ベビーグッズを揃えたりしながら楽しく赤ちゃんを迎える準備をして、さていよいよ入院準備。出産のときに必要な物って病院から指定されているものだけで大丈夫? 実はあったら便利な物、役に立つ物があります。しかも100均で揃えられるものばかり! 助産師がおすすめするお産のときに本当に役立つ100均グッズを紹介します。 お産は喉が渇く!? ペットボトル用ストロー、ストロー いよいよ陣痛が始まったら自由な体勢をとるのもなかなか困難です。横になっている姿勢がラクな方もいれば、四つん這いなどの姿勢のほうがラクで、お産がスムーズに進む方もいます。 また、お産のときは暑くてとても喉が渇きます。そんなときにとても役に立つのがペットボトル用ストローです。ペットボトルの飲料水に簡単に取り付けられ、片手で開閉できてどんな姿勢でも飲むことができます。 また、産後すぐは傷の痛みや疲労などから横になったまま過ごすほうがラクな方もいらっしゃいます。そんなときにも便利なので入院中使用することが多いかもしれませんね。また、ペットボトルによってはサイズが合わないものもあるので普通のストローも一応準備しておくと安心でしょう。 カイロで体を温めると痛みが和らぐことが! お産のときに腰が痛くなるというのを聞いたことはありませんか? 陣痛が始まるころには赤ちゃんは骨盤の中におさまるので骨盤への負担が大きくなります。そのため骨盤周辺の筋肉にも負担がかかるために腰痛が起こります。 生理痛がある方ならイメージしやすいかと思いますが、生理痛のときのような腰の痛みがもっと強くなったという感じです。人によっては寝返りができないほど痛くなったり、痛みがひどいときとそうでないときの波があったり、いきみを感じる痛みだったりします。 腰痛を和らげる方法としては、マッサージや温める方法があります。そこで役に立つのがカイロです。産院によっては温めるケアグッズがあるところもありますが、持参していくと助かるかもしれません。ただ、低温やけどにはくれぐれも気をつけ、直接肌に触れないようにしましょう。 暑いときにうれしい冷却グッズ。汗ふきシートは産後も活躍! お産のときはエネルギーをとても消耗するとともに暑くてたくさん汗をかきます。うちわであおいだり、冷却ジェルシートでおでこなどを冷やしたりするとラクに過ごせるでしょう。 また、陣痛が始まってから出産までの時間が長くかかる方もいます。お産中はシャワーを浴びられないことも多いので汗拭きシートがあると便利でしょう。スッキリして気分もリフレッシュしますね。また、産後は出産の翌日よりシャワーを浴びられることも多いですが、シャワーを浴びられないこともあるので産後にもあると便利です。 テニスボールで肛門を押してもらうとラクに! お産のときにテニスボールが役に立った、というのを聞いたことがある方も少なくないのではないでしょうか。お産が進んでくると赤ちゃんの頭が下がってくるので、産道と隣同士にある肛門も押される感じがして気持ち悪さやいきみたい感じが出てきます。 そのようなときはご主人やご家族、助産師さんに手で肛門を押さえてもらってもいいですし、強い力で押さえてもらったほうがラクな方もいるので、そのような方はテニスボールを使うといいでしょう。また、腰痛が強くなってきたときにテニスボールで腰をマッサージするとラクになる方もいらっしゃいます。 アロマオイルには陣痛促進効果やリラックス効果が! お産のときに緊張をほぐし、リフレッシュできる香りのアロマオイルがあることを知っていますか。お産のときの緊張や興奮する気持ちを落ち着かせ、リラックスさせる効果や、陣痛のときの鎮痛・鎮静効果、疲れたときのリフレッシュ効果など、アロマオイルによってさまざまな効用があります。また、子宮収縮を促す作用のあるアロマオイルもあります。 代表的なアロマオイルはリラックス効果ではグレープフルーツやレモン、鎮痛・鎮静効果ではラベンダーやカモミールです。また、陣痛促進効果ではゼラニウムやジャスミンなどがあります。これらのアロマオイルをアロマポットで使用します。マグカップに熱湯を入れ、そこにオイルを垂らしてお部屋に香りを広げるのもいいですね。また、ハンカチやコットンなどに染み込ませて近くに置いて直接香りを楽しむのも効果的です。 たとえば、お産が始まったばかりの時期は緊張しているのでリラックス効果のあるアロマオイルを、お産が進んできたら鎮痛・鎮静効果のあるアロマオイルや陣痛促進効果のあるアロマオイルを使うなど、お産のときの状況によって使い分けるのもいいかもしれません。また、産後の疲れているときも活用することでリフレッシュ、リラックスできると思います。 入院の準備をするときに自分のお気に入りのアロマを見つけるのも楽しいかもしれませんね。ただ、産院によって使用できるところとできないところがあるので事前に確認しておくようにしましょう。 病院内は乾燥しがち!? 乾いた唇にリップクリーム 準備しておくと便利なグッズがリップクリームです。産院内はとても乾燥しています。そのためお産のときだけでなく、産後も唇が渇きやすいので入院期間中はとても役に立ちます。 産院によっては入院の準備がほとんどいらないところもあれば、たくさん持っていかなければならないところもあります。陣痛が来る前に破水することもあるので、入院の準備は早めにしておくことをおすすめします。お産は初めてでも、初めてではなくても毎回緊張するものですが、赤ちゃんとの初めての共同作業です。グッズを使ってお産を少しでも快適に過ごして、赤ちゃんと一緒にお産が楽しめますように。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2020年02月21日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー2千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 陣痛中の胎動は予習していましたが、まさかのしゃっくり(笑)。めちゃくちゃ痛い最中でしたが、なんてマイペースな子なんだ……!と、なごんだ覚えがあります。最後まで感じた、愛しいしゃっくり。 こうじ氏の差し出したお茶を手で払いのけた件は、全く記憶にございません……!!お茶が足りなくなったらすぐ自販機にダッシュしてくれたり、頑張ってフォローしてくれていました。 余計なことはせず、ただお茶とスタッフさん不在時にグリグリをしてくれていました。感謝感謝! HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年02月17日妊娠36週1日になった日の朝、目覚めたらパジャマが濡れていました。すぐに病院へ連絡し、大慌てで入院準備をしました。診察の結果は、前期破水。前期破水の診断を受けてから出産するまでの2日間、私がどのように過ごしていたのかなどの体験をお話しします。 目覚めるとパジャマが濡れていて不安に…前日まで体調の変化もなく、元気に家事をしていました。しかし、朝7時に目が覚めるとお尻が冷たく感じ、パジャマが濡れていました。慌ててトイレに駆けこむと、変なにおいがしました。嗅いだことのないにおいと出血があったので「破水?!」と一気に心配になりました。妊婦健診で破水したときの対処法を聞いていましたが、焦りながら病院に連絡。助産師さんの指示に従い、あらかじめ用意していた荷物を持って夫と病院に行きました。 病院に着くと即入院!病院へ着くと、救急外来で手続きをし、車椅子に乗せてもらって診察室に向かいました。医師の診察を受け、前期破水の診断がくだりました。そして、妊娠10カ月に入っていることから陣痛を待って出産することになったのです。入院後は陣痛室兼分娩室で出産まで過ごしました。感染予防の点滴を打ち、エコーで赤ちゃんの様子を見ながら陣痛が来るのを待ちました。赤ちゃんの心音がドクドクとテンポ良く聞こえ、おなかの中は大丈夫そうだと一安心。そして、ここから赤ちゃんを産むことの不安と赤ちゃんに会えることへの期待が交互にやってきました。 陣痛はいつ来るの?医師の説明によると、前期破水の場合、通常は破水から24時間以内に陣痛が来ることが多いということでした。私の場合、15時間以上は待ちました。その間血圧測定や分娩監視装置で赤ちゃんの様子を確認していきました。そのほかの時間はテレビを見たり本を読んだりして、昼と夜には入院食を食べました。陣痛を待つ間、何もしないでいると、「24時間以内に産まないといけない」と思って落ち着きませんでしたが、時間の経過とともに母になる覚悟も固まってきました。 陣痛から出産へ入院から15時間後、ついに陣痛が! 10分間隔で痛くなり、6時間後には子宮口が全開大になったので、分娩台でいきんでは呼吸を整えてを繰り返しました。途中、分娩が長くてつらくなり、早く終わってと投げやりな気持ちにもなりました。その後、10回以上いきんでようやく生まれてきれてくれました。決して長いお産ではありませんが、ようやく赤ちゃんが生まれてほっとしたのを覚えています。 破水をしても、事前にどう行動すれば良いかを病院で聞いていたおかげですぐに行動できました。初めての出産は期待と不安でいっぱいで落ち着かないものですが、入院してからでも、気持ちを整理する時間はありました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:(c)chicchimama著者:尾浦 三奈2015年長男、2018年次男出産。二児の母。高校教諭一種免許を取得。結婚前から続けていた塾講師の傍ら、子育て、教育に関する記事を執筆中。
2020年02月17日初めてのお産。気持ちよくスタートラインに立つために、冷静に行動できるといいですよね。今回は、出産を控えた私が、入院までにやっておいてよかったことをお伝えします。 お風呂やごはんを済ませておく不規則だったおなかの張りが15分間隔へと変わっていきました。そろそろ本格的な陣痛が始まりそうです。いよいよお産だと思うと、ドキドキが止まりません。 ジッとしていると痛みを感じやすいため、私はお風呂に入ってリラックスしました。そして食べられるだけごはんも食べておきました。何か気をそらせることをすると気分が変わります。 入院準備グッズの再確認と家族への連絡事前に準備した入院準備グッズの最終チェックをおこないました。ひとりのときは荷物を最小限にし、あとで家族に届けてもらってもいいですね。 また、パパや家族が一緒にいない場合、どのタイミングで連絡するのか打ち合わせておくこともポイントです。私は里帰り出産だったため、入院が決まってから夫に連絡をしようと思っていたのですが、自分から連絡をする余裕すらありませんでした。スムーズに連絡し合える準備も必要だと感じます。 産院へ連絡したときに聞かれることを確認しておく入院前に事前に産院へ電話をするときは、名前と出産予定日のほか、診察券番号や陣痛の間隔、産院までの所要時間などを聞かれました。スムーズに答えられなかったこともあり、電話で聞かれることを把握しておくべきだったと感じました。思ったよりも細かいことを聞かれることも多いとか。 電話での声の調子も、産院に向かってもらうかの大切な判断要素のようです。私の場合、声が元気そうだからと最初の電話をしたときは入院にはなりませんでした。結果的には3回目の電話でようやく入院OKに。 陣痛の間隔が狭まってくると、心に余裕がなくなっていました。最後、産院へ電話をしたときは落ち着いて答えられないほどでした。冷静になることから意識したいですね。あとは自然に身を任せるだけ。もうすぐ会える赤ちゃん、楽しみですね! イラスト:ニシカタ著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年02月10日友人や会社の同僚から「陣痛はとても痛いもの」と聞いており、出産前から陣痛について調べ、かなりの痛みを覚悟していました。しかしいざ陣痛が始まると、微弱陣痛でなかなか痛みが強くならず、間隔も狭まらない状態で、産む瞬間も思っていたものとは違ったのです。 子宮口を開く処置後に自然と陣痛が予定日を1週間過ぎても陣痛の気配がなく、誘発入院をすることに決まりました。入院初日にバルーンで子宮口を開く処置をおこなうと、その後から自然と陣痛が始まりました。 夜中の0時ごろに軽い痛みから始まり、その後徐々に痛みが強くなり、陣痛の間隔も5分間隔になりました。このときの痛みは下痢でおなかを下しているときの痛み程度で、我慢できない痛みではありませんでした。ナースコールで陣痛が5分間隔になったことを伝えると、病室からLDR室(陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室)へ移動するように言われました。 陣痛の合間は特に痛みもないため、私は誰の手も借りずに、スタスタと歩いて移動していました。 LDR室で12時間! 変化のない陣痛LDR室へ移動してからも痛みや間隔に変化がなく、耐えられる程度の地味に痛い陣痛が続きました。途中、陣痛促進剤を点滴しましたが、その後も陣痛に変化はありませんでした。隣のLDR室から「痛い! 痛い!」と叫び声が聞こえ、「隣の人大丈夫かな?」と他人の心配をする余裕もあったぐらいです。 さすがに睡魔には勝てず、陣痛の合間にフッと寝てしまい、陣痛が始まると痛みで目が覚めるということを繰り返し、気がつくと12時間も経っていました。それでも出産前に聞いたり調べたりしたような痛みではなかったので、自分の陣痛はまだまだこれからだと覚悟していました。 出産前も変化なし! 陣痛待ちの微妙な時間しかし先生に確認してもらうと、「もう赤ちゃん生まれるね」と言われ、私は「こんな痛みで産めるのか?」と半信半疑でした。次の陣痛が来たらいきむよう言われ、陣痛が来たタイミングでいきみました。しかし、私の陣痛は持続時間も短く、1回いきむと陣痛が終わってしまうのです。また次の陣痛を待つのですが、陣痛の間隔も長いため、次の陣痛がなかなか来ず、先生と談笑をしながら陣痛を待っていました。この陣痛待ちの時間のせいで出産の緊張感がなくなってしまい、微妙な時間が流れます。 これを3回ほど繰り返し、やっと赤ちゃんの頭が出てきて、次の陣痛で出すと言われました。思いっきりいきんだのですが私の陣痛は持続せずに終わってしまい、それ以上いきむことができませんでした。最終的には上からおなかを押して、下から引っ張り出して、ようやく赤ちゃんを出してもらいました。 事前に調べていた陣痛についての記事や体験談と、実際に私が体験した陣痛とはまったく違うものでした。赤ちゃんは無事生まれましたが、想像していた陣痛の痛みよりも軽く、最後まで「これでよかったのか?」と不思議な感じでした。出産の際も陣痛待ちの時間に出産の緊迫感がなくなってしまい、少し拍子抜けでした。私のように陣痛の痛みが弱い人もいるのだとわかり、陣痛やお産は人それぞれだと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:塚田さき0歳男児の母。普段は作業療法士として訪問看護ステーションで勤務、現在産休中。自身の体験をもとに、主に体験談を中心に執筆している。
2020年02月09日出産間近になると、もしや陣痛? これが出産の兆候? など、体の変化に敏感になりますよね。私には4人の子どもがいるのですが、親は同じでも出産の兆候はみな違いました。毎回、コレが陣痛につながるのか!? と、出産の兆候にドキドキしていた私の体験談をお伝えします。 第一子、第二子の出産1人目は出産予定日の朝におしるしがあり、念のため受診するとその場で破水。そのまま入院・出産に至りました。 同じ親から生まれるのなら、出産の兆候は同じかもしれないと思っていた私。1人目のときの経験から、2人目の出産時もおしるしがあるかもしれないと思っていたところ、2人目はおしるしも前駆陣痛も何もなく予定日超過へ。経産婦でしたが子宮口も硬かったようで、バルーンと陣痛促進剤を使用しての出産となりました。 【関連記事】・おしるしとは?初産と経産婦で違うの?陣痛や破水との関係と対処方法について・陣痛促進剤の効果・副作用・使うタイミング・使えないケース・費用について第三子、第四子の出産3人目は、出産予定日よりも1カ月前に子宮口が1cmほど開き始め、前駆陣痛も頻繁に起こりました。さすがに早めの出産になるかと思っていたら、結果的には予定日超過でした。おしるしもなく、3人目も陣痛促進剤を使用しての出産となりました。 4人目は、上の子3人のお世話に追われ、ゆっくりする時間も確保できなかったためか、出産予定日よりも早く、朝におしるしが。その夜には自然に陣痛も始まり、出産に至りました。 【関連記事】・破水とは何?破水の種類や見分け方、対処方法について・前駆陣痛とは?本陣痛との違いや痛みや特徴、対処法を解説 4人の出産を経験して思うこと4人の子どもを産んでみて思うことは、出産の兆候は同じ親でも子どもによってそれぞれ違うということです。出産間際になると気持ちが焦り、毎回ネットで「出産の兆候」や「ジンクス」などを検索していましたが、得られた情報が誰しもに当てはまることではないと感じました。 私の場合、唯一共通していたことは、夫が帰宅していたり、母が来てくれているときだったりと、誰かの助けがある状況のときに出産が始まり、子どもたちが生まれてきたということです。もしかすると、おなかの中で赤ちゃんが私の状況を感じてくれていたのかもしれませんね。 臨月は母体にも負荷がかかり、早く出産したいという気持ちも高まります。気持ちが焦ってしまうことも多いかもしれませんが、できるだけリラックスして出産のそのときを待ちたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:(c)chicchimama著者:武山あゆみ三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年02月08日1人目で、36時間の出産を経験しました。2人目のときは、妊娠40週0日に陣痛が来て入院。先生から、また長時間の出産になる可能性もあるため陣痛促進剤を使用するかどうかの判断を迫られましたが、薬を使わず自然に産むことを決断。「歩いてください」という先生の助言を受け、私がどのように陣痛を乗り越えたかを紹介します。 とにかく歩いて下半身を動かした2人目は、妊娠40週0日のときに陣痛が来て入院。入院中は院内の自由に歩くスペースを利用して、夫と一緒に散歩気分でとにかく歩きました。陣痛の波が来ると壁にもたれかかり、テニスボールで尾てい骨付近をグッと押してもらいながら痛みに耐え、ゆっくりとした呼吸を意識しました。 私の場合は、ベッドで横になっているよりも歩いたほうが痛みを強く感じ、陣痛間隔も5分間隔から2〜3分間隔へと狭くなってきたので、「この調子! もうすぐ赤ちゃんに会えるんだ!」と前向きに考え、足を動かしました。 水分補給はラズベリーリーフティ 私は1人目の妊娠後期〜出産時に、インターネットでお産を軽くすると話題になっているラズベリーリーフティを飲みながら過ごしました。2人目の妊娠後期は1人目のときと同じように、安産になると信じお守り代わりに飲み続けていたので、陣痛中もこまめにラズベリーリーフティで水分補給。 陣痛中は不安と緊張が続き、心身ともに疲れが溜まってくるのですが、ラズベリーリーフティを飲むとホッと気持ちが軽くなり、本当によかったです。 夫と前向きな楽しい会話を心がけた陣痛中、夫と歩き回っているとき、できるだけ私は「痛い、つらい」などの言葉を発さないように心がけました。「赤ちゃんに会えるの楽しみだね、どんな子かな?」と想像を膨らませたり、陣痛の波が来るたびに、「いい陣痛が来たね! きっともうすぐだね!」と夫と2人で声を掛け合いました。 私にとって苦しい陣痛ではあったものの、心強い夫と二人三脚で楽しく、陣痛〜出産を乗り越えられたことが一番の良い思い出です。そして私たち夫婦が、「早く会いたい」という言葉をかけていたことが赤ちゃんに伝わったのではないかと信じています。 結果的に2人目の出産は陣痛開始から15時間の出産となり、1人目の36時間の出産と比べて、半分以下の分娩時間で済みました。先生からは「頑張って歩いたから赤ちゃんも早く出てきてくれたんだね」とうれしい言葉をかけてもらい、肩の力が抜けたことを覚えています。陣痛中によく動き、よく笑った結果、1人目のときよりも早く赤ちゃんに会えたことは私にとって最高の思い出です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年02月05日第2子を妊娠中、何のトラブルもなく順調だったのですが、出産予定日を6週間後に控えて産休に入ったときのこと。妊婦健診でまさかの切迫早産の診断が下されたのです。ここでは、入院生活での治療のことや、事前に手続きしておいたことで治療費を抑えられた国の制度などについてお話しします。 軽く考えていたおなかの張り私は第1子出産の際、引っ越しで動き回ったこともあってか、“ギリギリ早産”で出産しました。第2子のときは順調に妊娠生活を送っており、仕事も無事に産休へ突入。しかし、その翌日の妊婦健診で子宮頸管長が5cmを切っていることと、定期的なおなかの張りを指摘され、切迫早産で緊急入院となったのです。確かに仕事中もおなかが張っていることがありましたが、定期的な張りには気付かず「これくらい大丈夫」と軽く考えていました。出産前に新居への引っ越しをするはずだったのに準備もできず、年中児の長男のことも気がかりなままでした。 副作用に悩む日々……自分が感じていたおなかの張りは、思っていたよりも重篤だったようです。入院後は24時間点滴、NST(ノンストレステスト)でおなかの張りの間隔を長時間チェックし、トイレ以外の自由はありませんでした。そして、入院時からおこなっていた張り止めの点滴(ウテメリン)だけではおなかの張りが治まらず、それよりも副作用の強い点滴(マグセント)へと切り替わりました。副作用については事前に説明を受けて同意したのですが、頭痛やめまい、吐き気に襲われる毎日で苦しかったです。心配していた長男の世話や幼稚園への送迎は夫や義母がサポートしてくれて、引っ越し準備は諦めて住んでいた賃貸住宅を3カ月ほど延長することになりました。 住宅購入でお金もピンチ! 莫大な入院費入院生活にも耐えて、妊娠37週まで持ちこたえました。しかし点滴を終了した途端、生理痛のような鈍い痛みに定期的に襲われ、内診すると子宮口が5cmほど開いていたのです。このまま出産かと思われたのですが、なぜか陣痛が消失してそのまま退院することに。手元には赤ちゃんではなく、膨大な荷物と診療明細書が残りました。ただ、妊娠がわかった際に「限度額適用認定証」(窓口での支払いが高額になる際、自己負担額を所得に応じた上限額を越えないようにする証明書)を取得していたため、決められた額の支払いだけで済んだのはよかったです。もし全額自己負担だったらと思うとゾッとします。 退院してから2週間後、妊娠39週で無事男の子を出産し、息子はすくすく成長しています。当時は自分が切迫早産で入院するなんて思ってもみませんでしたが、妊娠時に限度額適用認定証を取得したことで気持ち的にも、金銭的にも助けられました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:菅田ゆうり1歳・7歳の男児を育てるワーキングマザー。自身の体験をもとに、妊娠や出産、育児、仕事との両立についての体験談を中心に執筆している。
2020年02月03日出産時や産後の入院時にあると便利だなと思うグッズについて、助産師の目線からご紹介していきたいと思います。 栄養補給・水分補給のために陣痛は子宮の収縮によって起こります。子宮の筋肉は疲労やカロリー不足になると収縮が弱くなり、陣痛が弱くなってしまうこともあります。長期戦の陣痛のためには、栄養が必要です。また、陣痛の間は汗をかき、陣痛を逃すための呼吸法は口が乾くので、水分補給も必要です。 おすすめの食べ物&飲み物・栄養補給ゼリー(陣痛の合間に栄養が簡単に取れます)・グミやチョコレート(陣痛の合間や夜間の糖分補給に効果的です)・フルーツ(水分補給と一緒に糖分もとれます)・ペットボトル入りの飲み物(院内ではお茶や水などが人気で夜間などは飲みたいものが売り切れていることもあります)・ペットボトルに装着できるストロー(横になっていているときは、ストローがないと飲みづらいです) 陣痛の痛みを緩和するために陣痛の間は、痛みをできるだけ和らげてあげることが大切です。痛みは、温めると緩和されます。また、赤ちゃんが降りてくると、おしりを内側から押されているような強い圧迫感が出てきます。 おすすめの痛みを緩和するグッズ・貼るタイプのカイロ(腰や下腹部に貼って温めます)・靴下・レッグウォーマー(足元の冷えは陣痛を弱めることもあり、足首にあるお産のツボ「三陰交」を温めると有効な陣痛がくることがあります)・テニスボール(赤ちゃんが降りてくるとおしりが圧迫されて痛みでつらくなります。ゲンコツやテニスボールで肛門を圧迫して、児頭を上に持ち上げる感じにして肛門への圧迫を逃します) 汗や疲れを緩和するために陣痛中は汗をかきやすく、不快になることもあります。出産が長い状況になると、疲労や睡眠不足は体力を低下させることになり、気持ちも後ろ向きになってしまうことで分娩に時間がかかるようになってしまうこともあります。できるだけ、不快を和らげて気分を前向きになるようにしていくことが大切です。 おすすめの疲れを緩和するグッズ・汗拭きシート(汗をかいたときに使うと、さっぱりして気分転換にもなります)・リップクリーム(陣痛中の呼吸法を続けていると、唇が乾いてきます)・ハンカチタオル・ハンドタオル(汗を拭くタオルはあまり大きくないほうが使いやすいと思います)・うちわ(陣痛中に汗をかいたり、暑いときに仰いでもらいます)・音楽(自分の好きな曲をかけると、気分も落ち着きます。携帯に入れておいたり、CDをかけてもらったりしても良いかと思います) その他、入院中にあると便利なもの出産時だけではなく、産後の入院中にあると便利なものをご紹介します。 入院中にあると便利なグッズ・カーディガンなど薄手の羽織るもの(季節によってはパジャマだけでは肌寒いことがあります)・メモ用紙・ペン(分娩時の様子を書き留めておいたり、助産師からのアドバイスなどをメモしておけます)・携帯電話やスマホの充電器(出産の報告など携帯電話を使う場面も多く、いざという時に充電が切れているというトラブルを防げます)・カメラ・ビデオ(スマホで撮っている方も多いですが、やはりきちんと残したい場合などに)・S字フック(ベット柵など手の届くところに小さめなカバンやゴミ袋をかけておくと、陣痛中や授乳や抱っこなど動けないときに便利です)・ハンガー(濡れたタオルなど一時的に乾かしておけます)・ヘアゴム(髪の長い方は、出産時や産後の授乳や育児時には髪をまとめておくと邪魔になりません)・乳頭の保護クリーム(ラノリンや馬油。乳首に傷ができたときや痛みが出てきたときに早めに塗っておくと悪化しずらいです) うちわ、テニスボールなどは病院にあるところもあります。院内に売店がある場合も、品切れや営業時間外に必要になる場合もあるので用意しておくと安心です。病院にあるものについて、妊婦健診時などで看護師や助産師に確認しておくのも良いかと思います。その他、必要な持ち物は病院によって異なるので、早めに確認しておきましょう。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2020年02月01日陣痛について調べる、または経験者に話を聞くなかで、「陣痛に気が付かないことは、まずない」という情報を得ていた私。ところが私の場合、陣痛だということに気が付くことができませんでした。そんな私の出産エピソードをご紹介します。 おなかを壊したような腹痛がやってきた出産予定日を過ぎ、陣痛促進剤を使って分娩することになった私。その入院を翌日に控えた日の夜のことです。夕食後に、おなかを壊したようなギュルギュルした感覚が続き、トイレを行ったり来たりを繰り返していました。実際に排便するわけでもなく、ただ鈍い、どんよりした痛みが続くだけ。「何か変なもの食べちゃったかな……」と、不安に思っていましたが、まさかこれが陣痛の始まりだとは考えもしませんでした。 気が付かないうちにお産が進んでいた!何十回もトイレを出入りしていた私に、夫が「もしかして陣痛では?」と助言してくれて、ようやく病院に電話をしました。 初産婦だからあと1時間くらい様子を見るように言われ、2時間ほど経ってから再び連絡。夜間の緊急外来で診てもらえることになり、病院へ行ったところ、子宮口がすでに5cm以上開いていて、急きょ分娩台へ上がることになりました。 初産婦にはめずらしいほどスムーズに出産分娩台に上がってからのお産の進みもかなり早く、対応してくださった助産師さんに「本当に初産婦だよね!?」と確認されるほどでした。結果、分娩自体は6時間、傷の縫合などを含めると7時間半で出産しました。 助産師さんも「電話口ではかなり落ち着いていたし、あんまり痛がっていないから出産はまだまだだと思った」と驚いていました。 私は、まさかこの「おなかを壊したような痛み」が陣痛だとは思いもしませんでした。もし夫に言われなければ、病院に連絡せずに自宅で破水していたかもしれません。お産は本当に人それぞれだと実感した出産でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:桜ゆいの子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年02月01日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー2千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 内容は覚えていないのですが、陣痛が遠のいている間に夢を見ていました(笑)。 体感的に陣痛が始まってからは10時間程度だったので、本能的に体が「休め!今寝ちゃえ!」って言ってたのかな~と思います。 陣痛が始まりつつも「あ、夢見てた……女の人って強いなぁ……ってか陣痛の合間に寝るとかウケるなぁ……」などと考えていました。 そして、ヤバいくらいの便意を感じ始めました。 陣痛ってウ〇コ出る感覚なんでしょ?と思っていましたが、感覚じゃないです。 HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年01月31日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー2千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 既にめちゃくちゃ痛かったので、微弱陣痛と聞いたときは「え!?これが微弱なの!?」とめちゃくちゃショックを受けました(笑) 調べたら、痛みだけが微弱陣痛の症状ではないんですね~。 そして、陣痛促進剤(オキシトシンのようでした)を投与してもらうことに。陣痛促進剤は、子宮口の開きは進むけどかなり痛い!というイメージを持っていたのですが、それよりお産を進めたい!と思ったため快諾しました。 これ、開きが小さい状態で止まったらまた別の方法になるんですよね……。7cm開いてて良かった……。 HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年01月30日「バースプラン」という言葉をご存じですか。近年、多様な出産スタイルのなかから希望のお産を叶えるために、バースプランの導入をしている産院が増えています。しかし、希望のお産について問われても、初めてのお産に挑む場合イメージをつかみにくく、バースプランの書き方や内容に戸惑ってしまうこともあるでしょう。そこで、今回はバースプランの書き方について紹介します。 バースプランとは何か?どんなメリットがある?バースプランとは、簡単に説明するとお産前後の計画についてまとめたもので、お産時のケアや流れについて、ある程度の希望を示すものです。これからお産をする予定の産院がバースプランを取り扱っている場合、あらかじめバースプランを記入して提出するようにアナウンスがあるでしょう。バースプランは産院によって取り扱っていないこともあります。お産時に希望したいことがある人は、分娩予約をする前に産院にバースプランの実施の有無を確認しておきましょう。また、バースプランがなくても、お産時の流れや産後のケアなどについて希望したいことがある場合、医師や産院のスタッフに相談をしてみてください。 では、バースプランの提出が可能な場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。まず、バースプランを立てることでお産を迎える妊婦さんと家族の話し合いのきっかけとなります。何かと不安な気持ちになりやすいお産について、しっかりと話し合うことで安心感を得られます。さらに、当日の立会いについてや連絡をする人、産後の部屋のプランなど、お産入院についてイメージをしやすくなり、産院側と情報を共有できる点もメリットのひとつと言えます。バースプランの書き方については、決まったフォーマットとして指定があれば従い、特に細かい決まりがなければ、お産入院のスタート時点から段階的に希望を書いていくと、産院スタッフにも伝わりやすくなります。 バースプランの書き方に決まりはあるの?バースプランを提出する場合、書き方に決まりがあるのでしょうか。バースプランの記入内容に指定があったり、選択式の場合は指示どおりに記入します。指定内容や選択肢以外の希望がある人は、その内容について欄外や別紙で添付をして、産院側が対応できるか確認してください。一方で、バースプランの記入用紙がシンプルなケースもあります。その場合、どのような書き方が好ましいのでしょうか。迷ったときは、今回のお産でどのようなことを重視しているか整理をしてください。母子の健康はもちろん、立会いで出生の瞬間をビデオ撮影したい、母子同室で赤ちゃんとの生活に慣れたいなど希望の優先順位をつけて、産院側と共有できるように書き出します。 家族や夫婦でお産に向けた話し合いをしても、バースプランの方向性が一致しないときはどのように対処すれば良いでしょうか。例えば、夫婦間で立会いを希望する、立会いを希望しないと意見が分かれてしまっている場合、バースプランの書き方がわからなくなってしまいます。未定な項目については、バースプランの提出時点では未定であることを記載し、医師や産院スタッフ、家族と相談する機会を設けると安心です。お産は妊婦さんにとっても家族にとっても一大イベントですから、バースプランをスムーズにまとめられなくても焦る必要はありません。書き方に迷ったら、産院に問い合わせをしましょう。 お産の流れで不安なことについても、バースプランに記入することもできます。どんなときに緊急帝王切開をするのか、どのタイミングで無痛分娩の麻酔をするのかなど、詳しく知りたい内容についてメモをしておくと、お産の前に説明を受ける機会を得られることがあります。バースプランの書き方は基本的に自由です。実際の動きや医療行為についてだけでなく、気持ちについても書き出しておくと適切なサポートにつながります。「緊張しがちな性格です」など、性格について記しても良いでしょう。 バースプランの記入例、具体的にどのような希望を書いて良いのかバースプランを実際に書く際、具体的にどのような希望を書くと良いのでしょうか。まず、お産の進捗段階別に希望を整理しておきます。すると、バースプランの書き方としてベーシックな見やすい形式になります。書く際は次の順にまとめてみてください。1つ目は陣痛が起きて入院が始まるとき、お産をする部屋を選択できる産院の場合は希望の部屋も忘れずに記入しましょう。2つ目は分娩中について記入し、3つ目は分娩後の希望について記入します。では、実際に具体的なバースプランの書き方について、一例としてですが紹介しましょう。 「陣痛時はLDR(分娩陣痛室)で音楽を流したいです。日中に陣痛が来た場合、5分間隔になったら夫に連絡をしてください。また、陣痛中は夫婦のみで過ごしたいと考えています。分娩中はなるべく会陰切開をしないで分娩をしたいですが、必要な場合はお願いします。立会いを希望していますが、赤ちゃんが生まれるまでビデオや写真撮影はしたくありません。赤ちゃんが生まれたら、初めての家族写真を撮りたいと考えています。産後は個室で体調をみながら母子同室に挑戦します。家族のお見舞いは、産後2日目以降が良いです」など、お産で希望することと希望しないことを書いておきましょう。 また、経産婦さんはほかの子どものケアについても記載しておくと安心です。陣痛時にお迎えの手配を誰に連絡をするか、入院期間中に同室入院できる場合は利用の希望があるかなど、家族の予定についても書いておくと慌てずにすみます。その他、出産日をあらかじめ決めている人や、帝王切開を予定している人も、お産入院中の過ごし方についてバースプランに書いておいてください。書くことで陣痛中の対応や分娩時、産後のサポートがスムーズになります。バースプランの希望内容に不安や疑問があれば、医師や産院スタッフにアドバイスを求めましょう。 バースプランの注意点バースプランの書き方について、簡単に紹介してきましたが、次はバースプランを書き方の注意点についてまとめます。バースプランはお産時の希望を産院側と共有できるメリットがありますが、気をつけておくべきことがあります。それは、あくまでもバースプランは「希望」であるということです。お産時に優先されることは、母子の健康です。医師や助産師などの判断により、バースプランとは異なるお産の流れを迎える可能性があることを理解しておきましょう。例えば、帝王切開を予定していなくても、母子の状態により緊急帝王切開がおこなわれることもあります。最優先事項は母子の安全と健康だということを忘れずに、バースプランを立ててください。 そしてもうひとつ、バースプランには注意点があります。順調にお産が進んでいても、状況によってバースプランに書いたことをすべて叶えられるとは限らないという点です。例えば、陣痛時にアロマオイルを使用したい、お灸を据えたいと記入しても、産院によっては香りの強いオイルや可燃物の持ち込みを禁止しています。安全のために禁止している項目もありますので、詳細は産院に確認しましょう。さらに、産後に個室を希望していても、ほかの入院患者の状況によって、一時的に大部屋で過ごす可能性もあるでしょう。 バースプランの書き方は比較的自由度が高いのですが、産院による制限や当日の状況により変更を余儀なくされる可能性があることも、忘れないようにしてください。 まとめバースプランの書き方は、産院によっても異なります。バースプランの取り扱いがある産院を利用する人は、ぜひバースプランを活用してください。可能ならば、家族でバースプランを計画してはいかがでしょうか。家族全員で協力して子育てをしようと意識を高めて、赤ちゃんを迎え入れることができるからです。記事中のバースプランの書き方は一例です。ぜひ、あなただけの素敵なバースプランを立ててください。 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。
2020年01月21日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー2千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 看護師さんにトイレへ促され、陣痛が遠のいた瞬間にダッシュでトイレへ! こうじ氏からは「直前までめっちゃ痛そうにしてたのに、いきなり立ち上がって”トイレ行ってきます”と元気に立ち上がってビックリした」的なことを言われました。 陣痛の波って本当に激しいですよね……。波がなかったら気絶する人もいそうなほど痛いですよね。 トイレへは看護師さんが付いていってくれ、鍵は掛けずに用を足しました。このころになると、おしるしも量が半端なく……。おむつのようなLサイズの産褥パッドが真っ赤に染まっておりました! Lサイズといっても夜用ナプキンとは比べ物にならないサイズでございました。Sサイズで夜用ナプキンくらい!かな? HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年01月18日すべての出産に何かしらのドラマがあります。私の場合、1人目と2人目ではまったく違うドラマがありました。さらに、2人目のときは少し不思議な体験をしたのです……。 初めての出産は激痛とともに…1人目は出産予定日より1週間早い出産でした。早朝に違和感を覚えてトイレに行ってみると、おしるしらしきものが! 初めての出産でそれがおしるしだという自信はなかったのですが、病院に電話したところ診察をしてくださるとのことだったので、夫の運転で病院へ。 最初は何も感じなかったのに、病院までの道すがらどんどん息苦しさと痛みを感じだしました。そこからはもう痛くて痛くて、自分の腕を爪で引っ掻き、痛みを紛らわすぐらいの痛みでした。産後、爪痕が残っている腕を見た友人たちがかなり驚いていました。 2人目計画! でも痛いのは…1人目の子どもが1歳を迎えて少し落ち着いてきたころ、2人目を考えるようになりました。でも……あの痛みはもう……!! そこで、無痛分娩ができて子どもがお見舞いに来られる産院を選びました。今度は大丈夫、痛くない! と思いながらも、おなかが大きくなるにつれて陣痛を思い出すようになりました。すでに陣痛を体験しているからこそ、1人目よりも緊張していたかもしれません。小さな長男と2人きりのときに陣痛が来てしまったら長男を怖がらせてしまう。できることなら、1人目を出産したときにマッサージをしてくれた夫がいる日に産みたい。など、いつ来るかわからない陣痛に不安になりながら、入院の準備をしていました。 来た! それは満月の夜でした。出産予定日の2週間前、あと少しで上の子とはしばらく遊べなくなってしまうと思い、家族でお花見に行きました。家族で桜と露店を楽しんで帰宅すると、なんだか頭がフワフワとして、それなのにおなかはぎゅっと締め付けられるような感覚……。 そして、なぜだか猛烈に「生まれる!」と感じ、産院へ。診察の結果、破水していることがわかり、すぐさま麻酔の準備をしていただきました。そこからが実際に生まれてくるまでは1人目のときよりも長かったのですが、麻酔のおかげで(麻酔をかけるときは痛かったですが)、痛みはほとんどなく出産することができました。 産後少し落ち着いてから助産師さんと話していたところ、大きくはない産院で昨夜だけで5人の赤ちゃんが生まれたとのことでした。なんでも、満月の夜はとても出産件数が多いのだとか! 自然の不思議な力を感じた出産でした。 著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年01月15日妊娠して初めて、「会陰切開」という言葉を知りました。体験談を読んでみると、どれも背筋がゾクゾクしてしまうような内容で不安だったのですが、必ずしも必要な処置ではないと知り安心していました。しかし、甘く見ていたのが悲劇の始まり……。会陰切開の痛みに苦しんだ入院生活の話をお伝えします。 会陰切開の痛みはそれほどでもなく…「じゃあ、切開するよ」。お産もあとひと息というころ、先生は突然言いました。拒否する余裕も悩む暇もなく、着々と会陰切開の準備が進んでいき、切開前の麻酔はチクっとした痛みを感じただけでした。そして切開は陣痛のピークに合わせておこなわれ、やはり痛みはありましたが「あ、今切られたな」という感覚のほうが印象的でした。「陣痛のほうが痛い」という助産師さんの言葉通り、切開時の痛みはささやかなものに思えたのです。 あらゆる日常生活が困難になるほどの痛み産後は陣痛も会陰切開も乗り越え、すべての痛みから解放されたと安堵したのも束の間でした。何をするにもとにかく縫合部が痛い! ベッドの上では微動だにできなかったのです。病院から借りたドーナツ型クッションも役には立たず、食事は立食スタイル。処方された鎮痛薬も、飲んだところで痛みは和らぎませんでした。そして入院生活中、最も怖かったのがトイレです。出産して便秘が解消したのはよかったものの、排便時に縫合部が避けるような痛みに襲われ、1日に何度もトイレで悶絶する羽目になったのです。 痛くて当たり前と思って我慢してしまった人体の一部を切断するのですから、痛くないはずがありません。耐えるしかないと思い、毎日病室に来てくれる助産師さんにも相談できずにいました。しかし、退院時の診察で縫合部を見た先生に、「あまりにも痛そうだ」と言われ抜糸することに。私の場合、どうやら痛みが強く現れていたようなのです。抜糸の必要がない糸を使用したようですが、抜糸することで痛みが和らぐと教えてもらいました。実際、多少の痛みは残ったのですが、比較的スムーズに歩けるようになりました。 助産師さんに相談すればよかった…事の顛末を助産師さんに話すと、ドーナツ型クッション以外に座面がU字になっている椅子もあると教えてくれました。それで痛みが軽くなるかもしれないと言われましたが、後の祭りでした。もっと早くに助産師さんに相談すればよかったと痛感。「そのうち痛みなんて忘れて、2人目欲しいって思うから」と助産師さんに慰められても、あんな痛みを経験したばかりだったので信じられませんでした。 でも日にちが経てば、痛みに悶絶した日々もいい思い出に。気がつくと、2人目もいいなあと考えるようになっていました。今では会陰切開の痛みも含めて、出産という貴重な経験ができてよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:結城あかね1歳男児の母。登録販売者としてドラッグストアに勤務。現在は育休中。これまでの経験をもとに、子育て・恋愛・ライフスタイルに関する記事を執筆している。
2020年01月14日とうとうやってきた出産の日。陣痛の間隔が狭まり、人生初の分娩台へ。いまだかつて経験したことのない陣痛の痛み、出産という恐怖に、緊張して体が固まっていました。そんな私が赤ちゃんを産むまでの体験談を紹介します。 初めての出産! 緊張して体がガチガチに分娩台へ移動したとき、私の緊張は最高潮に達していました。人生で初めて経験する陣痛の痛み、そして出産という未知の世界。頭の中は「恐怖」でいっぱいでした。 今だからこそ言えることですが、緊張で硬直した体だと、陣痛の痛みを感じやすくなるうえにじょうずにいきめません。私の呼吸はどんどん荒くなり、手足はしびれていました。助産師さんは「そんな呼吸だと酸素が体中に行き渡らない。赤ちゃんも苦しいよ!」と言っていました。 いきみ方がわからない!助産師さんからアドバイスをもらい、陣痛がきたら「うー」と声を出しながらいきみを逃し、陣痛の波がおさまったら深く深呼吸をしました。呼吸を整えると、手足のしびれがなくなりました。その後、「いきんでいいよ」という助産師さんの合図にあわせて力を入れます。しかしじょうずにいきめません。 コツをつかむとスムーズにそのとき助産師さんから、背中と腰は分娩台から浮かさずに、あごを引き、おへそのほうをのぞき込む姿勢を意識するように言われました。両足は外側に力を踏み込みます。あとは赤ちゃんが産道を降りてくるイメージをしながらいきむ! 助産師さんの言われた通りにやってみると、「その調子!」と助産師さんが励ましてくれました。いきむコツをつかむとスムーズになり、5回ほどいきんだあとに赤ちゃんがスルリと出てきました。 いきんでいる間は、ママにとって苦しい時間です。ただ、それは赤ちゃんも同じ。いきんでいる間、赤ちゃんもストレスを感じると聞きました。助産師さん、そして赤ちゃんも一緒だということを胸に出産を乗り切りたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年01月13日陣痛はおなかの激痛から始まるのだと覚悟を決めていましたが、最初に違和感を覚えたのは大転子という足の付け根の部分でした。足の付け根の痛みに耐えながらおなかが痛くなるのはいつだろう? と待っていた初めての陣痛体験。その後、どうなったのかをお伝えします。 足の付け根が痛くなってきた! これは何?妊娠39週、あと5日で予定日という日の朝、ベットから起き上がると骨盤の最も幅が広い部分のあたりに、ズキズキ、ギューッと中から押し広げられるような痛みを覚えました。本や雑誌による情報や出産経験のある友人の話では、「陣痛はおなかが痛くなる」と聞いていたので、これは陣痛ではなく、おなかが大きくなったから足の付け根が痛むのだと考えました。家事をしている手を休めるほどでもなく、我慢できる痛みなので様子を見ることに…⋯。 強くなる痛み、もしかして陣痛?!足の付け根の違和感を自覚してから5時間後、さすっていれば我慢できていた痛みがだんだん強くなり始めました。太もも全体が痺れているような痛みになり、家事の手を止めなければ我慢できない程に。深呼吸しながら四つん這いになったり、シムスの体勢になったりと痛みを逃すのに必死になっていました。これはおかしいと気づき、痛みの間隔を計ったところ20分間おきであることが判明。「これは陣痛なんだ!」とやっと気づいたのです。 陣痛はおなかが痛くなると決めつけていた陣痛だと気がついてから3時間後、足の付け根を中から押し広げられる痛みがますます強くなりました。やがて骨盤全体が心臓になったように痛みがギツンギツンと脈を打ち始めます。痛みの間隔が10分になり、すぐさま病院へ向かうことに。 病院で「いつになったらおなかが痛くなるのかな?」と思いながら、骨盤の左右を引っ張るような激しい痛みに耐えていました。そして痛みの間隔が短くなるにつれ、骨盤が割れてしまうのではないかと思うほど痛みが増し、自然とおなかに力が入り始めて破水! 分娩台へ移動して、陣痛のタイミングでいきむこと数回で無事に第一子を出産できたのです。 陣痛はおなかが痛くなるという先入観から対応が遅くなってしまいました。私の場合は最後までおなかが痛くなることがなかったので、陣痛も出産も人それぞれ違うんだなと実感しました。妊娠中に体に違和感を感じたら自己判断せず、かかりつけの医療機関へ連絡することが大切だと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:長谷川モリジ8歳、4歳男子、1歳女子の3人子育て真っ最中。調剤薬局事務、秘書、ビジネス文書検定保有。夫の両親、祖父と8人暮らし。今は地元にコワーキングスペースを作る活動している。
2020年01月12日「出産のことについて、たくさん学んできたからいつでも大丈夫!」と準備万端で迎えた出産予定日の朝、ピンクのおりものが。「やっと会える!」とわくわくしながらのんびり過ごしていました。初産婦だった私の、おしるしと破水の体験談です。 予定日の朝、ピンクのおりものを確認出産予定日間近の健診で、「あとは赤ちゃんのタイミングを待つのみ」と先生に伝えられました。いざというときに焦らないためにも、おりものや破水、陣痛について、毎日インターネットで調べながら予定日まで過ごしていました。 そして予定日当日、ついにピンクのおりものが! これは、おしるし?!「おしるしが来てから出産までの時間は個人差がある」とインターネットで見ていたので、ひとまず両親には連絡し、自宅で過ごしていました。しかしその日は軽い腹痛と、お手洗いのたびにピンクのおりものが確認できるだけでした。 出続けるおりもの、本当におしるし?出産予定日翌日も軽い腹痛とおりものが。インターネットで見た「お風呂に入ると陣痛促進につながる」という情報を信じ、お風呂に入って家で安静に過ごしていました。 「おしるしが長く続いた」という声も見たことがあったので心配はしていませんでしたが、あまりにもおしるしが長く続くので義母に相談すると、「すぐに病院に確認しなさい!」と言われました。腹痛はあるものの何てことないだろうと思っていた私は、産婦人科に渋々電話をしました。 実は少量の破水だった!病院に連絡してみると「今すぐ来てください!」と電話越しに焦る先生の声。急いで病院に行き、すぐに内診を受けることに。 検査の結果、なんとピンクのおりものは少量の破水であることが判明し、腹痛は微弱陣痛であると伝えられました。2日前に破水し、お風呂も入ってしまっていたため、赤ちゃんに何らかの影響があるかもしれない……ということで、その場で入院することになってしまいました。 バルーンや陣痛促進剤で無事出産!入院時は子宮口がまだ開いていない状態でしたが、破水してからかなりの時間が経ってしまっていたため、これ以上赤ちゃんがおなかの中にいると危険な状態になるということで、バルーンや陣痛促進剤を使って出産しました。 出産までの過程でかなりの痛みを伴いましたが、それ以上におなかの赤ちゃんの命を預かっているということへの自覚の低さを痛感し、赤ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 結果的には、元気な赤ちゃんを出産することができました! ですが、今後何か起きたときには自分の思い込みやインターネットなどで得た情報を過信せずに、落ち着いて一度病院に確認しようと心に決めました。著者:星野みなと一児の母。小売業から転職し、現在広告代理店に勤務。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味はカメラ撮影。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年01月11日私が初めて会陰切開を知ったのは、高校の保健の授業でした。「出産時、赤ちゃんが出やすくするために陰部をハサミで切るんだよ」。そう説明されたときには、「まさか〜」と思っていました。ハサミで切るという説明に現実味が湧かなかった私が体験した話です。 お股を切るなんて……初産であれば、誰しもが不安に思う出産の痛み。陣痛が来るごとに不安になるどころか、出産に恐怖を感じるようになっていきました。 あらかじめ会陰を切ることによって、損傷を最小限に抑える効果があるそうなのですが、「お股を切るなんて考えただけで痛そう……」なんて思ってしまう人も多いと思います。私もその1人でした。 会陰切開をした感想いよいよ分娩台に上がり、何回か陣痛の波がきて、それに合わせていきむのですが、今まで感じたことのない痛さで頭は真っ白。「もういっそのこと切ってくれ〜」と思っていたときに赤ちゃんの頭が出て、その後はするんと出てきてくれました。 私の場合、先生から「切ったところを縫うからね〜」と言われてから会陰切開されていたことに気付きました。それくらい、産むときは痛さに耐えることに必死で、切開されている痛みはまったく感じませんでした。 会陰切開したその後赤ちゃんが生まれた後、胎盤が出るのを少し待ってから切開した部分を縫ってもらいました。「ちくっとするからね〜」と言われましたが、体力も限界を超えていた私は縫っている痛みさえも感じませんでした。 大変だったのはその後でした。出産を終えて分娩台で2時間ほど休むのですが、そこから部屋に戻ろうと思って立ち上がった瞬間、ピキっと何かが走ったようなお股の痛みに襲われたのです。当然、自力で歩くことはできず、助産師さんに手伝ってもらい、車椅子で戻ることになりました。 会陰切開の痛みは、出産直後から味わったことのない痛みが4日ほど続きましたが、退院するころには普通に生活するには気にならない程度になりました。そして、子どもの1カ月健診のころには、ほぼ痛みはなくなりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:佐藤ゆり 0歳女の子の母。就活中に妊娠がわかり、そのまま専業主婦に。お金にも心にも余裕が無い中で初めての育児に奮闘中。
2020年01月10日こんにちは! 助産師のREIKOです。「分娩室に移動できるのは、あとどれくらいですか……?」と、お産のときによく聞かれます。でも、陣痛が始まった段階で明確に「あとこれくらい」というのは言えないのがお産なんですよね。 お産のほとんどの時間を占めるのが、分娩第一期といわれる、陣痛が始まってから子宮口が全開大するまでの時間です。そんなつらく? 長い?「分娩第一期の過ごし方」についてお話しします。 10分おきの陣痛が……妊婦さんが急におなかを押さえて「うっ……生まれる!」、そして次のシーンではすでに分娩台に……。なんてシーン、TVなんかで見たことはありませんか? そんなこともないとは言い切れませんが、ほとんどのお産には当てはまらないと思います。 規則的な子宮の収縮が10分間隔、あるいは1時間に6回以上になると、陣痛開始と判断されます。そして、陣痛には波があります。徐々に痛くなってピークを迎え、また徐々に痛みが引いて何ともなくなります。それがお産が進むにつれ、痛みが強くなっていき、間隔も2分くらいまで短くなっていきます。 一般的に陣痛が始まって子宮口全開までの時間は、だいたい初産婦さんで10~12時間、経産婦さんでは4~6時間くらいかかります。 とにかくリラックスしよう!分娩第一期では、痛みや緊張から知らず知らずのうちに体に力が入ってしまいます。余計な力が入っていると、体も硬くなるうえに、疲れもたまってきてしまいます。分娩第一期ではとにかくリラックスすることが大切です。仰向け、横向き、四つん這い、あぐらをかく、アクティブチェアに座るなど、自分にとってラクな姿勢をとるようにしましょう。 モニターをつけているから、体を動かしてはいけないのでは? と思う方もいらっしゃるようですが、助産師に伝えれば調節してくれるので、遠慮なく伝えてみてください。可能であればお散歩をしたりお風呂で体を温めたりするのもいいですよ。 呼吸法を取り入れてみよう!呼吸法といえば「ヒッヒッフー」の呼吸を思い浮かべる方が多いのでは? これは呼吸法に集中することで、陣痛、分娩時の痛みを緩和する効果があるといわれている「ラマーズ法」の呼吸の1つです。ラマーズ法の呼吸法は、基本的に鼻から息を吸って口から吐きます。 お産の進み具合で呼吸法が変わるので、うまくできるか心配になってしまうかもしれません。お産の進み具合に合わせて、助産師がしっかりサポートしますのでそれに合わせて呼吸をしてみましょう。 「ヒッヒッフー」の呼吸はお産の中盤あたりにおこなう呼吸法なので、それまではゆっくり鼻から息を吸って、口から吐く……というように、息を吐くことを意識していきましょう。呼吸を止めてしまうと赤ちゃんが苦しくなってしまいます。赤ちゃんに酸素を送るつもりでゆっくり呼吸していきましょう。 最大の難関!? いきみを逃す!分娩第一期で一番つらいのが、「いきみたいのにいきめないこと」ではないかと思います。子宮口が全開大する前にいきんでしまうと、子宮口がむくんでしまったり、切れて大出血を起こしてしまったりすることもあります。 自分にとってラクな姿勢をとって、呼吸法で逃がしたり、付き添いのいる方は肛門のあたりをテニスボールやこぶしなどでグッと押してもらったりして、いきみを逃していきましょう。陣痛のないときは、全身の力を抜いて休んでください。特に制限がなければ、水分や糖分の補給も忘れずに。 終わりが見えないと、心も折れそうになってしまうかもしれませんが、ママだけでなく赤ちゃんも頑張っています。そして、パパやご家族、そして助産師をはじめとする産院のスタッフがママと赤ちゃんを支えてくれますよ! ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年01月09日子宮口全開なのにそこから陣痛が遠のき、結局陣痛促進剤を使用して上の子を自然分娩した私。2人目の出産は条件が揃えば計画分娩も可能な産婦人科だったので、上の子の世話や夫の仕事の都合も考え、計画分娩で2人目を出産しました。よく2人目の出産は早いと言われていますが、私の場合もまさしくその通りでした。 いろいろな事情で決めた計画出産当日2人目でお世話になった産婦人科は、赤ちゃんの推定体重が2,500g以上で、子宮口も開いてきていれば陣痛促進剤を使用しての計画出産も可能な病院でした。そこで産後に里帰りの予定だった私は、万が一自宅で私と子どもだけのときに陣痛がきたり破水したりしたときのこと、出産時の上の子の預け先、入院中の夫の仕事の休みなども考え、計画出産を選択しました。 妊娠39週4日となる計画出産当日は子宮口が2cm、赤ちゃんもまだおりてきていないとのことで、当日中に陣痛が強くならなければ翌日再スタートとのことでした。 バルーンを入れ陣痛促進剤スタート入院当日は朝9時に内診後、子宮口を広げるバルーンを挿入し、10時から陣痛促進剤の点滴を始めました。陣痛促進剤の投与が始まって4時間程は生理痛のような鈍痛があるものの、夫や上の子の世話をするためにきてくれた実母と会話をしたり、テレビを見て楽しむ余裕がありました。 経産婦ということもあり、これからくる出産という名のフルマラソンのために、産院の売りでもある豪華な昼食も完食した記憶があります。 昼食後、あの痛みが!昼食を完食して1時間半程経ったころ、徐々に痛みが強くなり「ああ、これが陣痛だ……」という痛みに変わりつつありました。内診され、子宮口が7cmのときに先生が人工破膜をしてから痛みが一気に増したのです。 もうそこからは立ち会っていた夫とも会話はできず、腰を押してもらって30分程経ったころでしょうか。助産師さんが子宮口の確認をしたところ9cmまで開いており、器具が運ばれたり先生を呼び始めたり、バタバタと出産の準備が始まったのです。 あっという間に子宮口全開で出産!そこからは10分もかからず子宮口全開。いきみも3回ほどであっという間に次男を出産しました。母子健康手帳に書かれた分娩所要時間は1時間40分のスピード出産でした。 子宮口全開で陣痛が遠のいてしまい、痛みにもがき苦しみながら陣痛促進剤が効くのを待った1人目の出産を経験していた私。今回は夫も子宮口全開から出産までのスピードに、呆気に取られたことは言うまでもありません。 2人目を計画出産で産んだ私ですが、その後3人目も同じ産院にて計画出産で女の子を無事出産しました。3人目は陣痛の波に乗るのが遅くなりましたが、それでも分娩所要時間は2時間程でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2020年01月08日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、今まさに陣痛に向き合っているママからのご質問です。 Q.陣痛時の呼吸のしかたを教えてください現在、陣痛が6分間隔で、痛くて呼吸を無意識に止めているときがあります。陣痛時の呼吸のしかた教えてください。 宮川めぐみ助産師からの回答陣痛が来ているのですね。呼吸を止めてしまうと体に力が入り、より痛みを強く感じるようになります。ゆっくりと息を吐くことを意識してみてください。そして吐きながら体の力がどんどん抜けていくようなイメージをしていただくといいですよ。頑張ってくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください ラマーズ法のおこない方ラマーズ法は、お産の進みに合わせて呼吸法と弛緩法、そして補助動作を組み合わせておこないます。 お産の状況:子宮口1~3cm陣痛は30~60秒陣痛が遠のく時間は5~10分ほど■呼吸法:ワルツの呼吸1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく深呼吸をします2)3秒くらいかけて鼻から息を吸います3)3秒くらいかけて口から息を吐きます4)ワルツのリズムに合わせて2)3)の呼吸を繰り返します5)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします ■補助動作 お産の状況:子宮口3~8cm陣痛は40~60秒 陣痛が遠のく時間は2~4分ほど■呼吸法:ヒッ・ヒッ・フーの呼吸1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく深呼吸をします2)浅く・軽く・早く、「ヒッ」と口から息を吐き、鼻で息継ぎをしたあともう一度「ヒッ」と口から息を吐きます3)軽く息継ぎをした後、口をすぼめて「フー」と息を吐きだします4)痛みにに合わせて2)3)の呼吸を繰り返します5)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします ■補助動作 お産の状況:子宮口8~10cm陣痛は60~90秒 陣痛が遠のく時間は30~90秒ほど■呼吸法:ヒッ・ヒッ・フー・ウンの呼吸(いきみのがしの呼吸)1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく深呼吸をします2)浅く・軽く・早く、「ヒッ」と口で息を吐き、鼻で息継ぎをしたあともう一度「ヒッ」と口から息を吐きます3)軽く息継ぎをした後、口をすぼめて「フー」と息を吐きだし、いきみに合わせて「ウン」と言います4)痛みにに合わせて2)3)の呼吸を繰り返します5)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします ■補助動作 お産の状況:子宮口全開大陣痛は60~90秒 陣痛が遠のく時間は30~90秒ほど■呼吸法:いきみ1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく2回深呼吸をします2)3回目に大きく鼻から息を吸い、息を止めて10~14秒ほどいきみます3)息が続かなくなったら、再度大きく鼻から息を吸い、息を止めて10~14秒ほどいきみます4)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします 発露※赤ちゃんの頭が出てきたとき 数秒間■呼吸法:短促(たんそく)呼吸1)合図に合わせて両手を胸におき、「ハッ・ハッ・ハッ……」と軽く口から息を吐きます。 ※参考:基礎知識(出産)「出産時の呼吸法、ラマーズ法とは?」【監修者:天神尚子 先生産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長】
2020年01月08日初産ということもあり、出産に対する意識が薄かった私は、出産予定日が間近に迫っていてものんきに構えていました。出産予定日前日も読みたい本を買いに書店へ行き「陣痛が来てもすぐには生まれないらしいし、せっかくならコレも読みたい。アレも!」と本を3冊も買い込んでいたのですが……。 突然の違和感で目覚める出産予定日前日に購入した本を読みながら寝落ちしてしまい、違和感で目覚めたのはまさに出産予定日の夜中2時。何やらパンツがぬるぬるするような……? 隣で寝ている夫を起こさないようにソロリと起き上がり、パジャマとパンツをめくってみると、そこにはほんのりピンクの液体が。 「あら。破水だわ」。マタニティ講座でも教わっていたからか、割と平静に判断できた私。寝ている夫を起こし、「破水したから病院連れていって」と一言。破水、と言われた瞬間、眠気が飛んで慌てふためく夫の姿は今でも思い出して笑ってしまいます。 夜中に破水! そして入院まず病院に連絡し、名前と出産予定日、それから「破水したみたいです」と伝えて病院に向かいました。病院到着後、診察台に上がり当直の先生に破水か否かと子宮口の状態を確認してもらい、破水と判断され入院となりました。 「破水しているからあまり動かないようにね」と助産師さんに言われ、病室への移動も車椅子に乗ることに。不謹慎ながら、人生初の入院でしたので、ちょっとだけテンションが上がっていました。 ただ、ワクワクした気持ちも一瞬で、病室に入った瞬間、「あ。子ども産むんだな」と、なんとなく意識がしゃっきりしたのを覚えています。 じわじわ続く破水。こんなに出ていいの?翌朝、ベッドに横になっているところに食事が運ばれ、看護師さんから「終わったらお膳取りに伺いますね」と言われ「おお。上げ膳据え膳!」などと思ったりしました。 一方「極力動かないように」と言われるものの、やはり尿意があり、頻繁にトイレには行っていました。 破水しているため、産褥パッドという大きな生理用ナプキンのようなものを着用しながら過ごすのですが、まるでおむつほどの大きさのパッドが8時間もたずダメになり、「こんなに出ていいのかな」と不安になりましたし、これだけ出てもへこまないおなかを見て、不思議な気持ちにもなりました。 陣痛が始まり、ついに出産へその日の15時過ぎから少しずつおなかの痛みを覚え始めました。しかし陣痛の自覚はなく、19時ごろにようやくこの痛みが陣痛であると気づきました。 自覚をすると急に恐怖を感じてしまい、「トイレで赤ちゃんが出てきちゃったらどうしよう」とトイレに行くのさえためらってしまうほどでした。そして、痛みも強くなり、人生で初めて「痛みで眠れない夜」を経験しました。 翌朝、先生がやってきて「よし産もう!」と一言。慌てて夫と母に「産むって!」とメールを送り分娩台へ。 練習していた呼吸法もすっかり頭から抜け落ちていましたが、助産師さんたちがサポートしてくれたおかげで混乱せず、また仕事を急きょ休んで立ち会いしてくれた夫も呼吸をまねしてくれていて、その姿がおもしろくて緊張がほぐれました。 17時40分、半日がかりで、ようやく長男は産声を上げながら生まれてきてくれました。 出産予定日から1日遅れでの出産となりましたが、夜中に破水をしたということ以外は慌てることもなく無事に終えることができました。 しかし、今回は夜中の破水ということで家に夫がいましたが、もし昼間だったらと思うと、あまりに楽観視していたことを反省することもあります。陣痛タクシーなどの対応地域を調べて問い合わせをしておくなど、やるべきことはあったなと今になって思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:山田甜子夫と1歳の息子と3人暮らし。元アロマセラピスト。介護福祉士として福祉関連職でフルタイム勤務をしている。自身の経験や知識、体験を元にした記事を執筆している。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年01月07日長男を妊娠したときは、出産の時をとても楽しみにしていました。妊娠や出産に予想外の展開はつきものだと先輩ママの体験談から学んでいたので、私は心の準備ができたつもりでいました。しかし実際はバタバタ・あたふたで心身ともにぐったりだった、私の陣痛体験談をご紹介します。 あれ? 痛いかも? 気のせいだと思った痛み妊娠33週のときに、プチ旅行がてら住んでいる街から2時間ほどの場所に夫と車で出かけた日のこと。出発前の朝、少しおなかがくだるような痛みがありました。しかし、実際におなかがくだっていたわけでもなく「おかしいな」と思っただけでそのまま出発。道中も便意を感じて何度もコンビニに寄ってみるものの、何も変わらず。でも、目的地の少し手前でおなかの張りを感じて、車を停めて寝る体勢をとっていました。寝てみるとおなかの張り具合に緩急があるような……。そうは思ったものの痛みが強いわけでもなく、だんだん張りも治まってきたので再出発することにしました。今になって考えると、このときに自宅に引き返していればよかったと思います。 すぐに治まると思いきや…目的地に到着後は、おいしいごはんを食べたりしながらゆったり過ごしました。そのとき、おなかの痛みに加えて腰も痛くなってきて、いろいろな体勢で寝てみるものの改善せず。そしておなかの張りもどんどん強くなっていったのです。念のために痛みと張りの間隔を計ると15分ほどの等間隔でした。出産予定の産婦人科に電話すると、今すぐ来るようにとのことで、急いで帰り産婦人科へ。NST(ノンストレステスト)やエコーなどの検査をしてみると、切迫早産の状態とのこと。このとき妊娠33週だったこともあり、張り止めの点滴でおなかの張りを抑えるとともに、出産予定だった個人病院では対応できないとのことで、総合病院へ緊急搬送されることになってしまったのです。 入院したのに…!?その後は搬送先の総合病院で24時間点滴をして正期産の時期まで入院することに。しかし点滴でおなかの張りを抑えているにもかかわらず、また強い張りと痛みが出てきてしまい、陣痛が起きてしまったのです。検査の結果「母体の細菌感染により陣痛が起こっている恐れがある。赤ちゃんにも感染してしまう可能性があるのでこのまま産みましょう」と産科の医師から提案されました。陣痛は来るものの、なかなか子宮口が開かず結局は帝王切開になってしまいましたが、なんとか赤ちゃんへの細菌感染はせずに出産することができました。 初めての妊娠で「陣痛は正期産の時期に起こるのが当たり前」だと思い込んでいた私。しかし無知が故に、出かけ先で陣痛が始まりかけて大慌て。とにかく想像していた陣痛とはまったく違うものになって、困惑した陣痛体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:三上美咲3人の未就学児年子の母。営業職でほぼ不在の夫と5人暮らし。育児をはじめとするさまざまなジャンルについてライターとして活動中。育児については主に自身の体験談を元に執筆している。
2020年01月04日こんにちは! 助産師のREIKOです。初めての出産を控えている初産婦さん、2人目以降の経産婦さん。呼び名の違いは知っていても、ほかに違いがあるということをご存知でしょうか? そこで今回は、初産婦さんと経産婦さんの違いについてお話ししたいと思います。 妊娠線の違いおなかが大きくなるスピードに皮膚の伸展が追い付かず生じてしまう妊娠線。初産婦さんの妊娠線は、赤みがかっていることが多いです。一度できてしまった妊娠線は消えず、妊娠が終わると徐々に色が薄くなっていきます。 ですので、初めての妊娠のときに妊娠線ができてしまった経産婦さんのおなかには、うすくなった妊娠線のあとがあります。妊娠線の色の違いも、初産婦さんと経産婦さんの違いの1つです。 おっぱいの違いおっぱいも、初産婦さんと経産婦さんには違いがあります。個人差はもちろんありますが、初産婦さんの乳頭や乳輪は経産婦さんに比べて小さく、妊娠初期の着色も薄いといわれています。 そして、上のお子さんを母乳で育てた経産婦さんの乳頭は、やわらかく、乳首の付け根が少し細くなっている方が多い印象があります。 産道の違い初産婦さんと経産婦さんでは、子宮口のかたちや腟壁の状態、外陰部の見た目にも違いがあります。また、初産婦さんの子宮口は閉鎖しているのが一般的ですが、経産婦さんの場合は、指1本分程度開大していることもあります。 これらの違いは、やはりお産をしているか、していないかの違いによって生じるものです。 お産の経過の違い初産婦さんと経産婦さんでは、お産が始まる前の兆候の違いはほとんどありません。ですが、お産に向けて赤ちゃんが骨盤の中に固定される時期は、初産婦さんの方が早いようです。 陣痛が始まって胎盤が出るまでの時間は、初産婦さんが12~15時間、経産婦さんが5~8時間が平均です。また、会陰の伸びも経産婦さんのほうがいいので、会陰切開をするケースも初産婦さんより少ないのではないでしょうか。会陰切開をする場合も、大きく切開せずにすむことがあります。とはいえ、初産婦さんでも経産婦さん並みの経過の方もいらっしゃいますし、その逆もあります。 産後の経過の違い妊娠によって大きくなった子宮をもとの大きさに戻すために生じる後陣痛。初産婦さんに比べて経産婦さんのほうが強くなることが多いです。それは、初産婦さんより経産婦さんのほうが子宮が大きくなっていることと、子宮筋の疲労が大きいので、より強い子宮収縮が必要になるからなんですよ。 やはり強い後陣痛が必要になる経産婦さん。産後、子宮収縮がスムーズにおこなわれず、弛緩出血を起こしてしまうケースも少なくありません。産科スタッフは、出産回数が多い方ほど、産後の弛緩出血の可能性を頭に入れて対応しています。 初産婦さんと経産婦さんとの違いをいくつか紹介してきましたが、これらのことがすべて当てはまるというわけではありません。やはり個人差もありますし、経産婦さんの場合は、前回のお産からどのくらい期間があいているかということも影響してきます。初産婦さんと経産婦さん、それぞれに、このような傾向があるということを知っておくと少し安心できるのではないでしょうか。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年01月02日私は、初めての出産で無痛分娩を経験しました。当初は「無痛分娩は痛くない」「無痛分娩を取り扱っている産院なら自分も必ずできる」と思い込んでいましたが、実際に経験してみると想像と違う部分も少なからずありました。そのときの体験をお伝えしたいと思います。 無痛分娩の扱いは産院によって違う私は極端に痛みに弱く、そのせいで妊娠にも抵抗を感じていました。そのため、無痛分娩を強く希望。ところが、私が通院していた産婦人科では計画的な無痛分娩ではなく、陣痛の様子に応じて対処するという方針だったのです。また、麻酔を扱う先生が不在のときは無痛分娩ができないとのことでした。 先生や助産師さんからは「自然分娩をすすめる」といったニュアンスの言葉をよくかけられました。私の場合、「無痛分娩の扱いは産院によって違う」ということを、通院してから初めて知ったのでした。 入院から無痛分娩で出産するまで自宅で破水して入院。そこから陣痛が始まって様子を見た結果、子宮口が5cmになった時点で、無痛分娩に向けて硬膜外麻酔の準備が始まりました。陣痛のたびに体が硬直して、会話もできないくらい痛みを感じていましたが、麻酔後はかなりゆるやかな痛みに変わり、強張っていた体から力が抜けていくのを感じました。 そのためか、約1時間後には子宮口が全開になり出産へ。ただ、麻酔の影響でうまくいきむことができず、会陰切開後、吸引分娩になりました。 無痛分娩を経験して感じたこと出産時の出血は多く、産後の傷の痛みやひきつれは1カ月以上続きました。それでも私は無痛分娩を選択してよかったと感じています。 予想以上の陣痛の痛みに、子宮口5cmの段階で強い恐怖心に襲われていた私は、もし麻酔をしなかったら錯乱していたかもしれない、陣痛がトラウマになっていたかもしれないと今でも感じるからです。 2人目は自然分娩で出産をしましたが、無痛分娩の経験があったからこそ踏み切れた、妊娠・出産だと感じています。無痛分娩を希望して最初にぶつかる壁は「普通は自然分娩で産むもの」という批判的な雰囲気。しかし、痛みに対する恐怖は立派な理由だと私は思います。出産の主役は自分。あくまで個人的な意見ですが、実現可能な要望は貫いていいのではないかと思っています。著者:山口美香自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年01月02日出産が近づくと内診グリグリという言葉を聞くことがあると思います。とても痛いと聞いて不安になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、内診グリグリをする目的やタイミング、効果と痛みについてお伝えします。 内診グリグリ(卵膜剥離)をする目的「内診グリグリ」というのはあくまで俗称で、正式には「卵膜剥離(らんまくはくり)」といわれます。おなかの中の赤ちゃんと羊水は、卵膜と呼ばれる薄い膜に包まれています。卵膜剥離とは、卵膜を子宮口付近の子宮壁から剥がす行為で、これによって分娩誘発への効果が期待できるといわれています。卵膜剥離は薬や器械を使用せず、医師や助産師の手でおこなうということが大きな特徴です。 卵膜剥離は、子宮頸管の状態を分娩に適した状態にし、陣痛が始まるように誘導する目的でおこなわれる処置の1つです。妊娠42週に入ると「過期産」と呼ばれる時期に入ります。妊娠42週に入っても出産に至らない場合、赤ちゃんにさまざまなリスクが生じるとされていますので、妊娠42週に入る前に陣痛を誘発し、分娩につなげる必要があります。 また、卵膜剥離は人工的に陣痛を起こしたり、増強させる(※微弱陣痛時)前段階の処置としておこなわれるのが一般的です。陣痛誘発は基本的に過期産を予測される場合におこなわれますが、計画分娩やさまざまな事情によっては正期産の間におこなわれることもあります。 内診グリグリ(卵膜剥離)をおこなうタイミング卵膜剥離が適用されるケースとしては、「41週0日になっても自然な陣痛が起こらない場合」と「子宮口が指1本分以上開いている場合」などがあります。しかし、実際のところは医療施設によって卵膜剥離についての考え方や実施のタイミングが異なっているようです。 卵膜剥離は必ずしもすべての人に適用されるわけではありませんが、予定日を過ぎても陣痛が来ない場合は、心の準備をしておいたほうがよさそうです。卵膜剥離をおこなうことによって、過期産の可能性を下げることが期待できるといわれています。しかし卵膜剥離の効果には個人差があり、卵膜剥離の直後にお産が進み始める人もいれば、数日経っても陣痛が起こらない人もいます。 内診グリグリ(卵膜剥離)の効果と痛み卵膜剥離の方法はいたってシンプルです。処置は内診台に上がった状態でおこないます。内診時に子宮頸管の内周に合わせて指を一周させ、卵膜を子宮壁から剥がします。 痛みには個人差があり、「激痛」と表現する人もいます。出産を経験した方のなかには「陣痛より内診グリグリのほうが痛かった!」という人もいる一方で、痛くなかったという人もいます。これは、子宮頸管の熟化の程度によって異なるようです。 そして、卵膜剥離の際に破水してしまうケースがあります。破水後は感染症のリスクが高まるため、24時間以内に陣痛が起きなければ、誘発分娩になることが多いです。また、卵膜をはがした際、少量の出血がみられることもあります。※参考:ベビーカレンダー「【医師監修】内診グリグリ(卵膜剥離)は痛い?目的と効果について」 体験談妊娠38週の健診では子宮口が1cm開いていました。「陣痛を促すために刺激を与えます」と医師に言われ、内診でグリグリと刺激を与えられました。そのグリグリが思っていた以上の激痛でした。家に帰ると、グリグリしたせいか少し出血がありました。さらに夜になるとわずかな腹痛があったのですが、トイレに行きたい痛みだと勘違いしていた私。ところが、痛みはおさまらず、間隔を計ってみるといきなり5分間隔!本当に陣痛か?と始めは半信半疑でした。だんだんとおなかの痛みは強くなり、病院についたときには子宮口は5cmまで開いていました。それから2時間で子宮口全開に。分娩台に乗ってから20分ほどのスピード出産でした。子宮口が1cm開いてから数週間かかる人もいると聞いていたのですが、私の場合は子宮口が開き始めてから1日と経たずに出産となりました。出産のパターンはひとそれぞれなんだなと思いました。(河村あんじさん) 妊娠37週の妊婦健診のこと。おなかの中で赤ちゃんが問題なく成長し、子宮口も3cmほど開いていたためか、担当医から「早く産みたい?子宮口を刺激しておきましょうか?」という提案がありました。私は早く赤ちゃんに会いたい気持ちもあったため、処置をお願いしました。私は、この「内診グリグリ」のことを、「子宮口を刺激する=腟口を刺激する会陰マッサージのようなものだろう」と勝手に想像していました。そのため、あまり緊張せずにリラックスして内診台に座っていたところ、担当医の「チェックしますね」という声とともに、腟の奥のほうまで指が入り、子宮口を直接指でグリグリと広げるような感覚がありました。心構えがなかった私はビックリ!想像以上の痛みがあったため、「痛っ」と声が出てしまいました。事前に処置内容を知っていると、心構えもできたのかなと思います。心構えのためにも、勝手な想像ではなく、きちんとリサーチしておくことが大事だと改めて思いました。(岩田かおるさん) 内診グリグリの痛みは個人差があるといえど、痛いのかなと不安になる人が多いと思います。内診グリグリを受けるときは、体に力を入れすぎず、リラックスして赤ちゃんを思い浮かべながら乗り越えるといいかもしれませんね。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
2020年01月01日私の夫は妊娠初期から立ち会い出産を希望していました。しかし妊娠中のある日、分娩時に排便してしまう人もいるということを知り、夫にその状態を見られることが嫌で立ち会い出産をしたくないと強く感じるようになったのです。今回はそんな私がどのようにして立ち会い出産を受け入れるに至ったかをお伝えします。 立ち会い出産のメリット・デメリットとは?うんち問題を知ってからというもの、ひたすら立ち会い出産に対する拒否反応が出てしまいましたが、一度冷静になろうと思い、自分なりに立ち会い出産のメリット・デメリットについて考えてみました。まず夫が側にいてくれることのメリットとして挙げられることは、夫に父親としての自覚が芽生えやすくなる、出産の喜びを分かち合える、つらい陣痛・出産を側で支えてもらえるということです。反対にデメリットとして挙げられることは、陣痛で苦しんでいるときに思い通りに動いてくれずにイライラしそうなこと、出産後女性として見てもらえなくなるかもしれない、もし排便をしてしまったら生理的にその姿を見られたくないという気持ちが強いということです。これらを考えた上で私が出した結論は、やはり出産には立ち会ってほしくないというものでした。 夫との話し合いは平行線自分の考えを整理した上で夫と話し合いをしましたが、夫は変わらず立ち会い出産を希望しました。子どもの誕生の瞬間に立ち会いたいという夫の気持ちは理解できます。しかし、立ち会ってほしくないという私の気持ちに、夫が寄り添ってくれていないように感じて逆にショックでした。このころは、妊娠中でナーバスになっていた時期だったので、特にそう感じたのかもしれません。 助産師さんからの一言で立ち会い出産を決意その後、産婦人科に健診に行った際、助産師さんに立ち会い出産について夫と意見が合わないことを相談しました。すると、「出産は人間1人を産む命がけの作業なんだから、うんちくらい出て当たり前!」と一喝されました。 また、「陣痛のときは、肛門あたりを押さえてくれる人がいたほうが助かりますよ。それに、実際のお産の瞬間は、旦那さんは奥さんの枕元に立つ人が多いし、妊婦さんの下半身にはケープをかけるからもし排便をしてしまっても見えませんよ」と教えてもらい、とても気がラクになりました。うじうじ悩む前に先生や助産師さんに早く相談すればよかったです。おかげで私は夫の立ち会い出産を素直に受け入れることができるようになりました。 実際、夫は出産に立ち会ってくれたのですが、18時間の陣痛の末に帝王切開になったため、出産の瞬間を見ることは叶いませんでした。しかし、うんち問題は夫と出産のことを深く話し合うきっかけになったのでよかったと思います。著者:山中那緒子一児の母。7年間メーカー営業職を経験。現在は自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談の記事執筆をおこなう。ベビー・キッズファッションが大好き。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年12月29日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー2千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 出産レポで「この痛みでまだ〇cmなの!?」なんて話をよく見かけたので、正直かなり不安だったのですが……予想以上に子宮口の開きが進んでいて、とても安心しました。 LDRに移った辺りから、陣痛アプリはこうじ氏が計測してくれていました。 内診後は陣痛アプリをストップ、お茶出し専属としてサポートしてくれました。 HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2019年12月27日たんこんちは ボロボロゆかい
ぽこちゃんです&どんちゃんです
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