藤原竜也が主演する豊田利晃監督作『I’M FLASH!』の外国特派員協会主催記者会見が20日に都内で行なわれ、藤原と豊田監督が本作にかける熱い思いを語った。その他の写真映画『I’M FLASH!』は、新興宗教団体の若きカリスマ教祖(藤原)が、ある事件をきっかけに辿ることになる過酷な運命を描いたヒューマン・ドラマ。藤原のほか、松田龍平、水原希子、永山絢斗、北村有起哉、柄本佑、中村達也、大楠道代ら豪華キャストが出演する。豊田監督は「この映画は2011年に撮った映画なんです。3.11という出来事を撮るには早すぎる…。でもその影響下からは逃れられない…。そういう死の連鎖を断ち切ろうとした決意表明なんです」とコメント。雪山を舞台にした前作『モンスターズクラブ』から一転して、沖縄で撮影を行なった今作について「沖縄を選んだのは天国に近い気がするというか、日本固有の神道というんでしょうか、そういう死生観を感じさせたかったんです」と話した。5年前から熱望していたという豊田監督との初タッグを実現させた藤原は「撮影現場は30回、40回テイクを重ねてもOKが出なくて大変でした(笑)。僕が演じたルイは、やるべきチャンスやタイミングを逃さず、背負い這い上がっていく姿が監督と重なりました」と撮影を振り返った。また、記者から「敢えてこうした難しい役柄を選んだのは何故か」と質問されると、「確かに安全な役を選んだ方が良いのではないかという思いはありました。でも、僕は楽な方より挑戦し続ける仕事の方が自分にとって良いと思ったんです。今までもそういう環境で育ってきましたし、何かに反発するとか、人と違うことをやってみるだとか、そういう事の方がおもしろく感じてます。自分の選択に間違いはないかな」と語った。『I’M FLASH!』9月1日(土)テアトル新宿ほか 全国ロードショー
2012年08月21日俳優の藤原竜也が8月20日(月)、東京・有楽町の日本外国特派員協会で開催された主演最新作『I’M FLASH!』の記者会見に、初タッグを組んだ豊田利晃監督(『青い春』、『空中庭園』)と共に出席した。同日、英語字幕付きの上映会も行われ、外国人記者からは2人に対し、さまざまな質問が投げかけられた。以前から豊田監督と仕事がしたかったという藤原さんが、本作で演じるのは新興宗教の若きカリスマ教祖・ルイ。信者からの崇拝を受け、セレブとしてメディアからも注目を浴びる存在だったが、ある事件をきっかけに人生を再考。教団を辞める決意をするが、それを許さない教団側は暗殺者(演じるのは初共演を果たした松田龍平)を差し向ける。藤原さんは「監督と出会って5年ほど経ち、ようやく実現したので本当に嬉しかった。ルイというキャラクターは監督自身を投影していると思える人物で、その分やりがいも大きい役」と感激しきり。それでも「40回、50回とテイクを重ねてもOKが出ない過酷な現場でした」と苦労をふり返った。一方、豊田監督は「撮影したのは昨年の9月。いま映画を撮るという場合“3.11”の影響からは逃れられないし、僕自身の周りでも俳優の原田芳雄さんが亡くなったりした。死の連鎖を断ち切るという決意表明を込めた作品」と熱弁。テーマはあくまで死生観だと言い、「その上で宗教というのはいいモチーフだと考えた。宗教そのものを描きたかったわけではないし、例えば主人公はプロ野球球団のオーナーでも良かった」とコメント。主人公・ルイの人物造形には南インド生まれの宗教家で、“星の教団”を設立したクリシュナムルティという人物が影響を与えているそうで「若い頃の写真が、藤原竜也そっくりなんですよ」と明かした。ある外国人記者からは「日本の俳優は、所属事務所に守られていて、リスクのある仕事はしないというイメージがある」と指摘されると、藤原さんは「興味深い質問ですね。そういう思いは僕にもありますが、僕の場合は挑戦し続けられる環境にいるし、今回も僕のわがままを(所属事務所の)ホリプロのスタッフが聞いてくれたので」と真摯な発言。これに対し、豊田監督も「お金も集めてくれたし、本当にすばらしい会社です」と感謝を示した。『I’M FLASH!』は9月1日(土)より全国にて公開。■関連作品:I’M FLASH! 2012年9月1日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開© 2012「I’M FLASH」製作委員会
2012年08月21日『青い春』や『空中庭園』の豊田利晃監督が藤原竜也を主演に迎えて贈る最新作『I’M FLASH!』の公開に先駆け、8月7日(火)、本作の完成披露試写会が行われ、主演の藤原さんを始め、松田龍平、水原希子、板尾創路、仲野茂、そして豊田監督が舞台挨拶に登壇。撮影裏話や共演の感想など赤裸々トークを繰り広げ、詰めかけた多くの女性ファンたちを沸かせた。藤原さんが本作で演じるのは新興宗教のカリスマ教祖・ルイ。交通事故で同乗していた女性・流美(水原さん)に瀕死の重傷を負わせてしまったことをきっかけに、教団を辞める決意をするが、それは同時に教団に背くことを意味しており…。舞台挨拶の前から会場は女性ファンの興奮で満たされており、元「ミシェル・ガン・エレファント」のチバユウスケを中心に結成されたバンド「I’M FLASH! BAND」の激しい音楽と共に、劇中のルイを意識したのかのような真っ白の衣裳の藤原さん、スーツでビシッと決めた松田さんを始めとするキャスト陣と豊田監督が登場すると、黄色い歓声が会場中を覆い尽くした。かねてより豊田監督作品への参加を熱望していた藤原さんは「5、6年前からずっと仕事を一緒にしたいと言っていて、ようやく1本完成させていただいた。長年の夢が叶いました」と挨拶。すると、すかさず豊田監督から「その割には、9月しか(スケジュール)空いてなかったよね」と鋭いツッコミが。それに応戦とばかりに藤原さんは「才能のある監督の下でやるというのはこんなに大変なんだなと思いました。まず、OKが出ない。龍平とか希子ちゃんなんかはパッと来てすぐOKが出て、僕はNGばかりで本当に憎しみのこもった現場でした(笑)。15日間の撮影の中で、平均睡眠時間45分くらいの本当に過酷な撮影でした…」と恨みのこもった(?)撮影裏話を明かした。一方、「龍平は寝てたけどね」と監督から暴露された松田さんは「豊田監督との思い出はあんまりないですけど(笑)、10年ぶりに監督と仕事ができて嬉しかったです」とマイペースな語りぶり。それに輪をかけて撮影を楽しくふり返るのは板尾さん。「みんな忙しくしているのに、沖縄でボーッとしてるだけだったのですごく楽しかったです」。豊田監督の『青い春』を観て撮影に臨んだという水原さんは藤原さんとの共演シーンがほとんどだったそうだが、「現場では、私も藤原さんもいっぱいいっぱいだったので、あんまり喋ってないです」と告白。どうやら片思いであった藤原さんは「えっ!?そうだった?」とショックを隠せずにいた。さらに、松田さんとの危険なシーンの撮影に話が及ぶと、「龍平だけ褒められてた…」といじける藤原さん。これには「いや…別にオレも褒められてないよ。被害妄想なんじゃ…」と松田さんが返せば、板尾さんも「沖縄に行って、あんなに嫌な思いする人もなかなかいないよな(笑)」とフォローする始末であった。『I’M FLASH!』は9月1日(土)より全国にて公開。■関連作品:I’M FLASH! 2012年9月1日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開© 2012「I’M FLASH」製作委員会
2012年08月08日俳優の藤原竜也が8日、都内で行われた主演最新作『I’M FLASH!』の完成披露試写会に共演する松田龍平、水原希子、仲野茂、板尾創路、メガホンをとった豊田利晃監督とともに出席した。その他の写真藤原にとっては、念願だったという豊田監督(『青い春』『ナイン・ソウルズ』)との初タッグ作品。昨年9月、沖縄で15日間というタイトなスケジュールで撮影が行われ、「朝から晩までNGの連続で、なかなかOKが出ない。毎日平均45分くらいしか寝させてもらえず、憎しみにあふれた現場でした。今後、僕の中でずっと残る作品」(藤原)。それだけに壇上でのPRにも熱がこもったのか、終始汗が止まらない状態で、舞台挨拶中3度も中座し「どうもすみません。それくらい熱い映画です」と恐縮しきりだった。藤原が演じるのは新興宗教のカリスマ教祖・ルイ。愛する女性(水原)から衝撃的な事実を聞かされ、教団をやめる決意をするが、それを許さない教団側はルイのボディガードである新野(松田)に秘かに教祖暗殺を命じる。初共演となる藤原vs松田の壮絶な演技バトルも大きな見どころで「役へのアプローチはまるで対照的。龍平との出会いは大きな収穫」(藤原)、「共演できて良かった。楽しい撮影でした」(松田)と手応えは十分。松田は『ナイン・ソウルズ』以来9年ぶりの豊田作品で、藤原とは対照的に涼しい表情を見せていた。水原は「自分の世界に入り込んでいたのか、(藤原さんに)話しかけても返事がこないことがありました」と現場での藤原の様子を暴露。一方、豊田組の常連である板尾は「みんなが忙しくしている中、沖縄でぼーっとしてるのが楽しかった。居心地のいい喫茶店のおばちゃんと仲良くなって、メニューにないものを作ってもらったり(笑)」とこちらはのんびりモードで撮影に臨んだようだ。連続爆破犯にインスパイアされた『モンスターズクラブ』に続き、野心作を放った豊田監督は「去年の3.11の1週間後、竜也と下北で飲んで『年内に一緒に映画を撮ろう』と話していた。その約束を果たすことができた」と感無量の面持ち。映画には藤原ら登壇者に加えて、永山絢斗、北村有起哉、柄本佑、中村達也、大楠道代ら豪華なキャストが顔を揃える。『I’M FLASH!』9月1日(土)テアトル新宿ほか 全国ロードショー
2012年08月08日大沢たかお、松嶋菜々子、 藤原竜也が三池崇史監督の新作『藁の楯』で共演することが発表された。その他の写真本作は、漫画家、映画監督などマルチに活動する『BE-BOP-HIGHSCHOOL』のきうちかずひろが、木内一裕名義で書き下ろした同名小説が原作。物語は、孫娘を殺された資産家が、「この男を殺してください。清丸国秀(きよまるくにひで)。御礼として10億円お支払いします」と新聞に全面広告を出したことから始まる。大沢は、日本国民1億2千万人から命を狙われることになる殺人犯・清丸を護送する警視庁警備部SP・銘苅一基(めかりかずき)役を、松嶋は、そのパートナーである白岩篤子(しらいわあつこ)役を演じ、藤原は、惨殺事件を起こす凶悪犯・清丸国秀役で出演する。三池監督と初タッグを組む大沢は「この小説の映画化をずっと心待ちにしてました。大好きな三池監督と共にスタッフ、キャストと一丸となって撮影に挑みたいと思います」とコメント。共演者のふたりは「監督の世界観に染まれるよう、スタッフ、キャストの皆さんと共に、全力を注ぎたいと思っております。“生きる価値が無い”と容認された犯人を守り抜く事は、はたして“正義”なのか…。観終わった後に何かしらを感じて頂けるよう頑張ります」(松嶋)、「久々の三池組で、こういった特殊な悪役をやらせていただけるのは非常に光栄です。共演の方々も初顔合わせが多いので新鮮ですし、この夏どっぷり三池ワールドに浸からせていただきます」(藤原)と意欲的だ。三池監督は「最強のキャスト。空前のスケール。ハリケーンのような物語。…熱い夏になりますね」と語っている。撮影は8月19日(日)にクランクインし、10月上旬にクランクアップする予定。2013年のゴールデンウイークに公開される。『藁の楯』2013年GW全国公開
2012年07月31日『一命』、『愛と誠』と2年連続でカンヌ国際映画祭への出品を果たし、精力的に映画を撮り続ける鬼才・三池崇史監督がこの夏、新たな異色作に挑む。木内一裕の人気小説「藁の楯」を原作に、国民的俳優の大沢たかおと松嶋菜々子、そして藤原竜也という強力キャストを得て、アクションサスペンス大作がいよいよ始動する!漫画「ビーバップ・ハイスクール」の原作者として知られる一方で、映画監督・小説家としても活躍する木内一裕の小説を原作とする本作。「この男を殺してください。清丸国秀。御礼として10億円お支払いします」という見出しが新聞に踊り、2人の少女を惨殺した殺人鬼・清丸は日本国民1億2,000人から命を狙われることに。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、身の危険を察知し自首してきた清丸を福岡から東京まで移送することを命じられた5人の警察官。命を懸けて“人間の屑”と呼ばれる男(=藁)の“楯”となることにどんな意味があるのか?警察官としての任務、一人の人間としての正義、その狭間で揺れる5人の警察官たちの葛藤と孤軍奮闘を描き出す。「この小説の映画化をずっと心待ちにしてました!」と、今回の映画化に心震わせるのは、殺人犯・清丸を護送する警視庁警備部SP・銘苅一基(めかりかずき)役に抜擢された、大沢たかお。現在、大ヒット中の『おおかみこどもの雨と雪』では声優として宮崎あおいと夫婦役で共演している大沢さんだが、本作ではパートナー・白岩篤子役の松嶋菜々子と共演を果たす。松嶋さんは今回が三池組初参加となるが、共に「大好きな三池監督と共にスタッフ、キャストと一丸となって撮影に挑みたいと思います」(大沢さん)、「三池監督とご一緒できることがとても楽しみです。この作品で初めて経験することもありますが、監督の世界観に染まれるよう、スタッフ、キャストのみなさんと共に全力を注ぎたいと思っております」(松嶋さん)と意気込みも充分。そして、常軌を逸した1億2,000万人に命を狙われる“人間の屑”こと殺人鬼・清丸国秀役に抜擢されたのが、藤原竜也。全日本国民の殺気を一身に背負うという難役だが、「久々の三池組で、こういった特殊な悪役をやらせていただけるのは非常に光栄です」と意気揚々といった様子。さらに、「この夏どっぷり三池ワールドに浸からせていただきます」と体当たりで挑む心構えを感じさせる。この頼もしい布陣に三池監督も「最強のキャスト。空前のスケール。ハリケーンのような物語…熱い夏になりますね」と並々ならぬ期待感を覗かせる。本作は8月19日(日)よりクランクインを予定しており、10月上旬にクランクアップ予定。この熱い戦いを見せてくれるメインキャストとなる残りの警察官たちの俳優陣、そして彼らを襲う敵の正体も気になるところだが、期待と共に続報を待ちたい。『藁の楯』は2013年GW、全国にて公開予定。■関連作品:I’M FLASH! 2012年9月1日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開© 2012「I’M FLASH」製作委員会藁の楯 2013年GW、全国にて公開おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年07月31日『バトル・ロワイアル』がアメリカでTVドラマ化される企画が進行中だ。高見広春の同名小説を基に、北野武、藤原竜也、栗山千明らが出演し2000年に公開された故・深作欣二監督作品『バトル・ロワイアル』を米CWテレビジョンネットワークがテレビドラマ化するために、同局の重役たちと同作の代表者らが現在交渉を行っているという。日本でも9月28日(金)から公開予定で、同様のストーリーラインを持つ『ハンガー・ゲーム』の全米での大ヒットを受けて同局がTVドラマ化に乗り出した模様だ。ただ同局でのドラマ化にはいくつか懸念材料もあるようだ。コンピューター管理された無人島で中学3年生同士が最後の1人になるまで殺し合う残虐性が話題を呼んだオリジナル作品を、いかにアメリカのTVドラマとして製作するのかという点に加え、さらにCW側は現在別の企画として同様のディストピア世界を描いたドラマ「The Selection」(原題)の制作を進めており、設定の似通った『バトル・ロワイアル』とのカニバライズが懸念されている。『バトル・ロワイアル』でも怪演を見せた北野武の最新作『アウトレイジビヨンド』は、来月29日に開催される第69回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが27日(金)に決定している。『アウトレイジビヨンド』は10月6日(土)に公開予定だ。■関連作品:バトル・ロワイアル3D 2010年11月20日より公開© 2010「BR3D」製作委員会アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会
2012年07月30日“闇金”という社会のタブーを通して人間が陥る穴を描いた映画『闇金ウシジマくん』でヒロイン・鈴木未來を演じる大島優子(「AKB48」)が、7月12日(木)より開幕中の北米最大の日本映画祭「JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ!」にて輝く若い才能に与えられる「Cut Above Award for Outstanding Debut」を受賞することが決定した。10日(ト)で5(ゴ)割という法外な利息でカネを貸し付ける闇金業者・丑嶋(ウシジマ)の元に救いを求めにやってくる債務者たちの姿を通じて人々の欲望、社会の歪みを巧みに描き出す本作。大島さんは安易なバイトで泥沼にハマるフリーター・未來役で、どこにでもいる平凡な女の子の日常と非日常を見事に体現している。今年で第6回を迎える「JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ!」では、過去には『愛のむきだし』や『ゆれる』などの日本映画が上映され、藤原竜也や荻上直子監督ら日本映画界を代表する俳優や監督が数多く出席してきた、まさに“旬な日本映画”が集結する映画祭。今回、大島さんの受賞が決定した「Cut Above Award for Outstanding Debut」は、映画人としての能力をより深く見出すため、俳優・女優だけではなく、監督、プロデューサーの中から一際輝く若い才能に与えられるもの。大島さんは“汚れ役”とも言える今回の役柄を演じる上で苦労も多かったようで「(未來は)光と闇を彷徨う難しいキャラクターで、演じる上で悩んだことも多かったですが、女優として賞をいただいたこともなかったですし、遠く離れたニューヨークの映画祭で評価をいただいたと聞いて、とても光栄に思っています!」と喜びもひとしお。ここ最近では内田けんじ監督作『鍵泥棒のメソッド』が第15回上海国際映画祭にて脚本賞を受賞、同映画祭にて森山未來主演作『苦役列車』も喝采を浴びるなど、日本映画の海外での評価が目覚しい。そんな中での大島さんの今回の快挙は、海外での日本映画への期待や注目をさらに高めてくれそうだ。『闇金ウシジマくん』は8月25日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:闇金ウシジマくん 2012年8月25日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012真鍋昌平・小学館/「闇金ウシジマくん」製作委員会
2012年07月12日藤原竜也と永作博美が初共演&W主演する劇団☆新感線の最新作「いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』」。5月14日に千秋楽を迎えた大阪公演に続き、5月24日(木)より東京公演が始まる。前日23日には公開リハーサルが行われ、出演の藤原竜也、永作博美、高橋克実、古田新太が会見に応じた。『シレンとラギ』チケット情報いのうえ歌舞伎とは、いのうえひでのりが演出を手がける神話や史実などをモチーフとした新感線の時代活劇シリーズ。今回の物語は、南北朝のようなふたつの王朝がある時代背景。毒使いのシレン(永作)は、20年前に暗殺したはずの南の独裁者・ゴダイ(高橋)が生きていたことを知り、王宮警備にあたる若きラギ(藤原)とともに再びゴダイを殺しに南へと向かう。だが、ふたりを待ち受けていたのはふたつの王朝に渦巻く陰謀と因果。人々の愛憎に翻弄されるふたり。新感線作品には珍しくラブストーリーも盛り込まれており、任務の中でシレンとラギは互いに惹かれあっていくが、この恋がふたつの王国を大きく動かすことになってしまう。花道や見得を切っての決めポーズなど、歌舞伎を思わせる手法を使いながらも、劇中の音楽は重低音のロックナンバーが響き渡る。ロックバンドのコンサートのようなド派手な照明と音響、ダイナミックな殺陣、次から次へとテンポよく場面が移り変わっていく展開は、観客をまったく飽きさせない。サービス精神旺盛ないのうえならではの演出は、初心者にも観やすく、随所にある笑いも、絶妙なアクセントになっている。新感線の公演アンケートで「出てほしい俳優」として常に上位にランクインされながらも今回が初出演となる藤原は「劇団に客演として出演するのも初めて。今まで触れていなかった環境で、日々新たな発見があります。すでに大阪でやっているので、東京ではもっと完成されたものをお見せできたら」とコメント。19年ぶりに新感線の舞台に出演する永作は、「うれしい。本望です。この先の目標として次に何をたてようか、という感じ」と念願が叶った様子。同じく初参加の高橋は「キャストもスタッフも、受け入れる体制がパーフェクトなので、外から入っても気が楽ですね。ただ、新感線には減点制みたいなものがあって、大阪公演でズボンをはかずに(舞台に)出てしまい、かなり減点されました」と自らのミスを暴露する場面も。劇団内の雰囲気は良好のようで、古田は「うちの劇団は体力的にきついんですけど、あいかわらず和気あいあいとしています。和を乱すのは北村有起哉くらいですかね。よくわからないんですよね……いい役者なんだろうけど」と突き放し、笑いを誘った。他にも、新感線初参加の石橋杏奈や個性派俳優の三宅弘城と、古田を筆頭に橋本じゅん、高田聖子、粟根まことら劇団員が2年ぶりに勢ぞろいするのも楽しみ。新感線ワールドを存分に味わえそうだ。東京公演は5月24日(木)から7月2日(月)まで青山劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:大林計隆
2012年05月24日『青い春』、『空中庭園』の豊田利晃監督の最新作『I’M FLASH!』のマスコミ向け完成披露試写会が5月17日(木)に都内で開催され、上映前に豊田監督と主演の藤原竜也が舞台挨拶に立ち、映画さながらの愛と憎しみの交じった“舌戦”を繰り広げた。新興宗教のカリスマ教祖・ルイ(藤原さん)が、交通事故で同乗の女性に瀕死の重傷を負わせ、ほとぼりが冷めるまで孤島に逃れるが、そこでの日々が彼を少しずつ変えていく。やがてルイは教団を辞することを決意するが、それは教義に背くことを意味していた…。豊田作品への出演を以前より熱望していた藤原さんは「夢が叶った」と満足そう。2003年の『ナイン・ソウルズ』以降、ずっと監督にラブコールを送り続けており、実現しかけた企画もあったが結局なくなってしまったため、およそ10年の歳月を経て夢を結実させた。監督は「昨年の震災の後、藤原くんから電話がかかってきて『年内に1本撮ろう』という話になった。でも藤原くんは9月しか空いてなくて、GOサインが出たのは6月。『何を作ったらいいのか?』と思いましたが震災で多くの人が亡くなり、僕も身近な友人を3人亡くしました。“死”をテーマにエンターテイメントが作れないかと思った」と作品について語った。過酷なスケジュールも去ることながら、撮影自体もかなり厳しいものだったよう。藤原さんは「いまふり返っても、毎日地獄でした。『ここまでOK出ないか?』というくらい出ない」と監督の演出を述懐。「(松田)龍平なんてちょっと喋ったら『はいOK』ってなるのに。雨上がりにサンダルで水中銃を持って走るシーンがあって、滑るんですが監督に『もう少しスピード出せる?』と言われて、『やります』と猛ダッシュした。龍平は革靴で後ろから追いかけてくるんですが、終わった後、監督が近づいてきたので初めて褒められるのかと思ったら、僕はスルーして龍平に『よかったよ』って(苦笑)。僕は現場に対して真面目でいよう、挨拶とかもしっかりしようと思ってたけど、そのとき、この現場は勝手に来て勝手に帰ればいいって心に誓った。才能ある監督と仕事するのはここまで自己否定しなくちゃいけないものなのかと思った」と恨みつらみをぶちまけ、「憎悪と尊敬の念だけでやってきた」と明かした。当の監督は藤原さんの演技についてサラリと「最高でしたよ」と絶賛。「舞台で百人や千人の前で芝居するのと、映画でひとりの前で芝居するのは違う。藤原くんは“蜷川の呪い”が掛かり過ぎてるので、それを解くのが僕の仕事だった」と語った。藤原さんの恨み節はさらに続き「『蜷川の舞台じゃない』とか『カイジ』じゃないよ、とボソッとボディブローで攻めてくるんです」と告白。当然、そこまで追い詰められたからこそ充実感も感じているようで、特に松田さんとの共演については「面白かった。龍平との出会いはこの映画での大きな収穫」と語り、「久しぶりに一流の映画人に囲まれて、ドロドロにもまれて撮影できた」と晴れ晴れとした表情を見せていた。『I’M FLASH!』は9月1日(土)よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開。
2012年05月17日沢尻エリカの5年ぶりのスクリーン復帰作として注目を集める『ヘルタースケルター』。このたび本作のテーマソングが浜崎あゆみの代表曲「evolution」に決定!さらに、蜷川実花監督が沢尻さん扮するりりこを撮り下ろした本作のポスター・ビジュアルが公開された。カルト的人気を集める岡崎京子の同名コミックを、蜷川実花の指揮のもと、沢尻さんら豪華キャスト陣で映画化した本作。全身整形で作り上げた完璧な“美”を武器に、欲望渦巻く芸能界のトップに上り詰めたりりこが周りの人間を巻き込みながら疾走していくさまが描かれる。テーマソングに決まった「evolution」は2001年に発売され大ヒットを記録した浜崎さんの代表曲。「この映画のテーマは“東京”という街に消費されながらも、しなやかに立ち続ける女性を描くことでした。このテーマに合う日本のアーティストは浜崎あゆみしかいないと思います」と言い切る蜷川監督の、熱烈なラブコールにより今回のタッグが実現した。10年以上前の楽曲がテーマソングとなったことに、原作の大ファンだという浜崎さんは「最初はびっくりしましたが、監督たっての希望ということと、同じ事務所のエリカの大切な作品ということで喜んでお受けしました」とコメント。主演の沢尻さんも「あゆさんは昔から大好きなアーティストさんなので、大変喜んでいます。今作は、私も、原作に衝撃を受けて臨んだ作品。こうしてあゆさんの楽曲でさらに花を添えていただけたことで、より魅力的な作品になったと思います」と喜びを語っている。また、このたび公開されたポスターは、写真家として活躍する蜷川監督らしい色鮮やかで衝撃的なビジュアルに。物語の舞台となっているりりこの部屋で撮影されており、りりこの後ろには極彩色の唇、横には大森南朋、綾野剛、水原希子ら豪華共演陣の写真が収められている。美しさとは何か?若さとは何か?欲望とは?愛とは?「最高のショーを、見せてあげる」という挑発的なキャッチコピーにもあるように、りりこが私たちにどんな世界を見せてくれるのか、楽しみに待ちたい。『ヘルタースケルター』は7月14日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会■関連記事:水原希子「運命を感じました!」豊田利晃監督作で藤原竜也と競演!竹中直人&蜷川実花、フランス観光親善大使就任で熱い“フランス愛”を激白下着姿で佇むエリカ様、掟破りの過激さ!『ヘルタースケルター』特報映像が解禁蜷川実花撮り下ろし!肩出しエリカ様が挑戦的に見つめる『ヘルタースケルター』ポスター完成沢尻エリカ「私がいるのは、みんなのおかげ」周囲への感謝を語る
2012年04月26日俳優の瑛太が4月21日(土)、東京・渋谷のユーロスペースで行われた主演作『モンスターズクラブ』の初日舞台挨拶に、メガホンを取った豊田利晃監督、共演する草刈麻有、ピュ~ぴると共に舞台挨拶に立った。豊田監督が全米を震撼させた爆弾魔“ユナボマー”にインスパイアされ、オリジナルのシナリオを書き上げた本作。現代社会を捨て、雪山の小屋で自給自足の生活を送りながら、テレビ局や企業に爆弾を送り続けている良一(瑛太)はある日、森で出会った奇妙な“怪物”に導かれ、さらなる闇の世界へと誘われる。瑛太さんは豊田監督の『青い春』(’02)で映画デビューし、その後『ナイン・ソウルズ』(’03)、『空中庭園』(’05)と豊田作品に出演。今回、4度目のタッグにして満を持しての主演起用で、狂気と繊細さを持ち合わせる複雑な主人公を熱演した。「デビュー後、わりとドラマへの出演が増えたんですが、たまに豊田監督に会うと『お前、なんだよ』『そんなんでいいのか』って辛口の意見をいただいて…」と瑛太さん。自身にも「成長したい、変わりたいという気持ちがあった」と言い、「今回は自分の思いを全部さらけ出し、監督に見てもらいたいという気持ちだった」と作品に賭ける熱意は格別だ。「俳優としての原点を作ってくださった」と豊田監督への感謝も忘れなかった。豊田監督は「昨年2月に雪深い山形で撮影した。悲しいこと、楽しいこと、スリリングなことがたくさんあった撮影で、一言で言えば辛いものがあったが、こうして初日を迎えることができてありがたく思っている」。兄妹役で共演した草刈さんは「役作りのうちから、セットに泊まったり、すごく意識が高い方。私も見習いたい」と瑛太さんの役者魂に感服した様子。現代アートのパフォーマーとして活動し、今回、映画に初出演したピュ~ぴるさんは「普段はひとりで物作りしているので、大勢のスタッフや役者さんとの共同作業はすごく新鮮。自分自身が成長するための新たな要素をもらえた」と語った。『モンスターズクラブ』は公開中。■関連作品:モンスターズクラブ 2012年4月21日よりユーロスペースほか全国にて公開© GEEK PICTURES■関連記事:豊田利晃監督×瑛太×窪塚洋介インタビュー映画のほうからやって来る「風」水原希子「運命を感じました!」豊田利晃監督作で藤原竜也と競演!瑛太「辛いことあったけどずっと一緒にいてくれた」と窪塚洋介への感謝の思い明かす瑛太×窪塚洋介の競演!『モンスターズクラブ』完成披露試写会に10組20名様ご招待藤原竜也、念願の豊田利晃作品に主演で松田龍平と共演!
2012年04月23日「映画は作ろうと思って作るのではなくて、映画のほうからやってくるものだと思う」――。彼の作りだす映画には、予測不能でありながら常に「今」という時代を突く衝撃が伴う。『蘇りの血』で鮮烈なカムバックを果たしてから3年、豊田利晃監督が送り出す新たなる衝撃作『モンスターズクラブ』。その時を待っていたかのように、10年越し、4度目のタッグにして待望の初主演作を実現させた瑛太、そして豊田組初参加を果たした窪塚洋介と共に、本作について語ってもらった。どこまでも白く、奥深い雪山。社会と断絶した場所でひとり孤独に生きる主人公・良一(瑛太さん)。彼のモデルになっているのは、18年間全米を震撼させ続けた爆弾魔“ユナボマー”ことセオドア・ジョン・カジンスキーだ。産業の発達によって導き出された現代社会への憂いを、良一は爆弾にしたため告発している。だが、最後の目的を果たしたそのとき、彼のもとに自殺したはずの兄・ユキ(窪塚さん)が姿を現し――。社会に対して、絶望と怒りを抱えて生きる良一。そして彼に「生きる」ことを教える存在であり、越えられない絶対的な存在である兄・ユキ。兄弟以上に特別な絆で繋がれた2人に、瑛太さんと窪塚さんを抜擢した理由は?監督:「映画は作ろうと思って作るのではなくて、映画の方からやってくるものだと思うんです。そしてそのときにいい風が吹いてないと僕は映画を作れない。今回、この風の中に現れたのが瑛太であり、窪塚くん。これだけのキャストが揃ったら、喧嘩は絶対勝てそうですよね(笑)」豊田監督とは10年来の付き合いとなる瑛太さんは今回、自ら本作への参加を熱望。7年ぶりとなる豊田組の現場に対して並々ならぬ思いがあったようだ。また、初めての参加となる窪塚さんも、その独特の緊張感を語らずにはいられない。瑛太さん:「自分の映画デビュー作が豊田さんの作品だったということもあり、豊田組は自分の中のどこかで還ってくる場所だと思っていました。しっかり気を引き締めないと、すべてがバレてしまう場所。『青い春』(’01)で“オバケ”という原作にはない役をもらったときから、いつか豊田さんの作品のど真ん中に立って演じるんだと密かに思っていましたし、あとは反応していくだけだと。監督の『よーい、スタート』の掛け声はすごく迫力があっていつも緊張します。この緊張感は豊田組ならではだと思います」窪塚さん:「監督とは初めてでしたが、何も言わずに突然刺しそうな、通り魔的な狂気を感じました。それがこの作品にとって良い風に出たと思います。僕は3日間だけの撮影だったのですが、短い分、良い意味で、監督の霊気が際立っているように感じました」実際の撮影現場では、本読みや役作りについての話し合いもせず、脚本を読んだときの役者の“直感”に委ねるという豊田監督。一方、瑛太さんは今回の役作りにおける苦悩を明かす。瑛太さん:「ユナボマーについての本を読みましたが、正直、僕には分からないことがたくさんありました。彼の“ぶっ壊したい”気持ちは分かりますが、彼の起こした事件では実際に人が死んでいるんで…。頭だけでは理解できないところはありますね」全編オールロケで撮影が行われたのは山形・最上町の雪積もる山中。氷点下での撮影への挑戦は多大な苦労を伴ったようだが、瑛太さんはそれを超える恐怖を体験したとか…。瑛太さん:「撮影に入る前にセットの山小屋にひとりで一泊したのですが、夜が更けて、映画に出てくる『P』みたいな白塗りのオバケがいきなり現れたんです。それは、豊田監督に行けと言われた助監督だったのですが、それがすごく怖くて、事前の役作りなんか全然できなかったです(笑)」そんな恐怖(?)も経て、良一の絶望と怒りを通して「生きる意味」を見事に体現させた瑛太さん。本作の最後には、そんな良一の人生最大の“決別”が描かれている。そこに宿る、新たな感情とは――?3人は力強く言葉に込める。監督:「今の時代をどうやってサバイブしていくか、この作品を通して少しでも考えてもらえれば嬉しいです」窪塚さん:「自分がやりたいことを自分らしくやり続けるために何か邪魔なものがあるんだったら、それをぶっ壊すことのできる作品になればいいなと思います」瑛太さん:「自分の思い通りにいかないことは誰にでもあると思います。でも結局、道を切り拓いてくのは自分自身。行く道を決めあぐねているときに観てもらい、何か引っかかってくれれば嬉しいなと思います」(Interview:Yuka Kinbara)■関連作品:モンスターズクラブ 2012年4月21日よりユーロスペースほか全国にて公開© GEEK PICTURES■関連記事:水原希子「運命を感じました!」豊田利晃監督作で藤原竜也と競演!瑛太「辛いことあったけどずっと一緒にいてくれた」と窪塚洋介への感謝の思い明かす瑛太×窪塚洋介の競演!『モンスターズクラブ』完成披露試写会に10組20名様ご招待藤原竜也、念願の豊田利晃作品に主演で松田龍平と共演!瑛太が「おれを出せ」と直談判!豊田利晃監督が最新作の秘話を明かす
2012年04月20日『空中庭園』、『モンスターズクラブ』の豊田利晃監督が、藤原竜也を主演に迎えて贈る最新作『I’M FLASH!』。本作のキーマンとも言えるミステリアスな美女を、ファッションリーダーとして女性から圧倒的な人気を集めるモデルで女優の水原希子が演じることがこのほど明らかとなった。圧倒的なカリスマ性で連日マスコミに取り上げられる、新興宗教団体「ライフイズビューティフル」の若き3代目教祖・ルイ(藤原竜也)。そんな毎日に辟易した彼はミステリアスな美女・流美と出会い、ドライブに出かけるのだが、バイク事故を起こしてしまい、容疑者として追われる羽目に…。独特の世界観と演出力で絶大な人気を誇り、“映画界の異端児”と称される豊田監督。キャスティングにも相当のこだわりを持つ監督が今回ヒロインに抜擢したのが、水原希子。『ノルウェイの森』(’10)での瑞々しい演技が記憶に新しいが、7月公開予定の蜷川実花監督作『ヘルタースケルター』に続く大抜擢となった。水原さんが本作で演じるのは、藤原さん扮するルイに近づく謎の美女・流美。彼女の魅力に取りつかれたルイは予想だにしない運命に翻弄されていく。ミステリアスな魅力が必要とされる難役だが、豊田監督は水原さんのキャスティングについて「彼女はエレガントな野生の馬のような人なので、それを追いかけるような撮影方法を取りました。彼女の素晴らしさを捕まえることができたことに満足しています」と喜びのコメント。一方、水原さんは本作の出演に運命を感じたといい、というのも「このお話をいただく1週間くらい前に、たまたま『青い春』を観ていいな!と思っていました。豊田監督のほかの作品も観てみようと思っていた矢先に、出演のお話をいただき運命を感じました!」とのこと。また、初共演となる藤原さんについては「ジェントルマンで、リードしていただいたので、安心して身を置いて演じられました。ただそれだけでなく、緊張感もあってパートナーとしてとても良かったです」と、先輩俳優にすっかり身を委ねた様子。果たして、謎の美女・流美がストーリーにどんな影響をもたらすのか?女優・水原希子の今後の活躍にも注目したい。『I’M FLASH!』は9月、全国にて公開。■関連作品:モンスターズクラブ 2012年4月21日よりユーロスペースほか全国にて公開© GEEK PICTURESヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会■関連記事:竹中直人&蜷川実花、フランス観光親善大使就任で熱い“フランス愛”を激白下着姿で佇むエリカ様、掟破りの過激さ!『ヘルタースケルター』特報映像が解禁瑛太「辛いことあったけどずっと一緒にいてくれた」と窪塚洋介への感謝の思い明かす蜷川実花撮り下ろし!肩出しエリカ様が挑戦的に見つめる『ヘルタースケルター』ポスター完成瑛太×窪塚洋介の競演!『モンスターズクラブ』完成披露試写会に10組20名様ご招待
2012年03月27日小惑星探査機“はやぶさ”の奇跡的な帰還を、オリジナルドラマで描いた映画『おかえり、はやぶさ』の着ぐるみ宣伝部長“はやぶさクン”が先ごろ弊社を訪れ、受付業務や宣伝活動を行った。その他の写真本作は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力のもと、『釣りバカ日誌』シリーズや『鴨川ホルモー』の本木克英監督が、昨年6月、小惑星イトカワのサンプルを採取するために7年間、60億キロの宇宙の旅を果たした“はやぶさ”の姿を全編3D映像で描いた作品。プロジェクト成功への険しい道のりと、その過程で生まれたチームメンバーの絆が描かれており、エンジニアの助手として働く主人公を藤原竜也が、理学博士役を杏が演じている。1月の完成披露試写会でデビューした“はやぶさクン”は、日本各地に出張し、テレビ番組に出演するなど精力的に宣伝活動を行ってきた。幅130センチ、奥行125センチとかなり大きい体だが、この日は弊社受付で業務をこなし来客を喜ばせ、オフィスでは持ち前の可愛い動きと愛嬌を見せて弊社社員を魅了。“はやぶさクン”をひと目見ようと彼の周りには多くの人が集まった。“はやぶさクン”は、記念撮影にも快く応じるなどサービス精神も旺盛で、温かい声援に包まれながら“任務”を終え、弊社を後にした。『おかえり、はやぶさ』<3D・2D>公開中(C)2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会
2012年03月12日「ぴあ」調査による3月10日公開の映画・満足度ランキングは、ロバート・ダウニーJr.主演のシリーズ第2弾『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』がトップに輝いた。2位に探査機“はやぶさ”の偉業を描いた藤原竜也主演の人間ドラマ『おかえり、はやぶさ』が、3位に韓国の人気俳優カン・ドンウォンとコ・スの共演による『超能力者』が入った。その他の写真1位の『シャーロック・ホームズ…』は、前作に引き続きガイ・リッチーが監督を務め、ロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウが名コンビ、ホームズとワトソンに扮するアクション・サスペンス。出口調査では「先の展開が読めないのでワクワクした。『3』が作られたらぜひ観たい!」「カット割りや盛り上げる演出などエンタテイメント性が高い。伏線が張られているので最後まで気が抜けない」「前作と比べてホームズのキャラが弾けていて変装し過ぎだけど、女装は最高!」「ジュード・ロウが活躍していてうれしい」「前作に引き続きスピード感のある展開がいい。ふたりの絆の深まりを感じた」「ホームズとモリアーティ教授との緊張感のある対決シーンがよかった」など、20代を中心に高い満足度を集め、前作『シャーロック・ホームズ』の満足度83.6点を上回った。2位の『おかえり、はやぶさ』は、オリジナルドラマを盛り込み“はやぶさ”の帰還に携わった人々の功績を全編3Dで描いた作品。アンケート調査では「仕事をするJAXAの人たちがとってもカッコよかった」(5歳)、「いろいろな惑星や宇宙のことを知ることができて楽しかった」(13歳)、「開発者たちの苦労や先人たちの夢、知識を伝承していく姿を鮮明に描いた心に響く作品」(58歳)、「宇宙を疑似体験できる映像がよかった」(73歳)など、家族連れから好評。中には「はやぶさの映画はすべて観たが、それぞれ視点が異なっていて違った見方ができる。3作全部観る価値がある」というコメントもあった。(本ランキングは、2012年3月10日(土)に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年03月12日俳優の藤原竜也が3月10日(土)、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われた主演作『おかえり、はやぶさ』の初日舞台挨拶に共演する杏、前田旺志郎(まえだまえだ)、三浦友和、本木克英監督と共に登壇。2014年に打ち上げが予定されている小惑星探査機はやぶさの後継機「はやぶさ2」について「ぜひ応援したい」とエールを送った。宇宙空間を孤独に航行し、ラッコ型の小惑星・イトカワのサンプル採取に成長したはやぶさの7年にわたる軌跡を、オリジナルストーリーで描く。翌3月11日は、小惑星の名前の由来にもなっている日本ロケット開発の父・糸川英夫博士が1955年、人類初のペンシルロケットの水平発射実験を行った、日本宇宙開発の第一歩となった歴史的な日だ。舞台挨拶には、そのペンシルロケットの手持ち模型が登場し、元々宇宙マニアだった藤原さんや、本作出演をきっかけに宇宙好きになったという旺志郎くんは興味津々。さらに現在、打ち上げ能力が最も高いとされる最新技術を搭載する最新ロケット「H-IIB」の25分の1のモデルのお披露目、同ロケット発射時の音を再現する音響実験など、映画の余韻をさらに深める“宇宙”イベントが行われた。藤原さんは、はやぶさのイオンエンジンを担当するJAXAのエンジニア助手を演じており「日本(の宇宙開発の予算)はNASAの10分の1の予算と聞いています。もっともっと国を挙げて日本の力を世界に見せつければ、盛り上がるはず」と熱弁。新米理学博士を演じた杏さんは「大人の方が観れば、童心に帰って夢や希望を感じられるし、子どもには夢を持ってもらえる作品になっています」とアピールしていた。『おかえり、はやぶさ』は全国にて公開中。■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:『おかえり、はやぶさ』藤原竜也インタビュー立ち止まることのない、“勝負”のとき本木克英監督、3本の『はやぶさ』映画の中で「一番いいと自負」と対抗心あらわ藤原竜也、卒業を控えた中学生に「たくさん恋愛して!」とエール全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」
2012年03月11日日本中を感動させた小惑星探査機“はやぶさ”の奇跡的な帰還を、オリジナルドラマで描く『おかえり、はやぶさ』に主演する藤原竜也が取材に応じ、作品への想いや撮影の裏話を語った。その他の写真藤原が演じるのは、はやぶさのイオンエンジンを担当するJAXA(宇宙航空研究開発機構)のエンジニア助手・大橋健人。役作りのため、実際のプロジェクトに関わったJAXA職員と対面し、「狭い部屋で日々、緻密で天才的な作業をこなしているのに、みなさん謙虚で(映画製作にも)協力的。そしてとても普通の方たちなんです」。一方で「実験や試運転ができない状況で“のるかそるか”の一発勝負にかける勢いも持っている」という。その両面が役作りに大いに反映された。もともと宇宙に対する関心は人一倍。「はやぶさの動向もリアルタイムで追ってましたからね。僕自身、この作品に参加できてとても光栄なんです」と胸を張る。はやぶさの旅路を軸に、さまざまな人間ドラマが繰り広げられる本作。なかでも藤原演じる主人公と、父親で失敗に終わった火星探査機“のぞみ”のプロジェクトマネージャー・伊佐夫(三浦友和)との確執と和解は、物語をけん引するエンジンとなった。「三浦さんは『かっこいい』のひと言。俳優として近づきたいけど、近づけない……。その距離感は劇中の父と息子に通じるので、僕自身、自然と役柄にリンクできましたね。現場ではどっしり構えて自然体。いつもまわりに気を配ってらっしゃった」と敬意を示した。数えきれない試行錯誤を経て、はやぶさを帰還に導いたJAXA職員の奮闘に、俳優として生きる自分自身の姿も重ね合わせたという。「他人の評価は気にしないと言いながら、実際には失敗や挫折と向き合うのはとても難しいこと。さっき言った“のるかそるか”じゃないですけど、この仕事は自分でコントロールできない面も大きいですし。大橋健人を演じられる俳優は、ごまんといる。そのなかで、オファーをいただいた奇跡的なチャンスや“出会い”と正面から向き合うしかないんですよね」。それでも、試練を乗り越えたはやぶさの奇跡を目の当たりにし「人間、思い続ければ、きっといろんなことを変えられる生き物だと思うんです」と力説。「どんな世代の方が観ても、きっと夢や未来に光を当ててくれる作品。たとえ挫折や失敗を味わっても、その先には“再生”があるというメッセージが込められているんじゃないかなと思います」と誇らしげに語った。『おかえり、はやぶさ』3月10日(土)全国公開<3D・2D同時公開>(C)2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会
2012年03月08日藤原竜也はこう言い切る。「僕がこの映画でやった大橋健人という役を演じられる役者さんなんて、ごまんといると思いますよ」。単なる謙遜とも違う、ましてや卑屈さなど微塵も感じさせない静かな口調で。ではそんな「ごまん」の中から『おかえり、はやぶさ』の若き主人公に選ばれたことを彼自身はどう受け止め、何に心動かされ、どのように応えたのか?本作に限らず、映画監督、舞台演出家たちからいま、最も出演を望まれる俳優。作り手たちは、そして観客は彼の中の何を求めているか?その魅力に迫る。小惑星・イトカワへのタッチダウンとサンプル採取を経て、打ち上げから7年の歳月をかけて奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」。実は、藤原さんは「子供の頃から宇宙が大好きで、はやぶさのニュースもリアルタイムで追っていた」という。演じた大橋健人は、イオンエンジンに携わる鼻っ柱の強い若きエンジニア。撮影前にはJAXAに足を運び、実際にプロジェクトに関わった研究者たちから話を聞いた。「天才的な作業をしている方々なんですが、お会いすると本当に普通の人たちでしたね。決して多くを語らないんですが、こちらからひとつ尋ねたのは『日本の宇宙技術はNASAの10分の1の予算でやっているわけですが、NASAの存在は脅威ですか?』ということ。それに対する答えは『NASAへのライバル心はもちろんあるけど敵対しているわけではなく、歩み寄り、協力していく相手。それよりも中国を始めアジアの中で負けちゃいけない』ということ、やはり三番でも二番でもダメで、一番を取らないといけないということでした。それを聞いたときに、その思いを大事に現場に入ろうって思いました」。藤原さん自身、15歳でのデビューの場がロンドンであり、以来、日本国内にとどまらず、たびたび海外の観客を相手に仕事をしてきた。それだけに日本発で世界に誇れる“モノ”を作り、発信していくかという点で共感する部分も多かったのでは?「日本の良いものを持って外国で戦えば成立し、受け入れられるんじゃないかとは思ってます。日本の俳優の方が繊細な部分もあるし、イギリスでシェークスピアを観てもダメなものはいっぱいある。(昨年亡くなった)井上ひさし先生に『ムサシ』という作品を書いていただきましたが、禅寺を舞台にしていて、死者たちが『殺し合いはやめろ』と死の連鎖を断ち切ろうとするんです。井上先生の言葉遊びを踏まえて、日本の文学が国境を越えて受け入れられるのか?と思ってましたが、そんな疑問を一瞬で捨ててしまえるほど(ロンドンやニューヨークで)受け入れてもらえましたから。井上先生が日本語の美しさを大事にされて作品を作り上げていったように、世界に誇れる作品は日本にいっぱい埋まっていると思ってます」。映画では、健人の父親(三浦友和)が責任者を務めた火星探査機「のぞみ」が失敗に終わり「税金を無駄にした」「血税で宇宙の“ゴミ”を作った」とバッシングを受けるさまが描かれるが、健人たちはこの失敗、挫折を乗り越えて「はやぶさ」を帰還へと導いていく。インタビュー冒頭の藤原さんの言葉は「失敗や挫折とどう向き合い、乗り越えていくか?」という質問に対する答えの中で出てきた一節。それに続けて藤原さんから出てきた言葉からはそれでも勝負することの大切さ、その覚悟がうかがえる。「僕らの世界も落とされるのは一瞬です。そこでの挫折や苦しみって、本当に人生を左右するくらい強烈なダメージを与えるものだと思いますよ。正直、そこからの再生とは何かって聞かれても…分からないですね。そこから這い上がれるかもしれないし、できないかもしれない。それを“ギャンブル”と言ってしまうとチープですが…それでも『のるか反るか』で勝負してるところはありますね」。「はやぶさ」に携わる研究者たちも緻密な計算と作業をひたすら積み重ねる反面、ここ一番でまさに「のるか反るか」の勝負を仕掛け、成功を手繰り寄せていく。藤原さんは作品や役との出会いを「奇跡的なチャンス」と表現するが、その勝負に乗るか否かはどのように決めているのだろうか?「その質問の答えを出すのは難しいですね(笑)。勢いで『やる』と言って成立する瞬間もあるし、勢いでも手を出せないものもある。でも、人との出会いが僕をその作品に呼んでくれるというのもあるし…本当に一言では言えない(苦笑)。でも、この映画に関して言うなら素敵な人たちに囲まれた良い本だったということかな」。ちなみにシネマカフェで藤原さんをインタビューするのは今回で3度目。過去2回いずれも、そのときに最も気になる俳優や一緒に仕事をしてみたい演出家の名を挙げてもらったが、1度目のときは「三谷幸喜監督」、一昨年の2度目のときは「豊田利晃監督」と答えており、その後、時を経ずして彼らとの仕事を実現させている。改めていま、最も気になる存在は?「去年、(『カイジ2 ~人生奪回ゲーム~』で)共演した伊勢谷友介くんはすごく魅力的で気になってます。私生活もそうだし、自分でプロジェクトを立ち上げて東北に行ったり監督をしたり、同じ世代の俳優として面白いなと思って見てます。ぜひもう一度、一緒に仕事したいですね」。インタビューが行われたのは、1か月以上に及んだ舞台「下谷万年町物語」(作:唐十郎×演出:蜷川幸雄)が千秋楽を迎えてしばらく経ったころ。休む間もなく映画の取材を受け、さらに3月の初旬からは初参戦となる「劇団☆新感線」の新作の稽古も控える。傍らに立つマネージャーを指し「セリフ入れないといけないのに(スケジュールを)空けてくれなかったんですよ」としかめっ面を浮かべつつもその口調はどこか楽しげだ。その公演がひと区切りを迎えるころに彼は30歳の誕生日を迎える。立ち止まることのない“勝負師”がどんな道を歩んでいくのか楽しみに見守りたい。(photo:Yoshio Kumagai/text:Naoki Kurozu)■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:本木克英監督、3本の『はやぶさ』映画の中で「一番いいと自負」と対抗心あらわ藤原竜也、卒業を控えた中学生に「たくさん恋愛して!」とエール全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」亀梨&杏&鈴木福で「妖怪人間ベム」実写化!「怪物くん」に続く異色のドラマ化決定
2012年03月08日藤原竜也と永作博美がW主演する舞台、劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』の製作発表が3月5日、都内で行われ、藤原、永作のほか共演の高橋克実、古田新太、作の中島かずき、演出のいのうえひでのりが登壇した。いのうえ歌舞伎とは、神話や史実をもとに人間の業を浮き彫りにした劇団☆新感線の大掛かりな時代活劇シリーズ。藤原と高橋は新感線初参加、永作はアイドルグループのribbon時代に初舞台『TIMESRIP 黄金丸』を踏んだ新感線に19年ぶりの参加となる。舞台は南北朝のようなふたつの王朝のある時代が背景。北と南のふたつの王国に長年潜む陰謀に翻弄される、北の毒使い・シレン(永作)と同じく北の王宮警備にあたるラギ(藤原)、さらにふたりをめぐる人間たちの愛憎が入り乱れ、ドロドロとした人間ドラマが展開される。また新感線作品では珍しいラブストーリーも今回盛り込まれており、南の独裁者・ゴダイ(高橋)の暗殺を命じられたシレンとラギが暗殺行の最中、互いに惹かれあう。そして、この恋こそがふたつの王国の運命を変えてしまう。藤原は「劇団☆新感線は初めて。不安もありますが、信頼を寄せる大好きな先輩たちに囲まれて、稽古場で積み上げて、良いものをお客さんに届けられたら」と意気込む。また新感線の印象を訊かれると、芝居についてではなく「よく飲みに行く人たち」とトボけて笑わせ、さらに劇団員の古田から「余計なものを考えずに稽古場に入っていけば、あとはいのうえさんが細かく演出をつけてくれるので」とアドバイスを受けたことを明かした。永作は初舞台だった19年前の新感線で女優開眼したエピソードを披露し、2度目の新感線出演は念願が叶ったと話す。また作品について「今回はビックリするくらいいつもの新感線のイメージとは違うヘビーな要素が含まれている。シレンやほかの役どころも同じだと思うんですけれども、色々な試練を越えてきたであろう人たちがまたその先の試練と闘わなくてはいけない。闘いの先に何が見えたのか。その部分を演技で埋めていかなくてはいけないので、どう埋めていくか思案中です」と語った。作の中島が「今、書かなければいけないことは書いた」と語る劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』。大阪公演は4月24日(火)から 5月14日(月)まで梅田芸術劇場 メインホールにて、東京公演は5月24日(木)から7月2日(月)まで青山劇場にて上演。チケットはいずれも3月11日(日)より一般発売。なお、大阪公演は3月7日(水)11:00まで、東京公演は3月9日(金)11:00まで先行抽選販売「プレリザーブ」を実施。
2012年03月06日映画『おかえり、はやぶさ』の親子試写会が3月4日(日)に都内劇場で開催され、上映後の舞台挨拶に主演の藤原竜也を始め、杏、前田旺志郎(まえだまえだ)、田中直樹(ココリコ)、カンニング竹山、本木克英監督が登壇した。小惑星探査機「はやぶさ」に搭載されたイオンエンジンに携わる若きエンジニアを中心に、はやぶさの帰還までの7年のドラマを通して家族の絆を描き出す。この日、藤原さんらはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究者たちが着ることが出来るブルースーツで登場。本木監督は「はやぶさの映画は3本公開されますが、これが一番との評判ですし、そう自負しています」と自信をうかがわせた。藤原さんはJAXAのブルースーツについて「旺志郎とペアっていうのはイヤですね」と隣りの旺志郎くんをイジりつつ「杏ちゃんが着ると、さすがの着こなしって感じですね」と同じ服ながらも裾を少し上げてオレンジ色のスニーカーと合わせた杏さんの着こなしを絶賛。杏さんは「憧れのスーツに身を包めて感動しています。動きやすいし機能的ですね」と撮影でも着ていない本物のJAXAのスーツに感激しきりだった。ひとりだけ、遅れての登場となった竹山さんは、臼田の観測所の職員役ということでブルースーツではなく薄い色の作業着での登場となったが「何で後から出てくることになったのか意味が分からない…」と首をかしげつつ「若干、上下の色が違いますが僕が一番似合ってます」と主張。撮影でも藤原さんらと一緒になることはなかったそうで「今日ここに来てもチームワーク感とかは全くないですね。映画観てて、僕もそこ(管制室)にいたかったなとちょっと寂しくなりました」とこぼし会場の笑いを誘っていた。まもなく映画公開、そしてホワイトデーも近いということで、この日は藤原さんから杏さんに「はやぶさ」をかたどったクッキーが手渡された。藤原さんは「暑い中での2か月の撮影で、多くの男性に囲まれながらも嫌な顔一つせずに撮影をこなす杏ちゃんにみんな癒されてました」と感謝の弁。杏さんは嬉しそうにクッキーを受け取り「いろんな世代の人がいましたが、みんな10代の少年のようで楽しかったです」と笑みを浮かべていた。『おかえり、はやぶさ』は3月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:藤原竜也、卒業を控えた中学生に「たくさん恋愛して!」とエール全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」亀梨&杏&鈴木福で「妖怪人間ベム」実写化!「怪物くん」に続く異色のドラマ化決定竹内結子×堤幸彦監督のタッグで「はやぶさ」映画化!今年は、はやぶさ作品目白押し?
2012年03月05日映画『おかえり、はやぶさ』の公開を記念して2月28日(火)、東京・千代田区の神田一橋中学校にて、卒業を控えた3年生を対象にした宇宙体感型授業が行われ、サプライズで主演の藤原竜也が出席した。7年の時を経て奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトに携わった研究者たちの姿を描く本作。藤原さんはイオンエンジンに関わる若きエンジニアを演じている。今回の授業はJAXA(宇宙航空研究開発機構)と文部科学省が共同で開催したもので、JAXAの研究者に加え、奥村展三文科省副大臣も出席。実際にロケットが発射される際の音の大きさを体験する音響実験や、宇宙ステーションの構造、宇宙飛行士たちのトイレの使用方法や食事、掃除の様子などを紹介する講義が行われた。ロケットの燃料には液体酸素と液体水素が使用されるが、教室では実際に液体酸素、液体水素を燃焼させる実験も行われた。最初の数回はまさかの失敗…。それでも劇中の“はやぶさ”のように、失敗の原因を突き詰め、最後に見事に成功させると教室は拍手に包まれた。そして、スペシャルゲストとして藤原さんが登場。事前に知らされていなかった生徒たちは驚いた様子で拍手と歓声を送った。久々に学校を訪れたという藤原さんは「学校ってこんなに寒かったっけ?懐かしい感じがして興奮してます」と挨拶。140名近くの生徒たちを前に「15歳と話す機会が普段ないのでどう話したらいいのか…(笑)」と戸惑いも見せた。自身が15歳の頃については「サッカーしか知らなくて、学校には給食を食べに来ているようなものでした。あるとき、ふと演劇の世界に拾われて引っ張られて行きました。どこにチャンスがあるか分からないものですね」とふり返った。まもなく卒業を迎える生徒たちに向けて「人との出会いが僕を変えたと思います。たくさんの恋愛をして、挫折をして、多くの人と出会ってください」とエールを送った。『おかえり、はやぶさ』は3月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」亀梨&杏&鈴木福で「妖怪人間ベム」実写化!「怪物くん」に続く異色のドラマ化決定竹内結子×堤幸彦監督のタッグで「はやぶさ」映画化!今年は、はやぶさ作品目白押し?
2012年02月28日映画『モンスターズクラブ』のプレミア試写会が2月23日(木)に都内で開催され、主演の瑛太を始め、窪塚洋介、草刈麻有、KenKen(RIZE)、ピュ~ぴる、豊田利晃監督が舞台挨拶に登壇した。瑛太さんと豊田監督にとって4度目のタッグとなる本作。アメリカの連続爆弾魔“ユナボマー”の事件に着想を得て製作され、雪深い山奥にこもり爆弾を作り続け、日本社会のシステムを破壊しようとする男のドラマを描き出す。豊田監督は瑛太さんの主演への起用について「俳優の新井浩文に電話したら横に瑛太がいて、こんな映画をやるという話をしたら『おれがやりたい』と言ってくれた」と経緯を説明。「瑛太はストイックなものを持ってるけど、それをいままで(映画で)出してないので、新たな魅力が作れると思った。瑛太で良かったです」と満足そうに語った。瑛太さんも「新井くんの横にいて良かった(笑)。やるべきものが目の前にやってくる…運命というか必然としてやって来たと思うので、それに応えたかった」と頷いた。ちょうど1年前の2月に撮影されたが、そのさなかに瑛太さんは実父を亡くすという不幸に見舞われた。瑛太さんは具体的な言及は避けつつも「撮影中、辛いこともあったけど窪塚さんがずっと一緒にいてくれた。待合室の狭い空間で、2人とも何時間も無言の時間があったり、この人に全部話を聞いてもらいたいと思って聞いてもらったり。それで僕は救われた」と静かに、しかし力強い言葉で窪塚さんへの感謝の思いを口にした。それに対し窪塚さんは「(瑛太さんは)すごく凛としてて、胸を張って現場に居続けた。おれだったらできない」と語り、2人の間の強い絆をうかがわせた。窪塚さんはさらに「ライヴでも感じるけど、3.11を境に僕自身の心構えが変わったとは思わないけど、世界が変わったと思う。すごい勢いで世界が変わり、古い時代がぶっ壊れていってる。この映画がそのきっかけ、爆弾になればと思っています」と力を込めた。草刈さんは『蘇りの血』に続いての豊田作品出演となったが、監督は「男ばかりの中で“イノセンス”を感じられる女優が欲しかった。前作よりもちょっと大人になってます」と太鼓判を押す。オファーした時点で草刈さんは短期留学中だったそうだが「(オファーの話を)聞いて、速攻で『帰ろう』と思いました」と強い思い入れを明かした。『モンスターズクラブ』は4月21日(土)よりユーロスペースほか全国にて公開。■関連作品:モンスターズクラブ 2012年4月21日よりユーロスペースほか全国にて公開© GEEK PICTURES■関連記事:瑛太×窪塚洋介の競演!『モンスターズクラブ』完成披露試写会に10組20名様ご招待藤原竜也、念願の豊田利晃作品に主演で松田龍平と共演!瑛太が「おれを出せ」と直談判!豊田利晃監督が最新作の秘話を明かす
2012年02月23日小惑星探査機“はやぶさ”にまつわるエピソードを描いた映画『おかえり、はやぶさ』が3月10日(土)に公開されるのを前に、メイキング映像が届いた。『おかえり、はやぶさ』メイキング映像本作は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力のもと、『釣りバカ日誌』シリーズや『鴨川ホルモー』の本木克英監督が、昨年6月、小惑星イトカワのサンプルを採取するために、7年間、60億キロの宇宙の旅を果たした“はやぶさ”を全編3D映像で手がけた作品。プロジェクト成功への険しい道のりと、その過程で生まれたプロジェクトメンバーの絆が描かれている。エンジニアの助手として働く主人公を藤原竜也、理学博士役を杏が演じているのも注目だ。今回公開された映像は、2年の歳月をかけてイトカワに到達した“はやぶさ”の姿勢制御装置(リアクションホイール)3基のうち2基が故障していたことが判明し、予想外の出来事に困惑するシーン。危険を冒しても、サンプルを採取するために再チャレンジするか悩む藤原と杏の姿が映し出されている。また、映像の後半では、本格的な3Dカメラで撮影する監督の姿も。広大な宇宙空間に浮かぶ“はやぶさ”が、あたかも目の前に迫ってくるかのようなリアルなビジュアルにこだわったという本作の迫力の3D映像に期待したい。『おかえり、はやぶさ』3月10日(土)全国公開<3D・2D同時公開>(C)2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会
2012年02月20日蜷川幸雄が率いる若手演劇集団さいたまネクスト・シアター。その第3回公演となる『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』が、2月20日(月)から3月1日(木)まで、彩の国さいたま芸術劇場で上演される。2012年・蒼白の少年『少女たちによる「ハムレット」』公演情報稽古場では、無名の若い役者たちが衣裳や演技のアイデアを出し、そこに蜷川の情熱的な声が飛んでいた。「今ある自分の感性を信じすぎるなよ!」「他人と似ないことをしろ!」「そんなことで新しい風を持ち込めるのか!」……若者たちは途方に暮れながらも、考え、動き、また打ちのめされ、自分にしかできない表現を少しずつ探っていく。厳しい演出だが、「若い連中を矯正するつもりはないよ」と蜷川は言う。実際、昨年のオーディションでは「無表情」の若者たちをあえて選んだ。デジタルな電子機器に囲まれ、遮蔽物を通してしか他者と関われない現代への興味がそこにはある。しかし蜷川はまた、まるで若者たちを挑発して楽しむかのように言い放つ。「オレはお前たちをそこまでは肯定しないぞ!」自身、7度目の演出となる『ハムレット』については、「いつも謎が残り、取りこぼしてしまうものを感じてきた」という。今回は舞台装置にアクリル板を使い、ひんやりとした距離感を体現する。「氷の張った池の下にいる金魚を眺めるようなハムレット。報復の連鎖に荷担することを躊躇し、透明な抑圧の中に生きる姿を描きたい」。翻訳テクストは、藤原竜也が主演した2003年版と同じく河合祥一郎訳。一部カットはするものの恣意的な変更は加えない。そうしたある種の「不自由な条件」の下に他者を信頼し、その言葉を許容していくプロセスに、蜷川は演劇の可能性を見ているようだ。最大の見所は、演歌歌手・こまどり姉妹の特別出演!蜷川はおよそ40年もの長きにわたり、「生活者の目線」として、極貧生活から這い上がってきた彼女たちの存在を意識してきた。果たしてこまどり姉妹はどのように舞台に登場し、そこに若い役者たちはどう応えるのか?「3.11で、老人も若者も子供もみんな体育館に雑居する生活のるつぼが生まれた。かつての演歌にあった混沌さのようなものが、一気に露見してくる共通の土壌が今、できたんじゃないか」。世界的演出家と、無名の若者たち、そして伝説の演歌の女王による実験的『ハムレット』。予想を超えたセッションが生まれそう。チケットは発売中。取材・文:藤原ちから
2012年02月09日阿部寛の一番の“ハマり役”は?そう聞かれても正直、困ってしまう。『チーム・バチスタ』シリーズの破天荒な官僚・白鳥に「TRICK」シリーズの自称天才物理学者・上田。ドラマ「結婚できない男」で演じたあの偏屈な主人公を推す人もいるだろう。たったひとつでもハマり役と言える役を持っているだけでも大変なことなのだが…。東野圭吾の人気連作をドラマ化した「新参者」で演じた刑事・加賀恭一郎も間違いなくハマり役のひとつ。クールさと優しさを併せ持った加賀を体現し、多くの原作ファンをも納得させた。ひとつひとつの作品で外見を大きく変えているわけではない。失礼な言い方だが、いずれも見た目は“阿部寛”そのまま。それでも全く異なる人物を不思議な説得力でもって浮かび上がらせ、「この人物をもっと見ていたい」と思わせる。この何とも説明しがたい魅力はどこから来るのか?「新参者」からスペシャルドラマ「赤い指」を経て、映画『麒麟の翼~劇場版・新参者~』で三たび加賀に扮した阿部さんが、加賀という男の魅力、この役を演じることで自らの中に芽生えたある思いを明かしてくれた。胸を刺された男性が、日本橋の翼を持った麒麟像の下で息絶えるという事件が発生。関係者の元を訪ね歩く加賀の足跡を通じて、死にゆく者が大切な人に残した“メッセージ”が明らかにされていく。今回の劇場版で加賀を演じるに際し、過去のドラマ版の2作と比べ「より原作に近い形でやりたかった」と阿部さん。原作がある映画に出演するとき「僕自身が原作を読んで『これはいい』と思った部分は変えたくないし、原作を読んでいる方が『キャラが違う』と思うようなことはできる限りしたくないんです」と自らのスタンスを明かした上で、今回の加賀へのアプローチについて語る。「ドラマのときはまず、どうやって加賀恭一郎を世間の人に紹介し、見てもらったらいいのかということがあり、そこは結構、難しかったんです。(放送の)時間帯にも合わせて原作にない部分やちょっと力を抜く場面を入れながらやっていました。それが次の『赤い指』ではすでに加賀という男の紹介は済んでいるので、より原作に近い形でやれた。(原作者の)東野さんが現場に寄ってくださったとき『(時系列的に)間に「新参者」が入りますが、今回の映画は「赤い指」の続編として考えてくださって結構です』とおっしゃってまして、やはり原作志向で行けるなと思いました」。刑事・加賀の原点にあるのは同じく刑事だった父親の存在。その関係性や思いは「赤い指」で描かれているが、阿部さんはさらに、加賀が持つ独特の“優しさ”についても言及する。「刑事として生き、家族を顧みなかった父への思いが小さい頃からあって、その真意を知るために彼も刑事になって追いかけている。そうした思い以外に、加賀はこの仕事で何かを背負っている気がするんですよね。それが何なのかは分からないんだけど…悲しさや孤独感を感じます。刑事という仕事の限界を知りつつも捜査し、だからこそできる限りのことをやろうとして、時間がないのに多くの人を救おうとしているように僕には見える」。「赤い指」である種の“和解”を遂げたように見える父と息子だが、本作ではさらに深く、死の間際の父親の思いを加賀は思い知らされることになる。少しだけ憂いの混じった表情を浮かべ「背中を追ってきた父のさらなる部分――父の哀れさ、息子に対する弱さがあったということは、加賀にとってショックであると同時に嬉しかったとも思う」と語る阿部さん。歳を重ねていく中で気づかされたという、寡黙なエンジニアだった自身の父親に対する思いを明かしてくれた。「10代の頃は決して嫌いだったわけじゃないんだけど、ほとんど親父と話をした思い出はないです。僕も年が年だから…30代の頃かな、親父という存在をふり返って『強い父親だったんだな』と感じました。仕事一辺倒であまり話さない人だったけど、父としてずっと間違いのないことをやってきてくれた我慢強い人でした。病院での母との最後の8年間の苦労も…自分では何も言わないけど、毎日病院に通って。僕も背中を見ていたし、看護師さんからも聞かされてました。言葉ではなく行動で示すところは(加賀の父で山﨑努が演じた)隆正と重なるところがあります」。同時にスクリーンから、そして阿部さんの口からこぼれる言葉から感じられるのは、若い世代への思い。ドラマに続いての共演となった溝端淳平に初共演となった松坂桃李、「ドラゴン桜」以来の共演となる新垣結衣など、多くの若手俳優たちが阿部さんから強い刺激を受けていることは間違いない。「僕は聞かれない限り、現場でアドバイスしようというのはないですよ。若い俳優さんのこともみんな尊敬しているし、必死になってやってくれているから。ただ僕自身、(中井)貴一さんたちの背中を見てきたし、さらに上の世代の人たちがどう生きてきたのかを、後輩たちは見ているんですよね。そこで自分の可能性や『何年後かにこうなりたい』という思いを持つものなんです。自分もそういうことを大事にして演じていかなきゃいけないとは思ってます」。後輩たちにその広い背中を見せつつ、誰よりも阿部さん自身が成長に対して貪欲である。演じることの楽しさはどこにある――?こちらのそんな問いに、今年48歳を迎える男はいたずらっ子のような笑みを浮かべてこう語る。「毎回、いろんな難しさがあるけど、年を経るにつれてより深く人間を出していかなくちゃいけなくなる。自分の人間的な成長と肉体的な変化が追い付いているのか?そこは難しいところなんだけど、その難しさが面白い。自分が成長してるのか?何が足りないのかを自分で測れたりするわけです。先輩の役者さんを見ていると、ずっと止まった芝居をする人もいれば動き続ける人もいる。そういうのを見て自分も挑戦してみたくなったりね。例えば、柄本明さんは紫綬褒章をもらうような俳優さんなのに、『妖怪人間ベム』で顔を真っ赤に塗ったくった敵役を演じてたりする。普通、もうそういう役は避けてもいいのに敢えてそういう道を通ってるのを見ると嬉しくてたまらなくなるし、見習わなきゃって思うんです」。あくなき向上心が新たな役を呼び込む。これだからこの男から目が離せない。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:阿部寛、東京・日本橋に凱旋!「第二の故郷」だと感謝しきりJUJUサプライズ熱唱に、阿部寛も感激このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン【TIFFレポート】新垣結衣、阿部寛と溝端淳平の“職務質問”に「興奮しました」
2012年01月24日映画『おかえり、はやぶさ』の完成披露試写会が1月23日(月)に開催され、主演の藤原竜也を始め、杏、前田旺志郎(まえだまえだ)、三浦友和と本木克英監督が舞台挨拶に登壇した。小惑星・イトカワのサンプル採取という偉業を達成し、奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトに携わった研究者たちのドラマを描き出す本作。藤原さんは、イオンエンジンを専門とするエンジニアを演じたが「去年の夏に2か月かけて撮影しました。三浦さんと親子をやらせてもらえるということで興奮しました」と笑顔で述懐。杏さんは「3Dですが、ヒューマンドラマも“立体的”に描かれています」とアピールした。旺志郎くんは藤原さん、杏さんとの共演について「藤原さんは普段は優しいけど、たまにムチャぶりしたり、悪さをして来てイケズなところがあります。杏さんは会った瞬間『足長っ!』ってびっくりしました」と語り、会場を笑いに包んだ。本作は、昨年より次々と公開されている「はやぶさ」関連の映画のトリを飾ることになるが、三浦さんは「竹内結子さん(『はやぶさ/HAYABUSA』)、渡辺謙さん(『はやぶさ 遥かなる帰還』)とありますが、そちらもぜひ観てください」とライバル作品をおススメする余裕を見せる一方で、「こちらは3Dですから!」としっかり自身の出演作もアピールした。キャスト陣はもしも宇宙旅行に行ったら何をしたいか?と尋ねられたが、実際に来年から始まる個人の宇宙旅行の値段が1,500万円で、無重力の空間にいられるのはわずか4分間と聞かされると、「だったら行かないな…」(藤原さん)、「もう少し格安パックになったら…」(杏さん)、「無理やん」(旺志郎くん)と一気にトーンダウン。三浦さんは「日本の俳優のスケールなんてこんなものですよ…」と寂しそうに語り会場の笑いを誘っていた。この日はJAXAではやぶさプロジェクトにも携わった的川泰宣名誉教授も来場。はやぶさなどの宇宙プロジェクトについて「家族の強い支えがないと続けられない仕事」と説明し、「この映画はその点を念入りに描いてくれて嬉しかったです」と称賛を贈った。『おかえり、はやぶさ』は3月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:亀梨&杏&鈴木福で「妖怪人間ベム」実写化!「怪物くん」に続く異色のドラマ化決定竹内結子×堤幸彦監督のタッグで「はやぶさ」映画化!今年は、はやぶさ作品目白押し?
2012年01月23日俳優の阿部寛が1月22日(日)、東京・中央区日本橋で開催された主演作『麒麟の翼~劇場版・新参者~』の公開記念イベントに、共演した新垣結衣とともに出席した。同地は、物語の幕開けを告げる殺人事件が発生する場所。撮影には日本橋に暮らす人たちが数多く協力しており、阿部さんも「差し入れをいただいたり、本当に心強かった。こうして街のみなさんが見守ってくださったおかげで、素晴らしい作品に仕上がった」。連続ドラマ「新参者」の舞台となった人形町も含めた日本橋エリアを“第二の故郷”だと語り、感謝しきりだった。東野圭吾の人気連作である加賀恭一郎シリーズの1作を、連続ドラマ「新参者」、スペシャルドラマ「赤い指」に続いて映画化。胸を刺され、日本橋の翼のある麒麟像の前で息絶えた男の事件の謎に、日本橋署の敏腕刑事・加賀が挑む。阿部さんは「よりシンプルで濃い人間ドラマを表現したかったし、今回新たな可能性を感じた」と加賀恭一郎のスクリーンでの活躍に手応えたっぷり。「きっと東野さんが日本橋を舞台にした新しい物語を書いてくださるはず。そのときはまたみなさんにお会いしたい」とさらなる新展開に、期待を寄せていた。一方、新垣さんは「撮影は深夜から朝方が多かったので、日本橋はとても神秘的だなって。その後、フォトブックの撮影で昼間に来たんですけど、今度は人がたくさんいて『あぁ、日本の道のスタート地点なんだな』って思いましたね」とすっかり日本橋がお気に入りの様子。容疑者の恋人という難しい役どころでの出演、そして阿部さんとはドラマ「ドラゴン桜」以来6年ぶりの共演となり「阿部さんの眼差しに負けそうでした」。それでも「当時(6年前)はできなかったお芝居のやり取りは、今回はちゃんとできた気がして、本当にいい時間でした」と感慨深げ。そんな新垣さんの“成長”に、阿部さんも目を細めていた。『麒麟の翼~劇場版・新参者~』は1月28日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:JUJUサプライズ熱唱に、阿部寛も感激このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン【TIFFレポート】新垣結衣、阿部寛と溝端淳平の“職務質問”に「興奮しました」【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ
2012年01月23日藤原竜也が『青い春』、『空中庭園』の豊田利晃監督の次回作『I’M FLASH!』に主演。松田龍平と共演を果たしていることが明らかになった。豊田監督と言えば松田さん主演で松本大洋の漫画を映画化した先述の『青い春』が激賞され、その後も『空中庭園』、『蘇りの血』と異彩を放つ個性的な作品を発表。今年のゴールデンウィークには瑛太主演で窪塚洋介らも出演する、アメリカの爆弾魔“ユナボマー”をモチーフにした『モンスターズクラブ』の公開も控える日本映画界の“異端児”。以前より監督の作品のファンで、数年前より親交もあった藤原さんは、インタビューなどでもたびたび豊田作品に出演したいという思いを吐露しており、今回、念願かなって主演を務めることとなった。藤原さんが演じるのは、新興宗教団体“ライフイズビューティフル”の若き三代目教祖・吉野ルイ。そのカリスマ性でマスコミにもたびたび取り上げられ、注目の的となっていたが、ある夜、ミステリアスな美女・流美を乗せて車で飛ばしていたところ、バイクとの接触事故を起こしてしまい、流美は植物状態に…。若きカリスマが起こした事故にマスコミは群がり、ほとぼりが冷めるまでルイはやくざ崩れの3人のボディガードと共に南海の孤島に避難することになる。そこでルイはある決断を下すが、それは教団の陰謀を明らかにすることに…。やがて魔の手が忍び寄り、ボディガードたちをも巻き込み衝撃の結末を迎える。3人のボディガードを演じるのは松田龍平、永山絢斗、仲野茂。松田さんにとっては『ナイン・ソウルズ』以来、8年ぶりの豊田作品出演となる。永山さんは初の豊田組参戦。兄の瑛太さんは豊田作品の常連だが、永山さんが独特の空気感を放つ豊田作品でどんな存在感を放つか楽しみなところだ。ほかに教団内で強い権限を誇る、ルイの母を大楠道代、教団を継がずに性転換したルイの兄を北村有起哉が、そしてルイの母に絶対服従の秘書を『ナイン・ソウルズ』にも出演している板尾創路が演じている。『蘇りの血』に続いてスタイリストを伊賀大介が務めており、衣裳も注目を集めそう。「今回の作品は僕にとって豊田利晃監督と出会ってからの念願でした」と語る藤原さん。「撮影期間や撮影環境は本当に大変なものでしたが、スタッフ・キャスト不眠不休で走り抜けました。いまこの時代にオリジナル脚本で勝負できる喜びや、豊田組常連であり同世代の俳優としてぜひ共演をしてみたかった松田龍平くんと対峙できる喜びを噛みしめながら全身全霊で挑みました。また、俳優としてもいままでの経験を根底から覆されるくらいの壁にもぶつかりました。不安な反面で出来上がりがとても待ち遠しいですし、きっと新しい藤原竜也が観られると思います」と作品への強い思い、己の新たな一面について語ってくれた。松田さんは「久しぶりの豊田組でしたが、楽しんで撮影が出来ました。藤原くんを始め、今回が初めての共演になるキャストの方も多かったので、より新鮮な気持ちがしました。アクションシーンも見応えのあるものになっていると思います」と自信をのぞかせる。そして豊田監督は「竜也とはいままでずっと映画を撮りたいとお互いに話し合ってきました。2011年の3月、震災から一週間後ぐらいに呑んだときに『グダグダ言ってないで、とにかく年内に一本、一緒に映画を作ろう』と約束しました。その約束を果たすことが出来ました。竜也の新しい魅力を引き出せたのではないかと思っています。それをご覧いただけたらうれしく思います。龍平とは8年ぶりの映画でしたが、時間が経った気がしませんでした。ついこの前、一緒に仕事をしたような居心地の良さがありました。たぶん、僕と龍平との距離感が会ったときからいままで変わっていないのかもしれません。龍平は映画に向かう姿勢が以前よりもストイックになってきたと思いました」と2人について語る。撮影は昨年の9月、10月に全編沖縄ロケで行われた。完成は4月を予定。辰年に藤原“竜”也、松田“龍”平のコラボレーションが実現!また『I’M FLASH!』というタイトルが意味するところは?『I’M FLASH!』は9月、公開予定。■関連作品:モンスターズクラブ 2012年GW、ユーロスペースほか全国にて公開© GEEK PICTURES■関連記事:瑛太が「おれを出せ」と直談判!豊田利晃監督が最新作の秘話を明かす
2012年01月10日1月5日、東京・シアターコクーンで唐十郎作・蜷川幸雄演出の舞台『下谷万年町物語』の公開舞台稽古が行われ、出演の宮沢りえ、藤原竜也、西島隆弘、唐、蜷川が囲み取材に応じた。「下谷万年町」チケット情報蜷川は「わくわくします。今のところものすごく良くて、僕は泣きそうになりながら見てます」と宮沢、藤原、西島の芝居を絶賛。蜷川演出は初めてとなる宮沢、今回は演じる役も初の男装の麗人役。「エネルギーを必要とするとても魅力的な役です。稽古場で愛のあるゲキをいただいたのでそれを生気にしていきたい」と、蜷川への信頼をよせている様子で語った。また、稽古場での蜷川について、記者から何か飛んでくるハプニングはあったかと問われると「壁とか?」と笑わせながらも「ずっと稽古場で一緒にいると、そこには愛がまみれていると気づきました。とても気持ちよかったです」と話していた。唐戯曲は『唐版・滝の白糸』(2000年)で体験済みの藤原は「唐さんとの共演とは初めて。水の中に飛び込み、駆け回って空気を盛り上げていく役ですが、このメンバーがいるからこそ落ち着いて初日を迎えられと思います。不安もありますが、興奮してます」と気合い充分の様子。宮沢と同じく蜷川演出初の西島は「語り部の立ち位置などもありますので、いろんな形で観ているお客さんに伝えて(舞台の)中の世界を楽しみたいと思います」と抱負を語った。作者である唐十郎が幼年期を過ごした下谷万年町を舞台にした本作。本水を使った巨大な池、舞台を覆う長屋のセット、そして膨大な出演者の数。シアターコクーンの改修後、再オープンする記念すべき第1作となるが、蜷川は「久方ぶりに劇場を汚す喜びに溢れています。今後こういう芝居は20、30年は誰もやれないんじゃないかというくらい派手で楽しくて真剣で、劇場が汚れます(笑)。前方の席の人は合羽を持ってきてください。水と血が飛びます」と思う存分演出した満足感が伺えた。過剰ともいえるエネルギーに満ちた舞台の開幕を前に宮沢は「緊張感と興奮が体中をみなぎっています。観に来たお客さんにもものすごいもの観ちゃったという記憶を焼き付けて欲しい。あの舞台を観たんだよと自慢できるような芝居になれたらいいなと思います。この芝居が成功すればあとは怖いものはない」と意欲をみせた。公演は同劇場にて1月6日(金)から2月12日(日)まで上演。チケットは発売中。
2012年01月06日私のママ友付き合い事情
うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた