事のポイントをお伝えします。 ①つらいときは無理して食べなくて大丈夫つわりのときは、「食べられるものを食べられるときに」、「飲めるものを飲めるときに」摂取できれば大丈夫です。ママとしては赤ちゃんのために栄養バランスのとれた、温かいものを食べなくてはいけないと思う気持ちは強いでしょう。しかし、この時期は今ママに備わっている栄養だけで十分に赤ちゃんは育つので、無理して食べなくても大丈夫です。つわりがおさまったら赤ちゃんのために栄養バランスのとれた食事をとりましょう。 ②つわりが軽い時間帯と、飲めるもの食べられるものを見つける1日の中でも吐き気や嘔吐がつらい時間帯や、比較的飲食しやすい時間帯があります。朝方や夕方以降はつわり症状がつらい方が多いようです。 食事に関しては、さっぱりしたものや冷たいものの方が喉ごしもよく、つわり中でも食べやすい傾向があります。たとえば、フルーツや柑橘系のジュース、ヨーグルトなどです。また、嗜好の変化から一つのものが無性に食べたくなってそればかり食べてしまうということもあると思います。そういったものは、いつでもお口にいれられるように持ち歩いておくと安心です。 この時期はママがラクに過ごせることが大切です。自分が少しでもラクに過ごせる時間を見つけて、食べてラクになるもの、飲んでラクになるものが見つかるといいですね。 ラクになる過ごし方のポイントは3つ!つわりのとき、少しでもラクに過ごしたいですよね。食事のとり方以外でラクになるためにできることがあります。 ①ゆったりした服装でつわりのときはゆったりとした服装で過ごしましょう。締めつけるような服装だと、吐き気などを助長したりすることもあります。 ②妊娠初期のうちに職場(上司など)に報告する妊娠初期に妊娠したことを周囲に伝えるのは少し気が引けるかと思います。しかし、初期のころはつわりで体調がつらかったり出血することも。上司に相談してお休みしやすい環境を整えることも一つです。 ③とにかく休む!横になる家事も妊娠前のようにはいきません。眠気があったり、疲れやすかったり、集中力が低下していたり……なので、時間を見つけては横になるようにし、家事も少しペースダウンして過ごせるといいですね。 だんだんお腹が大きくなってくると思うように動けなかったり、今までのように過ごせなかったりします。そのための練習です。赤ちゃんが「ママ、無理しないでね」って教えてくれていると思って、つらさを感じるときはすぐに横になったり休憩したりするようにしましょう。 まとめつわりの症状や程度は本当に人それぞれです。水すら摂取できない妊娠悪阻になる方もいれば不快症状が全くない方もいます。また、妊娠初期はホルモンの影響で気分も落ち込みやすく、心身ともにつらい時期です。嬉しいはずの妊娠を喜べないこともあるでしょう。でも、このつらさもいつか必ず終わります。ゴールの見えないつらい日々も、つわりが終わり、胎動を感じるようになってくると、「私のところに来てくれてありがとう」「ママを毎日幸せな気持ちにしてくれてありがとう」と思えるようになりますよ。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2019年05月31日私のつわりは「ひどい倦怠感と嘔吐が主に午前中、あとはひたすら眠い」というものでした。とは言っても、常にそうであるというわけではなく、夕方にひどい倦怠感にみまわれたり、吐き気で夜中にトイレへかけ込むなんてこともざら。いつ具合が悪くなるかわからず、「そのストレスでまた体調を崩しているのでは?」ともんもんとしました。■つわりの苦しさのなか、支えてくれたのは夫でした「つわりは自分で体調を整えれば、なくなるというものではない。自分ではどうしようもできないということが、つらいんだな!」と実感しました。つわりの時期もその後も、ずっとそばで一緒にがんばってくれたのは夫でした。■夫にとっての「あたり前」とは?夫としては「育児は2人でするもの、そこにつながる妊娠と出産もふたりで乗り切るもの。妊娠も出産も自分が代わりにすることはできないけれど、その分も妻を助けなきゃ!」という気持ちだったようです。それが夫にとっての「あたり前」であると…。とにもかくにも、映画のつわりシーンの「優しい手だな~」という印象を思い出すたびに、芋づる式に夫の顔が浮かび、日々の(夫に対する)ちょっとしたイラだちなんて一瞬で消し飛ぶくらい、夫に協力してもらいました。■妊娠中の夫の優しさが思わぬ形で可視化!?おなかが大きくなるにつれ吐き気や嘔吐が減り、眠い時間が増え、中期から後期はただただ眠い日々だったような気がします。そしてつわりがほとんどなくなったころから、夫の優しさは順調に私の脂肪へと変換されていくのです。思わぬ落とし穴でした。【鈴木し乃さんの妊娠出産ストーリー】● 妊娠初期、母性が芽生えず戸惑い…夫の態度が不安に拍車をかける! ● つわり中、夫の神対応がすごすぎる!その恵みが思わぬ事態を引き起こす!? ● 「本陣痛は“激しい便意”に似てる」は本当か。痛みの違いってわかるの?
2019年05月21日妊娠中は体重が増加するものですが、増え方のペースや数値は気になりますよね。妊娠初期はあまり気にしていなかったけれど、産院で細かくチェックされるうちに食事や運動に気をつけるようになったという方も多いのではないでしょうか。筆者も後者のタイプで、妊娠29週を境にぐんと体重が増え始めたことで、やっと意識して生活習慣を見直し始めました。 体重に関して無関心妊娠前の体重は平均値で、変化も激しくありませんでした。そのため体重計に乗る習慣がなく、体重はいくつかと聞かれても正確に答えられないくらい無関心。 妊娠がわかったときも、10kg増加に抑えるくらいは普通に生活をしていればできるだろう、と軽く考えていました。妊娠初期に食べづわりでよく食べたせいか、1カ月に3kg増えた時期もありましたが、つわりが収まると体重増加のペースは緩やかになりました。 妊娠後期に体重増加のペースが倍に危機感をもったのは妊娠29週に入ってから。つわりがおさまってからは2週間に300~500gくらいの増加ペースだったのが、1kgに増えていたのです。そのころはまだ仕事をしていたので、電車で通勤したり届け物をしたり、体を動かす機会がちょこちょこあったにもかかわらずの結果でした。 さらに臨月に入るとこれまでとは比べものにならないくらい体重増加のペースが速くなると聞いていたので、今の時点でこれはマズイ……と感じるようになりました。 やっぱり歩くのが手軽普段から運動をする習慣がなかったので、いざ妊娠中にもできる運動を! と思っても何も思いつきません。マタニティヨガにも興味はあったのですが、近くにいい教室がなく……。結局、1番手軽で無理のない、「歩く」という方法で運動することにしました。1日30分が目安です。 ただ近所を歩くだけだとつまらないので、「今日は書類を出したいから郵便局まで歩く」とか、「天気がいいから河川敷を1周する」とか、その日の気分で目的地を決めて、景色を変える工夫をしました。 ウォーキングの効果があったのか、妊娠35週から出産した妊娠41週までの体重増加を3kgに抑えることに成功! トータルでは10.5kgの増加でした。その年は秋晴れで小春日和の日が多く、気持ちよく歩けたのでストレス発散にもなりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2019年05月19日妊娠して幸せの絶頂期だったときに始まった「つわり」。あまりの体調の悪さに仕事も辞め、家の中でひきこもる毎日。体重も落ちてげっそりするぺぷりさんに夫はほぼ無関心であるかのような態度を続けます「つわりで夫婦が壊れる!? 1」は、 「つわりで退職、体重激減、それなのに夫は…」 をお読みください。もともと被害妄想は激しい方ですが、つわりの苦しみと妊娠中の情緒不安定も手伝って、どんどん悲しみのスパイラルに入ってきます。■つわりの苦しさで被害妄想から抜け出せない!「2人の子をおなかに宿して、妻がこんなつらい思いをしていても、いまいち実感のない夫…!」■暗い闇の中、息が苦しい! 突然起こった「過呼吸」かー!! いま考えると、「なんて短絡的! 極端! なんで急にそうなる! 扱いにくい妻ーーーー!!」と思ってしまいます。でも、そのときはなんかもう心身ともにまいっていたからなのか、暗い暗い闇の中にいる感じで、どんどん悪い方にしか考えられなくなっていたんですね。自分で考えた(しかも、なかばねつ造に近いような)悪い言葉がぐるぐると頭の中をめぐり、目が回ってしまいそうでした。ええ、思い切り病んでました…。そしてメールを打ちながら、どんどん鼓動と呼吸が早くなり…。だんだん息苦しくなって、嗚咽しながら、たくさん息を吸いました。息が苦しい! こんなにたくさん息を吸ってるのに、苦しくて仕方がない!そして、手足の感覚がなくて、なぜか変な形で硬直して動かない!初めてのことで、これが「過呼吸」によるものだともわからず、突然の症状にパニック状態になってしました。■夫に抱きしめられながら、涙とともに気持ちを伝えたら優しく背中をさすってなだめる夫のぬくもりを感じていると、少しずつ落ち着いてきて。15分もすると、息も整い、手足の硬直もほぐれてきました。私の様子が大丈夫そうだとわかると、夫はキッチンに行ってホットミルクを持ってきました。「これ飲んで、落ち着こう。どうしたの?」ホットミルクのぬくもりに癒やされて、心も落ち着きを取り戻してきた私。これまで言えずずっと心にしまってきた、つらかったこと心細かったこと不安なことを一気に吐露しました。夫はそんな私の言葉にびっくり。「そんな風に感じていたことは全然気づかなかった。そんな風にさせてしまって悪かった」と謝ってくれました。■察してほしい妻、察することができない夫たしかに、「夫なんだから、妻の気持ちくらいわかるでしょ? それくらい察してくれるのがあたり前だよね」と、あえて口にせず、察してくれないことにイライラすることがこれまでにもたくさんありました。そうか、そもそも全然伝わっていなかったのか…。これからは、モヤモヤ思い悩む前に、まず口に出すようにしよう…!そして夫は夫で、つわりで体調が悪いときはそっとしておいてほしいと思っていたそうで、あえて放置してたらしく…。お互いに、言葉足らずでした。反省。たとえ夫婦といえど他人。思いは言葉で伝えるようにすることで、いろんなことがスムーズにいくようになったように感じます。妊娠のしょっぱなにくる苦難であるつわりは、本当に体力的にも精神的にも修羅場でした。一日中船酔いしているような状態というのは、想像していた以上に苦痛が大きく…。「つわり いつまで」は文字どおり、毎日検索していました。何度検索しても結果は変わらないのはわかっているのに、つわり明けが待ち遠しすぎて、日課のように調べずにはいられなかったです。でも、悲しいかな、何もできなくてただ横になって、たまに嘔吐して過ごす地獄の一日の長いこと長いこと。「一体いつまで続くんだーーーーー!」と何度も叫びたくなりました。つらかったです、まじで。下の子どもが4歳になったいま、赤ちゃんを見ると「赤ちゃん欲しいなぁ」と思ったりします。でも出産よりも、あの長くてつらかったつわりをもう一度すると思うと一歩が踏み出せません。しかもつわり期間ももれなく上の子たちのお世話(幼稚園の送迎や役員活動等含む)もついてくると思うと…「うん! 2人でもう大満足だな」と思ってしまうのでした…(苦笑)2人目つわり中は、実家でお世話になったり一日中家の中にこもったりしてなんとかやり過ごしましたが、小学校や幼稚園などに属するようになるとそうはいかないですもんね・・・。ちなみに、つわりで初体験してしまった「過呼吸」。これ以降も、強いストレスがかかると、たまに(2、3年に一度)ほどでるようになってしまいました。できるだけ落ち着いてゆっくり息するなど対処して、症状が収まるのを待つことができるようになりましたが、つわりのいらぬ副産物でした…トホホ。 ↑ウーマンエキサイトベストコミック大賞はこちらから!
2019年05月17日上の子が2歳のときに、私は2人目の赤ちゃんを妊娠しました。とてもうれしいできごとではありましたが、まだ幼稚園に通う年齢ではなかった娘のお世話や家事など、悩みもありました。そんな妊娠期を乗り越えた方法を紹介します。 上の子の室内遊びを工夫! 室内でも活発に楽しく2人目の妊娠が判明し、つわりの症状がピークに達したときは、体調不良であまり外出することができませんでした。そのため、2歳の娘は毎日おうちで室内遊び。それでは退屈してしまうと思い、もっと活発に室内遊びができるよう工夫することにしました。 娘はすべり台が大好きだったので、部屋の中にクッションや布団を重ねて、すべり台風のお山をつくりました。低めに作れば転ぶだけでも楽しそうで、私も横になりながら見守ることができました。娘が踊りながら歌っているときは、その様子をスマホの動画モードで撮影して見せてあげると、とてもうれしそうな様子。まるでコンサートのように楽しんでいました。 つわりでつらい食事作りは娘と一緒に乗り切る!つわりの影響で食べ物のにおいに敏感になっていた私は、食事作りも満足にできませんでした。そんなときは、冷凍食品を活用しながら、娘と一緒にサンドイッチなどをよく作っていました。ちょうどおままごとが大好きな年ごろの娘は、夢中になってお手伝いをしてくれましたよ。 私自身、普段通り食事を作れないことに落ち込んだりもしましたが、逆に娘にとっては料理や食材に興味を持ついい機会になったと思います。そんな娘の姿に私も励まされていました。【関連リンク】・妊娠初期はどんな症状があった? 大変だったことは? ママたちのリアル体験談まとめ パパや家族の協力でゆったりする時間をもらったそのほかにも、パパが休みの日には、できるだけ娘と一緒に義実家に遊びに出かけてもらい、私がゆったりと過ごす時間をつくってもらいました。まる1日ではなくても、午前中から出かけてお昼ごはんを食べて帰って来てくれる……それだけでもとても助かりました。 娘も私以外の家族と過ごす時間が増えたことで、ママにベッタリだった状態から卒業することができました。おばあちゃんたちも頼られることをうれしく思ってくれて、妊娠前より私との距離も近くなったように思います。 ママが笑っていると、子どもも笑顔になります。当たり前のことですが、つらいときは無理をしないことが一番だと再認識しました。それが心の余裕につながり、つわりでつらい時期も肩の力を抜いて、おなかの中の赤ちゃんの成長を見守ることができるようになりました。著者:あさひののか一男一女の母。出産を機に販売職を退職し、現在は専業主婦。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年05月16日うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々