妊娠中はいろいろと不安になりがち。ただ、ものには限度があります。もともと心配性とはいえ、今考えるとちょっと行き過ぎた心配をしがちだった私。妊娠中のちょっと恥ずかしい、そんなエピソードを紹介します。 妊娠検査薬を大量消費化学流産(※)後に授かった第二子。「また流産してしまうのではないか」「この間のようにだんだん検査薬の反応が薄くなってしまうかも」という不安から、産婦人科の初診まで毎日のように検査薬を使用してしまいました。 ただ、検査薬はわりと高額。何かいい方法がないかと探したところ、海外製の検査薬を見つけ、即入手しました。安価だったため、しばらくの間は気兼ねなく検査薬を大量消費する日々が続きました。 2週間に1回の健診じゃ足りない!4週間に1回また、2週間に1回の健診間隔も、私にとっては不安の種の1つでした。胎動があるまでは「ちゃんと育っているの?」、胎動が始まっても「今日、いつもより動いていない気がする……」と、とにかく不安だらけ。 そのため、私はエコー外来や助産師外来など、通常の妊婦健診にプラスして、赤ちゃんの様子を確認してもらっていました。他院で健診を受けながら、4Dエコー外来だけ受診している妊婦さんもわりと多く、私と同じ思いなのかも……と感じました。 破水かも!? 陣痛かも!?そんな数々の不安を乗り越え、出産間際までたどりついてからも心配のオンパレードでした。出産が近づくにつれ、おりものが増えたり、意図せずとも尿漏れが起きたりしますが、そのたびに破水かも……と不安になりました。健診時に破水かどうか、調べてもらったこともあります。 また、臨月には前駆陣痛に悩まされ、いつもより痛みの継続時間が長かったり、痛みが強かったりしたときは陣痛と勘違いして入院しかけたことも。今となっては笑い話です! 私の通院した産婦人科の医師は「妊娠中は過度なくらい心配性のほうがいい」が口グセでした。その言葉通りの妊娠生活を送っていましたが、ちょっと行き過ぎた心配だったかもしれません。 ※化学流産:正式名称は、生化学的流産、生化学(的)妊娠など。血液中あるいは尿中hCG陽性のみで妊娠と診断されるものの、その後の超音波検査で胎嚢が確認されず、流産症状を伴うことなく月経様の出血がみられた状態。体外受精後の経過中に診断されることが多い。※参考:『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学各論 母性看護学2』(医学書院) イラスト:sawawa著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2020年04月30日上2人はスピード出産すぎたため陣痛がどのようなものなのかわからず、心の準備をする時間もバースプランの出番もなし。何が何だかわからないまま出産し、気付けばわが子は私の胸の上でした。今回3人目にして初めて「出産ってこうやって進んでいくのか」「陣痛なう!」ってこんな感じなのか、と実感しました。 そして、したかったことが全部叶った!と思えた出産のお話です。スピード出産すぎて陣痛がわからない1人目、2人目の出産時のことです。私はなんだかおかしい?と思い産院に行き、着いてから1人目は30分後、2人目は10分後に出産しました。到着時には子宮口全開、いきなり痛みMAXだったので、10分間隔、5分間隔のような「陣痛なう」というものを味わった経験がありませんでした。 母子健康手帳に記載されている分娩所要時間も1時間弱。雑誌で見る平均的なお産の進み方とはまったく異なり、「これから産むんだ!」という心の準備ができなかったこと、会陰切開の痛みやおっぱいトラブル、マタニティブルーなどの産後の体の変化についていけず、1人目のときは産後うつにもなりました。 3人目にして陣痛のイメトレ助産師さんと今回のバースプランを話していたとき、上2人の出産時間を伝えると顔色が激変!! 「陣痛何分間隔ではなく、少しでもおかしいと思ったら連絡してきてね」と言われ、改めて陣痛とはどんな感じなのかを経産婦のママたちに聞いたり、雑誌を見たりしながらイメージトレーニングしました。妊娠38週ころから恥骨痛も限界に達し、出産予定日1週間前の夜中2時前、その“おかしい感じ”がついにやってきました。 これが「陣痛なう」!?おなかに違和感を覚え、間隔を計ると2分間隔。痛みはないものの、トイレに行くとおりものに血が混じっていたので、2人目の幼稚園のお弁当を念のために作ってから産院に連絡。「今までのことがあるから念のためにきてね」と言われ、家族を起こしてみんなで出発しました。産院に着いて内診すると、子宮口が5cm開いているとのことで入院となり、その後破水。1人目・2人目のときと変わらず痛くもないし「生まれるのかな~?」と話していると、徐々に痛みが強くなり「これが陣痛なう?」と私は感動! 助産師さんは、私の「陣痛なう」発言に大笑いしていました。 次は「出産なう」! 「陣痛なう」発言からしばらくすると、どんどん痛みが強くなり、いよいよいきみ開始。分娩室は和室で、時代劇で見るような綱がぶら下がっていました。この綱につかまることで力が入りやすくなります。いきむタイミングで綱を引き、赤ちゃんの頭が出てくる感覚や痛み、「産んでいる」ということを3人目にして初めて実感しました。そして、上の子どもたちも含めた家族に見守られて無事長女が誕生しました。性別を聞いていなかったので、女の子とわかった瞬間みんなで大喜び!! 初めての「陣痛なう!」を経験し、3人目にしてこうして陣痛が進み、出産が始まっていくんだと実感。そして家族みんなに立ち会ってもらい、バースプラン通りの理想の出産を体験することができました。心の準備をしながら出産に臨めたので気持ちも穏やか、心身ともに産後の回復が一番よかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO ◆関連動画出産ドキュメンタリー 原案/石井けいこ作画/やましたともこ
2020年04月26日私が妊活に行きづまったとき、友人に頼んだ3つのことがあります。ジンクスなので、信じるかどうかはその人の気持ちによりますが、私には友人の気持ちがうれしく、心の支えになりました。そんな3つのジンクスをご紹介します。 1.陣痛中に赤富士の絵を描いてもらう「陣痛中の妊婦さんに赤富士を描いてもらい、それを飾っておくと子宝に恵まれる」と聞いて、私も妊娠中の友人に頼みました。陣痛中に、赤のペンで富士山と太陽を描いてもらいました。 陣痛中に絵を描くなんて、とても大変ですよね。そのお願いを受け入れてくれた友人に感謝です。もらった赤富士は、寝室に飾っておきました。その後、私が妊娠し、出産するときには、妊活中の友人にも赤富士を描いてプレゼントしましたよ。 2.妊婦さんにおにぎりを握ってもらう「妊婦さんにおにぎりを握ってもらって食べると妊娠する」というジンクスです。飲食店で働いている友人が妊娠したとき、すぐに頼みに行きました。ランチに行ったときに頼んだので、妊娠中の友人は握ったおにぎりを注文したランチに添えてくれました。 その後、一緒にランチを食べた友人が先に妊娠し、その友人も私におにぎりを作って持ってきてくれました。友人の気持ちが私にとってはとてもうれしかったです。 3.妊婦さんの上をまたぐ「妊婦さんをあおむけに寝かせて、その上をまたぐと妊娠する」というジンクス。このジンクスを実行するときは、さすがに勇気が必要でした。「やろうよ!」と言ってくれた友人がいたのですが、人をまたぐなんて……と、ちょっと気が引けました。 でも結局は、その場にいた妊活中の女性みんなでさせてもらうことに。列になって妊婦さんをまたいでいくのはちょっと滑稽でしたが、みんな笑顔になれて楽しかったです。「やろうよ!」と言ってくれた友人に感謝です。 妊活をしていて、なかなか赤ちゃんを授からないと落ち込むこともあります。そんなときはちょっと気分を変えて、ジンクスなどを試してみるといい気分転換になりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOイラスト:ののぱ著者:藤川智子結婚前は小学校教員、現在は幼児への音楽教育を指導している音楽ママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年04月25日「自分は自然分娩で産む」。何の根拠もなくそう思っていた私は、出産予定日を2週間過ぎても陣痛が起こらず、また陣痛促進剤も効かなかったため、緊急帝王切開になりました。しかしきちんと知識を持つことなく帝王切開手術を受けてしまったことで、後悔にさいなまれることになりました。他人事と考えず、知っておけばよかったと思うことはたくさんありますが、ここでは3つご紹介します。 次からの自然分娩が難しくなる1人目を緊急帝王切開で産んで少し経ち、環境が落ち着つくと「ちゃんと産んであげられなかった」という激しい後悔に襲われました。自然分娩神話のようなものにとらわれていたのかもしれません。 「2人目は自然分娩で産もう!」と考えて乗り切ろうとしましたが、1人目を出産した産院では、帝王切開で出産した人の自然分娩は受け付けていませんでした。対応してくれる病院もあるものの数が少ないということを、出産後に初めて知りました。 根強い偏見があるそもそも、帝王切開で産んだ本人が後悔をしているのですから、自分自身にも偏見があったわけです。そのことに、産んでみるまで気が付いていませんでした。 「背も高いし太ってもいないのにもったいない」と言われたり、親戚からも「帝王切開で生まれた子は我慢が足りない」と言われたり……。当事者になって初めて、小さな偏見から大きな偏見までついて回ることを知りました。 おなかの切り方には縦と横がある私の場合は緊急帝王切開といっても「予定ではない」という意味で、命にかかわる緊急性を伴った手術ではありませんでした。そのため、切り方は目立たない横向きになりました。縦のほうが早く赤ちゃんを外に出せるため、緊急時には縦が多いそうです。 しかし私の知り合いは、予定帝王切開だったのですが産院の方針で縦向きに。ちゃんと知っていれば事前に相談して自分の気持ちを伝えるなり、他の病院に変えるなりできたのにと悔しそうでした。 「どんな産み方だって立派な出産」と考えられるようになるまで、数年の月日が必要でした。子どもたちが元気に育ってくれているおかげです。ただ、手術に挑む前にもっとちゃんと学んでおけば、長い間悔やまなかったのかもしれないな、と思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年04月24日ベビーカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。 出産に関して、私が心配していたのは「陣痛」でした。と言っても、心配していたのは痛さではありません。古今東西、みんな痛いと言っているんだから、痛いのは間違いないんだろうと。それより、「陣痛がいつ・どんな感じで始まるのか」を気にしていた気がします。 タクシー会社や産院の電話番号を控える、散歩はするけど遠くには行かない、生理用ナプキンを持ち歩く、入院準備をしておく、等それなりにできることはやっていました。が、思いの他ささやかなおなかの痛みがやってきたときは「これは陣痛なのか?陣痛はこんなものじゃないはずだ。じゃあ、どうしよう?」と悩んでしまいました。 次回、迷いながらも私たちがとった行動をお伝えしたいと思います。 著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2020年04月23日登場人物ママ/なつみ:とにかく面倒くさがり屋のB型パパ/ゆたか:女子力高い雑学王な子煩悩がすぎるパパさっちゃん:2017年7月生まれ。お歌大好き元気で明るい気分屋さんれーちゃん:2018年11月生まれ。お姉ちゃん大好きパパっ子。お姉ちゃんに冷たくされると大泣きなちょっと大袈裟さん人生3度目の出産!みなさん、こんにちは!4月上旬に第3子となる女の子の出産を終え、晴れて2歳1歳0歳の年子3姉妹のママとなりました!今回は3人目の出産エピソードをお話させていただきます。次女れーちゃんのときは痛みを感じはじめてから3時間で出産したこともあり、今回は「もしかしたら自宅で産んでしまうこともあり得るかも?!」とスピード出産に関する記事を読み漁っていました。そして年子3人目の出産となるとパパの助けが必要不可欠です。子どもたちが就寝した夜中に陣痛がくれば実母に子どもたちを見ていてもらうことで、パパが立ち会うことは可能ですが、朝や昼間の場合はパパが子どもたちのそばにいて安心させてあげる必要がありしていました。私の通っている産院は昨今の状況でも家族にとても親身になってくれ、パパと子どもの立ち会いのみ可能でした。しかし今は新型ウイルスのこともあり、産院がいつ立ち会い不可になるかもわからなかったので今回は「ひとりで産むぞ!」と決意を固めていました。しかし、幸いにも陣痛が始まったのは夜中。「少しお腹が痛いかも……」と陣痛の間隔を測ると10分をきっていました。念のため産院に連絡し、母を自宅に呼んで姉妹を見ていてもらい、パパと産院へ向かいました。内診してもらうと子宮口が8センチ開いていました。出産の回数を重ねるごとに出産に対して冷静になっている自分がいて、「この痛みは赤ちゃんを外に出してあげるための痛み。陣痛はママと赤ちゃんの味方!」と心の中で念じながら陣痛に耐えました。陣痛中は息を細く長く吐き、赤ちゃんに酸素を届けることを意識しました。この気持ちの余裕も3人目だからこそだと思います。パパはずっと腰をさすってくれていました。助産師さんに「お尻のほうが押されてくる感覚になったら呼んでね」と言われましたが、3回目の出産でも、その感覚があまりわからず、とにかく陣痛に耐え続けていました。しばらくすると、声を出すこともできなくなるほどの痛みが襲ってきたので、慌ててパパに「呼ぶ」と一言。助産師さんが「自分の体の声を聞いて自分の感覚でいきんでいいからね!」と言ってくれましたが、痛みに意識が集中していたこともあり、「どういうことだろう…!?」と頭が真っ白になりました。とりあえずいきんでみると、それが正解だったようで5回ほどいきむと赤ちゃんが出てきてくれました。頭が大きかった、へその緒が首に巻かれていた、お腹にスペースがありもう一回転しようとしていた……などさまざまな事情が重なりつつも今回も3時間ほどで出産することができました。実母に連絡を取ると、「その間、さっちゃん爆睡だったよ~」とのこと。わたしはさっちゃんの夜泣きが心配でたまらなかったので、お産がスムーズだったことに安堵したのを今でも覚えています。3姉妹になり、これからますます賑やかに楽しくなりそうです!おおもりさん、ご出産おめでとうございます!ままのて編集部一同、赤ちゃんが産まれてくることをとても楽しみにしていたので、元気な赤ちゃんのエピソードを聞けて、大変嬉しく思います!旦那さんの声かけや助産師さんの難解な言葉などのリアルな出産エピソードで、まるで私たちが立ち会ったような感覚になりました。旦那さんの助産師さんのような声かけには、編集部一同「頼もしすぎる…!」と声があがりました。何度経験してもやはり耐えられないほどの痛みが襲ってくるのが出産です。しかし、その痛みを耐えて産まれてきてくれた我が子に出会えたときは胸が熱くなりますね。これから3姉妹の仲良しな姿をたくさん見られるのが楽しみで仕方ありません!新型コロナウイルスの影響で、妊娠生活や出産に不安を抱えているママも多いかと思います。産院の指示に従い、ご自愛くださいね。(ままのて編集部)妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2020年04月23日私は初めての出産のときに、緊張と陣痛の痛さでまったく食べられなくなってしまいました。けれど分娩時間が27時間と長くかかり、何も食べられなかったことで出産の途中で体力が持たず、エネルギー切れになってしまったのです。 あのとき、あのタイミングで食べておけばよかったな……と出産後に後悔したので、その体験談をご紹介します。 緊張で食欲が出なかったその日、夜中2時ごろから定期的なおなかの張りと痛みが始まり、朝6時には10分間隔になったので、産院へ向かうことにしました。自宅で朝食を少しでも食べておこうと思い、やっと食べられたのがロールパン1個。痛みよりも、緊張のせいでそれ以上は食べられませんでした。 もっと普通に食べられると思っていたので、自分でも驚きました。想像以上に初めての出産に対して緊張していたようです。しかし、このときにもっと食べておけばよかったと今なら思います。なぜなら、陣痛が強くなってからの食事はもっと大変だったからです。 陣痛の合間に食べることはとても大変!入院し、強い陣痛が8分間隔になっても子宮口が開かず、分娩がなかなか進みませんでした。「長丁場になるから食事をしっかり食べてね」と助産師さんから言われましたが、痛みで思うように食事が摂れなくて困りました。 出産までの間に昼・夜・翌日の朝と3回食事が出ましたが、食べられたのはパン・ご飯を数口とフルーツを少しだけ。痛みで吐き気がする……、それでも食べなければ体力がもたないと思い、持参したゼリー飲料などを無理して食べました。 「何でもいいから食べて」と言われるたびに憂うつで、あれほど苦痛に感じた食事は生まれて初めてでした。入院の前にもっと食べておいたらよかったなと後悔しました。 出産が終わるころには体力も限界27時間かかって無事出産を終えました。出産時は気も張っていて頑張れましたが、最後は体力の限界。水分もあまり摂れず、食事も出産後すぐには食べられそうにない私の状況を見て、出産後も追加して1リットルの点滴をしてもらいました。 私はぐったりして動けず、産後も数日しんどくて完全にエネルギー切れな状態でした。3日くらいして食事をしっかり摂れるようになったら、やっと元気になりました。 出産翌日の朝に体重を測ってみたら、妊娠前から6kg増えていたはずの体重が妊娠前の体重からさらに3kg減っていて、どれだけ出産で体力を消耗するのか身をもって体感し、食事を摂ることの大切さを感じました。 陣痛が始まると、食事を摂ることすら大変です。私は分娩時間が長かったので、特に食事を摂ってエネルギーを補給しておくことの重要さが身に染みました。私の場合は入院前の朝食が、出産に向けたエネルギー補給をしっかりできる最後のタイミングだったな、と思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:山下 ひいこ一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。
2020年04月20日いよいよ出産が近付いてきたとき、呼吸法を産院で教わりました。今日は、私が出産のときに取り入れた呼吸法と、その呼吸法を忘れてしまったときのエピソードを紹介します。 出産のときに取り入れたのは「ラマーズ法」「ヒッヒッフー」で有名なラマーズ法や、イメージトレーニングをしながらゆっくり息を吐くことを基本としたソフロロジー法、中国の気功を取り入れたリーブ法など、出産のときの呼吸法といってもさまざまなものがあると聞いていた私。 そんな私が産院で教わり、実際に取り入れた呼吸法は「ラマーズ法」でした。陣痛の痛みがまだ強くないときは鼻からゆっくりと息を吸い、フーッと口からゆっくり息を吐くことを意識しました。おなかに手をあてて「一緒に頑張ろうね」と赤ちゃんに話しかけながら。 痛みが少し強くなってきたら鼻から息を吸い、短めにヒッ、長めにフーと吐き出しました。陣痛の痛みが強くなってきてからは、その波に合わせてヒッヒッと短く息を吐き、フーと長く吐く呼吸にチェンジしました。 呼吸法がわからなくなってしまったけれど…いよいよ分娩台に移動し、陣痛の間隔が1分になったとき、なんと私は呼吸法をすっかり忘れてしまいました。 すると、すかさず助産師さんが陣痛の波に合わせて「2回深呼吸をして、3回目で息を止めていきんで!」と指示をしてくれました。いきみをやめるよう言われたら、ハッハッハと早く短い呼吸にチェンジ。赤ちゃんの頭が出てきた(と聞いた)ときは全身の力を抜く感じでフーフーとゆっくり呼吸しました。赤ちゃんの産声を聞いた瞬間、陣痛の痛みは忘れていました。 呼吸法はお産を乗り切るときの手助けのひとつ。最後はうまくできませんでしたが、助産師さんという心強い存在がそばにいてくれて本当に助かりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年04月17日初めての出産にあたり、一番気になっていたのが“陣痛”でした。出産を終えて振り返ってみたとき、「本格的な陣痛の始まりはあのときだったのか!」と理解しました。今回は、私の初めての陣痛体験談を紹介します。 これが陣痛!? とドキドキの日々インターネットでいろいろな情報を得られても、出産がどのように始まるのか、陣痛がどのくらい痛いものなのかなど、特に初産であれば体験してみないとわからないものですよね。私もその1人で、出産予定日が近付くにつれて、おなかが張ったり痛みが現れたりするたびに「これが陣痛!?」と、ドキドキしていました。 破水したものの陣痛は来ず、就寝…私は14時に破水してすぐに入院となりました。その後、20時にモニターを付けて、おなかの張りの間隔を計測。その結果、助産師さんに「今日は陣痛が来ないようなので、ゆっくり寝てください」と言われ、就寝することになりました。 就寝してから30分後、おなかを下したときのような痛みがやってきました。トイレに駆け込み、ベッドに戻るという流れを10回ほど繰り返したとき、私は気付きました。「あ! これは便意ではない!」と。 陣痛の始まりは「便意」の感覚!私の感じた陣痛の始まりは「便意」だったのです。そして、あとから思い返してわかったのは、前駆陣痛と本格的な陣痛の違いです。いつもおなかが張る感覚はありましたが、陣痛のおなかの張りは、パンパンになってはじけるのではないかと思うほどでした。また、おなかが張るときと張らないときの間隔もはっきりとわかりました。前駆陣痛のときには我慢できた張りや痛みも、陣痛のときには我慢できないほどの強い張りや痛みに変化していきました。 「陣痛」と聞くと、どのくらいの痛みなのか考えてしまうものですよね。体験してわかった痛みも陣痛の流れも実際には人それぞれ。できるだけリラックスして気負いすぎずに出産に臨みたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト:sawawa著者:今井さくら一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年04月13日上の子は妊娠38週ちょうどで生まれたので、下の子も同じくらいで生まれるかもしれないと思っていたら、妊娠36週でおしるしがありました。妊娠37週の健診で子宮口が4cm開いているので、いつ陣痛がきてもおかしくないと医師に言われましたが、おしるしと前駆陣痛はあるものの、なかなか陣痛に繋がらず……。 なかなか生まれない…周りからは「生まれた?」の言葉が増えていき、プレッシャーを感じる日々。陣痛ジンクスやあらゆる方法を試してみましたが、妊娠38週、39週過ぎても、やっぱり生まれない……。 経産婦はお産の進みも早いと聞いていたので、いつ生まれるのかという緊張感で、若干ノイローゼ気味になりかけましたが、「もう赤ちゃんのタイミングに任せよう」と開き直って妊娠39週の健診に向かいました。 妊娠39週の健診で急遽入院することに!病院の駐車場から病院までの距離を歩いていくうちに、なんとなくおなかの痛みを感じました。また前駆陣痛かな? いつもより痛みが強いなぁと思っていたところ、内診をしてみたら子宮口が6cmに! 急きょ、そのまま入院することになりました。 まさかのスピード出産入院とはいえ、前駆陣痛で遠のくだろうと思いきや、そのまま真っ直ぐ陣痛室へ。いやいや、昼間に出産はないだろうと思っていたら、なんと、子宮口8cmに! このとき初めて「あ、生まれるの?」と思った私。たまたま実習に来ていた看護学生に見守られつつ、あっという間に出産。健診のつもりで病院に着いてから2時間半でのスピード出産でした。 約1カ月も続いたおしるしと前駆陣痛で、本格的な陣痛が来ても疑心暗鬼になってしまい、遠のくだろう、日中に出産はないだろうと思っていましたが、まさかの健診ついでの出産に! 助産師さんからも「こんなことは初めて」とびっくりされました。経産婦のため、夜間の慌ただしい出産になるのでは、という心配も何のその、まさかの日中での出産。それも平日だったからか、費用も想定していたよりかからず、親孝行な子だなぁと感じた出産でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:伊藤 綾6歳、0歳の二児の母。甲状腺疾患のため、二人目を諦めていたところ、血液検査の数値が正常値になったことを機に妊活再開して半年後に妊娠判明。ワンオペ育児に奮闘中。
2020年04月12日私は2016年の元旦に初めての出産をしました。陣痛室と分娩室で苦しんでいたのは8時間と長くはありませんが、人生のなかで一番濃い思い出です。今回は、陣痛から出産までの体験談をお伝えします。 前駆陣痛? それとも陣痛?おしるしがきたのは、出産予定日の5日前に大好きなラーメンを食べた帰りでした。次の日、おなかの張りが10分間隔になったので、電話をしてから病院に向かいました。しかし、子宮口は2cmということでいったん帰宅することに。 帰りにはおなかの張りもおさまりましたが、翌日の大晦日、お昼ごろにまたおなかが張るように。年を越したころには5分間隔になったため、再度病院へ。5分毎におなかを押さえてしゃがみ込んでしまい、病院に着いてから陣痛室に入るまでもひと苦労でした。 陣痛室ではどうしていた?私が入院したとき、陣痛室は静まり返っていました。一方、私の次に来た妊婦さんは、陣痛の痛みが来ると悲鳴をあげていました。黙ってその声を聞きながら痛みに絶えていた私は、この先の陣痛がとても怖くなり、「もう帝王切開にしてもらいたい……」と助産師さんに漏らすほど弱気になっていました。 でも、助産師さんの「今日中に生まれますよ」のひと言で、私は陣痛に耐える覚悟ができました。ひたすら黙って目を瞑り、現実逃避をしながら、いきむのを我慢している間に夜が明けました。 いざ分娩台へ!ついに子宮口全開大になり、分娩室へ。今までひたすら耐えることしかできなかったのが、分娩台に座ると冷静になり、「今から赤ちゃんに会えるんだ」と前向きな気持ちでお産に挑むことができました。 ただ、ずっといきむのを我慢していたので、今からいきんで! と言われてもいきみ方がわからずに苦戦しました。それでも下腹部に力を入れてみると、スポンっと赤ちゃんの頭が出たことを実感。頭が出たあとはすんなり生まれてきてくれました。 陣痛中はひたすら黙って耐えることしかできませんでした。出産後に知ったのですが、テニスボールを肛門に当てたりタオルを噛み締めたりという方法で、「いきみ逃し」ができるのですね。陣痛前に調べておけばよかったなぁと、あとになって感じた初出産でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト:sawawa著者:佐藤茉穂子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年04月11日私はおなかが痛くなるのが陣痛だと思っていて、実際に1人目の出産はそうでした。しかし次女を産む際の陣痛で痛みだしたのは、おなかというよりも腰のあたりでした。1人目と2人目で陣痛で痛む部位が違っていたという、私の体験談をお伝えします。 おなかではなく腰? 痛む場所が変わった妊娠38週に入るころから前駆陣痛が頻繁にあり、おなかが張って痛みを感じていました。そして妊娠38週5日の10:30ごろと16:30ごろに、おしるしがありました。この日はちょうど夕方から定期健診で、そのときドクターからいつ生まれてもよいと言われたのです。まだ赤ちゃんの推定体重が2,500gを超えたくらいだったので「少しでも長くおなかにいてね」と話しかけながら、その夜は就寝しました。しかし、おなかの痛みが不定期にあると、どうしても眠りが浅くなってしまいます。うとうとしながら痛みをやり過ごしていたのですが、ふと「おなかというより、腰が痛い」と気付きました。 迷わず病院に連絡して正解だった!スマホアプリを使って陣痛記録をつけてみると、16分、7分、14分、10分、11分と痛みの間隔が安定しませんでした。長女を出産したときの陣痛はおなかがズキズキと痛かったのですが、この夜に痛かったのはおなかというより腰でした。その痛みは少しずつ増している気がして、「前とは違う痛み方だけど、これは陣痛なのでは?」と思い、病院に連絡したのは未明の3時。ひょっとしたらただの前駆陣痛だと診断されるかも、と思いつつ電話したのですが、「入院の荷物を持って来てください」とのことで、すぐにタクシーを呼んだのです。 病院到着から約2時間で無事出産病院に到着すると陣痛室へ。この時点で子宮口の開き具合は4cm。助産師さんが「良い陣痛が来ている!」と明るく褒めてくれ、3歳になる長女と夫が枕元で励ましてくれました。そして子宮口が7cmになったので、分娩室へ移動することに。長女を産んだ病院は畳敷きの分娩室だったので、私にとって分娩台に上がるのは初めてでした。足を開いて腰を浮かさないようにするのですが、背中や腰が痛くて大変でした。それでも陣痛の波に合わせていきむこと2回目で破水、5回目くらいで無事に次女が生まれてきてくれました。 お産は一人ひとり違うと聞いてはいたものの、おなかだったり腰だったり、陣痛で痛む箇所がこんなに異なるのかとびっくりしました。加えて「間隔は不定期だけど、これはきっと陣痛だ!」と妙な確信があったのも、今から思えば不思議ですがママとしての勘だったのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:柴崎諒子2016年2月長女、2019年2月次女を出産。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。
2020年04月10日陣痛に耐えて頑張っているママの姿を見て、自分にできることはないか……。そう考えるパパも多いかと思います。今回は、出産時に私がパパにしてもらったこととパパにしてもらえばよかったと思うことを紹介します。 手のひら全体で背中をさすってもらう陣痛が始まったころ、パパに背中をさすってもらうと陣痛の痛みがやわらぐような気がしました。手のひら全体を背中に密着させ、やさしくさすってもらいました。痛みがやわらぐだけでなく、精神的に安心する効果も感じました。 私の場合、はじめは腰の上のあたりに痛みを感じましたが、陣痛が進むにつれて痛いと感じる場所が下がっていきました。さする場所をママに聞きながらおこなうといいと思います。 腰の痛む場所は指を使って押してもらう陣痛が進んでくると、腰に痛みが出ることもあります。私は腰からおしりの割れ目すぐ上あたりに痛みを感じました。痛む部分を指の腹でグッと押されると気持ちがよかったことを覚えています。 陣痛の痛みを逃すために、息を「フーッ」と吐くときに合わせて押してもらいました。押すタイミングや力加減を聞きながら、ママが気持ちいいと感じる場所を押してあげるといいと思います。 いきみ逃しに肛門付近を圧迫してもらういきみ逃しには、肛門付近を圧迫すると効果的でした。テニスボールやゴルフボールなどを使うと、圧迫しやすいとはよく聞きますよね。ボールがない場合は拳でもいいようです。 私の場合、息を吐くのと同時にテニスボールを使って自分で圧迫しましたが、助産師さんに圧迫してもらったときのほうがラクだと感じました。恥ずかしいからと自分で圧迫していましたが、夫にしてもらえばよかったです。 出産では進み具合とともに痛みを感じる場所が変化していきました。ママがラクだと感じる場所をパパも一緒に探すといいと思います。ただ、なかには触ってほしくない方もいるようなので、まずはママに確認するといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年04月09日妊娠41週と2日。出産予定日を大幅に超過しましたが、生まれる気配がまったくなかったため、陣痛促進剤を使用して出産しました。陣痛促進剤を使用してからの陣痛〜出産体験談をお伝えします。 予定日過ぎても生まれる気配がなし妊娠37週を過ぎ、いつ生まれるのかドキドキしながら過ごしていましたが、まったく生まれる気配がありませんでした。早く会いたかったので、陣痛が来ると言われているジンクスをいくつも実践しました。8月の暑さのなか、毎日雑巾がけやスクワットをやったり、夕方1時間程散歩をしたりしたものの、予定日を過ぎても何も変化はなく……。 出産予定日1週間を過ぎた金曜の健診日、とうとう先生から「週末何も起こらなかったら月曜日に入院して陣痛促進剤で産みましょう」と言われました。 陣痛促進剤を点滴! 前半はゆっくりと結局土日は何も起こらず、月曜日の朝8時に入院手続きを済ませ、9時半過ぎに陣痛促進剤の点滴を始めました。40分毎に助産師さんが点滴の速度を10mlずつ上げてくれましたが、14時ごろまでは特に何も変化がありませんでした。 ところが、夫と話したりお昼ごはんを食べたりしていると、15時過ぎに定期的なおなかの張りが来て生理痛のような痛みを感じ始めたのです。17時を回るころには子宮口も5cm開き、本格的に腰が痛くなってきました。 そして18時ごろ子宮口が8cm、トイレ(大)に行きたいような感じが強まり、痛みの波も1~2分間隔になり、だんだん耐えるのがつらくなってきました。 「今日中に生まれるよ」の言葉に励まされ陣痛が来るたびヨガの呼吸で息を長く吐き、夫の手を強く握りしめ、助産師さんが腰を押してくれるとラクになりました。痛みのなか、助産師さんに「この様子なら今日中に生まれるよ」と言われたことが励みになったのを覚えています。19時ころに分娩室に移動し、19時半に子宮口全開。「いきみたい感覚はこれか!」と思いつつ、娘の体が外に向かって動いている感覚もわかりました。一刻も早く痛みから逃れたかったので、助産師さんに言われるまま目を見開き、おへそを見ながら腰を丸めてお尻に向けて長く長く息を吐いていると、20時過ぎに娘が誕生! 安堵で痛みが一瞬で消え去りました。 陣痛促進剤を使用するまでは痛みのかけらも感じなかったのに、薬剤の力はすごいと感じました。陣痛促進剤を使うことに不安もありましたが、本格的な陣痛から分娩所要時間3時間半での安産! 出産を早めたくて日課にしていた散歩や雑巾がけも、少しはスムーズなお産の役に立ってくれたのではないかと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:小田かすみ1歳になる娘を子育て中の元教師。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育ての体験談を執筆している。
2020年04月08日出産予定日の計算方法!分娩予定日は?出産予定日は、妊娠40週0日を指します。分娩予定日と同じ意味であり、統計的にこの日に分娩が起こる可能性が最も高くなっています。出産予定日はどのように計算するのか、知っておくと便利ですよ。最終月経の初日を基点にする妊娠が判明してすぐは、最終月経の初日から出産予定日を計算します。産院で直近の生理開始日や生理周期を聞かれた人は多いでしょう。最後の生理が始まった日を「0週0日」とし、7日間で1週と数えます。妊娠7日目が「妊娠1週0日」ということですね。妊娠0週0日から280日後が出産予定日(分娩予定日)となります。これが40週0日に当たるわけです。この計算は月経周期が28日の人を基準としているので、他の周期であれば出産予定日にズレが生じます。他にも、排卵日から計算する方法もあります。基礎体温などから排卵日がはっきりしている場合は、排卵日を妊娠2週0日とカウントし、ここから266日後が出産予定日となります。超音波(エコー)検査で わかる最終月経から出産予定日を計算する方法は、月経周期などから誤差が生じます。そのため、産婦人科では超音波(エコー)検査からより正確な出産予定日を算出するのが一般的です。妊娠7週~11週頃までは、妊娠週数によって赤ちゃんの「頭殿長(頭からお尻までの距離)」は同じような数値を示します。たとえば、7週0日の赤ちゃんの頭殿長は9mm、妊娠10週の赤ちゃんの頭殿長は30mmとなっています。そのため、頭殿長が判明すれば具体的な妊娠週数がわかるようになっているのです。妊娠7週~11週頃の超音波検査は「出産予定日を確定する」という大切な役目を持っているので、妊娠の可能性がある場合は早めに受診する必要があります。【予定日当日】出産予定日の体験談予定日ぴったりに生まれました。「この日に出ておいでね」「まだだよ」「明日だよ、がんばって出ておいでね」とお腹に話しかけ続けました。予定日に近づくにつれ少しずつスクワットの回数を増やし、予定日前日に肉を食べ(焼肉食べると生まれるというジンクスを試しました)、ぞうきんがけ(お産が近くなる)をしながら「明日だよ、明日生まれたらパパもお兄ちゃんもお姉ちゃんも休みだからすぐ会えるよ明日にしようね。朝かお昼に出ておいでね。その日みんなで長く一緒にいられるからね」とお腹に語り続けました。翌朝陣痛がきてお昼に生まれ、家族に立ち会ってもらえて、夜まで一緒にいることができました。予定日に陣痛が来た長男は予定日ぴったりに陣痛が来ました。逆子で帝王切開の話も出たのですが、「頭下だよー」と声をかけて逆子体操をしていたら、臨月手前で逆子が治り安心しました。臨月からは「一緒な誕生日に出ておいでー」と声をかけていたら、予定日の前日に陣痛がきて、日付かわってすぐに出産になり助産師さんに取り上げてもらいました。お腹のなかでもちゃんと話を聞いててくれてたんだと実感しました。予定日ぴったりに生まれると、その後の予定が立てやすくなりますね。スクワットや雑巾がけで陣痛を促したり、赤ちゃんに話しかけたりしたママも多いようです。【遅れた】出産予定日の体験談予定日から1週間遅れて出産予定日から1週間遅れて出産しました。おしるしや前駆陣痛などの兆候はありませんでした。医師から子宮口がまだ奥にある状態で進みが悪いと判断されたのか、促進剤使用の予定入院となりました。入院初日に内診→その日に陣痛20時間での出産で大変でしたが、無事に生まれて本当に良かったです。親子で似るのかも?出産予定日が過ぎてもなかなか陣痛が来ず、親戚中からまだかまだかと言われ続けて焦りました。結局、予定日よりもだいぶ遅く、10日遅れでの出産となりました。出産後に実母に話を聞いたところ、母も第一子は10日遅れでの出産だったそうで、親子で似るのかなと感じました。陣痛促進剤を使いました周りのママ友は出産予定日よりも少し早めに生まれていたので、自分も勝手に早まるかなと予想していました。しかし、出産予定日の健診でも子宮口は開いておらず、前駆陣痛らしいものもありませんでした。そのまま5日経ってもお産の兆候がなかったので入院することに。入院したその日に陣痛促進剤を使い、4時間のスピード出産でした。出産予定日から遅れたママもいます。出産予定日を過ぎても、妊娠41週6日目までは「正期産」です。あせらずリラックスして赤ちゃんが下りてくるのを待ちましょう。【早かった】出産予定日の体験談早めに準備しておくべき出産予定日より24日前に生まれました。常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)のため、緊急帝王切開でした。もう少し予定日近くなってからでいいや、と入院準備を先延ばしにしていた私。急遽入院が決まって、慌てて親に買い揃えてもらいました。里帰りしていてよかった…予定日はあくまでも「予定」で、早め早めで準備しないといけないな、と反省しました。まさかと思っているうちに一人目が出産予定日ぴったりに生まれたので、二人目もそうなると思い込んでいました。実際には、出産予定日から二週間前に陣痛が起こり「まさか、まだ始まるわけないよね。前駆陣痛だよね」と思っていうちにどんどん痛みの間隔が短くなってあせりました。入院の準備はしてあったので出産まではスムーズにいきましたが、心の準備はできないままでした。経産婦でも油断してはダメですね。出産予定日よりも早めに生まれたママもいます。妊娠37週0日よりも早く生まれると、早産となるので注意が必要です。生まれる時期は人それぞれ違いますが、入院準備は早めにしておくと安心ですよ。出産予定日と出産日はずれるもの?出産予定日は、最終月経の初日やエコー検査により出産予定日を算出することから、分娩が起こる可能性が最も高い日といえます。ただし、実際には妊娠37週から妊娠41週まで出産するタイミングは分散しているので、予定日ぴったりに生む方は全体からみてもわずかといえるかもしれません。他にも、妊娠中のママの体調はむくみがあったりくずれたりしやすいものです。いつでもお産がはじまっても良いように、出産予定日はあくまで生まれる可能性が高い日として、事前に準備と心構えをしておくと安心ですね。出産予定日は、統計的に分娩が起こる可能性が一番高い日です。ただし、実際には妊娠37週から妊娠41週まで出産するタイミングは分散しているので、ぴったりと予定日に生む人は全体の5%前後といわれています。ある産院のデータでは、予定日ぴったりに生まれたのは初産婦で全体の5.6%、経産婦で4.8%でした。割合から見ると少なく感じますが、初産婦では予定日通りの出産が最も多くなっています。経産婦は39週6日が最も多くなっていました。他の産院のデータでは、出産予定日ぴったりに分娩をされた人は全体の4.9%となっています。初産婦では出産予定日に陣痛が始まった人が最も多く、経産婦では39週3日目が多くなっています。これらのデータから考えると、出産予定日に生まれる割合としては全体の5%程度なので、ずれる可能性は高いといえます。ただし、生まれる可能性が一番高い日ではあるので、準備と心構えは必要ですよ。ままのてアプリを紹介赤ちゃんの出産予定日が気になるママには、現在の妊娠週数がすぐにわかる「ままのてアプリ」がおすすめです。赤ちゃん「今」の状態がイラストでわかるので、日々愛おしさが増しますよ。出産日に関するママの体験談や、育児に役立つ情報も届くのでぜひ登録してくださいね。出産予定日までにやっておきたいリストも必見です。ままのてチャンネルままのてチャンネルでは、妊娠・育児に関するお役立ち動画をたくさん配信しています。ままのてチャンネルで解説いただいているのは、助産師さんや小児科医、保育士さんなど専門家です。ぜひ、妊娠・育児の参考に、ままのてチャンネルをご覧だくださいね。※「ままのてチャンネル」とは妊活・妊娠・出産・育児の情報を届けるチャンネルです。妊娠中や育児期のお役立ち情報のほか、マンガ動画も配信していますよ。お気に入りの動画を見つけたら、ぜひチャンネル登録してくださいね。万全の状態で出産予定日を迎えよう出産予定日(分娩予定日)は、妊娠7〜11週頃の健診で確定します。妊娠が気になる場合は、早めに産婦人科を受診しておきましょう。出産予定日通りに生まれるかどうかは、誰にもわからないものです。予定日ぴったりに生まれるのは全体の5%程度ですが、その日に一番生まれる可能性が高いのも事実です。油断せずに、早めに入院準備を進めておきましょうね。赤ちゃんが生まれるその日まで、一日一日を大切に楽しい時間を過ごしましょう。※この記事は2020年4月時点の情報をもとに作成しています。
2020年04月08日初めての妊娠・出産で、陣痛がどんなに痛いのか未知の世界でした。先輩ママたちに聞いても出産は十人十色。赤ちゃんの大きさ、ママの状況や気持ちでも変わってくるので、痛みもそれぞれ。私は生理痛が酷かったので、痛みには強いと思っていたのですが……。初めての陣痛に向き合った体験を紹介します。 あれ? これはいつもの痛みと違う切迫早産気味だった私はおなかが張ることがよくあったのですが、出産予定日より13 日早い妊娠38週1日に痛みを伴うおなかの張りがあり出血もしていたので、病院に行きました。「このまま入院かな?」と思っていたのですが、母体は特に問題はなく、子宮口が開いていないため、自然に陣痛が来るまで自宅で様子を見ることになりました。 そのまま2日間何もなく、妊娠38週3日の早朝にいつもとは違う痛みで起きました。確実にいつも感じている痛みではなく、強く深い痛みで前駆陣痛だとわかりました。そして、痛みの間隔が1時間から30分、15分と短くなり、13時ごろに10分間隔になったので病院に電話し、入院グッズを持って病院に向かいました。 いよいよ! 強い気力で向き合った陣痛病院に着いたときには痛みの間隔が10分を切っていて、子宮口が3cm開いていました。先生からは、「出産は早くて今晩、このまま陣痛が引いちゃうと明日」と言われました。この時点でかなり痛かったので、この痛みは明日に持ち越したくない! 絶対に今日産みたい! と密かに心に決めていました。 そんななか、深呼吸を意識しながら陣痛に耐えていたら、急に寒気と吐き気がしてきて、嘔吐しました。びっくりしてナースコールをしたら、「陣痛中つわりのような気持ち悪さが出て吐くことがある」とのこと。そこからベッドで横にならず、立ったまま痛みに耐えていました。 やっと会える! でも本番はここから18時ごろ、子宮口はもう9cm開いていましたが、破水はまだしていなかったので助産師さんが人工破膜をしてくれました。そこから分娩台に歩いていくのが大変で……。やっと分娩台に上がれたと思えば、母親学級で教わったいきみ方を忘れるくらいの興奮と痛みでした。しかし、立ち会い出産で隣に夫がいてくれて、お茶を飲ませてくれたり、いきむときに上体を起こして体勢を整えてくれたので、比較的落ち着いて出産に臨めました。 5回くらいいきんだところで、助産師さんから「頭が見えた!」と教えてくれました。私は「これ以上いきんでも出てこないから早く会陰切開をしてくれ!」と思っていたところ、先生が他の方の分娩に立ち会っていたので、すぐ切れず……。 先生が来るまで3回いきみました。そして会陰切開をした途端、無事長男が生まれました! あんなに痛かったのに、息子に会えたこと、元気に生まれてきてくれたことに感動して痛みも忘れて号泣しました。 振り返れば、陣痛をしっかり感じ、命がけの出産ができたことにとても感謝しています。そして、私が陣痛から出産までの間、一貫して常に意識していたことは深呼吸です。赤ちゃんが苦しまないよう、赤ちゃんに向けて空気を送るためにしていたので、自分自身冷静でいられました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:松丸りん0歳男児の母。陽気な夫と3人で田舎暮らし。出産、育児、子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年04月06日私は、“会陰切開”に恐怖を抱きながら2人の男の子を出産しました。1人目は会陰切開をしたうえで出産し、「2人目の出産では絶対に切りたくない!」という気持ちを胸に5年後に再度出産に臨みました。2人目は会陰切開することなく出産! 1人目の出産と2人目の出産で違ったことは、素直に「怖いです」と伝えたことでした。 何もわからずに臨んだ1人目の出産私は1人目を妊娠36週2日のギリギリ早産で出産しました。陣痛が始まってから5時間で出産するという、初産にしてはスピード出産。私は痛みに強いほうなのか、便秘だと思い込みトイレでいきんでいたのを助産師さんに止められたのは、今では笑い話です。 赤ちゃんがおりてくるのも早く、陰部が中から押されるような感覚に、自分でも「いよいよだ」と感じたのを覚えています。初産ということもあり、会陰の伸びが悪く、医師から「ちょっと切ろうか」と言われ、会陰切開をすることになりました。 大きすぎる会陰切開の恐怖…会陰切開が自分の出産に必要な処置であることはわかっていました。会陰が裂けることを防ぎ母体のダメージを軽減したり、赤ちゃんがスムーズに出てきたりするための処置だということは頭では理解しているものの、やっぱり怖かったです。陣痛がきているときに切るから痛みは感じないとは言われましたが、意識しすぎたためか切開時に「ぱちん」と切られた感覚や痛みを感じました。 その後は「いきまないで」という助産師さんの指示のもと、息を小刻みに吸って吐いてを繰り返しながら、無事出産することができました。けれども、その後の陰部への麻酔や縫合時の違和感、産後の会陰の痛みを経験し、「もう次は切りたくないな」というのが正直な気持ちでした。 会陰切開の恐怖再び!初めての育児や仕事の再開でバタバタしているうちに5年が過ぎ、2人目を妊娠しました。5年ぶりの出産にドキドキしながら妊娠39週を迎え、今回は破水から始まる出産となりました。身支度を整えて病院に向かい、すぐに分娩室へと移動。それまでは冷静にいられたものの、徐々に出産時の痛みや陰部の圧迫感、会陰切開への恐怖がよみがえります。 「どうしよう……怖い」。それがそのときの気持ちです。正直、1人目の出産時は余裕がなく、「しっかりしなくちゃ」「なめられたくない」という若さゆえの意地がありました。でも、今回は素直に助産師さんに気持ちを打ち明けました。「すみません。会陰切開したくないです。怖いです……」。 声に出すことで払拭された私の不安助産師さんへ素直に自分の気持ちや希望を伝えると、すぐに会陰に触れたり伸びを見たりしてくれ、「この部分(肛門側を触れながら)が余裕がありそうだから」と、希望を受け入れてくれました。ただ、状況によっては会陰切開が必要な処置であることは再度説明を受けました。 そして、陣痛が強まりいざ出産。助産師さんは“余裕がある”と言っていた部分を広げながら、いきむタイミングを指示してくれ、そのサポートのおかげで切開することなく、3時間という早さで出産できました。もちろん、2人目の出産ということもあって会陰の伸びもよかったのかもしれません。でも、自分の気持ちは声に出して伝えないといけないんだな……とつくづく実感したのです。 不安が多く、デリケートな出産。何人ものお産をサポートしている医師や助産師さんに気持ちを伝えるのは、なんとなくハードルが高いと感じていました。でも、出産は自分だけのものです。私は、自分の気持ちを伝えることで最良のサポートが受けられました。勇気を振り絞って「会陰切開が怖い」と声に出したことで、自分だけの素敵なお産を経験できた、怖がりな私の体験談でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:菅田ゆうり1歳・7歳の男児を育てるワーキングマザー。自身の体験をもとに、妊娠や出産、育児、仕事との両立についての体験談を中心に執筆している。
2020年04月03日初めての妊娠はわからないことだらけです。妊娠判明から常にネット検索ばかりで、不安でいっぱいでした。あれ?と思った陣痛中も、変わらずネットで調べてばかり。これは陣痛なのか、前駆陣痛なのか……。痛みのなかでもお金のことを考え、前駆陣痛だったら余計な病院代がかかってしまうと、ひとり深夜に病院へ連絡するかどうか悩んでいました。 あれ?と思った深夜の陣痛深夜12時ごろ、帰りの遅い夫が夕食を食べていました。なんだかおなかの痛みがいつもと違うような感じがしたので、私はアプリで陣痛のような痛みの間隔を計り始めたのです。夫は次の日も仕事なので先に寝室へ。もし陣痛じゃなかったらと思い、おなかの痛みのことは伝えませんでした。でもだんだんと痛みの間隔が短くなり、気付いたら5分間隔に。そんなとき、私が寝室にこないのが気になって夫が起きてきました。経緯を伝えると、「とりあえず病院に電話しなさい」と言われ、病院に電話することを決心したのです。初めてのことでも陣痛の始まりってわかるんだなと、今となっては思います。 病院への電話病院に電話してみると、初産で家が近く、声が元気という理由で、1時間後に痛みが続いていたらまたかけ直すよう言われました。やはりこれは前駆陣痛なのかと思い始め、陣痛の間隔を計りながら、携帯で調べていました。1時間経っても痛みは続いており、3分間隔になっていたのです。このぐらいからどんどん不安になり、前駆陣痛でもとりあえず見てもらおうという気持ちになりました。再度病院に電話をし、間隔を伝えたら「きてください」とのことでした。 病院に着いてから病院に着いたのは朝の5時ごろです。着いたら分娩室に案内されました。病院の館内見学の際に、陣痛室と分娩室が分かれているのを聞いていたので、もう生まれるのかと一気に恐怖心が襲ってきたのを覚えています。分娩台に横になり、子宮口の開き具合と分娩監視装置で陣痛の間隔を見てもらうと、やはり前駆陣痛ではなく陣痛でした。痛くて、「まだ? いつ生まれるの?」と先生に尋ねていたのを覚えています。先生は「お昼の12時ごろには生まれると思いますよ」とやさしく教えてくれました。結果、生まれたのは、朝の7時49分。初産なのにすごく早く生まれたのです。「もし2人目を妊娠して出産するときは、もう少し早く病院にきてください」と助産師さんに言われました。 初めての陣痛で、前駆陣痛なのか判断に迷いましたが、夫の言葉で病院に電話してよかったです。我慢していたらどんどん増す痛みに動けなくなっていたかもしれません。不安があったらお金の心配などはせず、すぐ病院に行こうということを学びました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:仙頭 遥奈1歳男児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年03月31日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー4千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 下手すると巨大児になるかもしれないと思っていたので、予想より小さめで産まれてきてくれて良かったです!私がガサツなので、それに耐える体で出てきてくれたんだろうな~といまだに思っています(笑)。 私の母は姉を出産したとき、7時間程度で経腟分娩での出産でした。少しでもそれに近いといいな~と思っていたので、10時間程度で産まれてくれて良かったです!(10時間=入院してからの時間かと思います。なので陣痛が5~6分間隔になってからの経過時間かな?)陣痛促進剤を使わなければ、もっと長丁場になっていたんだろうな~と思います。早い判断をしてくれた先生に感謝です。 大きめベビーだったので、既に皮膚はシワシワでございました。あと、頭がめちゃくちゃ尖っていました!退院時には少しまともになりましたが、それでも生後2カ月ごろまでは尖っていた気がします(笑)。 こぼれた話があるので、あと少しだけ続きます~!HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年03月29日妊娠中期に切迫流産と診断を受け、大事をとって傷病休暇などを使って早めに仕事を休むことになった私。休暇に入ってから体調も良く、安定した日々を過ごしていたのですが、出産予定日1カ月前に突然切迫早産になってしまったのです。急きょ入院になり、始めた点滴治療が予想外に過酷なものでした。つらい切迫早産の治療体験談と、治療を乗り越えて成し遂げた出産の様子を紹介します。 妊娠中期からのおなかの張り妊娠5カ月に入ったころから、私は体を動かすとおなかの張りを感じるようになりました。産婦人科を受診すると、子宮頸管長が通常よりも少し短めなので動き過ぎないようにと指示を受けました。しかし仕事柄動かずにはいられず、頻繁に張るようになり、とうとう切迫流産と言われてしまったのです。初めての妊娠で仕事を休んで良いのかわからず上司に相談したところ、「医師の診断があるのなら休みなさい」と言ってくれたので、妊娠6カ月のころに傷病休暇を取ることに。休暇を取ってだいぶ体調がよかったのですが、おなかの張りは度々あり、結局そのまま産前休暇に入ることになってしまったのです。 出産予定日1カ月前に突然の陣痛!私はおなかが張らないように安静に過ごしていたのですが、出産予定日の1カ月前、突然「おしるし」のようなピンクのおりものが。同時におなかの張りが頻繁になり、痛みを伴うようになりました。急いで病院へ行くと切迫早産の診断が下って、すぐに入院になり、ウテメリンという張り止めの点滴を打つことになったのです。ウテメリンは入院する前まで錠剤を服用していたので抵抗なく点滴も打ったのですが、予想外に副作用が強く出てきました。おなかの張りがおさまるまでの1週間、とても過酷な治療となりました。 くじけそうだったつらい切迫早産治療点滴を流している間は手足の震えと、心臓が飛び出しそうなほどの動悸で苦しくて仕方がありませんでした。ゆっくり眠ることもできず毎日寝不足。一定量の点滴液を流し終えたあとに、点滴を入れずに様子を観察しているときは、気絶するように眠っていました。私が入院していたときはちょうどクリスマスの時季。家族で楽しい時間を過ごすつもりだったのに、ひとりで過酷な治療と向き合い、気が滅入ってしまいそうな1週間でした。 治療を乗り越え、喜びの出産おなかの張りがだいぶおさまり、赤ちゃんの体重も増えたので、入院から1週間後に私はやっと退院することができました。妊婦生活を満喫することもままならなかったつらい治療から解放されて、とても晴れやかな気持ちだったことを覚えています。退院後はおなかが張ることはありましたが、無事に正期産の時期に入りました。そして、出産予定日の10日前、破水から始まったお産は微弱陣痛で時間がかかりましたが、無事にわが子と対面することができたのです。 点滴治療を受けていたときは、早産でもいいから治療をやめて出産したいと思いましたが、しっかり成長して元気に生まれてきてくれたわが子を見て、つらい治療を頑張ってよかったと涙があふれたのでした。 もともと子宮頸管が短くておなかが張りやすかったのに、あまり体を労わらずに仕事をしていたことを反省したできごとでした。おなかが張っているときは自分もつらかったし、赤ちゃんも苦しんでいるのかなとかわいそうに思っていましたが、おなかの中でしっかり大きくなり無事に生まれてきてくれて感謝の思いでいっぱいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年03月27日初めての出産、不安はいろいろあると思いますが、なかでも多くの妊婦さんにとって気がかりなのが、会陰切開についてではないでしょうか。ですが今回紹介するのは頸管裂傷(子宮の入り口の裂傷)の体験談。そこに至るまでの経緯と産後の経過をお伝えしたいと思います。 いきむタイミングがわからない!?初産だった私は出産予定日よりも2週間ほど早く破水。しばらく待っても陣痛が来なかったので、陣痛促進剤を使って、もともと希望していた無痛分娩をすることになりました。始まりは順調でした。麻酔のおかげで陣痛の痛みはなく、陣痛が始まって8時間ほどして分娩台へ。しかし、そこからお産がなかなか進みません。麻酔で感覚がないためか、いきむタイミングというのがわからなかったのです。 分娩監視装置の数値を見ながら、先生が「今、いきんで!」と声をかけてくれても、なかなかタイミングが合いません。 だんだん焦ってきた私は、とにかく必死に全力を振り絞っていきみました。そして、なんとか無事に赤ちゃんの産声を聞くことができたのですが……。予想外の事態が起きたのはここからです。 頚管裂傷で多量出血に……赤ちゃんと対面を果たしたあと、なにやら先生や助産師さんがバタバタとし始めました。私は産後の疲労と興奮でぼーっと分娩台に横たわっていて、当時のことはぼんやりとした記憶なのですが、「出血が止まらないので点滴を追加します」という説明を受けました。さらに、先生がなにやら縫合の処置を始めました。会陰切開の縫合かなと思いましたが、それにしては時間が長い。30分くらいはかかっていたと思います。なんとなく「会陰切開の縫合にしては長いなあ」と考えていたことを覚えています。 あとから聞いた話によると子宮の収縮が悪かったのと、いきんだときに頸管(子宮の入り口)まで裂けてしまったために多量出血になっていたそう。まさか頸管裂傷していたとは! 多量出血のために貧血にもなってしまい、しばらく分娩台から起き上がれず、車椅子で病室まで移動することとなりました。 約1カ月半かかってようやく完治助産師さんによると、お産が急に進んだときなどに頸管裂傷になることはあるそう。「頑張っていきみすぎちゃったのね」と言われました。無痛分娩だったおかげで、裂けたときも縫合のときも痛みは感じませんでしたが、麻酔が切れてくるにつれて会陰切開の痛みなのか何なのか激痛を感じるようになりました。退院してからも腟の中が引っ張られるような痛みがしばらくは続きました。 1カ月健診のときはまだ引きつれるような感覚はあったものの、診察をしたらきちんと傷もふさがっていると聞いてひと安心。私の場合は1カ月半くらいで完全に違和感がなくなりました。 まさか会陰だけでなく、頸管が裂けることがあるとは知らなかったため、当時は驚きました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2020年03月23日帝王切開術(以下帝王切開)には、出産する前から帝王切開で分娩することが決まっている予定帝王切開と、お母さんもしくはおなかの赤ちゃんの健康状態や分娩の進行に問題が起きたために分娩となる緊急帝王切開があります。経腟分娩で出産予定だった方は、急に帝王切開が決まると不安が大きいですよね。出産前に緊急帝王切開になることも想定して、知っておくと安心だと思います。今回は、緊急帝王切開となるケースや費用、赤ちゃんへの影響についてお話ししていきます。 緊急帝王切開とは?緊急帝王切開とは、お母さんやおなかの赤ちゃんの健康状態が悪くなり、このままではお母さんと赤ちゃんともに障害が発生する可能性が考えられる、もしくは経腟分娩では分娩が難しいと判断されるときにおこなわれる分娩方法です。経腟分娩と違い、おなかを切って赤ちゃんを取り出すことになります。 緊急帝王切開となるケースは?緊急帝王切開とは、どのようなときにおこなわれるのでしょうか。主なケースをご紹介します。 今後の分娩進行が期待できない長時間にわたる分娩、分娩の停止、破水症例分娩時間が長くなれば、それだけお母さんは体力を消耗してしまいます。陣痛間隔が10分以内であるにもかかわらず、陣痛が弱いことや産道や骨盤が狭い、もしくは赤ちゃんが大きくて通れないなどで分娩がなかなか進まないことがあります。 一般的に、初産婦さんで30時間以上、経産婦さんで15時間以上かかっていると遷延分娩(せんえんぶんべん)であると考えられます。すでに破水している場合は子宮の中に細菌が入りやすくなるため、感染のリスクも上がります。そのため、破水後も陣痛が弱い場合には、お母さんとおなかの赤ちゃんの状態を診ながら陣痛促進剤を使ったり、時間がかかりそうな場合には緊急帝王切開での分娩が選択されます。 重症な妊娠高血圧症候群妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に高血圧になるか高血圧に加え蛋白尿が出る疾患です。重症な合併症に赤ちゃんの発育に障害が起こる(子宮内胎児発育遅延)、赤ちゃんが出てくる前に胎盤が剥がれてしまう(常位胎盤早期剥離)、けいれんが起こる(子癇/しかん)などがあります。 軽症かつ赤ちゃんが未熟な場合には安静にすることや血圧を下げる薬を使って、治療をおこなっていきます。しかし、妊娠や分娩の進行に伴い母親の血圧上昇が増悪し、母親の合併症が起こる可能性が高いときや赤ちゃんの元気がない場合(胎児機能不全、主に胎児心拍陣痛図により判断)に緊急帝王切開で分娩することになります。 常位胎盤早期剥離(じょうたいたいばんそうきはくり)妊娠中もしくは分娩中で赤ちゃんがまだおなかの中にいるうちに、胎盤が子宮の壁から剥がれ始めてしまうことを常位胎盤早期剥離といいます。胎盤が剥がれることで出血し、その刺激で子宮が収縮し、硬く痛くなります。多くの常位胎盤早期剥離は急速に進行し、お母さんはショック状態になり、赤ちゃんは酸素不足のために機能が低下し、子宮内胎児死亡にもつながります。 そのため、早く対処しなければ母児ともにとって命に関わることも珍しくありません。常位胎盤早期剥離は母児ともに急激に危険な状態となりますので、緊急帝王切開となります。 赤ちゃんがうまく回って出てこられない(回旋異常)分娩が始まると、赤ちゃんは狭い産道をできるだけスムーズに通るために一定の動きをして回りながら、下りてきます。赤ちゃんが大きい場合や、何らかの原因でうまく回らないと分娩時間が長くなり、ときに分娩が止まってしまうことがあります。 お母さんの姿勢を変えたり、医師や助産師が赤ちゃんをスムーズに下りられるように誘導したり、分娩の進行状態をみながら吸引分娩や鉗子分娩をおこないます。いずれの方法でも分娩が進まない場合や赤ちゃんの心拍が落ちてきたなど状態が良くない場合には緊急帝王切開となります。 おなかの赤ちゃんの元気がない胎盤の機能が落ちている、へその緒が圧迫を受けている、などの何らかの原因で赤ちゃんが酸素不足になることがあります。赤ちゃんが酸素不足になっている状態が長く続くと、脳が低酸素状態となります。 重症の場合にはとてもしんどい状態で赤ちゃんが生まれてくる(新生児仮死)、脳性麻痺などが発生する可能性もあります。そのため、経腟分娩ではまだ時間がかかると判断された際には、緊急帝王切開が選ばれます。このような子宮内の胎児がしんどい状態を、胎児機能不全と呼びますが、主に胎児の心拍数を連続でみる胎児心拍陣痛により診断されます。 緊急帝王切開の診断から実施までの流れは?上記などの理由により、緊急帝王切開が必要な状態だと診断された場合、医師からお母さんやパートナー、家族へ緊急帝王切開で出産することになる説明があります。病院側は緊急帝王切開の準備を整え、お母さんは手術室に移動し、麻酔をかけて緊急帝王切開をおこないます。お母さんが話を聞ける状態ではない場合は、家族の承認を得て手術がおこなわれますが、家族がその場にいない場合もあります。そのような時は、緊急連絡先に電話をして、承諾をもらい手術をおこないます。一刻を争う事態では、緊急帝王切開の承諾を得る余裕がないこともあり、医師の判断で緊急帝王切開がおこなわれることもあります。 緊急帝王切開になったら、費用はどのくらいかかるの?自然分娩を予定していたのに緊急帝王切開となると、一体いくらかかるのか、費用も気になりますよね。緊急帝王切開での分娩費用は、入院・分娩となった曜日や時間帯、入院日数や入院中の病室タイプによって大きく異なります。 緊急帝王切開となったのはお母さんとおなかの赤ちゃんの健康状態に問題が生じたためであるので、予定帝王切開よりも処置や治療、入院期間が長くなることもあり、それだけ入院費用もかかります。しかし、予定帝王切開を含めて帝王切開術そのものは病気に対する治療としておこなわれるものであり、公的保険が効きますので分娩費用自体は、それぞれの病院の経腟分娩よりも10万円~20万円程度高いものとなることが多いと思われます。 高額で心配になる方もいらっしゃると思いますが、出産育児一時金の支給がありますし、入院中にかかった金額によっては高額医療費の申請をおこなうこともできます。また、個人で加入している医療保険の内容によっては、帝王切開で保険金の支払いを受けることもできます。各自が入られている保険会社や医療機関に聞いてみるのが良いでしょう。 緊急帝王切開は、赤ちゃんに影響はあるの?帝王切開の時に使われる麻酔についてですが、予定帝王切開では、通常おなかより下の痛みだけがなくなる腰椎麻酔(背中から針を刺す麻酔)でおこなわれ、母親の意識がある状態でおこなわれます。 しかし、緊急帝王切開での緊急度によっては、より麻酔が早くかけられるように全身麻酔が選択されることがあります。腰椎麻酔は、背中の神経の近くに薬を投与するため、赤ちゃんには麻酔は効いていません。しかし、全身麻酔の場合はガス麻酔(一部静脈麻酔も併用)をおこないますので、胎盤を通して麻酔は赤ちゃんにも届きます。 その影響で、赤ちゃん生まれた後、一時的に呼吸が弱くなることがあり、一時的に補助呼吸を必要とすることがありますが、薬の影響がなくなればすぐに元気になりますので、心配いらないでしょう。緊急帝王切開は、予定帝王切開のときと比べて、経腟分娩をおこなっているなかで母子のどちらかあるいは両方に何らかの原因があることによっておこなわれるため、母子ともに手術後は帝王切開になった理由により、赤ちゃんの状態は変わっていきます。しかし、緊急帝王切開自体そのものは、赤ちゃんにほとんど影響することはありません。その他に、予定帝王切開と緊急帝王切開両方に共通することですが、本来は経腟分娩の過程で赤ちゃんは外の世界で呼吸をする準備をおこなうと言われています。赤ちゃんは羊水の中にいますから、肺の中も羊水と同じ液体(肺液)で満たされています。この肺液は経腟分娩の過程で肺から体に吸収されたり、排出されたりします。帝王切開ではこの過程がなくなってしまうので、生まれて数日の間は赤ちゃんの呼吸が不安定になりやすくなる場合もあります。また、早産の時期(妊娠37週未満)に緊急帝王切開が必要となった場合、特に赤ちゃんの肺機能が充分にできあがる妊娠34週前に緊急帝王切開となった場合には、呼吸障害が起こることもあります。呼吸障害の状態によっては、NICU(新生児集中治療室)管理、酸素投与や人工呼吸管理、薬の投与で呼吸機能の改善を図ります。 まとめ緊急帝王切開は、お母さんとおなかの赤ちゃんの健康状態に何らかの問題が生じ、妊娠や分娩を継続することが難しいと判断された場合におこなわれます。緊急帝王切開術は、麻酔も手術そのものも短時間でおこなわなければならないので、予定帝王切開よりは危険性が若干は増しますが、特別に大きな危険性はありません。 母親や赤ちゃんへの影響は、緊急帝王切開になった原因や重症度に大きく依存しています。しかし、緊急帝王切開をおこなわなければ、母親も赤ちゃんもより深刻な状況となる可能性が高いですから、不安はあるでしょうが緊急帝王切開をためらってはいけません。妊娠や出産はいつ何が起こるかわかりませんので、緊急帝王切開になることも頭に入れておくといざ緊急帝王切開となったときに少し安心できるかもしれませんね。緊急帝王切開での出産は高額になることも多いのですが、自治体や職場からの手当金があること、一部保険適応になるために高額診療の申請も可能な場合があります。自己負担を減らすことができますので、医療機関や保険会社に相談して忘れずに申請しましょう。 ※参考:・『産婦人科研修ノート改訂第2版』(診断と治療社)p.367〜372・『病気がみえるvol.10 産科』(MEDIC MEDIA)p.27,98,99,104〜106,114〜107,272〜279,292〜293,330,331,354,359・ 帝王切開ナビ「帝王切開の出産費用について」 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者:医師 医療法人至誠会 梅田病院院長 北川 博之 先生昭和56年愛媛大学医学部卒業。その後愛媛大学付属病院にて産婦人科講師、助教授として勤務。愛媛県立医療技術大学教授を経て、平成20年より現職の梅田病院に院長として就任。現在も愛媛大学、広島大学などで非常勤講師として教育にも従事。
2020年03月22日私は、第一子出産時に「和痛分娩」を選択しました。もともと痛みに弱い私は、よく聞く「鼻の穴からスイカを出すような痛み」や「お股から熱した鉄の棒が出てくる感じ」という陣痛のイメージに恐怖心しかなかったからです。「和痛分娩だから大丈夫」と安心して出産に臨んだ私でしたが……。 和痛分娩って何?初めての陣痛に恐怖心しかなかった私。通っていた産院の母親学級で、初めて和痛分娩の存在を知りました。 ベテラン風の助産師さんの「まったくの無痛ではなく、もちろん痛みを感じます。でも麻酔なしの陣痛よりは、はるかにラクですよ」という話を聞いて、私の心は一気に和痛分娩へと魅かれていきました。さらに、通常の分娩費用に1万円の上乗せで和痛分娩ができるというではありませんか! これは願ってもない話だと思いました。 子宮口が開かない!?あっという間に妊娠37週を超え、出産の日。「和痛分娩だもんね、大して痛くないもんね、大丈夫、大丈夫」と私はすっかり余裕な心持ちでした。まずはバルーンを入れて、子宮口を広げることに。ところが、朝から入れて夕方になっても私の子宮口はなかなか開いてくれないのでした。 助産師さんの「今日生まれたくないのかもしれないね、明日また頑張ろうよ」のひと言で、出産は明日に持ち越しに。産む気満々だった私は悲しみに暮れ、その夜はそのまま入院となりました。 まさかの麻酔中止!?翌日も子宮口は開かず、助産師さんが人工的に破水をさせてくれました。少しおなかが痛くなってきたことを話すと、背中のチューブから麻酔を入れてくれたものの、やはりお産は進まず……。ついに陣痛促進剤が投与されました。 陣痛促進剤が投与されると、ついにやってきた急激な痛み!! 怒涛のような痛みだけが押し寄せました。しかし、結局お産が進まず、「陣痛が弱まるから」という理由で麻酔も中止に……。陣痛の痛みと闘いながらの出産となりました。 無事にわが子が生まれてくることがもちろん一番ですが、麻酔が中止になることもあるとは知りませんでした。事前に産院に確認しておけばよかった……と感じた体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:沢木素子子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年03月20日私は妊娠すると赤ちゃんは必ず育つものだと思っていました。でも、子宮外妊娠と流産を経験し、妊娠して赤ちゃんが順調に育つことは奇跡なんだと感じています。その経験があったから、いろいろなことを乗り越えられてきました。そんな私とわが子のお話をさせてください。 妊娠判明から子宮外妊娠と自然流産10代だった私は、妊娠検査薬で妊娠していることがわかりました。うれしい気持ちと同時に不安になり、自分ではどうすることもできなくて母に相談しました。その後、病院に行って検査したところ、子宮外妊娠と診断されました。気になったので調べてみると「子宮外妊娠には“妊娠”という言葉はついていますが、そのまま妊娠を継続することはできない」とありました。ショックで落ち込んでいるさなか、何日か経ったころに突然おなかが痛くなり、病院で流産と言われました。非常につらく、悲しかった経験でした。 2度目の妊娠から出産前日流産から半年が経ち、精神面も落ち着いてきたころのこと。妊娠初期症状があったので、妊娠検査薬を使ってみたところ再び妊娠していました。 臨月のある日、私は尿漏れのような感覚があり、不思議に思ったのですが、あまり気にせずに夕方までのんびりと過ごしていました。ところが、姉にそのことを話すと「早く病院に電話しなさい」とぴしゃり。急いで病院に電話したところ、「早く病院に来てください」との話だったので準備をしていました。するとはっきりとわかるくらいの破水をしてしまいました。 いよいよ出産!次の日の朝、陣痛促進剤を打つことになりました。だんだんと陣痛が強くなり始めてからの記憶はあいまいですが、立ち合い出産だったので姉と夫に後日聞いたところ、顔を真っ赤にしながらいきんでいたそうです。 ですが、なかなか赤ちゃんが下りてこず、急きょ吸引分娩で無事3,916gの男の子を出産しました。保育器に入っていたため、出産したあとはすぐに抱っこできず、ようやく抱っこできたのは出産から3~4日経ってからでした。 子宮外妊娠と流産を経験し、10代での子育て。今考えると自分がどれだけ浅はかな考えをしていたのかを思い知りました。でも、その経験があったからこそ、私は今までいろいろなことを乗り越えられてきたんだと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:(c)chicchimama著者:榊原みやび子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年03月08日第一子を出産するとき、初めてのことで不安もあり、夫の立ち会いを希望しました。夫自身も「ぜひ立ち会いたい」とのことで、わが子の誕生の瞬間を楽しみにしていました。けれども、出産には予期せぬことが起こることも……。 夫婦ともども立ち会い出産を希望仕事が平日休みだったこともあり、初めての診察のときから必ず妊婦健診に付き合ってくれていた夫。私が通院していた産婦人科では、父親が赤ちゃんのエコー見学をできるため、エコー見学が夫の楽しみでもあったようです。 赤ちゃんの様子を見ながら先生にいろいろと質問したり、先生の話を前のめりで聞いたりと、おなかの中のわが子の成長を一緒に見守ってくれていました。 私は出産時の不安もあり、夫に立ち会い出産をお願いしました。夫自身も「出産に立ち会いたい」という意見だったので、何の問題もなく立ち会い出産をする流れに。出産に向けて陣痛中のサポートや出産時の励まし方など、夫なりに勉強していたようです。 陣痛開始! 夫の勉強の成果は?!出産予定日当日、つい陣痛開始! 朝始まった陣痛は夕方過ぎに本格的な痛みへと変わり、産院へ行くことに。夫は、痛みに耐える私に飲み物を買ってきてくれたり、手をにぎってくれたりしてくれますが、私はそれどころではありません。 夫の手を振り払い、ベッドのシーツを引きちぎれそうなほど握りしめる私。そんな妻の姿を見て、ただ事でないと悟った夫はアタフタ……。何をするわけでもなく、横でソワソワ。そうこうしているうちに破水し、分娩室へ移動することに。 いよいよ誕生の瞬間! そのとき夫は……陣痛室から分娩室へ移動する際、夫は助産師さんから廊下で待っているようにと指示がありました。私が分娩室へ移動している間、夫は両親にいよいよ生まれると電話連絡をしていたそうです。 そんなことはつゆ知らず、分娩台に上がった私はいきんでいる真っ最中。2回ほどいきんだ後、先生が「もう頭が出ているよ! 次で出るからね!」と。そしてもう一度いきんだ瞬間「おぎゃー!!」と産声が……。分娩台に移動して、10分も経たないことのできごとでした。 助産師さんが「あっ! 旦那さん!」と言ったのを聞き、私もすっかり忘れていた夫のことを思い出しました。そして廊下で今か今かと待っている夫に助産師さんが気まずそうに、「あの、生まれちゃいました……」と一言。赤ちゃんの産声が聞こえていたものの、まさか自分の子だとは思っていなかったらしく、生まれたと聞いて衝撃を受けたと後に語ってくれました。 初めてのわが子の誕生を楽しみに、健診にも毎回付き合い、立ち会い出産の勉強もしていた夫。しかし、あまりのお産の進みの速さに、夫はわが子の誕生の瞬間に立ち会うことができなかったのです。出産は千差万別。思ったようにはいかないものですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:(c)chicchimama著者:ライター 木村なち三児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠・出産・育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2020年03月06日私は深夜遅くに下腹部の激痛で目を覚ましました。しかし、おなかの張りがまだ15分間隔だったので産院に行くか迷いましたが、痛みに耐えかねて産院に向かうことにしたのです。その道中でお産がぐんぐん進み、車内で出産してしまうかと思いました。少しの判断の過ちでお産が危険なものになると身をもって体験した話をご紹介します。 これはまぎれもなく陣痛だ!私は臨月に入ってから、「赤ちゃんに会えるのは今日かな? 明日かな?」と毎日そわそわしていました。それと同時に、もしお産が陣痛から始まったら、私は陣痛だと気付けるだろうかと不安もありました。そして運命の夜。妊娠38週3日の深夜2時半、私は経験したことのない強い痛みを下腹部に感じて飛び起きました。「この痛みはもしや! きっと今夜生まれる!」と確信し、寝ている夫を起こし産院に電話しました。 自宅待機? それとも産院に行くべき?私が電話で助産師さんに強いおなかの張りががあることを伝えると「陣痛がきたからといってすぐに生まれるわけじゃないから、おなかの張りが10分間隔になったら病院に来てください、もし不安なら今から来てもらってもいいですよ」と言われて少し悩みました。その時点でまだおなかの張りが15分間隔でしたが激痛だったため、車で産院へ向かうことに。この判断が功を奏することになったのです。 あわや車内出産!産院についた時点で…自宅から産院までは車で15分。私はその道中で陣痛がいきなり1~2分間隔になり、赤ちゃんが生まれてくるような感覚があり、必死に我慢していました。産院に到着後、私は這うようにして受付まで行き、すぐにストレッチャーに乗せられました。助産師さんに診てもらうと「子宮口全開!」と言われ、その瞬間に破水。「赤ちゃんの頭が見える! 次に陣痛が来たらいきんで!」と叫ばれ、ストレッチャーの上で赤ちゃんが元気に誕生!産院に到着し5分ほどのドタバタスピード出産でした。もし自宅待機を選んでいたら、我慢できずに車内で出産していたかも……と思うとゾッとします。 産院に電話した時点ではまだ陣痛が始まったとは言えない状態でしたが、強いおなかの張りもあったのですぐに産院へ向かってよかったです。もし車内出産になっていたら私はパニックになっていたかもしれません。お産は常に危険と隣り合わせなんだと実感したできごとでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:藤原 にじ二児の姉妹の母。兵庫県出身、オーストラリア在住。自身の経験と感性をもとに執筆活動中。趣味はイラスト、漫画を描くこと。旅行も大好き!妄想の中でも旅行に行く。
2020年03月04日義母は私たちの家の隣に住んでいます。義母はよく言えば天然、悪く言えば無神経で、もともと苦手なタイプでした。私は働いていたため、密に接する機会もなく、出産するまでは平和でした。……出産するまでは。義母に立ち会ってもらったことで、今では義母が大の苦手に。出産時の恨みは一生忘れないと言いますが、その言葉を、身をもって経験したお話です。 お義母さん、人の話は聞いてください夫の不在時に陣痛が始まったら、陣痛タクシーを利用するつもりでいました。しかし、夫は不満げ。義母はすでに隠居生活に入っており、時間に余裕があります。義母を頼ればいいし、見ず知らずの運転手より、義母のほうが安心できると考えていたようです。それで夫の気が済むのなら……と思い、私は夫の意向に沿うことに。義母にも事前に送迎を頼むことや、病院の場所も説明し、了承してくれました。そしていよいよ陣痛が始まり、義母に送迎を頼んだのですが……早くも後悔する羽目に。義母はハンドルを握るなり「どこの病院に行けばいいの?」と言ったのです。私は開いた口が塞がりませんでした。 生きて病院にたどり着けますように陣痛に耐えながら、私は病院の場所を説明しました。そして車が走り出し、安堵したのもつかの間のこと。今度は車内に警報音が鳴り響きました。原因は義母で、なんと義母は、サイドブレーキを解除しないまま車を走らせていたのです。私は助手席で、生きたまま病院にたどり着けるのか不安でいっぱいになりました。病院に到着しても、モヤっとするできごとが起こります。入院が決まりましたが、陣痛がまだ弱いと助産師さんに言われました。足を開いて座ると陣痛が進むとアドバイスをもらい、実行することに。その姿を見た義母は「お相撲さんみたいね」と笑ったのです。義母は3度出産を経験したベテラン。どうしてそんなひどいことが言えるのか、私は理解に苦しみました。 付き添いって、ただそばにいるだけ?義母は、助産師さんに「いつ生まれますか?」と片っ端から声をかけて困らせていました。私は穴があったら入りたい状態。気がつくと、陣痛よりも苛立ちのほうが勝っていました。助産師さんにも「陣痛が遠のいた?」と言われ、私は思わず苦笑い。お昼ごろにはひどい吐き気に襲われ、私は病院食も食べられず、ベッドから動けませんでした。義母はそんな私の姿を見ていながら、無情にも「お昼になったのでごはんを食べてきます」と言って消えてしまったのです。私はもう、怒りを通り越して呆れてしまいました。 その後、義母は夫と交代し、夫立会いのもと息子を出産しました。今になって思えば、どうしてあんなことでイライラしたのだろう? と思うことも。でも、私はまだ義母を許せずにいます。陣痛が始まると、他人を気づかう余裕などありませんでした。少しでも気をつかう相手なら、立会いを断る勇気も必要だったのかもしれません。それがきっと、お互いのためでした。現在は、顔を合わせれば世間話をする程度の関係をなんとか維持しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:結城あかね1歳男児の母。登録販売者としてドラッグストアに勤務。現在は育休中。これまでの経験をもとに、子育て・恋愛・ライフスタイルに関する記事を執筆している。
2020年03月02日私が陣痛を乗り越えたコツは、「ソフロロジー式呼吸法」でした。助産師として呼吸法をサポートしてきて、かつ自分で経験したからこそおすすめする「ソフロロジー式呼吸法」について、体験談を元にお伝えします。 ソフロロジー式呼吸法とはソフロロジー式呼吸法は、陣痛のタイミングで「フーーー」と息を長く吐き、リラックスを促す呼吸法です。合わせて妊娠中からイメージトレーニングやエクササイズを取り入れ、陣痛の痛みをポジティブに捉えます。 私は仕事で妊産婦さんへこの呼吸法を指導していたので、人よりたくさん呼吸法の練習ができました。そして自分が妊娠し、臨月を迎えてからは、おなかが張るたびに練習として呼吸法をおこなっていました。呼吸法をしながら、「陣痛のときもしっかり酸素あげるから一緒に頑張ろうね」と心の中で赤ちゃんに話しかけていました。 呼吸法に集中!いよいよ陣痛開始。はじめは深呼吸で逃せる痛みです。だんだんと痛みが強くなり、つらくなってきたところで本格的に呼吸法を始めました。 陣痛が来た!と思ったら長く息を吐くことに集中します。息を全部吐ききったら自然に吸うので、また息を吐きます。何回か繰り返すと陣痛がおさまってくるので、体の力を抜いて次の陣痛に備えます。 痛みに意識を向けると心が折れそうになるため、とにかく呼吸法に集中して、落ち着いて1回1回の陣痛を乗り越えました。 赤ちゃんも頑張っている呼吸法をしながら考えていたのは、赤ちゃんも一緒に頑張っている、ということです。妊娠中に練習したように、赤ちゃんに酸素を届けることを意識していました。モニターから聞こえる赤ちゃんの力強い心音が私を励ましてくれました。 また赤ちゃんは全身痛い思いをして陣痛に耐えて会いに来てくれると思うと、私もまだ頑張れる! と気力を振り絞ることができました。陣痛開始から約12時間後、無事に元気な女の子が生まれました。 妊娠中、陣痛への不安はもちろんありました。しかし事前に呼吸法の練習を通して心構えができたので、陣痛が楽しみな気持ちもありました。産院でソフロロジー式呼吸法を取り入れてなくても独学でもできるので、陣痛への不安を少しでも和らげたい方は、ぜひ調べてみてほしいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:金子ゆかこ10カ月の女の子のママ。職業は助産師。仕事も育児も必要不可欠!をモットーに、両立を目指して奮闘中。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年02月27日私は双子を妊娠していたので、受け入れてもらえる産院が少なく、遠い病院に通っていました。順調な妊娠生活でしたが、妊娠9カ月で突然破水。事前に準備をしていたおかげで、病院まで1時間の距離をタクシーで移動し、無事出産することができました。そんな妊娠・出産と準備の体験談をご紹介します。 「陣痛タクシー」に登録する私は双子を妊娠していたので、出産のリスクも高いことから自宅から1時間ほどかかる大きな周産期センターがある子ども病院に通っていました。そのため何かあったときはひとりでも動けるよう、妊娠5カ月ごろには地元のタクシー会社が提供している「陣痛タクシー」という制度に登録をしていました。直通の電話があり、自宅の住所や行き先の病院をあらかじめ登録しておくことができるサービスで、気持ちが動転しているときでもその様子を理解してくれて、落ち着いて対応してもらえるので安心でした。 早めに入院セットの準備をする入院時に必要な書類、パジャマや大型ナプキン、子どもの肌着など病院から指示された入院セット。ちょっと早いかなと思いながらも、妊娠6カ月ごろには必要な物を購入して準備しておきました。初めて赤ちゃん用品売り場に行って肌着を購入したときは、いよいよ赤ちゃんが来てくれるのだなあと感慨深かったです。また、授乳用のホックがついているパジャマを購入したときも、まだ現実味がなかったのですが、うれしい気持ちになりました。そして、夫にも入院セットの置き場所を共有してすぐに持ち出せるようにしておきました。 実際に陣痛タクシーを使用した感想急な破水という状況に、ひとりでどうしようと焦ってしまいました。もし何も準備していなかったら、破水してから自分でタクシーを手配して、荷物を準備して…⋯それはとても難しかっただろうと思います。あらかじめ、タクシーの連絡先はここ、出るときはこの入院セットを持っていけばいい、という安心感があったので、落ち着いて行動できました。病院から指示された入院セットには記載がなかったのですが、破水に備えて大型のバスタオルを複数枚入れておくともっとよかったかも…⋯と思いました。 双子を妊娠して遠い病院に通院していた私にとっては、陣痛タクシーの予約と入院セットの準備を体の軽い妊娠中期に早めにやっておいてよかったです。赤ちゃんが無事に生まれてくることを第一優先にしながら出産を迎え、その後は2人とも順調に育ってくれています。 著者:小川かなえ2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。
2020年02月25日注射をするときも過呼吸状態になったことがあるくらい、痛みに弱い私。出産するときは絶対に無痛分娩で!と決めていました。結果的には3人を自然、無痛、和痛で出産となりましたが、それぞれの分娩を通じて、私が感じたメリットやデメリットをご紹介します。 麻酔のタイミングが合わず長男は自然分娩痛みが本当に怖かった私は、初めての出産は絶対に無痛分娩ができる産院にしようと決めていました。しかし、出産予定日より3週間早い破水で入院したもののなかなか赤ちゃんが下りて来ず、痛みがないと子宮口が開いていかないということから、ある程度子宮口が開いてくるまでは麻酔をかけてもらえませんでした。そして我慢できるところまで我慢しているうちにいきなり頭が出てきてしまい、そのまま自然分娩になってしまったのです。 次こそは絶対! 計画無痛分娩で痛みゼロ前回は気絶しそうになりながらも痛みに耐え抜いてしまった私。次こそは絶対無痛で!と、2人目も無痛分娩をおこなっている産院で出産しました。産院の方針で無痛分娩は日付を決めての計画出産だったので、出産予定日の2週間前に出産。前回麻酔をかける前に生まれてしまったことを先生に話していたこともあり、せっかく無痛を選んだのなら痛くないようにと麻酔をすぐにかけてくれたため、痛みはほぼゼロで出産できました。 無痛だと物足りない! 和痛分娩にしよう3人目は2人目と同じ産院で計画無痛分娩予定でしたが、計画日より2週間早く破水してしまい急きょ入院。先生から前回の麻酔の効き具合を聞かれたときに、「全然痛くない無痛分娩より、少し痛みを感じたい」と思い、そのことを先生に伝えました。その結果、出産直前に麻酔で痛みを和らげてもらえる和痛分娩にしてもらえたので、適度な痛みを経験して出産しました。 各分娩方法のメリット・デメリットもし次に出産することがあるならどうするだろう、と考えてみました。自然分娩は本当に壮絶で気絶してしまうくらい痛かったので後悔……。無痛分娩は、会話をしながら出産できるほど痛みがなく拍子抜け。和痛分娩は陣痛が我慢できるところまで我慢し、ラクになりたいときに麻酔をかけてもらえて痛みを軽減できる。 そう考えると、ある程度は痛みを感じつつ、産むときはラクにしてもらえる和痛分娩が自分には合っているなぁと思いました。 結果的に普通分娩、無痛分娩、和痛分娩と経験してみて思ったことは、出産は思った通りにはいかないということ。でも、母は強し。いざとなればどんな出産もできると実感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:(c)chicchimama著者:須藤 爽4歳2歳0歳の3兄弟を子育て中。東京出身、札幌在住。社労士の勉強をしながら、自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年02月24日あり子のワーママ奮闘記
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
たんこんちは ボロボロゆかい