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●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいのは志望校をどこにするかということです」と言う。志望校が決まったら、いよいよ本格的な受験対策が始まる。小学校受験の「もっとも大切な対策」とは? ■「学校が求めている子」とは?「小学校受験とは、いわば学校とご家庭のお見合いのようなものです。学校が求めている子とは、端的に言えば『学校の教育方針と一致したご家庭のお子さま』です」(浅木さん)。小学校受験が親の受験といわれる所以(ゆえん)は、家庭の教育方針や雰囲気が、さまざまな考査や面接を通じて試され、合否が決定されるところにある。「ですから、志望校が決まり次第、志望校の教育理念と家庭の教育理念の一致点を明確にし、一致点を意識しながら、お子様の教育をしましょう」(浅木さん)。■家庭の教育方針を明確化させる 浅木さんが主宰する柊会では、毎月、保護者に願書・面接対策となる作文を提出してもらっているそう。入試直前ではなく、入試の数年前から家庭の教育方針を明確化することで、「こんな子どもに育ってほしいけれども、今、わが子はこういうことができていない」「わが家の教育方針では、○○を子どもにしてあげたいけれども、時間的にしてあげる余裕がない。その代わりに、△△をしてあげよう」など、さまざまな思いが出てくる。これがとても効果的な面接対策となるようだ。「志望校を決定し、家庭の教育方針を深く考える作業は、幼児教室に通うより早く始めても良いくらいで、早すぎるということはありません」(浅木さん) ■両親の教育方針のすり合わせも大切願書作成や面接対策のために考え抜いた教育方針で子どもに接することで、入試当日の子どもの言動と、面接での保護者の回答が一致する。家庭の教育方針を明確化する時には必ず、パパとママの意見のすり合わせも必須だ。両親の意見が異なると、子どもは混乱する。特別な時間をとらずとも、仕事の合間にメールでやりとりをするなどして、できるだけお互いの負担にならない工夫をしよう!次回は、「小学校受験をするならチェックしたい6つのこと」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月24日【ママからのご相談】小学生と中学生の子どもがいます。頭のいい子がいるご家庭の母親たちは、「勉強しろなんて一度も言ったことがない」とよく言っています。これは、嘘なのでしょうか。それとも本当なのでしょうか?●A. 「勉強しろ」とは言わないが、子どものやる気を引き出す方法を工夫している。こんにちは。ライターのakiです。私も教員時代、東大をはじめとする超難関校に合格するお子さんのいらっしゃるご家庭をみてきました。確かに親御さんは教育熱心ではあるのでしょうが、「勉強しなさい」などと頭ごなしに勉強をさせるイメージはありませんでした。むしろ、子どもの感受性や心を育てながら、やる気にさせるのがお上手……。そんな方が多かったです。ということで今回は、ご相談者さまの質問に答えるべく、PICASOさんの著書『東大生が教える! 勉強が好きになる子どもの育て方やる気を引き出す親のヒケツ50』より、東大生のご家庭でされていた親から子どもへの接し方の具体例を挙げてまいります。●東大生の自分の成績が伸びた・やる気が出たきっかけエピソード●日常生活編『小2から旅行のプラン(行き先、宿、レストランなど)を決めさせてもらえ自主性を鍛えられた』(東大文科1類男子)『幼稚園から高校まで塾通いをしていた。苦にならなかったのはいつも母親がおやつを用意してくれて、お喋りしながら書き取りや計算を見てもらって勉強の習慣をつけてくれたから』(東大理科3類男子)『両親は共働きで忙しかったけど、本の読み聞かせと博物館や美術館にはよく連れて行ってくれた』(東大人文社会系修士男子)『母からの教育方針は「勉強しなさい」「生活態度を改めなさい」という漠然とした言い方ではなく、「門限を守らなければお小遣いを渡さない」のみ。具体的でわかりやすかった。守ってるうちに生活習慣がきちんとしたものになっていった』(東大経済学部女子)共通しているのは、無理に何かをさせられるのではなく、親から興味のきっかけを与えてもらったり具体的な指針を教えてもらっていたりするということです。「勉強しなさい」「きちんとしなさい」と言うのは簡単ですが、このようにまず具体的な方法 をお子様に示すことが大切です。●勉強編『幼稚園前からフラッシュカードや本の読み聞かせを両親がしてくれた』(東大文学部女子)『5歳まで海外にいた。帰国後は英語の本を親からどんどん与えられた。ハリー・ポッターの原書など何十回も繰り返し読んだ』(東大文科1類男子)『中学校のころ、母が問題集の中から何題か選んで手書きドリルを作ってくれた。問題集をこなすよりやる気が出た』(東大文科3類男子)『英語の音読とシャドウイング(英語を聞きながら少し遅れて発音していく訓練)のやり方を父親が教えてくれてやっていた』(東大人文社会系修士男子)ある東大生の言葉で印象に残っているものに、「親も自分と一緒に勉強していた」 というものがあります。これは別に親も一緒になって受験問題を解いていたという意味ではありません。何をどうすればいいのかを提示してあげ、並走しながらわが子の勉強を見守っているのです。まさに上記の具体例そのものです。難関大に合格する子どもを持つ親御さんの場合、このように一歩踏み込んで子どものやる気を引き出す工夫をされている方が多いのです。●その他『幼稚園のころから「どこの大学に入るかで人生は重要になってくる」とわかりやすいように説明してくれていた』(東大工学部男子)『受験前日にカラオケに連れて行かれたり、ほかの受験2日前も温泉に連れて行かれたり。父親はいつも無理にでもリフレッシュさせてくれた』(東大薬学部男子)臨機応変に子どもに対応するというのもひとつのポイントかもしれません。子どもの性格や状況に合わせて上手に向き合うのです。素直なお子様には大学に入る意味を小さいころから説明して勉強を前向きにさせたり、プレッシャーに弱いお子さんには率先して気分を盛り上げたり。子育て同様に教育方法にも決まったやり方はありません 。お子さん一人ひとりに合わせた導き方を親がきちんと把握していくといいでしょう。----------以上です。「勉強しなさい」と言わずとも見事にお子さんのやる気を引き出してやる気にさせているエピソード。ぜひ、その手法を参考にしてみてください。【参考文献】・『東大生が教える! 勉強が好きになる子どもの育て方やる気を引き出す親のヒケツ50』PICASO・著●ライター/aki(中高英語教員)
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」と言う。メリットとデメリットをしっかり把握した上で、小学校受験を決意したら最初にすべきことについてお話を伺った。■志望校により選抜形式が違う「志望校をどこにするか? これは、小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいことです」(浅木さん)小学校受験は、学校によって入試の選抜方式が違う。選抜方式と入試傾向を知ることにより子どもにかかる負担を軽減することができるからだ。 ■志望校の選抜形式にそった対策を立てるたとえば、慶応幼稚舎を第一志望にするのであれば、行動観察と絵画制作に特に力を入れ、余力を巧緻性(こうちせい:第2回<※リンク貼る>を参照)と運動、知識補充を目的とする簡単なペーパー対策にまわす。暁星小学校が第一志望なのであれば、まずはペーパー(分量、速さに対応できるレベルまで)を徹底的に仕上げ、その後、行動観察、制作、運動に取り組む。このように効率良く対策を立てることで、子どもへの負担を軽減できる。「志望校の選抜形式にそった対策を取りつつ、様々な実体験をさせ、場をわきまえられるお子様にしてあげることが合格への近道になります」(浅木さん) ■志望校が決まらない場合はペーパー対策からとは言え、なかなか志望校が決まらない場合もあるだろう。「そんな時は、ペーパー対策から始めましょう。以前に比べ、多くの学校でペーパーテストのウェイトが低くなりました。けれども、ペーパー対策をしておくと併願校を選びやすくなります。また、入試直前の志望校変更が可能になります」(浅木さん)いよいよ小学校受験対策が始動した。次回は、「小学校受験における、もっとも大切な対策とは?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席は小学校からの内部進学者だそう。小学校受験を「人生の糧」にしているご家庭もある一方で、小学校からの内部進学者の学業成績が平均以下となることも珍しくない。■小学校の内部進学者の成績低迷理由「内部進学者の成績低迷の理由は、ほとんどが、その子の地頭の悪さではありません。ご両親の教育熱心さが良くない影響を与え、学力が下がったケースが多く、そういうケースを相当数見るにつけ、本当に心が痛みました」(浅井さん)生まれ持った学力のポテンシャルがあるにも関わらず、学業不振に陥ってしまう。それはなぜなのだろうか?■幼少期の自己否定感は負の連鎖を引き起こす「小学校受験のリスクは、両親や講師が、指導中に望ましくない態度で子どもに接した結果、子どもに自己否定感を受け付けてしまうことです」(浅木さん)模試の結果や勉強の進み具合で親の機嫌が頻繁に変わったり、子どもが問題を間違えた時に叱責(しっせき)したり、志望校にご縁をもらえなかったときに親が落ち込んでしまったりすると、子どもは自己否定感を強めてしまう。「人格の基礎を形成する幼少期に、子どもの自己否定感を強めないよう、ご両親や指導者は、配慮をしなければいけません。ゆったりとした気持ちで子どもに接し、ご家庭は『子どもが安心できる居場所』であって欲しいと思います」(浅木さん) ■合格だけでは不十分「志望校にご縁をいただけるように指導することは当然ですが、それだけでは不十分です。幼児教育指導者は、長期的スパンで、子どもの健やかな成長により良い影響を与える必要があります」そのためには、小学校受験のリスクをきちんと伝えていくことも、幼児教育指導者の一つの仕事だと考えている。「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」(浅木さん)次回は、「小学校受験を決意したら最初にすること」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月22日●連載の目次は こちら から●「皆さまが考えているほど小学校受験は難しくありません。難関と言われる幼稚舎、早実、青山学院、暁星、雙葉でも同様です」と言うのは、幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さん。子どもの現状を的確に把握し、正しい対策を行えば、おのずと志望校からご縁をもらえる確率は上がるという。■小学校受験の特徴「小学校受験は、模試の合否判定があてにならないという点で、ほかの受験(中学、高校、大学)に比べると特殊です」(浅木さん)。小学校受験の場合、入試の合否判定は、ペーパーテストだけでなく、巧緻性(こうちせい)や行動観察、親子面接などが含まれる。巧緻性というのは、一般的には手先の器用さや指先を使う能力のことだが、小学校受験の場では箸の扱いが正しいか、雑巾をきちんと絞れるか、のりやはさみの扱いが正しいか? といったことを指す。また、行動観察というのは、友だちと仲良くできるか、自分の意見を明確に言えるか、ゲームを楽しみつつもルールが守れるか、などだ。学校ごとに合否基準も異なるため、一概に模試の結果が合否の判定材料にならない。このように合否基準が曖昧なので、親がさまざまな噂に振り回されてしまいがちなのだ。■小学校受験をして得られること浅木さん自身、中高生の受験指導をしていた頃は、そんな小学校受験に対して良いイメージを持っていなかったそう。「でも、実際に小学校受験の指導をしてみて、考えが変わりました。小学校受験は正しいアプローチで取り組めば、子どもは学ぶ喜びを知ります。また、人格の基礎を形成する幼少期に『自分はやればできる』という自信をもつこともできます」(浅木さん)。この記事を書いている私は、長男の中学受験を体験したことがある。受験は、ともすれば「志望校に合格できるか?」が唯一最大の関心事になりがちだ(もちろん、『合格』は大事なことだが)。けれども、「受験という体験」を、もっと有意義なものにするためには、「知ること、経験することは楽しい」「努力すれば自分は前に進むことができる」といった感覚を子どもが感じられるようにしないと、もったいないと思う。 ■主席卒業生は、大抵、小学校からの内部進学者ちなみに浅木さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席で卒業する生徒は小学校からの内部進学者だったそう。おそらく、主席で卒業していった生徒は、「小学校受験という体験」を、合否という枠だけにとらわれず、人生の有意義な経験値として糧にできるご家庭で育ったのではないだろうか?次回は、小学校受験のリスクについて考えてみます。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『名門小学校受験 合格する「家族力」(浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月21日小学校受験。そんな言葉に、あなたはどんなイメージを持ちますか? 今回は、「小学校受験って、どうなの?」という素朴な疑問について、幼児教育研究所柊会・代表の浅木真里さんにお話を伺いました。■浅木さんが幼児教室を始めた理由浅木さんは、灘、ラ・サールなどの難関私立中学受験指導や医学部受験をメインとする学習塾の教務部長、役員を経て、幼稚園・小学校受験指導を行う柊会(ひいらぎかい)を設立した。「思春期以降の子どもを指導して感じていたことは、幼少期の親子関係は、その後の人生に大きく影響するということです。ですから、少しでも多くの親子に小学校受験対策を通じて、より良い親子関係を育んで欲しいと思い、柊会を設立しました」(浅木さん)■オリジナル教材が必要だと思っていたが…小学校受験と聞くと、「お受験」という言葉で揶揄(やゆ)されるように、高額な幼児教室に通わせないと合格しないのではないか? というイメージがある。「私自身、小学校受験に携わっていなかった頃は、『合格するためには幼児教室の特殊なオリジナル教材が必要だ』と考えていた時期もありました。けれども、実際に指導に携わってみると、そのようなことはありませんでしたね」(浅木さん) ■大切なのは子どもの現状把握と正しい対策「皆さまが考えているほど、小学校受験は難しくありません。大切なのは、お子さまの現状を的確に把握し、正しい対策を行い、志望校からご縁をいただける確率を限りなくあげていくことです」(浅木さん)過去の入試情報については、大手幼児教室が毎年夏に発行する私立小学校の入試問題集にすべて掲載されているそう。また、学校の求める児童像については、学校のホームページや学校説明会で知ることができる。幼児教室の先生から聞いた、学校が求める児童像を鵜呑みにするのではなく、保護者が学校説明会、公開行事の日程を自ら調べ、足を運び、学校を知ろうという姿勢を持つことが合格につながるとのことだ。「過去の入試問題と学校が求める生徒像を正確に知ることできれば、わが子を志望校に合格させるために何をすべきか? という問いの答えは、おのずと導き出されます」(浅木さん)次回は、「小学校受験で得られるメリットとは?」です。今回取材を受けてくだ下さった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月20日【パパからのご相談】娘が中3で、受験を控えています。娘は明らかな文系で、国語、社会、英語の勉強は順調ですが、どう頑張っても数学の成績が伸びません。私はもともと理系で数学が得意なほうでしたので、妻から数学を教えるようにと言われ教えていますが、教えたその場ではできても、テストになると途端にできなくなり、努力が点数につながっていない状態です。全ての科目の中で最も数学に時間を費やしているのに、全く成果が出ない現状……。公立高校を志望しているので受験が心配なのもありますが、親として、この状況を何とかしてやりたいです。●A. 数学が苦手な子には、見直すべきポイントがあります!こんばんは。教育アドバイザーの佐々木です。勉強嫌いのお子さんの指導を得意としています。一生懸命やっているのに成果が出ない。これほどつらいことはありませんよね。周囲の人間は間接的にしか関われないので、もどかしい気持ちもあろうかと思います。とくに文系女子にとって、数学ってほかの科目と勉強方法が全く違うので、やりにくい部分も多いかもしれません。数学、算数が苦手な子にありがちなこと。“計算が遅い” という問題です。計算が遅すぎるゆえに、全然進まずに、嫌になって折れてしまうのですよね。数学でなかなかな伸びないとき、確認すべき点は2つです。●(1)計算のやり方を、理解できているか?計算の方法を理解していないと、足すべきところで掛け算してしまうなど、得意な人にとっては理解できないような計算 をやってしまうことがあります。もちろん、本人に悪気はありません。中学生なら、プラスマイナスの計算や文字式の計算でつまずく子がとても多いです。数学でなかなか成績が振るわないのであれば、ここの理解を確認します。特に文字式では、文字が出てくると途端にわからなくなる子がいます。文字式が苦手な子は、文字を数字に置き換えて、具体化して考える ことがコツです(たとえば、30円の品物をa個買ったときの代金を求める問題では、aを具体的な数字にします。「a個じゃなくて、3個だったらどう計算する?」と聞いてあげれば、答えられるでしょう)。●(2)単純計算を「考えずに」やれているか?計算するときに、「えーっと」と考えていたり、指で計算していたりしませんか。計算で考えてしまう ことが、遅さとミスの原因です。たとえば、歩くときに「次は右足?」と考えたら、転びますよね。自転車に乗るときに「よし!ここでブレーキ!」「ここはペダルを踏んで~」と、いちいち考えないはずです。計算のやり方を考えずに、手が勝手に動く状態。脳科学ではこれを、作業記憶 といいます。計算が作業記憶化されているかどうか、チェックしましょう。----------数学・算数については、「文章題の出来」が気になる方もいるかと思います。とはいえ、文章題いかんの前に、数学のつまずきはだいたいこの2つが根本原因です。普段はできているのであれば、この2点が定着しきっておらず、参考書等が近くにある、教えてくれる人がいるから、それをマネしてできているだけの可能性が高いです。数学って、できるようになると、とても楽しいのです。問題を解いて答えにたどり着く喜びを味わえるのは、5教科のなかでは数学だけ 。しかし、この(1)(2)ができていない状態だと、問題の答えまでたどり着けないので、まったく面白くありません。どうしても成果が出ないのであれば、思い切って戻ってみるのです。こういうときこそ、急がば回れ 。まだ受験まで時間があります。ぜひ、夏休みの時間を使って、不安なところをやり直してみてはいかがでしょうか。【参考文献】・『記憶力の脳科学』柿木隆介・著●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
2016年07月01日【ママからのご相談】受験直前、子どもが一生懸命頑張っているのですが、どうしても不安です。不安から、怒鳴ってしまいます。怒鳴ってしまったあと後悔するという悪循環を、もう何度もしています。どうすれば、この不安な気持ちを解消し、 子どもを応援してあげられるでしょうか?●A. お金をかけず、不安が解消できて、合格率が上がる方法があります。ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐々木恵です。これまで勉強嫌いの子どもを専門に学習支援を行い、全員を第一志望に導いてきました。受験に限らず、子どもにとって大切なイベントの前。受験をする本人はもちろんですが、支える側のお母様も、心配で夜も眠れないのではないでしょうか。でも、自分が代わりに受験することもできないので、見守るしかなく、子どもがダラダラしているのを見るとイライラして怒鳴ってしまうこともあるのではないでしょうか。成績が志望校に足りなくて、不安で仕方がない……。そんな気持ちを抱えておられる方、多いのではないかと思います。イライラしたり不安になったりするのは、お子さんに受かってほしいからですよね。しかし、イライラをそのままぶつけたら、間違いなくお子さんは傷ついてしまいます 。そこで受験生を持つ親の皆さまに、不安が軽くなって、なおかつ子どものやる気も上がる方法をお伝えします!●お子さんに手紙を書きましょう受験など、ここ一番の直前に不安な気持ちになったら、お子さんに応援のお手紙を書きましょう。「いつも頑張っているね」「こんなに頑張ったんだから大丈夫だよ」そばでお子さんを見守ってきたお母様だからこそ、書ける言葉があると思います。温かい応援メッセージで、お子さんを励ましてあげましょう。●なぜ、紙に書くのか紙に書くことで、お母様の気持ちがお子さんに伝わります。しかし、メリットはそれにとどまりません。騙されたと思って一度書いてみてください。受験直前の不安な気持ちがスっと落ち着くのを感じるはずです。不安や悩みなどのマイナスな感情を抱えているとき、頭は混乱状態にあるものです。紙とペンを使って書くとき、言葉の意味やつながりに始まり、文字を書くときの手の動きや強弱、バランスなどを考えます。そのため、脳に大量の刺激が与えられ、理性的に考えることができるのです 。書き終えたものを見れば、頭の中にあった思考が客観視できます。さらに、それを読んだお子さんは、やる気200%アップ間違いなし。特に中学受験においては、多くのお子さんが中学受験を自分のためにやってはいません。子どもたちは親の喜ぶ顔のため に、一生懸命勉強しているものです。年齢が下がれば下がるほどこの傾向は強くなるでしょうが、「受かって、親を喜ばせたい」という気持ちは、小学生だろうが高校生だろうが同じなのです。●手紙を書く効果では、実際にお子さんに手紙を書いてみた親御さんの声を聞いてみましょう。『受験前日、子どもは寝る前に布団の中で私の手紙を読んでいたようです。受かったらラッキーくらいに考えていましたが、子どもも不安だったんだなと思いました。手紙があったから緊張せずに当日を迎えられたようで、無事に第一志望に合格できました』(中学受験生の母親)『手紙作戦は効果絶大でした。実は、書くことを最近しなくなりましたが、娘からのリクエストで手紙が欲しいとのことでしたので、短いですが、したためてみました。受験生は、勉強もですがいろいろな不安な気持ちとも戦っているのですよね』(高校受験生の母親)『受験前は私の方が不安でしたが、書くことで気持ちの切り替えができました。私も子どもたちの支えにならなくてはいけないので、母として、あらためて、強く構えようと思うことができました』(中学受験生の母親)お子さんからの声も紹介しましょう。『受験が不安でしたが、手紙をもらって「ひとりじゃない」と思うことができ安心しました』(高校生)いかがでしょうか。手紙を書くのは恥ずかしいかもしれません。しかし、親子の絆が強まり、不安が解消され、合格率も上がるなら……やってみる価値があります。ぜひ、受験にあたり、お子さんにお手紙を書いてあげてください。最高のお守りになるはずです。【参考文献】・『大人の脳科学常識 頭が冴えわたる脳の鍛え方』トキオ・ナレッジ(著)●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
2016年06月19日いまやSNSは、私たちの生活にすっかり浸透し、一つの大切なコミュニケーションツールとなっています。そんなSNSを通してママ友とつながっている、という方も多いはず。子育ての悩みや不安を共有して励まし合ったり、有益な情報を交換し合ったり、便利なツールとして活躍しているのではないかと思います。でも、そんな便利なことばかりではないですよね。時には見たくない情報や知りたくない情報を目にしてしまったり、関わりたくなくても付き合いで関わらなければならなかったりすることもあるのではないでしょうか。そこで今回は、“イラッとしたママ友のSNS投稿” についてインタビューした結果をご紹介したいと思います。●(1)鼻につくセレブ自慢『ジムに通って体を鍛えてるとか、豪華なランチを食べたとか、子どものお受験ネタ とか、イラッとします。うちにはそんなことする経済的な余裕はないので、格差を感じて嫌な気分になります。ホント、やめてほしい』(30代ママ/パート)『大学時代の友達がお金持ちと結婚して、セレブっぷりを自慢するかのような投稿ばかりしていて腹が立ちます。自分で稼いだ収入ならいいけど、旦那の稼ぎで贅沢してるだけ でしょって感じ』(30代ママ/事務)豪華ランチの写真や海外でバカンスを楽しむ家族写真、子どものお受験ネタ……セレブ生活が垣間見える投稿はイラッとされやすいもの。本人にその気がなくても、見ている方はやはり良い気はしないでしょう。そういった写真や投稿は、生活レベルが同じママ友のあいだだけで公開した方が良いのかもしれません。●(2)親バカっぷりが炸裂の子ども自慢『自分の子どもを中学生にもなって「○○ちゃん」って“ちゃん”付けで呼んでるママ友。SNSに子どもの写真ばっかりバンバン上げて、子ども自慢がすごくて、ちょっと気持ち悪い。毒親ってやつ?』(40代ママ/専業主婦)『うちの子自慢がすごいママ友は嫌ですね。挙げ句の果てに、自分の子育て論とか教育論 とか語っちゃってて。引きます』(30代ママ/パート)自分の子どもはそりゃかわいいでしょう。でも、SNSは不特定多数の人の目にふれるもの。多くの人は、他人の子どもの自慢話を聞いてもおもしろくありませんし、あまり子どもの写真やプライベートな情報まで載せるのも防犯上よろしくない気がします。子どもの話ばかり書きたい方は、日記を活用した方がいいかもしれませんね。●(3)対面で言えない文句をネチネチ投稿『「今日の保護者会でこんなことがありました」なんて調子で文句や愚痴をわざわざSNSで投稿する ママ友がいたんですけど、気分が悪かったです。文句があればそのときに直接言えばいいのに、ネチネチSNSで投稿するなんて、非常識だと思います』(40代ママ/販売)『「○○ちゃんのママはお仕事で参加できないそうです」って、わざわざ私が参加できなかったママ友のランチ会写真にコメントをつけていたママ友にはイラッとしました』(40代ママ/営業)SNSを使って文句を言うとは、なんとも卑怯な気がします。言われたほうはかなり傷つくし、「いいね」がたくさんついていると、みんな敵のような気がして怖くもなりますよね。●(4)他人の写真や情報を公開するプライバシーの侵害投稿『私はSNSをやっていないんですけど、子どもの友達の親から、「おたくの○○ちゃんの写真と名前、住んでる地域名まで公開されてるよ」と聞いて、ビックリ!ママ友が私に無断で、「今日は○○に住んでる○○ちゃんと遊びました」 って、うちの子の写真をSNSにあげていたんです。他人のプライバシーを侵害するなんて、ひどすぎます』(30代ママ/美容師)プライバシーに無頓着なママ友、困りますね。自分自身がいくら気をつけていても、ママ友から情報をネットにさらされてしまったら、たまったもんじゃありません。このような場合は、ママ友に危険性をよく伝えた上で、二度と同じようなことをしないよう注意しておきましょう。----------いかがでしたか?中には「イラッとした」じゃ済まされないようなものもあるように思いますが、みなさんは心当たりがないでしょうか。もしも心当たりがある方は、友達をなくしかねないので、今すぐ自分のSNSでの言動を見直しましょう。●文章/パピマミ編集部
2016年06月07日「中高一貫校で、のびのびと思春期を過ごしてもらいたい」「内気な性格で内申点が心配だから、学力だけで判断してくれる私立中学も視野に入れたい」など。わが子を地元の公立中学ではなく、私立中学に通わせたいと考える親は少なくありません。中学受験をするなら、それなりの対策が必要です。私立に行きたいのか、公立がいいのか、小学生の本人には判断がつけられませんから、親がわが子の資質を見極めてあげる必要がありますよね。でも、どうやって? そこで、わが子の中学受験を経験された先輩ママふたりにお話を伺いました。■私立中学のメリットは?まずは、私立中学のメリットを聞きました。ひとり目は、損愛保険会社にお勤めのBさん。中学1年生女の子のママです。ご本人も中学受験の経験者だそう。「夫も私立の中高一貫校出身です。だから、娘が生まれたときから中学は私立、という選択肢が漠然と頭のなかにありました。決め手となったのは、地域の公立中学の評判があまりよくなかったことですね。私学は、それぞれ教育に関する考え方の打ちだしがあり、それに共感した家庭の子どもが通っています。また、通っているうちに、子どもの考え方や発想の生みだし方も似てくる。家族や友だちと話が合いやすいというのは大きなメリットだと思います」中学2年生の息子さんがいるCさんも、「中学受験をさせる家庭は、教育に対する考え方が似ていると思います」と言います。「子どもにしても“勉強して当たり前”という感覚が身についている。そういうお友だちと生涯を通して付きあえるというのはメリットですよね。うちの子は、わりと周囲の環境に流されやすいタイプ。わが家では、いいお友だちと出会えそうな場所として、私立中学を選択しました」(Cさん)■受験勉強をスタートさせたのはいつごろ?では、いつごろから中学受験の対策を始めたのでしょうか。高学年から、というのが一般的なようですが…。「わが家の場合、3年生の終わりの春休みに大手の中学受験塾に通わせました。でも、授業についていけず、4年生の春には別の塾へ。ひとクラスあたりの人数が多い塾は娘に合わないようだったので、最終的には少人数制の個人塾を選びました。6年生の追いこみの時期になると、土日はお弁当を持って塾に通い、塾が終わると家庭教師にも来てもらって勉強漬け。そのおかげで普通の成績だった娘の成績はメキメキとあがり、学校の通知表もオール5になりました」(Bさん)Cさんも、正式な入塾は3年生の終わりの春休みだったといいます。「ただ、早くから塾というものに慣れさせたほうがいいと思い、その塾が小学低学年を対象に行っていた1日体験講座や、理科実験プログラムに2年生のころから参加させていました。先生とも顔なじみになり、親身になってくださったので、息子も居心地がよかったようです」■志望校選びのポイント「やはり、子どもと学校の相性は大切ですよね」というのはCさん。「少なくとも中高6年間は通う場所です。大学の付属校に入学し、エスカレーター式で大学まで進学すれば10年間ですから、そこが本人の学生生活のメインになります。その学校の建学精神や校風がわが子と合っているのか、は熟考しました」(Cさん)退学率も調べたそう。「万が一、学校の勉強についていけなかった場合、どういうフォローをしてくれる学校なのかを親が事前に知っておくことは大切だと思います」(Cさん)Bさんは、自宅から1時間以内で通える範囲の私学の学園祭や体育祭を娘さんとめぐり、本人が行きたいと思った学校を志望校に決めたそうです。「娘が選んだ学校は5つありました。受験日が重なってしまったので、実際に受験をしたのは、そのうちの2校です。どちらも合格をいただくことができましたが、最終的に本人がより入学したい学校を選びました。学校生活は充実しているようです。同級生のお友だちも、口をそろえてこの学校に通ってよかったと言っています」(Bさん)子どもの資質を見極めるのと同時に大切なのは、本人の意見を尊重すること。子どもの「これから」を考えるにあたって、心に留めておきたいことですよね。(マムズラボ)
2016年06月02日【ママからのご相談】以前、ネットの記事で3人の息子さんを東大に合格させたお母さんが、「紙の辞書より電子辞書がいい」と言っているのを見ました。しかし、人によっては紙の方がいいという人もいらっしゃいます。わが家の中学2年の息子も紙の辞書は重いからと学校へ持っていきたがらず、自宅に置きっぱなしで、辞書はもっぱら電子辞書を使っているようです。実際のところ、紙の辞書と電子辞書はどちらの方が勉強に向いているのでしょうか?●A. 目標が決まっていて時間を有効活用したいときは電子辞書が便利です。ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。筆者が学生だったころは電子辞書がまだなかったので、重い辞書を持ち歩くのがおっくうで自宅用と学校用の2冊をそろえていたものです。今思い返せば、ネットがない当時はこまめに辞書を引いていた気がします。筆者の子どもは中学生になりますが、電子辞書は持たせていません。筆者と同様に紙の辞書を自宅と学校に一冊ずつ置いています。同級生の母親4人に聞いてみたところ、電子辞書を使わせているご家庭はありませんでした。まだ中学生なので辞書の使用頻度が少ないことが理由のようです。●息子3人を東大へ入れた“佐藤ママ”が電子辞書をすすめる理由息子3人を東大に入学させたことで有名な佐藤亮子さんですが、ご自身の著書のなかで、「中学に入ると即、子どもにそれぞれ電子辞書を持たせた」という主旨のことを書いています。佐藤ママが電子辞書をすすめるのは、以下のことが理由だそうです。・紙の辞書はペラペラめくっているうちに疲れる 。調べたい単語がすぐに出てくる電子辞書が効率的である。佐藤さんは、『受験は時間との戦い』ともいっておられます。限られた時間をいかにムダなく有効活用するかが大切になってくるのですね。ちなみに、3兄弟でもそれぞれ電子辞書の使い方が違うようで、3番目の息子さんは高校卒業までに3回も壊れたそうです。●紙の辞書の方がいいと言われる理由3つ世間で紙の辞書の方が良いとされている主な理由については、以下の3つが挙げられます。・調べたい単語の前後の単語も目に入る・書き込みができる、付箋を活用できる・成句や例文が豊富にでているさきほど、筆者の周囲のママ4人は子どもに電子辞書を使わせていないとお伝えしましたが、筆者の住む地域は田舎なので、単純に大学受験を中学の段階で意識する家庭が少ないということが一つの原因でもあると思います。彼女たちに佐藤ママの話を出してみたところ、「高い目標がすでにあって、それに向かって一刻もムダにしなくない状況下であれば、電子辞書は有利だと思う」という意見が出ました。●紙か電子かはケースバイケースご相談者さまも、佐藤家のようにお子さんがすでに進学する高校や大学を決めており、それに向かって進んでいるのであれば紙の辞書よりも電子辞書の方がムダなく学習できることと思います。しかし、そういう状況にあるわけではなく、単純に学習の一環として持たせてあるのであれば、筆者は紙の辞書をオススメいたします。なぜなら、紙の辞書は電子辞書に比べて少々調べるのに時間がかかりますが、その分“自分で調べる”というプロセスを実感しやすい ため、頭の中にしっかり取り込まれるからです。筆者が子どものころ、国語辞典を引くと他の言葉が次々と目に入って読みふけっているような状態になっていましたが、それが漢字をいち早く知る手だてになっていたように思います。面倒であっても、辞書を引くというプロセスを繰り返すことによって、調べる早さも向上し、探究心も旺盛になってくるはずです。電子辞書は便利ですが、どんな状況においても紙より有利、というわけではありませんし、値段も安くはありません。紙か電子かはケースバイケース 。お子さんの状況に合わせて、必要がどうかをよく考えましょう。【参考文献】・『受験は母親が9割灘→東大理Ⅲに3兄弟が合格!』佐藤亮子・著●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年05月25日前回に引き続き、2013年開校の「駿台・浜学園」をご紹介。「算数の実力差が受験を制す」と、4教科の一般コース以外に算数のみの特訓コースもあり、テストの回数が多いのが特徴だ。今回はさらに詳しい塾の体制と、関西トップ塾が関東に進出した理由をご紹介する。○家庭学習しやすい仕組みが充実中学受験において、親の関わりが難しいと感じることの1つに、「家庭学習」があるのではないか。その点頼りになるのが、授業のポイントやアドバイスを示した同塾の「学習計画表」だ。ポイントを記した箇所には、テキストのページ数も書かれているため、復習しやすい。インターネットも活用しており、欠席時の講義や公開学力テストの解説、テキスト全問題の講義などがオンライン上で視聴可能。塾がないときでも子どもたちが自ら勉強できる環境を作るためのサポートがしっかりしている。テスト結果も随時見られるので、保護者も安心。また、学力に即した講義と少人数指導を徹底させているのも特徴だ。一般コースでは学力に応じたクラスが3種類あり、復習テストと公開学力テストの総合成績で2カ月ごとにクラス分けされる。クラスが上がれば頑張りの評価に、クラスが落ちても、次回への目標につながるとともに、学力に即した講義が受けられる。1クラスの人数は10名程度と少ないので、一人一人に先生の目が行き届く。講師については現在、関東だけでなく実績のある関西からも3分の1以上呼び寄せているという。さらに、オリジナル教材も学習内容を深く理解させるための工夫が満載だ。教材には、繰り返し学習した単元を、学年をまたがって内容を高度にしつつも再度学習する「スパイラル方式」という仕組みを採用している。この教材を使うことによって、ただ問題をこなすのではなく、意味の理解に導いて定着をはかり、効率的に勉強を進めていくことができるとのことだ。○合言葉は”満足していただける受験”関東と関西の指導体制に大きな違いはない。しかし、関西では入学試験が3教科(国語・算数・理科)でも受験できる学校が多数であるのに対し、関東は社会を含めた4教科が多いので、小4から社会の授業を実施するなどの対策をとって対応している。また、記述式の問題が多い都立の中高一貫校対策も抜かりない。2016年は見事、小石川中等教育学校(都立の中高一貫校)に合格者を輩出した。第1期生は21名と少ないが、開成中や渋谷教育学園幕張中、お茶の水女子大学附属中、女子学院中など超難関有名校の合格者も多数輩出している。同塾では、合言葉を”満足していただける受験”とし、利用者が満足感を持って受験に取り組める環境づくりを心がけているという。中学受験は親子の受験。親のサポートなしでは勝ち得ないのが実情だ。そのため、講師と子ども、もしくは講師と保護者、あるいは3者面談というかたちで、希望があれば面談を実施してくれる。申し込めば期間や回数に関係なく、相談に応じるサポート体制が整っている。子どもと親の主張が一方通行になり、コミュニケーションを円滑に取ることが難しくなったときに、間を埋めてくれる役割も担ってもらえそうだ。○少子化などの影響で関東進出少子化や受験率の低下を実感し、2003年には東海地方、そして関東進出を果たした同塾母体の「浜学園」。関東でのブランド力を高めようと、実績がありながらも中学受験部門の強化を検討していた「駿台」とタッグを組んでの開校となった。「算数指導」を看板に掲げる浜学園と理数系に強い駿台の方向性が似ていたというのもある。今回の取材先、お茶の水教室が入ったビルは「駿台」がメイン看板を掲げている。「駿台・浜学園」は3Fの全フロア。取材に応じてくれた同塾の竹森勝俊 代表取締役は、「ゆくゆくは、2歳半から入れる幼児教室(はまキッズ)から「駿台・浜学園」、大学受験で「駿台」へと1つのビルで完結する形を取りたい」と抱負を語ってくれた。今後も1年に1~2校のペースで開校していくという同塾。既存の教室の地固めも必要なので、無理な広げ方はしないそうだ。今後の展開が楽しみである。
2016年04月13日【ママからのご相談】小学校1年生の母親です。将来は、御三家と呼ばれている中学の受験を考えています。その学校の先輩ママに伺ったところ「一にも二にも算数能力を上げること」と教えてもらいました。 なんでも算数センスの良い子が圧倒的に合格するとのこと。小学生低学年で算数センスをつける方法を教えてください。●A. 算数センス=読解力を磨きましょう。こんにちは。ライターのakiです。確かに難関校の中学受験では算数で難問を出すところが多く、数学的センスを問われるところが多いです。“計算が早い”、“正確に解ける”とはちょっと別の論理的思考力というのでしょうか。そのような能力が確かに問われます。では、そのような算数センスはどのように養われるのでしょうか?実は意外に思われるかもしれませんが、国語能力、つまり読解力を養うことがその近道となりそうなのです。●数学は文系の科目。国語力を徹底的につける著名な数学者が口をそろえて言うのが「数学は文系である」 。数学は理系科目ではありますが、実は文系のような国語力が必要だということなのです。算数の文章題をイメージしてみてください。決まりごとを見つけ出す、条件を整理する、推論する。これらは、確かに国語の論理力が文字の代わりに数字で問われているに過ぎません。もちろん計算力がなければ算数はできませんが、こういった読み取り能力こそが何よりも第一に大事なのです。お茶の水大学教授の数学者、藤原正彦先生も『一にも二にも国語、その次に算数』を学習するよう言っています。その国語についても「読むが20、書くが5、話すと聞くがそれぞれ1」と言っています。つまり、徹底した国語力をつけることが算数センスを伸ばす秘訣 なのです。文章題が苦手なお子さんは、とにかく活字を読ませて(ゲームの攻略本でもマンガでもいいのです)、自分で活字を読むことに慣れさせることから始めてもいいかもしれません。●日常生活の中で時間の概念を学ばせるたとえば中学入試に頻出の問題で速度の問題があります。これを得意にさせるためには、まず時間の概念をしっかり学ばせることが大切だそうです。アナログの時計で「今家を出るのが3時半、帰ってくるのが5時。遊べるのはどれぐらいの時間?」などと日常生活の中で時間について考えさせる機会をたくさん作る のです。時間や時刻を読むのに自信が持てないと、速さを学ぶ段階でつまずいてしまう子が多いそうです。そのため、根気よくご家庭で、時間をしっかり読めるよう指導して学ばせていくことが大切なのです。●幾何学的センスは図形遊びを思う存分させることで身につけるたとえば積み木遊びや砂場遊びなど、形を作ったり積み上げていく遊びから形や図形を子どもたちは学んでいきます。レゴや立体ブロック、ジグゾーパズル、アイロンビーズやアクセサリー作りなども然りです。とにかくこれらを気の済むまで遊ばせる、作らせることが一番なのです。できなければ親が手伝うのではなく、見本を見せて自力でやらせることがいいそうです。子どもの視線で“物の形の面白さ ”を学ばせることで、違和感なく図形の問題を平面・立体共に考える(想像できる)力が養えるそうなのです。----------以上です。算数センスを身につけさせるには、問題集をたくさん解かせるだけでなく、日常の中で親が協力できることもたくさんあります。まずは、子どもの読解土台を作ってあげると、おのずと算数センスが身につくルートが生まれてきます。ぜひ、親子で一緒に楽しみながら実践してみてください。【参考文献】・『子どもが伸びる魔法のしつけ』谷かおる・著●ライター/aki(中高英語教員)
2016年04月08日今回は、小学校受験をすると決めたご家庭がやるべき心の準備と努力についてです。まず必要なのは、両親が「ブレない」ことです。小学校受験を決めると、お子さんを塾に通わせることとなります。この時点で多くのご家庭では壁にぶつかることでしょう。その内容はというと……お子さんによっては、ご両親のただならぬ意気込みに拒否反応を示し、塾に行きたくないと言ったり、塾への道中に意味不明な理由でゴネ始めたり、ということがあります。小学校受験をする子があまりいない幼稚園に通っていると、降園後の遊びを早めに切り上げることを嫌がるケースも。塾が保護者参観を義務付けていない場合、普段は母子分離ができていても、いざ塾で親と離れるとなると大泣きすることもあります。子どもがこういう行動に出る理由は、「他の子はできるのにうちの子は……」と比べられたり、うまくできないことに挑戦し続けてそれによってプライドが傷付くのが嫌だったり、ということが考えられます。しかし、だからといって頭を抱える必要は無く、このような抵抗があることは極めて普通のことと思ってください。子どもは、親の心理状態や環境の変化に敏感に反応するからです。もちろん、泣き喚く子どもを教室に押し込んで「頑張ってきて! 」と突き放すのは心の痛むもの。また、家庭で勉強に取り組んでいると、何度説明しても理解しなかったり、飽きて集中していなかったり、イライラする場面は止めどなくやってきます。つい、怒鳴ってしまい、後悔。そして、「小学校受験さえしなければ……」と思ってしまうものです。しかし、親御さんが子どもの前で少しでもそんな顔を見せたり、弱音を吐いたりしたら最後。子どもは本当によく見ているので、嫌がればやらなくていいという可能性を見いだしてきます。そしてもっと抵抗してみる、という悪循環に陥ります。○努力し続けるのは大変なことさて、塾通いに抵抗がなくなったら、次にくるのは体力と精神力の壁です。これはお子さんではなく、ご両親に先にやって来ます。勉強を進める度につまずきがあり、それを克服するための努力を繰り返すわけですが、受験1年前からはその頻度が急速に上がるので息切れしてしまうのです。子どもは日々成長しているので、与えられたものを理解できるように教えてもらえれば、次々と身に付けていきます。しかし、ご両親がお子さんの癖や言動を直すため怒らず注意し続け、できない問題を焦らず怒らずあの手この手で理解させようと努力を続けることは、かなりの我慢と体力を要します。また、小学校受験特有のプレッシャーもご両親を襲います。家族に私立小学校卒業生がいたり、近親者に合格実績がある場合、「うちだけ失敗する訳にはいかない」と思い、兄弟に合格実績があると「下の子はダメだったなんて言えない」と思ってしまいます。子どもはそれぞれ個性も能力も違うのですが、それでは済ませられないのが大人の事情。このプレッシャーに耐えながら努力を続けるには、かなりの忍耐と精神力が必要となります。働きながら日々の生活をし、その上子どもの勉強とプレッシャーにさいなまれる。こんな日々を受験当日まで耐え抜き、努力し続ける。小学校とは言え受験です。楽なことではありません。覚悟が問われます。そんな状況の中で、ぜひ味方につけてもらいたいのがよき指導者です。泣き喚くお子さんを受け入れてくれる塾の先生。巷にあふれる情報や模擬試験の結果に一喜一憂することをたしなめてくれる先生。泣きたくなる状況の中、話を親身に聞いて今するべき努力を思い出させてくれる先生。そんな先生に出会うことができれば、遠慮なく頼りましょう。そうすれば、お子さんよりご両親にとって辛いことが多い小学校受験も、乗り切ることができるのではないでしょうか。今回ご両親にお伝えしたいのが、受験すると決めたら、心が痛もうが疲れようがブレずに「やる」決意を貫くこと。お子さんが泣いた時はその理由を本人に聞き、どうすれば泣かずに行けるか話し合いましょう。感情的に怒ってしまったことは子どもに謝りましょう。一緒に志望校に憧れ、入学する日を夢見ましょう。受験は、親が子どもに無理やりさせる苦行ではありません。お子さんの将来のためにする努力です。受験勉強を通して得たものは一生の糧になります。努力は少しの無駄にもなりません。力を合わせて、一緒に成長する道を探り進んでいくのです。受験は、遅かれ早かれやってくるライフイベントです。それを「今やる」と決めたのですから。ご両親の決意が固ければ固いほど、お子さんは親の覚悟を感じ取り、嫌なことがあっても頑張ろうと腹をくくります。辛い場面の話ばかりで辟易とされたかもしれませんが、お子さんとこれだけしっかり向き合って、深く関わりながら一緒に努力をできるのは、受験の中でも小学校受験だけの魅力だと思いますよ。次回は受験準備を進めるにあたり陥りがちな不調について解説していきます。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール小学校受験向け幼児教室「クラリティー・キッズ」主宰五島 真知子自身が小学校受験を経験し、大学までの私立一貫校を卒業。大学時代に縁あって小学校受験塾(クラリティー・キッズ前身)で4年間アルバイトとして従事。大学卒業後は伊藤忠商事に総合職として約11年間勤務するも、結婚・出産・事故による負傷を経て退職。学生時代にアルバイトをした小学校受験塾の前オーナー引退に際して事業を継承し、現職。何事にも果敢に挑戦する意欲を持ち、目標を達成する為の努力を楽しむ心意気を持った輝く子どもを育成するため、教材作成から指導まで広範囲の指導を行う。※2015年度合格実績(順不同)慶応義塾幼稚舎・慶応義塾横浜初等部・立教小学校・早稲田実業学校初等部・東洋英和女学院小学部・聖心女子学院初等科・東京女学館小学校・東京都市大学付属小学校・洗足学園小学校・カリタス小学校・精華小学校・目黒星美学園小学校・桐蔭学園小学部
2016年04月08日【ママからのご相談】こんにちは。小学1年生と4年生の男子の母親です。子どもたちの勉強のことで、今壁にぶち当たっています。私自身の学歴コンプレックスもあって、子どもたちが幼いころからいろいろな教材を買い与え、幼児教室にも通い、勉強には力を入れてきました。下の子はまだ低学年なので何とも言えませんが、長男の成績を見ると今まで頑張ってきた成果を感じることができず、つい焦ってしまいます。周りの友だちは、小学生のうちからそんなに気合いを入れなくてもいいんじゃない?という意見が多く、主人(大卒)も自分が本腰で勉強を始めたのは中2くらいのときだったし、小学生のうちから追い詰めたらかわいそうだ……という意見です。別に中学受験をさせるわけではないです。ただ、今のうちに学習能力の基礎を作っておかないと、将来の選択肢が少なくなってしまうのでは?(自分がそうだったので)と心配なのです。上の子のクラスでは、とくに算数で理解力の差が開いてしまっているようで、おそらくうちの子は中の下くらいだと思います。見ていて思うのは、長男は自分から勉強を楽しんでやっている様子がありません。私が押しつけすぎたんでしょうか?●A. まだまだ修正は可能です! 王道は“能動的な学習”に導くこと初めまして!ライターの月極姫です。ウチの末っ子もこの春やっと小学校に上がり、ご相談者様と同様、私も2人の小学生の母親になりました。お子さんが小さいころから学習面に力を入れてきたとのこと、熱意も労力も大変なものだったとお察しします。たしかに「三つ子の魂百まで」と聞くと幼児期にできる限りのことを……と頑張ってしまうのが親心ですよね。0~3歳までに脳の発達がピークを遂げることを考えると、たしかに幼児教育は無駄にはならないと思われますが、小4で思うような成果を感じないからといって、焦ることはありません。ご相談者様のご主人様が「自分も本腰で勉強を始めたのは中2くらいだった」とおっしゃっているように、受験間近に思わぬ力を発揮するお子さんも結構います。大切なのは、いざというときに高い学習能力を発揮するだけの“基礎”が、小さいうちに構築されているか否かです。とはいえ、小学校中学年の学習内容は急に難しくなる部分もあり、この時期の成績低迷は確かに気になるところ。まず、断じて「ウチの子はダメかも」などと思わないことです!お子さんが、うるさく言わなくても“能動的に学習する子”に育つよう、日頃の接し方をちょっぴり見直してみましょう。熱心なあまり、親御さんが陥りがちな“NG行動”を繰り返してはいませんか?●子どもの学習意欲を妨げる“親のNG行動”6つ●(1)勉強を“神聖化”する勉強部屋の環境をばっちり整え、雑音をシャットアウトし“集中”を余儀なくさせる。一見理想的な学習環境のようで、子どもの勉強嫌いを促進させる、ありがちな間違いです。テレビや音楽をかけながらの“ながら学習”は賛否両論ですが、リビングでお母さんが料理する音、お父さんや兄弟のおしゃべりを聞きながらの学習は大いに結構。勉強を特別視するから嫌いになってしまうのです。“勉強=日常” という図式を植え付けてしまえば、肩の力を抜いて勉強するようになります。受験の年頃になれば、自分の意思で自室で集中するようになるので大丈夫。幼児~小学生のうちは雑音・生活音の中でリラックスして学習できることの方が大切です。●(2)勝手に“学習計画”を立てる「今日はこれをやりましょう」「今週はここまでクリアしよう」と、親の方で勝手に計画を立てていませんか?まず、最初に行うべきは「何を勉強したいか」 を子どもに問うことです。勉強が好きになれば、勝手に勉強する子に育ちます。しかし、お子さんがどの教科を好きなのか、把握していない親御さんは意外に多いものです。小学生のうちは、お子さんが「やりたい教科」がメイン。他は、余った時間にできる範囲でやる。1つの教科で自信をつけた方が、他の教科に対してもやる気がわくものです。●(3)飽きっぽさを否定する「1つの教科をじっくりと」「最後まで集中して」これも、大人にありがちが押しつけです。極端に落ち着きのない性格の場合は別として、じつは知能が高いほど“飽きっぽい” 傾向があります。学校から出た宿題は最低限やらなくてはいけませんが、その他のワークや家庭学習に関しては「飽きたら他の教科をやる」でOK。飽きた教科を延々と無理矢理やらされた記憶は、そのまま勉強嫌いの原因になってしまいます。飽きっぽさは、じつはお子さんが親御さん以上に頭の回転が速いサインかもしれませんよ。●(4)“ゆっくりじっくり、長時間”勉強させようとする長時間の学習、延々とした復習もまた、子どもを勉強嫌いにさせてしまう原因の1つ。「スピーディに、短時間集中型」 で行うのが効果的です。ご相談者様は、授業参観に出られたときに、先生の授業がとてもゆっくりであると感じられたことはありませんか?先生の手腕にもよりますが、学校の授業がゆっくり進むのは、ある程度仕方ない面があります。数十人いる生徒の理解度はさまざまで、やはりゆっくりの方に合わせていかなければならないからです。しかし、これがあまりに極端だと、お子さんの授業離れが進んでしまいます。ご家庭でできることは、お子さんの興味関心やスピードに合わせた学習をさせてあげることです。たとえばワークや教材をお持ちならば、15~20分くらいで、学校の授業の進度は気にせずお子さんがやりたがる部分をやる。また、学校で学んだことが理解できているようなら、延々と復習するよりも短時間で予習をして、終了 。家庭で予習、授業で復習という形の方が、お子さんが意外に勉強好きになったりします。●(5)「勉強しなさい」と命令するはい、のび太くんのママがよくやっていますね(笑)。「勉強しなさい」という命令はナンセンス です。そうではなくて、自分から勉強する子になるように、日頃から働きかけていたか否かを、親は自分に問うべきなのです。もっとも大切なのは、親に向上心があること、親自身がよく勉強することです。年頃になった子どもに「どうして勉強なんかしなくちゃいけないの?」と聞かれ、答えに詰まるような親ではいけないということです。資格の勉強、料理の勉強、家計管理の勉強、趣味の向上、大人にも学ばなければいけないことはたくさんあります。親が、自分自身の人生が豊かになるように、努力しているかどうか。これを、子どもはじつによく見ています。「勉強しなさい」と言われなくても「よし、勉強しよう」と思える子どもになるためには、あなたがお手本になること です。●(6)遊んであげない、人任せにする遊びにしても、学習にしても、人任せにし過ぎると子どもの学習意欲に影響してしまいます。子どもと接する“時間の長さ”ではなくて“時間の濃さ” が大切です。先生や塾に頼りすぎず、親が勉強を教えることも大事。また、遊んであげることもとても重要なのです。体を使った遊び、トランプやボードゲーム、カルタなどを使った遊びを、お子さんとしていますか?1人で遊ぶゲーム機とは違い、たとえば家族でやるトランプなどは感情をコントロールしたり、論理的に考えて目標を達成する訓練になります。ゲーム機も確かに楽しいものですが、一見能動的にやっているように見えて、結局はゲームのプログラムに誘導された受動的な遊びです。東北大学の竹内光准教授らの研究グループが「長時間のゲームが言語性知能の低下につながる」という研究成果を発表しましたが、あまりに長時間、ゲーム機に子どものおもりをさせるのは考えものです。やはり家族が頭と体を使って遊んであげる。これが結局は、お子さんの能力を総合的に向上させる ことになるのです。●“勉強する喜び=親からの愛情”。この図式が一生の宝物ご相談者様は、ご自身の経験から「子どもに勉強や学歴で苦労させたくない」という強い思いで、今まで学習面に力を入れてこられたのですね。「人間は勉強ばかりじゃない」という考え方もその通りですが、実際に一定の学習能力があること、学歴があることで将来の選択肢が広がるという面はあります。たくさんの選択肢の中から、自由に選ぶ権利を与える。これは確かに、親の大切な役割ですよね。しかし、結果を焦るあまり、お子さん本人の心の中に「勉強は楽しい」「勉強は役に立つもの」という“学習意欲の種” を撒く過程をないがしろにすると、結局学習意欲や向上心は身に付きません。理想は、“勉強”と“親の愛情の思い出”が直結していることです。「本を読み聞かせてくれた」「一緒に勉強してくれた」「わからないところを、学校や塾の先生以上に根気よく教えてくれた」「自分に合った教材や塾を一所懸命探してくれた」「成績が悪くても怒らず、励ましてくれた」「あなたならできる、と信じてくれた」親御さんなら誰もが、最初に抱く「この子自身の将来のためにも、できるようになって欲しい」という思い。この思いの“純度”をいかに末永く保つかがポイントです。一所懸命時間とお金をかけているうちに、その努力の目的が他のお子さんとの競争、家族・親族・友だちへの見栄、プライド、意地といった、大人のエゴにすり替わってはいませんか?お母さんが頑張ることに疲れてしまったら、お子さんの赤ちゃんのころのアルバムなどを開いて、誕生したころの純粋な喜びを思い出してみるのもおススメです。お子さんはまだまだ小学生。もっともお子さんのためを考えてあげられるのは親御さんであるという自信を持って、のんびり努力を続けていきましょう!結局は「この子に幸せになって欲しい」という思いが純粋であるほど、学習成果も上がると思うのです。【参考文献】・『13歳からの頭がよくなるコツ大全』小野田博一・著・『自分から勉強する子が育つお母さんの習慣』村上綾一・著●ライター/月極姫(フリーライター)
2016年03月24日受験の低年齢化が進んでいる現代。実り多い人生を歩んで欲しいと願うからこそ、教育方針が合い、カリキュラムの充実した幼稚園・小学校で学ばせたいと願うのは当然のことです。では、どう受験させたらよいのか、受験の内容は? 今回は、受験を考えているパパやママが最低限知っておきたいことを紹介します。受験には幼児教室が必須?幼稚園・小学校を受験するにあたり、まず「国立か私立か?」の選択を迫られることがあるでしょう。国立の学費は公立並みとなっていて手頃なのが魅力的。しかしその分、人気があり、入学するのは狭き門であるという認識が必要です。私立は校風にあった家庭を好む傾向があります。願書には親の勤務先や役職を記入する必要もあり、さらには家柄を重視する幼稚園もあると聞きます。つまり、子どもが置かれている環境に着目する幼稚園が多いということなのでしょう。合格するためには出題傾向をしっかりと把握し、これに対しての対策を行うことが大切です。このとき頼りになるのが幼児教室の存在です。幼児教室では多様化する試験内容に対してネットワークを駆使し、情報を収集、合格のためのカリキュラムを組んでいます。また、第三者の立場から公平に子どもの様子を評価・フォローしてくれます。家族と二人三脚で合格への道を目指すので、親としても心強いのです。本番さながらの雰囲気を体感できるの、幼児教室も魅力のひとつです。どんなに力がある子どもでも試験当日に実力を発揮できなければ合格は難しいでしょう。幼児教室では集団で授業を行うことで人前でも実力を発揮できる精神力を養います。受験当日の様子をシミュレーションした練習を行うところもあります。入試の雰囲気を前もって知ることができるのは、子どもとしてもプラス材料となるでしょう。受験のために幼児教室が必須かどうかは、各家庭の状況にもよりますが、両親ともにお受験の経験がない場合は、入っておいて損はないと言えます。知っておきたい面接対策まずは幼稚園の場合です。子どもに対しての質問は、自身の名前や家族の名前、好きな遊びや動物など、簡単に受け答えができるものがほとんど。小学校受験の際はこれに加え、簡単な数の問題や、どちらが正しいか選択させるような質問もあります。これらを明朗に答えられるだけでなく、理由づけができるようにしておいてください。同時に親の訓練も必要です。なぜその学校を志望したのか、家庭での教育方針はどうか、園や学校に求めることをあらかじめ整理しておくこと。特に幼稚園の場合は子どもよりも親の印象で面接の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。受験では、どんな問題が出るのか従来の受験内容としては主に2つのタイプがあります。ひとつはある決まりのもと友達と遊べるかなど協調性を見るもの。もうひとつは先生との約束が守れるかなど生活習慣を見るものです。そのほか、自由に絵を描かせたり、運動をさせたりするところも。今後の傾向としてはPISA型の読解力(※)を試す問題も多くなりそうです。たとえば、数人のグループ全員で協力をしてパズルを完成させたり、簡単な物語をつくったりと学習能力を試す問題も多くなるでしょう。(※)単に文章を読んで理解するだけでなく、そこから発展して自分の意見を言ったり、わかりやすくまとめ直したりする力のこと。詳しくは、 文部科学省のWebサイト を参照してください。幼稚園や小学校は、子どもが1日の大半を過ごす場所です。受験するならば、家庭の教育方針が合うところを選び、また悔いが残ることのないよう入念に準備したいですね。(EKKO<フォークラス>)
2016年03月19日【ママからのご相談】4月から小学2年生になる女の子がいます。幼稚園のころから、塾や水泳、英会話などに通わせています。でも、自宅では自分から全く学校や塾の宿題をやらないので、「早く宿題をやりなさい!」と叱ってばかりいます。まだ低学年だから仕方がないとは思っていますが、中学受験を考えているのでこの先不安です。どうしたらよいのでしょうか?●A. 熱心なママほど子どもの未来にレールを引きがち。何事も強制はNG。こんにちは。中学受験の経験があるママライターのKOUです。ご相談者さんは、お子さんが学校などの宿題を自分から進んでやらず、なかなか学習習慣がつかないことをお悩みなのですね。学校から帰ってダラダラ過ごし、宿題をやらないお子さんを見ていると、イライラしてしまって「早く宿題やりなさい!」などと叱ってしまうのは、世の中のママたちがつい陥りがちな行為です。知人の小学校教員によると、親から何度も「宿題やりなさい!」と言われると、お子さんは“やらされている感”が強くなって、ますます自分からやるという意欲が湧いてこなくなる という悪循環が起きやすいといいます。●学ぶ環境を整え、あとは放任するまずは、私自身の小学校時代を振り返ってみます。中学受験をしたのは30年くらい前。母は働いていましたが、私に習い事をほぼ毎日させていたほどの教育ママでした。ただ、「勉強しなさい」とは一切言いませんでした。低学年のころは、私もそれほど宿題を真面目にこなしていた記憶がありません(苦笑)。私立小に通っていたこともあり、4年生になると周囲は進学塾に通っている人がほとんどでした。母によると、「お友達がみんな塾に行っているから」という理由で、私から母に頼んで受験対策の塾に通い始めたといいます。受験勉強をしている途中、勉強自体をやめたくなったことが何度もありました。でも、「塾に通いたいと言い出したのはあなたなのだから、やめるのも自由よ」と母から軽く言われると悔しくなって、受験勉強は続けました。母は、習い事などたくさんの学ぶ環境を整えてくれましたが、決して強制はせず、どちらかというと放任されていたように感じます。そのやり方が、私には合っていた ようです。あくまでも私の経験談であり、全ての方に当てはまるというわけではありませんので、ひとつの例としてご参考にしてください。そこで、教育熱心なママさんたちが陥りがちなNG行為について、御三家や灘中などの難関校に何人も合格させたカリスマ家庭教師で名門指導会代表の西村則康さんの著書『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方』を基に探ってみました。●(1)「教育熱心な母親ほど子どもの未来にレールを引きがち」【例】『4年生のAくんは、1年生から大手進学塾に通っている。塾通いは母親が決めた。なぜならば、難関の男子校に入らせ、最終的には東大や慶応大に合格し、父親と同じ医者を目指してほしいからだ。母親は受験経験がなかったが、小学校入学と同時に志望校の合格実績が高い大手進学塾で学べば間違いないと思い選んだのだ。ただ、Aくんは最近、入塾してきた優秀な子たちに圧倒され、クラスが落ちるのではないかと不安な気持ちでいっぱいだ。本音は、塾ではなく野球をやりたい。今は頑張る気になれない』偏った教育熱心なママさんは、先回りして子どもの未来にレールを引きがち。しかも、そのレールの幅が狭いことが特徴 です。勉強も遊びも、親がいいと思ったことだけをやらせて、机に向かわせる。さらに有名大学や一流企業に入ればもう人生は安泰だという、今の日本にはそぐわない考えを持っていると言います。それが、『本来は可能性を秘めている子どもの未来を狭めている』と、西村さんは警鐘を鳴らしています。●(2)「英才教育のほとんどは間違っている」【例】『Bさんは、娘さんがお腹にいたときからクラシック音楽をかけたり、絵本の読み聞かせをしたりして胎教に取り組んだ。出産後、子どもの脳に良いことは全て試し、2歳からは右脳を鍛える幼児教室に入室。そのほか、スイミングや体操教室にも通った。そのおかげか、幼稚園や小学校の低学年までは他の子と比べて飲み込みが早く、運動神経も勝っていた。ところが、中学受験が本格化してきた5年生のとき、娘さんは思うように学力が伸びなくなり、親子共々、初めて人生の壁にぶつかった』西村さんは、『英才教育のほとんどは役に立たない』と言います。人間の脳は、特別なことは何もしなくても自然に成長していけるだけのプログラミングが施されており、間違った英才教育というのは、そのプログラミングを無視して無理やり脳を早く作りあげようとするものだと指摘しています。だからこそ、人間が自然に育っていくプログラミングに応じて、その年齢なりのベスト を目指すことをお勧めします。●(3)「習い事を強制しない」【例】『男の子は運動ができた方がいい、と思い込んでいるCさん。水泳にサッカー、空手を1年生の息子さんに習わせている。でも、お勉強も大切。文武両道を目指し、週2回は学習塾にも通わせている。息子さんは嫌がらずにやっていたが、最近になって突然「塾に行きたくない」と言い出した。学校の宿題や毎日の習い事が負担になり、疲れが出てきたようだった。「継続は力なり」と考えるCさんは、「休んじゃダメ」と息子さんを叱咤激励。無理やり塾に行かせた』偏った英才教育について疑問を投げ掛ける西村さんは、子どもが幼いころには、適切な量や質の刺激を与えることを心がけるよう強調しています。意図的に与える英才教育などの“学習刺激”以上に、普通の生活の中で親が知らないうちに子どもが受けている“学習刺激”に注目すべきだと言います。たとえば、友達との遊びや一人遊び、家でのお手伝いや会話を通じて、子どもは学習に結びつく刺激を受け続ける そうです。小学生の場合は、習い事にしても、親の一方的な考えて決めるのではなく、続ける基準は子どもが喜んで楽しそうにやっているかどうかです。どんな習い事でも、子どもが喜々としてやっていればそれは間違いなく効果があると言います。●(4)「“たくさん解きなさい”は親の幻想」【例】『5年生のDくん。4月からもう6年生。中学受験の勉強にも力が入る。Dくんの目標は、苦手科目の算数を克服すること。母親からは「やった分だけ力がつく。問題をたくさん解きなさい」とハッパを掛けられる。だから、塾のテキストで間違えた問題と類似した問題を、自宅で何度も解いてみる。でも、テストになるとまた同じような問題につまずいてしまい、なかなか得点に結びつかない』今まで子どもにかけてきた時間やお金が、その子自身の能力や成績の伸びにつながらない場合は、そのやり方が間違っているようです。親の中には、猛勉強さえさせれば成績が上がると考えている人がたくさんいます。西村さんは、勉強量と成績の伸びは必ずしも比例しないと言い切ります。勉強の質も大切な要素 だそうです。たとえば、子どもを塾に通わせている親の多くが陥りがちなのは、少しでもたくさんの問題を解かせようとすることです。塾から帰ってきた子どもが、今日習った知識をきちんと身につけたどうかわからないうちに、それと似た類題を解かせる。そのときの子どもたちの解き方を見ると、ほとんど問題文を読んでいない と言います。「このあたりの数字と、あのあたりの数字を引いて、それをこっちの数で割れば……」という、あいまいな記憶に基づいた解き方をしているようです。つまり、問題に対して“何が分かっているのか?(仮定)”と“何を聞いているのか?(結論)”を確認して、結論までの過程を考える作業がスッポリ抜けた解き方で終わってしまう危険があるのです。●(5)「悪い点をとってきたときの口争いは、何のメリットもない」【例】『3年生のEくんは、国語で30点台を取ってしまった。これまでの最低点だ。テストは、必ずお母さんに見せないといけない。気が進まないが、テストをお母さんに見せた。「え?これ、どういうこと?」と、お母さんは何度もEくんに尋ねる。「こんなひどい点数を取って!ちゃんと勉強しているの?」と怒鳴った。Eくんは、「今回は調子が悪かったから……」などと答えた。「調子が悪いって、どこが悪かったのよ!」とお母さん。しばらく説教が続き、Eくんはうなだれながら言い訳を探していた』悪い点数を取ったとき、親が怒りに任せて「何なのこの点数は!」と子どもに責めるのはNG行為だと言います。西村さんによると、とげとげしい言葉を浴びせることで、子どもは「やっぱりお母さんに怒られちゃった」「お母さんのこの怒りをどう静めようか」などと考え始めます。低学年の場合は、「大変なことをしちゃった。お母さんがこんなに怒るんだから、とんでもなく悪いことをしてしまったんだ」と頭の中はパニックになります。このような会話が繰り返されると、子どもはやがて起死回生のセリフを見つけ出します。「うるさい、くそばばあ!」と、点数が悪くて叱られている状況から、ひどい言葉を投げ掛けることで論点をすり替えよう とするかもしれません。口争いは子どもにはささくれだった気持ちだけが残り、母親には怒りと心配が渦巻きます。言い争うことではなく、悪い点数を取ってしまった原因を探りその対策を考えることが大切だそうです。----------以上、教育熱心なママさんたちが陥りがちなNG行為5選でした。子どもたちのほとんどが宿題をやりたくないと思うのは当然です。私もそうでした。そこで親が、「宿題をやりなさい」と言ったとしても心に響かないかもしれません。まずは子どもに、宿題をやらないことによって「どうなるか?」と考えさせることが重要だと思います。実際に、宿題をやらず学校で先生から怒られたり、きちんとやってきた子が褒められたりすることで、自分から「やろうかな」と思えるまで様子をうかがっても良いかもしれませんね。強制だけでは、子どもは動かないと感じます。ぜひ、ご参考にしてください。【参考文献】・『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方』西村則康・著●ライター/KOU(ママライター)
2016年03月13日【ママからのご相談】今年の春から小学生になる息子がいます。算数が得意になってほしくて、今から足し算を家で教えています。指を使って計算をするのですが、10以上の繰り上がりの計算になるとわけが分からなくなるようです。どうやって教えればいいのでしょうか?また、指で計算をする癖はやめさせたほうがいいのでしょうか?あまりにものみ込みが遅くてイライラしてしまいます。●A. お子さんが自分のペースで“算数好き”になることが大切!こんにちは。ライターのakiです。『たかが足し算、されど足し算』、大人にとっては非常に簡単な計算も、小学生1年生前の幼児にとっては難しく感じられます。私が以前教えていた学習塾で行ったアンケートによれば、『算数が得意なってほしい』と願う親御さんは95%もいるとのことでした。確かに、中学受験や高校受験でも算数や数学のウェイトはとても大きく、この科目を制すれば合格を制すと言っても過言ではありません。そういう意味でも、早い段階からお子様の算数フォローはしておきたいところですよね。では、実際に“算数好き”になってもらうために、そしてスムーズに勉強をしてもらうためにはどうすればいいのでしょうか。●子どもに自信をつけさせるまずは、算数を好きにさせることが大切です。子どもの計算が遅かったり、なかなか数の概念をのみ込んでくれないとお母様がイライラしてしまう気持ちもわかりますが、ここはぐっとこらえてください。算数嫌いになっては元も子もないです。最初は、「間違ってもいいよ」と安心させることも大事です。実際に間違えても、それを責めて子どもに恥をかかせないことです。大切なのはできるようになったら、どんなに小さなことでも褒めてどんどん成功体験を植え付けてあげる ことです。それが、伸びしろにつながっていくのです。今は気長にみてあげてください。●指計算をしても最初はOK指で計算をする癖をつけてはいけない。そんな声もありますが、別に指で計算をすることは、悪いことではありません。その理由として、片手は5までなので5をひとかたまりの数量として考えることができ数の区切りがいいこと。そして、視覚を利用することで計算しやすくなり正解が増える ということが挙げられます。これらは、成功体験につながるので良い影響を及ぼします。そう考えると、最初は好きなだけ指計算をさせてあげるのもひとつの戦略になります。それに心配しなくても、そのうち指で計算しなくなるものなのです。●繰り上がりの計算は体を使って考える繰り上がり計算の教え方や考え方はいろいろありますが、ここでは『算数力は「あたま計算」でグングン伸びる!』著書・原暁介さん開発のユニークな『あたま計算』の方法を紹介したいと思います。「あたま計算」とは、区切りのいい単位のときに自分で頭を軽くぽんと触ってその単位を記憶をさせる方法です。簡単にいえば、『10』のときに『10を頭の中に入れたよ』と頭を触るのです。具体例で説明します。【例題「4+7」繰り上がりの足し算の場合】(1)小さい方の数4を指でつくります。(2)大きい方の数7の次の数「8」を声に出して数えると同時に指をひとつ折り始めます。(3)続いて、次の数「9」を声に出すと同時に指をまたひとつ折ります。(4)「10」になったところで指を折り、同時に頭をかるくぽんと触り、「10を頭の中に入れたよ」と言います。(5)残った指の数「1」に、頭の中の「10」を足して答え「11」を出します。わざわざ、「10」のタイミングで頭を触らなくても……と思われるかもしれませんが、「頭をぽん」と触る動作を行うことで記憶は子どもには強く意識され、保留した数を忘れない 効果があるそうです。そして、繰り上がった「10」の単位のイメージがスッと頭に入るそうです。大人のほうが難しく感じたり、ピンとこないかもしれませんが、繰り上げのイメージがわかないお子さんほどこの方法は効くそうです。私も実際に、幼稚園の年長グループに教えてみたところ確かにほとんどのお子さんがすぐに理解をされました。イメージをインプットしやすい、というのもありますが、体を使いながらなんだか楽しそうなことをする。という雰囲気も良いのかもしれません。----------以上です。小学校入学前に、勉強面でいろいろと心配されることも多いかと思います。でも、まずは全てを完璧にこなそうと思わずに、お子さんのペースで算数を、「楽しいものだ」と思わせてあげることが大切かもしれません。どうぞご参考になさってください。【参考文献】・『算数力は「あたま計算」でグングン伸びる!』原暁介・著●ライター/aki(中高英語教員)
2016年03月06日年長児を持つママで、子どものお受験を考えている人もいるでしょう。試験内容を見てみると、学力テストだけでなく、運動能力テストもありますよね。その中に「くま歩き」が試験内容になっている学校も珍しくありません。「くま歩きって何?」「なぜ、くま歩きが試験に出るの?」と疑問を抱いているママもいるのではないでしょうか? 今回は小学校のお受験でよく見られる「くま歩き」について紹介していきましょう。くま歩きとは?くま歩きとは、両手両足を床につけ、その体勢で前に進んでいく、くまのような歩き方をすること。雑巾がけのスタイルのまま、手と足を使って前進していく、というとわかりやすいでしょうか。今では小学校受験の定番試験となっていて、お受験を控えるママたちは子どもにくま歩きを指導するために必死になっているんだとか! スポーツトレーナーにくま歩きの仕方を教えてもらっているという人もいるようです。なぜ、くま歩きが小学受験で採用されているの?くま歩きが多くの小学校受験で行われているのは、くま歩きを見るだけで専門家はその子の運動能力や体全体のバランス、筋力などを理解できるからです。くま歩きは簡単そうに見えて実は難しい動き。体全体の筋肉を使わないとうまく進めませんし、体力がないと途中で離脱してしまうでしょう。普段の生活の中であまり使わない筋肉も使うことになるので、子どもの能力を測ることができるというわけです。くま歩きができる子は、その他の運動にも期待できるということ。くま歩きだけを練習しても、専門家はそれをすぐに見抜いてしまいます。基礎体力をつけること、体の柔軟性を養っておくことも、くま歩きで良い判定を受ける秘訣なのです。くま歩きを上達させる方法くま歩きは速さを競うものではありませんが、とはいえ、速いほうが「運動能力がある」と判断されやすいことは事実。可能ならなるべく早く進めるようにしておきたいところですね。コツとしては、地面を力強く踏み込むことを意識することが大切です。「強く踏み込む」のイメージがなかなか掴めないのなら、家の廊下の雑巾がけをさせてみるといいですよ!雑巾がけは足の力と手の力どちらも必要になる動き。自然と筋力アップにも期待できますし、くま歩きのコツもマスターできるでしょう。小学受験を控えているママは、その小学校の試験内容の中にくま歩きが含まれているのかをチェックしてみましょう。くま歩きが試験内容として採用されているのなら、今回挙げたポイントを押さえて、子どもと練習をスタートしてみてはいかがでしょうか?(ライター:RUREI)
2015年08月20日STEAM教育って何?
子育て楽じゃありません
細川珠生のここなら分かる政治のコト
東京都江戸川区で子育てと起業支援を行うアヤスカフェ小岩(運営:アヤスHR合同会社、代表:野村 綾)は、『アヤスカフェ継続支援プロジェクト』のクラウドファンディングをCAMPFIREにて8月23日(土)まで実施いたします。CAMPFIREプロジェクトページ: クラウドファンディング【プロジェクトの背景】少子化が進む日本社会において、子育てママの孤独感やキャリアの不安は深刻な社会課題となっています。私たち『アヤスカフェ小岩』は地域の子育て家庭や地元企業・団体さんのハブとなり、支え合える居場所づくりを目指し、コロナ禍を経て、5年間活動してまいりました。このたび、クラウドファンディングを通じてその居場所を未来につなげるために次のフェーズに踏み出します。多くの皆さまにこの想いを届け、応援をいただけますと幸いです。厚生労働省発行の『令和5年版 少子化社会対策白書』では、「子育て世帯の孤立」や「地域支援の不足」が少子化の要因のひとつとされています。また、仕事と育児の両立支援が進む中でも、出産・育児を機にキャリアを断念せざるを得ない現状が残っていることも明らかになりました(※出典1参照)。こうした課題の「水際」、つまり支援が必要になる一歩手前の段階で寄り添い続けているのが、私たち『アヤスカフェ小岩』です。子育てに温かい社会の実現をめざして、今回のクラウドファンディングを開始いたしました。【クラウドファンディング概要】目標金額:100万円 (※7月17日現在、70%達成)実施期間:2025年6月10日(火)~8月23日(土)実施場所:CAMPFIRE資金用途:設備更新、物価高対策、広報、スタッフ育成などリターン:支援者名掲出・御礼状・オリジナルグッズなど【アヤスカフェ小岩について】JR小岩駅近くの『アヤスカフェ小岩』は、年間約7,500人の赤ちゃんとママが訪れる、育児と起業支援を両立したコミュニティカフェです。元ディズニーキャストであり、大手企業の人材育成講師という二足の草鞋を履く私、代表の野村 綾が、自身の子育て経験を活かして2020年に開業しました。昨今、多くの家庭が「孤独な子育て」に直面し、「キャリアか育児か」の選択に悩んでいます。私たちは誰もが気軽に立ち寄れる安心の場を地域に作り、行政・企業・地域団体と連携しながら、子育てとキャリアの両立を支える新たな社会インフラを目指しています。【アヤスカフェの特長】●実績ある子育て支援拠点離乳食持ち込み可・おむつ替えスペース完備・手作り食提供など、年間7,500人以上のご家族が利用。●地域交流サークル「アヤスマムス」運営保育園情報会や「KOIWAこどもハロウィン」など、地域のつながりを育成。●起業・キャリア支援も併設間借り営業支援や個別コンサルを実施し、育児と自己実現の両立を応援。【地域での実績】●江戸川区子育て支援課紹介により、廃棄される給食用離乳食を200~300食配布。●江戸川区公園課依頼で「小岩パークカフェ」公園イベントに2年連続参加。●地元産院の依頼で子育てファミリー向けミニコンサートを開催。●地元開発団体と協力し、「小岩子どもハロウィン」パレード運営にママと共に参加。【今後の展望】今後は講演や視察、研修受け入れも拡大し、「人がつながり、人が育つ」をキーワードに行政・企業・地域団体と連携。育児を社会全体の課題として支えるムーブメントを広げていきます。【メッセージ】「行政や企業の子育て支援が増える中、アヤスカフェは“孤独”や“キャリア不安”といった課題が顕在化する前の段階で親御さんの心に寄り添い、日常の支えとなってきました。今後は地域や行政との連携を深め、まち全体、そして日本全体が子育てに優しい社会になるよう、一歩ずつ歩みを進めていきます。」「子育て支援は行政だけでは完結しません。アヤスカフェは地域・企業・支援団体と共に、“今ここで”親子が出会える場をつくりたい。共にまち全体で子育てに温かな社会を築きましょう。」【出典・エビデンス】出典1:厚生労働省「子どもを産み育てやすい社会の実現に向けて(令和5年版少子化白書)」 出典2:内閣府「少子化社会対策大綱」~結婚・妊娠・子育てに温かい社会を目指す方針~ 【会社概要】社名 :アヤスHR合同会社代表 :野村 綾所在地 :〒133-0056 東京都江戸川区南小岩8-11-8 ウィルコート小岩1F設立 :2022年事業内容:人材育成研修、カフェ運営、子育て支援、起業支援アヤスカフェ小岩 公式サイト: アヤスHR合同会社 公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月18日メディアやSNSで時折現れる、恐るべき才能を持つ子どもたち。大人も思わず目を疑うような“神業”を、好きだからという理由だけでどんどん極めていく姿がなんとも輝かしい。今回は、DJ、ダンス、アートを得意とする“天才キッズ”を近くでサポートするママたちに、はじめたきっかけや、日頃どのように向き合っているかなど徹底インタビュー! 次代を担う希望に満ちた子どもたちから目が離せない!天才キッズ#01DJ RINOKAさん(8歳)“TOKYO NEO TECHNO DJ”として海外フェスにも多数出演、「最年少クラブDJ(女性)」「音楽フェスティバルに出演した最年少DJ(女性)」のふたつのギネス記録を獲得。読売ジャイアンツ公式DJ、ファッションモデルとしても活動する小学3年生。ギネス記録を持つ、DJ界の異端児Q.DJを始めた年齢、きっかけを教えてください。4歳のときに、YouTubeで海外の女性テクノDJを見て、“カッコいいな、やってみたいな”と思ったのがきっかけです。そこから1年間、ずっとサンタさんに“DJの機材が欲しいです”とお願いし続けて、念願叶って始めることができました。Q.ご両親、まわりの環境で何らかの影響があったのでしょうか?父親が学生時代にバンド活動をしていたり、レコードでDJをしていた経験があったこともあり、音楽好きな環境の影響は大きかったと思います。幼少期から、自宅ではさまざまなジャンルの音楽が流れていて、自然と音楽に合わせて踊ることが多くありました。また、今後の教育を考える中で、感性を磨き刺激を受けることに加え、パソコンや英語に早くから触れたり、楽曲制作ソフトを通じてプログラミング的な思考を学ぶことが、これからの時代に合っているのではないかと考えていたことも、後押しになったのかもしれません。Q.個性を伸ばすためにご両親が心がけていることは?自分の感性を大切にしてほしいという思いがあり、好きなことには思いきりチャレンジできるよう、できる限り応援しています。DJに限らず、ダンスやスケートボードなど、本人が興味を持ったものには、まずはやらせてみるという方針でした。また、幼少期からは感性を育む体験として、動物園や水族館、植物園などにもよく足を運んでいました。Q.影響を与えている人物や、好きな音楽・ジャンルは?本人はあまり他の人から影響を受けたり、特定の憧れの人物を持つことは少ないようで、どちらかというと自分自身が影響を与える側になりたいという思いが強いようです。ただ、SNSで繋がっている海外のDJやアーティストとは、会ってみたりお話してみたいと思っているよう。娘が好きなジャンルは、テンポが速いテクノ。「静かな曲よりも、激しくてテンポの速い曲のほうが気分が上がるし、ノリやすくて、音もかっこいいから!」(RINOKAさん)Q.どれくらいのペースで、一回につきどれくらいの時間練習していますか?イベントやフェスの出演が近いときは、毎日2時間ほどの練習を欠かさずしています。DJプレイの練習に加えて、学校から帰ったあとは数百曲を一気に聴きながら選曲をしたり、セットリストを組んだり、楽曲制作にも取り組んでいます。また、月に4回ほどDJスクールにも通っています。Q.どこでDJを披露することが多いですか?海外では、屋外の音楽フェスやイベントでプレイすることが多いです。国内では、読売ジャイアンツのオフィシャルDJとして、東京ドームで月に2〜3回パフォーマンスさせていただいています。スポーツブランドの着用モデルとして、ポップアップイベントでのDJプレイをすることも。Q.とくにこだわっていることを教えてください。選曲や繋ぎ方など、家族でも意見が分かれることもありますが、最後は本人の自主性を尊重するようにしています。「自分のDJパフォーマンスで、みんなが盛り上がってくれたら嬉しいなって、いつも思っています。DJをやっていてよかったことは、国内や海外のイベントに呼んでもらって、いろんな場所でパフォーマンスができること。パフォーマンス中にノっていない人を見ると、“もっと盛り上げたい!”“楽しんでもらいたい!”という気持ちになります」(RINOKAさん)Q.これから挑戦したいことは?「楽曲制作です。9歳までに音楽フェスティバルで1万人の前でDJパフォーマンスするのが今の目標です! 世界をかけ巡る、ほかの誰とも違う、世界にひとりだけのアーティストになりたいです」(RINOKAさん)お子さんのDJを聴いて、感じたことを教えてください。DJを始めた5歳の頃は、英語はもちろん、日本語もまだきちんと読めない状態でした。そんな中でも、タブレットやパソコンを使って選曲する際には、文字やアートワークを視覚的に認識しながらプレイしていました。また、デジタルでのDJプレイでは、曲の展開が波形としてディスプレイに表示されます。その波形を目で見て記憶し、流れてくる音を確認しながら、本能とセンスだけでプレイしている姿を見てきて思うことは、やはり、大人になるとどうしても固定観念にとらわれやすくなってしまうということです。そんな中で、彼女は純粋に音を出すことを楽しみ、人を楽しませるためにDJやパフォーマンスをしている。それは、簡単にマネできそうで、実はとても難しいことなのかもしれないと、よく感じさせられます。天才キッズ #02かんだいくん(7歳)いつもは優柔不断。でもダンスとなると迷いなく踊る、キノコヘアから抜け出せない、福岡県糸島在住の小学2年生。人気ダンサーの元で磨きをかける、ダンスの天才photography/Kenta NakamuraQ.ダンスを始めた年齢、きっかけを教えてください。ダンスを始めたきっかけは、〈パプリカ〉です。NHKで流れていた〈パプリカ〉にどハマりして、そこから瑛人さんの「香水」のMVに出てくるダンサーのマネをしたり、BTSのMVを見ては踊ったり。そこそこ振りをマネて踊っていたので、習い事をするならダンスかな、ということで4歳から習いはじめました。はじめは近所の公民館で。その時の先生が渡英されたので、5歳から福岡県水巻町を拠点に活動するダンススポット〈jABBKLAB〉に通うようになりました。このスタジオを運営しているのが、人気ダンサーのyurinasiaさんと、ブレイクダンサーのayumuguguさん夫妻。次のダンスの先生を探しているタイミングで、yurinasiaさんをメディアで拝見し、この距離なら通える!と思い、足を運んだのがきっかけです。体験初日は、緊張で大泣きし見学のみ。ただそんな状態でも本人はyurinasia さんのダンスが好きで、習いたいという気持ちは強かったので、あたって砕けろ精神で入所を決めました。Q.ご両親から見て息子さんはどのようなお子さんですか?良くも悪くもまじめです。そして、とても泣き虫で、緊張して泣いてしまうタイプです。〈jABBKLAB〉も最初のうちは泣きながらレッスンを受けていました。ただ、レッスンが始まると泣きながらでも踊っていたので、踊るのは好きなんだなと感じていました。ダンス以外は、ごくごく平凡な、ザ・小学生です。photography/Kenta NakamuraQ.ご両親、まわりの環境で何らかの影響があったのでしょうか?私たちはダンスを見るのは好きですが、ダンスはまったくできないので、息子がダンスであんなにイキイキとしているのがとても不思議です(笑)。息子がさまざまな経験ができるよう、いろいろなところに出かけよう、とは心がけています。Q.影響を与えている人物は?「いちばんは〈jABBKLAB〉! その他にも、TAKUMI、KELO、D SORAKI、SOUTAが好きでよく動画を観ています」(かんだいくん)。とくに〈jABBKLAB〉からもらっている影響はすごく大きいです。yurinasiaさん、ayumuさんをはじめとする先生方を筆頭に、生徒さんたちにも、ダンスだけでなく人間性も含めて、ああなりたい、こうなりたい、(なってほしい!)などがぎゅっと詰まっていて、こんな環境でダンスできていることを、うらやましいとさえ感じます(笑)。本人がどこまで感じられているかはわかりませんが、いつか必ず、ちゃんとこの環境のすごさを感じられる日が来ると思うので、その気持ちを大事にしてほしいです。Q.どれくらいのペースで、一回につきどれくらいの時間練習していますか?週2でダンスレッスンしています。レッスンがない平日は、好きな曲をかけて、2曲はアイソレ、1曲は自由にダンス。週に一回あるyurinasia さんのレッスンについていけるよう日々の練習も欠かせません。ダンスバトルに出場したり、インスタで発信したりして、練習の成果を披露しています。Q.ダンスをしていてよかったことは?「みんなが褒めてくれて嬉しい! 大変なことはないです。ダンスをしているときはいつもワクワクした気持ち。いつかコンテストに出場するのが夢です!」(かんだいくん)。これまでは、ダンスバトルのsuperman、wonderful、palm cityでグランドチャンピオン決定戦に出場しています。大勢の前でも臆することなく、自分をしっかり表現して、しかも楽しんでいて、この年齢でそういうものに出会えて、素敵だなと感じています。天才キッズ#03龍くん(11歳)2014年5月生まれの小学5年生。小さな頃から絵を描くことが好き。最近は、小学校の宿題の自主学習ノートに、動物の絵を描くことを楽しみにしている。表参道で個展開催の実績を持つ、絵描きの天才Q.絵を描くことを始めた年齢、きっかけを教えてください。息子が好んでよく絵を描くようになったのは、4歳後半からです。私が下の子を妊娠中で、家にいる時間が増えたころでした。まわりの環境で何らかの影響があったわけではなく、気付いたらすすんで描くようになっていました。絵の勉強もとくにしていません。“もっと絵が上手になりたい”という気持ちで一心不乱に色鉛筆を握っています。Q.絵を描いているとき、描きたいとき、ご両親はどのように対応されていますか?小さな頃から、画用紙と色鉛筆は、いくらでも自由に使わせていました。集中力がとてもあるタイプなので、いい意味で放っておくことを意識していますね。個性を伸ばすためにも、本人の自由に描かせること、余計なことは言わないように心がけています。Q.絵を描くときは何を参考にしていますか?「お気に入りのモチーフは、動物と人物。迫力があって、描いているとワクワクするから」(龍くん)。絵を描くときは、図鑑やiPadで、描きたいものを探しています。例えば、動物の角度や表情など、自分が描きたいものが見つかるまでまったく妥協しないので、リサーチもとても時間がかかります。Q.ひとつの作品にどれくらいの時間をかけていますか?今は習い事の空手もがんばっていて忙しいこともあり、2週間に1作品を目標に描いています。下書きはHBの鉛筆、色塗りは、180色の色鉛筆を使用。とても緻密に描くようになったので、完成までに2、3日かかることが多くなりました。人物画では、ひとり仕上げるのに2週間ほどかかることもあります。Q.とくにこだわっていることはありますか?「動物の毛並みや、口の中など、細かい部分までリアルに描くこと」(龍くん)。上手く描けているときは、鼻歌を口ずさみながら楽しそうに描いています。Q.これまでの実績は?小学1年生のときに、青山にある〈ミナペルホネン〉の直営店『call』にて個展“みんなと龍”展を開催していただきました。個展のタイトルは、デザイナーの皆川さんが考えてくださいました。息子はたくさんのお客様に囲まれて、とても楽しんでいました。Q.お子さんの絵を見て、感じたことを教えてください。明るく元気で、友だちや弟にやさしい息子。これからも自分の好きなことを大切にして、自分のセンスを信じて前に進んでいってほしいなと思います。好きなことに夢中になれるって本当にすばらしい! 飛び抜けた才能を持つ子どもたちが、どのように成長していくのか、今後の活躍もお見逃しなく……!
2025年07月18日一般社団法人全国農協観光協会(本所:東京都千代田区、代表理事会長:篠原末治、以下「農協観光協会」)と近畿日本鉄道株式会社(本社:大阪市天王寺区、代表取締役社長:原 恭、以下「近鉄」)は、8月8日(金)と8月22日(金)の2日間、「“なつやすみ親子企画” おさかな先生と行く!『伊勢志摩お魚図鑑』でおさかなの旅ミニ体験」を催行します。この企画は近鉄が運行する、鮮魚を運搬する車両『伊勢志摩お魚図鑑』(※1)に大阪上本町駅から大和八木駅まで乗車し、車内で伊勢志摩で獲れる魚介類について学びます。その後、大阪上本町駅に戻り、『伊勢志摩お魚図鑑』で運ばれた鮮魚を販売する近鉄百貨店上本町店「とれとれ鮮魚市」(※2)の見学を行うものです。各行程では「おさかな先生」が同行し、お魚について詳しく解説します。本取り組みは「きんてつ旅育キャンペーン」(※3)の一環として実施するもので、農協観光協会および近鉄は、お子さまに食材についての知識を提供するとともに、伊勢志摩の魚介類の魅力を広く紹介したいと考えております。詳細は以下のとおりです。■(※1)伊勢志摩お魚図鑑伊勢から大阪市内へ新鮮な魚介類を輸送する行商人専用の鮮魚運搬車両。1963年から運行した「鮮魚列車」を前身として、2020年3月から運行している。■ (※2)近鉄百貨店上本町店「とれとれ鮮魚市」近鉄百貨店上本町店地下1階で毎週金曜日(祝日等を除く)に実施している。『伊勢志摩お魚図鑑』で運搬された伊勢志摩の魚介類を含む鮮魚類が数多く販売されている。1.実 施 日 8月8日(金)、8月22日(金)2.旅行代金 子ども 1,500円(小学生)大 人 2,500円(中学生以上)3.募集人数 子ども、大人15組30名 (最少催行人員 10名)※親子を対象とした食育企画ですので、大人のみの参加はできません。4.行程8:30 近鉄大阪上本町駅 地上改札前コンコース集合8:54 『伊勢志摩お魚図鑑』乗車、車内でお魚クイズ大会9:45~ 大和八木駅下車後、「かしはらナビプラザ」にてお魚教室11:1511:33 大和八木駅から大阪上本町駅まで乗車(一般列車)12:30~ 近鉄百貨店上本町店「とれとれ鮮魚市」見学、後解散。12:455.お申込み受付7月18日(金) 9時30分より電話にてお申込みを受付けます。<お申込み電話番号 06-6195-3960 ※9:30~17:00(土日祝除く)>*電話が繋がりにくくなることが予想されます。何卒、ご了承ください。6.おさかな先生一般社団法人日本食育者協会 太田雅士氏(プロフィール)卸売市場や大阪府漁業協同組合連合会で水産物の販売に関わり、現在は一般社団法人日本食育者協会で魚の普及や食育活動を行っています。7.一般社団法人全国農協観光協会 概要名称・代表者 一般社団法人全国農協観光協会代表理事会長篠原 末治本所 東京都千代田区外神田1-16-8 GEEKSAKIHABARA4階設立 昭和42年8月事業内容 JAグループの一翼を担う一般社団法人で、設立以来、50年以上にわたり「都市と農村の交流」を基軸として、農山漁村地域の活性化や観光振興に貢献する事業を展開しています。その中で食の安全や伝統的な食文化を都市生活者につなぐ食育企画にも取り組んでいます。(以 上) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月17日環境問題を考える内容で、夏休みの読書感想文にもぴったり小学校全学年に対応した、たのしく読んで、地理、歴史、自然科学の知識が自然に身につくよみものシリーズ「マジック・ツリーハウス」は、全世界1億5000万部の大ベストセラー書籍。東大卒・Yondemy代表 笹沼颯太さんも推薦のシリーズで、恐竜時代、古代エジプト、アマゾンのジャングルなど、さまざまな舞台設定で物語が展開されています。最新巻は、「ラッコ」がテーマ。世界中の人々に愛されている動物ですが、実は絶滅の危機に瀕しています。同書では、ラッコがくらす美しい海・カリフォルニア州モントレー湾の豊かさを知り、生態系におけるラッコの重要性がわかるように物語が進みます。人間による環境破壊が自然界に与える影響の大きさを知り、生態系と生物多様性の保護について小学生が自然と興味関心を抱けるストーリーです。登場人物たちといっしょに物語を追ううちに、環境問題への関心も自然と育つ内容となっています。読みやすくコンパクトな文章量で、すべての漢字にふりがながふられているので「はじめてひとりで読みきる一冊」としてえらぶのにも最適です。最新巻『ラッコの海を守れ!』の発売を記念して、公式Xでプレゼントキャンペーンを実施中。〈夏に読みたいスペシャルセット〉を抽選で5名にプレゼントします。■書誌情報書名:マジック・ツリーハウス54 ラッコの海を守れ!著者:メアリー・ポープ・オズボーン訳者:番 由美子イラスト:甘子彩菜定価:1,100円発売日:2025年7月16日(水)判型:四六判ページ数:160ページISBN:978-4-04-116493-8発行:KADOKAWAKADOKAWA(マイナビ子育て編集部)夏休みの子どもに何をさせようかお悩みの方へ。マイナビ子育てでは、「子どもにとっておきの体験をさせたい!」と考えるパパやママのための会員限定・無料のコミュニティサイト「とっておき体験部!」を運営しています。くわしくは▶こちら
2025年07月17日未来の研究者・中学生に、科学・薬学の研究内容やその面白さを伝える同イベントでは、お薬の効き方に深く関わる遺伝子の違いを調べる実験を行います。最先端の科学技術であるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)や、アガロースゲル電気泳動法を使いながら、自分たちの体や未来の医療について、未来の研究者である中学生とともに考えます。イベント概要日程:8月7日(木)時間:10:30~16:00※昼食は各自で持参してください。場所:熊本大学薬学部(大江キャンパス) 学生実習室 (機器分析施設4F)対象:中学生、20名先着順(保護者1名まで同伴可能)参加費:無料申込み:熊本大学(マイナビ子育て編集部)子どものために「このイベントに申し込みたい!」と思っても、すでに満席だったり、締切を過ぎていたり……。情報収集の方法を変えてみませんか?マイナビ子育てでは、「子どもにとっておきの体験をさせたい!」と考えるパパやママのための会員限定・無料のコミュニティサイト「とっておき体験部!」を運営しています。くわしくは▶こちら
2025年07月17日株式会社エミッシュ(東京都目黒区/代表取締役 柴田 真希)は、栄養士・管理栄養士100人を対象に「夏のお弁当づくり」の意識調査アンケートを実施し、結果を公表しました。夏のお弁当で気をつけたい食材間もなく夏休みシーズンを迎え、行楽イベントや部活動、学校給食の休止などにより、家庭でお弁当を用意する機会が増える時期になりました。気温や湿度が高まるこの時期は、梅雨から引き続き“食中毒対策”が不可欠です。そこで当社は、全国の栄養士・管理栄養士100人に「夏のお弁当づくり」に関する意識調査を実施。生活者に「安全」と思われがちなおかずに潜む衛生リスクや、専門職である栄養士たちが日々実践している食中毒対策が明らかになりました。■結果概要・お弁当に入れないおかずとして上位に挙がったのは「葉物を含む生野菜」「ミニトマト」「半熟卵」「ポテトサラダ」など水分が多く傷みやすい定番食材。・注目すべきは、「ちくわ」や「ハム」、「非加熱チーズ」など、そのまま食べられる加工食品。常温で長時間持ち歩く弁当の場合、食中毒菌が増える可能性があるため加熱済み商品でも再加熱してから入れた方がよいと栄養士は指摘。・栄養士が実践している対策では「しっかり冷ます」「水分を切る」「素手で触れない」などが上位に挙がった。■専門家のコメントお弁当の彩りとしてよく使われるミニトマトや生野菜、半熟卵、ポテトサラダなどは、今や“要注意食材”として広く認識されつつあります。ですが、特に気をつけたいのは“そのまま食べられる”と思われがちなちくわやハム、非加熱チーズといった加工食品です。これらは冷蔵保存が前提で、常温で持ち歩くことで黄色ブドウ球菌などの食中毒菌が増える可能性があり、お弁当には不向きな場合があります。お弁当に入れる場合は必ず加熱してから入れるようにしましょう。また、味付きごはんや自家製冷凍食品は、水分量や加熱・保冷の不十分が原因で菌の増殖につながる恐れもあります。安心してお弁当を楽しむためには、ごはんは白ごはんにする、しっかり加熱し冷ます、持ち歩く際の保冷対策を行うなど基本を守ることが大切です。必要以上に頑張りすぎず、市販の冷凍食品なども上手に取り入れながら、“安全”も意識したお弁当作りを心がけてほしいと思います。解説者:小野 くみ<解説コメント:小野 くみ(おの くみ)>管理栄養士。病院や行政機関での勤務を経て独立。「栄養の力で人生をもっと豊かに」をモットーに、主にスポーツに励む子どもたちを対象とした勝ち食のプロデュースに取り組む。挑戦する子どもたちと、その成長を支えるご家族を、食の面からサポートしている。■調査概要調査方法 :インターネット調査調査期間 :2025年3月26日(水)~4月6日(日)有効回答者数:栄養士・管理栄養士資格保有者100人調査結果詳細 ■衛生の観点から避けた方がよいおかず 定番に続いて多いのが「ちくわ」「ハム」「自身でお弁当を作る際に、一般的には入れそうだけど衛生の観点から入れない意外なおかずを1つ以上挙げてください」と聞いたところ、以下の回答が多く挙げられました。図1:避けたいお弁当のおかず図1:ご自身でお弁当を作る際に「一般的には入れそうだけど、衛生の観点から入れない意外なおかず」を1つ以上挙げてください。(自由回答)・仕切りに使用するレタス等を含む生野菜 31件・へた付きを含むミニトマト 25件・半熟卵・卵料理(煮卵や卵サラダ) 20件・ポテトサラダ 17件・ちくわやハム、チーズ(非加熱) 16件・マヨネーズ使用のおかず 9件・汁気が多い煮物など 8件■栄養士が実践するお弁当作りの衛生対策『お弁当を作る際に気をつけていることを1つ以上教えてください。(自由回答)』と聞いたところ、以下の回答が多く寄せられました。図2:弁当づくりの衛生対策図2:お弁当を作る際に気をつけていることを1つ以上教えてください。(自由回答)・しっかり冷ます(61件)ごはん・おかずをしっかり冷ましてから詰める/粗熱が残っているうちはフタをしない(フタをして湯気がこもってはNG)/ 等・素手で触らない(18件)手袋・菜箸・トングなどを使って詰める/手洗いを徹底し、調理中もこまめに洗う/おにぎりも素手で握らずにエンボス手袋などを使う/調理器具も清潔に保ち、使い分ける 等・水分を切る・除く(17件)汁気の多いおかずを避ける/キッチンペーパーで水分を取る/煮物の汁を切る/水分が多いおかずは別の容器に分けるなどの工夫をする 等・保冷対策(13件)保冷バッグを使う/保冷剤は複数使い、保冷時間を延ばす/凍らせたゼリーや冷凍食品を保冷剤代わりにする 等・十分な加熱(12件)卵・肉・魚などはしっかり火を通す/卵焼き、ゆで卵はしっかり火を通して半熟を避ける/再加熱を徹底する、ちくわやハム、非加熱チーズなどの加工品も加熱してから使う 等・弁当箱の消毒・乾燥(11件)アルコールや酢で消毒する(フタや仕切りも消毒)/しっかり乾燥させる/ゴムパッキンの清掃/弁当箱の素材に応じて熱湯消毒や電子レンジ消毒も活用する 等・作り置きおかずの扱い(10件)作り置きおかずは入れない/作り置きはなるべく避け、当日調理を心がける 等・冷凍食品の取り扱い(6件)自然解凍NGの冷凍食品は、必ず加熱して冷ましてから入れる/自家製の冷凍食品は使用しない/冷凍野菜は水分が出やすいため調理の工夫が必要 等■会社概要会社名 : 株式会社エミッシュ代表者 : 代表取締役 柴田 真希所在地 : 〒152-0013 東京都目黒区南3-13-15設立 : 2012年9月12日事業内容: ・レシピ開発、撮影・食専門家のキャスティング(管理栄養士、料理研究家、フードコーディネーター等)・商品開発、コンサルティング・キッチンスタジオ運営 等URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月17日たばこと塩の博物館では、2025年7月19日(土)から8月24日(日)まで、知っているようで意外と知らない「塩」について学べる企画・第46回夏休み塩の学習室「海と塩のハテナ2025 ~いろんな見かたで考えよう!~」を開催します。開館以来、小・中学生を主対象に開催してきた「夏休み塩の学習室」は、当館のシリーズ企画として定着しています。46回目を迎える今年の学習室は、海と塩についての“いろんな答え探し”がテーマです。たとえば、「海はなに色?」という質問には、「青」と答える人が多いかもしれませんが、人によっては「無色透明」、「黒」や「紅」と答える人もいるかもしれません。質問は1つでも、答える人の「見かた」によっていくつもの答えが出てきます。会場には、「海はなに色?」「海はどこまで?」「塩はなに色?」「塩はどこから?」をはじめ、海と塩についての8つの質問と、それぞれの「見かた」で答える人物や動物が並んでいます。それぞれの答えを聞いて回って、自分ならどう答えるか考えてみましょう。また、8月1日(金)から24日(日)の期間で、塩の実験イベント「塩の実験室」と「体験コーナー(2種類の実験メニューを実施)」を開催します。いずれも事前WEB予約制です。詳細URL: Photo_01 「海と塩のハテナ2025」会場のようす■開催概要名称 : 第46回夏休み塩の学習室「海と塩のハテナ2025 ~いろんな見かたで考えよう!~」ヨミ : ダイ46カイナツヤスミシオノガクシュウシツウミトシオノハテナ2025 ~イロンナミカタデカンガエヨウ~会期 : 2025年7月19日(土)~8月24日(日)主催 : たばこと塩の博物館会場 : たばこと塩の博物館 2階特別展示室所在地 : 東京都墨田区横川1-16-3(とうきょうスカイツリー駅から徒歩10分)電話 : 03-3622-8801/FAX:03-3622-8807URL : 入館料 : 大人・大学生:300円/満65歳以上の方:100円/小・中・高校生:100円開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)休館日 : 月曜日(ただし7月21日、8月11日は開館)、7月22日(火)、8月12日(火)Photo_02 「海と塩のハテナ2025」会場のようすPhoto_03 「海と塩のハテナ2025」会場のようす●「海と塩のハテナ2025 ~いろんな見かたで考えよう!~」について【「海と塩」についてのいろんな答え探しにチャレンジ!楽しみながら学べる、参加型の展示】会場には、「海はなに色?」「海はどこまで?」「海のわけ方は?」「海はなぜしょっぱい?」「塩はなに色?」「塩はどこから?」「塩ってどんなもの?」「塩のわけ方は?」という、海と塩についての8つの質問と、それぞれの「見かた」で答える人物や動物が並んでいます。「見かた」が変われば答えも変わります。それぞれの答えを聞いて回って、自分ならどう答えるか考えてみましょう!※理科に限らず様々な分野の話題を提供することで、「ものの見かたは1つではないこと」に気づいてもらえるように構成しています。▼ここでは、例として「海はなに色?」と「塩はなに色?」の2つの質問を取りあげますが、展示会場では8つの質問とそれぞれの「見かた」で答える人物や動物が登場します。質問:海はなに色?「見かた」がかわれば答えもかわります。「海はなに色」か、ここでは理科の先生、社会の先生、クジラ、漁師さんの答えを聞いてみましょう。【理科の先生のお話】太陽の光は、虹と同じ7色でできていて、全部が合わさって白い光になっています。太陽の光は、海に差しこむと吸収されて消えていきますが、吸収されにくい青い光はいちばん深くまでとどき、海底や海の中で反射して海面まで戻ってくるので、海は青く見えるのです。【解説】赤い光はすぐに海水に吸収されて見えなくなりますが、青い光は深くまでとどきます。【社会の先生のお話】世界の海を地図で見ると、有名なものだけでも、「紅海」「黄海」「黒海」など色の名前がついた海があります。【解説】名前の理由にはいろんな説がありますが、「紅海」はまわりの砂漠が赤いから、「黄海」は黄河が運ぶ土で黄色く濁るから、「黒海」は古代ペルシャ人が「暗い海」とよんだからのようです。【クジラのお話】ボクは広い海を泳ぎ回る。青く見えるところが多いけど、白や黒のところもあったよ。【解説】【漁師さんのお話】魚をとりにいくと、青く見える海に、黒っぽい川みたいなところがある。そのおかげでとれる魚もいるんだよ。【解説】南から日本に流れてくるあたたかい海流があり、「黒潮」とよばれます(図では太い赤矢印)。栄養やプランクトンが少ない熱帯の海水なのでとても澄んでいます。青い光も吸収される深さまで澄んでいて、ほとんど光が反射してこないため、黒っぽく見えるのです。カツオなどの魚も一緒に移動してきます。質問:塩はなに色?「見かた」がかわれば答えもかわります。「塩はなに色」か、ここでは理科の先生、社会の先生、国語の先生の答えを聞いてみましょう。【理科の先生のお話】理科では、純粋な塩(塩化ナトリウム)の色は無色透明(むしょくとうめい)っていうよ。【解説】細かい結晶がたくさん集まると、結晶で光が反射し合って白く見えるけど、ルーペなどでひとつぶだけ見れば、無色透明なのがわかるよ。【社会の先生のお話】世界でとれる岩塩には色がついたものもあります。【解説】岩塩は大昔に、海水が陸に閉じこめられて結晶(けっしょう)したものですが、塩以外のものがまざって結晶に閉じこめられたり、結晶にゆがみができたりして、色がつくのです。【国語の先生のお話】讃岐(さぬき)地方(今の香川県)には名産品の塩、さとう、綿(わた)をさす「讃岐三白(さぬきさんぱく)」という言葉もあって、むかしから、塩は白いものの代表でした。【解説】雨が少ない香川県は、お米を育てるのはたいへんでした。しかし、塩、さとう、綿(わた)をつくるのには、むいていました。●塩の実験イベントの詳細について【塩の実験室】※事前WEB予約制開催日:8月1日(金)~8月24日(日)の休館日(8月4日、8月12日、8月18日)を除く毎日*1日3回 各回45分(どの回も内容は同じ)第1回 10時45分~/第2回 13時45分~/第3回 15時30分~*定員:各回20名 会場:1階ワークショップルーム【実験の内容】■海水から塩を作るには?■塩水は電気を通す?■真水と塩水の二段重ね■塩水でせっけんを固める など★インストラクターが自由研究のヒントになる実験を見せます。※つきそいの方は別室の中継モニターで様子をご覧になれます。Photo.04 昨年開催した「塩の実験室」のようす【体験コーナー】※事前WEB予約制開催日:8月1日(金)~8月24日(日)の休館日(8月4日、8月12日、8月18日)を除く毎日*2種類の実験メニューを交互に実施。■備長炭電池づくり(1日2回・各回30分) 10時30分~/14時~■塩の結晶づくり(1日2回・各回30分) 11時45分~/15時45分~*定員:各回10名 会場:2階特設スペース★おうちでやるための練習として自分で実験してみるコーナーです。※つきそいの方は近くで見学できます。※作った備長炭電池は持ち帰れません。Photo.05 昨年開催した「体験コーナー(塩の結晶づくり)」のようす【塩の実験室】【体験コーナー】共通*参加できるのは、小学3年生~中学3年生です。低学年やおとなの参加はできません。*4名まで予約できます。*参加無料。ただし、入館料(小・中学生100円)は必要です。*やむをえない事情により中止する場合があります。〈予約方法〉当館公式サイト【 】に掲載している「予約について」をお読みいただいた上で、同ページからリンクしている予約専用サイトにてご予約いただきます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月17日こんにちは!riko yamamotoです♡夏と言えば、紫外線!!!日焼け止め買わなきゃ〜となるけど、そこらへんで売ってるものは色々な物が入ってる物が多くて…そんな中、体に影響の少ない日焼け止めを見つけたのでお伝えします☺︎①韓国で大バズり!?の大人気日焼け止めスティック【KAHI】エアリーフィット サンスティックSPF50+・PA++++ 14g/ 2,970円(税込)韓国で大バズり中の【KAHI】が日本に上陸!!これの何がすごいか、というと…①汗や水分に反応してSPF指数が上がる最先端技術搭載。②長時間SPF効果を維持してくれる!③油分まで整えて、あぶらとり紙の役割も!④エアーポッズケースに入れて使える◎開けるとスティック上になっていて、クルクル回すと出てきます♪先程メリットをお伝えしましたが、特に【水や汗に濡れるとよりSPF指数が上がる】【長時間SPF効果を維持してくれる】という部分が1番良くてなかなか子育てしてると塗り直しができない…日焼けしちゃう…ってなるんですが、そんなお悩みも気にせずに使えるってところに惚れました♡顔含め、全身オッケーです◎(子供への使用は推奨されてません。ご自身の判断でお願いします。②子供にも使える!!ノンケミカルなど皮膚に優しい【セフィーヌ】日焼け止めスプレーFOR SALONS UVカットシャワー アロマガード クリア80g ¥2,860(税込)ノンケミカル(紫外線吸収剤無配合)、合成香料、合成着色料、鉱物油無配合というお肌に優しい素材。子供にも配慮した、人と環境にやさしい爽やかな香りの6種の天然アロマ精油を配合。お肌をいたわる美容液成分配合されてます♡子供にはこちらは使ってます◎③紫外線吸収剤を一切使ってない!子供でも使える【バーデンス】サンシェード(日焼け止めローション)50ml ¥6,160(税込)紫外線対策におすすめの肌にやさしいUVケア♪多くのUVケア製品に使用されている、肌に負担の大きい「紫外線吸収剤」を一切使わず、紫外線を弾き返す「紫外線散乱剤」だけを使用した、肌への負担が少ないやさしい日焼け止めローションです!紫外線の強い場所はもちろん、お肌の弱い方、紫外線に特別敏感な人でも安心してご使用いただけるので、子供でも使えます◎使用時のベタつきや白浮きもなくナチュラルな付け心地で、肌への負担も少ないので一年中お使いいただけます。紫外線吸収剤が入っているUVケアは、ハワイやパラオなどでは持ち込みが禁止されているので、そういった時でも使えます◎以上、おすすめ日焼け止め3選でした〜是非使ってみてください♡では〜!
2025年07月17日子どもが泣いたり怒ったりしているとき、「泣かないの!」「また怒ってるの?」と言ってしまうことはありませんか?多くの親が経験するこの場面で、じつは子どもの心に大きな影響を与えているかもしれません。感情を止めようとしたり否定したりする言葉は、愛情から出るものですが、子どもにとっては「自分の気持ちは間違っている」というメッセージとして受け取られてしまうのです。では、どうすれば子どもの感情と上手に向き合えるのでしょうか?じつは、子どもの感情と向き合うカギは、「感情のラベリング」という簡単なペアレンティングスキルにあります。心理学の研究によると、感情に適切な言葉をつけるだけで、脳内の興奮を鎮め、心を落ち着かせる効果があることがわかっています。今回は、親子のコミュニケーションを劇的に変える「感情のラベリング」について詳しく解説します。監修者プロフィール大澤賢特別支援通級指導教員特別支援通級指導教員歴8年の現役教師。情緒障害教育を専門とし、ADHDやASD、自閉症児など多くの子どもたちを担当する。家庭では、特性をもつ2児の父親。遊びや経験を通して、子どもたちが「安心できる場所」「自分らしくいられる瞬間」を感じられるよう日々模索中。趣味は家族旅行。感情のラベリングとは?心のなかで起こっていることを言葉にする感情のラベリングとは、自分または他人の気持ちに適切な言葉を当てはめることです。心の中の気持ちを言葉にする方法と言えるでしょう。心理学者マシュー・リーバーマン氏の研究によると、「怒り」や「恐怖」といったネガティブな感情を言葉にするだけで、脳内の扁桃体(感情の処理を担う領域)の活動が抑えられることがわかっています。扁桃体は、危険を察知したときに「戦うか逃げるか」の反応を引き起こす部位です。感情的になっているとき、この扁桃体が過度に活発になっています。しかし、感情に言葉というラベルをつけることで、理性を司る前頭前野が活性化し、扁桃体の活動が自然と抑えられるのです。つまり「いま悔しい」「いま悲しい」と言葉で感情にラベルをつける(名前をつける)だけで、心が自然と落ち着きやすくなるのです。子どもの必要なのは「気持ちの受け止め」子どもが感情的になっているとき、まず最初に必要なのは解決策ではなく、自分の気持ちを理解してもらうことです。大人でも、困ったときにまず誰かに話を聞いてもらいたいと思いますよね。子どもも同じように「わかってもらいたい」という欲求をもっていますよ。感情を受け止めるということは、子どもの気持ちに共感し、その感情が自然で当然のものであることを伝えることです。この受け止めがあってはじめて、子どもは安心して自分の気持ちと向き合い、次のステップに進むことができるのです。そのための強力なツールが感情のラベリングなのです。では、具体的にどんな声かけをすればよいでしょうか?子どもが泣いたり怒ったりしている時の、親の反応NG例まずは、多くの親が無意識のうちに行なってしまうNGの反応パターンを紹介します。これらの反応は、よかれと思って行なうものの、じつは子どもの感情的な成長を妨げてしまう可能性があります。感情を止めようとする反応:「泣かないの!」「もう怒らないで!」感情自体を否定する反応:「また怒ってるの?」「そんなことで泣くなんて」すぐに解決策を提示しようとする反応:すぐに解決策を提示しようとするこれらの言葉は親の愛情から出るものですが、子どもにとっては「自分の気持ちは間違っている」「感情を表現してはいけない」というメッセージとして受け取られてしまいます。感情を止められた子どもは感情を抑え込むことを覚えてしまい、将来的に適切な表現ができなくなる可能性があります。感情を否定され続けると自分の気持ちに自信をもてなくなり、すぐに解決策を提示されると「気持ちよりも解決が大事」と学んでしまい、感情を処理する力が育ちにくくなります。大人の価値観で「些細なこと」に思えても、子どもにとっては大きな出来事である場合が多いのです。子どもが泣いたり怒ったりしている時の、親の反応OK例感情のラベリングでは、子どもの発達段階に応じた言葉を使うことが大切です。基本的な感情:「悲しいんだね」「嬉しいんだね」「怒っているんだね」複雑な感情:「もやもやするんだね」「ざわざわするんだね」「すっきりしないんだね」身体的な感覚:「胸がドキドキするんだね」「お腹がキュッとなるんだね」未就学児では親の代弁によって「気持ちに言葉をつけてもらう」経験が重要です。言葉を与えることで、子どもは自分の感情に気づき、混乱していた気持ちを整理整理できるようになります。またこの代弁により、子どもは「わかってもらえた」と感じ、自然と落ち着きやすくなります。このとき大切なのは、感情そのものを責めず「そう感じたんだね」「その気持ち、よくわかるよ」と受け入れる姿勢を示すことです。さらに小学校低学年になると自分で「もやもや」「イライラ」「がっかり」などの感情も少しずつわかるようになります。会話を通して、そうした子どもの感情の言語を手伝ってあげましょう。「いまどんな気持ち?」「どんなときにその気持ちになった?」⇩「◯◯して、がっかりしたんだね。」「そう感じるのは当然だよ」こうした日々の小さな積み重ねが、子どもの感情を理解し表現する力を育てていきます。感情のラベリングが育てる4つの力「感情のラベリング」を継続して行なうことで、子どもには以下の4つの重要な力が育ちます。1. 自己認識力(自分の気持ちがわかる力)自分の気持ちを正確に把握できるようになります。多くの子どもは最初、「なんだかモヤモヤする」「いやな気分」といった漠然とした感情しか表現できません。しかし、感情のラベリングを続けることで、「悔しい」「不安」「寂しい」「期待している」「緊張している」など、より具体的に理解できるようになります。この自分の気持ちがわかる力は、子どもが自分自身と向き合う基礎となります。自分の感情を正確に把握できる子どもは、なぜその感情が生まれたのか、どうすれば気持ちが楽になるのかを考える力も身につけていきます。2. 自己調整力(気持ちを落ち着かせる力)感情に名前がつくことで、その感情の波にのまれにくくなります。「いま、私は怒っているんだな」「すごく緊張しているんだな」と客観視できると、冷静さを取り戻しやすくなります。これは「メタ認知」と呼ばれる能力の発達でもあります。自分の感情や思考を一歩引いて観察する力が育つことで、感情的な反応を抑え、適切な行動を選択できるようになるのです。3. 共感力(相手の気持ちがわかる力)自分の感情を理解できるようになると、他の人の気持ちにも気づけるようになります。友達が困っているときに「あの子、悲しそう」「きっと不安なんだ」と感じ取れるようになります。この相手の気持ちがわかる力は、よい人間関係を作る上で欠かせない能力です。相手の気持ちを理解できる子どもは、思いやりのある行動を取ることができ、友達からも信頼される存在になります。4. コミュニケーション力(人とのやりとりが上手になる力)気持ちを言葉で表現できるようになると、相手に自分の状況を伝えやすくなります。「手伝って」「一人にして」「話を聞いて」など、自分の状況に応じて適切な助けを求められるようになります。また、相手を傷つけることなく自分の気持ちを伝える「上手な気持ちの伝え方(アサーション)」の能力も育ちます。「それをされると悲しい気持ちになる」「いまはそっとしておいてほしい」といった表現ができるようになることで、健全な人間関係を築くことができます。おうちでできる「感情ラベリングカード」感情を代弁するお助けツールとしておすすめなのが、この「感情のラベリングカード」です。言葉でうまく表現できない子どもでも、イラストを指差すことで自分の気持ちを伝えられます。「悔しかったんだね」「ちょっともやもやしたよね」と、親子で気持ちを確認し合えるコミュニケーションツールとして効果的です。無料ダウンロード※この教材は教育機関や家庭での使用を目的としています。商用利用や再配布はご遠慮ください。***感情のラベリングは、子どもの心の成長を支える重要なスキルです。親が子どもの感情を受け止め、適切な言葉を与えることで、子どもは自分の内面と向き合う力を育てていきます。毎日の小さな積み重ねが、子どもの感情知性を大きく育てることにつながります。まずは「悲しかったね」「嬉しかったね」という簡単な代弁から始めてみませんか?ぜひ実践してみてくださいね。子どもとの関係がより深く、温かいものになるはずです。(参考)Sage Journals|Putting Feelings Into Words: Affect Labeling as Implicit Emotion Regulation厚生労働省|ペアレント・トレーニング実践ガイドブック厚生労働省|ペアレント・トレーニング支援者用マニュアル
2025年07月16日あべのハルカス近鉄本店(大阪市 阿倍野区)では夏休み期間中、さまざまなイベントを全館で開催します。今年の夏休みは連日猛暑が続くと予想されることから、涼しい館内で楽しめるイベントに注目です。ウイング館9階催会場では、約30種類のワークショップやさまざまなイベントを開催する「あべの★こども博覧会」や、最大9連休となるお盆期間中は約35ブランド、約160種類のアイスクリームが楽しめる「あいぱく(R)in あべのハルカス」、お子さまと一緒に楽しめる「世界の昆虫展」など、お出かけを盛り上げるイベントを続々開催します。■注目イベント1お子さまと一緒に楽しめるワークショップが約 30 種類「あべの★こども博覧会」■ あべの★こども博覧会あべの★こども博覧会では、動物とのふれあい体験などの「夏休み体験パーク」が登場します。会場限定仮想マネー「アベノ」を使って参加できる(一部イベントは参加費無料)約30種類のワークショップやイベントを実施します。本イベントでは、「こどもお仕事体験」((※1)6月30日(月)発行リリース参照)で得たお給料(5アベノ)をイベント参加に使用することができ、「お仕事をして得たお給料で楽しむ」という特別な体験を夏休みの思い出としてお子さまに提供します。【開催期間】7月30日(水)~8月5日(火)【営業時間】10:00~19:00最終日は17:00閉場※ワークショップの受付は各日閉場の60分前まで(一部ショップは異なります)★担当者おすすめイベント★【初登場】【参加費15アベノ】ねんドル岡田ひとみのねんどでミニチュアクッキングEテレで「 おねんど お姉さん」として出演中のひとみ先生と、ねんどでミニチュアスイーツを作ります。◎8月1日(金)11:00~、13:00~、15:00~◎所要時間:約50分◎定員:各回8組(当日抽選枠)※各回開始30分前に、会場で参加抽選券をお渡しします。◎対象:3歳から(親子ペアで参加)【初登場】【参加無料】ちぃたん☆と一緒に踊ろう!コツメカワウソの妖精オテンバゆるキャラ「ちぃたん☆」と踊りましょう。◎8月2日(土)、3日(日)各日11:00~、13:00~、15:00~【参加費5アベノ】小さな動物たちとのふれあい広場(大阪動植物海洋専門学校)フェレットやハリネズミなどと触れ合えます。※混雑時はお待ちいただきます。◎7月30 日 (水)、 31 日(木)8月4 日(月) 、5日 (火)各日 10:30~12:30 、13:30~15:30(第1種動物取扱業者標識登録番号160035E)【参加費5アベノ~20アベノ】きとひろば~木にふれて、木とあそぼう~カンナ屑プールやすべり台、木のおもちゃなど、木に触れる体験が楽しめます。◎7月30 日(水)~8月5日(火)10:30~17:00※ 最終日は 16:00 まで◎対象年齢5歳以上■注目イベント2夏には欠かせない アイスクリームと、夏こそ食べたくなるカレーパンを同じ会場で楽しめる!HOT&COOL なグルメイベントに注目!■ アイスクリーム万博あいぱく(R)inあべのハルカスアイスクリーム万博 あいぱく(R)in あべのハルカスが開催されてから7回目となる今回は、あいぱく(R)限定商品が17種類、大阪初登場8ブランドを含めた 約35ブランド、約160種類 のソフトクリームやご当地アイスクリームが集結します。中でも近年SNS で話題のドバイチョコを使用したあいぱく(R)限定パフェや定番のカップアイス、お持ち帰り用アイスクリームまで、会場内でもおうちでもひんやりスイーツを心ゆくまでお楽しみいただけます。【開催日時】8月7日(木)~18日(月) 10:00~20:00【開催場所】ウイング館9階催会場 8月7日(木)は 19:00、 最終日は 17:00 で閉場あいぱく(R)限定【初登場】【実演】東京<マックスピスタチオ>ドバイチョコパフェ1個 1,300 円 【各日限定数100】【初登場】【実演】東京<プリン研究所>100%プリンソフト・プリントッピング1個 1,180円■ 夏に食べたい!カレーパン展【初登場】【実演】神奈川ジラッファのカレーパン1個540円【実演】北海道十勝モッツアレラチーズカレーパン1個 432 円【開催日時】8月7日(木)~12日(火) 10:00~20:00【開催場所】ウイング館9階催会場※最終日は15:00で閉場■注目イベント3世界の珍しいカブトムシやクワガタと触れ合える「世界の昆虫展」【日時】8月7日(木)~18日(月)10:00~19:00【場所】 ウイング館9階催会場※入場は各日閉場の 30 分前まで※最終日は 17:00 で閉場【入場料】大人(中学生以上):1,000 円こども(3歳~小学6年生 ):700 円※3歳未満は入場無料■ <あべのハルカス近鉄本店の主な夏休みイベント>表1: 表2: 表3: 表4: 表5: ※表示価格には、消費税が含まれています。※イベント名や期間、内容等予告なく変更になる場合があります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月16日受験内容は、時代の流れの影響を大きく受けるもののひとつです。近年では、「思考力」や「表現力」がより重視されるようになっていると言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。中学受験の現場をよく知るカリスマ塾講師の馬屋原吉博先生と、『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』(KADOKAWA)の監修を務めた歴史学者の岡美穂子先生が、思考力・表現力を向上させるための工夫や歴史学習の意義についてじっくり語り合いました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人「理解が伴わない暗記」は、いつの時代の受験にも通用しない岡美穂子先生(以下、岡):現代の教育は、かつての「暗記」重視から「思考力」「表現力」重視に大きく変化していると言われます。馬屋原先生は、受験の歴史学習においてこの変化をどのようにとらえているでしょうか。馬屋原吉博先生(以下、馬屋原):このことについては、「暗記」の定義をどう認識しているかがポイントです。仮に暗記というものを、ただ言葉だけを覚えてその中身や意味合いはわかっていないことだとするのなら、それが受験で通用していた時代は存在しないというのが私の考えです。「理解が伴っていない暗記」では、かつての受験でも太刀打ちできなかったのです。ただ、その通用しない度合いというものが、いまはさらに強まったというのはたしかでしょう。中学受験というフィールドでは、大学受験に先んじて、思考力や表現力がより問われるようになってきました。いわゆる偏差値を問わず、そのような入試問題をつくる学校が増えてきたのです。岡:そういった問題をクリアするためのコツのようなものはあるのでしょうか。馬屋原:こう言うと身も蓋もないかもしれませんが、とにかく問題文や資料を丁寧に読み、なにを問われているかを正確に把握することに尽きます。グラフを読み取る問題なら、そのタイトルや縦軸・横軸をしっかり見ることなく解答しようとすれば、正解から遠ざかるというあたりまえの話でしかないのです。もちろん、前提として、その問題にかかわる知識をインプットしておくことは欠かせません。その知識を深めるためにも、『日本の歴史』は強力な手段のひとつだと思います。岡:『日本の歴史』は、歴史を流れで理解させるということを重視していますよね。歴史上の出来事というのは、それ単体で存在するものではありません。あらゆる出来事にはその前後左右につながりのある別の出来事があります。そのつながりを理解するために、ストーリー性が高い『日本の歴史』はとても有効だと思っています。親子の対話こそが子どもの思考力と表現力を育てる馬屋原:子どもの思考力や表現力を高めるために、家庭ではどのようなことができると思われますか?岡:馬屋原先生を前にこういうのはちょっと恐縮ですが……思考力や表現力について、学習塾で対応できる部分は限定的だと思っています。というのも、思考力や表現力を高めるために効果的な方法は、他者との対話だからです。親子での対話なら、子どものお友だちのことでも家のペットのことでも、話題はなんでもかまいません。対話のなかで自分の考えを言語化してアウトプットすることで、思考力や表現力は伸びるのだと思っています。馬屋原:まったく同感です。本などを読んで、「これってどういうことだろう?」「なるほど、そういうことか!」というように、書き手との対話でも同じ効果を期待できますが、小さい子どもの場合には、それはまだ難しいでしょう。そうであるなら、岡先生がおっしゃるとおり、親子での何気ない対話の時間を増やすことが、もっとも効果的だと言えそうです。岡:一般的にはだいたい小学校の中学年くらいになると、言語能力が大きく伸びる時期ということもあり、多くの子どもがすごくおしゃべりになります。そのとき、「いまは忙しいからあとにして」ではなく、その対話にしっかりつき合ってあげてほしいですね。子ども自身が言ったことに対して親がなんらかの言葉を返すと、子どもは「お母さん、お父さんはこういう考えなんだ」と理解し、「だったら自分はどうだろう?」と考え、それを言語化します。その繰り返しこそが、思考力と表現力向上のための最適なトレーニングではないでしょうか。人間が人間として生きていくため、社会科こそが最重要教科馬屋原:受験からはちょっと離れた話になりますが、歴史を学ぶことで育まれる「人間力」や「生きる力」について岡先生のご意見をお聞かせください。ご自身のお子さんやまわりの子どもたちを見ていて、歴史学習が人格形成に与える影響を感じた場面はありますか?岡:私には娘がふたりいます。『日本の歴史』ではなく同じKADOKAWAの『角川まんが学習シリーズ まんが人物伝』というシリーズがあるのですが、やはり女の子なのでたとえばアンネ・フランクなど女性の歴史には興味があるようで、よく読んでいます。伝記が出版されるような女性はもちろんすばらしい人物ばかりですから、生き方に変化があったとまでいうと大げさかもしれませんが、なんらかの好影響は受けているはずです。馬屋原:私は塾業界の人間ですが、歴史を含めた社会科の勉強を小学生からそんなにたくさんやらせるべきなのかという疑問はずっともってきました。でも、有名中学の社会の先生方にその疑問をぶつけると、みなさん「社会科こそが最重要だ」と答えるのです。人間が人間として生きていくために必ず必要な知識だと言うわけです。社会科は、文字どおり社会を理解し、よりよい社会を形成するための資質を育むことを目指す教科ですから、先生たちがそう語るのも当然なのかもしれません。岡:現代に起きている出来事には、必ず歴史上にそのルーツがあったり似たような出来事があったりするものです。歴史を知ることで、現代をよりよく生きるための学びを得られるのだと思います。『角川まんが学習シリーズ日本の歴史全16巻+別巻5冊定番セット』山本博文・五百旗頭薫・岡美穂子監修/KADOKAWA(2024)【岡先生&馬屋原先生のおすすめ巻】『よくわかる近現代史』第②巻[戦中・戦後の日本]が無料公開中!※2025年8月15日(金)まで■ 岡美穂子先生・馬屋原吉博先生 インタビュー一覧第1回:戦後80年で話題沸騰!中学受験のプロが選ぶ “本当に効果がある” 歴史漫画第2回:有名進学校が欲しがる子の条件|「現代と歴史をつなげる力」は歴史漫画で育ちます第3回:暗記は昔から通用しない!東大准教授が語る「現代を生きる力」を育てる歴史学習法【プロフィール】岡美穂子(おか・みほこ)1974年生まれ、兵庫県出身。京都大学大学院博士課程修了。博士(人間環境学)。現在、東京大学史料編纂所准教授。専攻は中近世移行期対外関係史、キリシタン史。『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史別巻まんが人物事典』(KADOKAWA)の監修を務める他、著書に『商人と宣教師 南蛮貿易の世界』(東京大学出版会)、『海域アジア史研究入門』(岩波書店)、『海からみた歴史 シリーズ東アジア海域に漕ぎ出す 第1巻』(東京大学出版会)などがある。【プロフィール】馬屋原吉博(うまやはら・よしひろ)1983年生まれ、北海道出身。東京大学在学中から大手予備校・進学塾で大学受験指導、高校受験指導の経験を積んだのち、中学受験専門のプロ個別指導教室SS‒1副代表として多くの中学受験生の指導にあたった。2024年に独立し、オンライン学習サポート「ハルミナ」を立ち上げる。定期的なオンラインの集団授業に加え、完全1対1のオンライン個別指導も続けている。主な担当科目は国語・社会。『中学入試 塾技100 社会』(文英堂)、『国際社会のキホンが2時間で全部頭に入る』(すばる舎)、『頭がよくなる 謎解き社会ドリル』(かんき出版)、『おもしろくてとんでもなくわかりやすい日本史』(アスコム)など著書多数。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2025年07月16日